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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-14
(45)【発行日】2023-12-22
(54)【発明の名称】強化された粒状体効果
(51)【国際特許分類】
   A63G 31/00 20060101AFI20231215BHJP
【FI】
A63G31/00
【請求項の数】 19
(21)【出願番号】P 2022506050
(86)(22)【出願日】2020-07-28
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-10-17
(86)【国際出願番号】 US2020043819
(87)【国際公開番号】W WO2021021779
(87)【国際公開日】2021-02-04
【審査請求日】2022-01-28
(31)【優先権主張番号】62/879,892
(32)【優先日】2019-07-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】16/685,384
(32)【優先日】2019-11-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】511077292
【氏名又は名称】ユニバーサル シティ スタジオズ リミテッド ライアビリティ カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100109335
【弁理士】
【氏名又は名称】上杉 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【弁理士】
【氏名又は名称】近藤 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100139712
【弁理士】
【氏名又は名称】那須 威夫
(74)【代理人】
【識別番号】100141553
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 信彦
(72)【発明者】
【氏名】クラウトハマー アキヴァ メイア
(72)【発明者】
【氏名】ガルニエ ティモシー フィッツジェラルド
(72)【発明者】
【氏名】ユシ マシュー
(72)【発明者】
【氏名】ハーツラー エラム ケヴィン
(72)【発明者】
【氏名】バトラ シムラン ヴィーナ
(72)【発明者】
【氏名】ジェロミン アーロン チャンドラー
【審査官】鈴木 崇雅
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-136395(JP,A)
【文献】特開2013-139196(JP,A)
【文献】実開昭57-017686(JP,U)
【文献】米国特許出願公開第2007/0008122(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63G 1/00-33/00
A63J 1/00-99/00
A63K 1/00-99/00
A63H 1/00-37/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
粒状体効果システムであって、
容器内に配置された複数の粒状粒子と、
作動して前記容器内に流体を導くように構成されたノズルであって、前記ノズルは複数のノズルの一部である、ノズルと、
前記容器内の前記複数の粒状粒子内に配置されて小道具に結合されたアクチュエータと、
前記ノズル及び前記アクチュエータに通信可能に結合されたコントローラと、
を備え、前記コントローラは、
前記ノズルに作動して前記容器内に前記流体を導くように命令し、
前記ノズルが作動している間に前記容器に対して前記小道具を動かすように前記アクチュエータに命令する、
ように構成され、
前記複数のノズルの各ノズルは、前記容器上又はその付近の異なる位置から前記容器内に前記流体を導くように構成され、前記コントローラは、前記複数のノズルの各ノズルに互いに独立して作動して前記流体を導くように命令するよう構成される、
ことを特徴とする粒状体効果システム。
【請求項2】
前記容器内の前記複数の粒状粒子内に配置されたデブリを検出するように構成されたセンサを備え、前記小道具は、前記デブリを捕捉するように構成されたシートであり、前記コントローラは、前記容器内の検出された前記デブリを示すフィードバックを前記センサから受け取ったことに応答して、前記複数の粒状粒子を通じて前記シートを移動させて前記容器から前記デブリを除去するように前記アクチュエータに命令するよう構成される、
請求項1に記載の粒状体効果システム。
【請求項3】
前記小道具の位置に基づいて前記容器に向けて画像を投影するように構成されたプロジェクタを備える、
請求項1に記載の粒状体効果システム。
【請求項4】
前記プロジェクタは第1のプロジェクタであり、前記粒状体効果システムは第2のプロジェクタを備え、前記コントローラは、前記第1のプロジェクタに前記小道具及び/又は前記複数の粒状粒子の第1の側に第1の画像を投影するように命令するよう構成され、及び/又は前記コントローラは、前記第2のプロジェクタに前記小道具及び/又は前記複数の粒状粒子の第2の側に第2の画像を投影するように命令するよう構成される、
請求項3に記載の粒状体効果システム。
【請求項5】
前記コントローラは、前記小道具の目標位置を示すフィードバックを受け取るように構成され、前記コントローラは、前記フィードバックに基づいて前記小道具を前記目標位置に向けて動かすように前記アクチュエータに命令するよう構成される、
請求項1に記載の粒状体効果システム。
【請求項6】
前記複数の粒状粒子に対する前記アクチュエータの位置を特定するように構成されたセンサを備え、前記コントローラは、前記小道具が少なくとも部分的に前記複数の粒状粒子内に沈んだままであるように前記複数の粒状粒子の高さに基づいて前記小道具を動かすように前記アクチュエータに命令するよう構成される、
請求項1に記載の粒状体効果システム。
【請求項7】
前記複数の粒状粒子は、第1のタイプの粒状粒子及び第2のタイプの粒状粒子を含み、前記第1のタイプの粒状粒子の個々の粒子は、前記第2のタイプの個々の粒子よりも密度が高く、これによって前記ノズルが停止している間に、前記第1のタイプの粒状粒子が前記容器内に第1の層を形成して前記第2のタイプの粒状粒子が前記容器内に第2の層を形成する、
請求項1に記載の粒状体効果システム。
【請求項8】
前記第1のタイプの粒状粒子は、前記第2のタイプの粒状粒子とは異なる色である、
請求項7に記載の粒状体効果システム。
【請求項9】
粒状体効果システムであって、
容器内に配置された複数の粒状粒子と、
各ノズルが作動して前記容器内に流体を注入して前記複数の粒状粒子の前記粒状粒子の少なくとも一部を動かすように構成された、前記容器内に配置された複数のノズルと、
前記容器内に配置された小道具と、
前記複数のノズルの各ノズルに通信可能に結合されたコントローラと、
を備え、前記コントローラは、
前記小道具の目標位置及び前記小道具の実際の位置を示すフィードバックを受け取り、
前記フィードバックを受け取ったことに応答して、前記複数のノズルのうちのノズルのサブセットに作動するように命令する、
ように構成され、
前記複数のノズルの作動は、前記容器内への流体の注入を引き起こして前記小道具を前記実際の位置から前記目標位置に向けて動かし、
