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特許7403711ビデオ処理方法、装置、設備及び記憶媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-14
(45)【発行日】2023-12-22
(54)【発明の名称】ビデオ処理方法、装置、設備及び記憶媒体
(51)【国際特許分類】
   H04N 23/60 20230101AFI20231215BHJP
   H04N 23/63 20230101ALI20231215BHJP
   H04N 5/222 20060101ALI20231215BHJP
   H04N 5/262 20060101ALI20231215BHJP
【FI】
H04N23/60 500
H04N23/63
H04N5/222 400
H04N5/262 050
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2023504269
(86)(22)【出願日】2021-07-21
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-07-28
(86)【国際出願番号】 CN2021107664
(87)【国際公開番号】W WO2022017420
(87)【国際公開日】2022-01-27
【審査請求日】2023-01-20
(31)【優先権主張番号】202010718056.6
(32)【優先日】2020-07-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】520476341
【氏名又は名称】北京字節跳動網絡技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】Beijing Bytedance Network Technology Co., Ltd.
【住所又は居所原語表記】Room B-0035, 2/F, No.3 Building, No.30, Shixing Road, Shijingshan District Beijing 100041 China
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】ジョン,チーファン
(72)【発明者】
【氏名】ジャオ,チェン
(72)【発明者】
【氏名】ゾン,ヤン
(72)【発明者】
【氏名】フー,ピンフェイ
【審査官】松元 伸次
(56)【参考文献】
【文献】特開2005-278212(JP,A)
【文献】国際公開第00/028543(WO,A1)
【文献】特開2019-096950(JP,A)
【文献】特表2015-504629(JP,A)
【文献】国際公開第2019/230225(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G11B20/10-20/16
27/00-27/06
H04N5/222-5/257
5/262-5/28
5/76-5/775
5/80-5/956
23/00
23/40-23/76
23/90-23/959
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
目標効果のパターンを決定するステップと、
処理対象となるビデオの時間軸での表示に基づき、前記処理対象となるビデオにおける目標ビデオセグメントを決定するステップと、
効果適用のトリガ操作に応答し、前記目標効果のパターンと前記目標ビデオセグメントとのバインディング関係を確立するステップと、
前記バインディング関係に基づき、前記目標効果のパターンが適用された前記目標ビデオセグメントを表示するステップと、
前記目標ビデオセグメントの効果トラックを生成し、前記効果トラックと前記目標ビデオセグメントとのバインディング関係を確立するステップであって、前記効果トラックの長さは前記目標効果のパターンが適用された前記目標ビデオセグメントの長さを表すことに用いられるステップと、
前記効果トラックに対する長さ調整操作に応答し、前記効果トラックとバインディング関係を有する前記目標ビデオセグメントの長さをアップデートするステップと、
前記効果トラックに対するドラッグ変位が予め設定された閾値に達したことを検出した場合、前記効果トラックと前記目標ビデオセグメントとのバインディング関係を解除し、及び前記目標ビデオセグメントと前記目標効果のパターンとのバインディング関係を解除するステップと、を含むことを特徴とする、
ビデオ処理方法。
【請求項2】
