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特許7403030航空機上エッジサーバでのコンテンツ配信ルーティング
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-13
(45)【発行日】2023-12-21
(54)【発明の名称】航空機上エッジサーバでのコンテンツ配信ルーティング
(51)【国際特許分類】
   H04L 67/568 20220101AFI20231214BHJP
   H04L 67/52 20220101ALI20231214BHJP
   H04W 4/06 20090101ALI20231214BHJP
   H04W 84/06 20090101ALI20231214BHJP
   H04N 21/218 20110101ALI20231214BHJP
   H04N 21/24 20110101ALI20231214BHJP
【FI】
H04L67/568
H04L67/52
H04W4/06 170
H04W84/06
H04N21/218
H04N21/24
【請求項の数】 37
(21)【出願番号】P 2023520300
(86)(22)【出願日】2020-10-06
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-10-13
(86)【国際出願番号】 US2020054446
(87)【国際公開番号】W WO2022075980
(87)【国際公開日】2022-04-14
【審査請求日】2023-07-28
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】513180451
【氏名又は名称】ヴィアサット,インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】ViaSat,Inc.
(74)【代理人】
【識別番号】110001302
【氏名又は名称】弁理士法人北青山インターナショナル
(72)【発明者】
【氏名】スレーター,ジョシュア ジー.
【審査官】和平 悠希
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-213824(JP,A)
【文献】特表2007-516683(JP,A)
【文献】特開2013-010413(JP,A)
【文献】国際公開第2010/140376(WO,A1)
【文献】特開2000-209233(JP,A)
【文献】特表2008-519504(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2020/0259921(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2017/0223029(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2013/0242856(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 12/00-12/66
H04L 41/00-101/695
H04W 4/06
H04W 84/06
H04N 21/218
H04N 21/24
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信システム(100)において使用するための方法であって、前記通信システム(100)は、前記通信システムの無線通信リンク(106)によってサービス提供されるモバイルプラットフォーム(160)上に位置するエッジのサーバ層(402)と、前記通信システム内に地理的に分散された少なくとも1つの地上のサーバ層(404)と、を含むコンテンツ配信ネットワーク(122)を含み、前記方法は、
前記通信システムの無線通信リンク(106)を介してサービス提供されるモバイルプラットフォーム(160)内のデバイス(220)からメディアコンテンツアイテム(1202)に対する要求を受信することと、
前記要求と関連付けられた前記デバイスのネットワークアドレスに少なくとも部分的に基づいて、前記モバイルプラットフォーム上に位置するモバイルエッジサーバ(170-a)のアイデンティティを判定することと、
前記メディアコンテンツアイテムが前記モバイルエッジサーバ上に格納されているかどうかを判定することと、
前記メディアコンテンツアイテムが前記モバイルエッジサーバ上に格納されている場合、前記メディアコンテンツアイテムに対する前記要求を前記モバイルエッジサーバにリダイレクトすることと、
前記メディアコンテンツアイテムが前記モバイルエッジサーバ上に格納されていない場合、前記メディアコンテンツアイテムが、前記少なくとも1つの地上のサーバ層の第1のサーバ層(404)の第1の地上サーバ(522-a)上に格納されているかどうかを判定することであって、前記第1の地上サーバ(522-a)は、前記モバイルプラットフォームにサービス提供する第1のアクセスノード(110-d-1)と結合され、かつ前記コンテンツ配信ネットワークのために前記モバイルエッジサーバと関連付けられている、判定することと、
前記メディアコンテンツアイテムが前記第1のサーバ層の前記第1の地上サーバ(522-a)上に格納されている場合、前記メディアコンテンツアイテムに対する前記要求を前記第1の地上サーバ(522-a)にリダイレクトすることと、
前記モバイルプラットフォームが輸送中である間、前記モバイルプラットフォームが第2のアクセスノード(110-d-3)によってサービス提供されるように遷移したと判定することと、
前記コンテンツ配信ネットワークに対する前記モバイルエッジサーバの前記関連付けを、前記第2のアクセスノード(110-d-3)と結合された第2の地上サーバ(522-b)と関連付けられるように更新することと、を含む、方法。
【請求項2】
前記メディアコンテンツアイテムが前記第1の地上サーバ上に格納されていない場合、
前記メディアコンテンツアイテムが前記少なくとも1つの地上のサーバ層の第2のサーバ層(406)の前記第2の地上サーバ(532)上に格納されているかどうかを判定することであって、前記第2の地上サーバは、前記第1の地上サーバと関連付けられている、判定することと、
前記メディアコンテンツアイテムが前記第2の地上サーバ上に格納されている場合、前記メディアコンテンツアイテムに対する前記要求を前記第2の地上サーバにリダイレクトすることと、を更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記メディアコンテンツアイテムが前記第2の地上サーバ上に格納されていない場合、前記メディアコンテンツアイテムに対する前記要求を前記コンテンツ配信ネットワークのオリジンサーバ(130)にリダイレクトすることを更に含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記メディアコンテンツアイテムに対する前記要求を前記モバイルエッジサーバにリダイレクトすることは、
前記メディアコンテンツアイテムに対する前記要求に応答して、前記モバイルエッジサーバのアドレスを前記デバイスに供給することを含む、請求項1~3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記メディアコンテンツアイテムに対する前記要求を前記モバイルエッジサーバにリダイレクトすることは、
前記メディアコンテンツアイテムに対する前記要求に応答して、前記メディアコンテンツアイテムを供給するための命令を前記モバイルエッジサーバに送信することを含む、請求項1~4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記メディアコンテンツアイテムが、前記モバイルプラットフォーム内に位置する前記モバイルエッジサーバ上に格納されているかどうかを判定することは、
少なくとも前記モバイルエッジサーバ上に格納された1つ以上のメディアコンテンツアイテムを識別するサーバインデックス(242)を照会することを更に含む、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記メディアコンテンツアイテムが前記モバイルエッジサーバ上に格納されているかどうかを判定することは、
前記メディアコンテンツアイテムが前記モバイルエッジサーバ上に格納されているかどうかを確認するための要求(1302)を前記モバイルエッジサーバに送信することと、
前記メディアコンテンツアイテムが前記モバイルエッジサーバ上に格納されているかどうかを示すメッセージを前記モバイルエッジサーバから受信することと、を更に含む、請求項1~6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記モバイルプラットフォームにサービス提供する前記無線通信リンクの前記第1のアクセスノードと関連付けられたプロキシサーバ(216)に前記メディアコンテンツアイテムに対する前記要求をマッピングすることを更に含む、請求項1~7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記メディアコンテンツアイテムが前記モバイルエッジサーバに格納されていない場合、前記メディアコンテンツアイテムを前記モバイルエッジサーバ上への格納のために前記モバイルエッジサーバに送信することを更に含む、請求項1~8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
通信システム(100)において使用するための方法であって、前記通信システム(100)は、前記通信システムの無線通信リンク(106)によってサービス提供されるモバイルプラットフォーム(160)上に位置するエッジのサーバ層(402)と、前記通信システム内に地理的に分散された少なくとも1つの地上のサーバ層(404)と、を含むコンテンツ配信ネットワーク(122)を含み、前記方法は、
モバイルプラットフォーム(160)上に位置するモバイルエッジサーバ(170-a)において、前記モバイルプラットフォーム内のデバイス(220)に対するメディアコンテンツアイテム(1202)に対する要求を受信することであって、前記要求は、前記モバイルプラットフォームの外部の前記コンテンツ配信ネットワークのサーバ(404)からリダイレクトされた、受信することと、
前記メディアコンテンツアイテムが前記モバイルエッジサーバに格納されているかどうかを判定することと、
前記メディアコンテンツアイテムが前記モバイルエッジサーバに格納されている場合、前記メディアコンテンツアイテムを前記デバイスに供給することと、
前記メディアコンテンツアイテムが前記モバイルエッジサーバに格納されていない場合、
無線通信リンク(106)を介して前記モバイルプラットフォームにサービス提供する第1のアクセスノード(110)を介して、前記メディアコンテンツアイテムについて前記少なくとも1つの地上のサーバ層の第1の地上サーバに照会することと、
前記メディアコンテンツアイテムを前記第1の地上サーバから受信することと、
前記メディアコンテンツアイテムを前記デバイスに供給することと、
前記モバイルプラットフォームが輸送中である間、前記モバイルプラットフォームが第2のアクセスノード(110-d-3)によってサービス提供されるように遷移したと判定することと、
前記コンテンツ配信ネットワークに対する前記モバイルエッジサーバの関連付けを、前記第2のアクセスノード(110-d-3)と結合された第2の地上サーバ(522-b)と関連付けられるように更新することと、を含む、方法。
【請求項11】
前記第1の地上サーバに照会することは、
前記メディアコンテンツアイテムのための前記少なくとも1つの地上のサーバ層の第1のサーバ層(404)の前記第1の地上サーバ(522-a)に照会することであって、前記第1の地上サーバは、前記モバイルプラットフォームにサービス提供する前記第1のアクセスノードと結合され、かつ前記コンテンツ配信ネットワークのために前記モバイルエッジサーバと関連付けられている、照会することと、
前記メディアコンテンツアイテムが前記第1の地上サーバに格納されている場合、前記第1の地上サーバから前記メディアコンテンツアイテムを受信することと、
前記メディアコンテンツアイテムが前記第1の地上サーバに格納されていない場合、前記メディアコンテンツアイテムが前記第1の地上サーバに格納されていないことを示すメッセージを受信することと、を含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記第1の地上サーバに照会することは、
前記メディアコンテンツアイテムが前記第1の地上サーバに格納されていない場合、前記メディアコンテンツアイテムのための前記少なくとも1つの地上のサーバ層の第2のサーバ層(406-b)の第3の地上サーバ(532-a)に照会することであって、前記第3の地上サーバは、前記コンテンツ配信ネットワークのための前記第1の地上サーバと関連付けられている、照会することと、
前記メディアコンテンツアイテムが前記第3の地上サーバに格納されている場合、前記第3の地上サーバから前記メディアコンテンツアイテムを受信することと、
前記メディアコンテンツアイテムが前記第3の地上サーバに格納されていない場合、前記メディアコンテンツアイテムが前記第3の地上サーバに格納されていないことを示すメッセージを受信することと、を含む、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記第1の地上サーバに照会することは、
前記メディアコンテンツアイテムが前記第3の地上サーバに格納されていない場合、前記メディアコンテンツアイテムについて前記コンテンツ配信ネットワークのオリジンサーバ(130)に照会することと、
前記メディアコンテンツアイテムを前記オリジンサーバから受信することと、を含む、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記第1の地上サーバから前記メディアコンテンツアイテムを受信することに応答して、前記メディアコンテンツアイテムを前記モバイルエッジサーバに格納することを更に含む、請求項10~13のいずれか一項に記載の方法。
【請求項15】
通信システム(100)において使用するための方法であって、前記通信システム(100)は、前記通信システムの無線通信リンク(106)によってサービス提供される複数のモバイルプラットフォーム(160)上に位置するエッジのサーバ層(402)と、前記通信システム内に地理的に分散された少なくとも1つの地上のサーバ層(404)と、を含むコンテンツ配信ネットワーク(122)を含み、前記方法は、
前記複数のモバイルプラットフォームのうちのモバイルプラットフォーム(160-a)上のモデム(212)が、第1の衛星アクセスノード(102)によってサービス提供される第1の衛星ビーム(108)を介して通信を供給されると判定することと、
前記少なくとも1つの地上のサーバ層のネットワークのトポロジ(120)と、前記第1の衛星アクセスノードの場所と、に少なくとも部分的に基づいて、前記少なくとも1つの地上のサーバ層の第1のサーバ(522-a)が前記第1の衛星アクセスノードにネットワーク近接性において最も近いと判定することと、
前記第1のサーバが前記第1の衛星アクセスノードにネットワーク近接性において最も近いと前記判定することに少なくとも部分的に基づいて、前記モバイルプラットフォーム上に位置するモバイルエッジサーバ(170-a)を前記少なくとも1つの地上のサーバ層の前記第1のサーバと関連付けることと、を含む、方法。
【請求項16】
前記第1の衛星アクセスノードによって前記通信を供給されることから、第2の衛星アクセスノード(110-d-2)によって前記通信を供給されることへの、前記モバイルプラットフォーム上での前記モデムのハンドオーバの指示を取得することと、
前記少なくとも1つの地上のサーバ層の前記ネットワークの前記トポロジと、前記第2の衛星アクセスノードの場所と、に少なくとも部分的に基づいて、前記少なくとも1つの地上のサーバ層の第2のサーバ(522-b)が前記第1のサーバよりも前記第1の衛星アクセスノードにネットワーク近接性においてより近いと判定することと、
前記第2のサーバが前記第1のサーバよりもネットワーク近接性においてより近いと前記判定することに少なくとも部分的に基づいて、前記モバイルエッジサーバを前記第2のサーバと関連付けることと、を更に含む、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記モバイルプラットフォームは、第1の場所に位置し、前記第1の場所は、前記少なくとも1つの地上のサーバ層の前記第2のサーバにより地理的に近い、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記第1の衛星アクセスノードと関連付けられた衛星ビームのグループ(1030)を判定することと、
前記第1の衛星ビーム(1030-a)が前記衛星ビームのグループのメンバであることに少なくとも部分的に基づいて、前記第1の衛星アクセスノードを選択して、前記モバイルプラットフォーム上に位置する前記モバイルエッジサーバと通信することと、を更に含む、請求項15~17のいずれか一項に記載の方法。
【請求項19】
前記少なくとも1つの地上のサーバ層の前記ネットワーク(122)の前記トポロジと、前記通信システムの複数の衛星アクセスノード(110)のそれぞれのサービス提供衛星アクセスノードの場所と、に少なくとも部分的に基づいて、前記エッジのサーバ層の各々を前記少なくとも1つの地上のサーバ層のそれぞれのサーバと関連付けることを更に含む、請求項15~18のいずれか一項に記載の方法。
【請求項20】
前記モバイルプラットフォーム上に位置する前記モバイルエッジサーバからメディアコンテンツアイテムに対する要求を受信すること(1304)と、
前記メディアコンテンツアイテムに対する前記要求を、前記少なくとも1つの地上のサーバ層の前記第1のサーバに転送することと、を更に含む、請求項15~19のいずれか一項に記載の方法。
【請求項21】
前記少なくとも1つの地上のサーバ層の前記第1のサーバから前記メディアコンテンツアイテムを受信することと、
前記メディアコンテンツアイテムを、前記モバイルプラットフォーム上に位置する前記モバイルエッジサーバに転送することと、を更に含む、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記少なくとも1つの地上のサーバ層の第2のサーバ(522-b)又は前記少なくとも1つの地上のサーバ層のオリジンサーバ(130)から前記メディアコンテンツアイテムを受信することと、
前記メディアコンテンツアイテムを、前記モバイルプラットフォーム上に位置する前記モバイルエッジサーバに転送することと、を更に含む、請求項20又は21に記載の方法。
【請求項23】
前記少なくとも1つの地上のサーバ層のオリジンサーバ(130)から前記メディアコンテンツアイテムを受信することと、
前記メディアコンテンツアイテムを、前記モバイルプラットフォーム上に位置する前記モバイルエッジサーバに転送することと、を更に含む、請求項20~22のいずれか一項に記載の方法。
【請求項24】
通信システム(100)であって、
前記通信システムの無線通信リンク(106)によってサービス提供されるモバイルプラットフォーム(160)上に位置するエッジのサーバ層(402)と、前記通信システム内に地理的に分散された少なくとも1つの地上のサーバ層(404)と、を含む、コンテンツ配信ネットワーク(122)と、
プロセッサ(230)と、
前記プロセッサと電子通信するメモリ(234)と、
前記メモリに記憶された命令と、を備え、前記命令は、前記プロセッサによって前記通信システムに、
前記通信システムの無線通信リンク(108-a)を介してサービス提供されるモバイルプラットフォーム(160-a)内のデバイス(220)からメディアコンテンツアイテム(1202)に対する要求を受信することと、
前記要求と関連付けられた前記デバイスのネットワークアドレスに少なくとも部分的に基づいて、前記モバイルプラットフォーム上に位置するモバイルエッジサーバ(170-a)のアイデンティティを判定することと、
前記メディアコンテンツアイテムが前記モバイルエッジサーバ上に格納されているかどうかを判定することと、
前記メディアコンテンツアイテムが前記モバイルエッジサーバ上に格納されている場合、前記メディアコンテンツアイテムに対する前記要求を前記モバイルエッジサーバにリダイレクトすることと、
前記メディアコンテンツアイテムが前記モバイルエッジサーバ上に格納されていない場合、前記メディアコンテンツアイテムが、前記少なくとも1つの地上のサーバ層の第1のサーバ層(404)の第1の地上サーバ(522-a)上に格納されているかどうかを判定することであって、前記第1の地上サーバ(522-a)は、前記モバイルプラットフォームにサービス提供する第1のアクセスノード(110-d-1)と結合され、かつ前記コンテンツ配信ネットワークのために前記モバイルエッジサーバと関連付けられている、判定することと、
