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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-15
(45)【発行日】2023-12-25
(54)【発明の名称】避難支援システム
(51)【国際特許分類】
   G08B 27/00 20060101AFI20231218BHJP
   G06Q 50/26 20120101ALI20231218BHJP
   G08G 1/123 20060101ALI20231218BHJP
【FI】
G08B27/00 A
G06Q50/26
G08G1/123 A
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2019182911
(22)【出願日】2019-10-03
(65)【公開番号】P2021060658
(43)【公開日】2021-04-15
【審査請求日】2022-09-21
(73)【特許権者】
【識別番号】504093467
【氏名又は名称】トヨタホーム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100121821
【弁理士】
【氏名又は名称】山田 強
(74)【代理人】
【識別番号】100161230
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 雅博
(72)【発明者】
【氏名】杉山 健一
【審査官】永井 啓司
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2007/0225993(US,A1)
【文献】特開2013-109484(JP,A)
【文献】特開2019-045370(JP,A)
【文献】特開2013-239828(JP,A)
【文献】特開2016-226211(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q10/00-10/10
30/00-30/08
50/00-50/20
50/26-99/00
G08B23/00-31/00
G08G1/00-99/00
G16Z99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
住人が自宅から避難先に避難する際の支援を行う避難支援システムであって、
前記住人の避難用の車両として予め定められた避難用車両と、
前記住人が自宅から避難先に避難する必要があるか否かを判定する避難要否判定手段と、
前記避難要否判定手段により前記住人が避難する必要があると判定された場合に、前記住人を前記避難用車両により自宅まで迎えに行き、その後、前記住人を自宅から避難先に前記避難用車両により送り届けるよう、前記避難用車両のユーザに指示を出す指示手段と、
を備え
前記避難用車両として、複数の避難用車両が予め定められており、
それら複数の避難用車両は、タクシー会社の車両となっており、
前記各避難用車両の位置情報を取得する車両位置情報取得手段と、
前記車両位置情報取得手段により取得された前記各避難用車両の位置情報に基づき、前記各避難用車両のうちいずれの避難用車両を用いて前記住人を避難先へ送り届けるか決定する避難用車両決定手段と、
を備えることを特徴とする避難支援システム。
【請求項2】
災害が発生するおそれがある旨の情報を取得する災害情報取得手段と、
前記災害情報取得手段により災害の発生するおそれがある旨の情報が取得された場合に、その災害による被害状況を予測する被害状況予測手段とを備え、
前記避難要否判定手段は、前記予測された被害状況と前記住人の自宅の位置とに基づき、前記住人が自宅から避難する必要があるか否かを判定することを特徴とする請求項1に記載の避難支援システム。
【請求項3】
災害が発生するおそれがある旨の情報を取得する災害情報取得手段と、
前記災害情報取得手段により災害の発生するおそれがある旨の情報が取得された場合に、その災害による被害状況を予測する被害状況予測手段と、
前記避難要否判定手段により前記住人が避難する必要があると判定された場合に、前記予測された被害状況に基づき、前記住人の避難先を決定する避難先決定手段と、
を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の避難支援システム。
【請求項4】
前記住人が自宅から避難先へ避難する避難準備が必要であるか否かを判定する避難準備判定手段と、
前記避難準備判定手段により前記住人の避難準備が必要であると判定された場合に、前記避難用車両のユーザに、前記住人を避難先へ送り届けるための車両準備に関する指示を出す車両準備指示手段と、
