(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-14
(45)【発行日】2023-12-22
(54)【発明の名称】包装袋および包装袋の製造方法
(51)【国際特許分類】
B65D 30/02 20060101AFI20231215BHJP
B65D 33/02 20060101ALI20231215BHJP
【FI】
B65D30/02
B65D33/02
(21)【出願番号】P 2019161611
(22)【出願日】2019-09-04
【審査請求日】2022-06-13
(73)【特許権者】
【識別番号】000143880
【氏名又は名称】株式会社細川洋行
(74)【代理人】
【識別番号】100104880
【氏名又は名称】古部 次郎
(74)【代理人】
【識別番号】100166981
【氏名又は名称】砂田 岳彦
(72)【発明者】
【氏名】要藤 昭男
(72)【発明者】
【氏名】佐々木 浩
【審査官】米村 耕一
(56)【参考文献】
【文献】特開2004-175408(JP,A)
【文献】特開2009-241951(JP,A)
【文献】特開2008-105733(JP,A)
【文献】特開2003-081284(JP,A)
【文献】特開2017-104485(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 30/02-33/02
B31B 70/64-70/74
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
袋状に形成される袋本体と、
前記袋本体を所定の形状に保持する構造体と、
を備え、
前記袋本体は、前記構造体と熱圧着される層を構成する第1接着層を有し、
前記構造体は、前記袋本体と熱圧着される層を構成する第2接着層を有し、当該第2接着層と紙とを積層することにより構成され、
前記第1接着層と前記第2接着層とは、互いに分離しやすい状態で
剥離強度が0.1N/15mm以上であって5.0N/15mm以下で疑似接着するためにそれぞれ異なる樹脂材料により構成されていることを特徴とする包装袋。
【請求項2】
前記第1接着層は、ポリプロピレンであり、前記第2接着層は、ポリエチレンであることを特徴とする請求項1に記載の包装袋。
【請求項3】
前記第1接着層は、ポリエチレンであり、前記第2接着層は、ポリプロピレンであることを特徴とする請求項1に記載の包装袋。
【請求項4】
前記袋本体と前記構造体とが熱圧着される熱圧着部は、当該構造体において部分的に設けられることを特徴とする請求項1に記載の包装袋。
【請求項5】
前記熱圧着部は、前記構造体の縁から離れた位置に設けられることを特徴とする請求項4に記載の包装袋。
【請求項6】
袋状に形成される袋本体に対し、当該袋本体を所定の形状に保持する、樹脂材料と紙との積層により構成される構造体の位置決めをする工程と、
前記袋本体において前記構造体と熱圧着される層を構成する第1接着層と、当該構造体において当該袋本体と熱圧着される層を構成するとともに互いに分離しやすい状態で
剥離強度が0.1N/15mm以上であって5.0N/15mm以下で疑似接着するために当該第1接着層とは異なる樹脂材料により構成される第2接着層とを熱圧着する工程と、
を備えることを特徴とする包装袋の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、包装袋および包装袋の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1には、開口部及びヒートシール部を有する包装袋本体と、包装袋本体の開口部に設けられた線状ファスナーとを備えた再閉自在包装袋において、線状ファスナーをインサートインジェクション成形手段により包装袋本体の開口部に沿ってヒートシール部を除いて設けたことを特徴とする再閉自在包装袋において、包装袋本体内に配置され、包装袋本体を所定の形状に保持するためのスリーブを備えることが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、包装袋には、袋本体を所定に形状に保持する構造体が接着されるものがある。この種の包装袋においては、例えば包装袋を廃棄する際などに、袋本体と構造体とをユーザが分離したいという要望がある。このような場合において、従来の包装袋は、袋本体と構造体とが強固に接着されており、袋本体と構造体とをユーザが分離し難いものであった。
本発明は、包装袋を構成する袋本体と構造体とを分離し易くすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
