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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-14
(45)【発行日】2023-12-22
(54)【発明の名称】改装建具
(51)【国際特許分類】
   E06B 1/56 20060101AFI20231215BHJP
   E06B 1/62 20060101ALN20231215BHJP
【FI】
E06B1/56 A
E06B1/62 A
【請求項の数】 1
(21)【出願番号】P 2023001079
(22)【出願日】2023-01-06
(62)【分割の表示】P 2021133441の分割
【原出願日】2021-08-18
(65)【公開番号】P2023029507
(43)【公開日】2023-03-03
【審査請求日】2023-01-06
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】504163612
【氏名又は名称】株式会社LIXIL
(74)【代理人】
【識別番号】100106002
【弁理士】
【氏名又は名称】正林 真之
(74)【代理人】
【識別番号】100165157
【弁理士】
【氏名又は名称】芝 哲央
(74)【代理人】
【識別番号】100126000
【弁理士】
【氏名又は名称】岩池 満
(74)【代理人】
【識別番号】100160794
【弁理士】
【氏名又は名称】星野 寛明
(72)【発明者】
【氏名】近藤 雅徳
(72)【発明者】
【氏名】井東 克孝
【審査官】家田 政明
(56)【参考文献】
【文献】特公昭59-022874(JP,B2)
【文献】実公昭60-013983(JP,Y2)
【文献】実開昭53-146245(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E06B 1/00-1/70
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
建物の開口部に設けられた既設枠に取り付けられる改装建具であって、
前記改装建具は、新設枠と、アタッチメント枠と、カバー材と、を有し、
前記新設枠は、前記既設枠の内周側に前記アタッチメント枠を介して取り付けられ、
前記アタッチメント枠は、室外側において少なくとも外周側方向に延びるアタッチメント室外側部を有し、
前記アタッチメント室外側部は、前記アタッチメント枠に一体形成されており、
前記カバー材は、前記既設枠よりも室外側の位置において、前記アタッチメント室外側部に取り付けられ、
前記既設枠の最も室外側の既設枠室外側部と前記カバー材との間に前記アタッチメント室外側部が配置されており、前記既設枠室外側部と前記カバー材とが、見込み方向に対向する位置に配置される改装建具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、改装建具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、建物の開口部をリフォーム等で改装する方法として開口部に新たな建具を設置するカバー工法が採用されている。このカバー工法によって改装された改装建具では、建物の開口部に取り付けられた既設枠に対して、その内周側に新設枠が取り付けられる(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1に記載の改装建具は、四周を組んで構成された新設枠と、新設枠の表面に取り付けられる長尺状のカバー材と、を備える。カバー材は、新設枠にネジにより固定されることにより、長手方向の位置が規制されている。また、改装建具において、新設枠と既設枠との間にアタッチメント枠を配置して、アタッチメント枠を介して、新設枠を既設枠に取り付け、アタッチメント枠の表面に長尺状のカバー材を取り付けることがある。この場合には、カバー材は、アタッチメント枠にネジにより固定されることにより、長手方向の移動が規制される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2018-178575号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
