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特許7403324サーバ、管理装置、機器管理システム、機器管理方法及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-14
(45)【発行日】2023-12-22
(54)【発明の名称】サーバ、管理装置、機器管理システム、機器管理方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   H04M 11/00 20060101AFI20231215BHJP
【FI】
H04M11/00 301
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2020006558
(22)【出願日】2020-01-20
(65)【公開番号】P2021114701
(43)【公開日】2021-08-05
【審査請求日】2022-11-28
(73)【特許権者】
【識別番号】000006013
【氏名又は名称】三菱電機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100095407
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 満
(74)【代理人】
【識別番号】100131152
【弁理士】
【氏名又は名称】八島 耕司
(74)【代理人】
【識別番号】100147924
【弁理士】
【氏名又は名称】美恵 英樹
(74)【代理人】
【識別番号】100148149
【弁理士】
【氏名又は名称】渡邉 幸男
(74)【代理人】
【識別番号】100181618
【弁理士】
【氏名又は名称】宮脇 良平
(74)【代理人】
【識別番号】100174388
【弁理士】
【氏名又は名称】龍竹 史朗
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 山彦
【審査官】松原 徳久
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-056996(JP,A)
【文献】特開2015-192380(JP,A)
【文献】特開2019-185240(JP,A)
【文献】特開2018-107537(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2012/0226386(US,A1)
【文献】特開2003-318769(JP,A)
【文献】特開2001-282734(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H03J9/00-9/06
H04L12/28
51/00-51/58
67/00-67/75
H04M3/00
3/16-3/20
3/38-3/58
7/00-7/16
11/00-11/10
H04Q9/00-9/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の管理装置と通信するサーバであって、
各管理装置との通信を介して、前記各管理装置の管理下の設備機器をリモート制御するリモート制御手段と、
前記各管理装置に、前記リモート制御手段によるリモート制御に従って前記管理下の設備機器を制御するリモート制御モード又は前記リモート制御手段に依らずに前記管理下の設備機器を制御するローカル制御モードを設定する設定手段と、
前記各管理装置との通信における通信障害を検出する検出手段と、
前記検出手段が少なくとも1つの管理装置との通信における通信障害を検出したときに、前記複数の管理装置のうち前記ローカル制御モードを設定すべき管理装置を特定する特定手段と、
を備え、
前記設定手段は、前記特定された管理装置に前記ローカル制御モードを設定する、
サーバ。
【請求項2】
前記特定手段は、前記通信障害が検出された通信に係る回線業者を示す情報に基づいて、前記ローカル制御モードを設定すべき管理装置を特定する、
請求項1に記載のサーバ。
【請求項3】
前記特定手段は、前記通信障害が検出された通信に係る管理装置の設置位置を示す情報と、該設置位置における気象を示す情報とに基づいて、前記ローカル制御モードを設定すべき管理装置を特定する、
請求項1又は2に記載のサーバ。
【請求項4】
前記設定手段は、前記検出手段により検出された通信障害の程度に基づいて、前記ローカル制御モードを設定すべき管理装置から前記サーバに送信されるデータ量を制限する、
請求項1から3のいずれか1項に記載のサーバ。
【請求項5】
請求項1から3のいずれか1項に記載のサーバと通信する管理装置であって、
前記設定手段による設定に従って、前記管理装置に設定されている制御モードを前記リモート制御モード又は前記ローカル制御モードに切り替えるモード切替手段と、
前記制御モードがリモート制御モードに設定されているとき前記リモート制御手段によるリモート制御に従って管理下の設備機器を制御し、前記制御モードがローカル制御モードに設定されているとき前記リモート制御手段によるリモート制御に依らずに前記管理下の設備機器を制御する機器制御手段と、
を備える管理装置。
【請求項6】
請求項4に記載のサーバと通信する管理装置であって、
前記設定手段による設定に従って、前記管理装置に設定されている制御モードを前記リモート制御モード又は前記ローカル制御モードに切り替えるモード切替手段と、
前記制御モードがリモート制御モードに設定されているとき前記リモート制御手段によるリモート制御に従って管理下の設備機器を制御し、前記制御モードがローカル制御モードに設定されているとき前記リモート制御手段によるリモート制御に依らずに前記管理下の設備機器を制御する機器制御手段と、
前記管理下の設備機器の運転データを前記サーバに送信する運転データ送信手段と、
を備え、
前記運転データ送信手段は、前記設定手段によるデータ量の制限に応じて、前記サーバに送信する前記運転データのデータ量を制限する、
管理装置。
【請求項7】
複数の管理装置と、前記複数の管理装置と通信するサーバとを備え、
前記サーバは、
各管理装置との通信を介して、前記各管理装置の管理下の設備機器をリモート制御するリモート制御手段と、
前記各管理装置に、前記リモート制御手段によるリモート制御に従って前記管理下の設備機器を制御するリモート制御モード又は前記リモート制御手段に依らずに前記管理下の設備機器を制御するローカル制御モードを設定する設定手段と、
前記各管理装置との通信における通信障害を検出する検出手段と、
前記検出手段が少なくとも1つの管理装置との通信における通信障害を検出したときに、前記複数の管理装置のうち前記ローカル制御モードを設定すべき管理装置を特定する特定手段と、を備え、
前記設定手段は、前記特定された管理装置に前記ローカル制御モードを設定し、
前記各管理装置は、
前記設定手段による設定に従って、前記管理装置に設定されている制御モードを前記リモート制御モード又は前記ローカル制御モードに切り替えるモード切替手段と、
前記制御モードがリモート制御モードに設定されているとき前記リモート制御手段によるリモート制御に従って管理下の設備機器を制御し、前記制御モードがローカル制御モードに設定されているとき前記リモート制御手段によるリモート制御に依らずに前記管理下の設備機器を制御する機器制御手段と、を備える、
機器管理システム。
【請求項8】
リモート制御に従って管理下の設備機器を制御するリモート制御モード又はリモート制御に依らずに前記管理下の設備機器を制御するローカル制御モードを設定可能な複数の管理装置と通信し、