前記目標ビデオセグメントに対する移動操作に応答し、前記目標ビデオセグメントとバインディング関係を有する前記効果トラック及び前記目標効果のパターンを、前記目標ビデオセグメントに従って移動させるように制御するステップをさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記目標ビデオセグメントは前記処理対象となるビデオのメイントラック又はピクチャインピクチャトラックに位置することを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
目標効果のパターンを決定するための第1決定モジュールと、
処理対象となるビデオの時間軸での表示に基づき、前記処理対象となるビデオにおける目標ビデオセグメントを決定するための第2決定モジュールと、
効果適用のトリガ操作に応答し、前記目標効果のパターンと前記目標ビデオセグメントとのバインディング関係を確立するための第1確立モジュールと、
前記バインディング関係に基づき、前記目標効果のパターンが適用された前記目標ビデオセグメントを表示するための表示モジュールと、
前記目標ビデオセグメントの効果トラックを生成し、前記効果トラックと前記目標ビデオセグメントとのバインディング関係を確立するための第2確立モジュールであって、前記効果トラックの長さは前記目標効果のパターンが適用された前記目標ビデオセグメントの長さを表すことに用いられる第2確立モジュールと、
前記効果トラックに対する長さ調整操作に応答し、前記効果トラックとバインディング関係を有する前記目標ビデオセグメントの長さをアップデートするためのアップデートモジュールと、
前記効果トラックに対するドラッグ変位が予め設定された閾値に達したことを検出した場合、前記効果トラックと前記目標ビデオセグメントとのバインディング関係を解除し、及び前記目標ビデオセグメントと前記目標効果のパターンとのバインディング関係を解除するための解除モジュールと、を含むことを特徴とする、
ビデオ処理装置。
【請求項5】
命令を記憶するコンピュータ可読記憶媒体であって、前記命令が端末設備で実行されると、前記命令は前記端末設備に請求項1~のいずれか1項に記載の方法を実現させることを特徴とする、コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項6】
メモリと、プロセッサと、前記メモリに記憶されかつ前記プロセッサで実行され得るコンピュータプログラムとを含み、前記プロセッサは、前記コンピュータプログラムを実行すると、請求項1~のいずれか1項に記載の方法を実現することを特徴とする、設備。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の参照)
本願は、2020年7月23日に提出された中国特許出願第202010718056.6号の優先権を主張し、当該中国特許出願の全内容は援用によって本願の一部として組み込まれている。
【0002】
(技術分野)
本開示はデータ処理の分野に関し、特にビデオ処理方法、装置、設備及び記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0003】
現在、ビデオに対して効果処理を行う場合には、通常、ビデオのすべての画面に効果が適用される。たとえば、ビデオにフィルタ効果を付ける場合、付けられたフィルタを該ビデオのすべての画面に適用し、ビデオ全体にフィルタを付けた効果を実現する必要がある。
【0004】
実際の応用では、ユーザはビデオに対して効果処理を行う様々なニーズが存在する可能性があるため、様々なニーズに対し、依然として様々な効果をビデオ全体のすべての画面に強いて適用する場合、ユーザがビデオに対する効果処理時のユーザ体験を低下させることになる。
【0005】
そのため、ビデオに対してどのように効果処理をより柔軟に行い、ユーザがビデオに対して効果処理を行う時のユーザ体験を向上させるかは、現在解決すべき技術的課題である。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記技術的課題を解決するか又は上記技術的課題を少なくとも部分的に解決するために、本開示はビデオ処理方法、装置、設備及び記憶媒体を提供し、ビデオのあるビデオセグメントのみに対して効果処理を行い、ビデオに対する効果処理の柔軟性を向上させ、それによってユーザがビデオに対する効果処理時のユーザ体験を向上させることができる。
【0007】
本開示はビデオ処理方法を提供し、当該方法は、
目標効果のパターンを決定するステップと、
処理対象となるビデオの時間軸での表示に基づき、処理対象となるビデオにおける目標ビデオセグメントを決定するステップと、
