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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-14
(45)【発行日】2023-12-22
(54)【発明の名称】同期方法及び電子機器
(51)【国際特許分類】
   H04L 67/025 20220101AFI20231215BHJP
   G06F 3/14 20060101ALI20231215BHJP
【FI】
H04L67/025
G06F3/14 360B
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2022529480
(86)(22)【出願日】2020-11-24
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-01-27
(86)【国際出願番号】 CN2020131029
(87)【国際公開番号】W WO2021104230
(87)【国際公開日】2021-06-03
【審査請求日】2022-06-01
(31)【優先権主張番号】201911200788.X
(32)【優先日】2019-11-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】100108833
【弁理士】
【氏名又は名称】早川 裕司
(74)【代理人】
【識別番号】100162156
【弁理士】
【氏名又は名称】村雨 圭介
(72)【発明者】
【氏名】羅 捷
【審査官】岩田 玲彦
(56)【参考文献】
【文献】特開2012-108658(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第108513008(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 67/025
G06F 3/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1電子機器によって実行される同期方法であって、
前記第1電子機器が第2電子機器と通信接続されている場合、前記第2電子機器から送信される第1アプリケーションのアプリケーションインタフェースを受信するステップと、
前記第1電子機器が前記第1アプリケーションを実行する場合、前記第2電子機器から送信される前記第1アプリケーションの目標アプリケーションデータを受信するステップと、
前記目標アプリケーションデータを前記第1電子機器によって実行される前記第1アプリケーションに同期するステップと、を含み、
前記第2電子機器から送信される第1アプリケーションのアプリケーションインタフェースを受信する前記ステップの後、
受信した前記第1アプリケーションのアプリケーションインタフェースを仮想スクリーンに表示するステップをさらに含み、
前記第1電子機器における前記第1アプリケーションの起動が完了するまでに、前記第1アプリケーションに対するユーザの操作は仮想スクリーン上で行われ、且つ操作データは前記第1電子機器によって前記第2電子機器にフィードバックされ、前記第2電子機器は前記操作データに基づいて前記第1アプリケーションに対する操作を実行する、同期方法。
【請求項2】
前記第1電子機器が第2電子機器と通信接続されている場合、前記第2電子機器から送信される第1アプリケーションのアプリケーションインタフェースを受信する前記ステップは、
前記第1電子機器が第2電子機器と通信接続されている場合、前記第2電子機器から送信される第1アプリケーションのアプリケーションインタフェースを受信し、前記第1電子機器において前記第1アプリケーションを起動するステップを含む、請求項1に記載の同期方法。
【請求項3】
前記目標アプリケーションデータを前記第1電子機器によって実行される前記第1アプリケーションに同期するステップの後、
前記仮想スクリーンをオフにし、前記第1アプリケーションのアプリケーションインタフェースを前記第1電子機器の表示インタフェースに表示するステップをさらに含む、請求項に記載の同期方法。
【請求項4】
前記目標アプリケーションデータを前記第1電子機器によって実行される前記第1アプリケーションに同期するステップの後、
前記第1電子機器と前記第2電子機器との通信接続を切断するステップをさらに含む、請求項1に記載の同期方法。
【請求項5】
第1電子機器である電子機器であって、
前記第1電子機器が第2電子機器と通信接続されている場合、前記第2電子機器から送信される第1アプリケーションのアプリケーションインタフェースを受信するための第1受信モジュールと、
前記第1電子機器が前記第1アプリケーションを実行する場合、前記第2電子機器から送信される前記第1アプリケーションの目標アプリケーションデータを受信するための第2受信モジュールと、
前記目標アプリケーションデータを前記第1電子機器によって実行される前記第1アプリケーションに同期するための第1処理モジュールと、
受信した前記第1アプリケーションのアプリケーションインタフェースを仮想スクリーンに表示するための第1表示モジュールと、を備え
前記第1電子機器における前記第1アプリケーションの起動が完了するまでに、前記第1アプリケーションに対するユーザの操作は仮想スクリーン上で行われ、且つ操作データは前記第1電子機器によって前記第2電子機器にフィードバックされ、前記第2電子機器は前記操作データに基づいて前記第1アプリケーションに対する操作を実行する、電子機器。
【請求項6】
前記第1受信モジュールは具体的に、
前記第1電子機器が第2電子機器と通信接続されている場合、前記第2電子機器から送信される第1アプリケーションのアプリケーションインタフェースを受信し、前記第1電子機器において前記第1アプリケーションを起動するために用いられる、請求項に記載の電子機器。
【請求項7】
記仮想スクリーンをオフにし、前記第1アプリケーションのアプリケーションインタフェースを前記第1電子機器の表示インタフェースに表示するための第2処理モジュールとをさらに備える、請求項に記載の電子機器。
【請求項8】
前記第1電子機器と前記第2電子機器との通信接続を切断するための第3処理モジュールをさらに備える、請求項に記載の電子機器。
【請求項9】
プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、前記プロセッサによって実行可能なコンピュータプログラムとを備え、前記コンピュータプログラムが前記プロセッサによって実行されると、請求項1からのいずれか1項に記載の同期方法が実現される、電子機器。
【請求項10】
コンピュータプログラムが記憶されており、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、請求項1からのいずれか1項に記載の同期方法が実現される、コンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【関連出願の相互参照】
【0001】
本願は、2019年11月29日に中国で出願した中国特許出願番号No.201911200788.Xの優先権を主張し、その全ての内容は引用によって本文に取り込まれる。
【技術分野】
【0002】
本発明は、通信技術分野に関し、特に、同期方法及び電子機器に関する。
【背景技術】
【0003】
