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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-14
(45)【発行日】2023-12-22
(54)【発明の名称】グリーンタイヤの成型装置及び成型方法
(51)【国際特許分類】
   B29D 30/30 20060101AFI20231215BHJP
   B29D 30/46 20060101ALI20231215BHJP
   B29D 30/44 20060101ALI20231215BHJP
   B60C 9/02 20060101ALN20231215BHJP
   B60C 9/08 20060101ALN20231215BHJP
【FI】
B29D30/30
B29D30/46
B29D30/44
B60C9/02 B
B60C9/08 J
【請求項の数】 2
(21)【出願番号】P 2019225703
(22)【出願日】2019-12-13
(65)【公開番号】P2021094712
(43)【公開日】2021-06-24
【審査請求日】2022-10-13
(73)【特許権者】
【識別番号】000003148
【氏名又は名称】TOYO TIRE株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100145403
【弁理士】
【氏名又は名称】山尾 憲人
(74)【代理人】
【識別番号】100111039
【弁理士】
【氏名又は名称】前堀 義之
(72)【発明者】
【氏名】名塩 博史
【審査官】増田 亮子
(56)【参考文献】
【文献】特開平08-011234(JP,A)
【文献】特開平09-239863(JP,A)
【文献】特開平06-092109(JP,A)
【文献】米国特許第3803959(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B29D 30/00-30/72
B60C 9/02
B60C 9/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
一対のプライ片を有する不連続なカーカスプライを備えるグリーンタイヤの成型装置であって、
前記不連続なカーカスプライを成型する帯状のプライシートを供給する供給部と、
前記供給部から供給された前記プライシートを、前記プライシートの送り方向の前方において、前記送り方向と直交する方向に二分割する分割部と、
前記分割部によって二分割された前記プライシートを前記送り方向と直交する方向に互いに離間するように案内する案内部と、
前記分割部によって二分割された前記プライシートを前記送り方向に切断して前記プライシートから前記一対のプライを分離する切断部と、
前記切断部によって分離され、前記送り方向に直交する方向に互いに離間した前記一対のプライ片を巻き取る成型ドラムと
前記分割部における前記プライシートの張力を調整する張力制御機構と
を備える、グリーンタイヤの成型装置。
【請求項2】
一対のプライ片を有する不連続なカーカスプライを備えるグリーンタイヤの成型方法であって、
前記カーカスプライを成型するプライシートを供給し、
前記プライシートを送り方向に直交する方向に二分割し、
二分割された前記プライシートが前記送り方向に直交する方向に徐々に離間するように、二分割された前記プライシートを前記送り方向の前方に送り、
二分割された前記プライシートを前記送り方向に切断して、前記プライシートから前記一対のプライ片を分離し、
前記送り方向に直交する方向に互いに離間した前記一対のプライ片を成型ドラムに巻き付ける
ことを含み、
前記プライシートを二分割する前に、前記プライシートの張力を調整する、グリーンタイヤの成型方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、グリーンタイヤの成型装置及び成型方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に開示された空気入りタイヤのカーカスプライは、一対のビード部間で連続する第1プライと、この第1プライのタイヤ径方向外側に配置された不連続な第2プライとを備える。第2プライは、トレッド部から一対のビード部のいずれかにそれぞれ延びる一対のプライ片を備える。トレッド部の中央には、2枚のプライ片がいずれも存在しない領域、つまり中抜き部が設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2017-109517号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の空気入りタイヤは、一対のプライ片を有する不連続なカーカスプライを備えるグリーンタイヤを加硫することにより製造される。しかし、特許文献1には、このようなグリーンタイヤを効率的に成型するための成型装置及び成型方法については開示されていない。
【0005】
