IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社寺岡精工の特許一覧

<>
  • 特許-計量装置 図1
  • 特許-計量装置 図2
  • 特許-計量装置 図3
  • 特許-計量装置 図4
  • 特許-計量装置 図5
  • 特許-計量装置 図6
  • 特許-計量装置 図7
  • 特許-計量装置 図8
  • 特許-計量装置 図9
  • 特許-計量装置 図10
  • 特許-計量装置 図11
  • 特許-計量装置 図12
  • 特許-計量装置 図13
  • 特許-計量装置 図14
  • 特許-計量装置 図15
  • 特許-計量装置 図16
  • 特許-計量装置 図17
  • 特許-計量装置 図18
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-14
(45)【発行日】2023-12-22
(54)【発明の名称】計量装置
(51)【国際特許分類】
   G01G 19/415 20060101AFI20231215BHJP
   G07G 1/00 20060101ALI20231215BHJP
【FI】
G01G19/415 A
G07G1/00 331C
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2019001913
(22)【出願日】2019-01-09
(65)【公開番号】P2020112394
(43)【公開日】2020-07-27
【審査請求日】2021-12-24
(73)【特許権者】
【識別番号】000145068
【氏名又は名称】株式会社寺岡精工
(74)【代理人】
【識別番号】110000626
【氏名又は名称】弁理士法人英知国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】江夏 恵理子
(72)【発明者】
【氏名】山田 敦
(72)【発明者】
【氏名】西野 賢一
(72)【発明者】
【氏名】米原 雅克
【審査官】吉田 久
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-36911(JP,A)
【文献】特開2018-5814(JP,A)
【文献】特開2017-146911(JP,A)
【文献】特開2004-139424(JP,A)
【文献】特開2016-157391(JP,A)
【文献】特開2018-170032(JP,A)
【文献】特開2005-215835(JP,A)
【文献】特開平7-287791(JP,A)
【文献】特開2004-206197(JP,A)
【文献】特開2007-132830(JP,A)
【文献】特開2011-2963(JP,A)
【文献】特開2013-41354(JP,A)
【文献】特開平4-220798(JP,A)
【文献】特開平4-80895(JP,A)
【文献】特開2014-2531(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01G 19/00-19/64、23/18
G07G 1/00-5/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
商品の質量を計量する計量部と、タッチパネル操作で操作可能な表示操作部と、前記表示操作部を制御する制御部とを有する計量装置において、
前記表示操作部は、少なくとも前記計量部による商品の計量情報を表示する第1表示領域と、
商品選択に使用する商品選択ボタンを表示する領域と、一取引の間に登録された商品の一覧を示す履歴表示領域を備える第2表示領域と、
該計量装置と通信可能な商品情報表示装置を備え、
前記制御部は、
前記第2表示領域内の前記履歴表示領域に一番目にログインした店員の商品登録の一覧画面が表示されて操作可能な状態となり、前記商品情報表示装置により選択された商品の情報を受信すると、前記第2表示領域に、前記受信した情報と対応する前記商品選択ボタンを表示し、前記商品選択ボタンが選択されると、前記商品選択ボタンで選択された商品が計量商品である場合と非計量商品である場合とで表示態様を異ならせ前記第1表示領域に取引内容の情報を表示し、
前記商品選択ボタンに前記商品情報表示装置により指定された回数を関連付けて視認可能に表示するとともに、前記回数は、当該商品の計量又は数量が確定したときに減算される
ことを特徴とする計量装置。
【請求項2】
前記商品の詳細情報の有無を示す詳細情報アイコンを前記商品選択ボタンに関連付けて表示する
ことを特徴とする請求項1に記載の計量装置。
【請求項3】
前記詳細情報アイコンは、操作されることで、前記商品の詳細情報を選択表示する
ことを特徴とする請求項2に記載の計量装置。
【請求項4】
前記表示操作部は、縦長形状であり、
前記第2表示領域は、一取引の間に登録された商品の一覧を示す履歴表示領域と、前記商品選択ボタンを表示し、
前記第2表示領域は、前記第1表示領域よりも下方に表示される
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の計量装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、商品を計量する計量装置に関する。
【背景技術】
【0002】
商品を計量する計量装置として、例えば、特許文献1のような商品精算装置が知られている。
特許文献1の精算装置は、店員用操作表示手段である液晶タッチパネル上に、商品指定ボタンや割引ボタン、品券ボタンなど、計量した商品の精算に用いる様々な選択ボタンを表示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2014-238879号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の精算装置は、店員用操作表示手段である液晶タッチパネル上に様々な選択ボタンを表示したままの様態になっているため、液晶画面に占める選択ボタンの割合が多い。このため、店員用操作表示手段である液晶タッチパネルに占める表示領域が狭く視認性を高めることが困難であった。また、様々な選択ボタンを表示したままの様態は、現在の操作状況を確認し難く、例えば、誤った選択ボタンのまま計量を行う虞があった。
【0005】
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みて、操作状況の確認が容易な計量装置を提供すること等を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の計量装置は、少なくとも以下の構成を具備するものである。
商品の質量を計量する計量部と、タッチパネル操作で操作可能な表示操作部と、前記表示操作部を制御する制御部とを有する計量装置において、
前記表示操作部は、少なくとも前記計量部による商品の計量情報を表示する第1表示領域と、
商品選択に使用する商品選択ボタンを表示する領域と、一取引の間に登録された商品の一覧を示す履歴表示領域を備える第2表示領域と、
該計量装置と通信可能な商品情報表示装置を備え、
前記制御部は、
前記第2表示領域内の前記履歴表示領域に一番目にログインした店員の商品登録の一覧画面が表示されて操作可能な状態となり、前記商品情報表示装置により選択された商品の情報を受信すると、前記第2表示領域に、前記受信した情報と対応する前記商品選択ボタンを表示し、前記商品選択ボタンが選択されると、前記商品選択ボタンで選択された商品が計量商品である場合と非計量商品である場合とで表示態様を異ならせ前記第1表示領域に取引内容の情報を表示し、
前記商品選択ボタンに前記商品情報表示装置により指定された回数を関連付けて視認可能に表示するとともに、前記回数は、当該商品の計量又は数量が確定したときに減算される。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、操作の確認が容易であり誤った操作を軽減させる計量装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の一実施形態に係る計量装置の実施形態の外観斜視図である。
図2】計量装置の客用表示部側の一例を示す図である。
図3】計量装置の電気的な機能ブロックの一例を示す図である。
図4図4(a)は計量装置と通信可能な商品情報表示装置の一例を示す正面図、図4(b)は商品情報表示装置の制御ブロックの一例を示す図である。
図5図5(a)は店員用のIDカードの正面図であり、図5(b)は店員用のIDカードの制御ブロックの一例を示す図である。
図6】本発明の一実施形態に係る計量装置と管理装置(管理用コンピュータ)を有する計量システムの一例を示す概念図である。
図7】計量装置の店員用表示操作部の初期画面の一例を示す図である。
図8】計量装置の店員用表示操作部の登録画面の一例を示す図である。
図9図9(a)は計量装置が店員を1人検知した状態の店員用表示操作部の登録画面を示す図であり、図9(b)は計量装置が、店員を2人検知した状態の店員用表示操作部の登録画面を示す図である。
