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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-14
(45)【発行日】2023-12-22
(54)【発明の名称】ガス乾燥機
(51)【国際特許分類】
   D06F 58/38 20200101AFI20231215BHJP
   D06F 33/63 20200101ALI20231215BHJP
   D06F 103/32 20200101ALN20231215BHJP
   D06F 103/34 20200101ALN20231215BHJP
【FI】
D06F58/38
D06F33/63
D06F103:32
D06F103:34
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2018243501
(22)【出願日】2018-12-26
(65)【公開番号】P2020103450
(43)【公開日】2020-07-09
【審査請求日】2021-11-18
(73)【特許権者】
【識別番号】512128645
【氏名又は名称】青島海爾洗衣机有限公司
【氏名又は名称原語表記】QINGDAO HAIER WASHING MACHINE CO.,LTD.
(73)【特許権者】
【識別番号】307036856
【氏名又は名称】アクア株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100137486
【弁理士】
【氏名又は名称】大西 雅直
(72)【発明者】
【氏名】西野 雅文
(72)【発明者】
【氏名】竹中 正
【審査官】伊藤 孝佑
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2013/0283635(US,A1)
【文献】特公昭60-009838(JP,B2)
【文献】米国特許出願公開第2016/0076193(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
D06F 58/32
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
洗濯物が収容されるドラムと、
ガスバーナを有し、前記ガスバーナで加熱された空気を前記ドラムに導入するための吸気路と、
前記ドラム内において洗濯物の乾燥に使用された空気を前記ドラムから外部へ排気するための排気路と、
前記排気路と前記ドラム内とを連通させる循環路と、
前記排気路内に配置され、前記ドラムから流出した空気量のなかで前記排気路から外部へ排気される空気量の比率を調整する調整手段と、
前記吸気路から前記ドラムに導入される空気のドラム入口温度を検出する入口温度センサと、
前記ドラムから前記排気路に流出する空気のドラム出口温度を検出する出口温度センサと、
前記ドラムから前記排気路に流出する空気のドラム出口湿度を検出する湿度センサと、
乾燥運転が行われているときに、前記入口温度センサで検出されるドラム入口温度、前記出口温度センサで検出されるドラム出口温度及び前記湿度センサで検出されるドラム出口湿度に基づいて、前記調整手段を制御する制御手段とを備えることを特徴とするガス乾燥機。
【請求項2】
前記制御手段は、前記出口温度センサで検出されるドラム出口温度が第1所定温度以上になった場合に、前記比率が小さくなるように前記調整手段を制御することを特徴とする請求項1に記載のガス乾燥機。
【請求項3】
前記制御手段は、前記出口温度センサで検出されるドラム出口温度が前記第1所定温度より低い第2所定温度以下になった場合に、前記比率が大きくなるように前記調整手段を制御することを特徴とする請求項2に記載のガス乾燥機。
【請求項4】
前記制御手段は、前記湿度センサで検出されるドラム出口湿度が第1所定湿度以上になった場合に、前記比率が大きくなるように前記調整手段を制御することを特徴とする請求項2に記載のガス乾燥機。
【請求項5】
前記制御手段は、前記湿度センサで検出されるドラム出口湿度が前記第1所定湿度より低い第2所定湿度以下になった場合に、前記比率が小さくなるように前記調整手段を制御することを特徴とする請求項4に記載のガス乾燥機。
【請求項6】
前記ガスバーナへのガスの供給量を調整するガスバルブを備え、
前記制御手段は、前記比率に基づいて、前記ガスバルブを制御することを特徴とする請求項1~5のいずれかに記載のガス乾燥機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ガスバーナで加熱した空気によって湿気を含んだ洗濯物を乾燥するガス乾燥機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のガス乾燥機には、ガスバーナが収容された燃焼室と、この燃焼室に連結されたドラムを有する乾燥室と、この乾燥室に連結された通風室とを備えたものがある。燃焼室に導入された空気は、ガスバーナによって加熱された後、湿気を含んだ洗濯物が収納されるドラムに導出される。その後、ドラムで乾燥に使用した空気は、通風室を通過して、ガス乾燥機の外部へ排出される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2010-213973号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来のガス乾燥機では、ガス乾燥機の外部の空気が、燃焼室、乾燥室のドラム、通風室の順に通過して、ガス乾燥機の外部へ排出される。
