(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-15
(45)【発行日】2023-12-25
(54)【発明の名称】遊技機
(51)【国際特許分類】
A63F 7/02 20060101AFI20231218BHJP
【FI】
A63F7/02 333Z
A63F7/02 320
(21)【出願番号】P 2021141448
(22)【出願日】2021-08-31
【審査請求日】2022-10-06
(73)【特許権者】
【識別番号】599104196
【氏名又は名称】株式会社サンセイアールアンドディ
(74)【代理人】
【識別番号】100160691
【氏名又は名称】田邊 淳也
(72)【発明者】
【氏名】平 勇輝
【審査官】小泉 早苗
(56)【参考文献】
【文献】特開2020-018600(JP,A)
【文献】特開2020-168236(JP,A)
【文献】特開2020-199204(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 7/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技球の入球に伴う抽選に際し、設定情報を参照して当該設定情報に応じた抽選確率で抽選をおこなう遊技機であって、
前記設定情報に基づく示唆を行う設定示唆演出を実行可能であり、
前記設定示唆演出に関する設定が互いに異なる複数の設定示唆演出状態を有し、
前記設定示唆演出は、前記複数の設定示唆演出状態のうちの一の状態に基づいて実行され、
遊技者が操作可能な操作手段を有し、
前記操作手段が特定のタイミングで操作されると、前記設定示唆演出状態のうちの第1状態から前記第1状態と比べて前記設定示唆演出が遊技者にとって有利な演出となり得る第2状態へ遷移する遷移処理を実行可能であ
り、
前記設定示唆演出により前記設定情報の候補が絞られたことを契機として現在の設定示唆演出状態の表示を終了する、
ことを特徴とする遊技機。
【請求項2】
遊技球の入球に伴う抽選に際し、設定情報を参照して当該設定情報に応じた抽選確率で抽選をおこなう遊技機であって、
前記設定情報に基づく示唆を行う設定示唆演出を実行可能であり、
前記設定示唆演出に関する設定が互いに異なる複数の設定示唆演出状態を有し、
前記設定示唆演出は、前記複数の設定示唆演出状態のうちの一の状態に基づいて実行され、
遊技者が操作可能な操作手段を有し、
前記操作手段が特定のタイミングで操作されると、前記設定示唆演出状態のうちの第1状態から前記第1状態と比べて前記設定示唆演出が遊技者にとって有利な演出となり得る第2状態へ遷移する遷移処理を実行可能であり、
前記設定示唆演出により前記設定情報が第1の特定の設定情報の可能性が無くなったタイミングで現在の設定示唆演出状態の表示を終了する、
ことを特徴とする遊技機。
【請求項3】
遊技球の入球に伴う抽選に際し、設定情報を参照して当該設定情報に応じた抽選確率で抽選をおこなう遊技機であって、
前記設定情報に基づく示唆を行う設定示唆演出を実行可能であり、
前記設定示唆演出に関する設定が互いに異なる複数の設定示唆演出状態を有し、
前記設定示唆演出は、前記複数の設定示唆演出状態のうちの一の状態に基づいて実行され、
遊技者が操作可能な操作手段を有し、
前記操作手段が特定のタイミングで操作されると、前記設定示唆演出状態のうちの第1状態から前記第1状態と比べて前記設定示唆演出が遊技者にとって有利な演出となり得る第2状態へ遷移する遷移処理を実行可能であり、
前記設定示唆演出により前記設定情報が第2の特定の設定情報であることが確定したタイミングで現在の設定示唆演出状態の表示を終了する、
ことを特徴とする遊技機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パチンコ遊技機などの遊技機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、始動口への遊技球の入賞を契機とする大当たり抽選の抽選確率を段階的に設定可能な遊技機が知られている。
【0003】
このような遊技機では抽選確率の設定を推測することが出来れば遊技者にとって有利になるため、興趣向上のために、抽選確率の設定を示唆する遊技機もある(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記の遊技機によっても、遊技の興趣を向上させるための技術については、なお改善の余地があった。
【0006】
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、遊技の興趣の向上を図ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の適用例として実現することが可能である。
【0008】
[適用例1]
遊技球の入球に伴う抽選に際し、設定情報を参照して当該設定情報に応じた抽選確率で抽選をおこなう遊技機であって、
前記設定情報に基づく示唆を行う設定示唆演出を実行可能であり、
前記設定示唆演出に関する設定が互いに異なる複数の設定示唆演出状態を有し、
前記設定示唆演出は、前記複数の設定示唆演出状態のうちの一の状態に基づいて実行され、
遊技者が操作可能な操作手段を有し、
前記操作手段が特定のタイミングで操作されると、前記設定示唆演出状態のうちの第1状態から前記第1状態と比べて前記設定示唆演出が遊技者にとって有利な演出となり得る第2状態へ遷移する遷移処理を実行可能であり、
前記設定示唆演出により前記設定情報の候補が絞られたことを契機として現在の設定示唆演出状態の表示を終了する、
ことを特徴とする遊技機。
【0009】
[適用例2]
遊技球の入球に伴う抽選に際し、設定情報を参照して当該設定情報に応じた抽選確率で抽選をおこなう遊技機であって、
前記設定情報に基づく示唆を行う設定示唆演出を実行可能であり、
前記設定示唆演出に関する設定が互いに異なる複数の設定示唆演出状態を有し、
前記設定示唆演出は、前記複数の設定示唆演出状態のうちの一の状態に基づいて実行され、
遊技者が操作可能な操作手段を有し、
前記操作手段が特定のタイミングで操作されると、前記設定示唆演出状態のうちの第1状態から前記第1状態と比べて前記設定示唆演出が遊技者にとって有利な演出となり得る第2状態へ遷移する遷移処理を実行可能であり、
前記設定示唆演出により前記設定情報が第1の特定の設定情報の可能性が無くなったタイミングで現在の設定示唆演出状態の表示を終了する、
ことを特徴とする遊技機。
【0010】
[適用例3]
遊技球の入球に伴う抽選に際し、設定情報を参照して当該設定情報に応じた抽選確率で抽選をおこなう遊技機であって、
前記設定情報に基づく示唆を行う設定示唆演出を実行可能であり、
前記設定示唆演出に関する設定が互いに異なる複数の設定示唆演出状態を有し、
前記設定示唆演出は、前記複数の設定示唆演出状態のうちの一の状態に基づいて実行され、
遊技者が操作可能な操作手段を有し、
前記操作手段が特定のタイミングで操作されると、前記設定示唆演出状態のうちの第1状態から前記第1状態と比べて前記設定示唆演出が遊技者にとって有利な演出となり得る第2状態へ遷移する遷移処理を実行可能であり、
前記設定示唆演出により前記設定情報が第2の特定の設定情報であることが確定したタイミングで現在の設定示唆演出状態の表示を終了する、
ことを特徴とする遊技機。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、遊技の興趣を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図3】遊技機の主制御基板側の電気的な構成を示すブロック図である。
【
図4】遊技機のサブ制御基板側の電気的な構成を示すブロック図である。
【
図5】メインROMおよびメインRAMを説明するための図である。
【
図6】サブROMおよびサブRAMを説明するための図である。
【
図7】大当たり判定テーブルを説明するための図である。
【
図9】非時短状態時の変動パターン判定テーブルの説明図である。
【
図10】時短状態時の変動パターン判定テーブルの説明図である。
【
図11】主制御メイン処理のフローチャートである。
【
図12】メイン側タイマ割り込み処理のフローチャートである。
【
図14】特別図柄待機処理のフローチャートである。
【
図15】特別図柄確定処理のフローチャートである。
【
図16】遊技状態管理処理のフローチャートである。
【
図17】特別電動役物処理のフローチャートである。
【
図18】遊技状態設定処理のフローチャートである。
【
図19】サブ制御メイン処理のフローチャートである。
【
図20】サブ側タイマ割り込み処理のフローチャートである。
【
図21】受信コマンド解析処理のフローチャートである。
【
図22】設定示唆演出の状態を説明するための図である。
【
図24】設定示唆演出決定処理のフローチャートである。
【
図25】設定示唆演出テーブルを示す説明図である。
【
図26】設定示唆演出の状態変化演出Aを示す説明図である。
【
図27】設定示唆演出の状態変化演出Bを示す説明図である。
【
図28】設定示唆演出の状態変化演出Cを示す説明図である。
【
図29】設定示唆演出の状態変化演出Dを示す説明図である。
【
図30】設定示唆演出の状態変化演出Eを示す説明図である。
【
図31】設定示唆演出の状態変化演出Fを示す説明図である。
【
図32】設定示唆演出の状態変化演出Gを示す説明図である。
【
図33】設定示唆演出の状態変化演出Hを示す説明図である。
【
図34】設定示唆演出の状態変化演出Iを示す説明図である。
【
図35】設定示唆演出の状態変化演出Jを示す説明図である。
【
図36】設定示唆演出の状態変化演出Kを示す説明図である。
【
図37】設定示唆演出の状態変化演出Lを示す説明図である。
【
図38】設定示唆演出の状態変化演出Mを説明するための図である。
【
図39】設定示唆演出の状態変化演出Nを説明するための図である。
【
図40】設定示唆演出の状態変化演出Oを説明するための図である。
【
図41】設定示唆演出の状態変化演出Pを説明するための図である。
【
図42】
図41の設定示唆演出の状態変化演出Pのつづきを説明するための図である。
【
図43】設定示唆演出の状態変化演出Qを説明するための図である。
【
図44】設定示唆演出の状態変化演出Rを説明するための図である。
【
図45】
図44の設定示唆演出の状態変化演出Rのつづきを説明するための図である。
【
図46】設定示唆演出の状態変化演出Sを説明するための図である。
【
図47】設定示唆演出の状態変化演出Tを説明するための図である。
【
図48】設定示唆演出の状態変化演出Uを説明するための図である。
【
図49】設定示唆演出の状態変化演出Vを説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
<第1実施形態>
1.遊技機の構造
図1は、本発明の一実施形態としての遊技機1の正面図である。以下では、遊技機1の左右方向を、遊技機1に対面する遊技者から見た左右方向に一致させて説明する。また、遊技機1の前方向は、遊技機1から遊技者に向かう方向として説明し、遊技機1の後方向は、遊技者から遊技機1に向かう方向として説明する。
【0018】
遊技機1は、遊技者の発射操作に基づいて遊技球を発射させ、特定の入賞装置に遊技球が入賞すると、その入賞に基づいて所定数の遊技球を遊技者に払い出すパチンコ遊技機である。遊技機1は、遊技機枠50と、遊技盤2とを備え、遊技機枠50の内側に遊技盤2が取り付けられている。遊技機枠50は、前枠(前枠部)53のほか、遊技機の外郭部を形成する外枠(基枠部)と、外枠の内側において遊技盤2が取り付けられる内枠と、を備えている。前枠(前枠部)53は、外枠および内枠の前方側に配置される縦長方形状のユニットであり、ハンドル60と、打球供給皿(上皿)61と、余剰球受皿(下皿)62と、演出ボタン63と、剣部材64と、剣ボタン65と、枠ランプ66と、スピーカ67と、セレクトボタン68と、枠可動体600とを備えている。前枠53の中央には開口部が形成されており、開口部を介して、遊技盤2の遊技領域3を視認することができる。
【0019】
ハンドル60は、前枠53の右側の下端に配置され、回転角度に応じた発射強度で遊技球を発射させる。打球供給皿(上皿)61は、前枠53の下方に設けられ、遊技球を貯留する。余剰球受皿(下皿)62は、打球供給皿(上皿)61の下方に配置され、打球供給皿(上皿)61に収容しきれない遊技球を貯留する。演出ボタン63は、打球供給皿(上皿)61の近傍に配置された操作部であり、遊技の進行に伴って実行される演出時などに遊技者によって操作(押圧)される。剣部材64は、剣の形を模した操作部であり、遊技の進行に伴って実行される演出時などに遊技者が下方向に押し込むことができる。剣ボタン65は、剣部材64の上端部分、すなわち、剣の柄の端部に設けられた操作部であり、遊技の進行に伴って実行される演出時などに遊技者によって操作(押圧)される。剣部材64は、剣部材64全体を下方に押し込む第1の操作と、先端の剣ボタン65を押圧する第2の操作の異なる2つの操作を実行可能に構成されている。枠ランプ66は、前枠53の開口部周辺に配置され、遊技中などに発光演出をおこなう。スピーカ67は、前枠53の左上方と右上方に配置され、遊技中などに音演出をおこなう。セレクトボタン68は、いわゆる十字キーとなっており、左ボタン、右ボタン、上ボタン、および、下ボタンから構成され、各種入力を可能にする。枠可動体600は、前枠53の上部に設けられた可動式のいわゆるギミックである。枠可動体600は、前枠53の内部に格納されている格納状態から、前枠53の上方に突出する露出状態に変位可能に構成されている。
【0020】
遊技盤2は、遊技領域3と、レール部材4と、盤ランプ5と、画像表示装置7と、センター装飾体10と、固定入賞装置(ヘソ)19と、普通可変入賞装置(電チュー)22と、ゲート(スルーチャッカー)28と、大入賞装置(アタッカー)31と、一般入賞口27(普通入賞口27)と、アウト口16と、表示器類40と、を備えている。
【0021】
遊技領域3は、ハンドル60の操作によって発射された遊技球が流下する領域であり、遊技球を誘導する複数の遊技釘が突設されている。レール部材4は、遊技領域3の左側端部に配置され、ハンドル60の操作によって発射された遊技球を遊技領域3の上方に向けて誘導する。盤ランプ5は、遊技領域3の背面側に配置され、遊技領域3の背面側から光を照射する。
【0022】
画像表示装置7は、遊技領域3の中央付近に設けられ、表示画面7aを備えている。画像表示装置7は、液晶表示装置であってもよいし、有機EL表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクター、ドットマトリクスなどの他の画像表示装置であってもよい。画像表示装置7の表示画面7aは、演出図柄(装飾図柄)8L、8C、8Rが可変表示(変動表示ともいう)される演出図柄表示領域と、保留画像9A、9Bが表示される保留画像表示領域と、保留消化画像9Cが表示される保留消化画像表示領域と、を有している。保留画像9A、9Bは、保留を表す画像であり、保留アイコン9A,9Bとも呼ぶ。保留消化画像9Cは、当該保留を表す画像であり、当該保留画像9C、または、当該保留アイコン9Cとも呼ぶ。さらに、保留消化画像9Cは、厳密に言えば保留を示すものではないため、当該変動画像9C、または、当該変動アイコン9Cとも呼ぶ。
【0023】
演出図柄表示領域は、「左」「中」「右」の3つの図柄表示エリアを含んでいる。左の図柄表示エリアには左演出図柄(左装飾図柄)8Lが表示される。中の図柄表示エリアには中演出図柄(中装飾図柄)8Cが表示される。右の図柄表示エリアには右演出図柄(右装飾図柄)8Rが表示される。演出図柄8L、8C、8Rは、例えば「1」~「9」までの数字を表した複数の図柄によって構成されている。演出図柄8L、8C、8Rの変動表示は、後述する第1特別図柄および第2特別図柄の変動表示と同期している。画像表示装置7は、左、中、右の図柄表示エリアに表示する演出図柄の組み合わせによって、後述の第1特別図柄表示器41aおよび第2特別図柄表示器41bによって表示される第1特別図柄および第2特別図柄の可変表示の結果(大当たり抽選結果)を、遊技者にわかりやすく表示することができる。
【0024】
例えば、大当たりに当選した場合には「777」などのゾロ目で演出図柄を停止表示する。はずれであった場合には「637」などのバラケ目で演出図柄を停止表示する。これにより、遊技者による遊技の進行状況の把握が容易となる。遊技者は、大当たり抽選結果を第1特別図柄表示器41aや第2特別図柄表示器41bのほか、画像表示装置7によって把握することができる。なお、図柄表示エリアの位置は固定的でなくてもよい。また、演出図柄の変動表示の態様としては、上下方向にスクロールする態様であってもよいしそれ以外の態様であってもよい。各抽選結果に応じてどのような演出図柄の組み合わせを停止表示するかは上記に限定されず任意に設定することができる。以後、演出図柄8L、8C、8Rを表示する演出を「演出図柄の変動演出」、「装飾図柄の変動演出」または、単に「変動演出」とも呼ぶ。なお、この装飾図柄の変動演出は、特別図柄が変動開始してから停止するまでの期間(特別図柄変動期間とも呼ぶ)における演出を1回の変動演出としてカウントする。従って、特別図柄が変動開始してから停止するまでの期間に、装飾図柄を仮停止させる場合があったとしても、当該仮停止の演出は、装飾図柄の変動演出に含まれる。
【0025】
画像表示装置7は、演出図柄変動演出のほか、大当たり遊技(特別遊技の一例)に並行しておこなわれる大当たり演出や、客待ち用のデモ演出などを表示画面7aに表示することができる。演出図柄変動演出では、演出図柄のほか、背景画像やキャラクタ画像などの演出画像も表示されてもよい。また、画像表示装置7は、演出図柄に加え、特別図柄が変動中であることを示唆したり、特別図柄の抽選結果を示唆したりすることが可能な識別表示(第四図柄、図示省略)を、表示画面7aに表示してもよい。なお、識別表示(第四図柄)は、遊技領域3に設けられたLEDなどの発光器によって表示させてもよい。
【0026】
保留画像表示領域は、後述の第1特図保留の記憶数に応じて保留画像9Aを表示する第1保留表示エリアと、後述の第2特図保留の記憶数に応じて保留画像9Bを表示する第2保留表示エリアとを含んでいる。保留画像9A、9Bの表示によって、後述の第1特図保留表示器43aに表示される第1特図保留の記憶数と、第2特図保留表示器43bに表示される第2特図保留の記憶数を、遊技者にわかりやすく表示することができる。保留消化画像表示領域は、保留消化画像9Cを表示する保留消化表示エリアを含んでいる。保留消化画像9Cは、表示画面7aで現在変動中の演出図柄(演出図柄8L、8C、8R)に対応しており、保留消化画像9Cの表示によって、第1特図保留または第2特図保留が消化(後述の「特図保留の消化」)されることを、遊技者にわかりやすく表示することができる。
【0027】
画像表示装置7の下方には、可動式のいわゆるギミックである第1盤可動体14(第1可動役物14とも呼ぶ)が設けられている。第1可動役物14は、板状の部材が上下に移動可能に構成されている。第1可動役物14は、通常時は画像表示装置7の下方の退避位置(
図1)で静止しており、退避位置から上方向に移動(進出)して進出位置で静止することができる。第1可動役物14は、進出位置で停止したとき画像表示装置7の一部を覆う。
【0028】
センター装飾体10は、遊技領域3の中央付近であって、画像表示装置7の前方に配置されている。センター装飾体10には、可動式のいわゆるギミックである第2盤可動体15(第2可動役物15とも呼ぶ)が取り付けられている。センター装飾体10の下部には、ステージ部11が形成されている。ステージ部11は、ステージ部11の上面を転動する遊技球を後述の第1始動口20へと誘導可能な形状を有している。センター装飾体10の左下方には、ワープ部12が設けられている。ワープ部12は、遊技球が流入する入口部と遊技球が流出する出口部とを備え、入口部から流入した遊技球を出口部からステージ部11に流出させる。
【0029】
固定入賞装置(ヘソ)19は、遊技領域3における画像表示装置7の下方に配置され、遊技球の入球し易さが常に変わらない第1始動口(第1始動入賞口、第1入球口、固定始動口)20を備えている。第1始動口20への遊技球の入賞は、第1特別図柄の抽選(大当たり抽選)の契機となっている。言い換えれば、第1始動口20への遊技球の入賞は、大当たり乱数等の取得および大当たり判定等の契機となっている。
【0030】
普通可変入賞装置(電チュー)22は、遊技領域3における第1始動口20の下方に配置され、第2始動口(第2始動入賞口、第2入球口、可変始動口)21を備えている。第2始動口21への遊技球の入賞は、第2特別図柄の抽選(大当たり抽選)の契機となっている。電チュー22は、第2始動口21の前方に可動部材23を備えており、可動部材23の作動によって第2始動口21を開閉する。可動部材23は、電チューソレノイド24(
図3)によって駆動される。第2始動口21は、可動部材23が開状態のとき遊技球が入球可能である。なお、電チュー22は、可動部材23が開状態のときの方が閉状態のときよりも第2始動口21への入球が容易であればよく、閉状態のときに第2始動口21への入球が可能であってもよい。
【0031】
ゲート(スルーチャッカー)28は、遊技領域3における大入賞装置(アタッカー)31の上方に配置されており、遊技球が通過可能に構成されている。ゲート28への遊技球の通過は、電チュー22を開放するか否かを決定する普通図柄抽選の契機となっている。言い換えれば、ゲート28への遊技球の通過は、普通図柄乱数(当たり乱数)の取得および当たり判定等の契機となっている。
【0032】
ここで、「特別図柄の抽選」とは、第1始動口20または第2始動口21に遊技球が入賞したときに、特別図柄判定用の乱数を取得し、この取得した乱数を予め定められた「大当たり」に対応する値と比較することにより、大当たりか否かを判定する処理をいう。この「大当たり」の抽選結果は即座に遊技者に報知されるわけではなく、後述の第1特別図柄表示器41aまたは第2特別図柄表示器41bにおいて特別図柄の変動表示がおこなわれ、所定の変動時間を経過したところで、抽選結果に対応する特別図柄が停止表示(確定表示)され、遊技者に抽選結果が報知される。画像表示装置7では、特別図柄の変動表示と同期して演出図柄を変動表示する図柄合わせゲームが行われ、この図柄合わせゲームによって、より効果的に大当りの抽選結果が遊技者に報知される。
【0033】
また、「普通図柄の抽選」とは、ゲート28を遊技球が通過したときに、普通図柄判定用の乱数を取得し、この取得した乱数を予め定められた「当り」に対応する値と比較することにより、当りか否かを判定する処理をいう。この普通図柄の抽選結果についても、ゲート28を遊技球が通過して即座に抽選結果が報知されるわけではなく、後述の普通図柄表示器42において普通図柄の変動表示がおこなわれ、所定の変動時間を経過したところで、抽選結果に対応する普通図柄が確定表示(点灯または消灯)され、遊技者に抽選結果が報知される。
【0034】
大入賞装置(アタッカー、特別可変入賞装置)31は、遊技領域3における第1始動口20の右上方に配置され、大入賞口(特別入賞口)30と、を備えている。大入賞口30は、スイング式の開閉動作により遊技球の受け入れを許容または阻害する開閉部材(第1特別入賞口開閉部材)32を備えている。開閉部材32は、大入賞口ソレノイド33(
図3)によって駆動される。大入賞口30は、開閉部材32が開状態のとき遊技球が入球可能となる。
【0035】
大入賞口センサ30a(
図3)は、大入賞口30への遊技球の入賞を検知する。本実施形態の大入賞装置31は、さらに、大入賞装置31から排出される遊技球数を計数する大入賞装置排出センサ(図示しない)を備えている。
【0036】
一般入賞口27は、遊技領域3の下部に設けられている。アウト口16は、遊技領域3の下部に設けられており、いずれの入賞口にも入賞しなかった遊技球を遊技領域3の外へ排出する。表示器類40は、遊技盤2の右側中央付近に配置されている。表示器類40の詳細については後述する。
【0037】
遊技領域3には、左右方向の中央より左側の左遊技領域3Aと、右側の右遊技領域3Bとがある。左遊技領域3Aを遊技球が流下するように遊技球を発射する打ち方を「左打ち」と呼ぶ。一方、右遊技領域3Bを遊技球が流下するように遊技球を発射する打ち方を「右打ち」と呼ぶ。遊技機1では、左打ちにて第1始動口20への入賞を狙うことができる。一方、右打ちにてゲート28の通過、第2始動口21、大入賞口30への入賞が狙うことができるように構成されている。
【0038】
図2は、表示器類40の拡大図である。表示器類40は、第1特別図柄表示器41aと、第2特別図柄表示器41bと、普通図柄表示器42と、第1特図保留表示器43aと、第2特図保留表示器43bと、普図保留表示器44と、を含んでいる。第1特別図柄表示器41aは、第1特別図柄を可変表示する。第2特別図柄表示器41bは、第2特別図柄を可変表示する。普通図柄表示器42は、普通図柄を可変表示する。第1特図保留表示器43aは、第1特別図柄表示器41aの作動保留(第1特図保留)の記憶数を表示する。第2特図保留表示器43bは、第2特別図柄表示器41bの作動保留(第2特図保留)の記憶数を表示する。普図保留表示器44は、普通図柄表示器42の作動保留(普図保留)の記憶数を表示する。第1特別図柄の可変表示は、第1始動口20への遊技球の入賞を契機としておこなわれる。第2特別図柄の可変表示は、第2始動口21への遊技球の入賞を契機としておこなわれる。以下では、第1特別図柄および第2特別図柄を総称して「特別図柄」とも呼ぶ。また、第1特別図柄表示器41aおよび第2特別図柄表示器41bを総称して「特別図柄表示器41」とも呼ぶ。また、第1特図保留表示器43aおよび第2特図保留表示器43bを総称して「特図保留表示器43」とも呼ぶ。
【0039】
特別図柄表示器41は、特別図柄(識別情報)を可変表示(変動表示)した後、停止表示することによって第1始動口20または第2始動口21への入賞に基づく抽選(特別図柄当たり抽選、大当たり抽選)の結果を報知する。停止表示される特別図柄(停止図柄、可変表示の表示結果として導出表示される特別図柄)は、特別図柄抽選によって複数種類の特別図柄の中から選択された一つの特別図柄である。停止図柄が予め定めた大当たり停止態様の特別図柄(大当たり図柄)である場合には、停止表示された大当たり図柄の種類(当選した大当たりの種類)に応じた開放パターンにて大入賞口30を開放させる特別遊技(大当たり遊技)がおこなわれる。また、ハズレ停止態様の特別図柄(ハズレ図柄)も複数種類存在する。なお、特別遊技における大入賞口30の開放パターンについては後述する。
【0040】
特別図柄表示器41は、横並びに配された8個のLEDから構成されており、その点灯態様によって特別図柄当たり抽選の結果に応じた特別図柄を表示する。例えば、大当たり(後述の複数種類の大当たりのうちの一つ)に当選した場合には、「○○●●○○●●」(○:点灯、●:消灯)というように左から1,2,5,6番目にあるLEDが点灯した大当たり図柄を表示する。ハズレである場合には、「●●●●●●●○」というように一番右にあるLEDのみが点灯したハズレ図柄を表示する。ハズレ図柄として全てのLEDを消灯させる態様を採用してもよい。特別図柄が停止表示される前には、所定の変動時間にわたって特別図柄の変動表示(可変表示)がなされる。変動表示の態様は、例えば、左から右へ光が繰り返し流れるように各LEDが点灯してもよい。変動表示の態様は、各LEDが停止表示(特定の態様での点灯表示)されていなければ、上記態様に限定されず、任意の点灯態様とすることができる。例えば、変動表示の態様は、全LEDが一斉に点滅してもよい。
【0041】
遊技機1では、第1始動口20または第2始動口21への遊技球の入賞(入球)があると、その入賞に対して取得した大当たり乱数等の各種乱数の値(数値情報)は、特図保留記憶領域84e(
図5)に一旦記憶される。具体的には、第1始動口20への入賞であれば、第1特図保留として第1特図保留記憶領域(不図示)に記憶され、第2始動口21への入賞であれば、第2特図保留として第2特図保留記憶領域(不図示)に記憶される。各々の特図保留記憶領域84eに記憶可能な特図保留の数には上限があり、本実施形態における上限値は、第1特図保留記憶領域、第2特図保留記憶領域ともにそれぞれ4個となっている。特図保留記憶領域84eに記憶された特図保留は、その特図保留に基づく特別図柄の可変表示が可能となったときに消化される。「特図保留の消化」とは、その特図保留に対応する大当たり乱数等を判定して、その判定結果を示すための特別図柄の可変表示を実行することをいう。従って、遊技機1では、第1始動口20または第2始動口21への遊技球の入賞に基づく特別図柄の可変表示がその入賞後にすぐにおこなえない場合、すなわち、特別図柄の可変表示の実行中や特別遊技の実行中に入賞があった場合であっても、所定個数を上限として、その入賞に対する大当たり抽選の権利を留保することができる。特図保留の数は、特図保留表示器43に表示される。第1特図保留表示器43aと第2特図保留表示器43bは、例えばそれぞれ4個のLEDで構成されている。各特図保留表示器43は、特図保留の数だけLEDを点灯させることによって特図保留の数を表示する。
【0042】
普通図柄の可変表示は、ゲート28への遊技球の通過を契機としておこなわれる。普通図柄表示器42は、普通図柄を可変表示(変動表示)した後、停止表示することによってゲート28への遊技球の通過に基づく普通図柄抽選の結果を報知する。停止表示される普通図柄(普図停止図柄、可変表示の表示結果として導出表示される普通図柄)は、普通図柄抽選によって複数種類の普通図柄の中から選択された一つの普通図柄である。普図停止図柄が予め定めた特定普通図柄(所定の停止態様の普通図柄すなわち普通当たり図柄)である場合には、現在の遊技状態に応じた開放パターンで第2始動口21を開放させる補助遊技が行われる。なお、第2始動口21の開放パターンについては後述する。
【0043】
普通図柄表示器42は、2個のLEDから構成されており、その点灯態様によって普通図柄抽選の結果に応じた普通図柄を表示するものである。例えば、抽選結果が当たりである場合には、「○○」(○:点灯、●:消灯)というように両LEDが点灯した普通当たり図柄を表示する。抽選結果がハズレである場合には、「●○」というように右のLEDのみが点灯した普通ハズレ図柄を表示する。普通ハズレ図柄として全てのLEDを消灯させる態様を採用してもよい。普通図柄が停止表示される前には、所定の変動時間にわたって普通図柄の変動表示がなされる。変動表示の態様は、例えば、両LEDが交互に点灯してもよい。変動表示の態様は、各LEDが停止表示(特定の態様での点灯表示)されていなければ、上記態様に限定されず、任意の点灯態様とすることができる。例えば、変動表示の態様は、全LEDが一斉に点滅してもよい。
【0044】
遊技機1では、ゲート28への遊技球の通過があると、その通過に対して取得した普通図柄乱数(当たり乱数)の値は、普図保留記憶領域84f(
図5)に普図保留として一旦記憶される。普図保留記憶領域84fに記憶可能な普図保留の数には上限があり、本形態における上限値は4個となっている。普図保留記憶領域84fに記憶された普図保留は、その普図保留に基づく普通図柄の可変表示が可能となったときに消化される。普図保留の消化とは、その普図保留に対応する普通図柄乱数(当たり乱数)を判定して、その判定結果を示すための普通図柄の可変表示を実行することをいう。従って、遊技機1では、ゲート28への遊技球の通過に基づく普通図柄の可変表示がその通過後にすぐにおこなえない場合、すなわち、普通図柄の可変表示の実行中や補助遊技の実行中に入賞があった場合であっても、所定個数を上限として、その通過に対する普通図柄抽選の権利を留保することができる。普図保留の数は、普図保留表示器44に表示される。普図保留表示器44は、例えば、4個のLEDで構成されており、普図保留の数だけLEDを点灯させることによって普図保留の数を表示する。
【0045】
2.遊技機の電気的構成
図3、
図4に基づいて、遊技機1の電気的構成について説明する。
図3は、遊技機1の主制御基板側の電気的な構成を示すブロック図である。
図4は、遊技機1のサブ制御基板側の電気的な構成を示すブロック図である。遊技機1は、主制御基板80(
図3)と、サブ制御基板90(
図4)と、画像制御基板100(
図4)と、ランプ制御基板107(
図4)と、音声制御基板106(
図4)と、払出制御基板110(
図3)と、を備えている。主制御基板80は、大当たり抽選や遊技状態の移行などの遊技利益に関する制御をおこなう遊技制御基板であり、メイン制御部を構成する。サブ制御基板90は、遊技の進行に伴って実行する演出に関する制御をおこなう演出制御基板であり、画像制御基板100、ランプ制御基板107、音声制御基板106とともにサブ制御部を構成する。なお、サブ制御部は、少なくともサブ制御基板90を備えていれば構成可能である。
【0046】
主制御基板80は、遊技制御用マイコン81と、入出力回路87と、を備えている。遊技制御用マイコン81は、主制御基板80に実装されているワンチップマイコンであり、プログラムに従って遊技機1の遊技の進行を制御する。遊技制御用マイコン81は、遊技の進行を制御するためのプログラムなどを記憶するメインROM83と、ワークメモリとして使用されるメインRAM84と、メインROM83に記憶されているプログラムを実行するメインCPU82と、を含んでいる。メインROM83に記憶されているデータの詳細、および、メインRAM84に設けられている記憶領域の詳細については後述する。メインROM83は外付けROMとして構成されていてもよい。遊技制御用マイコン81は、入出力回路(I/Oポート部)87を介して他の基板等とデータの送受信をおこなう。入出力回路87は、遊技制御用マイコン81に内蔵されていてもよい。
【0047】
主制御基板80には、入出力回路87および中継基板88を介して各種センサやソレノイドが接続されている。主制御基板80は、各センサから出力された信号を入力するとともに、各ソレノイドに対して信号を出力する。中継基板88を介して接続されるセンサ類としては、第1始動口センサ20a、第2始動口センサ21a、ゲートセンサ28a、大入賞口センサ30a、普通入賞口センサ27a、および、排出センサ25が例示される。中継基板88を介して接続されるソレノイド類としては、電チューソレノイド24、および、大入賞口ソレノイド33が例示される。第1始動口センサ20aは、第1始動口20の内部に設けられ、第1始動口20に入賞した遊技球を検出する。第2始動口センサ21aは、第2始動口21の内部に設けられ、第2始動口21に入賞した遊技球を検出する。ゲートセンサ28aは、ゲート28の内部に設けられ、ゲート28を通過した遊技球を検出する。大入賞口センサ30aは、大入賞口30の内部に設けられ、大入賞口30に入賞した遊技球を検出する。普通入賞口センサ27aは、普通入賞口27の内部に設けられ、普通入賞口27に入賞した遊技球を検出する。排出センサ25は、遊技盤2の最下流に設けられ、遊技領域3へ打ち出された遊技球のすべてを検出する。電チューソレノイド24は、電チュー22の可動部材23を駆動する。大入賞口ソレノイド33は、大入賞装置31の開閉部材32を駆動する。
【0048】
主制御基板80には、入出力回路87を介して表示器類40が接続されている。遊技制御用マイコン81は、第1特別図柄表示器41a、第2特別図柄表示器41b、普通図柄表示器42、第1特図保留表示器43a、第2特図保留表示器43b、普図保留表示器44についての表示制御おこなう。
【0049】
主制御基板80には、入出力回路87を介して外部端子板70が接続されている。主制御基板80は、外部端子板70に対し、賞球情報、扉または枠の開放情報、第1特別図柄または第2特別図柄の変動回数、第1始動口20、第2始動口21への遊技球の入賞、大当たり中であるか否か、および、セキュリティー信号などを出力する。
【0050】
主制御基板80には、入出力回路87を介して設定変更装置71が接続されている。設定変更装置71により、遊技機の大当たり確率が最大6段階で設定可能となっている。
【0051】
主制御基板80には、入出力回路87を介して払出制御基板110が接続されている。主制御基板80は、払出制御基板110に各種コマンドを送信するとともに、払い出し監視のために払出制御基板110から信号を受信する。払出制御基板110には、賞球払出装置120と、貸球払出装置130と、カードユニット135と、が接続され、発射制御回路111を介して発射装置112が接続されている。賞球払出装置120は、賞球の払い出しをおこなう。払出制御基板110は、遊技制御用マイコン81からの信号に基づいて、賞球払出装置120の賞球モータ121を駆動して賞球の払い出しをおこなう。払い出される賞球は、計数のために賞球センサ122によって検知される。貸球払出装置130は、貸球の払い出しをおこなう。払出制御基板110は、遊技機1に接続されたカードユニット135からの信号に基づいて、貸球払出装置130の貸球モータ131を駆動して貸球の払い出しをおこなう。払い出される貸球は、計数のために貸球センサ132によって検知される。カードユニット135は、遊技機1に隣接して配置され、挿入されたプリペイドカードなどの情報に基づいて球貸に関する情報を出力する。発射装置112は、ハンドル60(
図1)と、発射モータ113と、タッチスイッチ114と、発射ボリューム115と、を備えている。発射装置112は、遊技者によるハンドル60の操作があった場合に、タッチスイッチ114によってハンドル60の接触を検知し、発射ボリューム115によってハンドル60の回転量を検知する。そして、発射ボリューム115の検知信号の大きさに応じた強さで遊技球が発射されるように発射モータ113を駆動する。
【0052】
主制御基板80には、入出力回路87を介してサブ制御基板90(
図4)が接続されている。主制御基板80は、サブ制御基板90に対して各種コマンドを送信する。主制御基板80とサブ制御基板90との接続は、主制御基板80からサブ制御基板90への信号の送信のみが可能な単方向通信接続となっている。すなわち、主制御基板80とサブ制御基板90との間には、通信方向規制手段としての図示しない単方向性回路(例えばダイオードを用いた回路)が介在している。
【0053】
サブ制御基板90は、演出制御用マイコン91と、入出力回路95と、を備えている。演出制御用マイコン91は、サブ制御基板90に実装されているワンチップマイコンであり、プログラムに従って遊技機1の遊技の演出を制御する。演出制御用マイコン91は、遊技の進行に伴って演出を制御するためのプログラム等を記憶するサブROM93と、ワークメモリとして使用されるサブRAM94と、サブROM93に記憶されているプログラムを実行するサブCPU92と、計時を可能とするRTC95と、を含んでいる。RTC95は、図示しない一次電池または二次電池でバックアップされている。したがって、RTC95は遊技機1の電源がオフされても計時を続行する。サブROM93に記憶されているデータの詳細、およびサブRAM94に設けられている記憶領域の詳細については後述する。サブROM93は外付けROMとして構成されていてもよい。演出制御用マイコン91は、入出力回路(I/Oポート部)95を介して他の基板等とデータの送受信をおこなう。入出力回路95は、演出制御用マイコン91に内蔵されていてもよい。サブ制御基板90には、入出力回路95を介して、画像制御基板100と、音声制御基板106と、ランプ制御基板107と、中継基板108と、が接続されている。
【0054】
リアルタイムクロック95(以下、「RTC95」)は、年月日を特定するカレンダー情報、時分秒を特定する時刻情報、曜日を特定する曜日情報などが保持される内蔵RAMを有している。RTC95は、サブ制御基板90に設けられるボタン型電池から制御電源及び内蔵RAMのバックアップ用電源が供給され、サブ制御基板90に供給される電源と独立している。このため、RTC95は、遊技機1の電源が遮断されても、ボタン型電池からの制御電源および内蔵RAMのバックアップ用電源の供給により、カレンダー情報、時刻情報、曜日情報などを更新して保持している。なお、RTC95は、遊技機1に電源が投入されているときには、サブ制御基板90に供給される電源が制御電源及び内蔵RAMのバックアップ用電源として供給され、遊技機1の電源が遮断されると、サブ制御基板90に設けられるボタン型電池から制御電源及び内蔵RAMのバックアップ用電源が供給されるように回路構成してもよい。
【0055】
また、内蔵RAMには、カレンダー情報、時刻情報、曜日情報のほかに、設定示唆演出の状態変化演出を行うか否かの状態変化演出許可情報、設定示唆演出の状態変化演出を行う場合における開始終了情報も保持されている。この開始終了情報には、設定示唆演出の状態変化演出の開始から終了までの時間帯情報、遊技機1が導入経過日数に基づいて設定示唆演出の状態変化演出を行う導入経過日数情報、特定曜日において設定示唆演出の状態変化演出を行う特定曜日情報、特定日(特定日付)に設定示唆演出の状態変化演出を行う特定日情報などがある。
【0056】
状態変化演出許可情報および開始終了情報は、遊技機1に電源が投入されて、客待ち状態(例えば、遊技が開始されずに、画像表示装置7の表示画面7aに待機画面が表示されている状態や各演出図柄が停止表示されている状態)において、遊技ホールの店員等が演出ボタン63やセレクトボタン68を操作し、まず表示画面7aに設定画面を表し、次に設定画面の内容に沿って再び演出ボタン63やセレクトボタン68を操作することにより設定されるようになっている。
【0057】
例えば、遊技ホールの店員等は、設定示唆演出の状態変化演出を行わないように設定する場合には、状態変化演出許可情報に「OFF」となるように、セレクトボタン68を操作して選択し演出ボタン63を操作することで確定し、設定完了となる。これに対して、設定示唆演出の状態変化演出を行うように設定する場合には、状態変化演出許可情報に「ON」となるように、セレクトボタン68を操作して選択し演出ボタン63を操作することで確定する。
【0058】
そして、設定示唆演出の状態変化演出を行うように設定した場合には、続いて、設定画面に開始終了情報を設定するための開始終了情報設定画面へと進む。この開始終了情報設定画面において、設定示唆演出の状態変化演出の開始から終了までの時間帯をセットするときセレクトボタン68と演出ボタン63とを操作することにより時分単位で単一の時間帯または複数の時間帯をセットして時間帯情報を設定することができるし、設定示唆演出の状態変化演出を行う導入経過日数をセットするときセレクトボタン68と演出ボタン63とを操作することにより単一の導入経過日数または複数の導入経過日数をセットして導入経過日数情報を設定することができるし、設定示唆演出の状態変化演出を行う特定曜日をセットするときセレクトボタン68と演出ボタン63とを操作することで単一の特定曜日または複数の特定曜日をセットして特定曜日情報を設定することができるし、設定示唆演出の状態変化演出を行う特定日(特定日付)をセットするときセレクトボタン68と演出ボタン63とを操作することで単一の特定日(特定日付)または複数の特定日(特定日付)をセットして特定日情報を設定することができる。
【0059】
時間帯としては、例えば、「18時00分~22時00分」と単一の時間帯としたり、「10時00分~10時05分」、「10時20分~10時25分」、・・・などの複数の時間帯としたりすることができる。導入経過日数としては、例えば、遊技機1が遊技ホールに導入された日数が「5日」という単一の導入経過日数としたり、「5日」、「10日」、「15日」、・・・などの複数の導入経過日数としたりすることができる。特定曜日としては、例えば、金曜日という単一の特定曜日としたり、金曜日、土曜日という複数の特定曜日としたりすることができる。特定日情報としては、例えば、パチンコの「パチ」から「8日」という単一の特定日(特定日付)としたり、パチンコの「パチ」から「8」が付く日である「8日」、「18日」、「28日」という複数の特定日(特定日付)としたりすることができる。
【0060】
なお、時間帯情報、導入経過日数情報、特定曜日情報、特定日情報は、単一でもよいし、組み合わせてもよい。単一の場合では、時間帯情報がある。組み合わせの場合では、導入経過日数情報と時間帯情報との組み合わせがあり、特定曜日情報と時間帯情報との組み合わせがあり、特定日情報と時間帯情報との組み合わせがある。
【0061】
また、単一の場合としては、時間帯情報のほかに、導入経過日数情報、特定曜日情報、特定日情報のうちいずれかとしてもよい。この場合、設定示唆演出の状態変化演出を行う日を決定することができるものの、導入経過日数情報、特定曜日情報、特定日情報から設定示唆演出の状態変化演出を行う時間帯(開始時間と終了時間)を決定することができないため、サブ制御基板90の演出制御用マイコン91における抽選により、時間帯(開始時間と終了時間)を決定することとなる。
【0062】
画像制御基板100は、画像制御用マイコン101と、入力回路105aと、出力回路105bとを備えている。画像制御用マイコン101は、画像制御基板100に実装されているワンチップマイコンであり、プログラムに従って画像表示装置7の表示制御をおこなう。画像制御用マイコン101は、CPU102と、ROM103と、RAM104とを含んでいる。ROM103には、表示制御をおこなうためのプログラムのほか、画像表示装置7に表示される静止画データや動画データ、具体的には、キャラクタ、アイテム、図形、文字、数字および記号等(演出図柄を含む)や背景画像等の画像データが格納されている。RAM104は、画像データを展開するためのメモリとして使用される。CPU102は、ROM103に記憶されているプログラムを実行する。演出制御用マイコン91は、主制御基板80から受信したコマンドに基づいて、画像制御用マイコン101に画像表示装置7の表示制御をおこなわせる。画像制御用マイコン101は、演出制御用マイコン91からの指令に基づいてROM103から画像データを読み出し、読み出した画像データに基づいて表示制御をおこなう。
【0063】
音声制御基板106には、スピーカ67が接続されており、演出制御用マイコン91は、主制御基板80から受信したコマンドに基づいて、音声制御基板106を介してスピーカ67から音声、楽曲、効果音等を出力させる。スピーカ67から出力される音声等の音響データは、サブ制御基板90のサブROM93に格納されている。なお、音声制御基板106は、CPUを実装していてもよく、そのCPUにコマンドに基づく音声制御を実行させてもよい。さらに、音声制御基板106は、ROMを実装してもよく、そのROMに音響データを格納してもよい。また、スピーカ67を画像制御基板100に接続し、画像制御基板100のCPU102に音声制御を実行させてもよい。さらに、画像制御基板100のROM103に音響データを格納してもよい。
【0064】
ランプ制御基板107には、枠ランプ66と、盤ランプ5と、第1可動役物14と、第2可動役物15と、が接続されており、これらを制御する。演出制御用マイコン91は、主制御基板80から受信したコマンドに基づいて、ランプ制御基板107を介して枠ランプ66や盤ランプ5等のランプの点灯制御をおこなう。つまり、演出制御用マイコン91は、枠ランプ66や盤ランプ5等のランプの発光態様を決める発光パターンデータ(点灯/消灯や発光色等を決めるデータ、ランプデータともいう)を作成し、発光パターンデータに従って枠ランプ66や盤ランプ5などのランプの発光を制御する。発光パターンデータの作成にはサブ制御基板90のサブROM93に格納されているデータが用いられる。演出制御用マイコン91は、主制御基板80から受信したコマンドに基づいて、第1可動役物14および第2可動役物15を動作させる。第1可動役物14は、画像表示装置7の下方に設けられた可動式のいわゆるギミックである。第2可動役物15は、センター装飾体10に設けられた可動式のいわゆるギミックである。演出制御用マイコン91は、第1可動役物14および第2可動役物15のそれぞれの動作態様を決める動作パターンデータ(駆動データ)を作成し、動作パターンデータに従って第1可動役物14および第2可動役物15の動作を制御する。動作パターンデータの作成にはサブROM93に格納されているデータを用いる。なお、ランプ制御基板107は、CPUを実装していてもよく、そのCPUにコマンドに基づくランプの点灯制御や可動役物14、15の動作制御を実行させてもよい。この場合、ランプ制御基板107はROMを実装してもよく、そのROMに発光パターンや動作パターンに関するデータを格納してもよい。
【0065】
中継基板108には、演出ボタン63と、セレクトボタン68と、枠可動体600と、が接続されている。演出ボタン63は、遊技者によって押圧(押下)操作されると、中継基板108を介してサブ制御基板90にスイッチ信号を出力する。また、演出制御用マイコン91は、主制御基板80から受信したコマンドに基づき、演出ボタン63を動作させる。演出ボタン63は、押圧操作可能であるだけでなく、ボタン本体部の上面部分がわずかに突出する通常位置(埋没位置)と、ボタン本体部の大部分が突出する突出位置とに位置変化可能となっている。つまり、演出の一つとして演出ボタン63がせり上がるようになっている。演出制御用マイコン91は、演出ボタン63の位置を変化させる位置変化データ(駆動データ)を作成し、位置変化データに従って演出ボタン63の動作を制御する。位置変化データの作成にはサブROM93に格納されているデータを用いる。セレクトボタン68は、遊技者によって押圧(押下)されると、中継基板108を介してサブ制御基板90にスイッチ信号を出力する。
【0066】
演出制御用マイコン91は、主制御基板80から受信したコマンドに基づいて、枠可動体600を動作させる。枠可動体600は、前枠53(
図1)の上部に設けられた可動式のいわゆるギミックである。演出制御用マイコン91は、枠可動体600の動作態様を決める動作パターンデータ(駆動データ)を作成し、動作パターンデータに従って枠可動体600の動作を制御する。動作パターンデータの作成にはサブROM93に格納されているデータを用いる。なお、中継基板108には、前枠53に設けられ、人体が接触すると検出信号を出力するタッチセンサなどが接続されていてもよい。
【0067】
3.遊技機のデータ構成
図5、
図6に基づいて、遊技機1のデータ構成について説明する。
図5(A)は、メインROM83を説明するための図である。
図5(B)は、メインRAM84に設けられている記憶領域を説明するための図である。
図6(A)は、サブROM93を説明するための図である。
図6(B)は、サブRAM94に設けられている記憶領域を説明するための図である。
【0068】
メインROM83(
図5(A))には、プログラム記憶領域83a、テーブル記憶領域83bが設けられている。テーブル記憶領域83bには、大当たり判定テーブル、リーチ判定テーブル、普通図柄当たり判定テーブル、普通図柄変動パターン判定テーブル、大当たり種別判定テーブル、変動パターン判定テーブル、電チュー開放パターン判定テーブル、大入賞口開放パターン判定テーブル、などが格納されている。これらの判定テーブルは、遊技制御用マイコン81が実行する主制御メイン処理(後述)において、遊技制御用マイコン81によって参照される。
【0069】
メインRAM84(
図5(B))には、コマンドセット領域84aと、フラグセット領域84bと、カウンタセット領域84cと、特別動作ステータスセット領域84dと、特図保留記憶領域84eと、普図保留記憶領域84fと、設定情報記憶領域84gと、ワーク領域84hと、が設けられている。コマンドセット領域84aは、主制御メイン処理(後述)において、メイン制御部側からサブ制御部側に出力されるコマンドがセットされる領域(出力バッファ)であり、事前判定コマンド、保留球数コマンド、変動開始コマンド、変動停止コマンド、オープニングコマンド、ラウンド指定コマンド、エンディングコマンド、遊技状態指定コマンド、客待ちコマンドなどがセットされる。フラグセット領域84bは、主制御メイン処理(後述)において、遊技機の状態や遊技状態を示すフラグがセットされる領域であり、大当たりフラグ、大当たり終了フラグ、確変フラグ、時短フラグ、天井フラグなどがセットされる。カウンタセット領域84cは、主制御メイン処理(後述)において使用されるカウンタがセットされる領域であり、乱数カウンタ、ラウンドカウンタ、確変カウンタ、時短カウンタ、ゲームカウンタ、天井カウンタなどがセットされる。特別動作ステータスセット領域84dは、後述する特別動作処理におけるステータスがセットされる領域である。特図保留記憶領域84eは、第1特図保留が記憶される第1特図保留記憶領域と、第2特図保留が記憶される第2特図保留記憶領域とを含んでいる。第1特図保留記憶領域には、第1特図保留の1個目、2個目、3個目、4個目にそれぞれ対応する特別図柄当たり乱数等の乱数値群(保留情報)を記憶するための第1記憶領域、第2記憶領域、第3記憶領域、第4記憶領域が設けられている。第2特図保留記憶領域には、第2特図保留の1個目、2個目、3個目、4個目にそれぞれ対応する乱数値群(保留情報)を記憶するための第1記憶領域、第2記憶領域、第3記憶領域、第4記憶領域が設けられている。普図保留記憶領域84fは、普図保留の1個目、2個目、3個目、4個目にそれぞれ対応する普通図柄乱数(あたり乱数)等の乱数値群(保留情報)を記憶するための第1記憶領域、第2記憶領域、第3記憶領域、第4記憶領域が設けられている。設定情報記憶領域84gは、設定変更装置71(
図3)によって設定される遊技機の設定情報を記憶する領域である。設定情報は、設定1~設定6の6段階で設定される情報である。ワーク領域84hは、演算等のための一時的な記憶を実現するワークエリアである。なお、ワーク領域84hを除く他の領域は、図示しない電源によってバックアップされており、遊技機1の電源がオフされても、その内容が保持される。
【0070】
サブROM93(
図6(A))には、プログラム記憶領域93a、テーブル記憶領域93bが設けられている。テーブル記憶領域93bには、先読み演出パターン決定テーブル、基幹演出パターン決定テーブル、チャンスアップ演出パターン決定テーブル、停止図柄パターン決定テーブル、設定示唆演出実行テーブル、設定示唆演出パターンテーブルなどが格納されている。これらのテーブルは、演出制御用マイコン91が実行するサブ制御メイン処理(後述)において、演出制御用マイコン91によって参照される。
【0071】
サブRAM94(
図6(B))には、コマンド記憶領域94aと、演出コマンドセット領域94bと、カウンタセット領域94cと、設定情報記憶領域94dと、示唆状態記憶領域94eと、ワーク領域94fと、が設けられている。
【0072】
コマンド記憶領域94aは、サブ制御メイン処理(後述)において、メイン制御部側から入力されたコマンドが記憶される領域(入力バッファ)であり、事前判定コマンド、保留球数コマンド、変動開始コマンド、変動停止コマンド、オープニングコマンド、ラウンド指定コマンド、エンディングコマンド、遊技状態指定コマンド、客待ちコマンド、などが格納される。
【0073】
演出コマンドセット領域94bは、サブ制御メイン処理(後述)において、サブ制御基板90から画像制御基板100、音声制御基板106、ランプ制御基板107、中継基板108に出力されるコマンドがセットされる領域(出力バッファ)であり、変動演出開始コマンド、変動終了前コマンド、変動演出終了コマンド、オープニング演出開始コマンド、ラウンド演出開始コマンド、エンディング演出開始コマンドなどがセットされる。
【0074】
カウンタセット領域94cは、サブ制御メイン処理(後述)において使用されるカウンタがセットされる領域であり、乱数カウンタ、第1特図保留演出カウンタ、第2特図保留演出カウンタ、普図保留演出カウンタ、確変演出カウンタ、時短演出カウンタ、などがセットされる。
【0075】
設定情報記憶領域94dは、メイン制御部側から出力される設定情報が記憶される領域である。
【0076】
設定示唆状態記憶領域94eは、設定示唆演出の状態、および、当該状態に関連する状態関連情報を記憶する領域である。設定示唆演出の状態として、状態1、状態2、状態3、状態4の4つの状態がある。状態関連情報は、これらの状態の遷移の履歴や、各状態において実行された設定示唆演出のパターンの履歴などの情報である。
【0077】
ワーク領域94fは、演算等のための一時的な記憶を実現するワークエリアである。なお、ワーク領域94fを除く他の領域は、図示しない電源によってバックアップされており、遊技機1の電源がオフされても、その内容が保持される。
【0078】
ここで遊技機1において遊技制御用マイコン81が取得する各種乱数について説明する。
遊技制御用マイコン81は、「大当たり乱数」と、「大当たり種別乱数」と、「リーチ乱数」と、「変動パターン乱数」と、「普通図柄乱数(当たり乱数)」とを後述するタイミングにおいて取得するように構成されている。いずれも、メインRAM84のカウンタセット領域84cの乱数カウンタの値として取得する。乱数カウンタはそれぞれに対応させて複数個用意されている。
「大当たり乱数」は、大当たりか否かの抽選(大当たり判定)に用いられる乱数であり、0~65535までの範囲の値をとる。
「大当たり種別乱数」は、当選した大当たりの種別の抽選(大当たり種別判定)に用いられる乱数であり、0~127までの範囲の値をとる。
「リーチ乱数」は、大当たり判定がハズレである場合に、その結果を示す演出図柄変動演出においてリーチを発生させるか否かを決定するために用いられる乱数であり、0~127までの範囲の値をとる。リーチとは、複数の演出図柄(装飾図柄)のうち変動表示されている演出図柄が残り1つとなっている状態であって、変動表示されている演出図柄がどの図柄で停止表示されるか次第で大当たり当選を示す演出図柄の組み合わせとなる状態(例えば、「7↓7」の状態)のことである。なお、リーチ状態において停止表示されている演出図柄は、表示画面7a内で揺れているように表示されてもよい。
【0079】
「変動パターン乱数」は、変動時間を含む変動パターンを決定するために用いられる乱数であり、0~127までの範囲の値をとる。
「普通図柄乱数(当たり乱数)」は、電チュー22を開放させる補助遊技をおこなうか否かの抽選(普通図柄抽選)に用いられる。普通図柄乱数は、0~255までの範囲の値をとる。
「大当たり乱数」、「大当たり種別乱数」、「リーチ乱数」、「変動パターン乱数」は、始動口(第1始動口20または第2始動口21)への入球に基づいて取得される。第1始動口20への入球に基づいて取得された乱数値群は第1特図保留記憶領域に記憶され、第2始動口21への入球に基づいて取得された乱数値群は第2特図保留記憶領域に記憶される。「普通図柄乱数(当たり乱数)」は、ゲート28の通過に基づいて取得される。取得された普通図柄乱数値は、普図保留記憶領域84fに記憶される。
【0080】
次に遊技機1において演出制御用マイコン91が取得する各種乱数について説明する。
演出制御用マイコン91は、「先読み演出乱数」と、「チャンスアップ乱数」と、「設定示唆実行乱数」と、「設定示唆演出パターン決定乱数」と、を取得するように構成されている。いずれも、サブRAM94のカウンタセット領域94cの乱数カウンタの値として取得する。乱数カウンタはそれぞれに対応させて複数個用意されている。
【0081】
「先読み演出乱数」は、変動演出時の先読み演出を決定するために用いられる乱数であり、0~127の範囲の値をとる。「先読み演出乱数」は、メイン制御部側からサブ制御部側に事前判定コマンドが出力されたことに基づいて取得される。取得された乱数値群はサブRAM94に記憶される。
【0082】
「チャンスアップ乱数」は、変動演出時のチャンスアップ演出を決定するために用いられる乱数であり、0~127の範囲の値をとる。「チャンスアップ乱数」は、メイン制御部側からサブ制御部側に変動開始コマンドが出力されたことに基づいて取得される。取得された乱数値はサブRAM94に記憶される。
【0083】
「設定示唆実行乱数」は、設定示唆演出の実行の有無を決定するために用いられる乱数であり、0~127の範囲の値をとる。「設定示唆実行乱数」は、設定示唆演出決定処理(
図24)の実行に合わせて取得される。取得された乱数値はサブRAM94に記憶される。
【0084】
「設定示唆演出パターン決定乱数」は、設定示唆演出の内容を決定するために用いられる乱数であり、0~127の範囲の値をとる。「設定示唆演出パターン決定乱数」は、設定示唆演出決定処理(
図24)の実行に合わせて取得される。取得された乱数値はサブRAM94に記憶される。
【0085】
4.各種テーブルの説明
図7は、大当たり判定テーブルを説明するための図である。
大当たり判定テーブルは、遊技制御用マイコン81が主制御メイン処理(後述)において、取得した大当たり乱数値(0~65535のいずれか)が「大当たり」に該当するか「ハズレ」に該当するかを判定するために参照されるテーブルである。大当たり判定テーブルにおける大当たり判定は、遊技機1の遊技状態と、設定情報記憶領域84g(
図5)に記憶された設定情報に基づいておこなわれる。例えば、「通常確率状態」において設定情報が「設定1」の場合、大当たり乱数値が「0~409」の場合には、「大当たり」と判定され、大当たり乱数値が「0~409以外の数値(410~65535)」の場合には、「ハズレ」と判定されることが示されている。また例えば、「高確率状態」において設定情報が「設定1」の場合、大当たり乱数値が「0~936」の場合には、「大当たり」と判定され、大当たり乱数値が「0~936以外の数値(937~65535)」の場合には、「ハズレ」と判定されることが示されている。他の設定情報についても同様である。
【0086】
リーチ判定テーブルは、遊技制御用マイコン81が主制御メイン処理(後述)において、取得したリーチ乱数値(0~127のいずれか)が「リーチ有り」に該当するか「リーチ無し」に該当するかを判定するために参照されるテーブルである。リーチ判定テーブルにおけるリーチ判定は、遊技機1の遊技状態に基づいておこなわれる。本実施形態では、「非時短状態」において、リーチ乱数値が「0~13」の場合には、「リーチ有り」と判定され、リーチ乱数値が「0~13以外の数値(14~127)」の場合には、「リーチ無し」と判定される。また、「時短状態」において、リーチ乱数値が「0~5」の場合には、「リーチ有り」と判定され、リーチ乱数値が「0~5以外の数値(6~127)」の場合には、「リーチ無し」と判定される。
【0087】
普通図柄当たり判定テーブルは、遊技制御用マイコン81が主制御メイン処理(後述)において、取得した普通図柄乱数値(0~255のいずれか)が「当たり」に該当するか「ハズレ」に該当するかを判定するために参照されるテーブルである。普通図柄当たり判定テーブルにおける判定は、遊技機1の遊技状態に基づいておこなわれる。本実施形態では、「非時短状態」において、普通図柄乱数値が「0~2」の場合には、「当たり」と判定され、普通図柄乱数値が「0~2以外の数値(3~255)」の場合には、「ハズレ」と判定される。また、「時短状態」において、普通図柄乱数値が「0~254」の場合には、「当たり」と判定され、普通図柄乱数値が「0~254以外の数値(255)」の場合には、「ハズレ」と判定される。
【0088】
普通図柄変動パターン判定テーブルは、遊技制御用マイコン81が主制御メイン処理(後述)において、遊技状態(非時短状態か時短状態か)に応じて、普通図柄の変動時間が何秒かを判定するために参照されるテーブルである。本実施形態では「非時短状態」のとき、普通図柄の変動時間は「30秒」と判定され、「時短状態」のとき、普通図柄の変動時間が「1秒」と判定される。
【0089】
図8は、大当たり種別判定テーブルを説明するための図である。大当たり種別判定テーブルは、遊技制御用マイコン81が主制御メイン処理(後述)において、取得した大当たり種別乱数値(0~127のいずれか)に応じて、「大当たりの種別」を判定するために参照されるテーブルである。
【0090】
図8では、第1特別図柄(特
図1)の抽選において当選したとき、大当たり種別乱数値が「0~77」の場合には、大当たり種別が「4R確変大当たり」と判定され、大当たり種別乱数値が「78~115」の場合には、大当たり種別が「8R通常大当たり」と判定され、大当たり種別乱数値が「116~127」の場合には、「2R確変大当たり」と判定される。なお、「2R確変大当たり」は、大当たりが報知されない態様である。以下「潜伏確変大当たり」とも呼ぶ。
一方、第2特別図柄(特
図2)の抽選において当選した場合、大当たり種別乱数値が「0~89」の場合には、大当たり種別が「8R確変大当たり」と判定され、大当たり種別乱数値が「90~127」の場合には、大当たり種別が「8R通常大当たり」と判定される。なお、大当たり種別判定テーブルにおいて、特別遊技の「オープニング(OP)コマンド」、「ラウンド指定コマンド」、「エンディング(ED)コマンド」も特定するようにしてもよい。
【0091】
図9は、非時短状態時の変動パターン判定テーブルを説明するための図である。
図10は、時短状態時の変動パターン判定テーブルを説明するための図である。変動パターン判定テーブルは、遊技制御用マイコン81が主制御メイン処理(後述)において、取得した変動パターン乱数値(0~127)に応じて、変動パターンを判定するために参照されるテーブルである。
【0092】
図9では、例えば、非時短状態において第1始動口20に入賞し、大当たり判定テーブルにおいて「ハズレ」と判定され、リーチ判定テーブルにおいて「リーチ有り」と判定され、保留球数が「1~2」であり、変動パターン乱数値が「0~60」の場合には、変動パターンが「P7」と判定されることが示されている。
図10では、例えば、時短状態において第2始動口21に入賞し、大当たり判定テーブルにおいて「大当たり」と判定され、大当たり種別判定テーブルにおいて「8R確変大当たり」と判定され、変動パターン乱数値が「0~10」の場合には、変動パターンが「P61」と判定されることが示されている。
図9、
図10に示されるように、変動パターンが決定されれば、変動時間も決定される。また、リーチになる場合に、そのリーチがノーマルリーチとなるのかスーパーリーチ(SPリーチ)となるのかも決定される。スーパーリーチとは、ノーマルリーチよりもリーチ後の変動時間が長いリーチ演出である。ここでは、変動時間の異なる3種類のスーパーリーチ(SP1、SP2、SP3)が設定されている。SP1~3では、ノーマルリーチを経て発展的に実行される。SP1~3の違いは、例えば、疑似連の有無であってもよい。
【0093】
電チュー開放パターン判定テーブルは、遊技制御用マイコン81が主制御メイン処理(後述)において、遊技状態(非時短状態か時短状態か)に応じて、電チュー22の開放パターンを判定するために参照されるテーブルである。本実施形態では、「非時短状態」のとき、電チュー22の開放パターンは「開放パターン11」と判定され、「時短状態」のとき、開放パターンは「開放パターン12」と判定される。開放パターン11では、開放回数1回、開放時間0.2秒の電チュー22の開放をおこなう。開放パターン12では、開放回数が3回、1回あたりの開放時間2.0秒、インターバル(開放間隔)1.0秒の電チュー22の開放をおこなう。ただし、この電チュー22の開放は、予め定められた数の遊技球の入賞(規定入賞数、最大10個)があった場合、開放時間が残っていても閉鎖される。
【0094】
大入賞口開放パターン判定テーブルは、遊技制御用マイコン81が主制御メイン処理(後述)において、大入賞口30の開放パターンを判定するために参照されるテーブルである。本実施形態では、「4R大当たり」の場合、「開放パターン21」と判定される。「開放パターン21」では、1~4R目において、開放回数1回、開放時間29.5秒の大入賞口30の開放(ロング開放)をおこなう。また、「8R大当たり」の場合、「開放パターン22」と判定される。「開放パターン22」では、1~8R目において開放回数1回、開放時間29.5秒の大入賞口30の開放(ロング開放)をおこなう。「2R大当たり」の場合、「開放パターン23」と判定される。「開放パターン23」では、1~2R目において開放回数1回、開放時間0.1秒の大入賞口30の開放(ショート開放)をおこなう。
【0095】
5.大当たり等の説明
遊技機1では、大当たり抽選(特別図柄抽選)の結果としての「大当たり」と「ハズレ」がある。「大当たり」の場合には、特別図柄表示器41に「大当たり図柄」が停止表示される。「ハズレ」のときには、特別図柄表示器41に「ハズレ図柄」が停止表示される。大当たりに当選すると、大当たりの種類に応じた開放パターンにて、大入賞口(大入賞口30)を開放させる「大当たり遊技」が実行される。大当たり遊技は、特別遊技の一例である。大当たり遊技は、複数回のラウンド遊技(単位開放遊技)と、初回のラウンド遊技が開始される前のオープニング(OP)と、最終回のラウンド遊技が終了した後のエンディング(ED)とを含んでいる。各ラウンド遊技は、オープニングの終了、または、前のラウンド遊技の終了によって開始し、次のラウンド遊技の開始によって終了する。ラウンド遊技間の大入賞口の閉鎖の時間(インターバル時間)は、その閉鎖前の開放ラウンド遊技に含まれる。
【0096】
大当たりには複数の種別がある。大当たりの種別には、「4R確変大当たり」と「8R通常大当たり」と「2R確変大当たり」と「8R確変大当たり」の4つがある。「確変大当たり」は、大当たり遊技後に、高確時短状態(高確高ベース状態)となる。一方「通常大当たり」は、大当たり遊技後に、低確時短状態(低確高ベース状態)となる。なお「2R確変大当たり」は、大当たりを明確に報知することなく実行され、大入賞口(大入賞口30)がショート開放されるため、遊技球の獲得は見込めない大当たりである。大当たり遊技後は、高確非時短状態(高確低ベース状態)となる。
【0097】
また、
図8に示すように、第1特別図柄(特
図1)の抽選における大当たりの振分率は、4R確変大当たりが78/128(約60%)、8R通常大当たりが38/128(約30%)、2R確変大当たりが11/128(約10%)となっている。これに対して、第2特別図柄(特
図2)の抽選における大当たりの振り分け率は、8R確変大当たりが90/128(約70%)、8R通常大当たりが38/128(約30%)となっている。このように遊技機1では、第1始動口20に遊技球が入賞して行われる大当たり抽選(第1特別図柄の抽選)よりも、第2始動口21に遊技球が入賞して行われる大当たり抽選(第2特別図柄の抽選)の方が、遊技者にとって有利となるように設定されている。
【0098】
6.遊技状態の説明
遊技機1の遊技状態について説明する。遊技制御用マイコン81は、特別図柄表示器41に表示する特別図柄および普通図柄表示器42に表示する普通図柄に対して、それぞれ、「確率変動制御」と「変動時間短縮制御」とを実行可能である。ここでは、遊技制御用マイコン81が特別図柄表示器41の特別図柄に対して確率変動制御している状態を「高確率状態」と呼び、確率変動制御していない状態を単に「通常確率状態(非高確率状態、低確率状態)」と呼ぶ。遊技制御用マイコン81は、特別図柄の確率変動制御として、大当たりと判定される大当たり乱数値の数が通常確率状態よりも高確率状態の方が多い大当たり判定テーブル(
図7)を用いた大当たり判定をおこなうことにより、高確率状態を実現する。従って、高確率状態は、通常確率状態よりも大当たりの確率が高くなる。つまり、遊技制御用マイコン81が特別図柄表示器41の特別図柄に対して確率変動制御を実行している場合には、確率変動制御を実行していない場合と比べて、特別図柄表示器41による特別図柄の可変表示の表示結果(停止図柄)が大当たり図柄となる確率が高くなる。
【0099】
また、遊技制御用マイコン81が特別図柄表示器41の特別図柄に対して変動時間短縮制御している状態を「時短状態」といい、変動時間短縮制御していない状態を単に「非時短状態」という。時短状態は、特別図柄の変動時間(変動表示開始時から表示結果の導出表示時までの時間)が、非時短状態よりも短くなっている。遊技制御用マイコン81は、時短状態のときに、変動時間の短い変動パターンが選択されることが非時短状態よりも多くなるように定められた変動パターン判定テーブル(
図9、
図10)を用いた変動パターンの判定をおこなう。つまり、遊技制御用マイコン81が特別図柄表示器41の特別図柄に対して変動時間短縮制御を実行している場合には、変動時間短縮制御を実行していない場合と比べて、特別図柄の可変表示の変動時間として短い変動時間が選択されやすくなる。その結果、時短状態では、特図保留の消化のペースが速くなり、始動口への有効な入賞(特図保留として記憶され得る入賞)が発生しやすくなる。これにより、スムーズな遊技の進行のもとで大当たりを狙うことができる。なお、遊技制御用マイコン81は、特別図柄表示器41の特別図柄に対して、確率変動制御と変動時間短縮制御とを同時に実行することもあるし、片方のみ実行することもある。
【0100】
遊技制御用マイコン81は、普通図柄表示器42の普通図柄に対する確率変動制御および変動時間短縮制御を、特別図柄表示器41の特別図柄に対する変動時間短縮制御に並行して実行する。すなわち、遊技制御用マイコン81は、普通図柄に対する確率変動制御および変動時間短縮制御を、時短状態の場合は実行し、非時短状態の場合には実行しない。遊技制御用マイコン81は、普通図柄の確率変動制御として、当たりと判定される普通図柄乱数値(当たり乱数値)の数が非時短状態よりも時短状態の方が多い普通図柄当たり判定テーブルを用いて、当たり判定(普通図柄の判定)をおこなう。従って、時短状態では、普通図柄通常確率状態よりも当たり確率が高くなる。つまり、遊技制御用マイコン81が普通図柄表示器42の普通図柄に対して確率変動制御を実行している場合には、確率変動制御を実行していない場合と比べて、普通図柄表示器42による普通図柄の可変表示の表示結果(停止図柄)が当たり図柄となる確率が高くなる。時短状態では、普通図柄の変動時間が非時短状態よりも短くなっている。ここでは、普通図柄の変動時間は非時短状態では30秒であるが、時短状態では1秒である。さらに時短状態では、補助遊技における電チュー22の開放時間が、非時短状態よりも長くなっている。すなわち、遊技制御用マイコン81は、電チュー22に対して開放時間延長制御を実行している。加えて、時短状態では、補助遊技における電チュー22の開放回数が非時短状態よりも多くなっている。すなわち、遊技制御用マイコン81は、電チュー22に対して開放回数増加制御を実行している。遊技制御用マイコン81が、普通図柄表示器42の普通図柄に対する確率変動制御と変動時間短縮制御、および、電チュー22に対する開放時間延長制御と開放回数増加制御とを実行している状況下では、これらの制御を実行していない場合と比べて、電チュー22が頻繁に開放され、第2始動口21へ遊技球が頻繁に入賞することとなる。その結果、発射球数に対する賞球数の割合であるベースが高くなる。従って、これらの制御が実行されている状態を「高ベース状態」といい、実行されていない状態を「低ベース状態」という。高ベース状態では、手持ちの遊技球を大きく減らすことなく大当たりを狙うことができる。なお、高ベース状態とは、いわゆる電サポ制御(電チュー22により第2始動口21への入賞をサポートする制御)が実行されている状態である。高ベース状態(電サポ制御状態)は、上記の全ての制御を実行するものでなくてもよい。すなわち、普通図柄表示器42の普通図柄に対する確率変動制御、普通図柄表示器42の普通図柄に対する変動時間短縮制御、電チュー22に対する開放時間延長制御、および、電チュー22に対する開放回数増加制御のうち一つ以上の制御を実行することによって、その制御が実行されていないときよりも電チュー22が開放され易くなっていればよい。また、高ベース状態(電サポ制御状態)は、時短状態に付随せずに独立して制御されるようにしてもよい。
【0101】
遊技機1では、4R確変大当たり、8R確変大当たりへの当選による大当たり遊技後の遊技状態は、高確率状態かつ時短状態である。この遊技状態を特に、「高確高ベース状態」、または、「高確時短状態」という。高確高ベース状態は、所定回数(ここでは30回)の特別図柄の可変表示が実行されるか、または、大当たりに当選してその大当たり遊技が実行されることにより終了する。
また、8R通常大当たりへの当選による大当たり遊技後の遊技状態は、通常確率状態(非高確率状態すなわち低確率の状態)かつ時短状態(高ベース状態)である。この遊技状態を特に、「低確高ベース状態」、「低確時短状態」という。低確高ベース状態は、所定回数(ここでは30回)の特別図柄の可変表示が実行されるか、または、大当たりに当選してその大当たり遊技が実行されることにより終了する。
さらにまた、2R確変大当たりへの当選による大当たり遊技後の遊技状態は、高確率状態かつ非時短状態である。この遊技状態を特に「高確低ベース状態」、「高確非時短状態」、「潜伏確変状態」、「潜確状態」という。高確低ベース状態は、所定回数(ここでは30回)の特別図柄の可変表示が実行されるか、または、大当たりに当選してその大当たり遊技が実行されることにより終了する。
遊技機1を初めて遊技する場合において電源投入後の遊技状態は、通常確率状態かつ低ベース状態(非電サポ制御状態)である。この遊技状態を特に、「低確低ベース状態」という。低確低ベース状態を「通常遊技状態」、または、「低確非時短状態(単に、非時短状態とも呼ぶ)」、と称することもある。また、特別遊技(大当たり遊技)の実行中の状態を「特別遊技状態(大当たり遊技状態)」と称することとする。さらに、高確率状態および高ベース状態のうち少なくとも一方の状態に制御されている状態を、「特定遊技状態」という。
【0102】
高確高ベース状態や低確高ベース状態といった高ベース状態では、右打ちによって右遊技領域3B(
図1)へ遊技球を進入させた方が有利に遊技を進行させることができる。電サポ制御によって、低ベース状態と比べて電チュー22が開放されやすくなっており、第1始動口20への入賞よりも第2始動口21への入賞の方が容易となっているためである。このことから、高ベース状態では、普通図柄抽選の契機となるゲート28へ遊技球を通過させつつ、第2始動口21へ遊技球を入賞させるべく右打ちをおこなう。これにより左打ちをするよりも、多数の始動入賞(始動口への入賞)を得ることができる。なお、遊技機1では、大当たり遊技中も右打ちにて遊技をおこなう。一方、低ベース状態では、左打ちによって左遊技領域3A(
図1)へ遊技球を進入させた方が有利に遊技を進行させることができる。電サポ制御が実行されていないため、高ベース状態と比べて電チュー22が開放されにくくなっており、第2始動口21への入賞よりも第1始動口20への入賞の方が容易となっているためである。このことから、低ベース状態では、第1始動口20へ遊技球を入賞させるべく左打ちをおこなう。これにより右打ちするよりも、多数の始動入賞を得ることができる。
【0103】
7.遊技制御用マイコン81の動作
図11~
図18に基づいて主制御基板80(
図3)に設けられた遊技制御用マイコン81の動作について説明する。遊技制御用マイコン81の動作説明にて登場するカウンタ、フラグ、ステータス、バッファ等はメインRAM84に設けられている。
【0104】
[主制御メイン処理]
図11は、主制御メイン処理のフローチャートである。遊技制御用マイコン81は、遊技機1の電源がオンされると、メインROM83から主制御メイン処理を実行するためのプログラムを読み出す。主制御メイン処理では、遊技制御用マイコン81は、まず、初期化処理をおこなう(ステップS001)。初期化処理では、例えば、メインCPU82の設定、各種のフラグ、ステータスおよびカウンタなどのリセット等をおこなう。フラグの初期値は「0」つまり「OFF」であり、ステータスの初期値は「1」であり、カウンタの初期値は「0」である。なお、初期化処理は、電源投入後に一度だけ実行され、それ以降は実行されない。
【0105】
初期化処理の後、遊技制御用マイコン81は、割り込み処理の割り込みを禁止し(ステップS002)、普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(ステップS003)をおこなう。この普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理では、遊技制御用マイコン81は、種々の乱数カウンタ値(大当たり乱数値、大当たり種別乱数値、リーチ乱数値、変動パターン乱数値、普通図柄乱数値)を1加算して更新する。各乱数カウンタ値は設定された上限値に達すると「0」に戻って再び加算される。なお、各乱数カウンタの初期値は「0」以外の値であってもよく、ランダムに変更されるものであってもよい。また、各乱数は、カウンタIC等からなる公知の乱数生成回路を利用して生成されるいわゆるハードウェア乱数であってもよい。
【0106】
普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理の後、遊技制御用マイコン81は、割り込み処理の割り込みを許可する(ステップS004)。割り込み許可中は、メイン側タイマ割り込み処理(ステップS005)の実行が可能となる。メイン側タイマ割り込み処理は、所定の周期(例えば、4msec周期)でメインCPU82に繰り返し入力される割り込みパルスに基づいて実行される。すなわち、メイン側タイマ割り込み処理は、所定周期(例えば4msec周期)ごとに実行される。そして、メイン側タイマ割り込み処理が終了してから、次にメイン側タイマ割り込み処理が開始されるまでの間に、普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理による各種カウンタ値の更新処理が繰り返し実行される。なお、割り込み禁止状態のときに、メインCPU82に割り込みパルスが入力された場合は、メイン側タイマ割り込み処理はすぐには開始されず、割り込み許可がされてから開始される。
【0107】
[メイン側タイマ割り込み処理]
図12は、メイン側タイマ割り込み処理(
図11:ステップS005)のフローチャートである。メイン側タイマ割り込み処理では、遊技制御用マイコン81は、まず、乱数更新処理をおこなう(ステップS101)。具体的には、遊技制御用マイコン81は、種々の乱数カウンタ値を更新する。この乱数更新処理は、上述した主制御メイン処理(
図11)でおこなう普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理と同じである。すなわち、各種乱数カウンタ値の更新処理は、メイン側タイマ割り込み処理の実行期間と、それ以外の期間(メイン側タイマ割り込み処理の終了後、次のメイン側タイマ割り込み処理が開始されるまでの期間)との両方でおこなわれる。
【0108】
乱数更新処理の後、遊技制御用マイコン81は、入力処理をおこなう(ステップS102)。
図13は、入力処理のフローチャートである。入力処理では、遊技制御用マイコン81は、遊技機1に取り付けられている各種センサが検出した検出信号を読み込む。各種センサとは、第1始動口センサ20a、第2始動口センサ21a、ゲートセンサ28a、大入賞口センサ30a、普通入賞口センサ27a、排出センサ25(
図3)である。遊技制御用マイコン81は、入賞口、すなわち、第1始動口20、第2始動口21、大入賞口30、普通入賞口27に応じた賞球を払い出すための払い出しデータをメインRAM84の出力バッファにセットする。また、遊技制御用マイコン81は、排出センサ25にて検出されるアウトの数(累計数)をメインRAM84に書き込む。そして、アウトの数が「10」増えるごとにアウトの累計数を含むアウト数コマンドをセットする。また、アウトの累計数が「6000」になるとリセットして累計数を「0」にする。
