IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 中興通訊股▲ふん▼有限公司の特許一覧

<>
  • 特許-無線通信における複数の伝送スキーム 図1
  • 特許-無線通信における複数の伝送スキーム 図2
  • 特許-無線通信における複数の伝送スキーム 図3
  • 特許-無線通信における複数の伝送スキーム 図4
  • 特許-無線通信における複数の伝送スキーム 図5
  • 特許-無線通信における複数の伝送スキーム 図6
  • 特許-無線通信における複数の伝送スキーム 図7
  • 特許-無線通信における複数の伝送スキーム 図8
  • 特許-無線通信における複数の伝送スキーム 図9
  • 特許-無線通信における複数の伝送スキーム 図10
  • 特許-無線通信における複数の伝送スキーム 図11
  • 特許-無線通信における複数の伝送スキーム 図12
  • 特許-無線通信における複数の伝送スキーム 図13
  • 特許-無線通信における複数の伝送スキーム 図14
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-14
(45)【発行日】2023-12-22
(54)【発明の名称】無線通信における複数の伝送スキーム
(51)【国際特許分類】
   H04L 27/26 20060101AFI20231215BHJP
   H04W 16/28 20090101ALI20231215BHJP
   H04W 28/16 20090101ALI20231215BHJP
   H04W 72/0446 20230101ALI20231215BHJP
   H04W 72/1273 20230101ALI20231215BHJP
   H04B 7/024 20170101ALI20231215BHJP
【FI】
H04L27/26 113
H04W16/28
H04W28/16
H04W72/0446
H04W72/1273
H04B7/024
【請求項の数】 16
(21)【出願番号】P 2021547418
(86)(22)【出願日】2019-02-13
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-07-01
(86)【国際出願番号】 CN2019074975
(87)【国際公開番号】W WO2020164014
(87)【国際公開日】2020-08-20
【審査請求日】2022-02-14
(73)【特許権者】
【識別番号】511151662
【氏名又は名称】中興通訊股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】ZTE CORPORATION
【住所又は居所原語表記】ZTE Plaza,Keji Road South,Hi-Tech Industrial Park,Nanshan Shenzhen,Guangdong 518057 China
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【弁理士】
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【弁護士】
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】ジャン, チュアンシン
(72)【発明者】
【氏名】ルー, ジャオファ
(72)【発明者】
【氏名】リー, ユー ゴー
(72)【発明者】
【氏名】ジャン, シュジュアン
(72)【発明者】
【氏名】ヘ, ジェン
(72)【発明者】
【氏名】ガオ, ボ
(72)【発明者】
【氏名】イェ, シンチュアン
(72)【発明者】
【氏名】シャオ, ファファ
【審査官】大野 友輝
(56)【参考文献】
【文献】HUAWEI, HISILICON,Enhancements on multi-TRP/panel transmission[online],3GPP TSG RAN WG1 adhoc_NR_AH_1901 R1-1900017,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_AH/NR_AH_1901/Docs/R1-1900017.zip>,2019年01月12日
【文献】HUAWEI, HISILICON,Enhancements on multi-TRP/panel transmission[online],3GPP TSG RAN WG1 #95 R1-1812243,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_95/Docs/R1-1812243.zip>,2018年11月03日
【文献】ERICSSON,On multi-TRP and multi-panel[online],3GPP TSG RAN WG1 adhoc_NR_AH_1901 R1-1900728,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_AH/NR_AH_1901/Docs/R1-1900728.zip>,2019年01月11日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 27/26
H04W 16/28
H04W 28/16
H04W 72/0446
H04W 72/1273
H04B 7/024
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信方法であって、前記無線通信方法は、
第1の通信デバイスによって、第2の通信デバイスの繰り返しスキームを構成することと、
前記第1の通信デバイスによって、ダウンリンク制御情報(DCI)メッセージにおけるN個の伝送構成インジケータ(TCI)状態を前記第2の通信デバイスに示すことであって、データのトランスポートブロック(TB)のK個の伝送機会は、前記N個のTCI状態および前記繰り返しスキームに対応する、ことと、
前記第1の通信デバイスによって、前記K個の伝送機会を使用してデータの前記TBの伝送を実施することであって、NおよびKは、非負の整数である、ことと
を含み、前記繰り返しスキームは、前記データが周波数ドメインにおける少なくとも2つの重複していないリソース部分上で伝送される周波数分割多重化(FDM)繰り返しモードと、前記データが時間ドメインにおいて重複していないリソースを使用する少なくとも2つの伝送機会上で伝送される時分割多重化(TDM)繰り返しモードとのうちの少なくとも一方を含み、
前記FDM繰り返しモードに関して、前記N個のTCI状態の(TCI状態i,TCI状態i+1)は、時間ドメイン機会kに適用され、
【数1】

kは、0~K-1であり、
前記TDM繰り返しモードに関して、前記N個のTCI状態のTCI状態iは、時間ドメイン機会kに適用され、
【数2】

kは、0~K-1である、無線通信方法。
【請求項2】
前記第1の通信デバイスによって、前記DCIメッセージにおける1つ以上の復調基準信号(DMRS)ポートを前記第2の通信デバイスに示すことにより、前記第2の通信デバイスが前記繰り返しスキームを決定することを可能にすることをさらに含む、請求項1に記載の無線通信方法。
【請求項3】
無線通信方法であって、前記無線通信方法は、
第2の通信デバイスによって、ダウンリンク制御情報(DCI)メッセージにおけるN個の伝送構成インジケータ(TCI)状態を示す指示を第1の通信デバイスから受信することであって、データのトランスポートブロック(TB)のK個の伝送機会は、前記N個のTCI状態および構成された繰り返しスキームに対応する、ことと、
前記第2の通信デバイスによって、前記K個の伝送機会を使用してデータの前記TBの伝送を受信することであって、NおよびKは、非負の整数である、ことと
を含み、前記繰り返しスキームは、前記データが周波数ドメインにおける少なくとも2つの重複していないリソース部分上で伝送される周波数分割多重化(FDM)繰り返しモードと、前記データが時間ドメインにおいて重複していないリソースを使用する少なくとも2つの伝送機会上で伝送される時分割多重化(TDM)繰り返しモードとのうちの少なくとも一方を含み、
前記FDM繰り返しモードに関して、前記N個のTCI状態の(TCI状態i,TCI状態i+1)は、時間ドメイン機会kに適用され、
【数1】

kは、0~K-1であり、
前記TDM繰り返しモードに関して、前記N個のTCI状態のTCI状態iは、時間ドメイン機会kに適用され、
【数2】

kは、0~K-1である、無線通信方法。
【請求項4】
前記第2の通信デバイスによって、前記DCIメッセージにおける1つ以上の復調基準信号(DMRS)ポートを前記第1の通信デバイスから受信することと、
前記第2の通信デバイスによって、前記1つ以上のDMRSポートに従って前記繰り返しスキームを決定することと
をさらに含む、請求項3に記載の無線通信方法。
【請求項5】
前記繰り返しスキームは、前記データが異なる符号分割多重化(CDM)群に対応する異なるDMRSポートに関連付けられているモードをさらに含む、請求項1~のいずれか1項に記載の無線通信方法。
【請求項6】
前記データが異なるCDM群に対応する異なるDMRSポートに関連付けられている前記モードに関して、前記N個のTCI状態のTCI状態iは、第1のDMRSポートに関連付けられた第1のCDM群に対応し、前記N個のTCI状態のTCI状態i+1は、第2のDMRSポートに関連付けられた第2のCDM群に対応する、請求項に記載の無線通信方法。
【請求項7】
前記K個の伝送機会のうちの1つ以上に適用される冗長バージョンが、事前定義される、請求項1~のいずれか1項に記載の無線通信方法。
【請求項8】
データ繰り返しは、N個の群に分割され、前記N個の群のうちのある群内の前記データ繰り返しは、同じビームを用いて示され、前記群内の前記データ繰り返しに適用される冗長バージョン(RV)が、事前定義される、請求項1~のいずれか1項に記載の無線通信方法。
【請求項9】
プロセッサを備える無線通信装置であって、前記プロセッサは、
第2の通信デバイスの繰り返しスキームを構成することと、
ダウンリンク制御情報(DCI)メッセージにおけるN個の伝送構成インジケータ(TCI)状態を前記第2の通信デバイスに示すことであって、データのトランスポートブロック(TB)のK個の伝送機会は、前記N個のTCI状態および前記繰り返しスキームに対応する、ことと、
前記K個の伝送機会を使用してデータの前記TBの伝送を実施することであって、NおよびKは、非負の整数である、こと