現在、1人当たりのスマート機器保有量はますます増加している。複数のスマート機器を持つユーザは、1つの機器の電力が途切れてしまうか、又はシーンが切り替わって機器を交換する必要がある場合、現在の機器においてユーザインタフェースを終了してから、2台目の機器においてアプリケーションを起動し、操作インタフェースに再度入る。ユーザは2つの機器においてアプリケーションを切り替える時、機能停止期間が存在し、前の1台目の機器上での操作を切り替え後の2台目の機器において再現するために、ユーザは煩雑な操作を行う必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、ユーザが機器を切り替えた後、前の操作を続行するためのプロセスが煩雑であるという課題を解決するために、同期方法及び電子機器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記技術的課題を解決するために、本発明は以下のように実現される。
【0006】
第1に、本発明の実施例は、第1電子機器に応用される同期方法であって、前記第1電子機器が第2電子機器と通信接続されている場合、前記第2電子機器から送信される第1アプリケーションの実行インタフェースを受信するステップと、前記第1電子機器が前記第1アプリケーションを実行する場合、前記第2電子機器から送信される前記第1アプリケーションの目標アプリケーションデータを受信するステップと、前記目標アプリケーションデータを前記第1電子機器によって実行される前記第1アプリケーションに同期するステップと、を含む、同期方法を提供する。
【0007】
第2に、本発明の実施例は、第2電子機器に応用される同期方法であって、前記第2電子機器が第1電子機器と通信接続されている場合、第1アプリケーションの実行インタフェースを前記第1電子機器に送信するステップと、前記第1アプリケーションの目標アプリケーションデータを前記第1電子機器に送信するステップと、を含む、同期方法をさらに提供する。
【0008】
第3に、本発明の実施例は、第1電子機器である電子機器であって、前記第1電子機器が第2電子機器と通信接続されている場合、前記第2電子機器から送信される第1アプリケーションの実行インタフェースを受信するための第1受信モジュールと、前記第1電子機器が前記第1アプリケーションを実行する場合、前記第2電子機器から送信される前記第1アプリケーションの目標アプリケーションデータを受信するための第2受信モジュールと、前記目標アプリケーションデータを前記第1電子機器によって実行される前記第1アプリケーションに同期するための第1処理モジュールと、を備える、電子機器をさらに提供する。
【0009】
第4に、本発明の実施例は、第2電子機器である電子機器であって、前記第2電子機器が第1電子機器と通信接続されている場合、第1アプリケーションの実行インタフェースを前記第1電子機器に送信するための第1送信モジュールと、前記第1アプリケーションの目標アプリケーションデータを前記第1電子機器に送信するための第2送信モジュールと、を備える、電子機器をさらに提供する。
【0010】
第5に、本発明の実施例は、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、前記プロセッサによって実行可能なコンピュータプログラムとを備え、前記コンピュータプログラムが前記プロセッサによって実行されると、上記同期方法のステップが実現される、電子機器をさらに提供する。
【0011】
第6に、本発明の実施例は、コンピュータプログラムが記憶されており、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、上記同期方法のステップが実現される、コンピュータ可読記憶媒体をさらに提供する。
【発明の効果】
【0012】
本発明の実施例において、前記第1電子機器が第1アプリケーションを起動していない場合、第2電子機器から送信される前記第1アプリケーションの実行インタフェースを受信し、前記第2電子機器から送信される前記実行インタフェースは機器を切り替える時のバッファ遷移として使用される。前記第1電子機器自体が第1アプリケーションを起動し、且つ前記第1アプリケーションのデータ同期を完了した後、ユーザは同期後の第1アプリケーションの実行インタフェース上で直接操作してもよく、第2電子機器から第1電子機器への第1アプリケーションのシームレスな切り替えを実現し、これにより、機器を切り替える時にユーザの没入感を維持することを確保し、ユーザによる操作を低減する。
【図面の簡単な説明】
【0013】
本発明の実施例の技術的解決手段をより明確に説明するために、以下において、本発明の実施例の説明に用いられる図面を簡単に説明し、当然ながら、以下の説明における図面は本発明の実施例の一部に過ぎず、当業者であれば、創造的な労力を要することなく、これらの図面から他の図面に想到し得る。
図1】本発明の実施例に係る同期方法のフローチャート1である。
図2】本発明の実施例に係る前記第1電子機器に表示される仮想スクリーンの模式図である。
図3】本発明の実施例に係る前記第1電子機器に表示される同期後の第1アプリケーションの実行インタフェースの模式図である。
図4】本発明の実施例に係る同期方法のフローチャート2である。
図5】本発明の実施例に係るアプリケーション選択インタフェースの模式図である。
図6】本発明の実施例に係る切り替え対象機器の選択ウィンドウの模式図である。
図7】本発明の実施例に係る第1電子機器のモジュール構造の模式図である。
図8】本発明の実施例に係る第2電子機器のモジュール構造の模式図である。
図9】本発明の実施例に係る電子機器のハードウェア構造の模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下において、本発明の実施例における図面を参照しながら、本発明の実施例における技術的解決手段を明確に、完全に説明する。当然ながら、説明される実施例は本発明の実施例の一部であり、全ての実施例ではない。本発明における実施例に基づき、当業者が創造的な労力を要することなく得られた他の全ての実施例は、いずれも本発明の保護範囲に属するものとする。
【0015】
図1に示すように、本発明の実施例は、第1電子機器に応用され、以下のステップを含む同期方法を提供する。
【0016】
ステップ101で、前記第1電子機器が第2電子機器と通信接続されている場合、前記第2電子機器から送信される第1アプリケーションの実行インタフェースを受信する。
【0017】
該実施例において、前記第1アプリケーションは、前記第2電子機器において現在実行されているアプリケーションである。ユーザは第2電子機器において前記第1アプリケーションを使用する時、機器を切り替えるニーズがある場合、まず前記第1電子機器と第2電子機器との通信接続を確立して、前記第2電子機器における第1アプリケーションの実行インタフェースを前記第1電子機器にスクリーン投影して表示する必要がある。選択的に、前記第1電子機器と前記第2電子機器との通信接続は、ブルートゥース(登録商標)、wifi等の方式によって実現されてもよい。例えば、前記第2電子機器はブルートゥース(登録商標)を介して前記第1電子機器を走査し、且つ前記第1電子機器に接続要求を送信する。
【0018】
選択的に、前記第1電子機器及び前記第2電子機器は両者とも、それ自体が走査可能であるように設定されている。前記第1電子機器が前記第2電子機器から送信される接続要求を受信した後、「同意する」をクリックして機器間の接続を完了する。前記通信接続が確立された後、前記第1電子機器は、第2電子機器から送信される前記第1アプリケーションの実行インタフェースに関連するデータを受信することができる。
