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特許7403459測定報告方法、端末装置及びネットワーク装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-14
(45)【発行日】2023-12-22
(54)【発明の名称】測定報告方法、端末装置及びネットワーク装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 24/10 20090101AFI20231215BHJP
   H04W 16/28 20090101ALI20231215BHJP
【FI】
H04W24/10
H04W16/28
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2020538598
(86)(22)【出願日】2019-01-11
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-08-05
(86)【国際出願番号】 CN2019071369
(87)【国際公開番号】W WO2019137477
(87)【国際公開日】2019-07-18
【審査請求日】2020-07-10
【審判番号】
【審判請求日】2023-05-08
(31)【優先権主張番号】201810032648.5
(32)【優先日】2018-01-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】100159329
【弁理士】
【氏名又は名称】三縄 隆
(72)【発明者】
【氏名】▲楊▼ 宇
(72)【発明者】
【氏名】▲孫▼ ▲鵬▼
【合議体】
【審判長】廣川 浩
【審判官】圓道 浩史
【審判官】齋藤 哲
(56)【参考文献】
【文献】Huawei, HiSilicon, Discussion on CSI Framework Design[online], 3GPP TSG RAN WG1 #89 R1-1706926, Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_89/Docs/R1-1706926.zip>, 2017年05月15日
【文献】Ericsson, RRC configuration for CSI-MeasConfig[online], 3GPP TSG RAN WG2 #100 R2-1713738, Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_100/Docs/R2-1713738.zip>, 2017年11月27日
【文献】Samsung, Beam Management for PDCCH[online], 3GPP TSG RAN WG1 adhoc_NR_AH_1706 R1-1711604, Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_AH/NR_AH_1706/Docs/R1-1711604.zip>, 2017年06月27日
【文献】CATT, Ericsson, Nokia, ASB, Intel, WF on CSI-RS framework[online], 3GPP TSG RAN WG1 #89 R1-1709447, Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_89/Docs/R1-1709447.zip>, 2017年05月15日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
3GPP TSG SA WG1-4
3GPP TSG CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末装置に応用される測定報告方法であって、
ネットワーク装置のダウンリンク測定設定に基づいて、ネットワーク装置のダウンリンク測定設定に対応する参照信号を測定するステップと、
前記ダウンリンク測定設定、および前記参照信号に対する測定結果に基づいて、少なくとも1つの測定報告を生成するステップと、
前記少なくとも1つの測定報告を送信するステップとを含み、
前記ダウンリンク測定設定は、測定のための参照信号リソース関連情報を含み、
又は、
前記ダウンリンク測定設定は、測定のための参照信号リソース関連情報を含み、且つ、前記ダウンリンク測定設定は、さらに、測定報告の内容情報、及び、参照信号リソースと測定報告との関連関係情報のうちの少なくとも種を含み
前記ネットワーク装置のダウンリンク測定設定に基づいて、ネットワーク装置のダウンリンク測定設定に対応する参照信号を測定するステップは、
前記参照信号リソース関連情報において設定されたRS resource setting及びRS resource setの時間領域送信方式がいずれも非周期的であり、且つ参照信号リソース関連情報において設定されたRS resource setting又は/及びRS resource setを測定するようにトリガーするための第1のダウンリンク制御情報DCIをネットワーク装置から受信した場合、RS resource setting又は/及びRS resource setにおける対応する参照信号を測定することを含み、
前記RS resource setting又は/及びRS resource setにおける対応する参照信号を測定した後、前記方法は、
第1のRS resource setting又はRS resource setにおける対応するRSタイプがCSI-RSであり、且つ第2のRS resource setting又はRS resource setにおける対応するRSタイプがSSBである場合、第1及び第2のRSresource setting又はRSresource setに対して対応するCSI-RS測定及びSSB測定を行った後に生成された共同確定結果を決定するステップ、又は
第3のRS resource setting又はRS resource setにおける対応するRSタイプがCSI-RS及びSSBを含む場合、第3のRS resource setting又はRS resource setに対して対応するCSI-RS測定及びSSB測定を行った後に生成された共同確定結果を決定するステップをさらに含み、
同計算を行うSSBとCSI-RSは、空間的疑似コロケーション関係を有する、
測定報告方法。
【請求項2】
前記測定報告の内容情報は、測定報告の内容タイプを少なくとも含み、
前記内容タイプは、
チャネル状態情報参照信号CSI-RS又は/及び同期信号ブロックSSB測定に基づくビーム報告、及び
CSI-RS測定に基づくチャネル状態情報CSI報告のうちの少なくとも1つを少なくとも含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記RS resource setting又は/及びRS resource setにおける対応する参照信号を測定した後、前記方法は、
前記測定報告の内容情報において設定された測定報告の内容タイプがビーム報告であり、且つ設定された前記ビーム報告における報告内容がSSBRI及び対応するRSRPである場合、RS resource setting又はRS resource setにおけるSSB及びCSI-RSの測定結果を共同計算するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記共同確定結果を生成するための第1、第2及び/又は第3のRS resource setting又はRS resource setは、
ネットワーク装置から受信した設定情報により決定される方式、
端末装置によりプリセットした方式で選択して決定される方式、又は
ネットワーク装置との間の約束情報により決定される方式のうちの1つにより決定される、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記測定報告の内容情報、測定のための参照信号リソース関連情報、及び参照信号リソースと測定報告との関連関係情報のうちの少なくとも1種、および参照信号に対する測定結果に基づいて、少なくとも1つの測定報告を生成するステップは、
少なくとも1つの報告設定report settingをトリガーする第2のダウンリンク制御情報DCIをネットワーク装置から受信した場合、測定報告の内容情報、測定のための参照信号リソース関連情報、及び参照信号リソースと測定報告との関連関係情報のうちの少なくとも1種に基づいて、前記測定結果に対する順序付け方式を決定することと、
前記順序付け方式により測定結果を順序付けすることと、
順序付けされた測定結果に基づいて測定報告を生成することとを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記順序付け方式は、
参照信号リソースと測定報告との関連関係情報におけるreport settingが関連した1つ以上のRS resource setting又は/及びRS resource setの順序付け方式を含み、または、
前記順序付け方式は、報告設定インデックスreport setting index、参照信号リソース設定インデックスRS resource setting index、測定報告の内容情報により決定された測定報告内容タイプ、参照信号リソースセットインデックスRS resource set index、RS resource settingにおける参照信号タイプRS type、RS resource setにおけるRS typeのうちの少なくとも1種に基づいて順序付けすることを含む、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記測定報告の内容情報、測定のための参照信号リソース関連情報、及び参照信号リソースと測定報告との関連関係情報のうちの少なくとも1種、および参照信号に対する測定結果に基づいて、少なくとも1つの測定報告を生成するステップは、
少なくとも1つの報告設定report settingをトリガーする第3のダウンリンク制御情報DCIをネットワーク装置から受信した場合、測定報告の内容情報に基づいて各RS resource setting又は/及びRS resource setにおける参照信号の測定結果に対してそれぞれ測定報告を生成することを含み、
前記第3のダウンリンク制御情報DCIは、前記第1のダウンリンク制御情報DCIと同じである、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記少なくとも1つの測定報告を送信する前に、前記方法は、
前記少なくとも1つの測定報告の大きさがアップリンクチャネルの搬送能力を超えた場合、所定のルールに従って一部の測定報告における報告内容を廃棄するステップをさらに含み、
前記所定のルールに従って一部の測定報告における報告内容を廃棄する前に、前記方法は、
ネットワーク装置から受信したルール情報に基づいて前記所定のルールを決定するステップ、又は
ネットワーク装置との間で約束されたルール情報に基づいて前記所定のルールを決定するステップ、又は
予め記憶されたルール情報に基づいて前記所定のルールを決定するステップをさらに含み、または、
前記所定のルールに従って一部の測定報告における報告内容を廃棄するステップは、
前記報告内容の優先度又は配列順序により一部の測定報告における報告内容を廃棄することを含む、請求項1~7のいずれか1項に記載の方法。
【請求項9】
ネットワーク装置のダウンリンク測定設定に基づいて、ネットワーク装置のダウンリンク測定設定に対応する参照信号を測定する測定モジュールと、
前記ダウンリンク測定設定、および前記参照信号に対する測定結果に基づいて、少なくとも1つの測定報告を生成する生成モジュールと、
前記少なくとも1つの測定報告を送信する報告送信モジュールと、を含み、
前記ダウンリンク測定設定は、測定のための参照信号リソース関連情報を含み、
又は、
前記ダウンリンク測定設定は、測定のための参照信号リソース関連情報を含み、且つ、前記ダウンリンク測定設定は、さらに、測定報告の内容情報、及び、参照信号リソースと測定報告との関連関係情報のうちの少なくとも種を含み
前記測定モジュールは、具体的に、
前記参照信号リソース関連情報において設定されたRS resource setting及びRS resource setの時間領域送信方式がいずれも非周期的であり、且つ参照信号リソース関連情報において設定されたRS resource setting又は/及びRS resource setを測定するようにトリガーするための第1のダウンリンク制御情報DCIをネットワーク装置から受信した場合、RS resource setting又は/及びRS resource setにおける対応する参照信号を測定することに用いられ、
前記端末は、