を備えることを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載の避難支援システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、避難支援システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、地震等の災害が発生した際に、住民が避難するのを支援する避難支援システムが一部で提案されている。例えば特許文献1には、地震発生後に避難先となる複数の建物についての被災状況を判定し、その判定した各建物の被災状況を住民が自宅や外出先で確認できるようにしたシステムが提案されている。この特許文献1のシステムによれば、住民は避難先となる各建物がそれぞれ安全か否か判断した上で避難先に避難することが可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2016-66274号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、災害時に避難先へ避難する際には、避難先まで徒歩で移動することになる場合があると考えられる。しかしながら、避難する者が例えば老人や子供の場合には、徒歩で避難先まで移動するのが困難な場合が想定される。この場合、避難先に速やかに移動することができない等、安全性の面で懸念がある。
【0005】
また、老人や子供が避難する際には、車両で避難先まで送り届けるようにすることも考えられるが、避難する際に車両を必ず確保できるとは限らず、確保できない場合にはやはり徒歩での避難となり安全性の面で懸念がある。
【0006】
また、上記特許文献1のシステムでは、避難先の情報を知ることはできるものの、避難先までの移動については何ら配慮されておらず、そのため、避難先までの移動を安全に行う上で改善の余地がある。
【0007】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、避難先への移動を安全に行うことができる避難支援システムを提供することを主たる目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決すべく、第1の発明の避難支援システムは、住人が自宅から避難先に避難する際の支援を行う避難支援システムであって、前記住人の避難用の車両として予め定められた避難用車両と、前記住人が自宅から避難先に避難する必要があるか否かを判定する避難要否判定手段と、前記避難要否判定手段により前記住人が避難する必要があると判定された場合に、前記住人を自宅から避難先に前記避難用車両により送り届けるよう、前記避難用車両のユーザ又は自動運転機能を有する前記避難用車両に指示を出す指示手段と、を備えることを特徴とする。
【0009】
本発明によれば、住人が自宅から避難先に避難する必要があると判定された場合に、住人を自宅から避難先に避難用車両により送り届けるよう、避難用車両のユーザ又は自動運転機能を有する避難用車両に指示が出される。この場合、その指示をユーザが受けたときには、ユーザが避難用車両を運転して住人を避難先まで送り届けることになる。また、この指示を自動運転機能を有する避難用車両が受けたときには、避難用車両が自動運転して住人を避難先まで送り届けることになる。したがって、災害に伴う避難時において、住人は避難用車両に乗って自宅から避難先へ移動することが可能となる。そのため、住人は避難先まで安全に移動することが可能となる。
【0010】
第2の発明の避難支援システムは、第1の発明において、災害が発生するおそれがある旨の情報を取得する災害情報取得手段と、前記災害情報取得手段により災害の発生するおそれがある旨の情報が取得された場合に、その災害による被害状況を予測する被害状況予測手段とを備え、前記避難要否判定手段は、前記予測された被害状況と前記住人の自宅の位置とに基づき、前記住人が自宅から避難する必要があるか否かを判定することを特徴とする。
【0011】
本発明によれば、災害の発生するおそれがある旨の情報が取得された場合に、その災害による被害状況があらかじめ予測される。そして、その予測された被害状況と住人の自宅位置とに基づき、住人が自宅から避難する必要があるか否かが判定される。この場合、予測される被害状況に照らして住人の自宅が安全か否かを判断し、その判断を基に住人の避難の要否を判定することができる。そのため、住人の避難の要否を適切に判定することが可能となる。
【0012】
第3の発明の避難支援システムは、第1又は第2の発明において、災害が発生するおそれがある旨の情報を取得する災害情報取得手段と、前記災害情報取得手段により災害の発生するおそれがある旨の情報が取得された場合に、その災害による被害状況を予測する被害状況予測手段と、前記避難要否判定手段により前記住人が避難する必要があると判定された場合に、前記予測された被害状況に基づき、前記住人の避難先を決定する避難先決定手段と、を備えることを特徴とする。
【0013】
本発明によれば、災害の発生するおそれがある旨の情報が取得された場合に、その災害による被害状況があらかじめ予測される。そして、その予測された被害状況を基に、住人の避難先が決定される。この場合、住人の避難先を安全な場所に決めることができるため、住人はその安全な避難先へ確実に避難することが可能となる。
