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特許7404120情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-15
(45)【発行日】2023-12-25
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0203 20230101AFI20231218BHJP
【FI】
G06Q30/0203
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2020049460
(22)【出願日】2020-03-19
(65)【公開番号】P2021149596
(43)【公開日】2021-09-27
【審査請求日】2022-06-17
(73)【特許権者】
【識別番号】500257300
【氏名又は名称】LINEヤフー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000637
【氏名又は名称】弁理士法人樹之下知的財産事務所
(72)【発明者】
【氏名】小林 隼人
(72)【発明者】
【氏名】増山 毅司
(72)【発明者】
【氏名】谷塚 太一
(72)【発明者】
【氏名】田渕 義宗
(72)【発明者】
【氏名】小林 健
(72)【発明者】
【氏名】田口 拓明
(72)【発明者】
【氏名】日暮 立
(72)【発明者】
【氏名】コリージャン シャイン
【審査官】木内 康裕
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2018/092333(WO,A1)
【文献】特開2011-210140(JP,A)
【文献】国際公開第2015/137065(WO,A1)
【文献】特開2013-200739(JP,A)
【文献】特開2007-193391(JP,A)
【文献】特表2020-503626(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザに対して、店舗レビューの対象である対象店舗での電子決済を依頼する決済依頼情報と当該対象店舗に関する店舗レビューの投稿を依頼するレビュー依頼情報とを含む決済レビュー依頼情報を送信する依頼送信部と、
電子決済が実行された店舗の識別情報および当該電子決済を実行したユーザの識別情報を含む決済情報を取得する決済情報取得部と、
前記決済情報取得部により前記対象店舗に対応する前記決済情報が取得された場合、当該決済情報に対応するユーザから、前記対象店舗に関する店舗レビューの投稿を受け付ける投稿制御部と、を備える
ことを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
請求項1に記載の情報処理装置において、
前記決済情報取得部により取得される前記決済情報に基づいて、前記依頼送信部が前記決済レビュー依頼情報を送信する対象となる対象ユーザを検出するユーザ検出部をさらに備える
ことを特徴とする情報処理装置。
【請求項3】
請求項2に記載の情報処理装置において、
前記ユーザ検出部は、前記決済情報に基づいて決済位置情報を取得し、前記決済位置情報が前記対象店舗の店舗所在地から所定距離以内である場合、前記決済情報に対応する前記ユーザを前記対象ユーザとして検出する
ことを特徴とする情報処理装置。
【請求項4】
請求項2に記載の情報処理装置において、
前記ユーザ検出部は、前記決済情報に基づいて決済位置情報を取得し、前記決済位置情報が前記対象店舗の店舗所在地から所定距離以内である前記決済情報の数をユーザ別にカウントし、当該決済情報の数が所定数以上であるユーザを、前記対象ユーザとして検出する
ことを特徴とする情報処理装置。
【請求項5】
請求項2に記載の情報処理装置において、
前記ユーザ検出部は、前記決済情報に基づいてユーザ情報を取得し、前記ユーザ情報の決済履歴と前記対象店舗との関連度を算出し、前記関連度が所定以上である前記ユーザを前記対象ユーザとして検出する
ことを特徴とする情報処理装置。
【請求項6】
コンピューターにより対象店舗に関するレビュー投稿を受け付ける情報処理方法であって、
ユーザに対して、店舗レビューの対象である前記対象店舗での電子決済を依頼する決済依頼情報と当該対象店舗に関する店舗レビューの投稿を依頼するレビュー依頼情報とを含む決済レビュー依頼情報を送信する依頼送信ステップと、
前記ユーザが店舗で実行した電子決済に関する決済情報を取得する決済情報取得ステップと、
前記決済情報取得ステップで前記対象店舗に対応する前記決済情報が取得された後、当該決済情報に対応する前記ユーザから、前記対象店舗に関する店舗レビューの投稿を受け付ける投稿制御ステップと、を実施する
ことを特徴とする情報処理方法。
【請求項7】
コンピューターにより読み取り実行可能な情報処理プログラムであって、