カバー材をアタッチメント枠又は新設枠にネジにより固定する場合には、ネジを用いた固定作業を行うため、固定作業が煩雑であった。これに対して、カバー材をアタッチメント枠又は新設枠に嵌合させる構造とすることが考えられる。この場合、カバー材を長尺状に形成し、カバー部材を長手方向に移動可能な状態で嵌合させて取り付ける構造がある。
【0006】
しかし、カバー材を、アタッチメント枠又は新設枠に長手方向に移動可能な状態で嵌合させる構造とした場合には、カバー材が長手方向に移動されてしまう可能性がある。そのため、カバー材の長手方向への移動を規制できることが求められている。
【0007】
本開示は、カバー材の長手方向への移動を規制可能な改装建具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示は、建物の開口部に設けられた既設枠に取り付けられる改装建具であって、四周を組んで構成された新設枠と、前記新設枠の外周に四周を組んで取り付けられた状態で前記既設枠の内周側に取り付けられるアタッチメント枠と、前記アタッチメント枠又は前記新設枠に取り付けられる長尺状のカバー材と、前記カバー材の長手方向への移動を規制する規制構造と、を備える、改装建具に関する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】実施形態に係る改装建具を室外側から見た正面図である。
図2図1に示す改装建具の縦断面図である。
図3図1に示す改装建具の横断面図である。
図4】アタッチメント枠を取り付けた新設枠を既設枠に取り付けた状態を室外側から見た斜視図である。
図5】室外側化粧カバーを取り付ける状態を示す斜視図である。
図6】アタッチメント枠を取り付けた新設枠を既設枠に取り付ける状態を示す斜視図である。
図7】室外側化粧カバーの取り付け状態を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本開示の実施形態について、図面を参照しながら詳しく説明する。本実施形態に係る改装建具1は、建物100に固定されている既設枠6を建物100に取り付けたままの状態で、新たな部材を新設して形成するリフォーム用の改装建具1である。
【0011】
本明細書において、「見付方向」とは、建物100の壁に形成された開口部に納められた改装建具1における障子10の面材の面方向を意味し、「見込方向」とは、上記面材の厚さ方向(即ち、奥行き方向)を意味する。「見込方向」は室内外方向でもある。図面において、改装建具1の室外側を室外側X1とし、改装建具1の室内側を室内側X2とする。改装建具1の横方向を「左右方向」という。
【0012】
図1図6に示すように、本実施形態に係る改装建具1は、建物100の開口部に納められた引違い窓タイプの改装サッシである。改装建具1は、建物100の開口部に設けられた既設枠6に取り付けられる。
【0013】
改装建具1は、図1図6に示すように、新設枠2と、新設枠2の外周に取り付けられた状態で既設枠6の内側に取り付けられるアタッチメント枠3と、室内側化粧部材41,42,43と、室外側化粧カバー51,52,53(カバー材)と、新設枠2内にスライド可能に納められる障子10、10と、を備える。既設枠6は、建物100の開口部に設けられている。新設枠2は、アタッチメント枠3が外周に取り付けられた状態で、既設枠6の内側に取り付けられる。アタッチメント枠3は、既設枠6と新設枠2との間に配置される。
【0014】
まず、既設枠6の構成について説明する。既設枠6は、図2及び図3に示すように、建物100の開口部の内側に設けられ、矩形に組まれた枠状に形成される。既設枠6は、既設上枠61と、既設下枠62と、左右の既設縦枠63と、を備える。
【0015】
既設上枠61は、図2に示すように、建物100の開口部の上部側に取り付けられており、下方に向けて立設される既設障子用のガイドレール611、612を有する。既設上枠61の室内側X2の部分は、建物100(躯体)に固定されている。既設上枠61は、室外側X1の端部において、下方に向けて延びる既設枠室外側部(請求項1の「既設枠室外側部」に対応する)を有する。既設枠室外側部は、既設上枠61の最も室外側X1の部分を構成する。既設枠室外側部と上部横化粧カバー51とが、見込み方向に対向する位置に配置される。
【0016】
既設下枠62は、建物100の開口部の下部側に取り付けられており、上方に向けて立設される既設障子用のガイドレール621、622を有する。既設下枠62の室内側X2の部分は、建物100(躯体)に固定されている。
