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▶ 松本 信伍の特許一覧

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  • 特許-日除け簡易パネルの取付け構造 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-15
(45)【発行日】2023-12-25
(54)【発明の名称】日除け簡易パネルの取付け構造
(51)【国際特許分類】
   B60J 3/00 20060101AFI20231218BHJP
【FI】
B60J3/00 B
【請求項の数】 2
(21)【出願番号】P 2020057782
(22)【出願日】2020-03-27
(65)【公開番号】P2021154899
(43)【公開日】2021-10-07
【審査請求日】2023-01-19
(73)【特許権者】
【識別番号】718001539
【氏名又は名称】松本 信伍
(72)【発明者】
【氏名】松本 信伍
【審査官】菅 和幸
(56)【参考文献】
【文献】特開2010-184591(JP,A)
【文献】実開昭48-087722(JP,U)
【文献】実開平06-008024(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60J 3/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
自動車の側面窓ガラス上の屋根に装着して側面よりの太陽光を遮断する自動車用日除け装置において、側面窓ガラス上の屋根部に取付ける日除け簡易パネル( 3 ) を吸盤付マット安定パネル( 7 ) ( 8 ) とストッパーマット( 9 ) で構成し、ストッパーマット( 9 )は、吸盤付安定パネル( 7 ) ( 8 ) 間に安全紐( 1 1 ) を有して折り込み可能に配置して該ストッパーマット( 9 ) の一部を折り込んで、ドアを閉めて挟み込み、車内の窓ガラスの上部に設置された取手(1 2 ) に安全紐( 1 1 ) にて固定できるよう構成したことを特徴とする日除け簡易パネルの取付け構造。
【請求項2】
ストッパーマット( 9 ) を折り込んで、ドアを閉めて挟み込んだ時、車とストッパーマット( 9 ) との間にすきま( 1 3 ) を形成して風の通路( 1 4 ) となし、横風により日除け簡易パネル( 3 ) が飛ばされるのを防止したことを特徴とする請求項1に記載の日除け簡易パネルの取付け構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は自動車の側面になる窓の外側に日除けおよび霜よけとして取付け可能とした簡易パネルを使用した日除け構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
夏期に観光地の駐車場などでエンジンはそのままでエアコンを着けて炎天下の中に車を駐車して休憩をしている車をよく目にします。
【0003】
夏期の直射日光による車内、特にダッシュボード、ハンドル周りは70°C~80°Cにもなり、これを防ぐために各種の発明がされてきた。特許文献1の様に取付け取外し可能な様に吸盤状取付け具により自動車の側面透明窓に取付けるもの、特許文献2の様に自動車のルーフに繰り出し可能なカバーをカバーケースにぜんまいバネで巻取り可能に設置するもの、又、特許文献3の様な光を反射するために吸盤を使用してフロントガラスに合成樹脂製シートを取り付けるもの等、太陽の日差しを遮る事が出来る日除け装置がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2003-211958号公報
【文献】実開平4-130517号公報
【文献】実開昭61-131495号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
背景技術に記載の文献等多くの発明が見られ、フロントガラス面での日除け装置は多数存在し、自動車の側面の窓からの直射日光を防ぐものも存在するが、車の外に設置するので風による影響を受けやすく吹上風で飛ばされる等の不具合があった。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者は、以下の手段を発明した。

手段1として、