前記複数のノズルの各ノズルは、前記容器上又はその付近の異なる位置から前記容器内に前記流体を導くように構成され、前記コントローラは、前記複数のノズルの各ノズルに互いに独立して作動して前記流体を導くように命令するよう構成される、
ことを特徴とする粒状体効果システム。
【請求項10】
前記ノズルのサブセットが作動している間、前記複数のノズルのうちのノズルのさらなるサブセットは前記コントローラによって作動されない、
請求項9に記載の粒状体効果システム。
【請求項11】
前記コントローラは、前記複数のノズルの個々のノズルに通信可能に結合され、前記個々のノズルは前記小道具内に配置され、前記コントローラは、前記個々のノズルが流体を放出するように制御するよう構成される、
請求項9に記載の粒状体効果システム。
【請求項12】
前記複数のノズルのうちの少なくとも1つのノズルは、前記容器内に可燃性流体を注入するように構成され、前記粒状体効果システムは、前記可燃性流体に点火するように構成された点火源を備える、
請求項9に記載の粒状体効果システム。
【請求項13】
前記コントローラは、前記複数のノズルの各ノズルからの流体注入の流量を制御するように構成される、
請求項9に記載の粒状体効果システム。
【請求項14】
粒状体効果システムであって、
容器内に配置された複数の粒状粒子と、
各ノズルが前記容器内に流体を注入するように構成された複数のノズルと、
1又は2以上の位置センサと、
前記複数のノズルの各ノズルに通信可能に結合されたコントローラと、
を備え、前記コントローラは、
前記1又は2以上の位置センサから前記容器内又はその付近のユーザの位置を示すフィードバックを受け取り、
前記粒状粒子を流動化させるために、前記フィードバックに基づいて前記複数のノズルのうちの少なくとも1つのノズルに前記容器内に流体を注入するように命令する、
ように構成され、
前記複数のノズルの各ノズルは、前記容器上又はその付近の異なる位置から前記容器内に前記流体を導くように構成され、前記コントローラは、前記複数のノズルの各ノズルに互いに独立して作動して前記流体を導くように命令するよう構成される、
ことを特徴とする粒状体効果システム。
【請求項15】
前記1又は2以上の位置センサは、光検知及び測距センサ、カメラ、RFIDセンサ、電気光学センサ、超音波センサ、赤外線センサ、又はこれらの組み合わせを含む、
請求項14に記載の粒状体効果システム。
【請求項16】
前記コントローラは、前記複数のノズルのうちのノズルのサブセットに前記容器内に流体を注入するように命令するよう構成され、前記複数のノズルのうちの前記ノズルのサブセットは、前記受け取ったフィードバックに基づいて特定された前記ユーザの前記位置に近接して配置される、
請求項14に記載の粒状体効果システム。
【請求項17】
前記コントローラは、前記複数のノズルのうちの前記ノズルのサブセットに、前記複数の粒状粒子を動かして前記ユーザの位置に空き地又は窪地を形成するように命令するよう構成される、
請求項16に記載の粒状体効果システム。
【請求項18】
前記ユーザのユーザ識別情報を提供するように構成されたユーザ関連装置を備え、前記コントローラは、前記ユーザ識別情報に少なくとも部分的に基づいて前記少なくとも1つのノズルに命令するように構成される、
請求項14に記載の粒状体効果システム。
【請求項19】
前記容器内に配置されて前記複数の粒状粒子の前記粒状粒子の少なくとも一部の下方に沈んだ小道具を備え、前記コントローラは、前記少なくとも1つのノズルが前記容器内に流体を注入している間に前記小道具を前記複数の粒状粒子から出現させるようにアクチュエータに命令するよう構成される、
請求項14に記載の粒状体効果システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
〔関連出願との相互参照〕
本出願は、2019年7月29日に出願された「強化された粒状体効果(ENHANCED GRANULAR MATERIAL EFFECTS)」という名称の米国仮特許出願第62/879,892号に基づく優先権及びその利益を主張するものであり、この文献はその全体が全ての目的で引用により本明細書に組み入れられる。
【0002】
本開示は、一般にプログラム可能な3次元特殊効果を生成するシステム及び方法に関し、具体的には、粒状粒子を使用して特殊効果を生成する技術に関する。
【背景技術】
【0003】
本節は、以下で説明する本開示の様々な態様に関連し得る技術の様々な態様を読者に紹介するためのものである。本考察は、読者に背景事情を示して本開示の様々な態様のより良い理解を促す上で役立つと考えられる。従って、これらの記載は、先行技術を認めるものとしてではなく上記の観点から読むべきものである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
遊園地及びその他の娯楽場では、ゲストを乗り物又はアトラクションの体験に没入させるのに役立つように至る所で特殊効果を使用することができる。没入環境は、3次元(3D)小道具及び大道具、ロボット又は機械要素、及び/又はメディアを提示する表示面などを含むことができる。また、没入環境は、オーディオ効果、スモーク効果、及び/又はモーション効果を含むこともできる。従って、没入環境は、動的要素と静的要素との組み合わせを含むことができる。しかしながら、没入環境の設置は複雑であり、没入環境の要素の中には、新たなナラティブを組み込むために更新又は変更することが困難なものもある。現代の乗り物アトラクションの高度化及び複雑化、並びに対応するテーマパーク又は遊園地常連客間での期待の高まりに伴い、より複雑な没入環境を有する乗り物アトラクションを含む改善されたより創造的なアトラクションが望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
以下、本明細書に開示するいくつかの実施形態の概要を示す。なお、これらの態様は、読者にこれらのいくつかの実施形態の要約を示すものにすぎず、本開示の範囲を限定するものではない。実際には、本開示は、以下では示していないこともある様々な態様を含むことができる。
【0006】
ある実施形態では、粒状体効果システムが、容器内に配置された複数の粒状粒子と、作動して容器内に流体を導くように構成されたノズルと、容器内の複数の粒状粒子内に配置されて小道具に結合されたアクチュエータと、ノズル及びアクチュエータに通信可能に結合されたコントローラとを含む。コントローラは、ノズルに作動して容器内に流体を導くように命令するとともに、ノズルが作動している間に容器に対して小道具を動かすようにアクチュエータに命令するよう構成される。
【0007】
ある実施形態では、粒状体効果システムが、容器内に配置された複数の粒状粒子と、容器の周辺に配置された複数のノズルとを含み、複数のノズルの各ノズルは、作動して容器内に流体を注入して複数の粒状粒子の少なくとも一部を動かすように構成される。粒状体効果システムは、容器内に配置された小道具と、複数のノズルの各ノズルに通信可能に結合されたコントローラとをさらに含む。コントローラは、小道具の目標位置及び小道具の実際の位置を示すフィードバックを受け取り、フィードバックを受け取ったことに応答して、複数のノズルのうちのノズルのサブセットに作動するように命令するよう構成され、複数のノズルの作動は、容器内への流体の注入を引き起こして小道具を実際の位置から目標位置に向けて動かす。
【0008】
ある実施形態では、粒状体効果システムは、容器内に配置された複数の粒状粒子と、各ノズルが容器内に流体を注入するように構成された複数のノズルと、1又は2以上の位置センサと、複数のノズルの各ノズルに通信可能に結合されたコントローラとを含む。コントローラは、1又は2以上の位置センサから容器内又はその付近のユーザの位置を示すフィードバックを受け取り、粒状粒子を流動化させるために、フィードバックに基づいて複数のノズルのうち少なくとも1つのノズルに容器内に流体を注入するように命令するよう構成される。