かかる目的のもと、本発明は、袋状に形成される袋本体と、前記袋本体を所定の形状に保持する構造体と、を備え、前記袋本体は、前記構造体と熱圧着される層を構成する第1接着層を有し、前記構造体は、前記袋本体と熱圧着される層を構成する第2接着層を有し、当該第2接着層と紙とを積層することにより構成され、前記第1接着層と前記第2接着層とは、互いに分離しやすい状態で剥離強度が0.1N/15mm以上であって5.0N/15mm以下で疑似接着するためにそれぞれ異なる樹脂材料により構成されていることを特徴とする包装袋である。
ここで、前記第1接着層は、ポリプロピレンであり、前記第2接着層は、ポリエチレンであることを特徴とすることができる。
また、前記第1接着層は、ポリエチレンであり、前記第2接着層は、ポリプロピレンであることを特徴とすることができる。
そして、前記袋本体と前記構造体とが熱圧着される熱圧着部は、当該構造体において部分的に設けられることを特徴とすることができる。
さらに、前記熱圧着部は、前記構造体の縁から離れた位置に設けられることを特徴とすることができる。
また、かかる目的のもと、本発明は、袋状に形成される袋本体に対し、当該袋本体を所定の形状に保持する、樹脂材料と紙との積層により構成される構造体の位置決めをする工程と、前記袋本体において前記構造体と熱圧着される層を構成する第1接着層と、当該構造体において当該袋本体と熱圧着される層を構成するとともに互いに分離しやすい状態で剥離強度が0.1N/15mm以上であって5.0N/15mm以下で疑似接着するために当該第1接着層とは異なる樹脂材料により構成される第2接着層とを熱圧着する工程と、を備えることを特徴とする包装袋の製造方法である。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、包装袋を構成する袋本体と構造体とを分離し易くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図2】(A)および(B)は、畳状態の包装袋の全体図である。
【
図3】本実施形態の袋本体を構成するフィルムの層構成の説明図である。
【
図4】(A)および(B)は、畳状態のスリーブの全体図である。
【
図6】本実施形態のスリーブを構成するシートの層構成の説明図である。
【
図7】本実施形態の包装袋の製造方法のフローチャートである。
【
図9】本実施形態の包装袋の組立て手順の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について詳細に説明する。
図1は、組立状態の包装袋1の全体図である。
図2は、畳状態の包装袋1の全体図である。なお、
図2(A)は、畳状態の包装袋1を一方の面から見た図であり、
図2(B)は、畳状態の包装袋1を他方の面から見た図である。
【0009】
図1に示すように、包装袋1は、袋状に形成される袋本体10と、袋本体10を所定の形状に保持する構造体の一例であるスリーブ20と、袋本体10およびスリーブ20を熱圧着によって接着する熱圧着部30と、を備えている。
【0010】
本実施形態のスリーブ20は、折り畳まれた状態と、組立てられた状態とをとることができるようになっている。そして、
図1に示すように、包装袋1は、スリーブ20が組立てられた状態では箱状に形成される(以下、組立状態という)。一方、
図2(A)および
図2(B)に示すように、包装袋1は、スリーブ20が畳まれた状態では、扁平状に形成される(以下、畳状態という)。
そして、組立状態の包装袋1内には、例えば食品などの内容物が収容される。さらに、組立状態の包装袋1は、自立可能であり、複数個を上下方向において積み重ねることが可能になる。
【0011】
なお、本実施形態の説明において、
図1に示す組立状態の包装袋1の上下方向に対応する方向を「上下方向」と称し、
図1に示す組立状態の包装袋1の左右方向に対応する方向を「左右方向」と称する。
【0012】
〔袋本体10〕
図2(A)に示すように、本実施形態の袋本体10は、例えば一枚のフィルム10Fを二つ折りにすることで形成される。そして、袋本体10は、互いに対向する平面状の部分である第1面部11と第2面部12とを有している。また、袋本体10は、フィルム10Fが二つ折りされることで上下方向の下端側に形成される折部13と、左右方向の一端側に形成される第1接着部14と、左右方向の他端側に形成される第2接着部15とを有する。さらに、袋本体10は、上下方向の上端にて開口する開口部16と、開口部16よりも上下方向における下側に設けられ、ユーザが袋本体10の開封を開始する部分を形成する開封開始部17と、開封開始部17よりも上下方向における下側に設けられるチャック部18とを有する。
【0013】
第1接着部14と第2接着部15とは、第1面部11と第2面部12との各々の端部同士を接着することで形成される。本実施形態では、第1接着部14と第2接着部15とは、フィルム10Fの接着層103(後述の
図3参照)が対向するように二つ折りにされ、左右方向における両端部における第1面部11の接着層103と第2面部12の接着層103とが加熱および加圧される熱融着によって形成される。
【0014】