図10】店員用表示操作部の複数種類の商品選択ボタンの一覧表示の一例を示す図である。
図11】詳細情報絵柄を有する選択ボタンを操作したときの店員用表示操作部の画面を示す図である。
図12】計量装置が選択商品を拡大表示する状態の店員用表示操作部の画面を示す図である。
図13】計量装置が、選択商品を計量した後の登録画面で第2表示領域の履歴表示領域に履歴を表示する店員用表示操作部の画面を示す図。
図14】商品のキャンセルを表示する表示店員用表示操作部の画面の一例を示す図である。
図15】店員用表示操作部の会計画面の一例を示す図である。
図16】店員用表示操作部の精算画面の一例を示す図である。
図17】店員用表示操作部のプリパック画面の一例を示す図である。
図18】計量装置の客用表示部の表示画面(客用精算画面)の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明に係る計量装置の実施の形態の一例を図面に基づいて説明する。なお、実施の形態を説明する図面では、原則として同一の構成要素に同一の符号を付し繰り返しの説明は省略する。
【0010】
図1は、本発明の実施の形態に係る計量装置1の全体斜視図である。本実施の形態の計量装置1は、計量機能を有する計量器3(計量部)と、ラベル印刷装置2とを有する。計量器3とラベル印刷装置2が連結部4を介して接続されている。
【0011】
また、本実施形態のラベル印刷装置2は、ラベル印刷装置2の正面側に計量器3を配置しているが、ラベル印刷装置2は、連結部4との連結方向を変更して、計量器3をラベル印刷装置2の左右の側面側や背面側に配置できる。
【0012】
計量器3は、載置部3aを有し、載置部3aに計量対象物の商品等の物体が載置された場合、例えば、ロードセル等により物体(商品)の重量(質量)を計量する。連結部4は中空の内部に配線等を収容する。載置部3aで計量した計量データは、配線や無線等を介してラベル印刷装置2に伝達する。
【0013】
なお、ラベル印刷装置2及び計量器3で構成する計量装置1は、連結部4を介して一体化しているが、ラベル印刷装置2と計量器3とは、連結部4を介さず別体としても良い。また、計量器3の計量データは、ラベル印刷装置2のタッチ操作可能な店員用表示操作部6に、重さ、価格等とともに表示される。
なお、図1では、ラベル印刷装置2の店員用表示操作部6を有する側を前面、その反対側を後面とし、図1の手前側を右側面、図1の奥側を左側面としている。
【0014】
また、ラベル印刷装置2は、店員用表示操作部6の下方にメカニカルキーである操作部8を有する。操作部8は、例えば、計量する上で必要なテンキーや、完了キー(ラベル発行キー)等の役割を果たす。
また、店員用表示操作部6は、15インチ表示部に組み替え可能であり、店員用表示操作部6およびラベル印刷装置2及び計量器3を顧客と対面する向きに設置方向を変え、顧客が自ら操作して少なくとも商品を登録するセルフ計量装置として使用してもよい。なお、このような使用方法である場合、計量装置1の客用表示部7を別体の小型表示部とし、この客用表示部7を店員用表示操作部として使用するようにしても良いし、または、店員用表示操作部6を顧客用としてのみ使用し客用表示部7を取り外す方式であってもよい。
また、店員用表示操作部6(計量装置1の操作部側を顧客側に向けて使用する場合には店員用表示操作部6は客用表示操作部と言う)は、15インチ表示部には、後述する商品選択ボタン表示領域23に表示された商品選択ボタン28(プリセットボタン)を顧客が押下し、購入対象の商品を計量器3に載置し、客自ら計量商品の登録を完了させてラベル印刷装置2より顧客が購入する商品のラベルを発行させるセルフチェックアウトスケールとして使用してもよい。
なお、計量装置1の操作側(店員用表示操作部6を含むラベル印刷装置2と計量器3等)を、顧客自らが操作するセルフチェックアウトスケールとして使用する場合の計量装置1の運用やその仕様については、前述の店員の記載(文言)を顧客として読み替えることにより理解されたい。また、これ以降の記載においても同様とする。
また、顧客自ら操作するセルフチェックアウトスケールと店員が操作するチェックアウトスケールの切り替えは、店員用表示操作部6に設けられた操作モードを切替えるボタンを押下することにより行うようにしてもよい。
また、計量装置1は、店員や顧客による商品の選択を検知する後述の商品情報表示装置51と無線や有線などの通信手段により接続可能である。計量装置1は、複数の商品情報表示装置51と通信可能である。なお、実施例では、計量装置1に選択された商品の商品ID(商品データ)等を送信する装置として商品情報表示装置51を例示したがこれに限らず、例えば顧客が携帯するスマートホン等の携帯端末装置を用いても良い。この場合、スマートホン等の携帯端末装置で電子棚札等(または、紙媒体を用いたPOP広告等であってもよい)に表示された情報のうちコード情報等をスマートホン等の携帯端末装置が備える撮像手段(カメラ等)で撮像し、撮像したコード情報を含む画像から商品の情報を抽出し、スマートホン等の携帯端末装置と外部装置と通信するための通信制御部(例えば、ブルートゥース(登録商標)(Bluetooth(登録商標))、無線LANまたは3G回線や4G回線等の通信)を介して計量装置1に撮像されたコード情報から商品を特定する情報を抽出し、該抽出した商品を特定する情報を通信制御部を介し計量装置1に送信(通知)するようにしてもよい。
【0015】
また、計量装置1は、計量装置1を操作する店員を特定するために、例えば、店員が持つIDカード58等を介して店員を検知するセンサ10を有する。センサ10は、店員が所持するICチップ付きのIDカード58等が、センサ10に接近したことを検知する。センサ10は、例えばICカードリーダ(NFC(Near field communication)リーダ)であり、非接触でICチップを読み取る装置である。ICチップを内蔵したNFCタグ(IDカード58)の情報(店員ID)をNFCリーダで近距離通信により取得する。
【0016】
図2は本発明の一実施形態に係る計量装置1の客用表示部7側の一例を示す図である。図1図2に示したように、計量装置1のラベル印刷装置2の店員用表示操作部6の表示面と反対側の面に、客用表示部7の表示画面が形成されている。
すなわち、計量装置1を操作する店員と顧客が計量装置1を対向する位置で計量を行う場合、客用表示部7は、店員用表示操作部6の表示面と反対側の面に表示画面を向けて、商品を購入する顧客が取引内容を確認できるように表示を行う。客用表示部7は、少なくとも現在計量装置1で取引中の取引情報を表示するが、取引履歴を表示して、顧客が取引全体の内容を確認できるようにしても良い。
なお、計量装置1の操作側(店員用表示操作部6を含むラベル印刷装置2と計量器3等)を顧客側に向けて、顧客自らが操作するセルフチェックアウトスケールとして使用する場合には、計量装置1の客用表示部7を別体の小型表示部とし、この客用表示部7を店員用表示操作部として使用するようにしても良いし、客用表示部7を取り外して店員用表示操作部6を顧客用としてのみ使用する方式であってもよい。
【0017】
図3に示したように、本発明の実施形態に係る計量装置1は、制御部111(CPU)、記憶部112、計量器3(計量部)、表示部(店員用表示操作部6)、客用表示部7、操作部8、印字部9、センサ10(検知部)、通信部116等を有する。計量装置1の各構成要素はバスなどの通信線などにより電気的に接続されている。
【0018】
制御部111(CPU)は、例えば、記憶部112に記憶されている制御プログラムを実行することにより、計量装置1の各構成要素を統合的に制御する。また、制御部111は店員用表示操作部6に関する制御を行う。
【0019】
記憶部112は、RAMやROM等の記憶装置により構成され、制御プログラムや、商品に関する商品情報(例えば、商品名、単価など)、印字に関する印字情報、印字フォーマット情報、各種設定情報(データ)などを記憶する。なお、記憶部に記憶されているプログラムや各情報(データ)は、通信路を介して通信可能に接続された外部のコンピュータから得られたものであってもよい。
【0020】
計量部(計量器3)は、例えば、ロードセル等を有し、載置部3aに積載された商品等の物体(計量対象物)の質量(重量)を計量し、計量データを制御部111に出力する。
【0021】
表示部(店員用表示操作部6)は、タッチパネルや表示装置等を有する。この店員用表示操作部6は、制御部111の制御により、本発明に係る表示を行うように構成されている。また、店員用表示操作部6は、操作者による操作に応じた信号を制御部111に出力する。
【0022】
客用表示部7は、店員用表示操作部6の表示面に対して反対側の面に表示画面を向けて設けられており、制御部111の制御により、商品を購入する顧客が取引内容を確認できるように、所定の表示を行う。なお、計量装置1の操作側(店員用表示操作部6を含むラベル印刷装置2と計量器3等)を顧客側に向けて、顧客自らが操作するセルフチェックアウトスケールとして使用する場合には、計量装置1の客用表示部7を別体の小型表示部とし、この客用表示部7を店員用表示操作部として使用するようにしても良いし、客用表示部7を取り外して店員用表示操作部6を顧客用としてのみ使用する方式であってもよい。