【0009】
全体を通じて同じ要素を同じ記号で示す添付図面を参照しながら以下の詳細な説明を読めば、本開示のこれらの及びその他の特徴、態様及び利点がより良く確認されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本開示の態様による、複数の粒状粒子を配置できる容器を有する粒状体効果システムの実施形態の概略図である。
図2】本開示の態様による、作動して粒状粒子の容器内に流体を注入するように構成されたノズルアレイを有する粒状体効果システムの実施形態の概略的側面図である。
図3】本開示の態様による、容器内で粒状粒子中を移動するように構成された小道具と連動する粒状体効果システムの実施形態の概略的側面図である。
図4】本開示の態様による、粒状粒子上に画像を投影するように構成されたプロジェクタと連動する粒状体効果システムの実施形態の概略的側面図である。
図5】本開示の態様による、個々のノズルが容器内のユーザの位置に基づいて作動するように構成された粒状体効果システムの実施形態の概略的斜視図である。
図6】本開示の態様による、流体が注入されて粒状粒子の層化を変化させる粒状体効果システムの実施形態の概略的側面図である。
図7】本開示の態様による、位置に基づいて異なるユーザに見える異なる画像をそれぞれが投影できる異なるプロジェクタを有する粒状体効果システムの実施形態の概略的側面図である。
図8】本開示の態様による、それぞれが火炎を生成するように構成された複数の点火源を有する粒状体効果システムの実施形態の概略的側面図である。
図9】本開示の態様による、周囲の粒状粒子を動かすように構成された特定の小道具を有する粒状体効果システムの実施形態の概略的側面図である。
図10】本開示の態様による、粒状粒子内に配置されることがあるデブリの除去を容易にするように構成された粒状体効果システムの実施形態の概略的側面図である。
図11】本開示の態様による、図10の粒状体効果システムが採用できる、容器内のデブリを除去する方法又はプロセスのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本開示の1又は2以上の具体的な実施形態について説明する。これらの実施形態を簡潔に説明するために、本明細書では実施の特徴を全て説明しているわけではない。なお、あらゆる工学又は設計プロジェクトにおいて見られるようなあらゆるこのような実施の開発においては、実施によって異なり得るシステム関連及びビジネス関連の制約の順守などの開発者の個別の目的を達成するために、数多くの実施固有の決定を行わなければならない。さらに、このような開発努力は複雑で時間が掛かる場合もあるが、本開示の恩恵を受ける当業者にとっては設計、製作及び製造という日常的な取り組みである。
【0012】
本開示の様々な実施形態の要素を紹介する場合、「a」、「an」、「the」及び「said」といった冠詞は、これらの要素が1つ又は2つ以上存在することを意味するものとする。「備える(comprising)」、「含む(including)」及び「有する(having)」という用語は、包括的なものとして意図されており、列記する要素以外のさらなる要素が存在し得ることを意味する。以下、本明細書で説明する本実施形態の1又は2以上の具体的な実施形態について説明する。これらの実施形態を簡潔に説明するために、本明細書では実施の特徴を全て説明しているわけではない。なお、いずれかの工学又は設計プロジェクトに見られるいずれかのこのような実施の開発では、実装によって異なり得るシステム関連及びビジネス関連の制約の順守などの開発者の特定の目的を達成するために数多くの実装固有の決定を行わなければならない。さらに、このような開発努力は複雑で時間が掛かる場合もあるが、本開示の恩恵を受ける当業者にとっては設計、製作及び製造という日常的な取り組みである。
【0013】
本開示は、砂などの成形粒状体を利用してプログラム可能かつ動的な3次元(3D)効果を形成するシステム及び方法に関する。1つの実施形態では、開示する成形粒状体効果が、遊園地又はテーマパークなどの娯楽場内で提供される。従って、成形粒状体効果を使用してアトラクション内で3D物体(表面、小道具要素、テクスチャなど)を形成することができる。さらに、成形粒状体効果は、全体的な没入環境の一部として移動又は変動して、ゲストを没入させるのに役立つより複雑な環境要因を形成することができる。
【0014】
粒状体は、造園の不活性部分(例えば、ビーチ上の砂)として使用することもできるが、本開示は、粒状体を使用して形状、テクスチャ及び物体を形成する、粒状体の動的作動のための技術を目的とする。ある実施形態では、粒状体が、風の効果の合図を強化するように波打ち又は流れ、隠れた物体を突然明らかにし、及び/又はプロジェクションマッピングなどの追加効果によって強化される複雑な形状及びテクスチャを形成することができる。例えば、粒状体は、動的風景又は周囲環境などを提供するショー効果のために使用することができる。また、粒状体は、没入環境に複雑さを加えるために内部で他の物体が動くベースを形成することもできる。
【0015】
本開示の実施形態は、粒状体中における物体の動きを容易にすることができるシステムを目的とする。粒状体は、粒状粒子から形成することができる。本明細書で使用する粒状粒子は、砂、砂糖、塩、金属粉、ポリスチレン、発泡体、アクリルビーズ、おがくず、ガラス、別の好適な粒子、又はこれらのいずれかの組み合わせなどのいずれかの好適なサイズの粒子を含むことができる。ある実施形態では、粒状粒子が、色を変化させる(例えば、温度に基づいて色を変化させる)材料、又は蛍光灯の下で発光する材料を含むことができる。粒状粒子は、異なるタイプ(サイズ、材料)の粒子を含むことも、又は(例えば、同じタイプの)均質のものであることもできる。これらの物体及び粒状粒子は、遊園地のアトラクションにおけるショー効果として、物体を粒状粒子に対して動かすことができる動画提示などを表示するために使用することができる。
【0016】
しかしながら、粒状粒子中で物体を動かすことは困難な場合がある。粒状粒子は密度が高い場合もあり、従って物体が粒状粒子に沈んでいる時には物体の動きが制限されることがある。従って、特定の物体の移動度が制限されることによって、システムが提供する視覚効果が制限される場合がある。或いは、粒状粒子中で物体を効果的に動かすために過剰な力が使用されることもある。このように、過剰な力を与えることに関連して多くのエネルギーが消費されることがある。
【0017】
従って、粒状粒子中における物体の動きを容易にすることで、システムによる視覚効果の提供を強化することができる。本開示の実施形態によれば、システムは、粒状粒子中に流体を注入することができる。1つの実施形態では、システムが、個々の粒状粒子の少なくとも一部が互いに積み重なるのではなく流体内で浮遊するように、粒状粒子中に流体を注入する。これにより、粒状粒子の変位が容易になって、物体が粒状粒子中を移動できるようになる。システムは、物体が粒状粒子中をより容易に移動できるようにすることに加え、粒状粒子中に流体を注入して、粒状粒子とユーザとの相互作用を強化することなどの、システムによって提供される提示を強化できる他の効果を達成することもできる。
【0018】