開口部16は、スリーブ20を入れたり、内容物を出し入れしたりする箇所を形成する。そして、開口部16は、スリーブ20および内容物が収容された後に閉じられる。本実施形態の開口部16は、第1接着部14および第2接着部15と同様に、熱融着されることで閉じられる。
【0015】
開封開始部17は、第1接着部14と第2接着部15との各々の端部であって、上述のとおり閉じられた開口部16とチャック部18との間の位置に形成される。そして、開封開始部17は、開口部16が閉じられることで密封された包装袋1をユーザが引き裂きながら開封する際のきっかけとなる。なお、本実施形態の開封開始部17は、亀甲型、I字型、U字型、または、V字型など、各種の形状の切欠きによって形成することができる。
【0016】
図2(A)および
図2(B)に示すように、チャック部18は、雄側部材18Aと、雌側部材18Bとを有している。雄側部材18Aは、帯状に形成され、第1面部11に設けられる。そして、雄側部材18Aは、雌側部材18Bと咬み合うことが可能になっている。雌側部材18Bは、帯状に形成され、第2面部12に設けられる。そして、雌側部材18Bは、雄側部材18Aと咬み合うことが可能になっている。そして、チャック部18は、開封された包装袋1をユーザが閉じたり、開けたりすることを可能にする。
なお、雄側部材18Aが第2面部12に設けられ、雌側部材18Bが第1面部11に設けられていても良い。
また、本実施形態のチャック部18は、袋本体10の接着層103(後述)と同じ樹脂材料により構成し、熱融着によって袋本体10に接着することができる。
【0017】
続いて、袋本体10を構成するフィルム10Fの層構成について説明する。
図3は、本実施形態の袋本体10を構成するフィルム10Fの層構成の説明図である。
【0018】
図3に示すように、袋本体10を構成するフィルム10Fは、基材層101と、基材層101に積層される中間層102と、中間層102に積層される接着層103と、を備える。
袋本体10を構成するフィルム10Fは、基材層101、中間層102、接着層103の各々を構成するフィルム層同士を、接着剤を用いて積層するドライラミネーション法を用いて製造することができる。また、袋本体10を構成するフィルム10Fは、基材層101に、Tダイから溶融樹脂をフィルム状に押出して中間層102や接着層103を積層する押出ラミネーション法を用いて製造することができる。
【0019】
(基材層101)
基材層101は、袋状に形成された袋本体10において最も外側に設けられる層である。そして、基材層101の材料には、ポリエステル、ポリアミド、ポリプロピレン等の延伸フィルムを用いることができる。また、本実施形態の基材層101の厚みは、約5μm~約50μmとすることが好ましい。
さらに、基材層101の外側または内側には、インキ層を設けても良い。インキ層は、内容物に関する文字や図形、装飾、管理のための符号等の印刷が行われる層である。
【0020】
(中間層102)
中間層102は、基材層101と接着層103との間に設けられる層である。そして、中間層102は、袋本体10に突刺し強度や落下強度等の強靱性を付与する場合、ポリエステル、ポリアミドまたはポリプロピレン等からなる延伸フィルムを用いることができる。また、中間層102は、袋本体10に空気などのガスバリア性を付与する場合、アルミニウム、銅、マグネシウム等の金属からなる金属箔、または、ポリエステル、ポリアミド、ポリプロピレン等からなる延伸フィルムをベースとして少なくとも片面に、金属や金属酸化物を蒸着させた蒸着フィルムを用いることができる。また、本実施形態の中間層102の厚みは、約5μm~約50μmとすることが好ましい。
【0021】
なお、中間層102は、単層であっても、必要に応じて複数層で構成されていても構わない。また、本実施形態において、中間層102は、必須の構成ではない。
【0022】
(接着層103)
接着層103は、袋状に形成された袋本体10において最も内側に設けられる層である。すなわち、本実施形態の接着層103は、袋本体10の内側に設けられるスリーブ20に対向する層である。そして、接着層103は、袋本体10とスリーブ20とを熱圧着する際に、加熱されることで溶融する層を構成する。
また、接着層103は、上述したとおり、袋本体10においてフィルム10F同士を熱融着する際に、加熱されることで溶融する層を構成する。
【0023】
そして、接着層103の材料には、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレンおよび直鎖状低密度ポリエチレン等のポリエチレン、エチレン-酢酸ビニル共重合体、アイオノマー、エチレン-メタクリル酸共重合体、または、ホモポリプロピレン、ランダムポリプロピレンおよびブロックポリプロピレン等のポリプロピレンなどの合成樹脂を用いることができる。また、接着層103には、上記の合成樹脂を組み合わせて積層した共押出多層フィルムを用いても良い。また、本実施形態の接着層103の厚みは、約20μm~150μmとすることが好ましい。