前記コンピューターを請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の情報処理装置として機能させることを特徴とする情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ユーザにより投稿された店舗のレビュー(いわゆる口コミ)を集め、レビュー集を公開するレビューサイトが存在する。ユーザは、レビューサイトに公開された店舗のレビューを閲覧することにより、その店舗を利用するかどうかの意思決定を行うことができる。
このようなレビューサイトでは、レビューに対する信頼性が重要である。そこで、特許文献1には、ユーザが携帯しているユーザ端末から通知される位置情報に基づいて、店舗の利用実績を管理し、この利用実績に基づいてユーザによる投稿の書込み可否を判定する技術が開示されている。このような技術によれば、店舗に実際に行っていないユーザの投稿を制限することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2011-221805号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1の技術は、ユーザが店舗を実際に利用したか否かを確認することができず、レビューの信頼性を確保するための技術として不十分である。また、ユーザが位置情報の提供を拒否している場合には、当該ユーザによる投稿の書込み可否を判断することができない。
【0005】
また、レビューサイトに公開される店舗のレビュー数は、ユーザおよび店舗の両者にとって重要である。例えば、ユーザは、店舗のレビューをより多く閲覧することにより、当該店舗についての各レビューの信頼性をより正確に判断できる。店舗は、自身の店舗に関するレビューの数が多いほど、ユーザからの注目度が高まり、集客効果が向上することを期待できる。しかし、特許文献1には、ユーザからレビューを効果的に集めるための技術は開示されていない。
【0006】
本発明は、信頼性のあるレビューを効果的に集めることができる情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の情報処理装置は、ユーザに対して、対象店舗での電子決済を依頼する決済依頼情報と当該対象店舗に関するレビューの投稿を依頼するレビュー依頼情報とを含む決済レビュー依頼情報を送信する依頼送信部と、電子決済が実行された店舗の識別情報および当該電子決済を実行したユーザの識別情報を含む決済情報を取得する決済情報取得部と、前記決済情報取得部により前記対象店舗に対応する前記決済情報が取得された場合、当該決済情報に対応する前記ユーザから、前記対象店舗に関するレビューの投稿を受け付ける投稿制御部と、を備える。
【発明の効果】
【0008】
本発明において、ユーザは、情報処理装置から送信される決済レビュー依頼情報を確認することにより、対象店舗で電子決済を実行できることや、対象店舗がレビューを募集していることを知ることができる。これにより、対象ユーザには、対象店舗で電子決済を行ってレビューを投稿することの動機付けが与えられる。
また、本発明において、情報処理装置は、決済情報を利用することにより、対象店舗で電子決済が行われたことを条件として、当該電子決済を実行したユーザから、当該対象店舗に関するレビューの投稿を受け付けることができる。すなわち、実際に対象店舗を利用したユーザからレビュー投稿を受け付けることができる。これにより、仮にユーザが位置情報の提供を拒否している場合であっても、レビューの信頼性を十分に確保することができる。
したがって、本発明の情報処理装置によれば、信頼性のあるレビューを効果的に集めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の一実施形態のサーバ装置を含む情報処理システムの概略構成を示す模式図。
図2】本実施形態のサーバ装置の概略構成を示すブロック図。
図3】本実施形態のレビュー依頼処理を示すフローチャート。
図4】本実施形態のユーザ検出処理の例を示すフローチャート。
図5】本実施形態のユーザ検出処理の他の例を示すフローチャート。
図6】本実施形態のユーザ検出処理の他の例を示すフローチャート。
図7】本実施形態のレビュー投稿処理を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明に係る一実施形態について図面に基づいて説明する。
[情報処理システムの全体構成]
図1は、本実施形態の情報処理システム1の概略構成を示すブロック図である。
図1に示すように、本実施形態の情報処理システム1は、ユーザが使用するユーザ端末10と、店舗に設置された店舗端末20と、本発明の情報処理装置であるサーバ装置30とを備え、これらがインターネット等のネットワークを介して通信可能に接続されている。
本実施形態において、情報処理システム1は、ユーザのコード決済に基づいて店舗のレビューを集めるシステムとして機能する。具体的には、サーバ装置30は、情報処理システム1を利用する任意のユーザに対して、店舗でのコード決済および店舗レビューの投稿を依頼する依頼情報を送信する。また、サーバ装置30は、ユーザが店舗でコード決済を行っていることを条件として、ユーザ端末10から店舗レビューの投稿を受け付ける。