前記メディアコンテンツアイテムが前記第1のサーバ層の前記第1の地上サーバ(522-a)上に格納されている場合、前記メディアコンテンツアイテムに対する前記要求を前記第1の地上サーバ(522-a)にリダイレクトすることと、
前記モバイルプラットフォームが輸送中である間、前記モバイルプラットフォームが第2のアクセスノード(110-d-3)によってサービス提供されるように遷移したと判定することと、
前記コンテンツ配信ネットワークに対する前記モバイルエッジサーバの前記関連付けを、前記第2のアクセスノード(110-d-3)と結合された第2の地上サーバ(522-b)と関連付けられるように更新することと、を行わせる、通信システム(100)。
【請求項25】
前記メモリに記憶され、かつ前記プロセッサによって実行可能な前記命令は、前記通信システムに、
前記メディアコンテンツアイテムが前記第1の地上サーバ上に格納されていない場合、前記メディアコンテンツアイテムが、前記少なくとも1つの地上のサーバ層の第2のサーバ層(406)の第2の地上サーバ(532)上に格納されているかどうかを判定することであって、前記第2の地上サーバは、前記第1の地上サーバと関連付けられている、判定することと、
前記メディアコンテンツアイテムが前記第2の地上サーバ上に格納されている場合、前記メディアコンテンツアイテムに対する前記要求を前記第2の地上サーバにリダイレクトすることと、を更に行わせる、請求項24に記載の通信システム。
【請求項26】
前記メモリに記憶され、かつ前記プロセッサによって実行可能な前記命令は、前記通信システムに、
前記メディアコンテンツアイテムが前記第2の地上サーバ上に格納されていない場合、前記メディアコンテンツアイテムに対する前記要求を前記コンテンツ配信ネットワークのオリジンサーバ(130)にリダイレクトすることを更に行わせる、請求項25に記載の通信システム。
【請求項27】
前記メモリに記憶され、かつ前記プロセッサによって実行可能な前記命令は、前記通信システムに、
前記メディアコンテンツアイテムに対する前記要求に応答して、前記モバイルエッジサーバのアドレスを前記デバイスに供給すること、又は
前記メディアコンテンツアイテムに対する前記要求に応答して、前記メディアコンテンツアイテムを供給するための命令を前記モバイルエッジサーバに送信することを更に行わせる、請求項24~26のいずれか一項に記載の通信システム。
【請求項28】
通信システムであって、
前記通信システムの無線通信リンクによってサービス提供されるモバイルプラットフォーム(106)上に位置するエッジのサーバ層(402)と、前記通信システム内に地理的に分散された少なくとも1つの地上のサーバ層(404)と、を含む、コンテンツ配信ネットワーク(122)と、
プロセッサ(230)と、
前記プロセッサと電子通信するメモリ(234)と、
前記メモリに記憶された命令と、を備え、前記命令は、前記プロセッサによって前記通信システムに、
モバイルプラットフォーム(160)上に位置するモバイルエッジサーバ(170-a)において、前記モバイルプラットフォーム内のデバイス(220)に対するメディアコンテンツアイテム(1202)に対する要求を受信することであって、前記要求は、前記モバイルプラットフォームの外部の前記コンテンツ配信ネットワークのサーバ(404)からリダイレクトされた、受信することと、
前記メディアコンテンツアイテムが前記モバイルエッジサーバに格納されているかどうかを判定することと、
前記メディアコンテンツアイテムが前記モバイルエッジサーバに格納されている場合、前記メディアコンテンツアイテムを前記デバイスに供給することと、
前記メディアコンテンツアイテムが前記モバイルエッジサーバに格納されていない場合、
無線通信リンク(106)を介して前記モバイルプラットフォームにサービス提供する第1のアクセスノード(110)を介して、前記メディアコンテンツアイテムについて前記少なくとも1つの地上のサーバ層の第1の地上サーバに照会することと、
前記メディアコンテンツアイテムを前記第1の地上サーバから受信することと、
前記メディアコンテンツアイテムを前記デバイスに供給することと、
前記モバイルプラットフォームが輸送中である間、前記モバイルプラットフォームが第2のアクセスノード(110-d-3)によってサービス提供されるように遷移したと判定することと、
前記コンテンツ配信ネットワークに対する前記モバイルエッジサーバの関連付けを、前記第2のアクセスノード(110-d-3)と結合された第2の地上サーバ(522-b)と関連付けられるように更新することと、を行わせる、通信システム。
【請求項29】
前記メモリに記憶され、かつ前記プロセッサによって実行可能な前記第1の地上サーバに照会するための前記命令は、前記通信システムに、
前記メディアコンテンツアイテムのための前記少なくとも1つの地上のサーバ層の第1のサーバ層(404)の前記第1の地上サーバ(522-a)に照会することであって、前記第1の地上サーバは、前記モバイルプラットフォームにサービス提供する前記第1のアクセスノードと結合され、かつ前記コンテンツ配信ネットワークのために前記モバイルエッジサーバと関連付けられている、照会することと、
前記メディアコンテンツアイテムが前記第1の地上サーバに格納されている場合、前記第1の地上サーバから前記メディアコンテンツアイテムを受信することと、
前記メディアコンテンツアイテムが前記第1の地上サーバに格納されていない場合、前記メディアコンテンツアイテムが前記第1の地上サーバに格納されていないことを示すメッセージを受信することと、を更に行わせる、請求項28に記載の通信システム。
【請求項30】
前記メモリに記憶され、かつ前記プロセッサによって実行可能な前記第1の地上サーバに照会するための前記命令は、前記通信システムに、
前記メディアコンテンツアイテムが前記第1の地上サーバに格納されていない場合、前記メディアコンテンツアイテムのための前記少なくとも1つの地上のサーバ層の第2のサーバ層(406-b)の第3の地上サーバ(532-a)に照会することであって、前記第3の地上サーバは、前記コンテンツ配信ネットワークのための前記第1の地上サーバと関連付けられている、照会することと、
前記メディアコンテンツアイテムが前記第3の地上サーバに格納されている場合、前記第3の地上サーバから前記メディアコンテンツアイテムを受信することと、
前記メディアコンテンツアイテムが前記第3の地上サーバに格納されていない場合、前記メディアコンテンツアイテムが前記第3の地上サーバに格納されていないことを示すメッセージを受信することと、を更に行わせる、請求項29に記載の通信システム。
【請求項31】
前記メモリに記憶され、かつ前記プロセッサによって実行可能な前記命令は、前記通信システムに、
前記第1の地上サーバから前記メディアコンテンツアイテムを受信することに応答して、前記メディアコンテンツアイテムを前記モバイルエッジサーバに格納することを更に行わせる、請求項28~30のいずれか一項に記載の通信システム。
【請求項32】
通信システム(100)であって、
前記通信システムの無線通信リンク(106)によってサービス提供される複数のモバイルプラットフォーム(160)上に位置するエッジのサーバ層(402)と、前記通信システム内に地理的に分散された少なくとも1つの地上のサーバ層(404)と、を含む、コンテンツ配信ネットワーク(122)と、
プロセッサ(230)と、
前記プロセッサと電子通信するメモリ(234)と、
前記メモリに記憶された命令と、を備え、前記命令は、前記プロセッサによって前記通信システムに、
前記複数のモバイルプラットフォームのうちのモバイルプラットフォーム(160-a)上のモデム(212)が、第1の衛星アクセスノード(102)によってサービス提供される第1の衛星ビーム(108)を介して通信を供給されると判定することと、
前記少なくとも1つの地上のサーバ層のネットワークのトポロジ(120)と、前記第1の衛星アクセスノードの場所と、に少なくとも部分的に基づいて、前記少なくとも1つの地上のサーバ層の第1のサーバ(522-a)が前記第1の衛星アクセスノードにネットワーク近接性において最も近いと判定することと、
前記第1のサーバが前記第1の衛星アクセスノードにネットワーク近接性において最も近いと前記判定することに少なくとも部分的に基づいて、前記モバイルプラットフォーム上に位置するモバイルエッジサーバ(170-a)を前記少なくとも1つの地上のサーバ層の前記第1のサーバと関連付けることと、を行わせるように実行可能である、通信システム(100)。
【請求項33】
前記メモリに記憶され、かつ前記プロセッサによって実行可能な前記命令は、前記通信システムに、
前記第1の衛星アクセスノードによって前記通信を供給されることから、第2の衛星アクセスノード(110-d-2)によって前記通信を供給されることへの、前記モバイルプラットフォーム上での前記モデムのハンドオーバの指示を取得することと、
前記少なくとも1つの地上のサーバ層の前記ネットワークの前記トポロジと、前記第2の衛星アクセスノードの場所と、に少なくとも部分的に基づいて、前記少なくとも1つの地上のサーバ層の第2のサーバ(522-b)が前記第1のサーバよりも前記第1の衛星アクセスノードにネットワーク近接性においてより近いと判定することと、
前記第2のサーバが前記第1のサーバよりもネットワーク近接性においてより近いと前記判定することに少なくとも部分的に基づいて、前記モバイルエッジサーバを前記第2のサーバと関連付けることと、を更に行わせる、請求項32に記載の通信システム。
【請求項34】
前記メモリに記憶され、かつ前記プロセッサによって実行可能な前記命令は、前記通信システムに、
前記第1の衛星アクセスノードと関連付けられた衛星ビームのグループ(1030)を判定することと、
前記第1の衛星ビーム(1030-a)が前記衛星ビームのグループのメンバであることに少なくとも部分的に基づいて、前記第1の衛星アクセスノードを選択して、前記モバイルプラットフォーム上に位置する前記モバイルエッジサーバと通信することと、を更に行わせる、請求項32又は33に記載の通信システム。
【請求項35】
前記メモリに記憶され、かつ前記プロセッサによって実行可能な前記命令は、前記通信システムに、
前記少なくとも1つの地上のサーバ層の前記ネットワーク(122)の前記トポロジと、前記通信システムの複数の衛星アクセスノード(110)のそれぞれのサービス提供衛星アクセスノードの場所と、に少なくとも部分的に基づいて、前記エッジのサーバ層の各々を前記少なくとも1つの地上のサーバ層のそれぞれのサーバと関連付けることを更に行わせる、請求項32~34のいずれか一項に記載の通信システム。
【請求項36】
前記メモリに記憶され、かつ前記プロセッサによって実行可能な前記命令は、前記通信システムに、
前記モバイルプラットフォーム上に位置する前記モバイルエッジサーバからメディアコンテンツアイテムに対する要求を受信すること(1304)と、
前記メディアコンテンツアイテムに対する前記要求を、前記少なくとも1つの地上のサーバ層の前記第1のサーバに転送することと、を更に行わせる、請求項32~35のいずれか一項に記載の通信システム。
【請求項37】
前記メモリに記憶され、かつ前記プロセッサによって実行可能な前記命令は、前記通信システムに、
前記少なくとも1つの地上のサーバ層の前記第1のサーバから前記メディアコンテンツアイテムを受信することと、
前記メディアコンテンツアイテムを、前記モバイルプラットフォーム上に位置する前記モバイルエッジサーバに転送することと、を更に行わせる、請求項36に記載の通信システム。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
無線通信システムでは、衛星通信システムは、衛星端末と通信可能に結合されたいくつかのデバイスの機内娯楽を供給し得る。デバイスに提示される娯楽は、航空機上に位置するハードドライブ上に格納された映画のセットなどの、航空機の機上に位置するコンテンツであり得る。航空機の機上に格納されているメディアコンテンツは、航空機の機上でのサイズ、重量、及び電力の制約に起因して制限され得る。したがって、乗客のためのメディアコンテンツアイテムを、航空機上に格納されたメディアコンテンツのみに制限することは、乗客のメディア体験を低質化させ得る。
【発明の概要】
【0002】
記載された特徴は、概して、要求側クライアントデバイスから、機上エッジサーバを含むコンテンツのサーバまでのルーティングを要求する包括的なシステムを供給することに関する。サーバ層を含むコンテンツ配信ネットワーク(CDN)が定義され得る。第1のサーバ層(例えば、航空機上エッジサーバ)は、航空機などの種々の移動輸送機の機上のサーバであり得る。第2のサーバ層は、種々の領域の地上に位置するサーバであり得る。後続のサーバ層は、第2のサーバ層に接続され得る。種々のサーバは、種々のメディアコンテンツアイテムを格納し得るか、又は種々のメディアコンテンツアイテムへのアクセス権を有し得る。本明細書に記載された技法は、この層接続トポロジ全体にわたってメディアコンテンツアイテムに対する要求を処理する。
【0003】
要求ルーティングシステムは、衛星通信システムにおける衛星端末に接続されたモバイルプラットフォーム内に位置するデバイスからのメディアコンテンツアイテムに対する要求をルーティングし得る。例えば、各顧客又は乗客は、航空機の機上に位置するデバイスを使用して、航空機の機上に格納されている場合もあればされていない場合もあるメディアコンテンツアイテムを要求し得る。本明細書に記載された技法は、メディアコンテンツアイテムへのアクセス権を有するソースを位置特定するために、要求クライアントデバイスから機上エッジサーバに、又は地上サーバに要求をルーティングし得る。例えば、航空機上の乗客は、乗客のモバイルデバイス上で再生するための映画を要求し得る。CDNドメイン名システム(DNS)(例えば、地上又は航空機の機上)は、要求を受信し、要求されたメディアコンテンツアイテムがすでに航空機の機上に格納されているかどうかを判定し得る。要求されたメディアコンテンツアイテムが航空機上に格納されている場合、機上エッジサーバは、メディアコンテンツアイテムをモバイルデバイスに供給する。しかしながら、要求されたメディアコンテンツアイテムが航空機上に格納されていない場合、システムは、要求を、メディアコンテンツとともに地上サーバにルーティングし(例えば、直接又は他の地上サーバを介して)、場合によっては、異なるサーバは、異なるコンテンツプロバイダと関連付けられ得、異なるマテリアルへのアクセス権を有し得る。メディアコンテンツアイテムは、オンデマンドコンテンツアイテム又はライブストリーミングされるコンテンツアイテムであり得る。
【0004】
本明細書に記載された技法は、ネットワークのトポグラフィを使用して、クライアントデバイスにコンテンツを供給し、ハンドオーバを実行し、かつCDN層接続トポロジを維持及び更新するための異なる方途を供給する。要求されたメディアコンテンツアイテムを内有するサーバが見つかると、CDNは、要求されたメディアコンテンツアイテムを内有するサーバのネットワークアドレスを航空機上エッジサーバ又はクライアントデバイスに供給し得る。いくつかの例では、サーバは、必ずしも地理的場所ではないネットワーク近接性の観点でクライアントデバイスに最も近いサーバであり得るため、選択される。次いで、クライアントデバイス又はエッジサーバは、サーバからメディアコンテンツアイテムを要求する。サーバは、航空機が、サーバと関連付けられた1つ以上の衛星アクセスノードのカバレッジエリア内に留まる限り、クライアントデバイスにメディアコンテンツアイテムをストリーミングし得る。航空機がカバレッジエリアの外へ飛行し始めると、要求されたメディアコンテンツアイテムを内有する別のサーバへのハンドオーバが実行され得る。
【0005】
上記は、以下の詳細な説明がよりよく理解され得るように、本開示による例の特徴及び技術的利点をかなり広く概説している。更なる特徴及び利点を以下に説明する。開示される概念及び具体的な例は、本開示の同じ目的を実行するための他の構造を修正又は設計するための基礎として容易に利用され得る。かかる等価構造は、添付の特許請求の範囲の範囲から逸脱するものではない。本明細書に開示される概念の特性、それらの組織及び動作の方法の両方、並びに関連する利点は、添付の図面に関連して考慮されるとき、以下の説明からよりよく理解されるであろう。図の各々は、例示及び説明のみを目的として提供されており、特許請求の範囲の制限の定義として供給されているわけではない。
【図面の簡単な説明】
【0006】
本開示の性質及び利点の更なる理解は、以下の図面を参照することによって実現することができる。添付の図面では、類似の構成要素又は特徴部は、同じ参照ラベルを有することができる。更に、同じタイプの様々な構成要素は、類似の構成要素の中で区別するダッシュ及び第2のラベルによる参照ラベルに従うことによって区別され得る。本明細書において第1の参照ラベルのみが使用される場合、本説明は、第2の参照ラベルにかかわらず、同じ第1の参照ラベルを有する同様の構成要素のうちのいずれか1つに適用可能である。
【0007】
図1図1は、本開示の態様による、衛星通信環境の図を示す。
図2図2は、本開示の態様による、衛星通信環境の図を示す。
図3図3は、本開示の様々な態様による、衛星通信環境における衛星進路の例のブロック図を示す。
図4図4は、本開示の様々な態様による、衛星通信環境における例示的な地上コンテンツ配信ネットワーク階層のブロック図を示す。
図5図5は、本開示の態様による、衛星通信環境における例示的な地上コンテンツ配信ネットワーク階層のブロック図を示す。
図6図6は、本開示の様々な態様による、航空機上エッジサーバのための例示的なコンテンツ配信ルーティングのプロセスフローを示す。
図7図7は、本開示の様々な態様による、航空機上エッジサーバを用いた例示的なコンテンツ配信ルーティングのプロセスフローを示す。
図8図8は、本開示の様々な態様による、航空機上エッジサーバを用いた例示的なコンテンツ配信ルーティングのプロセスフローを示す。
図9図9は、本開示の様々な態様による、機上エッジサーバを用いた例示的なコンテンツ配信ルーティングの図を示す。
図10図10A及び図10Bは、本開示の様々な態様による、例示的な層接続トポロジのネットワークハンドオフの図を示す。
図11図11は、本開示の態様による、層接続管理の例示的な方法を例示するフローチャートを示す。
図12図12は、本開示の態様による、機上クライアントデバイスへのコンテンツ配信中のハンドオーバを実行するための例示的な方法を例示するフローチャートを示す。
図13図13は、本開示の態様による、機上クライアントデバイスへのコンテンツ配信中のハンドオーバを実行するための例示的な方法を例示するフローチャートを示す。
図14図14は、本開示の様々な態様による、航空機上エッジサーバを用いたコンテンツ配信ルーティングのための例示的な方法を例示するフローチャートを示す。
図15図15は、本開示の様々な態様による、航空機上エッジサーバを用いたコンテンツ配信ルーティングのための例示的な方法を例示するフローチャートを示す。
図16図16は、本開示の様々な態様による、航空機上エッジサーバを用いたコンテンツ配信ルーティングのための例示的な方法を例示するフローチャートを示す。
【発明を実施するための形態】
【0008】
衛星通信システム内の衛星端末(例えば、マルチユーザアクセス端末)は、通信アンテナを採用して、衛星端末と通信衛星との間の通信リンクを確立することができる。通信リンクは、場合によっては、双方向通信(例えば、送受信など)、又は単方向通信(例えば、受信)のために構成され得る。そのような通信リンクは、地上ベースのネットワークと、衛星端末を含むモバイルプラットフォームと、の間の通信サービスを供給し得る。これらの通信リンクは、モバイルプラットフォーム上に位置する乗客のためのデバイス(例えば、携帯電話、タブレット、及びラップトップなどのユーザデバイス)へのサービスを供給するために使用され得る。
【0009】
本明細書に記載された技法は、衛星通信システムを介した外部ネットワークへの接続性を有する、航空機などのモバイルプラットフォーム機上に位置するクライアントデバイスにおいて、メディアアイテムなどのコンテンツアイテムを供給する。衛星通信システムは、クライアントデバイスとコンテンツ配信ネットワークとの間の特定のコンテンツアイテムのためのネットワークトラフィックを中継する。すなわち、本明細書に記載された技法は、モバイルプラットフォームがルート途上にある間に、コンテンツ配信ネットワークを介して、モバイルプラットフォーム上のクライアントデバイスへのコンテンツの配信を供給する。コンテンツ配信ネットワークは、地上に位置する地上サーバと、航空機、船舶、列車、宇宙船などのモバイルプラットフォーム上に位置するエッジサーバと、を含み得る。コンテンツ配信ネットワークは、1つ以上の地上サーバ層及び1つ以上のエッジサーバ層を含み得る。衛星端末は、コンテンツ配信ネットワークのエッジのサーバ層のモバイルエッジサーバを、1つ以上の衛星通信リンクを介して、コンテンツ配信ネットワークの地上のサーバ層の少なくとも1つの地上サーバに接続し得る。1つ以上の地上サーバ層に格納されたコンテンツは、衛星通信リンクを介して、モバイルエッジサーバに、又は直接クライアントデバイスに供給され得る。モバイルエッジサーバは、コンテンツをモバイルプラットフォーム上のクライアントデバイスに転送し得る。
