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特許7404132換気警報器関連作業支援制御装置、換気警報器関連作業支援プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-15
(45)【発行日】2023-12-25
(54)【発明の名称】換気警報器関連作業支援制御装置、換気警報器関連作業支援プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20231218BHJP
【FI】
G06Q50/10
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2020058770
(22)【出願日】2020-03-27
(65)【公開番号】P2021157632
(43)【公開日】2021-10-07
【審査請求日】2022-08-25
(73)【特許権者】
【識別番号】000220262
【氏名又は名称】東京瓦斯株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】下谷 大輝
【審査官】田川 泰宏
(56)【参考文献】
【文献】特開2010-198275(JP,A)
【文献】特開2018-055444(JP,A)
【文献】特開2012-123759(JP,A)
【文献】特開2012-238205(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00ー99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ガス関連設備の換気の適否を監視する換気警報器の設置及び点検時の換気警報器関連作業を支援するための換気警報器関連作業支援制御装置であって、
前記換気警報器関連作業の内、新規及び交換を含む設置作業の終了後に、前記換気警報器及びその周辺の画像を撮影する撮影部と、
事前に取得した作業種情報に基づいて行った作業に関する報告書情報を記録する第1記録部と、
前記第1記録部に記録された報告書情報に、前記撮影部で撮影した画像情報を関連付けて記録する第2記録部と、を有し、
前記撮影部で撮影された換気警報器及びその周辺の画像を解析することで、前記換気警報器の不適正使用の有無を判断する換気警報器関連作業支援制御装置。
【請求項2】
前記第1記録部が、
前記報告書情報の記録を、所定のフォーマットに基づく入力操作を介して受け付ける受付部と、
前記受付部で受け付けた前記報告書情報を一時的に記憶し、予め定めた管理サーバへ送信する情報管理部と、
を有する請求項1記載の換気警報器関連作業支援制御装置。
【請求項3】
前記情報管理部が、前記報告書情報の前記管理サーバへの送信が確認された場合に、前記報告書情報を削除する、請求項記載の換気警報器関連作業支援制御装置。
【請求項4】
コンピュータを
請求項1~請求項の何れか1項記載の換気警報器関連作業支援制御装置として動作させる、
換気警報器関連作業支援プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ガスを利用する機器、特に、業務用機器を対象とした換気警報器の設置及び点検を含む換気警報器関連作業を支援するための換気警報器関連作業支援制御装置、換気警報器関連作業支援プログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
ガス機器の換気警報器を設置する設置作業や、換気警報器の鳴動の履歴等を検査する点検作業を含む工事関連作業の際、当工事関連作業に加えて、現場において、多くの書類を作成する事務作業を行う必要がある。書類は紙媒体であり、作業現場で必要な情報を記載し、かつ、情報を記載し終えた書類を関係部署に送付するといった、手作業の業務が煩雑であり、事務作業は大きな業務負担となっている。このため、現場での機種確認のための型式番号の読み取り等を自動化することが提案されている(特許文献1参照)。
【0003】
また、換気警報器を取り付ける位置は、例えば、床からの高さ、及び換気口からの距離等、所定の許容範囲を持って取り決められており、作業者が行う設置作業の段階では、当該所定の許容範囲を持つ取り付け位置基準内の位置に設置することになる。
【0004】
これに対して、換気警報器は、ほとんど業務用機器が対象であり、取り付け位置が所定の許容範囲を持つ取り付け位置基準内であっても、換気警報器は業務に支障をきたすので、利用者によって位置が変更されるようなことが起こり得る。しかし、この場合でも、換気警報器設置後は、換気警報器の取り付け位置を、特に監視するようなことは行われていない。そこで、換気警報器設置時に、設置状態を撮影し、画像データとして残しておくことが考えられる(特許文献2及び特許文献3参照)。
【0005】
