(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-14
(45)【発行日】2023-12-22
(54)【発明の名称】電子部品装着機及び電子部品装着機の制御方法
(51)【国際特許分類】
H05K 13/02 20060101AFI20231215BHJP
【FI】
H05K13/02 B
(21)【出願番号】P 2022534525
(86)(22)【出願日】2020-07-07
(86)【国際出願番号】 JP2020026517
(87)【国際公開番号】W WO2022009298
(87)【国際公開日】2022-01-13
【審査請求日】2023-05-08
(73)【特許権者】
【識別番号】000237271
【氏名又は名称】株式会社FUJI
(74)【代理人】
【識別番号】110000992
【氏名又は名称】弁理士法人ネクスト
(74)【代理人】
【識別番号】100162237
【氏名又は名称】深津 泰隆
(74)【代理人】
【識別番号】100191433
【氏名又は名称】片岡 友希
(72)【発明者】
【氏名】川合 英俊
(72)【発明者】
【氏名】林 健一
【審査官】中田 誠二郎
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-32725(JP,A)
【文献】特開2007-234669(JP,A)
【文献】国際公開第2018/163384(WO,A1)
【文献】国際公開第2019/058562(WO,A1)
【文献】国際公開第2019/229958(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H05K 13/00-13/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
スプロケットを回転させてテープを送り出し電子部品を供給するテープフィーダが、装着可能な電子部品装着機であって、
前記テープフィーダが装着可能なフィーダ装着部と、
前記フィーダ装着部から前記テープフィーダを取り外す前の前記スプロケットの回転位置に係わる第1回転位置と、一度取り外された前記テープフィーダが前記フィーダ装着部に再度装着された後の前記スプロケットの回転位置に係わる第2回転位置と、が一致するか否かを判断する回転位置判断部と、
を備える電子部品装着機。
【請求項2】
前記回転位置判断部は、
前記フィーダ装着部から前記テープフィーダを取り外す前で、且つ前記テープフィーダから前記電子部品を供給した後の前記スプロケットの回転位置に係わる前記第1回転位置と、前記第2回転位置と、が一致するか否かを判断する、請求項1に記載の電子部品装着機。
【請求項3】
前記回転位置判断部により、前記第1回転位置と前記第2回転位置とが一致しないと判断された場合、一致しない前記テープフィーダからの前記電子部品の供給を禁止する禁止処理部を備える請求項1又は請求項2に記載の電子部品装着機。
【請求項4】
管理装置と通信可能な通信部を備え、
前記管理装置は、
前記フィーダ装着部に装着された前記テープフィーダの識別情報と、前記テープフィーダにより供給される前記電子部品の部品種を関連付けた管理データを有し、
前記禁止処理部は、
前記第1回転位置と前記第2回転位置とが一致しないと判断された場合、前記電子部品の部品種と、前記テープフィーダの識別情報との関連付けの解除を、前記通信部を介して前記管理装置へ通知し、一致しない前記テープフィーダからの前記電子部品の供給を禁止する、請求項3に記載の電子部品装着機。
【請求項5】
前記禁止処理部により、一致しない前記テープフィーダからの前記電子部品の供給を禁止した場合に、前記フィーダ装着部から取り外す前の前記テープフィーダから供給していた前記電子部品と同一の部品種の前記電子部品を供給可能な前記テープフィーダで、且つ前記フィーダ装着部に装着されている前記テープフィーダから、同一の部品種の前記電子部品を供給させ、前記電子部品の装着を継続する装着継続部を、備える請求項3又は請求項4に記載の電子部品装着機。
【請求項6】
前記回転位置判断部は、
一度取り外された前記テープフィーダが、前記フィーダ装着部に再度装着されたことを検出したことに基づいて、前記第2回転位置と前記第1回転位置との一致を判断する、請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載の電子部品装着機。
【請求項7】
前記テープフィーダは、
前記回転位置判断部と、
前記スプロケットの回転位置を検出するエンコーダと、
前記テープフィーダから前記電子部品を供給するごとに、前記電子部品を供給した後に前記エンコーダにより検出した前記スプロケットの回転位置を、前記第1回転位置として記憶する回転位置記憶部と、
を有し、
前記回転位置判断部は、
前記フィーダ装着部に前記テープフィーダが装着され、前記フィーダ装着部を介して前記テープフィーダに電力が供給されると、前記回転位置記憶部から読み出した前記第1回転位置と、装着後に前記エンコーダにより検出した前記スプロケットの回転位置である前記第2回転位置との一致を判断する、請求項6に記載の電子部品装着機。
【請求項8】
スプロケットを回転させてテープを送り出し電子部品を供給するテープフィーダが、フィーダ装着部に装着可能な電子部品装着機の制御方法であって、
前記フィーダ装着部から前記テープフィーダを取り外す前の前記スプロケットの回転位置に係わる第1回転位置と、一度取り外された前記テープフィーダが前記フィーダ装着部に再度装着された後の前記スプロケットの回転位置に係わる第2回転位置と、が一致するか否かを判断する回転位置判断工程を含む、電子部品装着機の制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、テープフィーダから供給された電子部品を回路基板等に装着する電子部品装着機、及び電子部品装着機の制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、テープフィーダから電子部品を供給させ、供給された電子部品を回路基板等に装着する電子部品装着機が種々提案されている。例えば、特許文献1の電子部品装着機は、リールから電子部品を供給するテープフィーダが着脱可能となっている。リールには、多数の電子部品を収容したテープが巻回されている。電子部品装着機は、電子部品の残量が少なくなった場合、スプライシングによって電子部品の補給が行なわれる。このスプライシングでは、例えば、電子部品の残量が少なくなったリールのテープに、同一の部品種の電子部品を収容したリールのテープを接続し、テープフィーダに取付けられたリールと、スプライシングしたリールとを交換することで補給を行なう。特許文献1の電子部品装着機では、スプライシングの作業前だけでなく、スプライシングの作業後においても、テープフィーダに新たに装着されたリールの識別情報の照合を行なうことで、電子部品の誤装着の発生を抑制している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、電子部品装着機に一旦装着されたリールが、交換される場合がある。例えば、電子部品装着機のオペレータは、スプライシングを行なった後に何らかのエラーが発生すると、スプライシングによりリールを交換したテープフィーダを電子部品装着機から取り外して、再度、リールを交換する可能性がある。この際に、オペレータが、例えば、部品種の照合を忘れ、同じようなサイズの電子部品のリールをテープフィーダに装着すると、誤った種類の電子部品が供給され、回路基板等に装着される虞がある。
【0005】
