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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-15
(45)【発行日】2023-12-25
(54)【発明の名称】省電力アクティブBWP
(51)【国際特許分類】
   H04W 52/02 20090101AFI20231218BHJP
   H04W 72/0457 20230101ALI20231218BHJP
   H04W 72/231 20230101ALI20231218BHJP
   H04W 72/232 20230101ALI20231218BHJP
【FI】
H04W52/02
H04W72/0457 110
H04W72/231
H04W72/232
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2021557659
(86)(22)【出願日】2020-03-30
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-04-12
(86)【国際出願番号】 US2020025802
(87)【国際公開番号】W WO2020198746
(87)【国際公開日】2020-10-01
【審査請求日】2022-11-17
(31)【優先権主張番号】62/825,684
(32)【優先日】2019-03-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【早期審査対象出願】
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】590000248
【氏名又は名称】コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェ
【氏名又は名称原語表記】Koninklijke Philips N.V.
【住所又は居所原語表記】High Tech Campus 52, 5656 AG Eindhoven,Netherlands
(74)【代理人】
【識別番号】100122769
【弁理士】
【氏名又は名称】笛田 秀仙
(74)【代理人】
【識別番号】100163809
【弁理士】
【氏名又は名称】五十嵐 貴裕
(74)【代理人】
【識別番号】100145654
【弁理士】
【氏名又は名称】矢ヶ部 喜行
(72)【発明者】
【氏名】イ, ユンジュン
(72)【発明者】
【氏名】ディナン, エスマエル
(72)【発明者】
【氏名】ジョウ, フア
(72)【発明者】
【氏名】パク, キュンミン
(72)【発明者】
【氏名】チョン, ヒョンスク
(72)【発明者】
【氏名】ババエイ, アリレザ
(72)【発明者】
【氏名】シュー, カイ
【審査官】新井 寛
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2019/0045491(US,A1)
【文献】Qualcomm Incorporated,Solutions for Fast SCG and SCell Activation[online],3GPP TSG RAN WG1 #96 R1-1903028,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_96/Docs/R1-1903028.zip>,2019年02月16日
【文献】Nokia, Nokia Shanghai Bell,WF for RRM requirements for euCA[online],3GPP TSG RAN WG4 #87 R4-1807545,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG4_Radio/TSGR4_87/Docs/R4-1807545.zip>,2018年05月31日
【文献】Qualcomm Inc,Dormant BWP for fast SCell activation[online],3GPP TSG RAN WG2 #102 R2-1808570,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_102/Docs/R2-1808570.zip>,2018年05月11日
【文献】MediaTek Inc.,Efficient SCell Access Switching for NR[online],3GPP TSG RAN WG1 #96 R1-1901807,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_96/Docs/R1-1901807.zip>,2019年02月16日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24 - 7/26
H04W 4/00 - 99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
方法であって、
無線デバイス(110)が、構成パラメーターを含む一つまたは複数の無線リソース制御(RRC)メッセージを受信することであって、前記構成パラメーターは、
セカンダリーセルの起動のための第一のダウンリンク帯域幅部分(BWP)と、
前記セカンダリーセルを休止状態から非休止状態に遷移させるための第二のダウンリンクBWPと
を示す、ことと、
前記セカンダリーセルの起動を示す媒体アクセス制御起動コマンドの受信に応答して、前記第一のダウンリンクBWPをアクティブBWPとして起動させることと、
前記セカンダリーセルを休止状態から非休止状態に遷移させることを示すフィールドを含むダウンリンク制御情報(DCI)を受信することと、
前記セカンダリーセルを前記非休止状態に遷移させることに応答して、前記第二のダウンリンクBWPをアクティブダウンリンクBWPとして起動させることと
を含前記第一のダウンリンクBWPの帯域幅は前記第二のダウンリンクBWPの帯域幅より小さい、方法。
【請求項2】
前記構成パラメーターは、複数のBWPインデックスをさらに含み、前記複数のBWPインデックスの各BWPインデックスは、前記セカンダリーセルの複数のダウンリンクBWPのダウンリンクBWPに対応する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記セカンダリーセルの起動のための前記第一のダウンリンクBWPを示す、前記複数のBWPインデックスからの、第一のBWPインデックスの第一の構成パラメーターを含む一つまたは複数の第二のRRCメッセージを受信することをさらに含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記セカンダリーセルを前記休止状態から前記非休止状態に遷移させるための前記第二のダウンリンクBWPを示す、前記複数のBWPインデックスからの、第二のBWPインデックスの第二の構成パラメーターを含む一つまたは複数の第三のRRCメッセージを受信することをさらに含む、請求項2~3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記セカンダリーセルが前記休止状態にあることに応答して、前記セカンダリーセルに対するリソース割り当てを含む第二のDCIに対する監視を停止することをさらに含む、請求項1~4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
命令(316)を含む非一時的コンピューター可読記憶媒体(315)であって、前記命令は、一つまたは複数のプロセッサー(314)によって実行されると、前記一つまたは複数のプロセッサーに、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法を実行させる、非一時的コンピューター可読記憶媒体。
【請求項7】
無線デバイス(110)であって、前記無線デバイスは、一つまたは複数のプロセッサー(314)と、命令を記憶するメモリー(315)とを含み、前記命令は、前記一つまたは複数のプロセッサーによって実行されると、前記無線デバイスに、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法を実施させる、無線デバイス。
【請求項8】
基地局のための方法であって、
基地局が、無線デバイス(110)に、構成パラメーターを含む一つまたは複数の無線リソース制御(RRC)メッセージを送信することであって、前記構成パラメーターは、
セカンダリーセルの起動のための第一のダウンリンク帯域幅部分(BWP)と、
前記セカンダリーセルを休止状態から非休止状態に遷移させるための第二のダウンリンクBWPと
を示す、ことと、
前記セカンダリーセルの起動を示す媒体アクセス制御起動コマンドを送信することと、
前記セカンダリーセルを休止状態から非休止状態に遷移させることを示すフィールドを含むダウンリンク制御情報(DCI)を送信することと、
前記DCIの送信に応答して、前記第二のダウンリンクBWPを前記セカンダリーセルのアクティブダウンリンクBWPとして決定することと
を含前記第一のダウンリンクBWPの帯域幅は前記第二のダウンリンクBWPの帯域幅より小さい、方法。
【請求項9】
前記構成パラメーターは、複数のBWPインデックスをさらに含み、前記複数のBWPインデックスの各BWPインデックスは、前記セカンダリーセルの複数のダウンリンクBWPのダウンリンクBWPに対応する、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記セカンダリーセルの起動のための前記第一のダウンリンクBWPを示す、前記複数のBWPインデックスからの、第一のBWPインデックスの第一の構成パラメーターを含む一つまたは複数の第二のRRCメッセージを送信することをさらに含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記セカンダリーセルを前記休止状態から前記非休止状態に遷移させるための前記第二のダウンリンクBWPを示す、前記複数のBWPインデックスからの、第二のBWPインデックスの第二の構成パラメーターを含む一つまたは複数の第三のRRCメッセージを送信することをさらに含む、請求項9~10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
前記セカンダリーセルが前記休止状態にあることに応答して、前記無線デバイスにおいて、前記セカンダリーセルに対するリソース割り当てを含む第二のDCIに対する監視を停止することをさらに含む、請求項8~11のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
命令(323)を含む非一時的コンピューター可読記憶媒体(322)であって、前記命令は、一つまたは複数のプロセッサー(321)によって実行されると、前記一つまたは複数のプロセッサーに、請求項8~12のいずれか一項に記載の方法を実行させる、非一時的コンピューター可読記憶媒体。
【請求項14】
基地局(120)であって、前記基地局は、一つまたは複数のプロセッサー(321)と、命令(323)を記憶するメモリー(322)とを含み、前記命令は、前記一つまたは複数のプロセッサーによって実行されると、前記基地局に、請求項8~12のいずれか一項に記載の方法を実施させる、基地局。
【請求項15】
システムであって、
基地局(120)であって、前記基地局は、一つまたは複数のプロセッサー(321)と、命令(323)を記憶するメモリー(322)とを含み、前記命令は、前記一つまたは複数のプロセッサーによって実行されると、
構成パラメーターを含む一つまたは複数の無線リソース制御(RRC)メッセージを送信することであって、前記構成パラメーターは、
セカンダリーセルの起動のための第一のダウンリンク帯域幅部分(BWP)と、
前記セカンダリーセルを休止状態から非休止状態に遷移させるための第二のダウンリンクBWPと
を示す、ことと、
前記セカンダリーセルの起動を示す媒体アクセス制御起動コマンドを送信することと、
前記セカンダリーセルを休止状態から非休止状態に遷移させることを示すフィールドを含むダウンリンク制御情報(DCI)を送信することと
を前記基地局に行わせる、基地局と、
無線デバイス(110)であって、前記無線デバイスは、一つまたは複数のプロセッサー(314)と、命令(316)を記憶するメモリー(315)とを含み、前記命令は、前記一つまたは複数のプロセッサーによって実行されると、
前記一つまたは複数のRRCメッセージ、前記媒体アクセス制御起動コマンド、および前記DCIを受信することと、
前記セカンダリーセルの起動を示す前記媒体アクセス制御起動コマンドの受信に応答して、前記第一のダウンリンクBWPをアクティブBWPとして起動させることと、
前記セカンダリーセルを前記非休止状態に遷移させることに応答して、前記第二のダウンリンクBWPをアクティブダウンリンクBWPとして起動させることと
を前記無線デバイスに行わせる、無線デバイスと
を含前記第一のダウンリンクBWPの帯域幅は前記第二のダウンリンクBWPの帯域幅より小さい、システム。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2019年3月28日に出願された米国仮特許出願第62/825,684号の優先権を主張し、その出願は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0002】
本開示の例示的実施形態は、無線デバイスおよび/または基地局の一つまたは複数のウェイクアップ手順および省電力動作を可能にする。本明細書に開示される技術の実施形態は、基地局の一つまたは複数によって動作するマルチキャリア通信システムの技術フィールドで用いられてもよい。より具体的には、本明細書で開示される技術の実施形態は、マルチキャリア通信システムにおける無線デバイスおよび/または基地局の一つまたは複数に関連し得る。
【0003】
本開示の例示的実施形態は、さまざまな物理層変調および送信メカニズムを使用して実装され得る。送信メカニズムの例には、符号分割多重アクセス(CDMA)、直交周波数分割多重アクセス(OFDMA)、時分割多重アクセス(TDMA)、ウェーブレット技術、および/または同様のものが含まれ得るが、これらに限定されない。また、TDMA/CDMA、およびOFDM/CDMAなどのハイブリッド送信メカニズムも用いられ得る。物理層での信号送信には、さまざまな変調方式を適用することができる。変調方式の例としては、以下に限定されないが、位相、振幅、符号、これらの組み合わせ、および/または同様のものが挙げられる。例示的な無線送信方法は、pi-over二相位相変調(π/2-BPSK)、二相位相変調(BPSK)を使用する直交振幅変調(QAM)、四相位相偏移変調(QPSK)、16-QAM、64-QAM、256-QAM、1024-QAM、および/または同様のものを実装することができる。物理無線送信は、送信要件と無線条件に応じて変調およびコーディング方式を動的または半動的に変更することにより強化することができる。
本発明は、例えば、以下を提供する。
(項目1)
無線デバイスによって、
セカンダリーセルの起動のための第一のダウンリンク帯域幅部分BWPと、
前記セカンダリーセルを休止状態から非休止状態に遷移させるための第二のダウンリンクBWPと、を示す構成パラメーターを受信することと、
前記セカンダリーセルの起動を示す媒体アクセス制御起動コマンドの受信に応答して、前記第一のダウンリンクBWPを起動させることと、
前記セカンダリーセルを休止状態から非休止状態に遷移させることを示すフィールドを含む、ダウンリンク制御情報DCIを受信することと、
前記セカンダリーセルを前記非休止状態に遷移させることに応答して、前記第二のダウンリンクBWPをアクティブダウンリンクBWPとして起動することとを含む、方法。
(項目2)
複数のBWPインデックスの構成パラメーターを含む、前記セカンダリーセルに対する、一つまたは複数の第一の無線リソース制御RRCメッセージを受信することをさらに含み、前記複数のBWPインデックスの各BWPインデックスが、前記セカンダリーセルの複数のダウンリンクBWPのダウンリンクBWPに対応する、項目1に記載の方法。
(項目3)
前記セカンダリーセルの起動のための前記第一のダウンリンクBWPを示す、前記複数のBWPインデックスからの、第一のBWPインデックスの第一の構成パラメーターを含む一つまたは複数の第二のRRCメッセージを受信することをさらに含む、項目2に記載の方法。
(項目4)
前記セカンダリーセルを前記休止状態から前記非休止状態に遷移させるための前記第二のダウンリンクBWPを示す、前記複数のBWPインデックスからの、第二のBWPインデックスの第二の構成パラメーターを含む一つまたは複数の第三のRRCメッセージを受信することをさらに含む、項目2~3のいずれか一項に記載の方法。
(項目5)
前記セカンダリーセルを前記非休止状態から前記休止状態へ遷移させるための休止BWPを示す、前記複数のBWPインデックスからの、休止BWPインデックスの第三の構成パラメーターを含む前記一つまたは複数の第三のRRCメッセージを受信することをさらに含む、項目4に記載の方法。
(項目6)
前記第二のダウンリンクBWPが、前記休止BWPと異なる、項目5に記載の方法。
(項目7)
前記セカンダリーセルを前記非休止状態から前記休止状態に遷移させることに応答して、前記セカンダリーセルの前記休止BWPを前記アクティブダウンリンクBWPとして起動することをさらに含む、項目5に記載の方法。
(項目8)
前記セカンダリーセルが、前記休止BWPが前記セカンダリーセルの前記アクティブダウンリンクBWPであることに応答して、前記休止状態にある、項目7に記載の方法。
(項目9)
前記セカンダリーセルが前記休止状態にあることに応答して、前記セカンダリーセルに対するリソース割り当てを含むDCIに対する監視を停止することをさらに含む、項目8に記載の方法。
(項目10)
前記セカンダリーセルの前記休止BWPが、検索空間で構成されていない、項目9に記載の方法。
(項目11)
前記第一のダウンリンクBWPが、前記セカンダリーセルの第一のアクティブダウンリンクBWPである、項目1に記載の方法。
(項目12)
前記第二のダウンリンクBWPが、前記第一のダウンリンクBWPと同一である、項目1に記載の方法。
(項目13)
前記セカンダリーセルの前記非休止状態から前記休止状態への遷移を示す、第二のコマンドを受信することをさらに含み、前記第二のコマンドが、ダウンリンク制御情報、媒体アクセス制御制御要素、RRCシグナリング、または不連続受信構成/タイマーを介して示される、項目1に記載の方法。
(項目14)
前記第一のダウンリンク帯域幅部分を起動することに応答して、前記第一のダウンリンク帯域幅部分に対する第一のDCIを監視することをさらに含む、項目1に記載の方法。
(項目15)
前記第二のダウンリンク帯域幅部分を起動することに応答して、前記第二の帯域幅部分に対する第二のDCIを監視することをさらに含む、項目9に記載の方法。
(項目16)
前記第二のDCIの受信に応答して、前記第二の帯域幅部分上のダウンリンクトランスポートブロックを受信することをさらに含む、項目15に記載の方法。
(項目17)
前記セカンダリーセルを前記休止状態に遷移させることに応答して、前記セカンダリーセルのbwp-InactivityTimerを停止することをさらに含む、項目1に記載の方法。
(項目18)
無線デバイスによって、
セルの起動のための第一の帯域幅部分BWPと、
前記セルを非休止状態に遷移させるための第二のBWPと、を示す構成パラメーターを受信することと、
前記セルの起動に応答して、前記第一のBWPをアクティブBWPとして起動することと、
前記セルを休止状態から前記非休止状態に遷移させることに応答して、前記第二のBWPを前記アクティブBWPとして起動させることとを含む、方法。
(項目19)
前記第一のBWPが、前記セルの第一のダウンリンクBWPである、項目18に記載の方法。
(項目20)
前記第二のBWPが、前記セルの第二のダウンリンクBWPである、項目18~19のいずれか一項に記載の方法。
(項目21)
前記アクティブBWPが、前記セルのアクティブダウンリンクBWPである、項目18~20のいずれか一項に記載の方法。
(項目22)
前記ダウンリンク制御情報が、前記セルを前記休止状態から前記非休止状態に遷移させることを示すフィールドを含む、項目18~21のいずれか一項に記載の方法。
(項目23)
複数のBWPインデックスの構成パラメーターを含む、前記セルに対する、一つまたは複数の第一の無線リソース制御RRCメッセージを受信することをさらに含み、前記複数のBWPインデックスの各BWPインデックスが、前記セルの複数のダウンリンクBWPのダウンリンクBWPに対応する、項目18に記載の方法。
(項目24)
前記セルの起動のための前記第一のダウンリンクBWPを示す、前記複数のBWPインデックスからの、第一のBWPインデックスの第一の構成パラメーターを含む一つまたは複数の第二のRRCメッセージを受信することをさらに含む、項目23に記載の方法。
(項目25)
前記セルを前記休止状態から前記非休止状態に遷移させるための前記第二のダウンリンクBWPを示す、前記複数のBWPインデックスからの、第二のBWPインデックスの第二の構成パラメーターを含む一つまたは複数の第三のRRCメッセージを受信することをさらに含む、項目23~24のいずれか一項に記載の方法。
(項目26)
前記セルを前記非休止状態から前記休止状態へ遷移させるための休止BWPを示す、前記複数のBWPインデックスからの、休止BWPインデックスの第三の構成パラメーターを含む前記一つまたは複数の第三のRRCメッセージを受信することをさらに含む、項目25に記載の方法。
(項目27)
前記第二のダウンリンクBWPが、前記休止BWPと異なる、項目26に記載の方法。
(項目28)
前記セルを前記非休止状態から前記休止状態に遷移させることに応答して、前記セルの休止BWPを前記アクティブダウンリンクBWPとして起動することをさらに含む、項目26に記載の方法。
(項目29)
前記セルが、前記休止BWPが前記セルの前記アクティブダウンリンクBWPであることに応答して、前記休止状態にある、項目28に記載の方法。
(項目30)
前記セルが前記休止状態にあることに応答して、前記セルに対するリソース割り当てを含むダウンリンク制御情報に対する監視を停止することをさらに含む、項目29に記載の方法。
(項目31)
前記セルの前記休止BWPが、検索空間で構成されていない、項目30に記載の方法。
(項目32)
前記第一のダウンリンクBWPが、前記セルの第一のアクティブダウンリンクBWPである、項目18に記載の方法。
(項目33)
前記第二のダウンリンクBWPが、前記第一のダウンリンクBWPと同一である、項目18に記載の方法。
(項目34)
前記セルを前記休止状態から前記非休止状態に遷移させることを示すフィールドを含むダウンリンク制御情報を受信することをさらに含む、項目18に記載の方法。
(項目35)
前記第一のダウンリンク帯域幅部分を起動することに応答して、前記第一のダウンリンク帯域幅部分に対する第一のダウンリンク制御情報を監視することをさらに含む、項目18に記載の方法。
(項目36)
前記第二のダウンリンク帯域幅部分を起動させることに応答して、前記第二の帯域幅部分に対する第二のダウンリンク制御情報を監視することをさらに含む、項目18に記載の方法。
(項目37)
前記第二のダウンリンク制御情報を受信すること応答して、前記第二の帯域幅部分上のダウンリンクトランスポートブロックを受信することをさらに含む、項目36に記載の方法。
(項目38)
前記非休止状態から前記休止状態への遷移を示す、第二のコマンドを受信することをさらに含み、前記第二のコマンドが、ダウンリンク制御情報、媒体アクセス制御制御要素、RRCシグナリング、または不連続受信構成/タイマーを介して示される、項目18に記載の方法。
(項目39)
前記セルを前記休止状態に遷移させることに応答して、前記セルのbwp-InactivityTimerを停止することをさらに含む、項目18に記載の方法。
(項目40)
無線デバイスによって、前記セルを非休止状態に遷移させるための非休止BWPを示す構成パラメーターを受信することと、
前記セルの起動に応答して、第一のBWPをアクティブBWPとして起動することと、
前記セルを休止状態から前記非休止状態に遷移させることに応答して、前記非休止BWPを前記アクティブBWPとして起動することとを含む、方法。
(項目41)
無線デバイスによって、セル無線ネットワーク一時識別子C-RNTIに関連付けられるダウンリンク制御情報DCIを受信することであって、前記DCIが周波数領域リソース割り当てフィールドを含む、受信することと、
前記DCIが、セルに対し、第一の省電力状態から、第二の省電力状態に遷移させるためであるか、またはデータをスケジューリングするためであるかを、前記周波数領域リソース割り当てフィールドの値に基づいて、判定することと、
前記DCIが前記遷移のためのものであると決定することに応答して、前記セルに対し前記第一の省電力状態から前記第二の省電力状態へ遷移させることと、
前記DCIが前記スケジューリングのためのものであると決定することに応答して、前記DCIに基づいて前記データを受信することとを含む、方法。
(項目42)
前記第一の省電力状態が休止状態である、項目41に記載の方法。
(項目43)
前記第一の省電力状態が不連続受信オフ状態である、項目41に記載の方法。
(項目44)
前記第二の省電力状態が、非休止状態または通常状態である、項目41に記載の方法。
(項目45)
前記第二の電力状態が、不連続受信アクティブ状態である、項目41に記載の方法。
(項目46)
前記DCIが、前記C-RNTIによってスクランブルされる巡回冗長検査を伴うDCIフォーマット1_1に基づいて送信される、項目41に記載の方法。
(項目47)
前記DCIのサイズが、前記周波数領域リソース割り当てフィールドの前記値に関係なく決定される、項目46に記載の方法。
(項目48)
前記DCIが、前記セルを含む一つまたは複数のセルの前記第一の省電力状態と前記第二の省電力状態との間を遷移することを示すフィールドを含む、項目41に記載の方法。
(項目49)
前記DCIが、前記周波数領域リソース割り当てが事前定義された値とは異なることに基づいて、前記スケジューリングのためのものであると決定することをさらに含む、項目41に記載の方法。
(項目50)
前記DCIが、前記周波数領域リソース割り当ての前記値が事前定義された値に設定されることに基づいて前記遷移のためであると決定することをさらに含む、項目41に記載の方法。
(項目51)
前記事前定義された値が、全て1のビットストリングであり、前記周波数領域リソース割り当てフィールドの各ビットが、リソース割り当てタイプ0がリソース割り当てタイプとして構成されることに応答して1である、項目50に記載の方法。
(項目52)
前記リソース割り当てタイプ0が、リソースインジケーター値に基づく、項目51に記載の方法。
(項目53)
前記事前定義された値が、全てゼロのビットストリングであり、前記周波数領域リソース割り当てフィールドの各ビットが、リソース割り当てタイプ1がリソース割り当てタイプとして構成されることに応答して、0である、項目50に記載の方法。
(項目54)
前記リソース割り当てタイプ1が、ビットマップ表示に基づいており、前記ビットマップのビットが、複数のリソースブロックのリソースブロックグループに対応する、項目53に記載の方法。
(項目55)
前記DCIに対応するハイブリッド自動反復要求応答フィードバックを送信することをさらに含む、項目41に記載の方法。
(項目56)
前記ハイブリッド自動反復要求応答フィードバックのためのリソースを示す前記DCIを受信することをさらに含む、項目55に記載の方法。
(項目57)
無線デバイスによって、周波数領域リソース割り当てフィールドを含む、セル無線ネットワーク一時識別子C-RNTIによってスクランブルされるDCIフォーマットを介して、ダウンリンク制御情報DCIを受信することと、
前記周波数領域リソース割り当てフィールドに基づいて、
第一の省電力状態から第二の省電力状態へ遷移すること、または
前記DCIに基づいてデータを受信することの一つを実行することと、を含む、方法。
(項目58)
前記DCIが、セルに対し前記第一の省電力状態から前記第二の省電力状態に遷移させるためであるか、または前記DCIが、データをスケジューリングするためであるかどうかを、前記周波数領域リソース割り当てフィールドの値に基づいて、判定することをさらに含む、項目57に記載の方法。
(項目59)
前記周波数領域リソース割り当てが事前定義された値に設定されることに応答して、前記第一の省電力状態から前記第二の省電力状態に遷移することを決定することをさらに含む、項目58に記載の方法。
(項目60)
前記事前定義された値が、全て1のビットストリングであり、前記周波数領域リソース割り当てフィールドの各ビットが、リソース割り当てタイプ0がリソース割り当てタイプとして構成されることに応答して1である、項目59に記載の方法。
(項目61)
前記リソース割り当てタイプ0が、リソースインジケーター値に基づく、項目60に記載の方法。
(項目62)
前記事前定義された値が、全てゼロのビットストリングであり、前記周波数領域リソース割り当てフィールドの各ビットが、リソース割り当てタイプ1がリソース割り当てタイプとして構成されることに応答して、0である、項目59に記載の方法。
(項目63)
前記リソース割り当てタイプ1が、ビットマップ表示に基づいており、前記ビットマップのビットが、複数のリソースブロックのリソースブロックグループに対応する、項目62に記載の方法。
(項目64)
前記DCIが、前記周波数領域リソース割り当てが事前定義された値とは異なることに基づいて、前記スケジューリングのためのものであると決定することをさらに含む、項目62に記載の方法。
(項目65)
前記DCIが前記スケジューリングのためであるとの前記決定に応答して、前記DCIに基づいて前記データを受信することをさらに含む、項目64に記載の方法。
(項目66)
前記第一の省電力状態が休止状態である、項目57に記載の方法。
(項目67)
前記第一の省電力状態が不連続受信オフ状態である、項目57に記載の方法。
(項目68)
前記第二の省電力状態が、非休止状態または通常状態である、項目57に記載の方法。
(項目69)
前記第二の省電力状態が、不連続アクティブ状態である、項目57に記載の方法。
(項目70)
前記DCIが、前記C-RNTIによってスクランブルされる巡回冗長検査を伴うDCIフォーマット1_1に基づいて送信される、項目57に記載の方法。
(項目71)
前記DCIのサイズが、前記周波数領域リソース割り当てフィールドの前記値に関係なく決定される、項目70に記載の方法。
(項目72)
前記DCIが、一つまたは複数のセルの前記第一の省電力状態と前記第二の省電力状態との間を遷移することを示すフィールドを含む、項目57に記載の方法。
(項目73)
前記DCIが、前記一つまたは複数のセルの一つまたは複数の第一のセルの前記第一の省電力状態から、前記第二の省電力状態への遷移を示す前記フィールドを含む、項目72に記載の方法。
(項目74)
前記周波数領域リソース割り当てフィールドが事前定義された値に設定されることに応答して、前記一つまたは複数の第一のセルを前記第一の省電力状態から前記第二の省電力状態に遷移させることをさらに含む、項目73に記載の方法。
(項目75)
前記DCIが、前記一つまたは複数のセルの一つまたは複数の第一のセルの前記第二の省電力状態から前記第一の省電力状態への遷移を示す前記フィールドを含む、項目72に記載の方法。
(項目76)
前記周波数領域リソース割り当てフィールドが事前定義された値に設定されることに応答して、前記一つまたは複数の第一のセルを前記第二の省電力状態から前記第一の省電力状態に遷移させることをさらに含む、項目75に記載の方法。
(項目77)
前記DCIに対応するハイブリッド自動反復要求応答フィードバックを送信することをさらに含む、項目57に記載の方法。
(項目78)
前記ハイブリッド自動反復要求応答フィードバック用のリソースを示す前記DCIを受信することをさらに含む、項目77に記載の方法。
(項目79)
一つまたは複数のプロセッサーによって実行されるとき、前記一つまたは複数のプロセッサーに、項目1~78のいずれか一項に記載の方法を実施させる命令を含む、非一時的コンピューター可読記憶媒体。
(項目80)
一つまたは複数のプロセッサーと、前記一つまたは複数のプロセッサーによって実行されるとき、前記無線デバイスに、項目1~78のいずれか一項に記載の方法を実行させる、命令を記憶するメモリーとを含む、無線デバイス。
(項目81)
無線デバイスに、
セカンダリーセルの起動のための第一のダウンリンク帯域幅部分BWPと、
前記セカンダリーセルを休止状態から非休止状態に遷移させるための第二のダウンリンクBWPと、を示す構成パラメーターを送信することと、
前記第一のダウンリンクBWPを起動するために、前記セカンダリーセルの起動を示す媒体アクセス制御起動コマンドを送信することと、
前記セカンダリーセルを前記休止状態から前記非休止状態に遷移させることを示すフィールドを含む、ダウンリンク制御情報DCIを送信することと、
前記DCIに応答して、前記第二のダウンリンクBWPを前記セカンダリーセルのアクティブダウンリンクBWPとして決定することとを含む、方法。
(項目82)
複数のBWPインデックスの構成パラメーターを含む、前記セカンダリーセルに対する、一つまたは複数の第一の無線リソース制御RRCメッセージを送信することをさらに含み、前記複数のBWPインデックスの各BWPインデックスが、前記セカンダリーセルの複数のダウンリンクBWPのダウンリンクBWPに対応する、項目81に記載の方法。
(項目83)
前記セカンダリーセルの起動のための前記第一のダウンリンクBWPを示す、前記複数のBWPインデックスからの、第一のBWPインデックスの第一の構成パラメーターを含む一つまたは複数の第二のRRCメッセージを送信することをさらに含む、項目82に記載の方法。
(項目84)
前記セカンダリーセルを前記休止状態から前記非休止状態に遷移させるための前記第二のダウンリンクBWPを示す、前記複数のBWPインデックスからの、第二のBWPインデックスの第二の構成パラメーターを含む一つまたは複数の第三のRRCメッセージを送信することをさらに含む、項目82に記載の方法。
(項目85)
前記セカンダリーセルを前記非休止状態から前記休止状態へ遷移させるための休止BWPを示す、前記複数のBWPインデックスからの、休止BWPインデックスの第三の構成パラメーターを含む前記一つまたは複数の第三のRRCメッセージを送信することをさらに含む、項目84に記載の方法。
(項目86)
前記第二のダウンリンクBWPが、前記休止BWPと異なる、項目85に記載の方法。
(項目87)
前記セカンダリーセルを前記非休止状態から前記休止状態に遷移させることに応答して、前記セカンダリーセルの前記休止BWPを前記アクティブダウンリンクBWPとして決定することをさらに含む、項目85に記載の方法。
(項目88)
前記セカンダリーセルが、前記休止BWPが前記セカンダリーセルの前記アクティブダウンリンクBWPであることに応答して、前記休止状態にある、項目87に記載の方法。
(項目89)
前記セカンダリーセルが前記休止状態にあることに応答して、前記セカンダリーセルに対するリソース割り当てを含むDCIに対する送信を停止することをさらに含む、項目88に記載の方法。
(項目90)
前記セカンダリーセルの前記休止BWPの検索空間を構成しないことをさらに含む、項目89に記載の方法。
(項目91)
前記第一のダウンリンクBWPが、前記セカンダリーセルの第一のアクティブダウンリンクBWPである、項目81に記載の方法。
(項目92)
前記第二のダウンリンクBWPが、前記第一のダウンリンクBWPと同一である、項目81に記載の方法。
(項目93)
前記第二のダウンリンクBWPが、前記第一のダウンリンクBWPとは異なる、項目81に記載の方法。
(項目94)
前記第一のダウンリンクBWPが起動されることに応答して、前記第一のダウンリンクBWPに対する第一のDCIを送信することをさらに含む、項目81に記載の方法。
(項目95)
前記第二のダウンリンクBWPが起動していることに応答して、前記第二のBWPに対する第二のダウンリンクDCIを送信することをさらに含む、項目94に記載の方法。
(項目96)
前記第二のDCIに基づいて、前記第二のBWP上のダウンリンクトランスポートブロックを送信することをさらに含む、項目95に記載の方法。
(項目97)
無線デバイスに、
セルの起動のための第一の帯域幅部分BWPと、
前記セルを非休止状態に遷移させるための第二のBWPと、を示す構成パラメーターを送信することと、
前記第一のBWPをアクティブBWPとして起動して前記セルを起動することと、
前記第二のBWPを前記アクティブBWPとして起動するために、前記セルを休止状態から前記非休止状態に遷移させることを示すダウンリンク制御情報を送信することと、を含む、方法。
(項目98)
前記第一のBWPが、前記セルの第一のダウンリンクBWPである、項目97に記載の方法。
(項目99)
前記第二のBWPが、前記セルの第二のダウンリンクBWPである、項目97に記載の方法。
(項目100)
前記アクティブBWPが、前記セルのアクティブダウンリンクBWPである、項目97に記載の方法。
(項目101)
前記ダウンリンク制御情報DCIが、前記セルを前記休止状態から前記非休止状態に遷移させることを示すフィールドを含む、項目97に記載の方法。
(項目102)
複数のBWPインデックスの構成パラメーターを含む、前記セルに対する、一つまたは複数の第一の無線リソース制御RRCメッセージを送信することをさらに含み、前記複数のBWPインデックスの各BWPインデックスが、前記セルの複数のダウンリンクBWPのダウンリンクBWPに対応する、項目97に記載の方法。
(項目103)
前記セルの起動のための前記第一のダウンリンクBWPを示す、前記複数のBWPインデックスからの、第一のBWPインデックスの第一の構成パラメーターを含む一つまたは複数の第二のRRCメッセージを送信することをさらに含む、項目102に記載の方法。
(項目104)
前記セルを前記休止状態から前記非休止状態に遷移させるための前記第二のダウンリンクBWPを示す、前記複数のBWPインデックスからの、第二のBWPインデックスの第二の構成パラメーターを含む一つまたは複数の第三のRRCメッセージを送信することをさらに含む、項目102に記載の方法。
(項目105)
前記セルを前記非休止状態から前記休止状態へ遷移させるための休止BWPを示す、前記複数のBWPインデックスからの、休止BWPインデックスの第三の構成パラメーターを含む前記一つまたは複数の第三のRRCメッセージを送信することをさらに含む、項目104に記載の方法。
(項目106)
前記第二のダウンリンクBWPが、前記休止BWPと異なる、項目105に記載の方法。
(項目107)
前記セルを前記非休止状態から前記休止状態に前記遷移させることに応答して、前記セルの前記休止BWPを前記アクティブダウンリンクBWPとして決定することをさらに含む、項目105に記載の方法。
(項目108)
前記セルが、前記休止BWPが前記セルの前記アクティブダウンリンクBWPであることに応答して、前記休止状態にある、項目107に記載の方法。
(項目109)
前記セルが前記休止状態にあることに応答して、前記セルのリソース割り当てを含むDCIに対する送信を停止することをさらに含む、項目108に記載の方法。
(項目110)
前記セルの前記休止BWPの検索空間を構成しないことをさらに含む、項目109に記載の方法。
(項目111)
前記第一のダウンリンクBWPが、前記セルの第一のアクティブダウンリンクBWPである、項目97に記載の方法。
(項目112)
前記第二のダウンリンクBWPが、前記第一のダウンリンクBWPと同一である、項目97に記載の方法。
(項目113)
前記第二のダウンリンクBWPが、前記第一のダウンリンクBWPとは異なる、項目97に記載の方法。
(項目114)
前記第一のダウンリンクBWPが起動されることに応答して、前記第一のダウンリンクBWPに対する第一のダウンリンク制御情報を送信することをさらに含む、項目97に記載の方法。
(項目115)
前記第二のダウンリンクBWPが起動されることに応答して、前記第二のBWPに対する第二のダウンリンク制御情報を送信することをさらに含む、項目97に記載の方法。
(項目116)
前記第二のダウンリンク制御情報に基づいて、前記第二のBWP上のダウンリンクトランスポートブロックを送信することをさらに含む、項目115に記載の方法。
(項目117)
ダウンリンク制御情報、媒体アクセス制御制御要素、無線リソース制御シグナリング、または不連続受信構成/タイマーの構成パラメーターを介して、前記非休止状態から前記休止状態への遷移を示す、第二のコマンドを送信することをさらに含む、項目97に記載の方法。
(項目118)
無線デバイスに、セル無線ネットワーク一時識別子(C-RNTI)に関連付けられるダウンリンク制御情報(DCI)を送信することであって、前記DCIが周波数領域リソース割り当てフィールドを含む、送信することと、
前記DCIが、セルに対し、第一の省電力状態から、第二の省電力状態へ遷移させるためであるか、または前記DCIが、データをスケジューリングするためであるかどうかを、前記周波数領域リソース割り当てフィールドの値に基づいて、示すことと、
前記表示に基づいて、
前記DCIが前記遷移のためのものであると示すことに応答して、前記セルを前記第一の省電力状態から前記第二の省電力状態への遷移させることと、または
前記DCIが前記スケジューリングのためのものであると示すことに応答して、前記DCIに基づいて前記データを送信することとを含む、方法。
(項目119)
前記第一の省電力状態が休止状態である、項目118に記載の方法。
(項目120)
前記第一の省電力状態が、不連続受信オフ状態である、項目118に記載の方法。
(項目121)
前記第二の省電力状態が、非休止状態または通常状態である、項目118に記載の方法。
(項目122)
前記第二の省電力状態が、不連続受信アクティブ状態である、項目118に記載の方法。
(項目123)
前記DCIが、前記C-RNTIによってスクランブルされる巡回冗長検査を伴うDCIフォーマット1_1に基づいて送信される、項目118に記載の方法。
(項目124)
前記DCIのサイズが、前記周波数領域リソース割り当てフィールドの前記値に関係なく決定される、項目123に記載の方法。
(項目125)
前記DCIが、前記セルを含む一つまたは複数のセルを前記第一の省電力状態と前記第二の省電力状態との間を遷移させることを示すフィールドを含む、項目117に記載の方法。
(項目126)
前記DCIが、前記周波数領域リソース割り当ての前記値を事前定義された値に設定することに基づく前記遷移のためのものであることを示すことをさらに含む、項目117に記載の方法。
(項目127)
前記DCIが、前記周波数領域リソース割り当ての前記値を、事前定義された値とは異なって設定することに基づく前記スケジューリングのためのものであることを示すことをさらに含む、項目117に記載の方法。
(項目128)
前記事前定義された値が、全て1のビットストリングであり、前記周波数領域リソース割り当てフィールドの各ビットが、リソース割り当てタイプ0がリソース割り当てタイプとして構成されることに応答して1である、項目127に記載の方法。
(項目129)
前記リソース割り当てタイプ0が、リソースインジケーター値に基づく、項目128に記載の方法。
(項目130)
前記事前定義された値が、全てゼロのビットストリングであり、前記周波数領域リソース割り当てフィールドの各ビットが、リソース割り当てタイプ1がリソース割り当てタイプとして構成されることに応答して、0である、項目127に記載の方法。
(項目131)
前記リソース割り当てタイプ1が、ビットマップ表示に基づいており、前記ビットマップのビットが、複数のリソースブロックのリソースブロックグループに対応する、項目130に記載の方法。
(項目132)
前記命令がさらに、前記一つまたは複数のプロセッサーによって実行されるとき、基地局に、前記DCIに対応するハイブリッド自動反復要求応答フィードバックを受信させる、項目117に記載の方法。
(項目133)
前記命令がさらに、前記一つまたは複数のプロセッサーによって実行されるとき、前記基地局に、前記ハイブリッド自動反復要求応答フィードバックのためのリソースを示す前記DCIを送信させる、項目132に記載の方法。
(項目134)
無線デバイスに、周波数領域リソース割り当てフィールドを含むセル無線ネットワーク一時識別子(C-RNTI)によってスクランブルされたDCIフォーマットを介して、ダウンリンク制御情報(DCI)を送信することと、
前記周波数領域リソース割り当てフィールドが事前定義された値に設定されることに応答して、第一の電力状態から第二の電力状態に遷移すること、または
前記DCIに基づいてデータをスケジュールすることの一つを示すことと、を含む、方法。
(項目135)
前記DCIが、セルに対し、前記第一の電力状態から前記第二の電力状態に遷移させるためであるか、または前記DCIが、データをスケジューリングするためであるかを、前記周波数領域リソース割り当てフィールドの値に基づいて、示すことをさらに含む、項目134に記載の方法。
(項目136)
前記周波数領域リソース割り当てが事前定義された値に設定されることに応答して、前記第一の電力状態から前記第二の電力状態への遷移を示すことをさらに含む、項目135に記載の方法。
(項目137)