【0005】
乾燥運転の初期は、ドラム内の洗濯物が多量の湿気を含んでおり、ドラム内に導入された高温の空気は、洗濯物と熱交換することにより温度低下した後で、ガス乾燥機の外部へ排出される。
【0006】
しかしながら、乾燥運転の後半になると、ドラム内の洗濯物の乾燥がかなり進んでおり、ドラム内に導入された高温の空気は、洗濯物とほとんど熱交換しないで、ガス乾燥機の外部へ排出される。
【0007】
そのため、ガス乾燥機において、高温の空気が効率的に使用されておらず、乾燥運転効率が悪い。
【0008】
本発明は、乾燥運転効率を向上させることができるガス乾燥機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
すなわち、本発明のガス乾燥機は、洗濯物が収容されるドラムと、ガスバーナを有し、前記ガスバーナで加熱された空気を前記ドラムに導入するための吸気路と、前記ドラム内において洗濯物の乾燥に使用された空気を前記ドラムから外部へ排気するための排気路と、前記排気路と前記ドラム内とを連通させる循環路と、前記排気路内に配置され、前記ドラムから流出した空気量のなかで前記排気路から外部へ排気される空気量の比率を調整する調整手段と、前記吸気路から前記ドラムに導入される空気のドラム入口温度を検出する入口温度センサと、前記ドラムから前記排気路に流出する空気のドラム出口温度を検出する出口温度センサと、前記ドラムから前記排気路に流出する空気のドラム出口湿度を検出する湿度センサと、乾燥運転が行われているときに、前記入口温度センサで検出されるドラム入口温度、前記出口温度センサで検出されるドラム出口温度及び前記湿度センサで検出されるドラム出口湿度に基づいて、前記調整手段を制御する制御手段とを備えることを特徴とする。
【0010】
本発明のガス乾燥機において、前記制御手段は、前記出口温度センサで検出されるドラム出口温度が第1所定温度以上になった場合に、前記比率が小さくなるように前記調整手段を制御することが好適である。
【0011】
本発明のガス乾燥機において、前記制御手段は、前記出口温度センサで検出されるドラム出口温度が前記第1所定温度より低い第2所定温度以下になった場合に、前記比率が大きくなるように前記調整手段を制御することが好適である。
【0012】
本発明のガス乾燥機において、前記制御手段は、前記湿度センサで検出されるドラム出口湿度が第1所定湿度以上になった場合に、前記比率が大きくなるように前記調整手段を制御することが好適である。
【0013】
本発明のガス乾燥機において、前記制御手段は、前記湿度センサで検出されるドラム出口湿度が前記第1所定湿度より低い第2所定湿度以下になった場合に、前記比率が小さくなるように前記調整手段を制御することが好適である。
【0014】
本発明のガス乾燥機において、前記ガスバーナへのガスの供給量を調整するガスバルブを備え、前記制御手段は、前記比率に基づいて、前記ガスバルブを制御することが好適である。
【発明の効果】
【0015】
本発明のガス乾燥機では、ドラム入口温度、ドラム出口温度及びドラム出口湿度に基づいて、ドラムから流出した空気量のなかで排気路から外部へ排気される空気量の比率が切り替えられる。したがって、ドラム内に導入される空気が、ドラム内の洗濯物と十分に熱交換した後で外部へ排気されるため、乾燥運転効率を向上させることができる。
【0016】
本発明のガス乾燥機では、ドラムから流出した空気量の全てが排気路から外部へ排気される場合、乾燥開始からドラム出口温度が第1所定温度に到達するまでは、ドラム内に導入された空気がドラム内の洗濯物と十分に熱交換した後で外部へ排気されるが、ドラム出口温度が第1所定温度に到達すると、ドラム内に導入された空気がドラム内の洗濯物と十分に熱交換しないで外部へ排気されるようになる。したがって、ドラム出口温度が第1所定温度に到達すると、ドラムから流出した空気量のなかで排気路から外部へ排気される空気量の比率を小さくして、ドラムから流出した空気の全てまたは一部をドラム内に循環させる。よって、ドラム内に導入された空気が、ドラム内の洗濯物と十分に熱交換しないで外部へ排気されるのを抑制することができる。
【0017】
