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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-14
(45)【発行日】2023-12-22
(54)【発明の名称】無線通信方法及び端末装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/40 20230101AFI20231215BHJP
   H04W 92/18 20090101ALI20231215BHJP
   H04W 4/40 20180101ALI20231215BHJP
   H04W 72/563 20230101ALI20231215BHJP
   H04W 72/566 20230101ALI20231215BHJP
   H04W 72/0446 20230101ALI20231215BHJP
【FI】
H04W72/40
H04W92/18
H04W4/40
H04W72/563
H04W72/566
H04W72/0446
【請求項の数】 16
(21)【出願番号】P 2022505642
(86)(22)【出願日】2019-08-01
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-11-11
(86)【国際出願番号】 CN2019098817
(87)【国際公開番号】W WO2021016979
(87)【国際公開日】2021-02-04
【審査請求日】2022-07-08
(73)【特許権者】
【識別番号】516227559
【氏名又は名称】オッポ広東移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGDONG OPPO MOBILE TELECOMMUNICATIONS CORP., LTD.
【住所又は居所原語表記】No. 18 Haibin Road,Wusha, Chang’an,Dongguan, Guangdong 523860 China
(74)【代理人】
【識別番号】100091487
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 行孝
(74)【代理人】
【識別番号】100120031
【弁理士】
【氏名又は名称】宮嶋 学
(74)【代理人】
【識別番号】100107582
【弁理士】
【氏名又は名称】関根 毅
(74)【代理人】
【識別番号】100152205
【弁理士】
【氏名又は名称】吉田 昌司
(74)【代理人】
【識別番号】100137523
【弁理士】
【氏名又は名称】出口 智也
(74)【代理人】
【識別番号】100096921
【弁理士】
【氏名又は名称】吉元 弘
(72)【発明者】
【氏名】ルー、チエンシー
(72)【発明者】
【氏名】チャオ、チェンシャン
(72)【発明者】
【氏名】リン、ホエイ-ミン
【審査官】青木 健
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2016/147235(WO,A1)
【文献】国際公開第2018/074876(WO,A1)
【文献】特開2018-78627(JP,A)
【文献】ZTE,Discussion on conflicts between PC5 and Uu,3GPP TSG RAN WG1 #90 R1-1712917,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_90/Docs/R1-1712917.zip>,2017年08月11日
【文献】OPPO,Left issues on MAC for NR-V2X,3GPP TSG RAN WG2 #106 R2-1908074,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_106/Docs/R2-1908074.zip>,2019年05月09日
【文献】LG Electronics Inc.,Discussion on assistance information for resource allocation in NR SL,3GPP TSG RAN WG2 #106 R2-1907857,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_106/Docs/R2-1907857.zip>,2019年05月03日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W 4/00 - 99/00
H04B 7/24 - 7/26
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信方法であって、
第1端末装置と第2端末装置とのサイドリンク通信と、前記第1端末装置と第1ネットワーク装置とのセルラー通信とが競合した場合、前記第1端末装置が第1優先順位に従って通信を行い、前記第1優先順位はサービス属性及び/又はリソース属性によって決定されたものであることを含み、
前記第1端末装置は第1時間領域リソースにおいて前記第2端末装置と前記サイドリンク通信を行うことに用いられ、及び、前記第1端末装置は第2時間領域リソースにおいて前記第1ネットワーク装置と前記セルラー通信を行うことに用いられ、
前記方法は更に、
前記第1端末装置が前記第1ネットワーク装置によって送信された第1ダウンリンクシグナリングを受信し、前記第1ダウンリンクシグナリングは第1指示情報及び第2指示情報を含み、前記第1指示情報は前記第1時間領域リソースを指示することに用いられ、前記第2指示情報は前記第2時間領域リソースを指示することに用いられることを含み、
前記第1時間領域リソース及び前記第2時間領域リソースは時間領域における間欠のリソースであることを特徴とする無線通信方法。
【請求項2】
前記第1時間領域リソースは、
前記第1時間領域リソースが、第1伝播モードで使用されることに制限されること、
前記第1時間領域リソースが、前記第1端末装置と前記第2端末装置とのサイドリンクが確立されていない場合に使用されることに制限されること、
前記第1時間領域リソースが、前記第1端末装置と前記第2端末装置とのサイドリンクが確立された場合に使用されることに制限されること、のうちの少なくとも1つの条件を満足することを特徴とする請求項に記載の方法。
【請求項3】
前記第1伝播モードはブロードキャストであり、又は、前記第1伝播モードはユニキャスト又はマルチキャストであることを特徴とする請求項に記載の方法。
【請求項4】
前記第2時間領域リソースはダウンリンクページングメッセージの受信を行うことに用いられ、及び/又は、前記第2時間領域リソースはアップリンクランダムアクセスメッセージの送信を行うことに用いられることを特徴とする請求項のいずれか1項に記載
の方法。
【請求項5】
前記方法は更に、
前記第1端末装置が前記第1ネットワーク装置によってブロードキャストされた第1システムメッセージ及び第2システムメッセージを受信し、前記第1システムメッセージは第1指示情報を含み、前記第2システムメッセージは第2指示情報を含み、前記第1指示情報は前記第1時間領域リソースを指示することに用いられ、前記第2指示情報は前記第2時間領域リソースを指示することに用いられることを含むことを特徴とする請求項のいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
前記方法は更に、
前記第1端末装置が前記第2端末装置から送信された第1情報を受信し、前記第1情報は第1リソース及び/又は第2リソースを指示することに用いられ、前記第1リソースは前記第2端末装置がセルラー通信を行うためのリソースであり、前記第2リソースは前記第2端末装置が第3端末装置とサイドリンク通信を行うためのリソースであることと、
前記第1端末装置が前記第1情報によって指示されるリソース以外のリソースにおいて、前記第2端末装置とサイドリンク通信を行うことと、を含むことを特徴とする請求項1~のいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
前記方法は更に、
前記第1端末装置が前記第2端末装置に第2情報を送信し、前記第2情報は前記第2端末装置と前記第1端末装置とがサイドリンク通信を行うリソースを指示することに用いられることを含むことを特徴とする請求項に記載の方法。
【請求項8】
前記方法は更に、
前記第1端末装置が前記第1ネットワーク装置から送信された第4情報を受信し、前記第4情報は前記第1端末装置及び/又は前記第2端末装置がサイドリンク通信を行うためのリソース情報を指示することに用いられることを含むことを特徴とする請求項又はに記載の方法。
【請求項9】
前記第4情報は更に、前記第1端末装置がダウンリンク受信及び/又はアップリンク送信を行うためのリソース情報を指示することに用いられることを特徴とする請求項に記載の方法。
【請求項10】
前記第1端末装置と前記第2端末装置とのサイドリンク通信と、前記第1端末装置と前記第1ネットワーク装置とのセルラー通信との競合は、
サイドリンク受信とダウンリンク受信との競合、及び/又は、サイドリンク送信とアップリンク送信との競合、及び/又は、サイドリンク受信とアップリンク送信との競合を含むことを特徴とする請求項1~のいずれか1項に記載の方法。
【請求項11】
前記第1優先順位は前記第1ネットワーク装置によって予め構成されたものであり、又は、前記第1優先順位は予め設定されたものであり、又は、前記第1優先順位はプロトコルによって規定されたものであることを特徴とする請求項1~10のいずれか1項に記載の方法。
【請求項12】
前記第1端末装置と少なくとも1つの端末装置とがサイドリンクを確立した場合、前記少なくとも1つの端末装置は前記第2端末装置を含み、前記方法は更に、
前記第1端末装置が前記少なくとも1つの端末装置がそれぞれ送信した少なくとも1つの第1情報を受信し、前記少なくとも1つの第1情報は前記少なくとも1つの第1情報に対する前記少なくとも1つの端末装置がセルラー通信を行うためのリソースを指示することに用いられることと、
前記第1端末装置が前記少なくとも1つの第1情報に指示されるリソース以外のリソースにおいて、前記少なくとも1つの端末装置とサイドリンク通信を行うことと、を含むことを特徴とする請求項1~11のいずれか1項に記載の方法。
【請求項13】
前記方法は更に、
前記第1端末装置がそれぞれ前記少なくとも1つの端末装置に少なくとも1つの第2情報を送信し、前記少なくとも1つの第2情報は前記少なくとも1つの端末装置と前記第1端末装置とがサイドリンク通信を行うリソース情報を指示することに用いられることを含むことを特徴とする請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記方法は更に、
前記第1端末装置が前記第1ネットワーク装置に第5情報を送信し、前記第5情報は前記少なくとも1つの第1情報によって指示されるリソースを指示することに用いられることと、
前記第1端末装置が前記第1ネットワーク装置が送信した第6情報を受信し、前記第6情報は前記少なくとも1つの端末装置と前記第1端末装置とがサイドリンク通信を行うリソース情報を指示することに用いられることと、を含むことを特徴とする請求項12又は13に記載の方法。
