(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-15
(45)【発行日】2023-12-25
(54)【発明の名称】参照値の決定方法及び端末
(51)【国際特許分類】
H04W 72/02 20090101AFI20231218BHJP
H04W 92/18 20090101ALI20231218BHJP
H04L 27/26 20060101ALI20231218BHJP
【FI】
H04W72/02
H04W92/18
H04L27/26 114
(21)【出願番号】P 2021557443
(86)(22)【出願日】2020-03-23
(86)【国際出願番号】 CN2020080681
(87)【国際公開番号】W WO2020192631
(87)【国際公開日】2020-10-01
【審査請求日】2021-09-27
(31)【優先権主張番号】201910240018.1
(32)【優先日】2019-03-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】110002871
【氏名又は名称】弁理士法人坂本国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】彭 淑燕
(72)【発明者】
【氏名】▲ウー▼ 華明
(72)【発明者】
【氏名】紀 子超
【審査官】竹内 亨
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2019/0007957(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2016/0366717(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W 4/00-99/00
H04B 7/24-7/26
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末に用いられる参照値の決定方法であって、
サイドリンクチャネルの参照値である参照値を決定することを含み、前記参照値の役割は、
前記サイドリンクチャネル上の情報に対するスクランブル又はデスクランブルに用いられること、
前記サイドリンクチャネルの参照信号のシーケンスの初期化に用いられること、のうちの少なくとも一つを含
み、
前記サイドリンクチャネルが第一の部分のサイドリンクチャネルと第二の部分のサイドリンクチャネルとを含む場合、前記参照値は、第一の部分のサイドリンクチャネルの参照値と第二の部分のサイドリンクチャネルの参照値とを含み、
前記第一の部分のサイドリンクチャネルの参照値は、プロトコルにより予め定義されるか、又は端末により配置されるか、又はネットワークにより予め配置されるか、又はネットワークにより配置される固定値であり、
前記方法は、
前記第一の部分のサイドリンクチャネル上の情報に基づいて、前記第二の部分のサイドリンクチャネルの参照値を決定することをさらに含み、
前記第一の部分のサイドリンクチャネル上の情報に基づいて、前記第二の部分のサイドリンクチャネルの参照値を決定することは、前記第一の部分のサイドリンクチャネルのCRCを前記第二の部分のサイドリンクチャネルのシーケンス初期化の参照値として利用することを含む、
参照値の決定方法。
【請求項2】
そのうち、第一の部分のサイドリンクチャネルの参照値の役割は、
前記第一の部分のサイドリンクチャネル上の情報に対するスクランブル又はデスクランブルに用いられること、
前記第一の部分のサイドリンクチャネルの参照信号のシーケンスの初期化に用いられること、のうちの少なくとも一つを含み、
そのうち、第二の部分のサイドリンクチャネルの参照値の役割は、
前記第二の部分のサイドリンクチャネル上の情報に対するスクランブル又はデスクランブルに用いられること、
前記第二の部分のサイドリンクチャネルの参照信号のシーケンスの初期化に用いられること、のうちの少なくとも一つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
第一の部分のサイドリンクチャネル上の情報の指示に基づいて、第二の部分のサイドリンクチャネルの参照値を決定することをさらに含み、
そのうち、前記第一の部分のサイドリンクチャネル上の情報が前記参照値を指示し、又は、前記第一の部分のサイドリンクチャネル上の情報が第四のセット内の一つの値の番号を指示し、又は、前記第一の部分のサイドリンクチャネル上の情報が第四のセット内の一つの値の番号を非明示的に指示するために用いられ、
前記第四のセットは、プロトコルにより予め定義されるか、又は端末により配置されるか、又はネットワークにより予め配置されるか、又はネットワークにより配置されるものであり、前記第四のセットは、少なくとも一つの値を含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記参照値を決定することは、
目標識別子に基づいて、第一のセット内で参照値を選択することを含み、前記第一のセットは、プロトコルにより予め定義されるか、又は端末により配置されるか、又はネットワークにより予め配置されるか、又はネットワークにより配置されるものであり、前記第一のセットは、少なくとも一つの値を含み、
前記目標識別子は、
送信端末が位置する位置のドメイン識別子、
受信端末が位置する位置のドメイン識別子、
送信端末により選択される送信リソースがあるリソースプールの識別子、
送信端末により選択される送信リソースの識別子、
受信端末の識別子、
受信端末が属する端末グループの識別子、
送信端末が属する端末グループの識別子、
送信端末の識別子、のうちのいずれか一つを含み、又は、
前記参照値を決定することは、
マッピング関係に基づいて、目標識別子とマッピング関係を有する値を前記参照値として選択することを含み、前記マッピング関係は、プロトコルにより予め定義されるか、又は端末により配置されるか、又はネットワークにより予め配置されるか、又はネットワークにより配置されるものであり、
前記目標識別子は、
送信端末が位置する位置のドメイン識別子、
受信端末が位置する位置のドメイン識別子、
送信端末により選択される送信リソースがあるリソースプールの識別子、
送信端末により選択される送信リソースの識別子、
受信端末の識別子、
受信端末が属する端末グループの識別子、
送信端末が属する端末グループの識別子、
送信端末の識別子、のうちのいずれか一つを含み、又は、
前記参照値を決定することは、
ネットワーク側機器により送信された指示情報により指示された値を前記参照値として決定することを含み、前記指示情報が第二のセット内の一つの値を指示するために用いられ、又は、前記指示情報が第二のセット内の一つの値の番号を指示するために用いられ、
そのうち、前記第二のセットは、プロトコルにより予め定義されるか、又は端末により配置されるか、又はネットワークにより予め配置されるか、又はネットワークにより配置されるものであり、前記第二のセットは、少なくとも一つの値を含み、又は、
前記参照値を決定することは、
第三のセットから一つの値を前記参照値としてランダムに選択することを含み、
そのうち、前記第三のセットは、プロトコルにより予め定義されるか、又は端末により配置されるか、又はネットワークにより予め配置されるか、又はネットワークにより配置されるものであり、前記第三のセットは、少なくとも一つの値を含み、又は、
前記参照値を決定することは、
前記サイドリンクチャネルの伝送方式に基づいて、前記参照値を決定することを含み、
そのうち、前記サイドリンクチャネルの伝送方式がブロードキャストである場合、前記参照値を固定値として決定し、前記固定値は、プロトコルにより予め定義されるか、又は端末により配置されるか、又はネットワークにより予め配置されるか、又はネットワークにより配置されるものであり、
前記サイドリンクチャネルの伝送方式がユニキャスト又はマルチキャストである場合、前記参照値を
送信端末が位置する位置のドメイン識別子、
受信端末が位置する位置のドメイン識別子、
送信端末により選択される送信リソースがあるリソースプールの識別子、
送信端末により選択される送信リソースの識別子、
受信端末の識別子、
受信端末が属する端末グループの識別子、
送信端末が属する端末グループの識別子、
送信端末の識別子、のうちのいずれか一つの識別子として決定する、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項5】
前記第一の部分のサイドリンクチャネルにより指示された伝送方式に基づいて、第二の部分のサイドリンクチャネルの参照値を決定することをさらに含み、
そのうち、前記伝送方式がユニキャスト又はマルチキャストである場合、前記参照値は、受信端末の識別子又は受信端末が属する端末グループの識別子又は送信端末の識別子であり、
前記伝送方式がブロードキャストである場合、前記参照値は、固定値又は第五のセットにおける一つのランダム値であり、そのうち、前記第五のセットは、プロトコルにより予め定義されるか、又は端末により配置されるか、又はネットワークにより予め配置されるか、又はネットワークにより配置されるものであり、前記第五のセットは、少なくとも一つの値を含む、請求項2に記載の方法。
【請求項6】
前記第一の部分のサイドリンクチャネル上の全ての情報又は一部の情報は、前記参照値とされる、請求項2に記載の方法。
【請求項7】
端末であって、
サイドリンクチャネルの参照値である参照値を決定する決定モジュールを含み、前記参照値の役割は、
前記サイドリンクチャネル上の情報に対するスクランブル又はデスクランブルに用いられること、
前記サイドリンクチャネルの参照信号のシーケンスの初期化に用いられること、のうちの少なくとも一つを含
み、
前記サイドリンクチャネルが第一の部分のサイドリンクチャネルと第二の部分のサイドリンクチャネルとを含む場合、前記参照値は、第一の部分のサイドリンクチャネルの参照値と第二の部分のサイドリンクチャネルの参照値とを含み、
