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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-14
(45)【発行日】2023-12-22
(54)【発明の名称】システム及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/0482 20130101AFI20231215BHJP
   G07C 5/00 20060101ALI20231215BHJP
   H04N 5/77 20060101ALI20231215BHJP
   G06F 3/04847 20220101ALI20231215BHJP
【FI】
G06F3/0482
G07C5/00 Z
H04N5/77
G06F3/04847
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2022030559
(22)【出願日】2022-03-01
(62)【分割の表示】P 2020111309の分割
【原出願日】2014-03-07
(65)【公開番号】P2022101531
(43)【公開日】2022-07-06
【審査請求日】2022-03-15
(73)【特許権者】
【識別番号】391001848
【氏名又は名称】株式会社ユピテル
(72)【発明者】
【氏名】服部 哲也
(72)【発明者】
【氏名】岩佐 要
(72)【発明者】
【氏名】依藤 勇規
(72)【発明者】
【氏名】根橋 成昌
(72)【発明者】
【氏名】小山 正吾
【審査官】木村 慎太郎
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-061895(JP,A)
【文献】特開2011-077899(JP,A)
【文献】特開2003-303028(JP,A)
【文献】特開2001-33262(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/0482
G07C 5/00
H04N 5/77
G06F 3/04847
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の機能をコンピュータに実現させるためのプログラムであって、
前記所定の機能として、
電子機器に着脱可能な記憶媒体から読みだした設定情報に基づき動作する前記電子機器のための前記設定情報を前記記憶媒体に記憶させる機種選択機能により選択された機種の設定情報を前記記憶媒体に記憶させる機能を備え、
前記機種選択機能によって選択されている機種の変更が検出された場合、変更前の機種と変更後の機種とで共通する設定項目について、変更前の機種において選択されていた設定情報を維持して設定画面に表示する機能を備えること
を特徴とするプログラム。
【請求項2】
前記所定の機能として、
前記機種選択機能によって選択されている機種の変更が検出された場合、前記設定画面の設定項目の表示を当該変更後の機種用の表示とする機能を備え、さらに当該変更後の機種から当該変更前の機種へ前記機種選択機能によって選択されている機種が変更されたことが検出された場合には、当該変更前に選択されていた設定情報で前記設定項目の表示を行う機能を備えること
を特徴とする請求項1に記載のプログラム。
【請求項3】
所定の機能をコンピュータに実現させるためのプログラムであって、
前記所定の機能として、
ドライブレコーダに着脱可能な記憶媒体から読みだした設定情報に基づき動作する前記ドライブレコーダのための前記設定情報を前記記憶媒体に記憶させる機種選択機能により選択された機種の設定情報を前記記憶媒体に記憶させる機能を備え、
前記機種選択機能によって選択されている機種の変更が検出された場合、変更前の機種と変更後の機種とで共通する設定項目について、変更前の機種において選択されていた設定情報を維持して設定画面に表示する機能を備えること
を特徴とするプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば複数の異なる機種の電子機器用の設定を行う機能等を備えるシステム及びプログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、電子機器の設定をパソコン等で行うシステムが知られている。例えば、特許文献1のように、ドライブレコーダの記録条件等の設定をパソコンで行うシステムが知られている。このシステムは、パソコンで動作するプログラム等で構成されており、ドライブレコーダの動作記録等の設定項目を画面に表示し、その設定項目ごとに設定内容を示す設定情報をマウス等で選択可能とし、選択された設定情報を、SDカードへ書きこむ機能を備える。ユーザーは、この設定情報が記録されたSDカードをパソコンから取り外して、車両に持ち込み、車両に搭載されたドライブレコーダに装着する。ドライブレコーダは電源が投入された際にSDカード内のこの設定情報を読み込んで、その設定情報をそのドライブレコーダの動作条件等として動作する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2012-64126号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
