(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-14
(45)【発行日】2023-12-22
(54)【発明の名称】プランボード生成装置、プランボード生成方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06F 30/13 20200101AFI20231215BHJP
【FI】
G06F30/13
(21)【出願番号】P 2023151693
(22)【出願日】2023-09-19
【審査請求日】2023-09-21
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】502332474
【氏名又は名称】eBASE株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100115749
【氏名又は名称】谷川 英和
(74)【代理人】
【識別番号】100121223
【氏名又は名称】森本 悟道
(72)【発明者】
【氏名】常包 浩司
(72)【発明者】
【氏名】西山 貴司
(72)【発明者】
【氏名】永田 博彦
【審査官】松浦 功
(56)【参考文献】
【文献】特開2006-185204(JP,A)
【文献】特開2017-033362(JP,A)
【文献】特開2001-034645(JP,A)
【文献】特開2002-259496(JP,A)
【文献】特開2003-108832(JP,A)
【文献】特開平07-296048(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 30/00 -30/28
G06Q 50/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
住宅設備及び建材の少なくとも一方である住設建材を識別する住設建材識別子と、当該住設建材の種類と、当該住設建材の詳細情報とを対応付ける複数の住設建材情報にアクセス可能なプランボード生成装置であって、
住宅の間取り画像と、当該間取り画像における位置、及び当該位置に設けられる選択された住設建材を識別する住設建材識別子を含む複数の選択情報とを対応付ける対応情報が記憶される記憶部と、
住設建材の種類を受け付ける受付部と、
前記選択情報において、受け付けられた住設建材の種類に対応する住設建材識別子で識別される住設建材の詳細情報を、間取り画像における当該住設建材識別子に対応する位置に対応付けて表示するプランボード画像を生成する生成部と、
前記生成部によって生成されたプランボード画像を出力する出力部と、を備えたプランボード生成装置。
【請求項2】
前記受付部は、前記プランボード画像における詳細情報の指定をも受け付け、
前記出力部は、指定された詳細情報と同じ住設建材の種類に対応付けられている複数の詳細情報を出力し、
前記受付部は、出力された複数の詳細情報における詳細情報の選択をも受け付け、
指定された詳細情報に対応する選択情報に含まれる住設建材識別子を、選択された詳細情報に対応する住設建材識別子に変更する変更部をさらに備えた、請求項1記載のプランボード生成装置。
【請求項3】
前記詳細情報は、住設建材の色合い、柄、及びテイストから選ばれる1以上である視覚的属性を含んでおり、
前記出力部は、指定された詳細情報と同じ住設建材の種類に対応付けられている複数の詳細情報を出力する場合に、前記複数の選択情報のうち、変更対象でない選択情報に含まれる住設建材識別子に対応する詳細情報に含まれる視覚的属性とマッチする視覚的属性を含む詳細情報を優先的に出力する、請求項2記載のプランボード生成装置。
【請求項4】
前記詳細情報は、住設建材の価格帯を含んでおり、
前記出力部は、指定された詳細情報と同じ住設建材の種類に対応付けられている複数の詳細情報を出力する場合に、前記複数の選択情報のうち、変更対象でない選択情報に含まれる住設建材識別子に対応する詳細情報に含まれる価格帯とマッチする価格帯を含む詳細情報を優先的に出力する、請求項2記載のプランボード生成装置。
【請求項5】
前記記憶部では、住設建材の種類と、当該住設建材の種類に対応する住設建材に関する連絡先とを対応付ける複数の連絡先対応情報も記憶されており、
前記変更部によって選択情報の変更が行われた場合に、当該変更に関する情報を当該選択情報に含まれる住設建材識別子で識別される住設建材の種類に対応する連絡先に送信する送信部と、
前記送信部による連絡先への送信に応じて、当該連絡先から、選択情報の変更の適否を含む適否情報を受信する受信部と、をさらに備え、
前記変更部は、受信された適否情報を、変更された選択情報に追加し、
前記生成部は、選択情報に適否情報が含まれる場合には、詳細情報と共に適否情報も表示するプランボード画像を生成する、請求項2記載のプランボード生成装置。
【請求項6】
選択情報の変更が不適である旨を含む適否情報には、変更に関する代替案も含まれている、請求項5記載のプランボード生成装置。
【請求項7】
前記選択情報には、当該選択情報に含まれる位置に設けられる住設建材の種類も含まれる、請求項1から請求項6のいずれか記載のプランボード生成装置。
【請求項8】
住宅の間取り画像と、当該間取り画像における位置、及び当該位置に設けられる選択された住宅設備及び建材の少なくとも一方である住設建材を識別する住設建材識別子を含む複数の選択情報とを対応付ける対応情報が記憶される記憶部と、受付部と、住設建材を識別する住設建材識別子と、当該住設建材の種類と、当該住設建材の詳細情報とを対応付ける複数の住設建材情報にアクセス可能な生成部と、出力部とを用いて処理されるプランボード画像生成方法であって、
前記受付部が、住設建材の種類を受け付けるステップと、
前記生成部が、前記選択情報において、受け付けられた住設建材の種類に対応する住設建材識別子で識別される住設建材の詳細情報を、間取り画像における当該住設建材識別子に対応する位置に対応付けて表示するプランボード画像を生成するステップと、
前記出力部が、生成されたプランボード画像を出力するステップと、を備えたプランボード生成方法。
【請求項9】
住宅設備及び建材の少なくとも一方である住設建材を識別する住設建材識別子と、当該住設建材の種類と、当該住設建材の詳細情報とを対応付ける複数の住設建材情報にアクセス可能であり、住宅の間取り画像と、当該間取り画像における位置、及び当該位置に設けられる選択された住設建材を識別する住設建材識別子を含む複数の選択情報とを対応付ける対応情報が記憶される記憶部にアクセス可能であるコンピュータを
住設建材の種類を受け付ける受付部、
前記選択情報において、受け付けられた住設建材の種類に対応する住設建材識別子で識別される住設建材の詳細情報を、間取り画像における当該住設建材識別子に対応する位置に対応付けて表示するプランボード画像を生成する生成部、
前記生成部によって生成されたプランボード画像を出力する出力部として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プランボード画像を生成するプランボード生成装置等に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、住宅設備や建材の提案を行うため、選択された住宅設備や建材を住宅の見取り図に対応付けて表示する紙媒体のプランボードが用いられていた。また、そのようなプランボードのデータを、コンピュータを用いて生成して表示することも行われている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
コンピュータを用いてプランボードのデータを生成して表示する場合には、紙媒体のプランボードと比較して、選択された住宅設備や建材を容易に変更することができ、その変更後のプランボードのデータをすぐに表示することができるというメリットがある。一方、プランボードのデータを表示については、基本的には紙媒体のプランボードと同様であった。
【0005】
本発明は、上記事情に応じてなされたものであり、選択された住宅設備や建材をより容易に確認することができるプランボード画像を生成することができるプランボード生成装置等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明の一態様によるプランボード生成装置は、住宅設備及び建材の少なくとも一方である住設建材を識別する住設建材識別子と、住設建材の種類と、住設建材の詳細情報とを対応付ける複数の住設建材情報にアクセス可能なプランボード生成装置であって、住宅の間取り画像と、間取り画像における位置、及び位置に設けられる選択された住設建材を識別する住設建材識別子を含む複数の選択情報とを対応付ける対応情報が記憶される記憶部と、住設建材の種類を受け付ける受付部と、選択情報において、受け付けられた住設建材の種類に対応する住設建材識別子で識別される住設建材の詳細情報を、間取り画像における住設建材識別子に対応する位置に対応付けて表示するプランボード画像を生成する生成部と、生成部によって生成されたプランボード画像を出力する出力部と、を備えたものである。