前記第一の部分のサイドリンクチャネルの参照値は、プロトコルにより予め定義されるか、又は端末により配置されるか、又はネットワークにより予め配置されるか、又はネットワークにより配置される固定値であり、
前記端末は、
前記第一の部分のサイドリンクチャネル上の情報に基づいて、前記第二の部分のサイドリンクチャネルの参照値を決定する第四の決定モジュールをさらに含み、
前記第四の決定モジュールは、前記第一の部分のサイドリンクチャネルのCRCを前記第二の部分のサイドリンクチャネルのシーケンス初期化の参照値として利用することにさらに用いられる、端末。
【請求項8】
第一の部分のサイドリンクチャネルの参照値の役割は、
前記第一の部分のサイドリンクチャネル上の情報に対するスクランブル又はデスクランブルに用いられること、
前記第一の部分のサイドリンクチャネルの参照信号のシーケンスの初期化に用いられること、のうちの少なくとも一つを含み、
そのうち、第二の部分のサイドリンクチャネルの参照値の役割は、
前記第二の部分のサイドリンクチャネル上の情報に対するスクランブル又はデスクランブルに用いられること、
前記第二の部分のサイドリンクチャネルの参照信号のシーケンスの初期化に用いられること、のうちの少なくとも一つを含む、請求項
7に記載の端末。
【請求項9】
第一の部分のサイドリンクチャネル上の情報の指示に基づいて、第二の部分のサイドリンクチャネルの参照値を決定する第二の決定モジュールをさらに含み、
そのうち、前記第一の部分のサイドリンクチャネル上の情報が前記参照値を指示し、又は、前記第一の部分のサイドリンクチャネル上の情報が第四のセット内の一つの値の番号を指示し、又は、前記第一の部分のサイドリンクチャネル上の情報が第四のセット内の一つの値の番号を非明示的に指示するために用いられ、
前記第四のセットは、プロトコルにより予め定義されるか、又は端末により配置されるか、又はネットワークにより予め配置されるか、又はネットワークにより配置されるものであり、前記第四のセットは、少なくとも一つの値を含む、請求項
8に記載の端末。
【請求項10】
前記決定モジュールは、
目標識別子に基づいて、第一のセット内で参照値を選択する第二の決定サブモジュールを含み、前記第一のセットは、プロトコルにより予め定義されるか、又は端末により配置されるか、又はネットワークにより予め配置されるか、又はネットワークにより配置されるものであり、前記第一のセットは、少なくとも一つの値を含み、
前記目標識別子は、
送信端末が位置する位置のドメイン識別子、
受信端末が位置する位置のドメイン識別子、
送信端末により選択される送信リソースがあるリソースプールの識別子、
送信端末により選択される送信リソースの識別子、
受信端末の識別子、
受信端末が属する端末グループの識別子、
送信端末が属する端末グループの識別子、
送信端末の識別子、のうちのいずれか一つを含み、又は、
前記決定モジュールは、
マッピング関係に基づいて、目標識別子とマッピング関係を有する値を前記参照値として選択する第三の決定サブモジュールを含み、前記マッピング関係は、プロトコルにより予め定義されるか、又は端末により配置されるか、又はネットワークにより予め配置されるか、又はネットワークにより配置されるものであり、
前記目標識別子は、
送信端末が位置する位置のドメイン識別子、
受信端末が位置する位置のドメイン識別子、
送信端末により選択される送信リソースがあるリソースプールの識別子、
送信端末により選択される送信リソースの識別子、
受信端末の識別子、
受信端末が属する端末グループの識別子、
送信端末が属する端末グループの識別子、
送信端末の識別子、のうちのいずれか一つを含み、又は、
前記決定モジュールは、
ネットワーク側機器により送信された指示情報により指示された値を前記参照値として決定する第四の決定サブモジュールを含み、前記指示情報が第二のセット内の一つの値を指示するために用いられ、又は、前記指示情報が第二のセット内の一つの値の番号を指示するために用いられ、
そのうち、前記第二のセットは、プロトコルにより予め定義されるか、又は端末により配置されるか、又はネットワークにより予め配置されるか、又はネットワークにより配置されるものであり、前記第二のセットは、少なくとも一つの値を含み、又は、
前記決定モジュールは、
第三のセットから一つの値を前記参照値としてランダムに選択する第五の決定サブモジュールを含み、
そのうち、前記第三のセットは、プロトコルにより予め定義されるか、又は端末により配置されるか、又はネットワークにより予め配置されるか、又はネットワークにより配置されるものであり、前記第三のセットは、少なくとも一つの値を含み、又は、
前記決定モジュールは、
前記サイドリンクチャネルの伝送方式に基づいて、前記参照値を決定する第一の決定サブモジュールを含み、
そのうち、前記サイドリンクチャネルの伝送方式がブロードキャストである場合、前記参照値を固定値として決定し、前記固定値は、プロトコルにより予め定義されるか、又は端末により配置されるか、又はネットワークにより予め配置されるか、又はネットワークにより配置されるものであり、
前記サイドリンクチャネルの伝送方式がユニキャスト又はマルチキャストである場合、前記参照値を
送信端末が位置する位置のドメイン識別子、
受信端末が位置する位置のドメイン識別子、
送信端末により選択される送信リソースがあるリソースプールの識別子、
送信端末により選択される送信リソースの識別子、
受信端末の識別子、
受信端末が属する端末グループの識別子、
送信端末が属する端末グループの識別子、
送信端末の識別子、のうちのいずれか一つの識別子として決定する、請求項
7又は8に記載の端末。
【請求項11】
前記第一の部分のサイドリンクチャネルにより指示された伝送方式に基づいて、第二の部分のサイドリンクチャネルの参照値を決定する第三の決定モジュールをさらに含み、
そのうち、前記伝送方式がユニキャスト又はマルチキャストである場合、前記参照値は、受信端末の識別子又は受信端末が属する端末グループの識別子又は送信端末の識別子であり、
前記伝送方式がブロードキャストである場合、前記参照値は、固定値又は第五のセットにおける一つのランダム値であり、そのうち、前記第五のセットは、プロトコルにより予め定義されるか、又は端末により配置されるか、又はネットワークにより予め配置されるか、又はネットワークにより配置されるものであり、前記第五のセットは、少なくとも一つの値を含む、請求項
8に記載の端末。
【請求項12】
前記第一の部分のサイドリンクチャネル上の全ての情報又は一部の情報は、前記参照値とされる、請求項
8に記載の端末。
【請求項13】
コンピュータプログラムが記憶されており、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行される時、請求項1~
6のいずれか1項に記載の参照値の決定方法におけるステップを実現させる、コンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2019年3月27日に中国で提出された中国特許出願番号No.201910240018.1の優先権を主張しており、同出願の内容の全ては、ここに参照として取り込まれる。
本開示は、通信技術分野に関し、特に参照値の決定方法及び端末に関する。
【背景技術】
【0002】
サイドリンク(sidelink、又は側リンク、エッジリンク、サブリンクなどと訳される)とは、端末と端末の間でネットワークを介せず、直接通信を行うリンクである。sidelinkでは、スケジューリングリソース割り当てモード及び端末自律リソース選択モードとの二つのリソース割り当てモードがサポートされる。
【0003】
長期的進化(Long Term Evolution、LTE)では、スケジューリングリソース割り当てモードにおいて、基地局は、sidelinkにリソースを配置し、端末自律リソース選択モードにおいて、端末は、一定期間の監視結果に基づいて一定のリソースを周期性に予約する。
【0004】
LTE sidelinkには、以下のようなチャネルが含まれる。
【0005】
物理サイドリンク制御チャネル(Physical Sidelink Control Channel、PSCCH)であって、送信端末は、PSCCH上で制御情報(例えば、サイドリンク制御情報SCI:Sidelink Control Information又はサイドリンク割り当てSA:Sidelink Assignment)を送信し、データを復調するために必要ないくつかの情報を提供する。
物理サイドリンク共有チャネル(Physical Sidelink Shared CHannel、PSSCH)。
物理サイドリンクブロードキャストチャネル(Physical Sidelink Broadcast CHannel、PSBCH)。
物理サイドリンク発見チャネル(Physical Sidelink Discovery CHannel PSDCH)。
【0006】
受信端末は、制御情報を受信した後、制御情報を復調し、復調された制御情報に基づいて伝送ブロックのサイズ、変調符号化方式、割り当てられたリソースなどを決定する。受信端末は、さらに、これらの情報に基づいて相応な時間周波数リソース上でデータを受信し、復調を行う。
【0007】
ニューラジオ(New Radio、NR)sidelinkには、以下のようなチャネルが含まれる。
【0008】
物理サイドリンク制御チャネル(Physical Sidelink Control Channel、PSCCH)であって、送信端末は、PSCCH上で制御情報(例えば、サイドリンク制御情報SCI:Sidelink Control Information又はサイドリンク割り当てSA:Sidelink Assignment)を送信し、データを復調するために必要ないくつかの情報を提供する。
物理サイドリンク共有チャネル(Physical Sidelink Shared CHannel、PSSCH)。
物理サイドリンクブロードキャストチャネル(Physical Sidelink Broadcast CHannel、PSBCH)。
物理サイドリンクフィードバックチャネル(Physical Sidelink Feedback CHannel、PSFCH)。
【0009】