【請求項15】
前記第6情報は更に、前記第1端末装置がダウンリンク受信及び/又はアップリンク送信を行うためのリソース情報を指示することに用いられることを特徴とする請求項14に記載の方法。
【請求項16】
端末装置であって、前記端末装置は第1端末装置であり、前記端末装置は請求項1~15のいずれか1項に記載の方法を実行するように構成されることを特徴とする端末装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願の実施例は通信分野に関し、より具体的に、無線通信方法及び端末装置に関する。
【背景技術】
【0002】
端末装置(例えば、車載端末)はサイドリンクにおいて他の端末と通信することができ、アップリンク・ダウンリンクにおいてネットワーク装置と通信することもできるが、端末装置のサイドリンクにおける通信と該端末装置のアップリンク・ダウンリンクにおける通信とは競合する可能性があり、それによって通信の性能が影響される。従って、如何にしてサイドリンクとアップリンク・ダウンリンクとの通信の競合を回避するかは早急に解決すべき課題である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本願の実施例は無線通信方法及び端末装置を提供し、サイドリンクとアップリンク・ダウンリンクとの通信の競合を回避でき、サイドリンク及びアップリンク・ダウンリンクにおける通信の性能を向上させる。
【課題を解決するための手段】
【0004】
第1態様では無線通信方法を提供し、該方法は、
第1端末装置が第2端末装置から送信された第1情報を受信し、該第1情報は第1リソース及び/又は第2リソースを指示することに用いられ、該第1リソースは該第2端末装置がセルラー通信を行うためのリソースであり、該第2リソースは該第2端末装置が第3端末装置とサイドリンク通信を行うためのリソースであることと、
該第1端末装置が該第1情報によって指示されるリソース以外のリソースにおいて、該第2端末装置とサイドリンク通信を行うことと、を含む。
【0005】
第2態様では無線通信方法を提供し、該方法は、
第1端末装置と第2端末装置とのサイドリンク通信と、該第1端末装置と第1ネットワーク装置とのセルラー通信とが競合した場合、該第1端末装置が第1優先順位に従って通信を行い、該第1優先順位はサービス属性及び/又はリソース属性によって決定されたものであることを含む。
【0006】
第3態様では端末装置を提供し、上記第1態様又はその各実現方式における方法を実行することに用いられる。
【0007】
具体的に、該端末装置は、上記第1態様又はその各実現方式における方法を実行するための機能モジュールを備える。
【0008】
第4態様では端末装置を提供し、上記第2態様又はその各実現方式における方法を実行することに用いられる。
【0009】
具体的に、該端末装置は、上記第2態様又はその各実現方式における方法を実行するための機能モジュールを備える。
【0010】
第5態様では端末装置を提供し、プロセッサ及びメモリを備える。該メモリはコンピュータプログラムを記憶することに用いられ、該プロセッサは該メモリに記憶されるコンピュータプログラムを呼び出して実行し、上記第1態様又はその各実現方式における方法を実行することに用いられる。
【0011】
第6態様では端末装置を提供し、プロセッサ及びメモリを備える。該メモリはコンピュータプログラムを記憶することに用いられ、該プロセッサは該メモリに記憶されるコンピュータプログラムを呼び出して実行し、上記第2態様又はその各実現方式における方法を実行することに用いられる。
【0012】
第7態様では装置を提供し、上記第1態様又は第2態様又はその各実現方式における方法を実現することに用いられる。
【0013】
具体的に、該装置は、メモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行し、該装置を搭載した装置に上記第1態様又は第2態様又はその各実現方式における方法を実行させることに用いられるプロセッサを備える。
【0014】
第8態様ではコンピュータ可読記憶媒体を提供し、コンピュータプログラムを記憶することに用いられ、該コンピュータプログラムは、コンピュータに上記第1態様又は第2態様又はその各実現方式における方法を実行させる。
【0015】
第9態様ではコンピュータプログラム製品を提供し、コンピュータプログラム命令を含み、前記コンピュータプログラム命令は、コンピュータに上記第1態様又は第2態様又はその各実現方式における方法を実行させる。
【0016】
第10態様ではコンピュータプログラムを提供し、それがコンピュータにおいて実行される時、コンピュータに上記第1態様又は第2態様又はその各実現方式における方法を実行させる。
【0017】
上記第1態様に記載の技術案によって、第1端末装置は第2端末装置がセルラー通信を行うためのリソースを知り、及び/又は、第2端末装置が第3端末装置とサイドリンク通信を行うためのリソースを知り、第1端末装置はこれらのリソースにおいて第2端末装置とサイドリンク通信を行うことを回避し、それによって第2端末装置のセルラー通信とサイドリンク通信との競合を低減し、第2端末装置の省電力の実現に役立つ。
【0018】
上記第2態様に記載の技術案によれば、第1端末装置と第2端末装置とのサイドリンク通信と、第1端末装置と第1ネットワーク装置とのセルラー通信とが競合した場合、第1端末装置は第1優先順位に従って通信を行う。第1優先順位がサービス属性及び/又はリソース属性によって決定されたものであるため、第1端末装置はサービス属性及び/又はリソース属性に基づいてサービスを柔軟に選択して伝送することができ、それによってサイドリンク及びアップリンク・ダウンリンクにおいて間欠伝送を行うことができ、第1端末装置の省電力の実現に役立つ。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1図1は本願の実施例による伝送モードの模式的なフレームワーク図である。
図2図2は本願の実施例による他の伝送モードの模式的なフレームワーク図である。
図3図3は本願の実施例による無線通信方法の模式的なフローチャートである。
図4図4は本願の実施例による他の無線通信方法の模式的なフローチャートである。
図5図5は本願の実施例による無線通信方法の模式図である。
図6図6は本願の実施例による他の無線通信方法の模式図である。
図7図7は本願の実施例による更なる無線通信方法の模式図である。
図8図8は本願の実施例による更なる無線通信方法の模式図である。
図9図9は本願の実施例による端末装置の模式的なブロック図である。
図10図10は本願の実施例よる他の端末装置の模式的なブロック図である。
図11図11は本願の実施例による通信装置の模式的なブロック図である。
図12図12は本願の実施例による装置の模式的なブロック図である。
図13図13は本願の実施例による通信システムの模式的なブロックである。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下は、本願の実施例の図面を参照しながら、本願の実施例における技術案を説明する。明らかに、説明される実施例は本願の一部の実施例であり、全部の実施例ではない。本願における実施例に基づいて、当業者が創造的な労力を要することなく獲得する全ての他の実施例は、いずれも本願の保護範囲に属する。
【0021】
本願の実施例は任意の端末装置間、例えば、車両から車両へ(V2V、Vehicle to Vehicle)、車両から他の装置へ(V2X、Vehicle to Everything)、端末から端末へ(D2D、Device to Device)等、の通信フレームワークに適用することができる。
【0022】
本願の実施例における端末は物理層及びメディアアクセス制御層を有する任意のデバイス又は装置であってもよく、端末装置はアクセス端末と称されてもよい。該端末装置は例えば、ユーザ装置(UE、User Equipment)、加入者ユニット、加入者局、移動局、トラバーサー、遠隔局、遠隔端末、モバイルデバイス、ユーザ端末、端末、無線通信装置、ユーザエージェント、又はユーザデバイスである。アクセス端末は、セルラー方式の電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(SIP、Session Initiation Protocol)電話、ワイヤレスローカルループ(WLL、Wireless Local Loop)局、パーソナルデジタルアシスタント(PDA、Personal Digital Assistant)、無線通信機能を備えるハンドヘルド装置、計算装置又は無線モデムに接続される他の処理装置、車載装置、ウェアラブル装置等であってもよい。本願の実施例では車載端末を例として説明するが、これには限らない。
【0023】
選択肢として、本願の幾つかの実施例では、本願の実施例は第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP、3rd Generation Partnership Project)に定義された2つの伝送モードに適用できる。該2つの伝送モードはそれぞれモードA及びモードBと記される。
【0024】
図1は本願の実施例によるモードAの模式図である。図2は本願の実施例によるモードBの模式図である。
【0025】
図1に示されるモードAでは、車載端末(車載端末121及び車載端末122)の伝送リソースは基地局110によって割り当てられたものであり、車載端末は基地局110によって割り当てられたリソースに基づいて、サイドリンクにおいてデータの送信を行う。具体的に、基地局110は端末に1回伝送のリソースを割り当てることができ、端末に準静的伝送のリソースを割り当てることもできる。
【0026】
図2に示されるモードBでは、車載端末(車載端末131及び車載端末132)はセンシング(sensing)+予約(reservation)の伝送方式を採用し、車載端末はサイドリンクのリソースにおいて伝送リソースを自主的に選択してデータの伝送を行う。
【0027】
次は、車載端末131を例として、具体的に説明する。
【0028】
車載端末131はリソースプールにおいてセンシングの方式によって使用可能な伝送リソースセットを取得し、車載端末131は該セットからランダムに1つの伝送リソースを選択してデータの伝送を行う。
【0029】
車とモノとの通信システムにおけるサービスが周期的特徴を有するため、本願の実施例では車載端末131は更に準静的伝送の方式を採用してもよい。即ち車載端末131は1つの伝送リソースを取得した後、複数の伝送周期において該伝送リソースを継続的に使用し、それによってリソースの再選択及びリソース競合の可能性が低減する。
【0030】
車載端末131は今回伝送する制御情報において、次回伝送するリソースを予約する情報を含んでもよく、それによって他の端末(例えば、車載端末132)は該ユーザの制御情報を検出することによって、そのリソースが該ユーザによって予約及び使用されるかどうかを判断することができ、リソース競合低減の目的が実現される。
【0031】
尚、新しいエアインタフェース(NR、New Radio)車両から他の装置へ(V2X、Vehicle to Everything)の通信では、ユーザは混合のモードにある可能性があり、即ちモードAでリソースを取得することができると同時に、モードBでリソースを取得することもできる。
