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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-14
(45)【発行日】2023-12-22
(54)【発明の名称】ロック付き洗剤製品容器
(51)【国際特許分類】
   B65D 77/00 20060101AFI20231215BHJP
   B65D 43/08 20060101ALI20231215BHJP
【FI】
B65D77/00 Z
B65D43/08 200
【請求項の数】 20
(21)【出願番号】P 2022539331
(86)(22)【出願日】2021-05-06
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-03-02
(86)【国際出願番号】 US2021031004
(87)【国際公開番号】W WO2021226295
(87)【国際公開日】2021-11-11
【審査請求日】2022-06-28
(31)【優先権主張番号】20173780.6
(32)【優先日】2020-05-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】590005058
【氏名又は名称】ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー
【氏名又は名称原語表記】THE PROCTER & GAMBLE COMPANY
【住所又は居所原語表記】One Procter & Gamble Plaza, Cincinnati, OH 45202,United States of America
(74)【代理人】
【識別番号】100110423
【弁理士】
【氏名又は名称】曾我 道治
(74)【代理人】
【識別番号】100111648
【弁理士】
【氏名又は名称】梶並 順
(74)【代理人】
【識別番号】100221729
【弁理士】
【氏名又は名称】中尾 圭介
(72)【発明者】
【氏名】ヘフテ、パウルス・アントニウス・アウグスティヌス
(72)【発明者】
【氏名】ング・パクラング、クララ・ソフィー・リー
(72)【発明者】
【氏名】レフレール、ヨースト・ピーター
(72)【発明者】
【氏名】キューレールス、ロビー・レニルド・フランソワ
【審査官】小原 一郎
(56)【参考文献】
【文献】米国特許第05040722(US,A)
【文献】登録実用新案第3055362(JP,U)
【文献】実開昭58-174483(JP,U)
【文献】特開平06-298245(JP,A)
【文献】米国特許第04053100(US,A)
【文献】独国実用新案第202005017363(DE,U1)
【文献】米国特許第10486849(US,B2)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 5/66 - 5/68
B65D 43/08
B65D 43/22
B65D 77/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
洗剤製品(101)と容器(102)とを含む消費者製品(100)であって、前記容器(102)は、ボックス(103)と、前記ボックス(103)用の蓋(104)と、前記蓋(104)を閉位置に維持するためのロック(105)とを含み、前記ボックス(103)は、前記洗剤製品(101)を含み、前記ボックス(103)は、基部(106)と、側壁(107)と、前記基部(106)の反対側の開口部(108)とを含み、前記蓋(104)は、上部(109)と側面(110)とを含み、前記上部(109)は、前記蓋(104)が前記閉位置にあるときに、前記開口部(108)と、前記側壁(107)の少なくとも特定の部分(112)を覆う前記側面の少なくとも一部(111)を覆い、前記蓋(104)は、前記閉位置から開位置に移動可能であり、前記ロック(105)は、前記蓋(104)が前記閉位置にあるときに作動圧力(114)をアクチュエータ(113)に加えることによってロック位置から開放位置に移動可能なアクチュエータ(113)を含み、前記アクチュエータ(113)は、前記側壁(107)の前記特定の部分(112)に接続され、前記アクチュエータ(113)は、前記ロック位置にあるときに前記側面(110)のロックタブ(115)に当接し、前記アクチュエータ(113)は、前記開位置にあるときに前記ロックタブ(115)から離れて維持され、前記アクチュエータ(113)は、前記作動圧力(114)によって前記側壁(107)の前記特定の部分(112)に対して垂直な方向にロック解除変位距離だけ変位可能であり、それにより前記蓋(104)は、支持要素(116)を更に含み、前記支持要素(116)は、前記蓋(104)が前記閉位置にあるときに前記開口部(108)に入り、前記側壁(107)の前記特定の部分(112)の少なくとも一部は、前記蓋(104)が前記閉位置にあるときに前記側面(110)と前記支持要素(116)との間に位置し、クリアランス距離(117)は、前記蓋(104)が前記閉位置にあり、作動圧力が加えられていないとき、前記側壁(107)の前記特定の部分(112)に対して垂直な方向に、前記側壁(107)を、前記支持要素(116)から分離し、前記クリアランス距離(117)は、前記蓋(104)が前記閉位置にあるときに前記作動圧力が圧力閾値を超えて加えられるとき、前記側壁(107)の前記特定の部分(112)が撓むことによってゼロに減少する、消費財製品。
【請求項2】
前記蓋は前記閉位置にあり、作動圧力が加えられないとき、前記クリアランス距離は、少なくとも1mmでかつ1cm未満である、請求項1に記載の消費者製品。
【請求項3】
前記アクチュエータは、ヒンジ部分によって前記側壁の前記特定の部分に接続されたフラップを含み、前記フラップは、前記ヒンジ部分から前記フラップの遠位縁部まで延在し、前記ヒンジ部分は、前記蓋が前記閉位置にあるとき、前記側面と前記支持要素との間に位置し、前記遠位縁部は、前記側壁の前記特定の部分から離れて延在し、前記フラップの前記遠位縁部は、前記ロック位置にあるときに前記側面の前記ロックタブに当接し、前記フラップは、前記側壁の前記特定の部分に対して面一に位置し、前記遠位縁部は、前記開位置にあるときに前記ロックタブから離れて維持され、前記作動圧力は、前記閉位置から前記開位置に鋭角の作動角だけ前記フラップを変位させ、前記鋭角は、前記ロック解除変位距離だけ前記遠位縁部を変位させることに対応する、請求項1又は2のいずれか一項に記載の消費者製品。
【請求項4】
前記支持要素は支持領域を含み、前記支持領域は、前記蓋が前記閉位置にあり、前記作動圧力が前記圧力閾値を超えて加えられたときに前記側壁の前記特定の部分が撓むことによって前記クリアランス距離がゼロに減少するとき、前記側壁の前記特定の部分との接触領域を含み、それによって前記接触領域は、前記側壁の前記特定の部分に対して垂直な方向に沿って前記アクチュエータに面する、請求項1から3のいずれか一項に記載の消費者製品。
【請求項5】
前記側面の少なくとも一部は、補強された側面セクションを含む、請求項1から4のいずれか一項に記載の消費者製品。
【請求項6】
前記補強された側面セクションは、前記ロックタブを含む、請求項5に記載の消費者製品。
【請求項7】
前記補強された側面セクションは、主側面セクションと、前記主側面セクションに対して面一に位置する折り返し側面セクションとを含み、前記主側面セクションは、前記蓋の前記上部から遠位の前記補強された側面セクションの端部において前記折り返し側面セクションにヒンジ式に接続されている、請求項5又は6のいずれか一項に記載の消費者製品。
【請求項8】
前記側壁の少なくとも一部は、前記開口部の近位に補強された側壁セクションを含む、請求項1から7のいずれか一項に記載の消費者製品。
【請求項9】
前記補強された側壁セクションは、主側壁セクションと、前記主側壁セクションに対して面一に位置する折り返し側壁セクションとを含み、前記主側壁セクションは、前記ボックスの前記基部から遠位の端部において前記折り返し側壁セクションにヒンジ式に接続されている、請求項8に記載の消費者製品。
【請求項10】
前記消費者製品は、追加のロックを含み、前記追加のロックは、前記側壁の追加の特定の部分に接続された追加のアクチュエータを含み、前記側壁の前記特定の部分は、前記ボックスの第1の側壁に含まれ、前記側壁の前記追加の特定の部分は、前記ボックスの第2の側壁に含まれ、前記第1の側壁は、前記第2の側壁の反対側にある、請求項1から9のいずれか一項に記載の消費者製品。
【請求項11】
前記側面は、前記アクチュエータに面する作動領域を含み、かつ、前記蓋が前記閉位置にあるときに前記作動領域において前記作動圧力を加えることによって前記アクチュエータを前記閉位置から前記開位置に変位させることを可能にし、それにより前記作動領域は、作動開口部、作動フラップ、又は作動スリットのうちの1つ以上を含み、それにより前記作動領域は、前記作動領域の位置を示す視覚的指標を更に含む、請求項1から10のいずれか一項に記載の消費者製品。
【請求項12】
前記側面は、前記追加のアクチュエータに面し、かつ前記追加のアクチュエータを変位させる追加の作動領域を含み、前記作動領域及び前記追加の作動領域は、前記蓋の側面及び天面に沿った周辺経路によって分離され、前記周辺経路は、20cm未満でかつ9cm超である、請求項10に記載の消費者製品。