なお、サーバ装置30は、集めた店舗レビューを他のレビューサイト管理サーバに送信してもよいし、サーバ装置30自体がレビューサイトを管理するサーバ装置であってもよい。また、本実施形態において、店舗とは、金銭の授受によって物品またはサービス等の提供を行う施設全般を対象としており、これら物品およびサービス等をまとめて商品と称する。
【0011】
なお、コード決済とは、店舗で商品の売買が行われる際にコードを使用して行われるキャッシュレス決済であり、このコード決済には、ユーザ端末10が店舗に提示されるコードを読み取ることで決済が実行される店舗提示型コード決済、および、店舗に設置された店舗端末20がユーザ端末10に表示されたコードを読み取ることで決済が実行される利用者提示型コード決済が含まれる。コードは、一次元コードまたは二次元コード等、機械によって内容が認識可能である任意の表示物であり、店舗情報またはユーザ情報に紐付けられている。
【0012】
[ユーザ端末10の構成]
ユーザ端末10は、ユーザが保有する端末装置であり、例えばスマートフォン、タブレット端末等のコンピューターにより構成されている。ユーザ端末10の具体的な構成の図示は省略するが、ユーザ端末10は、一般的なコンピューターが有する基本的な構成を有する。すなわち、ユーザ端末10は、ユーザの操作を受け付ける入力操作部、画像やテキストを表示させるディスプレイ、各種情報を記録する記録部、および、各種情報を演算処理する演算処理部(CPU等)を備えている。また、ユーザ端末10は、コードを読み取るためのカメラや、ユーザ端末10の現在位置を計測するGPS装置を備えていてもよい。
【0013】
ユーザ端末10の記録部には、ユーザがコード決済を実施するためのコード決済用アプリケーションプログラム(決済アプリ)が格納されている。ユーザ端末10において、演算処理部は、記録部に記憶された決済アプリを読み取り実行することにより、決済アプリの各種機能を実行する。また、ユーザ端末10の記録部には、決済アプリで使用される各種情報が格納されている。
【0014】
[店舗端末20の構成]
店舗端末20は、POSシステムを制御するコンピューターであり、例えば店舗内に設置されている。なお、本実施形態では、店舗端末20は、店舗内の支払カウンターに設置され、キャッシュレジスター(POSレジ)として機能してもよい。
店舗端末20の具体的な構成の図示は省略するが、店舗端末20は、一般的なコンピューターが有する基本的な構成を有する。すなわち、店舗端末20は、店員の操作を受け付ける入力操作部、各種情報を表示させるディスプレイ、各種情報を記録する記録部、各種情報を演算処理する演算回路(CPU等)を備えている。また、店舗端末20は、コードを読み取るためのリーダーを備えてもよい。
【0015】
なお、店舗端末20の記録部には、店舗がコード決済を実施するための店舗コード決済用アプリケーションプログラム(店舗用決済アプリ)が格納されている。店舗端末20において、演算処理部は、記録部に記憶された店舗用決済アプリを読み取り実行することにより、店舗用決済アプリの各種機能を実行する。
また、店舗端末20の記憶部には、商品情報や店舗情報などが記憶されている。
商品情報は、商品ごとに、商品ID、価格、商品名、および、商品カテゴリなどを含む。
店舗情報は、店舗ID、店舗名、店舗カテゴリ、および、店舗所在地などを含む。
【0016】
[サーバ装置30の構成]
図2は、サーバ装置30の概略構成を示すブロック図である。
サーバ装置30は、コンピューターにより構成され、本発明の情報処理装置として機能する。このサーバ装置30は、通信部31、記憶部32および制御部33等を含んで構成されている。
【0017】
通信部31は、インターネットに接続され、インターネットを介して、ユーザ端末10や店舗端末20等の各装置と通信する。
【0018】
記憶部32は、例えばメモリまたはハードディスク等により構成されたデータ記録装置である。この記憶部32には、サーバ装置30を制御するための情報処理プログラムが格納されている。
また、記憶部32には、ユーザデータベース321、店舗データベース322、決済データベース323、レビューデータベース324、および、地図データベース325などが設けられている。
【0019】
ユーザデータベース321には、本システムを利用するユーザ毎のユーザ情報が記憶されている。このユーザ情報は、ユーザID、ユーザ名、ユーザ属性、決済履歴、口座残高、クーポン保有情報、位置履歴、投稿履歴、依頼一覧、投稿可能店舗一覧などを含む。
ユーザIDは、各ユーザを識別する識別情報である。
ユーザ属性は、ユーザの年齢、性別、職業、居住地などを含む。
決済履歴は、過去のコード決済の履歴であり、決済日時、支払金額、商品ID、店舗IDなどを含む。
口座残高は、決済アプリの口座にチャージされた電子マネーの残高である。
クーポン保有情報は、ユーザに利用可能なクーポンの情報である。
位置履歴は、GPSで計測されるユーザの位置情報の履歴である。
投稿履歴は、ユーザが投稿した店舗レビューの履歴情報である。