【0032】
それと同時に、NR V2Xでは、端末装置が連続の送信及び受信を行うことはシステム設計によって要求される。しかし、端末装置がサイドリンクにおいて連続の送信及び受信を行い、サイドリンクとアップリンク・ダウンリンクとが送信/受信能力を多重化する場合、サイドリンク通信と端末装置のアイドル状態でのページング受信との競合が発生する可能性があり、サイドリンク通信とランダムアクセス構成との競合が発生する可能性もあり、更にサイドリンク通信とダウンリンク間欠受信(DRX、Discontinuous Reception)構成との競合が発生する可能性もある。
【0033】
上記技術課題を鑑みて、本願ではサイドリンク通信とセルラー通信との競合を回避できる無線通信方法が設計されている。
【0034】
図3は本願の実施例による無線通信方法200の模式的なフローチャートである。該方法200は第1端末装置によって実行できる。図3に示す第1端末装置は図1又は図2に示すような車載端末であってもよい。
【0035】
図3に示すように、該方法200は、以下のステップS210~S220の一部又は全部を含んでもよい。
【0036】
ステップS210において、第1端末装置は第2端末装置から送信された第1情報を受信し、該第1情報は第1リソース及び/又は第2リソースを指示することに用いられ、該第1リソースは該第2端末装置がセルラー通信を行うためのリソースであり、該第2リソースは該第2端末装置が第3端末装置とサイドリンク通信を行うためのリソースである。
【0037】
ステップS220において、該第1端末装置は該第1情報によって指示されるリソース以外のリソースにおいて、該第2端末装置とサイドリンク通信を行う。
【0038】
尚、該第1端末装置が該第1情報によって指示されるリソース以外のリソースにおいて、該第2端末装置とサイドリンク通信を行うことによれば、該第1端末装置と該第2端末装置とのサイドリンク通信と、該第2端末装置が行うセルラー通信及び/又はサイドリンク通信との競合を回避することができ、該第2端末装置の省電力に役立つ。勿論、一部の場合では、該第1端末装置と該第2端末装置とのサイドリンク通信は該第1情報によって指示されるリソースの一部を占有してもよい。例えば、利用可能なリソースが比較的に少ない場合、該第1端末装置と該第2端末装置とのサイドリンク通信は該第1情報によって指示されるリソースの一部を占有してもよい。即ち、該第1端末装置は該第1情報によって指示されるリソースにおいて該第2端末装置とサイドリンク通信を行うことをできるだけ回避する。
【0039】
即ち、本願の実施例では、該第2端末装置は能動的に該第1端末装置に該第1情報を送信してもよく、それによって該第1端末装置は該第1リソース及び/又は該第2リソースを知ることができる。そうすると、該第1端末装置と該第2端末装置とがサイドリンク通信を行う時、該第1情報によって指示されたこの部分のリソースをできるだけ回避することができ、これにより該第1端末装置と該第2端末装置とのサイドリンク通信と、該第2端末装置が行うセルラー通信及び/又はサイドリンク通信との競合を低減し、該第2端末装置の省電力に役立つ。
【0040】
選択肢として、本願の実施例では、該第1端末装置は更に第3リソース以外のリソースにおいて該第2端末装置とサイドリンク通信を行ってもよく、該第3リソースは該第1端末装置が第4端末装置とサイドリンク通信を行うためのリソースである。即ち該第1端末装置と該第2端末装置とがサイドリンク通信を行う時、該第1端末装置が第4端末装置とサイドリンク通信を行うためのリソースを回避することもできる。それによって、該第1端末装置と異なる端末装置とのサイドリンク通信間の競合を低減し、該第1端末装置の省電力に役立つ。勿論、一部の場合では、該第1端末装置と該第2端末装置とのサイドリンク通信は該第3リソースの一部を占有してもよい。例えば、利用可能なリソースが比較的に少ない場合、該第1端末装置と該第2端末装置とのサイドリンク通信は該第3リソースの一部を占有してもよい。
【0041】
選択肢として、本願の実施例では、該第1端末装置は該第2端末装置に第2情報を送信し、該第2情報は該第2端末装置と該第1端末装置とがサイドリンク通信を行うリソースを指示することに用いられる。即ち、該第1情報を受信した後、該第1端末装置は該第2端末装置と該第1端末装置とがサイドリンク通信を行うリソースを指示してもよく、それによって該第2端末装置と該第1端末装置とがサイドリンク通信を行う時、該第1情報によって指示されたこの部分のリソースをできるだけ回避することができ、これにより該第1端末装置と該第2端末装置とのサイドリンク通信と、該第2端末装置が行うセルラー通信及び/又はサイドリンク通信との競合を低減する。
【0042】
選択肢として、該第2情報によって指示されるリソースは、該第1情報によって指示されるリソース(該第1リソース及び/又は該第2リソース)に基づいて決定されたものであってもよい。
【0043】
選択肢として、該第2情報によって指示されるリソースは、該第1情報によって指示されるリソース(該第1リソース及び/又は該第2リソース)及び該第3リソースに基づいて決定されたものであってもよい。
【0044】
選択肢として、該第2情報によって指示されるリソースは、該第1端末装置にサービスを提供する第1ネットワーク装置によって構成されたものであってもよい。
【0045】
具体的に、該第1端末装置は該第1ネットワーク装置に第3情報を送信し、該第3情報は該第1情報によって指示されるリソースを指示することに用いられ、該第1端末装置は該第1ネットワーク装置が送信した第4情報を受信し、該第4情報は該第1端末装置及び/又は該第2端末装置がサイドリンク通信を行うためのリソース情報を指示することに用いられる。
【0046】
尚、該第1端末装置は該第4情報に基づいて該第2情報を決定してもよい。即ち、該第2情報によって指示されたサイドリンク通信のリソース情報は該第1ネットワーク装置によって構成されたものであってもよい。
【0047】
選択肢として、該第4情報は更に、該第1端末装置がダウンリンク受信及び/又はアップリンク送信を行うためのリソース情報を指示することに用いられる。
【0048】
選択肢として、該第4情報によって指示されるリソースは、該第3情報によって指示されるリソースに基づいて決定されたものであってもよい。
【0049】
尚、本願の実施例は更にマルチキャスト通信に適用されてもよく、例えば、該第1端末装置は少なくとも1つの端末装置とサイドリンクを確立している。
【0050】
例えば、仮にUE 1がそれぞれUE 2、UE 3、UE 4とサイドリンクを確立しているとする。UE 1はUE 2から送信された情報1を受信し、該情報1はUE 2がセルラー通信を行うためのリソース1、及びUE 2がUE 2’とサイドリンク通信を行うためのリソース2を指示する。UE 1はUE 3から送信された情報2を受信し、該情報2はUE 3がセルラー通信を行うためのリソース3、及びUE 3がUE 3’とサイドリンク通信を行うためのリソース4を指示する。UE 1はUE 4から送信された情報3を受信し、該情報3はUE 4がセルラー通信を行うためのリソース5、及びUE 4がUE 4’とサイドリンク通信を行うためのリソース6を指示する。UE1は、該情報1によって指示されるリソース、該情報2によって指示されるリソース、及び該情報3によって指示されるリソースにおいて、UE 2、UE 3及びUE 4のうちの少なくとも1つのUEとサイドリンク通信を行うことを回避する。
【0051】
更に、UE 1はリソース7においてUE 2、UE 3及びUE 4のうちの少なくとも1つのUEとサイドリンク通信を行うことを回避してもよく、該リソース7はUE 1がUE 1’とサイドリンク通信を行うためのリソースである。
【0052】
更に、UE 1はUE 2に情報4を送信してもよく、該情報4はUE 2とUE 1とがサイドリンク通信を行うリソースを指示することに用いられる。UE 1は更にUE 3に情報5を送信してもよく、該情報5はUE 3とUE 1とがサイドリンク通信を行うリソースを指示することに用いられる。UE 1は更にUE 4に情報6を送信してもよく、該情報6はUE 4とUE 1とがサイドリンク通信を行うリソースを指示することに用いられる。
【0053】
選択肢として、該情報4によって指示されるリソース、該情報5によって指示されるリソース又は該情報6によって指示されるリソースは、UE 1にサービスを提供するネットワーク装置によって構成されたものであってもよい。
【0054】
選択肢として、本願の実施例では、該第1端末装置は第1時間領域リソースにおいて該第2端末装置とサイドリンク通信を行うことに用いられ、及び、該第1端末装置は第2時間領域リソースにおいて該第1ネットワーク装置とセルラー通信を行うことに用いられる。
【0055】
尚、該第1時間領域リソースは該第2時間領域リソースと時間領域において重複することを回避すべきであり、それによって、リソース選択によって発生する、該第1端末装置と第1ネットワーク装置とのセルラー通信と、該第1端末装置と該第2端末装置とのサイドリンク通信との競合をできるだけ回避する。
【0056】
選択肢として、1つの例として、該第1時間領域リソースは該第1情報によって指示されるリソースの一部又は全部を含んでもよく、該第2時間領域リソースも該第1情報によって指示されるリソースの一部又は全部を含んでもよい。しかし、該第1情報によって指示されるリソースを取得した後、該第1端末装置は該第1時間領域リソースにおける、該第1情報によって指示されるリソース以外のリソースにおいて該第2端末装置とサイドリンク通信を行い、それによって、該第1端末装置と該第2端末装置とのサイドリンク通信と、該第2端末装置が行うセルラー通信及び/又はサイドリンク通信との競合を回避し、これにより該第1端末装置及び該第2端末装置の省電力が実現される。
【0057】
選択肢として、他の例として、該第1時間領域リソースは該第1情報によって指示されるリソースを含まず、該第1端末装置は該第1時間領域リソースにおいて該第2端末装置とサイドリンク通信を行う。即ち、該第1端末装置が該第1時間領域リソースにおいて該第2端末装置とサイドリンク通信を行うことによって、該第1端末装置と該第2端末装置とのサイドリンク通信と、該第2端末装置が行うセルラー通信及び/又はサイドリンク通信との競合を回避することができ、これにより該第1端末装置及び該第2端末装置の省電力が実現される。
【0058】
尚、該第2端末装置は該第1時間領域リソースにおいて該第1端末装置とサイドリンク通信を行ってもよく、該第2端末装置は第2時間領域リソースにおいて第2ネットワーク装置とセルラー通信を行ってもよく、第2時間領域リソース以外の他のリソースにおいて第2ネットワーク装置とセルラー通信を行ってもよい。
【0059】
選択肢として、該第1時間領域リソース及び/又は該第2時間領域リソースは時間領域における間欠のリソースである。即ち、該第1端末装置は該第1時間領域リソースにおいて該第2端末装置と間欠のサイドリンク通信を行ってもよく、該第1端末装置は同時に該第2時間領域リソースにおいて該第1ネットワーク装置と間欠のセルラー通信を行ってもよい。
【0060】
選択肢として、本願の実施例では、該第1時間領域リソースは、
該第1時間領域リソースが、該第1端末装置と該第2端末装置とのサイドリンクにおける第1論理チャネル又は論理チャネルグループに使用されることに制限されること、