各管理装置との通信を介して、前記各管理装置の管理下の設備機器をリモート制御し、
前記各管理装置との通信における通信障害を検出し、
少なくとも1つの管理装置との通信における通信障害を検出したときに、前記複数の管理装置のうち前記ローカル制御モードを設定すべき管理装置を特定し、
特定された前記管理装置に前記ローカル制御モードを設定する、
機器管理方法。
【請求項9】
複数の管理装置と通信するコンピュータを、
各管理装置との通信を介して、前記各管理装置の管理下の設備機器をリモート制御するリモート制御手段、
前記各管理装置に、前記リモート制御手段によるリモート制御に従って前記管理下の設備機器を制御するリモート制御モード又は前記リモート制御手段に依らずに前記管理下の設備機器を制御するローカル制御モードを設定する設定手段、
前記各管理装置との通信における通信障害を検出する検出手段、
前記検出手段が少なくとも1つの管理装置との通信における通信障害を検出したときに、前記複数の管理装置のうち前記ローカル制御モードを設定すべき管理装置を特定する特定手段、
として機能させ、
前記設定手段は、前記特定された管理装置に前記ローカル制御モードを設定する、
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、サーバ、管理装置、機器管理システム、機器管理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
設備機器をリモート制御する機器管理システムにおいては、通信障害の発生が予期される場合に適切に対応するための技術が求められる。例えば、通信障害の発生によりリモート制御が途中で中断すると、設備機器に不都合が生じる可能性がある。
【0003】
例えば特許文献1には、監視センタが設備機器に制御スケジュールを設定することにより設備機器をリモート制御する設備制御システムが開示されている。このような設備制御システムにおいては、災害が起きて通信障害が生じたときに設備機器の制御スケジュールをキャンセルすることができなくなり、災害が発生しているにも関わらず設備機器に設定された制御が実行され続けるという問題が生じうる。
【0004】
このような問題に対応するため、特許文献1には、監視センタが災害警報を取得したときに通信障害が発生する前に制御スケジュールをキャンセルする災害対応コマンドを設備機器に送信することにより、制御スケジュールをキャンセルすることが不可能になってしまうリスクを低減する技術が開示されている。
【0005】
つまり、特許文献1には、設備機器をリモート制御する機器管理システムにおいて、通信障害の発生が予期されるときには設備機器のリモート制御をキャンセルすることにより、通信障害の発生が予期される場合に対応する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】特開2015-192380号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1に記載の技術においては、災害警報という大域的な情報に基づいて通信障害の発生に対応するので、通信障害が発生する可能性が極めて低い通信網に接続された設備機器に対しても制御をキャンセルする災害対応コマンドが送信されうるという問題がある。
【0008】
そのため、特許文献1に記載の技術に限らず、大域的な情報に基づいて通信障害の発生を予期する技術を機器管理システムに適用することにより、通信障害の発生が予期される場合に対応することは考えられるものの、このような技術では、通信障害の発生を精度よく予期することができない。
【0009】
本開示の目的は、上記の事情に鑑み、設備機器のリモート制御において、通信障害の発生を精度よく予期できるサーバ等を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記の目的を達成するため、本開示に係るサーバは、
複数の管理装置と通信するサーバであって、
各管理装置との通信を介して、前記各管理装置の管理下の設備機器をリモート制御するリモート制御手段と、
前記各管理装置に、前記リモート制御手段によるリモート制御に従って前記管理下の設備機器を制御するリモート制御モード又は前記リモート制御手段に依らずに前記管理下の設備機器を制御するローカル制御モードを設定する設定手段と、
前記各管理装置との通信における通信障害を検出する検出手段と、
前記検出手段が少なくとも1つの管理装置との通信における通信障害を検出したときに、前記複数の管理装置のうち前記ローカル制御モードを設定すべき管理装置を特定する特定手段と、
を備え、
前記設定手段は、前記特定された管理装置に前記ローカル制御モードを設定する。
【発明の効果】
【0011】
本開示によれば、設備機器のリモート制御において、通信障害の発生を精度よく予期できる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本開示の実施の形態1に係る機器管理システムの全体構成を示す図
図2】本開示の実施の形態1に係るクラウドサーバの機能的構成を示す図
図3】本開示の実施の形態1に係る管理装置テーブルの一例を示す図
図4】本開示の実施の形態1に係る設備機器テーブルの一例を示す図
図5】本開示の実施の形態1に係る運転データテーブルの一例を示す図
図6】本開示の実施の形態1に係る管理装置の機能的構成を示す図
図7】本開示の実施の形態1に係るクラウドサーバのハードウェア構成の一例を示す図
図8】本開示の実施の形態1に係るクラウドサーバによるローカル制御モード設定の動作の一例を示すフローチャート
図9】本開示の実施の形態1に係るクラウドサーバによるリモート制御モード設定の動作の一例を示すフローチャート
図10】本開示の実施の形態1に係るクラウドサーバによるリモート制御の動作の一例を示すフローチャート
図11】本開示の実施の形態1に係る管理装置による機器制御の動作の一例を示すフローチャート
図12】本開示の実施の形態2に係る機器管理システムの全体構成を示す図
図13】本開示の実施の形態2に係るクラウドサーバの機能的構成を示す図
図14】本開示の実施の形態2に係る管理装置テーブルの一例を示す図
図15】本開示の実施の形態2に係るクラウドサーバによるローカル制御モード設定の動作の一例を示すフローチャート
図16】本開示の実施の形態2に係るクラウドサーバによるリモート制御モード設定の動作の一例を示すフローチャート
図17】本開示の実施の形態3に係るクラウドサーバの機能的構成を示す図
図18】本開示の実施の形態3に係る管理装置テーブルの一例を示す図
図19】本開示の実施の形態3に係るクラウドサーバによる制御モード設定の動作の一例を示すフローチャート
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照しながら、本開示の実施の形態に係る機器管理システムを説明する。各図面においては、同一又は同等の部分に同一の符号を付す。
【0014】
(実施の形態1)
図1を参照しながら、実施の形態1に係る機器管理システム1を説明する。機器管理システム1は、クラウドサーバ10と複数の管理装置20と複数の設備機器30とを備える。各管理装置20は、インターネットNTを介してクラウドサーバ10と通信する。管理装置20は、1以上の設備機器30を管理する。管理装置20は、管理下の設備機器30と通信可能に接続されている。機器管理システム1は、クラウドサーバ10が各管理装置20と通信することにより各設備機器30を管理するシステムである。
【0015】