依頼一覧は、ユーザに対して依頼されたレビュー依頼情報の一覧である。また、依頼一覧では、ユーザによるコード決済の履歴がある店舗に関するレビュー依頼情報に対して、コード決済の履歴があることを示すタグが付されてもよい。
【0020】
店舗データベース322には、情報処理システム1を利用する店舗毎に、店舗情報、商品情報が記憶されている。店舗データベース322に記憶される商品情報や店舗情報は、店舗端末20に記憶される商品情報や店舗情報と同様である。
【0021】
決済データベース323には、サーバ装置30が受信した決済情報が蓄積される。この決済情報は、コード決済が実行された店舗を識別する情報(例えば店舗ID)と、コード決済を実行したユーザを識別する情報(例えばユーザID)とを少なくとも含む。本実施形態の決済情報は、決済ID、ユーザID、店舗ID、商品ID、および、支払金額などを含む。決済IDは、各決済情報を識別する識別情報である。また、決済情報は、コード決済が実行された時点のユーザの位置情報(GPS情報)を含んでもよい。
【0022】
レビューデータベース324には、店舗レビュー情報や、レビュー依頼情報が記録される。
店舗レビュー情報は、店舗ID、店舗レビューを投稿したユーザのユーザID、店舗名、レビュー内容、および、店舗または商品の画像(写真または動画)などを含む。
【0023】
レビュー依頼情報は、依頼ID、店舗ID、店舗名、ユーザ条件情報、レビュー内容指示情報、および、特典情報を含む。
依頼IDは、レビュー依頼情報を識別する識別情報である。
ユーザ条件情報は、レビューの依頼先であるユーザの属性、決済履歴、または、位置情報などに関する条件を含む。例えば、「女性である」、「20~30代である」、「レビュー対象店舗の周囲Xm以内に位置する」、「対象店舗との関連度が高い」などが挙げられる。また、コード決済履歴に関連付けたユーザ条件情報として、「対象店舗から所定距離以内でのコード決済履歴がある(対象店舗を含むエリアで購買経験がある)」、「現在から過去所定時間以内にレビュー対象店舗から所定距離依頼でのコード決済履歴がある(例えば対象店舗を含むエリアでショッピング中である)」、「所定期間以内に対象店舗から所定距離以内でのX回以上のコード決済履歴がある(例えば対象店舗を含むエリアでショッピングする習慣がある)」などが挙げられる。
【0024】
レビュー内容指示情報は、店舗レビューの内容を指示する情報であり、例えば、店舗の雰囲気、商品の満足度、店舗の混雑状況、商品の在庫状況、および、店舗または商品の画像(写真または動画)など、様々な項目に関する指示を含んでよい。
特典情報は、店舗レビューを投稿したユーザに対して付与する特典の内容を示す情報である。例えば、コード決済に利用できる電子マネーの付与や、対象店舗で利用できる割引クーポンの付与などが挙げられる。
また、レビュー依頼情報は、店舗レビューの投稿期限や希望投稿数などの情報をさらに含んでもよい。
【0025】
地図データベース325には、地図情報と、地図上の各地点(例えば店舗などの施設)に関する地点情報とが記録されている。地点情報は、例えば施設や住所等に対する位置座標を有する。
【0026】
制御部33は、CPU等の演算回路、RAM等の記録回路により構成される。制御部33は、記憶部32に記録されている情報処理プログラムをRAMに展開し、RAMに展開されたプログラムとの協働により各種処理を実行する。そして、制御部33は、情報処理プログラムを読み込み実行することで、図2に示すように、決済情報取得部331と、依頼生成部332と、ユーザ検出部333と、依頼送信部334と、投稿制御部335と、特典付与部336として機能する。
【0027】
なお、サーバ装置30を構成するコンピューターの数は特に限定されない。例えば、1台のコンピューターによってサーバ装置30が構成されてもよく、複数のコンピューターをネットワークで接続して構築されるクラウドサーバをサーバ装置30としてもよい。
【0028】
決済情報取得部331は、決済管理サーバ装置などからインターネットを介してコード決済に関する決済情報を受信する。
依頼生成部332は、対象店舗の店舗レビューを依頼するための依頼情報を生成する。
ユーザ検出部333は、依頼情報を送信する対象である対象ユーザを検出する。
依頼送信部334は、対象ユーザに対して依頼情報を送信する。
投稿制御部335は、ユーザが対象店舗でコード決済を実行していることを条件として、当該ユーザから対象店舗の店舗レビューの投稿を受け付ける。
特典付与部336は、店舗レビューを投稿したユーザに対して特典を付与する。
【0029】
[レビュー依頼情報の生成処理]
依頼生成部332は、様々な方法によってレビュー依頼情報を生成することができる。以下、レビュー依頼情報の生成方法の例について説明する。
【0030】
依頼生成部332は、店舗スタッフまたはユーザが送信したレビュー依頼に基づいてレビュー依頼情報を生成してもよい。