特許文献2には、管理事務所において、電話回線が設けられていない遠隔の建築作業現場をモニタによって監視することが記載されている。
【0006】
より詳しくは、建築施工現場に送信部が設けられており、送信部は、建築施工現場の状況をテレビカメラによって撮影し、その静止画像を、携帯電話機の無線通信網によって送信する。建築施工現場から遠隔の管理事務所には、受信部が設けられており、受信部は、送信部から送信される静止画像を、電話回線を通して受信して、モニターテレビによって映し出す。また、必要に応じて、その静止画像が、録画用ビデオによって録画され、プリンターによってプリントアウトされる。
【0007】
特許文献3には、信頼性が高く、効率のよいプラント運転を行うことが可能なプラント保守支援システムが記載されている。
【0008】
より詳しくは、位置検出装置により検出された位置における作業者の視線の方向の撮影を行うカメラと、制御室内に配置されプラントの配管、タンクを含む建設物系の部分/分類ごとの複数の3Dデータを格納し少なくとも一つの前記3Dデータを表示するHUDやHMDを含む3Dデータ表示端末と、前記カメラが撮影した映像を前記3Dデータ表示端末に送信し、また、前記3Dデータ表示端末に表示された映像を受信して表示する情報端末と、前記プラントに配置されたバルブ、圧力計、ヒータを含む位置と制御状態を表示するプラント制御端末と、により構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【文献】特開2010-198275号公報
【文献】特開平09-261619号公報
【文献】特開2008-269310号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかしながら、従来は、画像情報を利用して作業効率を向上する技術であるが、換気警報器のように、取り付け作業後に、利用者の手によって位置が変更され、所定の許容範囲を持つ取り付け位置基準外に移設されることを監視するような特別な利用形態については記載されておらず、示唆もされていない。
【0011】
本発明は、換気警報器の取り付け状態に変換があったことを証明し得る画像を残し、点検時に行う、取り付け状態適否判断作業を支援することができる換気警報器関連作業支援制御装置、換気警報器関連作業支援プログラムを得ることが目的である。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明に係る換気警報器関連作業支援制御装置は、ガス関連設備の換気の適否を監視する換気警報器の設置及び点検時の換気警報器関連作業を支援するための換気警報器関連作業支援制御装置であって、前記換気警報器関連作業の内、新規及び交換を含む設置作業の終了後に、前記換気警報器及びその周辺の画像を撮影する撮影部と、事前に取得した作業種情報に基づいて行った作業に関する報告書情報を記録する第1記録部と、前記第1記録部に記録された報告書情報に、前記撮影部で撮影した画像情報を関連付けて記録する第2記録部と、を有している。
【0013】
本発明によれば、撮影部は、換気警報器関連作業の内、新規及び交換を含む設置作業の終了後に、前記換気警報器及びその周辺の画像を撮影する。
【0014】
第1記録部は、事前に取得した作業種情報に基づいて行った作業に関する報告書情報を記録する。
【0015】
第2記録部は、第1記録部に記録された報告書情報に、撮影部で撮影した画像情報を関連付けて記録する
【0016】
これにより、換気警報器の取り付け状態に変換があったことを証明し得る画像を残し、点検時に行う、取り付け状態適否判断作業を支援することができる。
【0017】
本発明において、前記第1記録部が、前記報告書情報の記録を、所定のフォーマットに基づく入力操作を介して受け付ける受付部と、前記受付部で受け付けた前記報告書情報を前記個人情報に対応させて一時的に記憶し、予め定めた管理サーバへ送信する情報管理部と、を有することを特徴としている。
【0018】
書類作成の自動化による情報管理と、現場の作業者による情報の活用とを関連付けて、最適な情報の利用形態を確立して、作業者の作業を支援することができる。
本発明において、前記撮影部で撮影された換気警報器及びその周辺の画像を解析することで、前記換気警報器の不適正使用の有無を判断することを特徴としている。
現場において、作業者の不適正使用の有無の判断の際、画像解析結果を踏まえることで、判断の精度を増すことができる。
【0019】
本発明において、前記情報管理部が、前記報告書情報の前記管理サーバへの送信が確認された場合に、前記報告書情報を削除することを特徴としている。
【0020】
セキュリティ性を高め、情報漏洩を未然に防止することができる。
【0021】
本発明に係る換気警報器関連作業支援プログラムは、コンピュータを、上記の換気警報器関連作業支援制御装置として動作させることを特徴としている。
【0022】