本発明のガス乾燥機では、ドラム出口温度が第1所定温度に到達した後、ドラムから流出した空気の全てまたは一部をドラム内に循環させた場合、ドラム内に循環させた空気の温度は、ドラム内の洗濯物と熱交換して徐々に低下する。ドラム出口温度が第2所定温度以下まで低下した場合、ドラム内に循環させた空気は、温度が低すぎてドラム内の洗濯物とほとんど熱交換しなくなる。そのため、ドラムから流出した空気量のなかで排気路から外部へ排気される空気量の比率を大きくして、ドラム内へ循環させる空気量を減少させて、ドラム内の空気温度を上昇させることができる。
【0018】
本発明のガス乾燥機では、ドラム出口温度が第1所定温度に到達した後、ドラムから流出した空気の全てまたは一部をドラム内に循環させた場合、ドラム内に循環させた空気の湿度は、ドラム内の洗濯物を乾燥させることにより徐々に上昇する。ドラム出口湿度が第1所定湿度以上まで上昇した場合、ドラム内に循環させた空気は、湿度が高すぎてドラム内の洗濯物をほとんど乾燥させることが不可能になる。そのため、ドラムから流出した空気量のなかで排気路から外部へ排気される空気量の比率を大きくして、ドラム内へ循環させる空気量を減少させて、ドラム内の空気湿度を低下させることができる。
【0019】
本発明のガス乾燥機では、ドラムから流出した空気の全てまたは一部をドラム内に循環させた後、ドラム出口湿度が第1所定湿度以上まで上昇した場合、ドラム内へ循環させる空気量を減少させるが、その後、ドラム出口温度が第2所定湿度以下まで低下した場合、ドラム内に循環させた空気は、ドラム内の洗濯物を乾燥させることが不可能になるため、ドラムから流出した空気量のなかで排気路から外部へ排気される空気量の比率を小さくして、ドラム内へ循環させる空気量を増加させて、ドラム内の空気温度を上昇させることができる。
【0020】
本発明のガス乾燥機では、ドラムから流出した空気の全てまたは一部をドラム内に循環させる場合、吸気路からドラムに導入される空気量が変化する。したがって、ガスバーナへのガスの供給量を、吸気路からドラムに導入される空気量に応じて調整することで、ガス消費量を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】本発明の第1実施形態に係るガス乾燥機1の構成を示し、ベンチレータ53を全開に切り替えた状態を示す図である。
図2図1のガス乾燥機1においてベンチレータ53を全閉に切り替えた状態を示す図である。
図3図1のガス乾燥機1においてベンチレータ53を25%開に切り替えた状態を示す図である。
図4図1のガス乾燥機1の制御ブロック図である。
図5図1のガス乾燥機1の乾燥運転制御のフローチャートである。
図6図1のガス乾燥機1の乾燥運転制御のフローチャートである。
図7】本発明の第2実施形態に係るガス乾燥機101の構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明の実施形態であるガス乾燥機について、図面を参照して説明する。
【0023】
(第1実施形態)
図1に示すように、ガス乾燥機1は、外観を構成する筐体10を備える。筐体10の前面10aは、洗濯物の投入口11が形成される。投入口11は、開閉自在なドア12により覆われる。
【0024】
筐体10内には、洗濯物が収容されるドラム20が回転自在に配置される。ドラム20の前面の開口部20aは、投入口11に対向し、投入口11ともにドア12により閉鎖される。
【0025】
筐体10の背面10bには、ドラム20の背面20bと連通し、ドラム20内に空気を導入するための吸気路30が接続されている。
【0026】
吸気路30の内部には、ガスバーナ31が配置されており、吸気路30に導入された空気をガスバーナ31によって加熱した後、その空気をドラム20内に導出する。ガスバーナ31には、ガスを供給するためのガス供給管32が接続されており、ガス供給管32には、ガスバーナ31へのガスの供給量を調整するガスバルブ33が設けられている。ガスバルブ33が全開になると、ガスバーナ31へのガスの供給量が最大となり、ガスバルブ33が全閉になると、ガスバーナ31へのガスの供給量が0となる。
【0027】
したがって、ガスバーナ31は、ガスバルブ33の開度を制御することにより、燃焼エネルギの強弱を制御することができる。
【0028】
筐体10の前面10a近傍の下面には、ドラム20内において洗濯物の乾燥に使用された空気をドラム20から外部へ排気するための排気路50が接続されている。排気路50は、筐体10の下面から下方に延びた後、筐体10の後方に折れ曲がって、その後、筐体10の後方において、さらに上方に折れ曲がって上方に延びている。
【0029】
筐体10の後方において、排気路50の内部には、排気路50とドラム20内とを連通させる循環路51が形成されている。循環路51は、排気路50から分岐するように形成され、ドラム20の背面20bに連通している。
【0030】
したがって、ドラム20の背面20bの上部分に、吸気路30が接続され、ドラム20の背面20bの下部分に、循環路51が接続される。ドラム20の背面20bにおいて、吸気路30が接続された部分の面積は、循環路51が接続された部分の面積より小さい。
【0031】