自動車の側面窓ガラス上の屋根に装着して側面よりの太陽光を遮断する自動車用日除け装置において、側面窓ガラス上の屋根部に取付ける日除け簡易パネル( 3 ) を吸盤付マット安定パネル( 7 ) ( 8 ) とストッパーマット( 9 ) で構成し、ストッパーマット( 9 )は、吸盤付安定パネル( 7 ) ( 8 ) 間に安全紐( 1 1 ) を有して折り込み可能に配置して該ストッパーマット( 9 ) の一部を折り込んで、ドアを閉めて挟み込み、車内の窓ガラスの上部に設置された取手(1 2 ) に安全紐( 1 1 ) にて固定できるよう構成したことを特徴とする日除け簡易パネルの取付け構造、
を提供する。

手段2として、
ストッパーマット( 9 ) を折り込んで、ドアを閉めて挟み込んだ時、車とストッパーマット( 9 ) との間にすきま( 1 3 ) を形成して風の通路( 1 4 ) となし、横風により日除け簡易パネル( 3 ) が飛ばされるのを防止したことを特徴とする前記手段1に記載の日除け簡易パネルの取付け構造、
を提供する。
【発明の効果】
【0007】
自動車の側面の窓から直射日光を防ぐもので、狭い所での駐車であっても日除け簡易パネルを自動車側面に取付け真上からの直射日光を遮断でき涼しい日陰を作りだすことができる。
【0008】
屋根に吸盤固定して真ん中のストッパーマットで車の屋根を挟み、安全紐を車の天井の脇の取手に結びつけることで車のドアの開閉および人の出入りにも問題なく、またドアを閉めるとストッパーマットを挟んだ状態となりマット安定パネルが風に飛ばされる心配のないものである。
【0009】
車を駐車して時間がたつと太陽の傾きが変わるので車の屋根に吸着している吸盤を少し外にずらして、太陽の傾きに合わせて位置を変え対応出来るようにしている。
【0010】
パネルを使用することにより、女性の方でも簡単に取り付けでき、車のそばを通る通行人に接触してもパネルはスポンジマットで作ってあり怪我のないように安全である。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明を取付けた状態の自動車の全体図
図2】自動車のドアを開いた状態の日除け簡易パネル図
図3】ストッパーマットを車内に折込んだ状態の日除け簡易パネル図
図4】室内より見た日除け簡易パネル図
図5】本発明の日除け簡易パネル全体図
図6】ストッパーマットを折った状態の日除け簡易パネル図
図7図5記載のA-A断面図
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施の形態を図1図7に基づいて詳細に説明する。
【実施例1】
【0013】
図1は、本発明の日除け簡易パネル(3)を自動車に取付けている図である。(1)は自動車、(2)はフロントガラス、(3)は日除け簡易パネルで自動車に取り付け使用するには、車の屋根に(5)の吸盤を付けてある吸盤付きマット安定パネル(7)と(8)を吸盤固定して、次に図1では見えないが図2に記載のストッパーマット(9)で車の屋根を挟んで日除け簡易パネル(3)をセットしてドアを閉めると使用できるものである。(4)は風抜きマットカバーで風の通路(14)を作るために(7)と(8)の吸盤付きマット安定パネルA・Bに風抜きマットカバー(4)を接着してその間に風の通路(14)を作り、風が下から上に吹き日除け簡易パネル(3)に当たるとストッパーマット(9)の両側のすきま(13)から吸盤付きマット安定パネルA(7)と吸盤付きマット安定パネルB(8)の間の隙間(13)の風の通路(14)を風が吹き抜ける。(5)は吸盤で(7)と(8)は吸盤付きマット安定パネルA・Bである。
【0014】
図2は、日除け簡易パネル(3)を取付ける途中の図であり、(4)は風抜きマットカバーであり、風抜きマット(4)は、図1に示す吸盤付きマット安定パネルA・B(7)と(8)に張り付けて固定して、その(8)(7)間を風が(イ)から(ロ)へと吹き抜ける時のカバーである。(6)は、マットパネル用安定テープで、スポンジマットの切れ目を一枚のパネルにするために使用するためのテープである。(8)は、吸盤付きマット安定パネルBである。(9)はストッパーマットで安全紐(11)を取付けてあり、安全紐(11)は図4に示す取手(14)に結びつけてドアを閉めると(9)は日除け簡易パネル(3)のストッパーとなり、風が日除け簡易パネル(3)に当たるとストッパーマット(9)の両側のすきま(13)の(イ)から(ロ)に風の通路(14)に抜ける。
【0015】