本発明は、例えば、換気警報器関連作業において、換気警報器の新規又は交換作業後の設置状態を撮影しておくことで、証拠として残しておくことができ、かつ、点検時に、換気警報器の経年劣化状態が正常か、及び正しい位置への設置が維持されているか等を、新旧の画像の比較によって判断することで、点検時の判定を一部自動化することができる。
【0023】
本発明は、従来技術に対し、換気警報器関連作業現場において、設置作業後に撮影する点が新しく、次の機会での点検時の取り付け状態の適否を容易に行える点で大きく進歩している。
【発明の効果】
【0024】
以上説明した如く本発明では、換気警報器の取り付け状態に変換があったことを証明し得る画像を残し、点検時に行う、取り付け状態適否判断作業を支援することができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1】(A)は、本実施の形態に係る換気警報器10の概略構成図、(B)は換気警報器の設置状態を示す厨房12の正面図である。
図2】(A)は本実施の形態に係る換気警報器関連作業支援制御システム図、(B)は通信端末装置の制御ブロック図である。
図3】本実施の形態に係る換気警報器関連作業支援制御プログラム(支援アプリ)の事前処理ルーチンを示す制御フローチャートである。
図4】本実施の形態に係る換気警報器関連作業支援制御プログラム(支援アプリ)の現場処理メインルーチンを示す制御フローチャートである。
図5】本実施の形態に係る現場処理メインルーチンから分岐した新規処理ルーチンを示す制御フローチャートである。
図6】本実施の形態に係る現場処理メインルーチンから分岐した満了処理ルーチンを示す制御フローチャートである。
図7】本実施の形態に係る現場処理メインルーチンから分岐した点検処理ルーチンを示す制御フローチャートである。
図8】本実施の形態に係る画像を用いた換気警報器の状態点検処理ルーチンを示す制御フローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0026】
(換気警報器10の概略)
【0027】
図1(A)は、本実施の形態に係る換気警報器10の概略構成図、(B)は換気警報器10の設置状態を示す厨房12の正面図である。
【0028】
図1(A)に示される如く、換気警報器10は、筐体14で覆われており、その正面に筐体14の内部に格納されたガス検知部(図示省略)に大気を導入するための第1開口部16と、筐体14の内部に格納されたスピーカ(図示省略)の音声を外部へ出力する第2開口部18と、が設けられている。
【0029】
また、第1開口部16及び第2開口部18よりも下部には、換気ランプ20、お知らせランプ22、及びスイッチ24が設けられている。
【0030】
また、筐体14の正面下部には、連絡先シール26が貼り付けられている。
【0031】
ガス検知部は、第1開口部16から導入される大気に含まれるCOを検知する。ガス検知部がCOを検知するとスピーカが警報音を鳴らし、その音が第2開口部18から出力される。
【0032】
換気ランプ20は、通常は消灯しており、ガス検知部がCOを検知すると点滅する。お知らせランプ22は、通常は消灯しており、機器異常、電池切れ又は電池交換時期を過ぎると、点滅する。
【0033】
スイッチ24は、作動点検及び警報音停止時に操作される。
【0034】
連絡先シール26には、異常時の連絡先、電話番号、及び換気警報器10の交換期限が表記されている。
【0035】
図1(B)に示される如く、換気警報器10は、主にレストラン等の厨房12に設置されるようになっており、換気警報器10として機能を十分に発揮し得る位置が決まっている。
【0036】
すなわち、一例として、厨房12の燃焼機器28から水平距離で8m以内、かつ床面30から170cm±20cmの範囲の壁に取り付けられることで、迅速かつ確実にCOを検知することができる。なお、ここでは示さなかったが、厨房12に設置された換気口(図示省略からの距離も重要なファクタである。
【0037】
なお、換気警報器10の仕様として、ガス検知部は、一過性のCO発生では早鳴りせず、人体に危険な影響を与える環境に達する前に警報を出力するため、業務用の厨房12の環境に適している。また、換気警報器10には、製品としての寿命があり、例えば、6年である。
【0038】
(換気警報器関連作業支援システム)
【0039】
上記で説明した換気警報器10は、ガス知識を有する専門の業者が管理している。具体的には、管理業者は、現地に出向き、新規に取り付ける処理、期限(製品寿命)が満了となったときの処理、及び定期又は不定期の点検処理を実行し、かつ、作業履歴を管理している。
【0040】
ところで、前述した厨房12(図1(B)参照)の燃焼機器28のような業務用機器を対象とした換気警報器10の新規取り付け、満了処理、及び点検処理に関連する事務作業では、一般のガス器具の設置及び点検に関連する事務作業に比べて、作業履歴を残すために、現場で作成する書類が多く、現場作業者の負担が大きい。