【0023】
操作部8は、店員用表示操作部6の下方に設けられているメカニカルキー等であり、操作者による操作に応じた信号を制御部111に出力する。
【0024】
印字部9は、印字ヘッド、カッタ(不図示)等を有し、制御部111の制御により、筐体に収容されている連続紙(印刷媒体)に、印字ヘッドにより商品情報や計量データ等を印刷し、切断部(カッタ)により連続紙を切断して、ラベル発行口からラベルを発行する。なお、連続紙は、本実施形態では、印字ヘッドとしてのサーマルヘッドの熱で印字可能な感熱紙であるが、例えば、剥離紙(台紙)が無いライナーレスタイプ(台紙レスタイプ)であってもよいし、剥離紙があるライナータイプであってもよい。また、連続紙は、レシート用紙であってもよい。
【0025】
センサ10(検知部)は、上述したように、例えば店員により所持されるICチップ付きのIDカード58等がセンサ10に接近したことを検知し、検知結果を示す信号を制御部111に出力する。制御部111はIDカード58を認識して、店員を識別する。
【0026】
通信部116は、制御部111の制御により、有線式通信路又は無線式通信路を介して接続された他のコンピュータと通信を行う。
なお、通信部116が、ICチップ付きのIDカード58(通信機能付き)と通信を行うことにより、制御部111がIDカード58を認識して、店員を識別してもよい。
【0027】
図4(a)、図4(b)に示す商品情報表示装置51(ハイタッチキーともいう)は、例えば、商品陳列棚等に陳列された商品の近傍位置に、商品毎に又は商品の種類毎に設けられている。つまり、商品情報表示装置51は、各商品毎、又は商品の種類毎に1対1に対応付けられている。
例えば、店員が顧客から商品の注文を受け付けた場合、店員は、その商品に関連付けられている商品情報表示装置51をタッチ(軽く叩く等)する等の操作を行うことにより、商品情報表示装置51が内蔵する振動センサがタッチされたことを検知し当該商品情報表示装置51が選択されたものと判定し、該商品情報表示装置51に記憶されている商品データに基づき、選択された商品の商品ID(商品データ)等を計量装置1に送信する。計量装置1はその商品情報表示装置51から送信された商品IDや商品情報表示装置51の識別番号等の信号を受信することで、顧客が購入する商品を特定するためのプリセットボタンを生成し表示部に表示するので、商品を容易に特定することでき、更に計量動作をスムースに行うことが出来るので短時間で商品特定と計量作業を開始することができる。
なお、店員用表示操作部6を15インチ表示部に組み替え、店員用表示操作部6およびラベル印刷装置2及び計量器3を顧客と対面する向きに設置方向を変え、顧客が自ら操作して商品を登録するセルフ計量装置として使用する場合には、店員用表示操作部6を顧客が操作する表示操作部として動作するようにモードを変更してもよく、顧客自らが購入する商品の商品情報表示装置51を上部より軽くタッチ(軽く叩く)ことにより、店員用表示操作部6(顧客用表示操作部)に顧客が購入する商品をプリセットボタンとして生成し表示するようにしてもよい。この場合、陳列されている商品が遠くに陳列されている場合も想定されるため、店員用表示操作部6(顧客用表示操作部)に顧客が購入する商品をプリセットボタンとして生成し表示するタイミングは、顧客が購入する商品を計量皿に載置されたタイミングで表示させるようにしてもよい。これにより、顧客が購入する商品と計量装置1に商品登録(または計量)する商品(取引データ)との対応付けが容易になる。
また、顧客が複数の商品を購入する場合も想定されるため、このような場合には、計量装置1は複数の商品情報表示装置51から送信された商品の商品ID(商品データ)等を受信した順番に記憶させておき、計量装置1の計量皿に商品が載置された時に商品を特定するためのプリセットボタンを生成した順番に表示させるようにしてもよい。なお、前述の通り、複数の商品を特定するためのプリセットボタンが複数になる場合は、ある商品が計量皿に載置された際に計量装置1に記憶させ商品ID(商品データ)等の情報に基づき、それぞれの商品と対応するプリセットボタンを生成し(例えば、選択された商品情報表示装置51が3つである場合には、商品ID(商品データ)と対応する3つのプリセットボタンを生成)、生成したプリセットボタンを一度に表示させるようにしてもよい。この場合、例えば、選択された商品情報表示装置51(商品)が3つであり、計量装置1が生成された商品ID(商品データ)と対応するプリセットボタンが3つである場合には、表示部に3つのプリセットボタンを表示させる。顧客は、計量皿に載置した商品と対応するプリセットボタンを押下することにより商品登録(または計量)を行うことができる。
また、表示させるプリセットボタンが複数である場合の他の方法として、計量皿に商品が載置される回数に応じてプリセットボタンを表示させるようにしてもよい。例えば、選択された商品情報表示装置51が3つであり、生成された商品ID(商品データ)と対応するプリセットボタンが3つである場合であり、顧客が計量皿に商品を載置するとプリセットボタンが表示されるが、計量皿にのせた商品とプリセットボタンとが異なる場合が想定される、そこでプリセットボタンの表示に加え、例えば、「お客様が購入する商品のプリセットボタンが表示されていない場合には、計量皿に載せた商品を取り除き次の商品を計量皿に載置してください」のメッセージを表示させるようにするとよい。この場合、顧客が載せた商品を取り除き次の商品を計量皿に載置されると、最初に表示したプリセットキーの表示を残したまま次の商品のプリセットボタンを表示部に表示させるようにする。前述の例示によれば、例えば、顧客が全ての商品の載置順番を間違えしてしまった場合には最終的にプリセットボタンは3つ表示されることになる。これにより商品登録するためのプリセットボタンと異なる商品が計量皿に載置された場合であったとしても、顧客を適切にナビゲーションすることができ、また、顧客はスムースに商品の登録(または計量)操作を行うことができる。
また、実施例では、計量装置1に選択された商品の商品ID(商品データ)等を送信する装置として商品情報表示装置51を例示したがこれに限らず、例えば顧客が携帯するスマートホン等の携帯端末装置を用いても良い。この場合、スマートホン等の携帯端末装置で電子棚札等(または、紙媒体を用いたPOP広告等であってもよい)に表示された情報のうちコード情報等をスマートホン等の携帯端末装置が備える撮像手段(カメラ等)で撮像し、撮像したコード情報を含む画像から商品の情報を抽出し記憶させておき、スマートホン等の携帯端末装置と外部装置と通信するための通信制御部(例えば、ブルートゥース(登録商標)(Bluetooth(登録商標))、無線LANまたは3G回線や4G回線等の通信)を介して計量装置1に撮像されたコード情報から商品を特定する情報を抽出し、該抽出した商品を特定する情報を通信制御部を介し計量装置1に送信(通知)するようにし、各商品毎、又は商品の種類毎に1対1に対応付けられた商品を特定する情報を計量装置1に送信するようにしてもよい。なお、スマートホン等の携帯端末装置以外の外部装置であっても良く、各商品毎、又は商品の種類毎に1対1に対応付けられた商品を特定する情報(例えば商品ID(商品データ)等)を計量装置1に送信(通知)できるものであればどのような装置であってもよい。また、スマートホン等の携帯端末装置を用いて選択された商品の商品ID(商品データ)等を計量装置1に送信する方式を採用する場合、計量装置1で計量または登録された商品の取引情報を通信制御部(例えば、ブルートゥース(登録商標)(Bluetooth(登録商標))、無線LANまたは3G回線や4G回線等の通信)を介して計量装置1から受信し記憶するようにしてもよい。なお、計量装置1とブルートゥース(登録商標)(Bluetooth(登録商標))で接続する場合、Level0:セキュリティ無し、ユーザー操作なし、Level1:セキュリティ無し、ユーザー操作あり、Level2:暗号あり、認証なし、Level3:暗号あり、認証あり、Level4:高強度暗号あり、認証あり等の各レベルを設け、ユーザー側の操作などを出来るだけ少なくするために、Level 0:セキュリティ無し、ユーザー操作なしで接続するのが好ましい。この場合、スマートホン等の携帯端末装置に表示する「接続ボタン」が押下されると計量装置1に接続の要求を行い相互間の接続が自動的に行われるようにするのが好ましい。
【0028】
商品情報表示装置51は、例えば、図4(b)に示すように、CPU511(商品情報表示装置用制御部)、通信部としての受信部512及び送信部513、表示部514、検知部515、記憶部516などを有し、各構成要素がバスなどの通信線によりデータ通信可能に接続されている。
【0029】
CPU511は、例えば、記憶部516等に記憶されているプログラムを実行することにより、商品情報表示装置51の各構成要素を統括的に制御する。