【0010】
本開示の態様によれば、コンテンツ配信ネットワークは、1つ以上のコンテンツアイテムを衛星端末に供給し得る。衛星端末は、衛星端末と通信しているモバイルプラットフォーム機上のデバイスにコンテンツアイテムを供給し得る。CDNは、クライアントデバイスへのネットワーク近接性の観点で最も近いサーバを位置特定し得る。CDNは、コンテンツ複製システムを使用して、どのサーバが要求されたメディアコンテンツアイテムを内有するかを判定し得る。好適なソースが位置特定されると、CDNは、クライアントデバイス又は関連付けられたエッジサーバにサーバのネットワークアドレスを供給し得る。クライアントデバイス又はエッジサーバは、ネットワークアドレスを使用して、サーバからメディアコンテンツアイテムを取得し得る。
【0011】
いくつかの例では、CDNは、関連付けられたエッジサーバのアドレスをクライアントデバイスに返す。次いで、クライアントデバイスは、エッジサーバからメディアコンテンツアイテムを要求し得る。エッジサーバがメディアコンテンツアイテムを格納している場合、エッジサーバは、メディアコンテンツアイテムをクライアントデバイスに供給し得る。エッジサーバがメディアコンテンツアイテムを格納していない場合、エッジサーバは、次いで、接続されたサーバ層を通してメディアコンテンツアイテムを要求し始め得る。
【0012】
本明細書に記載された技法はまた、CDNがメディアコンテンツアイテムを異なるサーバに格納するようにプッシュすることを可能にしてもよい。例えば、CDNは、遠隔サーバに格納されたメディアコンテンツアイテムを、より近いサーバに、又は更にはエッジサーバにプッシュするように命令し得る。
【0013】
いくつかの例では、コンテンツアイテムは、オンデマンドであり得るか、又はライブストリーミングされ得る。衛星端末は、ネットワークアクティビティの中継装置として機能することによって、コンテンツアイテムへのアクセスを容易にし得る。いくつかの例では、コンテンツアイテムは、ライブストリームとしてマルチキャストされ得、ライブコンテンツは、複数のデバイスに同時にストリーミングされる。
【0014】
本明細書は、実施例を供給し、本明細書に記載された原理の実施形態の範囲、適用性、又は構成を制限することを意図するものではない。むしろ、以下の説明は、本明細書に記載された原理の実施形態を実施するのを可能にする説明を当業者に供給するであろう。要素の機能及び配置において様々な変更が行われてもよい。
【0015】
したがって、様々な実施形態は、適宜、様々な手順又は構成要素を省略、置換、又は追加してもよい。例えば、方法は、記載されたものとは異なる順序で実行されてもよく、様々なステップが追加され、省略され、又は組み合わされてもよいことを理解されたい。また、特定の実施形態に関して記載された態様及び要素は、様々な他の実施形態において組み合わされてもよい。また、以下のシステム、方法、デバイス、及びソフトウェアは、個別に又は集合的に、より大きいシステムの構成要素であってもよく、他の手順が、それらのアプリケーションに優先するか、又は他の方法でそれらのアプリケーションを修正してもよいことを理解されたい。
【0016】
図1は、本開示の態様による、衛星通信環境100の図を示す。衛星通信環境100は、無線通信システム105を含み、図1に示す例では、無線通信システム105は、通信衛星システムである。例示的な衛星通信システム105は、1つ以上の通信衛星102、1つ以上のゲートウェイ110、及び1つ以上の衛星端末112を含む。衛星端末112は、モバイルプラットフォーム160上の複数のユーザデバイスにネットワークアクセス接続性を供給するマルチユーザアクセス端末であり得る。衛星通信環境100は、CDN122を含み得る。CDN122は、1つ以上のモバイルプラットフォームエッジサーバ170、地上CDN階層120、及び1つ以上のオリジンサーバ130を含み得る。
【0017】
衛星通信システム105内の1つ以上の通信衛星102は、1つ以上のゲートウェイ110及び1つ以上の衛星端末112との無線通信のために構成された任意の好適なタイプの通信衛星を含み得る。いくつかの例では、通信衛星102のうちのいくつか又は全ては、静止軌道にあり得、その結果、地上デバイスに対するそれらの位置は、比較的固定され得るか、又は動作公差又は他の軌道ウィンドウ内に固定され得る。他の例では、衛星通信システム100の1つ以上の通信衛星102に対して任意の適切な軌道(例えば、低地球軌道(LEO)、中地球軌道(MEO)など)が使用され得る。
【0018】
衛星端末112は、通信衛星102から信号106を受信し、かつ通信衛星102に信号106を伝送するために構成された衛星端末通信アンテナを含み得る。こうして、衛星端末112は、衛星通信システム105の1つ以上の通信衛星102との単方向通信又は双方向通信のために構成され得る。いくつかの例では、衛星端末通信アンテナは、方向性であり得る。例えば、衛星端末通信アンテナは、主軸に沿ったピーク利得(例えば、アンテナボアサイト)を有し得る。いくつかの例では、ピーク利得は、軸外方向に急峻にロールオフし得る。アンテナ利得の急峻なロールオフは、アンテナの狭い視野と称され得る。いくつかの例では、衛星端末通信アンテナは、放物線ディッシュ反射器又はアンテナ素子のアレイを有するアンテナなどの、集束及び/又は反射素子の固定構成を介した狭い視野を有して構成され得る。衛星端末通信アンテナは、ポジショナ(例えば、仰角/方位角ポジショナ)によって(例えば、通信衛星102を指すように)配置され得る。いくつかの例では、衛星端末通信アンテナは、ビーム形成を介した狭い視野を有して構成され得、視野は、所望の方向に沿った信号伝送及び/又は受信を図るためのアンテナ素子のアレイで電子的に構成可能であり得る。
【0019】
通信衛星102は、衛星端末112を含むサービスビームカバレッジエリア109に向けられたサービスビーム108を介して通信し得る。例示の目的で、図1は、各サービスビーム108がサービスビームカバレッジエリア109と関連付けられ得るサービスビーム108の集合体を示す。サービスビームカバレッジエリア109は、任意の好適なサービスエリア(例えば、円形、楕円形、六角形、局所、地域、国家、など)をカバーし、サービスビームカバレッジエリア109内に位置する任意の数の衛星端末112にサービスを供給し得る。いくつかの例では、通信衛星102は、マルチビーム衛星であり得、隣接するサービスビームカバレッジエリアと重複する場合もしない場合もあり得る、複数のサービスビームカバレッジエリア109をカバーする複数のサービスビーム108を有し得る。
【0020】
通信衛星102は、衛星端末112によって受信されるサービスビーム108を介して、信号106でフォワードリンク信号を伝送し得る。衛星端末112は、衛星端末通信アンテナを使用してフォワードリンク信号を受信し得る。衛星端末112と通信衛星102との間のフォワードリンク信号のための好適な通信リンクを確立するために、フォワードリンク信号は、通信衛星102の伝送電力、衛星端末通信アンテナのアライメント及び位置、並びに衛星端末通信アンテナの周りの減衰環境(例えば、衛星端末112と通信衛星102との間の減衰環境)に依存し得る、閾値を上回る信号強度又は信号対雑音比(SNR)を有する衛星端末112で受信され得る。
【0021】
通信衛星102は、1つ以上のゲートウェイビーム132を介して信号104を送信及び/又は受信することによって、ゲートウェイ110のうちの1つ以上と通信し得、ゲートウェイビーム132の各々は、それぞれのゲートウェイビームカバレッジエリア136と関連付けられ得る。ゲートウェイビーム132は、例えば、1つ以上の衛星端末112(例えば、通信衛星102によって中継される)のための通信トラフィック、又は通信衛星102とゲートウェイ110との間の他の通信を搬送し得る。
【0022】
衛星端末112は、信号106を介してリターンリンク信号を通信衛星102に伝送し得、通信衛星102は、信号104を介してリターンリンク信号を1つ以上のゲートウェイ110に中継し得る。衛星端末112と通信衛星102との間のリターンリンク信号のための好適な通信リンクを確立するために、リターンリンク信号は、やはり衛星端末112の伝送電力、衛星端末112の衛星端末通信アンテナのアライメント及び位置、並びに衛星端末通信アンテナの周りの減衰環境(例えば、衛星端末112と通信衛星102との間の減衰環境)に依存し得る閾値を上回る信号強度及び/又はSNRを有する通信衛星102において受信され得る。例えば、衛星端末通信アンテナは、衛星端末112の伝送信号が、所望の性能特性を有する信号通信を可能にするために、ターゲットの方向に十分なアンテナ利得を有するときに、ターゲット(例えば、通信衛星102)と的確にアライメントされると考えられ得る。
【0023】
衛星端末112は、衛星端末アンテナアセンブリの一部であり得、衛星端末アンテナアセンブリはまた、モバイルプラットフォーム160に取り付けられ得る衛星端末アンテナを取り付けるための様々なハードウェアを含んでもよい。モバイルプラットフォーム160は、衛星端末アセンブリ及び衛星端末受信器を含み得る衛星端末112を搬送し得るか、又は衛星端末112に結合され得る。衛星端末アンテナアセンブリはまた、無線周波数(RF)衛星通信信号(例えば、信号106)と、衛星端末通信アンテナと衛星端末受信器との間で伝送された衛星端末通信信号と、の間で変換(例えば、周波数変換の実行、変調/復調、多重化/逆多重化、フィルタリング、転送など)するための回路及び/又はプロセッサを含んでもよい。そのような回路及び/又はプロセッサは、アンテナ通信アセンブリに含まれ得、アンテナ通信アセンブリは、モバイルプラットフォーム160の外側(例えば、航空機の機体の外側)に取り付けられ得る。追加的又は代替的に、衛星端末受信器は、様々なRF信号動作(例えば、受信、周波数変換の実行、変調/復調、多重化/逆多重化など)を実行するための回路及び/又はプロセッサを含んでもよい。
【0024】
衛星端末112は、モバイルプラットフォーム160内の1つ以上のデバイスへの有線接続又は無線接続を介して接続され得、衛星通信環境100を介して、デバイスの各々に特有である、ストリーミングされるネットワークアクセスサービス(例えば、インターネットアクセス、コンテンツアイテムなど)又は他の通信サービス(例えば、放送メディアなど)などの複数のコンテンツ提示物を供給し得る。モバイルプラットフォーム160内のデバイスは、限定されるものではないが、携帯電話、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、他のハンドヘルドデバイス、ネットブック、ノートブックコンピュータ、タブレットコンピュータ、ラップトップ、又は接続性若しくはコンテンツ消費のために使用される他のディスプレイデバイス(例えば、テレビ、コンピュータモニタなど)などのユーザデバイスを含み得る。いくつかの例では、衛星端末112は、通信衛星102及びゲートウェイ110を介して、デバイスと地上CDN階層120との間の双方向通信を供給する。
【0025】
衛星通信環境100(通信衛星102、ゲートウェイ110、及び衛星端末112などを含む)は、1つ以上の周波数帯域で動作し得る。例えば、無線通信システムは、国際電気通信連合(ITU)Ku、K、又はKaバンド、Cバンド、Xバンド、Sバンド、Lバンドなどで動作し得る。
【0026】
衛星端末112は、モバイルプラットフォーム160上に位置し得る。モバイルプラットフォーム160は、衛星端末112を支持すること、及び場所を移動させることが可能な任意のデバイス、装置、又は物体であり得る。例えば、モバイルプラットフォーム160は、航空機、船舶、車両(例えば、車、バス、列車)、宇宙船などのモバイルプラットフォームキャリアであり得る。図1に例示されているように、モバイルプラットフォーム160は、航空機であるが、他の例では、ボート、船舶、列車、又はバスなどの他のタイプのモバイルプラットフォームが、衛星端末112及び/又はエッジサーバ170を含み得る。図1は、3つのモバイルプラットフォーム160、第1のエッジサーバ170-1を有する第1のモバイルプラットフォーム160-1、第2のエッジサーバ170-2を有する第2のモバイルプラットフォーム160-2、及び第nのエッジサーバ170-nを有する第nのモバイルプラットフォーム160-nを描示している。
【0027】
1つ以上のゲートウェイ110は、ゲートウェイアンテナシステムを使用して、衛星通信システムの通信衛星102との間で信号104を送受信し得る。ゲートウェイアンテナシステムは、双方向が可能であり、衛星通信システムの少なくとも1つの通信衛星102と確実に通信するために適度な伝送電力及び受信感度を有して設計され得る。ゲートウェイ110はまた、地上コンテンツ配信ネットワーク階層120と通信してもよい。衛星通信環境100内の衛星端末112は、1つ以上のゲートウェイ110を介して地上CDN階層120にアクセスし得る。地上CDN階層120は、ローカルエリアネットワーク(LAN)、メトロポリタンエリアネットワーク(MAN)、広域ネットワーク(WAN)、又は任意の他の好適なパブリックネットワーク若しくはプライベートネットワークを含んでもよいし、インターネット、電話ネットワーク(例えば、公衆交換電話網(PSTN)など)などのような他の通信ネットワークに接続されてもよい。
【0028】
地上CDN階層120は、コンテンツ配信ネットワークの地上部分を表し得、1つ以上のサーバ層を含み得る。各サーバ層は、1つ以上のサーバを含み得る。いくつかの例では、サーバ層は、地理的領域全体にわたって位置する複数のサーバを含む。サーバは、格納されたメディアコンテンツアイテムを格納し得るか、又は格納されたメディアコンテンツアイテムへのアクセス権を有し得る。メディアコンテンツアイテムのうちのいくつかは、1つのみのサーバ上に格納され得るか、又は1つのみのサーバに格納され得る一方、他のメディアコンテンツアイテムは、複数のサーバ上に格納され得るか、又は複数のサーバに格納され得る。いくつかの例では、サーバ層におけるサーバの各々は、同じコンテンツアイテムを格納している一方、他の例では、サーバ層内のサーバは、そのサーバ層における他のサーバに対して少なくともいくつかの固有のメディアコンテンツアイテムを格納し得る。
【0029】
地上CDN階層120は、2つ以上のサーバ層及び1つ以上のオリジンサーバ130を含み得る。第1のサーバ層は、サービスエリア全体にわたって地理的に分散されたサーバの第1の量を含み得る。第2のサーバ層は、第1のサーバ量よりも少ない第2のサーバ量を含み得る。第2のサーバ層はまた、地理的に分散され得るが、第2のサーバ層は、一般に、ネットワークのサーバ間の、又は周辺接続(例えば、ユーザ又はゲートウェイ110が位置し得る)と第2のサーバ層の任意の所与のサーバとの間のより大きい地理的距離又はネットワーキング距離を有し得る。いくつかの例では、第2のサーバ層のサーバは、一般に、第1のサーバ層のサーバよりも多くのコンテンツを格納し得る(例えば、より大きい格納容量を有する)。
【0030】
1つ以上のオリジンサーバ130は、最後のサーバ層としての、地上CDN階層120の一部であり得る。すなわち、オリジンサーバ130の後に接続された別のサーバ層がない場合がある。例えば、地上CDN階層120は、第1のサーバ層、第1のサーバ層に接続された第2のサーバ層、第2のサーバ層に接続された第3のサーバ層などを、第nのサーバ層が1つ以上のオリジンサーバ130に接続されるまで含み得る。
【0031】
オリジンサーバ130は、コンテンツ配信ネットワーク全体にわたって複製されたメディアコンテンツアイテムを最終的に格納する1つ以上のサーバを表し得る。すなわち、オリジンサーバ130に格納されたメディアコンテンツアイテムのうちの1つ以上は、他のサーバ層における他のサーバ上にコピーされ得る。いくつかの例では、オリジンサーバ130は、いずれの他のサーバ上にも格納されていないメディアコンテンツアイテムを含み得る。そのような場合、オリジンサーバ130は、要求されたときにそのメディアコンテンツアイテムを供給する。いくつかの例では、オリジンサーバ130は、コンテンツプロバイダと関連付けられ得、CDN階層120から分離され得る。こうして、CDN122は、各コンテンツプロバイダが異なるオリジンサーバ130と関連付けられている、1つ以上のコンテンツプロバイダのCDNサービスを供給し得る。
【0032】
地上サーバ(例えば、地上CDN階層120の第1のサーバ層のうちの)は、ゲートウェイ110及び1つ以上の他のサーバと結合され得る。様々な例では、地上サーバは、1つ以上のゲートウェイ110の近くで、同じ場所に位置し得るか、若しくは別様に位置し得るか、又はゲートウェイ110にサービス提供する地上ネットワークと他のネットワークとの間のインターネットエクスチェンジポイント(IXP)にインストールされ得る。こうして、地上サーバは、1つ以上の有線通信リンク及び/又は無線通信リンクを介してゲートウェイ110及び/又は地上CDN階層120と通信し得る。
【0033】
地上CDN階層120は、コンテンツ複製システム140及びドメイン名システム150を含み得る。コンテンツ複製システム140は、地上CDN階層120及びエッジサーバ170を含む、コンテンツ配信ネットワーク122の動作を管理及び制御し得る。ドメイン名システム150は、CDN122及び1つ以上のオリジンサーバ130(例えば、CDN122の外側の場合)における各サーバのドメイン名及びアドレスのリストを維持し得る。ドメイン名システム150は、衛星通信環境100が(例えば、モバイルプラットフォーム160機上のデバイスから)メディアコンテンツアイテムに対する要求を受信するときに照会され得る。コンテンツ複製システム140及びドメイン名システム150の部分は、地上サーバ、オリジンサーバ130、又はエッジサーバ170を含むCDN122の様々なサーバ内に位置し得る。
【0034】
記載されたように、CDN122は、地上CDN階層120及び複数のモバイルエッジサーバ170を含む。このネットワークトポロジは、どのようなメディアコンテンツが機上モバイルプラットフォームに格納されているかについての柔軟性を供給する。例えば、航空機のサイズ、重量、及び電力(SWaP)要件に起因して、CDN122は、「ハイブリッド」CDNトポロジを有し得る。すなわち、SWaP要件に起因して、エッジサーバ170は、地上CDN階層120におけるサーバのうちの少なくともいくつかと比較して、相対的に低い格納容量を有し得る。例えば、地上CDN階層120におけるサーバは、実効的に大容量データセンタであり得る。このトポロジは、モバイルプラットフォーム160上のデバイスが、そうでなければ、機上モバイルプラットフォーム160で別様に利用可能であろうよりもはるかに多くの量のメディアコンテンツにアクセスすることができるようにすることを可能にする。いくつかの例では、エッジサーバ170の数は、地上CDN階層120におけるサーバの数よりも大きい場合がある。言い換えると、複数のエッジサーバ170は、地上CDN階層120における同じサーバと関連付けられ得る。関連付けは、地上サーバ及び1つ以上のエッジサーバが、ネットワーク層接続トポロジで接続され得ることを意味し得る。
【0035】
衛星通信環境100は、本明細書に記載された技法を使用して、メディアコンテンツアイテムに対する要求に応答して、メディアコンテンツアイテムをモバイルプラットフォーム160機上の1つ以上のデバイスにルーティングし得る。メディアコンテンツは、モバイルプラットフォーム160の場所にかかわらず供給され得る。衛星通信環境100は、機上デバイスと、メディアコンテンツアイテムをホストする地上ベースのCDNと、の間の通信を供給し得る。これらの技法は、コストを低減し、ストリーミング機能性を改善し、機上モバイルプラットフォームのサイズ、重量、及び電力要件を緩和し、よりパーソナライズされ、かつ関連性がより高いメディアコンテンツアイテムを乗客に供給し得、ネットワークトラフィックを低減し得る。
【0036】
図2は、本開示の様々な態様による、無線環境200の図を示す。通信環境200は、モバイルプラットフォーム160-a(例えば、航空機)機上の少なくとも1つの衛星102-a、ゲートウェイ110-a、及び衛星端末112-aを含む衛星通信システムとして図2に例示された無線通信システム105-aを含む。通信環境200はまた、地上CDN階層120-a、オリジンサーバ130-a、及びモバイルプラットフォーム160-a機上のエッジサーバ170-aを含み得るCDN122-aを含む。地上CDN階層120-aは、ゲートウェイ110-aと通信し得る。動作中、無線通信システム105-aは、エッジサーバ170-aを含むモバイルプラットフォーム160-a上のデバイスと、地上CDN階層120-a及び他のネットワーク(例えば、インターネット)を含む地上ネットワークと、の間の双方向通信を供給する。衛星102-a、ゲートウェイ110-a、衛星端末112-a、オリジンサーバ130-a、及び地上CDN階層120-aは、それぞれ、図1の衛星102、ゲートウェイ110、衛星端末112、オリジンサーバ130、及び地上CDN階層120の例であり得るか、又はこれらの態様を含み得る。