本発明は、一対のプライ片を有する不連続なカーカスプライを備えるグリーンタイヤを効率的に成型できるグリーンタイヤの成型装置及び成型方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様は、一対のプライ片を有する不連続なカーカスプライを備えるグリーンタイヤの成型装置であって、前記不連続なカーカスプライを成型する帯状のプライシートを供給する供給部と、前記供給部から供給された前記プライシートを前記プライシートの送り方向の前方において、前記送り方向と直交する方向に二分割する分割部と、前記分割部によって二分割された前記プライシートを前記送り方向と直交する方向に互いに離間するように案内する案内部と、前記分割部によって二分割された前記プライシートを前記送り方向に切断して前記プライシートから前記一対のプライを分離する切断部と、前記切断部によって分離され、前記送り方向に直交する方向に互いに離間した前記一対のプライ片を巻き取る成型ドラムと、前記分割部における前記プライシートの張力を調整する張力制御機構とを備える、グリーンタイヤの成型装置を提供する。
【0007】
仮に、1つのプライ片を供給する1つの供給部を用いて一対のプライ片を成型ドラムに巻き付ける場合、一対のプライ片のうちの一方と他方とを順番に成型ドラムに巻き付ける必要があり、グリーンタイヤを効率的に製造できない。これに対して、この構成によれば、1つの供給部から供給されたプライシートを分割及び切断することで、一対のプライ片を成型ドラムに一度に巻き付けられるので、グリーンタイヤを効率的に製造できる。
【0008】
また、仮に、1つのプライ片をそれぞれ供給する2つの供給部を用いて一対のプライ片を成型ドラムに一度に巻き付ける場合、2つの供給部のそれぞれにプライ片を準備する必要があり、グリーンタイヤを効率的に製造できない。これに対して、この構成によれば、1つの供給部から供給されたプライシートを分割及び切断することで、一対のプライ片が一度に成型ドラムに供給されるので、1つの供給部にプライシートを準備さえすれば、一対のプライ片のそれぞれを別個に準備する必要がない。これにより、グリーンタイヤを効率的に製造できる。
【0009】
また、一対のプライ片が1つのプライシートを分割及び切断することで成型されるので、一対のプライ片をそれぞれ別個に製造する場合と比較して、一対のプライ片の均一性を向上できる。
【0010】
本発明の他の態様は、一対のプライ片を有する不連続なカーカスプライを備えるグリーンタイヤの成型方法であって、前記カーカスプライを成型するプライシートを供給し、前記プライシートを送り方向に直交する方向に二分割し、二分割された前記プライシートが前記送り方向に直交する方向に徐々に離間するように、二分割された前記プライシートを前記送り方向の前方に送り、二分割された前記プライシートを前記送り方向に切断して、前記プライシートから前記一対のプライ片を分離し、前記一対のプライ片を成型ドラムに巻き付けることを含み、前記プライシートを二分割する前に、前記プライシートの張力を調整する、グリーンタイヤの成型方法を提供する。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、一対のプライ片を有する不連続なカーカスプライを備えるグリーンタイヤを効率的に成型できる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の実施形態に係るグリーンタイヤの子午線断面図。
図2】実施形態に係るグリーンタイヤのトレッド部及びその周辺の断面図。
図3】実施形態に係るグリーンタイヤの成型装置の概略構成を示す斜視図。
図4図3の成型装置の第2成型部の側面図。
図5】第1比較例に係るグリーンタイヤの成型装置の概略構成を示す図3と同様の斜視図。
図6】第2比較例に係るグリーンタイヤの成型装置の概略構成を示す図3と同様の斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施の形態を図面に従って説明する。
【0014】
図1は、本実施形態に係るグリーンタイヤ1の子午線断面図である。このグリーンタイヤ1を図示しない加硫装置で加硫することによって、ゴム製の空気入りタイヤが製造される。
【0015】
図1に示すように、グリーンタイヤ1は、トレッド部2、一対のサイドウォール部3、及びリング状の一対のビード部4を備える。
【0016】
トレッド部2はタイヤ幅方向(図1において符号TWで示す。)に延びるトレッドゴム5を備える。グリーンタイヤ1を加硫することによって製造された空気入りタイヤには、トレッド部2の表面、つまり踏面に溝が設けられる。
【0017】
一対のサイドウォール部3は、トレッド部2の両端からタイヤ径方向(図1において符号TR)の内側にそれぞれ延びるサイドゴム6をそれぞれ備える。
【0018】
一対のビード部4は、一対のサイドウォール部3のタイヤ径方向内側の端部にそれぞれ配置されている。個々のビード部4は、ビードコア7とビードフィラー8を備える。ビードコア7は、リング状に束ねられた多数の鋼線を備える。ビードフィラー8は、リング状で、トレッド部2及びサイドウォール部3を構成するゴムよりも硬質のゴムからなる。ビードフィラー8は、ビードコア7のタイヤ径方向外側に隣接して配置された基端8aと、基端8aとは反対側の先端8bとを備え、基端8aから先端8bに向かってタイヤ径方向外側へテーパ状に延びている。個々のビード部4は、ビードコア7とビードフィラー8とを包むように設けられたストリップゴム9を備える。