【0019】
ステップ102で、前記第1電子機器が前記第1アプリケーションを実行する場合、前記第2電子機器から送信される前記第1アプリケーションの目標アプリケーションデータを受信する。
【0020】
該実施例において、前記目標アプリケーションデータは、前記第1アプリケーションが前記第2電子機器において実行される時の関連データであり、あるページにジャンプする経路情報、インタフェースのスライド位置距離、アカウント情報、ビデオ音楽等のページのプログレスバー、及びゲームページのレンダリングデータ等を含む。前記第1電子機器は、前記第1アプリケーションの実行インタフェースを受信した後、前記実行インタフェースを表示し、且つそれ自体に前記第1アプリケーションをウェイクアップさせて起動する。前記第1電子機器自体が既に前記第1アプリケーションをウェイクアップさせて実行した後、前記第2電子機器は、さらに前記目標アプリケーションデータを前記第1電子機器に送信する必要もある。
【0021】
選択的に、前記第1電子機器が前記第1アプリケーションを実行した後、前記第1電子機器は実行データ取得要求を前記第2電子機器に送信し、前記第2電子機器は前記実行データ取得要求に従い、前記第1アプリケーションに関連する目標アプリケーションデータを前記第1電子機器にフィードバックする。
【0022】
ステップ103で、前記目標アプリケーションデータを前記第1電子機器によって実行される前記第1アプリケーションに同期する。
【0023】
前記第2電子機器から送信される前記目標アプリケーションデータは、データ同期のために用いられる。前記第1電子機器自体が前記第1アプリケーションを実行している場合、前記目標アプリケーションデータを使用して第1アプリケーションに対してインタフェースレンダリングを行い、前記第1電子機器において実行される前記第1アプリケーションと第2電子機器において実行される前記第1アプリケーションとの操作プロセスを同期させる。選択的に、データ同期及びインタフェースレンダリングが完了した後、前記第1電子機器は、前記第2電子機器から送信される前記第1アプリケーションの実行インタフェースを表示しなくなり、データ同期後の第1アプリケーションの第1電子機器における実行インタフェースを表示する。説明すべきことは、データ同期後の前記第1アプリケーションの前記第1電子機器における実行インタフェースと、前記第1アプリケーションの前記第2電子機器における実行インタフェースとが完全に同じであるため、ユーザは前記第1電子機器において前記第1アプリケーションに対する操作を引き続き完了することができる点である。
【0024】
該実施例において、前記第1電子機器が第1アプリケーションを起動していない場合、第2電子機器から送信される第1アプリケーションの実行インタフェースを受信し、ユーザは受信した前記実行インタフェース上で操作してもよく、前記第2電子機器から送信される前記実行インタフェースは機器を切り替える時のバッファ遷移として使用される。前記第1電子機器が前記第1アプリケーションのデータ同期を完了した後、ユーザは同期後の第1アプリケーションの実行インタフェース上で直接操作してもよく、第2電子機器から第1電子機器への前記第1アプリケーションの切り替えを実現する。前記第2電子機器から送信される実行インタフェースと前記第1アプリケーションの第1電子機器における実行インタフェースとの切り替えはバックグランドで実行されており、第1アプリケーションに対する操作は基本的にシームレスな切り替えに属し、これにより、機器を切り替える時にユーザの没入感を維持することを確保し、ユーザによる操作を低減する。切り替えが完了した後、第1アプリケーションは第1電子機器において実行され、第2電子機器から自動的にログアウトして、消費電力が削減される。
【0025】
選択的に、前記第1アプリケーションは、前記第2電子機器のフォアグラウンドで現在実行されているアプリケーションであってもよく、前記第2電子機器のバックグランドで実行されているアプリケーションであってもよい。前記第1アプリケーションがユーザのログインを必要とするアプリケーション(例えば、インスタントメッセージングアプリケーション、オンラインショッピングアプリケーション等)である際に、ユーザは第1電子機器及び第2電子機器のいずれかにおいても、自分のアカウントにログインしたことがあり、且つパスワードを記憶したまま、又は自動ログイン状態を維持する場合、前記第1アプリケーションを第2電子機器から前記第1電子機器に切り替える時、前記第2電子機器はアカウント情報を送信する必要がない。前記第1電子機器に前記第1アプリケーションのログイン情報が記録されていない場合、前記第1アプリケーションを第2電子機器から前記第1電子機器に切り替える時、前記第2電子機器はユーザの前記第1アプリケーションにおけるアカウント情報を第1電子機器に送信する必要があり、前記第1電子機器は前記第1アプリケーションを起動する時、アカウント情報に基づいて前記第1アプリケーションにログインし、且つ実行データに基づいて前記第1アプリケーションに対してデータ同期を行う。
【0026】
選択的に、前記ステップ101は、前記第1電子機器が第2電子機器と通信接続されている場合、前記第2電子機器から送信される第1アプリケーションの実行インタフェースを受信し、前記第1電子機器において前記第1アプリケーションを起動するステップを含む。
【0027】
選択的に、前記第1電子機器は、受信した前記第2電子機器から送信される第1アプリケーションの実行インタフェースに基づき、前記第1アプリケーションを起動することをトリガーするか、又は、前記第1電子機器はユーザの第1電子機器上での操作に基づき、前記第1アプリケーションを起動することをトリガーする。
【0028】
前記第1電子機器は、前記第1アプリケーションの実行インタフェースを受信すると、前記第1電子機器において前記第1アプリケーションをウェイクアップさせて起動する。選択的に、前記第1アプリケーションが第2電子機器のフォアグラウンドで実行されている場合、前記第1電子機器は前記第1アプリケーションを起動してフォアグラウンドで実行する。前記第1アプリケーションが第2電子機器のバックグランドで実行されている場合、前記第1電子機器は前記第1アプリケーションを起動してバックグランドで実行する。
【0029】
前記第2電子機器はさらに複数の実行中の他のアプリケーションデータを同時に送信してもよい。例えば、前記第1アプリケーションは第2電子機器のフォアグラウンドで実行されているアプリケーションであり、第2アプリケーション及び第3アプリケーションは前記第2電子機器のバックグランドで実行されており、前記第2電子機器は前記第2アプリケーション及び第3アプリケーションの情報を前記第1電子機器に送信してもよく、前記第1電子機器は、前記第1アプリケーションを起動する時、前記第2アプリケーション及び前記第3アプリケーションを起動し、且つ第2電子機器から前記第2アプリケーション及び前記第3アプリケーションの実行データを取得してデータ同期を行うこともできる。
【0030】
選択的に、前記第2電子機器から送信される第1アプリケーションの実行インタフェースを受信する前記ステップの後、受信した前記第1アプリケーションの実行インタフェースを仮想スクリーンに表示するステップをさらに含む。
【0031】
前記第1電子機器は前記第1アプリケーションの実行インタフェースを受信すると、ユーザが前記第2電子機器の第1アプリケーションの実行インタフェースを前記第1電子機器にスクリーン投影して表示する必要があると考えられる。前記第1電子機器は、前記第1アプリケーションの実行インタフェースに関連するデータに基づき、前記実行インタフェースを表示するための仮想スクリーンを生成し、前記仮想スクリーンは前記第1電子機器にスクリーン投影して表示されるスクリーンである。