【0014】
第4の発明の避難支援システムは、第1乃至第3のいずれかの発明において、前記避難用車両として、前記住人の自宅の車両ではない外部車両が用いられており、前記指示手段は、前記住人を前記避難用車両により自宅まで迎えに行き、その後、前記住人を避難先に送り届けるよう、前記指示を出すことを特徴とする。
【0015】
住人が車両の運転ができない高齢者である場合等には、自宅に車両がないことが想定される。その点本発明では、避難用車両として、住人の自宅外の外部車両が用いられている。そして、避難指示の際には、その外部車両(避難用車両)のユーザ等に対して、住人をその自宅まで迎えに行き、その後住人を避難先まで送り届けるよう、指示が出される。これにより、住人の自宅に車両がない場合でも、住人は避難用車両で避難先まで安全に移動することが可能となる。
【0016】
第5の発明の避難支援システムは、第4の発明において、前記避難用車両として、複数の避難用車両が予め定められており、前記各避難用車両の位置情報を取得する車両位置情報取得手段と、前記車両位置情報取得手段により取得された前記各避難用車両の位置情報に基づき、前記各避難用車両のうちいずれの避難用車両を用いて前記住人を避難先へ送り届けるか決定する避難用車両決定手段と、を備えることを特徴とする。
【0017】
本発明によれば、各避難用車両の位置情報に基づき、それら各避難用車両のうちいずれの避難用車両を用いて住人を避難先へ送り届けるかが決定される。この場合、各避難用車両のうち住人の自宅近くに位置する避難用車両を住人を避難先へ送り届けるための車両(送迎車両)として決定する等、各避難用車両と自宅との位置関係に応じて上記送迎車両を決定することができる。これにより、送迎車両に住人の自宅まで迎えに来てもらうに際し、速やかに迎えに来てもらうことができる。そのため、避難先への避難を迅速に行うことが可能となる。
【0018】
第6の発明の避難支援システムは、第1乃至第5のいずれかの発明において、前記住人が自宅から避難先へ避難する避難準備が必要であるか否かを判定する避難準備判定手段と、前記避難準備判定手段により前記住人の避難準備が必要であると判定された場合に、前記避難用車両のユーザに、前記住人を避難先へ送り届けるための車両準備に関する指示を出す車両準備指示手段と、を備えることを特徴とする。
【0019】
本発明によれば、住人が自宅から避難先へ避難する避難準備が必要であると判定された場合に、避難用車両のユーザに対して、住人を避難先へ送り届けるための車両準備に関する指示が出される。この場合、その指示を受けたユーザにより、住人避難のための車両準備がなされることになる。そのため、もし住人に避難の必要が生じた場合に、住人は速やかに避難先に避難することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】避難支援システムの概略を示す図。
図2】避難支援システムの電気的構成を示す図。
図3】管理サーバの制御部により実行される制御処理の流れを示すフローチャート。
図4】配車サーバの制御部により実行される制御処理の流れを示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下に、本発明を具体化した一実施の形態について図面を参照しつつ説明する。なお、図1は避難支援システムの概略を示す図である。
【0022】
避難支援システム10は、住人が自宅から避難する際に、その避難の支援を行うシステムである。図1に示すように、本避難支援システム10では、避難の際に支援を受ける住人が予め登録されており、その登録された住人Xを対象として避難支援を行うものとなっている。本避難支援システム10では、複数の住人が登録されており、以下では、それら登録された住人Xを登録住人Xという。また、登録住人Xとしては、例えば歩いて避難することが困難な高齢者(老人)や子供等が想定される。また、以下の説明では、登録住人Xが住む自宅(住宅)を自宅11という。
【0023】
本避難支援システム10は、登録住人Xを自宅11から避難先へ車両により送り届けることで、登録住人Xの避難支援を行うシステムとなっている。本避難支援システム10では、登録住人Xの避難支援に用いられる車両が予め避難用車両12として登録されている。本実施形態では、避難用車両12として、配車サービス会社(例えばタクシー会社)の車両が用いられ、詳しくは配車サービス会社の複数の車両が用いられている。そして、それら複数の車両が避難用車両12として登録されている。
【0024】
続いて、避難支援システム10の構成について図2に基づいて説明する。図2は、避難支援システム10の電気的構成を示す図である。なお、図2では便宜上、登録住人Xの自宅11を1つだけ示しており、また避難用車両12についても1つだけ示している。
【0025】
避難支援システム10は、当該システム10を統括管理する管理サーバ20を備える。管理サーバ20は、登録住人Xの自宅11(住宅)を管理する住宅情報センタ25に設けられている。管理サーバ20は、パソコン等の周知のコンピュータを用いて構成され、制御部21と住人情報記憶部22と災害被害情報記憶部23とを有している。制御部21は、住人情報記憶部22と災害被害情報記憶部23とそれぞれ接続されている。