こうしたシステムの中には、1つのシステムで、いろいろな機種の設定を可能としたシステムが存在する。例えば、設定可能な機種名の一覧を表示し、その中から、1つの機種名を選択するように構成されている。たとえば、メニューバーをクリックした際に表示されるプルダウンメニューに、設定可能な機種名の一覧を表示し、当該プルダウンメニューに表示された機種名一覧から1の機種名を選択可能とし、選択されている機種名の先頭にチェックを表示するといった構成がとられている。そして選択された機種用の設定項目を画面に表示して、各設定項目を設定可能としている。このようなシステムでは機種の選択を変更した際には、各機種用のデフォルト設定の設定値を表示する構成になっている。
【0005】
ところが、そもそも機種名が分からず不適切な機種をユーザーが選択して設定してしまった結果、電子機器が正しく意図どおり動作しない場合があるという問題がある。また、機種の選択を変更した際にデフォルト設定になってしまい、設定に手間がかかるという問題があった。
そこで、本発明は、従来に比べ、使い勝手のよいシステム等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1)記憶手段から読みだした設定情報に基づき動作する電子機器のための、前記設定情報を前記記憶手段に記憶させる機能を備えるシステムにおいて、複数の異なる機種の電子機器用の設定情報のうち少なくとも1の機種用の設定情報を記憶手段に記憶させる機能を備え、前記記憶手段に記憶された機種識別情報を読み取り、当該機種識別情報によって特定される機種用の設定画面を表示する機能を備えることを特徴とするシステムとするとよい。
【0007】
このようにすれば、機種名が分からず不適切な機種を選択して設定してしまうという問題を解決できる。その結果、ユーザーが意図したとおりに電子機器を動作させることが容易にでき、使い勝手がよい。
【0008】
システムは、例えば電子機器とは別体の機器として構成するとよく、例えばパソコン等で構成するとよい。例えば、パソコンで動作するアプリケーションプログラムで構成するとよい。システムは、複数の機器で構成してもよい。例えば、パソコンと記憶手段の接続部を有するパソコンに接続された機器とから構成するとよい。
【0009】
電子機器は、例えば、システムとは別の場所に存在する電子機器とするとよい。記憶手段は、システムまたは電子機器に備える構成として、例えばシステムと電子機器との通信によって記憶、読み取り可能な構成としてもよいが、特にシステムと着脱可能であって、電子機器とも着脱可能な記憶媒体とするとよい。このような構成において、従来の構成では、選択した機種に誤りがあった場合に、記憶媒体を電子機器から外し、再度、システムの存在する場所に戻ってシステムに装着し、システムを用いて正しい機種に設定し直す必要があり、非常に手間がかかり、使い勝手が悪かったが、本構成によれば、このような手間の発生を抑制することができる。記憶媒体としては、例えば、カード型記憶媒体とするとよい。システムは例えば建造物の中に設置されたシステムとするとよく、電子機器は例えば車両に設置された電子機器とするとよい。
【0010】
複数の異なる機種の電子機器用の設定情報のうち少なくとも1の機種用の設定情報を記憶手段に記憶させる機能としては、例えば、ユーザーが利用している機種用の設定情報を記憶手段に記憶させる機能とするとよく、特に、複数の異なる機種の電子機器用の設定情報のうち、1の機種の電子機器用の設定情報を記憶手段に記憶させる構成とするとよい。記憶手段としては物理的に分離した複数の記憶手段から構成してもよいが、物理的に単一の記憶手段とするとよく、物理的に単一な記憶手段しては、例えば1の記憶媒体とするとよい。
【0011】
機種識別情報は、例えば、予め記憶手段に記憶しておき、その機種識別情報を記憶した記憶手段とともにその機種識別情報の電子機器を梱包した梱包物を構成するとよい。例えば、電子機器とともに、当該電子機器の機種識別情報を記憶した記憶手段としての記憶媒体を備える梱包物として構成するとよい。そしてこの梱包物を譲渡等するとよい。
【0012】
このようにすれば、この梱包物の中の記憶手段に記憶された機種識別情報によって特定される梱包物中の電子機器の機種用の設定画面が、システムにおいて表示されることとなる。同一梱包物中の電子機器と記憶手段との対応が予めなされていることから、機種名が分からず不適切な機種を選択して設定してしまうという問題をより的確に解決できる。
設定情報としては、例えば、電子機器の動作の条件等の設定内容を含む情報とするとよい。
(2)機種選択機能を備え、前記記憶手段に対して前記機種選択機能によって選択された機種の前記機種識別情報を記憶させる機能を備えるとよい。
【0013】
このようにすれば、次にこの選択された機種の機種識別情報の記憶されている記憶手段を、このシステムで読み取った場合には、その記憶されている機種識別情報の機種用の設定画面が表示される。したがって、一度、機種選択機能によって機種を選択して記憶させておくだけで、次回からは、機種選択を誤る可能性を低減できる。
【0014】
また、例えば、新品の記憶媒体や、フォーマットしてしまった記憶媒体のように、記憶手段に機種識別情報の記憶されていない場合であっても、新たにこのシステムの効果を発揮する記憶手段を作り出すことができる。
