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特許7404281グリセロール誘導体および二還式化合物を含む、抗微生物性の組み合わせ組成物
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-15
(45)【発行日】2023-12-25
(54)【発明の名称】グリセロール誘導体および二還式化合物を含む、抗微生物性の組み合わせ組成物
(51)【国際特許分類】
   A61K 8/49 20060101AFI20231218BHJP
   A61Q 19/00 20060101ALI20231218BHJP
   A61K 8/33 20060101ALI20231218BHJP
【FI】
A61K8/49
A61Q19/00
A61K8/33
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2020573533
(86)(22)【出願日】2019-06-07
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-11-18
(86)【国際出願番号】 EP2019064952
(87)【国際公開番号】W WO2020007571
(87)【国際公開日】2020-01-09
【審査請求日】2022-05-20
(31)【優先権主張番号】62/694,442
(32)【優先日】2018-07-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】596081005
【氏名又は名称】クラリアント・インターナシヨナル・リミテツド
(73)【特許権者】
【識別番号】520512513
【氏名又は名称】セイケム・ヨーロッパ・ベスローテン・フェンノートシャップ
(74)【代理人】
【識別番号】100069556
【弁理士】
【氏名又は名称】江崎 光史
(74)【代理人】
【識別番号】100111486
【弁理士】
【氏名又は名称】鍛冶澤 實
(74)【代理人】
【識別番号】100139527
【弁理士】
【氏名又は名称】上西 克礼
(74)【代理人】
【識別番号】100164781
【弁理士】
【氏名又は名称】虎山 一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100221981
【弁理士】
【氏名又は名称】石田 大成
(72)【発明者】
【氏名】フリッケ・トム
(72)【発明者】
【氏名】エンゲル・ティム
(72)【発明者】
【氏名】ヤンセン・パウル
【審査官】横山 敏志
(56)【参考文献】
【文献】特開昭59-044313(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第105997754(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第101822752(CN,A)
【文献】国際公開第2014/191258(WO,A1)
【文献】特開2011-046651(JP,A)
【文献】特表2020-514287(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0279047(US,A1)
【文献】After Sun Milk,Kiko,Mintel GNPD [online],2015年09月,[検索日2023.03.12], インターネット<URL:https://portal.mintel.com>,,ID#:3408833
【文献】Nourishing & Lifting Day Cream, Laboratorium Kosmetyczne DrIrena Eris,Mintel GNPD [online],2017年05月,[検索日2023.03.12], インターネット<URL:https://portal.mintel.com>,ID#:4812563
【文献】Yellow LED Whitening Cream, Avajar,Mintel GNPD [online],2018年06月,[検索日2023.03.12], インターネット<URL:https://portal.mintel.com>,ID#:5697895
【文献】Charcoal Rescue Masque (ID: 4110545),Mintel GNPD [online],2016年07月,https://www.gnpd.com
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61K 8/00-8/99
A61Q 1/00-90/00
Mintel
Japio-GPG/FX
CAplus/REGISTRY/MEDLINE/EMBASE/BIOSIS/Kosmet(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
リーブオンスキンケア使用のための4~6の範囲のpHを有する化粧料組成物における、以下を含む組み合わせの抗微生物剤としての使用
(a)3-[(2-エチルヘキシル)オキシ]-1,2-プロパンジオールおよび3-[(n-オクチル)オキシ]-1,2-プロパンジオールからなる群から選択される1種または複数のグリセロール誘導体;および
(b)5,7-ジヒドロキシ-2-(4-ヒドロキシフェニル)クロマン-4-オン(ナリンゲニン)および2-(3,4-ジヒドロキシフェニル)-3,5,7-トリヒドロキシクロメン-4-オン(ケルセチン)からなる群から選択される1種または複数の二還式化合物。
【請求項2】
前記化粧料組成物からは、サザンカ抽出物を含む化粧料組成物は除く、請求項1に記載の使用。
【請求項3】
前記化粧料組成物が、5重量%未満の前記の1種または複数の二環式化合物を、前記の1種または複数のグリセロール誘導体の全重量を基準として含む、請求項1または2に記載の使用
【請求項4】
前記化粧料組成物が5.3~5.7の範囲内のpH有する、請求項1~3のいずれか1つに記載の使用
【請求項5】
前記の1種または複数のグリセロール誘導体が、3-[(2-エチルヘキシル)オキシ]-1,2-プロパンジオールを含む、請求項1~のいずれか1つに記載の使用
【請求項6】
前記の1種または複数のグリセロール誘導体が、3-[(n-オクチル)オキシ]-1,2-プロパンジオールを含む、請求項1~のいずれか1つに記載の使用
【請求項7】
前記の1種または複数の二環式化合物が、5,7-ジヒドロキシ-2-(4-ヒドロキシフェニル)クロマン-4-オンを含む、請求項1~6のいずれか1つに記載の使用
【請求項8】
前記の1種または複数の二環式化合物が、2-(3,4-ジヒドロキシフェニル)-3,5,7-トリヒドロキシクロメン-4-オンを含む、請求項1~6のいずれか1つに記載の使用
【請求項9】
前記の1種または複数のグリセロール誘導体が3-[(n-オクチル)オキシ]-1,2-プロパンジオールを含み、前記の1種または複数の二環式化合物が5,7-ジヒドロキシ-2-(4-ヒドロキシフェニル)クロマン-4-オン(ナリンゲニン)を含む、請求項1~4のいずれか1つに記載の使用。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、とりわけ、以下を含む抗微生物性組み合わせ組成物に関する:(a)1種または複数のグリセロール誘導体;および(b)1種または複数の二環式化合物。前記の抗微生物性組み合わせ組成物は、化粧料製剤または医薬製剤において使用することができる。
【背景技術】
【0002】
家庭用製剤、例えば化粧料製剤の防腐は、それらの貯蔵寿命を延ばし、従って、消費者にとって金銭に見合うより大きな価値を提供する。さらに、防腐剤は、消費者が彼らの家庭の周囲に、または彼ら自身に微生物を広げることを防止し、従って健康上の利益をもたらす。抗微生物活性物質は、当該技術分野において十分に記載されており、優れた性能を提供する多くのものが利用可能である。
【0003】
Pesaro等は、WO2014191258A2(Symrise)(特許文献1)において、グリセリルエーテルを含む抗微生物性組成物に関する。Pesaro等は、段落0024および00234においてオクチルグリセリンを開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】WO2014191258A2
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
第一の態様において、本発明は、とりわけ、以下を含む抗微生物性組み合わせ組成物に関する:
(a)以下からなる群から選択される1種または複数のグリセロール誘導体:3-[(2-エチルヘキシル)オキシ]-1,2-プロパンジオール、3-[(n-オクチル)オキシ]-1,2-プロパンジオールおよび3-[(2-オクチル)オキシ]-1,2-プロパンジオール;および
(b)以下からなる群から選択される1種または複数の二還式化合物:5,7-ジヒドロキシ-2-(4-ヒドロキシフェニル)クロマン-4-オン(ナリンゲニン)、2-(3,4-ジヒドロキシフェニル)-3,5,7-トリヒドロキシクロメン-4-オン(ケルセチン)、5,7-ジヒドロキシ-2-(3-ヒドロキシ-4-メトキシフェニル)クロマン-4-オン(ヘスペレチン)および5,7-ジヒドロキシ-2-(3,4-ジヒドロキシフェニル)-クロマン-4-オン(エリオジクチオール)。
【0006】
第2の態様は、医薬として使用するための、第1の態様の抗微生物性組み合わせ組成物に関する。第2の態様の別の実施態様は、ヒトまたは動物の身体における感染を(予防的に)治療する際に使用するための、第1の態様の抗微生物剤に関する。
【0007】
第3の態様は、第1の態様に従う抗微生物性組み合わせ組成物を含む化粧料組成物に関し;具体的には、当該第3の態様は、以下を含む化粧料組成物に関する:
(a)以下からなる群から選択される1種または複数のグリセロール誘導体:3-[(2-エチルヘキシル)オキシ]-1,2-プロパンジオール、3-[(n-オクチル)オキシ]-1,2-プロパンジオールおよび3-[(2-オクチル)オキシ]-1,2-プロパンジオール;および
(b)以下からなる群から選択される1種または複数の二還式化合物:5,7-ジヒドロキシ-2-(4-ヒドロキシフェニル)クロマン-4-オン(ナリンゲニン)、2-(3,4-ジヒドロキシフェニル)-3,5,7-トリヒドロキシクロメン-4-オン(ケルセチン)、5,7-ジヒドロキシ-2-(3-ヒドロキシ-4-メトキシフェニル)クロマン-4-オン(ヘスペレチン)および5,7-ジヒドロキシ-2-(3,4-ジヒドロキシフェニル)-クロマン-4-オン(エリオジクチオール)。
【0008】
特定の実施態様では、前記化粧料組成物は、4~6の範囲のpHを有するリーブオンスキンケア使用のためのものである。
【0009】
第4の態様は、以下を含む、ケラチン物質のためのケア方法に関する:
(1)第3の態様に従う化粧料組成物又は第1の態様に従う抗微生物性組成物を、ケラチン物質上に施与すること、および
(2)前記組成物を少なくとも1時間、前記ケラチン物質上にとどまったままにすること。
【0010】
第5の態様は、化粧料組成物の保存における、第1の態様の抗微生物性組み合わせ組成物の使用に関する。
【課題を解決するための手段】
【0011】
定義および全般
本明細書では、本発明の全ての態様の全ての実施態様におけるのを含めて、別段の特定がない限り、以下の定義が適用される。全てのパーセントは、組成物全体の重量(w/w)による。全ての比は重量比である。「重量%」は、重量によるパーセントを意味する。「部」への言及、例えば1部のXと3部のYとの混合物は、重量による比である。「QS」または「QSP」は、100%または100gのために十分な量を意味する。+/-は、標準偏差を示す。全ての範囲は、包含的であり、組み合わせ可能である。有効数字の数は、示した量に関しても、測定の精度に関しても限定を与えるものではない。全ての数字による量は、「約」という語句によって修飾されるべきであると理解される。全ての測定は、23℃および周囲条件で行われると理解され、ここで、「周囲条件」は1気圧(atm)の圧力および50%の相対湿度下であることを意味する。「相対湿度」は、同じ温度および圧力での飽和水分レベルと比較した空気の水分含有量の比率(パーセントとして表される)を示す。相対湿度は、湿度計、特にVWR(登録商標)Internationalからのプローブ湿度計を用いて測定することができる。本明細書において、「分(min)」は「分(minute)」または「分(minutes)」を意味する。本明細書において、「モル(mol)」はモルを意味する。本明細書において、数字に続く「g」は、「グラム(gram)」または「グラム(grams)」を意味する。「Ex.」は「例」を意味する。全ての量は、それらが列挙された成分に関する場合、活性レベル(「固体」)に基づいており、商業的に入手可能な材料に含まれ得るキャリアまたは副生成物を含まない。本明細書において、「含む(comprising)」は、他のステップおよび他の成分を追加できることを意味する。「含む(comprising)」は、「からなる(consisting of)」および「から本質的になる(consisting essentially of)」という語句を包含する。本発明の組成物、製剤、方法、使用、キットおよび方法は、本明細書において記載される発明の要素および限定、ならびに本明細書において記載される追加的なまたは任意の成分、構成成分、ステップ、または限定のいずれをも、含むことができ、これらからなることができ、これらから本質的になることができる。本明細書において記載される実施態様および態様は、不適合が言及されない限り、組み合わせて明確に例示されていないにもかかわらず、他の実施態様および/または態様の要素、特徴または構成成分を含み得るか、またはこれらと組み合わせ可能であり得る。「特定の実施態様において」は、本発明の1つまたは複数の実施態様、任意選択的に全ての実施態様または実施態様の大きな部分集合が、続いて記載される特徴を有することを意味する。量の範囲が与えられる場合、これらは、組成物における前記成分の全量であると理解されるべきであり、あるいは、1を超える種が成分定義の範囲内にある場合、組成物におけるその定義に適合するすべての成分の全量であると理解されるべきである。例えば、組成物が1%~5%の脂肪アルコールを含む場合、2%のステアリルアルコールおよび1%のセチルアルコールを含み、他の脂肪アルコールを含まない組成物は、この範囲内に含まれる。
【0012】
「から独立して選択される」は、文脈が明らかに異なって言及しない限り、参照される群が同じか、異なるかまたはそれらの混合物であり得ることを意味する。従って、この定義において、「X1、X2およびX3は希ガスから独立して選択される」という語句は、X1、X2およびX3がすべて同じであるシナリオ、X1、X2およびX3がすべて異なるシナリオ、ならびにX1およびX2が同じであるがX3が異なるというシナリオを含む。
【0013】
「分子量」または「M.Wt.」または「MW」および文法上の等価物は、数平均分子量を意味する。
【0014】
「粘度」は、12.9s-1のせん断速度で、DIN 53019による冷却/加熱容器およびセンサシステムを有するHAAKE Rotation Viscometer VT 550を使用して、25℃で測定される。
【0015】
「水溶性」は、25℃で水中に0.1重量%の物質濃度で肉眼で透明な溶液を形成するのに水中で十分に可溶性である任意の物質を表す。「水不溶性」という語句は、「水溶性」でない任意の物質を表す。
【0016】
「乾燥」または「実質的に乾燥」は、周囲条件下で25℃で測定した場合に、5%未満、3%未満、または2%未満、1%未満、または約0%の液体形態の任意の化合物または組成物を含むことを意味する。液体形態のそのような化合物または組成物には、水、油類、有機溶媒および他の湿潤剤が含まれる。「無水」は、前記組成物が、組成物の全重量に対して、5%未満、3%未満、または2%未満、1%未満、または約0%の水を含むことを意味する。
【0017】
「実質的に含まない(substantially free from)」または「実質的に含まない(substantially free of)」は、組成物または製剤の全重量に対して1%未満、または0.8%未満、または0.5%未満、または0.3%未満、または約0%を意味する。
【0018】
「毛髪(hair)」は、頭髪、顔の毛および体毛を含む哺乳動物のケラチン繊維を意味する。これには、生存対象にまだ生えているような毛髪、ならびに対象から抜けた毛髪、例えば毛髪材料見本および人形/マネキンの毛髪も含む。特定の実施態様において、「毛髪」は、ヒトの毛髪を意味する。「毛幹」または「毛髪繊維」は、個々の一本の毛髪を意味し、「毛髪」という語句と互換的に使用することができる。
【0019】
「頭皮に近位である」とは、毛髪の端部よりも頭皮に距離が近い、伸びたまたは実質的に真っ直ぐに伸びた毛幹の部分を意味する。従って、毛髪繊維の長さの約50%は頭皮に近位であると考えられ、毛髪繊維の約50%は頭皮に対して遠位であると考えられる。「頭皮に対してzcm近位である」は、頭皮上にあるかまたは頭皮に直接隣接した1つの端点と、伸びたまたは実質的に真っ直ぐに伸びた毛髪の長さに沿って測定された「z」センチメートルである第2の端点を有する、毛髪に沿った距離「z」を意味する。
【0020】
「化学的に修飾」またはその文法的な同等物は、ある化学的部分、例えばモノマーおよび/または架橋剤および/またはポリマーが、第2の化学的部分、例えばケラチンタンパク質、毛髪の別の成分、および/または別のモノマーもしくは架橋剤もしくはポリマーに安定に付着することを意味する。通常、「化学的修飾」は、別段の記載がない限り、共有結合を介して安定に付着することを意味する。
「美容上許容可能な」は、記載された組成物、製剤または成分が、過度の毒性、不適合性、不安定性、アレルギー反応などを伴わずに、ヒトケラチン組織と接触して使用するのに適していることを意味する。ケラチン組織に直接適用される目的を有する本明細書に記載される全ての組成物および製剤は、美容上許容可能なものに限定される。
【0021】
「誘導体」は、所定の化合物のアミド、エーテル、エステル、アミノ、カルボキシル、アセチル、酸、塩および/またはアルコール誘導体を含むが、これらに限定はされない。特定の実施態様において、「その(それらの)誘導体」は、アミド、エーテル、エステル、アミノ、カルボキシル、アセチル、酸、塩およびアルコール誘導体を意味する。
【0022】
「モノマー」は、開始剤の存在下における重合、または高分子を生成する任意の適切な反応(例えば、重縮合、重付加、アニオンまたはカチオン重合)を受けることができる別個の未重合の化学的部分を意味する。「単位」は、既に重合された、すなわちポリマーの一部であるモノマーを意味する。
【0023】
「ポリマー」は、二種以上のモノマーの重合から形成される化学物質を意味する。語句「ポリマー」は、モノマーの重合によって製造された全ての物質並びに天然ポリマーを含む。
【0024】
一種のモノマーのみから製造されるポリマーは、ホモポリマーと呼ばれる。本明細書において、ポリマーは、少なくとも2つのモノマーを含む。二種以上の異なるタイプのモノマーから製造されるポリマーはコポリマーと呼ばれる。異なるモノマーの分布は、ランダム、交互又はブロック状(すなわち、ブロックコポリマー)であることができる。本明細書において使用される語句「ポリマー」は、ホモポリマー及びコポリマーを含む任意の種類のポリマーを含む。
【0025】
「キット」は、複数の成分を含むパッケージを意味する。「キット」は、「キット・オブ・パーツ(kit-of-parts)」と呼んでもよい。キットの例は、例えば、第1の組成物および別個に包装された第2の組成物および任意選択的に使用説明書である。
【0026】
本発明およびその態様の詳細を、以下に提供する。
【0027】
第1の態様
第1の態様は、抗微生物性の組み合わせに関する。上記のように、抗微生物性組み合わせ組成物は、(a)1種または複数のグリセロール誘導体および(b)1種または複数の二環式化合物を含む。
【0028】
上記のように、抗微生物組成物は、1種または複数のグリセロール誘導体を含む。本開示の特定の実施態様では、前記グリセロール誘導体は、以下からなる群から選択される:3-[(2-エチルヘキシル)オキシ]-1,2-プロパンジオール、3-[(n-オクチル)オキシ]-1,2-プロパンジオールおよび3-[(2-オクチル)オキシ]-1,2-プロパンジオール。特定の実施態様では、前記グリセロール誘導体は、以下からなる群から選択される:3-[(n-オクチル)オキシ]-1,2-プロパンジオールおよび3-[(2-オクチル)オキシ]-1,2-プロパンジオール。特定の実施態様において、前記の1種または複数のグリセロール誘導体は、3-[(n-オクチル)オキシ]-1,2-プロパンジオールおよび3-[(2-オクチル)オキシ]-1,2-プロパンジオールである。特定の実施態様において、前記の1種または複数のグリセロール誘導体は、3-[(n-オクチル)オキシ]-1,2-プロパンジオールである。特定の実施態様において、前記の1種または複数のグリセロール誘導体は、3-[(2-オクチル)オキシ]-1,2-プロパンジオールである。特定の実施態様において、前記の1種または複数のグリセロール誘導体は、3-[(2-エチルヘキシル)オキシ]-1,2-プロパンジオールである。
【0029】
特定の実施態様において、前記のグリセロール誘導体は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる国際公開WO2018/125734において提供される式(I)の化合物から選択されてよい。
【0030】
特定の実施態様において、前記の抗微生物性組み合わせ組成物は濃厚物である(すなわち、最終使用前のさらなる希釈に適した濃度にある)。特定の実施態様において、前記の抗微生物性組み合わせ組成物は、使用混合物(working mixture)である(すなわち、最終使用に適した濃度にある)。
【0031】
本開示のグリセロール誘導体は、好ましくは、抗微生物性組み合わせ組成物中へのその導入の前に、少なくとも92%の純度で提供される。特定の実施態様では、本開示のグリセロール誘導体は、抗微生物性組み合わせ組成物中へのその導入の前に、少なくとも99.99%、または少なくとも99.90%、または少なくとも99%、または少なくとも98%、または少なくとも94%の純度で提供される。特定の実施態様において、本開示のグリセロール誘導体は、抗微生物性組み合わせ組成物へのその導入の前に、少なくとも99.99%の純度で提供される。1種または複数のグリセロール誘導体のこれらの純度レベルは、前記組成物が、本開示の抗微生物性組み合わせ組成物を、濃厚物(または、結果として得られる、本開示の抗微生物性組み合わせ組成物を含む化粧料もしくは医薬製剤)としてまたは使用混合物として使用した対象によって(例えば皮膚を通して)摂取または吸収されるかもしれない不純物を(もしあったとしても)ほとんど含まないことを保証する。
【0032】
上記のように、前記の抗微生物性組み合わせ組成物は、1種または複数の二環式化合物を含む。本開示の特定の実施態様では、前記二環式化合物は、以下からなる群から選択される:5,7-ジヒドロキシ-2-(4-ヒドロキシフェニル)クロマン-4-オン(ナリンゲニン)、2-(3,4-ジヒドロキシフェニル)-3,5,7-トリヒドロキシクロメン-4-オン(ケルセチン)、5,7-ジヒドロキシ-2-(3-ヒドロキシ-4-メトキシフェニル)クロマン-4-オン(ヘスペレチン)および5,7-ジヒドロキシ-2-(3,4-ジヒドロキシフェニル)-クロマン-4-オン(エリオジクチオール)。特定の実施態様において、前記の1種または複数の二環式化合物はナリンゲニンである。特定の実施態様において、前記の1種または複数の二環式化合物はケルセチンである。特定の実施態様において、前記の1種または複数の二環式化合物はヘスペレチンである。特定の実施態様において、前記の1種または複数の二環式化合物はエリオジクチオールである。
【0033】
特定の実施態様において、前記の二還式化合物は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる国際公開WO2018/125734において提供される式(II)の化合物から選択されてよい。
【0034】
本開示の二環式化合物は、例えば、抗微生物性組み合わせ組成物中へのその導入の前に、少なくとも85%の純度で提供することができる。特定の実施態様では、本開示の二環式化合物は、抗微生物性組み合わせ組成物中へのその導入の前に、少なくとも99.99%、または少なくとも99.90%、または少なくとも99%、または少なくとも98%、または少なくとも94%、または少なくとも92%、または少なくとも90%、または少なくとも89%、または少なくとも87%の純度で提供される。特定の実施態様において、本開示の二環式化合物は、抗微生物性組み合わせ組成物へのその導入の前に、少なくとも99.99%の純度で提供される。グリセロール誘導体に関して上述したように、二環式化合物のこれらのレベルの純度は、本開示の消費者に安全な抗微生物性組み合わせ組成物を保証する。
【0035】
特定の実施態様において、1種または複数の二環式化合物は、1種または複数のグリセロール誘導体の全重量を基準として、約50ppm~約50000ppm(0.005重量%~5重量%に相当する)の範囲における量で存在する。従って、この実施態様を例として使用すると、そうでなければ実質的に純粋なグリセロール誘導体を含有する抗微生物性組み合わせ組成物(例えば抗微生物性濃厚物)に、約50ppm~約50000ppmの前記の1種または複数の二環式化合物が添加される。特定の実施態様において、1種または複数の二環式化合物は、1種または複数のグリセロール誘導体の全重量を基準として、約100ppm~約10000ppm、または約200ppm~約5000ppm、または約500ppm~約1000ppm、または約300ppm~約900ppmの範囲の量で存在する。
【0036】
特定の実施態様では、1種または複数の二環式化合物は、5重量%未満、または3重量%未満、または1重量%未満、またはさらには0.5重量%未満の量で存在する。特定の実施態様では、前記の1種または複数の二環式化合物はナリンゲニン(5,7-ジヒドロキシ-2-(4-ヒドロキシフェニル)クロマン-4-オン)であり、1種または複数のグリセロール誘導体の全重量を基準として、5重量%未満、または3重量%未満、または1重量%未満、またはさらには0.5重量%未満の量で存在する。
【0037】
本開示の抗微生物性組み合わせ組成物が、化粧料製剤または医薬製剤においてさらに使用される濃厚物として提供される場合、前記抗微生物性組み合わせ組成物は、(例えば、別の溶液にそれを添加することにより)さらに希釈されてよく、それにもかかわらず、1種または複数のグリセロール誘導体の量に対して、上記のような1種または複数の二環式化合物の量が残る。任意選択的に、化粧料製剤または医薬製剤に、追加的な量の前記の1種または複数の二環式化合物を、化粧料もしくは医薬製剤のための追加的な酸化防止剤として追加することが望ましい場合がある。
【0038】
一実施態様では、前記の抗微生物性組み合わせ組成物は、1種または複数のグリセロール誘導体の全重量を基準として、0.01重量%~5重量%の1種または複数の二環式化合物を含有する濃厚物である。一実施態様では、前記の抗微生物性組み合わせ組成物は、1種または複数のグリセロール誘導体の全重量を基準として、上記のいずれかの量の1種または複数の二環式化合物を含有する濃厚物である。別の実施態様において、前記濃厚物は、以下に記載されるような1種または複数の他の成分を含む。
【0039】
特定の実施態様において、本開示の抗微生物性組み合わせ組成物は、使用混合物の形態にある(すなわち、最終用途に適した濃度にある)。使用混合物は、約60重量%まで(例えば、10重量%~約60重量%)の本明細書に定義される抗微生物性組み合わせ組成物を含み得る。そのような使用混合物を得るために、本明細書に記載される抗微生物性組み合わせ組成物は、適切な量の添加剤(例えば、希釈剤または賦形剤)に溶解(すなわち、それらによって希釈)することができる。例えば、特定の実施態様において、前記の抗微生物性組み合わせ組成物を、水、アルコール(1種または複数)、ポリオール(1種または複数)またはそれらの混合物中に希釈して、使用混合物を得ることができる。このような使用混合物において、抗微生物性組み合わせ組成物の希釈後でさえ、1種または複数のグリセロール誘導体の量に対して、上記のような1種または複数の二環式化合物の量が残存する。任意選択的に、1種または複数の二環式化合物の追加的な量を使用混合物に添加することが望ましい場合がある。
【0040】
濃厚物の形態のまたは使用混合物としてのいずれかの、本明細書に記載される本開示の抗微生物性組み合わせ組成物は、例えば、グリセロール誘導体、例えばグリセロールモノアルキルエーテルの使用からわかるように、化粧料および/または医薬製剤に添加することができる。他の実施態様において、本明細書に記載の抗微生物性組み合わせ組成物は、グリセロール誘導体と提供されることが意図され、過酸化物が望ましくない工業製品、例えば、染料もしくは香料を含有するか、または不飽和であるかもしくは酸化に対して感受性である化合物を含む調製物に使用することができる。このような製剤または工業製品には、例えば、デオドラント、スキンケア製品、サンスクリーン、乳児用製品、化粧料、アフターシェーブ製品、消毒剤、防腐剤、洗浄ローション、インシャワーローション、およびヘアトリートメント組成物(例えば、リーブインまたはリンスアウト組成物)が含まれ得る。従って、特定の実施態様において、前記の抗微生物性組み合わせ組成物は、1種または複数の過酸化物を完全に含まないか、または実質的に含まない(例えば、本明細書に別途記載されるような本開示の抗微生物性組み合わせ組成物中に存在する過酸化物(1種または複数)は1000ppm未満、または100ppm未満、または10ppm未満、またはさらには1ppm未満である)。
【0041】
第1の態様の例示的な実施態様において、本開示は、本明細書に記載の抗微生物性組み合わせ組成物を提供し、これは濃厚物として添加されるかまたは使用混合物として添加されるかにかかわらず、上記の例のような調製物において、対応する化粧料製剤、医薬製剤または工業用調製物が、約0.05~約5重量%、または別の実施態様では約0.1~約1重量%、または別の実施態様では約0.2~約0.6重量%、または他の実施態様では0.3重量%または0.5%の本明細書で定義されるような1種または複数のグリセロール誘導体を含むように、使用される。蒸留前に、1種または複数のグリセロール誘導体の化合物の純度は例えば94%純度から98%純度にまで増加するにつれて、多少高い量の1種または複数の二環式化合物が必要とされ得ることに留意すべきである。理論に束縛されるものではないが、より高純度のグリセロール誘導体はより高い安定化を必要とし得ると考えられる。
【0042】
第2の態様
第2の態様は、医薬として使用するための、本明細書中に別途記載される抗微生物性組み合わせ組成物(例えば、第1の態様の)に関する。第2の態様の別の実施態様は、ヒトまたは動物の身体における感染を(予防的に)治療する際に使用するための、本明細書中に別途記載される抗微生物性組み合わせ組成物(例えば第1の態様の)に関する。
【0043】
第3の態様
第3の態様は、本明細書中に別途記載される抗微生物性組み合わせ組成物(例えば、第1の態様の)を含む化粧料組成物に関する。具体的には、第3の態様は、以下を含む化粧料組成物に関する:
(a)以下からなる群から選択される1種または複数のグリセロール誘導体:3-[(2-エチルヘキシル)オキシ]-1,2-プロパンジオール、3-[(n-オクチル)オキシ]-1,2-プロパンジオールおよび3-[(2-オクチル)オキシ]-1,2-プロパンジオール;および
(b)以下からなる群から選択される1種または複数の二還式化合物:5,7-ジヒドロキシ-2-(4-ヒドロキシフェニル)クロマン-4-オン(ナリンゲニン)、2-(3,4-ジヒドロキシフェニル)-3,5,7-トリヒドロキシクロメン-4-オン(ケルセチン)、5,7-ジヒドロキシ-2-(3-ヒドロキシ-4-メトキシフェニル)クロマン-4-オン(ヘスペレチン)および5,7-ジヒドロキシ-2-(3,4-ジヒドロキシフェニル)-クロマン-4-オン(エリオジクチオール)。
【0044】