具体的は、店舗スタッフまたはユーザは、店舗端末20またはユーザ端末10を操作し、サーバ装置30から送信された店舗一覧から所望の店舗を選択し、当該店舗に関するレビュー内容指示情報およびレビュー依頼先ユーザ情報を入力する。店舗端末20またはユーザ端末10が入力情報を店舗IDと共にサーバ装置30に送信した場合、サーバ装置30の依頼生成部332は、受信した情報(レビュー内容指示情報およびレビュー依頼先ユーザ情報)と適当な特典情報とを、依頼IDおよび店舗IDに対応付け、レビュー依頼情報として、レビューデータベース324に記憶させる。
【0031】
また、店舗スタッフがレビュー依頼を送信する場合、この店舗スタッフは、店舗レビュー内容指示情報およびレビュー依頼先ユーザ情報を入力すると共に、特典情報を入力してもよい。この場合、サーバ装置30の依頼生成部332は、受信した情報(レビュー内容指示情報、レビュー依頼先ユーザ情報および特典情報)を依頼IDおよび店舗IDに対応付け、レビュー依頼情報として、レビューデータベース324に記憶させる。
【0032】
依頼生成部332は、店舗端末20またはユーザ端末10からのレビュー内容指示情報の受信に依らず、レビュー依頼情報を自動で生成してもよい。
例えば、依頼生成部332は、所定期間以上、店舗レビューが投稿されていない店舗がある場合、当該店舗に関するレビュー依頼情報を生成してもよい。
また、依頼生成部332は、ユーザの位置情報を取得し、あるエリアに多数のユーザが来訪している場合、当該エリアに所在する店舗に関するレビュー依頼情報を生成してもよい。
このような場合、レビュー内容指示情報、レビュー依頼先ユーザ情報および特典情報としては、各種状況に応じて予め設定されているテンプレートを利用すればよい。
【0033】
[レビュー依頼処理]
以下、サーバ装置30が行うレビュー依頼処理について、図3のフローチャートを参照して説明する。なお、以下では、対象店舗が店舗Aであり、この店舗Aに関するレビュー依頼情報Tに基づいてレビュー依頼を行う例を説明する。
【0034】
サーバ装置30において、ユーザ検出部333は、決済情報取得部331により取得される決済情報に基づいて、レビュー依頼情報Tに合致するユーザを対象ユーザとして検出する(ステップS1)。すなわち、ユーザ検出部333は、コード決済を実行する複数のユーザから、レビュー依頼情報Tに合致するユーザを検出する。
【0035】
ステップS1の具体例は、様々である。
例えば、図4に示すように、ユーザ検出部333は、決済情報取得部331が決済情報を取得したか否かを判定する(ステップS11)。
決済情報取得部331が決済情報を取得した場合(ステップS11;Yesの場合)、ユーザ検出部333は、決済情報の店舗IDに基づいて、店舗データベース322から当該店舗IDに対応する店舗情報の店舗所在地を、決済位置情報として取得する(ステップS12)。あるいは、決済情報がユーザの位置情報を含む場合には、ユーザ検出部333は、当該位置情報を決済位置情報として取得してもよい。
一方、決済情報取得部331が決済情報を取得していない場合(ステップS11;Noの場合)、ステップS11を繰り返す。
ステップS12の後、ユーザ検出部333は、地図データベース325を参照し、決済位置情報が店舗Aの店舗所在地から所定距離以内であるか否かを判定する(ステップS13)。
決済位置情報が対象店舗の店舗所在地から所定距離以内である場合、ユーザ検出部333は、ステップS11で取得された決済情報のユーザIDに対応するユーザを、対象ユーザとして特定する(ステップS14)。一方、決済位置情報が店舗Aの店舗所在地から所定距離よりも遠い場合、ステップS11に戻る。
これにより、店舗Aを含むエリアでショッピング中のユーザを対象ユーザとして検出することができる。
【0036】
また、他の例として、図5に示すように、ユーザ検出部333は、決済データベース323から直近の所定期間に得られた複数のユーザの決済情報を参照し(ステップS15)、各決済情報の店舗IDに基づいて、店舗データベース322から当該店舗IDに対応する店舗情報の店舗所在地を決済位置情報として取得する(ステップS16)。あるいは、決済情報がユーザの位置情報を含む場合には、ユーザ検出部333は、当該位置情報を決済位置情報として取得してもよい。
そして、ユーザ検出部333は、地図データベース325を参照することで、各決済位置情報が対象店舗の店舗所在地から所定距離以内であるか否かを判定し、決済位置情報が対象店舗の店舗所在地から所定距離以内である決済情報の数をユーザ別にカウントする(ステップS17)。ユーザ検出部333は、ステップS17でカウントされた決済情報の数が所定数以上である1以上のユーザを、対象ユーザとして特定する(ステップS18)。
なお、ステップS17において、決済位置情報が対象店舗の店舗所在地に等しい決済情報をカウントに含めてもよい。
また、ステップS18で決済情報の数の判定基準となる所定数は、1以上の数であればよい。所定数が1である場合、店舗Aを含むエリアでショッピング経験のあるユーザを対象ユーザとして検出することができる。また、所定数が複数であれば、店舗Aを含むエリアでショッピングする習慣のあるユーザを対象ユーザとして検出することができる。
