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特許7404213冷凍装置、当該冷凍装置の冷媒配管、及び冷媒配管の製造方法
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  • 特許-冷凍装置、当該冷凍装置の冷媒配管、及び冷媒配管の製造方法 図1
  • 特許-冷凍装置、当該冷凍装置の冷媒配管、及び冷媒配管の製造方法 図2
  • 特許-冷凍装置、当該冷凍装置の冷媒配管、及び冷媒配管の製造方法 図3
  • 特許-冷凍装置、当該冷凍装置の冷媒配管、及び冷媒配管の製造方法 図4
  • 特許-冷凍装置、当該冷凍装置の冷媒配管、及び冷媒配管の製造方法 図5
  • 特許-冷凍装置、当該冷凍装置の冷媒配管、及び冷媒配管の製造方法 図6
  • 特許-冷凍装置、当該冷凍装置の冷媒配管、及び冷媒配管の製造方法 図7
  • 特許-冷凍装置、当該冷凍装置の冷媒配管、及び冷媒配管の製造方法 図8
  • 特許-冷凍装置、当該冷凍装置の冷媒配管、及び冷媒配管の製造方法 図9
  • 特許-冷凍装置、当該冷凍装置の冷媒配管、及び冷媒配管の製造方法 図10
  • 特許-冷凍装置、当該冷凍装置の冷媒配管、及び冷媒配管の製造方法 図11
  • 特許-冷凍装置、当該冷凍装置の冷媒配管、及び冷媒配管の製造方法 図12
  • 特許-冷凍装置、当該冷凍装置の冷媒配管、及び冷媒配管の製造方法 図13
  • 特許-冷凍装置、当該冷凍装置の冷媒配管、及び冷媒配管の製造方法 図14
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-15
(45)【発行日】2023-12-25
(54)【発明の名称】冷凍装置、当該冷凍装置の冷媒配管、及び冷媒配管の製造方法
(51)【国際特許分類】
   F25B 41/40 20210101AFI20231218BHJP
   F24F 1/26 20110101ALI20231218BHJP
【FI】
F25B41/40 D
F24F1/26
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2020167704
(22)【出願日】2020-10-02
(62)【分割の表示】P 2019234277の分割
【原出願日】2019-12-25
(65)【公開番号】P2021025766
(43)【公開日】2021-02-22
【審査請求日】2021-03-09
【審判番号】
【審判請求日】2023-01-31
(31)【優先権主張番号】P 2019141770
(32)【優先日】2019-07-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000002853
【氏名又は名称】ダイキン工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000280
【氏名又は名称】弁理士法人サンクレスト国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】濱舘 潤一
(72)【発明者】
【氏名】神藤 正憲
(72)【発明者】
【氏名】寺本 佳弘
(72)【発明者】
【氏名】松田 浩彰
(72)【発明者】
【氏名】奥野 将人
【合議体】
【審判長】鈴木 充
【審判官】岩▲崎▼ 則昌
【審判官】間中 耕治
(56)【参考文献】
【文献】実開昭52-9860(JP,U)
【文献】特開2005-121131(JP,A)
【文献】実開平5-94593(JP,U)
【文献】特開2016-130594(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第102853513(CN,A)
【文献】特開昭53-60836(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第102873508(CN,A)
【文献】特開2009-109122(JP,A)
【文献】特開2016-1097(JP,A)
【文献】特開2004-337971(JP,A)
【文献】中国実用新案第203115316(CN,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F25B 1/00-49/04
B23K 1/00-3/08
B23K 31/02
B23K 33/00
B60H 1/00-3/06
F16K 27/00-27/12
F16L 13/00-15/08
F16L 41/00-49/08
F24F 1/00-13/32
F25D 1/00-31/00
F28D 1/00-21/00
F28F 1/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部を冷媒が流れるステンレス製の第1配管(23、60、70)と、
前記第1配管(23、60、70)の外周面に設けられ、ステンレスとは異なる材質からなる継手管(40、61、71)と、
前記第1配管(23、60、70)よりも管径が小さく、前記第1配管(23、60、70)の外周面に前記継手管(40、61、71)を介して接続される第2配管(41)と、を備え、
前記第1配管(23、60、70)が、冷媒回路を構成する複数の要素部品の間で冷媒を流通させる冷媒配管であり、
前記第2配管(41)の前記継手管(40、61、71)との被接続面は当該継手管(40、61、71)と同一の材質であり、
前記継手管(40、61、71)及び前記第2配管(41)が銅又は銅合金からなり、
前記継手管(40、61、71)の外周面が前記第1配管(23、60、70)に接続される、冷凍装置(A、B)の冷媒配管(R1、R2、R3、R4)。
【請求項2】
前記継手管(40、61、71)の外周面と前記第1配管(23、60、70)との間に、炉中ろう付けで用いられるろう材(26、43、46)が設けられている、請求項1に記載の冷凍装置(A、B)の冷媒配管(R1、R2、R3、R4)。
【請求項3】
前記継手管(40、61、71)の内周面が前記第2配管(41)の外周面に接続され、
前記継手管(40、61、71)の内周面と前記第2配管(41)の外周面との間に、手ろう付けで用いられるろう材(27、29、45、48)が設けられている、請求項2に記載の冷凍装置(A、B)の冷媒配管(R1、R2、R3、R4)。
【請求項4】
前記継手管(40、61、71)は前記第1配管(23、60、70)の管軸方向と直交する方向で当該第1配管(23、60、70)に設けられている、請求項1~3のいずれか一項に記載の冷凍装置(A、B)の冷媒配管(R1、R2、R3、R4)。
【請求項5】
前記第1配管(23、60、70)に対する前記継手管(40、61、71)の位置を決める第1位置決め機構(40c、64、74)が当該継手管(40、61、71)の外周面に設けられている、請求項1~4のいずれか一項に記載の冷凍装置(A、B)の冷媒配管(R1、R2、R3、R4)。
【請求項6】
前記継手管(40、61、71)又は前記第2配管(41)が、当該継手管(40、61、71)に対する第2配管(41)の位置を決める第2位置決め機構(40c、66、71c)を有する、請求項1~5のいずれか一項に記載の冷凍装置(A、B)の冷媒配管(R1、R2、R3、R4)。
【請求項7】
前記継手管(40)が、第1大径部(40a)と、前記第1大径部(40a)よりも径が小さい第1小径部(40b)と、前記第1大径部(40a)と前記第1小径部(40b)とを接続する第1傾斜部(40c)とを有し、