【0019】
グリーンタイヤ1は、ビード部4間にトロイダル状に掛け渡されたカーカス12を備える。本実施形態では、カーカス12は、第1カーカスプライ(以下、「第1プライ」と呼ぶ)13と、第2カーカスプライ(以下、「第2プライ」と呼ぶ)14とを備える。第2プライ14は中抜き部14aを有するプライであるが、第1プライ13は中抜き部を有しない通常のプライである。第1プライ13及び第2プライ14については後に詳述する。カーカス12の内側、つまりグリーンタイヤ1の最内周面には、インナーライナ10が設けられている。
【0020】
図2は、本実施形態に係るグリーンタイヤ1のトレッド部2及びその周辺の断面図である。
【0021】
図2を参照すると、トレッドゴム5とカーカス12(第1プライ13及び第2プライ14)との間には、無端状のベルト層18が設けられている。本実施形態では、ベルト層18は、2枚のベルト19,20を備える。ベルト19は、カーカス12のタイヤ径方向外側に隣接して配置され、ベルト20は、ベルト19のタイヤ径方向外側に隣接して配置されている。また、本実施形態では、下層のベルト19のタイヤ幅方向の寸法は、上層のベルト20のタイヤ幅方向の寸法よりも大きく、ベルト19の端部19aは、ベルト20の端部20aよりもタイヤ幅方向外側に位置している。ベルト層18は、1枚のベルトで構成されていてもよいし、3枚以上のベルトを備えてもよい。
【0022】
ベルト層18のタイヤ径方向外側に隣接して、無端状のキャップ層22が設けられている。本実施形態のキャップ層22は、ベルト19,20の両方の端部19a,20aのいずれかをそれぞれ直接的に覆う幅狭の一対のエッジプライ23を備える。また、本実施形態のキャップ層22は、エッジプライ23のタイヤ径方向外側に隣接して配置され、端部19a,20aを含むベルト19,20全体を1枚で覆う幅広のキャッププライ24を備える。キャップ層22は、1枚又は3枚以上のプライを備えてもよい。また、キャップ層22をなくしてもよい。
【0023】
ベルト層18のタイヤ幅方向外側の両端の部分とカーカス12との間には、ゴム製で無端状の一対のパッド26がそれぞれ配置されている。パッド26の断面形状は偏平な三角形状である。ベルト19,20の端部19a,20a、エッジプライ23のタイヤ幅方向外側の端部23a、及びキャッププライ24の端部24aのタイヤ幅方向の位置は、パッド26のタイヤ幅方向の外側の端部26aと内側の端部26bとの間の領域、つまりパッド26が存在する領域に設定されている。パッド26をなくしてもよい。
【0024】
以下、カーカス12を構成する第1プライ13及び第2プライ14について説明する。
【0025】
図1及び図2を参照すると、第1プライ13は単一のプライであるが、第2プライ14は前述のように中抜き部14aを有する不連続なカーカスプライである。第2プライ14は一対のプライ片15から構成されている。
【0026】
第1プライ13は、トレッド部2のタイヤ径方向内側に位置する中央部13aと、中央部13aのタイヤ幅方向の両端からタイヤ径方向内側にそれぞれ延びる一対のサイド部13bとを備える。また、第1プライ13は、サイド部13bと連続して設けられ、ビードコア7に対してタイヤ幅方向の内側から外側に巻き上げられた巻上部13cを備える。
【0027】
中央部13aは、一対のプライ片15それぞれの内端部15aのうち、一方から他方にかけて延びている。より具体的には、一対のパッド26それぞれのタイヤ幅方向中央間の範囲が中央部13aである。
【0028】
サイド部13bは、インナーライナ10のタイヤ幅方向外側に隣接して配置されている。
【0029】
巻上部13cはサイドウォール部3で終端している。より具体的には、巻上部13cは、内側部13d、巻掛部13e、及び外側部13fを備える。
【0030】
内側部13dは、ビード部4、つまりビードコア7とビードフィラー8よりもタイヤ径方向内側に、プライ片15を介して配置されている。
【0031】
巻掛部13eは、内側部13dと連続して設けられて、プライ片15を介してビードコア7に巻き掛けられている。
【0032】
外側部13fは、巻掛部13eと連続して設けられ、ビード部4よりもタイヤ径方向外側にプライ片15を介して配置されている。外側部13fの端部が第1プライ13の端部13gを構成している。端部13gは、ビードフィラー8の先端8bよりもタイヤ径方向外側であって、トレッド部2よりもタイヤ径方向内側に位置する。
【0033】
第2プライ14は、第1プライ13に対してタイヤ径方向外側に隣接して配置されており、一対のプライ片15により構成された不連続なプライである。プライ片15は、ベルト層18と第1プライ13の中央部13aとの間に配置された内端部15aを有する。内端部15aとベルト層18との間にはパッド26が介在している。プライ片15の内端部15aのタイヤ幅方向の位置は、トレッド部2におけるタイヤ幅方向外側の領域に、より具体的にはベルト層18を構成するベルト19,20の端部19a,20aのいずれよりもタイヤ幅方向内側の領域に設定されている。トレッド部2におけるタイヤ幅方向中央の領域、より具体的には一対のプライ片15の内端部15a間の領域に、中抜き部14aが設けられている。この中抜き部14aでは、第2プライ14は存在せず、第1プライ13の中央部13aのみが存在する。