ここで図面を参照すると、図1は、複数の粒状粒子54を配置できる容器52を有する粒状体効果システム50の実施形態の概略図である。本明細書で使用する容器52は、粒状粒子54の流動化中に規定領域内に粒状粒子54を保持する囲い、桶、タンク、窪み、水槽又はその他のいずれかの好適な物体などの、いずれかのコンポーネントを含むことができる。粒状体効果システム50は、遊園地のアトラクション及びショー又はパフォーマンス用小道具などのための娯楽設定内に実装することができ、粒状粒子54を使用して所望の効果をもたらすことができる。粒状体効果システム50は、粒状粒子54中に流体を注入して(例えば、流動化させて)容器52内で粒状粒子54を動かすことができる。このようにして、粒状粒子54を容器52内でより容易に移動させ、及び/又は視覚的効果をもたらすように成形することができる。例えば、粒状粒子54は、波のような動きなどの液体特性及び特徴を有するように見えることができる。
【0019】
1つの実施形態では、粒状体効果システム50が、1又は2以上の小道具56を含むことができる。小道具56は、粒状粒子54中への流体の注入と連動して制御することができる。例えば、小道具56は、粒状粒子54から出現し、粒状粒子に沈み込み、及び/又は粒状粒子中を移動することができる。粒状粒子54に対するこのような小道具56の動きは、小道具56の効果を高めることができる。さらなる又は別の実施形態では、ユーザ58(例えば、遊園地ゲスト、ショー実演者)が粒状粒子54と相互作用することができる。例えば、ユーザ58は、容器52内を移動して自身を粒状粒子54内に位置付けることができる。このように、粒状体効果システム50は、ユーザ58が粒状粒子54内を移動できる砂場及び/又はボールプールに類似することができる。
【0020】
図2は、作動して粒状粒子54を保持する容器52内に流体を注入するように構成された個別にアドレス指定可能なノズル80のアレイを有する粒状体効果システム50の実施形態の概略的側面図である。本明細書で使用するノズル80は、ファン、ブロワ、噴霧器及び/又は別の好適なコンポーネントなどの、粒状粒子54中に流体を放出できるいずれかの好適な装置を含むことができる。ノズル80のアレイの各ノズル80は、容器52の異なる位置の周辺に配置することができ、容器52全域で流体(例えば、周囲空気、水、ガス状混合物)の強制排出又は引き寄せを行うことができ、これによって粒状粒子54を流動化又は空気化させて容器52内で粒状粒子54を浮遊又は移動させることができる。図示の実施形態では、各ノズル80が、長手方向軸84及び横方向軸86によって形成される平面と直角に流体を導くことができる。各ノズル80によって放出される流体は、各ノズルの流体出口83の形状及び向き、並びに容器52内の位置によって、特定の領域の粒状粒子54が軸84、86によって形成される平面に対して概ね直角に導かれるように定められる。これに加えて又はこれに代えて、ノズル80は、軸84、86によって形成される平面に対して平行などの、軸84、86によって形成される平面に対して他の向きに流体を導くこともできる。ある実施形態では、ノズル80のうちの1つ又は2つ以上が作動可能であり、コントローラ92からの命令に基づいて、容器52に対する流体出口83の向きを変化させて流体を所望の軸に沿ってさらに導くことができる。
【0021】
さらに、ノズル80は互いに独立して制御することができ、それぞれが容器52を通じて制御された流量で流体を導くことができる。例えば、ノズル80の第1の組88は、容器52を通じて第1の流量で流体を導くことができ、ノズル80の第2の組90は、容器52を通じて第1の流量とは異なる(例えば、より大きな)第2の流量で流体を導くことができる。このように、ノズル80の第2の組は、軸84、86によって形成される平面からの、ノズル80の第1の組が粒状粒子を強制できる高さと比べて、垂直軸82に平行な軸に沿った異なる(例えば、より高い)高さに粒状粒子54を強制することができる。この結果、容器52を通じて異なる流量で流体を導くようにノズル80を制御すると、一般に粒状粒子54が容器52内の異なる位置に移動して、成形された突出部93を形成することができる。一例として、ノズル80は、容器52の異なる位置において粒状粒子54の特定の形の動き(例えば、吹出)を引き起こすように制御することができ、このような粒状粒子54の動きは(例えば、背景音楽と)協調させることができる。
【0022】
図示の実施形態では、容器52が、軸82、長手方向軸84及び/又は横方向軸86に平行な軸とそれぞれ概ね一致する境界を含む。しかしながら、さらなる又は別の実施形態では、容器52が、軸82、長手方向軸84及び/又は横方向軸86に平行な軸に直交しない斜面などの境界を含むこともできる。このような容器52の幾何学的形状は、ノズル80の作動を伴うことなく粒状粒子54の動き及び/又は位置付け(例えば、境界に沿った滑動)を引き起こすことができる。さらなる実施形態では、容器52が動く(例えば、傾斜する)ことによって、容器52内の粒状粒子54の動きを引き起こすこともできる。いずれの場合にも、粒状粒子54が容器52内で動いている間にノズル80を作動させることによって、粒状粒子54のさらなる動き及び/又は位置付けを引き起こすことができる。
【0023】
粒状体効果システム50は、コントローラ92を含み、又はコントローラ92に通信可能に結合することができる。コントローラ92は、メモリ94及びプロセッサ96を有することができる。メモリ94は、ランダムアクセスメモリ(RAM)などの揮発性メモリ、及び/又はリードオンリーメモリ(ROM)などの不揮発性メモリ、光学ドライブ、ハードディスクドライブ、ソリッドステートドライブ、或いは粒状体効果システム50を動作させる命令を含む他のいずれかの非一時的コンピュータ可読媒体を含むことができる。プロセッサ96は、このような命令を実行するように構成することができる。例えば、プロセッサ96は、1又は2以上の特定用途向け集積回路(ASIC)、1又は2以上のフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、1又は2以上の汎用プロセッサ、又はこれらのいずれかの組み合わせを含むことができる。コントローラ92は、粒状体効果システム50を動作させるためにユーザが相互作用できるタッチ画面、トラックパッド、ボタン、スイッチ、別の好適なコンポーネント、又はこれらのいずれかの組み合わせなどのユーザーインターフェース98を含むことができる。コントローラ92は、ユーザとユーザーインターフェース98との間の相互作用の結果としてのユーザ入力を受け取り、この相互作用に基づいて、粒状体効果システム50を動作させる信号を出力することができる。
【0024】
図示の実施形態では、コントローラ92が、個々のノズル80の各々を独立して制御し、例えば個々のノズル80を所望のタイミングに従って作動状態及び非作動状態にし、及び/又は各個々のノズル80によって導かれる流体の流量を制御するように構成される。一例として、ユーザ(例えば、ユーザ58のうちの1人)は、ユーザーインターフェース98を利用して、容器52を通じて流体を導くようにノズル80のうちの1つの動作を変更又は設定することができる。これに加えて又はこれに代えて、コントローラ92は、コントローラ92に通信可能に結合されたセンサ100によって示される粒状体効果システム50の動作パラメータに基づいて個々のノズル80の各々を制御することもできる。すなわち、センサ100は、動作パラメータを示すフィードバックをコントローラ92に送信することができ、コントローラ92は、このフィードバックに基づいて個々のノズル80の動作を変更又は設定することができる。例えば、この動作パラメータは、粒状体効果システム50が動作している時間、粒状粒子54のプロファイル、粒状体効果システム50内の小道具56及び/又はユーザ58の位置、或いはこれらのいずれかの組み合わせを含むことができる。