【0032】
前記仮想スクリーンは、前記第1電子機器のメインスクリーンに展開して表示され、元のスクリーンコンテンツをカバーし、前記第1アプリケーションの実行インタフェースの前記第1電子機器へのスクリーン投影を実現する。前記仮想スクリーンの前記第1電子機器における表示形態は図2に示すように、前記第1電子機器の表示インタフェース21に、第2電子機器における第1アプリケーションの実行インタフェースの仮想スクリーンを表示する。
【0033】
選択的に、受信した前記第1アプリケーションの実行インタフェースを仮想スクリーンに表示するステップの後、前記方法は、前記仮想スクリーンに対するユーザの第1入力を受信するステップと、前記第1入力に応答し、前記第1入力に対応する操作データを前記第2電子機器に送信するステップとをさらに含む。
【0034】
前記第1電子機器と第2電子機器とのスクリーン投影接続が維持されており、前記第1アプリケーションの実行インタフェースの仮想スクリーンが前記第1電子機器に表示されている場合、前記第1電子機器上での前記仮想スクリーンに対するユーザの操作はいずれも、最初に前記第2電子機器にフィードバックされる。例えば、前記第1入力が前記仮想スクリーン上でのユーザの前進操作を示す場合、前記第1電子機器は、前記第1入力を受信した後、前進操作のデータを前記第2電子機器に送信し、前記第2電子機器は、前進操作を完了するように前記第1アプリケーションの第1インタフェースを制御し、且つ関連データを記憶する。
【0035】
ここで、前記第1電子機器はユーザの第1入力を受信すると、前記第1入力に対応する操作データをサーバに送信し、サーバによって前記操作データを前記第2電子機器に転送することができる。
【0036】
該実施例において、第1電子機器における第1アプリケーションの起動が完了するまでに、第1アプリケーションに対するユーザの操作は仮想スクリーン上で行われ、且つ操作データは前記第1電子機器によって第2電子機器にフィードバックされ、前記第2電子機器は操作データに基づいて前記第1アプリケーションに対する操作を実行する。機器の切り替えが完了するまでに、前記仮想スクリーンはバッファ遷移として使用され、これにより、第1アプリケーションに対するユーザの操作が途切れないことを確保し、第2電子機器において実行される第1アプリケーションを第1電子機器にスムーズに切り替えることが可能となり、機器を切り替える時にユーザの没入感を維持することを確保し、ユーザによる操作を低減する。
【0037】
選択的に、前記目標アプリケーションデータを前記第1電子機器によって実行される前記第1アプリケーションに同期するステップの後、前記仮想スクリーンをオフにし、前記第1アプリケーションの実行インタフェースを前記第1電子機器の表示インタフェースに表示するステップをさらに含む。
【0038】
前記第2電子機器から送信される目標アプリケーションデータに基づき、前記第1電子機器において実行される第1アプリケーションに対してデータ同期及びインタフェースレンダリングを行う。データ同期及びインタフェースレンダリングが完了した後、前記仮想スクリーンをオフにし、且つ前記第1電子機器において実行される前記第1アプリケーションの実行インタフェースを第1電子機器の表示インタフェースに表示する。データ同期後の前記第1アプリケーションの前記第1電子機器における実行インタフェースと、前記第1アプリケーションの前記第2電子機器における表示インタフェースとは完全に同じであり、図3に示すように、前記第1電子機器の表示インタフェース31に、データ同期後の第1アプリケーションの実行インタフェースが表示され、この場合、ユーザは、第1アプリケーションの第1電子機器における実行インタフェース上で前記第1アプリケーションに対する操作を継続してもよい。
【0039】
選択的に、前記目標アプリケーションデータを前記第1電子機器によって実行される前記第1アプリケーションに同期するステップの後、前記第1電子機器と前記第2電子機器との通信接続を切断するステップをさらに含む。
【0040】
データ同期及びインタフェースレンダリングが完了した後、前記第1電子機器は第2電子機器に接続切断要求を送信し、前記第2電子機器は確認メッセージを送信し、前記第1電子機器は確認メッセージを受信してから第2電子機器との通信接続を切断する。
【0041】
前記第1電子機器と第2電子機器との接続が切断された後、前記第2電子機器は、第1アプリケーションの実行インタフェースを前記第1電子機器に送信することを停止し、且つブルートゥース(登録商標)/wifi等のネットワーク接続を切断し、前記第1アプリケーションを終了し、前記第2電子機器から前記第1電子機器への前記第1アプリケーションの切り替えが完了する。
【0042】
本発明の実施例において、前記第1電子機器が第1アプリケーションを起動していない場合、第2電子機器から送信される第1アプリケーションの実行インタフェースを受信し、ユーザは受信した前記実行インタフェース上で操作してもよく、前記第2電子機器から送信される前記実行インタフェースは機器を切り替える時のバッファ遷移として使用される。前記第1電子機器が前記第1アプリケーションのデータ同期を完了した後、ユーザは同期後の第1アプリケーションの実行インタフェース上で直接操作してもよく、前記第2電子機器から第1電子機器への第1アプリケーションのシームレスな切り替えが実現され、これにより、機器を切り替える時にユーザの没入感を維持することを確保し、ユーザによる操作を低減する。切り替えが完了した後、第1アプリケーションは第1電子機器において実行され、第2電子機器から自動的にログアウトして、消費電力が削減される。
【0043】
図4に示すように、本発明の実施例は、第2電子機器に応用され、以下のステップを含む同期方法を提供する。
【0044】
ステップ401で、前記第2電子機器が第1電子機器と通信接続されている場合、第1アプリケーションの実行インタフェースを前記第1電子機器に送信する。
【0045】
ユーザは前記第2電子機器においてアプリケーションを使用する時、電力不足又は他の表示要件のため、前記第2電子機器を切り替える必要がある場合、切り替え対象となる第1電子機器との通信接続を確立し、前記第2電子機器の現在の表示インタフェースを前記第1電子機器にスクリーン投影して表示する必要がある。選択的に、前記第1電子機器と前記第2電子機器との通信接続は、ブルートゥース(登録商標)、wifi等の方式によって実現されてもよい。例えば、前記第2電子機器はブルートゥース(登録商標)を介して前記第1電子機器を走査し、且つ前記第1電子機器に接続要求を送信する。前記第1電子機器との通信接続を確立した後、前記通信接続を介して第1アプリケーションの実行インタフェースを第1電子機器に送信する。
【0046】
ステップ402で、前記第1アプリケーションの目標アプリケーションデータを前記第1電子機器に送信する。
【0047】
前記目標アプリケーションデータは、前記第1アプリケーションが前記第2電子機器において実行される時の関連データであり、あるページにジャンプする経路情報、インタフェースのスライド位置距離、アカウント情報、ビデオ音楽等のページのプログレスバー、及びゲームページのレンダリングデータ等を含む。前記第2電子機器は、前記第1電子機器から送信される実行データ取得要求に従い、前記第1電子機器がデータ同期及びインタフェースレンダリングを行うように、前記第1アプリケーションに関連する目標アプリケーションデータを前記第1電子機器に送信することができる。