【請求項13】
前記支持要素は、前記蓋が前記閉位置にあり、前記作動圧力が前記アクチュエータ及び前記追加のアクチュエータの両方に前記圧力閾値を超えて加えられるとき、前記第1の側壁の前記特定の部分及び前記第2の側壁の前記追加の特定の部分の両方が撓むときに、前記特定の部分及び前記追加の特定の部分の両方と同時に接触する弾性構造を含む、請求項10に記載の消費者製品。
【請求項14】
前記弾性構造は、固体構造又は少なくとも1つの空洞を含む構造のうちの1つである、請求項13に記載の消費者製品。
【請求項15】
前記弾性構造は、一体型である、請求項13から14のいずれか一項に記載の消費者製品。
【請求項16】
前記弾性構造は、複数の部分構造を含む、請求項13から14のいずれか一項に記載の消費者製品。
【請求項17】
前記容器は、紙又は厚紙材料から作られている、請求項1から16のいずれか一項に記載の消費者製品。
【請求項18】
前記蓋が前記閉位置にあるときに、前記側面は前記側壁の少なくとも30%を覆う、請求項1から17のいずれか一項に記載の消費者製品。
【請求項19】
前記支持要素は、前記蓋が前記閉位置にあるときに、前記蓋の前記上部から少なくとも3mmでかつ50mm未満の深さに位置する支持要素遠位端部を含む、請求項1から18のいずれか一項に記載の消費者製品。
【請求項20】
前記洗剤製品は前記消費者製品の重量の50%を超える重量であり、それにより前記ボックスの前記基部に反応力がない場合に前記洗剤製品によって前記ボックスの前記基部上に生成される重力は、前記側壁の前記特定の部分の撓み及び前記クリアランスのゼロへの減少をもたらし、
前記クリアランス距離がゼロに減少し、作動圧力が加えられないとき、前記アクチュエータは前記ロックタブに対する当接を維持する、請求項1から19のいずれか一項に記載の消費者製品。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
本発明は、一般に、洗剤製品用の容器に関する。洗剤製品用のそのような容器は、消費者の家庭に存在する消費者製品であり、消費者によって住宅まで及び住宅内で持ち上げられて運ばれ得る。
【図面の簡単な説明】
【0002】
図1A】例示的な消費者製品を示す。
図1B】例示的な消費者製品を示す。
図1C】例示的な消費者製品を示す。
図1D】例示的な消費者製品を示す。
図1E】例示的な消費者製品を示す。
図1F図1A図1Eの例の変形例を示す。
図2】別の例示的な消費者製品を示す。
図3】更なる例示的な製品を示す。
図4A】更に別の例示的な製品を示す。
図4B】更に別の例示的な製品を示す。
図4C】更に別の例示的な製品を示す。
図4D】更に別の例示的な製品を示す。
図5A】更に例示的な製品を示す。
図5B】更に例示的な製品を示す。
【発明を実施するための形態】
【0003】
洗剤製品は、例えば、そのような製品のための容器がそのような洗剤製品の全重量を担持する場合、特に消費者製品が最近取得され、それによって有意な量の洗剤製品を保持するときに、比較的重い製品である。一部の消費者は、そのような洗剤製品を含むボックスの基部を持って消費者製品を持ち運ぶことができるが、そのような持ち運びは、基部を持つのではなく、そのような消費者製品の蓋を持つことによっても起こり得る。そのような場合、洗剤製品の重さがかかって蓋がはずれてボックスが開き、ボックスが落ちてその中身をまき散らす可能性がある。そのような状況は回避されるべきである。そのような意図しない蓋のロック解除を回避すること以外に、消費者製品の容器の構造は、開封人間工学を保存又は改善し、消費者製品に加えられる力の過度又は反復的な適用時に永久的な側壁の変形を防止又は低減するべきである。同時に、容器は環境を保存するために精巧に作られてもよい。本開示による消費者製品は、これらの異なる側面を考慮に入れることを目的としている。
【0004】
本開示は、消費者製品について参照する。消費者製品は、本開示において、とりわけ、消費者に最終的に提供される製品として理解されるべきである。そのような消費者製品は、例えば、スーパーマーケットで購入することができ、最終消費者は、そのような消費者製品を自分の家に保存することができる。消費者製品は、大量に提供されてもよく、それに関して、環境上の懸念を考慮して設計されるべきである。消費者製品はまた、小売店舗への輸送を考慮して設計されるべきである。消費者製品はまた、小売店での棚保管を考慮して設計されるべきである。消費者製品はまた、小売店から消費者の家への輸送を考慮して設計されるべきである。消費者製品はまた、個人の最終消費者家庭での保管を考慮して設計されるべきである。消費者製品はまた、個人の最終消費者家庭での消費者製品の使用を考慮して設計されるべきである。消費者製品はまた、廃棄を考慮して設計されるべきである。
【0005】
本開示による消費者製品は、洗剤製品を含む。洗剤製品は、本開示において、界面活性剤を含む製品として理解されるべきである。洗剤製品はまた、漂白剤又は他の成分を含み得る。例示的な洗剤製品組成物は、本明細書でより詳細に記載される。いくつかの例では、洗剤製品は、単位用量洗剤パウチを含む。単位用量洗剤パウチの例は、本明細書でより詳細に記載される。
【0006】
本開示による消費者製品は、容器を更に含む。容器は、本開示において、例えば、容器の空洞内に内容物を収容する物体として理解されるべきである。容器は、消費者製品の保護、輸送、保管、アクセス、及び廃棄を容易にする。本開示では、容器はボックスを含む。ボックスは、空洞を画定する略平行六面体、バレル形状、円筒形、円形、楕円形又は立方体の三次元物体として理解されるべきである。平行六面体ボックスの使用は、空間効率的な方法でボックスを積み上げることを可能にすることによって、保管及び輸送を容易にすることができる。いくつかの例では、ボックスは、いくつかの丸みを帯びたテーパ台形又は面取り縁部を備えた平行六面体であってもよい。本開示によるボックスは、洗剤製品を含む。洗剤製品は、ボックスに収容又は保管されることを理解されたい。本開示によるボックスは、基部、側壁、及び開口部を含む。本開示による基部は、棚又は床などの支持面上に配置されたときにボックスが置かれ得る表面として理解されるべきである。いくつかの例では、基部は平坦である。いくつかの例では、基部は長方形である。いくつかの例では、基部は楕円形又は円形である。いくつかの例では、基部は平坦である。いくつかの例では、基部は、レリーフ内でうねるエンボス形状を有する。本開示による側壁は、基部から延在し、基部を開口部に、連絡部品又は蓋に接続するものとして理解されるべきである。基部の開口部への接続は、側壁に加えて、連絡部品を含み得ることを理解されたい。例えば、連絡部品は、側壁に接着又は別様に取り付けられてもよい。いくつかの例では、側壁は、基部に対して垂直である。いくつかの例では、基部は矩形で4つの側壁を有し、4つの側壁は基部から垂直に延在し、各側壁は矩形であり、各側壁は側壁側面によって基部の側面に接続され、2つの他の側壁によって4つの側壁のうちの他の2つの側壁に接続される。いくつかの例では、基部は楕円形又は円形であり、側壁は、基部から垂直又は垂直方向に、基部から延在する略円筒形の壁を形成する。垂直又は垂直は、本明細書中で実質的に垂直又は実質的に垂直であると理解されるべきである。いくつかの例では、垂直又は垂直は、120度未満の角度及び60度超の角度を含む。いくつかの例では、垂直又は垂直は、110度未満及び70度超の角度を含む。いくつかの例では、垂直又は垂直は、110度未満及び70度超の角度を含む。いくつかの例では、垂直又は垂直は、100度未満及び80度超の角度を含む。いくつかの例では、垂直又は垂直は、95度未満及び85度超の角度を含む。いくつかの例では、側壁は、正方形、長方形、台形、球の断面、卵形の断面、又は楕円体の断面に対応する形状を有する。本開示による開口部は、ボックスに含まれる洗剤製品へのアクセスを提供する開口部として理解されるべきである。いくつかの例では、開口部は基部に面する。いくつかの例では、開口部は、基部の表面よりも小さい表面を有する。いくつかの例では、開口部は、例えば基部から90度超の角度で基部から延在する側壁を使用して、改善されたアクセスを提供するために、基部の表面よりも大きい表面を有する。いくつかの例では、開口部は、例えば、最初の使用時に除去される穿孔片、又は蓋をボックス又はトレイにロックする開封明示ステッカーを含む、不正開封防止機構の除去後に提供される。いくつかの例では、開口部はボックスの上部パネル上に配置され、ボックスの上部パネルは、ボックスの基部に面し、ボックスの基部から少なくとも側壁によって分離され、ボックスの上部パネルはボックスの基部と概ね同一平面上にあり、それにより開口部は上部パネルの一部を覆い、上部パネルは開口部を取り囲む周辺部分を含み、周辺部分は例えば側壁と開口部との間の連絡部品を含む。いくつかの例では、開口部は長方形である。いくつかの例では、開口部は、丸みを帯びた縁部を有する長方形である。いくつかの例では、開口部は円形又は楕円形である。本開示による蓋は、容器の開口部を繰り返し閉鎖又は開放することを可能にする要素として理解されるべきである。いくつかの例では、蓋は、例えばヒンジによってボックスに接続され得るか、又はボックスから分離され得る。本開示による蓋は、上部及び側面を含む。蓋の上部は、蓋が閉位置にあるときにボックスの開口部を覆うことを目的としていることを理解されたい。いくつかの例では、蓋の上部は長方形である。いくつかの例では、蓋の上部は、円形、六角形、八角形、又は楕円形である。いくつかの例では、蓋は、面取りされた縁部を含む。いくつかの例では、蓋の上部は、丸みを帯びた縁部を有する長方形である。「上部」と命名されている間、蓋の上部は、異なる配向に位置付けられ得ることを理解されたい。蓋は、側面を含む。本開示による側面は、蓋の上部に接続され、かつボックスの1つ以上の側壁に係合するために蓋から延在する要素であることを理解されたい。側面は、蓋の上部を開口部に配置することに関与する。いくつかの例では、側面は、蓋の上部から垂直に延在する。いくつかの例では、側面は、蓋の上部の周囲全体を取り囲む。いくつかの例では、側面は、蓋の上部の周囲全体を部分的に取り囲み、蓋の上部の一部は側面がない。本開示によれば、蓋の上部は開口部を覆い、側面の少なくとも一部は、蓋が閉位置にあるときに側壁の少なくとも特定の部分を覆い、蓋は、閉位置から開位置に移動可能である。蓋の動きは、ヒンジなどのボックスへの接続によって抑制されてもよく、又は例えば、ボックスの内容物への改善されたアクセスを提供するために、完全に取り外し可能であってもよい。ボックス及び蓋は協働して、容器の内容物を保管し、輸送し、容器の内容物へのアクセスを容易にするための容器の役割を果たすことに関与する。