【0109】
入力処理の後、遊技制御用マイコン81は、始動口センサ検出処理(ステップS103)をおこなう。始動口センサ検出処理では、遊技制御用マイコン81は、ゲート28の遊技球の通過を判定し、普通図柄乱数カウンタの値を取得し、取得した乱数値をメインRAM84の普図保留記憶領域84fの第1~第4記憶領域うち、現在の普通図柄保留球数に応じた記憶領域に格納する。また、遊技制御用マイコン81は、第1始動口20への遊技球の入賞を判定し、大当たり乱数カウンタの値、大当たり種別乱数カウンタの値、リーチ乱数カウンタの値、変動パターン乱数カウンタの値を取得する。遊技制御用マイコン81は、取得した乱数値群を第1特図保留記憶領域の第1~第4記憶領域うち、現在の特
図1保留球数に応じた記憶領域に格納する。さらにまた、遊技制御用マイコン81は、第2始動口21への遊技球の入賞を判定し、大当たり乱数カウンタの値、大当たり種別乱数カウンタの値、リーチ乱数カウンタの値、変動パターン乱数カウンタの値を取得する。遊技制御用マイコン81は、取得した乱数値群を第2特図保留記憶領域の第1~第4記憶領域うち、現在の特
図2保留球数に応じた記憶領域に格納する。
【0110】
遊技制御用マイコン81は、始動口センサ検出処理において、大当たりの事前判定をおこなう。上述の乱数値群に基づき、大当たりであるか否か、大当たりである場合には大当たり種別、また、変動パターンを事前に判定する。そして、事前判定結果から事前判定コマンドを作成してメインRAM84のコマンドセット領域84aにセットする。
【0111】
次に、遊技制御用マイコン81は、普通動作処理(ステップS104)をおこなう。普通動作処理では、遊技制御用マイコン81は、電チュー22の作動を制御する。具体的に、遊技制御用マイコン81は、普通図柄の保留球数が「0」であるか否かの判定をおこない、保留球数が1以上である場合、普通図柄当たり判定テーブルを参照して当たり判定をおこなう。次に、遊技制御用マイコン81は、普通図柄変動パターン判定テーブルを参照して変動パターンの選択をおこなう。遊技制御用マイコン81は、選択した普通図柄変動パターンをセットすることで、普通図柄の変動表示を開始させる。その後、変動表示を停止させ、「当たり」の場合には電チュー開放パターン判定テーブルを参照して電チュー開放パターンのセットをおこない、電チュー22を作動させる。
【0112】
次に、遊技制御用マイコン81は、特別動作処理をおこなう(ステップS105)。この特別動作処理については後述する。
次に、遊技制御用マイコン81は、保留球数処理(ステップS106)をおこなう。遊技制御用マイコン81は、まず、メインRAM84に記憶されている特
図1保留球数、特
図2保留球数、および、普通図柄保留球数の読み出しをおこなう。次に、遊技制御用マイコン81は、保留球数コマンドをメインRAM84のコマンドセット領域(出力バッファ)84aにセットする。保留球数コマンドは、保留球数をサブ制御基板90に通知するためのコマンドであり、特
図1保留球数、特
図2保留球数、および、普通図柄保留球数に関する情報を含んでいる。
【0113】
保留球数処理の後、遊技制御用マイコン81は、出力処理をおこなう(ステップS107)。出力処理では、遊技制御用マイコン81は、上述の各処理においてメインRAM84のコマンドセット領域84aにセットしたコマンド等をサブ制御基板90に出力する。出力処理の後、遊技制御用マイコン81は、その他の処理をおこなう(ステップS108)。その他の処理では、例えば、後述の特
図2保留球数に基づいて第2特図保留表示器43bをその数を示す表示態様に制御し、特
図1保留球数に基づいて第1特図保留表示器43aをその数を示す表示態様に制御する。
【0114】
[特別動作処理]
図13は、特別動作処理(
図12:ステップS105)のフローチャートである。ここでは、特別図柄表示器41および大入賞装置(大入賞装置31)に関する処理を4つの段階に分け、各段階をそれぞれ「特別動作ステータス」の「1」、「2」、「3」、「4」と呼ぶ。遊技制御用マイコン81は、「特別動作ステータス」が「1」のとき(ステップS1301:YES)、特別図柄待機処理をおこなう(ステップS1302)。特別図柄待機処理では、大当たり判定や変動パターン選択等が実行される。「特別動作ステータス」が「2」のときには(ステップS1301:NO、ステップS1303:YES)、特別図柄変動中処理をおこなう(ステップS1304)。特別図柄変動中処理では、変動時間経過後に変動停止コマンドの出力等が実行される。具体的には、遊技制御用マイコン81は、まず、特別図柄の変動時間が経過して終了したか否かの判定をおこない、変動時間が経過している場合は変動停止コマンドをセットし特別動作ステータスを「3」にセットする。「特別動作ステータス」が「3」のときには(ステップS1301、S1303:NO、ステップS1305:YES)、特別図柄確定処理をおこなう(ステップS1306)。特別図柄確定処理では、大当たり時にオープニングコマンドの出力等が実行される。具体的には、遊技制御用マイコン81は、まず、遊技状態管理処理を実行する。遊技状態管理処理とは、ST回数や時短回数を管理するための処理である。次に、遊技制御用マイコン81は、大当たりフラグがOFFである場合、特別動作ステータスを「1」にセットする。一方、大当たりフラグがONである場合、当選した大当たりの種別に応じた大入賞口の開放パターンのセットをおこなう。開放パターンのセット後、遊技制御用マイコン81は、遊技状態リセット処理をおこなう。遊技状態リセット処理とは、確変フラグや時短フラグをリセットするための処理である。遊技状態リセット処理の後、大当たり遊技を開始するために、大当たりのオープニングコマンドをセットする。その後、特別動作ステータスを「4」にセットする。「特別動作ステータス」が「4」のときには(ステップS1301、S1303、S1305:NO)、特別電動役物処理をおこなう(ステップS1308)。特別電動役物処理では、大当たり遊技が実行される。具体的には、大入賞口30の開放を、ラウンドカウンタに基づき開放パターンに従って制御し、ラウンド指定コマンド、エンディングコマンドのセットを行う。また、大当たりの終了時には、時短カウンタ、確変カウンタのセットを行う。
【0115】
[特別図柄待機処理]
図14は、特別図柄待機処理(
図13:ステップS1302)のフローチャートである。特別図柄待機処理では、遊技制御用マイコン81は、まず、特
図2保留球数が「0」であるか否かの判定をおこなう(ステップS1401)。特
図2保留球数が「0」である場合(ステップS1401:YES)、すなわち、第2特図保留記憶領域に、第2始動口21への入賞に起因して取得した乱数値群の記憶がない場合には、処理はステップS1407に移行する。特
図2保留球数が「1」以上である場合(ステップS1401:NO)、遊技制御用マイコン81は、大当たり判定処理(ステップS1402)を実行する。大当たり判定処理では、ゲーム数をインクリメントし、次に、大当たり判定を行う。大当たり判定は、大当たり判定テーブルを用いて行われる。そして、遊技制御用マイコン81は、大当たりか否かを判定し、大当たりであると判定された場合、大当たりフラグをONにし、大当たり種別を判定して、その後、大当たり判定処理を終了する。
【0116】
次に遊技制御用マイコン81は、変動パターン選択処理(ステップS1403)を実行する。変動パターン選択処理では、変動パターン判定テーブル(
図9、
図10)を参照し、遊技機1の遊技状態(時短状態か非時短状態か)、大当たり判定処理(ステップS1402)の判定結果、保留球数に基づいて、変動パターンを選択する。変動パターン選択処理の後、特
図2保留球数をディクリメントする(ステップS1404)。次に、遊技制御用マイコン81は、第2特図保留記憶領域の第1~第4記憶領域に格納されている保留情報(各種乱数値)の格納場所を現在の位置から読み出される側に1つシフトするとともに、第2特図保留記憶領域において読み出される側から最も遠い場所に格納されている保留情報をクリアする(ステップS1405)。例えば、第1~第3記憶領域に保留情報が格納されている場合には、第3記憶領域に格納されている保留情報をクリアし、第1~第4記憶領域に保留情報が格納されている場合には、第4記憶領域に格納されている保留情報をクリアする。上記ステップによって、第2特図保留が保留された順に消化される。この場合、画像表示装置7の表示画面7aでは、第2特図保留記憶領域の第1記憶領域に対応する保留画像9B(4つの保留画像9Bのうち、一番左端の保留画像9B)が保留消化画像表示領域側にシフトし、保留消化画像9Cとして表示される。また、第2特図保留記憶領域の第2~第4記憶領域に対応する保留画像9B(4つの保留画像9Bのうち、左から2、3、4番目の保留画像9B)がそれぞれ左側に1つシフトする(
図1)。これにより、遊技者は、第2特図保留が1つ消化されたことを認識することができる。次に、遊技制御用マイコン81は、特
図2変動開始処理をおこなう(ステップS1406)。特
図2変動開始処理では、変動開始コマンドをメインRAM84のコマンドセット領域84aにセットし、第2特別図柄の変動表示を開始させるとともに、変動時間タイマのセットをおこなう。変動時間タイマには、変動パターン選択処理で選択された変動パターンに応じて決定される変動時間がセットされる。また、遊技制御用マイコン81は、特別動作ステータスを「2」にセットする。なお、特
図2変動開始処理でセットされる変動開始コマンド(特
図2変動開始コマンド)には、大当たり判定処理(ステップS1402)でセットされた特図停止図柄データに関する情報や変動パターン選択処理(ステップS1403)でセットされた変動パターンに関する情報(変動時間に関する情報を含む)が含まれている。
【0117】
ステップS1401において、特
図2保留球数が「0」の場合(ステップS1401:YES)、遊技制御用マイコン81は、特
図1保留球数が「0」であるか否かの判定をおこなう(ステップS1407)。特
図1保留球数が「0」である場合(ステップS1407:YES)、すなわち、第1特図保留記憶領域に、第1始動口20への入賞に起因して取得した乱数値群の記憶がない場合には、処理はステップS1413に移行する。特
図1保留球数が「1」以上である場合(ステップS1407:NO)、遊技制御用マイコン81は、大当たり判定処理(ステップS1408)を実行する。大当たり判定処理では、ゲーム数をインクリメントし、次に、大当たり判定を行う。大当たり判定は、大当たり判定テーブルを用いて行われる。そして、遊技制御用マイコン81は、大当たりか否かを判定し、大当たりであると判定された場合、大当たりフラグをONにし、大当たり種別を判定して、その後、大当たり判定処理を終了する。次に遊技制御用マイコン81は、変動パターン選択処理(ステップS1409)を実行する。変動パターン選択処理では、変動パターン判定テーブル(
図9、
図10)を参照し、遊技機1の遊技状態(時短状態か非時短状態か)、大当たり判定処理(ステップS1408)の判定結果、保留球数に基づいて、変動パターンを選択する。変動パターン選択処理の後、特
図1保留球数をディクリメントする(ステップS1410)。次に、遊技制御用マイコン81は、第1特図保留記憶領域の第1~第4記憶領域に格納されている各種乱数値の格納場所を現在の位置から読み出される側に1つシフトするとともに、第1特図保留記憶領域において読み出される側から最も遠い場所に格納されている保留情報をクリアする(ステップS1411)。上記ステップによって、第1特図保留が保留された順に消化される。この場合、画像表示装置7の表示画面7aでは、第1特図保留記憶領域の第1記憶領域に対応する保留画像9A(4つの保留画像9Aのうち、一番右端の保留画像9A)が保留消化画像表示領域側にシフトし、保留消化画像9Cとして表示される。また、第1特図保留記憶領域の第2~第4記憶領域に対応する保留画像9A(4つの保留画像9Aのうち、右から2、3、4番目の保留画像9A)がそれぞれ右側に1つシフトする(
図1)。これにより、遊技者は、第1特図保留が1つ消化されたことを認識することができる。次に、遊技制御用マイコン81は、特
図1変動開始処理をおこなう(ステップS1412)。特
図1変動開始処理では、変動開始コマンドをメインRAM84のコマンドセット領域84aにセットし、第1特別図柄の変動表示を開始させるとともに、変動時間タイマのセットをおこなう。変動時間タイマには、変動パターン選択処理で選択された変動パターンに応じて決定される変動時間がセットされる。また、遊技制御用マイコン81は、特別動作ステータスを「2」にセットする(ステップS1412)。なお、特
図1変動開始処理でセットされる変動開始コマンド(特
図1変動開始コマンド)には、大当たり判定処理(ステップS1408)でセットされた特図停止図柄データに関する情報や変動パターン選択処理(ステップS1409)でセットされた変動パターンに関する情報(変動時間に関する情報を含む)が含まれている。
【0118】
ステップS1407において、特
図1保留球数が「0」の場合(ステップS1407:YES)、遊技制御用マイコン81は、客待ちコマンドをセットし(ステップS1413)、本処理を終える。上記のように、本実施形態の特別図柄待機処理によれば、第1特図保留に基づく特別図柄の変動表示は、第2特図保留が「0」の場合に限って実行される。すなわち、第2特図保留の消化は、第1特図保留の消化に優先して実行される。また、本実施形態の大当たり種別判定テーブル(
図8)によれば、第2特図保留に基づく抽選の方が、第1特図保留に基づく抽選よりも遊技者にとって利益の大きい大当たりに当選するようになっている。
【0119】
[特別図柄確定処理]
図15は特別図柄確定処理(
図13:ステップS1306)のフローチャートである。
特別図柄確定処理では、まず、遊技制御用マイコン81は、遊技状態管理処理を実行する(ステップS1801)。遊技状態管理処理については後述する。
次に、遊技制御用マイコン81は、大当たりフラグがONであるか否かを判定する(ステップS1802)。大当たりフラグは、メインRAM84のフラグセット領域84bに格納されている。ここで大当たりフラグがONであると判定された場合(ステップS1802:YES)、ステップS1803へ移行する。一方、大当たりフラグがONでないと判定された場合(ステップS1802:NO)、すなわち、大当たりフラグがOFFである場合には、特別動作ステータスを「1」にして(ステップS1804)、特別図柄確定処理を終了する。
【0120】
ステップS1803において、遊技制御用マイコン81は、開放パターンをセットする。開放パターンは、上述した通りであり、4R大当たりであれば開放パターン21、8R大当たりであれば開放パターン22、2R大当たりであれば開放パターン23をセットする。
次に、遊技制御用マイコン81は、潜伏確変大当たりであるか否かを判定する(ステップS1805)。ここで潜伏確変大当たりでないと判定された場合(ステップS1805:NO)、すなわち「4R確変大当たり」、「8R通常大当たり」、「8R確変大当たり」のいずれかである場合には、ステップS1806へ移行する。一方、潜伏確変大当たりであると判定された場合(ステップS1805:YES)、すなわち「2R確変大当たり」である場合には、ステップS1809へ移行する。
【0121】
ステップS1806において、遊技制御用マイコン81は、遊技状態リセット処理を実行する。この処理は、確変フラグ、時短フラグ、天井フラグをリセットする処理である。
次に遊技制御用マイコン81は、オープニングコマンドをセットし(ステップS1807)、特別動作ステータスを「4」にセットして(ステップS1808)、特別図柄確定処理を終了する。
【0122】
ステップS1809において、遊技制御用マイコン81は、確変フラグをONにする。確変フラグは、メインRAM84のフラグセット領域84bに格納されている。特に、時短フラグがONとなっている場合、時短フラグをOFFにする。このとき、天井フラグ、および、天井カウンタはリセットしない。
次に、遊技制御用マイコン81は、確変カウンタを「30」にセットし(ステップS1810)、特別動作ステータスを「1」にセットして、特別図柄確定処理を終了する。
【0123】
[遊技状態管理処理]
図16は遊技状態管理処理(
図15:ステップS1801)のフローチャートである。
遊技状態管理処理では、まず、遊技制御用マイコン81は、確変フラグがONであるか否かを判定する(ステップS2001)。ここで確変フラグがONであると判定された場合(ステップS2001:YES)、確変カウンタをデクリメントし(ステップS2002)、ステップS2003へ移行する。一方、確変フラグがONでないと判定された場合(ステップS2001:NO)、すなわち確変フラグがOFFである場合には、ステップS2010へ移行する。
【0124】
ステップS2003において、遊技制御用マイコン81は、確変カウンタが「0」であるか否かを判定する。ここで確変カウンタが「0」であると判定された場合(ステップS2003:YES)、確変フラグをOFFにして(ステップS2004)、ステップS2005へ移行する。一方、確変カウンタが「0」でないと判定された場合(ステップS2003:NO)、ステップS2004の処理を実行せず、ステップS2005へ移行する。
【0125】
ステップS2005において、遊技制御用マイコン81は、時短フラグがONであるか否かを判定する。ここで時短フラグがONであると判定された場合(ステップS2005:YES)、時短カウンタをデクリメントして(ステップS2006)、ステップS2007へ移行する。一方、時短カウンタがONでないと判定された場合(ステップS2005:NO)、すなわち時短カウンタがOFFである場合には、ステップS2009へ移行する。
【0126】
ステップS2007において、遊技制御用マイコン81は、時短カウンタが「0」であるか否かを判定する。ここで時短カウンタが「0」であると判定された場合(ステップS2007:YES)、時短フラグをOFFにして(ステップS2008)、ステップS2009へ移行する。一方、時短カウンタが「0」でないと判定された場合(ステップS2007:NO)、ステップS2008の処理を実行せず、ステップS2009へ移行する。
【0127】
ステップS2010において、遊技制御用マイコン81は、天井フラグがONであるか否かを判定する。ここで天井フラグがONであると判定された場合(ステップS2010:YES)、天井カウンタをデクリメントして(ステップS2011)、ステップS2012へ移行する。一方、天井フラグがONでないと判定された場合(ステップS2010:NO)、すなわち天井フラグがOFFである場合には、ステップS2005へ移行する。
【0128】
ステップS2012において、遊技制御用マイコン81は、天井カウンタが「0」であるか否かを判定する。ここで天井カウンタが「0」であると判定された場合(ステップS2012:YES)、ステップS2013へ移行する。一方、天井カウンタが「0」でないと判定された場合(ステップS2012:NO)、ステップS2005へ移行する。
【0129】
ステップS2013において、遊技制御用マイコン81は、時短フラグをONにする。次に、遊技制御用マイコン81は、時短カウンタに「350」をセットし(ステップS2014)、天井フラグをOFFにして(ステップS2015)、ステップS2009へ移行する。
ステップS2009において、遊技制御用マイコン81は、遊技状態指定コマンドをセットし、遊技状態管理処理を終了する。
【0130】
[特別電動役物処理]
図17は特別電動役物処理(
図13:ステップS1308)のフローチャートである。
特別電動役物処理では、まず、遊技制御用マイコン81は、大当たり終了フラグがONであるか否かの判定をおこなう(ステップS1601)。ここで大当たり終了フラグがONであると判定された場合(ステップS1601:YES)、エンディング処理を実行し(ステップS1602)、特別電動役物処理を終了する。エンディング処理では、エンディング時間が経過したか否かを判定し、経過している場合、大当たり終了フラグをOFFにし、大当たりフラグをOFFにし、特別動作ステータスを「1」にセットして、遊技状態設定処理を実行した後(ステップS1603)、特別電動役物処理を終了する。遊技状態設定処理については後述する。一方、大当たり終了フラグがONでないと判定された場合(ステップS1601:NO)、すなわち大当たり終了フラグがOFFである場合には、ステップS1604へ移行する。
【0131】
ステップS1604では、大入賞口へ入賞したか否かを判定する。この処理は、大入賞口センサ30aからの信号に基づき、大入賞口30への入賞があったか否かを判定する処理である。ここで大入賞口へ入賞したと判定された場合(ステップS1604:YES)、大入賞口コマンドをセットし(ステップS1605)、ステップS1606へ移行する。一方、大入賞口へ入賞していないと判定された場合(ステップS1604:NO)、ステップS1605の処理を実行せずに、ステップS1606へ移行する。
【0132】
ステップS1606では、大入賞口が開放中であるか否かを判定する。この処理は、大入賞口30が開放中であるか否かを判定する処理である。ここで大入賞口が開放中であると判定された場合(ステップS1606:YES)、大入賞口閉鎖処理を実行し(ステップS1607)、特別電動役物処理を終了する。大入賞口閉鎖処理は、大入賞口の閉鎖条件が成立したか否かを判定し、成立している場合には、大入賞口を閉鎖する処理である。一方、大入賞口が開放中でないと判定された場合(ステップS1607:NO)、すなわち大入賞口が閉鎖中である場合には、ステップS1608へ移行する。
【0133】
ステップS1608では、大入賞口開放期間であるか否かを判定する。この処理は、大入賞口30の開放期間であるか否かを判定する処理である。ここで大入賞口開放期間であると判定された場合(ステップS1608:YES)、大入賞口開放処理を実行し(ステップS1610)、ラウンド指定コマンドをセットして(ステップS1611)、特別電動役物処理を終了する。一方、大入賞口開放期間でないと判定された場合(ステップS1608:NO)、ラウンド処理を実行し(ステップS1609)、特別電動役物処理を終了する。ラウンド処理では、ラウンド終了か否かを判定し、ラウンド終了時には、ラウンドカウンタをデクリメントし、ラウンドカウンタが「0」になると、エンディングコマンドをセットし、大当たり終了フラグをONにする。
【0134】
[遊技状態設定処理]
図18は遊技状態設定処理(
図17:ステップS1603)のフローチャートである。
遊技状態設定処理では、まず、遊技制御用マイコン81は、確変大当たりか否かを判定する(ステップS1901)。ここで確変大当たりであると判定された場合(ステップS1901:YES)、確変フラグをONにし(ステップS1902)、確変カウンタを30にセットして(ステップS1903)、ステップS1904へ移行する。一方、確変大当たりでないと判定された場合(ステップS1901:NO)、ステップS1902、ステップS1093の処理を実行せず、ステップS1904へ移行する。
【0135】
ステップS1904において、遊技制御用マイコン81は、時短フラグをONにする。次に、遊技制御用マイコン81は、時短カウンタに「30」をセットする(ステップS1905)。
次に、遊技制御用マイコン81は、天井フラグをONにし(ステップS1906)、天井カウンタをセットして(ステップS1907)、遊技状態指定コマンドをセットし(ステップS1908)、遊技状態設定処理を終了する。
【0136】
8.演出制御用マイコン91の動作
図19~
図25に基づいてサブ制御基板90(
図4)に設けられた演出制御用マイコン91の動作について説明する。演出制御用マイコン91の動作説明にて登場するカウンタ、フラグ、ステータス、バッファ等はサブRAM94に設けられている。
【0137】
[サブ制御メイン処理]
図19は、サブ制御メイン処理を示すフローチャートである。演出制御用マイコン91は、遊技機1の電源がオンされると、サブROM93からサブ制御メイン処理を実行するためのプログラムを読み出す。サブ制御メイン処理では、演出制御用マイコン91は、まず、初期化処理をおこなう(ステップS4000)。初期化処理では、例えば、サブCPU92の設定、各種のフラグ、ステータスおよびカウンタなどのリセット等をおこなう。フラグの初期値は「0」つまり「OFF」であり、ステータスの初期値は「1」であり、カウンタの初期値は「0」である。なお、初期化処理は、電源投入後に一度だけ実行され、それ以降は実行されない。
【0138】
初期化処理の後、演出制御用マイコン91は、割り込み処理の割り込みを禁止し(ステップS4001)、乱数更新処理(ステップS4002)をおこなう。この乱数更新処理では、演出制御用マイコン91は、カウンタセット領域94c(
図6(B))の乱数カウンタ値を「1」加算して更新する。各乱数カウンタ値は設定された上限値に達すると「0」に戻って再び加算される。なお、各乱数カウンタの初期値は「0」以外の値であってもよく、ランダムに変更されるものであってもよい。また、乱数値は、1ずつ加算する以外に、2以上を加算するようにしてもよい。各乱数はいわゆるハードウェア乱数であってもよい。
【0139】
乱数更新処理の後、演出制御用マイコン91は、割り込み処理の割り込みを許可する(ステップS4003)。割り込み許可中は、サブ側タイマ割り込み処理(ステップS4004)の実行が可能となる。サブ側タイマ割り込み処理は、所定の周期でサブCPU92に繰り返し入力される割り込みパルスに基づいて実行される。すなわち、サブ側タイマ割り込み処理は、所定周期ごとに実行される。そして、サブ側タイマ割り込み処理が終了してから、次にサブ側タイマ割り込み処理が開始されるまでの間に、乱数更新処理が繰り返し実行される。
【0140】
[サブ側タイマ割り込み処理]
図20は、サブ側タイマ割り込み処理(
図19:ステップS4004)のフローチャートである。演出制御用マイコン91は、まず、受信コマンド解析処理をおこなう(ステップS4100)。受信コマンド解析処理の詳細については後述する。受信コマンド解析処理の後、演出制御用マイコン91は、変動演出中処理をおこなう(ステップS4110)。変動演出中処理は、変動演出中に特定のタイミングで変動終了前コマンドをセットして、表示画面7aに特定の表示演出を実行させるための処理である。変動演出中処理の後、演出制御用マイコン91は、スイッチ処理をおこなう(ステップS4120)。スイッチ処理では、演出制御用マイコン91は、演出ボタン63から出力されたスイッチデータ(エッジデータおよびレベルデータ)に基づいて、表示画面7aの表示内容の設定等をおこなう。
【0141】
スイッチ処理の後、演出制御用マイコン91は、状態遷移処理を実行する(ステップS4130)。状態遷移処理の詳細については、後述する。状態遷移処理の後、演出制御用マイコン91は、設定示唆演出処理を実行する(ステップS4140)。設定示唆演出処理の詳細についても、後述する。
【0142】
設定示唆演出処理の後、演出制御用マイコン91は、コマンド送信処理をおこなう(ステップS4150)。コマンド送信処理では、演出制御用マイコン91は、受信コマンド解析処理等でサブRAM94の演出コマンドセット領域94b(出力バッファ)にセットした各種コマンドを画像制御基板100、音声制御基板106、ランプ制御基板107、中継基板108に送信する。各種コマンドを受信した画像制御基板100は、画像表示装置7を用いて、受信したコマンドに応じた表示演出を実行する。また、各種コマンドを受信した音声制御基板106は、受信したコマンドに応じて、スピーカ67から音声を出力する音声演出を実行する。各種コマンドを受信したランプ制御基板107は、受信したコマンドに応じて盤ランプ5や枠ランプ66の発光制御を行うランプ演出を実行する。コマンド送信処理の後、演出制御用マイコン91は、その他の処理をおこない(ステップS4160)、本処理を終える。その他の処理では、乱数更新処理等がおこなわれる。
【0143】
[受信コマンド解析処理]
図21は、受信コマンド解析処理(
図20のステップS4100)のフローチャートである。演出制御用マイコン91は、まず、主制御基板80から事前判定コマンドを受信したか否かの判定をおこなう(ステップS4180)。受信している場合(ステップS4180:YES)、先読み演出決定処理をおこなう(ステップS4190)。「先読み演出決定処理」は、先読み演出を実行するか否か、および実行する場合の先読み演出パターンを決定する処理である。具体的には、演出制御用マイコン91は、先読み演出乱数のカウンタの値を取得し、取得した乱数値と、サブROM93に記憶されている先読み演出パターン決定テーブルを参照して先読み演出をおこなうか否か、および、先読み演出をおこなう場合の先読み演出パターンを決定する。一方、受信していない場合(ステップS4180:NO)、上述の先読み演出決定処理をスキップする。先読み演出とは、特図保留記憶領域84eに新たに記憶された保留情報に大当たりが含まれている可能性が高いことを示唆する演出であり、変動演出中に実行される。
【0144】
次に、演出制御用マイコン91は、主制御基板80から保留球数コマンドを受信したか否かの判定をおこなう(ステップS4200)。受信している場合(ステップS4200:YES)、保留表示処理をおこなう(ステップS4210)。保留表示処理では、保留球数コマンドに含まれている特
図1保留球数、特
図2保留球数、および、普通図柄保留球数に関する情報に基づいて、サブRAM94のカウンタセット領域94cに設けられた、第1特図保留演出カウンタ、第2特図保留演出カウンタ、および、普図保留演出カウンタの値を更新する。これにより、主制御基板80側だけでなく、サブ制御基板90側でも各保留球数の情報を保持することができる。また、演出制御用マイコン91は、第1特図保留演出カウンタ、第2特図保留演出カウンタ、および、普図保留演出カウンタの値に基づいて、表示画面7aに表示されている保留画像9A、9Bの更新をおこなう。一方、保留球数コマンドを受信していない場合(ステップS4200:NO)、上述の保留表示処理をスキップする。
【0145】
続いて、演出制御用マイコン91は、主制御基板80から変動開始コマンドを受信したか否かの判定をおこなう(ステップS4220)。受信している場合(ステップS4220:YES)、変動演出開始処理をおこなう(ステップS4230)。「変動演出開始処理」は、特別図柄変動中に実行する変動演出パターン(内容)を選択する処理である。変動演出開始処理の詳細については後述する。一方、受信していない場合(ステップS4220:NO)、上述の変動演出開始処理をスキップする。
【0146】
続いて、演出制御用マイコン91は、主制御基板80から変動停止コマンドを受信したか否かの判定をおこなう(ステップS4240)。受信している場合(ステップS4240:YES)、変動演出終了処理をおこなう(ステップS4250)。「変動演出終了処理」は、特別図柄変動中に実行される変動演出を停止させるための処理である。変動演出終了処理では、演出制御用マイコン91は、変動停止コマンドの解析結果に基づいてカウンタのセット等をおこなうとともに、変動演出を終了させるための変動演出終了コマンドをセットする。これにより変動中の特
図1または特
図2に対応する演出図柄が停止表示される。なお、変動停止コマンドを受信していない場合(ステップS4240:NO)、上述の変動演出終了処理をスキップする。
【0147】
続いて、演出制御用マイコン91は、主制御基板80から当たり関連コマンドを受信したか否かの判定をおこなう(ステップS4260)。当たり関連コマンドには、大当たりのオープニングコマンド、ラウンド指定コマンド、エンディングコマンド、小当たりのオープニングコマンド、ラウンド指定コマンド、エンディングコマンドなどが含まれる。ここで、受信している場合(ステップS4260:YES)、各コマンドに対応する当たり関連演出パターン決定処理をおこなう(ステップS4270)。例えば、大当たりのオープニングコマンドを受信している場合、大当たり種別に対応して予め設定されているオープニング演出の演出パターンを選択し、選択したオープニング演出を開始するためのオープニング演出開始コマンドをサブRAM94の演出コマンドセット領域94bにセットする。演出コマンドセット領域94bにセットされたオープニング演出開始コマンドがコマンド送信処理(
図18のステップS4130)において画像制御基板100に送信されると、画像制御基板100は、所定のオープニング演出画像を読み出して、画像表示装置7の表示画面7aに表示させる。他のコマンドでも同様である。一方、受信していない場合(ステップS4260:NO)、ステップS4270の処理をスキップする。
【0148】
続いて、演出制御用マイコン91は、主制御基板80からアウト数コマンドを受信したか否かの判定をおこなう(ステップS4280)。ここでアウト数コマンドを受信したと判定された場合(ステップS4280:YES)、アウト数記憶処理を実行し(ステップS4290)、ステップS4300へ移行する。アウト数記憶処理は、アウト数コマンドに含まれるアウトの数を、サブRAM94の示唆状態記憶領域94eの状態関連情報として記憶する処理である。一方、アウト数コマンドを受信していないと判定された場合(ステップS4280:NO)、ステップS4290の処理をスキップする。ステップS4300において、演出制御用マイコン91は、その他の処理を実行し、受信コマンド解析処理を終了する。
【0149】
[状態遷移処理]
状態遷移処理に対する理解を容易にするため、
図22に基づいて設定示唆演出の状態について最初に説明し、その後、
図23に基づいて状態遷移処理について説明する。
図22は、設定示唆演出の状態を説明するための図である。設定示唆演出の状態は、「状態1 設定通常」(単に「状態1」ともいう。)、「状態2 設定高確」(単に「状態2」ともいう。)、「状態3 設定高信」(単に「状態3」ともいう。)、「状態4 設定高確信」(単に「状態4」ともいう。)の4つがある。これらの4つの状態は、種々のトリガー(条件)によって遷移させられる。そして、本実施形態における設定示唆演出は、これらの4つの状態に基づいて行われる。
【0150】
図22に示すように、「状態1 設定通常」は、設定示唆演出の発生確率が低く、設定示唆演出の信頼度が低い状態である。「状態2 設定高確」は、設定示唆演出の発生確率が高く、設定示唆演出の信頼度が低い状態である。「状態3 設定高信」は、設定示唆演出の発生確率が低く、設定示唆演出の信頼度が高い状態である。「状態4 設定高確信」は、設定示唆演出の発生確率が高く、設定示唆演出の信頼度が高い状態である。なお、設定示唆演出の信頼度が高い状態とは、1回の設定示唆演出で得られる設定判別に関する情報量が多い状態である。
【0151】
図23は、状態遷移処理(
図20のステップS4130)のフローチャートである。演出制御用マイコン91は、まず、状態アップの条件が成立したか否かを判定する(ステップS4401)。ここで状態アップの条件が成立したと判定された場合(ステップS4401:YES)、状態アップ処理を実行し(ステップS4402)、ステップS4403へ移行する。状態アップ処理には、ステップアップ処理とジャンプアップ処理とがある。ステップアップ処理では、状態を「1」だけ上昇させる。ジャンプアップ処理では、状態を「2」以上上昇させる。この状態は、サブRAM94の設定示唆状態記憶領域94eに「設定示唆演出の状態」として記憶される。一方、状態アップの条件が成立していないと判定された場合(ステップS4401:NO)、ステップS4402の処理を実行せず、ステップS4403へ移行する。
【0152】
ステップS4403において、演出制御用マイコン91は、状態ダウンの条件が成立したか否かを判定する。ここで状態ダウンの条件が成立したと判定された場合(ステップS4403:YES)、状態ダウン処理を実行し(ステップS4404)、状態遷移処理を終了する。状態ダウン処理には、ステップダウン処理とジャンプダウン処理とがある。ステップダウン処理では、状態を「1」だけ下降させる。ジャンプダウン処理では、状態を「2」以上下降させる。この状態は、サブRAM94の設定示唆状態記憶領域94eに「設定示唆演出の状態」として記憶される。一方、状態ダウンの条件が成立していないと判定された場合(ステップS4403:NO)、ステップS4404の処理を実行せず、状態遷移処理を終了する。
【0153】
[設定示唆演出決定処理]
図24は、設定示唆演出決定処理(
図20のステップS4140)のフローチャートである。演出制御用マイコン91は、まず、設定示唆タイミングであるか否かを判定する(ステップS4501)。本実施形態では、設定示唆演出のタイミングが予め決定されているものとする。例えば、変動演出における所定のタイミングや、特定の遊技状態の開始/終了のタイミングである。ここで設定示唆タイミングであると判定された場合(ステップS4501:YES)、ステップS4502へ移行する。一方、設定示唆タイミングでないと判定された場合(ステップS4501:NO)、以降の処理を実行せず、示唆演出決定処理を終了する。
【0154】
ステップS4502において、演出制御用マイコン91は、設定示唆演出の状態を取得する。具体的には、設定示唆演出の状態は、サブRAM94の設定示唆状態記憶領域94eに「設定示唆演出の状態」として記憶されている。
続いて、演出制御用マイコン91は、設定示唆演出決定テーブルを参照する(ステップS4503)。設定示唆演出テーブルについては後述する。
【0155】
次に、演出制御用マイコン91は、設定示唆演出を実行するか否かを判定する(ステップS4504)。ここで設定示唆演出を実行すると判定された場合(ステップS4504:YES)、設定示唆演出コマンドをセットし(ステップS4505)、設定示唆演出決定処理を終了する。一方、設定示唆演出を実行しないと判定された場合(ステップS4505:NO)、ステップS4505の処理を実行せず、設定示唆演出処理を終了する。
【0156】
図25は、設定示唆演出テーブルを示す説明図である。
図25(A)は設定示唆演出実行テーブルを示す説明図であり、
図25(B)は設定示唆演出パターンテーブルを示す説明図である。
設定示唆演出実行テーブル(
図25(A))は、設定示唆演出を実行するか否かを決定するためのテーブルである。設定示唆演出決定処理において設定示唆演出テーブルが参照される(
図24のステップS4503)。まず、設定示唆演出実行テーブル(
図25(A))が参照される。ここでは、設定示唆演出の状態、および、設定示唆実行乱数に基づき、設定示唆演出の実行の有無を決定する。
【0157】
具体的には、設定示唆演出の状態が「状態1」または「状態3」である場合、設定示唆乱数の値が「0~12」のいずれかであれば設定示唆演出を実行し、それ以外であれば設定示唆演出を実行しない。また、設定示唆演出の状態が「状態2」または「状態4」である場合、設定示唆乱数の値が「0~89」のいずれかであれば設定示唆演出を実行し、それ以外であれば設定示唆演出を実行しない。設定示唆演出の実行が決定された場合、
図24のステップS4504で肯定判定される。
【0158】
設定示唆演出パターンテーブル(
図25(B))は、設定示唆演出の内容を決定するためのテーブルである。設定示唆演出決定処理において、設定示唆演出の実行が決定された場合には、設定示唆演出コマンドがセットされる(
図24のステップS4504:YES、ステップS4505)。このとき、設定示唆演出コマンドには設定示唆演出の内容(パターン)が含まれるが、この内容を決定するのが、設定示唆演出パターンテーブルである。ここでは、設定示唆演出の状態、設定情報、および、設定示唆演出パターン決定乱数に基づいて、設定示唆演出の内容(パターン)を決定する。
【0159】
具体的には、設定示唆演出の状態が「状態1」または「状態2」である場合、設定情報と設定示唆演出パターン決定乱数の値とによってパターン1~6のいずれかが選択される。パターン1は「うーん、どうだろう?」という内容になっている。パターン2は「もう少しがんばれ!」という内容になっている。パターン3は「よい設定かも?!」という内容になっている。パターン4は「なかなかの設定だ!」という内容になっている。パターン5は「まあまあかな」という内容となっている。パターン6は「悪くない!」という内容となっている。
【0160】
また、設定示唆演出の状態が「状態3」または「状態4」である場合、設定情報と設定示唆演出パターン決定乱数の値とによってパターン7~13のいずれかが選択される。パターン7は「うーん、どうだろう?」という内容になっている。パターン8は「もう少しがんばれ!」という内容になっている。パターン9は「よい設定かも?!」という内容になっている。パターン10は「偶数設定だ!」という内容になっている。パターン11は「奇数設定だ!」という内容となっている。パターン12は「設定4以上確定だ!」という内容となっている。パターン13は「設定5以上確定だ!」という内容になっている。
なお、設定示唆演出パターン決定乱数の値による詳しい振分けは省略しているが、設定示唆演出の状態および設定情報に該当する複数のパターンを同じ比率で選択するようにすることが考えられる。
【0161】
このように、状態3、4では、設定示唆演出によって得られる設定判別に関する情報量が、状態1、2に比べて多くなっている。つまり、状態3,4では、遊技者が設定判別しやすい設定示唆演出が実行される。例えば、パターン10の演出が実行されれば、設定は、設定2、4、6のいずれかに絞られる。また例えば、パターン11の演出が実行されれば、設定は、設定1、3、5のいずれかに絞られる。例えば、パターン12の演出が実行されれば、設定は、設定4~6のいずれかに絞られる。また例えば、パターン13の演出が実行されれば、設定は、設定5、6のいずれかに絞られる。例えば、状態3、4のときに、パターン7~9が実行されれば、設定1が否定される。また、設定示唆演出が複数回実行されることで、完全に設定判別可能となる場合もある。例えば、パターン10、13が実行されれば、設定6に絞られる。また例えば、パターン11、13が実行されれば、設定5に絞られる。また例えば、「状態1」→「状態2」→「状態3」という順番で遷移したことにより「状態3」以上であることが確定する場合にはパターン12が実行されば、設定4、5、6のいずれかに絞られるす。また例えば、「状態1」→「状態3」という順番で遷移したことにより「状態3」以上であることが確定する場合にはパターン13が実行されれば、設定5、6のいずれかに絞られる。
【0162】
なお、遊技仕様や演出などを簡単に説明したカードが遊技機1に配置されていたり、遊技仕様や演出などを簡単に説明した小冊子が遊技場(ホール)に配置されていたりする。このようなカードや小冊子の説明には、設定示唆演出の頻度(発生率)と設定示唆演出の信頼度(信頼率)とが対応付けられた設定示唆演出の状態を、状態1~状態4という4つの状態で定義され、状態1、状態2、状態3、そして状態4へ向かって、1つずつステップアップしたり、ジャンプアップしたり(例えば、状態1から状態3へジャンプアップしたり)することで設定示唆演出の状態が変化するという点が記載され、遊技者に対して状態4を目指すという新しいゲーム性を付与する点も記載されている。待機画面である客待ち用のデモ画面においても、カードや小冊子の説明に記載される内容が表示されるようになっている。
【0163】
9.本実施形態の演出例、効果例、変形例、態様例
以下に、本実施形態の演出例、効果例、変形例、態様例を説明する。
本実施形態では、設定示唆演出を、設定示唆演出の状態(
図22)に基づいて実行する。つまり、設定示唆演出を実行する上での「状態」を有しており、この状態を変化(遷移)させることで設定示唆演出を異なるものとするのである。具体的に、設定示唆演出の状態は、設定示唆演出の発生確率および信頼度の高低により状態1~状態4の4つの状態ととり得る。そして、状態4に近いほど、設定示唆演出にてより有利な設定判別が可能となる。これにより、設定示唆演出を有利なものとするため、設定示唆演出の状態として状態4を目指すというゲーム性が付与される。設定示唆演出の状態の変化(遷移)は、状態遷移処理(
図23)にて行われる。状態アップ処理(ステップS4402)では、設定示唆演出状態のうちの第1状態から第1状態と比べて設定示唆演出が遊技者にとって有利な演出となり得る第2状態へ遷移する。「第1状態と比べて設定示唆演出が遊技者にとって有利な演出となり得る第2状態」は、第1状態と比べて設定示唆演出の信頼度が高くなる場合はもちろん、第1状態と比べて設定示唆演出の発生確率が高くなることで遊技者にとって有利になる場合を含む。一方、状態ダウン処理(ステップS4404)では、第2状態から第1状態へ遷移する。以下では、ステップS4401の状態アップ条件、ステップS4403の状態ダウン条件の具体例について詳述する。
【0164】
設定示唆演出の状態変化演出は、設定情報を遊技者に示唆するための設定示唆演出を行うときに、設定示唆演出の頻度(発生率)と設定示唆演出の信頼度(信頼率)とが対応付けられた設定示唆演出の状態を、状態1~状態4という4つの状態で定義し、状態1、状態2、状態3、そして状態4へ向かって、1つずつステップアップしたり、ジャンプアップしたり(例えば、状態1から状態3へジャンプアップしたり)することで設定示唆演出の状態が変化するというものであり、遊技者に対して状態4を目指すという新しいゲーム性を付与するものである。もちろん、設定示唆演出の状態には、状態1、状態2、状態3、そして状態4へ向かって、1つずつステップアップしたり、ジャンプアップしたりするほかに、1つずつステップダウンしたり、ジャンプダウンしたり(例えば、状態3から状態1へジュアンプダウンしたり)する場合もある。
【0165】
図26~28を用いて設定示唆演出の状態変化演出A~Cを説明する。設定示唆演出の状態変化演出A~Cは、設定示唆演出の状態の変化に伴う演出である。ここでは特に、設定示唆演出の状態を明示あるいは暗示する演出となっている。
【0166】
[設定示唆演出の状態変化演出A]
図26は、設定示唆演出の状態変化演出Aを説明するための図である。
演出制御用マイコン91は、まず、
図26(A)に示すように、変動開始演出を実行する。変動開始演出は、左中右の演出図柄が変動を開始する演出である。ここでは、左中右の演出図柄8L、8C、8Rが高速変動している様子を示した。高速変動中は、演出図柄8L、8C、8Rが透明または半透明で表示される。このとき、設定示唆演出の状態が「状態1」であるとする。ここでは、設定示唆演出の状態が「状態1」であることを示す専用背景画像SH1が表示されている。
【0167】
次に、
図26(B)に示すように、仮停止演出を実行する。仮停止演出は、左中右の演出図柄を仮停止させる演出である。仮停止表示された演出図柄は、確定停止表示されるまで搖動する。ここでは、左演出図柄8Lが「5」、中演出図柄8Cが「7」、右演出図柄8Rが「4」で仮停止表示されている。ここでも、設定示唆演出の状態が「状態1」であることを示す専用背景画像SH1が表示されている。
【0168】
次に、
図26(C)に示すように、確定停止演出を実行する。確定停止演出は、仮停止表示された演出図柄を確定停止表示させる演出である。ここでは、左演出図柄8Lが「5」、中演出図柄8Cが「7」、右演出図柄8Rが「4」で確定停止表示されている。本実施形態では、確定停止演出のタイミングで、設定示唆演出の状態を変化(遷移)させるか否かを抽選し、当該抽選に当選することで設定示唆演出の状態を変化させる。ここで設定示唆演出の状態が「状態1」から「状態2」へ変化したものとする。この変化が分かるように、設定示唆演出の状態が「状態2」であることを示す専用背景画像SH2が表示されている。また、表示画面7aの下部に、「状態2 設定高確」という状態表示JHが行われている。
【0169】
次に、
図26(D)に示すように、変動開始演出を実行する。変動開始演出は、左中右の演出図柄が変動を開始する演出である。ここでは、左中右の演出図柄8L、8C、8Rが高速変動している様子を示した。高速変動中は、演出図柄8L、8C、8Rが透明または半透明で表示される。このとき、設定示唆演出の状態が「状態2」であることを示す専用背景画像SH2が表示されている。
【0170】
次に、
図26(E)に示すように、設定示唆演出を実行する。設定示唆演出は、設定情報に基づく示唆を行う演出である。本実施形態において、設定示唆演出は、変動開始演出の後(例えば1秒後)に設定示唆画像を表示する演出となっている。ここでは、「なかなかの設定だ!」という設定示唆画像SSが表示されている。また、設定示唆演出の状態が「状態2」であることを示す専用背景画像SH2が表示されている。
【0171】
次に、
図26(F)に示すように、仮停止演出を実行する。仮停止演出は、左中右の演出図柄を仮停止させる演出である。仮停止表示された演出図柄は、確定停止表示されるまで搖動する。ここでは、左演出図柄8Lが「9」、中演出図柄8Cが「0」、右演出図柄8Rが「6」で仮停止表示されている。ここでも、設定示唆演出の状態が「状態2」であることを示す専用背景画像SH2が表示されている。
【0172】
次に、
図26(G)に示すように、確定停止演出を実行する。確定停止演出は、仮停止表示された演出図柄を確定停止表示させる演出である。ここでは、左演出図柄8Lが「9」、中演出図柄8Cが「0」、右演出図柄8Rが「6」で確定停止表示されている。本実施形態では、確定停止演出のタイミングで、設定示唆演出の状態を変化(遷移)させるか否かを抽選し、当該抽選に当選することで設定示唆演出の状態を変化させる。ここで設定示唆演出の状態が「状態2」から「状態3」へ変化したものとする。この変化が分かるように、設定示唆演出の状態が「状態3」であることを示す専用背景画像SH3が表示されている。また、表示画面7aの下部に、「状態3 設定高信」という状態表示JHが行われている。
【0173】
次に、
図26(H)に示すように、変動開始演出を実行する。変動開始演出は、左中右の演出図柄が変動を開始する演出である。ここでは、左中右の演出図柄8L、8C、8Rが高速変動している様子を示した。高速変動中は、演出図柄8L、8C、8Rが透明または半透明で表示される。このとき、設定示唆演出の状態が「状態3」であることを示す専用背景画像SH3が表示されている。
【0174】
次に、
図26(I)に示すように、仮停止演出が実行される。仮停止演出は、左中右の演出図柄を仮停止させる演出である。仮停止表示された演出図柄は、確定停止表示されるまで搖動する。ここでは、左演出図柄8Lが「1」、中演出図柄8Cが「8」、右演出図柄8Rが「3」で仮停止表示されている。ここでも、設定示唆演出の状態が「状態3」であることを示す専用背景画像SH3が表示されている。
【0175】
次に、
図26(J)に示すように、確定停止演出が実行される。確定停止演出は、仮停止表示された演出図柄を確定停止表示させる演出である。ここでは、左演出図柄8Lが「1」、中演出図柄8Cが「8」、右演出図柄8Rが「3」で確定停止表示されている。本実施形態では、確定停止演出のタイミングで、設定示唆演出の状態を変化(遷移)させるか否かを抽選し、当該抽選に当選することで設定示唆演出の状態を変化させる。ここで設定示唆演出の状態が「状態3」から「状態4」へ変化したものとする。この変化が分かるように、設定示唆演出の状態が「状態4」であることを示す専用背景画像SH4が表示されている。また、表示画面7aの下部に、「状態4 設定高確信」という状態表示JHが行われている。
【0176】
次に、
図26(K)に示すように、変動開始演出を実行する。変動開始演出は、左中右の演出図柄が変動を開始する演出である。ここでは、左中右の演出図柄8L、8C、8Rが高速変動している様子を示した。高速変動中は、演出図柄8L、8C、8Rが透明または半透明で表示される。このとき、設定示唆演出の状態が「状態4」であることを示す専用背景画像SH4が表示されている。
【0177】
次に、
図26(L)に示すように、設定示唆演出が実行される。設定示唆演出は、設定情報に基づく示唆を行う演出である。本実施形態において、設定示唆演出は、変動開始演出の後(例えば1秒後)にメッセージ画像を表示する演出となっている。ここでは、「設定5以上確定だ!」というメッセージ画像SSが表示されている。また、設定示唆演出の状態が「状態4」であることを示す専用背景画像SH4が表示されている。
【0178】
[設定示唆演出の状態変化演出B]
図27は、設定示唆演出の状態変化演出Bを説明するための図である。設定示唆演出の状態変化演出Bは、設定示唆演出の状態変化演出Aの別例である。
演出制御用マイコン91は、まず、
図27(A)に示すように、変動開始演出を実行する。変動開始演出は、左中右の演出図柄が変動を開始する演出である。ここでは、左中右の演出図柄8L、8C、8Rが高速変動している様子を示した。高速変動中は、演出図柄8L、8C、8Rが透明または半透明で表示される。このとき、設定示唆演出の状態が「状態1」であるとする。ここでは、設定示唆演出の状態が「状態1」であることを示す「状態1」の文字列を含む状態アイコンJIが表示されている。
【0179】
次に、
図27(B)に示すように、仮停止演出が実行される。仮停止演出は、左中右の演出図柄を仮停止させる演出である。仮停止表示された演出図柄は、確定停止表示されるまで搖動する。ここでは、左演出図柄8Lが「5」、中演出図柄8Cが「7」、右演出図柄8Rが「4」で仮停止表示されている。ここでも、設定示唆演出の状態が「状態1」であることを示す「状態1」の文字列を含む状態アイコンJIが表示されている。
【0180】
次に、
図27(C)に示すように、確定停止演出が実行される。確定停止演出は、仮停止表示された演出図柄を確定停止表示させる演出である。ここでは、左演出図柄8Lが「5」、中演出図柄8Cが「7」、右演出図柄8Rが「4」で確定停止表示されている。本実施形態では、確定停止演出のタイミングで、設定示唆演出の状態を変化(遷移)させるか否かを抽選し、当該抽選に当選することで設定示唆演出の状態を変化させる。ここで設定示唆演出の状態が「状態1」から「状態2」へ変化したものとする。この変化が分かるように、設定示唆演出の状態が「状態2」であることを示す「状態2」の文字列を含む状態アイコンJIが表示されている。
【0181】
次に、
図27(D)に示すように、変動開始演出を実行する。変動開始演出は、左中右の演出図柄が変動を開始する演出である。ここでは、左中右の演出図柄8L、8C、8Rが高速変動している様子を示した。高速変動中は、演出図柄8L、8C、8Rが透明または半透明で表示される。このとき、設定示唆演出の状態が「状態2」であることを示す「状態2」の文字列を含む状態アイコンJIが表示されている。
【0182】
次に、
図27(E)に示すように、設定示唆演出が実行される。設定示唆演出は、設定情報に基づく示唆を行う演出である。本実施形態において、設定示唆演出は、変動開始演出の後(例えば1秒後)に設定示唆画像を表示する演出となっている。ここでは、「なかなかの設定だ!」という設定示唆画像SSが表示されている。また、設定示唆演出の状態が「状態2」であることを示す「状態2」の文字列を含む状態アイコンJIが表示されている。
【0183】
次に、
図27(F)に示すように、仮停止演出が実行される。仮停止演出は、左中右の演出図柄を仮停止させる演出である。仮停止表示された演出図柄は、確定停止表示されるまで搖動する。ここでは、左演出図柄8Lが「9」、中演出図柄8Cが「0」、右演出図柄8Rが「6」で仮停止表示されている。ここでも、設定示唆演出の状態が「状態2」であることを示す「状態2」の文字列を含む状態アイコンJIが表示されている。
【0184】
次に、
図27(G)に示すように、確定停止演出が実行される。確定停止演出は、仮停止表示された演出図柄を確定停止表示させる演出である。ここでは、左演出図柄8Lが「9」、中演出図柄8Cが「0」、右演出図柄8Rが「6」で確定停止表示されている。本実施形態では、確定停止演出のタイミングで、設定示唆演出の状態を変化(遷移)させるか否かを抽選し、当該抽選に当選することで設定示唆演出の状態を変化させる。ここで設定示唆演出の状態が「状態2」から「状態3」へ変化したものとする。この変化が分かるように、設定示唆演出の状態が「状態3」であることを示す「状態3」の文字列を含む状態アイコンJIが表示されている。
【0185】
次に、
図27(H)に示すように、変動開始演出を実行する。変動開始演出は、左中右の演出図柄が変動を開始する演出である。ここでは、左中右の演出図柄8L、8C、8Rが高速変動している様子を示した。高速変動中は、演出図柄8L、8C、8Rが透明または半透明で表示される。このとき、設定示唆演出の状態が「状態3」であることを示す「状態3」の文字列を含む状態アイコンJIが表示されている。
【0186】
次に、
図27(I)に示すように、仮停止演出が実行される。仮停止演出は、左中右の演出図柄を仮停止させる演出である。仮停止表示された演出図柄は、確定停止表示されるまで搖動する。ここでは、左演出図柄8Lが「1」、中演出図柄8Cが「8」、右演出図柄8Rが「3」で仮停止表示されている。ここでも、設定示唆演出の状態が「状態3」であることを示す「状態3」の文字列を含む状態アイコンJIが表示されている。
【0187】
次に、
図27(J)に示すように、確定停止演出が実行される。確定停止演出は、仮停止表示された演出図柄を確定停止表示させる演出である。ここでは、左演出図柄8Lが「1」、中演出図柄8Cが「8」、右演出図柄8Rが「3」で確定停止表示されている。本実施形態では、確定停止演出のタイミングで、設定示唆演出の状態を変化(遷移)させるか否かを抽選し、当該抽選に当選することで設定示唆演出の状態を変化させる。ここで設定示唆演出の状態が「状態3」から「状態4」へ変化したものとする。この変化が分かるように、設定示唆演出の状態が「状態4」であることを示す「状態4」の文字列を含む状態アイコンJIが表示されている。
【0188】
次に、
図27(K)に示すように、変動開始演出を実行する。変動開始演出は、左中右の演出図柄が変動を開始する演出である。ここでは、左中右の演出図柄8L、8C、8Rが高速変動している様子を示した。高速変動中は、演出図柄8L、8C、8Rが透明または半透明で表示される。このとき、設定示唆演出の状態が「状態4」であることを示す「状態4」の文字列を含む状態アイコンJIが表示されている。
【0189】
次に、
図27(L)に示すように、設定示唆演出が実行される。設定示唆演出は、設定情報に基づく示唆を行う演出である。本実施形態において、設定示唆演出は、変動開始演出の後(例えば1秒後)にメッセージ画像を表示する演出となっている。ここでは、「設定5以上確定だ!」というメッセージ画像SSが表示されている。また、設定示唆演出の状態が「状態4」であることを示す「状態4」の文字列を含む状態アイコンJIが表示されている。
【0190】
[設定示唆演出の状態変化演出C]
図28は、設定示唆演出の状態変化演出Cを説明するための図である。設定示唆演出の状態変化演出Cは、設定示唆演出の状態変化演出A、Bの別例である。
演出制御用マイコン91は、まず、
図28(A)に示すように、変動開始演出を実行する。変動開始演出は、左中右の演出図柄が変動を開始する演出である。ここでは、左中右の演出図柄8L、8C、8Rが高速変動している様子を示した。高速変動中は、演出図柄8L、8C、8Rが透明または半透明で表示される。このとき、設定示唆演出の状態が「状態4」であるとする。ただし、設定示唆演出の状態が「状態4」であることを示す表示は行わない。
【0191】
次に、
図28(B)に示すように、確定停止演出が実行される。確定停止演出は、仮停止表示された演出図柄を確定停止表示させる演出である。ここでは、左演出図柄8Lが「5」、中演出図柄8Cが「7」、右演出図柄8Rが「4」で確定停止表示されている。本実施形態では、確定停止演出のタイミングで、設定示唆演出の状態を変化(遷移)させるか否かを抽選し、当該抽選に当選することで設定示唆演出の状態を変化させる。ここでは、設定示唆演出の状態が変わらなかったものとする。また、設定示唆演出の状態が「状態4」であることを示す表示は行わない。
【0192】
次に、
図28(C)に示すように、変動開始演出を実行する。変動開始演出は、左中右の演出図柄が変動を開始する演出である。ここでは、左中右の演出図柄8L、8C、8Rが高速変動している様子を示した。高速変動中は、演出図柄8L、8C、8Rが透明または半透明で表示される。このときも、設定示唆演出の状態が「状態4」であることを示す表示は行わない。
【0193】
次に、
図28(D)に示すように、確定停止演出が実行される。確定停止演出は、仮停止表示された演出図柄を確定停止表示させる演出である。ここでは、左演出図柄8Lが「0」、中演出図柄8Cが「0」、右演出図柄8Rが「4」で確定停止表示されている。ここでは設定示唆演出の状態に対応する態様(特殊目)で演出図柄8L、8C、8Rを表示している。演出図柄の「004」の態様は、設定示唆演出の状態が「状態4」であることを示している。なお、本実施形態では、確定停止演出のタイミングで、設定示唆演出の状態を変化(遷移)させるか否かを抽選し、当該抽選に当選することで設定示唆演出の状態を変化させる。ここでは、設定示唆演出の状態が変わらなかったものとする。
【0194】
次に、
図28(E)に示すように、設定示唆演出が実行される。設定示唆演出は、設定情報に基づく示唆を行う演出である。本実施形態において、設定示唆演出は、変動開始演出の後(例えば1秒後)に設定示唆画像を表示する演出となっている。ここでは、「偶数確定だ!」という設定示唆画像SSが表示されている。設定示唆演出の状態が「状態4」であることを示す表示は行わない。
【0195】
次に、
図28(F)に示すように、確定停止演出が実行される。確定停止演出は、仮停止表示された演出図柄を確定停止表示させる演出である。ここでは、左演出図柄8Lが「9」、中演出図柄8Cが「0」、右演出図柄8Rが「6」で確定停止表示されている。本実施形態では、確定停止演出のタイミングで、設定示唆演出の状態を変化(遷移)させるか否かを抽選し、当該抽選に当選することで設定示唆演出の状態を変化させる。ここでは、設定示唆演出の状態が変わらなかったものとする。また、設定示唆演出の状態が「状態4」であることを示す表示は行わない。
【0196】
次に、
図28(G)に示すように、変動開始演出を実行する。変動開始演出は、左中右の演出図柄が変動を開始する演出である。ここでは、左中右の演出図柄8L、8C、8Rが高速変動している様子を示した。高速変動中は、演出図柄8L、8C、8Rが透明または半透明で表示される。このときも、設定示唆演出の状態が「状態4」であることを示す表示は行わない。
【0197】
次に、
図28(H)に示すように、確定停止演出が実行される。確定停止演出は、仮停止表示された演出図柄を確定停止表示させる演出である。ここでは、左演出図柄8Lが「0」、中演出図柄8Cが「0」、右演出図柄8Rが「4」で確定停止表示されている。ここでは設定示唆演出の状態に対応する態様(特殊目)で演出図柄8L、8C、8Rを表示している。演出図柄の「004」の態様は、設定示唆演出の状態が「状態4」であることを示している。なお、本実施形態では、確定停止演出のタイミングで、設定示唆演出の状態を変化(遷移)させるか否かを抽選し、当該抽選に当選することで設定示唆演出の状態を変化させる。ここでは、設定示唆演出の状態が変わらなかったものとする。
【0198】
次に、
図28(I)に示すように、変動開始演出を実行する。変動開始演出は、左中右の演出図柄が変動を開始する演出である。ここでは、左中右の演出図柄8L、8C、8Rが高速変動している様子を示した。高速変動中は、演出図柄8L、8C、8Rが透明または半透明で表示される。ここでは、設定示唆演出の状態が「状態4」であることを示す表示は行わない。
【0199】
次に、
図28(J)に示すように、確定停止演出が実行される。確定停止演出は、仮停止表示された演出図柄を確定停止表示させる演出である。ここでは、左演出図柄8Lが「2」、中演出図柄8Cが「5」、右演出図柄8Rが「6」で確定停止表示されている。本実施形態では、確定停止演出のタイミングで、設定示唆演出の状態を変化(遷移)させるか否かを抽選し、当該抽選に当選することで設定示唆演出の状態を変化させる。ここでは、設定示唆演出の状態が変わらなかったものとする。また、設定示唆演出の状態が「状態4」であることを示す表示は行わない。
【0200】
次に、
図28(K)に示すように、設定示唆演出が実行される。設定示唆演出は、設定情報に基づく示唆を行う演出である。本実施形態において、設定示唆演出は、変動開始演出の後(例えば1秒後)にメッセージ画像を表示する演出となっている。ここでは、「設定5以上確定だ!」というメッセージ画像SSが表示されている。設定示唆演出の状態が「状態4」であることを示す表示は行わない。
【0201】
次に、
図28(L)に示すように、確定停止演出が実行される。確定停止演出は、仮停止表示された演出図柄を確定停止表示させる演出である。ここでは、左演出図柄8Lが「0」、中演出図柄8Cが「0」、右演出図柄8Rが「3」で確定停止表示されている。ここでは設定示唆演出の状態に対応する態様(特殊目)で演出図柄8L、8C、8Rを表示している。演出図柄の「003」の態様は、設定示唆演出の状態が「状態3」であることを示している。なお、本実施形態では、確定停止演出のタイミングで、設定示唆演出の状態を変化(遷移)させるか否かを抽選し、当該抽選に当選することで設定示唆演出の状態を変化させる。ここでは、設定示唆演出の状態が「状態4」から「状態3」へ変化している。
【0202】
設定示唆演出の状態変化演出Cは、設定示唆演出の状態を常に明示する設定示唆演出の状態変化演出A、Bと異なる。設定示唆演出の状態変化演出Cでは、設定示唆演出の状態に対応する態様(特殊目)で演出図柄8L、8C、8Rを停止させることで設定示唆演出の状態を示している。設定示唆演出の状態が「状態1」であるときは演出図柄を「001」で停止させる。また、設定示唆演出の状態が「状態2」であるときは演出図柄を「002」で停止させる。
【0203】
[効果例]
以下に、本実施形態の効果例を示す。
【0204】
[効果1]
上記実施形態の遊技機1では、設定情報に基づく示唆を行う設定示唆演出を実行する(
図26(E)(L)、
図27(E)(L)、
図28(E)(K))。遊技機1は、設定示唆演出に関する設定が互いに異なる複数の設定示唆演出の状態を有しており、設定示唆演出は、設定示唆演出の状態に基づいて実行される(
図22)。設定示唆演出の状態は、特定条件の成立によって遷移する(
図23)。この構成によれば、設定示唆演出の状態という概念を導入し、設定示唆演出の状態を変化(遷移)させることで、従来にない設定示唆演出を実現することができ、遊技の興趣を向上させることができる。なお、設定示唆演出の状態が「設定示唆演出状態」に相当する。
【0205】
[効果2]
上記実施形態の遊技機1では、設定示唆演出の状態に、設定示唆演出の実行頻度(発生確率)および設定示唆演出の信頼度のうち少なくとも一方が互いに異なる複数の状態が含まれる(
図22)。この構成によれば、設定示唆演出の状態を変化させることで設定示唆演出の実行頻度または設定示唆演出の信頼度が変わるため、遊技の興趣を向上させることができる。
【0206】
[効果4]
上記実施形態の遊技機1では、設定示唆演出の状態に、設定示唆演出の実行頻度が相対的に低く設定示唆演出の信頼度が相対的に低い設定通常状態、設定示唆演出の実行頻度が相対的に高く設定示唆演出の信頼度が相対的に低い設定高確状態、設定示唆演出の実行頻度が相対的に低く設定示唆演出の信頼度が相対的に高い設定高信状態、設定示唆演出の実行頻度が相対的に高く設定示唆演出の信頼度が相対的に高い設定高確信状態の4つの状態が含まれる(
図22)。この構成によれば、設定示唆演出の状態を変化させることで設定示唆演出の実行頻度および信頼度が変わるため、遊技の興趣を向上させることができる。具体的には、設定示唆演出の信頼度が高くなった場合、1回の設定示唆演出で得られる設定判別に関する情報量が多くなる。例えば、
図25のパターン12のように「設定4以上確定だ!」では設定4~6が確定する。また例えば、パターン13のように「設定5以上確定だ!」では設定5、6が確定する。例えば、信頼度が高い状態において、設定1の場合、パターン8、9は選択されない。したがって、信頼度が高くなった場合に選択されるパターンも、設定判別の一助となる。
【0207】
[効果5]
上記実施形態の遊技機1では、設定示唆演出の4つの状態に対応する専用背景画像SH1~SH4を表示する(
図26)。この構成によれば、設定示唆演出の状態およびその変化が遊技者によって分かり易くなり、遊技の興趣を向上させることができる。なお、専用背景画像SH1~SH4が「背景画像」に相当する。
【0208】
[効果6]
上記実施形態の遊技機1では、設定示唆演出の4つの状態に対応する状態アイコンJIを表示する(
図27)。この構成によれば、設定示唆演出の状態およびその変化が遊技者によって分かり易くなり、遊技の興趣を向上させることができる。なお、状態アイコンJIが「アイコン画像」に相当する。
【0209】
[効果7]
上記実施形態の遊技機1では、設定示唆演出の4つの状態に対応する態様で演出図柄を表示可能である(
図28(D)(H)(L))。具体的には、状態1である場合には特殊目「001」で、状態2である場合には特殊目「002」で、状態3である場合には特殊目「003」で、状態4である場合には特殊目「004」で停止する頻度が高くなる。この構成によれば、設定示唆演出の状態が常に表示されない分、設定示唆演出の状態を知ったときの楽しみが増え、遊技の興趣を向上させることができる。
【0210】
[変形例]
本実施形態の変形例を示す。
[変形例1]
設定示唆演出の状態の変化は、一つずつ上昇していく(ステップアップ)構成とすることが考えられる。例えば、状態1→状態2、状態2→状態3、状態3→状態4、という具合である。ただし、例えば、状態1→状態3、状態1→状態4、状態2→状態4、という具合に、2以上上昇(ジャンプアップ)する構成としてもよい。
【0211】
[変形例2]
設定示唆演出の状態の変化は、一つずつ下降していく(ステップダウン)構成とすることが考えられる。例えば、状態4→状態3、状態3→状態2、状態2→状態1、という具合である。ただし、例えば、状態4→状態1、状態3→状態1、状態4→状態2、という具合に、2以上下降(ジャンプダウン)する構成としてもよい。
【0212】
[変形例3]
上記実施形態では、専用背景画像SH1~SH4、状態アイコンJIを常に表示する構成であった。これに対し、専用背景画像SH1~SH4、状態アイコンJIを、特殊目の表示と同様に、一定頻度で表示するようにしてもよい。この場合、設定示唆演出の状態が常に表示されない分、設定示唆演出の状態を知ったときの楽しみが増え、遊技の興趣を向上させることができる。
【0213】
[変形例4]
上記実施形態では、専用背景画像SH1~SH4、状態アイコンJI、あるいは、演出図柄8L、8C、8Rを用いて、設定示唆演出の状態を示していた。これに対し、設定示唆演出の状態を示唆する楽曲を出力するようにしてもよい。例えば、通常遊技中のBGMを、設定示唆演出の状態に対応するBGMにするという具合である。
【0214】
[態様例]
本実施形態の遊技機では、以下の態様を実現可能である。
◇[態様1-1]
遊技球の入球に伴う抽選に際し、設定情報を参照して当該設定情報に応じた抽選確率で抽選をおこなう遊技機であって、
前記設定情報に基づく示唆を行う設定示唆演出を実行可能であり、
前記設定示唆演出に関する設定が互いに異なる複数の設定示唆演出状態を有し、
前記設定示唆演出は、前記複数の設定示唆演出状態のうちの一の状態に基づいて実行され、
前記複数の設定示唆演出状態は、特定条件の成立によって遷移する、
ことを特徴とする遊技機。
【0215】
◇[態様1-2]
態様1-1に記載の遊技機であって、
前記複数の設定示唆演出状態は、前記設定示唆演出の実行頻度および前記設定示唆演出の信頼度のうち少なくとも一方が互いに異なる、
ことを特徴とする遊技機。
【0216】
◇[態様1-3]
態様1-2に記載の遊技機であって、
前記設定示唆演出状態には、
前記設定示唆演出の実行頻度が相対的に低く前記設定示唆演出の信頼度が相対的に低い設定通常状態と、
前記設定示唆演出の実行頻度が相対的に高く前記設定示唆演出の信頼度が相対的に低い設定高確状態と、
前記設定示唆演出の実行頻度が相対的に低く前記設定示唆演出の信頼度が相対的に高い設定高信状態と、
前記設定示唆演出の実行頻度が相対的に高く前記設定示唆演出の信頼度が相対的に高い設定高確信状態と、
の4つの状態が含まれる、
ことを特徴とする遊技機。
【0217】
◇[態様1-4]
態様1-1から態様1-3までのいずれか一項に記載の遊技機であって、
前記設定示唆演出状態を示唆する背景画像を表示可能である、
ことを特徴とする遊技機。
【0218】
◇[態様1-5]
態様1-1から態様1-4までのいずれか一項に記載の遊技機であって、
前記設定示唆演出状態を示唆するアイコン画像を表示可能である、
ことを特徴とする遊技機。
【0219】
◇[態様1-6]
態様1-1から態様1-5までのいずれか一項に記載の遊技機であって、
前記設定示唆演出状態を示唆する態様で演出図柄を表示可能である、
ことを特徴とする遊技機。
【0220】
◇[態様1-7]
態様1-1から態様1-6までのいずれか一項に記載の遊技機であって、
前記設定示唆演出状態を示唆する楽曲を出力可能である、
ことを特徴とする遊技機。
【0221】
図29~31を用いて設定示唆演出の状態変化演出D~Fを説明する。状態変化演出D~Fは、設定示唆演出の状態を変化させる演出である。ここでは特に、設定示唆演出の状態の変化(遷移)の契機となる演出について説明する。
【0222】
[設定示唆演出の状態変化演出D]
図29は、設定示唆演出の状態変化演出Dを説明するための図である。
演出制御用マイコン91は、まず、
図29(A)に示すように、変動開始演出を実行する。変動開始演出は、左中右の演出図柄が変動を開始する演出である。ここでは、左中右の演出図柄8L、8C、8Rが高速変動している様子を示した。高速変動中は、演出図柄8L、8C、8Rが透明または半透明で表示される。このとき、設定示唆演出の状態が「状態3」であるとする。
【0223】
次に、
図29(B)に示すように、ミッション表示演出が実行される。ミッション表示演出は、複数用意されたミッションの中から一つのミッションを表示する演出である。ここでは「3回転以内に7でリーチをかけろ」というメッセージ画像MSが表示されている。このミッションは、3回転(変動)の間に「7」図柄でリーチとなれば成功となる。
【0224】
次に、
図29(C)に示すように、確定停止演出が実行される。確定停止演出は、変動していた演出図柄8L、8C、8Rを確定停止させる演出である。ここでは、左演出図柄8Lが「5」、中演出図柄8Cが「7」、右演出図柄8Rが「4」で確定停止している。ここではミッションは達成できていない。
【0225】
次に、
図29(D)に示すように、変動開始演出を実行する。変動開始演出は、左中右の演出図柄が変動を開始する演出である。ここでは、左中右の演出図柄8L、8C、8Rが高速変動している様子を示した。高速変動中は、演出図柄8L、8C、8Rが透明または半透明で表示される。
【0226】
次に、
図29(E)に示すように、確定停止演出が実行される。確定停止演出は、変動していた演出図柄8L、8C、8Rを確定停止させる演出である。ここでは、左演出図柄8Lが「9」、中演出図柄8Cが「0」、右演出図柄8Rが「6」で確定停止している。ここでも、ミッションは達成できていない。
【0227】
次に、
図29(F)に示すように、変動開始演出を実行する。変動開始演出は、左中右の演出図柄が変動を開始する演出である。ここでは、左中右の演出図柄8L、8C、8Rが高速変動している様子を示した。高速変動中は、演出図柄8L、8C、8Rが透明または半透明で表示される。
【0228】
次に、
図29(G)に示すように、左図柄停止演出が実行される。左図柄停止演出は、左演出図柄8Lの移動速度が徐々に遅くなり、左演出図柄8Lが停止する演出である。ここでは左演出図柄8Lが「7」で停止している。
【0229】
次に、
図29(H)に示すように、リーチ煽り演出が実行される。リーチ煽り演出は、右演出図柄8Rの移動速度が徐々に遅くなり、リーチ態様を形成するか否かを煽る演出である。ここでは、右演出図柄8Rとして「7」図柄が矢印Yで示すようにゆっくりと下方へ移動しながら、リーチ態様を形成するか否かを煽る様子を示した。
【0230】
次に、
図29(I)に示すように、リーチ形成演出が実行される。リーチ形成演出は、右演出図柄8Rが左演出図柄8Lと同様の図柄で停止することで、リーチ態様を形成する演出である。ここでは、右演出図柄8Rが左演出図柄8Lと同様の「7」図柄で停止している。このとき、ちょうど3回転でミッションを達成したため、「ミッション成功だ!」というメッセージ画像MSが表示されている。また、このミッションの成功によって、設定示唆演出の状態が「状態3」から「状態4」へ変化(遷移)する。したがって、「状態4」という文字列を含む状態アイコンJIも表示される。
【0231】
次に、
図29(J)に示すように、設定示唆演出が実行される。設定示唆演出は、設定情報に基づく示唆を行う演出である。ここでは、「設定5以上確定だ!」という設定示唆画像SSが表示画面7aの下部に表示されている。これにより、遊技機1の設定が、設定5または設定6のいずれかであることがわかる。このとき、左右の演出図柄8L、8Rはともに「7」となっており、中演出図柄8Cが高速変動している。
【0232】
次に、
図29(K)に示すように、大当たり確定演出が実行される。大当たり確定演出は、大当たりの確定を報知する演出である。ここでは「おめでとう」というメッセージ画像MSが表示画面7aの中央部に表示されている。
【0233】
次に、
図29(L)に示すように、確定停止演出が実行される。確定停止演出は、演出図柄8L、8C、8Rを確定停止させる演出である。ここでは、左中右の演出図柄8L、8C、8Rのすべてが「7」で確定停止している。
【0234】
このように、設定示唆演出の状態変化演出Dでは、ミッション表示演出で表示されたミッションを達成することによって設定示唆演出の状態が変化(遷移)する。
【0235】
[設定示唆演出の状態変化演出E]
図30は、設定示唆演出の状態変化演出Eを説明するための図である。
演出制御用マイコン91は、まず、
図30(A)に示すように、変動開始演出を実行する。変動開始演出は、左中右の演出図柄が変動を開始する演出である。ここでは、左中右の演出図柄8L、8C、8Rが高速変動している様子を示した。高速変動中は、演出図柄8L、8C、8Rが透明または半透明で表示される。また、表示画面7aの左上部に「高確」、「高信」の文字画像が表示されており、各文字画像の右側に、3マスのゲージ画像が表示されている。以下、上段の文字画像およびゲージ画像を「高確ゲージ」ともいう。また、下段の文字画像およびゲージ画像を「高信ゲージ」ともいう。高確ゲージ、および、高信ゲージは、以下でも同様に表示されている。なお、このとき、設定示唆演出の状態は「状態1」であるとする。
【0236】
なお、本実施形態では、ハズレの態様において中演出図柄8Cに「7」図柄が停止する毎に、高確ゲージおよび高信ゲージのいずれかが1メモリ増加する。高確ゲージが満タン(3メモリ)となることで設定示唆演出の状態が「状態2」へ変化(遷移)する。高信ゲージが満タン(3メモリ)となることで設定示唆演出の状態が「状態3」へ変化(遷移)する。高確ゲージおよび高信ゲージが満タン(3メモリ)となることで設定示唆演出の状態が「状態4」へ変化(遷移)する。そして、設定示唆演出が実行される毎に、高確ゲージおよび高信ゲージのいずれかが1メモリ減少する。そして、高信ゲージが残っている状態で高確ゲージが「0」になると、「状態3」へ変化(遷移)する。高確ゲージが残っている状態で高信ゲージが「0」になると、「状態2」へ変化(遷移)する。高確ゲージおよび高信ゲージがともに「0」になると、「状態1」へ変化(遷移)する。
【0237】
次に、
図30(B)に示すように、確定停止演出を実行する。確定停止演出は、演出図柄8L、8C、8Rを確定停止させる演出である。ここでは、左演出図柄8Lが「9」、中演出図柄8Cが「7」、右演出図柄8Rが「2」で確定停止している。そして、このように中演出図柄8Cが「7」図柄になると、ポイントが加算される。具体的には、演出図柄8L、8C、8Rの確定停止表示に合わせ、「ポイントゲット」というメッセージ画像MSが表示画面7aの下部に表示される。そして、高確ゲージが1メモリ増加している(ハッチングを施して示した)。
【0238】
このような演出図柄の変動表示が繰り返されて中演出図柄8Cに「7」図柄が停止するたびに、高確ゲージ、あるいは、高信ゲージが増加していく。ここでは「7」図柄が停止したときに高確ゲージと高信ゲージとを交互に増加させる。そして、高確ゲージおよび高信ゲージがともに2メモリとなったものとして説明を続ける。
【0239】
図30(C)では、変動開始演出を実行する。変動開始演出は、左中右の演出図柄8L、8C、8Rが変動を開始する演出である。ここでは、左中右の演出図柄8L、8C、8Rが高速変動している様子を示した。高速変動中は、演出図柄8L、8C、8Rが透明または半透明で表示される。このとき、高確ゲージおよび高信ゲージはともに2メモリとなっている。
【0240】
次に、
図30(D)に示すように、確定停止演出を実行する。確定停止演出は、演出図柄8L、8C、8Rを確定停止させる演出である。ここでは、左演出図柄8Lが「5」、中演出図柄8Cが「7」、右演出図柄8Rが「8」で確定停止している。そして、このように中演出図柄8Cが「7」図柄になると、ポイントが加算される。具体的には、演出図柄8L、8C、8Rの確定停止表示に合わせ、「ポイントゲット」というメッセージ画像MSが表示画面7aの下部に表示される。そして、高確ゲージが1メモリ増加している(ハッチングを施して示した)。これにより、高確ゲージが満タン(3メモリ)となって、設定示唆演出の状態が「状態1」から「状態2」へ変化(遷移)する。この変化が分かるように、表示画面7aの右上部に、「状態2だ!」という状態表示JHが表示されている。
【0241】
次に、
図30(E)に示すように、変動開始演出を実行する。変動開始演出は、左中右の演出図柄8L、8C、8Rが変動を開始する演出である。ここでは、左中右の演出図柄8L、8C、8Rが高速変動している様子を示した。高速変動中は、演出図柄8L、8C、8Rが透明または半透明で表示される。このとき、高確ゲージは3メモリ、高信ゲージは2メモリとなっている。
【0242】
次に、
図30(F)に示すように、確定停止演出を実行する。確定停止演出は、演出図柄8L、8C、8Rを確定停止させる演出である。ここでは、左演出図柄8Lが「6」、中演出図柄8Cが「7」、右演出図柄8Rが「3」で確定停止している。そして、このように中演出図柄8Cが「7」図柄になると、ポイントが加算される。具体的には、演出図柄8L、8C、8Rの確定停止表示に合わせ、「ポイントゲット」というメッセージ画像MSが表示画面7aの下部に表示される。そして、高信ゲージが1メモリ増加している(ハッチングを施して示した)。これにより、高確ゲージおよび高信ゲージがともに満タン(3メモリ)となって、設定示唆演出の状態が「状態2」から「状態4」へ変化(遷移)する。この変化が分かるように、表示画面7aの右上部に、「状態4だ!」という状態表示JHが表示されている。
【0243】
次に、