NR sidelinkの検討では、制御チャネルにおいて、目標識別子(destination ID)、ソース識別子(source ID)及びハイブリット自動再送要求プロセス識別子(HARQ process ID)を付帯する必要があることが検討されている。
【0010】
LTEにおいてPSCCHのサイクリック冗長チェック(Cyclic Redundancy Check、CRC)がスクランブルされなく、PSCCHのシーケンスは固定値を採用して初期化を行う。現在、NR sidelinkの検討では、具体的にはどのようにdestination ID、source ID及びHARQ process IDを付帯するかに関して、まだ結論はない。
【0011】
NR Sidelink上では、プロトコル標準化のオーバヘッドを減らすために、Uuインタフェースに関するいくつかの設計を再使用することが考慮されてもよい。しかしながら、Uuインタフェースに関するいくつかのスクランブル又はデスクランブルに関連するパラメータは、接続状態で無線リソース制御(Radio Resource Control、RRC)によって配置され得られたものであり、ある場合に、ネットワーク側との接続は必ずしも存在しないので、端末は、スクランブル又はデスクランブルに関連するパラメータを取得することができるとは限らない。この場合、端末がどのようにスクランブル又はデスクランブルに関連するパラメータを取得するかについて、現時点ではまだ明確に規定されていない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
本開示は、関連技術における、どのようにサイドリンクシステムにおいてスクランブルに関連する参照を取得するかという問題を解決するための参照値の決定方法及び端末を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記技術課題を解決するために、本開示は、以下のように実現される。すなわち、端末に用いられる参照値の決定方法であって、
サイドリンクチャネルの参照値である参照値を決定することを含み、前記参照値の役割は、
前記サイドリンクチャネル上の情報に対するスクランブル又はデスクランブルに用いられること、
前記サイドリンクチャネルのシーケンスの初期化に用いられること、
前記サイドリンクチャネルのシーケンスの選択に用いられること、
前記サイドリンクチャネルの参照信号のシーケンスの初期化に用いられること、
前記サイドリンクチャネルの参照信号のサイクリックシフトに用いられること、のうちの少なくとも一つを含む。
【0014】
本開示の実施例は、端末をさらに提供した。この端末は、
サイドリンクチャネルの参照値である参照値を決定する決定モジュールを含み、前記参照値の役割は、
前記サイドリンクチャネル上の情報に対するスクランブル又はデスクランブルに用いられること、
前記サイドリンクチャネルのシーケンスの初期化に用いられること、
前記サイドリンクチャネルのシーケンスの選択に用いられること、
前記サイドリンクチャネルの参照信号のシーケンスの初期化に用いられること、
前記サイドリンクチャネルの参照信号のサイクリックシフトに用いられること、のうちの少なくとも一つを含む。
【0015】
本開示の実施例は、端末をさらに提供した。この端末は、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され前記プロセッサで運行できるコンピュータプログラムとを含み、前記コンピュータプログラムが前記プロセッサによって実行される時、以上に記載の参照値の決定方法におけるステップを実現させる。
【0016】
本開示の実施例は、コンピュータ可読記憶媒体をさらに提供した。前記コンピュータ可読記憶媒体には、コンピュータプログラムが記憶されており、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行される時、以上に記載の参照値の決定方法におけるステップを実現させる。
【発明の効果】
【0017】
本開示の実施例では、サイドリンクチャネルのスクランブル又はデスクランブルに関連する参照値を決定する決定方式を提供することによって、プロトコルオーバヘッドを減少した上でサイドリンクチャネルのスクランブル又はデスクランブルを実現することができる。
本開示の実施例の技術案をより明瞭に説明するために、以下は、本開示の実施例の記述において使用される必要がある添付図面を簡単に紹介する。自明なことに、以下の記述における添付図面は、ただ本開示のいくつかの実施例に過ぎず、当業者にとって、創造的な労力を払わない前提で、それらの添付図面に基づき他の添付図面も得られる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】本開示の実施例による参照値の決定方法のステップ概略図を示す。
【
図2】本開示の実施例による端末の構造概略図のその一を示す。
【
図3】本開示の実施例による端末の構造概略図のその二を示す。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下は、本開示の実施例における添付図面を結び付けながら、本開示の実施例における技術案を明瞭且つ完全に記述する。明らかに、記述された実施例は、本開示の一部の実施例であり、全ての実施例ではない。本開示における実施例に基づき、当業者が創造的な労力を払わない前提で得られたすべての他の実施例は、いずれも本開示の保護範囲に属する。
【0020】
本開示の実施例では、「例示的」又は「例えば」などの用語は、例、例証、又は説明とすることを表すために用いられる。本開示の実施例では、「例示的」又は「例えば」と記述される任意の実施例又は設計方案は、他の実施例又は設計方案より好ましいか、又はより優位性があると解釈されるべきではない。正確に言うと、「例示的」又は「例えば」などの用語を使用することは、関連する概念を具体的な方式で提示することを意図する。本開示の実施例では、LTE及びNRシステムを例とするが、このようなシステムに限定されるものではなく、本開示により提供された技術案は、同じ問題がある他のシステムに用いられてもよい。
【0021】
図1に示すように、本開示の実施例は、端末に用いられる参照値の決定方法を提供する。該決定方法は、
サイドリンクチャネルの参照値である参照値を決定するステップ101を含み、前記参照値の役割は、
前記サイドリンクチャネル上の情報に対するスクランブル又はデスクランブルに用いられることであって、端末は、この参照値を直接利用してサイドリンクチャネルのCRCスクランブルを行うことができ、この場合、この参照値がスクランブル値と呼ばれてもよいこと、
前記サイドリンクチャネルのシーケンスの初期化に用いられることであって、端末は、この参照値を直接利用してサイドリンクチャネルのシーケンス初期化を行うことができること、
前記サイドリンクチャネルのシーケンスの選択に用いられることであって、端末は、この参照値に基づいてシーケンスの選択を行うことができ、例えば、この参照値に基づいて一つのシーケンスセットから、インデックスがこの参照値であるシーケンスをサイドリンクチャネルのシーケンスとして選択すること、
前記サイドリンクチャネルの参照信号のシーケンスの初期化に用いられることであって、端末は、この参照値を直接利用してサイドリンクチャネルの参照信号のシーケンス初期化を行うことができること、
前記サイドリンクチャネルの参照信号のサイクリックシフトに用いられることであって、端末は、この参照値を直接利用してサイドリンクチャネルの参照信号のサイクリックシフトを行うことができ、この場合、この参照値は、サイクリックシフト値と呼ばれてもよいこと、のうちの少なくとも一つを含む。
【0022】
説明すべきことは、本開示の実施例で言及された端末は、Sidelinkにおける送信端末と受信端末とを含み、送信端末は、決定された参照値に基づいてスクランブルに関連する操作を行い、受信端末は、決定された参照値に基づいてデスクランブルに関連する操作を行う。上記サイドリンクチャネルは、PSSCH、PSCCH、PSBCH、PSFCHのうちの少なくとも一つのチャネルを含み、ここでは具体的に限定しない。
【0023】
選択的に、前記参照値の役割が異なる場合、前記参照値の取り値は、同じ又は異なる。例えば、前記サイドリンクチャネル上の情報に対するスクランブル又はデスクランブルに用いられる参照値と前記サイドリンクチャネルのシーケンスの初期化に用いられる参照値は、同じであってもよく、異なってもよい。また、例えば、前記サイドリンクチャネルの参照信号のシーケンスの初期化に用いられる参照値と前記サイドリンクチャネルの参照信号のサイクリックシフトに用いられる参照値は、同じであってもよく、異なってもよい。言い換えれば、参照値の五つの異なる役割での具体的な取り値は、任意の二つが同じであってもよい。
【0024】
本開示の実施例では、サイドリンクチャネルは、一段の方式を採用して伝送してもよく(即ち、サイドリンクチャネルを伝送する)、二段の方式を採用して伝送してもよい(即ち、第一の部分のサイドリンクチャネルと第二の部分のサイドリンクチャネルを伝送する)。サイドリンクチャネルが第一の部分のサイドリンクチャネルと第二の部分のサイドリンクチャネルとを含む場合、前記参照値は、第一の部分のサイドリンクチャネルの参照値と第二の部分のサイドリンクチャネルの参照値とを含み、
説明すべきことは、前記参照値は、以下の少なくとも一つの条件を満たす。
【0025】
第一の部分のサイドリンクチャネルの参照値の役割が異なる場合、前記第一の部分のサイドリンクチャネルの参照値の取り値は、同じ又は異なり、例えば、前記第一の部分のサイドリンクチャネルの参照信号のシーケンスの初期化に用いられる参照値と前記第一の部分のサイドリンクチャネルの参照信号のサイクリックシフトに用いられる参照値は、同じであってもよく、異なってもよく、ここでは一一列挙しなく、
第二の部分のサイドリンクチャネルの参照値の役割が異なる場合、前記第二の部分のサイドリンクチャネルの参照値の取り値は、同じ又は異なり、例えば、前記第二の部分のサイドリンクチャネルの参照信号のシーケンスの初期化に用いられる参照値と前記第二の部分のサイドリンクチャネルの参照信号のサイクリックシフトに用いられる参照値は、同じであってもよく、異なってもよく、ここでは一一列挙しなく、