効果適用のトリガ操作に応答し、目標効果のパターンと目標ビデオセグメントとのバインディング関係を確立するステップと、
バインディング関係に基づき、目標効果のパターンが適用された目標ビデオセグメントを表示するステップと、を含む。
【0008】
1つの選択可能な実施形態では、効果適用のトリガ操作に応答し、目標効果のパターンと目標ビデオセグメントとのバインディング関係を確立し、目標効果のパターンを目標ビデオセグメントに適用する後、
目標ビデオセグメントのために効果トラックを生成し、効果トラックと目標ビデオセグメントとのバインディング関係を確立するステップであって、効果トラックの長さは目標効果のパターンが適用された目標ビデオセグメントの長さを表すことに用いられるステップと、
効果トラックに対する長さの調整操作に応答して、効果トラックとバインディング関係を有する目標ビデオセグメントの長さをアップデートするステップと、をさらに含む。
【0009】
1つの選択可能な実施形態では、当該方法は、
効果トラックに対するドラッグ変位が予め設定された閾値に達したことを検出した場合、効果トラックと目標ビデオセグメントとのバインディング関係を解除し、及び目標ビデオセグメントと目標効果のパターンとのバインディング関係を解除するステップをさらに含む。
【0010】
1つの選択可能な実施形態では、当該方法は、
目標ビデオセグメントに対する移動操作に応答し、目標ビデオセグメントとバインディング関係を有する効果トラック及び目標効果のパターンを、目標ビデオセグメントに従って移動させるように制御するステップをさらに含む。
【0011】
1つの選択可能な実施形態では、目標ビデオセグメントは処理対象となるビデオのメイントラック又はピクチャインピクチャトラックに位置する。
【0012】
第2態様では、本開示はビデオ処理装置をさらに提供し、当該装置は、
目標効果のパターンを決定するための第1決定モジュールと、
処理対象となるビデオの時間軸での表示に基づき、処理対象となるビデオにおける目標ビデオセグメントを決定するための第2決定モジュールと、
効果適用のトリガ操作に応答し、目標効果のパターンと目標ビデオセグメントとのバインディング関係を確立するための第1確立モジュールと、
バインディング関係に基づき、目標効果のパターンが適用された目標ビデオセグメントを表示するための表示モジュールと、を含む。
【0013】
1つの選択可能な実施形態では、当該装置は、
目標ビデオセグメントのために効果トラックを生成し、効果トラックと目標ビデオセグメントとのバインディング関係を確立するための第2確立モジュールであって、効果トラックの長さは目標効果のパターンが適用された目標ビデオセグメントの長さを表すことに用いられる第2確立モジュールと、
効果トラックに対する長さ調整操作に応答し、効果トラックとバインディング関係を有する目標ビデオセグメントの長さをアップデートするためのアップデートモジュールと、をさらに含む。
【0014】
1つの選択可能な実施形態では、当該装置は、
効果トラックに対するドラッグ変位が予め設定された閾値に達したことを検出した場合、効果トラックと目標ビデオセグメントとのバインディング関係を解除し、及び目標ビデオセグメントと目標効果のパターンとのバインディング関係を解除するための解除モジュールをさらに含む。
【0015】
第3態様では、本開示はコンピュータ可読記憶媒体を提供し、コンピュータ可読記憶媒体には命令が記憶され、命令が端末設備上で実行されると、端末設備に上記方法を実現させる。
【0016】
第4態様では、本開示は、メモリと、プロセッサと、メモリに記憶されかつプロセッサ上で実行され得るコンピュータプログラムとを含む設備を提供し、プロセッサは前記コンピュータプログラムを実行すると、上記方法を実現する。
【0017】
本開示の実施例に係る技術的解決手段は従来技術に比べて以下の利点を有する。
【0018】
本開示の実施例はビデオ処理方法を提供し、目標効果のパターンを決定し、及び処理対象となるビデオの時間軸での表示に基づいて目標ビデオセグメントを決定した後、効果適用のトリガ操作に応答し、目標効果のパターンと目標ビデオセグメントとの間のバインディング関係を確立することにより、目標効果のパターンを目標ビデオセグメントに適用するという効果を実現する。本開示の実施例は、目標効果のパターンと目標ビデオセグメントとのバインディング関係を確立することにより、ビデオのあるビデオセグメントのみに対して効果処理を行うという効果を実現し、それによってユーザがあるビデオセグメントのみに対して効果処理を行うニーズを満たし、ビデオに対する効果処理の柔軟性を向上させ、さらにユーザがビデオに対して効果処理を行う時のユーザ体験を向上させる。