図30(G)に示すように、設定示唆演出を実行する。設定示唆演出は、変動開始演出に続いて実行され、設定情報に基づく示唆を行う演出である。ここでは、表示画面7aの下部に、「設定5以上確定だ!」という設定示唆画像SSが表示されている。これにより、遊技機1の設定が、設定5または設定6のいずれかであることがわかる。このとき、設定示唆演出の実行により、高確ゲージが1メモリ減少している。なお、左中右の演出図柄8L、8C、8Rは高速変動している。
【0244】
次に、
図30(H)に示すように、確定停止演出を実行する。確定停止演出は、演出図柄8L、8C、8Rを確定停止させる演出である。ここでは、左演出図柄8Lが「1」、中演出図柄8Cが「4」、右演出図柄8Rが「3」で確定停止している。このとき、高確ゲージは2メモリ、高信ゲージは3メモリとなっている。
【0245】
このような演出図柄の変動表示が繰り返されて変動開始演出に続けて設定示唆演出が実行されるたびに、高確ゲージ、あるいは、高信ゲージが減少していく。ここでは設定示唆演出が実行されたときに高確ゲージと高信ゲージとを交互に減少させる。そして、高確ゲージおよび高信ゲージがともに1メモリとなったものとして説明を続ける。
【0246】
図30(I)では、設定示唆演出を実行する。設定示唆演出は、変動開始演出に続いて実行され、設定情報に基づく示唆を行う演出である。ここでは、表示画面7aの下部に、「よい設定かも?!」という設定示唆画像SSが表示されている。このとき、設定示唆演出の実行により、高確ゲージが1メモリ減少して「0」になっている。なお、左中右の演出図柄8L、8C、8Rは高速変動している。
【0247】
次に、
図30(J)に示すように、確定停止演出を実行する。確定停止演出は、演出図柄8L、8C、8Rを確定停止させる演出である。ここでは、左演出図柄8Lが「2」、中演出図柄8Cが「4」、右演出図柄8Rが「6」で確定停止している。このとき、高確ゲージは「0」、高信ゲージは1メモリとなっている。これにより、設定示唆演出の状態が「状態4」から「状態3」へ変化(遷移)する。この変化が分かるように、表示画面7aの右上部に、「状態3だ!」という状態表示JHが表示されている。
【0248】
図30(K)では、設定示唆演出を実行する。設定示唆演出は、変動開始演出に続いて実行され、設定情報に基づく示唆を行う演出である。ここでは、表示画面7aの下部に、「奇数確定だ!」という設定示唆画像SSが表示されている。これにより、遊技機1の設定が、設定5であることがわかる。このとき、設定示唆演出の実行により、高信ゲージが1メモリ減少して「0」になっている。なお、左中右の演出図柄8L、8C、8Rは高速変動している。
【0249】
次に、
図30(L)に示すように、確定停止演出を実行する。確定停止演出は、演出図柄8L、8C、8Rを確定停止させる演出である。ここでは、左演出図柄8Lが「1」、中演出図柄8Cが「5」、右演出図柄8Rが「0」で確定停止している。このとき、高確ゲージおよび高信ゲージはともに「0」となっている。これにより、設定示唆演出の状態が「状態3」から「状態1」へ変化(遷移)する。この変化が分かるように、表示画面7aの右上部に、「状態1だ!」という状態表示JHが表示されている。
【0250】
[設定示唆演出の状態変化演出F]
図31は、設定示唆演出の状態変化演出Fを説明するための図である。
演出制御用マイコン91は、まず、
図31(A)に示すように、変動開始演出を実行する。変動開始演出は、左中右の演出図柄が変動を開始する演出である。ここでは、左中右の演出図柄8L、8C、8Rが高速変動している様子を示した。高速変動中は、演出図柄8L、8C、8Rが透明または半透明で表示される。また、表示画面7aの左上部に「Point」の文字画像が表示されており、文字画像の右側に、3マスのゲージ画像が表示されている。以下、文字画像およびゲージ画像を「ポイントゲージ」ともいう。ポイントゲージは、以下でも同様に表示されている。なお、このとき、設定示唆演出の状態は「状態1」であるとする。
【0251】
なお、本実施形態では、ポイントゲージが1メモリとなることで設定示唆演出の状態が「状態2」へ変化(遷移)する。また、ポイントゲージが2メモリとなることで設定示唆演出の状態が「状態3」へ変化(遷移)する。さらにまた、ポイントゲージが3メモリとなることで設定示唆演出の状態が「状態4」へ変化(遷移)する。ポイントの加算は、中演出図柄8Cに「7」図柄が停止することで行われ、ポイントゲージが1メモリ増加する。一方、ポイントの減算は、設定示唆演出が実行されることで行われ、ポイントゲージが1メモリ減少する。
【0252】
次に、
図31(B)に示すように、確定停止演出を実行する。確定停止演出は、演出図柄8L、8C、8Rを確定停止させる演出である。ここでは、左演出図柄8Lが「9」、中演出図柄8Cが「7」、右演出図柄8Rが「2」で確定停止している。そして、このように中演出図柄8Cが「7」図柄になると、ポイントが加算される。具体的には、演出図柄8L、8C、8Rの確定停止表示に合わせ、「ポイントゲット」というメッセージ画像MSが表示画面7aの下部に表示される。そして、ポイントゲージが1メモリ増加している(ハッチングを施して示した)。これにより、ポイントゲージが1メモリとなって、設定示唆演出の状態が「状態1」から「状態2」へ変化(遷移)する。この変化が分かるように、表示画面7aの右上部に、「状態2だ!」という状態表示JHが表示されている。
【0253】
次に、
図31(C)では、変動開始演出を実行する。変動開始演出は、左中右の演出図柄8L、8C、8Rが変動を開始する演出である。ここでは、左中右の演出図柄8L、8C、8Rが高速変動している様子を示した。高速変動中は、演出図柄8L、8C、8Rが透明または半透明で表示される。このとき、ポイントゲージは1メモリとなっている。
【0254】
次に、
図31(D)に示すように、確定停止演出を実行する。確定停止演出は、演出図柄8L、8C、8Rを確定停止させる演出である。ここでは、左演出図柄8Lが「5」、中演出図柄8Cが「7」、右演出図柄8Rが「8」で確定停止している。そして、このように中演出図柄8Cが「7」図柄になると、ポイントが加算される。具体的には、演出図柄8L、8C、8Rの確定停止表示に合わせ、「ポイントゲット」というメッセージ画像MSが表示画面7aの下部に表示される。そして、ポイントゲージが1メモリ増加している(ハッチングを施して示した)。これにより、ポイントゲージが2メモリとなって、設定示唆演出の状態が「状態2」から「状態3」へ変化(遷移)する。この変化が分かるように、表示画面7aの右上部に、「状態3だ!」という状態表示JHが表示されている。
【0255】
次に、
図31(E)では、変動開始演出を実行する。変動開始演出は、左中右の演出図柄8L、8C、8Rが変動を開始する演出である。ここでは、左中右の演出図柄8L、8C、8Rが高速変動している様子を示した。高速変動中は、演出図柄8L、8C、8Rが透明または半透明で表示される。このとき、ポイントゲージは2メモリとなっている。
【0256】
次に、
図31(F)に示すように、確定停止演出を実行する。確定停止演出は、演出図柄8L、8C、8Rを確定停止させる演出である。ここでは、左演出図柄8Lが「6」、中演出図柄8Cが「7」、右演出図柄8Rが「3」で確定停止している。そして、このように中演出図柄8Cが「7」図柄になると、ポイントが加算される。具体的には、演出図柄8L、8C、8Rの確定停止表示に合わせ、「ポイントゲット」というメッセージ画像MSが表示画面7aの下部に表示される。そして、ポイントゲージが1メモリ増加している(ハッチングを施して示した)。これにより、ポイントゲージが3メモリとなって、設定示唆演出の状態が「状態3」から「状態4」へ変化(遷移)する。この変化が分かるように、表示画面7aの右上部に、「状態4だ!」という状態表示JHが表示されている。
【0257】
次に、
図31(G)に示すように、設定示唆演出を実行する。設定示唆演出は、変動開始演出に続いて実行され、設定情報に基づく示唆を行う演出である。ここでは、表示画面7aの下部に、「設定5以上確定だ!」という設定示唆画像SSが表示されている。これにより、遊技機1の設定が、設定5または設定6のいずれかであることがわかる。このとき、設定示唆演出の実行により、ポイントゲージが1メモリ減少している。なお、左中右の演出図柄8L、8C、8Rは高速変動している。
【0258】
次に、
図31(H)に示すように、確定停止演出を実行する。確定停止演出は、演出図柄8L、8C、8Rを確定停止させる演出である。ここでは、左演出図柄8Lが「1」、中演出図柄8Cが「4」、右演出図柄8Rが「3」で確定停止している。このとき、ポイントゲージが2メモリとなっている。これにより、設定示唆演出の状態が「状態4」から「状態3」へ変化(遷移)する。この変化が分かるように、表示画面7aの右上部に、「状態3だ!」という状態表示JHが表示されている。
【0259】
次に、
図31(I)に示すように、設定示唆演出を実行する。設定示唆演出は、変動開始演出に続いて実行され、設定情報に基づく示唆を行う演出である。ここでは、表示画面7aの下部に、「よい設定かも?!」という設定示唆画像SSが表示されている。このとき、設定示唆演出の実行により、高確ゲージが1メモリ減少して1メモリになっている。なお、左中右の演出図柄8L、8C、8Rは高速変動している。
【0260】
次に、
図31(J)に示すように、確定停止演出を実行する。確定停止演出は、演出図柄8L、8C、8Rを確定停止させる演出である。ここでは、左演出図柄8Lが「2」、中演出図柄8Cが「4」、右演出図柄8Rが「6」で確定停止している。このとき、高確ゲージは1メモリになっている。これにより、設定示唆演出の状態が「状態3」から「状態2」へ変化(遷移)する。この変化が分かるように、表示画面7aの右上部に、「状態2だ!」という状態表示JHが表示されている。
【0261】
次に、
図31(K)に示すように、設定示唆演出を実行する。設定示唆演出は、変動開始演出に続いて実行され、設定情報に基づく示唆を行う演出である。ここでは、表示画面7aの下部に、「奇数確定だ!」という設定示唆画像SSが表示されている。これにより、遊技機1の設定が、設定5であることがわかる。このとき、設定示唆演出の実行により、ポイントゲージが1メモリ減少して「0」になっている。なお、左中右の演出図柄8L、8C、8Rは高速変動している。
【0262】
次に、
図31(L)に示すように、確定停止演出を実行する。確定停止演出は、演出図柄8L、8C、8Rを確定停止させる演出である。ここでは、左演出図柄8Lが「1」、中演出図柄8Cが「5」、右演出図柄8Rが「0」で確定停止している。このとき、ポイントゲージは「0」となっている。これにより、設定示唆演出の状態が「状態2」から「状態1」へ変化(遷移)する。この変化が分かるように、表示画面7aの右上部に、「状態1だ!」という状態表示JHが表示されている。
【0263】
[効果例]
以下に、本実施形態の効果例を示す。
[効果1]
上記実施形態の遊技機1では、設定情報に基づく示唆を行う設定示唆演出を実行する(
図29(J))。遊技機1は、設定示唆演出に関する設定が互いに異なる複数の設定示唆演出の状態を有しており、設定示唆演出は、設定示唆演出の状態に基づいて実行される(
図22)。ここで特に、提示されたミッションを達成することで成功となるミッション演出を実行可能であり、ミッション演出に成功すると、設定示唆演出の状態(設定示唆演出状態)を、第1状態から第1状態と比べて設定示唆演出が遊技者にとって有利な演出となり得る第2状態へ遷移させる(
図29(B)~(I))。具体的には、
図29(I)においてミッション演出に成功すると設定示唆演出の状態が「状態3」から「状態4」へ変化(遷移)している。したがって、設定示唆演出の状態としての「状態3」が「第1状態」に相当し、「状態4」が「第2状態」に相当する。この構成によれば、ミッション演出が設定判別につながる重要な演出となり、遊技の興趣を向上させることができる。
【0264】
[効果2]
上記実施形態の遊技機1では、設定情報に基づく示唆を行う設定示唆演出を実行する(
図30(G)(I)(K)、
図31(G)(I)(K))。遊技機1は、設定示唆演出に関する設定が互いに異なる複数の設定示唆演出の状態を有しており、設定示唆演出は、設定示唆演出の状態に基づいて実行される(
図22)。ここで特に、特定のポイントを加算するポイント加算演出を実行可能であり、ポイントが所定条件を満たすと、設定示唆演出の状態(設定示唆演出状態)を、第1状態から第1状態と比べて設定示唆演出が遊技者にとって有利な演出となり得る第2状態へ遷移させる(
図30(D)(F)、
図31(B)(D)(F))。例えば、
図30(D)では設定示唆演出の状態が「状態1」から「状態2」へ変化(遷移)している。したがって、設定示唆演出の状態としての「状態1」が「第1状態」に相当し、「状態2」が「第2状態」に相当する。また例えば、
図30(F)では設定示唆演出の状態が「状態2」から「状態4」へ変化(遷移)している。したがって、設定示唆演出の状態としての「状態2」が「第1状態」に相当し、「状態4」が「第2状態」に相当する。例えば、
図30(D)(F)を合わせてみると、設定示唆演出の状態が「状態1」から「状態4」へ変化(遷移)している。したがって、設定示唆演出の状態としての「状態1」が「第1状態」に相当し、「状態4」が「第2状態」に相当する。
図31(B)(D)(F)についても同様である。この構成によれば、ポイント加算演出が設定判別につながる重要な演出となり、遊技の興趣を向上させることができる。
【0265】
[効果3]
上記実施形態の遊技機1では、ポイントを減算するポイント減算演出を実行可能であり、ポイントが所定条件を満たすと、設定示唆演出の状態(設定示唆演出状態)を、第2状態から第1状態へ遷移させる(
図30(J)(L)、
図31(H)(J)(L))。例えば、
図30(J)では設定示唆演出の状態が「状態4」から「状態3」へ変化(遷移)している。したがって、設定示唆演出の状態としての「状態4」が「第2状態」に相当し、「状態3」が「第1状態」に相当する。また例えば、
図30(L)では設定示唆演出の状態が「状態3」から「状態1」へ変化(遷移)している。したがって、設定示唆演出の状態としての「状態3」が「第2状態」に相当し、「状態1」が「第1状態」に相当する。例えば、
図30(J)(L)を合わせてみると、設定示唆演出の状態が「状態4」から「状態1」へ変化(遷移)している。したがって、設定示唆演出の状態としての「状態4」が「第2状態」に相当し、「状態1」が「第1状態」に相当する。
図31(H)(J)(L)についても同様である。この構成によれば、設定示唆演出の状態の変化(遷移)がポイントと関連づいて分かり易くなり、遊技の興趣を向上させることができる。
【0266】
[効果4]
上記実施形態の遊技機1では、ポイント減算演出が設定示唆演出の実行を契機として実行される(
図30(G)(I)(K)、
図31(G)(I)(K))。この構成によれば、設定示唆演出の各状態において設定示唆演出を確実に実行することができ、遊技の興趣を向上させることができる。
【0267】
[効果5]
上記実施形態の遊技機1では、ポイント加算処理が所定の演出の実行を契機として実行される(
図30(B)(D)(F)、
図31(B)(D)(F))。この構成によれば、所定の演出が設定判別につながる重要な演出となり、遊技の興趣を向上させることができる。なお、中演出図柄8Cが「7」図柄となるハズレ態様の確定停止演出が「所定の演出」に相当する。
【0268】
[効果6]
上記実施形態の遊技機1では、ポイントをゲージ画像として表示している(
図30、
図31)。この構成によれば、ポイントの増減が分かり易くなり、ひいては、設定示唆演出の状態の変化(遷移)が分かり易くなるため、遊技の興趣を向上させることができる。
【0269】
[変形例]
本実施形態の変形例を示す。
[変形例1]
設定示唆演出の状態の変化は、一つずつ上昇していく(ステップアップ)構成とすることが考えられる。例えば、状態1→状態2、状態2→状態3、状態3→状態4、という具合である。ただし、例えば、状態1→状態3、状態1→状態4、状態2→状態4、という具合に、2以上上昇(ジャンプアップ)する構成としてもよい。
【0270】
[変形例2]
設定示唆演出の状態の変化は、一つずつ下降していく(ステップダウン)構成とすることが考えられる。例えば、状態4→状態3、状態3→状態2、状態2→状態1、という具合である。ただし、例えば、状態4→状態1、状態3→状態1、状態4→状態2、という具合に、2以上下降(ジャンプダウン)する構成としてもよい。
【0271】
[変形例3]
上記実施形態は、中演出図柄8Cに「7」図柄が停止すると、ポイント加算演出を行う構成であった。これに対し、
図29に示したようなミッション演出を達成することにより、ポイント加算処理を行う構成としてもよい。
【0272】
[変形例4]
上記実施形態では、「3回転以内に7でリーチをかけろ」というミッション演出を例示したが、ミッション演出として種々のものを選択的に用いることができる。具体的には、遊技者が自力で達成できるようなミッション演出であってもよい。例えば「1時間以内に200回転させろ」、「客待ち移行せずに連続300回転させろ」、「タイミングよくボタンを押下しろ」などが挙げられる。また、主制御に関連するミッション演出であってもよい。例えば「100回転以内に大当たりを引け」が挙げられる。さらにまた、サブ制御に関連するミッション演出であってもよい。例えば、特定の予告を出現させろ、が挙げられる。
【0273】
[変形例5]
上記実施形態では設定示唆演出の実行を契機としてポイント減算演出を実行していたが、これに限られない。例えば、ポイント加算演出と同様、ミッション演出を契機としてポイント減算演出を実行するようにしてもよい。
【0274】
[態様例]
本実施形態の遊技機では、以下の態様を実現可能である。
◇[態様2-1]
遊技球の入球に伴う抽選に際し、設定情報を参照して当該設定情報に応じた抽選確率で抽選をおこなう遊技機であって、
前記設定情報に基づく示唆を行う設定示唆演出を実行可能であり、
前記設定示唆演出に関する設定が互いに異なる複数の設定示唆演出状態を有し、
前記設定示唆演出は、前記複数の設定示唆演出状態のうちの一の状態に基づいて実行され、
特定のポイントを加算するポイント加算演出を実行可能であり、前記ポイント加算演出を経て前記ポイントが所定条件を満たすと、前記設定示唆演出状態のうちの第1状態から前記第1状態と比べて前記設定示唆演出が遊技者にとって有利な演出となり得る第2状態へ遷移する、
ことを特徴とする遊技機。
【0275】
◇[態様2-2]
態様2-1に記載の遊技機であって、
前記ポイントを減算するポイント減算演出を実行可能であり、前記ポイント減算演出を経て前記ポイントが所定条件を満たすと、前記設定示唆演出状態が前記第2状態から前記第1状態へ遷移する、
ことを特徴とする遊技機。
【0276】
◇[態様2-3]
態様2-2に記載の遊技機であって、
前記ポイント減算演出は、前記設定示唆演出の実行を契機として実行される、
ことを特徴とする遊技機。
【0277】
◇[態様2-4]
態様2-1から態様2-3までのいずれか一項に記載の遊技機であって、
前記ポイント加算演出は、所定の演出の実行を契機として実行される、
ことを特徴とする遊技機。
【0278】
◇[態様2-5]
態様2-4に記載の遊技機であって、
前記所定の演出は、提示されたミッションを達成することで成功となるミッション演出であり、
前記ミッション演出に成功することで前記ポイント加算演出が実行される、
ことを特徴とする遊技機。
【0279】
◇[態様2-6]
態様2-1から態様2-5までのいずれか一項に記載の遊技機であって、
前記ポイントをゲージ画像として表示する、
ことを特徴とする遊技機。
【0280】
◇[態様2-7]
遊技球の入球に伴う抽選に際し、設定情報を参照して当該設定情報に応じた抽選確率で抽選をおこなう遊技機であって、
前記設定情報に基づく示唆を行う設定示唆演出を実行可能であり、
前記設定示唆演出に関する設定が互いに異なる複数の設定示唆演出状態を有し、
前記設定示唆演出は、前記複数の設定示唆演出状態のうちの一の状態に基づいて実行され、
提示されたミッションを達成することで成功となるミッション演出を実行可能であり、
前記ミッション演出に成功すると、前記設定示唆演出状態のうちの第1状態から前記第1状態と比べて前記設定示唆演出が遊技者にとって有利な演出となり得る第2状態へ遷移する、
ことを特徴とする遊技機。
【0281】
図32~34を用いて設定示唆演出の状態変化演出G~Iを説明する。状態変化演出G~Iは、設定示唆演出の状態を変化させる演出である。ここでは特に、設定示唆演出の状態を、抽選の結果を契機として変化(遷移)させる例を示す。
【0282】
[設定示唆演出の状態変化演出G]
図32は、設定示唆演出の状態変化演出Gを説明するための図である。設定示唆演出の状態変化演出Gは、いわゆる激アツの演出であるにもかかわらずハズレとなった場合に設定示唆演出の状態を変化(遷移)させる例である。
演出制御用マイコン91は、まず、
図32(A)に示すように、変動開始演出を実行する。変動開始演出は、左中右の演出図柄が変動を開始する演出である。ここでは、左中右の演出図柄8L、8C、8Rが高速変動している様子を示した。高速変動中は、演出図柄8L、8C、8Rが透明または半透明で表示される。このとき、設定示唆演出の状態が「状態1」であるとする。
【0283】
次に、
図32(B)に示すように、リーチ形成演出を実行する。リーチ形成演出は、演出図柄がリーチ態様を形成する演出である。ここでは、左右の演出図柄8L、8Rがともに「5」となっており、中演出図柄8Cは、高速変動を継続している。
【0284】
次に、
図32(C)に示すように、発展演出を実行する。発展演出は、ノーマルリーチからSPリーチへの発展を報知する演出である。ここでは「発展 最強バトルリーチ」のメッセージ画像MSが表示されている。また、星形の画像の信頼度表示SDが表示されている。ここでの信頼度は、5つ中の4つとなっている。
【0285】
次に、
図32(D)に示すように、バトル演出を実行する。バトル演出は、味方キャラクタCRAと敵キャラクタCRBとが戦いを繰り広げる演出である。ここで味方キャラクタCRAが敵キャラクタCRBに勝利することで大当たりとなる。一方、味方キャラクタCRAが敵キャラクタCRBに敗北した場合はハズレとなる。
【0286】
抽選の結果がハズレである場合、
図32(E)に示すように、敗北演出を実行する。敗北演出は、味方キャラクタCRAが敵キャラクタCRBに敗北した場合の演出である。ここでは、表示画面7aの中央に敵キャラクタCRBが表示されている。また、表示画面7aの右側には、「敗北」というメッセージ画像MSが表示されている。
【0287】
次に、
図32(F)に示すように、確定停止演出が実行される。確定停止演出は、演出図柄8L、8C、8Rを確定停止させる演出である。ここでは、左右の演出図柄8L、8Rが「5」、中演出図柄8Cが「6」で確定停止している。このように抽選の結果がハズレであって、かつ、特定演出が実行された場合、設定示唆演出の状態が変化(遷移)する。この変化が分かるように、表示画面7aの右下部に、「状態2 設定高確」という状態表示JHが表示されている。
【0288】
[設定示唆演出の状態変化演出H]
図33は、設定示唆演出の状態変化演出Hを説明するための図である。設定示唆演出の状態変化演出Hは、非確変の通常大当たりとなった場合に設定示唆演出の状態を変化(遷移)させる例である。
演出制御用マイコン91は、まず、
図33(A)に示すように、変動開始演出を実行する。変動開始演出は、左中右の演出図柄が変動を開始する演出である。ここでは、左中右の演出図柄8L、8C、8Rが高速変動している様子を示した。高速変動中は、演出図柄8L、8C、8Rが透明または半透明で表示される。このとき、設定示唆演出の状態が「状態2」であるとする。
【0289】
次に、
図33(B)に示すように、設定示唆演出を実行する。設定示唆演出は、設定情報に基づく示唆を行う演出である。ここでは、表示画面7aの下部に「まあまあかな」という設定示唆画像SSが表示されている。
【0290】
次に、
図33(C)に示すように、リーチ形成演出を実行する。リーチ形成演出は、演出図柄がリーチ態様を形成する演出である。ここでは、左右の演出図柄8L、8Rがともに「6」となっており、中演出図柄8Cは、高速変動を継続している。
【0291】
次に、
図33(D)に示すように、中図柄低速変動演出を実行する。中図柄低速変動演出は、最終停止図柄である中演出図柄8Cが低速で移動する演出である。ここでは、中演出図柄8Cとしての「6」図柄が、矢印Yで示すように移動する様子を示している。
【0292】
次に、
図33(E)に示すように、大当たり確定演出を実行する。大当たり確定演出は、大当たりが確定する演出である。ここでは「おめでとう」というメッセージ画像MSを表示画面7aの中央部に表示している。
【0293】
次に、
図33(F)に示すように、確定停止演出を実行する。確定停止演出は、演出図柄8L、8C、8Rを確定停止させる演出である。ここでは、左中右の演出図柄8L、8C、8Rがすべて「6」で確定停止している。「6」図柄での大当たりは、「8R通常大当たり」であるとする(
図8)。このように抽選の結果が当たりであって、かつ、当該抽選に伴って決定される特別図柄が特定の当たり図柄である場合、設定示唆演出の状態が変化(遷移)する。この変化が分かるように、表示画面7aの右下部に、「状態3 設定高信」という状態表示JHが表示されている。
【0294】
[設定示唆演出の状態変化演出I]
図34は、設定示唆演出の状態変化演出Iを説明するための図である。設定示唆演出の状態変化演出Iは、特定種類のハズレとなった場合に設定示唆演出の状態を変化(遷移)させる例である。
演出制御用マイコン91は、まず、
図34(A)に示すように、変動開始演出を実行する。変動開始演出は、左中右の演出図柄が変動を開始する演出である。ここでは、左中右の演出図柄8L、8C、8Rが高速変動している様子を示した。高速変動中は、演出図柄8L、8C、8Rが透明または半透明で表示される。このとき、設定示唆演出の状態が「状態3」であるとする。
【0295】
次に、
図34(B)に示すように、設定示唆演出を実行する。設定示唆演出は、設定情報に基づく示唆を行う演出である。ここでは、表示画面7aの下部に「偶数確定だ!」という設定示唆画像SSが表示されている。
【0296】
次に、
図34(C)に示すように、リーチ形成演出を実行する。リーチ形成演出は、演出図柄がリーチ態様を形成する演出である。ここでは、左右の演出図柄8L、8Rがともに「6」となっており、中演出図柄8Cは、高速変動を継続している。
【0297】
次に、
図34(D)に示すように、中図柄低速変動演出を実行する。中図柄低速変動演出は、最終停止図柄である中演出図柄8Cが低速で移動する演出である。ここでは、中演出図柄8Cとしての「6」図柄が、矢印Yで示すように移動する様子を示している。
【0298】
次に、
図34(E)に示すように、中図柄低速変動演出を実行する。中図柄低速変動演出は、最終停止図柄である中演出図柄8Cが低速で移動する演出である。ここでは、中演出図柄8Cとしての「7」図柄が、矢印Yで示すように移動する様子を示している。
【0299】
次に、
図34(F)に示すように、確定停止演出を実行する。確定停止演出は、演出図柄8L、8C、8Rを確定停止させる演出である。ここでは、左右の演出図柄8L、8Rが「6」で確定停止し、中演出図柄8Cが「7」で確定停止している。このように抽選の結果がハズレであって、かつ、当該抽選に伴って決定される特別図柄が特定のハズレ図柄である場合、設定示唆演出の状態が変化(遷移)する。この変化が分かるように、表示画面7aの右下部に、「状態4 設定高確信」という状態表示JHが表示されている。
【0300】
[効果例]
以下に、本実施形態の効果例を示す。
[効果1]
上記実施形態の遊技機1では、設定情報に基づく示唆を行う設定示唆演出を実行する(
図33(B)、
図34(B))。遊技機1は、設定示唆演出に関する設定が互いに異なる複数の設定示唆演出の状態を有しており、設定示唆演出は、設定示唆演出の状態に基づいて実行される(
図22)。ここで特に、抽選の結果に基づいて、第1状態から第1状態と比べて設定示唆演出が遊技者にとって有利な演出となり得る第2状態へ遷移させる遷移処理を実行する(
図32(F)、
図33(F)、
図34(F))。例えば、
図32(F)では、設定示唆演出の状態が「状態1」から「状態2」へ変化(遷移)している。したがって、設定示唆演出の状態としての「状態1」が「第1状態」に相当し、「状態2」が「第2状態」に相当する。例えば、
図33(F)では、設定示唆演出の状態が「状態2」から「状態3」へ変化(遷移)している。したがって、設定示唆演出の状態としての「状態2」が「第1状態」に相当し、「状態3」が「第2状態」に相当する。例えば、
図34(F)では、設定示唆演出の状態が「状態3」から「状態4」へ変化(遷移)している。したがって、設定示唆演出の状態としての「状態3」が「第1状態」に相当し、「状態4」が「第2状態」に相当する。この構成によれば、大当たりなどの抽選の結果が設定判別にもつながる重要性を帯び、遊技の興趣を向上させることができる。
【0301】
[効果2]
上記実施形態の遊技機1において、遷移処理は、抽選の結果がハズレであり、かつ、抽選の結果の報知において特定演出が実行されると行われる(
図32)。このとき、特定演出は、大当たりへの信頼度が比較的高い演出(最高バトルリーチの演出)となっている。この構成によれば、信頼度が比較的高い演出でハズレとなっても、設定判別において有利な状態になることが期待でき、遊技の興趣を向上させることができる。
【0302】
[効果3]
上記実施形態の遊技機1において、遷移処理は、抽選の結果がハズレであり、かつ、抽選に伴って決定される特別図柄が特定のハズレ図柄である場合に行われる(
図34)。この構成によれば、通常のハズレの変動であっても、設定判別において有利な状態になることが期待でき、遊技の興趣を向上させることができる。
【0303】
[効果4]
上記実施形態の遊技機1において、遷移処理は、抽選の結果が当たりであり、かつ、抽選に伴って決定される特別図柄が特定の当たり図柄である場合に行われる(
図33)。この構成によれば、例えば非確変大当たり等であっても、設定判別において有利な状態になることが期待でき、遊技の興趣を向上させることができる。
【0304】
[変形例]
本実施形態の変形例を示す。
[変形例1]
設定示唆演出の状態の変化は、一つずつ上昇していく(ステップアップ)構成とすることが考えられる。例えば、状態1→状態2、状態2→状態3、状態3→状態4、という具合である。ただし、例えば、状態1→状態3、状態1→状態4、状態2→状態4、という具合に、2以上上昇(ジャンプアップ)する構成としてもよい。
【0305】
[変形例2]
設定示唆演出の状態の変化は、一つずつ下降していく(ステップダウン)構成とすることが考えられる。例えば、状態4→状態3、状態3→状態2、状態2→状態1、という具合である。ただし、例えば、状態4→状態1、状態3→状態1、状態4→状態2、という具合に、2以上下降(ジャンプダウン)する構成としてもよい。
【0306】
[変形例3]
上記実施形態では、特定の大当たりの場合に、設定示唆演出の状態を変化(遷移)させていた(
図33)。これに対し、特定の小当たりの場合に、設定示唆演出の状態を変化(遷移)させる構成としてもよい。すなわち、遷移処理が、抽選の結果がハズレであり、かつ、抽選に伴って決定される特別図柄が特定の小当たり図柄である場合に行われることとしてもよい。この構成によれば、例えば一種二種の遊技機において大当たりにつながらない小当たりであっても、設定判別において有利な状態になることが期待でき、遊技の興趣を向上させることができる。
【0307】
[変形例4]
上記実施形態では、最強バトルリーチの演出でハズレとなった場合に、設定示唆演出の状態を変化(遷移)させていた(
図32)。この他にも、激アツの演出でハズレとなった場合に設定示唆演出の状態を変化(遷移)させる構成が考えられる。例えば、予告演出の中でも激アツの予告演出でハズレとなった場合、激アツ柄が出てハズレとなった場合が考えられる。
【0308】
[変形例5]
上記実施形態では、非確変の通常大当たりである場合に、設定示唆演出の状態を変化(遷移)させていた(
図33)。この他にも、特定の状況下における大当たりの場合に設定示唆演出の状態を変化(遷移)させる構成が考えられる。例えば、初当たりで時短のない大当たりとなった場合、時短中に通常大当たりとなった場合が考えられる。
【0309】
[変形例6]
上記実施形態は、設定示唆演出の状態がステップアップしていく構成であった。これに対し、同様の条件の下、ステップダウン(あるいはジャンプダウン)していく構成としてもよい。例えば、抽選の結果がハズレであり、かつ、当該抽選に伴って決定される特別図柄が特定のハズレ図柄である場合にはステップアップし、抽選の結果が当たりであり、かつ、当該抽選に伴って決定される特別図柄が特定の当たり図柄である場合にはステップダウンするという具合である。また例えば、抽選の結果がハズレであり、かつ、当該抽選に伴って決定される特別図柄が特定のハズレ図柄である場合、さらに抽選を行い、その結果に基づいてステップアップあるいはステップダウンさせることとしてもよい。
【0310】
[態様例]
本実施形態の遊技機では、以下の態様を実現可能である。
◇[態様3-1]
遊技球の入球に伴う抽選に際し、設定情報を参照して当該設定情報に応じた抽選確率で抽選をおこなう遊技機であって、
前記設定情報に基づく示唆を行う設定示唆演出を実行可能であり、
前記設定示唆演出に関する設定が互いに異なる複数の設定示唆演出状態を有し、
前記設定示唆演出は、前記複数の設定示唆演出状態のうちの一の状態に基づいて実行され、
少なくとも前記抽選の結果に基づいて、前記設定示唆演出状態のうちの第1状態から前記第1状態と比べて前記設定示唆演出が遊技者にとって有利な演出となり得る第2状態へ遷移させる遷移処理を実行可能である、
ことを特徴とする遊技機。
【0311】
◇[態様3-2]
態様3-1に記載の遊技機であって、
前記遷移処理は、前記抽選の結果がハズレであり、かつ、当該抽選の結果の報知において特定演出が実行されると行われる、
ことを特徴とする遊技機。
【0312】
◇[態様3-3]
態様3-1または態様3-2に記載の遊技機であって、
前記遷移処理は、前記抽選の結果がハズレであり、かつ、当該抽選に伴って決定される特別図柄が特定のハズレ図柄である場合に行われる、
ことを特徴とする遊技機。
【0313】
◇[態様3-4]
態様3-1から態様3-3までのいずれか一項に記載の遊技機であって、
前記遷移処理は、前記抽選の結果がハズレであり、かつ、当該抽選に伴って決定される特別図柄が特定の小当たり図柄である場合に行われる、
ことを特徴とする遊技機。
【0314】
◇[態様3-5]
態様3-1から態様3-4までのいずれか一項に記載の遊技機であって、
前記遷移処理は、前記抽選の結果が当たりであり、かつ、当該抽選に伴って決定される特別図柄が特定の当たり図柄である場合に行われる、
ことを特徴とする遊技機。
【0315】
◇[態様3-6]
態様3-1から態様3-5までのいずれか一項に記載の遊技機であって、
前記遷移処理には、前記第2状態から前記第1状態への遷移も含まれる、
ことを特徴とする遊技機。
【0316】
図35~37を用いて設定示唆演出の状態変化演出J~Lを説明する。状態変化演出J~Lは、設定示唆演出の状態を変化させる演出である。ここでは特に、大当たりの連荘数、および、大当たりの履歴が、設定示唆演出の状態の変化(遷移)の契機となる例について説明する。
【0317】
[設定示唆演出の状態変化演出J]
図35は、設定示唆演出の状態変化演出Jを説明するための図である。設定示唆演出の状態変化演出Jは、大当たりの連荘回数に応じて、設定示唆演出の状態を変化(遷移)させる演出である。ここでは特に、大当たりの報知に伴って設定示唆演出の状態を変化(遷移)させる例を示す。
【0318】
演出制御用マイコン91は、まず、
図35(A)に示すように、変動開始演出を実行する。変動開始演出は、左中右の演出図柄が変動を開始する演出である。ここでは、左中右の演出図柄8L、8C、8Rが高速変動している様子を示した。高速変動中は、演出図柄8L、8C、8Rが透明または半透明で表示される。このとき、設定示唆演出の状態が「状態1」であるとする。
【0319】
次に、
図35(B)に示すように、リーチ形成演出を実行する。リーチ形成演出は、演出図柄がリーチ態様を形成する演出である。ここでは、左右の演出図柄8L、8Rがともに「5」となっており、中演出図柄8Cは、高速変動を継続している。
【0320】
次に、
図35(C)に示すように、確定停止演出を実行する。確定停止演出は、変動していた演出図柄8L、8C、8Rを確定停止させる演出である。ここでは、左中右の演出図柄8L、8C、8Rがすべて「5」で確定停止し、大当たりであることを報知している。なお、「5」図柄での大当たりは、4R確変大当たりであるとする(
図8)。
【0321】
次に、
図35(D)に示すように、大当たり報知演出を実行する。大当たり報知演出は、大当たりとなったことを報知する演出である。ここでは、表示画面7aの中央部に「大当たり」というメッセージ画像MSを表示している。続いて大当たり遊技が実行される。大当たり遊技は、いわゆる右打ちで消化され、大入賞口30への遊技球の入賞によって通常よりも多くの遊技球が獲得可能となる遊技である。大当たり遊技後に確変遊技状態(高確高ベース状態)へ移行したものとして説明を続ける。
【0322】
図35(E)では、変動開始演出を実行する。変動開始演出は、左中右の演出図柄が変動を開始する演出である。この変動開始演出は、確変遊技状態における何回転目かの変動であるとする。ここでは、左中右の演出図柄8L、8C、8Rが高速変動している様子を示した。高速変動中は、演出図柄8L、8C、8Rが透明または半透明で表示される。
【0323】
次に、
図35(F)で示すように、確定停止演出を実行する。確定停止演出は、変動していた演出図柄8L、8C、8Rを確定停止させる演出である。ここでは、左中右の演出図柄8L、8C、8Rがすべて「7」で確定停止し、大当たりであることを報知している。なお、「7」図柄での大当たりは、8R確変大当たりであるとする(
図8)。
【0324】
次に、
図35(G)に示すように、大当たり報知演出を実行する。大当たり報知演出は、大当たりとなったことを報知する演出である。ここでは、表示画面7aの中央部に「大当たり 2回目」というメッセージ画像MSを表示している。このとき、大当たりが2連荘したことで設定示唆演出の状態が変化(遷移)する。この変化が分かるように、表示画面7aの下部に、「状態2 設定高確」という状態表示JHが行われている。続いて大当たり遊技が実行される。大当たり遊技は、いわゆる右打ちで消化され、大入賞口30への遊技球の入賞によって通常よりも多くの遊技球が獲得可能となる遊技である。大当たり遊技後に確変遊技状態(高確率高ベース状態)へ移行したものとして説明を続ける。
【0325】
図35(H)では、変動開始演出を実行する。変動開始演出は、左中右の演出図柄が変動を開始する演出である。この変動開始演出は、確変遊技状態における何回転目かの変動であるとする。ここでは、左中右の演出図柄8L、8C、8Rが高速変動している様子を示した。高速変動中は、演出図柄8L、8C、8Rが透明または半透明で表示される。
【0326】
次に、
図35(I)で示すように、確定停止演出を実行する。確定停止演出は、変動していた演出図柄8L、8C、8Rを確定停止させる演出である。ここでは、左中右の演出図柄8L、8C、8Rがすべて「7」で確定停止し、大当たりであることを報知している。なお、「7」図柄での大当たりは、8R確変大当たりであるとする(
図8)。
【0327】
次に、
図35(J)に示すように、大当たり報知演出を実行する。大当たり報知演出は、大当たりとなったことを報知する演出である。ここでは、表示画面7aの中央部に「大当たり 3回目」というメッセージ画像MSを表示している。大当たりの3連荘により、設定示唆演出の状態が変化(遷移)する。この変化が分かるように、表示画面7aの下部に、「状態3 設定高信」という状態表示JHが行われている。続いて大当たり遊技が実行される。大当たり遊技は、いわゆる右打ちで消化され、大入賞口30への遊技球の入賞によって通常よりも多くの遊技球が獲得可能となる遊技である。大当たり遊技後に確変遊技状態(高確率高ベース状態)へ移行したものとして説明を続ける。
【0328】
図35(K)では、変動開始演出を実行する。変動開始演出は、左中右の演出図柄が変動を開始する演出である。この変動開始演出は、確変遊技状態における何回転目かの変動であるとする。ここでは、左中右の演出図柄8L、8C、8Rが高速変動している様子を示した。高速変動中は、演出図柄8L、8C、8Rが透明または半透明で表示される。
【0329】
図35(L)では、設定示唆演出を実行する。設定示唆演出は、設定情報に基づく示唆を行う演出である。ここでは、表示画面7aの下部に、「設定5以上確定だ!」という設定示唆画像SSが表示されている。これにより、遊技機1の設定は、設定5または設定6であることが判別できる。
【0330】
[設定示唆演出の状態変化演出K]
図36は、設定示唆演出の状態変化演出Kを説明するための図である。設定示唆演出の状態変化演出Kは、大当たりの連荘回数に応じて、設定示唆演出の状態を変化(遷移)させる演出である。ここでは特に、大当たり後の有利遊技の終了時に設定示唆演出の状態を変化(遷移)させる例を示す。
【0331】
演出制御用マイコン91は、まず、
図36(A)に示すように、変動開始演出を実行する。変動開始演出は、左中右の演出図柄8L、8C、8Rが変動を開始する演出である。ここでは、左中右の演出図柄8L、8C、8Rが高速変動している様子を示した。高速変動中は、演出図柄8L、8C、8Rが透明または半透明で表示される。このとき、設定示唆演出の状態が「状態1」であるとする。
【0332】
次に、
図36(B)に示すように、リーチ形成演出を実行する。リーチ形成演出は、演出図柄がリーチ態様を形成する演出である。ここでは、左右の演出図柄8L、8Rがともに「5」となっており、中演出図柄8Cは、高速変動を継続している。
【0333】
次に、
図36(C)に示すように、確定停止演出を実行する。確定停止演出は、変動していた演出図柄8L、8C、8Rを確定停止させる演出である。ここでは、左中右の演出図柄8L、8C、8Rがすべて「5」で確定停止し、大当たりであることを報知している。なお、「5」図柄での大当たりは、4R確変大当たりであるとする(
図8)。
【0334】
次に、
図36(D)に示すように、大当たり報知演出を実行する。大当たり報知演出は、大当たりとなったことを報知する演出である。ここでは、表示画面7aの中央部に「大当たり」というメッセージ画像MSを表示している。続いて大当たり遊技が実行される。大当たり遊技は、いわゆる右打ちで消化され、大入賞口30への遊技球の入賞によって通常よりも多くの遊技球が獲得可能となる遊技である。大当たり遊技後に確変遊技状態(高確率高ベース状態)へ移行したものとして説明を続ける。
【0335】
図36(E)では、変動開始演出を実行する。変動開始演出は、左中右の演出図柄8L、8C、8Rが変動を開始する演出である。この変動開始演出は、確変遊技状態における何回転目かの変動であるとする。ここでは、左中右の演出図柄8L、8C、8Rが高速変動している様子を示した。高速変動中は、演出図柄8L、8C、8Rが透明または半透明で表示される。
【0336】
次に、
図36(F)で示すように、確定停止演出を実行する。確定停止演出は、変動していた演出図柄8L、8C、8Rを確定停止させる演出である。ここでは、左中右の演出図柄8L、8C、8Rがすべて「7」で確定停止し、大当たりであることを報知している。なお、「7」図柄での大当たりは、8R確変大当たりであるとする(
図8)。
【0337】
次に、
図36(G)に示すように、大当たり報知演出を実行する。大当たり報知演出は、大当たりとなったことを報知する演出である。ここでは、表示画面7aの中央部に「大当たり 2回目」というメッセージ画像MSを表示している。続いて大当たり遊技が実行される。大当たり遊技は、いわゆる右打ちで消化され、大入賞口30への遊技球の入賞によって通常よりも多くの遊技球が獲得可能となる遊技である。大当たり遊技後に確変遊技状態(高確率高ベース状態)へ移行したものとして説明を続ける。
【0338】
図36(H)では、変動開始演出を実行する。変動開始演出は、左中右の演出図柄8L、8C、8Rが変動を開始する演出である。この変動開始演出は、確変遊技状態における何回転目かの変動であるとする。ここでは、左中右の演出図柄8L、8C、8Rが高速変動している様子を示した。高速変動中は、演出図柄8L、8C、8Rが透明または半透明で表示される。
【0339】
次に、
図36(I)で示すように、確定停止演出を実行する。確定停止演出は、変動していた演出図柄8L、8C、8Rを確定停止させる演出である。ここでは、左中右の演出図柄8L、8C、8Rがすべて「7」で確定停止し、大当たりであることを報知している。なお、「7」図柄での大当たりは、8R確変大当たりであるとする(
図8)。
【0340】
次に、
図36(J)に示すように、大当たり報知演出を実行する。大当たり報知演出は、大当たりとなったことを報知する演出である。ここでは、表示画面7aの中央部に「大当たり 3回目」というメッセージ画像MSを表示している。続いて大当たり遊技が実行される。大当たり遊技は、いわゆる右打ちで消化され、大入賞口30への遊技球の入賞によって通常よりも多くの遊技球が獲得可能となる遊技である。大当たり遊技後に確変遊技状態(高確率高ベース状態)へ移行したものとして説明を続ける。
【0341】
図36(K)では、確定停止演出を実行する。確定停止演出は、左中右の演出図柄8L、8C、8Rを確定停止させる演出である。この確定停止演出は、確変遊技状態における最終変動に対応する。ここでは、左演出図柄8Lが「9」、中演出図柄8Cが「4」、右演出図柄8Rが「3」で確定停止している。
【0342】
次に、
図36(L)に示すように、リザルト演出を実行する。リザルト演出は、確変遊技状態の終了と大当たりが何連荘したかとを報知する演出である。ここでは「確変終了 3連荘」というメッセージ画像MSが表示されている。また、大当たりが3連荘したことで、設定示唆演出の状態が「状態1」から「状態3」へ変化(遷移)する。この変化が分かるように、表示画面7aの下部に「状態3 設定高信」という状態表示JHが行われている。
【0343】
[設定示唆演出の状態変化演出L]
図37は、設定示唆演出の状態変化演出Lを説明するための図である。設定示唆演出の状態変化演出Lは、設定示唆演出が規定回数実行されることで、設定示唆演出の状態を変化(遷移)させる演出である。
【0344】
演出制御用マイコン91は、まず、
図37(A)に示すように、変動開始演出を実行する。変動開始演出は、左中右の演出図柄8L、8C、8Rが変動を開始する演出である。ここでは、左中右の演出図柄8L、8C、8Rが高速変動している様子を示した。高速変動中は、演出図柄8L、8C、8Rが透明または半透明で表示される。このとき、設定示唆演出の状態が「状態4」であるとする。
【0345】
次に、
図37(B)に示すように、確定停止演出を実行する。確定停止演出は、変動していた演出図柄8L、8C、8Rを確定停止させる演出である。ここでは、左演出図柄8Lが「5」、中演出図柄8Cが「7」、右演出図柄8Rが「4」で確定停止している。
【0346】
次に、
図37(C)に示すように、変動開始演出を実行する。変動開始演出は、左中右の演出図柄8L、8C、8Rが変動を開始する演出である。また、ここでは、変動開始演出に続けて、設定示唆演出が実行されている。設定示唆演出は、設定情報に基づく示唆を行う演出である。ここでは「よい設定かも?!」という設定示唆画像SSが表示されている。また、左中右の演出図柄8L、8C、8Rが高速変動している様子を示した。高速変動中は、演出図柄8L、8C、8Rが透明または半透明で表示される。
【0347】
次に、
図37(D)に示すように、確定停止演出を実行する。確定停止演出は、変動していた演出図柄8L、8C、8Rを確定停止させる演出である。ここでは、左演出図柄8Lが「1」、中演出図柄8Cが「4」、右演出図柄8Rが「6」で確定停止している。
【0348】
次に、
図37(E)に示すように、変動開始演出を実行する。変動開始演出は、左中右の演出図柄8L、8C、8Rが変動を開始する演出である。また、ここでは、変動開始演出に続けて、設定示唆演出が実行されている。設定示唆演出は、設定情報に基づく示唆を行う演出である。ここでは「偶数確定だ!」という設定示唆画像SSが表示されている。また、左中右の演出図柄8L、8C、8Rが高速変動している様子を示した。高速変動中は、演出図柄8L、8C、8Rが透明または半透明で表示される。
【0349】
次に、
図37(F)に示すように、確定停止演出を実行する。確定停止演出は、変動していた演出図柄8L、8C、8Rを確定停止させる演出である。ここでは、左演出図柄8Lが「9」、中演出図柄8Cが「0」、右演出図柄8Rが「6」で確定停止している。
【0350】
次に、
図37(G)に示すように、変動開始演出を実行する。変動開始演出は、左中右の演出図柄8L、8C、8Rが変動を開始する演出である。また、ここでは、変動開始演出に続けて、設定示唆演出が実行されている。設定示唆演出は、設定情報に基づく示唆を行う演出である。ここでは「設定4以上確定だ!」という設定示唆画像SSが表示されている。また、左中右の演出図柄8L、8C、8Rが高速変動している様子を示した。高速変動中は、演出図柄8L、8C、8Rが透明または半透明で表示される。
【0351】
次に、
図37(H)に示すように、確定停止演出を実行する。確定停止演出は、変動していた演出図柄8L、8C、8Rを確定停止させる演出である。ここでは、左演出図柄8Lが「5」、中演出図柄8Cが「7」、右演出図柄8Rが「0」で確定停止している。
【0352】
次に、
図37(I)に示すように、変動開始演出を実行する。変動開始演出は、左中右の演出図柄8L、8C、8Rが変動を開始する演出である。ここでは、左中右の演出図柄8L、8C、8Rが高速変動している様子を示した。高速変動中は、演出図柄8L、8C、8Rが透明または半透明で表示される。
【0353】
次に、
図37(J)に示すように、確定停止演出を実行する。確定停止演出は、変動していた演出図柄8L、8C、8Rを確定停止させる演出である。ここでは、左演出図柄8Lが「2」、中演出図柄8Cが「5」、右演出図柄8Rが「6」で確定停止している。
【0354】
次に、
図37(K)に示すように、変動開始演出を実行する。変動開始演出は、左中右の演出図柄8L、8C、8Rが変動を開始する演出である。また、ここでは、変動開始演出に続けて、設定示唆演出が実行されている。設定示唆演出は、設定情報に基づく示唆を行う演出である。ここでは「設定5以上確定だ!」という設定示唆画像SSが表示されている。これにより、設定示唆演出の実行回数が規定回数の「4」に達したため、設定示唆演出の状態が「状態4」から「状態3」へ変化(遷移)する。また、左中右の演出図柄8L、8C、8Rが高速変動している様子を示した。高速変動中は、演出図柄8L、8C、8Rが透明または半透明で表示される。
【0355】
次に、
図37(L)に示すように、確定停止演出を実行する。確定停止演出は、変動していた演出図柄8L、8C、8Rを確定停止させる演出である。ここでは、左演出図柄8Lが「2」、中演出図柄8Cが「5」、右演出図柄8Rが「6」で確定停止している。また、ここでは、設定示唆演出の状態が「状態3」へ変化(遷移)したことが分かるように「状態3 設定高信」という状態表示JHが行われている。
【0356】
[効果例]
以下に、本実施形態の効果例を示す。
[効果1]
上記実施形態の遊技機1では、設定情報に基づく示唆を行う設定示唆演出を実行する(
図35(L)、
図37(C)(E)(G)(K))。遊技機1は、設定示唆演出に関する設定が互いに異なる複数の設定示唆演出の状態を有しており、設定示唆演出は、設定示唆演出の状態に基づいて実行される(
図22)。ここで特に、抽選の結果に基づいて実行される大当たり遊技の履歴を記憶し、当該大当たり遊技の履歴に基づき、設定示唆演出状態のうちの第1状態から第1状態と比べて設定示唆演出が遊技者にとって有利な演出となり得る第2状態へ遷移させる上方遷移処理を実行可能である(
図35(G)(J)、
図36(L))。例えば
図35(G)では、設定示唆演出の状態が「状態1」から「状態2」へ変化(遷移)している。したがって、設定示唆演出の状態としての「状態1」が「第1状態」に相当し、「状態2」が「第2状態」に相当する。例えば
図35(J)では、設定示唆演出の状態が「状態2」から「状態3」へ変化(遷移)している。したがって、設定示唆演出の状態としての「状態2」が「第1状態」に相当し、「状態3」が「第2状態」に相当する。例えば
図35(G)(J)を合わせてみると、設定示唆演出の状態が「状態1」から「状態3」へ変化(遷移)している。したがって、設定示唆演出の状態としての「状態1」が「第1状態」に相当し、「状態3」が「第2状態」に相当する。例えば
図36(L)では、設定示唆演出の状態が「状態1」から「状態3」へ変化(遷移)している。したがって、設定示唆演出の状態としての「状態1」が「第1状態」に相当し、「状態3」が「第2状態」に相当する。この構成によれば、大当たり遊技の連荘に加え、設定の判別が有利になる可能性が大きくなり、遊技の興趣を向上させることができる。
【0357】
[効果2]
上記実施形態の遊技機1では、大当たり遊技の連荘回数が所定回数を上回った場合に上方遷移処理を実行する(
図35(G)(J)、
図36(L))。この構成によれば、大当たり遊技の連荘に加え、設定の判別が有利になる可能性が大きくなり、遊技の興趣を向上させることができる。
【0358】
[効果3]
上記実施形態の遊技機1では、設定示唆演出の履歴に基づき、設定示唆演出状態を第2状態から第1状態へ遷移させる下方遷移処理を実行可能である(
図37(C)(E)(G)(K)(L))。例えば
図37(L)では、設定示唆演出の状態が「状態4」から「状態3」へ変化(遷移)している。したがって、設定示唆演出の状態としての「状態4」が「第2状態」に相当し、「状態3」が「第1状態」に相当する。この構成によれば、設定示唆演出の各状態において設定示唆演出を確実に実行することができ、遊技の興趣を向上させることができる。
【0359】
[効果4]
上記実施形態の遊技機1では、設定示唆演出の履歴に基づき、設定示唆演出が4回実行された場合に下方遷移処理を実行する(
図37(C)(E)(G)(K)(L))。この構成によれば、設定示唆演出の各状態において設定示唆演出を確実に実行することができ、遊技の興趣を向上させることができる。
【0360】
[変形例]
本実施形態の変形例を示す。
[変形例1]
設定示唆演出の状態の変化は、一つずつ上昇していく(ステップアップ)構成とすることが考えられる。例えば、状態1→状態2、状態2→状態3、状態3→状態4、という具合である。ただし、例えば、状態1→状態3、状態1→状態4、状態2→状態4、という具合に、2以上上昇(ジャンプアップ)する構成としてもよい。
【0361】
[変形例2]
設定示唆演出の状態の変化は、一つずつ下降していく(ステップダウン)構成とすることが考えられる。例えば、状態4→状態3、状態3→状態2、状態2→状態1、という具合である。ただし、例えば、状態4→状態1、状態3→状態1、状態4→状態2、という具合に、2以上下降(ジャンプダウン)する構成としてもよい。
【0362】
[変形例3]
上記実施形態は、大当たりの連荘回数に基づいて、設定示唆演出の状態を変化(遷移)させていた。これに対し、大当たりのうちで特定の種別の大当たりが連続した場合に、設定示唆演出の状態を変化(遷移)させてもよい。例えば、非確変の大当たりが連続した場合や、最大ラウンドの大当たりが連続した場合が挙げられる。このとき、いわゆる連荘した場合を連続する大当たりとするだけでなく、通常遊技状態(低確低ベース状態)での変動演出を挟んだ大当たりを、連続する大当たりとしてカウントしてもよい。
【0363】
[変形例4]
上記実施形態では、設定示唆演出の実行回数が規定回数の4回に達すると、設定示唆演出の状態を下降させる。これに対し、規定回数を動的に変更する構成としてもよい。具体的には、規定回数をランダムに設定することが考えられる。また、設定情報に応じて規定回数を設定することが考えられる。例えば、設定6の場合には規定回数を多めに設定するという具合である。
【0364】
[態様例]
本実施形態の遊技機では、以下の態様を実現可能である。
◇[態様4-1]
遊技球の入球に伴う抽選に際し、設定情報を参照して当該設定情報に応じた抽選確率で抽選をおこなう遊技機であって、
前記設定情報に基づく示唆を行う設定示唆演出を実行可能であり、
前記設定示唆演出に関する設定が互いに異なる複数の設定示唆演出状態を有し、
前記設定示唆演出は、前記複数の設定示唆演出状態のうちの一の状態に基づいて実行され、
前記抽選の結果に基づいて実行される大当たり遊技の履歴を記憶し、当該大当たり遊技の履歴に基づき、前記設定示唆演出状態のうちの第1状態から前記第1状態と比べて前記設定示唆演出が遊技者にとって有利な演出となり得る第2状態へ遷移させる上方遷移処理を実行可能である、
ことを特徴とする遊技機。
【0365】
◇[態様4-2]
態様4-1に記載の遊技機であって、
前記大当たり遊技の履歴に基づき、前記大当たり遊技の連荘回数が所定回数を上回った場合に前記上方遷移処理を実行する、
ことを特徴とする遊技機。
【0366】
◇[態様4-3]
態様4-1または態様4-2に記載の遊技機であって、
前記大当たり遊技の履歴に基づき、前記大当たり遊技のうちの特定種別の大当たり遊技が連続して実行された場合に前記上方遷移処理を実行する、
ことを特徴とする遊技機。
【0367】
◇[態様4-4]
態様4-1から態様4-3までのいずれか一項に記載の遊技機であって、
前記設定示唆演出の履歴に基づき、前記設定示唆演出状態を前記第2状態から前記第1状態へ遷移させる下方遷移処理を実行可能である、
ことを特徴とする遊技機。
【0368】
◇[態様4-5]
態様4-4に記載の遊技機であって、
前記設定示唆演出の履歴に基づき、前記設定示唆演出が所定回数実行された場合に前記下方遷移処理を実行する、
ことを特徴とする遊技機。
【0369】
◇[態様4-6]
態様4-5に記載の遊技機であって、
前記所定回数は、前記設定情報に対応させて予め決められている、
ことを特徴とする遊技機。
【0370】
以下に
図38~
図40を用いて設定示唆演出の状態変化演出M~Oについて説明する。
図38~
図40において、画像表示装置7の表示画面7aの前面(前方)周囲に配置される各種可動役物や各種装飾部材が図面の見易さから省略されている。
図38は設定示唆演出の状態変化演出Mを説明するための図であり、
図39は設定示唆演出の状態変化演出Nを説明するための図であり、
図40は設定示唆演出の状態変化演出Oを説明するための図である。
【0371】
この設定示唆演出の状態変化演出は、上述したように、設定情報を遊技者に示唆するための設定示唆演出を行うときに、設定示唆演出の頻度(発生率)と設定示唆演出の信頼度(信頼率)とが対応付けられた設定示唆演出の状態を、状態1~状態4という4つの状態で定義し、状態1、状態2、状態3、そして状態4へ向かって、1つずつステップアップしたり、ジャンプアップしたり(例えば、状態1から状態3へジャンプアップしたり)することで設定示唆演出の状態が変化するというものであり、遊技者に対して状態4を目指すという新しいゲーム性を付与するものである。もちろん、設定示唆演出の状態には、上述したように、状態1、状態2、状態3、そして状態4へ向かって、1つずつステップアップしたり、ジャンプアップしたりするほかに、1つずつステップダウンしたり、ジャンプダウンしたり(例えば、状態3から状態1へジュアンプダウンしたり)する場合もある。
【0372】
画像制御用マイコン101は、サブ制御基板90から受信した各種コマンドを解析し、設定示唆演出の状態変化演出を実行する指示が含まれている場合に、ROM103から対応する画像データを読み出して画像表示装置7の表示画面7aに画像を表示させる。
【0373】
ここでは、まず設定示唆演出の状態変化演出M、設定示唆演出の状態変化演出N、そして設定示唆演出の状態変化演出Oについて順番に説明する。
【0374】
[設定示唆演出の状態変化演出M]
設定示唆演出の状態変化演出Mについて
図38を参照して説明する。まず、演出図柄の変動演出(変動表示)が開始されると、停止表示された演出図柄が一度上側へ向かって所定距離(例えば、5ミリメートル程度)浮遊する表示態様でゆったり(低速で)移動したのち(言い換えると、演出図柄の停止表示が解除されたことで、演出図柄がこれから移動しようとする表示態様としたのち)、下側へ向かって低速から徐々に速度を上げながら不透明な状態から半透明な状態へ変化して高速で変動する表示態様となる。これにより、演出図柄の後方に配置される背景画像を、高速変動中の半透明な装飾図柄を介して、視認することができる。なお、演出図柄は、停止する直前で減速して半透明な状態から再び不透明な状態へ変化して仮停止表示されたり、停止表示されたりする(仮停止表示され、その後、停止表示される)。演出図柄は、仮停止表示された状態では、上下方向に小刻みにゆったりと動く表示態様となる。
【0375】
変動アイコンや保留アイコンについて簡単に説明すると、例えば
図38(A),(J)に示すように、第1特図保留の消化として現在変動中の左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rに対応する変動アイコン9Cは、画像表示装置7の表示画面7aの下側中央に表示されている変動表示位置9Cd(矩形画像(台座画像)の上)に表示(載置)される。変動表示位置9Cdの左側における表示画面7aの領域には、第1特図保留として第1保留表示エリアが設けられ、変動表示位置9Cdの右側における表示画面7aの領域には、第2特図保留として第2保留表示エリアが設けられている。第1保留表示エリアには、4つの保留表示位置9Ad(矩形画像(台座画像)の上)に保留アイコン9Aがそれぞれ表示可能(載置可能)とされ最大で4つの保留アイコン9Aをストックすることができるようになっている。4つの保留表示位置9Adは、変動表示位置9Cdに近い位置から表示画面7aの左辺へ向かって、第1保留表示位置9Ad、第2保留表示位置9Ad、第3保留表示位置9Ad、そして第4保留表示位置9Adという順番で表示画面7aの下辺に沿って直線状に整列配置され表示される。第2保留表示エリアには、4つの保留表示位置9Bd(矩形画像(台座画像)の上)に保留アイコン9Bがそれぞれ表示可能(載置可能)とされ最大で4つの保留アイコン9Bをストックすることができるようになっている。4つの保留表示位置9Bdは、変動表示位置9Cdに近い位置から表示画面7aの右辺へ向かって、第1保留表示位置9Bd、第2保留表示位置9Bd、第3保留表示位置9Bd、そして第4保留表示位置9Bdという順番で表示画面7aの下辺に沿って直線状に整列配置され表示される。
【0376】
なお、遊技者が第1始動口20に遊技球を入球させる遊技を行っているとき(いわゆる左打ちという遊技を行っているとき)には、保留アイコン9Aの第1保留表示位置9Ad~第4保留表示位置9Adが表示画面7aに表示されるのに対して、保留アイコン9Bの第1保留表示位置9Bd~第4保留表示位置9Bdが表示画面7aに非表示される(もちろん、左打ちという遊技を行っているときに保留アイコン9Bが存在して消化完了するまでは表示画面7aに表示される)。また、遊技者が第2始動口21に遊技球を入球させる遊技を行っているとき(いわゆる右打ちという遊技を行っているとき)には、保留アイコン9Aの第1保留表示位置9Ad~第4保留表示位置9Adが表示画面7aに非表示される(もちろん、右打ちという遊技を行っているときに保留アイコン9Aが存在して消化完了するまでは表示画面7aに表示される)のに対して、保留アイコン9Bの第1保留表示位置9Bd~第4保留表示位置9Bdが表示画面7aに表示される。
【0377】
遊技機1の電源投入後、遊技者が第1始動口20に遊技球を入球させる遊技を行い(いわゆる左打ちという遊技を行い)、当たりとならずハズレが連続し、49回だけ演出図柄の変動演出(変動表示)が開始され停止表示されハズレが確定し、その後、第1保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが変動表示位置9Cdへ移動して変動アイコン9Cとなると、
図38(A)に示すように、演出図柄の変動演出(変動表示)が開始される。これにより、電源投入後、50回転目の変動中となる。第1保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが変動表示位置9Cdへ移動すると、これに伴い、第2保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが第1保留表示位置9Adへ移動し、保留アイコン9Aが消化されずにストックされたものが1つだけ存在している状態となる。
【0378】
電源投入後、50回転目の変動中となると、その後、当該変動中において、
図38(B)に示すように、設定示唆演出の状態表示が開始され、設定示唆演出の状態として、「状態1」である旨を遊技者に示唆(報知)することができる設定示唆演出の状態表示画像JM1が横長の矩形形状を有して表示画面7aの中央を通る水平線上に表示される(出現する)。この設定示唆演出の状態表示画像JM1は、「状態1 設定通常」という文字画像が含まれ表示画面7aの最も手前側に配置されている。つまり、設定示唆演出の状態表示画像JM1は、左演出図柄8Lの変動領域、中演出図柄8Cの変動領域、及び右演出図柄8Rの変動領域の手前側に配置されている。これにより、設定示唆演出の状態表示画像JM1の横長の矩形形状は、左演出図柄8Lの変動領域における右側の一部の領域と前後方向で重なるものの、設定示唆演出の状態表示画像JM1が左演出図柄8Lに妨げられず視認困難とならないし、また設定示唆演出の状態表示画像JM1の横長の矩形形状は、中演出図柄8Cの変動領域を左右方向で跨いだ状態となって中演出図柄8Cの変動領域と前後方向で重なるものの、設定示唆演出の状態表示画像JM1が中演出図柄8Cに妨げられず視認困難とならないし、また設定示唆演出の状態表示画像JM1の横長の矩形形状は、右演出図柄8Rの変動領域における左側の一部と前後方向で重なるものの、設定示唆演出の状態表示画像JM1が右演出図柄8Rに妨げられず視認困難とならない。
【0379】
設定示唆演出の状態表示画像JM1の横長の矩形形状の内側領域には、図示しない状態1専用の状態1表示用背景画像が配置され、この状態1表示用背景画像の手前側に「状態1 設定通常」という文字画像が配置されている。状態1表示用背景画像は、「状態1 設定通常」という文字画像の視認性を向上するために、デザインやコントラストが設定され不透明なものとなっている。これにより、設定示唆演出の状態表示画像JM1の後方と対応する表示画面7aの領域に表示されている画像が状態1表示用背景画像を通して視認困難となっている。なお、状態1表示用背景画像は、「状態1 設定通常」という文字画像の視認性を向上することができる画像であれば不透明なものから半透明なものとしてもよい。この場合、設定示唆演出の状態表示画像JM1の後方と対応する表示画面7aの領域に表示されている画像が状態1表示用背景画像を通して視認することができることとなる。
【0380】
設定示唆演出の状態表示画像JM1が所定期間(本実施形態では、3秒)だけ表示されると、「状態1 設定通常」という文字画像を除いて設定示唆演出の状態表示画像JM1が表示画面7aから徐々に透明となって消える。このとき、表示画面7aの右下隅側に形成される横長の矩形領域である状態表示領域JHが表示され(出現し)、表示画面7aの中央を通る水平線上に表示されている「状態1 設定通常」という文字画像が状態表示領域JHへ向かって文字の大きさ(サイズ)を縮小しながら移動し最終的に状態表示領域JHへ移動したときには、状態表示領域JHの上段に「状態1」という文字画像、状態表示領域JHの下段に「残り220回」という文字画像が上下段に分かれてそれぞれ表示される。言い換えると、「状態1 設定通常」という文字画像のうち、「状態1」という情報がそのまま反映されるの対して、「設定通常」という情報から「残り220回」という情報へ切り替えることにより、設定示唆演出の状態を残り220回の変動演出(変動表示)において表示画面7aに表示するという点を遊技者に明示することができるようになっている。この残り220回の変動演出(変動表示)においては、設定示唆演出の状態が変化する場合がある。ここでは、まず設定示唆演出の状態として「状態1」となり、「状態1」が滞在するという点を遊技者に明示している。
【0381】
ここでは、設定示唆演出の状態が「状態1」となっているため、「状態1」と対応付けられた設定示唆演出の頻度(発生率)と設定示唆演出の信頼度(信頼率)とに基づいて、設定示唆演出が行われることとなる。具体的には、
図24に示した設定示唆演出決定処理において決定されて行われ、
図25(B)に示した設定示唆演出パターンテーブルにおいて、設定示唆演出パターンとして、設定演出パターン1~設定演出パターン13のうち、設定演出パターン1~設定演出パターン7のいずれかに基づいて、設定示唆演出が行われることとなる。
【0382】
状態表示領域JHは、右演出図柄8Rの変動領域の下流側と前後方向で重なっているものの、状態表示領域JHは、設定示唆演出の状態表示画像JM1と同様に最も手前側に配置されているため、右演出図柄8Rに妨げられず視認困難とならない。また状態表示領域JHの横長の矩形形状の内側領域には、図示しない専用の状態表示領域用背景画像が配置されている。状態表示領域用背景画像は、「状態1」という文字画像の視認性、及び「残り220回」という文字画像の視認性を向上するために、デザインやコントラストが設定され不透明なものとなっている。これにより、状態表示領域JHの後方と対応する表示画面7aの領域に表示されている画像が状態表示領域用背景画像を通して視認困難となっている。なお、状態表示領域用背景画像は、「状態1」という文字画像の視認性、及び「残り220回」という文字画像の視認性を向上することができる画像であれば不透明なものから半透明なものとしてもよい。この場合、状態表示領域JHの後方と対応する表示画面7aの領域に表示されている画像が状態表示領域用背景画像を通して視認することができることとなる。
【0383】
その後、当該変動において、
図38(C)に示すように、左演出図柄8Lが数字「1」で仮停止表示され、右演出図柄8Rが数字「3」で仮停止表示され、そして中演出図柄8Cが数字「2」で仮停止表示され、同一の数字の図柄で揃わず、その後、停止表示され、ハズレが確定する。これに伴い、変動アイコン9Cが表示画面7aから消える。なお、状態表示領域JHが継続して表示画面7aに表示されている。
【0384】
その後、次変動を開始するために、第1保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが変動表示位置9Cdへ移動して変動アイコン9Cとなると、演出図柄の変動演出(変動表示)が開始され、表示画面7aの右下隅側に形成される状態表示領域JHに表示される残りの回数が値1だけ少なくなる。つまり、演出図柄の変動演出(変動表示)が開始されるごとに、状態表示領域JHに表示される残りの回数が値1だけ少なくなってカウントダウンされる(残り219回)。なお、第1保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが変動表示位置9Cdへ移動して変動アイコン9Cとなると、これに伴い、保留アイコン9Aが消化されずにストックされたものが全く存在しない状態となる。
【0385】
遊技者が第1始動口20に遊技球を入球させる遊技を行い(いわゆる左打ちという遊技を行い)、当たりとならずハズレが連続し、電源投入後、99回だけ(言い換えると、
図38(B)において設定示唆演出の状態表示画像JM1が表示された当該変動が終了してから49回転だけ)演出図柄の変動演出(変動表示)が開始され停止表示されハズレが確定し、その後、第1保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが変動表示位置9Cdへ移動して変動アイコン9Cとなると、演出図柄の変動演出(変動表示)が開始される。これにより、電源投入後、100回転目の変動中となる(言い換えると、
図38(B)において設定示唆演出の状態表示画像JM1が表示された当該変動が終了してから50回転目の変動中となる)。これに伴い、状態表示領域JHに表示される残りの回数が170回となり、「残り170回」と表示される。
【0386】
第1保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが変動表示位置9Cdへ移動すると、これに伴い、第3保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが第2保留表示位置9Adへ移動し、第2保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが第1保留表示位置9Adへ移動し、保留アイコン9Aが消化されずにストックされたものが2つだけ存在している状態となる。
【0387】
電源投入後、100回転目の変動中となると、その後、当該変動中において、
図38(D)に示すように、設定示唆演出の状態として、「状態2」である旨を遊技者に示唆(報知)することができる設定示唆演出の状態表示画像JM2が横長の矩形形状を有して表示画面7aの中央を通る水平線上に表示される(出現する)。この設定示唆演出の状態表示画像JM2は、「状態2 設定高確」という文字画像が含まれ表示画面7aの最も手前側に配置されている。設定示唆演出の状態表示画像JM2は、上述した設定示唆演出の状態表示画像JM1と同様の構成となっており、ここでの詳細な説明を省略する。なお、設定示唆演出の状態表示画像JM2の横長の矩形形状の内側領域には、図示しない状態2専用の状態2表示用背景画像が配置されている。この状態2表示用背景画像の手前側に「状態2 設定高確」という文字画像が配置されている。状態2表示用背景画像は、「状態2 設定高確」という文字画像の視認性を向上するために、デザインやコントラストが設定され不透明なものとなっている。
【0388】
設定示唆演出の状態表示画像JM2が表示画面7aに表示されると、表示画面7aの右下隅側に形成される横長の矩形領域である状態表示領域JHが「状態変化」という文字画像に切り替わる。このとき、本実施形態においては、状態表示領域JHの横長の矩形形状の内側領域には、上述した状態表示領域用背景画像が配置されている。これに代えて、状態表示領域用背景画像から図示しない専用の状態変化用背景画像が配置されるようにしてもよい。こうすれば、状態変化が生じる期待感を遊技者に付与することができる。
【0389】
設定示唆演出の状態表示画像JM2が所定期間(本実施形態では、3秒)だけ表示されると、「状態2 設定高確」という文字画像を除いて設定示唆演出の状態表示画像JM2が表示画面7aから徐々に透明となって消える。このとき、表示画面7aの中央を通る水平線上に表示されている「状態2 設定高確」という文字画像が表示画面7aの右下隅側に形成される横長の矩形領域である状態表示領域JHへ向かって文字の大きさ(サイズ)を縮小しながら移動し最終的に状態表示領域JHへ移動したときには、状態表示領域JHに表示されていた「状態変化」という文字画像が状態表示領域JHから消え、状態表示領域JHの上段に「状態2」という文字画像、状態表示領域JHの下段に「残り170回」という文字画像が上下段に分かれてそれぞれ表示される。言い換えると、「状態2 設定高確」という文字画像のうち、「状態2」という情報がそのまま反映されるの対して、「設定高確」という情報から「残り170回」という情報へ切り替えることにより、設定示唆演出の状態を残り170回の変動演出(変動表示)において表示画面7aに表示するという点を遊技者に明示することができるようになっている。この残り170回の変動演出(変動表示)においては、設定示唆演出の状態が変化する場合がある。ここでは、設定示唆演出の状態として「状態2」へ遷移し、「状態2」が滞在するという点を遊技者に明示している。
【0390】
ここでは、設定示唆演出の状態が「状態2」となっているため、「状態2」と対応付けられた設定示唆演出の頻度(発生率)と設定示唆演出の信頼度(信頼率)とに基づいて、設定示唆演出が行われることとなる。具体的には、
図24に示した設定示唆演出決定処理において決定されて行われ、
図25(B)に示した設定示唆演出パターンテーブルにおいて、設定示唆演出パターンとして、設定演出パターン1~設定演出パターン13のうち、設定演出パターン1~設定演出パターン7のいずれかに基づいて、設定示唆演出が行われることとなる。
【0391】
状態表示領域JHに表示されていた「状態変化」という文字画像が消えるものの、状態表示領域JHには上述した状態表示領域用背景画像が継続して配置されている。なお、状態表示領域JHに「状態変化」という文字画像が表示されるときに状態表示領域用背景画像から図示しない専用の状態変化用背景画像に切り替えた場合には、「状態変化」という文字画像が状態表示領域JHから消えると、これに伴い、状態変化用背景画像から状態表示領域用背景画像へ再び切り替えることとなる。
【0392】
その後、当該変動において、
図38(E)に示すように、左演出図柄8Lが数字「6」で仮停止表示され、右演出図柄8Rが数字「5」で仮停止表示され、そして中演出図柄8Cが数字「7」で仮停止表示され、同一の数字の図柄で揃わず、その後、停止表示され、ハズレが確定する。これに伴い、変動アイコン9Cが表示画面7aから消える。なお、状態表示領域JHが継続して表示画面7aに表示されている。
【0393】
その後、次変動を開始するために、第1保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが変動表示位置9Cdへ移動して変動アイコン9Cとなると、演出図柄の変動演出(変動表示)が開始され、表示画面7aの右下隅側に形成される状態表示領域JHに表示される残りの回数が値1だけ少なくなる。つまり、演出図柄の変動演出(変動表示)が開始されるごとに、状態表示領域JHに表示される残りの回数が値1だけ少なくなってカウントダウンされる(残り169回。なお、第1保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが変動表示位置9Cdへ移動して変動アイコン9Cとなると、これに伴い、第2保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが第1保留表示位置9Adへ移動し、保留アイコン9Aが消化されずにストックされたものが1つだけ存在している状態となる。
【0394】
遊技者が第1始動口20に遊技球を入球させる遊技を行い(いわゆる左打ちという遊技を行い)、当たりとならずハズレが連続し、電源投入後、114回だけ(言い換えると、
図38(B)において設定示唆演出の状態表示画像JM2が表示された当該変動が終了してから14回転だけ)演出図柄の変動演出(変動表示)が開始され停止表示されハズレが確定し、その後、第1保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが変動表示位置9Cdへ移動して変動アイコン9Cとなると、
図38(F)に示すように、演出図柄の変動演出(変動表示)が開始される。これにより、電源投入後、115回転目の変動中となる(言い換えると、
図38(D)において設定示唆演出の状態表示画像JM2が表示された当該変動が終了してから15回転目の変動中となる)。これに伴い、状態表示領域JHに表示される残りの回数が155回となり、「残り155回」と表示される。
【0395】
第1保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが変動表示位置9Cdへ移動すると、これに伴い、第4保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが第3保留表示位置9Adへ移動し、第3保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが第2保留表示位置9Adへ移動し、第2保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが第1保留表示位置9Adへ移動し、保留アイコン9Aが消化されずにストックされたものが3つだけ存在している状態となる。
【0396】
電源投入後、115回転目の変動中となると、その後、当該変動中において、
図38(G)に示すように、左演出図柄8Lが数字「7」で仮停止表示され、右演出図柄8Rが数字「7」で仮停止表示され、そして中演出図柄8Cが変動演出(変動表示)を継続している状態となり、左演出図柄8Lと右演出図柄8Rとが同一の数字の図柄(ここでは、数字「7」)に揃いリーチが形成される。
【0397】
その後、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rが表示画面7aから非表示され(表示画面7aから消え)、さらに、変動アイコン9C、変動表示位置9Cd、すべての保留アイコン9A、第1保留表示位置9Ad~第4保留表示位置9Adが表示画面7aに非表示され(表示画面7aから消え)、さらに、状態表示領域JHも表示画面7aに非表示されると(表示画面7aから消えると)、
図38(H)に示すように、バトル演出が開始される。
【0398】
バトル演出が開始されると、表示画面7aの右側から味方キャラクタCRAが現れ、味方キャラクタCRAの対戦相手として敵キャラクタCRBが表示画面7aの左側からが現れ、表示画面7aの中央において味方キャラクタCRAと敵キャラクタCRBとが戦う。バトル演出は、バトル演出が開始されないときと比べて、当たり期待度が高いことを遊技者に示唆することができるものであるため、遊技者は、バトル演出に対する関心が高い。バトル演出において味方キャラクタCRAが勝利すると、当たりとなり、その後、遊技者に利益が付与される当たり遊技が開始されることとなる。これに対して、バトル演出において味方キャラクタCRAが敗北して敵キャラクタCRBが勝利すると、ハズレとなる。
【0399】
バトル演出において味方キャラクタCRAが勝利すると、
図38(I)に示すように、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rが再び表示画面7aに表示され同一の図柄(ここでは、数字「7」)で仮停止表示され、その後、同一のタイミングで停止表示され、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rが同一の図柄(ここでは数字「7」)で揃って、当たりが確定する。左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rが再び表示画面7aに表示され同一の図柄(ここでは、数字「7」)で仮停止表示されるときには、さらに、変動アイコン9C、変動表示位置9Cd、すべての保留アイコン9A、第1保留表示位置9Ad~第4保留表示位置9Adが再び表示画面7aに表示されるのに対して、状態表示領域JHが表示画面7aに非表示されたままの状態(表示画面7aから消えたままの状態)となっている。なお、状態表示領域JHも変動アイコン9C、変動表示位置9Cd、すべての保留アイコン9A、第1保留表示位置9Ad~第4保留表示位置9Adが再び表示画面7aに表示されるときに併せて表示画面7aに表示されるようにしてもよい。