該第1時間領域リソースが、第1伝播モードで使用されることに制限されること、
該第1時間領域リソースが、該第1端末装置と該第2端末装置とのサイドリンクが確立されていない場合に使用されることに制限されること、
該第1時間領域リソースが、該第1端末装置と該第2端末装置とのサイドリンクが確立された場合に使用されることに制限されること、のうちの少なくとも1つの条件を満足する。
【0061】
選択肢として、該第1論理チャネル又は論理チャネルグループはシグナリングを搬送する論理チャネル又は論理チャネルグループであり、又は、該第1論理チャネル又は論理チャネルグループはデータを搬送する論理チャネル又は論理チャネルグループである。
【0062】
選択肢として、該シグナリングはサイドリンク無線リソース制御(RRC、Radio Resource Control)シグナリング、又はサイドリンクPC5シグナリング(PC5-S、PC5 signal)である。
【0063】
例えば、該第1端末装置と該第2端末装置とのサイドリンクが確立されていない場合、該第1論理チャネル又は論理チャネルグループはシグナリングを搬送する論理チャネル又は論理チャネルグループである。
【0064】
また例えば、該第1端末装置と該第2端末装置とのサイドリンクが確立された場合、該第1論理チャネル又は論理チャネルグループはデータを搬送する論理チャネル又は論理チャネルグループである。
【0065】
選択肢として、該第1伝播モードはブロードキャストであり、又は、該第1伝播モードはユニキャスト又はマルチキャストである。
【0066】
例えば、該第1端末装置と該第2端末装置とのサイドリンクが確立されていない場合、該第1伝播モードはブロードキャストである。
【0067】
また例えば、該第1端末装置と該第2端末装置とのサイドリンクが確立された場合、該第1伝播モードはユニキャスト又はマルチキャストである。
【0068】
選択肢として、本願の実施例では、該第2時間領域リソースはダウンリンクページングメッセージの受信を行うことに用いられ、及び/又は、該第2時間領域リソースはアップリンクランダムアクセスメッセージの送信を行うことに用いられる。
【0069】
選択肢として、本願の実施例では、該第1時間領域リソース及び該第2時間領域リソースはネットワーク装置がシステムメッセージを介して構成したものであってもよく、ネットワーク装置がダウンリンクシグナリングを介して構成したものであってもよい。
【0070】
例えば、該第1端末装置は該第1ネットワーク装置によってブロードキャストされた第1システムメッセージを受信し、該第1システムメッセージは第1指示情報及び第2指示情報を含み、該第1指示情報は該第1時間領域リソースを指示することに用いられ、該第2指示情報は該第2時間領域リソースを指示することに用いられる。
【0071】
また例えば、該第1端末装置は該第1ネットワーク装置によってブロードキャストされた第1システムメッセージ及び第2システムメッセージを受信し、該第1システムメッセージは第1指示情報を含み、該第2システムメッセージは第2指示情報を含み、該第1指示情報は第1時間領域リソースを指示することに用いられ、該第2指示情報は該第2時間領域リソースを指示することに用いられる。
【0072】
更に例えば、該第1端末装置は該第1ネットワーク装置によって送信された第1ダウンリンクシグナリングを受信し、該第1ダウンリンクシグナリングは第1指示情報及び第2指示情報を含み、該第1指示情報は該第1時間領域リソースを指示することに用いられ、該第2指示情報は該第2時間領域リソースを指示することに用いられる。
【0073】
該第1ダウンリンクシグナリングは例えばRRCシグナリングであってもよい。
【0074】
尚、該第1端末装置がアイドル状態にあり、即ち該第1端末装置と該第1ネットワーク装置とのアップリンク・ダウンリンクが確立されていない場合、該第1ネットワーク装置はブロードキャスト方式で該第1時間領域リソース及び該第2時間領域リソースを構成してもよい。該第1端末装置が接続状態にあり、即ち該第1端末装置と該第1ネットワーク装置とのアップリンク・ダウンリンクが確立された場合、該第1ネットワーク装置はブロードキャスト方式又はダウンリンクシグナリングを送信する方式で該第1時間領域リソース及び該第2時間領域リソースを構成してもよい。
【0075】
従って、本願の実施例では、第1端末装置は第2端末装置がセルラー通信を行うためのリソースを知り、及び/又は、第2端末装置が第3端末装置とサイドリンク通信を行うためのリソースを知り、及び、第1端末装置はこれらのリソースにおいて第2端末装置とサイドリンク通信を行うことを回避し、それによって第1端末装置と第2端末装置とのサイドリンク通信と、第2端末装置が行うセルラー通信及び/又はサイドリンク通信との競合を低減し、第2端末装置の省電力の実現に役立つ。
【0076】
図4は本願の実施例による無線通信方法300の模式的なフローチャートである。該方法300は第1端末装置によって実行できる。図4に示す第1端末装置は図1又は図2に示すような車載端末であってもよい。
【0077】
図4に示すように、該方法300は、以下のステップS310の一部又は全部を含んでもよい。
【0078】
ステップS310において、第1端末装置と第2端末装置とのサイドリンク通信と、該第1端末装置と第1ネットワーク装置とのセルラー通信とが競合した場合、該第1端末装置は第1優先順位に従って通信を行い、該第1優先順位はサービス属性及び/又はリソース属性によって決定されたものである。
【0079】
尚、該第1ネットワーク装置は該第1端末装置にサービスを提供するネットワーク装置である。
【0080】
例えば、該第1優先順位は降順で、A、E、B、C、F、Dという順であり、そのうち、E及びFはセルラー通信サービスであり、A、B、C及びDはサイドリンク通信サービスである。即ち、該第1優先順位に従って通信を行うことによって、サービス属性に基づいてサービスを柔軟に選択して伝送することができ、それによってサイドリンク及びアップリンク・ダウンリンクにおいて間欠伝送を行うことができ、第1端末装置の省電力の実現に役立つ。
【0081】
選択肢として、本願の実施例では、該第1端末装置と該第2端末装置とのサイドリンク通信と、該第1端末装置と該第1ネットワーク装置とのセルラー通信との競合は、サイドリンク受信とダウンリンク受信との競合、及び/又は、サイドリンク送信とアップリンク送信との競合、及び/又は、サイドリンク受信とアップリンク送信との競合を含む。
【0082】
例えば、サイドリンクとアップリンク・ダウンリンクとが受信能力を多重化する場合での、サイドリンク受信とダウンリンク受信との競合。
【0083】
また例えば、サイドリンクとアップリンク・ダウンリンクとが送信能力を多重化する場合での、サイドリンク送信とアップリンク送信との競合。
【0084】
選択肢として、該第1端末装置と該第2端末装置とのサイドリンクはユニキャストリンクであってもよく、該第1端末装置と該第2端末装置とのサイドリンクはマルチキャストリンクにおける1つのリンクであってもよい。
【0085】
選択肢として、本願の実施例では、該第1優先順位は該第1ネットワーク装置によって予め構成されたものであり、又は、該第1優先順位は予め設定されたものであり、又は、該第1優先順位はプロトコルによって規定されたものである。
【0086】
選択肢として、本願の実施例では、該第1端末装置は第1時間領域リソースにおいて該第2端末装置と該サイドリンク通信を行うことに用いられ、及び、該第1端末装置は第2時間領域リソースにおいて該第1ネットワーク装置と該セルラー通信を行うことに用いられる。
【0087】
尚、該第2端末装置は該第1時間領域リソースにおいて該第1端末装置とサイドリンク通信を行ってもよく、該第2端末装置は第2時間領域リソースにおいて第2ネットワーク装置とセルラー通信を行ってもよく、第2時間領域リソース以外の他のリソースにおいて第2ネットワーク装置とセルラー通信を行ってもよい。
【0088】
選択肢として、該第1時間領域リソース及び/又は該第2時間領域リソースは時間領域における間欠のリソースである。即ち、該第1端末装置は該第1時間領域リソースにおいて該第2端末装置と間欠のサイドリンク通信を行ってもよく、該第1端末装置は同時に該第2時間領域リソースにおいて該第1ネットワーク装置と間欠のセルラー通信を行ってもよい。
【0089】
選択肢として、本願の実施例では、該第1時間領域リソースは、
該第1時間領域リソースが、該第1端末装置と該第2端末装置とのサイドリンクにおける第1論理チャネル又は論理チャネルグループに使用されることに制限されること、
該第1時間領域リソースが、第1伝播モードで使用されることに制限されること、
該第1時間領域リソースが、該第1端末装置と該第2端末装置とのサイドリンクが確立されていない場合に使用されることに制限されること、
該第1時間領域リソースが、該第1端末装置と該第2端末装置とのサイドリンクが確立された場合に使用されることに制限されること、のうちの少なくとも1つの条件を満足する。
【0090】
選択肢として、該第1論理チャネル又は論理チャネルグループはシグナリングを搬送する論理チャネル又は論理チャネルグループであり、又は、該第1論理チャネル又は論理チャネルグループはデータを搬送する論理チャネル又は論理チャネルグループである。
【0091】
選択肢として、該シグナリングはサイドリンクRRCシグナリング、又はサイドリンクPC5シグナリング(PC5-S、PC5 signal)である。
【0092】
例えば、該第1端末装置と該第2端末装置とのサイドリンクが確立されていない場合、該第1論理チャネル又は論理チャネルグループはシグナリングを搬送する論理チャネル又は論理チャネルグループである。
【0093】
また例えば、該第1端末装置と該第2端末装置とのサイドリンクが確立された場合、該第1論理チャネル又は論理チャネルグループはデータを搬送する論理チャネル又は論理チャネルグループである。
【0094】
選択肢として、該第1伝播モードはブロードキャストであり、又は、該第1伝播モードはユニキャスト又はマルチキャストである。
【0095】
例えば、該第1端末装置と該第2端末装置とのサイドリンクが確立されていない場合、該第1伝播モードはブロードキャストである。
【0096】
また例えば、該第1端末装置と該第2端末装置とのサイドリンクが確立された場合、該第1伝播モードはユニキャスト又はマルチキャストである。
【0097】
選択肢として、本願の実施例では、該第2時間領域リソースはダウンリンクページングメッセージの受信を行うことに用いられ、及び/又は、該第2時間領域リソースはアップリンクランダムアクセスメッセージの送信を行うことに用いられる。
【0098】
選択肢として、本願の実施例では、該第1時間領域リソース及び該第2時間領域リソースはネットワーク装置がシステムメッセージを介して構成したものであってもよく、ネットワーク装置がダウンリンクシグナリングを介して構成したものであってもよい。
【0099】
例えば、該第1端末装置は該第1ネットワーク装置によってブロードキャストされた第1システムメッセージを受信し、該第1システムメッセージは第1指示情報及び第2指示情報を含み、該第1指示情報は該第1時間領域リソースを指示することに用いられ、該第2指示情報は該第2時間領域リソースを指示することに用いられる。
【0100】