【0034】
プライ片15は、内端部15aからタイヤ径方向内側に延びるサイド部15bと、ビードコア7に対してタイヤ幅方向の内側から外側に巻き上げられた巻上部15cとを備える。
【0035】
サイド部15bは、第1プライ13のサイド部13bのタイヤ幅方向外側に隣接して配置されている。
【0036】
巻上部15cは、サイド部15bと連続して設けられ、サイドウォール部3で終端している。巻上部15cは、内側部15d、巻掛部15e、及び外側部15fを備える。
【0037】
内側部15dは、ビード部4のタイヤ径方向内側、より具体的にはビード部4と第1プライ13の内側部13dとの間に配置されている。
【0038】
巻掛部15eは、内側部15dと連続して設けられ、ビードコア7に巻き掛けられている。より具体的には、巻掛部15eは、ビードコア7と第1プライ13の巻掛部13eとの間に配置されている。
【0039】
外側部15fは、巻掛部15eと連続して設けられ、ビード部4よりもタイヤ径方向外側に配置されている。外側部15fのうち、タイヤ径方向内側に位置する一部はビード部4のタイヤ径方向外側に重ねて配置され、残りはサイド部15bのタイヤ径方向外側に重ねて配置されている。外側部15fの端部がプライ片15の外端部15gを構成している。外端部15gは、ビードフィラー8の先端8bよりもタイヤ径方向外側であって、トレッド部2、より具体的には第1プライ13の端部13gよりもタイヤ径方向内側に位置する。
【0040】
第1プライ13、第2プライ14のプライ片15、ベルト19,20、及びプライ23,24はいずれも、間隔をあけて並設した複数本のコードをゴムで被覆した帯状のシートからなる。これらとビードコア7とを除く他の構成部材、つまりトレッドゴム5、サイドゴム6、ビードフィラー8、ストリップゴム9、インナーライナ10、及びパッド26は、ゴム部材からなる。
【0041】
以上のように構成されたグリーンタイヤ1は、次のように成型される。
【0042】
まず、インナーライナ10、ストリップゴム9、第1プライ13、及び一対のプライ片15を、この順で積層して円筒状のカーカスバンドを成型する。続いて、カーカスバンドに対してビードセット及びターンアップを含む工程を施して、円筒状のグリーンケースを成型する。カーカスバンドとは別に、パッド26、ベルト19,20、プライ23,24、及びトレッドゴム5を、この順で積層して円筒状のトレッドバンドを成型する。その後、トレッドバンド内に配置したグリーンケースを径方向外側に膨出させて、トレッドバンドの内周部にカーカスバンドを組み付ける。
【0043】
つまり、グリーンタイヤ1の成型には、カーカスバンドを成型する第1成型工程、グリーンケースを成型する第2成型工程、トレッドバンドを成型する第3成型工程、及びグリーンケースとトレッドバンドを組み付ける第4成型工程が含まれている。グリーンタイヤ1の成型設備は、第1成型工程から第4成型工程に対応する成型装置をそれぞれ備える。
【0044】
(グリーンタイヤの成型装置)
図3は、第1成型工程を行う第1の成型装置30を示す。具体的には、図3は、第1プライ13及び一対のプライ片15(図1に示す)を成型する成型装置30のプライ成型部を示す。第1の成型装置30のうちの他の構成、つまりインナーライナ10とストリップゴム9(図1に示す)を成型する成型部の構成は従来と同様であり、その詳細な説明を省略する。同様に、第1の成型装置30以外の構成も従来と同様であり、その詳細な説明を省略する。
【0045】
図3に示すように、成型装置30のプライ成型部は、第1プライ13(図1に示す)を成型するための第1成型部31と、第2プライ14(図1に示す)を成型するための第2成型部32を備える。また、成型装置30のプライ成型部は、1個の成型ドラム60、及び成型ドラム60を移動させる移動機構70(図4に示す)を備える。インナーライナ10とストリップゴム9が巻き付けられた成型ドラム60を第1成型部31及び第2成型部32の順で移動させ、成型ドラム60の外周に第1プライ13と第2プライ14を順番に成型する。
【0046】
第1成型部31と第2成型部32は、成型ドラム60の軸線Aが延びるY方向(軸方向)に隣接して配置されている。
【0047】
第1成型部31は、第1プライ13(図1に示す)を成型するための帯状の第1プライシート13’を送り出す第1サービサ40と、第1サービサ40に第1プライシート13’を供給する供給部(図示せず)とを備える。
【0048】
第1サービサ40は、成型ドラム60の頂部よりも上方に配置され、成型ドラム60に対して第1プライシート13’を上方から供給する。第1プライシート13’のY方向の寸法(幅)は、一対の端部13g(図1に示す)のうちの一方から他方までの第1プライ13の幅に相当する。
【0049】