このような構成により、特定の種類の住設建材についてのみ、プランボード画像に表示されるようにすることができる。そのため、例えば、カーテンやブラインドなどの窓装飾について表示するプランボード画像や、床材について表示するプランボード画像などを生成することができる。その結果、出力されたプランボード画像を参照することによって、特定の住設建材について、選択対象を容易に確認することができるようになる。
【0007】
また、本発明の一態様によるプランボード生成装置では、受付部は、プランボード画像における詳細情報の指定をも受け付け、出力部は、指定された詳細情報と同じ住設建材の種類に対応付けられている複数の詳細情報を出力し、受付部は、出力された複数の詳細情報における詳細情報の選択をも受け付け、指定された詳細情報に対応する選択情報に含まれる住設建材識別子を、選択された詳細情報に対応する住設建材識別子に変更する変更部をさらに備えてもよい。
このような構成により、選択された住設建材を容易に変更することができる。
【0008】
また、本発明の一態様によるプランボード生成装置では、詳細情報は、住設建材の色合い、柄、及びテイストから選ばれる1以上である視覚的属性を含んでおり、出力部は、指定された詳細情報と同じ住設建材の種類に対応付けられている複数の詳細情報を出力する場合に、複数の選択情報のうち、変更対象でない選択情報に含まれる住設建材識別子に対応する詳細情報に含まれる視覚的属性とマッチする視覚的属性を含む詳細情報を優先的に出力してもよい。
このような構成により、それまでに選択された住設建材の視覚的属性にマッチした視覚的属性の住設建材を選択しやすくなる。その結果、選択された住設建材の視覚的属性を容易に揃えることができるようになる。
【0009】
また、本発明の一態様によるプランボード生成装置では、詳細情報は、住設建材の価格帯を含んでおり、出力部は、指定された詳細情報と同じ住設建材の種類に対応付けられている複数の詳細情報を出力する場合に、複数の選択情報のうち、変更対象でない選択情報に含まれる住設建材識別子に対応する詳細情報に含まれる価格帯とマッチする価格帯を含む詳細情報を優先的に出力してもよい。
このような構成により、それまでに選択された住設建材の価格帯にマッチした価格帯の住設建材、すなわちユーザの好みの価格帯の住設建材を選択しやすくなる。
【0010】
また、本発明の一態様によるプランボード生成装置では、記憶部では、住設建材の種類と、住設建材の種類に対応する住設建材に関する連絡先とを対応付ける複数の連絡先対応情報も記憶されており、変更部によって選択情報の変更が行われた場合に、変更に関する情報を選択情報に含まれる住設建材識別子で識別される住設建材の種類に対応する連絡先に送信する送信部と、送信部による連絡先への送信に応じて、連絡先から、選択情報の変更の適否を含む適否情報を受信する受信部と、をさらに備え、変更部は、受信された適否情報を、変更された選択情報に追加し、生成部は、選択情報に適否情報が含まれる場合には、詳細情報と共に適否情報も表示するプランボード画像を生成してもよい。
このような構成により、住設建材の選択が変更された場合に、例えば、住設建材の種類ごとの専門家によって判断された変更の適否について知ることができる。そのため、例えば、ある住設建材の選択の変更が不適であった場合には、再度、変更することができるようになる。
【0011】
また、本発明の一態様によるプランボード生成装置では、選択情報の変更が不適である旨を含む適否情報には、変更に関する代替案も含まれていてもよい。
このような構成により、ある住設建材の選択の変更が不適である場合に、適切な住設建材について容易に知ることができるようになる。
【0012】
また、本発明の一態様によるプランボード生成装置では、選択情報には、選択情報に含まれる位置に設けられる住設建材の種類も含まれていてもよい。
このような構成により、例えば、選択情報に含まれる住設建材識別子の初期値が空欄であっても、その選択情報によって選択される住設建材の種類を特定することができるようになる。
【0013】
また、本発明の一態様によるプランボード生成方法は、住宅の間取り画像と、間取り画像における位置、及び位置に設けられる選択された住宅設備及び建材の少なくとも一方である住設建材を識別する住設建材識別子を含む複数の選択情報とを対応付ける対応情報が記憶される記憶部と、受付部と、住設建材を識別する住設建材識別子と、住設建材の種類と、住設建材の詳細情報とを対応付ける複数の住設建材情報にアクセス可能な生成部と、出力部とを用いて処理されるプランボード画像生成方法であって、受付部が、住設建材の種類を受け付けるステップと、生成部が、選択情報において、受け付けられた住設建材の種類に対応する住設建材識別子で識別される住設建材の詳細情報を、間取り画像における住設建材識別子に対応する位置に対応付けて表示するプランボード画像を生成するステップと、出力部が、生成されたプランボード画像を出力するステップと、を備えたものである。
【発明の効果】
【0014】
本発明の一態様によるプランボード生成装置等によれば、選択された住設建材をより容易に確認することができるプランボード画像を生成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】本発明の実施の形態による情報処理システムの構成を示すブロック図
【
図2】同実施の形態によるプランボード生成装置の動作を示すフローチャート
【
図3】同実施の形態における住設建材情報の一例を示す図
【
図4A】同実施の形態における対応情報の一例を示す図
【
図4B】同実施の形態における対応情報の一例を示す図
【
図5】同実施の形態における連絡先対応情報の一例を示す図
【
図6】同実施の形態におけるプランボード画像の一例を示す図
【
図7】同実施の形態におけるコンピュータシステムの外観一例を示す模式図
【
図8】同実施の形態におけるコンピュータシステムの構成の一例を示す図
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明によるプランボード生成装置、及びプランボード生成方法について、実施の形態を用いて説明する。なお、以下の実施の形態において、同じ符号を付した構成要素及びステップは同一または相当するものであり、再度の説明を省略することがある。本実施の形態によるプランボード生成装置は、特定の種類の住設建材を表示するプランボード画像を生成することができるものである。
【0017】
図1は、本実施の形態による情報処理システム100の構成を示すブロック図である。本実施の形態による情報処理システム100は、有線または無線の通信回線500を介して通信可能に接続されたプランボード生成装置1と、複数の情報処理端末2とを備える。通信回線500は、例えば、インターネットやイントラネット、公衆電話回線網などであってもよい。情報処理端末2は、例えば、パーソナルコンピューター、スマートフォン、タブレット端末などであってもよい。また、情報処理端末2は、例えば、持ち運び可能な端末であってもよく、そうでなくてもよい。後者の場合には、情報処理端末2は、例えば、デスクトップパソコンなどであってもよい。
【0018】
図1で示されるように、本実施の形態によるプランボード生成装置1は、プランボード画像を生成するものであり、記憶部11と、受付部12と、生成部13と、出力部14と、変更部15と、送信部16と、受信部17とを備える。生成されるプランボード画像は、例えば、新築時のプランボードの画像であってもよく、リフォーム時のプランボードの画像であってもよい。なお、
図1では、プランボード生成装置1がサーバ・クライアントシステムにおけるサーバ装置である場合について示しているが、プランボード生成装置1は、スタンドアロンの装置であってもよい。プランボード生成装置1がスタンドアロンの装置である場合には、例えば、受付部12は、入力デバイスからの情報を受け付けてもよく、出力部14は、表示や印刷などの出力を行ってもよい。また、プランボード生成装置1は、例えば、コンピュータなどの汎用の装置であってもよく、プランボード画像の生成を行う専用の装置であってもよい。
【0019】
記憶部11では、複数の住設建材情報と、1または2以上の対応情報とが記憶される。住設建材情報は、住設建材に関する情報であり、住設建材を識別する住設建材識別子と、その住設建材の種類と、その住設建材の詳細情報とを対応付ける情報である。対応情報は、住宅の間取り画像と、複数の選択情報とを対応付ける情報である。
【0020】
住設建材は、住宅設備及び建材の少なくとも一方である。住設建材は、例えば、プランボードに表示される住宅の内装や外装などであってもよい。住設建材の種類は、例えば、カーテン、ブラインド、及びロールスクリーンなどを含む窓装飾、壁材、床材、照明、空調などを含む家電、ドア、窓、シャッター、システムキッチン、トイレ、浴室、洗面台などであってもよい。住設建材識別子は、住設建材を識別できる情報であれば特に限定されないが、例えば、住設建材の名称や、住設建材ごとに付与された文字列等であってもよい。
【0021】