を行うように構成されており、前記繰り返しスキームは、前記データが周波数ドメインにおける少なくとも2つの重複していないリソース部分上で伝送される周波数分割多重化(FDM)繰り返しモードと、前記データが時間ドメインにおいて重複していないリソースを使用する少なくとも2つの伝送機会上で伝送される時分割多重化(TDM)繰り返しモードとのうちの少なくとも一方を含み、
前記FDM繰り返しモードに関して、前記N個のTCI状態の(TCI状態i,TCI状態i+1)は、時間ドメイン機会kに適用され、
【数3】

kは、0~K-1であり、
前記TDM繰り返しモードに関して、前記N個のTCI状態のTCI状態iは、時間ドメイン機会kに適用され、
【数4】

kは、0~K-1である、無線通信装置。
【請求項10】
前記プロセッサは、前記DCIメッセージにおける1つ以上の復調基準信号(DMRS)ポートを前記第2の通信デバイスに示すことにより、前記第2の通信デバイスが前記繰り返しスキームを決定することを可能にするように構成されている、請求項に記載の無線通信装置。
【請求項11】
プロセッサを備える無線通信装置であって、前記プロセッサは、
ダウンリンク制御情報(DCI)メッセージにおけるN個の伝送構成インジケータ(TCI)状態を示す指示を第1の通信デバイスから受信することであって、データのトランスポートブロック(TB)のK個の伝送機会は、前記N個のTCI状態および構成された繰り返しスキームに対応する、ことと、
前記K個の伝送機会を使用してデータの前記TBの伝送を受信することであって、NおよびKは、非負の整数である、ことと
を行うように構成されており、前記繰り返しスキームは、前記データが周波数ドメインにおける少なくとも2つの重複していないリソース部分上で伝送される周波数分割多重化(FDM)繰り返しモードと、前記データが時間ドメインにおいて重複していないリソースを使用する少なくとも2つの伝送機会上で伝送される時分割多重化(TDM)繰り返しモードとのうちの少なくとも一方を含み、
前記FDM繰り返しモードに関して、前記N個のTCI状態の(TCI状態i,TCI状態i+1)は、時間ドメイン機会kに適用され、
【数3】

kは、0~K-1であり、
前記TDM繰り返しモードに関して、前記N個のTCI状態のTCI状態iは、時間ドメイン機会kに適用され、
【数4】

kは、0~K-1である、無線通信装置。
【請求項12】
前記プロセッサは、前記DCIメッセージにおける1つ以上の復調基準信号(DMRS)ポートを前記第1の通信デバイスから受信することと、
前記1つ以上のDMRSポートに従って前記繰り返しスキームを決定することと
を行うように構成されている、請求項11に記載の無線通信装置。
【請求項13】
前記繰り返しスキームは、前記データが異なる符号分割多重化(CDM)群に対応する異なるDMRSポートに関連付けられているモードをさらに含む、請求項12のいずれか1項に記載の無線通信装置。
【請求項14】
前記データが異なる符号分割多重化(CDM)群に対応する異なるDMRSポートに関連付けられている前記モードに関して、前記N個のTCI状態のTCI状態iは、第1のDMRSポートに関連付けられた第1のCDM群に対応し、前記N個のTCI状態のTCI状態i+1は、第2のDMRSポートに関連付けられた第2のCDM群に対応する、請求項13に記載の無線通信装置。
【請求項15】
前記K個の伝送機会のうちの1つ以上に適用される冗長バージョンが、事前定義される、請求項14のいずれか1項に記載の無線通信装置。
【請求項16】
データ繰り返しは、N個の群に分割され、前記N個の群のうちのある群内の前記データ繰り返しは、同じビームを用いて示され、前記群内の前記データ繰り返しに適用される冗長バージョン(RV)が、事前定義される、請求項15のいずれか1項に記載の無線通信装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本特許文書は、概して、無線通信のためのシステム、デバイス、および技法に関する。
【背景技術】
【0002】
無線通信技術は、世界をますます接続され、ネットワーク化された社会に向かわせている。無線通信の急速な成長および技術の進歩は、容量および接続性のさらなる需要につながっている。エネルギー消費、デバイスコスト、スペクトル効率、および待ち時間等の他の側面も、種々の通信シナリオの必要性を満たすために重要である。既存の無線ネットワークと比較して、次世代システムおよび無線通信技法は、増加した数のユーザおよびデバイスのためのサポートを提供する必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本書は、無線通信における複数の伝送スキームのための方法、システム、およびデバイスに関する。開示される技術のいくつかの実装は、シグナリングオーバーヘッドに対処しながらより多くの種々のシナリオをサポートするための改良された柔軟性を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
一側面において、無線通信方法が、提供され、無線通信方法は、第1の通信デバイスによって、i)第2の通信デバイスに送信されるべきデータ伝送の繰り返しモード、ii)N個の示されるビームとデータのスケジューリングされた伝送との間でのマッピング、または、iii)データのスケジューリングされた伝送間のRV(冗長バージョン)関係のうちの少なくとも1つを伝送することを含み、伝送することは、N個の示されるビーム、DMRS(復調基準信号)ポート指示、またはK個の時間ドメイン機会のうちの少なくとも1つに基づき、NおよびKは、非負の整数である。
【0005】
別の側面において、無線通信装置が、開示され、無線通信装置は、開示される方法を実施するように構成されるプロセッサを備えている。
【0006】
別の側面において、その上に記憶されるコードを有するコンピュータ読み取り可能な媒体が、開示される。コードは、プロセッサによって実装されると、プロセッサに本文書に説明される方法を実装させる。
【0007】
上記および他の側面およびそれらの実装が、図面、説明、および請求項においてより詳細に説明される。
本願明細書は、例えば、以下の項目も提供する。
(項目1)
無線通信方法であって、前記無線通信方法は、
第1の通信デバイスによって、i)第2の通信デバイスに送信されるべきデータ伝送の繰り返しモード、ii)N個の示されるビームと前記データのスケジューリングされた伝送との間でのマッピング、または、iii)前記データの前記スケジューリングされた伝送間のRV(冗長バージョン)関係のうちの少なくとも1つを伝送することを含み、
前記伝送することは、前記N個の示されるビーム、DMRS(復調基準信号)ポート指示、またはK個の時間ドメイン機会のうちの少なくとも1つに基づき、NおよびKは、非負の整数である、無線通信方法。
(項目2)
前記データの前記スケジューリングされた伝送は、単一のPDCCH(物理ダウンリンク制御チャネル)によってスケジューリングされる、項目1に記載の無線通信方法。
(項目3)
前記N個の示されるビームのうちの1つは、DCI(ダウンリンク制御情報)によって示されるTCI(伝送構成インジケータ)状態、SRI(スケジューリング要求インジケータ)によって示されるSRS(サウンディング基準信号)リソースまたはリソースセット、または空間関係情報によって示されるRS(基準信号)を表す、項目1に記載の無線通信方法。
(項目4)
前記繰り返しモードは、前記データが周波数ドメインにおける少なくとも2つのリソース部分上で伝送されるFDM(周波数分割多重化)繰り返しモードを含む、項目1に記載の無線通信方法。
(項目5)
前記繰り返しモードは、前記データが時間ドメインにおける少なくとも2つの機会上で伝送されるTDM(時分割多重化)繰り返しモードを含む、項目1に記載の無線通信方法。
(項目6)
前記繰り返しモードは、前記データが同じ時間かつ同じ周波数で伝送されるが、異なるDMRSポートに関連付けられたSDM(空間分割多重化)繰り返しモードを含む、項目1に記載の無線通信方法。
(項目7)
前記繰り返しモードは、前記TDM繰り返しと前記SDM繰り返しとの第1の組み合わせられたモードを含む、項目5および6に記載の無線通信方法。
(項目8)
前記繰り返しモードは、前記TDM繰り返しと前記FDM繰り返しとの第2の組み合わせられたモードを含む、項目4および5に記載の無線通信方法。
(項目9)
前記繰り返しモードは、前記データが繰り返しなしで伝送される非繰り返しモードを含む、項目1に記載の無線通信方法。
(項目10)
前記TDM繰り返しモードまたは前記非繰り返しモードに関して、時間ドメイン機会kにおいて使用される前記N個の示されるビーム内のビームiは、式
【数10】

によって取得され、式中、kは、0~K-1である、項目5または9に記載の無線通信方法。
(項目11)
前記FDM繰り返しモード、前記SDM繰り返しモード、前記第1の組み合わせられたモード、または前記第2の組み合わせられたモードに関して、前記時間ドメイン機会kにおいて使用される前記N個の示されるビーム内の(ビームi,ビームi+1)は、
【数11】

として取得され、式中、kは、0~K-1である、項目4、6、7、または8に記載の無線通信方法。
(項目12)
前記SDM繰り返しモードまたは前記第1の組み合わせられたモードに関して、前記ビームiは、前記時間ドメイン機会kにおける第1の繰り返しに対応する第1の配分されるCDM(符号分割多重化)群内の示されるDMRSポートのために使用され、前記ビームi+1は、前記時間ドメイン機会kにおける第2の繰り返しに対応する他の示されるDMRSポートのために使用される、項目11に記載の無線通信方法。
(項目13)
前記FDM繰り返しモードまたは前記第2の組み合わせられたモードに関して、前記ビームiは、前記時間ドメイン機会kにおける第1の繰り返しに対応する第1の配分される周波数リソース部分のために使用され、前記ビームi+1は、前記時間ドメイン機会kにおける第2の繰り返しに対応する第2の配分される周波数リソース部分のために使用される、項目11に記載の無線通信方法。
(項目14)
同じDMRSポートが、前記第1の配分される周波数リソース部分および前記第2の配分される周波数リソース部分のために使用される、項目13に記載の無線通信方法。
(項目15)
同じ周波数リソースサイズが、1つのみのMCS(変調および符号化スキーム)値がDCIによって示されるとき、前記第1の配分される周波数リソース部分および前記第2の配分される周波数リソース部分に関して事前定義される、項目13に記載の無線通信方法。