第1のRS resource setting又はRS resource setにおける対応するRSタイプがCSI-RSであり、且つ第2のRS resource setting又はRS resource setにおける対応するRSタイプがSSBである場合、第1及び第2のRSresource setting又はRSresource setに対して対応するCSI-RS測定及びSSB測定を行った後に生成された共同確定結果を決定するか、又は
第3のRS resource setting又はRS resource setにおける対応するRSタイプがCSI-RS及びSSBを含む場合、第3のRS resource setting又はRS resource setに対して対応するCSI-RS測定及びSSB測定を行った後に生成された共同確定結果を決定する決定モジュールをさらに含み、
同計算を行うSSBとCSI-RSは、空間的疑似コロケーション関係を有する、
端末装置。
【請求項10】
前記測定モジュールは、
前記測定報告の内容情報において設定された測定報告の内容タイプがビーム報告であり、且つ設定された前記ビーム報告における報告内容がSSBRI及び対応するRSRPである場合、RS resource setting又はRS resource setにおけるSSB及びCSI-RSの測定結果を共同計算することにさらに用いられる、請求項9に記載の端末機器。
【請求項11】
前記決定モジュールは、
ネットワーク装置から受信した設定情報により決定される方式、
端末装置によりプリセットした方式で選択して決定される方式、又は
ネットワーク装置との間の約束情報により決定される方式のうちの1つにより、前記共同確定結果を生成するための第1、第2及び/又は第3のRS resource setting又はRS resource setを決定することにさらに用いられる、請求項9に記載の端末機器。
【請求項12】
前記生成モジュールは、
少なくとも1つの報告設定report settingをトリガーする第2のダウンリンク制御情報DCIをネットワーク装置から受信した場合、測定報告の内容情報、測定のための参照信号リソース関連情報、及び参照信号リソースと測定報告との関連関係情報のうちの少なくとも1種に基づいて、前記測定結果に対する順序付け方式を決定することと、
前記順序付け方式により測定結果を順序付けすることと、
順序付けされた測定結果に基づいて測定報告を生成することとにさらに用いられる、請求項9に記載の端末機器。
【請求項13】
前記順序付け方式は、
参照信号リソースと測定報告との関連関係情報におけるreport settingが関連した1つ以上のRS resource setting又は/及びRS resource setの順序付け方式を含み、または、
前記順序付け方式は、報告設定インデックスreport setting index、参照信号リソース設定インデックスRS resource setting index、測定報告の内容情報により決定された測定報告内容タイプ、参照信号リソースセットインデックスRS resource set index、RS resource settingにおける参照信号タイプRS type、RS resource setにおけるRS typeのうちの少なくとも1種に基づいて順序付けすることを含む、請求項12に記載の端末機器。
【請求項14】
前記生成モジュールは、
少なくとも1つの報告設定report settingをトリガーする第3のダウンリンク制御情報DCIをネットワーク装置から受信した場合、測定報告の内容情報に基づいて各RS resource setting又は/及びRS resource setにおける参照信号の測定結果に対してそれぞれ測定報告を生成することにさらに用いられ、
前記第3のダウンリンク制御情報DCIは、前記第1のダウンリンク制御情報DCIと同じである、請求項9に記載の端末機器。
【請求項15】
前記少なくとも1つの測定報告の大きさがアップリンクチャネルの搬送能力を超えた場合、所定のルールに従って一部の測定報告における報告内容を廃棄する廃棄モジュールをさらに含み、
前記廃棄モジュールは、
ネットワーク装置から受信したルール情報に基づいて前記所定のルールを決定するステップ、又は
ネットワーク装置との間で約束されたルール情報に基づいて前記所定のルールを決定するステップ、又は
予め記憶されたルール情報に基づいて前記所定のルールを決定することにさらに用いられ、または、
前記廃棄モジュールは、
前記報告内容の優先度又は配列順序により一部の測定報告における報告内容を廃棄することにさらに用いられる、請求項9~14のいずれか1項に記載の端末機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本願は、2018年1月12日に提出された中国特許出願第201810032648.5号の優先権を主張するものであり、その全ての内容は参照により本願に組み込まれるものとする。
【0002】
本開示は、通信の分野に関し、特に測定報告方法、端末装置及びネットワーク装置に関する。
【背景技術】
【0003】
ロングタームエボリューション(Long Term Evolution、LTE)及びアドバンストLTE(LTE-Advanced、LTE-A)における無線アクセス技術標準は、マルチ入力マルチ出力(Multiple - Input Multiple-Output、MIMO)及び直交周波数分割多重技術(Orthogonal Frequency Division Multiplexing、OFDM)をベースとして構築される。MIMO技術は、マルチアンテナシステムで得られる空間自由度を利用して、ピークレートとシステムスペクトル効率を向上させる。
【0004】
MIMO技術の三次元化と大規模化への推進に伴い、次世代移動通信システム(5G通信システム)は、大規模(Massive)MIMO技術を用いて実現される。Massive MIMO技術は、大規模アンテナアレイを用いることで、システムスペクトル効率を大幅に向上させ、より多くのアクセスユーザをサポートすることができる。Massive MIMO技術では、フルデジタルアレイを用いると、最大化の空間分解能及び最適なマルチユーザマルチ入力マルチ出力(Multi-User Multiple-Input Multiple-Output、MU-MIMO)性能を実現することができるが、このような構造は大量のAD/DAコンバータ及び大量の完全な無線周波数ベースバンド処理チャネルを必要とし、装置コストもベースバンド処理複雑度も大きな負担となる。したがって、従来のデジタルドメインビームフォーミングを基礎として、アンテナシステムに近いフロントエンドで送信した無線周波数信号に1段ビームフォーミングを追加するデジタルアナログ混合ビームフォーミング技術が登場した。アナログビームフォーミングは、簡単な方式で、送信信号とチャネルとの大まかなマッチングを実現することができる。アナログビームフォーミング後に形成される等価チャネルの次元は、実際のアンテナ数より小さいため、その後に必要なAD/DAコンバータ、デジタルチャネル数及び対応するベースバンド処理複雑度がいずれも大幅に低下することができる。
【0005】
5G通信システムでは、アナログビームフォーミングがフルバンド送信であり、各高周波アンテナアレイのパネル上の各分極方向アレイ素子は、時分割多重方式のみでアナログビームを送信することができる。アナログビームのフォーミング重みは、無線周波数フロントエンド移相器等の装置のパラメータを調整することにより実現される。従来技術において一般的にポーリングという方式でアナログビームフォーミングベクトルのトレーニングを行い、即ち、各アンテナパネル上の各分極方向のアレイ素子は、時分割多重方式で所定の時間にトレーニング信号(候補のフォーミングベクトル)を順次送信し、端末は、測定後に基地局にビーム報告をフィードバックすることにより、基地局がサービスを次回伝送する時に該トレーニング信号を用いてアナログビーム送出を実現する。
【0006】
ビーム報告は、基地局がトレーニング信号を選択する重要な根拠である。ネットワーク側は、上位層シグナリングによりユーザ機器(UE、User Equipment)にビーム報告(beam reporting)の設定情報(reporting setting)を設定し、設定情報は、ビーム報告の内容情報、ビーム報告の時間領域関連メッセージ(周期的、非周期的、半永続的)、ビーム報告の周波数粒度(frequency granularity)情報等を含む。ビーム報告における内容情報は、UEが選択した少なくとも1つの最適な送信ビーム識別情報、UEが選択したビームの物理層測定結果(例えば、L1-RSRP)、UEが選択したビームのグループ情報等を含んでよい。
【0007】
ビーム報告は、測定報告の1種であり、その他、UEは、チャネル状態情報(Channel State Information、CSI)報告等の多種類の測定報告を生成することができる。関連技術によれば、UEが測定報告を生成するとき、測定報告の内容に何かのルールがなく、測定報告をアップロードするか否かを決定できず、UEが測定報告を生成する場合及び測定報告をアップロードする場合における曖昧性の問題が存在する。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0008】
第1の態様は、端末装置に適用され測定報告方法を提供し、上記方法は、
測定報告の内容情報、測定された参照信号リソース関連情報、及び参照信号リソースと測定報告との関連関係情報のうちの少なくとも1種を含む、ネットワーク装置のダウンリンク測定設定に基づいて、対応する参照信号を測定するステップと、
測定報告の内容情報、測定された参照信号リソース関連情報、及び参照信号リソースと測定報告との関連関係情報のうちの少なくとも1種、および参照信号に対する測定結果に基づいて、少なくとも1つの測定報告を生成するステップと、
前記少なくとも1つの測定報告を送信するステップとを含む。
【0009】
第2の態様は、ネットワーク装置に適用され測定報告方法を提供し、上記方法は、
測定報告の内容情報、測定された参照信号リソース関連情報、及び参照信号リソースと測定報告との関連関係情報を少なくとも含む、対応する参照信号を測定するためのダウンリンク測定設定を送信するステップを含む。
【0010】
第3の態様は、
測定報告の内容情報、測定された参照信号リソース関連情報、及び参照信号リソースと測定報告との関連関係情報のうちの少なくとも1種を含む、ネットワーク装置のダウンリンク測定設定に基づいて、対応する参照信号を測定する測定モジュールと、
測定報告の内容情報、測定された参照信号リソース関連情報、及び参照信号リソースと測定報告との関連関係情報のうちの少なくとも1種、および参照信号に対する測定結果に基づいて、少なくとも1つの測定報告を生成する生成モジュールと、
前記少なくとも1つの測定報告を送信する報告送信モジュールと、を含む端末装置を提供する。
【0011】
第4の態様は、
測定報告の内容情報、測定された参照信号リソース関連情報、及び参照信号リソースと測定報告との関連関係情報を少なくとも含む、対応する参照信号を測定するためのダウンリンク測定設定を送信する送信モジュールを含む、ネットワーク装置を提供する。
【0012】
第5の態様は、メモリと、プロセッサと、前記メモリに記憶され前記プロセッサ上で実行でき、前記プロセッサにより実行されると、第1の態様に記載の測定報告方法のステップを実現するコンピュータプログラムと、を含む端末装置を提供する。
【0013】
第6の態様は、プロセッサにより実行されると、第1の態様に記載の測定報告方法のステップを実現するコンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ可読記憶媒体を提供する。
【0014】
第7の態様は、メモリと、プロセッサと、前記メモリに記憶され前記プロセッサ上で実行でき、前記プロセッサにより実行されると、第2の態様に記載の測定報告方法のステップを実現するコンピュータプログラムと、を含むネットワーク装置を提供する。
【0015】
第8の態様は、プロセッサにより実行されると、第2の態様に記載の測定報告方法のステップを実現するコンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ可読記憶媒体を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0016】
ここで説明される図面は、本開示への理解を深めるためのものであり、本開示の一部を構成し、本開示の例示的な実施例及びその説明は、本開示を解釈するものであり、本開示を限定するものではない。図面において、
【0017】
図1】本開示の1つの実施例に係る測定報告方法のフローチャートである。
図2】本開示の別の実施例に係る測定報告方法のフローチャートである。
図3】本開示のさらに別の実施例に係る測定報告方法のフローチャートである。
図4】本開示のさらに別の実施例に係る測定報告方法のフローチャートである。
図5】本開示のさらに別の実施例に係る測定報告方法のフローチャートである。