住設建材の詳細情報は、例えば、住設建材の撮影画像や、住設建材の説明情報を含んでいてもよい。住設建材の撮影画像は、例えば、住設建材の外観写真などであってもよい。詳細情報には、1または2以上の撮影画像が含まれていてもよい。住設建材の説明情報は、例えば、住設建材の説明の文書や、視覚的属性、価格帯を含んでいてもよく、サイズや重量などの仕様を含んでいてもよい。視覚的属性は、視覚によって把握可能な属性であり、例えば、住設建材の色合い、柄、及びテイストから選ばれる1以上であってもよい。すなわち、視覚的属性には、色合い、柄、テイストの1以上の情報が含まれていてもよい。色合いは、例えば、青、赤、黄などの色調を示すものであってもよい。柄は、表面の模様であり、例えば、木目調、マーブル調、単色(柄なし)などであってもよい。テイストは、デザインなどの方向性を示すものであってもよく、例えば、カジュアル、重厚、モダン、北欧、和風などであってもよい。
【0022】
住宅の間取り画像は、住宅における部屋の配置や、窓、ドア、階段、収納スペースなどの位置を示す平面図である間取り図の画像であってもよい。住宅は、例えば、戸建ての住宅であってもよく、マンションなどの集合住宅であってもよい。住宅が集合住宅である場合には、その集合住宅における1世帯に応じた領域が間取り画像によって示されてもよい。住宅が、例えば、1階、2階などのように複数の階層を有している場合には、階層ごとの間取り画像が複数の選択情報に対応付けられていてもよい。この間取り画像は、従来のプランボードで用いられる間取り図の画像と同様のものである。
【0023】
選択情報は、その選択情報に対応する間取り画像における位置、その位置に設けられる住設建材の種類、及びその位置に設けられる選択された住設建材を識別する住設建材識別子を含む情報である。この選択情報に含まれる住設建材識別子、位置、及び住設建材の種類によって、選択された住設建材、その住設建材の設置される位置、及びその住設建材の種類がそれぞれ示されることになる。間取り画像における位置は、間取り画像における位置を特定できる情報であれば特に限定されず、例えば、間取り画像の座標系における座標値であってもよい。選択情報に含まれる住設建材識別子で識別される住設建材の種類は、その選択情報に含まれる住設建材の種類と一致しているものとする。例えば、照明である住設建材に関する選択情報が、間取り画像における台所の位置と、住設建材の種類である「照明」と、住設建材識別子「B123」とを含む場合には、台所に設置される照明器具として、住設建材識別子「B123」で識別される照明器具が選択されたことが示されることになる。
【0024】
なお、選択情報に含まれる位置及び住設建材の種類は、例えば、住宅メーカや、リフォーム業者などのプラン提供者側によってあらかじめ設定されてもよい。一例として、間取り画像と複数の選択情報とを対応付ける対応情報は、住宅の設計で用いられるCADのデータであってもよく、または、そのCADのデータから取り込まれた情報であってもよい。また、選択情報に含まれる住設建材識別子の初期値は、例えば、プラン提供者側によって選択された住設建材を識別する住設建材識別子であってもよく、または、空欄(Null)であってもよい。また、選択情報に上記した以外の他の情報が含まれていてもよい。例えば、選択情報に、後述する適否情報が含まれてもよく、選択情報に含まれている住設建材識別子に、住設建材情報によって対応付けられている詳細情報の少なくとも一部の情報が含まれていてもよい。
【0025】
また、対応情報では、ユーザを識別するユーザ識別子に間取り画像や選択情報が対応付けられていてもよい。この場合には、例えば、ユーザ識別子と、間取り画像と、複数の選択情報とを対応付ける複数の対応情報が記憶部11で記憶されてもよい。あるユーザ識別子に対応付けられている間取り画像及び複数の選択情報はそれぞれ、そのユーザ識別子で識別されるユーザの住宅の間取り画像、及びその住宅に関して選択された住設建材を示す選択情報であってもよい。この場合には、プランボード生成装置1は、複数のユーザについて、プランボード画像を生成することができるようになる。
【0026】
記憶部11では、例えば、住設建材の種類と、住設建材の種類に対応する住設建材に関する連絡先とを対応付ける複数の連絡先対応情報も記憶されていてもよい。連絡先は、例えば、電子メールアドレスであってもよく、チャットツールやメッセージツールなどのコミュニケーションツールで用いられるアドレスであってもよく、その他のアドレスであってもよい。ある住設建材の種類に対応付けられている住設建材に関する連絡先は、その種類の住設建材に関する専門的な知識を有する者の連絡先であることが好適である。
【0027】
記憶部11に情報が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して情報が記憶部11で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された情報が記憶部11で記憶されるようになってもよく、または、入力デバイスを介して入力された情報が記憶部11で記憶されるようになってもよい。また、記憶部11は、不揮発性の記録媒体によって実現されることが好適であるが、揮発性の記録媒体によって実現されてもよい。記録媒体は、例えば、半導体メモリや磁気ディスクなどであってもよい。
【0028】
また、本実施の形態では、複数の住設建材情報がプランボード生成装置1の記憶部11で記憶されており、その結果として、プランボード生成装置1が複数の住設建材情報にアクセス可能になっている場合について主に説明するが、複数の住設建材情報は、プランボード生成装置1の外部の装置等で管理されていてもよい。この場合であっても、プランボード生成装置1は、外部の装置等で管理されている複数の住設建材情報にアクセス可能であるものとする。
【0029】
受付部12は、住設建材の種類を受け付ける。この住設建材の種類は、プランボード画像に含める住設建材の種類を指定するものである。すなわち、プランボード画像に表示する対象である住設建材の種類が受け付けられることになる。受付部12では、住設建材の1つの種類が受け付けられてもよく、または、2つ以上の種類が受け付けられてもよい。住設建材の種類の受け付けは、例えば、住設建材の種類の一覧における1以上の種類の選択を受け付けることによって行われてもよい。対応情報において、間取り画像や選択情報がユーザ識別子に対応付けられている場合には、受付部12は、住設建材の種類とユーザ識別子とを受け付けてもよい。この場合には、受け付けられたユーザ識別子に対応する間取り画像や選択情報を用いて、プランボード画像が生成されてもよい。
【0030】
また、受付部12は、例えば、出力されたプランボード画像における詳細情報の指定を受け付けてもよい。この指定の受け付けは、結果として、指定された詳細情報を特定できるのであれば、どのような情報であってもよい。例えば、表示されている詳細情報の位置のポインティングデバイスによる選択が受け付けられてもよく、表示されている詳細情報の位置のタッチパネルにおけるタップ等による選択が受け付けられてもよく、指定された詳細情報の表示位置を示す情報が受け付けられてもよく、指定された詳細情報に対応する住設建材識別子が受け付けられてもよい。
【0031】
また、受付部12は、出力された複数の詳細情報における詳細情報の選択を受け付けてもよい。この詳細情報の選択については後述する。また、受付部12は、上記した以外の情報等を受け付けてもよい。
【0032】
受付部12は、例えば、入力デバイス(例えば、キーボードやマウス、タッチパネルなど)から入力された情報を受け付けてもよく、有線または無線の通信回線を介して送信された情報を受信してもよい。なお、受付部12は、受け付けを行うためのデバイス(例えば、入力デバイスや通信デバイスなど)を含んでもよく、または含まなくてもよい。また、受付部12は、ハードウェアによって実現されてもよく、または所定のデバイスを駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。
【0033】
生成部13は、住設建材の種類が受付部12によって受け付けられた場合に、選択情報において、受け付けられた住設建材の種類に対応する住設建材識別子で識別される住設建材の詳細情報を、間取り画像におけるその住設建材識別子に対応する位置に対応付けて表示するプランボード画像を生成する。プランボード画像には、例えば、間取り画像、詳細情報、及び詳細情報と間取り画像における位置とを紐付ける図形や情報などが含まれてもよい。プランボード画像は、プランボードに相当する内容を表示できる対象であれば特に限定されず、例えば、ラスタデータの画像であってもよく、ベクタデータの画像であってもよく、マークアップ言語等によって記述されたものであってもよい。選択情報において、住設建材の種類に対応する住設建材識別子とは、その住設建材の種類を含む選択情報に含まれている住設建材識別子であってもよい。このように、選択情報に含まれる複数の情報は、例えば、互いに対応する情報であると考えてもよい。住設建材識別子に対応する位置とは、その住設建材識別子を含む選択情報に含まれている位置であってもよい。住設建材識別子で識別される住設建材の詳細情報とは、複数の住設建材情報において、その住設建材識別子に対応付けられている詳細情報であってもよい。