【0015】
また、例えば、複数の機種の電子機器を導入している者が、このシステムを利用して、自己の利用する別の機種用の機種識別情報を記憶された記憶手段を生成する構成とすることもできる。
【0016】
(3)機種選択機能により選択された機種の前記設定画面にて選択された設定情報を前記記憶手段に記憶させる機能を備え、前記機種選択機能によって選択されている機種の変更が検出された場合、変更前の機種と変更後の機種とで共通する設定項目について、変更前の機種において選択されていた設定情報を維持して前記設定画面に表示する機能を備えるとよい。
【0017】
このようにすれば、変更前の機種の設定を維持したまま、機種名を変更して、設定をすることができる。例えば、機種名が正しい機種名になっていないことに気づかないまま、設定項目の内容を設定してから、機種名が正しい機種名になっていないことに気づいた場合、従来の構成では、機種名を正しい機種名に変更した際に、その正しい機種名のデフォルトの設定情報に設定項目が変化してしまい、再度最初から設定をしなおさなければならないという問題があった。しかし、(3)の構成によれば、設定項目の内容を設定してから、機種名が正しい機種名になっていないことに気づいた場合にも当該設定項目の内容を再設定する必要がなく、使い勝手がよい。
【0018】
(4)前記設定画面に表示する設定項目のうち、当該機種に存在しない設定項目と、当該機種に存在するが設定の変更が不可能な設定項目と、当該機種に存在し設定の変更が可能な設定項目とについての表示態様をそれぞれ異なるものとする機能を備える構成とするとよい。
【0019】
このようにすれば、自己が設定しようとする機種に存在しない設定項目なのか、当該機種に存在するが設定の変更が不可能な設定項目なのか、当該機種に存在し設定の変更が可能な設定項目なのかを区別して認識しやすい。したがって、使い勝手のよいシステムを実現できる。
【0020】
例えば、自己が設定しようとする機種に存在しない設定項目については設定情報の表示部をグレーアウトし「---」といった表示をするとよい。一方、当該機種に存在するが設定の変更が不可能な設定項目についてはその設定情報を表示するとともに設定情報の表示部をグレーアウトして表示するとよい。そして、当該機種に存在し設定の変更が可能な設定項目については、設定情報の表示部をグレーアウトせずに表示し、クリックされた際に選択可能な設定情報を表示するとよい。
【0021】
当該機種に存在するが設定の変更が不可能な設定項目に関する表示としては、当該機種の当該設定項目の固定された内容を表示するとともに、変更不可能であることを示す表示をするとよい。例えば固定値を表示するとともにグレーアウトとして変更不可であることを示す表示とするとよい。
【0022】
(5)機種選択機能により選択された機種の前記設定画面にて選択された設定情報を前記記憶手段に記憶させる機能を備え、前記機種選択機能によって選択されている機種の変更が検出された場合、前記設定画面の設定項目の表示を当該変更後の機種用の表示とする機能を備え、さらに当該変更後の機種から当該変更前の機種へ前記機種選択機能によって選択されている機種が変更されたことが検出された場合には、当該変更前に選択されていた設定情報で前記設定項目の表示を行う機能を備える構成とするとよい。
【0023】
このようにすれば、一度設定した機種の設定情報は、機種を切り替えたとしても、再設定する必要がなくなる。従来は、例えば、機種Aにおいて設定した設定情報は、機種Bに機種を切り替えてから機種Aに切り替えると、機種Aのデフォルト設定に戻されてしまい、再設定する必要があったが、本構成によればこのような手間がかからず、使い勝手がよい。
【0024】
また例えばデフォルト設定に戻す機能がない構成としても、(1)+(4)の機能を備え(5)の機能を備えない場合には、機種を変更した場合、当該変更後の機種に存在しない設定項目や存在するが設定の変更が不可能な設定項目に変化した場合には、設定情報が変化してしまうことになる。そしてその状態で変更前の機種へ戻した場合、変更前に設定された内容とは異なる内容の設定情報になってしまう。しかし(5)の構成を備えることで、このような問題を抑えることができる。
【0025】
(6)前記設定画面には、前記記憶手段に記憶されている機種識別情報に基づく機種に関する情報と、前記機種選択機能によって選択された機種に関する情報とを表示する機能を備えるとよい。
【0026】
このようにすれば、記憶手段に現在記憶されている設定がどの機種のものであり、現在設定しようとしている機種がどの機種のものであるかを、比較することが容易にできる。例えば、機種の選択が誤っていないかを、容易に知ることができる。したがって、使い勝手のよいシステムを実現できる。
【0027】
(7)前記記憶手段に記憶されている機種識別情報に基づく機種に関する情報または前記機種選択機能によって選択された機種に関する情報を文字列ではなく絵で表示する機能を備える構成とするとよい。
このようにすれば、直感的にさらに誤りを防ぐことが容易にできる。したがって、使い勝手のよいシステムを実現できる。
(8)(1)~(7)のいずれかに記載のシステムにおける機能は、コンピュータに実現させるためのプログラムによって実現する構成とするとよい。