前記第1傾斜部(40c)の外周面が前記第1配管(23)に対する前記継手管(40)の位置を決める第1位置決め機構として機能し、前記第1傾斜部(40c)の内周面が、前記継手管(40)に対する前記第2配管(41)の位置を決める第2位置決め機構として機能する、請求項1~4のいずれか一項に記載の冷凍装置(A、B)の冷媒配管(R1)。
【請求項8】
前記第2配管が、当該第2配管の管径方向において前記第1配管(60、70)と重なる、請求項1~6のいずれか一項に記載の冷凍装置(A、B)の冷媒配管(R3、R4)。
【請求項9】
前記第2配管(41)が、サービスポートとして用いられる、請求項1~8のいずれか一項に記載の冷媒配管(R1、R2、R3、R4)。
【請求項10】
複数の要素部品と、当該複数の要素部品を接続する冷媒配管(8)とからなる冷媒回路(3)を備えており、
前記複数の要素部品を接続する冷媒配管(8)が、請求項1~請求項のいずれか一項に記載の冷媒配管(R1、R2、R3、R4)を含んでいる、冷凍装置(A、B)。
【請求項11】
請求項1~のいずれか一項に記載の冷媒配管の製造方法であって、
前記継手管(40、61、71)の外周面と前記第1配管(23、60、70)とを、炉中ろう付けで接続する工程を含む、冷媒配管の製造方法。
【請求項12】
請求項1~のいずれか一項に記載の冷媒配管の製造方法であって、
前記継手管(40、61、71)の外周面と前記第1配管(23、60、70)とを、炉中ろう付けで接続する第1工程と、
前記第1工程よりも後に、前記継手管(40、61、71)の内周面と前記第2配管(41)の外周面とを、手ろう付けで接続する第2工程と、を含む、冷媒配管の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は冷凍装置当該冷凍装置の冷媒配管、及び冷媒配管の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
空気調和機又は空調装置等の冷凍装置における冷媒配管として、従来、銅管が多く用いられている。また、サービスポートや圧力センサ等が接続される細管も、銅製のものが多く用いられている。かかる細管と、当該細管と連通する冷媒配管との接続は、これまで手ろう付けで行われてきた。
【0003】
銅管は加工が比較的容易であるという利点があるが、材料費が高いため、比較的安価なステンレスを材料とした冷媒配管を用いることが考えられる(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2010-151327号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、冷凍装置の冷媒配管をステンレス製にすると、当該冷媒配管と細管との接続作業が煩雑になる。
本開示は、細管との接続作業が容易である冷凍装置及び当該冷凍装置の冷媒配管を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の冷凍装置の冷媒配管(以下、単に「冷媒配管」ともいう)は、
(1)内部を冷媒が流れるステンレス製の第1配管と、
前記第1配管の外周面に設けられ、ステンレスとは異なる材質からなる継手管と、
前記第1配管よりも管径が小さく、前記第1配管の外周面に前記継手管を介して接続される第2配管と
を備え、前記第2配管の前記継手管との被接続面は当該継手管と同一の材質である。
【0007】
本開示の冷媒配管では、ステンレス製の第1配管の外周面に設けられる継手管がステンレスとは異なる材質からなっており、この継手管を介して第1配管の外周面に接続される第2配管の、当該継手管との被接続面が継手管と同一の材質である。このため、煩雑な作業を伴うステンレス管のろう付けを行わなくてよく、細管である第2配管を容易にステンレス製の第1配管に接続することができる。なお、本明細書において「同一の材質」とは、主成分が同一であることを意味し、構成成分が同一である場合だけに限定されるものではない。例えば、銅と、銅を主成分とする銅合金は同一の材質であり、また、アルミニウムを主成分とするアルミ合金と、アルミニウムを主成分とする他のアルミ合金とは同一の材質である。銅合金は、主成分としての銅に他の金属を加えて、銅の性質を改善した合金である。アルミ合金は、主成分としてのアルミニウムに他の金属を加えて、アルミニウムの性質を改善した合金である。また、本明細書において「銅」とは、主成分としての銅を99.9重量%以上含む「純銅」であり、また、「アルミニウム」とは、主成分としてのアルミニウムを99.9重量%以上含む「純アルミニウム」である。
【0008】
(2)前記(1)の冷媒配管において、前記継手管は前記第1配管の管軸方向と直交する方向で当該第1配管に設けられている。
【0009】
(3)前記(1)又は(2)の冷媒配管において、前記継手管及び前記第2配管の被接続面が銅又は銅合金からなる。継手管と第2配管との接続を手ろう付けにより行うことができるので、当該第2配管を容易にステンレス製の第1配管に接続することができる。
【0010】
(4)前記(1)~(3)の冷媒配管において、前記第2配管は、ステンレス製の配管本体と、当該配管本体の端部に設けられた接続部とを有し、当該接続部が前記被接続面を含む。ステンレスとは異なる材質からなる継手管を介して第1配管の外周面に第2配管が接続され、この第2配管のステンレス製の配管本体に設けられた接続部の被接続面が前記継手管と同一の材質である。このため、煩雑な作業を伴うステンレス管のろう付けを行わなくてよく、第2配管を容易にステンレス製の第1配管に接続することができる。
【0011】
(5)前記(4)の冷媒配管において、前記配管本体は第2大径部と当該第2大径部よりも径が小さい第2小径部とを有し、前記接続部が当該第2小径部の外周面に設けられる配管とすることができる。配管本体の第2小径部の外周面に設けられる配管の外周面が被接続面を構成する。この被接続面と、継手管とは同一の材質であり、両者の接続は従来の手ろう付け等の方法によって容易に接続することができる。
【0012】
(6)前記(1)~(3)の冷媒配管において、前記第2配管を銅管とすることができる。被接続面を構成する銅管の外周面と、銅製又は銅合金製の継手管とは従来の手ろう付け等の方法によって容易に接続することができる。
【0013】
(7)前記(1)~(6)の冷媒配管において、前記第1配管に対する前記継手管の位置を決める第1位置決め機構が当該継手管の外周面に設けられていることが望ましい。第1位置決め機構により継手管の第1配管に対する位置を容易に決めることができる。
【0014】
(8)前記(1)~(7)の冷媒配管において、前記継手管又は前記第2配管が、当該継手管に対する第2配管の位置を決める第2位置決め機構を有することが望ましい。第2位置決め機構により継手管の第2配管に対する位置を容易に決めることができる。
【0015】
(9)前記(1)~(8)の冷媒配管において、前記第2配管が、当該第2配管の管径方向において前記第1配管と重なることが望ましい。第2配管が、当該第2配管の管径方向において前記第1配管と重なる場合、第2配管は継手管を介して第1配管に接続されるので、継手管と第1配管との接続部分では、第2配管の管径方向に当該第2配管及び継手管が存在することになる。この第2配管の存在により、継手管だけが存在する場合に比べて継手管と第1配管との接続部分の強度を向上させることができる。
【0016】