本明細書に記載の本開示の化粧料組成物は、低いpH値を有する場合であっても有利に使用することができる。例えば、特定の実施態様において、前記の化粧料組成物は、2.0~7.0、または3.0~7.0、または4.5~7.0、またはpH4~pH6.5、またはpH4~pH6、またはpH4.5~pH6.5、またはpH4.5~pH6、またはpH5.3~pH5.7、またはpH5~pH6の範囲のpH値、または約5.5のpHを有する。pH値を変えることによって、異なる用途に適した化粧料組成物を利用可能にすることができる。
【0045】
特定の実施態様では、本明細書において別途記載される前記化粧料組成物は、4~6の範囲のpHを有するリーブオンスキンケア使用のためのものである。
【0046】
上記のように、本明細書において別途記載されるような本開示の化粧料組成物は、特定の実施態様において、本明細書において別途記載されるような(例えば、第1の態様による)抗微生物性組み合わせ組成物を、化粧料組成物の全重量を基準として、約60重量%までの量で含む。例えば、特定の実施態様では、本開示の化粧料組成物は、化粧料組成物の全重量を基準として、1重量%~約60重量%の抗微生物性組み合わせ組成物を、あるいは、10重量%~60重量%、または20重量%~60重量%、または30重量%~60重量%、または40重量%~60重量%、または50重量%~60重量%、または1重量%~40重量%、または10重量%~40重量%、または20重量%~40重量%、または30重量%~40重量%、または1重量%~30重量%、または10重量%~30重量%、または20重量%~30重量%、または1重量%~20重量%、または10重量%~20重量%、または15重量%~20重量%、または1重量%~15重量%、または1重量%~10重量%、または1重量%~5重量%の範囲で抗微生物性組み合わせ組成物を含む。
【0047】
前記化粧料組成物中に存在する1種または複数のグリセロール誘導体の量は、約0.0005重量%~約5重量%の範囲の量で存在する。例えば、特定の実施態様において、前記の1種または複数のグリセロール誘導体は、化粧量組成物の全重量を基準として、約0.001重量%~約5重量%、または約0.01重量%~約5重量%、または約0.1重量%~約5重量%、または約1重量%~約5重量%、または0.0005重量%~約1重量%、または約0.001重量%~約1重量%、または約0.01重量%~約1重量%、または約0.1重量%~約1重量%、または約0.5重量%~約1重量%、または0.0005重量%~約0.5重量%、または約0.001重量%~約0.5重量%、または約0.01重量%~約0.5重量%、または約0.1重量%~約0.5重量%、または約0.5重量%~約0.5重量%、または0.0005重量%~約0.1重量%、または約0.001重量%~約0.1重量%、または約0.01重量%~約0.1重量%、約0.05重量%~約5重量%、または約0.1重量%~約1重量%、または約0.1重量%~約0.6重量%、または約0.1重量%~約0.5重量%、または約0.1重量%~約0.4重量%、または約0.2重量%~約1重量%、または約0.2重量%~約0.6重量%、または約0.2重量%~約0.5重量%、または約0.2重量%~約0.4重量%、または約0.4重量%~約1重量%、または約0.4重量%~約0.6重量%、または約0.4重量%~約0.5重量%、または約0.3重量%、または約0.5%の範囲で存在する。
【0048】
化粧料組成物における1種または複数の二環式化合物の量は、前記化粧料組成物中に存在する1種または複数のグリセロール誘導体の全重量を基準として、約50ppm~約50000ppm(0.005重量%~5重量%に相当する)の範囲の量で存在する。特定の実施態様において、1種または複数の二環式化合物は、前記化粧料組成物中に存在する1種または複数のグリセロール誘導体の全重量を基準として、約100ppm~約10000ppm、または約200ppm~約5000ppm、または約500ppm~約1000ppm、または約300ppm~約900ppmの範囲の量で存在する。特定の実施態様において、本開示の化粧料組成物は、追加的な量の1種または複数の二環式化合物(すなわち、抗微生物性組み合わせ組成物に関して提供されるものに加えて)を含むことができる。
【0049】
特定の実施態様では、1種または複数の二環式化合物は、5重量%未満、または3重量%未満、または1重量%未満、またはさらには0.5重量%未満の量で存在する。特定の実施態様では、前記の1種または複数の二環式化合物はナリンゲニン(5,7-ジヒドロキシ-2-(4-ヒドロキシフェニル)クロマン-4-オン)であり、1種または複数のグリセロール誘導体の全重量を基準として、5重量%未満、または3重量%未満、または1重量%未満、またはさらには0.5重量%未満の量で存在する。
【0050】
特定の実施態様において、本明細書に記載される本開示の化粧料組成物は、界面活性剤および助剤から選択される1種または複数の添加剤をさらに含み得る。適切な界面活性剤および助剤は、以下により詳細に記載される。特定の実施態様において、前記の1種または複数の添加剤は、美容上の使用のために許容可能である(すなわち、美容上許容可能である)。
【0051】
界面活性剤
特定の実施態様では、本明細書に別途記載される本開示の化粧料組成物は、1種または複数の界面活性剤を含む。特定の実施態様では、本明細書に別途記載される化粧料組成物は、複数の異なる界面活性剤を含む界面活性剤系を含む。特定の実施態様では、前記の界面活性剤系は、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、双性イオン性界面活性剤および/または両性界面活性剤からなる群から選択される界面活性剤を含む。特定の実施態様では、前記の界面活性剤は、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、双性イオン性界面活性剤および/または両性界面活性剤からなる群から選択される。
【0052】
特定の実施態様では、前記化粧料組成物は、全量で0.01重量%~70重量%、0.1重量%~40重量%、1重量%~30重量%、2重量%~20重量%の界面活性剤を含む。
【0053】
特定の実施態様において、本明細書において別途記載される化粧料組成物は、アニオン性界面活性剤を含む。特定の実施態様において、前記の化粧料組成物は、美容上許容可能な成分(II)としてアニオン性界面活性剤を含む。特定の実施態様において、前記のアニオン性界面活性剤は、(C10-C20)-アルキルおよびアルキレンカルボキシレート、アルキルエーテルカルボキシレート、脂肪アルコールスルフェート、脂肪アルコールエーテルスルフェート、アルキルアミドスルフェートおよびスルホネート、脂肪酸アルキルアミドポリグリコールエーテルスルフェート、アルカンスルホネートおよびヒドロキシアルカンスルホネート、オレフィンスルホネート、イセチオネートのアシルエステル、α-スルホ脂肪酸エステル、アルキルベンゼンスルホネート、アルキルフェノールグリコールエーテルスルホネート、スルホスクシネート、スルホコハク酸モノエステルおよびジエステル、脂肪アルコールエーテルホスフェート、タンパク質/脂肪酸縮合生成物、アルキルモノグリセリドスルフェートおよびスルホネート、アルキルグリセリドエーテルスルホネート、脂肪酸メチルタウリド、脂肪酸サルコシネート、スルホリシノレエート、アシルグルタメート、およびそれらの混合物からなる群から選択される。前記のアニオン性界面活性剤(およびそれらの混合物)は、それらの水溶性もしくは水分散性塩の形態で使用することができ、例としては、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、アンモニウム、モノ-、ジ-およびトリエタノールアンモニウム、ならびに類似のアルキルアンモニウム塩が挙げられる。特定の実施態様では、前記のアニオン性界面活性剤は、12~14個の炭素原子を含むアニオン性界面活性剤の塩である。特定の実施態様において、アニオン性界面活性剤は、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウレス硫酸ナトリウム、トリデシル硫酸ナトリウム、トリデセス硫酸ナトリウム、ミリスチル硫酸ナトリウム、ミレス硫酸ナトリウムおよびそれらの混合物からなる群から選択される。本発明の組成物に使用するための典型的なアニオン性界面活性剤には、オレイルコハク酸ナトリウム、ラウリルスルホコハク酸アンモニウム、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリルエーテル硫酸ナトリウム、ラウリルエーテルスルホコハク酸ナトリウム、ラウリル硫酸アンモニウム、ラウリルエーテル硫酸アンモニウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミン、ココイルイセチオン酸ナトリウム、ラウリルイセチオン酸ナトリウム、ラウリルエーテルカルボン酸ナトリウムおよびN-ラウリルサルコシン酸ナトリウムが含まれる。好ましいアニオン性界面活性剤は、ラウリル硫酸ナトリウムおよびラウリルエーテル硫酸ナトリウム(n)EO(nは1~3);より好ましくはラウリルエーテル硫酸ナトリウム(n)EO(nは1~3);最も好ましくはラウリルエーテル硫酸ナトリウム(n)EO(n=1)から選択される。好ましくは、アルキルエーテルスルフェートのレベルは、組成物全体の0.5重量%~25重量%、より好ましくは組成物全体の3重量%~18重量%、最も好ましくは6重量%~15重量%である。
【0054】
組成物中のアニオン性界面活性剤の全量は、0.5重量%~45重量%、より好ましくは1.5重量%~20重量%の範囲であり得る。
【0055】
特定の実施態様では、本明細書において別途記載される化粧料組成物は、脂肪アシルイセチオネートを含む。特定の実施態様では、前記の化粧料組成物は、1重量%~10重量%、より好ましくは2重量%~8重量%、最も好ましくは2.5重量%~7.5重量%のレベルで脂肪アシルイセチオネートを含む。好ましい脂肪アシルイセチオネート製品は、脂肪アシルイセチオネート界面活性剤を製品の40~80重量%のレベルで、ならびに遊離脂肪酸および/または脂肪酸塩を15~50重量%のレベルで含む。好ましくは、脂肪アシルイセチオネートの20重量%超かつ45重量%未満、より好ましくは25重量%超かつ45重量%未満は、C6以上の鎖長のものであり;遊離脂肪酸/石けんの50重量%超、好ましくは60重量%超は、C~C20の鎖長のものである。さらに、前記組成物は、典型的には5重量%未満のレベルで存在するイセチオネート塩、および微量(2重量%未満)の他の不純物を含有し得る。好ましくは、脂肪族脂肪酸の混合物が市販の脂肪アシルイセチオネート界面活性剤の製造のために使用される。得られる脂肪アシルイセチオネート界面活性剤(例えば、アルカリ金属イセチオネートと脂肪族脂肪酸との反応から得られる)は、好ましくは、20重量%超、好ましくは25重量%超の、しかしながら45重量%以下、好ましくは35重量%以下(脂肪アシルイセチオネート反応生成物を基準として)の16個以上の炭素原子を有する脂肪アシル基を有し、得られる脂肪アシルイセチオネート生成物の優れた泡立ちおよび肌への優しさの両方を与えるべきである。これらの長鎖脂肪酸アシルイセチオネート界面活性剤および脂肪酸、すなわち、16個以上の炭素を有する脂肪アシル基および脂肪酸は、典型的には、周囲温度において水中で不溶性界面活性剤/脂肪酸結晶を形成することができる。
【0056】
特定の実施態様では、本明細書に別途記載される化粧料組成物は、アシルグリシネート界面活性剤を含む。特定の実施態様では、アシルグリシネート界面活性剤は、式(Y)に従う:
【0057】
【化1】
式中、
1aは、6~30個、好ましくは8~22個、特に好ましくは8~18個の炭素原子を有する直鎖状または分枝状の飽和アルカノイル基、または6~30個、好ましくは8~22個、特に好ましくは12~18個の炭素原子を有する直鎖状または分枝状の、モノ-もしくはポリ不飽和アルケノイル基であり、Q はカチオンである。特定の実施態様において、Q は、Li、Na、K、Mg++、Ca++、Al+++、NH 、モノアルキルアンモニウムイオン、ジアルキルアンモニウムイオン、トリアルキルアンモニウムイオンおよびテトラアルキルアンモニウムイオン、またはそれらの組み合わせからなる群から選択される。
【0058】
任意選択的に、R1aは、互いに独立に、(C-C22)-アルキル基または(C-C10)-ヒドロキシアルキル基である。特定の実施態様では、前記のアシルグリシネート界面活性剤は、ナトリウムココイルグリシネートおよびカリウムココイルグリシネートから選択される。特定の実施態様では、前記のアシルグリシネート界面活性剤は、RがC12アルキルまたはC14アルキルである式(Y)に従うものから選択される。特定の実施態様において、前記のアシルグリシネート界面活性剤は、RがC16アルキルまたはC18アルキルである式(Y)に従うものから選択される。
【0059】
特定の実施態様では、本明細書に別途記載される化粧料組成物は、0.01重量%~30重量%、または1重量%~25重量%、好ましくは5重量%~20重量%、より好ましくは12重量%~18重量%のアシルグリシネート界面活性剤を含む。
【0060】
特定の実施態様において、本明細書に別途記載される化粧料組成物は、式(Z)に対応するグルタメート界面活性剤またはその塩を含む:
【0061】
【化2】
式中、
R’は、HOOC-CH-CH-またはM+-OOC-CH-CH-であり、Mは、カチオンであり;そして、
Rは、6~30個、好ましくは8~22個、より好ましくは8~18個の炭素原子を有する直鎖状または分枝状の飽和アルカノイル基であるか、または6~30個、好ましくは8~22個、より好ましくは12~18個の炭素原子を有する直鎖状または分枝状のモノ-もしくはポリ不飽和アルケノイル基である。特定の実施態様において、Mは、金属カチオンである。特定の実施態様において、Mは、Li+、Na+、+、Mg++、Ca++、Al+++、NH 、モノアルキルアンモニウムイオン、ジアルキルアンモニウムイオン、トリアルキルアンモニウムイオンおよびテトラアルキルアンモニウムイオン、またはそれらの組み合わせからなる群から選択される。特定の実施態様では、前記のグルタメート界面活性剤は、ココイルグルタミン酸ナトリウムおよびココイルグルタミン酸カリウムから選択される。特定の実施態様では、前記のグルタメート界面活性剤は、RがC12アルキルまたはC14アルキルである式(Z)に従うものから選択される。特定の実施態様では、前記のグルタメート界面活性剤は、RがC16アルキルまたはC18アルキルである式(Z)に従うものから選択される。
【0062】
特定の実施態様では、本明細書に別途記載される化粧料組成物は、0.01重量%~30重量%、または1重量%~25重量%、好ましくは5重量%~20重量%、より好ましくは12重量%~18重量%のグルタメート界面活性剤を含む。
【0063】
特定の実施態様では、本明細書において別途記載される化粧料組成物は、非イオン性界面活性剤を含む。非イオン性界面活性剤は、0~5重量%の範囲で存在してもよい。本明細書における組成物に含まれ得る非イオン性界面活性剤には、脂肪族第一級もしくは第二級の直鎖状もしくは分岐状アルコール類またはフェノール類とアルキレンオキシド、通常はエチレンオキシドとの縮合生成物を含み、概して6~30個のエチレンオキシド基を有する。アルキルエトキシレートが特に好ましい。以下の式を有するアルキルエトキシレートが最も好ましい
R-(OCHCHOH
[式中、
Rは、C12~C15のアルキル鎖であり、そして
nは、5~9である。]
【0064】
他の適切な非イオン性界面活性剤には、モノ-またはジアルキルアルカノールアミドが含まれる。例には、ココモノ-もしくはジ-エタノールアミドおよびココモノ-イソプロパノールアミドが含まれる。
【0065】
本発明の組成物に含まれ得るさらに別の非イオン性界面活性剤は、アルキルポリグリコシド(APG)である。典型的には、APGは、1つまたは複数のグリコシル基のブロックに、(任意選択的に架橋基を介して)連結されたアルキル基を含むものである。好ましいAPGは、以下の式によって定義される:
RO-(G)n
[式中、
nは、約1~約50の整数であり;
Rは、飽和または不飽和であり得る分枝鎖または直鎖アルキル基であり;そして
Gは、糖類基である。]
特定の実施態様では、Rは約C~約C20の平均アルキル鎖長を表し得る。
【0066】
好ましくはRは、約C~約C12の平均アルキル鎖長を表す。Gは、CまたはCの単糖類残基から選択することができ、好ましくは、グルコシドである。Gは、グルコース、キシロース、ラクトース、フルクトース、マンノースおよびそれらの誘導体を含む群から選択され得る。好ましくは、Gはグルコースである。重合度nは、約1~約10またはそれを超える値を有し得る。最も好ましくは、nの値は約1.3~約1.5である。本発明で使用するのに適したアルキルポリグリコシドは市販されており、例えば以下で特定されるような材料が含まれる:SeppicからのOramix NS10;HenkelからのPlantaren 1200およびPlantaren 2000。
【0067】
特定の実施態様において、非イオン性界面活性剤は、12を超えるHLB(親水性親油性バランス)を有する。任意選択的に、前記の非イオン性界面活性剤は、12~22個の炭素原子を含む脂肪鎖を有するエトキシル化またはエトキシル化/プロポキシル化脂肪アルコール、エトキシル化ステロール、例えばステアリル-もしくはラウリルアルコール(EO-7)、PEG-16ダイズステロールまたはPEG-10ダイズステロール、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマー(ポロキサマー)およびそれらの混合物からなる群から選択される。
【0068】
特定の実施態様において、非イオン性界面活性剤は、エトキシル化脂肪アルコール、脂肪酸、脂肪酸グリセリドまたはアルキルフェノール、特に2~30モルのエチレンオキシドおよび/または1~5モルのプロピレンオキシドのC-~C22-脂肪アルコール上への付加生成物、C12-~C22-脂肪酸上またはアルキル基中に8~15個の炭素原子を有するアルキルフェノール上への付加生成物、1~30モルのエチレンオキシドのグリセロール上への付加生成物、または5~60モルのエチレンオキシドのヒマシ油上へのまたは水素化ヒマシ油上への付加生成物のC12-~C22-脂肪酸モノ-およびジエステル、脂肪酸糖エステル、特にスクロースおよび1つまたは2つのC-~C22-脂肪酸のエステル、INCI:スクロースココエート、スクロースジラウレート、スクロースジステアレート、スクロースラウレート、スクロースミリステート、スクロースオレエート、スクロースパルミテート、スクロースリシノレエート、スクロースステアレート、ソルビタンと1、2または3つのC-~C22-脂肪酸との4~20のエトキシル化度のエステル、特に1つ、2つまたはそれ以上のC-~C22-脂肪酸および好ましくは2~20個のグリセリル単位を有するポリグリセロールの、ポリグリセリル脂肪酸エステル、C~C22-アルキル基を有するアルキルグルコシド、アルキルオリゴグルコシドおよびアルキルポリグルコシド、例えばデシルグルコシドまたはラウリルグルコシド、およびそれらの混合物からなる群から選択される。
【0069】
特定の実施態様において、非イオン性界面活性剤は、脂肪アルコールエトキシレート(アルキルポリエチレングリコール)、アルキルフェノールポリエチレングリコール、アルキルメルカプタンポリエチレングリコール、脂肪アミンエトキシレート(アルキルアミノポリエチレングリコール)、脂肪酸エトキシレート(アシルポリエチレングリコール)、ポリプロピレングリコールエトキシレート(Pluronics(登録商標))、脂肪酸アルキルオールアミド,(脂肪酸アミドポリエチレングリコール)、N-アルキル-、N-アルコキシポリヒドロキシ-脂肪酸アミド、スクロースエステル、ソルビトールエステル、ポリグリコールエーテル、およびそれらの混合物からなる群から選択される。
【0070】
本発明の組成物に含めることができる他の糖由来の非イオン性界面活性剤には、例えばWO1992006154A1(Mao,P&G)に記載されるような、脂肪(例えばC10-C18)N-アルキル(C-C)ポリヒドロキシ脂肪酸アミド、例えばC12~C18N-メチルグルカミド、ならびにN-アルコキシポリヒドロキシ脂肪酸アミドが含まれる。
【0071】
特定の実施態様では、本明細書において別途記載される化粧料組成物は、脂肪N-メチルーN-グルカミド界面活性剤を含む。特定の実施態様では、前記の脂肪N-メチル-N-グルカミド界面活性剤は、式(X)に従う:
【0072】
【化3】
式中、
Rは、3~30個の炭素原子を有する直鎖状もしくは分枝状のアルキル基もしくはアルケニル基である。特定の実施態様において、Rは、3~30個の炭素原子を有するアルキル基である。特定の実施態様では、Rは、直鎖状または分岐状であることができ、炭化水素鎖(好ましくは直鎖状または分岐状)中に3~20個の炭素原子を有することができる飽和脂肪族炭化水素基である。分岐状は、低級アルキル基、例えばメチル、エチルまたはプロピルが直鎖状アルキル鎖上に置換基として存在することを意味する。特定の実施態様において、Rは、1-プロピル、2-プロピル、1-ブチル、2-ブチル、2メチル-1-プロピル(イソブチル)、2-メチル-2-プロピル(tert-ブチル)、1-ペンチル、2-ペンチル、3-ペンチル、2-メチル-1-ブチル、3-メチル-1-ブチル、2-メチル-2-ブチル、3-メチル-2-ブチル、2,2-ジメチル-1-プロピル、1-ヘキシル、2-ヘキシル、3-ヘキシル、2-メチル-1-ペンチル、3-メチル-1-ペンチル、4-メチル-1-ペンチル、2-メチル-2-ペンチル、3-メチル-2-ペンチル、4-メチル-2-ペンチル、2-メチル-3-ペンチル、3-メチル-3-ペンチル、2,2-ジメチル-1-ブチル、2,3-ジメチル-1-ブチル、3,3-ジメチル-1-ブチル、2-エチル-1-ブチル、2,3-ジメチル-2-ブチル、3,3-ジメチル-2-ブチル、1-ヘプチル、1-オクチル、1-ノニル、1-デシル、1-ウンデシル、1-ドデシル、1-テトラデシル、1-ヘキサデシルおよび1-オクタデシルからなる群から選択される。適切な脂肪N-メチル-N-グルカミド界面活性剤は、Klug等のWO2013178700A2(Clariant)およびConnor等のEP0550637B1(P&G)に記載されており、これらは参照により本明細書に組み込まれる。特定の実施態様では、前記の脂肪N-メチル-N-グルカミド界面活性剤は、RがC12アルキルまたはC14アルキルである式(X)に従うものから選択される。特定の実施態様では、前記の脂肪N-メチル-N-グルカミド界面活性剤は、RがC16アルキルまたはC18アルキルである式(X)に従うものから選択される。
【0073】
特定の実施態様では、本明細書に別途記載される化粧料組成物は、1重量%~20重量%、より好ましくは2重量%~10重量%、さらにより好ましくは3重量%~7重量%の非イオン性界面活性剤を含む。
【0074】
特定の実施態様では、本明細書に別途記載される化粧料組成物は、1重量%~20重量%、より好ましくは2重量%~10重量%、さらにより好ましくは3重量%~7重量%の脂肪N-メチル-N-グルカミド界面活性剤を含む。
【0075】
両性または双生イオン性界面活性剤(複数可)は、前記組成物中に、組成物全体の0.5重量%~約8重量%、好ましくは1重量%~4重量%の範囲の量で含まれ得る。
【0076】
特定の実施態様において、前記の両性界面活性剤は、アルカリ金属塩ならびにモノ-、ジ-およびトリアルキルアンモニウム塩としてのN-(C12-C18)-アルキル-β-アミノプロピオネートおよびN-(C12-C18)-アルキル-β-イミノジプロピオネート;N-アシルアミノアルキル-N,N-ジメチルアセトベタイン、好ましくはN-(C-C18)-アシルアミノプロピル-N,N-ジメチルアセトベタイン、(C12-C18)-アルキル-ジメチルスルホプロピルベタイン、イミダゾリンをベースとする両性界面活性剤(商品名:Miranol(登録商標)、Steinapon(登録商標))、好ましくは1-(β-カルボキシメチルオキシエチル)-1-(カルボキシメチル)-2-ラウリルイミダゾリニウムのナトリウム塩;アミンオキシド、例えば(C12-C18)-アルキル-ジメチルアミンオキシド、脂肪酸アミドアルキルジメチルアミンオキシド、およびそれらの混合物からなる群から選択される。
【0077】
特定の実施態様では、本明細書において別途記載される化粧料組成物は、ベタイン界面活性剤を含む。任意選択的に、前記のベタイン界面活性剤は、C-~C18-アルキルベタインから選択される。特定の実施態様では、前記ベタイン界面活性剤は、ココジメチルカルボキシメチルベタイン、ラウリルジメチルカルボキシメチルベタイン、ラウリルジメチルアルファカルボキシエチルベタイン、セチルジメチルカルボキシメチルベタイン、オレイルジメチルガンマカルボキシプロピルベタインおよびラウリルビス(2-ヒドロキシプロピル)アルファカルボキシエチルベタインおよびそれらの組み合わせからなる群から選択される。任意選択的に、前記のベタイン界面活性剤は、C-~C18-スルホベタインから選択される。特定の実施態様では、前記のベタイン界面活性剤は、ココジメチルスルホプロピルベタイン、ステアリルジメチルスルホプロピルベタイン、ラウリルジメチル-スルホエチルベタイン、ラウリルビス(2-ヒドロキシエチル)スルホプロピルベタインおよびそれらの組み合わせからなる群から選択される。任意選択的に、前記のベタイン界面活性剤は、イミダゾールのカルボキシル誘導体、C-~C18-アルキルジメチルアンモニウムアセテート、C-~C18-アルキルジメチルカルボニルメチルアンモニウム塩、およびC-~C18-脂肪酸アルキルアミドベタインおよびそれらの混合物から選択される。任意選択的に、前記のC-~C18-脂肪酸アルキルアミドベタインは、ココヤシ脂肪酸アミドプロピルベタイン、N-ココヤシ脂肪酸アミドエチル-N-[2-(カルボキシメトキシ)エチル]グリセロール(CTFA名:ココアンホカルボキシグリシネート)およびそれらの混合物から選択される。特に好ましい両性または双生イオン性界面活性剤は、コカミドプロピルベタインである。前述の両性または双生イオン性界面活性剤のいずれかの混合物もまた、適切であり得る。好ましい混合物は、コカミドプロピルベタインと、上記のようなさらに別の両性または双生イオン性界面活性剤との混合物である。好ましいさらに別の両性または双生イオン性界面活性剤は、ココアンホ酢酸ナトリウムである。
【0078】
特定の実施態様では、本明細書に別途記載される化粧料組成物は、0.5重量%~20重量%、好ましくは1重量%~10重量%の両性界面活性剤を含む。
【0079】
特定の実施態様では、本明細書において別途記載される化粧料組成物は、界面活性剤系を含む。特定の実施態様では、前記の界面活性剤系は、ラウリルスルフェート、ラウレススルフェート、ココアミドプロピルベタイン、ココイルグルタミン酸ナトリウム、ラウロアンホアセテートおよびそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも1種の界面活性剤を含む。特定の実施態様において、前記の界面活性剤系は、ラウレス硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、および任意選択的にコカミドプロピルベタインを含む。特定の実施態様において、前記の界面活性剤系は、ラウレス硫酸ナトリウム、ココイルグルタミン酸カリウム(Potassium Cocyl Glutamate)およびコカミドプロピルベタインを含む。
【0080】
助剤
特定の実施態様において、本明細書に別途記載される化粧料組成物は、化粧品学、薬学および皮膚病学において一般的な少なくとも1種の添加剤を含み、これらを以下では助剤と呼ぶ。特定の実施態様では、前記組成物は助剤を含む。特定の実施態様において、前記助剤は、美容上許容可能である。特定の実施態様において、前記助剤は、油状物質、ワックス、乳化剤、共乳化剤、可溶化剤、カチオン性ポリマー、皮膜形成剤、過脂剤、再脂化剤(refatting agents)、泡安定剤、安定剤、活性な生物起源物質、防腐剤、防腐増強成分(preservation boosting ingredients)、抗真菌物質、抗ふけ剤、染料または顔料、微粒子物質、乳白剤、研磨剤、吸収剤、アンチケーキング剤、増量剤、真珠光沢剤、直接染料、香料(perfume)または芳香剤(fragrance)、担体、溶媒または希釈剤、噴射剤、機能性酸、活性成分、皮膚光沢剤、セルフタンニング剤、角質剥離剤、酵素、抗ニキビ剤、デオドラントおよび制汗剤、粘度調節剤、増粘剤およびゲル化剤、pH調整剤、緩衝剤、酸化防止剤、キレート剤、収斂剤、サンスクリーン、日焼け防止剤、UV遮断剤、皮膚コンディショニング剤、エモリエント、湿潤剤、皮膚保護剤(occlusive agents)、シラミ駆除剤、消泡剤、香味剤、電解質、酸化剤および還元剤からなる群から選択される。
【0081】
特定の実施態様では、本明細書に別途記載される化粧料組成物は、油状物質またはワックスを含む。特定の実施態様において、本明細書に別途記載される化粧料組成物は、油状物質またはワックスを含み、ここで前記油状物質またはワックスは、シリコーン油(揮発性または非揮発性、直鎖状、分岐状または環状、任意選択的に有機的変性が施されている);フェニルシリコーン;シリコーン樹脂およびシリコーンゴム;鉱油、例えばパラフィン油またはワセリン油;動物起源の油、例えばペルヒドロスクアレン、ラノリン;植物起源の油、例えば液体トリグリセリド、例えばヒマワリ油、トウモロコシ油、ダイズ油、米油、ホホバ油、ババス油、ペポカボチャ種子油(pumpkin oil)、ブドウ種子油、ゴマ油、クルミ油、アンズ油、マカダミア油、アボカド油、甘扁桃油、タネツケバナ油(lady’s-smock oil)、ヒマシ油、カプリル酸/カプリン酸のトリグリセリド、オリーブ油、ピーナッツ油、ナタネ油、アルガン油、アビシニアン油およびヤシ油;合成油、例えばピュアセリン油(purcellin oil)、イソパラフィン、直鎖状および/または分岐状脂肪アルコールおよび脂肪酸エステル、好ましくは、6~18個、好ましくは8~10個の炭素原子を有するゲルべアルコール;直鎖状(C-C13)脂肪酸と直鎖状(C-C20)脂肪アルコールとのエステル;分岐状(C-C13)カルボン酸と直鎖状(C-C20)脂肪アルコールとのエステル、直鎖状(C-C18)脂肪酸と分岐状アルコール、特に2-エチルヘキサノールとのエステル;直鎖状および/または分岐状脂肪酸と多価アルコール(例えば、ダイマージオール、トリマージオール等)および/またはゲルベアルコールとのエステル;(C-C10)脂肪酸をベースとするトリグリセリド;エステル、例えばジオクチルアジペート、ジイソプロピルダイマージリノレエート;プロピレングリコール/ジカプリレートまたはワックス、例えば蜜蝋、パラフィンワックスまたはマイクロワックス(単独でまたは親水性ワックス、例えばセチルステアリルアルコール等と組み合わせて);フッ素化および過フッ素化油;フッ素化シリコーン油;前述の化合物の混合物からなる群から選択される。
【0082】
特定の実施態様において、本明細書に別途記載されるような化粧料組成物は、室温(25℃)で液体である任意の脂肪物質である油状物質を含む。好ましい実施態様において、前記油状物質は、甘扁桃油、カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド、ジメチコーン、鉱油、スクアラン、ヒマシ油、イソプロピルイソステアレート、ホホバ油、ジカプリリルカーボネート、イソヘキサデカン、C12~C15アルキルベンゾエートおよびそれらの組み合わせからなる群から選択される。特定の実施態様では、本明細書に別途記載される化粧料組成物は、0.001重量%~60重量%、好ましくは0.05重量%~50重量%、さらにより好ましくは0.1重量%~40重量%の少なくとも1種の油状物質を含む。
【0083】
好ましい実施態様において、前記ワックスは、カルナウバワックス、蜜蝋、カンデリラワックス、合成ワックス、ポリエチレン、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、水素化植物油、水素化ヒマシ油、米糠ワックス、セチルジメチコーン、ビス-PEG-18メチルエーテルジメチルシランおよびそれらの組み合わせからなる群から選択される。特定の実施態様では、本明細書に別途記載される化粧料組成物は、0.001重量%~30重量%、好ましくは0.05重量%~20重量%、さらにより好ましくは0.1重量%~10重量%の少なくとも1種のワックスを含む。