【0017】
既設縦枠63は、図3に示すように、建物100の開口部の室外側X1の左右縦部側にそれぞれ取り付けられている。既設縦枠63の室内側X2の部分は、建物100(躯体)に固定されている。
【0018】
新設枠2は、図6に示すように、アタッチメント枠3が外周に取り付けられた状態で、既設枠6に取り付けられる。新設枠2は、四周を組んで構成され、既設枠6の内周側にアタッチメント枠3を介して取り付けられる。
【0019】
新設枠2は、新設上枠21と、新設下枠22と、左右の新設縦枠23と、を備える。新設枠2は、四周を組んだ状態において、新設上枠21、新設下枠22及び左右の新設縦枠23が組み合う部分において、ネジ固定されている。アタッチメント枠3は、アタッチメント上枠31(アタッチメント横枠)と、アタッチメント下枠32(アタッチメント横枠)と、左右のアタッチメント縦枠33と、を備える。
【0020】
新設上枠21は、アタッチメント枠3が外周に取り付けられた新設枠2が既設枠6に取り付けられた状態において、図2に示すように、アタッチメント上枠31を間に挟んで、既設上枠61の内周側に取り付けられる。新設上枠21は、下方に向けて立設される障子10,10の上部側のガイドレール211、212を有する。
【0021】
新設下枠22は、アタッチメント枠3が外周に取り付けられた新設枠2が既設枠6に取り付けられた状態において、図2に示すように、アタッチメント下枠32を間に挟んで、既設下枠62の内周側に取り付けられる。新設下枠22は、上方に向けて立設される障子10,10の下部側のガイドレール221,222を有する。
【0022】
新設縦枠23は、アタッチメント枠3が外周に取り付けられた新設枠2が既設枠6に取り付けられた状態において、図3に示すように、アタッチメント縦枠33を間に挟んで、既設縦枠63の内周側に取り付けられる。
【0023】
新設上枠21、新設下枠22及び新設縦枠23は、例えば、金属材料や樹脂材料により形成される。図2及び図3に示すように、新設上枠21、新設下枠22及び新設縦枠23の室内側X2には、それぞれ、樹脂アングル部材213,223,233が設けられる。樹脂アングル部材213,223,233は、それぞれ額縁部材101との間に間隔を有して配置される。
【0024】
以上の新設枠2(新設上枠21、新設下枠22及び左右の新設縦枠23)は、図6に示すように、アタッチメント枠3(アタッチメント上枠31、アタッチメント下枠32及び左右のアタッチメント縦枠33)が外周において四周を組んで設けられた状態で、既設枠6(既設上枠61、既設下枠62及び左右の既設縦枠63)の内周側に取り付けられる。
【0025】
アタッチメント枠3は、新設枠2の外周に四周を組んで取り付けられる。アタッチメント枠3は、新設枠2の外周に四周を組んで取り付けられた状態で、既設枠6の内周側に取り付けられる。
【0026】
アタッチメント枠3は、図6に示すように、アタッチメント上枠31、アタッチメント下枠32及び一対のアタッチメント縦枠33が四周に配置されて矩形に組んで構成される。アタッチメント上枠31、アタッチメント下枠32及び左右のアタッチメント縦枠33は、それぞれ、例えば、アルミニウム材料で形成される。
【0027】
アタッチメント上枠31、アタッチメント下枠32及び左右のアタッチメント縦枠33は、図2及び図3に示すように、それぞれ、ネジ36により、建物100(躯体)に固定される。アタッチメント上枠31、アタッチメント下枠32及び左右のアタッチメント縦枠33それぞれと、額縁部材101との間に隙間が形成される場合には、アタッチメント上枠31、アタッチメント下枠32及び左右のアタッチメント縦枠33それぞれと、額縁部材101との間に、スペーサ部材37が配置される。スペーサ部材37の一例としては、樹脂材料などで形成された薄板状の部材を挙げることができる。アタッチメント上枠31は、図2に示すように、室外側X1の端部において上方に向けて延びるアタッチメント室外側部(請求項1の「アタッチメント室外側部」に対応する)を有する。アタッチメント室外側部は、アタッチメント上枠31の室外側X1において少なくとも外周側方向に延びる部分を構成する。アタッチメント室外側部は、アタッチメント上枠31に一体成形されている。アタッチメント室外側部は、既設上枠61の最も室外側の既設枠室外側部と上部横化粧カバー51との間に配置されている。