【発明の効果】
【0028】
従来に比べ、使い勝手のよいシステム等を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
図1】(a)及び(b)はドライブレコーダの斜視図。
図2】(a)及び(b)はドライブレコーダの内部の撮影機構の斜視図。
図3】加速度センサを搭載したホルダーの斜視図。
図4】ドライブレコーダの電気的構成を説明するブロック図。
図5】ドライブレコーダとパソコンとの間のSDカードの受け渡しを説明する説明図。
図6】パソコンの電気的構成を説明するブロック図。
図7】パソコンのモニターに表示するビューア画面の一例を説明する説明図。
図8】パソコンのモニターに表示する設定画面の一例を説明する説明図。
図9】パソコンのモニターに表示する設定画面の一例を説明する説明図。
図10】パソコンのモニターに表示する設定画面の一例を説明する説明図。
図11】パソコンのモニターに表示する設定画面の一例を説明する説明図。
図12】パソコンのモニターに表示する設定画面の一例を説明する説明図。
図13】パソコンのモニターに表示するビューア画面の一例を説明する説明図。
図14】パソコンのモニターに表示するビューア画面の一例を説明する説明図。
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下、本発明の一実施例である電子機器としてのドライブレコーダと、システムとしてのパソコンとから構成される情報処理システムの構成を図面に基づいて説明する。図1から図4は電子機器としてのドライブレコーダの構成に関する説明図、図5はドライブレコーダとパソコンとの間の記憶手段としてのSDカードの受け渡しを説明する説明図、図6から図14はパソコンの構成及び画面表示内容等のパソコンの設定プログラムによる動作に関する説明図である。設定プログラムは、SDカードに記憶されたデータを表示するビューア機能と、ドライブレコーダの動作を設定する設定機能を備え、複数の異なるドライブレコーダの機種の設定とデータの表示が可能である。例えば、ドライブレコーダ1の機能を備えるバイク用のドライブレコーダである「BDR-1」(以下、ドライブレコーダ1aともいう)と、ドライブレコーダ1の機能を備えるトラック用のドライブレコーダである機種名「BU-DRR603T」(以下、ドライブレコーダ1bともいう)、ドライブレコーダ1の機能を備える乗用車用のドライブレコーダである機種名「BU-DRR403」(以下ドライブレコーダ1cともいう)などの複数の異なるドライブレコーダの機種の設定とデータの表示が可能である。これらの複数の異なるドライブレコーダの機種の設定は概ね共通しているが、一部の機能に違いがあり、その機種で設定できない設定項目については、図8~12に示すようにグレーアウトして設定変更できないように表示している。
【0031】
まず図1(a)及び(b)に基づいてドライブレコーダ1a~1c等の異なるドライブレコーダの機種間で共通するドライブレコーダ1の概略構成について説明する。ドライブレコーダ1は本体ケース2と本体ケース2の外周に装着される取り付け用ブラケット3と取り付け用ブラケット3を本体ケース2に固定するためのキャップ4とから外観が構成されている。本体ケース2は前後一対の第1及び第2のケース片2a、2bを組み合わせて構成されている。取り付け用ブラケット3外周の一部には外方に突出する取り付けプレート5が形成されている。
【0032】
第1のケース片2aの壁面にはホルダー7、操作手段となる第1及び第2のプッシュボタン8、9及び第1及び第2のパイロットランプ用照光ブロック10、11が配設されている。第2のケース片2bの壁面にはCCDカメラ13のレンズ14が露出するように配設されている。図3に示すように、ホルダー7のホルダー本体7aには加速度センサ15が搭載されている。ホルダー7ではホルダー本体7aの回動に伴って加速度センサ15を基準位置となる水平方向に配置させることが可能となっている。
【0033】
本体ケース2のキャップ4から覗く露出面にはDC電源ジャック16への挿入孔17が形成されている。キャップ4とは逆側となる本体ケース2の壁面にはSDカードを挿入するための挿入口18が形成されている。
【0034】
本体ケース2内には撮影機構21が配設されている。図2(a)及び(b)に示すように、撮影機構21を構成するメイン基板22にはCCDカメラ13、GPS受信機24、DCジャック16、電源回路等が実装されている。メイン基板22に重複状にサブ基板25が配設されている。サブ基板25には前記加速度センサ15が接続されている。また、第1及び第2のプッシュボタン8、9と対応する位置にスイッチ27、28が配置され、第1及び第2のパイロットランプ用照光ブロック10、11と対応するLED29、30が配設されている。メイン基板22とサブ基板25の間にはSDカードリーダー31が配設されている。
【0035】
このような構成のドライブレコーダはCCDカメラ13のレンズ14を所定の方向(一般には正面方向)を向くようにフロントウィンドウに取り付けプレート5を介して取り付け、ホルダー7のホルダー本体7aを回動させて加速度センサ15を基準位置となる水平方向に配置させるようにし、SDカードリーダー31にSDカードを装填した状態で使用する。
【0036】