【0034】
なお、受付部12において、ユーザ識別子と住設建材の種類とが受け付けられた場合には、生成部13は、受け付けられたユーザ識別子に対応付けられている間取り画像と、複数の選択情報とを用いて、プランボード画像を生成してもよい。また、生成部13は、例えば、住設建材情報に含まれる詳細情報のすべての情報を含むプランボード画像を生成してもよく、その詳細情報の一部の情報のみを含むプランボード画像を生成してもよい。一例として、詳細情報に価格帯が含まれている場合であっても、生成部13は、その価格帯を含まないプランボード画像を生成してもよい。また、選択情報に含まれる住設建材識別子が空欄である場合にも、生成部13は、例えば、その選択情報に応じて、空欄の詳細情報を含むプランボード画像を生成してもよい。このようにすることで、その空欄の詳細情報が指定されることに応じて、住設建材の選択を変更することができるようになる。
【0035】
より具体的には、生成部13は、次のようにしてプランボード画像を生成してもよい。生成部13は、受け付けられた住設建材の種類を含む選択情報を特定し、その特定した選択情報に含まれる位置と住設建材識別子との組をそれぞれ取得してもよい。次に、生成部13は、複数の住設建材情報を用いて、取得した組に含まれる住設建材識別子に対応する詳細情報をそれぞれ取得し、位置と詳細情報との複数の組を取得してもよい。その後、生成部13は、プランボード画像の中心付近に間取り画像を配置し、ある組に含まれる間取り画像の位置に、その位置を示す所定の図形(例えば、円形状の図形など)を生成し、間取り画像の周囲であって、その図形に近い位置に、その組に含まれる詳細情報(例えば、写真と説明情報など)を配置し、図形と詳細情報とを結ぶ引き出し線を生成してもよい。生成部13は、この処理を複数の組のすべてについて行ってもよい。このようにして、プランボード画像が生成されてもよい。
【0036】
なお、詳細情報と位置との対応付けは、引き出し線以外を用いて行われてもよい。例えば、位置と、詳細情報とにそれぞれ同じ数字や文字列を表示することによって、両者の紐付けが行われてもよい。この場合には、位置を示す図形は、数字や文字列の図形であってもよい。また、選択情報に適否情報も含まれる場合には、生成部13は、詳細情報と共に適否情報も表示するプランボード画像を生成してもよい。例えば、生成部13がある選択情報を用いてプランボード画像を生成する場合に、その選択情報に適否情報が含まれているのであれば、生成部13は、その選択情報に含まれる適否情報を、その選択情報に含まれる住設建材識別子に対応する詳細情報と共に表示する、または、その詳細情報に対応付けて表示するプランボード画像を生成してもよい。また、プランボード画像において、詳細情報と共に、その詳細情報に対応する住設建材識別子も表示されてもよい。
【0037】
出力部14は、生成部13によって生成されたプランボード画像を出力する。また、プランボード画像における詳細情報の指定が受付部12によって受け付けられた場合に、出力部14は、その指定された詳細情報と同じ住設建材の種類に対応付けられている複数の詳細情報を出力してもよい。指定された詳細情報と同じ住設建材の種類は、例えば、指定された詳細情報に、住設建材情報によって対応付けられている住設建材の種類であってもよい。指定された詳細情報を特定できる場合には、出力部14は、例えば、住設建材情報を用いて、その詳細情報に対応する住設建材の種類を特定してもよい。また、指定された詳細情報に対応する位置を特定できる場合には、出力部14は、例えば、プランボード画像に対応する選択情報を用いて、その位置に対応する住設建材の種類を特定してもよい。プランボード画像に対応する選択情報とは、プランボード画像に含まれる間取り画像に対応付けられている選択情報であって、そのプランボード画像の生成で用いられた選択情報であってもよい。また、出力部14は、住設建材の種類を特定した後に、複数の住設建材情報を用いて、その特定した住設建材の種類に対応する詳細情報を取得して出力してもよい。この出力対象の詳細情報に、例えば、現在のプランボード画像で表示されている詳細情報が含まれてもよく、または、含まれなくてもよい。住設建材の選択変更のために詳細情報が出力されるという観点からは、後者の方が好適である。出力部14は、詳細情報と共に、その詳細情報に対応する住設建材識別子をも出力してもよい。出力部14によって複数の詳細情報が出力された場合に、受付部12は、例えば、その出力された複数の詳細情報に含まれるいずれかの詳細情報の選択を受け付けてもよい。この選択の受け付けは、例えば、選択された詳細情報そのものの受け付けであってもよく、選択された詳細情報に対応する住設建材識別子の受け付けであってもよい。
【0038】
なお、出力部14は、複数の詳細情報を出力する際に、特定の詳細情報を優先的に出力してもよい。詳細情報に視覚的属性も含まれる場合には、出力部14は、例えば、指定された詳細情報と同じ住設建材の種類に対応付けられている複数の詳細情報を出力するときに、その複数の選択情報のうち、変更対象でない選択情報に含まれる住設建材識別子に対応する詳細情報に含まれる視覚的属性とマッチする視覚的属性を含む詳細情報を優先的に出力してもよい。また、詳細情報に価格帯も含まれる場合には、出力部14は、例えば、指定された詳細情報と同じ住設建材の種類に対応付けられている複数の詳細情報を出力するときに、その複数の選択情報のうち、変更対象でない選択情報に含まれる住設建材識別子に対応する詳細情報に含まれる価格帯とマッチする価格帯を含む詳細情報を優先的に出力してもよい。
【0039】
変更対象でない選択情報とは、例えば、プランボード画像に含まれる間取り画像に対応する選択情報のうち、指定された詳細情報に対応する住設建材識別子や位置を含まない選択情報のことであってもよい。出力部14は、例えば、出力対象の詳細情報ごとに、その出力対象の詳細情報に含まれる視覚的属性や価格帯と、変更対象でない選択情報に含まれる住設建材識別子に対応する詳細情報に含まれる視覚的属性や価格帯とのマッチしている程度に応じたスコアを取得し、スコアの高い詳細情報が優先的に出力されるようにしてもよい。優先的に出力されるとは、例えば、スコアの高いものの順、すなわちスコアの降順に詳細情報が出力されることであってもよい。一例として、スコアの高いものほど上方側に表示されるように出力されてもよい。
【0040】
出力対象の1つの詳細情報に対するスコアは、例えば、次のようにして取得されてもよい。ここでは、説明を簡単にするため、視覚的属性が、赤、青、黄などの色合いのみを含む場合について説明する。まず、出力部14は、変更対象でない1以上の選択情報に含まれる住設建材識別子に対応する詳細情報に含まれる視覚的属性をそれぞれ特定してもよい。このようにして特定された1以上の視覚的属性を、第1の視覚的属性とする。次に、出力部14は、出力対象の1つの詳細情報に含まれる視覚的属性を特定してもよい。このようにして特定された視覚的属性を、第2の視覚的属性とする。その後、出力部14は、1以上の第1の視覚的属性と、1つの第2の視覚的属性とを比較し、第1及び第2の視覚的属性がマッチする場合には、出力対象の詳細情報に所定のスコア(例えば、スコア「1」など)を加算する処理を、特定されたすべての第1の視覚的属性について行ってもよい。このようにして得られたスコアが、出力対象の1つの詳細情報に対するスコアとなる。例えば、ある詳細情報について、特定された第2の視覚的属性が色合い「赤」であり、特定された第1の視覚的属性に、色合い「赤」が3個含まれている場合には、その詳細情報のスコアは「3」になってもよい。出力部14は、このような処理を、出力対象のすべての詳細情報について行うことによって、詳細情報ごとのスコアを取得することができる。
【0041】
なお、視覚的属性に、複数の情報、例えば、色合い、柄、テイストの3個の情報が含まれている場合には、出力部14は、情報ごとに取得したスコアの合計を、最終的なスコアとしてもよい。また、視覚的属性及び価格帯を用いてスコアを取得する場合にも、同様にして、視覚的属性を用いて取得されたスコアと、価格帯を用いて取得されたスコアとの合計が、最終的なスコアとなってもよい。また、色合いが一致すれば所定のスコアが加算され、そうでなければスコアが加算されない場合について説明したが、そうでなくてもよい。視覚的属性や価格帯のマッチングの程度に応じたスコアが加算されてもよい。例えば、比較対象の一方の価格帯が「高」であり、他方の価格帯が「高」であるといったように、価格帯が一致する場合には、最高のスコア「1」が加算され、比較対象の一方の価格帯が「中」であり、他方の価格帯が「高」であるといったように、価格帯が一段階ずれている場合には、中程度のスコア「0.3」が加算され、比較対象の一方の価格帯が「低」であり、他方の価格帯が「高」であるといったように、価格帯が二段階ずれている場合には、スコアが加算されなくてもよい。視覚的属性や価格帯のマッチングの程度に応じたスコアが用いられる場合には、例えば、比較対象の2個の視覚的属性と、それに応じたスコアとを対応付ける複数のスコア対応情報を用いて、そのスコアが特定されてもよい。例えば、視覚的属性の柄について、スコア対応情報によって、「木目調」同士のスコアは「1」であり、「木目調」と「マーブル調」とのスコアは「0」であり、「木目調」と「単色」とのスコアは「0.3」であることなどが示されてもよい。