【0084】
特定の実施態様では、本明細書に別途記載される化粧料組成物は、乳化剤、共乳化剤(coemulsifier)または可溶化剤を含む。非イオン性、アニオン性、カチオン性または両性界面活性化合物を、乳化剤、共乳化剤および可溶化剤として使用することができる。
【0085】
非イオノゲン性(nonionogenic)界面活性化合物として、好ましくは以下を考慮することができる:0~30モルのエチレンオキシドおよび/または0~5モルのプロピレンオキシドの、8~22個の炭素原子を有する直鎖状脂肪アルコール上、12~22個の炭素原子を有する脂肪酸上、アルキル基中に8~15個の炭素原子を有するアルキルフェノール上、およびソルビタンまたはソルビトールエステル上への付加生成物;グリセロール上への0~30モルのエチレンオキシドの付加生成物の(C12-C18)-脂肪酸モノ-およびジエステル;6~22個の炭素原子を有する飽和および不飽和脂肪酸のグリセロールモノ-およびジエステルならびにソルビタンモノ-およびジエステル、ならびに任意選択的にそれらのエチレンオキシド付加生成物;ヒマシ油および/または硬化ヒマシ油上への15~60モルのエチレンオキシドの付加生成物;ポリオールおよび特にポリグリセロールエステル、例えばポリグリセロールポリリシノレエートおよびポリグリセロールポリ-12-ヒドロキシステアレート。エトキシル化脂肪アミン、脂肪酸アミド、脂肪酸アルカノールアミドおよびこれらのクラスの物質のうちのいくつかからの化合物の混合物もまた好ましくは適切である。ポロキサマーとして知られるエチレンまたはプロピレンオキシドのブロック重合によって形成されるポリマー系エーテルも適切である。
【0086】
適切なイオノゲン性共乳化剤は、例えば、アニオン性乳化剤、例えばモノ-、ジ-またはトリリン酸エステル、石けん(例えば、ステアリン酸ナトリウム)、脂肪アルコールスルフェート、ならびにカチオン性乳化剤、例えばモノ-、ジ-およびトリ-アルキルクアット(quats)およびそれらのポリマー系誘導体である。
【0087】
利用可能な両性乳化剤は、好ましくは、アルキルアミノアルキルカルボン酸、ベタイン、スルホベタインおよびイミダゾリン誘導体である。
【0088】
脂肪アルコールエトキシレートが特に好ましく使用され、エトキシル化ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、セチルアルコール、イソセチルアルコール、オレイルアルコール、ラウリルアルコール、イソラウリルアルコールおよびセチルステアリルアルコール、特にポリエチレングリコール(13)ステアリルエーテル、ポリエチレングリコール(14)ステアリルエーテル、ポリエチレングリコール(15)ステアリルエーテル、ポリエチレングリコール(16)ステアリルエーテル、ポリエチレングリコール(17)ステアリルエーテル、ポリエチレングリコール(18)ステアリルエーテル、ポリエチレングリコール(19)ステアリルエーテル、ポリエチレングリコール(20)ステアリルエーテル、ポリエチレングリコール(12)イソステアリルエーテル、ポリエチレングリコール(13)イソステアリルエーテル、ポリエチレングリコール(14)イソステアリルエーテル、ポリエチレングリコール(15)イソステアリルエーテル、ポリエチレングリコール(16)イソステアリルエーテル、ポリエチレングリコール(17)イソステアリルエーテル、ポリエチレングリコール(18)イソステアリルエーテル、ポリエチレングリコール(19)イソステアリルエーテル、ポリエチレングリコール(20)イソステアリルエーテル、ポリエチレングリコール(13)セチルエーテル、ポリエチレングリコール(14)セチルエーテル、ポリエチレングリコール(15)セチルエーテル、ポリエチレングリコール(16)セチルエーテル、ポリエチレングリコール(17)セチルエーテル、ポリエチレングリコール(18)セチルエーテル、ポリエチレングリコール(19)セチルエーテル、ポリエチレングリコール(20)セチルエーテル、ポリエチレングリコール(13)イソセチルエーテル、ポリエチレングリコール(14)イソセチルエーテル、ポリエチレングリコール(15)イソセチルエーテル、ポリエチレングリコール(16)イソセチルエーテル、ポリエチレングリコール(17)イソセチルエーテル、ポリエチレングリコール(18)イソセチルエーテル、ポリエチレングリコール(19)イソセチルエーテル、ポリエチレングリコール(20)イソセチルエーテル、ポリエチレングリコール(12)オレイルエーテル、ポリエチレングリコール(13)オレイルエーテル、ポリエチレングリコール(14)オレイルエーテル、ポリエチレングリコール(15)オレイルエーテル、ポリエチレングリコール(12)ラウリルエーテル、ポリエチレングリコール(12)イソラウリルエーテル、ポリエチレングリコール(13)セチルステアリルエーテル、ポリエチレングリコール(14)セチルステアリルエーテル、ポリエチレングリコール(15)セチルステアリルエーテル、ポリエチレングリコール(16)セチルステアリルエーテル、ポリエチレングリコール(17)セチルステアリルエーテル、ポリエチレングリコール(18)セチルステアリルエーテル、ポリエチレングリコール(19)セチルステアリルエーテルからなる群から選択されてよい。
【0089】
脂肪酸エトキシレートもまた好ましく、エトキシル化ステアレート、イソステアレートおよびオレエート、特にポリエチレングリコール(20)ステアレート、ポリエチレングリコール(21)ステアレート、ポリエチレングリコール(22)ステアレート、ポリエチレングリコール(23)ステアレート、ポリエチレングリコール(24)ステアレート、ポリエチレングリコール(25)ステアレート、ポリエチレングリコール(12)イソステアレート、ポリエチレングリコール(13)イソステアレート、ポリエチレングリコール(14)イソステアレート、ポリエチレングリコール(15)イソステアレート、ポリエチレングリコール(16)イソステアレート、ポリエチレングリコール(17)イソステアレート、ポリエチレングリコール(18)イソステアレート、ポリエチレングリコール(19)イソステアレート、ポリエチレングリコール(20)イソステアレート、ポリエチレングリコール(21)イソステアレート、ポリエチレングリコール(22)イソステアレート、ポリエチレングリコール(23)イソステアレート、ポリエチレングリコール(24)イソステアレート、ポリエチレングリコール(25)イソステアレート、ポリエチレングリコール(12)オレエート、ポリエチレングリコール(13)オレエート、ポリエチレングリコール(14)オレエート、ポリエチレングリコール(15)オレエート、ポリエチレングリコール(16)オレエート、ポリエチレングリコール(17)オレエート、ポリエチレングリコール(18)オレエート、ポリエチレングリコール(19)オレエート、ポリエチレングリコール(20)オレエートからなる群から選択されてよい。
【0090】
ラウレス-11-カルボン酸ナトリウムは、エトキシル化アルキルエーテルカルボン酸またはその塩として有利に使用することができる。
【0091】
ポリエチレングリコール(60)月見草グリセリドは、エトキシル化トリグリセリドとして有利に使用することができる。
【0092】
さらに、ポリエチレングリコール(20)グリセリルラウレート、ポリエチレングリコール(6)グリセリルカプレート/カプリネート、ポリエチレングリコール(20)グリセリルオレエート、ポリエチレングリコール(20)グリセリルイソステアレートおよびポリエチレングリコール(18)グリセリルオレエート/ココアートの群からのポリエチレングリコールグリセロール脂肪酸エステルを選択することが有利である。
【0093】
ソルビタンエステルの中でも以下のものが特に好適である:ポリエチレングリコール(20)ソルビタンモノラウレート、ポリエチレングリコール(20)ソルビタンモノステアレート、ポリエチレングリコール(20)ソルビタンモノイソステアレート、ポリエチレングリコール(20)ソルビタンモノパルミテート、ポリエチレングリコール(20)ソルビタンモノオレエート。
【0094】
特に有利な共乳化剤は、グリセリルモノステアレート、グリセリルモノオレエート、ジグリセリルモノステアレート、グリセリルイソステアレート、ポリグリセリル-3-オレエート、ポリグリセリル-3-ジイソステアレート、ポリグリセリル-4-イソステアレート、ポリグリセリル-2-ジポリヒドロキシステアレート、ポリグリセリル-4-ジポリヒドロキシステアレート、PEG-30-ジポリヒドロキシステアレート、ジイソステアロイルポリグリセリル-3-ジイソステアレート、グリコールジステアレートおよびポリグリセリル-3-ジポリヒドロキシステアレート、ソルビタンモノイソステアレート、ソルビタンステアレート、ソルビタンオレエート、スクロースジステアレート、レシチン、PEG-7-水素化ヒマシ油、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、イソベヘニルアルコールおよびポリエチレングリコール(2)ステアリルエーテル(ステアレス-2)、アルキルメチコンコポリオールおよびアルキルジメチコーンコポリオール、特にセチルジメチコーンコポリオール(ABIL(登録商標)EM 90)またはラウリルメチコンコポリオールである。
【0095】
好ましい実施態様において、乳化剤、共乳化剤または可溶化剤は、グリセリルステアレート、セテアリルアルコール、ポリソルベート20、ステアリン酸、セテアリルグルコシド、PEG-40水素化ヒマシ油、セチルホスフェート、ステアレス-2、セテス-10ホスフェート、トリラウレス-4ホスフェート、ポリグリセリル-2セスキイソステアレート、セチルPEG/PPG-10/1ジメチコーン、塩化セトリモニウム、およびそれらの組み合わせからなる群から選択される。
【0096】
特定の実施態様では、本明細書に別途記載される化粧料組成物は、0.1重量%~20重量%、好ましくは0.5重量%~10重量%、さらにより好ましくは1.0重量%~5.0重量%の少なくとも1種の乳化剤、共乳化剤および/または可溶化剤を含む。
【0097】
特定の実施態様では、本明細書において別途記載される化粧料組成物は、カチオン性ポリマーを含む。適切なカチオン性ポリマーには、INCI名「ポリクオタニウム」で知られるもの、特にポリクオタニウム-31、ポリクオタニウム-16、ポリクオタニウム-24、ポリクオタニウム-7、ポリクオタニウム-22、ポリクオタニウム-39、ポリクオタニウム-28、ポリクオタニウム-2、ポリクオタニウム-10、ポリクオタニウム-11、ならびにポリクオタニウム-37&鉱油&PPGトリデセス(Salcare SC95)、PVP-ジメチルアミノエチルメタクリレートコポリマー、グアー-ヒドロキシプロピルトリアンモニウムクロリド、ならびにまたアルギン酸カルシウムおよびアルギン酸アンモニウムが含まれる。さらに、カチオン性セルロース誘導体;カチオン性デンプン;ジアリルアンモニウム塩とアクリルアミドとのコポリマー;4級化ビニルピロリドン/ビニルイミダゾールポリマー;ポリグリコールとアミンとの縮合生成物;4級化コラーゲンポリペプチド;4級化コムギポリペプチド;ポリエチレンイミン;例えばアミドメチコーンなどのカチオン性シリコーンポリマー;アジピン酸とジメチルアミノヒドロキシプロピルジエチレントリアミンとのコポリマー;ポリアミノポリアミドおよびカチオン性キチン誘導体(例えば、キトサン等の)を使用することが可能である。
【0098】
好ましい実施態様において、カチオン性ポリマーは、ポリクオタニウム-10、グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド、ポリクオタニウム-7、ポリクオタニウム-6、およびそれらの組み合わせからなる群から選択される。
【0099】
特定の実施態様では、本明細書に別途記載される化粧料組成物は、0.1重量%~10重量%、好ましくは0.5重量%~7.5重量%、さらにより好ましくは1.0重量%~5.0重量%の少なくとも1種のカチオン性ポリマーを含む。
【0100】
特定の実施態様では、本明細書において別途記載される化粧料組成物は、皮膜形成剤を含む。皮膜形成剤は、皮膚、毛髪または爪上に連続的な皮膜を生成する材料、例えば合成または天然ポリマーおよびそれらの誘導体である。本発明による組成物は、意図される用途に応じて、フェニルベンズイミダゾールスルホン酸の塩、水溶性ポリウレタン、例えば、C10-ポリカルバミルポリグリセリルエステル、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン(PVP)コポリマー、ビニルピロリドン/酢酸ビニルコポリマーまたはPVP/エイコセンコポリマー、ビニルピロリドン/アルケンコポリマー、例えば、VP/エイコセンコポリマーまたはVP/ヘキサデセンコポリマー、PVM/MAコポリマーまたはそれらのエステル、マレイン化ポリプロピレンポリマー、水溶性アクリル酸ポリマー/コポリマーまたはそれらのエステルまたは塩、例えば、アクリル酸/メタクリル酸の部分エステルコポリマー、ポリアルキルシルセスキオキサン、ポリアクリルアミド、水溶性セルロース、例えばヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、水溶性クオタニウム、ポリクオタニウム、カルボキシビニルポリマー、例えばカルボマーおよびそれらの塩、多糖類、例えばポリデキストロースおよびグルカン、酢酸ビニル/クロトネートから選択される皮膜形成剤を含むことができる。
【0101】
好ましい態様において、皮膜形成剤は、VP/エイコセンコポリマー、PVP、VP/VAコポリマー、スチレン/アクリレートコポリマー、アクリレートコポリマー、PVM/MAコポリマーのブチルエステル、ヒドロキシエチルセルロース、ポリクオタニウム-10、ポリプロピルシルセスキオキサン、ポリウレタン-64、およびそれらの組み合わせからなる群から選択される。
【0102】
特定の実施態様では、本明細書に別途記載される化粧料組成物は、0.1重量%~10重量%、好ましくは0.5重量%~7.5重量%、さらにより好ましくは1.0重量%~5.0重量%の少なくとも1種の皮膜形成剤を含む。
【0103】
特定の実施態様では、本明細書に別途記載される化粧料組成物は、過脂剤および/または再脂化剤を含む。過脂剤としては、例えばラノリン、ポリエトキシル化ラノリン誘導体、レシチン、レシチン誘導体、非エトキシル化およびポリエトキシル化またはアシル化ラノリンおよびレシチン誘導体等の物質を使用することができ、ポリオール脂肪酸エステル、例えばグリセリルオレエート、モノ-、ジ-およびトリグリセリドおよび/または脂肪酸アルカノールアミドを好ましくは、過脂化剤(overfatting agents)または再脂化剤として使用することができる。これらの化合物は、同時に泡安定剤としても働くことができる。好ましい実施態様において、過脂剤および/または再脂化剤は、ラノリン、グリセリルリシノレエート、PEG-8グリセリルラウレート、グリセリルオレエート、コカミドMEA、PEG-75ラノリンおよびそれらの組み合わせからなる群から選択される。特定の実施態様では、本明細書に別途記載される化粧料組成物は、0.01重量%~10重量%、好ましくは0.1重量%~5.0重量%、さらにより好ましくは0.5重量%~3.0重量%の少なくとも1種の過脂剤および/または再脂化剤を含む。
【0104】
特定の実施態様では、本明細書において別途記載される化粧料組成物は、安定剤を含む。安定剤としては、脂肪酸の金属塩、例えばステアリン酸マグネシウム、アルミニウムおよび/または亜鉛等を使用することできる。好ましい実施態様において、前記安定剤は、ステアリン酸アルミニウム、イソステアリン酸/ミリスチン酸アルミニウム、ステアリン酸マグネシウム、ヤシ油脂肪酸マグネシウム、パルミチン酸亜鉛、ステアリン酸亜鉛、およびそれらの組み合わせからなる群から選択される。特定の実施態様では、本明細書に別途記載される化粧料組成物は、0.01重量%~10重量%、好ましくは0.5重量%~8.0重量%、さらにより好ましくは1.0重量%~5.0重量%の少なくとも1種の安定剤を含む。
【0105】
特定の実施態様では、本明細書において別途記載される化粧料組成物は、生物起源物質を含む。特定の実施態様において、本明細書に別途記載される化粧料組成物は、生物起源物質を含み、ここでそのような物質は、植物抽出物(例えばアロエベラ、カモミール、緑茶、マンサクまたはカンゾウからの葉、根、種子、花および/または茎抽出物)、局所麻酔薬、抗生物質、消炎剤、抗アレルギー剤、ホルモン、β-グルカン、コレステロール、アミノ酸、セラミド、コルチコステロイド、皮脂分泌抑制剤(sebostatics)、Bisabolol(登録商標)、アラントイン、Phytantriol(登録商標)、タンパク質、ナイアシン、ビオチン、ビタミンB2、ビタミンB3、ビタミンB6、ビタミンB5、ビタミンB3誘導体(塩、酸、エステル、アミド、アルコール)、ビタミンCおよびビタミンC誘導体(塩、酸、エステル、アミド、アルコール)から選択されるビタミン、好ましくはアスコルビン酸のモノリン酸エステルのナトリウム塩として、またはアスコルビン酸のリン酸エステルのマグネシウム塩として、トコフェロールおよび酢酸トコフェロール、ビタミンEおよび/またはその誘導体、タンパク質誘導体、例えばゼラチン、コラーゲン加水分解物、ポリペプチド、卵黄、レシチン、加水分解シルク、加水分解ケラチン、乳タンパク質、セレブロシドまたはリン脂質から選択される。好ましい実施態様において、前記の生物起源活性物質は、アロエベラ抽出物、コラーゲン加水分解物、ビサボロール、ビタミンC、ビタミンE、アラントイン、ビタミンB5、酢酸トコフェロール、パルミチン酸レチニルおよびそれらの組み合わせからなる群から選択される。特定の実施態様では、本明細書に別途記載される化粧料組成物は、0.001重量%~5.0重量%、好ましくは0.01重量%~3.0重量%、さらにより好ましくは0.1重量%~2.0重量%の少なくとも1種の生物起源活性物質を含む。
【0106】
特定の実施態様において、本明細書に別途記載される化粧料組成物は、防腐剤、防腐増強成分、抗真菌剤および/または抗ふけ剤を含む。特定の実施態様において、前記防腐剤は、ベンジルアルコール、ピロクトンオラミン、フェノキシエタノール、パラベン類、ペンタンジオール、安息香酸/安息香酸ナトリウム、ソルビン酸/ソルビン酸カリウム、およびそれらの組み合わせからなる群から選択される。他の有機酸もまた、抗微生物保護を付与するために使用され得る。特定の実施態様において、前記の防腐増強成分は、アニス酸、乳酸、ソルビタンカプリレート、エチルヘキシルグリセリン、カプリリルグリコール、オクタンジオールおよびそれらの混合物からなる群から選択される。適切な防腐増強成分はまた、Clariant International Ltdによる国際特許出願WO2018002100A1(PCT/EP2017/065927)に開示されており(特にその中の請求項1を参照のこと)、これは参照により本明細書に組み込まれる。特定の実施態様では、本明細書に別途記載される化粧料組成物は、0.01~5.0重量%、特に好ましくは0.05重量%~1.0重量%の少なくとも1つの防腐剤を含む。適切な防腐剤には、機能「防腐剤(preservatives)」で国際化粧品原料辞書・ハンドブック、第9版に列挙されている物質が含まれる。特定の実施態様において、防腐剤は、フェノキシエタノール、ベンジルパラベン、ブチルパラベン、エチルパラベン、イソブチルパラベン、イソプロピルパラベン、メチルパラベン、プロピルパラベン、ヨードプロピニルブチルカルバメート、メチルジブロモグルタロニトリル、DMDMヒダントインおよびそれらの組み合わせからなる群から選択される。特定の実施態様において、本明細書に別途記載される化粧料組成物は、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化セチルピリジニウム、塩化ベンゼトニウム、塩化ジイソブチルエトキシエチルジメチルベンジルアンモニウム、N-ラウリルサルコシン酸ナトリウム、N-パルメチルサルコシン酸ナトリウム、ラウロイルサルコシン、N-ミリストイルグリシン、N-ラウリルサルコシンカリウム、塩化トリメチルアンモニウム、クロロヒドロキシ乳酸ナトリウムアルミニウム、トリエチルシトレート、塩化トリセチルメチルアンモニウム、2,4,4’-トリクロロ-2’-ヒドロキシジフェニルエーテル(Triclosan)、フェノキシエタノール、1,5-ペンタンジオール、1,6-ヘキサンジオール、3,4,4’-トリクロロカルバニリド(Triclocarban)、ジアミノアルキルアミド、L-リジンヘキサデシルアミド、重金属クエン酸塩、サリチレート、ピロクトース、亜鉛塩、ピリチオンおよびその重金属塩、ピリチオン亜鉛、フェノール硫酸亜鉛、ファルネソール、ケトコナゾール、オキシコナゾール、ビフォナゾール、ブトコナゾール、クロコナゾール、クロトリマゾール、エコナゾール、エニルコナゾール、フェンチコナゾール、イソコナゾール、ミコナゾール、スルコナゾール、チオコナゾール、フルコナゾール、イトラコナゾール、テルコナゾール、ナフチフィン、テルビナフィン、セレンジスルフィド、メチルクロロイソチアゾリノン、メチルイソチアゾリノン、メチルジブロモグルタロニトリル、塩化銀(AgCl)、ジアゾリジニル尿素、イミダゾリジニル尿素、デヒドロ酢酸、ウンデシレン酸、クロルフェネシン、プロピオン酸(proprionic acid)、サリチル酸、クロロキシレノール、ジエチルヘキシルスルホスクシネートのナトリウム塩、安息香酸ナトリウム、フェノキシエタノール、(RS)-1-(4-クロロフェノキシ)-1-イミダゾール-1-イル-3,3-ジメチルブタン-2-オン(クリンバゾール)、ベンジルアルコール、フェノキシイソプロパノール、パラベン、例えばブチル-、エチル-、メチル-およびプロピルパラベンおよびそれらの塩、2-ブロモ-2-ニトロプロパン-1,3-ジオール、ポリアミノプロピルビグアニド、フェノキシイソプロパノール、ヨードプロピニルブチルカルバメート、ベンザルコニウム塩化物、ベンゼトニウム塩化物、ペンタンジオール、1,2-オクタンジオール、エチルヘキシルグリセリン、ソルビン酸、安息香酸、乳酸、イミダゾリジニル尿素、ジアゾリジニル尿素、ジメチロールジメチルヒダントイン(DMDMH)、クロルヘキシジン、ヒドロキシメチルグリシネートのナトリウム塩、ソルビン酸のヒドロキシエチルグリシンおよびそれらの組み合わせからなる群から選択される防腐剤を含む。特定の実施態様において、防腐剤は、フェノキシエタノール、ベンジルパラベン、ブチルパラベン、エチルパラベン、イソブチルパラベン、イソプロピルパラベン、メチルパラベン、プロピルパラベン、ヨードプロピニルブチルカルバメート、メチルジブロモグルタロニトリル、DMDMヒダントインおよびそれらの組み合わせからなる群から選択される。特定の実施態様において、前記組成物はパラベンを実質的に含まない。
【0107】
特定の実施態様において、本明細書に別途記載される化粧料組成物は、0.1重量%~5.0重量%の抗微生物剤を含む。特定の実施態様において、前記の抗微生物性組み合わせ組成物はクロルヘキシジンである。
【0108】
特定の実施態様では、本明細書において別途記載される化粧料組成物は、抗真菌物質を含む。特定の実施態様において、抗真菌物質は、ケトコナゾール、オキコナゾール、ビフォナゾール、ブトコナゾール、クロコナゾール、クロトリマゾール、エコナゾール、エニルコナゾール、フェンチコナゾール、イソコナゾール、ミコナゾール、スルコナゾール、チオコナゾール、フルコナゾール、イトラコナゾール、テルコナゾール、ナフチフィン、テルビナフィン、ピリチオン亜鉛、ピロクトンオラミン(Octopirox(登録商標))、(RS)-1-(4-クロロフェノキシ)-1-イミダゾール-1-イル-3,3-ジメチルブタン-2-オン(クリンバゾール)およびそれらの混合物からなる群から選択される。特定の実施態様において、本明細書において別途記載される化粧料組成物は、組成物中に、全量で0.1重量%~1.0重量%の抗真菌物質を含む。特定の実施態様において、本明細書に別途記載される化粧料組成物は、ピリジンチオン抗ふけ微粒子を含み、例えば、1-ヒドロキシ-2-ピリジンチオン塩が非常に好ましい粒子状抗ふけ剤である。ピリジンチオン抗ふけ微粒子の濃度は、製剤の0.1%~4.0%、好ましくは0.1%~3.0%、より好ましくは0.3%~2.0%の範囲であってよい。好ましいピリジンチオン塩には、重金属、例えば亜鉛、スズ、カドミウム、マグネシウム、アルミニウムおよびジルコニウム、好ましくは亜鉛から形成されるもの、より好ましくは1-ヒドロキシ-2-ピリジンチオンの亜鉛塩(「ピリジンチオン亜鉛」または「ZPT」として知られる)、より好ましくは血小板粒子形態の1-ヒドロキシ-2-ピリジンチオン塩が含まれる。他のカチオン、例えばナトリウムから形成される塩も適切であり得る。ピリジンチオン抗ふけ剤は例えば、米国特許US2809971;US3236733;US3761418;US4345080;US4323683;US4379753およびUS4470982に記載されている。ZPTが本明細書における組成物中の抗ふけ剤微粒子として使用される場合、毛髪の成長または再成長が刺激または調節され得る(またはその両方)こと、あるいは脱毛が減少または阻害され得ること、あるいは毛髪がより濃くまたはより多く見え得ることが期待される。
【0109】
特定の実施態様において、本明細書に別途記載される化粧料組成物は、防腐剤、防腐増強成分、抗真菌剤および抗ふけ剤からなる群から選択される複数の異なる化合物を含む防腐剤系を含む。
【0110】
特定の実施態様では、本明細書において別途記載される化粧料組成物は、染料または顔料を含む。特定の実施態様では、本明細書において別途記載される化粧料組成物は、少なくとも1種の染料または顔料を含む。適切な染料および顔料は、WO2013017262A1の第36頁~第43頁にわたる表に開示されている。これらは、製品にまたは毛髪もしくは皮膚に色彩効果を付与する着色顔料であってよく、あるいはそれらは製品にまたは毛髪もしくは皮膚に光沢効果を付与する光沢効果顔料であってよい。毛髪または皮膚に対する色彩もしくは光沢効果は、好ましくは一時的であり、すなわち、それらは、次の毛髪または皮膚洗浄まで持続し、通例のシャンプー、ボディもしくはフェイスクレンザー、ボディウォッシュ等で毛髪または皮膚を洗浄することによって、あるいはメーキャップリムーバー、ミセラーウォーターまたはクレンジングワイプを使用することによって、再び除去することができる。特定の実施態様において、本明細書に別途記載される化粧料組成物は、全量として0.01重量%~25重量%、好ましくは0.1重量%~15重量%、さらにより好ましくは0.5重量%~10重量%の少なくとも1種の顔料を含む。特定の実施態様において、前記顔料の粒子径は、1ミクロン~200ミクロン、好ましくは3ミクロン~150ミクロン、より好ましくは10ミクロン~100ミクロンである。前記顔料は、施与媒体に実質的に不溶性である着色剤であり、無機であってもまたは有機であってもよい。無機-有機混合顔料も可能である。無機顔料が好ましい。無機顔料の利点は、光、天候および温度に対するそれらの優れた耐性である。無機顔料は、天然由来のものであってよい。特定の実施態様において、無機顔料は、チョーク、オーカー、アンバー、緑土、バーントシェンナ、グラファイトおよびそれらの組み合わせからなる群から選択される。顔料は、例えば、白色顔料、例えば二酸化チタンまたは酸化亜鉛、黒色顔料、例えば、黒酸化鉄、着色顔料、例えばウルトラマリンまたは赤色酸化鉄、光輝顔料、金属効果顔料、真珠光沢顔料、および蛍光もしくはリン光顔料であってよく、好ましくは、少なくとも1種の顔料は着色された非白色顔料である。特定の実施態様において、顔料は、金属酸化物、水酸化物および酸化物水和物、混合相顔料、硫黄含有ケイ酸塩、金属硫化物、複合金属シアン化物、金属硫酸塩、クロム酸塩およびモリブデン酸塩、ならびに金属自体(青銅、銀、金顔料)、ならびにそれらの組み合わせからなる群から選択される。特定の実施態様において、顔料は、二酸化チタン(CI77891)、黒色酸化鉄(CI77499)、黄色酸化鉄(CI77492)、赤色および褐色酸化鉄(CI77491)、マンガンバイオレット(CI77742)、ウルトラマリン(スルホケイ酸アルミニウムナトリウム、CI 77007、Pigment Blue29)、酸化クロム水和物(CI77289)、プルシアンブルー(フェロシアン化鉄、CI77510)、カーマイン(コチニール)、およびそれらの組み合わせからなる群から選択される。特定の実施態様において、顔料は、雲母、シリカ、オキシ塩化ビスマス、窒化ホウ素もしくは二酸化チタンのような単結晶からなるか、または金属酸化物(例えば酸化鉄、酸化クロム、酸化スズ)または金属オキシ塩化物、例えば二酸化チタンもしくはオキシ塩化ビスマス、または金属水酸化物、例えば水酸化アルミニウム、および任意選択的に色を付与するさらに別の物質、例えばプルシアンブルー、ウルトラマリン、カーマインもしくは他の有機染料でコーティングされた、雲母、アルミニウム、酸化アルミニウム、二酸化チタン、二酸化ケイ素、ケイ酸塩(例えばホウケイ酸アルミニウムカルシウム、ホウケイ酸ナトリウムカルシウム、ケイ酸アルミニウムマグネシウムまたはフルオロケイ酸マグネシウムナトリウム)をベースとする層基材構造を有し、色は層厚を変化させることによって決定することができる、真珠光沢および着色顔料からなる群から選択される。そのような顔料は、例えば、Merckにより商品名RonaFlair(登録商標)、Colorona(登録商標)、Xirona(登録商標)およびTimiron(登録商標)で、またはBASF(ドイツ)により、商品名Flamenco(登録商標)、Timica(登録商標)およびCloisonne(登録商標)で販売されている。真珠光沢効果は、粒子径と顔料ポピュレーションの粒度分布の両方によって制御することができる。適切な粒度分布は、例えば、2~50μm、5~25μm、5~40μm、5~60μm、5~95μm、5~100μm、10~60μm、10~100μm、10~125μm、20~100μm、20~150μm、および15μm未満の範囲である。より広い粒度分布、例えば20~150μmの粒度分布は光輝効果を生じ、一方、<15μmというより狭い粒度分布は均一な絹のような外観を与える。好ましい実施態様において、顔料は、二酸化チタン(CI77
891)、黒色酸化鉄(CI77499)、黄色酸化鉄(CI77492)、赤色および褐色酸化鉄(CI77491)、雲母、シリカ、オキシ塩化ビスマス、およびそれらの組み合わせからなる群から選択される。特定の実施態様において、顔料は、有機顔料、例えばセピア、ガンボージ、骨炭、カッセルブラウン、インジゴ、クロロフィルおよび他の植物顔料からなる群から選択される。特定の実施態様において、顔料は、合成有機顔料、例えば、アゾ顔料、アントラキノイド、インジゴイド、ジオキサジン、キナクリドン、フタロシアニン、イソインドリノン、ペリレンおよびペリノン、金属錯体、アルカリブルーおよびジケトピロロピロール顔料からなる群から選択される。
【0111】
特定の実施態様では、本明細書において別途記載される化粧料組成物は、粒子状物質を含む。特定の実施態様では、前記組成物は、少なくとも1種の粒子状物質を含む。適切な物質は例えば、室温(25℃)で固体であり、粒子の形態にある物質である。適切な物質は、例えば、乳白剤、研磨剤、吸収剤、固化防止剤、増量剤または性能充填剤として機能する物質である。特定の実施態様において、前記の粒子状物質は、シリカ、シリケート(例えば、セピオライト、モンモリロナイト、ベントナイト、カオリン、ヘクトライト)、アルミネート、アースクレイ(clay earths)、雲母、タルク、デンプン、パーライト、木炭、パルプ粉末、種子粉末、不溶性塩、特に不溶性無機金属塩、金属酸化物(例えば、二酸化チタン)、鉱物および不溶性ポリマー粒子、例えば、ポリアミド誘導体(例えば、ナイロン-12、ナイロン-6、ポリアミド-5)、シリコーン(例えば、ポリメチルシルセスキオキサン)、ポリエステル(例えば、ポリエステル-12)、ポリエチレンおよびポリメチルメタクリレートからなる群から選択される。前記粒子は組成物中に、未溶解で、好ましくは安定に分散した形態で存在し、そして、ケラチン基質への施与および溶媒の蒸発に続いて、固体形態で当該基質上に堆積することができる。安定な分散は、固体粒子が沈むのを防止するのに十分に大きい降伏点を組成物に付与することによって達成することができる。適切な降伏点は、適切な量で適切なゲル形成剤を使用して達成することができる。特定の実施態様において、粒子状物質は、シリカ(シリカゲル、二酸化ケイ素)および金属塩、特に無機金属塩からなる群から選択され、シリカが特に好ましい。金属塩は、例えば、アルカリ金属もしくはアルカリ土類金属ハロゲン化物、例えば塩化ナトリウムまたは塩化カリウム;アルカリ金属もしくはアルカリ土類金属硫酸塩、硫酸ナトリウムまたは硫酸マグネシウムである。好ましい実施態様において、前記粒子状物質は、シリカ、雲母、ベントナイト、カオリン、タルク、ポリメチルシルセスキオキサン、ポリエチレン、粘土およびそれらの組み合わせからなる群から選択される。特定の実施態様において、前記組成物は、0.01重量%~20重量%、好ましくは0.05重量%~15重量%、さらにより好ましくは0.5重量%~10重量%の少なくとも1種の粒子状物質を含む。