【0041】
そこで、本実施の形態では、現場作業者の書類作成に関わる作業を支援するための換気警報器関連作業支援システムを構築した。
【0042】
図2(A)は、本実施の形態に係る換気警報器関連作業支援システムの全体構成図である。
【0043】
ネットワーク50には、業務管理サーバ52が接続されており、換気警報器関連作業のデータベースとして機能する。
【0044】
ネットワーク50には、無線通信装置54が接続されている。これにより、業務管理サーバ52は、換気警報器関連作業を行うため、現場に向かう作業者が各々所持する複数の通信端末装置56と通信が可能となっている。
【0045】
通信端末装置56は、CPU58、RAM60、ROM62、入出力部(I/O)64、及びこれらを接続するデータバスやコントロールバス等のバス66を備えたマイクロコンピュータ68を具備している。
【0046】
I/O64には、通信I/F70が接続されており、前述の無線通信装置54との間で通信が実行される。
【0047】
また、I/O64には、撮影デバイス71、内部メモリ72及びICメモリスロット74が接続されている。ICメモリスロット74には、USB又はSD等のICメモリ76が着脱可能である。
【0048】
通信端末装置56の内部メモリ72には、換気警報器関連作業支援プリケーションプログラム(以下、支援アプリという)がインストールされている。支援アプリが起動すると、通信端末装置56は、業務管理サーバ52と連携し、作業ステータスに基づいて、それぞれ必要な情報をモニタに表示し、作業者を支援することになる。
【0049】
支援アプリによる作業支援として、以下のような処理を支援する。
【0050】
(支援1) 事前処理で個人情報と作業種情報を得る。
【0051】
(支援2) 現場処理において、作業終了後の情報の取り扱いとして、(a)通信端末装置56への入力操作、(b)業務管理サーバ52へのアップロード、(c)情報を削除、を1セットとし、アップロードできなかった場合の対処(通信端末装置56に残す等)を記載しておく。
【0052】
(支援3) 現場での作業(新規取り付け、更新取り付け)において、通信端末装置56に搭載された撮影デバイス71によって、取り付け位置の画像を撮影し、他の情報と関連付けて管理サーバへ格納しておく。なお、通信端末装置56の撮影デバイス71に限らず、デジタルカメラ等で撮影し、通信端末装置56へ転送してもよい。
【0053】
(支援4) 通信端末装置56からの伝送で、業務管理サーバ52に格納した画像情報は、次に同一現場に出向いたときの、換気警報器の取り付け位置の確認に利用する。
【0054】
(支援5) 同一現場に出向いたときに換気警報器10を撮影し、撮影した画像情報と、業務管理サーバ52に格納した画像情報と、を自動的に照合して違いを検索し出力する。例えば、取り付け基準(床面30からの高さ、燃焼機器28からの距離等)に対する差分や、外観の違い等。
【0055】
以下に本実施の形態の作用を、図3図8のフローチャートに従い説明する。
【0056】
(事前処理)
【0057】
図3は、支援アプリに基づき、通信端末装置56のCPU58で実行される事前処理ルーチンを示す制御フローチャートである。
【0058】
ステップ100では、作業者に割り当てられたIDとパスワードを用いて、ログイン処理を実行し、次いで、ステップ102へ移行して、業務管理サーバ52にアクセスして、当日の作業リストを読み出す。作業リストは、例えば、顧客情報を含み、1日で処理する作業が表形式で表示される。なお、別のアプリケーションプログラムとして登録されているルート検索機能及び駐車場認識機能等を利用して、各作業現場を向かう場合のルート及び駐車情報を事前に調べておくことができる。
【0059】
次のステップ104では、通信端末装置56の表示部には、作業リストが表示され、このルーチンは終了する。
【0060】
作業リストに表示されている作業処理項目は、新規処理(新規設置作業)、満了処理(満了交換作業)、及び点検処理(点検作業)が表示の何れかであり、例えば、作業者は、ルート検索機能で検索した順序に従い、作業現場に向かうことになる。
【0061】
(現場処理)
【0062】
図4は、支援アプリに基づき、通信端末装置56のCPU58で実行される現場処理メインルーチンを示す制御フローチャートである。
【0063】
ステップ110では、図3のステップ102で既に業務管理サーバ52から読み出した作業リストを表示し、作業対象を選択する。
【0064】
次のステップ112では、選択した作業対象の種類A~Cを判別する。
【0065】
すなわち、換気警報器10を新規に取り付ける場合はステップ114へ移行して新規処理(A)を実行する(図5参照)。
【0066】
また、既に取り付けられている換気警報器10が満期(6年)となった場合はステップ116へ移行して交換案内(交換作業を含む)を行う満了処理(B)を実行する(図6参照)。