(10)前記(4)又は(5)の冷媒配管において、前記第2配管の配管本体が、当該第2配管の管径方向において前記第1配管と重なることが望ましい。第2配管の配管本体が、当該第2配管の管径方向において前記第1配管と重なる場合、第2配管の配管本体は継手管を介して第1配管に接続されるので、継手管と第1配管との接続部分では、第2配管の管径方向に当該第2配管の配管本体及び継手管が存在することになる。また、配管本体はステンレス製であり、銅管に比べて剛性が高い。この第2配管の配管本体の存在により、継手管だけが存在する場合に比べて、継手管と第1配管との接続部分の強度だけでなく、当該継手管を介した第1配管と第2配管の接続の強度を向上させることができる。
【0017】
(11)本開示の冷凍装置は、複数の要素部品と、当該複数の要素部品を接続する冷媒配管とからなる冷媒回路を備えており、
前記複数の要素部品を接続する冷媒配管が、前記(1)~(10)のいずれかの冷媒配管を含んでいる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本開示の冷凍装置の一実施形態の概略構成図である。
図2】本開示の冷凍装置の他の実施形態の概略構成図である。
図3】本開示の第1実施形態に係る冷媒配管を含む切換機構の一例の正面説明図である。
図4図3に示される切換機構を含む圧縮機周りの斜視説明図である。
図5】本開示の第1実施形態に係る冷媒配管の断面説明図である。
図6図5に示される冷媒配管の細管の説明図である。
図7図5に示される冷媒配管の継手の説明図である。
図8】本開示の第2実施形態に係る冷媒配管の断面説明図である。
図9】本開示の第3実施形態に係る冷媒配管の断面説明図である。
図10図9に示される冷媒配管の継手の説明図である。
図11】本開示の第4実施形態に係る冷媒配管の断面説明図である。
図12図11に示される冷媒配管の継手の説明図である。
図13図11に示される冷媒配管の変形例の断面説明図である。
図14図12に示される継手の変形例の断面説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、添付図面を参照しつつ、本開示の冷凍装置及び当該冷凍装置の冷媒配管を詳細に説明する。なお、本開示はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0020】
〔空気調和機A〕
図1は、本開示の一実施形態に係る、冷凍装置である空調装置又は空気調和機Aの概略構成図である。空気調和機Aは、蒸気圧縮式の冷凍サイクルによって被空調室内の温度や湿度を調整する。空気調和機Aは、室内に設置される室内機1と、室外に設置される室外機2とを備えている。室内機1と室外機2とは、冷媒配管8によって互いに接続されている。
【0021】
空気調和機Aは、蒸気圧縮式冷凍サイクルを行う冷媒回路3を備えている。冷媒回路3は、複数の要素部品と、複数の要素部品を接続する冷媒配管8とを備えている。
【0022】
冷媒回路3は、冷媒を圧縮して高温高圧のガス冷媒を生成する圧縮機4、室内熱交換器5、冷媒を減圧する電子膨張弁6、室外熱交換器7、アキュムレータ11、マフラー15、四路切換弁16等を備えており、これらが冷媒配管8によって接続されている。圧縮機4、室内熱交換器5、電子膨張弁6、室外熱交換器7、アキュムレータ11、マフラー15、四路切換弁16並びに後述するガス閉鎖弁及び液閉鎖弁は、空気調和機Aを構成する機器又は部品であって、冷媒配管8により他の機器又は部品と接続される。本明細書では、これらの機器又は部品を、冷凍装置を構成する要素部品とも称する。
【0023】
圧縮機4は、低圧ガス冷媒を圧縮して高圧ガス冷媒を吐出する。圧縮機4は、吸入口ないし吸入部4aと吐出口ないし吐出部4bとを有する。低圧ガス冷媒は、吸入部4aから吸入される。高圧ガス冷媒は、吐出部4bから矢印Dの方向に吐出される。圧縮機4としては、例えば、スクロール圧縮機等の種々の圧縮機を採用することができる。圧縮機4は、室外機2のケーシング2aの底板等に固定される。
【0024】
室内熱交換器5は、室内機1に設けられ、冷媒と室内空気との間で熱交換を行う。室内熱交換器5としては、例えばクロスフィン型のフィン・アンド・チューブ熱交換器又はマイクロチャネル式熱交換器等を採用することができる。室内熱交換器5の近傍には、室内空気を室内熱交換器5へ送風し、調和空気を室内に送るための室内ファン9が設けられている。
【0025】
電子膨張弁6は、冷媒回路3の冷媒配管8において室外熱交換器7と室内熱交換器5との間に配設され、流入した冷媒を膨張させて、所定の圧力に減圧させる。
【0026】
室外熱交換器7は、冷媒と室外空気との間で熱交換を行う。室外熱交換器7は、例えばクロスフィン型のフィン・アンド・チューブ熱交換器又はマイクロチャネル式熱交換器等を採用することができる。室外熱交換器7の近傍には、室外空気を室外熱交換器7へ送風するための室外ファン10が設けられている。
【0027】
本実施形態では、圧縮機4の吸入側の冷媒配管8aにアキュムレータ11が設けられている。アキュムレータ11は、室外機2のケーシング2aの底板等に固定されている。圧縮機4の吐出側の冷媒配管8bに圧縮機4から吐出された冷媒の圧力脈動を低減させるためのマフラー15が設けられている。
【0028】
冷媒配管8には、冷媒流路を切り換えるための四路切換弁16、ガス閉鎖弁17、及び液閉鎖弁18が設けられている。四路切換弁16を切り換えることによって冷媒の流れを反転させ、圧縮機4から吐出される冷媒を室外熱交換器7と室内熱交換器5とに切り換えて供給し、冷房運転と暖房運転とを切り換えることが可能となっている。
【0029】
ガス閉鎖弁17及び液閉鎖弁18は、冷媒の経路を開放又は閉鎖する。開放と閉鎖は、例えば手動により行われる。ガス閉鎖弁17及び液閉鎖弁18は、例えば空気調和機Aの設置時において、室外機2に封入された冷媒が外部に漏洩しないようにするために閉鎖される。一方、ガス閉鎖弁17及び液閉鎖弁18は、空気調和機Aの使用時においては開放される。
【0030】
空気調和機Aの暖房運転時には、四路切換弁16を実線のように切り換えることによって、冷媒を実線の矢印で示す方向に流す。これにより、圧縮機4から矢印Dの方向に吐出された高圧ガス冷媒は、マフラー15及び四路切換弁16を通過した後、開放されたガス閉鎖弁17を通過して、室内熱交換器5に入る。高圧ガス冷媒は、当該室内熱交換器5で高圧液冷媒になる過程で放熱する。高圧液冷媒は、開放された液閉鎖弁18を経て電子膨張弁6に達し、当該電子膨張弁6で減圧される。減圧された冷媒は、室外熱交換器7に到達し、当該室外熱交換器7で吸熱し、低圧ガス冷媒になる。低圧ガス冷媒は、四路切換弁16及びアキュムレータ11を経て圧縮機4に吸入される。暖房運転時には、室内熱交換器5は放熱器として機能し、室外熱交換器7は吸熱機として機能する。
【0031】
一方、冷房運転時には、四路切換弁16を点線のように切り換えることによって冷媒の流れを反転させ、点線の矢印で示す方向に冷媒を流す。これにより、圧縮機4から矢印Dの方向に吐出された高圧ガス冷媒は、マフラー15及び四路切換弁16を通過した後、室外熱交換器7に入る。高圧ガス冷媒は、当該室外熱交換器7で高圧液冷媒になる過程で放熱する。高圧液冷媒は、電子膨張弁6に達し、当該電子膨張弁6で減圧される。減圧された冷媒は、開放された液閉鎖弁18を経て室内熱交換器5に到達し、当該室内熱交換器5で吸熱し、低圧ガス冷媒になる。低圧ガス冷媒は、開放されたガス閉鎖弁17、四路切換弁16及びアキュムレータ11を経て圧縮機4に吸入される。冷房運転時には、室内熱交換器5は吸熱器として機能し、室外熱交換器7は放熱機として機能する。
【0032】
〔空気調和機B〕