前記事前定義された値が、1のビットストリングであり、前記周波数領域リソース割り当てフィールドの各ビットが、リソース割り当てタイプ0がリソース割り当てタイプとして構成されることに応答して1である、項目136に記載の方法。
(項目138)
前記リソース割り当てタイプ0が、リソースインジケーター値に基づく、項目137に記載の方法。
(項目139)
前記事前定義された値がゼロのビットストリングであり、前記周波数領域リソース割り当てフィールドの各ビットが、リソース割り当てタイプ1がリソース割り当てタイプとして構成されることに応答して、0である、項目136に記載の方法。
(項目140)
前記リソース割り当てタイプ1が、ビットマップ表示に基づいており、前記ビットマップのビットが、複数のリソースブロックのリソースブロックグループに対応する、項目139に記載の方法。
(項目141)
前記周波数領域リソース割り当てが前記事前定義された値とは異なることに基づいて、前記スケジューリングデータに対して前記DCIを示すことをさらに含む、項目135に記載の方法。
(項目142)
前記スケジューリングデータに対して前記DCIを示すことに応答して、前記DCIに基づいて前記データを送信することをさらに含む、項目141に記載の方法。
(項目143)
前記第一の電力状態が休止状態である、項目134に記載の方法。
(項目144)
前記第一の電力状態が、不連続受信オフ状態である、項目134に記載の方法。
(項目145)
前記第二の電力状態が、非休止状態または通常状態である、項目134に記載の方法。
(項目146)
前記第二の電力状態が、不連続受信アクティブ状態である、項目134に記載の方法。
(項目147)
前記DCIが、前記C-RNTIによってスクランブルされる巡回冗長検査を伴うDCIフォーマット1_1に基づいて送信される、項目134に記載の方法。
(項目148)
前記DCIのサイズが、前記周波数領域リソース割り当てフィールドの前記値に関係なく決定される、項目147に記載の方法。
(項目149)
前記DCIが、前記セルを含む前記無線デバイスの一つまたは複数のセルを前記第一の電力状態と前記第二の電力状態との間を遷移させることを示すフィールドを含む、項目134に記載の方法。
(項目150)
前記DCIが、前記一つまたは複数のセルの一つまたは複数の第一のセルを前記第一の電力状態から、前記第二の電力状態へ遷移させることを示す前記フィールドを含む、項目149に記載の方法。
(項目151)
前記周波数領域リソース割り当てフィールドが事前定義された値に設定されることに基づいて、前記一つまたは複数の第一のセルを、前記第一の電力状態から前記第二の電力状態まで表示することをさらに含む、項目150に記載の方法。
(項目152)
前記DCIが、前記一つまたは複数のセルの一つまたは複数の第一のセルを前記第二の電力状態から、前記第一の電力状態に遷移させることを示す前記フィールドを含む、項目149に記載の方法。
(項目153)
前記周波数領域リソース割り当てフィールドが前記事前定義された値に設定されることに応答して、前記一つまたは複数第一のセルを前記第二の電力状態から前記第一の電力状態まで表示することをさらに含む、項目152に記載の方法。
(項目154)
前記DCIに対応するハイブリッド自動反復要求応答フィードバックを受信することをさらに含む、項目134に記載の方法。
(項目155)
前記ハイブリッド自動反復要求応答フィードバックのためのリソースを示す前記DCIを送信することをさらに含む、項目154に記載の方法。
(項目156)
無線デバイスによって、セルの休止帯域幅部分に対する構成パラメーターを含む一つまたは複数の無線リソース制御メッセージを受信することであって、前記構成パラメーターが前記セルの前記休止帯域幅部分の一つまたは複数の制御リソースセット(コアセット)を含む、受信することと、
前記セルの休止状態への遷移を示すコマンドの受信に応答して、前記セルの前記休止帯域幅部分を起動することと、
前記休止帯域幅部分の前記一つまたは複数のコアセットを介してDCIを監視することをスキップすることと、
前記一つまたは複数の制御リソースセットの送信構成インジケーター(TCI)状態に基づいて一つまたは複数の基準信号を決定することと、
前記セルのビーム故障を判定するために、前記一つまたは複数の基準信号で測定を行うことと、
前記セルの前記ビーム故障の前記判定に応答して、ビーム故障回復要求を送信することと、を含む、方法。
(項目157)
一つまたは複数のプロセッサーによって実行されるとき、前記一つまたは複数のプロセッサーに、項目81~156のいずれか一項に記載の方法を実施させる命令を含む、非一時的コンピューター可読記憶媒体。
(項目158)
一つまたは複数のプロセッサーと、前記一つまたは複数のプロセッサーによって実行されるとき、前記基地局に項目81~156のいずれか一項に記載の方法を実行させる命令を記憶するメモリーとを含む、基地局。
【図面の簡単な説明】
【0004】
本開示のさまざまな実施形態のうちのいくつかの例が、図面を参照して本明細書に記載される。
【0005】
図1図1は、本開示の実施形態の一態様による、例示的なRANアーキテクチャーの図である。
【0006】
図2図2Aは、本開示の実施形態の一態様による、例示的なユーザープレーンプロトコルスタックの図である。
【0007】
図2Bは、本開示の実施形態の一態様による、例示的な制御プレーンプロトコルスタックの図である。
【0008】
図3図3は、本開示の実施形態の一態様による、例示的な無線デバイスおよび二つの基地局の図である。
【0009】
図4図4A図4B図4Cおよび図4Dは、本開示の実施形態の一態様による、アップリンクおよびダウンリンク信号送信のための例示的な図である。
【0010】
図5図5Aは、本開示の実施形態の一態様による、例示的なアップリンクチャネルマッピングおよび例示的なアップリンク物理信号の図である。
【0011】
図5Bは、本開示の実施形態の一態様による、例示的なダウンリンクチャネルマッピングおよび例示的なダウンリンク物理信号の図である。
【0012】
図6図6は、本開示の実施形態の一態様による、例示的なキャリアの送信時間または受信時間を描いている略図である。
【0013】
図7図7Aおよび7Bは、本開示の一実施形態の一態様による、OFDMサブキャリアの例示的なセットを示す図である。
【0014】
図8図8は、本開示の実施形態の一態様による、例示的なOFDM無線リソースを示す図である。
【0015】
図9図9Aは、マルチビームシステムでの例示的なCSI-RSおよび/またはSSブロック送信を示す図である。
【0016】
図9Bは、本開示の実施形態の一態様による、例示的なダウンリンクビーム管理手順を示す図である。
【0017】
図10図10は、本開示の実施形態の一態様による、構成されるBWPの例示的な図である。
【0018】
図11図11Aおよび図11Bは、本開示の実施形態の一態様による、例示的なマルチ接続の図である。
【0019】
図12図12は、本開示の実施形態の一態様による、例示的ランダムアクセス手順の図である。
【0020】
図13図13は、本開示の実施形態の一態様による、例示的なMACエンティティの構造である。
【0021】
図14図14は、本開示の実施形態の一態様による、例示的なRANアーキテクチャーの図である。
【0022】
図15図15は、本開示の実施形態の一態様による、例示的なRRC状態の図である。
【0023】
図16図16A、16B、および16Cは、本開示の一実施形態の一態様による、MACサブヘッダーの例示的なセットを示す図である。
【0024】
図17図17Aおよび17Bは、本開示の実施形態の一態様による、例示的なMAC PDUの図である。
【0025】
図18図18は、本開示の一実施形態の一態様による、DL-SCHのLCIDの例である。
【0026】
図19図19は、本開示の一実施形態の一態様による、UL-SCHのLCIDの例である。
【0027】
図20図20Aは、本開示の一実施形態の一態様による、1オクテットのSCell起動/停止MAC CEの例である。
【0028】
図20Bは、本開示の一実施形態の一態様による、4オクテットのSCell起動/停止MAC CEの例である。
【0029】
図21図21Aは、本開示の一実施形態の一態様による、1オクテットのSCellハイバネーションMAC CEの例である。
【0030】
図21Bは、本開示の一実施形態の一態様による、4オクテットのSCellハイバネーションMAC CEの例である。
【0031】
図21Cは、本開示の一実施形態の一態様による、SCell状態遷移のためのMAC制御要素の例である。
【0032】
図22図22は、本開示の実施形態の一態様による、DCIフォーマットの例である。
【0033】
図23図23は、本開示の一実施形態の一態様による、SCell上のBWP管理の例である。
【0034】
図24図24は、本開示の一実施形態の一態様による、間欠受信(DRX)動作の例である。
【0035】
図25図25は、本開示の一実施形態の一態様による、DRX動作の例である。
【0036】
図26図26Aは、本開示の一実施形態の一態様による、ウェイクアップ信号/チャネルベースの省電力動作の例である。
【0037】
図26Bは、本開示の一実施形態の一態様による、go-toスリープ信号/チャネルベースの省電力動作の例である。
【0038】
図27図27は、PSアクティブBWPの例示的実施形態を示す。
【0039】
図28図28は、BWPに関連するRRCパラメーターの例を示す。
【0040】
図29図29は、休止状態を有する例示的なDRX手順を示す。
【0041】
図30図30は、休止BWPおよびPSアクティブBWPの例示的実施形態を示す。
【0042】
図31図31は、休止状態にある低減されたDCIフォーマットの例示的実施形態を示す。
【0043】
図32図32は、第一の電力状態にあるRRC構成アクティブセルを有する例示的なDRX手順を示す。
【0044】
図33図33は、一つまたは複数のセルを有するセルのPSアクティブBWPの例示的実施形態を示す。
【0045】
図34図34は、PCell BWPの変化に応答してアクティブであるPS-アクティブBWPの例示的実施形態を示す。
【0046】
図35図35は、ウェイクアップ信号を有する例示的実施形態を示す。
【0047】
図36図36は、第一の電力状態の測定用の例示的実施形態を示す。
【0048】
図37図37は、PS-DCIの接頭辞付きDCIフィールドの例示的実施形態を示す。
【0049】
図38図38は、例示的実施形態のフローチャートを示す。
【0050】
図39図39は、例示的実施形態のフローチャートを示す。
【発明を実施するための形態】
【0051】
以下の頭字語は、本開示全体を通して使用される:
3GPP 第3世代パートナーシッププロジェクト
5GC 5Gコアネットワーク
ACK 応答
AMF アクセスおよびモビリティ管理機能
ARQ 自動反復要求
AS アクセス層
ASIC 特定用途向け集積回路
BA 帯域幅適応
BCCH ブロードキャスト制御チャネル
BCH ブロードキャストチャネル
BPSK 二相位相変調
BWP 帯域幅部分
CA キャリアアグリゲーション
CC コンポーネントキャリア
CCCH 共通制御チャネル
CDMA 符号分割多重アクセス
CN コアネットワーク
CP サイクリックプレフィックス
CP-OFDM サイクリックプレフィックス直交周波数分割多重
C-RNTI セル無線ネットワーク一時識別子
CS 構成されるスケジューリング
CSI チャネル状態情報
CSI-RS チャネル状態情報-基準信号
CQI チャネル品質インジケーター
CRC 巡回冗長検査
CSS 共通検索空間
CU 中央ユニット
DAI ダウンリンク割り当てインデックス
DC デュアル接続
DCCH 専用制御チャネル
DCI ダウンリンク制御情報
DL ダウンリンク
DL-SCH ダウンリンク共有チャネル
DM-RS 復調基準信号
DRB データ無線ベアラ
DRX 間欠受信
DTCH 専用トラフィックチャネル
DU 分散ユニット
EPC 進化型パケットコア
E-UTRA 進化型UMTS地上無線アクセス
E-UTRAN 進化型ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク
FDD 周波数分割デュプレックス
FPGA フィールドプログラマブルゲートアレイ
F1-C F1-制御プレーン
F1-U F1-ユーザープレーン
gNB 次世代ノードB
HARQ ハイブリッド自動反復要求
HDL ハードウェア記述言語
IE 情報要素
IP インターネットプロトコル
LCID 論理チャネル識別子
LTE ロングタームエボリューション
MAC 媒体アクセス制御
MCG マスターセルグループ
MCS 変調およびコーディング方式
MeNB マスター進化型ノードB
MIB マスター情報ブロック
MME モビリティ管理エンティティ
MN マスターノード
NACK 否定応答
NAS 非アクセス層
NGCP 次世代制御プレーン
NGC 次世代コア
NG-C NG-制御プレーン
ng-eNB 次世代進化型ノードB
NG-U NG-ユーザープレーン
NR 新無線
NR MAC 新無線MAC
NR PDCP 新無線PDCP
NR PHY 新無線物理
NR RLC 新無線RLC
NR RRC 新無線RRC
NSSAI ネットワークスライス選択支援情報
O&M 運用およびメンテナンス
OFDM 直交周波数分割多重
PBCH 物理ブロードキャストチャネル
PCC プライマリーコンポーネントキャリア
PCCH ページング制御チャネル
PCell プライマリーセル
PCH ページングチャネル
PDCCH 物理ダウンリンク制御チャネル
PDCP パケットデータ収束プロトコル
PDSCH 物理ダウンリンク共有チャネル
PDU プロトコルデータユニット
PHICH 物理HARQインジケーターチャネル
PHY 物理
PLMN パブリックランドモバイルネットワーク
PMI プリコーディング行列インジケーター
PRACH 物理ランダムアクセスチャネル
PRB 物理リソースブロック
PSCell プライマリーセカンダリーセル
PSS プライマリー同期信号
pTAG プライマリータイミングアドバンスグループ
PT-RS 位相トラッキング基準信号
PUCCH 物理アップリンク制御チャネル
PUSCH 物理アップリンク共有チャネル
QAM 直交振幅変調
QFI サービス品質インジケーター
QoS サービス品質
QPSK 四相位相変調
RA ランダムアクセス
RACH ランダムアクセスチャネル
RAN 無線アクセスネットワーク
RAT 無線アクセス技術
RA-RNTI ランダムアクセス無線ネットワーク一時識別子
RB リソースブロック
RBG リソースブロックグループ
RI ランクインジケーター
RLC 無線リンク制御
RLM 無線リンク監視
RNTI 無線ネットワーク一時識別子
RRC 無線リソース制御
RRM 無線リソース管理
RS 基準信号
RSRP 基準信号受信電力
SCC セカンダリーコンポーネントキャリア
SCell セカンダリーセル
SCG セカンダリーセルグループ
SC-FDMA 単一キャリア周波数分割多重アクセス
SDAP サービスデータ適応プロトコル
SDU サービスデータユニット
SeNB セカンダリー進化型ノードB
SFN システムフレーム数
S-GW サービングゲートウェイ
SI システム情報
SIB システム情報ブロック
SMF セッション管理機能
SN セカンダリーノード
SpCell 特殊セル
SRB シグナリング無線ベアラ
SRS サウンディング基準信号
SS 同期信号
SSS セカンダリー同期信号
sTAG セカンダリータイミングアドバンスグループ
TA タイミングアドバンス
TAG タイミングアドバンスグループ
TAI トラッキングエリア識別子
TAT タイムアライメントタイマー
TB トランスポートブロック
TCI 送信構成表示
TC-RNTI 一時セル無線ネットワーク一時識別子
TDD 時分割デュプレックス
TDMA 時分割多重アクセス
TRP 送信受信ポイント
TTI 送信時間間隔
UCI アップリンク制御情報
UE ユーザー機器
UL アップリンク
UL-SCH アップリンク共有チャネル
UPF ユーザープレーン機能
UPGW ユーザープレーンゲートウェイ
VHDL VHSICハードウェア記述言語
Xn-C Xn-制御プレーン
Xn-U Xn-ユーザープレーン
【0052】
図1は、本開示の実施形態の一態様による、例示的な無線アクセスネットワーク(RAN)アーキテクチャーである。この例に示されるように、RANノードは、第一の無線デバイス(例えば110A)に向けて新無線(NR)ユーザープレーンおよび制御プレーンプロトコル終端を提供する次世代ノードB(gNB)(例えば120A、120B)であり得る。一実施例では、RANノードは、次世代進化型ノードB(ng-eNB)(例えば、120C、120D)であってもよく、第二の無線デバイス(例えば、110B)に向かう進化型UMTS地上無線アクセス(E-UTRA)ユーザープレーンおよび制御プレーンプロトコル終端を提供することができる。第一の無線デバイスは、Uuインターフェイスを介してgNBと通信することができる。第二の無線デバイスは、Uuインターフェイスを介してng-eNBと通信することができる。
【0053】
gNBまたはng-eNBは、無線リソース管理およびスケジューリング、IPヘッダー圧縮、データの暗号化および完全性保護、ユーザー機器(UE)アタッチメントにおけるアクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)の選択、ユーザープレーンデータおよび制御プレーンデータのルーティング、接続設定および接続解放、(AMFから生じる)ページングメッセージのスケジューリングおよび送信、(AMFまたは運用およびメンテナンス(O&M)から生じる)システムブロードキャスト情報のスケジューリングおよび送信、測定および測定報告構成、アップリンク内のトランスポートレベルパケットマーキング、セッション管理、ネットワークスライシングのサポート、サービス品質(QoS)フロー管理、およびデータ無線ベアラへのマッピング、RRC_INACTIVE状態にあるUEのサポート、非アクセス層(NAS)メッセージのための分散機能、RAN共有、デュアル接続、またはNRとE-UTRAとの間の緊密なインターワーキング、などの機能をホストし得る。
【0054】
一実施例では、一つまたは複数のgNBおよび/または一つまたは複数のng-eNBは、Xnインターフェイスによって互いに相互接続されることができる。gNBまたはng-eNBは、NGインターフェイスによって、5Gコアネットワーク(5GC)に接続することができる。一実施例では、5GCは、一つまたは複数のAMF/ユーザー計画機能(UPF)機能(例えば130Aまたは130B)を含むことができる。gNBまたはng-eNBは、NG-ユーザープレーン(NG-U)インターフェイスによってUPFに接続することができる。NG-Uインターフェイスは、RANノードとUPFとの間のユーザープレーンプロトコルデータユニット(PDU)の配信(例えば、保証されていない配信)を提供することができる。gNBまたはng‐eNBは、NG‐制御プレーン(NG‐C)インターフェイスによってAMFに接続され得る。NG‐Cインターフェイスは、NGインターフェイス管理、UEコンテキスト管理、UEモビリティ管理、NASメッセージのトランスポート、ページング、PDUセッション管理、構成転送、または警告メッセージ送信などの機能を提供することができる。
【0055】
一実施例では、UPFは、イントラ/インター無線アクセス技術(RAT)モビリティ(適用可能な場合)のためのアンカーポイント、データネットワークへの相互接続の外部PDUセッションポイント、パケットルーティングおよび転送、ポリシールール施行のパケット検査およびユーザープレーン部分、トラフィック使用状況報告、データネットワークへのルーティングトラフィックフローをサポートするためのアップリンク分類器、マルチホームPDUセッションをサポートするための分岐ポイント、例えばパケットフィルターリングなどのユーザープレーンのためのQoS処理、ゲーティング、アップリンク(UL)/ダウンリンク(DL)レート実施、アップリンクトラフィック検証(例えば、QoSフローマッピングへのサービスデータフロー(SDF))、ダウンリンクパケットバッファリング、および/またはダウンリンクデータ通知トリガーリングなどの機能をホストすることができる。
【0056】
一実施例では、AMFは、NASシグナリング終端、NASシグナリングセキュリティ、アクセス層(AS)セキュリティ制御、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)アクセスネットワークの間のモビリティのためのインターコアネットワーク(CN)ノードシグナリング、アイドルモードUE到達可能性(例えば、ページング再送信の制御および実行)、登録エリア管理、システム内およびシステム間のモビリティのサポート、アクセス認証、ローミング権のチェックを含むアクセス許可、モビリティ管理制御(加入およびポリシー)、ネットワークスライスおよび/またはセッション管理機能(SMF)の選択のサポートなどの機能をホストすることができる。
【0057】
図2Aは、例示的なユーザープレーンプロトコルスタックであり、サービスデータ適応プロトコル(SDAP)(例えば211および221)、パケットデータ収束プロトコル(PDCP)(例えば212および222)、無線リンク制御(RLC)(例えば213および223)、および媒体アクセス制御(MAC)(例えば214および224)サブレイヤおよび物理(PHY)(例えば215および225)レイヤは、ネットワーク側の無線デバイス(例えば110)およびgNB(例えば120)で終端され得る。一実施例では、PHYレイヤは、トランスポートサービスを上位レイヤ(例えば、MAC、RRCなど)に提供する。一実施例では、MACサブレイヤのサービスおよび機能は、論理チャネルとトランスポートチャネルとの間のマッピング、一つまたは異なる論理チャネルに属するMACサービスデータユニット(SDU)のPHYレイヤに/それから配信されるトランスポートブロック(TB)への/それからの多重化/逆多重化、スケジューリング情報報告、ハイブリッド自動反復要求(HARQ)による誤り訂正(例えば、キャリアアグリゲーション(CA)の場合、キャリアごとに一つのHARQエンティティ)、動的スケジューリングによるUE間の優先処理、論理チャネル優先順位付けおよび/またはパディングによる一つのUEの論理チャネル間の優先処理を含むことができる。MACエンティティは、一つもしくは複数のヌメロロジ、および/または送信タイミングをサポートすることができる。一実施例では、論理チャネル優先順位付けにおけるマッピング制限により、論理チャネルがどのヌメロロジおよび/または送信タイミングを使用することができるかを制御することができる。一実施例では、RLCサブレイヤは、トランスペアレントモード(TM)、非応答モード(UM)、および応答モード(AM)送信モードをサポートすることができる。このRLC構成は、ヌメロロジおよび/または送信時間間隔(TTI)持続時間に依存せずに論理チャネル毎とすることができる。一実施例では、自動反復要求(ARQ)は、論理チャネルが構成されるいずれのヌメロロジおよび/またはTTI持続時間に関して動作することができる。一実施例では、ユーザープレーンに対するPDCPレイヤのサービスおよび機能は、シーケンス番号付け、ヘッダー圧縮および解凍、ユーザーデータの転送、並べ替えおよび重複検出、PDCP PDUルーティング(例えば、分割ベアラの場合)、PDCP SDUの再送信、暗号化、復号および完全性保護、PDCP SDU廃棄、RLC AMのためのPDCP再確立およびデータ回復、および/またはPDCP PDUの複製を含むことができる。一実施例では、SDAPのサービスおよび機能は、QoSフローとデータ無線ベアラとの間のマッピングを含むことができる。一実施例では、SDAPのサービスおよび機能は、DLパケットおよびULパケットにおけるサービス品質インジケーター(QFI)をマッピングすることを含むことができる。一実施例では、SDAPのプロトコルエンティティは、個々のPDUセッションのために構成されることができる。
【0058】
図2Bは、PDCP(例えば233および242)、RLC(例えば234および243)およびMAC(例えば235および244)サブレイヤおよびPHY(例えば236および245)レイヤがネットワーク側の無線デバイス(例えば110)およびgNB(例えば120)で終端されることができ且つ上述したサービスおよび機能を実行することができる例示的な制御プレーンプロトコルスタックである。一実施例では、RRC(例えば232および241)は、無線デバイスおよびネットワーク側のgNBで終端され得る。同じ制御プレーンプロトコルスタックが、無線デバイスとng-eNBの間で考慮されることに留意されたい。一実施例では、RRCのサービスおよび機能は、ASおよびNASに関するシステム情報のブロードキャスト、5GCまたはRANにより起動されるページング、UEとRANとの間のRRC接続の確立、メンテナンス、および解放、シグナリング無線ベアラ(SRB)およびデータ無線ベアラ(DRB)のキー管理、確立、構成、メンテナンスおよび解放を含むセキュリティ機能、モビリティ機能、QoS管理機能、UE測定報告およびその報告の制御、無線リンク障害の検出およびそこからの回復、ならびに/または、UEからの/へのNASへ/からのNASメッセージ転送を含むことができる。一実施例では、NAS制御プロトコル(例えば231および251)は、無線デバイスおよびネットワーク側のAMF(例えば130)で終端され、認証、3GPPアクセスおよび非3GPPアクセスのためのUEとAMFとの間のモビリティ管理、3GPPアクセスおよび非3GPPアクセスのためのUEとSMFとの間のセッション管理などの機能を実行することができる。
【0059】
一実施例では、基地局は、無線デバイスのために複数の論理チャネルを構成することができる。複数の論理チャネル内の論理チャネルは、無線ベアラに対応することができ、無線ベアラは、QoS要件と関連付けられることができる。一実施例では、基地局は、複数のTTI/ヌメロロジ中の一つまたは複数のTTI/ヌメロロジにマッピングされる論理チャネルを構成することができる。無線デバイスは、アップリンク許可を示す物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を介して、ダウンリンク制御情報(DCI)を受信することができる。一実施例では、アップリンク許可は、第一のTTI/ヌメロロジのためにあり得、トランスポートブロックの送信のためのアップリンクリソースを示すことができる。基地局は、無線デバイスのMAC層で論理チャネル優先順位付け手順によって使用される一つまたは複数のパラメーターを有する複数の論理チャネル内に各論理チャネルを構成することができる。一つまたは複数のパラメーターは、優先順位、優先順位付きビットレートなどを含み得る。複数の論理チャネル内の論理チャネルは、論理チャネルに関連付けられるデータを含む一つまたは複数のバッファに対応し得る。論理チャネル優先順位付け手順は、複数の論理チャネル、および/または一つまたは複数のMAC制御要素(CE)内の一つまたは複数の第一の論理チャネルにアップリンクリソースを割り当てることができる。この一つまたは複数の第一の論理チャネルは、第一のTTI/ヌメロロジにマッピングされることができる。無線デバイスでのMACレイヤは、MAC PDU(例えば、トランスポートブロック)内で、一つまたは複数のMAC CE、および/または一つまたは複数のMAC SDU(例えば、論理チャネル)を多重化することができる。一実施例では、MAC PDUは、複数のMACサブヘッダーを含むMACヘッダーを含むことができる。複数のMACサブヘッダー内のMACサブヘッダーは、一つまたは複数のMAC CE、および/または一つまたは複数のMAC SDU内のMAC CEまたはMAC SUD(論理チャネル)に対応することができる。一実施例では、MAC CEまたは論理チャネルは、論理チャネル識別子(LCID)を用いて構成されることができる。一実施例では、論理チャネルまたはMAC CEのためのLCIDは、固定/事前構成されることができる。一実施例では、論理チャネルまたはMAC CEのためのLCIDは、基地局により無線デバイスのために構成されることができる。MAC CEまたはMAC SDUに対応するMACサブヘッダーは、MAC CEまたはMAC SDUと関連付けられるLCIDを含むことができる。
【0060】
一実施例では、基地局は、一つまたは複数のMACコマンドを用いることによって、無線デバイスにおける一つまたは複数のプロセスを作動および/もしくは非アクティブ化させ、ならびに/または影響を与えることができる(例えば、一つまたは複数のプロセスのうちの一つまたは複数のパラメーターの設定値が、一つまたは複数のプロセスのうちの一つまたは複数のタイマーを開始および/または中止させる)。この一つまたは複数のMACコマンドは、一つまたは複数のMAC制御要素を含むことができる。一実施例では、一つまたは複数のプロセスは、一つまたは複数の無線ベアラのためのPDCPパケット複製の起動および/または停止を含むことができる。基地局は、一つまたは複数のフィールドを含むMAC CE、一つまたは複数の無線ベアラのためのPDCP複製の起動および/または停止を示すフィールドの値を送信することができる。一実施例では、一つまたは複数のプロセスは、一つまたは複数のセル上のチャネル状態情報(CSI)送信を含むことができる。基地局は、一つまたは複数のセル上のCSI送信の起動および/または停止を示す一つまたは複数のMAC CEを送信することができる。一実施例では、一つまたは複数のプロセスは、一つまたは複数のセカンダリーセルの起動または停止を含んでもよい。一実施例では、基地局は、一つまたは複数のセカンダリーセルの起動または停止を示すMA CEを送信することができる。一実施例では、基地局は、無線デバイスにおける一つまたは複数の間欠受信(DRX)タイマーの開始および/または中止を示す一つまたは複数のMAC CEを送信することができる。一実施例では、基地局は、一つまたは複数のタイミングアドバンスグループ(TAG)のための一つまたは複数のタイミングアドバンス値を示す一つまたは複数のMAC CEを送信することができる。
【0061】
図3は、基地局(基地局1、120A、および基地局2、120B)および無線デバイス110のブロック図である。無線デバイスは、UEと呼ばれることがある。基地局は、NB、eNB、gNB、および/またはng-eNBと呼ばれることがある。一実施例では、無線デバイスおよび/または基地局は、中継ノードとしての機能を果たすことができる。基地局1、120Aは、少なくとも一つの通信インターフェイス320A(例えば、無線モデム、アンテナ、有線モデムなど)と、少なくとも一つのプロセッサー321Aと、非一時的メモリー322A内に記憶され、少なくとも一つのプロセッサー321Aによって実行可能な少なくとも1セットのプログラムコード命令323Aとを含むことができる。基地局2、120Bは、少なくとも一つの通信インターフェイス320Bと、少なくとも一つのプロセッサー321Bと、非一時的メモリー322B内に記憶されていて、かつ少なくとも一つのプロセッサー321Bによって実行可能なプログラムコード命令323Bの少なくとも一つのセットと、を含むことができる。
【0062】
基地局は、多数のセクター、例えば、1、2、3、4、または6つのセクターを含むことができる。基地局は、例えば、1~50以上の範囲の多数のセルを含むことができる。セルは、例えば、プライマリーセルまたはセカンダリーセルとしてカテゴリー化することができる。無線リソース制御(RRC)接続確立/再確立/ハンドオーバーでは、一つのサービングセルが、NAS(非アクセス層)モビリティ情報(例えば、トラッキングエリア識別子(TAI))を提供し得る。RRC接続再確立/ハンドオーバーにおいて、一つのサービングセルは、セキュリティ入力を提供することができる。このセルは、プライマリーセル(PCell)と呼ばれることがある。ダウンリンクでは、PCellに対応するキャリアは、DLプライマリーコンポーネントキャリア(PCC)とすることができ、これに対して、アップリンクでは、キャリアは、UL PCCとすることができる。無線デバイス能力に応じて、セカンダリーセル(SCell)は、PCellと一緒にサービングセルのセットを形成するように構成することができる。ダウンリンクでは、SCellに対応するキャリアは、ダウンリンクセカンダリーコンポーネントキャリア(DL SCC)とすることができ、これに対して、アップリンクでは、キャリアは、アップリンクセカンダリーコンポーネントキャリア(UL SCC)とすることができる。SCellは、アップリンクキャリアを有してもよく、有さなくてもよい。
【0063】
ダウンリンクキャリアとオプションのアップリンクキャリアを含むセルには、物理セルIDとセルインデックスを割り当てることができる。キャリア(ダウンリンクまたはアップリンク)は、一つのセルに属することができる。セルIDまたはセルインデックスは、(使用状況に応じて)セルのダウンリンクキャリアまたはアップリンクキャリアを識別することもできる。本開示では、セルIDは、同様に、キャリアIDと呼ばれることがありセルインデックスは、キャリアインデックスと呼ばれることがある。実装態様では、物理セルIDまたはセルインデックスをセルに割り当てることができる。セルIDは、ダウンリンクキャリア上に送信される同期信号を使用して判定することができる。セルインデックスは、RRCメッセージを使用して判定することができる。例えば、本開示が第一のダウンリンクキャリアに対する第一の物理セルIDに言及する場合、本開示は、第一の物理セルIDが、第一のダウンリンクキャリアを含むセルに対するものであることを意味することができる。同じ概念は、例えば、キャリアの起動に適用し得る。本開示が第一のキャリアが作動されることを示す場合、本明細書は、第一のキャリアを含むセルがアクティブ化されることを同様に意味することができる。
【0064】
基地局は、無線デバイスに、一つまたは複数のセルの構成パラメーターを含む一つまたは複数のメッセージ(例えば、RRCメッセージ)を送信することができる。一つまたは複数のセルは、少なくとも一つのプライマリーセル、および少なくとも一つのセカンダリーセルを含むことができる。一実施例では、RRCメッセージは、無線デバイスにブロードキャストまたはユニキャストすることができる。一実施例では、構成パラメーターは、共通パラメーターおよび専用パラメーターを含むことができる。
【0065】
RRCサブレイヤのサービスおよび/もしくは機能は、ASおよびNASに関するシステム情報のブロードキャスト、5GCおよび/もしくはNG-RANにより開始されたページング、無線デバイスとNG-RANとの間のRRC接続の確立、メンテナンス、および/もしくは解放であってそれらがキャリアアグリゲーションの追加、修正、および解放のうちの少なくとも一つを含み得るもの、または、NR内、もしくはE-UTRAとNRとの間のデュアル接続の追加、変更、および/もしくは解放、のうちの少なくとも一つを含むことができる。RRCサブレイヤのサービスおよび/または機能は、キー管理を含むセキュリティ機能のうちの少なくとも一つ、シグナリング無線ベアラ(SRB)および/もしくはデータ無線ベアラ(DRB)の確立、構成、メンテナンス、および/もしくは解放、ハンドオーバー(例えば、NR内モビリティまたはRAT間モビリティ)およびコンテキスト転送のうちの少なくとも一つを含み得るモビリティ機能、または、無線デバイスセル選択および再選択、ならびにセル選択および再選択の制御をさらに含むことができる。RRCサブレイヤのサービスおよび/または機能は、QoS管理機能、無線デバイス測定構成/報告、無線リンク障害の検出および/または無線リンク障害からの回復、あるいは、無線デバイスからの、または無線デバイスへのコアネットワークエンティティ(例えば、AMF、モビリティ管理エンティティ(MME))との間のNASメッセージ転送のうちの少なくとも一つをさらに含むことができる。
【0066】
RRCサブレイヤは、無線デバイスに対してRRC_Idle状態、RRC_Inactive状態、および/またはRRC_Connected状態をサポートすることができる。RRC_Idle状態では、無線デバイスは、パブリックランドモバイルネットワーク(PLMN)選択、ブロードキャストされたシステム情報の受信、セル選択/再選択、5GCにより開始されたモバイル終端データに対するページングの監視/受信、5GCにより管理されたモバイル終端データエリアに対するページング、またはNASを介して構成されるCNページングに対するDRX、のうちの少なくとも一つを実行することができる。RRC_Inactive状態では、無線デバイスは、ブロードキャストされたシステム情報の受信、セル選択/再選択、NG-RAN/5GCにより開始されたRAN/CNページングの監視/受信、NG-RANにより管理されたRANベース通知エリア(RNA)、または、NG-RAN/NASにより構成されるRAN/CNページングに対するDRX、のうちの少なくとも一つを実行することができる。無線デバイスのRRC_Idle状態では、基地局(例えば、NG-RAN)は、無線デバイスについて5GC-NG-RAN接続(双方ともC/Uプレーン)を維持することができ、および/または無線デバイスのためのUE ASコンテキストを記憶することができる。無線デバイスのRRC_Connected状態では、基地局(例えば、NG-RAN)は、無線デバイスのための5GC-NG-RAN接続(C/Uプレーンの双方)の確立、無線デバイスのためのUE ASコンテキストの記憶、無線デバイスとのユニキャストデータの送受信、または無線デバイスから受信した測定結果に基づくネットワーク制御モビリティのうちの少なくとも一つを実行することができる。無線デバイスのRRC_Connected状態では、NG-RANは、無線デバイスが属するセルを知ることができる。
【0067】
システム情報(SI)は、最小SIおよび他のSIに分割することができる。最小SIは、周期的にブロードキャストすることができる。最小SIは、初期アクセスのために必要である基本情報、および任意の他のSIブロードキャストを周期的に取得するための情報、または要求に応じて準備された情報、すなわちスケジューリング情報を含むことができる。他のSIは、専用の様式でブロードキャストまたは設定のいずれかを行うことができ、ネットワークまたは無線デバイスからの要求のいずれかによって、トリガーすることができる。最小のSIは、異なるメッセージ(例えば、MasterInformationBlockおよびSystemInformationBlockType1)を使用して二つの異なるダウンリンクチャネルを介して送信されることができる。別のSIは、SystemInformationBlockType2を介して送信されることができる。RRC_Connected状態にある無線デバイスの場合、専用RRCシグナリングは、他のSIの要求および送達の場合に用いることができる。RRC_Idle状態および/またはRRC_Inactive状態にある無線デバイスの場合、要求は、ランダムアクセス手順をトリガーすることができる。
【0068】
無線デバイスは、静的とすることができる、その無線アクセス能力情報をレポートすることができる。基地局は、無線デバイスが帯域情報に基づいてレポートする能力がどれほどかについて要求することができる。ネットワークによって許可されると、一時的な機能制限要求が無線デバイスによって送信されて、いくつかの機能の限られた利用可能性(例えば、ハードウェア共有、干渉または過熱による)を基地局に知らせることができる。基地局は、その要求を確認または拒否することができる。一時的な能力制限は、5GCに対して透過的とすることができる(例えば、静的能力は5GCに記憶されることができる)。
【0069】
CAが構成される場合、無線デバイスは、ネットワークとのRRC接続を有することができる。RRC接続確立/再確立/ハンドオーバー手順では、一つのサービングセルが、NASモビリティ情報を提供することができ、RRC接続再確立/ハンドオーバーでは、一つのサービングセルが、セキュリティ入力を提供することができる。このセルは、PCellと呼ばれることがある。無線デバイスの機能に応じて、セカンダリセル(SCell)は、PCellとサービングセルのセットを一緒に形成するように構成することができる。無線デバイスのために構成されるサービングセルのセットは、一つのPCell、および一つまたは複数のSCellを含むことができる。
【0070】
SCellの再構成、追加、および削除は、RRCによって実行され得る。NR内ハンドオーバーにおいて、RRCはまた、ターゲットPCellとの使用のために、SCellを追加、削除、または再構成することもできる。新しいSCellを追加する場合、専用RRCシグナリングを用いて、SCellの全ての必要とされるシステム情報を送信することができ、すなわち、接続モードにある間は、無線デバイスは、ブロードキャストされたシステム情報を、SCellから直接取得する必要がなくてもよい。
【0071】
RRC接続再構成手順の目的は、RRC接続を修正する(例えば、RBを確立、修正、および/またはリリースする、ハンドオーバーを行う、測定を設定、修正、および/またはリリースする、SCell、およびセルグループを追加、修正、および/またはリリースする)ことであり得る。RRC接続再構成手順の一環として、NAS専用情報がネットワークから無線デバイスに転送され得る。RRCConnectionReconfigurationメッセージは、RRC接続を変更するためのコマンドとすることができる。それは、任意の関連する専用NAS情報およびセキュリティ構成を含む測定構成、モビリティ制御、無線リソース構成(例えば、RB、MACメイン構成および物理チャネル構成)のための情報を伝達することができる。受信したRRC接続再構成メッセージにsCellToReleaseListが含まれる場合、無線デバイスはSCellリリースを実行することができる。受信したRRC接続再構成メッセージにsCellToAddModListが含まれる場合、無線デバイスはSCellの追加または変更を実行することができる。
【0072】
RRC接続確立(または再確立、再開)手順とは、RRC接続を確立(または再確立、再開)することとすることができ、RRC接続確立手順は、SRB1確立を含むことができる。RRC接続確立手順を使用して、無線デバイスからE-UTRANに初期NAS専用情報/メッセージを転送することができる。RRCConnectionReestablishmentメッセージを使用して、SRB1を再確立することができる。
【0073】
測定レポート手順とは、無線デバイスからNG-RANに測定結果を転送することとすることができる。無線デバイスは、正常なセキュリティ起動の後に測定レポート手順を開始することができる。測定レポートメッセージを用いて、測定結果を送信することができる。
【0074】
無線デバイス110は、少なくとも一つの通信インターフェイス310(例えば、無線モデム、アンテナ、および/または同様のもの)、少なくとも一つのプロセッサー314、および、非一時的メモリー315内に記憶され、かつ少なくとも一つのプロセッサー314により実行可能なプログラムコード命令316の少なくとも一つのセットを含むことができる。この無線デバイス110は、少なくとも一つのスピーカ/マイクロホン311、少なくとも一つのキーパッド312、少なくとも一つのディスプレイ/タッチパッド313、少なくとも一つの電源317、少なくとも一つの全地球測位システム(GPS)チップセット318、および他の周辺装置319、のうちの少なくとも一つをさらに含むことができる。
【0075】
無線デバイス110のプロセッサー314、基地局1 120Aのプロセッサー321A、および/または基地局2 120Bのプロセッサー321Bは、汎用プロセッサー、デジタル信号プロセッサー(DSP)、コントローラー、マイクロコントローラー、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)および/または他のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲートおよび/またはトランジスタ論理回路、ディスクリートハードウェアコンポーネント、ならびに同様のもの、のうちの少なくとも一つを含むことができる。無線デバイス110のプロセッサー314、基地局1 120A内のプロセッサー321A、および/もしくは基地局2 120B内のプロセッサー321Bは、信号符号化/処理、データ処理、パワー制御、入力/出力処理、ならびに/または、無線デバイス110、基地局1 120A、および/もしくは基地局2 120Bを無線環境で動作させることができる任意の他の機能性、のうちの少なくとも一つを実行することができる。
【0076】
無線デバイス110のプロセッサー314は、スピーカ/マイクロホン311、キーパッド312、および/またはディスプレイ/タッチパッド313に接続することができる。プロセッサー314は、スピーカ/マイクロホン311、キーパッド312および/もしくはディスプレイ/タッチパッド313からユーザー入力データを受信し、ならびに/またはユーザー出力データをこれらに提供することができる。無線デバイス110内のプロセッサー314は、電源317からパワーを受信することができ、および/またはそのパワーを無線デバイス110内の他のコンポーネントに分配するように構成することができる。電源317は、一つまたは複数の乾電池、太陽電池、燃料電池、および同様のもの、のうちの少なくとも一つを含むことができる。プロセッサー314は、GPSチップセット318に接続することができる。GPSチップセット318は、無線デバイス110の地理学的位置情報を提供するように構成することができる。