【0037】
衛星通信システム105-aにおける1つ以上の衛星102-aは、任意の好適なタイプの通信衛星を含み得る。いくつかの例では、衛星のうちのいくつか又は全ては、対地同期軌道又は静止地球軌道(GEO)にあり得る。他の例では、衛星通信システム105-aに対していずれかの適切な軌道(例えば、中地球軌道(medium earth orbit、MEO)、低地球軌道(low earth orbit、LEO)など)が使用され得る。衛星通信システム105-aの衛星102-aのうちのいくつか又は全ては、所定の地理的サービスエリアにおける複数のサービスビームカバレッジエリアにサービスを供給するように構成されたマルチビーム衛星であり得る。
【0038】
ゲートウェイ110-aは、双方向が可能であり、衛星通信システム105-aと確実に通信するための適度な伝送電力及び受信感度を有して設計され得る。衛星通信システム105-aは、1つ以上のビームを通じて信号104-aを送受信することによって、ゲートウェイ110-aと通信し得る。ゲートウェイ110-aは、ゲートウェイアンテナシステムを使用して衛星通信システム105-aとの間で信号104-aを送受信する。ゲートウェイ110-aは、1つ以上のネットワーク及び地上CDN階層120-aに接続され得る。
【0039】
地上CDN階層120-aは、コンテンツ複製システム140-aを含み得る。コンテンツ複製システム140-aは、複製マネージャ240、サーバインデックス242、CDNドメイン名システム(DNS)244、及び層接続トポロジ246を含み得る。複製マネージャ240は、地上CDN階層120-a及びエッジサーバ170-aなどの航空機上エッジサーバ内のコンテンツの複製を管理し得る。メディアコンテンツアイテムは、単一のサーバ上にのみ格納され得るか、又はメディアコンテンツアイテムは、2つ以上のサーバ上に複製され得る。例えば、より新しい又はより人気のあるメディアコンテンツアイテムは、地上サーバ又は航空機上エッジサーバを含み得る、いくつかのサーバ上に格納され得る。対照的に、不明瞭、古くなった、又はあまり人気のないメディアコンテンツアイテムは、より少ないサーバ上に格納され得る。複製マネージャ240は、メディアコンテンツアイテムがどこに格納されているかを追跡し、特定のサーバ上の特定のメディアコンテンツアイテムを複製することを制御し、複製又は削除のためのコマンドを供給するなどし得る。複製マネージャ240は、サーバインデックス242を使用して、メディアコンテンツアイテムがどこに格納されているかを判定し得る。サーバインデックス242は、航空機上エッジサーバ170-aなどのエッジサーバ、及び地上CDN階層120-aにおける様々なサーバの各々に格納されたコンテンツのインデックスであり得る。
【0040】
CDN DNS244は、クライアントデバイス220又は222によって行われたコンテンツの要求に基づいて生成され得る、要求されたコンテンツアイテムについてのドメイン名システム照会を受信し得る。CDN DNS244は、要求されたコンテンツに対するDNS照会を解決し得る。CDN DNS244は、DNS要求を適切なCDNサーバにマッピングして、要求側クライアントデバイス220又は222が要求されたコンテンツを取得することを可能にし得る。適切なCDNサーバは、地上CDN階層120-aの一部であり得るか、又はエッジサーバであり得る。DNS要求を適切なCDNサーバにマッピングすることには、DNS照会をCDN DNS244にリダイレクトする非CDN DNSサーバ(以下で「DNSリゾルバ」と称される)への初期DNS要求が先行され得る。CDN DNS244は、サーバインデックス242及び層接続トポロジ246を使用して、要求されたコンテンツを現在格納している最も近いサーバを判定し得る。
【0041】
CDN DNS244は、多様な技法を使用して、DNS照会を解決し得る。例えば、各衛星アクセスノード(又は、コアノードなどの衛星通信システム105における他のエンティティ)は、クライアントデバイス220又は222からDNS照会を受信するDNSリゾルバを含み得る。別の例として、各航空機160-aは、DNSリゾルバを含み得る。DNSリゾルバは、DNS照会に情報を付加し、修正されたDNS照会をCDN DNS244に供給し得る。例えば、付加された情報は、要求が発信された航空機を識別し得る。そのような場合、CDN DNS244は、どの航空機がどのエッジサーバを内有するかを示すテーブルを格納し、識別情報を参照して、要求が発信された航空機上のエッジサーバを判定し得る。別の例として、付加された情報は、航空機上のエッジサーバを識別し得る。航空機上のエッジサーバを判定すると、次いで、CDN DNSは、層接続トポロジ246を使用し、適切なCDNサーバのアドレスをクライアントデバイス220又は222に返すことができる(例えば、図6図8に例示された技法のいくつかを使用して)。
【0042】
図6に例示された例のようないくつかの例では、CDN DNS244は、要求側クライアントデバイス220又は222が次いでコンテンツを取得することができる最も近いサーバのアドレスを返し得る。CDN DNS244が、要求されたコンテンツを現在格納している要求側クライアントデバイスに最も近いサーバのアドレス(必ずしも物理的近接性ではなく、ネットワーク近接性において最も近い)を返す例では、CDN DNS244は、サーバインデックス242を使用して、特定のサーバがコンテンツを現在格納しているかどうかを判定し得る。図7に例示された例のような代替例では、CDN DNS244は、航空機上エッジサーバ170-aのアドレスを返し得、次いで、航空機上エッジサーバ170-aは、層接続トポロジ246を使用して、又はローカルに格納されたコピーからコンテンツを取得することを担う。
【0043】
層接続トポロジ246は、エッジサーバと地上CDN階層120-aのサーバとの間の関連付け又は関係を管理する。例えば、層接続トポロジ246は、異なるサーバが様々なネットワーク内で互いにどのように接続されているかを知り得る。層接続トポロジ246はまた、どのサーバが地上CDN階層120-aのどの層の中にあるかを知り得る。
【0044】
CDN DNS244は、層接続トポロジ246を使用して、適切なCDNサーバのアドレスをクライアントデバイス220又は222に返し得る。また、層接続トポロジ246を、地上CDN階層120-aの所与のCDNサーバによって使用して、所与のCDNサーバがコンテンツを現在格納していない場合に、どの「上流」サーバからコンテンツを要求するかを知り得る。例えば、航空機上エッジサーバと層2サーバ(又は複数のサーバ)との間の層接続トポロジは、航空機上エッジサーバが、航空機上エッジサーバに現在格納されていない要求されたコンテンツを取得することができる場所である。
【0045】
地上CDN階層120-aに複数のサーバ層がある例では、層接続トポロジ246は、それらの様々な層のサーバ間の関係を示し得る。コンテンツ複製システム140-aは、層接続トポロジ情報をCDNの様々なサーバ(例えば、CDN122)に配布し得、層の接続トポロジの変化に起因して、必要に応じて更新を送信し得る。特に、航空機160-aの移動性に起因して、航空機106-aにサービス提供する衛星アクセスノードは、航空機106-aが異なるユーザビームに移動するときに変更され得る。その結果、航空機160-a上のエッジサーバにネットワーク近接性において最も近い地上CDN階層120-aのサーバは、経時的に変化し得る。こうして、コンテンツ複製システム140-aは、コンテンツの配信を改善するために、エッジサーバ170-aの層接続トポロジ246を更新し得る。ネットワーク近接性に加えて、コンテンツ複製システム140-aは、層接続トポロジ246を管理するときに、他の要因(例えば、負荷分散、ネットワーク速度など)を考慮に入れてもよい。
【0046】
航空機通信機器206は、衛星端末112-a(マルチユーザアクセス端末であり得るか、その一部であり得るか、又はその態様を含み得る)、エッジサーバ170-a、ネットワークアクセスユニット214、無線アクセスポイント216、及びユーザデバイス220及び222を含み得る。衛星端末112-aは、1つ以上のモバイル端末アンテナ、送受信器210、及びモデム212を含み得る。
【0047】
航空機160-aは、アンテナアレイであり得るアンテナを含む衛星端末112-aを含む航空機通信機器206を含む。航空機160-aは、衛星端末112-aのアンテナを使用して、1つ以上の信号108-aを介して衛星通信システム105-aと通信し得る。衛星端末112-aの部分(例えば、アンテナ、送受信器210)は、機体の外側又は航空機160-aの外装上の他の場所に取り付けられてもよく、レドームの下に設置されてもよい。他の例では、他のタイプのハウジングを使用して、衛星端末112-aの部分を収容し得る。衛星端末112-aの他の部分は、航空機の内装上にあり得る(例えば、モデム212)。衛星端末112-aは、ITU Ku、K、又はKaバンドで動作し得る。代替的に、衛星端末112-aは、Cバンド、Xバンド、Sバンド、Lバンドなどのような他の周波数帯域で動作してもよい。
【0048】
1つ以上の信号104-a及び108-aを介してダウンリンク及びアップリンクを介して衛星通信システム105-aに送信されるデータは、衛星にカスタマイズされ得るか、又は業界内の他のものに類似し得る変調及び符号化スキーム(MCS)を使用してフォーマットされ得る。例えば、MCSは、各々が変調技法(例えば、BPSK、QPSK、16QAM、64QAM、256QAM等)及び冗長情報を含む符号化ビットの総数に対する符号化情報ビットの比率に基づく符号化速度と関連付けられる複数の符号ポイントを含み得る。
【0049】
エッジサーバ170-aは、航空機160-aの機上に位置し得、プロセッサ230、ネットワークインタフェース232、及びメモリ234を含み得る。プロセッサ230は、メモリ234に格納された命令を実行して、エッジサーバ170-aの機能を実行し得る。メモリ234は、コンテンツのローカルコピーであるエッジサーバ170-aの動作のための命令を格納し得、また、インデックス236を格納してもよい。インデックス236は、メモリ234に格納されたコンテンツのインデックスであり得る。いくつかの例では、インデックス236は、他のサーバに格納されたコンテンツのインデックスであり、コンテンツの格納された場所を示し得る。インデックス236を使用して、要求されたコンテンツがローカルに格納されているかどうか、及び要求されたコンテンツを取り出すことができるかどうかを判定し得る。
【0050】
航空機160-aの機上通信システムは、モデム212を介して、航空機160-aのクライアントデバイス220及び222に通信サービスを供給し得る。クライアントデバイス220及び222は、モデム212を介して地上CDN階層120-aに接続及びアクセスし得る。クライアントデバイス220及び222は、航空機160-a内のモバイルデバイス又は他のデバイスであり得る。クライアントデバイス220及び222は、DNS、IPアドレス管理(例えば、動的ホスト構成プロトコル(DHCP))、ネットワークアドレス変換(NAT)などのようなネットワークサービスを供給し得る、ネットワークアクセスユニット214を介してモデム212と通信し得る。クライアントデバイス220又は222は、有線接続又は無線接続を介してネットワークアクセスユニット214と接続し得る。例えば、クライアントデバイス222は、航空機160-a内に無線接続性を供給し得る無線アクセスポイント(WAP)216を介してネットワークアクセスユニット214に接続し得る。無線接続性は、例えば、IEEE802.11(Wi-Fi)、又は他の無線通信技術などの無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)技術に従い得る。
【0051】
図2の例では、2つのクライアントデバイス220-a及び220-b(本明細書ではクライアントデバイス220と総称される)、並びに2つのクライアントデバイス222-a及び222-b(本明細書ではクライアントデバイス222と総称される)が示されている。他の例では、他の数のデバイス220及び222が含まれてもよい。クライアントデバイス220は、無線デバイス、リモートデバイス、ハンドヘルドデバイス、加入者デバイス、又はいくつかの他の好適な専門用語などのモバイルデバイスであり得、「デバイス」は、ユニット、ステーション、端末、又はクライアントとも称され得る。クライアントデバイス220はまた、携帯電話、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、パーソナルコンピュータなどのパーソナル電子デバイスであってもよい。クライアントデバイス222は、座席の背面のディスプレイ画面又はモニタなどの航空機160-a内に設置されたデバイスであり得る。
【0052】
クライアントデバイス220又は222は、コンテンツアイテムに対する要求を生成し得る。例えば、クライアントデバイス220-aと関連付けられたユーザは、WAP216、ネットワークアクセスユニット214、及び衛星端末112-aによって供給される接続性を使用して、CDN122-aと関連付けられたメディアプロバイダから利用可能なコンテンツアイテムを閲覧し得る(例えば、オリジンサーバ130-a又は地上CDN階層120-a内の他のサーバへの接続)。受け入れるコンテンツアイテムを選択すると、ユーザは、選択されたコンテンツアイテム、及び要求された機能、コンテンツの持続時間、関連コンテンツ、推奨コンテンツなどを含む任意の他の関連情報を識別し得る、コンテンツアイテムに対する要求を送信するように、クライアントデバイス220にプロンプトし得る。CDN122-aを使用して、コンテンツをクライアントデバイス220-aに供給し得る。例えば、コンテンツがエッジサーバ170-aにローカルに格納されている場合、エッジサーバ170-aは、コンテンツを提供し得る(例えば、ネットワークアクセスユニット214及びWAP216を介して)。コンテンツがローカルに格納されていない場合、地上CDN階層120-aのサーバは、コンテンツを供給し得る(例えば、衛星端末112-a、ネットワークアクセスユニット214、及びWAP216を介してサービス提供され得る)。
【0053】
衛星通信環境200は、本明細書に記載された技法を使用して、モバイルプラットフォーム160機上のクライアントデバイスにメディアコンテンツアイテムに対する要求をルーティングし得る。CDN122-aは、メディアコンテンツアイテムがクライアントデバイス又は関連付けられたエッジサーバ170-aによって取得され得る1つ以上のサーバのネットワークアドレスを供給し得る。メディアコンテンツアイテムは、モバイルプラットフォーム160の場所にかかわらず、かつメディアコンテンツアイテムを格納している他のサーバよりも地理的に遠く離れている場合があるサーバによって、供給され得る(例えば、衛星102-a及びゲートウェイ110-aを介した接続を考慮したネットワークトポロジにおいて近い)。これらの技法は、コストを低減し、ストリーミング機能性を改善し、機上モバイルプラットフォームのサイズ、重量、及び電力の制限を緩和し、よりパーソナライズされ、かつ関連性がより高いメディアコンテンツアイテムを乗客に供給し得るか、より広範なメディアコンテンツアイテムを乗客に供給し得るか、又はネットワークトラフィックを低減し得る。
【0054】
図3は、本開示の様々な態様による、通信環境300における衛星進路310の例のブロック図を示す。通信環境300は、無線通信システムを含み、図3では、衛星通信システム105-bとして描示されている。衛星通信システム105-bは、少なくとも1つの衛星102-b及び複数の衛星アクセスノード110-b(本明細書ではゲートウェイ110-bとも称される)を含む。通信環境300はまた、地上CDN階層120-b、オリジンサーバ130-b、及び航空機であり得る機上の様々なモバイルプラットフォームに位置するエッジサーバ170-bを含む、CDN122-aを含む。衛星通信システム105-b、衛星102-b、ゲートウェイ110-b、CDN122-bは、図1及び図2の衛星通信システム105、衛星102、ゲートウェイ110、及びCDN122の例であり得るか、又はこれらの態様を含み得る。
【0055】
衛星通信システム105-bは、衛星アクセスノード110-bとエッジサーバ170-bとの間の通信接続性を供給し得る。衛星アクセスノード110-bは、広い地理的エリアにわたって分散され得る。衛星アクセスノード110-bは各々、衛星進路310のうちの1つ以上を使用して、衛星通信システム105-b内の端末(例えば、モバイル端末112)と通信し得る。各衛星アクセスノード110-bは、衛星進路310を介して1つ以上のユーザビームグループ320内の端末と通信し得る。
【0056】
ゲートウェイ110-bとユーザビームグループ320との間の対応は、固定又は動的であり得る。衛星アクセスノード110-bとユーザビームグループ320との間の対応が動的である例では、特定の衛星アクセスノード110-bについてのユーザビームグループ320は、経時的に変化し得る。ただし、図3の例では、衛星アクセスノード110-bとユーザビームグループ320との間の対応は、固定されており、このことは、特定の衛星アクセスノード110-bと関連付けられたユーザビームグループ320が経時的に変化しないことを意味する。いくつかの例では、ユーザブリームグループ320内のユーザビームは、固定されている一方、他の例では、ユーザビームは、動的(例えば、アクティブ又は非アクティブ)であり得る。
【0057】
図3に示されるように、航空機及び航空機のエッジサーバ170-bは、航空機が内部にあるユーザビームグループ320に応じて、特定の衛星アクセスノード110-bと通信し得る。こうして、航空機がユーザビームグループ320間で移動するにつれて、航空機は、どの衛星アクセスノード110-bが接続性を供給するかを変更し得る。航空機上エッジサーバ170-bとユーザビームグループ320との間の対応は、経時的な変化を表す矢印で示されるユーザビーム/エッジサーバリンク330によって表される。
【0058】
エッジサーバ170-bは、航空機の機上のクライアントデバイスにコンテンツアイテムを供給し得る。コンテンツアイテムが所与のエッジサーバ170-b上で利用可能でない場合、コンテンツアイテムは、オリジンサーバ130-bから、又は地上CDN階層120-bの中の別のサーバから取り出され得る。どの衛星アクセスノード110-bが、要求側航空機のエッジサーバ170-bに接続性を供給するかは、コンテンツアイテムの要求時又は配信時の航空機の場所に依存し得る。通信衛星アクセスノード110-bは、航空機が異なるユーザビームグループ320によってカバーされる異なる場所に移動するにつれて変化し得るため、エッジサーバ170-bと地上CDN階層のサーバとの間の近接性は、経時的に変化し得る。
【0059】
図4は、本開示の様々な態様による、衛星通信環境における例示的なコンテンツ配信ネットワーク階層400のブロック図を示す。コンテンツ配信ネットワーク階層400は、オリジンサーバ130-c、地上CDN階層120-c、複数の衛星アクセスノード110-c、衛星進路及びユーザビームグループ410、並びにエッジサーバ層402(例えば、エッジサーバ170-c-1、170-c-2、及び170-c-nを含む)を含む。オリジンサーバ130-c、地上CDN階層120-c、複数の衛星アクセスノード110-c、衛星進路及びユーザビームグループ410、並びにエッジサーバ層402は、それぞれ、図1図3の地上CDN階層120、ゲートウェイ110、衛星進路310、ユーザビームグループ320、ユーザビーム/エッジサーバリンク330、及びエッジサーバ170の例であり得るか、又はこれらの態様を含み得る。
【0060】
CDN階層400内のサーバは、異なる層にグループ化され得る。例えば、航空機の機上にあり得るエッジサーバ層402は、CDN階層400の第1の層に編成され得る。地上CDN階層120-cはまた、第2のサーバ層404及び第Nのサーバ層406などの1つ以上の層に分割されてもよい。第2のサーバ層404と第Nのサーバ層406との間に任意の数のサーバ層があり得る。第2のサーバ層404及び第Nのサーバ層406は各々、コンテンツアイテムを格納し得る1つ以上のサーバを含み得る。サーバ層は、地理的に広範囲に行きわたるサーバを含み得る。
【0061】