【0019】
本開示の実施例の技術的解決手段をより明確に説明するために、以下、実施例の図面を簡単に説明し、明らかなように、以下説明される図面は本開示のいくつかの実施例に関するものに過ぎず、本開示を制限するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1図1は本開示の実施例に係るビデオ処理方法のフローチャートである。
図2図2は本開示の実施例に係るビデオ処理インタフェースの効果図である。
図3図3は本開示の実施例に係る別のビデオ処理方法のフローチャートである。
図4図4は本開示の実施例に係る別のビデオ処理インタフェースの効果図である。
図5図5は本開示の実施例に係る別のビデオ処理インタフェースの効果図である。
図6図6は本開示の実施例に係る別のビデオ処理インタフェースの効果図である。
図7図7は本開示の実施例に係る別のビデオ処理インタフェースの効果図である。
図8図8は本開示の実施例に係る別のビデオ処理インタフェースの効果図である。
図9図9は本開示の実施例に係る別のビデオ処理インタフェースの効果図である。
図10図10は本開示の実施例に係る別のビデオ処理インタフェースの効果図である。
図11図11は本開示の実施例に係るビデオ処理装置の構造ブロック図である。
図12図12は本開示の実施例に係るビデオ処理設備の構造ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
本開示の上記目的、特徴及び利点をより明確に理解できるために、以下、本開示の解決手段をさらに説明する。尚、矛盾がない場合、本開示の実施例及び実施例における特徴を互いに組み合わせることができる。
【0022】
以下の説明では、本開示を十分に理解するために多くの具体的な詳細が説明されるが、本開示はさらにここで説明されるものとは異なる他の方式で実施され得る。明らかなように、明細書における実施例は本開示の実施例の一部に過ぎず、全部の実施例ではない。
【0023】
現在、ビデオに対して効果処理を行う場合には、ビデオのあるビデオセグメントだけにある効果が適用され、その効果が他のビデオセグメントには適用されないことがある。その結果、ユーザはビデオにおけるあるビデオセグメントのみに対してその効果処理を利用するニーズが存在する。現在のビデオ処理方法を利用し、該効果をビデオ全体のすべての画面に強いて適用すると、ユーザのビデオに対する効果処理のニーズを満たすことができず、それによってユーザがビデオに対して効果処理を行う時のユーザ体験が低下してしまう。
【0024】
以上を基礎として、本開示はビデオに対して効果処理をより柔軟に行う方法を提供し、具体的には、目標効果のパターンを決定し、及び処理対象となるビデオの時間軸での表示に基づいて目標ビデオセグメントを決定した後、効果適用のトリガ操作に応答し、目標効果のパターンと目標ビデオセグメントとの間のバインディング関係を確立することにより、目標効果のパターンを目標ビデオセグメントに適用するという効果を実現する。
【0025】
上記の説明から分かるように、本開示の実施例は、目標効果のパターンと目標ビデオセグメントとのバインディング関係を確立することにより、ビデオのあるビデオセグメントに対してのみ効果処理を行うという効果を実現し、それによりユーザがあるビデオセグメントのみに対して効果処理を行うニーズを満たし、ビデオに対して効果処理を行う柔軟性を向上させ、さらにユーザがビデオに対して効果処理を行う時のユーザ体験を向上させる。
【0026】
以上を基礎として、本開示の実施例はビデオ処理方法を提供し、図1は本開示の実施例に係るビデオ処理方法のフローチャートであり、該方法はS101~S104を含む。
【0027】
S101、目標効果のパターンを決定する。
【0028】
本開示の実施例では、目標効果のパターンはフィルタ効果パターン、特殊効果パターン、シール効果パターンなどの特殊効果パターンを含んでもよい。
【0029】
1つの選択可能な実施形態では、インタフェースに様々な効果パターンを表示し、ユーザはいずれかの効果パターンをクリックすることにより、該効果パターンを目標効果のパターンとする効果を実現する。
【0030】
ただし、本開示の実施例は目標効果のパターンの決定方式を限定しない。
【0031】
S102、処理対象となるビデオの時間軸での表示に基づき、前記処理対象となるビデオにおける目標ビデオセグメントを決定する。
【0032】
本開示の実施例では、時間軸に基づいて処理対象となるビデオを表示し、図2は本開示の実施例に係るビデオ処理インタフェースの効果図である。処理対象となるビデオは時間軸に各時点に対応するビデオ画面を表示し、ユーザは処理対象となるビデオの中から1つのビデオセグメントを目標ビデオセグメントとして決定することができる。