【0112】
特定の実施態様では、本明細書において別途記載される化粧料組成物は、真珠光沢剤を含む。特定の実施態様では、本明細書に別途記載される化粧料組成物は、少なくとも1種の真珠光沢剤を含む。特定の実施態様において、前記の粒子状物質は、脂肪酸モノアルカノールアミド、脂肪酸ジアルカノールアミド、アルキレングリコール、特にエチレングリコールおよび/またはプロピレングリコールまたはそれらのオリゴマーと、高級脂肪酸、例えばパルミチン酸、ステアリン酸およびベヘン酸とのモノエステルまたはジエステル、グリセロールとカルボン酸とのモノエステルまたはポリエステル、脂肪酸およびそれらの金属塩、ケトスルホン、または前述の化合物の混合物からなる群から選択される。好ましい実施態様において、真珠光沢剤は、エチレングリコールジステアレートおよび/または平均で3グリコール単位を有するポリエチレングリコールジステアレート、およびそれらの組み合わせからなる群から選択される。特定の実施態様では、本明細書に別途記載される化粧料組成物は、0.1重量%~15重量%、好ましくは0.5重量%~10重量%、さらにより好ましくは1.0重量%~5.0重量%の少なくとも1種の真珠光沢剤を含む。
【0113】
特定の実施態様では、本明細書において別途記載される化粧料組成物は、直接染料を含む。特定の実施態様では、本明細書に別途記載される化粧料組成物は、少なくとも1種の直接染料を含む。直接染料の中で好ましいのは、以下の化合物(単独で、または互いに組み合わせて):ヒドロキシエチル-2-ニトロ-p-トルイジン、2-ヒドロキシエチルピクラミン酸、4-ニトロフェニルアミノ尿素、トリ(4-アミノ-3-メチルフェニル)カルベニウムクロリド(Basic Violet 2)、1,4-ジアミノ-9,10-アントラセンジオン(Disperse Violet 1)、1-(2-ヒドロキシ-エチル)アミノ-2-ニトロ-4-[ジ(2-ヒドロキシエチル)アミノ]ベンゼン(HC Blue No.2)、4-[エチル-(2-ヒドロキシエチル)アミノ]-1-[(2-ヒドロキシエチル)アミノ]-2-ニトロベンゼンヒドロクロリド(HC Blue No. 12)、1-アミノ-4-[ジ(2-ヒドロキシエチル)アミノ]-2-ニトロベンゼンヒドロクロリド(HC Red No. 13)、4-アミノ-1-[(2-ヒドロキシエチル)アミノ]-2-ニトロベンゼン(HC Red No. 3)、4-アミノ-3-ニトロフェノール、4-[(2-ヒドロキシエチル)アミノ]-3-ニトロフェノール、1-アミノ-5-クロロ-4-[(2,3-ジヒドロキシプロピル)アミノ]-2-ニトロベンゼン(HC Red No. 10)、5-クロロ-1,4-[ジ(2,3-ジヒドロキシプロピル)アミノ]-2-ニトロベンゼン(HC Red No. 11)、2-クロロ-6-エチルアミノ-4-ニトロフェノール、2-アミノ-6-クロロ-4-ニトロフェノール、4-[(2-ヒドロキシエチル)アミノ]-3-ニトロ-1-トリフルオロメチルベンゼン(HC Yellow No. 13)、8-アミノ-2-ブロモ-5-ヒドロキシ-4-イミノ-6-{[3-(トリメチルアンモニオ)-フェニル]アミノ}-1(4H)-ナフタレノンクロリド(C.I. 56059;Basic Blue No. 99)、1-[(4-アミノフェニル)アゾ]-7-(トリメチルアンモニオ)-2-ナフトールクロリド(C.I.12250;Basic Brown No.16)、1-[(4-アミノ-2-ニトロフェニル)アゾ]-7-(トリメチルアンモニオ)-2-ナフトールクロリド(Basic Brown No. 17)、2-ヒドロキシ-1-[(2-メトキシフェニル)アゾ]-7-(トリメチルアンモニオ)ナフタレンクロリド(C.I. 12245;Basic Red No. 76)、3-メチル-1-フェニル-4-{[3-(トリメチルアンモニオ)フェニル]アゾ}ピラゾール-5-オンクロリド(C.I.12719;Basic Yellow No. 57)および2,6-ジアミノ-3-[(ピリジン-3-イル)アゾ]ピリジンならびにそれらの塩である。上記の直接染料の中で特に好ましいのは、以下の化合物(単独で、または互いに組み合わせて):ヒドロキシエチル-2-ニトロ-p-トルイジン、2-ヒドロキシエチルピクラミン酸、4-ニトロフェニルアミノ尿素、トリ(4-アミノ-3-メチルフェニル)カルベニウムクロリド(Basic Violet 2)、1,4-ジアミノ-9,10-アントラセンジオン(Disperse Violet 1)、1-(2-ヒドロキシ-エチル)アミノ-2-ニトロ-4-[ジ(2-ヒドロキシエチル)アミノ]ベンゼン(HC Blue No.2)、4-[エチル-(2-ヒドロキシエチル)アミノ]-1-[(2-ヒドロキシエチル)アミノ]-2-ニトロベンゼンヒドロクロリド(HC Blue No. 12)、1-アミノ-4-[ジ(2-ヒドロキシエチル)アミノ]-2-ニトロベンゼンヒドロクロリド(HC Red No. 13)、4-アミノ-1-[(2-ヒドロキシエチル)アミノ]-2-ニトロベンゼン(HC Red No. 3)、4-アミノ-3-ニトロフェノール、4-[(2-ヒドロキシエチル)アミノ]-3-ニトロフェノール、1-アミノ-5-クロロ-4-[(2,3-ジヒドロキシプロピル)アミノ]-2-ニトロベンゼン(HC Red No. 10)、5-クロロ-1,4-[ジ(2,3-ジヒドロキシプロピル)アミノ]-2-ニトロベンゼン(HC Red No. 11)、2-クロロ-6-エチルアミノ-4-ニトロフェノール、2-アミノ-6-クロロ-4-ニトロフェノール、4-[(2-ヒドロキシエチル)アミノ]-3-ニトロ-1-トリフルオロメチルベンゼン(HC Yellow No. 13)、8-アミノ-2-ブロモ-5-ヒドロキシ-4-イミノ-6-{[3-(トリメチルアンモニオ)-フェニル]アミノ}-1(4H)-ナフタレノンクロリド(C.I. 56059;Basic Blue No. 99)、1-[(4-アミノフェニル)アゾ]-7-(トリメチルアンモニオ)-2-ナフトールクロリド(C.I.12250;Basic Brown No.16)、1-[(4-アミノ-2-ニトロフェニル)アゾ]-7-(トリメチルアンモニオ)-2-ナフトールクロリド(Basic Brown No. 17)、2-ヒドロキシ-1-[(2-メトキシフェニル)アゾ]-7-(トリメチルアンモニオ)ナフタレンクロリド(C.I. 12245;Basic Red No. 76)、3-メチル-1-フェニル-4-{[3-(トリメチルアンモニオ)フェニル]アゾ}ピラゾール-5-オンクロリド(C.I.12719;Basic Yellow No. 57)および2,6-ジアミノ-3-[(ピリジン-3-イル)アゾ]ピリジンならびにそれらの塩である。
【0114】
特定の実施態様では、本明細書に別途記載される化粧料組成物は、0.1重量%~15重量%、好ましくは0.1重量%~10重量%、さらにより好ましくは0.5重量%~8.0重量%の少なくとも1種の直接染料を含む。
【0115】
特定の実施態様では、本明細書において別途記載される化粧料組成物は、香料または芳香成分を含む。個々の芳香化合物、例えばエステル、エーテル、アルデヒド、ケトン、アルコールおよび炭化水素のタイプの合成生成物を、芳香油または香油として使用することができる。エステルタイプの芳香化合物は、例えば、ベンジルアセテート、フェノキシエチルイソブチレート、p-tert-ブチルシクロヘキシルアセテート、リナリルアセテート、ジメチルベンジルカルビニルアセテート、フェニルエチルアセテート、リナリルベンゾエート、ベンジルホルメート、エチル-メチルフェニルグリシネート、アリルシクロヘキシルプロピオネート、スチラリルプロピオネートおよびベンジルサリチレートである。前記エーテルには、例えば、ベンジルエチルエーテルが含まれ、前記アルデヒドには、例えば、8~18個の炭素原子を有する直鎖状アルカナール、シトラール、シトロネラール、シトロネリルオキシアセトアルデヒド、シクラメンアルデヒド、ヒドロキシシトロネラール、リリアル(lilial)及びブルゲオナール(bourgeonal)が含まれ、前記ケトンには、例えばイオノン、α-イソメチルイオノン及びメチル-セドリルケトンが含まれ、前記アルコールには、アネトール、シトロネロール、オイゲノール、ゲラニオール、リナロール、フェニルエチルアルコール及びテルピネオールが含まれ、前記炭化水素には、主にテルペン類及びバルサム類が含まれる。好ましくは、種々の芳香剤の混合物が使用され、これらは一緒になって魅力的な香調(perfume note)を生成する。香油はまた、植物または動物起源から得ることができる天然の香気を放つ物質の混合物、例えば、パイン油、カンキツ油、ジャスミン油、ユリ油、バラ油またはイランイラン油を含み得る。香味成分として主に使用される低揮発性の精油、例えばセージ油、カモミール油、チョウジ油、メリッサ油、ハッカ油、シナモン葉油、リンデン花油、ジュニパーベリー油、ベチバー油、オリバナム油、ガルバナム油およびラブダナム油もまた香油として適切である。特定の実施態様では、本明細書に別途記載される化粧料組成物は、0.01重量%~3.0重量%、好ましくは0.05重量%~2.0重量%、さらにより好ましくは0.1重量%~1.0重量%の少なくとも1種の香料または芳香成分を含む。
【0116】
特定の実施態様では、本明細書において別途記載される化粧料組成物は、担体、溶媒または希釈剤を含む。特定の実施態様では、本明細書において別途記載される化粧料組成物は溶媒を含み、当該溶媒は水および/またはアルコールを含む。溶媒は、液体形態で本発明において使用される化合物を提供するのに有用である。特定の実施態様において、前記溶媒は、美容上許容可能である。特定の実施態様において、本明細書に別途記載される化粧料組成物は、少なくとも10重量%の水を含む。水は経済的理由のために有用であるが、美容上許容可能なためでもある。任意選択的に、前記組成物は、水混和性または水溶性溶媒、例えば低級アルキルアルコールを含む。特定の実施態様において、本明細書に別途記載するような化粧料組成物は、C-Cアルキル一価アルコール、好ましくはC-Cアルキルアルコールを含む。存在してよいアルコールは、特に、化粧料目的のために通例上使用される1~4個の炭素原子を有する低級一価もしくは多価アルコール、例えば好ましくはエタノールおよびイソプロパノールである。任意選択的に、前記組成物は水溶性多価アルコールを含む。特定の実施態様では、前記の水溶性多価アルコールは、分子中に2つ以上のヒドロキシル基を有する多価アルコールである。特定の実施態様では、前記の水溶性多価アルコールは、以下からなる群から選択される:二価アルコール、例えばエチレングリコール、プロピレングリコール、トリメチレングリコール、1,2-ブチレングリコール、1,3-ブチレングリコール、1,4-ブチレングリコール、テトラメチレングリコール、2,3-ブチレングリコール、ペンタメチレングリコール、2-ブテン-1,4-ジオール、ヘキシレングリコール、オクチレングリコール;三価アルコール、例えばグリセリン、トリメチロールプロパン、1,2,6-ヘキサントリオール等;四価アルコール、例えばペンタエリトリトール;五価アルコール、例えばキシリトール(xylytol)等;六価アルコール、例えばソルビトール、マンニトール;多価アルコールポリマー、例えばジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、テトラエチレングリコール、ジグリセリン、ポリエチレングリコール、トリグリセリン、テトラグリセリン、ポリグリセリン;二価アルコールアルキルエーテル、例えばエチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノヘキシルエーテル、エチレングリコールモノ-2-メチルヘキシルエーテル、エチレングリコールイソアミルエーテル、エチレングリコールベンジルエーテル、エチレングリコールイソプロピルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、エチレングリコールジブチルエーテル;二価アルコールアルキルエーテル、例えばジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールブチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールイソプロピルエーテル、ジプロピレングリコールメチルエーテル、ジプロピレングリコールエチルエーテル、ジプロピレングリコールブチルエーテル;二価アルコールエーテルエステル、例えばエチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノフェニルエーテルアセテート、エチレングリコールジアジペート、エチレングリコールジスクシネート、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノプロピルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノフェニルエーテルアセテート;グリセリンモノアルキルエーテル、例えばキシルアルコール(xyl alcohol)、セラキルアルコール(selachyl alcohol)、バチルアルコール;糖アルコール、例えばソルビトール、マルチトール、マルトトリオース、マンニトール、スクロース、エリトリトール、グルコース、フルクトース、デンプン糖、マルトース、キシリトース(xylytose)、デンプン糖還元アルコール、グリソリッド、テトラヒドロフルフリルアルコール、POEテトラヒドロフルフリルアルコール、POPブチルエーテル、POP POEブチルエーテル、トリポリオキシプロピレングリセリンエーテル、POPグリセリンエーテル、POPグリセリンエーテルリン酸、POP POEペンタンエリトリトールエーテル(POP POE pentanerythritol ether)およびそれらの混合物。好ましい実施態様において、前記組成物は、水、グリコール、エタノール、およびそれらの組み合わせからなる群から選択される溶媒を含む。好ましい実施態様において、前記組成物は、水性、アルコール性または水性-アルコール性溶媒を含み、当該水性、アルコール性または水性-アルコール性溶媒は、水、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、1,2-プロピレングリコール、1,3-プロピレングリコール、イソブタノール、ブタノール、ブチルグリコール、ブチルジグリコール、グリセロール、またはそれらの混合物を含み;好ましくは前記の水性、アルコール性または水性-アルコール性溶媒は水、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、1,2-プロピレングリコール、1,3-プロピレングリコール、グリセロールまたはそれらの混合物を含み;より好ましくは、前記の水性、アルコール性または水性-アルコール性溶媒は水、イソプロパノール、1,2-プロピレングルコール、1,3-プロピレングリコールまたはそれらの混合物を含み;さらにより好ましくは、前記の水性、アルコール性または水性-アルコール性溶媒は、水からなるか、または水とアルコールとの混合物からなり、ここで当該アルコールはイソプロパノール、1,2-プロピレングリコールおよび1,3-プロピレングリコールからなる群から選択される。天然溶媒も使用することができる。特定の実施態様において、本明細書に別途記載される化粧料組成物は、植物油、蜂蜜、植物性糖組成物、およびそれらの混合物からなる群から選択される溶媒を含む。特定の実施態様では、本明細書に別途記載される化粧料組成物は、0.5重量%~90重量%、好ましくは1.0重量%~80重量%、さらにより好ましくは5.0重量%~70重量%の少なくとも1種の担体、溶媒および/または希釈剤を含む。
【0117】
特定の実施態様では、本明細書において別途記載される化粧料組成物は、噴射剤を含む。特定の実施態様において、噴射剤は、圧縮ガス噴射剤および液化ガス噴射剤から選択される。特定の実施態様において、圧縮ガス噴射剤は、空気、窒素(N2)、亜酸化窒素(N0)、二酸化炭素(CO)およびそれらの混合物;好ましくは空気、窒素(N2)およびそれらの混合物;最も好ましくは窒素(N2)からなる群から選択される。特定の実施態様において、液化ガス噴射剤は、ジメチルエーテル(DME)、1,1-ジフルオロエタン(HFC-152a)、1,1,1,2-テトラフルオロエタン(HFC-134a)、ペンタン、n-ブタン、イソブタン、プロパン、トランス-1,3,3,3-テトラフルオロプロペン(HF0-1234ze)およびそれらの混合物、好ましくはジメチルエーテル(DME)、1,1-ジフルオロエタン(HFC-152a)およびそれらの混合物からなる群から選択される。好ましい実施態様において、噴射剤は、窒素、二酸化炭素、ペンタン、n-ブタン、イソブタン、プロパンおよびこれらの組み合わせからなる群から選択される。特定の実施態様では、本明細書に別途記載される化粧料組成物は、0.5重量%~60重量%、好ましくは1.0重量%~50重量%、さらにより好ましくは2.0重量%~40重量%の少なくとも1種の噴射剤を含む。
【0118】
特定の実施態様では、本明細書において別途記載される化粧料組成物は、機能性酸または活性成分を含む。機能性酸および活性成分は、施与時に皮膚または毛髪に臨床的機能性を付与するために使用される物質である。機能性酸および活性成分は、例えば、角質剥離剤、皮膚光沢剤、セルフタンニング剤、抗ニキビ剤およびアンチエイジング剤として使用される。本発明の別の好ましい実施態様において、本発明による組成物は、1種または複数のヒドロキシ酸、特に好ましくはα-およびβ-ヒドロキシ酸から選択される1種または複数の物質を含有する。本発明による組成物は、ヒドロキシ酸として、好ましくは乳酸、グリコール酸、サリチル酸およびアルキル化サリチル酸またはクエン酸を含有することができる。さらに、本発明による製剤は、他の酸性成分を含有することができる。活性成分としては以下を考慮することができる:酒石酸、マンデル酸、カフェー酸、ピルビン酸、オリゴ-オキサモノ-およびジカルボン酸、フマル酸、レチノイン酸、スルホン酸、安息香酸、コウジ酸、フルーツ酸、リンゴ酸、グルコン酸、ピルビン酸、ガラクツロン酸、リボン酸、ヒアルロン酸およびそれらの全ての誘導体、遊離または部分中和形態のポリグリコール二酸、ビタミンC(アスコルビン酸)、ビタミンC誘導体(例えば、リン酸アスコルビルナトリウム、リン酸アスコルビルマグネシウムおよびマグネシウムアスコルビルグルコシド(magnesium ascorbyl glucoside))、ジヒドロキシアセトン、ミノキシジル、タンパク質分解酵素(例えば、パパイヤ、カボチャおよびパイナップルからのフルーツ酵素、例えばパパイナーゼおよびブロメリンアナナーゼ)、カフェイン、ナイアシンアミドおよびその誘導体、ジエチルトルアミド(DEET)、または美白活性物質、例えばアルブチンまたはグリチルレチン酸およびその塩、グルタチオン、システイン、レスベラトロール、4-ブチルレゾルシノール、またはパンクラチウム・マリティマム(pancratium maritimum)抽出物またはクワ抽出物のような植物抽出物。好ましい実施態様において、機能性酸および/または活性成分は、サリチル酸、コウジ酸、ヒアルロン酸、アスコルビン酸およびそれらの全ての誘導体、ジヒドロキシアセトン、アルブチンおよびそれらの組み合わせからなる群から選択される。特定の実施態様では、本明細書に別途記載される化粧料組成物は、0.05重量%~15重量%、好ましくは0.1重量%~10重量%、さらにより好ましくは0.5重量%~5.0重量%の少なくとも1種の機能性酸および/または活性成分を含む。
【0119】
特定の実施態様では、本明細書において別途記載される化粧料組成物は、デオドラントまたは制汗剤を含む。特定の実施態様では、本明細書において別途記載される化粧料組成物は、脱臭剤を含む。特定の実施態様において、脱臭剤は、アラントイン、ビサボロールおよびそれらの組み合わせからなる群から選択される。特定の実施態様において、本明細書に別途記載される化粧料組成物は、0.001重量%~10重量%、または0.01重量%~9.0重量%、または0.05重量%~8.0重量%または0.1重量%~5.0重量%の少なくとも1種の脱臭剤を含む。組成物は制汗剤を含んでいてよい。制汗剤としては、例えば、塩化アルミニウム、塩化アルミニウム水酸化物(aluminum chloride hydroxide)、アルミニウムクロリドジヒドロキシド、アルミニウムクロロハイドレックスポリエチレングリコール錯体、マグネシウムジルコニウム錯体またはアルミニウムジルコニウムクロリドヒドロキシドを使用することができる。特定の実施態様において、本明細書に別途記載される化粧料組成物は、0.001重量%~10重量%、または0.01重量%~9.0重量%、または0.05重量%~8.0重量%または0.1重量%~5.0重量%の少なくとも1種の制汗剤を含む。
【0120】
特定の実施態様では、本明細書に別途記載される化粧料組成物は、少なくとも1種の粘度調節剤または増粘剤および/またはゲル化剤を含む。前記組成物の所望の粘度およびレオロジープロファイルは、さらに別の増粘剤およびゲル化剤を添加することによって調整することができる。粘度調節剤は、好ましくは増粘ポリマーである。特定の実施態様において、増粘ポリマーは以下からなる群から選択される:アクリル酸およびメタクリル酸から選択される少なくとも1つの第1のモノマータイプと、アクリル酸およびエトキシル化脂肪アルコールのエステルから選択される少なくとも1つの第2のモノマータイプとのコポリマー、架橋されたポリアクリル酸、アクリル酸およびメタクリル酸から選択される少なくとも1つの第1のモノマータイプと、アクリル酸とC10-~C30-アルコールとのエステルから選択される少なくとも1つの第2のモノマータイプとの架橋コポリマー;アクリル酸およびメタクリル酸から選択される少なくとも1つの第1のモノマータイプと、イタコン酸およびエトキシル化脂肪アルコールのエステルから選択される少なくとも1つの第2のモノマータイプとのコポリマー;アクリル酸およびメタクリル酸から選択される少なくとも1つの第1のモノマータイプと、イタコン酸およびエトキシル化C10-~C30-アルコールのエステルから選択される少なくとも1つの第2のモノマータイプと、C-~C-アミノアルキルアクリレートから選択される第3のモノマータイプとのコポリマー;アクリル酸、メタクリル酸、アクリル酸エステルおよびメタクリル酸エステルから選択される2つまたはそれ以上のモノマーのコポリマー;ビニルピロリドンおよびアンモニウムアクリロイルジメチルタウレートのコポリマー;アンモニウムアクリロイルジメチルタウレートおよびメタクリル酸とエトキシル化脂肪アルコールのエステルから選択されるモノマーのコポリマー、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルグアー、グリセリルポリアクリレート、グリセリルポリメタクリレート、少なくとも1つのC-、C-もしくはC-アルキレンとスチレンのコポリマー、ポリウレタン、ヒドロキシプロピルデンプンホスフェート、ポリアクリルアミド、デカジエンで架橋された無水マレイン酸とメチルビニルエーテルのコポリマー、イナゴマメ種子粉、ゴム、例えばグアーガム、カラヤガム、キサンタンガムまたはデヒドロキサンタンガム、カラギーナン、加水分解コーンスターチ;ポリエチレンオキシド、脂肪アルコールおよび飽和メチレンジフェニルジイソシアネートのコポリマー(例えばPEG-150/ステアリルアルコール/SMDIコポリマー)、およびそれらの混合物。好ましい実施態様において、粘度調節剤または増粘剤および/またはゲル化剤は、カルボマー、アクリレートコポリマー、キサンタンガム、ヒドロキシエチルセルロース、ラウレス-2およびそれらの組み合わせからなる群から選択される。特定の実施態様では、本明細書に別途記載される化粧料組成物は、0.01重量%~15重量%、好ましくは0.1重量%~10重量%、さらにより好ましくは0.5重量%~5.0重量%の少なくとも1種の粘度調節剤または増粘剤および/またはゲル化剤を含む。
【0121】
特定の実施態様では、本明細書に別途記載される化粧料組成物は、アルカリ化剤またはpH調整剤を含む。特定の実施態様において、アンモニアまたは苛性ソーダが適切であるが、有機および無機塩基の水溶性の生理学的に許容可能な塩も考慮できる。任意選択的に、pH調整剤は、炭酸水素アンモニウム、アンモニア、モノエタノールアミン、水酸化アンモニウム、炭酸アンモニウムから選択される。特定の実施態様において、アルカリ化剤は、2-アミノ-2-メチル-1-プロパノール、2-アミノ-2-メチル-1,3-プロパンジオール、2-アミノ-2-エチル-1,3-プロパンジオール、トリス(ヒドロキシル-メチル)-アミノメタン、2-アミノ-1-ブタノール、トリス-(2-ヒドロキシプロピル)-アミン、2,2-イミノビスエタノール、リジン、イミノ尿素(炭酸グアニジン)、テトラヒドロ-1,4-オキサジン、2-アミノ-5-グアニジン-吉草酸、2-アミノエタンスルホン酸、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、N-メチルエタノールアミン、イソプロパノールアミン、ジイソプロパノールアミン、トリイソプロパノールアミン、グルカミン、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウムおよび酸化マグネシウムおよびそれらの混合物からなる群から選択される。酸性pH値を確立するために、酸を含めることができる。特定の実施態様において、本明細書に別途記載されるような化粧料組成物は、塩酸、リン酸、酢酸、ギ酸、硫酸、塩酸、クエン酸、アスコルビン酸およびそれらの混合物からなる群から選択される酸を含む。消費者の受け入れが高いという点でクエン酸が最も好ましい。特定の実施態様において、酸性pHは、緩衝液、例えばホスフェート緩衝液、TRIS緩衝液またはクエン酸緩衝液で調整される。緩衝剤は、単独で、または酸と組み合わせて使用することができる。好ましい実施態様において、前記のアルカリ化剤またはpH調整剤は、トリエタノールアミン、水酸化ナトリウム、乳酸、クエン酸およびそれらの組み合わせからなる群から選択される。特定の実施態様では、本明細書に別途記載される化粧料組成物は、0.001重量%~5.0重量%、好ましくは0.01重量%~3.0重量%、さらにより好ましくは0.1重量%~1.0重量%の少なくとも1種のアルカリ化剤またはpH調整剤を含む。
【0122】
特定の実施態様では、前記の組成物/製剤は酸化防止剤を含む。特定の実施態様において、酸化防止剤は、アミノ酸、ペプチド、糖、イミダゾール、カロチノイド(carotinoids)、カロチン、クロロゲン酸、リポ酸、チオール、チオールグリコシルエステル、チオールN-アセチルエステル、チオールメチルエステル、チオールエチルエステル、チオールプロピルエステル、チオールアミルエステル、チオールブチルエステル、チオールラウリルエステル、チオールパルミトイルエステル、チオールオレイルエステル、チオールリノレイルエステル、チオールコレステリルエステル、チオールグリセリルエステル、ジラウリルチオジプロピオネート、ジステアリルチオジプロピオネート、チオジプロピオン酸、金属キレート剤、ヒドロキシ酸、脂肪酸、葉酸、ビタミンC、トコフェロール、ビタミンA、スチルベン、それらの誘導体および組み合わせからなる群から選択される。特定の実施態様では、酸化防止剤は、グリシン、ヒスチジン、チロシン、トリプトファン、ウロカニン酸(urocaninic acid)、D,L-カルノシン、D-カルノシン、L-カルノシン、β-カロチン、α-カロチン、リコピン、ジヒドロリポ酸、アウロチオグルコース、プロピルチオウラシル、チオレドキシン、グルタチオン、システイン、シスチン、シスタミン、ブチオニンスルホキシミン、ホモシステインスルホキシミン、ブチオニンスルホン、ペンタ-、ヘキサ-、ヘプタチオニンスルホキシミン、ヒドロキシ脂肪酸、パルミチン酸、フィタン酸(phytinic acid)、ラクトフェリン、クエン酸、乳酸、リンゴ酸、フミン酸、胆汁酸、ビリルビン、ビリベルジン、EDTA、EGTA、リノール酸、リノレン酸、オレイン酸、ブチルヒドロキシアニソール、トリヒドロキシブチロフェノン、ユビキノン(ubichinon)、ユビキノール(ubichinol)、アスコルビルパルミテート、Mg-アスコルビルホスフェート、アスコルビルアセテート、ビタミンEアセテート、ビタミンAパルミテート、カルノシン、マンノース、ZnO、ZnSO、セレンメチオニン、スチルベン、スーパーオキシドジスムターゼおよびそれらの組み合わせからなる群から選択される。特定の実施態様では、酸化防止剤は、ビタミンA、ビタミンA誘導体、ビタミンE、ビタミンE誘導体およびそれらの組み合わせからなる群から選択される。特定の実施態様では、本明細書に別途記載される化粧料組成物は、0.001重量%~10重量%、好ましくは0.05重量%~5.0重量%、さらにより好ましくは0.1重量%~3.0重量%、最も好ましくは0.05重量%~1.0重量%の少なくとも1種の酸化防止剤を含む。
【0123】
特定の実施態様では、前記の組成物/製剤はキレート剤を含む。特定の実施態様では、キレート剤は、EDTA、カプリルヒドロキサム酸、オキサレート誘導体、ヒドロキシエチルイミノ二酢酸二ナトリウム、ガラクツロン酸および誘導体、グルクロン酸および誘導体、ラウロイルエチレンジアミン三酢酸、ジヒドロキシ安息香酸メチル、エチレンジアミン二コハク酸三ナトリウム、フィチン酸、イタコン酸、プロパントリカルボン酸、クエン酸および誘導体(例えば、クエン酸二アンモニウム、クエン酸ビスマスおよびアセチルトリヘキシルシトレート 2,6-ジカルボキシピリジン)、リン酸およびホスホン酸誘導体(例えば、ジエチレントリアミンペンタメチレンホスホン酸、アザシクロヘプタンジホスホン酸二ナトリウム、グリセレス-26ホスフェート、ピロリン酸二ナトリウム、サリチルリン酸二ナトリウム、アミノトリメチレンホスホン酸、ホスホノブタントリカルボン酸、トリホスホノメチルアミンオキシドカリウム(potassium trisphosphonomethylamine oxide) β-アラニン二酢酸またはシクロヘキサンジアミン四酢酸)からなる群から選択される。特定の実施態様において、キレート剤は、EDTA、オキサレート誘導体、サリチルリン酸二ナトリウムおよびそれらの組み合わせからなる群から選択される。特定の実施態様では、本明細書に別途記載される化粧料組成物は、0.01重量%~2.0重量%、好ましくは0.05重量%~1.5重量%、さらにより好ましくは0.1重量%~1.0重量%、最も好ましくは0.05重量%~1.0重量%の少なくとも1種のキレート剤を含む。
【0124】
特定の実施態様では、本明細書において別途記載される化粧料組成物は、収斂剤を含む。特定の実施態様において、収斂剤は、酸化マグネシウム、酸化アルミニウム、二酸化チタン、二酸化ジルコニウム、酸化亜鉛、酸化物水和物、酸化アルミニウム水和物(ベーマイト)および水酸化物、カルシウム、マグネシウム、アルミニウム、チタン、ジルコニウムまたは亜鉛のクロロ水和物からなる群から選択される。特定の実施態様において、本明細書に別途記載される化粧料組成物は、0.001重量%~10重量%、または0.01重量%~9.0重量%、または0.05重量%~8.0重量%または0.1重量%~5.0重量%の少なくとも1種の収斂剤を含む。
【0125】