詳細は後述するが、機器管理システム1によれば、通信状態が正常のときにはクラウドサーバ10が設備機器30をリモート制御し、通信障害が予期されるときにはクラウドサーバ10のリモート制御に依らず管理装置20が設備機器30を制御する。詳細は後述するが、実施の形態1において、機器管理システム1は、管理装置20が利用する回線業者により提供される通信網に障害が発生することにより生じる通信障害を予期する。機器管理システム1は、本開示に係る機器管理システムの一例である。
【0016】
クラウドサーバ10は、管理装置20に制御コマンドを送信することにより、当該管理装置20の管理下にある設備機器30をリモート制御する。ただし、管理装置20に後述のリモート制御モードが設定されているときのみ、クラウドサーバ10は設備機器30をリモート制御できる。また、クラウドサーバ10は、後述の制御モードを管理装置20に設定するためのモード切り替えコマンドを管理装置20に送信する。
【0017】
また、クラウドサーバ10は、管理装置20から、当該管理装置20の管理下にある設備機器30の運転データを受信する。クラウドサーバ10は、例えば管理装置20の製造者が運営するクラウドサーバである。クラウドサーバ10の機能的構成については後述する。クラウドサーバ10は、本開示に係るサーバの一例である。
【0018】
管理装置20は、リモート制御モードとローカル制御モードとの2種類の制御モードに基づく動作により、管理下の設備機器30を制御する。管理装置20にリモート制御モードが設定されているとき、管理装置20は、クラウドサーバ10から受信した制御コマンドに応じて管理下の設備機器30を制御する。一方、管理装置20にローカル制御モードが設定されているとき、管理装置20は、クラウドサーバ10の制御コマンドに依らずに管理下の設備機器30を制御する。つまり、管理装置20は、リモート制御モードが設定されているときはクラウドサーバ10のリモート制御に従って管理下の設備機器30を制御し、ローカル制御モードが設定されているときはクラウドサーバ10のリモート制御に依らずに管理下の設備機器30を制御する。
【0019】
なお、管理装置20の制御モードは、クラウドサーバ10からモード切り替えコマンドを受信したときに、受信したコマンドに応じて設定される。また、詳細は後述するが、管理装置20とクラウドサーバ10との通信について通信障害の発生が予期されるとき、管理装置20はローカル制御モードに設定され、通信障害から回復したとき、管理装置20はリモート制御モードに設定される。このように制御モードが設定されることにより、例えば通信障害が生じたことにより設備機器30に対するリモート制御が不完全な状態で中断し、当該設備機器30に問題が生じるといった事態を防ぐことができる。
【0020】
また、管理装置20は、管理下の設備機器30から運転データを取得し、取得した運転データをクラウドサーバ10に送信する。ただし、管理装置20がローカル制御モードに設定されているときは、通信障害により運転データをクラウドサーバ10に送信することができない可能性が高いため、運転データを送信しなくてもよい。
【0021】
管理装置20は、例えば建物内に設置され、当該建物に設置された各設備機器30を管理する。管理装置20は、光ファイバ回線を利用したインターネット接続サービス、携帯電話通信網を利用したインターネット接続サービスなど、回線業者が提供するインターネット接続サービスによりインターネットNTに接続される。管理装置20の機能的構成については後述する。管理装置20は、本開示に係る管理装置の一例である。
【0022】
設備機器30は、管理装置20からの制御に従った運転を行う。設備機器30は、運転時に取得した運転データを管理装置20に送信する。設備機器30は、例えば建物に設置された空調機器、照明機器、日射遮蔽機器、エレベータなどの設備機器である。設備機器30は、本開示に係る設備機器の一例である。
【0023】
次に、図2を参照しながら、クラウドサーバ10の機能的構成を説明する。クラウドサーバ10は、制御部100と記憶部110と通信部120とを備える。
【0024】
制御部100は、クラウドサーバ10を統括制御する。制御部100は、リモート制御部101と設定部102と検出部103と特定部104とを備える。以下に説明する機能のうち、管理装置20との通信を要する機能については、後述の通信部120を介した通信により実現される。
【0025】
リモート制御部101は、各管理装置20の管理下にある各設備機器30に対する制御内容を決定し、各管理装置20に当該制御内容に基づく制御コマンドを送信することにより、各設備機器30をリモート制御する。より詳細には、まず、リモート制御部101は、後述の管理装置テーブルT1、設備機器テーブルT2及び運転データテーブルT3を参照して各設備機器30に対する制御内容を決定する。制御内容の決定の詳細についてはここでは保留し後述する。次に、リモート制御部101は、リモート制御モードに設定されている各管理装置20に、上記の制御内容に基づく制御コマンドを送信することにより、リモート制御モードに設定されている各管理装置20の管理下の各設備機器30をリモート制御する。リモート制御部101は、本開示に係るリモート制御手段の一例である。
【0026】
設定部102は、各管理装置20に、リモート制御モード又はローカル制御モードを設定する。より詳細には、設定部102は、後述の特定部104によりリモート制御モードに設定すべき管理装置20として特定された各管理装置20に、リモート制御モードへの切り替えを指示するモード切り替えコマンドを当該各管理装置20に送信し、特定部104によりローカル制御モードに設定すべき管理装置20として特定された各管理装置20に、ローカル制御モードへの切り替えを指示するモード切り替えコマンドを当該各管理装置20に送信する。設定部102は、本開示に係る設定手段の一例である。
【0027】
検出部103は、クラウドサーバ10と各管理装置20との通信における通信状態を検出する。検出部103は、特に、クラウドサーバ10と各管理装置20との通信における通信障害及び当該通信における通信障害からの回復を検出する。ここで、通信障害とは、通信の不通、通信の遅延等が生じており、通信状態が正常時と比べて好ましくない状態をいう。検出部103は、本開示に係る検出手段の一例である。
【0028】
特定部104は、検出部103が少なくとも1つの管理装置20との通信における通信障害を検出したとき、制御モードをローカル制御モードに設定すべき管理装置20を特定する。同様に、特定部104は、検出部103が少なくとも1つの管理装置20との通信における通信障害からの回復を検出したとき、制御モードをリモート制御モードに設定すべき管理装置20を特定する。どのようにして管理装置20を特定するかについては、動作の説明の際に後述する。特定部104は、本開示に係る特定手段の一例である。
【0029】
制御部100は、上記の各機能のほか、例えば検出部103が通信状態の変化を検出したときに当該変化した通信状態を示す情報を後述の管理装置テーブルT1に書き込み、設定部102が制御モードを管理装置20に設定したときに、当該制御モードを示す情報を管理装置テーブルT1に書き込み、管理装置20から受信した運転データを運転データテーブルT3に書き込む機能を備える。
【0030】
記憶部110は、管理装置テーブルT1と設備機器テーブルT2と運転データテーブルT3とを保存する。
【0031】
管理装置テーブルT1は、管理装置20に関する情報を格納する。管理装置テーブルT1は、例えば図3に示すように、管理装置IDフィールドと通信状態フィールドと制御モードフィールドと回線業者フィールドとを含む。
【0032】