【0077】
無線デバイス110のプロセッサー314は、他の周辺装置319にさらに接続することができ、その周辺装置は、追加の特徴および/または機能性を提供する一つまたは複数のソフトウェアおよび/またはハードウェアモジュールを含むことができる。例えば、周辺装置319は、加速度計、衛星送受信機、デジタルカメラ、ユニバーサルシリアルバス(USB)ポート、ハンズフリーヘッドセット、周波数変調(FM)無線ユニット、メディアプレーヤー、インターネットブラウザ、および同様のもの、のうちの少なくとも一つを含むことができる。
【0078】
基地局1、120Aの通信インターフェイス320A、および/または基地局2、120Bの通信インターフェイス320Bは、それぞれ無線リンク330Aおよび/または無線リンク330Bを介して無線デバイス110の通信インターフェイス310と通信するように構成されることができる。一実施例では、基地局1、120Aの通信インターフェイス320Aは、基地局2の通信インターフェイス320B、ならびに他のRANおよびコアネットワークノードと通信することができる。
【0079】
無線リンク330Aおよび/または無線リンク330Bは、双方向リンクおよび/または指向性リンクのうちの少なくとも一方を含むことができる。無線デバイス110の通信インターフェイス310は、基地局1、120Aの通信インターフェイス320Aと、および/または基地局2、120Bの通信インターフェイス320Bと通信するように構成されることができる。基地局1、120Aおよび無線デバイス110、ならびに/または、基地局2、120Bおよび無線デバイス110は、それぞれ、無線リンク330Aを介して、および/または無線リンク330Bを介して、トランスポートブロックを送信および受信するように構成されることができる。無線リンク330Aおよび/または無線リンク330Bは、少なくとも一つの周波数キャリアを用いることができる。実施形態のいくつかのさまざまな態様によれば、送受信機を用いることができる。送受信機は、送信機および受信機の双方を含むデバイスとすることができる。送受信機は、無線デバイス、基地局、中継ノード、および/または同等物などのデバイス内で用いることができる。通信インターフェイス310、320A、320B、および無線リンク330A、330Bにおいて実装される無線技術の例示的実施形態が、図4A図4B図4C図4D図6図7A図7B図8、および関連する文章に例示される。
【0080】
一実施例では、無線ネットワーク内の他のノード(例えば、AMF、UPF、SMFなど)は、一つまたは複数の通信インターフェイス、一つまたは複数のプロセッサー、および命令を記憶するメモリーを含むことができる。
【0081】
ノード(例えば、無線デバイス、基地局、AMF、SMF、UPF、サーバー、スイッチ、アンテナ、および/またはその同様のもの)は、一つまたは複数のプロセッサー、ならびに、一つまたは複数のプロセッサーにより実行されたときに、そのノードが特定のプロセスおよび/または機能を実行するのを可能にする命令を記憶するメモリーを含むことができる。例示的実施形態は、単一キャリアおよび/またはマルチキャリア通信の動作を可能にすることができる。他の例示的実施形態は、単一キャリアおよび/またはマルチキャリア通信の動作を生じさせるために、一つまたは複数のプロセッサーにより実行可能な命令を含む、非一時的有形コンピューター可読媒体を含むことができる。さらに他の例示的実施形態は、非一時的有形コンピューター可読機械アクセス可能媒体を含む製品を含むことができ、この媒体は、プログラマブルハードウェアが、ノードに単一キャリアおよび/またはマルチキャリア通信の動作を可能にさせることを可能にするための、そこに符号化された命令を有する。ノードは、プロセッサー、メモリー、インターフェイス、および/または同様のものを含むことができる。
【0082】
インターフェイスは、ハードウェアインターフェイス、ファームウェアインターフェイス、ソフトウェアインターフェイス、のうちの少なくとも一つ、および/またはこれらの組み合わせを含むことができる。ハードウェアインターフェイスは、コネクター、ワイヤ、ドライバーなどの電子デバイス、増幅器、および/または同様のものを含むことができる。ソフトウェアインターフェイスは、プロトコル、プロトコル層、通信ドライバー、デバイスドライバー、それらの組み合わせなどを実装するためにメモリーデバイスに記憶されたコードを含むことができる。ファームウェアインターフェイスは、組み込み型ハードウェアと、メモリーデバイス内に記憶され、および/またはそれと通信するコードとの組み合わせを含み、接続、電子デバイス動作、プロトコル、プロトコル層、通信ドライバー、デバイスドライバー、ハードウェア動作、これらの組み合わせ、および/または同様のものを実装することができる。
【0083】
図4A図4B図4Cおよび図4Dは、本開示の実施形態の一態様による、アップリンクおよびダウンリンク信号送信のための例示的な図である。図4Aは、少なくとも一つの物理チャネルの例示的なアップリンク送信機を示す。物理アップリンク共有チャネルを代表するベースバンド信号は、一つまたは複数の機能を実行することができる。この一つまたは複数の機能は、スクランブリング、複素数値シンボルを生成するためのスクランブルビットの変調、一つまたはいくつかの送信層上への複素数値変調シンボルのマッピング、複素数値シンボルを生成するための変換プリコーディング、複素数値シンボルのプリコーディング、プリコーディングされた複素数値シンボルのリソース要素へのマッピング、複素数値時間領域単一キャリア周波数分割多重アクセス(SC-FDMA)またはCP-OFDM信号のアンテナポートへの生成、および/または同様のもの、のうちの少なくとも一つを含むことができる。一実施例では、変換プリコーディングが有効である場合は、アップリンク送信のためのSC-FDMA信号が生成され得る。一実施例では、変換プリコーディングが有効でない場合は、図4Aによって、アップリンク送信のためのCP-OFDM信号が生成されることができる。これらの機能は、例として示されており、さまざまな実施形態で他のメカニズムを実装することができることが予想される。
【0084】
アンテナポートに対する複素数値SC-FDMAまたはCP-OFDMベースバンド信号、および/または複素数値物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)ベースバンド信号のキャリア周波数に対する変調およびアップコンバージョンの場合の例示的構造が、図4Bに示される。送信前にフィルターリングを用いることができる。
【0085】
ダウンリンク送信のための例示的構造が、図4Cに示される。ダウンリンク物理チャネルを表すベースバンド信号は、一つまたは複数の機能を実行することができる。この一つまたは複数の機能は、物理チャネル上で送信されるべきコードワード内の符号化されたビットのスクランブリング、複素数値変調シンボルを生成するためのスクランブルされたビットの変調、複素数値変調シンボルの一つまたはいくつかの送信層上へのマッピング、アンテナポート上での送信のための層上にある複素数値変調シンボルのプリコーディング、アンテナポートの複素数値変調シンボルのリソース要素へのマッピング、アンテナポート毎の複素数値時間領域OFDM信号の生成、および/または同様のものを含むことができる。これらの機能は、例として示されており、さまざまな実施形態で他のメカニズムを実装することができることが予想される。
【0086】
一実施例では、gNBは、アンテナポート上の第一のシンボルおよび第二のシンボルを無線デバイスに送信することができる。この無線デバイスは、アンテナポート上の第一のシンボルを伝達するためのチャネルから、アンテナポート上の第二のシンボルを伝達するためのチャネル(例えば、フェージング利得、マルチパス遅延など)を推測することができる。一実施例では、第一のアンテナポートおよび第二のアンテナポートは、第一のアンテナポート上の第一のシンボルが伝達されるチャネルの一つまたは複数の大規模な特性が、第二のアンテナポート上の第二のシンボルが伝達されるチャネルから推測され得る場合に、おおよそ同じ場所に配置されることができる。一つまたは複数の大規模な特性は、遅延拡散、ドップラー拡散、ドップラーシフト、平均利得、平均遅延、および/または空間受信(Rx)パラメーターのうちの少なくとも一つを含むことができる。
【0087】
アンテナポートの複素数値OFDMベースバンド信号のキャリア周波数に対する例示的な変調およびアップコンバージョンが、図4Dに示される。送信前にフィルターリングを用いることができる。
【0088】
図5Aは、例示的なアップリンクチャネルマッピングおよび例示的なアップリンク物理信号の図である。図5Bは、例示的なダウンリンクチャネルマッピングおよびダウンリンク物理信号の図である。一実施例では、物理層は、一つまたは複数の情報転送サービスを、MACおよび/または一つまたは複数の上位レイヤに提供することができる。例えば、物理層は、一つまたは複数のトランスポートチャネルを介して一つまたは複数の情報転送サービスをMACに提供することができる。情報転送サービスは、特性データが無線インターフェイスにわたってどのように、また何と一緒に転送されるかを示すことができる。
【0089】
例示的実施形態において、無線ネットワークは、一つまたは複数のダウンリンクおよび/またはアップリンクトランスポートチャネルを含むことができる。例えば、図5Aの図は、アップリンク共有チャネル(UL-SCH)501およびランダムアクセスチャネル(RACH)502を含む例示的なアップリンクトランスポートチャネルを示す。図5Bの図は、ダウンリンク共有チャネル(DL-SCH)511、ページングチャネル(PCH)512、およびブロードキャストチャネル(BCH)513を含む例示的なダウンリンクトランスポートチャネルを示す。トランスポートチャネルは、一つまたは複数の対応する物理チャネルにマッピングすることができる。例えば、UL-SCH501は、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)503にマッピングすることができる。RACH502は、PRACH505にマッピングすることができる。DL-SCH511およびPCH512は、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)514にマッピングすることができる。BCH513は、物理ブロードキャストチャネル(PBCH)516にマッピングすることができる。
【0090】
対応するトランスポートチャネルを有さない一つまたは複数の物理チャネルが存在し得る。この一つまたは複数の物理チャネルは、アップリンク制御情報(UCI)509および/またはダウンリンク制御情報(DCI)517に対して用いることができる。例えば、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)504は、UEから基地局にUCI509を搬送することができる。例えば、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)515は、基地局からUEにDCI517を搬送することができる。NRは、UCI509およびPUSCH503送信がスロット内で少なくとも部分的に一致し得る場合、PUSCH503においてUCI509多重化をサポートすることができる。UCI509は、CSI、応答(ACK)/否定応答(NACK)、および/またはスケジューリング要求のうちの少なくとも一つを含むことができる。PDCCH515上のDCI517は、以下の、一つまたは複数のダウンリンク割り当て、および/または一つまたは複数のアップリンクスケジューリング許可のうちの少なくとも一つを示すことができる。
【0091】
アップリンクでは、UEは、一つまたは複数の基準信号(RS)を基地局に送信することができる。例えば、一つまたは複数のRSは、復調-RS(DM-RS)506、位相トラッキング-RS(PT-RS)507、および/またはサウンディングRS(SRS)508のうちの少なくとも一つであり得る。ダウンリンクでは、基地局は、一つまたは複数のRSをUEに送信(例えば、ユニキャスト、マルチキャスト、および/またはブロードキャスト)することができる。例えば、一つまたは複数のRSは、プライマリー同期信号(PSS)/セカンダリー同期信号(SSS)521、CSI-RS522、DM-RS523、および/またはPT-RS524のうちの少なくとも一つとすることができる。
【0092】
一実施例では、UEは、チャネル推定のため、例えば、一つまたは複数のアップリンク物理チャネル(例えば、PUSCH503および/またはPUCCH504)のコヒーレント復調のために、一つまたは複数のアップリンクDM-RS506を基地局に送信することができる。例えば、UEは、PUSCH503および/またはPUCCH504を用いて少なくとも一つのアップリンクDM-RS506を基地局に送信することができ、少なくとも一つのアップリンクDM-RS506は、対応する物理チャネルと同じ周波数範囲に及ぶことがある。一実施例では、基地局は、一つまたは複数のアップリンクDM-RS構成を有するUEを構成することができる。少なくとも一つのDM-RS構成は、先行DM-RSパターンをサポートすることができる。フロントロードDM-RSは、一つまたは複数のOFDMシンボル(例えば、1つまたは2つの隣接OFDMシンボル)の上にマッピングされることができる。一つまたは複数の追加のアップリンクDM-RSは、PUSCHおよび/またはPUCCHの一つまたは複数のシンボルで送信するように構成することができる。基地局は、PUSCHおよび/またはPUCCHのためのフロントロードDM-RSシンボルの最大数を用いてUEを準統計学的に構成することができる。例えば、UEは、先行DM-RSシンボルの最大数に基づいて、単一シンボルDM-RSおよび/または二重シンボルDM-RSをスケジュールすることができ、基地局は、PUSCHおよび/またはPUCCHのための一つまたは複数の追加のアップリンクDM-RSを用いてUEを構成することができる。新無線ネットワークは、例えば、少なくともCP-OFDMの場合、DLおよびULのための共通DM-RS構造をサポートすることができ、DM-RS位置、DM-RSパターン、および/またはスクランブリングシーケンスは、同じであっても、または異なっていてもよい。
【0093】
一実施例では、アップリンクPT-RS507が存在するか否かは、RRC構成に依存し得る。例えば、アップリンクPT-RSの存在は、UE固有に構成することができる。例えば、スケジュールされたリソース内のアップリンクPT-RS507の存在および/またはパターンは、RRCシグナリング、および/または、DCIによって示され得る他の目的(例えば、変調およびコーディング方式(MCS))のために用いられる一つまたは複数のパラメーターとの関連付けの組み合わせによってUE固有に構成することができる。アップリンクPT-RS507の動的存在は、それが構成される場合、少なくともMCSを含む一つまたは複数のDCIパラメーターと関連付けることができる。無線ネットワークは、時間/周波数領域で画定される複数のアップリンクPT-RS密度をサポートすることができる。周波数領域密度は、それが存在する場合、スケジュールされた帯域幅の少なくとも一つの構成と関連付けられることができる。UEは、DMRSポートおよびPT-RSポートのための同じプリコーディングを想定し得る。PT-RSポート数は、スケジュールされたリソース内のDM-RSポート数よりも少ない場合がある。例えば、アップリンクPT-RS507は、UEのためのスケジュールされたとき間/周波数持続時間内に制限され得る。
【0094】
一実施例では、UEは、アップリンクチャネル依存スケジューリングおよび/またはリンク適応をサポートするチャネル状態推定のために、基地局に、SRS508を送信することができる。例えば、UEによって送信されたSRS508は、基地局が一つまたは複数の異なる周波数におけるアップリンクチャネル状態を推定することを可能にすることができる。基地局スケジューラは、アップリンクチャネル状態を用いて、UEからアップリンクPUSCH送信のために良好な品質の一つまたは複数のリソースブロックを割り当てることができる。基地局は、一つまたは複数のSRSリソースセットを用いてUEを準統計学的に構成することができる。SRSリソースセットの場合、基地局は、一つまたは複数のSRSリソースを用いてUEを構成することができる。SRSリソースセットの適用可能性は、上位レイヤ(例えば、RRC)のパラメーターによって構成されることができる。例えば、上位レイヤパラメーターがビーム管理を示す場合、一つまたは複数のSRSリソースセットの各々の中のSRSリソースを一度に伝送することができる。UEは、異なるSRSリソースセット内に一つまたは複数のSRSリソースを同時に送信することができる。新しい無線ネットワークは、非周期的、周期的、かつ/または半永続的なSRS送信をサポートすることができる。UEは、一つまたは複数のトリガータイプに基づいてSRSリソースを送信することができ、その一つまたは複数のトリガータイプは、上位レイヤシグナリング(例えば、RRC)、および/または一つまたは複数のDCIフォーマット(例えば、少なくとも一つのDCIフォーマットを用いて、UEが、一つまたは複数の構成されるSRSリソースセットのうちの少なくとも一つを選択することができる)を含むことができる。SRSトリガータイプ0は、上位レイヤのシグナリングに基づいてトリガーされたSRSを指し得る。SRSトリガータイプ1は、一つまたは複数のDCIフォーマットに基づいてトリガーされたSRSを指すことができる。一実施例では、PUSCH503およびSRS508が同じスロットで送信される場合、UEは、PUSCH503および対応するアップリンクDM-RS506の送信後にSRS508を送信するように構成されることができる。
【0095】
一実施例では、基地局は、以下のうちの少なくとも一つを示す一つまたは複数のSRS構成パラメーターを用いてUEを準統計学的に構成することができる:SRSリソース構成識別子、SRSポート数、SRSリソース構成の時間領域挙動(例えば、周期的、半永続的、または非周期的なSRSの表示)、周期的および/または非周期的SRSリソースのためのスロット(ミニスロット、および/またはサブフレーム)レベル周期性および/またはオフセット、SRSリソース内のOFDMシンボル数、SRSリソースのOFDMシンボル開始、SRS帯域幅、周波数ホッピング帯域幅、サイクリックシフト、および/またはSRSシーケンスID。
【0096】
一実施例では、ある時間領域では、SS/PBCHブロックは、SS/PBCHブロック内に一つまたは複数のOFDMシンボル(例えば、0~3まで増加順で番号付けられた4つのOFDMシンボル)を含むことができる。SS/PBCHブロックは、PSS/SSS521およびPBCH516を含むことができる。一実施例では、周波数領域では、SS/PBCHブロックは、SS/PBCHブロック内部に一つまたは複数の連続サブキャリア(例えば、0~239まで増加順で番号付けられたサブキャリアを伴う240個の連続サブキャリア)を含むことができる。例えば、PSS/SSS521は、1個のOFDMシンボル、および127個のサブキャリアを占有し得る。例えば、PBCH516は、3個のOFDMシンボル、および240個のサブキャリアにまたがり得る。UEは、同じブロックインデックスを用いて送信された一つまたは複数のSS/PBCHブロックが、例えば、ドップラー拡散、ドップラーシフト、平均利得、平均遅延、および空間Rxパラメーターに関して、おおよそ同じ位置に配置され得ることを想定することができる。UEは、他のSS/PBCHブロック送信の場合、おおよそ同じ位置の配置を想定することはできない。SS/PBCHブロックの周期性は、無線ネットワーク(例えば、RRCシグナリングによる)によって構成されることができ、SS/PBCHブロックを送信することができる一つまたは複数の時間位置は、サブキャリア間隔によって決定されることができる。一実施例では、無線ネットワークが、別のサブキャリア間隔を想定するようにUEを構成しない限り、UEは、SS/PBCHブロックの帯域固有のサブキャリア間隔を想定することができる。
【0097】
一実施例では、ダウンリンクCSI-RS522を用いて、UEがチャネル状態情報を取得することができる。無線ネットワークは、ダウンリンクCSI-RS522の周期的、非周期的、および/または半永続的な送信をサポートすることができる。例えば、基地局は、ダウンリンクCSI-RS522の周期的送信を用いてUEを準統計学的に構成および/または再構成することができる。構成されるCSI-RSリソースは、作動および/または非アクティブ化させることができる。半永続的な送信の場合、CSI-RSリソースの起動および/または停止は、動的にトリガーすることができる。一実施例では、CSI-RS構成は、少なくともアンテナポート数を示す一つまたは複数のパラメーターを含むことができる。例えば、基地局は、32個のポートを有するUEを構成することができる。基地局は、一つまたは複数のCSI-RSリソースセットを有するUEを準統計学的に構成することができる。一つまたは複数のCSI-RSリソースを、一つまたは複数のCSI-RSリソースセットから一つまたは複数のUEに割り当てることができる。例えば、基地局は、CSI RSリソースマッピングを示す一つまたは複数のパラメーター、例えば、一つまたは複数のCSI-RSリソースの時間領域位置、CSI-RSリソースの帯域幅、および/または周期性を準統計学的に構成することができる。一実施例では、ダウンリンクCSI-RS522およびコアセットが空間的におおよそ同じ場所に配置される場合、UEは、ダウンリンクCSI-RS522および制御リソースセット(コアセット)に対して同じOFDMシンボルを用いるように構成されることができ、ダウンリンクCSI-RS522と関連付けられるリソース要素は、コアセットのために構成されるPRBの外側にある。一実施例では、ダウンリンクCSI-RS522およびSS/PBCHが空間的におおよそ同じ場所に配置される場合、UEは、ダウンリンクCSI-RS522およびSS/PBCHに対して同じOFDMシンボルを用いるように構成されることができ、ダウンリンクCSI-RS522と関連付けられるリソース要素は、SS/PBCHのために構成されるPRBの外側にある。
【0098】
一実施例では、UEは、チャネル推定のために、例えば、一つまたは複数のダウンリンク物理チャネル(例えば、PDSCH514)のコヒーレント復調を行うために、一つまたは複数のダウンリンクDM-RS523を基地局に送信することができる。例えば、無線ネットワークは、データ復調のための、一つまたは複数の可変および/または構成可能なDM-RSパターンをサポートすることができる。少なくとも一つのダウンリンクDM-RS構成は、先行DM-RSパターンをサポートすることができる。フロントロードDM-RSは、一つまたは複数のOFDMシンボル(例えば、1つまたは2つの隣接OFDMシンボル)の上にマッピングされることができる。基地局は、PDSCH514のための先行DM-RSシンボルの最大数を用いてUEを準統計学的に構成することができる。例えば、DM-RS構成は、一つまたは複数のDM-RSポートをサポートすることができる。例えば、シングルユーザー-MIMOの場合、DM-RS構成は、少なくとも8個の直交ダウンリンクDM-RSポートをサポートすることができる。例えば、マルチユーザー-MIMOの場合、DM-RS構成は、12個の直交ダウンリンクDM-RSポートをサポートすることができる。無線ネットワークは、例えば、少なくともCP-OFDMの場合、DLおよびULのための共通DM-RS構造をサポートすることができ、DM-RS位置、DM-RSパターン、および/またはスクランブリングシーケンスは、同じであっても、または異なっていてもよい。
【0099】
一実施例では、ダウンリンクPT-RS524が存在するか否かは、RRC構成に依存することができる。例えば、ダウンリンクPT-RS524の存在は、UE固有に構成することができる。例えば、スケジュールされたリソース内のダウンリンクPT-RS524の存在および/またはパターンは、RRCシグナリング、および/または、DCIによって示され得る他の目的(例えば、MCS)のために用いられる一つまたは複数のパラメーターとの関連付けとの組み合わせによってUE固有に構成されることができる。ダウンリンクPT-RS524の動的存在は、それが構成される場合、少なくともMCSを含む一つまたは複数のDCIパラメーターと関連付けることができる。無線ネットワークは、時間/周波数領域において画定される複数のPT-RS密度をサポートすることができる。周波数領域密度は、それが存在する場合、スケジュールされた帯域幅の少なくとも一つの構成と関連付けられることができる。UEは、DMRSポートおよびPT-RSポートのための同じプリコーディングを想定し得る。PT-RSポート数は、スケジュールされたリソース内のDM-RSポート数よりも少ない場合がある。例えば、ダウンリンクPT-RS524は、UEのためのスケジュールされたとき間/周波数持続時間内に制限し得る。
【0100】
図6は、本開示の実施形態の一態様による、例示的なキャリアの送信時間および受信時間を描いている略図である。マルチキャリアOFDM通信システムでは、一つまたは複数のキャリアを含むことができ、例えば、キャリアアグリゲーションの場合には、1~32個のキャリアに、またはデュアル接続の場合には、1~64個のキャリアに及ぶ。異なる無線フレーム構造をサポートすることができる(例えば、FDDおよびTDDデュプレックスメカニズムの場合)。図6は、例示的なフレームタイミングを示す。ダウンリンクおよびアップリンク送信は、無線フレーム601内に編成されることができる。この例では、無線フレーム持続時間は、10ミリ秒である。この例では、10ミリ秒の無線フレーム601は、1ミリ秒の持続時間を有する、十個の等しいサイズのサブフレーム602に分割することができる。サブフレームは、サブキャリア間隔および/またはCP長に応じて一つまたは複数のスロット(例えばスロット603および605)を含むことができる。例えば、15kHz、30kHz、60kHz、120kHz、240kHz、および480kHzのサブキャリア間隔を有するサブフレームは、それぞれ、一個、二個、四個、八個、十六個、および三十二個のスロットを含むことができる。図6では、サブフレームは、0.5ミリ秒の持続時間を有する、二個の等しいサイズのスロット603に分割することができる。例えば、10個のサブフレームは、ダウンリンク送信に利用可能であり得、10個のサブフレームは、10ミリ秒の時間間隔でのアップリンク送信に利用可能であり得る。アップリンクおよびダウンリンク送信は、周波数領域内で分離することができる。スロットは、複数のOFDMシンボル604を含むことができる。スロット605内のOFDMシンボル604の数は、サイクリックプレフィックス長さに依存することができる。例えば、一つのスロットは、通常のCPを有する、最大480kHzの同じサブキャリア間隔で14個のOFDMシンボルとすることができる。一つのスロットは、拡張されたCPを有する、60kHzの同じサブキャリア間隔で12個のOFDMシンボルとすることができる。一つのスロットは、ダウンリンク、アップリンク、またはダウンリンク部分および/またはアップリンク部分、および/または同様のものを含むことができる。
【0101】
図7Aは、本開示の実施形態の一態様による、例示的なOFDMサブキャリアセットを示す図である。この例において、gNBは、例示的なチャネル帯域幅700を有するキャリアを有する無線デバイスと通信することができる。図内の矢印は、マルチキャリアOFDMシステム内のサブキャリアを示すことができる。OFDMシステムは、OFDM技術、SC-FDMA技術、および/または同様のものなどの技術を使用することができる。一実施例では、矢印701は、情報シンボルを送信するサブキャリアを示す。一実施例では、キャリア内の二つの隣接するサブキャリア間のサブキャリア間隔702は、15KHz、30KHz、60KHz、120KHz、240KHzなどのうちの任意の一つであり得る。一実施例では、異なるサブキャリア間隔は、異なる送信ヌメロロジに対応し得る。一実施例では、送信ヌメロロジは、少なくともヌメロロジインデックス、サブキャリア間隔の値、サイクリックプレフィックス(CP)のタイプを含むことができる。一実施例では、gNBは、キャリア内の多数のサブキャリア703上でUEに送信する/UEから受信することができる。一実施例では、いくつかのサブキャリア703により占有される帯域幅(送信帯域幅)は、保護帯域704および705に起因して、キャリアのチャネル帯域幅700よりも小さくてもよい。一実施例では、保護帯域704および705を使用して、一つまたは複数の近隣のキャリアへ/それからの干渉を低減することができる。キャリア内のサブキャリア(送信帯域幅)の数は、キャリアのチャネル帯域幅、およびサブキャリア間隔に依存することができる。例えば、20MHzチャネル帯域幅および15KHzサブキャリア間隔を有するキャリアの場合、送信帯域幅は、1024個のサブキャリア数とすることができる。
【0102】
一実施例では、gNBおよび無線デバイスは、CAを用いて構成されると、複数のCCと通信することができる。一実施例では、異なるコンポーネントキャリアは、CAがサポートされる場合、異なる帯域幅および/またはサブキャリア間隔を有することができる。一実施例では、gNBは、第一のコンポーネントキャリア上のUEに第一のタイプのサービスを送信することができる。gNBは、第二のコンポーネントキャリア上のUEに第二のタイプのサービスを送信することができる。異なるタイプのサービスは、異なるサービス要件(例えば、データ速度、待ち時間、信頼性)を有し得、これらは、異なるサブキャリア間隔および/または帯域幅を有する異なるコンポーネントキャリアを介した送信に好適とすることができる。図7Bは、例示的実施形態を示す。第一のコンポーネントキャリアは、第一のサブキャリア間隔709を有する第一の数のサブキャリア706を含むことができる。第二のコンポーネントキャリアは、第二のサブキャリア間隔710を有する第二の数のサブキャリア707を含むことができる。第三のコンポーネントキャリアは、第三のサブキャリア間隔711を有する第三の数のサブキャリア708を含むことができる。マルチキャリアOFDM通信システムのキャリアは、連続キャリア、非連続キャリア、または連続キャリアと非連続キャリアの双方の組み合わせであり得る。
【0103】
図8は、本開示の実施形態の一態様による、OFDM無線リソースを示す図である。一実施例では、キャリアは、送信帯域幅801を有することができる。一実施例では、リソースグリッドは、周波数領域802および時間領域803の構造内にあり得る。一実施例では、リソースグリッドは、サブフレーム内の第一の数のOFDMシンボル、および第二の数のリソースブロックを含むことができ、送信ヌメロロジおよびキャリアのために、上位レイヤシグナリング(例えば、RRCシグナリング)によって示された共通リソースブロックから開始する。一実施例では、リソースグリッドでは、サブキャリアインデックスおよびシンボルインデックスにより識別されたリソースユニットは、リソース要素805であり得る。一実施例では、サブフレームは、キャリアと関連付けられるヌメロロジに応じて第一の数のOFDMシンボル807を含むことができる。例えば、キャリアのヌメロロジのサブキャリア間隔が15KHzである場合、サブフレームは、キャリアに対して14個のOFDMシンボルを有することができる。ヌメロロジのサブキャリア間隔が30KHzである場合、サブフレームは、28個のOFDMシンボルを有することができる。ヌメロロジのサブキャリア間隔が60KHzである場合、サブフレームは、56個のOFDMシンボルなどを有することができる。一実施例では、キャリアのリソースグリッド内に含まれる第二の数のリソースブロックは、キャリアの帯域幅およびヌメロロジに依存することができる。
【0104】
図8に示すように、リソースブロック806は、12個のサブキャリアを含むことができる。一実施例では、複数のリソースブロックは、リソースブロックグループ(RBG)804にグループ化することができる。一実施例では、RBGのサイズは、RBGサイズ構成を示すRRCメッセージ、キャリア帯域幅のサイズ、および/またはキャリアの帯域幅部分のサイズうちの少なくとも一つに依存することができる。一実施例では、キャリアは、複数の帯域幅部分を含むことができる。キャリアの第一の帯域幅部分は、キャリアの第二の帯域幅部分とは異なる周波数位置および/または帯域幅を有することができる。一実施例では、RBGのサイズが、アクティブ帯域幅部分のうちの一つまたは複数に基づいて判定することができる、構成される帯域幅部分の間にアクティブ帯域幅部分のうちの一つまたは複数がある。
【0105】
一実施例では、gNBは、ダウンリンクまたはアップリンクリソースブロック割り当てを含むダウンリンク制御情報を無線デバイス、またはコマンドのセットに送信することができる。基地局は、ダウンリンク制御情報および/またはRRCメッセージ内のパラメーターに従って、一つまたは複数のリソースブロックおよび一つまたは複数のスロットを介してスケジュールされて送信されたデータパケット(例えばトランスポートブロック)を無線デバイスに送信または無線デバイスから受信することができる。一実施例では、一つまたは複数のスロットの第一のスロットに対する開始シンボルを無線デバイスに示すことができる。一実施例では、gNBは、一つまたは複数のRBGおよび一つまたは複数のスロットにスケジュールされたデータパケットを、無線デバイスに送信し、または無線デバイスから受信することができる。
【0106】
一実施例では、gNBは、一つまたは複数のPDCCHを介して無線デバイスにダウンリンク割り当てを含むダウンリンク制御情報を送信することができる。ダウンリンク割り当ては、少なくとも変調およびコーディングフォーマットを示すパラメーター、リソース割り当て、および/または、DL-SCHに関するHARQ情報を含むことができる。一実施例では、リソース割り当ては、リソースブロック割り当てのパラメーター、および/またはスロット割り当てを含むことができる。一実施例では、gNBは、一つまたは複数のPDCCH上のセル無線ネットワーク一時識別子(C-RNTI)を介して無線デバイスにリソースを動的に割り当てることができる。無線デバイスは、一つまたは複数のPDCCHを監視して、無線デバイスのダウンリンク受信が可能であるときに可能な割り当てを見出すことができる。無線デバイスは、一つまたは複数のPDCCHを正常に検出する場合、一つまたは複数のPDCCHによりスケジュールされた一つまたは複数のPDSCH上に一つまたは複数のダウンリンクデータパッケージを受信することができる。
【0107】
一実施例では、gNBは、無線デバイスへのダウンリンク送信のための構成スケジューリング(CS)リソースを割り当てることができる。gNBは、CS許可の周期性を示す一つまたは複数のRRCメッセージを送信することができる。gNBは、CSリソースを作動させる構成スケジューリング-RNTI(CS-RNTI)にアドレス指定されたPDCCHを介してDCIを送信することができる。DCIは、ダウンリンク許可がCS許可であることを示すパラメーターを含むことができる。CS許可は、一つまたは複数のRRCメッセージにより定義された周期性に従って、非アクティブ化されるまで、暗黙的に再使用することができる。
【0108】
一実施例では、gNBは、一つまたは複数のPDCCHを介して無線デバイスにアップリンク許可を含むダウンリンク制御情報を送信することができる。アップリンク許可は、少なくとも変調およびコーディングフォーマットを示すパラメーター、リソース割り当て、および/または、UL-SCHに関するHARQ情報を含むことができる。一実施例では、リソース割り当ては、リソースブロック割り当てのパラメーター、および/またはスロット割り当てを含むことができる。一実施例では、gNBは、一つまたは複数のPDCCH上のC-RNTIを介して無線デバイスにリソースを動的に割り当てることができる。無線デバイスは、可能なリソース割り当てを見出すために、一つまたは複数のPDCCHを監視することができる。無線デバイスは、一つまたは複数のPDCCHを正常に検出する場合、一つまたは複数のPDCCHによりスケジュールされた一つまたは複数のPUSCHを介して一つまたは複数のアップリンクデータパッケージを送信することができる。
【0109】
一実施例では、gNBは、無線デバイスへのアップリンクデータ送信のためのCSリソースを割り当てることができる。gNBは、CS許可の周期性を示す一つまたは複数のRRCメッセージを送信することができる。gNBは、CSリソースを作動させるCS-RNTIにアドレス指定されたPDCCHを介してDCIを送信することができる。DCIは、アップリンク許可がCS許可であることを示すパラメーターを含むことができる。CS許可は、一つまたは複数のRRCメッセージにより定義された周期性に従って、非アクティブ化されるまで、暗黙的に再使用することができる。
【0110】
一実施例では、基地局は、PDCCHを介してDCI/制御シグナリングを送信することができる。DCIは、複数のフォーマット中の一つのフォーマットを取ることができる。DCIは、ダウンリンクおよび/またはアップリンクスケジューリング情報(例えば、リソース割り当て情報、HARQ関連パラメーター、MCS)、CSIの要求(例えば、非周期的CQIレポート)、SRSの要求、一つまたは複数のセルに対するアップリンクパワー制御コマンド、一つまたは複数のタイミング情報(例えば、TB送信/受信タイミング、HARQフィードバックタイミングなど)などを含むことができる。一実施例では、DCIは、一つまたは複数のトランスポートブロックのための送信パラメーターを含むアップリンク許可を示すことができる。一実施例では、DCIは、一つまたは複数のトランスポートブロックを受信するためのパラメーターを示すダウンリンク割り当てを示すことができる。一実施例では、DCIは、基地局によって使用されて、無線デバイスにおいて競合なしのランダムアクセスを開始することができる。一実施例では、基地局は、スロットフォーマットを通知するスロットフォーマットインジケーター(SFI)を含むDCIを送信することができる。一実施例では、基地局は、PRBおよび/またはOFDMシンボルを通知するプリエンプション表示を含むDCIを送信することができ、そこでは、UEは、UEのための送信が意図されていないことを想定することができる。一実施例では、基地局は、PUCCHまたはPUSCHまたはSRSのグループパワー制御のためのDCIを送信することができる。一実施例では、DCIは、RNTIに対応することができる。一実施例では、無線デバイスは、初期アクセス(例えばC-RNTI)を完了することに応答してRNTIを取得することができる。一実施例では、基地局は、無線用のRNTI(例えば、CS-RNTI、TPC-CS-RNTI、TPC-PUCCH-RNTI、TPC-PUSCH-RNTI、TPC-SRS-RNTI)を構成することができる。一実施例では、無線デバイスは、RNTIを計算することができる(例えば、無線デバイスは、プリアンブルの送信のために使用されるリソースに基づいて、RA-RNTIを計算することができる)。一実施例では、RNTIは、事前構成される値(例えば、P-RNTIまたはSI-RNTI)を有することができる。一実施例では、無線デバイスは、グループ共通検索空間を監視することができ、その空間は、基地局によって使用されてUEのグループのために意図されるDCIを送信する。一実施例では、グループ共通DCIは、UEのグループのために共通して構成されるRNTIに対応することができる。一実施例では、無線デバイスは、UE固有の検索空間を監視することができる。一実施例では、UE固有のDCIは、無線デバイスのために構成されるRNTIに対応することができる。
【0111】
NRシステムは、単一ビーム動作および/またはマルチビーム動作をサポートすることができる。マルチビーム動作において、基地局は、ダウンリンクビーム掃引を実行して、共通制御チャネルおよび/またはダウンリンクSSブロックのカバレッジを提供することができ、このカバレッジは、少なくともPSS、SSS、および/またはPBCHを含むことができる。無線デバイスは、一つまたは複数のRSを使用して、ビームペアリンクの品質を測定することができる。一つまたは複数のSSブロック、またはCSI-RSリソースインデックス(CRI)と関連付けられる一つまたは複数のCSI-RSリソース、またはPBCHの一つまたは複数のDM-RSを、ビームペアリンクの品質を測定するためのRSとして使用することができる。ビームペアリンクの品質は、基準信号受信パワー(RSRP)値、または基準信号受信品質(RSRQ)値、および/またはRSリソース上で測定されるCSI値として定義することができる。基地局は、ビームペアリンクの品質を測定するために使用されるRSリソースが、制御チャネルのDM-RSとおおよそ同じ場所に配置される(QCLed)かどうかを示すことができる。制御チャネルのRSリソースおよびDM-RSは、RS上の伝送から無線デバイスへの、および制御チャネル上の伝送から無線デバイスへのチャネル特性が、構成される基準の下で類似しているとき、または同じであるときに、QCLedと呼ばれることがある。マルチビーム動作において、無線デバイスは、アップリンクビーム掃引を実行して、セルにアクセスすることができる。
【0112】
一実施例では、無線デバイスは、無線デバイスの能力に応じて、一つまたは複数のビームペアリンク上のPDCCHを同時に監視するように構成されることができる。これは、ビームペアリンクのブロッキングに対するロバスト性を向上させることができる。基地局は、一つまたは複数のメッセージを送信して、異なるPDCCH OFDMシンボルの一つまたは複数のビームペアリンク上のPDCCHを監視するように無線デバイスを構成することができる。例えば、基地局は、一つまたは複数のビームペアリンク上のPDCCHを監視するための無線デバイスのRxビーム設定に関するパラメーターを含む、上位レイヤシグナリング(例えば、RRCシグナリング)またはMAC CEを送信することができる。基地局は、DL RSアンテナポート(例えば、セル固有のCSI-RS、無線デバイス固有のCSI-RS、SSブロック、またはPBCHのDM-RSを用いる、もしくは用いないPBCH)と、DL制御チャネルの復調のためのDL RSアンテナポートとの間で、空間的なQCL仮定の表示を送信することができる。PDCCHのビーム表示のためのシグナリングは、MAC CEシグナリング、またはRRCシグナリング、またはDCIシグナリング、または仕様透過的および/もしくは暗黙的方法、ならびにこれらのシグナリング方法の組み合わせとすることができる。
【0113】
ユニキャストDLデータチャネルの受信の場合、基地局は、DLデータチャネルのDL
RSアンテナポートとDM-RSアンテナポートとの間の空間QCLパラメーターを示すことができる。基地局は、RSアンテナポートを示す情報を含むDCI(例えば、ダウンリンク許可)を送信することができる。この情報は、DM-RSアンテナポートを用いてQCLされ得るRSアンテナポートを示すことができる。DLデータチャネルのDM-RSアンテナポートの異なるセットは、RSアンテナポートの異なるセットを用いてQCLとして示すことができる。
【0114】
図9Aは、DLチャネルにおけるビーム掃引の例である。RRC_INACTIVE状態またはRRC_IDLE状態では、無線デバイスは、SSブロックがSSバースト940およびSSバーストセット950を形成すると想定され得る。SSバーストセット950は、所定の周期性を有することができる。例えば、マルチビーム動作では、基地局120は、一緒にSSバースト940を形成するSSブロックを複数のビームで送信することができる。一つまたは複数のSSブロックが、一つのビーム上で送信されることができる。複数のSSバースト940が複数のビームで送信される場合、SSバーストは一緒にSSバーストセット950を形成することができる。
【0115】
無線デバイスは、無線デバイスと基地局との間のリンクのビーム品質を推定するためのマルチビーム動作においてCSI-RSをさらに使用することができる。ビームは、CSI-RSと関連付けることができる。例えば、無線デバイスは、CSI-RS上でのRSRP測定に基づいて、ダウンリンクビーム選択のCRIで示され、ビームのRSRP値と関連付けられるように、ビームインデックスをレポートすることができる。CSI-RSは、一つまたは複数のアンテナポートのうちの少なくとも一つ、一つまたは複数の時間無線リソースまたは周波数無線リソースを含むCSI-RSリソース上で送信されることができる。CSI-RSリソースは、共通のRRCシグナリングによるセル固有の方式で、または専用のRRCシグナリングおよび/またはL1/L2シグナリングによる無線デバイス固有の方式で構成されることができる。セルがカバーする複数の無線デバイスは、セル固有のCSI-RSリソースを測定することができる。セルがカバーする無線デバイスの専用サブセットは、無線デバイス固有のCSI-RSリソースを測定することができる。
【0116】
CSI-RSリソースは、周期的に、または非周期的送信を使用して、またはマルチショットまたは半永続的な送信を使用して、送信されることができる。例えば、図9Aの周期的な送信では、基地局120は、時間領域で構成される周期性を使用して、構成されるCSI-RSリソース940を周期的に送信することができる。非周期的送信では、構成されるCSI-RSリソースは、専用タイムスロットで送信され得る。マルチショットまたは半永続的な送信では、構成されるCSI-RSリソースは、構成される期間内に送信されることができる。CSI-RS送信に使用されるビームは、SSブロック送信に使用されるビームとは異なるビーム幅を有することができる。