【0030】
通信部としての、受信部512及び送信部513は、制御部111の制御により計量装置1とデータ通信を行う。
【0031】
また、表示部514は、電子ペーパや液晶表示装置等の表示装置であり、CPU511の制御により、例えば、PLU#(Price Look Up番号)、商品識別情報(商品ID)、商品名、単価や、所定重量当たりの商品の金額などの所定の情報を表示する。
【0032】
検知部515は、店員等による操作を検出し、検出結果を示す信号をCPU511に出力する。検知部515としては、例えば、振動検出センサ(加速度センサ等)、静電容量方式、抵抗膜方式、表面弾性波方式等の各種タッチパネルを採用してもよい。
【0033】
記憶部516は、RAM、不揮発性メモリなどにより構成されており、例えば、商品ID(商品データ)等を記憶している。記憶部516は、商品データなどを書換え可能に記憶している。
【0034】
上述した商品情報表示装置51の動作の一例を説明する。
例えば、店員は、顧客から商品の注文を受け付けた場合、店員は、その商品に関連付けられている商品情報表示装置51をタッチする等の操作を行う。CPU511は、商品に対応付けられている商品ID(商品データ)を、記憶部516から読み出して、通信部(送信部513、受信部512)から、商品データ等を計量装置1に送信する。
【0035】
図5(a)は店員用のIDカード58の正面図である。図5(b)は店員用のIDカード58の制御ブロックの一例を示す図である。
IDカード58は、店員の氏名(店員Aさんや店員Dさん等)や店員識別情報等を表示する表示部580を有する。また、IDカード58は、ICチップ60を有する。ICチップ60は、通信部581、記憶部582、制御部583等を有する。なお、表示部580は、制御部583の制御により所定の表示を行う電子ペーパ、液晶表示装置、有機EL表示装置などであってもよいし、店員の氏名が印刷されたものであってもよい。
【0036】
通信部581は、制御部583の制御により、例えば、無線式通信路や有線式通信路を介して通信を行う。通信部581は、例えば、数cm~数m程度の通信距離の近距離通信を行う。
記憶部582には、店員用識別情報(店員ID)やIDカード固有の識別情報等が記憶されている。
【0037】
制御部583は、例えば、計量装置1の通信部と通信可能となった場合や、計量装置のセンサ等によりIDカード58が検出された場合に、記憶部582に記載されている店員用識別情報(店員ID)等を計量装置1へ送信する処理を行う。
【0038】
図6は本発明の一実施形態に係る計量装置と管理装置101(管理用コンピュータ)を有する計量システムの一例を示す概念図である。計量システムは、一つ又は複数の計量装置1と管理装置101を有し、それぞれ有線式通信路又は無線式通信路を介して通信可能に接続されている。管理装置101は、計量装置1を管理する上位の管理用コンピュータであり、各計量装置1による商取引や計量結果の集計等を統合的に管理、制御を行う。
【0039】
図7は計量装置の店員用表示操作部6の初期画面の一例を示す図である。
店員用表示操作部6は、計量装置1の操作を行う店員等の操作者が操作するためのタッチ操作可能な表示装置付きのタッチパネルである。店員用表示操作部6は、図7に示したように、複数の表示領域を有する。
詳述すると、店員用表示操作部6の複数の表示領域は、取引内容を表示する第1表示領域11、登録商品の一覧を表示する第2表示領域21、計量装置1の操作に必要な選択可能な操作ボタンのみを表示する第3表示領域31、計量装置1が検知した店員の店員情報(店員の識別情報や店員の氏名等)を表示する第4表示領域41などを有する。なお、図示していないが、第2表示領域21にプリセットボタン(商品選択ボタン28)を表示させている場合には、第3表示領域31をソフトキー表示エリアとして、かな入力キーとして、「あ~ん」の各ひらがな文字を選択可能に表示し、「あ」が選択された場合には、「あ」から始まる名称の商品を選択可能にプリセットボタンで表示部に表示させるようにしてもよい。また、アルファベット入力キーとして、A~Zの各文字を選択可能に表示するようにしてもよい。なお、第3表示領域31をソフトキー表示エリアとするのは、第2表示領域21にプリセットボタン(商品選択ボタン28)を表示させるときのみであり、第3表示領域31に顧客が購入する商品の明細情報を表示する場合には、第3表示領域31には決済を行うための決済ボタンを表示させるようにする。
【0040】
第1表示領域11は、風袋の重さを表示する風袋表示部12、計量する商品の総重量を表示する重量表示部13、単位当たりの価格を表示する単位価格表示部14、計量した商品の金額を表示する金額表示部15などを有する。言い換えると、第1表示領域11は、現在、計量装置1で取引している商品の情報を表示する領域である。計量装置1で行う取引内容は、商品を計量する商品(不定貫商品)の取引と、商品を個数売りする商品(定貫、または定額商品)の取引とがある。なお、後述する第1表示領域11は、商品が計量する商品である場合には計量された質量やグラム単価等の情報を表示させ、商品が個数売りする商品である場合には個数や個数単価等の情報が表示されるように表示切り替えの制御がなされる。また、第1表示領域11は、後述するように店員用表示操作部6が登録画面に遷移したときに、計量装置1を操作している店員の識別情報を表示する第5表示領域16を有する。図7に示した第1表示領域11には、計量装置のイラストとS(スケール)表示を示す量り売り表示部181,182、メニュー選択用のメニューアイコン、時刻表示部、年月日表示部などを有する。
【0041】
また、図7図8に示すように、第2表示領域21は、一取引の間に登録された商品の一覧を示す履歴表示領域22と、商品情報表示装置51の操作で選択をされた商品に関する商品選択ボタン28(商品プリセットボタン)を表示する商品選択ボタン表示領域23とを有する。
第2表示領域21の履歴表示領域22(または、買上商品明細表示領域とも言う)は、商品の質量(重量)や数量を表示する重量数量表示部24と、商品の名称を表示する商品表示部25と、商品の金額を表示する金額表示部26とを有する。また、第2表示領域21の金額表示部26の下部には、合計金額表示部27が設けられている。
計量装置1を操作する操作者(店員)が、一取引で登録した商品の一覧を容易に確認できる。また、当該操作者(店員)が商品を登録する毎に、商品の一覧は更新(登録した商品を追加)されるので、操作者は商品を登録したことも確認でき、操作性、信頼性等が向上する効果がある。
なお、計量装置1に異常発生している場合は、商品の一覧表示よりも優先してエラー内容、エラー番号、または記号、エラー解除方法を表示しても良い。また、操作者の操作によって、操作ガイダンスなどを表示することもできる。なお、載置部に商品が載置されていない状態で、計量器3からの計量データが0以下を示す場合、重量がマイナス出力になる異常なので、制御部は、重量アンダーフロー(UF)などと第2表示領域21に表示してもよい。この場合、制御部は、重量表示部13にUF(アンダーフロー)を表示してもよい。つまり、重量が表示できない状態なので、値に代えて記号を表示している。反対に秤量を上回る重量値の場合は、重量オーバーフロー(OF)となる。
【0042】
商品選択ボタン表示領域23は、商品情報表示装置51の操作で選択をされた商品選択ボタン28を表示する。言い換えると、商品選択ボタン表示領域23は、商品情報表示装置51で選択された商品選択ボタンのみを表示する。計量装置1を操作する操作者は、商品選択ボタン表示領域23の商品選択ボタン28を操作して、計量装置1で計量する商品を特定して商品を計量する。なお、複数の異なる商品情報表示装置51が操作された場合には、複数の商品が商品選択ボタン表示領域23に商品選択ボタン28として表示される。また、商品情報表示装置51が複数回操作された場合は、同一商品が複数何回操作(複数タッチ)されたと判断し、商品選択ボタン表示領域23に表示する商品情報表示装置51と対応する商品選択ボタン28に操作(タッチ)された回数を数字として商品選択ボタン28上に表示する。
また、スマートホン等の携帯端末装置と計量装置1とを相互に接続する場合は、スマートホン等の携帯端末装置で電子棚札等(または、紙媒体を用いたPOP広告等であってもよい)に表示された情報のうちコード情報等をスマートホン等の携帯端末装置が備える撮像手段(カメラ等)で撮像し、撮像したコード情報を含む画像から商品を特定する情報(商品IDまたは商品識別情報)を抽出し記憶させておき、計量装置1と接続したときに記憶した商品を特定する情報(商品IDまたは商品識別情報)を計量装置1に送信するようにしてもよい。
この場合、計量装置1は、受信した商品を特定する情報(商品IDまたは商品識別情報)に基づき商品選択ボタン表示領域23の商品選択ボタン28を表示させるようにしてもよい。この場合、スマートホン等の携帯端末装置に記憶させた商品(品目)に応じて商品選択ボタン表示領域23に商品選択ボタン28が表示されることになる。なお、計量装置1の制御部は、商品情報表示装置51から受信した商品を特定する情報(商品IDまたは商品識別情報)であるか、スマートホン等の携帯端末装置から受信した商品を特定する情報(商品IDまたは商品識別情報)であるかを判断し商品選択ボタン表示領域23に商品選択ボタン28を表示させる制御を行う。