航空機の機上のクライアントデバイスからコンテンツアイテムが要求されると、コンテンツ配信ネットワーク階層400は、コンテンツアイテムを格納している、要求側クライアントデバイスへのネットワーク近接性の観点で最も近いサーバ層から、コンテンツアイテムを取り出し得る。コンテンツ複製システム140-bを使用して、コンテンツ配信ネットワーク階層400内のコンテンツアイテムを管理し得る。コンテンツアイテムが航空機のエッジサーバに格納されている場合、コンテンツ複製システム140-bは、第1のサーバ層402における航空機上のエッジサーバであろう、航空機にネットワーク近接性において最も近いところから、コンテンツアイテムを取り出す。コンテンツアイテムが機上に格納されていない場合、コンテンツ複製システム140-bは、階層に従って、コンテンツアイテムをサーバ層の下方に探すように進み得る。例えば、コンテンツ複製システム140-bは、コンテンツアイテムについて、所与のエッジサーバと関連付けられた第2のサーバ層404におけるサーバに照会し得る。第2のサーバ層404におけるサーバがコンテンツアイテムを内有する場合、第2のサーバ層404におけるサーバは、コンテンツアイテムを(例えば、衛星アクセスノード110-cを介して)クライアントデバイスに供給し得る。第2のサーバ層404におけるサーバがコンテンツアイテムを格納していない場合、コンテンツ複製システム140-bは、図4の例では、第Nのサーバ層406である、次のサーバ層における関連付けられたサーバに照会する。第Nのサーバ層406における関連付けられたサーバがコンテンツアイテムを格納している場合、第Nのサーバ層406における関連付けられたサーバは、コンテンツアイテムを供給し得る。そうでない場合、コンテンツ複製システム140-bは、後続のサーバ層における関連付けられたサーバに照会するように進む。
【0062】
第1のサーバ層402の航空機上エッジサーバと衛星進路/ユーザビームグループ410との間、及び衛星アクセスノード110-cと地上CDN階層120-cのサーバとの間の関連付けがあり得る。第1のサーバ層402の航空機上エッジサーバと衛星進路/ユーザビームグループ410との間の関連付けは、航空機がその飛行経路に沿って移動するにつれて変化し得る。航空機が移動するにつれて第1のサーバ層402における航空機上エッジサーバと衛星アクセスノード110-cとの間の関連付けが頻繁に変化するのとは対照的に、衛星アクセスノード110-cと地上CDN階層120-cのサーバとの間の関連付けは、固定であり得る。いくつかの例では、衛星アクセスノード110-cと地上CDN階層120-cのサーバとの間の関連付けは、固定でない場合があるが、相対的にまれに変化し得る(例えば、ネットワークのアップグレード、再構成、又はメンテナンスに起因する)。例えば、衛星アクセスノード110-cと地上CDN階層120-cのサーバとの間の関連付けは、第1のサーバ層402の航空機上エッジサーバと衛星進路/ユーザビームグループ410との間の関連付けよりも低い頻度で変化し得る。
【0063】
図5は、本開示の様々な態様による、衛星通信環境における例示的なコンテンツ配信ネットワーク階層500のブロック図を示す。コンテンツ配信ネットワーク階層500は、オリジンサーバ130-d、地上CDN階層120-d、複数の衛星アクセスノード110-d、衛星進路及びユーザビームグループ410-a、並びにエッジサーバ170-dの第1の層402-aを含む。オリジンサーバ130-d、地上CDN階層120-d、複数の衛星アクセスノード110-d、衛星進路/ユーザビームグループ410-a、及びエッジサーバ170-dは、それぞれ、図1図4の地上CDN階層120、衛星アクセスノード又はゲートウェイ110、衛星進路310、ユーザビームグループ320、ユーザビーム/エッジサーバリンク330、エッジサーバ170の第1の層402、衛星進路/ユーザビームグループ410の例であり得るか、又はこれらの態様を含み得る。
【0064】
CDN階層500内のサーバは、図4におけるように、異なる層にグループ化され得る。例えば、航空機の機上にあり得るエッジサーバ層170-dは、CDN階層500における第1のサーバ層402-aであり得る。地上CDN階層120-dはまた、第2のサーバ層404-a及び第3のサーバ層406-aなどの1つ以上の層によって配置されてもよい。地上CDN階層120-dは、図5に示される2つ以外の追加のサーバ層を内有し得る。地上CDN階層120-dはまた、オリジンサーバ130-dを内有してもよい。コンテンツ複製システム140-cを使用して、コンテンツ配信ネットワーク階層500内のコンテンツアイテムを管理し得る。
【0065】
所与のサーバ層の各サーバは、より高位の(例えば、N+1)サーバ層の1つのサーバと関連付けられ得る。例えば、第2のサーバ層404-aにおける各サーバは、第3のサーバ層406-bの1つのサーバと関連付けられる、などであり得る。第Nのサーバ層の各サーバは、より低位の(例えば、N-1)サーバ層の1つ以上のサーバと関連付けられ得る。いくつかの場合では、所与のサーバは、隣接していないサーバ層におけるサーバと関連付けられ得る。例えば、第2のサーバ層404-aにおけるサーバは、第4のサーバ層におけるサーバと関連付けられ得る(例えば、第2のサーバ層におけるサーバにネットワーク近接している第3のサーバ層にサーバがない場合)。
【0066】
例えば、第1のサーバ層402-aの各エッジサーバ170-dは、第2のサーバ層404-aの1つのサーバ522と関連付けられ得る。エッジサーバ170-dと第2のサーバ層404-aのサーバ522との関連付けは、エッジサーバ170-dが位置する航空機にサービスを供給するユーザビームにサービス提供する衛星アクセスノード110-dとの間のネットワーク近接性に基づき得る。例えば、衛星アクセスノード110-d-1によって(例えば、衛星進路/ユーザビームグループ410-aを介して)サービス提供されるユーザビーム内にある航空機の機上のエッジサーバ170-dは、第2のサーバ層404-aのサーバ522-aと関連付けられ得る。第2のサーバ層404-aのサーバ522は、複数の衛星アクセスノード110-dによってサービス提供されるビームグループにおけるエッジサーバ170-dと関連付けられ得る。例えば、衛星アクセスノード110-d-2によって(例えば、衛星進路/ユーザビームグループ410-aを介して)サービス提供されるユーザビーム内にある航空機の機上のエッジサーバ170-dはまた、第2のサーバ層404-aのサーバ522-aと関連付けられてもよい。また、図5に例示されているように、衛星アクセスノード110-d-3及び110-d-nによって(例えば、衛星進路/ユーザビームグループ410-aを介して)サービス提供されるユーザビーム内にある航空機の機上のエッジサーバ170-dは、それぞれ、第2のサーバ層404-aのサーバ522-b及び522-nと関連付けられてもよい。
【0067】
同様に、第3のサーバ層406-aのサーバは、各々、より高位のサーバ層における1つのサーバ及びより低位のサーバ層における1つ以上のサーバと関連付けられ得る。例えば、第2のサーバ層404-aのサーバ522-a及び522-bは、第3のサーバ層406-aのサーバ532-aと関連付けられている一方、サーバ522-cは、第3のサーバ層406-aのサーバ532-bと関連付けられている。地上CDN階層120-dの最も高位の層のサーバの各々は、オリジンサーバ130-dと関連付けられ得る。こうして、地上CDN階層120-dの各分岐は、オリジンサーバ130-dで終了し得る。いくつかの場合では、CDN階層120-dは、階層内のサーバのネットワークトポロジを表し得る。例えば、所与のサーバ層のサーバは、互いに直接通信しない場合があるか、又はCDN階層120-dについてのネットワーク接続トポロジは、所与のサーバ層のサーバ間の接続を含まない場合がある。
【0068】
CDN DNS244-aは、コンテンツアイテムを内有するどのサーバが、要求側クライアントデバイス又は航空機上エッジサーバへのネットワーク近接性の観点で最も近いかを判定するときに、これらの関連付けを使用し得る。関連付けを使用して、コンテンツアイテムを取り出し得る。
【0069】
図6は、本開示の様々な態様による、航空機上エッジサーバ170-bのための例示的なコンテンツ配信ルーティングのプロセスフロー600を示す。プロセスフロー600は、オリジンサーバ130-e、CDN DNS244-b、第2の層サーバ522-db、エッジサーバ170-e、航空機160-b、及びクライアントデバイス220-cを含む。オリジンサーバ130-e、CDN DNS244-a、第2の層サーバ522-d、エッジサーバ170-e、航空機160-b、及びクライアントデバイス220-cは、それぞれ、図1図5のオリジンサーバ130、CDN DNS244、第2の層サーバ522、エッジサーバ170、航空機160、及びクライアントデバイス220又は222の例であり得るか、又はこれらの態様を含み得る。いくつかの例では、プロセスフロー600は、図1図5に記載されたコンテンツ配信ネットワーク階層又は衛星通信環境の少なくとも一部分によって実行され得る。
【0070】
プロセスフロー600は、コンテンツアイテムに対する要求が処理されるにつれて、経時的に、並んだ異なるデバイスによってとられるアクションを示す。プロセスフロー600は、コンテンツアイテムに対する要求が、1つ以上の異なるサーバによってどのように生成、ルーティング、処理、及び遂行され得るかの例を供給する。特に、プロセスフロー600は、コンテンツアイテムであるアイテムAに対する要求が、コンテンツ配信ネットワーク階層を介してどのようにルーティングされ得るかを示す。この例では、CDN DNS244-aは、エッジサーバ層及び第2のサーバ層のサーバインデックスを使用して、エッジサーバ170-e、対応する層2サーバ(例えば、第2の層サーバ522-d)、又はオリジンサーバ130-eのネットワークアドレスを返すかどうかを判定し得る。図6の例では、2つのサーバ層(エッジサーバ層及び第2のサーバ層)のみが示されている。他の例では、3つ以上のサーバ層があり得る。
【0071】
航空機160-bは、エッジサーバ170-e及びクライアントデバイス220-cを含み得る。航空機160-bは、2つ以上のクライアントデバイスを含み得、その例は、図1に記載されているようなクライアントデバイス220又は222であり得る。クライアントデバイス220-cは、マルチメディアアイテム、映画、ゲーム、ショー、ライブストリーミングイベントなどであり得る、コンテンツアイテムAに対する要求を開始する。602において、アイテムAに対するドメイン名システム要求が生成される。DNS要求は、CDN DNS244-aに転送される。例えば、CDN DNS244-aが、コンテンツアイテムAについてのコンテンツプロバイダと関連付けられ得、コンテンツアイテムAに対する要求(例えば、HTTP要求)が、コンテンツプロバイダアドレスに対して行われ得る。
【0072】
604において、CDN DNS244-aは、航空機160-b上に位置するエッジサーバ170-bを判定し得る。判定は、航空機160-bを識別することと、複数のエッジサーバの中のどのエッジサーバが航空機160-bの機上に位置するかと、を含み得る。航空機を識別することは、要求の送信アドレス(要求のためにNATをカプセル化又は実行し得るネットワークアクセスユニット214と関連付けられ得る)を参照することを含み得る。エッジサーバを識別することは、航空機160-bに照会を送信すること、航空機及びエッジサーバにインデックス付けするデータベースを調べることなどを含み得る。判定は、エッジサーバ170-bの一意の識別子又はネットワークアドレスを判定することを更に含んでもよい。
【0073】
606において、CDN DNS244-aは、アイテムAがエッジサーバ170-bに格納されているかどうかを判定し得る。そうである場合、CDN DNS244-aは、608においてエッジサーバ170-bのアドレスをクライアントデバイス220-cに返し得る。例えば、CDN DNS244-aは、エッジサーバ170-bのアドレスを用いて、クライアントデバイス220-cにリダイレクトを送信し得る。620において、クライアントデバイス220-cは、エッジサーバ170-bからアイテムAを要求し得る。エッジサーバ170-bは、622において要求を受信し、アイテムAをクライアントデバイス220-cに供給し得る。代替的に、CDN DNS244-aは、エッジサーバ170-bに直接メッセージを送信してもよく、次いで、エッジサーバ170-bは、コンテンツプロバイダ又はオリジンサーバ130-eのアドレスから来るかのように、アイテムAをクライアントデバイス220-cに供給し得る。例えば、CDN DNS244-aは、エッジサーバ170-bに、クライアントデバイス220-cに直接応答するための暗号又は他の情報(例えば、セキュアソケットレイヤ(SSL)証明書)を供給し得る。624において、クライアントデバイス220-cは、エッジサーバ170-bからアイテムAを受信し得る。アイテムAを受信すると、クライアントデバイス220-cは、アイテムAを表示し得るか、又は別様に出力し得る。いくつかの例では、クライアントデバイス220-cは、アイテムAについてエッジサーバ170-bに直接照会し得る。
【0074】
606に戻って、CDN DNS244-aが、アイテムAがエッジサーバ170-eに格納されていないと判定する場合、プロセスフロー600は、630に進む。630において、CDN DNS244-aは、エッジサーバ170-eと関連付けられた第2の層サーバのアイデンティティを判定し得る。この例では、第2の層サーバ522-dは、エッジサーバ170-eと関連付けられている。632において、CDN DNS244-aは、アイテムAが第2の層サーバ522-dに格納されているかどうかを判定する。そうである場合、プロセスフロー600は、634に進み、CDN DNS244-aは、第2の層サーバ522-dのアドレスをクライアントデバイス220-cに(例えば、リダイレクトメッセージで)返す。640において、クライアントデバイス220-cは、第2の層サーバ522-dのアドレスを受信し、642において、第2の層サーバ522-dからアイテムAを要求する。代替的に、CDN DNS244-aは、第2の層サーバ522-dに直接メッセージを送信し得、次いで、第2の層サーバ522-dは、コンテンツプロバイダ又はオリジンサーバ130-eのアドレスから来るかのように、アイテムAをクライアントデバイス220-cに供給し得る。例えば、CDN DNS244-aは、クライアントデバイス220-cに直接応答するための暗号又は他の情報(例えば、SSL証明書)を第2の層サーバ522-dに供給し得る。第2の層サーバ522-dは、アイテムAをクライアントデバイス220-cに供給し得る。644において、クライアントデバイス220-cは、第2の層サーバ522-dからアイテムAを受信し得る。アイテムAを受信すると、クライアントデバイス220-cは、アイテムAを表示し得るか、又は別様に出力し得る。
【0075】
632に戻って、CDN DNS244-aが、アイテムAが第2の層サーバ522-dに格納されていないと判定する場合、プロセスフロー600は、650に進む。650において、CDN DNS244-aは、オリジンサーバ130-eのアドレスをクライアントデバイス220-cに(例えば、リダイレクトメッセージで)供給する。652において、クライアントデバイス220-cは、654におけるオリジンサーバ130-eからアイテムAを要求し得る。代替的に、CDN DNS244-aは、オリジンサーバ130-eに直接メッセージを送信し得、次いで、オリジンサーバ130-eは、コンテンツプロバイダのアドレスから来るかのように、アイテムAをクライアントデバイス220-cに供給し得る。例えば、CDN DNS244-aは、オリジンサーバ130-eに、クライアントデバイス220-cに直接応答するための暗号又は他の情報(例えば、SSL証明書)を供給し得る。オリジンサーバ130-eは、656において、アイテムAをクライアントデバイス220-cに供給し得る。656においてアイテムAを受信すると、クライアントデバイス220-cは、アイテムAを表示し得るか、又は別様に出力し得る。
【0076】
図6の例は、エッジのサーバ層とオリジンサーバとの間の単一のサーバ層のみを示している。ただし、追加のサーバ層を有する例では、CDN DNS244-aがオリジンサーバ130-eのアドレスをクライアントデバイス220-cに返す前に、CDN DNS244-aは、アイテムAについての追加のサーバ層を照会してもよい。追加のサーバ層のサーバがアイテムAを格納していると判定すると、CDN DNS244-aは、そのサーバのアドレスをクライアントデバイス220-cに(例えば、リダイレクトメッセージで)送信し得るか、又はそのサーバに、アイテムAとともに要求に応答するように指示し得る。
【0077】
いくつかの例では、クライアントデバイス220-c以外の航空機の機上の別のデバイスは、アイテムAを格納しているサーバのアドレスの受信者であり得る。例えば、衛星端末、送受信器、モデム、ネットワークアクセスユニット、エッジサーバ、又は無線アクセスポイントは、アドレスを受信及び処理し得る(例えば、クライアントデバイス220-cのプロキシサーバとして機能して)。
【0078】
プロセスフロー600の例は、通信システムの無線通信リンクによってサービス提供されるモバイルプラットフォーム上に位置するエッジのサーバ層と、通信システム内に地理的に分散された少なくとも1つの地上のサーバ層と、を含むコンテンツ配信ネットワークを含む通信システムにおいて使用するための方法を含み得る。プロセスフロー600は、通信システムの無線通信リンクを介してサービス提供されるモバイルプラットフォーム内のデバイスからメディアコンテンツアイテムに対する要求を受信することを含み得る。プロセスフロー600は、要求と関連付けられたデバイスのネットワークアドレスに少なくとも部分的に基づいて、モバイルプラットフォーム上に位置するモバイルエッジサーバのアイデンティティを判定することを更に含み得る。プロセスフロー600は、メディアコンテンツアイテムがモバイルエッジサーバに格納されているかどうかを判定し得る。メディアコンテンツアイテムがモバイルエッジサーバ上に格納されている場合、プロセスフロー600は、メディアコンテンツアイテムに対する要求をモバイルエッジサーバにリダイレクトし得る。メディアコンテンツアイテムがモバイルエッジサーバ上に格納されていない場合、プロセスフロー600は、メディアコンテンツアイテムが、少なくとも1つの地上のサーバ層の第1のサーバ層の第1の地上サーバ上に格納されているかどうかを判定し、第1の地上サーバは、モバイルプラットフォームにサービス提供するアクセスノード(例えば、衛星アクセスノード)と結合され、コンテンツ配信ネットワークのためにモバイルエッジサーバと関連付けられ得る。メディアコンテンツアイテムが第1のサーバ層の第1の地上サーバ上に格納されている場合、プロセスフロー600は、メディアコンテンツアイテムに対する要求を第1の地上サーバにリダイレクトすることを含み得る。
【0079】
図7は、本開示の様々な態様による、航空機上エッジサーバを用いた例示的なコンテンツ配信ルーティングのプロセスフロー700を示す。プロセスフロー700は、オリジンサーバ130-f、CDN DNS244-b、第2の層サーバ522-e、エッジサーバ170-f、航空機160-c、及びクライアントデバイス220-dを含む。オリジンサーバ130-f、CDN DNS244-b、第2の層サーバ522-c、エッジサーバ170-f、航空機160-c、及びクライアントデバイス220-dは、それぞれ、図1図6のオリジンサーバ130、CDN DNS244、第2の層サーバ522、エッジサーバ170、航空機160、及びクライアントデバイス220又は222の例であり得るか、又はこれらの態様を含み得る。いくつかの例では、プロセスフロー700は、図1図5に記載されたコンテンツ配信ネットワーク階層又は衛星通信環境の少なくとも一部分によって実行され得る。
【0080】
図7の例は、コンテンツアイテムに対する要求が、1つ以上の異なるサーバによって、どのように生成、ルーティング、処理、及び遂行され得るかを示す。特に、プロセスフロー700は、コンテンツアイテムであるアイテムAに対する要求が、コンテンツ配信ネットワーク階層を介してどのようにルーティングされ得るかを示す。プロセスフロー700において、CDN DNS244-bは、CDN DNS244-bがクライアントデバイス220-dからコンテンツアイテムに対する要求を受信すると、常にエッジサーバ170-fのネットワークアドレスをクライアントデバイス220-dに返し得る。次いで、エッジサーバ170-fは、コンテンツアイテムをクライアントデバイス220-dに配信することを担う。図7の例では、2つのサーバ層(エッジサーバ層及び第2のサーバ層)のみが示されている。代替的に、3つ以上のサーバ層があってもよい。
【0081】
航空機160-cは、エッジサーバ170-f及びクライアントデバイス220-dを含み得る。航空機160-cは、図1に記載されているようなクライアントデバイス220又は222であり得る2つ以上のクライアントデバイスを含み得る。クライアントデバイス220-dは、映画、ゲーム、ショー、ライブストリーミングイベントなどであり得る少なくともコンテンツアイテムAに対する要求を開始し得る。702において、アイテムAのドメイン名システム要求が生成される。DNS要求は、CDN DNS244-bに転送される。