【0117】
図9Bは、例示的な新無線ネットワークにおけるビーム管理手順の例である。基地局120および/または無線デバイス110は、ダウンリンクL1/L2ビーム管理手順を実行することができる。以下のダウンリンクL1/L2ビーム管理手順のうちの一つまたは複数は、一つまたは複数の無線デバイス110および一つまたは複数の基地局120内で実行され得る。一実施例では、P-1手順910を使用して、無線デバイス110が基地局120と関連付けられる一つまたは複数の送信(Tx)ビームを測定して、基地局120と関連付けられる第一のセットのTxビームと、無線デバイス110と関連付けられる第一のセットのRxビームと、の選択をサポートできるようにすることができる。基地局120でのビームフォーミングのために、基地局120は、異なるTXビームのセットを掃引することができる。無線デバイス110でのビームフォーミングの場合、無線デバイス110は、異なるRxビームのセットを掃引することができる。一実施例では、P-2手順920を使用して、無線デバイス110が基地局120と関連付けられる一つまたは複数のTxビームを測定して、場合によっては、基地局120と関連付けられる第一のセットのTxビームを変更できるようにすることができる。P-2手順920は、P-1手順910におけるものとは異なり、場合によっては、ビーム改良のためにより小さいビームのセットに対して実行され得る。P-2手順920は、P-1手順910の特別な場合であり得る。一実施例では、P-3手順930を使用して、無線デバイス110が基地局120と関連付けられる少なくとも一つのTxビームを測定して、無線デバイス110と関連付けられる第一のセットのRxビームを変更できるようにすることができる。
【0118】
無線デバイス110は、一つまたは複数のビーム管理レポートを基地局120に送信することができる。一つまたは複数のビーム管理レポートでは、無線デバイス110は、少なくとも一つまたは複数のビーム識別、RSRP、構成されるビームのサブセットのプリコーディング行列インジケーター(PMI)/チャネル品質インジケーター(CQI)/ランクインジケーター(RI)を含むいくつかのビームペア品質パラメーターを示すことができる。一つまたは複数のビーム管理レポートに基づいて、基地局120は、一つまたは複数のビームペアリンクが一つまたは複数のサービングビームであることを示す信号を無線デバイス110に送信することができる。基地局120は、一つまたは複数のサービングビームを使用して無線デバイス110のPDCCHおよびPDSCHを送信することができる。
【0119】
例示的実施形態において、新無線ネットワークは、帯域幅適応(BA)をサポートすることができる。一実施例では、BAを用いるUEによって構成される受信および/または送信帯域幅は、大きくなくてもよい。例えば、受信および/または送信帯域幅は、セルの帯域幅ほど大きくなくてもよい。受信および/または送信帯域幅は、調節可能であり得る。例えば、UEは、例えば低電力の期間中に電力を節約するために縮小するために受信および/または送信帯域幅を変更することができる。例えば、UEは、周波数領域内の受信および/または送信帯域幅の位置を変化させることができ、例えば、スケジューリングのフレキシブル性を高めることができる。例えば、UEは、サブキャリア間隔を変化させて、例えば、異なるサービスを可能にすることができる。
【0120】
例示的実施形態において、セルの全セル帯域幅のサブセットは、帯域幅部分(BWP)と呼ばれることがある。基地局は、一つまたは複数のBWPを用いてUEを構成してBAを達成することができる。例えば、基地局は、UEに対して、一つまたは複数の(構成される)BWPのうちのどれがアクティブBWPであるかを示すことができる。
【0121】
図10は、構成される3つのBWPの例図である。つまり、40MHzの幅および15kHzのサブキャリア間隔を有するBWP1(1010および1050)、10MHzの幅および15kHzのサブキャリア間隔を有するBWP2(1020および1040)、20MHzの幅および60kHzのサブキャリア間隔を有するBWP3(1030)である。
【0122】
一実施例では、UEは、一個のセルの一つまたは複数のBWP内で動作するように構成され、一個のセルにつき一つまたは複数の上位レイヤ(例えば、RRCレイヤ)、少なくとも一つのパラメーターDL-BWPによるDL帯域幅内の、UE(DL BWPセット)による受信のための一つまたは複数のBWP(例えば、最大四つのBWP)のセット、および、一個のセルにつき少なくとも一つのパラメーターUL-BWPによるUL帯域幅内の、UE(UL BWPセット)による送信のための一つまたは複数のBWP(例えば、最大四つのBWP)のセット、によって構成されることができる。
【0123】
PCellでのBAを可能にするため、基地局は、一つまたは複数のULおよびDL BWPペアを用いてUEを構成することができる。SCell上で(例えば、CAの場合に)BAを有効にするために、基地局は、少なくとも一つまたは複数のDL BWPでUEを構成することができる(例えば、ULには存在しないことがある)。
【0124】
一実施例では、初期能動DL BWPは、少なくとも一つの共通検索空間のための制御リソースセットに対して、連続PRBの位置および数、サブキャリア間隔、またはサイクリックプレフィックスのうちの少なくとも一つによって定義されることができる。PCellでの動作のために、一つまたは複数の上位レイヤパラメーターは、ランダムアクセス手順のための少なくとも一つの初期UL BWPを示すことができる。UEがプライマリーセルでのセカンダリーキャリアを用いて構成される場合、UEは、セカンダリーキャリアでのランダムアクセス手順のための初期BWPを用いて構成されることができる。
【0125】
一実施例では、ペアになっていないスペクトル動作の場合、UEは、DL BWPの場合の中心周波数がUL BWPの場合の中心周波数と同じであり得ることを予期することができる。
【0126】
例えば、一つまたは複数のDL BWPまたは一つまたは複数のUL BWPのセット内の、それぞれのDL BWPまたはUL BWPの場合、基地局は、以下のうちの少なくとも一つを示す一つまたは複数のパラメーターを用いてセルに対するUEを準統計学的に構成することができる:サブキャリア間隔、サイクリックプレフィックス、いくつかの連続PRB、一つまたは複数のDL BWPおよび/または一つまたは複数のUL BWPのセット内のインデックス、構成されるDL BWPおよびUL BWPのセットからの、DL BWPとUL BWPとの間のリンク、PDSCH受信タイミングに対するDCI検出、HARQ‐ACK送信タイミング値に対するPDSCH受信、PUSCH送信タイミング値に対するDCI検出、帯域幅の第一のPRBに対する、それぞれ、DL帯域幅またはUL帯域幅の第一のPRBのオフセット。
【0127】
一実施例では、PCellでの一つまたは複数のDL BWPのセット内のDL BWPの場合、基地局は、共通検索空間および/または一つのUE固有の検索空間のうちの少なくとも一つのタイプに対する一つまたは複数の制御リソースセットを用いてUEを構成することができる。例えば、基地局は、能動DL BWPにおいて、PCell上の共通検索空間なしで、またはPSCell上で、UEを構成することはできない。
【0128】
一つまたは複数のUL BWPのセット内にUL BWPがある場合、基地局は、一つまたは複数のPUCCH送信に対する一つまたは複数のリソースセットを用いてUEを構成することができる。
【0129】
一実施例では、DCIがBWPインジケーターフィールドを含む場合、BWPインジケーターフィールド値は、一つまたは複数のDL受信に対して構成されるDL BWPセットからの能動DL BWPを示すことができる。DCIがBWPインジケーターフィールドを含む場合、BWPインジケーターフィールド値は、一つまたは複数のUL送信に対して構成されるUL BWPセットからの能動UL BWPを示すことができる。
【0130】
一実施例では、PCellの場合、基地局は、構成されるDL BWP間のデフォルトDL BWPを用いてUEを準統計学的に構成することができる。UEがデフォルトDL
BWPを提供されない場合、デフォルトBWPは、初期能動DL BWPとなり得る。
【0131】
一実施例では、基地局は、PCellのタイマー値を用いてUEを構成することができる。例えば、UEが、ペアになっているスペクトル動作に対して、デフォルトDL BWP以外の能動DL BWPを示すDCIを検出した場合、または、UEが、ペアになっていないスペクトル動作に対して、デフォルトDL BWPまたはUL BWP以外の能動DL BWPまたはUL BWPを示すDCIを検出した場合、UEは、BWP非アクティブタイマーと呼ばれるタイマーを開始することができる。UEは、対スペクトル動作またはペアになっていないスペクトル動作のための期間中にDCIを検出しない場合、第一の値の間隔(例えば、第一の値は1ミリ秒または0.5ミリ秒であり得る)だけタイマーを増分することができる。一実施例では、タイマーは、タイマーがそのタイマー値に等しくなったときに、満了し得る。UEは、タイマーが満了したときに、能動DL BWPからデフォルトDL BWPに切り替えることができる。
【0132】
一実施例では、基地局は、一つまたは複数のBWPを用いてUEを準統計学的に構成することができる。UEは、第二のBWPをアクティブBWPとして示すDCIを受信することに応答して、および/または、BWP非アクティブタイマーの満了(例えば、第二のBWPがデフォルトBWPとなり得ること)に応答して、第一のBWPから第二のBWPにアクティブBWPを切り替えることができる。例えば、図10は、BWP1(1010および1050)、BWP2(1020および1040)、およびBWP3(1030)の、構成される3つのBWPの例示的な図である。BWP2(1020および1040)は、デフォルトBWPであり得る。BWP1(1010)は、初期アクティブBWPであり得る。一実施例では、UEは、BWP非アクティブタイマーの満了に応答して、BWP1 1010からBWP2 1020にアクティブBWPを切り替えることができる。例えば、UEは、BWP3 1030をアクティブBWPとして示すDCIを受信することに応答して、BWP2 1020からBWP3 1030にアクティブBWPを切り替えることができる。BWP3 1030からBWP2 1040に、および/またはBWP2 1040からBWP1 1050にアクティブBWPを切り替えることは、アクティブBWPを示すDCIを受信することに応答するものであり、かつ/またはBWP非アクティブタイマーの満了に応答するものであり得る。
【0133】
一実施例では、UEが、構成されるDL BWPおよびタイマー値の間にデフォルトDL BWPを用いてセカンダリーセルのために構成される場合、セカンダリーセルでのUE手順は、セカンダリーセルのタイマー値、およびセカンダリーセルのデフォルトDL BWPを使用するプライマリーセルと同じであり得る。
【0134】
一実施例では、基地局が、セカンダリーセルまたはキャリア上で第一のアクティブDL
BWPおよび第一のアクティブUL BWPを用いてUEを構成する場合、UEは、セカンダリーセル上での表示されたDL BWP、および表示されたUL BWPを、セカンダリーセルまたはキャリア上での、それぞれの第一のアクティブDL BWP、および第一のアクティブUL BWPとして用いることができる。
【0135】
図11Aおよび図11Bは、マルチ接続(例えば、デュアル接続、マルチ接続、緊密なインターワーキングなど)を使用するパケットフローを示す。図11Aは、実施形態の一態様による、CAおよび/またはマルチ接続を用いた無線デバイス110(例えば、UE)のプロトコル構造の例示的な図である。図11Bは、実施形態の一態様による、CAおよび/またはマルチ接続を有する複数の基地局のプロトコル構造の例示的な図である。複数の基地局は、マスターノード、MN1130(例えば、マスターノード、マスター基地局、マスターgNB、マスターeNB、および/または同様のもの)、およびセカンダリーノード、SN1150(例えば、セカンダリーノード、セカンダリー基地局、セカンダリーgNB、セカンダリーeNB、および/または同様のもの)を含むことができる。マスターノード1130およびセカンダリーノード1150は、無線デバイス110と通信するように協働することができる。
【0136】
マルチ接続が無線デバイス110に対して構成される場合、無線デバイス110は、RRCが接続される状態で複数の受信/送信機能をサポートすることができ、複数の基地局の複数のスケジューラにより提供された無線リソースを利用するように構成されることができる。複数の基地局は、非理想的または理想的なバックホール(例えば、Xnインターフェイス、X2インターフェイスなど)を介して相互接続され得る。特定の無線デバイスに対するマルチ接続に必要とされる基地局は、二つの異なる役割のうちの少なくとも一方を実行し得、すなわち、基地局は、マスター基地局として、またはセカンダリー基地局としていずれかの機能を果たすことができる。マルチ接続において、無線デバイスは、一つのマスター基地局、および一つまたは複数のセカンダリー基地局に接続することができる。一実施例では、マスター基地局(例えばMN1130)は、無線デバイス(例えば無線デバイス110)のためにプライマリーセルおよび/または一つまたは複数のセカンダリーセルを含むマスターセルグループ(MCG)を提供することができる。セカンダリー基地局(例えばSN1150)は、無線デバイス(例えば無線デバイス110)のためにプライマリーセカンダリーセル(PSCell)および/または一つまたは複数のセカンダリーセルを含むセカンダリーセルグループ(SCG)を提供することができる。
【0137】
マルチ接続において、ベアラが用いる無線プロトコルアーキテクチャーは、ベアラがどのように設定されるかに依存することができる。一実施例では、ベアラ設定オプションのうちの三つの異なるタイプ、すなわち、MCGベアラ、SCGベアラ、および/または分割ベアラをサポートすることができる。無線デバイスは、MCGの一つまたは複数のセルを介して、MCGベアラのパケットを受信/送信することができ、および/または、SCGの一つまたは複数のセルを介して、SCGベアラのパケットを受信/送信することができる。マルチ接続はまた、セカンダリー基地局により提供される無線リソースを使用するように構成される少なくとも一つのベアラを有するものとして、説明することもできる。マルチ接続は、いくつかの例示的実施形態において、構成/実装されてもされなくてもよい。
【0138】
一実施例では、無線デバイス(例えば、無線デバイス110)は、SDAPレイヤ(例えば、SDAP1110)、PDCPレイヤ(例えば、NR PDCP1111)、RLCレイヤ(例えば、MN RLC1114)、およびMACレイヤ(例えば、MN MAC1118)を介してMCGベアラのパケット、SDAPレイヤ(例えば、SDAP1110)、PDCPレイヤ(例えば、NR PDCP1112)、マスターまたはセカンダリーRLCレイヤ(例えば、MN RLC1115、SN RLC1116)のうちの一方、および、マスターまたはセカンダリーMACレイヤ(例えば、MN MAC1118、SN MAC1119)のうちの一方を介して分割ベアラのパケット、および/またはSDAPレイヤ(例えば、SDAP1110)、PDCPレイヤ(例えば、NR PDCP1113)、RLCレイヤ(例えば、SN RLC1117)、およびMACレイヤ(例えば、MN MAC1119)を介してSCGベアラのパケット、を送信および/または受信することができる。
【0139】
一実施例では、マスター基地局(例えば、MN1130)および/またはセカンダリー基地局(例えば、SN1150)は、マスターもしくはセカンダリーノードSDAPレイヤ(例えば、SDAP1120、SDAP1140)、マスターもしくはセカンダリーノードPDCPレイヤ(例えば、NR PDCP1121、NR PDCP1142)、マスターノードRLCレイヤ(例えば、MN RLC1124、MN RLC1125)、およびマスターノードMACレイヤ(例えば、MN MAC1128)を介してMCGベアラのパケット、マスターもしくはセカンダリーノードSDAPレイヤ(例えば、SDAP1120、SDAP1140)、マスターもしくはセカンダリーノードPDCPレイヤ(例えば、NR PDCP1122、NR PDCP1143)、セカンダリーノードRLCレイヤ(例えば、SN RLC1146、SN RLC1147)、およびセカンダリーノードMACレイヤ(例えば、SN MAC1148)を介してSCGベアラのパケット、マスターもしくはセカンダリーノードSDAPレイヤ(例えば、SDAP1120、SDAP1140)、マスターもしくはセカンダリーノードPDCPレイヤ(例えば、NR PDCP1123、NR PDCP1141)、マスターもしくはセカンダリーノードRLCレイヤ(例えば、MN RLC1126、SN RLC1144、SN RLC1145、MN RLC1127)、および、マスターもしくはセカンダリーノードMACレイヤ(例えば、MN MAC1128、SN MAC1148)を介して、分割ベアラのパケットを送信/受信することができる。
【0140】
マルチ接続において、無線デバイスは、複数のMACエンティティ、すなわち、マスター基地局に対する一つのMACエンティティ(例えば、MN MAC1118)、および、セカンダリー基地局に対する他のMACエンティティ(例えば、SN MAC1119)を構成することができる。マルチ接続において、無線デバイスに対するサービングセルの構成されるセットは、二つのサブセット、すなわち、マスター基地局のサービングセルを含むMCG、およびセカンダリー基地局のサービングセルを含むSCGを含むことができる。SCGの場合、以下の構成のうちの一つまたは複数が適用されることができる:SCGの少なくとも一つのセルが構成されるUL CCを有し、プライマリーセカンダリーセル(PSCell、SCGのPCell、またはPCellと呼ばれることもある)と呼ばれるSCGの少なくとも一つのセルがPUCCHリソースで構成され、SCGが構成される場合、少なくとも一つのSCGベアラまたは一つの分割ベアラが存在することができ、PSCellにおける物理層の問題またはランダムアクセスの問題の検出時、またはSCGに関連付けられるいくつかのNR RLC再送信に到達したとき、またはSCGの追加またはSCGの変更中にPSCellにおけるアクセスの問題が検出されたとき、RRC接続再確立手順がトリガーされなくすることができ、SCGのセルへのUL送信が停止されることができ、マスター基地局には、無線デバイスによってSCG障害タイプが通知されることができ、分割ベアラの場合、マスター基地局を介したDLデータ転送は維持されることができ、NR RLC応答モード(AM)ベアラは、分割ベアラについて構成されることができ、PCellおよび/またはPSCellは、非アクティブ化されることはできず、PSCellは、SCG変更手順(例えば、セキュリティキーの変更やRACH手順)によって変更されることができ、および/または分割ベアラとSCGベアラとの間のベアラタイプの変更、またはSCGと分割ベアラの同時構成は、サポートされてもされなくてもよい。
【0141】
マルチ接続の場合の、マスター基地局とセカンダリー基地局との間の相互作用については、以下のうちの一つまたは複数が適用され得、マスター基地局および/またはセカンダリー基地局は、無線デバイスの無線リソース管理(RRM)測定構成を維持することができ、マスター基地局は、(例えば、受信された測定レポート、トラフィック条件、および/またはベアラタイプに基づいて)セカンダリー基地局に、無線デバイスのための追加リソース(例えばサービングセル)を提供するように要求することを判定することができ、マスター基地局からの要求を受信すると、セカンダリー基地局は、無線デバイスのための追加サービングセルの構成となり得るコンテナを創出/変更する(または、セカンダリー基地局がそのようにするための利用可能なリソースを有さないと判定する)ことができ、UE能力協調のため、マスター基地局は、AS構成およびUE能力(の一部)をセカンダリー基地局に提供することができ、マスター基地局およびセカンダリー基地局は、Xnメッセージを介して搬送されたRRCコンテナ(ノード間メッセージ)を用いることによって、UE構成についての情報を交換することができ、セカンダリー基地局は、セカンダリー基地局既存サービングセル(例えば、セカンダリー基地局に向かうPUCCH)の再構成を開始することができ、セカンダリー基地局は、どちらのセルがSCG内のPSCellであるかを判定することができ、マスター基地局は、セカンダリー基地局により提供されたRRC構成の内容を変更してもしなくてもよく、SCG追加および/またはSCG SCell追加の場合には、マスター基地局は、SCGセルのための最近(または最新)の測定結果を提供することができ、マスター基地局およびセカンダリー基地局は、OAMからの、および/もしくはXnインターフェイスを介した、互いのSFNおよび/またはサブフレームオフセットの情報を受信することができる(例えば、DRX調整および/または測定ギャップの識別を目的として)。一実施例では、新しいSCG SCellを追加する場合には、SCGのPSCellのMIBから取得されたSFNを除き、専用RRCシグナリングを、CAについてのセルの要求されたシステム情報を送信するために使用することができる。
【0142】
図12は、ランダムアクセス手順の例示的な図である。一つまたは複数のイベントは、ランダムアクセス手順をトリガーすることができる。例えば、一つまたは複数のイベントとは、以下のうちの少なくとも一つであり得る:RRC_IDLEからの初期アクセス、RRC接続再確立手順、ハンドオーバー、UL同期ステータスが同期されていないときのRRC_CONNECTED中のDLまたはULデータ到着、RRC_Inactiveからの遷移、および/または他のシステム情報の要求。例えば、PDCCH命令、MACエンティティ、および/またはビーム故障表示により、ランダムアクセス手順を開始させることができる。
【0143】
例示的実施形態において、ランダムアクセス手順は、競合ベースランダムアクセス手順および競合なしのランダムアクセス手順のうちの少なくとも一つとすることができる。例えば、競合ベースランダムアクセス手順は、一つまたは複数のMsg1 1220送信、一つまたは複数のMsg2 1230送信、一つまたは複数のMsg3 1240送信、および競合解決1250を含むことができる。例えば、競合なしのランダムアクセス手順は、一つまたは複数のMsg1 1220送信および一つまたは複数のMsg2 1230送信を含むことができる。
【0144】
一実施例では、基地局は、一つまたは複数のビームを介して、UEに、RACH構成1210を送信(例えば、ユニキャスト、マルチキャスト、またはブロードキャスト)することができる。RACH構成1210は、以下のうちの少なくとも一つを示す一つまたは複数のパラメーターを含むことができる。すなわち、ランダムアクセスプリアンブルの送信のためのPRACHリソースの利用可能なセット、初期プリアンブルパワー(例えば、ランダムアクセスプリアンブル初期受信ターゲットパワー)、SSブロックの選択、および対応するPRACHリソースのためのRSRP閾値、パワーランピングファクタ(例えば、ランダムアクセスプリアンブルパワーランピングステップ)、ランダムアクセスプリアンブルインデックス、プリアンブル送信の最大数、プリアンブルグループAおよびグループB、ランダムアクセスプリアンブルのグループを判定するための閾値(例えば、メッセージサイズ)、システム情報要求の一つまたは複数のランダムアクセスプリアンブル、および対応するPRACHリソースのセット、もしあれば、ビーム故障回復要求の一つまたは複数のランダムアクセスプリアンブル、および対応するPRACHリソースのセット、もしあれば、RA応答を監視するための時間ウィンドウ、ビーム故障回復要求での応答を監視するための時間ウィンドウ、および/または競合解決タイマー。
【0145】
一実施例では、Msg1 1220は、ランダムアクセスプリアンブルの一つまたは複数の送信とすることができる。競合ベースランダムアクセス手順の場合、UEは、RSRP閾値超のRSRPを有するSSブロックを選択することができる。ランダムアクセスプリアンブルグループBが存在する場合、UEは、可能性のあるMsg3、1240サイズに応じて、グループAまたはグループBから一つまたは複数のランダムアクセスプリアンブルを選択することができる。ランダムアクセスプリアンブルグループBが存在しない場合、UEは、グループAから一つまたは複数のランダムアクセスプリアンブルを選択することができる。UEは、選択されたグループと関連付けられる一つまたは複数のランダムアクセスプリアンブルからランダムアクセスプリアンブルインデックスをランダムに(例えば、等しい確率、または正規分布を使って)選択することができる。基地局が、ランダムアクセスプリアンブルとSSブロックとの間の関連付けを用いてUEを準統計学的に構成する場合、UEは、選択されたSSブロックおよび選択されたグループと関連付けられる一つまたは複数のランダムアクセスプリアンブルからランダムアクセスプリアンブルインデックスを等しい確率でランダムに選択することができる。
【0146】
例えば、UEは、下位層からのビーム故障表示に基づいて、競合なしのランダムアクセス手順を開始させることができる。例えば、基地局は、SSブロックおよび/またはCSI-RSのうちの少なくとも一つと関連付けられるビーム故障回復要求のための一つまたは複数の競合なしPRACHリソースを用いてUEを準統計学的に構成することができる。関連付けられるSSブロックの間で第一のRSRP閾値超のRSRPを有するSSブロックのうちの少なくとも一つ、または、関連付けられるCSI-RSの間で第二のRSRP閾値超のRSRPを有するCSI-RSのうちの少なくとも一つが利用可能である場合、UEは、ビーム故障回復要求に対する一つまたは複数のランダムアクセスプリアンブルのセットから、選択されたSSブロックまたはCSI-RSに対応するランダムアクセスプリアンブルインデックスを選択することができる。
【0147】
例えば、UEは、基地局から、競合なしのランダムアクセス手順のために、PDCCHまたはRRCを介して、ランダムアクセスプリアンブルインデックスを受信することができる。基地局が、SSブロックまたはCSI-RSと関連付けられる少なくとも一つの競合なしPRACHリソースを用いてUEを構成しない場合、UEは、ランダムアクセスプリアンブルインデックスを選択することができる。基地局が、SSブロックと関連付けられる一つまたは複数の競合なしPRACHリソースを用いてUEを構成し、かつ、関連付けられるSSブロック中で第一のRSRP閾値超のRSRPを有する少なくとも一つのSSブロックが利用可能である場合、UEは、少なくとも一つのSSブロックを選択し、その少なくとも一つのSSブロックに対応するランダムアクセスプリアンブルを選択することができる。基地局が、CSI-RSと関連付けられる一つまたは複数の競合なしPRACHリソースを用いてUEを構成し、かつ、関連付けられるCSI-RS中で第二のRSPR閾値超のRSRPを有する少なくとも一つのCSI-RSが利用可能である場合、UEは、少なくとも一つのCSI-RSを選択し、その少なくとも一つのCSI-RSに対応するランダムアクセスプリアンブルを選択することができる。
【0148】
UEは、選択されたランダムアクセスプリアンブルを送信することによって、一つまたは複数のMsg1 1220送信を実行することができる。例えば、UEが、SSブロックを選択し、一つまたは複数のPRACH機会と一つまたは複数のSSブロックとの間の関連付けを用いて構成される場合、UEは、選択されたSSブロックに対応する一つまたは複数のPRACH機会からPRACH機会を決定することができる。例えば、UEが、CSI-RSを選択し、一つまたは複数のPRACH機会と一つまたは複数のCSI-RSとの間の関連付けを用いて構成される場合、UEは、選択されたCSI-RSに対応する一つまたは複数のPRACH機会からPRACH機会を決定することができる。UEは、基地局に、選択されたPRACH機会を介して、選択されたランダムアクセスプリアンブルを送信することができる。UEは、少なくとも初期プリアンブルパワーおよびパワーランピングファクタに基づいて、選択されたランダムアクセスプリアンブルの送信のための送信パワーを決定することができる。UEは、選択されたランダムアクセスプリアンブルが送信される選択されたPRACH機会と関連付けられるRA-RNTIを決定することができる。例えば、UEは、ビーム故障回復要求のためのRA-RNTIを判定しなくてもよい。UEは、少なくとも、第一のOFDMシンボルのインデックス、選択されたPRACH機会の第一のスロットのインデックス、および/またはMsg1 1220の送信のためのアップリンクキャリアインデックスに基づいて、RA-RNTIを決定することができる。
【0149】
一実施例では、UEは、基地局から、ランダムアクセス応答、Msg2 1230を受信することができる。UEは、ランダムアクセス応答を監視するために時間ウィンドウ(例えば、ra-ResponseWindow)を開始することができる。ビーム故障回復要求の場合、基地局は、異なる時間ウィンドウ(例えば、bfr-ResponseWindow)を用いてUEを構成し、ビーム故障回復要求の応答を監視することができる。例えば、UEは、プリアンブル送信の終わりから、一つまたは複数のシンボルの固定持続時間後の第一のPDCCH機会の開始時に時間ウィンドウ(例えば、ra-ResponseWindowまたはbfr-ResponseWindow)を開始することができる。UEが、複数のプリアンブルを送信する場合、UEは、第一のプリアンブル送信の終わりから、一つまたは複数のシンボルの固定持続時間後の第一のPDCCH機会の開始時に時間ウィンドウを開始することができる。UEは、時間ウィンドウのタイマーが実行している間、RA-RNTIにより識別された少なくとも一つのランダムアクセス応答、またはC-RNTIにより識別されたビーム故障回復要求への少なくとも一つの応答、に対するセルのPDCCHを監視することができる。
【0150】
一実施例では、少なくとも一つのランダムアクセス応答が、UEにより送信されたランダムアクセスプリアンブルに対応するランダムアクセスプリアンブル識別子を含む場合、UEは、ランダムアクセス応答の受信を正常とみなすことができる。UEは、ランダムアクセス応答の受信が正常である場合、競合なしのランダムアクセス手順が正常に完了したとみなすことができる。競合なしのランダムアクセス手順が、ビーム故障回復要求のためにトリガーされた場合、UEは、PDCCH送信がC-RNTIにアドレス指定される場合に、競合なしのランダムアクセス手順が正常に完了したとみなすことができる。一実施例では、少なくとも一つのランダムアクセス応答がランダムアクセスプリアンブル識別子を含む場合、UEは、ランダムアクセス手順が正常に完了したとみなすことができ、上位層へのシステム情報要求に対する応答の受信を示すことができる。UEが複数のプリアンブル送信を送った場合、UEは、対応するランダムアクセス応答の正常な受信に応答して、残ったプリアンブル(もしあれば)を送信することを停止することができる。
【0151】
一実施例では、UEは、ランダムアクセス応答(例えば、競合ベースランダムアクセス手順の場合)の正常な受信に応答して、一つまたは複数のMsg3 1240送信を実行することができる。UEは、ランダムアクセス応答により示されたタイミングアドバンスコマンドに基づいて、アップリンク送信タイミングを調節し得、ランダムアクセス応答により示されたアップリンク許可に基づいて、一つまたは複数のトランスポートブロックを送信することができる。Msg3 1240についてのPUSCH送信のためのサブキャリア間隔は、少なくとも一つの上位レイヤ(例えばRRC)パラメーターによって提供されることができる。UEは、PRACHを介してランダムアクセスプリアンブルを、また、同じセル上のPUSCHを介してMsg3 1240を、送信することができる。基地局は、システム情報ブロックを介して、Msg3 1240のPUSCH送信のためのUL BWPを示すことができる。UEは、Msg3 1240の再送信のためにHARQを用いることができる。
【0152】
一実施例では、複数のUEが、同じプリアンブルを基地局に送信し、基地局から、アイデンティティ(例えば、TC-RNTI)を含む同じランダムアクセス応答を受信することによってMsg1 1220を実行することができる。競合解決1250は、UEが別のUEのアイデンティティを誤って使用しないことを確実にすることができる。例えば、競合解決1250は、PDCCH上のC-RNTI、または、DL-SCH上のUE競合解決アイデンティティに基づくことができる。例えば、基地局がC-RNTIをUEに割り当てる場合、UEは、C-RNTIにアドレス指定されるPDCCH送信の受信に基づいて、競合解決1250を実行することができる。PDCCHでのC-RNTIの検出に応答して、UEは、競合解決1250が正常であるとみなすことができ、ランダムアクセス手順が正常に完了したとみなすことができる。UEが適正なC-RNTIを有さない場合、競合解決は、TC-RNTIを用いることによってアドレス指定することができる。例えば、MAC PDUが正常に復号化され、MAC PDUが、Msg3 1250に送信されたCCCH SDUに一致するUE競合解決アイデンティティMAC CEを含む場合、UEは、競合解決1250が正常であるとみなすことができ、ランダムアクセス手順が正常に完了したとみなすことができる。
【0153】
図13は、本開示の実施形態の一態様による、MACエンティティのための例示的な構造である。一実施例では、無線デバイスは、マルチ接続モードで動作するように構成することができる。複数のRX/TXを有するRRC_CONNECTEDの無線デバイスは、複数の基地局内に設置された複数のスケジューラによって提供される無線リソースを利用するように構成されることができる。この複数の基地局は、Xnインターフェイスを介して非理想的または理想的なバックホールを介して接続されることができる。一実施例では、複数の基地局内の基地局は、マスター基地局としての、またはセカンダリー基地局としての機能を果たすことができる。無線デバイスは、一つのマスター基地局、および一つまたは複数のセカンダリー基地局に接続することができる。無線デバイスは、複数のMACエンティティ、例えば、マスター基地局用の一つのMACエンティティ、およびセカンダリー基地局用の一つまたは複数の他のMACエンティティを用いて構成されることができる。一実施例では、無線デバイスのために構成されるサービングセルのセットは、二つのサブセット、すなわち、マスター基地局のサービングセルを含むMCG、および、セカンダリー基地局のサービングセルを含む一つまたは複数のSCGを含むことができる。図13は、MCGおよびSCGが無線デバイスのために構成される場合の、MACエンティティの例示的な構造を示す。
【0154】
一実施例では、SCG内の少なくとも一つのセルは、構成されるUL CCを有することができ、少なくとも一つのセルのうちの一つのセルは、SCGのPSCellもしくはPCellと呼ばれることがありまたは、場合によっては、単にPCellと呼ばれることがある。PSCellは、PUCCHリソースを用いて構成されることができる。一実施例では、SCGが構成される場合、少なくとも一つのSCGベアラ、または一つの分割ベアラが存在することができる。一実施例では、PSCellでの物理層の問題もしくはランダムアクセスの問題を検出することについて、または、SCGと関連付けられるいくつかのRLC再送信に到達したことについて、または、SCG追加もしくはSCG変更中にPSCellでのアクセス問題を検出することについて、RRC接続再確立手順は、トリガーされることができず、SCGのセルに向かうUL送信は、中止されることができ、マスター基地局は、UEによってSCG障害のタイプに関して通知することができ、マスター基地局を通じてDLデータ転送を維持することができる。
【0155】
一実施例では、MACサブレイヤは、データ転送および無線リソース割り当てなどのサービスを上位層(例えば1310または1320)に提供することができる。MACサブレイヤは、複数のMACエンティティ(例えば1350および1360)を含むことができる。MACサブレイヤは、データ転送サービスを論理チャネル上に提供することができる。異なる種類のデータ転送サービスに対応するために、複数のタイプの論理チャネルを定義することができる。論理チャネルは、特定のタイプの情報の転送をサポートすることができる。論理チャネルタイプは、どのタイプの情報(例えば、制御またはデータ)が転送されるかによって定義されることができる。例えば、BCCH、PCCH、CCCH、およびDCCHは、制御チャネルであり得、DTCHは、トラフィックチャネルであり得る。一実施例では、第一のMACエンティティ(例えば1310)は、PCCH、BCCH、CCCH、DCCH、DTCH、およびMAC制御要素上でサービスを提供することができる。一実施例では、第二のMACエンティティ(例えば1320)は、BCCH、DCCH、DTCH、およびMAC制御要素上でサービスを提供することができる。
【0156】
MACサブレイヤは、データ転送サービス、HARQフィードバックのシグナリング、スケジューリング要求または測定のシグナリング(例えばCQI)などのサービスを物理層(例えば1330または1340)から予想することができる。一実施例では、デュアル接続では、二つのMACエンティティが、無線デバイスのために構成され得、すなわち、それらは、MCGに対する一つ、およびSCGに対する一つである。無線デバイスのMACエンティティは、複数のトランスポートチャネルを処理することができる。一実施例では、第一のMACエンティティは、MCGのPCCH、MCGの第一のBCH、MCGの一つまたは複数の第一のDL-SCH、MCGの一つまたは複数の第一のUL-SCH、およびMCGの一つまたは複数の第一のRACHを含む第一のトランスポートチャネルを処理することができる。一実施例では、第二のMACエンティティは、SCGの第二のBCH、SCGの一つまたは複数の第二のDL-SCH、SCGの一つまたは複数の第二のUL-SCH、およびSCGの一つまたは複数の第二のRACHを含む第二のトランスポートチャネルを処理することができる。
【0157】
一実施例では、MACエンティティが一つまたは複数のSCellを用いて構成される場合、複数のDL-SCHが存在することができ、複数のUL-SCH、ならびにMACエンティティ毎に複数のRACHが存在することができる。一実施例では、SpCellに、一つのDL-SCHおよびUL-SCHが存在することができる。一実施例では、SCellに対して、一つのDL-SCH、ゼロまたは一つのUL-SCH、および、ゼロまたは一つのRACHが存在することができる。DL-SCHは、MACエンティティ内の異なるヌメロロジおよび/またはTTI持続時間を使用して受信をサポートすることができる。また、UL-SCHは、MACエンティティ内の異なるヌメロロジおよび/またはTTI持続時間を使用して送信をサポートすることができる。
【0158】
一実施例では、MACサブレイヤは異なる機能をサポートすることができ、制御(例えば1355または1365)要素を用いてこれらの機能を制御することができる。MACエンティティにより実行される機能は、論理チャネルとトランスポートチャネル(例えば、アップリンクまたはダウンリンクで)との間のマッピング、トランスポートチャネル(例えば、アップリンクで)上の物理層に送達されるべき、一つまたは異なる論理チャネルからトランスポートブロック(TB)へのMAC SDUの多重化(例えば1352または1362)、トランスポートチャネル(例えば、ダウンリンクで)上の物理層から送達されるトランスポートブロック(TB)から一つまたは異なるの論理チャネルへのMAC
SDUの分割化(例えば1352または1362)、スケジューリング情報報告(例えば、アップリンクで)、アップリンクまたはダウンリンク内のHARQを通じての誤り訂正(例えば1363)、およびアップリンクでの論理チャネル優先順位付け(例えば1351または1361)、を含むことができる。MACエンティティは、ランダムアクセスプロセス(例えば1354または1364)を処理することができる。
【0159】
図14は、一つまたは複数の基地局を含むRANアーキテクチャーの例示的な図である。一実施例では、プロトコルスタック(例えば、RRC、SDAP、PDCP、RLC、MAC、およびPHY)は、ノードにおいてサポートすることができる。基地局(例えば、gNB120Aまたは120B)は、基地局中央ユニット(CU)(例えば、gNB-CU1420Aまたは1420B)、および、機能的な分割が構成される場合の、少なくとも一つの基地局分散ユニット(DU)(例えば、gNB-DU1430A、1430B、1430C、または1430D)を含むことができる。基地局の上位プロトコル層は、基地局CU内に設置されることができ、基地局の下位層は、基地局DU内に設置されることができる。基地局CUと基地局DUとを接続するF1インターフェイス(例えばCU-DUインターフェイス)は、理想的または非理想的なバックホールとすることができる。F1-Cは、F1インターフェイスを介して制御プレーン接続を提供することができ、F1-Uは、F1インターフェイスを介してユーザープレーン接続を提供することができる。一実施例では、Xnインターフェイスは、基地局CU間に構成されることができる。
【0160】
一実施例では、基地局CUは、RRC機能、SDAP層、およびPDCP層を含むことができ、基地局DUは、RLCレイヤ、MAC層、およびPHY層を含むことができる。一実施例では、基地局CUと基地局DUとの間のさまざまな機能的分割オプションは、基地局CU内の上位プロトコル層(RAN機能)の異なる組み合わせ、および、基地局DU内の下位プロトコル層(RAN機能)の異なる組み合わせを設定することによって可能とすることができる。機能的分割は、フレキシブル性をサポートし、サービス要件および/またはネットワーク環境に応じて、基地局CUと基地局DUとの間でプロトコル層を移動させることができる。
【0161】
一実施例では、機能的分割オプションは、基地局毎、基地局CU毎、基地局DU毎、UE毎、ベアラ毎、スライス毎に構成され、または他の粒度を用いて構成されることができる。基地局CU分割毎において、基地局CUは、固定分割オプションを有することができ、基地局DUは、基地局CUの分割オプションに一致するように構成されることができる。基地局DU分割毎において、基地局DUは、異なる分割オプションを用いて構成されることができ、基地局CUは、異なる基地局DUに対して異なる分割オプションを提供することができる。UE分割において、基地局(基地局CU、および少なくとも一つの基地局DU)は、異なる無線デバイスに対して異なる分割オプションを提供することができる。ベアラ分割毎において、異なる分割オプションを、異なるベアラに対して利用することができる。スライス毎のスプライスでは、異なるスライスに異なる分割オプションを適用することができる。
【0162】
図15は、無線デバイスのRRC状態遷移を示す例示的な図である。一実施例では、無線デバイスは、RRC接続状態(例えば、RRC接続1530、RRC_Connected)、RRCアイドル状態(例えば、RRCアイドル1510、RRC_Idle)、および/またはRRC非アクティブ状態(例えば、RRC停止1520、RRC_Inactive)の中の少なくとも一つのRRC状態にあり得る。一実施例では、RRC接続状態では、無線デバイスは、少なくとも一つの基地局(例えば、gNBおよび/またはeNB)との、少なくとも一つのRRC接続を有することができ、それらの基地局は、無線デバイスのUEコンテキストを有することができる。UEコンテキスト(例えば、無線デバイスコンテキスト)は、アクセス層コンテキスト、一つまたは複数の無線リンク構成パラメーター、ベアラ(例えば、データ無線ベアラ(DRB)、シグナリング無線ベアラ(SRB)、論理チャネル、QoSフロー、PDUセッションなど)構成情報、セキュリティ情報、PHY/MAC/RLC/PDCP/SDAPレイヤ構成情報、および/または無線デバイスに関する類似の構成情報のうちの少なくとも一つを含むことができる。一実施例では、RRCアイドル状態では、無線デバイスは、基地局とのRRC接続を有さなくてもよく、無線デバイスのUEコンテキストは、基地局内に格納されない場合がある。一実施例では、RRC非アクティブ状態では、無線デバイスは、基地局とのRRC接続を有さない場合がある。無線デバイスのUEコンテキストは、アンカー基地局(例えば、最後にサービングしている基地局)と呼ばれることがある基地局に記憶されることがある。
【0163】
一実施例では、無線デバイスは、UE RRC状態を双方の方法におけるRRCアイドル状態とRRC接続状態との間(例えば、接続解放1540もしくは接続確立1550、または接続再確立)、および/または、双方の方法におけるRRC非アクティブ状態とRRC接続状態との間(例えば、接続非アクティブ1570または接続再開1580)に遷移させることができる。一実施例では、そのRRC状態を無線デバイスは、RRC非アクティブ状態からRRCアイドル状態に遷移させることができる(例えば、接続解放1560)。
【0164】