【0067】
さらに、定期又は不定期に実行する換気警報器10及び周辺の業務機器及び配管の点検作業の場合はステップ118へ移行して点検処理(C)を実行する(図7参照)。
【0068】
(新規処理「図4のステップ114」のサブルーチン)
【0069】
図5は、換気警報器10の設置が完了した時点で実行される、図4のステップ114における新規処理サブルーチンの詳細な流れを示す制御フローチャートである。
【0070】
ステップ150では、顧客情報を読み出し、表示する。顧客情報は、図3の事前処理において、既に通信端末装置56に登録され、記憶されているものであり、このステップ150では、通信端末装置56の内部メモリ72から読み出し、表示部に表示する。
【0071】
次のステップ152では、換気警報器10の識別情報を入力する。換気警報器10の識別情報は、連絡先シール26(図1(A)参照)の一部に、バーコード又はQRコード(登録商標)で付与されている場合が多く、通信端末装置56のバーコード等の読み取りアプリ等を用いて識別情報を取り込むことができる。なお、バーコード又はQRコード(登録商標)と共に付与されている数字を手入力してもよい。
【0072】
次のステップ154では、通信端末装置56の撮影デバイス71により、換気警報器10及びその周辺の被写体を撮影する。なお、撮影デバイス71が無い通信端末装置56の場合は、別途デジタルカメラ等で撮影し、無線通信やICメモリ等を介して通信端末56へ取り込むようにしてもよい。
【0073】
次のステップ156では、作業関連情報が互いに関連付けられた状態で、通信端末装置56の表示部に一覧表示される。作業関連情報は、顧客情報、換気警報器10の識別情報、撮影画像、及び作業情報(作業の実施に際しての時間軸に応じた進捗や作業終了後の状態等)を含んでおり、新規に換気警報器10を取り付けた経緯、及び取り付けた後の換気警報器10の状態(正規な位置に取り付けられているか否か等)を表示部で可視化して確認することができる。
【0074】
次のステップ158では、電子サイン処理を実行する。このステップ160は、顧客による、有効な電子サインの入力の有無を判断することになるが、その前に、作業者は口頭で換気警報器10の取り付け完了、及び種々の注意点等を通知し、周知させた上で、顧客に対して電子サインを要求する。
【0075】
ステップ158において、有効な電子サインの入力が完了すると、ステップ160へ移行する。ステップ160では、通信端末装置56の支援アプリの操作画面から業務完了を示す操作があったか否かを判断し、業務完了操作があるまで待機する。
【0076】
ステップ160で肯定判定、すなわち、業務完了操作があった場合は、ステップ162へ移行して、業務管理サーバ52とのネットワーク接続処理行い、次いで、ステップ164で接続済となったら(肯定判定)、ステップ166へ移行して業務管理サーバ52への情報送信処理を実行する。
【0077】
業務管理サーバへの情報送信処理は、まず、ステップ166において、作業関連情報を業務管理サーバ52へ送信する。次のステップ168では、送信が完了したか否かを判断する。このステップ168で否定判定された場合は、ステップ170へ移行して、送信に関してエラーが発生したか否かを判断する。このステップ170では、否定判定された場合は、ステップ168へ戻り、ステップ168又はステップ170の何れかで肯定判定されるまで、ステップ168及びステップ170を繰り返す。
【0078】
ここで、ステップ168で肯定判定されると、作業関連情報の業務管理サーバ52への送信が完了したと判断し、ステップ172へ移行して、通信端末装置56に記憶されている作業関連情報を削除して、ステップ176へ移行する。これにより、通信端末装置56には、一切、作業関連情報が残らないため、情報漏洩等の不具合は発生しない。
【0079】
一方、ステップ170で肯定判定されると、作業関連情報を業務管理サーバ52へ送信できない時間が一定時間経過し、通信エラーが発生したと判断し、ステップ174へ移行して、通信端末装置56に作業関連情報を残し、ステップ176へ移行する。これにより、作業関連情報は、通信端末装置56の内部メモリ72等に維持されるため、情報の紛失等を防止することができる。
【0080】
ステップ176では、作業関連情報の状態(削除済か、維持中か)を記憶して、このルーチンは終了する。
【0081】
例えば、次の支援アプリの立ち上げの際、前回の作業関連情報が維持されている場合には、アラートを出し、業務管理サーバ52への通信及び情報送信を試みる。なお、最終的には、1日の就業時間の終了時に、有線通信等により、業務管理サーバ52へ作業関連情報を送信することが好ましい。
【0082】
(満了処理「図4のステップ116」のサブルーチン)
【0083】
図6は、換気警報器10の寿命を向かえたときに実行される、図4のステップ116における満了処理サブルーチンの詳細な流れを示す制御フローチャートである。