【0028】
また、改装建具1は、図2及び図3に示すように、気密構造70を有する。気密構造70は、既設枠6側と新設枠2側とを気密テープ(既設枠側気密テープ71、連結気密テープ72)により、既設枠6と新設枠2に取り付けられたアタッチメント枠3とを繋ぐように構成される。気密構造70は、既設枠6と新設枠2との間の気密性能を向上させるために、既設枠6と新設枠2に取り付けられたアタッチメント枠3とを繋ぐように配置される。
【0029】
室内側化粧部材41,42,43は、図2及び図3に示すように、新設枠2の樹脂アングル部材213,223,233の室内側X2の表面に、それぞれ、取り付けられている。室内側化粧部材41,42,43と額縁部材101の内周面との境目は、建物100(躯体)に固定される断面がL字の見切り材45によって遮蔽されている。
【0030】
室外側化粧カバー51,52,53は、図4及び図5に示すように、上部側において横方向に延びる上部横化粧カバー51(横カバー材)と、下部側において横方向に延びる下部横化粧カバー52(横カバー材)と、上下方向に延びる一対の縦化粧カバー53(縦カバー材)と、から構成される。
【0031】
上部横化粧カバー51,下部横化粧カバー52,縦化粧カバー53は、それぞれ、アタッチメント上枠31,アタッチメント下枠32,アタッチメント縦枠33それぞれの室外側X1の表面に取り付けられている。これにより、上部横化粧カバー51,下部横化粧カバー52,縦化粧カバー53が、それぞれ、アタッチメント上枠31,アタッチメント下枠32,アタッチメント縦枠33それぞれの室外側X1の凹凸を覆うことで、室外側化粧カバー51,52,53の室外側X1の平面状の面が室外側X1に露出されるため、意匠性を向上できる。
【0032】
室外側化粧カバー51,52,53は、図2及び図3に示すように、室外側X1を向く面を有する見込方向延在板511,521,531と、見込方向延在板511,521,531の背面側に形成される一対の係合突起512,522,532と、を有する。一対の係合突起512,522,532は、それぞれ、見込方向延在板511,521,531の背面から突出すると共に、室外側化粧カバー51,52,53それぞれの長手方向に延びる。
【0033】
上部横化粧カバー51、下部横化粧カバー52及び縦化粧カバー53の見込方向延在板511,521,531は、それぞれ、アタッチメント上枠31、アタッチメント下枠32及びアタッチメント縦枠33それぞれに沿って長尺状に延びる板状に形成される。
【0034】
縦化粧カバー53は、図4に示すように、縦化粧カバー53の上端部及び下端部が、上部横化粧カバー51及び下部横化粧カバー52の左右方向の端部の外側に位置するように上下方向に延びる。具体的には、縦化粧カバー53の上端部の左右方向の内側の側部側には、上部横化粧カバー51の左右方向の外側の端部が配置されている。縦化粧カバー53の下端部の左右方向の内側の側部側には、下部横化粧カバー52の左右方向の外側の端部が配置されている。この状態においては、上部横化粧カバー51及び下部横化粧カバー52の左右方向の外側に、一対の縦化粧カバー53が配置されている。そのため、上部横化粧カバー51及び下部横化粧カバー52は、一対の縦化粧カバー53により左右方向への移動が規制され、左右方向に移動できない状態で取り付けられている。
【0035】
上部横化粧カバー51、下部横化粧カバー52及び縦化粧カバー53は、それぞれ、一対の係合突起512,522,532が、アタッチメント上枠31,アタッチメント下枠32及びアタッチメント縦枠33の室外側X1の面から室外側X1に突出する一対の係合突起311,321,331に係合する。一対の係合突起311,321,331は、それぞれ、アタッチメント上枠31,アタッチメント下枠32及びアタッチメント縦枠33それぞれの長手方向に延びる。
【0036】
これにより、上部横化粧カバー51、下部横化粧カバー52及び縦化粧カバー53は、規制部335により長手方向の移動が規制されていない状態において、長手方向への移動が可能な状態で、既設上枠61、既設下枠62及び既設縦枠63よりも室外側の位置において、アタッチメント上枠31,アタッチメント下枠32及びアタッチメント縦枠33それぞれに嵌合して取り付けられる。
【0037】