【0037】
また、他の例として、ユーザ検出部333は、図6に示すように、決済データベース323から直近の所定期間に得られた複数のユーザの決済情報を参照し(ステップS15)、各決済情報のユーザIDに基づいて、ユーザデータベース321から当該ユーザIDに対応するユーザ情報を取得する(ステップS19)。
そして、ユーザ検出部333は、ユーザごとに、ステップS19で取得されたユーザ情報の決済履歴と対象店舗である店舗Aとの関連度を算出する(ステップS20)。
例えば、ユーザ検出部333は、ユーザ情報の決済履歴の店舗IDおよび商品IDに基づいて、店舗データベース322から、当該店舗IDに対応する店舗の店舗カテゴリ、または、当該商品IDに対応する商品の商品カテゴリを特定する。また、ユーザ検出部333は、レビュー依頼情報Tの店舗IDに基づいて、店舗データベース322から、当該店舗IDに対応する店舗Aの店舗カテゴリを特定する。そして、ユーザ検出部333は、ユーザ情報に基づいて特定された店舗カテゴリまたは商品カテゴリと、レビュー依頼情報Tに基づいて特定された店舗カテゴリとの関連度を、公知のスコア技術を利用して算出する。
その後、ユーザ検出部333は、ステップS20で算出された関連度が所定以上である1以上のユーザを、対象ユーザとして特定する(ステップS21)
これにより、レビュー依頼情報Tに対応する店舗Aまたは店舗Aの扱う商品に対して興味があることを期待できるユーザが対象ユーザとして検出される。
【0038】
図3のフローに戻って説明する。依頼送信部334は、レビュー依頼情報Tと、店舗Aでのコード決済を依頼する決済依頼情報と、を含む決済レビュー依頼情報を作成し、この決済レビュー依頼情報を、ステップS1で検出された対象ユーザに対して送信する(ステップS2;依頼送信ステップ)。
なお、依頼送信部334は、コンテンツ送信時間帯に応じたレコメンドを作成し、決済レビュー依頼情報に含めてもよい。例えば、決済レビュー依頼情報には、「今日のランチに店舗Aのオムライスはどうですか?コード決済で支払いをして、レビューを書けばXXポイント獲得!」などのテキスト情報が含まれる。
ユーザ端末10は、サーバ装置30から決済レビュー依頼情報を受信したことをユーザに通知する。
【0039】
また、依頼送信部334は、対象ユーザのユーザ情報の依頼一覧に対して、決済レビュー依頼情報を追加することで、この依頼一覧を更新する(ステップS3)。
ユーザがユーザ端末10を操作して支払アプリを起動すると、ユーザ端末10は、サーバ装置30から依頼一覧を取得し、ディスプレイに表示させることができる。ユーザは、ディスプレイに表示された依頼一覧を見ることで、自身に依頼されたレビュー依頼を確認できる。
【0040】
なお、図3に示すフローが繰り返し実施されることで、決済レビュー依頼情報が複数の対象ユーザに随時送信されてもよい。レビュー依頼情報Tに依頼期限や依頼ユーザ数などの制限情報が対応付けられている場合には、当該制限情報に基づいて図3に示すフローの繰り返し数を調整してもよい。
【0041】
〔レビュー受付処理〕
サーバ装置30におけるレビュー受付処理について、図7のフローチャートを参照して説明する。なお、以下では、ユーザUがユーザ端末10を操作して支払アプリを起動し、対象店舗である店舗Aでコード決済を行った場合について説明する。
ここで、コード決済の具体的な方法は、ユーザ提示型コード決済や、店舗提示型コード決済など、各種の公知技術を利用できる。
例えば、ユーザ提示型コード決済の場合、ユーザ端末10は、ユーザIDなどのユーザ情報が埋め込まれたコードをディスプレイに表示させる。店舗端末20は、リーダーを用いてユーザ端末10に表示されたコードを読み取り、読み取った情報(ユーザIDなど)と商品の支払に関する情報(支払金額、店舗ID、商品IDなど)とを含む決済情報を、決済管理サーバ装置に送信する。
店舗提示型コード決済の場合、店舗端末20は、商品の支払に関する情報が埋め込まれたコードをディスプレイに表示させる。あるいは、店舗には、商品の支払に関する情報を埋め込まれたコードが予め提示されている。ユーザ端末10は、カメラを用いてコードを読み取り、読み取った情報(支払金額、店舗ID、商品IDなど)とユーザ情報(ユーザIDなど)とを含む決済情報を、決済管理サーバ装置に送信する。
【0042】
図7に示すように、サーバ装置30では、決済情報取得部331が決済管理サーバ装置から決済情報を取得する(ステップS31;決済情報取得ステップ)。なお、決済情報取得部331は、予め設定された所定期間ごとに決済管理サーバ装置に蓄積された決済情報を取得してもよいし、決済管理サーバ装置が決済処理を行うごと送信する決済情報を取得してもよい。
その後、投稿制御部335は、ユーザデータベース321を参照し、決済情報の店舗IDに対応する店舗AがユーザUの依頼一覧に含まれるレビュー依頼情報に対応する店舗であるか否か、すなわち店舗AがユーザUに店舗レビューを依頼された対象店舗であるか否かを判定する(ステップS32)。
【0043】