図3は、本発明の日除け簡易パネル(3)を車の屋根の上に吸盤付きマット安定パネル(7)と(8)を吸盤固定して人が車の中に乗れる状態の様子で日除け簡易パネル(3)、(4)は風抜きマットで(6)はマットパネル用安定テープ、(9)はストッパーマットでストッパーマット(9)に付けてある安全紐(11)を天井にある取手(12)に結んで日除け簡易パネル(3)がセットできて車のドアを閉めると(9)が日除け簡易パネルのストッパーとなる。
【0016】
図4は、室内より見た日除け簡易パネル(3)を車に取り付けて使用し、車の中から窓の外が見えている様子の図で(9)はストッパーマットで(9)についている(11)の安全紐を車の天井にある(14)の取手に結びつけると(9)のストッパーマットも一緒に安定する事になり、(10)は紐を通す穴で車種によって穴の位置を変えてとりつけることが出来るようにする。
【0017】
図5は、日除け簡易パネル(3)を自動車に取り付ける前の日除け簡易パネルの全体の図を見た図で、(3)は日除け簡易パネル、(4)は風抜きマットカバーで(4)の風抜きマットカバーは(3)を車に取付けて使用中に吸盤付きマット安定パネルA(7)と吸盤付きマット安定パネルB(8)を車の屋根に吸盤固定し、(7)と(8)の間にある(9)のストッパーマットを車の屋根を挟むように車内にセットして車のドアを閉めると(9)が(3)のストッパーとなり、風が(3)に当たり、下から上へと吹き抜ける時には(9)の両側と(7)と(8)との間にすきま(13)が出来、そのすきま(13)に風の通路(14)を作るための(4)の風抜きマットカバーを(7)と(8)に張り付けある。風が(イ)から(ロ)へ抜ける時に(4)の風抜きマットカバー(4)が少し持ち上がる。(5)は、吸盤で車に(3)の日陰簡易パネルを取付ける物、(6)はマットパネル用安定テープで、マットの切れ目を塞ぎ一枚のパネルにするテープである。(7)(8)は吸盤付マット安定パネルA・Bで、車に取付け時に最初に車に取付ける物である。(9)はストッパーマットで(3)を使用する時に車のドアを閉めた時に(3)のストッパーになる。(10)は紐を通す穴(11)は安全紐である。
【0018】
図6は、本発明のストッパーマットを折り曲げて開いた状態の全体図を裏から見た図、(3)は日除け簡易パネル、(4)は風抜きマットカバーで吸盤付きマット安定パネルA(7)と吸盤付きマット安定パネB(8)に張り付けてあり、風が(イ)から(ロ)の方向に吹いて日除けパネルに当たると(9)の両側にあるすきまから吸盤付きマット安定パネルA(7)と吸盤付きマット安定パネルB(8)の間を風が通リ抜ける路の風抜きマットカバー(5)の風の通路(14)は吸盤で自動車の屋根に日よけパネルを取付ける物、(6)は、マットパネル用安定テープで、マットの切れ目を塞ぎ一枚のパネルにするテープである。(7)(8)は吸盤付マット安定パネルで(3)の日除け簡易パネルを車に取付ける時に最初に取付ける物、(9)はストッパーマットで(3)を使用する時に車のドアを閉めるとストッパーとなる。(10)は紐を通す穴である。(11)は安全紐で(3)を自動車に取付ける時に(12)の取手に結び付ける物、(イ)から(ロ)は風の流れる方向である。
【0019】
図7は、(3)が日除け簡易パネル、(4)風抜きマットカバーで風が下から上へと(イ)から(ロ)のように吹き抜ける時、(4)の風抜きマットが少し上に浮かび風を外に逃がす、(5)は吸盤で(3)の日除けパネルを車に吸盤固定する物、(6)はマットパネル用安定テープで、マットの切れ目を塞ぎ一枚のパネルにするテープである。(8)吸盤付マット安定パネル(B)で、いまは、この図では見えないが(8)と同じ働きをする(7)もあり日除けパネルを車に使用する時、車の屋根に吸盤固定する吸盤付マット安定パネル(B)である。(9)はストッパーマットで(3)を自動車にセットして、ドアを閉めると(9)を挟むことで(3)を安定させることとなる。(11)は安全紐で、(12)は取手であり(11)の安全紐(12)を結ぶと(3)をセットできて車のドアを閉めるとドアが(9)を挟み日除け簡易パネル(3)を使用することができる。
【符号の説明】
【0020】
1. 自動車
2. フロントガラス
3. 日除け簡易パネル
4. 風抜きマットカバー
5. 吸盤
6. マットパネル用安定テープ
7. 吸盤付きマット安定パネルA
8. 吸盤付きマット安定パネルB
9. ストッパーマット
10.紐を通す穴
11.安全紐
12.取手
13.すきま
14.風の通路
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7