【0042】
また、変更対象でない選択情報は、例えば、プランボード画像に含まれる間取り画像に対応する選択情報のうち、指定された詳細情報に対応する住設建材識別子や位置を含まない選択情報であり、かつ、特定の住設建材の種類を含む選択情報であってもよい。特定の住設建材とは、住宅におけるメインの住設建材であり、例えば、システムキッチンなどであってもよい。
【0043】
また、本実施の形態において、上記のようにスコアが算出される場合には、例えば、スコアの低い住設建材の詳細情報が選択されたときに、その選択された詳細情報に対応する住設建材識別子を含む選択情報にその旨も追加されてもよい。そして、例えば、詳細情報と共に、スコアが低い旨も表示するプランボード画像が生成されてもよい。例えば、生成部13がある選択情報を用いてプランボード画像を生成する場合に、その選択情報にスコアが低い旨が含まれているのであれば、生成部13は、その選択情報に含まれるスコアが低い旨を、その選択情報に含まれる住設建材識別子に対応する詳細情報と共に表示する、または、その詳細情報に対応付けて表示するプランボード画像を生成してもよい。
【0044】
ここで、出力部14による出力は、例えば、表示デバイス(例えば、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイなど)への表示でもよく、所定の機器への通信回線を介した送信でもよく、プリンタによる印刷でもよく、他の構成要素への引き渡しでもよい。本実施の形態では、出力部14が出力対象の情報を送信する場合について主に説明する。出力部14は、例えば、プランボード画像や、複数の詳細情報を、受付部12で受信された住設建材の種類の送信元に送信してもよい。なお、出力部14は、出力を行うデバイス(例えば、表示デバイスや通信デバイス、プリンタなど)を含んでもよく、または含まなくてもよい。また、出力部14は、ハードウェアによって実現されてもよく、または、それらのデバイスを駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。
【0045】
変更部15は、プランボード画像において指定された詳細情報に対応する選択情報に含まれる住設建材識別子を、出力された複数の詳細情報から選択された詳細情報に対応する住設建材識別子に変更してもよい。詳細情報に対応する選択情報に含まれる住設建材識別子とは、複数の住設建材情報において、その詳細情報に対応付けられている住設建材識別子であって、選択情報に含まれる住設建材識別子であってもよい。このようにして、選択情報における住設建材識別子が変更されることになる。なお、変更部15によって選択情報が変更された場合には、例えば、その変更後のプランボード画像が生成されて出力されてもよい。また、後述するように、適否情報が受信された場合には、変更部15は、受信された適否情報を、変更された選択情報に追加してもよい。
【0046】
送信部16は、変更部15によって選択情報の変更が行われた場合に、その変更に関する情報を、その選択情報に含まれる住設建材の種類に対応する連絡先に送信してもよい。選択情報の変更とは、選択情報に含まれる住設建材識別子の変更であってもよい。また、変更に関する情報は、例えば、選択情報の変更内容について知ることができる情報であれば、どのような情報であってもよい。一例として、変更に関する情報は、変更後の対応情報そのもの、または、変更後の対応情報を特定することができる情報(例えば、ユーザ識別子など)と、変更された選択情報を示す情報(例えば、変更された選択情報に含まれる変更後の住設建材識別子など)とを含む情報であってもよい。この場合には、変更に関する情報の送信先で、変更後の対応情報を用いて生成されたプランボード画像において、変更された詳細情報を確認することができるようになる。プランボード生成装置1がスタンドアロンの装置である場合には、変更後の対応情報そのものが送信されることが好適である。変更後の対応情報とは、変更された選択情報を間取り画像と対応付けている対応情報であってもよい。また、送信部16が送信する送信対象に、変更された選択情報を特定する情報(例えば、ユーザ識別子、及び変更後の住設建材識別子であってもよい。)が含まれていてもよい。
【0047】
なお、送信部16は、変更に関する情報を、例えば、電子メールによって送信してもよく、電子メール以外のコミュニケーションツールなどを用いて送信してもよい。また、送信部16は、送信を行うための送信デバイス(例えば、モデムやネットワークカードなど)を含んでもよく、または含まなくてもよい。また、送信部16は、ハードウェアによって実現されてもよく、または送信デバイスを駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。
【0048】
受信部17は、送信部16による連絡先への送信に応じて、その連絡先から、選択情報の変更の適否を含む適否情報を受信してもよい。なお、例えば、選択情報の変更が不適である旨を含む適否情報には、変更に関する代替案も含まれていてもよい。代替案は、例えば、適切な変更とするための変更後の住設建材識別子を含んでいてもよい。適否情報に含まれる代替案は、例えば、1つであってもよく、複数であってもよい。例えば、適否情報に代替案が含まれており、その代替案を含む適否情報もプランボード画像に表示されることによって、ユーザは、その代替案に応じた住設建材を選択することによって、容易に適切な選択を行うことができるようになる。
【0049】
一例として、窓に設置される電動シャッターを変更する場合に、窓の種類によっては、特定の電動シャッターを設置できないこともある。したがって、そのような選択できない住設建材が選択された場合には、不適である旨を含む適否情報が受信されてもよい。
【0050】
受信部17は、例えば、適否情報と共に、変更された選択情報を特定する情報を受信してもよい。この場合には、その情報によって、適否情報の追加対象である選択情報を特定することができることになる。
【0051】
なお、受信部17は、受信を行うための有線または無線の受信デバイス(例えば、モデムやネットワークカードなど)を含んでもよく、または含まなくてもよい。また、受信部17は、ハードウェアによって実現されてもよく、または受信デバイスを駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。
【0052】
次に、プランボード生成装置1の動作について
図2のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS101)受付部12は、住設建材の種類を受け付けたかどうか判断する。そして、住設建材の種類を受け付けた場合には、ステップS102に進み、そうでない場合には、ステップS104に進む。
【0053】
(ステップS102)生成部13は、複数の住設建材情報や、対応情報を用いて、受け付けられた住設建材の種類に応じたプランボード画像を生成する。なお、プランボード画像の生成で用いられる選択情報に、適否情報が含まれる場合には、その適否情報を含むプランボード画像が生成されてもよい。
【0054】
(ステップS103)出力部14は、生成されたプランボード画像を出力する。
【0055】
(ステップS104)受信部17は、適否情報を受信したかどうか判断する。そして、適否情報を受信した場合には、ステップS105に進み、そうでない場合には、ステップS101に戻る。なお、例えば、適否情報と共に、変更された選択情報を特定する情報も受信されてもよい。
【0056】
(ステップS105)変更部15は、ステップS104で受信された適否情報を、その適否情報に対応する選択情報に追加する。そして、ステップS101に戻る。変更部15は、例えば、適否情報と共に受信された選択情報を特定する情報を用いて特定した選択情報に、受信された適否情報を追加してもよい。
【0057】
(ステップS106)受付部12は、プランボード画像において、詳細情報の指定を受け付けたかどうか判断する。そして、詳細情報の指定を受け付けた場合には、ステップS107に進み、そうでない場合には、ステップS111に進む。
【0058】
(ステップS107)出力部14は、指定された詳細情報と同じ住設建材の種類に対応付けられている複数の詳細情報を出力する。
【0059】
(ステップS108)受付部12は、ステップS107の出力に応じて、詳細情報の選択を受け付けたかどうか判断する。そして、詳細情報の選択を受け付けた場合には、ステップS109に進み、そうでない場合には、詳細情報の選択を受け付けるまで、ステップS108の処理を繰り返す。なお、複数の詳細情報が出力されてから所定の時間が経過しても選択が受け付けられない場合には、タイムアウトであるとして、ステップS106に戻ってもよい。
【0060】