第二の部分のサイドリンクチャネルの参照値の役割が第一の部分のサイドリンクチャネルの参照値の役割と同じである場合、前記第二の部分のサイドリンクチャネルの参照値の取り値は、前記第一の部分のサイドリンクチャネルの参照値の取り値と同じであり、例えば、前記第二の部分のサイドリンクチャネル上の情報に対するスクランブル又はデスクランブルに用いられる参照値の取り値は、前記第一の部分のサイドリンクチャネル上の情報に対するスクランブル又はデスクランブルに用いられる参照値の取り値と同じであり、ここでは一一列挙しない。
【0026】
選択的に、本開示の上記実施例では、第一の部分のサイドリンクチャネルの参照値の役割は、
前記第一の部分のサイドリンクチャネル上の情報に対するスクランブル又はデスクランブルに用いられること、
前記第一の部分のサイドリンクチャネルのシーケンスの初期化に用いられること、
前記第一の部分のサイドリンクチャネルのシーケンスの選択に用いられること、
前記第一の部分のサイドリンクチャネルの参照信号のシーケンスの初期化に用いられること、
前記第一の部分のサイドリンクチャネルの参照信号のサイクリックシフトに用いられること、のうちの少なくとも一つを含む。
【0027】
選択的に、本開示の上記実施例では、第二の部分のサイドリンクチャネルの参照値の役割は、
前記第二の部分のサイドリンクチャネル上の情報に対するスクランブル又はデスクランブルに用いられること、
前記第二の部分のサイドリンクチャネルのシーケンスの初期化に用いられること、
前記第二の部分のサイドリンクチャネルのシーケンスの選択に用いられること、
前記第二の部分のサイドリンクチャネルの参照信号のシーケンスの初期化に用いられること、
前記第二の部分のサイドリンクチャネルの参照信号のサイクリックシフトに用いられること、のうちの少なくとも一つを含む。
【0028】
本開示の実施例は、下記のような六つの、サイドリンクチャネルの参照値、第一の部分のサイドリンクチャネルの参照値又は第二の部分のサイドリンクチャネルの参照値を決定する決定方式を提供し、下記の通り記述される。
【0029】
方式一:前記参照値は、
プロトコルにより予め定義されるか、又は端末により配置されるか、又はネットワークにより予め配置されるか、又はネットワークにより配置される固定値、
送信端末が位置する位置のドメイン識別子zone ID、
受信端末が位置する位置のドメイン識別子zone ID、
送信端末により選択される送信リソースがあるリソースプールの識別子、即ちresource pool ID、
送信端末により選択される送信リソースの識別子、即ちresource ID、
受信端末の識別子、即ちDestination ID、
受信端末が属する端末グループの識別子group ID、
送信端末が属する端末グループの識別子group ID、
送信端末の識別子、即ちSource ID、のうちのいずれか一つである。
【0030】
一つの選択的な実施例として、参照値は、送信端末が位置する位置のドメイン識別子zone ID又は受信端末が位置する位置のドメイン識別子zone IDである場合、同一のzone内の端末間では、相互に感知してリソース上で衝突を避けることができ、異なるzone間では、周波数領域が同じである可能性があり、干渉ランダム化が採用される。
【0031】
別の選択的な実施例として、resource poolの配置において、resource poolが重ね配置されることができる場合、resource pool IDを参照値として採用し、同じリソースに対して干渉ランダム化を行うことができる。
【0032】
また別の選択的な実施例として、接続確立過程において、非アクセス層は、アクセス層に送信端末の識別子source IDを通知し、受信端末は、source IDを取得することができ、送信端末と受信端末とは、source IDを参照値として採用することができる。
【0033】
説明すべきことは、ネットワークにより固定値が配置される方式は、ネットワークは、
メイン情報ブロックMIB、
システム情報ブロックSIB、
無線リソース制御RRCシグナリング、
下りリンク制御情報DCI、
サイドリンク制御情報SCI、
サイドリンク無線リソース制御SL-RRCシグナリング、のうちのいずれか一つの情報によって配置されることを含む。
【0034】
方式二:相応的に、ステップ101は、
前記サイドリンクチャネルの伝送方式に基づいて、前記参照値を決定することを含み、
そのうち、前記サイドリンクチャネルの伝送方式がブロードキャストである場合、前記参照値を固定値として決定し、前記固定値は、プロトコルにより予め定義されるか、又は端末により配置されるか、又はネットワークにより予め配置されるか、又はネットワークにより配置されるものであり、
前記サイドリンクチャネルの伝送方式がユニキャスト又はマルチキャストである場合、前記参照値を
送信端末が位置する位置のドメイン識別子zone ID、
受信端末が位置する位置のドメイン識別子zone ID、
送信端末により選択される送信リソースがあるリソースプールの識別子、即ちresource pool ID、
送信端末により選択される送信リソースの識別子、即ちresource ID、
受信端末の識別子、即ちDestination ID、
受信端末が属する端末グループの識別子、
送信端末が属する端末グループの識別子、
送信端末の識別子、Source ID、のうちのいずれか一つの識別子として決定する。
【0035】
一つの選択的な実施例として、参照値は、送信端末が位置する位置のドメイン識別子zone ID又は受信端末が位置する位置のドメイン識別子zone IDである場合、同一のzone内の端末間では、相互に感知してリソース上で衝突を避けることができ、異なるzone間では、周波数領域が同じである可能性があり、干渉ランダム化が採用される。
【0036】
別の選択的な実施例として、resource poolの配置において、resource poolが重ね配置されることができる場合、resource pool IDを参照値として採用し、同じリソースに対して干渉ランダム化を行うことができる。
【0037】
また別の選択的な実施例として、ユニキャスト伝送方式において、接続確立過程において、非アクセス層はアクセス層に送信端末の識別子source IDを通知し、受信端末はsource IDを取得することができ、送信端末と受信端末とは、source IDを参照値として採用することができる。
【0038】
また別の選択的な実施例として、マルチキャスト伝送方式において、非アクセス層はアクセス層にグループ内の端末の識別子(即ちグループ内の全ての端末の識別子)を通知し、送信端末は、グループ内のいずれか一つの端末の識別子(即ちsource ID)を参照値として採用し、受信端末は、グループ内の端末の可能なsource IDを知り、受信端末は、検出が成功するか、又は最大ブラインド検出数に達するまで、既知した可能なsource IDを用いてサイドリンクチャネルをブラインド検出する。
【0039】
説明すべきことは、ネットワークにより固定値が配置される方式は、ネットワークは、
メイン情報ブロックMIB、
システム情報ブロックSIB、
無線リソース制御RRCシグナリング、
下りリンク制御情報DCI、
サイドリンク制御情報SCI、
サイドリンク-無線リソース制御SL-RRCシグナリング、のうちのいずれか一つの情報によって配置されることを含む。
【0040】
方式三:相応的に、ステップ101は、
目標識別子に基づいて、第一のセット内で参照値を選択することを含み、前記第一のセットは、プロトコルにより予め定義されるか、又は端末により配置されるか、又はネットワークにより予め配置されるか、又はネットワークにより配置されるものであり、前記第一のセットは、少なくとも一つの値を含み、
前記目標識別子は、
送信端末が位置する位置のドメイン識別子zone ID、
受信端末が位置する位置のドメイン識別子zone ID、
送信端末により選択される送信リソースがあるリソースプールの識別子、即ちresource pool ID、
送信端末により選択される送信リソースの識別子、即ちresource ID、
受信端末の識別子、即ちDestination ID、
受信端末が属する端末グループの識別子、
送信端末が属する端末グループの識別子、
送信端末の識別子、即ちSource ID、のうちのいずれか一つを含む。
【0041】
具体的には、目標識別子と予め設定される公式に基づいて、一つの中間値を計算し、この中間値に基づいて第一のセット内の一つの値を参照値として選択する。
【0042】
例えば、第一のセットは、N個の値{A1、A2、…、AN}を含み、(zone ID) mod N=n、又は、(resource pool ID) mod N=nであることを仮定すると、参照値が第一のセット内のn番目の値Anであることを決定する。
【0043】
説明すべきことは、ネットワークにより第一のセットが配置される方式は、ネットワークは、
メイン情報ブロックMIB、
システム情報ブロックSIB、
無線リソース制御RRCシグナリング、
下りリンク制御情報DCI、
サイドリンク制御情報SCI、
サイドリンク-無線リソース制御SL-RRCシグナリング、のうちのいずれか一つの情報によって配置されることを含む。
【0044】
方式四:相応的に、ステップ101は、
プロトコルにより予め定義されるか、又は端末により配置されるか、又はネットワークにより予め配置されるか、又はネットワークにより配置されるマッピング関係に基づいて、目標識別子とマッピング関係を有する値を前記参照値として選択することを含む。
【0045】
前記目標識別子は、
送信端末が位置する位置のドメイン識別子zone ID、
受信端末が位置する位置のドメイン識別子zone ID、
送信端末により選択される送信リソースがあるリソースプールの識別子、即ちresource pool ID、
送信端末により選択される送信リソースの識別子、即ちresource ID、