第1サービサ40は、第1プライシート13’を案内するガイド41と、ガイド41と成型ドラム60との間に配置された切断部42とを備える。第1サービサ40のガイド41には、供給部(図示せず)から第1プライシート13’が供給される。ガイド41により成型ドラム60に向けて送り出された第1プライシート13’は、切断部42によって所定の長さに切断され、第1プライシート13’から第1プライ13(図1に示す)が分離される。
【0050】
第2成型部32は、一対のプライ片15(図1に示す)を成型するための帯状の第2プライシート15’を送り出す第2サービサ50を備える。本実施形態の第2プライシート15’は、本発明に係るプライシートの一例である。
【0051】
第2サービサ50は、成型ドラム60の頂部よりも上方に配置され、成型ドラム60に対して二分割された第2プライシート15’を上方から供給する。これにより、第2成型部32は、一対のプライ片15の両方を一度に成型する。以下の説明では、一対のプライ片15のうち、図2において右側に位置する方を第1プライ片15Aという場合があり、図2において左側に位置する方を第2プライ片15Bという場合がある。
【0052】
図4は、成型装置30第2成型部32の側面図である。
【0053】
図4を参照すると、本実施形態の成型装置30の第2成型部32は、第2サービサ50に第2プライシート15’を供給する巻出装置80を備える。本実施形態に係る巻出装置80は、本発明に係る供給部の一例である。
【0054】
巻出装置80は、第2プライシート15’が巻き付けられた軸部81、巻き付けられた第2プライシート15’を取り囲む大きさの枠体82、及び枠体82の下部に取り付けられた移動用ローラ83を備える。また、巻出装置80は、軸部81に連結され、軸部81を回転駆動する電動モータ84を備える。軸部81は、枠体82に回転可能に支持されている。電動モータ84によって軸部81が図4において反時計回りに回転することで第2プライシート15’が第2サービサ50に向けて巻き出される。
【0055】
第2サービサ50は、巻出装置80から供給された第2プライシート15’を送り方向(X方向)の前方に搬送する一対の第1搬送ローラ51と、分割部52と、2つの一対の第2搬送ローラ53(図4では1つのみ示す)とを備える。また、第2サービサ50は、2つのコンベア54(図4では1つのみ示す)と、ガイド55と、2つの切断部56(図4では1つのみ示す)と、2つの押さえローラ57(図4では1つのみ示す)とを備える。
【0056】
一対の第1搬送ローラ51は、図示しない電動モータによって回転する。一対の第1搬送ローラ51のうち、上側に位置する方は図4において時計回りに回転し、下側に位置する方は図2において反時計回りに回転する。一対の第1搬送ローラ51には、巻出装置80から第2プライシート15’が供給される。第1搬送ローラ51は、巻出装置80から供給された第2プライシート15’を送り方向(X方向)の前方に搬送する。
【0057】
巻出装置80と一対の第1搬送ローラ51との間には、上下方向(Z方向)に直動可能な第1ダンサロール58が設けられている。第1ダンサロール58は、巻出装置80から供給される第2プライシート15’の送り量と、第1搬送ローラ51によって送り方向の前方に送られる第2プライシート15’の送り量との差を吸収する。
【0058】
分割部52は、第1搬送ローラ51よりも送り方向の前方に設けられている。分割部52には、第1搬送ローラ51から第2プライシート15’が供給される。分割部52は、第2プライシート15’を送り方向と直交する方向(Y方向)に二分割する。これにより、分割部52よりも送り方向の前方において、第2プライシート15’は、二分割されている。以下の説明において、二分割された第2プライシート15’の一方を第1プライ片シート15A’という場合があり、二分割された第2プライシート15’の他方を第2プライ片シート15B’という場合がある。本実施形態の分割部52は、図示しない電動モータによって回転駆動される丸刃である。
【0059】
一対の第2搬送ローラ53は、分割部52よりも送り方向の前方に設けられている。一対の第2搬送ローラ53は、図示しない電動モータによって回転する。一対の第2搬送ローラ53のうち、上側に位置する方は図4において時計回りに回転し、下側に位置する方は図4において反時計回りに回転する。2つの一対の第2搬送ローラ53には、分割部52によって分割された第1プライ片シート15A’と第2プライ片シート15B’とがそれぞれ供給される。2つの一対の第2搬送ローラ53のうちの一方は、第1プライ片シート15A’を送り方向(X方向)の前方に搬送する。2つの一対の第2搬送ローラ53のうちの他方は、第2プライ片シート15Bを送り方向(X方向)の前方に搬送する。
【0060】
2つのコンベア54は、2つの一対の第2搬送ローラ53と成型ドラム60との間にそれぞれ配置されている。コンベア54はそれぞれ、第2プライシート15’の送り方向(X方向)に間隔をあけて配置された複数のローラを備えるローラコンベアからなる。個々のローラは、第2プライシート15’の幅方向(Y方向)に延びている。2つのコンベア54のうちの一方は、第1プライ片シート15A’を送り方向(X方向)の前方に搬送し、2つのコンベア54のうちの他方は、第2プライ片シート15B’を送り方向(X方向)の前方に搬送する。