(ステップS109)変更部15は、指定された詳細情報に対応する選択情報に含まれる住設建材識別子を、選択の受け付けられた詳細情報に対応する住設建材識別子に変更する。
【0061】
(ステップS110)送信部16は、ステップS109における選択情報の変更に関する情報を、その選択情報に含まれる住設建材の種類に対応する連絡先に送信する。そして、ステップS102に戻り、住設建材の選択が変更されたプランボード画像が生成される。
【0062】
(ステップS111)受信部17は、適否情報を受信したかどうか判断する。そして、適否情報を受信した場合には、ステップS112に進み、そうでない場合には、ステップS113に進む。なお、例えば、適否情報と共に、変更された選択情報を特定する情報も受信されてもよい。
【0063】
(ステップS112)変更部15は、ステップS111で受信された適否情報を、その適否情報に対応する選択情報に追加する。そして、ステップS102に戻り、適否情報の追加された適否情報も表示するプランボード画像が生成される。なお、変更部15は、例えば、適否情報と共に受信された選択情報を特定する情報を用いて特定した選択情報に、受信された適否情報を追加してもよい。
【0064】
(ステップS113)生成部13は、ステップS101で受け付けられた住設建材の種類に応じたプランボード画像の生成を終了するかどうか判断する。そして、終了する場合には、ステップS101に戻り、そうでない場合には、ステップS106に戻る。なお、生成部13は、例えば、受付部12でプランボード画像の生成を終了する旨の指示が受け付けられた場合に、プランボード画像の生成を終了すると判断してもよい。
【0065】
なお、
図2のフローチャートで示される処理は、並列して実行されてもよい。そのようにすることで、例えば、複数のユーザが同時にプランボード画像を見ることができるようになる。また、
図2のフローチャートにおける処理の順序は一例であり、同様の結果を得られるのであれば、各ステップの順序を変更してもよい。また、
図2のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0066】
次に、本実施の形態によるプランボード生成装置1の動作について、具体例を用いて説明する。この具体例では、記憶部11において、
図3で示される複数の住設建材情報と、
図4Aで示される複数の対応情報と、
図5で示される複数の連絡先対応情報とが記憶されているものとする。
【0067】
図3で示される住設建材情報は、住設建材識別子と、その住設建材識別子で識別される住設建材の種類と、その住設建材の詳細情報とを含んでいる。詳細情報は、撮影画像と、説明情報とを含んでいる。説明情報は、住設建材の名称、視覚的属性、及び価格帯などを含んでいる。説明情報には、それら以外にも、例えば、住設建材の説明の文書や、住設建材の仕様等が含まれていてもよい。なお、本具体例では、視覚的属性が色合いであるとする。
図3の1番目の住設建材情報では、住設建材識別子「B001」で識別される住設建材の種類が「窓装飾」であり、その住設建材の撮影画像が「P001」であり、その名称が「ABCカーテン」であり、その色合い及び価格帯が「青」及び「中」であることが示されている。
【0068】
図4Aで示される対応情報は、ユーザ識別子と、そのユーザ識別子で識別されるユーザの住宅の間取り画像と、その住宅において選択された住設建材を示す選択情報とを含んでいる。選択情報は、間取り画像における位置と、その位置に設けられる住設建材の種類と、その位置に設けられる選択された住設建材を識別する住設建材識別子とを含む情報である。
図4Aの1番目の対応情報では、ユーザ識別子「U001」で識別されるユーザ(以下、「ユーザU001」と呼ぶこともある。)の住宅の間取り画像が「G001」であり、その間取り画像における位置(X11,Y11)に、住設建材識別子「B001」で識別される住設建材が配設され、その住設建材の種類が「窓装飾」であることが示されている。
【0069】
図5で示される連絡先対応情報は、住設建材の種類と、連絡先とを含んでいる。本具体例では、連絡先は、電子メールアドレスであるとする。
図5の1番目の連絡先対応情報では、住設建材の種類「窓装飾」に対応する連絡先が「D001@abc...co.jp」であることが示されている。
【0070】
まず、ユーザU001が、情報処理端末2を操作して、住設建材の種類の一覧から住設建材の種類「窓装飾」を選択し、その選択した「窓装飾」のプランボードを生成する旨の指示を入力したとする。すると、その情報処理端末2から、住設建材の種類「窓装飾」及びユーザ識別子「U001」がプランボード生成装置1に送信される。
【0071】
送信された住設建材の種類等は、プランボード生成装置1の受付部12で受信され、ユーザ識別子と住設建材の種類とが生成部13に渡され、ユーザ識別子が変更部15に渡される(ステップS101)。住設建材の種類等を受け取ると、生成部13は、記憶部11で記憶されている
図4Aで示される複数の対応情報において、受け取ったユーザ識別子「U001」を含む対応情報から、間取り画像「G001」を取得すると共に、その対応情報に含まれる選択情報のうち、受け取った住設建材の種類「窓装飾」を含む4個の選択情報を特定し、その特定した4個の選択情報から、位置と住設建材識別子との4個の組をそれぞれ取得する。次に、生成部13は、記憶部11で記憶されている複数の住設建材情報を用いて、取得した4個の組にそれぞれ含まれる住設建材識別子に対応する詳細情報をそれぞれ取得し、位置と住設建材識別子と詳細情報との組を取得する。その後、生成部13は、取得した間取り画像「G001」を中心に配置し、取得した1番目の組について、その組に含まれる間取り画像の位置に、その位置を示す図形を配置し、その図形の近傍に、その組に含まれる詳細情報を配置し、図形と詳細情報とを紐付ける引き出し線を配置する。2番目から4番目までの組についても、生成部13は、同様の処理を行うことによってプランボード画像を生成し、出力部14に渡す(ステップS102)。なお、生成部13は、位置と住設建材識別子と詳細情報との4個の組を用いて、プランボード画像における詳細情報の領域と、その詳細情報の領域に対応する住設建材識別子とを対応付ける情報も生成して出力部14に渡す。
【0072】
プランボード画像を受け取ると、出力部14は、その受け取ったプランボード画像を、ユーザ識別子等の送信元に送信する(ステップS103)。送信されたプランボード画像は、ユーザU001の情報処理端末2で受信されて表示される。
図6は、情報処理端末2において表示されたプランボード画像を示す図である。
図6で示されるように、窓装飾のプランボード画像100では、中心付近に間取り画像101が配置されており、間取り画像101の周囲に4個の詳細情報102a~102dが配置されており、間取り画像101上に4個の図形103a~103dが配置されており、詳細情報102a~102dと図形103a~103dとをそれぞれ紐付ける引き出し線104a~104が配置されている。このようにして、間取り画像101における各部屋の窓について選択されたカーテンやブラインドなどの窓装飾について知ることができるようになる。
【0073】
その後、ユーザU001が、
図6のプランボード画像において、詳細情報102aを指定したとする。すると、情報処理端末2は、プランボード画像における指定された位置を示す情報を、プランボード生成装置1に送信する。その送信された情報は、プランボード生成装置1の受付部12で受信され、出力部14に渡される(ステップS106)。
【0074】
出力部14は、受信された情報によって示されるプランボード画像の位置と、生成部13から受け取った、プランボード画像における詳細情報の領域と、その詳細情報の領域に対応する住設建材識別子とを対応付ける情報とを用いて、住設建材識別子「B001」に対応する詳細情報が指定されたことを特定し、その住設建材識別子「B001」を変更部15に渡す。また、出力部14は、住設建材識別子「B001」に対応する住設建材の種類「窓装飾」に対応付けられている詳細情報と住設建材識別子との複数の組を、複数の住設建材情報から取得して情報処理端末2に送信する(ステップS107)。なお、送信対象の詳細情報と住設建材情報との複数の組に、住設建材識別子「B001」に対応する詳細情報と住設建材識別子「B001」との組は含まれていなくてもよい。また、詳細情報等の複数の組は、受付部12で受信された情報の送信元に送信されてもよい。なお、詳細情報等の送信時に、視覚的属性や価格帯を用いた優先的な送信が行われてもよい。
【0075】
詳細情報と住設建材情報との複数の組は、ユーザU001の情報処理端末2で受信され、その複数の詳細情報が表示される。そして、ユーザU001が、住設建材識別子「B107」に対応する詳細情報を選択したとすると、ユーザU001の情報処理端末2は、選択された詳細情報に対応する住設建材識別子「B107」をプランボード生成装置1に送信する。なお、住設建材識別子「B107」で識別される住設建材は、ロールスクリーンであるとする。
【0076】