本開示は、上記した実情に鑑みてなされたものであり、誤った部品種の電子部品が供給される可能性があることを検出できる電子部品装着機、及び電子部品装着機の制御方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本開示は、スプロケットを回転させてテープを送り出し電子部品を供給するテープフィーダが、装着可能な電子部品装着機であって、前記テープフィーダが装着可能なフィーダ装着部と、前記フィーダ装着部から前記テープフィーダを取り外す前の前記スプロケットの回転位置に係わる第1回転位置と、一度取り外された前記テープフィーダが前記フィーダ装着部に再度装着された後の前記スプロケットの回転位置に係わる第2回転位置と、が一致するか否かを判断する回転位置判断部と、を備える電子部品装着機を開示する。また、本開示の内容は、電子部品装着機としての実施に限定されず、例えば、電子部品装着機の制御方法としても実施が可能である。
【発明の効果】
【0007】
本開示の電子部品装着機、電子部品装着機の制御方法によれば、テープフィーダの着脱が行なわれた場合、取り外す前のスプロケットの第1回転位置と、再度装着された後の第2回転位置とが一致するか判断する。これにより、仮に、オペレータが、誤った部品種のリールをテープフィーダに装着した場合等、回転位置の変化によって、リールが変更されたこと、即ち、誤った部品種の電子部品が供給される可能性等があることを検出できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】実施例における対基板作業システムの構成を示す図である。
【
図3】交換ロボットと電子部品装着機の構成の概略を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
(対基板作業システム10の構成)
以下、本開示を実施するための形態を具体化した一実施例について、図を参照しつつ詳しく説明する。
図1は、本実施例の対基板作業システム10の構成を模式的に示している。本実施例の対基板作業システム10は、例えば、
図1に示すように、基板11に電子部品12を実装する複数の生産ライン13を備えている。複数の生産ライン13の各々は、例えば、ラインの上流側から順に、基板投入機21、印刷機22、装着システム23、装着作業結果検査機25、リフロー炉27、最終検査機28を並んで配置されている。基板11は、それらの機器等を順次通過して電子部品12を実装される。また、対基板作業システム10は、上記した基板投入機21等の各々を統括して制御するホストコンピュータ15を備えている。尚、上記した対基板作業システム10の構成は、一例である。
【0010】
印刷機22は、上流側の基板投入機21から搬入した基板11に対して所定のパターンの半田を印刷する。装着システム23は、複数の電子部品装着機(以下、装着機という場合がある)24を備える。装着機24は、印刷機22から搬入した基板11に電子部品12を装着する。装着作業結果検査機25は、基板11に対する電子部品12の装着状態の良否を検査する。リフロー炉27は、装着作業結果検査機25によって良好と判定された基板11を加熱する。基板11に印刷された半田は、加熱した後に冷却されることによって、溶融及び固化する。これにより、電子部品12は、基板11に接合される。最終検査機28は、基板11に接合された電子部品12の状態等を検査する。
【0011】
ホストコンピュータ15は、基板投入機21等とネットワーク18を介して接続されている。ネットワーク18は、有線のネットワークでも良く、無線のネットワークでも良い。ホストコンピュータ15は、記憶装置15Aを備えている。記憶装置15Aは、例えば、RAM、ROM、ハードディスク等を備えている。記憶装置15Aには、制御プログラムPG1、生産プログラムPG2、管理データDATAが記憶されている。制御プログラムPG1は、ホストコンピュータ15の動作を制御するためのプログラムである。生産プログラムPG2は、複数の生産ライン13に係わる種々の情報、例えば、各生産ライン13で生産する基板11の種類及び生産量等に係わる生産計画の情報、それら各種の基板11を生産すために基板投入機21等の動作を制御するプログラムである。ホストコンピュータ15は、CPU(図示略)で制御プログラムPG1を実行することで、ネットワーク18を介して各生産ライン13の基板投入機21等に生産プログラムPG2を送信する。例えば、各装着機24は、受信した生産プログラムPG2に設定された(生産プログラムPG2で指定された)テープフィーダ51(
図2、
図3参照)から電子部品12を供給させ、生産プログラムPG2の装着位置に基づいて基板11に電子部品12を装着する。
【0012】
管理データDATAは、後述する装着機24に装着するテープフィーダ51を管理するためのデータである。
図4は、管理データDATAに登録されたデータの一例を示している。
図4に示すように、管理データDATAは、フィーダID、リールID、部品種コード、装着位置情報が互いに関連付けられ1件のレコードとして登録されたデータベースである。フィーダIDは、テープフィーダ51を識別するための識別情報である。また、リールIDは、後述するテープフィーダ51に装着されるリール75(
図5参照)を識別するための識別情報である。また、リールIDは、同じレコードのフィーダIDで特定されるテープフィーダ51に装着されたリール75のリールIDを示している。部品種コードは、電子部品12を識別するための識別情報であり、例えば、製造メーカ等が設定する部品の型番である。また、部品種コードは、同じレコードのリールIDで特定されるリール75に巻かれたテープ77(
図5参照)の電子部品12の部品種コードを示している。装着位置情報は、テープフィーダ51の装着位置の情報であり、同じレコードのフィーダIDで特定されるテープフィーダ51の装着位置の情報を示している。装着位置情報は、例えば、テープフィーダ51を装着された装着機24やフィーダ保管装置43(
図2参照)の識別情報と、その装着された装置内での位置情報(スロット位置の情報など)を組み合わせた情報である。
【0013】
(装着システム23の構成)
次に、複数の装着機24を備える装着システム23の構成について、
図2及び
図3を参照しつつ説明する。
図2及び
図3に示すように、装着システム23は、複数の装着機24を一方向に並設し互いに連結して構成されており、基板11の搬送を行う。以下の説明では、
図2及び
図3に示すように、装着機24を連結する方向であり且つ基板11を搬送する方向を左右方向(X方向)、左右方向に直交し搬送される基板11の平面と平行な方向を前後方向(Y方向)、左右方向及び前後方向に直交する方向を上下方向(Z方向)と称して説明する。
【0014】
装着システム23は、前後方向における前面側(
図2の手前側)に、フィーダ保管装置43と、交換ロボット41と、管理装置45とを備えている。複数の装着機24、フィーダ保管装置43、管理装置45等は、ネットワーク18(
図1参照)を介して通信可能となっている。また、フィーダ保管装置43は、基板11を搬入する搬入側(左右方向の左側)に設けられ、カセット式のテープフィーダ51を保管する。テープフィーダ51は、電子部品12(