図2は、本開示の他の実施形態に係る、冷凍装置である空調装置又は空気調和機Bの概略構成図である。空気調和機Bは、圧縮機4の吐出側の冷媒配管8bに、マフラー15に代えて油分離器12が設けられている。油分離器12で分離された油は、弁13が配設された油戻し管14を経由して圧縮機4の吸入側の冷媒配管8aに戻される。これら油分離器12、弁13及び油戻し管14以外の構成については、図1に示される例と同じであり、共通する構成ないし要素には同じ番号を付している。そして、簡単のため、共通する構成ないし要素についての説明は省略する。なお、図1~2に示される例では、マフラー15及び油分離器12のいずれか一方が圧縮機4の吐出側の冷媒配管8bに設けられているが、マフラー15及び油分離器12を当該冷媒配管8bに設けることもできる。
【0033】
〔切換機構C〕
図3は、本実施形態に係る空気調和装置A、Bにおける切換機構Cの正面説明図であり、図4は、図3に示される切換機構Cを含む圧縮機周りの斜視説明図である。切換機構Cは、後述する本開示の一実施形態に係る冷媒配管を含んでいる。
【0034】
切換機構Cは、四路切換弁16と、当該四路切換弁16の4つのポートないし接続口にそれぞれ接続される配管21、22、23、24とを有している。4つのポートを含む四路切換弁16及び配管21、22、23、24は、銅よりも剛性が高いステンレスで作製されている。ステンレスとしては、例えばSUS304、SUS304L、SUS436L、SUS430等を用いることができる。本実施形態では、四路切換弁16だけでなく、当該四路切換弁16の4つのポートに接続される配管を含めて切換機構としている。換言すれば、工場等において予めユニットないしアセンブリとして組み立てることができる、冷媒流路を切り換える機能を有するものを切換機構としている。この切換機構Cは、室外機2が組み立てられる現場等において、圧縮機4やアキュムレータ11等の要素部品に設けられた接続部ないし接続管にろう付け等を用いて接続される。
【0035】
四路切換弁16は、外殻を構成する弁本体16aと、弁本体16aの内部に収容された弁体等を有する。弁本体16aは、ステンレスにより形成されている。四路切換弁16は、短い管からなり冷媒の出入口を構成する4つのポート、すなわち第1ポート31、第2ポート32、第3ポート33及び第4ポート34を有している。これらの第1~第4ポート31~34はステンレス製である。第1~第4ポート31~34には、それぞれ配管21、配管22、配管23及び配管24の一端が接続されている。
四路切換弁16の設置状態において、第1ポート31は、上向きの姿勢を有しており、第2~4ポート32、33、34は下向きの姿勢を有している。
【0036】
ステンレス製の配管22~24の各端部22a、23a、24a(四路切換弁16に接続される側と反対側の端部)には、それぞれ銅製の接続部44が設けられている。また、本実施形態では、マフラー15がステンレス製である。本実施形態における配管21は、このマフラー15を介して四路切換弁16と圧縮機4との間で冷媒を流通させる配管であり、四路切換弁16の第1ポート31とマフラー15とを接続する配管21aと、当該マフラー15と圧縮機4の吐出部4bとを接続する配管21bとで構成されている。配管21aはマフラー15から上方向に延びた後、折り返して下向きの姿勢で第1ポート31に接続される。配管21bの端部21c(マフラー15に接続される側と反対側の端部)には、前記配管22~24と同様に銅製の接続部44が設けられている。
【0037】
配管22は、四路切換弁16の第2ポート32とアキュムレータ11の入口側の接続管11aとを接続している。アキュムレータ11の入口側の接続管11aに接続された配管22は上向きに延び、折り返して下向きに延びた後、再度上向きに折り返して上向きの姿勢で第2ポート32に接続される。アキュムレータ11の出口側の接続管(図示せず)には冷媒配管38の一端が接続され、当該冷媒配管38の他端は圧縮機4の吸入部に接続されている。冷媒配管38もステンレス製である。本実施形態における圧縮機4は、図4に示されるように、圧縮機本体4cと一体となった補助アキュムレータ4dを備えており、この補助アキュムレータ4dの吸入部4aが圧縮機4の吸入部として機能している。
【0038】
配管23は、室外熱交換器7のガスヘッダー(図示せず)と四路切換弁16の第3ポート33との間で冷媒を流通させている。また、配管24は、ガス閉鎖弁17と四路切換弁16の第4ポート34とを接続している。
【0039】
図3に示される切換機構Cにおいて、ステンレス同士の接続と、ステンレスと銅との接続とは、いずれも炉中ろう付けにより行われる。本実施形態では、四路切換弁16、マフラー15、配管21、22、23,24、及び後述する銅製継手40を仮組みした切換機構C全体が炉内に投入され、各接続部分が同時に炉中ろう付けされる。
【0040】
〔冷媒配管R1(第1実施形態)〕
図5は、本開示の第1実施形態に係る冷媒配管R1の断面説明図である。図3~4に示されるように、配管23の外周面には銅製の継手40を介して銅製の細管41が接続されている。かかる配管23、継手40及び細管41によって、本開示の第1実施形態に係る冷媒配管R1が構成されている。より詳細には、冷媒配管R1は、ステンレス製の第1配管である配管23と、配管23の外周面に設けられる継手管である継手40と、配管23よりも管径が小さく、当該配管23の外周面に継手40を介して接続される第2配管である細管41とを備えている。継手40の材質は、配管23の材質であるステンレスとは異なる材質である銅である。細管41の、継手40との被接続面である外周面41aは当該継手40と同一の材質(銅)である。前述したように銅製の継手40とステンレス製の配管23は、炉中ろう付けにより接続することができる。一方、銅製の継手40と銅製の細管41は、トーチろう付け(バーナーろう付け)等の手作業によるろう付け(手ろう付け)により接続することができる。図5において、符号26は炉中ろう付け時に用いられたろう材を示しており、符号27は手ろう付け時に用いられたろう材を示している。なお、図5及び後出する図8図9図11及び図13において、ろう付け部分を分かり易くするためにろう材の管径方向の厚さは誇張して描かれている。
【0041】
この細管41は、他の冷媒配管に比べて径が小さいため、ステンレス製であると所定の精度を得るために却って製造コストが高くなるという弊害がある。そのため、本実施形態では、細管41を銅製とし、銅製の継手40のみを配管23に炉中ろう付けで接続している。細管41及び継手40を炉中ろう付けで配管23に接続すると、炉内での焼きなまし時に細管41の強度が低下する恐れがあるが、本実施形態では、継手40だけを配管23に炉中ろう付けで接続している。これにより、細管41の強度低下を招くことなく、手作業によるろう付けで継手40を介して配管23に細管41を接続することができる。
【0042】
細管41はサービスポートとして利用することができ、空気調和装置Aのメンテナンスや検査の際に、圧力センサ等の機能部品を取り付けたり、冷媒を充填したりするために用いられる。細管41は、図6に示されるように、一端側(先端側)がフレア加工されている。継手40は、図7に示されるように一端側が拡径されたフレア形状を有している。継手40は、フレア加工された第1大径部40aと、当該第1大径部40aよりも径が小さい短管状の第1小径部40bと、第1大径部40aと第1小径部40bとを接続する第1傾斜部40cとを備えている。この第1小径部40bが配管23に形成された孔36に挿入される。その際、孔36に挿入される第1小径部40bの一端に接続されており、当該一端から拡径している第1傾斜部40cが、配管23に対する継手40の位置を決める第1位置決め機構として機能する。第1傾斜部40cの外周面が孔36の周縁に当たることで配管23に対する継手40の位置が決まる。かかる第1傾斜部40cにより、配管23に対する継手40の位置を容易に決めることができる。継手40は、配管23の管軸方向に直交する方向で当該配管23に設けられる。