特定の実施態様では、本明細書に別途記載される化粧料組成物は、日焼け防止剤および/またはUV遮断剤を含む。適切な日焼け防止剤およびUV遮断剤は、WO2013017262A1(2013年2月7日に公開)の第32頁第11行~第33頁の最後に開示されている。光保護物質には、特に、EP1084696A1(参照により本明細書に組み込まれる)において特定されている光保護物質の全てが含まれる。本発明の別の好ましい実施態様において、本発明による組成物は、無機および有機UV遮断剤から選択される1種または複数の物質を含有し、特に好ましくはサンスクリーン組成物の形態にある。
【0126】
本発明による組成物は、微粒子二酸化チタン、雲母-二酸化チタン、酸化鉄、雲母-酸化鉄、酸化亜鉛、酸化ケイ素、群青または酸化クロムを、顔料/マイクロ顔料として、および無機サンスクリーン遮断剤および/またはUV遮断剤として含有することができる。有機サンスクリーン遮断剤またはUV遮断剤は、好ましくは、4-アミノ安息香酸、3-(4’-トリメチルアンモニウム)-ベンジリデン-ボルナン-2-オン-メチルスルフェート、カンファーベンズアルコニウムメソスルフェート、3,3,5-トリメチル-シクロヘキシルサリチレート、2-ヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン、2-フェニルベンズイミダゾール-5-スルホン酸およびそれらのカリウム、ナトリウムおよびトリエタノールアミン塩、3,3’-(1,4-フェニレンジメチン)-ビス(7,7-ジメチル-2-オキソビシクロ [2.2.1]-ヘプタン-1-メタンスルホン酸)およびそれらの塩、1-(4-tert-ブチルフェニル)-3-(4-メトキシフェニル)プロパン-1,3-ジオン、3-(4’-スルホ)-ベンジリデン-ボルナン-2-オンおよびそれらの塩、2-シアノ-3,3-ジフェニルアクリル酸-(2-エチルヘキシルエステル)、N-[2(および4)-(2-オキソボルン-3-イリデンメチル)ベンジル]-アクリルアミドのポリマー、4-メトキシ-桂皮酸-2-エチルヘキシルエステル、エトキシル化エチル-4-アミノベンゾエート、4-メトキシ-桂皮酸イソアミルエステル、2,4,6-トリス-[p-(2-エチルヘキシルオキシカルボニル)アニリノ]-1,3,5-トリアジン、2-(2H-ベンゾトリアゾール-2-イル)-4-メチル-6-(2-メチル-3-(1,3,3,3-テトラメチル-1-(トリメチルシリルオキシ)-ジシロキサニル)-プロピル)フェノール、4,4’-[(6-[4-((1,1-ジメチルエチル)-アミノカルボニル)フェニルアミノ]-1,3,5-トリアジン-2,4-イル)ジイミノ]ビス-(安息香酸-2-エチルヘキシルエステル)、ベンゾフェノン-3、ベンゾフェノン-4(酸)、3-(4’-メチルベンジリデン)-D,L-カンファー、3-ベンジリデン-カンファー、サリチル酸-2-エチルヘキシルエステル、4-ジメチルアミノ安息香酸-2-エチルヘキシルエステル、ヒドロキシ-4-メトキシ-ベンゾフェノン-5-スルホン酸(スルフィソベンゾナム)およびそれらの塩、4-イソプロピルベンジルサリチレート、N,N,N-トリメチル-4-(2-オキソボルン-3-イリデンメチル)アニリウムメチルスルフェート、ホモサレート(INN)、オキシベンゾン(INN)、2-フェニルベンズイミダゾール-5-スルホン酸およびそれらのナトリウム、カリウムおよびトリエタノールアミン塩、オクチルメトキシ桂皮酸、イソペンチル-4-メトキシ桂皮酸、イソアミル-p-メトキシ桂皮酸、2,4,6-トリアニリノ-(p-カルボ-2’-エチルヘキシル-1’-オキシ)-1,3,5-トリアジン(オクチルトリアゾン)フェノール、2-2(2H-ベンゾトリアゾール-2-イル)-4-メチル-6-(2-メチル-3-(1,3,3,3-テトラメチル-1-(トリメチルシリル)オキシ)-ジシロキサニル)プロピル(ドロメトリゾールトリシロキサン)安息香酸、4,4-((6-(((1,1-ジメチルエチル)アミノ)カルボニル)フェニル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2,4-ジイル)ジイミノ)ビス,ビス(2-エチルヘキシル)エステル)安息香酸、4,4-((6-(((1,1-ジメチルエチル)アミノ)-カルボニル)フェニル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2,4-ジイル)ジイミノ)ビス,ビス(2-エチルヘキシル)エステル)、3-(4’-メチルベンジリデン)-D,L-カンファー(4-メチルベンジリデンカンファー)、ベンジリデン-カンファー-スルホン酸、オクトクリレン、ポリアクリルアミドメチル-ベンジリデン-カンファー、2-エチルヘキシルサリチレート(オクチルサリチレート)、4-ジメチル-アミノ安息香酸エチル-2-ヘキシルエステル(オクチルジメチルPABA)、PEG-25 PABA、2-ヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン-5-スルホン酸(ベンゾフェノン-5)およびNa塩、2,2’-メチレン-ビス-6-(2H-ベンゾトリアゾール-2-イル)-4-(テトラメチルブチル)-1,1,3,3-フェノール、2-2’-ビス-(1,4-フェニレン)1H-ベンズイミダゾール-4,6-ジスルホン酸のナトリウム塩、(1,3,5)-トリアジン-2,4-ビス((4-(2-エチルヘキシルオキシ)-2-ヒドロキシ)-フェニル)-6-(4-メトキシフェニル)、2-エチルヘキシル-2-シアノ-3,3-ジフェニル-2-プロペノエート、グリセリルオクタノエートジ-p-メトキシ桂皮酸、p-アミノ-安息香酸およびそれらのエステル、4-tert-ブチル-4’-メトキシジベンゾイルメタン、4-(2-β-グルコピラノキシ)プロポキシ-2-ヒドロキシベンゾフェノン、オクチルサリチレート、メチル-2,5-ジイソプロピル桂皮酸、シノキセート、ジヒドロキシ-ジメトキシベンゾフェノン、2,2’-ジヒドロキシ-4,4’-ジメトキシ-5,5’-ジスルホベンゾフェノンの二ナトリウム塩、ジヒドロキシベンゾフェノン、1,3,4-ジメトキシフェニル-4,4-ジメチル-1,3-ペンタンジオン、2-エチルヘキシル-ジメトキシベンジリデン-ジオキソイミダゾリジンプロピオネート、メチレン-ビス-ベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール、フェニルジベンズイミダゾールテトラスルホネート、ビス-エチルヘキシルオキシフェノール-メトキシフェノール-トリアジン、テトラヒドロキシベンゾフェノン、テレフタリリデン-ジカンファー-スルホン酸、2,4,6-トリス[4,2-エチルヘキシルオキシカルボニル)アニリノ]-1,3,5-トリアジン、メチル-ビス(トリメチルシロキシ)シリル-イソペンチルトリメトキシ桂皮酸、アミル-p-ジメチルアミノベンゾエート、アミル-p-ジメチルアミノベンゾエート、2-エチルヘキシル-p-ジメチルアミノベンゾエート、イソプロピル-p-メトキシ桂皮酸/ジイソプロピル桂皮酸エステル、2-エチルヘキシル-p-メトキシ桂皮酸、2-ヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン、2-ヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン-5-スルホ酸(2-hydroxy-4-methoxybenzophenone-5-sulfo acid)および三水和物、および2-ヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン-5-スルホネートナトリウム塩、フェニル-ベンズイミダゾール-スルホン酸、p-アミノ安息香酸ブチルエステル、メチル-3-[2,4-ビス(メチルエチル)フェニル]-2-プロペノエート、3-(4-ヒドロキシ)-3-メトキシフェニル)-2-プロペン酸、5-メチル-2-(1-メチルエチル)シクロヘキサノール-2-アミノベンゾエート、ジエチルマロニルベンジリデンオキシプロペンジメチコーン、2,4,6-トリス(ビフェニル-4-イル)-1,3,5-トリアジンおよびトリス(2-ヒドロキシエチル)アンモニウム2-ヒドロキシベンゾエートから選択される。好ましい態様において、日焼け防止剤および/またはUV遮断剤は、2-エチルヘキシル4-メトキシシンナメート、メチルメトキシシンナメート、2-エチルヘキシルサリチレート、2-エチルヘキシル-2-シアノ-3,3-ジフェニル-2-プロペノエート、2-ヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン-5-スルホン酸、ポリエトキシル化p-アミノベンゾエートおよびそれらの組み合わせからなる群から選択される。特定の実施態様では、本明細書に別途記載される化粧料組成物は、0.001重量%~30重量%、好ましくは0.05重量%~20重量%、さらにより好ましくは0.1重量%~10重量%、最も好ましくは0.05重量%~5.0重量%の少なくとも1種の日焼け防止剤および/またはUV遮断剤を含む。
【0127】
特定の実施態様において、本明細書において別途記載される化粧料組成物は、皮膚コンディショニング剤を含む。エモリエント、湿潤剤および皮膚保護剤などの皮膚コンディショニング剤は、皮膚の柔らかく滑らかな外観を維持するのを助けるか、または乾燥または損傷した皮膚の状態を改善するのを助ける成分である。特定の実施態様において、皮膚コンディショニング剤は、油状物質(上記記載を参照)、機能性酸または活性成分(上記記載を参照)、脂肪酸N-アルキルポリヒドロキシアルキルアミド、脂肪酸、トリグリセリド、パンテノール、アラントイン、ビサボロール、グリセロール、ソルビトール、尿素およびそれらの誘導体、トレハロース、エリトルロース、ピロリドンカルボン酸(PCA)およびその塩、ポリグルクロン酸、グルコノラクトン、ペトロラタム、ユビキノン-10およびユビキノールからなる群から選択される。好ましい実施態様において、皮膚コンディショニング剤は、尿素、グリセリン、ピロリドンカルボン酸(PCA)およびその塩、パンテノール、ペトロラタムおよびそれらの組み合わせからなる群から選択される。特定の実施態様において、本明細書に別途記載される化粧料組成物は、0.001重量%~5.0重量%、好ましくは0.05重量%~3.0重量%、さらにより好ましくは0.1重量%~1.0重量%の少なくとも1種の皮膚コンディショニング剤を含む。
【0128】
特定の実施態様では、本明細書において別途記載される化粧料組成物は、消泡剤を含む。消泡剤は、最終製品が振とうまたは撹拌時に泡を生成する傾向を減少させる化学物質である。特定の実施態様において、消泡剤はアルコール(例えば、エタノール、イソプロピルアルコールまたはプロピルアルコール)、アルコキシル化アルコール(例えば、ラウレス-5ブチルエーテル)、シリコン油および樹脂(例えば、ジメチコーンおよびその誘導体、例えば、セチルジメチコーン、フェニルジメチコーン、PEG/PPG-12/18ジメチコーンおよび水素トリフルオロプロピルジメチコーン、トリメチルシロキシシリケート/ジメチコーンクロスポリマーまたはポリシリコーン-10)および疎水性シリカ誘導体(例えば、シリル化シリカ)からなる群から選択される。好ましい実施態様において、消泡剤は、エタノール、ジメチコーン、シリル化シリカおよびそれらの組み合わせからなる群から選択される。特定の実施態様において、本明細書に別途記載される化粧料組成物は、0.01重量%~5.0重量%、好ましくは0.1重量%~3.0重量%、さらにより好ましくは0.5重量%~2.0重量%の少なくとも1種の消泡剤を含む。
【0129】
特定の実施態様では、本明細書において別途記載される化粧料組成物は、香味剤を含む。特定の実施態様において、香味剤は、1-アセトナフタレン、1-デセン-3-オール、p-メチルベンズアルデヒド、p-プロペニルフェニルメチルエーテル、アスパルテーム、ベンズアルデヒド、ブロモシンナマール(bromocinnamal)、シクロヘキシルスルファミン酸カルシウム、о-ベンゾルフィミド(o-benzolufimide)、カルボン、シンナムアルデヒド、3,7-ジメチル-6-オクテン酸、果糖、グルコース、グルコシルステビオシド、蜂蜜、3-メチル-1-ブタノール、4-ヒドロキシ-3-メトキシ-1-プロペニルベンゼン、麦芽糖、メントール、オイカリプトール、チモール、カリウム6-メチル-1,2,2-オキサチアジン-4(3H)-オン 2,2’-ジオキシド、イソズルシトール、サッカリン、ステビオシド、1’,4,6’-トリクロロ-ガラクト-スクロース、ソルビトール、サッカロース、サッカリンナトリウム、メチルサリチレートバニルアルデヒド、キシリトール、キシロースおよび植物抽出物からなる群から選択される。好ましい実施態様において、香味剤は、ベンズアルデヒド、シンナムアルデヒド、果糖、ステビオシドおよびその誘導体、サッカリン、サッカロース、バニルアルデヒド、キシリトールおよびそれらの組み合わせからなる群から選択される。特定の実施態様では、本明細書に別途記載される化粧料組成物は、0.001重量%~3.0重量%、好ましくは0.01重量%~2.0重量%、さらにより好ましくは0.05重量%~1.0重量%の少なくとも1種の香味剤を含む。
【0130】
特定の実施態様では、本明細書において別途記載される化粧料組成物は、電解質を含む。特定の実施態様において、電解質は、塩、好ましくはアンモニウムもしくは金属塩、特に好ましくはハロゲン化物、例えばCaCl、MgCl、LiCl、KClおよびNaCl、炭酸塩、炭酸水素塩、リン酸塩、硫酸塩、硝酸塩、特に好ましくは塩化ナトリウム、フッ化ナトリウム、モノフルオロリン酸ナトリウム、フッ化第一スズ、および/または有機塩、好ましくはアンモニウムもしくは金属塩(特に好ましくはグリコール酸、乳酸、クエン酸、酒石酸、マンデル酸、サリチル酸、アスコルビン酸、ピルビン酸、フマル酸、レチノイン酸、スルホン酸、安息香酸、コウジ酸、フルーツ酸、リンゴ酸、グルコン酸またはガラクツロン酸の)からなる群から選択される。これらには、アルミニウム塩、好ましくはアルミニウム塩酸塩またはアルミニウム-ジルコニウム錯塩も含まれる。従って、本発明の好ましい実施態様において、本発明による組成物は、無機塩および有機塩から選択される1種または複数の物質を含有する。電解質として、本発明による組成物はまた、種々の塩の混合物を含有することができる。好ましい実施態様において、電解質は、塩化ナトリウム、塩化マグネシウム、クエン酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、ヒアルロン酸ナトリウムおよびそれらの組み合わせからなる群から選択される。特定の実施態様では、本明細書に別途記載される化粧料組成物は、0.001重量%~5.0重量%、好ましくは0.05重量%~3.0重量%、さらにより好ましくは0.1重量%~1.0重量%の少なくとも1種の電解質を含む。
【0131】
特定の実施態様では、本明細書において別途記載される化粧料組成物は、酸化もしくは還元剤を含む。特定の実施態様において、前記の酸化もしくは還元剤は、過硫酸アンモニウム、過酸化カルシウム、過酸化水素、次亜塩素酸、次亜塩素酸ナトリウム、一過硫酸カリウム、炭酸ナトリウム過酸化物、チオグリコール酸アンモニウム、システイン、グルタチオン、ヒドロキノン、メルカプトプロピオン酸、スーパーオキシドジスムターゼ、チオグリセリン、チオグリコール酸、チオ乳酸、亜硫酸ナトリウム、チオグリコール酸ナトリウム、チオグリコール酸カリウム、システインからなる群から選択され、本発明による組成物はまた、種々の剤の混合物を含み得る。好ましい実施態様において、酸化もしくは還元剤は、過酸化水素、次亜塩素酸ナトリウム、スーパーオキシドジスムターゼ、チオグリコール酸、チオグリコール酸ナトリウム、チオグリコール酸カリウム、システイン、炭酸ナトリウム過酸化物およびそれらの組み合わせからなる群から選択される。特定の実施態様では、本明細書に別途記載される化粧料組成物は、0.001重量%~10重量%、好ましくは0.05重量%~7.0重量%、さらにより好ましくは0.1重量%~5.0重量%の少なくとも1種の酸化もしくは還元剤を含む。
【0132】
組成物特性
本明細書に別途記載されるような本開示の化粧料組成物は、特定の実施態様において、有益な特性を有し得る。例えば、特定の実施態様において、前記化粧料組成物は、0cPs~20,000cPsの粘度を有する。特体の実施態様において、前記化粧料組成物は、0.1cPs~10,000cPs、または1cPs~5,000cPs、または5cPs~3,500cPsの粘度を有する。粘度測定条件は、上記の定義の項に定義されている。粘度は、滴下防止の理由から重要であり得る。滴下は、ユーザにとって不便であり得る。さらに、より粘性の組成物は、一定量での分配に有用であり得る。特定の実施態様において、前記化粧料組成物は、0cPs~1,000cPsの粘度を有する。この粘度範囲は、組成物が顔用クレンザーの形態である場合に、皮膚上での分布の必要性および洗い流す能力の観点から有利である。
【0133】
特定の実施態様では、本明細書において別途記載される化粧料組成物はさらに、粘度調節物質を含む。粘度調節物質は、好ましくは増粘ポリマーである。特定の実施態様において、増粘ポリマーは以下からなる群から選択される:アクリル酸およびメタクリル酸から選択される少なくとも1つの第1のモノマータイプと、アクリル酸およびエトキシル化脂肪アルコールのエステルから選択される少なくとも1つの第2のモノマータイプとのコポリマー;架橋されたポリアクリル酸;アクリル酸およびメタクリル酸から選択される少なくとも1つの第1のモノマータイプと、アクリル酸とC10-~C30-アルコールとのエステルから選択される少なくとも1つの第2のモノマータイプとの架橋コポリマー;アクリル酸およびメタクリル酸から選択される少なくとも1つの第1のモノマータイプと、イタコン酸およびエトキシル化脂肪アルコールのエステルから選択される少なくとも1つの第2のモノマータイプとのコポリマー;アクリル酸およびメタクリル酸から選択される少なくとも1つの第1のモノマータイプと、イタコン酸およびエトキシル化C10-~C30-アルコールのエステルから選択される少なくとも1つの第2のモノマータイプと、C-~C-アミノアルキルアクリレートから選択される第3のモノマータイプとのコポリマー;アクリル酸、メタクリル酸、アクリル酸エステルおよびメタクリル酸エステルから選択される2つまたはそれ以上のモノマーのコポリマー;ビニルピロリドンおよびアンモニウムアクリロイルジメチルタウレートのコポリマー;アンモニウムアクリロイルジメチルタウレートおよびメタクリル酸とエトキシル化脂肪アルコールのエステルから選択されるモノマーのコポリマー;ヒドロキシエチルセルロース;ヒドロキシプロピルセルロース;ヒドロキシプロピルグアー;グリセリルポリアクリレート;グリセリルポリメタクリレート;少なくとも1つのC-、C-もしくはC-アルキレンとスチレンのコポリマー;ポリウレタン;ヒドロキシプロピルデンプンホスフェート;ポリアクリルアミド;デカジエンで架橋された無水マレイン酸とメチルビニルエーテルのコポリマー;イナゴマメ種子粉;グアーガム;キサンタン;デヒドロキサンタン;カラギーナン;カラヤガム;加水分解コーンスターチ;ポリエチレンオキシド、脂肪アルコールおよび飽和メチレンジフェニルジイソシアネートのコポリマー(例えばPEG-150/ステアリルアルコール/SMDIコポリマー)、およびそれらの混合物。
【0134】
特定の実施態様において、前記の化粧料組成物は、2.0~12.0、または3.0~9.0、または4.5~7.5、または2.0~7.0、または3.0~7.0、または4.5~7.0、またはpH4~pH6.5、またはpH4~pH6、またはpH4.5~pH6.5、またはpH 4.5~pH6、またはpH5.3~pH5.7、またはpH5~pH6の範囲のpH値、または約5.5のpHを有する。pH値を変化させることにより、異なる用途に適した化粧料組成物を提供することができる。
【0135】
特定の実施態様において、前記化粧料組成物は液体形態にある。代替的な実施態様において、前記化粧料組成物は固体形態にある。任意選択的に、前記化粧料組成物は、粉末形態または粒状形態にある。これは、長距離にわたって液体の重量を輸送する必要がなく、経済的および環境的な利点を有するという点で有利である。固体形態は、組成物を噴霧乾燥するか、またはロータリーエバポレーターを使用することによって達成することができる。組成物は、例えば水を添加することによって、輸送された後に液体形態に変換することができる。透明度:透明な組成物は、消費者の受け入れの増加の観点から有用である。
【0136】
組成物のタイプ
本明細書に別途記載される本開示の化粧料組成物は、最終用途に応じて様々なタイプを含む。例えば、特定の実施態様において、化粧料組成物は、シャンプー、コンディショナー(例えば、リーブインまたはリンスアウト)、ボディウォッシュ、顔用クレンザー、フェースマスク、バブルバス、インティメイトウォッシュ(intimate wash)、バスオイル、クレンジング乳液、ミセラーウォーター、メイキャップリムーバー、クレンジングワイプ、ヘアマスク、香料、液体石けん、シェービング石けん、シェービングフォーム、クレンジングフォーム、デイクリーム、アンチエイジングクリーム、ボディミルク、ボディローション、インシャワーボディローション(すなわちノーリンスボディローション)、ボディムース、フェイスセラム、アイクリーム、サンスクリーンローション、サンクリーム、顔用クリーム、アフターシェーブローション、プレシェービングクリーム、脱毛クリーム、皮膚ホワイトニングゲル、セルフタンニングクリーム、抗ニキビゲル、マスカラ、ファンデーション、プライマー、コンシーラー、ブラシャー(blush)、ブロンザー、ブレミッシュバーム(bb)クリーム、アイライナー、ナイトクリーム、アイブローゲル、ハイライター、リップステイン、手用消毒剤、ヘアオイル、マニキュアリムーバー、コンディショナー、ヘアスタイリングゲル、ヘアスタイリングクリーム、縮れ防止セラム(anti-frizz serum)、頭皮トリートメント、毛髪着色剤、抜毛用流体、デオドラント、制汗剤、ベビークリーム、防虫剤、ハンドクリーム、サンスクリーンゲル、足用クリーム、エクスフォリエーター(角質除去剤)、ボディスクラブ、セルライトトリートメント、固形石けん、キューティクルクリーム、リップバーム、ヘアトリートメント、アイシャドー、浴用添加剤(入浴剤)、ボディミスト、オードトワレ、マウスウォッシュ、歯磨き剤、潤滑ゲル、モイスチャライザー、セラム、トナー、アクアソルベ、クリームゲル、スタイリングムース、ドライシャンプー、リップスティック、リップグロス、水性-アルコール性ゲル、ボディオイル、シャワーミルク、イルミネーター、リップクレヨン、ヘアスプレー、コーミングクリームおよびサンブロックからなる群から選択される。
【0137】
好ましくは、前記組成物は、シャンプー、コンディショナー(例えば、リーブインまたはリンスアウト)、ボディウォッシュ、顔用クレンザー、フェースマスク、バブルバス、クレンジング乳液、ミセラーウォーター、メイキャップリムーバー、クレンジングワイプ、ヘアマスク、液体石けん、シェービング石けん、シェービングフォーム、クレンジングフォーム、デイクリーム、アンチエイジングクリーム、ボディミルク、ボディローション、インシャワーボディローション ボディムース、フェイスセラム、アイクリーム、サンスクリーンローション、サンクリーム、顔用クリーム、アフターシェーブローション、プレシェービングクリーム、脱毛クリーム、皮膚ホワイトニングゲル、セルフタンニングクリーム、抗ニキビゲル、ヘアオイル、コンディショナー、ヘアスタイリングゲル、ヘアスタイリングクリーム、縮れ防止セラム、頭皮トリートメント、毛髪着色剤、抜毛用流体、デオドラント、制汗剤、ベビークリーム、防虫剤、ハンドクリーム、サンスクリーンゲル、足用クリーム、エクスフォリエーター(角質除去剤)、ボディスクラブ、固形石けん、ヘアトリートメント、マウスウォッシュ、歯磨き剤、モイスチャライザー、セラム、トナー、アクアソルベ、クリームゲル、スタイリングムース、水性-アルコール性ゲル、ボディオイル、シャワーミルク、ヘアスプレー、コーミングクリームおよびサンブロックからなる群から選択される。
【0138】
特定の実施態様において、前記化粧料組成物は、皮膚上での使用のためのものである。特定の実施態様において、前記組成物は、顔、首、身体でおよび/または眼領域の周りで使用するためのものである。特定の実施態様において、前記組成物は、エマルションまたはゲル、好ましくは水中油型(o/w)、クリームゲル、水性-アルコール性ゲルまたはヒドロゲル組成物である。好ましい実施態様において、前記組成物は、100000~200000mPa・s、好ましくは1000~100000mPa・s、さらにより好ましくは2000~50000mPa・s、非常に好ましくは5000~30000mPa・sの粘度(25℃、ブルックフィールドRVT、T-Cスピンドル、1分間あたり20回転で測定される)を有する。
【0139】
特定の実施態様において、前記組成物は、ボディもしくはフェイスケア組成物、例えば、顔用クリーム、頸部用クリーム、ボディローション、ボディミルク、フェースセラム、ブレミッシュバームクリーム、ハンドクリーム、足用クリーム、ボディバター、リップクリーム、アイクリーム、日焼け後ローション、メーキャップ落としローションまたはボディミスト、おむつ用クリームまたはベビーローションである。任意選択的に、ボディもしくはフェイスケア組成物は、0.1重量%~15重量%、好ましくは0.5重量%~10重量%、さらにより好ましくは1.0重量%~5.0重量%の少なくとも1種の乳化剤、共乳化剤および/または可溶化剤を含む。乳化剤、共乳化剤および/または可溶化剤は、上記に列挙されている。特定の実施態様において、乳化剤、共乳化剤および/または可溶化剤は、グリセリルステアレート、セテアリルアルコール、ポリソルベート20、ステアリン酸、セテアリルグルコシド、PEG-40水素化ヒマシ油、セチルホスフェート、ステアレス-2、セテス-10ホスフェート、トリラウレス-4ホスフェート、ポリグリセリル-2セスキイソステアレート、セチルPEG/PPG-10/1ジメチコーンおよびそれらの組み合わせからなる群から選択される。
【0140】
任意選択的に、ボディもしくはフェイスケア組成物は、0.01重量%~40重量%、好ましくは0.05重量%~30重量%、さらにより好ましくは0.1重量%~20重量%の少なくとも1種の油状物質を含む。油状物質は、上記に列挙されている。特定の実施態様において、前記油状物質は、甘扁桃油、アルガン油、カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド、ジメチコーン、スクアラン、杏仁油、ヤシ油、ホホバ油、シアバター、鉱油、イソプロピルイソステアレート、ジカプリリルカーボネート、イソヘキサデカンおよびそれらの組み合わせからなる群から選択される。
【0141】
任意選択的に、ボディもしくはフェイスケア組成物は、0.01重量%~20重量%、好ましくは0.05重量%~10重量%、さらにより好ましくは0.1重量%~5.0重量%の少なくとも1種のワックスを含む。ワックスは上記に列挙されている。特定の実施態様において、前記ワックスは、カルナウバワックス、蜜蝋、カンデリラワックス、合成ワックス、ポリエチレン、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、水素化植物油、水素化ヒマシ油、米糠ワックス、セチルジメチコーンおよびそれらの組み合わせからなる群から選択される。
【0142】
任意選択的に、ボディもしくはフェイスケア組成物は、0.01重量%~15重量%、好ましくは0.1重量%~10重量%、さらにより好ましくは0.3重量%~5.0重量%の少なくとも1種の粘度調節剤または増粘剤および/またはゲル化剤を含む。粘度調節剤または増粘剤および/またはゲル化剤は、上記に列挙されている。特定の実施態様において、粘度調節剤または増粘剤および/またはゲル化剤は、カルボマー、アクリレートコポリマー、キサンタンガム、ヒドロキシエチルセルロース、ポリアミドおよびそれらの組み合わせからなる群から選択される。
【0143】
任意選択的に、ボディもしくはフェイスケア組成物は、0.001重量%~5.0重量%、好ましくは0.05重量%~3.0重量%、さらにより好ましくは0.1重量%~1.0重量%の少なくとも1種の皮膚コンディショニング剤を含む。皮膚コンディショニング剤は上記に列挙されている。特定の実施態様において、皮膚コンディショニング剤は、尿素、グリセリン、ピロリドンカルボン酸(PCA)およびその誘導体、パンテノール、ペトロラタムおよびそれらの組み合わせからなる群から選択される。
【0144】
任意選択的に、ボディもしくはフェイスケア組成物は、0.001重量%~10重量%、好ましくは0.05重量%~5.0重量%、さらにより好ましくは0.1重量%~3.0重量%、最も好ましくは0.05重量%~1.0重量%の少なくとも1種の酸化防止剤を含む。酸化防止剤は上記に列挙されている。特定の実施態様では、酸化防止剤は、ビタミンA、ビタミンA誘導体、ビタミンE、ビタミンE誘導体、BHTおよびそれらの組み合わせからなる群から選択される。
【0145】
任意選択的に、ボディもしくはフェイスケア組成物は、0.001重量%~5.0重量%、好ましくは0.01重量%~3.0重量%、さらにより好ましくは0.1重量%~2.0重量%の少なくとも1種の生物起源活性物質を含む。生物起源活性物質は、上記に列挙されている。特定の実施態様において、前記の生物起源活性物質は、アロエベラ抽出物、コラーゲン加水分解物、ビサボロール、ビタミンC、ビタミンE、アラントイン、ビタミンB5、酢酸トコフェロール、パルミチン酸レチニルおよびそれらの組み合わせからなる群から選択される。
【0146】
任意選択的に、ボディーもしくはフェイスケア組成物は、0.01重量%~4.0重量%、好ましくは0.1重量%~3.0重量%、さらにより好ましくは0.4重量%~1.0重量%の少なくとも1種の防腐剤または防腐増強成分を含む。防腐剤または防腐増強成分は、上記に列挙されている。特定の実施態様において、防腐剤または防腐増強成分は、メチルパラベン(methylparben)、フェノキシエタノール、DMDMヒダントイン、エチルヘキシルグリセリン、安息香酸ナトリウム、ソルビン酸カリウム、レブリン酸、p-アニス酸、カプリル酸ソルビタン及びそれらの組み合わせからなる群から選択される。
【0147】
任意選択的に、ボディーもしくはフェイスケア組成物は、0.01重量%~3.0重量%、好ましくは0.05重量%~2.0重量%、さらにより好ましくは0.1重量%~1.0重量%の少なくとも1種の香料または芳香成分を含む。香料または芳香成分または上記に列挙されている。
【0148】
任意選択的に、ボディもしくはフェイスケア組成物は、0.01重量%~20重量%、好ましくは0.1重量%~10重量%、さらにより好ましくは0.5重量%~5.0重量%の少なくとも1種のさらに別の助剤を含む。助剤は上記に列挙されている。
【0149】
好ましい実施態様において、ボディもしくはフェイスケア組成物は、2.0~10.0、好ましくは3.0~9.0、さらにより好ましくは4.0~8.0、非常に好ましくは5.0~7.0のpH値を有する。
【0150】
特定の実施態様において、前記組成物は、クレンジング組成物、例えばボディウォッシュ、フェイスウォッシュ、ミセラーウォーターまたはジェル、ホディスクラブ、フェースピーリング、顔用エクスフォリエーター、液体石けん、浴用添加剤、バブルバス、シャワークリームもしくはミルク、シャワーフォームおよびフェースマスクである。任意選択的に、前記クレンジング組成物は、0.5重量%~25重量%、好ましくは1.0重量%~20重量%、さらにより好ましくは2.0重量%~15重量%の少なくとも1種の界面活性剤を含む。界面活性剤は上記に列挙されている。特定の実施態様において、前記界面活性剤は、ラウレス硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸アンモニウム、ラウロイルサルコシン酸ナトリウム、メチルココイルタウリン酸ナトリウム、コカミドプロピルベタイン、ココイルグルタミン酸ナトリウム、ラウリルグルコシド、ココイルメチルグルカミドおよびそれらの組み合わせからなる群から選択される。
【0151】
任意選択的に、前記クレンジング組成物は、0.01重量%~15重量%、好ましくは0.1重量%~10重量%、さらにより好ましくは0.5重量%~5.0重量%の少なくとも1種の粘度調節剤または増粘剤を含む。粘度調節剤または増粘剤は、上記に列挙されている。特定の実施態様において、粘度調節剤または増粘剤は、カルボマー、アクリレートコポリマー、キサンタンガム、ラウレス-3もしくは4、コカミドDEA、ココグルコシド、ステアリルアルコールおよびそれらの組み合わせからなる群から選択される。