一実施例では、アンカー基地局は、無線デバイスがアンカー基地局のRAN通知エリア(RNA)にとどまる、および/または、無線デバイスがRRC非アクティブ状態にとどまるような時間帯の少なくともその間中、無線デバイスのUEコンテキスト(無線デバイスコンテキスト)を保持することができる基地局とすることができる。一実施例では、アンカー基地局は、RRC非アクティブ状態にある無線デバイスが最新のRRC接続状態で最後に接続される、または、無線デバイスがRNA更新手順を内部で最後に実行した基地局とすることができる。一実施例では、RNAは、一つまたは複数の基地局によって動作された一つまたは複数のセルを含むことができる。一実施例では、基地局は、一つまたは複数のRNAに属することができる。一実施例では、セルは、一つまたは複数のRNAに属することができる。
【0165】
一実施例では、無線デバイスは、基地局において、UE RRC状態をRRC接続状態からRRC非アクティブ状態に遷移させることができる。無線デバイスは、基地局からRNA情報を受信することができる。RNA情報は、RNA識別子のうちの少なくとも一つ、RNAの一つまたは複数のセルの一つまたは複数のセル識別子、基地局識別子、基地局のIPアドレス、無線デバイスのASコンテキスト識別子、再開識別子、および/または同様のものを含むことができる。
【0166】
一実施例では、アンカー基地局は、メッセージ(例えば、RANページングメッセージ)をRNAの基地局にブロードキャストして、RRC非アクティブ状態の無線デバイスに到達し、および/またはアンカー基地局からメッセージを受信する基地局は、他のメッセージ(例えば、ページングメッセージ)を、それらのカバレッジエリア、セルカバレッジエリア、および/またはエアーインターフェイスを介してRNAに関連するビームカバレッジエリア内の無線デバイスにブロードキャストおよび/またはマルチキャストすることができる。
【0167】
一実施例では、RRC非アクティブ状態にある無線デバイスが新しいRNA中に移動すると、無線デバイスは、RNA更新(RNAU)手順を実行することができ、その手順は、無線デバイスおよび/またはUEコンテキスト検索手順によりランダムアクセス手順を実行することができる。UEコンテキスト検索は、基地局によって、無線デバイスから、ランダムアクセスプリアンブルを検索すること、および、基地局によって、以前のアンカー基地局から無線デバイスのUEコンテキストをフェッチすることを含むことができる。フェッチすることは、再開識別子を含む検索UEコンテキスト要求メッセージを、以前のアンカー基地局に送信すること、および、無線デバイスのUEコンテキストを含む検索UEコンテキスト応答メッセージを、以前のアンカー基地局から受信することを含むことができる。
【0168】
例示的実施形態において、RRC非アクティブ状態にある無線デバイスは、少なくとも一つまたは複数のセルに対する測定結果に基づいて、キャンプオンする一つのセルを選択することができ、そこでは、無線デバイスは、基地局からのRNAページングメッセージおよび/またはコアネットワークページングメッセージを監視することができる。一実施例では、RRC非アクティブ状態にある無線デバイスは、ランダムアクセス手順を実行してRRC接続を再開するため、および/または一つまたは複数のパケットを基地局に(例えばネットワークに)送信するためにセルを選択する。一実施例では、選択されたセルが、RRC非アクティブ状態にある無線デバイスのためのRNAとは異なるRNAに属する場合、無線デバイスは、ランダムアクセス手順を開始してRNA更新手順を実行することができる。一実施例では、RRC非アクティブ状態にある無線デバイスが、バッファ内に、ネットワークに送信するための一つまたは複数のパケットを有する場合、無線デバイスは、ランダムアクセス手順を開始して、無線デバイスが選択するセルの基地局に一つまたは複数のパケットを送信することができる。ランダムアクセス手順は、無線デバイスと基地局との間の二つのメッセージ(例えば、2段階のランダムアクセス)および/または四つのメッセージ(例えば、4段階のランダムアクセス)を用いて実行され得る。
【0169】
例示的実施形態において、RRC非アクティブ状態にある無線デバイスから一つまたは複数のアップリンクパケットを受信する基地局は、無線デバイスから受信されたASコンテキスト識別子、RNA識別子、基地局識別子、再開識別子、および/またはセル識別子のうちの少なくとも一つに基づいて、無線デバイスのための検索UEコンテキスト要求メッセージを無線デバイスのアンカー基地局に送信することによって、無線デバイスのUEコンテキストをフェッチすることができる。UEコンテキストをフェッチすることに応答して、基地局は、無線デバイスに対するパススイッチ要求をコアネットワークエンティティ(例えば、AMF、MMEなど)に送信することができる。コアネットワークエンティティは、ユーザープレーンコアネットワークエンティティ(例えば、UPF、S-GW、および/または同様のもの)とRANノード(例えば、基地局)との間で、無線デバイスのために確立された一つまたは複数のベアラに対するダウンリンクトンネルエンドポイント識別子を更新することができ、例えば、ダウンリンクトンネルエンドポイント識別子をアンカー基地局のアドレスから基地局のアドレスに変更することができる。
【0170】
gNBは、一つまたは複数の新しい無線技術を用いる無線ネットワークを介して無線デバイスと通信することができる。この一つまたは複数の無線技術は、物理層に関する複数の技術、媒体アクセス制御層に関する複数の技術、および/または無線リソース制御層に関する複数の技術、のうちの少なくとも一つを含むことができる。この一つまたは複数の無線技術を強化する例示的実施形態は、無線ネットワークの性能を向上させることができる。例示的実施形態は、システムスループット、または送信データ速度を高めることができる。例示的実施形態は、無線デバイスのバッテリー消費を低減することができる。例示的実施形態は、gNBと無線デバイスとの間のデータ送信の待ち時間を改善することができる。例示的実施形態は、無線ネットワークのネットワークカバレッジを向上させることができる。例示的実施形態は、無線ネットワークの送信効率を向上させることができる。
【0171】
gNBは、一つまたは複数のMAC PDUを無線デバイスに送信することができる。一実施例では、MAC PDUは、長さがバイト整列された(例えば、8ビットの倍数)ビット文字列であり得る。一実施例では、ビット文字列は、最上位ビットがテーブルの最初の行の左端のビットであり、最下位ビットがテーブルの最後の行の右端のビットであるテーブルによって表され得る。より一般的には、ビット文字列は、左から右に読み取られ、次いで行の読み取り順序で読み取られる。一実施例では、MAC PDU内のパラメーターフィールドのビット順序は、左端のビットの最初の最上位ビット、および右端のビットの最後の最下位ビットで表される。
【0172】
一実施例では、MAC SDUは、長さがバイト整列された(例えば、8ビットの倍数)ビット文字列であり得る。一実施例では、MAC SDUは、最初のビット以降のMAC PDUに含まれ得る。
【0173】
一実施例では、MAC CEは、長さがバイト整列された(例えば、8ビットの倍数)ビット文字列であり得る。
【0174】
一実施例では、MACサブヘッダーは、長さがバイト整列された(例えば、8ビットの倍数)ビット文字列であり得る。一実施例では、MACサブヘッダーは、対応するMAC
SDU、MAC CE、またはパディングの直前に配置することができる。
【0175】
一実施例では、MACエンティティは、DL MAC PDUの予約ビットの値を無視することができる。
【0176】
一実施例では、MAC PDUは、一つまたは複数のMACサブPDUを含み得る。一つまたは複数のMACサブPDUのうちのMACサブPDUには、MACサブヘッダーのみ(パディングを含む)、MACヘッダーおよびMAC SDU、MACサブヘッダーおよびMAC CE、ならびに/またはMACサブヘッダーおよびパディングが含まれる。一実施例では、MAC SDUは、可変サイズであり得る。一実施例では、MACサブヘッダーは、MAC SDU、MAC CE、またはパディングに対応することができる。
【0177】
一実施例では、MACサブヘッダーがMAC SDU、可変サイズのMAC CE、またはパディングに対応する場合、MACサブヘッダーは、1ビット長のRフィールド、1ビット長のFフィールド、マルチビット長のLCIDフィールド、および/またはマルチビット長のLフィールドを含み得る。
【0178】
図16Aは、Rフィールド、Fフィールド、LCIDフィールド、およびLフィールドを備えたMACサブヘッダーの例を示す。図16Aの例示的なMACサブヘッダーでは、LCIDフィールドは、6ビットの長さであり得、Lフィールドは、8ビットの長さであり得る。図16Bは、Rフィールド、Fフィールド、LCIDフィールド、およびLフィールドを備えたMACサブヘッダーの例を示す。図16Bの例示的なMACサブヘッダーでは、LCIDフィールドは、6ビットの長さであり得、Lフィールドは、16ビットの長さであり得る。
【0179】
一実施例では、MACサブヘッダーが固定サイズのMAC CEまたはパディングに対応する場合、MACサブヘッダーは、2ビット長のRフィールドおよびマルチビット長のLCIDフィールドを含み得る。図16Cは、RフィールドおよびLCIDフィールドを含むMACサブヘッダーの例を示す。図16Cの例示的なMACサブヘッダーでは、LCIDフィールドは、6ビットの長さであり得、Rフィールドは、2ビットの長さであり得る。
【0180】
図17Aは、DL MAC PDUの例を示す。図17Aの例では、MAC CE 1および2などの複数のMAC CEを一緒に配置することができる。MAC CEを含むMACサブPDUは、MAC SDUを含む任意のMACサブPDUまたはパディングを含むMACサブPDUの前に配置することができる。
【0181】
図17Bは、UL MAC PDUの例を示す。図17Bの例では、MAC CE 1および2などの複数のMAC CEを一緒に配置することができる。MAC CEを含むMACサブPDUは、MAC SDUを含む全てのMACサブPDUの後に配置することができる。さらに、MACサブPDUは、パディングを含むMACサブPDUの前に配置することができる。
【0182】
一実施例では、gNBのMACエンティティは、一つまたは複数のMAC CEを、無線デバイスのMACエンティティに送信することができる。図18は、一つまたは複数のMAC CEに関連付けられ得る複数のLCIDの例を示す。図18の例では、一つまたは複数のMAC CEは、SP ZP CSI-RSリソースセット起動/停止MAC CE、PUCCH空間関係起動/停止MAC CE、SP SRS起動/停止MAC CE、PUCCHに関するSP CSI報告起動/停止MAC CE、UE固有のPDCCHのTCI状態表示MAC CE、UE固有のPDSCHのTCI状態表示MAC CE、非周期的CSIトリガー状態サブセレクションMAC CE、SP CSI-RS/CSI-IMリソースセット起動/停止MAC CE、UE競合解決アイデンティティMAC CE、タイミングアドバンスコマンドMAC CE、DRXコマンドMAC CE、ロングDRXコマンドMAC CE、SCell起動/停止MAC CE(1オクテット)、SCell起動/停止MAC CE(4オクテット)、および/または複製起動/停止MAC CEのうちの少なくとも一つを含む。一実施例では、gNBのMACエンティティによって無線デバイスのMACエンティティに送信されるMAC CEなどのMAC
CEは、MAC CEに対応するMACサブヘッダーにLCIDを有することができる。異なるMAC CEは、MAC CEに対応するMACサブヘッダーに異なるLCIDを有し得る。例えば、MACサブヘッダーで111011によって与えられたLCIDは、MACサブヘッダーに関連付けられるMAC CEがロングDRXコマンドMAC CEであることを示し得る。
【0183】
一実施例では、無線デバイスのMACエンティティは、一つまたは複数のMAC CEを、gNBのMACエンティティに送信することができる。図19は、一つまたは複数のMAC CEの例を示す。一つまたは複数のMAC CEは、ショートバッファ状態報告(BSR)MAC CE、ロングBSR MAC CE、C-RNTI MAC CE、構成される許可確認MAC CE、単一エントリーPHR MAC CE、複数エントリーPHR MAC CE、ショート遮断BSR、および/またはロング遮断BSRのうちの少なくとも一つを含み得る。一実施例では、MAC CEは、MAC CEに対応するMACサブヘッダーにLCIDを有することができる。異なるMAC CEは、MAC CEに対応するMACサブヘッダーに異なるLCIDを有し得る。例えば、MACサブヘッダーで111011によって与えられたLCIDは、MACサブヘッダーに関連付けられるMAC CEがショート遮断コマンドMAC CEであることを示し得る。
【0184】
キャリアアグリゲーション(CA)では、二つ以上のコンポーネントキャリア(CC)が集約され得る。無線デバイスは、CAの技術を使用して、無線デバイスの機能に応じて、一つまたは複数のCCで同時に受信または送信し得る。一実施例では、無線デバイスは、隣接するCCおよび/または隣接しないCCに対してCAをサポートし得る。CCはセルに編成され得る。例えば、CCは一つのプライマリーセル(PCell)と一つまたは複数のセカンダリーセル(SCell)とに編成され得る。
【0185】
CAを用いて構成されると、無線デバイスはネットワークとの一つのRRC接続を有し得る。RRC接続の確立/再確立/ハンドオーバー中、NASモビリティ情報を提供するセルはサービングセルであり得る。RRC接続の再確立/ハンドオーバー手順中、セキュリティ入力を提供するセルはサービングセルであり得る。一実施例では、サービングセルはPCellを示し得る。一実施例では、gNBは、無線デバイスの機能に応じて、複数の一つまたは複数のSCellの構成パラメーターを含む一つまたは複数のメッセージを無線デバイスに送信し得る。
【0186】
CAを用いて構成されると、基地局および/または無線デバイスは、無線デバイスのバッテリーまたは電力消費を改善するために、SCellの起動/停止メカニズムを使用し得る。無線デバイスが一つまたは複数のSCellを用いて構成されると、gNBは一つまたは複数のSCellのうちの少なくとも一つをアクティブ化または非アクティブ化することができる。SCellの構成時に、SCellに関連付けられるSCell状態が「アクティブ化」または「休止」に設定されない限り、SCellを非アクティブ化し得る。
【0187】
一実施例では、無線デバイスは、SCell起動/停止MAC CEを受信することに応答して、SCellを起動/停止することができる。
【0188】
一実施例では、gNBは、無線デバイスに、SCellタイマー(例えば、sCellDeactivationTimer)を含む一つまたは複数のメッセージを送信し得る。一実施例では、無線デバイスは、SCellタイマーの満了に応答してSCellを非アクティブ化し得る。
【0189】
無線デバイスがSCellを起動するSCell起動/停止MAC CEを受信すると、無線デバイスはSCellを起動し得る。SCellの起動に応答して、無線デバイスは、SCell上でのSRS送信、SCellのCQI/PMI/RI/CRI報告、SCell上でのPDCCH監視、SCellのPDCCH監視、および/またはSCellでのPUCCH送信を含む動作を実行し得る。
【0190】
一実施例では、SCellの起動に応答して、無線デバイスは、SCellに関連付けられる第一のSCellタイマー(例えば、sCellDeactivationTimer)を始動または再始動し得る。無線デバイスは、SCellを起動するSCell起動/停止MAC CEが受信されると、スロット内の第一のSCellタイマーを始動または再始動し得る。一実施例では、SCellのアクティブ化に応答して、無線デバイスは、記憶された構成に従って、SCellに関連付けられる構成される許可タイプ1の一つまたは複数の中断された構成済みアップリンク許可を(再)初期化することができる。一実施例では、SCellのアクティブ化に応答して、無線デバイスはPHRをトリガーし得る。
【0191】
無線デバイスが、起動されたSCellを停止するSCell起動/停止MAC CEを受信すると、無線デバイスは起動されたSCellを停止し得る。一実施例では、起動されたSCellに関連付けられる第一のSCellタイマー(例えば、sCellDeactivationTimer)が満了すると、無線デバイスは起動されたSCellを停止し得る。アクティブ化されたSCellの非アクティブ化に応答して、無線デバイスは、アクティブ化されたSCellに関連付けられる第一のSCellタイマーを停止し得る。一実施例では、アクティブ化されたSCellの非アクティブ化に応答して、無線デバイスは、アクティブ化されたSCellに関連付けられる構成済みアップリンク許可タイプ2の一つまたは複数の構成済みダウンリンク割り当ておよび/または一つまたは複数の構成済みアップリンク許可をクリアし得る。一実施例では、アクティブ化されたSCellの非アクティブ化に応答して、無線デバイスは、アクティブ化されたSCellに関連付けられる構成済みアップリンク許可タイプ1の一つまたは複数の構成済みアップリンク許可を中断し得る、および/またはアクティブ化されたSCellに関連付けられるHARQバッファをフラッシュし得る。
【0192】
一実施例では、SCellが非アクティブ化されると、無線デバイスは、SCell上でSRSを送信すること、SCellのCQI/PMI/RI/CRIを報告すること、SCell上のUL-SCHで送信すること、SCell上のRACHで送信すること、SCell上の少なくとも一つの第一のPDCCHを監視すること、SCellの少なくとも一つの第二のPDCCHを監視すること、および/またはSCell上でPUCCHを送信すること、を含む動作を実行しない場合がある。
【0193】
一実施例では、起動されたSCell上の少なくとも一つの第一のPDCCHがアップリンク許可またはダウンリンク割り当てを示すと、無線デバイスは、起動されたSCellに関連付けられる第一のSCellタイマー(例えば、sCellDeactivationTimer)を再始動し得る。一実施例では、起動されたSCellをスケジューリングしているサービングセル(例えば、PCellまたはPUCCHを用いて構成されるSCell、すなわちPUCCH SCell)上の少なくとも一つの第二のPDCCHが、起動されたSCellのアップリンク許可またはダウンリンク割り当てを示す場合、無線デバイスは、起動されたSCellに関連付けられる第一のSCellタイマー(例えば、sCellDeactivationTimer)を再始動し得る。
【0194】
一実施例では、SCellが非アクティブ化されると、SCell上に進行中のランダムアクセス手順がある場合、無線デバイスはSCell上の進行中のランダムアクセス手順を中止し得る。
【0195】
図20Aは、1オクテットのSCell起動/停止MAC CEの例を示す。第一のLCID(例えば、図18に示されるような「111010」)を有する第一のMAC PDUサブヘッダーは、1オクテットのSCell起動/停止MAC CEを識別することができる。1オクテットのSCell起動/停止MAC CEのサイズは一定であり得る。1オクテットのSCell起動/停止MAC CEは、単一のオクテットを含んでもよい。単一のオクテットは、第一の数のCフィールド(例えば、7)と第二の数のRフィールド(例えば1)とを含むことができる。
【0196】
図20Bは、4オクテットのSCell起動/停止MAC CEの例を示す。第二のLCID(例えば、図18に示されるような「111001」)を有する第二のMAC PDUサブヘッダーは、4オクテットのSCell起動/停止MAC CEを識別することができる。4オクテットのSCell起動/停止MAC CEのサイズは一定であり得る。4オクテットのSCell起動/停止MAC CEは、4オクテットを含むことができる。四つのオクテットは、第三の数のCフィールド(例えば、31)と第四の数のRフィールド(例えば、1)とを含むことができる。
【0197】
図20Aおよび/または図20Bにおいて、SCellインデックスiを有するSCellが構成される場合、Cフィールドは、SCellインデックスiを有するSCellの起動/停止ステータスを示し得る。一実施例では、Cフィールドが1に設定されると、SCellインデックスiを有するSCellがアクティブ化され得る。一実施例では、Cフィールドがゼロに設定されると、SCellインデックスiを有するSCellが非アクティブ化され得る。一実施例では、SCellインデックスiを用いて構成されるSCellがない場合、無線デバイスはCフィールドを無視し得る。図20Aおよび図20Bにおいて、Rフィールドは、予約ビットを示し得る。Rフィールドはゼロに設定され得る。
【0198】
CAを用いて構成されると、基地局および/または無線デバイスは、無線デバイスのバッテリーまたは電力消費を改善するために、および/またはSCell起動/追加の待ち時間を改善するために、SCell用のハイバネーションメカニズムを用いてもよい。無線デバイスがSCellをハイバネートすると、SCellは、休止状態に遷移し得る。SCellが休止状態に遷移することに応答して、無線デバイスは、SCell上でSRSを送信することを停止してもよく、休止状態のSCell用に構成される周期性に従って、SCellのCQI/PMI/RI/PTI/CRIを報告してもよく、SCell上のUL-SCHで送信しなくてもよく、SCell上のRACHで送信しなくてもよく、SCell上のPDCCHを監視しなくてもよく、SCellのPDCCHを監視しなくてもよく、および/またはSCell上のPUCCHを送信しなくてもよい。一実施例では、SCellが休止状態にあるときに、SCellのCSIを報告し、SCell上の/SCellのためのPDCCHを監視しないことは、基地局に、SCellの常に更新されるCSIを提供し得る。常に更新されるCSIを使用して、SCellがアクティブ状態に戻って遷移すると、基地局は、SCell上で迅速かつ/または正確なチャネル適応スケジューリングを用いることができ、それによって、SCellの起動手順が高速化される。一実施例では、SCellが休止状態にあるときに、SCellのCSIを報告し、SCell上の/SCell用のPDCCHを監視しないことは、基地局にタイムリーかつ/または正確なチャネル情報フィードバックを提供しながら、無線デバイスのバッテリーまたは電力消費を改善し得る。一実施例では、PCell/PSCellおよび/またはPUCCHセカンダリーセルは、構成されていないか、または休止状態に遷移していない可能性がある。
【0199】
一つまたは複数のSCellを用いて構成されると、gNBは、一つまたは複数のSCellのうちの少なくとも一つをアクティブ化、ハイバネート、または非アクティブ化することができる。一実施例では、gNBは、少なくとも一つのSCellがアクティブ状態、休止状態、または非アクティブ状態に設定されることを示すパラメーターを含む一つまたは複数のRRCメッセージを、無線デバイスに送信することができる。
【0200】
一実施例では、SCellがアクティブ状態にあるとき、無線デバイスは、SCell上のSRS送信、SCellのCQI/PMI/RI/CRI報告、SCell上のPDCCH監視、SCellのPDCCH監視、および/またはSCell上のPUCCH/SPUCCH送信を実行することができる。
【0201】
一実施例では、SCellが非アクティブ状態にあるとき、無線デバイスは、SCell上でSRSを送信しなくてもよく、SCellのCQI/PMI/RI/CRIを報告しなくてもよく、SCell上のUL-SCHで送信しなくてもよく、SCell上のRACHで送信しなくてもよく、SCell上のPDCCHを監視しなくてもよく、SCellのPDCCHを監視しなくてもよく、および/またはSCell上のPUCCH/SPUCCHを送信しなくてもよい。
【0202】
一実施例では、SCellが休止状態にあるとき、無線デバイスは、SCell上でSRSを送信しなくてもよく、SCellのCQI/PMI/RI/CRIを報告してもよく、SCell上のUL-SCHで送信しなくてもよく、SCell上のRACHで送信しなくてもよく、SCell上のPDCCHを監視しなくてもよく、SCellのPDCCHを監視しなくてもよく、および/またはSCell上のPUCCH/SPUCCHを送信しなくてもよい。
【0203】
一つまたは複数のSCellを用いて構成されると、gNBは、一つまたは複数のSCellのうちの少なくとも一つをアクティブ化、ハイバネート、または非アクティブ化することができる。一実施例では、gNBは、少なくとも一つのSCellの起動、停止、またはハイバネーションを示すパラメーターを含む一つまたは複数のMAC制御要素を無線デバイスに送信することができる。
【0204】
一実施例では、gNBは、少なくとも一つのSCellの起動または停止を示す第一のMAC CE(例えば、図20Aまたは図20Bに示されるような起動/停止MAC CE)を、無線デバイスに送信することができる。図20Aおよび/または図20Bにおいて、SCellインデックスiを有するSCellが構成される場合、Cフィールドは、SCellインデックスiを有するSCellの起動/停止ステータスを示し得る。一実施例では、Cフィールドが1に設定されると、SCellインデックスiを有するSCellがアクティブ化され得る。一実施例では、Cフィールドがゼロに設定されると、SCellインデックスiを有するSCellが非アクティブ化され得る。一実施例では、SCellインデックスiを用いて構成されるSCellがない場合、無線デバイスはCフィールドを無視し得る。図20Aおよび図20Bにおいて、Rフィールドは、予約ビットを示し得る。一実施例では、Rフィールドは、ゼロに設定され得る。
【0205】
一実施例では、gNBは、少なくとも一つのSCellの起動またはハイバネーションを示す第二のMAC CE(例えば、ハイバネーションMAC CE)を、無線デバイスに送信することができる。一実施例では、第二のMAC CEは、第一のMAC CEの第一のLCIDとは異なる第二のLCID(例えば、起動/停止MAC CE)に関連付けられ得る。一実施例では、第二のMAC CEは、一定サイズを有することができる。一実施例では、第二のMAC CEは、7個のCフィールドおよび1個のRフィールドを含む単一のオクテットからなり得る。図21Aは、単一のオクテットを有する第二のMAC CEの例を示す。別の実施例では、第二のMAC CEは、31個のCフィールドおよび1個のRフィールドを含む4オクテットからなり得る。図21Bは、4オクテットを有する第二のMAC CEの例を示す。一実施例では、4オクテットを有する第二のMAC CEは、単一のオクテットを有する第二のMAC CEの第二のLCIDとは異なる第三のLCID、および/または起動/停止MAC CEの第一のLCIDに関連付けられ得る。一実施例では、サービングセルインデックスが7より大きいSCellがない場合、1オクテットの第二のMAC CEが適用され得、そうでない場合、4オクテットの第二のMAC CEが適用され得る。
【0206】
一実施例では、第二のMAC CEが受信され、第一のMAC CEが受信されない場合、Cは、SCellインデックスiで構成されるSCellがある場合、SCellインデックスiを有するSCellの休止/アクティブ化ステータスを示し得、そうでない場合、MACエンティティは、Cフィールドを無視し得る。一実施例では、Cが「1」に設定される場合、無線デバイスは、SCellインデックスiに関連付けられるSCellを休止状態に遷移させることができる。一実施例では、Cが「0」に設定される場合、無線デバイスは、SCellインデックスiに関連付けられるSCellをアクティブ化することができる。一実施例では、Cが「0」に設定され、SCellインデックスiを有するSCellが休止状態にある場合、無線デバイスは、SCellインデックスiを有するSCellをアクティブ化することができる。一実施例では、Cが「0」に設定され、SCellインデックスiを有するSCellが休止状態にない場合、無線デバイスは、Cフィールドを無視することができる。
【0207】
一実施例では、第一のMAC CE(起動/停止MAC CE)および第二のMAC CE(ハイバネーションMAC CE)の両方が受信される場合、二つのMAC CEの二つのCフィールドは、SCellインデックスiで構成されるSCellがある場合、SCellインデックスiを有するSCellの可能な状態遷移を示し得、そうでなければ、MACエンティティは、Cフィールドを無視し得る。一実施例では、二つのMAC CEのCフィールドは、図21Cに従って解釈され得る。
【0208】
一つまたは複数のSCellを用いて構成されると、gNBは、一つまたは複数のSCellのうちの少なくとも一つをアクティブ化、ハイバネート、または非アクティブ化することができる。一実施例では、gNBおよび/または無線デバイスのMACエンティティは、構成されるSCell(もしあれば、PUCCH/SPUCCHで構成されるSCellを除く)ごとにSCell停止タイマー(例えば、sCellDeactivationTimer)を維持し、その満了時に関連付けられるSCellを停止することができる。
【0209】
一実施例では、gNBおよび/または無線デバイスのMACエンティティは、構成されるSCell(もしあれば、PUCCH/SPUCCHで構成されるSCellを除く)ごとにSCellハイバネーションタイマー(例えば、sCellHibernationTimer)を維持し、SCellがアクティブ状態の場合、SCellハイバネーションタイマー満了時に、関連付けられるSCellをハイバネートすることができる。一実施例では、SCell停止タイマーおよびSCellハイバネーションタイマーの両方が構成される場合、SCellハイバネーションタイマーは、SCell停止タイマーよりも優先され得る。一実施例では、SCell停止タイマーおよびSCellハイバネーションタイマーの両方が構成される場合、gNBおよび/または無線デバイスは、SCell停止タイマー満了に関係なく、SCell停止タイマーを無視することができる。
【0210】
一実施例では、gNBおよび/または無線デバイスのMACエンティティは、構成されるSCell(もしあれば、PUCCH/SPUCCHで構成されるSCellを除く)ごとに休止状態のSCell停止タイマー(例えば、dormantSCellDeactivationTimer)を維持し、SCellが休止状態にある場合、休止状態のSCell停止タイマー満了時に、関連付けられるSCellを停止することができる。
【0211】
一実施例では、無線デバイスのMACエンティティが、SCell構成時にアクティブ化されたSCellで構成される場合、MACエンティティは、SCellをアクティブ化することができる。一実施例では、無線デバイスのMACエンティティが、SCellをアクティブ化するMAC CEを受信する場合、MACエンティティは、SCellをアクティブ化することができる。一実施例では、MACエンティティは、SCellを起動することに応答して、SCellに関連付けられるSCell停止タイマーを始動または再始動することができる。一実施例では、MACエンティティは、SCellをアクティブ化することに応答して、SCellに関連付けられるSCellハイバネーションタイマー(構成される場合)を始動または再始動することができる。一実施例では、MACエンティティは、SCellをアクティブ化することに応答して、PHR手順をトリガーすることができる。
【0212】
一実施例では、無線デバイスのMACエンティティが、SCellを非アクティブ化することを示すMAC CEを受信する場合、MACエンティティは、SCellを非アクティブ化することができる。一実施例では、MAC CEを受信することに応答して、MACエンティティは、SCellを停止すること、SCellに関連付けられるSCell停止タイマーを停止すること、および/またはSCellに関連付けられる全てのHARQバッファをフラッシュすること、を行うことが可能である。
【0213】
一実施例では、起動されたSCellに関連付けられるSCell停止タイマーが満了し、SCellハイバネーションタイマーが構成されない場合、MACエンティティは、SCellに関連付けられるSCell停止タイマーを停止することができ、および/またはSCellに関連付けられる全てのHARQバッファをフラッシュすることができる。
【0214】
一実施例では、起動されたSCell上の第一のPDCCHが、アップリンク許可もしくはダウンリンク割り当てを示すか、または起動されたSCellをスケジューリングするサービングセル上の第二のPDCCHが、起動されたSCellのアップリンク許可もしくはダウンリンク割り当てを示すか、またはMAC PDUが、構成済みアップリンク許可で送信されるか、もしくは構成済みダウンリンク割り当てで受信される場合、MACエンティティは、SCellに関連付けられるSCell停止タイマーを再始動することができ、および/または構成される場合、SCellに関連付けられるSCellハイバネーションタイマーを再始動することができる。一実施例では、SCellが非アクティブ化される場合、SCell上の進行中のランダムアクセス手順は、中止され得る。
【0215】
一実施例では、MACエンティティが、SCell構成時に休止状態に設定されたSCell状態に関連付けられるSCellで構成される場合、またはMACエンティティが、SCellを休止状態に遷移させることを示すMAC CEを受信する場合、MACエンティティは、SCellを休止状態に遷移させること、SCellの一つまたは複数のCSIレポートを送信すること、SCellに関連付けられるSCell停止タイマーを停止すること、構成される場合は、SCellに関連付けられるSCellハイバネーションタイマーを停止すること、SCellに関連付けられる休止状態のSCell停止タイマーを始動または再始動すること、および/またはSCellに関連付けられる全てのHARQバッファをフラッシュすること、を行うことが可能である。一実施例では、起動されたSCellに関連付けられるSCellハイバネーションタイマーが満了する場合、MACエンティティは、SCellをハイバネートすること、SCellに関連付けられるSCell停止タイマーを停止すること、SCellに関連付けられるSCellハイバネーションタイマーを停止すること、および/またはSCellに関連付けられる全てのHARQバッファをフラッシュすること、を行うことが可能である。一実施例では、休止状態のSCellに関連付けられる休止状態のSCell停止タイマーが満了する場合、MACエンティティは、SCellを停止すること、および/またはSCellに関連付けられる休止状態のSCell停止タイマーを停止すること、を行うことが可能である。一実施例では、SCellが休止状態にある場合、SCell上の進行中のランダムアクセス手順は、中止され得る。
【0216】
図22は、基地局で2つのTxアンテナを用い、かつLTEシステムにキャリアアグリゲーションを用いない、20MHzのFDD動作の例のDCIフォーマットを示す。NRシステムでは、DCIフォーマットは、セル内のPUSCHのスケジューリングを示すDCIフォーマット0_0/0_1、セル内のPDSCHのスケジューリングを示すDCIフォーマット1_0/1_1、UEのグループにスロットフォーマットを通知するDCIフォーマット2_0、UEのグループにUEに対し送信を意図していないとUEが想定し得るPRBおよびOFDMシンボルを通知するDCIフォーマット2_1、PUCCHおよびPUSCHのTPCコマンドの送信を示すDCIフォーマット2_2、および/または一つまたは複数のUEによるSRS送信のためのTPCコマンドのグループの送信を示すDCIフォーマット2_3のうちの少なくとも一つを含んでもよい。一実施例では、gNBは、スケジューリング決定およびパワー制御の依頼のために、PDCCHを介してDCIを送信し得る。より具体的には、DCIは、ダウンリンクスケジューリング割り当て、アップリンクスケジューリング許可、電力制御コマンド、のうちの少なくとも一つを含み得る。ダウンリンクスケジューリング割り当ては、PDSCHリソース表示、トランスポートフォーマット、HARQ情報、マルチアンテナスキームに関連する制御情報、およびダウンリンクスケジューリング割り当てに応答するACK/NACKの送信に使用されるPUCCHの電力制御のためのコマンドのうちの少なくとも一つを含むことができる。アップリンクスケジューリング許可は、PUSCHリソース表示、トランスポートフォーマット、HARQ関連情報、PUSCHのパワー制御コマンドのうちの少なくとも一つを含み得る。
【0217】
一実施例では、異なるタイプの制御情報は、異なるDCIメッセージサイズに対応する。例えば、周波数領域においてRBの非連続アロケーションで空間多重化をサポートするには、周波数連続アロケーションのみを可能とし得るアップリンク許可と比較して、より大きなスケジューリングメッセージが必要となり得る。フォーマットが特定のメッセージサイズおよび使用法に対応する場合に、DCIは、異なるDCIフォーマットに分類され得る。
【0218】
一実施例では、UEは、一つまたは複数のDCIフォーマットを有する一つまたは複数のDCIを検出するために、一つまたは複数のPDCCH候補を監視し得る。一つまたは複数のPDCCHは、共通検索空間またはUE固有の検索空間で送信され得る。UEは、電力消費を節減するために、限られた一組のDCIフォーマットのみを有するPDCCHを監視し得る。例えば、通常のUEは、eMTC UEに使用されるDCIフォーマット6を有するDCIを検出することが要求されなくてもよい。検出されるべきDCIフォーマットが多いほど、UEでより多くの電力が消費される。
【0219】
一実施例では、UEが監視する一つまたは複数のPDCCH候補は、PDCCH UE固有の検索空間に関して定義され得る。CCE集計レベル
【数1】

でのPDCCH UE固有の検索空間は、CCE集計レベルLのPDCCH候補のセットによって定義され得る。一実施例では、DCIフォーマットについて、UEは、CCE集計レベル当たりのPDCCH候補の数を一つまたは複数のより上位レイヤパラメーターによって、サービングセルごとに構成され得る。
【0220】
一実施例では、非DRXモード動作では、UEは、制御リソースセットqの一つまたは複数の上位レイヤパラメーターによって構成され得る
【数2】

シンボルの周期性に従って、制御リソースセットqの一つまたは複数のPDCCH候補を監視し得る。
【0221】
一実施例では、ダウンリンクスケジューリングに使用されるDCIフォーマットの情報は、DCIフォーマット間で相違して存在するフィールドを有する異なるグループに編成することができ、キャリアインジケーター(0または3ビット)、RBアロケーションからなるリソース情報と、HARQプロセス番号と、MCS、NDI、およびRV(第一のTBに対する)と、MCS、NDI、およびRV(第二のTBに対する)と、MIMO関連情報と、PDSCHリソース要素マッピングおよびQCIと、ダウンリンク割り当てインデックス(DAI)と、PUCCHのTPCと、SRS要求(1ビット)と、ワンショットSRS送信のトリガーと、ACK/NACKオフセットと、DCIフォーマット1AとDCIフォーマット0とを区別するために使用されるDCIフォーマット0/1A表示と、必要に応じたパディングと、のうちの少なくとも一つを含む。MIMO関連情報は、PMI、プリコーディング情報、トランスポートブロックスワップフラグ、PDSCHと基準信号との間の電力オフセット、基準信号スクランブルシーケンス、層数、および/または送信用アンテナポートのうちの少なくとも一つを含み得る。
【0222】
一実施例では、アップリンクスケジューリングに使用されるDCIフォーマットの情報は、DCIフォーマット間で相違して存在するフィールドを有する異なるグループに編成することができ、キャリアインジケーター、リソース割り当てタイプ、RBアロケーションからなるリソース情報と、MCS、NDI(第一のTBに対する)と、MCS、NDI(第二のTBに対する)と、アップリンクDMRSの位相回転と、プリコーディング情報と、非周期的なCSIレポートを要求するCSIリクエストと、最大三つの事前構成される設定のうちの一つを使用して非周期的なSRS送信をトリガーするために使用されるSRS要求(2ビット)と、アップリンクインデックス/DAIと、PUSCHのTPCと、DCIフォーマット0/1A表示と、必要に応じたパディングと、のうちの少なくとも一つを含む。
【0223】
一実施例では、gNBは、PDCCHを介してDCIを送信する前に、DCIに対して巡回冗長検査(CRC)スクランブリングを実行し得る。gNBは、DCIのCRCビットを有する少なくとも一つの無線デバイス識別子(例えば、C-RNTI、CS-RNTI、TPC-CS-RNTI、TPC-PUCCH-RNTI、TPC-PUSCH-RNTI、SP CSI C-RNTI、SRS-TPC-RNTI、INT-RNTI、SFI-RNTI、P-RNTI、SI-RNTI、RA-RNTI、および/またはMCS-C-RNTI)の複数のビットのビットごとの加算(または、モジュロ2の加算または排他的OR(XOR)演算)によってCRCを実行し得る。無線デバイスは、DCIを検出すると、DCIのCRCビットを検査し得る。無線デバイスは、少なくとも一つの無線デバイス識別子と同一であるビットのシーケンスによってCRCがスクランブルされると、DCIを受信し得る。
【0224】
NRシステムでは、広帯域幅動作をサポートするために、gNBは異なる制御リソースセットで一つまたは複数のPDCCHを送信し得る。gNBは、一つまたは複数の制御リソースセットの構成パラメーターを含む一つまたは複数のRRCメッセージを送信し得る。一つまたは複数の制御リソースセットのうちの少なくとも一つは、第一のOFDMシンボル、いくつかの連続的なOFDMシンボル、リソースブロックのセット、CCEからREGへのマッピング、インターリーブされたCCEからREGへのマッピングの場合のREGバンドルサイズ、のうちの少なくとも一つを含み得る。
【0225】
基地局(gNB)は、PCell上で帯域幅適応(BA)を有効にするために、アップリンク(UL)帯域幅部分(BWP)およびダウンリンク(DL)BWPを用いて無線デバイス(UE)を構成することができる。キャリアアグリゲーションが構成される場合、gNBは、SCell上でBAを有効にするために、少なくともDL BWPを用いてUEをさらに構成することができる(つまり、ULにUL BWPがない場合がある)。PCellの場合、初期アクティブBWPは、初期アクセスに使用される第一のBWPであり得る。SCellの場合、第一のアクティブBWPは、SCellがアクティブ化されたときに、UEがSCell上で動作するように構成される第二のBWPであり得る。
【0226】
ペアになっているスペクトル(例えば、FDD)では、gNBおよび/またはUEは、DL BWPとUL BWPを個別に切り替えることができる。ペアになっていないスペクトル(例えば、TDD)では、gNBおよび/またはUEは、DL BWPとUL BWPを同時に切り替えることができる。
【0227】
一実施例では、gNBおよび/またはUEは、DCIまたはBWP非アクティブタイマーによって、構成されるBWP間でBWPを切り替えることができる。BWP非アクティブタイマーがサービングセルのために構成される場合、gNBおよび/またはUEは、サービングセルに関連付けられるBWP非アクティブタイマーの満了に応答して、アクティブBWPをデフォルトBWPに切り替えることができる。デフォルトBWPは、ネットワークによって構成することができる。
【0228】
一実施例では、FDDシステムの場合、BAで構成される場合、各アップリンクキャリアに対して一つのUL BWP、および一つのDL BWPは、アクティブなサービングセルにおいて同時にアクティブであり得る。一実施例では、TDDシステムの場合、一つのDL/UL BWPペアは、アクティブなサービングセルで同時にアクティブであり得る。一つのUL BWPおよび一つのDL BWP(または一つのDL/ULペア)で動作すると、UEのバッテリー消費が改善され得る。UEが動作し得る一つの能動UL BWPおよび一つの能動DL BWP以外のBWPは、非アクティブ化され得る。非アクティブ化されたBWPでは、UEは、PDCCHを監視しなくてもよく、および/またはPUCCH、PRACH、およびUL-SCHで送信しなくてもよい。
【0229】
一実施例では、サービングセルは、最大で第一の数(例えば、四つ)のBWPで構成され得る。一実施例では、アクティブ化されたサービングセルの場合、任意の時点で一つのアクティブBWPが存在し得る。
【0230】
一実施例では、サービングセルに対するBWP切り替えを使用して、一度に、非アクティブBWPを作動させ、アクティブBWPを停止させることができる。一実施例では、BWP切り替えは、ダウンリンク割り当てまたはアップリンク許可を示すPDCCHによって制御され得る。一実施例では、BWP切り替えは、BWP非アクティブタイマー(例えば、bwp-InactivityTimer)によって制御され得る。一実施例では、BWP切り替えは、ランダムアクセス手順の開始に応答して、MACエンティティによって制御され得る。SpCellの追加またはSCellの起動の際に、ダウンリンク割り当てまたはアップリンク許可を示すPDCCHを受信せずに、一つのBWPが最初にアクティブになってもよい。サービングセルのアクティブBWPを、RRCおよび/またはPDCCHで示すことができる。一実施例では、ペアになっていないスペクトルに対して、DL BWPをUL BWPとペアにすることができ、BWP切り替えは、ULおよびDLの両方に共通であり得る。