【0048】
該実施例において、ユーザによりアプリケーションを前記第2電子機器から第1電子機器に切り替える必要がある場合、まず第1電子機器との通信接続を行い、第1アプリケーションの実行インタフェースを第1電子機器に送信し、前記第1アプリケーションの実行インタフェースを第1電子機器に表示し、前記第2電子機器から送信される前記実行インタフェースは機器を切り替える時のバッファ遷移として使用される。前記第2電子機器は第1アプリケーションの目標アプリケーションデータを前記第1電子機器に送信し、前記第1電子機器が前記第1アプリケーションのデータ同期を行うようにして、さらに前記第2電子機器から第1電子機器への第1アプリケーションのシームレスな切り替えを実現し、これにより、機器を切り替える時にユーザの没入感を維持することを確保し、ユーザによる操作を低減する。切り替えが完了した後、第1アプリケーションは第1電子機器において実行され、第2電子機器において第1アプリケーションが自動的に終了して、消費電力が削減される。
【0049】
選択的に、前記第1アプリケーションがユーザのログインを必要とするアプリケーション(例えば、インスタントメッセージングアプリケーション、オンラインショッピングアプリケーション等)である際に、ユーザは第1電子機器及び第2電子機器のいずれかにおいても、自分のアカウントにログインしたことがあり、且つパスワードを記憶したまま、又は自動ログイン状態を維持する場合、前記第1アプリケーションを第2電子機器から前記第1電子機器に切り替える時、前記第2電子機器はアカウント情報を送信する必要がない。前記第1電子機器に前記第1アプリケーションのログイン情報が記録されていない場合、前記第1アプリケーションを第2電子機器から前記第1電子機器に切り替える時、前記第2電子機器はユーザの前記第1アプリケーションにおけるアカウント情報を第1電子機器に送信する必要がある。
【0050】
選択的に、前記第2電子機器が第1電子機器と通信接続される前に、前記方法は、第1アプリケーションの実行インタフェースに対するユーザの第2入力を受信するステップと、前記第2入力に応答し、アプリケーション選択インタフェースを表示するステップであって、前記アプリケーション選択インタフェースは前記第1アプリケーションのアイコンを含むステップとをさらに含む。
【0051】
前記第2入力は機器切り替え機能に対するウェイクアップ入力であり、前記第2入力の形態は必要に応じて設定されてもよく、例えば、前記第2入力は、ユーザが二本の指でスクリーンを長押しするという入力であってもよく、ユーザが実体キーを操作するという入力であってもよい。前記第1インタフェースは前記第1アプリケーションの第2電子機器における現在の表示インタフェースであり、ユーザは前記第1インタフェースにおいて機器切り替え機能をウェイクアップさせると、アプリケーション選択インタフェースが前記第1インタフェースの一部又は全領域に表示される。前記アプリケーション選択インタフェースはウィンドウの形態であってもよく、前記第1インタフェースを完全にカバーするものであってもよい。
【0052】
前記アプリケーション選択インタフェースには、前記第2電子機器のフォアグラウンド及びバックグランドで現在実行されているスクリーン投影をサポートする全てのアプリケーションのアイコンが含まれており、ユーザはスクリーン投影を行うべきアプリケーションを選択する。前記第1アプリケーションは、フォアグラウンドで現在実行されているアプリケーションであってもよく、この場合、ユーザは前記アプリケーション選択インタフェース内に前記第1アプリケーションのアイコンを選択する。前記第2電子機器と第1電子機器との通信接続が確立された後、前記第1アプリケーションの実行インタフェースを第1電子機器に送信する。
【0053】
選択的に、前記アプリケーション選択インタフェースは、前記第2電子機器において実行されている前記第1アプリケーション以外の他のアプリケーションのアイコンをさらに含む。ユーザは第2電子機器のバックグランドで実行されている複数のアプリケーションを前記第1電子機器に同期的に切り替えようとする場合、前記アプリケーション選択インタフェース内に同期しようとするアプリケーションのアイコンを選択してもよい。前記第2電子機器と第1電子機器との通信接続が確立された後、選択された他のアプリケーションのアプリケーションデータを第1電子機器に送信する。
【0054】
第2電子機器において現在実行されているアプリケーションが第1アプリケーション、第2アプリケーション及び第3アプリケーションを含むことを例として、図5に示すように、前記アプリケーション選択インタフェース51内に、ユーザは同期しようとするアプリケーションを任意に選択してもよく、選択が完了した後、次のステップを表す矢印ボタン52をクリックすると、切り替え対象機器の選択ウィンドウ61がポップアップする。図6に示すように、前記選択ウィンドウ61には、第1電子機器及び第3電子機器が含まれ、ユーザは必要に応じて切り替え対象機器を選択し、選択が完了した後、決定ボタン62をクリックすると、第2電子機器は通信接続要求をユーザが選択した電子機器に送信し、通信接続を確立する。
【0055】
選択的に、前記方法は、第1電子機器から送信される操作データを受信するステップであって、前記操作データは前記第1電子機器の仮想スクリーン上でのユーザの第1入力に対応する操作データであるステップと、前記操作データに基づき、前記第1インタフェースを更新するステップとをさらに含む。
【0056】
該実施例において、前記第1電子機器と第2電子機器との通信接続が維持されており、前記第1電子機器が仮想スクリーンを介して前記第1アプリケーションの実行インタフェースを表示する場合、前記第1電子機器上での前記仮想スクリーンに対するユーザの操作は最初に前記第2電子機器にフィードバックされる。前記第2電子機器は、仮想スクリーンに対するユーザの操作データを受信した後、前記操作データに基づき、対応する操作を完了するように現在表示されている前記第1アプリケーションの第1インタフェースを制御し、且つ関連データを記憶する。さらに前記第1アプリケーションの目標アプリケーションデータを第1電子機器に送信し、更新後のインタフェースに対応するデータを前記第1電子機器に送信する。
【0057】
該実施例において、第1電子機器における第1アプリケーションの起動が完了するまでに、第1アプリケーションに対するユーザの操作は仮想スクリーン上で行われ、且つ操作データは前記第1電子機器によって前記第2電子機器にフィードバックされ、前記第2電子機器は操作データに基づいて前記第1アプリケーションに対する操作を実行する。機器の切り替えが完了するまでに、前記仮想スクリーンはバッファ遷移として使用され、これにより、第1アプリケーションに対するユーザの操作が途切れないことを確保し、第2電子機器において実行される第1アプリケーションを第1電子機器にスムーズに切り替えることが可能となり、機器を切り替える時にユーザの没入感を維持することを確保し、ユーザによる操作を低減する。
【0058】
選択的に、前記第1アプリケーションの目標アプリケーションデータを前記第1電子機器に送信する前記ステップの後、前記第2電子機器と前記第1電子機器との通信接続を切断するステップと、前記第1電子機器との通信接続が切断された場合、前記第1アプリケーションの実行インタフェースの送信を停止し、前記第1アプリケーションを終了するステップとをさらに含む。