【0152】
任意選択的に、前記クレンジング組成物は、0.01重量%~15重量%、好ましくは0.05重量%~10重量%、さらにより好ましくは0.5重量%~5.0重量%の少なくとも1種の粒子状物質を含む。粒子状物質は、上記に列挙されている。特定の実施態様において、前記粒子状物質は、シリカ、雲母、ベントナイト、カオリン、タルク、ポリエチレン、粘土およびそれらの組み合わせからなる群から選択される。
【0153】
任意選択的に、前記クレンジング組成物は、0.001重量%~30重量%、好ましくは0.05重量%~20重量%、さらにより好ましくは0.1重量%~10重量%の少なくとも1種の油状物質を含む。油状物質は、上記に列挙されている。特定の実施態様において、前記油状物質は、甘扁桃油、カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド、ジメチコーン、鉱油、スクアラン、ヒマシ油、イソプロピルイソステアレート、ホホバ油、ジカプリリルカーボネート、イソヘキサデカン、C12~C15アルキルベンゾエートおよびそれらの組み合わせからなる群から選択される。
【0154】
任意選択的に、前記クレンジング組成物は、0.05重量%~15重量%、好ましくは0.1重量%~10重量%、さらにより好ましくは0.5重量%~5.0重量%の少なくとも1種の機能性酸および/または活性成分を含む。機能性酸および/または活性成分は、上記に列挙されている。特定の実施態様において、機能性酸または/および活性成分は、α-およびβ-ヒドロキシ酸、乳酸、グリコール酸、サリチル酸、クエン酸、ビタミンC誘導体、タンパク質分解酵素およびそれらの組み合わせからなる群から選択される。
【0155】
任意選択的に、前記クレンジング組成物は、0.001重量%~5.0重量%、好ましくは0.05重量%~3.0重量%、さらにより好ましくは0.1重量%~1.0重量%の少なくとも1種の電解質を含む。電解質は上記に列挙されている。特定の実施態様において、電解質は、塩化ナトリウム、塩化マグネシウム、クエン酸ナトリウム、酢酸ナトリウムおよびそれらの組み合わせからなる群から選択される。
【0156】
任意選択的に、前記クレンジング組成物は、0.01重量%~5.0重量%、好ましくは0.1重量%~3.0重量%、さらにより好ましくは0.4重量%~1.0重量%の少なくとも1種の防腐剤または防腐増強成分を含む。防腐剤または防腐増強成分は、上記に列挙されている。特定の実施態様において、防腐剤または防腐増強成分は、安息香酸ナトリウム、メチルイソチアゾリノン、安息香酸、メチルパラベン、フェノキシエタノール、DMDMヒダントイン、ソルビン酸カリウムおよびそれらの組み合わせからなる群から選択される。
【0157】
任意選択的に、前記クレンジング組成物は、0.01重量%~20重量%、好ましくは0.1重量%~10重量%、さらにより好ましくは0.5重量%~5.0重量%の少なくとも1種のさらに別の助剤を含む。助剤は上記に列挙されている。
【0158】
好ましい実施態様において、クレンジング組成物は、2.0~10.0、好ましくは3.0~8.0、さらにより好ましくは4.0~7.0のpH値を有する。
【0159】
特定の実施態様において、組成物は、サンケア組成物、例えばサンスプレー、サンミルク、サンローション、サンゲルである。日焼け防止剤および/またはUV遮断剤を含むボディーおよびフェイスケア組成物、例えば、デイクリーム、ハンドクリーム、ファンデーション、リップバームおよびフェ-スセラムもまた、サンケア組成物として機能することができる。任意選択的に、サンケア組成物は、0.1重量%~15重量%、好ましくは0.5重量%~10重量%、さらにより好ましくは1.0重量%~5.0重量%の少なくとも1種の乳化剤、共乳化剤および/または可溶化剤を含む。乳化剤、共乳化剤および/または可溶化剤は、上記に列挙されている。特定の実施態様において、乳化剤、共乳化剤および/または可溶化剤は、グリセリルステアレート、セテアリルアルコール、ポリソルベート20、ステアリン酸、セテアリルグルコシド、PEG-40水素化ヒマシ油、セチルホスフェート、ステアレス-2、セテス-10ホスフェート、トリラウレス-4ホスフェート、ポリグリセリル-2セスキイソステアレート、セチルPEG/PPG-10/1ジメチコーンおよびそれらの組み合わせからなる群から選択される。
【0160】
任意選択的に、前記サンケア組成物は、0.001重量%~50重量%、好ましくは0.05重量%~40重量%、さらにより好ましくは0.1重量%~30重量%の少なくとも1種の油状物質を含む。油状物質は、上記に列挙されている。特定の実施態様において、前記油状物質は、甘扁桃油、カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド、ジメチコーン、鉱油、スクアラン、ヒマシ油、イソプロピルイソステアレート、ホホバ油、ジカプリリルカーボネート、シクロペンタシロキサン、イソヘキサデカン、C12~C15アルキルベンゾエートおよびそれらの組み合わせからなる群から選択される。
【0161】
任意選択的に、前記サンケア組成物は、0.001重量%~30重量%、好ましくは0.05重量%~20重量%、さらにより好ましくは0.1重量%~10重量%、最も好ましくは0.05重量%~5.0重量%の少なくとも1種の日焼け防止剤および/またはUV遮断剤を含む。日焼け防止剤および/またはUV遮断剤は、上記に列挙されている。特定の実施態様において、日焼け防止剤およびUV遮断剤は、2-エチルヘキシル4-メトキシシンナメート、メチルメトキシシンナメート、2-エチルヘキシルサリチレート、2-エチルヘキシル-2-シアノ-3,3-ジフェニル-2-プロペノエート、2-ヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン-5-スルホン酸、ポリエトキシル化p-アミノベンゾエートおよびそれらの組み合わせからなる群から選択される。
【0162】
任意選択的に、前記サンケア組成物は、0.1重量%~10重量%、好ましくは0.5重量%~7.5重量%、さらにより好ましくは1.0重量%~5.0重量%の少なくとも1種の皮膜形成剤を含む。皮膜形成剤は上記に列挙されている。特定の実施態様において、皮膜形成剤は、VP/エイコセンコポリマー、アクリレート/オクチルアクリルアミドコポリマー、VP/VAコポリマー、スチレン/アクリレートコポリマー、アクリレートコポリマー、PVM/MAコポリマーのブチルエステル、ヒドロキシエチルセルロース、ポリプロピルシルセスキオキサン、ポリウレタン-64、アクリレート/ポリトリメチルシロキシメタクリレートコポリマーおよびそれらの組み合わせからなる群から選択される。
【0163】
任意選択的に、前記サンケア組成物は、0.01重量%~5.0重量%、好ましくは0.1重量%~3.0重量%、さらにより好ましくは0.4重量%~1.0重量%の少なくとも1種の防腐剤または防腐増強成分を含む。防腐剤または防腐増強成分は、上記に列挙されている。特定の実施態様において、防腐剤または防腐増強成分は、メチルパラベン(methylparben)、フェノキシエタノール、DMDMヒダントイン、エチルヘキシルグリセリン、安息香酸ナトリウム、ソルビン酸カリウム、カプリル酸ソルビタン及びそれらの組み合わせからなる群から選択される。
【0164】
任意選択的に、前記サンケア組成物は、0.01重量%~20重量%、好ましくは0.1重量%~10重量%、さらにより好ましくは0.5重量%~5.0重量%の少なくとも1種のさらに別の助剤を含む。助剤は上記に列挙されている。好ましい実施態様において、サンケア組成物は、3.0~9.0、好ましくは4.0~8.0、さらにより好ましくは5.0~7.0のpH値を有する。
【0165】
特定の実施態様では、前記組成物はフェイストナーである。任意選択的に、フェイストナー組成物は、0.001重量%~5.0重量%、好ましくは0.05重量%~3.0重量%、さらにより好ましくは0.1重量%~1.0重量%の少なくとも1種の皮膚コンディショニング剤を含む。皮膚コンディショニング剤は上記に列挙されている。特定の実施態様において、皮膚コンディショニング剤は、グリセリン、尿素、ヒドロキシエチル尿素、アラントイン、ビサボロール、パンテノールおよびそれらの組み合わせからなる群から選択される。
【0166】
任意選択的に、前記フェイストナー組成物は、0.01重量%~15重量%、好ましくは0.1重量%~10重量%、さらにより好ましくは0.5重量%~5.0重量%の少なくとも1種の粘度調節剤または増粘剤を含む。粘度調節剤または増粘剤は、上記に列挙されている。特定の実施態様において、粘度調節剤または増粘剤は、カルボマー、アクリレートコポリマー、キサンタンガム、カラギーナンおよびそれらの組み合わせからなる群から選択される。
【0167】
任意選択的に、前記フェイストナー組成物は、0.01重量%~5.0重量%、好ましくは0.1重量%~3.0重量%、さらにより好ましくは0.4重量%~1.0重量%の少なくとも1種の防腐剤または防腐増強成分を含む。防腐剤または防腐増強成分は、上記に列挙されている。特定の実施態様において、防腐剤または防腐増強成分は、メチルパラベン、フェノキシエタノール、メチルイソチアゾリノン、エチルヘキシルグリセリン及びそれらの組み合わせからなる群から選択される。
【0168】
任意選択的に、前記フェイストナー組成物は、0.01重量%~20重量%、好ましくは0.1重量%~10.0重量%、さらにより好ましくは0.5重量%~5.0重量%の少なくとも1種のさらに別の助剤を含む。助剤は上記に列挙されている。
【0169】
好ましい実施態様において、フェイストナー組成物は、3.0~9.0、好ましくは4.0~8.0、さらにより好ましくは5.0~7.0のpH値を有する。
【0170】
特定の実施態様において、前記組成物は、固形石けんまたは合成洗剤組成物である。任意選択的に、固形石けんまたは合成洗剤組成物は、1.0重量%~50重量%、好ましくは2.0重量%~30重量%、さらにより好ましくは5.0重量%~20重量%の少なくとも1種の界面活性剤を含む。界面活性剤は上記に列挙されている。特定の実施態様において、界面活性剤は、ラウリルスルホコハク酸二ナトリウム、パーム核脂肪酸ナトリウム、パーム脂肪酸ナトリウム、ヤシ脂肪酸ナトリウム、牛脂脂肪酸ナトリウム、パーム核脂肪酸、ココイルイセチオン酸ナトリウム、イセチオン酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、コカミドプロピルベタインおよびそれらの組み合わせからなる群から選択される。
【0171】
任意選択的に、固形石けんまたは合成洗剤組成物は、0.01重量%~20重量%、好ましくは0.05重量%~15重量%、さらにより好ましくは0.5重量%~10重量%の少なくとも1種の粒子状物質を含む。粒子状物質は、上記に列挙されている。特定の実施態様において、前記粒子状物質は、シリカ、炭酸カルシウム、重炭酸ナトリウム、二酸化チタン、ポリエチレンおよびそれらの組み合わせからなる群から選択される。
【0172】
任意選択的に、固形石けんまたは合成洗剤組成物は、0.001重量%~5.0重量%、好ましくは0.05重量%~3.0重量%、さらにより好ましくは0.1重量%~1.0重量%の少なくとも1種の電解質を含む。電解質は上記に列挙されている。特定の実施態様において、電解質は、塩化ナトリウム、塩化マグネシウム、クエン酸ナトリウム、酢酸ナトリウムおよびそれらの組み合わせからなる群から選択される。
【0173】
任意選択的に、固形石けんまたは合成洗剤組成物は、0.01重量%~20重量%、好ましくは0.1重量%~10重量%、さらにより好ましくは0.5重量%~5.0重量%の少なくとも1種のさらに別の助剤を含む。助剤は上記に列挙されている。
【0174】
好ましい実施態様において、固形石けんまたは合成洗剤組成物は、3.0~13.0、好ましくは4.0~12.0、さらにより好ましくは5.0~10.0のpH値を有する。
【0175】
特定の実施態様では、前記組成物は、ウェットワイプに適した組成物である。任意選択的に、ウェットワイプに適した組成物は、0.1重量%~10重量%、好ましくは0.3重量%~5.0重量%、さらにより好ましくは0.5重量%~3.0重量%の少なくとも1種の乳化剤、共乳化剤および/または可溶化剤を含む。乳化剤、共乳化剤および/または可溶化剤は、上記に列挙されている。特定の実施態様において、乳化剤、共乳化剤および/または可溶化剤は、グリセリルステアレート、セテアリルアルコール、ポリソルベート20、ステアリン酸、セテアリルグルコシド、PEG-40水素化ヒマシ油およびそれらの組み合わせからなる群から選択される。
【0176】
任意選択的に、ウェットワイプに適した組成物は、0.001重量%~30重量%、好ましくは0.05重量%~20重量%、さらにより好ましくは0.1重量%~10重量%の少なくとも1種の油状物質を含む。油状物質は、上記に列挙されている。特定の実施態様において、前記油状物質は、カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド、ジメチコーン、鉱油、スクアラン、ヒマシ油、イソプロピルイソステアレート、ホホバ油、イソヘキサデカン、C12~C15アルキルベンゾエートおよびそれらの組み合わせからなる群から選択される。
【0177】
任意選択的に、ウェットワイプに適した組成物は、0.01重量%~5.0重量%、好ましくは0.1重量%~3.0重量%、さらにより好ましくは0.4重量%~1.0重量%の少なくとも1種の防腐剤または防腐増強成分を含む。防腐剤または防腐増強成分は、上記に列挙されている。特定の実施態様において、防腐剤または防腐増強成分は、メチルパラベン、フェノキシエタノール、安息香酸ナトリウム、ソルビン酸カリウム、安息香酸、エチルヘキシルグリセリン、カプリル酸ソルビタン及びそれらの組み合わせからなる群から選択される。
【0178】
任意選択的に、ウェットワイプに適した組成物は、0.01重量%~20重量%、好ましくは0.1重量%~10重量%、さらにより好ましくは0.5重量%~5.0重量%の少なくとも1種のさらに別の助剤を含む。助剤は上記に列挙されている。
【0179】
好ましい実施態様において、ウェットワイプに適した組成物は、2.0~10、好ましくは3.0~9.0、さらにより好ましくは4.0~8.0のpH値を有する。
【0180】
特定の実施態様において、前記組成物は、脱臭および/または制汗剤組成物である。特定の実施態様において、前記組成物は、クリーム、ロールオン、固体、エアロゾルまたはゲルの形態にある。任意選択的に、前記の脱臭および/または制汗剤組成物は、0.001重量%~10重量%、または0.01重量%~9.0重量%、または0.05重量%~8.0重量%、または0.1重量%~5.0重量%の少なくとも1種の制汗剤および/または脱臭剤を含む。制汗剤および脱臭剤は、上記に列挙されている。特定の実施態様において、制汗剤および/または脱臭剤は、アルミニウムクロロハイドレート、アラントイン、ビサボロール、塩化アルミニウム、マグネシウムジルコニウム錯体または塩化アルミニウムジルコニウム水酸化物(aluminum zirconium chloride hydroxide)およびそれらの組み合わせからなる群から選択される。
【0181】
任意選択的に、脱臭および/または制汗剤組成物は、0.01重量%~3.0重量%、好ましくは0.05重量%~2.0重量%、さらにより好ましくは0.1重量%~1.0重量%の少なくとも1種の香料または芳香成分を含む。香料または芳香成分またはは上記に列挙されている。特定の実施態様において、香料または芳香成分は、リナロール、リモネン、ゲラニオール、クマリン、ブチルフェニルメチルプロピオナール、α-イソメチルイオノン、シトラール、ヘキシルシンナマルおよびそれらの組み合わせからなる群から選択される。
【0182】
任意選択的に、脱臭および/または制汗剤組成物は、0.5重量%~60重量%、好ましくは1.0重量%~50重量%、さらにより好ましくは2.0重量%~40重量%の少なくとも1種の噴射剤を含む。噴射剤は上記に列挙されている。特定の実施態様において、噴射剤は、窒素、二酸化炭素、ペンタン、n-ブタン、イソブタン、プロパンおよびこれらの組み合わせからなる群から選択される。
【0183】
任意選択的に、脱臭および/または制汗剤組成物は、0.01重量%~20重量%、好ましくは0.1重量%~10重量%、さらにより好ましくは0.5重量%~5.0重量%の少なくとも1種のさらに別の助剤を含む。助剤は上記に列挙されている。
【0184】
好ましい実施態様において、脱臭および/または制汗剤組成物は、2.0~8.0、好ましくは3.0~7.0、さらにより好ましくは4.0~6.0のpH値を有する。
【0185】
特定の実施態様において、前記組成物はシェービング組成物である。任意選択的に、シェービング組成物は、0.1重量%~10重量%、好ましくは0.3重量%~5.0重量%、さらにより好ましくは0.5重量%~3.0重量%の少なくとも1種の乳化剤、共乳化剤および/または可溶化剤を含む。乳化剤、共乳化剤および/または可溶化剤は、上記に列挙されている。特定の実施態様において、乳化剤、共乳化剤および/または可溶化剤は、セテアリルアルコール、ポリソルベート20、パルミチン酸、ラウレス-23、ステアリン酸、セテアリルグルコシド、PEG-40水素化ヒマシ油およびそれらの組み合わせからなる群から選択される。
【0186】
任意選択的に、シェービング組成物は、0.001重量%~5.0重量%、好ましくは0.05重量%~3.0重量%、さらにより好ましくは0.1重量%~1.0重量%の少なくとも1種の皮膚コンディショニング剤を含む。皮膚コンディショニング剤は上記に列挙されている。特定の実施態様において、皮膚コンディショニング剤は、グリセリン、尿素、ソルビトール、アロエベラ葉汁およびそれらの組み合わせからなる群から選択される。
【0187】
任意選択的に、前記シェービング組成物は、0.5重量%~60重量%、好ましくは1.0重量%~50重量%、さらにより好ましくは2.0重量%~40重量%の少なくとも1種の噴射剤を含む。噴射剤は上記に列挙されている。特定の実施態様において、噴射剤は、窒素、二酸化炭素、ペンタン、n-ブタン、イソブタン、プロパンおよびこれらの組み合わせからなる群から選択される。
【0188】
任意選択的に、前記シェービング組成物は、0.1重量%~20重量%、好ましくは0.3重量%~10重量%、さらにより好ましくは0.5重量%~5.0重量%の少なくとも1種の界面活性剤を含む。界面活性剤は上記に列挙されている。特定の実施態様において、前記界面活性剤は、ラウレス硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸アンモニウム、ラウロイルサルコシン酸ナトリウム、コカミドプロピルベタインおよびそれらの組み合わせからなる群から選択される。
【0189】
任意選択的に、前記シェービング組成物は、0.01重量%~20重量%、好ましくは0.1重量%~10重量%、さらにより好ましくは0.5重量%~5.0重量%の少なくとも1種のさらに別の助剤を含む。助剤は上記に列挙されている。
【0190】
特定の実施態様において、化粧料組成物、皮膚科学的組成物または医薬組成物は、毛髪および/または頭皮における使用のためのものである。特定の実施態様において、前記組成物は、エマルションまたはゲル、好ましくは水中油型(o/w)、クリームゲル、水性-アルコール性ゲルまたはヒドロゲル組成物である。好ましい実施態様において、前記ヘアケア組成物は、100000~150000mPa・s、好ましくは1000~100000mPa・s、より好ましくは2000~50000mPa・s、非常に好ましくは5000~30000mPa・sの粘度(25℃、ブルックフィールドRVT、T-Cスピンドル、1分間あたり20回転)を有する。
【0191】
特定の実施態様において、前記組成物はシャンプー組成物である。任意選択的に、前記シャンプー組成物は、0.5重量%~30重量%、好ましくは1.0重量%~15重量%、さらにより好ましくは2.0重量%~10重量%の少なくとも1種の界面活性剤を含む。界面活性剤は上記に列挙されている。特定の実施態様において、前記界面活性剤は、ラウレス硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸アンモニウム、ラウロイルサルコシン酸ナトリウム、メチルココイルタウリン酸ナトリウム、コカミドプロピルベタイン、ココイルグルタミン酸ナトリウム、ラウリルグルコシド、ココイルメチルグルカミドおよびそれらの組み合わせからなる群から選択される。
【0192】
任意選択的に、前記シャンプー組成物は、0.1重量%~10重量%、好ましくは0.5重量%~7.5重量%、さらにより好ましくは1.0重量%~5.0重量%の少なくとも1種のカチオン性ポリマーを含む。カチオン性ポリマーは上記に列挙されている。特定の実施態様において、カチオン性ポリマーは、ポリクオタニウム-10、グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド、ポリクオタニウム-7、ポリクオタニウム-6、およびそれらの組み合わせからなる群から選択される。
【0193】
任意選択的に、前記シャンプー組成物は、0.1重量%~15重量%、好ましくは0.5重量%~10重量%、さらにより好ましくは1.0重量%~5.0重量%の少なくとも1種の真珠光沢剤を含む。真珠光沢剤は上記に列挙されている。特定の実施態様において、カチオン性ポリマーは、エチレングリコールジステアレートおよび/または平均で3グリコール単位を有するポリエチレングリコールジステアレート、およびそれらの組み合わせからなる群から選択される。
【0194】
任意選択的に、前記シャンプー組成物は、0.001重量%~5.0重量%、好ましくは0.05重量%~3.0重量%、さらにより好ましくは0.1重量%~1.0重量%の少なくとも1種の電解質を含む。電解質は上記に列挙されている。特定の実施態様において、電解質は、塩化ナトリウム、塩化マグネシウム、クエン酸ナトリウム、酢酸ナトリウムおよびそれらの組み合わせからなる群から選択される。
【0195】
任意選択的に、前記シャンプー組成物は、0.01重量%~15重量%、好ましくは0.1重量%~10重量%、さらにより好ましくは0.5重量%~5.0重量%の少なくとも1種の粘度調節剤または増粘剤を含む。粘度調節剤または増粘剤は、上記に列挙されている。特定の実施態様において、粘度調節剤または増粘剤は、カルボマー、アクリレートコポリマー、キサンタンガム、ラウレス-3もしくは4、コカミドDEA、ココグルコシド、ステアリルアルコールおよびそれらの組み合わせからなる群から選択される。
【0196】
任意選択的に、前記シャンプー組成物は、0.01重量%~5.0重量%、好ましくは0.1重量%~3.0重量%、さらにより好ましくは0.4重量%~1.0重量%の少なくとも1種の防腐剤または防腐増強成分を含む。防腐剤または防腐増強成分は、上記に列挙されている。
【0197】
任意選択的に、前記シャンプー組成物は、0.01重量%~20重量%、好ましくは0.1重量%~10重量%、さらにより好ましくは0.5重量%~5.0重量%の少なくとも1種のさらに別の助剤を含む。助剤は上記に列挙されている。
【0198】
特定の実施態様において、組成物は、ヘアコンディショニングおよび/または毛髪および/または頭皮処理組成物、例えばリーブインおよびリンスオフコンディショナー、マスク、ローション、コーミングクリーム、毛髪のもつれをほぐすクリーム、縮れ防止液、ヘアセラム、頭皮セラム、色保護クリームである。
【0199】
任意選択的に、ヘアコンディショニングおよび/または毛髪および/または頭皮処理組成物は、0.1重量%~15重量%、好ましくは0.5重量%~10重量%、さらにより好ましくは1.0重量%~5.0重量%の少なくとも1種の乳化剤、共乳化剤および/または可溶化剤を含む。乳化剤、共乳化剤および/または可溶化剤は、上記に列挙されている。特定の実施態様において、乳化剤、共乳化剤および/または可溶化剤は、セテアリルアルコール、塩化セトリモニウム、ベヘントリモニウムクロリド、ステアルトリモニウムクロリド、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ステアリン酸、イソステアラミドプロピルジメチルアミン、およびそれらの組み合わせからなる群から選択される。
【0200】
任意選択的に、ヘアコンディショニングおよび/または毛髪および/または頭皮処理組成物は、0.01重量%~20重量%、好ましくは0.05重量%~10重量%、さらにより好ましくは0.1重量%~5.0重量%の少なくとも1種の油状物質を含む。油状物質は、上記に列挙されている。特定の実施態様において、前記油状物質は、ジメチコーン、スクアラン、アモジメチコーン、アルガン油、ホホバ油、シクロペンタシロキサン、鉱油、ヒマシ油、シアバターおよびそれらの組み合わせからなる群から選択される。
【0201】
任意選択的に、ヘアコンディショニングおよび/または毛髪および/または頭皮処理組成物は、0.1重量%~10重量%、好ましくは0.5重量%~7.5重量%、さらにより好ましくは1.0重量%~5.0重量%の少なくとも1種のカチオン性ポリマーを含む。カチオン性ポリマーは上記に列挙されている。特定の実施態様において、カチオン性ポリマーは、ポリクオタニウム-10、グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド、ポリクオタニウム-7、ポリクオタニウム-6、およびそれらの組み合わせからなる群から選択される。
【0202】
任意選択的に、ヘアコンディショニングおよび/または毛髪および/または頭皮処理組成物は、0.001重量%~5.0重量%、好ましくは0.01重量%~3.0重量%、さらにより好ましくは0.1重量%~2.0重量%の少なくとも1種の生物起源活性物質を含む。生物起源活性物質は、上記に列挙されている。特定の実施態様では、生物起源活性物質は、アロエコラーゲン加水分解物、ビサボロール、アラントイン、加水分解コムギタンパク質、加水分解シルク、加水分解ケラチン、アミノ酸およびその誘導体、糖タンパク質ならびにそれらの組み合わせの群から選択される。
【0203】
任意選択的に、ヘアコンディショニングおよび/または毛髪および/または頭皮処理組成物は、0.01重量%~5.0重量%、好ましくは0.1重量%~3.0重量%、さらにより好ましくは0.4重量%~1.0重量%の少なくとも1種の防腐剤または防腐増強成分を含む。防腐剤または防腐増強成分は、上記に列挙されている。特定の実施態様において、防腐剤または防腐増強成分は、安息香酸ナトリウム、メチルパラベン、フェノキシエタノール、メチルイソチアゾリノン、DMDMヒダントイン、メチルクロロイソチアゾリノン、亜鉛ピリチオンおよびそれらの組み合わせからなる群から選択される。
【0204】
任意選択的に、ヘアコンディショニングおよび/または毛髪および/または頭皮処理組成物は、0.01重量%~20重量%、好ましくは0.1重量%~10重量%、さらにより好ましくは0.5重量%~5.0重量%の少なくとも1種のさらに別の助剤を含む。助剤は上記に列挙されている。
【0205】
特定の実施態様において、前記組成物は、ムース、ジェル、スプレーおよびワックスなどのヘアスタイリング組成物である。
【0206】
任意選択的に、前記ヘアスタイリング組成物は、0.1重量%~10重量%、好ましくは0.5重量%~7.5重量%、さらにより好ましくは1.0重量%~5.0重量%の少なくとも1種の皮膜形成剤を含む。皮膜形成剤は上記に列挙されている。特定の実施態様において、皮膜形成剤は、PVP、VP/VAコポリマー、スチレン/アクリレートコポリマー、アクリレートコポリマー、PVM/MAコポリマーのブチルエステル、ヒドロキシエチルセルロース、キトサン、ポリクオタニウム-10、ポリプロピルシルセスキオキサン、ポリウレタン-64、およびそれらの組み合わせからなる群から選択される。
【0207】
任意選択的に、前記ヘアスタイリング組成物は、0.1重量%~10重量%、好ましくは0.5重量%~7.5重量%、さらにより好ましくは1.0重量%~5.0重量%の少なくとも1種のカチオン性ポリマーを含む。カチオン性ポリマーは上記に列挙されている。特定の実施態様において、カチオン性ポリマーは、ポリクオタニウム-10、グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド、ポリクオタニウム-7、ポリクオタニウム-6、およびそれらの組み合わせからなる群から選択される。
【0208】
任意選択的に、前記ヘアスタイリング組成物は、0.5重量%~60重量%、好ましくは1.0重量%~50重量%、さらにより好ましくは2.0重量%~40重量%の少なくとも1種の噴射剤を含む。噴射剤は上記に列挙されている。特定の実施態様において、噴射剤は、窒素、二酸化炭素、ペンタン、n-ブタン、イソブタン、プロパンおよびこれらの組み合わせからなる群から選択される。
【0209】
任意選択的に、前記ヘアスタイリング組成物は、0.01重量%~5.0重量%、好ましくは0.1重量%~3.0重量%、さらにより好ましくは0.4重量%~1.0重量%の少なくとも1種の防腐剤または防腐増強成分を含む。防腐剤または防腐増強成分は、上記に列挙されている。特定の実施態様において、防腐剤または防腐増強成分は、安息香酸ナトリウム、メチルパラベン、フェノキシエタノール、メチルイソチアゾリノン、DMDMヒダントイン、メチルクロロイソチアゾリノン、亜鉛ピリチオンおよびそれらの組み合わせからなる群から選択される。
【0210】
任意選択的に、前記ヘアスタイリング組成物は、0.01重量%~20重量%、好ましくは0.1重量%~10.0重量%、さらにより好ましくは0.5重量%~5.0重量%の少なくとも1種のさらに別の助剤を含む。助剤は上記に列挙されている。
【0211】
特定の実施態様において、前記組成物はマウスウォッシュ組成物である。任意選択的に、前記マウスウォッシュ組成物は、0.001重量%~3.0重量%、好ましくは0.01重量%~2.0重量%、さらにより好ましくは0.05重量%~1.0重量%の少なくとも1種の香味剤を含む。香味剤は上記に列挙されている。特定の実施態様において、香味剤は、ステビオシド、キシリトール、サッカリンナトリウム、ソルビトール、サリチル酸メチル、メントール、オイカリプトール、チモールおよびそれらの組み合わせからなる群から選択される。
【0212】
任意選択的に、前記マウスウォッシュ組成物は、0.1重量%~6.0重量%、好ましくは0.2重量%~4.0重量%、さらにより好ましくは0.3重量%~2.0重量%の少なくとも1種の可溶化剤を含む。可溶化剤は上記に列挙されている。特定の実施態様において、可溶化剤は、PEG-40水素化ヒマシ油、ポリソルベート20、ポロキサマー407およびそれらの組み合わせからなる群から選択される。
【0213】
任意選択的に、前記マウスウォッシュ組成物は、0.001重量%~5.0重量%、好ましくは0.05重量%~3.0重量%、さらにより好ましくは0.1重量%~1.0重量%の少なくとも1種の電解質を含む。電解質は上記に列挙されている。特定の実施態様において、電解質は、フッ化ナトリウム、モノフルオロリン酸ナトリウム、フッ化第一スズおよびそれらの組み合わせからなる群から選択される。
【0214】
任意選択的に、前記マウスウォッシュ組成物は、0.01重量%~5.0重量%、好ましくは0.1重量%~3.0重量%、さらにより好ましくは0.4重量%~1.0重量%の少なくとも1種の防腐剤または防腐増強成分を含む。防腐剤または防腐増強成分は、上記に列挙されている。特定の実施態様において、防腐剤または防腐増強成分は、安息香酸ナトリウム、安息香酸、クロルヘキシジンおよびそれらの組み合わせからなる群から選択される。
【0215】
任意選択的に、前記マウスウォッシュ組成物は、0.01重量%~20重量%、好ましくは0.1重量%~10重量%、さらにより好ましくは0.5重量%~5.0重量%の少なくとも1種のさらに別の助剤を含む。助剤は上記に列挙されている。好ましい実施態様において、マウスウォッシュ組成物は、2.0~10.0、好ましくは3.0~9.0、さらにより好ましくは4.0~8.0のpH値を有する。
【0216】
第4の態様
第4の態様は、以下を含む、ケラチン物質のためのケア方法に関する:
(1)本明細書に別途記載される(例えば第3の態様に従う)化粧料組成物又は本明細書に別途記載される(例えば第1の態様に従う)抗微生物性組成物を、ケラチン物質上に施与すること;および
(2)前記組成物を少なくとも1時間、前記ケラチン物質上にとどまったままにすること。