【0007】
本開示による容器は、ロックを含む。ロックは、本開示において、偶発的な開放の可能性を防止又は低減する機構として理解されるべきである。本開示によるロックは、蓋を閉位置に維持するためのものである。本開示によるロックは、容器の通常の使用下で機能することが期待されることを理解されたい。例えば、ボックスが異常な状態で使用される場合、又はボックスが異常な状態にある場合、ロックはその機能を満たさない可能性があることを理解されたい。本開示によれば、ロックは、蓋が閉位置にあるときに作動圧力をアクチュエータに加えることによって、ロック位置から開位置に移動可能なアクチュエータを含む。アクチュエータは、本開示において、外力又は作動圧力によって作動時の運動に供される機械的構造として理解されるべきであり、そのような運動は、そのような運動が行われるときにロックの開放をもたらす。いくつかの例では、本開示によるアクチュエータは弾性であり、デフォルト位置を有し、そのようなデフォルト位置は、蓋が閉じたままであることに対応し、弾性は、蓋を開くために外力又は作動圧力によって打ち消される。いくつかの例では、アクチュエータは、可撓性要素を含み、可撓性要素が蓋が閉じたままであることに対応するデフォルト位置を有し、可撓性要素が蓋を開くために押圧され、可撓性要素が圧力を解放するとデフォルト位置に跳ね返るという点で、弾性である。表面に力を加えることによって圧力が生成されることを理解されたい。本開示によるアクチュエータは、開位置及びロック位置である少なくとも2つの位置を有し、それによって、開位置は、蓋の開放を可能にする位置、蓋の開放を防止するか、又は蓋の偶発的な開放の可能性を低減するロック位置に対応する。
【0008】
本開示によるアクチュエータは、側壁の特定の部分に接続され、この特定の部分は、蓋が閉位置にあるときに側面の少なくとも一部によって覆われる特定の部分であり、アクチュエータは、ロック位置にあるときに側面のロックタブに当接し、アクチュエータは、開位置にあるときにロックタブから離れて維持され、アクチュエータは、作動圧力によって、側壁の特定の部分に対して垂直な方向にロック解除変位距離だけ変位可能である。側壁の特定の部分へのアクチュエータの接続は、側壁の特定の部分を覆う側面の一部から側壁の特定の部分をロック又はロック解除することに関与し、それによって蓋をボックスから解放することを可能にするアクチュエータに起因する。側面は、ロックタブを含む。ロックタブは、アクチュエータと連動する機械的要素として理解されるべきである。いくつかの例では、ロックタブは、側面から離れて延在し、アクチュエータの領域内で側壁の特定の部分が側面から分離するのを防止するために、ロック位置にあるときにアクチュエータがタブに当接することができるように、側面から側壁の特定の部分に向かって突出する膨張部、隆起部、エンボス、又は追加の材料層の形態であってもよい。いくつかの例では、ロックタブは、側面自体に含まれ、ロックタブは、例えば、側面の開口部によって形成される。本開示による当接は、アクチュエータ又はアクチュエータの一部とタブとの間の接触として理解されるべきであり、そのような接触は、蓋の開放を防止する。アクチュエータは、ロックタブを解放するために、開位置にあるときにロックタブから離れて維持される。ロックタブのそのような解放は、蓋が開くことを可能にする。ロック位置から開放位置へのアクチュエータの変位又は移動は、アクチュエータがロックタブとの接触を抑制するのに十分な距離、変位距離に対応する距離だけ、側壁の特定の部分に対して垂直な方向に変位するように、アクチュエータに作動圧力又は力を(直接的又は間接的に)加えることによるものである。変位につながる力又は圧力は、いくつかの異なる方向を有することができ、そのような力又は圧力の成分が側壁の特定の部分に対して垂直な方向にある場合、そのような異なる方向は変位に寄与することを理解されたい。そのような力又は圧力はまた、側壁に平行であり得る構成要素を含んでもよい。しかしながら、作動は、側壁の部分に対して垂直であるそのような力又は圧力の構成要素によって引き起こされる。側壁の一部に対して垂直な構成要素のそのような存在は、側壁に平行な力を加えることによって蓋を持ち上げることによって容器を持ち上げることによって偶発的な開放を回避するロックの役割に関与するが、所望の開放は、消費者がアクチュエータを「押す」こと、及び蓋の開放を可能にするロック解除力又は圧力を加えることによって起こる。言い換えれば、消費者は、側壁に対して垂直でない場合がある方向に沿ってアクチュエータに力を加えることができるが、そのような力の成分が側壁に対して垂直である場合、そのような成分は、変位につながる圧力の印加に関与してもよい。
【0009】
そのようなロックは、消費者による所望の開放を可能にしながら、蓋の偶発的な開放のリスクを抑制又は低減することに関与し、そのようなロックの機能は、消費者製品を輸送又は持ち上げるために、側壁に平行な方向に蓋が強く引っ張られる場合でも、アクチュエータがロックタブに対して当接し続けることが確実であることに依存する。偶発的な開放のリスクの回避又は低減はまた、例えば、本開示によるボックスと並んで配置された別のボックスとの摩擦によって、又は輸送中にボックスが転倒することによって、又は輸送中にボックスの内容物の内部移動が蓋を押すことによって、側壁に平行な方向に加えられる力にも当てはまる。しかしながら、側壁に平行な方向への強い引っ張りは、側壁の構造に影響を与える可能性があり、例えば、側壁の曲げをもたらし、その結果、アクチュエータが側壁の特定の部分に接続されているという事実により、アクチュエータからのロックタブの望ましくない係合解除をもたらす可能性がある。これは、蓋の望ましくない開放をもたらすであろう。このような蓋の望ましくない開放は、側壁が曲がりやすい材料で作られている場合、例えば、軽いプラスチック材料又は厚紙が側壁を形成するために使用される場合に、可能性が高くなり得る。しかしながら、そのような材料は、いくつかの例では、特に、いくつかの特に環境に優しい実施例で考慮される。いくつかの例では、ボックスは実際に段ボールボックスである。
【0010】
いくつかの例では、ロックは、側壁の中央領域に配置される。中央領域は、関係する側壁の両縁部から実質的に等距離にあると理解されるべきであり、そのような縁部は、ボックスの基部に対して垂直な方向に沿っている。そのような例では、ロックは、基部に対して垂直な縁部に対して中央領域にある間、基部に近い側壁の縁部よりも開口部に近い側壁の縁部に最も近い位置に位置することを理解されたい。ロックのそのような中央位置は、アクチュエータに圧力を加えることによって蓋を保持することによってボックスが持ち上げられた場合に、ボックスから蓋がスライドするのを回避することに関与することができ、それによって、そのような圧力は、アクチュエータを支持要素に対して中央に押し付け、それによって、蓋とボックスとの間の接続を維持し、かつ偶発的な開放を回避することに関与する力を均衡させる。いくつかの例では、ロックは、側壁上及び側壁の2つの縁部の間に配置されてもよく、そのような縁部は、基部に対して垂直であり、ロックは、2つの縁部の他方の縁部よりも一方の縁部に近く、例えば、2つの縁部間の距離の1/3で一方の縁部の近くに配置される。いくつかの例では、1つの側壁は、2つのロックを含んでもよい。
【0011】
本開示は、一方では、偶発的な開放に抵抗する側壁のための材料の使用と、特に環境に優しい側壁のための材料の使用との間のこの明らかな矛盾を解決することを目的とする。
【0012】