【0033】
1つの選択可能な実施形態では、ビデオセグメントの開始時間及び終了時間を決定することにより、処理対象となるビデオの中から、該開始時間に対応するビデオ画面で始まり、該終了時間に対応するビデオ画面で終わる目標ビデオセグメントを決定することができる。
【0034】
別の選択可能な実施形態では、目標効果のパターンを処理対象となるビデオにおけるあるビデオセグメントにドラッグすることにより、処理対象となるビデオの中から目標ビデオセグメントを決定することもできる。
【0035】
処理対象となるビデオにおける目標ビデオセグメントを決定するための他の方式については、本開示の実施例に限定されない。
【0036】
ただし、本開示の実施例は上記S101とS102の実行順序を制限しない。
【0037】
S103、効果適用のトリガ操作に応答し、前記目標効果のパターンと前記目標ビデオセグメントとのバインディング関係を確立する。
【0038】
本開示の実施例では、目標効果のパターン及び目標ビデオセグメントを決定した後、該目標効果のパターンを該目標ビデオセグメントに適用する操作をトリガすることができる。
【0039】
実際の応用では、効果適用のトリガ操作を検出した場合、該効果適用のトリガ操作に対応する目標効果のパターンと目標ビデオセグメントとの間のバインディング関係を確立することにより、該目標効果のパターンを該目標ビデオセグメントに適用することができる。
【0040】
1つの選択可能な実施形態では、目標効果のパターン及び目標ビデオセグメントを決定した後、ユーザは図2に示される「セグメントに適用する」ボタンをクリックすることにより、該効果適用のトリガ操作に対応する目標効果のパターンと目標ビデオセグメントとの間のバインディング関係を確立し、該目標効果のパターンを該目標ビデオセグメントに適用する効果を実現することができる。
【0041】
別の選択可能な実施形態では、目標効果のパターン及び目標ビデオセグメントを決定した後、該目標効果のパターンを該目標ビデオセグメントにドラッグすることにより、該効果適用のトリガ操作をトリガし、該効果適用のトリガ操作に対応する目標効果のパターンと目標ビデオセグメントとの間のバインディング関係を確立することもできる。具体的には、上記ドラッグ操作に対応するマウスボタン放す操作は、目標ビデオセグメントの決定をトリガできるだけでなく、目標効果のパターンと該目標ビデオセグメントとの間のバインディング関係の確立をトリガでき、該目標効果のパターンを該目標ビデオセグメントに適用する効果を実現する。
【0042】
S104、前記バインディング関係に基づき、前記目標効果のパターンが適用された前記目標ビデオセグメントを表示する。
【0043】
本開示の実施例では、目標効果のパターンと目標ビデオセグメントとの間のバインディング関係を確立した後、該バインディング関係に基づき、インタフェースに目標効果のパターンが適用された目標ビデオセグメントをユーザに表示することができる。
【0044】
また、ビデオに対する効果処理をより柔軟に実現するために、本開示の実施例では、処理対象となるビデオのあるビデオトラックにおけるビデオセグメントを目標ビデオセグメントとすることができ、目標効果のパターンが適用された目標ビデオセグメントをより低い粒度で決定することを実現し、ビデオに対する効果処理の柔軟性を向上させる。
【0045】
実際の応用では、ビデオトラックは通常、メイントラックとピクチャインピクチャトラックとを含み、本開示の実施例は、処理対象となるビデオのメイントラック又はピクチャインピクチャトラックにおけるビデオセグメントを目標ビデオセグメントとして決定し、目標効果のパターンをメイントラック又はピクチャインピクチャトラックにおけるビデオセグメントに適用する効果を実現することができる。
【0046】
本開示の実施例に係るビデオ処理方法では、目標効果のパターンを決定し、及び処理対象となるビデオの時間軸での表示に基づいて目標ビデオセグメントを決定した後、効果適用のトリガ操作に応答し、目標効果のパターンと目標ビデオセグメントとの間のバインディング関係を確立することにより、目標効果のパターンを目標ビデオセグメントに適用する効果を実現する。本開示の実施例は、目標効果のパターンと目標ビデオセグメントとのバインディング関係を確立することにより、ビデオのあるビデオセグメントのみに対して効果処理を行う効果を実現し、それによりユーザがあるビデオセグメントのみに対して効果処理を行うニーズを満たし、ビデオに対する効果処理の柔軟性を向上させ、さらにユーザがビデオに対して効果処理を行う時のユーザ体験を向上させる。