【0026】
住人情報記憶部22は、登録住人Xに関する住人情報を記憶するものである。住人情報記憶部22には、各登録住人Xごとに、住人情報として、登録住人Xの属性に関する属性情報と、登録住人Xの自宅11に関する自宅情報と、登録住人Xが避難する避難先に関する避難先情報とが予め記憶(登録)されている。登録住人Xの属性情報としては、登録住人Xの性別や年齢、顔画像等の情報が記憶されている。また、登録住人Xの自宅情報としては、登録住人Xの自宅11の住所情報等が記憶されている。
【0027】
登録住人Xの避難先情報としては、登録住人Xの避難先(の建物)の住所情報等が記憶されている。本避難支援システム10では、登録住人Xが複数の避難先候補を登録することが可能となっており、そのため、住人情報記憶部22にはそれら登録住人Xの各避難先候補の避難先情報が記憶されている。なお、登録住人Xの避難先候補としては、登録住人Xの知人や親戚の家等、登録住人Xの関係者の家や、学校や公民館等、公共の建物(公共避難所)が挙げられる。
【0028】
災害被害情報記憶部23は、災害に伴う被害状況を予め予測した災害被害予測情報を記憶するものである。災害被害情報記憶部23には、災害被害予測情報として、災害に伴う被害範囲を予測して地図化した被害予測地図(ハザードマップ)が記憶されている。災害被害情報記憶部23には、災害の種類ごとにその災害に応じた被害予測地図が記憶され、例えば大雨に伴う洪水が発生した場合の被害予測地図や、地震に伴う津波が発生した場合の被害予測地図等が記憶されている。なお、災害被害情報記憶部23に記憶される被害予測地図は定期的に更新されるのが望ましい。
【0029】
管理サーバ20は、登録住人Xの自宅11に設けられた情報端末27とインターネット28等のネットワークを介して接続されている。情報端末27は、例えばパソコンやHEMSのモニタ等からなる。登録住人Xは、情報端末27を用いて管理サーバ20に自身の住人情報(つまり属性情報、住所情報及び避難先情報)を登録することが可能となっている。詳しくは、登録住人Xにより情報端末27に対して住人情報の登録操作が行われると、その住人情報が情報端末27より管理サーバ20に送信される。そして、管理サーバ20の制御部21がその住人情報を受信すると、制御部21はその住人情報を住人情報記憶部22に記憶(登録)する。なお、情報端末27としては、自宅11に設けられたもの以外に、登録住人Xの携帯するスマートフォンやタブレット等の携帯端末を用いてもよい。
【0030】
管理サーバ20は、災害予測情報センタ26とインターネット28を介して接続されている。災害予測情報センタ26は、災害の発生するおそれがある場合に、その災害に関する災害予測情報を発信する機関である。災害予測情報センタ26は、例えば気象庁や自治体に属する機関とされている。災害予測情報センタ26より発信(提供)される災害予測情報としては、大雨に伴う洪水予測情報や、地震に伴う津波予測情報等が挙げられる。
【0031】
災害予測情報センタ26から災害予測情報が発信されると、その災害予測情報が管理サーバ20にインターネット28を介して入力される。管理サーバ20に災害予測情報が入力されると、管理サーバ20の制御部21は、各登録住人Xごとに登録住人Xが自宅11から避難先に避難する必要があるか否か、つまり登録住人Xの避難の要否を判定する避難要否判定処理を行う。制御部21は、この判定処理の際、災害被害情報記憶部23に記憶されている被害予測地図を参照する。
【0032】
制御部21は、登録住人Xの避難要否の判定の結果、避難要と判定された登録住人Xについて、その避難先を決定する避難先決定処理を行う。制御部21は、この判定処理に際しても、災害被害情報記憶部23に記憶されている被害予測地図を参照する。また、制御部21は、避難要と判定された登録住人Xを避難先へ送り届けるべく、配車サービス会社(詳しくは後述する配車サーバ30)に避難用車両12の配車を要求する配車要求処理を行う。
【0033】
管理サーバ20は、配車サービス会社の配車情報センタ35に設けられた配車サーバ30とインターネット28を介して接続されている。配車サーバ30は、配車サービス会社の各車両(タクシー)を統括管理するものである。そのため、各避難用車両12についても配車サーバ30により管理されるようになっている。
【0034】
配車サーバ30は、パソコン等の周知のコンピュータを用いて構成されている。配車サーバ30は、制御部31と通信部32とを有しており、それら制御部31と通信部32とは互いに接続されている。通信部32は、各避難用車両12との間で無線通信が可能とされている。
【0035】
配車サーバ30には管理サーバ20から避難用車両12の配車要求が入力される。配車サーバ30に配車要求が入力されると、制御部31は、通信部32を通じて避難用車両12のユーザ(運転者)に配車の指示を行う指示処理を行う。この処理では、制御部31が、登録住人Xを自宅11から避難先に避難用車両12により送り届けるよう指示を出す。