(項目16)
前記第1の配分される周波数リソース部分および前記第2の配分される周波数リソース部分は、DCIによって示されるそれぞれのMCS値に関連付けられた周波数リソースサイズを有する、項目13に記載の無線通信方法。
(項目17)
データ繰り返しの全てが、T個の群に分割され、各群内の前記データ繰り返しのRV関係が、事前定義される、項目1に記載の無線通信方法。
(項目18)
T=Nであり、群内の前記データ繰り返しは、同じビームを用いて示され、前記群の第1の繰り返しのRV値間の関係が、事前定義される、項目17に記載の無線通信方法。
(項目19)
Tは、RRC(無線リソース制御)シグナリングまたは周波数帯域に応じて、1またはNに等しい値を有する、項目17に記載の無線通信方法。
(項目20)
前記方法は、2つのDMRS指示を伝送することをさらに含み、前記2つのDMRS指示は、同じDMRSポート情報を搬送するが、i)異なる繰り返しモード、または、ii)N個の示されるビームと前記データの前記スケジューリングされた伝送との間での異なるマッピングのうちの少なくとも1つを示す、項目1に記載の無線通信方法。
(項目21)
前記方法は、DMRSポート指示を伝送することをさらに含み、前記DMRSポート指示は、i)異なる繰り返しモード、または、ii)N個の示されるビームと前記データの
前記スケジューリングされた伝送との間での異なるマッピングのうちの少なくとも1つを示すいくつかのビットを含む項目1に記載の無線通信方法。
(項目22)
Nは、1より大きい、項目19または21に記載の無線通信方法。
(項目23)
プロセッサとメモリとを備えている無線通信装置であって、前記プロセッサは、前記メモリからコードを読み取り、項目1から22のいずれかに規定される方法を実装するように構成されている、無線通信装置。
(項目24)
コンピュータプログラム製品であって、前記コンピュータプログラム製品は、その上に記憶されたコンピュータ読み取り可能なプログラム媒体コードを備え、前記コードは、プロセッサによって実行されると、項目1から22のいずれかに規定される方法を前記プロセッサに実装させる、コンピュータプログラム製品。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、開示される技術のいくつかの実装に基づく無線通信における基地局(BS)およびユーザ機器(UE)のある例を示す。
【0009】
図2図2は、開示される技術のいくつかの実装に基づく装置の一部のブロック図のある例を示す。
【0010】
図3図3は、開示される技術のいくつかの実装に基づくマルチTRP(伝送受信点)伝送スキームを示す概念図を示す。
【0011】
図4図4は、開示される技術のいくつかの実装に基づく同じデータを伝送するためのマルチTRP伝送スキームを示す概念図を示す。
【0012】
図5図5-8は、開示される技術のいくつかの実装に基づくDMRS(復調基準信号)リソースの占有の例を示す。
図6図5-8は、開示される技術のいくつかの実装に基づくDMRS(復調基準信号)リソースの占有の例を示す。
図7図5-8は、開示される技術のいくつかの実装に基づくDMRS(復調基準信号)リソースの占有の例を示す。
図8図5-8は、開示される技術のいくつかの実装に基づくDMRS(復調基準信号)リソースの占有の例を示す。
【0013】
図9図9は、開示される技術のいくつかの実装に基づくFDM(周波数分割多重化)のためのスロットスケジューリングのある例を示す。
【0014】
図10図10は、開示される技術のいくつかの実装に基づく複数のスロットスケジューリングのある例を示す。
【0015】
図11図11は、開示される技術のいくつかの実装に基づくスロット内スケジュールのある例を示す。
【0016】
図12図12は、開示される技術のいくつかの実装に基づくTDM(時分割多重化)繰り返しモードを伴う複数のTRP伝送の例示的略図を示す。
【0017】
図13図13は、開示される技術のいくつかの実装に基づくスケジューリングされたPDSCH(物理データ共有チャネル)繰り返しを分割するための略図のある例を示す。
【0018】
図14図14は、開示される技術のいくつかの実装に基づく複数の伝送スキームのフローチャートのある例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0019】
節の見出しは、本書において、実施形態の理解のし易さおよび範囲を促進するためのみに使用され、各節において説明される技法は、その節のみに限定されない。さらに、5Gの専門用語が、ある場合、開示される技法の理解を促進するために使用されているが、これは、5Gまたは3GPPプロトコル以外の通信プロトコルを使用する無線システムおよびデバイスにも適用され得る。
【0020】
開示される技術は、無線通信における複数の伝送スキームを提供するための実装によって、使用され得る。開示される技術のいくつかの実装は、シグナリングオーバーヘッドに対処しながらより多くの種々のシナリオをサポートするための改良された柔軟性を達成することを可能にする。開示される技術のいくつかの実装は、伝送されるデータの信頼性を改良することもできる。
【0021】
DMRSポート指示が、周波数リソースパーティション、周波数リソース部分の関係、または示されるTCI(伝送構成インジケータ)状態とスケジューリングされた伝送との間でのマッピングを示すために、または、繰り返しモード間で切り替えるために使用される。
【0022】
NR(新しい無線)リリース-15のバージョンでは、マルチTRP(伝送受信点)共同伝送は、時間的制約に起因して完全に議論されていない。したがって、現在のNRバージョンは、複数のTRPによる同じユーザへのデータ伝送をサポートしない。URLLC(超信頼性低遅延通信)サービスに関して、信頼性向上のためにマルチTRP伝送を使用する方法も、議論されていない。
【0023】
開示される技術は、データの信頼性を向上させることが可能である無線通信における複数の伝送スキームを提供する。
【0024】
図1は、BS120と、1つ以上のユーザ機器(UE)111、112、113とを含む無線通信システム(例えば、5GまたはNRセルラーネットワーク)のある例を示す。いくつかの実施形態において、UEは、開示される技術の実装を使用してBS(例えば、ネットワーク)にアクセスし(131、132、133)、それは、次いで、BSからUEへの後続の通信(141、142、143)を可能にする。UEは、例えば、スマートフォン、タブレット、モバイルコンピュータ、マシンツーマシン(M2M)デバイス、モノのインターネット(IoT)デバイス等であり得る。
【0025】
図2は、装置の一部のブロック図表現のある例を示す。基地局または無線デバイス(またはUE)等の装置210は、本書に提示される技法のうちの1つ以上のものを実装するマイクロプロセッサ等のプロセッサ電子機器220を含むことができる。装置210は、アンテナ240等の1つ以上の通信インターフェースを経由して無線信号を送信および/または受信するための送受信機電子機器230を含むことができる。装置210は、データを伝送および受信するための他の通信インターフェースを含むことができる。装置210は、データおよび/または命令等の情報を記憶するように構成された1つ以上のメモリ(明示的に示されていない)を含むことができる。いくつかの実装において、プロセッサ電子機器220は、送受信機電子機器230の少なくとも一部を含むことができる。いくつかの実施形態において、開示される技法、モジュール、または機能のうちの少なくともいくつかは、装置210を使用して実装される。
【0026】
(実装1)
【0027】
図3は、マルチTRP伝送スキームを示す概念図を示す。図3では、第1のTRP(TRP0)と第2のTRP(TRP1)とを含む複数のTRPが、データを同じユーザに伝送する。第1のTRPと第2のTRPとの間に理想的なバックホールが存在するシナリオでは、第1のTRPであると想定されるUEのサービングセルが、データストリームを送信するために、PDCCH(物理ダウンリンク制御チャネル)を送信し、複数のデータストリーム、例えば、複数の伝送層をスケジューリングすることができる。複数の伝送層は、第1のTRPおよび第2のTRPの各々によって送信されることができる。例えば、第1のTRPによって送信されるDCIフォーマットが、4つのDMRSポートに対応するデータ伝送のための4つの伝送層をスケジューリングする。4つの伝送層のうちの2つの層が、第1のTRPからのものであることができ、4つの伝送層のうちの残りの2つの層が、第2のTRPからのものであることができる。このシナリオでは、R15ソリューションは、2つの協働可能なTRPが動的に相互作用し得、制御チャネルがサービングセルによって主に送信されるので、大幅な変更を伴わずに複数のTRP伝送をサポートすることができる。
【0028】
URLLCサービスに関して、より高いレベルの伝送信頼性が、要求される。この時点において、第1のTRPおよび第2のTRPが同じまたは関連するデータを伝送し得る場合、UEが正しいデータを検出する確率は、大いに増加させられ、それによって、伝送信頼性を向上させ、伝送遅延を低減させる。
【0029】
図4は、同じデータを伝送するためのマルチTRP伝送スキームを示す概念図を示す。図4では、第1のTRP(TRP0)および第2のTRP(TRP1)が、同じデータ(TB0)を伝送する。この場合、同じデータが、第1のTRPと第2のTRPとを含む2つのTRPから2回伝送されるので、データの繰り返しが、生じる。
【0030】
図5-8は、DMRSリソースの占有を示す。図5および6に示されるような占有が、DMRSタイプ1をサポートし、図7および8に示されるような占有が、DMRSタイプ2をサポートする。図5および6に示されるように、DMRSタイプ1に関して、DMRSポートの全てが、2つのCDM(符号分割多重化)群に分割される。各CDM群の中のDMRSポートは、同じ時間周波数リソースを占有し、異なるOCC(直交カバーコード)コードによって区別される。図7および8に示されるようなDMRSタイプ2に関して、DMRSポートの全てが、3つのCDM群に分割され、各CDM群の中のDMRSポートは、同じ時間周波数リソースを占有し、異なるOCCコードによって区別される。複数のTRPの地理的位置が異なり得るので、複数のTRPのダウンリンク伝送の時間/周波数オフセット同期が、逸脱させられ得る。したがって、いくつかの実装において、複数のTRPのDMRSポートは、複数のDMRSポート群に分割され、異なるDMRSポート群のDMRSポートは、異なるCDM群上にマップされる。