排気路50の内部において、排気路50と循環路51との分岐部52には、ドラム20から流出した空気量のなかで排気路50から外部へ排気される空気量の比率を調整する調整手段としてのベンチレータ53が配置されている。ドラム20から流出した空気量は、ドラム20内において洗濯物の乾燥に使用された空気量である。
【0032】
ベンチレータ53は、排気路50と循環路51との分岐部52を支点として揺動可能な仕切り板である。ベンチレータ53には、ステッピングモータであるベンチレータモータ53a(図4)が接続される。ベンチレータモータ53aは、ベンチレータ制御部65(図4)から供給された開度に応じたパルス信号により回転する。
【0033】
したがって、あらかじめベンチレータ53の開度と、ベンチレータモータ53aのパルス信号数との相関を求めておくことにより、ベンチレータ53を任意の開度に開閉することができる。本実施形態のベンチレータ53では、全開(100%開)と、75%開と、50%開と、25%開と、全閉(0%開)の5段階の位置に切り替えられる。
【0034】
図1に示すように、ベンチレータ53が全開位置に配置されると、ドラム20内において洗濯物の乾燥に使用された空気量のなかで排気路50から外部へ排気される空気量の比率が100%となる。すなわち、ドラム20内において洗濯物の乾燥に使用された空気量の全てが、排気路50を通過して外部へ排気される。
【0035】
これに対し、図2に示すように、ベンチレータ53が全閉位置に配置されると、ドラム20内において洗濯物の乾燥に使用された空気量のなかで排気路50から外部へ排気される空気量の比率が0%となる。すなわち、ドラム20内において洗濯物の乾燥に使用された空気量の全てが、循環路51を通過してドラム20内に導入される。
【0036】
ベンチレータ53は、図1に示した全開位置と図2に示した全閉位置との間における任意の位置を取り得ることから、ドラム20内において洗濯物の乾燥に使用された空気量のなかで排気路50から外部へ排気される空気量の比率を100%から0%までの任意の比率に切り替え可能である。
【0037】
例えば、図3に示すように、ベンチレータ53が全開位置と全閉位置との間において、ドラム20内において洗濯物の乾燥に使用された空気量のなかで排気路50から外部へ排気される空気量の比率が25%となる位置に配置されると、ドラム20内において洗濯物の乾燥に使用された空気量の25%が排気路50を通過して外部へ排気されると共に、ドラム20内において洗濯物の乾燥に使用された空気量の75%が循環路51を通過してドラム20内に導入される。
【0038】
吸気路30の内部において、ガスバーナ31の下流側には、吸気路30からドラム20に導入される空気の温度であるドラム入口温度を検出する入口温度センサ35が配置される。入口温度センサ35には、例えばサーミスタが使用される。
【0039】
排気路50の内部において、ドラム20から流出した空気が通過する部分には、空気中に含まれる塵埃を除去するフィルタ55が配置され、そのフィルタ55の下流側には、ファン56が配置されている。
【0040】
ファン56は、ファンモータ(図2)に接続され、乾燥運転時、ファンモータの駆動に応じて駆動する。ファン56は、インバータであるファン制御部66(図4)により任意の回転数に制御できる。
【0041】
ガス乾燥機1において、ファン56が駆動されると、ガス乾燥機1の外部の空気が、吸気路30に導入され、ドラム20に流入した後、ドラム20から流出し、排気路50を通過して、ガス乾燥機1の外部へ排出される空気の流れが形成される。
【0042】
排気路50の内部において、ファン56の下流側には、ドラム20から排気路50に流出した空気の温度であるドラム出口温度を検出する出口温度センサ57が配置される。出口温度センサ57には、例えばサーミスタが使用される。
【0043】
また、排気路50の内部において、ファン56の下流側には、ドラム20から排気路50に流出した空気の湿度であるドラム出口湿度を検出する湿度センサ58が配置される。湿度センサ58は、相対湿度を検出する。
【0044】
図4は、本実施形態のガス乾燥機1の制御ブロック図である。ガス乾燥機1の制御部60は、図4に示すように、例えば、マイクロコンピュータなどで構成されており、CPUと、ガス乾燥機1の動作を制御するプログラムが格納されたROMと、上記プログラムを実行する際に用いられるデータ等が一時的に記憶されるRAMとを備えている。ガス乾燥機1の運転動作は、この制御部60によって制御される。
【0045】
制御部60は、中央制御部61と、ガスバーナ制御部62と、温度検出部63と、湿度検出部64と、ベンチレータ制御部65と、ファン制御部66とを有している。また、制御部60には、ガスバルブ33と、入口温度センサ35と、出口温度センサ57と、湿度センサ58と、ベンチレータモータ53aと、ファン56とが接続されている。
【0046】
中央制御部61は、ガス乾燥機1の全ての動作を制御する。
【0047】
ガスバーナ制御部62は、ガスバーナ31へのガスの供給量が変化するように、ガスバルブ33を制御する。