次に、図4のブロック図に基づいてこのような構成のドライブレコーダの電気的構成について説明する。尚、本発明とは直接関係のない構成については省略する。
コントローラMCにはCCDカメラ13、加速度センサ15、GPS受信機24、SDカードリーダー31、データベース32がそれぞれ接続されている。
【0037】
制御手段を構成するコントローラMCは周知のCPUやROM及びRAM等のメモリ、タイマ等から構成されている。コントローラMCのROM内にはGPS受信器24によって受信されたGPS情報を処理するGPS情報処理プログラム、CCDカメラ13によって撮影された映像をメモリあるいはSDカードに保存させる映像処理プログラム及びOS(Operation System)等の各種プログラムが記憶されている。
【0038】
取得手段、位置検出手段を構成するGPS受信機24はコントローラMCの指示に基づいて現在時間における自車の位置情報を検出する。検出タイミングは本実施例では1秒ごととされている。検出する位置情報は自車の位置、速度、緯度、経度、高度である。CCDカメラ13は撮影されるデータの圧縮及びデジタル変換をするインターフェース部33を介して常時撮影した映像をコントローラMCに出力する。コントローラMCは映像をメモリ内に仮保存(本実施例では10秒間の映像)するとともに、後述するイベント発生判定ルーチンにおいて保存すると判断した映像をSDカードリーダー31を介してSDカード内に記憶させる。取得手段を構成する加速度センサ15は3軸(X,Y,Z)それぞれの方向の加速度及び傾きを検出する3軸タイプのセンサであって、常時検出値をコントローラMCに出力する。
【0039】
SDカードリーダー31はコントローラMCの制御に基づいて挿入口18から挿入されるメモリカードとしてのSDカードのデータを読み取り、あるいはSDカードのデータを更新する。SDカードは、ドライブレコーダと同一の梱包物にいれて工場から出荷する。SDカードには、工場にて同梱するドライブレコーダの機種と同一の機種名を機種識別情報として記憶して出荷している。工場では、例えば、ドライブレコーダ1aであればその機種名「BDR-1」、ドライブレコーダ1bであればその機種名「BU-DRR603T」、ドライブレコーダ1cであればその機種名「BU-DRR403」をSDカードに設けた設定情報を記憶する設定ファイルに設けた機種識別情報格納領域に格納している。設定情報は設定項目名と設定内容名の組からなる文字列として構成しており、設定プログラムによって設定された各設定項目名と設定内容名の組からなる文字列を含む設定ファイルをSDカードへ書込む処理を行われる。そして、この設定ファイルが書き込まれたSDカードが装着されたドライブレコーダ1への電源供給が開始されるとコントローラMCは、SDカードに記憶された設定情報を設定ファイルから読み出し、その設定情報に基づいて動作する。すなわち、ドライブレコーダ1はこの設定ファイルの各設定項目名と設定内容名の組からなる文字列を読み込んで、各設定項目名に対応するドライブレコーダ1の動作条件をその設定項目名に対応する設定内容名の内容として設定して動作する。
【0040】
次に、SDカードへの設定情報の記憶方法及びSDカードに保存されたイベントに対応した映像(及びその他のイベントの発生に関する情報)の視認方法について説明する。
【0041】
ユーザーは、図5に示すようにパソコン35に接続されたSDカードリーダーライター36にSDカードを装填する。図6はパソコン35の一般的な電気的構成を説明するブロック図である。パソコン35は制御装置であるMPU(Micro Processing Unit)37を備えている。MPU37にはROM38及びRAM39が接続されている。MPU37にはデータインターフェース手段としてSDカードリーダーライター36の他にハードディスク・ドライブ40とが接続され、データ入力手段としてのキーボード42及びマウス43が接続され、データ出力手段(又は表示手段)としてのプリンタ44及びモニター45がそれぞれ接続されている。ハードディスク・ドライブ40内のハードディスクにはパソコン35の一般的なプログラム、データとともに加速度のパターンの映像をモニター45に表示させる設定プログラムが記憶されている。
【0042】
ユーザーは上記データ入力手段を操作して設定プログラムを立ち上げる。すると、OSは設定プログラムを起動し、設定プログラムが実行されることで、モニター45上にビューア画面が表示される。設定プログラムの起動時にはSDカードから設定ファイルを読み込んでRAM39に設定情報として格納する。図7はモニター45に表示されたビューア画面の一例である。ビューア画面の上部位置のタイトルバーにはプログラムのプログラム名である「PC Browser」の文字列に続けて、RAM39に格納された設定情報から機種識別情報としての機種名を読み込んで表示する。図7の例では、機種識別情報として「BDR-1」がSDカードに記憶されており、文字列「[BDR-1]」を表示した例を示している。
タイトルバーの下には、各種操作を実行させるメニューバーを配置している。
【0043】
メニューバーの左寄り下方向には上から順に、SDカードに保存されている映像を表示させる映像表示エリア、走行速度表示エリア、加速度表示エリアを設けており、走行速度表示エリアの右隣には上下に映像駆動・停止ボタンと加速度履歴表示エリアを配置している。メニューバーの右寄り下方向には上から順にプレイリスト、加速度状態画像表示エリアを配置している。