【0024】
なお、基材層101は、外側に接着層を有していても良い。この場合に、基材層101の外側に設ける接着層には、上述した接着層103と同様な材料を用いることができる。そして、基材層101の外側に接着層を設けた場合には、後述する三角形状部10tや三角形状部10s(
図9参照)を熱融着によって袋本体10に接着することが可能になる。
【0025】
〔スリーブ20〕
図4は、畳状態のスリーブ20の全体図である。なお、
図4(A)は、畳状態のスリーブ20を一方の面から見た図であり、
図4(B)は、畳状態のスリーブ20を他方の面から見た図である。
【0026】
図4(A)および
図4(B)に示すように、本実施形態のスリーブ20は、長尺な一枚の板状のシート20Sを折り畳んで筒状にすることで構成される。スリーブ20は、平面状に形成される第1面部21と、平面状に形成され第1面部21に対向する第2面部22とを有している。そして、スリーブ20は、シート20Sが折り畳まれることで形成される第1折部23(
図4(A)参照)と、左右方向において第1折部23とは反対側に形成される第2折部24(
図4(B)参照)と、シート20Sの端部同士が接続する接続部25とを有している。さらに、スリーブ20は、上下方向における上側を向いて開口する第1開口部26と、上下方向における下側を向いて開口する第2開口部27とを有する。さらに、スリーブ20は、組立状態にする際に第1面部21および第2面部22の折り曲げを補助する折溝28を有する。
【0027】
第1面部21および第2面部22は、スリーブ20が袋本体10に挿入された状態で、袋本体10の第1面部11および第2面部12にそれぞれ対向するように設けられる。そして、組立状態の第1面部21および第2面部22は、袋本体10の第1面部11および第2面部12の位置、大きさ、および範囲を含む姿勢を定める。
【0028】
接続部25は、シート20Sの長手方向における一端部と他端部と重ね合わせたうえで接着される部分である。本実施形態の接続部25は、上下方向に長く延びて形成される。接続部25における接着には、接着剤を用いる接着であったり、熱融着したりする方法を用いることができる。
なお、接続部25は、スリーブ20において必須の構成ではない。例えば、スリーブ20は、シート20Sの長手方向の端部同士が接続されずに、袋本体10に接着されても良い。
【0029】
第1開口部26は、畳状態では開口縁26eが閉じており(
図4参照)、組立状態では開口縁26eが開いている(後述の
図5参照)。同様に、第2開口部27は、畳状態では開口縁27eが閉じており(
図4参照)、組立状態では開口縁27eが開いている(後述の
図5参照)。
【0030】
図4(A)および
図4(B)に示すように、本実施形態の折溝28は、第1折溝281、第2折溝282、第3折溝283および第4折溝284を有する。
図4(A)に示すように、第1折溝281および第2折溝282は、第1面部21に設けられる。第1折溝281および第2折溝282は、それぞれ、上下方向に沿って直線状に形成される。また、本実施形態の第1折溝281および第2折溝282は、少なくともスリーブ20の厚みの10分の1の深さまで到達していることが好ましく、スリーブ20の厚みの約半分の深さまで到達していることがより好ましい。
【0031】
図4(B)に示すように、第3折溝283および第4折溝284は、第2面部22に設けられる。第3折溝283および第4折溝284は、それぞれ、上下方向に沿って直線状に形成される。また、本実施形態の第3折溝283および第4折溝284は、少なくともスリーブ20の厚みの10分の1の深さまで到達していることが好ましく、スリーブ20の厚みの約半分の深さまで到達していることがより好ましい。
このように、スリーブ20に折溝28を設けることによって、スリーブ20を所定の形状に組立てることがより容易かつ確実になる。
【0032】
なお、以下の説明において、
図4(A)に示すように、第1面部21における第1折溝281と第2折溝282との間を第1領域R1と称し、第1面部21における第2折溝282と第2折部24との間を第2領域R2と称し、第1面部21における第1折溝281と第1折部23との間を第3領域R3と称する。また、
図4(B)に示すように、第2面部22における第3折溝283と第4折溝284との間を第4領域R4と称し、第2面部22における第4折溝284と第2折部24との間を第5領域R5と称し、第2面部22における第3折溝283と第1折部23との間を第6領域R6と称する。
【0033】
そして、本実施形態のスリーブ20において、左右方向における第1領域R1の幅L1、および第4領域R4の幅L4は、それぞれ同じ長さになるように形成される(L1=L4)。また、本実施形態のスリーブ20において、左右方向における第2領域R2の幅L2、第3領域R3の幅L3、第5領域R5の幅L5、および第6領域R6の幅L6は、それぞれ同じ長さとなるように形成される(L2=L3=L5=L6)。