管理装置IDフィールドは、管理装置20に割り当てられた管理装置ID(Identifier)を含む。回線業者フィールドは、管理装置20が利用する回線業者を示す情報を含む。通信状態フィールドは、クラウドサーバ10と管理装置20との通信における現在の通信状態を示す情報を含む。制御モードフィールドは、現在管理装置20に設定されている制御モードを示す情報を含む。
【0033】
管理装置IDフィールドは、例えばクラウドサーバ10の管理者が図示しない入力装置を介して管理装置IDを入力することにより設定される。同様に、回線業者フィールドは、例えばクラウドサーバ10の管理者が入力装置を介して回線業者を示す情報を入力することにより設定される。通信状態フィールドは、例えば上述のように、検出部103が通信状態の変化を検出したときに、制御部100が新たな通信状態を示す情報を書き込むことにより設定される。同様に、制御モードフィールドは、例えば上述のように、設定部102が制御モードを管理装置20に設定したときに、制御部100が新たに設定された制御モードを示す情報を書き込むことにより設定される。
【0034】
設備機器テーブルT2は、設備機器30に関する情報を格納する。設備機器テーブルT2は、例えば図4に示すように、設備機器IDフィールドと管理装置IDフィールドとアドレスフィールドと機種名フィールドとを含む。
【0035】
設備機器IDフィールドは、設備機器30に割り当てられた設備機器IDを含む。管理装置IDフィールドは、設備機器30を管理する管理装置20を示す管理装置IDを含む。例えば、管理装置IDが001の管理装置20が、設備機器IDが001001の設備機器30と設備機器IDが001002の設備機器30とを管理するとき、設備機器IDが001001のレコードに係る管理装置IDと、設備機器IDが001002のレコードに係る管理装置IDはともに001となる。
【0036】
アドレスフィールドは、設備機器30に設定されたアドレスを含む。当該アドレスは、管理装置20が設備機器30と通信するときに当該設備機器30を特定するために用いられる。リモート制御部101は、制御コマンドに当該アドレスを含めることにより、リモート制御すべき設備機器30をリモート制御することができる。
【0037】
機種名フィールドは、設備機器30の機種名を示す情報を含む。機種名を示す情報は、例えばリモート制御部101による制御内容の決定の際に参照される。例えばリモート制御部101は、ある設備機器30を制御するときに、当該設備機器30の機種名を特定し、機種名に基づいて当該設備機器30の種別、性能等を特定する。そしてリモート制御部101は、当該設備機器30の種別、性能等と、後述の運転データテーブルに格納された運転データとに基づいて、制御内容を決定する。なお、機種名と当該機種に係る種別、性能等との対応関係を示す情報は、例えば記憶部110に保存されていてもよいし、図示しない外部サーバから取得するものであってもよい。
【0038】
運転データテーブルT3は、管理装置20から取得した、設備機器30の運転データを、設備機器30ごとに格納する。運転データテーブルT3は、例えば図5に示すように、設備機器30ごとかつ日時ごとに、設備機器30の運転データを格納する。図5では、設備機器IDが001001の設備機器30に係る運転データのみが明示されている。上述のとおり、設備機器30は、空調機器、照明機器等様々な設備機器を含むため、設備機器30ごとに運転データが含む各種データは異なりうる。ただし、いずれの運転データも、少なくとも設備機器IDと日時を示す情報とを含む。
【0039】
ここで、説明を保留していた、リモート制御部101による制御内容の決定の詳細を説明する。リモート制御部101は、まず、管理装置テーブルT1を参照し、リモート制御モードに設定されている管理装置20の管理装置IDを取得する。次に、リモート制御部101は、設備機器テーブルT2を参照し、当該管理装置IDを含むレコードに係る設備機器30の設備機器IDを取得する。そして、リモート制御部101は、運転データテーブルT3を参照し、取得した設備機器IDについての運転データを参照して制御内容を決定する。
【0040】
例えば、リモート制御の対象となる設備機器30が空調機器であり、消費電力量を抑えるための制御が求められている場合を考える。このとき、リモート制御部101は、当該設備機器30の運転データに基づいて、消費電力量を抑えるための制御内容を決定する。このような制御内容として、例えば設定温度を変更して空調負荷を下げる制御が考えられる。また、当該空調機器が設置された建物に設置された他の設備機器30と連携して制御内容を決定してもよい。この場合において、リモート制御部101は、図示しない気象情報サーバから設備機器30が設置された地域の天候を示す情報を取得し、当該情報に基づいて制御内容を決定してもよい。
【0041】
通信部120は、インターネットNTに接続され、インターネットNTを介して管理装置20と通信する。通信部120は、例えば有線LAN(Local Area Network)インタフェースにより実現される。制御部100は、通信部120を介して適宜管理装置20と通信する。
【0042】
次に、図6を参照しながら、管理装置20の機能的構成を説明する。管理装置20は、制御部200と第1通信部210と第2通信部220とを備える。
【0043】
制御部200は、管理装置20を統括制御する。制御部200は、モード切替部201と機器制御部202と運転データ取得部203と運転データ送信部204とを備える。以下に説明する機能のうち、クラウドサーバ10との通信を要する機能については、後述の第1通信部210を介した通信により実現され、管理装置20の管理下の設備機器30との通信を要する機能については、後述の第2通信部220を介した通信により実現される。
【0044】
モード切替部201は、クラウドサーバ10から受信したモード切り替えコマンドが示す制御モードにて、管理装置20の制御モードを設定する。つまり、モード切替部201は、クラウドサーバ10の設定部102による設定に従って、管理装置20に設定されている制御モードをリモート制御モード又はローカル制御モードに切り替える。モード切替部201は、本開示に係るモード切替手段の一例である。
【0045】
機器制御部202は、管理装置20の制御モードがリモート制御モードに設定されているとき、クラウドサーバ10から受信した制御コマンドに従って管理装置20の管理下の設備機器30を制御する。つまり、機器制御部202は、管理装置20の制御モードがリモート制御モードに設定されているとき、クラウドサーバ10のリモート制御部101によるリモート制御に従って管理装置20の管理下の設備機器30を制御する。
【0046】
一方、機器制御部202は、管理装置20の制御モードがローカル制御モードに設定されているとき、クラウドサーバ10から受信した制御コマンドに依らずに制御内容を決定し、管理装置20の管理下の設備機器30を制御する。つまり、機器制御部202は、管理装置20の制御モードがローカル制御モードに設定されているとき、クラウドサーバ10のリモート制御部101によるリモート制御に依らずに管理装置20の管理下の設備機器30を制御する。
【0047】
機器制御部202は、管理装置20の管理下の設備機器30に、制御内容に従った制御コマンドを送信することにより、設備機器30を制御する。上述のように、クラウドサーバ10から受信した制御コマンドには設備機器30のアドレスが含まれているので、機器制御部202は、当該アドレスを宛先として制御コマンドを送信すればよい。機器制御部202は、本開示に係る機器制御手段の一例である。
【0048】
運転データ取得部203は、管理装置20の管理下の設備機器30から、設備機器30の運転に関する運転データを取得する。なお、設備機器30は、例えば機器制御部202から制御コマンドを受信したときに、当該コマンドに対する応答として運転データを送信する。