【0043】
そして、図6に示される細管41の他端41a(フレア加工された前記一端側と反対側の端部)が前記継手40のフレア加工された第1大径部40a内に挿入される。その際、細管41が挿入される第1大径部40aの一端に接続されており、当該一端から縮径している第1傾斜部40cが、継手40に対する細管41の位置を決める第2位置決め機構として機能する。細管41の他端41aが第1傾斜部40cの内周面に当たることで継手40に対する細管41の位置が決まる。かかる第1傾斜部40cにより、継手40に対する細管41の位置を容易に決めることができる。冷媒配管R1では、継手40の第1傾斜部40cが、第1位置決め機構として機能するとともに、第2位置決め機構としても機能する。
【0044】
〔冷媒配管R2(第2実施形態)〕
図8は、本開示の第2実施形態に係る冷媒配管R2の断面説明図である。冷媒配管R2が、前述した本開示の第1実施形態に係る冷媒配管R1と異なる点は、ステンレス製の配管23に接続される第2配管として、銅製の細管41に代えて、ステンレス製の配管本体50と、当該配管本体50の端部に設けられた接続部である銅管51とを用いていることである。したがって、冷媒配管R2において、冷媒配管R1と共通する要素ないし部品には当該冷媒配管R1と同じ符号を付し、簡単のため、それらについての説明は省略する。
【0045】
冷媒配管R2において、配管本体50と銅管51とで構成される第2配管は、第1配管である配管23よりも管径が小さい。配管本体50は、第2大径部50aと、当該第2大径部50aよりも径が小さい第2小径部50bと、第2大径部50aと第2小径部50bとを接続する第2傾斜部50cとを備えている。銅管51は、配管本体50の端部である第2小径部50bの外周面に炉中ろう付けにより接続することができる。銅管51の長さは第2小径部50bの長さよりも長く、当該銅管51の軸方向一方側(図8において下側)の端部51aは第2小径部50bの一端50b1よりも軸方向一方側に延びるよう設けられている。
【0046】
銅管51の、継手40との被接続面である外周面51bは当該継手40と同一の材質であり、当該銅管51と継手40は、手ろう付けにより接続することができる。接続に際し、炉中ろう付けされた配管本体50と銅管50とからなる第2配管が継手40のフレア加工された第1大径部40a内に挿入される。より詳細には、銅管51の前記軸方向一方側の端部51aから第2配管が第1大径部40a内に挿入される。その際、継手40の第1傾斜部40cが、当該継手40に対する銅管50の位置を決める第2位置決め機構として機能する。銅管51の端部51aが第1傾斜部40cの内周面に当たることで継手40に対する銅管50の位置が決まる。かかる第1傾斜部40cにより、継手40に対する銅管50の位置を容易に決めることができる。なお、継手40の第1小径部40bが配管23に形成された孔36に挿入される際には、冷媒配管R1と同様に、第1傾斜部40cが、配管23に対する継手40の位置を決める第1位置決め機構として機能する。かかる第1傾斜部40cにより、配管23に対する継手40の位置を容易に決めることができる。図8において、符号28は炉中ろう付け時に用いられたろう材を示しており、符号29は手ろう付け時に用いられたろう材を示している。
【0047】
配管本体50はサービスポートとして利用することができ、空気調和装置Aのメンテナンスや検査の際に、圧力センサ等の機能部品を取り付けたり、冷媒を充填したりするために用いられる。
【0048】
〔冷媒配管R3(第3実施形態)〕
図9は、本開示の第3実施形態に係る冷媒配管R3の断面説明図であり、図10は、図9に示される冷媒配管R3の継手の説明図である。
冷媒配管R3は、ステンレス製の第1配管である配管60と、配管60の外周面に設けられる継手管である継手61と、配管60よりも管径が小さく、当該配管60の外周面に継手61を介して接続される第2配管とを備えている。冷媒配管R3の第2配管は、ステンレス製の配管本体62と、当該配管本体62の端部に設けられた接続部である銅管63とで構成されている。冷媒配管R3において、配管本体62と銅管63とで構成される第2配管は、第1配管である配管60よりも管径が小さい。継手61の材質は、配管60の材質であるステンレスとは異なる材質である銅である。銅管63の、継手61との被接続面である外周面63aは当該継手61と同一の材質(銅)である。
【0049】
図10に示されるように、継手61は短管形状を呈している。継手61の外周面61aの軸方向中央付近には環状のビード64が形成されている。このビード64は、図9に示されるように、継手61を配管60に形成された孔65に挿入する際に、配管60に対する継手61の位置を決める第1位置決め機構として機能する。ビード64が孔65の周縁に当たることで配管60に対する継手61の位置が決まる。かかるビード64により、配管60に対する継手61の位置を容易に決めることができる。継手61は、配管60の管軸方向に直交する方向で当該配管60に設けられる。
【0050】
配管本体62は、第2大径部62aと、当該第2大径部62aよりも径が小さい第2小径部62bと、第2大径部62aと第2小径部62bとを接続する第2傾斜部62cとを備えている。銅管63は、配管本体62の端部である第2小径部62bの外周面に炉中ろう付けにより接続することができる。第2小径部62bの長さは銅管63の長さよりも長く、当該第2小径部62bの軸方向一方側(図9において下側)の端62b1は銅管63の一端63bよりも軸方向一方側に延びるよう設けられている。なお、継手61と銅管63とのろう付け代が確保されるのであれば、銅管63の長さを配管本体62の第2小径部62bの長さより長くしてもよい。
【0051】
銅管63の外周面63aの軸方向中央付近には環状のビード66が形成されている。このビード66は、図9に示されるように、配管本体62と銅管63とで構成される第2配管を配管60に設けられた継手61内に挿入する際に、継手61に対する第2配管の位置を決める第2位置決め機構として機能する。ビード66が継手61の開口の周縁に当たることで継手61に対する第2配管の位置が決まる。かかるビード66により、継手61に対する第2配管の位置を容易に決めることができる。
【0052】
冷媒配管R3において、継手61の材質は、配管60の材質であるステンレスとは異なる材質である銅である。また、第2配管を構成する銅管63の、継手61との被接続面である外周面63aは当該継手61と同一の材質(銅)である。銅製の継手61とステンレス製の配管60は、炉中ろう付けにより接続することができる。一方、銅製の継手61と銅管63は、手ろう付けにより接続することができる。図9において、符号43、44は炉中ろう付け時に用いられたろう材を示しており、符号45は手ろう付け時に用いられたろう材を示している。
【0053】
配管本体62はサービスポートとして利用することができ、空気調和装置Aのメンテナンスや検査の際に、圧力センサ等の機能部品を取り付けたり、冷媒を充填したりするために用いられる。
【0054】