図6】本開示のさらに別の実施例に係る測定報告方法のフローチャートである。
図7】本開示の1つの実施例に係る端末装置の構造図である。
図8】本開示の別の実施例に係る端末装置の構造図である。
図9】本開示のさらに別の実施例に係る端末装置の構造図である。
図10】本開示の1つの実施例に係るネットワーク装置の構造図である。
図11】本開示のさらに別の実施例に係る端末装置の構造図である。
図12】本開示の別の実施例に係るネットワーク装置の構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本開示の実施例の図面を参照しながら、本開示の実施例の技術手段を明確且つ完全的に記載する。明らかに、記載される実施例は、本開示の実施例の一部であり、全てではない。本開示の実施例に基づき、当業者が創造的な労働をしない前提で得られた他の全ての実施例は、いずれも本開示の保護範囲に属するものである。本願において用いられる「及び/又は」、又は、「又は/及び」は、接続対象の少なくとも1つを示すものである。
【0019】
本開示の技術手段は、様々な通信システム、例えば、グローバル移動通信システム(Global System of Mobile communication、GSM)、符号分割多重アクセス(Code Division Multiple Access、CDMA)システム、広帯域符号分割多重アクセス(Wideband Code Division Multiple Access、WCDMA(登録商標))、汎用パケット無線サービス(General Packet Radio Service、GPRS)、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution、LTE)/アドバンストロングタームエボリューション(Long Term Evolution Advanced、LTE-A)、NR(New Radio)等に適用できる。
【0020】
ユーザ機器(User Equipment、UE)は、移動端末(Mobile Terminal)、移動ユーザ装置等とも呼ばれ、無線アクセスネットワーク(Radio Access Network、RAN)を介して1つ以上のコアネットワークと通信することができ、ユーザ機器は、移動端末、例えば移動電話(又は「セル」電話と呼ばれる)と移動端末を有するコンピュータであってもよく、例えば携帯型、ポケット式、手持ち式、コンピュータ内蔵又は車載の移動装置であってもよく、それらが無線アクセスネットワークと言語及び/又はデータを通信する。
【0021】
基地局は、GSM又はCDMAにおける基地局(Base Transceiver Station、BTS)であってもよく、WCDMA(登録商標)における基地局(NodeB)であってもよく、LTEにおける進化型基地局(eNB又はe-NodeB(evolutional NodeB))及び5G基地局(gNB)であってもよく、本開示において限定されないが、説明しやすいように、下記実施例は、gNBを例にして説明する。
【0022】
以下、図面を参照しながら、本開示の各実施例に係る技術手段を詳細に説明する。
【0023】
図1は、本開示の1つの実施例に係る測定報告方法のフローチャートである。図1に示すように、該方法は、
測定報告の内容情報、測定された参照信号リソース関連情報、及び参照信号リソースと測定報告との関連関係情報のうちの少なくとも1種を含む、ネットワーク装置のダウンリンク測定設定に基づいて、対応する参照信号を測定するステップ120と、
測定報告の内容情報、測定された参照信号リソース関連情報、及び参照信号リソースと測定報告との関連関係情報のうちの少なくとも1種、および参照信号に対する測定結果に基づいて、少なくとも1つの測定報告を生成するステップ140と、
少なくとも1つの測定報告を送信するステップ160とを含む。
【0024】
本開示の実施例では、ネットワーク装置が送信したダウンリンク測定設定は、測定報告の内容情報、測定された参照信号リソース関連情報、及び参照信号リソースと測定報告との関連関係情報のうちの少なくとも1種を含み、端末装置は、ダウンリンク設定情報を受信した後、測定報告の内容情報に基づいて、測定されるべき参照信号を決定し、且つダウンリンク測定設定に基づいて参照信号を測定することができ、測定結果に対して、端末装置は、測定報告の内容情報、測定された参照信号リソース関連情報、及び参照信号リソースと測定報告との関連関係情報のうちの少なくとも1種に基づいて、少なくとも1つの測定報告を生成し、且つ該測定報告を送信することができるため、端末装置が測定報告を生成する場合及び測定報告をアップロードする場合における曖昧性の問題を解決する。
【0025】
本実施例の一実施形態では、測定報告の内容情報は、測定報告の内容タイプを少なくとも含み、内容タイプは、
チャネル状態情報参照信号(Channel State Information Reference Signal、CSI-RS)又は/及び同期信号ブロック(Synchronization Signal Block、SSB)測定に基づくビーム報告、及び
CSI-RS測定に基づくチャネル状態情報CSI(Channel State Information)報告という内容タイプのうちの少なくとも1種を少なくとも含む。
【0026】
CSI-RS測定に基づくビーム報告の場合、CSI-RSの測定結果から少なくとも1つの最適なビームのチャネル状態情報参照信号リソースインデックス(CSI-RS resource index、CRI)及び参照信号受信電力(Reference Signal Receiving Power、RSRP)を選択してビーム報告を生成してよい。
【0027】
SSB測定に基づくビーム報告の場合、SSBの測定結果から少なくとも1つの最適なビームの同期信号ブロックリソースインデックス(SSB resource index 、SSBRI)及びRSRPを選択してビーム報告を生成してよい。
【0028】
CSI-RS測定に基づくCSI報告の場合、CSI-RSの測定結果からチャネル品質指標(Channel Quality Indicator、CQI)、プリコード化マトリクス指標(Precoding Matrix Indicator、PMI)、ランク指示(Rank Indication、RI)のうちの少なくとも1種を選択してCSI報告を生成してよい。
【0029】
ビーム報告及びCSI報告は、本実施例に係るいくつかの具体的なタイプに過ぎず、本実施例は、他のタイプに限定されるものではないことが理解できる。
【0030】
好ましくは、本実施例の一実施形態では、個別報告の方式でそれぞれ測定報告を生成してよい。具体的には、ステップ140は、具体的には、
参照信号リソース関連情報において設定された参照信号リソース設定RS resource setting又は参照信号リソースセットRS resource setの時間領域送信方式が周期的又は半永続的である場合、測定報告の内容情報に基づいて各RS resource setting又は/及びRS resource setにおける参照信号の測定結果に対してそれぞれ測定報告を生成するように実現されてよい。
【0031】
参照信号リソース関連情報は、参照信号リソース設定RS resource setting、参照信号リソースセットRS resource set、参照信号リソースRS resource等を含んでもよく、RS resource setting、RS resource setにおける、CSI-RS、SSB等であってよい参照信号タイプ(Reference Signal type、RS type)を含んでもよい。
【0032】
ダウンリンク測定設定は、RS resource setting、RS resource setのために対応する時間領域送信方式を設定することができる。具体的には、測定報告の内容情報又は参照信号リソース関連情報において対応する時間領域送信方式を設定してよい。RS resource setting又はRS resource setのいずれか1つの時間領域送信方式が周期的又は半永続的である場合、測定報告の内容情報に基づいて各RS resource setting又は/及びRS resource setにおける参照信号の測定結果に対してそれぞれ測定報告を生成してよい。例えば、いずれか1つのRS resource settingにおける参照信号の測定結果に対して、1つの測定報告を個別に生成してよく、いずれか1つのRS resource setにおける参照信号の測定結果に対して、測定報告等を個別に生成してよい。いずれか1つのRS resource setting又は/及びRS resource setにより生成された対応する1つの測定報告に対して、端末装置は、これらの測定報告をそれぞれネットワーク装置に送信してよい。
【0033】
本実施例の一実施形態では、測定報告の内容情報に基づいて各RS resource setting又は/及びRS resource setにおける参照信号の測定結果に対してそれぞれ測定報告を生成するステップは、
RS resource setting又は/及びRS resource setにおけるCSI-RSの測定結果に基づいて少なくとも1つの最適なビームのCRI及びRSRPを選択してビーム報告を生成すること、
RS resource setting又は/及びRS resource setにおけるSSBの測定結果に基づいて少なくとも1つの最適なビームのSSBRI及びRSRPを選択してビーム報告を生成すること、
RS resource setting又は/及びRS resource setにおけるCSI-RSの測定結果に基づいてチャネル品質指標CQI、プリコード化マトリクス指標PMI、ランク指標RIのうちの少なくとも1種を選択してCSI報告を生成すること、又は
RS resource setting又は/及びRS resource setにおけるCSI-RS及びSSBの測定結果に基づいて共同測定結果を生成し、且つ共同測定結果に基づいてビーム報告を生成することのうちの少なくとも1つを含む。
【0034】
以上が個別報告の4つのケースであり、すなわち、RS resource setting又は/及びRS resource set毎に、1つの対応するビーム報告を個別に生成してもよく、1つの対応するCSI報告を生成してもよい。なお、1つのRS resource setting又は/及びRS resource setがCSI-RS及びSSBという2種の参照信号を同時に含む場合、CSI-RS及びSSBの測定結果に基づいて共同測定結果を生成し、且つ共同測定結果に基づいてビーム報告を生成してよい。
【0035】
好ましくは、本実施例の一実施形態では、端末装置が不要なデータを測定することを回避するために、いくつかの場合において、ネットワーク装置が端末装置にトリガー信号を送信した後こそ、端末装置が対応する参照信号を測定する。このために、ステップ120は、具体的には、
参照信号リソース関連情報において設定されたRS resource setting及びRS resource setの時間領域送信方式がいずれも非周期的であり、且つ参照信号リソース関連情報において設定されたRS resource setting又は/及びRS resource setを測定するようにトリガーするための第1のダウンリンク制御情報DCIをネットワーク装置から受信した場合、RS resource setting又は/及びRS resource setにおける対応する参照信号を測定するように実現されてよい。
【0036】
本実施例では、RS resource setting及びRS resource setの時間領域送信方式が非周期的である場合、ネットワーク装置が端末装置に第1のDCIを送信すれば、端末装置は、RS resource setting又は/及びRS resource setにおける対応する参照信号を測定することができる。例えば、RS resource setting又は/及びRS resource setにおけるCSI-RS、SSB等の少なくとも1種の信号を測定してよい。
【0037】
測定結果を容易に報告するために、好ましくは、本実施例の一実施形態では、RS resource setting又は/及びRS resource setにおける対応する参照信号を測定した後、端末装置は、対応するいくつかの共同計算をさらに行ってよい。
【0038】
共同計算の場合、2種の共同計算の方式を含んでよい。
【0039】
第1の共同計算方式は、2つのRS resource setting又はRS resource setのRSタイプのうちの1つがCSI-RSであり、別がSSBである場合に行われる共同計算である。具体的には、第1のRS resource setting又はRS resource setにおける対応するRSタイプがCSI-RSであり、且つ第2のRS resource setting又はRS resource setにおける対応するRSタイプがSSBである場合、第1及び第2のRSresource setting又はRSresource setに対して対応するCSI-RS測定及びSSB測定を行った後に生成された共同測定結果を決定することができる。