【0036】
各避難用車両12は、ハイブリッド自動車(PHV)又は電気自動車(EV)からなる。各避難用車両12は、車両コントローラ41と、蓄電可能な車載バッテリ42と、GPS受信部43と、カーナビゲーション装置44(以下、略してカーナビ装置44という)とを有している。
【0037】
車両コントローラ41は、周知のマイクロコンピュータを有してなり、配車サーバ30との間で無線通信可能な通信部41aを有している。車両コントローラ41は、車載バッテリ42の残存容量(SOC)を算出する機能を有している。車両コントローラ41は、配車サーバ30からの要求に応じて算出した残存容量情報を通信部41aを通じて配車サーバ30に送信する。
【0038】
GPS受信部43は、GPS衛星からGPS信号を受信することで、自身の位置情報つまり避難用車両12の位置情報を検出するものである。車両コントローラ41は、配車サーバ30からの要求に応じて、GPS受信部43にて検出される避難用車両12の位置情報を通信部41aより配車サーバ30に送信する。
【0039】
次に、避難支援システム10により実行される避難支援処理の流れについて説明する。本避難支援システム10では、管理サーバ20の制御部21と配車サーバ30の制御部31とにより避難支援処理が行われるようになっている。そこで、以下ではまず、管理サーバ20の制御部21で行われる処理の流れについて図3に示すフローチャートに基づき説明する。なお、本処理は、制御部21が災害予測情報センタ26より災害予測情報を受信(取得)したことをトリガとして開始される。また、この場合、災害予測情報を取得する処理が災害情報取得手段に相当する。
【0040】
図3に示すように、まずステップS11では、各登録住人Xの自宅情報、詳しくは各登録住人Xの自宅11の住所情報を住人情報記憶部22より読み出して取得する。この場合、登録住人Xの自宅11の住所情報が自宅の位置情報に相当する。
【0041】
ステップS12では、災害予測情報センタ26より取得した災害予測情報に基づき、その災害予測情報に応じた被害予測地図を災害被害情報記憶部23から読み出して取得する。例えば、災害予測情報として洪水予測情報を取得した場合には、洪水が発生した場合の被害予測地図を災害被害情報記憶部23から読み出す。
【0042】
ステップS13では、ステップS12で取得した被害予測地図に基づき、災害による被害状況(被害範囲)を予測する(被害状況予測手段に相当)。
【0043】
ステップS14では、避難要否判定処理を行う。この処理では、各登録住人Xごとに、登録住人Xが自宅11から避難する必要がある要避難住人X(以下、要避難住人Xaという)であるか否かを判定する(避難要否判定手段に相当)。この避難要否の判定は、ステップS11で取得した登録住人Xの自宅11の住所情報と、ステップS13で予測した被害状況とに基づいて行う。具体的には、登録住人Xの自宅11の住所情報と予測した被害状況とから登録住人Xの自宅11が安全であるか否かを判断し、その判断の結果を基に、登録住人Xが要避難住人Xaであるか否かを判定する。
【0044】
ステップS15では、各登録住人XにステップS14による避難要否の結果を通知する避難要否通知処理を行う。この処理では、避難要否の結果を登録住人Xの情報端末27に送信することで通知を行う。これにより、登録住人Xは避難先に避難する必要があるか否かを知ることができる。
【0045】
ステップS16~S18では、要避難住人Xaに関する処理を行う。これら各ステップS16~S18の処理は、要避難住人Xaごとに行う。まずステップS16では、要避難住人Xaの避難先情報と属性情報とを住人情報記憶部22より読み出して取得する。この場合、要避難住人Xaの避難先情報については、要避難住人Xaの各避難先候補の住所情報をそれぞれ取得する。なお、要避難住人Xaの避難先候補の住所情報が避難先候補の位置情報に相当する。
【0046】
ステップS17では、要避難住人Xaの避難先を決定する避難先決定処理を行う(避難先決定手段に相当)。この処理では、ステップS16で取得した要避難住人Xaの各避難先候補の住所情報と、ステップS13で予測した被害状況とに基づいて、各避難先候補のうちいずれかの避難先候補を要避難住人Xaの避難先として決定する。具体的には、要避難住人Xaの各避難先候補の住所情報と予測した被害状況とから、各避難先候補のうちいずれの避難先候補が安全(例えば最も安全)であるか否かを判定し、その判定の結果に基づいて要避難住人Xaの避難先を決定する。以下、この決定された要避難住人Xaの避難先を避難先Hという。
【0047】
ステップS18では、配車サーバ30に対して、要避難住人Xaを避難先Hへ送り届ける避難用車両12の配車を要求する配車要求処理を行う。この処理では、配車サーバ30に配車要求信号を送信するとともに、ステップS11で取得した要避難住人Xaの自宅11の住所情報と、ステップS17で決定した要避難住人Xaの避難先Hの住所情報と、ステップS16で取得した要避難住人Xaの属性情報とをそれぞれ送信する。その後、本処理を終了する。