【0025】
図3は、粒状粒子54中に流体を注入するように構成されたノズル80と、容器52内で移動するように構成された小道具56とを有する、粒状体効果システム50の1つの実施形態の概略的側面図である。粒状粒子54に対する小道具56の動きは、小道具56の外観を強化する効果をもたらすことができる。例えば、粒状粒子54中に流体を注入した結果、粒状粒子54が液体のような外観及び特性(流動化)を示し、小道具56は、水域内を移動している(例えば、水域を横切って泳いでいる)かのように粒状粒子54中を進むことができる。ある実装例では、小道具56を通じて流体が導かれることを可能にするように、小道具56を少なくとも部分的にメッシュ又はボア付き材料で形成することができる。従って、小道具56は、ノズル80によって粒状粒子54の容器52を通じて導かれる流体を遮断せず、ノズル80のアレイが粒状粒子54中に効果的に流体を注入することを可能にする。
【0026】
小道具56は、油圧アクチュエータ、空気圧式アクチュエータ、電気機械式アクチュエータ、別の好適なアクチュエータ、又はこれらのいずれかの組み合わせとすることができる小道具アクチュエータ120に結合することができ、コントローラ92にも通信可能に結合することができる。小道具アクチュエータ120は、互いに移動可能に結合された複数のセグメント122を含むことができる。コントローラ92は、容器52内で例えば垂直軸82、長手方向軸84及び/又は横方向軸86に平行に小道具56を動かすために、セグメント122を互いに対して動く(例えば、回転する)ように協調させることができる。1つの実装では、小道具アクチュエータ120が、容器52に結合されて容器52に対して静止したベースセグメント124を有することができる。すなわち、ベースセグメント124は容器52の単一部分に結合され、他のセグメント122はベースセグメント124及び互いに対して動くことができる。これに加えて又はこれに代えて、ベースセグメント124は、容器52に移動可能に結合することもできる。例えば、ベースセグメント124は、小道具56を動かすために容器52を横切って線形的に動く(例えば、滑動する)ように構成することができる。1つの実施形態では、コントローラ92が、小道具アクチュエータ120が見えないように、小道具アクチュエータ120に粒状粒子54内に沈んだまま小道具56を動かすように命令することができる。一例として、センサ100は、粒状粒子54に対する小道具アクチュエータ120の位置を特定するように構成することができる。コントローラ92は、特定された小道具アクチュエータ120の位置に基づいて、小道具アクチュエータ120が粒状粒子54に覆われた状態のままで動くように小道具アクチュエータ120に命令することができる。従って、小道具56は、小道具アクチュエータ120を使用せずに動いているように見えることができ、これによって動いている小道具56の効果をさらに高めることができる。ベースセグメント124は、前もって沈んでいる小道具56を粒状粒子54の表面128に向かって移動させるプラットフォームを含むことができる。このようにして、所望のトリガに基づいて、隠れた物体(例えば、「失われた」物体)を明らかにすることができる。開示する小道具56の動きは、粒状粒子54全域での小道具の作動を容易にして効果を高めるために、粒状粒子54内への流体注入と同期させることができる。さらに、小道具56の沈んだ位置への後退も、後退を容易にするために流体注入と同期させることができる。
【0027】
1つの実施形態では、粒状体効果システム50を、ユーザ58が見ることができる動画などを提示するショー効果として使用することができる。例えば、粒状体効果システム50は、乗り物システムで使用して、ユーザ58が粒状体効果システム50を通過する際に動画を表示することができる。さらなる又は別の実施形態では、ユーザ58が小道具56の動きを一定程度制御することもできる。例えば、小道具56は、ユーザに関連する又はユーザが所有するアイテムとすることができ、粒状体効果システム50は、それぞれが移動可能である複数の小道具56を有することができる。ユーザ58が(例えば、ユーザーインターフェース98を介して)小道具56のうちの1つを選択すると、コントローラ92は、選択された小道具56をユーザーインターフェース98に向けてユーザ58に届けるために、選択された小道具56に動くように命令することができる。さらなる実施形態では、ユーザ58が小道具56の動きを直接制御することもできる。一例として、ユーザ58は、ユーザーインターフェース98を利用して小道具56を容器52内の指定位置に移動させることができる。
【0028】
図4は、粒状粒子54中に流体を注入するように構成されたノズル80と、粒状粒子54上に画像を投影するように構成されたプロジェクタ140とを有する粒状体効果システム50の実施形態の概略的側面図である。プロジェクタ140は、コントローラ92に通信可能に結合することができ、コントローラ92は、プロジェクタ140に粒状粒子54上に特定の画像を投影するように命令することができる。1つの実施形態では、プロジェクタ140が、ノズル80の作動に基づいて粒状粒子54上に画像を投影することができる。例えば、ノズル80は、粒状粒子54の波のような動きを生み出すように作動することができ、コントローラ92は、粒状粒子54上に潮波の画像を投影することができる。また、ノズル80の作動は粒状粒子54の異なるプロファイルを形成する(例えば、粒状粒子54の異なる部分を垂直軸82に対して異なる高さに上昇させる)こともでき、コントローラ92は、粒状粒子54のプロファイルに基づいて画像を投影するようにプロジェクタ140に命令することができる。この目的のために、センサ100は、粒状粒子54のプロファイルを示すフィードバックをコントローラ92に送信するように構成された位置センサとすることができる。これに加えて又はこれに代えて、コントローラ92は、粒状体効果システム50の動作時間に基づいて画像を投影するようにプロジェクタ140に命令することもできる。例えば、コントローラ92は、プロジェクタ140に一連の画像を投影して粒状粒子54上に表示される映像を生成するように命令することができる。また、プロジェクタ140によって投影された画像を(単複の)小道具56上に表示することもできる。一例として、(単複の)小道具56は、粒状粒子54の輪郭を変化させるように見えることができ、(単複の)小道具56上に画像を投影することで、画像が3次元的な真に迫ったものに見えるようにすることもできる。1つの実施形態では、コントローラ92が、輪郭マッピングなどのために、(例えば、センサ100によって特定される)(単複の)小道具56の特定された位置に基づいて特定の画像を投影するようにプロジェクタ140に命令することができる。
【0029】
図4では、図示の1又は複数の小道具56が、各小道具56を動かす小道具アクチュエータ120を含んでいない。代わりに、(単複の)小道具56は、粒状粒子54及び/又はノズル80によって放出される流体との相互作用によって動くことができる。例えば、粒状体効果システム50は、それぞれが容器52の全域で横方向に流体を導くことができる横方向ノズル142を含むことができる。横方向ノズル142は、容器52を横切って長手方向軸84及び/又は横方向軸86に沿って流体を導いて(単複の)小道具56を動かすように異なる電力レベルで動作することができる。なお、粒状粒子54が流動化していない時には、各小道具56の位置を実質的に維持することができる。すなわち、ノズル80、142が容器52を通じて流体を導いていない時には、粒状粒子54が互いに積み重なることができる。粒状粒子54が互いに積み重なっている間は、粒状粒子54中で(単複の)小道具56を動かすことが困難になり得る。このように、コントローラ92は、ノズル80、142に、作動して粒状粒子54中に流体を注入するとともに、(単複の)小道具56を容器52内のそれぞれの目標位置に動かすように命令することができる。(例えば、センサ100からのフィードバックに基づいて)(単複の)小道具56がそれぞれの目標位置に存在すると判定されると、コントローラ92は、粒状粒子54がもはや流動化しないようにノズル80、142の動作を中断することができる。この結果、粒状粒子54が互いに積み重なって、(単複の)小道具56をそれぞれの目標位置に保持することができる。