【0031】
マルチTRP伝送の場合、複数のTRPからの伝送層は、eMBB(拡張モバイルブロードバンド)サービスのユーザ、またはURLLCサービスのための良好なチャネル条件に関して、独立的である。既存の規格への修正を低減させるために、複数のTRP伝送の層の総数が4以下である場合、合計1つのTBが、伝送され、TBに対応する複数の層は、異なるTRPからのものであり得る。層の総数が4を上回る場合、2つのTBが、伝送され得る。
【0032】
URLLCサービスに関して、特に、改良された信頼性を必要とするUEに関して、1つのスロットにおいて、複数のTRPが、好ましくは、1つのTBを別個に伝送する。信頼性を向上させるために、複数のTRP伝送のTBは、同じであるか、または、互いに関連し得る。複数のTBが、同じであるとき、複数のTBのRVバージョンは、異なる冗長性バージョンがUE側において融合されることを可能にするために、異なり得る。代替として、層は、1つのTBに属するが、異なるTRPのものが、関連するか、または同じであることができる。
【0033】
2つのTRP間に理想的なバックホールが存在する場合、単一のPDCCHが、十分であり得る。言い換えると、単一のPDCCHが、2つのTRPから伝送される2つの層群または2つのTBをスケジューリングする。同じDCIフォーマットサイズを保つために、これらの2つの層群または2つのTBは、同じ時間および周波数リソースを配分されることができる。2つの伝送は、同じPRB上で行われるが、それらは、異なるCDM群上にマップする異なるDMRSポート群を伴って示されることができ、直交性が、少なくともDMRSに関して達成されることができる。次いで、これらの2つの伝送間の干渉が、軽減されることができる。この繰り返しスキームは、2つの層群が同じTBを搬送するSDM(空間分割多重化)繰り返しと示され、2つのTBは、同じ時間および周波数リソース上にマップされ、1つの層が、1つのDMRSポートに対応する。言い換えると、同じTBが、異なるDMRSポート上で2回伝送される。2つのTRPが、異なる場所を有するので、2つのTCI状態が、それらの2つの伝送または2つのDMRSポート群のために示され得る。この場合、データの2つの伝送が、2回の繰り返しに対応し、2つの伝送のDMRSポートが、異なるCDM群上にマップされる。
【0034】
別のソリューションが、非常に低いトラフィック負荷シナリオにおいて使用されることができる。この場合、2つのTRPが、2つのTRP間の干渉を回避するために、1つのスロットにおける異なる周波数リソース上で同じTBを伝送する。この場合、同じDMRSポートが、2つのTRPのために使用されることができる。このソリューションは、FDM(周波数分割多重化)繰り返しと示される。SDMと同様、2つのTCI状態が、それらの2つの伝送または2つの周波数部分に関して示され得る。図9は、FDMのためのスロットスケジューリングのある例を示す。図9に示されるように、1つの単一のPDCCHが、1つのPDSCHをスケジューリングし、1つのPDSCHは、2つの示されるTCI状態に対応する2つの周波数部分を含む。図9では、周波数部分1は、2つのTRPのうちの1つからのものであり、周波数部分2は、2つのTRPのうちの他方からのものである。この場合、データの2つの伝送は、2つの重複していない周波数リソース部分上にマップする2つの繰り返しに対応する。
【0035】
非常に低いSINRを伴ういくつかのURLLC UEに関して、単一のPDCCHによる同じTBを伝送するための複数のPDSCHスケジューリングが、Rel-15ソリューションとしてサポートされることができ、同じシンボル配分が、pdsch-AggregationFactor連続スロットにわたって適用される。Rel-15では、1つのみのTCI状態が、複数のスロットスケジューリングのためのある例を示す図10に示されるように、pdsch-AggregationFactor連続スロットに関して示される。
【0036】
複数のPDSCH繰り返しは、1つのスロット内でもサポートされることができる。図11は、スロット内スケジュールのためのある例を示す。図11に示されるように、各PDSCHは、いくつかのOFDMシンボル上にのみマップされ得る。さらに、スロット間でのPDSCH繰り返しが、組み合わせられることができ、すなわち、1つの単一のPDCCHが、複数のスロットにわたるK回のPDSCH繰り返しをスケジューリングし、1つのスロットが、2回以上のPDSCH繰り返しを含み得る。
【0037】
ビームダイバーシティ利得を達成するために、複数のTCI状態が、PDCCHによって、複数のPDSCHスケジューリングに関して示されることができる。同じTB伝送のためのこの複数のスロットスケジューリングは、TDM繰り返しと示される。単一のPDCCHによってスケジューリングされる時間ドメインにおけるPDSCH機会の数は、Kと示される。K回の繰り返しが、重複するリソース上にマップされないので、同じDMRSポートが、K回の繰り返しに関して示されることができる。Kの数は、UEへのRRC(無線リソース制御)シグナリングによって構成されることができる。いくつかの実装において、Kは、DCIによって暗黙的または明示的に示されることができる。この場合、データのK個の伝送は、K個の重複していない時間ドメイン機会上にマップされるK回の繰り返しに対応する。
【0038】
SDM繰り返しおよびFDM繰り返しは、同じOFDMシンボルまたは同じスロット上でサポートされているので、SDM繰り返しおよびFDM繰り返しの各々は、TDM繰り返しと組み合わせられることができる。この場合、空間ドメイン、周波数ドメイン、または時間ドメインにおいて含まれる繰り返しの総数は、Kを上回り得る。例えば、2回のFDM繰り返しと、K回のTDM繰り返しとが使用される場合、合計2K回の繰り返しが、UEによって受信される。
【0039】
最大限の柔軟性を達成するために、それらの繰り返しスキームは、UEに動的に通知される。いくつかの実装において、実際の繰り返しの数は、動的に変更され得、それは、値Kに依存し、繰り返しモード、例えば、SDM繰り返しおよび/またはFDM繰り返しが使用されるかどうかに基づく。DCIの中にTCIコード点によって示されるTCI状態またはQCL RSセットの数をNと示す。標準的な労力およびシグナリングオーバーヘッドを低減させるために、値Nの候補は、例えば、1または2に限定され得る。総繰り返し数が、Nと合致しない場合、N個の示されるTCI状態またはN個のQCL RSセットとデータの伝送との間でのマッピングが、UEに通知され得る。いくつかの実装において、繰り返しモードも、UEに通知され得る。
【0040】
UEにi)繰り返しモードと、ii)N個の示されるTCI状態とデータの伝送との間でのマッピングとを通知するために、いくつかの規則またはシグナリングが、定義される必要があり得る。UEに通知するための技法のためのいくつかの実装は、DMRSポート指示(DCIの中の「アンテナポート」フィールド)、N個の示されるTCI状態、および値Kに基づく。
【0041】
いくつかの実装において、2つの同じTCI状態またはQCL RSセットが、示される場合、Nも、1であると想定されることができる。言い換えると、N個のTCI状態またはQCL RSセットは、N個の異なるTCI状態またはQCL RSセットを意味する。
【0042】
(実施例1)
【0043】
N=2または4、例えば、N=2、TCI状態をTCI0およびTCI1として示したと想定して、時間ドメイン繰り返し係数K=4が、上位層によって構成される。Rel-15マルチスロットスケジューリングは、ランク1伝送をサポートするので、ランク1伝送を1つのTRPからのものであると想定する。1回以上の繰り返しを含む1つの時間ドメイン伝送も、1つの時間ドメイン機会であると想定されることができる。
【0044】
K>1であるので、時間ドメイン繰り返しが、採用される。
【0045】
下記において、DMRS指示テーブルの例、表1が、示される。表1では、dmrs-Type=1およびmaxLength=2であると想定される。表1では、TDM繰り返しは、値0~3を伴う行に示されるように選択され得、SDM繰り返しは、値4および5を伴う行に示されるように選択され得、FDM繰り返しは、値6~9を伴う行に示されるように選択され得る。1つのスロットにおいて、複数のTRP伝送または単一のTRP伝送が、種々のチャネル条件に基づいて動的に変更されることができる。
【表1】
【0046】
TDM繰り返しは、表1内の値0~3を伴う行に示されるように、動的に選択され得る。この場合、単一のTRP伝送が、使用され、1つの時間ドメイン機会内に1つのみの繰り返しが、存在する。この場合、1つのみのDMRSポートが、単一の層および単一のTRP伝送により、十分である。したがって、1つのTCIは、1つのスロットのためのものである。4つの時間ドメイン繰り返しに関するTCI状態は、それぞれ、TCI0、TCI0、TCI1、TCI1を含むことができる。一般に、N個のTCI状態が、K個の時間ドメイン繰り返しのために使用される。スロットkに関する示されるTCI状態内のTCIインデックスiが、式1によって決定されることができる。
【数1】
【0047】
言い換えると、K回の繰り返しが、N個のブロックに分割され、各ブロックは、M回の連続した繰り返しを含み、N個のTCI状態が、N個のブロックに関して順に使用される。代替として、4つの時間ドメイン繰り返しに関するTCI状態は、それぞれ、TCI0、TCI1、TCI0、TCI1を含むことができる。一般に、スロットkに関する示されるTCI状態内のTCIインデックスiが、式2によって決定されることができる。
【数2】
【0048】
N個のTCI状態が、N個の連続する繰り返しおよび循環に関して使用される。1つを上回るDMRSポートが、配分される場合でも、DMRSポートの全てが、1つのスロット内の同じTCIに対応する。
【0049】
FDM繰り返しは、(K=1である場合)FDM繰り返しのみを含み、TDMおよびFDM繰り返しの組み合わせられた繰り返し、すなわち、TDM+FDM繰り返しモードは、(K>1である場合)表1内の値6~9を伴う行に示されるように選択され得る。FDMが、使用される場合、2つのTCI状態が、2つの周波数リソース部分のための1つのスロット内に必要とされる。4つの時間ドメイン機会に関する示される4つのTCI状態は、それぞれ、(TCI0,TCI1)、(TCI0,TCI1)、(TCI2,TCI3)、(TCI2,TCI3)を含むことができる。この場合、合計2K回の伝送または繰り返しが、スケジューリングされる。各時間ドメイン機会では、FDMに基づく2回の繰り返しが、使用される。一般に、スロットkに関する示されるTCI状態内のTCIインデックスiが、式3によって示されることができる。