冷媒配管R3では、第2配管の配管本体62の端62b1が配管60内に位置するように当該第2配管が配管60に接続されている。換言すれば、第2配管の配管本体62の端62b1の全体が配管60の外周面よりも配管60の冷媒が流れる流路P側に位置している(図9参照)。第2配管の配管本体62及び銅管63は、当該第2配管の管径方向において配管60と重なっている。継手61が配管60に接続される接続部分H1(図9参照)において、第2配管の配管本体62及び銅管63は、当該第2配管の管径方向において配管60と重なっている。この場合、第2配管の配管本体62は継手61を介して配管60に接続されるので、継手61と配管60との接続部分H1では、第2配管の管径方向に当該第2配管の配管本体62及び銅管63並びに継手61が存在することになる。また、配管本体62はステンレス製であり、銅管に比べて剛性が高い。かかる配管本体62及び銅管63の存在により、継手61だけが存在する場合に比べて、継手61と配管60との接続部分H1の強度だけでなく、当該継手61を介した第1配管と第2配管の接続の強度を向上させることができる。冷媒配管R3の一部に銅が単独で存在する部分が含まれると、その部分に応力が集中して破損の原因となるが、冷媒配管R3は、銅が単独で存在する部分を有していないため、応力集中による破損も抑制することができる。
【0055】
〔冷媒配管R4(第4実施形態)〕
図11は、本開示の第4実施形態に係る冷媒配管R4の断面説明図であり、図12は、図11に示される冷媒配管R4の継手の説明図である。
冷媒配管R4は、ステンレス製の第1配管である配管70と、配管70の外周面に設けられる継手管である継手71と、配管70よりも管径が小さく、当該配管70の外周面に継手71を介して接続される第2配管とを備えている。冷媒配管R4の第2配管は、ステンレス製の配管本体72と、当該配管本体72の端部に設けられた接続部である銅管73とで構成されている。冷媒配管R4において、配管本体72と銅管73とで構成される第2配管は、第1配管である配管70よりも管径が小さい。継手71の材質は、配管70の材質であるステンレスとは異なる材質である銅である。銅管73の、継手71との被接続面である外周面73aは当該継手71と同一の材質(銅)である。
【0056】
図12に示されるように、継手71は短管形状を呈している。継手71は、第1大径部71aと、当該第1大径部71aよりも径が小さい第1小径部71bと、第1大径部71aと第1小径部71bとを接続する第1傾斜部71cとを備えている。第1大径部71aの軸方向一端には拡径部74がフレア加工により形成されている。この拡径部74は、図10に示されるように、継手71を配管70に形成された孔75に挿入する際に、配管70に対する継手71の位置を決める第1位置決め機構として機能する。拡径部74の外周面が孔75の周縁に当たることで配管70に対する継手71の位置が決まる。かかる拡径部74により、配管70に対する継手71の位置を容易に決めることができる。継手71は、配管70の管軸方向に直交する方向で当該配管70に設けられる。
【0057】
配管本体72は、第2大径部72aと、当該第2大径部72aよりも径が小さい第2小径部72bと、第2大径部72aと第2小径部72bとを接続する第2傾斜部72cとを備えている。銅管73は、配管本体72の端部である第2小径部72bの外周面に炉中ろう付けにより接続することができる。銅管73の長さは第2小径部72bの長さよりも長く、当該銅管73の軸方向一方側(図11において下側)の端73bは第2小径部72bの一端72b1よりも軸方向一方側に延びるよう設けられている。
【0058】
冷媒配管R4において、継手71の材質は、配管70の材質であるステンレスとは異なる材質である銅である。また、第2配管を構成する銅管73の、継手71との被接続面である外周面73aは当該継手71と同一の材質(銅)である。銅製の継手71とステンレス製の配管70は、炉中ろう付けにより接続することができる。一方、銅製の継手71と銅管73は、手ろう付けにより接続することができる。継手71と銅管73との接続のために、炉中ろう付けされた配管本体72と銅管73からなる第2配管が継手71内に挿入される。その際、継手71の傾斜部71cが、当該継手71に対する銅管73の位置を決める第2位置決め機構として機能する。銅管73の端73bが傾斜部71cの内周面に当たることで継手71に対する銅管73の位置が決まる。かかる傾斜部71cにより、継手71に対する第2配管の位置を容易に決めることができる。図11において、符号46、47は炉中ろう付け時に用いられたろう材を示しており、符号48は手ろう付け時に用いられたろう材を示している。
【0059】
配管本体72はサービスポートとして利用することができ、空気調和装置Aのメンテナンスや検査の際に、圧力センサ等の機能部品を取り付けたり、冷媒を充填したりするために用いられる。
【0060】
冷媒配管R4では、第2配管の配管本体72の端72b1が配管70内に位置するように当該第2配管が配管70に接続されている。換言すれば、第2配管の配管本体72の端72b1の全体が配管70の外周面よりも配管70の冷媒が流れる流路P側に位置している(図11参照)。第2配管の配管本体72及び銅管73は、当該第2配管の管径方向において配管70と重なっている。継手71が配管70に設けられる接続部分H2(図11参照)において、第2配管の配管本体72及び銅管73は、当該第2配管の管径方向において配管70と重なっている。この場合、第2配管の配管本体72は継手71を介して配管70に接続されるので、継手71と配管70との接続部分H2では、第2配管の管径方向に当該第2配管の配管本体72及び銅管73並びに継手71が存在することになる。また、配管本体72はステンレス製であり、銅管に比べて剛性が高い。かかる配管本体72及び銅管73の存在により、継手71だけが存在する場合に比べて、継手71と配管70との接続部分H2の強度だけでなく、当該継手71を介した第1配管と第2配管の接続の強度を向上させることができる。冷媒配管R4の一部に銅が単独で存在する部分が含まれると、その部分に応力が集中して破損の原因となるが、冷媒配管R4は、銅が単独で存在する部分を有していないため、応力集中による破損も抑制することができる。
【0061】
〔実施形態の作用効果〕
前述した各実施形態では、ステンレス製の配管23、60、70の外周面に設けられる継手40、61、71の材質がステンレスとは異なる材質である銅である。また、かかる継手40、61、71を介して配管23、60、70の外周面に接続される細管41(冷媒配管R1)、配管本体50及び銅管51(冷媒配管R2)、配管本体62及び銅管63(冷媒配管R3)、又は、配管本体72及び銅管73(冷媒配管R4)の、継手40、61、71との被接続面が当該継手40、61、71と同一の材質である銅である。このため、煩雑な作業を伴うステンレス管のろう付けを行わなくてよく、細管である第2配管を容易にステンレス製の第1配管に接続することができる。
【0062】
より詳細には、ステンレス管をろう付けする場合、ステンレスの表面には不動態皮膜(酸化皮膜)が形成されているので、トーチろう付け等の手作業によるろう付けを行うには、酸化被膜を除去するフラックスが必要になる。冷凍装置において、冷媒は閉回路である冷媒回路3中を流れるため、冷媒配管内にフラックスが残存していると、冷媒にフラックスが混入し、冷媒自身や当該冷媒が流入する圧縮機4等の要素部品の性能に悪影響を与える可能性がある。このため、ろう付け後にフラックスを除去する作業が必須となる。
【0063】