送信された住設建材識別子は、プランボード生成装置1の受付部12によって受信され、変更部15に渡される(ステップS108)。変更部15は、あらかじめ受付部12から受け取っていたユーザ識別子「U001」と、あらかじめ出力部14から受け取っていた変更対象の選択情報に含まれる住設建材識別子「B001」と、受付部12から受け取った住設建材識別子「B107」とを用いて、記憶部11で記憶されている複数の対応情報において、ユーザ識別子「U001」に対応付けられている住設建材識別子「B001」を含む選択情報を特定し、その特定した選択情報の住設建材識別子「B001」を住設建材識別子「B107」に変更する(ステップS109)。また、変更部15は、変更後の住設建材識別子「B107」と、あらかじめ受付部12から受け取っていたユーザ識別子「U001」とを送信部16に渡す。
【0077】
送信部16は、変更後の住設建材識別子「B107」及びユーザ識別子「U001」を変更部15から受け取ると、それらの情報を、選択情報の変更に関する情報として送信する(ステップS110)。この情報の送信先は、住設建材識別子「B107」に対応する住設建材の種類「窓装飾」に対応付けられている連絡先「D001@abc...co.jp」である。
【0078】
その後、変更後の選択情報に応じて再度、プランボード画像が生成されて送信され、ユーザU001の情報処理端末2に、変更後のプランボード画像が表示される(ステップS102、S103)。その結果、ユーザU001は、情報処理端末2において、住設建材の選択を変更した後のプランボード画像を見ることができるようになる。
【0079】
また、送信部16から送信された情報は、窓装飾について専門的な知識を有する専門家の情報処理端末によって受信される。そして、その専門家は、その情報処理端末を操作してプランボード生成装置1にアクセスして、ユーザ「U001」のプランボード画像を閲覧し、住設建材識別子「B107」で識別される住設建材の選択が適切であるかどうかを判断する。本具体例では、人通りの多い道路側の窓装飾であるカーテンが、ロールスクリーンに変更されていたとする。そして、ロールスクリーンは、巻き上げた場合に室内が丸見えになるため、その変更が不適であると判断されたとする。その結果、不適である旨を示す適否情報と、ユーザ識別子「U001」及び変更後の住設建材識別子「B107」を含む、変更された選択情報を特定する情報とが専門家の情報処理端末からプランボード生成装置1に送信されたとする。
【0080】
送信された情報は、プランボード生成装置1の受信部17で受信され、変更部15に渡される(ステップS111)。そして、変更部15は、受信されたユーザ識別子「U001」に対応付けられている選択情報のうち、受信された変更後の住設建材識別子「B107」を含む選択情報において、不適を示す適否情報を追加する(ステップS112)。その結果、対応情報は、
図4Bで示されるようになってもよい。その後、追加された不適を示す適否情報を含むプランボード画像が生成されて送信され、ユーザU001の情報処理端末2に、変更後のプランボード画像が表示される(ステップS102、S103)。このようにして、ユーザU001は、ロールスクリーンへの変更が不適切であることを知ることができる。
【0081】
以上のように、本実施の形態によるプランボード生成装置1によれば、特定の種類の住設建材についてのみ、プランボード画像に表示されるようにすることができる。そのため、例えば、カーテンやブラインドなどの窓装飾について表示するプランボード画像や、トイレと浴室、洗面台などの水回りについて表示するプランボード画像などを生成することができる。その結果、出力されたプランボード画像を参照することによって、ユーザは、特定の住設建材について、選択対象を容易に確認することができるようになる。
【0082】
また、プランボード画像における詳細情報の指定の受け付けや、それに応じた複数の詳細情報の出力等を行うことによって、選択対象の住設建材を変更することもできる。また、その変更の際に、変更対象でない選択済みの住設建材の視覚的属性や価格帯とマッチする視覚的属性や価格帯を含む詳細情報を優先的に出力することによって、変更対象でない選択済みの住設建材と整合した視覚的属性や価格帯の住設建材の詳細情報がより容易に選択されるようになる。その結果、ユーザの利便性が向上されることになる。
【0083】
また、選択対象の住設建材が変更された場合に、その変更に関する情報を送信することによって、その変更の適否を第三者によって確認することができる。その確認において、変更された住設建材の種類に応じた連絡先に変更に関する情報を送信することによって、住設建材の種類ごとの専門家に確認を依頼することができ、その適否の判断結果がより適切なものとなる。また、その適否を示す適否情報もプランボード画像に含まれるようにすることによって、ユーザは、住設建材の選択の変更が適切であったかどうかを確認することができる。また、適否情報に代替案が含まれている場合には、それに応じて、適切な住設建材を容易に選択することもできるようになる。
【0084】
なお、本実施の形態では、住設建材の選択が変更された場合に、その変更に関する情報が送信され、その送信に応じて適否情報が受信される場合について主に説明したが、そうでなくてもよい。そのような変更内容についての確認を行わなくてもよい場合には、プランボード生成装置1は、送信部16や受信部17を備えていなくてもよい。
【0085】
また、本実施の形態では、ユーザが住設建材の選択を変更できる場合について主に説明したが、そうでなくてもよい。ユーザが住設建材の変更を行うことができなくてもよい場合には、プランボード生成装置1は、変更部15を備えていなくてもよい。
【0086】
また、本実施の形態では、ユーザごとに1個の間取り画像が表示される場合について主に説明したが、そうでなくてもよい。例えば、ユーザごとに、2個以上の間取り画像が表示されてもよい。この場合には、受付部12は、プランボード画像に含める間取り画像を示す情報をも受け付け、その受け付けた情報によって示される間取り画像を含むプランボード画像が生成されてもよい。例えば、あるユーザに対応する複数階層の間取り画像が記憶部11で記憶されている場合には、受付部12で受け付けられた階層を示す情報(例えば、「1階」「2階」など)に応じた間取り画像を含むプランボード画像が生成されてもよい。
【0087】
また、本実施の形態では、選択情報に住設建材の種類が含まれる場合について説明したが、例えば、選択情報には住設建材の種類が含まれていなくてもよい。選択情報に住設建材の種類が含まれていない場合であっても、その選択情報に含まれる住設建材識別子を用いて、その選択情報に対応する住設建材の種類を特定することができるからである。より具体的には、選択情報に、位置と住設建材識別子とが含まれている場合には、住設建材情報を用いて、その住設建材識別子に対応付けられる住設建材の種類を特定することによって、その選択情報に対応する住設建材の種類を特定することができる。したがって、選択情報に含まれる住設建材の種類に代えて、選択情報に対応する住設建材の種類を用いることによって、本実施の形態において説明した各処理を行うことができる。なお、選択情報に住設建材の種類が含まれていない場合には、選択情報に含まれる住設建材識別子の初期値は、空欄でないことが好適である。選択情報に含まれる住設建材識別子の初期値が空欄である場合には、その選択情報に対応する住設建材の種類を特定できないからである。
【0088】
選択情報に住設建材の種類が含まれていない場合には、生成部13は、例えば、プランボード画像の生成で用いる選択情報に含まれる住設建材識別子と、複数の住設建材情報とを用いて、選択情報ごとに住設建材の種類を特定してもよい。この特定は、選択情報に含まれる住設建材識別子に、住設建材情報によって対応付けられている住設建材の種類を特定することによって行われてもよい。この場合には、生成部13は、選択情報に含まれる住設建材の種類が、選択情報について特定された住設建材の種類となる以外は、上記説明と同様にして、プランボード画像を生成することができる。
【0089】
また、選択情報に住設建材の種類が含まれていない場合には、出力部14は、一例として、選択情報を用いて、指定された詳細情報に対応する住設建材識別子を特定し、住設建材情報を用いて、その特定した住設建材識別子に対応する住設建材の種類を特定することによって、指定された詳細情報と同じ住設建材の種類を特定してもよい。
【0090】
また、選択情報に住設建材の種類が含まれていない場合には、送信部16は、例えば、変更部15によって選択情報の変更が行われた際に、その変更に関する情報を、その選択情報に含まれる住設建材識別子で識別される住設建材の種類に対応する連絡先に送信してもよい。より具体的には、送信部16は、例えば、住設建材情報を用いて、変更された住設建材識別子に対応する住設建材の種類を特定することによって、変更された選択情報に含まれる住設建材識別子で識別される住設建材の種類を特定してもよい。
【0091】
また、上記実施の形態において、各処理または各機能は、単一の装置または単一のシステムによって集中処理されることによって実現されてもよく、または、複数の装置または複数のシステムによって分散処理されることによって実現されてもよい。