【0044】
加速度状態画像表示エリアは、機種名に対応した画像を表示する。機種名と画像ファイル名の対応関係を予め記憶しておき、その対応関係から画像ファイル名を特定して表示する処理で実現している。例えば、タイトルバーに表示している機種名が「BDR-1」であれば、バイク用のドライブレコーダ1aであるので、図7のようにバイクの画像を表示する。例えば、タイトルバーに表示している機種名が「BU-DRR603T」であればトラック用のドライブレコーダ1bであるので図13に示すように加速度状態画像表示エリアにはトラックの画像を表示し、例えばタイトルバーに表示している機種名が「BU-DRR403」であれば乗用車用のドライブレコーダ1cであるので図14に示すように加速度状態画像表示エリアには乗用車の画像を表示する。
【0045】
ユーザーからメニューバーが操作され、表示させるべき撮影画像のプレイリストのファイル番号を指定された場合には、映像表示エリアにファイル番号に対応した撮影画像を表示させる。この時表示される画像はイベントが発生したと判断された時点の静止映像である。撮影画像の表示に伴って、走行速度表示エリア、加速度表示エリア、緯度・経度表示エリアにはそれぞれその画像に対応するデータを表示する。加速度履歴表示エリアには当該撮影画像の3軸方向の加速度履歴が保存された時間に渡って表示し、現在映像表示エリアに表示されている時間の加速度位置をプロットする。
【0046】
次に、ドライブレコーダ1の動作の設定画面について説明する。図7のメニューバーの右寄りに存在する歯車の形の設定アイコンの押下に相当する動作がデータ入力手段から検出された場合に図8に示すような設定画面を表示する。このとき、RAM39に格納されたSDカードから読み込んだ設定ファイルの情報である設定情報に現在の設定項目名に対する設定内容を設定して表示する。すなわちSDカードの設定内容と設定画面の各設定項目の設定内容が一致するように表示する。例えば、設定画面の右下付近の「使用機種」の設定項目及びその下の「SDカードの設定」は、RAM39に格納されたSDカードから読み込んだ設定ファイルの情報である設定情報に含まれる機種識別情報としての機種名を表示する。また、当該機種で設定が可能な設定項目の設定内容の表示部は背景が白地でかつプルダウンメニューが選択可能に表示している。例えば、図8に示すように設定項目「録画方法」の設定内容「常時録画+イベント記録」を表示している。これに対し、当該機種に存在しない設定項目については設定内容の表示部をグレーアウトし「---」といった表示をする。例えば図8に示す設定項目「加速度センサトリガ」は設定内容として「---」を表示するとともにグレーアウトしてデータ入力部によって設定ができないように構成している。また、当該機種に存在するが設定の変更が不可能な設定項目についてはその設定内容を表示するとともに設定内容の表示部をグレーアウトして表示している。例えば、図12は、後述するように、設定項目「使用機種」を「BDR-S1」に変更した例であるが、この機種では設定項目「録画方法」は設定内容「常時録画」で固定であるため、設定内容を「常時録画」と表示するとともにグレーアウトしてデータ入力部によって設定ができないように構成している。各機種において各設定項目の設定可能な設定内容群とグレーアウトするか否かの情報は機種別に対応表としてハードディスク・ドライブ40内に記憶しており、当該機種のこの対応表の内容にしたがって表示を行うようにしている。
図8に示すように、設定画面は、上から下へ順に、記録設定領域、日時設定領域、システム設定領域、ボタン群領域を備える。
【0047】
記録設定領域の左側の列は上から順に、録画方法、画質設定、常時録画コマ数、イベント記録コマ数、イベント記録時間、録画延長時間、音声記録の各設定項目を備え、記録設定領域の右側の列は上から順に、常時録画開始方法、電源ボタン、加速度センサトリガ、カメラ明るさ設定、上書きモードとしての常時録画・イベント記録・履歴記録の各設定項目を備える。
日時設定領域には、「設定する」のチェックボックスを設けており、チェックが入った状態で日時の設定項目を設定可能となっている。
【0048】
システム設定領域の左側の列は上から順に、履歴記録時間、ビープ音、設置角度検出の各設定項目を備え、システム設定領域の右側の列は上から順にSDカードID、パスワード、使用機種の各設定項目を備える。
【0049】
設定画面の設定項目名と設定可能な設定内容名は基本的には従来と同様の内容としているが、本実施形態では、使用機種の設定項目の下に、SDカードの設定の表示を設けた点に特徴がある。
【0050】
SDカード設定の表示は、設定画面において、SDカードに記憶された機種識別情報としての機種名を表示する領域である。図8の例では、「BDR-1」と表示している。例えば図12に示すように、使用機種の設定項目の設定内容を「BDR-S1」に変更した場合、SDカード設定の表示が「BDR-1」と表示されているため、SDカードに記憶されている設定がどの機種のものであり、現在設定しようとしている機種がどの機種のものであるかを、比較することが容易にできる。そのため、機種の選択が誤っていないかを、容易に知ることができる。したがって、使い勝手のよいシステムを実現できる。