【0217】
特定の実施態様において、前記方法は、本明細書に別途記載される化粧料組成物を、ケラチン物質上に施与すること;および前記組成物を少なくとも1時間、前記ケラチン物質上にとどまったままにすることを含む。
【0218】
特定の実施態様において、本明細書に別途記載される前記方法は、洗い流しステップを含まない(例えば少なくとも1時間、少なくとも2時間、少なくとも4時間、または少なくとも6時間、処理された皮膚を洗い流すことを控えることによる)。
【0219】
第5の態様
第5の態様は、化粧料組成物の保存における、第1の態様の抗微生物性組み合わせ組成物の使用に関する。
【実施例
【0220】

以下の例は、本発明を説明することを意図したものであり、本発明をそれに限定するものではない。
【0221】
いくつかの抗微生物性組み合わせ組成物をpH5.5に処方した。これらの組成物を、微生物株の増殖をインビトロで阻害するそれらの能力について試験した。これらの試験の結果を表1に示す。「Green」は十分な阻害を示し、「Yellow」は中間の阻害を示し、「Red」はほとんど阻害を示さないかまたは阻害を示さない。
【0222】
【表1】
【0223】
本開示の様々な例示的な実施態様には以下が含まれるがこれらに限定はされない:
実施態様1は、以下を含む抗微生物性組み合せ組成物を提供する:
(a)以下からなる群から選択される1種または複数のグリセロール誘導体:3-[(2-エチルヘキシル)オキシ]-1,2-プロパンジオール、3-[(n-オクチル)オキシ]-1,2-プロパンジオールおよび3-[(2-オクチル)オキシ]-1,2-プロパンジオール;および
(b)以下からなる群から選択される1種または複数の二還式化合物:5,7-ジヒドロキシ-2-(4-ヒドロキシフェニル)クロマン-4-オン(ナリンゲニン)、2-(3,4-ジヒドロキシフェニル)-3,5,7-トリヒドロキシクロメン-4-オン(ケルセチン)、5,7-ジヒドロキシ-2-(3-ヒドロキシ-4-メトキシフェニル)クロマン-4-オン(ヘスペレチン)および5,7-ジヒドロキシ-2-(3,4-ジヒドロキシフェニル)-クロマン-4-オン(エリオジクチオール)。
【0224】
実施態様2は、グリセロール誘導体が以下:3-[(n-オクチル)オキシ]-1,2-プロパンジオールおよび3-[(2-オクチル)オキシ]-1,2-プロパンジオールからなる群から選択されるか;あるいは1種または複数のグリセロール誘導体が3-[(n-オクチル)オキシ]-1,2-プロパンジオールおよび3-[(2-オクチル)オキシ]-1,2-プロパンジオールであるか;あるいは1種または複数のグリセロール誘導体が3-[(n-オクチル)オキシ]-1,2-プロパンジオールであるか;あるいは1種または複数のグリセロール誘導体が3-[(2-オクチル)オキシ]-1,2-プロパンジオールであるか;あるいは1種または複数のグリセロール誘導体が3-[(2-エチルヘキシル)オキシ]-1,2-プロパンジオールであるか;あるいはグリセロール誘導体が国際公開WO2018/125734で提供される式(I)の化合物から選択されてよい、実施態様2の抗微生物性組成物を提供する。
【0225】
実施態様3は、抗微生物性組み合わせ組成物が濃厚物または使用混合物(working mixture)である、実施態様1および2に記載の抗微生物性組成物を提供する。
【0226】
実施態様4は、本開示のグリセロール誘導体が、抗微生物性組み合わせ組成物中へのその導入の前に、少なくとも99.99%、または少なくとも99.90%、または少なくとも99%、または少なくとも98%、または少なくとも94%の純度で提供される、実施態様1~3のいずれか1つに従う抗微生物性組成物を提供する。
【0227】
実施態様5は、二環式化合物が、ナリンゲニン、ヘスペレチンおよびヘスペレチンからなる群から選択されるか;前記の1種または複数の二環式化合物がナリンゲニンであるか;または前記の1種または複数の二環式化合物がケルセチンであるか;または前記の1種または複数の二環式化合物がヘスペレチンであるか;または前記の1種または複数の二環式化合物がエリオジクチオールであるか;または前記の1種または複数の二環式化合物がナリンゲニンおよびケルセチンであるか;または前記の1種または複数の二環式化合物がナリンゲニンおよびヘスペレチンであるか;または前記の1種または複数の二環式化合物がナリンゲニンおよびエリオジクチオールであるか;または前記二環式化合物が国際公開WO2018/125734に提供される式(II)の化合物から選択されてよい、実施態様1~4のいずれか1つに記載の抗微生物性組成物を提供する。
【0228】
実施態様6は、本開示の二環式化合物が抗微生物性組み合わせ組成物中へのその導入の前に、少なくとも99.99%、または少なくとも99.90%、または少なくとも99%、または少なくとも98%、または少なくとも94%、または少なくとも92%、または少なくとも90%、または少なくとも89%、または少なくとも87%、または少なくとも85%の純度で提供される、実施態様1~5のいずれか1つに記載の組成物を提供する。
【0229】
実施態様7は、前記の1種または複数の二環式化合物が、前記の1種または複数のグリセロール誘導体の全重量を基準として、約50ppm~約50000ppm(0.005重量%~5重量%に相当する)の範囲の量で;または前記の1種または複数のグリセロール誘導体の全重量を基準として、約100ppm~約10000ppm、または約200ppm~約5000ppm、または約500ppm~約1000ppm、または約300ppm~約900ppmの範囲の量で存在する、実施態様1~6のいずれか1つに記載の抗微生物性組成物を提供する。
【0230】
実施態様8は、前記の1種または複数の二環式化合物が、前記の1種または複数のグリセロール誘導体の全重量を基準として5重量%未満、または3重量%未満、または1重量%未満、またはさらには0.5重量%未満で存在するか;あるいは前記の1種または複数の二環式化合物が、前記の1種または複数のグリセロール誘導体の全重量を基準として、5重量%未満、または3重量%未満、または1重量%未満、またはさらには0.5重量%未満の量で存在するナリンゲニン(5,7-ジヒドロキシ-2-(4-ヒドロキシフェニル)クロマン-4-オン)である、実施態様1~7のいずれか1つに記載の抗微生物性組成物を提供する。
【0231】
実施態様9は、(a)1種または複数のグリセロール誘導体が3-[(n-オクチル)オキシ]-1,2-プロパンジオールおよび3-[(2-オクチル)オキシ]-1,2-プロパンジオールからなる群から選択され;および(b)1種または複数の二還式化合物がナリンゲニンである、実施態様1~8のいずれか1つに記載の抗微生物性組成物を提供する。
【0232】
実施態様10は、(a)1種または複数のグリセロール誘導体が3-[(2-エチルヘキシル)オキシ]-1,2-プロパンジオールからなる群から選択され;および(b)1種または複数の二還式化合物がナリンゲニンである、実施態様1~8のいずれか1つに記載の抗微生物性組成物を提供する。
【0233】
実施態様11は、(a)1種または複数のグリセロール誘導体が3-[(n-オクチル)オキシ]-1,2-プロパンジオールであり;および(b)1種または複数の二還式化合物がナリンゲニンである、実施態様1~8のいずれか1つに記載の抗微生物性組成物を提供する。
【0234】
実施態様12は、(a)1種または複数のグリセロール誘導体が3-[(2-オクチル)オキシ]-1,2-プロパンジオールであり;および(b)1種または複数の二還式化合物がナリンゲニンである、実施態様1~8のいずれか1つに記載の抗微生物性組成物を提供する。
【0235】
実施態様13は、(a)1種または複数のグリセロール誘導体が3-[(n-オクチル)オキシ]-1,2-プロパンジオールおよび3-[(2-オクチル)オキシ]-1,2-プロパンジオールからなる群から選択され;および(b)1種または複数の二還式化合物がケルセチンである、実施態様1~8のいずれか1つに記載の抗微生物性組成物を提供する。
【0236】
実施態様14は、(a)1種または複数のグリセロール誘導体が3-[(2-エチルヘキシル)オキシ]-1,2-プロパンジオールであり;および(b)1種または複数の二還式化合物がケルセチンである、実施態様1~8のいずれか1つに記載の抗微生物性組成物を提供する。
【0237】
実施態様15は、(a)1種または複数のグリセロール誘導体が3-[(n-オクチル)オキシ]-1,2-プロパンジオールであり;および(b)1種または複数の二還式化合物がケルセチンである、実施態様1~8のいずれか1つに記載の抗微生物性組成物を提供する。
【0238】
実施態様16は、(a)1種または複数のグリセロール誘導体が3-[(2-オクチル)オキシ]-1,2-プロパンジオールであり;および(b)1種または複数の二還式化合物がケルセチンである、実施態様1~8のいずれか1つに記載の抗微生物性組成物を提供する。
【0239】
実施態様17は、(a)1種または複数のグリセロール誘導体が3-[(n-オクチル)オキシ]-1,2-プロパンジオールおよび3-[(2-オクチル)オキシ]-1,2-プロパンジオールからなる群から選択され;および(b)1種または複数の二還式化合物がヘスペレチンである、実施態様1~8のいずれか1つに記載の抗微生物性組成物を提供する。
【0240】
実施態様18は、(a)1種または複数のグリセロール誘導体が3-[(2-エチルヘキシル)オキシ]-1,2-プロパンジオールであり;および(b)1種または複数の二還式化合物がヘスペレチンである、実施態様1~8のいずれか1つに記載の抗微生物性組成物を提供する。
【0241】
実施態様19は、(a)1種または複数のグリセロール誘導体が3-[(n-オクチル)オキシ]-1,2-プロパンジオールであり;および(b)1種または複数の二還式化合物がヘスペレチンである、実施態様1~8のいずれか1つに記載の抗微生物性組成物を提供する。
【0242】
実施態様20は、(a)1種または複数のグリセロール誘導体が3-[(2-オクチル)オキシ]-1,2-プロパンジオールであり;および(b)1種または複数の二還式化合物がヘスペレチンである、実施態様1~8のいずれか1つに記載の抗微生物性組成物を提供する。
【0243】
実施態様21は、(a)1種または複数のグリセロール誘導体が3-[(n-オクチル)オキシ]-1,2-プロパンジオールおよび3-[(2-オクチル)オキシ]-1,2-プロパンジオールからなる群から選択され;および(b)1種または複数の二還式化合物がエリオジクチオールである、実施態様1~8のいずれか1つに記載の抗微生物性組成物を提供する。
【0244】
実施態様22は、(a)1種または複数のグリセロール誘導体が3-[(2-エチルヘキシル)オキシ]-1,2-プロパンジオールであり;および(b)1種または複数の二還式化合物がエリオジクチオールである、実施態様1~8のいずれか1つに記載の抗微生物性組成物を提供する。
【0245】
実施態様23は、(a)1種または複数のグリセロール誘導体が3-[(n-オクチル)オキシ]-1,2-プロパンジオールであり;および(b)1種または複数の二還式化合物がエリオジクチオールである、実施態様1~8のいずれか1つに記載の抗微生物性組成物を提供する。
【0246】
実施態様24は、(a)1種または複数のグリセロール誘導体が3-[(2-オクチル)オキシ]-1,2-プロパンジオールであり;および(b)1種または複数の二還式化合物がエリオジクチオールである、実施態様1~8のいずれか1つに記載の抗微生物性組成物を提供する。
【0247】
実施態様25は、濃厚物(例えば、さらに化粧料製剤または医薬製剤において使用できる)の形態にある、実施態様1~24のいずれか1つに記載の抗微生物性組成物を提供する。
【0248】
実施態様26は、使用溶液の形態にある、実施態様1~24のいずれか1つに記載の抗微生物性組成物を提供する。
【0249】
実施態様27、使用溶液を提供するために、抗微生物性組み合わせ組成物が10重量%~60重量%の濃度にさらに希釈される、実施態様26に記載の抗微生物性組成物を提供する。
【0250】
実施態様28は、抗微生物性組み合わせ組成物が添加剤(例えば希釈剤または賦形剤)でさらに希釈される、実施態様26または27に記載の抗微生物性組成物を提供する。
【0251】
実施態様29は、前記添加剤が水、アルコール(1種または複数)、ポリオール(1種または複数)またはそれらの混合物である、実施態様28に記載の抗微生物性組成物を提供する。
【0252】
実施態様30は、1種または複数の過酸化物を実質的に含まないかまたは完全に含まない(例えば過酸化物(1種または複数)が1000ppm未満、または100ppm未満、または10ppm未満、またはさらには1ppm未満)、実施態様1~29のいずれか1つに記載の抗微生物性組成物を提供する。
【0253】
実施態様31は、実施態様1~30のいずれか1つに記載の抗微生物性組成物を提供し、ここで当該組成物は、デオドラント、スキンケア製品、サンスクリーン、乳児用製品、化粧料、アフターシェーブ製品、消毒剤、防腐剤、洗浄ローション、インシャワーローション、およびヘアトリートメント組成物(例えば、リーブインまたはリンスアウト組成物)の一部である。
【0254】
実施態様32は、医薬として使用するための、実施態様1~31のいずれか1つに記載の抗微生物性組成物を提供する。
【0255】
実施態様33は、ヒトまたは動物の身体上の感染の(予防的な)処理において使用するための、実施態様1~31のいずれか1つに記載の抗微生物性組成物を提供する。
【0256】
実施態様34は、実施態様1~30のいずれかに記載の抗微生物性組み合わせ組成物を含む化粧料組成物を提供し;具体的には実施態様34は、以下を含む化粧料組成物を提供する:
(a)以下からなる群から選択される1種または複数のグリセロール誘導体:3-[(2-エチルヘキシル)オキシ]-1,2-プロパンジオール、3-[(n-オクチル)オキシ]-1,2-プロパンジオールおよび3-[(2-オクチル)オキシ]-1,2-プロパンジオール;および
(b)以下からなる群から選択される1種または複数の二還式化合物:5,7-ジヒドロキシ-2-(4-ヒドロキシフェニル)クロマン-4-オン(ナリンゲニン)、2-(3,4-ジヒドロキシフェニル)-3,5,7-トリヒドロキシクロメン-4-オン(ケルセチン)、5,7-ジヒドロキシ-2-(3-ヒドロキシ-4-メトキシフェニル)クロマン-4-オン(ヘスペレチン)および5,7-ジヒドロキシ-2-(3,4-ジヒドロキシフェニル)-クロマン-4-オン(エリオジクチオール)。
【0257】
実施態様35は、2.0~7.0、または3.0~7.0、または4.5~7.0、またはpH4~pH6.5、またはpH4~pH6、またはpH4.5~pH6.5、またはpH 4.5~pH6、またはpH 5.3~pH5.7、またはpH5~pH6、またはpH約5.5の範囲内のpH値を有する、実施態様34の化粧料組成物を提供する。
【0258】
実施態様36は、リーブオンスキンケア使用のための、実施態様34または35の化粧料組成物を提供する。
【0259】
実施態様37は、前記抗微生物性組み合わせ組成物が、化粧料組成物の全重量を基準として約60重量%までの量で;あるいは化粧料組成物の全重量を基準として、1重量%~60重量%、または10重量%~60重量%、または20重量%~60重量%、または30重量%~60重量%、または40重量%~60重量%、または50重量%~60重量%、または1重量%~40重量%、または10重量%~40重量%、または20重量%~40重量%、または30重量%~40重量%、または1重量%~30重量%、または10重量%~30重量%、または20重量%~30重量%、または1重量%~20重量%、または10重量%~20重量%、または15重量%~20重量%、または1重量%~15重量%、または1重量%~10重量%、または1重量%~5重量%の範囲の抗微生物性組み合わせ組成物で存在する、実施態様34~36のいずれかに記載の化粧料組成物を提供する。
【0260】
実施態様37-aは、前記化粧料組成物に存在する前記の1種または複数のグリセロール誘導体の量が、化粧量組成物の全重量を基準として、約0.0005重量%~約5重量%の範囲、例えば約0.001重量%~約5重量%、または約0.01重量%~約5重量%、または約0.1重量%~約5重量%、または約1重量%~約5重量%、または0.0005重量%~約1重量%、または約0.001重量%~約1重量%、または約0.01重量%~約1重量%、または約0.1重量%~約1重量%、または約0.5重量%~約1重量%、または0.0005重量%~約0.5重量%、または約0.001重量%~約0.5重量%、または約0.01重量%~約0.5重量%、または約0.1重量%~約0.5重量%、または約0.5重量%~約0.5重量%、または0.0005重量%~約0.1重量%、または約0.001重量%~約0.1重量%、または約0.01重量%~約0.1重量%、約0.05重量%~約5重量%、または約0.1重量%~約1重量%、または約0.1重量%~約0.6重量%、または約0.1重量%~約0.5重量%、または約0.1重量%~約0.4重量%、または約0.2重量%~約1重量%、または約0.2重量%~約0.6重量%、または約0.2重量%~約0.5重量%、または約0.2重量%~約0.4重量%、または約0.4重量%~約1重量%、または約0.4重量%~約0.6重量%、または約0.4重量%~約0.5重量%、または約0.3重量%、または約0.5%の範囲である、実施態様34~36のいずれかに記載の化粧料組成物を提供する。
【0261】
実施態様37-bは、化粧料組成物に存在する1種または複数の二環式化合物の量が、化粧料組成物に存在する1種または複数のグリセロール誘導体の全重量を基準として、約50ppm~約50000ppm(0.005重量%~5重量%に相当する)の範囲;例えば、化粧料組成物に存在する1種または複数のグリセロール誘導体の全重量を基準として、約100ppm~約10000ppm、または約200ppm~約5000ppm、または約500ppm~約1000ppm、または約300ppm~約900ppmの範囲である、実施態様34~37aのいずれかに記載の化粧料組成物を提供する。
【0262】
実施態様37-cは、化粧料組成物に存在する1種または複数の二環式化合物の量が、1種または複数の二環式化合物の追加的量を含む(すなわち、抗微生物性組み合わせ組成物に関して提供される化合物に加えて)、実施態様34~37bのいずれかに記載の化粧料組成物を提供する。
【0263】
実施態様38は、界面活性剤および助剤から選択される1種または複数の添加剤をさらに含む、実施態様34~37cのいずれかに記載の化粧料組成物を提供する。
【0264】
実施態様39は、化粧料組成物が1種または複数の界面活性剤を含む、実施態様38に記載の化粧料組成物を提供する。
【0265】
実施態様40は、前記の1種または複数の界面活性剤が、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、双性イオン性界面活性剤および/または両性界面活性剤(全て本明細書に記載されるような)からなる群から選択される、実施態様38または39に記載の化粧料組成物を提供する。
【0266】
実施態様41は、前記の1種または複数の界面活性剤が、化粧料組成物の全重量を基準として、0.01重量%~70重量%、0.1重量%~40重量%、1重量%~30重量%、2重量%~20重量%の量で存在する、実施態様38~40のいずれかに記載の化粧料組成物を提供する。
【0267】
実施態様42は、本明細書に別途記載されるような脂肪アシルイセチオネート(例えば、組成物の全重量を基準として1~10重量%、または2~8重量%、または2.5~7.5重量%のレベル)をさらに含む実施態様38~41のいずれかに記載の化粧料組成物を提供する。
【0268】
実施態様43は、1種または複数の界面活性剤が1種または複数のアシルグリシネート界面活性剤(例えば、式(Y)の化合物等の)、グルタメート界面活性剤(例えば、式(Z)の化合物等の)を、例えば、組成物の全重量を基準として、それぞれにおいて0.01重量%~30重量%、または1重量%~25重量%、または5重量%~20重量%、または12重量%~18重量%の量で含む、実施態様38~42のいずれかに記載の化粧料組成物を提供する。
【0269】
実施態様44は、1種または複数の界面活性剤が、1種または複数の非イオン性界面活性剤、例えば、アルキルエトキシレート、アルキルポリグリコシド(APG)、エトキシル化脂肪アルコール、脂肪酸、脂肪酸グリセリドまたはアルキルフェノール、脂肪アルコールエトキシレート(アルキルポリエチレングリコール)、アルキルフェノールポリエチレングリコール、アルキルメルカプタンポリエチレングリコール、脂肪アミンエトキシレート(アルキルアミノポリエチレングリコール)、脂肪酸エトキシレート(アシルポリエチレングリコール)、ポリプロピレングリコールエトキシレート(Pluronics(登録商標))、脂肪酸アルキロールアミド(脂肪酸アミドポリエチレングリコール)、N-アルキル-、N-アルコキシポリヒドロキシ-脂肪酸アミド、スクロースエステル、ソルビトールエステル、ポリグリコールエーテル、および本明細書に記載されるような糖由来の非イオン性界面活性剤(例えば式(X)の化合物)を含む、実施態様38~43のいずれかに記載の化粧料組成物を提供する。
【0270】
実施態様45は、前記化粧料組成物が1重量%~20重量%、より好ましくは2重量%~10重量%、さらにより好ましくは3重量%~7重量%の非イオン性界面活性剤を含む、実施態様44に記載の化粧料組成物を提供する。
【0271】
実施態様46は、1種または複数の界面活性剤が両性または双性イオン界面活性剤を、例えば組成物全体の0.5重量%~約8重量%、好ましくは1重量%~4重量%の範囲の量で含む、実施態様38~45のいずれかに記載の化粧料組成物を提供する。
【0272】
実施態様47は、前記の両性界面活性剤が、アルカリ金属塩ならびにモノ-、ジ-およびトリアルキルアンモニウム塩としてのN-(C12-C18)-アルキル-β-アミノプロピオネートおよびN-(C12-C18)-アルキル-β-イミノジプロピオネート;N-アシルアミノアルキル-N,N-ジメチルアセトベタイン、好ましくはN-(C-C18)-アシルアミノプロピル-N,N-ジメチルアセトベタイン、(C12-C18)-アルキル-ジメチルスルホプロピルベタイン、イミダゾリンをベースとする両性界面活性剤(商品名:Miranol(登録商標)、Steinapon(登録商標))、好ましくは1-(β-カルボキシメチルオキシエチル)-1-(カルボキシメチル)-2-ラウリルイミダゾリニウムのナトリウム塩;アミンオキシド、例えば(C12-C18)-アルキル-ジメチルアミンオキシド、脂肪酸アミドアルキルジメチルアミンオキシド、およびそれらの混合物からなる群から選択される、実施態様46に記載の化粧料組成物を提供する。
【0273】
実施態様48は、1種または複数の界面活性剤が、ベタイン界面活性剤、例えばココジメチルカルボキシメチルベタイン、ラウリルジメチルカルボキシメチルベタイン、ラウリルジメチルアルファカルボキシエチルベタイン、セチルジメチルカルボキシメチルベタイン、オレイルジメチルガンマカルボキシプロピルベタインおよびラウリルビス(2-ヒドロキシプロピル)アルファカルボキシエチルベタイン、ココジメチルスルホプロピルベタイン、ステアリルジメチルスルホプロピルベタイン、ラウリルジメチル-スルホエチルベタイン、ラウリルビス(2-ヒドロキシエチル)スルホプロピルベタイン、イミダゾールのカルボキシル誘導体、C-~C18-アルキルジメチルアンモニウムアセテート、C-~C18-アルキルジメチルカルボニルメチルアンモニウム塩、ココヤシ脂肪酸アミドプロピルベタイン、N-ココヤシ脂肪酸アミドエチル-N-[2-(カルボキシメトキシ)エチル]グリセロール(CTFA名:ココアンホカルボキシグリシネート)およびそれらの混合物を含む、実施態様38~47のいずれかに記載の化粧料組成物を提供する。
【0274】
実施態様49は、実施態様38~48のいずれかに記載の化粧料組成物を提供し、当該組成物は、界面活性剤系をさらに含む(例えば、前記界面活性剤系は、ラウリルスルフェート、ラウレススルフェート、ココアミドプロピルベタイン、ココイルグルタミン酸ナトリウム、ラウロアンホアセテートおよびそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも1種の界面活性剤を含み;あるいはラウレス硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、および任意選択的にコカミドプロピルベタインを含み;あるいはラウレス硫酸ナトリウム、ココイルグルタミン酸カリウムおよびコカミドプロピルベタインを含む)。
【0275】
実施態様50は、化粧料組成物が1種または複数の助剤、例えば美容上許容可能な助剤を含む、実施態様38~49のいずれかに記載の化粧料組成物を提供する。
【0276】
実施態様51は、前記の1種または複数の助剤が、油状物質、ワックス、乳化剤、共乳化剤、可溶化剤、カチオン性ポリマー、皮膜形成剤、過脂剤、再脂化剤(refatting agents)、泡安定剤、安定剤、活性な生物起源物質、防腐剤、防腐増強成分(preservation boosting ingredients)、抗真菌物質、抗ふけ剤、染料または顔料、粒子状物質、乳白剤、研磨剤、吸収剤、アンチケーキング剤、増量剤、真珠光沢剤、直接染料、香料または芳香剤、担体、溶媒または希釈剤、噴射剤、機能性酸、活性成分、皮膚光沢剤、セルフタンニング剤、角質剥離剤、酵素、抗ニキビ剤、デオドラントおよび制汗剤、粘度調節剤、増粘剤およびゲル化剤、pH調整剤、緩衝剤、酸化防止剤、キレート剤、収斂剤、サンスクリーン、日焼け防止剤、UV遮断剤、皮膚コンディショニング剤、エモリエント、湿潤剤、皮膚保護剤(occlusive agents)、シラミ駆除剤、消泡剤、香味剤、電解質、酸化剤および還元剤(全て本明細書に記載されるような)からなる群から選択される、実施態様50に記載の化粧料組成物を提供する。
【0277】
実施態様52は、前記の1種または複数の助剤が、本明細書に記載の油状物質を、組成物の全重量を基準にして、例えば0.001重量%~60重量%、好ましくは0.05重量%~50重量%、さらにより好ましくは0.1重量%~40重量%含む、実施態様50または51に記載の化粧料組成物を提供する。
【0278】
実施態様53は、前記の1種または複数の助剤が、本明細書に記載のワックスを、組成物の全重量を基準にして、例えば0.001重量%~30重量%、好ましくは0.05重量%~20重量%、さらにより好ましくは0.1重量%~10重量%含む、実施態様50~52のいずれか1つに記載の化粧料組成物を提供する。
【0279】
実施態様54は、前記の1種または複数の助剤が、組成物の全重量を基準にして、例えば0.1重量%~20重量%、好ましくは0.5重量%~10重量%、さらにより好ましくは1.0重量%~5.0重量%の、本明細書に別途記載の乳化剤、共乳化剤および可溶化剤から選択される、実施態様50~53のいずれか1つに記載の化粧料組成物を提供する。
【0280】
実施態様55は、乳化剤、共乳化剤および可溶化剤が、グリセリルステアレート、セテアリルアルコール、ポリソルベート20、ステアリン酸、セテアリルグルコシド、PEG-40水素化ヒマシ油、セチルホスフェート、ステアレス-2、セテス-10ホスフェート、トリラウレス-4ホスフェート、ポリグリセリル-2セスキイソステアレート、セチルPEG/PPG-10/1ジメチコーン、塩化セトリモニウムおよびそれらの組み合わせからなる群から選択される、実施態様54に記載の化粧料組成物を提供する。
【0281】
実施態様56は、1種または複数の助剤が、例えば、組成物の全重量を基準として、0.1重量%~10重量%、好ましくは0.5重量%~7.5重量%、好ましくは1.0重量%~5.0重量%、さらにより好ましくは0.5重量%~3.0重量%の、本明細書において別途記載されるようなカチオン性ポリマー、本明細書において別途記載されるような皮膜形成剤、本明細書において別途記載されるような過脂剤および/または再脂化剤から選択される、実施態様50~55のいずれか1つに記載の化粧料組成物を提供する。
【0282】
実施態様57は、前記の1種または複数の助剤が、本明細書に別途記載の安定剤を、組成物の全重量を基準にして、例えば0.01重量%~10重量%、好ましくは0.5重量%~8.0重量%、さらにより好ましくは1.0重量%~5.0重量%含む、実施態様50~56のいずれか1つに記載の化粧料組成物を提供する。
【0283】
実施態様58は、前記の1種または複数の助剤が、本明細書に別途記載の生物起源物質を、組成物の全重量を基準にして、例えば0.001重量%~5.0重量%、好ましくは0.01重量%~3.0重量%、さらにより好ましくは0.1重量%~2.0重量%含む、実施態様50~57のいずれか1つに記載の化粧料組成物を提供する。
【0284】
実施態様59は、前記の1種または複数の助剤が、防腐剤、防腐増強成分、抗真菌剤および抗ふけ剤(全て本明細書に記載されるような)から選択される、実施態様50~58のいずれか1つに記載の化粧料組成物を提供する。例えば、前記組成物は、0.01~5.0重量%、特に好ましくは0.05重量%~1.0重量%の防腐剤;および/または0.1重量%~1.0重量%の抗真菌剤;および/または0.1%~4.0%、好ましくは0.1%~3.0%、より好ましくは0.3%~2.0%の抗ふけ剤を含み得る。
【0285】
実施態様60は、実施態様38~59のいずれか1つに記載の化粧料組成物を提供し、当該組成物は、0.1重量%~5.0重量%の追加的な抗微生物剤(クロルヘキシジンなど)をさらに含む。
【0286】
実施態様61は、前記の1種または複数の助剤が、染料または顔料、粒子状物質、真珠光沢剤、直接染料、および香料または芳香成分から選択される、実施態様50~60のいずれか1つに記載の化粧料組成物を提供する。例えば、前記組成物は、0.01重量%~20重量%、好ましくは0.05重量%~15重量%、さらにより好ましくは0.5重量%~10重量%の粒子状物質;および/または0.1重量%~15重量%、好ましくは0.5重量%~10重量%、さらにより好ましくは1.0重量%~5.0重量%の真珠光沢剤;および/または0.1重量%~15重量%、好ましくは0.1重量%~10重量%、さらにより好ましくは0.5重量%~8.0重量%の直接染料;および/または0.01重量%~3.0重量%、好ましくは0.05重量%~2.0重量%、さらにより好ましくは0.1重量%~1.0重量%の香料または芳香剤を含んでよい。
【0287】
実施態様62は、前記の1種または複数の助剤が担体、溶媒および/または希釈剤を含む、実施態様50~60のいずれか1つに記載の化粧料組成物を提供する。
【0288】
実施態様63は、溶媒が、水および/または本明細書に別途記載されるようなアルコール(例えば水混和性または水溶性アルコール、例えばC~Cアルキル一価アルコールまたは多価アルコール)を含む;または前記溶媒が水である、実施態様62に記載の化粧料組成物を提供する。
【0289】
実施態様64は、溶媒が植物油、蜂蜜、植物性糖組成物、およびそれらの混合物を含む、実施態様62または63に記載の化粧料組成物を提供する。
【0290】
実施態様65は、化粧料組成物が0.5重量%~90重量%、好ましくは1.0重量%~80重量%、さらにより好ましくは5.0重量%~70重量%の少なくとも1種の担体、溶媒および/または希釈剤を含む、実施態様62~64のいずれか1つに記載の化粧料組成物を提供する。
【0291】
実施態様66は、前記の1種または複数の助剤が、本明細書に記載の噴射剤を、組成物の全重量を基準にして、例えば0.5重量%~60重量%、好ましくは1.0重量%~50重量%、さらにより好ましくは2.0重量%~40重量%含む、実施態様50~65のいずれか1つに記載の化粧料組成物を提供する。
【0292】
実施態様67は、前記の1種または複数の助剤が、本明細書に記載の機能性酸および/または本明細書に記載の活性成分を、組成物の全重量を基準にして、例えば0.05重量%~15重量%、好ましくは0.1重量%~10重量%、さらにより好ましくは0.5重量%~5.0重量%含む、実施態様50~66のいずれか1つに記載の化粧料組成物を提供する。
【0293】