【0049】
運転データ送信部204は、運転データ取得部203が取得した運転データをクラウドサーバ10に送信する。
【0050】
第1通信部210は、インターネットNTに接続され、インターネットNTを介してクラウドサーバ10と通信する。第1通信部210は、例えば携帯電話通信網の基地局と無線通信可能な無線通信モジュールにより実現される。あるいは、第1通信部210は、有線LANインタフェース、無線LANインタフェースなどのローカル通信に係るインタフェースにより実現されるものであってもよい。
【0051】
第2通信部220は、管理装置20の管理下の設備機器30と通信する。第2通信部220は、例えば機器通信用の規格に準拠したネットワークインタフェースにより実現される。機器通信用の規格とは、例えばHEMS(Home Energy Management System)にて使用される規格である。
【0052】
次に、クラウドサーバ10のハードウェア構成の一例について、図7を参照しながら説明する。図7に示すクラウドサーバ10は、例えばパーソナルコンピュータ、マイクロコントローラなどのコンピュータにより実現される。
【0053】
クラウドサーバ10は、バス1000を介して互いに接続された、プロセッサ1001と、メモリ1002と、インタフェース1003と、二次記憶装置1004と、を備える。
【0054】
プロセッサ1001は、例えばCPU(Central Processing Unit:中央演算装置)である。プロセッサ1001が、二次記憶装置1004に記憶された動作プログラムをメモリ1002に読み込んで実行することにより、クラウドサーバ10の各機能が実現される。
【0055】
メモリ1002は、例えば、RAM(Random Access Memory)により構成される主記憶装置である。メモリ1002は、プロセッサ1001が二次記憶装置1004から読み込んだ動作プログラムを記憶する。また、メモリ1002は、プロセッサ1001が動作プログラムを実行する際のワークメモリとして機能する。
【0056】
インタフェース1003は、例えばシリアルポート、USB(Universal Serial Bus)ポート、ネットワークインタフェースなどのI/O(Input/Output)インタフェースである。インタフェース1003により、通信部120の機能が実現される。
【0057】
二次記憶装置1004は、例えば、フラッシュメモリ、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)である。二次記憶装置1004は、プロセッサ1001が実行する動作プログラムを記憶する。二次記憶装置1004により、記憶部110の機能が実現される。
【0058】
なお、管理装置20のハードウェア構成についても、概ね同様の構成を採用することができる。
【0059】
次に、図8を参照しながら、クラウドサーバ10によるローカル制御モード設定の動作の一例を説明する。図8に示す動作は、例えばクラウドサーバ10の起動後に開始される。
【0060】
クラウドサーバ10の制御部100の検出部103は、クラウドサーバ10と管理装置20との通信の通信状態を検出する(ステップS101)。検出部103により通信障害が検出された通信がないとき(ステップS101:No)、制御部100は、ステップS101からの動作を繰り返す。
【0061】
検出部103により通信障害が検出された通信があるとき(ステップS101:Yes)、制御部100の特定部104は、通信障害が検出された通信に係る回線業者と同一の回線業者を利用する管理装置20を抽出する(ステップS102)。より詳細には、特定部104はまず、当該通信障害に係る管理装置20を特定し、管理装置テーブルT1を参照して、当該通信障害が発生した通信に係る回線業者を特定する。次に、特定部104は、管理装置テーブルT1を参照して、特定した回線業者と同一の回線業者を利用する管理装置20を抽出する。
【0062】
検出部103は、ステップS102にて抽出した各管理装置20とクラウドサーバ10との通信の通信状態を検出する。特定部104は、ステップS101にて通信障害が検出されてから1分以内に、ステップS102にて抽出した管理装置20に係る通信の1割以上について検出部103により通信障害が検出されたか否かを判定する(ステップS103)。なお、ここでいう「1割」、「1分以内」のパラメータは予め定められたものであり、例えば「20%」、「30秒以内」等のパラメータが定められたものであってもよい。以下の説明では、上記の「1割」、「1分」のパラメータが定められているものとする。
【0063】
ステップS101にて通信障害が検出されてから1分経過しても、抽出した管理装置20に係る通信の1割以上について通信障害を検出しなかったとき(ステップS103:No)、制御部100はステップS101からの動作を繰り返す。
【0064】
ステップS101にて通信障害が検出されてから1分以内に、抽出した管理装置20に係る通信の1割以上について通信障害が検出されたとき(ステップS103:Yes)、特定部104は、管理装置テーブルT1を参照して、抽出した管理装置20のうちリモート制御モードが設定されている管理装置20を、ローカル制御モードを設定すべき管理装置20として特定する(ステップS104)。
【0065】
制御部100の設定部102は、ステップS104にて特定した各管理装置20にローカル制御モードを設定する(ステップS105)。そして制御部100は、ステップS101からの動作を繰り返す。
【0066】
次に、図9を参照しながら、クラウドサーバ10によるリモート制御モード設定の動作の一例を説明する。図9に示す動作は、例えばクラウドサーバ10の起動後に開始される。なお、図9に示す動作には、図8に示す動作と共通する点が多いため、必要に応じて説明を簡略する。
【0067】
検出部103は、クラウドサーバ10と管理装置20との通信の通信状態を検出する(ステップS201)。検出部103により通信障害から回復した通信が検出された通信がないとき(ステップS201:No)、制御部100は、ステップS201からの動作を繰り返す。
【0068】
検出部103により通信障害から回復した通信が検出されたとき(ステップS201:Yes)、特定部104は、通信障害からの回復が検出された通信に係る回線業者と同一の回線業者を利用する管理装置20を抽出する(ステップS202)。
【0069】
検出部103は、ステップS202にて抽出した各管理装置20とクラウドサーバ10との通信の通信状態を検出する。特定部104は、ステップS202にて抽出した管理装置20に係る通信の99%以上について、検出部103により通信状態が正常であると検出されたか否かを判定する(ステップS203)。なお、ここでいう「99%」のパラメータは予め定められたものであり、例えば「98%」、「99.5%」等のパラメータが定められたものであってもよい。以下の説明では、上記の「99%」のパラメータが定められているものとする。
【0070】
抽出した管理装置20に係る通信のうち通信状態が正常であると検出された通信が99%未満であるとき(ステップS203:No)、制御部100はステップS201からの動作を繰り返す。
【0071】
抽出した管理装置20に係る通信の99%以上について通信状態が正常であると検出されたとき(ステップS203:Yes)、特定部104は、抽出した管理装置20のうちローカル制御モードが設定されている管理装置20を、リモート制御モードを設定すべき管理装置20として特定する(ステップS204)。
【0072】