【0043】
第3表示領域31は、計量装置1の現在の状態において、計量装置1の操作に必要な選択可能な操作ボタン32のみを表示する。言い換えると、第3表示領域31は、現在の計量装置1の操作に不要なボタンを表示しない(非表示とする)。このため、計量装置1を操作する操作者は、計量装置1を直観的に操作できる。
なお、図7図8に示した第3表示領域31は、モードが異なる場合にメニューボタンとプリパックボタンとの2つの操作ボタン32(320a)を表示しているが、モードが異なると決済操作に必要な選択可能な操作ボタン32を決済の種類とその数に応じて表示する操作ボタン32の数や機能を異ならせ表示を変化させる。例えば、プリパックボタン(操作ボタン320a)は、後述のプリパック画面120に移るためのボタンである。なお、第3表示領域31は、商品計量中や数量入力中などは、当該商品の割引や値引操作をおこなうボタンが表示され、小計画面では決済選択や小計割引・小計値引のボタンが表示される。当該操作画面で不要なボタンは表示しないので、操作ミスを防止し操作者がボタン選択に迷うこともなくなる。
【0044】
第4表示領域41は、計量装置1のセンサ10や通信部により、店員のIDカード58を検知した場合、検知したIDカード58の店員の氏名や店員ID等の店員を特定する情報(店員の氏名等の店員情報、店員IDなど)を表示する。
詳細には、計量装置1のセンサ10や通信部により店員のIDカード58を検知した場合、店員用表示操作部6の第4表示領域41は、図7に示す初期画面から図9(a)に示すように、店員を検知したことを示す店員ボタン42を表示する。また、店員用表示操作部6の第4表示領域41は、計量装置1のセンサ等が複数の店員を検知した場合、図9(b)に示すように、制御部は、複数の店員ボタン42を第4表示領域41に表示する。複数の店員のうち一方の店員が計量装置1を操作するとき、その店員は、自己を示す店員ボタン42を選択したのち計量装置1を操作することができる。言い換えると、センサ10が店員を検知すると、その店員が計量装置1を操作することができる状態になる。つまり、店員が計量装置1を操作するためのログインボタンを店員用表示操作部6に設ける必要が無い。なお、店員のIDカードを検知できる範囲に先に到達した店員、つまり、ログイン順序を計量装置1は認識している。よって、一番目にログインした店員の商品登録の一覧画面が第2表示領域に表示されて操作可能な状態となる。二番目以降にログインした店員は、自信を表す店員ボタン42を押下することで、第2表示領域が自身の商品登録の一覧画面に切り替わる。店員のIDコードが検知範囲から離れると、自動的に次にログインした店員の商品登録の一覧画面に切り替わり、店員が検知範囲からいなくなると、第2表示領域の商品登録の一覧画面も非表示となる。当該店員の登録した商品がない場合は、「商品を選択してください」などの操作ガイダンスを表示する。
つまり、ログイン順に登録商品がない場合は、「商品を選択してください(商品選択ボタンから選択)」「商品を指定して下さい(商品情報表示装置を押下)」登録商品がある場合は、登録商品の一覧を表示する。検知範囲から店員が離れると、当該検知範囲にいる店員で一番先にログインした店員の登録商品の一覧が履歴表示される。操作する店員を変更する場合は、当該店員の識別ボタンをタッチすると切り替わるという制御を行う。
また、店員ボタン42は、商品の登録完了の機能も有している。例えば、計量装置1で顧客が購入する商品の登録される毎に店員ボタン42をタッチ(押下)される毎に店員ボタン42に加算される。なお、商品が店員ボタン42に加算されるとは、顧客が購入する商品が一取引内の商品明細として加算されることを意味する。これは、ある顧客の取引を店員に割り付けるという機能となる。これにより、当該計量装置1を操作する店員が他の店員に切り替わったとしても、店員ボタン42で現在操作できる店員を切り替えることによって、別の顧客が購入する商品を交互に商品登録することができ、且つ、商品の選択で悩んでいる客がいる場合等では他の店員が担当している顧客が買い上げる商品を登録することが自由にできる。これにより、計量装置1が一台であっても複数顧客の対応を効率良くスムースに且つ容易に行うことが出来るので経済的であり効果的である。
また、複数の計量装置1を接続(連鎖接続)し各データを共有できるようにすれば、広い売り場であっても店員と顧客を結び付けることにより、店員は顧客と共に移動し色々な商品を販売することができるという効果も奏する。
【0045】
また、店員用表示操作部6の複数の表示領域である第1表示領域11と第2表示領域21と第3表示領域31と第4表示領域41とは、夫々の領域の表示内容や項目数に応じて、夫々の表示領域の大きさを変化させても良い。例えば、一取引において計量する商品が一商品の場合は、第2表示領域21である履歴表示領域22や商品選択ボタン表示領域23の表示領域を減少させたり、消去したりして、店員用表示操作部6に占める割合を変化させても良い。また、必要に応じて複数の領域をひとつの領域に結合しても良いし、領域を拡大、縮小することで制御しても良い。
【0046】
また、商品選択ボタン表示領域23に表示する商品選択ボタン28が多い場合は、第2表示領域21の履歴表示領域22の重量数量表示部24と、商品表示部25と、金額表示部26との表示行数を減らして、履歴表示領域22を縮小して、商品選択ボタン表示領域23を拡大して表示する商品選択ボタン28を増やしても良い。また、商品表示部25を複数ページに分割してもよく、ページ移動のボタンを表示したり、フリックしたりして商品表示部25のページを移動する様にしてもよい。
このように、計量装置1の店員用表示操作部6は、現在の計量装置1の操作に不要な操作ボタン32を表示せず、例えば、決済に必要な操作ボタン32の表示を決済種別とその数に応じて増加させる場合、表示領域の表示内容や項目数に応じて、第3表示領域31の領域を拡大して必要な操作ボタン32を表示し、他の表示領域である第1表示領域11と第2表示領域21と第4表示領域41とは、領域を縮小する、または、現在選択されている操作において必要が無い領域(操作しない領域)を非表示で表示させ、現在選択されている操作において必要な領域(操作する領域)を非表示の領域を使い拡大させるようにしてもよい。これにより、オペレータの操作性が良くなるのと操作をスムースに行うことができる。
すなわち、計量装置1の操作者(店員)は、計量装置1の操作を直観的に行うことができ、計量作業が迅速に行うことができる。また、計量装置1の店員用表示操作部6は、現在の計量装置1の操作に使用するボタンのみを表示させる制御がなされる。また、現在の計量装置1の操作に使用しないボタンを表示しない(不要なボタンを非表示)とする方式であってもよい。このため、操作者(店員)は、計量装置1の操作を直観的に行うことができるため、計量装置1の操作の習熟に要する学習期間を短縮できる。
【0047】
図8に示す商品の登録画面から、例えばトマトを示す商品選択ボタン28を店員が操作して、その商品を計量する場合、計量装置1の動作の一例を説明する。
【0048】
計量装置1が近傍の店員のIDカード58を検知した場合、図8に示すように、店員用表示操作部6の登録画面は、その一人の店員ボタン42を表示する。当該店員の取引対象とは関係なく、商品情報表示装置51が例えば4つ選択されているとき、その商品情報表示装置51に対応する商品を示す商品選択ボタン28を表示する。
【0049】
また、図8に示したように、計量装置1により店員が認識された状態で、計量部(計量器3)により計量された商品の数を示す報知部43(バッジ表示)が、その店員を示す店員ボタン42に関連付けて表示されている。報知部43は、計量装置1を操作する店員が登録した商品数、つまり登録済の商品数である。(取引伝票でいう行数)
このため、計量装置1は、登録画面の第2表示領域21の履歴表示領域22や商品選択ボタン表示領域23を消去して、後述する選択商品拡大画面61に切り替わっても、店員が登録中の商品数を店員に報知することができる。
なお、この報知部43は店員ボタン42に設ける以外に、店員ボタン42の近傍に設けても良い。
【0050】
また、商品情報表示装置51に対して複数の商品、商品選択ボタン28を割当てることができる。例えば、すべての商品に商品情報表示装置が設定できない場合など、商品情報表示装置51に複数の商品選択ボタン28をまとめて割当てることができる。つまり、一つのカテゴリをまとめる商品選択ボタン28を表示し、一つのカテゴリをまとめる商品選択ボタン28の操作により、図10に示すように、第2表示領域21に、商品選択ボタン28をまとめて割当てたカテゴリ内の商品の商品選択ボタンを一覧表示することができる。カテゴリは任意で設定できる、単に商品情報表示装置51の不足分をまとめて一つのカテゴリとして設定しても良い。
【0051】