【0231】
図23は、SCell上のBWP切り替えの例を示す。一実施例では、UEは、SCellのパラメーターと、SCellに関連付けられる一つまたは複数のBWP構成と、を含むRRCメッセージを受信することができる。RRCメッセージは、RRC接続再構成メッセージ(例えば、RRCReconfiguration)、RRC接続再確立メッセージ(例えば、RRCRestablishment)、および/またはRRC接続セットアップメッセージ(例えば、RRCSetup)を含むことができる。一つまたは複数のBWPのうち、少なくとも一つのBWPは、第一のアクティブBWP(例えば、図23のBWP1)として、一つのBWPは、デフォルトBWP(例えば、図23のBWP0)として、構成され得る。UEは、MAC CEを受信して、n番目のスロットでSCellをアクティブ化することができる。UEは、SCell停止タイマー(例えば、sCellDeactivationTimer)を始動し、SCellについてのCSI関連アクションを始動し、および/またはSCellの第一のアクティブBWPについてのCSI関連アクションを始動し得る。UEは、SCellをアクティブ化することに応答して、BWP1上のPDCCHを監視することを開始することができる。
【0232】
一実施例では、UEは、BWP1上のDL割り当てを示すDCIを受信することに応答して、m番目のスロットでBWP非アクティブタイマー(例えば、bwp-InactivityTimer)を始動再始動することができる。UEは、s番目のスロットで、BWP非アクティブタイマーが満了する場合、アクティブBWPとしてデフォルトBWP(例えば、BWP0)に再度切り替わり得る。UEは、sCellDeactivationTimerが満了する場合、SCellを停止する、および/またはBWP非アクティブタイマーを停止することができる。
【0233】
BWP非アクティブタイマーを用いると、UEが複数のセルで構成され、各セルが広帯域幅(例えば、1GHz)を有する場合、UEの電力消費をさらに削減することができる。UEは、アクティブBWPに活動がない場合にのみ、PCellまたはSCell上の狭帯域幅BWP(例えば、5MHz)で送信またはそこから受信することができる。
【0234】
一実施例では、MACエンティティは、BWPで構成されるアクティブ化されたサービングセルのアクティブBWPに、UL-SCHで送信すること、RACHで送信すること、PDCCHを監視すること、PUCCHを送信すること、DL-SCHを受信すること、および/またはもしあれば、記憶された構成に従って、構成される許可タイプ1の中断された構成済みアップリンク許可を(再)初期化することを含む、通常の動作を適用することができる。
【0235】
一実施例では、BWPで構成される各アクティブ化されたサービングセルの非アクティブBWP上で、MACエンティティは、RACHで送信しなくてもよく、PDCCHを監視しなくてもよく、PUCCHを送信しなくてもよく、SRSを送信しなくてもよく、DL-SCHを受信しなくてもよく、構成される許可タイプ2の任意の構成済みダウンリンク割り当ておよび構成済みアップリンク許可をクリアしてもよく、および/または構成されるタイプ1の任意の構成済みアップリンク許可を中断し得る。
【0236】
一実施例では、MACエンティティがサービングセルのBWP切り替えのためにPDCCHを受信する場合、このサービングセルに関連付けられるランダムアクセス手順が進行中でない間に、UEは、PDCCHによって示されるBWPへのBWP切り替えを実行し得る。
【0237】
一実施例では、帯域幅部分インジケーターフィールドがDCIフォーマット1_1で構成される場合、帯域幅部分インジケーターフィールド値は、DL受信用の構成されるDL
BWPセットからのアクティブDL BWPを示すことができる。一実施例では、帯域幅部分インジケーターフィールドがDCIフォーマット0_1で構成される場合、帯域幅部分インジケーターフィールド値は、UL送信用の構成されるUL BWPセットからのアクティブUL BWPを示すことができる。
【0238】
一実施例では、プライマリーセルについて、UEは、上位レイヤパラメーターDefault-DL-BWPによって、UEに構成されるDL BWPの中のデフォルトDL BWPが提供され得る。一実施例では、上位レイヤパラメーターDefault-DL-BWPによって、UEにデフォルトDL BWPが提供されない場合、デフォルトDL BWPは、初期能動DL BWPであり得る。
【0239】
一実施例では、UEは、プライマリーセルのタイマー値である、上位レイヤパラメーターbwp-InactivityTimerによって提供され得る。構成される場合、UEは、実行中の場合、周波数範囲1の場合は1ミリ秒の間隔ごと、周波数範囲2の場合は0.5ミリ秒ごとにタイマーをインクリメントすることができ、これは、UEが、ペアになっているスペクトル動作に対してDCIフォーマット1_1を検出することができない場合、またはUEが、間隔中、ペアになっていないスペクトル動作に対して、DCIフォーマット1_1またはDCIフォーマット0_1を検出することができない場合である。
【0240】
一実施例では、UEが、構成されるDL BWPの中のデフォルトDL BWPを示す上位レイヤパラメーターDefault-DL-BWPを用いてセカンダリーセル用に構成され、かつUEが、タイマー値を示す上位レイヤパラメーターbwp-InactivityTimerを用いて構成される場合、セカンダリーセル上でのUE手順は、セカンダリーセル用のタイマー値、およびセカンダリーセル用のデフォルトDL BWPを使用するプライマリーセル上のものと同じであり得る。
【0241】
一実施例では、UEが、セカンダリーセルまたはキャリア上に、第一のアクティブDL
BWPである上位レイヤパラメーターActive-BWP-DL-SCellによって、および第一のアクティブUL BWPである上位レイヤパラメーターActive-BWP-UL-SCellによって構成される場合、UEは、セカンダリーセル上の示されたDL BWPおよび示されたUL BWPを、セカンダリーセル上の、またはキャリア上のそれぞれの第一のアクティブDL BWPおよび第一のアクティブUL BWPとして使用することができる。
【0242】
一実施例では、無線デバイスは、一つまたは複数のPUCCHリソースを介して一つまたは複数のアップリンク制御情報(UCI)を基地局に送信し得る。一つまたは複数のUCIは、HARQ-ACK情報、スケジューリング要求(SR)、および/またはCSIレポートの少なくとも一つを含んでもよい。一実施例では、PUCCHリソースは、少なくとも、周波数位置(例えば、開始PRB)、および/または基本シーケンスの初期循環シフトおよび時間領域位置(例えば、開始シンボルインデックス)に関連付けられるPUCCHフォーマットによって識別され得る。一実施例では、PUCCHフォーマットは、PUCCHフォーマット0、PUCCHフォーマット1、PUCCHフォーマット2、PUCCHフォーマット3、またはPUCCHフォーマット4であり得る。PUCCHフォーマット0は、1または2個のOFDMシンボルの長さを有し、2ビット以下であり得る。PUCCHフォーマット1は、4~14個の数のOFDMシンボルを占有し、2ビット以下であり得る。PUCCHフォーマット2は、1または2個のOFDMシンボルを占有し、2ビットを超える大きさであり得る。PUCCHフォーマット3は、4~14個の数のOFDMシンボルを占め、2ビットを超える大きさであり得る。PUCCHフォーマット4は、4~14個の数のOFDMシンボルを占め、2ビットを超える大きさであり得る。PUCCHリソースは、PCell上、またはPUCCHセカンダリーセル上で構成され得る。
【0243】
一実施例では、複数のアップリンクBWPで構成されるとき、基地局は、無線デバイスに、一つまたは複数のPUCCHリソースセット(例えば、最大4つのセット)の構成パラメーターを含む一つまたは複数のRRCメッセージを、複数のアップリンクBWPのアップリンクBWPで送信し得る。各PUCCHリソースセットは、PUCCHリソースセットインデックス、各PUCCHリソースがPUCCHリソース識別子(例えば、pucch-Resourceid)によって識別されるPUCCHリソースのリスト、および/または無線デバイスがPUCCHリソースセット内の複数のPUCCHリソースのうちの一つを使用して送信し得るUCI情報ビットの最大数を用いて構成され得る。
【0244】
一実施例では、一つまたは複数のPUCCHリソースセットを用いて構成されるとき、無線デバイスは、無線デバイスが送信し得るUCI情報ビット(例えば、HARQ-ARQビット、SR、および/またはCSI)の総ビット長に基づいて、一つまたは複数のPUCCHリソースセットのうちの一つを選択し得る。一実施例では、UCI情報ビットの総ビット長が2以下であるとき、無線デバイスは、「0」に等しいPUCCHリソースセットインデックスを有する第一のPUCCHリソースセットを選択し得る。一実施例では、UCI情報ビットの総ビット長が2より大きく、第一の構成値以下であるとき、無線デバイスは、PUCCHリソースセットインデックスが「1」に等しい第二のPUCCHリソースセットを選択し得る。一実施例では、UCI情報ビットの総ビット長が第一の構成値より大きく、第二の構成値以下であるとき、無線デバイスは、PUCCHリソースセットインデックスが「2」に等しい第三のPUCCHリソースセットを選択し得る。一実施例では、UCI情報ビットの総ビット長が第二の構成値より大きく、第三の値(例えば、1706)以下であるとき、無線デバイスは、PUCCHリソースセットが「3」に等しい第四のPUCCHリソースセットを選択し得る。
【0245】
一実施例では、無線デバイスは、UCI送信のアップリンクシンボルの数およびUCIビットの数に基づいて、PUCCHフォーマット0、PUCCHフォーマット1、PUCCHフォーマット2、PUCCHフォーマット3、および/またはPUCCHフォーマット4を含む複数のPUCCHフォーマットからのPUCCHフォーマットを決定し得る。一実施例では、送信が1個のシンボルまたは2個のシンボルを超え、かつ正または負のSR(HARQ-ACK/SRビット)を有するHARQ-ACK情報ビットの数が1または2である場合、無線デバイスは、PUCCHフォーマット0を使用するPUCCHでUCIを送信し得る。一実施例では、送信が4個以上を超えるシンボルであり、かつHARQ-ACK/SRビットの数が1または2である場合、無線デバイスは、PUCCHフォーマット1を使用するPUCCHでUCIを送信し得る。一実施例では、送信が1個のシンボルまたは2個のシンボルを超え、かつUCIビットの数が2より多い場合、無線デバイスは、PUCCHフォーマット2を使用するPUCCHでUCIを送信し得る。一実施例では、送信が4個以上を超えるシンボルであり、かつUCIビットの数が2より多く、かつPUCCHリソースが直交カバー符号を含まない場合、無線デバイスは、PUCCHフォーマット3を使用するPUCCHでUCIを送信し得る。一実施例では、送信が4個以上を超えるシンボルであり、UCIビットの数が2より多く、PUCCHリソースが直交カバーコードを含む場合、無線デバイスは、PUCCHフォーマット4を使用するPUCCHでUCIを送信し得る。
【0246】
一実施例では、PUCCHリソース上でHARQ-ACK情報を送信するために、無線デバイスは、PUCCHリソースセットからPUCCHリソースを決定し得る。PUCCHリソースセットは、上述のように決定され得る。無線デバイスは、PDCCHで受信されたDCI(例えば、DCIフォーマット1_0または1_1に対するDCIを有する)におけるPUCCHリソースインジケーターフィールドに基づいてPUCCHリソースを決定し得る。DCI内の3ビットPUCCHリソースインジケーターフィールドは、PUCCHリソースセット内の八個のPUCCHリソースのうちの一つを示し得る。無線デバイスは、DCIの3ビットPUCCHリソースインジケーターフィールドによって示されるPUCCHリソースでHARQ-ACK情報を送信し得る。
【0247】
一実施例では、無線デバイスは、PCellまたはPUCCHセカンダリーセルのアクティブなアップリンクBWPのPUCCHリソースを介して一つまたは複数のUCIビットを送信し得る。セル内の最大一つのアクティブなアップリンクBWPが無線デバイスに対してサポートされるため、DCIに示されるPUCCHリソースは、当然、セルのアクティブなアップリンクBWP上のPUCCHリソースである。
【0248】
一実施例では、DRX動作は、UEのバッテリー寿命を改善するために無線デバイス(UE)によって使用され得る。一実施例では、DRXにおいて、UEは、ダウンリンク制御チャネル、例えば、PDCCHまたはEPDCCHを不連続に監視することができる。一実施例では、基地局は、例えばRRC構成を使用して、DRXパラメーターのセットを用いてDRX動作を構成することができる。無線デバイスが電力およびリソース消費を削減することができるように、DRXパラメーターのセットは、アプリケーションタイプに基づいて選択することができる。一実施例では、DRXが構成/アクティブ化されることに応答して、UEは、UEへのデータ到着時にDRXスリープ/オフ状態にあり得、基地局は、UEがDRX ON状態に遷移するまで待機し得るので、延長された遅延を伴うデータパケットを受信し得る。
【0249】
一実施例では、DRXモード中に、受信されるパケットがない場合、UEは、その回路のほとんどの電源を切ることができる。UEは、DRXモードで不連続にPDCCHを監視することができる。DRX動作が構成されない場合、UEは、PDCCHを連続的に監視することができる。この間、UEは、DRX Active状態と呼ばれるダウンリンク(DL)をリッスンする(またはPDCCHを監視する)。DRXモードでは、UEがPDCCHをリッスン/監視しない時間は、DRXスリープ状態と呼ばれる。
【0250】
図24は、実施形態の一実施例を示す。gNBは、DRXサイクルの一つまたは複数のDRXパラメーターを含むRRCメッセージを送信することができる。一つまたは複数のパラメーターは、第一のパラメーターおよび/または第二のパラメーターを含み得る。第一のパラメーターは、DRXサイクルのDRX Active状態の第一の時間値(例えば、DRXオン持続時間)を示し得る。第二のパラメーターは、DRXサイクルのDRXスリープ状態の第二の時間(例えば、DRXオフ持続時間)を示し得る。一つまたは複数のパラメーターは、DRXサイクルの持続時間をさらに含み得る。DRX Active状態の間、UEは、サービングセル上の一つまたは複数のDCIを検出するために、PDCCHを監視することができる。DRXスリープ状態の間、UEは、サービングセル上のPDCCHを監視することを停止することができる。複数のセルがアクティブ状態にある場合、UEは、DRX Active状態中に複数のセル上の(または複数のセル用の)全てのPDCCHを監視することができる。DRXオフ持続時間中、UEは、複数のセル上の(または複数のセル用の)全てのPDCCHを監視することを停止することができる。UEは、一つまたは複数のDRXパラメーターに従って、DRX動作を繰り返すことができる。
【0251】
一実施例では、DRXは、基地局にとって有益である場合がある。一実施例では、DRXが構成されない場合、無線デバイスは、周期的なCSIおよび/またはSRSを頻繁に(例えば、構成に基づいて)送信している場合がある。DRXを使用すると、DRXオフ期間中、UEは、周期的なCSIおよび/またはSRSを送信しない場合がある。基地局は、これらのリソースを他のUEに割り当てて、リソース利用効率を改善することができる。
【0252】
一実施例では、MACエンティティは、MACエンティティの複数のRNTIのUEのダウンリンク制御チャネル(例えば、PDCCH)監視活動を制御するDRX機能を有するRRCによって構成され得る。複数のRNTIは、C-RNTI、CS-RNTI、INT-RNTI、SP-CSI-RNTI、SFI-RNTI、TPC-PUCCH-RNTI、TPC-PUSCH-RNTI、半永続的スケジューリングC-RNTI、eIMTA-RNTI、SL-RNTI、SL-V-RNTI、CC-RNTI、またはSRS-TPC-RNTIのうちの少なくとも一つを含み得る。一実施例では、RRC_CONNECTEDにあることに応答して、DRXが構成される場合、MACエンティティは、DRX動作を使用してPDCCHを不連続に監視し得、そうでない場合、MACエンティティは、PDCCHを連続的に監視し得る。
【0253】
一実施例では、RRCは、複数のタイマーを構成することによってDRX動作を制御することができる。複数のタイマーは、DRXオン持続時間タイマー(例えば、drx-onDurationTimer)、DRX非アクティブタイマー(例えば、drx-InactivityTimer)、ダウンリンクDRX HARQ RTTタイマー(例えば、drx-HARQ-RTT-TimerDL)、アップリンクDRX HARQ RTTタイマー(例えば、drx-HARQ-RTT-TimerUL)、ダウンリンク再送信タイマー(例えば、drx-RetransmissionTimerDL)、アップリンク再送信タイマー(例えば、drx-RetransmissionTimerUL)、ショートDRX構成の一つまたは複数のパラメーター(例えば、drx-ShortCycleおよび/またはdrx-ShortCycleTimer))、およびロングDRX構成の一つまたは複数のパラメーター(例えば、drx-LongCycle)を含むことができる。一実施例では、DRXタイマーの時間粒度は、PDCCHサブフレーム(例えば、DRX構成ではpsfとして示される)に関して、またはミリ秒単位であり得る。
【0254】
一実施例では、DRXサイクルが構成されることに応答して、アクティブ時間は、少なくとも一つのタイマーが実行される間の時間を含み得る。少なくとも一つのタイマーは、drx-onDurationTimer、drx-InactivityTimer、drx-RetransmissionTimerDL、drx-RetransmissionTimerUL、またはmac-ContentionResolutionTimerを含み得る。
【0255】
一実施例では、drx-Inactivity-Timerは、新しい送信(ULまたはDLまたはSL)を示すPDCCHを正常に復号化した後、UEがアクティブであり得る持続時間を指定することができる。一実施例では、このタイマーは、新しい送信(ULまたはDLまたはSL)のためのPDCCHを受信すると、再始動され得る。一実施例では、UEは、このタイマーの満了に応答して、DRXモードに遷移することができる(例えば、短いDRXサイクルまたは長いDRXサイクルを使用して)。
【0256】
一実施例では、drx-ShortCycleは、UEがDRXモードに入る場合に従う必要がある第一のタイプのDRXサイクル(例えば、構成される場合)であり得る。一実施例では、DRX-Config IEは、短いサイクルの長さを示す。
【0257】
一実施例では、drx-ShortCycleTimerは、shortDRX-Cycleの倍数として表すことができる。タイマーは、長いDRXサイクルに入る前に短いDRXサイクルに続く初期DRXサイクルの数を示し得る。
【0258】
一実施例では、drx-onDurationTimerは、DRXサイクルの開始時の持続時間を指定することができる(例えば、DRX ON)。一実施例では、drx-onDurationTimerは、スリープモード(DRX OFF)に入る前の持続時間を示す場合がある。
【0259】
一実施例では、drx-HARQ-RTT-TimerDLは、新しい送信が受信されるときから、UEが同じパケットの再送信を期待することができる前までの最小持続時間を指定することができる。一実施例では、このタイマーは、固定される場合がありRRCによって構成されない場合がある。
【0260】
一実施例では、drx-RetransmissionTimerDLは、eNodeBからの再送信がUEによって予想される場合、UEがPDCCHを監視している可能性がある最大持続時間を示し得る。
【0261】
一実施例では、DRXサイクルが構成されることに応答して、アクティブ時間は、スケジューリング要求がPUCCH上で送信され、保留中である間の時間を含み得る。
【0262】
一実施例では、DRXサイクルが構成されることに応答して、アクティブ時間は、保留中のHARQ再送信のためのアップリンク許可が発生し得、同期HARQプロセスのための対応するHARQバッファにデータがある間の時間を含み得る。
【0263】
一実施例では、DRXサイクルが構成されることに応答して、アクティブ時間は、MACエンティティのC-RNTIにアドレス指定された新しい送信を示すPDCCHが、MACエンティティによって選択されていないプリアンブルのランダムアクセス応答の正常な受信後に受信されなかった間の時間を含み得る。
【0264】
一実施例では、DRXは、無線デバイスのために構成され得る。DL HARQ RTTタイマーは、サブフレームで満了し得、対応するHARQプロセスのデータは、正常に復号化され得ない。MACエンティティは、対応するHARQプロセスのdrx-RetransmissionTimerDLを始動し得る。
【0265】
一実施例では、DRXは、無線デバイスのために構成され得る。UL HARQ RTTタイマーは、サブフレームで満了し得る。MACエンティティは、対応するHARQプロセスのdrx-RetransmissionTimerULを始動し得る。
【0266】
一実施例では、DRXは、無線デバイスのために構成され得る。DRXコマンドMAC制御要素またはロングDRXコマンドMAC制御要素が受信され得る。MACエンティティは、drx-onDurationTimerを停止し、drx-InactivityTimerを停止し得る。
【0267】
一実施例では、DRXは、無線デバイスのために構成され得る。一実施例では、drx-InactivityTimerは、満了し得るか、またはDRXコマンドMAC制御要素は、サブフレームで受信され得る。一実施例では、ショートDRXサイクルが構成されることに応答して、MACエンティティは、drx-ShortCycleTimerを始動または再始動し得、ショートDRXサイクルを使用し得る。そうでない場合、MACエンティティは、ロングDRXサイクルを使用し得る。
【0268】
一実施例では、DRXは、無線デバイスのために構成され得る。一実施例では、drx-ShortCycleTimerは、サブフレームで満了し得る。MACエンティティは、LongDRXサイクルを使用し得る。
【0269】
一実施例では、DRXは、無線デバイスのために構成され得る。一実施例では、LongDRXコマンドMAC制御要素は、受信され得る。MACエンティティは、drx-ShortCycleTimerを停止し得、ロングDRXサイクルを使用し得る。
【0270】
一実施例では、DRXは、無線デバイスのために構成され得る。一実施例では、ショートDRXサイクルが使用され、[(SFN*10)+サブフレーム番号]モジュロ(drx-ShortCycle)=(drxStartOffset)モジュロ(drx-ShortCycle)の場合、無線デバイスは、drx-onDurationTimerを始動し得る。
【0271】
一実施例では、DRXは、無線デバイスのために構成され得る。一実施例では、ロングDRX Cycleが使用され、[(SFN*10)+サブフレーム番号]モジュロ(drx-longCycle)=drxStartOffsetの場合、無線デバイスは、drx-onDurationTimerを始動し得る。
【0272】
図25は、レガシーシステムにおけるDRX動作の例を示す。基地局は、DRX動作の構成パラメーターを含むRRCメッセージを送信することができる。基地局は、PDCCHを介してダウンリンクリソース割り当てに対するDCIをUEに送信することができる。UEは、drx-InactivityTimerを始動することができ、その間、UEは、PDCCHを監視することができる。drx-InactivityTimerが実行される場合、送信ブロック(TB)を受信した後、UEは、HARQ RTTタイマー(例えば、drx-HARQ-RTT-TimerDL)を始動することができ、その間、UEは、PDCCHを監視することを停止することができる。UEは、TBを受信することに失敗すると、NACKを基地局に送信することができる。HARQ RTTタイマーが満了する場合、UEは、PDCCHを監視し、HARQ再送信タイマー(例えば、drx-RetransmissionTimerDL)を始動することができる。HARQ再送信タイマーが実行される場合、UEは、TBの再送信のためのDL許可を示す第二のDCIを受信することができる。HARQ再送信タイマーが満了する前に第二のDCIを受信しない場合、UEは、PDCCHを監視することを停止することができる。
【0273】
LTE/LTE-A、または5Gシステムでは、DRX動作で構成される場合、UEは、DRXサイクルのDRX Active時間中に一つまたは複数のDCIを検出するために、PDCCHを監視することができる。UEは、電力消費を節約するために、DRXサイクルのDRXスリープ/オフ時間中にPDCCHを監視することを停止することができる。場合によっては、一つまたは複数のDCIがUEにアドレス指定されていないため、UEは、DRX Active時間中に一つまたは複数のDCIを検出できないことがある。例えば、UEは、URLLC UE、NB-IoT UE、またはMTC UEであり得る。UEは、gNBから受信するデータを常に有しているとは限らず、その場合、DRXアクティブ時間にPDCCHを監視するためにウェイクアップすると、無駄な電力消費が発生する可能性がある。DRX動作と組み合わせたウェイクアップメカニズムを使用して、特にDRXアクティブ時間での電力消費をさらに削減することができる。図26Aおよび図26Bは、ウェイクアップメカニズムの例を示す。
【0274】
図26Aでは、gNBは、ウェイクアップ持続時間(または省電力持続時間)のパラメーターを含む一つまたは複数のメッセージを、UEに送信することができる。ウェイクアップ持続時間は、DRXサイクルのDRXオン持続時間の前にいくつかのスロット(またはシンボル)に配置することができる。スロット(またはシンボル)の数、またはウェイクアップ持続時間とDRXオン持続時間との間のギャップと呼ばれるものは、一つまたは複数のRRCメッセージで構成するか、固定値として事前定義することができる。ギャップは、gNBとの同期、基準信号を測定すること、および/またはRFパラメーターを再調整することのうちの少なくとも一つに使用することができる。ギャップは、UEおよび/またはgNBの能力に基づいて判定され得る。一実施例では、ウェイクアップメカニズムは、ウェイクアップ信号に基づくことができる。ウェイクアップ持続時間のパラメーターは、ウェイクアップ信号フォーマット(例えば、ヌメロロジ、シーケンス長、シーケンスコードなど)、ウェイクアップ信号の周期性、ウェイクアップ持続時間の持続時間値、ウェイクアップ信号の周波数位置のうちの少なくとも一つを含み得る。LTE Re.15仕様では、ページングのためのウェイクアップ信号は、以下のようなセル識別(例えば、セルID)に基づいて生成された信号シーケンス(例えば、Zadoff-Chuシーケンス)を含み得る。
【数3】

実施例では、
【数4】
【0275】
一実施例では、
【数5】

であり、
【数4-1】

である。
【数5-1】

は、サービングセルのセルIDであり得る。
【数5-2】

は、WUSが送信され得るいくつかのサブフレームであってもよく、
【数6】

式中、
【数7】

は、WUSが送信され得るサブフレームの最大数である。
【数8】

は、スクランブリングシーケンス(例えば、長さ-31ゴールドシーケンス)であり得、WUSの送信の開始時に、
【数9】

を用いて、初期化され得、式中、
【数10】

は、WUSが関連付けられる第一のページング機会の第一のフレームであり、
【数11】

は、WUSが関連付けられる第一のページング機会の第一のスロットである。
【0276】
一実施例では、ウェイクアップ持続時間のパラメーターは、RRC構成なしで事前定義され得る。一実施例では、ウェイクアップメカニズムは、ウェイクアップチャネル(例えば、PDCCHまたはDCI)に基づき得る。ウェイクアップ持続時間のパラメーターは、ウェイクアップチャネルフォーマット(例えば、ヌメロロジ、DCIフォーマット、PDCCHフォーマット)、ウェイクアップチャネルの周期性、制御リソースセット、および/またはウェイクアップチャネルの検索空間のうちの少なくとも一つを含み得る。ウェイクアップ持続時間のパラメーターで構成される場合、UEは、ウェイクアップ持続時間中にウェイクアップ信号またはウェイクアップチャネルを監視することができる。UEは、DRX OnDurationの最初の数スロットの間、ウェイクアップ信号またはウェイクアップチャネルを監視し得る。ウェイクアップ信号/チャネルを受信することに応答して、UEは、DRX構成に従って予期されるように、PDCCHを監視するためにウェイクアップすることができる。一実施例では、ウェイクアップ信号/チャネルを受信することに応答して、UEは、DRXアクティブ時間(例えば、drx-onDurationTimerが実行される場合)にPDCCHを監視することができる。DRXアクティブ時間にPDCCHを受信しない場合、UEは、スリープ状態に戻る場合がある。UEは、DRXサイクルのDRXオフ持続時間中、スリープ状態を維持することができる。一実施例では、UEがウェイクアップ持続時間中にウェイクアップ信号/チャネルを受信しない場合、UEは、DRXアクティブ時間中にPDCCHを監視することをスキップすることができる。このメカニズムにより、DRXアクティブ時間中のPDCCH監視の電力消費が削減され得る。ウェイクアップ信号/チャネルは、電力状態、セルに対する電力状態のリストを含み得る。UEは、ウェイクアップ信号/チャネルに応答してセルの示された電力状態に遷移し得る。この例において、ウェイクアップ持続時間中、UEは、ウェイクアップ信号/チャネルのみを監視することができる。DRXオフ持続時間中、UEは、PDCCHおよびウェイクアップ信号/チャネルを監視することを停止することができる。DRXアクティブ持続時間中、UEは、ウェイクアップ持続時間にウェイクアップ信号/チャネルを受信する場合、ウェイクアップ信号/チャネルを除いてPDCCHを監視することができる。一実施例では、gNBおよび/またはUEは、UEがRRC_idle状態またはRRC_inactive状態にある場合、ページング動作において、またはUEがRRC_CONNECTED状態にある場合、接続されるDRX動作において、ウェイクアップメカニズムを適用し得る。
【0277】
一実施例では、ウェイクアップメカニズムは、go-toスリープ信号/チャネルに基づき得る。図26Bは、例を示す。gNBは、ウェイクアップ持続時間(または省電力持続時間)のパラメーターを含む一つまたは複数のメッセージを、UEに送信することができる。一つまたは複数のメッセージは、少なくとも一つのRRCメッセージを含み得る。少なくとも一つのRRCメッセージは、一つまたは複数のセル固有またはセル共通のRRCメッセージ(例えば、ServingCellConfig IE、ServingCellConfigCommon IE、MAC-CellGroupConfig IE)を含み得る。ウェイクアップ持続時間は、DRXサイクルのDRXオン持続時間の前にいくつかのスロット(またはシンボル)に配置することができる。スロット(またはシンボル)の数は、一つまたは複数のRRCメッセージで構成するか、固定値として事前定義することができる。一実施例では、ウェイクアップメカニズムは、go-toスリープ信号に基づき得る。ウェイクアップ持続時間のパラメーターは、go-toスリープ信号フォーマット(例えば、ヌメロロジ、シーケンス長、シーケンスコードなど)、go-toスリープ信号の周期性、ウェイクアップ持続時間の持続時間値、go-toスリープ信号の周波数位置のうちの少なくとも一つを含み得る。一実施例では、ウェイクアップメカニズムは、go-toスリープチャネル(例えば、PDCCHまたはDCI)に基づき得る。ウェイクアップ持続時間のパラメーターは、go-toスリープチャネルフォーマット(例えば、ヌメロロジ、DCIフォーマット、PDCCHフォーマット)、go-toスリープチャネルの周期性、制御リソースセット、および/またはgo-toスリープチャネルの検索空間のうちの少なくとも一つを含み得る。ウェイクアップ持続時間のパラメーターで構成される場合、UEは、ウェイクアップ持続時間中にgo-toスリープ信号またはgo-toスリープチャネルを監視することができる。UEは、DRX OnDurationの最初の数スロットの間、go-toスリープ信号またはウェイクアップチャネルを監視し得る。go-toスリープ信号/チャネルを受信することに応答して、UEは、go-toスリープに戻り、DRXアクティブ時間中にPDCCHを監視することをスキップすることができる。go-toスリープ信号/チャネルは、電力状態、セルに対する電力状態のリストを含んでもよい。UEは、ウェイクアップ信号/チャネルに応答してセルの示された電力状態に遷移し得る。一実施例では、UEがウェイクアップ持続時間中にgo-toスリープ信号/チャネルを受信しない場合、UEは、DRXアクティブ時間中にPDCCHを監視することができる。このメカニズムにより、DRXアクティブ時間中のPDCCH監視の電力消費が削減され得る。一実施例では、ウェイクアップ信号ベースのウェイクアップメカニズムと比較して、go-toスリープ信号ベースのメカニズムは、検出エラーに対してよりロバストであり得る。UEがgo-toスリープ信号を検出し損ねた場合、その結果、UEが誤ってPDCCHの監視を開始する可能性がありその結果、余分な電力消費をもたらす可能性がある。UEがウェイクアップ信号を検出し損ねた場合、その結果、UEが、UEにアドレス指定され得るDCIを見逃す可能性がある。この場合、DCIを見逃すことは、通信中断をもたらす可能性がある。場合によっては(例えば、URLLCサービスまたはV2Xサービス)、UEおよび/またはgNBは、余分な電力消費と比較して通信中断を許可しない場合がある。
【0278】
既存の技術では、基地局は、無線デバイス用のセル(例えば、セカンダリーセル)の一つまたは複数の帯域幅部分(BWP)の構成パラメーターを含む、一つまたは複数のRRCメッセージを送信し得る。一つまたは複数のRRCメッセージはデフォルトBWPの構成を含み得る。デフォルトBWPは、セルの非アクティブ期間の後(例えば、bwp-inactivityTimerの満了後)に起動され得る。一つまたは複数のRRCメッセージは、SCellの第一のアクティブBWP(例えば、SCellの第一のアクティブDL BWP、および/または第一のアクティブUL BWP)の構成を含み得る。第一のアクティブBWPは、SCellの起動に応答して起動され得る。基地局は、DCIを無線デバイスに送信して、セルのアクティブBWPとして、一つのアクティブBWPから別のBWPに切り替えることができる。既存技術では、基地局が無線デバイスにMAC起動コマンドを送信してSCellを起動すると、第一のアクティブダウンリンクBWPと第一のアクティブアップリンクBWPが起動する。
【0279】
既存の技術では、無線デバイスは、無線デバイスが休止状態から通常の(非休止)状態に遷移するときに、BWPを起動する。非休止状態への遷移による起動BWPは、DCIおよび/またはMACシグナリングを介して信号化され得る。例えば、基地局は、通常状態から休止状態から遷移するときに、DCI/MAC CEを送信してBWPを起動し得る。これにより、シグナリングオーバーヘッドと遅延が増加する可能性がある。例えば、基地局は、非休止BWPのBWPインデックスを含む第二のDCI/MACコマンドを送信し得る。これは、大きなシグナリングオーバーヘッドをもたらしてもよく、オーバーヘッドが無線デバイスに構成されるセルの数とともに増加し得る。各セルに対する非休止BWPの追加情報(例えば、bwp-Id、非休止BWPのBWPインデックス)の追加は、サービングセルが増加するにつれて(例えば、16セル、32セル)、計測できない場合がある。既存のメカニズムは、計測できない場合があり、休止状態と通常状態との間の頻繁な遷移が発生する場合に、大きな待ち時間および高いオーバーヘッドをもたらし得る。いくつかの他の実施例の実施では、SCellが休止状態と非休止状態で遷移してシグナリングオーバーヘッドを減少させると、アクティブBWPは変化しない場合がある。これにより、休止状態(非休止状態)で同じBWPをUE処理するため、UEバッテリーの電力消費が増大する可能性がある。無線デバイスがセカンダリーセルを休止状態から非休止状態に遷移させるとき、シグナリングオーバーヘッドを低減するために、強化されたシグナリングおよび休止/非休止遷移手順が必要である。例示的実施形態は、効果的なUE省電力を達成し、シグナリングオーバーヘッドを低減するために、無線デバイスのセカンダリーセルに対してRRCシグナリングおよび休止から非休止への遷移手順を実施する。
【0280】
一実施例では、基地局は、一つまたは複数の無線リソース制御(RRC)メッセージを介して、無線デバイスに、SCellの第一のアクティブBWP(例えば、第一のアクティブBWP)のBWPインデックス、および非休止状態への遷移のための第二のBWPとしてのBWPのBWPインデックスを送信し得る。第一のアクティブBWPは、SCellのMAC起動に応答して起動される。第二のBWPは、セルの通常の(非休止)状態への遷移を示す第二のコマンドに応答して起動される。BWPは、MAC CEがセルを起動するのを受けることに応答して起動される第一のアクティブBWPとは異なってもよい。無線デバイスがセルを休止状態から通常状態へと遷移させる時、無線デバイスは、第二のBWPをセルのアクティブBWPとして起動し得る。起動された第二のBWP(例えば、第二の電力状態アクティブBWP、PS-アクティブBWP、非休止BWP)に基づいて、無線デバイスは、基地局と通信する準備が迅速に整う。例示的実施形態は、SCellの第一のアクティブBWPとは異なる非休止BWPを構成するための柔軟性を提供する。一実施例では、第一のアクティブBWPは、休止電力状態から非休止電力状態への遷移時に高い容量を提供するために、非休止BWPよりも低い帯域幅を有し得る。例示的実施形態は、これは、シグナリングオーバーヘッドを減少させ、休止状態から非休止状態への遷移の遅延を減少させる、RRCシグナリングおよび休止から非休止への遷移手順を実施するものである。
【0281】
一実施例では、無線デバイスは、構成パラメーターを含む一つまたは複数の無線リソース制御(RRC)メッセージを受信することができる。構成パラメーターは、セカンダリーセルの起動のための第一のダウンリンク帯域幅部分(BWP)を示し得る。構成パラメーターは、セカンダリーセルを休止状態から非休止状態に遷移させるための第二のダウンリンクBWPを示し得る。無線デバイスは、セカンダリーセルの起動を示すMAC CEコマンドの受信に応答して、第一のダウンリンクBWPを起動し得る。無線デバイスは、一部の事例では、セカンダリーセルを非休止状態から休止状態に遷移し得る。例えば、無線デバイスは、セカンダリーセルの起動後に休止状態への遷移を示すコマンドを受信してもよく、セカンダリーセルは非休止状態で起動される。例えば、無線デバイスは、休止状態でセカンダリーセルを起動し得る。例えば、無線デバイスは、第一のダウンリンクBWPとして、セカンダリーセルの休止BWPで構成されることに基づいて、休止状態のセカンダリーセルを起動し得る。無線デバイスは、セカンダリーセルを休止状態から非休止状態に遷移させることを示すフィールドを含むDCIを受信し得る。無線デバイスは、フィールドに応答して、第二のダウンリンクBWPをセカンダリーセルのアクティブダウンリンクBWPとして、起動し得る。無線デバイスは、セカンダリーセルを非休止状態に遷移させることに応答して、第二のダウンリンクBWPを介して制御およびデータを受信し得る。
【0282】
実施形態は、一つまたは複数のセルの電力状態遷移の動的かつ迅速な適応を、異なる電力状態において異なるBWPを起動するために、追加のオーバーヘッドを被ることなく可能にし得る。実施形態は、第一のBWPに対するBWPインデックスを示すために、追加のオーバーヘッドなしに、セルを休止状態に遷移させることに応答して、例えば、検索空間なしで小さな帯域幅で構成される第一のBWPを起動することを可能にし得る。実施形態は、第二のBWPに対するBWPインデックスを示すために、追加のオーバーヘッドなしで、セルを通常状態に遷移させることに応答して、例えば、一つまたは複数の検索空間を有する大きな(例えば、フルの)帯域幅で構成される第二のBWPを起動することを可能にし得る。
【0283】
既存の技術では、無線デバイスは、セルの通常状態から休止状態への遷移を示すコマンドに応答して、セル内のDCIに対する監視を停止し得る。無線デバイスは、第二のコマンドがセルを休止状態から通常状態に遷移させると示すまで、セルを休止状態に維持し得る。無線デバイスは、セルを通常状態に遷移させることを示す、第二のコマンドを受信してもよく、アクティブDLまたはUL BWPがデフォルトDL(またはデフォルトUL
BWP)であり得る。無線デバイスは、セルのbwp-inactivityTimerに基づいて、低トラフィックでデフォルトDL BWPを起動し得る。基地局は、無線デバイスの省電力を提供するために、小帯域幅を有するデフォルトのDL BWPを構成し得る。基地局が、無線デバイスに対する電力状態遷移を通常状態へトリガーするとき、基地局は、無線デバイスに対して大量の着信トラフィックを期待し得る。一実施例では、無線デバイスは、アクティブDL BWPを維持しながら、通常状態に遷移し得る。基地局は、セルの帯域幅を増加させるために、デフォルトDL BWPから第一のDL BWPへの切り替えBWPを示す第三のコマンドを送信する必要がある場合があり第一のDL
BWPは、デフォルトDL BWPと比較してより大きな帯域幅で構成され得る。これは、BWPスイッチングでセルの電力状態間の遷移時に、追加のオーバーヘッドおよび待ち時間を生じさせ得る。オーバーヘッドの少ない高速のBWP適応をサポートするために、電力状態遷移(例えば、休止状態から通常状態への遷移)と併せて、BWP適応を強化する必要性がある。
【0284】
一実施例では、無線デバイスは、セルの第一のPS-アクティブBWPに対する一つまたは複数のパラメーターを含む一つまたは複数のRRCメッセージを受信し得る。基地局は、セルに構成される一つまたは複数のBWPのうちの一つを、セルの第一のPS-アクティブBWPとして構成し得る。無線デバイスは、セルスイッチを休止状態から通常状態(または電力状態から別の電力状態へ、またはDRXからオフからDRX OnDurationへ、または第一の電力状態から第二の電力状態へ)に遷移することに応答して、セルに対して第一のPS-アクティブBWPに切り換えてもよい。一実施例では、第一のPS-アクティブBWPは、ダウンリンクBWPであり、第一のPS-アクティブBWPは、セルに対して構成される一つまたは複数のダウンリンクBWPのうちの一つである。一実施例では、第一のPS-アクティブBWPは、デフォルトBWPとは異なってもよい。例えば、デフォルトBWPは、ダウンリンクBWPであり、一つまたは複数のダウンリンクBWPは、デフォルトBWPを含む。例えば、第一のPSアクティブBWPは、広帯域幅(例えば、セルの全帯域幅)を含んでもよい。無線デバイスは、そのRF能力をより広く開放し、セルが通常(例えば、非休止)状態にあるときに、可能な限り迅速にデータを処理することができる。
【0285】
一実施例では、第一のPS-アクティブBWPは、デフォルトBWPと同じBWPとして構成され得る。無線デバイスは、例えば、セルグループ(例えば、DRXグループ)の第二のセル上でスケジューリングDCIを受信することに応答して、DRX動作中に休止状態から通常状態に切り替えてもよく、セルは、セルグループに属する。無線デバイスは、このような場合のデフォルトBWPなど、小帯域幅BWP上に留まり得る。無線デバイスは、小さい、かつ頻度の低い頻度のトラフィック状態を有する連続スケジューリングDCIが存在しない場合があるような場合、電力消費を低減し得る。
【0286】
一実施例では、無線デバイスは、一つまたは複数のDCI、一つまたは複数の基準信号、および/または一つまたは複数のMAC-CEシグナリングなどの動的表示を受信して、セルの第一のPS-アクティブBWPを更新する。基地局/ネットワークは、トラフィック/キューの量、無線デバイスの継続的な使用の場合、無線デバイスの移動性、無線デバイスに対して起動されるセルの数、および/または類似のものなどの状態が変化することに基づいて、セルの第一のPS-アクティブBWPを動的に更新し得る。無線デバイスは、第一のPS-アクティブBWPに対応する構成パラメーターに基づいて、その帯域幅および帯域幅部分を動的かつ迅速に適合させ得る。これにより、無線デバイスが、そのバッテリー電力リソースを効率的に利用することができる。
【0287】