【0040】
第2の共同計算方式は、1つのRS resource setting又はRS resource setにおける対応するRSタイプがCSI-RS及びSSBを同時に含む場合に行われる共同計算である。具体的には、第3のRS resource setting又はRS resource setにおける対応するRSタイプがCSI-RS及びSSBを含む場合、第3のRS resource setting又はRS resource setに対して対応するCSI-RS測定及びSSB測定を行った後に生成された共同測定結果を決定する。
【0041】
好ましくは、本実施例の他の実施形態では、RS resource setting又は/及びRS resource setにおける対応する参照信号を測定した後、測定報告の内容情報において設定された測定報告の内容タイプがビーム報告であり、且つ設定されたビーム報告における報告内容がSSBRI及び対応するRSRPである場合、RS resource setting又はRS resource setにおけるSSB及びCSI-RSの測定結果を共同計算する。
【0042】
対応して共同計算を行うSSBとCSI-RSは、空間的(spatial)疑似コロケーション(Quasi Co-Location、QCL)関係を有してよい。RS resource setting又はRS resource setにおけるSSB及びCSI-RSの測定結果を共同計算する場合、CSI-RS測定結果におけるRSRPとSSB測定結果におけるRSRPに基づいて共同計算を行い、計算後のRSRPを決定することができ、その後、決定されたRSRPに基づいて対応するSSBRIを決定することができる。
【0043】
端末装置は、2種の共同計算の方式を同時に実現してもよく、1種のみを実現してもよく、具体的な選択は、2種の共同計算の方式のうちの具体的な方式に応じて決定されてよい。なお、端末装置は、他のRSタイプの参照信号を共同計算してもよく、本実施例の以上の共同計算方式は、具体的な限定としない。
【0044】
共同計算の具体的な方法は、好ましくは、本実施例では、CSI-RS測定及びSSB測定を行った後に生成された共同測定結果を決定する場合、
CSI-RS測定及びSSB測定を行った後の各RSRPの最大値又は統計的平均値を決定することと、
最大値又は統計的平均値に対応する、CRI及び/又はSSBRIを含む参照信号リソースインデックスRS resource indexを決定することと、
決定されたRS resource indexとRS resource indexに対応するRSRPとを共同測定結果とすることとを含んでよい。
【0045】
CSI-RS測定を行った後、複数のCRI及び対応するRSRPが形成される。SSB測定を行った後、複数のSSBRI及び対応するRSRPが形成される。RSRPの最大値又は統計的平均値を計算することができ、最大値又は統計的平均値に基づいてRS resource indexを決定することができ、本実施例は、決定されたRS resource index及び対応するRSRPを共同測定結果とすることができる。ただし、RSRPの最大値又は統計的平均値を計算することは、好ましい実現形態であり、本実施例も、具体的な応用又は必要又は実際の状況に応じて、他の異なる共同計算方法を選択して用いることができる。ここで、本実施例については具体的な説明を省略する。
【0046】
なお、本実施例に係る第1、第2、第3のRS resource setting又はRS resource setは、RS resource setting又はRS resource setにおけるRSタイプをより良く区別するためのものに過ぎず、具体的な順序を表すものではない。具体的には、端末装置が測定したRS resource setting又はRS resource setは、1つ以上であってよく、そのうちのRS resource setting又はRS resource setが以上の2種の共同計算方式のいずれかを満たしていれば、いずれも共同計算することができる。
【0047】
好ましくは、本実施例の一実施形態では、共同測定結果を生成するための第1、第2及び/又は第3のRS resource setting又はRS resource setは、
ネットワーク装置から受信した設定情報により決定される方式、
端末装置によりプリセットした方式で選択して決定される方式、
ネットワーク装置との間の約束情報により決定される方式のうちの1つにより決定される。
【0048】
具体的には、共同計算を必要とするRS resource setting又はRS resource setについては、端末装置により自ら選択されてもよく、即ち、端末装置がプリセットした方式で選択して決定し、ネットワーク装置から送信された設定情報に基づいて決定されてもよく、設定情報から具体的に共同計算を必要とするRS resource setting又はRS resource setを決定してもよく、ネットワーク装置及び端末装置は、約束情報の方式により決定してもよい。
【0049】
好ましくは、本実施例の他の実施形態では、端末装置が第1のDCIに基づいて測定結果を測定した後に、ネットワーク装置が端末装置により測定報告を送信する必要がない場合があり、この場合、端末装置が測定報告を生成していると、演算能力の浪費となる。このため、本実施例では、端末装置が第2のダウンリンク制御情報DCIを受信した場合、端末装置は、測定報告を生成し、測定報告を報告し、即ち、ネットワーク装置に送信する。本実施例では、第2のDCIは、さらに、測定結果を順序付けして共同報告を行うように端末装置をトリガーすることができる。具体的には、ステップ140は、
少なくとも1つの報告設定report settingをトリガーする第2のダウンリンク制御情報DCIをネットワーク装置から受信した場合、測定報告の内容情報、測定された参照信号リソース関連情報、及び参照信号リソースと測定報告との関連関係情報のうちの少なくとも1種に基づいて、測定結果に対する順序付け方式を決定し、
順序付け方式により測定結果を順序付けし、
順序付けされた測定結果に基づいて測定報告を生成するように実現されてよい。
【0050】
測定報告を容易に報告するために、本実施例は、測定結果を順序付けすることができ、具体的な順序付け方式は、測定報告の内容情報、測定された参照信号リソース関連情報、及び参照信号リソースと測定報告との関連関係情報のうちの少なくとも1種に基づいて決定されてよい。
【0051】
好ましくは、本実施例の一実施形態では、順序付け方式は、参照信号リソースと測定報告との関連関係情報におけるreport settingが関連した1つ以上のRS resource setting又は/及びRS resource setの順位付け方式であってよい。
【0052】
好ましくは、本実施例の一実施形態では、測定結果に対する順序付け方式を決定する場合、
ネットワーク装置から受信した順序付け情報に基づいて順位付け方式を決定する方式、又は
ネットワーク装置との間で約束された順序付け情報に基づいて順位付け方式を決定する方式、又は
予め記憶された順序付け情報に基づいて順序付け方式を決定する方式のうちの1種を用いてよい。
【0053】
端末装置は、ネットワーク装置から順序付け情報を受信して順序付け方式を決定してもよく、ネットワーク装置との間で約束された順序付け情報に基づいて順序付け方式を決定してもよく、予め記憶された順序付け情報に基づいて順序付け方式を決定してもよい。順序付け情報は、複数種であってよく、具体的なルールであってもよく、具体的な順序限定等であってもよい。
【0054】
好ましくは、本実施例の一実施形態では、ネットワーク装置は、端末装置の測定をトリガーすると同時に、測定報告を送信するように端末装置をトリガーしてよい。この場合、第2のダウンリンク制御情報DCIは、第1のダウンリンク制御情報DCIと同じであり、ネットワーク装置は、同一のDCIにより、測定し測定報告を送信するように端末装置をトリガすることができる。他のいくつかの場合、端末装置が第1のDCIを受信した後に測定するが、報告せず、第2のDCIを受信した場合のみ測定報告を生成して報告するようするために、第1のDCIと第2のDCIは異なってよい。測定と報告を同時にトリガーすることは、より重要又は応答プロセスがよりタイムリーである必要がある場合に適用することができる。まず測定をトリガーし、次に報告をトリガーする方式は、いくつかの類似の異なる場合に応用することができる。
【0055】
好ましくは、本実施例の一実施形態では、順序付け方式は、報告設定インデックスreport setting index、参照信号リソース設定インデックスRS resource setting index、測定報告の内容情報により決定された測定報告内容タイプ、参照信号リソースセットインデックスRS resource set index、RS resource settingにおける参照信号タイプRS type、RS resource setにおけるRS typeのうちの少なくとも1種に基づいて順序付けすることを含む。
【0056】
なお、以上の順序付け方式が基づいている内容は、いずれも、順序付け情報としてよく、これらの順序付け情報は、いずれもネットワーク装置からの受信、ネットワーク装置との間での約束又は予め記憶より、対応する順序付け方式を決定することができる。
【0057】
好ましくは、本実施例の一実施形態では、report setting indexに基づいて順序付けしてもよく、報告内容情報の内容タイプ(例えば、ビーム報告、CSI報告等)に基づいて順序付けしてもよい。
【0058】
各report settingに対応するRS resource setting又は/及びRS resource setの測定結果を順序付けする場合、RS resource settingのRS resource setting indexに基づいて順序付けしてもよく、RS resource setのRS resource set indexに基づいて順序付けしてもよく、RS resource setting又はRS resource setにおけるRSタイプに基づいて順序付けしてもよい。
【0059】
具体的な例としては、例えば、RS resource set1は、ビーム測定に用いられ、且つCSI-RS resourceを含み、RS resource set2は、CSI測定に用いられ、且つCSI-RS resourceを含み、resource set3は、ビーム測定に用いられ、且つSSBを含む。報告内容情報の内容タイプに基づいて順序付けする場合、仮に、ビーム報告、CSI報告という順序であれば、順序付けにおいて、まず、RS resource set1のビーム測定結果CRI及び対応するRSRP、次にresource set3のビーム測定結果SSBRI及び対応するRSRP、最後にCSI測定結果CQI、PMI及びRIという順で順序付けすることができる。当然のことながら、このような順序付け方式は、RSタイプによって決定されてもよい。
【0060】
本実施例では、対応する順序で順序付けすることができる。具体的には、本実施例の一実施形態では、順序付け方式としては、report settingに基づいて1つ以上のRS resource setting又は/及びRS resource setを順位付けしてよい。例えば、まず、report settingの順序付けルールにしたがってreport settingを順序付けし、次に、各report setting内部の対応するRS resource setting又は/及びRS resource setの順序付けルールをさらに順序付けすることができ、そして、各RS resource setting又は/及びRS resource setの測定結果をさらに順序付けすることができる。
【0061】