設定部102は、ステップS204にて特定した各管理装置20にリモート制御モードを設定する(ステップS205)。そして制御部100は、ステップS201からの動作を繰り返す。
【0073】
図8に示すローカル制御モード設定の動作により、クラウドサーバ10は、回線業者が提供する通信網に生じた障害を原因として一部の管理装置20に係る通信に通信障害が発生したときに、当該回線業者を利用する全ての管理装置20が通信不能となる前に当該回線業者を利用する管理装置20の制御モードをローカル制御モードに切り替えることができる。したがって、図8に示す動作により、機器管理システム1は、管理装置20に係る通信に生じる通信障害を予期した対応をすることができる。そして、図9に示すリモート制御モード設定の動作により、クラウドサーバ10は、上記の原因による通信障害から回復したときに、各管理装置20の制御モードをリモート制御モードに切り替えることができる。
【0074】
次に、図10を参照しながら、クラウドサーバ10によるリモート制御の動作の一例を説明する。図10に示す動作は、例えばクラウドサーバ10の起動後に開始される。
【0075】
制御部100のリモート制御部101は、管理装置テーブルT1を参照し、リモート制御モードが設定されている管理装置20を特定する(ステップS301)。リモート制御部101は、設備機器テーブルT2を参照し、ステップS301にて特定した各管理装置20の管理下の設備機器30を特定する(ステップS302)。
【0076】
リモート制御部101は、ステップS302にて特定した各設備機器30の制御内容を決定する(ステップS303)。そしてリモート制御部101は、ステップS303にて設備機器30ごとに決定した制御内容を示す制御コマンドを、ステップS301にて特定した各管理装置20に送信する(ステップS304)。そして制御部100はステップS301からの動作を繰り返す。
【0077】
図8図9及び図10に示す動作は、並行して実行されることが通常であるが、図8図9及び図10に示す各ステップが直列的に実行されてもよい。つまり、ステップS101からステップS105、ステップS201からステップS205及びステップS301からステップS304の各ステップが順々に実行されるものであってもよい。この場合において、各ループの先頭からの動作を実行するステップについては、ステップS101からの動作を実行するものとすればよい。
【0078】
次に、図11を参照しながら、管理装置20による機器制御の動作の一例を説明する。図11に示す動作は、例えば管理装置20の起動後に開始される。
【0079】
管理装置20の制御部200の機器制御部202は、現在の管理装置20の制御モードがリモート制御モードに設定されているか否かを判定する(ステップS401)。
【0080】
制御モードがリモート制御モードに設定されているとき(ステップS401:Yes)、機器制御部202は、クラウドサーバ10が送信する制御コマンドを待ち受ける(ステップS402)。機器制御部202は、制御コマンドを受信すると、受信した制御コマンドに基づいて管理下の設備機器30の制御内容を決定する(ステップS403)。そして機器制御部202は、ステップS405からの動作を実行する。
【0081】
制御モードがローカル制御モードに設定されているとき(ステップS401:No)、機器制御部202は、制御コマンドに依らずに管理下の設備機器30の制御内容を決定する(ステップS404)。そして機器制御部202は、ステップS405からの動作を実行する。
【0082】
機器制御部202は、ステップS403又はステップS404にて決定した制御内容に基づいて、管理下の設備機器30を制御する(ステップS405)。
【0083】
制御部200の運転データ取得部203は、管理下の設備機器30から運転データを取得する(ステップS406)。制御部200の運転データ送信部204は、ステップS406にて取得した運転データをクラウドサーバ10に送信する(ステップS407)。そして制御部200は、ステップS401からの動作を繰り返す。
【0084】
以上、実施の形態1に係る機器管理システム1を説明した。実施の形態1に係る機器管理システム1によれば、一部の管理装置20に係る通信について通信障害を検出したときに、回線業者が提供する通信網の障害を原因として他の管理装置20に係る通信に生じる通信障害を予期して、当該管理装置20の制御モードをローカル制御モードに切り替える。実施の形態1に係る機器管理システム1によれば、実際に一部の通信について通信障害を検出したことを発端として他の通信の通信障害を予期するので、当該他の通信について精度よく通信障害の発生を予期できる。
【0085】
(実施の形態2)
図12を参照しながら、実施の形態2に係る機器管理システム1を説明する。ただし、実施の形態1と異なる点を主に説明する。詳細は後述するが、実施の形態2に係る機器管理システム1は、降雨、降雪、強風等の悪天候を原因とする通信障害を予期して、通信障害が予期される管理装置20をローカル制御モードに切り替える。実施の形態2に係る機器管理システム1、管理装置20とインターネットNTとの通信が有線によるもの、無線によるもののいずれであっても効果を奏するが、天候の影響を受けやすい無線通信にて管理装置20がインターネットNTと通信する場合に特に好適である。
【0086】
実施の形態2に係る機器管理システム1は、さらに気象情報サーバ40Aを備える点が実施の形態1と異なる。また、後述するように、クラウドサーバ10についても実施の形態1と異なる点がある。
【0087】
気象情報サーバ40Aは、クラウドサーバ10の要求に応じて、現在の気象情報をクラウドサーバ10に送信する。例えば、クラウドサーバ10が管理装置20の設置位置を示す位置情報を気象情報サーバ40Aに送信し、気象情報サーバ40Aが当該設置位置における現在の気象を示す気象情報をクラウドサーバ10に送信する。気象情報サーバ40Aは、例えば気象庁が運営する気象情報サーバである。
【0088】
図13を参照しながら、実施の形態2に係るクラウドサーバ10の機能的構成のうち、実施の形態1と異なる点を説明する。実施の形態2に係るクラウドサーバ10においては、特定部104Aの機能が実施の形態1の特定部104の機能と異なり、管理装置テーブルT1Aに格納される情報が実施の形態1の管理装置テーブルT1と異なる。
【0089】
特定部104Aは、回線業者を示す情報ではなく、管理装置20の設置位置を示す情報と、当該設置位置における気象を示す情報とに基づいて、制御モードを設定すべき管理装置20を特定する点が実施の形態1と異なる。特定部104Aがどのように管理装置20を特定するかについては動作の説明の際に後述する。なお、特定部104Aは、通信部120を介して気象情報サーバ40Aから、当該設置位置における気象を示す情報を取得する。
【0090】
図14を参照しながら、実施の形態2に係る管理装置テーブルT1Aを説明する。管理装置テーブルT1Aは、回線業者フィールドに代えて、設置位置フィールドと設置地域フィールドとを含む点が実施の形態1と異なる。
【0091】
設置位置フィールドは、管理装置20の設置位置を示す情報を含む。設置地域フィールドは、管理装置20が設置された地域を示す情報を含む。これらのフィールドは、特定部104Aが管理装置20の設置位置における気象を示す情報を気象情報サーバ40Aから取得するとき及び通信障害が生じた通信に係る管理装置20の近辺に設置された管理装置20を特定部104Aが特定するときに参照される。なお、ここでいう「近辺」とは、例えば当該設置位置から半径3キロメートル以内の範囲をいう。あるいは、当該設置位置に係る地域と同一地域に設置されている場合を「近辺」とみなしてもよい。
【0092】