また例えば、該第1端末装置は該第1ネットワーク装置によってブロードキャストされた第1システムメッセージ及び第2システムメッセージを受信し、該第1システムメッセージは第1指示情報を含み、該第2システムメッセージは第2指示情報を含み、該第1指示情報は該第1時間領域リソースを指示することに用いられ、該第2指示情報は該第2時間領域リソースを指示することに用いられる。
【0101】
更に例えば、該第1端末装置は該第1ネットワーク装置によって送信された第1ダウンリンクシグナリングを受信し、該第1ダウンリンクシグナリングは第1指示情報及び第2指示情報を含み、該第1指示情報は該第1時間領域リソースを指示することに用いられ、該第2指示情報は該第2時間領域リソースを指示することに用いられる。
【0102】
該第1ダウンリンクシグナリングは例えばRRCシグナリングであってもよい。
【0103】
尚、該第1端末装置がアイドル状態にあり、即ち該第1端末装置と該第1ネットワーク装置とのアップリンク・ダウンリンクが確立されていない場合、該第1ネットワーク装置はブロードキャスト方式で該第1時間領域リソース及び該第2時間領域リソースを構成してもよい。該第1端末装置が接続状態にあり、即ち該第1端末装置と該第1ネットワーク装置とのアップリンク・ダウンリンクが確立された場合、該第1ネットワーク装置はブロードキャスト方式又はダウンリンクシグナリングを送信する方式で該第1時間領域リソース及び該第2時間領域リソースを構成してもよい。
【0104】
選択肢として、例1として、該第1端末装置は該第2端末装置から送信された第1情報を受信し、該第1情報は第1リソース及び/又は第2リソースを指示することに用いられ、該第1リソースは該第2端末装置がセルラー通信を行うためのリソースであり、該第2リソースは該第2端末装置が第3端末装置とサイドリンク通信を行うためのリソースであり、該第1端末装置は該第1情報によって指示されるリソース以外のリソースにおいて、該第2端末装置とサイドリンク通信を行う。
【0105】
即ち、該第2端末装置はそれのセルラー通信及び/又はサイドリンク通信を行うためのリソース情報を該第1端末装置に送信してもよく、それによって該第1端末装置と該第2端末装置とがサイドリンク通信を行う時、この部分のリソースを回避することができる。そうすると、該第1端末装置と該第2端末装置とのサイドリンク通信と、該第2端末装置が行うセルラー通信及び/又はサイドリンク通信との競合を低減することができ、これにより該第1端末装置及び該第2端末装置の省電力が実現される。
【0106】
更に、例1では、該第1端末装置は該第2端末装置に第2情報を送信し、該第2情報は該第2端末装置と該第1端末装置とがサイドリンク通信を行うリソース情報を指示することに用いられる。即ち、該第1情報を受信した後、該第1端末装置は該第2端末装置と該第1端末装置とがサイドリンク通信を行うリソース情報を指示してもよく、それによって該第2端末装置と該第1端末装置とがサイドリンク通信を行う時、この部分のリソースをできるだけ回避することができ、これにより該第1端末装置と該第2端末装置とのサイドリンク通信と、該第2端末装置が行うセルラー通信及び/又はサイドリンク通信との競合を低減し、これにより該第1端末装置及び該第2端末装置の省電力が実現される。
【0107】
選択肢として、該第2情報によって指示されたサイドリンク通信のリソース情報は、該第1情報によって指示されたセルラー通信のリソース情報に基づいて決定されたものであってもよい。
【0108】
更に、該例1では、該第2情報によって指示されたサイドリンク通信のリソース情報は該第1ネットワーク装置によって構成されたものである。
【0109】
具体的に、該第1端末装置は該第1ネットワーク装置に第3情報を送信し、該第3情報は該第1情報によって指示されるリソースを指示することに用いられ、該第1端末装置は該第1ネットワーク装置が送信した第4情報を受信し、該第4情報は該第1端末装置及び/又は該第2端末装置がサイドリンク通信を行うためのリソース情報を指示することに用いられる。
【0110】
尚、該第1端末装置は該第4情報に基づいて該第2情報を決定してもよい。即ち、該第2情報によって指示されたサイドリンク通信のリソースは該第1ネットワーク装置によって構成されたものであってもよい。
【0111】
選択肢として、該第4情報は更に、該第1端末装置がダウンリンク受信及び/又はアップリンク送信を行うためのリソース情報を指示することに用いられる。
【0112】
選択肢として、該第4情報によって指示されたサイドリンク通信のリソースは、該第3情報によって指示されるリソースに基づいて決定されたものであってもよい。
【0113】
選択肢として、例2として、該第1端末装置と少なくとも1つの端末装置とがサイドリンクを確立した場合、該少なくとも1つの端末装置は該第2端末装置を含み、該第1端末装置は該少なくとも1つの端末装置がそれぞれ送信した少なくとも1つの第1情報を受信し、該少なくとも1つの第1情報は該少なくとも1つの第1情報に対する該少なくとも1つの端末装置がセルラー通信を行うためのリソースを指示することに用いられる。該第1端末装置は該少なくとも1つの第1情報に指示されるリソース以外のリソースにおいて、該少なくとも1つの端末装置とサイドリンク通信を行う。
【0114】
即ち、例2は該第1端末装置と少なくとも1つの端末装置とのマルチキャスト通信である。
【0115】
更に、例2では、該第1端末装置はそれぞれ該少なくとも1つの端末装置に少なくとも1つの第2情報を送信し、該少なくとも1つの第2情報は該少なくとも1つの端末装置と該第1端末装置とがサイドリンク通信を行うリソース情報を指示することに用いられる。
【0116】
更に、例2では、該第1端末装置は該第1ネットワーク装置に第5情報を送信し、該第5情報は該少なくとも1つの第1情報によって指示されるリソースを指示することに用いられる。該第1端末装置は該第1ネットワーク装置が送信した第6情報を受信し、該第6情報は該少なくとも1つの端末装置と該第1端末装置とがサイドリンク通信を行うリソース情報を指示することに用いられる。
【0117】
選択肢として、該第6情報は更に、該第1端末装置がダウンリンク受信及び/又はアップリンク送信を行うためのリソース情報を指示することに用いられる。
【0118】
以下は実施例1~実施例4を参照しながら、無線通信方法200における方案を詳しく説明する。
【0119】
実施例1として、図5に示すように、UE 1は上記第1端末装置であってもよく、ネットワーク(NW、Network)1は上記第1ネットワーク装置であってもよく、UE 2は上記第2端末装置であってもよく、NW 2は上記第2ネットワーク装置であってもよい。UE 1はRRCアイドル状態にあり、即ちUE 1とNW 1とのセルラーネットワークは確立されておらず、UE 1とUE 2とのサイドリンクも確立されていない。UE 1はNW 1によってブロードキャストされたシステム情報ブロック(SIB、System Information Block)を受信することによって、第1時間領域リソース及び第2時間領域リソースを取得することができる。UE 1は第1時間領域リソースにおいてUE 2とサイドリンク通信を行ってもよく、UE 1は第2時間領域リソースにおいてNW 1とセルラー通信を行ってもよい。UE 1のサイドリンク通信とセルラー通信とが競合した場合、UE 1は第1優先順位に従って通信を行ってもよい。
【0120】
尚、実施例1では、UE 2もUE 1と類似する動作を実行することができ、UE 2のサイドリンク通信とセルラー通信とが競合した場合、UE 2は第1優先順位に従って通信を行ってもよい。
【0121】
実施例2として、図6に示すように、UE 1は上記第1端末装置であってもよく、NW 1は上記第1ネットワーク装置であってもよく、UE 2は上記第2端末装置であってもよく、NW 2は上記第2ネットワーク装置であってもよい。UE 1はRRCアイドル状態にあり、即ちUE 1とNW 1とのセルラーネットワークは確立されておらず、UE 1とUE 2とのサイドリンクは確立されている。UE 1はNW 1によってブロードキャストされたSIBを受信することによって、第1時間領域リソース及び第2時間領域リソースを取得することができる。UE 1は第1時間領域リソースにおいてUE 2とサイドリンク通信を行ってもよく、UE 1は第2時間領域リソースにおいてNW 1とセルラー通信を行ってもよい。UE 1はUE 2から送信された第1情報を受信し、該第1情報はUE 2がセルラー通信を行うためのリソース情報を指示することに用いられ、及び、UE 1はUE 2に第2情報を送信し、該第2情報はUE 2とUE 1とがサイドリンク通信を行うリソース情報を指示することに用いられる。UE 1のサイドリンク通信とセルラー通信とが競合した場合、UE 1は第1優先順位に従って通信を行ってもよい。
【0122】
注意されるように、UE 1が送信側装置であり、UE 2が受信側装置である場合、該第1情報は具体的に、UE 2がダウンリンク受信及び/又はアップリンク送信を行うためのリソースの関連情報、例えばダウンリンクページング受信のためのリソース情報、また例えばアップリンクランダムアクセス送信のためのリソース情報を指示することに用いられ、該第2情報は具体的に、UE 2とUE 1とがサイドリンク受信を行うリソースの関連情報を指示することに用いられる。UE 1が受信側装置であり、UE 2が送信側装置である場合、該第1情報は具体的に、UE 2がアップリンク送信を行うためのリソースの関連情報、例えばアップリンクランダムアクセス送信のためのリソース情報を指示することに用いられ、該第2情報は具体的に、UE 2とUE 1とがサイドリンク送信を行うリソースの関連情報を指示することに用いられる。
【0123】
尚、実施例2では、UE 2もUE 1と類似する動作を実行することができ、UE 2のサイドリンク通信とセルラー通信とが競合した場合、UE 2は第1優先順位に従って通信を行ってもよい。
【0124】
実施例3として、図7に示すように、UE 1は上記第1端末装置であってもよく、NW 1は上記第1ネットワーク装置であってもよく、UE 2は上記第2端末装置であってもよく、NW 2は上記第2ネットワーク装置であってもよい。UE 1はRRC接続状態にあり、即ちUE 1とNW 1とのセルラーネットワークは既に確立され、UE 1とUE 2とのサイドリンクは確立されていない。UE 1はNW 1から送信されたRRCシグナリングを受信することによって、第1時間領域リソース及び第2時間領域リソースを取得することができる。UE 1は第1時間領域リソースにおいてUE 2とサイドリンク通信を行ってもよく、UE 1は第2時間領域リソースにおいてNW 1とセルラー通信を行ってもよい。UE 1のサイドリンク通信とセルラー通信とが競合した場合、UE 1は第1優先順位に従って通信を行ってもよい。
【0125】
尚、実施例3では、UE 2もUE 1と類似する動作を実行することができ、UE 2のサイドリンク通信とセルラー通信とが競合した場合、UE 2は第1優先順位に従って通信を行ってもよい。
【0126】