【0400】
バトル演出において、味方キャラクタCRAが敗北すると、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rが再び表示画面7aに表示され同一の図柄(ここでは、数字「7」)に揃わず仮停止表示され、その後、同一のタイミングで停止表示され、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rが同一の図柄(ここでは数字「7」)で揃わず、ハズレが確定する。左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rが再び表示画面7aに表示され同一の図柄(ここでは、数字「7」)で揃わず仮停止表示されるときには、さらに、変動アイコン9C、変動表示位置9Cd、すべての保留アイコン9A、第1保留表示位置9Ad~第4保留表示位置9Adが再び表示画面7aに表示され、状態表示領域JHが表示画面7aに表示される。遊技者が第1始動口20に遊技球を入球させる遊技を行い(いわゆる左打ちという遊技を行い)、当たりとならずハズレが連続し、状態表示領域JHには、「状態2」と、残りの回数と、が表示されることとなる。言い換えると、設定示唆演出の状態を残りの回数の変動演出(変動表示)において表示画面7aに表示するという点を遊技者に明示することができるようになっている。この残り回数の変動演出(変動表示)においては、設定示唆演出の状態が変化する場合がある。ここでは、設定示唆演出の状態として「状態2」が滞在するという点を遊技者に明示している。
【0401】
当たりが確定すると、これに伴い、変動アイコン9Cが表示画面7aから消え、その後、遊技者に利益が付与される当たり遊技が開始されることとなる。当たり遊技が開始されると、左打ちという遊技から右打ちという遊技へ切り替わり、遊技者が第1大入賞口30に遊技球を入球させる遊技をおこなう。当たり遊技が終了すると、右打ちという遊技が継続され、左打ちという遊技をおこなっていたときに保留アイコン9Aが消化されずにストックされたものが3つだけ存在している状態であっため、これらの保留アイコン9Aが消化される。そして、遊技者が第2始動口21に遊技球を入球させる遊技(いわゆる右打ちという遊技)を行うことで、保留アイコン9Bが消化されずにストックされたものが増加する。
【0402】
遊技者が第2始動口21に遊技球を入球させる遊技を行い(いわゆる右打ちという遊技を行い)、当たりとならずハズレが連続し、24回だけ演出図柄の変動演出(変動表示)が開始され停止表示されハズレが確定し、その後、第1保留表示位置9Bdに表示されていた保留アイコン9Bが変動表示位置9Cdへ移動して変動アイコン9Cとなると、演出図柄の変動演出(変動表示)が開始される。これにより、当たり遊技の終了後、25回転目の変動中となる。
【0403】
第1保留表示位置9Bdに表示されていた保留アイコン9Bが変動表示位置9Cdへ移動すると、これに伴い、第4保留表示位置9Bdに表示されていた保留アイコン9Bが第3保留表示位置9Bdへ移動し、第3保留表示位置9Bdに表示されていた保留アイコン9Bが第2保留表示位置9Bdへ移動し、第2保留表示位置9Bdに表示されていた保留アイコン9Bが第1保留表示位置9Bdへ移動し、保留アイコン9Bが消化されずにストックされたものが3つだけ存在している状態となる。
【0404】
当たり遊技の終了後、25回転目の変動中となると、その後、当該変動中において、
図38(J)に示すように、設定示唆演出の状態として、「状態3」である旨を遊技者に示唆(報知)することができる設定示唆演出の状態表示画像JM3が横長の矩形形状を有して表示画面7aの中央を通る水平線上に表示される(出現する)。この設定示唆演出の状態表示画像JM3は、「状態3 設定高信」という文字画像が含まれ表示画面7aの最も手前側に配置されている。設定示唆演出の状態表示画像JM3は、上述した設定示唆演出の状態表示画像JM1および上述した設定示唆演出の状態表示画像JM2と同様の構成となっており、ここでの詳細な説明を省略する。なお、設定示唆演出の状態表示画像JM3横長の矩形形状の内側領域には、図示しない状態3用の状態3示用背景画像が配置されている。この状態3表示用背景画像の手前側に「状態3 設定高信」という文字画像が配置されている。状態3表示用背景画像は、「状態3 設定高信」という文字画像の視認性を向上するために、デザインやコントラストが設定され不透明なものとなっている。
【0405】
設定示唆演出の状態表示画像JM3が表示画面7aに表示されると、表示画面7aの右下隅側に表示されていた横長の矩形領域である状態表示領域JHが表示画面7aの左下隅側に表示され、状態表示領域JHに「状態変化」という文字画像が表示される。このとき、本実施形態においては、状態表示領域JHの横長の矩形形状の内側領域には、上述した状態表示領域用背景画像が配置されている。これに代えて、状態表示領域用背景画像から図示しない専用の状態変化用背景画像が配置されるようにしてもよい。こうすれば、状態変化が生じる期待感を遊技者に付与することができる。
【0406】
状態表示領域JHは、左演出図柄8Lの変動領域の下流側と前後方向で重なっているものの、状態表示領域JHは、設定示唆演出の状態表示画像JM3と同様に最も手前側に配置されているため、左演出図柄8Lに妨げられず視認困難とならない。本実施形態においては、状態表示領域JHの横長の矩形形状の内側領域には、上述した状態表示領域用背景画像が配置されている。これに代えて、状態表示領域用背景画像から図示しない専用の状態変化用背景画像が配置されるようにしてもよい。こうすれば、状態変化が生じる期待感を遊技者に付与することができる。
【0407】
設定示唆演出の状態表示画像JM3が所定期間(本実施形態では、3秒)だけ表示されると、「状態3 設定高信」という文字画像を除いて設定示唆演出の状態表示画像JM3が表示画面7aから徐々に透明となって消える。このとき、表示画面7aの中央を通る水平線上に表示されている「状態3 設定高信」という文字画像が表示画面7aの左下隅側に形成される横長の矩形領域である状態表示領域JHへ向かって文字の大きさ(サイズ)を縮小しながら移動し最終的に状態表示領域JHへ移動したときには、状態表示領域JHに表示されていた「状態変化」という文字画像が状態表示領域JHから消え、状態表示領域JHの上段に「状態3」という文字画像、状態表示領域JHの下段に「残り130回」という文字画像が上下段に分かれてそれぞれ表示される。言い換えると、「状態3 設定高信」という文字画像のうち、「状態3」という情報がそのまま反映されるの対して、「設定高信」という情報から「残り130回」という情報へ切り替えることにより、設定示唆演出の状態を残り130回の変動演出(変動表示)において表示画面7aに表示するという点を遊技者に明示することができるようになっている。この残り130回の変動演出(変動表示)においては、設定示唆演出の状態が変化する場合がある。ここでは、設定示唆演出の状態として「状態3」へ遷移し、「状態3」が滞在するという点を遊技者に明示している。
【0408】
ここでは、設定示唆演出の状態が「状態3」となっているため、「状態3」と対応付けられた設定示唆演出の頻度(発生率)と設定示唆演出の信頼度(信頼率)とに基づいて、設定示唆演出が行われることとなる。具体的には、
図24に示した設定示唆演出決定処理において決定されて行われ、
図25(B)に示した設定示唆演出パターンテーブルにおいて、設定示唆演出パターンとして、設定演出パターン1~設定演出パターン13のうち、設定演出パターン8~設定演出パターン13のいずれかに基づいて、設定示唆演出が行われることとなる。
【0409】
状態表示領域JHに表示されていた「状態変化」という文字画像が消えるものの、状態表示領域JHには上述した状態表示領域用背景画像が継続して配置されている。なお、状態表示領域JHに「状態変化」という文字画像が表示されるときに状態表示領域用背景画像から図示しない専用の状態変化用背景画像に切り替えた場合には、「状態変化」という文字画像が状態表示領域JHから消えると、これに伴い、状態変化用背景画像から状態表示領域用背景画像へ再び切り替えることとなる。
【0410】
その後、当該変動において、
図38(K)に示すように、左演出図柄8Lが数字「5」で仮停止表示され、右演出図柄8Rが数字「4」で仮停止表示され、そして中演出図柄8Cが数字「8」で仮停止表示され、同一の数字の図柄で揃わず、その後、停止表示され、ハズレが確定する。これに伴い、変動アイコン9Cが表示画面7aから消える。なお、状態表示領域JHが継続して表示画面7aに表示されている。
【0411】
その後、次変動を開始するために、第1保留表示位置9Bdに表示されていた保留アイコン9Bが変動表示位置9Cdへ移動すると、演出図柄の変動演出(変動表示)が開始される。これに伴い、第3保留表示位置9Bdに表示されていた保留アイコン9Bが第2保留表示位置9Bdへ移動し、第2保留表示位置9Bdに表示されていた保留アイコン9Bが第1保留表示位置9Bdへ移動し、保留アイコン9Bが消化されずにストックされたものが2つだけ存在している状態となる。なお、この状態で、第2始動口21に遊技球が1球入球すると、第3保留表示位置9Bdに保留アイコン9Bが表示されることとなり、保留アイコン9Bが消化されずにストックされたものが3つだけ存在している状態となる。
【0412】
演出図柄の変動演出(変動表示)が開始されると、
図38(L)に示すように、表示画面7aの左下隅側に形成される状態表示領域JHに表示される残りの回数が値1だけ少なくなり、状態表示領域JHに表示される残りの回数が「残り129回」と表示される。つまり、演出図柄の変動演出(変動表示)が開始されるごとに、状態表示領域JHに表示される残りの回数が値1だけ少なくなってカウントダウンされる。
【0413】
その後、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rが同一の数字の図柄に揃わず停止表示されると、ハズレが確定するのに対して、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rが同一の数字の図柄に揃って停止表示されると、当たりが確定し、その後、遊技者に利益が付与される当たり遊技が開始されることとなる。
【0414】
遊技者が第2始動口21に遊技球を入球させる遊技を行っているとき(いわゆる右打ちという遊技を行っているとき)、次回の当たりが確定するまで、右打ち時一定回転数である25回転ごとに、設定示唆演出の状態表示画像が表示画面7aに表示される。ここでの設定示唆演出の状態表示画像は、「状態1」である旨を遊技者に示唆(報知)することができる設定示唆演出の状態表示画像JM1となる場合があるし、「状態2」である旨を遊技者に示唆(報知)することができる設定示唆演出の状態表示画像JM2となる場合もあるし、「状態3」である旨を遊技者に示唆(報知)することができる設定示唆演出の状態表示画像JM3となる場合もあるし、「状態4」である旨を遊技者に示唆(報知)することができる設定示唆演出の状態表示画像となる場合もある。
【0415】
その後、所定回数(時短回数)だけ遊技者が第2始動口21に遊技球を入球させる遊技を行い(いわゆる右打ちという遊技を行い)、当たりとならずハズレが連続すると、再び、遊技者が第1始動口20に遊技球を入球させる遊技を行い(いわゆる左打ちという遊技を行い)、表示画面7aの左下隅側に表示されていた横長の矩形領域である状態表示領域JHが表示画面7aの右下隅側に再び表示され、その後、状態表示領域JHに表示される残りの回数がゼロとなると、「残りゼロ回」と表示され、設定示唆演出の状態の表示を終了し、状態表示領域JHが表示画面7aから消えることとなる。状態表示領域JHに表示される残りの回数がゼロとなり、状態表示領域JHが表示画面7aから消えると、これを契機として、設定示唆演出の状態を初期化して「状態1」とする。
【0416】
設定示唆演出の状態変化演出Mでは、遊技者が第2始動口21に遊技球を入球させる遊技を行っているとき(いわゆる右打ちという遊技を行っているとき)、次回の当たりが確定するまで、右打ち時一定回転数である25回転ごとに、設定示唆演出の状態表示画像が表示画面7aに表示されるようになっている。これに対して、遊技者が第1始動口20に遊技球を入球させる遊技を行っているとき(いわゆる左打ちという遊技を行っているとき)、当たりが確定するまで、左打ち時一定回転数である50回転ごとに設定示唆演出の状態表示画像が表示画面7aに表示されるようになっている。このように、右打ち時一定回転数である25回転は、左打ち時一定回転数である50回転と比べて小さくなっている。言い換えると、当たりが確定すると、これを契機として、設定示唆演出の状態表示画像が表示画面7aに表示される回転数が変化するようになっている。
【0417】
また、遊技者が第2始動口21に遊技球を入球させる遊技(いわゆる右打ちという遊技)から遊技者が第1始動口20に遊技球を入球させる遊技(いわゆる左打ちという遊技)へ再び戻ると、左打ち時一定回転数である50回転ごとに設定示唆演出の状態表示画像が表示画面7aに表示されることとなる。
【0418】
なお、設定示唆演出の状態変化演出Mでは、
図38(B),(D),(J)における各設定示唆演出の状態表示画像は、
図23に示した状態遷移処理において判定されたことに基づいて表示画面7aに表示されている。
【0419】
また、設定示唆演出の状態変化演出Mでは、例えば、
図38(D)において、設定示唆演出の状態表示画像JM2が所定期間(本実施形態では、3秒)だけ表示されると、「状態2 設定高確」という文字画像を除いて設定示唆演出の状態表示画像JM2が表示画面7aから徐々に透明となって消える。このとき、表示画面7aの中央を通る水平線上に表示されている「状態2 設定高確」という文字画像が表示画面7aの右下隅側に形成される横長の矩形領域である状態表示領域JHへ向かって文字の大きさ(サイズ)を縮小しながら移動し最終的に状態表示領域JHへ移動したときには、状態表示領域JHに表示されていた「状態変化」という文字画像が状態表示領域JHから消え、状態表示領域JHの上段に「状態2」という文字画像、状態表示領域JHの下段に「残り220回」という文字画像が上下段に分かれてそれぞれ表示されていた。しかし、「状態2 設定高確」という文字画像が状態表示領域JHへ向かって文字の大きさ(サイズ)を縮小しながら移動し最終的に状態表示領域JHへ移動したときには、「状態3 設定高信」へジャンプアップしていてもよい。こうすれば、表示画面7aの中央を通る水平線上に表示されている「状態2 設定高確」という文字画像と、状態表示領域JHへ移動したときに表示される文字画像と、の内容が変化する場合があるため、遊技者の視線を、表示画面7aの中央を通る水平線上に表示されている「状態2 設定高確」という文字画像だけでなく、状態表示領域JHへ移動したときに表示される文字画像まで向けることができるため、設定示唆演出の状態の変化に対する遊技者の期待感を煽ることがっできる。
【0420】
[設定示唆演出の状態変化演出N]
次に、設定示唆演出の状態変化演出Nについて
図39を参照して説明する。演出図柄の変動演出(変動表示)が開始されると、停止表示された演出図柄が一度上側へ向かって所定距離(例えば、5ミリメートル程度)浮遊する表示態様でゆったり(低速で)移動したのち(言い換えると、演出図柄の停止表示が解除されたことで、演出図柄がこれから移動しようとする表示態様としたのち)、下側へ向かって低速から徐々に速度を上げながら不透明な状態から半透明な状態へ変化して高速で変動する表示態様となる。これにより、演出図柄の後方に配置される背景画像を、高速変動中の半透明な装飾図柄を介して、視認することができる。なお、演出図柄は、停止する直前で減速して半透明な状態から再び不透明な状態へ変化して仮停止表示されたり、停止表示されたりする(仮停止表示され、その後、停止表示される)。演出図柄は、仮停止表示された状態では、上下方向に小刻みにゆったりと動く表示態様となる。
【0421】
変動アイコンや保留アイコンについて簡単に説明すると、例えば
図39(A)に示すように、第1特図保留の消化として現在変動中の左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rに対応する変動アイコン9Cは、画像表示装置7の表示画面7aの下側中央に表示されている変動表示位置9Cd(矩形画像(台座画像)の上)に表示(載置)される。変動表示位置9Cdの左側における表示画面7aの領域には、第1特図保留として第1保留表示エリアが設けられ、変動表示位置9Cdの右側における表示画面7aの領域には、第2特図保留として第2保留表示エリアが設けられている。第1保留表示エリアには、4つの保留表示位置9Ad(矩形画像(台座画像)の上)に保留アイコン9Aがそれぞれ表示可能(載置可能)とされ最大で4つの保留アイコン9Aをストックすることができるようになっている。4つの保留表示位置9Adは、変動表示位置9Cdに近い位置から表示画面7aの左辺へ向かって、第1保留表示位置9Ad、第2保留表示位置9Ad、第3保留表示位置9Ad、そして第4保留表示位置9Adという順番で表示画面7aの下辺に沿って直線状に整列配置され表示される。第2保留表示エリアには、図示しないが、4つの保留表示位置9Bd(矩形画像(台座画像)の上)に保留アイコン9Bがそれぞれ表示可能(載置可能)とされ最大で4つの保留アイコン9Bをストックすることができるようになっている。4つの保留表示位置9Bdは、変動表示位置9Cdに近い位置から表示画面7aの右辺へ向かって、第1保留表示位置9Bd、第2保留表示位置9Bd、第3保留表示位置9Bd、そして第4保留表示位置9Bdという順番で表示画面7aの下辺に沿って直線状に整列配置され表示される。
【0422】
なお、遊技者が第1始動口20に遊技球を入球させる遊技を行っているとき(いわゆる左打ちという遊技を行っているとき)には、保留アイコン9Aの第1保留表示位置9Ad~第4保留表示位置9Adが表示画面7aに表示されるのに対して、保留アイコン9Bの第1保留表示位置9Bd~第4保留表示位置9Bdが表示画面7aに非表示される(もちろん、左打ちという遊技を行っているときに保留アイコン9Bが存在して消化完了するまでは表示画面7aに表示される)。また、遊技者が第2始動口21に遊技球を入球させる遊技を行っているとき(いわゆる右打ちという遊技を行っているとき)には、保留アイコン9Aの第1保留表示位置9Ad~第4保留表示位置9Adが表示画面7aに非表示される(もちろん、右打ちという遊技を行っているときに保留アイコン9Aが存在して消化完了するまでは表示画面7aに表示される)のに対して、保留アイコン9Bの第1保留表示位置9Bd~第4保留表示位置9Bdが表示画面7aに表示される。
【0423】
遊技機1の電源投入後、遊技者が第1始動口20に遊技球を入球させる遊技を行い(いわゆる左打ちという遊技を行い)、当たりとならずハズレが連続し、24回だけ演出図柄の変動演出(変動表示)が開始され停止表示されハズレが確定し、その後、第1保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが変動表示位置9Cdへ移動して変動アイコン9Cとなると、
図39(A)に示すように、演出図柄の変動演出(変動表示)が開始される。これにより、電源投入後、25回転目の変動中となる。第1保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが変動表示位置9Cdへ移動すると、これに伴い、第2保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが第1保留表示位置9Adへ移動し、保留アイコン9Aが消化されずにストックされたものが1つだけ存在している状態となる。
【0424】
電源投入後、25回転目の変動中となると、その後、当該変動中において、
図39(B)に示すように、設定示唆演出の状態表示が開始され、設定示唆演出の状態として、「状態1」である旨を遊技者に示唆(報知)することができる設定示唆演出の状態表示画像JM1が横長の矩形形状を有して表示画面7aの中央を通る水平線上に表示される(出現する)。この設定示唆演出の状態表示画像JM1は、「状態1 設定通常」という文字画像が含まれ表示画面7aの最も手前側に配置されている。つまり、設定示唆演出の状態表示画像JM1は、左演出図柄8Lの変動領域、中演出図柄8Cの変動領域、及び右演出図柄8Rの変動領域の手前側に配置されている。これにより、設定示唆演出の状態表示画像JM1の横長の矩形形状は、左演出図柄8Lの変動領域における右側の一部の領域と前後方向で重なるものの、設定示唆演出の状態表示画像JM1が左演出図柄8Lに妨げられず視認困難とならないし、また設定示唆演出の状態表示画像JM1の横長の矩形形状は、中演出図柄8Cの変動領域を左右方向で跨いだ状態となって中演出図柄8Cの変動領域と前後方向で重なるものの、設定示唆演出の状態表示画像JM1が中演出図柄8Cに妨げられず視認困難とならないし、また設定示唆演出の状態表示画像JM1の横長の矩形形状は、右演出図柄8Rの変動領域における左側の一部と前後方向で重なるものの、設定示唆演出の状態表示画像JM1が右演出図柄8Rに妨げられず視認困難とならない。
【0425】
設定示唆演出の状態表示画像JM1の横長の矩形形状の内側領域には、図示しない状態1専用の状態1表示用背景画像が配置され、この状態1表示用背景画像の手前側に「状態1 設定通常」という文字画像が配置されている。状態1表示用背景画像は、「状態1 設定通常」という文字画像の視認性を向上するために、デザインやコントラストが設定され不透明なものとなっている。これにより、設定示唆演出の状態表示画像JM1の後方と対応する表示画面7aの領域に表示されている画像が状態1表示用背景画像を通して視認困難となっている。なお、状態1表示用背景画像は、「状態1 設定通常」という文字画像の視認性を向上することができる画像であれば不透明なものから半透明なものとしてもよい。この場合、設定示唆演出の状態表示画像JM1の後方と対応する表示画面7aの領域に表示されている画像が状態1表示用背景画像を通して視認することができることとなる。
【0426】
設定示唆演出の状態表示画像JM1が所定期間(本実施形態では、3秒)だけ表示されると、「状態1 設定通常」という文字画像を除いて設定示唆演出の状態表示画像JM1が表示画面7aから徐々に透明となって消える。このとき、表示画面7aの右下隅側に形成される横長の矩形領域である状態表示領域JHが表示され(出現し)、表示画面7aの中央を通る水平線上に表示されている「状態1 設定通常」という文字画像が状態表示領域JHへ向かって文字の大きさ(サイズ)を縮小しながら移動し最終的に状態表示領域JHへ移動したときには、状態表示領域JHの上段に「状態1」という文字画像、状態表示領域JHの下段に「残り220回」という文字画像が上下段に分かれてそれぞれ表示される。言い換えると、「状態1 設定通常」という文字画像のうち、「状態1」という情報がそのまま反映されるの対して、「設定通常」という情報から「残り220回」という情報へ切り替えることにより、設定示唆演出の状態を残り220回の変動演出(変動表示)において表示画面7aに表示するという点を遊技者に明示することができるようになっている。この残り220回の変動演出(変動表示)においては、設定示唆演出の状態が変化する場合がある。ここでは、まず設定示唆演出の状態として「状態1」となり、「状態1」が滞在するという点を遊技者に明示している。
【0427】
ここでは、設定示唆演出の状態が「状態1」となっているため、「状態1」と対応付けられた設定示唆演出の頻度(発生率)と設定示唆演出の信頼度(信頼率)とに基づいて、設定示唆演出が行われることとなる。具体的には、
図24に示した設定示唆演出決定処理において決定されて行われ、
図25(B)に示した設定示唆演出パターンテーブルにおいて、設定示唆演出パターンとして、設定演出パターン1~設定演出パターン13のうち、設定演出パターン1~設定演出パターン7のいずれかに基づいて、設定示唆演出が行われることとなる。
【0428】
状態表示領域JHは、右演出図柄8Rの変動領域の下流側と前後方向で重なっているものの、状態表示領域JHは、設定示唆演出の状態表示画像JM1と同様に最も手前側に配置されているため、右演出図柄8Rに妨げられず視認困難とならない。また状態表示領域JHの横長の矩形形状の内側領域には、図示しない専用の状態表示領域用背景画像が配置されている。状態表示領域用背景画像は、「状態1」という文字画像の視認性、及び「残り220回」という文字画像の視認性を向上するために、デザインやコントラストが設定され不透明なものとなっている。これにより、状態表示領域JHの後方と対応する表示画面7aの領域に表示されている画像が状態表示領域用背景画像を通して視認困難となっている。なお、状態表示領域用背景画像は、「状態1」という文字画像の視認性、及び「残り220回」という文字画像の視認性を向上することができる画像であれば不透明なものから半透明なものとしてもよい。この場合、状態表示領域JHの後方と対応する表示画面7aの領域に表示されている画像が状態表示領域用背景画像を通して視認することができることとなる。
【0429】
その後、当該変動において、
図39(C)に示すように、左演出図柄8Lが数字「1」で仮停止表示され、右演出図柄8Rが数字「3」で仮停止表示され、そして中演出図柄8Cが数字「2」で仮停止表示され、同一の数字の図柄で揃わず、その後、停止表示され、ハズレが確定する。これに伴い、変動アイコン9Cが表示画面7aから消える。なお、状態表示領域JHが継続して表示画面7aに表示されている。
【0430】
その後、次変動を開始するために、第1保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが変動表示位置9Cdへ移動して変動アイコン9Cとなると、演出図柄の変動演出(変動表示)が開始され、表示画面7aの右下隅側に形成される状態表示領域JHに表示される残りの回数が値1だけ少なくなる。つまり、演出図柄の変動演出(変動表示)が開始されるごとに、状態表示領域JHに表示される残りの回数が値1だけ少なくなってカウントダウンされる(残り219回)。なお、第1保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが変動表示位置9Cdへ移動して変動アイコン9Cとなると、これに伴い、保留アイコン9Aが消化されずにストックされたものが全く存在しない状態となる。
【0431】
遊技者が第1始動口20に遊技球を入球させる遊技を行い(いわゆる左打ちという遊技を行い)、当たりとならずハズレが連続し、電源投入後、39回だけ(言い換えると、
図39(B)において設定示唆演出の状態表示画像JM1が表示された当該変動が終了してから14回転だけ)演出図柄の変動演出(変動表示)が開始され停止表示されハズレが確定し、その後、第1保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが変動表示位置9Cdへ移動して変動アイコン9Cとなると、演出図柄の変動演出(変動表示)が開始される。これにより、電源投入後、40回転目の変動中となる(言い換えると、
図39(B)において設定示唆演出の状態表示画像JM1が表示された当該変動が終了してから15回転目の変動中となる)。これに伴い、状態表示領域JHに表示される残りの回数が205回となり、「残り205回」と表示される。
【0432】
第1保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが変動表示位置9Cdへ移動すると、これに伴い、第3保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが第2保留表示位置9Adへ移動し、第2保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが第1保留表示位置9Adへ移動し、保留アイコン9Aが消化されずにストックされたものが2つだけ存在している状態となる。
【0433】
電源投入後、40回転目の変動中となると、その後、当該変動中において、
図39(D)に示すように、設定示唆演出の状態として、「状態2」である旨を遊技者に示唆(報知)することができる設定示唆演出の状態表示画像JM2が横長の矩形形状を有して表示画面7aの中央を通る水平線上に表示される(出現する)。この設定示唆演出の状態表示画像JM2は、「状態2 設定高確」という文字画像が含まれ表示画面7aの最も手前側に配置されている。設定示唆演出の状態表示画像JM2は、上述した設定示唆演出の状態表示画像JM1と同様の構成となっており、ここでの詳細な説明を省略する。なお、設定示唆演出の状態表示画像JM2の横長の矩形形状の内側領域には、図示しない状態2専用の状態2表示用背景画像が配置されている。この状態2表示用背景画像の手前側に「状態2 設定高確」という文字画像が配置されている。状態2表示用背景画像は、「状態2 設定高確」という文字画像の視認性を向上するために、デザインやコントラストが設定され不透明なものとなっている。
【0434】
設定示唆演出の状態表示画像JM2が表示画面7aに表示されると、表示画面7aの右下隅側に形成される横長の矩形領域である状態表示領域JHが「状態変化」という文字画像に切り替わる。このとき、本実施形態においては、状態表示領域JHの横長の矩形形状の内側領域には、上述した状態表示領域用背景画像が配置されている。これに代えて、状態表示領域用背景画像から図示しない専用の状態変化用背景画像が配置されるようにしてもよい。こうすれば、状態変化が生じる期待感を遊技者に付与することができる。
【0435】
設定示唆演出の状態表示画像JM2が所定期間(本実施形態では、3秒)だけ表示されると、「状態2 設定高確」という文字画像を除いて設定示唆演出の状態表示画像JM2が表示画面7aから徐々に透明となって消える。このとき、表示画面7aの中央を通る水平線上に表示されている「状態2 設定高確」という文字画像が表示画面7aの右下隅側に形成される横長の矩形領域である状態表示領域JHへ向かって文字の大きさ(サイズ)を縮小しながら移動し最終的に状態表示領域JHへ移動したときには、状態表示領域JHに表示されていた「状態変化」という文字画像が状態表示領域JHから消え、状態表示領域JHの上段に「状態2」という文字画像、状態表示領域JHの下段に「残り205回」という文字画像が上下段に分かれてそれぞれ表示される。言い換えると、「状態2 設定高確」という文字画像のうち、「状態2」という情報がそのまま反映されるの対して、「設定高確」という情報から「残り205回」という情報へ切り替えることにより、設定示唆演出の状態を残り205回の変動演出(変動表示)において表示画面7aに表示するという点を遊技者に明示することができるようになっている。この残り205回の変動演出(変動表示)においては、設定示唆演出の状態が変化する場合がある。ここでは、設定示唆演出の状態として「状態2」へ遷移し、「状態2」が滞在するという点を遊技者に明示している。
【0436】
ここでは、設定示唆演出の状態が「状態2」となっているため、「状態2」と対応付けられた設定示唆演出の頻度(発生率)と設定示唆演出の信頼度(信頼率)とに基づいて、設定示唆演出が行われることとなる。具体的には、
図24に示した設定示唆演出決定処理において決定されて行われ、
図25(B)に示した設定示唆演出パターンテーブルにおいて、設定示唆演出パターンとして、設定演出パターン1~設定演出パターン13のうち、設定演出パターン1~設定演出パターン7のいずれかに基づいて、設定示唆演出が行われることとなる。
【0437】
状態表示領域JHに表示されていた「状態変化」という文字画像が消えるものの、状態表示領域JHには上述した状態表示領域用背景画像が継続して配置されている。なお、状態表示領域JHに「状態変化」という文字画像が表示されるときに状態表示領域用背景画像から図示しない専用の状態変化用背景画像に切り替えた場合には、「状態変化」という文字画像が状態表示領域JHから消えると、これに伴い、状態変化用背景画像から状態表示領域用背景画像へ再び切り替えることとなる。
【0438】
その後、当該変動において、
図39(E)に示すように、左演出図柄8Lが数字「6」で仮停止表示され、右演出図柄8Rが数字「5」で仮停止表示され、そして中演出図柄8Cが数字「7」で仮停止表示され、同一の数字の図柄で揃わず、その後、停止表示され、ハズレが確定する。これに伴い、変動アイコン9Cが表示画面7aから消える。なお、状態表示領域JHが継続して表示画面7aに表示されている。
【0439】
その後、次変動を開始するために、第1保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが変動表示位置9Cdへ移動して変動アイコン9Cとなると、演出図柄の変動演出(変動表示)が開始され、表示画面7aの右下隅側に形成される状態表示領域JHに表示される残りの回数が値1だけ少なくなる。つまり、演出図柄の変動演出(変動表示)が開始されるごとに、状態表示領域JHに表示される残りの回数が値1だけ少なくなってカウントダウンされる(残り204回)。なお、第1保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが変動表示位置9Cdへ移動して変動アイコン9Cとなると、これに伴い、第2保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが第1保留表示位置9Adへ移動し、保留アイコン9Aが消化されずにストックされたものが1つだけ存在している状態となる。
【0440】
遊技者が第1始動口20に遊技球を入球させる遊技を行い(いわゆる左打ちという遊技を行い)、当たりとならずハズレが連続し、電源投入後、69回だけ(言い換えると、
図39(D)において設定示唆演出の状態表示画像JM2が表示された当該変動が終了してから29回転だけ)演出図柄の変動演出(変動表示)が開始され停止表示されハズレが確定し、その後、第1保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが変動表示位置9Cdへ移動して変動アイコン9Cとなると、演出図柄の変動演出(変動表示)が開始される。これにより、電源投入後、70回転目の変動中となる(言い換えると、
図39(D)において設定示唆演出の状態表示画像JM2が表示された当該変動が終了してから30回転目の変動中となる)。これに伴い、状態表示領域JHに表示される残りの回数が175回となり、「残り175回」と表示される。
【0441】
第1保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが変動表示位置9Cdへ移動すると、これに伴い、第4保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが第3保留表示位置9Adへ移動し、第3保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが第2保留表示位置9Adへ移動し、第2保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが第1保留表示位置9Adへ移動し、保留アイコン9Aが消化されずにストックされたものが3つだけ存在している状態となる。
【0442】
電源投入後、70回転目の変動中となると、その後、当該変動中において、
図39(F)に示すように、設定示唆演出の状態として、「状態1」である旨を遊技者に示唆(報知)することができる上述した設定示唆演出の状態表示画像JM1が横長の矩形形状を有して表示画面7aの中央を通る水平線上に再び表示される(出現する)。
【0443】
設定示唆演出の状態表示画像JM1が表示画面7aに表示されると、表示画面7aの右下隅側に形成される横長の矩形領域である状態表示領域JHが「状態変化」という文字画像に切り替わる。このとき、本実施形態においては、状態表示領域JHの横長の矩形形状の内側領域には、上述した状態表示領域用背景画像が配置されている。これに代えて、状態表示領域用背景画像から図示しない専用の状態変化用背景画像が配置されるようにしてもよい。こうすれば、状態変化が生じる期待感を遊技者に付与することができる。
【0444】
設定示唆演出の状態表示画像JM1が所定期間(本実施形態では、3秒)だけ表示されると、「状態1 設定通常」という文字画像を除いて設定示唆演出の状態表示画像JM1が表示画面7aから徐々に透明となって消える。このとき、表示画面7aの中央を通る水平線上に表示されている「状態1 設定通常」という文字画像が表示画面7aの右下隅側に形成される横長の矩形領域である状態表示領域JHへ向かって文字の大きさ(サイズ)を縮小しながら移動し最終的に状態表示領域JHへ移動したときには、状態表示領域JHに表示されていた「状態変化」という文字画像が状態表示領域JHから消え、状態表示領域JHの上段に「状態1」という文字画像、状態表示領域JHの下段に「残り175回」という文字画像が上下段に分かれてそれぞれ表示される。言い換えると、「状態1 設定通常」という文字画像のうち、「状態1」という情報がそのまま反映されるの対して、「設定通常」という情報から「残り175回」という情報へ切り替えることにより、設定示唆演出の状態を残り175回の変動演出(変動表示)において表示画面7aに表示するという点を遊技者に明示することができるようになっている。この残り175回の変動演出(変動表示)においては、設定示唆演出の状態が変化する場合がある。ここでは、引き続き設定示唆演出の状態として「状態1」が滞在するという点を遊技者に明示している。
【0445】
ここでは、設定示唆演出の状態が「状態1」となっているため、「状態1」と対応付けられた設定示唆演出の頻度(発生率)と設定示唆演出の信頼度(信頼率)とに基づいて、設定示唆演出が行われることとなる。具体的には、
図24に示した設定示唆演出決定処理において決定されて行われ、
図25(B)に示した設定示唆演出パターンテーブルにおいて、設定示唆演出パターンとして、設定演出パターン1~設定演出パターン13のうち、設定演出パターン1~設定演出パターン7のいずれかに基づいて、設定示唆演出が行われることとなる。
【0446】
状態表示領域JHに表示されていた「状態変化」という文字画像が消えるものの、状態表示領域JHには上述した状態表示領域用背景画像が継続して配置されている。なお、状態表示領域JHに「状態変化」という文字画像が表示されるときに状態表示領域用背景画像から図示しない専用の状態変化用背景画像に切り替えた場合には、「状態変化」という文字画像が状態表示領域JHから消えると、これに伴い、状態変化用背景画像から状態表示領域用背景画像へ再び切り替えることとなる。
【0447】
その後、当該変動において、
図39(G)に示すように、左演出図柄8Lが数字「4」で仮停止表示され、右演出図柄8Rが数字「1」で仮停止表示され、そして中演出図柄8Cが数字「9」で仮停止表示され、同一の数字の図柄で揃わず、その後、停止表示され、ハズレが確定する。これに伴い、変動アイコン9Cが表示画面7aから消える。なお、状態表示領域JHが継続して表示画面7aに表示されている。
【0448】
その後、次変動を開始するために、第1保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが変動表示位置9Cdへ移動して変動アイコン9Cとなると、演出図柄の変動演出(変動表示)が開始されると、表示画面7aの右下隅側に形成される状態表示領域JHに表示される残りの回数が値1だけ少なくなる。つまり、演出図柄の変動演出(変動表示)が開始されるごとに、状態表示領域JHに表示される残りの回数が値1だけ少なくなってカウントダウンされる(残り174回)。なお、第1保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが変動表示位置9Cdへ移動して変動アイコン9Cとなると、これに伴い、第3保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが第2保留表示位置9Adへ移動し、第2保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが第1保留表示位置9Adへ移動し、保留アイコン9Aが消化されずにストックされたものが2つだけ存在している状態となる。
【0449】
遊技者が第1始動口20に遊技球を入球させる遊技を行い(いわゆる左打ちという遊技を行い)、当たりとならずハズレが連続し、電源投入後、84回だけ(言い換えると、
図39(F)において設定示唆演出の状態表示画像JM1が表示された当該変動が終了してから14回転だけ)演出図柄の変動演出(変動表示)が開始され停止表示されハズレが確定し、その後、第1保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが変動表示位置9Cdへ移動して変動アイコン9Cとなると、演出図柄の変動演出(変動表示)が開始される。これにより、電源投入後、85回転目の変動中となる(言い換えると、
図39(F)において設定示唆演出の状態表示画像JM1が表示された当該変動が終了してから15回転目の変動中となる)。これに伴い、状態表示領域JHに表示される残りの回数が160回となり、「残り160回」と表示される。
【0450】
第1保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが変動表示位置9Cdへ移動すると、これに伴い、第2保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが第1保留表示位置9Adへ移動し、保留アイコン9Aが消化されずにストックされたものが1つだけ存在している状態となる。
【0451】
電源投入後、85回転目の変動中となると、その後、当該変動中において、
図39(H)に示すように、設定示唆演出の状態として、「状態2」である旨を遊技者に示唆(報知)することができる上述した設定示唆演出の状態表示画像JM2が横長の矩形形状を有して表示画面7aの中央を通る水平線上に再び表示される(出現する)。
【0452】
設定示唆演出の状態表示画像JM2が表示画面7aに表示されると、表示画面7aの右下隅側に形成される横長の矩形領域である状態表示領域JHが「状態変化」という文字画像に切り替わる。このとき、本実施形態においては、状態表示領域JHの横長の矩形形状の内側領域には、上述した状態表示領域用背景画像が配置されている。これに代えて、状態表示領域用背景画像から図示しない専用の状態変化用背景画像が配置されるようにしてもよい。こうすれば、状態変化が生じる期待感を遊技者に付与することができる。
【0453】
設定示唆演出の状態表示画像JM2が所定期間(本実施形態では、3秒)だけ表示されると、「状態2 設定高確」という文字画像を除いて設定示唆演出の状態表示画像JM2が表示画面7aから徐々に透明となって消える。このとき、表示画面7aの中央を通る水平線上に表示されている「状態1 設定高確」という文字画像が表示画面7aの右下隅側に形成される横長の矩形領域である状態表示領域JHへ向かって文字の大きさ(サイズ)を縮小しながら移動し最終的に状態表示領域JHへ移動したときには、状態表示領域JHに表示されていた「状態変化」という文字画像が状態表示領域JHから消え、状態表示領域JHの上段に「状態2」という文字画像、状態表示領域JHの下段に「残り160回」という文字画像が上下段に分かれてそれぞれ表示される。言い換えると、「状態2 設定高確」という文字画像のうち、「状態2」という情報がそのまま反映されるの対して、「設定高確」という情報から「残り160回」という情報へ切り替えることにより、設定示唆演出の状態を残り160回の変動演出(変動表示)において表示画面7aに表示するという点を遊技者に明示することができるようになっている。この残り160回の変動演出(変動表示)においては、設定示唆演出の状態が変化する場合がある。ここでは、設定示唆演出の状態として「状態2」へ遷移し、「状態2」が滞在するという点を遊技者に明示している。
【0454】
ここでは、設定示唆演出の状態が「状態2」となっているため、「状態2」と対応付けられた設定示唆演出の頻度(発生率)と設定示唆演出の信頼度(信頼率)とに基づいて、設定示唆演出が行われることとなる。具体的には、
図24に示した設定示唆演出決定処理において決定されて行われ、
図25(B)に示した設定示唆演出パターンテーブルにおいて、設定示唆演出パターンとして、設定演出パターン1~設定演出パターン13のうち、設定演出パターン1~設定演出パターン7のいずれかに基づいて、設定示唆演出が行われることとなる。
【0455】
状態表示領域JHに表示されていた「状態変化」という文字画像が消えるものの、状態表示領域JHには上述した状態表示領域用背景画像が継続して配置されている。なお、状態表示領域JHに「状態変化」という文字画像が表示されるときに状態表示領域用背景画像から図示しない専用の状態変化用背景画像に切り替えた場合には、「状態変化」という文字画像が状態表示領域JHから消えると、これに伴い、状態変化用背景画像から状態表示領域用背景画像へ再び切り替えることとなる。
【0456】
その後、当該変動において、
図39(I)に示すように、左演出図柄8Lが数字「7」で仮停止表示され、右演出図柄8Rが数字「2」で仮停止表示され、そして中演出図柄8Cが数字「0」で仮停止表示され、同一の数字の図柄で揃わず、その後、停止表示され、ハズレが確定する。これに伴い、変動アイコン9Cが表示画面7aから消える。なお、状態表示領域JHが継続して表示画面7aに表示されている。
【0457】
その後、次変動を開始するために、第1保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが変動表示位置9Cdへ移動して変動アイコン9Cとなると、演出図柄の変動演出(変動表示)が開始され、表示画面7aの右下隅側に形成される状態表示領域JHに表示される残りの回数が値1だけ少なくなる。つまり、演出図柄の変動演出(変動表示)が開始されるごとに、状態表示領域JHに表示される残りの回数が値1だけ少なくなってカウントダウンされる(残り159回)。なお、第1保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが変動表示位置9Cdへ移動して変動アイコン9Cとなると、これに伴い、保留アイコン9Aが消化されずにストックされたものが全く存在しない状態となる。
【0458】
遊技者が第1始動口20に遊技球を入球させる遊技を行い(いわゆる左打ちという遊技を行い)、当たりとならずハズレが連続し、電源投入後、124回だけ(言い換えると、
図39(H)において設定示唆演出の状態表示画像JM2が表示された当該変動が終了してから39回転だけ)演出図柄の変動演出(変動表示)が開始され停止表示されハズレが確定し、その後、第1保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが変動表示位置9Cdへ移動して変動アイコン9Cとなると、演出図柄の変動演出(変動表示)が開始される。これにより、電源投入後、125回転目の変動中となる(言い換えると、
図39(H)において設定示唆演出の状態表示画像JM2が表示された当該変動が終了してから40回転目の変動中となる)。これに伴い、状態表示領域JHに表示される残りの回数が120回となり、「残り120回」と表示される。
【0459】
第1保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが変動表示位置9Cdへ移動すると、これに伴い、第3保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが第2保留表示位置9Adへ移動し、第2保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが第1保留表示位置9Adへ移動し、保留アイコン9Aが消化されずにストックされたものが2つだけ存在している状態となる。
【0460】
電源投入後、125回転目の変動中となると、その後、当該変動中において、
図39(J)に示すように、設定示唆演出の状態として、「状態3」である旨を遊技者に示唆(報知)することができる設定示唆演出の状態表示画像JM3が横長の矩形形状を有して表示画面7aの中央を通る水平線上に表示される(出現する)。この設定示唆演出の状態表示画像JM3は、「状態3 設定高信」という文字画像が含まれ表示画面7aの最も手前側に配置されている。設定示唆演出の状態表示画像JM3は、上述した設定示唆演出の状態表示画像JM1および上述した設定示唆演出の状態表示画像JM2と同様の構成となっており、ここでの詳細な説明を省略する。なお、設定示唆演出の状態表示画像JM3横長の矩形形状の内側領域には、図示しない状態3用の状態3示用背景画像が配置されている。この状態3表示用背景画像の手前側に「状態3 設定高信」という文字画像が配置されている。状態3表示用背景画像は、「状態3 設定高信」という文字画像の視認性を向上するために、デザインやコントラストが設定され不透明なものとなっている。
【0461】
設定示唆演出の状態表示画像JM3が表示画面7aに表示されると、表示画面7aの右下隅側に形成される横長の矩形領域である状態表示領域JHが「状態変化」という文字画像に切り替わる。このとき、本実施形態においては、状態表示領域JHの横長の矩形形状の内側領域には、上述した状態表示領域用背景画像が配置されている。これに代えて、状態表示領域用背景画像から図示しない専用の状態変化用背景画像が配置されるようにしてもよい。こうすれば、状態変化が生じる期待感を遊技者に付与することができる。
【0462】
設定示唆演出の状態表示画像JM3が所定期間(本実施形態では、3秒)だけ表示されると、「状態3 設定高信」という文字画像を除いて設定示唆演出の状態表示画像JM3が表示画面7aから徐々に透明となって消える。このとき、表示画面7aの中央を通る水平線上に表示されている「状態3 設定高信」という文字画像が表示画面7aの右下隅側に形成される横長の矩形領域である状態表示領域JHへ向かって文字の大きさ(サイズ)を縮小しながら移動し最終的に状態表示領域JHへ移動したときには、状態表示領域JHに表示されていた「状態変化」という文字画像が状態表示領域JHから消え、状態表示領域JHの上段に「状態3」という文字画像、状態表示領域JHの下段に「残り120回」という文字画像が上下段に分かれてそれぞれ表示される。言い換えると、「状態3 設定高信」という文字画像のうち、「状態3」という情報がそのまま反映されるの対して、「設定高信」という情報から「残り120回」という情報へ切り替えることにより、設定示唆演出の状態を残り120回の変動演出(変動表示)において表示画面7aに表示するという点を遊技者に明示することができるようになっている。この残り120回の変動演出(変動表示)においては、設定示唆演出の状態が変化する場合がある。ここでは、設定示唆演出の状態として「状態3」へ遷移し、「状態3」が滞在するという点を遊技者に明示している。
【0463】
ここでは、設定示唆演出の状態が「状態3」となっているため、「状態3」と対応付けられた設定示唆演出の頻度(発生率)と設定示唆演出の信頼度(信頼率)とに基づいて、設定示唆演出が行われることとなる。具体的には、
図24に示した設定示唆演出決定処理において決定されて行われ、
図25(B)に示した設定示唆演出パターンテーブルにおいて、設定示唆演出パターンとして、設定演出パターン1~設定演出パターン13のうち、設定演出パターン8~設定演出パターン13のいずれかに基づいて、設定示唆演出が行われることとなる。
【0464】
状態表示領域JHに表示されていた「状態変化」という文字画像が消えるものの、状態表示領域JHには上述した状態表示領域用背景画像が継続して配置されている。なお、状態表示領域JHに「状態変化」という文字画像が表示されるときに状態表示領域用背景画像から図示しない専用の状態変化用背景画像に切り替えた場合には、「状態変化」という文字画像が状態表示領域JHから消えると、これに伴い、状態変化用背景画像から状態表示領域用背景画像へ再び切り替えることとなる。
【0465】
その後、当該変動において、
図39(K)に示すように、左演出図柄8Lが数字「5」で仮停止表示され、右演出図柄8Rが数字「4」で仮停止表示され、そして中演出図柄8Cが数字「8」で仮停止表示され、同一の数字の図柄で揃わず、その後、停止表示され、ハズレが確定する。これに伴い、変動アイコン9Cが表示画面7aから消える。なお、状態表示領域JHが継続して表示画面7aに表示されている。
【0466】
その後、次変動を開始するために、第1保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが変動表示位置9Cdへ移動して変動アイコン9Cとなると、演出図柄の変動演出(変動表示)が開始され、表示画面7aの右下隅側に形成される状態表示領域JHに表示される残りの回数が値1だけ少なくなる。つまり、演出図柄の変動演出(変動表示)が開始されるごとに、状態表示領域JHに表示される残りの回数が値1だけ少なくなってカウントダウンされる(残り119回)。なお、第1保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが変動表示位置9Cdへ移動して変動アイコン9Cとなると、これに伴い、第2保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが第1保留表示位置9Adへ移動し、保留アイコン9Aが消化されずにストックされたものが1つだけ存在している状態となる。
【0467】
第1保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが変動表示位置9Cdへ移動して変動アイコン9Cとなると、演出図柄の変動演出(変動表示)が開始される。これにより、電源投入後、126回転目の変動中となる(言い換えると、
図39(J)において設定示唆演出の状態表示画像JM3が表示された当該変動が終了してから1回転目の変動中となる)。これに伴い、
図39(L)に示すように、状態表示領域JHに表示される残りの回数が119回となり、「残り119回」と表示される。
【0468】
第1保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが変動表示位置9Cdへ移動すると、これに伴い、第2保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが第1保留表示位置9Adへ移動し、保留アイコン9Aが消化されずにストックされたものが1つだけ存在している状態となる。
【0469】
電源投入後、126回転目の変動中となり、その後、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rが同一の数字の図柄に揃わず停止表示されると、ハズレが確定するのに対して、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rが同一の数字の図柄に揃って停止表示されると、当たりが確定し、その後、遊技者に利益が付与される当たり遊技が開始されることとなる。
【0470】
その後、遊技者が第1始動口20に遊技球を入球させる遊技を行い(いわゆる左打ちという遊技を行い)、当たりとならずハズレが連続すると、状態表示領域JHに表示される残りの回数がゼロとなると、「残りゼロ回」と表示され、設定示唆演出の状態の表示を終了し、状態表示領域JHが表示画面7aから消えることとなる。状態表示領域JHに表示される残りの回数がゼロとなり、状態表示領域JHが表示画面7aから消えると、これを契機として、設定示唆演出の状態を初期化して「状態1」とする。
【0471】
設定示唆演出の状態変化演出Nでは、遊技者が第1始動口20に遊技球を入球させる遊技を行っているとき(いわゆる左打ちという遊技を行っているとき)、設定示唆演出の状態表示画像は、演出図柄の変動演出(変動表示)が開始されて停止表示された回転数(連続してハズレが確定した回数)に基づいて表示画面7aに表示されている。この回転数は、多くなる場合があるし、少なくなる場合もあるため、ランダム性があり、サブ制御基板90の抽選により決定されている。
【0472】
なお、設定示唆演出の状態変化演出Nでは、
図39(B),(D),(F),(H),(J)における各設定示唆演出の状態表示画像は、
図23に示した状態遷移処理において判定されたことに基づいて表示画面7aに表示されている。
【0473】
また、設定示唆演出の状態変化演出Nでは、遊技者が第1始動口20に遊技球を入球させる遊技を行っているとき(いわゆる左打ちという遊技を行っているとき)、設定示唆演出の状態表示画像が表示画面7aに表示される回転数にランダムを持たせていたが、例えば、設定示唆演出の状態がステップアップまたはジャンプアップするごとに、回転数が多くなるようにしてもよい。こうすれば、回転数自体を設定情報の示唆演出として遊技者に提供することができる。また、回転数である状態表示領域JHに表示される残りの回数を見た遊技者は、設定示唆演出の状態と回転数との法則性を自身で見出すことに寄与することができる。
【0474】
また、設定示唆演出の状態変化演出Nでは、例えば、
図39(H)において、設定示唆演出の状態表示画像JM2が所定期間(本実施形態では、3秒)だけ表示されると、「状態2 設定高確」という文字画像を除いて設定示唆演出の状態表示画像JM2が表示画面7aから徐々に透明となって消える。このとき、表示画面7aの中央を通る水平線上に表示されている「状態1 設定高確」という文字画像が表示画面7aの右下隅側に形成される横長の矩形領域である状態表示領域JHへ向かって文字の大きさ(サイズ)を縮小しながら移動し最終的に状態表示領域JHへ移動したときには、状態表示領域JHに表示されていた「状態変化」という文字画像が状態表示領域JHから消え、状態表示領域JHの上段に「状態2」という文字画像、状態表示領域JHの下段に「残り160回」という文字画像が上下段に分かれてそれぞれ表示されていた。しかし、「状態2 設定高確」という文字画像が状態表示領域JHへ向かって文字の大きさ(サイズ)を縮小しながら移動し最終的に状態表示領域JHへ移動したときには、「状態3 設定高信」へジャンプアップしていてもよい。こうすれば、表示画面7aの中央を通る水平線上に表示されている「状態2 設定高確」という文字画像と、状態表示領域JHへ移動したときに表示される文字画像と、の内容が変化する場合があるため、遊技者の視線を、表示画面7aの中央を通る水平線上に表示されている「状態2 設定高確」という文字画像だけでなく、状態表示領域JHへ移動したときに表示される文字画像まで向けることができるため、設定示唆演出の状態の変化に対する遊技者の期待感を煽ることがっできる。
【0475】
[設定示唆演出の状態変化演出O]
次に、設定示唆演出の状態変化演出Oについて
図40を参照して説明する。演出図柄の変動演出(変動表示)が開始されると、停止表示された演出図柄が一度上側へ向かって所定距離(例えば、5ミリメートル程度)浮遊する表示態様でゆったり(低速で)移動したのち(言い換えると、演出図柄の停止表示が解除されたことで、演出図柄がこれから移動しようとする表示態様としたのち)、下側へ向かって低速から徐々に速度を上げながら不透明な状態から半透明な状態へ変化して高速で変動する表示態様となる。これにより、演出図柄の後方に配置される背景画像を、高速変動中の半透明な装飾図柄を介して、視認することができる。なお、演出図柄は、停止する直前で減速して半透明な状態から再び不透明な状態へ変化して仮停止表示されたり、停止表示されたりする(仮停止表示され、その後、停止表示される)。演出図柄は、仮停止表示された状態では、上下方向に小刻みにゆったりと動く表示態様となる。
【0476】
変動アイコンや保留アイコンについて簡単に説明すると、例えば
図40(A)に示すように、第1特図保留の消化として現在変動中の左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rに対応する変動アイコン9Cは、画像表示装置7の表示画面7aの下側中央に表示されている変動表示位置9Cd(矩形画像(台座画像)の上)に表示(載置)される。変動表示位置9Cdの左側における表示画面7aの領域には、第1特図保留として第1保留表示エリアが設けられ、変動表示位置9Cdの右側における表示画面7aの領域には、第2特図保留として第2保留表示エリアが設けられている。第1保留表示エリアには、4つの保留表示位置9Ad(矩形画像(台座画像)の上)に保留アイコン9Aがそれぞれ表示可能(載置可能)とされ最大で4つの保留アイコン9Aをストックすることができるようになっている。4つの保留表示位置9Adは、変動表示位置9Cdに近い位置から表示画面7aの左辺へ向かって、第1保留表示位置9Ad、第2保留表示位置9Ad、第3保留表示位置9Ad、そして第4保留表示位置9Adという順番で表示画面7aの下辺に沿って直線状に整列配置され表示される。第2保留表示エリアには、図示しないが、4つの保留表示位置9Bd(矩形画像(台座画像)の上)に保留アイコン9Bがそれぞれ表示可能(載置可能)とされ最大で4つの保留アイコン9Bをストックすることができるようになっている。4つの保留表示位置9Bdは、変動表示位置9Cdに近い位置から表示画面7aの右辺へ向かって、第1保留表示位置9Bd、第2保留表示位置9Bd、第3保留表示位置9Bd、そして第4保留表示位置9Bdという順番で表示画面7aの下辺に沿って直線状に整列配置され表示される。
【0477】
保留アイコン9A,9Bおよび変動アイコン9C(以下、単に「アイコン」という場合がある。)について簡単に説明すると、形状や色の違いにより、アイコンに対応する抽選時の当たりの期待度の違いを表している。例えば、黄色(ゴールド)の星形のアイコン、紫色の球状のアイコン、空箱のアイコン、赤い球状のアイコン、緑色の球状アイコン、青い球状のアイコン、白い球状のアイコンという6つのアイコンのうち、黄色(ゴールド)の星形のアイコンが最も当たりの期待度が高く、紫色の球状のアイコンが2番目に当たりの期待度が高く、宝箱のアイコンが3番目に当たりの期待度が高く、赤い球状のアイコンが4番目に当たりの期待度が高く、緑色の球状のアイコンが5番目に当たりの期待度が高く、青い球状のアイコンが6番目に当たりの期待度が高く、白い球状のアイコンが最も当たりの期待度が低いものとなっている。
【0478】
なお、宝箱のアイコンは、通常、蓋が閉じた状態となっており、蓋が閉じた状態から開いた状態へ変化する場合がある。宝箱のアイコンは、蓋が閉じた状態から開いた状態へ変化すると、宝箱のアイコンに対する当たり期待度がさらに高くなり、蓋が開いた状態が維持される。また宝箱のアイコンは、蓋が閉じた状態から開いた状態へ変化すると、設定示唆演出の状態が変化したり維持したりする場合があり、他のアイコンへ変化したり、元のアイコンへ戻ったりする。
【0479】
また、設定示唆演出の状態変化演出Oにおいて使用される背景画像(「特殊背景画像」という)は、通常背景画像のほかに、通常背景画像に含まれない特殊画像となっている。通常背景画像としては、例えば、都市画像、森林画像、海画像、海底画像、地下画像などの通常画像となっている。特殊背景画像としては、宇宙画像、宇宙船内画像、基地画像、遊技ホール画像などの特殊画像となっている。通常背景画像および特殊背景画像は、静止画であってもよいし、動画であってもよい。
【0480】
遊技者が第1始動口20に遊技球を入球させる遊技を行っているとき(いわゆる左打ちという遊技を行っているとき)には、保留アイコン9Aの第1保留表示位置9Ad~第4保留表示位置9Adが表示画面7aに表示されるのに対して、保留アイコン9Bの第1保留表示位置9Bd~第4保留表示位置9Bdが表示画面7aに非表示される(もちろん、左打ちという遊技を行っているときに保留アイコン9Bが存在して消化完了するまでは表示画面7aに表示される)。また、遊技者が第2始動口21に遊技球を入球させる遊技を行っているとき(いわゆる右打ちという遊技を行っているとき)には、保留アイコン9Aの第1保留表示位置9Ad~第4保留表示位置9Adが表示画面7aに非表示される(もちろん、右打ちという遊技を行っているときに保留アイコン9Aが存在して消化完了するまでは表示画面7aに表示される)のに対して、保留アイコン9Bの第1保留表示位置9Bd~第4保留表示位置9Bdが表示画面7aに表示される。
【0481】
遊技者が第1始動口20に遊技球を入球させる遊技を行い(いわゆる左打ちという遊技を行い)、第1保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが変動表示位置9Cdへ移動して変動アイコン9Cとなると、
図40(A)に示すように、画像表示装置7の表示画面7aに通常背景画像として都市画像HG1が表示され、演出図柄の変動演出(変動表示)が開始される。これに伴い、第3保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが第2保留表示位置9Adへ移動し、第2保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが第1保留表示位置9Adへ移動し、保留アイコン9Aが消化されずにストックされたものが2つだけ存在している状態となる。変動アイコン9C、2つの保留アイコン9Aは、白い球状のアイコンとなっている。
【0482】
その後、当該変動中において、
図40(B)に示すように、第2保留表示位置9Adに表示されている白い球状の保留アイコン9Aは、白い球状の保留アイコン9Aから宝箱の保留アイコン9Aへ保留変化する。このとき、宝箱の保留アイコン9Aの蓋は、閉じた状態となっている。
【0483】
その後、当該変動中において、
図40(C)に示すように、第2保留表示位置9Adに表示されている宝箱の保留アイコン9Aの蓋が閉じた状態から開いた状態となる。これを契機として、設定示唆演出の状態表示が開始され、設定示唆演出の状態として、「状態1」である旨を遊技者に示唆(報知)することができる設定示唆演出の状態表示画像JM1が横長の矩形形状を有して表示画面7aの中央を通る水平線上に表示される(出現する)。この設定示唆演出の状態表示画像JM1は、「状態1 設定通常」という文字画像が含まれ表示画面7aの最も手前側に配置されている。つまり、設定示唆演出の状態表示画像JM1は、左演出図柄8Lの変動領域、中演出図柄8Cの変動領域、及び右演出図柄8Rの変動領域の手前側に配置されている。これにより、設定示唆演出の状態表示画像JM1の横長の矩形形状は、左演出図柄8Lの変動領域における右側の一部の領域と前後方向で重なるものの、設定示唆演出の状態表示画像JM1が左演出図柄8Lに妨げられず視認困難とならないし、また設定示唆演出の状態表示画像JM1の横長の矩形形状は、中演出図柄8Cの変動領域を左右方向で跨いだ状態となって中演出図柄8Cの変動領域と前後方向で重なるものの、設定示唆演出の状態表示画像JM1が中演出図柄8Cに妨げられず視認困難とならないし、また設定示唆演出の状態表示画像JM1の横長の矩形形状は、右演出図柄8Rの変動領域における左側の一部と前後方向で重なるものの、設定示唆演出の状態表示画像JM1が右演出図柄8Rに妨げられず視認困難とならない。なお、表示画面7aには通常背景画像として都市画像HG1の表示が継続されている。
【0484】
設定示唆演出の状態表示画像JM1の横長の矩形形状の内側領域には、図示しない状態1専用の状態1表示用背景画像が配置され、この状態1表示用背景画像の手前側に「状態1 設定通常」という文字画像が配置されている。状態1表示用背景画像は、「状態1 設定通常」という文字画像の視認性を向上するために、デザインやコントラストが設定され不透明なものとなっている。これにより、設定示唆演出の状態表示画像JM1の後方と対応する表示画面7aの領域に表示されている画像が状態1表示用背景画像を通して視認困難となっている。なお、状態1表示用背景画像は、「状態1 設定通常」という文字画像の視認性を向上することができる画像であれば不透明なものから半透明なものとしてもよい。この場合、設定示唆演出の状態表示画像JM1の後方と対応する表示画面7aの領域に表示されている画像が状態1表示用背景画像を通して視認することができることとなる。
【0485】
設定示唆演出の状態表示画像JM1が所定期間(本実施形態では、3秒)だけ表示されると、「状態1 設定通常」という文字画像を除いて設定示唆演出の状態表示画像JM1が表示画面7aから徐々に透明となって消える。このとき、表示画面7aの右下隅側に形成される横長の矩形領域である状態表示領域JHが表示され(出現し)、表示画面7aの中央を通る水平線上に表示されている「状態1 設定通常」という文字画像が状態表示領域JHへ向かって文字の大きさ(サイズ)を縮小しながら移動し最終的に状態表示領域JHへ移動したときには、状態表示領域JHの「状態1」という文字画像、状態表示領域JHの下段に「残り80回」という文字画像が上下段に分かれてそれぞれ表示される。言い換えると、「状態1 設定通常」という文字画像のうち、「状態1」という情報がそのまま反映されるの対して、「設定通常」という情報から「残り80回」という情報へ切り替えることにより、現在「状態1」であり、設定示唆演出の状態表示が開始されて終了するまでの残り80回の変動演出(変動表示)において、設定示唆演出の状態が変化する場合があり、設定示唆演出の状態が滞在するという点を遊技者に明示することができるようになっている。
【0486】
また、設定示唆演出の状態表示画像JM1が所定期間(本実施形態では、3秒)だけ表示されると、第2保留表示位置9Adに表示されている蓋が開いた状態となった宝箱の保留アイコン9Aは、再び白い球状の保留アイコン9Aへ戻る(保留変化する)。
【0487】
この残り80回の変動演出(変動表示)という期間において、設定示唆演出の状態が変化する場合があり、設定示唆演出の状態、ここでは「状態1」と対応付けられた設定示唆演出の頻度(発生率)と設定示唆演出の信頼度(信頼率)とに基づいて、設定示唆演出が行われることとなる。具体的には、
図24に示した設定示唆演出決定処理において決定されて行われ、
図25(B)に示した設定示唆演出パターンテーブルにおいて、設定示唆演出パターンとして、設定演出パターン1~設定演出パターン13のうち、設定演出パターン1~設定演出パターン7のいずれかに基づいて、設定示唆演出が行われることとなる。
【0488】
状態表示領域JHは、右演出図柄8Rの変動領域の下流側と前後方向で重なっているものの、状態表示領域JHは、設定示唆演出の状態表示画像JM1と同様に最も手前側に配置されているため、右演出図柄8Rに妨げられず視認困難とならない。また状態表示領域JHの横長の矩形形状の内側領域には、図示しない専用の状態表示領域用背景画像が配置されている。状態表示領域用背景画像は、「状態1」という文字画像の視認性、及び「残り80回」という文字画像の視認性を向上するために、デザインやコントラストが設定され不透明なものとなっている。これにより、状態表示領域JHの後方と対応する表示画面7aの領域に表示されている画像が状態表示領域用背景画像を通して視認困難となっている。なお、状態表示領域用背景画像は、「状態1」という文字画像の視認性、及び「残り80回」という文字画像の視認性を向上することができる画像であれば不透明なものから半透明なものとしてもよい。この場合、状態表示領域JHの後方と対応する表示画面7aの領域に表示されている画像が状態表示領域用背景画像を通して視認することができることとなる。
【0489】
その後、当該変動において、
図40(D)に示すように、左演出図柄8Lが数字「1」で仮停止表示され、右演出図柄8Rが数字「3」で仮停止表示され、そして中演出図柄8Cが数字「2」で仮停止表示され、同一の数字の図柄で揃わず、その後、停止表示され、ハズレが確定する。これに伴い、変動アイコン9Cが表示画面7aから消える。なお、状態表示領域JHが継続して表示画面7aに表示されている。
【0490】
その後、次変動を開始するために、第1保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが変動表示位置9Cdへ移動して変動アイコン9Cとなると、演出図柄の変動演出(変動表示)が開始され、表示画面7aの右下隅側に形成される状態表示領域JHに表示される残りの回数が値1だけ少なくなる。つまり、演出図柄の変動演出(変動表示)が開始されるごとに、状態表示領域JHに表示される残りの回数が値1だけ少なくなってカウントダウンされる。なお、第1保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが変動表示位置9Cdへ移動して変動アイコン9Cとなると、これに伴い、第2保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが第1保留表示位置9Adへ移動し、保留アイコン9Aが消化されずにストックされたものが1つだけ存在している状態となる。
【0491】
遊技者が第1始動口20に遊技球を入球させる遊技を行い(いわゆる左打ちという遊技を行い)、当たりとならずハズレが連続し、設定示唆演出の状態表示が開始されて44回だけ(つまり、
図40(C)において設定示唆演出の状態表示画像JM1が表示された当該変動が終了してから44回転だけ)演出図柄の変動演出(変動表示)が開始され停止表示されハズレが確定し、その後、第1保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが変動表示位置9Cdへ移動して変動アイコン9Cとなると、演出図柄の変動演出(変動表示)が開始される。これにより、設定示唆演出の状態表示開始後、45回転目の変動中となる(つまり、
図40(C)において設定示唆演出の状態表示画像JM1が表示された当該変動が終了してから45回転目の変動中となる)。これに伴い、
図40(E)に示すように、状態表示領域JHに表示される残りの回数が35となり、「残り35回」と表示される。
【0492】
第1保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが変動表示位置9Cdへ移動すると、これに伴い、第4保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが第3保留表示位置9Adへ移動し、第3保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが第2保留表示位置9Adへ移動し、第2保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが第1保留表示位置9Adへ移動し、保留アイコン9Aが消化されずにストックされたものが3つだけ存在している状態となる。なお、表示画面7aには通常背景画像として都市画像HG1の表示が継続されている。
【0493】
設定示唆演出の状態表示開始後、45回転目の変動中となると、その後、当該変動中において、
図40(F)に示すように、第3保留表示位置9Adに表示されている白い球状の保留アイコン9Aは、白い球状の保留アイコン9Aから宝箱の保留アイコン9Aへ保留変化する。このとき、宝箱の保留アイコン9Aの蓋は、閉じた状態となっている。なお、状態表示領域JHが継続して表示画面7aに表示されている。
【0494】
その後、当該変動中において、
図40(G)に示すように、第3保留表示位置9Adに表示されている宝箱の保留アイコン9Aの蓋が閉じた状態から開いた状態となる。これを契機として、設定示唆演出の状態として、「状態2」である旨を遊技者に示唆(報知)することができる設定示唆演出の状態表示画像JM2が横長の矩形形状を有して表示画面7aの中央を通る水平線上に表示される(出現する)。この設定示唆演出の状態表示画像JM2は、「状態2 設定高確」という文字画像が含まれ表示画面7aの最も手前側に配置されている。設定示唆演出の状態表示画像JM2は、上述した設定示唆演出の状態表示画像JM1と同様の構成となっており、ここでの詳細な説明を省略する。なお、設定示唆演出の状態表示画像JM2の横長の矩形形状の内側領域には、図示しない状態2専用の状態2表示用背景画像が配置されている。この状態2表示用背景画像の手前側に「状態2 設定高確」という文字画像が配置されている。状態2表示用背景画像は、「状態2 設定高確」という文字画像の視認性を向上するために、デザインやコントラストが設定され不透明なものとなっている。
【0495】
設定示唆演出の状態表示画像JM2が表示画面7aに表示されると、表示画面7aの右下隅側に形成される横長の矩形領域である状態表示領域JHが「状態変化」という文字画像に切り替わる。このとき、本実施形態においては、状態表示領域JHの横長の矩形形状の内側領域には、上述した状態表示領域用背景画像が配置されている。これに代えて、状態表示領域用背景画像から図示しない専用の状態変化用背景画像が配置されるようにしてもよい。こうすれば、状態変化が生じる期待感を遊技者に付与することができる。
【0496】
設定示唆演出の状態表示画像JM2が所定期間(本実施形態では、3秒)だけ表示されると、「状態2 設定高確」という文字画像を除いて設定示唆演出の状態表示画像JM2が表示画面7aから徐々に透明となって消える。このとき、表示画面7aの中央を通る水平線上に表示されている「状態2 設定高確」という文字画像が表示画面7aの右下隅側に形成される横長の矩形領域である状態表示領域JHへ向かって文字の大きさ(サイズ)を縮小しながら移動し最終的に状態表示領域JHへ移動したときには、状態表示領域JHに表示されていた「状態変化」という文字画像が状態表示領域JHから消え、状態表示領域JHの上段に「状態2」という文字画像、状態表示領域JHの下段に「残り35回」という文字画像が上下段に分かれてそれぞれ表示される。言い換えると、「状態2 設定高確」という文字画像のうち、「状態2」という情報がそのまま反映されるの対して、「設定高確」という情報から「残り35回」という情報へ切り替えることにより、現在「状態2」であり、設定示唆演出の状態表示が開始されて終了するまでの残り35回の変動演出(変動表示)において、設定示唆演出の状態が変化する場合があり、設定示唆演出の状態が滞在するという点を遊技者に明示することができるようになっている。
【0497】
また、設定示唆演出の状態表示画像JM2が所定期間(本実施形態では、3秒)だけ表示されると、第3保留表示位置9Adに表示されている蓋が開いた状態となった宝箱の保留アイコン9Aは、再び白い球状の保留アイコン9Aへ戻る(保留変化する)。
【0498】
この残り35回の変動演出(変動表示)という期間において、設定示唆演出の状態が変化する場合があり、設定示唆演出の状態、ここでは「状態2」と対応付けられた設定示唆演出の頻度(発生率)と設定示唆演出の信頼度(信頼率)とに基づいて、設定示唆演出が行われることとなる。具体的には、
図24に示した設定示唆演出決定処理において決定されて行われ、
図25(B)に示した設定示唆演出パターンテーブルにおいて、設定示唆演出パターンとして、設定演出パターン1~設定演出パターン13のうち、設定演出パターン1~設定演出パターン7のいずれかに基づいて、設定示唆演出が行われることとなる。
【0499】
状態表示領域JHに表示されていた「状態変化」という文字画像が消えるものの、状態表示領域JHには上述した状態表示領域用背景画像が継続して配置されている。なお、状態表示領域JHに「状態変化」という文字画像が表示されるときに状態表示領域用背景画像から図示しない専用の状態変化用背景画像に切り替えた場合には、「状態変化」という文字画像が状態表示領域JHから消えると、これに伴い、状態変化用背景画像から状態表示領域用背景画像へ再び切り替えることとなる。
【0500】
その後、当該変動において、
図40(H)に示すように、左演出図柄8Lが数字「6」で仮停止表示され、右演出図柄8Rが数字「5」で仮停止表示され、そして中演出図柄8Cが数字「7」で仮停止表示され、同一の数字の図柄で揃わず、その後、停止表示され、ハズレが確定する。これに伴い、変動アイコン9Cが表示画面7aから消える。なお、状態表示領域JHが継続して表示画面7aに表示されている。
【0501】
その後、次変動を開始するために、第1保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが変動表示位置9Cdへ移動して変動アイコン9Cとなると、演出図柄の変動演出(変動表示)が開始され、表示画面7aの右下隅側に形成される状態表示領域JHに表示される残りの回数が値1だけ少なくなる。つまり、演出図柄の変動演出(変動表示)が開始されるごとに、状態表示領域JHに表示される残りの回数が値1だけ少なくなってカウントダウンされる。なお、第1保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが変動表示位置9Cdへ移動して変動アイコン9Cとなると、これに伴い、第3保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが第2保留表示位置9Adへ移動し、第2保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが第1保留表示位置9Adへ移動し、保留アイコン9Aが消化されずにストックされたものが2つだけ存在している状態となる。
【0502】
遊技者が第1始動口20に遊技球を入球させる遊技を行い(いわゆる左打ちという遊技を行い)、当たりとならずハズレが連続し、設定示唆演出の状態表示が開始されて64回だけ(つまり、
図40(C)において設定示唆演出の状態表示画像JM1が表示された当該変動が終了してから64回転だけ)演出図柄の変動演出(変動表示)が開始され停止表示されハズレが確定し、その後、第1保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが変動表示位置9Cdへ移動して変動アイコン9Cとなると、演出図柄の変動演出(変動表示)が開始される。これにより、設定示唆演出の状態表示開始後、65回転目の変動中となる(つまり、
図40(C)において設定示唆演出の状態表示画像JM1が表示された当該変動が終了してから65回転目の変動中となる)。これに伴い、
図40(I)に示すように、状態表示領域JHに表示される残りの回数が15となり、「残り15回」と表示される。
【0503】
第1保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが変動表示位置9Cdへ移動すると、これに伴い、第2保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが第1保留表示位置9Adへ移動し、保留アイコン9Aが消化されずにストックされたものが1つだけ存在している状態となる。なお、表示画面7aには通常背景画像として都市画像HG1の表示が継続されている。
【0504】