受信端末の識別子、即ちDestination ID、
受信端末が属する端末グループの識別子、
送信端末が属する端末グループの識別子、
送信端末の識別子、即ちSource ID、のうちのいずれか一つを含む。
【0046】
説明すべきことは、ネットワークによりマッピング関係が配置される方式は、ネットワークは、
メイン情報ブロックMIB、
システム情報ブロックSIB、
無線リソース制御RRCシグナリング、
下りリンク制御情報DCI、
サイドリンク制御情報SCI、
サイドリンク-無線リソース制御SL-RRCシグナリング、のうちのいずれか一つの情報によって配置されることを含む。
【0047】
方式五:相応的に、ステップ101は、
ネットワーク側機器により送信された指示情報により指示された値を前記参照値として決定することを含み、前記指示情報が第二のセット内の一つの値を指示するために用いられ、又は、前記指示情報が第二のセット内の一つの値の番号を指示するために用いられ、
そのうち、前記第二のセットは、プロトコルにより予め定義されるか、又は端末により配置されるか、又はネットワークにより予め配置されるか、又はネットワークにより配置されるものであり、前記第二のセットは、少なくとも一つの値を含む。
【0048】
上記の例に続いて、この方法は、
ネットワーク側機器により送信された下りリンク制御情報DCI又は無線リソース制御RRCシグナリング又はサイドリンク制御情報SCIを受信することをさらに含み、DCI又はRRCシグナリング又はSCIは、前記指示情報を付帯している。
【0049】
一つの好ましい実施例として、ネットワーク側機器は、第二のセットランダムから一つの値を参照値としてランダムに選択し、指示情報によって端末に指示する。
【0050】
説明すべきことは、ネットワークにより第二のセットが配置される方式は、ネットワークは、
メイン情報ブロックMIB、
システム情報ブロックSIB、
無線リソース制御RRCシグナリング、
下りリンク制御情報DCI、
サイドリンク制御情報SCI、
サイドリンク-無線リソース制御SL-RRCシグナリング、のうちのいずれか一つの情報によって配置されることを含む。
【0051】
方式六:相応的に、ステップ101は、
第三のセットから一つの値を前記参照値としてランダムに選択することを含み、
そのうち、前記第三のセットは、プロトコルにより予め定義されるか、又は端末により配置されるか、又はネットワークにより予め配置されるか、又はネットワークにより配置されるものであり、前記第三のセットは、少なくとも一つの値を含む。
【0052】
この方式において、送信端末は、一つの値を参照値として選択し、受信端末は、検出が成功するか、又は最大ブラインド検出数に達するまで、第三のセットにおける異なる値を順次採用してサイドリンクチャネルをブラインド検出する。
【0053】
説明すべきことは、ネットワークにより第三のセットが配置される方式は、ネットワークは、
メイン情報ブロックMIB、
システム情報ブロックSIB、
無線リソース制御RRCシグナリング、
下りリンク制御情報DCI、
サイドリンク制御情報SCI、
サイドリンク-無線リソース制御SL-RRCシグナリング、のうちのいずれか一つの情報によって配置されることを含む。
【0054】
以上をまとめると、本開示の上記実施例では、一段の方式を採用してサイドリンクチャネルを伝送すれば、受信端末は、サイドリンクチャネルにより付帯される情報からリソース割り当て情報を復調することができ、それによって、同じリソース上の端末は、干渉ランダムを行って干渉を低減することができる。
【0055】
本開示の実施例は、第一の部分のサイドリンクチャネルの情報に基づいて第二の部分のサイドリンクチャネルの参照値を決定するための三つの方式をさらに提供し、下記の通り記述される。
【0056】
方式七:前記方法は、
第一の部分のサイドリンクチャネル上の情報の指示に基づいて、第二の部分のサイドリンクチャネルの参照値を決定することをさらに含み、
そのうち、前記第一の部分のサイドリンクチャネル上の情報が前記参照値を指示し、又は、前記第一の部分のサイドリンクチャネル上の情報が第四のセット内の一つの値の番号を指示し、又は、前記第一の部分のサイドリンクチャネル上の情報が第四のセット内の一つの値の番号を非明示的に指示するために用いられ、
前記第四のセットは、プロトコルにより予め定義されるか、又は端末により配置されるか、又はネットワークにより予め配置されるか、又はネットワークにより配置されるものであり、前記第四のセットは、少なくとも一つの値を含む。
【0057】
説明すべきことは、ネットワークにより第四のセットが配置される方式は、ネットワークは、
メイン情報ブロックMIB、
システム情報ブロックSIB、
無線リソース制御RRCシグナリング、
下りリンク制御情報DCI、
サイドリンク制御情報SCI、
サイドリンク-無線リソース制御SL-RRCシグナリング、のうちのいずれか一つの情報によって配置されることを含む。
【0058】
方式八:前記方法は、
前記第一の部分のサイドリンクチャネルにより指示された伝送方式に基づいて、第二の部分のサイドリンクチャネルの参照値を決定することをさらに含み、
そのうち、前記伝送方式がユニキャスト又はマルチキャストである場合、前記参照値は、受信端末の識別子又は受信端末が属する端末グループの識別子又は送信端末の識別子であり、
伝送方式がブロードキャストである場合、前記参照値は、固定値又は第五のセットにおける一つのランダム値であり、そのうち、前記第五のセットは、プロトコルにより予め定義されるか、又は端末により配置されるか、又はネットワークにより予め配置されるか、又はネットワークにより配置されるものであり、前記第五のセットは、少なくとも一つの値を含む。
【0059】
そのうち、送信端末の識別子と受信端末の識別子は、接続確立過程でインタラクティブにより得られるか、又は第一の部分のサイドリンクチャネルに付帯されてもよい。
【0060】
伝送方式がマルチキャストであり、参照値は受信端末が属する端末グループの識別子、即ちgroup IDである場合、グループ内の端末(即ちこのグループに属する端末)は、この受信端末が属する端末グループの識別子、即ちgroup IDを取得することができる。
【0061】
説明すべきことは、ネットワークにより第五のセットが配置される方式は、ネットワークは、
メイン情報ブロックMIB、
システム情報ブロックSIB、
無線リソース制御RRCシグナリング、
下りリンク制御情報DCI、
サイドリンク制御情報SCI、
サイドリンク-無線リソース制御SL-RRCシグナリング、のうちのいずれか一つの情報によって配置されることを含む。
【0062】
方式九:前記方法は、
第一の部分のサイドリンクチャネル上の情報に基づいて、第二の部分のサイドリンクチャネルの参照値を決定することをさらに含み、そのうち、前記第一の部分のサイドリンクチャネル上の全ての情報又は一部の情報は、前記参照値とされる。
【0063】
例えば、第一の部分のサイドリンクチャネルのCRCを第二の部分のサイドリンクチャネルのシーケンス初期化の参照値として利用する。受信端末は、第一の部分のサイドリンクチャネルのSCIに対する復調が成功した後、異なるSCIのCRCは異なる可能性が大きいため、第一の部分のサイドリンクチャネルのCRCを利用して第二の部分のサイドリンクチャネルに対してスクランブルを行うことができる。
【0064】
以上をまとめると、第一の部分のサイドリンクチャネルが制御チャネルである場合、第二の部分のサイドリンクチャネルは、制御チャネルであってもよく、第二の部分のサイドリンクチャネルは、フィードバックチャネルであってもよく、ここでは具体的に限定しない。第一の部分のサイドリンクチャネルが制御チャネルであり、第二の部分のサイドリンクチャネルがフィードバックチャネルであってもよい場合、第一の部分のサイドリンクチャネルの参照値と第二の部分のサイドリンクチャネルの参照値は、関連付けられるものであり、例えば、第二の部分のサイドリンクチャネルの参照値は、第一の部分のサイドリンクチャネルの参照値に基づいて生成されたものである。また、例えば、第一の部分のサイドリンクチャネルの一部の情報は、第二の部分のサイドリンクチャネルの参照値に用いられる。
【0065】
選択的に、本開示の上記実施例では、前記第一の部分のサイドリンクチャネル上の情報は、
受信端末の識別子Destination ID、
送信端末の識別子Source ID、
サイドリンクチャネルの、ブロードキャストやユニキャストやマルチキャストを含む伝送方式、
第二の部分のサイドリンクチャネルの参照値の情報、のうちの少なくとも一つを含む。
【0066】
選択的に、第二の部分のサイドリンクチャネルの参照値の情報は、
参照値、
参照値セット、
前記参照値セット内の一つの値の番号、のうちの少なくとも一つを含む。
【0067】
第二の部分のサイドリンクチャネル上の情報は、
受信端末の識別子Destination ID、
送信端末の識別子Source ID、
HARQプロセス識別子、のうちの少なくとも一つを含む。
【0068】
本開示の実施例による参照値の決定方法をより明確に記述するために、以下では、サイドリンクチャネルのスクランブルを結びつけながら例をあげて説明する。
【0069】
実施例一
プロトコルにより予め定義されるPSCCH参照信号のスクランブルシーケンスは、{0、3、6、9}である。zone IDに基づいてスクランブルのIDを選択する。
【0070】
a) zone ID=1である場合、1 mod 4=1である。そのため、シーケンスにおける一番目の値(即ち、0)を採用してPSCCHの参照信号についてスクランブルを行う。
【0071】
b) zone ID=6である場合、6 mod 4=2である。そのため、シーケンスにおける二番目の値(即ち、3)を採用してPSCCHの参照信号についてスクランブルを行う。
【0072】
実施例二
zone IDをPSCCHチャネルシーケンス生成器の初期化に用いる。PSCCHスクランブルシーケンスの初期化値は、zone IDに関連付けられている。
【0073】
実施例三