実施例4として、図8に示すように、UE 1は上記第1端末装置であってもよく、NW 1は上記第1ネットワーク装置であってもよく、UE 2は上記第2端末装置であってもよく、NW 2は上記第2ネットワーク装置であってもよい。UE 1はRRC接続状態にあり、即ちUE 1とNW 1とのセルラーネットワークは既に確立され、UE 1とUE 2とのサイドリンクは既に確立されている。UE 1はNW 1から送信されたRRCシグナリングを受信することによって、第1時間領域リソース及び第2時間領域リソースを取得することができる。UE 1は第1時間領域リソースにおいてUE 2とサイドリンク通信を行ってもよく、UE 1は第2時間領域リソースにおいてNW 1とセルラー通信を行ってもよい。UE 1はUE 2から送信された第1情報を受信し、該第1情報はUE 2がセルラー通信を行うためのリソース情報を指示することに用いられる。UE 1はNW 1に第3情報を送信し、該第3情報は該第2端末装置がセルラー通信を行うためのリソース情報を指示することに用いられる。UE 1はNW 1から送信された第4情報を受信し、該第4情報はUE 1及び/又はUE 2がサイドリンク通信を行うためのリソース情報を指示することに用いられる。そして、UE 1はUE 2に第2情報を送信し、該第2情報はUE 2とUE 1とがサイドリンク通信を行うリソース情報を指示することに用いられる。UE 1のサイドリンク通信とセルラー通信とが競合した場合、UE 1は第1優先順位に従って通信を行ってもよい。
【0127】
選択肢として、該第4情報は更に、UE 1がダウンリンク受信及び/又はアップリンク送信を行うためのリソース情報を指示することに用いられる。
【0128】
注意されるように、UE 1が送信側装置であり、UE 2が受信側装置である場合、該第1情報及び該第3情報は具体的に、UE 2がダウンリンク受信及び/又はアップリンク送信を行うためのリソースの関連情報、例えばダウンリンクページング受信のためのリソース情報、また例えばアップリンクランダムアクセス送信のためのリソース情報を指示することに用いられ、該第2情報は具体的に、UE 2とUE 1とがサイドリンク受信を行うリソースの関連情報を指示することに用いられる。UE 1が受信側装置であり、UE 2が送信側装置である場合、該第1情報及び該第3情報は具体的に、UE 2がアップリンク送信を行うためのリソースの関連情報、例えばアップリンクランダムアクセス送信のためのリソース情報を指示することに用いられ、該第2情報は具体的に、UE 2とUE 1とがサイドリンク送信を行うリソースの関連情報を指示することに用いられる。
【0129】
尚、実施例4では、UE 2もUE 1と類似する動作を実行することができ、UE 2のサイドリンク通信とセルラー通信とが競合した場合、UE 2は第1優先順位に従って通信を行ってもよい。
【0130】
上記実施例2又は実施例4で説明したのはユニキャストのシーンであるが、マルチキャストのシーンに対しても同様に適用できる。具体的には、
UE 1と少なくとも1つの端末装置とがサイドリンクを確立し、該少なくとも1つの端末装置はUE 2を含む。UE 1は該少なくとも1つの端末装置がそれぞれ送信した少なくとも1つの第1情報を受信し、該少なくとも1つの第1情報は該少なくとも1つの第1情報に対する該少なくとも1つの端末装置がセルラー通信を行うためのリソース情報を指示することに用いられる。UE 1はNW 1に第5情報を送信し、該第5情報は該少なくとも1つの端末装置がセルラー通信を行うためのリソース情報を指示することに用いられる。UE 1はNW 1から送信された第6情報を受信し、該第6情報は該少なくとも1つの端末装置とUE 1とがサイドリンク通信を行うリソース情報を指示することに用いられる。UE 1はそれぞれ該少なくとも1つの端末装置に少なくとも1つの第2情報を送信し、該少なくとも1つの第2情報は該少なくとも1つの端末装置とUE 1とがサイドリンク通信を行うリソース情報を指示することに用いられる。UE 1のサイドリンク通信とセルラー通信とが競合した場合、UE 1は第1優先順位に従って通信を行ってもよい。勿論、UE 2もUE 1と類似する動作を実行することができ、UE 2のサイドリンク通信とセルラー通信とが競合した場合、UE 2は第1優先順位に従って通信を行ってもよい。
【0131】
従って、本願の実施例では、第1端末装置と第2端末装置とのサイドリンク通信と、第1端末装置と第1ネットワーク装置とのセルラー通信とが競合した場合、第1端末装置は第1優先順位に従って通信を行う。第1優先順位がサービス属性によって決定されたものであるため、第1端末装置はサービス属性に基づいてサービスを柔軟に選択して伝送することができ、それによってサイドリンク及びアップリンク・ダウンリンクにおいて間欠伝送を行うことができ、第1端末装置の省電力の実現に役立つ。
【0132】
理解されるように、本願の実施例での無線通信方法200と無線通信方法300における関連の説明は互いに参照できる。
【0133】
図9は本願の実施例の端末装置400の模式的なブロック図を示す。図9に示すように、該端末装置400は第1端末装置であり、該端末装置400は通信ユニット410を備え、
該通信ユニット410は、第2端末装置から送信された第1情報を受信することに用いられ、該第1情報は第1リソース及び/又は第2リソースを指示することに用いられ、該第1リソースは該第2端末装置がセルラー通信を行うためのリソースであり、該第2リソースは該第2端末装置が第3端末装置とサイドリンク通信を行うためのリソースであり、
該通信ユニット410は更に、該第1情報によって指示されるリソース以外のリソースにおいて、該第2端末装置とサイドリンク通信を行うことに用いられる。
【0134】
選択肢として、該通信ユニット410は更に、該第2端末装置に第2情報を送信することに用いられ、該第2情報は該第2端末装置と該第1端末装置とがサイドリンク通信を行うリソースを指示することに用いられる。
【0135】
選択肢として、該通信ユニット410は更に第1ネットワーク装置に第3情報を送信することに用いられ、該第3情報は、該第1情報によって指示されるリソースを指示することに用いられ、
該通信ユニット410は更に、該第1ネットワーク装置から送信された第4情報を受信することに用いられ、該第4情報は該第1端末装置及び/又は該第2端末装置がサイドリンク通信を行うためのリソースを指示することに用いられる。
【0136】
選択肢として、該第4情報は更に、該第1端末装置がダウンリンク受信及び/又はアップリンク送信を行うためのリソース情報を指示することに用いられる。
【0137】
選択肢として、該第1端末装置は第1時間領域リソースにおいて該第2端末装置とサイドリンク通信を行うことに用いられ、及び、該第1端末装置は第2時間領域リソースにおいて第1ネットワーク装置とセルラー通信を行うことに用いられる。
【0138】
選択肢として、該第1時間領域リソース及び/又は該第2時間領域リソースは時間領域における間欠のリソースである。
【0139】
選択肢として、該第1時間領域リソースは、
該第1時間領域リソースが、該第1端末装置と該第2端末装置とのサイドリンクにおける第1論理チャネル又は論理チャネルグループに使用されることに制限されること、
該第1時間領域リソースが、第1伝播モードで使用されることに制限されること、
該第1時間領域リソースが、該第1端末装置と該第2端末装置とのサイドリンクが確立されていない場合に使用されることに制限されること、
該第1時間領域リソースが、該第1端末装置と該第2端末装置とのサイドリンクが確立された場合に使用されることに制限されること、のうちの少なくとも1つの条件を満足する。
【0140】
選択肢として、該第1論理チャネル又は論理チャネルグループはシグナリングを搬送する論理チャネル又は論理チャネルグループであり、又は、該第1論理チャネル又は論理チャネルグループはデータを搬送する論理チャネル又は論理チャネルグループである。
【0141】
選択肢として、該シグナリングはサイドリンクRRCシグナリング、又はサイドリンクPC5シグナリングである。
【0142】
選択肢として、該第1伝播モードはブロードキャストであり、又は、該第1伝播モードはユニキャスト又はマルチキャストである。
【0143】
選択肢として、該第2時間領域リソースはダウンリンクページングメッセージの受信を行うことに用いられ、及び/又は、該第2時間領域リソースはアップリンクランダムアクセスメッセージの送信を行うことに用いられる。
【0144】
選択肢として、該通信ユニット410は更に該第1ネットワーク装置によってブロードキャストされた第1システムメッセージを受信することに用いられ、該第1システムメッセージは第1指示情報及び第2指示情報を含み、該第1指示情報は該第1時間領域リソースを指示することに用いられ、該第2指示情報は該第2時間領域リソースを指示することに用いられる。
【0145】
選択肢として、該通信ユニット410は更に該第1ネットワーク装置によってブロードキャストされた第1システムメッセージ及び第2システムメッセージを受信することに用いられ、該第1システムメッセージは第1指示情報を含み、該第2システムメッセージは第2指示情報を含み、該第1指示情報は該第1時間領域リソースを指示することに用いられ、該第2指示情報は該第2時間領域リソースを指示することに用いられる。
【0146】
選択肢として、該通信ユニット410は更に該第1ネットワーク装置によって送信された第1ダウンリンクシグナリングを受信することに用いられ、該第1ダウンリンクシグナリングは第1指示情報及び第2指示情報を含み、該第1指示情報は該第1時間領域リソースを指示することに用いられ、該第2指示情報は該第2時間領域リソースを指示することに用いられる。
【0147】
選択肢として、該通信ユニット410は更に、第3リソースにおいて該第2端末装置とサイドリンク通信を行うことを回避することに用いられ、該第3リソースは該第1端末装置が第4端末装置とサイドリンク通信を行うためのリソースである。
【0148】
理解されるように、本願の実施例による端末装置400は、本願の方法実施例における第1端末装置に対応することができ、そして端末装置400における各ユニットの上記及び他の動作、及び/又は機能は、それぞれ図3に示される方法200における第1端末装置の相応のプロセスを実現するためのものである。簡潔のために、ここでは繰り返して説明しない。
【0149】
図10は本願の実施例の端末装置500の模式的なブロック図を示す。図10に示すように、該端末装置500は第1端末装置であり、該端末装置500は通信ユニット510を備え、
該通信ユニット510は、第1端末装置と第2端末装置とのサイドリンク通信と、該第1端末装置と第1ネットワーク装置とのセルラー通信とが競合した場合、第1優先順位に従って通信を行い、該第1優先順位はサービス属性及び/又はリソース属性によって決定されたものである。
【0150】
選択肢として、該第1端末装置は第1時間領域リソースにおいて該第2端末装置とサイドリンク通信を行うことに用いられ、及び、該第1端末装置は第2時間領域リソースにおいて該第1ネットワーク装置と該セルラー通信を行うことに用いられる。
【0151】
選択肢として、該第1時間領域リソース及び/又は該第2時間領域リソースは時間領域における間欠のリソースである。
【0152】
選択肢として、該第1時間領域リソースは、
該第1時間領域リソースが、該第1端末装置と該第2端末装置とのサイドリンクにおける第1論理チャネル又は論理チャネルグループに使用されることに制限されること、
該第1時間領域リソースが、第1伝播モードで使用されることに制限されること、
該第1時間領域リソースが、該第1端末装置と該第2端末装置とのサイドリンクが確立されていない場合に使用されることに制限されること、