【0030】
例えば、図4では、第1の小道具56Aを粒状粒子54内に部分的に沈んだ位置に動かして固定することができ、第2の小道具56Bを粒状粒子54内に完全に沈んだ位置に動かして固定することができ、第3の小道具56Cを粒状粒子54の上方で垂直軸82に平行な軸に沿って粒状粒子54内に全く沈んでいない位置に動かすことができる。この図示の実施形態では、第1の小道具56A及び第2の小道具56Bがそれぞれ少なくとも部分的に粒状粒子54内に沈んでいるので、粒状粒子54が流動化していない間に粒状粒子54中で第1の小道具56A及び第2の小道具56Bを動かすことは困難となり得る。一方で、第3の小道具56Cは粒状粒子54内に部分的に沈んでいないので、(例えば、ユーザ58が)より容易に動かすことができる。さらなる又は別の実装では、小道具56のいずれかにコントローラ92を通信可能に結合し、小道具56を、流体を放出して粒状粒子54を流動化させるように構成することができる。例えば、コントローラ92は、小道具56を、流体を放出することによって容器52内で粒状粒子54を動かすように制御可能に作動させることができる。粒状粒子54が動くことで小道具56を動かすこともできる。従って、コントローラ92は、ノズル80、142及び小道具56のいずれかの組み合わせを使用して容器52内に流体を注入することができる。
【0031】
図5は、容器52内のユーザ58の位置に基づいて作動するように構成されたノズル80を有する粒状体効果システム50の実施形態の概略的斜視図である。図示の実施形態では、コントローラ92が、ユーザ58に隣接して位置するノズル80の動作を中断し、残りのノズル80の動作を可能にすることができる。従って、ユーザ58に隣接する粒状粒子54は流動化せず、残りの粒状粒子54は流動化することができる。ユーザ58が容器52内で位置を変更すると、コントローラ92は、ユーザ58に隣接する粒状粒子54が流動化しないように、粒状粒子54の異なる部分中に流体を注入するようにノズル80の動作を動的に調整することができる。図5には、粒状粒子54の注入がユーザ58の位置に基づくことを示しているが、粒状粒子54中に流体を注入するノズル80の作動は、容器52内の小道具56などの他のコンポーネントの位置に基づくこともできる。
【0032】
1つの実施形態では、センサ100を、ユーザ58の位置を特定する位置センサ及び/又はモーションセンサとすることができる。例えば、センサ100は、光検知及び測距(LIDAR)センサ、カメラ、無線周波数識別(RFID)センサ、電気光学センサ、超音波センサ、赤外線センサ、別の好適なセンサ、又はこれらのいずれかの組み合わせとすることができる。1つの実施形態では、センサ100が、容器52の画像を取得し、取得された容器52の画像に基づいてユーザ58の位置を特定することができる。さらなる又は別の実施形態では、センサ100を、ユーザ58の位置を特定する圧力センサとすることができる。換言すれば、センサ100は、ユーザ58が容器52に及ぼす力(例えば、重量)の存在を判定することができる。この結果、判定された力の位置に基づいてユーザ58の位置を特定することができる。
【0033】
コントローラ92は、ユーザ58に関連する位置情報に基づいて、1又は2以上のノズル80の選択的な作動を介して特定の粒状体効果をトリガし、これによって容器52内の粒状粒子54の動きを引き起こすことができる。例えば、コントローラ92は、粒状粒子54をユーザ58から離れて動かすようにノズル80の選択的作動を引き起こして、ユーザ58の周囲に位置する空き地又は窪地144を生じさせることができる。空き地144は、ユーザ58の最新の位置情報を使用してユーザ58と共に移動して、例えば特定の位置のノズル80の強烈な(高流体流量の)短期間作動によって引き起こされる分離効果及び/又は吐出又は小爆発効果146を生じることができる。本明細書に示すような、ユーザの位置及び/又は動きに基づく他の効果(例えば、小道具の作動、テクスチャ効果、色彩効果)も想定される。また、粒状体効果システム50は、さらなる又は別の効果をユーザの位置及び/又はアイデンティティに基づかせることもできる。ある実施形態では、ユーザ58が、粒状体効果システム50がアクセスできるユーザプロファイルにリンクされた、ここではブレスレットとして示すユーザ関連装置147を持ち運ぶことができる。ある実施形態では、特定のユーザプロファイル又は識別情報が検証されると、粒状体効果システム50が本明細書に示すような特定の効果を開始することができ、これらの効果は受け取られた位置情報に基づいてさらに制御することができる。1つの例では、選択的ノズル作動を使用して粒状粒子54にユーザ名又はイニシャルを書き込むことなどのユーザ固有の効果が、ユーザ関連装置147からの無線信号の検出に基づくことができる。ユーザ関連装置147は、モバイル装置、ネックレス又はヘッドギアなどの、ユーザが着用又は携帯する装置として実装することができる。ユーザ関連装置147は、センサ100及び/又はコントローラ92と通信するように構成されたトランシーバなどの通信回路を含むことができる。
【0034】
図6は、作動して粒状粒子54の層化を変化させるように構成されたノズル80を有する粒状体効果システム50の実施形態の概略的側面図である。例えば、粒状体効果システム50は、第1のタイプ(例えば、第1の色)の粒状粒子54の第1の層160と、第1のタイプの粒状粒子54とは異なる第2のタイプ(例えば、第2の色)の粒状粒子54の第2の層162とを含むことができる。コントローラ92は、粒状粒子54の第2の層162に対する粒状粒子54の第1の層160の目標方位を示すフィードバックを(例えば、センサ100から)受け取ることができる。これに応答して、コントローラ92は、ノズル80に、作動して粒状粒子54の第1の層160及び粒状粒子54の第2の層162の(例えば、垂直軸82に平行な軸に沿った)配置方法を変更するように命令することができる。例えば、容器52の第1の部分におけるノズル80の第1の組154を作動させずに、第1の部分における粒状粒子54の第1の層160を第1の部分における粒状粒子54の第2の層162上に配置することができる。一方で、容器52の第2の部分におけるノズル80の第2の組156を作動させて、粒状粒子54の第2の部分における第2の層162を第2の部分における粒状粒子54の第1の層160の上に配置することができる。1つの実施形態では、粒状粒子54の第2の層162の粒状粒子54が、粒状粒子54の第1の層160の粒状粒子54よりも小さな密度又は浮力を有することができる。従って、ノズル80の作動時には、粒状粒子54の第2の層162の変位距離の方が大きくなることができる。このように、ノズルの作動によって粒状粒子54の第1の層160を粒状粒子54の第2の層162上に移動させて、第1の層160の位置を第2の層162に対して再配置することができる。図6には、ノズル80の作動によって粒状粒子54が軸82に平行に再配置されることを示しているが、これに加えて又はこれに代えて、ノズル80の作動は、粒状粒子54の第1の層160及び粒状粒子54の第2の層162を長手方向軸84及び/又は横方向軸86に平行に互いに対してどのように配向できるかを変化させることもできる。