また、幅L1は、幅L2および幅L3の和よりも長くなるように形成されている(L1>(L2+L3))。同様に、幅L4は、幅L5および幅L6の和よりも長くなるように形成されている(L4>(L5+L6))。
【0034】
図5は、組立状態のスリーブ20の全体図である。
図5に示すように、スリーブ20は、第1折溝281、第2折溝282、第3折溝283および第4折溝284がそれぞれ約90°の山折りに折り曲げられることで、組立状態である箱状に形成される。なお、組立状態のスリーブ20において、第1折部23および第2折部24は平坦になる。
【0035】
組立状態のスリーブ20では、第1領域R1によって第1面20Aが形成される。また、組立状態のスリーブ20では、第2領域R2と第5領域R5とによって第2面20Bが形成される。さらに、組立状態のスリーブ20では、第4領域R4によって第3面20Cが形成される。そして、組立状態のスリーブ20では、第3領域R3と第6領域R6とによって第4面20Dが形成される。
本実施形態のスリーブ20は、第1面20Aと第3面20Cとの面積が略等しく、第2面20Bと第4面20Dとの面積が略等しくなる。また、スリーブ20は、例えば、第1面20Aの面積が、第2面20Bの面積よりも大きく形成される。
【0036】
そして、組立状態のスリーブ20は、袋本体10の内側にて、袋本体10に所定の立体形状を付与する。つまり、袋本体10は、組立状態のスリーブ20によって姿勢が定められる。
なお、本実施形態の包装袋1は、面積が最も大きくなるスリーブ20の第1面20Aが袋本体10に主たる面を形成する。この袋本体10に形成される主たる面には、例えば内容物の商品名や図柄などが大きく表示される。また、内容物が収容された包装袋1が販売される際には、この主たる面が消費者側に向けられて陳列される。
【0037】
次に、スリーブ20を構成するシート20Sの層構成について説明する。
図6は、本実施形態のスリーブ20を構成するシート20Sの層構成の説明図である。
図6に示すように、シート20Sは、基材層201と、基材層201に積層される接着層202と、を備える。
スリーブ20を構成するシート20Sは、例えば基材層201に、Tダイから溶融樹脂をフィルム状に押出して接着層202を積層する押出ラミネーション法を用いて積層することで製造できる。
【0038】
(基材層201)
基材層201は、筒状に形成されるスリーブ20において最も内側に設けられる層である。そして、基材層201の材料には、板紙を用いることができる。板紙としては、例えば片面または両面に白色コート面が形成されたコートボール紙を用いることができる。また、本実施形態の基材層201に用いられる板紙の坪量は、例えば約200g/m2~約500g/m2とすることができる。
【0039】
(接着層202)
接着層202は、筒状に形成されるスリーブ20において最も外側に設けられる層である。すなわち、接着層202は、スリーブ20の外側に設けられる袋本体10に対向する層である。そして、接着層202は、スリーブ20と袋本体10と熱圧着する際に、加熱することで溶融する層を構成する。
【0040】
接着層202の材料には、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレンおよび直鎖状低密度ポリエチレン等のポリエチレン、または、ホモポリプロピレン、ランダムポリプロピレンおよびブロックポリプロピレン等のポリプロピレンなどのポリオレフィンを用いることができる。
【0041】
そして、本実施形態の包装袋1では、袋本体10とスリーブ20とをユーザが分離しようとする際に、より分離し易くするために、第2接着層の一例としてのスリーブ20の接着層202の樹脂材料を、第1接着層の一例としての袋本体10の接着層103とは異なる樹脂材料によって構成している。異なる樹脂材料とは、樹脂同士を加熱溶融させて混合した場合に均一に混ざり合わずに相分離してしまう樹脂材料の組み合わせをいう。より具体的には、袋本体10とスリーブ20とを熱圧着により接着できるものの、異なる樹脂材料のフィルムを熱圧着した後の剥離強度が5.0N/15mm以下の疑似接着となる樹脂材料の組み合わせをいう。
【0042】
より具体的な組み合わせとしては、例えば、袋本体10の接着層103の材料にホモポリプロピレン、ランダムポリプロピレンおよびブロックポリプロピレン等のポリプロピレンを用いた場合、接着層202の材料には、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン等のポリエチレンを用いることができる。
【0043】
また、袋本体10の接着層103の材料に低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレンおよび直鎖状低密度ポリエチレン等のポリエチレン、エチレン-酢酸ビニル共重合体、アイオノマー、エチレン-メタクリル酸共重合体を用いた場合、接着層202の材料には、ホモポリプロピレン、ランダムポリプロピレンおよびブロックポリプロピレン等のポリプロピレンを用いることができる。