該第1時間領域リソースが、該第1端末装置と該第2端末装置とのサイドリンクが確立された場合に使用されることに制限されること、のうちの少なくとも1つの条件を満足する。
【0153】
選択肢として、該第1論理チャネル又は論理チャネルグループはシグナリングを搬送する論理チャネル又は論理チャネルグループであり、又は、該第1論理チャネル又は論理チャネルグループはデータを搬送する論理チャネル又は論理チャネルグループである。
【0154】
選択肢として、該シグナリングはサイドリンクRRCシグナリング、又はサイドリンクPC5シグナリングである。
【0155】
選択肢として、該第1伝播モードはブロードキャストであり、又は、該第1伝播モードはユニキャスト又はマルチキャストである。
【0156】
選択肢として、該第2時間領域リソースはダウンリンクページングメッセージの受信を行うことに用いられ、及び/又は、該第2時間領域リソースはアップリンクランダムアクセスメッセージの送信を行うことに用いられる。
【0157】
選択肢として、該通信ユニット510は更に該第1ネットワーク装置によってブロードキャストされた第1システムメッセージを受信することに用いられ、該第1システムメッセージは第1指示情報及び第2指示情報を含み、該第1指示情報は該第1時間領域リソースを指示することに用いられ、該第2指示情報は該第2時間領域リソースを指示することに用いられる。
【0158】
選択肢として、該通信ユニット510は更に該第1ネットワーク装置によってブロードキャストされた第1システムメッセージ及び第2システムメッセージを受信することに用いられ、該第1システムメッセージは第1指示情報を含み、該第2システムメッセージは第2指示情報を含み、該第1指示情報は該第1時間領域リソースを指示することに用いられ、該第2指示情報は該第2時間領域リソースを指示することに用いられる。
【0159】
選択肢として、該通信ユニット510は更に該第1ネットワーク装置によって送信された第1ダウンリンクシグナリングを受信することに用いられ、該第1ダウンリンクシグナリングは第1指示情報及び第2指示情報を含み、該第1指示情報は該第1時間領域リソースを指示することに用いられ、該第2指示情報は該第2時間領域リソースを指示することに用いられる。
【0160】
選択肢として、該通信ユニット510は更に該第2端末装置から送信された第1情報を受信することに用いられ、該第1情報は第1リソース及び/又は第2リソースを指示することに用いられ、前記第1リソースは前記第2端末装置がセルラー通信を行うためのリソースであり、前記第2リソースは前記第2端末装置が第3端末装置とサイドリンク通信を行うためのリソースであり、
該通信ユニット510は更に、前記第1情報によって指示されるリソース以外のリソースにおいて、前記第2端末装置とサイドリンク通信を行うことに用いられる。
【0161】
選択肢として、該通信ユニット510は更に、該第2端末装置に第2情報を送信することに用いられ、該第2情報は該第2端末装置と該第1端末装置とがサイドリンク通信を行うリソース情報を指示することに用いられる。
【0162】
選択肢として、該通信ユニット510は更に該第1ネットワーク装置に第3情報を送信することに用いられ、該第3情報は、該第1情報によって指示されるリソースを指示することに用いられ、
該通信ユニット510は更に、該第1ネットワーク装置から送信された第4情報を受信することに用いられ、該第4情報は該第1端末装置及び/又は該第2端末装置がサイドリンク通信を行うためのリソース情報を指示することに用いられる。
【0163】
選択肢として、該第4情報は更に、該第1端末装置がダウンリンク受信及び/又はアップリンク送信を行うためのリソース情報を指示することに用いられる。
【0164】
選択肢として、該第1端末装置と少なくとも1つの端末装置とがサイドリンクを確立した場合、該少なくとも1つの端末装置は該第2端末装置を含み、
該通信ユニット510は更に該少なくとも1つの端末装置からそれぞれ送信された少なくとも1つの第1情報を受信することに用いられ、該少なくとも1つの第1情報は、該少なくとも1つの第1情報に対応する該少なくとも1つの端末装置がセルラー通信を行うためのリソースを指示することに用いられ、
該通信ユニット510は更に、前記少なくとも1つの第1情報によって指示されるリソース以外のリソースにおいて、前記少なくとも1つの端末装置とサイドリンク通信を行うことに用いられる。
【0165】
選択肢として、該通信ユニット510は更に、それぞれ該少なくとも1つの端末装置に少なくとも1つの第2情報を送信することに用いられ、該少なくとも1つの第2情報は該少なくとも1つの端末装置と該第1端末装置とがサイドリンク通信を行うリソース情報を指示することに用いられる。
【0166】
選択肢として、該通信ユニット510は更に、該第1ネットワーク装置に第5情報を送信することに用いられ、該第5情報は該少なくとも1つの端末装置がセルラー通信を行うためのリソース情報を指示することに用いられ、
該通信ユニット510は更に、該第1ネットワーク装置から送信された第6情報を受信することに用いられ、該第6情報は該少なくとも1つの端末装置と該第1端末装置とがサイドリンク通信を行うリソース情報を指示することに用いられる。
【0167】
選択肢として、該第6情報は更に、該第1端末装置がダウンリンク受信及び/又はアップリンク送信を行うためのリソース情報を指示することに用いられる。
【0168】
選択肢として、該第1端末装置と該第2端末装置とのサイドリンク通信と、該第1端末装置と該第1ネットワーク装置とのセルラー通信との競合は、サイドリンク受信とダウンリンク受信との競合、及び/又は、サイドリンク送信とアップリンク送信との競合、及び/又は、サイドリンク受信とアップリンク送信との競合を含む。
【0169】
選択肢として、該第1優先順位は該第1ネットワーク装置によって予め構成されたものであり、又は、該第1優先順位は予め設定されたものであり、又は、該第1優先順位はプロトコルによって規定されたものである。
【0170】
理解されるように、本願の実施例による端末装置500は、本願の方法実施例における第1端末装置に対応することができ、そして端末装置500における各ユニットの上記及び他の動作、及び/又は機能は、それぞれ図4に示される方法300における第1端末装置の相応のプロセスを実現するためのものである。簡潔のために、ここでは繰り返して説明しない。
【0171】
図11は本願の実施例による通信装置600の模式的な構造図である。図11に示す通信装置600はプロセッサ610を備え、プロセッサ610はメモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行して、本願の実施例における方法を実現することができる。
【0172】
選択肢として、図11に示すように、通信装置600は更にメモリ620を備えてもよい。プロセッサ610はメモリ620からコンピュータプログラムを呼び出して実行して、本願の実施例における方法を実現することができる。
【0173】
メモリ620はプロセッサ610から独立した1つの単独のデバイスであってもよく、プロセッサ610に統合されてもよい。
【0174】
選択肢として、図11に示すように、通信装置600は更に送受信機630を備えてもよく、プロセッサ610は該送受信機630と他の装置との通信を制御することができ、具体的に、他の装置に情報又はデータを送信し、又は他の装置から送信された情報又はデータを受信することができる。
【0175】
送受信機630は送信機と受信機を備えてもよい。送受信機630は更にアンテナを備えてもよく、アンテナの数は1つ又は複数であってもよい。
【0176】
選択肢として、該通信装置600は具体的に本願の実施例のネットワーク装置であってもよく、そして該通信装置600は本願の実施例の各方法における第1ネットワーク装置により実現される相応のプロセスを実現できる。簡潔のために、ここでは繰り返して説明しない。
【0177】
選択肢として、該通信装置600は具体的に本願の実施例の端末装置であってもよく、そして該通信装置600は本願の実施例の各方法における第1端末装置により実現される相応のプロセスを実現できる。簡潔のために、ここでは繰り返して説明しない。
【0178】
図12は本願の実施例の装置の模式的な構造図である。図12に示す装置700はプロセッサ710を備え、プロセッサ710はメモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行して、本願の実施例における方法を実現することができる。
【0179】
選択肢として、図12に示すように、装置700は更にメモリ720を備えてもよい。プロセッサ710はメモリ720からコンピュータプログラムを呼び出して実行して、本願の実施例における方法を実現することができる。
【0180】
メモリ720はプロセッサ710から独立した1つの単独のデバイスであってもよく、プロセッサ710に統合されてもよい。
【0181】
選択肢として、該装置700は更に入力インタフェース730を備えてもよい。プロセッサ710は該入力インタフェース730と他の装置又はチップとの通信を制御することができ、具体的に、他の装置又はチップから送信された情報又はデータを取得することができる。
【0182】
選択肢として、該装置700は更に出力インタフェース740を備えてもよい。プロセッサ710は該出力インタフェース740と他の装置又はチップとの通信を制御することができ、具体的に、他の装置又はチップに情報又はデータを出力することができる。
【0183】
選択肢として、該装置は本願の実施例におけるネットワーク装置に適用でき、そして該装置は本願の実施例の各方法における第1ネットワーク装置によって実現される相応のプロセスを実現できる。簡潔のために、ここでは繰り返して説明しない。
【0184】
選択肢として、該装置は本願の実施例における端末装置に適用でき、そして該装置は本願の実施例の各方法における第1端末装置によって実現される相応のプロセスを実現できる。簡潔のために、ここでは繰り返して説明しない。
【0185】
選択肢として、本願の実施例で言及された装置はチップであってもよい。例えば、システムレベルチップ、システムチップ、チップシステム、又はシステムオンチップ等であってもよい。
【0186】
図13は本願の実施例による通信システム800の模式的なブロック図である。図13に示すように、該通信システム800は第1端末装置810、第1ネットワーク装置820、第2端末装置830、及び第2ネットワーク装置840を備える。
【0187】
該第1端末装置810は上記の方法における第1端末装置によって実現される相応の機能を実現することに用いられることができ、及び、該第1ネットワーク装置820は上記の方法における第1ネットワーク装置によって実現される相応の機能を実現することに用いられることができる。該第1端末装置810と該第2端末装置830とはサイドリンクを介して通信を行う。該第2端末装置830は上記の方法における、第2端末装置によって実現される相応の機能を実現することに用いられることができ、該第2ネットワーク装置840は上記の方法における、第2ネットワーク装置によって実現される相応の機能を実現することに用いられることができる。簡潔のために、ここでは繰り返して説明しない。
【0188】