【0047】
ビデオ処理の柔軟性をさらに向上させ、ビデオ処理の機能を豊かにするため、本開示の実施例はビデオ処理方法をさらに提供し、図3は本開示の実施例に係る別のビデオ処理方法のフローチャートである。該方法はS301~S306を含む。
【0048】
S301、目標効果のパターンを決定する。
【0049】
S302、処理対象となるビデオの時間軸での表示に基づき、前記処理対象となるビデオにおける目標ビデオセグメントを決定する。
【0050】
S303、効果適用のトリガ操作に応答し、前記目標効果のパターンと前記目標ビデオセグメントとのバインディング関係を確立する。
【0051】
S304、前記バインディング関係に基づき、前記目標効果のパターンが適用された前記目標ビデオセグメントを表示する。
【0052】
本開示の実施例におけるS301~S304は上記実施例におけるS101~S104の説明を参照して理解することができ、ここで詳細な説明を省略する。
【0053】
S305、前記目標ビデオセグメントの効果トラックを生成し、前記効果トラックと前記目標ビデオセグメントとのバインディング関係を確立する。
【0054】
前記効果トラックの長さは前記目標効果のパターンが適用された前記目標ビデオセグメントの長さを表すことに用いられる。
【0055】
本開示の実施例では、効果適用のトリガ操作を検出した場合、目標効果のパターンと目標ビデオセグメントとの間のバインディング関係を確立するだけでなく、目標ビデオセグメントの効果トラックを生成する。図4、5、6は、それぞれ本開示の実施例に係るビデオ処理インタフェースの効果図であり、目標ビデオセグメントの上方にはいずれも効果トラックが示され、効果トラックのパターンは異なり、図4の効果トラックはスモールトラックと呼ばれてもよく(スモールドラックは図4の破線枠で限定された黒色領域に示され、目標ビデオセグメントは図4の一点鎖線枠で限定された領域である)、図5、6の効果トラックについては付属トラックと呼ばれてもよい(図5図6の黒色の実線枠で限定された灰色領域に示され、目標ビデオセグメントはそれぞれ図5図6の黒色の一点鎖線枠で限定された領域である)。
【0056】
1つの選択可能な実施形態では、図4に示されるスモールドラックの上方にトラックラベルの形式で目標効果のパターンの名称を表示してもよく、図7は本開示の実施例に係るビデオ処理インタフェースの効果図であり、目標ビデオセグメントのスモールドラックの上方にトラックラベルの形式で目標効果のパターンの名称「フィルタ2」を表示する。具体的には、ユーザはマウスをスモールドラック上に置く場合、該トラックラベルの展開をトリガすることになり、ユーザに該トラックラベルにおけるコンテンツを表示し、さらに、ユーザが該トラックラベルを再びクリックした後、スモールドラックの更なる展開をトリガする。図8は本開示の実施例に係る別のビデオ処理インタフェースの効果図であり、目標ビデオセグメントでのスモールドラック(図8の矢印で示される黒色領域に示される)は、図7のトラックラベルをクリックした後に展開したスモールドラックパターンである。
【0057】
実際の応用では、目標ビデオセグメントの効果トラックを生成した後、該効果トラックと目標ビデオセグメントとのバインディング関係を確立し、該効果トラックの長さは目標効果のパターンが適用された目標ビデオセグメントの長さを表すことに用いられる。
【0058】
本開示の実施例では、目標ビデオセグメントとバインディング関係を有する効果トラックに対してインタラクション操作を実行することにより、該目標ビデオセグメントに対するインタラクション操作を実現し、及び該目標ビデオセグメントとバインディング関係を有する目標効果のパターンに対するインタラクション操作を実現することができる。
【0059】
1つの選択可能な実現方式では、効果トラックに対してドラッグ操作を実行することにより、該効果トラックと目標ビデオセグメントとのバインディング関係を解除し、及び目標ビデオセグメントと目標効果のパターンとのバインディング関係を解除することをトリガできる。具体的には、効果トラックに対するドラッグ変位が予め設定された閾値に達したことを検出した場合、該効果トラックと目標ビデオセグメントとのバインディング関係を解除し、及び目標ビデオセグメントと目標効果のパターンとのバインディング関係を解除する。図9は本開示の実施例に係る別のビデオ処理インタフェースの効果図であり、図6の付属トラックを例とすると、図6の「付属トラック」に対してドラッグ操作を実行しかつ臨界点まで延伸して切断した場合、たとえば、図6の付属トラックを図9に示される位置に右向きにドラッグして切断した場合、該効果トラックと目標ビデオセグメントとのバインディング関係を解除し、及び目標ビデオセグメントと目標効果のパターンとのバインディング関係を解除することをトリガする。