【0044】
本実施形態の包装袋1において、袋本体10の接着層103とスリーブ20の接着層202との樹脂材料の組み合わせは、接着層103にポリプロピレンを用いて、接着層202にポリエチレンを用いる組み合わせ、および接着層103にポリエチレンを用いて、接着層202にポリプロピレンを用いる組み合わせが包装材としての汎用性が高いという点で好ましい。特に、接着層103にポリプロピレンを用いて、接着層202にポリエチレンを用いる組み合わせがより好ましい。袋本体10の内面にスリーブ20を熱圧着する本実施形態の包装袋1においては、袋本体10の外面側から加熱するため、融点の高いポリプロピレンを接着層103に用いて、融点の低いポリエチレンを接着層202に用いる組み合わせが熱効率に優れる。さらに、この組み合わせにおいて、接着層103にランダムポリプロピレンを用いて、接着層202に低密度ポリエチレンを用いることが、低密度ポリエチレンとランダムポリプロピレンの融点の差が、15℃~60℃程度と大きくないため、適切な温度で熱圧着することで、袋本体10とスリーブ20とを熱圧着により接着できるとともに、容易に疑似接着となる剥離強度とすることができ、袋本体10とスリーブ20との分離が容易という点で最も好ましい。
【0045】
〔熱圧着部30〕
次に、袋本体10とスリーブ20とを接着する熱圧着部30について詳細に説明する。
図7は、本実施形態の包装袋1の製造方法のフローチャートである。
【0046】
図7に示すように、第1接着部14および第2接着部15が設けられ、袋状に形成された袋本体10を準備する(S101)。さらに、折溝28が形成されたスリーブ20を準備する(S102)。そして、袋本体10の内側にスリーブ20を挿入し、袋本体10とスリーブ20とを重ねる(S103)。そして、袋本体10に対するスリーブ20の位置合わせを行う(S104)。
その後、熱融着を行う治具であるヒートシールバー(不図示)を用いて、袋本体10とスリーブ20とを加圧しながら加熱する(S105)。なお、本実施形態のヒートシールバーは、本実施形態の熱圧着部30に対応する形状の加熱面を有している。また、ヒートシールバーの加熱温度は、袋本体10の接着層103を構成する樹脂材料と、スリーブ20の接着層202を構成する樹脂材料との両方の融点よりも高い温度に設定される。
そして、袋本体10とスリーブ20とが熱圧着され、袋本体10とスリーブ20とには熱圧着部30が形成される(S106)。
【0047】
本実施形態において、袋本体10とスリーブ20とは、上述のとおり、熱圧着によって熱圧着部30を形成することで接着している。
そして、本実施形態の熱圧着部30は、袋本体10の接着層103とスリーブ20の接着層202とが異なる樹脂材料で構成され、両方の樹脂材料の融点を超えた温度により加熱および加圧が行われることで形成される。そして、熱圧着部30は、袋本体10の接着層103の樹脂とスリーブ20の接着層202の樹脂とが異種材料であるため、分子レベルで樹脂同士が相溶して強固に接着する熱融着ではなく、樹脂同士が塑性変形することで密着した疑似接着した状態になっている。ここで、本実施形態において、疑似接着した状態とは、袋本体10とスリーブ20とを分離する際に、熱圧着部30における袋本体10の接着層103とスリーブ20の接着層202とが界面剥離する状態である。また、本実施形態において、疑似接着した状態とは、熱圧着部30における袋本体10の接着層103とスリーブ20の接着層202との剥離強度が0.1N/15mm以上であって5.0N/15mm以下となっている状態である。ここで、剥離強度は、JIS Z 0238に準拠し、180°剥離で測定したものである。
【0048】
そして、本実施形態の熱圧着部30による袋本体10とスリーブ20との接着は、例えば袋本体10の接着層103とスリーブ20の接着層202とを同じ樹脂材料で構成して熱融着した場合よりも、接着力が弱い状態となる。ここで、従来の包装袋のように同じ樹脂材料で熱融着した場合は、スリーブから接着層を構成する例えばポリエチレンが剥がれながら伸びたり、スリーブの基材層を構成する紙が剥がれてしまったりして、袋本体からスリーブを剥離するときにスリーブが損傷していた。これに対して、本実施形態の包装袋1は、袋本体10からスリーブ20を損傷なく剥離することができ、袋本体10からスリーブ20を剥離したときの状態も美麗に保つことができる。
【0049】
続いて、熱圧着部30の形状および配置について詳細に説明する。
図8は、本実施形態の熱圧着部30の説明図である。
図8に示すように、本実施形態の熱圧着部30は、第1熱圧着部31、第2熱圧着部32、第3熱圧着部33、第4熱圧着部34、第5熱圧着部35および第6熱圧着部36を有する。このように、本実施形態の熱圧着部30は、スリーブ20の表面全体に形成されるのではなく、スリーブ20において部分的に設けられている。
【0050】