【0048】
温度検出部63は、入口温度センサ35によりドラム20に導入される空気のドラム入口温度を検出し、出口温度センサ57によりドラム20から流出する空気のドラム出口温度を検出する。
【0049】
湿度検出部64は、湿度センサ58によりドラム20から流出する空気のドラム出口湿度を検出する。
【0050】
ベンチレータ制御部65は、ベンチレータ53の位置が切り替わるように、ベンチレータモータ53aを制御する。
【0051】
ファン制御部66は、ファン56の回転数を制御する。
【0052】
次に、ガス乾燥機1の乾燥運転制御について、図5に基づいて説明する。ガス乾燥機1において、乾燥運転が行われる場合、あらかじめ所定の乾燥時間が設定される。
【0053】
<ステップS1>
ステップS1において、制御部60は、出口温度トリップTを0、湿度トリップHを0とする。
【0054】
<ステップS2>
ステップS2において、制御部60は、ドラム20の運転を開始すると共に、ファン56の運転を開始する。
【0055】
<ステップS3>
ステップS3において、制御部60は、ベンチレータ53が全開となるように、ベンチレータモータ53aを制御する。
【0056】
<ステップS4>
ステップS4において、制御部60は、ガスバルブ33を全開にする。
【0057】
<ステップS5>
ステップS5において、制御部60は、出口温度トリップTが1であるか否かを判定する。
【0058】
<ステップS6>
ステップS5で、制御部60が、出口温度トリップTが1でないと判定した場合、ステップS6に進んで、制御部60は、ドラム出口温度が70℃以上であるか否かを判定する。
【0059】
<ステップS7>
ステップS6で、制御部60が、ドラム出口温度が70℃以上でないと判定した場合、ステップS7に進んで、制御部60は、ドラム入口温度が150℃以上であるか否かを判定する。
【0060】
<ステップS8>
ステップS7で、制御部60が、ドラム入口温度が150℃以上でないと判定した場合、ステップS8に進んで、制御部60は、乾燥時間が経過したか否かを判定する。
【0061】
<ステップS9>
ステップS8で、制御部60が、乾燥時間が経過したと判定した場合、ステップS9に進んで、制御部60は、ガスバルブ33を全閉にする。
【0062】
<ステップS10>
ステップS10において、制御部60は、ベンチレータ53が全開となるように、ベンチレータモータ53aを制御する。
【0063】
<ステップS11>
ステップS11において、制御部60が、ドラム出口温度が50℃以下であるか否かを判定する。
【0064】
<ステップS12>
ステップS11で、制御部60が、ドラム出口温度が50℃以下であると判定した場合、ステップS12に進んで、制御部60は、乾燥運転を終了する。
【0065】
<ステップS13>
ステップS5で、制御部60が、出口温度トリップTが1であると判定した場合、ステップS13に進んで、制御部60は、ドラム入口温度が60℃以下であるか否かを判定する。
【0066】
<ステップS14>
ステップS13で、制御部60が、ドラム入口温度が60℃以下でないと判定した場合、ステップS14に進んで、制御部60は、湿度トリップHが0より大きいか否かを判定する。制御部60が、湿度トリップHが0より大きいと判定した場合、図6のステップS30に進む。
【0067】
<ステップS15>
ステップS14で、制御部60が、湿度トリップHが0以下であると判定した場合、ステップS15に進んで、制御部60は、ドラム出口湿度が80%以上であるか否かを判定する。制御部60が、ドラム出口湿度が80%以上でないと判定した場合、ステップS7に進む。
【0068】
<ステップS16>
ステップS6で、制御部60が、ドラム出口温度が70℃以上であると判定した場合、ステップS16に進んで、制御部60は、出口温度トリップTを1にして、ステップS16に進む。
【0069】
<ステップS17>
ステップS17で、制御部60は、ガスバルブ33を全閉にする。したがって、ステップS6で、制御部60が、ドラム出口温度が70℃以上であると判定した場合、ドラム20内において洗濯物の乾燥に使用された空気量の全てが、循環路51を通過してドラム20内に導入されるように切り替えられることから、吸気路30からドラム20に導入される空気量が少なくなるため、ガスバーナ31へのガスの供給が停止される。
【0070】
<ステップS18>
ステップS18において、制御部60は、ベンチレータ53が全閉となるように、ベンチレータモータ53aを制御する。したがって、ステップS6で、制御部60が、ドラム出口温度が70℃以上であると判定した場合、ドラム20内において洗濯物の乾燥に使用された空気量の全てが、循環路51を通過してドラム20内に導入されるように、ベンチレータ53が切り替えられる。その後、ステップS13に進む。
【0071】
<ステップS19>
ステップS13で、制御部60が、ドラム入口温度が60℃以下であると判定した場合、ステップS19に進んで、制御部60は、出口温度トリップTを0にする。