設定示唆演出の状態表示開始後、65回転目の変動中となると、その後、当該変動中において、メッセージ画像MS1が横長の矩形形状を有して表示画面7aの中央を通る水平線上に表示される(出現する)。このメッセージ画像MS1は、背景画像変化予告演出であって、背景画像変化予告を告げる画像であり、「背景画像が変化するかも!」という文字画像が含まれ表示画面7aの最も手前側に配置されている。つまり、メッセージ画像MS1は、左演出図柄8Lの変動領域、中演出図柄8Cの変動領域、及び右演出図柄8Rの変動領域の手前側に配置されている。これにより、メッセージ画像MS1の横長の矩形形状は、左演出図柄8Lの変動領域における右側の一部の領域と前後方向で重なるものの、メッセージ画像MS1が左演出図柄8Lに妨げられず視認困難とならないし、またメッセージ画像MS1の横長の矩形形状は、中演出図柄8Cの変動領域を左右方向で跨いだ状態となって中演出図柄8Cの変動領域と前後方向で重なるものの、メッセージ画像MS1が中演出図柄8Cに妨げられず視認困難とならないし、またメッセージ画像MS1の横長の矩形形状は、右演出図柄8Rの変動領域における左側の一部と前後方向で重なるものの、メッセージ画像MS1が右演出図柄8Rに妨げられず視認困難とならない。なお、この時点においても、表示画面7aには通常背景画像として都市画像HG1の表示が継続されている。
【0505】
メッセージ画像MS1の横長の矩形形状の内側領域には、図示しないメッセージ画像用背景画像が配置され、このメッセージ画像用背景画像の手前側に「背景画像が変化するかも!」という文字画像が配置されている。メッセージ画像用背景画像は、「背景画像が変化するかも!」という文字画像の視認性を向上するために、デザインやコントラストが設定され不透明なものとなっている。これにより、メッセージ画像MS1の後方と対応する表示画面7aの領域に表示されている画像がメッセージ画像用背景画像を通して視認困難となっている。なお、メッセージ画像用背景画像は、「背景画像が変化するかも!」という文字画像の視認性を向上することができる画像であれば不透明なものから半透明なものとしてもよい。この場合、メッセージ画像MS1の後方と対応する表示画面7aの領域に表示されている画像がメッセージ画像用背景画像を通して視認することができることとなる。なお、メッセージ画像MS1である「背景画像が変化するかも!」という文字画像が表示画面7aに表示されると、この文字画像の内容である「背景画像が変化するかも」という音声がスピーカ67から流れるようになっている。これにより、音声においても、背景画像の変化を予告することができる。
【0506】
メッセージ画像MS1が所定期間(本実施形態では、3秒)だけ表示されると、
図40(J)に示すように、メッセージ画像MS1が表示画面7aから消える。そして、表示画面7aに通常背景画像ではなく特殊背景画像として宇宙船内画像HG2に切り替わる。これを契機として、設定示唆演出の状態として、「状態3」である旨を遊技者に示唆(報知)することができる設定示唆演出の状態表示画像JM3が横長の矩形形状を有して表示画面7aの中央を通る水平線上に表示される(出現する)。この設定示唆演出の状態表示画像JM3は、「状態3 設定高信」という文字画像が含まれ表示画面7aの最も手前側に配置されている。設定示唆演出の状態表示画像JM3は、上述した設定示唆演出の状態表示画像JM1および上述した設定示唆演出の状態表示画像JM2と同様の構成となっており、ここでの詳細な説明を省略する。なお、設定示唆演出の状態表示画像JM3横長の矩形形状の内側領域には、図示しない状態3用の状態3示用背景画像が配置されている。この状態3表示用背景画像の手前側に「状態3 設定高信」という文字画像が配置されている。状態3表示用背景画像は、「状態3 設定高信」という文字画像の視認性を向上するために、デザインやコントラストが設定され不透明なものとなっている。
【0507】
設定示唆演出の状態表示画像JM3が表示画面7aに表示されると、表示画面7aの右下隅側に形成される横長の矩形領域である状態表示領域JHが「状態変化」という文字画像に切り替わる。このとき、本実施形態においては、状態表示領域JHの横長の矩形形状の内側領域には、上述した状態表示領域用背景画像が配置されている。これに代えて、状態表示領域用背景画像から図示しない専用の状態変化用背景画像が配置されるようにしてもよい。こうすれば、状態変化が生じる期待感を遊技者に付与することができる。
【0508】
設定示唆演出の状態表示画像JM3が所定期間(本実施形態では、3秒)だけ表示されると、「状態3 設定高信」という文字画像を除いて設定示唆演出の状態表示画像JM3が表示画面7aから徐々に透明となって消える。このとき、表示画面7aの中央を通る水平線上に表示されている「状態3 設定高信」という文字画像が表示画面7aの右下隅側に形成される横長の矩形領域である状態表示領域JHへ向かって文字の大きさ(サイズ)を縮小しながら移動し最終的に状態表示領域JHへ移動したときには、状態表示領域JHに表示されていた「状態変化」という文字画像が状態表示領域JHから消え、状態表示領域JHの上段に「状態3」という文字画像、状態表示領域JHの下段に「残り15回」という文字画像が上下段に分かれてそれぞれ表示される。言い換えると、「状態3 設定高信」という文字画像のうち、「状態3」という情報がそのまま反映されるの対して、「設定高信」という情報から「残り15回」という情報へ切り替えることにより、現在「状態3」であり、設定示唆演出の状態表示が開始されて終了するまでの残り15回の変動演出(変動表示)において、設定示唆演出の状態が変化する場合があり、設定示唆演出の状態が滞在するという点を遊技者に明示することができるようになっている。
【0509】
この残り15回の変動演出(変動表示)という期間において、設定示唆演出の状態が変化する場合があり、設定示唆演出の状態、ここでは「状態3」と対応付けられた設定示唆演出の頻度(発生率)と設定示唆演出の信頼度(信頼率)とに基づいて、設定示唆演出が行われることとなる。具体的には、
図24に示した設定示唆演出決定処理において決定されて行われ、
図25(B)に示した設定示唆演出パターンテーブルにおいて、設定示唆演出パターンとして、設定演出パターン1~設定演出パターン13のうち、設定演出パターン8~設定演出パターン13のいずれかに基づいて、設定示唆演出が行われることとなる。
【0510】
状態表示領域JHに表示されていた「状態変化」という文字画像が消えるものの、状態表示領域JHには上述した状態表示領域用背景画像が継続して配置されている。なお、状態表示領域JHに「状態変化」という文字画像が表示されるときに状態表示領域用背景画像から図示しない専用の状態変化用背景画像に切り替えた場合には、「状態変化」という文字画像が状態表示領域JHから消えると、これに伴い、状態変化用背景画像から状態表示領域用背景画像へ再び切り替えることとなる。
【0511】
その後、当該変動において、
図40(K)に示すように、左演出図柄8Lが数字「5」で仮停止表示され、右演出図柄8Rが数字「4」で仮停止表示され、そして中演出図柄8Cが数字「8」で仮停止表示され、同一の数字の図柄で揃わず、その後、停止表示され、ハズレが確定する。これに伴い、変動アイコン9Cが表示画面7aから消える。なお、状態表示領域JHが継続して表示画面7aに表示されている。
【0512】
その後、次変動を開始するために、第1保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが変動表示位置9Cdへ移動して変動アイコン9Cとなると、演出図柄の変動演出(変動表示)が開始され、表示画面7aの右下隅側に形成される状態表示領域JHに表示される残りの回数が値1だけ少なくなる。つまり、演出図柄の変動演出(変動表示)が開始されるごとに、状態表示領域JHに表示される残りの回数が値1だけ少なくなってカウントダウンされる。なお、第1保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが変動表示位置9Cdへ移動して変動アイコン9Cとなると、これに伴い、保留アイコン9Aが消化されずにストックされたものが全く存在しない状態となる。
【0513】
遊技者が第1始動口20に遊技球を入球させる遊技を行い(いわゆる左打ちという遊技を行い)、当たりとならずハズレが連続し、設定示唆演出の状態表示が開始されて79回だけ(つまり、
図40(C)において設定示唆演出の状態表示画像JM1が表示された当該変動が終了してから79回転だけ)演出図柄の変動演出(変動表示)が開始され停止表示されハズレが確定し、その後、第1保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが変動表示位置9Cdへ移動して変動アイコン9Cとなると、演出図柄の変動演出(変動表示)が開始される。これにより、設定示唆演出の状態表示開始後、80回転目の変動中となる(つまり、
図40(C)において設定示唆演出の状態表示画像JM1が表示された当該変動が終了してから80回転目の変動中となる)。これに伴い、
図40(L)に示すように、状態表示領域JHに表示される残りの回数がゼロとなり、「残り0回」と表示される。なお、この時点においても、表示画面7aには特殊背景画像として宇宙船内画像HG2の表示が継続されている。
【0514】
さらに、設定示唆演出の状態表示開始後、80回転目の変動中となると、その後、当該変動中において、メッセージ画像MS2が横長の矩形形状を有して表示画面7aの中央を通る水平線上に表示される(出現する)。このメッセージ画像MS2は、「状態表示を終了します」という文字画像が含まれ表示画面7aの最も手前側に配置されている。メッセージ画像MS2は、上述したメッセージ画像MS1と同様の構成となっており、ここでの詳細な説明を省略する。なお、メッセージ画像MS2の横長の矩形形状の内側領域には、上述した図示しないメッセージ画像用背景画像が配置されている。また、メッセージ画像MS2である「状態表示を終了します」という文字画像が表示画面7aに表示されると、この文字画像の内容である「状態表示を終了します」という音声がスピーカ67から流れるようになっている。これにより、音声においても、状態表示が終了する旨を遊技者に伝えることができる。
【0515】
メッセージ画像MS2が所定期間(本実施形態では、3秒)だけ表示されると、メッセージ画像MS2および状態表示領域JHが表示画面7aから消え、さらに、表示画面7aには通常背景画像として都市画像HG1へ切り替わり再び表示されることとなる。
【0516】
状態表示領域JHに表示される残りの回数がゼロとなり、状態表示領域JHが表示画面7aから消えると、これを契機として、設定示唆演出の状態を初期化して「状態1」とする。
【0517】
その後、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rが同一の数字の図柄に揃わず停止表示されると、ハズレが確定するのに対して、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rが同一の数字の図柄に揃って停止表示されると、当たりが確定し、その後、遊技者に利益が付与される当たり遊技が開始されることとなる。
【0518】
設定示唆演出の状態変化演出Oでは、遊技者が第1始動口20に遊技球を入球させる遊技を行っているとき(いわゆる左打ちという遊技を行っているとき)、宝箱の保留アイコンへの保留変化し、宝箱の保留アイコン9Aの蓋が閉じた状態から開いた状態となると、これを契機として、設定示唆演出の状態表示が開始され、設定示唆演出の状態表示画像が表示画面7aに表示されるようになっている。この保留変化は、サブ制御基板90(演出制御用マイコン91)の抽選により決定されている。これにより、設定示唆演出の状態表示が開始されるタイミングや設定示唆演出の状態表示画像が表示画面7aに表示されるタイミングにランダム性を持たせることができる。なお、宝箱のアイコンは、保留アイコン9Aに対して保留変化するだけでなく、変動アイコン9Cに対して変化するようにしてもよい。
【0519】
また、設定示唆演出の状態変化演出Oでは、背景画像変化予告演出であって、背景画像変化予告を告げる画像であるメッセージ画像MS1が表示画面7aに表示されると、その後、表示画面7aに表示されている背景画像が通常背景画像から特殊背景画像へ切り替わり、設定示唆演出の状態表示画像が表示画面7aに表示されるようになっている。この背景画像の切り替えは、サブ制御基板90(演出制御用マイコン91)の抽選により決定されている。これにより、表示画面7aに表示されている背景画像が通常背景画像から特殊背景画像へ切り替わるタイミングにランダム性を持たせることにより、設定示唆演出の状態表示画像が表示画面7aに表示されるタイミングにランダム性を持たせることができる。
【0520】
なお、設定示唆演出の状態変化演出Oでは、
図40(C),(G),(I)~(J)における各設定示唆演出の状態表示画像やメッセージ画像は、
図23に示した状態遷移処理において判定されたことに基づいて表示画面7aに表示されている。
【0521】
また、設定示唆演出の状態変化演出Oでは、例えば、
図40(J)において、設定示唆演出の状態表示画像JM3が所定期間(本実施形態では、3秒)だけ表示されると、「状態3 設定高信」という文字画像を除いて設定示唆演出の状態表示画像JM3が表示画面7aから徐々に透明となって消える。このとき、表示画面7aの中央を通る水平線上に表示されている「状態3 設定高信」という文字画像が表示画面7aの右下隅側に形成される横長の矩形領域である状態表示領域JHへ向かって文字の大きさ(サイズ)を縮小しながら移動し最終的に状態表示領域JHへ移動したときには、状態表示領域JHに表示されていた「状態変化」という文字画像が状態表示領域JHから消え、状態表示領域JHの上段に「状態3」という文字画像、状態表示領域JHの下段に「残り15回」という文字画像が上下段に分かれてそれぞれ表示されていた。しかし、「状態3 設定高信」という文字画像が状態表示領域JHへ向かって文字の大きさ(サイズ)を縮小しながら移動し最終的に状態表示領域JHへ移動したときには、「状態4 設定高確信」へジャンプアップしていてもよい。こうすれば、表示画面7aの中央を通る水平線上に表示されている「状態3 設定高信」という文字画像と、状態表示領域JHへ移動したときに表示される文字画像と、の内容が変化する場合があるため、遊技者の視線を、表示画面7aの中央を通る水平線上に表示されている「状態3 設定高信」という文字画像だけでなく、状態表示領域JHへ移動したときに表示される文字画像まで向けることができるため、設定示唆演出の状態の変化に対する遊技者の期待感を煽ることがっできる。
【0522】
[効果例]
以下に、設定示唆演出の状態変化演出M~Oの効果例を示す。
[効果1]
上記実施形態の遊技機1では、
図38の設定示唆演出の状態変化演出M、
図39の設定示唆演出の状態変化演出N、
図40の設定示唆演出の状態変化演出Oにおいて、遊技球の入球(遊技球の第1始動口20への入球)に伴う抽選(「当たり」または「ハズレ」の抽選)に際し、設定情報を参照して設定情報に応じた抽選確率で抽選をおこなう。設定情報に基づく示唆を行う設定示唆演出(
図24の設定示唆演出決定処理)を実行可能であり、設定示唆演出に関する設定が互いに異なる複数の設定示唆演出状態を有し、設定示唆演出は、複数の設定示唆演出状態のうちの一の状態に基づいて実行されるようになっている。設定示唆演出状態のうちの第1状態から第1状態と比べて設定示唆演出が遊技者にとって有利な演出となり得る第2状態へ遷移する遷移処理(
図23の状態遷移処理)を実行することができるようになっている。この遷移処理(
図23の状態遷移処理)を実行により、例えば、
図38(D)の設定示唆演出の状態変化演出Mでは、「状態1 設定通常」から「状態2 設定高確」へ遷移し、
図39(D)の設定示唆演出の状態変化演出Nでは、「状態1 設定通常」から「状態2 設定高確」へ遷移し、
図40(J)の設定示唆演出の状態変化演出Oでは、「状態1 設定通常」から「状態3 設定高信」へ遷移している。この構成によれば、設定示唆演出状態のうちの第1状態から第1状態と比べて設定示唆演出が遊技者にとって有利な演出となり得る第2状態へ遷移する遷移処理を実行するこができるようになっているため、抽選の当落結果である「当たり」、「ハズレ」を遊技者に報知するほかに、遊技者が遊技を行って第1状態から第2状態への遷移を目指すという新しいゲーム性を、遊技者に提供することができる。したがって、興趣の向上を図ることができる。
【0523】
[効果2]
上記実施形態の遊技機1では、例えば
図38(B),(D)の設定示唆演出の状態変化演出Mにおいて、演出図柄の変動演出(変動表示)の回数(抽選した回数)が50回、100回という特定回数に達すると、遷移処理(
図23の状態遷移処理)を実行することができるようになっている。この構成によれば、50回、100回という特定回数(言い換えると、50回ごとという特定回数)に遷移処理(
図23の状態遷移処理)を実行することができるようになっているため、演出図柄の変動演出(変動表示)の回数(抽選した回数)を基準として設定示唆演出の状態を変化させる制御を行うことができる。
【0524】
[効果3]
上記実施形態の遊技機1では、例えば
図39(B)の設定示唆演出の状態変化演出Nにおいて、電源投入後、演出図柄の変動演出(変動表示)の回数(抽選した回数)が25回という特定回数に達すると、遷移処理(
図23の状態遷移処理)を実行し、当該変動が停止表示されてから
図39(D)の設定示唆演出の状態変化演出Nにおいて、15回というという特定回数に達すると、遷移処理(
図23の状態遷移処理)を実行し、当該変動が停止表示されてから
図39(F)の設定示唆演出の状態変化演出Nにおいて、30回というという特定回数に達すると、遷移処理(
図23の状態遷移処理)を実行し、当該変動が停止表示されてから
図39(H)の設定示唆演出の状態変化演出Nにおいて、15回というという特定回数に達すると、遷移処理(
図23の状態遷移処理)を実行し、当該変動が停止表示されてから
図39(J)の設定示唆演出の状態変化演出Nにおいて、40回というという特定回数に達すると、遷移処理(
図23の状態遷移処理)を実行することができるようになっており、特定回数をランダムな回数に変化させて遷移処理(
図23の状態遷移処理)を実行することができるようになっている。この構成によれば、特定回数(
図23の状態遷移処理)をランダムな回数に変化させて遷移処理を実行することができるようになっているため、演出図柄の変動演出(変動表示)の回数(抽選した回数)を基準として設定示唆演出の状態を変化させる制御を行うことができる。
【0525】
[効果4]
上記実施形態の遊技機1では、例えば
図38(J)の設定示唆演出の状態変化演出Mにおいて、抽選の結果が当たりとなり遊技者に利益が付与される当たり遊技(遊技者にとって有利な遊技状態)が終了したあとに、特定回数を変化させて遷移処理を実行することができるようになっている。当たりとなるまでに、つまり当たりとならずハズレが連続した状態では、
図38(A)~(E)の設定示唆演出の状態変化演出Mにおいて、演出図柄の変動演出(変動表示)の回数(抽選した回数)が50回、100回という特定回数(言い換えると、50回ごとに)に達すると、遷移処理(
図23の状態遷移処理)を実行することができるようになっていたが、当たり遊技が終了すると、
図38(J)の設定示唆演出の状態変化演出Mにおいて、当たり後(つまり当たり遊技が終了してから)に特定回数を50回から25回へ変化させて遷移処理(
図23の状態遷移処理)を実行することができるようになっている。この構成によれば、特定回数を、当たり後(つまり当たり遊技が終了してから)ランダムな回数に変化させて遷移処理(
図23の状態遷移処理)を実行することができるようになっているため、演出図柄の変動演出(変動表示)の回数(抽選した回数)を基準として設定示唆演出の状態を変化させる制御を行うことができる。
【0526】
[効果5]
上記実施形態の遊技機1では、例えば
図40(C)の設定示唆演出の状態変化演出Oにおいて、保留アイコン9Aが宝箱の保留アイコン9A(特定アイコン)となり、かつ、宝箱の保留アイコン9Aの蓋が閉じた状態から開いた状態へ変化したときに(特定アイコンの表示態様が変化したときに)遷移処理(
図23の状態遷移処理)を実行することができるようになっている。
図40(C)の設定示唆演出の状態変化演出Oにおいて、遊技者が第1始動口20に遊技球を入球させる遊技を行っているとき(いわゆる左打ちという遊技を行っているとき)、宝箱の保留アイコンへの保留変化し、宝箱の保留アイコン9Aの蓋が閉じた状態から開いた状態となると、これを契機として、遷移処理(
図23の状態遷移処理)を実行し、設定示唆演出の状態表示画像が表示画面7aに表示されるようになっている。この保留変化は、サブ制御基板90(演出制御用マイコン91)の抽選により決定されるようになっている。これにより、遷移処理(
図23の状態遷移処理)が開始されるタイミングにランダム性を持たせることができる。この構成によれば、サブ制御基板90(演出制御用マイコン91)の抽選により、保留アイコン9Aが宝箱の保留アイコン9A(特定アイコン)となり、かつ、宝箱の保留アイコン9Aの蓋が閉じた状態から開いた状態へ変化したときに(特定アイコンの表示態様が変化したときに)遷移処理(
図23の状態遷移処理)を実行することができるようになっているため、サブ制御基板90(演出制御用マイコン91)の抽選(言い換えると、抽選による振り分け)により、設定示唆演出の状態を変化させる制御を行うことができる。
【0527】
[効果6]
上記実施形態の遊技機1では、例えば
図40(I),(J)の設定示唆演出の状態変化演出Oにおいて、通常背景画像である都市画像HG1(第1背景画像)から都市画像HG1(第1背景画像)と異なる特殊背景画像である宇宙船内画像HG2(第2背景画像)へ切り替える背景画像変化予告演出が行われ背景画像の遷移で遷移処理(
図23の状態遷移処理)を実行することができるようになっている。背景画像変化予告演出であって、背景画像変化予告を告げる画像であるメッセージ画像MS1が表示画面7aに表示されると、その後、表示画面7aに表示されている背景画像が通常背景画像(第1背景画像)から特殊背景画像(第2背景画像)へ切り替わり、遷移処理(
図23の状態遷移処理)を実行し、設定示唆演出の状態表示画像が表示画面7aに表示されるようになっている。この背景画像の切り替えは、サブ制御基板90(演出制御用マイコン91)の抽選により決定されている。これにより、遷移処理(
図23の状態遷移処理)が開始されるタイミングにランダム性を持たせることができる。この構成によれば、サブ制御基板90(演出制御用マイコン91)の抽選により、通常背景画像である都市画像HG1(第1背景画像)から都市画像HG1(第1背景画像)と異なる特殊背景画像である宇宙船内画像HG2(第2背景画像)へ切り替える背景画像変化予告演出が行われ背景画像の遷移で遷移処理(
図23の状態遷移処理)を実行することができるようになっているため、サブ制御基板90(演出制御用マイコン91)の抽選(言い換えると、抽選による振り分け)により、設定示唆演出の状態を変化させる制御を行うことができる。
【0528】
[効果7]
上記実施形態の遊技機1では、例えば
図38の設定示唆演出の状態変化演出M、
図39の設定示唆演出の状態変化演出Nにおいて、終了条件の成立によって現在の設定示唆演出状態の表示を終了する。
図38(B)の設定示唆演出の状態変化演出Mでは、遷移処理(
図23の状態遷移処理)が実行されて設定示唆演出の状態表示が開始されると、設定示唆演出の状態を残り220回の変動演出(変動表示)において表示画面7aに表示するという点を遊技者に明示することができるようになっている。この残り220回の変動演出(変動表示)という終了条件が成立するまでにおいては、設定示唆演出の状態が変化する場合がある。
図39(B)の設定示唆演出の状態変化演出Nでは、遷移処理(
図23の状態遷移処理)が実行されて設定示唆演出の状態表示が開始されると、設定示唆演出の状態を残り220回の変動演出(変動表示)において表示画面7aに表示するという点を遊技者に明示することができるようになっている。この残り220回の変動演出(変動表示)という終了条件が成立するまでにおいては、設定示唆演出の状態が変化する場合がある。この構成によれば、遷移処理(
図23の状態遷移処理)により遷移した一の状態である設定示唆演出の状態は、終了条件が成立するまでという限定した期間に亘って変化(遷移)することができ、終了条件の成立によって、現在の設定示唆演出状態の表示を終了することができる。
【0529】
[効果8]
上記実施形態の遊技機1では、例えば
図38の設定示唆演出の状態変化演出M、
図39の設定示唆演出の状態変化演出Nにおいて、演出図柄の変動演出(変動表示)の回数(抽選した回数)が一定回数である220回に達すると、現在の設定示唆演出の状態の表示(現在の設定示唆演出状態の表示)を終了するようになっている。言い換えると、一定回数である220回に達するまで遷移処理(
図23の状態遷移処理)により遷移した一の状態を表示することができるようになっている。
図38(B)の設定示唆演出の状態変化演出Mでは、遷移処理(
図23の状態遷移処理)が実行されて設定示唆演出の状態表示が開始されると、設定示唆演出の状態を残り220回の変動演出(変動表示)において表示画面7aに表示するという点を遊技者に明示することができるようになっている。この残り220回の変動演出(変動表示)という終了条件が成立するまでにおいては、設定示唆演出の状態が変化する場合がある。
図39(B)の設定示唆演出の状態変化演出Nでは、遷移処理(
図23の状態遷移処理)が実行されて設定示唆演出の状態表示が開始されると、設定示唆演出の状態を残り220回の変動演出(変動表示)において表示画面7aに表示するという点を遊技者に明示することができるようになっている。この残り220回の変動演出(変動表示)という終了条件が成立するまでにおいては、設定示唆演出の状態が変化する場合がある。この構成によれば、演出図柄の変動演出(変動表示)の回数(抽選した回数)が一定回数である220回に達すると、現在の設定示唆演出の状態の表示(現在の設定示唆演出状態の表示)を終了することができるし、一定回数である220回に達するまで遷移処理(
図23の状態遷移処理)により遷移した一の状態(現在の設定示唆演出の状態(現在の設定示唆演出状態))を表示することができるようになっているため、終了となる回数を表示することで状態の滞在を遊技者に明示することができる。
【0530】
[変形例]
以下に、設定示唆演出の状態変化演出M~Oの変形例を示す。
[変形例1]
上記実施形態の遊技機1では、
図40(I),(J)の設定示唆演出の状態変化演出Oでは、通常背景画像である都市画像HG1(第1背景画像)から都市画像HG1(第1背景画像)と異なる特殊背景画像である宇宙船内画像HG2(第2背景画像)へ切り替える背景画像変化予告演出が行われ背景画像の遷移で遷移処理(
図23の状態遷移処理)を実行することができるようになっていた。しかし、コメント(コメント画像)が表示されるコメント予告演出を契機として遷移処理(
図23の状態遷移処理)を実行するようにしてもよい。このコメント予告演出は、サブ制御基板90(演出制御用マイコン91)の抽選により決定されている。これにより、遷移処理(
図23の状態遷移処理)が開始されるタイミングにランダム性を持たせることができる。この構成によれば、サブ制御基板90(演出制御用マイコン91)の抽選により、コメント(コメント画像)が表示されるコメント予告演出を契機として遷移処理(
図23の状態遷移処理)を実行することができるようになっているため、サブ制御基板90(演出制御用マイコン91)の抽選(言い換えると、抽選による振り分け)により、設定示唆演出の状態を変化させる制御を行うことができる。
【0531】
[変形例2]
上記実施形態の遊技機1では、
図40(I),(J)の設定示唆演出の状態変化演出Oでは、通常背景画像である都市画像HG1(第1背景画像)から都市画像HG1(第1背景画像)と異なる特殊背景画像である宇宙船内画像HG2(第2背景画像)へ切り替える背景画像変化予告演出が行われ背景画像の遷移で遷移処理(
図23の状態遷移処理)を実行することができるようになっていた。しかし、可動体である第2可動役物15が退避位置から進出位置へ移動したことを契機として遷移処理(
図23の状態遷移処理)を実行するようにしてもよい。可動体である第2可動役物15が退避位置から進出位置へ移動する可動体演出は、サブ制御基板90(演出制御用マイコン91)の抽選により決定されている。第2可動役物15は、画像表示装置7の表示画面7aの上方側の退避位置(ホームポジション)で静止することができる(第1態様)。このとき、第2可動役物15は、一部が視認困難な状態となる。第2可動役物15は、この第1態様(避位置において退避した状態)から、表示画面7aの中央へ向かって下方向に移動し、表示画面7aの中央を進出位置(展開ポジション)として静止することができるようになっている(第2態様)。第2可動役物15は、この第2態様(進出位置において進出した状態)から上方に移動(退避)することによって、退避位置まで移動することができ、そこで静止することができるようになっている。また第2可動役物15等の可動役物(可動体)が作動されると、可動役物(可動体)が作動されないときと比べて、複数の演出図柄の変動演出(変動表示)の終了したあとに(つまり複数の演出図柄が停止表示されたあとに)当たりが発生するという当たり期待度が高いことを遊技者に示唆するものである。このため、遊技者は、第2可動役物15等の可動役物(可動体)の作動に対する関心が高い。これより、遷移処理(
図23の状態遷移処理)が開始されるタイミングにランダム性を持たせることができる。この構成によれば、サブ制御基板90(演出制御用マイコン91)の抽選により、可動体演出を契機として遷移処理(
図23の状態遷移処理)を実行することができるようになっているため、サブ制御基板90(演出制御用マイコン91)の抽選(言い換えると、抽選による振り分け)により、設定示唆演出の状態を変化させる制御を行うことができる。なお、可動体としては、第2可動役物15等の可動体のように遊技盤2に備えるもの以外に、前枠53に備えるものであってもよい。
【0532】
[変形例3]
上記実施形態の遊技機1では、例えば
図38の設定示唆演出の状態変化演出M、
図39の設定示唆演出の状態変化演出Nにおいて、演出図柄の変動演出(変動表示)の回数(抽選した回数)が一定回数である220回に達すると、現在の設定示唆演出の状態の表示(現在の設定示唆演出状態の表示)を終了するようになっていた。しかし、設定情報が遊技者にとって有利なものであるほど一定回数が多くなるようになっていてもよい。設定情報は、設定1~設定6の6段階で設定される情報である。例えば、一定回転数を、55回、110回、220回のうち、いずれかに設定する場合、一定回転数を55回に設定するときには設定情報が設定1または設定2であり、一定回転数を110回に設定するときには一定回転数を55回に設定するときと比べて設定情報が遊技者にとって有利なものであり設定3または設定4であり、一定回転数を220回に設定するときには一定回転数を110回に設定するときと比べて設定情報が遊技者にとって有利なものであり設定5または設定6である。また、例えば、一定回転数を、55回、85回、110回、145回、185回、220回のうち、いずれかに設定する場合、一定回転数を55回に設定するときには設定情報が設定1であり、一定回転数を85回に設定するときには一定回転数を55回に設定するときと比べて設定情報が遊技者にとって有利なものであり設定2であり、一定回転数を110回に設定するときには一定回転数を85回に設定するときと比べて設定情報が遊技者にとって有利なものであり設定3であり、一定回転数を145回に設定するときには一定回転数を110回に設定するときと比べて設定情報が遊技者にとって有利なものであり設定4であり、一定回転数を185回に設定するときには一定回転数を145回に設定するときと比べて設定情報が遊技者にとって有利なものであり設定5であり、一定回転数を220回に設定するときには一定回転数を185回に設定するときと比べて設定情報が遊技者にとって有利なものであり設定6である。このように、設定情報が遊技者にとって有利なものであるほど一定回数が多くなるようになっていてもよい。こうすれば、設定情報が遊技者にとって有利なものであるほど残りの回数である一定回数が多くなる。これにより、一定回数という回転数自体を設定情報の示唆として行うことができる。
【0533】
[変形例4]
上記実施形態の遊技機1では、
図38(B),(D),(J)の設定示唆演出の状態変化演出M、
図39(B),(D),(F),(H),(J)の設定示唆演出の状態変化演出N、
図40(C),(J)の設定示唆演出の状態変化演出Oにおいて、設定示唆演出の状態表示画像が表示画面7aに表示されていた。このとき、設定示唆演出の状態表示画像の内容を音声としてスピーカ67から流れるようにしてもよい。例えば、設定示唆演出の状態表示画像JM1であるときには、設定示唆演出の状態表示画像JM1の内容が「状態1 設定通常」となるため、この「状態1 設定通常」をスピーカ67から流すようにしてもよい。こうすれば、音声でも設定示唆演出の状態の変化(遷移結果)を遊技者に伝えることができる。
【0534】
[変形例5]
上記実施形態の遊技機1では、
図40(B),(C),(F),(G)の設定示唆演出の状態変化演出Oにおいて、白い球状の保留アイコン9Aから宝箱の保留アイコン9Aへ保留変化し、その後、宝箱の保留アイコン9Aの蓋が閉じた状態から開いた状態となると、これを契機として、設定示唆演出の状態表示が開始されるようになっていた。しかし、宝箱のアイコンに代えて、例えばバトル演出に出現する味方キャラクタと敵キャラクタとのうちいずれかのキャラクタがアイコンと出現し、その後、キャラクタの大きさが変化したときやキャラクタのポーズが変化したときに、これを契機として、設定示唆演出の状態表示が開始されるようにしてもよい。
【0535】
[変形例6]
上記実施形態の遊技機1では、例えば、
図38(D),(E)の設定示唆演出の状態変化演出Mにおいて、設定示唆演出の状態として、「状態2」である旨を遊技者に示唆(報知)することができる設定示唆演出の状態表示画像JM2が表示画面7aに表示されると、その後、「状態2 設定高確」という文字画像を除いて設定示唆演出の状態表示画像JM2が表示画面7aから徐々に透明となって消え、「状態2 設定高確」という文字画像が表示画面7aの右下隅側に形成される状態表示領域JHへ向かって文字の大きさ(サイズ)を縮小しながら移動し最終的に状態表示領域JHへ移動したときには、状態表示領域JHに表示されていた「状態変化」という文字画像が状態表示領域JHから消え、状態表示領域JHの上段に「状態2」という文字画像、状態表示領域JHの下段に「残り50回」という文字画像が上下段に分かれてそれぞれ表示されていた。しかし、設定示唆演出の状態として、実際には「状態3」であるものの、敢えて「状態2」である旨を遊技者に示唆(報知)することができる設定示唆演出の状態表示画像JM2を表示画面7aに表示し、その後、「状態2 設定高確」という文字画像を除いて設定示唆演出の状態表示画像JM2が表示画面7aから徐々に透明となって消え、「状態2 設定高確」という文字画像が表示画面7aの右下隅側に形成される状態表示領域JHへ向かって文字の大きさ(サイズ)を縮小しながら移動し最終的に状態表示領域JHへ移動したときには、状態表示領域JHに表示されていた「状態変化」という文字画像が状態表示領域JHから消え、状態表示領域JHの上段に「状態3」という文字画像、状態表示領域JHの下段に「残り50回」という文字画像が上下段に分かれてそれぞれ表示されるようにしてもよい。こうすれば、状態変化の遷移結果が状態表示領域JHに表示されるまで確定しない場合があるため、設定示唆演出の状態表示画像が表示画面7aに表示された段階で状態変化の遷移が確定せず、文字画像の移動した後に、さらに状態変化の遷移があったかのような演出を遊技者に提供することができる。なお、
図39の設定示唆演出の状態変化演出Nや
図40の設定示唆演出の状態変化演出Oに対しても、適用することができる。
【0536】
[変形例7]
上記実施形態の遊技機1では、における、
図38の設定示唆演出の状態変化演出M、
図39の設定示唆演出の状態変化演出N、
図40の設定示唆演出の状態変化演出Oにおいて、状態表示領域JHに表示される残りの回数がゼロとなると、「残りゼロ回」と表示され、設定示唆演出の状態の表示を終了し、状態表示領域JHが表示画面7aから消え、これを契機として、設定示唆演出の状態を初期化して「状態1」としていた。しかし、「状態1」とせずに「残りゼロ回」と表示された時点における設定示唆演出の状態を1つステップダウンするようにしてもよい。例えば、「残りゼロ回」と表示された時点における設定示唆演出の状態が「状態3」であるときには「状態3」から1つステップダウンした「状態2」とするようにしてもよい。なお、「残りゼロ回」と表示された時点における設定示唆演出の状態が「状態1」であるときには「状態1」となる。
【0537】
[変形例8]
上記実施形態の遊技機1では、
図38の設定示唆演出の状態変化演出M、
図39の設定示唆演出の状態変化演出N、
図40の設定示唆演出の状態変化演出Oにおいて、遊技盤2に備える画像表示装置7の表示画面7aの右下隅側に形成される横長の矩形領域である状態表示領域JHに設定示唆演出の状態(「状態1」~「状態4」のうちいずれかの状態)が表示されるようになっていた。しかし、画像表示装置7に代えて、遊技盤2に備える他の画像表示装置の表示領域に設定示唆演出の状態が表示されるよういしてもよいし、扉枠53に備えるサブ表示装置の表示画面に設定示唆演出の状態が表示されるよういしてもよい。遊技盤2に備える他の画像表示装置は、液晶表示装置であってもよいし、有機EL表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクター、ドットマトリクスなどの他の画像表示装置であってもよい。例えば、画像表示装置7の右下となるセンター装飾体10に装飾部材が固定されている場合には、この装飾部材の中央に画像表示装置が設けられている。また、サブ表示装置は、右サブ表示装置と、左サブ表示装置と、上サブ表示装置とから構成されている。右サブ表示装置は、前枠53の右側に設けられ、左サブ表示装置は、前枠53の左側に設けられ、上サブ表示装置は、前枠53の上側に設けられている。右サブ表示装置と、左サブ表示装置は、遊技盤2を介して対となる位置に配置されている。上サブ表示装置は、遊技盤2の上方に配置されている。右サブ表示装置と、左サブ表示装置と、上サブ表示装置は、前枠53の開口部を囲むように配置されている。サブ表示装置は、液晶表示装置であってもよいし、有機EL表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクター、ドットマトリクスなどの他の画像表示装置であってもよい。サブ表示装置を構成する、右サブ表示装置、左サブ表示装置、及び上サブ表示装置のうち、いずれかの表示装置に設定示唆演出の状態が表示される。なお、遊技盤2に備える他の画像表示装置として、センター装飾体10に装飾部材が固定されている場合において、センター装飾体10に設けられる画像表示装置の代わりに、予め所定の画像が印刷された印刷部材と、印刷部材の後方に配置された内蔵バックライト(複数の発光手段)と、から構成される表示装置としてもよい。これにより、内蔵バックライト(発光手段)を発光させることで所定の画像を表示することができる。所定の画像が印刷された印刷部材を複数備えるようにして、内蔵バックライト(発光手段)の発光色と対応する所定の画像がそれぞれ表示されるようにしてもよい。この場合、複数の印刷部材に印刷された所定の画像はそれぞれ異なる画像とする。こうすれば、内蔵バックライト(発光手段)の発光色として、例えば、赤色(第1の発光手段)、緑色(第2の発光手段)、青色(第3の発光手段)、白色(第4の発光手段)とした場合、内蔵バックライト(第1の発光手段)が赤色で発光したときに赤色発光で第1印刷部材に印刷された所定の画像(第1の所定の画像である「状態1」)が表示され、内蔵バックライト(第2の発光手段)が緑色で発光したときに緑色発光で第2印刷部材に印刷された所定の画像(第2の所定の画像である「状態2」)が表示され、内蔵バックライト(第3の発光手段)が青色で発光したときに青色発光で第3印刷部材に印刷された所定の画像(第3の所定の画像である「状態3」)が表示され、内蔵バックライト(第4の発光手段)が白色で発光したときに白色発光で第4印刷部材に印刷された所定の画像(第4の所定の画像である「状態4」)が表示される。このように、内蔵バックライトが発光することにより、所定の画像として設定示唆演出の状態(「状態1」~「状態4」のうちいずれかの状態)を表示することができる。もちろん、内蔵バックライトが消灯しているときには、所定の画像が非表示された状態となるため、この時点における設定示唆演出の状態(「状態1」~「状態4」のうちいずれかの状態)が非表示とされた状態となる。
【0538】
[変形例9]
上記実施形態の遊技機1における、
図38の設定示唆演出の状態変化演出M、
図39の設定示唆演出の状態変化演出N、
図40の設定示唆演出の状態変化演出Oは、説明した演出の一部を備えていなくてもよいし、他の演出が追加されていてもよい。
【0539】
[態様例]
本実施形態の遊技機では、以下の態様を実現可能である。
◇[態様5-1]
遊技球の入球に伴う抽選に際し、設定情報を参照して当該設定情報に応じた抽選確率で抽選をおこなう遊技機であって、
前記設定情報に基づく示唆を行う設定示唆演出を実行可能であり、
前記設定示唆演出に関する設定が互いに異なる複数の設定示唆演出状態を有し、
前記設定示唆演出は、前記複数の設定示唆演出状態のうちの一の状態に基づいて実行され、
前記設定示唆演出状態のうちの第1状態から前記第1状態と比べて前記設定示唆演出が遊技者にとって有利な演出となり得る第2状態へ遷移する遷移処理を実行可能である、
ことを特徴とする遊技機。
【0540】
◇[態様5-2]
態様5-1に記載の遊技機であって、
前記抽選した回数が特定回数に達すると、前記遷移処理を実行する、
ことを特徴とする遊技機。
【0541】
◇[態様5-3]
態様5-2に記載の遊技機であって、
前記特定回数をランダムな回数に変化させて前記遷移処理を実行する、
ことを特徴とする遊技機。
【0542】
◇[態様5-4]
態様5-2に記載の遊技機であって、
前記抽選の結果が当たりとなり遊技者にとって有利な遊技状態が終了したあとに、前記特定回数を変化させて前記遷移処理を実行する、
ことを特徴とする遊技機。
【0543】
◇[態様5-5]
態様5-1から態様5-4までのいずれか一項に記載の遊技機であって、
保留アイコンが特定アイコンとなり、かつ、当該特定アイコンの表示態様が変化したときに前記遷移処理を実行する、
ことを特徴とする遊技機。
【0544】
◇[態様5-6]
態様5-1から態様5-5までのいずれか一項に記載の遊技機であって、
第1背景画像から前記第1背景画像と異なる第2背景画像へ切り替える背景画像変化予告演出が行われ背景画像の遷移で前記遷移処理を実行する、
ことを特徴とする遊技機。
【0545】
◇[態様5-7]
態様5-1から態様5-6までのいずれか一項に記載の遊技機であって、
コメントが表示されるコメント予告演出を契機として前記遷移処理を実行する、
ことを特徴とする遊技機。
【0546】
◇[態様5-8]
態様5-1から態様5-7までのいずれか一項に記載の遊技機であって、
前記抽選した回数が一定回数に達すると、現在の設定示唆演出状態の表示を終了する、
ことを特徴とする遊技機。
【0547】
◇[態様5-9]
態様5-8に記載の遊技機であって、
前記遷移処理は、前記設定情報が遊技者にとって有利なものであるほど前記一定回数が多くなる、
ことを特徴とする遊技機。
【0548】
以下に
図41~
図43を用いて設定示唆演出の状態変化演出P~Qについて説明する。
図41~
図43において、画像表示装置7の表示画面7aの前面(前方)周囲に配置される各種可動役物や各種装飾部材が図面の見易さから省略されている。
図41は設定示唆演出の状態変化演出Pを説明するための図であり、
図42は
図41の設定示唆演出の状態変化演出Pのつづきを説明するための図であり、
図43は設定示唆演出の状態変化演出Qを説明するための図である。
【0549】
この設定示唆演出の状態変化演出は、上述したように、設定情報を遊技者に示唆するための設定示唆演出を行うときに、設定示唆演出の頻度(発生率)と設定示唆演出の信頼度(信頼率)とが対応付けられた設定示唆演出の状態を、状態1~状態4という4つの状態で定義し、状態1、状態2、状態3、そして状態4へ向かって、1つずつステップアップしたり、ジャンプアップしたり(例えば、状態1から状態3へジャンプアップしたり)することで設定示唆演出の状態が変化するというものであり、遊技者に対して状態4を目指すという新しいゲーム性を付与するものである。もちろん、設定示唆演出の状態には、上述したように、状態1、状態2、状態3、そして状態4へ向かって、1つずつステップアップしたり、ジャンプアップしたりするほかに、1つずつステップダウンしたり、ジャンプダウンしたり(例えば、状態3から状態1へジュアンプダウンしたり)する場合もある。
【0550】
画像制御用マイコン101は、サブ制御基板90から受信した各種コマンドを解析し、設定示唆演出の状態変化演出を実行する指示が含まれている場合に、ROM103から対応する画像データを読み出して画像表示装置7の表示画面7aに画像を表示させる。
【0551】
ここでは、まず設定示唆演出の状態変化演出P、そして設定示唆演出の状態変化演出Qについて順番に説明する。設定示唆演出の状態変化演出Pおよび設定示唆演出の状態変化演出Qは、サブ制御基板90における演出制御用マイコン91のCPU92が演出制御用マイコン91のRTC95の内蔵RAMに保持される状態変化演出許可情報および開始終了情報、現時点における日時情報(以下、「現在日時情報」という。)を取得し、これらの取得した各種情報に基づいて行われるようになっている。ここでは、状態変化演出許可情報に「ON」が設定されているため、設定示唆演出の状態変化演出を行うことができ、さらに、開始終了情報として、時間帯情報、導入経過日数情報、特定曜日情報、特定日情報のうち、時間帯情報が設定されているものとする。
【0552】
設定示唆演出の状態変化演出Pは、10時00分から遊技機1への電源が遮断されるまでに亘って、一定時間ごとに(複数の時間帯において)行われるようになっているのに対して、設定示唆演出の状態変化演出Qは、18時00分から22時00分までに亘って(単一の時間帯において)行われるようになっているという点で相違している。
【0553】
[設定示唆演出の状態変化演出P]
設定示唆演出の状態変化演出Pについて
図41および
図42を参照して説明する。まず、演出図柄の変動演出(変動表示)が開始されると、停止表示された演出図柄が一度上側へ向かって所定距離(例えば、5ミリメートル程度)浮遊する表示態様でゆったり(低速で)移動したのち(言い換えると、演出図柄の停止表示が解除されたことで、演出図柄がこれから移動しようとする表示態様としたのち)、下側へ向かって低速から徐々に速度を上げながら不透明な状態から半透明な状態へ変化して高速で変動する表示態様となる。これにより、演出図柄の後方に配置される背景画像を、高速変動中の半透明な装飾図柄を介して、視認することができる。なお、演出図柄は、停止する直前で減速して半透明な状態から再び不透明な状態へ変化して仮停止表示されたり、停止表示されたりする(仮停止表示され、その後、停止表示される)。演出図柄は、仮停止表示された状態では、上下方向に小刻みにゆったりと動く表示態様となる。
【0554】
変動アイコンや保留アイコンについて簡単に説明すると、例えば
図41(A)に示すように、第1特図保留の消化として現在変動中の左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rに対応する変動アイコン9Cは、画像表示装置7の表示画面7aの下側中央に表示されている変動表示位置9Cd(矩形画像(台座画像)の上)に表示(載置)される。変動表示位置9Cdの左側における表示画面7aの領域には、第1特図保留として第1保留表示エリアが設けられ、変動表示位置9Cdの右側における表示画面7aの領域には、第2特図保留として第2保留表示エリアが設けられている。第1保留表示エリアには、4つの保留表示位置9Ad(矩形画像(台座画像)の上)に保留アイコン9Aがそれぞれ表示可能(載置可能)とされ最大で4つの保留アイコン9Aをストックすることができるようになっている。4つの保留表示位置9Adは、変動表示位置9Cdに近い位置から表示画面7aの左辺へ向かって、第1保留表示位置9Ad、第2保留表示位置9Ad、第3保留表示位置9Ad、そして第4保留表示位置9Adという順番で表示画面7aの下辺に沿って直線状に整列配置され表示される。第2保留表示エリアには、図示しないが、4つの保留表示位置9Bd(矩形画像(台座画像)の上)に保留アイコン9Bがそれぞれ表示可能(載置可能)とされ最大で4つの保留アイコン9Bをストックすることができるようになっている。4つの保留表示位置9Bdは、変動表示位置9Cdに近い位置から表示画面7aの右辺へ向かって、第1保留表示位置9Bd、第2保留表示位置9Bd、第3保留表示位置9Bd、そして第4保留表示位置9Bdという順番で表示画面7aの下辺に沿って直線状に整列配置され表示される。
【0555】
なお、遊技者が第1始動口20に遊技球を入球させる遊技を行っているとき(いわゆる左打ちという遊技を行っているとき)には、保留アイコン9Aの第1保留表示位置9Ad~第4保留表示位置9Adが表示画面7aに表示されるのに対して、保留アイコン9Bの第1保留表示位置9Bd~第4保留表示位置9Bdが表示画面7aに非表示される(もちろん、左打ちという遊技を行っているときに保留アイコン9Bが存在して消化完了するまでは表示画面7aに表示される)。また、遊技者が第2始動口21に遊技球を入球させる遊技を行っているとき(いわゆる右打ちという遊技を行っているとき)には、保留アイコン9Aの第1保留表示位置9Ad~第4保留表示位置9Adが表示画面7aに非表示される(もちろん、右打ちという遊技を行っているときに保留アイコン9Aが存在して消化完了するまでは表示画面7aに表示される)のに対して、保留アイコン9Bの第1保留表示位置9Bd~第4保留表示位置9Bdが表示画面7aに表示される。
【0556】
遊技機1の電源投入後、遊技者が第1始動口20に遊技球を入球させる遊技を行い(いわゆる左打ちという遊技を行い)、第1保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが変動表示位置9Cdへ移動して変動アイコン9Cとなると、
図41(A)に示すように、演出図柄の変動演出(変動表示)が開始される。これに伴い、第2保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが第1保留表示位置9Adへ移動し、保留アイコン9Aが消化されずにストックされたものが1つだけ存在している状態となる。
【0557】
その後、当該変動中において、現在の時刻が10時00分となると、10時45分となるまでに亘って(つまり、45分間に亘って)、
図41(B)に示すように、設定示唆演出の状態表示が開始され、設定示唆演出の状態として、「状態1」である旨を遊技者に示唆(報知)することができる設定示唆演出の状態表示画像JM1が横長の矩形形状を有して表示画面7aの中央を通る水平線上に表示される(出現する)。この設定示唆演出の状態表示画像JM1は、「状態1 設定通常」という文字画像が含まれ表示画面7aの最も手前側に配置されている。つまり、設定示唆演出の状態表示画像JM1は、左演出図柄8Lの変動領域、中演出図柄8Cの変動領域、及び右演出図柄8Rの変動領域の手前側に配置されている。これにより、設定示唆演出の状態表示画像JM1の横長の矩形形状は、左演出図柄8Lの変動領域における右側の一部の領域と前後方向で重なるものの、設定示唆演出の状態表示画像JM1が左演出図柄8Lに妨げられず視認困難とならないし、また設定示唆演出の状態表示画像JM1の横長の矩形形状は、中演出図柄8Cの変動領域を左右方向で跨いだ状態となって中演出図柄8Cの変動領域と前後方向で重なるものの、設定示唆演出の状態表示画像JM1が中演出図柄8Cに妨げられず視認困難とならないし、また設定示唆演出の状態表示画像JM1の横長の矩形形状は、右演出図柄8Rの変動領域における左側の一部と前後方向で重なるものの、設定示唆演出の状態表示画像JM1が右演出図柄8Rに妨げられず視認困難とならない。
【0558】
設定示唆演出の状態表示画像JM1の横長の矩形形状の内側領域には、図示しない状態1専用の状態1表示用背景画像が配置され、この状態1表示用背景画像の手前側に「状態1 設定通常」という文字画像が配置されている。状態1表示用背景画像は、「状態1 設定通常」という文字画像の視認性を向上するために、デザインやコントラストが設定され不透明なものとなっている。これにより、設定示唆演出の状態表示画像JM1の後方と対応する表示画面7aの領域に表示されている画像が状態1表示用背景画像を通して視認困難となっている。なお、状態1表示用背景画像は、「状態1 設定通常」という文字画像の視認性を向上することができる画像であれば不透明なものから半透明なものとしてもよい。この場合、設定示唆演出の状態表示画像JM1の後方と対応する表示画面7aの領域に表示されている画像が状態1表示用背景画像を通して視認することができることとなる。
【0559】
設定示唆演出の状態表示画像JM1が所定期間(本実施形態では、3秒)だけ表示されると、「状態1 設定通常」という文字画像を除いて設定示唆演出の状態表示画像JM1が表示画面7aから徐々に透明となって消える。このとき、表示画面7aの右下隅側に形成される横長の矩形領域である状態表示領域JHが表示され(出現し)、表示画面7aの中央を通る水平線上に表示されている「状態1 設定通常」という文字画像が状態表示領域JHへ向かって文字の大きさ(サイズ)を縮小しながら移動し最終的に状態表示領域JHへ移動したときには、状態表示領域JHに「状態1」という文字画像が表示される。言い換えると、「状態1 設定通常」という文字画像のうち、「状態1」という情報がそのまま反映されるの対して、「設定通常」という情報が反映されていない。状態表示領域JHに「状態1」が表示されることにより、設定示唆演出の状態を10時45分となるまでに亘って表示画面7aに表示するという点を遊技者に明示することができるようになっている。この10時45分となるまでの期間においては、設定示唆演出の状態が変化する場合がある。ここでは、まず設定示唆演出の状態として「状態1」となり、「状態1」が滞在するという点を遊技者に明示している。
【0560】
ここでは、設定示唆演出の状態が「状態1」となっているため、「状態1」と対応付けられた設定示唆演出の頻度(発生率)と設定示唆演出の信頼度(信頼率)とに基づいて、設定示唆演出が行われることとなる。具体的には、
図24に示した設定示唆演出決定処理において決定されて行われ、
図25(B)に示した設定示唆演出パターンテーブルにおいて、設定示唆演出パターンとして、設定演出パターン1~設定演出パターン13のうち、設定演出パターン1~設定演出パターン7のいずれかに基づいて、設定示唆演出が行われることとなる。
【0561】
状態表示領域JHは、右演出図柄8Rの変動領域の下流側と前後方向で重なっているものの、状態表示領域JHは、設定示唆演出の状態表示画像JM1と同様に最も手前側に配置されているため、右演出図柄8Rに妨げられず視認困難とならない。また状態表示領域JHの横長の矩形形状の内側領域には、図示しない専用の状態表示領域用背景画像が配置されている。状態表示領域用背景画像は、「状態1」という文字画像の視認性を向上するために、デザインやコントラストが設定され不透明なものとなっている。これにより、状態表示領域JHの後方と対応する表示画面7aの領域に表示されている画像が状態表示領域用背景画像を通して視認困難となっている。なお、状態表示領域用背景画像は、「状態1」という文字画像の視認性を向上することができる画像であれば不透明なものから半透明なものとしてもよい。この場合、状態表示領域JHの後方と対応する表示画面7aの領域に表示されている画像が状態表示領域用背景画像を通して視認することができることとなる。
【0562】
その後、当該変動において、
図41(C)に示すように、左演出図柄8Lが数字「1」で仮停止表示され、右演出図柄8Rが数字「3」で仮停止表示され、そして中演出図柄8Cが数字「2」で仮停止表示され、同一の数字の図柄で揃わず、その後、停止表示され、ハズレが確定する。これに伴い、変動アイコン9Cが表示画面7aから消える。なお、状態表示領域JHが継続して表示画面7aに表示されている。
【0563】
その後、次変動を開始するために、第1保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが変動表示位置9Cdへ移動して変動アイコン9Cとなると、
図41(D)に示すように、演出図柄の変動演出(変動表示)が開始される。これに伴い、保留アイコン9Aが消化されずにストックされたものが全く存在していない状態となる。なお、状態表示領域JHが継続して表示画面7aに表示されている。
【0564】
その後、演出図柄の変動演出(変動表示)が停止表示されてハズレが確定する。その後、遊技者が第1始動口20に遊技球を入球させる遊技を行い(いわゆる左打ちという遊技を行い)、複数回に亘って、演出図柄の変動演出(変動表示)が停止表示されてハズレが確定することで、当たりとならずハズレが連続する。
【0565】
その後、遊技者が第1始動口20に遊技球を入球させる遊技を行い(いわゆる左打ちという遊技を行い)、第1保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが変動表示位置9Cdへ移動して変動アイコン9Cとなると、演出図柄の変動演出(変動表示)が開始される。これに伴い、第4保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが第3保留表示位置9Adへ移動し、第3保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが第2保留表示位置9Adへ移動し、第2保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが第1保留表示位置9Adへ移動し、保留アイコン9Aが消化されずにストックされたものが3つだけ存在している状態となる。
【0566】
その後、当該変動中において、現在の時刻が10時20分となると、
図41(E)に示すように、設定示唆演出の状態として、「状態1」である旨を遊技者に示唆(報知)することができる上述した設定示唆演出の状態表示画像JM1が横長の矩形形状を有して表示画面7aの中央を通る水平線上に再び表示される(出現する)。
【0567】
設定示唆演出の状態表示画像JM1が所定期間(本実施形態では、3秒)だけ表示されると、「状態1 設定通常」という文字画像を除いて設定示唆演出の状態表示画像JM1が表示画面7aから徐々に透明となって消える。このとき、表示画面7aの中央を通る水平線上に表示されている「状態1 設定通常」という文字画像が表示画面7aの右下隅側に形成される横長の矩形領域である状態表示領域JHへ向かって文字の大きさ(サイズ)を縮小しながら移動し最終的に状態表示領域JHへ移動したときには、状態表示領域JHに「状態1」という文字画像が表示される。言い換えると、「状態1 設定通常」という文字画像のうち、「状態1」という情報がそのまま反映されるの対して、「設定通常」という情報が反映されていない。状態表示領域JHに「状態1」が表示されることにより、設定示唆演出の状態を10時45分となるまでに亘って表示画面7aに表示するという点を遊技者に明示することができるようになっている。この10時45分となるまでの期間においては、設定示唆演出の状態が変化する場合がある。ここでは、引き続き設定示唆演出の状態として「状態1」が滞在するという点を遊技者に明示している。
【0568】
ここでは、設定示唆演出の状態が「状態1」となっているため、「状態1」と対応付けられた設定示唆演出の頻度(発生率)と設定示唆演出の信頼度(信頼率)とに基づいて、設定示唆演出が行われることとなる。具体的には、
図24に示した設定示唆演出決定処理において決定されて行われ、
図25(B)に示した設定示唆演出パターンテーブルにおいて、設定示唆演出パターンとして、設定演出パターン1~設定演出パターン13のうち、設定演出パターン1~設定演出パターン7のいずれかに基づいて、設定示唆演出が行われることとなる。
【0569】
その後、当該変動において、
図41(F)に示すように、左演出図柄8Lが数字「6」で仮停止表示され、右演出図柄8Rが数字「5」で仮停止表示され、そして中演出図柄8Cが数字「7」で仮停止表示され、同一の数字の図柄で揃わず、その後、停止表示され、ハズレが確定する。これに伴い、変動アイコン9Cが表示画面7aから消える。なお、状態表示領域JHが継続して表示画面7aに表示されている。
【0570】
その後、次変動を開始するために、第1保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが変動表示位置9Cdへ移動して変動アイコン9Cとなると、
図41(G)に示すように、演出図柄の変動演出(変動表示)が開始される。これに伴い、第3保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが第2保留表示位置9Adへ移動し、第2保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが第1保留表示位置9Adへ移動し、保留アイコン9Aが消化されずにストックされたものが2つだけ存在している状態となる。なお、状態表示領域JHが継続して表示画面7aに表示されている。
【0571】
その後、演出図柄の変動演出(変動表示)が停止表示されてハズレが確定する。その後、遊技者が第1始動口20に遊技球を入球させる遊技を行い(いわゆる左打ちという遊技を行い)、複数回に亘って、演出図柄の変動演出(変動表示)が停止表示されてハズレが確定することで、当たりとならずハズレが連続する。
【0572】
その後、遊技者が第1始動口20に遊技球を入球させる遊技を行い(いわゆる左打ちという遊技を行い)、第1保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが変動表示位置9Cdへ移動して変動アイコン9Cとなると、演出図柄の変動演出(変動表示)が開始される。これに伴い、第3保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが第2保留表示位置9Adへ移動し、第2保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが第1保留表示位置9Adへ移動し、保留アイコン9Aが消化されずにストックされたものが2つだけ存在している状態となる。
【0573】
その後、当該変動中において、現在の時刻が10時40分となると、
図41(H)に示すように、設定示唆演出の状態として、「状態2」である旨を遊技者に示唆(報知)することができる設定示唆演出の状態表示画像JM2が横長の矩形形状を有して表示画面7aの中央を通る水平線上に表示される(出現する)。この設定示唆演出の状態表示画像JM2は、「状態2 設定高確」という文字画像が含まれ表示画面7aの最も手前側に配置されている。設定示唆演出の状態表示画像JM2は、上述した設定示唆演出の状態表示画像JM1と同様の構成となっており、ここでの詳細な説明を省略する。なお、設定示唆演出の状態表示画像JM2の横長の矩形形状の内側領域には、図示しない状態2専用の状態2表示用背景画像が配置されている。この状態2表示用背景画像の手前側に「状態2 設定高確」という文字画像が配置されている。状態2表示用背景画像は、「状態2 設定高確」という文字画像の視認性を向上するために、デザインやコントラストが設定され不透明なものとなっている。
【0574】
設定示唆演出の状態表示画像JM2が表示画面7aに表示されると、表示画面7aの右下隅側に形成される横長の矩形領域である状態表示領域JHが「状態変化」という文字画像に切り替わる。このとき、本実施形態においては、状態表示領域JHの横長の矩形形状の内側領域には、上述した状態表示領域用背景画像が配置されている。これに代えて、状態表示領域用背景画像から図示しない専用の状態変化用背景画像が配置されるようにしてもよい。こうすれば、状態変化が生じる期待感を遊技者に付与することができる。
【0575】
設定示唆演出の状態表示画像JM2が所定期間(本実施形態では、3秒)だけ表示されると、「状態2 設定高確」という文字画像を除いて設定示唆演出の状態表示画像JM2が表示画面7aから徐々に透明となって消える。このとき、表示画面7aの中央を通る水平線上に表示されている「状態2 設定高確」という文字画像が表示画面7aの右下隅側に形成される横長の矩形領域である状態表示領域JHへ向かって文字の大きさ(サイズ)を縮小しながら移動し最終的に状態表示領域JHへ移動したときには、状態表示領域JHに表示されていた「状態変化」という文字画像が状態表示領域JHから消え、状態表示領域JHに「状態2」という文字画像が表示される。言い換えると、「状態2 設定高確」という文字画像のうち、「状態2」という情報がそのまま反映されるの対して、「設定高確」という情報が反映されていない。状態表示領域JHに「状態2」が表示されることにより、設定示唆演出の状態を10時45分となるまでに亘って表示画面7aに表示するという点を遊技者に明示することができるようになっている。この10時45分となるまでの期間においては、設定示唆演出の状態が変化する場合がある。ここでは、設定示唆演出の状態として「状態2」へ遷移し、「状態2」が滞在するという点を遊技者に明示している。
【0576】
ここでは、設定示唆演出の状態が「状態2」となっているため、「状態2」と対応付けられた設定示唆演出の頻度(発生率)と設定示唆演出の信頼度(信頼率)とに基づいて、設定示唆演出が行われることとなる。具体的には、
図24に示した設定示唆演出決定処理において決定されて行われ、
図25(B)に示した設定示唆演出パターンテーブルにおいて、設定示唆演出パターンとして、設定演出パターン1~設定演出パターン13のうち、設定演出パターン1~設定演出パターン7のいずれかに基づいて、設定示唆演出が行われることとなる。
【0577】
その後、当該変動において、
図41(I)に示すように、左演出図柄8Lが数字「5」で仮停止表示され、右演出図柄8Rが数字「4」で仮停止表示され、そして中演出図柄8Cが数字「8」で仮停止表示され、同一の数字の図柄で揃わず、その後、停止表示され、ハズレが確定する。これに伴い、変動アイコン9Cが表示画面7aから消える。なお、状態表示領域JHが継続して表示画面7aに表示されている。
【0578】
その後、次変動を開始するために、第1保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが変動表示位置9Cdへ移動して変動アイコン9Cとなると、
図41(J)に示すように、演出図柄の変動演出(変動表示)が開始される。これに伴い、第2保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが第1保留表示位置9Adへ移動し、保留アイコン9Aが消化されずにストックされたものが1つだけ存在している状態となる。なお、状態表示領域JHが継続して表示画面7aに表示されている。
【0579】
その後、演出図柄の変動演出(変動表示)が停止表示されてハズレが確定する。その後、遊技者が第1始動口20に遊技球を入球させる遊技を行い(いわゆる左打ちという遊技を行い)、複数回に亘って、演出図柄の変動演出(変動表示)が停止表示されてハズレが確定することで、当たりとならずハズレが連続する。
【0580】
その後、遊技者が第1始動口20に遊技球を入球させる遊技を行い(いわゆる左打ちという遊技を行い)、第1保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが変動表示位置9Cdへ移動して変動アイコン9Cとなると、演出図柄の変動演出(変動表示)が開始される。これに伴い、第2保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが第1保留表示位置9Adへ移動し、保留アイコン9Aが消化されずにストックされたものが1つだけ存在している状態となる。
【0581】
その後、当該変動中において、現在の時刻が10時45分となると、
図41(K)に示すように、「状態2」が表示されていた状態表示領域JHが表示画面7aから消える。これにより、設定示唆演出の状態表示が終了する。言い換えると、
図41(B)の当該変動中における現在の時刻が10時00分となってから
図41(K)の当該変動中における現在の時刻が10時45分となるまでに亘る状態表示期間である45分間という特定の時間帯において、設定示唆演出の状態が変化することができるようになっている。設定示唆演出の状態表示が終了すると、これを契機として、設定示唆演出の状態を初期化して「状態1」とする。
【0582】
その後、演出図柄の変動演出(変動表示)が停止表示されてハズレが確定する。その後、遊技者が第1始動口20に遊技球を入球させる遊技を行い(いわゆる左打ちという遊技を行い)、複数回に亘って、演出図柄の変動演出(変動表示)が停止表示されてハズレが確定することで、当たりとならずハズレが連続する。
【0583】
その後、遊技者が第1始動口20に遊技球を入球させる遊技を行い(いわゆる左打ちという遊技を行い)、第1保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが変動表示位置9Cdへ移動して変動アイコン9Cとなると、演出図柄の変動演出(変動表示)が開始される。これに伴い、第2保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが第1保留表示位置9Adへ移動し、保留アイコン9Aが消化されずにストックされたものが1つだけ存在している状態となる。
【0584】
その後、当該変動中において、現在の時刻が11時00分となると、11時45分となるまでに亘って(つまり、45分間に亘って)、
図41(L)に示すように、設定示唆演出の状態表示が再び開始され、設定示唆演出の状態として、「状態1」である旨を遊技者に示唆(報知)することができる上述した設定示唆演出の状態表示画像JM1が横長の矩形形状を有して表示画面7aの中央を通る水平線上に表示される(出現する)。
【0585】
設定示唆演出の状態表示画像JM1が所定期間(本実施形態では、3秒)だけ表示されると、「状態1 設定通常」という文字画像を除いて設定示唆演出の状態表示画像JM1が表示画面7aから徐々に透明となって消える。このとき、上述した状態表示領域JHが再び表示され(出現し)、表示画面7aの中央を通る水平線上に表示されている「状態1 設定通常」という文字画像が状態表示領域JHへ向かって文字の大きさ(サイズ)を縮小しながら移動し最終的に状態表示領域JHへ移動したときには、状態表示領域JHに「状態1」という文字画像が表示される。言い換えると、「状態1 設定通常」という文字画像のうち、「状態1」という情報がそのまま反映されるの対して、「設定通常」という情報が反映されていない。状態表示領域JHに「状態1」が表示されることにより、設定示唆演出の状態を11時45分となるまでに亘って表示画面7aに表示するという点を遊技者に明示することができるようになっている。この11時45分となるまでの期間においては、設定示唆演出の状態が変化する場合がある。ここでは、まず設定示唆演出の状態として「状態1」となり、「状態1」が滞在するという点を遊技者に明示している。
【0586】
ここでは、設定示唆演出の状態が「状態1」となっているため、「状態1」と対応付けられた設定示唆演出の頻度(発生率)と設定示唆演出の信頼度(信頼率)とに基づいて、設定示唆演出が行われることとなる。具体的には、
図24に示した設定示唆演出決定処理において決定されて行われ、
図25(B)に示した設定示唆演出パターンテーブルにおいて、設定示唆演出パターンとして、設定演出パターン1~設定演出パターン13のうち、設定演出パターン1~設定演出パターン7のいずれかに基づいて、設定示唆演出が行われることとなる。
【0587】
その後、当該変動において、
図42(M)に示すように、左演出図柄8Lが数字「4」で仮停止表示され、右演出図柄8Rが数字「1」で仮停止表示され、そして中演出図柄8Cが数字「9」で仮停止表示され、同一の数字の図柄で揃わず、その後、停止表示され、ハズレが確定する。これに伴い、変動アイコン9Cが表示画面7aから消える。なお、状態表示領域JHが継続して表示画面7aに表示されている。
【0588】
その後、次変動を開始するために、第1保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが変動表示位置9Cdへ移動して変動アイコン9Cとなると、
図42(N)に示すように、演出図柄の変動演出(変動表示)が開始される。これに伴い、第2保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが第1保留表示位置9Adへ移動し、保留アイコン9Aが消化されずにストックされたものが全く存在しない状態となる。なお、状態表示領域JHが継続して表示画面7aに表示されている。
【0589】
その後、演出図柄の変動演出(変動表示)が停止表示されてハズレが確定する。その後、遊技者が第1始動口20に遊技球を入球させる遊技を行い(いわゆる左打ちという遊技を行い)、複数回に亘って、演出図柄の変動演出(変動表示)が停止表示されてハズレが確定することで、当たりとならずハズレが連続する。
【0590】
その後、遊技者が第1始動口20に遊技球を入球させる遊技を行い(いわゆる左打ちという遊技を行い)、第1保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが変動表示位置9Cdへ移動して変動アイコン9Cとなると、演出図柄の変動演出(変動表示)が開始される。これに伴い、第4保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが第3保留表示位置9Adへ移動し、第3保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが第2保留表示位置9Adへ移動し、第2保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが第1保留表示位置9Adへ移動し、保留アイコン9Aが消化されずにストックされたものが3つだけ存在している状態となる。
【0591】
その後、当該変動中において、現在の時刻が11時20分となると、
図42(O)に示すように、設定示唆演出の状態として、「状態2」である旨を遊技者に示唆(報知)することができる上述した設定示唆演出の状態表示画像JM2が横長の矩形形状を有して表示画面7aの中央を通る水平線上に再び表示される(出現する)。
【0592】
設定示唆演出の状態表示画像JM2が表示画面7aに表示されると、表示画面7aの右下隅側に形成される横長の矩形領域である状態表示領域JHが「状態変化」という文字画像に切り替わる。このとき、本実施形態においては、状態表示領域JHの横長の矩形形状の内側領域には、上述した状態表示領域用背景画像が配置されている。これに代えて、状態表示領域用背景画像から図示しない専用の状態変化用背景画像が配置されるようにしてもよい。こうすれば、状態変化が生じる期待感を遊技者に付与することができる。
【0593】
設定示唆演出の状態表示画像JM2が所定期間(本実施形態では、3秒)だけ表示されると、「状態2 設定高確」という文字画像を除いて設定示唆演出の状態表示画像JM2が表示画面7aから徐々に透明となって消える。このとき、表示画面7aの中央を通る水平線上に表示されている「状態2 設定高確」という文字画像が表示画面7aの右下隅側に形成される横長の矩形領域である状態表示領域JHへ向かって文字の大きさ(サイズ)を縮小しながら移動し最終的に状態表示領域JHへ移動したときには、状態表示領域JHに表示されていた「状態変化」という文字画像が状態表示領域JHから消え、状態表示領域JHに「状態2」という文字画像が表示される。言い換えると、「状態2 設定高確」という文字画像のうち、「状態2」という情報がそのまま反映されるの対して、「状設定高確」という情報が反映されていない。状態表示領域JHに「状態2」が表示されることにより、設定示唆演出の状態を11時45分となるまでに亘って表示画面7aに表示するという点を遊技者に明示することができるようになっている。この11時45分となるまでの期間においては、設定示唆演出の状態が変化する場合がある。ここでは、設定示唆演出の状態として「状態2」へ遷移し、「状態2」が滞在するという点を遊技者に明示している。
【0594】
ここでは、設定示唆演出の状態が「状態2」となっているため、「状態2」と対応付けられた設定示唆演出の頻度(発生率)と設定示唆演出の信頼度(信頼率)とに基づいて、設定示唆演出が行われることとなる。具体的には、
図24に示した設定示唆演出決定処理において決定されて行われ、
図25(B)に示した設定示唆演出パターンテーブルにおいて、設定示唆演出パターンとして、設定演出パターン1~設定演出パターン13のうち、設定演出パターン1~設定演出パターン7のいずれかに基づいて、設定示唆演出が行われることとなる。
【0595】
その後、当該変動において、
図42(P)に示すように、左演出図柄8Lが数字「7」で仮停止表示され、右演出図柄8Rが数字「2」で仮停止表示され、そして中演出図柄8Cが数字「0」で仮停止表示され、同一の数字の図柄で揃わず、その後、停止表示され、ハズレが確定する。これに伴い、変動アイコン9Cが表示画面7aから消える。なお、状態表示領域JHが継続して表示画面7aに表示されている。
【0596】
その後、次変動を開始するために、第1保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが変動表示位置9Cdへ移動して変動アイコン9Cとなると、
図42(T)に示すように、演出図柄の変動演出(変動表示)が開始される。これに伴い、第3保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが第2保留表示位置9Adへ移動し、第2保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが第1保留表示位置9Adへ移動し、保留アイコン9Aが消化されずにストックされたものが2つだけ存在している状態となる。なお、状態表示領域JHが継続して表示画面7aに表示されている。
【0597】
その後、演出図柄の変動演出(変動表示)が停止表示されてハズレが確定する。その後、遊技者が第1始動口20に遊技球を入球させる遊技を行い(いわゆる左打ちという遊技を行い)、複数回に亘って、演出図柄の変動演出(変動表示)が停止表示されてハズレが確定することで、当たりとならずハズレが連続する。
【0598】
その後、遊技者が第1始動口20に遊技球を入球させる遊技を行い(いわゆる左打ちという遊技を行い)、第1保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが変動表示位置9Cdへ移動して変動アイコン9Cとなると、演出図柄の変動演出(変動表示)が開始される。これに伴い、第3保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが第2保留表示位置9Adへ移動し、第2保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが第1保留表示位置9Adへ移動し、保留アイコン9Aが消化されずにストックされたものが2つだけ存在している状態となる。
【0599】
その後、当該変動中において、現在の時刻が11時40分となると、
図42(R)に示すように、設定示唆演出の状態として、「状態3」である旨を遊技者に示唆(報知)することができる設定示唆演出の状態表示画像JM3が横長の矩形形状を有して表示画面7aの中央を通る水平線上に表示される(出現する)。この設定示唆演出の状態表示画像JM3は、「状態3 設定高信」という文字画像が含まれ表示画面7aの最も手前側に配置されている。設定示唆演出の状態表示画像JM3は、上述した設定示唆演出の状態表示画像JM1および上述した設定示唆演出の状態表示画像JM2と同様の構成となっており、ここでの詳細な説明を省略する。なお、設定示唆演出の状態表示画像JM3横長の矩形形状の内側領域には、図示しない状態3用の状態3示用背景画像が配置されている。この状態3表示用背景画像の手前側に「状態3 設定高信」という文字画像が配置されている。状態3表示用背景画像は、「状態3 設定高信」という文字画像の視認性を向上するために、デザインやコントラストが設定され不透明なものとなっている。
【0600】
設定示唆演出の状態表示画像JM3が表示画面7aに表示されると、表示画面7aの右下隅側に形成される横長の矩形領域である状態表示領域JHが「状態変化」という文字画像に切り替わる。このとき、本実施形態においては、状態表示領域JHの横長の矩形形状の内側領域には、上述した状態表示領域用背景画像が配置されている。これに代えて、状態表示領域用背景画像から図示しない専用の状態変化用背景画像が配置されるようにしてもよい。こうすれば、状態変化が生じる期待感を遊技者に付与することができる。
【0601】
設定示唆演出の状態表示画像JM3が所定期間(本実施形態では、3秒)だけ表示されると、「状態3 設定高信」という文字画像を除いて設定示唆演出の状態表示画像JM3が表示画面7aから徐々に透明となって消える。このとき、表示画面7aの中央を通る水平線上に表示されている「状態3 設定高信」という文字画像が表示画面7aの右下隅側に形成される横長の矩形領域である状態表示領域JHへ向かって文字の大きさ(サイズ)を縮小しながら移動し最終的に状態表示領域JHへ移動したときには、状態表示領域JHに表示されていた「状態変化」という文字画像が状態表示領域JHから消え、状態表示領域JHに「状態3」という文字画像が表示される。言い換えると、「状態3 設定高信」という文字画像のうち、「状態3」という情報がそのまま反映されるの対して、「設定高信」という情報が反映されていない。状態表示領域JHに「状態3」が表示されることにより、設定示唆演出の状態を11時45分となるまでに亘って表示画面7aに表示するという点を遊技者に明示することができるようになっている。この11時45分となるまでの期間においては、設定示唆演出の状態が変化する場合がある。ここでは、設定示唆演出の状態として「状態3」へ遷移し、「状態3」が滞在するという点を遊技者に明示している。
【0602】
ここでは、設定示唆演出の状態が「状態3」となっているため、「状態3」と対応付けられた設定示唆演出の頻度(発生率)と設定示唆演出の信頼度(信頼率)とに基づいて、設定示唆演出が行われることとなる。具体的には、
図24に示した設定示唆演出決定処理において決定されて行われ、
図25(B)に示した設定示唆演出パターンテーブルにおいて、設定示唆演出パターンとして、設定演出パターン1~設定演出パターン13のうち、設定演出パターン8~設定演出パターン13のいずれかに基づいて、設定示唆演出が行われることとなる。
【0603】
その後、当該変動において、