【0082】
704において、CDN DNS244-bは、航空機160-c上に位置するエッジサーバ170-fを判定し得る。判定は、複数のエッジサーバの中のどのエッジサーバが航空機160-cの機上に位置するかを識別することを含み得、このことは、航空機160-cに照会を送信すること、航空機及びエッジサーバにインデックス付けするデータベースを調べること、アイテムAに対するDNS要求におけるエッジサーバ170-fの識別子を検出することなどを含み得る。判定は、エッジサーバ170-fの一意の識別子又はネットワークアドレスを判定することを更に含んでもよい。
【0083】
706において、CDN DNS244-bは、エッジサーバ170-fのアドレスをクライアントデバイス220-dに(例えば、リダイレクトメッセージで)返し得る。708において、エッジサーバ170-fのアドレスを受信することに応答して、クライアントデバイス220-dは、エッジサーバ170-fからアイテムAを要求し得る。エッジサーバ170-fは、710において、要求を受信し、エッジサーバ170-fがアイテムAを格納しているかどうかを判定し得る。エッジサーバ170-fがアイテムAを格納している場合、エッジサーバ170-fは、712において、アイテムAをクライアントデバイス220-dに提供する。714において、クライアントデバイス220-dは、エッジサーバ170-fからアイテムAを受信する。アイテムAを受信すると、クライアントデバイス220-dは、アイテムAを表示し得るか、又は別様に出力し得る。いくつかの例では、クライアントデバイス220-dは、航空機160-cの外部にあるCDN DNSを通過する代わりに、アイテムAについてエッジサーバ170-fに直接照会し得る。直接照会は、航空機160-cの機上のネットワークアクセスユニット(例えば、ネットワークアクセスユニット214)によって容易にされ得る(例えば、ネットワークアクセスユニット214は、エッジサーバ170-fへの照会のアドレスを解決し得るDNSリゾルバを含み得る)。
【0084】
710に戻って、エッジサーバ170-fが、エッジサーバ170-fはアイテムAを格納していないと判定する場合、プロセスフロー700は、720に進む。720において、エッジサーバ170-fは、エッジサーバ170-fと関連付けられた第2の層サーバからアイテムAを要求し得る。この例では、第2の層サーバ522-eは、エッジサーバ170-fと関連付けられている。722において、第2の層サーバ522-eは、第2の層サーバ522-eがアイテムAを格納しているかどうかを判定する。そうである場合、プロセスフロー700は、724に進み、第2の層サーバ522-eは、アイテムAをエッジサーバ170-fに提供する。726において、エッジサーバ170-fは、アイテムAをクライアントデバイス220-dに転送し得る。728において、クライアントデバイス220-dは、エッジサーバ170-fからアイテムAを受信する。アイテムAを受信すると、クライアントデバイス220-dは、アイテムAを表示し得るか、又は別様に出力し得る。
【0085】
722に戻って、第2の層サーバ522-eが、第2の層サーバ522-eはアイテムAを格納していないと判定する場合、プロセスフロー700は、730に進む。730において、第2の層サーバ522-eは、オリジンサーバ130-fからアイテムAを要求する。エッジのサーバ層とオリジンサーバ130-fとの間の追加のサーバ層を有する他の例では、第2の層サーバ522-eは、オリジンサーバ130-fに照会する前に、又は照会する代わりに、アイテムAについて次のサーバ層に照会し得る。
【0086】
732において、オリジンサーバ130-fは、アイテムAに対する要求を受信し、アイテムAを第2の層サーバ522-eに提供する。734において、第2の層サーバ522-eは、アイテムAを受信し、アイテムAをエッジサーバ170-fに提供する。次いで、エッジサーバ170-fは、736において、アイテムAをクライアントデバイスに提供し得る。738においてアイテムAを受信すると、クライアントデバイス220-dは、アイテムAを表示し得るか、出力し得るか、又は別様に使用し得る。
【0087】
図7の例は、各サーバがCDN階層における隣接するサーバにアイテムAを供給することを示している。代替的に、要求側サーバは、次のサーバに、エッジサーバ170-f又はクライアントデバイス220-dのアドレスを供給し得る。そのような例では、アイテムAを格納しているサーバは、アイテムAをエッジサーバ170-f又はクライアントデバイス220-dに直接送信し得る。例えば、オリジンサーバ130-fは、アイテムAをエッジサーバ170-fに直接(例えば、第2の層サーバ522-eを通過せずに)提供し得る。
【0088】
いくつかの例では、720におけるようにエッジサーバ170-fが第2の層サーバ522-eからアイテムAを要求するのではなく、エッジサーバ170-fは、クライアントデバイス220-dを第2の層サーバ522-eにリダイレクトすることができる。しかしながら、いくつかのコンテンツアイテムは、いくつかの要求を伴う場合があり、したがって、衛星ネットワークを介した各往復における固有の遅延のために、この代替案は、重大な遅延をもたらし得る。プロセスフロー700では、エッジサーバ170-fは、例えば、各要求でコンテンツアイテムの全ての又は異なる部分を受信することによって、要求の数を低減し得る。例えば、コンテンツアイテム(例えば、映画又は他のストリーミングコンテンツ)を識別する単一の要求がエッジサーバ170-fにおいて受信されると、エッジサーバ170-fは、コンテンツアイテムの全ての又はかなりの部分を第2の層サーバ522-eから要求し、クライアントデバイス220-dの要求に直接応答し、こうして、コンテンツアイテムのより小さな部分についての各要求について遅延を招かない場合がある。
【0089】
プロセスフロー700の例は、通信システムの無線通信リンクによってサービス提供されるモバイルプラットフォーム上に位置するエッジのサーバ層と、通信システム内に地理的に分散された少なくとも1つの地上のサーバ層と、を含むコンテンツ配信ネットワークを含む通信システムにおいて使用するための方法を含み得る。プロセスフロー700は、モバイルプラットフォーム上に位置するモバイルエッジサーバにおいて、モバイルプラットフォーム内のデバイスについてのメディアコンテンツアイテムに対する要求を受信することを含み得、要求は、モバイルプラットフォームの外側のコンテンツ配信ネットワークのサーバからリダイレクトされた。プロセスフロー700は、メディアコンテンツアイテムがモバイルエッジサーバに格納されているかどうか、及びメディアコンテンツアイテムがモバイルエッジサーバに格納されているかどうかを判定して、メディアコンテンツアイテムをデバイスに供給することを更に含み得る。メディアコンテンツアイテムがモバイルエッジサーバに格納されていない場合、プロセスフロー700は、無線通信リンクを介してモバイルプラットフォームにサービス提供するアクセスノードを介して、メディアコンテンツアイテムのための少なくとも1つの地上のサーバ層の少なくとも1つの地上サーバに照会し、少なくとも1つの地上サーバからメディアコンテンツアイテムを受信し、メディアコンテンツアイテムをデバイスに供給し得る。
【0090】
図8は、本開示の様々な態様による、航空機上エッジサーバを用いた例示的なコンテンツ配信ルーティングのプロセスフロー800を示す。プロセスフロー800は、オリジンサーバ130-g、CDN DNS244-c、第2の層サーバ522-f、エッジサーバ170-g、航空機160-d、及びクライアントデバイス220-eを含む。オリジンサーバ130-g、CDN DNS244-c、第2の層サーバ522-f、エッジサーバ170-g、航空機160-d、及びクライアントデバイス220-eは、それぞれ、図1図7のオリジンサーバ130、CDN DNS244、第2の層サーバ522、エッジサーバ170、航空機160、及びクライアントデバイス220又は222の例であり得るか、又はこれらの態様を含み得る。いくつかの例では、プロセスフロー800は、図1図5に記載されたコンテンツ配信ネットワーク階層又は衛星通信環境の少なくとも一部分によって実行され得る。
【0091】
図8の例は、コンテンツアイテムに対する要求が、1つ以上の異なるサーバによってどのように生成、ルーティング、処理、及び遂行され得るか、並びに要求されたアイテムを様々なサーバに格納する決定を行い得るかを示す。特に、プロセスフロー800は、コンテンツアイテムであるアイテムAに対する要求が、コンテンツ配信ネットワーク階層を介してどのようにルーティングされ、かつストア決定が行われるか/ストア決定が行われない場合があるかを示す。プロセスフロー800では、CDN DNS244-cは、CDN DNS244-cがクライアントデバイス220-eからコンテンツアイテムに対する要求を受信すると、エッジサーバ170-gのネットワークアドレスを(例えば、リダイレクトメッセージで)クライアントデバイス220-eに返し得る。CDN DNS244-cはまた、コンテンツアイテムを特定のサーバ上に格納するかどうかを判定してもよい。図8の例では、2つのサーバ層(エッジサーバ層及び第2のサーバ層)のみが示されている。代替的に、3つ以上のサーバ層があってもよい。
【0092】
航空機160-dは、エッジサーバ170-g及びクライアントデバイス220-eを含み得る。航空機160-dは、図1に記載されているようなクライアントデバイス220又は222であり得る2つ以上のクライアントデバイスを含み得る。クライアントデバイス220-eは、映画、ゲーム、ショー、ライブストリーミングイベントなどであり得る少なくともコンテンツアイテムAに対するDNS要求を開始し得る。802において、アイテムAに対するドメイン名システム要求が生成される。DNS要求は、CDN DNS244-cに転送される。例えば、CDN DNS244-cが、コンテンツアイテムAについてのコンテンツプロバイダと関連付けられ得、コンテンツアイテムAに対する要求(例えば、HTTP要求)が、コンテンツプロバイダアドレスに対して行われ得る。
【0093】
804において、CDN DNS244-cは、航空機160-d上に位置するエッジサーバ170-gを判定し得る。判定は、航空機160-dを識別することと、複数のエッジサーバの中のどのエッジサーバが航空機160-dの機上に位置するかと、を識別することとを含み得、これは、図6の604を参照して上述したように実行され得る。806において、CDN DNS244-cは、エッジサーバ170-gがアイテムAを格納しているかどうかを判定し得る。エッジサーバ170-gがアイテムAを格納している場合、CDN DNS244-cは、808において、エッジサーバ170-gのネットワークアドレスを、(例えば、リダイレクトメッセージで)クライアントデバイス220-eに返し得る。810において、クライアントデバイス220-eは、CDN DNS244-cからエッジサーバ170-gのアドレスを受信し得、エッジサーバ170-gからアイテムAを要求し得る。812において、エッジサーバ170-gは、アイテムAをクライアントデバイス220-eに提供し得る。代替的に、CDN DNS244-cは、エッジサーバ170-gに直接メッセージを送信し得、次いで、エッジサーバ170-gは、コンテンツプロバイダ又はオリジンサーバ130-gのアドレスから来るかのように、アイテムAをクライアントデバイス220-eに供給し得る。例えば、CDN DNS244-cは、エッジサーバ170-gに、クライアントデバイス220-eに直接応答するための暗号又は他の情報(例えば、SSL証明書)を供給し得る。814においてアイテムAを受信すると、クライアントデバイス220-eは、アイテムAを使用し得るか、表示し得るか、又は別様に出力し得る。
【0094】
806に戻って、CDN DNS244-cが、エッジサーバ170-gがアイテムAを格納していないと判定する場合、プロセスフロー800は、820に進む。820において、CDN DNS244-cは、どの第2の層サーバがエッジサーバ170-gと関連付けられているかを判定し得る。この例では、第2の層サーバ522-fは、エッジサーバ170-gと関連付けられている。822において、CDN DNS244-eは、第2の層サーバ522-fがアイテムAを格納しているかどうかを判定する。そうである場合、プロセスフロー800は、824に進み、CDN DNS244-cは、アイテムAをエッジサーバ170-gに格納するかどうかを判定する。CDN DNS244-cがアイテムAをエッジサーバ170-gに格納することを決定する場合、CDN DNS244-cは、826においてアイテムAをエッジサーバ170-gにプッシュするか、又は808においてエッジサーバアドレスをクライアントデバイス220-eに返す。アイテムAをエッジサーバ170-gにプッシュすることは、エッジサーバ170-gにネットワーク近接性において最も近いサーバに、アイテムAをエッジサーバ170-gに転送するように指示することを含み得る。エッジサーバ170-gは、アイテムAを格納し得る。図8に示されるように、DNS244-cは、ステップ824において、アイテムをエッジサーバ170-gに格納するかどうかの各アイテムについての判定を行う。代替的に、各アイテムは、各アイテムが位置する地上サーバ(例えば、この場合、層2サーバ522-f)からエッジサーバ170-gにプッシュされてもよい。次いで、エッジサーバ170-gは、アイテムを格納するかどうかを判定し得る。この技法は、地上CDN階層の他の層に格納され得る他のアイテムに使用され得る。
【0095】
アイテムAが、エッジサーバ170-gにプッシュされるように指示されるか、又は正常にプッシュされると、CDN DNS244-cは、808において、エッジサーバアドレスをクライアントデバイス220-eに返し得る。プロセスフロー800は、それぞれ、図6の610、612、及び614を参照して上述したように、810、812、及び814に沿って進み得る。
【0096】
アイテムAをエッジサーバに格納するかどうかを判定するときに考慮され得る要因は、他の要因の中で、アイテムAがどのような頻度で航空機160-dの機上のクライアントデバイスから要求されるか、又は要求され得るか、アイテムAの格納サイズ、ネットワーク遅延、ネットワーク負荷、ネットワークトラフィック、時刻、アイテムAの人気、アイテムAの格付け、アイテムAの公開日、アイテムAと関連付けられたデジタル権利又は他の法的権利、エッジサーバ170-gにおける利用可能な格納空間、現在アイテムAを格納している最も近いサーバのネットワーク近接性、航空機160-dの飛行の残りの持続時間を含み得る。これらの要因のうちの1つ以上を合わせて使用して、コンテンツアイテムをエッジサーバに格納するか否かを判定し得る。
【0097】
CDN DNS244-cが、824においてアイテムAをエッジサーバに格納しないと判定する場合、CDN DNS244-dは、830において、第2の層サーバ522-fのネットワークアドレスをクライアントデバイス220-eに返す。832において、クライアントデバイス220-eは、第2の層サーバ522-fからアイテムAを要求し得る。834において、第2の層サーバ522-fは、アイテムAをクライアントデバイス220-eに提供する。代替的に、CDN DNS244-dは、第2の層サーバ522-fに直接メッセージを送信し得、次いで、第2の層サーバ522-fは、コンテンツプロバイダ又はオリジンサーバ130-gのアドレスから来るかのように、アイテムAをクライアントデバイス220-eに供給し得る。例えば、CDN DNS244-cは、第2の層サーバ522-fに、クライアントデバイス220-eに直接応答するための暗号又は他の情報(例えば、SSL証明書)を供給し得る。836において、クライアントデバイス220-eは、第2の層サーバ522-fからアイテムAを受信し得る。アイテムAを受信すると、クライアントデバイス220-eは、アイテムAを表示し得るか、又は別様に出力し得る。
【0098】
822に戻って、第2の層サーバ522-fが、第2の層サーバ522-fはアイテムAを格納していないと判定する場合、プロセスフロー800は、840に進む。840において、CDN DNS244-cは、オリジンサーバ130-gのネットワークアドレスをクライアントデバイス220-eに(例えば、リダイレクトメッセージで)返す。842において、クライアントデバイス220-eは、オリジンサーバ130-gからアイテムAを要求し得る。844において、オリジンサーバ130-gは、アイテムAをクライアントデバイス220-eに提供し得る。846において、クライアントデバイス220-eは、オリジンサーバ130-gからアイテムAを受信し得る。アイテムAを受信すると、クライアントデバイス220-eは、アイテムAを表示し得るか、又は別様に出力し得る。
【0099】
要求ルーティングを供給することに加えて、プロセスフロー800は、CDN階層が、コンテンツが異なるサーバに格納されるべきかどうかを判定し、コンテンツを要求側デバイスにサービス提供する一環としてコンテンツをエッジサーバ170に格納することを可能にする。要求側クライアントデバイスにネットワーク近接性においてより近いサーバにアイテムを格納することは、遅延を低減し、速度を改善し、再度要求され得るアイテムのトラフィックを低減し得る。
【0100】
図9は、本開示の様々な態様による、例示的なコンテンツ配信ネットワーク122-cを含む、通信環境900を例示するマップを示す。通信環境900は、衛星通信システム105-cを含み得、衛星通信システム105-cは、衛星102-c及び複数のゲートウェイ110-eを含み得る。CDN122-cは、機上エッジサーバ170-h、オリジンサーバ130-h、及び2つの地上CDN層を含み得る。第1の地上CDN層は、4つのサーバ522-g、522-h、522-i、及び522-j(第2のサーバ層404-bと総称される)を含む第2のサーバ層であり得る。第2の地上CDN層は、サーバ532-c、532-d(第3のサーバ層406-bと総称される)を含む第3のサーバ層であり得る。衛星通信システム105-c、複数のゲートウェイ110-e、機上エッジサーバ170-h、第2のサーバ層404-b、オリジンサーバ130-h、及び第3のサーバ層406-bは、それぞれ、図1図8の衛星通信システム105、複数のゲートウェイ110、機上エッジサーバ170、オリジンサーバ130、第2のサーバ層404、及び第3のサーバ層406の例であり得るか、又はこれらの態様を含み得る。
【0101】
地図は、米国本土全体に分散されたCDN122-cを示すが、他の例では、他の領域が含まれてもよい。いくつかの例では、CDN122-cは、国境を越えて拡がる。サーバ404-b及び406-bの層はまた、地理的に分散していてもよい。
【0102】
図9の例では、エッジサーバ170-hは、米国本土の東部上空の航空機の機上に位置する。エッジサーバ170-hは、衛星通信システム105-cと通信している。航空機の機上のクライアントデバイスがメディアコンテンツアイテムを要求すると、エッジサーバ170-hは、衛星通信システム105-cを介してコンテンツアイテムに対するDNS要求を送信する。この例では、CDN122-cは、要求されたコンテンツアイテムを有する、ネットワーク近接性の観点で最も近いサーバが、第2の層サーバ522-gであると判定する。CDN122-cは、本明細書に記載されているように、エッジサーバ170-h又は第2のサーバ層サーバ522-gのネットワークアドレスをクライアントデバイスに供給する。
【0103】
例示されているように、クライアントデバイスは、航空機が東側に位置していても、かつ物理的に航空機により近い他の衛星アクセスノード及びサーバがあることにかかわらず、米国本土の西側に位置するサーバからコンテンツアイテムを受信し得る。これは、CDN階層内の関連付けが、航空機の地理的位置ではなく、航空機と通信し得る衛星アクセスノードへの近接性に基づき得るためである。飛行機にサービス提供する衛星アクセスノードの近接性は、図3図5を参照して考察されているように、衛星進路及びユーザビームグループ320(例えば、衛星進路/ユーザビームグループ410)に基づき得る。すなわち、航空機の物理的場所は、地上CDN階層のサーバが航空機上エッジサーバ170-hとどのように関連付けられているかにあまり関連しない場合がある。むしろ、関連付けは、航空機と、したがって、機内エッジサーバ170-hと通信している衛星アクセスノードへの近接性に基づき得る。
【0104】