次に、図15を参照しながら、実施の形態2に係るクラウドサーバ10によるローカル制御モード設定の動作の一例のうち、実施の形態1と異なる点を説明する。図15に示す各ステップのうち、ステップS501及びS504~506については、図8にて示される実施の形態1の場合におけるステップS101及びS103~S105と同様であるため説明を省略する。
【0093】
ステップS502にて、特定部104Aは、通信障害が検出された通信に係る管理装置20の設置位置における天気が悪天候か否かを判定する。より詳細には、まず、特定部104Aは、管理装置テーブルT1Aの設置位置フィールドを参照し、当該管理装置20の設置位置を示す情報を取得する。次に、特定部104Aは、当該設置位置における現在の気象を示す情報を気象情報サーバ40Aから取得する。そして特定部104Aは、現在の気象が悪天候か否かを判定する。ここで「悪天候」とは、降雨、降雪、強風等、通信に悪影響を与えうる天候をいう。
【0094】
通信障害が検出された通信に係る管理装置20の設置位置における天気が悪天候ではないとき(ステップS502:No)、制御部100は、ステップS501からの動作を繰り返す。
【0095】
通信障害が検出された通信に係る管理装置20の設置位置における天気が悪天候であるとき(ステップS502:Yes)、特定部104Aは、通信障害が検出された通信に係る管理装置20の近辺に設置された管理装置20を抽出する(ステップS503)。より詳細には、特定部104Aは、管理装置テーブルT1Aの設置位置フィールドを参照し、通信障害が検出された通信に係る管理装置20の設置位置から半径3キロメートルの範囲内に設置された管理装置20を特定する。上述のとおり、設置位置フィールドは緯度及び経度により表されているため、2つの管理装置20の間の距離を求めることができる。なお、処理負荷の軽減のため、特定部104Aは、設置位置フィールドではなく設置地域フィールドを参照し、通信障害が検出された通信に係る管理装置20の設置地域と同一の設置地域に設置された管理装置20を抽出してもよい。
【0096】
そして制御部100は、ステップS503の動作ののち、ステップS504からの動作を実行する。
【0097】
次に、図16を参照しながら、実施の形態2に係るクラウドサーバ10によるリモート制御モード設定の動作の一例のうち、実施の形態1と異なる点を説明する。図16に示す各ステップのうち、ステップS601及びS603~605については、図9にて示される実施の形態1の場合におけるステップS201及びS203~S205と同様であるため説明を省略する。
【0098】
ステップS602にて、特定部104Aは、通信障害から回復した通信に係る管理装置20の近辺に設置された管理装置20を抽出する。抽出の詳細は図15に示すステップS503と同様のため説明を省略する。そして制御部100は、ステップS603からの動作を実行する。
【0099】
図15に示すローカル制御モード設定の動作により、クラウドサーバ10は、悪天候を原因として一部の管理装置20に係る通信に通信障害が発生したときに、当該管理装置20の近辺に設置された全ての管理装置20が通信不能となる前に、当該近辺に設置された管理装置20の制御モードをローカル制御モードに切り替えることができる。したがって、図15に示す動作により、機器管理システム1は、管理装置20に係る通信に生じる通信障害を予期した対応をすることができる。そして、図16に示すリモート制御モード設定の動作により、クラウドサーバ10は、上記の原因による通信障害から回復したときに、各管理装置20の制御モードをリモート制御モードに切り替えることができる。
【0100】
以上、実施の形態2に係る機器管理システム1を説明した。実施の形態2に係る機器管理システム1によれば、一部の管理装置20に係る通信について通信障害を検出したときに、悪天候を原因として他の管理装置20に係る通信に生じる通信障害を予期して、当該管理装置20の制御モードをローカル制御モードに切り替える。実施の形態2に係る機器管理システム1によれば、実施の形態1と同様に、実際に一部の通信について通信障害を検出したことを発端として他の通信の通信障害を予期するので、当該他の通信について精度よく通信障害の発生を予期できる。
【0101】
(実施の形態3)
以下、実施の形態3に係る機器管理システム1を説明する。ただし、実施の形態1と異なる点を主に説明する。実施の形態3に係る機器管理システム1の全体構成は、図1に示す実施の形態1の場合と同様であるため説明を省略する。
【0102】
詳細は後述するが、実施の形態3に係る機器管理システム1は、管理装置20の制御モードを設定するにあたって、検出された通信障害の程度に応じて管理装置20からクラウドサーバ10に送信されるデータ量も制限する。通信障害には、完全に通信が不可能であるものもあれば、データ送信に要する時間が正常時より長いものの通信自体は可能なものもある。通信障害が後者の場合、応答性が悪くなることからクラウドサーバ10によるリモート制御を行うことは好ましくないものの、管理装置20が少量の運転データをクラウドサーバ10に送信することは可能である。一方で、大量の運転データを管理装置20がクラウドサーバ10に送信することは、輻輳が生じる可能性が高くなるため好ましくない。そのため、通信障害の程度に応じて送信されるデータ量を制限することにより、クラウドサーバ10は適切に運転データを取得できる。
【0103】
図17を参照しながら、実施の形態3に係るクラウドサーバ10について、実施の形態1と異なる点を説明する。実施の形態3に係るクラウドサーバ10においては、設定部102B及び特定部104Bの機能が、実施の形態1に係る設定部102及び特定部104の機能と異なり、管理装置テーブルT1Bに格納される情報が実施の形態1の管理装置テーブルT1と異なる。
【0104】
設定部102Bは、管理装置20にローカル制御モード又はリモート制御モードに設定するのみでなく、ローカル制御モードを管理装置20に設定する際に、クラウドサーバ10に送信する運転データのデータ量を通信障害の程度に応じて制限する設定も行う点が実施の形態1と異なる。どのような設定を行うかについては後述する。なお、管理装置20に設定されるデータ量の制限も、制御モードの一部に含まれる。そのため、実施の形態3において、ローカル制御モードは、データ量の制限に応じて複数のモードを含むものとなる。
【0105】
特定部104Bは、後述する通信状態レベルに基づいて管理装置20の抽出及び特定をする点が実施の形態1と異なる。どのようにして抽出及び特定をするかについては後述する。
【0106】
管理装置テーブルT1Bは、例えば図18に示すように、実施の形態1の場合と比べて、通信状態フィールドに代えて通信状態レベルフィールドを含む。また、制御モードフィールドにて示される制御モードのうち、ローカル制御モードについて「ローカル0」、「ローカル3」等、数値も含むものとなっている点も実施の形態1と異なる。この数値は、上述のデータ量の制限に応じたモードを示すものである。この数値は、後述の通信状態レベルに対応する数値である。
【0107】
通信状態レベルとは、検出部103により検出された通信状態を、通信障害の程度に応じて数値化して表現したものである。図18に示す例では、通信状態レベルは0から5までの整数にて表される。通信状態が正常であるとき通信状態レベルは5であり、通信が全くできない通信状態であるとき通信状態レベルは0である。通信障害が生じているがある程度の通信が可能な通信状態であるとき、通信障害の程度に応じて通信状態レベルは1から4のいずれかとなる。
【0108】