第一の部分のPSCCHには、destination ID、HARQ プロセスIDが付帯される。
【0074】
第一の部分のPSCCHのCRCがスクランブルされない。第一の部分のPSCCHは、固定値を採用してシーケンス初期化を行う。
【0075】
受信端末が復調を行い、第一の部分のPSCCHには付帯されるdestination IDが受信端末のIDに一致する場合、第二の部分のPSCCHの復調を行い、第二の部分のPSCCHにはsource IDが含まれる。
【0076】
第二の部分のPSCCHは、destination IDを採用してCRCのスクランブルを行う。第二の部分のPSCCHは、固定値を採用してシーケンス生成器の初期化を行う。
【0077】
実施例四
第一の部分のPSCCHは、zone IDを採用してシーケンス生成器の初期化を行う。
【0078】
第二の部分のPSCCHには、destination ID、HARQ プロセスIDが付帯される。
【0079】
第二の部分のPSCCHのCRCがスクランブルされない。第二の部分のPSCCHは、ある固定値を採用してシーケンス初期化を行う。
【0080】
実施例五
第一の部分のPSCCHは、固定値を採用してシーケンス生成器の初期化を行う。第一の部分のPSCCHには、destination IDとHARQ プロセスIDが付帯される。
【0081】
第二の部分のPSCCHは、destination IDを採用してスクランブルを行う。第二の部分のPSCCHにはsource IDが付帯される。
【0082】
実施例六
第一の部分のPSCCHには、一部のdestination ID(destination ID part 1)の情報が付帯されており、destination ID part 1が8ビットの情報であると仮定される。第一の部分のPSCCHのCRCは、スクランブルされない。第一の部分のPSCCHは、固定値を採用してシーケンス初期化を行う。
【0083】
第二の部分のPSCCHには、一部のdestination ID(destination ID part 2)の情報が付帯されており、destination ID part 2が16ビットの情報であると仮定される。第二の部分のPSCCHのCRCは、destination ID part 1を採用してスクランブルを行う。第二の部分のPSCCHは、固定値を採用してシーケンス内生成器の初期化を行う。
【0084】
実施例七
第一の部分のPSCCHには、destination IDと伝送方式が付帯されている。第一の部分のPSCCHのCRCは、スクランブルされない。第一の部分のPSCCHは、固定値を採用してシーケンス初期化を行う。
【0085】
ブロードキャスト伝送である場合、第二の部分のPSCCHのCRCは、スクランブルされない。第二の部分のPSCCHは、固定値を採用してスクランブルを行う。
【0086】
ユニキャスト又はマルチキャスト伝送である場合、第二の部分のPSCCHには、source IDと HARQ プロセスIDが付帯され、第二の部分のPSCCHのCRCは、destination IDを採用してスクランブルを行う。第二の部分のPSCCHは、zone IDを採用してスクランブルを行う。
【0087】
実施例八
第一の部分のPSCCHには、第二の部分のPSCCHのスクランブル値が付帯され、
第一の部分のPSCCHのCRCは、スクランブルされない。第一の部分のPSCCHは、固定値を採用してシーケンス初期化を行う。
【0088】
第二の部分のPSCCHは、第一の部分のPSCCHには付帯されているスクランブル値を採用してCRCのスクランブル及び第二の部分のPSCCHのシーケンス初期化を行う。
【0089】
実施例九
PSCCHのCRCのスクランブル、PSCCHのシーケンス初期化のスクランブル、PSCCHのDMRSシーケンス初期化のスクランブルは、同じスクランブル値、例えば予め定義される値又はZone IDを採用する。
【0090】
実施例十
第一の部分のPSCCHには、第二の部分のPSCCHのスクランブル値が付帯され、
第一の部分のPSCCHのCRC、第一の部分のPSCCHのシーケンス初期化、第一の部分のPSCCHのDMRSは、スクランブルされない。
【0091】
第二の部分のPSCCHのCRCは、第一の部分により指示されたスクランブル値を採用してスクランブルを行う。第二の部分のPSCCHのシーケンス初期化は、source IDを採用してスクランブルを行う。第二の部分のPSCCHのDMRSシーケンス初期化は、source IDを採用してスクランブルを行う。
【0092】
実施例十一
送信端末は、第一の部分のPSCCHのCRCの値に基づいて第二の部分のPSSCHのシーケンスを生成し、
受信端末は、第一の部分の情報PSCCHのCRCの値に基づいて第二の部分のPSSCHのシーケンスを推定し、PSSCHに対し復調を行う。
【0093】
図2に示すように、本開示の実施例は、端末200をさらに提供する。端末200は、
サイドリンクチャネルの参照値である参照値を決定する決定モジュール201を含み、前記参照値の役割は、
前記サイドリンクチャネル上の情報に対するスクランブル又はデスクランブルに用いられること、
前記サイドリンクチャネルのシーケンスの初期化に用いられること、
前記サイドリンクチャネルのシーケンスの選択に用いられること、
前記サイドリンクチャネルの参照信号のシーケンスの初期化に用いられること、
前記サイドリンクチャネルの参照信号のサイクリックシフトに用いられること、のうちの少なくとも一つを含む。
【0094】
選択的に、本開示の上記実施例では、サイドリンクチャネルが第一の部分のサイドリンクチャネルと第二の部分のサイドリンクチャネルとを含む場合、前記参照値は、第一の部分のサイドリンクチャネルの参照値と第二の部分のサイドリンクチャネルの参照値とを含み、
そのうち、第一の部分のサイドリンクチャネルの参照値の役割は、
前記第一の部分のサイドリンクチャネル上の情報に対するスクランブル又はデスクランブルに用いられること、
前記第一の部分のサイドリンクチャネルのシーケンスの初期化に用いられること、
前記第一の部分のサイドリンクチャネルのシーケンスの選択に用いられること、
前記第一の部分のサイドリンクチャネルの参照信号のシーケンスの初期化に用いられること、
前記第一の部分のサイドリンクチャネルの参照信号のサイクリックシフトに用いられること、のうちの少なくとも一つを含み、
そのうち、第二の部分のサイドリンクチャネルの参照値の役割は、
前記第二の部分のサイドリンクチャネル上の情報に対するスクランブル又はデスクランブルに用いられること、
前記第二の部分のサイドリンクチャネルのシーケンスの初期化に用いられること、
前記第二の部分のサイドリンクチャネルのシーケンスの選択に用いられること、
前記第二の部分のサイドリンクチャネルの参照信号のシーケンスの初期化に用いられること、
前記第二の部分のサイドリンクチャネルの参照信号のサイクリックシフトに用いられること、のうちの少なくとも一つを含む。
【0095】
選択的に、本開示の上記実施例では、前記参照値は、
プロトコルにより予め定義されるか、又は端末により配置されるか、又はネットワークにより予め配置されるか、又はネットワークにより配置される固定値、
送信端末が位置する位置のドメイン識別子、
受信端末が位置する位置のドメイン識別子、
送信端末により選択される送信リソースがあるリソースプールの識別子、
送信端末により選択される送信リソースの識別子、
受信端末の識別子、
受信端末が属する端末グループの識別子、
送信端末が属する端末グループの識別子、
送信端末の識別子、のうちのいずれか一つである。
【0096】
選択的に、本開示の上記実施例では、前記決定モジュールは、
前記サイドリンクチャネルの伝送方式に基づいて、前記参照値を決定する第一の決定サブモジュールを含み、
そのうち、前記サイドリンクチャネルの伝送方式がブロードキャストである場合、前記参照値を固定値として決定し、前記固定値は、プロトコルにより予め定義されるか、又は端末により配置されるか、又はネットワークにより予め配置されるか、又はネットワークにより配置されるものであり、
前記サイドリンクチャネルの伝送方式がユニキャスト又はマルチキャストである場合、前記参照値を
送信端末が位置する位置のドメイン識別子、
受信端末が位置する位置のドメイン識別子、
送信端末により選択される送信リソースがあるリソースプールの識別子、
送信端末により選択される送信リソースの識別子、
受信端末の識別子、
受信端末が属する端末グループの識別子、
送信端末が属する端末グループの識別子、
送信端末の識別子、のうちのいずれか一つの識別子として決定する。
【0097】
選択的に、本開示の上記実施例では、前記決定モジュールは、
目標識別子に基づいて、第一のセット内で参照値を選択する第二の決定サブモジュールを含み、前記第一のセットは、プロトコルにより予め定義されるか、又は端末により配置されるか、又はネットワークにより予め配置されるか、又はネットワークにより配置されるものであり、前記第一のセットは、少なくとも一つの値を含み、
前記目標識別子は、
送信端末が位置する位置のドメイン識別子、
受信端末が位置する位置のドメイン識別子、
送信端末により選択される送信リソースがあるリソースプールの識別子、
送信端末により選択される送信リソースの識別子、
受信端末の識別子、
受信端末が属する端末グループの識別子、
送信端末が属する端末グループの識別子、
送信端末の識別子、のうちのいずれか一つを含む。
【0098】
選択的に、本開示の上記実施例では、前記決定モジュールは、
マッピング関係に基づいて、目標識別子とマッピング関係を有する値を前記参照値として選択する第三の決定サブモジュールを含み、前記マッピング関係は、プロトコルにより予め定義されるか、又は端末により配置されるか、又はネットワークにより予め配置されるか、又はネットワークにより配置されるものであり、
前記目標識別子は、
送信端末が位置する位置のドメイン識別子、
受信端末が位置する位置のドメイン識別子、
送信端末により選択される送信リソースがあるリソースプールの識別子、
送信端末により選択される送信リソースの識別子、
受信端末の識別子、