また、一つの商品情報表示装置51に割当てられた商品選択ボタン28(=商品)が多い場合に、さらに一階層下のカテゴリを設定しても良い。その場合は、当該商品選択ボタンをタッチすると、一階層下のカテゴリ選択ボタンが表示されて、当該一階層下のカテゴリ選択ボタンをタッチすると、図10のように商品選択ボタン28を表示するようにもできる。
【0052】
図10に示す一覧表示画面には、一階層下のカテゴリ属する商品選択ボタン28と、遷移前の表示画面に戻るためのキャンセルボタン69等を有する。
計量装置1の商品情報表示装置51は、複数種類の商品を含み、店員用表示操作部6の第2表示領域21に表示する商品情報を選択すると、複数種類の商品を選択可能な一覧を表示する。すなわち、計量装置1の操作者は、扱う同じカテゴリの商品が複数ある場合でも、直観的に商品選択ボタンを選択して、効率的に計量装置1を操作することができる。また、商品情報表示装置51は売れ筋商品には個々に割当て、その他の商品はまとめて割当てることができれば、投資コストも抑えることができ、且つ、スムースに操作を行うことが出来るので従来よりも当該顧客の取引にかかるトータルの時間を短縮させることができる。
【0053】
また、図8に示すように、商品選択ボタン28が商品関連の情報を有する場合、商品選択ボタン28に詳細情報絵柄29(アイコン)を表示してもよい。商品選択ボタン28の詳細情報絵柄29が操作された場合、制御部の制御により、店員用表示操作部6は、図11に示すような画面に遷移する。詳細には、図11に示すように、言い換えると、商品選択ボタンに関連付けられた商品の成分情報やアレルギーアドバイス情報、個数売り情報(Cross Sell)、クーポン情報(割引情報)、商品のレシピ情報などの情報を選択表示することができる。
【0054】
詳細には、図11に示すように、商品関連の情報を表示する画面は、上述した複数(本実施例では4つ)の情報ボタン431を有する。店員により所望の情報ボタン431が選択された場合、制御部は、その選択された情報ボタン431に応じて、商品の特徴材料の情報や調理方法、レシピ等を表示する。店員が、顧客の質問に対して商品を説明する場合に、それらの情報を見て容易に説明することができる。また、商品の個数売りや割引情報を設定することができる。商品関連の情報を表示する画面は、戻るボタン63等を操作することで、遷移前の図8等の画面に戻ることができる。
【0055】
図8に示す登録画面が店員用表示操作部に表示された状態で、店員によりトマト等の商品選択ボタン28が選択された場合、店員用表示操作部6の表示画面は、図12に示すように、選択された商品を拡大表示する別の画面に遷移する。
詳細には、制御部は、図8に示す第2表示領域21の履歴表示領域22と商品選択ボタン表示領域23を消去して、消去した履歴表示領域22と商品選択ボタン表示領域23の領域に、図12に示すように、選択商品拡大画面61を表示する。この選択商品拡大画面61は、例えば、商品選択ボタン28の商品の画像62を拡大して表示する。
また、制御部は、図8に示した戻るボタン63の操作を検知した場合、遷移前の画面、例えば、図12に示す選択商品拡大画面61から図8に示す登録画面に戻る処理を行う。
また、選択商品拡大画面61は、取引内容を表示する第1表示領域11と、計量装置1の操作に必要な選択可能な操作ボタンのみを表示する第3表示領域31と計量装置1が検知した店員を表示する第4表示領域41とを同じ画面に表示する。また、選択商品拡大画面61は、第3表示領域31に表示する操作ボタン32として、指定割引ボタン33と固定割引ボタン34を表示している。
なお、図11図12の取引内容を表示する第1表示領域11の左上の「PLU 107」の表示(個数売り商品情報表示部191)は、個数で販売する商品である場合に表示し、この場合は、商品番号107が呼び出されたことを表しており、減算領域66の領域を個数の入力および表示領域に変更する。また、拡大表示した商品が計量商品である場合は、計量装置のイラストとS(スケール)表示(量り売り表示部181,182)を行い、計量皿に商品を載置させる必要がある旨をオペレータに知らせる役割も兼ねている。
第1表示領域11、第3表示領域31は、現在取り扱っている商品の属性に応じて表示内容を変えるようにしている。このような表示制御を行うことにより、例えば値引き割引き等を行うための他の画面に切り替える等の手数と時間を削減(無くすこと)ができるので操作性を向上させることができ、また、オペレータは直感的に連続した操作を一つの画面内で行うことができるため、当該装置の操作教育を行う時間を削減(軽減)することができるという効果も奏する。
また、当該商品に商品関連の情報を有する場合、拡大表示した商品画面にも詳細情報絵柄29(アイコン)を表示してもよい。図8の機能と同様で図11に遷移して商品の詳細情報などを表示する。
【0056】
指定割引ボタン33は、例えば、操作部8のテンキー等を操作して、選択商品拡大画面61に表示する商品の割引率を指定するためのボタンである。固定割引ボタン34は、例えば図11に示すように10%割引など、予め指定の割引をボタン操作のみで行うためのボタンである。
図12に示す選択商品拡大画面61を表示する状態の店員用表示操作部6は、例えば、第1表示領域11の重量表示部13(数量表示部)に、商品の数量を指定や変更するための数量変更領域64を有する。数量変更領域64は、例えば、2つの領域を有し、現在、取り扱う商品(商品選択ボタン表示領域23に表示した商品選択ボタン28で選択された商品)が個数売りの商品である場合、商品の数量を加算する加算領域65と、商品の数量を減算する減算領域66を備える。
制御部111は、加算領域65への操作を検出した場合、商品の数量を加算する処理を行い、減算領域66への操作を検出した場合、商品の数量を減算する処理を行う。
すなわち、計量装置1の操作を行う店員は、現在選択している商品を大きな画像62で確認でき、商品の間違いを防止できる。また、選択商品拡大画面61が商品選択ボタン28の商品の画像62を拡大して表示する場合は、計量装置1の操作を行う店員が、どの商品選択ボタン28を操作したのかを画像で直観的に確認し易い。また、選択商品拡大画面61を表示する状態の店員用表示操作部6は、同じ画面に数量変更領域64を有するので、選択した商品に間違いがないかを容易に確認しながら、同じ画面で数量を変更できる。
【0057】
なお、商品選択ボタン28により選択操作された場合、選択商品拡大画面61で拡大表示する商品の情報は、画像に限らず、例えば、大きな文字情報や、文字と画像とを合わせた表示、または、選択商品拡大画面61を示す音声を音声出力部(不図示)で出力しても良い。
また、当該登録中の画面で商品選択ボタン28は、複数回タッチしても、商品選択ボタン28に表示されるタッチ回数(指定回数)は、減算されない。当該商品の計量又は数量が確定したときに減算される。商品登録が完了されるまではタッチ回数を減算しないので、仮に複数回選択しても他の取引で指定された商品選択ボタン28、商品情報表示装置のタッチ数(指定数)は保持されるので、画面からキャンセル操作を行う以外は選択可能の表示されたままである。
また、数量変更領域64は、第1表示領域11の重量表示部13に設けることに限らず、例えば、選択商品拡大画面61の画像62に設けても良い。数量変更領域64を画像62に設ける場合、操作者(店員)は、選択した商品をより容易に確認できる状態で、商品の数量を選択できる。また、商品を割引する場合は、指定割引ボタン33や固定割引ボタン34を操作する。
【0058】
計量装置1を操作する店員は、商品の計量及び数量を設定すると、確定ボタンを兼ねる店員ボタン42を操作して商品の計量及び数量を確定する。そして、商品の計量及び数量が確定すると、選択商品拡大画面61は、選択商品拡大画面61で確定した情報を第2表示領域21の履歴表示領域22に反映して図8の登録画面に戻る。選択した商品の数量を確定せずに、図8の登録画面に戻るには、選択商品拡大画面61の戻るボタン63を操作する。図8の登録画面で店員ボタン42を操作すると、店員用表示操作部6は、図13に示す登録画面に遷移する。
【0059】
図13の登録画面では、トマトが2個計量されて、第2表示領域21の履歴表示領域22に表示されている。履歴表示領域22の重量数量表示部24は、選択したトマトの数量2個が表示してあり、商品表示部25には、登録した商品の名称であるトマトが表示してあり、金額表示部26には、選択したトマト2個の合計金額が表示され、合計金額表示部27には、トマトの取引より前に選択されたチーズの金額と、トマト2個の金額の合計金額が算出され、表示される。
この図13の登録画面の第2表示領域21の履歴表示領域22に表示されている商品は、商品の重量数量表示部24や商品表示部25や金額表示部26をクリックやダブルクリック等の操作をすると、計量装置1の操作者は、当該商品をキャンセルすることができる。
【0060】
例えば、トマトをキャンセルするために、計量装置1の操作者が商品の重量数量表示部24や商品表示部25や金額表示部26をタッチやクリックやダブルクリック、ダブルタップ等の操作をすると、図14に示す登録画面のように、トマトに取り消し線30が表示され、当該商品をキャンセルできる。