【0084】
ステップ200では、顧客情報を読み出し、表示する。顧客情報は、図3の事前処理において、既に通信端末装置56に登録され、記憶されているものであり、このステップ200では、通信端末装置56の内部メモリ72から読み出し、表示部に表示する。
【0085】
次のステップ202では、顧客が寿命となった既存の換気警報器10と新規の換気警報器10との交換を了承したか否かを判断するが、ステップ200とステップ202との間では、顧客に口頭で、既存の換気警報器10から新規の換気警報器10への交換を説得するための交渉があり、例えば、当該交渉の結果を、通信端末装置56に起動している支援アプリの表示画面の交換要否キーの操作で入力する。
【0086】
ステップ202において、交換要否キーの操作が交換不要と判断されると、顧客に新規の換気警報器10の取り付けの意思がないと判断し、このルーチンは終了する。
【0087】
また、ステップ202において、交換要否キーの操作が交換必要と判断されると、交換作業を経て、ステップ152Aへ移行する。
【0088】
以下、ステップ152A以降の処理は、図5のステップ152~ステップ176の処理と同一であるため、ステップ番号の末尾に「A」を付して、対照関係を明確にする。
【0089】
次のステップ152Aでは、換気警報器10の識別情報を入力する。換気警報器10の識別情報は、連絡先シール26(図1(A)参照)の一部に、バーコード又はQRコード(登録商標)で付与されている場合が多く、通信端末装置56のバーコード等の読み取りアプリ等を用いて識別情報を取り込むことができる。なお、バーコード又はQRコード(登録商標)と共に付与されている数字を手入力してもよい。また、通信端末装置56にOCR機能が搭載されている場合は、OCR処理で識別情報を取得してもよい。
【0090】
次のステップ154Aでは、通信端末装置56の撮影デバイス71により、換気警報器10及びその周辺の被写体を撮影する。なお、撮影デバイス71が無い通信端末装置56の場合は、別途デジタルカメラ等で撮影し、無線通信やICメモリ等を介して通信端末装置56へ取り込むようにしてもよい。
【0091】
次のステップ156Aでは、作業関連情報が互いに関連付けられた状態で、通信端末装置56の表示部に一覧表示される。作業関連情報は、顧客情報、換気警報器10の識別情報、撮影画像を含んでおり、新規に換気警報器10を取り付けた経緯、及び取り付けた後の換気警報器10の状態(正規な位置に取り付けられているか否か等)を表示部で可視化して確認することができる。
【0092】
次のステップ158Aでは、電子サイン処理を実行する。このステップ160Aは、顧客による、有効な電子サインの入力の有無を判断することになるが、その前に、作業者は口頭で換気警報器10の取り付けが完了し、種々の注意点等を通知し、周知させた上で、顧客に対して電子サインを要求する。
【0093】
ステップ158Aにおいて、有効な電子サインの入力が完了すると、ステップ160Aへ移行する。ステップ160Aでは、通信端末装置56の支援アプリの操作画面から業務完了を示す操作があったか否かを判断し、業務完了操作があるまで待機する。
【0094】
ステップ160Aで肯定判定、すなわち、業務完了操作があった場合は、ステップ162Aへ移行して、業務管理サーバ52とのネットワーク接続処理行い、次いで、ステップ164Aで接続済となったら(肯定判定)、ステップ166Aへ移行して業務管理サーバ52への情報送信処理を実行する。
【0095】
業務管理サーバへの情報送信処理は、まず、ステップ166Aにおいて、作業関連情報を業務管理サーバ52へ送信する。次のステップ168Aでは、送信が完了したか否かを判断する。このステップ168Aで否定判定された場合は、ステップ170Aへ移行して、送信に関してエラーが発生したか否かを判断する。このステップ170Aでは、否定判定された場合は、ステップ168Aへ戻り、ステップ168A又はステップ170Aの何れかで肯定判定されるまで、ステップ168A及びステップ170Aを繰り返す。
【0096】
ここで、ステップ168Aで肯定判定されると、作業関連情報の業務管理サーバ52への送信が完了したと判断し、ステップ172Aへ移行して、通信端末装置56に記憶されている作業関連情報を削除して、ステップ176Aへ移行する。これにより、通信端末装置56には、一切、作業関連情報が残らないため、情報漏洩等の不具合は発生しない。
【0097】
一方、ステップ170Aで肯定判定されると、作業関連情報を業務管理サーバ52へ送信できない時間が一定時間経過し、通信エラーが発生したと判断し、ステップ174Aへ移行して、通信端末装置56に作業関連情報を残し、ステップ176Aへ移行する。これにより、作業関連情報は、通信端末装置56の内部メモリ72等に維持されるため、情報の紛失等を防止することができる。
【0098】