図1参照)をテープ化したキャリアテープから電子部品12を供給するフィーダ型の供給装置である。フィーダ保管装置43は、複数のスロットを有し、各スロットにセットされたテープフィーダ51をストックする。ここでいうスロットとは、例えば、前後方向に沿ってテープフィーダ51をスライド移動可能に構成され、テープフィーダ51を後方へ所定の位置までスライドさせることで、テープフィーダ51と装着機24とを電気的且つ物理的に接続するための装着機構である。スロットは、例えば、左右方向において所定の間隔を間に設けて並んで配置されている。テープフィーダ51は、フィーダ保管装置43のスロットにセットされると、管理装置45及びホストコンピュータ15との間で通信可能な状態となる。管理装置45は、フィーダ保管装置43のスロットの情報と、そのスロットにセットされたテープフィーダ51のフィーダIDを関連付けて管理する。また、ホストコンピュータ15は、テープフィーダ51の移動に併せて、管理データDATAの情報を更新する。
【0015】
管理装置45は、装着システム23の動作状況を監視し、装着システム23の制御を行う。管理装置45は、ホストコンピュータ15(
図1参照)から生産プログラムPG2を受信する。管理装置45は、装着システム23の生産処理の実行に際して、生産プログラムPG2などの各種データを装着システム23の各装置に適宜送信する。これにより、装着機24等は、生産プログラムPG2に基づいた装着作業を実行する。
【0016】
(装着機24の構成)
次に、装着機24の構成について説明する。複数の装着機24の各々は、モジュール53と、ベース54とを備えている。装着機24は、例えば、1つのベース54の上に、1つのモジュール53が配置されている。モジュール53は、装着機24に搬入された基板11に対して電子部品12を装着する装着作業を行う。モジュール53は、2つの基板搬送装置55と、上部スロット56と、装着ヘッド57と、ヘッド移動装置58と、タッチパネル42(
図2参照)とを有する。基板搬送装置55の各々は、前後方向で対向する一対の基板ガイド59を有する。基板ガイド59の内側には、基板11を搬送するためのベルトコンベア(図示略)や基板11を所定位置で固定するためのクランプ装置(図示略)などが設けられている。基板搬送装置55は、ベルトコンベアの回転に応じて、基板11を搬送方向(右方向)へ順次搬送する。基板搬送装置55は、上流側(左側)の装着機24から基板11を搬入し、モジュール53内における所定位置に基板11をクランプ装置によって位置決めする。そして、基板搬送装置55は、モジュール53による装着作業が実行された後に、基板11を下流の装着機24へ搬出する。
【0017】
上部スロット56は、装着機24の前側の上部に配置され、セットされたテープフィーダ51を動作可能に保持する。上部スロット56には、複数のテープフィーダ51の各々を接続するためのスロットが設けられている。テープフィーダ51は、前後方向に沿ってスライド移動させられ、上部スロット56のスロットに接続させられる。上部スロット56に接続されたテープフィーダ51は、装着機24と電気的に接続され、装着機24の制御に基づいて、テープフィーダ51の上部に設けられた供給位置67(
図5参照)において電子部品12(
図1参照)を供給する。
【0018】
また、ベース54は、上部スロット56の下方に配置された下部スロット61を有する。下部スロット61は、生産に用いられるテープフィーダ51を予備的にストックし、又は生産に用いられた使用済みのテープフィーダ51を一時的にストックする。上部スロット56と下部スロット61との間でのテープフィーダ51の交換は、交換ロボット41による自動交換、又はオペレータによる手動交換によりなされる。
【0019】
図3に示すように、装着ヘッド57は、テープフィーダ51の供給位置67(
図5参照)に供給される電子部品12を保持する保持部材57Aを有する。保持部材57Aとしては、例えば、負圧を供給されて電子部品12を保持する吸着ノズルや、電子部品12を把持して保持するチャックなどを採用できる。ヘッド移動装置58は、モジュール53の上部に設けられ、装着ヘッド57をX方向に移動させるX軸スライド機構58Aと、装着ヘッド57をY方向に移動させるY軸スライド機構58Bとを備える。Y軸スライド機構58Bは、リニアモータ等の駆動源を有し、Y方向の任意の位置にX軸スライド機構58Aを移動させることができる。また、X軸スライド機構58Aは、リニアモータ等の駆動源を有し、X方向の任意の位置に装着ヘッド57を移動させることができる。従って、装着ヘッド57は、X軸スライド機構58A及びY軸スライド機構58Bの駆動にともなってモジュール53上の任意の位置に移動する。また、タッチパネル42は、装着機24の上部カバー24Aの上に設けられ、装着機24の各種情報の表示や、オペレータによる操作入力を受け付ける。尚、装着ヘッド57は、基板11や電子部品12を撮像するためのカメラを備えても良い。
【0020】
また、モジュール53には、装着機24を統括的に制御する制御装置68が設けられている。制御装置68は、例えば、CPU、メモリ、ハードディスク等を備え、コンピュータを主体として構成される情報処理装置である。また、モジュール53には、ネットワーク18に接続するインタフェースとして機能する通信装置69が設けられている。通信装置69は、例えば、LANケーブルに接続可能なLANインタフェースである。制御装置68は、通信装置69、ネットワーク18を介して管理装置45やホストコンピュータ15に接続され、管理装置45を介してホストコンピュータ15から生産プログラムPG2を取得する。制御装置68は、取得した生産プログラムPG2に基づいて装着機24を制御する。例えば、制御装置68は、生産プログラムPG2で指定されたスロットの位置のテープフィーダ51から電子部品12を供給させ、そのテープフィーダ51の供給位置67へ装着ヘッド57を移動させ、装着ヘッド57により電子部品12を吸着させる。制御装置68は、生産プログラムPG2で指定された基板11の装着位置に、装着ヘッド57で吸着した電子部品12を装着する。
【0021】
また、交換ロボット41は、装着システム23において、複数の装着機24及びフィーダ保管装置43のそれぞれに対してテープフィーダ51の交換などの各種の作業を行う。
図2に示すように、ベース54の前面には、上部ガイドレール63と、下部ガイドレール65とが設けられている。交換ロボット41には、上部ガイドレール63及び下部ガイドレール65のそれぞれに挿入されるローラ(図示略)が設けられている。また、交換ロボット41は、上部ガイドレール63の非接触給電コイル(図示略)から電力の供給を受ける受電コイルを備え、受電した電力をモータに供給する。このモータは、上部ガイドレール63に設けられたラックギヤ(図示略)と噛み合うギヤを回転させる。これにより、交換ロボット41は、モータによってX方向へ移動することができる。
【0022】
交換ロボット41は、テープフィーダ51をクランプする把持部(図示略)を備える。
図3に示すように、交換ロボット41は、上部スロット56との間で交換するテープフィーダ51を配置する上部移載部41Aと、下部スロット61との間で交換するテープフィーダ51を配置する下部移載部41Bとを備えている。交換ロボット41は、把持部を用いて、上部移載部41A、下部移載部41B、装着機24のそれぞれのテープフィーダ51を交換等する。
【0023】
また、
図2に示すように、交換ロボット41は、光無線装置47を備えている。また、管理装置45は、交換ロボット41の光無線装置47に対向して光無線装置49を備え、交換ロボット41が移動した場合であっても、交換ロボット41との間で無線による光通信が可能となっている。管理装置45は、この光通信により交換ロボット41の動作を制御する。
【0024】
(管理データDATAの登録と、部品の補給指示)