店舗AがユーザUに店舗レビューを依頼された対象店舗である場合(ステップS32;Yesの場合)、投稿制御部335は、ユーザUのユーザ端末10に対して、レビュー投稿コンテンツを送信する(ステップS33)。
ユーザ端末10は、サーバ装置30から受信したレビュー投稿コンテンツを表示部に表示させる。このレビュー投稿コンテンツは、例えば、店舗Aの名称を表示する店舗名表示部、ユーザがレビューを入力するためのレビュー入力部、ユーザが画像を入力するための画像入力部、および、投稿ボタンなどを備える。ユーザの入力操作により、レビュー等が入力されて投稿ボタンが選択されると、ユーザ端末10からサーバ装置30にレビュー投稿情報が送信される。このレビュー投稿情報には、店舗ID、ユーザID、レビュー情報、および、画像情報などが含まれる。
【0044】
サーバ装置30の投稿制御部335は、ユーザ端末10からレビュー投稿情報を受信した場合(ステップS34;Yesの場合)、レビューデータベース324から店舗IDに対応した店舗情報を特定し、当該店舗情報に対してレビュー投稿情報を記録する。そして、投稿制御部335は、レビュー投稿情報に基づいて、レビューサイトを更新する(ステップS35)。例えば、投稿制御部335は、ステップS35で受信したレビュー投稿情報が店舗Aの紹介ページに表示されるように、レビューサイトを更新する。
すなわち、本実施形態の投稿制御部335は、ステップS33~S35により、店舗Aに対応する決済処理情報が取得された場合に、当該決済情報のユーザIDに対応するユーザから店舗Aに関するレビューの投稿を受け付ける処理(投稿制御ステップ)を実行する。
【0045】
特典付与部336は、ユーザデータベース321からユーザIDに対応したユーザ情報を特定すると共に、レビューデータベース324から店舗IDに対応したレビュー依頼情報を特定する。そして、特典付与部336は、当該ユーザ情報に対し、当該レビュー依頼情報に記録された特典情報に沿った特典を付与する(ステップS36)。例えば、特典付与部336は、ユーザ情報の残高情報に対して所定金額の電子マネーを加算したり、ユーザ情報のクーポン保有情報に対して、所定のクーポン情報を記憶させる。
【0046】
一方、投稿制御部335は、ユーザ端末10からレビュー投稿情報を受信しないままユーザ端末10との通信が終了した場合(ステップS35;Yesの場合)、ユーザデータベース321におけるユーザUの依頼一覧において、店舗Aに対応するレビュー依頼情報に対し、コード決済の履歴があることを示すタグを付す(ステップS37)。
以上によりフローが終了する。
【0047】
[本実施形態の作用効果]
本実施形態のサーバ装置30は、記憶部32と、制御部33とを備え、制御部33は、記憶部32に記憶された情報処理プログラムを読み込むことで、決済情報取得部331、依頼送信部334、および、投稿制御部335として機能する。依頼送信部334は、ユーザに対して、対象店舗でのコード決済を依頼する決済依頼情報と当該対象店舗に関するレビューの投稿を依頼するレビュー依頼情報とを含む決済レビュー依頼情報を送信する。そして、投稿制御部335は、決済情報取得部331により対象店舗に関する決済情報が取得された場合、当該決済情報に対応するユーザから、対象店舗に関するレビューの投稿を受け付ける。
本実施形態において、ユーザは、サーバ装置30から送信される決済レビュー依頼情報を確認することにより、対象店舗でコード決済を実行できることや、対象店舗がレビューを募集していることを知ることができる。これにより、対象ユーザには、対象店舗でコード決済を行ってレビューを投稿することの動機付けが与えられる。
また、本実施形態において、サーバ装置30は、決済情報を利用することにより、対象店舗でコード決済が行われたことを条件として、当該コード決済を実行したユーザから、当該対象店舗に関するレビューの投稿を受け付けることができる。すなわち、実際に対象店舗を利用したユーザからレビュー投稿を受け付けることができる。これにより、仮にユーザが位置情報の提供を拒否している場合であっても、レビューの信頼性を十分に確保することができる。
したがって、本実施形態のサーバ装置30によれば、信頼性のあるレビューを効果的に集めることができる。
【0048】
本実施形態の制御部13は、記憶部12に記憶された情報処理プログラムを読み込むことで、ユーザ検出部333としても機能する。このユーザ検出部333は、決済情報取得部331により取得される決済情報に基づいて、依頼送信部334が決済レビュー依頼情報を送信する対象となる対象ユーザを検出する。これにより、無作為にユーザに決済レビュー依頼情報を送信する場合と比べて、依頼が達成される可能性が向上する。
【0049】
例えば、ユーザ検出部333は、決済情報に基づいて決済位置情報を取得し、決済位置情報が対象店舗の店舗所在地から所定距離以内である場合、決済情報に対応するユーザを対象ユーザとして検出する。これにより、対象店舗を含むエリアでショッピング中のユーザに対して決済レビュー依頼情報を送信できるため、単に対象店舗の周囲を通過するユーザに決済レビュー依頼情報を送信する場合と比べて、対象ユーザが依頼を達成する確率が向上する。