【数3】
【0050】
式3では、第1の周波数リソース部分および第2の周波数リソース部分のためのそれぞれのTCIiおよびi+1は、それぞれ、時間ドメイン機会k内の第1の繰り返しおよび第2の繰り返しに対応する。
【0051】
K個の機会が、N/2個のブロックに分割され、各N/2個のブロックは、2M個の時間ドメイン機会を含む。N個のTCI状態が、N/2個の群に分割され、2つの連続するTCI状態は、1つの群である。N/2個のTCI群が、N/2個のブロックに関して順に使用される。各時間ドメイン機会内では、第1のTCIは、第1の周波数リソース部分のためのものであり、第2のTCIは、第2の周波数リソース部分のためのものである。代替として、4つの時間ドメイン機会に関する示される4つのTCI状態は、それぞれ、(TCI0,TCI1)、(TCI2,TCI3)、(TCI0,TCI1)、(TCI2,TCI3)を含むことができる。一般に、スロットkに関する示されるTCI状態内のTCIインデックスiが、式4によって示されることができる。
【数4】
【0052】
N個のTCI状態が、N/2個の群に分割され、2つの連続するTCI状態は、1つの群である。N/2個のTCI状態が、K個の機会および循環に関して使用される。
【0053】
2つのTRPが、重複していないリソース部分上でデータを伝送するので、同じDMRSポートが、2つの周波数部分のために使用されることができる。
【0054】
SDM繰り返しのみを含むSDM繰り返し(K=1である場合)、およびSDMとTDM繰り返しとの間の組み合わせられた繰り返し、すなわち、SDM+TDM(K>1である場合)が、表1の値4および5を伴う行に示されるように選択され得る。SDMが、使用される場合、2つのTCI状態が、2つのDMRSポート群のための1つの時間ドメイン機会内に必要とされる。2つのTRP間での深刻な干渉を回避するために、2つのTRPからのDMRSポートが、表1の値4および5を伴う行に示されるように、異なるCDM群上にマップされ得る。4つの時間ドメイン機会に関する示される4つのTCI状態は、それぞれ、(TCI0,TCI1)、(TCI0,TCI1)、(TCI2,TCI3)、(TCI2,TCI3)を含むことができる。この場合、合計2K回の伝送または繰り返しが、スケジューリングされる。各時間ドメイン機会では、SDMに基づく2回の繰り返しが、使用される。一般に、スロットkに関する示されるTCI状態内のTCIインデックスiが、式5によって示されることができる。
【数5】
【0055】
式5では、TCIiは、第1の配分されるCDM群内のDMRSポートのためのものであり、TCIi+1は、残りのCDM群の中のDMRSポートのためのものであり、逆もまた同様である。したがって、K回の繰り返しが、N/2個のブロックに分割され、各N/2個のブロックは、2M個の時間ドメイン機会を含む。N個のTCI状態が、N/2個の群に分割され、2つの連続するTCI状態は、1つの群である。N/2個のTCI群が、N/2個のブロックに関して順に使用される。各時間ドメイン機会内では、第1のTCIは、第1の配分されるCDM群内のDMRSポートのためのものであり、第2のTCIは、残りのCDM群の中のDMRSポートのためのものである。
【0056】
代替として、4つの時間ドメイン機会に関する示される4つのTCI状態は、FDMの場合と同様、それぞれ、(TCI0,TCI1)、(TCI2,TCI3)、(TCI0,TCI1)、(TCI2,TCI3)であることができる。2つのTRPが、重複するリソース上でデータを伝送するので、異なるCDM群上の2つのTRPマップからの複数のDMRSポートが、SDM繰り返しのためにUEに配分されるべきである。
【0057】
1つの単一のPDCCHが、K個の時間ドメイン機会をスケジューリングし、N個のTCI状態が、PDCCHによって示されると、DMRSポート指示が、具体的な繰り返しスキームまたはモードを区別するために使用され得る。表1に示されるように、値0および値6が、同じDMRSポート情報を通知するが、値0および値6は、それぞれ、同じ時間ドメイン機会において、TDM繰り返しモードと、FDM繰り返しとTDM繰り返しとの組み合わせられたモードとを示す。複数のDMRSポートが、複数のCDM群上に配分およびマップされる場合、繰り返しスキームは、SDM繰り返しとTDM繰り返しとの組み合わせられたモードに基づく。いくつかの実装において、DMRSポート指示は、N個の示されるTCI状態とスケジューリング繰り返しとの間でのマッピングを示すためにも使用される。いくつかの実装において、DMRSポート指示は、N個の示されるTCI状態とSDMに関する示されるDMRSポートとの間、またはN個の示されるTCI状態とFDMに関する周波数部分との間、またはN個の示されるTCI状態とTDMに関する時間ドメイン機会との間でのマッピングを示すためにも使用される。
【0058】
K、N、およびDMRSポート指示に基づいて、繰り返しモード、およびN個の示されるTCI状態とスケジューリング繰り返しとの間でのマッピングが、達成されることができる。上記の表1に示されるように、いくつかのエントリが、異なる繰り返しモードを伴う同じDMRSポート情報を搬送する。いくつかの実装において、いくつかのエントリは、示されるTCI状態とスケジューリング繰り返しとの間での異なるマッピング関係を伴う同じDMRSポート情報を搬送することができる。いくつかの実装において、いくつかのエントリは、示されるTCI状態とDMRSポートとの間での異なるマッピング関係を伴う同じDMRSポート情報を搬送することができる。いくつかの実装において、いくつかのエントリは、示されるTCI状態と周波数リソース部分との間での異なるマッピング関係を伴う同じDMRSポート情報を搬送することができる。その結果、それは、DMRSポート情報、繰り返しモード、およびマッピング関係間の共同エンコーディングと見なされることができる。
【0059】
表1において、K>1およびN>1である場合、値0~3を伴うエントリが、繰り返しモードTDMのみに対応する。TDM繰り返しモードの1つの時間ドメインPDSCH機会では、DMRSポートの全ておよび周波数リソースの全てが、1つのTCI状態に対応する。上記の表1では、値4および5を伴うエントリが、SDM繰り返しとTDM繰り返しとの組み合わせられたモード、すなわち、SDM+TDM繰り返しモードに対応する。SDM+TDM繰り返しモードの1つの時間ドメインPDSCH機会では、1つの配分されるCDM群内のDMRSポートは、1つのTCI状態に対応し、他のDMRSポートは、別のTCI状態に対応し、例えば、第1のまたは最後の配分されるCDM群内のDMRSポートは、1つのTCI状態に対応し、他のDMRSポートは、別のTCI状態に対応する。第1のTCI状態に対応するPDSCHストリームまたは層、および第2のTCI状態に対応する他のPDSCHストリームまたは層が、同じTBを搬送する。言い換えると、2つの層群は、完全に重複するリソース上でのSDM繰り返しである。値6-9を伴うエントリが、FDM繰り返しとTDM繰り返しとの組み合わせられたモード、すなわち、FDM+TDM繰り返しモードに対応する。2つのTCI状態が、それぞれ、周波数リソース部分1および2のために使用される。DMRSポートは、2つの周波数リソース部分1および2に関して同じである。おそらく1つのみのMCSフィールドが、DCIにおいて構成されるので、2つの周波数リソース部分が、同じ数のPRBを伴って事前定義されることができる、例えば、配分されるPRBは、2つの周波数リソース部分1および2および同じMCSに等しく分割される。
【0060】
上記の表1に示されるように、以下のTCIマッピングパターンが、述べられる。
【0061】
i)TDM繰り返しのみのために、
【数5-1】
【0062】
ii)TDM繰り返しのみのために、i=kmodN
【0063】
iii)組み合わせられたSDM+TDM繰り返しまたは組み合わせられたFDM+TDM繰り返しのために、
【数5-2】
【0064】
iv)組み合わせられたSDM+TDM繰り返しまたは組み合わせられたFDM+TDM繰り返しのために、(i=2kmodN;i+1=(2k+1)modN)
【0065】
依然として、DMRSテーブル内に多くの予備エントリが、存在するので、TCIマッピングパターンも、DMRSポート指示、例えば、DMRSポート情報とTCIマッピングパターンとの間の共同エンコーディングによって示されることができる。表1は、各TRPあたり1つの層の制限を伴う例であり、種々の修正が、DMRS指示テーブルに適用されることができる。加えて、それは、時間ドメイン機会の数が半静的にのみ示される場合、柔軟ではないので、Kに関連するいくつかのパラメータ、例えば、1つのスロット内の時間ドメイン機会の数、またはKの値も、多くの予備エントリが存在するので、DMRSポート指示によって、またはDCI内のDMRSポート指示フィールドのいくつかのビットによって示されることができる。
【0066】
(実施例2)
【0067】
表1と比較すると、各各TRPあたりの層制限が、下記に示されるように、表2において除去されることができる。
【表2】
【0068】
K>1およびN>1である場合、値0~8を伴うエントリが、TDM繰り返しモードのみに対応する。TDM繰り返しモードのみの1つの時間ドメインPDSCH機会では、DMRSポートの全ておよび周波数リソースの全てが、1つのTCI状態のみに対応する。
【0069】
値9~11を伴うエントリが、組み合わせられたSDM+TDM繰り返しモードに対応する。組み合わせられたSDM+TDM繰り返しモードの1つの時間ドメインPDSCH機会では、1つのCDM群内のDMRSポートが、1つのTCI状態に対応し、他のDMRSポートが、別のTCI状態に対応する。第1のTCI状態に対応するPDSCHストリームまたは層、および第2のTCI状態に対応する他のPDSCHストリームまたは層が、同じTBを搬送する。言い換えると、2つの層群は、完全に重複するリソース上でのSDM繰り返しである。値8および9を伴うエントリを互いに比較すると、値8および9を伴うエントリは、同じDMRSポート情報を搬送するが、異なる繰り返しモードおよびマッピング関係を表す。
【0070】