ステップ176Aでは、作業関連情報の状態(削除済か、維持中か)を記憶して、このルーチンは終了する。
【0099】
例えば、次の支援アプリの立ち上げの際、前回の作業関連情報が維持されている場合には、アラートを出し、業務管理サーバ52への通信及び情報送信を試みる。なお、最終的には、1日の就業時間の終了時に、有線通信等により、業務管理サーバ52へ作業関連情報を送信することが好ましい。
【0100】
(点検処理「図4のステップ118」のサブルーチン)
【0101】
図7は、換気警報器10の点検時に実行される、図4のステップ118における点検処理サブルーチンの詳細な流れを示す制御フローチャートである。
【0102】
点検処理は、換気警報器10の設置後に、定期的に実行すると共に、他の業務機会(例えば、設備定期保安巡回及び特別巡回)のときにも、実行することが好ましい。なお、当別巡回とは、前記ガス設備定期保安巡回等とは異なり、比較的緊急を要する事案であり、不定期で発生する巡回を言う。
【0103】
ステップ300では、鳴動履歴を確認する。鳴動履歴確認は、2種類の確認手段があり、無線通信による取得と、手動操作による取得とを選択する。
【0104】
無線通信による取得では、例えば、通信端末装置56の支援アプリを起動することで、Wi-Fi又はBluetooth(登録商標)を用いた無線通信を確立することができる。
【0105】
この無線通信によれば、設置初期からの鳴動時期、場所等の一覧表を取得可能である。
【0106】
一方、手動操作による取得では、図1(A)に示すスイッチ24を操作することで、過去一定期間内の鳴動の有無がお知らせランプ22の点灯状態で報知される。
【0107】
次のステップ302では、上記何れかの確認手段による確認で、鳴動履歴があったか否かを判断し、「鳴動無し」と判定された場合は、換気警報器10に異常は無いと判断して、このルーチンは終了する。
【0108】
また、ステップ302で、「鳴動有り」と判定された場合は、換気警報器10に異常があるため、口頭で鳴動原因、及び調査が必要である旨を顧客に説明し、点検の許可を得るための交渉を行う。
【0109】
交渉後、点検の許可を得られない場合は、以後の処理はキャンセルとなり、鳴動履歴が無いときと同様にこのルーチンは終了する。
【0110】
交渉後、点検の許可を得られた場合は、点検を行うが、例えば、他の業務期間で点検を行う場合には、換気警報器10の詳細な点検修理作業の準備はなされていないため、後日の詳細点検となる。このため、ステップ304において、換気警報器10を点検し、鳴動頻度、訪問日時、訪問事前連絡の要否等を入力し、次いで、ステップ306へ移行して、入力情報を業務管理サーバ52へ送信する。
【0111】
次のステップ308では、業務管理サーバ52から換気警報器10の設置時(新規処理時)の作業関連情報を取得し、次いで、ステップ310へ移行して、通信端末装置56に取得した作業関連情報を表示する。
【0112】
作業者は、表示された作業関連情報と、現在の状況とを目視で判定する。例えば、前回の換気警報器10の設置時の顧客情報、業種(厨房12(図1(B)参照)の状況)、取り付け位置等を判定する。
【0113】
ステップ312では、通信端末装置56に表示されている前回の作業関連情報と差異がある場合には、当該作業関連情報を編集(削除、修正、更新等)し、ステップ314へ移行して、編集内容を業務管理サーバ52へ送信し、このルーチンは終了する。
【0114】
以上、点検処理では、換気警報器10の鳴動の履歴を確認でき、鳴動があった場合には、詳細な点検の実施の必要性を説明すると共に、現在の状態(顧客、業種、換気警報器取り付け位置等)が、以前の作業関連情報と異なる場合に、作業関連情報を編集することで、点検毎に新規な作業関連情報とすることができる。
【0115】
以上説明したように本実施の形態では、作業者が換気警報器10に関連する業務を遂行するにあたり、通信端末装置56に、ネットワークを介して業務管理サーバ52に通信可能な支援アプリをインストールし、作業前の事前処理、及び作業現場処理(新規処理、満了処理、点検処理)を、業務管理サーバ52で、一括管理するようにした。
【0116】
これにより、実務(換気警報器10の取り付け業務、交換業務、点検業務)とは別の、紙媒体による作業に関連する重要な書類への情報記載といった煩雑な手入力業務を、通信端末装置56の表示画面に基づくタッチ操作によって、換気警報器10に関連する手入力業務の作業性を向上することができる。
【0117】
また、本実施の形態では、点検処理において、換気警報器10の取り付け状態(位置、外観等)を、撮影画像を使って判断するようにした。なお、本実施の形態では、新規処理での新規取り付け時、及び満了処理での交換時においても、取り付け及び交換後に換気警報器10及びその周辺の被写体を撮影しており、業務管理サーバ52には、撮影画像が格納されている。
【0118】