上記したように、本実施例の対基板作業システム10は、管理データDATAを用いて、装着システム23に装着されたテープフィーダ51を管理する。例えば、テープフィーダ51が、フィーダ保管装置43にセットされるタイミングで、テープフィーダ51の部品種コードの照合を行ない管理データDATAへの登録を行なう。
【0025】
例えば、管理装置45は、装着作業中において、各装着機24に装着されたテープフィーダ51の残りの電子部品12の数が少なくなると、テープフィーダ51の補給が必要であると判断する。あるいは、例えば、管理装置45は、製造する基板11の種類が変更された場合に、次の製造に必要な電子部品12を供給するテープフィーダ51の補給が必要であると判断する場合がある。管理装置45は、テープフィーダ51の補給が必要であると判断すると、必要な部品種の電子部品12を収容したテープフィーダ51をフィーダ保管装置43にセットする指示を、装置の画面に表示する。装着システム23のオペレータは、画面を確認して、必要なテープフィーダ51をフィーダ保管装置43にセットする。
【0026】
例えば、生産工場内のリール保管庫(図示略)において、オペレータは、新しいテープフィーダ51を準備すると、そのテープフィーダ51について、フィーダID、リールID、及び部品種コードの情報を、管理データDATAへ登録する。また、テープフィーダ51には、フィーダIDを示すバーコード66が貼り付けられている(
図5参照)。部品の補給作業において、管理装置45によって指定されたフィーダ保管装置43のスロットには、電子部品12が無くなったリール75(交換ロボット41によって回収されたリール75)が装着されている。オペレータは、リール保管庫から持ち出した交換用のテープフィーダ51を、電子部品12が無くなったテープフィーダ51と入れ替える。
【0027】
この際に、オペレータは、例えば、交換用のテープフィーダ51に貼り付けられたバーコード66を管理装置45のバーコードリーダで読み取る。管理装置45は、読み取ったバーコード66が示すフィーダIDをホストコンピュータ15へ通知する。ホストコンピュータ15は、管理データDATAを参照して、管理装置45から取得したフィーダIDに関連付けられた部品種コードを応答する。管理装置45は、ホストコンピュータ15から取得した部品種コード、即ち、オペレータが持ってきたテープフィーダ51の部品種コードが、補充すべき電子部品12の部品種コードと一致するかの照合、所謂、ベリファイ処理を実行する。管理装置45は、部品種コードが一致しない場合、エラー等を通知する。
【0028】
また、管理装置45は、部品種コードが一致した場合、フィーダ保管装置43への装着を許可する。管理装置45は、交換用のテープフィーダ51が指定したスロットに装着されると、装着された位置を示す装着位置情報(フィーダ保管装置43のどのスロットに装着されたか示す情報、
図4参照)を、ホストコンピュータ15へ通知する。ホストコンピュータ15は、取得した装着位置情報を、照合(ベリファイ)を実施したフィーダIDの情報と関連付けて管理データDATAへ登録する。これにより、フィーダID、リールID、部品種コード、装着位置情報が互いに関連付けられ管理データDATAに登録される。
【0029】
また、管理装置45は、必要なテープフィーダ51がフィーダ保管装置43にセットされたことを検出すると、交換ロボット41に対して補給作業の開始を指示する。例えば、交換ロボット41は、フィーダ保管装置43にセットされたテープフィーダ51を把持部によって挟持し、上部移載部41Aや下部移載部41Bにセットする。交換ロボット41は、管理装置45から指示を受けた装着機24の前方まで移動し、上部移載部41Aや下部移載部41Bのテープフィーダ51を把持部で挟持して、装着機24の上部スロット56や下部スロット61に装着する。これにより、新たなテープフィーダ51が装着機24に補給される。また、交換ロボット41は、装着機24の上部スロット56と下部スロット61との間でテープフィーダ51を交換する。また、交換ロボット41は、部品切れ等のテープフィーダ51を装着機24からフィーダ保管装置43に搬送する。このようにして、新たなテープフィーダ51の補給及び部品切れとなったテープフィーダ51の回収を、交換ロボット41によって自動的行うことができる。
【0030】
上記した交換ロボット41による交換作業の際、管理装置45は、変更された装着位置情報をホストコンピュータ15へ適宜通知する。管理装置45は、例えば、フィーダ保管装置43から装着機24の上部スロット56へのテープフィーダ51の移動を完了させると、移動した(補充した)テープフィーダ51のフィーダIDと、補充先の装着機24のID及び上部スロット56のスロット位置の情報とを、即ち、新しい装着位置情報とをホストコンピュータ15へ通知する。ホストコンピュータ15は、管理装置45から取得した新たな装着位置情報に基づいて、管理データDATAの装着位置情報を更新する。これにより、テープフィーダ51の移動に合わせて管理データDATAの情報を、最新の情報に更新できる。
【0031】
尚、上記した部品種コードの照合のやり方や、管理データDATAへの登録の方法は、一例である。例えば、管理データDATAへの登録は、バーコード66の読み取り等の手作業ではなく、フィーダ保管装置43等により自動で実行しても良い。例えば、テープフィーダ51の中にフィーダIDを記憶する記憶装置を設けても良い。そして、管理装置45は、テープフィーダ51がフィーダ保管装置43に装着されると、装着されたテープフィーダ51の記憶装置からフィーダIDを読み出して部品種コードの照合を実行しても良い。また、フィーダ保管装置43が、テープフィーダ51に貼り付けられたバーコード66を自動で読み取って照合しても良い。
【0032】
また、テープフィーダ51の交換ではなく、リール75の交換を実行しても良い。例えば、オペレータは、リール保管庫から補充用のリール75だけを持ち出し、フィーダ保管装置43から取り外したテープフィーダ51のリール75と交換しても良い。この際、リール75に貼り付けられたバーコードにより部品種コードの照合を実行しても良く、リール75にリールIDの情報を記憶させて読み取っても良い。
【0033】
(テープフィーダ51の構成)
次に、テープフィーダ51の具体的な構成について、
図5を参照しつつ説明する。
図5は、テープフィーダ51の斜視図を示している。
図5に示すように、テープフィーダ51は、モータ71、リール取付部73、スプロケット85、剥離装置87、エンコーダ89、制御装置91等を備えている。モータ71は、例えば、ステッピングモータである。テープフィーダ51は、モータ71を駆動源として、電子部品12(
図1参照)を供給する装置である。
【0034】
リール取付部73は、例えば、円柱形状の部材であり、リール75を取り付け可能に構成されている。リール75には、電子部品12をテープ化したテープ77が巻回されている。テープ77は、例えば、電子部品12を収容するキャリアテープ79と、キャリアテープ79の上面に貼り付けられたカバーテープ81とを有している。キャリアテープ79には、テープ77の長手方向に沿って、電子部品12を収容する収容部が所定の間隔ごとに形成されている。カバーテープ81は、収容部の開口を塞ぐように、キャリアテープ79の上面に貼り付けられている。
【0035】
テープ77は、リール75から引き出し方向83へと引き出され、スプロケット85に係合されている。テープ77には、引き出し方向83、即ち、テープ77の長手方向に沿って所定の間隔毎に係合穴(図示略)が形成されている。スプロケット85は、円板形状をなし、回転可能な状態でテープフィーダ51に取り付けられている。スプロケット85の外周面には、テープ77の係合穴に係合する突起が複数設けられている。