【0059】
該実施例において、前記第1電子機器はデータの同期及びレンダリングを完了した後、接続切断要求を第2電子機器に送信し、前記第2電子機器は前記接続切断要求に従って確認メッセージを前記第1電子機器に送信し、前記第1電子機器はデータ同期が完了したことを確認した後に接続を切断し、これにより、データレンダリング後の第1アプリケーションの第1電子機器における表示インタフェースと第2電子機器における表示インタフェースとが完全に同じであることを確保し、異なる電子機器間のアプリケーションのシームレスな切り替えを実現する。
【0060】
以下において、前記第1アプリケーションを前記第2電子機器から前記第1電子機器に切り替えるための具体的な実現工程について説明する。
【0061】
前記第2電子機器が現在、前記第1アプリケーションの実行インタフェースを表示しており、ユーザが前記実行インタフェースを二本の指で長押しして機器切り替え機能をウェイクアップさせることを例として、ユーザは第2電子機器に表示されている前記第1アプリケーションの実行インタフェースを二本の指で長押しして機器切り替え機能をウェイクアップさせる。アプリケーション選択インタフェースがポップアップし、前記アプリケーション選択インタフェースは、前記第2電子機器において現在実行されているアプリケーションのアイコンを含む。ユーザは第1アプリケーションのアイコンを選択する。ユーザは切り替え対象となる第1電子機器を選択し、通信接続を確立する。前記第1アプリケーションの実行インタフェースを第1電子機器に送信する。前記第1アプリケーションの実行インタフェースの仮想スクリーンを前記第1電子機器にスクリーン投影して表示し、仮想スクリーンでのユーザの操作データを前記第2電子機器にフィードバックする。第1電子機器は前記第1アプリケーションをバックグランドでウェイクアップさせて起動し、前記第2電子機器から第1アプリケーションの目標アプリケーションデータを取得する。第1電子機器は目標アプリケーションデータに基づき、第1アプリケーションのデータ同期及びインタフェースレンダリングを完了する。データ同期及びインタフェースレンダリングが完了した後、第2電子機器との接続を切断し、前記仮想スクリーンをオフにする。前記第2電子機器は、第1アプリケーションの実行インタフェースの送信を停止し、前記第2電子機器から前記第1電子機器への第1アプリケーションの切り替えを完了する。
【0062】
本発明の実施例において、ユーザによりアプリケーションを前記第2電子機器から第1電子機器に切り替える必要がある場合、まず第1電子機器との通信接続を行い、第1アプリケーションの実行インタフェースを第1電子機器に送信し、前記第1アプリケーションの実行インタフェースを第1電子機器に表示し、前記第2電子機器から送信される前記実行インタフェースは機器を切り替える時のバッファ遷移として使用される。前記第2電子機器は第1アプリケーションの目標アプリケーションデータを前記第1電子機器に送信し、前記第1電子機器が前記第1アプリケーションのデータ同期を行うようにして、二つの機器間での同じバッチのアプリケーションのシームレスな切り替えを完了し、これにより、機器を切り替える時にユーザの没入感を維持することを確保し、ユーザによる操作を低減する。切り替えが完了した後、第1アプリケーションは第1電子機器において実行され、第2電子機器において第1アプリケーションが自動的に終了して、消費電力が削減される。
【0063】
図7に示すように、本発明の実施例は、第1電子機器700である電子機器であって、前記第1電子機器が第2電子機器と通信接続されている場合、前記第2電子機器から送信される第1アプリケーションの実行インタフェースを受信するための第1受信モジュール710と、前記第1電子機器が前記第1アプリケーションを実行する場合、前記第2電子機器から送信される前記第1アプリケーションの目標アプリケーションデータを受信するための第2受信モジュール720と、前記目標アプリケーションデータを前記第1電子機器によって実行される前記第1アプリケーションに同期するための第1処理モジュール730と、を備える、電子機器をさらに提供する。
【0064】
選択的に、前記第1受信モジュールは、具体的に、前記第1電子機器が第2電子機器と通信接続されている場合、前記第2電子機器から送信される第1アプリケーションの実行インタフェースを受信し、前記第1電子機器において前記第1アプリケーションを起動するために用いられる。
【0065】
選択的に、前記電子機器は、受信した前記第1アプリケーションの実行インタフェースを仮想スクリーンに表示するための第1表示モジュールをさらに備える。
【0066】
選択的に、前記電子機器は、前記仮想スクリーンをオフにし、前記第1アプリケーションの実行インタフェースを前記第1電子機器の表示インタフェースに表示するための第2処理モジュールをさらに備える。
【0067】
選択的に、前記電子機器は、前記第1電子機器と前記第2電子機器との通信接続を切断するための第3処理モジュールをさらに備える。
【0068】
本発明の実施例による電子機器は図1から図3の方法実施例における電子機器の実現する各工程を実現でき、繰り返して説明することを回避するために、ここで省略する。
【0069】
本発明の実施例において、前記第1電子機器が第1アプリケーションを起動していない場合、第2電子機器から送信される前記第1アプリケーションの実行インタフェースを受信し、ユーザは受信した前記実行インタフェース上で操作してもよく、前記第2電子機器から送信される前記実行インタフェースは機器を切り替える時のバッファ遷移として使用される。前記第1電子機器が前記第1アプリケーションのデータ同期を完了した後、ユーザは同期後の第1アプリケーションの実行インタフェース上で直接操作してもよく、前記第2電子機器から第1電子機器への第1アプリケーションのシームレスな切り替えが実現され、これにより、機器を切り替える時にユーザの没入感を維持することを確保し、ユーザによる操作を低減する。切り替えが完了した後、第1アプリケーションは第1電子機器において実行され、第2電子機器から自動的にログアウトして、消費電力が削減される。
【0070】
図8に示すように、本発明の実施例は、第2電子機器800である電子機器であって、前記第2電子機器が第1電子機器と通信接続されている場合、第1アプリケーションの実行インタフェースを前記第1電子機器に送信するための第1送信モジュール810と、前記第1アプリケーションの目標アプリケーションデータを前記第1電子機器に送信するための第2送信モジュール820と、を備える、電子機器をさらに提供する。
【0071】
選択的に、前記電子機器は、前記第2電子機器と前記第1電子機器との通信接続を切断するための第4処理モジュールと、前記第1電子機器との通信接続が切断された場合、前記第1アプリケーションの実行インタフェースの送信を停止し、前記第1アプリケーションを終了するための第5処理モジュールとをさらに備える。
【0072】
本発明の実施例による電子機器は図4から図6の方法の実施例における電子機器の実現する各工程を実現でき、繰り返して説明することを回避するために、ここで省略する。
【0073】