第1熱圧着部31は、スリーブ20の第1領域R1の上下方向における上側に設けられ、左右方向に沿って帯状に形成される。また、第1熱圧着部31は、スリーブ20の開口縁26eから距離W1だけ離れて設けられる。さらに、第1熱圧着部31は、左右方向において、第1折溝281と第2折溝282とに対してそれぞれ離れて設けられる。
【0051】
第2熱圧着部32は、スリーブ20の第1領域R1の上下方向における下側に設けられ、左右方向に沿って帯状に形成される。また、第2熱圧着部32は、スリーブ20の開口縁27eから離れて設けられる。さらに、第2熱圧着部32は、左右方向において、第1折溝281と第2折溝282とに対してそれぞれ離れて設けられる。
【0052】
第3熱圧着部33は、スリーブ20の第2領域R2の左右方向における第1折部23側に設けられ、上下方向に沿って帯状に形成される。そして、第3熱圧着部33は、スリーブ20の開口縁26eから距離W2だけ離れて設けられる。さらに、第3熱圧着部33は、第1熱圧着部31および第2熱圧着部32を左右方向に沿って延長した場合に、第1熱圧着部31と第2熱圧着部32とは交差せず、延長した第1熱圧着部31と第2熱圧着部32との間の範囲に収まるように形成される。
【0053】
第4熱圧着部34は、スリーブ20の第3領域R3の左右方向における第2折部24側に設けられ、上下方向に沿って帯状に形成される。なお、第4熱圧着部34は、配置以外の構成は、第3熱圧着部33と同様に形成される。
【0054】
第5熱圧着部35は、スリーブ20の第2領域R2の上下方向における下側であって、左右方向における第1折部23側に設けられる。そして、第5熱圧着部35は、左右方向に沿って帯状に形成される。第5熱圧着部35は、スリーブ20の開口縁27eから離れて設けられる。さらに、第5熱圧着部35は、第2熱圧着部32および第3熱圧着部33の延長線上に形成される。
【0055】
第6熱圧着部36は、スリーブ20の第3領域R3の上下方向における下側であって、左右方向における第2折部24側に設けられる。そして、第6熱圧着部36は、左右方向に沿って帯状に形成される。なお、第6熱圧着部36は、配置以外の構成は、第5熱圧着部35と同様に形成される。
【0056】
なお、熱圧着部30は、スリーブ20の第2面部22においても、第1面部21と同様の位置であって同様な形状により形成される。すなわち、畳状態において、スリーブ20の第2面部22の熱圧着部30は、第1面部21の熱圧着部30と表裏の位置関係で形成される。
【0057】
次に、包装袋1の組立てについて説明する。
図9は、本実施形態の包装袋1の組立て手順の説明図である。
図9(1)に示すように、袋本体10とスリーブ20とが熱圧着部30により圧着された包装袋1を準備する。この状態において、包装袋1は、扁平状に形成される。
【0058】
そして、例えば、袋本体10におけるスリーブ20の第1面20Aの対向箇所と、袋本体10におけるスリーブ20の第3面20Cの対向箇所とを、それぞれ吸着治具(不図示)によって吸着することで引っ張る。
さらに、
図9(2)に示すように、スリーブ20の各折溝28を山折りにすることで、スリーブ20を箱状にする。なお、本実施形態では、例えば、第1面部21の第1面20Aに第1熱圧着部31および第2熱圧着部32が設けられているため、袋本体10の第1面部11を介してスリーブ20を引っ張ることができる。これは、袋本体10の反対側の第2面部12(
図2参照)においても同様である。そして、包装袋1は、スリーブ20が箱状に形成されることで、袋本体10もスリーブ20によって箱状に維持される。
【0059】
その後、箱状のスリーブ20に対応する直方体形状の治具(不図示)を、スリーブ20の内側に挿入する。そして、
図9(3)に示すように、スリーブ20の上下方向における下側に張り出した袋本体10の三角形状部10tを、袋本体10の中心側に向けて折り曲げ、袋本体10に接着する。
なお、三角形状部10tの袋本体10に対する接着は、ホットメルト剤などの接着剤を用いた接着、両面粘着テープ等による接着、シール剤を用いて部分的にシールするパートコートなど各種の方法を用いることができる。また、三角形状部10tの袋本体10に対する接着は、基材層101の外側に接着層を設けた場合には、熱融着によって行うことができる。
【0060】
そして、開口部16(
図9(1)参照)から内容物を包装袋1内に収容する。さらに、
図9(4)に示すように、開口部16を接着することで、包装袋1を密封する。開口部16の接着は、第1接着部14や第2接着部15と同様に、熱融着によって行うことができる。
【0061】
その後、
図9(5)に示すように、スリーブ20の上下方向における上側に張り出した袋本体10の上部10jを折り曲げて、スリーブ20の第1開口部26に沿うようにする。さらに、上部10jにおいて三角形状に形成される三角形状部10sを、袋本体10の側面側に向けて折り曲げ、袋本体10に接着する。