【0061】
一対の第2搬送ローラ53とコンベア54との間には、上下方向(Z方向)に直動可能な2つの第2ダンサロール59が設けられている。2つの第2ダンサロール59のうちの一方には、第1プライ片シート15A’が掛け渡され、2つの第2ダンサロール59のうちの他方には、第2プライ片シート15B’が掛け渡されている。2つの第2ダンサロール59の一方は、第2搬送ローラ53によって送り方向の前方に送られる第1プライ片シート15A’の送り量と、コンベア54によって送り方向の前方に送られる第1プライ片シート15A’の送り量との差を吸収する。2つの第2ダンサロール59の他方は、第2搬送ローラ53によって送り方向の前方に送られる第2プライ片シート15B’の送り量と、コンベア54によって送り方向の前方に送られる第2プライ片シート15B’の送り量との差を吸収する。
【0062】
ガイド55は、2つのコンベア54と成型ドラム60との間に配置されている。図3に最も明瞭に示すように、ガイド55は、第1プライ片シート15A’と第2プライ片シート15B’を送り出す位置を定める四角筒状の枠体である。ガイド55は、第1プライ片シート15A’と第2プライ片シート15B’を送出可能な大きさの送出口55a,55bを備える。送出口55a,55bは、送り方向(X方向)に直交する方向(Y方向)に互いに離間して配置されている。本実施形態のガイド55は、本発明の案内部の一例である。
【0063】
2つの切断部56は、ガイド55と成型ドラム60との間にそれぞれ配置されている。図3を参照すると、2つの切断部56は、第1プライ片シート15A’と第2プライ片シート15B’の幅方向(Y方向)に進退可能なカッタ56aをそれぞれ備える。各カッタ56aの移動によって第1プライ片シート15A’から第1プライ片15A(図2に示す)を分離し、第2プライ片シート15B’から第2プライ片15B(図2に示す)を分離する。
【0064】
図4を参照すると、2つの押さえローラ57は、各切断部56と成型ドラム60との間にそれぞれ配置されている。2つの押さえローラ57はそれぞれ、スポンジ等の弾性体からなり、成型ドラム60の頂部に接触した進出位置と、成型ドラム60から離反した後退位置とに、図示しないアクチュエータによって移動可能である。
【0065】
成型ドラム60は、回転軸61を中心として拡径及び縮径が可能な円筒体である。図3を参照すると、基端60aから先端60bまでの成型ドラム60の全長は、成型ドラム60に巻き付けるタイヤ構成部材のうち、最も幅広の第1プライシート13’の幅よりも長い。
【0066】
図4を参照すると、成型ドラム60は、支持台62に回転可能に取り付けられている。支持台62は、XY平面に沿って延びる基部62aと、XZ平面に沿って基部62aの一端から立ち上がる支持部62bとを備える。支持部62bの内部には電動モータ63が配置されている。電動モータ63の駆動によって回転軸61が図2において反時計回りに回転することで、成型ドラム60が一体に回転する。
【0067】
移動機構70は、第1プライシート13’の第1サービサ40と成型ドラム60を相対的に移動させるとともに、第2プライシート15’の第2サービサ50と成型ドラム60を相対的に移動させる。本実施形態では、第1成型部31の第1サービサ40及び第2成型部32の第2サービサ50は定位置に固定され、移動機構70は、成型ドラム60の軸方向(Y方向)へ成型ドラム60のみを移動させる。
【0068】
移動機構70は、第1成型部31及び第2成型部32が隣接するY方向へ延びるように敷設された搬送路71と、搬送路71に沿って成型ドラム60を移動させる駆動部72とを備える。本実施形態では、搬送路71は、第1成型部31(図3に示す)及び第2成型部32に対してX方向に隣接し、Y方向へ平行に延びる一対のレールからなる。駆動部72は、基部62の底に配置された4つの車輪73と、基部62内に配置された電動モータ74とからなる。電動モータ74が正転されることで車輪73が正転し、支持台62と一体に成型ドラム60が図3において右側に移動する。電動モータ74が逆転されることで車輪73が逆転し、支持台62と一体に成型ドラム60が図3において左側に移動する。
【0069】
第1成型部31、第2成型部32、成型ドラム60、移動機構70、及び巻出装置80は、図示しない制御装置によって制御される。具体的には、制御装置には、巻出装置80の電動モータ84と、第1搬送ローラ51、分割部52、及び第2搬送ローラ53を駆動する図示しない電動モータと、切断部41,55と、押さえローラ57と、成型ドラム60を回転させる電動モータ63と、成型ドラム60を移動させる移動機構70の電動モータ74とが、電気的に接続されている。制御装置は、CPU、メモリ、記憶装置、および入出力装置を備えた周知のコンピュータと、コンピュータに実装されたソフトウエアとにより構成されている。
【0070】
(第2プライの成型)