本発明の実施例において、ユーザによりアプリケーションを前記第2電子機器から第1電子機器に切り替える必要がある場合、まず第1電子機器との通信接続を行い、第1アプリケーションの実行インタフェースを第1電子機器に送信し、前記第1アプリケーションの実行インタフェースを第1電子機器に表示し、前記第2電子機器から送信される前記実行インタフェースは機器を切り替える時のバッファ遷移として使用される。前記第2電子機器は第1アプリケーションの目標アプリケーションデータを前記第1電子機器に送信し、前記第1電子機器が前記第1アプリケーションのデータ同期を行うようにして、二つの機器間での同じバッチのアプリケーションのシームレスな切り替えを完了し、これにより、機器を切り替える時にユーザの没入感を維持することを確保し、ユーザによる操作を低減する。切り替えが完了した後、第1アプリケーションは第1電子機器において実行され、第2電子機器において第1アプリケーションが自動的に終了して、消費電力が削減される。
【0074】
図9は本発明の各実施例を実現する電子機器のハードウェア構造の模式図である。
【0075】
該電子機器900は、高周波ユニット901、ネットワークモジュール902、オーディオ出力ユニット903、入力ユニット904、センサ905、表示ユニット906、ユーザ入力ユニット907、インタフェースユニット908、メモリ909、プロセッサ910、及び電源911等の部材を含むが、それらに限定されない。当業者であれば、図9に示す電子機器の構造は電子機器を限定するものではなく、電子機器は図示より多く又はより少ない部材、又は一部の部材の組合せ、又は異なる部材配置を含んでもよいことが理解可能である。本発明の実施例において、電子機器は、携帯電話、タブレットパソコン、ノートパソコン、携帯情報端末、車載端末、ウェアラブル機器、及び歩数計等を含むが、それらに限定されない。
【0076】
ここで、前記電子機器が第1電子機器である場合、プロセッサ910は、前記第1電子機器が第2電子機器と通信接続されている場合、前記第2電子機器から送信される第1アプリケーションの実行インタフェースを受信するステップと、前記第1電子機器が前記第1アプリケーションを実行する場合、前記第2電子機器から送信される前記第1アプリケーションの目標アプリケーションデータを受信するステップと、前記目標アプリケーションデータを前記第1電子機器によって実行される前記第1アプリケーションに同期するステップと、に用いられる。
【0077】
前記電子機器が第2電子機器である場合、プロセッサ910は、前記第2電子機器が第1電子機器と通信接続されている場合、第1アプリケーションの実行インタフェースを前記第1電子機器に送信するステップと、前記第1アプリケーションの目標アプリケーションデータを前記第1電子機器に送信するステップと、に用いられる。
【0078】
本発明の実施例において、前記第1電子機器が第1アプリケーションを起動していない場合、第2電子機器から送信される前記第1アプリケーションの実行インタフェースを受信し、ユーザは受信した前記実行インタフェース上で操作してもよく、前記第2電子機器から送信される前記実行インタフェースは機器を切り替える時のバッファ遷移として使用される。前記第1電子機器が前記第1アプリケーションのデータ同期を完了した後、ユーザは同期後の第1アプリケーションの実行インタフェース上で直接操作してもよく、前記第2電子機器から第1電子機器への第1アプリケーションのシームレスな切り替えが実現され、これにより、機器を切り替える時にユーザの没入感を維持することを確保し、ユーザによる操作を低減する。切り替えが完了した後、第1アプリケーションは第1電子機器において実行され、第2電子機器から自動的にログアウトして、消費電力が削減される。
【0079】
なお、本発明の実施例において、高周波ユニット901は、情報の受送信又は通話プロセスでの信号の受送信に用いることができることを理解すべきであり、具体的には、基地局からのダウンリンクデータを受信した後、プロセッサ910で処理し、また、アップリンクのデータを基地局に送信する。通常、高周波ユニット901は、アンテナ、少なくとも1つの増幅器、受送信機、カプラー、低騒音増幅器、デュプレクサ等を含むが、それらに限定されない。また、高周波ユニット901は、無線通信システムを介してネットワーク及び他の機器と通信することもできる。
【0080】
電子機器はネットワークモジュール902によって、例えば、電子メールの受送信、ウェブページの閲覧及びストリーミングメディアへのアクセスなどを助けるように、無線ブロードバンドインターネットアクセスをユーザに提供する。
【0081】
オーディオ出力ユニット903は、高周波ユニット901又はネットワークモジュール902が受信した又はメモリ909に記憶されているオーディオデータをオーディオ信号に変換して音声として出力することができる。且つ、オーディオ出力ユニット903は、電子機器900が実行する特定の機能に関するオーディオ出力(例えば、コール信号受信音、メッセージ受信音等)を提供することもできる。オーディオ出力ユニット903は、スピーカ、ブザー及び受話器等を含む。
【0082】
入力ユニット904は、オーディオ又はビデオ信号を受信するために用いられる。入力ユニット904は、ビデオキャプチャモード又は画像キャプチャモードで画像キャプチャ装置(例えば、カメラ)が取得したスチル画像又はビデオの画像データを処理するグラフィックスプロセッシングユニット(Graphics Processing Unit,GPU)9041、及びマイクロホン9042を含んでもよい。処理された画像フレームは、表示ユニット906に表示することができる。グラフィックスプロセッシングユニット9041で処理された画像フレームは、メモリ909(又は他の記憶媒体)に記憶するか、又は高周波ユニット901もしくはネットワークモジュール902によって送信することができる。マイクロホン9042は、音声を受信することができ、且つこのような音声をオーディオデータとして処理することができる。処理されたオーディオデータは、電話通話モードで、高周波ユニット901によって移動通信基地局に送信可能なフォーマットに変換して出力することができる。
【0083】
電子機器900は光センサ、運動センサ及び他のセンサのような少なくとも1つのセンサ905をさらに含む。具体的には、光センサは、環境光の明暗に応じて表示パネル9061の輝度を調整することができる環境光センサと、電子機器900が耳元に移動された時、表示パネル9061及び/又はバックライトを消すことができる近接センサと、を含む。運動センサの1つとして、加速度計センサは、各方向(一般的には、三軸)での加速度の大きさを検出することができ、静止時に、重力の大きさ及び方向を検出することができ、電子機器の姿勢(例えば、画面の横縦の切り替え、関連するゲーム、磁力計姿勢校正)の認識、振動認識関連機能(例えば、歩数計、タップ)等に用いることができる。センサ905は、指紋センサ、圧力センサ、虹彩センサ、分子センサ、ジャイロスコープ、気圧計、湿度計、温度計、赤外線センサ等をさらに含んでもよく、ここでは説明を省略する。
【0084】
表示ユニット906は、ユーザが入力した情報又はユーザに提供される情報を表示するために用いられる。表示ユニット906は表示パネル9061を含んでもよく、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display,LCD)、有機発光ダイオード(Organic Light-Emitting Diode,OLED)等の形態で表示パネル9061を構成することができる。
【0085】