【0048】
続いて、配車サーバ30の制御部31により実行される制御処理の流れについて図4に示すフローチャートに基づき説明する。なお、本処理は、管理サーバ20の制御部21より送信される配車要求信号を制御部31が通信部32を通じて受信したことをトリガとして開始される。
【0049】
図4に示すように、まずステップS21にて、制御部21より配車要求信号とともに送信される要避難住人Xaに関する各種情報を通信部32を通じて受信する。つまり、制御部21より送信される要避難住人Xaの自宅11の住所情報と、要避難住人Xaの避難先Hの住所情報と、要避難住人Xaの属性情報とをそれぞれ受信する。これにより、要避難住人Xaの各種情報が取得される。なお、この情報の取得は、要避難住人Xaごとに行われる。
【0050】
ステップS22では、各避難用車両12の位置情報及び残存容量情報を取得する。この場合、避難用車両12の位置情報を取得する処理が車両位置情報取得手段に相当する。各避難用車両12の位置情報及び残存容量情報を取得するに際しては、通信部32より各避難用車両12に対して位置情報及び残存容量情報の送信を要求するリクエスト信号を送信する。このリクエスト信号が各避難用車両12の車両コントローラ41により通信部41aを介して受信されると、それら各車両コントローラ41からはその応答として避難用車両12の位置情報及び残存容量情報が通信部41aを通じて配車サーバ30に送信される。そして、制御部31は、これら送信される各避難用車両12の位置情報及び残存容量情報を通信部32を介して受信することで、これら各情報を取得する。
【0051】
ステップS23では、要避難住人Xaを避難先Hまで送り届ける避難用車両12、すなわち要避難住人Xaの送迎用の避難用車両12(以下、避難用車両12Xという)を決定する避難用車両決定処理を行う(避難用車両決定手段に相当)。この処理は、要避難住人Xaごとに行われる。この処理では、ステップS22で取得した各避難用車両12の位置情報と、ステップS21で取得した要避難住人Xaの自宅11の住所情報とに基づき、その要避難住人Xaの送迎用の避難用車両12Xを決定する。この場合、各避難用車両12のうち、要避難住人Xaの自宅11に比較的近い位置にある避難用車両12を避難用車両12Xとして決定する。例えば、要避難住人Xaの自宅11に最も近い位置にある避難用車両12を避難用車両12Xとして決定する。
【0052】
また、避難用車両決定処理では、ステップS22で取得した各避難用車両12の残存容量情報と、ステップS21で取得した要避難住人Xaの自宅11の住所情報及び避難先Hの住所情報とに基づき、要避難住人Xaの送迎用の避難用車両12Xを決定する。この場合、各避難用車両12ごとに避難用車両12が要避難住人Xaの自宅11から避難先Hまで走行可能な残存容量を有しているか否かを判定し、その判定結果を基に避難用車両12Xを決定する。
【0053】
ステップS24では、要避難住人Xaを避難用車両12Xにより自宅11から避難先Hまで送り届ける際の避難用車両12Xの走行ルート(以下、避難用ルートという)を検索するルート検索処理を行う。この処理では、例えば管理サーバ20の制御部21よりステップS13で予測された災害による被害状況を取得し、その取得した被害状況を基に避難用ルートの検索を行う。なお、このルート検索は必ずしも配車サーバ30側(制御部31)で行う必要はなく、管理サーバ20側(制御部21)で事前に行うようにしてもよい。この場合、制御部21が避難用ルートを検索した後、その避難用ルートを配車要求処理(ステップS18)の際、配車サーバ30に送信するようにすればよい。
【0054】
ステップS25では、ステップS23で決定した避難用車両12Xのユーザに、要避難住人Xaを避難用車両12Xにより自宅11まで迎えに行き、その後要避難住人Xaを自宅11から避難先Hまで避難用車両12Xにより送り届けるよう指示を出す指示処理を行う(指示手段に相当)。この処理は、避難用車両12Xごとに、換言すると要避難住人Xaごとに行われる。指示処理では、避難用車両12Xの車両コントローラ41に通信部32より指示内容に関する指示情報を送信することで上記指示を行う。この場合、指示情報には、ステップS21で取得した要避難住人Xaの自宅11の住所情報と避難先Hの住所情報とが含まれている他、ステップS24で検索された避難用車両12Xの避難用ルートが含まれている。また、この指示処理に際しては、指示情報に加え、ステップS21で取得した要避難住人Xaの属性情報を車両コントローラ41に送信する。
【0055】
指示処理により指示(送信)された指示情報が避難用車両12Xの車両コントローラ41により通信部41aを通じて受信されると、車両コントローラ41は、カーナビ装置44のディスプレイに指示内容を表示させる。これにより、避難用車両12Xのユーザに配車サーバ30からの指示内容を知らせることができる。この場合、カーナビ装置44のディスプレイには、指示内容として、要避難住人Xaの自宅11の住所、要避難住人Xaの避難先Hの住所、自宅11から避難先Hまでの避難用ルート等が表示される。これにより、避難用車両12Xのユーザは、その指示情報にしたがって、要避難住人Xaを自宅11から避難先Hまで送り届けることが可能となる。