値12~20を伴うエントリが、組み合わせられたFDM+TDM繰り返しモードに対応する。2つのTCI状態は、それぞれ、周波数リソース部分1および2のために使用される。同じDMRSポートが、2つの周波数リソース部分1および2に関して同じである。値xと、値x+12(x=0~8)とを伴うエントリを互いに比較すると、エントリは、同じDMRSポート情報を搬送するが、異なる繰り返しモードおよびマッピング関係を表す。
【0071】
実装1および2が、FDM繰り返しモード、TDM繰り返しモード、SDM繰り返しモード、組み合わせられた繰り返しモードがサポートされるという想定の下に議論されている。しかしながら、繰り返しモードのうちのいくつかのみがサポートされることも、可能である。例えば、3つのモード、例えば、TDM繰り返しモード、SDM繰り返しモード、および組み合わせられたTDM+SDM繰り返しモードのみが、サポートされることができる。この場合、表内にFDMまたはFDM+TDMを示すためのいくつかのエントリが、不必要な状態になることができる。いくつかの実装において、追加の繰り返しモードが、サポートされることができる。この場合、2つのTCI状態が、同じDMRSポートのために使用される。例えば、2つのTRPが、異なるビームまたは異なるTCI状態を伴う同じTBを伝送するが、同じDMRSポート上で伝送する。
【0072】
(実装2)
【0073】
K=1であるか、または時間ドメインにおける繰り返し係数または機会の数がRRCシグナリングによって構成されない場合、TDM繰り返しモードは、使用されないであろう。この場合、繰り返しモードは、FDM繰り返しと、SDM繰り返しとを含み得る。代替として、繰り返しモードは、非繰り返し、すなわち、単一のTRP伝送、または繰り返しを伴わない伝送、またはSDM、FDM、およびTDMを伴わない伝送も含むことができるか、または、それは、データ伝送のための1つのみの繰り返しであると想定されることができる。非繰り返しモードに関して、DMRSポートの全ておよび配分される周波数リソースの全てが、同じTCI状態に対応する。N個のTCI状態が(Nは、1より大きい)、非繰り返しモードのために構成される場合、N個のTCI状態の第1のものが、使用され得る。下記に示されるような表3において、Nは、2であると想定される。
【表3】
【0074】
(実装3)
【0075】
上記の実装は、N>1の想定に基づくすなわち、複数のTCI状態が、DCIの中にTCIコード点によって示される。しかしながら、N=1の場合も、サポートされる必要がある。基本的に、N=1は、Rel-15においてサポートされる、単一のTRP伝送に対応する。Nは、単一のスロットスケジューリングおよび複数のスロットスケジューリングの両方に関して、常時、Rel-15において1である。
【0076】
本実装において、別個のDMRSポート指示テーブルが、異なるN個の値を伴う場合のために使用され得る。具体的に、旧来のDMRSポート指示テーブルが、N=1であるときに再利用されることができるが、新しいDMRSテーブルが、N>1であるときに使用されることができる。いったん2つのDMRSテーブルのサイズが、互いに同じになると、DCIフォーマットは、Rel-15と同じに保たれることができる。N>1の場合のためのDMRSテーブル内の必要なエントリは、N=1の場合のものよりもはるかに少ない。それは、N>1が、通常、電力制限されたUEのために構成され、MUスケジューリングが、この場合では不必要であるためである。次いで、DMRSテーブルサイズは、旧来のテーブルよりはるかに小さくなることができる。表4は、dmrs-Type=1、maxLength=2を想定する、DMRS指示テーブルのある例を示す。表4に示されるように、3つのビットを伴う合計8個のエントリが、N>1であるとき、DMRSポート情報を示すために十分である。旧来の表の5つのビットと比較して、繰り返しモード、およびTCI状態と、DMRSポートと、周波数リソースとの間でのマッピングの情報が、考慮されない場合、2つのビットが、節約されることができる。Nは、N>1とN=1との間で動的に変更され得るのでDCIサイズは、N>1およびN=1の両方の場合に関して同じである必要があり得る。したがって、残りのDMRSポート指示ビットが、繰り返しモード、およびTCI状態と繰り返しとの間でのマッピングを通知するために使用されることができる。
【表4】
【0077】
N=1であるとき、DMRSポート指示フィールドは、Rel-15におけるものと同じであるDMRSポート情報のみを示すためのものである。N>1であるとき、DMRSポート指示フィールドのいくつかのビットは、繰り返しモード、TCIマッピングパターン、および、TCI状態とDMRSポートと周波数リソースとの間でのマッピングを示す。残りのビットは、依然として、DMRSポート指示を示すために使用されることができる。代替として、DMRSポート指示と繰り返しモードとマッピング関係との間の共同エンコーディングが、N>1であるとき、実装1に説明されるように使用されることができる。
【0078】
(実装4)
【0079】
図10に示されるような時間ドメイン内での複数の機会PDSCHスケジューリングに関して、1つのみのTCI状態が示される場合、TBのk番目の伝送機会に対して適用されるべき冗長性バージョン(RV)が、表5に基づいて決定される。この機構は、Rel-15と同じである。言い換えると、第1のPDSCH機会と後続のPDSCH機会との間のRV関係が、事前定義される。第1の機会のRV IDが、DCI内にRVフィールドによって示される。
【表5】
【0080】
複数のTRP伝送がサポートされる場合、新しいアプローチが、上記の機構の代わりに必要とされ得る。図12は、TDM繰り返しモードを伴う複数のTRP伝送の例示的略図を示す。図12では、Nは、1より大きい。図12では、TCI状態0およびTCI状態1が、それぞれ、PDSCH機会0およびPDSCH機会1のために使用されると想定される。DCIによって示されるrvidが、0に等しい場合、2つの機会のための実際のrvidは、表5に基づいて、それぞれ、0、2である。高周波数帯域では、伝送経路のうちの1つ、例えば、UEとTRP0との間のリンクが、例えば、人体によって遮断され得る。この場合、第2の機会は、依然として、TCI状態1に基づいて、UEによって受信されることができる。しかしながら、PDSCH機会1のrvidは、この時点において2であり、UEは、rvid=0および3のみが、自己決定可能であるので、rvid=2に基づいてPDSCHを正確に検出することが可能でないこともある。この場合、いくつかの実装は、第2の機会のためにUEにrvid=0または3を通知することを提案する。しかしながら、明示的な指示は、より大きいDCIオーバーヘッドにつながるであろう。
【0081】
基本的に、1つのTCI状態は、1つのTRPまたは1つのビーム伝送に対応することができる。したがって、表5の事前定義される関係は、依然として、同じTCI状態を伴う繰り返しのために再利用されることができる。いくつかの実装において、各TCI状態の第1のrvid間のある新しい事前定義される関係が、定義されることができる。
【0082】
いくつかの実装において、スケジューリングされたPDSCH繰り返しの全てが、N個の群に分割されることができ、群内のPDSCH繰り返しが、同じTCI状態に関連付けられる。DCIによって示されるrvidは、例えば、第1の群の第1の繰り返しのうちの1つのためのものである。新しい事前定義される関係が、第1の群の第1の繰り返しのrvidと他の群の第1の繰り返しのrvidとの間に構築される。概して、新しい事前定義される関係が、第1の群の1つの繰り返しのrvidと他の群の1つの繰り返しのrvidとの間に構築される。
【0083】
各群内では、繰り返し順序は、時間ドメインにおいて昇順である。言い換えると、同じTCI状態を伴うPDSCH繰り返しに関して、PDSCH繰り返しインデックスiは、インデックスi+1よりも前に生じる。群に関して、群の順序は、最初に周波数ドメインにおいて、次いで、FDM繰り返しモードに関する時間ドメインにおいて昇順である。SDM繰り返しモードに関して、2つの繰り返し群が、異なるDMRS CDM群上にマップされ、すなわち、群の順序は、最初に空間ドメインにおいて、次いで、時間ドメインにおいて昇順である。
【0084】
1つの新しい事前定義される関係が、表6に説明される。DCIによって示されるrvidが、0である場合、第1の群内の第1の繰り返しのためのrvidは、0であり、第2の群内の第1の繰り返しのためのrvidは、3である。DCIによって示されるrvidが、3である場合、第1の群内の第1の繰り返しのためのrvidは、3であり、第2の群内の第1の繰り返しのためのrvidは、0である。DCIによって示されるrvidが、2である場合、第1の群内の第1の繰り返しのためのrvidは、2であり、第2の群内の第1の繰り返しのためのrvidは、1である。DCIによって示されるrvidが、1である場合、第1の群内の第1の繰り返しのためのrvidは、1であり、第2の群内の第1の繰り返しのためのrvidは、2である。代替として、同じ値が、第1の群の第1の繰り返しのrvidと他の群の第1の繰り返しのrvidとの間で使用されることができる。
【表6】
【0085】
図13は、スケジューリングされたPDSCH繰り返しを分割するための略図のある例を示す。図13では、組み合わせられたFDM+TDM繰り返しモードが、示される。組み合わせられたFDM+TDM繰り返しモードは、実装1において説明されるものと同じであると想定され、したがって、N=2およびK=4である。次いで、8回の繰り返しの全てが、2つの群に分割され、繰り返し00、01、02、および03は、群0内でTCI状態0を使用し、繰り返し10、11、12、および13は、群1内でTCI状態1を使用する。詳細なrvidが、表7および8に示される。組み合わせられたSDM+TDM繰り返しモードに関して、2つの群は、異なるCDM群に対応する。
【表7】
【表8】
【0086】
上記の群ベースのRV規則が、高周波数帯域において良好に機能することができる。低周波数帯域において、妨害問題が存在しないので、1つのみの群が、十分である。この場合、繰り返し順序は、最初に空間ドメインまたは周波数ドメインにおいて、次いで、時間ドメインにおいて昇順である。規則は、kの修正を伴う表5に基づくことができ、kは、全てのドメインを含む全ての繰り返し内の繰り返しインデックスである。したがって、低周波数帯域では、1つのみの群が、使用されるか、または、群ベースのRV規則は、使用されない。
【0087】