容器は、剛性材料、可撓性材料又はそれらの混合物から作られてもよい。いくつかの例では、ボックス又は蓋を形成する材料は、300マイクロメートルでかつ3mm未満の壁厚を有する。いくつかの例では、ボックス又は蓋を形成する材料は、1mm超でかつ2mm未満の壁厚を有する。いくつかの例では、ボックス又は蓋を形成する材料は、例えば、ボックス又は蓋の一部又は全体を補強するために、それ自体の上に折り畳まれる。容器は、プラスチック材料、金属材料、紙材料、バイオ系材料、竹繊維、又はこれらの混合物から作られてもよい。容器は、リサイクル材料を含む材料から作られてもよい。容器は、プラスチック材料、例えばポリオレフィン材料から作製することができる。容器は、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリエチレンテレフタラート、ポリ塩化ビニル、アクリロニトリルブタジエンスチレン、ポリカーボネート、ポリアミド、又はこれらの混合物から作られてもよい。いくつかの例では、容器は、ポリプロピレン、ポリスチレン、高密度ポリエチレン、ポリエチレンテレフタラート、又はこれらの混合物から作られてもよい。プラスチック材料は、引張係数が1250MPa~3000MPa、例えば1300MPa~2300MPaの範囲であってもよい。容器は、金属材料から作られていてもよく、金属材料は、例えば、アルミニウム、鋼鉄、又はこれらの混合物から選択される。容器は、紙又は厚紙材料から作られていてもよく、紙材料は、例えば、板紙、ボール紙、ラミネート、セルロースパルプ材料、又はこれらの混合物から選択される。容器を製造するために使用される材料は、他の成分、例えば、着色剤、防腐剤、可塑剤、UV安定化剤、酸素、香料、リサイクル材料、防湿剤、又はこれらの混合物を含んでいてもよい。容器は、外部又は内部の印刷した領域を含んでいてもよい。容器は、例えば、熱成形、射出成形、射出延伸ブロー成形、押出、押出ブロー成形、厚紙作製、又はそれらの混合によって作られてもよい。いくつかの特定の例では、容器は、熱成形又は射出成形又はそれらの混合物によって作製される。好適なプロセスとしては、平坦な積層体から溶接工程を用いた管の成形、押出成形による管の成形、折り畳み、又はこれらの混合が挙げられるが、これに限られない。容器は、不透明、透明、半透明、又はこれらの混合であってもよい。いくつかの例では、容器は、例えば、内容物を外部光から保護するために不透明である。いくつかの例では、容器は、少なくとも部分的に、いくつかの特定の例では全体が紙ベースの材料から構成される。紙ベースの材料は、本明細書では、紙を含む材料を意味する。理論に拘束されることを望むものではないが、「紙」は、本明細書では、セルロース系パルプから作製された材料を意味する。いくつかの例では、紙ベースの材料は、紙、ボール紙、又はそれらの混合物を含み、好ましくは、ボール紙は、板紙、段ボール、又はそれらの混合物を含む。段ボールは、一連の溝を含む。各溝は、チャネルであると理解することができる。溝は、互いに平行に延び、溝方向は、各チャネルに沿って移動する方向である。紙基部の材料は、紙、ボール紙、又はそれらの混合物を含む積層体であってもよく、いくつかの例では、ボール紙は、板紙、段ボール、又はそれらの混合物、及び少なくとも別の材料を含む。いくつかの例では、少なくとも別の材料は、プラスチック材料を含む。いくつかの例では、プラスチック材料は、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、ポリビニルアルコール、又はそれらの混合物を含む。少なくとも別の材料として、バリア材料を使用してもよい。バリア材料は、二軸配向ポリプロピレン、金属化ポリエチレンテレフタレート、又はそれらの混合物であり得る。少なくとも別の材料は、ワックス、セルロース材料、ポリビニルアルコール、二酸化シリカ、カゼイン系材料、又はそれらの混合物を含み得る。いくつかの例では、紙ベースの積層体は、50重量%超、好ましくは85重量%超、より好ましくは95重量%超の繊維ベースの材料の積層体を含む。いくつかの例では、バリア材料は、10マイクロメートル~40マイクロメートルの厚さを有するプラスチック材料を含み得る。いくつかの例では、バリア材料は、10マイクロメートル~35マイクロメートルの厚さを有するプラスチック材料を含み得る。紙ベースの材料は、積層体であってもよい。いくつかの例では、ボックスの内面、及びいくつかの例では蓋は、紙、厚紙、又はそれらの混合物を含み、特定の例では、厚紙は、板紙、段ボール繊維板、及びポリエチレンの積層、又はそれらの混合物を含み、いくつかの例では、ボックスの外面、蓋、又はそれらの組み合わせは、少なくとも別の材料を含む。あるいは、少なくとも別の材料はまた、2つの紙ベースの材料層の間に積層されてもよい。理論に拘束されることを望むものではないが、この少なくとも別の材料は、容器の内側に面する紙ベースの材料によって吸収された漏れた液体が、容器の壁を通る流れを防止又は低減し、容器の外壁を汚染し得ることの障壁として作用し得る。内容物からの漏れを回避するために、又は内容物を外部流体から、例えばシャワー又はシンクから保護するために、他の構造が効率的であることが分かり得る。容器の外壁の汚染は、消費者にとって目障りであり得るか、又は貯蔵領域を汚染し得る。いくつかの例では、ボックス及び蓋は、2つの段ボール繊維板層の間に積層された少なくとも別の材料を含む紙ベースの材料で作られ、支持要素は、平らな板紙材料で作られる。いくつかの例では、ボックス又は蓋に使用される材料は、2つの平坦な厚紙層とポリエチレン積層体との間に挟まれたコア段ボール溝材料を含む。
【0013】
本開示による蓋は、実際に、支持要素を更に備え、支持要素は、蓋が閉位置にあるときに開口部に入り、側壁の特定の部分の少なくとも一部は、蓋が閉位置にあるときに側面と支持要素との間に位置し、クリアランス距離は、蓋が閉位置にあり、作動圧力が加えられていないときに側壁の特定の部分に対して垂直な方向に支持要素から側壁を分離し、クリアランス距離は、蓋が閉位置にあり、作動圧力が圧力閾値を超えて加えられたときに側壁の特定の部分が撓むことによってゼロに減少する。支持要素及び側面の両方は、構造的に蓋の一部であり、支持要素及び側面は、側壁の特定の部分を挟むことを可能にし、それによって側壁の特定の部分の沈み込み及びロックタブからのアクチュエータの望ましくない係合解除を防止する。ボックスを持ち上げている間に作動圧力が蓋を通って加えられる場合、加えられる圧力は、側壁の挟まれた特定の部分を支持要素に押し付け、それによって、さもなければ蓋をボックスから分離する重力を補償するという事実に留意することが重要であり、そのような重力の補償は、側壁の特定の部分と支持要素との間の抵抗静止摩擦力によるものである。いくつかの例では、支持要素の使用は、ボックスを作製するための比較的可撓性の材料を使用することを可能にし、それによって、そのような可撓性材料は、支持要素がない場合に、ボックスがその蓋によって持ち上げられた場合に落下する点まで撓む。比較的可撓性のある材料を使用することは、そのような可撓性を補償する支持要素の存在に起因して、より少ない量のそのような材料を使用することも可能にする。したがって、そのような支持要素の存在は、例えばロックのアクチュエータに圧力を加える間にボックスが持ち上げられるときに、作動圧力がロックのアクチュエータに加えられても、偶発的に開く危険性を防止又は低減する。
【0014】
支持要素は、いくつかの例では、蓋の上部を作るために使用される材料と同じ材料で作られてもよい。いくつかの例では、支持要素は、蓋の上部に使用される材料とは異なる材料で作られる。いくつかの例では、支持要素は、蓋の上部と一体である。いくつかの例では、支持要素は、蓋の上部から分離し、蓋の上部に固定された部分である。蓋が閉位置にあるとき、支持要素は開口部に入る。このような開口部への進入は、支持要素が、蓋が開位置から閉位置に動かされるときに開口部に進入する支持要素部分を含み、これにより、蓋が閉位置から開位置に動かされるときにこのような支持要素部分が開口部から出ると理解されるべきである。側壁の特定の部分の少なくとも一部は、蓋が閉位置にあるときに側面と支持要素との間に位置する。この構造は、側面と支持要素との間の側壁の特定の部分を捕捉することを可能にし、側壁の特定の部分は、蓋が開位置から閉位置に動かされるときに側面と支持要素との間に挿入され、側壁の特定の部分は、蓋が閉位置から開位置に動かされるときに側面と支持要素との間から解放される。クリアランス距離は、蓋が閉位置にあり、作動圧力が加えられていないときに、側壁の特定の部分に対して垂直な方向に側壁を支持要素から分離する。そのようなクリアランスは、蓋が閉じられるときに支持要素が側壁の特定の部分と衝突しないように、蓋が閉じられるときに開口部を通して支持要素を挿入することを可能にする。クリアランスは、蓋が閉位置にあり、作動圧力が圧力閾値を超えて加えられるときに、側壁の特定の部分が撓むことによってゼロに減少する。そのような圧力閾値に達すると、側壁は、クリアランス距離をゼロに減少させて支持要素に接するようにし、それによって側壁が過度に歪むことが防止され、ロックタブを解放するアクチュエータの点まで沈むことが防止される。本開示によるクリアランス距離は、いくつかの例では、蓋とボックスとの間の公差距離に関し、これは、閉位置にあるときに蓋が緩むことを回避しながら、過度の困難なしに蓋をボックス上に配置することの両方を可能にする。本開示によるクリアランス距離は、ロックの領域で考慮されるが、蓋とボックスとの間の公差距離は、ボックスの開口部の全周に沿って考慮されてもよい。いくつかの例では、公差は、少なくとも0.1mmでかつ5mm未満である。いくつかの実施例では、公差は、少なくとも1mmでかつ3mm未満である。そのような公差は、例えば、蓋が閉位置にあり、側面の内面と側壁の外面との間にあるときに測定され、そのような公差がロックの領域で異なる値をとる可能性があることを理解する。
【0015】