【0051】
ボタン群領域は、左から順に、SDカードフォーマット、録画データ削除、バックアップ、OK、キャンセルの各ボタンを備える。SDカードフォーマットボタンの押下が検出された場合にはSDカードのフォーマットを行う画面を表示する。録画データ削除ボタンの押下が検出された場合にはSDカードに記憶されている録画データのファイル名を一覧表示して選択された録画データのファイルを削除する処理を行う。バックアップボタンの押下が検出された場合には、SDカードのファイルをハードディスク・ドライブ40へコピーする処理を行う。OKボタンの押下が検出された場合には、現在、設定画面に表示している各設定項目名と設定内容名の組からなる文字列を含む設定ファイルをSDカードへ書込む処理を行った後、図7に示すようなビューア画面へ戻る。すなわち、設定変更が行われた場合には、その設定変更が反映された設定ファイルがSDカードに格納されることとなる。キャンセルボタンの押下が検出された場合には、現在の設定画面の設定内容を破棄して図7に示すようなビューア画面へ戻る。
次に、設定画面における設定時の動作についてより詳細に説明する。
図8は、ドライブレコーダ1aの機種名「BDR-S1」のSDカードがSDカードリーダーライター36に挿入されている場合の設定画面の表示例である。
【0052】
この状態で、設定項目「録画方法」の、データ入力手段であるマウス43でのクリックが検出されると、図9に示すように、設定可能な設定項目名の一覧をハードディスク・ドライブ40内の対応表を読みだして表示する。「BDR-S1」の対応表において設定項目「録画方法」の設定可能な設定内容名は「常時録画」「イベント録画」「常時録画+イベント録画」の3つが記憶されており、これを図9に示すように、プルダウンメニュー内に選択可能に表示する。この選択可能な設定内容名から「イベント記録」のクリックが検出された場合、図10に示すように、選択された設定項目名である「イベント記録」を表示する。同様にして、設定項目「電源ボタン」について図10の「有効」の状態から図11の「無効」の状態へ設定内容名の変更操作がなされたとする。この状態でたとえば誤って図12に示すように、設定項目「使用機種」を図11の設定内容「BDR-1」から図12の設定内容「BDR-S1」への変更がなされたとする。設定項目「使用機種」の変更が検出された場合、変更前の機種の設定画面の各設定項目の設定内容を機種別設定画面状態としてRAM39に記憶する。「BDR-S1」では、設定項目「録画方法」は「常時録画」のみでグレーアウトと対応表に記憶されているため、図12に示すように「録画項目」の設定内容名は「常時録画」に固定され、グレーアウト表示として、設定変更できないように表示される。また、「BDR-S1」では設定項目「電源ボタン」は不可能とされ設定内容名は「---」でグレーアウトと対応表に記憶されているため、図12に示すように「電源ボタン」の設定内容名は「---」に固定され、グレーアウト表示として、設定変更できないように表示される。
【0053】
この状態で、ユーザーが設定項目「使用機種」の表示とその下に併記された表示がなされる「SDカードの設定」の表示との機種名が一致していないことから、誤って定項目「使用機種」を図12の設定内容「BDR-S1」へ変更してしまったことに気づいた場合、再び元の設定項目「使用機種」を、設定内容「BDR-1」へ戻す操作を行ったとする。このとき、RAM39から機種別設定画面状態を読みだして、変更前の各設定項目の設定内容を表示する。すなわち、図11に示すように、再び「使用機種」を「BDR-1」へ戻した場合には、「録画方法」は変更後の「BDR-S1」で自動的に設定された「常時録画」という設定ではなく、変更前の「イベント記録」の表示となる。また「電源ボタン」も変更後の「BDR-S1」で自動的に設定された「---」という設定ではなく、変更前の「無効」の表示となる。
【0054】
このように処理をすることで、例えばいくつか設定を変更した後、誤って使用機種の設定が変更されてしまった場合、もう一度元の使用機種に戻した際には、機種変更前の設定項目の設定内容を覚えており、その設定内容で表示するようにするため、再度設定を変更するという煩わしさがなくなる。
【0055】
以上のように、SDカードから読みだした設定情報に基づき動作するドライブレコーダ1のための、設定情報をSDカードに記憶させる機能を備えるシステムである。そして、複数の異なる機種のドライブレコーダ用の設定情報のうち少なくとも1のドライブレコーダ1用の設定情報をSDカードに記憶させる機能を備えている。SDカードに記憶された機種識別情報を読み取り、当該機種識別情報によって特定される機種用の設定画面を表示する機能を備える。そのため、機種名が分からず不適切な機種を選択して設定してしまうという問題を解決できる。その結果、ユーザーが意図したとおりに電子機器を動作させることが容易にでき、使い勝手がよい。
【0056】
ドライブレコーダ1は、例えば、システムであるパソコンとは別の場所に存在する電子機器である。従来の構成では、選択した機種に誤りがあった場合に、SDカードをドライブレコーダ1から外し、再度、パソコン35の存在する場所に戻ってパソコン35のSDカードリーダーライター36に装着し、パソコン35を用いて正しい機種に設定し直す必要があり、非常に手間がかかり、使い勝手が悪かったが、本構成によれば、このような手間の発生を抑制することができる。