図8は、点検処理時に実行される、画像を用いた換気警報器10の使用状態の把握に特化した制御フローチャートである。
【0119】
まず、ステップ350では、通信端末装置56の撮影デバイス71により、換気警報器10及びその周辺の被写体を撮影する。なお、撮影デバイス71が無い通信端末装置56の場合は、別途デジタルカメラ等で撮影し、無線通信やICメモリ等を介して通信端末装置56へ取り込むようにしてもよい。
【0120】
次のステップ352では、撮影した換気警報器10の画像に基づき、外観の状態を解析する。具体的には、水や油等の付着、損傷、及び改造された形跡等を含む不適正使用された形跡を解析する。
【0121】
次のステップ354では、換気警報器10の外観の解析結果から、不適正使用の有無を判断し、ステップ356へ移行する。
【0122】
ステップ356では、ステップ354の結果に基づき、通信端末装置56の表示部に、不適正使用の有無を表示し、ステップ358へ移行する。不適正があったときの表示は、その理由も表示することが好ましい(例えば、油分が非常に多く、CO検出に支障を来す可能性有り、又は、水滴が付着し、漏電を起こす可能性有り、等)。
【0123】
ここで、作業者(点検者)は、例えば、通信端末装置56の表示を顧客に見せながら、換気警報器10の不適正があった場合は、口頭で換気警報器10の交換が必要であることを説明して交換を交渉する。不適正使用が無い場合は、特に口頭での説明は不要である。
【0124】
ステップ358では、業務管理サーバ52から、前回取り付けたときの、換気警報器10の画像を読み出し、次いで、ステップ360へ移行して新旧の換気警報器10の画像情報に基づき、取り付け位置を比較し、ステップ362へ移行する。
【0125】
ステップ362では、通信端末装置56の表示部に、新旧の換気警報器10の取り付け位置に不一致があるか否かを表示し、ステップ364へ移行する。
【0126】
ここで、作業者(点検者)は、現場において、換気警報器10の取り付け位置の適否を検査する。前回と位置が異なっていても、図1(B)に示す許容内(基準位置)にあれば問題ない。
【0127】
一方、基準位置を逸脱していた場合は、作業者(点検者)は、例えば、通信端末装置56の表示を顧客に見せながら、換気警報器10の取り付け位置変更を説明する。
【0128】
すなわち、作業者(点検者)は、ステップ362による不一致の有無の表示を見て、換気警報器10の取り付け位置の変更が必要、かつ顧客の取り付け位置の許可を得た場合には、通信端末装置56に対して、交換必要を示すキー操作を行い、換気警報器10が基準位置に取り付けられている場合は、通信端末装置56に対して、交換不要を示すキー操作を行う。
【0129】
ステップ364では、換気警報器10の取り付け位置の変更の要否の入力があったか否かを判断する。ステップ364で否定判定された場合は、換気警報器10の取り付け位置を変更する必要がないため、このルーチンは終了する。
【0130】
一方、ステップ364で肯定判定されると、換気警報器10の取り付け位置の変更が実行されるため、ステップ366へ移行して、換気警報器10の取り付け位置の変更が終了した旨のキー操作があった否かを判断する。
【0131】
ステップ366で肯定判定されると、ステップ368へ移行して、最終取り付け位置での換気警報器10の画像を撮影し、次いで、ステップ370へ移行して、撮影した画像を作業関連情報に関連付けて、業務管理サーバ52へ送信し、このルーチンは終了する。
【0132】
以上説明したように、本実施の形態の画像判定による点検処理では、撮影した画像に基づき、水や油等の付着、損傷、不適正使用された形跡、改造された形跡等を解析する。
【0133】
これにより、点検者が目視で確認するよりも、信憑性の高い結果を得ることができ、例えば、換気警報器10の交換を顧客に説得し易くなる。
【0134】
また、換気警報器10における、前回取り付けたときの画像と検査時の画像とを照合することで、取り付け位置の変位を可視化して顧客に見せることができ、換気警報器10の取り付け位置の変更を顧客に説得し易くなる。
【0135】
なお、本実施の形態では、静止画によって外観の解析及び新旧の位置照合を行ったが、動画であってもよい。
【符号の説明】
【0136】
10 換気警報器
12 厨房
14 筐体
16 第1開口部
18 第2開口部
20 換気ランプ
22 お知らせランプ
24 スイッチ
26 連絡先シール
28 燃焼機器
30 床面
50 ネットワーク
52 業務管理サーバ
54 無線通信装置
56 通信端末装置
58 CPU(第1記録部「受付部、情報管理部」、第2記録部)
60 RAM
62 ROM
64 入出力部
66 バス
68 マイクロコンピュータ
70 通信I/F
71 撮影デバイス(撮影部)
72 内部メモリ
74 ICメモリスロット
76 ICメモリ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8