また、取り消し線30を表示する商品の重量数量表示部24や商品表示部25や金額表示部26をタッチやクリックやダブルクリック、ダブルタップ等の操作をすると、キャンセルを取り消すことができる。
なお、上述したキャンセル表示は、取り消し線30に限られるものではなく、反転表示やグレー表示、斜線表示などであってもよい。
【0061】
図14及び図15に示すように、計量装置1の店員用表示操作部6は、第2表示領域21の履歴表示領域22を備え、計量装置1で計量している商品の情報を表示する領域である第1表示領域11と同時に表示することができる。このため、現在計量している商品の情報と計量を終えた商品の履歴を精算画面に遷移する前に一画面で確認できるので、計量装置1の操作が容易になる。
また、店員用表示操作部6は、図14に示す画面で、店員ボタン42を操作すると、図15に示すような会計画面に遷移する。図15に示すように、第3表示領域31に、計量装置1の決済操作に必要な操作ボタン32である操作ボタン32a~32fを表示している。操作ボタン32aは、計量する商品の決済を現金で行うための現金決済ボタンである。操作ボタン32bは、計量する商品の決済をクレジットカードで行うためのクレジットカード決済ボタンである。
操作ボタン32cは、当該取引に対する小計割引ボタンである。
操作ボタン32dは、当該取引に対する小計値下げボタンである。操作ボタン32eは、会計画面(小計モード)をキャンセルするためのキャンセルボタンである。操作ボタン32fは、小計割引及び値引を取りやめるためのキャンセルボタンである。
【0062】
なお、図15で第3表示領域に表示する決済の種類は、現金やクレジットカードに限らず、電子マネーや商品券での決済も可能であり、計量装置1の店員用表示操作部6は、適宜対応する操作ボタンを表示する。また、第2表示領域21に示す履歴表示領域22から、商品をキャンセル操作する場合は、重量数量表示部24や商品表示部25や金額表示部26をタッチやクリックやダブルクリック等の操作をすると、商品登録の一覧画面からトマト等の商品の行に取り消し線30等が表示され、当該商品をキャンセルできる。再び、重量数量表示部24や商品表示部25や金額表示部26をタッチやクリックやダブルクリック等の操作をすると、取り消し線30の表示が消えて、キャンセルを取りやめることができる。
尚、不定貫商品の場合は、キャンセルのみである。当該行の商品の重量を変更する場合は、登録画面で再度計量作業が必要であるからである。
定貫(定額)商品は数量変更画面の表示、または、図12に遷移して「数量」を上書きして登録するか、「+」「-」キーなどを画面に表示、またはメカニカルキーに備えたもので変更すれば良い。
【0063】
商品の登録が終わり会計を行うとき、店員は、小計割引を行うときは操作ボタン32cを操作し、小計値下げするときは操作ボタン32dを操作して、小計割引や小計値下げを行う。そして、顧客の希望する決済方法が現金の時は操作ボタン32aを操作し、顧客の希望する決済方法がクレジットカードの時は操作ボタン32bを操作する。決済方法が現金の操作ボタン32aと決済方法がクレジットカードの時の操作ボタン32bは、クレジット決済端末との通信を開始、必要なデータ送受信を行う、PINコード(暗証番号)などはクレジット端末での操作となり、クレジット決済が完了した通知を受信すると、当該取引を終了することができる。
【0064】
図16に示す精算画面70は、精算した取引の内容を表示する。そして、計量装置1は、取引内容を記載した所定のレシートを発行して会計を終えると、図7に示す初期画面や図8に示す登録画面に戻る。
また、精算画面70を表示した状態で、戻るボタン63の操作が検出された場合、図7の初期画面や図8に示す登録画面に戻ってもよい。
また、図16に示す精算画面70は、会員情報を入力可能な別画面に遷移する会員情報ボタン71、取引終了後に訂正を行うときの訂正ボタン72を備える。訂正ボタン72の操作を検出した場合、店員用表示操作部6は、精算が終了した取引内容を修正する画面に遷移する。
さらに、現金支払いの場合は、預かり金額や釣銭金額の表示欄を追加しても良いし、電子マネーの場合は、残高表示などしてもよい。当該会員のポイント数などの表示領域や表示用ボタンを表示しても良い。
【0065】
<プリパック画面>
計量装置1は、図7等に示す画面のプリパックボタン(操作ボタン320a)の操作が検出された場合、図17に示すように、プリパック商品を作るためのプリパック画面120に遷移する。プリパック商品とは、上述の計り売りの販売形態とは別に、商品を予め計量して値付包装した商品を言う。プリパック商品には、計量した商品価格や商品情報やバーコードを印字したラベルを貼付する。プリパック商品の精算は、レジ等に設けるバーコードスキャナで当該バーコードを読み取って精算を行う。
つまり、プリパック商品は、商品を予め計量して値付包装する商品なので、店員が作業の空き時間を見てプリパックすることがきる。計量装置1を操作する作業者は、プリパック商品を計量するときに、プリパックボタン(操作ボタン32b)を操作して、図17に示すプリパック画面120を表示させ、プリパック作業を行う。
【0066】
図17に示すように、プリパック画面の第2表示領域21には、「配達」、「FRUITS & VEGS」などの種別ボタン121が操作可能に表示されている。また、第2表示領域21には、各商品を選択するための商品選択ボタン211が操作可能に表示されている。
【0067】
また、プリパック画面120の下部には、風袋に関する設定を行う際に操作される風袋設定ボタン132aや、マニュアルを参照する際に操作されるマニュアルボタン132bが操作可能に表示されている。
【0068】
図18は、計量装置の客用表示部7の表示画面(客用精算画面80)の一例を示す図である。図18に示した例では、客用表示部7の表示画面(客用精算画面80)は、表示領域81と、取引の履歴を表示する履歴表示領域82と、小計、値引き額、税金(外税等)、合計金額等を表示する合計金額表示領域87と、商品の種類の数を表示する商品種類数表示部89とを有する。
【0069】
表示領域81は、例えば、風袋の重さを表示する風袋表示部、計量する商品の総重量を表示する重量表示部、単位当たりの価格を表示する単位価格表示部などを有する。
【0070】
計量装置1を操作する店員と顧客が計量装置1を対向する位置で計量を行う場合、客用表示部7は、店員用表示操作部6の表示面と反対側の面に表示画面を向けて、商品を購入する顧客が取引内容を確認できるように表示を行う。客用表示部7は、少なくとも現在計量装置1で取引中の取引情報を履歴表示領域82に表示するが、取引履歴を表示して、顧客が取引全体の内容を確認できるようにしても良い。
【0071】
なお、客用表示部7は、例えば、計量装置1が計量を行っていない場合などに、店舗の宣伝や商品の広告等を表示してもよい。また、客用表示部7は、画面の一部の領域に表示量中の商品の内容を確認する画面を表示して、その他の領域に店舗の宣伝や商品の広告等を表示してもよい。
また、客用表示部7は、タッチ操作可能な画面で構成しても良く、顧客が店舗の宣伝や商品の広告等を選択して表示できるようにしてもよい。
【0072】
以上、説明したように、本発明の一実施形態に係る計量装置1は、商品の質量を計量する計量部(計量器3)と、タッチパネル操作で操作可能な表示操作部(店員用表示操作部6)と、表示操作部(店員用表示操作部6)を制御する制御部111等を有する。表示操作部(店員用表示操作部6)は、少なくとも計量部(計量器3)による商品の計量情報を表示する第1表示領域11と、商品選択に使用する商品選択ボタン28を表示する領域を備える第2表示領域21とを有する。
すなわち、操作の確認が容易であり誤った操作を軽減させる計量装置を提供することができる。
また、計量装置の操作に必要な選択可能な操作ボタンのみが表示されており、計量内容を表示する第1表示領域と第2表示領域とを広く割り当てることができ、操作性や視認性を向上することができる。
また、計量装置の操作に必要な選択可能な操作ボタンのみを表示するため、計量装置の操作者は、計量装置の次の操作に使用する操作ボタンを直観的に選択できる。すなわち、計量装置の操作者は、操作に関する学習期間を削減できる。
また、表示操作部(店員用表示操作部6)は、計量装置1の操作に必要な選択可能な操作ボタンのみを表示する第3表示領域31を有する。すなわち、第3表示領域31には、操作時に、計量装置1の操作に必要な選択可能な操作ボタンのみが表示され、不要な操作ボタンが非表示となっているので、簡単な構成で、操作の確認が容易であり誤った操作を軽減させる計量装置を提供することができる。
【0073】
なお、店員用表示操作部6は、計量装置1に一体的に構成された形態に限らず、計量装置と別体に構成して、コード等の配線または、無線通信により一体的に機能する形態のものでも良い。
【0074】
また、店員用表示操作部6の第1表示領域、第2表示領域、第3表示領域との表示領域の表示位置は、視認性や操作性に合わせて適宜変更できる。