【0060】
実際の応用では、上記バインディング関係を解除した後、該目標効果のパターンは該目標ビデオセグメントに適用されなくなり、該目標効果のパターンを処理対象となるビデオのすべての画面に適用する操作をトリガし、このとき、効果トラックは処理対象となるビデオの1つのビデオトラックであってもよい。
【0061】
別の選択可能な実施形態では、ビデオを作成するユーザ体験を向上させるために、目標ビデオセグメントに対する移動操作を検出した場合、該目標ビデオセグメントとバインディング関係を有する効果トラック及び目標効果のパターンを、目標ビデオセグメントに従って移動させるように制御することができる。
【0062】
図10は本開示の実施例に係る別のビデオ処理インタフェースの効果図であり、図4のスモールドラックを例とすると、目標ビデオセグメントに対する移動操作を検出した場合、該目標ビデオセグメント(図10の一点鎖線枠で示される)とバインディング関係を有する効果トラック(図10の上側に効果トラックとして記された長いストリップ)及び目標効果のパターンを、該目標ビデオセグメントに従って移動させるように制御する。
【0063】
S306、前記効果トラックに対する長さ調整操作に応答し、前記効果トラックとバインディング関係を有する前記目標ビデオセグメントの長さをアップデートする。
【0064】
本開示の実施例では、効果トラックの長さは目標効果のパターンが適用された目標ビデオセグメントの長さを表すことに用いられるため、効果トラックの長さを調整することにより、該効果トラックとバインディング関係を有する目標ビデオセグメントの長さをアップデートすることができる。
【0065】
実際の応用では、ユーザは効果トラックに対して長さ調整操作を行うことができ、たとえば、効果トラックに対して延長又は短縮操作をトリガして、該効果トラックとバインディング関係を有する目標ビデオセグメントの長さ調整を実現し、目標効果のパターンが適用されたビデオセグメントの長さをアップデートする。
【0066】
本開示の実施例に係るビデオ処理方法は、目標効果のパターンと目標ビデオセグメントとのバインディング関係を確立することにより、ビデオのあるビデオセグメントのみに対して効果処理を行う効果を実現し、それによってユーザがあるビデオセグメントのみに対して効果処理を行うニーズを満たし、ビデオに対する効果処理の柔軟性を向上させ、さらにユーザがビデオに対して効果処理を行う時のユーザ体験を向上させる。
【0067】
また、目標ビデオセグメントの効果トラックを生成することにより、ビデオ処理の柔軟性をさらに向上させ、ビデオ処理の機能を豊かにし、それによりユーザがビデオに対して効果処理を行う時のユーザ体験をさらに向上させる。
【0068】
上記方法実施例と同じ発明の構想を有し、本開示の実施例はビデオ処理装置をさらに提供し、図11は本開示の実施例に係るビデオ処理装置の構造模式図であり、該装置は、
目標効果のパターンを決定するための第1決定モジュール1101と、
処理対象となるビデオの時間軸での表示に基づき、前記処理対象となるビデオにおける目標ビデオセグメントを決定するための第2決定モジュール1102と、
効果適用のトリガ操作に応答し、前記目標効果のパターンと前記目標ビデオセグメントとのバインディング関係を確立するための第1確立モジュール1103と、
前記バインディング関係に基づき、前記目標効果のパターンが適用された前記目標ビデオセグメントを表示するための表示モジュール1104と、を含む。
【0069】
1つの選択可能な実施形態では、前記装置は、
前記目標ビデオセグメントの効果トラックを生成し、前記効果トラックと前記目標ビデオセグメントとのバインディング関係を確立するための第2確立モジュールであって、前記効果トラックの長さは前記目標効果のパターンが適用された前記目標ビデオセグメントの長さを表すことに用いられる第2確立モジュールと、
前記効果トラックに対する長さ調整操作に応答し、前記効果トラックとバインディング関係を有する前記目標ビデオセグメントの長さをアップデートするためのアップデートモジュールと、をさらに含む。
【0070】
1つの選択可能な実施形態では、前記装置は、
前記効果トラックに対するドラッグ変位が予め設定された閾値に達したことを検出した場合、前記効果トラックと前記目標ビデオセグメントとのバインディング関係を解除し、及び前記目標ビデオセグメントと前記目標効果のパターンとのバインディング関係を解除するための解除モジュールをさらに含む。
【0071】