【0050】
また、ユーザ検出部333は、決済情報に基づいて決済位置情報を取得し、決済位置情報が対象店舗の店舗所在地から所定距離以内である決済情報の数をユーザ別にカウントし、当該決済情報の数が所定数以上であるユーザを対象ユーザとして検出してもよい。これにより、対象店舗を含むエリアでショッピングする習慣があるユーザに対して決済レビュー依頼情報を送信できるため、決済情報が取得された日とは異なる日であっても、対象ユーザが依頼を達成する確率が向上する。
【0051】
また、ユーザ検出部333は、決済情報に基づいてユーザ情報を取得し、ユーザ情報の決済履歴とレビュー依頼情報との関連度を算出し、関連度が所定以上であるユーザを対象ユーザとして検出してもよい。これにより、対象店舗に対して興味があることを期待できるユーザに決済レビュー依頼情報を送信できるため、依頼を達成する確率が向上する。
【0052】
〔変形例〕
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形をも含むものであり、以下にその一部を変形例として示す。
【0053】
〔変形例1〕
前記実施形態において、依頼送信部334は、決済情報に基づいて検出された対象ユーザに対して決済レビュー依頼情報を送信するが、本発明はこれに限られない。
すなわち、依頼送信部334は、任意のユーザに対して決済レビュー依頼情報を送信すればよい。
例えば、依頼送信部334は、ユーザデータベース321のユーザ情報における投稿実績を参照し、レビュー投稿実績が多いユーザに対して決済レビュー依頼情報を送信してもよい。
また、依頼送信部334は、インターネットで通信可能な他のサーバ装置から取得した情報を利用してもよい。具体的には、依頼送信部334は、スケジュール管理サーバ装置からユーザの所在予定地を取得する、または、経路検索サーバ装置からユーザの目的地を取得することにより、所在予定地または目的地が対象店舗の近くであるユーザに対して、決済レビュー依頼情報を送信してもよい。
【0054】
〔変形例2〕
前記実施形態において、投稿制御部335は、決済処理の実行に応じて、ユーザ端末10にレビュー投稿コンテンツを送信するが、本発明はこれに限られない。
例えば、サーバ装置30は、ユーザ端末10からの要求に応じ、ユーザデータベース321におけるユーザの依頼一覧から、コード決済の履歴があることを示すタグが付されたレビュー依頼を抽出した一覧(レビュー投稿可能依頼一覧)を作成し、このレビュー投稿可能依頼一覧をユーザ端末10に送信する。
ユーザは、ユーザ端末10において、サーバ装置30から提供されるレビュー投稿可能依頼一覧から所望のレビュー依頼を選択し、ユーザ端末10は、当該レビュー依頼を投稿するためのコンテンツ要求を、依頼IDと共にサーバ装置30に送信する。
サーバ装置30において、投稿制御部335は、コンテンツ要求の受信に応じて、ユーザ端末10に対し、依頼IDに対応するレビュー依頼情報のレビュー投稿コンテンツを送信する。
このような処理によっても、対象店舗で電子決済が行われたことを条件として、当該電子決済を実行したユーザから、当該対象店舗に関するレビューの投稿を受け付けることができる。
【0055】
〔変形例3〕
前記実施形態の記憶部では、ユーザごとに依頼一覧が記憶されているが、ユーザ共通の依頼一覧が記憶されてもよい。
この場合、依頼送信部334は、上述の変形例1と同様、任意のユーザに対して決済レビュー依頼情報を送信すればよい。
【0056】
〔変形例4〕
前記実施形態では、ユーザ検出部333が決済情報などに基づいて、決済レビュー依頼情報を送信する対象ユーザを検出している。このような前記実施形態の変形例として、AIを用いた機械学習を利用して対象ユーザを検出してもよい。例えば、ユーザ検出部333は、決済情報および各ユーザのレビュー投稿実績を入力とし、対象ユーザを出力としたモデルを機械学習により生成してもよい。これにより、レビューを投稿することが期待できるユーザを対象ユーザとして高精度に検出できる。
【0057】
〔変形例5〕
前記実施形態では、本発明の電子決済の手段としてコード決済を利用しているが、これに限られない。すなわち、決済店舗の識別情報および決済ユーザの識別情報を含む決済情報を取得可能な電子決済であれば、電子マネーを用いた電子決済等、他の形式の電子決済を利用できる。
【符号の説明】
【0058】
1…情報処理システム、10…ユーザ端末、20…店舗端末、30…サーバ装置、31…通信部、32…記憶部、321…ユーザデータベース、322…店舗データベース、323…決済データベース、324…レビューデータベース、325…地図データベース、33…制御部、331…決済情報取得部、332…依頼生成部、333…ユーザ検出部、334…依頼送信部、335…投稿制御部、336…特典付与部。
図1
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図5
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図7