【0075】
また、本発明の一実施形態に係る計量装置1は、計量装置1と通信可能な商品情報表示装置51を備える。制御部111は、商品情報表示装置51により選択された商品の情報を受信すると、表示操作部(店員用表示操作部6)の第2表示領域21に、前記受信した情報と対応する商品選択ボタン28を操作可能に表示し、商品選択ボタン28が操作されると、前記商品選択ボタン28で選択された商品が計量商品である場合と非計量商品である場合とで表示態様を異ならせ前記第1表示領域11に取引内容の情報を表示する。
すなわち、店員等の操作者は、例えば、顧客により指定された商品を、商品情報表示装置51により直観的に簡易に選択することができ、計量装置にて、商品情報表示装置51により選択された商品の登録や会計等に関する操作を容易に行うことができる。
【0076】
また、本発明の一実施形態に係る計量装置1の制御部111は、第1表示領域11に表示する取引内容の情報として、第2表示領域21で選択された商品選択ボタン28に対応する商品の取引情報の入力が完了すると、当該取引の買い上げ商品の合計金額を表示する領域を更新する。
すなわち、商品の取引情報の入力が完了すると、当該取引の買い上げ商品の合計金額を表示する領域を更新するので、煩雑な操作を行うことなく、合計金額を更新することができる。
【0077】
また、本発明の一実施形態に係る計量装置1において、第2表示領域21に、複数種類の商品情報が関連付けられている。表示操作部(店員用表示操作部6)は、第2表示領域21の商品選択ボタン28の操作を検出した場合、商品選択ボタン28に関連付けられている、複数種類の商品情報を選択可能に一覧表示する。
例えば、つまり、同じ種類の商品が複数ある場合、複数種類の商品選択ボタンを設けることなく、一つのカテゴリをまとめる商品選択ボタンを表示し、一つのカテゴリをまとめる商品選択ボタンの操作により、カテゴリ内の商品の商品ボタンを一覧表示することができる。すなわち、店員等の操作者は、商品選択ボタンへの簡単な操作で、複数種類の商品から所望の商品を簡単に絞込むことができる。
【0078】
計量装置1は、計量装置1への店員の近接を検知する検知部(センサ10や通信部116等)を有する。制御部111は、検知部(センサ10や通信部116等)が店員を検知した場合、その店員に対し、該店員が登録した取引の明細を表示する。
すなわち、計量装置1は、計量装置を操作するためにログイン等の操作が不要なため、店員等の操作者は、計量装置1をすぐに操作することができる。また、検知部が検知した店員に対し、該店員が登録した取引の明細を表示することができる。
【0079】
また、計量装置1の表示操作部(店員用表示操作部6)は、第4表示領域41を有する。詳細には、計量装置1は、センサ10による検知結果や通信部116等の通信結果等により、計量装置1に対する店員の近接を検知した場合、前記検知した店員の識別情報を選択可能に表示する店員情報表示領域を有する。つまり、制御部111は、店員用表示操作部6の第4表示領域41に店員の検知を示す表示を行う。計量装置1への店員の近接を検知する手段としては、例えば、店員により所持されているIDカード58と通信可能な通信部であってもよい。また、計量装置1は、例えば店員の顔や指紋等の特徴情報を記憶する記憶部と、店員の指紋や顔等を撮像する撮像部を有し、撮像部により得られた画像と、記憶部に記憶されている特徴情報とに基づく認証処理により、店員の近接を検知してもよい
また、計量装置の操作者が複数いる場合、操作者は、店員用表示操作部6の第4表示領域41を見ることで、誰が計量装置を操作しているのかを容易に確認することができる。また、店員は、店員用表示操作部6の第4表示領域41に表示される複数の店員情報(店員の氏名やアイコン、店員ID等)のうち、店員自身の店員情報を選択することで、簡単にログインすることができる。
【0080】
また、本発明の一実施形態に係る計量装置1の第2表示領域21の複数の表示領域は、表示内容に合わせて夫々の表示領域を可変してもよい。すなわち、現時点での処理状態に応じて、最適に表示領域を可変することで、操作容易性、視認性が向上する。
【0081】
また、本発明の一実施形態に係る計量装置1の制御部111は、検知部で検知していた店員が検知されなくなると、その店員が登録した取引の明細を非表示にする処理を行う。すなわち、検知部で検知していた店員により登録された取引の明細を非表示にすることで、他の者に取引の明細を見られることを防止することができる。
【0082】
また、本発明の一実施形態に係る計量装置1の制御部111は、店員情報表示領域(第4表示領域41等)に該店員が登録した取引数を前記店員の識別情報と関連付けて視認可能に表示することができる。すなわち、店員の識別情報と取引数を容易に視認することができる。
【0083】
また、本発明の一実施形態に係る計量装置1の制御部111は、商品選択ボタン28に商品情報表示装置51により指定された回数を関連付けて視認可能に表示する処理を行う。すなわち、商品選択ボタン28と、商品情報表示装置51により指定された回数を容易に視認することができる。
【0084】
また、本発明の一実施形態に係る計量装置1は客用表示部7を有し、客用表示部7は、第1表示領域11に表示する取引内容に応じた情報を表示する。すなわち、顧客に対して客用表示部7により、第1表示領域11に表示する取引内容に応じた情報を表示することができ、顧客はその表示を見て取引内容を確実に把握することができる。
【0085】
また、本発明の一実施形態に係る計量装置の表示操作部6は、現金払い、クレジットカード払い等の決済種別を決定する決済種別ボタン(32a,32b等)を操作可能に表示する。詳細には、制御部111は決済種別ボタンを表示操作部6の第3表示領域31に操作可能に表示する処理を行う。決済種別ボタンは精算ボタンを兼ねている。制御部111は、決済種別ボタン(32a,32b)の操作を検出した場合、その決済種別ボタンにより決定された決済種別に応じて精算処理を行う。
すなわち、決済種別ボタンを操作後に、別途精算ボタン等を操作しなくても精算が行われるため、精算処理を短時間に完了することができる。
【0086】
また、上記本発明の一実施形態をまとめると、以下のように記載することができる。
本発明に係る計量装置は、ハイタッチキー(商品情報表示装置)による計量装置での商品選択の効率化を図ることができる。
また、本発明に係る計量装置では、店員IDカードによる店員ログインや複数の計量装置がある場合、取引継承を効率化することができる。
よって、計量装置の画面に、ハイタッチキーでタッチ(指定または選択)された商品のみ商品選択ボタンを表示することで、商品呼出の間違いを回避することができる。
さらに、複数の店員が作業する場合、他の店員の取引(対応顧客)の所望する商品が一目でわかるように、商品選択ボタンにタッチ数を関連付けて表示することができる。これにより、他の店引の取引対象も明確になる。つまり、当該画面で商品を選択して残っている商品選択ボタンは、一度押したことが分かるようにする方が、操作者にとってわかり易い。
また、本発明に係る計量装置では、店員が計量装置に近づくだけで、当該店員が登録した取引データを簡単に呼び出すことができる。その際、計量装置の表示部に、自動的に明細画面が表示されるので容易にデータが確認できる。さらに、複数の店員がいる場合、計量装置にログインした(検知された)順番を覚えているので、ログイン順に優先的に明細画面を表示することができる。また、店員がいなくなると明細表示も非表示になり、次に優先順位の高い店員の明細画面が表示される。
また、計量装置は、店員表示の順番を変更する際、店員ボタンを操作することで、その店員表示を切り替えることができる。また、計量装置は、店員表示を元に戻す場合、店員ボタンの操作か、当該登録中の店員が計量装置から離れることで、再び、優先順位の高い店員を表示することができる。
【0087】
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこれらの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。
また、上述の各図で示した実施形態は、その目的及び構成等に特に矛盾や問題がない限り、互いの記載内容を組み合わせることが可能である。
また、各図の記載内容はそれぞれ独立した実施形態になり得るものであり、本発明の実施形態は各図を組み合わせた一つの実施形態に限定されるものではない。
【符号の説明】
【0088】
1…計量装置(商品販売データ処理装置等)
3…計量器(計量部)
6…店員用表示操作部(表示操作部)
7…客用表示部
11…第1表示領域
16…第5表示領域
21…第2表示領域
22…履歴表示領域
23…商品選択ボタン表示領域
28…商品選択ボタン
31…第3表示領域
41…第4表示領域
51…商品情報表示装置
61…選択商品拡大画面(選択商品拡大表示部)
64…数量変更領域
65…加算領域
66…減算領域
111…制御部(CPU)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18