図1A図1Eは、洗剤製品101と容器102とを含む消費者製品100を示し、容器102は、ボックス103と、ボックス103用の蓋104と、蓋104を閉位置に維持するためのロック105とを含み、ボックス103は、洗剤製品101を含み、ボックス103は、基部106と、側壁107と、基部106の反対側の開口部108とを含み、蓋104は、上部109と側面110とを含み、上部109は、蓋104が閉位置にあるときに、開口部108と、側壁107の少なくとも特定の部分112を覆う側面の少なくとも一部111を覆い、蓋104は、閉位置から開位置に移動可能であり、ロック105は、蓋104が閉位置にあるときに作動圧力114をアクチュエータ113に加えることによってロック位置から開位置に移動可能なアクチュエータ113を含み、アクチュエータ113は、側壁107の特定の部分112に接続され、アクチュエータ113は、ロック位置にあるときに側面110のロックタブ115に当接し、アクチュエータ113は、開位置にあるときにロックタブ115から離れて維持され、アクチュエータ113は、作動圧力114によって側壁107の特定の部分112に対して垂直な方向にロック解除変位距離だけ変位可能であり、それにより蓋104は、支持要素116を更に含み、支持要素116は、蓋104が閉位置にあるときに開口部108に入り、側壁107の特定の部分112の少なくとも一部は、蓋104が閉位置にあるときに側面110と支持要素116との間に位置し、クリアランス距離117は、蓋104が閉位置にあり、作動圧力が加えられていないとき、側壁107の特定の部分112に対して垂直な方向に、側壁107を、支持要素116から分離し、クリアランス距離117は、蓋104が閉位置にあるときに作動圧力が圧力閾値を超えて加えられるとき、側壁107の特定の部分112が撓むことによってゼロに減少する。図中の参照番号は、それらが読みづらくならないように繰り返されない。図1Aは、ロックが見えない断面を示す。図1B~Eは、図1Aに示される断面平面Sに沿った断面に対応する。ロック105は、本明細書に記載される異なる構成で図1B~Eに見ることができる。蓋は、全ての図1A~Eで閉じた状態で示されている。
【0016】
図1Bでは、外部圧力又は作動圧力、力、又はトルクが消費者製品に加えられていない。この状況では、アクチュエータ113は、ロックタブ115に当接する。図1Cでは、外部圧力がアクチュエータに加えられ、外部圧力は、作動圧力114によって示される側壁の部分112に対して垂直な成分を有する。この作動圧力は、アクチュエータ113を変位させ、この例では、アクチュエータ113を側壁の部分112と整列させ、それによってロックタブ115を解放し、それにより、この例では蓋がボックスの基部106に対して垂直な方向118に沿ってスライドして開くことができる。この例では、蓋は、ボックスの基部に対して垂直な方向に沿って引っ張られて開くことができる蓋として示されているが、ここに示されていない別の例は、ヒンジでボックスに接続された蓋を含むことができることに留意されたい。図1Dでは、加えられる圧力は、側壁が曲がって支持要素11に対して横たわり、クリアランス117をゼロに減少させるようなものである。図1C及び図1Dの両方は、図1Cに対応する作動圧力よりも高い作動圧力を有する図1Dの場合に、蓋が開いていてもよいシナリオを示している。
【0017】
図1Eでは、図1A~Dと同じ例が示されており、それによって、蓋を引っ張ることによって容器を持ち上げようとするために力が加えられ、力は、例えば消費者製品を輸送するために加えられる。この場合、力はロック構造を曲げる。図示のように、側壁の部分112が支持要素と側面との間に挟まれているため、側壁の部分112は支持要素116によって維持され、ロックタブ115に対するアクチュエータ113の当接が維持され、それによって望ましくない開放が防止される。支持要素116がない場合、側壁の一部が沈み、望ましくないロック解除につながる可能性がある。
【0018】
いくつかの例では、蓋が閉位置にあり、作動圧力が加えられていない場合、そのクリアランス距離は、少なくとも1mmでかつ1cm未満である。そのような範囲は、蓋の閉鎖を容易にすることと、望ましくないロック解除につながる側壁の特定の部分の沈み込みを防止することとの両方を可能にする。いくつかの例では、蓋が閉位置にあり、作動圧力が加えられていない場合、そのクリアランス距離は少なくとも1.5mmでかつ0.5cm未満である。いくつかの例では、蓋が閉位置にあり、作動圧力が加えられていない場合、そのクリアランス距離は少なくとも2mmでかつ0.4cm未満である。
【0019】
いくつかの例では、例えば図1B図1Eに示されるように、アクチュエータは、ヒンジ部分によって側壁の特定の部分112に接続されたフラップ113を含み、フラップは、ヒンジ部分からフラップの遠位縁部113dまで延在し、ヒンジ部分は、蓋が閉位置にあるとき、側面と支持要素との間に位置し、遠位縁部113dは、側壁の特定の部分から離れて延在し、フラップの遠位縁部113dは、ロック位置にあるときに側面のロックタブ115に当接し、フラップは、側壁の特定の部分に対して面一に位置し、遠位縁部は、開位置にあるときにロックタブから離れて維持され(例えば、図1Cを参照)、作動圧力は、閉位置から開位置に鋭角の作動角だけフラップを変位させ、鋭角は、ロック解除変位距離だけ遠位縁部を変位させることに対応する。いくつかの例では、鋭角は5~60度である。いくつかの例では、鋭角は5~45度である。いくつかの例では、鋭角は5~20度である。いくつかの例では、鋭角は、特定の部分にほぼ平行な方向のロックフラップの長さ、及びロックタブの厚さ、並びにボックスの側壁と蓋の側面との間の公差、及びボックスの側壁とフラップ、又は以下に開示されるパッチとの間の公差の関数である。いくつかの例では、ロックタブと当接するロックフラップの端部で(特定のセクションを含む側壁に沿った方向に沿って)測定された水平変位は、特定のセクションを含む側壁に対して実質的に垂直な方向に沿ったロックタブの少なくとも厚さである。いくつかの例では、そのような水平変位は、0.3mm~30mmに含まれる。いくつかの例では、フラップの長さは、蓋が閉位置にあり、容器が外部圧力を受けていないときの当接領域におけるロックタブとフラップとの間の遊び、蓋の側面とボックスの側壁との間の公差、及びボックスの側壁とフラップとの間の公差、及びフラップの曲げ変形を含む異なる公差の合計よりも大きい、ボックスの基部に対してほぼ垂直な方向に沿った長さを有する。いくつかの例では、ロックフラップは、ボックスの基部に対してほぼ垂直な方向に沿った少なくとも3mmでかつ60mm未満の長さを有する。いくつかの例では、ロックフラップは、ボックスの基部にほぼ垂直な方向に沿った少なくとも15mmでかつ45mm未満の長さを有する。いくつかの例では、ロックフラップは、ボックスの基部にほぼ垂直な方向に沿った25mmでかつ35mm未満の長さを有する。いくつかの例では、フラップは、その長さに対して垂直で特定の部分に平行な方向に沿って5mm~60mmの幅を有する。そのような例示的な幅寸法は、ロックに十分な幅を提供することによってロックが圧力によって歪むリスクを回避しながら、その幅を制限することによってロックの係合解除を容易にすることを可能にすることができる。そのような寸法決定選択は、容器を形成する異なる部品のために選択された材料に依存し得る。そのようなフラップは、図1B~1Eに示されるものとは異なる例又は構成で使用され得る。
【0020】
いくつかの例では、ここには示されていないが、アクチュエータは、側壁の特定の部分に接着されたパッチを含む。そのようなパッチは、例えば、ボックス又は蓋を作るために使用される材料と同じ性質の材料片であってもよく、そのような材料片は、例えばボックスに接着され、材料片は、ボックスから構造的に分離され、材料片は、ロックタブと相互作用し、材料片は、例えば、ロックタブと相互作用する第1の部分を画定する折曲げ線と、ボックスに接着された第2の部分とを含み、それによって本明細書に記載のフラップとして機能する。
【0021】
図1Fは、図1A~Eに示す構造の変形例である本開示による一例を示し、ロックタブ115fは、蓋の側面に形成された開口部の一部によって形成され、それによって、図1A~Eに示すロックタブ115などのロックタブを形成するために追加の別個の要素を配置する必要が回避される。
【0022】
図2に示すようないくつかの例では、支持要素216は支持領域216sを含み、支持領域216sは、蓋が閉位置にあり、作動圧力214が圧力閾値を超えて加えられたときに側壁の特定の部分212が撓むことによってクリアランスがゼロに減少するとき、側壁の特定の部分212との接触領域を含み、それによって接触領域は、側壁の特定の部分に対して垂直な方向に沿ってアクチュエータ213に面する。アクチュエータのレベルでそのような接触領域をもたらすことにより、構造の弾性を改善することが可能になり、それにより、クリアランス距離がゼロに減少し、アクチュエータが接触領域で支持要素と直接接触すると、作動圧力が支持要素によって直接吸収される。
【0023】
図3に示すいくつかの例では、側面310の少なくとも一部は、補強された側面セクション310rを含む。いくつかの例では、そのような補強された側面セクションは、主層及び補強のための追加の層を含む。いくつかの例では、そのような補強された側面セクションは、後方に折り返された追加の層を含む。いくつかの例では、そのような追加の層は、側面の主層に接着される。
【0024】