【0036】
モータ71は、ギヤ等を介してスプロケット85と連結されており、スプロケット85を回転させる。テープフィーダ51は、例えば、モータ71を間欠的に一定の回転距離ずつ駆動させ一定量だけ回転させることでスプロケット85を回転させ、テープ77を間欠的に一定ピッチずつ送り出す。テープ77は、スプロケット85の回転に応じてリール75から引き出し方向83へ引き出される。
【0037】
剥離装置87は、カバーテープ81を挟んで搬送する歯車部材等を備えている。剥離装置87は、引き出し方向83へ搬送されるテープ77に対し、引き出し方向83とは逆方向へカバーテープ81を引っ張る力を付与し、キャリアテープ79からカバーテープ81を剥離する。キャリアテープ79は、剥離装置87によってカバーテープ81を剥離され、電子部品12を収容部の開口から取得可能な状態となる。カバーテープ81を剥離されたキャリアテープ79は、テープフィーダ51の後方側(
図5の右側)から装着機24のダストボックス(図示略)へ排出される。
【0038】
エンコーダ89は、スプロケット85の回転位置を検出する装置であり、スプロケット85の回転位置に応じた信号を制御装置91へ出力する。エンコーダ89は、例えば、光学式のロータリーエンコーダである。尚、エンコーダ89は、光学式のロータリーエンコーダに限らず、磁気式のロータリーエンコーダでも良い。また、本願のエンコーダは、ロータリーエンコーダに限らず、他の回転位置を検出可能な装置でも良い。
【0039】
制御装置91は、例えば、CPUやメモリを備える処理基板であり、CPUでプログラムを実行することで、後述する回転位置の判断処理等を実行する。尚、回転位置の判断処理を、CPUによるソフトウェア処理以外の方法で実現しても良い。例えば、FPGAなどのプログラマブルロジックデバイスによる処理、ASICなどのハードウェアによる処理や、ハードウェアとソフトウェアを組み合わせた処理により、回転位置の判断処理等を実行しても良い。
【0040】
制御装置91は、記憶装置91Aを備えている。記憶装置91Aは、例えば、ROMなどの不揮発性メモリやハードディスク等の記憶装置である。テープフィーダ51は、上部スロット56(
図3参照)に接続されると、装着機24側から電力を供給され、装着機24の制御装置68の指示に基づいてモータ71を駆動する。テープフィーダ51は、モータ71を駆動させて、スプロケット85を一定量だけ回転させ、引き出し方向83へテープ77を送り出し、供給位置67で電子部品12を供給する。この一定量は、例えば、キャリアテープ79における電子部品12を収容する収容部の間隔に応じた回転量である。
【0041】
制御装置91は、テープフィーダ51から最後に電子部品12を供給した後のスプロケット85の回転位置の情報(本開示の第1回転位置の一例)を記憶装置91Aに記憶する。具体的には、制御装置91は、例えば、装着機24の制御装置68から上部スロット56を介してモータ71へ回転の指示が出されたことを検出すると、所定時間が経過した後に、エンコーダ89から回転位置に応じた信号を取得し、スプロケット85の回転位置を検出する。この所定時間は、例えば、上記した一定量だけ(テープ77を1回分送り出す回転量だけ)スプロケット85を回転させるのに必要な時間である。制御装置91は、検出した回転位置の情報を、記憶装置91Aに記憶する。制御装置91は、モータ71に対する回転指示を検出するごとに、即ち、テープフィーダ51から電子部品12を供給するごとに、スプロケット85の回転位置を記憶装置91Aに記憶する。これにより、テープフィーダ51から最後に電子部品12を供給した後のスプロケット85の回転位置を、記憶装置91Aに記憶できる。
【0042】
尚、スプロケット85の最後の回転位置を記憶する方法は、上記した回転指令の度に記憶する方法に限らない。例えば、制御装置91は、回転指令の検出の有無に係わらず、定期的にエンコーダ89から回転位置の情報を取得し、記憶装置91Aに記憶しても良い。これにより、定期的に取得する周期を部品の供給間隔よりも短くすることで、最新の回転位置を記憶装置91Aに記憶できる。あるいは、エンコーダ89は、スプロケット85の回転位置の変化を検出するごとに、回転位置の情報を制御装置91へ通知しても良い。また、後述するように、制御装置91は、上部スロット56からテープフィーダ51を取り外す前のスプロケット85の回転位置と、装着後の回転位置(本開示の第2回転位置の一例)の一致を判断する。このため、例えば、オペレータがタッチパネル42を操作してテープフィーダ51を取り外す指示を行なう場合、装着機24の制御装置68は、取り外されるテープフィーダ51へ、取り外されることを示す情報を事前に通知しても良い。そして、テープフィーダ51の制御装置91は、この取り外される情報の通知を取得した場合に、その時点のスプロケット85の回転位置を最終的な回転位置としてエンコーダ89から取得し記憶装置91Aに記憶しても良い。
【0043】
また、制御装置91は、テープフィーダ51が上部スロット56に装着され、装着機24から電力を供給されると、記憶装置91Aに記憶された回転位置(以下、第1回転位置という場合がある)と、装着後にエンコーダ89で検出した回転位置(以下、第2回転位置という場合がある)との一致を比較する。これにより、テープフィーダ51が上部スロット56から取り外された後、スプロケット85の回転位置に変化があったか否かを判断することができる。
【0044】
ここで、上記したように、本実施例の対基板作業システム10では、フィーダ保管装置43に新たなテープフィーダ51が補充された場合、即ち、生産ライン13に新たなテープフィーダ51が補充された場合、そのテープフィーダ51がどこに補充されたかを管理するため、部品種コードの照合や装着位置情報の管理データDATAへの登録を行なう。管理データDATAに登録されたテープフィーダ51は、フィーダ保管装置43からどの装着機24へ補充されたか、装着機24のどのスロットに補充されたか等を管理される。
【0045】
一方、装着機24のオペレータは、例えば、装着作業結果検査機25や最終検査機28(
図1参照)によって電子部品12の装着・実装のエラーが検出された場合、問題のあった電子部品12を供給するテープフィーダ51を交換する。この際、正しい手順、例えば、テープフィーダ51のバーコード66を読み取って照合を行ないフィーダ保管装置43にテープフィーダ51を装着して管理データDATAへ登録する手順を行なわない可能性がある。オペレータは、例えば、交換ロボット41による交換作業を一時的に停止させ、装着機24の上部スロット56からテープフィーダ51を手で抜き取り、リール75を交換して上部スロット56に再度装着する可能性がある。この場合、形状や大きさが類似しているものの部品種やサプライヤーの異なる電子部品12(テープ77)のリール75が装着される可能性がある。オペレータは、例えば、取り外したテープフィーダ51のテープ77を根元側(リール75側)で切断し、持ってきた補充するリール75のテープ77とスプライシングしてリール75を交換する。あるいは、オペレータは、例えば、スプロケット85に係合したテープ77を取り外し、装着されているテープ77及びリール75をテープフィーダ51から取り外し、スプライシングせずに新しいリール75をリール取付部73に装着し引き出したテープ77をスプロケット85に係合させる。オペレータが、リール75を直接交換した場合、部品種コードの照合や管理データDATAの登録が行なわれず、誤った部品種のリール75やテープ77が装着される可能性がある。その結果、基板11に対する電子部品12の誤装着が発生する。