【0035】
ある例では、粒状体効果システム50を上演用のステージとして使用することができる。上演の第1のシーン中には、第1の層160を第2の層162上に配置することができる。第1の層160は、観客に見えて上演の特定の設定を提示することができ、第2の層162は観客に見えない。上演の第2のシーンでは、コントローラ92が、第2の層162が第1の層160上に配置されるべきである旨を示すフィードバックを受け取り、これに応答してノズル80に作動して第2の層162を第1の層160上に移動させるように命令することができる。従って、第2のシーンでは第2の層162が観客に見えるのに対し、第1の層160は観客に見えない。この結果、第2の層162は、上演のための異なる設定を提示することができる。このように、粒状体効果システム50は、単にノズル80を作動させることによってステージの一部を手動で変更する必要なく演出の設定変更を可能にすることができる。従って、粒状体効果システム50の実装に伴い、ステージの一部を変更することに関連するコスト又は時間を削減することができる。
【0036】
図7は、ユーザ58によって見られる異なる画像をそれぞれが投影できる異なるプロジェクタ140を有する粒状体効果システム50の実施形態の概略的側面図である。図示の実施形態では、粒状体効果システム50が第1のプロジェクタ140A及び第2のプロジェクタ140Bを含むが、別の実施形態では、粒状体効果システム50がいずれかの好適な数のプロジェクタ140を含むことができる。粒状体効果システム50は、粒状粒子54内に配置できる1又は2以上の小道具56を有することもでき、(単複の)小道具56は、(単複の)小道具56が画像を投影できる画面又は表面として使用されることを可能にする反射特性を有することができる。第1のプロジェクタ140Aは、(単複の)小道具56の第1の側面180上など、(単複の)小道具56上に第1の画像を投影するように構成され、第2のプロジェクタ140Bは、(単複の)小道具56の第2の側面182上など、(単複の)小道具56上に第2の画像を投影するように構成される。異なるユーザ58は、(単複の)小道具56に対するユーザ58の位置に基づいて、(単複の)小道具56上に投影された異なる画像を見ることができる。図示のように、(単複の)小道具56の第1の側面180に隣接して位置する第1のユーザ58Aは、第1のプロジェクタ140Aによって(単複の)小道具56上に投影される第1の画像を見ることができる。一方で、(単複の)小道具56の第2の側面182に隣接して位置する第2のユーザ58Bは、第2のプロジェクタ140Bによって(単複の)小道具56上に投影された第2の画像を見ることができる。
【0037】
さらなる又は別の実施形態では、プロジェクタ140が、それぞれの画像を粒状粒子54上に直接投影することができる。一例として、粒状粒子54は、反射特性又は再帰反射特性(例えば、マイクロスケールのガラスビーズ)を有することができ、粒状粒子54が画像を投影できる画面又は表面として使用されるように配置することができる。1つの実施形態では、粒状粒子54を、粒状粒子54上に画像が投影されることを可能にする垂直柱又は滝のような動きを形成するように、上昇した高さから容器52内に連続して注ぐことができる。上述した同様の技術を使用して、第1のプロジェクタ140Aは、粒状粒子54上に(例えば、粒状粒子54の一方の側面に向かって)第1の画像を投影し、第2のプロジェクタ140Bは、粒状粒子54上に(例えば、粒状粒子54の異なる側面に向かって)第2の画像を投影することができる。従って、ユーザ58は、粒状粒子54に対するユーザ58の位置に基づいて、粒状粒子54上に投影された異なる画像を見ることができる。これに加えて又はこれに代えて、容器52内の異なる部分の粒状粒子54の様々な側面上に異なる画像を投影できるように、異なる部分の粒状粒子54を軸82に平行な異なる高さに配置することもできる。さらなる実施形態では、粒状粒子54を容器52内に落下させながら動かすこともできる。一例として、流体、振動(例えば、超音波)及び/又は他の好適な摂動手法を実装して、粒状粒子54が容器52内に落下する際に粒状粒子54の様々な度合いの制御された動きを生じることができる。例えば、このような摂動手法は、落下する粒状粒子54に波のような動きを生じさせることができ、プロジェクタ140は、粒状粒子54上に水のような画像を投影してリアルな滝状の特殊効果をもたらすことができる。
【0038】
1つの実装例では、第1のプロジェクタ140Aが、(単複の)小道具56上に木のような特徴を投影し、粒状粒子54上に水のような特徴を投影することができる。従って、第1のプロジェクタ140Aは、粒状体効果システム50を、森とすることができる第1の設定に没入させる。第2のプロジェクタ140Bは、(単複の)小道具56上に低木のような特徴を投影し、粒状粒子54上に氷のような特徴を投影して、粒状体効果システム50を、ツンドラとすることができる第2の設定に没入させることができる。従って、ユーザ58は、小道具56に対するユーザ58の位置に基づいて特定の設定を見ることができ、又はこのような設定に取り囲まれることができる。
【0039】
図8は、それぞれが火炎を生成するように構成された複数の点火源200を有する粒状体効果システム50の実施形態の概略的側面図である。例えば、ノズル80は、可燃性流体(例えば、天然ガス)を含む流体混合物を容器52全体に導いて粒状粒子54中に流体を注入することができる。各点火源200は、可燃性流体が点火源200の近くに導かれると火炎を生じさせ、点火源200に隣接する粒状粒子54が燃えているとの視覚効果をもたらすことができる。流体混合物は、特定のサイズの炎を形成するように、可燃性流体及び不燃性流体の特定の組成を有することができる。一例として、可燃性流体と非可燃性流体との比率が大きな流体混合物は、可燃性流体と非可燃性流体との比率が小さな流体混合物よりも大きな火炎をもたらすことができる。1つの実装では、容器52の異なる領域で異なるサイズの火炎が生成されるように、異なるノズル80が可燃性流体及び不燃性流体の異なる組成の流体混合物を導くことができる。
【0040】
図8に示すように、各点火源200は、垂直軸82に沿ってノズル80の真上に配置されているが、これに加えて又はこれに代えて、点火源200は、長手方向軸84及び/又は横方向軸86に平行に容器52の側面に配置することもできる。さらに、各点火源200は、炎が特定の点火源200を取り囲む領域に対して局所的であるように、互いに独立して制御することができる。例えば、コントローラ92は、容器52の1つの部分では特定の点火源200を作動させてこの部分で炎が形成されることを可能にすることができる一方で、容器52の別の部分では特定の点火源200を作動させずに他の部分では炎が形成されないようにすることができる。
【0041】
図9は、小道具56を取り囲む粒状粒子54を動かすように構成された流体注入小道具56を有する粒状体効果システム50の実施形態の概略的側面図である。小道具56は、流体を放出することによって小道具56から粒状粒子54を遠ざけることができる。1つの実施形態では、ノズル80の代わりに小道具56が粒状粒子54中に流体を注入することができる。すなわち、ノズル80の動作を停止して、粒状粒子54が流動化せずに互いに積み重なるようにすることができる。しかしながら、粒状粒子54に隣接して小道具56を配置すると、小道具56が粒状粒子54中に流体を注入することができる。このように、粒状体効果システム50は、小道具56が遠隔的に(すなわち、粒状粒子54に接触することなく)粒状粒子54を動かしているとの効果をもたらすことができる。