【0057】
また機種識別情報は、例えば、工場出荷時にSDカードに記憶しておき、その機種識別情報を記憶したSDカードとともにその機種識別情報のドライブレコーダ1を梱包した梱包物を構成している。そのための梱包物の中のSDカードに記憶された機種識別情報によって特定される梱包物中のドライブレコーダ1の機種用の設定画面が、パソコン35において表示されることとなる。同一梱包物中のドライブレコーダ1とSDカードとの対応が予めなされていることから、機種名が分からず不適切な機種を選択して設定してしまうという問題をより的確に解決できる。
【0058】
設定画面には、設定項目「使用機種」によって機種を選択する機種選択機能を備え、SDカードに対して機種選択機能によって選択された機種の機種識別情報である機種名を記憶させる機能を備えている。そのため、次にこの選択された機種の機種識別情報の記憶されているSDカードを、このパソコン35の設定プログラムの実行時に読み取った場合には、その記憶されている機種識別情報の機種用の設定画面が表示される。したがって、一度、機種選択機能によって機種を選択して記憶させておくだけで、次回からは、機種選択を誤る可能性を低減できる。また例えば、新品のSDカードや、フォーマットしてしまったSDカードのように、SDカードに機種識別情報の記憶されていない場合であっても、新たにこのシステムの効果を発揮するSDカードを作り出すことができる。
【0059】
また、例えば、複数の機種のドライブレコーダ1を導入している者が、このシステムを利用して、自己の利用する別の機種用の機種識別情報を記憶されたSDカードを生成することもできる。
【0060】
機種選択機能により選択された機種の設定画面にて選択された設定情報をSDカードに記憶させる機能を備え、機種選択機能によって選択されている機種の変更が検出された場合、変更前の機種と変更後の機種とで共通する設定項目について、変更前の機種において選択されていた設定情報を維持して設定画面に表示する機能を備える。そのため、変更前の機種の設定を維持したまま、機種名を変更して、設定をすることができる。例えば、機種名が正しい機種名になっていないことに気づかないまま、設定項目の内容を設定してから、機種名が正しい機種名になっていないことに気づいた場合、従来の構成では、機種名を正しい機種名に変更した際に、その正しい機種名のデフォルトの設定情報に設定項目が変化してしまい、再度最初から設定をしなおさなければならないという問題があった。しかし、この構成を備えるので、設定項目の内容を設定してから、機種名が正しい機種名になっていないことに気づいた場合にも当該設定項目の内容を再設定する必要がなく、使い勝手がよい。
【0061】
設定画面に表示する設定項目のうち、当該機種に存在しない設定項目と、当該機種に存在するが設定の変更が不可能な設定項目と、当該機種に存在し設定の変更が可能な設定項目とについての表示態様をそれぞれ異なるものとする機能を備える。そのため、自己が設定しようとする機種に存在しない設定項目なのか、当該機種に存在するが設定の変更が不可能な設定項目なのか、当該機種に存在し設定の変更が可能な設定項目なのかを区別して認識しやすい。したがって、使い勝手のよいシステムを実現できる。
【0062】
機種選択機能により選択された機種の設定画面にて選択された設定情報をSDカードに記憶させる機能を備え、機種選択機能によって選択されている機種の変更が検出された場合、設定画面の設定項目の表示を当該変更後の機種用の表示とする機能を備え、さらに当該変更後の機種から当該変更前の機種へ機種選択機能によって選択されている機種が変更されたことが検出された場合には、当該変更前に選択されていた設定情報で設定項目の表示を行う機能を備える。そのため、一度設定した機種の設定情報は、機種を切り替えたとしても、再設定する必要がなくなる。
【0063】
設定画面には、SDカードに記憶されている機種識別情報に基づく機種に関する情報と、機種選択機能によって選択された機種に関する情報とを表示する機能を備える。そのため、SDカードに現在記憶されている設定がどの機種のものであり、現在設定しようとしている機種がどの機種のものであるかを、比較することが容易にできる。例えば、機種の選択が誤っていないかを、容易に知ることができる。したがって、使い勝手のよいシステムを実現できる。
【0064】
SDカードに記憶されている機種識別情報に基づく機種に関する情報または機種選択機能によって選択された機種に関する情報を文字列ではなく絵で表示する機能を備える。例えば、バイクの絵、トラックの絵、乗用車の絵のいずれかを表示する機能を備える。そのtめ、直感的にさらに誤りを防ぐことが容易にできる。したがって、使い勝手のよいシステムを実現できる。
【符号の説明】
【0065】
1…ドライブレコーダ、2…本体ケース、15…加速度センサ、24…GPS受信機、31…SDカードリーダー、32…データベース、35…パソコン、36…SDカードリーダーライター、45…モニター、MC…コントローラ。

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