本実施例では、交差順序付け方式で順序付けしてもよい。第2のDCIがトリガーした各report settingは、いずれも1つ以上のRS resource setting又はRS resource setに対応する。report settingは、対応してreport setting index及び報告数Report Quantityを有し、Report Quantityは、CRI及び対応するRSRP、SSBRI及び対応するRSRP、CSI測定効果CQI、PMI及びRI等のうちの少なくとも1種であってよい。RS resource setting又はRS resource setは、対応してRS resource setting index又はRS resource set index及びRSタイプを有し、RSタイプは、CSI-RS及びSSB等を含む。順序付け時には、まず、少なくとも1つのreport settingを順序付けすることができ、これにより、各report setting間の順位付け関係を決定し、例えば、各report settingの順番に応じて順序付けすることができ、順序付け後に、report setting1、report setting2等であってよく、その後、report setting内部の各RS resource setting又はRS resource setの順番に応じて各RS resource setting又はRS resource setをさらに順序付けすることができ、例えば、順序付け後にreport setting1におけるRS resource set1、report setting1におけるRS resource set1、report setting1におけるRS resource set2、report setting2におけるRS resource set2等であってよく、その後、各RS resource setting又は/及びRS resource setにおける測定結果をさらに順序付けすることができ、即ちRS resource setting又はRS resource set内部においてRSタイプに基づいてさらに順序付けすることができる。交差順序付けの場合では、上述したように、例えば、まずRS resource setting又はRS resource setに基づいて順序付けし、次に各セット中のRS resource setting又はRS resource setをRSタイプに基づいて順序付けする。当業者は、以上の記載に基づいて、他のパラメータに基づいて交差順位付けを行う方式を得ることができ、ここでは説明を省略する。
【0062】
好ましくは、本実例の他の実施形態では、端末装置が第1のDCIに基づいて測定結果を測定した場合、端末装置が第3のダウンリンク制御情報DCIを受信すれば、測定報告を生成し、且つ測定報告を報告することができ、即ち、ネットワーク装置に送信する。本実施例では、第3のDCIは測定結果を個別に報告するように端末装置をトリガすることができる。具体的には、ステップ140は、具体的には、
少なくとも1つの報告設定report settingをトリガーする第3のダウンリンク制御情報DCIをネットワーク装置から受信した場合、測定報告の内容情報に基づいて各RS resource setting又は/及びRS resource setにおける参照信号の測定結果に対してそれぞれ測定報告を生成するように実現されてよい。
【0063】
端末装置が第3のDCIによりそれぞれ測定報告を生成する過程は、参照信号リソース関連情報において設定された参照信号リソース設定RS resource setting又は参照信号リソースセットRS resource setの時間領域送信方式が周期的又は半永続的である場合、測定報告の内容情報に基づいて各RS resource setting又は/及びRS resource setにおける参照信号の測定結果に対してそれぞれ測定報告を生成する過程と同じであり、具体的にはそれぞれ測定報告を生成する詳細な過程は、本実施例の以上の具体的な内容を組み合わせることができる。
【0064】
好ましくは、本実施例では、第3のダウンリンク制御情報DCIは、第1のダウンリンク制御情報DCIと同じであっても異なってもよい。具体的には、ネットワーク装置が端末装置により測定結果を測定した後に測定報告を直接生成し報告する必要がある場合、第3のDCIは、第1のDCIと同じであってよい。ネットワーク装置が第1のDCIにより端末装置の測定をトリガーした後に、測定報告の受信を遅延する必要がある場合、第3のDCIは、第1のDCIに対して多少遅延してよい。当然のことながら、ネットワーク装置は、測定報告を必要としない場合、端末装置に第3のDCIを送信しなくてよく、この場合、端末装置は、測定結果に基づいて測定報告を生成せず、該測定報告も報告しない。
【0065】
本実施例では、第1、第2、第3のDCIは、いずれもネットワーク装置が送信した物理ダウンリンク制御チャネル(Physical Downlink Control Channel、PDCCH)により搬送されて端末装置に送信されてよい。
【0066】
端末装置が測定報告を生成した後、測定報告を送信する前に、測定報告の大きさがアップリンクチャネルの搬送能力を超えたか否かを判断してよい。測定報告の大きさは、測定報告におけるビット数の多寡であってよい。アップリンクチャネルの搬送能力は、測定報告の大きさより大きい必要があり、そうでなければ、測定報告のアップロードに影響を与える。このため、図2に示すように、ステップ160の前に、該方法は、
少なくとも1つの測定報告の大きさがアップリンクチャネルの搬送能力を超えた場合、所定のルールに従って一部の測定報告における報告内容を廃棄するステップ150をさらに含む。
【0067】
所定のルールに従って一部の測定報告における報告内容を廃棄する前に、
ネットワーク装置から受信したルール情報に基づいて所定のルールを決定する方式、又は
ネットワーク装置との間で約束されたルール情報に基づいて所定のルールを決定する方式、又は
予め記憶されたルール情報に基づいて所定のルールを決定する方式という3つの方式のうちの1つにより対応する所定のルールを決定することができる。
【0068】
本実施例は、所定のルールの3つの決定方式を提供し、一般的に、このような3つの方式は、一部の測定報告を廃棄するという課題を解決することができる。当然のことながら、本実施例は、他の方式又は方法に限定されるものではなく、測定報告の大きさがアップリンクチャネルで搬送できることを満たせばよい。
【0069】
本実施例では、測定報告における報告内容の優先度又は配列順序により一部の測定報告における報告内容を廃棄してよい。以上より、測定報告の報告内容は、測定結果を順序付けして形成された報告内容であってよいため、これらの報告内容は、一定の順序で配列され、対応する順序に応じて廃棄される報告内容を選択してよい。例えば、最後に配列した一部の報告内容を廃棄することを選択してよい。測定報告の報告内容は、異なる報告内容が対応する優先度、即ち、異なる報告内容の配列順序が異なるが、対応する優先度が異なる場合もある。本実施例では、優先度の大きさにより一部の報告内容を廃棄することを選択してもよい。例えば、優先度が小さい報告内容を優先して廃棄してよく、次に、廃棄された報告内容が所在する位置の後にある報告内容を廃棄された報告内容が所在していた位置に移動させてよく、このような移動は、一般的に、報告内容同士に連続性があることを保証して、測定報告が占有するビットサイズを小さくする必要がある。
【0070】
図3は、本開示のさらに別の実施例に係る測定報告方法のフローチャートである。図3に示すように、該方法は、
測定報告の内容情報、測定された参照信号リソース関連情報、及び参照信号リソースと測定報告との関連関係情報を少なくとも含む、対応する参照信号を測定するためのダウンリンク測定設定を送信するステップ310を含む。
【0071】
本実施例の一実施形態では、測定報告の内容情報は、測定報告の内容タイプを少なくとも含み、内容タイプは、
チャネル状態情報参照信号(Channel State Information Reference Signal、CSI-RS)又は/及び同期信号ブロック(Synchronization Signal Block、SSB)測定に基づくビーム報告、
CSI-RS測定に基づくチャネル状態情報(Channel State Information、CSI)という内容タイプのうちの少なくとも1種を少なくとも含む。
【0072】
参照信号リソース関連情報は、参照信号リソース設定RS resource setting、参照信号リソースセットRS resource set、参照信号リソースRS resource等を含んでもよく、RS resource setting、RS resource setにおける、CSI-RS、SSB等であってよい参照信号タイプ(Reference Signal type、RS type)を含んでもよい。
【0073】
ダウンリンク測定設定は、RS resource setting、RS resource setのために対応する時間領域送信方式を設定することができる。
【0074】
測定報告の内容情報、測定された参照信号リソース関連情報、及び参照信号リソースと測定報告との関連関係情報のうちの少なくとも1種を、測定結果を順序付けすることに用いることができる。
【0075】
以上により、ネットワーク装置がダウンリンク測定設定を送信し、端末装置が該ダウンリンク測定設定を受信した後、端末装置は、測定報告の内容情報に基づいてどの参照信号を測定するかを決定することができる。端末装置は、測定報告を生成するか否か、及び該測定報告をアップロードするか否かをさらに決定することができる。
【0076】
本開示の実施例では、ネットワーク装置が送信したダウンリンク測定設定は、測定報告の内容情報、測定された参照信号リソース関連情報、及び参照信号リソースと測定報告との関連関係情報のうちの少なくとも1種を含み、端末装置は、ダウンリンク設定情報を受信した後、測定報告の内容情報に基づいて、測定されるべき参照信号を決定し、且つダウンリンク測定設定に基づいて参照信号を測定することができ、測定結果に対して、端末装置は、測定報告の内容情報、測定された参照信号リソース関連情報、及び参照信号リソースと測定報告との関連関係情報のうちの少なくとも1種に基づいて、少なくとも1つの測定報告を生成し、且つ該測定報告を送信することができるため、端末装置が測定報告を生成する場合及び測定報告をアップロードする場合における曖昧性の問題を解決する。
【0077】
図4は、本開示のさらに別の実施例に係る測定報告方法のフローチャートである。図4に示すように、該方法は、
参照信号リソース関連情報において設定されたRS resource setting及びRS resource setの時間領域送信方式がいずれも非周期的である場合、参照信号リソース関連情報において設定されたRS resource setting又は/及びRS resource setにおける対応する参照信号を測定するように端末装置をトリガーするための第1のダウンリンク制御情報DCIを送信するステップ320をさらに含む。
【0078】
図5は、本開示のさらに別の実施例に係る測定報告方法のフローチャートである。図5に示すように、該方法は、
端末装置に測定報告の内容情報、測定された参照信号リソース関連情報、及び参照信号リソースと測定報告との関連関係情報のうちの少なくとも1種に基づいて、測定結果に対する順序付け方式を決定させ、且つ測定報告を報告させるための、少なくとも1つの報告設定report settingをトリガーする第2のダウンリンク制御情報DCIを送信するステップ330をさらに含む。
【0079】
本実施例では、ネットワーク装置は、端末装置に順序付け方式を決定させるための順序付け情報を送信してよい。ネットワーク装置は、第2のDCIを送信する前に、順序付け情報を送信して、端末装置が第2のDCIを受信した場合に順位付け方式に影響を与えることを回避することができる。具体的な順位付け方式は、本実施例における以上の内容を組み合わせてよい。
【0080】
図6は、本開示のさらに別の実施例に係る測定報告方法のフローチャートである。図6に示すように、該方法は、
端末装置に測定報告の内容情報に基づいて各RS resource setting又は/及びRS resource setにおける参照信号の測定結果に対してそれぞれ測定報告を生成させ、且つ測定報告を報告させるための、少なくとも1つの報告設定report settingをトリガーする第3のダウンリンク制御情報DCIを送信するステップ340をさらに含む。
【0081】
本実施例では、ネットワーク装置は、生成した少なくとも1つの測定報告の大きさがアップリンクチャネルの搬送能力を超えた場合、端末装置に一部の測定報告における報告内容を廃棄させるルール情報を送信してよい。
【0082】
なお、図3図6に示す方法の具体的な内容は、図1図2の具体的な内容と組み合わせることができる。
【0083】
図7は、本開示の1つの実施例に係る端末装置の構造図である。図7に示すように、端末装置700は、
測定報告の内容情報、測定された参照信号リソース関連情報、及び参照信号リソースと測定報告との関連関係情報のうちの少なくとも1種を含む、ネットワーク装置のダウンリンク測定設定に基づいて、対応する参照信号を測定する測定モジュール720と、
測定報告の内容情報、測定された参照信号リソース関連情報、及び参照信号リソースと測定報告との関連関係情報のうちの少なくとも1種、および参照信号に対する測定結果に基づいて、少なくとも1つの測定報告を生成する生成モジュール740と、
少なくとも1つの測定報告を送信する報告送信モジュール760と、を含む。
【0084】