【0056】
また、上記指示情報とともに送信される要避難住人Xaの属性情報についても、車両コントローラ41により受信されると、車両コントローラ41はその属性情報をカーナビ装置44のディスプレイに表示させる。これにより、避難用車両12Xのユーザは、その属性情報を参照して、避難用車両12Xで送り届ける住人が要避難住人Xaであるか否かを確認することができる。その後、本処理を終了する。
【0057】
以上、詳述した本実施形態の構成によれば、以下の優れた効果が得られる。
【0058】
登録住人Xが自宅11から避難先に避難する必要があると判定された場合に、その登録住人X(具体的には要避難住人Xa)を自宅11から避難先に避難用車両12により送り届けるよう、避難用車両12のユーザに指示が出されるようにした。この場合、その指示をユーザが受けると、ユーザは避難用車両12を運転して登録住人Xを避難先まで送り届けることになる。そのため、災害に伴う避難時において、登録住人Xは避難用車両12に乗って自宅11から避難先へ移動することが可能となる。これにより、登録住人Xは避難先まで安全に移動することが可能となる。
【0059】
災害の発生するおそれがある旨の情報(災害予測情報)が取得された場合に、その災害による被害状況が予測されるようにし、その予測された被害状況と登録住人Xの自宅11の住所情報とに基づき、登録住人Xが自宅11から避難する必要があるか否かが判定されるようにした。具体的には、予測した被害状況に照らして登録住人Xの自宅11が安全か否かが判断されるようにし、その判断の結果に基づき登録住人Xの避難の要否が判定されるようにした。この場合、登録住人Xの避難の要否を適切に判定することが可能となる。
【0060】
災害の発生するおそれがある旨の情報(災害予測情報)が取得された場合に、その災害による被害状況が予測されるようにし、その予測された被害状況を基に、登録住人Xの避難先が決定されるようにした。この場合、登録住人Xの避難先を安全な場所に決めることができるため、登録住人Xはその安全な避難先へ確実に避難することが可能となる。
【0061】
避難用車両12として、配車サービス会社の車両、つまり登録住人Xの自宅外の外部車両を用いるようにした。そして、登録住人Xの避難指示(ステップS25の指示処理)の際には、その外部車両(避難用車両12)のユーザに、登録住人Xを自宅11まで迎えに行き、その後登録住人Xを避難先まで送り届けるよう、指示が出されるようにした。これにより、登録住人Xが高齢者等で自宅11に車両がない場合でも、登録住人Xは避難用車両12で避難先まで安全に移動することが可能となる。
【0062】
登録住人Xの避難用車両12として、複数の避難用車両12を登録(用意)したため、登録住人Xが自宅11から避難する際、避難用車両12を確実に確保することができる。そのため、登録住人Xは確実に避難用車両12により避難先に移動することができる。
【0063】
各避難用車両12の位置情報に基づき、それら各避難用車両12のうちいずれの避難用車両12を用いて登録住人Xを避難先へ送り届けるか決定されるようにした。具体的には、各避難用車両12のうち登録住人Xの自宅11近くに位置する避難用車両12を登録住人Xを避難先へ送り届ける送迎用の避難用車両12Xとして決定するようにした。これにより、避難用車両12Xに登録住人Xの自宅11まで迎えに来てもらう際、速やかに迎えに来てもらうことができる。そのため、避難先への避難を迅速に行うことが可能となる。
【0064】
各避難用車両12の残存容量情報と、登録住人X(詳しくは要避難住人Xa)の自宅11の住所情報及び避難先Hの住所情報とに基づき、登録住人Xの送迎用の避難用車両12Xが決定されるようにした。具体的には、各避難用車両12ごとに避難用車両12が登録住人Xの自宅11から避難先Hまで走行可能な残存容量を有しているか否かを判定し、その判定結果を基に避難用車両12Xが決定されるようにした。この場合、登録住人Xを自宅11から避難先Hまで送り届けることができる避難用車両12が、送迎用の避難用車両12Xとして決定されるため、登録住人Xは確実に避難先まで移動することが可能となる。
【0065】
本発明は上記実施形態に限らず、例えば次のように実施されてもよい。
【0066】
(1)避難用車両12として、自動運転機能(自動走行機能)を有する避難用車両12を用いてもよい。この場合、避難用車両12は、車両コントローラ41により自動運転制御されるようにすることが考えられる。このような避難用車両12を用いる場合には、車両を運転するユーザがいないため、指示処理(ステップS25)の際、登録住人X(要避難住人Xa)を自宅11から避難先に送り届ける旨の指示を避難用車両12に対して出すようにする。具体的には、指示処理の際、避難用車両12の車両コントローラ41に指示情報を送信するようにする。そして、車両コントローラ41により指示情報が受信されると、車両コントローラ41が、その指示情報に基づき、避難用車両12を自動運転させるようにすることが考えられる。詳しくは、避難用車両12により登録住人Xを自宅11まで迎えに行き、その後、避難用車両12により登録住人Xを自宅11から避難先まで送り届けるよう、当該避難用車両12を自動運転させることが考えられる。この場合にも、登録住人Xは避難用車両12に乗って避難先まで安全に移動することが可能となる。