1つの選択可能な実施形態では、前記装置は、
前記目標ビデオセグメントに対する移動操作に応答し、前記目標ビデオセグメントとバインディング関係を有する前記効果トラック及び前記目標効果のパターンを、前記目標ビデオセグメントに従って移動させるように制御するための制御モジュールをさらに含む。
【0072】
1つの選択可能な実施形態では、前記目標ビデオセグメントは前記処理対象となるビデオのメイントラック又はピクチャインピクチャトラックに位置する。
【0073】
本開示の実施例に係るビデオ処理装置は、目標効果のパターンを決定し、及び処理対象となるビデオの時間軸での表示に基づいて目標ビデオセグメントを決定した後、効果適用のトリガ操作に応答し、目標効果のパターンと目標ビデオセグメントとの間のバインディング関係を確立することにより、目標効果のパターンを目標ビデオセグメントに適用する効果を実現する。本開示の実施例は、目標効果のパターンと目標ビデオセグメントとのバインディング関係を確立することにより、ビデオのあるビデオセグメントにのみ対して効果処理を行う効果を実現し、それによりユーザがあるビデオセグメントのみに対して効果処理を行うニーズを満たし、ビデオに対する効果処理の柔軟性を向上させ、さらにユーザがビデオに対して効果処理を行う時のユーザ体験を向上させる。
【0074】
また、本開示の実施例はビデオ処理設備をさらに提供し、図12に示すように、プロセッサ1201と、メモリ1202と、入力装置1203と、出力装置1204とを含んでもよい。ビデオ処理設備におけるプロセッサ1201の数は1つ又は複数であってもよく、図12における1つのプロセッサを例とする。本発明のいくつかの実施例では、プロセッサ1201、メモリ1202、入力装置1203及び出力装置1204はバス又は他の方式を介して接続され、図12ではバスを介して接続されることを例とする。
【0075】
メモリ1202はソフトウェアプログラム及びモジュールを記憶することに用いられてもよく、プロセッサ1201はメモリ1202に記憶されたソフトウェアプログラム及びモジュールを実行することにより、ビデオ処理設備の様々な機能アプリケーション及びデータ処理を実行する。メモリ1202は主にプログラム記憶領域及びデータ記憶領域を含んでもよく、プログラム記憶領域はオペレーティングシステム、少なくとも1つの機能に必要なアプリケーションプログラムなどを記憶することができる。また、メモリ1202は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、不揮発性メモリをさらに含んでもよく、たとえば少なくとも1つの磁気ディスク記憶デバイス、フラッシュメモリデバイス、又は他の揮発性固体記憶デバイスが挙げられる。入力装置1203は入力された数字又は文字情報を受信し、及びビデオ処理設備のユーザ設定及び機能制御に関連する信号入力を生成することに用いられてもよい。
【0076】
具体的には、本実施例では、プロセッサ1201は以下の命令に応じ、1つ又は1つ以上のアプリケーションプログラムのプロセスに対応する実行可能なファイルをメモリ1202にロードし、かつメモリ1202に記憶されたアプリケーションプログラムをプロセッサ1201により実行し、それにより上記ビデオ処理設備の様々な機能を実現する。
【0077】
尚、本明細書では、「第1」及び「第2」などの関係用語は、1つの実体又は操作を別の実体又は操作と区別するためのものに過ぎず、必ずしもそれらの実体又は操作の間にこのような任意の実際の関係又は順序が存在することを要求又は示唆するものではない。また、「含む」、「包含」又は任意の他の変形は、非排他的な包含をカバーすることを意図し、それにより一連の要素を含む過程、方法、物品又は設備はそれらの要素を含むだけでなく、明確にリストされていない他の要素をさらに含むか、又はこのような過程、方法、物品又は設備に固有の要素をさらに含む。それ以上の制限がない場合、「…を1つ含む」という文で限定された要素は、前記要素を含む過程、方法、物品又は設備に別の同じ要素がさらに存在することを排除するものではない。
【0078】
以上は本開示の具体的な実施形態に過ぎず、当業者が本開示を理解又は実現できるようにする。それらの実施例に対する様々な変更は当業者にとって容易に想到であり、本明細書で定義された一般的な原理は、本開示の趣旨又は範囲を逸脱することなく、他の実施例で実現されてもよい。従い、本開示は本明細書に記載されたそれらの実施例に制限されるものではなく、本明細書に開示されている原理及び新規な特徴と一致する最も広い範囲に適合するものである。
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