いくつかの例では、ボックス及び蓋のうちのいずれか1つ又は両方は補強領域を含む。そのような補強領域は、例えば、曲げられた又は折り返された領域を含み得る。そのような補強領域は、例えば、追加の接着された材料又は層を含み得る。そのような補強領域は、インサート又はスリーブを含み得る。いくつかの例では、補強領域は、ボックス又は蓋の特定の領域を覆う。いくつかの例では、補強領域はボックス基部を含む。いくつかの例では、補強領域は、側壁を含む。いくつかの例では、補強領域は、蓋の側面を含む。いくつかの例では、ボックスの全ての領域が補強される。いくつかの例では、蓋の全ての領域が補強される。
【0025】
図3に示すいくつかの例では、補強された側面セクションは、ロックタブ315を含む。図3に示すように、いくつかの実施例では、補強された側面セクションは、主側面セクション310mと、主側面セクションに対して面一に位置する折り返し側面セクション310bとを含み、主側面セクションは、蓋の上部から遠位の補強された側面セクションの端部310hにおいて折り返し側面セクション310bにヒンジ式に接続されている。そのような側面補強は、密閉容器の構造を補強するのに寄与し得る。
【0026】
図4A及び4Bは、本開示による別の例示的な消費者製品400を示す。図4Aは消費者製品400の第1の断面であり、図4B図4Aの断面平面Rに沿った第2の断面である。消費者製品400は、平面内に三角形の断面を有する形状で開口部に入り、逆切妻屋根と同様の形状を再現する支持要素416を含む。図4A及び4Bに示すこの例における側面は、図3に示す補強された側面と同様の構造の補強された側面であり、図4Bに示す例示的なロックタブ415が蓋の上部に近接する補強された側面の補強されたセクションの端部に対応するという点で、図3に示す側面とは異なり、図3に示される補強面と同様の補強面であるが、一方図3に示す例におけるロックタブは、折り返された側面セクション310bの開口部に対応していた。例示的な消費者製品400の側壁は、開口部に近接する補強された側壁セクション407rを含む。実際、いくつかの例では、側壁407の少なくとも一部は、開口部に近接する補強された側壁セクションを含む。この例では、補強された側壁セクション407rは、主側壁セクション407mと、主側壁セクションに対して面一に位置する折り返し側壁セクション407bとを含み、主側壁セクション407mは、ボックスの基部406から遠位の端部において折り返し側壁セクション407bにヒンジ式に接続されている。
【0027】
例示的な消費者製品400は、図4Bに示すようなロック405を含む。消費者製品400はまた、追加のロック405aを含む。実際には、この例及びいくつかの他の例では、消費者製品は、追加のロックを含み、追加のロックは、側壁の追加の特定の部分に接続された追加のアクチュエータを含み、側壁の特定の部分は、ボックスの第1の側壁に含まれ、側壁の追加の特定の部分は、ボックスの第2の側壁に含まれ、第1の側壁は、第2の側壁の反対側にある。消費者製品400は、ロック405のアクチュエータ413及びロック405aの追加のアクチュエータ413aを含む。この例及び追加のロックを含むいくつかの他の例では、そのような追加のロックは、本開示によるロックと同様又は異なる構造を有することができることを理解されたい。いくつかの例では、追加のロックは、本開示によるロックの構造に対応する構造を有する。いくつかの例では、追加のロックは、本開示によるロックの構造とは異なる構造を有する。いくつかの例では、本開示に従って、本開示によるロックと同じ側壁に、本開示による追加のロックが設けられる。いくつかの例では、ロックを含む側壁に隣接する側壁に追加のロックが設けられる。
【0028】
図4Bに示す例では、側面は、作動領域419及び追加の作動領域419bを含む。実際、この実施例及びいくつかの他の実施例では、側面は、アクチュエータに面する作動領域を含み、かつ、蓋が閉位置にあるときに作動領域において作動圧力を加えることによってアクチュエータを閉位置から開位置に変位させることを可能にし、それにより作動領域は、作動開口部、作動フラップ、作動スリット、又は作動膜のうちの1つ以上を含み、それにより作動領域は、作動領域の位置を示す視覚的指標を更に含む。図4Bに示す例では、作動領域419及び419aは各々、作動開口部を含む。視覚的指示は、側面の外面に印刷されてもよく、例えば「ここを押して開く」などの指示、又はこのような指示のいずれかの組み合わせを提供する、目立つ色又は特定のテキストで印刷された1つ以上の矢印又は1つ以上の領域を含んでもよい。
【0029】
図4Bに示す例及びここには示されていないいくつかの他の例では、側面は、追加のアクチュエータ413aに面し、追加のアクチュエータ413aの変位を可能にする追加の作動領域419aを含み、作動領域419及び追加の作動領域419aは、蓋の外面に沿った周辺経路420によって分離され、周辺経路420は、20cm未満でかつ9cm超である。いくつかの例では、この周辺経路は、作動領域の上部と追加の作動領域の上部との間の最短周辺経路であり、そのような上部は、それぞれの作動領域又は蓋の上部に最も近い追加の作動領域の点である。いくつかの例では、周辺経路420は、15cm未満でかつ11cm超である。いくつかの例では、周辺経路420は、14cm未満でかつ12cm超である。そのような周辺経路の長さは有利には、大人のユーザが、蓋のロックを解除して蓋を開くために、片手でアクチュエータ追加部及び追加のアクチュエータの両方を同時に押すために、片手の親指をアクチュエータに、同じ片手の人差し指(又は中指)を追加のアクチュエータに同時に当てることを可能にし得る。他の例では、2つのロックが同じ側壁に設けられてもよく、例えば両方の親指を使用して、両方のロックを作動させることによって開放が行われる。
【0030】
例示的な消費者製品400では、作動領域419及び419aは、それらが位置するそれぞれの側面の外側表面から距離419dだけ直線で分離されており、そのような距離は、6cm超でかつ12cm未満である。いくつかの例では、距離419dは、約8cmである。いくつかの例では、距離419dは、7.5cm超でかつ8.5cm未満である。いくつかの例では、距離419dは、8.4cm超でかつ10.4cm未満である。いくつかの例では、距離419dは、8.9cm超でかつ9.9cm未満である。いくつかの例では、距離419dは約9.4cmである。いくつかの例では、クリアランス距離417及び417aは、作動圧力が加えられていないとき、それぞれ1mm~4mmである。いくつかの例では、クリアランス距離417及び417aは、作動圧力が加えられていないとき、それぞれ3mm~4mmである。
【0031】
図4Bに示す例では、各ロックは、ロック405のクリアランス距離417及び追加のロック405aのクリアランス距離417aなどのクリアランス距離によって、支持要素のそれぞれの切妻から分離されている。本開示によるこの例及びいくつかの他の例では、支持要素は、蓋が閉位置にあり、作動圧力がアクチュエータ及び追加のアクチュエータの両方に圧力閾値を超えて加えられるとき、第1の側壁の特定の部分及び第2の側壁の追加の特定の部分の両方が撓むときに、特定の部分及び追加の特定の部分の両方と同時に接触する弾性構造を含む。そのような構成では、アクチュエータの弾性構造は、蓋を開くためにアクチュエータに加えられる任意の過剰な圧力を吸収する。いくつかの例では、弾性構造は、例えば、熱可塑性樹脂ブロックで作られた固体である。いくつかの例では、弾性構造は、例えば、材料を節約し、包装を軽量にするために、少なくとも1つの空洞を含む。いくつかの例では、弾性構造は、例えば製造を容易にするために一体である。一体は、一体の材料片から作られると理解されるべきである。いくつかの例では、弾性構造は、例えば、組み立てを容易にするために複数の部分構造を含む。
【0032】
図4Cは、図4B及び4Aに表されるような同じ消費者製品の例を表す。図4Cに示すように、側面は側壁の約30%を覆い、この場合30%は、一方では蓋の上部とボックスの基部の両方に対して垂直な方向の側面の高さ421と、他方では蓋の上部とボックスの基部の両方に対して垂直な方向の側壁の高さとの比に対応する。この例では、側面は、開口部の周りの側壁を完全に取り囲む。側面のそのような被覆は、蓋の配置、構造的弾力性、及び内容物の保護を確実にすることに関与する。いくつかの例では、側面は、蓋が閉位置にあるときに側壁の少なくとも30%を覆う。いくつかの例では、側面は、蓋が閉位置にあるときに側壁の少なくとも35%を覆う。いくつかの例では、側面は、蓋が閉位置にあるときに側壁の少なくとも40%を覆う。いくつかの例では、側面は、蓋が閉位置にあるときに、側壁の最大90%を覆う。いくつかの例では、側面は、蓋が閉位置にあるときに、側壁の最大80%を覆う。いくつかの例では、側面は、蓋が閉位置にあるときに、側壁の最大70%を覆う。いくつかの例では、製造プロセスは、異なるボックスサイズ、例えば、10cm、11.5cm、13.5cm又は16cmのいずれかの側壁高さを有するボックスを提供することを含み、各ボックスは、提供される全てのボックスサイズに適合する同じ蓋、例えば7cmの側面高さを有する蓋を含んでもよい。いくつかの例では、側面高さは3cm超である。いくつかの例では、側面高さは5cm超である。いくつかの例では、側面高さは6cm超である。
【0033】