図10A及び図10Bは、航空機が移動する際に、航空機の機上の衛星端末と複数の衛星アクセスノードとの間の通信リンクの例示的なハンドオーバを示す。図10Aは、本開示の様々な態様による、例示的な層接続トポロジ1000のネットワークハンドオフの図を示す。図10Aは、航空機160-eが飛行する際に第1の時間(時間A)から第2の時間(時間B)まで航空機160-eを追跡する。図10Bは、第3の時間(時間C)から第4の時間(時間D)まで航空機160-eの飛行を継続する。層接続トポロジ1000は、航空機160-e、機上エッジサーバ170-i、複数の衛星アクセスノード110-f、第2のサーバ層404-c、第3のサーバ層406-c、及びオリジンサーバ130-iを含む。第2のサーバ層404-cは、示されるように、4つのサーバを含み得、第1の地上CDN層であり得る。第3のサーバ層406-cは、示されるように、4つのサーバを含み得、第2の地上CDN層であり得る。航空機160-e、機上エッジサーバ170-i、複数の衛星アクセスノード110-f、第2のサーバ層404-c、第3のサーバ層406-c、及びオリジンサーバ130-iは、それぞれ、図1図9の航空機160、エッジサーバ170、複数の衛星アクセスノード110、第2のサーバ層404、第3のサーバ層406、及びオリジンサーバ130の例であり得るか、又はこれらの態様を含み得る。
【0105】
層接続トポロジ1000は、第2のサーバ層404-cの第1のサーバと関連付けられた第1の衛星アクセスノード110-fを示し、この第1のサーバは、第3のサーバ層406-cの第1のサーバと関連付けられており、この第1のサーバは、オリジンサーバ130-iと関連付けられている。層接続トポロジ1000はまた、第2のサーバ層404-cの第2のサーバと関連付けられた第2の衛星アクセスノード110-fを示し、この第2のサーバは、第3のサーバ層406-fの第1のサーバと関連付けられている。第3の衛星アクセスノード110-fは、第2のサーバ層404-cの第3のサーバと関連付けられており、この第3のサーバは、第3のサーバ層406-cの第2のサーバと関連付けられており、この第2のサーバは、オリジンサーバ130-iと関連付けられている。最後に、第4の衛星アクセスネットワーク110-fは、第2のサーバ層404-cの第4のサーバと関連付けられており、この第4のサーバは、第3のサーバ層406-cの第2のサーバと関連付けられており、この第2のサーバは、オリジンサーバ130-iと関連付けられている。層接続トポロジ1000は、1つの例示的なネットワークトポロジにすぎない。本明細書で考察されるように、CDNトポロジについて関連付けられることは、サーバによって満たすことができない要求が、関連付けられたノード又はサーバに送信又はリダイレクトされることを意味する。他の例では、他の数の衛星アクセスノード、サーバ層、及びサーバが使用されてもよい。いくつかの例では、種々の接続が、様々なノードとサーバとの間に形成され得る。
【0106】
時間Aにおいて、航空機160-eは、第1のユーザビーム1030-a内にある。この例では、第1のユーザビーム1030-aは、第1の衛星アクセスノード110-fと関連付けられている。地上サーバとエッジサーバ170-iとの関連付けは、層ネットワークトポロジ1000によって判定され得る。ここで、航空機160-eが第1のユーザビーム1030-a内にあるため、航空機160-eから発信されるあらゆるDNS要求は、第1の衛星アクセスノード110-fを第2のサーバ層404-cの第1のサーバと接続し、次いで、第3のサーバ層406-cの第1のサーバと接続し、次いで、オリジンサーバ130-iと接続する濃いラインによって表されたネットワーク経路1010を介してルーティングされることとなる。これは、航空機160-eが第1のユーザビーム1030-a内にあるときに、CDN DNSがどのように層接続トポロジ1000の全体を通してDNS要求をルーティングし得るかの例である。
【0107】
時間Bにおいて、航空機160-eは、第1のユーザビーム1030-a内から第2のユーザビーム1030-b内に移動した。この例では、第2のユーザビーム1030-bは、第2の衛星アクセスノード110-fを介してサービス提供される。航空機160-eが第2の衛星アクセスノード110-fを介してサービス提供されるように移動すると、層接続トポロジ1000内のエッジサーバ170-iの関連付けは、第1のサーバから第2のサーバ層404-bの第2のサーバに変更される。こうして、航空機160-eが第2のユーザビーム1030-b内にある間に航空機160-eから発信されるDNS要求は、第2の衛星アクセスノード110-fを第2のサーバ層404-cの第2のサーバと接続し、次いで、第3のサーバ層406-cの第1のサーバと接続し、次いで、オリジンサーバ130-iと接続する濃いラインによって表されたネットワーク経路1020を介してルーティングされることとなる。これは、航空機160-eが第2のユーザビーム1030-b内にあるときに、CDN DNSがどのように層接続トポロジ1000の全体を通してDNS要求をルーティングし得るかの例である。
【0108】
図10Bは、本開示の様々な態様による、例示的な層接続トポロジ1000のネットワークハンドオフの図を示す。図10Bは、図10Aの時間Bから時間Cまで、次いで時間Dまでの航空機160-eを追跡する。層接続トポロジ1000は、図10Aに関して上述したものと同じであり得る。
【0109】
時間Cにおいて、航空機160-eは、第2のユーザビーム1030-b内から第3のユーザビーム1030-c内に移動した。この例では、第3のユーザビーム1030-cは、第3の衛星アクセスノード110-fによってサービス提供される。航空機160-eが第3の衛星アクセスノード110-fを介してサービス提供されるように移動すると、層接続トポロジ1000内のエッジサーバ170-iの関連付けは、第2のサーバから第2のサーバ層404-bの第3のサーバに変更される。航空機160-eが第3のユーザビーム1030-c内にある間に航空機160-eから発信されるDNS要求は、第3の衛星アクセスノード110-fを第2のサーバ層404-cの第3のサーバと接続し、次いで、第3のサーバ層406-cの第2のサーバと接続し、次いで、オリジンサーバ130-iと接続する濃いラインによって表されたネットワーク経路1060を介してルーティングされることとなる。これは、航空機160-eが第3のユーザビーム1030-c内にあるときに、CDN DNSがどのように層接続トポロジ1000の全体を通してDNS要求をルーティングし得るかの例である。
【0110】
時間Dにおいて、航空機160-eは、第3のユーザビーム1030-c内から第4のユーザビーム1030-d内に移動した。この例では、第4のユーザビーム1030-dは、第4の衛星アクセスノード110-fと関連付けられている。航空機160-eが第4の衛星アクセスノード110-fを介してサービス提供されるように移動すると、層接続トポロジ1000内のエッジサーバ170-iの関連付けは、第3のサーバから第2のサーバ層404-bの第4のサーバに変更される。航空機160-eが第4のユーザビーム1030-d内にある間に航空機160-eから発信されるあらゆるDNS要求は、第4の衛星アクセスノード110-fを第2のサーバ層404-cの第4のサーバと接続し、次いで、第3のサーバ層406-cの第2のサーバと接続し、次いで、オリジンサーバ130-iと接続する濃いラインによって表されたネットワーク経路1070を介してルーティングされることとなる。これは、航空機160-eが第4のユーザビーム1030-d内にあるときに、CDN DNSがどのように層接続トポロジ1000の全体を通してDNS要求をルーティングし得るかの例である。
【0111】
この例に示されるように、エッジサーバについての層接続トポロジは、航空機が様々なユーザビームの間で移動するにつれて経時的に変化し得る。現在のユーザビームにサービスを供給する特定の衛星アクセスノードにのみ依存するように記載されているが、エッジサーバ170-iの関連付けは、第2のサーバ層404-c又は第3のサーバ層406-cなどの地上のサーバ層のうちの1つ以上において負荷がかかることなどの追加の要因に依存し得る。
【0112】
図11は、本開示の態様による、層接続管理の例示的な方法1100を例示するフローチャートを示す。例示的な方法1100のステップのうちのいくつか又は全ては、図1図10Bを参照して記載したように、衛星通信環境又はCDNの様々なデバイス、例えば、衛星通信システム105の衛星端末112、通信衛星102、ゲートウェイ若しくは衛星アクセスノード110、CDN DNS244、エッジサーバ170、又はクライアントデバイス220のうちの1つ以上によって実行され得る。方法1100の説明では、衛星通信環境の1つ以上のデバイスは、記載されたステップの各々を実行し得る。いくつかの例では、衛星通信環境の1つのデバイスは、ステップを実行し得る。
【0113】
方法1100は、移動輸送車両が地理的領域の周りを移動するにつれて、層接続管理がどのように実行及び更新され得るかを示し得る。1110において、方法1100は、CDN層接続トポロジを維持することを含み得る。CDN層接続トポロジは、エッジサーバ層を第2のサーバ層(例えば、第1の地上サーバ層)のサーバと関連付けることに基づいて判定され得る。例えば、CDN層接続トポロジは、移動輸送車両の現在の場所にサービスを供給する衛星アクセスノードに基づき得る。方法1100は、航空機などの特定の移動輸送車両についてのCDN層接続トポロジを維持することを含み得る。
【0114】
1120において、方法1100は、第1の衛星アクセスノードから第2の衛星アクセスノードへの航空機のハンドオーバの指示を取得することを含み得る。航空機が、第1の衛星アクセスノードと関連付けられた第1のユーザビームから、第2の衛星アクセスノードと関連付けられた第2のユーザビームに移動したため、ハンドオーバが示され得る。しかしながら、航空機は、第1のユーザビーム及び第2のユーザビームの両方にあり得、依然として、例えば、異なるネットワーク条件に基づいて示されたハンドオーバを有し得る。いくつかの例では、衛星通信システムは、CDNへのハンドオーバを示し得る。例えば、航空機上のモデム若しくはネットワークアクセスユニット、又は衛星アクセスノードは、ハンドオーバが発生したときに、航空機のエッジサーバ、又はCDNの地上サーバ又はCDN DNSに通知し得る。
【0115】
1130において、方法1100は、航空機上のエッジサーバと関連付けられた1つ以上の地上サーバを変更するかどうかを判定することを含み得る。方法1100がサーバを変更しないことを決定する場合、方法1100は、1110に戻り、CDN層接続トポロジを維持する。方法1100がサーバを変更しなくてもよい理由の一例は、ハンドオーバにおいて示される第2の衛星アクセスノードが第1の衛星アクセスノードと同じであることを含み得る(例えば、第1のユーザビーム及び第2のユーザビームは、同じ衛星アクセスノードによってサービス提供される)。別の理由は、サーバがトポロジの複数の衛星アクセスノードと関連付けられていることであり得る。他の例では、他の理由を使用して、CDN層接続トポロジをそのまま維持してもよい(例えば、サーバに負荷がかかること)。
【0116】
代替的に、方法1100がサーバを変更することを決定する場合、方法1100は、1140に進む。1140において、方法1100は、CDN層接続トポロジを更新する。方法1100は、航空機が第2の衛星アクセスノードによってされる新しいユーザビームグループにあり、第2の衛星アクセスノードがCDNの特定の層(例えば、第1の地上のサーバ層)において異なるサーバにより近くネットワーク近接サービス提供して位置することを含むが、これらに限定されない、理由で、CDN層接続トポロジを変更し得る。
【0117】
図12は、本開示の態様による、機上デバイスへのコンテンツ配信中にハンドオーバを実行するための例示的な方法1200を例示するフローチャートを示す。例示的な方法1200のステップのうちのいくつか又は全ては、図1図10Bを参照して記載したように、衛星通信環境の様々なデバイス、例えば、衛星通信システムの衛星端末112、通信衛星102、ゲートウェイ110、コンテンツ複製システム140-d、エッジサーバ170、又はクライアントデバイス220のうちの1つ以上によって実行され得る。図12は、クライアントデバイス220-f及び航空機160-fの機上のエッジサーバ170-j、第2のサーバ層の第1のサーバ522-k、第2のサーバ層の第2のサーバ522-l、及びコンテンツ複製システム140-dによってとられるアクションを含む。航空機160-f、クライアントデバイス220-f、機上エッジサーバ170-k、サーバ522-k及び522-l、並びにコンテンツ複製システム140-dは、それぞれ、図1図9の航空機160、エッジサーバ170、クライアントデバイス220、サーバ522、及びコンテンツ複製システム140の例であり得るか、又はこれらの態様を含み得る。
【0118】
方法1200は、クライアントデバイス220-fがコンテンツ配信ネットワークからメディアコンテンツアイテムを要求及び取得することを含み得る。この例では、クライアントデバイス220-fは、所望のメディアコンテンツアイテムを格納しているサーバと直接通信し得る。1202において、クライアントデバイス220-fは、メディアコンテンツアイテムを要求し得る。航空機160-fの現在の場所に基づいて、第1の層2サーバ522-kは、メディアコンテンツアイテムを格納しているか、又はメディアコンテンツアイテムへのアクセス権を有する、航空機160-fへのネットワーク近接性の観点で最も近いサーバであり得る。1204において、第1の層2サーバ522-kは、メディアコンテンツアイテムをクライアントデバイス220-fにストリーミングし、1206においてメディアコンテンツアイテムをストリーミングし続ける。
【0119】
メディアコンテンツアイテムがストリーミングされている間、航空機160-fは、第1の層2サーバ522-kが航空機160-fへのネットワーク近接性の観点でもはや最も近くではない領域(例えば、新しい衛星アクセスノードによってサービス提供される新しいユーザビーム)中へと飛行し得る。1208において、コンテンツ複製システム140-dは、CDN層接続トポロジを更新して、メディアコンテンツアイテムを格納しているか、又はメディアコンテンツアイテムへのアクセス権を有する第2の層2サーバ522-lが、航空機160-fにネットワーク近接性において最も近いことを示し得る。コンテンツ複製システム140-dは、航空機160-fが第1の衛星アクセスノードによってサービス提供されるユーザビームの外へ移動したため、航空機とのネットワーク接続が第2の衛星アクセスノードにハンドオーバされているため、この更新を行い得る。別の例では、コンテンツ複製システム140-dは、第1の層2サーバ522-kがもはやメディアコンテンツアイテムへのアクセス権を有していないか、又は高いネットワーク負荷を受けているなどの他の理由で、この更新を行い得る。
【0120】
1210において、コンテンツ複製システム140-dは、コンテンツ複製システム140-dがCDN層接続トポロジの更新を行ったというメッセージを第1の層2サーバ522-kに送信し得る。メッセージは、第1の層2サーバ522-kに、クライアントデバイス220-fに更新を通知するように、又はクライアントデバイス220-fが第2の層2サーバ522-lからメディアコンテンツアイテムを要求することを指示し得る。1212において、第1の層2サーバ522-kは、第2の層2サーバ522-lからメディアコンテンツアイテムを要求するメッセージ(例えば、リダイレクトメッセージ)をクライアントデバイス220-fに送信し得る。1214において、クライアントデバイス220-fは、第2の層2サーバ522-lからメディアコンテンツアイテムを要求する。1216において、第2の層2サーバ522-lは、メディアコンテンツアイテムをクライアントデバイス220-fにストリーミングし得る。
【0121】
いくつかの例では、バッファリング又は他の技法は、クライアントデバイス220-fにおいてメディアコンテンツアイテムのストリーミングを中断しないように実行し得る。いくつかの例では、エッジサーバ170-jは、図13に示されるように、クライアントデバイス220-fの代わりに要求を実行し、あらゆる更新を受信し得る。方法1200は、航空機160-fの飛行の全体を通して必要に応じた回数実行され得る。
【0122】
図13は、本開示の態様による、機上デバイスへのコンテンツ配信中にハンドオーバを実行するための例示的な方法1300を例示するフローチャートを示す。例示的な方法1300のステップのうちのいくつか又は全ては、図1図10Bを参照して記載したように、衛星通信環境の様々なデバイス、例えば、衛星通信システム105の衛星端末112、通信衛星102、ゲートウェイ若しくは衛星アクセスノード110、コンテンツ複製システム140、エッジサーバ170、又はクライアントデバイス220のうちの1つ以上によって実行され得る。図13は、航空機160-gの機上のクライアントデバイス220-g及びエッジサーバ170-k、第2のサーバ層の第1のサーバ522-m、第2のサーバ層の第2のサーバ522-n、並びにコンテンツ複製システム140-eによってとられるアクションを含み、これらは、それぞれ、図1図9及び図12の航空機160、エッジサーバ170、クライアントデバイス220、サーバ522、及びコンテンツ複製システム140の例であり得るか、又はこれらの態様を含み得る。
【0123】
方法1300は、クライアントデバイス220-gがコンテンツ配信ネットワークからメディアコンテンツアイテムを要求及び取得することを含み、メディアコンテンツアイテムの配信のためのサーバを識別するための方法を示し得る。方法1300の例では、クライアントデバイス220-gは、エッジサーバ170-kと通信して、所望のメディアコンテンツアイテムを取得する。1302において、クライアントデバイス220-gは、エッジサーバ170-kからメディアコンテンツアイテムを要求し得る。エッジサーバ170-kは、メディアコンテンツアイテムを格納しているCDN内のどのサーバがネットワーク近接性において最も近いかを判定し得る。航空機160-gの現在の場所に基づいて、第1の層2サーバ522-mは、メディアコンテンツアイテムを格納しているか、又はメディアコンテンツアイテムへのアクセス権を有する、ネットワーク近接性の観点で最も近いサーバであり得る。エッジサーバ170-kは、1304において、第1の層2サーバ522-mからメディアコンテンツアイテムを要求し得る。1306において、第1の層2サーバ522-mは、メディアコンテンツアイテムをエッジサーバ170-kにストリーミングし、1310においてメディアコンテンツアイテムをストリーミングし続ける。エッジサーバ170-kは、1308及び1312において、ストリーミングデータをクライアントデバイス220-gに転送する。
【0124】
メディアコンテンツアイテムがストリーミングされている間、航空機160-gは、第1の衛星アクセスノードのユーザビーム領域の外へ飛行し始め得、ハンドオーバが適切であり得る。1314において、コンテンツ複製システム140-dは、CDN層接続トポロジを更新して、メディアコンテンツアイテムを格納しているか、又はメディアコンテンツアイテムへのアクセス権を有する第2の層2サーバ522-nが、航空機160-gにネットワーク近接性において最も近くなったことを示し得る(例えば、航空機160-gが第2の衛星アクセスノードによってサービス提供されることに基づいて)。1316において、コンテンツ複製システム140-eは、コンテンツ複製システム140-eがCDN層接続トポロジの更新を行ったというメッセージをエッジサーバ170-kに送信し得る。メッセージは、エッジサーバ170-kに、第2の層2サーバ522-nからメディアコンテンツアイテムを要求するように通知し得る。1318において、エッジサーバ170-kは、第2の層2サーバ522-nからメディアコンテンツアイテムを要求し得る。1320において、第2の層2サーバ522-nは、メディアコンテンツアイテムをエッジサーバ170-kにストリーミングし始める。1322において、エッジサーバ170-kは、ストリーミングデータをクライアントデバイス220-gに転送する。
【0125】
図14は、本開示の態様による、航空機上エッジサーバを用いたコンテンツ配信ルーティングをサポートする方法1400を例示するフローチャートを示す。方法1400の動作は、本明細書に記載されているようなコンテンツ配信ネットワーク又はコンテンツ配信ネットワークの構成要素によって実装され得る。例えば、方法1400の動作は、図1図13を参照して記載したように、CDNによって実行され得る。いくつかの例では、CDNは、CDNの機能的要素を制御するための命令のセットを実行して、以下に記載された機能を実行し得る。追加的に又は代替的に、CDNは、専用ハードウェアを使用して、以下に記載された機能の態様を実行し得る。
【0126】
1405において、CDNは、通信システムの無線通信リンクを介してサービス提供されるモバイルプラットフォーム内のデバイスからメディアコンテンツアイテムに対する要求を受信し得る。例えば、CDNは、クライアントデバイス又はエッジサーバからメディアコンテンツ要求を受信し得る。1410において、CDNは、要求と関連付けられたデバイスのネットワークアドレスに基づいて、モバイルプラットフォーム上に位置するモバイルエッジサーバのアイデンティティを判定し得る。