【0067】
(2)上記実施形態では、登録住人Xの避難用車両12が複数台登録されていた。換言すると、上記実施形態では、各登録住人X共通の避難用車両12が複数台登録されていた。しかしながら、登録住人Xの避難用車両12は必ずしも複数台登録する必要はなく、1台だけ登録するようにしてもよい。この場合、各登録住人Xごとに、個別に避難用車両12を登録することが考えられる。
【0068】
(3)上記実施形態では、避難用車両12として、配車サービス会社の車両(外部車両)を用いたが、避難用車両12として、登録住人Xの知人や友人の車両等、他の外部車両を用いてもよい。また、避難用車両12としては、必ずしも外部車両を用いる必要はなく、自宅11に車両がある場合にはその自宅11の車両(自家用車)を避難用車両12として用いてもよい。この場合には、指示処理(ステップS25)の際、例えば避難用車両12(自家用車)のユーザの携帯端末に指示情報を送信することが考えられる。なお、ユーザは例えば登録住人Xの家族の者である。また、この例では、避難用車両12が自家用車であるため、避難用車両12が自宅11の駐車場等、自宅11付近に待機していることが考えられる。そのため、指示処理の際、ユーザに登録住人Xを自宅11まで迎えに来てもらう必要がない。したがって、指示処理に際しては、ユーザに登録住人X(要避難住人Xa)を自宅11から避難先へ送り届ける旨の指示(送り届けるだけの指示)を出すことが考えられる。
【0069】
(4)避難用車両12として自家用車が用いられている上記(3)の例において、例えば、以下の構成を採用してもよい。
【0070】
本例の構成では、登録住人Xの避難の要否を判定する避難要否判定処理(ステップS14)に加え、登録住人Xが自宅11から避難する避難準備が必要である要避難準備住人Xbであるか否かを判定する避難準備判定処理(避難準備判定手段に相当)を行う。この処理は、例えば、避難要否判定処理により避難が不要であると判定された登録住人Xについて行われる。この場合、要避難準備住人Xbとは、自宅11から避難する必要がある要避難住人Xaには該当しないものの、自宅11から避難する準備が必要な登録住人Xのことをいう。避難準備判定処理は、例えば避難要否判定処理と同様、管理サーバ20によって行う。具体的には、この処理では、ステップS11で取得した登録住人Xの自宅11の住所情報と、ステップS13で予測した被害状況とに基づいて、登録住人Xが要避難準備住人Xbに該当するか否かを判定する。
【0071】
また、本例の構成では、避難準備判定処理により、登録住人Xが要避難準備住人Xbであると判定された場合には、避難用車両12(つまり自家用車)のユーザに登録住人Xを避難先に送り届けるための車両準備に関する指示(以下、車両準備指示という)を出す車両準備指示処理(車両準備指示手段に相当)を行う。この処理は、例えば指示処理(ステップS25)と同様、配車サーバ30によって行う。この処理では、車両準備指示として、例えば避難用車両12の車載バッテリ42の充電を行う旨の指示を出す。具体的には、車載バッテリ42の充電量が所定量になるまで充電を行う旨の指示を出す。
【0072】
上記の構成によれば、車両準備指示を受けたユーザにより、避難のための準備としてバッテリ充電が行われることになる。そのため、もし登録住人Xに避難の必要が生じた場合には、登録住人Xは避難用車両12に乗って速やかに避難することが可能となる。
【0073】
なお、車両準備指示処理による車両準備指示としては、車載バッテリ42の充電指示以外に、例えば避難用車両12が自宅11外にある場合に、ユーザに避難用車両12を自宅11に戻すよう指示を出す戻り指示が挙げられる。
【0074】
また、上述の構成は、上記(3)の例だけでなく、上記実施形態の構成にも適用することが可能である。
【0075】
(4)上記実施形態では、災害予測情報として、大雨に伴う洪水予測情報や、地震に伴う津波予測情報を取得するようにしたが、災害予測情報としては、それ以外の情報、例えば火山の噴火に関する噴火予測情報等を取得するようにしてもよい。
【0076】
(5)上記実施形態では、災害の発生のおそれがある旨の情報(災害予測情報)を取得した場合に、登録住人Xの避難要否の判定を行ったが、災害が発生した旨の情報を取得した場合に、登録住人Xの避難要否の判定を行ってもよい。
【符号の説明】
【0077】
10…避難支援システム、11…自宅、12…避難用車両、20…管理サーバ、21…制御部、30…配車サーバ、31…制御部、X…住人としての登録住人。
図1
図2
図3
図4