アタッチメント縦枠33には、図7に示すように、縦化粧カバー53の下方への移動を規制する規制部335(規制構造)が形成される。規制部335は、アタッチメント縦枠33の一対の係合突起331の下方側に形成される。
【0038】
本実施形態においては、規制部335は、アタッチメント縦枠33から室外側X1に突出すると共に左右方向に所定長さ延びる凸部により構成される。規制部335は、縦化粧カバー53がアタッチメント縦枠33に取り付けられた場合において、縦化粧カバー53の一対の係合突起532を下方側に延長した場合の延長線上に形成される。なお、規制部335の形状は、本実施形態の形状に限定されない。
【0039】
これにより、縦化粧カバー53がアタッチメント縦枠33に取り付けられた場合において、縦化粧カバー53が下方に移動しようとしても、一対の係合突起532の下端部532aが規制部335に当接して、下方側への移動が規制される。
【0040】
ここで、縦化粧カバー53の上端部の左右方向の内側の側部側には、上部横化粧カバー51の左右方向の外側の端部が配置されている。縦化粧カバー53の下端部の左右方向の内側の側部側には、下部横化粧カバー52の左右方向の外側の端部が配置されている。そのため、上部横化粧カバー51及び下部横化粧カバー52は、規制部335により下方への移動が規制された縦化粧カバー53により、左右方向(長手方向)への移動が規制される。
【0041】
本実施形態によれば、以下の効果が奏される。本実施形態の改装建具1は、建物100の開口部に設けられた既設枠6に取り付けられ、四周を組んで構成された新設枠2と、新設枠2の外周に四周を組んで取り付けられた状態で既設枠6の内周側に取り付けられるアタッチメント枠3と、アタッチメント枠3に取り付けられる長尺状の縦化粧カバー53と、縦化粧カバー53の長手方向への移動を規制する規制部335と、を備える。これにより、ネジ等を用いずに縦化粧カバー53を取り付けることで意匠性を向上でき、かつ、縦化粧カバー53の長手方向への移動を規制することで縦化粧カバー53の落下を防止できる。
【0042】
また、本実施形態においては、縦化粧カバー53は、規制部335により長手方向の移動が規制されていない状態において、長手方向への移動が可能な状態でアタッチメント枠3に嵌合して取り付けられる。これにより、縦化粧カバー53の長手方向への移動を規制することで、縦化粧カバー53の落下を一層防止できる。
【0043】
また、本実施形態においては、縦化粧カバー53の長手方向への移動を規制するようにアタッチメント枠3から突出する規制部335を有する。規制部335により、簡易な構成で、縦化粧カバー53の長手方向への移動を規制できる。
【0044】
また、本実施形態においては、縦化粧カバー53は、規制部335により、長手方向への移動が規制され、上部横化粧カバー51及び下部横化粧カバー52は、規制部335により移動が規制された縦化粧カバー53により、長手方向への移動が規制される。これにより、縦化粧カバー53の長手方向への移動を規制する規制部335を設けるだけで、上部横化粧カバー51及び下部横化粧カバー52の長手方向への移動も規制できる。
【0045】
以上、本開示の好ましい一実施形態について説明したが、本開示は、上述した実施形態に制限されるものではなく、適宜変更が可能である。
【0046】
例えば、前記実施形態においては、縦カバー材(縦化粧カバー53)の下方への移動を規制する規制構造(規制部335)に適用する場合について説明したが、これに限定されない。横カバー材(上部横化粧カバー51、下部横化粧カバー52)の横方向への移動を規制する規制構造に適用してもよい。
【0047】
また、前記実施形態においては、カバー材をアタッチメント枠3に取り付ける場合に適用したが、これに限定されない。カバー材を新設枠2に取り付ける場合に適用してもよい。
【符号の説明】
【0048】
1 改装建具、2 新設枠、3 アタッチメント枠、6 既設枠、21 新設上枠、22 新設下枠、23 新設縦枠、31 アタッチメント上枠(アタッチメント横枠)、32 アタッチメント下枠(アタッチメント横枠)、33 アタッチメント縦枠、51 室外側化粧カバー,上部横化粧カバー(カバー材、横カバー材)、52 室外側化粧カバー,下部横化粧カバー(カバー材、横カバー材)、53 室外側化粧カバー,縦化粧カバー(カバー材、縦カバー材)、100 建物、335 規制部(規制構造)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7