【0072】
<ステップS20>
ステップS20において、制御部60が、湿度トリップHを0にする。
【0073】
<ステップS21>
ステップS21で、制御部60は、ガスバルブ33を全開にする。したがって、ステップS13で、制御部60が、ドラム入口温度が60℃以下であると判定した場合、ガスバーナ31へのガスの供給が開始される。
【0074】
<ステップS22>
ステップS22において、制御部60は、ベンチレータ53が全開となるように、ベンチレータモータ53aを制御する。したがって、ステップS6で、制御部60が、ドラム出口温度が70℃以上であると判定した場合、ドラム20内において洗濯物の乾燥に使用された空気量の全てが、循環路51を通過してドラム20内に導入されるが、その後、ステップS13で、制御部60が、ドラム入口温度が60℃以下であると判定した場合、ドラム20内において洗濯物の乾燥に使用された空気量の全てが、排気路50を通過して外部へ排気されるように、ベンチレータ53が切り替えられる。その後、ステップS7に進む。
【0075】
<ステップS23>
ステップS7で、制御部60が、ドラム入口温度が150℃以上であると判定した場合、ステップS23に進んで、制御部60は、ガスバルブ33を全閉にする。
【0076】
<ステップS24>
ステップS24において、制御部60は、ベンチレータ53が全閉となるように、ベンチレータモータ53aを制御する。
【0077】
<ステップS25>
ステップS25において、制御部60は、ドラム入口温度が140℃以下であるか否かを判定する。制御部60が、ドラム入口温度が140℃以下であると判定した場合、ステップS8に進む。
【0078】
<ステップS26>
ステップS25で、制御部60が、ドラム入口温度が140℃以下でないと判定した場合、ステップS26に進んで、制御部60は、乾燥時間が経過したか否かを判定する。制御部60が、乾燥時間が経過したと判定した場合、ステップS9に進む。制御部60が、乾燥時間が経過してないと判定した場合、ステップS25に進む。
【0079】
<ステップS27>
ステップS15で、制御部60が、ドラム出口湿度が80%以上であると判定した場合、図6のステップS27に進む。ステップS27において、湿度トリップHを1にする。
【0080】
<ステップS28>
ステップS28において、制御部60は、ガスバルブ33を25%開にする。したがって、ステップS15で、制御部60が、ドラム出口湿度が80%以上であると判定した場合、ドラム20内において洗濯物の乾燥に使用された空気量のなかで排気路50を通過して外部へ排気される空気量の比率が大きくなるように、ベンチレータ53が切り替えられることから、吸気路30からドラム20に導入される空気量が増加するため、ガスバーナ31へのガスの供給量が増加される。
【0081】
<ステップS29>
ステップS29において、制御部60は、ベンチレータ53が25%開となるように、ベンチレータモータ53aを制御する。したがって、ステップS6で、制御部60が、ドラム出口温度が70℃以上であると判定した場合、ドラム20内において洗濯物の乾燥に使用された空気量の全てが、循環路51を通過してドラム20内に導入されるが、その後、ステップS15で、制御部60が、ドラム出口湿度が80%以上であると判定した場合、ドラム20内において洗濯物の乾燥に使用された空気量のなかで排気路50を通過して外部へ排気される空気量の比率が大きくなるように、ベンチレータ53が切り替えられる。
【0082】
<ステップS30>
ステップS30において、制御部60は、ドラム出口湿度が(80+H×5)%以上であるか否かを判定する。例えば、湿度トリップHが1の場合、制御部60は、ドラム出口湿度が(80+1×5)=85%以上であるか否かを判定する。制御部60が、ドラム出口湿度が(80+H×5)%以上でないと判定した場合、ステップS31に進む。
【0083】
<ステップS31>
ステップS31において、制御部60は、ドラム出口湿度が60%以下であるか否かを判定する。制御部60が、ドラム出口湿度が60%以下でないと判定した場合、図5のステップS7に進む。制御部60が、ドラム出口湿度が60%以下であると判定した場合、ステップS32に進む。
【0084】
<ステップS32>
ステップS32において、制御部60は、湿度トリップHを0にする。
【0085】
<ステップS33>
ステップS33において、制御部60は、ガスバルブ33を全閉にする。したがって、ステップS31で、制御部60が、ドラム出口湿度が60%以下であると判定した場合、ドラム20内において洗濯物の乾燥に使用された空気量の全てが、循環路51を通過してドラム20内に導入されるように、ベンチレータ53が切り替えられることから、吸気路30からドラム20に導入される空気量が少なくなるため、ガスバーナ31へのガスの供給が停止される。
【0086】
<ステップS34>