図42(S)に示すように、左演出図柄8Lが数字「1」で仮停止表示され、右演出図柄8Rが数字「5」で仮停止表示され、そして中演出図柄8Cが数字「3」で仮停止表示され、同一の数字の図柄で揃わず、その後、停止表示され、ハズレが確定する。これに伴い、変動アイコン9Cが表示画面7aから消える。なお、状態表示領域JHが継続して表示画面7aに表示されている。
【0604】
その後、次変動を開始するために、第1保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが変動表示位置9Cdへ移動して変動アイコン9Cとなると、
図42(T)に示すように、演出図柄の変動演出(変動表示)が開始される。これに伴い、第2保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが第1保留表示位置9Adへ移動し、保留アイコン9Aが消化されずにストックされたものが1つだけ存在している状態となる。なお、状態表示領域JHが継続して表示画面7aに表示されている。
【0605】
その後、演出図柄の変動演出(変動表示)が停止表示されてハズレが確定する。その後、遊技者が第1始動口20に遊技球を入球させる遊技を行い(いわゆる左打ちという遊技を行い)、複数回に亘って、演出図柄の変動演出(変動表示)が停止表示されてハズレが確定することで、当たりとならずハズレが連続する。
【0606】
その後、遊技者が第1始動口20に遊技球を入球させる遊技を行い(いわゆる左打ちという遊技を行い)、第1保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが変動表示位置9Cdへ移動して変動アイコン9Cとなると、演出図柄の変動演出(変動表示)が開始される。これに伴い、第2保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが第1保留表示位置9Adへ移動し、保留アイコン9Aが消化されずにストックされたものが1つだけ存在している状態となる。
【0607】
その後、当該変動中において、現在の時刻が11時45分となると、
図42(U)に示すように、「状態3」が表示されていた状態表示領域JHが表示画面7aから消える。これにより、設定示唆演出の状態表示が終了する。言い換えると、
図41(L)の当該変動中における現在の時刻が11時00分となってから
図42(U)の当該変動中における現在の時刻が11時45分となるまでに亘る状態表示期間である45分間という特定の時間帯において、設定示唆演出の状態が変化することができるようになっている。設定示唆演出の状態表示が終了すると、これを契機として、設定示唆演出の状態を初期化して「状態1」とする。
【0608】
その後、演出図柄の変動演出(変動表示)が停止表示されてハズレが確定する。その後、遊技者が第1始動口20に遊技球を入球させる遊技を行い(いわゆる左打ちという遊技を行い)、複数回に亘って、演出図柄の変動演出(変動表示)が停止表示されてハズレが確定することで、当たりとならずハズレが連続する。
【0609】
その後、遊技者が第1始動口20に遊技球を入球させる遊技を行い(いわゆる左打ちという遊技を行い)、第1保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが変動表示位置9Cdへ移動して変動アイコン9Cとなると、演出図柄の変動演出(変動表示)が開始される。これに伴い、第2保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが第1保留表示位置9Adへ移動し、保留アイコン9Aが消化されずにストックされたものが1つだけ存在している状態となる。
【0610】
その後、当該変動中において、現在の時刻が12時00分となると、12時45分となるまでに亘って(つまり、45分間に亘って)、
図42(V)に示すように、設定示唆演出の状態表示が再び開始され、設定示唆演出の状態として、「状態1」である旨を遊技者に示唆(報知)することができる上述した設定示唆演出の状態表示画像JM1が横長の矩形形状を有して表示画面7aの中央を通る水平線上に表示される(出現する)。
【0611】
設定示唆演出の状態表示画像JM1が所定期間(本実施形態では、3秒)だけ表示されると、「状態1 設定通常」という文字画像を除いて設定示唆演出の状態表示画像JM1が表示画面7aから徐々に透明となって消える。このとき、上述した状態表示領域JHが再び表示され(出現し)、表示画面7aの中央を通る水平線上に表示されている「状態1 設定通常」という文字画像が状態表示領域JHへ向かって文字の大きさ(サイズ)を縮小しながら移動し最終的に状態表示領域JHへ移動したときには、状態表示領域JHに「状態1」という文字画像が表示される。言い換えると、「状態1 設定通常」という文字画像のうち、「状態1」という情報がそのまま反映されるの対して、「設定通常」という情報が反映されていない。状態表示領域JHに「状態1」が表示されることにより、設定示唆演出の状態を12時45分となるまでに亘って表示画面7aに表示するという点を遊技者に明示することができるようになっている。この12時45分となるまでの期間においては、設定示唆演出の状態が変化する場合がある。ここでは、まず設定示唆演出の状態として「状態1」となり、「状態1」が滞在するという点を遊技者に明示している。
【0612】
ここでは、設定示唆演出の状態が「状態1」となっているため、「状態1」と対応付けられた設定示唆演出の頻度(発生率)と設定示唆演出の信頼度(信頼率)とに基づいて、設定示唆演出が行われることとなる。具体的には、
図24に示した設定示唆演出決定処理において決定されて行われ、
図25(B)に示した設定示唆演出パターンテーブルにおいて、設定示唆演出パターンとして、設定演出パターン1~設定演出パターン13のうち、設定演出パターン1~設定演出パターン7のいずれかに基づいて、設定示唆演出が行われることとなる。
【0613】
その後、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rが同一の数字の図柄に揃わず停止表示されると、ハズレが確定するのに対して、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rが同一の数字の図柄に揃って停止表示されると、当たりが確定し、その後、遊技者に利益が付与される当たり遊技が開始されることとなる。
【0614】
設定示唆演出の状態変化演出Pでは、遊技機1に電源が投入されると、サブ制御基板90における演出制御用マイコン91のCPU92が演出制御用マイコン91のRTC95からの現在日時情報を取得し、この取得した現在日時情報に基づいて、10時00分から遊技機1への電源が遮断されるまでに亘って行われるようになっている。つまり、設定示唆演出の状態変化演出Pは、遊技機1の電源が投入されると、10時00分から開始され、遊技機1の電源が遮断されるまでに亘って、10時00分以降であれば、時分のうち「00分」、「20分」、「40分」となると、設定示唆演出の状態が遷移する場合があり、「00分」~「45分」という特定の時間帯(状態表示期間)である45分間に亘って、表示画面7aの右下隅側に形成される状態表示領域JHに設定示唆演出の状態が表示され、この状態表示期間において、設定示唆演出の状態の滞在を遊技者に明示することができるようになっている。
【0615】
なお、設定示唆演出の状態変化演出Pでは、
図41(B),(E),(H),(L)および
図42(O),(R),(V)における各設定示唆演出の状態表示画像は、
図23に示した状態遷移処理において判定されたことに基づいて表示画面7aに表示されている。
【0616】
また、設定示唆演出の状態変化演出Pでは、例えば、
図41(E)において、設定示唆演出の状態表示画像JM1が所定期間(本実施形態では、3秒)だけ表示されると、「状態1 設定通常」という文字画像を除いて設定示唆演出の状態表示画像JM1が表示画面7aから徐々に透明となって消える。このとき、表示画面7aの中央を通る水平線上に表示されている「状態1 設定通常」という文字画像が状態表示領域JHへ向かって文字の大きさ(サイズ)を縮小しながら移動し最終的に状態表示領域JHへ移動したときには、状態表示領域JHに「状態1」という文字画像が表示されていた。しかし、「状態1 設定通常」という文字画像が状態表示領域JHへ向かって文字の大きさ(サイズ)を縮小しながら移動し最終的に状態表示領域JHへ移動したときには、「状態2 設定高確」へジャンプアップしていてもよい。こうすれば、表示画面7aの中央を通る水平線上に表示されている「状態1 設定通常」という文字画像と、状態表示領域JHへ移動したときに表示される文字画像と、の内容が変化する場合があるため、遊技者の視線を、表示画面7aの中央を通る水平線上に表示されている「状態1 設定通常」という文字画像だけでなく、状態表示領域JHへ移動したときに表示される文字画像まで向けることができるため、設定示唆演出の状態の変化に対する遊技者の期待感を煽ることがっできる。
【0617】
[設定示唆演出の状態変化演出Q]
次に、設定示唆演出の状態変化演出Qについて
図43を参照して説明する。まず、演出図柄の変動演出(変動表示)が開始されると、停止表示された演出図柄が一度上側へ向かって所定距離(例えば、5ミリメートル程度)浮遊する表示態様でゆったり(低速で)移動したのち(言い換えると、演出図柄の停止表示が解除されたことで、演出図柄がこれから移動しようとする表示態様としたのち)、下側へ向かって低速から徐々に速度を上げながら不透明な状態から半透明な状態へ変化して高速で変動する表示態様となる。これにより、演出図柄の後方に配置される背景画像を、高速変動中の半透明な装飾図柄を介して、視認することができる。なお、演出図柄は、停止する直前で減速して半透明な状態から再び不透明な状態へ変化して仮停止表示されたり、停止表示されたりする(仮停止表示され、その後、停止表示される)。演出図柄は、仮停止表示された状態では、上下方向に小刻みにゆったりと動く表示態様となる。
【0618】
変動アイコンや保留アイコンについて簡単に説明すると、例えば
図43(A)に示すように、第1特図保留の消化として現在変動中の左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rに対応する変動アイコン9Cは、画像表示装置7の表示画面7aの下側中央に表示されている変動表示位置9Cd(矩形画像(台座画像)の上)に表示(載置)される。変動表示位置9Cdの左側における表示画面7aの領域には、第1特図保留として第1保留表示エリアが設けられ、変動表示位置9Cdの右側における表示画面7aの領域には、第2特図保留として第2保留表示エリアが設けられている。第1保留表示エリアには、4つの保留表示位置9Ad(矩形画像(台座画像)の上)に保留アイコン9Aがそれぞれ表示可能(載置可能)とされ最大で4つの保留アイコン9Aをストックすることができるようになっている。4つの保留表示位置9Adは、変動表示位置9Cdに近い位置から表示画面7aの左辺へ向かって、第1保留表示位置9Ad、第2保留表示位置9Ad、第3保留表示位置9Ad、そして第4保留表示位置9Adという順番で表示画面7aの下辺に沿って直線状に整列配置され表示される。第2保留表示エリアには、図示しないが、4つの保留表示位置9Bd(矩形画像(台座画像)の上)に保留アイコン9Bがそれぞれ表示可能(載置可能)とされ最大で4つの保留アイコン9Bをストックすることができるようになっている。4つの保留表示位置9Bdは、変動表示位置9Cdに近い位置から表示画面7aの右辺へ向かって、第1保留表示位置9Bd、第2保留表示位置9Bd、第3保留表示位置9Bd、そして第4保留表示位置9Bdという順番で表示画面7aの下辺に沿って直線状に整列配置され表示される。
【0619】
なお、遊技者が第1始動口20に遊技球を入球させる遊技を行っているとき(いわゆる左打ちという遊技を行っているとき)には、保留アイコン9Aの第1保留表示位置9Ad~第4保留表示位置9Adが表示画面7aに表示されるのに対して、保留アイコン9Bの第1保留表示位置9Bd~第4保留表示位置9Bdが表示画面7aに非表示される(もちろん、左打ちという遊技を行っているときに保留アイコン9Bが存在して消化完了するまでは表示画面7aに表示される)。また、遊技者が第2始動口21に遊技球を入球させる遊技を行っているとき(いわゆる右打ちという遊技を行っているとき)には、保留アイコン9Aの第1保留表示位置9Ad~第4保留表示位置9Adが表示画面7aに非表示される(もちろん、右打ちという遊技を行っているときに保留アイコン9Aが存在して消化完了するまでは表示画面7aに表示される)のに対して、保留アイコン9Bの第1保留表示位置9Bd~第4保留表示位置9Bdが表示画面7aに表示される。
【0620】
遊技機1の電源投入後、遊技者が第1始動口20に遊技球を入球させる遊技を行い(いわゆる左打ちという遊技を行い)、第1保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが変動表示位置9Cdへ移動して変動アイコン9Cとなると、
図43(A)に示すように、演出図柄の変動演出(変動表示)が開始される。これに伴い、第2保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが第1保留表示位置9Adへ移動し、保留アイコン9Aが消化されずにストックされたものが1つだけ存在している状態となる。
【0621】
その後、当該変動中において、現在の時刻が18時00分となると、22時00分となるまでに亘って(つまり、4時間に亘って)、
図43(B)に示すように、設定示唆演出の状態表示が開始され、設定示唆演出の状態として、「状態1」である旨を遊技者に示唆(報知)することができる設定示唆演出の状態表示画像JM1が横長の矩形形状を有して表示画面7aの中央を通る水平線上に表示される(出現する)。この設定示唆演出の状態表示画像JM1は、「状態1 設定通常」という文字画像が含まれ表示画面7aの最も手前側に配置されている。つまり、設定示唆演出の状態表示画像JM1は、左演出図柄8Lの変動領域、中演出図柄8Cの変動領域、及び右演出図柄8Rの変動領域の手前側に配置されている。これにより、設定示唆演出の状態表示画像JM1の横長の矩形形状は、左演出図柄8Lの変動領域における右側の一部の領域と前後方向で重なるものの、設定示唆演出の状態表示画像JM1が左演出図柄8Lに妨げられず視認困難とならないし、また設定示唆演出の状態表示画像JM1の横長の矩形形状は、中演出図柄8Cの変動領域を左右方向で跨いだ状態となって中演出図柄8Cの変動領域と前後方向で重なるものの、設定示唆演出の状態表示画像JM1が中演出図柄8Cに妨げられず視認困難とならないし、また設定示唆演出の状態表示画像JM1の横長の矩形形状は、右演出図柄8Rの変動領域における左側の一部と前後方向で重なるものの、設定示唆演出の状態表示画像JM1が右演出図柄8Rに妨げられず視認困難とならない。
【0622】
設定示唆演出の状態表示画像JM1の横長の矩形形状の内側領域には、図示しない状態1専用の状態1表示用背景画像が配置され、この状態1表示用背景画像の手前側に「状態1 設定通常」という文字画像が配置されている。状態1表示用背景画像は、「状態1 設定通常」という文字画像の視認性を向上するために、デザインやコントラストが設定され不透明なものとなっている。これにより、設定示唆演出の状態表示画像JM1の後方と対応する表示画面7aの領域に表示されている画像が状態1表示用背景画像を通して視認困難となっている。なお、状態1表示用背景画像は、「状態1 設定通常」という文字画像の視認性を向上することができる画像であれば不透明なものから半透明なものとしてもよい。この場合、設定示唆演出の状態表示画像JM1の後方と対応する表示画面7aの領域に表示されている画像が状態1表示用背景画像を通して視認することができることとなる。
【0623】
設定示唆演出の状態表示画像JM1が所定期間(本実施形態では、3秒)だけ表示されると、「状態1 設定通常」という文字画像を除いて設定示唆演出の状態表示画像JM1が表示画面7aから徐々に透明となって消える。このとき、表示画面7aの右下隅側に形成される横長の矩形領域である状態表示領域JHが表示され(出現し)、表示画面7aの中央を通る水平線上に表示されている「状態1 設定通常」という文字画像が状態表示領域JHへ向かって文字の大きさ(サイズ)を縮小しながら移動し最終的に状態表示領域JHへ移動したときには、状態表示領域JHに「状態1」という文字画像が表示される。言い換えると、「状態1 設定通常」という文字画像のうち、「状態1」という情報がそのまま反映されるの対して、「設定通常」という情報が反映されていない。状態表示領域JHに「状態1」が表示されることにより、設定示唆演出の状態を22時00分となるまでに亘って表示画面7aに表示するという点を遊技者に明示することができるようになっている。この22時00分となるまでの期間においては、設定示唆演出の状態が変化する場合がある。ここでは、まず設定示唆演出の状態として「状態1」となり、「状態1」が滞在するという点を遊技者に明示している。
【0624】
ここでは、設定示唆演出の状態が「状態1」となっているため、「状態1」と対応付けられた設定示唆演出の頻度(発生率)と設定示唆演出の信頼度(信頼率)とに基づいて、設定示唆演出が行われることとなる。具体的には、
図24に示した設定示唆演出決定処理において決定されて行われ、
図25(B)に示した設定示唆演出パターンテーブルにおいて、設定示唆演出パターンとして、設定演出パターン1~設定演出パターン13のうち、設定演出パターン1~設定演出パターン7のいずれかに基づいて、設定示唆演出が行われることとなる。
【0625】
状態表示領域JHは、右演出図柄8Rの変動領域の下流側と前後方向で重なっているものの、状態表示領域JHは、設定示唆演出の状態表示画像JM1と同様に最も手前側に配置されているため、右演出図柄8Rに妨げられず視認困難とならない。また状態表示領域JHの横長の矩形形状の内側領域には、図示しない専用の状態表示領域用背景画像が配置されている。状態表示領域用背景画像は、「状態1」という文字画像の視認性を向上するために、デザインやコントラストが設定され不透明なものとなっている。これにより、状態表示領域JHの後方と対応する表示画面7aの領域に表示されている画像が状態表示領域用背景画像を通して視認困難となっている。なお、状態表示領域用背景画像は、「状態1」という文字画像の視認性を向上することができる画像であれば不透明なものから半透明なものとしてもよい。この場合、状態表示領域JHの後方と対応する表示画面7aの領域に表示されている画像が状態表示領域用背景画像を通して視認することができることとなる。
【0626】
その後、当該変動において、
図43(C)に示すように、左演出図柄8Lが数字「1」で仮停止表示され、右演出図柄8Rが数字「3」で仮停止表示され、そして中演出図柄8Cが数字「2」で仮停止表示され、同一の数字の図柄で揃わず、その後、停止表示され、ハズレが確定する。これに伴い、変動アイコン9Cが表示画面7aから消える。なお、状態表示領域JHが継続して表示画面7aに表示されている。
【0627】
その後、次変動を開始するために、第1保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが変動表示位置9Cdへ移動して変動アイコン9Cとなると、
図43(D)に示すように、演出図柄の変動演出(変動表示)が開始される。これに伴い、保留アイコン9Aが消化されずにストックされたものが全く存在していない状態となる。なお、状態表示領域JHが継続して表示画面7aに表示されている。
【0628】
その後、演出図柄の変動演出(変動表示)が停止表示されてハズレが確定する。その後、遊技者が第1始動口20に遊技球を入球させる遊技を行い(いわゆる左打ちという遊技を行い)、複数回に亘って、演出図柄の変動演出(変動表示)が停止表示されてハズレが確定することで、当たりとならずハズレが連続する。
【0629】
その後、遊技者が第1始動口20に遊技球を入球させる遊技を行い(いわゆる左打ちという遊技を行い)、第1保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが変動表示位置9Cdへ移動して変動アイコン9Cとなると、演出図柄の変動演出(変動表示)が開始される。これに伴い、第3保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが第2保留表示位置9Adへ移動し、第2保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが第1保留表示位置9Adへ移動し、保留アイコン9Aが消化されずにストックされたものが2つだけ存在している状態となる。
【0630】
その後、当該変動中において、現在の時刻が18時30分となると、
図43(E)に示すように、設定示唆演出の状態として、「状態3」である旨を遊技者に示唆(報知)することができる設定示唆演出の状態表示画像JM3が横長の矩形形状を有して表示画面7aの中央を通る水平線上に表示される(出現する)。この設定示唆演出の状態表示画像JM3は、「状態3 設定高信」という文字画像が含まれ表示画面7aの最も手前側に配置されている。設定示唆演出の状態表示画像JM3は、上述した設定示唆演出の状態表示画像JM1と同様の構成となっており、ここでの詳細な説明を省略する。なお、設定示唆演出の状態表示画像JM3横長の矩形形状の内側領域には、図示しない状態3用の状態3示用背景画像が配置されている。この状態3表示用背景画像の手前側に「状態3 設定高信」という文字画像が配置されている。状態3表示用背景画像は、「状態3 設定高信」という文字画像の視認性を向上するために、デザインやコントラストが設定され不透明なものとなっている。
【0631】
設定示唆演出の状態表示画像JM3が表示画面7aに表示されると、表示画面7aの右下隅側に形成される横長の矩形領域である状態表示領域JHが「状態変化」という文字画像に切り替わる。このとき、本実施形態においては、状態表示領域JHの横長の矩形形状の内側領域には、上述した状態表示領域用背景画像が配置されている。これに代えて、状態表示領域用背景画像から図示しない専用の状態変化用背景画像が配置されるようにしてもよい。こうすれば、状態変化が生じる期待感を遊技者に付与することができる。
【0632】
設定示唆演出の状態表示画像JM3が所定期間(本実施形態では、3秒)だけ表示されると、「状態3 設定高信」という文字画像を除いて設定示唆演出の状態表示画像JM3が表示画面7aから徐々に透明となって消える。このとき、表示画面7aの中央を通る水平線上に表示されている「状態3 設定高信」という文字画像が表示画面7aの右下隅側に形成される横長の矩形領域である状態表示領域JHへ向かって文字の大きさ(サイズ)を縮小しながら移動し最終的に状態表示領域JHへ移動したときには、状態表示領域JHに「状態3」という文字画像が表示される。言い換えると、「状態3 設定高信」という文字画像のうち、「状態3」という情報がそのまま反映されるの対して、「設定高信」という情報が反映されていない。状態表示領域JHに「状態3」が表示されることにより、設定示唆演出の状態を22時00分となるまでに亘って表示画面7aに表示するという点を遊技者に明示することができるようになっている。この22時00分となるまでの期間においては、設定示唆演出の状態が変化する場合がある。ここでは、設定示唆演出の状態として「状態3」へ遷移し、「状態3」が滞在するという点を遊技者に明示している。
【0633】
ここでは、設定示唆演出の状態が「状態3」となっているため、「状態3」と対応付けられた設定示唆演出の頻度(発生率)と設定示唆演出の信頼度(信頼率)とに基づいて、設定示唆演出が行われることとなる。具体的には、
図24に示した設定示唆演出決定処理において決定されて行われ、
図25(B)に示した設定示唆演出パターンテーブルにおいて、設定示唆演出パターンとして、設定演出パターン1~設定演出パターン13のうち、設定演出パターン8~設定演出パターン13のいずれかに基づいて、設定示唆演出が行われることとなる。
【0634】
その後、当該変動において、
図43(F)に示すように、左演出図柄8Lが数字「6」で仮停止表示され、右演出図柄8Rが数字「5」で仮停止表示され、そして中演出図柄8Cが数字「7」で仮停止表示され、同一の数字の図柄で揃わず、その後、停止表示され、ハズレが確定する。これに伴い、変動アイコン9Cが表示画面7aから消える。なお、状態表示領域JHが継続して表示画面7aに表示されている。
【0635】
その後、次変動を開始するために、第1保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが変動表示位置9Cdへ移動して変動アイコン9Cとなると、
図43(G)に示すように、演出図柄の変動演出(変動表示)が開始される。これに伴い、第2保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが第1保留表示位置9Adへ移動し、保留アイコン9Aが消化されずにストックされたものが1つだけ存在している状態となる。なお、状態表示領域JHが継続して表示画面7aに表示されている。
【0636】
その後、演出図柄の変動演出(変動表示)が停止表示されてハズレが確定する。その後、遊技者が第1始動口20に遊技球を入球させる遊技を行い(いわゆる左打ちという遊技を行い)、複数回に亘って、演出図柄の変動演出(変動表示)が停止表示されてハズレが確定することで、当たりとならずハズレが連続する。
【0637】
その後、遊技者が第1始動口20に遊技球を入球させる遊技を行い(いわゆる左打ちという遊技を行い)、第1保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが変動表示位置9Cdへ移動して変動アイコン9Cとなると、演出図柄の変動演出(変動表示)が開始される。これに伴い、第4保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが第3保留表示位置9Adへ移動し、第3保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが第2保留表示位置9Adへ移動し、第2保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが第1保留表示位置9Adへ移動し、保留アイコン9Aが消化されずにストックされたものが3つだけ存在している状態となる。
【0638】
その後、当該変動中において、現在の時刻が21時30分となると、
図43(H)に示すように、設定示唆演出の状態として、「状態2」である旨を遊技者に示唆(報知)することができる設定示唆演出の状態表示画像JM2が横長の矩形形状を有して表示画面7aの中央を通る水平線上に表示される(出現する)。この設定示唆演出の状態表示画像JM2は、「状態2 設定高確」という文字画像が含まれ表示画面7aの最も手前側に配置されている。設定示唆演出の状態表示画像JM2は、上述した設定示唆演出の状態表示画像JM1および上述した設定示唆演出の状態表示画像JM3と同様の構成となっており、ここでの詳細な説明を省略する。なお、設定示唆演出の状態表示画像JM2の横長の矩形形状の内側領域には、図示しない状態2専用の状態2表示用背景画像が配置されている。この状態2表示用背景画像の手前側に「状態2 設定高確」という文字画像が配置されている。状態2表示用背景画像は、「状態2 設定高確」という文字画像の視認性を向上するために、デザインやコントラストが設定され不透明なものとなっている。
【0639】
設定示唆演出の状態表示画像JM2が表示画面7aに表示されると、表示画面7aの右下隅側に形成される横長の矩形領域である状態表示領域JHが「状態変化」という文字画像に切り替わる。このとき、本実施形態においては、状態表示領域JHの横長の矩形形状の内側領域には、上述した状態表示領域用背景画像が配置されている。これに代えて、状態表示領域用背景画像から図示しない専用の状態変化用背景画像が配置されるようにしてもよい。こうすれば、状態変化が生じる期待感を遊技者に付与することができる。
【0640】
設定示唆演出の状態表示画像JM2が所定期間(本実施形態では、3秒)だけ表示されると、「状態2 設定高確」という文字画像を除いて設定示唆演出の状態表示画像JM2が表示画面7aから徐々に透明となって消える。このとき、表示画面7aの中央を通る水平線上に表示されている「状態2 設定高確」という文字画像が表示画面7aの右下隅側に形成される横長の矩形領域である状態表示領域JHへ向かって文字の大きさ(サイズ)を縮小しながら移動し最終的に状態表示領域JHへ移動したときには、状態表示領域JHに「状態2」という文字画像が表示される。言い換えると、「状態2 設定高確」という文字画像のうち、「状態2」という情報がそのまま反映されるの対して、「設定高確」という情報が反映されていない。状態表示領域JHに「状態2」が表示されることにより、設定示唆演出の状態を22時00分となるまでに亘って表示画面7aに表示するという点を遊技者に明示することができるようになっている。この22時00分となるまでの期間においては、設定示唆演出の状態が変化する場合がある。ここでは、設定示唆演出の状態として「状態2」へ遷移し、「状態2」が滞在するという点を遊技者に明示している。
【0641】
ここでは、設定示唆演出の状態が「状態1」となっているため、「状態2」と対応付けられた設定示唆演出の頻度(発生率)と設定示唆演出の信頼度(信頼率)とに基づいて、設定示唆演出が行われることとなる。具体的には、
図24に示した設定示唆演出決定処理において決定されて行われ、
図25(B)に示した設定示唆演出パターンテーブルにおいて、設定示唆演出パターンとして、設定演出パターン1~設定演出パターン13のうち、設定演出パターン1~設定演出パターン7のいずれかに基づいて、設定示唆演出が行われることとなる。
【0642】
その後、演出図柄の変動演出(変動表示)が停止表示されてハズレが確定する。その後、遊技者が第1始動口20に遊技球を入球させる遊技を行い(いわゆる左打ちという遊技を行い)、複数回に亘って、演出図柄の変動演出(変動表示)が停止表示されてハズレが確定することで、当たりとならずハズレが連続する。
【0643】
その後、遊技者が第1始動口20に遊技球を入球させる遊技を行い(いわゆる左打ちという遊技を行い)、第1保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが変動表示位置9Cdへ移動して変動アイコン9Cとなると、演出図柄の変動演出(変動表示)が開始される。これに伴い、第3保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが第2保留表示位置9Adへ移動し、第2保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが第1保留表示位置9Adへ移動し、保留アイコン9Aが消化されずにストックされたものが2つだけ存在している状態となる。
【0644】
その後、当該変動中において、現在の時刻が21時59分となると、
図43(I)に示すように、メッセージ画像MSが横長の矩形形状を有して表示画面7aの中央を通る水平線上に表示される(出現する)。このメッセージ画像MSは、設定示唆演出の状態表示の終了を告げる画像であり、「間もなく状態表示を終了します」という文字画像が含まれ表示画面7aの最も手前側に配置されている。つまり、メッセージ画像MSは、左演出図柄8Lの変動領域、中演出図柄8Cの変動領域、及び右演出図柄8Rの変動領域の手前側に配置されている。これにより、メッセージ画像MSの横長の矩形形状は、左演出図柄8Lの変動領域における右側の一部の領域と前後方向で重なるものの、メッセージ画像MSが左演出図柄8Lに妨げられず視認困難とならないし、またメッセージ画像MSの横長の矩形形状は、中演出図柄8Cの変動領域を左右方向で跨いだ状態となって中演出図柄8Cの変動領域と前後方向で重なるものの、メッセージ画像MSが中演出図柄8Cに妨げられず視認困難とならないし、またメッセージ画像MSの横長の矩形形状は、右演出図柄8Rの変動領域における左側の一部と前後方向で重なるものの、メッセージ画像MSが右演出図柄8Rに妨げられず視認困難とならない。
【0645】
メッセージ画像MSの横長の矩形形状の内側領域には、図示しないメッセージ画像用背景画像が配置され、このメッセージ画像用背景画像の手前側に「間もなく状態表示を終了します」という文字画像が配置されている。メッセージ画像用背景画像は、「間もなく状態表示を終了します」という文字画像の視認性を向上するために、デザインやコントラストが設定され不透明なものとなっている。これにより、メッセージ画像MSの後方と対応する表示画面7aの領域に表示されている画像がメッセージ画像用背景画像を通して視認困難となっている。なお、メッセージ画像用背景画像は、「間もなく状態表示を終了します」という文字画像の視認性を向上することができる画像であれば不透明なものから半透明なものとしてもよい。この場合、メッセージ画像MSの後方と対応する表示画面7aの領域に表示されている画像がメッセージ画像用背景画像を通して視認することができることとなる。なお、メッセージ画像MSである「間もなく状態表示を終了します」という文字画像が表示画面7aに表示されると、この文字画像の内容である「間もなく状態表示を終了します」という音声がスピーカ67から流れるようになっている。これにより、音声においても、状態表示が間もなく終了する旨を遊技者に伝えることができる。
【0646】
メッセージ画像MSが所定期間(本実施形態では、15秒)だけ表示されると、メッセージ画像MSが表示画面7aから消える。その後、当該変動中において、現在の時刻が22時00分となると、
図43(J)に示すように、「状態2」が表示されていた状態表示領域JHが表示画面7aから消える。これにより、設定示唆演出の状態表示が終了する。言い換えると、
図43(B)の当該変動中における現在の時刻が18時00分となってから
図43(J)の当該変動中における現在の時刻が22時00分となるまでに亘る状態表示期間である4時間00分という特定の時間帯において、設定示唆演出の状態が変化することができるようになっている。設定示唆演出の状態表示が終了すると、これを契機として、設定示唆演出の状態を初期化して「状態1」とする。
【0647】
その後、当該変動において、
図43(K)に示すように、左演出図柄8Lが数字「5」で仮停止表示され、右演出図柄8Rが数字「4」で仮停止表示され、そして中演出図柄8Cが数字「8」で仮停止表示され、同一の数字の図柄で揃わず、その後、停止表示され、ハズレが確定する。これに伴い、変動アイコン9Cが表示画面7aから消える。
【0648】
その後、次変動を開始するために、第1保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが変動表示位置9Cdへ移動して変動アイコン9Cとなると、
図43(L)に示すように、演出図柄の変動演出(変動表示)が開始される。これに伴い、第2保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが第1保留表示位置9Adへ移動し、保留アイコン9Aが消化されずにストックされたものが1つだけ存在している状態となる。
【0649】
その後、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rが同一の数字の図柄に揃わず停止表示されると、ハズレが確定するのに対して、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rが同一の数字の図柄に揃って停止表示されると、当たりが確定し、その後、遊技者に利益が付与される当たり遊技が開始されることとなる。
【0650】
設定示唆演出の状態変化演出Qでは、遊技機1に電源が投入されると、サブ制御基板90における演出制御用マイコン91のCPU92が演出制御用マイコン91のRTC95からの現在日時情報を取得し、この取得した現在日時情報に基づいて、18時00分から22時00分までに亘って設定示唆演出の状態を変化させることができるようになっている。つまり、設定示唆演出の状態変化演出Qでは、遊技機1の電源が投入されると、18時00分から22時00分までに亘る状態表示期間である4時間00分という特定の時間帯において、表示画面7aの右下隅側に形成される状態表示領域JHに設定示唆演出の状態が表示され、この状態表示期間において、設定示唆演出の状態の滞在を遊技者に明示することができるようになっている。言い換えると、設定示唆演出の状態変化演出Qでは、18時00分という特定の開始時刻に到達すると、設定示唆演出の状態表示が開始され、22時00分という特定の終了時刻に到達すると、設定示唆演出の状態表示が終了されるようになっている。
【0651】
なお、設定示唆演出の状態変化演出Qでは、
図43(B),(E),(H)における各設定示唆演出の状態表示画像は、
図23に示した状態遷移処理において判定されたことに基づいて表示画面7aに表示されている。
【0652】
また、設定示唆演出の状態変化演出Qでは、例えば、
図43(H)において、設定示唆演出の状態表示画像JM2が所定期間(本実施形態では、3秒)だけ表示されると、「状態2 設定高確」という文字画像を除いて設定示唆演出の状態表示画像JM2が表示画面7aから徐々に透明となって消える。このとき、表示画面7aの中央を通る水平線上に表示されている「状態2 設定高確」という文字画像が表示画面7aの右下隅側に形成される横長の矩形領域である状態表示領域JHへ向かって文字の大きさ(サイズ)を縮小しながら移動し最終的に状態表示領域JHへ移動したときには、状態表示領域JHに「状態2」という文字画像が表示されていた。しかし、「状態2 設定高確」という文字画像が状態表示領域JHへ向かって文字の大きさ(サイズ)を縮小しながら移動し最終的に状態表示領域JHへ移動したときには、「状態3 設定高信」へジャンプアップしていてもよい。こうすれば、表示画面7aの中央を通る水平線上に表示されている「状態2 設定高確」という文字画像と、状態表示領域JHへ移動したときに表示される文字画像と、の内容が変化する場合があるため、遊技者の視線を、表示画面7aの中央を通る水平線上に表示されている「状態2 設定高確」という文字画像だけでなく、状態表示領域JHへ移動したときに表示される文字画像まで向けることができるため、設定示唆演出の状態の変化に対する遊技者の期待感を煽ることがっできる。
【0653】
[効果例]
以下に、設定示唆演出の状態変化演出P~Qの効果例を示す。
[効果1]
上記実施形態の遊技機1では、
図41および
図42の設定示唆演出の状態変化演出P、
図43の設定示唆演出の状態変化演出Qにおいて、遊技球の入球(遊技球の第1始動口20への入球)に伴う抽選(「当たり」または「ハズレ」の抽選)に際し、設定情報を参照して設定情報に応じた抽選確率で抽選をおこなう。設定情報に基づく示唆を行う設定示唆演出(
図24の設定示唆演出決定処理)を実行可能であり、設定示唆演出に関する設定が互いに異なる複数の設定示唆演出状態を有し、設定示唆演出は、複数の設定示唆演出状態のうちの一の状態に基づいて実行されるようになっている。電源投入時からの経過時間を特定する時刻情報を有している。設定示唆演出状態のうちの第1状態から第1状態と比べて設定示唆演出が遊技者にとって有利な演出となり得る第2状態へ遷移する遷移処理(
図23の状態遷移処理)を時刻情報に基づいて実行することができるようになっている。時刻情報に基づく遷移処理(
図23の状態遷移処理)を実行により、例えば、
図41(H)の設定示唆演出の状態変化演出Pでは、10時40分において「状態1 設定通常」から「状態2 設定高確」へ遷移し、
図43(E)の設定示唆演出の状態変化演出Qでは、「状態1 設定通常」から「状態3 設定高信」へ遷移している。この構成によれば、設定示唆演出状態のうちの第1状態から第1状態と比べて設定示唆演出が遊技者にとって有利な演出となり得る第2状態へ遷移する遷移処理を、電源投入時からの経過時間を特定する時刻情報に基づいて実行することができるようになっているため、抽選の当落結果である「当たり」、「ハズレ」を遊技者に報知するほかに、遊技者が遊技を行って第1状態から第2状態への遷移を目指すという新しいゲーム性を、遊技者に提供することができる。したがって、興趣の向上を図ることができる。
【0654】
[効果2]
上記実施形態の遊技機1では、例えば
図41(B),(E),(H),(L)および
図42(O),(R),(V)の設定示唆演出の状態変化演出Pにおいて、時刻情報に基づいて、10時00分、10時20分、10時40分、11時00分、11時20分、11時40分、12時00分のように、10時00分以降であれば、時分のうち「00分」、「20分」、「40分」という特定の時間に達すると、遷移処理(
図23の状態遷移処理)を実行することができるようになっている。また
図43(B)~(J)の設定示唆演出の状態変化演出Qにおいて、時刻情報に基づいて、18時00分という特定の時間に達すると、遷移処理(
図23の状態遷移処理)を実行することができるようになっている。この構成によれば、電源投入時からの経過時間を特定する時刻情報に基づいて、特定の時間に達すると(言い換えると、リアルタイムクロックであるRTC95から出力される時刻情報に連動して)、遷移処理(
図23の状態遷移処理)を実行することができるようになっているため、電源投入時からの経過時間を特定する時刻情報(言い換えると、リアルタイムクロックであるRTC95から出力される時刻情報)に連動し設定示唆演出の状態を変化させる制御を行うことができる。
【0655】
[効果3]
上記実施形態の遊技機1では、例えば
図41(B)~(K)の設定示唆演出の状態変化演出Pにおいて、時刻情報に基づいて遷移処理(
図23の状態遷移処理)が実行されてから一定時間である45分間が経過すると、現在の設定示唆演出状態の表示を終了することができるようになっている。一定時間である45分間が経過すると、
図41(K)の設定示唆演出の状態変化演出Pにおいて、状態が表示されていた状態表示領域JHが表示画面7aから消える。また
図43(J)設定示唆演出の状態変化演出Qにおいて、時刻情報に基づいて遷移処理(
図23の状態遷移処理)が実行されてから一定時間である4時間(18時00分~22時00分までの期間)が経過すると、現在の設定示唆演出の状態の表示(現在の設定示唆演出状態の表示)を終了することができるようになっている。一定時間である4時間が経過すると、
図43(J)の設定示唆演出の状態変化演出Qにおいて、状態が表示されていた状態表示領域JHが表示画面7aから消える。この構成によれば、電源投入時からの経過時間を特定する時刻情報(言い換えると、リアルタイムクロックであるRTC95から出力される時刻情報)に基づいて、遷移処理(
図23の状態遷移処理)を実行されてから一定時間が経過すると(言い換えると、リアルタイムクロックであるRTC95から出力される時刻情報に基づいて一定時間が経過すると、これに連動して)、現在の設定示唆演出の状態の表示(現在の設定示唆演出状態の表示)を終了することができるようになっているため、電源投入時からの経過時間を特定する時刻情報(言い換えると、リアルタイムクロックであるRTC95から出力される時刻情報)に基づいて一定時間が経過すると、これに連動して、設定示唆演出の状態の変化の終了の契機とすることができる。
【0656】
[効果4]
上記実施形態の遊技機1では、例えば
図41(B),(E),(H)の設定示唆演出の状態変化演出Pにおいて、時刻情報に基づいて、10時00分、10時20分、10時40分という第1の特定の時刻に遷移処理(
図23の状態遷移処理)を実行し、その後、
図41(K)の設定示唆演出の状態変化演出Pにおいて、時刻情報に基づいて、10時45分という第2の特定の時刻に現在の設定示唆演出の状態の表示(現在の設定示唆演出状態の表示)を終了することができるようになっている。設定示唆演出の状態変化演出Pにおいては、例えば、10時00~10時45分までの時間帯では遷移処理(
図23の状態遷移処理)により遷移した現在の設定示唆演出の状態(現在の設定示唆演出状態)が状態表示領域JHに表示されることにより遊技者に明示することができるようになっている。また
図43(B)~(J)の設定示唆演出の状態変化演出Qにおいて、時刻情報に基づいて、18時00分から22時00分までという第1の特定の時刻に遷移処理(
図23の状態遷移処理)を実行し、その後、
図43(J)の設定示唆演出の状態変化演出Qにおいて、時刻情報に基づいて、22時00分という第2の特定の時刻に遷移処理(
図23の状態遷移処理)により遷移した現在の設定示唆演出の状態の表示(現在の設定示唆演出状態の表示)を終了することができるようになっている。設定示唆演出の状態変化演出Qにおいては、18時00~22時00分までの時間帯では遷移処理(
図23の状態遷移処理)により遷移した現在の設定示唆演出の状態(現在の設定示唆演出状態)が状態表示領域JHに表示されることにより遊技者に明示することができるようになっている。この構成によれば、電源投入時からの経過時間を特定する時刻情報(言い換えると、リアルタイムクロックであるRTC95から出力される時刻情報)に基づいて、第1の特定の時刻に遷移処理(
図23の状態遷移処理)を実行し、その後、時刻情報に基づいて、第2の特定の時刻に現在の設定示唆演出の状態の表示(現在の設定示唆演出状態の表示)を終了することができる。言い換えると、リアルタイムクロックであるRTC95から出力される時刻情報に基づいて、第1の特定の時刻に遷移処理(
図23の状態遷移処理)を実行することができるし、第2の特定の時刻に現在の設定示唆演出の状態の表示(現在の設定示唆演出状態の表示)を終了することができるため、リアルタイムクロックであるRTC95から出力される時刻情報に連動して、設定示唆演出の状態を変化させる制御を行うことができるし、設定示唆演出の状態の変化の終了の契機とすることもできる。
【0657】
[変形例]
以下に、設定示唆演出の状態変化演出P~Qの変形例を示す。
[変形例1]
上記実施形態の遊技機1では、
図41および
図42の設定示唆演出の状態変化演出P、
図43の設定示唆演出の状態変化演出Qでは、設定示唆演出状態のうちの第1状態から第1状態と比べて設定示唆演出が遊技者にとって有利な演出となり得る第2状態へ遷移する遷移処理(
図23の状態遷移処理)を、電源投入時からの経過時間を特定する時刻情報(言い換えると、リアルタイムクロックであるRTC95から出力される時刻情報)に基づいて実行することができるようになっていた。しかし、時刻情報のほかに、カレンダー情報もリアルタイムクロックであるRTC95から出力されるようにしてもよい。言い換えると、リアルタイムクロックであるRTC95は、さらに、カレンダー情報を有してもよい。こうすれば、カレンダー情報に基づいて予め定めた導入経過日数に達すると、遷移処理(
図23の状態遷移処理)を実行することができる。また、特定日、特定日付において、遷移処理(
図23の状態遷移処理)を、リアルタイムクロックであるRTC95から出力される時刻情報に基づいて実行することもできる。また、カレンダー情報に基づいてホール(遊技場)に設置された日から予め定めた導入経過日数に達すると、遷移処理(
図23の状態遷移処理)を実行することができるようにしてもよい。なお、「カレンダー情報に基づいてホール(遊技場)に設置された日」としては、実際にホール(遊技場)に設置された日としてもよいし、遊技機1の開発段階において予めホール(遊技場)に設置される日を想定した日としてもよい。
【0658】
[変形例2]
上記実施形態の遊技機1では、
図41および
図42の設定示唆演出の状態変化演出P、
図43の設定示唆演出の状態変化演出Qでは、設定示唆演出状態のうちの第1状態から第1状態と比べて設定示唆演出が遊技者にとって有利な演出となり得る第2状態へ遷移する遷移処理(
図23の状態遷移処理)を、電源投入時からの経過時間を特定する時刻情報(言い換えると、リアルタイムクロックであるRTC95から出力される時刻情報)に基づいて実行することができるようになっていた。しかし、時刻情報のほかに、曜日情報もリアルタイムクロックであるRTC95から出力されるようにしてもよい。言い換えると、リアルタイムクロックであるRTC95は、さらに、曜日情報を有してもよい。こうすれば、曜日情報に基づいて特定曜日に達すると、遷移処理(
図23の状態遷移処理)を実行することができる。特定曜日として、例えば、金曜日において、遷移処理(
図23の状態遷移処理)を、リアルタイムクロックであるRTC95から出力される時刻情報に基づいて実行することができるため、特定曜日を「遊技機1の日(言い換えると、○○の日)」というイベントの日とし、遊技機1においてイベントを行うことができる。これにより、イベントにおいて、遷移処理(
図23の状態遷移処理)が実行されることで、遊技者に対して設定情報の判別を容易とすることができるし、イベントにあわせてホール(遊技場)側(店長や管理者)が設定情報を変更するタイミングとすることもできる(言い換えると、イベントに見ある設定情報へ変更することができる)。
【0659】
[変形例3]
上記実施形態の遊技機1では、
図41(B),(E),(H),(L)および
図42(O),(R),(V)の設定示唆演出の状態変化演出P、
図43(B),(E),(H)の設定示唆演出の状態変化演出Qにおいて、設定示唆演出の状態表示画像が表示画面7aに表示されていた。このとき、設定示唆演出の状態表示画像の内容を音声としてスピーカ67から流れるようにしてもよい。例えば、設定示唆演出の状態表示画像JM1であるときには、設定示唆演出の状態表示画像JM1の内容が「状態1 設定通常」となるため、この「状態1 設定通常」をスピーカ67から流すようにしてもよい。こうすれば、音声でも設定示唆演出の状態の変化(遷移結果)を遊技者に伝えることができる。
【0660】
[変形例4]
上記実施形態の遊技機1では、例えば、
図41(H),(I)の設定示唆演出の状態変化演出Pにおいて、設定示唆演出の状態として、「状態2」である旨を遊技者に示唆(報知)することができる設定示唆演出の状態表示画像JM2が表示画面7aに表示されると、その後、「状態2 設定高確」という文字画像を除いて設定示唆演出の状態表示画像JM2が表示画面7aから徐々に透明となって消え、「状態2 設定高確」という文字画像が表示画面7aの右下隅側に形成される状態表示領域JHへ向かって文字の大きさ(サイズ)を縮小しながら移動し最終的に状態表示領域JHへ移動したときには、状態表示領域JHに「状態2」という文字画像が表示されていた。しかし、設定示唆演出の状態として、実際には「状態3」であるものの、敢えて「状態2」である旨を遊技者に示唆(報知)することができる設定示唆演出の状態表示画像JM2を表示画面7aに表示し、その後、「状態2 設定高確」という文字画像を除いて設定示唆演出の状態表示画像JM2が表示画面7aから徐々に透明となって消え、「状態2 設定高確」という文字画像が表示画面7aの右下隅側に形成される状態表示領域JHへ向かって文字の大きさ(サイズ)を縮小しながら移動し最終的に状態表示領域JHへ移動したときには、状態表示領域JHに「状態3」という文字画像が表示されるようにしてもよい。こうすれば、状態変化の遷移結果が状態表示領域JHに表示されるまで確定しない場合があるため、設定示唆演出の状態表示画像が表示画面7aに表示された段階で状態変化の遷移が確定せず、文字画像の移動した後に、さらに状態変化の遷移があったかのような演出を遊技者に提供することができる。なお、
図43の設定示唆演出の状態変化演出Qに対しても、適用することができる。
【0661】
[変形例5]
上記実施形態の遊技機1における、
図41(K)および
図42(U)の設定示唆演出の状態変化演出P、
図43(J)の設定示唆演出の状態変化演出Qにおいて、設定示唆演出の状態表示が終了すると、これを契機として、設定示唆演出の状態を初期化して「状態1」としていた。しかし、「状態1」とせずに設定示唆演出の状態表示が終了する直前における設定示唆演出の状態を1つステップダウンするようにしてもよい。例えば、設定示唆演出の状態表示が終了する直前における設定示唆演出の状態が「状態3」であるときには「状態3」から1つステップダウンした「状態2」とするようにしてもよい。なお、設定示唆演出の状態表示が終了する直前における設定示唆演出の状態が「状態1」であるときには「状態1」となる。
【0662】
[変形例6]
上記実施形態の遊技機1では、
図41および
図42の設定示唆演出の状態変化演出P、
図43の設定示唆演出の状態変化演出Qにおいて、遊技盤2に備える画像表示装置7の表示画面7aの右下隅側に形成される横長の矩形領域である状態表示領域JHに設定示唆演出の状態(「状態1」~「状態4」のうちいずれかの状態)が表示されるようになっていた。しかし、画像表示装置7に代えて、遊技盤2に備える他の画像表示装置の表示領域に設定示唆演出の状態が表示されるよういしてもよいし、扉枠53に備えるサブ表示装置の表示画面に設定示唆演出の状態が表示されるよういしてもよい。遊技盤2に備える他の画像表示装置は、液晶表示装置であってもよいし、有機EL表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクター、ドットマトリクスなどの他の画像表示装置であってもよい。例えば、画像表示装置7の右下となるセンター装飾体10に装飾部材が固定されている場合には、この装飾部材の中央に画像表示装置が設けられている。また、サブ表示装置は、右サブ表示装置と、左サブ表示装置と、上サブ表示装置とから構成されている。右サブ表示装置は、前枠53の右側に設けられ、左サブ表示装置は、前枠53の左側に設けられ、上サブ表示装置は、前枠53の上側に設けられている。右サブ表示装置と、左サブ表示装置は、遊技盤2を介して対となる位置に配置されている。上サブ表示装置は、遊技盤2の上方に配置されている。右サブ表示装置と、左サブ表示装置と、上サブ表示装置は、前枠53の開口部を囲むように配置されている。サブ表示装置は、液晶表示装置であってもよいし、有機EL表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクター、ドットマトリクスなどの他の画像表示装置であってもよい。サブ表示装置を構成する、右サブ表示装置、左サブ表示装置、及び上サブ表示装置のうち、いずれかの表示装置に設定示唆演出の状態が表示される。なお、遊技盤2に備える他の画像表示装置として、センター装飾体10に装飾部材が固定されている場合において、センター装飾体10に設けられる画像表示装置の代わりに、予め所定の画像が印刷された印刷部材と、印刷部材の後方に配置された内蔵バックライト(複数の発光手段)と、から構成される表示装置としてもよい。これにより、内蔵バックライト(発光手段)を発光させることで所定の画像を表示することができる。所定の画像が印刷された印刷部材を複数備えるようにして、内蔵バックライト(発光手段)の発光色と対応する所定の画像がそれぞれ表示されるようにしてもよい。この場合、複数の印刷部材に印刷された所定の画像はそれぞれ異なる画像とする。こうすれば、内蔵バックライト(発光手段)の発光色として、例えば、赤色(第1の発光手段)、緑色(第2の発光手段)、青色(第3の発光手段)、白色(第4の発光手段)とした場合、内蔵バックライト(第1の発光手段)が赤色で発光したときに赤色発光で第1印刷部材に印刷された所定の画像(第1の所定の画像である「状態1」)が表示され、内蔵バックライト(第2の発光手段)が緑色で発光したときに緑色発光で第2印刷部材に印刷された所定の画像(第2の所定の画像である「状態2」)が表示され、内蔵バックライト(第3の発光手段)が青色で発光したときに青色発光で第3印刷部材に印刷された所定の画像(第3の所定の画像である「状態3」)が表示され、内蔵バックライト(第4の発光手段)が白色で発光したときに白色発光で第4印刷部材に印刷された所定の画像(第4の所定の画像である「状態4」)が表示される。このように、内蔵バックライトが発光することにより、所定の画像として設定示唆演出の状態(「状態1」~「状態4」のうちいずれかの状態)を表示することができる。もちろん、内蔵バックライトが消灯しているときには、所定の画像が非表示された状態となるため、この時点における設定示唆演出の状態(「状態1」~「状態4」のうちいずれかの状態)が非表示とされた状態となる。
【0663】
[変形例6]
上記実施形態の遊技機1では、電源投入時からの経過時間を特定する時刻情報を、リアルタイムクロックであるRTC95から出力される時刻情報に基づいて実行することができるようになっていた。しかし、リアルタイムクロックであるRTC95を用いずに遊技機1に電源投入時から時間経過を、定期時間に実行される割込みタイマ処理の回数をカウントアップすることで計時するようにしてもよい(例えば、2ミリ秒ごとの割込みタイマにより、2ミリ秒割込みタイマ処理の回数をカウントアップする)。このように構成しても、電源投入時からの経過時間を正確にリアルタイムで計時することができるため、時刻情報を取得することができる。
【0664】
[変形例7]
上記実施形態の遊技機1における、
図41および
図42の設定示唆演出の状態変化演出P、
図43の設定示唆演出の状態変化演出Qは、説明した演出の一部を備えていなくてもよいし、他の演出が追加されていてもよい。
【0665】
[態様例]
本実施形態の遊技機では、以下の態様を実現可能である。
◇[態様6-1]
遊技球の入球に伴う抽選に際し、設定情報を参照して当該設定情報に応じた抽選確率で抽選をおこなう遊技機であって、
前記設定情報に基づく示唆を行う設定示唆演出を実行可能であり、
前記設定示唆演出に関する設定が互いに異なる複数の設定示唆演出状態を有し、
前記設定示唆演出は、前記複数の設定示唆演出状態のうちの一の状態に基づいて実行され、
電源投入時からの経過時間を特定する時刻情報を有し、
前記設定示唆演出状態のうちの第1状態から前記第1状態と比べて前記設定示唆演出が遊技者にとって有利な演出となり得る第2状態へ遷移する遷移処理を前記時刻情報に基づいて実行可能である、
ことを特徴とする遊技機。
【0666】
◇[態様6-2]
態様6-1に記載の遊技機であって、
前記時刻情報に基づいて特定の時間に達すると、前記遷移処理を実行する、
ことを特徴とする遊技機。
【0667】
◇[態様6-3]
態様6-1または態様6-2に記載の遊技機であって、
さらに、カレンダー情報を有し、
前記カレンダー情報に基づいて予め定めた導入経過日数に達すると、前記遷移処理を実行する、
ことを特徴とする遊技機。
【0668】
◇[態様6-4]
態様6-1から態様6-3までのいずれか一項に記載の遊技機であって、
さらに、曜日情報を有し、
前記曜日情報に基づいて特定曜日に達すると、前記遷移処理を実行する、
ことを特徴とする遊技機。
【0669】
◇[態様6-5]
態様6-1から態様6-4までのいずれか一項に記載の遊技機であって、
前記時刻情報に基づいて当該遷移処理が実行されてから一定時間が経過すると、現在の設定示唆演出状態の表示を終了する、
ことを特徴とする遊技機。
【0670】
◇[態様6-6]
態様6-1から態様6-5までのいずれか一項に記載の遊技機であって、
前記時刻情報に基づいて第1の特定の時刻に前記遷移処理を実行し、その後、前記時刻情報に基づいて第2の特定の時刻に現在の設定示唆演出状態の表示を終了する、
ことを特徴とする遊技機。
【0671】
以下に
図44~
図46を用いて設定示唆演出の状態変化演出R~Sについて説明する。
図44~
図46において、画像表示装置7の表示画面7aの前面(前方)周囲に配置される各種可動役物や各種装飾部材が図面の見易さから省略されている。
図44は設定示唆演出の状態変化演出Rを説明するための図であり、
図45は
図44の設定示唆演出の状態変化演出Rのつづきを説明するための図であり、
図46は設定示唆演出の状態変化演出Sを説明するための図である。
【0672】
この設定示唆演出の状態変化演出は、上述したように、設定情報を遊技者に示唆するための設定示唆演出を行うときに、設定示唆演出の頻度(発生率)と設定示唆演出の信頼度(信頼率)とが対応付けられた設定示唆演出の状態を、状態1~状態4という4つの状態で定義し、状態1、状態2、状態3、そして状態4へ向かって、1つずつステップアップしたり、ジャンプアップしたり(例えば、状態1から状態3へジャンプアップしたり)することで設定示唆演出の状態が変化するというものであり、遊技者に対して状態4を目指すという新しいゲーム性を付与するものである。もちろん、設定示唆演出の状態には、上述したように、状態1、状態2、状態3、そして状態4へ向かって、1つずつステップアップしたり、ジャンプアップしたりするほかに、1つずつステップダウンしたり、ジャンプダウンしたり(例えば、状態3から状態1へジュアンプダウンしたり)する場合もある。
【0673】
画像制御用マイコン101は、サブ制御基板90から受信した各種コマンドを解析し、設定示唆演出の状態変化演出を実行する指示が含まれている場合に、ROM103から対応する画像データを読み出して画像表示装置7の表示画面7aに画像を表示させる。
【0674】
ここでは、まず設定示唆演出の状態変化演出R、そして設定示唆演出の状態変化演出Sについて順番に説明する。設定示唆演出の状態変化演出Rおよび設定示唆演出の状態変化演出Sは、演出ボタン63の押圧操作に基づいて行われるようになっている。
【0675】
設定示唆演出の状態変化演出Rは、演出ボタン63の押圧操作のタイミングが表示画面7aに明示されたタイミングで遊技者が演出ボタン63を操作することができたときに行われるものであるのに対して、設定示唆演出の状態変化演出Sは、演出ボタン63の押圧操作のタイミングが表示画面7aに全く明示されずに所定のタイミングで遊技者が演出ボタン63を押圧操作することができたときに行われるものであり、いわゆる、「裏ボタンの押圧操作成功」により行われるものであるという点で相違している。なお、演出ボタン63は、遊技機1に電源が投入されると、発光態様として白色点灯した状態となり、演出ボタン63が押圧操作されると、白色点滅する発光態様となる。
【0676】
[設定示唆演出の状態変化演出R]
設定示唆演出の状態変化演出Rについて
図44および
図45を参照して説明する。まず、演出図柄の変動演出(変動表示)が開始されると、停止表示された演出図柄が一度上側へ向かって所定距離(例えば、5ミリメートル程度)浮遊する表示態様でゆったり(低速で)移動したのち(言い換えると、演出図柄の停止表示が解除されたことで、演出図柄がこれから移動しようとする表示態様としたのち)、下側へ向かって低速から徐々に速度を上げながら不透明な状態から半透明な状態へ変化して高速で変動する表示態様となる。これにより、演出図柄の後方に配置される背景画像を、高速変動中の半透明な装飾図柄を介して、視認することができる。なお、演出図柄は、停止する直前で減速して半透明な状態から再び不透明な状態へ変化して仮停止表示されたり、停止表示されたりする(仮停止表示され、その後、停止表示される)。演出図柄は、仮停止表示された状態では、上下方向に小刻みにゆったりと動く表示態様となる。
【0677】
変動アイコンや保留アイコンについて簡単に説明すると、例えば
図44(A)に示すように、第1特図保留の消化として現在変動中の左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rに対応する変動アイコン9Cは、画像表示装置7の表示画面7aの下側中央に表示されている変動表示位置9Cd(矩形画像(台座画像)の上)に表示(載置)される。変動表示位置9Cdの左側における表示画面7aの領域には、第1特図保留として第1保留表示エリアが設けられ、変動表示位置9Cdの右側における表示画面7aの領域には、第2特図保留として第2保留表示エリアが設けられている。第1保留表示エリアには、4つの保留表示位置9Ad(矩形画像(台座画像)の上)に保留アイコン9Aがそれぞれ表示可能(載置可能)とされ最大で4つの保留アイコン9Aをストックすることができるようになっている。4つの保留表示位置9Adは、変動表示位置9Cdに近い位置から表示画面7aの左辺へ向かって、第1保留表示位置9Ad、第2保留表示位置9Ad、第3保留表示位置9Ad、そして第4保留表示位置9Adという順番で表示画面7aの下辺に沿って直線状に整列配置され表示される。第2保留表示エリアには、図示しないが、4つの保留表示位置9Bd(矩形画像(台座画像)の上)に保留アイコン9Bがそれぞれ表示可能(載置可能)とされ最大で4つの保留アイコン9Bをストックすることができるようになっている。4つの保留表示位置9Bdは、変動表示位置9Cdに近い位置から表示画面7aの右辺へ向かって、第1保留表示位置9Bd、第2保留表示位置9Bd、第3保留表示位置9Bd、そして第4保留表示位置9Bdという順番で表示画面7aの下辺に沿って直線状に整列配置され表示される。
【0678】
なお、遊技者が第1始動口20に遊技球を入球させる遊技を行っているとき(いわゆる左打ちという遊技を行っているとき)には、保留アイコン9Aの第1保留表示位置9Ad~第4保留表示位置9Adが表示画面7aに表示されるのに対して、保留アイコン9Bの第1保留表示位置9Bd~第4保留表示位置9Bdが表示画面7aに非表示される(もちろん、左打ちという遊技を行っているときに保留アイコン9Bが存在して消化完了するまでは表示画面7aに表示される)。また、遊技者が第2始動口21に遊技球を入球させる遊技を行っているとき(いわゆる右打ちという遊技を行っているとき)には、保留アイコン9Aの第1保留表示位置9Ad~第4保留表示位置9Adが表示画面7aに非表示される(もちろん、右打ちという遊技を行っているときに保留アイコン9Aが存在して消化完了するまでは表示画面7aに表示される)のに対して、保留アイコン9Bの第1保留表示位置9Bd~第4保留表示位置9Bdが表示画面7aに表示される。
【0679】
遊技機1の電源投入後、遊技者が第1始動口20に遊技球を入球させる遊技を行い(いわゆる左打ちという遊技を行い)、第1保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが変動表示位置9Cdへ移動して変動アイコン9Cとなると、
図44(A)に示すように、演出図柄の変動演出(変動表示)が開始される。これに伴い、第2保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが第1保留表示位置9Adへ移動し、保留アイコン9Aが消化されずにストックされたものが1つだけ存在している状態となる。
【0680】
その後、当該変動中において、
図44(B)に示すように、設定示唆演出の状態表示が開始され、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rが表示画面7aから非表示され(表示画面7aから消え)、さらに、変動アイコン9C、変動表示位置9Cd、すべての保留アイコン9A、第1保留表示位置9Ad~第4保留表示位置9Adが表示画面7aに非表示される(表示画面7aから消える)。これに伴い、表示画面7aの中央やや上寄りに、演出ボタン63と対応する演出ボタン画像BG(演出ボタン63を模した画像であってもよいし、演出ボタン63の旧型のものを模したものでもよい。)が表示され、演出ボタン画像BGの上方であって、表示画面7aの上辺寄り「タイミングよく押すんだ!」というメッセージ画像MS1が表示され、演出ボタン画像BGの下方に、キャラクタが造形されたコイン形状を有るキャラクタアイコンCIが右側スタート位置から左側エンド位置までを移動して時間経過を示す横長の矩形形状を有するタイミングバーTBが表示画面7aに表示される。タイミングバーTBの下方であって、表示画面7aの下辺寄りに、演出ボタン63の押圧操作のタイミングを示唆する、スタート直後を示す三角形状を有する最速位置画像T1、真ん中を示す三角形状を有する中間位置画像T2、エンド直前を示す三角形状を有する最遅位置画像T3が一列に並んで表示される。なお、演出ボタン画像BGの中央と、三角形状を有する中間位置画像T2の中央と、が表示画面7aの上辺の中点と下辺の中点とを結ぶ垂直線上に配置されている。また、演出ボタン63が白色点灯した状態となっているため、これに連動して、演出ボタン画像BGも白色点灯する表示態様となっている。演出ボタン画像BG(メッセージ画像MS1が表示画面7aに表示される場合は、メッセージ画像MS1も含める。)が表示画面7aに表示される演出を演出ボタン操作促進演出という(以下、同じ)。また、メッセージ画像MS1である「タイミングよく押すんだ!」という文字画像が表示画面7aに表示されると、この文字画像の内容である「タイミングよく押すんだ」という音声がスピーカ67から流れるようになっている。これにより、音声においても、演出ボタン63の押圧操作を促すことができる。
【0681】
キャラクタアイコンCIが右側スタート位置から左側エンド位置へ向かって所定の速度(一定速度であってもよいし、加減速を繰り返してもよい。)で移動開始し、最速位置画像T1が示すポイントへ到達したタイミングを狙って遊技者が演出ボタン63を押圧操作したものの、この押圧操作が少し遅れ、タイミングがズレたことにより、
図44(C)に示すように、演出ボタン画像BGの左上方に「失敗」というメッセージ画像MS2が表示画面7aに表示される。なお、演出ボタン63が押圧操作されると、発光態様として白色点滅するが、ここでは、演出ボタン63の押圧操作が失敗であったため、失敗発光態様として青色点滅する。これに連動して、演出ボタン画像BGも青色点滅する表示態様となる。その後、再び演出ボタン63が白色点灯する発光態様となり、これに連動して、演出ボタン画像BGも白色点灯する表示態様に戻る。
【0682】
キャラクタアイコンCIが、最速位置画像T1が示すポイントを通過し、左側エンド位置へ向かって所定の速度(一定速度であってもよいし、加減速を繰り返してもよい。)で移動継続し、中間位置画像T2が示すポイントへ到達したタイミングを狙って遊技者が演出ボタン63を押圧操作し、今度は、この押圧操作のタイミングが合致したことにより、
図44(D)に示すように、演出ボタン画像BGの左上方に「成功」というメッセージ画像MS3が表示画面7aに表示される。なお、演出ボタン63が押圧操作されると、発光態様として白色点滅するが、ここでは、演出ボタン63の押圧操作が成功であったため、成功発光態様として緑色点滅する。これに連動して、演出ボタン画像BGも緑色点滅する表示態様となる。その後、再び演出ボタン63が白色点灯する発光態様となり、これに連動して、演出ボタン画像BGも白色点灯する表示態様に戻る。
【0683】
さらに、演出ボタン画像BGの左上方に「成功」というメッセージ画像MS3が表示画面7aに表示されると、これに伴い、演出ボタン画像BGの右上方に、設定示唆演出の状態として、「状態1」である旨を遊技者に示唆(報知)することができる設定示唆演出の状態表示画像JM1が横長の矩形形状を有して表示される(出現する)。この設定示唆演出の状態表示画像JM1は、その上段に「状態1」という文字情報、その下段に「設定通常」という文字画像が上下段に分かれてそれぞれ表示され、表示画面7aの最も手前側に配置されている。
【0684】
設定示唆演出の状態表示画像JM1の横長の矩形形状の内側領域には、図示しない状態1専用の状態1表示用背景画像が配置され、この状態1表示用背景画像の手前側に「状態1」および「設定通常」という文字画像が配置されている。状態1表示用背景画像は、「状態1」および「設定通常」という文字画像の視認性を向上するために、デザインやコントラストが設定され不透明なものとなっている。これにより、設定示唆演出の状態表示画像JM1の後方と対応する表示画面7aの領域に表示されている画像が状態1表示用背景画像を通して視認困難となっている。なお、状態1表示用背景画像は、「状態1」および「設定通常」という文字画像の視認性を向上することができる画像であれば不透明なものから半透明なものとしてもよい。この場合、設定示唆演出の状態表示画像JM1の後方と対応する表示画面7aの領域に表示されている画像が状態1表示用背景画像を通して視認することができることとなる。
【0685】
キャラクタアイコンCIが、中間位置画像T2が示すポイントを通過し、左側エンド位置へ向かって所定の速度(一定速度であってもよいし、加減速を繰り返してもよい。)で移動継続し、
図44(E)に示すように、設定示唆演出の状態表示画像JM1が表示画面7aに表示されてから所定期間(本実施形態では、3秒)経過すると、設定示唆演出の状態表示画像JM1が表示画面7aから徐々に透明となって消える。この所定期間(本実施形態では、3秒)に亘って、設定示唆演出の状態表示画像JM1が表示画面7aに表示されることにより、設定示唆演出の状態が「状態1」となっているという「状態1」の滞在を遊技者に明示することができるようになっている。
【0686】
この「状態1」が滞在している状態では、当該変動が終了したのちの変動(つまり次変動)からの変動において、「状態1」と対応付けられた設定示唆演出の頻度(発生率)と設定示唆演出の信頼度(信頼率)とに基づいて、設定示唆演出が行われることとなる。具体的には、
図24に示した設定示唆演出決定処理において決定されて行われ、
図25(B)に示した設定示唆演出パターンテーブルにおいて、設定示唆演出パターンとして、設定演出パターン1~設定演出パターン13のうち、設定演出パターン1~設定演出パターン7のいずれかに基づいて、設定示唆演出が行われることとなる。
【0687】
キャラクタアイコンCIが、中間位置画像T2が示すポイントを通過し、左側エンド位置へ向かって所定の速度(一定速度であってもよいし、加減速を繰り返してもよい。)で移動継続し、最遅位置画像T3が示すポイントへ到達したタイミングを狙って遊技者が演出ボタン63を押圧操作し、今度も、この押圧操作のタイミングが合致したことにより、
図44(F)に示すように、演出ボタン画像BGの左上方に「成功」というメッセージ画像MS3が表示画面7aに表示される。なお、演出ボタン63が押圧操作されると、発光態様として白色点滅するが、ここでは、演出ボタン63の押圧操作が成功であったため、成功発光態様として緑色点滅する。これに連動して、演出ボタン画像BGも緑色点滅する表示態様となる。その後、再び演出ボタン63が白色点灯する発光態様となり、これに連動して、演出ボタン画像BGも白色点灯する表示態様に戻る。
【0688】
さらに、演出ボタン画像BGの右上方に、設定示唆演出の状態として、「状態2」である旨を遊技者に示唆(報知)することができる設定示唆演出の状態表示画像JM2が横長の矩形形状を有して表示される(出現する)。この設定示唆演出の状態表示画像JM2は、その上段に「状態2」という文字情報、その下段に「設定高確」という文字画像が上下段に分かれてそれぞれ表示され、表示画面7aの最も手前側に配置されている。設定示唆演出の状態表示画像JM2は、上述した設定示唆演出の状態表示画像JM1と同様の構成となっており、ここでの詳細な説明を省略する。なお、設定示唆演出の状態表示画像JM2の横長の矩形形状の内側領域には、図示しない状態2専用の状態2表示用背景画像が配置されている。この状態2表示用背景画像の手前側に「状態2 設定高確」という文字画像が配置されている。状態2表示用背景画像は、「状態2 設定高確」という文字画像の視認性を向上するために、デザインやコントラストが設定され不透明なものとなっている。
【0689】
キャラクタアイコンCIが、最遅位置画像T3が示すポイントを通過し、左側エンド位置へ向かって所定の速度(一定速度であってもよいし、加減速を繰り返してもよい。)で移動継続して到達し、設定示唆演出の状態表示画像JM1が表示画面7aに表示されてから所定期間(本実施形態では、3秒)経過すると、設定示唆演出の状態表示画像JM2が表示画面7aから徐々に透明となって消える。この所定期間(本実施形態では、3秒)に亘って、設定示唆演出の状態表示画像JM2が表示画面7aに表示されることにより、設定示唆演出の状態が「状態2」となっているという「状態2」の滞在を遊技者に明示することができるようになっている。
【0690】
この「状態2」が滞在している状態では、当該変動が終了したのちの変動(つまり次変動)からの変動において、「状態2」と対応付けられた設定示唆演出の頻度(発生率)と設定示唆演出の信頼度(信頼率)とに基づいて、設定示唆演出が行われることとなる。具体的には、
図24に示した設定示唆演出決定処理において決定されて行われ、
図25(B)に示した設定示唆演出パターンテーブルにおいて、設定示唆演出パターンとして、設定演出パターン1~設定演出パターン13のうち、設定演出パターン1~設定演出パターン7のいずれかに基づいて、設定示唆演出が行われることとなる。
【0691】
設定示唆演出の状態表示画像JM2が表示画面7aから消えると、変動演出中(変動表示中)の左演出図柄8L、変動演出中(変動表示中)の中演出図柄8C、変動演出中(変動表示中)の右演出図柄8Rが表示画面7aに再び表示され、さらに、変動アイコン9C、変動表示位置9Cd、すべての保留アイコン9A、第1保留表示位置9Ad~第4保留表示位置9Adが表示画面7aに再び表示される。
【0692】
その後、当該変動において、
図44(G)に示すように、左演出図柄8Lが数字「1」で仮停止表示され、右演出図柄8Rが数字「3」で仮停止表示され、そして中演出図柄8Cが数字「2」で仮停止表示され、同一の数字の図柄で揃わず、その後、停止表示され、ハズレが確定する。これに伴い、変動アイコン9Cが表示画面7aから消える。
【0693】
その後、次変動を開始するために、第1保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが変動表示位置9Cdへ移動して変動アイコン9Cとなると、演出図柄の変動演出(変動表示)が開始される。これに伴い、保留アイコン9Aが消化されずにストックされたものが全く存在していない状態となる。
【0694】
その後、演出図柄の変動演出(変動表示)が停止表示されてハズレが確定する。その後、遊技者が第1始動口20に遊技球を入球させる遊技を行い(いわゆる左打ちという遊技を行い)、複数回に亘って、演出図柄の変動演出(変動表示)が停止表示されてハズレが確定することで、当たりとならずハズレが連続する。
【0695】
その後、遊技者が第1始動口20に遊技球を入球させる遊技を行い(いわゆる左打ちという遊技を行い)、第1保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが変動表示位置9Cdへ移動して変動アイコン9Cとなると、
図44(H)に示すように、演出図柄の変動演出(変動表示)が開始される。これに伴い、第3保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが第2保留表示位置9Adへ移動し、第2保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが第1保留表示位置9Adへ移動し、保留アイコン9Aが消化されずにストックされたものが2つだけ存在している状態となる。
【0696】
その後、当該変動中において、
図44(I)に示すように、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rが表示画面7aから非表示され(表示画面7aから消え)、さらに、変動アイコン9C、変動表示位置9Cd、すべての保留アイコン9A、第1保留表示位置9Ad~第4保留表示位置9Adが表示画面7aに非表示される(表示画面7aから消える)。これに伴い、表示画面7aの中央やや上寄りに、演出ボタン63と対応する演出ボタン画像BG(演出ボタン63を模した画像であってもよいし、演出ボタン63の旧型のものを模したものでもよい。)が再び表示され、演出ボタン画像BGの上方であって、表示画面7aの上辺寄り「タイミングよく押すんだ!」というメッセージ画像MS1が再び表示され、演出ボタン画像BGの下方に、キャラクタが造形されたコイン形状を有るキャラクタアイコンCIが右側スタート位置から左側エンド位置までを移動して時間経過を示す横長の矩形形状を有するタイミングバーTBが表示画面7aに再び表示される。ここでは、タイミングバーTBの下方であって、表示画面7aの下辺寄りに、演出ボタン63の押圧操作タイミングを示唆する、エンド直前を示す三角形状を有する最遅位置画像T3が表示される。また、演出ボタン63が白色点灯した状態となっているため、これに連動して、演出ボタン画像BGも白色点灯する表示態様となっている。また、メッセージ画像MS1である「タイミングよく押すんだ!」という文字画像が表示画面7aに表示されると、この文字画像の内容である「タイミングよく押すんだ」という音声がスピーカ67から流れるようになっている。これにより、音声においても、演出ボタン63の押圧操作を促すことができる。
【0697】
その後、
図44(J)に示すように、キャラクタアイコンCIが右側スタート位置から左側エンド位置へ向かって所定の速度(一定速度であってもよいし、加減速を繰り返してもよい。)で移動開始する。
【0698】
その後、キャラクタアイコンCIが、最遅位置画像T3が示すポイントへ到達したタイミングを狙って遊技者が演出ボタン63を押圧操作し、この押圧操作のタイミングが合致したことにより、
図44(K)に示すように、演出ボタン画像BGの左上方に「成功」というメッセージ画像MS3が表示画面7aに表示される。なお、演出ボタン63が押圧操作されると、発光態様として白色点滅するが、ここでは、演出ボタン63の押圧操作が成功であったため、成功発光態様として緑色点滅する。これに連動して、演出ボタン画像BGも緑色点滅する表示態様となる。その後、再び演出ボタン63が白色点灯する発光態様となり、これに連動して、演出ボタン画像BGも白色点灯する表示態様に戻る。
【0699】
さらに、演出ボタン画像BGの右上方に、設定示唆演出の状態として、「状態3」である旨を遊技者に示唆(報知)することができる設定示唆演出の状態表示画像JM3が横長の矩形形状を有して表示される(出現する)。この設定示唆演出の状態表示画像JM3は、その上段に「状態3」という文字情報、その下段に「設定高信」という文字画像が上下段に分かれてそれぞれ表示され、表示画面7aの最も手前側に配置されている。設定示唆演出の状態表示画像JM3は、上述した設定示唆演出の状態表示画像JM1および上述した設定示唆演出の状態表示画像JM2と同様の構成となっており、ここでの詳細な説明を省略する。なお、設定示唆演出の状態表示画像JM3横長の矩形形状の内側領域には、図示しない状態3用の状態3示用背景画像が配置されている。この状態3表示用背景画像の手前側に「状態3 設定高信」という文字画像が配置されている。状態3表示用背景画像は、「状態3 設定高信」という文字画像の視認性を向上するために、デザインやコントラストが設定され不透明なものとなっている。
【0700】
キャラクタアイコンCIが、最遅位置画像T3が示すポイントを通過し、左側エンド位置へ向かって所定の速度(一定速度であってもよいし、加減速を繰り返してもよい。)で移動継続して到達し、設定示唆演出の状態表示画像JM1が表示画面7aに表示されてから所定期間(本実施形態では、3秒)経過すると、設定示唆演出の状態表示画像JM3が表示画面7aから徐々に透明となって消える。この所定期間(本実施形態では、3秒)に亘って、設定示唆演出の状態表示画像JM3が表示画面7aに表示されることにより、設定示唆演出の状態が「状態3」となっているという「状態3」の滞在を遊技者に明示することができるようになっている。
【0701】
この「状態3」が滞在している状態では、当該変動が終了したのちの変動(つまり次変動)からの変動において、「状態3」と対応付けられた設定示唆演出の頻度(発生率)と設定示唆演出の信頼度(信頼率)とに基づいて、設定示唆演出が行われることとなる。