したがって、いくつかの実装は、群ベースのソリューションをオンまたはオフにするために、1つのRRCシグナリングを導入する。この場合、RRCシグナリングは、1つのみの群とN個の群との間で切り替えるためである。いくつかの実装において、1つの群であるべきか、N個の群であるべきかは、周波数帯域に依存する。FR1(周波数範囲1、すなわち、6GHz未満)では、1つの群が、使用される。FR2では、N個の群が、使用される。
【0088】
(実装5)
【0089】
現在のDCIでは、UEに周波数リソース、例えば、どのPRBまたはRBGが配分されるかを示すために、または通知するために、DCI内に1つのみの「周波数ドメインリソース割り当て」フィールドが、存在する。FDM繰り返しモードが、示される場合、2つのTCI状態が、上で説明されるように、2つの周波数リソース部分のために使用される。UEに2つの周波数リソース部分を通知するための1つのアプローチは、DCIの中にもう1つの「周波数ドメインリソース割り当て」フィールドを追加することであり得る。この場合、2つのフィールドは、それぞれ、2つの周波数リソース部分を示し、それは、DCIサイズを増大させ、より低いPDCCH能力を引き起こすことにつながるであろう。
【0090】
UEに2つの周波数リソース部分を通知するための別のアプローチは、周波数リソース部分間の関係を事前定義することであり得る。同じTBが2つの周波数リソース部分内で2回伝送される(すなわち、TBSが2つの部分において同じである)ので、2つの周波数リソース部分は、同じ数のPRBまたはRBGを伴うと想定されることができる。MCSも、同じであると想定されることができる。この場合、同じTBSが、保証されることができる。例えば、X個のRBGまたはPRBが、DCI内の「周波数ドメインリソース割り当て」フィールドによってUEに配分され、次いで、第1のX/2個のRBGまたはPRBが、第1の周波数リソース部分のために配分され、残りのRBGまたはPRBが、第2の周波数リソース部分のために配分される。このアプローチは、特に、1つのみのMCSフィールドが、DCI内に構成されるとき、より単純なUE実装を行うことができる。X/2が、整数ではないとき、
【数5-3】
が、第1の周波数リソース部分のために配分され、残りのRBGまたはPRBが、第2の周波数リソース部分のために配分される。
【0091】
同じ数のRBGおよび同じMCS値が、想定される必要があるので、伝送効率は、2つのTRPからのチャネル条件が非常に異なる場合、高くない。TRP0とUEとの間のSINRが、TRP1とUEとの間のものよりはるかに高い場合、gNBは、第2の周波数リソース部分より第1の周波数リソース部分のために、より少ないPRBまたはRBGを配分することができる。これは、第1の周波数リソース部分に関して同じTBを搬送するためにより少ないPRBが必要とされるからである。
【0092】
したがって、異なるMCS値が、2つの周波数リソース部分のために考慮されることができる。2つのMCSフィールドが、DCI内に構成されることができる。いくつかの実装において、2つのMCSフィールドが、2つの周波数リソース部分のために使用されることができる。より大きいMCS値が、より高いチャネルSINRを意味するので、より大きいMCS値が、示され、より少ないPRBまたはRBGが、想定されることができる。いくつかの実装において、周波数リソース部分の各々に関するPRBまたはRBGの数は、示されるMCSに基づく。例えば、第1の周波数リソース部分のためのRBGまたはPRBの数が、式6によって取得されることができる。
【数6】
【0093】
上記の式6では、R、Q、およびvは、それぞれ、第1の周波数リソース部分のための符号化率、変調次数、およびDMRSポートの数を表し、R、Q、およびvは、第2の周波数リソース部分のための符号化率、変調次数、およびDMRSポートの数を表す。符号化率および変調次数は、示されるMCSに基づく。DMRSポートの数は、2つの周波数リソース部分に関して同じであると想定される、またはDCI内にDMRSポート指示フィールドによって示されることができる。したがって、X=X-Xである。
【0094】
表9に示されるように、値0~3を伴うエントリは、2つのMCSフィールドがDCI内に存在し、2つのCWの両方が有効化されるとき、旧来のものと同じである。この場合、より多くのエントリ、例えば、値4~7を伴うエントリが、繰り返しモードを示すために追加される。
【表9】
【0095】
(実装6)
【0096】
NR Rel-15は、図10に示されるような複数のスロットスケジューリングをサポートし、同じシンボル配分が、pdsch-AggregationFactor(これは、K1と示され得る)の連続スロットにわたって適用される。pdsch-AggregationFactorは、RRCシグナリングによって構成される。図11に示されるようなスロット内の複数のPDSCH繰り返しは、Rel-15においてサポートされていない。
【0097】
PDSCHマッピングは、マッピングタイプAおよびタイプBである2つのタイプを有する。マッピングタイプAに関して、PDSCHの第1のDMRSは、1つのスロットのシンボル2または3であり得、次いで、スロット内の複数のPDSCH繰り返しは、各繰り返しが、TCI状態が異なる場合、そのDMRSを必要とするので、良好に機能しないこともある。マッピングタイプBに関して、別のスロット内集約係数(これは、K2と示され得る)が、導入されることができ、値は、1より大きいことができる。次いで、スロット内またはスロット間にわたる合計Kは、K1×K2である。1つのスロット内で、K2回の繰り返しは、単純化のために、連続している必要がある。異なるスロットでは、PDSCH場所は、各スロットに関して同じである。概略すると、2つの繰り返し係数が、サポートされ、一方は、Rel-15のようなスロット間の繰り返しの数であり、他方は、スロット内での繰り返しの数である。
【0098】
RRCシグナリングが、K2の数を構成するために使用されることができるが、実際の数は、各スロット内の利用可能なOFDMシンボルに基づく必要がある。1つのスロット内では、1つのPDSCH繰り返しの後、次の繰り返しのために十分な利用可能なOFDMシンボルが存在しない場合(スロット内での繰り返しの総数は、Kより大きい必要はない)、次の繰り返しは、伝送されないであろう。
【0099】
(実装7)
【0100】
FDM繰り返しモードおよびSDM繰り返しモードが、上記において紹介される。FDM繰り返しモードでは、2つのTRPが、2つの重複していない周波数部分において、データの2つの部分を伝送する。SDM繰り返しモードでは、2つのTRPが、完全な重複するリソースにおいて、データの2つの部分を伝送する。繰り返しが使用されない場合、データの2つの部分が異なり得ることに留意されたい。
【0101】
マルチTRP伝送に関して、別のスキーム、すなわち、部分的重複が、存在する。言い換えると、2つのTRPが、部分的な重複するリソースにおいて、データの2つの部分を伝送する。この場合、重複していない部分および重複する部分における干渉を検出するための挙動が異なり得るので、UEの複雑性は、非常に高い。
【0102】
UEが、その干渉検出のための2つの挙動をサポートするための十分な能力を有していない場合、TRPが、部分的な重複するリソースをUEにスケジューリングしないことが、より良好である。したがって、UEは、部分的な重複するリソーススケジューリングをサポートするかどうかをgNBに示すためのその能力を報告することができる。2つのリソースが、2つのPDCCHによってスケジューリングされ得ることに留意されたい。次いで、UEは、2つのPDCCHによってスケジューリングされる部分的な重複するリソースをサポートするかどうかをgNBに示すためのその能力を報告し得る。
【0103】
SDM伝送に関して、2つのTRPに対応する2つのTCI状態が、同じDMRSポートであるが、異なるDMRSシーケンスを伴うもの例えば、同じ直交するDMRSポートであるが、異なるnSCIDを伴うもののために使用されることができる。2つのTRPからのDMRSは、直交していないが、より高い能力を伴ういくつかのUEは、依然として、例えば、UE能力に応じて、DMRSを正確に検出することができる。したがって、UEは、同じDMRSポートに対応する2つのTCIをサポートするかどうかをgNBに示すためのその能力を報告することができる。UEは、同じDMRSポートであるが、異なるDMRSシーケンスを伴うものに対応する2つのTCIをサポートするかどうかをgNBに示すためのその能力を報告することができる。
【0104】
(実装8)
【0105】
上記の例は、ダウンリンク(DL)のみに関するものである。開示される技術の種々の実装は、アップリンク(UL)の複数のパネル伝送のためにも使用されることができる。UEは、2つのパネルを有し得、同じTBも、2つのパネルから伝送されることができる。
【0106】
ULでは、ビーム情報は、TCI状態の代わりに、空間関係情報、SRSリソース、またはSRSリソースセットのパラメータによって示される。上で議論されるような実装が、ULのために使用される場合、Nは、空間関係情報内のRSの数、空間関係情報の数、示されるSRSリソースの数、または示されるSRSリソースセットの数である。SRSリソースまたはリソースセットが、通常、DCI内にSRIによって示されることに留意されたい。
【0107】
いくつかの実装において、N=1およびN>1は、異なるDMRSポート指示テーブルに対応する。K=1およびK>1は、N>1であるとき、異なるDMRSテーブルにも対応することができる。従って、合計3つのDMRSテーブルが、サポートされることができる。
【0108】
図14は、開示される技術のいくつかの実装に基づく複数の伝送スキームのフローチャートの例を示す。図14に示されるように、複数の伝送スキームの例は、第1の通信デバイスによって、i)第2の通信デバイスに送信されるべきデータ伝送の繰り返しモード、ii)N個の示されるビームとデータのスケジューリングされた伝送との間でのマッピング、または、iii)データのスケジューリングされた伝送間のRV(冗長バージョン)関係のうちの少なくとも1つを伝送することを含む。いくつかの実装において、伝送することは、N個の示されるビーム、DMRS(復調基準信号)ポート指示、またはK個の時間ドメイン機会うちの少なくとも1つに基づき、NおよびKは、非負の整数である。
【0109】
上で説明される方法/技法が上記に議論した、追加の特徴および実施形態が、付記ベースの説明フォーマットを使用して下記に説明される。
【0110】