【0042】
1つの実施形態では、ユーザが小道具56を制御することができる。例えば、ユーザ58のうちの1人が、流体を放出して粒状粒子54中に流体を注入するように構成されたコンポーネント220を有する小道具56を保持することができる。ユーザ58は、コンポーネント220がいつ流体を放出するかを制御することができ、容器52内で望む通りにコンポーネント220を配置することができる。従って、ユーザ58は、小道具56を通じて粒状粒子54の流動化を概ね制御することができる。さらなる又は別の実施形態では、コントローラが、コンポーネント220による流体の放出及び/又は小道具56の位置の調整を自動的に有効にすることを含めて小道具56を自動的に制御することができる。
【0043】
図10は、粒状粒子54内に配置されることがあるデブリ240の除去を容易にするように、粒状粒子54中に流体を注入するように構成された、粒状体効果システム50の実施形態の概略的側面図である。デブリ240は、容器52内に落ちる恐れがあるゴミ、汚れ又はその他の不要なアイテムを含むことができる。上述したように、粒状粒子54が通気され又は流動化すると、物体は粒状粒子54中をより容易に移動できるようになる。従って、粒状粒子54に空気などの好適な流体が注入されている間に、粒状粒子54を通じてシート242を移動させてデブリ240を捕獲し、捕獲されたデブリ240を容器52から除去することができる。シート242は、シート242を通じて粒状粒子54をふるいにかけて濾過できるようなサイズの開口部を有するネット又はメッシュとすることができる。従って、シートは、粒状粒子54を捕獲することを避けることができる。一方で、開口部は、デブリ240がシート242を通じて濾過されずにシート242によって捕獲されるようなサイズとすることもできる。従って、シート242が容器52を通過した後には、容器52からデブリ240を除去できる一方で、粒状粒子54は容器52内に残ることができる。
【0044】
コントローラ92は、シート242を動かすように構成することができる。例えば、コントローラ92は、容器52を通じてシート242を動かすことができるシートアクチュエータ244に通信可能に結合することができる。1つの実施形態では、コントローラ92が、容器52の特定の部分を通じてシート242を動かすようにアクチュエータ244に命令することができる。例えば、通常、粒状体効果システム50の動作中には粒状粒子54が流動化せず、時間の経過と共にデブリ240が容器52内に集まる可能性がある。(例えば、センサ100によって判定されるように)容器52の第1の部分246は多くの量のデブリ240を有し、容器52の第2の部分248は少ない量のデブリ240を有することがある。従って、コントローラ92は、容器52の第1の部分246からデブリを除去するように粒状体効果システム50を動作させることができる。この目的のために、コントローラ92は、ノズル80の第1の組250を作動させて容器52の第1の部分246に流体を注入することができる。一方で、コントローラ92は、ノズル80の第2の組252を作動させず、第2の部分248の粒状粒子54は流動化せずに互いに積み重なった状態を保つことができる。その後、コントローラ92は、アクチュエータ244に、容器52の第1の部分246を通じてシート242を動かし、容器52の第2の部分248を通じて動かさないように命令することができる。この結果、第1の部分246に配置されたデブリ240を容器52から除去できる一方で、第2の部分248に配置されたデブリ240は容器52に残ることができる。
【0045】
図11は、図10の粒状体効果システム50が容器52内のデブリを除去するために採用できる方法又はプロセス270のフローチャートである。例えば、コントローラ92などのコントローラを、方法270を実行するように構成することができる。なお、粒状体効果システム50の構成が異なるような他の実施形態では、方法270のステップを異なる形で実行することができる。一例として、さらなるステップを実行することができ、或いは図11に示すいくつかのステップを除去し、修正し、又は異なる順序で実行することができる。
【0046】
ブロック272において、容器52内のデブリ240の存在を判定することができる。1つの実施形態では、デブリ240の存在が、閾値量を上回る判定された量のデブリを含むことができ、この量は、デブリ240に関連する離散量、重量、表面積、体積、又はこれらのいずれかの組み合わせを含むことができる。また、デブリ240の存在は、容器52内の特定の領域に関連することもできる。換言すれば、デブリ240がどこに位置するか、その領域のデブリの量が閾値濃度(例えば、容器の面積当たりの量)を上回っているかどうかを判定することができる。
【0047】
ブロック274において、容器内のデブリ240の存在を判定したことに応答して、ノズル80などを介して粒状粒子54を流動化させることができる。1つの実施形態では、高濃度のデブリ240を有する領域などの容器52内の特定の領域の粒状粒子54を流動化させることができる。容器の(例えば、低濃度のデブリ240を有する)残り部分の粒状粒子54は流動化させないこともでき、これによって容器52を流動化させることに関連するエネルギー消費量を低減又は制限することができる。
【0048】
ブロック276において、流動化した粒状粒子54からデブリ240を除去することができる。例えば、粒状粒子54が流動化している容器52の領域を通じてシート242を移動させると、シート242が粒状粒子54を捕捉することなくデブリ240を捕捉することができる。その後、シート242を容器52外に移動させて、捕獲されたデブリ240を容器52から除去することができる。ブロック278において、流動化した粒状粒子54からデブリ240が除去された後に、粒状粒子54の流動化を中止又は停止することができる。その後、粒状粒子54は互いに積み重なることができる。
【0049】
本明細書では、本開示のいくつかの特徴のみを図示し説明したが、当業者には多くの修正及び変更が思い浮かぶであろう。従って、添付の特許請求の範囲は、本開示の真の趣旨に従う全てのこのような修正及び変更を含むように意図されている。
【0050】
本明細書に示して特許請求する技術は、本技術分野を確実に改善する、従って抽象的なもの、無形のもの又は純粋に理論的なものではない実際的性質の有形物及び具体例を参照し、これらに適用される。さらに、本明細書の最後に添付するいずれかの請求項が、「...[機能]を[実行]する手段」又は「...[機能]を[実行]するステップ」として指定されている1又は2以上の要素を含む場合、このような要素は米国特許法112条(f)に従って解釈すべきである。一方で、他のいずれかの形で指定された要素を含むいずれかの請求項については、このような要素を米国特許法112条(f)に従って解釈すべきではない。
【符号の説明】
【0051】
50 粒状体効果システム
52 容器
54 粒状粒子
80 ノズル
82 垂直軸
83 流体出口
84 長手方向軸
86 横方向軸
88 ノズルの第1の組
90 ノズルの第2の組
92 コントローラ
93 突出部
94 メモリ
96 プロセッサ
98 ユーザーインターフェース
100 センサ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11