【0046】
一方、このようなリール75やテープ77の交換が行なわれた場合、その作業の過程でスプロケット85が回転する可能性が極めて高い。そこで、本実施例の制御装置91は、取り外す前の第1回転位置と、再度装着した後の第2回転位置との一致を比較することで、部品種コードの照合や管理データDATAの登録を行なっていないリール75やテープ77の交換を検出する。
【0047】
制御装置91は、例えば、テープフィーダ51が上部スロット56に装着され、電源を供給されると、記憶装置91Aから読み出した第1回転位置と、エンコーダ89から取得した第2回転位置とが一致するか否かを判断する。制御装置91は、回転位置が一致しない場合、回転位置のエラーを示す情報を、上部スロット56を介して制御装置68へ通知する。これにより、回転位置が不一致となったテープフィーダ51の使用が禁止される。
【0048】
尚、制御装置91は、第1回転位置と第2回転位置とが一致しない場合に、回転位置のエラーを通知しなくとも良い。例えば、制御装置91は、第1回転位置に対して第2回転位置が所定のずれ量以上だけずれていた場合に、回転位置のエラーを通知しても良い。これにより、例えば、回転位置の検出の誤差に応じた所定のずれ量を設定し、その誤差に応じた所定のずれ量以上となった場合だけ、エラーを通知できる。また、制御装置91は、例えば、上部スロット56に装着された場合であっても、交換ロボット41によって装着された場合には、回転位置の一致を判断しなくとも良い。例えば、管理装置45は、フィーダ保管装置43に新たなテープフィーダ51が補充された場合、その補充されたテープフィーダ51の記憶装置91Aに記憶された第1回転位置の情報を消去する。そして、制御装置91は、上部スロット56に装着された際に、第1回転位置の情報が記憶装置91Aに記憶されていない場合、即ち、前回の回転位置の情報がない場合、回転位置の一致を判断しなくとも良い。これにより、フィーダ保管装置43で回転位置の情報を消去されてから初めて上部スロット56に装着された場合に、回転位置の判定が実行されることを抑制できる。
【0049】
(装着作業の流れ)
次に、装着機24における装着作業の流れについて、
図6参照しつつ説明する。
図6は、装着作業の流れの一例を示すフロー図である。
まず、
図6のステップ(以下、単にSと記載する)11において、フィーダ保管装置43へテープフィーダ51の補充が行なわれる。オペレータは、管理装置45の指示に従って部品種コードの一致するテープフィーダ51を準備し、管理装置45によってバーコード66の読み取りを行なう。管理装置45は、読み取ったバーコード66が示すフィーダIDをホストコンピュータ15へ通知する(S13)。
【0050】
ホストコンピュータ15は、管理データDATAを参照して、管理装置45から取得したフィーダIDに関連付けられた部品種コードを応答する(S15)。管理装置45は、ホストコンピュータ15から取得した部品種コードと、補充すべき電子部品12の部品種コードとの一致を判断する(S17)。管理装置45は、部品種コードが一致した場合、フィーダ保管装置43への装着を許可する。オペレータは、交換用のテープフィーダ51をフィーダ保管装置43の指定されたスロットに装着する。管理装置45は、交換用のテープフィーダ51の装着を検出すると(S19)、装着された位置を示す装着位置情報を、ホストコンピュータ15へ通知する(S21)。ホストコンピュータ15は、取得した装着位置情報を管理データDATAへ登録し(S23)、登録が完了すると完了を示す情報を管理装置45へ通知する(S25)。
【0051】
管理装置45は、S25の登録通知を取得すると、フィーダ保管装置43に補充されたテープフィーダ51を、必要な装着機24へ補充する作業を交換ロボット41に実行させる。交換ロボット41は、テープフィーダ51の交換作業を行なう中で、フィーダ保管装置43に補充された交換用のテープフィーダ51を、必要な装着機24に補充する(S27)。一方、例えば、ホストコンピュータ15は、新たな基板11の製造を開始するタイミングで、製造する基板11に応じた生産プログラムPG2を、管理装置45を介して装着機24へ送信する(S29)。装着機24の制御装置68は、ホストコンピュータ15から取得した生産プログラムPG2に基づいて、電子部品12の装着作業を開始する(S31)。
【0052】
装着機24の制御装置68は、生産プログラムPG2に基づいて、電子部品12の供給を実行する指示をテープフィーダ51へ通知する(S33)。テープフィーダ51は、制御装置68からの供給指示に基づいてモータ71を駆動し、スプロケット85を回転させて電子部品12の供給を実行する(S35)。また、テープフィーダ51の制御装置91は、上記したように、制御装置68から供給指示を取得するごとに、スプロケット85の最終的な回転位置を、第1回転位置として記憶装置91Aに記憶する(S35)。
【0053】
ここで、例えば、電子部品12の装着エラーを装着作業結果検査機25で検出した場合や、実装エラーを最終検査機28で検出した場合、オペレータは、エラーが発生した電子部品12を供給するテープフィーダ51を交換する。この交換作業において、テープフィーダ51の着脱が発生する。テープフィーダ51の制御装置91は、テープフィーダ51の着脱を検出すると(S37)、記憶装置91Aに記憶された第1回転位置と、装着後にエンコーダ89で検出した第2回転位置の一致を判断する(S39)。テープフィーダ51の着脱を検出する方法は、特に限定されない。制御装置91は、例えば、上部スロット56との通信接続の有無や、上部スロット56からの電供給の有無に基づいて、上部スロット56から取り外されたことや、上部スロット56に接続されたことを検出しても良い。例えば、制御装置91は、上部スロット56から取り外され停止した後、上部スロット56にテープフィーダ51が再度装着され、上部スロット56を介してテープフィーダ51に電力が供給されると着脱を検出し(S37)、S39を実行する。
【0054】
テープフィーダ51の制御装置91は、S39において回転位置が一致しない場合、回転位置のエラーを示す情報を装着機24の制御装置68へ通知する(S41)。制御装置68は、回転位置のエラー情報を取得したテープフィーダ51について、管理データDATAの登録を解除する処理を実行する(S43)。制御装置68は、例えば、回転位置のエラー情報を取得したテープフィーダ51のフィーダIDと、そのフィーダIDの登録解除を要求する情報を、ホストコンピュータ15へ通知する(S43)。
【0055】
ホストコンピュータ15は、S43の通知を受けると、テープフィーダ51の登録解除を実行する(S45)。ホストコンピュータ15は、例えば、S43で制御装置68から通知を受けたフィーダIDについて、そのフィーダIDと関連付けられた部品種コードの情報だけを管理データDATAから削除することで、登録解除を実行する(S45)。これにより、回転位置のエラーを検出したテープフィーダ51のフィーダIDと関連付けられた部品種コード(部品種)が不明な状態となる。部品種コードの不明なテープフィーダ51は、部品種コードを再登録しない限り、使用できない状態となる。例えば、ホストコンピュータ15は、新たな生産プログラムPG2の送信時や生成時に、部品種コードの登録がないテープフィーダ51を設定・指定しない処理を実行する。また、後述するS47で、ホストコンピュータ15は、装着機24への通知を行なうことで、部品種コードを削除したテープフィーダ51の使用を装着機24に禁止させる。尚、登録解除の方法は、部品種コードを削除する方法に限らない。ホストコンピュータ15は、例えば、S43の通知を受けたフィーダIDに関連付けられた全ての情報を、管理データDATAから削除しても良い(S45)。