【0092】
また、上記実施の形態において、各構成要素間で行われる情報の受け渡しは、例えば、その情報の受け渡しを行う2個の構成要素が物理的に異なるものである場合には、一方の構成要素による情報の出力と、他方の構成要素による情報の受け付けとによって行われてもよく、または、その情報の受け渡しを行う2個の構成要素が物理的に同じものである場合には、一方の構成要素に対応する処理のフェーズから、他方の構成要素に対応する処理のフェーズに移ることによって行われてもよい。
【0093】
また、上記実施の形態において、各構成要素が実行する処理に関係する情報、例えば、各構成要素が受け付けたり、取得したり、選択したり、生成したり、送信したり、受信したりした情報や、各構成要素が処理で用いる閾値や数式、アドレス等の情報等は、上記説明で明記していなくても、図示しない記録媒体において、一時的に、または長期にわたって保持されていてもよい。また、その図示しない記録媒体への情報の蓄積を、各構成要素、または、図示しない蓄積部が行ってもよい。また、その図示しない記録媒体からの情報の読み出しを、各構成要素、または、図示しない読み出し部が行ってもよい。
【0094】
また、上記実施の形態において、各構成要素等で用いられる情報、例えば、各構成要素が処理で用いる閾値やアドレス、各種の設定値等の情報がユーザによって変更されてもよい場合には、上記説明で明記していなくても、ユーザが適宜、それらの情報を変更できるようにしてもよく、または、そうでなくてもよい。それらの情報をユーザが変更可能な場合には、その変更は、例えば、ユーザからの変更指示を受け付ける図示しない受付部と、その変更指示に応じて情報を変更する図示しない変更部とによって実現されてもよい。その図示しない受付部による変更指示の受け付けは、例えば、入力デバイスからの受け付けでもよく、通信回線を介して送信された情報の受信でもよく、所定の記録媒体から読み出された情報の受け付けでもよい。
【0095】
また、上記実施の形態において、プランボード生成装置1に含まれる2以上の構成要素が通信デバイスや入力デバイス等を有する場合に、2以上の構成要素が物理的に単一のデバイスを有してもよく、または、別々のデバイスを有してもよい。
【0096】
また、上記実施の形態において、各構成要素は専用のハードウェアにより構成されてもよく、または、ソフトウェアにより実現可能な構成要素については、プログラムを実行することによって実現されてもよい。例えば、ハードディスクや半導体メモリ等の記録媒体に記録されたソフトウェア・プログラムをCPU等のプログラム実行部が読み出して実行することによって、各構成要素が実現され得る。その実行時に、プログラム実行部は、記憶部や記録媒体にアクセスしながらプログラムを実行してもよい。なお、上記実施の形態におけるプランボード生成装置1を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、住宅設備及び建材の少なくとも一方である住設建材を識別する住設建材識別子と、住設建材の種類と、住設建材の詳細情報とを対応付ける複数の住設建材情報にアクセス可能であり、住宅の間取り画像と、間取り画像における位置、及び位置に設けられる選択された住設建材を識別する住設建材識別子を含む複数の選択情報とを対応付ける対応情報が記憶される記憶部にアクセス可能であるコンピュータを住設建材の種類を受け付ける受付部、選択情報において、受け付けられた住設建材の種類に対応する住設建材識別子で識別される住設建材の詳細情報を、間取り画像における住設建材識別子に対応する位置に対応付けて表示するプランボード画像を生成する生成部、生成部によって生成されたプランボード画像を出力する出力部として機能させるためのプログラムであってもよい。
【0097】
なお、上記プログラムにおいて、上記プログラムが実現する機能には、ハードウェアでしか実現できない機能は含まれない。例えば、情報を受け付ける受付部、情報を受信する受信部、情報を出力する出力部、情報を送信する送信部などにおけるモデムやインターフェースカードなどのハードウェアでしか実現できない機能は、上記プログラムが実現する機能には少なくとも含まれない。
【0098】
また、このプログラムは、サーバなどからダウンロードされることによって実行されてもよく、所定の記録媒体(例えば、CD-ROMなどの光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなど)に記録されたプログラムが読み出されることによって実行されてもよい。また、このプログラムは、プログラムプロダクトを構成するプログラムとして用いられてもよい。
【0099】
また、このプログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、または分散処理を行ってもよい。
【0100】
図7は、上記プログラムを実行して、上記実施の形態によるプランボード生成装置1を実現するコンピュータの外観の一例を示す模式図である。上記実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムによって実現されうる。
【0101】
図7において、コンピュータシステム900は、CD-ROMドライブ905を含むコンピュータ901と、キーボード902と、マウス903と、モニタ904とを備える。
【0102】
図8は、コンピュータシステム900の内部構成を示す図である。
図8において、コンピュータ901は、CD-ROMドライブ905に加えて、MPU(Micro Processing Unit)911と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM912と、MPU911に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶すると共に、一時記憶空間を提供するRAM913と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するハードディスク914と、MPU911、ROM912等を相互に接続するバス915とを備える。なお、コンピュータ901は、LANやWAN等への接続を提供する図示しないネットワークカードを含んでいてもよい。
【0103】
コンピュータシステム900に、上記実施の形態によるプランボード生成装置1の機能を実行させるプログラムは、CD-ROM921に記憶されて、CD-ROMドライブ905に挿入され、ハードディスク914に転送されてもよい。これに代えて、そのプログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ901に送信され、ハードディスク914に記憶されてもよい。プログラムは実行の際にRAM913にロードされる。なお、プログラムは、CD-ROM921、またはネットワークから直接、ロードされてもよい。また、CD-ROM921に代えて他の記録媒体(例えば、DVD等)を介して、プログラムがコンピュータシステム900に読み込まれてもよい。
【0104】
プログラムは、コンピュータ901に、上記実施の形態によるプランボード生成装置1の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティプログラム等を必ずしも含んでいなくてもよい。プログラムは、制御された態様で適切な機能やモジュールを呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいてもよい。コンピュータシステム900がどのように動作するのかについては周知であり、詳細な説明は省略する。
【0105】
また、以上の実施の形態は、本発明を具体的に実施するための例示であって、本発明の技術的範囲を制限するものではない。本発明の技術的範囲は、実施の形態の説明ではなく、特許請求の範囲によって示されるものであり、特許請求の範囲の文言上の範囲及び均等の意味の範囲内での変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0106】
1 プランボード生成装置
11 記憶部
12 受付部
13 生成部
14 出力部
15 変更部
16 送信部
17 受信部
【要約】
【課題】選択された住設建材をより容易に確認できるプランボード画像を生成するプランボード生成装置を提供する。
【解決手段】住設建材を識別する住設建材識別子と、住設建材の種類と、住設建材の詳細情報とを対応付ける複数の住設建材情報にアクセス可能なプランボード生成装置1は、住宅の間取り画像と、間取り画像における位置、及びその位置に設けられる選択された住設建材を識別する住設建材識別子を含む複数の選択情報とを対応付ける対応情報が記憶される記憶部11と、住設建材の種類を受け付ける受付部12と、選択情報において、受け付けられた住設建材の種類に対応する住設建材識別子で識別される住設建材の詳細情報を、間取り画像における住設建材識別子に対応する位置に対応付けて表示するプランボード画像を生成する生成部13と、プランボード画像を出力する出力部14とを備える。
【選択図】
図1