本実施形態では、不連続な第2プライ14は、インナーライナ10とストリップゴム9と第1プライ13とが巻き付けられた成型ドラム60に一対のプライ片15が一度に巻き付けられることで成型される。以下、本実施形態の不連続な第2プライ14の成型方法について説明する。
【0071】
図3及び図4を参照すると、まず、巻出装置80、第1搬送ローラ51、第2搬送ローラ53、及びコンベア54を駆動して、巻出装置80の第2プライシート15’を成型ドラム60に向けて搬送する。このとき、第2プライシート15’は、分割部52よりも送り方向の前方において二分割される。具体的には、第2プライシート15’は、分割部52よりも送り方向の前方において第1プライ片シート15A’と第2プライ片シート15B’に分割されている。
【0072】
図3に明瞭に示すように、分割部52よりも送り方向の前方において、第1プライ片シート15A’と第2プライ片シート15B’は、送り方向の前方に向かって徐々に互いに離間するように送られる。
【0073】
このとき、第1搬送ローラ51の第2プライシート15’の送り量と第2搬送ローラ53の第1プライ片シート15A’及び第2プライ片シート15B’の送り量とを調整することで、分割部52において第2プライシート15’が張った状態に維持できる。これにより、分割部52によって、第2プライシート15’を容易に分割できる。
【0074】
次いで、第1プライ片シート15A’及び第2プライ片シート15B’が互いにY方向に離間した状態で、ガイド55の送出口55a,55bからそれぞれ送り出されて成型ドラム60の上方まで進出すると、後退位置にある押さえローラ57を前進位置に移動させる。これにより、押さえローラ57によって、第1プライ片シート15A’及び第2プライ片シート15B’の先端が成型ドラム60に圧着される。
【0075】
その後、成型ドラム60を回転させることで、成型ドラム60の外周面に第1プライ片シート15A’及び第2プライ片シート15B’が巻き付けられる。
【0076】
続いて、成型ドラム60が定められた角度位置まで回転すると、切断部56を駆動させて第1プライ片シート15A’及び第2プライ片シート15B’から一対のプライ片15(第1プライ片15A及び第2プライ片15B)を分離する。その後、巻出装置80、第1搬送ローラ51、第2搬送ローラ53、及びコンベア54を停止する。また、第1プライ片シート15A’及び第2プライ片シート15B’の切断縁が押さえローラ57を通過すると、押さえローラ57を後退位置に移動させ、成型ドラム60の回転を停止する。
【0077】
(第1比較例)
図5は、第1比較例に係る成型装置130のプライ成型部の概略構成を示す図3と同様の模式的な斜視図である。第1比較例に係る成型装置130は、第2成型部132を除いて、本発明の実施形態に係る成型装置30と同様の構成を有している。第1比較例では、本発明の実施形態と同様の構成には、同一の符号を付して示し、その詳細な説明を省略する。
【0078】
図5を参照すると、第1比較例に係る第2成型部132は、プライ片15を成型するためのプライ片シート115’を送り出す1つの第2サービサ150を備える。第1比較例に係る第2サービサ150は、1つの送出口155aを有する1つのガイド155を備える。ガイド155には、図示しない1つの巻出装置からプライ片シート115’が供給される。第1変形例に係るプライ片シート115’は、実施形態に係るプライ片シート15A’,15B’と同様の構成を有する。
【0079】
第1比較例では、インナーライナ10とストリップゴム9と第1プライ13とを成型した後に、一対のプライ片15のうちの一方と他方とを順番に成型する。
【0080】
具体的には、まず、第1成型部31によって第1プライ13が巻き付けられた成型ドラム60に対して、ガイド155から送り出されたプライ片シート115’を巻き付けることで、一対のプライ片15のうちの一方を成型する。その後、成型ドラム60をY方向に移動させて、成型ドラム60に対して、ガイド155から送り出されたプライ片シート115’を巻き付けることで、一対のプライ片15のうちのの他方を成型する。
【0081】
(第2比較例)
図6は、第2比較例に係る成型装置230のプライ成型部の概略構成を示す図3と同様の模式的な斜視図である。第2比較例に係る成型装置230は、第2成型部232を除いて、本発明の実施形態に係る成型装置30と同様の構成を有している。第2比較例では、本発明の実施形態と同様の構成には、同一の符号を付して示し、その詳細な説明を省略する。
【0082】
図6を参照すると、第2比較例に係る第2成型部232は、図示しない2つの巻出装置を備える。第2比較例では、第2サービサ250のガイド55には、2つの巻出装置のそれぞれからプライ片シート215’が供給される。第2比較例では、ガイド55の送出口55aから2つの巻出装置のうちの一方から供給されたプライ片シート215’が送り出され、ガイド55の送出口55bから2つの巻出装置のうちの他方から供給されたプライ片シート215’が送り出される。第2変形例に係るプライ片シート215’は、実施形態に係るプライ片シート15A’,15B’と同様の構成を有する。
【0083】
第2変形例では、本発明の実施形態と同様に、第2成型部232によって、一対のプライ片15が一度に成型される。