なお、三角形状部10sの袋本体10に対する接着は、三角形状部10tと同様な方法を用いることができる。
【0062】
最終的に、
図9(6)に示すように、袋本体10は、箱状に形成されるスリーブ20に沿って折り込まれることで、直方体になる。
【0063】
そして、本実施形態の包装袋1は、熱圧着部30を部分的に設けることによって、袋本体10にシワの要因となる歪みが生じた場合であっても、その歪みを逃がすことができる。
また、
図9(6)に示すように、本実施形態の包装袋1は、折溝28の近傍に上下方向に沿った熱圧着部30を形成しないようにしている。これによって、スリーブ20を箱状に組立てた際に、山折りとなる折溝28において袋本体10が自由に動けるようになる。さらに、本実施形態の袋本体10に主たる面を形成するスリーブ20の第1面20Aには、上下方向に延びる熱圧着部30を形成せず、第1面20A以外の第2面20Bおよび第4面20D(
図5参照)に上下方向に伸びる熱圧着部30(例えば、第4熱圧着部34)を形成している。これによって、組立状態の袋本体10において、袋本体10の主たる面が第4熱圧着部34等に引っ張られて緊張し、主たる面においてフィルム10Fが延伸されてシワが形成され難くなっている。
【0064】
さらに、
図9(6)に示すように、本実施形態の包装袋1は、第1面20Aにおける上側と下側の端部に、それぞれ第1熱圧着部31および第2熱圧着部32が左右方向に沿って形成されている。これによって、下側にて三角形状部10tを折り込むこと(
図9(3)参照)や、上側にて上部10jおよび三角形状部10sを折り込むこと(
図9(5)参照)によって生じる袋本体10の歪みが、主たる面に及び難くなっている。
【0065】
そして、以上のように構成される本実施形態の包装袋1は、スリーブ20と袋本体10とをユーザが分離し易くなっている。例えば、ユーザ(消費者)は、包装袋1に収容される内容物を消費し、包装袋1を廃棄する場合、主に紙により構成されるスリーブ20と、樹脂材料により構成される袋本体10とを分別する場合がある。このとき、本実施形態の包装袋1は、スリーブ20と袋本体10とが熱圧着によって比較的弱く接着されている。そのため、本実施形態の包装袋1は、例えば熱融着によってスリーブ20と袋本体10とが強固に接着している場合と比較して、スリーブ20と袋本体10とを容易に分離することが可能になっている。
【0066】
また、本実施形態の包装袋1は、例えば第1熱圧着部31は、開口縁26eから予め定められた距離(本実施形態では距離W1)だけ離れた位置に設けられる(
図8参照)。これによって、ユーザが第1熱圧着部31において袋本体10とスリーブ20とを分離しようとする際に、開口縁26eから第1熱圧着部31までの部分に指などを引っ掛けることができる。このように、本実施形態の包装袋1は、袋本体10とスリーブ20とが分離し易い構成となっている。
【0067】
次に、変形例の包装袋1について説明する。
図10は、変形例の包装袋1の全体図である。
図10に示すように、変形例1の包装袋1は、熱圧着部30の構成が上述した実施形態とは異なるものである。例えば、第1熱圧着部31は、第1熱圧着部31を構成する帯状の領域において、第1熱圧着部31を左右方向において分断する複数の分断部30sを有している。なお、分断部30sは、第1熱圧着部31とは別の他の熱圧着部30においても同様に設けられる。
なお、分断部30sの形状は、例えば第1熱圧着部31において熱圧着される箇所を離散的に形成することができれば、
図10に示す態様に限定されない。
【0068】
そして、変形例の包装袋1では、熱圧着部30において袋本体10とスリーブ20とをユーザが分離しようとする際に要する力が、分断部30sが設けられていない場合と比較して小さくなる。従って、変形例の包装袋1は、袋本体10とスリーブ20とがさらに分離し易くなっている。
【0069】
なお、本実施形態の説明において、スリーブ20は、基材層201の材料に紙を用いることで、主たる材料が紙によって構成されているが、この態様に限定されない。例えば、スリーブ20は、樹脂材料によって構成されていても良い。この場合、スリーブ20において袋本体10と接着される接着層と、袋本体10における接着層103とは、それぞれ異なる樹脂材料によって構成すれば良い。また、スリーブ20に接着層202を設けず、スリーブ20の基材層201そのものを接着層とする場合には、スリーブ20の基材層201と袋本体10の接着層103とを異なる樹脂材料によって構成すれば良い。
【0070】
また、上述した実施形態においては、袋本体10の内側にスリーブ20が内包される態様について説明したが、この態様に限定されない。例えば、袋本体10の外側にスリーブ20が設けられ、袋本体10を所定の形状に維持するように構成しても構わない。
【符号の説明】
【0071】
1…包装袋、10…袋本体、20…スリーブ、30…熱圧着部、101…基材層、102…中間層、103…接着層、201…基材層、202…接着層