前述した各実施形態では、ステンレス製の配管23、60、70と継手40、61、71との接続を、炉中ろう付けにより行うことができる。この炉中ろう付けは、連続炉等の内部において所定のガス雰囲気、例えば、酸化皮膜を除去することができる水素ガス雰囲気中でろう付けを行う手法である。このため、フラックスを用いることなくステンレスのろう付けを行うことができ、その結果、ろう付け後にフラックスを除去する作業も不要となる。そして、継手40、61、71と、第2配管である細管41(冷媒配管R1)、配管本体50及び銅管51(冷媒配管R2)、配管本体62及び銅管63(冷媒配管R3)、又は、配管本体72及び銅管73(冷媒配管R4)との接続は、銅同士の接続であるので、フラックス処理等が不要であり、継手40、61、71を介して容易に第2配管をステンレス製の配管23、60、70に接続することができる。
【0064】
また、前述した各実施形態では、継手40、61、71が銅からなっており、また、細管41(冷媒配管R1)、配管本体50及び銅管51(冷媒配管R2)、配管本体62及び銅管63(冷媒配管R3)、又は、配管本体72及び銅管73(冷媒配管R4)の、継手40、61、71との被接続面も銅からなっている。このため、継手40、61、71と、細管41及び銅管51、63、73との接続を手ろう付けにより行うことができ、当該細管41及び銅管51、63、73を容易にステンレス製の配管23、60、70に接続することができる。
【0065】
また、前述した実施形態(第2~4実施形態)では、ステンレス製の配管23、60、70に接続される第2配管が、ステンレス製の配管本体50、62、72と、当該配管本体50、62、72の端部に設けられた接続部である銅管51、63、73とを有しており、これらの銅管51、63、73が、継手40、61、71との被接続面である外周面51b、63a、73aを含んでいる。ステンレスとは異なる材質からなる継手40、61、71を介して配管23、60、70の外周面に第2配管が接続され、この第2配管の配管本体50、62、72に設けられた銅管51、63、73の被接続面が継手40、61、71と同一の材質(銅)である。このため、煩雑な作業を伴うステンレス管のろう付けを行わなくてよく、銅管51、63、73を容易にステンレス製の配管23、60、70に接続することができる。
【0066】
また、前述した実施形態(第2~4実施形態)では、配管本体50、62、72は第2大径部50a、62a、72aと当該第2大径部50a、62a,72aよりも径が小さい第2小径部50b、62b、72bとを有している。また、第2小径部50b、62b、72bの外周面に接続部としての銅管51、63、73が接続されている。また、当該銅管51、63、73の外周面51b、63a、73aが継手40、61、71に接続される被接続面を構成している。この被接続面と、継手40、61、71とは同一の材質(銅)であり、両者の接続は従来の手ろう付け等の方法によって容易に接続することができる。また、配管本体50、62、72はステンレス製であるので、銅管に比べて剛性を向上させることができ、また、コストを低減させることができる。
【0067】
また、前述した実施形態(第1実施形態)において、継手40を介して配管23に接続される第2配管は銅製の細管41である。かかる銅製の細管41と、銅製の継手40との接続は従来の手ろう付け等の方法によって容易に行うことができる。
【0068】
また、前述した各実施形態では、配管23、60、70に対する継手40、61、71の位置を決める第1位置決め機構である傾斜部40c、ビード64、拡径部74が当該継手40、61、71に設けられているので、継手40、61、71の配管23、60、70に対する位置を容易に決めることができる。
【0069】
また、前述した実施形態(第1、2、4実施形態)では、継手40、71が、当該継手40、71に対する第2配管の位置を決める第2位置決め機構である傾斜部40c、71cを有している。また、前述した実施形態(第3実施形態)では、銅管63が、継手71に対する当該銅管63の位置を決める第2位置決め機能であるビード66を有している。これにより、継手40、61、71に対する第2配管の位置を容易に決めることができる。
【0070】
また、前述した実施形態(第3、4実施形態)では、第2配管を構成する配管本体62、72及び銅管63、73が、当該第2配管の管径方向において配管60、70と重なっている。より詳細には、継手61、71が配管60、70に設けられる接続部分H1、H2において、第2配管の配管本体62、72及び銅管63、73は、当該第2配管の管径方向において配管60、70と重なっている。配管本体62、72及び銅管63、73は継手61,71を介して配管60、70に接続されるので、継手61、71と配管60、70との接続部分H1、H2では、第2配管の管径方向に当該第2配管の配管本体62、72及び銅管63、73並びに継手61、71が存在する。また、配管本体62、72はステンレス製であり、銅管に比べて剛性が高い。かかる配管本体62、72及び銅管63、73の存在により、継手61、71だけが存在する場合に比べて、継手61、71と配管60、70との接続部分H1、H2の強度だけでなく、当該継手61、71を介した第1配管と第2配管の接続の強度を向上させることができる。冷媒配管R3、R4の一部に銅が単独で存在する部分が含まれると、その部分に応力が集中して破損の原因となるが、本実施形態の冷媒配管R3、R4は、銅が単独で存在する部分を有していないため、応力集中による破損も抑制することができる。
【0071】
また、前述した実施形態に係る空気調和機A、Bは、複数の要素部品と、当該複数の要素部品を接続する冷媒配管8とからなる冷媒回路3を備えており、複数の要素部品を接続する冷媒配管8が、前述した第1~4実施形態に係る冷媒配管を含んでいる。かかる第1~4実施形態に係る冷媒配管では、ステンレス製の配管23、60、70の外周面に設けられる継手40、61、71の材質がステンレスとは異なる材質である銅である。また、かかる継手40、61、71を介して配管23、60、70の外周面に接続される細管41(冷媒配管R1)、配管本体50及び銅管51(冷媒配管R2)、配管本体62及び銅管63(冷媒配管R3)、又は、配管本体72及び銅管73(冷媒配管R4)の、継手40、61、71との被接続面が当該継手40、61、71と同一の材質である銅である。このため、煩雑な作業を伴うステンレス管のろう付けを行わなくてよく、細管である第2配管を容易にステンレス製の第1配管に接続することができる。
【0072】
〔その他の変形例〕
本開示は前述した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲内において種々の変更が可能である。
例えば、前述した実施形態では、ステンレス製の第1配管の外周面に設けられる継手として、ステンレスとは異なる材質である銅製の継手が用いられているが、銅以外に、例えば銅合金、アルミニウム、又はアルミ合金を用いることもできる。銅合金製の継手を用いる場合、第2配管の当該継手との被接続面は、銅合金と同一の材質である銅合金又は銅で形成される。また、アルミニウム製の継手を用いる場合、第2配管の当該継手との被接続面は、アルミニウムと同一の材質であるアルミニウム又はアルミ合金で形成される。また、アルミ合金製の継手を用いる場合、第2配管の当該継手との被接続面は、アルミ合金と同一の材質であるアルミ合金又はアルミニウムで形成される。銅合金としては、例えば、銅を98重量%以上含むものが用いられる。より好ましくは、銅合金としては、銅を99重量%以上含むものが用いられる。また、アルミ合金として、例えば、アルミニウムを95重量%以上含むものが用いられる。