ステップS34において、制御部60は、ベンチレータ53が全閉となるように、ベンチレータモータ53aを制御する。したがって、ステップS29で、ドラム20内において洗濯物の乾燥に使用された空気量のなかで排気路50を通過して外部へ排気される空気量の比率が大きくなるようにベンチレータ53が切り替えられるが、その後、ステップS31で、制御部60が、ドラム出口湿度が60%以下であると判定した場合、ドラム20内において洗濯物の乾燥に使用された空気量の全てが、循環路51を通過してドラム20内に導入されるように、ベンチレータ53が切り替えられる。その後、図5のステップS7に進む。
【0087】
<ステップS35>
ステップS30で、制御部60が、ドラム出口湿度が(80+H×5)%以上であると判定した場合、ステップS35に進んで、制御部60は、湿度トリップHを1増加させる。例えば、湿度トリップHが1の場合、湿度トリップHを1増加させて、湿度トリップHを2にする。
【0088】
<ステップS36>
ステップS36において、制御部60は、ガスバルブ33を(H×25)%開にする。例えば、湿度トリップHが2の場合、ガスバルブ33を(2×25)=50%開にする。
【0089】
<ステップS37>
ステップS37において、制御部60は、ベンチレータ53を(H×25)%開となるように、ベンチレータモータ53aを制御する。例えば、湿度トリップHが2の場合、ベンチレータ53を(2×25)=50%開にする。したがって、ステップS29で、ドラム20内において洗濯物の乾燥に使用された空気量のなかで排気路50を通過して外部へ排気される空気量の比率が大きくなるようにベンチレータ53が切り替えられるが、ステップS30で、制御部60が、ドラム出口湿度が(80+H×5)%以上であると判定した場合、ドラム出口湿度が低下してないことから、さらに、ドラム20内において洗濯物の乾燥に使用された空気量のなかで排気路50を通過して外部へ排気される空気量の比率が大きくなるように、ベンチレータ53が切り替えられる。その後、図5のステップS7に進む。
【0090】
本実施形態のガス乾燥機1は、洗濯物が収容されるドラム20と、ガスバーナ31を有し、ガスバーナ31で加熱された空気をドラム20に導入するための吸気路30と、ドラム20内において洗濯物の乾燥に使用された空気をドラム20から外部へ排気するための排気路50と、排気路50とドラム20内とを連通させる循環路51と、排気路50内に配置され、ドラム20から流出した空気量のなかで排気路50から外部へ排気される空気量の比率を調整する調整手段であるベンチレータ53と、吸気路30からドラム20に導入される空気のドラム入口温度を検出する入口温度センサ35と、ドラム20から排気路50に流出する空気のドラム出口温度を検出する出口温度センサ57と、ドラム20から排気路50に流出する空気のドラム出口湿度を検出する湿度センサ58と、入口温度センサ35で検出されるドラム入口温度、出口温度センサ57で検出されるドラム出口温度及び湿度センサ48で検出されるドラム出口湿度に基づいて、ベンチレータ53を制御する制御手段である制御部60とを備える。
【0091】
これにより、本実施形態のガス乾燥機1では、ドラム入口温度、ドラム出口温度及びドラム出口湿度に基づいて、ドラム20から流出した空気量のなかで排気路50から外部へ排気される空気量の比率が切り替えられる。したがって、ドラム20内に導入される空気が、ドラム20内の洗濯物と十分に熱交換した後で外部へ排気されるため、乾燥運転効率を向上させることができる。
【0092】
本実施形態のガス乾燥機1において、制御部60は、出口温度センサ57で検出されるドラム出口温度が第1所定温度以上になった場合に、比率が小さくなるようにベンチレータ53を制御する。
【0093】
これにより、本実施形態のガス乾燥機1では、ドラム20から流出した空気量の全てが排気路50から外部へ排気される場合、乾燥開始からドラム出口温度が第1所定温度に到達するまでは、ドラム20内に導入された空気がドラム20内の洗濯物と十分に熱交換した後で外部へ排気されるが、ドラム出口温度が第1所定温度に到達すると、ドラム20内に導入された空気がドラム20内の洗濯物と十分に熱交換しないで外部へ排気されるようになる。したがって、ドラム出口温度が第1所定温度に到達すると、ドラム20から流出した空気量のなかで排気路50から外部へ排気される空気量の比率を小さくして、ドラム20から流出した空気の全てまたは一部をドラム20内に循環させる。よって、ドラム20内に導入された空気が、ドラム20内の洗濯物と十分に熱交換しないで外部へ排気されるのを抑制することができる。
【0094】
本実施形態のガス乾燥機1において、制御部60は、出口温度センサ57で検出されるドラム出口温度が第1所定温度より低い第2所定温度以下になった場合に、比率が大きくなるようにベンチレータ53を制御する。
【0095】