本開示の実施例では、ネットワーク装置が送信したダウンリンク測定設定は、測定報告の内容情報、測定された参照信号リソース関連情報、及び参照信号リソースと測定報告との関連関係情報のうちの少なくとも1種を含み、端末装置は、ダウンリンク設定情報を受信した後、測定報告の内容情報に基づいて、測定されるべき参照信号を決定し、且つダウンリンク測定設定に基づいて参照信号を測定することができ、測定結果に対して、端末装置は、測定報告の内容情報、測定された参照信号リソース関連情報、及び参照信号リソースと測定報告との関連関係情報のうちの少なくとも1種に基づいて、少なくとも1つの測定報告を生成し、且つ該測定報告を送信することができるため、端末装置が測定報告を生成する場合及び測定報告をアップロードする場合における曖昧性の問題を解決する。
【0085】
好ましくは、1つの実施例として、測定報告の内容情報は、測定報告の内容タイプを少なくとも含み、内容タイプは、
チャネル状態情報参照信号CSI-RS又は/及び同期信号ブロックSSB測定に基づくビーム報告、及び
CSI-RS測定に基づくチャネル状態情報CSI報告という内容タイプのうちの少なくとも1種を少なくとも含む。
【0086】
好ましくは、1つの実施例として、生成モジュール740は、具体的には、
参照信号リソース関連情報において設定された参照信号リソース設定RS resource setting又は参照信号リソースセットRS resource setの時間領域送信方式が周期的又は半永続的である場合、測定報告の内容情報に基づいて各RS resource setting又は/及びRS resource setにおける参照信号の測定結果に対してそれぞれ測定報告を生成することに用いられる。
【0087】
好ましくは、1つの実施例として、生成モジュール740は、さらに、
RS resource setにおけるCSI-RSの測定結果に基づいて少なくとも1つの最適なビームのCRI及びRSRPを選択してビーム報告を生成すること、及び/又は
RS resource setting又は/及びRS resource setにおけるSSBの測定結果に基づいて少なくとも1つの最適なビームのSSBRI及びRSRPを選択してビーム報告を生成すること、及び/又は
RS resource setting又は/及びRS resource setにおけるCSI-RSの測定結果に基づいてチャネル品質指標CQI、プリコード化マトリクス指標PMI、ランク指標RIのうちの少なくとも1種を選択してCSI報告を生成すること、及び/又は
RS resource setting又は/及びRS resource setにおけるCSI-RS及びSSBの測定結果に基づいて共同測定結果を生成し、且つ共同測定結果に基づいてビーム報告を生成することに用いられる。
【0088】
好ましくは、1つの実施例として、測定モジュール720は、具体的には、
参照信号リソース関連情報において設定されたRS resource setting及びRS resource setの時間領域送信方式がいずれも非周期的であり、且つ参照信号リソース関連情報において設定されたRS resource setting又は/及びRS resource setを測定するようにトリガーするための第1のダウンリンク制御情報DCIをネットワーク装置から受信した場合、RS resource setting又は/及びRS resource setにおける対応する参照信号を測定することに用いられる。
【0089】
図8は、本開示の別の実施例に係る端末装置の構造図である。図8に示すように、端末装置700は、
第1のRS resource setting又はRS resource setにおける対応するRSタイプがCSI-RSであり、且つ第2のRS resource setting又はRS resource setにおける対応するRSタイプがSSBである場合、第1及び第2のRSresource setting又はRSresource setに対して対応するCSI-RS測定及びSSB測定を行った後に生成された共同測定結果を決定するか、又は
第3のRS resource setting又はRS resource setにおける対応するRSタイプがCSI-RS及びSSBを含む場合、第3のRS resource setting又はRS resource setに対して対応するCSI-RS測定及びSSB測定を行った後に生成された共同測定結果を決定する決定モジュール750をさらに含む。
【0090】
好ましくは、1つの実施例として、測定モジュール120は、さらに、
測定報告の内容情報において設定された測定報告の内容タイプがビーム報告であり、且つ設定されたビーム報告における報告内容がSSBRI及び対応するRSRPである場合、RS resource setting又はRS resource setにおけるSSB及びCSI-RSの測定結果を共同計算することに用いられる。
【0091】
好ましくは、1つの実施例として、決定モジュール750は、さらに、
CSI-RS測定及びSSB測定を行った後の各RSRPの最大値又は統計的平均値を決定し、
最大値又は統計的平均値に対応する、CRI及び/又はSSBRIを含む参照信号リソースインデックスRS resource indexを決定し、
決定されたRS resource indexとRS resource indexに対応するRSRPとを共同測定結果とすることに用いられる。
【0092】
好ましくは、1つの実施例として、決定モジュール750は、さらに、
ネットワーク装置から受信した設定情報により決定される方式、
端末装置によりプリセットした方式で選択して決定される方式、
ネットワーク装置との間の約束情報により決定される方式のうちの1つにより、共同測定結果を生成するための第1、第2及び/又は第3のRS resource setting又はRS resource setを決定することに用いられる。
【0093】
好ましくは、1つの実施例として、生成モジュール740は、さらに、
少なくとも1つの報告設定report settingをトリガーする第2のダウンリンク制御情報DCIをネットワーク装置から受信した場合、測定報告の内容情報、測定された参照信号リソース関連情報、及び参照信号リソースと測定報告との関連関係情報のうちの少なくとも1種に基づいて、測定結果に対する順序付け方式を決定し、
順序付け方式により測定結果を順序付けし、
順序付けされた測定結果に基づいて測定報告を生成することに用いられる。
【0094】
好ましくは、1つの実施例として、順序付け方式は、
参照信号リソースと測定報告との関連関係情報におけるreport settingが関連した1つ以上のRS resource setting又は/及びRS resource setの順位付け方式を含む。
【0095】
好ましくは、1つの実施例として、生成モジュール740は、さらに、
ネットワーク装置から受信した順序付け情報に基づいて順位付け方式を決定すること、又は
ネットワーク装置との間で約束された順序付け情報に基づいて順位付け方式を決定すること、又は
予め記憶された順序付け情報に基づいて順序付け方式を決定することに用いられる。
【0096】
好ましくは、1つの実施例として、第2のダウンリンク制御情報DCIは、第1のダウンリンク制御情報DCIと同じである。
【0097】
好ましくは、1つの実施例として、順序付け方式は、報告設定インデックスreport setting index、参照信号リソース設定インデックスRS resource setting index、測定報告の内容情報により決定された測定報告内容タイプ、参照信号リソースセットインデックスRS resource set index、RS resource settingにおける参照信号タイプRS type、RS resource setにおけるRS typeのうちの少なくとも1種に基づいて順序付けすることを含む。
【0098】
好ましくは、1つの実施例として、生成モジュール740は、さらに、
少なくとも1つの報告設定report settingをトリガーする第3のダウンリンク制御情報DCIをネットワーク装置から受信した場合、測定報告の内容情報に基づいて各RS resource setting又は/及びRS resource setにおける参照信号の測定結果に対してそれぞれ測定報告を生成することに用いられる。
【0099】
好ましくは、1つの実施例として、第3のダウンリンク制御情報DCIは、第1のダウンリンク制御情報DCIと同じである。
【0100】
図9は、本開示のさらに別の実施例に係る端末装置の構造図である。図9に示すように、端末装置700は、
少なくとも1つの測定報告の大きさがアップリンクチャネルの搬送能力を超えた場合、所定のルールに従って一部の測定報告における報告内容を廃棄する廃棄モジュール751をさらに含む。
【0101】
好ましくは、1つの実施例として、廃棄モジュール751は、さらに、
ネットワーク装置から受信したルール情報に基づいて所定のルールを決定すること、又は
ネットワーク装置との間で約束されたルール情報に基づいて所定のルールを決定すること、又は
予め記憶されたルール情報に基づいて所定のルールを決定することに用いられる。
【0102】
好ましくは、1つの実施例として、廃棄モジュール751は、さらに、
報告内容の優先度又は配列順序により一部の測定報告における報告内容を廃棄することに用いられる。
【0103】
図10は、本発明の1つの実施例に係るネットワーク装置の構造図である。図10に示すように、ネットワーク装置1000は、
測定報告の内容情報、測定された参照信号リソース関連情報、及び参照信号リソースと測定報告との関連関係情報を少なくとも含む、対応する参照信号を測定するためのダウンリンク測定設定を送信する送信モジュール1100を含む。
【0104】
好ましくは、1つの実施例として、送信モジュール1100は、さらに、
参照信号リソース関連情報において設定されたRS resource setting及びRS resource setの時間領域送信方式がいずれも非周期的である場合、参照信号リソース関連情報において設定されたRS resource setting又は/及びRS resource setにおける対応する参照信号を測定するように端末装置をトリガーするための第1のダウンリンク制御情報DCIを送信することに用いられる。
【0105】
好ましくは、1つの実施例として、送信モジュール1100は、さらに、
端末装置に測定報告の内容情報、測定された参照信号リソース関連情報、及び参照信号リソースと測定報告との関連関係情報のうちの少なくとも1種に基づいて、測定結果に対する順序付け方式を決定させるための、少なくとも1つの報告設定report settingをトリガーする第2のダウンリンク制御情報DCIを送信することに用いられる。
【0106】
好ましくは、1つの実施例として、送信モジュール1100は、さらに、
端末装置に順序付け方式を決定させる順序付け情報を送信することに用いられる。
【0107】
好ましくは、1つの実施例として、送信モジュール1100は、さらに、
端末装置に測定報告の内容情報に基づいて各RS resource setting又は/及びRS resource setにおける参照信号の測定結果に対してそれぞれ測定報告を生成させるための、少なくとも1つの報告設定report settingをトリガーする第3のダウンリンク制御情報DCIを送信することに用いられる。
【0108】
好ましくは、1つの実施例として、送信モジュール1100は、さらに、
生成した少なくとも1つの測定報告の大きさがアップリンクチャネルの搬送能力を超えた場合、端末装置に一部の測定報告における報告内容を廃棄させるルール情報を送信することに用いられる。
【0109】
図11は、本開示の別の実施例に係る端末装置の構造図である。図11に示される端末装置1100は、少なくとも1つのプロセッサ1101、メモリ1102、少なくとも1つのネットワークインタフェース1104及びユーザインタフェース1103を含む。端末装置1100内の各コンポーネントは、バスシステム1105により結合される。理解できるように、バスシステム1105は、これらのコンポーネント間の接続通信を実現することに用いられる。バスシステム1105は、データバスに加えて、電力バス、制御バス及び状態信号バスをさらに含む。しかしながら、説明を明瞭にするために、図11において、様々なバスをいずれもバスシステム1105と表記する。
【0110】
ユーザインタフェース1103は、ディスプレイ、キーボード又はポインティング装置(例えば、マウス、トラックボール(trackball)、タッチパッド又はタッチスクリーン等)を含んでよい。
【0111】