実施態様68は、前記の1種または複数の助剤が本明細書に記載されるようなデオドラントおよび/または本明細書に記載されるような制汗剤を含む、実施態様50~67のいずれか1つに記載の化粧料組成物を提供する。例えば、前記化粧料組成物は、0.001重量%~10重量%、または0.01重量%~9.0重量%、または0.05重量%~8.0重量%、または0.1重量%~5.0重量%のデオドラント;および0.001重量%~10重量%、または0.01重量%~9.0重量%、または0.05重量%~8.0重量%、または0.1重量%~5.0重量%の制汗剤を含む。
【0294】
実施態様69は、前記の1種または複数の助剤が、粘度調節剤および/または増粘剤および/またはゲル化剤(全て本明細書に記載されるような)を、組成物の全重量を基準にして、例えば0.01重量%~15重量%、好ましくは0.1重量%~10重量%、さらにより好ましくは0.5重量%~5.0重量%含む、実施態様50~68のいずれか1つに記載の化粧料組成物を提供する。
【0295】
実施態様70は、前記の1種または複数の助剤が、本明細書に記載のアルカリ化剤および/または本明細書に記載のpH調整剤を;組成物の全重量を基準にして、例えば0.001重量%~5.0重量%、好ましくは0.01重量%~3.0重量%、さらにより好ましくは0.1重量%~1.0重量%含む、実施態様50~69のいずれか1つに記載の化粧料組成物を提供する。
【0296】
実施態様71は、前記の1種または複数の助剤が、本明細書に別途記載の酸化防止剤を、組成物の全重量を基準にして、例えば0.001重量%~10重量%、好ましくは0.05重量%~5.0重量%、さらにより好ましくは0.1重量%~3.0重量%、最も好ましくは0.05重量%~1.0重量%含む、実施態様50~70のいずれか1つに記載の化粧料組成物を提供する。
【0297】
実施態様72は、前記の1種または複数の助剤が、本明細書に別途記載のキレート剤を、組成物の全重量を基準にして、例えば0.01重量%~2.0重量%、好ましくは0.05重量%~1.5重量%、さらにより好ましくは0.1重量%~1.0重量%、最も好ましくは0.05重量%~1.0重量%含む、実施態様50~71のいずれか1つに記載の化粧料組成物を提供する。
【0298】
実施態様73は、前記の1種または複数の助剤が、本明細書に別途記載の収斂剤を、組成物の全重量を基準にして、例えば0.001重量%~10重量%、または0.01重量%~9.0重量%、または0.05重量%~8.0重量%、または0.1重量%~5.0重量%含む、実施態様50~72のいずれか1つに記載の化粧料組成物を提供する。
【0299】
実施態様74は、前記の1種または複数の助剤が、本明細書に別途記載の日焼け防止剤および/またはUV遮断剤を、組成物の全重量を基準にして、例えば0.001重量%~30重量%、好ましくは0.05重量%~20重量%、さらにより好ましくは0.1重量%~10重量%、最も好ましくは0.05重量%~5.0重量%含む、実施態様50~73のいずれか1つに記載の化粧料組成物を提供する。
【0300】
実施態様75は、前記の1種または複数の助剤が、本明細書に別途記載の皮膚コンディショニング剤を、組成物の全重量を基準にして、例えば0.001重量%~5.0重量%、好ましくは0.05重量%~3.0重量%、さらにより好ましくは0.1重量%~1.0重量%含む、実施態様50~74のいずれか1つに記載の化粧料組成物を提供する。
【0301】
実施態様76は、前記の1種または複数の助剤が、本明細書に別途記載の消泡剤を、組成物の全重量を基準にして、例えば0.01重量%~5.0重量%、好ましくは0.1重量%~3.0重量%、さらにより好ましくは0.5重量%~2.0重量%含む、実施態様50~75のいずれか1つに記載の化粧料組成物を提供する。
【0302】
実施態様77は、前記の1種または複数の助剤が、本明細書に別途記載の香味剤および/または本明細書に別途記載の電解質を、組成物の全重量を基準にして、例えば0.001重量%~5.0重量%、または0.001重量%~3.0重量%、または0.05重量%~3.0重量%、または0.01重量%~2.0重量%、または0.1重量%~1.0重量%、または0.05重量%~1.0重量%含む、実施態様50~76のいずれか1つに記載の化粧料組成物を提供する。
【0303】
実施態様78は、前記の1種または複数の助剤が、本明細書に別途記載の酸化剤および/または本明細書に別途記載の還元剤を;組成物の全重量を基準にして、例えば0.001重量%~10重量%、好ましくは0.05重量%~7.0重量%、さらにより好ましくは0.1重量%~5.0重量%含む、実施態様50~77のいずれか1つに記載の化粧料組成物を提供する。
【0304】
実施態様79は、実施態様34~78のいずれか1つに記載の化粧料組成物であって、当該組成物が0cPs~20,000cPs;または0.1cPs~10,000cPs、または1cPs~5,000cPs、または5cPs~3,500cPs;または0cPs~1,000cPsの粘度を有する化粧料組成物を提供する。
【0305】
実施態様80は、実施態様34~79のいずれか1つに記載の化粧料組成物であって、当該組成物がさらに粘度調節剤(例えば増粘ポリマー)を含む化粧料組成物を提供する。
【0306】
実施態様81は、実施態様34~79のいずれか1つに記載の化粧料組成物であって、当該組成物が液体形態にある化粧料組成物を提供する。
【0307】
実施態様82は、実施態様34~79のいずれか1つに記載の化粧料組成物であって、当該組成物が固体形態に;例えば粉末形態または粒状形態にある化粧料組成物を提供する。
【0308】
実施態様83は、実施態様34~82のいずれか1つに記載の化粧料組成物であって、シャンプー、コンディショナー(例えば、リーブインまたはリンスアウト)、ボディウォッシュ、顔用クレンザー、フェースマスク、バブルバス、インティメイトウォッシュ(intimate wash)、バスオイル、クレンジング乳液、ミセラーウォーター、メイキャップリムーバー、クレンジングワイプ、ヘアマスク、香料、液体石けん、シェービング石けん、シェービングフォーム、クレンジングフォーム、デイクリーム、アンチエイジングクリーム、ボディミルク、ボディローション、インシャワーボディローション(すなわちノーリンスボディローション)、ボディムース、フェイスセラム、アイクリーム、サンスクリーンローション、サンクリーム、顔用クリーム、アフターシェーブローション、プレシェービングクリーム、脱毛クリーム、皮膚ホワイトニングゲル、セルフタンニングクリーム、抗ニキビゲル、マスカラ、ファンデーション、プライマー、コンシーラー、ブラシャー、ブロンザー、ブレミッシュバーム(bb)クリーム、アイライナー、ナイトクリーム、アイブローゲル、ハイライター、リップステイン、手用消毒剤、ヘアオイル、マニキュアリムーバー、コンディショナー、ヘアスタイリングゲル、ヘアスタイリングクリーム、縮れ防止セラム、頭皮トリートメント、毛髪着色剤、抜毛用流体、デオドラント、制汗剤、ベビークリーム、防虫剤、ハンドクリーム、サンスクリーンゲル、足用クリーム、エクスフォリエーター(角質除去剤)、ボディスクラブ、セルライトトリートメント、固形石けん、キューティクルクリーム、リップバーム、ヘアトリートメント、アイシャドー、浴用添加剤(入浴剤)、ボディミスト、オードトワレ、マウスウォッシュ、歯磨き剤、潤滑ゲル、モイスチャライザー、セラム、トナー、アクアソルベ、クリームゲル、スタイリングムース、ドライシャンプー、リップスティック、リップグロス、水性-アルコール性ゲル、ボディオイル、シャワーミルク、イルミネーター、リップクレヨン、ヘアスプレー、コーミングクリームおよびサンブロックからなる群から選択される組成物を提供する。
【0309】
実施態様84は、皮膚において使用するための、例えば顔、首、身体でおよび/または眼領域の周りで使用するためのものである、実施態様34~83のいずれか1つに記載の化粧料組成物を提供し;例えば、前記組成物は、エマルションまたはゲル、好ましくは水中油型(o/w)、クリームゲル、水性-アルコール性ゲルまたはヒドロゲル組成物である。
【0310】
実施態様85は、実施態様34~83のいずれか1つに記載の化粧料組成物を提供し、ここで前記組成物は、ボディもしくはフェイスケア組成物、例えば、顔用クリーム、頸部用クリーム、ボディローション、ボディミルク、フェースセラム、ブレミッシュバームクリーム、ハンドクリーム、足用クリーム、ボディバター、リップクリーム、アイクリーム、日焼け後ローション、メーキャップ落としローションまたはボディミスト、おむつ用クリームまたはベビーローションであり;例えば、任意選択的に0.1重量%~15重量%、好ましくは0.5重量%~10重量%、さらにより好ましくは1.0重量%~5.0重量%の少なくとも1種の乳化剤、共乳化剤および/または可溶化剤を含み;および/または任意選択的に0.01重量%~40重量%、好ましくは0.05重量%~30重量%、さらにより好ましくは0.1重量%~20重量%の少なくとも1種の油状物質を含み;および/または任意選択的に0.01重量%~20重量%、好ましくは0.05重量%~10重量%、さらにより好ましくは0.1重量%~5.0重量%の少なくとも1種のワックスを含み;および/または任意選択的に0.01重量%~15重量%、好ましくは0.1重量%~10重量%、さらにより好ましくは0.3重量%~5.0重量%の少なくとも1種の粘度調節剤または増粘剤および/またはゲル化剤を含み;および/または任意選択的に0.001重量%~5.0重量%、好ましくは0.05重量%~3.0重量%、さらにより好ましくは0.1重量%~1.0重量%の少なくとも1種の皮膚コンディショニング剤を含み;および/または任意選択的に0.001重量%~10重量%、好ましくは0.05重量%~5.0重量%、さらにより好ましくは0.1重量%~3.0重量%、最も好ましくは0.05重量%~1.0重量%の少なくとも1種の酸化防止剤を含み;および/または0.001重量%~5.0重量%、好ましくは0.01重量%~3.0重量%、さらにより好ましくは0.1重量%~2.0重量%の少なくとも1種の生物起源活性物質を含み;および/または任意選択的に0.01重量%~4.0重量%、好ましくは0.1重量%~3.0重量%、さらにより好ましくは0.4重量%~1.0重量%の少なくとも1種の防腐剤または防腐増強成分を含み;および/または任意選択的に0.01重量%~3.0重量%、好ましくは0.05重量%~2.0重量%、さらにより好ましくは0.1重量%~1.0重量%の少なくとも1種の香料または芳香成分を含み;および/または任意選択的に0.01重量%~20重量%、好ましくは0.1重量%~10重量%、さらにより好ましくは0.5重量%~5.0重量%の少なくとも1種のさらに別の助剤を含む。
【0311】
実施態様86は、実施態様85に記載の化粧料組成物であって、当該組成物が2.0~10.0、好ましくは3.0~9.0、さらにより好ましくは4.0~8.0、非常に好ましくは5.0~7.0のpH値を有する化粧料組成物を提供する。
【0312】
実施態様87は、実施態様34~83のいずれか1つに記載の化粧料組成物を提供し、ここで前記組成物は、ボディもしくはフェイスケア組成物、例えば、ボディウォッシュ、フェイスウォッシュ、ミセラーウォーターまたはジェル、ホディスクラブ、フェースピーリング、顔用エクスフォリエーター、液体石けん、浴用添加剤、バブルバス、シャワークリームもしくはミルク、シャワーフォームおよびフェースマスクであり;および、例えば、任意選択的に0.5重量%~25重量%、好ましくは1.0重量%~20重量%、さらにより好ましくは2.0重量%~15重量%の少なくとも1種の界面活性剤を含み;および/または任意選択的に0.01重量%~15重量%、好ましくは0.1重量%~10重量%、さらにより好ましくは0.5重量%~5.0重量%の少なくとも1種の粘度調節剤または増粘剤を含み;および/または任意選択的に0.01重量%~15重量%、好ましくは0.05重量%~10重量%、さらにより好ましくは0.5重量%~5.0重量%の少なくとも1種の粒子状物質を含み;および/または任意選択的に0.001重量%~30重量%、好ましくは0.05重量%~20重量%、さらにより好ましくは0.1重量%~10重量%の少なくとも1種の油状物質を含み;および/または任意選択的に0.05重量%~15重量%、好ましくは0.1重量%~10重量%、さらにより好ましくは0.5重量%~5.0重量%の少なくとも1種の機能性酸および/または活性成分を含み;および/または任意選択的に0.001重量%~5.0重量%、好ましくは0.05重量%~3.0重量%、さらにより好ましくは0.1重量%~1.0重量%の少なくとも1種の電解質を含み;および/または任意選択的に0.01重量%~5.0重量%、好ましくは0.1重量%~3.0重量%、さらにより好ましくは0.4重量%~1.0重量%の少なくとも1種の防腐剤または防腐増強成分を含み;および/または任意選択的に0.01重量%~20重量%、好ましくは0.1重量%~10重量%、さらにより好ましくは0.5重量%~5.0重量%の少なくとも1種のさらに別の助剤を含む。
【0313】
実施態様88は、実施態様87に記載の化粧料組成物であって、当該組成物が2.0~10.0、好ましくは3.0~8.0、さらにより好ましくは4.0~7.0のpH値を有する化粧料組成物を提供する。
【0314】
実施態様89は、実施態様34~83のいずれか1つに記載の化粧料組成物を提供し、ここで前記組成物は、サンケア組成物、例えばサンスプレー、サンミルク、サンローション、サンゲルであり;そして例えば、任意選択的に0.1重量%~15重量%、好ましくは0.5重量%~10重量%、さらにより好ましくは1.0重量%~5.0重量%の少なくとも1種の乳化剤、共乳化剤および/または可溶化剤を含み;および/または任意選択的に0.001重量%~50重量%、好ましくは0.05重量%~40重量%、さらにより好ましくは0.1重量%~30重量%の少なくとも1種の油状物質を含み;および/または任意選択的に0.001重量%~30重量%、好ましくは0.05重量%~20重量%、さらにより好ましくは0.1重量%~10重量%、最も好ましくは0.05重量%~5.0重量%の少なくとも1種の日焼け防止剤および/またはUV遮断剤を含み;および/または任意選択的に0.1重量%~10重量%、好ましくは0.5重量%~7.5重量%、さらにより好ましくは1.0重量%~5.0重量%の少なくとも1種の皮膜形成剤を含み;および/または任意選択的に0.01重量%~5.0重量%、好ましくは0.1重量%~3.0重量%、さらにより好ましくは0.4重量%~1.0重量%の少なくとも1種の防腐剤または防腐増強成分を含み;および/または任意選択的に0.01重量%~20重量%、好ましくは0.1重量%~10重量%、さらにより好ましくは0.5重量%~5.0重量%の少なくとも1種のさらに別の助剤を含む。
【0315】
実施態様90は、実施態様89に記載の化粧料組成物であって、当該組成物が3.0~9.0、好ましくは4.0~8.0、さらにより好ましくは5.0~7.0のpH値を有する化粧料組成物を提供する。
【0316】
実施態様91は、実施態様34~83のいずれか1つに記載の化粧料組成物であって、当該組成物がフェイストナーであり;および、例えば、任意選択的に0.001重量%~5.0重量%、好ましくは0.05重量%~3.0重量%、さらにより好ましくは0.1重量%~1.0重量%の少なくとも1種の皮膚コンディショニング剤を含み;および/または任意選択的に0.01重量%~15重量%、好ましくは0.1重量%~10重量%、さらにより好ましくは0.5重量%~5.0重量%の少なくとも1種の粘度調節剤または増粘剤を含み;および/または任意選択的に0.01重量%~5.0重量%、好ましくは0.1重量%~3.0重量%、さらにより好ましくは0.4重量%~1.0重量%の少なくとも1種の防腐剤または防腐増強成分を含み;および/または任意選択的に0.01重量%~20重量%、好ましくは0.1重量%~10.0重量%、さらにより好ましくは0.5重量%~5.0重量%の少なくとも1種のさらに別の助剤を含む化粧料組成物を提供する。
【0317】
実施態様92は、実施態様91に記載の化粧料組成物であって、当該組成物が3.0~9.0、好ましくは4.0~8.0、さらにより好ましくは5.0~7.0のpH値を有する化粧料組成物を提供する。
【0318】
実施態様93は、実施態様34~83のいずれか1つに記載の化粧料組成物であって、当該組成物が固形石けんまたは合成洗剤組成物であり;および、例えば、任意選択的に1.0重量%~50重量%、好ましくは2.0重量%~30重量%、さらにより好ましくは5.0重量%~20重量%の少なくとも1種の界面活性剤を含み;および/または任意選択的に0.01重量%~20重量%、好ましくは0.05重量%~15重量%、さらにより好ましくは0.5重量%~10重量%の少なくとも1種の粒子状物質を含み;および/または任意選択的に0.001重量%~5.0重量%、好ましくは0.05重量%~3.0重量%、さらにより好ましくは0.1重量%~1.0重量%の少なくとも1種の電解質を含み;および/または任意選択的に0.01重量%~20重量%、好ましくは0.1重量%~10重量%、さらにより好ましくは0.5重量%~5.0重量%の少なくとも1種のさらに別の助剤を含む化粧料組成物を提供する。
【0319】
実施態様94は、実施態様93に記載の化粧料組成物であって、当該組成物が3.0~13.0、好ましくは4.0~12.0、さらにより好ましくは5.0~10.0のpH値を有する化粧料組成物を提供する。
【0320】
実施態様95は、実施態様34~83のいずれか1つに記載の化粧料組成物であって、当該組成物がウェットワイプに適しており;および、例えば、任意選択的に0.1重量%~10重量%、好ましくは0.3重量%~5.0重量%、さらにより好ましくは0.5重量%~3.0重量%の少なくとも1種の乳化剤、共乳化剤および/または可溶化剤を含み;および/または任意選択的に0.001重量%~30重量%、好ましくは0.05重量%~20重量%、さらにより好ましくは0.1重量%~10重量%の少なくとも1種の油状物質を含み;および/または任意選択的に0.01重量%~5.0重量%、好ましくは0.1重量%~3.0重量%、さらにより好ましくは0.4重量%~1.0重量%の少なくとも1種の防腐剤または防腐増強成分を含み;および/または任意選択的に0.01重量%~20重量%、好ましくは0.1重量%~10重量%、さらにより好ましくは0.5重量%~5.0重量%の少なくとも1種のさらに別の助剤を含む化粧料組成物を提供する。
【0321】
実施態様96は、実施態様95に記載の化粧料組成物であって、当該組成物が2.0~10、好ましくは3.0~9.0、さらにより好ましくは4.0~8.0のpH値を有する化粧料組成物を提供する。
【0322】
実施態様97は、実施態様34~83のいずれか1つに記載の化粧料組成物を提供し、当該組成物は、例えばクリーム、ロールオン、固体、エアロゾルまたはゲルの形態にある脱臭および/または制汗剤組成物であり;および、例えば、任意選択的に0.001重量%~10重量%、または0.01重量%~9.0重量%、または0.05重量%~8.0重量%、または0.1重量%~5.0重量%の少なくとも1種の制汗剤および/または脱臭剤を含み;および/または任意選択的に0.01重量%~3.0重量%、好ましくは0.05重量%~2.0重量%、さらにより好ましくは0.1重量%~1.0重量%の少なくとも1種の香料または芳香成分を含み;および/または任意選択的に0.5重量%~60重量%、好ましくは1.0重量%~50重量%、さらにより好ましくは2.0重量%~40重量%の少なくとも1種の噴射剤を含み;および/または任意選択的に0.01重量%~20重量%、好ましくは0.1重量%~10重量%、さらにより好ましくは0.5重量%~5.0重量%の少なくとも1種のさらに別の助剤を含む。
【0323】
実施態様98は、実施態様97に記載の化粧料組成物であって、当該組成物が2.0~8.0、好ましくは3.0~7.0、さらにより好ましくは4.0~6.0のpH値を有する化粧料組成物を提供する。
【0324】
実施態様99は、実施態様34~83のいずれか1つに記載の化粧料組成物であって、当該組成物がシェービング組成物であり;および、例えば、任意選択的に0.1重量%~10重量%、好ましくは0.3重量%~5.0重量%、さらにより好ましくは0.5重量%~3.0重量%の少なくとも1種の乳化剤、共乳化剤および/または可溶化剤を含み;および/または任意選択的に0.001重量%~5.0重量%、好ましくは0.05重量%~3.0重量%、さらにより好ましくは0.1重量%~1.0重量%の少なくとも1種の皮膚コンディショニング剤を含み;および/または任意選択的に0.5重量%~60重量%、好ましくは1.0重量%~50重量%、さらにより好ましくは2.0重量%~40重量%の少なくとも1種の噴射剤を含み;および/または任意選択的に0.1重量%~20重量%、好ましくは0.3重量%~10重量%、さらにより好ましくは0.5重量%~5.0重量%の少なくとも1種の界面活性剤を含み;および/または任意選択的に0.01重量%~20重量%、好ましくは0.1重量%~10重量%、さらにより好ましくは0.5重量%~5.0重量%の少なくとも1種のさらに別の助剤を含む化粧料組成物を提供する。
【0325】
実施態様100は、実施態様99に記載の化粧料組成物であって、当該組成物が2.0~8.0、好ましくは3.0~7.0、さらにより好ましくは4.0~6.0のpH値を有する化粧料組成物を提供する。
【0326】
実施態様101は、毛髪および/または頭皮において使用するための、実施態様34~83のいずれか1つに記載の化粧料組成物を提供し;例えば、前記組成物は、エマルションまたはゲル、好ましくは水中油型(o/w)、クリームゲル、ヒドロ-アルコールゲルまたはヒドロゲル組成物である。
【0327】
実施態様102は、ヘアケア組成物が、100000~150000mPa・s、好ましくは1000~100000mPa・s、より好ましくは2000~50000mPa・s、非常に好ましくは5000~30000mPa・sの粘度(25℃、ブルックフィールドRVT、T-Cスピンドル、1分間あたり20回転)を有する、実施態様101に記載の化粧料組成物を提供する。
【0328】
実施態様103は、実施態様101または102に記載の化粧料組成物を提供し、ここでヘアケア組成物はシャンプーであり;および、例えば、任意選択的に0.5重量%~30重量%、好ましくは1.0重量%~15重量%、さらにより好ましくは2.0重量%~10重量%の少なくとも1種の界面活性剤を含み;および/または任意選択的に0.1重量%~10重量%、好ましくは0.5重量%~7.5重量%、さらにより好ましくは1.0重量%~5.0重量%の少なくとも1種のカチオン性ポリマーを含み;および/または任意選択的に0.1重量%~15重量%、好ましくは0.5重量%~10重量%、さらにより好ましくは1.0重量%~5.0重量%の少なくとも1種の真珠光沢剤を含み;および/または任意選択的に0.001重量%~5.0重量%、好ましくは0.05重量%~3.0重量%、さらにより好ましくは0.1重量%~1.0重量%の少なくとも1種の電解質を含み;および/または任意選択的に0.01重量%~15重量%、好ましくは0.1重量%~10重量%、さらにより好ましくは0.5重量%~5.0重量%の少なくとも1種の粘度調節剤または増粘剤を含み;および/または任意選択的に0.01重量%~5.0重量%、好ましくは0.1重量%~3.0重量%、さらにより好ましくは0.4重量%~1.0重量%の少なくとも1種の防腐剤または防腐増強成分を含み;および/または任意選択的に0.01重量%~20重量%、好ましくは0.1重量%~10重量%、さらにより好ましくは0.5重量%~5.0重量%の少なくとも1種のさらに別の助剤を含む。
【0329】
実施態様104は、実施態様101または102に記載の化粧料組成物を提供し、ここでヘアケア組成物は、ヘアコンディショニングおよび/または毛髪および/または頭皮処理組成物、例えばリーブインおよびリンスオフコンディショナー、マスク、ローション、コーミングクリーム、毛髪のもつれをほぐすクリーム、縮れ防止液、ヘアセラム、頭皮セラム、色保護クリームであり;および、例えば、任意選択的に0.1重量%~15重量%、好ましくは0.5重量%~10重量%、さらにより好ましくは1.0重量%~5.0重量%の少なくとも1種の乳化剤、共乳化剤および/または可溶化剤を含み;および/または任意選択的に0.01重量%~20重量%、好ましくは0.05重量%~10重量%、さらにより好ましくは0.1重量%~5.0重量%の少なくとも1種の油状物質を含み;および/または任意選択的に0.1重量%~10重量%、好ましくは0.5重量%~7.5重量%、さらにより好ましくは1.0重量%~5.0重量%の少なくとも1種のカチオン性ポリマーを含み;および/または任意選択的に0.001重量%~5.0重量%、好ましくは0.01重量%~3.0重量%、さらにより好ましくは0.1重量%~2.0重量%の少なくとも1種の生物起源活性物質を含み;および/または任意選択的に0.01重量%~5.0重量%、好ましくは0.1重量%~3.0重量%、さらにより好ましくは0.4重量%~1.0重量%の少なくとも1種の防腐剤または防腐増強成分を含み;および/または任意選択的に0.01重量%~20重量%、好ましくは0.1重量%~10重量%、さらにより好ましくは0.5重量%~5.0重量%の少なくとも1種のさらに別の助剤を含む。
【0330】
実施態様105は、実施態様101または102に記載の化粧料組成物を提供し、ここでヘアケア組成物はヘアスタイリング組成物、例えばムース、ジェル、スプレーおよびワックスであり;および、例えば、任意選択的に0.1重量%~10重量%、好ましくは0.5重量%~7.5重量%、さらにより好ましくは1.0重量%~5.0重量%の少なくとも1種の皮膜形成剤を含み;および/または任意選択的に0.1重量%~10重量%、好ましくは0.5重量%~7.5重量%、さらにより好ましくは1.0重量%~5.0重量%の少なくとも1種のカチオン性ポリマーを含み;および/または任意選択的に0.5重量%~60重量%、好ましくは1.0重量%~50重量%、さらにより好ましくは2.0重量%~40重量%の少なくとも1種の噴射剤を含み;および/または任意選択的に0.01重量%~5.0重量%、好ましくは0.1重量%~3.0重量%、さらにより好ましくは0.4重量%~1.0重量%の少なくとも1種の防腐剤または防腐増強成分を含み;および/または任意選択的に0.01重量%~20重量%、好ましくは0.1重量%~10.0重量%、さらにより好ましくは0.5重量%~5.0重量%の少なくとも1種のさらに別の助剤を含む。
【0331】
実施態様106は、実施態様34~83のいずれか1つに記載の化粧料組成物であって、当該組成物がマウスウォッシュ組成物であり;および、例えば、任意選択的に0.001重量%~3.0重量%、好ましくは0.01重量%~2.0重量%、さらにより好ましくは0.05重量%~1.0重量%の少なくとも1種の香味剤を含み;および/または任意選択的に0.1重量%~6.0重量%、好ましくは0.2重量%~4.0重量%、さらにより好ましくは0.3重量%~2.0重量%の少なくとも1種の可溶化剤を含み;および/または任意選択的に0.001重量%~5.0重量%、好ましくは0.05重量%~3.0重量%、さらにより好ましくは0.1重量%~1.0重量%の少なくとも1種の電解質を含み;および/または任意選択的に0.01重量%~5.0重量%、好ましくは0.1重量%~3.0重量%、さらにより好ましくは0.4重量%~1.0重量%の少なくとも1種の防腐剤または防腐増強成分を含み;および/または任意選択的に0.01重量%~20重量%、好ましくは0.1重量%~10重量%、さらにより好ましくは0.5重量%~5.0重量%の少なくとも1種のさらに別の助剤を含む化粧料組成物を提供する。
【0332】
実施態様107は、実施態様106に記載の化粧料組成物であって、当該組成物が2.0~10.0、好ましくは3.0~9.0、さらにより好ましくは4.0~8.0のpH値を有する化粧料組成物を提供する。
【0333】
実施態様108は、以下を含む、ケラチン物質のためのケア方法に関する:
(1)実施態様34~107のいずれか1つに記載の化粧料組成物または実施態様1~30のいずれか1つに記載の抗微生物性組み合わせ組成物を、ケラチン物質上に施与すること;および
(2)前記組成物を少なくとも1時間、前記ケラチン物質上にとどまったままにすること。
【0334】
実施態様109は、実施態様108に記載の方法であって、実施態様34~107のいずれか1つに記載の化粧料組成物を、ケラチン物質上に施与すること;および前記組成物を少なくとも1時間、前記ケラチン物質上にとどまったままにすることを含む方法を提供する。
【0335】
実施態様120は、実施態様108または109に記載の方法であって、洗い流しステップを含まない(例えば少なくとも1時間、少なくとも2時間、少なくとも4時間、または少なくとも6時間、処理された皮膚を洗い流すことを控えることによる)方法を提供する。
【0336】
実施態様121は、化粧料組成物の保存における、実施態様1~30のいずれか1つに記載の抗微生物性組み合わせ組成物の使用を提供する。
【0337】
本明細書に記載された例および実施態様は例示の目的のためだけのものであり、それらに照らして様々な改変または変更が当業者には示唆され、本願の意図および範囲ならびに添付の特許請求の範囲内に組み込まれるべきであることは理解される。本明細書において引用される全ての刊行物、特許および特許出願は、全ての目的に関して参照により本明細書に組み込まれる。
なお、本願は、特許請求の範囲に記載の発明に関するものであるが、他の態様として以下も包含し得る。
1.リーブオンスキンケア使用のための化粧料組成物であって、4~6の範囲のpHを有し、以下を含む化粧料組成物:
(a)3-[(2-エチルヘキシル)オキシ]-1,2-プロパンジオール、3-[(n-オクチル)オキシ]-1,2-プロパンジオールおよび3-[(2-オクチル)オキシ]-1,2-プロパンジオールからなる群から選択される1種または複数のグリセロール誘導体;および
(b)5,7-ジヒドロキシ-2-(4-ヒドロキシフェニル)クロマン-4-オン(ナリンゲニン)、2-(3,4-ジヒドロキシフェニル)-3,5,7-トリヒドロキシクロメン-4-オン(ケルセチン)、5,7-ジヒドロキシ-2-(3-ヒドロキシ-4-メトキシフェニル)クロマン-4-オン(ヘスペレチン)および5,7-ジヒドロキシ-2-(3,4-ジヒドロキシフェニル)-クロマン-4-オン(エリオジクチオール)からなる群から選択される1種または複数の二還式化合物。
2.5重量%未満の前記の1種または複数の二環式化合物、または3重量%未満、または1重量%未満、または0.5重量%未満の前記の1種または複数の二環式化合物を、全て前記の1種または複数のグリセロール誘導体の全重量を基準として含む、上記1に記載の化粧料組成物。
3.5.3~5.7の範囲内のpH、またはpH約5.5を有する、上記1または2に記載の化粧料組成物。
4.前記の1種または複数のグリセロール誘導体が、3-[(2-エチルヘキシル)オキシ]-1,2-プロパンジオールを含む、上記1~3のいずれか1つに記載の化粧料組成物。
5.前記の1種または複数のグリセロール誘導体が、3-[(n-オクチル)オキシ]-1,2-プロパンジオールを含む、上記1~3のいずれか1つに記載の化粧料組成物。
6.前記の1種または複数のグリセロール誘導体が、3-[(2-オクチル)オキシ]-1,2-プロパンジオールを含む、上記1~3のいずれか1つに記載の化粧料組成物。
7.前記の1種または複数の二環式化合物が、5,7-ジヒドロキシ-2-(4-ヒドロキシフェニル)クロマン-4-オンを含む、上記1~6のいずれか1つに記載の化粧料組成物。
8.前記の1種または複数の二環式化合物が、2-(3,4-ジヒドロキシフェニル)-3,5,7-トリヒドロキシクロメン-4-オンを含む、上記1~6のいずれか1つに記載の化粧料組成物。
9.前記の1種または複数の二環式化合物が、5,7-ジヒドロキシ-2-(3-ヒドロキシ-4-メトキシフェニル)クロマン-4-オンを含む、上記1~6のいずれか1つに記載の化粧料組成物。
10.前記の1種または複数の二環式化合物が、5,7-ジヒドロキシ-2-(3,4-ジヒドロキシフェニル)-クロマン-4-オンを含む、上記1~6のいずれか1つに記載の化粧料組成物。
11.以下を含む、皮膚のためのケア方法:
上記1~10のいずれか1つに記載の化粧料組成物を皮膚上に施与すること;および 前記組成物を少なくとも1時間、前記皮膚上にとどまったままにすること。
12.洗い流しステップを含まない(例えば、少なくとも1時間、少なくとも2時間、少なくとも4時間、または少なくとも6時間、処理された皮膚を洗い流すことを控えることによる)、上記11に記載の方法。