図4Cの例に示すように、支持要素は、蓋がある特定の深さ423で閉位置にあるときに位置する支持要素遠位端部を含む。いくつかの例では、深さは、蓋の上部から少なくとも3mmでかつ50mm未満である。いくつかの例では、深さは、蓋の上部から少なくとも5mmでかつ50mm未満である。いくつかの例では、深さは、蓋の上部から少なくとも15mmでかつ40mm未満である。いくつかの例では、深さは、蓋の上部から少なくとも20mmでかつ35mm未満である。支持要素の深さは、消費者製品の構造を補強することに関与する。支持要素の深さ及び形状と、クリアランス距離の量との組み合わせは、蓋のねじれを回避することを可能にすることができる。
【0034】
図4Cでは、図4A及び図4Bの消費者製品は、ボックスの基部に対して垂直な方向、ボックスの基部から蓋の上部に向かう方向に、力が側面に加えられる状況で示されている。そのような力は、例えば、ボックスを床425から持ち上げてそれを輸送するときに加えられてもよい。図4Cに示すように、そのような状況では、内容物及びボックスの重量がアクチュエータを介してロックタブに加えられるため、クリアランス距離417及び417aはゼロに減少し得る。そのような状況において、支持要素は、アクチュエータがロックタブから解放される点まで側壁が沈み込むことによるボックスの偶発的な開放、ボックスの床への落下、蓋でボックスを保持することによってボックスを持ち上げている人の手に蓋が残ることを回避することを可能にする。この例及びいくつかの他の例では、洗剤製品は消費者製品の重量の50%を超える重量であり、それによりボックスの基部に反応力がない場合に洗剤製品によってボックスの基部上に生成される重力は、側壁の特定の部分の撓み及びクリアランスのゼロへの減少をもたらし、クリアランスがゼロに減少し、作動圧力が加えられないとき、アクチュエータはロックタブに対する当接を維持する。いくつかの例では、洗剤製品は、そのような状況における消費者製品の重量の70%超の重量である。いくつかの例では、洗剤製品は、そのような状況における消費者製品の重量の80%超の重量である。
【0035】
図4Dでは、図4A~Cの消費者製品は、例えば一方の側に親指を置き、他方の側に他の指を置くことで片手で蓋を把持することによって、力426が、側壁に対して垂直な方向に、ボックスの内側に向かう方向に、アクチュエータに加えられる状況で示されている。そのような力426は、例えば、ボックスを床425から持ち上げてそれを輸送するときに加えられてもよい。図4Dに示すように、そのような状況では、クリアランス距離417及び417aは、支持要素とアクチュエータとの間の側壁を挟む力426により、ゼロに減少され得る。そのような状況では、側壁と支持要素との間の静止摩擦力は、蓋が側壁から切り離されることによるボックスの偶発的な開放、ボックスの床への落下、蓋でボックスを保持することによってボックスを持ち上げている人の手に蓋が残ることを回避することを可能にする。
【0036】
図5A~Bは、本開示による消費者製品の更なる例を示す。この例では、容器は、紙又は厚紙材料、つまりリサイクルされ得る材料から作られている。図5Aでは、そのような例が分解図で表されており、支持要素516は、逆切妻屋根形状を有し、支持要素を蓋504に接続するために蓋504の上部に接着され得る側部フラップ516sを含む。同じ例が図5Bに示されており、支持要素516が蓋の上部の内側に固定されている。蓋の上部に取り付けられると、切妻形状支持要素516は、蓋の対向する補強された側面510の開口部519に面する隆起部516rを有する。蓋が閉位置(図示せず)に配置されると、隆起部516r及び開口部159は、アクチュエータフラップ513と整列し、そのうちの1つは、ボックス503の第1の側壁507上に位置し、他方のアクチュエータフラップ又は追加のアクチュエータフラップは、第1の側壁507に面している別の側壁に位置し、ここでは図示されていない。この例では、ボックスの側壁及び蓋の側面は補強されており、補強は側壁又は側面のセクションによって折り返されて提供されている。いくつかの例では、補強は、別個の部品を補強された領域に接着することによって提供される。アクチュエータフラップ513は、この例では、側壁507の主層を切り取ることによって形成され、フラップ513は、ボックスの開口部508の周辺の一部と一致するヒンジによって側壁に連結されている。蓋が閉位置に置かれると、フラップ513及び追加のアクチュエータの対応するフラップは、ロックタブ及びそれぞれ、蓋の側面の補強セクションによって形成された追加のロックタブ515と係合する。図5Bでは、フラップ513は、図における蓋の位置に起因して図示されていないロックタブと係合し、図示されていない追加のフラップは、図示された追加のロックタブ515と係合する。
【0037】
図5A~Bに示される例は、以下の寸法を使用して実現された。
【0038】
【表1】
【0039】
図5A~Bに示すような消費者製品を、以下の実験プロセスサイクルに供した。消費者製品は、洗剤製品、この場合は40個の水溶性単位用量洗剤物品で満たされ、各物品は28グラムであり、40個の物品で1120グラムの合計となり、1秒の時間枠内にテーブルからテーブルの上50cmの高さまで持ち上げられる。図5A~Bの重量に示すような容器を形成する蓋、ボックス、及び支持要素は、151グラムである。消費者製品は、製品容器をテーブル上に再び1秒の時間枠内で再配置する前に、50cmの高さで1秒間保持される。そのようなサイクルの総実験時間は3秒であった。各サイクルを10回繰り返した。この例による消費者製品は、10回の再現全てについて、テーブルに首尾よく再配置された。この実験を、支持要素を含まない同じ消費者製品で繰り返した。支持要素を含まない消費者製品の場合、ボックスは蓋から切り離され、単一サイクルごとに50cmの高さからテーブルに落下し、封入された水溶性単位用量洗剤物品がテーブル上にこぼれた。
【0040】
いくつかの例では、消費者製品は、少なくとも1つの水溶性単位用量物品と容器とを含む。消費者製品は、「そのまま」販売され得、言い換えると、消費者製品は、消費者が棚から手に取る商品である。あるいは、消費者製品は、複数要素の製品の1つの単位として収容され得る。例えば、2つ以上の消費者製品は、外側パッケージ内に収容され得、複数のパッケージ化された消費者製品は、1回の購入で一緒に販売される。消費者製品は、審美的な要素、例えば、シュリンクスリーブ又は容器に貼り付けられたラベルを含んでいてもよい。あるいは、容器は、着色していてもよく、又は審美的な要素若しくは情報を含む印刷物(例えば、使用指示)と共に印刷されていてもよい。
【0041】
いくつかの例では、水溶性単位用量物品は、少なくとも1つの単位用量内部区画を作成するように配向された少なくとも1つの水溶性フィルムを含み、少なくとも1つの単位用量内部区画は、洗剤組成物を含む。水溶性フィルム及び洗剤組成物については、以下により詳細に説明する。いくつかの例では、消費者製品は、少なくとも1つの水溶性単位用量物品、場合によっては少なくとも2つの水溶性単位用量物品、場合によっては少なくとも10個の水溶性単位用量物品、場合によっては少なくとも20個の水溶性単位用量物品、場合によっては少なくとも30個の水溶性単位用量物品、場合によっては少なくとも40個の水溶性単位用量物品、場合によっては少なくとも45個の水溶性単位用量物品を含む。いくつかの例では、水溶性単位用量物品は、一般的に、パウチの形態である。いくつかの例では、水溶性単位用量物品は、最終用途で利益を与えるのに十分な体積として、組成物の単位用量を含む。いくつかの例では、水溶性単位用量物品は、単位用量物品が水溶性フィルムによって取り囲まれた少なくとも1つの内部区画を含むような形状の1つの水溶性フィルムを含む。少なくとも1つの区画は、洗剤組成物を含む。水溶性フィルムは、貯蔵中に洗剤組成物が区画から漏出しないように密封される。しかし、水溶性単位用量物品を水に加えると、水溶性フィルムが溶解して、内部区画の内容物が洗浄液中に放出される。単位用量物品は、1つより多い区画、少なくとも2つの区画、又は少なくとも3つの区画、又は少なくとも4つの区画、又は少なくとも5つの区画を含んでいてもよい。区画は、重ね合わせる配向で、すなわち、一方が他方の上に位置するように配置されてよい。あるいは、区画は、隣り合った配向で、すなわち、一方が他方に隣接する配向で位置してよい。区画は、「タイヤ及びリム」構成での配向であってもよく、すなわち、第1の区画は、第2の区画に隣接して位置するが、第1の区画は、第2の区画を少なくとも部分的に囲み、ただし、第2の区画を完全には封入しない。あるいは、1つの区画が、別の区画内に完全に封入されてもよい。いくつかの例では、単位用量物品が少なくとも2つの区画を含む場合、区画の一方は他方の区画より小さい。いくつかの例では、単位用量物品が少なくとも3つの区画を含む場合、区画のうちの2つが第3の区画より小さくてもよく、いくつかの例では、小さい方の区画が大きい方の区画上に重ね合わせられている。重ね合わせられた区画は、いくつかの例では、隣り合って配向される。いくつかの例では、それぞれの個々の単位用量物品は、10g~40g、又は更には15g~35gの重量を有していてもよい。水溶性フィルムは、水に可溶性又は分散性であってもよい。単位用量品に形成される前に、水溶性フィルムは、いくつかの例では、20~150ミクロン、他の例では35~125ミクロン、更なる例では50~110ミクロン、更に更なる例では約76ミクロンの厚さを有する。水溶性フィルム材料の例は、ポリマー材料を含む。フィルム材料を、例えば、ポリマー材料の注型成形、吹込成形、押出成形又は吹込押出成形によって得ることができる。