理解できるように、本開示の実施例におけるメモリ1102は、揮発性メモリ又は不揮発性メモリであってもよく、揮発性及び不揮発性メモリの両方を含んでもよい。不揮発性メモリは、読み取り専用メモリ(Read-Only Memory、ROM)、プログラマブル読み取り専用メモリ(Programmable ROM、PROM)、消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(Erasable PROM、EPROM)、電気的消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(Electrically EPROM、EEPROM)又はフラッシュメモリであってよい。揮発性メモリは、外部キャッシュとして用いられるランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)であってよい。限定的なものではなく例示的な説明によれば、スタティックランダムアクセスメモリ(Static RAM、SRAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(Dynamic RAM、DRAM)、同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(Synchronous DRAM、SDRAM)、ダブルデータレートシンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(Double Data Rate SDRAM、DDRSDRAM)、エンハンスドシンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(Enhanced SDRAM、ESDRAM)、シンクリンクダイナミックランダムアクセスメモリ(Synchlink DRAM、SLDRAM)及びダイレクトラムバスランダムアクセスメモリ(Direct Rambus RAM、DRRAM)等の多くの形態のRAMは使用可能である。本開示の実施例に係るシステム及び方法のメモリ1102は、これらのメモリ及び適切なタイプの任意の他のメモリを含むが、これらに限定されないことが意図される。
【0112】
いくつかの実施形態では、メモリ1102は、実行可能モジュール又はデータ構造、又はそれらのサブセット、又はオペレーティングシステム11021及びアプリケーションプログラム11022であるそれらの拡張セット等の要素を記憶している。
【0113】
オペレーティングシステム11021は、様々な基本タスクを実現し、且つハードウェアベースのタスクを処理するための、フレームワーク層、コアライブラリ層、ドライバ層等の様々なシステムプログラムを含む。アプリケーションプログラム11022は、様々なアプリケーションサービスを実現するための、メディアプレーヤー(Media Player)、ブラウザ(Browser)等の様々なアプリケーションプログラムを含む。本開示の実施例の方法を実現するプログラムは、アプリケーションプログラム11022に含まれてよい。
【0114】
本開示の実施例では、端末装置1100は、メモリ1102に記憶されプロセッサ1101上で実行でき、プロセッサ1101により実行されると、
測定報告の内容情報、測定された参照信号リソース関連情報、及び参照信号リソースと測定報告との関連関係情報のうちの少なくとも1種を含む、ネットワーク装置のダウンリンク測定設定に基づいて、対応する参照信号を測定するステップと、
測定報告の内容情報、測定された参照信号リソース関連情報、及び参照信号リソースと測定報告との関連関係情報のうちの少なくとも1種、および参照信号に対する測定結果に基づいて、少なくとも1つの測定報告を生成するステップと、
前記少なくとも1つの測定報告を送信するステップとを実現するコンピュータプログラムをさらに含む。
【0115】
上記本開示の実施例に係る方法は、プロセッサ1101に適用されるか、又はプロセッサ1101によって実現される。プロセッサ1101は、集積回路チップである可能性があり、信号の処理能力を有する。実現過程において、上記方法の各ステップは、プロセッサ1101内のハードウェアの集積倫理回路又はソフトウェア形態のコマンドにより完了できる。上記プロセッサ1101は、汎用プロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(Digital Signal Processor、DSP)、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array、FPGA)又は他のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲート又はトランジスタロジック、ディスクリートハードウェアコンポーネントであってよい。本開示の実施例に係る各方法、ステップ及び倫理ブロック図を実現又は実行することができる。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであってもよく、又は該プロセッサは、任意の通常のプロセッサ等であってもよい。本開示の実施例に係る方法のステップを組み合わせて、ハードウェア解読プロセッサによって完成するか、又は解読プロセッサ内のハードウェアとソフトウェアモジュールとの組み合わせで実行して完成するように直接的に示されてよい。ソフトウェアモジュールは、ランダムメモリ、フラッシュメモリ、読み取り専用メモリ、プログラマブル読み取り専用メモリ又は電気的消去可能なプログラマブル読み出し専用メモリ、レジスター等の本分野において成熟したコンピュータ可読記憶媒体に位置してよい。該コンピュータ可読記憶媒体がメモリ1102に位置し、プロセッサ1101は、メモリ1102内の情報を読み取って、ハードウェアと組み合わせて上記方法のステップを完成する。具体的には、該コンピュータ可読記憶媒体には、プロセッサ1101により実行されると、上記測定報告方法の実施例の各ステップを実現するコンピュータプログラムが記憶されている。
【0116】
理解できるように、本開示の実施例に係るこれらの実施例は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、又はそれらの組み合わせによって実現されてよい。ハードウェアによる実現に対して、処理ユニットは、1つ以上の特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuits、ASIC)、デジタルシグナルプロセッサ(Digital Signal Processor、DSP)、デジタル信号処理デバイス(DSP Device、DSPD)、プログラマブルロジックデバイス(Programmable Logic Device、PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field-Programmable Gate Array、FPGA)、汎用プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、本開示に記載の機能を実行するための他の電子ユニット又はそれらの組み合わせにおいて実現されてよい。
【0117】
ソフトウェアによる実現に対して、本開示の実施例に係る機能を実行するモジュール(例えば、プロセス、関数等)により、本開示の実施例に係る技術を実現してよい。ソフトウェアコードは、メモリに記憶され、且つプロセッサによって実行されてよい。メモリは、プロセッサの内部又はプロセッサの外部で実現されてよい。
【0118】
コンピュータプログラムは、プロセッサ1101により実行されると、以下のステップを実現してよい。
【0119】
前記測定報告の内容情報は、測定報告の内容タイプを少なくとも含み、
前記内容タイプは、
チャネル状態情報参照信号CSI-RS又は/及び同期信号ブロックSSB測定に基づくビーム報告、及び
CSI-RS測定に基づくチャネル状態情報CSI報告という内容タイプのうちの少なくとも1種を少なくとも含む。
【0120】
好ましくは、1つの実施例として、上記測定報告の内容情報、測定された参照信号リソース関連情報、及び参照信号リソースと測定報告との関連関係情報のうちの少なくとも1種、および参照信号に対する測定結果に基づいて、少なくとも1つの測定報告を生成するステップは、
前記参照信号リソース関連情報において設定された参照信号リソース設定RS resource setting又は参照信号リソースセットRS resource setの時間領域送信方式が周期的又は半永続的である場合、測定報告の内容情報に基づいて各RS resource setting又は/及びRS resource setにおける参照信号の測定結果に対してそれぞれ測定報告を生成することを含む。
【0121】
好ましくは、1つの実施例として、上記測定報告の内容情報に基づいて各RS resource setting又は/及びRS resource setにおける参照信号の測定結果に対してそれぞれ測定報告を生成するステップは、
RS resource setにおけるCSI-RSの測定結果に基づいて少なくとも1つの最適なビームのCRI及びRSRPを選択してビーム報告を生成すること、
RS resource setting又は/及びRS resource setにおけるSSBの測定結果に基づいて少なくとも1つの最適なビームのSSBRI及びRSRPを選択してビーム報告を生成すること、
RS resource setting又は/及びRS resource setにおけるCSI-RSの測定結果に基づいてチャネル品質指標CQI、プリコード化マトリクス指標PMI、ランク指標RIのうちの少なくとも1種を選択してCSI報告を生成すること、又は
RS resource setting又は/及びRS resource setにおけるCSI-RS及びSSBの測定結果に基づいて共同測定結果を生成し、且つ共同測定結果に基づいてビーム報告を生成することのうちの少なくとも1つを含む。
【0122】
好ましくは、1つの実施例として、上記ネットワーク装置のダウンリンク測定設定に基づいて、対応する参照信号を測定するステップは、
前記参照信号リソース関連情報において設定されたRS resource setting及びRS resource setの時間領域送信方式がいずれも非周期的であり、且つ参照信号リソース関連情報において設定されたRS resource setting又は/及びRS resource setを測定するようにトリガーするための第1のダウンリンク制御情報DCIをネットワーク装置から受信した場合、RS resource setting又は/及びRS resource setにおける対応する参照信号を測定することを含む。
【0123】
好ましくは、1つの実施例として、前記RS resource setting又は/及びRS resource setにおける対応する参照信号を測定した後、前記方法は、
第1のRS resource setting又はRS resource setにおける対応するRSタイプがCSI-RSであり、且つ第2のRS resource setting又はRS resource setにおける対応するRSタイプがSSBである場合、第1及び第2のRSresource setting又はRSresource setに対して対応するCSI-RS測定及びSSB測定を行った後に生成された共同測定結果を決定するステップ、又は/及び
第3のRS resource setting又はRS resource setにおける対応するRSタイプがCSI-RS及びSSBを含む場合、第3のRS resource setting又はRS resource setに対して対応するCSI-RS測定及びSSB測定を行った後に生成された共同測定結果を決定するステップをさらに含む。
【0124】
好ましくは、1つの実施例として、前記CSI-RS測定及びSSB測定を行った後に生成された共同測定結果を決定するステップは、
CSI-RS測定及びSSB測定を行った後の各RSRPの最大値又は統計的平均値を決定することと、
前記最大値又は統計的平均値に対応する、CRI及び/又はSSBRIを含む参照信号リソースインデックスRS resource indexを決定することと、
決定された前記RS resource indexと前記RS resource indexに対応するRSRPとを共同測定結果とすることとを含む。
【0125】
好ましくは、1つの実施例として、前記共同測定結果を生成するための第1、第2及び/又は第3のRS resource setting又はRS resource setは、
ネットワーク装置から受信した設定情報により決定される方式、
端末装置によりプリセットした方式で選択して決定される方式、
ネットワーク装置との間の約束情報により決定される方式のうちの1つにより決定される。
【0126】
好ましくは、1つの実施例として、上記測定報告の内容情報、測定された参照信号リソース関連情報、及び参照信号リソースと測定報告との関連関係情報のうちの少なくとも1種、および参照信号に対する測定結果に基づいて、少なくとも1つの測定報告を生成するステップは、
少なくとも1つの報告設定report settingをトリガーする第2のダウンリンク制御情報DCIをネットワーク装置から受信した場合、測定報告の内容情報、測定された参照信号リソース関連情報、及び参照信号リソースと測定報告との関連関係情報のうちの少なくとも1種に基づいて、前記測定結果に対する順序付け方式を決定することと、
前記順序付け方式により測定結果を順序付けすることと、
順序付けされた測定結果に基づいて測定報告を生成することとを含む。
【0127】