【0073】
また、前述した実施形態では、ステンレス製の配管本体を用いる場合、当該配管本体は縮径した形態を有しており、第2大径部と第2小径部とを備えているが、これに限定されない。例えば、縮径しない配管径が一定のステンレス製の配管の外周に銅管をかぶせたものを第2配管とすることもできる。
【0074】
また、前述した実施形態(第3実施形態及び第4実施形態)では、ステンレス製の配管本体と銅管とで第2配管が構成されているが、第1実施形態のように、銅製の細管を第2配管とすることができる。この場合、第2配管である銅製の細管は、継手61を介して配管(第1配管)60の外周面に接続されるか、又は、継手71を介して配管(第1配管)70の外周面に接続される。
【0075】
また、前述した実施形態では、銅管の外周面が被接続面として機能しているが、被接続面としては、図13に示されるように銅メッキ層を用いることができる。図13は、図11に示される冷媒配管R4の変形例の断面説明図である。かかる変形例において、冷媒配管R4と共通する要素ないし部品には当該冷媒配管R4と同じ符号を付し、簡単のため、それらについての説明は省略する。
【0076】
図13に示される変形例では銅管73に代えて、銅メッキ層90が用いられている。この銅メッキ層90が形成された、第2配管であるステンレス製の配管本体91と銅製の継手92との接続は手ろう付けにより行うことができる。配管本体91は、冷媒配管R4の配管本体72と同様に、第2大径部91aと、当該第2大径部91aよりも径が小さい第2小径部91bと、第2大径部91aと第2小径部91bとを接続する第2傾斜部91cとを備えている。銅メッキ層90は、配管本体91の第2小径部91bの外周面に形成されている。なお、配管本体は小径部を有していなくてもよい。つまり、配管本体として管径が一定の細管を用いることもでき、この場合、当該細管の外周面に銅メッキ層が形成される。
【0077】
配管70に設けられる継手92は、冷媒配管R4の継手71と同様に、短管形状を呈している。継手92は、第1大径部92aと、当該第1大径部92aよりも径が小さい第1小径部92bと、第1大径部92aと第1小径部92bとを接続する傾斜部92cとを備えている。第1大径部92aの軸方向一端には拡径部93がフレア加工により形成されている。図13において、符号94は炉中ろう付け時に用いられたろう材を示しており、符号95は手ろう付け時に用いられたろう材を示している。
なお、冷媒配管R2及び冷媒配管R3においても、被接続面として、第2配管の外周面に形成した銅メッキ層を用いることができる。この場合も、第2配管の銅メッキ層と、銅製の継手40(冷媒配管R2)又は銅製の継手61(冷媒配管R3)との接続を手ろう付けにより行うことができる。
【0078】
また、前述した実施形態(第3実施形態)では、第1位置決め機構として、継手61の外周面に環状のリブ64を形成しているが、リブを当該外周面に周方向に沿って不連続に設けることもできる。例えば、周方向に沿って120°間隔で3個のリブを設けることができ、又、周方向に沿って90°間隔で4個のリブを設けることもできる。同様に、前述した実施形態(第3実施形態)では、第2位置決め機構として、銅管63の外周面に環状のリブ66を形成しているが、リブを当該外周面に周方向に沿って不連続に設けることもできる。例えば、周方向に沿って120°間隔で3個のリブを設けることができ、又、周方向に沿って90°間隔で4個のリブを設けることもできる。
【0079】
また、前述した実施形態(第4実施形態)では、継手71に対する第2配管の位置を決める第2位置決め機構として、継手71の傾斜部71cを用いているが、他の構成を用いることもできる。例えば、継手として、図14に示されるような短管形状の継手80を採用し、この継手80の内周面に設けた環状のリブ81を第2位置決め機構とすることもできる。第2配管82を継手80内に挿入すると、当該第2配管82の先端82aがリブ81に突き当たり、その軸方向の移動が規制される。これにより、継手80に対する第2配管82の位置を容易に決めることができる。継手80の軸方向一端には、第1配管(図示せず)に対する当該継手80の位置を決める第1位置決め機構として機能する拡径部83がフレア加工により形成されている。なお、リブ81についても、前述したリブ64又はリブ66と同様に継手80の内周面に周方向に沿って複数個のリブを不連続に設けることができる。
【0080】
また、前述した実施形態では、ステンレス製の配管23に銅製の継手40を介して銅製の細管41を接続し、この細管41をサービスポートとしているが、同様にして、ステンレス製の配管21にステンレスとは異なる材質からなる継手を介して当該異なる材質からなる細管を接続し、この細管に高圧センサを接続することもできる。また、ステンレス製の配管22にステンレスとは異なる材質からなる継手を介して当該異なる材質からなる細管を接続し、この細管に低圧センサを接続することもできる。また、ステンレス製の配管24にステンレスとは異なる材質からなる継手を介して当該異なる材質からなる細管を接続し、この細管を冷媒のチャージポートとすることもできる。
【0081】
また、前述した実施形態では、室内機と室外機とが別体となったセパレート型又はセパレートタイプの空気調和機を例示したが、本開示の冷凍装置である空気調和機はこれに限定されない。空気調和機の要素部品である圧縮機、凝縮器、蒸発器、ファン等が一体のケーシング内に収容されたタイプの空気調和機も本開示の冷凍装置に含まれる。
また、前述した実施形態では、圧縮機の吸入側にアキュムレータを設けているが、かかるアキュムレータを備えていない空気調和機とすることもできる。
【符号の説明】
【0082】
1 : 室内機
2 : 室外機
2a: ケーシング
3 : 冷媒回路
4 : 圧縮機
4a: 吸入部
4b: 吐出部
5 : 室内熱交換器
6 : 電子膨張弁
7 : 室外熱交換器
8 : 冷媒配管
9 : 室内ファン
10 : 室外ファン
11 : アキュムレータ
12 : 油分離器
13 : 弁
14 : 油戻し管
15 : マフラー
16 : 四路切換弁
17 : ガス閉鎖弁
18 : 液閉鎖弁
21 : 配管
22 : 配管
23 : 配管
24 : 配管
31 : 第1ポート
32 : 第2ポート
33 : 第3ポート
34 : 第4ポート
36 : 孔
40 : 継手
40a: 第1大径部
40b: 第1小径部
40c: 第1傾斜部
41 : 細管
50 : 配管本体
50a: 第2大径部
50b: 第2小径部
50c: 第2傾斜部
51 : 銅管
60 : 配管
61 : 継手
62 : 配管本体
62a: 第2大径部
62b: 第2小径部
62c: 第2傾斜部
63 : 銅管
64 : ビード
65 : 孔
66 : ビード
70 : 配管
71 : 継手
71a: 第1大径部
71b: 第1小径部
71c: 第1傾斜部
72 : 配管本体
72a: 第2大径部
72b: 第2小径部
72c: 第2傾斜部
73 : 銅管
74 : 拡径部
75 : 孔
80 : 継手
81 : リブ
82 : 第2配管
83 : 拡径部
90 : 銅メッキ層
A : 空気調和機(冷凍装置)
B : 空気調和機(冷凍装置)
C : 切換機構
P : (冷媒の)流路
R1: 冷媒配管(第1実施形態)
R2: 冷媒配管(第2実施形態)
R3: 冷媒配管(第3実施形態)
R4: 冷媒配管(第4実施形態)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14