【0084】
本実施形態のグリーンタイヤ1の成型装置及び成型方法によれば、以下の作用効果を奏する。
【0085】
仮に、第1比較例のように、1つのプライ片シート115’を送り出す1つの第2サービサ150を用いて一対のプライ片15を成型ドラム60に巻き付ける場合、一対のプライ片15のうちの一方と他方とを順番に成型ドラム60に巻き付ける必要があり、グリーンタイヤ1を効率的に製造できない。これに対して、本実施形態によれば、1つの巻出装置80から供給されたプライシート15’を第2サービサ50によって分割及び切断することで、一対のプライ片15を成型するための一対のプライ片シート15A’,15Bを第2サービサ50から一度に送り出せる。これにより、一対のプライ片15が成型ドラム60に一度に成型されるので、グリーンタイヤ1を効率的に製造できる。
【0086】
また、仮に、第2比較例のように、1つのプライ片シート215’をそれぞれ供給する2つの巻出装置を用いて一対のプライ片15を成型ドラム60に一度に巻き付ける場合、2つの巻出装置のそれぞれにプライ片シート215’を準備する必要があるため、グリーンタイヤ1を効率的に製造できない。これに対して、本実施形態によれば、1つの巻出装置80から供給されたプライシート15’を第2サービサ50によって分割及び切断することで、一対のプライ片15を成型するための一対のプライ片シート15A’,15Bを第2サービサ50から一度に送り出せる。つまり、1つの巻出装置80にプライシート15’を準備さえすれば、プライ片シート215’を2つの巻出装置のそれぞれに別個に準備する必要がない。これにより、グリーンタイヤ1を効率的に製造できる。
【0087】
また、一対のプライ片15が1つのプライシート15’を分割及び切断することで成型されるので、一対のプライ片15をそれぞれ別個に製造する場合と比較して、一対のプライ片15の均一性を向上できる。
【0088】
また、分割部52の送り方向の前方に第1搬送ローラ51が設けられ、分割部52の送り方向の後方に第2搬送ローラ53が設けられているので、第1搬送ローラ51の送り量と、第2搬送ローラ53の送り量とを調整すると、分割部52における第2プライシート15’の張力が調整される。つまり、本実施形態の第2サービサ50は、分割部52における第2プライシート15’の張力を調整する張力制御機構を有している。これにより、分割部52において第2プライシート15’が張った状態を容易に維持でき、分割部52によって第2プライシート15’を容易に分割できる。
【0089】
また、本実施形態に係るグリーンタイヤ1の成型方法によれば、上述のように、グリーンタイヤ1を効率的に成型できる。
【0090】
例えば、実施形態では、第1成型部31と第2成型部32とは、Y方向に隣接して配置されていたが、これに限定されず、Z方向(上下方向)に並んで配置されていてもよい。
【0091】
例えば、実施形態では、1つのガイド55が2つの送出口55a,55bを備えていたが、これに限定されず、2つの送出口55a,55bがそれぞれ別個のガイドに備えられていてもよい。
【0092】
例えば、実施形態では、分割部52は、電動モータによって回転駆動される丸刃であったが、これに限定されず、例えば上下方向に直動可能な鋸刃であってもよい。
【符号の説明】
【0093】
1 グリーンタイヤ
2 トレッド部
3 サイドウォール部
4 ビード部
5 トレッドゴム
6 サイドゴム
7 ビードコア
8 ビードフィラー
8a 基端
8b 先端
9 ストリップゴム
10 インナーライナ
10a オーバーラップ領域
12 カーカス
13 第1プライ
13’ 第1プライシート
13a 中央部
13b サイド部
13c 巻上部
13d 内側部
13e 巻掛部
13f 外側部
13g 端部
13h 始端
13i 終端
13j オーバーラップ領域
14 第2プライ(不連続なカーカスプライ)
14a 中抜き部
15 プライ片
15’ 第2プライシート(プライシート)
15a 内端部
15b サイド部
15c 巻上部
15d 内側部
15e 巻掛部
15f 外側部
15g 外端部
15h 始端
15i 終端
15j オーバーラップ領域
18 ベルト層
19 ベルト
19a 端部
20 ベルト
20a 端部
22 キャップ層
23 エッジプライ
23a 端部
24 キャッププライ
24a 端部
26 パッド
26a 端部
26b 端部
30 成型装置
31 第1成型部
32 第2成型部
40 第1サービサ
41 ガイド
42 切断部
50 第2サービサ
51 第1搬送ローラ
52 分割部
53 第2搬送ローラ
54 コンベア
55 ガイド(案内部)
56 切断部
57 押さえローラ
58 第1ダンサロール
59 第2ダンサロール
60 成型ドラム
60a 基端
60b 先端
61 回転軸
62 支持台
62a 基部
62b 支持部
63 電動モータ
64 姿勢検出部
70 移動機構
71 搬送路
72 駆動部
73 車輪
74 電動モータ
80 巻出装置(供給部)
81 軸部
82 枠体
83 移動用ローラ
84 電動モータ
図1
図2
図3
図4
図5
図6