既存の技術では、無線デバイスは、休止状態(例えば、休止SCell、省電力状態、第一の電力状態)に遷移するために、一つまたは複数のセルを示す一つまたは複数のMAC-CEを受信し得る。基地局は、PDSCHのリソース割り当てを含む少なくとも一つのDCIを送信し、リソース割り当てのリソースにおいて、一つまたは複数のMAC CEを送信し得る。この既存の技術は、一つまたは複数のMAC CEを送信するために、ネットワークは、リソース割り当てを含む少なくとも一つのDCIを最初に送信しなければならないため、物理リソースの非効率的な使用であり得る。これにより、オーバーヘッドと待ち時間が高くなる可能性がある。より低いオーバーヘッドで電力状態を動的かつ迅速に適応させることが必要である。一実施例では、無線デバイスは、電力状態遷移を示す追加のDCIを受信し得る。無線デバイスは、いくつかのサポートされるDCIフォーマット、サポートされるブラインドデコーディングの数、および/または類似のものなど、一つまたは複数の能力を有し得る。無線デバイスは、追加のDCIをサポートするために、追加の能力を必要とするか、またはその能力を増加させる(例えば、サポートされるブラインドデコーディングの数を増やす)場合がある。UE機能を追加することなく、DCIベースの電力状態遷移メカニズムを強化するメカニズムが必要である。
【0288】
一実施例では、基地局は、(例えば、第一の電力状態と第二の電力状態との間で、休止状態と非休止状態との間で、休止状態と通常状態の間で、またはDRXオフ状態とDRXアクティブ状態との間で)第一のセルに対する電力状態遷移を示す省電力(PS)-DCIを送信してもよく、PS-DCIのサイズは、ダウンリンクまたはアップリンクデータのためのリソース割り当てを含む第一のDCIと同じである。一実施例では、無線デバイスは、第二のRNTIを使用して、PS-DCIをCRCスクランブルし得る。無線デバイスは、第一のRNTIを使用して、第一のDCIをCRCスクランブルすることができる。例えば、無線は、第一のDCIと第二のDCIとの間に同じサイズを維持しながら、PS-DCIに対する第一のDCIフォーマットおよび第一のDCIに対する第二のDCIフォーマットであり得る。例えば、第一のDCIフォーマットおよびPS-DCIフォーマットは、一つまたは複数の第一のDCIフィールドを共有し得る。PS-DCIフォーマットは、一つまたは複数のセルの電力状態の表示の一つまたは複数のビットなど、一つまたは複数の第二のDCIフィールドを含み得る。第一のDCIフォーマットは、HARQプロセスIDなどの一つまたは複数の第三のDCIフィールドを含み得る。第一のDCIフォーマットと第二のDCIフォーマットは、同じDCIサイズを有し得る。
【0289】
一実施例では、無線デバイスは、第一のセルに対する電力状態遷移と、リソース割り当てを含む第一のDCIを示すPS-DCIに対して、同じRNTIを使用し得る。例えば、無線デバイスは、DCIの一つまたは複数のDCIフィールドに基づいて、PS-DCIと第一のDCIとを区別し得る。例えば、無線デバイスは、DCIが接頭辞付き値を有する一つまたは複数のDCIフィールドを有する場合、DCIをPS-DCIとして決定し得る。無線デバイスは、一つまたは複数のDCIフィールドと固定値との組み合わせが、リソース割り当てを含むDCIに使用されていないと想定し得る。例えば、一つまたは複数のDCIフィールドは、HARQプロセス番号、冗長性バージョン、変調およびコーディング方式、ならびに周波数リソース割り当てを含んでもよい。無線デバイスは、PS-DCI上の他のDCIフィールドを解釈して、電力状態の継続時間などの追加情報を導き出し得る。無線デバイスは、追加の能力なしで動的省電力適合をサポートし得る。ネットワークは、省電力適合信号を送信し、スケジューリングと省電力適合との間の共通フレームワークを利用するために、追加のオーバーヘッドを低減し得る。
【0290】
既存の技術では、休止状態のセルの場合(例えば、休止状態のSCell、省電力状態のセル、またはDRXオフ状態のセル)、無線デバイスが、ビーム管理/報告(例えば、物理層基準信号受信電力(L1-RSRP))、新しいビーム候補の測定/報告(例えば、ビーム回復手順)、または、無線リンク測定(例えば、無線リンク監視(RLM))およびRLM障害(例えば、無線リンク障害(RLF))の処理(例えば、ハンドオーバー)など、測定および関連手順(例えば、報告、回復)を実行しなくてもよい。セルの休止状態の間の測定/報告の欠如は、遷移/ウェイクアップにおける潜在的な回復を伴うセルに対する大きなウェイクアップ/遷移待ち時間をもたらす可能性がある。例えば、無線デバイスおよび基地局/ネットワークは、通信に使用するための最良/候補ビーム(例えば、L1-RSRPが最も高いビーム)のうちの一つまたは複数の観点から整列されなくてもよく、無線デバイスは、無線デバイスが休止状態から通常状態へと切り替わると、同期するのにいくらかの時間がかかる場合がある。セルの休止状態または省電力状態での測定および報告を強化する必要がある。
【0291】
一実施例では、無線デバイスは、休止セル(例えば、省電力状態のセル、休止セル)に対して、L1-RSRP、RLM、ビーム回復、またはハンドオーバーなどの一つまたは複数の測定および関連手順(例えば、報告、回復)を継続して実施し得る。無線デバイスは、休止セル上で、小さい帯域幅および/またはより粗い粒度の測定基準信号を用いて、BWP上で一つまたは複数の測定を行い得る。一実施例では、無線デバイスは、セルに対する休止BWPおよびBWP関連パラメーター(例示的なパラメーターを図28に示す)の一つまたは複数のパラメーターを示すRRCメッセージを受信し得る。無線デバイスは、セルの休止状態または省電力状態への遷移を示すコマンドに応答して、一つまたは複数のパラメーターを適用し得る。基地局は、小さな帯域幅またはより粗い粒度の測定基準信号を用いて、休止BWPを構成し得る。無線デバイスは、休止BWP起動に基づいて、測定値の電力消費を低減し得る。無線デバイスは、セルの通常状態への切り替えに応答して、完全にアクティブ状態(例えば、整列されたビーム、一つまたは複数のCORESETに対する適切なTCI)のために、基地局を準備および同期化するための待ち時間を低減し得る。
【0292】
本明細書の第一の電力状態は、第一の省電力状態、休止状態、スリープモード、PS1、またはDRXオフ状態を指し得る。本明細書の第二の電力状態は、第二の省電力状態、非休止状態、通常状態、ウェイクアップモード、PS2、DRXアクティブ状態、DRX
OnDuration、またはDRX ActiveTimeを指し得る。
【0293】
一実施例では、無線デバイスは、セルの電力状態を遷移(例えば、第一の電力状態/第二の電力状態、休止/非休止状態、休止/通常状態、省電力状態/通常状態)することを示すコマンドに応答して、セルのアクティブBWPを第一のBWPから第二のBWPに切り替えてもよい。例えば、DRX OnDuration中のセル(すなわち、DRX ActiveTime)は、セルが第二の電力状態であるとみなされ、DRXオフ持続時間中のセルは、セルが第一の電力状態であるとみなされる。例えば、無線デバイスは、一つまたは複数のRRCメッセージを受信することができる。一つまたは複数のRRCメッセージは、第一のセルに対するPS-アクティブBWPに対するBWPインデックスを示す、一つまたは複数のパラメーターのセットを含み得る。PS-アクティブBWPは、一つまたは複数の構成されるBWPのうちの一つから第一のセルまでの一つのBWPと関連付けられてもよい。例えば、PS-アクティブBWPのBWPインデックスは、一つまたは複数の構成されるBWPのBWPインデックスを第一のセルに示し得る。実施例では、無線デバイスは、コマンド、またはタイマーが、第一のセルを休止状態から通常状態(または非アクティブ状態からアクティブ状態、またはスリープモードから通常状態)に遷移させるのをトリガーすることに応答して、第一のPS-アクティブBWPを第一のセルのアクティブBWPとして、起動し得る。
【0294】
図27は、実施例を示す。実施例では、無線デバイス(例えば、セルグループ中のPCellおよびSCellk)に構成される複数のサービングセルがある。基地局は、PCell用のPS-アクティブBWPとしてBBWP1を構成し得る。例えば、基地局は、PS-アクティブBWPに対してBWP1のBWPインデックスを構成し得る。例えば、基地局は、BWP1の一つまたは複数のパラメーターを構成することによって、BWPがPSアクティブBWPであることを示すことができる。例えば、無線デバイスは、ルールに基づいて、BWP1をPS-アクティブBWPとして決定し得る。例えば、無線デバイスは、PCellに対して構成される一つまたは複数のBWPの中で、BWPがデフォルトBWPとは異なっており、およびBWPが休止BWPとは異なっている、最も低いインデックスを有するBWPを決定し得る。実施例は、BWP1がPS-アクティブBWPとして示されることを示す。無線デバイスは、PCellの第一の電力状態から第二の電力状態(例えば、休止状態から通常状態へ、またはDRXオフ状態からDRXアクティブ状態へ)への電力状態遷移に応答して、PS-アクティブBWP(図27のPCellのBWP1)に切り替えるか、またはPS-アクティブBWP(BWP1)を起動し得る。PCellは、プライマリーセルまたはセカンダリーセルであり得る。
【0295】
無線デバイスは、PS-アクティブBWPが構成されていない場合、セルに対して現在のアクティブDLおよび/またはUL帯域幅部分を維持し得る。例えば、無線デバイスが、SCellkの通常状態への遷移を示すコマンドを受信するとき、無線デバイスは、BWPを切り替えることなく、アクティブDL/UL BWPを維持し得る。例えば、PS-アクティブBWPがセルに対して構成されていない場合、無線デバイスは、セルの通常状態への遷移を示すコマンドを受信するとは期待されなくてもよい。無線デバイスは、セルの電力状態を変更することなく、セルを通常状態に維持し得る。図27では、無線デバイスは、DRX構成およびbwp-inactivityTimer(DefaultTimer)に基づく電力状態の変化に応答して、PCellのデフォルトBWPとBWP1とを切り替える。例えば、無線デバイスがDRXオン持続時間(例えば、DRXアクティブ時間)を開始するとき、無線デバイスは、電力遷移表示がPCellに与えられるものとみなす。無線デバイスは、遷移に応答してPS-アクティブBWP(BWP1)を起動する。bwp-inactivityTimerの満了(DeafultTimerの満了)に応答して、無線デバイスは、PCellのデフォルトBWPを起動する。電力状態遷移を示すイベントが存在しないため、無線デバイスは、残りのDRXサイクルを通してデフォルトBWPを維持する。無線デバイスは、SCellkがPS-アクティブBWPで構成されていないため、DRXアクティブ状態またはDRXオフ状態に関係なく、SCellkのアクティブBWP(例えば、デフォルトBWP)を維持する。無線デバイスは、DRXオフ状態の間にgo-toスリープ動作を行ってもよい。無線デバイスは、DRXアクティブ状態の間にウェイクアップ動作を行ってもよい。PCellは、プライマリーセルまたはセカンダリーセルであり得る。SCellkは、プライマリーセルまたはセカンダリーセルであり得る。PCellおよびSCellkは、同じDRXグループに属し得る。
【0296】
一実施例では、無線デバイスは、セルに対し、休止BWPを構成するため一つまたは複数のパラメーターを含む一つまたは複数のRRCメッセージを受信することができる。実施例では、一つまたは複数のパラメーターは、セルに対して一つまたは複数の構成される帯域幅からの一つのBWPの帯域幅部分インデックスを含み得る。実施例では、一つまたは複数のパラメーターは、BWPを定義するために必要なパラメーターを含んでもよい。無線デバイスは、セルが休止状態(例えば、通常状態から休止状態へ、PS2からPS1へ、スリープモードから休止状態へ)になったときに、セルに対して少なくとも一つのアクティブDLおよび/またはUL BWPを維持し得る。例えば、無線デバイスは、休止状態のセルのアクティブDL BWPを休止BWPとして決定し得る。休止状態にあるセルのアクティブDL BWPに対するBWPインデックスを決定する際に、異なる実施例を記載する。例えば、デフォルトBWP(構成される場合)は、休止状態のセル(例えば、休止BWP)のアクティブDL BWPとして定義され得る。例えば、セルの現在のアクティブDL BWPは、セルを休止状態(または省電力状態)に遷移させることに応答して、セルの休止BWPであり得る。例えば、無線デバイスは、休止BWPがセルの休止状態で構成されていない場合、セルを休止状態に遷移させることに応答して、デフォルトBWP(構成される場合)がセルのアクティブBWPとして使用されると想定し得る。例えば、無線デバイスは、デフォルトBWPおよび休止BWPが提供されていない場合、現在のアクティブDL BWPが休止BWPに対して、使用されると想定し得る(例えば、休止状態への遷移に応答して、アクティブDL BWPを維持する)。
【0297】
一実施例では、無線デバイスは、第一のBWPに対する第一のパラメーターセットと、第二のBWPに対する第二のパラメーターセットを受信し得る。第一のBWPおよび第二のBWPは、帯域幅部分(例えば、位置AndBandwidth、サブキャリア間隔、およびサイクリックプレフィックス)を画定する少なくとも同じ構成パラメーターを共有し得る。図28は、既存のシステムによってサポートされる帯域幅部分に関連する構成の例を示す。無線デバイスは、一つまたは複数のBWPダウンリンク構成を受信する。BWP-Downlinkは、bwp-Id、BWP-DownlinkCommon、またはBWP-DownlinkDedicatedを含んでもよい。BWP-DownlinkCommonは、BWP構成、PDCCH-ConfigCommon、またはPDSCH-ConfigCommonを含んでもよい。PDCCH-ConfigCommonは、共通データまたは共通DCIに対するリソース割り当てを含む、DCIを受信するためのパラメーターのセットを含み得る。PDSCH-ConfigCommonは、ブロードキャストデータおよび/またはユニキャストデータを受信するために必要なパラメーターのセットを含んでもよい。BWP-DownlinkDedicatedは、PDCCH-Config、PDSCH-Config、SPS-Config、および/またはRLM-RS構成のパラメーターのセットを含んでもよい。PDCCH-Configは、DCIを受信するためのCORESETs、SearchSpace(SS)セット、および関連するスクランブル情報およびビーム情報のためのパラメーターのセットを含んでもよい。PDSCH-Configは、ダウンリンクデータに対する時間領域リソース割り当てエントリー、レートマッチングパターン、および/またはスクランブル情報のリストを具備し得る。BWP構成のパラメーターは、位置AndBandwidth(例えば、BWPの周波数位置および帯域幅)、サブキャリア間隔、および/またはサイクリックプレフィックス(例えば、BWPのヌメロロジ)を含み得る。
【0298】
第一のBWPと第二のBWPは、BWP構成の同じパラメーターを共有し得る。第一のパラメーターセットおよび第二のパラメーターセットは、BWP構成に対して同じパラメーターを共有し得る。第一のパラメーターセットおよび第二のパラメーターセットは、BWP-ダウンリンクまたはBWP-アップリンクのbwp-Idを共有し得る。第一のBWPと第二のBWPは、同じbwp-Idを共有し得る。第一のBWPおよび第二のBWPは、それぞれ、bwp-Idによって示されるBWPの第一の電力状態およびBWPの第二の電力状態を表し得る。無線デバイスは、第一のBWPの帯域幅部分インデックスと第二のBWPの帯域幅部分インデックスが同じである帯域幅部分インデックスを示すコマンドに応答して、第一のBWPと第二のBWPとの間で切り替えなくてもよい。無線デバイスは、電力状態間の遷移を示すコマンド(例えば、DCI、MAC-CEおよび/またはタイマーに基づく省電力スイッチングコマンド、休止状態から通常状態への遷移、またはその逆)に応答して、第一のBWPと第二のBWPとの間で切り替えてもよい。一実施例では、無線デバイスは、第一の電力状態(例えば、休止状態、PS1、省電力状態)に遷移するための表示に応答して、第一のBWPに切り替え/起動し得る。無線デバイスは、第二の電力状態(例えば、通常状態、PS2、非休止状態)を遷移するための表示に応答して、第二のBWPに切り替え/起動し得る。
【0299】
無線デバイスは、第一および第二の電力状態の間で異なる機能セットを実行し得る。例えば、無線デバイスは、セルが第一の電力状態または休止状態にあるとき、セルに対するリソース割り当てを含むDCIに対し監視しなくてもよい。無線デバイスは、セルが第二の電力状態または通常状態にあるとき、セルに対するリソース割り当てを含む一つまたは複数のDCIに対し監視し得る。例えば、無線デバイスは、第二の電力状態にあるものと比較して、第一の電力状態における監視の機会が低減された状態で構成され得る。無線デバイスは、第一の電力状態または第二の電力状態のいずれかにおけるセルのリソース割り当てを含むDCIに対し監視し得る。無線デバイスは、第二の電力状態と比較して、第一の電力状態における検索空間候補の数の減少を監視し得る。
【0300】
一実施例では、無線デバイスは、drx-inactivityTimer開始、スケジューリングDCIの受信、アップリンクデータもしくはSRの送信、または電力状態もしくは状態を切り替えるためのコマンドの受信などのイベントに応答して、DRX OnDuration中に第一の電力状態から第二の電力状態へ切り替え/遷移し得る。図29は、本開示の実施形態による、休止セル(またはセルの休止状態)での動作を伴うDRX動作の例を示す。図29に示すように、drx-onDurationTimerによって信号が発せられるDRXアクティブ時間の開始時に、無線デバイス用の一つまたは複数のSCellが休止状態であり得る。無線デバイスは、DRXアクティブ時間の間に、休止状態からアクティブ状態へ、一つまたは複数のSCellを遷移させる。例えば、無線デバイスは、アップリンクまたはダウンリンクの許可を示すDCIの受信に基づいて、DRXアクティブ時間中に一つまたは複数のSCellを休止状態からアクティブ状態に遷移させる(例えば、図29のスケジューリングDCIの)。無線デバイスは、PCell上のDCIに対し監視し得る。無線デバイスは、ダウンリンクまたはアップリンク送信用のDCIの受信に応答して、drx-inactivityTimerを起動し得る。一実施例では、無線デバイスは、セルのウェイクアップ信号を受信するか、またはセルのgo-toスリープ信号を受信しないことに応答して、第一の電力状態(例えば、第一の省電力状態、休止状態、省電力状態、スリープモード、図29に示すPS1)を決定し得る。無線デバイスは、go-toスリープ信号を受信するか、またはウェイクアップ信号を受信しないことに応答して、セルのスリープを維持し得る。無線は、drx-inactivityTimer起動、スケジューリングDCI受信、アップリンクデータまたはSRの送信、または電力状態または状態を切り替えるコマンドの受信などのイベントに応答して、第一の状態(例えば、スリープモード)から、セルの第二の電力状態(例えば、第二の省電力状態、非休止状態、ウェイクアップモード、通常状態、図29に示すPS2)に遷移/切り替えてもよい。図29は、無線デバイスが、スケジューリングDCIの受信に応答して、一つまたは複数のSCellをPS2に遷移させることを示す。図29には示されていないが、無線デバイスは、セルの電力状態を遷移させることを示すフィールドを含む一つまたは複数のDCIに基づいて、セルの第一の電力状態と第二の電力状態との間で遷移し得る。一実施例では、無線は、DRX構成の有無に関わらず、電力状態遷移のコマンド(例えば、セルの第一の電力状態から第二の電力状態(またはその逆)への遷移を示すフィールドを含むDCI)を受信し得る。
【0301】
一実施例では、電力状態は、セルグループに適用され得る。例えば、drx-InactivityTimerが実行されていない間、第一の電力状態はDRXアクティブ時間に対応し得る。drx-InactivityTimerが実行中である間、第二の電力状態は、DRXアクティブ時間に対応し得る。電力状態は、セルグループ、またはDRXグループに属する一つまたは複数のセルに適用することができ、DRX構成は、DRXグループのセル間で共有される。一実施例では、無線デバイスは、セルグループまたはDRXグループの第一の電力状態(例えば、セルグループが第一のDRX OnDurationにあるか、またはセルグループが休止状態であるか、またはセルグループが省電力状態である)でウェイクアップするために、一つまたは複数の第一のセルの構成パラメーターを受信し得る。無線デバイスは、一つまたは複数の第一のセルを通常状態に遷移させ、および/または一つまたは複数の第一のセルを通常状態に維持し得る。一つまたは複数の第一のセルは、PCell、PCellおよびSCellのサブセット、またはセルグループ中の全てのセルであり得る。無線デバイスは、第一の電力状態(例えば、PS1)中に、表示されたセル(構成される場合)をウェイクアップし得る。無線デバイスは、一つまたは複数の第二のセルに対してスリープモードまたは休止状態を維持してもよく、一つまたは複数の第二のセルは、セルグループに属し、一つまたは複数の第一のセルは、一つまたは複数の第二のセルの各セルを含まない。無線デバイスは、第二の電力状態(例えば、PS2)への遷移のイベントに応答して、一つまたは複数の第二のセルをウェイクアップし得る。無線デバイスは、イベントに応答して、一つまたは複数の第二のセルを通常状態に遷移させ得る。
【0302】
これにより、基地局が一つまたは複数の第一のセルを、判定することが可能になり得、無線デバイスがセルグループのセルの中から、一つまたは複数の第一のセルを介して、基地局から制御/データを受信できるように、無線デバイスが、一つまたは複数の第一のセルを通常状態に維持し得る。基地局は、スケジューリングの柔軟性とUEの電力消費とのバランスを取って、一つまたは複数の第一のセルを決定し得る。PS1上でウェイクアップする(例えば、通常状態で維持される)一つまたは複数の第一のセルは、ウェイクアップ信号または省電力信号のDCIまたはRSを介して示され得る。例えば、基地局は、DCIを介してウェイクアップ信号を送信してもよく、DCIは、セルグループ中の複数のセルの各セルの電力状態の表示を含んでもよい。表示に基づいて、無線デバイスは、一つまたは複数の第一のセルを決定してもよく、表示は、一つまたは複数の第一のセルに対する通常状態を示す。表示に基づいて、無線デバイスは、一つまたは複数の第二のセルを決定してもよく、表示は、一つまたは複数の第二のセルの休止状態を示す。基地局がセルの電力状態を何も示さない場合、無線デバイスは、セルの既存の電力状態(例えば、休止BWPで構成されていないセルの通常状態)を維持し得る。
【0303】
実施例では、無線デバイスは、構成パラメーターに基づいてBWP(例えば、BWPスイッチング)に切り替えてもよい。例えば、無線デバイスは、第一のセルのPS-アクティブBWPを第一のセルのアクティブBWPとして起動してもよく、一つまたは複数の第一のセルは、セルグループを第一の電力状態(例えば、PS1の通常状態として構成される)に遷移させることに応答して、第一のセルを含む。例えば、無線デバイスは、第二のセルの休止BWPを第二のセルのアクティブBWPとして起動してもよく、一つまたは複数の第二のセルは、セルグループを第一の電力状態に遷移させることに応答して、第二のセルを含む。無線デバイスは、セルグループを第二の電力状態に遷移させることに応答して、第二のセルのPSアクティブBWPを第二のセルのアクティブBWPとして起動し得る。
【0304】
図30は、実施例を示す。図30は、DRXグループの電力状態遷移を示す。例えば、DRXグループは、drx-InactivityTimerが動作していないDRX On Duration中に、第一の電力状態(PS1)にある。DRXグループは、drx-InactivityTimerが稼働中のDRX On Duration中に、第二の電力状態(PS2)にある。無線デバイスは、ダウンリンクまたはアップリンクのスケジューリングDCI(例えば、スケジューリングDCI)の受信に応答して、drx-InactivityTimerを起動し得る。DRXグループは、PCell、SCell k、およびSCell mを含んでもよい。無線デバイスは、PCellおよびSCell m用のPSアクティブBWPで構成される。無線デバイスは、SCell
k用の休止BWPで構成される。DRXオフ時間の間、無線デバイスは、PCell、SCell kおよびSCell mに対してスリープモードを維持し得る。例えば、DRXオフの間、各セルのデフォルトBWPが維持される。DRXオン持続時間の開始に応答して、無線デバイスは、DRXグループの第一の電力状態を判定する。無線デバイスは、休止BWPがセルに対して構成される場合、セルの休止BWPをDRXグループのアクティブBWPとして起動する。そうでなければ、無線デバイスは、第一の電力状態でセルのアクティブBWPを維持する。図30に示すように、無線デバイスは、DRXオン持続時間の開始(例えば、PS1の開始)に応答して、休止BWP(SCell kのデフォルトBWP)を、SCell kのアクティブBWPとして起動し得る。スケジューリングDCIに基づいて第二の電力状態への遷移に応答して、無線デバイスは、構成される場合、セルのPS-アクティブBWPを、セルのアクティブBWPとして起動する。そうでなければ、無線デバイスは、セルのアクティブBWPを維持する。図30は、スケジューリングDCIに基づくPS2への遷移に応答して、無線デバイスが、PCellのBWP1とSCellのBWP3を起動することを示す。無線デバイスは、SCell kに対するPS-アクティブBWPが構成されていないとき、SCell kのアクティブBWP(例えば、休止BWP、デフォルトBWP)を維持する。bwp-inactivityTimerの満了(例えば、DefaultTimerの満了)に応答して、無線デバイスは、セルのデフォルトBWPを起動する。
【0305】
セルが構成またはDCIによってウェイクアップセルとして示されていない場合、無線デバイスは、セルに対してPS1の休止BWP(構成される場合)に切り替える。実施例では、SCell mがPS1のウェイクアップセルとして示されないとき、無線デバイスは、SCell mに対する休止BWPに切り替える。デバイスは、PS1中、PCellおよびSCell k(ウェイクアップセルとして示される)のCORESET/SSを監視する。無線デバイスは、PCellに対しPS-アクティブBWP(BWP1)に遷移し得る。無線デバイスは、他のセルの構成を受信しないことに応答して、PS2への遷移の他のセルに対する最新のアクティブBWPを継続し得る。無線デバイスは、bwp-inactivityTimerの満了に応答して、デフォルトBWPに切り替えてもよい。
【0306】
一実施例では、無線デバイスは、セルの構成パラメーターを含む一つまたは複数の無線リソース制御メッセージを受信してもよく、構成パラメーターは、第一の帯域幅部分がセルの第一のアクティブ帯域幅部分として構成され、第二の帯域幅部分がセルの第二のアクティブ帯域幅部分として構成されることを示す。無線は、停止状態からセルの起動を示す第一のコマンドを受信することに応答して、第一の帯域幅部分を起動し得る。無線デバイスは、第一の帯域幅部分を起動することに応答して、第一の帯域幅部分の第一のダウンリンク制御チャネルを監視し得る。無線デバイスは、第二のコマンドを受信してセルを第二の状態から第一の電力状態に遷移させることに応答して、セルを第一の電力状態(例えば、休止状態、省電力状態、PS1)から第二の電力状態(例えば、非休止状態、通常状態、PS2、非省電力状態)に遷移させてもよい。無線デバイスは、第二のコマンドに応答して第二の帯域幅部分を起動してもよく、起動に応答して第二の帯域幅部分の第二のDCIを監視してもよく、DCIの受信に応答して第二の帯域幅部分のDCIを受信し得る。
【0307】
例えば、無線デバイスは、一つまたは複数のRRCメッセージを受信することができる。一つまたは複数のRRCメッセージは、第一のセルに対するPS-アクティブBWPに対するBWPインデックスを示す、一つまたは複数のパラメーターのセットを含み得る。PS-アクティブBWPは、一つまたは複数の構成されるBWPのうちの一つから第一のセルまでの一つのBWPと関連付けられてもよい。例えば、PS-アクティブBWPのBWPインデックスは、一つまたは複数の構成されるBWPのBWPインデックスを第一のセルに示し得る。実施例では、無線デバイスは、コマンド、またはタイマーが、第一のセルを休止状態から通常状態(または非アクティブ状態からアクティブ状態、またはスリープモードから通常状態)に遷移させるのをトリガーすることに応答して、第一のPS-アクティブBWPを第一のセルのアクティブBWPとして、起動し得る。
【0308】
一実施例では、無線デバイスは、セルの休止BWP上で監視される一つまたは複数の第一のDCIフォーマットの構成パラメーターのセットを受信し得る。無線デバイスは、セルの休止BWPに関連付けられる限定数のDCIフォーマットで構成され得る。無線デバイスは、セルの第二のBWPの一つまたは複数の第二のSSから、一つまたは複数の第一の検索空間(SS)を監視してもよく、セルは休止状態である。無線デバイスは、第二のBWPがセルの休止BWPに使用されると示され得る。無線デバイスは、セルの第二のBWPに対する一つまたは複数の第二のSSで構成され得る。無線デバイスは、一つまたは複数の第一のSSにおいて、第一のDCIフォーマットから一つを有するDCIを受信してもよく、セルは休止状態であるか、またはセルのアクティブBWPは休止BWPであるか、または休止BWP中である。図31は、実施例を示す。無線デバイスは、BWP1が休止BWPと関連付けられており、休止BWPのフォールバックDCIフォーマット(DCIフォーマット0_0、1_0)およびグループ共通DCI(DCIフォーマット2_x、例えば、フォーマット2_3、フォーマット2_0)を監視することを示す、構成パラメーターを受信する。無線デバイスは、休止BWPに対して構成されるbwp-Idに基づいて、BWP1と休止BWPとの間の関連付けを決定し得る。休止BWPのbwp-Idパラメーターは、BWP1に対応するbwp-Idを示し得る。
【0309】
無線デバイスは、SCell kの休止状態でのみSS0およびSS2を監視し得る、一方で無線デバイスは、図30に示される実施例に基づくSCell kの通常状態における、SS0、SS1およびSS2を監視し得る。無線デバイスは、休止BWP内のDCIフォーマットを監視する構成がセルの無線デバイスに提供されないとき、休止BWP(例えば、休止セル)上のDCIフォーマットに基づいてDCIを監視することをスキップし得る。一実施例では、無線デバイスは、無線デバイスが、セルの休止状態のDCIの監視をスキップし得る、DCIフォーマットのセットで構成され得る。一実施例では、無線デバイスは、セルの休止状態または休止BWPにおける、データスケジューリング/送信に関連するDCIフォーマット(例えば、DCIフォーマット0_0、1_0、DCIフォーマット1_1、0_1)を有するDCIの監視をスキップし得る。無線デバイスは、休止BWP内のダウンリンクまたはアップリンクデータに対するリソース割り当てを含まない第二のDCIの監視を継続して行うことができる。一実施例では、無線は、休止BWPにおける非フォールバックDCIフォーマットを有するDCIの監視をスキップし得る。無線デバイスは、休止BWPのフォールバックDCIフォーマットに基づいて、第二のDCIの監視を継続し得る。
【0310】
一実施例では、無線デバイスは、セルの休止BWP上で監視される一つまたは複数の第一のRNTIの構成パラメーターのセットを受信し得る。無線デバイスは、セルの第二のBWPの一つまたは複数の第二のSSから一つまたは複数の第一のSSを監視し得る。無線デバイスは、セルを休止状態に遷移させることに応答して、第二のBWPが休止BWPに使用されることを示し得る。無線デバイスは、セルの第二のBWPに対する一つまたは複数の第二のSSで構成され得る。無線デバイスは、一つまたは複数の第一のSSにおける第一のRNTIから一つのRNTIでスクランブルされたCRCを有するDCIフォーマットに基づく第一のDCIを受信し得る。無線デバイスは、第二のRNTIでスクランブルされたCRCを有する第二のDCIフォーマットに基づいて第二のDCIを監視することをスキップしてもよく、第一のRNTIは、休止セル上の第二のRNTIを含まない(例えば、第二のRNTIの構成は、セルの休止BWPに対して提供されない)。一実施例では、無線デバイスは、無線デバイスが、セルの休止状態のDCIまたはセルの休止BWPの監視をスキップし得る、RNTIのセットで構成され得る。無線デバイスは、休止BWPのRNTIの構成されるセットからではなく、RNTIで第二のDCIを監視し続けることができる。
【0311】
一実施例では、無線デバイスは、セルの休止状態またはセルの休止BWPにおけるデータ送信(例えば、SI-RNTI、P-RNTI、C-RNTI、CS-RNTI、MCS-C-RNTI)に関連する任意のRNTIによるDCIの監視をスキップし得る。無線デバイスは、第二のRNTIの監視を継続してもよく、第二のRNTIは、SFI-RNTIなどの非データ送信用である。一実施例では、無線は、セルの休止BWPにおけるユニキャストスケジューリング(例えば、C-RNTI、CS-RNTI)のための一つまたは複数のRNTIでDCIの監視をスキップし得る。無線デバイスは、一つまたは複数のRNTIがセルの休止BWPに、RNTIを含まない、RNTIの監視を継続し得る。一実施例では、無線は、ダウンリンクユニキャストデータ(例えば、C-RNTI、CS-RNTI)に対する一つまたは複数のRNTIでDCIの監視をスキップし得る。無線デバイスは、セルの休止BWP中の一つまたは複数のRNTIとは異なる、RNTIに基づいて第二のDCIを監視し続けることができる。
【0312】
一実施例では、無線デバイスは、時間領域リソース割り当てのリスト、または休止BWPのマイクロスリープスケジューリングの有効化を含む、一つまたは複数の構成を受信し得る。例えば、無線デバイスは、PDCCHと、対応するPDSCHとの間のマイクロスリープを可能にし得る、時間領域リソース割り当てのリストを受信し得る。例えば、無線デバイスは、無線デバイスが、PDCCHと対応するPDSCHとの間の十分なギャップを有する時間領域リソース割り当ての一つまたは複数のエントリーを、休止BWPのためのリソース割り当てを含むDCIで使用すると想定し得る、マイクロスリープ可能表示を受信し得る。
【0313】
一実施例では、休止BWPは、測定基準信号および/または物体のセットで構成されて、緩和された測定を可能にし得る。
【0314】
一実施例では、無線デバイスは、休止BWPの構成を受信してもよく、休止BWPの一つまたは複数のパラメーターは、帯域幅部分インデックス、および/または帯域幅部分構成、ならびに/またはCORESETおよび/または一つまたは複数の検索空間セットの一つまたは複数のパラメーターを含んでもよい。一実施例では、基地局/ネットワークは、休止BWP上の制御チャネル監視がないことを示し得る。一実施例では、基地局は、同じBWPインデックスを共有するBWPと比較して、休止BWP上のCORESET/SSのセットの減少を示し得る。一実施例では、スケーリングファクタは、休止BWPに構成され得る。無線デバイスは、スケーリングファクタおよびBWPに構成される構成される検索空間監視周期に基づいて、検索空間監視周期を決定してもよく、休止BWPは、BWPと関連付けられる。例えば、スケーリングファクタ2で各スロットを監視する検索空間は、二つのスロット毎に監視され得る。一実施例では、基地局/ネットワークは、BWPに関連する構成パラメーター(例えば、PDCCCH-Config、PDSCH-Config)を有する独立したBWPとして、休止BWPを構成し得る。基地局は、無線デバイスが休止BWP上のDCIの監視をスキップし得るように、休止BWPに関連付けられるCORESETおよび/またはSSを構成しなくてもよい。
【0315】
休止BWPを構成するための一つまたは複数のパラメーターには、BWPのパラメーター(例えば、帯域幅、周波数位置、およびヌメロロジ)、および/または新しいBWP IDおよび/または一つまたは複数の測定基準信号および測定フィードバック関連の構成が含まれ得る。無線デバイスは、休止BWP上のデータを受信しなくてもよい。一実施例では、無線デバイスは、DCI、MAC-CE、および/またはタイマーを介して、セルの休止状態または省電力状態への遷移を示すコマンドを受信することに応答して、セルの休止BWPに切り替えてもよい(例えば、休止BWPをアクティブBWPとして起動する)。一実施例では、休止BWPは、異なる制御チャネル監視挙動を有するデフォルトBWPと同じBWP(例えば、同じ周波数位置、同じ帯域幅、および同じヌメロロジ)であり得る。一実施例では、休止BWPは、異なる制御チャネル監視挙動を有するPS-アクティブBWPと同じBWPであり得る。
【0316】
実施形態では、セルについて、セルの休止BWPは、セルのPSアクティブBWPと同一の帯域幅、同じ開始および終了周波数領域、ならびに同じヌメロロジを有し得る。セルの休止およびPS-アクティブBWPは、帯域幅部分適応待ち時間を回避するために物理リソースを共有し得る。
【0317】
図32は、実施例を示す。無線デバイスは、PS1上のウェイクアップセルのリストに含まれないSCell mおよびSCell 1の構成に応答して、PS1上のSCell m上の休止BWPに切り替える。無線デバイスは、構成に基づいて、PCellおよびSCell kをウェイクアップし得る。PS1中のスケジューリングDCIに応答して、無線デバイスは、PS2に切り替えてもよく、SCell1およびSCell mの電力状態を切り替えることができる。電力状態遷移では、無線デバイスは、SCell mおよびSCell 1の状態を休止から通常に変更する。
【0318】
一実施例では、ネットワークは、BWPの帯域幅インデックス(例えば、PCellに対する図33のBWP1)を構成することによって、PS-アクティブBWPを構成し得る。図33は、実施例を示す。基地局は、無線デバイスに、PCellおよびSCell
m用のPS-アクティブBWP(PCell用のBWP1、SCell m用のBWP3、ただしSCell mは図33に示されない)を構成し得る。基地局は、無線デバイスに対して、SCell kに対するデフォルトBWP(デフォルトBWP、例えば、BWP0)を構成し得る。無線デバイスは、PCellおよびSCell mのPS1(例えば、省電力状態)からPS2(例えば、通常状態)への遷移を示すコマンドに応答して、PCellに対するBWP1、またはSCell mに対するBWP3を起動することができる。この実施例では、SCell mについて、基地局はBWP0(デフォルトBWP)を休止BWPとして、BWP3をPS-アクティブBWPとして構成する。PS1への遷移に応答して、無線デバイスは、SCell mの休止BWP(例えば、デフォルトBWP)を起動する。PS2への遷移に応答して、無線デバイスは、SCell mのPS-アクティブBWP(例えば、BWP3)を起動する。
【0319】
一実施例では、無線デバイスは、アクティブBWP(例えば、現在のアクティブBWP)、またはPCellもしくは別のSCell上の示されたBWPに基づいて、SCellのPSアクティブBWPに切り替えてもよい。図34は、実施例を示す。無線デバイスは、PS2のデフォルトBWP(例えば、省電力状態)で構成される無線デバイスに基づいて、その状態を休止から通常に変更し得る。PS2中、またはPS1中であっても、無線デバイスが、PCell BWPをBWP1に切り替えるコマンドを受信し得る場合、デバイスは、セルのPS-アクティブBWPに切り替えてもよく、セルは、PS-アクティブBWPで構成される。無線デバイスは、PCellのBWPが第一のBWPに切り替わるまで、SCellのPS-アクティブBWPを起動できなくてもよい。PCellの第一のBWPは、無線デバイスに対して基地局によって構成され得る。PCellのBWPが非デフォルトBWP(例えば、BWP1)に切り替えられる場合、無線デバイスは、SCell上でPS-アクティブBWP(構成される場合)に切り替えてもよい。無線デバイスは、セルのPS-アクティブBWPをPCellの作用BWPまたは別のセルの作用BWPにマッピングする構成を受信し得る。PCellまたは別のセルの作用BWPへの遷移を示すコマンドに応答して、無線デバイスは、セルのPS-アクティブBWPに切り替えてもよい。無線デバイスは、PS-アクティブBWPが構成/示されていない場合、最新のアクティブBWPと同じ帯域幅部分上に留まり得る(例えば、アクティブBWPを維持する)。無線デバイスは、作用セルBWPとSCell PSアクティブBWPとの間のマッピングを推奨し得る。図34では、無線デバイスは、スケジューリングDCIに基づいて第二の電力状態(PS2)への遷移に応答して、セルのアクティブBWPを維持する。PCellのBWP1(例えば、非デフォルトBWP)への切り替えに応答して、PCellのアクティブBWPとして、無線デバイスは、SCell mのPS-アクティブBWP(例えば、BWP3)を起動する。無線デバイスは、PCellなどの別のセルの非デフォルトまたは非休止BWPを起動することに応答して、SCell mを通常状態または非休止状態に遷移させる。
【0320】
図35は、シグナルが、セルグループ中の各セルのウェイクアップまたはgo-toスリープを含んでもよい、ウェイクアップシグナリングに基づく実施例を示す。例えば、[1...0...1]のウェイクアップ信号は、PCell...SCell k...SCell mに対応し得る。無線デバイスは、ウェイクアップ信号で示されるウェイクアップ状態に応答してセルをウェイクアップし得る。実施例では、無線デバイスは、ウェイクアップセルとして示されるセルに対してPSアクティブBWPに切り替えてもよい。実施例では、無線は、BWP1がPCellのPS-アクティブBWPとして構成され、BWP3がSCell mのPS-アクティブBWPとして構成されるので、DRX OnDurationで、PCellのBWP1およびSCell mのBWP3に切り替えてもよい。無線デバイスは、セルに構成されるbwp-inactivityTimerの満了に基づいて、セルのアクティブBWPとしてセルのデフォルトBWPに切り替えてもよい。一実施例では、セルに対するgo-toスリープ表示は、第一の電力状態を画定してもよく、セルに対するウェイクアップ表示は、第二の電力状態を画定し得る。無線デバイスは、PS-アクティブBWPがセルに対して構成される場合、セルに対するウェイクアップ表示の受信に応答して、PS-アクティブBWPに切り替えてもよい(例えば、PS-アクティブBWPをアクティブBWPとして起動する)。無線デバイスは、休止BWPがセルに対して構成される場合、セルに対してgo-toスリープを受信する(またはウェイクアップ表示を受信しない)ことに応答して、休止BWPに切り替えてもよい(例えば、休止BWPをアクティブBWPとして起動する)。無線デバイスは、drx-inactivityTimerのトリガー/開始に応答して、セルのPS-アクティブBWP(構成される場合)に切り替えてもよい。一実施例では、無線デバイスは、休止BWPまたは休止状態でbwp-InactivityTimerを停止して、BWPがデフォルトBWPに切り替わるのを回避し得る。
【0321】
一実施例では、無線デバイスは、セルのgo-toスリープ表示に応答して、またはセルのウェイクアップ表示を受信しないことに応答して、セルの休止状態に切り替えてもよい。一実施例では、セルの休止状態は、現在のアクティブDLまたはUL BWPに基づいて定義され、または休止BWPの構成パラメーターに基づいて定義される。無線デバイスは、現在のアクティブDLまたはUL BWPを維持するセルの休止状態のDCIの監視を停止し得る。一実施例では、無線デバイスは、セルの休止状態のユニキャストダウンリンクまたはアップリンクデータに対しRNTIでDCIの監視を停止し得る。無線デバイスは、非ユニキャストデータまたはグループ共通DCIに対し、RNTIで別のDCIの監視を続けることができる。一実施例では、無線デバイスは、休止状態で、SI-RNTI、P-RNTI、SFI-RNTI、TPC-PUCCH-RNTI、またはTCP-PUSCH-RNTIなどの非ユニキャストRNTIで一つまたは複数のDCIを担持する検索空間セットを監視し得る。一実施例では、無線は、休止状態または第一の電力状態において、ビーム障害回復CORESETとして構成される一つまたは複数のCORESETおよび検索空間セットを監視し得る。
【0322】
一実施例では、無線デバイスは、省電力状態(例えば、休止状態)への切り替えに応答して、デフォルトBWP(構成される場合)に切り替えてもよい。無線デバイスは、デフォルトBWPに切り替えてもよく、第一の電力状態または休止状態において、デフォルトBWPの構成される検索空間セットおよびCORESETの監視をスキップし得る。デフォルトBWPが構成されていない場合、無線デバイスは、現在のアクティブDLまたはUL BWPに留まり得る。
【0323】
一実施例では、一つまたは複数のDCI、一つまたは複数の基準信号、一つまたは複数のMAC-CE、または一つまたは複数のタイマーに基づいて、無線デバイスは、第一の電力状態から第二の電力状態に遷移/切り替えてもよく、その逆もあり得る。実施形態は、遷移を指令するための任意のタイプのシグナリング表示を有する、一つまたは複数の電力状態を有する事例に適用される。
【0324】