受信端末が属する端末グループの識別子、
送信端末が属する端末グループの識別子、
送信端末の識別子、のうちのいずれか一つを含む。
【0099】
選択的に、本開示の上記実施例では、前記決定モジュールは、
ネットワーク側機器により送信された指示情報により指示された値を前記参照値として決定する第四の決定サブモジュールを含み、前記指示情報が第二のセット内の一つの値を指示するために用いられ、又は、前記指示情報が第二のセット内の一つの値の番号を指示するために用いられ、
そのうち、前記第二のセットは、プロトコルにより予め定義されるか、又は端末により配置されるか、又はネットワークにより予め配置されるか、又はネットワークにより配置されるものであり、前記第二のセットは、少なくとも一つの値を含む。
【0100】
選択的に、本開示の上記実施例では、前記決定モジュールは、
第三のセットから一つの値を前記参照値としてランダムに選択する第五の決定サブモジュールを含み、
そのうち、前記第三のセットは、プロトコルにより予め定義されるか、又は端末により配置されるか、又はネットワークにより予め配置されるか、又はネットワークにより配置されるものであり、前記第三のセットは、少なくとも一つの値を含む。
【0101】
選択的に、本開示の上記実施例では、前記端末は、
第一の部分のサイドリンクチャネル上の情報の指示に基づいて、第二の部分のサイドリンクチャネルの参照値を決定する第二の決定モジュールをさらに含み、
そのうち、前記第一の部分のサイドリンクチャネル上の情報が前記参照値を指示し、又は、前記第一の部分のサイドリンクチャネル上の情報が第四のセット内の一つの値の番号を指示し、又は、前記第一の部分のサイドリンクチャネル上の情報が第四のセット内の一つの値の番号を非明示的に指示するために用いられ、
前記第四のセットは、プロトコルにより予め定義されるか、又は端末により配置されるか、又はネットワークにより予め配置されるか、又はネットワークにより配置されるものであり、前記第四のセットは、少なくとも一つの値を含む。
【0102】
選択的に、本開示の上記実施例では、前記端末は、
前記第一の部分のサイドリンクチャネルにより指示された伝送方式に基づいて、第二の部分のサイドリンクチャネルの参照値を決定する第三の決定モジュールをさらに含み、
そのうち、前記伝送方式がユニキャスト又はマルチキャストである場合、前記参照値は、受信端末の識別子又は受信端末が属する端末グループの識別子又は送信端末の識別子であり、
前記伝送方式がブロードキャストである場合、前記参照値は、固定値又は第五のセットにおける一つのランダム値であり、そのうち、前記第五のセットは、プロトコルにより予め定義されるか、又は端末により配置されるか、又はネットワークにより予め配置されるか、又はネットワークにより配置されるものであり、前記第五のセットは、少なくとも一つの値を含む。
【0103】
選択的に、本開示の上記実施例では、前記端末は、
第一の部分のサイドリンクチャネル上の情報に基づいて、第二の部分のサイドリンクチャネルの参照値を決定する第四の決定モジュールをさらに含み、
そのうち、前記第一の部分のサイドリンクチャネル上の全ての情報又は一部の情報は、前記参照値とされる。
【0104】
選択的に、本開示の上記実施例では、前記端末は、
ネットワーク側機器により送信された下りリンク制御情報DCI又は無線リソース制御RRCシグナリング又はサイドリンク制御情報SCIを受信する受信モジュールをさらに含み、DCI又はRRCシグナリング又はSCIは、前記指示情報を付帯する。
【0105】
選択的に、本開示の上記実施例では、前記参照値の役割が異なる場合、前記参照値の取り値は、同じ又は異なる。
【0106】
選択的に、本開示の上記実施例では、前記参照値は、
第一の部分のサイドリンクチャネルの参照値の役割が異なる場合、前記第一の部分のサイドリンクチャネルの参照値の取り値は、同じ又は異なること、
第二の部分のサイドリンクチャネルの参照値の役割が異なる場合、前記第二の部分のサイドリンクチャネルの参照値の取り値は、同じ又は異なること、
第二の部分のサイドリンクチャネルの参照値の役割が第一の部分のサイドリンクチャネルの参照値の役割と同じである場合、前記第二の部分のサイドリンクチャネルの参照値の取り値は、前記第一の部分のサイドリンクチャネルの参照値の取り値と同じであること、のうちの少なくとも一つの条件を満たす。
【0107】
選択的に、本開示の上記実施例では、前記第一の部分のサイドリンクチャネル上の情報は、
受信端末の識別子、
送信端末の識別子、
サイドリンクチャネルの伝送方式、
第二の部分のサイドリンクチャネルの参照値の情報、のうちの少なくとも一つを含む。
【0108】
選択的に、本開示の上記実施例では、第二の部分のサイドリンクチャネルの参照値の情報は、
参照値、
参照値セット、
前記参照値セット内の一つの値の番号、のうちの少なくとも一つを含む。
【0109】
本開示の実施例による端末は、
図1の方法の実施例において端末により実現された各過程を実現することができ、説明の繰り返しを回避するために、ここで説明を省略する。
【0110】
以上をまとめると、本開示の実施例は、サイドリンクチャネルのスクランブル又はデスクランブルに関連する参照値を決定する決定方式を提供することによって、プロトコルオーバヘッドを減少した上でサイドリンクチャネルのスクランブル又はデスクランブルを実現することができる。
【0111】
説明すべきことは、本開示の実施例による端末は、上記参照値の決定方法を実行することができる端末であり、上記参照値の決定方法の全ての実施例は、いずれもこの端末に適用され、いずれも同一又は類似の有益な効果を達することができる。
【0112】
図3は、本開示の各実施例を実現する端末のハードウェア構造概略図である。この端末300は、無線周波数ユニット301、ネットワークモジュール302、オーディオ出力ユニット303、入力ユニット304、センサ305、表示ユニット306、ユーザ入力ユニット307、インターフェースユニット308、メモリ309、プロセッサ310、及び電源311などの部品を含むが、それらに限らない。当業者であれば理解できるように、
図3に示す端末構成は、端末に対する限定を構成しなく、端末には、図示された部品の数よりも多く又は少ない部品、又はなんらかの部品の組み合わせ、又は異なる部品の配置が含まれてもよい。本開示の実施例では、端末は、携帯電話、タブレットパソコン、ノートパソコン、パームトップコンピューター、車載端末、ウェアラブルデバイス、及び歩数計などを含むが、それらに限らない。
【0113】
プロセッサ310は、サイドリンクチャネルの参照値である参照値を決定するために用いられ、前記参照値の役割は、
前記サイドリンクチャネル上の情報に対するスクランブル又はデスクランブルに用いられること、
前記サイドリンクチャネルのシーケンスの初期化に用いられること、
前記サイドリンクチャネルのシーケンスの選択に用いられること、
前記サイドリンクチャネルの参照信号のシーケンスの初期化に用いられること、
前記サイドリンクチャネルの参照信号のサイクリックシフトに用いられること、のうちの少なくとも一つを含む。
【0114】
以上をまとめると、本開示の実施例は、サイドリンクチャネルのスクランブル又はデスクランブルに関連する参照値を決定する決定方式を提供することによって、プロトコルオーバヘッドを減少した上でサイドリンクチャネルのスクランブル又はデスクランブルを実現することができる。
【0115】
説明すべきことは、本開示の実施例による端末は、上記参照値の決定方法を実行することができる端末であり、上記参照値の決定方法の全ての実施例は、いずれもこの端末に適用され、いずれも同一又は類似の有益な効果を達することができる。
【0116】
理解すべきことは、本開示の実施例では、無線周波数ユニット301は、情報の送受信又は通話中の信号の送受信に用いられてもよい。具体的には、基地局からの下りリンクのデータを受信してから、プロセッサ310に処理させ、また、上りリンクのデータを基地局に送信する。一般的には、無線周波数ユニット301は、アンテナ、少なくとも一つの増幅器、送受信機、カプラ、低雑音増幅器、デュプレクサなどを含むが、それらに限られない。なお、無線周波数ユニット301は、無線通信システムやネットワークを介して他の機器との通信を行ってもよい。
【0117】
端末は、ネットワークモジュール302によってユーザに無線のブロードバンドインターネットアクセスを提供し、例えば、ユーザへの電子メールの送受信、ウェブページの閲覧、ストリーミングメディアへのアクセスなどを支援する。
【0118】
オーディオ出力ユニット303は、無線周波数ユニット301又はネットワークモジュール302によって受信された又はメモリ309に記憶されたオーディオデータをオーディオ信号に変換して、音声として出力することができる。そして、オーディオ出力ユニット303はさらに、端末300によって実行された特定の機能に関連するオーディオ出力(例えば、呼び信号受信音、メッセージ着信音など)を提供することができる。オーディオ出力ユニット303は、スピーカ、ブザー及び受話器などを含む。
【0119】
入力ユニット304は、オーディオ又はビデオ信号を受信するために用いられる。入力ユニット304は、グラフィックスプロセッサ(Graphics Processing Unit、GPU)3041とマイクロホン3042とを含んでもよい。グラフィックスプロセッサ3041は、ビデオキャプチャモード又は画像キャプチャモードにおいて画像キャプチャ装置(例えば、カメラ)によって得られた静止画像又はビデオの画像データを処理する。処理された画像フレームは、表示ユニット306に表示されてもよい。グラフィックスプロセッサ3041によって処理された画像フレームは、メモリ309(又は他の記憶媒体)に記憶されてもよく、又は無線周波数ユニット301又はネットワークモジュール302を介して送信されてもよい。マイクロホン3042は、音声を受信することができるとともに、このような音声をオーディオデータとして処理することができる。処理されたオーディオデータは、電話の通話モードにおいて、無線周波数ユニット301を介して移動通信基地局に送信することが可能なフォーマットに変換して出力されてもよい。