ユーザ入力ユニット907は、入力される数字又は文字情報の受信、及び電子機器でのユーザ設定及び機能制御に関するキー信号入力の生成に用いることができる。具体的には、ユーザ入力ユニット907は、タッチパネル9071及び他の入力機器9072を含む。タッチパネル9071はタッチスクリーンとも呼ばれ、その上又は付近でのユーザのタッチ操作(例えば、ユーザが指、スタイラス等、あらゆる適切な物体又は付属品を使用してタッチパネル9071上又はタッチパネル9071付近で行う操作)を検出可能であり、タッチ検出装置及びタッチコントローラとの2つの部分を含んでもよい。そのうち、タッチ検出装置は、ユーザのタッチ方位を検出するとともに、タッチ操作による信号を検出し、タッチコントローラに伝送する。タッチコントローラは、タッチ検出装置からタッチ情報を受信し、それをタッチポイント座標に変換してプロセッサ910に送信し、そして、プロセッサ910から送信された命令を受信して実行する。また、タッチパネル9071は、抵抗式、容量式、赤外線及び表面弾性波等の様々な形態で実現することができる。タッチパネル9071に加え、ユーザ入力ユニット907は他の入力機器9072をさらに含んでもよい。具体的には、他の入力機器9072は、物理キーボード、機能ボタン(例えば、音量制御ボタン、スイッチボタン等)、トラックボール、マウス、操作レバーを含んでもよいが、それらに限定されず、ここでは説明を省略する。
【0086】
さらに、タッチパネル9071は、表示パネル9061を被覆してもよく、タッチパネル9071はその上又は付近でのタッチ操作を検出すると、それをプロセッサ910に伝送してタッチイベントのタイプを特定し、その後、プロセッサ910は、タッチイベントのタイプに応じて表示パネル9061で対応する視覚出力を提供する。図9において、タッチパネル9071と表示パネル9061は、2つの独立した部材として電子機器の入力と出力機能を実現するが、何らかの実施例では、電子機器の入力と出力機能を実現するように、タッチパネル9071と表示パネル9061を統合してもよく、ここでは具体的に限定しない。
【0087】
インタフェースユニット908は、外部装置と電子機器900を接続するインタフェースである。例えば、外部装置は、有線又は無線ヘッドホンポート、外部電源(又は電池充電器)ポート、有線又は無線データポート、メモリカードポート、認識モジュールを備える装置を接続するためのポート、オーディオ入力/出力(I/O)ポート、ビデオI/Oポート、イヤホンポート等を含んでもよい。インタフェースユニット908は、外部装置からの入力(例えば、データ情報、電力等)を受信し、受信された入力を電子機器900内の1つ又は複数の部材に伝送するか、又は電子機器900と外部装置の間でデータを伝送するために用いることができる。
【0088】
メモリ909は、ソフトウェアプログラム及び様々なデータを記憶するために用いることができる。メモリ909は、オペレーティングシステム、少なくとも1つの機能に必要なアプリケーション(例えば、音声再生機能、画像再生機能等)等を記憶可能なプログラム記憶領域と、携帯電話の使用に応じて作成されたデータ(例えば、オーディオデータ、電話帳等)等を記憶可能なデータ記憶領域と、を主に含んでもよい。また、メモリ909は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、非揮発性メモリ、例えば、少なくとも1つの磁気ディスク記憶デバイス、フラッシュメモリデバイス、又は他の揮発性ソリッドステート記憶デバイスをさらに含んでもよい。
【0089】
プロセッサ910は、電子機器の制御センタであり、様々なインタフェース及び回線により電子機器全体の各部分を接続するものであり、メモリ909内に記憶されているソフトウェアプログラム及び/又はモジュールを動作させ又は実行し、及びメモリ909内に記憶されているデータを呼び出すことで、電子機器の様々な機能及びデータ処理を実行し、それにより、電子機器を全体的に監視する。プロセッサ910は、1つ又は複数の処理ユニットを含んでもよく、好ましくは、プロセッサ910に、オペレーティングシステム、ユーザインタフェース及びアプリケーション等を主に処理するアプリケーションプロセッサと、無線通信を主に処理するモデムプロセッサとを統合することができる。上記モデムプロセッサはプロセッサ910に統合されなくてもよいことが理解可能である。
【0090】
電子機器900は各部材に給電する電源911(例えば、電池)をさらに含んでもよく、好ましくは、電源911は、電源管理システムによってプロセッサ910に論理的に接続し、さらに電源管理システムによって充放電の管理、及び電力消費管理等の機能を実現することができる。
【0091】
なお、電子機器900はいくつかの示されていない機能モジュールを含み、ここでは説明を省略する。
【0092】
好ましくは、本発明の実施例は、更に、プロセッサ910と、メモリ909と、メモリ909に記憶され且つ前記プロセッサ910において実行可能なコンピュータプログラムとを含む電子機器において、該コンピュータプログラムが前記プロセッサ910により実行される時、上記の同期方法の実施例の各工程を実現し、且つ同様な技術効果を達成できる電子機器を提供し、繰り返して説明することを回避するために、ここで省略する。
【0093】
本発明の実施例は、更に、コンピュータプログラムを記憶するコンピュータ可読記憶媒体において、該コンピュータプログラムがプロセッサにより実行される時、上記の同期方法の実施例の各工程を実現し、且つ同様な技術効果を達成できるコンピュータ可読記憶媒体を提供し、繰り返して説明することを回避するために、ここで省略する。ここで、前記コンピュータ可読記憶媒体は、例えば、読み取り専用メモリ(Read-Only Memory,ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory,RAM)、磁気ディスク又は光ディスク等である。
【0094】
説明すべきことは、本明細書において、用語「含む」、「からなる」又はその他のあらゆる変形は、非排他的包含を含むように意図され、それにより一連の要素を含むプロセス、方法、物品又は装置は、それらの要素のみならず、明示されていない他の要素、又はこのようなプロセス、方法、物品又は装置に固有の要素をも含む点である。特に断らない限り、語句「1つの……を含む」により限定される要素は、該要素を含むプロセス、方法、物品又は装置に別の同じ要素がさらに存在することを排除するものではない。
【0095】
以上の実施形態に対する説明によって、当業者であれば上記実施例の方法がソフトウェアと必要な共通ハードウェアプラットフォームとの組合せという形態で実現できることを明確に理解可能であり、当然ながら、ハードウェアによって実現してもよいが、多くの場合において前者はより好ましい実施形態である。このような見解をもとに、本発明の技術的解決手段は実質的に又は従来技術に寄与する部分はソフトウェア製品の形で実施することができ、該コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体(例えばROM/RAM、磁気ディスク、光ディスク)に記憶され、端末(携帯電話、コンピュータ、サーバ、エアコン、又はネットワーク機器等であってもよい)に本発明の各実施例に記載の方法を実行させる複数の命令を含む。
【0096】
以上、図面を参照しながら本発明の実施例を説明したが、本発明は上記の具体的な実施形態に限定されず、上記の具体的な実施形態は例示的なものに過ぎず、限定的なものではなく、本発明の示唆をもとに、当業者が本発明の趣旨及び特許請求の保護範囲から逸脱することなくなし得る多くの形態は、いずれも本発明の保護範囲に属するものとする。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9