【0056】
ホストコンピュータ15は、S45で部品種コードを削除すると、登録解除が完了したことを示す情報を、エラーを通知してきた装着機24へ送信する(S47)。装着機24はS47の登録解除の通知を取得すると、登録が解除されたテープフィーダ51、即ち、回転位置のエラーが発生したテープフィーダ51の使用を禁止する(S49)。装着機24は、例えば、回転位置のエラーが発生したテープフィーダ51への電力供給を停止し、そのテープフィーダ51からの電子部品12の供給を停止する。あるいは、装着機24は、回転位置のエラーが発生したテープフィーダ51への電力供給を継続しつつ、内部処理としてそのテープフィーダ51の使用を禁止しても良い。また、装着機24は、例えば、テープフィーダ51の使用を禁止したことを示すエラーを報知しても良い(S49)。装着機24は、タッチパネル42によるエラー表示や、管理装置45へのエラー通知などを実行しても良い。この際、装着機24は、例えば、「スロット位置がXXX番のテープフィーダ51のリール75を交換しましたか?」、「交換した場合は、ベリファイを再度実施して下さい」などのエラーメッセージを表示させても良い。あるいは、装着機24は、「装着作業に必要な電子部品12を供給可能なテープフィーダ51がありません」などのエラーメッセージを表示させても良い。装着機24は、テープフィーダ51の部品種コードの照合を実行されるまでの間、そのテープフィーダ51の使用を禁止しても良い。オペレータは、正しい部品種のリール75やテープ77を持ってきてテープフィーダ51に装着する等、適切な対応を行なう。これにより、誤った電子部品12の誤装着の発生を抑制することが可能となる。
【0057】
尚、装着機24は、ホストコンピュータ15からS47の通知を受ける前に、回転位置のエラーが発生したテープフィーダ51の使用を禁止しても良い。例えば、装着機24は、回転位置のエラーをテープフィーダ51から取得すると(S41)、そのテープフィーダ51からの電子部品12の供給を停止しても良い。従って、装着機24は、ホストコンピュータ15への通知や管理データDATAの登録解除を完了する前に、テープフィーダ51の使用を禁止する処理を実行しても良い。また、装着機24は、テープフィーダ51の使用を禁止する処理を実行せずに、エラーを報知する処理だけを実行しても良い。この場合、オペレータへテープフィーダ51の交換を促すエラーを報知することで、誤装着の発生を抑制できる。また、テープフィーダ51の制御装置91が、S39で回転位置のエラーを検出したことに基づいて、自装置(テープフィーダ51)からの電子部品12の供給を禁止しても良い。制御装置91は、例えば、装着機24からの供給指示に対してエラー等を応答しても良い。
【0058】
従って、上記したように、本実施例の装着機24の制御装置68は、S47の通知を行なうことで、テープフィーダ51により回転位置が一致しないと判断された場合、一致しないテープフィーダからの電子部品12の供給を禁止する(S49)。これによれば、誤った部品種の電子部品12の供給を禁止し、誤装着の発生を抑制できる。
【0059】
また、本実施例の装着機24は、ホストコンピュータ15と通信可能な通信装置69を備えている。ホストコンピュータ15は、テープフィーダ51のフィーダID(本開示の識別情報の一例)と、電子部品12の部品種コードを関連付けた管理データDATAを有している。装着機24の制御装置68は、回転位置が一致しない場合、部品種コードと、フィーダIDとの関連付けの解除を、通信装置69を介してホストコンピュータ15へ通知し(S43)、一致しないテープフィーダ51からの電子部品12の供給を禁止する(S49)。
【0060】
これによれば、テープフィーダ51のフィーダIDと部品種コードとが管理データDATAで管理され、回転位置の不一致に基づいて、その関連付けを解除させる。これにより、装着機24に装着されたテープフィーダ51のうち、回転位置が一致しないテープフィーダ51の部品種を、管理データDATAで不明な状態にできる。そして、関連付けを解除した上で、回転位置が一致しないテープフィーダ51からの電子部品12の供給を禁止できる(S49)。
【0061】
また、テープフィーダ51の制御装置91は、一度取り外されたテープフィーダ51が、上部スロット56に再度装着されたことを検出したことに基づいて(S37)、回転位置の一致を判断する(S39)。これによれば、テープフィーダ51が再度装着されたタイミングで回転位置の一致を判断することで、電子部品12の供給を禁止する処理等を迅速に行なうことができる。誤装着の発生をより確実に防ぐことが可能となる。
【0062】
また、本実施例のテープフィーダ51は、制御装置91と、エンコーダ89と、を有している。制御装置91は、テープフィーダ51から電子部品12を供給するごとに、電子部品12を供給した後にエンコーダ89により検出したスプロケット85の回転位置を、第1回転位置として記憶する記憶装置91Aを有する。制御装置91は、上部スロット56にテープフィーダ51が再度装着され、電力が供給されると、記憶装置91Aから読み出した第1回転位置と、装着後にエンコーダ89により検出した第2回転位置との一致を判断する(S39)。
【0063】
これによれば、テープフィーダ51は、電子部品12を供給するごとに、供給後のスプロケット85の最終的な回転位置を、第1回転位置として記憶する。テープフィーダ51は、上部スロット56から取り外され、再度装着されると、記憶装置91Aから読み出した第1回転位置と、エンコーダ89により検出した現状の第2回転位置との一致を判断する。これにより、スプロケット85の最終的な回転位置をテープフィーダ51に毎回記憶しておき、着脱に応じて、回転位置を比較することで、回転位置のずれ、即ち、リール75の交換を検出することができる。
【0064】
また、装着機24の制御装置68は、テープフィーダ51の使用を禁止した場合に、禁止したテープフィーダ51から供給すべき電子部品12、即ち、基板11に装着するのに必要な電子部品12を、他のテープフィーダ51から供給しても良い(S51)。この必要な電子部品12とは、使用を禁止したテープフィーダ51が取り外される前に供給していた又は供給する予定であった電子部品12である。また、必要な電子部品12とは、例えば、生産プログラムPG2で指定された部品種コードで、使用を禁止したテープフィーダ51が基板11の装着作業で供給する予定であった電子部品12である。
【0065】
例えば、装着機24は、上部スロット56に装着されているテープフィーダ51のうち、使用を禁止したテープフィーダ51以外で、上記した必要な電子部品12と同一の部品種の電子部品12を供給可能なテープフィーダ51が存在するか判断する。装着機24は、供給可能なテープフィーダ51が存在した場合、そのテープフィーダ51を代替えのテープフィーダ51として使用し、装着作業を継続させる。
【0066】
装着機24は、例えば、自装置に装着されているテープフィーダ51の部品種の情報をホストコンピュータ15の管理データDATAから取得し、取得した情報に基づいて代替えのテープフィーダ51を判断しても良い。そして、装着機24は、装着作業で使用するテープフィーダ51を変更する場合、テープフィーダ51の変更をホストコンピュータ15へ通知する。ホストコンピュータ15は、装着機24からの通知に応じて、生産プログラムPG2を更新し、更新した生産プログラムPG2を装着機24へ通知する。装着機24は、ホストコンピュータ15から取得した更新後の生産プログラムPG2に基づいて装着作業を継続する。