好ましくは、1つの実施例として、前記順序付け方式は、
参照信号リソースと測定報告との関連関係情報におけるreport settingが関連した1つ以上のRS resource setting又は/及びRS resource setの順位付け方式を含む。
【0128】
好ましくは、1つの実施例として、上記測定結果に対する順序付け方式を決定するステップは、
ネットワーク装置から受信した順序付け情報に基づいて前記順位付け方式を決定すること、又は
ネットワーク装置との間で約束された順序付け情報に基づいて前記順位付け方式を決定すること、又は
予め記憶された順序付け情報に基づいて前記順序付け方式を決定することを含む。
【0129】
好ましくは、1つの実施例として、前記第2のダウンリンク制御情報DCIは、前記第1のダウンリンク制御情報DCIと同じである。
【0130】
好ましくは、1つの実施例として、前記順序付け方式は、報告設定インデックスreport setting index、参照信号リソース設定インデックスRS resource setting index、測定報告の内容情報により決定された測定報告内容タイプ、参照信号リソースセットインデックスRS resource set index、RS resource settingにおける参照信号タイプRS type、RS resource setにおけるRS typeのうちの少なくとも1種に基づいて順序付けすることを含む。
【0131】
好ましくは、1つの実施例として、上記測定報告の内容情報、測定された参照信号リソース関連情報、及び参照信号リソースと測定報告との関連関係情報のうちの少なくとも1種、および参照信号に対する測定結果に基づいて、少なくとも1つの測定報告を生成するステップは、
少なくとも1つの報告設定report settingをトリガーする第3のダウンリンク制御情報DCIをネットワーク装置から受信した場合、測定報告の内容情報に基づいて各RS resource setting又は/及びRS resource setにおける参照信号の測定結果に対してそれぞれ測定報告を生成することを含む。
【0132】
好ましくは、1つの実施例として、前記第3のダウンリンク制御情報DCIは、前記第1のダウンリンク制御情報DCIと同じである。
【0133】
好ましくは、1つの実施例として、前記少なくとも1つの測定報告を送信する前に、前記方法は、
前記少なくとも1つの測定報告の大きさがアップリンクチャネルの搬送能力を超えた場合、所定のルールに従って一部の測定報告における報告内容を廃棄するステップをさらに含む。
【0134】
好ましくは、1つの実施例として、前記所定のルールに従って一部の測定報告における報告内容を廃棄する前に、前記方法は、
ネットワーク装置から受信したルール情報に基づいて前記所定のルールを決定するステップ、又は
ネットワーク装置との間で約束されたルール情報に基づいて前記所定のルールを決定するステップ、又は
予め記憶されたルール情報に基づいて前記所定のルールを決定するステップをさらに含む。
【0135】
好ましくは、1つの実施例として、上記所定のルールに従って一部の測定報告における報告内容を廃棄するステップは、
前記報告内容の優先度又は配列順序により一部の測定報告における報告内容を廃棄することを含む。
【0136】
本開示の実施例では、ネットワーク装置が送信したダウンリンク測定設定は、測定報告の内容情報、測定された参照信号リソース関連情報、及び参照信号リソースと測定報告との関連関係情報のうちの少なくとも1種を含み、端末装置は、ダウンリンク設定情報を受信した後、測定報告の内容情報に基づいて、測定されるべき参照信号を決定し、且つダウンリンク測定設定に基づいて参照信号を測定することができ、測定結果に対して、端末装置は、測定報告の内容情報、測定された参照信号リソース関連情報、及び参照信号リソースと測定報告との関連関係情報のうちの少なくとも1種に基づいて、少なくとも1つの測定報告を生成し、且つ該測定報告を送信することができるため、端末装置が測定報告を生成する場合及び測定報告をアップロードする場合における曖昧性の問題を解決する。
【0137】
好ましくは、本開示の実施例は、プロセッサ1101と、メモリ1102と、メモリ1102に記憶され前記プロセッサ1101上で実行でき、プロセッサ1101により実行されると、上記測定報告方法の実施例の各ステップを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができるコンピュータプログラムと、を含む端末装置をさらに提供し、重複を避けるため、ここでは説明を省略する。
【0138】
図12を参照して、図12は、本開示の実施例に係るネットワーク装置の構造図である。図12に示すように、ネットワーク装置1200は、プロセッサ1201、トランシーバ1202、メモリ1203、ユーザインタフェース1204及びバスインタフェースを含み、また、
本開示の実施例では、ネットワーク装置1200は、メモリ1203に記憶されプロセッサ1201上で実行でき、プロセッサ1201により実行されると、
測定報告の内容情報、測定された参照信号リソース関連情報、及び参照信号リソースと測定報告との関連関係情報を少なくとも含む、対応する参照信号を測定するためのダウンリンク測定設定を送信するステップを実現するコンピュータプログラムをさらに含む。
【0139】
図12において、バスアーキテクチャは、任意の数の相互接続されたバス及びブリッジを含んでよく、具体的には、プロセッサ1201に代表される1つ以上のプロセッサ及びメモリ1203に代表されるメモリの様々な回路によって一体に接続される。バスアーキテクチャは、さらに、周辺装置、スタビライザ及びパワー管理回路等の様々なその他の回路を一体に接続してもよく、これらはいずれも本分野において既知のものであるため、本明細書においてさらに説明しない。バスインタフェースは、インタフェースを提供する。トランシーバ1202は、複数の部品であってよく、即ち、送信機及び受信機を含み、伝送媒体上で様々な他の装置と通信するためのユニットを提供する。異なるユーザ機器に応じて、ユーザインタフェース1204は、必要な機器を外接と内接することができるインタフェースであってよく、接続された機器は、キーパッド、ディスプレイ、スピーカ、マイクロホン、ジョイスティック等を含むが、それらに限定されない。
【0140】
プロセッサ1201は、バスアーキテクチャ及び一般的な処理の管理を担当し、メモリ1203は、プロセッサ1201が操作実行時に用いられるデータを記憶してよい。
【0141】
本開示の実施例では、ネットワーク装置が送信したダウンリンク測定設定は、測定報告の内容情報、測定された参照信号リソース関連情報、及び参照信号リソースと測定報告との関連関係情報のうちの少なくとも1種を含み、端末装置は、ダウンリンク設定情報を受信した後、測定報告の内容情報に基づいて、測定されるべき参照信号を決定し、且つダウンリンク測定設定に基づいて参照信号を測定することができ、測定結果に対して、端末装置は、測定報告の内容情報、測定された参照信号リソース関連情報、及び参照信号リソースと測定報告との関連関係情報のうちの少なくとも1種に基づいて、少なくとも1つの測定報告を生成し、且つ該測定報告を送信することができるため、端末装置が測定報告を生成する場合及び測定報告をアップロードする場合における曖昧性の問題を解決する。
【0142】
好ましくは、コンピュータプログラムは、プロセッサ1201により実行されると、
前記参照信号リソース関連情報において設定されたRS resource setting及びRS resource setの時間領域送信方式がいずれも非周期的である場合、参照信号リソース関連情報において設定されたRS resource setting又は/及びRS resource setにおける対応する参照信号を測定するように端末装置をトリガーするための第1のダウンリンク制御情報DCIを送信するステップを実現してもよい。
【0143】
好ましくは、コンピュータプログラムは、プロセッサ1201により実行されると、
端末装置に測定報告の内容情報、測定された参照信号リソース関連情報、及び参照信号リソースと測定報告との関連関係情報のうちの少なくとも1種に基づいて、前記測定結果に対する順序付け方式を決定させるための、少なくとも1つの報告設定report settingをトリガーする第2のダウンリンク制御情報DCIを送信するステップを実現してもよい。
【0144】
好ましくは、コンピュータプログラムは、プロセッサ1201により実行されると、
端末装置に前記順序付け方式を決定させる順序付け情報を送信するステップを実現してもよい。
【0145】
好ましくは、コンピュータプログラムは、プロセッサ1201により実行されると、
端末装置に測定報告の内容情報に基づいて各RS resource setting又は/及びRS resource setにおける参照信号の測定結果に対してそれぞれ測定報告を生成させるための、少なくとも1つの報告設定report settingをトリガーする第3のダウンリンク制御情報DCIを送信するステップを実現してもよい。
【0146】
好ましくは、コンピュータプログラムは、プロセッサ1201により実行されると、
生成した少なくとも1つの測定報告の大きさがアップリンクチャネルの搬送能力を超えた場合、端末装置に一部の測定報告における報告内容を廃棄させるルール情報を送信するステップを実現してもよい。
【0147】
好ましくは、本開示の実施例は、プロセッサ1201と、メモリ1203と、メモリ1203に記憶され前記プロセッサ1201上で実行でき、プロセッサ1201により実行されると、上記測定報告方法の実施例の各ステップを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができるコンピュータプログラムと、を含む、ネットワーク装置をさらに提供し、重複を避けるため、ここでは説明を省略する。
【0148】
本開示の実施例は、プロセッサにより実行されると、上記測定報告方法の実施例の各ステップを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができるコンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ可読記憶媒体をさらに提供し、重複を避けるため、ここでは説明を省略する。上記コンピュータ可読記憶媒体は、読み取り専用メモリ(Read-Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、ディスク又は光ディスク等であってよい。
【0149】
なお、本明細書において、用語「含む」、「備える」及びそれらの任意の変形は、非排他的に含むことをカバーするものであることにより、一連の要素を含むプロセス、方法、製品又は機器は、それらの要素を含むだけでなく、明確に例示されていない他の要素をさらに含むか、又はこれらのプロセス、方法、製品又は機器固有の要素をさらに含む。より多くの限定がない場合に、語句「1つの…を含む」により限定された要素は、該要素を含むプロセス、方法、製品又は機器にさらに別の同じ要素が存在することを排除するものではない。
【0150】
以上の実施形態の説明により、当業者は、上記実施例の方法がソフトウェア及び必要な汎用ハードウェアプラットフォームを併用した方法で実現でき、当然のことながら、ハードウェアでも実現できるが、多くの場合に前者がより好ましい実施形態であることを明確に理解することができる。このような理解に基づいて、本開示の技術手段は、本質的又は関連技術に寄与する部分が、記憶媒体(例えば、ROM/RAM、磁気ディスク、光ディスク)内に記憶され、一台の端末(携帯電話、コンピュータ、サーバ、エアコン又はネットワーク装置等であってよい)に本開示の各実施例に係る方法を実行させるための複数の命令を含むソフトウェア製品の形態で具現化されてよい。
【0151】
以上で図面を組み合わせて本開示の実施例を説明したが、本開示は、上記具体的な実施形態に限定されるものではなく、上記具体的な実施形態は、制限的なものではなく、例示的なものに過ぎず、当業者であれば、本開示の示唆で、本開示の趣旨及び特許請求の範囲の保護範囲から逸脱せずに多くの形態を行うことができ、これらは、いずれも本開示の保護範囲内に属する。
【符号の説明】
【0152】
700 端末装置
720 測定モジュール
740 生成モジュール
750 決定モジュール
751 廃棄モジュール
760 報告送信モジュール
1000 ネットワーク装置
1100 送信モジュール
1100 端末装置
1101 プロセッサ
1102 メモリ
1103 ユーザインタフェース
1104 ネットワークインタフェース
1105 バスシステム
1200 ネットワーク装置
1201 プロセッサ
1202 トランシーバ
1203 メモリ
1204 ユーザインタフェース
11021 オペレーティングシステム
11022 アプリケーションプログラム
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12