理解されるように、本願の実施例のプロセッサは信号処理能力を有する集積回路チップであり得る。実現過程において、上記方法実施例の各ステップはプロセッサにおけるハードウェアの集積論理回路又はソフトウェア形式の命令で遂行できる。上記のプロセッサは、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP、Digital Signal Processor)、特定用途向け集積回路(ASIC、Application Specific Integrated Circuit)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA、Field Programmable Gate Array)又は他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲート又はトランジスタ論理デバイス、個別ハードウェアコンポーネントであってもよい。本願の実施例に開示される各方法、ステップ及び論理ブロック図を実現又は実行することができる。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってもよく、又は該プロセッサは如何なる通常のプロセッサ等であってもよい。本願の実施例に開示される方法のステップはハードウェア復号プロセッサで遂行し、又は復号プロセッサにおけるハードウェア及びソフトウェアモジュールの組み合わせで遂行するように直接具現されてもよい。ソフトウェアモジュールはランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、読み出し専用メモリ、プログラム可能読み出し専用メモリ又は電気消去可能プログラム可能メモリ、レジスタ等の本分野で成熟している記憶媒体に位置してもよい。該記憶媒体はメモリに位置し、プロセッサはメモリにおける情報を読み取り、そのハードウェアと組み合わせて上記方法のステップを遂行する。
【0189】
理解できるように、本願の実施例において、メモリは揮発性メモリ又は不揮発性メモリであってもよく、又は、揮発性メモリと不揮発性メモリの両方を含んでもよい。不揮発性メモリは読み出し専用メモリ(ROM、Read-Only Memory)、プログラム可能読み出し専用メモリ(PROM、Programmable ROM)、消去可能プログラム可能読み出し専用メモリ(EPROM、Erasable PROM)、電気的消去可能プログラム可能読み出し専用メモリ(EEPROM、Electrically EPROM)又はフラッシュメモリであってもよい。揮発性メモリはランダムアクセスメモリ(RAM、Random Access Memory)であってもよく、外部キャッシュメモリとして使用される。例示的であって制限的ではない説明によれば、多くの形式のRAM、例えばスタティックランダムアクセスメモリ(SRAM、Static RAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM、Dynamic RAM)、シンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(SDRAM、Synchronous DRAM)、ダブルデータレートシンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(DDR SDRAM、Double Data Rate SDRAM)、拡張型シンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(ESDRAM、Enhanced SDRAM)、シンクリンクダイナミックランダムアクセスメモリ(SLDRAM、Synchlink DRAM)及びダイレクトラムバスランダムアクセスメモリ(DR RAM、Direct Rambus RAM)が利用可能である。注意されるように、本明細書に説明されるシステム及び方法のメモリはこれらのメモリ及び任意の他の適切なタイプのメモリを含むが、これらに限らないように意図されている。
【0190】
理解されるように、上記メモリの記載は例示的であって制限的なものではなく、例えば、本願の実施例におけるメモリは更に、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM、static RAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM、dynamic RAM)、シンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(SDRAM、synchronous DRAM)、ダブルデータレートシンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(DDR SDRAM、double data rate SDRAM)、拡張型シンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(ESDRAM、enhanced SDRAM)、シンクリンクダイナミックランダムアクセスメモリ(SLDRAM、synch link DRAM)及びダイレクトラムバスランダムアクセスメモリ(DR RAM、Direct Rambus RAM)等であってもよい。即ち、本発明の実施例におけるメモリはこれらのメモリ及び任意の他の適切なタイプのメモリを含むが、これらに限らないように意図されている。
【0191】
本願の実施例は更にコンピュータ可読記憶媒体を提供し、コンピュータプログラムを記憶することに用いられる。
【0192】
選択肢として、該コンピュータ可読記憶媒体は本願の実施例におけるネットワーク装置に適用されてもよく、そして該コンピュータプログラムはコンピュータに本願の実施例の各方法におけるネットワーク装置により実現される相応のプロセスを実行させる。簡潔のために、ここでは繰り返して説明しない。
【0193】
選択肢として、該コンピュータ可読記憶媒体は本願の実施例における端末装置に適用されてもよく、そして該コンピュータプログラムはコンピュータに本願の実施例の各方法における端末装置により実現される相応のプロセスを実行させる。簡潔のために、ここでは繰り返して説明しない。
【0194】
本願の実施例は更にコンピュータプログラム製品を提供し、コンピュータプログラム命令を含む。
【0195】
選択肢として、該コンピュータプログラム製品は本願の実施例におけるネットワーク装置に適用されてもよく、そして該コンピュータプログラム命令はコンピュータに本願の実施例の各方法におけるネットワーク装置により実現される相応のプロセスを実行させる。簡潔のために、ここでは繰り返して説明しない。
【0196】
選択肢として、該コンピュータプログラム製品は本願の実施例における端末装置に適用されてもよく、そして該コンピュータプログラム命令はコンピュータに本願の実施例の各方法における第1端末装置により実現される相応のプロセスを実行させる。簡潔のために、ここでは繰り返して説明しない。
【0197】
本願の実施例は更にコンピュータプログラムを提供する。
【0198】
選択肢として、該コンピュータプログラムは本願の実施例におけるネットワーク装置に適用されてもよく、該コンピュータプログラムがコンピュータにおいて実行される時、コンピュータは本願の実施例の各方法におけるネットワーク装置により実現される相応のプロセスを実行する。簡潔のために、ここでは繰り返して説明しない。
【0199】
選択肢として、該コンピュータプログラムは本願の実施例における端末装置に適用されてもよく、該コンピュータプログラムがコンピュータにおいて実行される時、コンピュータは本願の実施例の各方法における第1端末装置により実現される相応のプロセスを実行する。簡潔のために、ここでは繰り返して説明しない。
【0200】
当業者が意識できるように、本明細書に開示される実施例を参照して説明した各例示的なユニット及びアルゴリズムステップは、電子ハードウェア、又はコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアの組み合わせで実現できる。これらの機能をハードウェアそれともソフトウェア方式で実行するかは、技術案の特定応用及び設計制約条件によって決定される。当業者は各特定応用に応じて異なる方法でここの説明される機能を実現することができるが、このような実現は本願の範囲を超えるものと見なされるべきではない。
【0201】
当業者が明確に理解できるように、説明を容易で簡単にするために、上記説明されたシステム、装置及びユニットの具体的な動作過程については、前述の方法実施例における対応する過程を参照でき、ここでは繰り返して説明しない。
【0202】
本願による幾つかの実施例において、理解されるように、開示されるシステム、装置及び方法は他の方式で実現されてもよい。例えば、上記の装置実施例は単に模式的なものであり、例えば、前記ユニットの区分は論理的な機能区分に過ぎず、実際の実施では他の区分方式があってもよく、例えば、複数のユニット又はコンポーネントが組み合わせられてもよく、又は他のシステムに統合されてもよく、又は幾つかの特徴が省略されてもよく、又は実行されなくてもよい。一方で、表示又は検討される相互間の結合又は直接結合又は通信接続は、幾つかのインタフェース、装置又はユニットを介した間接結合又は通信接続であってもよく、電気的、機械的、又は他の形態であってもよい。
【0203】
分離部材として説明される前記ユニットは物理的に分離したものであってもよく、物理的に分離したものではなくてもよい。ユニットとして表示される部材は物理ユニットであってもよく、物理ユニットではなくてもよく、即ち、一箇所に位置してもよく、又は複数のネットワークユニットに分散されてもよい。実際の需要に応じてその一部又は全部のユニットを選択して、本実施例案の目的を実現してもよい。
【0204】
また、本願の各実施例において、各機能ユニットは1つの処理ユニットに統合されてもよく、各ユニットは独立して物理的に存在してもよく、2つ以上のユニットが1つのユニットに統合されてもよい。
【0205】
前記機能はソフトウェア機能ユニットの形で実現され、そして独立した製品として販売又は使用される場合、1つのコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶されてもよい。このような理解に基づいて、本願の技術案の本質又は従来技術に貢献する部分、又は該技術案の一部はソフトウェア製品の形式で具現されてもよい。該コンピュータソフトウェア製品は1つの記憶媒体に記憶され、1台のコンピュータ装置(パーソナルコンピュータ、サーバ又はネットワーク装置等であってもよい)に本願の各実施例に記載の方法の全部又は一部のステップを実行させるための若干の命令を含む。前述の記憶媒体は、USBディスク、リムーバブルハードディスク、読み出し専用メモリ(ROM、Read-Only Memory)、ランダムアクセスメモリ(RAM、Random Access Memory)、磁気ディスク又は光ディスク等の、プログラムコードを記憶できる各種の媒体を含む。
【0206】
以上の説明は単に本願の具体的な実施形態に過ぎず、本願の保護範囲を制限するためのものではない。当業者が本願に開示される技術的範囲内において容易に想到し得る変更や置換は、いずれも本願の保護範囲内に含まれるべきである。従って、本願の保護範囲は特許請求の範囲に記載の保護範囲に準じるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13