【0067】
尚、生産プログラムPG2の更新は、装着機24が実行しても良い。また、同一の部品種の電子部品12を供給可能な代替えのテープフィーダ51が存在するか否かの判断は、装着機24以外の装置が実行しても良い。例えば、装着機24は、使用を禁止したテープフィーダ51や部品種コードの情報を管理装置45へ通知する。そして、管理装置45が、代替えのテープフィーダ51を検索して装着機24へ通知しても良い。また、上部スロット56のテープフィーダ51に限らず、下部スロット61のテープフィーダ51を代替えのテープフィーダ51として用いても良い。また、回転位置のエラーが発生した装着機24とは別の装着機24やフィーダ保管装置43のテープフィーダ51を、代替えのテープフィーダ51として用いて良い。例えば、管理装置45は、別の装着機24に装着された代替えのテープフィーダ51から必要な電子部品12を供給させ、その装着機24において基板11への装着作業も行ない、装着作業を継続させても良い。あるいは、管理装置45は、他の装着機24のテープフィーダ51や、フィーダ保管装置43のテープフィーダ51を、回転位置のエラーが発生した装着機24へ交換ロボット41により搬送しても良い。
【0068】
従って、装着システム23は、任意の装着機24で回転位置のエラーを検出し使用を禁止した場合、使用を禁止したテープフィーダ51で供給すべきテープフィーダ51を、他の装着機24やフィーダ保管装置43から供給や補充しても良い。これにより、装着作業を継続することができる。
【0069】
また、本開示の装着機24の制御装置68は、S49の処理により、回転位置が一致しないテープフィーダ51の部品供給を禁止した場合に、上部スロット56から取り外す前のテープフィーダ51から供給していた電子部品12と同一の部品種の電子部品12を供給可能なテープフィーダ51から電子部品12を供給させ、装着作業を継続する。
【0070】
これによれば、電子部品12の供給を禁止した場合に、取り外す前のテープフィーダ51から供給していた電子部品12の部品種、即ち、交換後に本来供給すべき部品種の電子部品12を供給可能なテープフィーダ51を、代替えのテープフィーダ51として使用する。これにより、装着作業を迅速に再開でき、生産の停止時間をより短くすることができる。
【0071】
因みに、上記実施例において、ホストコンピュータ15は、管理装置の一例である。上部スロット56は、フィーダ装着部の一例である。制御装置68は、禁止処理部、装着継続部の一例である。通信装置69は、通信部の一例である。制御装置91は、回転位置判断部の一例である。記憶装置91Aは、回転位置記憶部の一例である。S39は、回転位置判断工程の一例である。
【0072】
以上、上記した実施例によれば、以下の効果を奏する。
本実施例の一態様では、テープフィーダ51の制御装置91は、上部スロット56からテープフィーダ51を取り外す前におけるスプロケット85の第1回転位置と、再度装着した後のスプロケット85の第2回転位置と、が一致するか否かを判断する(S39)。
【0073】
これによれば、テープフィーダ51の着脱が行なわれた場合、取り外す前のスプロケット85の第1回転位置と、再度装着された後の第2回転位置とが一致するか判断する。仮に、オペレータが、部品種の照合を忘れて誤った部品種のリール75をテープフィーダ51に装着した場合、回転位置の変化によって、リール75が変更されたこと、即ち、誤った部品種の電子部品12が供給される可能性があることを検出できる。検出に基づいて、電子部品12の供給の禁止、エラーの報知などの適切な対応を実施することができる。その結果、電子部品12の誤装着の発生を抑制できる。
【0074】
尚、本開示は、上記実施例に限定されるものではなく、当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した種々の態様で実施することが可能である。
例えば、上記実施例では、スプロケット85にエンコーダ89を取り付けて、スプロケット85の回転位置を検出したが、これに限らない。例えば、モータ71の回転位置に基づいてスプロケット85の回転位置を算出し、回転位置の一致を判断しても良い。また、テープフィーダ51を着脱する前後のモータ71の回転位置を比較し、その比較結果に基づいて、スプロケット85の回転位置の一致を判断しても良い。あるいは、モータ71に対する回転指示の内容・回数に基づいて、スプロケット85の最終的な回転位置を演算等しても良い。従って、本開示の第1回転位置としては、スプロケット85の回転位置そのものに限らず、スプロケット85の回転位置と相関関係にある様々な情報を採用できる。
また、本開示の第1回転位置は、上部スロット56からテープフィーダ51を取り外す前において、テープフィーダ51から最後に電子部品12を供給した後のスプロケットの回転位置に限らない。例えば、制御装置91は、5回だけ電子部品12を供給するごとに、エンコーダ89から回転位置を取得しても良い。そして、制御装置91は、テープフィーダ51の着脱が発生した場合、記憶した回転位置と、その回転位置を記憶したタイミングが5回の周期の何回目か(1回目、2回目・・・5回目の何れか)であることに基づいて第1回転位置を算出しても良い。例えば、3回目で取り外された場合、制御装置91は、記憶した回転位置に、1回の供給でスプロケット85が回転する回転角度を3倍した値を加算し、加算した値を第1回転位置として用いても良い。この場合にも、回転位置を記憶する周期と、その周期からのずれに基づいて第1回転位置を算出することができ、供給の度に回転位置を記憶しなくとも良くなる。
【0075】
また、第1回転位置を、テープフィーダ51内の記憶装置91Aに記憶したが、これに限らない。例えば、装着機24の制御装置68が、テープフィーダ51から第1回転位置を取得して装着機24内に記憶しても良い。あるいは、管理装置45やホストコンピュータ15が第1回転位置を記憶しても良い。即ち、装着機24やテープフィーダ51以外に第1回転位置を記憶しても良い。
また、第1回転位置と第2回転位置の一致を、テープフィーダ51の制御装置91が判断したが、他の装置が判断しても良い。例えば、装着機24の制御装置68、管理装置45、ホストコンピュータ15等が、回転位置の一致を判断しても良い。
また、テープフィーダ51の制御装置91は、テープフィーダ51が再度装着されると直ぐに、回転位置の一致を判断した(S37、S39)。しかしながら、判断するタイミングは、再度装着時に限らない。例えば、制御装置91は、再度装着後にスプロケット85の動作やエンコーダ89の動作を検出したタイミングで、回転位置の一致を判断しても良い。
また、管理データDATAの記憶先は、ホストコンピュータ15に限らず、例えば、管理装置45やネットワーク18上のサーバ装置でも良い。
また、上記実施例では、装着システム23は、テープフィーダ51を自動で交換する交換ロボット41を備えたが、交換ロボット41を備えなくとも良い。
また、テープフィーダ51は、カセット型のテープフィーダに限らず、オペレータが手で操作するハンドルを備え一方向に長い構造をなす従来型のテープフィーダでも良い。
【符号の説明】
【0076】
12 電子部品、15 ホストコンピュータ(管理装置)、24 装着機(電子部品装着機)、51 テープフィーダ、56 上部スロット(フィーダ装着部)、68 制御装置(禁止処理部、装着継続部)、69 通信装置(通信部)、77 テープ、85 スプロケット、89 エンコーダ、91 制御装置(回転位置判断部)、91A 記憶装置(回転位置記憶部)、DATA 管理データ。