【0127】
1415において、CDNは、メディアコンテンツアイテムがモバイルエッジサーバ上に格納されているかどうかを判定し得る。いくつかの例では、メディアコンテンツアイテムがモバイルプラットフォーム内に位置するモバイルエッジサーバ上に格納されているかどうかを判定することは、モバイルエッジサーバを含む1つ以上のサーバ上に格納された1つ以上のメディアコンテンツアイテムを識別するサーバインデックスを照会することを更に含む。他の例では、メディアコンテンツアイテムがモバイルエッジサーバ上に格納されているかどうかを判定することは、メディアコンテンツアイテムがモバイルエッジサーバ上に格納されているかどうかを確認するための要求をモバイルエッジサーバに送信することと、メディアコンテンツアイテムがモバイルエッジサーバ上に格納されているかどうかを示すメッセージをモバイルエッジサーバから受信することと、を更に含む。
【0128】
1420において、CDNは、メディアコンテンツアイテムがモバイルエッジサーバ上に格納されている場合、メディアコンテンツアイテムに対する要求をモバイルエッジサーバにリダイレクトし得る。いくつかの例では、メディアコンテンツアイテムに対する要求をモバイルエッジサーバにリダイレクトすることは、メディアコンテンツアイテムに対する要求に応答して、モバイルエッジサーバのアドレスをデバイスに供給することを更に含む。他の例では、メディアコンテンツアイテムに対する要求をモバイルエッジサーバにリダイレクトすることは、メディアコンテンツアイテムに対する要求に応答して、メディアコンテンツアイテムを供給するための命令をモバイルエッジサーバに送信することを含み得る。
【0129】
1425において、CDNは、メディアコンテンツアイテムがモバイルエッジサーバ上に格納されていない場合、メディアコンテンツアイテムが、少なくとも1つの地上のサーバ層の第1のサーバ層の第1の地上サーバ上に格納されているかどうかを判定し、第1の地上サーバは、モバイルプラットフォームにサービス提供するアクセスノードと結合され、かつコンテンツ配信ネットワークのためにモバイルエッジサーバと関連付けられている。
【0130】
1430において、CDNは、メディアコンテンツアイテムが第1のサーバ層の第1の地上サーバ上に格納されている場合、メディアコンテンツアイテムに対する要求を第1の地上サーバにリダイレクトする。
【0131】
いくつかの例では、方法1400は、メディアコンテンツアイテムが第1の地上サーバ上に格納されていない場合、メディアコンテンツアイテムが、少なくとも1つの地上のサーバ層の第2のサーバ層の第2の地上サーバ上に格納されているかどうかを判定することを含み得、第2の地上サーバは、第1の地上サーバと関連付けられている。本方法は、メディアコンテンツアイテムが第2の地上サーバ上に格納されている場合、メディアコンテンツアイテムに対する要求を第2の地上サーバにリダイレクトすることを含み得る。いくつかの例では、方法1400は、メディアコンテンツアイテムが第2の地上サーバ上に格納されていない場合、メディアコンテンツアイテムに対する要求をコンテンツ配信ネットワークのオリジンサーバにリダイレクトすることを含み得る。
【0132】
いくつかの例では、方法1400は、モバイルプラットフォームにサービス提供する無線通信リンクのアクセスノードと関連付けられたプロキシサーバにメディアコンテンツアイテムに対する要求をマッピングすることを含み得る。他の例では、方法1400は、メディアコンテンツアイテムがモバイルエッジサーバに格納されていない場合、メディアコンテンツアイテムをモバイルエッジサーバ上への格納のためにモバイルエッジサーバに送信することを含み得る。他の例では、モバイルプラットフォームにサービス提供する無線通信リンクのアクセスノードは、第1のアクセスノードであり、本方法は、モバイルプラットフォームが第2のアクセスノードによってサービス提供されるように遷移したと判定することと、コンテンツ配信ネットワークのモバイルエッジサーバの関連付けを、第2のアクセスノードと結合された第2の地上サーバと関連付けられるように更新することと、を更に含む。
【0133】
1405、1410、1415、1420、1425、及び1430の動作は、本明細書に記載された方法に従って実行され得る。いくつかの例では、1405、1410、1415、1420、1425、及び1430の動作の態様は、図1図13を参照して記載したように、CDNによって実行され得る。いくつかの例では、CDNは、本明細書に記載された方法1400を実行し得るメモリ及びプロセッサを含む構成要素(例えば、コンテンツ複製システム140)を含む。例えば、メモリは、プロセッサによって実行されると、プロセッサに方法1400を実行させる命令を含み得る。
【0134】
図15は、本開示の態様による、航空機上エッジサーバを用いたコンテンツ配信ルーティングをサポートする方法1500を例示するフローチャートを示す。方法1500の動作は、本明細書に記載されているように、エッジサーバ又はエッジサーバの構成要素によって実装され得る。例えば、方法1500の動作は、図1図13を参照して記載したように、エッジサーバによって実行され得る。エッジサーバは、モバイルプラットフォーム(例えば、航空機)上に位置し得る。いくつかの例では、エッジサーバは、エッジサーバの機能的要素を制御するための命令のセットを実行して、以下に記載された機能を実行し得る。追加的に又は代替的に、エッジサーバは、専用ハードウェアを使用して、以下に記載された機能の態様を実行し得る。
【0135】
1505において、エッジサーバは、モバイルプラットフォーム内のデバイスについてのメディアコンテンツアイテムに対する要求を受信し、要求は、モバイルプラットフォームの外側のコンテンツ配信ネットワークのサーバからリダイレクトされた。1510において、エッジサーバは、メディアコンテンツアイテムがモバイルエッジサーバ上に格納されているかどうかを判定し得る。1515において、エッジサーバは、メディアコンテンツアイテムがモバイルエッジサーバに格納されている場合、メディアコンテンツアイテムをデバイスに供給し得る。
【0136】
1520において、エッジサーバは、メディアコンテンツアイテムがモバイルエッジサーバに格納されていない場合、無線通信リンクを介してモバイルプラットフォームにサービス提供するアクセスノードを介して、メディアコンテンツアイテムのための少なくとも1つの地上のサーバ層の少なくとも1つの地上サーバに照会し、少なくとも1つの地上サーバからメディアコンテンツアイテムを受信し、メディアコンテンツアイテムをデバイスに供給する。
【0137】
いくつかの例では、少なくとも1つの地上サーバに照会することは、メディアコンテンツアイテムのための少なくとも1つの地上のサーバ層の第1のサーバ層の第1の地上サーバに照会することであって、第1の地上サーバは、モバイルプラットフォームにサービス提供するアクセスノードと結合され、かつコンテンツ配信ネットワークのモバイルエッジサーバと関連付けられている、照会することと、メディアコンテンツアイテムが第1の地上サーバに格納されている場合、第1の地上サーバからメディアコンテンツアイテムを受信することと、メディアコンテンツアイテムが第1の地上サーバに格納されていない場合、メディアコンテンツアイテムが第1の地上サーバに格納されていないことを示すメッセージを受信することと、を含む。
【0138】
他の例では、少なくとも1つの地上サーバに照会することは、メディアコンテンツアイテムが第1の地上サーバに格納されていない場合、メディアコンテンツアイテムのための少なくとも1つの地上のサーバ層の第2のサーバ層の第2の地上サーバに照会することであって、第2の地上サーバは、コンテンツ配信ネットワークの第1の地上サーバと関連付けられている、照会することと、メディアコンテンツアイテムが第2の地上サーバに格納されている場合、第2の地上サーバからメディアコンテンツアイテムを受信することと、メディアコンテンツアイテムが第2の地上サーバに格納されていない場合、メディアコンテンツアイテムが第2の地上サーバに格納されていないことを示すメッセージを受信することと、を含む。少なくとも1つの地上サーバに照会することは、メディアコンテンツアイテムが第2の地上サーバに格納されていない場合、メディアコンテンツアイテムについてコンテンツ配信ネットワークのオリジンサーバに照会することと、オリジンサーバからメディアコンテンツアイテムを受信することと、を更に含み得る。
【0139】
いくつかの例では、方法1500は、少なくとも1つの地上サーバからメディアコンテンツアイテムを受信することに応答して、メディアコンテンツアイテムをモバイルエッジサーバに格納することを含み得る。
【0140】
1505、1510、1515、及び1520の動作は、本明細書に記載された方法に従って実行され得る。いくつかの例では、1505、1510、1515、及び1520の動作の態様は、図1図13を参照して記載したように、エッジサーバによって実行され得る。いくつかの例では、エッジサーバは、本明細書に記載された方法1400を実行し得るメモリ及びプロセッサを含む。
【0141】
図16は、本開示の態様による、航空機上エッジサーバを用いたコンテンツ配信ルーティングをサポートする方法1600を例示するフローチャートを示す。方法1600の動作は、本明細書に記載されているようなコンテンツ配信ネットワークにおけるデバイス又はこのデバイスの構成要素によって実装され得る。例えば、方法1600の動作は、図1図13を参照して記載したように、CDN、エッジサーバ、又は衛星ノードによって実行され得る。いくつかの例では、CDNにおけるデバイスは、デバイスの機能的要素を制御するための命令のセットを実行して、以下に記載された機能を実行し得る。追加的に又は代替的に、デバイスは、専用ハードウェアを使用して、以下に記載された機能の態様を実行してもよい。
【0142】
1605において、デバイスは、モバイルプラットフォームのセットのモバイルプラットフォーム上のモデムが、第1の衛星アクセスノードによってサービス提供される第1の衛星ビームを介して通信を供給されると判定し得る。1610において、デバイスは、少なくとも1つの地上のサーバ層のネットワークのトポロジと、第1の衛星アクセスノードの場所と、に基づいて、少なくとも1つの地上のサーバ層の第1のサーバが第1の衛星アクセスノードにネットワーク近接性において最も近いと判定し得る。
【0143】
1615において、デバイスは、第1のサーバが第1の衛星アクセスノードにネットワーク近接性において最も近いと判定することに基づいて、モバイルプラットフォーム上に位置するモバイルエッジサーバを少なくとも1つの地上のサーバ層の第1のサーバと関連付け得る。
【0144】
いくつかの例では、方法1600は、第1の衛星アクセスノードによって通信を供給されることから、第2の衛星アクセスノードによって通信を供給されることへの、モバイルプラットフォーム上でのモデムのハンドオーバの指示を取得することを含み得る。方法1600はまた、少なくとも1つの地上のサーバ層のネットワークのトポロジと、第2の衛星アクセスノードの場所と、に少なくとも部分的に基づいて、少なくとも1つの地上のサーバ層の第2のサーバが第1のサーバよりも第1の衛星アクセスノードにネットワーク近接性においてより近いと判定することと、第2のサーバが第1のサーバよりもネットワーク近接性においてより近いと判定することと、に少なくとも部分的に基づいて、モバイルエッジサーバを第2のサーバと関連付けることと、を含んでもよい。
【0145】
方法1600のいくつかの例では、モバイルプラットフォームは、第1の場所に位置し、第1の場所は、地上のサーバ層の第2のサーバに地理的により近い。
【0146】
方法1600は、第1の衛星アクセスノードと関連付けられた衛星ビームのグループを判定することと、第1の衛星ビームが衛星ビームのグループのメンバであることに少なくとも部分的に基づいて、第1の衛星アクセスノードを選択して、モバイルプラットフォーム上に位置するモバイルエッジサーバと通信することと、を含み得る。いくつかの例では、本方法は、少なくとも1つの地上のサーバ層のネットワークのトポロジと、通信システムの複数の衛星アクセスノードのそれぞれのサービス提供衛星アクセスノードの場所と、に少なくとも部分的に基づいて、エッジのサーバ層の各々を地上のサーバ層のそれぞれのサーバと関連付けることを含む。
【0147】
いくつかの例では、方法1600は、モバイルプラットフォーム上に位置するモバイルエッジサーバからメディアコンテンツアイテムに対する要求を受信することと、メディアコンテンツアイテムに対する要求を少なくとも1つの地上のサーバ層の第1のサーバに転送することと、を含む。いくつかの例は、少なくとも1つの地上のサーバ層の第1のサーバからメディアコンテンツアイテムを受信することと、メディアコンテンツアイテムをモバイルプラットフォーム上に位置するモバイルエッジサーバに転送することと、を含み得る。更なる例は、少なくとも1つの地上のサーバ層の第2のサーバ、又は少なくとも1つの地上のサーバ層のオリジンサーバからメディアコンテンツアイテムを受信することと、メディアコンテンツアイテムをモバイルプラットフォーム上に位置するモバイルエッジサーバに転送することと、を含み得る。方法1600は、少なくとも1つの地上のサーバ層のオリジンサーバからメディアコンテンツアイテムを受信することと、メディアコンテンツアイテムをモバイルプラットフォーム上に位置するモバイルエッジサーバに転送することと、を含み得る。
【0148】
1605、1610、及び1615の動作は、本明細書に記載された方法に従って実行され得る。いくつかの例では、1605、1610、及び1615の動作の態様は、図1図13を参照して記載したように、ネットワークデバイスによって実行され得る。いくつかの例では、CDNは、本明細書に記載された方法1400を実行し得るメモリ及びプロセッサを含む構成要素(例えば、コンテンツ複製システム140)を含む。他の例では、エッジサーバ又は衛星ノードは、本明細書に記載された方法1400を実行し得るメモリ及びプロセッサを含む。
【0149】
添付の図面に関連して上記で説明された詳細な説明は、例を説明しており、実施され得るか、又は特許請求の範囲の範囲内にある唯一の例を表すものではない。本明細書で使用される「例」という用語は、「例、実例、又は例証としての役割を果たす」を意味し、「好ましい」又は「他の例より有利」を意味しない。詳細な説明は、記載された技法の理解を供給する目的のための具体的な詳細を含む。しかしながら、これらの技法は、これらの具体的な詳細を伴わずに実践されてもよい。いくつかの例では、説明されている例の概念を不明瞭にすることを避けるために、周知の構造及び装置がブロック図の形態で示されている。
【0150】
情報及び信号は、様々な異なる技術及び技法のいずれかを使用して表すことができる。例えば、上記の説明全体を通して参照され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、記号、及びチップは、電圧、電流、電磁波、磁場又は粒子、光学場又は粒子、若しくはこれらの任意の組み合わせによって表されてもよい。
【0151】
本明細書の開示に関連して記載された様々な例示的なブロック及び構成要素は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、ASIC、FPGA若しくは他のプログラム可能な論理デバイス、ディスクリートゲート若しくはトランジスタ論理、ディスクリートハードウェア構成要素、又は本明細書に記載された機能を実行するように設計されたそれらの任意の組み合わせを用いて実装又は実行されてもよい。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってもよいが、代替的に、プロセッサは、任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、又はステートマシンであってもよい。プロセッサはまた、コンピューティングデバイスの組み合わせ、例えば、DSP及びマイクロプロセッサ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアを有するマイクロプロセッサの組み合わせ、又は任意の他のそのような構成として実装されてもよい。
【0152】
本明細書に記載される機能は、ハードウェア、プロセッサによって実行されるソフトウェア、ファームウェア、又はそれらの任意の組み合わせで実装され得る。プロセッサによって実行されるソフトウェアに実装される場合、機能は、コンピュータ可読媒体上に命令又はコードとして格納されてもよく、又は送信されてもよい。他の実施例及び実装形態は、本開示及び添付の特許請求の範囲の範囲内にある。例えば、ソフトウェアの性質上、上述の機能は、プロセッサ、ハードウェア、ファームウェア、ハード配線、又はこれらのいずれかの組み合わせによって実行されるソフトウェアを使用して実装することができる。機能を実装する特徴部はまた、機能の部分が異なる物理的位置に実装されるように分散されることを含めて、様々な位置に物理的に位置決めされてもよい。特許請求の範囲を含む、本明細書で使用されるとき、用語「及び/又は」は、2つ以上の項目のリストで使用されるとき、列挙された項目のいずれか1つがそれ自体で採用され得ること、又は列挙された項目のうちの2つ以上の任意の組み合わせが採用され得ることを意味する。例えば、組成物が構成要素A、B、及び/又はCを含むものとして記載されている場合、該組成物は、Aのみ、Bのみ、Cのみ、A及びBの組み合わせ、A及びCの組み合わせ、B及びCの組み合わせ、又はA、B、及びCの組み合わせを含むことができる。また、特許請求の範囲を含めて、本明細書で使用されるとき、項目のリスト(例えば、「少なくとも1つの」又は「1つ以上の」などの語句によって前置きされた項目のリスト)において使用される「又は」は、例えば、「少なくとも1つのA、B、又はC」のリストが、A又はB又はC又はAB又はAC又はBC又はABC(すなわち、A及びB及びC)を意味するように、離接的なリストを示す。
【0153】
コンピュータ可読媒体は、ある場所から別の場所へのコンピュータプログラムの転送を容易にする任意の媒体を含む、コンピュータ記憶媒体及び通信媒体の両方を含む。記憶媒体は、汎用コンピュータ又は特殊目的コンピュータによってアクセス可能な任意の利用可能な媒体であってもよい。例として、限定ではなく、コンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、フラッシュメモリ、CD-ROM若しくは他の光ディスク記憶デバイス、磁気ディスク記憶デバイス若しくは他の磁気記憶デバイス、又は命令又はデータ構造の形態で所望のプログラムコード手段を搬送又は記憶するために使用することができ、かつ汎用目的若しくは専用目的のコンピュータ、又は汎用目的若しくは専用目的のプロセッサによってアクセスすることができる任意の他の媒体を含むことができる。また、任意の接続は、コンピュータ可読媒体と適切に称される。例えば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL)、又は赤外線、ラジオ、及びマイクロ波などの無線技法を使用してウェブサイト、サーバ、又は他のリモートソースから伝送される場合、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、DSL、又は赤外線、ラジオ、及びマイクロ波などの無線技法は、媒体の定義に含まれる。ディスク(disk)及びディスク(disc)は、本明細書で使用されるとき、コンパクトディスク(CD)、レーザーディスク、光ディスク、デジタル多用途ディスク(DVD)、フロッピーディスク及びブルーレイディスクを含み、ディスク(disk)は通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)は通常、レーザーで光学的にデータを再生する。上記の組み合わせもまた、コンピュータ可読媒体の範囲内に含まれる。
【0154】
本明細書で使用するとき、句「に基づく」は、条件の閉じたセットへの参照として解釈されてはならない。例えば、「条件Aに基づく」と記載される例示的なステップは、本開示の範囲から逸脱することなく、条件A及び条件Bの両方に基づき得る。換言すれば、本明細書で使用されるとき、「に基づく」という語句は、「に少なくとも部分的に基づく」という語句と同じように解釈されるものとする。
【0155】
本開示の前の説明は、当業者が本開示を作製又は使用することを可能にするために供給されている。本開示に対する様々な修正は、当業者には容易に明らかとなり、本明細書で定義される一般的原理は、本開示の範囲から逸脱することなく他の変形形態に適用され得る。したがって、本開示は、本明細書に記載される実施例及び設計に限定されるべきではなく、本明細書に開示される原理及び新規の特徴と一致する最も広い範囲を与えられるものである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10A
図10B
図11
図12
図13
図14
図15
図16