【0120】
端末300はさらに、少なくとも一つのセンサ305、例えば、光センサ、モーションセンサ及び他のセンサを含む。具体的には、光センサは、環境光センサ及び接近センサを含み、そのうち、環境光センサは、環境光の明暗に応じて、表示パネル3061の輝度を調整することができ、接近センサは、端末300が耳元に移動した時、表示パネル3061及び/又はバックライトをオフにすることができる。モーションセンサの一種として、加速度計センサは、各方向(一般的には、三軸)での加速度の大きさを検出することができ、静止時、重力の大きさ及び方向を検出することができ、端末姿勢(例えば、縦横スクリーン切り替え、関連ゲーム、磁力計姿勢校正)の識別、振動識別関連機能(例えば、歩数計、タップ)などに用いることができる。センサ305はさらに、指紋センサ、圧力センサ、虹彩センサ、分子センサ、ジャイロ、気圧計、湿度計、温度計、赤外線センサなどを含んでもよい。ここでは説明を省略する。
【0121】
表示ユニット306は、ユーザによって入力された情報又はユーザに提供される情報を表示するために用いられている。表示ユニット306は、表示パネル3061を含んでもよい。液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display、LCD)、有機発光ダイオード(Organic Light-Emitting Diode、OLED)などの形式で表示パネル3061を配置してもよい。
【0122】
ユーザ入力ユニット307は、入力された数字又は文字情報の受信、端末のユーザによる設置及び機能制御に関するキー信号入力の発生に用いられてもよい。具体的には、ユーザ入力ユニット307は、タッチパネル3071及び他の入力機器3072とを含む。タッチパネル3071は、タッチスクリーンとも呼ばれ、その上又は付近でのユーザによるタッチ操作(例えば、ユーザが指、タッチペンなどの任意の適切な物体又は付属品を使用してタッチパネル3071上又はタッチパネル3071付近で行う操作)を収集することができる。タッチパネル3071は、タッチ検出装置とタッチコントローラという二つの部分を含んでもよい。そのうち、タッチ検出装置は、ユーザによるタッチ方位を検出し、タッチ操作による信号を検出し、信号をタッチコントローラに伝送する。タッチコントローラは、タッチ検出装置からタッチ情報を受信し、それをタッチポイント座標に変換してから、プロセッサ310に送信し、プロセッサ310から送信されてきたコマンドを受信して実行する。なお、抵抗式、静電容量式、赤外線及び表面音波などの様々なタイプを用いてタッチパネル3071を実現してもよい。タッチパネル3071以外、ユーザ入力ユニット307は、他の入力機器3072を含んでもよい。具体的には、他の入力機器3072は、物理的なキーボード、機能キー(例えば、ボリューム制御ボタン、スイッチボタンなど)、トラックボール、マウス、操作レバーを含んでもよいが、それらに限らない。ここでは説明を省略する。
【0123】
さらに、タッチパネル3071は、表示パネル3061上に覆われてもよい。タッチパネル3071は、その上又は付近でのタッチ操作を検出すると、プロセッサ310に伝送してタッチイベントのタイプを特定し、その後、プロセッサ310は、タッチイベントのタイプに応じて表示パネル3061上で相応な視覚出力を提供する。
図3では、タッチパネル3071と表示パネル3061は、二つの独立した部品として端末の入力と出力機能を実現するものであるが、なんらかの実施例では、タッチパネル3071と表示パネル3061を集積して端末の入力と出力機能を実現してもよい。具体的には、ここでは限定しない。
【0124】
インターフェースユニット308は、外部装置と端末300との接続のためのインターフェースである。例えば、外部装置は、有線又は無線ヘッドフォンポート、外部電源(又は電池充電器)ポート、有線又は無線データポート、メモリカードポート、識別モジュールを有する装置への接続用のポート、オーディオ入力/出力(I/O)ポート、ビデオI/Oポート、イヤホンポートなどを含んでもよい。インターフェースユニット308は、外部装置からの入力(例えば、データ情報、電力など)を受信するとともに、受信した入力を端末300内の一つ又は複数の素子に伝送するために用いられてもよく、又は端末300と外部装置との間でデータを伝送するために用いられてもよい。
【0125】
メモリ309は、ソフトウェアプログラム及び各種のデータを記憶するために用いられてもよい。メモリ309は、主にプログラム記憶領域及びデータ記憶領域を含んでもよい。そのうち、プログラム記憶領域は、オペレーティングシステム、少なくとも一つの機能に必要なアプリケーションプログラム(例えば、音声再生機能、画像再生機能など)などを記憶することができ、データ記憶領域は、携帯電話の使用によって作成されるデータ(例えば、オーディオデータ、電話帳など)などを記憶することができる。なお、メモリ309は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、非揮発性メモリ、例えば、少なくとも一つの磁気ディスクメモリデバイス、フラッシュメモリデバイス、又は他の非揮発性ソリッドステートメモリデバイスをさらに含んでもよい。
【0126】
プロセッサ310は、端末の制御センターであり、各種のインターフェースと線路によって端末全体の各部分に接続され、メモリ309内に記憶されたソフトウェアプログラム及び/又はモジュールを運行又は実行すること、及びメモリ309内に記憶されたデータを呼び出し、端末の各種の機能を実行し、データを処理することにより、端末全体をモニタリングする。プロセッサ310は、一つ又は複数の処理ユニットを含んでもよい。選択的に、プロセッサ310は、アプリケーションプロセッサとモデムプロセッサを集積してもよい。そのうち、アプリケーションプロセッサは主にオペレーティングシステム、ユーザインターフェース及びアプリケーションプログラムなどを処理するためのものであり、モデムプロセッサは、主に無線通信を処理するためのものである。理解すべきことは、上記モデムプロセッサは、プロセッサ310に集積されなくてもよい。
【0127】
端末300はさらに、各部品に電力を供給する電源311(例えば、電池)を含んでもよい。選択的に、電源311は、電源管理システムによってプロセッサ310にロジック的に接続されてもよい。それにより、電源管理システムによって充放電管理及び消費電力管理などの機能を実現することができる。
【0128】
また、端末300は、いくつかの示されていない機能モジュールを含む。ここでは説明を省略する。
【0129】
選択的に、本開示の実施例は、端末をさらに提供する。プロセッサと、メモリと、メモリに記憶され前記プロセッサで運行できるコンピュータプログラムとを含み、このコンピュータプログラムがプロセッサによって実行される時、上記参照値の決定方法の実施例の各過程を実現させ、且つ同じ技術的効果を達することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここで説明を省略する。
【0130】
本開示の実施例は、コンピュータ可読記憶媒体を提供する。コンピュータ可読記憶媒体には、コンピュータプログラムが記憶されており、このコンピュータプログラムがプロセッサによって実行される時、上記参照値の決定方法の実施例的各過程を実現させ、且つ同じ技術的効果を達することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここで説明を省略する。そのうち、前記コンピュータ可読記憶媒体は、例えば、リードオンリーメモリ(Read-Only Memory、ROMと略称される)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAMと略称される)、磁気ディスク又は光ディスクなどである。
【0131】
説明すべきことは、本明細書において、「含む」、「包含」という用語又はその他の任意の変形は、非排他的な「包含」を意図的にカバレッジするものであり、それにより、一連の要素を含むプロセス、方法、物品又は装置は、それらの要素を含むだけではなく、明確にリストアップされていない他の要素も含み、又はこのようなプロセス、方法、物品又は装置に固有の要素も含む。それ以上の制限がない場合に、「……を1つ含む」という文章で限定された要素について、この要素を含むプロセス、方法、物品又は装置には他の同じ要素も存在することが排除されるものではない。
【0132】
以上の実施の形態の記述によって、当業者であればはっきりと分かるように、上記実施例の方法は、ソフトウェアと必要な汎用ハードウェアプラットフォームの形態によって実現されてもよい。無論、ハードウェアによっても実現されるが、多くの場合、前者は、好適な実施の形態である。このような理解を踏まえて、本開示の技術案は、実質には又は従来の技術に寄与した部分がソフトウェア製品の形式によって表われてもよい。このコンピュータソフトウェア製品は、一つの記憶媒体(例えばROM/RAM、磁気ディスク、光ディスク)に記憶され、一台の端末(携帯電話、コンピュータ、サーバ、エアコン、又はネットワーク機器などであってもよい)に本開示の各実施例に記載の方法を実行させるための若干の指令を含む。
【0133】
以上は、添付図面を結び付けながら、本開示の実施例を記述していたが、本開示は、上記した具体的な実施の形態に限らない。上記した具体的な実施の形態は例示的なものに過ぎず、制限性のあるものではない。当業者は、本開示による示唆を基にして、本開示の趣旨や請求項が保護する範囲から逸脱しない限り、多くの形式の変更を行うこともでき、それらはいずれも本開示の保護範囲に入っている。
【0134】
以上に記述されているのは、本開示の具体的な実施の形態に過ぎず、本開示の保護範囲は、それに限らない。いかなる当業者が、本開示に掲示される技術的範囲内に、容易に想到できる変形又は置き換えは、いずれも、本開示の保護範囲内に含まれるべきである。このため、本開示の保護範囲は、請求項の保護範囲を基にすべきである。