【0702】
なお、
図44(D)において、設定示唆演出の状態として、「状態1」である旨を遊技者に示唆(報知)することができる設定示唆演出の状態表示画像JM1が表示され、次に、
図44(F)において、設定示唆演出の状態として、「状態2」である旨を遊技者に示唆(報知)することができる設定示唆演出の状態表示画像JM2が表示され、次に、
図44(K)において、設定示唆演出の状態として、「状態3」である旨を遊技者に示唆(報知)することができる設定示唆演出の状態表示画像JM3が表示されており、「状態1」→「状態2」→「状態3」という順番でステップダウンまたはジャンプダウンすることなく1つずつステップアップして設定示唆演出の状態示唆(報知)を遊技者に示唆(報知)している。これにより、現時点において、最後に表示された設定示唆演出の状態表示画像JM3により「状態3」である旨を遊技者に示唆(報知)しているため、当該変動が終了したのちの変動(つまり次変動)からの変動において、「状態3」と対応付けられた設定示唆演出の頻度(発生率)と設定示唆演出の信頼度(信頼率)とに基づいて、設定示唆演出が行われることとなる。
【0703】
ここでは、「状態1」→「状態2」→「状態3」という順番で遷移したことにより「状態3」以上であることが確定していることにより、
図25(B)に示した設定示唆演出パターンテーブルにおいて、設定示唆演出パターンとして、設定演出パターン8~設定演出パターン13のうち、設定演出パターン12(設定情報:設定4,5,6)であることが確定している。このため、本実施形態では、設定情報:設定4,5,6であることが絞られたことにより、これを契機として、設定示唆演出の状態を表示画面7aに表示せず、さらに、設定示唆演出の状態を初期化して「状態1」とする。
【0704】
設定示唆演出の状態表示画像JM3が表示画面7aから消えると、変動演出中(変動表示中)の左演出図柄8L、変動演出中(変動表示中)の中演出図柄8C、変動演出中(変動表示中)の右演出図柄8Rが表示画面7aに再び表示され、さらに、変動アイコン9C、変動表示位置9Cd、すべての保留アイコン9A、第1保留表示位置9Ad~第4保留表示位置9Adが表示画面7aに再び表示される。
【0705】
その後、当該変動において、
図44(L)に示すように、左演出図柄8Lが数字「6」で仮停止表示され、右演出図柄8Rが数字「5」で仮停止表示され、そして中演出図柄8Cが数字「7」で仮停止表示され、同一の数字の図柄で揃わず、その後、停止表示され、ハズレが確定する。これに伴い、変動アイコン9Cが表示画面7aから消える。
【0706】
その後、次変動を開始するために、第1保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが変動表示位置9Cdへ移動して変動アイコン9Cとなると、演出図柄の変動演出(変動表示)が開始される。これに伴い、第2保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが第1保留表示位置9Adへ移動し、保留アイコン9Aが消化されずにストックされたものが1つだけ存在している状態となる。
【0707】
その後、演出図柄の変動演出(変動表示)が停止表示されてハズレが確定する。その後、遊技者が第1始動口20に遊技球を入球させる遊技を行い(いわゆる左打ちという遊技を行い)、複数回に亘って、演出図柄の変動演出(変動表示)が停止表示されてハズレが確定することで、当たりとならずハズレが連続する。
【0708】
その後、遊技者が第1始動口20に遊技球を入球させる遊技を行い(いわゆる左打ちという遊技を行い)、第1保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが変動表示位置9Cdへ移動して変動アイコン9Cとなると、
図45(M)に示すように、演出図柄の変動演出(変動表示)が開始される。これに伴い、第2保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが第1保留表示位置9Adへ移動し、保留アイコン9Aが消化されずにストックされたものが1つだけ存在している状態となる。
【0709】
その後、当該変動中において、
図45(N)に示すように、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rが表示画面7aから非表示され(表示画面7aから消え)、さらに、変動アイコン9C、変動表示位置9Cd、すべての保留アイコン9A、第1保留表示位置9Ad~第4保留表示位置9Adが表示画面7aに非表示される(表示画面7aから消える)。これに伴い、表示画面7aの中央やや上寄りに、演出ボタン63と対応する演出ボタン画像BG(演出ボタン63を模した画像であってもよいし、演出ボタン63の旧型のものを模したものでもよい。)が表示され、演出ボタン画像BGの上方であって、表示画面7aの上辺寄り「タイミングよく押すんだ!」というメッセージ画像MS1が再び表示され、演出ボタン画像BGの下方に、キャラクタが造形されたコイン形状を有るキャラクタアイコンCIが右側スタート位置から左側エンド位置までを移動して時間経過を示す横長の矩形形状を有するタイミングバーTBが表示画面7aに再び表示される。ここでは、タイミングバーTBの下方であって、表示画面7aの下辺寄りに、演出ボタン63の押圧操作のタイミングを示唆する、スタート直後を示す三角形状を有する最速位置画像T1、真ん中を示す三角形状を有する中間位置画像T2が一列に並んで表示される。なお、演出ボタン画像BGの中央と、三角形状を有する中間位置画像T2の中央と、が表示画面7aの上辺の中点と下辺の中点とを結ぶ垂直線上に配置されている。また、演出ボタン63が白色点灯した状態となっているため、これに連動して、演出ボタン画像BGも白色点灯する表示態様となっている。また、メッセージ画像MS1である「タイミングよく押すんだ!」という文字画像が表示画面7aに表示されると、この文字画像の内容である「タイミングよく押すんだ」という音声がスピーカ67から流れるようになっている。これにより、音声においても、演出ボタン63の押圧操作を促すことができる。
【0710】
キャラクタアイコンCIが右側スタート位置から左側エンド位置へ向かって所定の速度(一定速度であってもよいし、加減速を繰り返してもよい。)で移動開始し、最速位置画像T1が示すポイントへ到達したタイミングを狙って遊技者が演出ボタン63を押圧操作し、この押圧操作のタイミングが合致したことにより、
図45(O)に示すように、演出ボタン画像BGの左上方に「成功」というメッセージ画像MS3が表示画面7aに表示される。なお、演出ボタン63が押圧操作されると、発光態様として白色点滅するが、ここでは、演出ボタン63の押圧操作が成功であったため、成功発光態様として緑色点滅する。これに連動して、演出ボタン画像BGも緑色点滅する表示態様となる。その後、再び演出ボタン63が白色点灯する発光態様となり、これに連動して、演出ボタン画像BGも白色点灯する表示態様に戻る。
【0711】
ここでは、
図44(D),(F),(K)と異なり、演出ボタン画像BGの左上方に「成功」というメッセージ画像MS3が表示画面7aに表示されると、これに伴い、演出ボタン画像BGの右上方に、設定示唆演出の状態を遊技者に示唆(報知)することができる設定示唆演出の状態表示画像が表示画面7aに表示されない(出現しない)。
【0712】
これは、すでに、
図44(D)において、設定示唆演出の状態として、「状態1」である旨を遊技者に示唆(報知)することができる設定示唆演出の状態表示画像JM1が表示され、次に、
図44(F)において、設定示唆演出の状態として、「状態2」である旨を遊技者に示唆(報知)することができる設定示唆演出の状態表示画像JM2が表示され、次に、
図44(K)において、設定示唆演出の状態として、「状態3」である旨を遊技者に示唆(報知)することができる設定示唆演出の状態表示画像JM3が表示されており、「状態1」→「状態2」→「状態3」という順番でステップダウンまたはジャンプダウンすることなく1つずつステップアップして設定示唆演出の状態示唆(報知)を遊技者に示唆(報知)していることにより、「状態3」以上であることが確定しているからである。これにより、
図45(O)において、設定示唆演出の状態を表示画面7aに表示しないようにしている。
【0713】
言い換えると、「状態3」以上であることが確定していることにより、設定情報の候補が絞られたこととなる。つまり、
図44(K)において、すでに設定情報の候補が絞られると、これを契機として、設定示唆演出の状態表示を終了しているため、
図45(O)において、設定示唆演出の状態を表示画面7aに表示しないようにしている。ここでは、「状態1」→「状態2」→「状態3」という順番で遷移したことにより「状態3」以上であることが確定していることにより、
図25(B)に示した設定示唆演出パターンテーブルにおいて、設定示唆演出パターンとして、設定演出パターン8~設定演出パターン13のうち、設定演出パターン12(設定情報:設定4,5,6)であることが確定している。この確定により、上述したように、設定示唆演出の状態を初期化して「状態1」とするものの、ここでは、設定情報の候補が絞られた、設定演出パターン12(設定情報:設定4,5,6)に基づいて、演出図柄の変動演出(変動表示)の回数(抽選した回数)が所定回数(本実施形態では、15回)に達するまで、設定示唆演出が行われることとなり、所定回数に達すると、設定示唆演出の状態を初期化して「状態1」となり、
図25(B)に示した設定示唆演出パターンテーブルにおいて、設定演出パターン1~設定演出パターン7のうち、いずれかに基づいて設定示唆演出が行われることとなる。
【0714】
なお、所定回数として、本実施形態では、15回が予め設定されている。4円で1球の遊技球を借りて遊技を行う場合、1000円で250球の遊技球を遊技領域3に発射することができる。1分間あたり約100球の遊技球を遊技領域3へ向かって打ち出すことができる。1000円で約15球が第1始動口20へ入球することを前提とすると、1000円分だけ遊技を継続することにより、設定情報の候補が絞られた、設定演出パターン12(設定情報:設定4,5,6)に基づいて、設定示唆演出が行われることとなる。これにより、遊技者は、設定示唆演出の状態表示を終了しても、1000円分だけ設定情報の候補が絞られた、設定演出パターン12(設定情報:設定4,5,6)に基づいて行われた設定示唆演出の信頼度を確認することができるし、何らかの理由により、遊技機1から離席せざるを得なく遊技を終了する場合があっても、1000円分だけ遊技を継続したのちに設定示唆演出の状態が初期化されて「状態1」となり、
図25(B)に示した設定示唆演出パターンテーブルにおいて、設定演出パターン1~設定演出パターン7のうち、いずれかに基づいて設定示唆演出が行われることとなり、他の遊技者が遊技を開始することとなっても、実際には設定情報の候補が絞られているものの、開始時点において遊技機1の設定情報を判別困難とすることができる。
【0715】
キャラクタアイコンCIが、最速位置画像T1が示すポイントを通過し、
図45(P)に示すように、左側エンド位置へ向かって所定の速度(一定速度であってもよいし、加減速を繰り返してもよい。)で移動継続し、
図45(Q)に示すように、中間位置画像T2が示すポイントへ到達したタイミングを狙って遊技者が演出ボタン63を押圧操作し、今度も、この押圧操作のタイミングが合致したことにより、演出ボタン画像BGの左上方に「成功」というメッセージ画像MS3が表示画面7aに表示される。なお、演出ボタン63が押圧操作されると、発光態様として白色点滅するが、ここでは、演出ボタン63の押圧操作が成功であったため、成功発光態様として緑色点滅する。これに連動して、演出ボタン画像BGも緑色点滅する表示態様となる。その後、再び演出ボタン63が白色点灯する発光態様となり、これに連動して、演出ボタン画像BGも白色点灯する表示態様に戻る。
【0716】
ここでも、
図44(D),(F),(K)と異なり、演出ボタン画像BGの左上方に「成功」というメッセージ画像MS3が表示画面7aに表示されると、これに伴い、演出ボタン画像BGの右上方に、設定示唆演出の状態を遊技者に示唆(報知)することができる設定示唆演出の状態表示画像が表示画面7aに表示されない(出現しない)。
【0717】
これは、すでに、
図44(D)において、設定示唆演出の状態として、「状態1」である旨を遊技者に示唆(報知)することができる設定示唆演出の状態表示画像JM1が表示され、次に、
図44(F)において、設定示唆演出の状態として、「状態2」である旨を遊技者に示唆(報知)することができる設定示唆演出の状態表示画像JM2が表示され、次に、
図44(K)において、設定示唆演出の状態として、「状態3」である旨を遊技者に示唆(報知)することができる設定示唆演出の状態表示画像JM3が表示されており、「状態1」→「状態2」→「状態3」という順番でステップダウンまたはジャンプダウンすることなく1つずつステップアップして設定示唆演出の状態示唆(報知)を遊技者に示唆(報知)していることにより、「状態3」以上であることが確定しているからである。これにより、
図45(O)において、設定示唆演出の状態を表示画面7aに表示しないようにしている。
【0718】
言い換えると、「状態3」以上であることが確定していることにより、設定情報の候補が絞られたこととなる。つまり、
図44(K)において、すでに設定情報の候補が絞られたことを契機として、設定示唆演出の状態表示を終了しているため、
図45(Q)においても、設定示唆演出の状態を表示画面7aに表示しないようにしている。ここでは、「状態1」→「状態2」→「状態3」という順番で遷移したことにより「状態3」以上であることが確定していることにより、上述したように、
図25(B)に示した設定示唆演出パターンテーブルにおいて、設定示唆演出パターンとして、設定演出パターン8~設定演出パターン13のうち、設定演出パターン12(設定情報:設定4,5,6)であることが確定している。この確定により、上述したように、設定示唆演出の状態を初期化して「状態1」とするものの、ここでは、設定情報の候補が絞られた、設定演出パターン12(設定情報:設定4,5,6)に基づいて、演出図柄の変動演出(変動表示)の回数(抽選した回数)が所定回数に達するまで、設定示唆演出が行われることとなり、所定回数(本実施形態では、15回)に達すると、設定示唆演出の状態を初期化して「状態1」となり、
図25(B)に示した設定示唆演出パターンテーブルにおいて、設定演出パターン1~設定演出パターン7のうち、いずれかに基づいて設定示唆演出が行われることとなる。
【0719】
キャラクタアイコンCIが、中間位置画像T2が示すポイントを通過し、左側エンド位置へ向かって所定の速度(一定速度であってもよいし、加減速を繰り返してもよい。)で移動継続し、
図45(R)に示すように、最遅位置画像T3が示すポイントへ到達する。その後、変動演出中(変動表示中)の左演出図柄8L、変動演出中(変動表示中)の中演出図柄8C、変動演出中(変動表示中)の右演出図柄8Rが表示画面7aに再び表示され、さらに、変動アイコン9C、変動表示位置9Cd、すべての保留アイコン9A、第1保留表示位置9Ad~第4保留表示位置9Adが表示画面7aに再び表示される。
【0720】
その後、当該変動において、
図45(S)に示すように、左演出図柄8Lが数字「5」で仮停止表示され、右演出図柄8Rが数字「4」で仮停止表示され、そして中演出図柄8Cが数字「8」で仮停止表示され、同一の数字の図柄で揃わず、その後、停止表示され、ハズレが確定する。これに伴い、変動アイコン9Cが表示画面7aから消える。
【0721】
その後、次変動を開始するために、第1保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが変動表示位置9Cdへ移動して変動アイコン9Cとなると、
図45(T)に示すように、演出図柄の変動演出(変動表示)が開始される。これに伴い、保留アイコン9Aが消化されずにストックされたものが全く存在していない状態となる。
【0722】
その後、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rが同一の数字の図柄に揃わず停止表示されると、ハズレが確定するのに対して、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rが同一の数字の図柄に揃って停止表示されると、当たりが確定し、その後、遊技者に利益が付与される当たり遊技が開始されることとなる。
【0723】
設定示唆演出の状態変化演出Rでは、キャラクタが造形されたコイン形状を有るキャラクタアイコンCIが右側スタート位置から左側エンド位置までを移動して時間経過を示す横長の矩形形状を有するタイミングバーTBの下方に、演出ボタン63の押圧操作のタイミングを示唆する、最速位置画像T1、中間位置画像T2、最遅位置画像T3のうち、いずれか1つの位置画像、いずれか2つの位置画像、またはすべての位置画像が表示されると、キャラクタアイコンCIが右側スタート位置から左側エンド位置へ向かって所定の速度で移動開始し、演出ボタン63の押圧操作のタイミングが表示画面7aに明示されたタイミングで遊技者が演出ボタン63を押圧操作し、この押圧操作のタイミングが合致したことにより、設定示唆演出の状態表示画像が表示画面7aに表示されるようになっている。つまり、設定示唆演出の状態変化演出Rでは、演出ボタン63が特定のタイミングで押圧操作されることにより(演出ボタン63の押圧操作のタイミングで)設定示唆演出の状態表示画像が表示画面7aに表示され、設定示唆演出の状態の滞在を遊技者に明示することができるようになっている。
【0724】
また、設定示唆演出の状態変化演出Rでは、設定示唆演出の状態表示が開始されると、
図44(D)において、設定示唆演出の状態として、「状態1」である旨を遊技者に示唆(報知)することができる設定示唆演出の状態表示画像JM1が表示され、次に、
図44(F)において、設定示唆演出の状態として、「状態2」である旨を遊技者に示唆(報知)することができる設定示唆演出の状態表示画像JM2が表示され、次に、
図44(K)において、設定示唆演出の状態として、「状態3」である旨を遊技者に示唆(報知)することができる設定示唆演出の状態表示画像JM3が表示されており、「状態1」→「状態2」→「状態3」という順番でステップダウンまたはジャンプダウンすることなく1つずつステップアップして設定示唆演出の状態示唆(報知)を遊技者に示唆(報知)していることにより、「状態3」以上であることが確定して設定情報の候補が絞られると、これを契機として、設定示唆演出の状態表示を終了し、
図45(O),(Q)において、設定示唆演出の状態を表示画面7aに表示しないようにしている。つまり、設定示唆演出の状態変化演出Rでは、演出ボタン63が特定のタイミングで押圧操作されることにより(演出ボタン63の押圧操作のタイミングにより)、設定情報の候補が絞られると、これを契機として、設定示唆演出の状態表示が終了されるようになっている。
【0725】
なお、設定示唆演出の状態変化演出Rでは、
図44(C),(D),(F),(K)および
図45(O),(Q)における各設定示唆演出の状態表示画像は、
図23に示した状態遷移処理において判定されたことに基づいて表示さなかったり表示されたりしている。
【0726】
[設定示唆演出の状態変化演出S]
次に、設定示唆演出の状態変化演出Sについて
図46を参照して説明する。まず、演出図柄の変動演出(変動表示)が開始されると、停止表示された演出図柄が一度上側へ向かって所定距離(例えば、5ミリメートル程度)浮遊する表示態様でゆったり(低速で)移動したのち(言い換えると、演出図柄の停止表示が解除されたことで、演出図柄がこれから移動しようとする表示態様としたのち)、下側へ向かって低速から徐々に速度を上げながら不透明な状態から半透明な状態へ変化して高速で変動する表示態様となる。これにより、演出図柄の後方に配置される背景画像を、高速変動中の半透明な装飾図柄を介して、視認することができる。なお、演出図柄は、停止する直前で減速して半透明な状態から再び不透明な状態へ変化して仮停止表示されたり、停止表示されたりする(仮停止表示され、その後、停止表示される)。演出図柄は、仮停止表示された状態では、上下方向に小刻みにゆったりと動く表示態様となる。
【0727】
変動アイコンや保留アイコンについて簡単に説明すると、例えば
図46(A)に示すように、第1特図保留の消化として現在変動中の左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rに対応する変動アイコン9Cは、画像表示装置7の表示画面7aの下側中央に表示されている変動表示位置9Cd(矩形画像(台座画像)の上)に表示(載置)される。変動表示位置9Cdの左側における表示画面7aの領域には、第1特図保留として第1保留表示エリアが設けられ、変動表示位置9Cdの右側における表示画面7aの領域には、第2特図保留として第2保留表示エリアが設けられている。第1保留表示エリアには、4つの保留表示位置9Ad(矩形画像(台座画像)の上)に保留アイコン9Aがそれぞれ表示可能(載置可能)とされ最大で4つの保留アイコン9Aをストックすることができるようになっている。4つの保留表示位置9Adは、変動表示位置9Cdに近い位置から表示画面7aの左辺へ向かって、第1保留表示位置9Ad、第2保留表示位置9Ad、第3保留表示位置9Ad、そして第4保留表示位置9Adという順番で表示画面7aの下辺に沿って直線状に整列配置され表示される。第2保留表示エリアには、図示しないが、4つの保留表示位置9Bd(矩形画像(台座画像)の上)に保留アイコン9Bがそれぞれ表示可能(載置可能)とされ最大で4つの保留アイコン9Bをストックすることができるようになっている。4つの保留表示位置9Bdは、変動表示位置9Cdに近い位置から表示画面7aの右辺へ向かって、第1保留表示位置9Bd、第2保留表示位置9Bd、第3保留表示位置9Bd、そして第4保留表示位置9Bdという順番で表示画面7aの下辺に沿って直線状に整列配置され表示される。
【0728】
なお、遊技者が第1始動口20に遊技球を入球させる遊技を行っているとき(いわゆる左打ちという遊技を行っているとき)には、保留アイコン9Aの第1保留表示位置9Ad~第4保留表示位置9Adが表示画面7aに表示されるのに対して、保留アイコン9Bの第1保留表示位置9Bd~第4保留表示位置9Bdが表示画面7aに非表示される(もちろん、左打ちという遊技を行っているときに保留アイコン9Bが存在して消化完了するまでは表示画面7aに表示される)。また、遊技者が第2始動口21に遊技球を入球させる遊技を行っているとき(いわゆる右打ちという遊技を行っているとき)には、保留アイコン9Aの第1保留表示位置9Ad~第4保留表示位置9Adが表示画面7aに非表示される(もちろん、右打ちという遊技を行っているときに保留アイコン9Aが存在して消化完了するまでは表示画面7aに表示される)のに対して、保留アイコン9Bの第1保留表示位置9Bd~第4保留表示位置9Bdが表示画面7aに表示される。
【0729】
遊技機1の電源投入後、遊技者が第1始動口20に遊技球を入球させる遊技を行い(いわゆる左打ちという遊技を行い)、第1保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが変動表示位置9Cdへ移動して変動アイコン9Cとなると、
図46(A)に示すように、演出図柄の変動演出(変動表示)が開始される。これに伴い、第2保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが第1保留表示位置9Adへ移動し、保留アイコン9Aが消化されずにストックされたものが1つだけ存在している状態となる。
【0730】
その後、当該変動中において、
図46(B)に示すように、左演出図柄8Lが数字「7」で仮停止表示され、右演出図柄8Rが数字「7」で仮停止表示され、そして中演出図柄8Cが変動演出(変動表示)を継続している状態となり、左演出図柄8Lと右演出図柄8Rとが同一の数字の図柄(ここでは、数字「7」)に揃いリーチが形成される。
【0731】
その後、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rが表示画面7aから非表示され(表示画面7aから消え)、さらに、変動アイコン9C、変動表示位置9Cd、すべての保留アイコン9A、第1保留表示位置9Ad~第4保留表示位置9Adが表示画面7aに非表示されると(表示画面7aから消えると)、
図46(C)に示すように、バトル演出が開始される。
【0732】
バトル演出が開始されると、表示画面7aの右上側から味方キャラクタCRAが現れ、味方キャラクタCRAの対戦相手として敵キャラクタCRBが表示画面7aの左下側からが現れ、表示画面7aの中央において味方キャラクタCRAと敵キャラクタCRBとが戦う。バトル演出は、バトル演出が開始されないときと比べて、当たり期待度が高いことを遊技者に示唆することができるものであるため、遊技者は、バトル演出に対する関心が高い。バトル演出において味方キャラクタCRAが勝利すると、当たりとなり、その後、遊技者に利益が付与される当たり遊技が開始されることとなる。これに対して、バトル演出において味方キャラクタCRAが敗北して敵キャラクタCRBが勝利すると、ハズレとなる。
【0733】
このバトル演出が開始され、バトル演出中に演出ボタン63の押圧操作を促す画像や音声がない状態で、遊技者が演出ボタン63を所定のタイミングで押圧操作すると、いわゆる「裏ボタンの押圧操作の成功」により設定示唆演出の状態表示が開始されると、設定示唆演出の状態表示画像が表示され、設定情報の候補が絞られると、その後、設定示唆演出の状態表示が終了して設定示唆演出の状態表示画像が消える。
【0734】
バトル演出が開始され、味方キャラクタCRAが表示画面7aの右上側から現れ、味方キャラクタCRAの対戦相手として敵キャラクタCRBが表示画面7aの左下側から現れ、互いに表示画面7aの中央へ向かって移動し、表示画面7aの中央において味方キャラクタCRAと敵キャラクタCRBとが剣をかまえたタイミングを狙って遊技者が演出ボタン63を押圧操作し、この押圧操作のタイミングが合致したことにより、
図46(D)に示すように、表示画面7aの左上側に「成功」というメッセージ画像MS3が表示画面7aに表示される。なお、演出ボタン63が押圧操作されると、発光態様として白色点滅するが、ここでは、演出ボタン63の押圧操作が成功であったため、成功発光態様として緑色点滅する。その後、再び演出ボタン63が白色点灯する発光態様となる。
【0735】
さらに、表示画面7aの左上側に「成功」というメッセージ画像MS3が表示画面7aに表示されると、これに伴い、表示画面7aの右上側に、設定示唆演出の状態として、「状態1」である旨を遊技者に示唆(報知)することができる設定示唆演出の状態表示画像JM1が横長の矩形形状を有して表示される(出現する)。この設定示唆演出の状態表示画像JM1は、その上段に「状態1」という文字情報、その下段に「設定通常」という文字画像が上下段に分かれてそれぞれ表示され、表示画面7aの最も手前側に配置されている。
【0736】
設定示唆演出の状態表示画像JM1の横長の矩形形状の内側領域には、図示しない状態1専用の状態1表示用背景画像が配置され、この状態1表示用背景画像の手前側に「状態1」および「設定通常」という文字画像が配置されている。状態1表示用背景画像は、「状態1」および「設定通常」という文字画像の視認性を向上するために、デザインやコントラストが設定され不透明なものとなっている。これにより、設定示唆演出の状態表示画像JM1の後方と対応する表示画面7aの領域に表示されている画像が状態1表示用背景画像を通して視認困難となっている。なお、状態1表示用背景画像は、「状態1」および「設定通常」という文字画像の視認性を向上することができる画像であれば不透明なものから半透明なものとしてもよい。この場合、設定示唆演出の状態表示画像JM1の後方と対応する表示画面7aの領域に表示されている画像が状態1表示用背景画像を通して視認することができることとなる。
【0737】
その後、
図46(E)に示すように、表示画面7aの中央から味方キャラクタCRAが表示画面7aの左上側へ移動し、表示画面7aの中央から敵キャラクタCRBが表示画面7aの右下側へ移動して、設定示唆演出の状態表示画像JM1が表示画面7aに表示されてから所定期間(本実施形態では、3秒)経過すると、設定示唆演出の状態表示画像JM1が表示画面7aから徐々に透明となって消える。この所定期間(本実施形態では、3秒)に亘って、設定示唆演出の状態表示画像JM1が表示画面7aに表示されることにより、設定示唆演出の状態が「状態1」となっているという「状態1」の滞在を遊技者に明示することができるようになっている。
【0738】
この「状態1」が滞在している状態では、当該変動が終了したのちの変動(つまり次変動)からの変動において、「状態1」と対応付けられた設定示唆演出の頻度(発生率)と設定示唆演出の信頼度(信頼率)とに基づいて、設定示唆演出が行われることとなる。具体的には、
図24に示した設定示唆演出決定処理において決定されて行われ、
図25(B)に示した設定示唆演出パターンテーブルにおいて、設定示唆演出パターンとして、設定演出パターン1~設定演出パターン13のうち、設定演出パターン1~設定演出パターン7のいずれかに基づいて、設定示唆演出が行われることとなる。
【0739】
その後、味方キャラクタCRAが表示画面7aの左上側から表示画面7aの中央へ向かって移動し、敵キャラクタCRBが表示画面7aの右下側から表示画面7aの中央へ向かって移動し、表示画面7aの中央において味方キャラクタCRAと敵キャラクタCRBとが再び剣をかまえたタイミングを狙って遊技者が演出ボタン63を押圧操作し、今度も、この押圧操作のタイミングが合致したことにより、
図46(F)に示すように、表示画面7aの左上側に「成功」というメッセージ画像MS3が表示画面7aに表示される。なお、演出ボタン63が押圧操作されると、発光態様として白色点滅するが、ここでは、演出ボタン63の押圧操作が成功であったため、成功発光態様として緑色点滅する。その後、再び演出ボタン63が白色点灯する発光態様となる。
【0740】
さらに、表示画面7aの左上側に「成功」というメッセージ画像MS3が表示画面7aに表示されると、これに伴い、表示画面7aの右上側に、設定示唆演出の状態として、「状態3」である旨を遊技者に示唆(報知)することができる設定示唆演出の状態表示画像JM3が横長の矩形形状を有して表示される(出現する)。この設定示唆演出の状態表示画像JM3は、その上段に「状態3」という文字情報、その下段に「設定高信」という文字画像が上下段に分かれてそれぞれ表示され、表示画面7aの最も手前側に配置されている。設定示唆演出の状態表示画像JM3は、上述した設定示唆演出の状態表示画像JM1と同様の構成となっており、ここでの詳細な説明を省略する。なお、設定示唆演出の状態表示画像JM3横長の矩形形状の内側領域には、図示しない状態3用の状態3示用背景画像が配置されている。この状態3表示用背景画像の手前側に「状態3 設定高信」という文字画像が配置されている。状態3表示用背景画像は、「状態3 設定高信」という文字画像の視認性を向上するために、デザインやコントラストが設定され不透明なものとなっている。
【0741】
その後、
図46(G)に示すように、表示画面7aの中央から味方キャラクタCRAが表示画面7aの右上側へ移動し、表示画面7aの中央から敵キャラクタCRBが表示画面7aの左下側へ移動して、設定示唆演出の状態表示画像JM3が表示画面7aに表示されてから所定期間(本実施形態では、3秒)経過すると、設定示唆演出の状態表示画像JM3が表示画面7aから徐々に透明となって消える。この所定期間(本実施形態では、3秒)に亘って、設定示唆演出の状態表示画像JM3が表示画面7aに表示されることにより、設定示唆演出の状態が「状態3」となっているという「状態3」の滞在を遊技者に明示することができるようになっている。
【0742】
この「状態3」が滞在している状態では、当該変動が終了したのちの変動(つまり次変動)からの変動において、「状態3」と対応付けられた設定示唆演出の頻度(発生率)と設定示唆演出の信頼度(信頼率)とに基づいて、設定示唆演出が行われることとなる。
【0743】
なお、
図46(D)において、設定示唆演出の状態として、「状態1」である旨を遊技者に示唆(報知)することができる設定示唆演出の状態表示画像JM1が表示され、次に、
図46(F)において、設定示唆演出の状態として、「状態3」である旨を遊技者に示唆(報知)することができる設定示唆演出の状態表示画像JM3が表示されており、「状態1」→「状態3」という順番でステップダウンまたはジャンプダウンすることなくジャンプアップして設定示唆演出の状態示唆(報知)を遊技者に示唆(報知)している。これにより、現時点において、最後に表示された設定示唆演出の状態表示画像JM3により「状態3」である旨を遊技者に示唆(報知)しているため、当該変動が終了したのちの変動(つまり次変動)からの変動において、「状態3」と対応付けられた設定示唆演出の頻度(発生率)と設定示唆演出の信頼度(信頼率)とに基づいて、設定示唆演出が行われることとなる。
【0744】
ここでは、「状態1」→「状態3」という順番で遷移したことにより「状態3」以上であることが確定していることにより、
図25(B)に示した設定示唆演出パターンテーブルにおいて、設定示唆演出パターンとして、設定演出パターン8~設定演出パターン13のうち、設定演出パターン13(設定情報:設定5,6)であることが確定している。このため、本実施形態では、設定情報:設定5,6であることが絞られたことにより、これを契機として、設定示唆演出の状態を表示画面7aに表示せず、さらに、設定示唆演出の状態を初期化して「状態1」とする。
【0745】
その後、味方キャラクタCRAが表示画面7aの右上側から表示画面7aの中央へ向かって移動し、敵キャラクタCRBが表示画面7aの左下側から表示画面7aの中央へ向かって移動し、表示画面7aの中央において味方キャラクタCRAと敵キャラクタCRBとが再び剣をかまえたタイミングを狙って遊技者が演出ボタン63を押圧操作したものの、今度は、この押圧操作が少し遅れ、タイミングがズレたことにより、
図46(H)に示すように、表示画面7aの左上側に「失敗」というメッセージ画像MS2が表示画面7aに表示される。なお、演出ボタン63が押圧操作されると、発光態様として白色点滅するが、ここでは、演出ボタン63の押圧操作が失敗であったため、失敗発光態様として青色点滅する。その後、再び演出ボタン63が白色点灯する発光態様となる。
【0746】
ここでは、表示画面7aの左上側に「失敗」というメッセージ画像MS2が表示画面7aに表示されると、これに伴い、表示画面7aの右上側に、設定示唆演出の状態を遊技者に示唆(報知)することができる設定示唆演出の状態表示画像が表示画面7aに表示されない。
【0747】
その後、
図46(I)に示すように、表示画面7aの中央から味方キャラクタCRAが表示画面7aの左上側へ移動し、表示画面7aの中央から敵キャラクタCRBが表示画面7aの右下側へ移動する。
【0748】
その後、味方キャラクタCRAが表示画面7aの左上側から表示画面7aの中央へ向かって移動し、敵キャラクタCRBが表示画面7aの右下側から表示画面7aの中央へ向かって移動し、表示画面7aの中央において味方キャラクタCRAと敵キャラクタCRBとが再び剣をかまえたタイミングを狙って遊技者が演出ボタン63を押圧操作し、今度は、この押圧操作のタイミングが合致したことにより、
図46(J)に示すように、表示画面7aの左上側に「成功」というメッセージ画像MS3が表示画面7aに表示される。なお、演出ボタン63が押圧操作されると、発光態様として白色点滅するが、ここでは、演出ボタン63の押圧操作が成功であったため、成功発光態様として緑色点滅する。その後、再び演出ボタン63が白色点灯する発光態様となる。
【0749】
ここでは、
図46(D),(F)と異なり、演出ボタン画像BGの左上方に「成功」というメッセージ画像MS3が表示画面7aに表示されると、これに伴い、表示画面7aの右上側に、設定示唆演出の状態を遊技者に示唆(報知)することができる設定示唆演出の状態表示画像が表示画面7aに表示されない(出現しない)。
【0750】
これは、すでに、
図46(D)において、設定示唆演出の状態として、「状態1」である旨を遊技者に示唆(報知)することができる設定示唆演出の状態表示画像JM1が表示され、次に、
図46(F)において、設定示唆演出の状態として、「状態3」である旨を遊技者に示唆(報知)することができる設定示唆演出の状態表示画像JM3が表示されており、「状態1」→「状態3」という順番でステップダウンまたはジャンプダウンすることなくジャンプアップして設定示唆演出の状態示唆(報知)を遊技者に示唆(報知)していることにより、「状態3」以上であることが確定しているからである。これにより、
図46(J)において、設定示唆演出の状態を表示画面7aに表示しないようにしている。
【0751】
言い換えると、「状態3」以上であることが確定していることにより、設定情報の候補が絞られたこととなる。つまり、
図46(F)において、すでに設定情報の候補が絞られると、これを契機として、設定示唆演出の状態表示を終了しているため、
図46(J)において、設定示唆演出の状態を表示画面7aに表示しないようにしている。ここでは、「状態1」→「状態3」という順番で遷移したことにより「状態3」以上であることが確定していることにより、
図25(B)に示した設定示唆演出パターンテーブルにおいて、設定示唆演出パターンとして、設定演出パターン8~設定演出パターン13のうち、設定演出パターン13(設定情報:設定5,6)であることが確定している。この確定により、上述したように、設定示唆演出の状態を初期化して「状態1」とするものの、ここでは、設定情報の候補が絞られた、設定演出パターン13(設定情報:設定5,6)に基づいて、演出図柄の変動演出(変動表示)の回数(抽選した回数)が所定回数(本実施形態では、15回)に達するまで、設定示唆演出が行われることとなり、所定回数に達すると、設定示唆演出の状態を初期化して「状態1」となり、
図25(B)に示した設定示唆演出パターンテーブルにおいて、設定演出パターン1~設定演出パターン7のうち、いずれかに基づいて設定示唆演出が行われることとなる。
【0752】
なお、所定回数として、本実施形態では、15回が予め設定されている。4円で1球の遊技球を借りて遊技を行う場合、1000円で250球の遊技球を遊技領域3に発射することができる。1分間あたり約100球の遊技球を遊技領域3へ向かって打ち出すことができる。1000円で約15球が第1始動口20へ入球することを前提とすると、1000円分だけ遊技を継続することにより、設定情報の候補が絞られた、設定演出パターン13(設定情報:設定5,6)に基づいて、設定示唆演出が行われることとなる。これにより、遊技者は、設定示唆演出の状態表示を終了しても、1000円分だけ設定情報の候補が絞られた、設定演出パターン13(設定情報:設定5,6)に基づいて行われた設定示唆演出の信頼度を確認することができるし、何らかの理由により、遊技機1から離席せざるを得なく遊技を終了する場合があっても、1000円分だけ遊技を継続したのちに設定示唆演出の状態が初期化されて「状態1」となり、
図25(B)に示した設定示唆演出パターンテーブルにおいて、設定演出パターン1~設定演出パターン7のうち、いずれかに基づいて設定示唆演出が行われることとなり、他の遊技者が遊技を開始することとなっても、実際には設定情報の候補が絞られているものの、開始時点において遊技機1の設定情報を判別困難とすることができる。
【0753】
その後、バトル演出においてバトル演出において味方キャラクタCRAが敗北して敵キャラクタCRBが勝利すると、仮停止表示中の左演出図柄8L、変動演出中(変動表示中)の中演出図柄8C、仮停止表示中の右演出図柄8Rが表示画面7aに再び表示され、さらに、変動アイコン9C、変動表示位置9Cd、すべての保留アイコン9A、第1保留表示位置9Ad~第4保留表示位置9Adが表示画面7aに再び表示される。
【0754】
その後、当該変動において、
図46(K)に示すように、中演出図柄8Cが数字「8」で仮停止表示され、同一の数字の図柄(ここでは、数字「7」)で揃わず、その後、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rが停止表示され、ハズレが確定する。これに伴い、変動アイコン9Cが表示画面7aから消える。
【0755】
なお、上述したように、
図46(D)において、設定示唆演出の状態として、「状態1」である旨を遊技者に示唆(報知)することができる設定示唆演出の状態表示画像JM1が表示され、次に、
図46(F)において、設定示唆演出の状態として、「状態3」である旨を遊技者に示唆(報知)することができる設定示唆演出の状態表示画像JM2が表示されており、「状態1」→「状態3」というジャンプアップして設定示唆演出の状態示唆(報知)を遊技者に示唆(報知)している。これにより、現時点において、最後に表示された設定示唆演出の状態表示画像JM3により「状態3」である旨を遊技者に示唆(報知)しているため、当該変動が終了したのちの変動(つまり次変動)からの変動において、「状態3」と対応付けられた設定示唆演出の頻度(発生率)と設定示唆演出の信頼度(信頼率)とに基づいて、設定示唆演出が行われることとなる。ここでは、上述したように、「状態1」→「状態3」という順番で遷移したことにより「状態3」以上であることが確定していることにより、
図25(B)に示した設定示唆演出パターンテーブルにおいて、設定示唆演出パターンとして、設定演出パターン8~設定演出パターン13のうち、設定演出パターン13(設定情報:設定5,6)であることが確定している。この確定により、上述したように、設定示唆演出の状態を初期化して「状態1」とするものの、ここでは、設定情報の候補が絞られた、設定演出パターン13(設定情報:設定5,6)に基づいて、演出図柄の変動演出(変動表示)の回数(抽選した回数)が所定回数(本実施形態では、15回)に達するまで、設定示唆演出が行われることとなり、所定回数に達すると、設定示唆演出の状態を初期化して「状態1」となり、
図25(B)に示した設定示唆演出パターンテーブルにおいて、設定演出パターン1~設定演出パターン7のうち、いずれかに基づいて設定示唆演出が行われることとなる。
【0756】
その後、次変動を開始するために、第1保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが変動表示位置9Cdへ移動して変動アイコン9Cとなると、
図46(L)に示すように、演出図柄の変動演出(変動表示)が開始される。これに伴い、保留アイコン9Aが消化されずにストックされたものが全く存在していない状態となる。
【0757】
その後、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rが同一の数字の図柄に揃わず停止表示されると、ハズレが確定するのに対して、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rが同一の数字の図柄に揃って停止表示されると、当たりが確定し、その後、遊技者に利益が付与される当たり遊技が開始されることとなる。
【0758】
設定示唆演出の状態変化演出Sでは、バトル演出が開始され、バトル演出中に演出ボタン63の押圧操作を促す画像や音声がない状態で、遊技者が演出ボタン63を所定のタイミングで押圧操作すると、いわゆる「裏ボタンの押圧操作の成功」、つまり表示画面7aの中央において味方キャラクタCRAと敵キャラクタCRBとが剣をかまえたタイミングを狙って遊技者が演出ボタン63を押圧操作し、この押圧操作のタイミングが合致したことにより、設定示唆演出の状態表示画像が表示画面7aに表示されるようになっている。つまり、設定示唆演出の状態変化演出Sでは、演出ボタン63が特定のタイミングで押圧操作されることにより(表示画面7aの中央において味方キャラクタCRAと敵キャラクタCRBとが剣をかまえたタイミングを狙って演出ボタン63が押圧操作されることにより)設定示唆演出の状態表示画像が表示画面7aに表示され、設定示唆演出の状態の滞在を遊技者に明示することができるようになっている。
【0759】
また、設定示唆演出の状態変化演出Sでは、設定示唆演出の状態表示が開始されると、
図46(D)において、設定示唆演出の状態として、「状態1」である旨を遊技者に示唆(報知)することができる設定示唆演出の状態表示画像JM1が表示され、次に、
図46(F)において、設定示唆演出の状態として、「状態3」である旨を遊技者に示唆(報知)することができる設定示唆演出の状態表示画像JM3が表示されており、「状態1」→「状態3」という順番でステップダウンまたはジャンプダウンすることなくジャンプアップして設定示唆演出の状態示唆(報知)を遊技者に示唆(報知)していることにより、「状態3」以上であることが確定して設定情報の候補が絞られると、これを契機として、設定示唆演出の状態表示を終了し、
図46(J)において、設定示唆演出の状態を表示画面7aに表示しないようにしている。つまり、設定示唆演出の状態変化演出Sでは、演出ボタン63が特定のタイミングで押圧操作されることにより(表示画面7aの中央において味方キャラクタCRAと敵キャラクタCRBとが剣をかまえたタイミングを狙って演出ボタン63が押圧操作されることにより)、設定情報の候補が絞られると、これを契機として、設定示唆演出の状態表示が終了されるようになっている。
【0760】
なお、設定示唆演出の状態変化演出Sでは、
図46(D),(F),(H)における各設定示唆演出の状態表示画像は、
図23に示した状態遷移処理において判定されたことに基づいて表示されたり表示さなかったりしている。
【0761】
[効果例]
以下に、設定示唆演出の状態変化演出R~Sの効果例を示す。
[効果1]
上記実施形態の遊技機1では、
図44および
図45の設定示唆演出の状態変化演出R、
図46の設定示唆演出の状態変化演出Sにおいて、遊技球の入球(遊技球の第1始動口20への入球)に伴う抽選(「当たり」または「ハズレ」の抽選)に際し、設定情報を参照して設定情報に応じた抽選確率で抽選をおこなう。設定情報に基づく示唆を行う設定示唆演出(
図24の設定示唆演出決定処理)を実行可能であり、設定示唆演出に関する設定が互いに異なる複数の設定示唆演出状態を有し、設定示唆演出は、複数の設定示唆演出状態のうちの一の状態に基づいて実行されるようになっている。遊技者が操作可能な演出ボタン63(操作手段)を有している。演出ボタン63(操作手段)が特定のタイミングで押圧操作(操作)されると、設定示唆演出状態のうちの第1状態から第1状態と比べて設定示唆演出が遊技者にとって有利な演出となり得る第2状態へ遷移する遷移処理(
図23の状態遷移処理)を実行することができるようになっている。特定のタイミングとして、例えば、
図44(C)の最速位置画像T1、
図44(D)の中間位置画像T2、
図44(F),(K)の最遅位置画像T3、
図46(D),(F),(H)における表示画面7aの中央において味方キャラクタCRAと敵キャラクタCRBとが剣をかまえたタイミングなどがあり、この特定のタイミングで演出ボタン63(操作手段)が押圧操作(操作)されると、遷移処理(
図23の状態遷移処理)を実行により、例えば、
図44(F)では、「状態1 設定通常」から「状態2 設定高確」へ遷移し、
図44(K)では、「状態2 設定高確」から「状態3 設定高信」へ遷移し、
図46(F)では、「状態1 設定通常」から「状態3 設定高信」へ遷移している。この構成によれば、設定示唆演出状態のうちの第1状態から第1状態と比べて設定示唆演出が遊技者にとって有利な演出となり得る第2状態へ遷移する遷移処理を、演出ボタン63(操作手段)が特定のタイミングで押圧操作(操作)されると、実行することができるようになっているため、抽選の当落結果である「当たり」、「ハズレ」を遊技者に報知するほかに、遊技者が遊技を行って第1状態から第2状態への遷移を目指すという新しいゲーム性を、遊技者に提供することができる。したがって、興趣の向上を図ることができる。
【0762】
[効果2]
上記実施形態の遊技機1では、例えば
図44(B)~(F)の設定示唆演出の状態変化演出Rにおいて、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rの変動演出(変動表示)が開始さえると、当該変動において、最速位置画像T1、中間位置画像T2、最遅位置画像T3という特定のタイミングが3つ存在し、このような特定のタイミングが抽選の結果である「当たり」、「ハズレ」が報知されるまでに複数ある。この構成によれば、演出ボタン63(操作手段)が特定のタイミングで押圧操作(操作)されると、遷移処理(
図23の状態遷移処理)を実行することができるようになっているため、演出ボタン63(操作手段)の押圧操作(操作)という入力操作により設定示唆演出の状態を変化させる制御を行うことができる。
【0763】
[効果3]
上記実施形態の遊技機1では、例えば
図44(B)~(F),(I)~(K)の設定示唆演出の状態変化演出Rにおいて、演出ボタン63(操作手段)と対応する演出ボタン画像BG(操作手段画像)が表示され演出ボタン63(操作手段)を用いた演出ボタン操作促進演出(操作演出)を実行することができるようになっている。
図44(B)~(F)での演出ボタン操作促進演出(操作演出)において演出ボタン63(操作手段)が最速位置画像T1、中間位置画像T2、最遅位置画像T3という特定のタイミングで押圧操作(操作)されると、遷移処理(
図23の状態遷移処理)を実行することができ、
図44(I)~(K)での演出ボタン操作促進演出(操作演出)において演出ボタン63(操作手段)が最遅位置画像T3という特定のタイミングで押圧操作(操作)されると、遷移処理(
図23の状態遷移処理)を実行することができるようになっている。この構成によれば、演出ボタン63(操作手段)と対応する演出ボタン画像BG(操作手段画像)が表示され演出ボタン63(操作手段)を用いた演出ボタン操作促進演出(操作演出)を実行することにより、遊技者に演出ボタン63(操作手段)を押圧操作(操作)するよう促すことができる。
【0764】
[効果4]
上記実施形態の遊技機1では、例えば
図46(C)~(J)の設定示唆演出の状態変化演出Sにおいて、演出ボタン63(操作手段)と対応する演出ボタン画像BG(操作手段画像)が表示されず演出ボタン63(操作手段)を用いたバトル演出(特定演出)を実行することができるようになっている。
図46(D),(F),(H)でのバトル演出(特定演出)において演出ボタン63(操作手段)が表示画面7aの中央において味方キャラクタCRAと敵キャラクタCRBとが剣をかまえたタイミングという特定のタイミングで押圧操作(操作)されると、遷移処理(
図23の状態遷移処理)を実行することができるようになっている。この構成によれば、演出ボタン63(操作手段)と対応する演出ボタン画像BG(操作手段画像)が表示されず演出ボタン63(操作手段)を用いたバトル演出(特定演出)を実行するとき、表示画面7aの中央において味方キャラクタCRAと敵キャラクタCRBとが剣をかまえたタイミングで遊技者が演出ボタン63(操作手段)を押圧操作(操作)すると、遷移処理(
図23の状態遷移処理)を実行することができるようになっているため、バトル演出(特定演出)中における、いわゆる「裏ボタンの押圧操作の成功」により、設定示唆演出の状態を変化させる制御を行うことができる。
【0765】
[効果5]
上記実施形態の遊技機1では、例えば
図45(O),(Q)の設定示唆演出の状態変化演出Rにおいて、設定示唆演出により設定情報の候補が絞られたことを契機として現在の設定示唆演出の状態の表示(現在の設定示唆演出状態の表示)を終了することができるようになっている。
図45(O),(Q)では、すでに
図44(K)において、「状態1」→「状態2」→「状態3」という順番でステップダウンまたはジャンプダウンすることなく1つずつステップアップして設定示唆演出の状態示唆(報知)を遊技者に示唆(報知)して「状態3」以上であることが確定している。本実施形態では、「状態1」→「状態2」→「状態3」という順番で遷移したことにより「状態3」以上であることが確定していることにより、
図25(B)に示した設定示唆演出パターンテーブルにおいて、設定示唆演出パターンとして、設定演出パターン8~設定演出パターン13のうち、設定演出パターン12(設定情報:設定4,5,6)であることが確定している。また、
図46(J)の設定示唆演出の状態変化演出Sにおいて、遷移処理(
図23の状態遷移処理)により遷移した一の状態の表示は、設定示唆演出により設定情報の候補が絞られたことを契機として終了することができるようになっている。
図46(J)では、すでに
図46(F)において、「状態1」→「状態3」という順番でステップダウンまたはジャンプダウンすることなくジャンプアップして設定示唆演出の状態示唆(報知)を遊技者に示唆(報知)していることにより、「状態3」以上であることが確定している。本実施形態では、「状態1」→「状態3」という順番で遷移したことにより「状態3」以上であることが確定していることにより、
図25(B)に示した設定示唆演出パターンテーブルにおいて、設定示唆演出パターンとして、設定演出パターン8~設定演出パターン13のうち、設定演出パターン13(設定情報:設定5,6)であることが確定している。この構成によれば、これまで遷移した設定示唆演出により設定情報の候補が絞られたことを契機として現在の設定示唆演出の状態の表示(現在の設定示唆演出状態の表示)を終了して設定示唆演出の状態の変化の終了とすることができる。
【0766】
[変形例]
以下に、設定示唆演出の状態変化演出R~Sの変形例を示す。
[変形例1]
上記実施形態の遊技機1では、
図45(O),(Q)の設定示唆演出の状態変化演出Rでは、すでに
図44(K)において、「状態1」→「状態2」→「状態3」という順番で遷移したことにより「状態3」以上であることが確定していることにより、
図25(B)に示した設定示唆演出パターンテーブルにおいて、設定示唆演出パターンとして、設定演出パターン8~設定演出パターン13のうち、設定演出パターン12(設定情報:設定4,5,6)であることが確定していた。また、
図46(J)の設定示唆演出の状態変化演出Sでは、すでに
図46(F)において、「状態1」→「状態3」という順番で遷移したことにより「状態3」以上であることが確定していることにより、
図25(B)に示した設定示唆演出パターンテーブルにおいて、設定示唆演出パターンとして、設定演出パターン8~設定演出パターン13のうち、設定演出パターン13(設定情報:設定5,6)であることが確定していた。しかし、これに代えて、設定示唆演出により設定情報が第1の特定の設定情報の可能性が無くなったタイミングで現在の設定示唆演出の状態の表示(現在の設定示唆演出状態の表示)を終了するようにしてもよい。例えば、
図25(B)に示した設定示唆演出パターンテーブルにおいて、設定示唆演出パターンとして、設定演出パターン8~設定演出パターン13のうち、設定演出パターン7~設定演出パターン9が実行されると、設定情報:設定1が否定されることとなる。このように、第1の特定の設定情報として設定情報:設定1とすることにより、設定示唆演出により設定情報が第1の特定の設定情報の可能性が無くなったタイミングを契機として現在の設定示唆演出の状態の表示(現在の設定示唆演出状態の表示)を終了することができる。
【0767】
[変形例2]
上記実施形態の遊技機1では、
図45(O),(Q)の設定示唆演出の状態変化演出Rでは、すでに
図44(K)において、「状態1」→「状態2」→「状態3」という順番で遷移したことにより「状態3」以上であることが確定していることにより、
図25(B)に示した設定示唆演出パターンテーブルにおいて、設定示唆演出パターンとして、設定演出パターン8~設定演出パターン13のうち、設定演出パターン12(設定情報:設定4,5,6)であることが確定していた。また、
図46(J)の設定示唆演出の状態変化演出Sでは、すでに
図46(F)において、「状態1」→「状態3」という順番で遷移したことにより「状態3」以上であることが確定していることにより、
図25(B)に示した設定示唆演出パターンテーブルにおいて、設定示唆演出パターンとして、設定演出パターン8~設定演出パターン13のうち、設定演出パターン13(設定情報:設定5,6)であることが確定していた。しかし、これに代えて、設定示唆演出により設定情報が第2の特定の設定情報であることが確定したタイミングで現在の設定示唆演出の状態の表示(現在の設定示唆演出状態の表示)を終了するようにしてもよい。例えば、
図25(B)に示した設定示唆演出パターンテーブルにおいて、設定示唆演出パターンとして、設定演出パターン8~設定演出パターン13のうち、設定演出パターン10,13が実行されると、設定情報:設定6となり、設定演出パターン11,13が実行されると、設定情報:設定5となる。このように、第2の特定の設定情報として設定情報:設定6、または、設定情報:設定5という単一となることにより、設定示唆演出により設定情報が第2の特定の設定情報であることが確定したタイミングを契機として現在の設定示唆演出の状態の表示(現在の設定示唆演出状態の表示)を終了することができる。
【0768】
[変形例3]
上記実施形態の遊技機1では、
図44(D),(F),(K)の設定示唆演出の状態変化演出R、
図46(D),(F)の設定示唆演出の状態変化演出Sにおいて、設定示唆演出の状態表示画像が表示画面7aに表示されていた。このとき、設定示唆演出の状態表示画像の内容を音声としてスピーカ67から流れるようにしてもよい。例えば、設定示唆演出の状態表示画像JM1であるときには、設定示唆演出の状態表示画像JM1の内容が「状態1 設定通常」となるため、この「状態1 設定通常」をスピーカ67から流すようにしてもよい。こうすれば、音声でも設定示唆演出の状態の変化(遷移結果)を遊技者に伝えることができる。
【0769】
[変形例4]
上記実施形態の遊技機1では、
図44(C),(D),(F),(K)および
図45(O),(Q)の設定示唆演出の状態変化演出R、
図46(D),(F),(H),(J)の設定示唆演出の状態変化演出Sにおいて、「失敗」というメッセージ画像MS2または「成功」というメッセージ画像MS3が表示画面7aに表示されていた。このとき、メッセージ画像MS2,MS3の内容である「失敗」、「成功」という音声がスピーカ67から流れるようにしてもよい。こうすれば、音声においても、演出ボタン63の押圧操作による結果を、遊技者に伝えることができる。
【0770】
[変形例5]
上記実施形態の遊技機1における、
図44および
図45の設定示唆演出の状態変化演出R、
図46の設定示唆演出の状態変化演出Sにおいて、設定示唆演出により設定情報の候補が絞られたことを契機として、設定示唆演出の状態を初期化して「状態1」としていた。しかし、「状態1」とせずに設定示唆演出の状態表示が終了する直前における設定示唆演出の状態を1つステップダウンするようにしてもよい。例えば、設定示唆演出の状態表示が終了する直前における設定示唆演出の状態が「状態3」であるときには「状態3」から1つステップダウンした「状態2」とするようにしてもよい。
【0771】
[変形例6]
上記実施形態の遊技機1における、
図44および
図45の設定示唆演出の状態変化演出Rにおいて、設定情報の候補が絞られると、設定情報の候補が絞られた設定演出パターン12(設定情報:設定4,5,6)に基づいて、演出図柄の変動演出(変動表示)の回数(抽選した回数)が所定回数に達するまで、設定示唆演出が行われることとなり、所定回数(本実施形態では、15回)に達すると、設定示唆演出の状態を初期化して「状態1」とし、
図25(B)に示した設定示唆演出パターンテーブルにおいて、設定演出パターン1~設定演出パターン7のうち、いずれかに基づいて設定示唆演出が行われていた。また
図46の設定示唆演出の状態変化演出Sにおいて、設定情報の候補が絞られると、設定情報の候補が絞られた設定演出パターン13(設定情報:設定5,6)に基づいて、演出図柄の変動演出(変動表示)の回数(抽選した回数)が所定回数(本実施形態では、15回)に達するまで、設定示唆演出が行われることとなり、所定回数に達すると、設定示唆演出の状態を初期化して「状態1」となり、
図25(B)に示した設定示唆演出パターンテーブルにおいて、設定演出パターン1~設定演出パターン7のうち、いずれかに基づいて設定示唆演出が行われていた。しかし、設定情報の候補が絞られると、設定情報の候補が絞られた設定演出パターン13(設定情報:設定5,6)ではなく、設定示唆演出の状態が初期化されて「状態1」と対応する、
図25(B)に示した設定示唆演出パターンテーブルにおいて、設定演出パターン1~設定演出パターン7のうち、いずれかに基づいて設定示唆演出を行うようにしてもよい。遊技者は、すでに設定情報の候補が絞られていることを知っているし、設定情報の候補が絞られたときに、何らかの理由により、遊技機1から離席せざるを得なく遊技を終了する場合があっても、設定示唆演出の状態が初期化されて「状態1」と対応する設定演出パターンによる設定示唆演出が行われるようになっているため、他の遊技者が遊技を開始することとなっても、実際には設定情報の候補が絞られているものの、開始時点において遊技機1の設定情報を判別困難とすることができる。
【0772】
[変形例7]
上記実施形態の遊技機1において、特定のタイミングとして、例えば、
図44(C)の最速位置画像T1、
図44(D)の中間位置画像T2、
図44(F),(K)の最遅位置画像T3、
図46(D),(F),(H)における表示画面7aの中央において味方キャラクタCRAと敵キャラクタCRBとが剣をかまえたタイミングなどがあり、この特定のタイミングで演出ボタン63(操作手段)が押圧操作(操作)されると、遷移処理(
図23の状態遷移処理)を実行により、例えば、
図44(F)では、「状態1 設定通常」から「状態2 設定高確」へ遷移し、
図44(K)では、「状態2 設定高確」から「状態3 設定高信」へ遷移し、
図46(F)では、「状態1 設定通常」から「状態3 設定高信」へ遷移していた。言い換えると、上記実施形態の遊技機1においては、特定のタイミングが複数存在していた。しかし、複数のタイミングの中に特定のタイミングが存在するようにしてもよい。具体的には、例えば、
図44(C)の最速位置画像T1、
図44(D)の中間位置画像T2、
図44(F),(K)の最遅位置画像T3という複数のタイングという複数のタイミング(つまり、最速位置画像T1、中間位置画像T2、最遅位置画像T3)が存在し、この中のどれかが特定のタイミング(例えば、最遅位置画像T3が特定のタイミング)に設定され、この特定のタイミングで演出ボタン63(操作手段)が押圧操作(操作)されると、遷移処理(
図23の状態遷移処理)を実行するようにしてもよい。
【0773】
[変形例8]
上記実施形態の遊技機1における、
図44および
図45の設定示唆演出の状態変化演出R、
図46の設定示唆演出の状態変化演出Sは、説明した演出の一部を備えていなくてもよいし、他の演出が追加されていてもよい。
【0774】
[態様例]
本実施形態の遊技機では、以下の態様を実現可能である。
◇[態様7-1]
遊技球の入球に伴う抽選に際し、設定情報を参照して当該設定情報に応じた抽選確率で抽選をおこなう遊技機であって、
前記設定情報に基づく示唆を行う設定示唆演出を実行可能であり、
前記設定示唆演出に関する設定が互いに異なる複数の設定示唆演出状態を有し、
前記設定示唆演出は、前記複数の設定示唆演出状態のうちの一の状態に基づいて実行され、
遊技者が操作可能な操作手段を有し、
前記操作手段が特定のタイミングで操作されると、前記設定示唆演出状態のうちの第1状態から前記第1状態と比べて前記設定示唆演出が遊技者にとって有利な演出となり得る第2状態へ遷移する遷移処理を実行可能である、
ことを特徴とする遊技機。
【0775】
◇[態様7-2]
態様7-1に記載の遊技機であって、
前記特定のタイミングは、前記抽選の結果が報知されるまでに複数ある、
ことを特徴とする遊技機。
【0776】
◇[態様7-3]
態様7-1または態様7-2に記載の遊技機であって、
前記操作手段と対応する操作手段画像が表示され当該操作手段を用いた操作演出を実行可能であり、
前記操作演出において前記操作手段が前記特定のタイミングで操作されると、前記遷移処理を実行する、
ことを特徴とする遊技機。
【0777】
◇[態様7-4]
態様7-1または態様7-2に記載の遊技機であって、
前記操作手段と対応する操作手段画像が表示されず当該操作手段を用いた特定演出を実行可能であり、
前記特定演出において前記操作手段が前記特定のタイミングで操作されると、前記遷移処理を実行する、
ことを特徴とする遊技機。
【0778】
◇[態様7-5]
態様7-1から態様7-4までのいずれか一項に記載の遊技機であって、
前記設定示唆演出により前記設定情報の候補が絞られたことを契機として現在の設定示唆演出状態の表示を終了する、
ことを特徴とする遊技機。
【0779】
◇[態様7-6]
態様7-1から態様7-5までのいずれか一項に記載の遊技機であって、
前記設定示唆演出により前記設定情報が第1の特定の設定情報の可能性が無くなったタイミングで現在の設定示唆演出状態の表示を終了する、
ことを特徴とする遊技機。
【0780】
◇[態様7-7]
態様7-1から態様7-5までのいずれか一項に記載の遊技機であって、
前記設定示唆演出により前記設定情報が第2の特定の設定情報であることが確定したタイミングで現在の設定示唆演出状態の表示を終了する、
ことを特徴とする遊技機。
【0781】
以下に
図47~
図49を用いて設定示唆演出の状態変化演出T~Vについて説明する。
図47~
図49において、画像表示装置7の表示画面7aの前面(前方)周囲に配置される各種可動役物や各種装飾部材が図面の見易さから省略されている。
図47は設定示唆演出の状態変化演出Tを説明するための図であり、
図48は設定示唆演出の状態変化演出Uを説明するための図であり、
図49は設定示唆演出の状態変化演出Vを説明するための図である。
【0782】
この設定示唆演出の状態変化演出は、上述したように、設定情報を遊技者に示唆するための設定示唆演出を行うときに、設定示唆演出の頻度(発生率)と設定示唆演出の信頼度(信頼率)とが対応付けられた設定示唆演出の状態を、状態1~状態4という4つの状態で定義し、状態1、状態2、状態3、そして状態4へ向かって、1つずつステップアップしたり、ジャンプアップしたり(例えば、状態1から状態3へジャンプアップしたり)することで設定示唆演出の状態が変化するというものであり、遊技者に対して状態4を目指すという新しいゲーム性を付与するものである。もちろん、設定示唆演出の状態には、上述したように、状態1、状態2、状態3、そして状態4へ向かって、1つずつステップアップしたり、ジャンプアップしたりするほかに、1つずつステップダウンしたり、ジャンプダウンしたり(例えば、状態3から状態1へジュアンプダウンしたり)する場合もある。
【0783】
画像制御用マイコン101は、サブ制御基板90から受信した各種コマンドを解析し、設定示唆演出の状態変化演出を実行する指示が含まれている場合に、ROM103から対応する画像データを読み出して画像表示装置7の表示画面7aに画像を表示させる。
【0784】
ここでは、まず設定示唆演出の状態変化演出T、設定示唆演出の状態変化演出U、そして設定示唆演出の状態変化演出Vについて順番に説明する。
【0785】
[設定示唆演出の状態変化演出T]
設定示唆演出の状態変化演出Tについて
図47を参照して説明する。まず、演出図柄の変動演出(変動表示)が開始されると、停止表示された演出図柄が一度上側へ向かって所定距離(例えば、5ミリメートル程度)浮遊する表示態様でゆったり(低速で)移動したのち(言い換えると、演出図柄の停止表示が解除されたことで、演出図柄がこれから移動しようとする表示態様としたのち)、下側へ向かって低速から徐々に速度を上げながら不透明な状態から半透明な状態へ変化して高速で変動する表示態様となる。これにより、演出図柄の後方に配置される背景画像を、高速変動中の半透明な装飾図柄を介して、視認することができる。なお、演出図柄は、停止する直前で減速して半透明な状態から再び不透明な状態へ変化して仮停止表示されたり、停止表示されたりする(仮停止表示され、その後、停止表示される)。演出図柄は、仮停止表示された状態では、上下方向に小刻みにゆったりと動く表示態様となる。
【0786】
変動アイコンや保留アイコンについて簡単に説明すると、例えば
図47(A)に示すように、第1特図保留の消化として現在変動中の左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rに対応する変動アイコン9Cは、画像表示装置7の表示画面7aの下側中央に表示されている変動表示位置9Cd(矩形画像(台座画像)の上)に表示(載置)される。変動表示位置9Cdの左側における表示画面7aの領域には、第1特図保留として第1保留表示エリアが設けられ、変動表示位置9Cdの右側における表示画面7aの領域には、第2特図保留として第2保留表示エリアが設けられている。第1保留表示エリアには、4つの保留表示位置9Ad(矩形画像(台座画像)の上)に保留アイコン9Aがそれぞれ表示可能(載置可能)とされ最大で4つの保留アイコン9Aをストックすることができるようになっている。4つの保留表示位置9Adは、変動表示位置9Cdに近い位置から表示画面7aの左辺へ向かって、第1保留表示位置9Ad、第2保留表示位置9Ad、第3保留表示位置9Ad、そして第4保留表示位置9Adという順番で表示画面7aの下辺に沿って直線状に整列配置され表示される。第2保留表示エリアには、図示しないが、4つの保留表示位置9Bd(矩形画像(台座画像)の上)に保留アイコン9Bがそれぞれ表示可能(載置可能)とされ最大で4つの保留アイコン9Bをストックすることができるようになっている。4つの保留表示位置9Bdは、変動表示位置9Cdに近い位置から表示画面7aの右辺へ向かって、第1保留表示位置9Bd、第2保留表示位置9Bd、第3保留表示位置9Bd、そして第4保留表示位置9Bdという順番で表示画面7aの下辺に沿って直線状に整列配置され表示される。
【0787】
なお、遊技者が第1始動口20に遊技球を入球させる遊技を行っているとき(いわゆる左打ちという遊技を行っているとき)には、保留アイコン9Aの第1保留表示位置9Ad~第4保留表示位置9Adが表示画面7aに表示されるのに対して、保留アイコン9Bの第1保留表示位置9Bd~第4保留表示位置9Bdが表示画面7aに非表示される(もちろん、左打ちという遊技を行っているときに保留アイコン9Bが存在して消化完了するまでは表示画面7aに表示される)。また、遊技者が第2始動口21に遊技球を入球させる遊技を行っているとき(いわゆる右打ちという遊技を行っているとき)には、保留アイコン9Aの第1保留表示位置9Ad~第4保留表示位置9Adが表示画面7aに非表示される(もちろん、右打ちという遊技を行っているときに保留アイコン9Aが存在して消化完了するまでは表示画面7aに表示される)のに対して、保留アイコン9Bの第1保留表示位置9Bd~第4保留表示位置9Bdが表示画面7aに表示される。
【0788】
遊技機1が客待ち(遊技者待ち)の状態となって、表示画面7aに待機画面(客待ち用のデモ画面であり、演出図柄が停止表示された画面も含まれる)が表示されているときに、遊技者が遊技機1の前面に着座して遊技を開始し、遊技者が第1始動口20に遊技球を入球させる遊技を行い(いわゆる左打ちという遊技を行い)、遊技球が第1始動口20へたまたま2球連続して入球し、第1保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが変動表示位置9Cdへ移動して変動アイコン9Cとなると、
図47(A)に示すように、演出図柄の変動演出(変動表示)が開始される。第1保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが変動表示位置9Cdへ移動すると、これに伴い、第2保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが第1保留表示位置9Adへ移動し、保留アイコン9Aが消化されずにストックされたものが1つだけ存在している状態となる。
【0789】
その後、当たりとならずハズレが連続し、
図47(B)に示すように、待機画面から遊技を開始して、遊技時間が20分経過すると、これを契機として、設定示唆演出の状態として、「状態1」である旨を遊技者に示唆(報知)することができる設定示唆演出の状態表示画像JM1が横長の矩形形状を有して表示画面7aの中央を通る水平線上に表示される(出現する)。この設定示唆演出の状態表示画像JM1は、「状態1 設定通常」という文字画像が含まれ表示画面7aの最も手前側に配置されている。つまり、設定示唆演出の状態表示画像JM1は、左演出図柄8Lの変動領域、中演出図柄8Cの変動領域、及び右演出図柄8Rの変動領域の手前側に配置されている。これにより、設定示唆演出の状態表示画像JM1の横長の矩形形状は、左演出図柄8Lの変動領域における右側の一部の領域と前後方向で重なるものの、設定示唆演出の状態表示画像JM1が左演出図柄8Lに妨げられず視認困難とならないし、また設定示唆演出の状態表示画像JM1の横長の矩形形状は、中演出図柄8Cの変動領域を左右方向で跨いだ状態となって中演出図柄8Cの変動領域と前後方向で重なるものの、設定示唆演出の状態表示画像JM1が中演出図柄8Cに妨げられず視認困難とならないし、また設定示唆演出の状態表示画像JM1の横長の矩形形状は、右演出図柄8Rの変動領域における左側の一部と前後方向で重なるものの、設定示唆演出の状態表示画像JM1が右演出図柄8Rに妨げられず視認困難とならない。
【0790】
設定示唆演出の状態表示画像JM1の横長の矩形形状の内側領域には、図示しない状態1専用の状態1表示用背景画像が配置され、この状態1表示用背景画像の手前側に「状態1 設定通常」という文字画像が配置されている。状態1表示用背景画像は、「状態1 設定通常」という文字画像の視認性を向上するために、デザインやコントラストが設定され不透明なものとなっている。これにより、設定示唆演出の状態表示画像JM1の後方と対応する表示画面7aの領域に表示されている画像が状態1表示用背景画像を通して視認困難となっている。なお、状態1表示用背景画像は、「状態1 設定通常」という文字画像の視認性を向上することができる画像であれば不透明なものから半透明なものとしてもよい。この場合、設定示唆演出の状態表示画像JM1の後方と対応する表示画面7aの領域に表示されている画像が状態1表示用背景画像を通して視認することができることとなる。
【0791】
設定示唆演出の状態表示画像JM1が所定期間(本実施形態では、3秒)だけ表示されると、設定示唆演出の状態表示画像JM1が表示画面7aから徐々に透明となって消える。設定示唆演出の状態表示画像JM1が所定期間(本実施形態では、3秒)だけ表示されることにより、設定示唆演出の状態が「状態1」となっているという「状態1」の滞在を遊技者に明示することができるようになっている。
【0792】
この「状態1」が滞在している状態では、当該変動が終了したのちの変動(つまり次変動)からの変動において、「状態1」と対応付けられた設定示唆演出の頻度(発生率)と設定示唆演出の信頼度(信頼率)とに基づいて、設定示唆演出が行われることとなる。具体的には、
図24に示した設定示唆演出決定処理において決定されて行われ、
図25(B)に示した設定示唆演出パターンテーブルにおいて、設定示唆演出パターンとして、設定演出パターン1~設定演出パターン13のうち、設定演出パターン1~設定演出パターン7のいずれかに基づいて、設定示唆演出が行われることとなる。
【0793】
その後、当該変動において、
図47(C)に示すように、左演出図柄8Lが数字「1」で仮停止表示され、右演出図柄8Rが数字「3」で仮停止表示され、そして中演出図柄8Cが数字「2」で仮停止表示され、同一の数字の図柄で揃わず、その後、停止表示され、ハズレが確定する。これに伴い、変動アイコン9Cが表示画面7aから消える。
【0794】
その後、次変動を開始するために、第1保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが変動表示位置9Cdへ移動して変動アイコン9Cとなると、演出図柄の変動演出(変動表示)が開始される。第1保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが変動表示位置9Cdへ移動すると、これに伴い、第2保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが第1保留表示位置9Adへ移動し、保留アイコン9Aが消化されずにストックされたものが全く存在しない状態となる。
【0795】
その後、遊技者が第1始動口20に遊技球を入球させる遊技を行い(いわゆる左打ちという遊技を行い)、当たりとならずハズレが連続し、その後、第1保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが変動表示位置9Cdへ移動して変動アイコン9Cとなると、演出図柄の変動演出(変動表示)が開始される。第1保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが変動表示位置9Cdへ移動すると、これに伴い、第3保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが第2保留表示位置9Adへ移動し、第2保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが第1保留表示位置9Adへ移動し、保留アイコン9Aが消化されずにストックされたものが2つだけ存在している状態となる。
【0796】
その後、当該変動において、
図47(D)に示すように、待機画面から遊技を開始して、遊技時間が40分経過すると、これを契機として、設定示唆演出の状態として、「状態1」である旨を遊技者に示唆(報知)することができる設定示唆演出の状態表示画像JM1が横長の矩形形状を有して表示画面7aの中央を通る水平線上に再び表示される(出現する)。
【0797】
設定示唆演出の状態表示画像JM1が所定期間(本実施形態では、3秒)だけ表示されると、設定示唆演出の状態表示画像JM1が表示画面7aから徐々に透明となって再び消える。設定示唆演出の状態表示画像JM1が所定期間(本実施形態では、3秒)だけ表示されることにより、設定示唆演出の状態が「状態1」となっているという「状態1」の滞在を遊技者に明示することができるようになっている。
【0798】
この「状態1」が滞在している状態では、当該変動が終了したのちの変動(つまり次変動)からの変動において、「状態1」と対応付けられた設定示唆演出の頻度(発生率)と設定示唆演出の信頼度(信頼率)とに基づいて、設定示唆演出が行われることとなる。具体的には、
図24に示した設定示唆演出決定処理において決定されて行われ、
図25(B)に示した設定示唆演出パターンテーブルにおいて、設定示唆演出パターンとして、設定演出パターン1~設定演出パターン13のうち、設定演出パターン1~設定演出パターン7のいずれかに基づいて、設定示唆演出が行われることとなる。
【0799】
その後、当該変動において、
図47(E)に示すように、左演出図柄8Lが数字「6」で仮停止表示され、右演出図柄8Rが数字「5」で仮停止表示され、そして中演出図柄8Cが数字「7」で仮停止表示され、同一の数字の図柄で揃わず、その後、停止表示され、ハズレが確定する。これに伴い、変動アイコン9Cが表示画面7aから消える。
【0800】
その後、次変動を開始するために、第1保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが変動表示位置9Cdへ移動して変動アイコン9Cとなると、演出図柄の変動演出(変動表示)が開始される。第1保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが変動表示位置9Cdへ移動すると、これに伴い、第2保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが第1保留表示位置9Adへ移動し、保留アイコン9Aが消化されずにストックされたものが1つだけ存在している状態となる。
【0801】
その後、遊技者が第1始動口20に遊技球を入球させる遊技を行い(いわゆる左打ちという遊技を行い)、当たりとならずハズレが連続し、その後、第1保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが変動表示位置9Cdへ移動して変動アイコン9Cとなると、演出図柄の変動演出(変動表示)が開始される。第1保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが変動表示位置9Cdへ移動すると、これに伴い、第4保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが第3保留表示位置9Adへ移動し、第3保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが第2保留表示位置9Adへ移動し、第2保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが第1保留表示位置9Adへ移動し、保留アイコン9Aが消化されずにストックされたものが3つだけ存在している状態となる。
【0802】
その後、当該変動において、
図47(F)に示すように、待機画面から遊技を開始して、遊技時間が60分経過すると、これを契機として、設定示唆演出の状態として、「状態2」である旨を遊技者に示唆(報知)することができる設定示唆演出の状態表示画像JM2が横長の矩形形状を有して表示画面7aの中央を通る水平線上に表示される(出現する)。この設定示唆演出の状態表示画像JM2は、「状態2 設定高確」という文字画像が含まれ表示画面7aの最も手前側に配置されている。設定示唆演出の状態表示画像JM2は、上述した設定示唆演出の状態表示画像JM1と同様の構成となっており、ここでの詳細な説明を省略する。なお、設定示唆演出の状態表示画像JM2の横長の矩形形状の内側領域には、図示しない状態2専用の状態2表示用背景画像が配置されている。この状態2表示用背景画像の手前側に「状態2 設定高確」という文字画像が配置されている。状態2表示用背景画像は、「状態2 設定高確」という文字画像の視認性を向上するために、デザインやコントラストが設定され不透明なものとなっている。
【0803】
設定示唆演出の状態表示画像JM2が所定期間(本実施形態では、3秒)だけ表示されると、設定示唆演出の状態表示画像JM2が表示画面7aから徐々に透明となって消える。設定示唆演出の状態表示画像JM2が所定期間(本実施形態では、3秒)だけ表示されることにより、設定示唆演出の状態が「状態2」となっているという「状態2」の滞在を遊技者に明示することができるようになっている。
【0804】
この「状態2」が滞在している状態では、当該変動が終了したのちの変動(つまり次変動)からの変動において、「状態2」と対応付けられた設定示唆演出の頻度(発生率)と設定示唆演出の信頼度(信頼率)とに基づいて、設定示唆演出が行われることとなる。具体的には、