これにより、本実施形態のガス乾燥機1では、ドラム出口温度が第1所定温度に到達した後、ドラム20から流出した空気の全てまたは一部をドラム20内に循環させた場合、ドラム20内に循環させた空気の温度は、ドラム20内の洗濯物と熱交換して徐々に低下する。ドラム出口温度が第2所定温度以下まで低下した場合、ドラム20内に循環させた空気は、温度が低すぎてドラム20内の洗濯物とほとんど熱交換しなくなる。そのため、ドラム20から流出した空気量のなかで排気路50から外部へ排気される空気量の比率を大きくして、ドラム20内へ循環させる空気量を減少させて、ドラム20内の空気温度を上昇させることができる。
【0096】
本実施形態のガス乾燥機1において、制御部60は、湿度センサ58で検出されるドラム出口湿度が第1所定湿度以上になった場合に、比率が大きくなるようにベンチレータ53を制御する。
【0097】
これにより、本実施形態のガス乾燥機1では、ドラム出口温度が第1所定温度に到達した後、ドラム20から流出した空気の全てまたは一部をドラム20内に循環させた場合、ドラム20内に循環させた空気の湿度は、ドラム20内の洗濯物を乾燥させることにより徐々に上昇する。ドラム出口湿度が第1所定湿度以上まで上昇した場合、ドラム20内に循環させた空気は、湿度が高すぎてドラム20内の洗濯物をほとんど乾燥させることが不可能になる。そのため、ドラム20から流出した空気量のなかで排気路50から外部へ排気される空気量の比率を大きくして、ドラム20内へ循環させる空気量を減少させて、ドラム20内の空気湿度を低下させることができる。
【0098】
本実施形態のガス乾燥機1において、制御部60は、湿度センサ58で検出されるドラム出口湿度が第1所定湿度より低い第2所定湿度以下になった場合に、比率が小さくなるようにベンチレータ53を制御する。
【0099】
これにより、本実施形態のガス乾燥機1では、ドラム20から流出した空気の全てまたは一部をドラム20内に循環させた後、ドラム出口湿度が第1所定湿度以上まで上昇した場合、ドラム20内へ循環させる空気量を減少させるが、その後、ドラム出口温度が第2所定湿度以下まで低下した場合、ドラム20内に循環させた空気は、ドラム20内の洗濯物を乾燥させることが不可能になるため、ドラム20から流出した空気量のなかで排気路50から外部へ排気される空気量の比率を小さくして、ドラム20内へ循環させる空気量を増加させて、ドラム20内の空気温度を上昇させることができる。
【0100】
本実施形態のガス乾燥機1において、ガスバーナ31へのガスの供給量を調整するガスバルブ33を備え、制御部60は、ドラム20から流出した空気量のなかで排気路50から外部へ排気される空気量の比率に基づいて、ガスバルブ33を制御する。
【0101】
これにより、本実施形態のガス乾燥機1では、ドラム20から流出した空気の全てまたは一部をドラム20内に循環させる場合、吸気路30からドラム20に導入される空気量が変化する。したがって、ガスバーナ31へのガスの供給量を、吸気路30からドラム20に導入される空気量に応じて調整することで、ガス消費量を低減することができる。
【0102】
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態のガス乾燥機101について、図7に基づいて説明する。
【0103】
本実施形態のガス乾燥機101が第1実施形態のガス乾燥機1と主に異なる点は、本実施形態では、吸気路30と排気路50とを連通させる連通路150を備える点である。本実施形態のガス乾燥機101の構成において、第1実施形態のガス乾燥機1と同様の構成については説明を省略する。
【0104】
ガス乾燥機101は、ドラム20内に空気を導入するための吸気路30と、ドラム20内において洗濯物の乾燥に使用された空気をドラム20から外部へ排気するための排気路50と、排気路50とドラム20内とを連通させる循環路51と、吸気路30のガスバーナ31より上流側部分と排気路50とを連通させる連通路150とを備える。
【0105】
本実施形態のガス乾燥機101では、吸気路30と排気路50とに一部循環経路を形成することで、排気路50から外部へ排気されるエネルギの一部を再利用できるため、より高効率の乾燥運転ができる。
【0106】
しかし、連通路150を通過して、一部循環する空気量が多すぎると、ガスバーナ31において不完全燃焼が発生する可能性がある。したがって、連通路150を通過させる循環量は、予め、ガスバーナ31において不完全燃焼が発生しない循環量を実験により決定する必要がある。
【0107】
以上、本発明の実施形態について説明したが、各部の具体的な構成は上述した実施形態のみに限定されるものではない。その他の構成も、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
【符号の説明】
【0108】
1 ガス乾燥機
20 ドラム
30 吸気路
31 ガスバーナ
33 ガスバルブ
35 入口温度センサ
50 排気路
51 循環路
53 ベンチレータ(調整手段)
57 出口温度センサ
58 湿度センサ
60 制御部(制御手段)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7