上述の「ローカル0」、「ローカル3」等に含まれる数値は、この通信状態レベルに対応する数値である。制御モードが「ローカル0」に設定されている管理装置20は、運転データを全くクラウドサーバ10に送信しない。制御モードが「ローカル3」に設定されている管理装置20は、例えば送信する運転データを6割程度に制限してクラウドサーバ10に送信する。なお、通信状態レベルが5のとき、制御モードはリモート制御モードに設定される。
【0109】
実施の形態3に係る管理装置20は、概ね図6に示す実施の形態1の場合と同様だが、上述のようにローカル制御モードがデータ量の制限に応じて複数のモードを含む点と、運転データ送信部204が、データ量の制限に応じて送信する運転データのデータ量を制限する点が実施の形態1と異なる。送信するデータ量が制限されているとき、運転データ送信部204は、例えば重要度の高い情報を含む運転データのみをクラウドサーバ10に送信する。重要度の高い情報とは、例えば異常を示す情報である。実施の形態3において、運転データ送信部204は、本開示に係る運転データ送信手段の一例である。
【0110】
次に、図19を参照しながら、実施の形態3に係るクラウドサーバ10による制御モード設定の動作の一例を説明する。図19に示す動作は、ローカル制御モードの設定とリモート制御モードの設定との双方を含む。なお、図19に示す動作には、実施の形態1における図8及び図9に示す動作と共通する点が多いため、必要に応じて説明を簡略する。
【0111】
検出部103は、クラウドサーバ10と管理装置20との通信の通信状態を検出する(ステップS701)。検出部103による通信状態の検出の結果、通信状態レベルが変化した通信がないとき(ステップS701:No)、制御部100は、ステップS701からの動作を繰り返す。
【0112】
通信状態レベルが変化した通信があるとき(ステップS701:Yes)、特定部104Bは、通信状態レベルが変化した通信に係る回線業者と同一の回線業者を利用する管理装置20を抽出する(ステップS702)。
【0113】
検出部103は、ステップS702にて抽出した各管理装置20とクラウドサーバ10との通信の通信状態を検出する。特定部104Bは、抽出した各管理装置20に係る通信状態レベルの平均値を算出する(ステップS703)。
【0114】
特定部104Bは、ステップS703にて算出した通信状態レベルの平均値が、通信状態が変化する前における平均値より1以上変化したか否かを判定する(ステップS704)。なお、通信状態が変化する前における通信状態レベルの平均値は、例えば管理装置テーブルT1Bを書き換える前に管理装置テーブルT1Bの通信状態レベルフィールドを参照して求めればよい。
【0115】
通信状態レベルの平均値の変化が1未満であるとき(ステップS704:No)、制御部100は、ステップS701からの動作を繰り返す。
【0116】
通信状態レベルの平均値が1以上変化したとき(ステップS704:Yes)、特定部104Bは、ステップS702にて抽出した管理装置20を、通信状態レベルの平均値に応じた制御モードを設定すべき管理装置20として特定する(ステップS705)。例えば、算出した通信状態レベルの平均値が3.2であるとき、この平均値を四捨五入した値に応じた「ローカル3」のローカル制御モードが、「通信状態レベルの平均値に応じた制御モード」となる。また、算出した通信状態レベルの平均値が4.5以上であるとき、リモート制御モードが「通信状態レベルの平均値に応じた制御モード」となる。
【0117】
設定部102Bは、ステップS705にて特定した各管理装置20に、通信状態レベルの平均値に応じた制御モードを設定する(ステップS706)。そして制御部100は、ステップS701からの動作を繰り返す。
【0118】
図19に示す制御モード設定の動作により、実施の形態3に係るクラウドサーバ10は、回線業者が提供する通信網に何らかの事象が生じて一部の管理装置20に係る通信について通信状態が変化したときに、当該回線業者を利用する全ての管理装置20の制御モードを切り替えることができる。したがって、図19に示す動作により、実施の形態3に係る機器管理システム1は、管理装置20に係る通信に生じる通信状態の変化、特に通信障害を予期した対応をすることができる。
【0119】
以上、実施の形態3に係る機器管理システム1を説明した。実施の形態3に係る機器管理システム1によれば、一部の管理装置20に係る通信について通信状態の変化を検出したときに、回線業者が提供する通信網に生じた何らかの事象原因として他の管理装置20に係る通信に生じる通信状態の変化を予期して管理装置20の制御モードを設定する。そのため、実施の形態3に係る機器管理システム1によれば、実施の形態1と同様に、精度よく通信障害の発生を予期できる。
【0120】
さらに、実施の形態3に係る機器管理システム1によれば、通信障害の程度に応じて管理装置20がクラウドサーバ10に送信する運転データのデータ量を制限できるので、通信障害が生じている状況であっても、通信に悪影響の生じない範囲内で運転データの収集が可能となる。
【0121】
(変形例)
上記の説明では、実施の形態1と実施の形態2とを別個に記載したが、これらの実施の形態を組み合わせて機器管理システム1を構成してもよい。つまり、回線業者の通信網を原因とする通信障害と、気象を原因とする通信障害との双方に対応可能な機器管理システム1を構成してもよい。
【0122】
上記の説明では、実施の形態3は実施の形態1を変形したものであるが、実施の形態2に同様の変形を適用してもよい。つまり、気象を原因とする通信状態の変化に対応して、管理装置20がクラウドサーバ10に送信する運転データのデータ量を制限する機器管理システム1を構成してもよい。
【0123】
実施の形態3において、通信状態レベルの平均値を算出したが、平均値に代えて中央値、最頻値などを算出してもよい。
【0124】
図7に示すハードウェア構成においては、クラウドサーバ10が二次記憶装置1004を備えている。しかし、これに限らず、二次記憶装置1004をクラウドサーバ10の外部に設け、インタフェース1003を介してクラウドサーバ10と二次記憶装置1004とが接続される形態としてもよい。この形態においては、USBフラッシュドライブ、メモリカードなどのリムーバブルメディアも二次記憶装置1004として使用可能である。
【0125】
また、図7に示すハードウェア構成に代えて、ASIC(Application Specific Integrated Circuit:特定用途向け集積回路)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などを用いた専用回路によりクラウドサーバ10を構成してもよい。また、図7に示すハードウェア構成において、クラウドサーバ10の機能の一部を、例えばインタフェース1003に接続された専用回路により実現してもよい。
【符号の説明】
【0126】
1 機器管理システム、10 クラウドサーバ、20 管理装置、30 設備機器、40A 気象情報サーバ、100 制御部、101 リモート制御部、102,102B 設定部、103 検出部、104,104A,104B 特定部、110 記憶部、120 通信部、200 制御部、201 モード切替部、202 機器制御部、203 運転データ取得部、204 運転データ送信部、210 第1通信部、220 第2通信部、1000 バス、1001 プロセッサ、1002 メモリ、1003 インタフェース、1004 二次記憶装置,NT インターネット、T1,T1A,T1B 管理装置テーブル、T2 設備機器テーブル、T3 運転データテーブル。
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