1.無線通信方法であって、第1の通信デバイスによって、i)第2の通信デバイスに送信されるべきデータ伝送の繰り返しモード、ii)N個の示されるビームとデータのスケジューリングされた伝送との間でのマッピング、または、iii)データのスケジューリングされた伝送間のRV(冗長バージョン)関係のうちの少なくとも1つを伝送することを含み、伝送することは、N個の示されるビーム、DMRS(復調基準信号)ポート指示、またはK個の時間ドメイン機会のうちの少なくとも1つに基づき、NおよびKは、非負の整数である無線通信方法。
【0111】
2.データのスケジューリングされた伝送は、単一のPDCCH(物理ダウンリンク制御チャネル)によってスケジューリングされる、付記1に記載の無線通信方法。
【0112】
3.N個の示されるビームのうちの1つは、DCI(ダウンリンク制御情報)によって示されるTCI(伝送構成インジケータ)状態、SRI(スケジューリング要求インジケータ)によって示されるSRS(サウンディング基準信号)リソースまたはリソースセット、または空間関係情報によって示されるRS(基準信号)を表す、付記1に記載の無線通信方法。
【0113】
4.繰り返しモードは、データが周波数ドメインにおける少なくとも2つのリソース部分上で伝送されるFDM(周波数分割多重化)繰り返しモードを含む、付記1に記載の無線通信方法。
【0114】
5.繰り返しモードは、データが時間ドメインにおける少なくとも2つの機会上で伝送されるTDM(時分割多重化)繰り返しモードを含む、付記1に記載の無線通信方法。
【0115】
6.繰り返しモードは、データが同じ時間かつ同じ周波数で伝送されるが、異なるDMRSポートに関連付けられたSDM(空間分割多重化)繰り返しモードを含む、付記1に記載の無線通信方法。
【0116】
7.繰り返しモードは、TDM繰り返しとSDM繰り返しとの第1の組み合わせられたモードを含む、付記5および6に記載の無線通信方法。
【0117】
8.繰り返しモードは、TDM繰り返しとFDM繰り返しとの第2の組み合わせられたモードを含む、付記4および5に記載の無線通信方法。
【0118】
9.繰り返しモードは、データが繰り返しなしで伝送される非繰り返しモードを含む、付記1に記載の無線通信方法。
【0119】
10.TDM繰り返しモードまたは非繰り返しモードに関して、時間ドメイン機会kにおいて使用されるN個の示されるビーム内のビームiは、式
【数6-1】
(式中、kは、0~K-1である)によって取得される、付記5または9に記載の無線通信方法。
【0120】
11.FDM繰り返しモード、SDM繰り返しモード、第1の組み合わせられたモード、または第2の組み合わせられたモードに関して、時間ドメイン機会kにおいて使用されるN個の示されるビーム内の(ビームi,ビームi+1)は、
【数6-2】
(式中、kは、0~K-1である)として取得される、4、6、7、または8に記載の無線通信方法。
【0121】
12.SDM繰り返しモードまたは第1の組み合わせられたモードに関して、ビームiは、時間ドメイン機会kにおける第1の繰り返しに対応する第1の配分されるCDM(符号分割多重化)群内の示されるDMRSポートのために使用され、ビームi+1は、時間ドメイン機会kにおける第2の繰り返しに対応する他の示されるDMRSポートのために使用される、付記11に記載の無線通信方法。
【0122】
13.FDM繰り返しモードまたは第2の組み合わせられたモードに関して、ビームiは、時間ドメイン機会kにおける第1の繰り返しに対応する第1の配分される周波数リソース部分のために使用され、ビームi+1は、時間ドメイン機会kにおける第2の繰り返しに対応する第2の配分される周波数リソース部分のために使用される、付記11に記載の無線通信方法。
【0123】
14.同じDMRSポートが、第1の配分される周波数リソース部分および第2の配分される周波数リソース部分のために使用される、付記13に記載の無線通信方法。
【0124】
15.同じ周波数リソースサイズが、1つのみのMCS(変調および符号化スキーム)値がDCIによって示されるとき、第1の配分される周波数リソース部分および第2の配分される周波数リソース部分に関して事前定義される、付記13に記載の無線通信方法。
【0125】
16.第1の配分される周波数リソース部分および第2の配分される周波数リソース部分は、DCIによって示されるそれぞれのMCS値に関連付けられた周波数リソースサイズを有する、付記13に記載の無線通信方法。
【0126】
17.データ繰り返しの全てが、T個の群に分割され、各群内のデータ繰り返しのRV関係が、事前定義される、付記1に記載の無線通信方法。
【0127】
18.T=Nであり、群内のデータ繰り返しは、同じビームを用いて示され、群の第1の繰り返しのRV値間の関係が、事前定義される、付記17に記載の無線通信方法。
【0128】
19.Tは、RRC(無線リソース制御)シグナリングまたは周波数帯域に応じて、1またはNに等しい値を有する、付記17に記載の無線通信方法。
【0129】
20.方法は、同じDMRSポート情報を搬送するが、i)異なる繰り返しモード、または、ii)N個の示されるビームとデータのスケジューリングされた伝送との間での異なるマッピングのうちの少なくとも1つを示す2つのDMRS指示を伝送することをさらに含む、付記1に記載の無線通信方法。
【0130】
21.方法は、i)異なる繰り返しモード、または、ii)N個の示されるビームとデータのスケジューリングされた伝送との間での異なるマッピングのうちの少なくとも1つを示すいくつかのビットを含むDMRSポート指示を伝送することをさらに含む、付記1に記載の無線通信方法。
【0131】
22.Nは、1より大きい、付記19または21に記載の無線通信方法。
【0132】
23.プロセッサとメモリとを備えている無線通信装置であって、プロセッサは、メモリからコードを読み取り、付記1から22のいずれかに規定される方法を実装するように構成されている、無線通信装置。
【0133】
24.その上に記憶されたコンピュータ読み取り可能なプログラム媒体コードを備えているコンピュータプログラム製品であって、コードは、プロセッサによって実行されると、プロセッサに付記項1から22のいずれかに規定される方法を実装させる、コンピュータプログラム製品。
【0134】
本明細書が、図面とともに、例示的にすぎないと見なされ、「例示的」は、例を意味し、別様に記述されない限り、理想的または好ましい実施形態を含意しないことを意図する。本明細書で使用されるように、「または」の使用は、文脈が明確に別様に示さない限り、「および/または」を含むことを意図している。
【0135】
本明細書に説明される実施形態のうちのいくつかは、方法またはプロセスの一般的文脈で説明され、それは、一実施形態において、ネットワーク化された環境内でコンピュータによって実行されるプログラムコード等のコンピュータ実行可能命令を含むコンピュータ読み取り可能な媒体で具現化されるコンピュータプログラム製品によって実装され得る。コンピュータ読み取り可能な媒体は、限定ではないが、読み取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、コンパクトディスク(CD)、デジタル多用途ディスク(DVD)等を含むリムーバブルおよび非リムーバブル記憶デバイスを含み得る。したがって、コンピュータ読み取り可能な媒体は、非一過性の記憶媒体を含むことができる。概して、プログラムモジュールは、特定のタスクを実施する、または特定の抽象データタイプを実装するルーチン、プログラム、オブジェクト、コンポーネント、データ構造等を含み得る。コンピュータまたはプロセッサ実行可能命令、関連付けられたデータ構造、およびプログラムモジュールは、本明細書に開示される方法のステップを実行するためのプログラムコードの例を表す。そのような実行可能命令または関連付けられたデータ構造の特定の一続きは、そのようなステップまたはプロセスで説明される機能を実装するための対応する行為の例を表す。
【0136】
開示される実施形態のうちのいくつかは、ハードウェア回路、ソフトウェア、またはそれらの組み合わせを使用するデバイスまたはモジュールとして実装されることができる。例えば、ハードウェア回路実装は、例えば、プリント回路基板の一部として統合される別々のアナログおよび/またはデジタルコンポーネントを含むことができる。代替として、または加えて、開示されるコンポーネントまたはモジュールは、特定用途向け集積回路(ASIC)として、および/またはフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)デバイスとして実装されることができる。いくつかの実装は、加えて、または代替として、本願の開示される機能性に関連付けられたデジタル信号処理の動作の必要性のために最適化されるアーキテクチャを伴う特殊マイクロプロセッサであるデジタル信号プロセッサ(DSP)を含み得る。同様に、各モジュール内の種々のコンポーネントまたはサブコンポーネントが、ソフトウェア、ハードウェア、またはファームウェア内に実装され得る。モジュールおよび/またはモジュール内のコンポーネントの間の接続性は、限定ではないが、適切なプロトコルを使用するインターネット、有線、または無線ネットワークを経由した通信を含む当技術分野で公知である接続性方法および媒体のうちのいずれか1つを使用して、提供され得る。
【0137】
本書は、多くの詳細を含むが、これらは、請求される発明または請求され得るものの範囲への限定としてではなく、むしろ、特定の実施形態に特有の特徴の説明として解釈されるべきである。別個の実施形態との関連で本書に説明されるある特徴も、単一の実施形態において組み合わせて実装されることができる。逆に、単一の実施形態との関連で説明される種々の特徴も、複数の実施形態において別個に、または任意の好適な副次的組み合わせにおいて実装されることができる。さらに、特徴が、ある組み合わせにおいて作用するものとして上で説明され、さらに、そのようなものとして最初に請求され得るが、請求される組み合わせからの1つ以上の特徴は、ある場合、組み合わせから削除されることができ、請求される組み合わせは、副次的組み合わせまたは副次的組み合わせの変形例を対象とし得る。同様に、動作が、特定の順序で図面に描写されるが、これは、望ましい結果を達成するために、そのような動作が示される特定の順序で、または順次順序で実施されること、または全ての図示される動作が実施されることを要求するものとして理解されるべきではない。
【0138】
いくつかの実装および例のみが、説明され、他の実装、強化、および変形例も、本開示に説明および図示されるものに基づいて行われることができる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14