いくつかの例では、水溶性フィルムは、ポリビニルアルコールポリマー又はコポリマー、例えば、ポリビニルアルコールポリマー及び/又はポリビニルアルコールコポリマーのブレンドを含み、例えば、スルホン化及びカルボキシル化アニオン性ポリビニルアルコールコポリマー、特にカルボキシル化アニオン性ポリビニルアルコールコポリマーから選択され、例えば、ポリビニルアルコールホモポリマーとカルボキシル化アニオン性ポリビニルアルコールコポリマーのブレンドを含む。いくつかの例では、水溶性フィルムは、Monosolによって商品参照番号M8630、M8900、M8779、M8310として供給されているものがある。いくつかの例では、フィルムは、不透明、透明又は半透明であってもよい。フィルムは、印刷された領域を含んでもよい。印刷区域は、フレキソ印刷又はインクジェット印刷などの技術を使用して得ることができる。フィルムは、嫌悪剤、例えば苦味剤を含んでもよい。好適な苦味剤としては、ナリンギン、スクロースオクタアセテート、塩酸キニーネ、デナトニウムベンゾエート、又はこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。例示的な嫌悪剤のレベルには、1~5000ppm、100~2500ppm、又は250~2000ppmが挙げられるが、これらに限定されない。水溶性フィルム若しくは水溶性単位用量物品又は両方は、潤滑剤でコーティングされてもよい。いつくかの例では、潤滑剤は、タルク、酸化亜鉛、シリカ、シロキサン、ゼオライト、ケイ酸、アルミナ、硫酸ナトリウム、硫酸カリウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、クエン酸ナトリウム、トリポリリン酸ナトリウム、クエン酸カリウム、トリポリリン酸カリウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸マグネシウム、デンプン、変性デンプン、粘土、カオリン、石膏、シクロデキストリン、又はこれらの混合物から選択される。
【0042】
いつくかの例では、容器は、第1の部分を含み、第1の部分は、少なくとも1つの水溶性単位用量物品が含有される第1の区画を含む。いつくかの例では、第1の区画は、少なくとも2つの水溶性単位用量物品を含む。第1の区画は、1~80個の水溶性単位用量物品、1~60個の水溶性単位用量物品、1~40個の水溶性単位用量物品、又は1~20個の水溶性単位用量物品を含み得る。第1の区画の容積は、500ml~5000ml、いくつかの例では800ml~4000mlであり得る。
【0043】
いくつかの例では、洗剤製品は、洗剤組成物を含む。洗剤組成物は、洗濯洗浄組成物、自動食器洗浄組成物、硬質表面洗浄組成物、又はこれらの組み合わせであってよい。洗剤組成物は、固体、液体、又はこれらの混合物を含んでもよい。用語「液体」は、ゲル、溶液、懸濁物、ペースト、又はこれらの混合物を含む。固体は粉末であってもよい。本明細書において粉末とは、洗剤組成物が固体粒子を含んでいてもよく、又は単一の均質な固体であってもよいことを意味する。いくつかの例では、粉末洗剤組成物は、粒子を含む。この場合、当該固体が単一の均質な固体であるのとは対照的に、粉末洗剤組成物が個々の固体粒子を含むことを意味する。粒子は、自由流動性であってもよく、又は圧縮されていてもよい。洗濯洗剤組成物は、布地手洗い操作に使用することもでき、又は自動の布地機械洗い操作に使用することもでき、例えば、自動の布地機械洗い操作で使用される。例示的な洗濯洗剤組成物は、非石鹸界面活性剤を含み、当該非石鹸界面活性剤は、アニオン性非石鹸界面活性剤及び非イオン性界面活性剤を含む。いくつかの例では、洗濯洗剤組成物は、洗濯洗剤組成物の10重量%~60重量%、又は20重量%~55重量%の非石鹸界面活性剤を含む。非石鹸アニオン性界面活性剤の非イオン性界面活性剤に対する例示的な重量比は、1:1~20:1、1.5:1~17.5:1、2:1~15:1、又は2.5:1~13:1である。例示的な非石鹸アニオン性界面活性剤は、直鎖アルキルベンゼンスルホネート、アルキルサルフェート、又はこれらの混合物を含む。例示的な直鎖アルキルベンゼンスルホネートのアルキルサルフェートに対する重量比は、1:2~9:1、1:1~7:1、1:1~5:1、又は1:1~4:1である。例示的な直鎖アルキルベンゼンスルホネートは、C10~C16アルキルベンゼンスルホン酸又はC11~C14アルキルベンゼンスルホン酸である。「直鎖状」とは、本明細書では、アルキル基が直鎖状であることを意味する。例示的なアルキルサルフェートアニオン性界面活性剤は、アルコキシル化アルキルサルフェート、若しくは非アルコキシル化アルキルサルフェート、又はこれらの混合物を含んでもよい。例示的なアルコキシル化アルキルサルフェートアニオン性界面活性剤は、エトキシル化アルキルサルフェートアニオン性界面活性剤を含む。例示的なアルキルサルフェートアニオン性界面活性剤は、1~5、1~3、又は2~3のモル平均エトキシル化度を有する、エトキシ化アルキルサルフェートアニオン性界面活性剤を含んでもよい。例示的なアルキルサルフェートアニオン性界面活性剤は、非エトキシル化アルキルサルフェート及びエトキシル化アルキルサルフェートを含んでもよく、当該アルキルサルフェートアニオン性界面活性剤のモル平均エトキシル化度は、1~5、1~3、又は2~3である。アルキルサルフェートアニオン性界面活性剤の例示的なアルキル画分は、脂肪族アルコール、オキソ合成アルコール、ゲルベアルコール、又はこれらの混合物から誘導される。いくつかの例では、洗濯洗剤組成物は、当該洗濯洗剤組成物の10重量%~50重量%、15重量%~45重量%、20重量%~40重量%、又は30重量%~40重量%の非石鹸アニオン性界面活性剤を含む。いくつかの例では、非イオン性界面活性剤は、アルコールアルコキシレート、オキソ合成アルコールアルコキシレート、ゲルベ(Guerbet)アルコールアルコキシレート、アルキルフェノールアルコールアルコキシレート、又はこれらの混合物から選択される。いくつかの例では、洗濯洗剤組成物は、当該液体洗濯洗剤組成物の0.01重量%~10重量%、0.01重量%~8重量%、0.1重量%~6重量%、又は0.15重量%~5重量%の非イオン性界面活性剤を含む。いくつかの例では、洗濯洗剤組成物は、洗濯洗剤組成物の1.5重量%~20重量%、2重量%~15重量%、3重量%~10重量%、又は4重量%~8重量%の石鹸、いくつかの例では、脂肪酸塩、いくつかの例では、アミン中和された脂肪酸塩を含み、いくつかの例では、アミンは、アルカノールアミン、例えば、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、又はこれらの混合物から選択され、いくつかの例では、モノエタノールアミンである。いくつかの例では、洗濯洗剤組成物は、液体洗剤組成物である。いくつかの例では、液体洗濯洗剤組成物は、液体洗濯洗剤組成物の15重量%未満、又は12重量%未満の水を含む。いくつかの例では、洗濯洗剤組成物は、1,2-プロパンジオール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、グリセロール、ソルビトール、ポリエチレングリコール、又はこれらの混合物から選択される非水性溶媒を含む液体洗濯洗剤組成物である。いくつかの例では、液体洗濯洗剤組成物は、当該液体洗濯洗剤組成物の10重量%~40重量%、又は15重量%~30重量%の非水性溶媒を含む。いくつかの例では、洗濯洗剤組成物は、香料を含む。いくつかの例では、洗濯洗剤組成物は、酵素、クエン酸塩、漂白剤、漂白触媒、染料、色相染料、増白剤、アルコキシル化ポリアミン及びポリエチレンイミンを含む洗浄ポリマー、汚れ放出ポリマー、界面活性剤、溶媒、移染防止剤、キレート剤、カプセル化香料、ポリカルボキシレート、構造化剤、pH調整剤、並びにこれらの混合物を含むビルダーを含む群から選択される補助成分を含む。いくつかの例では、液体洗濯洗剤組成物は、6~10、6.5~8.9、又は7~8のpHを有し、液体洗濯洗剤組成物のpHは、20℃で脱塩水中の10%生成物濃度として測定される。液体の場合、洗濯洗剤組成物はニュートン性又は非ニュートン性であってよい。いくつかの例では、液体洗濯洗剤組成物は、非ニュートン性である。理論に束縛されることを望むものではないが、非ニュートン液体は、ニュートン液体とは異なる特性を有し、より具体的には、非ニュートン液体の粘度は、剪断速度に依存せず、一方、ニュートン液体は、塗布される剪断速度に関わらず一定の粘度を有する。非ニュートン液体の剪断塗布時の粘度の低下は、液体洗剤の溶解を更に促進すると考えられる。本明細書に記載される洗濯洗剤組成物は、配合された成分及び組成物の目的などの要因に応じて、任意の好適な粘度を有し得る。
【0044】
いくつかの例では、ボックスは、第1のブランクから構築され、蓋は、第2のブランクから構築される。いくつかの例では、支持要素は、蓋部品に接着される。
【0045】
本明細書に開示される寸法及び値は、列挙された正確な数値に厳密に限定されるものとして理解されるべきではない。その代わりに、特に指示がない限り、そのような寸法は各々、列挙された値とその値を囲む機能的に同等な範囲との両方を意味することが意図される。例えば、「40mm」として開示される寸法は、「約40mm」を意味することが意図される。
図1A
図1B
図1C
図1D
図1E
図1F
図2
図3
図4A
図4B
図4C
図4D
図5A
図5B