図24に示した設定示唆演出決定処理において決定されて行われ、
図25(B)に示した設定示唆演出パターンテーブルにおいて、設定示唆演出パターンとして、設定演出パターン1~設定演出パターン13のうち、設定演出パターン1~設定演出パターン7のいずれかに基づいて、設定示唆演出が行われることとなる。
【0805】
その後、当該変動において、
図47(G)に示すように、左演出図柄8Lが数字「5」で仮停止表示され、右演出図柄8Rが数字「4」で仮停止表示され、そして中演出図柄8Cが数字「8」で仮停止表示され、同一の数字の図柄で揃わず、その後、停止表示され、ハズレが確定する。これに伴い、変動アイコン9Cが表示画面7aから消える。
【0806】
その後、次変動を開始するために、第1保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが変動表示位置9Cdへ移動して変動アイコン9Cとなると、演出図柄の変動演出(変動表示)が開始される。第1保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが変動表示位置9Cdへ移動すると、これに伴い、第3保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが第2保留表示位置9Adへ移動し、第2保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが第1保留表示位置9Adへ移動し、保留アイコン9Aが消化されずにストックされたものが2つだけ存在している状態となる。
【0807】
その後、遊技者が第1始動口20に遊技球を入球させる遊技を行い(いわゆる左打ちという遊技を行い)、当たりとならずハズレが連続し、その後、第1保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが変動表示位置9Cdへ移動して変動アイコン9Cとなると、演出図柄の変動演出(変動表示)が開始される。第1保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが変動表示位置9Cdへ移動すると、これに伴い、第2保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが第1保留表示位置9Adへ移動し、保留アイコン9Aが消化されずにストックされたものが1つだけ存在している状態となる。
【0808】
その後、当該変動において、
図47(H)に示すように、待機画面から遊技を開始して、遊技時間が80分経過すると、これを契機として、設定示唆演出の状態として、「状態2」である旨を遊技者に示唆(報知)することができる設定示唆演出の状態表示画像JM2が横長の矩形形状を有して表示画面7aの中央を通る水平線上に再び表示される(出現する)。
【0809】
設定示唆演出の状態表示画像JM2が所定期間(本実施形態では、3秒)だけ表示されると、設定示唆演出の状態表示画像JM2が表示画面7aから徐々に透明となって再び消える。設定示唆演出の状態表示画像JM2が所定期間(本実施形態では、3秒)だけ表示されることにより、設定示唆演出の状態が「状態2」となっているという「状態2」の滞在を遊技者に明示することができるようになっている。
【0810】
この「状態2」が滞在している状態では、当該変動が終了したのちの変動(つまり次変動)からの変動において、「状態2」と対応付けられた設定示唆演出の頻度(発生率)と設定示唆演出の信頼度(信頼率)とに基づいて、設定示唆演出が行われることとなる。具体的には、
図24に示した設定示唆演出決定処理において決定されて行われ、
図25(B)に示した設定示唆演出パターンテーブルにおいて、設定示唆演出パターンとして、設定演出パターン1~設定演出パターン13のうち、設定演出パターン1~設定演出パターン7のいずれかに基づいて、設定示唆演出が行われることとなる。
【0811】
その後、当該変動において、
図47(I)に示すように、左演出図柄8Lが数字「4」で仮停止表示され、右演出図柄8Rが数字「1」で仮停止表示され、そして中演出図柄8Cが数字「9」で仮停止表示され、同一の数字の図柄で揃わず、その後、停止表示され、ハズレが確定する。これに伴い、変動アイコン9Cが表示画面7aから消える。
【0812】
その後、次変動を開始するために、第1保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが変動表示位置9Cdへ移動して変動アイコン9Cとなると、演出図柄の変動演出(変動表示)が開始される。第1保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが変動表示位置9Cdへ移動すると、これに伴い、保留アイコン9Aが消化されずにストックされたものが全く存在していない状態となる。
【0813】
その後、遊技者が第1始動口20に遊技球を入球させる遊技を行い(いわゆる左打ちという遊技を行い)、当たりとならずハズレが連続し、その後、左演出図柄8Lが数字「7」で停止表示され、中演出図柄8Cが数字「0」で停止表示され、右演出図柄8Rが数字「2」で仮停止表示され、ハズレが確定した状態で、遊技者が遊技機1から離席すると、その後、
図47(J)に示すように、待機画面となる。待機画面では、客待ち用のデモ画面であり、演出図柄が停止表示された画面も含まれるものである。この待機画面となることにより、これまで設定示唆演出の状態として、「状態1」から「状態2」へ上昇したものの、リセットされて「状態1」へ戻ることとなる。
【0814】
遊技機1が客待ち(遊技者待ち)の状態となって、表示画面7aに待機画面が表示されているときに、遊技者が遊技機1の前面に着座して遊技を開始し、遊技者が第1始動口20に遊技球を入球させる遊技を行い(いわゆる左打ちという遊技を行い)、遊技球が第1始動口20へたまたま2球連続して入球し、第1保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが変動表示位置9Cdへ移動して変動アイコン9Cとなると、
図47(K)に示すように、演出図柄の変動演出(変動表示)が開始される。第1保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが変動表示位置9Cdへ移動すると、これに伴い、第2保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが第1保留表示位置9Adへ移動し、保留アイコン9Aが消化されずにストックされたものが1つだけ存在している状態となる。
【0815】
その後、当たりとならずハズレが連続し、
図47(L)に示すように、待機画面から遊技を開始して、遊技時間が20分経過すると、これを契機として、設定示唆演出の状態として、「状態1」である旨を遊技者に示唆(報知)することができる設定示唆演出の状態表示画像JM1が横長の矩形形状を有して表示画面7aの中央を通る水平線上に表示される(出現する)。
【0816】
設定示唆演出の状態表示画像JM1が所定期間(本実施形態では、3秒)だけ表示されると、設定示唆演出の状態表示画像JM1が表示画面7aから徐々に透明となって消える。設定示唆演出の状態表示画像JM1が所定期間(本実施形態では、3秒)だけ表示されることにより、設定示唆演出の状態が「状態1」となっているという「状態1」の滞在を遊技者に明示することができるようになっている。
【0817】
この「状態1」が滞在している状態では、当該変動が終了したのちの変動(つまり次変動)からの変動において、「状態1」と対応付けられた設定示唆演出の頻度(発生率)と設定示唆演出の信頼度(信頼率)とに基づいて、設定示唆演出が行われることとなる。具体的には、
図24に示した設定示唆演出決定処理において決定されて行われ、
図25(B)に示した設定示唆演出パターンテーブルにおいて、設定示唆演出パターンとして、設定演出パターン1~設定演出パターン13のうち、設定演出パターン1~設定演出パターン7のいずれかに基づいて、設定示唆演出が行われることとなる。
【0818】
その後、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rが同一の数字の図柄に揃わず停止表示されると、ハズレが確定するのに対して、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rが同一の数字の図柄に揃って停止表示されると、当たりが確定し、その後、遊技者に利益が付与される当たり遊技が開始されることとなる。
【0819】
設定示唆演出の状態変化演出Tでは、遊技機1が客待ち(遊技者待ち)の状態となって、表示画面7aに待機画面(客待ち用のデモ画面であり、演出図柄が停止表示された画面も含まれる)が表示されているときに、遊技者が遊技機1の前面に着座して遊技を開始し、遊技者が第1始動口20に遊技球を入球させる遊技を行うと(いわゆる左打ちという遊技を行うと)、遊技時間を計測し待機画面から20分、40分、60分、80分、つまり遊技を開始すると、20分経過するごとに、設定示唆演出の状態表示画像が表示画面7aに表示されるようになっている。
【0820】
なお、設定示唆演出の状態変化演出Tでは、
図47(B),(D),(F),(H),(L)における各設定示唆演出の状態表示画像は、
図23に示した状態遷移処理において判定されたことに基づいて表示画面7aに表示されている。
【0821】
また、設定示唆演出の状態変化演出Tでは、遊技時間を計測し待機画面から20分、40分、60分、80分、つまり遊技を開始すると、20分経過するごとに、設定示唆演出の状態表示画像が表示画面7aに表示されるようになっていた。しかし、遊技時間に代えて、遊技領域に流下して各種入賞口へ入球した遊技球の球数と、アウト口で回収された遊技球の球数と、の総球数であるアウトを計測してアウトに基づいて、設定示唆演出の状態表示画像が表示画面7aに表示されるようにしてもよい。例えば、アウトが値「1995」、「3995」、「5995」に到達するごとに、これを契機として、設定示唆演出の状態表示画像を表示画面7aに表示するようにしてもよい。アウトは値0~値5999までの値であり、値5999を超えるとリセットされ値0となる。
【0822】
[設定示唆演出の状態変化演出U]
次に、設定示唆演出の状態変化演出Uについて
図48を参照して説明する。まず、演出図柄の変動演出(変動表示)が開始されると、停止表示された演出図柄が一度上側へ向かって所定距離(例えば、5ミリメートル程度)浮遊する表示態様でゆったり(低速で)移動したのち(言い換えると、演出図柄の停止表示が解除されたことで、演出図柄がこれから移動しようとする表示態様としたのち)、下側へ向かって低速から徐々に速度を上げながら不透明な状態から半透明な状態へ変化して高速で変動する表示態様となる。これにより、演出図柄の後方に配置される背景画像を、高速変動中の半透明な装飾図柄を介して、視認することができる。なお、演出図柄は、停止する直前で減速して半透明な状態から再び不透明な状態へ変化して仮停止表示されたり、停止表示されたりする(仮停止表示され、その後、停止表示される)。演出図柄は、仮停止表示された状態では、上下方向に小刻みにゆったりと動く表示態様となる。
【0823】
変動アイコンや保留アイコンについて簡単に説明すると、例えば
図48(A)に示すように、第1特図保留の消化として現在変動中の左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rに対応する変動アイコン9Cは、画像表示装置7の表示画面7aの下側中央に表示されている変動表示位置9Cd(矩形画像(台座画像)の上)に表示(載置)される。変動表示位置9Cdの左側における表示画面7aの領域には、第1特図保留として第1保留表示エリアが設けられ、変動表示位置9Cdの右側における表示画面7aの領域には、第2特図保留として第2保留表示エリアが設けられている。第1保留表示エリアには、4つの保留表示位置9Ad(矩形画像(台座画像)の上)に保留アイコン9Aがそれぞれ表示可能(載置可能)とされ最大で4つの保留アイコン9Aをストックすることができるようになっている。4つの保留表示位置9Adは、変動表示位置9Cdに近い位置から表示画面7aの左辺へ向かって、第1保留表示位置9Ad、第2保留表示位置9Ad、第3保留表示位置9Ad、そして第4保留表示位置9Adという順番で表示画面7aの下辺に沿って直線状に整列配置され表示される。第2保留表示エリアには、図示しないが、4つの保留表示位置9Bd(矩形画像(台座画像)の上)に保留アイコン9Bがそれぞれ表示可能(載置可能)とされ最大で4つの保留アイコン9Bをストックすることができるようになっている。4つの保留表示位置9Bdは、変動表示位置9Cdに近い位置から表示画面7aの右辺へ向かって、第1保留表示位置9Bd、第2保留表示位置9Bd、第3保留表示位置9Bd、そして第4保留表示位置9Bdという順番で表示画面7aの下辺に沿って直線状に整列配置され表示される。
【0824】
なお、遊技者が第1始動口20に遊技球を入球させる遊技を行っているとき(いわゆる左打ちという遊技を行っているとき)には、保留アイコン9Aの第1保留表示位置9Ad~第4保留表示位置9Adが表示画面7aに表示されるのに対して、保留アイコン9Bの第1保留表示位置9Bd~第4保留表示位置9Bdが表示画面7aに非表示される(もちろん、左打ちという遊技を行っているときに保留アイコン9Bが存在して消化完了するまでは表示画面7aに表示される)。また、遊技者が第2始動口21に遊技球を入球させる遊技を行っているとき(いわゆる右打ちという遊技を行っているとき)には、保留アイコン9Aの第1保留表示位置9Ad~第4保留表示位置9Adが表示画面7aに非表示される(もちろん、右打ちという遊技を行っているときに保留アイコン9Aが存在して消化完了するまでは表示画面7aに表示される)のに対して、保留アイコン9Bの第1保留表示位置9Bd~第4保留表示位置9Bdが表示画面7aに表示される。
【0825】
遊技者が第1始動口20に遊技球を入球させる遊技を行い(いわゆる左打ちという遊技を行い)、遊技球が第1始動口20へたまたま2球連続して入球し、第1保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが変動表示位置9Cdへ移動して変動アイコン9Cとなると、
図48(A)に示すように、演出図柄の変動演出(変動表示)が開始される。第1保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが変動表示位置9Cdへ移動すると、これに伴い、第2保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが第1保留表示位置9Adへ移動し、保留アイコン9Aが消化されずにストックされたものが1つだけ存在している状態となる。
【0826】
その後、当該変動において、
図48(B)に示すように、設定示唆演出の状態として、「状態1」である旨を遊技者に示唆(報知)することができる設定示唆演出の状態表示画像JM1が横長の矩形形状を有して表示画面7aの中央を通る水平線上に表示される(出現する)。この設定示唆演出の状態表示画像JM1は、「状態1 設定通常」という文字画像が含まれ表示画面7aの最も手前側に配置されている。つまり、設定示唆演出の状態表示画像JM1は、左演出図柄8Lの変動領域、中演出図柄8Cの変動領域、及び右演出図柄8Rの変動領域の手前側に配置されている。これにより、設定示唆演出の状態表示画像JM1の横長の矩形形状は、左演出図柄8Lの変動領域における右側の一部の領域と前後方向で重なるものの、設定示唆演出の状態表示画像JM1が左演出図柄8Lに妨げられず視認困難とならないし、また設定示唆演出の状態表示画像JM1の横長の矩形形状は、中演出図柄8Cの変動領域を左右方向で跨いだ状態となって中演出図柄8Cの変動領域と前後方向で重なるものの、設定示唆演出の状態表示画像JM1が中演出図柄8Cに妨げられず視認困難とならないし、また設定示唆演出の状態表示画像JM1の横長の矩形形状は、右演出図柄8Rの変動領域における左側の一部と前後方向で重なるものの、設定示唆演出の状態表示画像JM1が右演出図柄8Rに妨げられず視認困難とならない。
【0827】
設定示唆演出の状態表示画像JM1の横長の矩形形状の内側領域には、図示しない状態1専用の状態1表示用背景画像が配置され、この状態1表示用背景画像の手前側に「状態1 設定通常」という文字画像が配置されている。状態1表示用背景画像は、「状態1 設定通常」という文字画像の視認性を向上するために、デザインやコントラストが設定され不透明なものとなっている。これにより、設定示唆演出の状態表示画像JM1の後方と対応する表示画面7aの領域に表示されている画像が状態1表示用背景画像を通して視認困難となっている。なお、状態1表示用背景画像は、「状態1 設定通常」という文字画像の視認性を向上することができる画像であれば不透明なものから半透明なものとしてもよい。この場合、設定示唆演出の状態表示画像JM1の後方と対応する表示画面7aの領域に表示されている画像が状態1表示用背景画像を通して視認することができることとなる。
【0828】
設定示唆演出の状態表示画像JM1が所定期間(本実施形態では、3秒)だけ表示されると、「状態1 設定通常」という文字画像を除いて設定示唆演出の状態表示画像JM1が表示画面7aから徐々に透明となって消える。このとき、表示画面7aの右下隅側に形成される横長の矩形領域である状態表示領域JHが表示され(出現し)、表示画面7aの中央を通る水平線上に表示されている「状態1 設定通常」という文字画像が状態表示領域JHへ向かって文字の大きさ(サイズ)を縮小しながら移動し最終的に状態表示領域JHへ移動したときには、状態表示領域JHに「状態1」という文字画像が表示される。言い換えると、「状態1 設定通常」という文字画像のうち、「状態1」という情報がそのまま反映されるの対して、「設定通常」という情報が反映されていない。状態表示領域JHに「状態1」が表示されることにより、設定示唆演出の状態が「状態1」となっているという「状態1」の滞在を遊技者に明示することができるようになっている。
【0829】
この「状態1」が滞在している状態では、当該変動が終了したのちの変動(つまり次変動)からの変動において、「状態1」と対応付けられた設定示唆演出の頻度(発生率)と設定示唆演出の信頼度(信頼率)とに基づいて、設定示唆演出が行われることとなる。具体的には、
図24に示した設定示唆演出決定処理において決定されて行われ、
図25(B)に示した設定示唆演出パターンテーブルにおいて、設定示唆演出パターンとして、設定演出パターン1~設定演出パターン13のうち、設定演出パターン1~設定演出パターン7のいずれかに基づいて、設定示唆演出が行われることとなる。
【0830】
状態表示領域JHは、右演出図柄8Rの変動領域の下流側と前後方向で重なっているものの、状態表示領域JHは、設定示唆演出の状態表示画像JM1と同様に最も手前側に配置されているため、右演出図柄8Rに妨げられず視認困難とならない。また状態表示領域JHの横長の矩形形状の内側領域には、図示しない専用の状態表示領域用背景画像が配置されている。状態表示領域用背景画像は、「状態1」という文字画像の視認性を向上するために、デザインやコントラストが設定され不透明なものとなっている。これにより、状態表示領域JHの後方と対応する表示画面7aの領域に表示されている画像が状態表示領域用背景画像を通して視認困難となっている。なお、状態表示領域用背景画像は、「状態1」という文字画像の視認性を向上することができる画像であれば不透明なものから半透明なものとしてもよい。この場合、状態表示領域JHの後方と対応する表示画面7aの領域に表示されている画像が状態表示領域用背景画像を通して視認することができることとなる。
【0831】
その後、当該変動において、
図48(C)に示すように、左演出図柄8Lが数字「1」で仮停止表示され、右演出図柄8Rが数字「3」で仮停止表示され、そして中演出図柄8Cが数字「2」で仮停止表示され、同一の数字の図柄で揃わず、その後、停止表示され、ハズレが確定する。これに伴い、変動アイコン9Cが表示画面7aから消える。なお、状態表示領域JHが継続して表示画面7aに表示されている。
【0832】
その後、次変動を開始するために、第1保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが変動表示位置9Cdへ移動して変動アイコン9Cとなると、演出図柄の変動演出(変動表示)が開始される。第1保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが変動表示位置9Cdへ移動すると、これに伴い、保留アイコン9Aが消化されずにストックされたものが全く存在しない状態となる。
【0833】
その後、遊技者が第1始動口20に遊技球を入球させる遊技を行い(いわゆる左打ちという遊技を行い)、当たりとならずハズレが連続し、その後、第1保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが変動表示位置9Cdへ移動して変動アイコン9Cとなると、演出図柄の変動演出(変動表示)が開始される。第1保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが変動表示位置9Cdへ移動すると、これに伴い、第3保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが第2保留表示位置9Adへ移動し、第2保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが第1保留表示位置9Adへ移動し、保留アイコン9Aが消化されずにストックされたものが2つだけ存在している状態となる。
【0834】
その後、当該変動において、
図48(D)に示すように、設定示唆演出の状態として、「状態2」である旨を遊技者に示唆(報知)することができる設定示唆演出の状態表示画像JM2が横長の矩形形状を有して表示画面7aの中央を通る水平線上に表示される(出現する)。このとき、状態表示領域JHが継続して表示画面7aに「状態1」が表示されている。この設定示唆演出の状態表示画像JM2は、「状態2 設定高確」という文字画像が含まれ表示画面7aの最も手前側に配置されている。設定示唆演出の状態表示画像JM2は、上述した設定示唆演出の状態表示画像JM1と同様の構成となっており、ここでの詳細な説明を省略する。なお、設定示唆演出の状態表示画像JM2の横長の矩形形状の内側領域には、図示しない状態2専用の状態2表示用背景画像が配置されている。この状態2表示用背景画像の手前側に「状態2 設定高確」という文字画像が配置されている。状態2表示用背景画像は、「状態2 設定高確」という文字画像の視認性を向上するために、デザインやコントラストが設定され不透明なものとなっている。
【0835】
設定示唆演出の状態表示画像JM2が所定期間(本実施形態では、3秒)だけ表示されると、「状態2 設定高確」という文字画像を除いて設定示唆演出の状態表示画像JM2が表示画面7aから徐々に透明となって消える。このとき、表示画面7aの中央を通る水平線上に表示されている「状態2 設定高確」という文字画像が表示画面7aの右下隅側に形成される横長の矩形領域である状態表示領域JHへ向かって文字の大きさ(サイズ)を縮小しながら移動し最終的に状態表示領域JHへ移動したときには、状態表示領域JHの上段に「状態2」という文字画像、状態表示領域JHの下段に「発動待機中」という文字画像が上下段に分かれてそれぞれ表示される。言い換えると、「状態2 設定高確」という文字画像のうち、「状態2」という情報がそのまま反映されるの対して、「設定高確」という情報から「発動待機中」という情報へ切り替えられている。
【0836】
ここでは、現時点において、設定示唆演出の状態が「状態2」へ変化せず、「状態1」のままとなっているものの、設定示唆演出の状態が「状態1」となっているという「状態1」の滞在を遊技者に明示することができるとともに、状態表示領域JHに「状態2」、「発動待機中」という文字画像を表示することにより、設定示唆演出の状態が「状態2」へ変化する権利を獲得したことを遊技者に伝えることができるようになっている。
【0837】
この「状態1」が滞在している状態では、当該変動が終了したのちの変動(つまり次変動)からの変動において、「状態1」と対応付けられた設定示唆演出の頻度(発生率)と設定示唆演出の信頼度(信頼率)とに基づいて、設定示唆演出が行われることとなる。具体的には、
図24に示した設定示唆演出決定処理において決定されて行われ、
図25(B)に示した設定示唆演出パターンテーブルにおいて、設定示唆演出パターンとして、設定演出パターン1~設定演出パターン13のうち、設定演出パターン1~設定演出パターン7のいずれかに基づいて、設定示唆演出が行われることとなる。
【0838】
その後、当該変動において、
図48(E)に示すように、左演出図柄8Lが数字「6」で仮停止表示され、右演出図柄8Rが数字「5」で仮停止表示され、そして中演出図柄8Cが数字「7」で仮停止表示され、同一の数字の図柄で揃わず、その後、停止表示され、ハズレが確定する。これに伴い、変動アイコン9Cが表示画面7aから消える。なお、状態表示領域JHが継続して表示画面7aに「状態2」、「発動待機中」という文字画像が表示される。
【0839】
その後、次変動を開始するために、第1保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが変動表示位置9Cdへ移動して変動アイコン9Cとなると、
図48(F)に示すように、演出図柄の変動演出(変動表示)が開始される。第1保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが変動表示位置9Cdへ移動すると、これに伴い、第2保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが第1保留表示位置9Adへ移動し、保留アイコン9Aが消化されずにストックされたものが1つだけ存在している状態となる。このとき、状態表示領域JHが継続して表示画面7aに表示され、「状態2」、「発動待機中」という文字画像から「状態1」という文字画像に切り替えられている。
【0840】
その後、当該変動中において、
図48(G)に示すように、メッセージ画像MS1が横長の矩形形状を有して表示画面7aの中央を通る水平線上に表示される(出現する)。このとき、状態表示領域JHが継続して表示画面7aに表示され、「状態1」という文字画像から状態2」、「発動待機中」という文字画像に切り替えられている。
【0841】
このメッセージ画像MS1は、すでに遊技者が設定示唆演出の状態を「状態1」から「状態2」へ変化させる権利を獲得しているため、設定示唆演出の状態を変化させて発動させる方法を伝える画像であり、「演出ボタンの操作で発動」というという文字画像が含まれ表示画面7aの最も手前側に配置されている。つまり、メッセージ画像MS1は、左演出図柄8Lの変動領域、中演出図柄8Cの変動領域、及び右演出図柄8Rの変動領域の手前側に配置されている。これにより、メッセージ画像MS1の横長の矩形形状は、左演出図柄8Lの変動領域における右側の一部の領域と前後方向で重なるものの、メッセージ画像MS1が左演出図柄8Lに妨げられず視認困難とならないし、またメッセージ画像MS1の横長の矩形形状は、中演出図柄8Cの変動領域を左右方向で跨いだ状態となって中演出図柄8Cの変動領域と前後方向で重なるものの、メッセージ画像MS1が中演出図柄8Cに妨げられず視認困難とならないし、またメッセージ画像MS1の横長の矩形形状は、右演出図柄8Rの変動領域における左側の一部と前後方向で重なるものの、メッセージ画像MS1が右演出図柄8Rに妨げられず視認困難とならない。
【0842】
メッセージ画像MS1の横長の矩形形状の内側領域には、図示しないメッセージ画像用背景画像が配置され、このメッセージ画像用背景画像の手前側に「演出ボタンの操作で発動」という文字画像が配置されている。メッセージ画像用背景画像は、「演出ボタンの操作で発動」という文字画像の視認性を向上するために、デザインやコントラストが設定され不透明なものとなっている。これにより、メッセージ画像MS1の後方と対応する表示画面7aの領域に表示されている画像がメッセージ画像用背景画像を通して視認困難となっている。なお、メッセージ画像用背景画像は、「演出ボタンの操作で発動」という文字画像の視認性を向上することができる画像であれば不透明なものから半透明なものとしてもよい。この場合、メッセージ画像MS1の後方と対応する表示画面7aの領域に表示されている画像がメッセージ画像用背景画像を通して視認することができることとなる。また、メッセージ画像MS1である「演出ボタンの操作で発動」という文字画像が表示画面7aに表示されると、この文字画像の内容である「演出ボタンの操作で発動」という音声がスピーカ67から流れるようになっている。これにより、音声においても、演出ボタン63の押圧操作を促すことができる。
【0843】
メッセージ画像MS1が所定期間(本実施形態では、15秒)だけ表示されると、メッセージ画像MS1が表示画面7aから消える。その後、当該変動において、
図48(H)に示すように、左演出図柄8Lが数字「4」で仮停止表示され、右演出図柄8Rが数字「1」で仮停止表示され、そして中演出図柄8Cが数字「9」で仮停止表示され、同一の数字の図柄で揃わず、その後、停止表示され、ハズレが確定する。これに伴い、変動アイコン9Cが表示画面7aから消える。このとき、状態表示領域JHが継続して表示画面7aに表示され、上段の「状態2」から「演出ボタン」という文字画像に切り替えられ、下段の「発動待機中」という文字画像から「操作で発動」という文字画像に切り替えられている。なお、状態表示領域JHには、「状態1」という文字画像→「状態2」、「発動待機中」という文字画像→「演出ボタン」、「操作で発動」という文字画像という順番で繰り返し表示される。
【0844】
その後、次変動を開始するために、第1保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが変動表示位置9Cdへ移動して変動アイコン9Cとなると、演出図柄の変動演出(変動表示)が開始される。第1保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが変動表示位置9Cdへ移動すると、これに伴い、保留アイコン9Aが消化されずにストックされたものが全く存在しない状態となる。
【0845】
その後、遊技者が第1始動口20に遊技球を入球させる遊技を行い(いわゆる左打ちという遊技を行い)、当たりとならずハズレが連続し、その後、第1保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが変動表示位置9Cdへ移動して変動アイコン9Cとなると、演出図柄の変動演出(変動表示)が開始される。第1保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが変動表示位置9Cdへ移動すると、これに伴い、第3保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが第2保留表示位置9Adへ移動し、第2保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが第1保留表示位置9Adへ移動し、保留アイコン9Aが消化されずにストックされたものが2つだけ存在している状態となる。
【0846】
その後、当該変動において、
図48(I)に示すように、設定示唆演出の状態として、「状態3」である旨を遊技者に示唆(報知)することができる設定示唆演出の状態表示画像JM3が横長の矩形形状を有して表示画面7aの中央を通る水平線上に表示される(出現する)。このとき、状態表示領域JHが継続して表示画面7aに「状態2」、「発動待機中」が表示されている。この設定示唆演出の状態表示画像JM3は、「状態3 設定高信」という文字画像が含まれ表示画面7aの最も手前側に配置されている。設定示唆演出の状態表示画像JM3は、上述した設定示唆演出の状態表示画像JM1および上述した設定示唆演出の状態表示画像JM2と同様の構成となっており、ここでの詳細な説明を省略する。なお、設定示唆演出の状態表示画像JM3横長の矩形形状の内側領域には、図示しない状態3用の状態3示用背景画像が配置されている。この状態3表示用背景画像の手前側に「状態3 設定高信」という文字画像が配置されている。状態3表示用背景画像は、「状態3 設定高信」という文字画像の視認性を向上するために、デザインやコントラストが設定され不透明なものとなっている。
【0847】
設定示唆演出の状態表示画像JM3が所定期間(本実施形態では、3秒)だけ表示されると、「状態3 設定高信」という文字画像を除いて設定示唆演出の状態表示画像JM3が表示画面7aから徐々に透明となって消える。このとき、表示画面7aの中央を通る水平線上に表示されている「状態3 設定高信」という文字画像が表示画面7aの右下隅側に形成される横長の矩形領域である状態表示領域JHへ向かって文字の大きさ(サイズ)を縮小しながら移動し最終的に状態表示領域JHへ移動したときには、状態表示領域JHの上段に「状態3」という文字画像、状態表示領域JHの下段に「発動待機中」という文字画像が上下段に分かれてそれぞれ表示される。言い換えると、「状態3 設定高信」という文字画像のうち、「状態3」という情報がそのまま反映されるの対して、「設定高信」という情報から「発動待機中」という情報へ切り替えられている。
【0848】
ここでは、現時点において、すでに設定示唆演出の状態が「状態2」へ変化する権利を獲得しているものの、遊技者が演出ボタン63の押圧操作を行っていないため、設定示唆演出の状態が「状態1」のままとなっている。このため、設定示唆演出の状態が「状態1」となっているという「状態1」の滞在を遊技者に明示することができるとともに、状態表示領域JHに「状態3」、「発動待機中」という文字画像を表示することにより、設定示唆演出の状態が「状態3」へ変化する権利を獲得したことを遊技者に伝えることができるようになっている。
【0849】
この「状態1」が滞在している状態では、当該変動が終了したのちの変動(つまり次変動)からの変動において、「状態1」と対応付けられた設定示唆演出の頻度(発生率)と設定示唆演出の信頼度(信頼率)とに基づいて、設定示唆演出が行われることとなる。具体的には、
図24に示した設定示唆演出決定処理において決定されて行われ、
図25(B)に示した設定示唆演出パターンテーブルにおいて、設定示唆演出パターンとして、設定演出パターン1~設定演出パターン13のうち、設定演出パターン1~設定演出パターン7のいずれかに基づいて、設定示唆演出が行われることとなる。
【0850】
その後、当該変動において、
図48(J)に示すように、左演出図柄8Lが数字「5」で仮停止表示され、右演出図柄8Rが数字「4」で仮停止表示され、そして中演出図柄8Cが数字「8」で仮停止表示され、同一の数字の図柄で揃わず、その後、停止表示され、ハズレが確定する。これに伴い、変動アイコン9Cが表示画面7aから消える。なお、状態表示領域JHが継続して表示画面7aに「状態3」、「発動待機中」という文字画像が表示される。
【0851】
その後、次変動を開始するために、第1保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが変動表示位置9Cdへ移動して変動アイコン9Cとなると、
図48(K)に示すように、演出図柄の変動演出(変動表示)が開始される。第1保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが変動表示位置9Cdへ移動すると、これに伴い、第2保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが第1保留表示位置9Adへ移動し、保留アイコン9Aが消化されずにストックされたものが1つだけ存在している状態となる。このとき、状態表示領域JHが継続して表示画面7aに表示され、「状態3」、「発動待機中」という文字画像から「状態1」という文字画像に切り替えられている。
【0852】
その後、当該変動中において、遊技者が演出ボタン63の押圧操作を行うと、設定示唆演出の状態を変化させるという効果を発動させ、
図48(L)に示すように、演出ボタン63と対応する演出ボタン画像BG(演出ボタン63を模した画像であってもよいし、演出ボタン63の旧型のものを模したものでもよい。)が押圧操作された態様で表示されるとともに、演出ボタン画像BGの左方にエフェクト画像を有する「発動」というメッセージ画像MS2が表示画面7aに表示される。演出ボタン63が押圧操作されると、通常、発光態様として白色点滅するが、ここでは、緑色点滅する。これに連動して、演出ボタン画像BGも緑色点滅する表示態様となる。その後、再び演出ボタン63が白色点灯する発光態様となり、これに連動して、演出ボタン画像BGも白色点灯する表示態様に戻る。このとき、状態表示領域JHが継続して表示画面7aに表示され、「状態1」という文字画像から「状態3」という文字画像に切り替えられることで、設定示唆演出の状態が「状態3」へ変化して発動することとなったことを遊技者に伝えるとともに、状態表示領域JHに表示されている内容(ここでは、「状態3」)を強調するため、状態表示領域JHの状態表示領域用背景画像が、変化発動背景画像へ切り替わる。これにより、設定示唆演出の状態が「状態3」となっているという「状態3」の滞在を遊技者に明示することができるようになっている。
【0853】
この「状態3」が滞在している状態では、当該変動が終了したのちの変動(つまり次変動)からの変動において、「状態3」と対応付けられた設定示唆演出の頻度(発生率)と設定示唆演出の信頼度(信頼率)とに基づいて、設定示唆演出が行われることとなる。具体的には、
図24に示した設定示唆演出決定処理において決定されて行われ、
図25(B)に示した設定示唆演出パターンテーブルにおいて、設定示唆演出パターンとして、設定演出パターン1~設定演出パターン13のうち、設定演出パターン8~設定演出パターン13のいずれかに基づいて、設定示唆演出が行われることとなる。
【0854】
なお、遊技者が演出ボタン63の押圧操作を行わなかった場合には、上述したメッセージ画像MS1が横長の矩形形状を有して表示画面7aの中央を通る水平線上に再び表示される(出現する)。その後、メッセージ画像MS1が所定期間(本実施形態では、15秒)だけ表示されると、メッセージ画像MS1が表示画面7aから消える。状態表示領域JHには、「状態1」という文字画像→「状態3」、「発動待機中」という文字画像→「演出ボタン」、「操作で発動」という文字画像という順番で繰り返し表示されることとなる。
【0855】
その後、当該変動において、図示しないが、左演出図柄8Lが数字「7」で停止表示され、中演出図柄8Cが数字「0」で停止表示され、右演出図柄8Rが数字「2」で仮停止表示され、ハズレが確定する。これに伴い、変動アイコン9Cが表示画面7aから消える。なお、状態表示領域JHが継続して表示画面7aに表示されている。
【0856】
その後、次変動を開始するために、第1保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが変動表示位置9Cdへ移動して変動アイコン9Cとなると、演出図柄の変動演出(変動表示)が開始される。第1保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが変動表示位置9Cdへ移動すると、これに伴い、保留アイコン9Aが消化されずにストックされたものが全く存在しない状態となる。
【0857】
その後、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rが同一の数字の図柄に揃わず停止表示されると、ハズレが確定するのに対して、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rが同一の数字の図柄に揃って停止表示されると、当たりが確定し、その後、遊技者に利益が付与される当たり遊技が開始されることとなる。
【0858】
設定示唆演出の状態変化演出Uでは、遊技者は、設定示唆演出の状態を「状態2」へ変化する権利を獲得すると、任意のタイミングで演出ボタン63の押圧操作を行うことで設定示唆演出の状態を変化させて「状態2」を発動させることができるようになっているし、設定示唆演出の状態を「状態3」へ変化する権利を獲得すると、任意のタイミングで演出ボタン63の押圧操作を行うことで設定示唆演出の状態を変化させて「状態3」を発動することができるようになっている。
【0859】
なお、設定示唆演出の状態変化演出Uでは、
図48(B),(D),(I)における各設定示唆演出の状態表示画像は、
図23に示した状態遷移処理において判定されたことに基づいて表示画面7aに表示されている。
【0860】
[設定示唆演出の状態変化演出V]
次に、設定示唆演出の状態変化演出Vについて
図49を参照して説明する。まず、演出図柄の変動演出(変動表示)が開始されると、停止表示された演出図柄が一度上側へ向かって所定距離(例えば、5ミリメートル程度)浮遊する表示態様でゆったり(低速で)移動したのち(言い換えると、演出図柄の停止表示が解除されたことで、演出図柄がこれから移動しようとする表示態様としたのち)、下側へ向かって低速から徐々に速度を上げながら不透明な状態から半透明な状態へ変化して高速で変動する表示態様となる。これにより、演出図柄の後方に配置される背景画像を、高速変動中の半透明な装飾図柄を介して、視認することができる。なお、演出図柄は、停止する直前で減速して半透明な状態から再び不透明な状態へ変化して仮停止表示されたり、停止表示されたりする(仮停止表示され、その後、停止表示される)。演出図柄は、仮停止表示された状態では、上下方向に小刻みにゆったりと動く表示態様となる。
【0861】
変動アイコンや保留アイコンについて簡単に説明すると、例えば
図49(A)に示すように、第1特図保留の消化として現在変動中の左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rに対応する変動アイコン9Cは、画像表示装置7の表示画面7aの下側中央に表示されている変動表示位置9Cd(矩形画像(台座画像)の上)に表示(載置)される。変動表示位置9Cdの左側における表示画面7aの領域には、第1特図保留として第1保留表示エリアが設けられ、変動表示位置9Cdの右側における表示画面7aの領域には、第2特図保留として第2保留表示エリアが設けられている。第1保留表示エリアには、4つの保留表示位置9Ad(矩形画像(台座画像)の上)に保留アイコン9Aがそれぞれ表示可能(載置可能)とされ最大で4つの保留アイコン9Aをストックすることができるようになっている。4つの保留表示位置9Adは、変動表示位置9Cdに近い位置から表示画面7aの左辺へ向かって、第1保留表示位置9Ad、第2保留表示位置9Ad、第3保留表示位置9Ad、そして第4保留表示位置9Adという順番で表示画面7aの下辺に沿って直線状に整列配置され表示される。第2保留表示エリアには、図示しないが、4つの保留表示位置9Bd(矩形画像(台座画像)の上)に保留アイコン9Bがそれぞれ表示可能(載置可能)とされ最大で4つの保留アイコン9Bをストックすることができるようになっている。4つの保留表示位置9Bdは、変動表示位置9Cdに近い位置から表示画面7aの右辺へ向かって、第1保留表示位置9Bd、第2保留表示位置9Bd、第3保留表示位置9Bd、そして第4保留表示位置9Bdという順番で表示画面7aの下辺に沿って直線状に整列配置され表示される。
【0862】
なお、遊技者が第1始動口20に遊技球を入球させる遊技を行っているとき(いわゆる左打ちという遊技を行っているとき)には、保留アイコン9Aの第1保留表示位置9Ad~第4保留表示位置9Adが表示画面7aに表示されるのに対して、保留アイコン9Bの第1保留表示位置9Bd~第4保留表示位置9Bdが表示画面7aに非表示される(もちろん、左打ちという遊技を行っているときに保留アイコン9Bが存在して消化完了するまでは表示画面7aに表示される)。また、遊技者が第2始動口21に遊技球を入球させる遊技を行っているとき(いわゆる右打ちという遊技を行っているとき)には、保留アイコン9Aの第1保留表示位置9Ad~第4保留表示位置9Adが表示画面7aに非表示される(もちろん、右打ちという遊技を行っているときに保留アイコン9Aが存在して消化完了するまでは表示画面7aに表示される)のに対して、保留アイコン9Bの第1保留表示位置9Bd~第4保留表示位置9Bdが表示画面7aに表示される。
【0863】
遊技者が第1始動口20に遊技球を入球させる遊技を行い(いわゆる左打ちという遊技を行い)、第1保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが変動表示位置9Cdへ移動して変動アイコン9Cとなると、
図49(A)に示すように、画像表示装置7の表示画面7aに図示しない通常背景画像が表示され、演出図柄の変動演出(変動表示)が開始される。第1保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが変動表示位置9Cdへ移動すると、これに伴い、第3保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが第2保留表示位置9Adへ移動し、第2保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが第1保留表示位置9Adへ移動し、保留アイコン9Aが消化されずにストックされたものが2つだけ存在している状態となる。
【0864】
また、表示画面7aの右下隅側に形成される横長の矩形領域である状態表示領域JHが表示されており(出現しており)、状態表示領域JHに「状態1」という文字画像が表示されている。これは、前回の当たり遊技が終了して後述するリザルト画面において、設定示唆演出の状態として、「状態1」である旨を遊技者に示唆(報知)することができる設定示唆演出の状態表示画像JM1が横長の矩形形状を有して表示画面7aの中央を通る水平線上に表示された(出現した)ことに起因する。
【0865】
具体的には、設定示唆演出の状態表示画像JM1は、「状態1 設定通常」という文字画像が含まれ表示画面7aの最も手前側に配置されている。設定示唆演出の状態表示画像JM1が所定期間(本実施形態では、3秒)だけ表示されると、「状態1 設定通常」という文字画像を除いて設定示唆演出の状態表示画像JM1が表示画面7aから徐々に透明となって消える。このとき、表示画面7aの右下隅側に形成される横長の矩形領域である状態表示領域JHが表示され(出現し)、表示画面7aの中央を通る水平線上に表示されている「状態1 設定通常」という文字画像が状態表示領域JHへ向かって文字の大きさ(サイズ)を縮小しながら移動し最終的に状態表示領域JHへ移動したときには、状態表示領域JHに「状態1」という文字画像が表示される。言い換えると、「状態1 設定通常」という文字画像のうち、「状態1」という情報がそのまま反映されるの対して、「設定通常」という情報が反映されていない。状態表示領域JHに「状態1」が表示されることにより、設定示唆演出の状態が「状態1」となっているという「状態1」の滞在を遊技者に明示することができるようになっている。
【0866】
この「状態1」が滞在している状態では、当該変動が終了したのちの変動(つまり次変動)からの変動において、「状態1」と対応付けられた設定示唆演出の頻度(発生率)と設定示唆演出の信頼度(信頼率)とに基づいて、設定示唆演出が行われることとなる。具体的には、
図24に示した設定示唆演出決定処理において決定されて行われ、
図25(B)に示した設定示唆演出パターンテーブルにおいて、設定示唆演出パターンとして、設定演出パターン1~設定演出パターン13のうち、設定演出パターン1~設定演出パターン7のいずれかに基づいて、設定示唆演出が行われることとなる。
【0867】
その後、当該変動において、
図49(B)に示すように、左演出図柄8Lが数字「2」で仮停止表示され、右演出図柄8Rが数字「2」で仮停止表示され、そして中演出図柄8Cが変動演出(変動表示)を継続している状態となり、左演出図柄8Lと右演出図柄8Rとが同一の数字の図柄(ここでは、数字「2」)に揃いリーチが形成される。
【0868】
その後、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rが表示画面7aから非表示され(表示画面7aから消え)、さらに、変動アイコン9C、変動表示位置9Cd、すべての保留アイコン9A、第1保留表示位置9Ad~第4保留表示位置9Adが表示画面7aに非表示され(表示画面7aから消え)、さらに、状態表示領域JHも表示画面7aに非表示されると(表示画面7aから消えると)、
図49(C)に示すように、バトル演出が開始される。
【0869】
バトル演出が開始されると、表示画面7aの右側から味方キャラクタCRAが現れ、味方キャラクタCRAの対戦相手として敵キャラクタCRBが表示画面7aの左側からが現れ、表示画面7aの中央において味方キャラクタCRAと敵キャラクタCRBとが戦う。バトル演出は、バトル演出が開始されないときと比べて、当たり期待度が高いことを遊技者に示唆することができるものであるため、遊技者は、バトル演出に対する関心が高い。バトル演出において味方キャラクタCRAが勝利すると、当たりとなり、その後、遊技者に利益が付与される当たり遊技が開始されることとなる。これに対して、バトル演出において味方キャラクタCRAが敗北して敵キャラクタCRBが勝利すると、ハズレとなる。
【0870】
バトル演出において味方キャラクタCRAが勝利すると、
図49(D)に示すように、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rが再び表示画面7aに表示され同一の図柄(ここでは、数字「2」)で仮停止表示され、その後、同一のタイミングで停止表示され、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rが同一の図柄(ここでは数字「2」)で揃って、当たりが確定する。左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rが再び表示画面7aに表示され同一の図柄(ここでは、数字「2」)で仮停止表示されるときには、さらに、変動アイコン9C、変動表示位置9Cd、すべての保留アイコン9A、第1保留表示位置9Ad~第4保留表示位置9Adが再び表示画面7aに表示される。
【0871】
当たりが確定すると、これに伴い、変動アイコン9Cが表示画面7aから消え、その後、遊技者に利益が付与される当たり遊技が開始されることとなる。当たりが確定すると、表示画面7aの右上隅に「右打ち」というアナウンス画像AG1が表示され、左打ちという遊技から右打ちという遊技へ切り替わり、第1大入賞口30に遊技球を入球させる遊技を行う旨を遊技者に伝えている。
【0872】
当たり遊技が開始されると、
図49(E)に示すように、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rが表示画面7aから非表示され(表示画面7aから消え)、さらに、変動表示位置9Cd、すべての保留アイコン9A、第1保留表示位置9Ad~第4保留表示位置9Adが表示画面7aに非表示され(表示画面7aから消え)、通常背景画像から大当たり遊技の画像となる当たり遊技背景画像(当たり遊技背景画像は、通常背景画像と異なる背景画像である。)へ切り替わるとともに、当たり遊技背景画像の前方に翼人形態の味方キャラクタCRAの上半身が大きく表示される。
【0873】
当たり遊技が終了すると、
図49(F)に示すように、表示画面7aにリザルト画面が表示されるとともに、表示画面7aの右上隅に表示されていた「右打ち」というアナウンス画像AG1が表示画面7aから消える。リザルト画面は、表示画面7aの中央上寄りに、当たり遊技となった回数を示す当たり回数画像RG1(ここでは、「当たり:1回」)と、表示画面7aの中央に、当たり遊技において遊技者が獲得した遊技球の球数を示す出球画像RG2(ここでは、「Total:XXXXX」、「XXXXX」には実際に獲得した出球、例えば、「1350」となる。)と、が表示されるようになっている。リザルト画面が表示画面7aに表示されると、当たり遊技背景画像からリザルト背景画像(リザルト背景画像は、通常背景画像と異なる背景画像であり、当たり遊技背景画像とも異なる背景画像である。)へ切り替わる。
【0874】
リザルト画面が表示画面7aに表示されるタイミングで、表示画面7aの中央下寄りに設定情報を示唆するコイン形状を有する設定情報示唆アイコンSIが表示される場合がある。設定情報示唆アイコンSIは、コインの表面に味方キャラクタ画像の上半身が立体的に形成された表示態様となっている。
【0875】
設定情報示唆アイコンSIは、設定情報が所定の設定以上である旨を遊技者に示唆する重要な画像であり、設定情報が設定3以上、設定4以上、設定5以上において表示されるものである。設定情報示唆アイコンSIが緑色であるときには設定情報が設定3以上である旨を遊技者に示唆し、設定情報示唆アイコンSIが赤色であるときには設定情報が設定4以上である旨を遊技者に示唆し、設定情報示唆アイコンSIが紫色であるときには設定情報が設定5以上である旨を遊技者に示唆する。本実施形態では、設定情報示唆アイコンSIが赤色となっている。
【0876】
リザルト画面から当たり回数画像RG1、出球画像RG2、及び設定情報示唆アイコンSIが消えると、
図49(G)に示すように、表示画面7aの中央に、設定示唆演出の状態として、「状態3」である旨を遊技者に示唆(報知)することができる設定示唆演出の状態表示画像JM3が横長の矩形形状を有して表示画面7aの中央を通る水平線上に表示される(出現する)。この設定示唆演出の状態表示画像JM3は、「状態3 設定高信」という文字画像が含まれ表示画面7aの最も手前側に配置されている。また、表示画面7aの左上隅に「左打ち」というアナウンス画像AG2が表示され、右打ちという遊技から左打ちという遊技へ再び切り替わり、第1始動口20に遊技球を入球させる遊技を行う旨を遊技者に伝えている。
【0877】
本実施形態では、設定情報示唆アイコンSIが表示画面7aに表示されると、その後、設定示唆演出の状態が表示画面7aに表示されるようになっている。言い換えると、設定情報示唆アイコンSIが表示画面7aに表示されない限り、設定示唆演出の状態が表示画面7aに表示されないようになっており、設定情報示唆アイコンSIが表示画面7aに表示されることを契機として、設定示唆演出の状態が変化することができるようになっている。
【0878】
設定示唆演出の状態表示画像JM3の横長の矩形形状の内側領域には、図示しない状態3専用の状態3表示用背景画像が配置され、この状態3表示用背景画像の手前側に「状態3 設定高信」という文字画像が配置されている。状態3表示用背景画像は、「状態3 設定高信」という文字画像の視認性を向上するために、デザインやコントラストが設定され不透明なものとなっている。これにより、設定示唆演出の状態表示画像JM3の後方と対応する表示画面7aの領域に表示されている画像が状態3表示用背景画像を通して視認困難となっている。なお、状態3表示用背景画像は、「状態3 設定高信」という文字画像の視認性を向上することができる画像であれば不透明なものから半透明なものとしてもよい。この場合、設定示唆演出の状態表示画像JM3の後方と対応する表示画面7aの領域に表示されている画像が状態3表示用背景画像を通して視認することができることとなる。
【0879】
設定示唆演出の状態表示画像JM3が所定期間(本実施形態では、3秒)だけ表示されると、「状態3 設定高信」という文字画像を除いて設定示唆演出の状態表示画像JM3が表示画面7aから徐々に透明となって消えるとともに、リザルト背景画像から通常背景画像へ徐々に再び切り替わる。このとき、表示画面7aの右下隅側に形成される横長の矩形領域である状態表示領域JHが再び表示される(出現する)。この時点において、状態表示領域JHには「状態1」が表示された状態となっている。そして、「状態3 設定高信」という文字画像が状態表示領域JHへ向かって文字の大きさ(サイズ)を縮小しながら移動し最終的に状態表示領域JHへ移動したときには、状態表示領域JHに「状態1」という文字画像から「状態3」という文字画像へ切り替わって表示される。言い換えると、「状態3 設定高信」という文字画像のうち、「状態3」という情報がそのまま反映されるの対して、「設定高信」という情報が反映されていない。状態表示領域JHに「状態3」が表示されることにより、設定示唆演出の状態が「状態1」から「状態3」へ変化(ジャンプ)し、「状態3」の滞在を遊技者に明示することができるようになっている。
【0880】
この「状態3」が滞在している状態では、表示画面7aからリザルト画面が消えたのちの変動(つまり次変動)からの変動において、「状態3」と対応付けられた設定示唆演出の頻度(発生率)と設定示唆演出の信頼度(信頼率)とに基づいて、設定示唆演出が行われることとなる。具体的には、
図24に示した設定示唆演出決定処理において決定されて行われ、
図25(B)に示した設定示唆演出パターンテーブルにおいて、設定示唆演出パターンとして、設定演出パターン1~設定演出パターン13のうち、設定演出パターン8~設定演出パターン13のいずれかに基づいて、設定示唆演出が行われることとなる。
【0881】
その後、次変動を開始するために、第1保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが変動表示位置9Cdへ移動して変動アイコン9Cとなると、
図49(H)に示すように、演出図柄の変動演出(変動表示)が開始される。第1保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが変動表示位置9Cdへ移動すると、これに伴い、第2保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが第1保留表示位置9Adへ移動し、保留アイコン9Aが消化されずにストックされたものが1つだけ存在している状態となる。なお、状態表示領域JHが継続して表示画面7aに表示されている。
【0882】
その後、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rが同一の数字の図柄に揃わず停止表示されると、ハズレが確定するのに対して、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rが同一の数字の図柄に揃って停止表示されると、当たりが確定し、その後、遊技者に利益が付与される当たり遊技が開始されることとなる。
【0883】
設定示唆演出の状態変化演出Vでは、リザルト画面において設定情報示唆アイコンSIが表示画面7aに表示されない限り、設定示唆演出の状態が表示画面7aに表示されないようになっている。言い換えると、リザルト画面において設定情報が所定の設定以上である旨を遊技者に示唆する重要な画像である設定情報示唆アイコンSIが表示画面7aに表示されたことを契機として、その後、設定示唆演出の状態が変化(ここでは、「状態1」から「状態3」へ変化(ジャンプ))している。
【0884】
なお、設定示唆演出の状態変化演出Vでは、
図49(G)における設定示唆演出の状態表示画像は、
図23に示した状態遷移処理において判定されたことに基づいて表示画面7aに表示されている。
【0885】
また、設定示唆演出の状態変化演出Vでは、リザルト画面において設定情報示唆アイコンSIが表示画面7aに表示されると、その後、設定示唆演出の状態が変化するようになっていた。しかし、リザルト画面が表示画面7aに表示されるまえに設定情報示唆アイコンSIが表示画面7aに表示されると、これを契機として、設定示唆演出の状態が変化するようにしてもよい。
【0886】
また、設定示唆演出の状態変化演出Vでは、リザルト画面において設定情報示唆アイコンSIが表示画面7aに表示されると、その後、設定示唆演出の状態が変化するようになっていた。しかし、リザルト画面に代えて、当たり遊技の終了を遊技者に伝えるエンディング画像を表示画面7aに表示しているときに、設定情報示唆アイコンSIが表示画面7aに表示されると、これを契機として、設定示唆演出の状態が変化するようにしてもよいし、エンディング画像が表示画面7aに表示されるまえに設定情報示唆アイコンSIが表示画面7aに表示されると、これを契機として、設定示唆演出の状態が変化するようにしてもよい
【0887】
[効果例]
以下に、設定示唆演出の状態変化演出T~Vの効果例を示す。
[効果1]
上記実施形態の遊技機1では、
図47の設定示唆演出の状態変化演出T、
図48の設定示唆演出の状態変化演出Uにおいて、遊技球の入球(遊技球の第1始動口20への入球)に伴う抽選(「当たり」または「ハズレ」の抽選)に際し、設定情報を参照して設定情報に応じた抽選確率で抽選をおこなう。設定情報に基づく示唆を行う設定示唆演出(
図24の設定示唆演出決定処理)を実行可能であり、設定示唆演出に関する設定が互いに異なる複数の設定示唆演出状態を有し、設定示唆演出は、複数の設定示唆演出状態のうちの一の状態に基づいて実行されるようになっている。遊技者の遊技時間に基づいて、設定示唆演出状態のうちの第1状態から第1状態と比べて設定示唆演出が遊技者にとって有利な演出となり得る第2状態へ遷移する遷移処理(
図23の状態遷移処理)を実行することができるようになっている。遊技者の遊技時間に基づいて遷移処理(
図23の状態遷移処理)を実行により、例えば、
図47(F)では、遊技時間が60分経過すると、「状態1 設定通常」から「状態2 設定高確」へ遷移し、
図48(L)では、遊技者が演出ボタン63の押圧操作を行うと、状態表示領域JHにおいて「状態1」という文字画像から「状態3」という文字画像に切り替えられて遷移し、
図49(G)では、リザルト画面において「状態1 設定通常」から「状態3 設定高信」へ遷移している。この構成によれば、設定示唆演出状態のうちの第1状態から第1状態と比べて設定示唆演出が遊技者にとって有利な演出となり得る第2状態へ遷移する遷移処理を、遊技者の遊技時間に基づいて実行することができるようになっているため、抽選の当落結果である「当たり」、「ハズレ」を遊技者に報知するほかに、遊技者が遊技を行って第1状態から第2状態への遷移を目指すという新しいゲーム性を、遊技者に提供することができる。したがって、興趣の向上を図ることができる。
【0888】
[効果2]
上記実施形態の遊技機1では、例えば
図47(B),(D),(F),(H)の設定示唆演出の状態変化演出Tにおいて、遊技者が遊技を開始して20分(所定時間)経過し、さらに20分(所定時間)が経過し、さらに20分(所定時間)が経過し、さらに20分(所定時間)が経過すると、つまり20分(所定時間)ごとに遷移処理(
図23の状態遷移処理)を実行することができるようになっている。この構成によれば、遊技者が遊技を開始して20分ごとにという所定時間が経過すると、遷移処理(
図23の状態遷移処理)を実行することができるようになっているため、遊技者の遊技時間により設定示唆演出の状態を変化させる制御を行うことができる。
【0889】
[効果3]
上記実施形態の遊技機1では、設定示唆演出状態には、設定示唆演出の実行頻度が相対的に低く設定示唆演出の信頼度が相対的に低い設定通常状態(状態1)と、設定示唆演出の実行頻度が相対的に高く設定示唆演出の信頼度が相対的に低い設定高確状態(状態2)と、設定示唆演出の実行頻度が相対的に低く設定示唆演出の信頼度が相対的に高い設定高信状態(状態3)と、設定示唆演出の実行頻度が相対的に高く設定示唆演出の信頼度が相対的に高い設定高確信状態(状態4)と、の4つの状態が含まれるように構成されている。この構成によれば、設定示唆演出の状態(設定示唆演出状態)を状態1~状態4のうち、いずれかの状態へ変化させることにより遊技者に対して状態4という設定高確信状態を目指すという新しいゲーム性を付与することができる。
【0890】
[効果4]
上記実施形態の遊技機1では、遊技者が操作可能な演出ボタン63(操作手段)を有している。
図48(D),(E),(I),(J),(L)の設定示唆演出の状態変化演出Uにおいて、遷移処理(
図23の状態遷移処理)は、設定高確状態(状態2)または設定高信状態(状態3)へ遷移する場合において、この遷移を演出ボタン63(操作手段)が押圧操作(操作)されたことを契機として実行することができるようになっている。
図48(D),(E)において、設定示唆演出の状態が「状態2」へ変化せず、「状態1」のままとなっているものの、設定示唆演出の状態が「状態1」となっているという「状態1」の滞在を遊技者に明示することができるとともに、状態表示領域JHに「状態2」、「発動待機中」という文字画像を表示することにより、設定示唆演出の状態が「状態2」へ変化する権利を獲得したことを遊技者に伝えることができるようになっている。
図48(I),(J)において、すでに設定示唆演出の状態が「状態2」へ変化する権利を獲得しているものの、遊技者が演出ボタン63の押圧操作を行っていないため、設定示唆演出の状態が「状態1」のままとなっている。このため、設定示唆演出の状態が「状態1」となっているという「状態1」の滞在を遊技者に明示することができるとともに、状態表示領域JHに「状態3」、「発動待機中」という文字画像を表示することにより、設定示唆演出の状態が「状態3」へ変化する権利を獲得したことを遊技者に伝えることができるようになっている。
図48(L)において、遊技者が演出ボタン63の押圧操作を行うと、状態表示領域JHが継続して表示画面7aに表示され、「状態1」という文字画像から「状態3」という文字画像に切り替えられることで、設定示唆演出の状態が「状態3」へ変化して発動することとなったことを遊技者に伝えるとともに、状態表示領域JHに表示されている内容(ここでは、「状態3」)を強調するため、状態表示領域JHの状態表示領域用背景画像が、変化発動背景画像へ切り替わる。これにより、設定示唆演出の状態が「状態3」となっているという「状態3」の滞在を遊技者に明示することができるようになっている。この構成によれば、遷移処理(
図23の状態遷移処理)が設定高確状態(状態2)または設定高信状態(状態3)へ遷移する場合において、この遷移を演出ボタン63(操作手段)が押圧操作(操作)されたことを契機として実行することができるようになっているため、設定高確状態(状態2)または設定高信状態(状態3)へ遷移する権利を獲得すると、遊技者が任意のタイミングで発動させることができる。また、遊技者の任意のタイミングで演出ボタン63(操作手段)が押圧操作(操作)されることにより、設定高確状態(状態2)または設定高信状態(状態3)を発動させることで、当たりを自分に引き寄せるという立ち回り要素とすることもできる。
【0891】
[効果5]
上記実施形態の遊技機1では、
図49の設定示唆演出の状態変化演出Vにおいて、遊技球の入球(遊技球の第1始動口20への入球)に伴う抽選(「当たり」または「ハズレ」の抽選)に際し、設定情報を参照して設定情報に応じた抽選確率で抽選をおこなう。設定情報に基づく示唆を行う設定示唆演出(
図24の設定示唆演出決定処理)を実行可能であり、設定示唆演出に関する設定が互いに異なる複数の設定示唆演出状態を有し、設定示唆演出は、複数の設定示唆演出状態のうちの一の状態に基づいて実行されるようになっている。抽選の結果が当たりとなり遊技者にとって有利な遊技状態のエンディング画面のあとのリザルト画面となると、設定示唆演出状態のうちの第1状態から第1状態と比べて設定示唆演出が遊技者にとって有利な演出となり得る第2状態へ遷移する遷移処理(
図23の状態遷移処理)を実行することができるようになっている。
図49(G)の設定示唆演出の状態変化演出Vにおいて、抽選の結果が当たりとなり遊技者にとって有利な遊技状態のエンディング画面のあとのリザルト画面となると、遷移処理(
図23の状態遷移処理)を実行することができるようになっている。リザルト画面では、当たり回数画像RG1および出球画像RG2という遊技者にとって重要な情報が表示画面7aに表示される。設定情報も遊技者にとって重要な情報であるため、リザルト画面において設定情報を示唆する演出を実行する場合がある。そこで、リザルト画面において遷移処理(
図23の状態遷移処理)を実行することにより、設定示唆演出の状態を変化させる制御を行うことができる。この構成によれば、設定示唆演出状態のうちの第1状態から第1状態と比べて設定示唆演出が遊技者にとって有利な演出となり得る第2状態へ遷移する遷移処理を、リザルト画面となると、実行することができるようになっているため、抽選の当落結果である「当たり」、「ハズレ」を遊技者に報知するほかに、遊技者が遊技を行って第1状態から第2状態への遷移を目指すという新しいゲーム性を、遊技者に提供することができる。したがって、興趣の向上を図ることができる。
【0892】
[変形例]
以下に、設定示唆演出の状態変化演出T~Vの変形例を示す。
[変形例1]
上記実施形態の遊技機1では、
図49(G)の設定示唆演出の状態変化演出Vにおいて、抽選の結果が当たりとなり遊技者にとって有利な遊技状態のエンディング画面のあとのリザルト画面となると、遷移処理(
図23の状態遷移処理)を実行することができるようになっていた。しかし、リザルト画面に代えて、遊技者にとって有利な遊技状態のエンディング画面において遷移処理(
図23の状態遷移処理)を実行することができるようにしてもよい。設定情報が遊技者にとって重要な情報であるため、遊技状態のエンディング画面となると、設定情報を示唆する演出を実行する場合がある。そこで、遊技状態のエンディング画面となると、遷移処理(
図23の状態遷移処理)を実行することにより、設定示唆演出の状態を変化させる制御を行うことができる。また、遊技状態のエンディング画面またはリザルト画面となると、遷移処理(
図23の状態遷移処理)を実行することに代えて、遊技状態のエンディング画面またはリザルト画面が表示画面7aに表示される前後において遷移処理(
図23の状態遷移処理)を実行するようにしてもよい。この場合においても、設定示唆演出の状態を変化させる制御を行うことができる。このように、遊技状態のエンディング画面またはリザルト画面が表示画面7aに表示される場合には、設定情報が遊技者にとって重要な情報であるため、設定情報を示唆する演出を実行する場合がある。そこで、遊技状態のエンディング画面またはリザルト画面が表示画面7aに表示されるタイミングの付近を狙って、遷移処理(
図23の状態遷移処理)を実行して設定示唆演出の状態を変化させる制御を行うようにしてもよい。
【0893】
[変形例2]
上記実施形態の遊技機1では、
図48(D),(E),(I),(J),(L)の設定示唆演出の状態変化演出Uにおいて、遷移処理(
図23の状態遷移処理)は、設定高確状態(状態2)または設定高信状態(状態3)へ遷移する場合において、この遷移を演出ボタン63(操作手段)が押圧操作(操作)されるタイミングまで待って行うことができるようになっていた。しかし、遷移処理(
図23の状態遷移処理)が設定高確状態(状態2)への遷移が確定したあとに設定高信状態(状態3)への遷移が確定すると、設定高確状態(状態2)へ遷移せずに設定高信状態(状態3)へ遷移することができるようにしてもよい。遊技者は、設定高確状態(状態2)や設定高信状態(状態3)が単独で表示画面7aに表示されても、設定情報の候補を絞り込めず判断を確実に行えない場合がある。そこで、まず設定高確状態(状態2)への遷移が確定する第1の権利を獲得したあとに、設定高信状態(状態3)への遷移が確定する第2の権利を獲得すると、つまり2つの権利を獲得すると(第1の権利を獲得してあとに第2の権利を獲得すると)、これを契機として、設定高確状態(状態2)へ遷移せずに設定高信状態(状態3)へ遷移する。こうすれば、遊技者は、設定高確状態(状態2)のあとに設定高信状態(状態3)へ遷移したことにより設定情報の候補を絞り込んで判断を確実に行える場合がある。
【0894】
[変形例3]
上記実施形態の遊技機1では、
図47(B),(D),(F),(H)の設定示唆演出の状態変化演出Tにおいて、遊技者が遊技を開始して20分(所定時間)経過し、さらに20分(所定時間)が経過し、さらに20分(所定時間)が経過し、さらに20分(所定時間)が経過すると、つまり20分(所定時間)ごとに遷移処理(
図23の状態遷移処理)を実行することができるようになっていた。しかし、遊技者が遊技を開始して20分ごとにという所定時間が経過することに代えて、遊技盤2の最下流に設けられ、遊技領域3へ打ち出された遊技球のすべてを検出する排出センサ25により検出されたアウトの数(アウト数)としてもよい。つまり、遊技領域3へ打ち出された遊技球の球数であるアウトの数(アウト数)が所定の数(例えば、2000。1分当たりに約100球の遊技球を遊技領域3へ打ち出すため、20分で2000球となる。)に達すると、遷移処理(
図23の状態遷移処理)を実行するようにしてもよい。こうすれば、アウトの数(アウト数)で遊技者の遊技時間がわかるため、設定示唆演出の状態を変化させる制御を行うことができる。
【0895】
[変形例4]
上記実施形態の遊技機1では、
図47(B),(D),(F),(H),(L)の設定示唆演出の状態変化演出T、
図48(B),(D),(I)の設定示唆演出の状態変化演出U、
図49(G)の設定示唆演出の状態変化演出Vにおいて、設定示唆演出の状態表示画像が表示画面7aに表示されていた。このとき、設定示唆演出の状態表示画像の内容を音声としてスピーカ67から流れるようにしてもよい。例えば、設定示唆演出の状態表示画像JM1であるときには、設定示唆演出の状態表示画像JM1の内容が「状態1 設定通常」となるため、この「状態1 設定通常」をスピーカ67から流すようにしてもよい。こうすれば、音声でも設定示唆演出の状態の変化(遷移結果)を遊技者に伝えることができる。
【0896】
[変形例5]
上記実施形態の遊技機1では、
図48(L)の設定示唆演出の状態変化演出Uにおいて、演出ボタン画像BGの左方にエフェクト画像を有する「発動」というメッセージ画像MS2が表示画面7aに表示されていた。このとき、メッセージ画像MS2の内容である「発動」という音声がスピーカ67から流れるようにしてもよい。こうすれば、音声においても、設定示唆演出の状態を変化させるという効果を発動させたことを遊技者に伝えることができる。
【0897】
[変形例6]
上記実施形態の遊技機1では、
図48の設定示唆演出の状態変化演出Uにおいて、遊技盤2に備える画像表示装置7の表示画面7aの右下隅側に形成される横長の矩形領域である状態表示領域JHに設定示唆演出の状態(「状態1」~「状態4」のうちいずれかの状態)が表示されるようになっていた。しかし、画像表示装置7に代えて、遊技盤2に備える他の画像表示装置の表示領域に設定示唆演出の状態が表示されるよういしてもよいし、扉枠53に備えるサブ表示装置の表示画面に設定示唆演出の状態が表示されるよういしてもよい。遊技盤2に備える他の画像表示装置は、液晶表示装置であってもよいし、有機EL表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクター、ドットマトリクスなどの他の画像表示装置であってもよい。例えば、画像表示装置7の右下となるセンター装飾体10に装飾部材が固定されている場合には、この装飾部材の中央に画像表示装置が設けられている。また、サブ表示装置は、右サブ表示装置と、左サブ表示装置と、上サブ表示装置とから構成されている。右サブ表示装置は、前枠53の右側に設けられ、左サブ表示装置は、前枠53の左側に設けられ、上サブ表示装置は、前枠53の上側に設けられている。右サブ表示装置と、左サブ表示装置は、遊技盤2を介して対となる位置に配置されている。上サブ表示装置は、遊技盤2の上方に配置されている。右サブ表示装置と、左サブ表示装置と、上サブ表示装置は、前枠53の開口部を囲むように配置されている。サブ表示装置は、液晶表示装置であってもよいし、有機EL表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクター、ドットマトリクスなどの他の画像表示装置であってもよい。サブ表示装置を構成する、右サブ表示装置、左サブ表示装置、及び上サブ表示装置のうち、いずれかの表示装置に設定示唆演出の状態が表示される。なお、遊技盤2に備える他の画像表示装置として、センター装飾体10に装飾部材が固定されている場合において、センター装飾体10に設けられる画像表示装置の代わりに、予め所定の画像が印刷された印刷部材と、印刷部材の後方に配置された内蔵バックライト(複数の発光手段)と、から構成される表示装置としてもよい。これにより、内蔵バックライト(発光手段)を発光させることで所定の画像を表示することができる。所定の画像が印刷された印刷部材を複数備えるようにして、内蔵バックライト(発光手段)の発光色と対応する所定の画像がそれぞれ表示されるようにしてもよい。この場合、複数の印刷部材に印刷された所定の画像はそれぞれ異なる画像とする。こうすれば、内蔵バックライト(発光手段)の発光色として、例えば、赤色(第1の発光手段)、緑色(第2の発光手段)、青色(第3の発光手段)、白色(第4の発光手段)とした場合、内蔵バックライト(第1の発光手段)が赤色で発光したときに赤色発光で第1印刷部材に印刷された所定の画像(第1の所定の画像である「状態1」)が表示され、内蔵バックライト(第2の発光手段)が緑色で発光したときに緑色発光で第2印刷部材に印刷された所定の画像(第2の所定の画像である「状態2」)が表示され、内蔵バックライト(第3の発光手段)が青色で発光したときに青色発光で第3印刷部材に印刷された所定の画像(第3の所定の画像である「状態3」)が表示され、内蔵バックライト(第4の発光手段)が白色で発光したときに白色発光で第4印刷部材に印刷された所定の画像(第4の所定の画像である「状態4」)が表示される。このように、内蔵バックライトが発光することにより、所定の画像として設定示唆演出の状態(「状態1」~「状態4」のうちいずれかの状態)を表示することができる。もちろん、内蔵バックライトが消灯しているときには、所定の画像が非表示された状態となるため、この時点における設定示唆演出の状態(「状態1」~「状態4」のうちいずれかの状態)が非表示とされた状態となる。
【0898】
[変形例7]
上記実施形態の遊技機1における、
図47の設定示唆演出の状態変化演出T、
図48の設定示唆演出の状態変化演出U、
図49の設定示唆演出の状態変化演出Vは、説明した演出の一部を備えていなくてもよいし、他の演出が追加されていてもよい。
【0899】
[態様例]
本実施形態の遊技機では、以下の態様を実現可能である。
◇[態様8-1]
遊技球の入球に伴う抽選に際し、設定情報を参照して当該設定情報に応じた抽選確率で抽選をおこなう遊技機であって、
前記設定情報に基づく示唆を行う設定示唆演出を実行可能であり、
前記設定示唆演出に関する設定が互いに異なる複数の設定示唆演出状態を有し、
前記設定示唆演出は、前記複数の設定示唆演出状態のうちの一の状態に基づいて実行され、
遊技者の遊技時間に基づいて、前記設定示唆演出状態のうちの第1状態から前記第1状態と比べて前記設定示唆演出が遊技者にとって有利な演出となり得る第2状態へ遷移する遷移処理を実行可能である、
ことを特徴とする遊技機。
【0900】
◇[態様8-2]
態様8-1に記載の遊技機であって、
遊技者が遊技を開始して所定時間が経過すると、前記遷移処理を実行する、
ことを特徴とする遊技機。
【0901】
◇[態様8-3]
態様8-1または態様8-2に記載の遊技機であって、
遊技領域へ打ち出された遊技球の球数が所定の数に達すると、前記遷移処理を実行する、
ことを特徴とする遊技機。
【0902】
◇[態様8-4]
態様8-1から態様8-3までのいずれか一項に記載の遊技機であって、
前記設定示唆演出状態には、
前記設定示唆演出の実行頻度が相対的に低く前記設定示唆演出の信頼度が相対的に低い設定通常状態と、
前記設定示唆演出の実行頻度が相対的に高く前記設定示唆演出の信頼度が相対的に低い設定高確状態と、
前記設定示唆演出の実行頻度が相対的に低く前記設定示唆演出の信頼度が相対的に高い設定高信状態と、
前記設定示唆演出の実行頻度が相対的に高く前記設定示唆演出の信頼度が相対的に高い設定高確信状態と、
の4つの状態が含まれる、
ことを特徴とする遊技機。
【0903】
◇[態様8-5]
態様8-4に記載の遊技機であって、
遊技者が操作可能な操作手段を有し、
前記遷移処理は、前記設定高確状態または前記設定高信状態へ遷移する場合において、該遷移を前記操作手段が操作されるタイミングまで待って行う、
ことを特徴とする遊技機。
【0904】
◇[態様8-6]
態様8-4に記載の遊技機であって、
前記遷移処理が前記設定高確状態への遷移が確定したあとに前記設定高信状態への遷移が確定すると、前記設定高確状態へ遷移せずに前記設定高信状態へ遷移する、
ことを特徴とする遊技機。
【0905】
◇[態様8-7]
遊技球の入球に伴う抽選に際し、設定情報を参照して当該設定情報に応じた抽選確率で抽選をおこなう遊技機であって、
前記設定情報に基づく示唆を行う設定示唆演出を実行可能であり、
前記設定示唆演出に関する設定が互いに異なる複数の設定示唆演出状態を有し、
前記設定示唆演出は、前記複数の設定示唆演出状態のうちの一の状態に基づいて実行され、
前記抽選の結果が当たりとなり遊技者にとって有利な遊技状態のエンディング画面または当該遊技状態のエンディング画面のあとのリザルト画面となると、前記設定示唆演出状態のうちの第1状態から前記第1状態と比べて前記設定示唆演出が遊技者にとって有利な演出となり得る第2状態へ遷移する遷移処理を実行可能である、
ことを特徴とする遊技機。
【0906】
[その他の変形例]
上述の種々の演出において、その一部の演出を含んでいない構成や、上述した以外の演出が含まれていてもよい。
【0907】
上記実施形態の遊技機1は、パチンコ遊技機を例に挙げて説明したが、これに限られるものではない。例えば、パチンコ遊技機に代えて、スロットマシン等の回胴式遊技機、アレンジボール遊技機、または、雀球遊技機に本発明を適用するようにしてもよい。遊技機1をスロットマシンとする場合には、遊技媒体を遊技球から遊技メダルに変更すればよい。
【0908】
上記実施形態の遊技機1は、玉を払出すための払出装置を搭載した遊技機であったが、これに限られるものではない。例えば、上記遊技機1に代えて、所謂封入式遊技機のように、払い出し装置を搭載しない遊技機に本発明を適用するようにしてもよい。
【0909】
また、上述した複数の演出例および/または変形例のうち、2つ以上の演出例および/または変形例を組み合わせてもよい。さらに、遊技機1は、画像表示装置7の他にサブ表示装置を備えてもよい。この場合、上述した表示演出を当該サブ表示装置で実行するようにしてもよい。
【0910】
以上、実施形態、変形例に基づき本態様について説明してきたが、上記した態様の実施の形態は、本態様の理解を容易にするためのものであり、本態様を限定するものではない。本態様は、その趣旨並びに特許請求の範囲を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本態様にはその等価物が含まれる。
【符号の説明】
【0911】
1…遊技機
3…遊技領域
7…画像表示装置
7a…表示画面
81…遊技制御用マイコン
91…演出制御用マイコン
101…画像制御用マイコン