実施形態では、セルが起動され、測定が実施されるように構成される場合(例えば、PCellまたはPSCell上のRLM)、無線デバイスは、セル上で、ビーム管理(例えば、L1-RSRP)、無線リンク監視(RLM)、無線リソース管理(RRM)、およびDRXオフ状態を除き、任意の電力状態でのビーム回復手順を実行し得る。無線デバイスは、BWPまたはセルにおける測定のための、RS構成の第一のセットおよびRS構成の第二のセットを受信し得る。無線デバイスは、第一の電力状態でRSの第一のセットを適用し得る。無線デバイスは、第二の電力状態でRSの第二のセットを適用する。無線は、異なる電力状態にわたって、BWPまたはセルの測定サンプルに対する平均を実行し得る。無線デバイスは、追加の構成が異なる電力状態または省電力状態に対して与えられていない場合、現在のDLまたはUL BWPにRS構成のセットを適用し得る。無線デバイスは、基準信号の追加の構成がBWPまたはセルに対して提供されていない場合、現在のアクティブBWPまたはセルに対して、一つまたは複数の構成される制御リソースセット(CORESET)のTCI(送信制御インジケーター)に関連付けられる基準信号を使用し得る。
【0325】
電力状態(例えば、DRX OnDuration、休止状態)を有する持続時間の間、無線デバイスは、BWPまたはセルに対する一つまたは複数の構成される制御リソースセット(CORESETs)のTCI(送信制御インジケーター)に基づいて測定を継続することができ、基準信号の追加構成は利用できない。セルのBWPは、現在のアクティブDLおよび/またはUL BWPであり得る。図36は、実施例を示す。基地局は、複数のビットを含む第一のコマンドを送信し、各ビットは、無線デバイスに構成される複数のセルのセルの電力状態の遷移を示す。例えば、第一のコマンドは[1…0…1]のビットマップを構成し、ビットマップは、図27に示されるPCell,…,SCellk,…,SCellmの電力状態の遷移に対応する。実施例では、ビット値「1」は、対応するセルを通常状態に遷移させるための表示に対応する。ビット値「0」は、対応するセルを休止状態に遷移させるための表示に対応する。この例では、第一のコマンドは、PCellとSCellmを通常状態に遷移させることを示す。第一のコマンドは、SCellkを休止状態に遷移させることを示す。PCellは、プライマリーセルまたはセカンダリーセルであり得る。SCellkは、プライマリーセルまたはセカンダリーセルであり得る。SCellmは、プライマリーセルまたはセカンダリーセルであり得る。第一のコマンドに応答して、無線デバイスは、PCell用のBWP1(PCellのPSアクティブBWP)を起動する。第一のコマンドに応答して、無線デバイスは、SCellm用のBWP3(SCellmのPSアクティブBWP)を起動する。無線デバイスは、SCellkを休止状態に遷移させることを示す第一のコマンドの受信に応答して、SCellkに対して構成される休止BWPがないため、デフォルトBWPを維持する。
【0326】
基地局は、PCell、SCellk、およびSCellmを休止状態に遷移させることを示す、[0…0…0]のビットマップを含む第二のコマンドを送信する。無線デバイスは、休止BWPがPCellに対して構成されていないため、PCell(BWP1)のアクティブBWPを維持する。無線デバイスは、休止BWPをSCellkに対して構成することなく、SCellkのアクティブBWPを維持する。無線デバイスは、SCellmの休止BWPを起動/切り替える。実施例では、SCellmの休止BWPは、BWP3のものと同じ帯域幅、ヌメロロジ、および周波数位置を有するように構成される。
【0327】
実施例では無線デバイスが、一つまたは複数のRRCメッセージを受信するが、PCellに対し、BWP0(デフォルトBWP)は、TCIのCSI-RS#0に関連付けられるCORESET#0(C0)を含み、BWP1は、CSI-RS#5、#6および#7に関連付けられるCORESET#5(C5)、CORESET#6 (C6)、CORESET#7(C7)をそれぞれ含み、SCell kに対し、BWP0(デフォルトBWP)は、CORESET#1(C1)を含み、BWP2は、CORESET#1(C1)を含み、およびSCell mに対し、BWP0(デフォルトBWP)は、CORESET#4(C4)を含み、BWP3は、CORESET#2(C2)およびCORESET#3(C3)を含み、各CORESET#xは、TCI状態についてCSI-RS#xと関連付けられる。無線デバイスは、RLMおよびBMに対する基準信号の追加構成がないことに応答して、L1-RSRPおよび無線リンク障害をデフォルトモードとして実行する。無線デバイスは、PCell上のRLMおよび/またはBM測定についてCSI-RS#5、CSI-RS#6およびCSI-RS#7を監視し、無線デバイスはBWP1で起動される。無線デバイスは、PCell電力状態を休止状態または省電力状態に切り替えるコマンドに応答して、CORESET#6および#7の監視をスキップし得る。アクティブなCORESET(すなわち、CORESET#5)のみを測定する場合、無線デバイスは、より多くのビーム故障またはRLFを経験することがある。一実施例では、無線デバイスは、CORESETの実際の監視に関係なく、現在のアクティブDLまたはUL BWP内の一つまたは複数の構成されるCORESETに関連付けられる全てのRSを監視することが必要である。
【0328】
一実施例では、無線デバイスは、第一の電力状態において監視されるCORESETに関連するRSの測定が、特定の閾値を下回る(例えば、品質が悪いとなる)ケースに応答して、通常状態または第二の電力状態に切り替えることを推奨してもよく、無線デバイスは、CORESETのTCIに基づいて、デフォルト測定で動作し得る。この動作は、無線デバイスが、第一の休止状態の少なくとも一つのCORESETを監視し得る場合に発生し得る。
【0329】
一実施例では、無線は、無線が、第一の電力状態、休止状態、または現在のアクティブ電力状態において、一つまたは複数のCORESETを監視しない、一つまたは複数のCORESET(例えば、CORESTのTCI)に関連付けられる基準信号の監視をスキップしてもよく、無線デバイスは、一つまたは複数のデフォルト構成を使用してL1-RSRPおよび/またはRLMを実行し得る。無線デバイスは、故障表示(例えば、低品質になる、閾値よりも低い)に応答して、その電力状態を第一の電力状態へ、または休止状態から第二の電力状態または通常状態へと、切り替え得る。無線デバイスは、基地局へのスイッチングを通知するか、または障害状態を通知し得る。一実施例では、無線デバイスは、自律的なスイッチングの代わりに、障害検出の場合に電力状態の変更を推奨し得る。
【0330】
一実施例では、無線デバイスは、休止BWPで構成されてもよく、休止BWPは、デフォルトBWPでなくてもよい。無線デバイスは、休止BWPに対して非デフォルトBWPで構成される無線デバイスに基づいて、省電力状態から通常状態への遷移に応答して、ビーム測定、RLM測定、またはCSIフィードバックなどの測定を迅速に提供し得る。例えば、無線デバイスは、通常状態への遷移に応答して、CORESET#2またはCORESET#3からDCIを受信し得る。無線デバイスは、より多くのCORESETとより大きな帯域幅を有する休止BWPで示され、オーバーヘッドまたは待ち時間を最小化して通常状態に切り替える。
【0331】
一実施例では、無線デバイスは、セルX上のクロスキャリアスケジューリングで構成されてもよく、スケジューリングセルはYである。クロスキャリアスケジューリングが構成される場合、無線デバイスは、ビーム測定またはセルX上のRLMをスキップし得る。一実施例では、測定のためにセルXに一つまたは複数の基準信号が構成される場合に、無線は、セルX上でBMおよび/またはRLMを実行し得る。無線デバイスは、追加の基準信号が構成されていない場合、セル上でBMおよび/またはRLMを実行しなくてもよい。
【0332】
一実施例では、無線デバイスは、PS-アクティブBWPを受信してもよく、PS-アクティブBWPは、セルの第一のアクティブBWPとは異なってもよい。無線デバイスは、セルを起動させるコマンドの受信に応答して、第一のアクティブBWPを適用し得る。無線デバイスは、第一の電力状態から第二の電力状態への遷移に応答して、PS-アクティブBWPを適用し得る。
【0333】
既存の技術では、基地局は、休止状態と非休止状態との間で一つまたは複数のセルを遷移させることを示す、新しいDCIフォーマットに基づくDCIを介して、コマンドを送信し得る。一実施例では、新しいDCIフォーマットは、UE固有C-RNTIとは異なるRNTIを採用し得る。無線デバイスは、いくつかのサポートされるDCIフォーマット、サポートされるブラインドデコーディングの数、および/または類似のものなど、一つまたは複数の能力を有し得る。無線デバイスは、DCIをサポートするために、追加の能力を必要とするか、またはその処理能力を増加させる(例えば、サポートされるブラインドデコーディングの数を増やす)ことができる。UE機能を追加することなく、DCIベースの電力状態遷移メカニズムを強化するメカニズムが必要である。
【0334】
一実施例では、基地局は、第一のセルに対する電力状態遷移を示す省電力(PS)-DCIを送信してもよく、PS-DCIのサイズは、ダウンリンクまたはアップリンクデータに対するリソース割り当てを含む第一のDCIと同じである。一実施例では、無線デバイスは、第一のセルおよびリソース割り当てを含む第一のDCIに対する電力状態遷移を示すPS-DCIに対して、同じRNTIを使用し得る。例えば、PS-DCIおよび第一のDCIは、単一のDCIサイズを有するDCIフォーマットに基づいてもよい。例えば、無線デバイスは、DCIの一つまたは複数のDCIフィールドに基づいて、PS-DCIと第一のDCIとを区別し得る。PS-DCIと第一のDCI(例えば、スケジューリングDCI)との間の共有RNTI(例えば、C-RNTI)を利用することによって、実施形態は、省電力技術の改良によって基地局またはセルによってサポートされるユーザー数を増加させる。同じRNTIおよびDCIフォーマットをPS-DCIに使用し、DCIをスケジュールすることで、UE処理要件とバッテリーの電力消費が低減される。
【0335】
例えば、無線デバイスは、DCIフォーマット1_1に基づいて、周波数領域リソース割り当てを含むDCIを受信してもよく、DCIフォーマット1_1は、セルのダウンリンクデータをスケジュールするために使用されるか、またはPS-DCIとして使用される。無線デバイスは、DCIが第一のセルを第一の電力状態から第二の電力状態に遷移させるためためであるか、またはDCIが周波数領域リソース割り当てフィールドの値に基づいて第二のセルに対しデータをスケジューリングするためであるかを決定し得る。決定に基づいて、無線デバイスは、遷移の決定に応答して、第一の電力状態から第二の電力状態に遷移し得る。例えば、無線デバイスは、DCIが、事前定義された値で設定される周波数領域リソース割り当ての値に基づいて、遷移用であると決定する。決定に基づいて、無線デバイスは、スケジューリングの決定に応答してデータを受信し得る。
【0336】
これにより、無線デバイスが、追加の能力(例えば、いくつかのサポートされるブラインドデコーディング、いくつかのDCIサイズ)なしで、動的省電力適合をサポートし得ることを可能にし得る。これにより、基地局が、セル休止などの省電力技術を採用するか否かを問わず、同じ数のユーザーをサポートし続けることが可能になり得る。ネットワークは、省電力適合信号を送信し、スケジューリングと省電力適合との間の共通フレームワークを利用するために、追加のオーバーヘッドを低減し得る。
【0337】
一実施例では、無線デバイスは、例えば、第一の電力状態(例えば、休止状態、省電力状態、PS1)から第二の電力状態(例えば、非休止状態、通常状態、PS2、非休止状態)への電力状態の遷移を示すPS-DCIを受信し得る。無線デバイスは、第一および第二の電力状態に対するパラメーターのセットを含むRRCメッセージを受信してもよく、パラメーターは、時間領域リソース割り当てのリスト、検索空間のセット、および/またはCORESETのセットを含み得る。一実施例では、PS-DCIのDCIサイズは、リソース割り当てを含むDCIを監視するために無線デバイスに構成されるDCIフォーマットのうちの一つのDCIサイズと同じである。例えば、休止状態への遷移を示すPS-DCIは、リソース割り当てを担持しなくてもよい。基地局は、PS-DCIを示すためのリソース割り当てを含むDCIの一つまたは複数のDCIフィールドに接頭辞を付け得る。無線デバイスは、DCIの一つまたは複数のDCIフィールドを接頭辞付き値で検出することに応答して、DCIをPS-DCIとして解釈し得る。一実施例では、ダウンリンクデータをスケジュールするために使用される一つまたは複数のDCIフォーマットが、PS-DCIに使用され得る。図37は、DCIフォーマットのいくつかのDCIフィールドの接頭辞付き値の実施例を示す。例えば、DCIフォーマット1_0が使用される場合、HARQプロセス番号、RV、CS、および/または周波数領域RAは、接頭辞付き値に設定され得る。図36に列挙されたDCIフィールドからの一つまたは複数のフィールドを使用して、PS-DCIとスケジューリングDCIとを区別し得る。こうしたフィールドの一つの例を図37に示す。DCIフォーマット1_1(すなわち、非フォールバックDCI)は、接頭辞付き値でいくつかのフィールドを設定することによって、PS-DCIに使用され得る。例えば、HARQプロセス番号フィールドは、各ビットに1の値を持つように設定され、冗長性バージョンフィールドは「11」に設定され、MCSフィールドは「0..0」に設定される。代わりに、各フィールドに対して他の定数値を使用し得る。
【0338】
実施例では、リソース割り当てのRIVタイプ(例えば、リソース割り当てタイプ1、コンパクトリソース割り当て)が、「1…1」として使用される場合、周波数リソース割り当てフィールドは「1…1」に設定され、有効なリソース割り当てエントリーを参照しなくてもよい。ビットマップが使用され得る場合(例えば、リソース割り当てタイプ0、ビットマップベースのリソース割り当て)、無効なエントリーを示し得る「0...0」が使用され得る。一実施例では、無線デバイスは、DCIフォーマット1_1(例えば、非フォールバックDCI)に基づいてDCIを受信してもよく、DCIは、C-RNTI(セル無線ネットワーク一時識別子)でスクランブルされるCRCである。DCIは、周波数領域リソース割り当てフィールドを含む。無線デバイスは、周波数領域リソース割り当てフィールドの値に基づいて、DCIが第一のセルを第一の電力状態から第二の電力状態(またはその逆)に遷移させるためためであるか、またはDCIが第二のセルのデータをスケジューリングするためであるかを決定し得る。無線デバイスは、周波数領域リソース割り当てフィールドの値が、事前定義された値に設定されることに基づいて、DCIが遷移させるためであると決定することができる。
【0339】
例えば、リソース割り当てタイプ1、またはコンパクトなリソース割り当てタイプ、またはRIV(リソースインジケーター値)リソース割り当てタイプが第二のセルに構成される場合、無線デバイスは、「1…1」を事前定義された値として考慮し得る(「1…1」が、リソース割り当てタイプ1の無効なエントリーであるとき)。実施例では、無線デバイスは、DCIが、周波数領域リソース割り当ての値が「1…1」に設定されることに基づいて、遷移用であると決定し得る。例えば、リソース割り当てタイプ0またはビットマップベースの割り当てタイプまたはリソースブロックグループ(RBG)ベースのリソース割り当てタイプが第二のセルに構成される場合、無線デバイスは、「0…0」を、事前定義された値として考慮し得る(「0…0」が、リソース割り当てタイプ0に対する無効なエントリーであるとき)。実施例では、無線デバイスは、DCIが、周波数領域リソース割り当ての値が「0…0」に設定されることに基づいて、遷移のためのものであると決定し得る。例えば、リソース割り当てタイプ1または0が、DCIフォーマット1_1を介して動的表示で構成される場合、無線デバイスは、「0…0」を事前定義された値として考慮し得る。実施例では、無線デバイスは、DCIが、周波数領域リソース割り当ての値が「0…0」に設定されることに基づいて、遷移のためのものであると決定し得る。
【0340】
無線デバイスは、事前定義された値とは異なる周波数領域リソース割り当ての値に基づいて、DCIがスケジューリング用であると決定し得る。例えば、リソース割り当てタイプ1で、値が「1…1」でない場合、無線デバイスは、DCIがスケジューリングのためであることを決定し得る。例えば、リソース割り当てタイプ0で、値が「0…0」でない場合、無線デバイスは、DCIがスケジューリングのためであることを決定し得る。例えば、動的表示でリソース割り当てタイプ0または1である場合、値が「0…0」でない場合、無線デバイスは、DCIがスケジューリングのためであることを決定し得る。
【0341】
決定に基づいて、無線デバイスは、DCIが遷移のものであると決定することに応答して、第一のセルを第一の電力状態から第二の電力状態に遷移させ得る。無線デバイスは、DCIがスケジューリングのためのものであると決定することに応答して、DCIに基づいてデータを受信し得る。
【0342】
一実施例では、第一のセルは、第二のセルと同じであることができる。一実施例では、第一のセルは第二のセルとは異なる。例えば、第二のセルは、プライマリーセル、特殊プライマリーセル、またはPUCCHセルであり得る。例えば、基地局は、第二のセルを介してDCIを送信し得る。一実施例では、第一のセルは、セカンダリーセルとすることができる。
【0343】
一実施例では、PS-DCIは、時間領域リソース割り当て情報を含んでもよく、時間領域リソース割り当ては、電力状態持続時間の時間を定義し得る。無線デバイスは、示された電力状態に関連するパラメーターまたは挙動を、示された持続時間の間適用し得る。例えば、無線デバイスは、CSI、RLM、L1-RSRP、RRMなどの測定値を維持するとともに、PS-DCIの受信に応答して休止状態を適用し得る。実施例では、PS-DCIによって参照される時間領域リソース割り当てエントリーは、リソース割り当てを含むDCIに使用される時間領域リソース割り当てエントリーとは異なってもよい。例えば、省電力状態の持続時間を示すために、PS-DCIの一つまたは複数の時間ドメインエントリーは、10ミリ秒、20ミリ秒、40ミリ秒、100ミリ秒、および/または同種のものからなり得る。その他の値は除外されない。PS-DCIは、スケジューリングDCIと比較して、時間領域リソース割り当てを運ぶためのより多くのビットを含み得る。
【0344】
一実施例では、無線デバイスは、PS-DCIに応答してHARQ-ACKを送信し得る。実施例では、PS-DCIは、HARQ-ACK時間および/または周波数リソースの情報を運ぶことができる。例えば、PS-DCIは、HARQ-ACK時間および/または周波数リソースの一つまたは複数のDCIフィールド(例えば、時間リソースに対するPDSCH-to-HARQ_feedbackタイミングインジケーター、周波数リソースに対するPUCCHリソースインジケーター)を含んでもよい。無線デバイスは、PS-DCIを受信した後、表示されたHARQ-ACK時間を適用し得る。
【0345】
一実施例では、無線デバイスは、ユニキャストデータに対するリソース割り当てを含むスケジューリングDCIに使用されるRNTIとして、PS-DCI上の同じRNTI(例えば、C-RNTI)を使用し得る。PS-DCIは、C-RNTIでスクランブルされるCRCであり得る。無線デバイスは、C-RNTIによってスクランブルされるCRCとともに、PS-DCIに使用されるDCIフォーマットおよびPS-DCIのDCIサイズに基づいて、スケジューリングDCIを受信し得る。MCS-C-RNTIなどの他のRNTIを使用し得る。ネットワークは、無線デバイスに対してPS-DCI機能を有効にするように構成し得る。無線デバイスは、基地局が機能を構成するまで、PS-DCIとして接頭辞付き値のDCIフィールドのセットを想定しなくてもよい。一実施例では、基地局は、PS-DCIとスケジューリングDCIとの区別に使用される一つまたは複数のDCIフィールドのリストを構成し得る。一実施例では、無線デバイスは、周波数領域リソース割り当てフィールドを含むDCIを受信することができる。無線デバイスは、DCIが、一つまたは複数の第一のセルの電力状態を遷移遷移させるためであるか、またはDCIが第二のセルのスケジューリングするためであるかを決定し得る。無線デバイスは、DCIが遷移のためであると決定することに応答して、DCIを解釈するための一つまたは複数の第一のDCIフィールドを考慮し得る。無線デバイスは、DCIがスケジューリングのためであると決定することに応答して、DCIを解釈するための一つまたは複数の第二のDCIフィールドを考慮し得る。例えば、一つまたは複数の第二のDCIフィールドは、変調およびコーディング方式、新しいデータインジケーター、および/または冗長性バージョンを含み得る。例えば、一つまたは複数の第一のDCIフィールドは、一つまたは複数の第一のセルの電力状態を示すための一つまたは複数のビットを含み得る。
【0346】
一実施例では、PS-DCIのDCIフォーマットは、スケジューリングDCIとは異なってもよい。新しいDCIフォーマットは、PS-DCIを受信する無線デバイスを有効にするように、一つまたは複数の検索空間に構成され得る。
【0347】
一実施例では、無線デバイスは、PS-DCI上で第二のRNTIを使用し、リソース割り当てを含むスケジューリングDCI上で第一のRNTIを使用し得る。一実施例では、DCIフォーマット2_0およびスロットフォーマットインジケーターを送信する機構は、PS-DCIフォーマットに使用され得る。例えば、スロットフォーマットは、スロットフォーマットの構成されるセットからの一つまたは複数のエントリーが再利用され得る、PS-DCI上で運ばれてもよい。例えば、無線デバイスは、第一のSFI DCIおよび第二のSFI DCIを受信し得る。無線デバイスは、SFI-RNTIに基づく第一のDCI、およびPS-DCIに基づく第二のSFIDCIを受信し得る。無線デバイスは、第二のSFIの受信に応答して、第一のSFI DCIに基づいてスロットフォーマット情報をオーバーライドし得る。第二のRNTIは、SFI-RNTIとは異なってもよい。PS-DCIは、一つまたは複数のスロットについてSFI情報のセットを運ぶことができる。無線デバイスは、PS-DCIが不明なスロットまたはアップリンクスロットを示す、一つまたは複数のスロットに休止状態を適用し得る。
【0348】
一実施例では、PS-DCIをスケジューリングDCIから区別するための接頭辞付き値を有する一つまたは複数のDCIフィールドは、スケジューリングDCIからの任意のDCIフィールドを含んでもよい。DCIフィールドの他のセットを使用し得るが、例は列挙されない。
【0349】
図38は、第一の電力状態(例えば、休止状態、省電力状態、PS1、DRXオフ状態)から第二の電力状態(例えば、非休止状態、非省電力状態、PS2、DRXアクティブ状態)への遷移を示すコマンドに応答して、PS-アクティブBWPに切り替える図を示す。一実施例では、無線デバイスは、セカンダリーセルに対し一つまたは複数の第一の無線リソース制御(RRC)メッセージを受信し得る。一つまたは複数の第一のRRCメッセージは、複数のBWPインデックスの構成パラメーターを含んでもよく、複数のBWPインデックスの各BWPインデックスは、セカンダリーセルの複数のダウンリンクBWPのダウンリンクBWPに対応する。一実施例では、無線デバイスは、セカンダリーセルの起動のための第一のダウンリンクBWPを示す、複数のBWPインデックスからの、第一のBWPインデックスの第一の構成パラメーターを含む一つまたは複数の第二のRRCメッセージを受信し得る。例えば、第一のダウンリンクBWPは、セカンダリーセル(SCell)の第一のアクティブダウンリンクBWPである。例えば、基地局は、複数のダウンリンクBWPのうちの一つのbwp-Idを、セカンダリーセルの第一のアクティブDL BWPとして示し得る。例えば、bwp-Id(例えば、第一のActiveDownlinkBWP-Id)は、セカンダリーセルのサービングセル構成(例えば、ServingCellConfig)の構成パラメーターで構成され得る。無線デバイスは、セカンダリーセルを起動することに応答して、サービングセル構成のbwp-Idによって示される第一のアクティブDL BWPを起動し得る。例えば、bwp-Idは、[0~3]の範囲内であり得る。
【0350】
一実施例では、無線デバイスは、セカンダリーセルを起動するための表示を含む、一つまたは複数のMAC CEを受信し得る。一つまたは複数のMAC CEに応答して、無線デバイスは、セカンダリーセルの構成パラメーターに基づいて、第一のアクティブDL
BWP(および構成される場合、第一のUL BWP)を起動し得る。
【0351】
一実施例では、無線デバイスは、セカンダリーセルの休止状態から非休止状態に遷移するための第二のダウンリンクBWPを示す、複数のBWPインデックスからの、第二のBWPインデックスの第二の構成パラメーターを含む一つまたは複数の第三のRRCメッセージをさらに受信し得る。第二のダウンリンクBWPは、セカンダリーセルのPSアクティブBWPである。
【0352】
一実施例では、無線デバイスは、セカンダリーセルを非休止状態から休止状態に遷移させための休止BWPを示す、複数のBWPインデックスからの、休止BWPインデックスの第三の構成パラメーターを含む一つまたは複数の第三のRRCメッセージをさらに受信し得る。一実施例では、第二のダウンリンクBWPは、休止BWPとは異なる形態である。一実施例では、無線デバイスは、セカンダリーセルを非休止状態から休止状態に遷移させることに応答して、セカンダリーセルの休止BWPを、アクティブダウンリンクBWPとして起動し得る。一実施例では、セカンダリーセルは、休止BWPがセカンダリーセルのアクティブダウンリンクBWPであることに応答して休止状態にある。一実施例では、無線デバイスは、セカンダリーセルが休止状態であることに応答してセカンダリーセルのリソース割り当てを含むDCIに対する監視をさらに停止し得る。一実施例では、セカンダリーセルの休止BWPは、検索空間で構成されない。
【0353】
無線デバイスは、第一のアクティブDL BWPに基づいて、セカンダリーセルの起動に応答してセカンダリーセルの電力状態を決定し得る。例えば、第一のアクティブDL BWPがセカンダリーセルの休止BWPである場合、無線デバイスは、セカンダリーセルが第一の電力状態(例えば、休止状態)で起動されると考慮し得る。例えば、第一のアクティブDL BWPは、休止BWPとは異なっており、無線デバイスは、セカンダリーセルが第二の電力状態(例えば、通常状態)で起動されると考慮し得る。
【0354】
無線デバイスは、セカンダリーセルを、セカンダリーセルが通常状態にあるときの、通常状態から休止状態へと遷移させることを示すコマンドを受信し得る。例えば、コマンドは、一つまたは複数のMAC CE、一つまたは複数のDCI、および/または一つまたは複数のRRCシグナリングを介して送信され得る。例えば、コマンドは、一つまたは複数のMACタイマーおよび/または一つまたは複数のDRXタイマー/構成に基づいて決定され得る。無線デバイスは、コマンドに基づいて、セカンダリーセルを休止状態に遷移し得る。
【0355】
無線デバイスは、セカンダリーセルの休止状態から通常状態への遷移を示すDCIを介して第二のコマンドを受信してもよく、セカンダリーセルは休止状態である。一実施例では、無線デバイスは、セルのアクティブダウンリンクBWPがセルに対して構成される休止BWPであるとき、セルが休止状態にあると決定し得る。一実施例では、無線デバイスは、セルのアクティブダウンリンクBWPが休止BWPと異なるか、または無線デバイスがセルの休止BWPで構成されていない場合、セルが非休止状態または通常状態にあると決定し得る。一実施例では、セカンダリーセルが、一つまたは複数のMAC CE、一つまたは複数のDCI、および/または一つまたは複数のRRCシグナリングを介して休止状態から通常状態に遷移することを示す第二のコマンド。第二のコマンドが、一つまたは複数のMACタイマーおよび/または一つまたは複数のDRXタイマー/構成に基づいて、無線デバイスに与えられてもよい。
【0356】
一実施例では、第二のダウンリンクBWPは、第一のダウンリンクBWPと同一である。一実施例では、第二のダウンリンクBWPは第一のダウンリンクBWPとは異なる。
【0357】
一実施例では、無線デバイスは、第一のダウンリンク帯域幅部分の起動に応答して、第一のダウンリンク帯域幅部分について第一のDCIをさらに監視し得る。一実施例では、無線デバイスは、第二のダウンリンク帯域幅部分の起動に応答して、第二の帯域幅部分について第二のDCIをさらに監視し得る。一実施例では、無線デバイスは、第二のDCIの受信に応答して、第二の帯域幅部分上のダウンリンクトランスポートブロックをさらに受信し得る。
【0358】
一実施例では、無線デバイスは、セカンダリーセルを休止状態に遷移させることに応答して、セカンダリーセルのbwp-InactivityTimerをさらに停止し得る。
【0359】
DCIに応答して、無線デバイスは、セカンダリーセルがPSアクティブBWP(例えば、第二のダウンリンクBWP)で構成されるかどうかを決定し得る。PS-アクティブBWPが構成される場合、無線デバイスは、PS-アクティブBWPをアクティブダウンリンクBWPとして起動し得る。セカンダリーセルがPS-アクティブBWPで構成されていない場合、無線デバイスは、通常状態への遷移を示す第二のコマンド(例えば、DCIまたは第一のDRXタイマーを介して)に応答して、アクティブ(例えば、現在のアクティブDL BWP)をアクティブBWPとして維持し得る。無線デバイスは、少なくとも、アクティブDL BWPがセカンダリーセルの休止BWPと異なるとき、または無線デバイスが休止BWPで構成されていないとき、セカンダリーセルのアクティブDL BWP上でスケジューリングDCIを監視し得る。
【0360】
図39は、オフ状態または第二の電力状態からの第一の電力状態への遷移を示すコマンドに応答して休止状態に切り替える図を示す。一実施例では、無線デバイスは、セカンダリーセルを起動するための表示を含む、一つまたは複数のMAC CEを受信し得る。一つまたは複数のMAC CEに応答して、無線デバイスは、セカンダリーセルに対して構成される場合、第一のアクティブDL BWPおよび第一のUL BWPを起動し得る。無線デバイスは、セカンダリーセルの休止状態から通常状態への遷移を示す、第一のDCIまたは第一のDRXタイマーの満了/開始を受信し得る。第一のDCIまたは第一のDRXタイマーに応答して、無線デバイスは、セカンダリーセルを通常状態に遷移させ得る。無線デバイスは、セカンダリーセルの通常状態から休止状態への遷移を示す、第二のDCIまたは第二のDRXタイマーの満了/開始を受信し得る。第二のDCIまたは第二のDRXタイマーに応答して、無線デバイスは、無線デバイスが休止BWPで構成されるかどうかを決定し得る。休止BWPが構成される場合、無線デバイスは、アクティブBWPとして休止BWPを起動/休止BWPに切り替え得る。無線デバイスは、休止BWP上で、L1-RSRP、RRM、CSIなどの測定を行ってもよい。セカンダリーセルが休止BWPで構成されていない場合、無線デバイスは、休止状態への遷移を示す第二のDCIまたは第二のDRXタイマーに応答して、アクティブ(例えば、現在のアクティブDL BWP)をアクティブBWPとして維持し得る。無線デバイスは、アクティブBWP上で測定を行ってもよい。
【0361】
無線デバイスは、セルの構成パラメーターを含む一つまたは複数の無線リソース制御メッセージを受信してもよく、構成パラメーターは、第一の帯域幅部分がセルの第一のアクティブ帯域幅部分として構成され、第二の帯域幅部分がセルの第二のアクティブ帯域幅部分として構成されることを示す。無線は、停止状態からセルの起動を示す第一のコマンドを受信することに応答して、第一の帯域幅部分を起動し得る。無線デバイスは、第一の帯域幅部分を起動することに応答して、第一の帯域幅部分の第一のダウンリンク制御チャネルを監視し得る。無線デバイスは、セルを第二の状態から第一の電力状態に切り替える第二のコマンドを受信することに応答して、セルを第一の電力状態から第二の電力状態に遷移させてもよい。無線デバイスは、第二のコマンドに応答して第二の帯域幅部分を起動してもよく、起動に応答して第二の帯域幅部分の第二のDCIを監視してもよく、DCIの受信に応答して第二の帯域幅部分のDCIを受信し得る。
【0362】
無線は、PDCCH、MAC-CE、RRCメッセージ、またはDRXタイマーもしくはBWP非アクティブタイマー、または新しいタイマーに基づいて、電力状態の遷移を示す、第二のコマンドを受信し得る。
【0363】
無線デバイスは、drx-onDurationTimerに応答して第一の電力状態に切り替える。無線デバイスは、セルのリソース割り当てを含む、同一セルグループのセル上のダウンリンク制御情報の受信に応答して、または同一セルグループのセルへのアップリンクデータ、SR、PRACH、もしくはSRSの送信に応答して、drx-onDurationTimer中に、第一の電力状態から第二の電力状態に、切り替えてもよい。セルグループは、マスターセルグループ、セカンダリーセルグループ、PUCCH Sセルグループ、またはRRCメッセージによって構成されるセルのセットであり得る。
【0364】
無線デバイスは、第一の休止帯域幅部分で表示する構成を受信してもよく、無線デバイスは、第二の電力状態から第一の電力状態への電力遷移のスイッチングに応答して、第一の休止BWPに切り替える。
【0365】
第一の休止BWPは、セルのデフォルトBWPであり得る。
【0366】
無線デバイスは、第一の帯域幅部分において、少なくともSFI-RNTI、INT-RNTI、SI-RNTI、P-RNTI、TPC-PUCCH-RNTI、またはTPC-PUSCH-RNTIを用いて、第一の休止BWP上のDCIの監視を継続し得る。
【0367】
一実施例では、無線は、休止状態または第一の電力状態において、ビーム障害回復CORESETとして構成されるCORESETを監視し得る。
【0368】
無線デバイスは、第一の休止帯域幅部分に構成される一つまたは複数の制御リソースセットに関連付けられる基準信号を使用して、ビーム管理測定(BM、またはL1-RSRP)を引き続き実行することができ、無線デバイスは、BMまたはL1-RSRPのための追加の基準信号を提供しない。
【0369】
無線デバイスは、第一の休止帯域幅部分に対して構成される一つまたは複数の制御リソースセットに関連付けられる基準信号を使用して、無線リンク監視(RLM)を引き続き実行することができ、無線デバイスは、RLMに対する追加の基準信号を提供しない。
【0370】
無線デバイスは、電力状態遷移のコマンド、PS-DCIを受信してもよく、PS-DCIは、ダウンリンクまたはアップリンクデータのためのリソース割り当てを含む、DCIのうちの一つまたは複数に対する同じDCIサイズを有する。
【0371】
無線デバイスは、接頭辞付き値を有する接頭辞付きDCIフィールドのセットに基づいて、ダウンリンクまたはアップリンク送信のためのリソース割り当てを含むPS-DCIおよびDCIを区別し得る。
【0372】
無線デバイスは、PS-DCIを受信してもよく、PS-DCIは、電力状態の変化を示すDCIであり、PS-DCIは、セル用の無線デバイスに構成されるリソース割り当てを含むDCIの一つと同じサイズを有する。
【0373】
無線デバイスは、いくつかのDCIフィールドおよびいくつかのDCIフィールド上の値のセットに基づいて、PS-DCIと、リソース割り当てを含むDCIとを区別し得る。
【0374】
無線デバイスは、一つまたは複数の無線リソース制御メッセージを受信し得る。一つまたは複数の無線リソース制御メッセージは、セルに構成される第一の帯域幅部分を示す、セルの構成パラメーターを含んでもよい。第二の電力状態(例えば、通常状態、非省電力状態)から第一の電力状態(例えば、省電力状態、休止状態)へのセルの遷移を示す第一のコマンドを受信することに応答して、無線デバイスは、セルを第一の電力状態に遷移させてもよく、セルに対して構成される第一の帯域幅部分を起動し得る。無線デバイスは、第一のコマンドに応答して、セルの第一の帯域幅部分に対して一つまたは複数の測定を行ってもよい。
【0375】
無線デバイスは、セルに対し一つまたは複数の無線制御メッセージを受信し得る。一つまたは複数の無線リソース制御メッセージは、セルに対する一つまたは複数の帯域幅部分の構成パラメーターを含むことができる。無線デバイスは、セルの第二の電力状態(例えば、通常状態)から第一の電力状態(例えば、休止状態または省電力状態)へのセルの遷移を示す第一のコマンドを受信し得る。第一のコマンドに応答して、無線デバイスは、セルに対して、現在のアクティブDL BWPをアクティブとして維持し、現在のアクティブUL BWPをアクティブとして維持しながら、第一の電力状態に遷移し得る。無線デバイスは、セルの現在のアクティブDL BWPに構成される一つまたは複数のCORESETに基づいて、一つまたは複数の測定を実行し得る。例えば、RLM測定について、デフォルト動作が構成される場合、無線デバイスは、セルの現在のアクティブDL BWPの一つまたは複数のCORESETに対して、一つまたは複数のTCI関連基準信号上でRLMを実行し得る。
【0376】
無線デバイスは、第一のセルに対するDCI(例えば、PS-DCI、電力状態遷移DCI)に基づいて、動的電力状態遷移に対して無線が有効化され得ることを示す、一つまたは複数の無線リソース制御メッセージを受信し得る。PS-DCIは、最大で一つの電力状態がセルに対して示され得る、一つまたは複数のセルに対して一つまたは複数の電力状態を担持し得る。無線は、第一のセルの現在のアクティブDL BWPの同じ一つまたは複数の検索空間セット上の第一のセル上のリソース割り当てを含む、第一のPS-DCIおよび第二のスケジューリングDCIを受信し得る。第一のPS-DCIおよび第二のスケジューリングDCIは、同じDCIサイズおよび同じDCIフォーマットを有し得る。無線デバイスは、一つまたは複数のDCIフィールドのDCIフィールドが接頭辞付き値または接頭辞付き符号点で充填される、一つまたは複数のDCIフィールドに基づいて、第一のDCIと第二のスケジューリングDCIを区別し得る。無線デバイスは、DCIの一つまたは複数のDCIフィールドが一つまたは複数の接頭辞付き符号点で充填される場合、DCIをPS-DCIとして決定し得る。無線デバイスは、PS-DCIの受信に応答して、セルに対してPS-DCIに示された電力状態を適用し得る。
【0377】
一実施例では、無線デバイスは、セカンダリーセルの起動のための第一のダウンリンク帯域幅部分(BWP)を示す構成パラメーターを受信し得る。構成パラメーターは、セカンダリーセルを休止状態から非休止状態に遷移させるための第二のダウンリンクBWPをさらに示し得る。無線デバイスは、セカンダリーセルの起動を示す媒体アクセス制御起動コマンドの受信に応答して、第一のダウンリンクBWPを起動し得る。無線デバイスは、セカンダリーセルを休止状態に遷移させることを示すコマンドを受信し得る。無線デバイスは、一つまたは複数のMACタイマーおよび/または一つまたは複数のDRX構成パラメーターに基づいて、休止状態に遷移し得る。無線デバイスは、セカンダリーセルを休止状態から非休止状態に遷移させることを示すフィールドを含む、ダウンリンク制御情報DCIを受信し得る。無線デバイスは、セカンダリーセルを非休止状態に遷移させることに応答して、第二のダウンリンクBWPをアクティブBWPとして起動し得る。
【0378】
一実施例では、無線デバイスは、セカンダリーセルに対する一つまたは複数の第一の無線リソース制御(RRC)メッセージをさらに受信し得る。一つまたは複数の第一のRRCメッセージは、複数のBWPインデックスの構成パラメーターを含んでもよく、複数のBWPインデックスの各BWPインデックスは、セカンダリーセルの複数のダウンリンクBWPのダウンリンクBWPに対応する。
【0379】
一実施例では、無線デバイスは、セカンダリーセルの起動のための第一のダウンリンクBWPを示す、複数のBWPインデックスからの、第一のBWPインデックスの第一の構成パラメーターを含む一つまたは複数の第二のRRCメッセージをさらに受信し得る。
【0380】
一実施例では、無線デバイスは、セカンダリーセルの休止状態から非休止状態に遷移するための第二のダウンリンクBWPを示す、複数のBWPインデックスからの、第二のBWPインデックスの第二の構成パラメーターを含む一つまたは複数の第三のRRCメッセージをさらに受信し得る。
【0381】
一実施例では、無線デバイスは、セカンダリーセルを非休止状態から休止状態に遷移させための休止BWPを示す、複数のBWPインデックスからの、休止BWPインデックスの第三の構成パラメーターを含む一つまたは複数の第三のRRCメッセージをさらに受信し得る。
【0382】
一実施例では、第二のダウンリンクBWPは、休止BWPとは異なる形態である。
【0383】
一実施例では、無線デバイスは、セカンダリーセルを非休止状態から休止状態への遷移に応答して、セカンダリーセルの休止BWPをアクティブダウンリンクBWPとしてさらに起動し得る。
【0384】
一実施例では、セカンダリーセルは、休止BWPがセカンダリーセルのアクティブダウンリンクBWPであることに応答して休止状態にある。
【0385】
一実施例では、無線デバイスは、セカンダリーセルが休止状態であることに応答してセカンダリーセルのリソース割り当てを含むDCIに対する監視をさらに停止し得る。
【0386】
一実施例では、セカンダリーセルの休止BWPは、検索空間で構成されない。
【0387】
一実施例では、第一のダウンリンクBWPは、セカンダリーセルの第一のアクティブダウンリンクBWPである。
【0388】
一実施例では、第二のダウンリンクBWPは、第一のダウンリンクBWPと同一である。
【0389】
一実施例では、第二のダウンリンクBWPは第一のダウンリンクBWPとは異なる。
【0390】
一実施例では、無線デバイスは、第一のダウンリンク帯域幅部分の起動に応答して、第一のダウンリンク帯域幅部分について第一のDCIをさらに監視し得る。
【0391】
一実施例では、無線デバイスは、第二のダウンリンク帯域幅部分の起動に応答して、第二の帯域幅部分について第二のDCIをさらに監視し得る。
【0392】
一実施例では、無線デバイスは、第二のDCIの受信に応答して、第二の帯域幅部分上のダウンリンクトランスポートブロックをさらに受信し得る。
【0393】
一実施例では、無線デバイスは、セカンダリーセルを休止状態に遷移させることに応答して、セカンダリーセルのbwp-InactivityTimerをさらに停止し得る。
【0394】
一実施例では、無線デバイスは、セカンダリーセルの非休止状態から休止状態への遷移を示す、第二のコマンドをさらに受信してもよく、第二のコマンドは、ダウンリンク制御情報、媒体アクセス制御要素、RRCシグナリング、または不連続受信構成/タイマーを介して示される。
【0395】
一実施例では、無線デバイスは、セルの起動のための第一の帯域幅部分(BWP)を示す構成パラメーターを受信し得る。構成パラメーターは、セルを休止状態から非休止状態に遷移させるための第二のダウンリンクBWPをさらに示し得る。無線デバイスは、セルの起動に応答して、第一のBWPをアクティブBWPとして起動し得る。無線デバイスは、休止状態から非休止状態へのセルの遷移に応答して、第二のBWPをアクティブBWPとして起動し得る。
【0396】
一実施例では、第一のBWPは、セルの第一のダウンリンクBWPである。
【0397】
一実施例では、第二のBWPは、セルの第二のダウンリンクBWPである。
【0398】
一実施例では、アクティブBWPは、セルのアクティブダウンリンクBWPである。
【0399】
一実施例では、ダウンリンク制御情報は、セルを休止状態から非休止状態に遷移させることを示すフィールドを含む。
【0400】
一実施例では、無線デバイスは、複数のBWPインデックスの構成パラメーターを含む、セルに対して一つまたは複数の第一の無線リソース制御RRCメッセージをさらに受信してもよく、複数のBWPインデックスの各BWPインデックスは、セルの複数のダウンリンクBWPのダウンリンクBWPに対応する。
【0401】
一実施例では、無線デバイスは、セルの起動のための第一のダウンリンクBWPを示す、複数のBWPインデックスからの、第一のBWPインデックスの第一の構成パラメーターを含む一つまたは複数の第二のRRCメッセージをさらに受信し得る。
【0402】
一実施例では、無線デバイスは、セルを休止状態から非休止状態に遷移させるための第二のダウンリンクBWPを示す、複数のBWPインデックスからの、第二のBWPインデックスの第二の構成パラメーターを含む一つまたは複数の第三のRRCメッセージをさらに受信し得る。
【0403】
一実施例では、無線デバイスは、非休止状態から休止状態に遷移させるための休止BWPを示す、複数のBWPインデックスからの、休止BWPインデックスの第三の構成パラメーターを含む一つまたは複数の第三のRRCメッセージを、さらに受信し得る。
【0404】
一実施例では、第二のダウンリンクBWPは、休止BWPとは異なる形態である。
【0405】
一実施例では、無線デバイスは、セルを非休止状態から休止状態に遷移させることに応答して、セルの休止BWPをアクティブダウンリンクBWPとして、さらに起動し得る。
【0406】
一実施例では、セルは、休止BWPがセルのアクティブダウンリンクBWPであることに応答して休止状態にある。
【0407】
一実施例では、無線デバイスは、セルが休止状態にあることに応答して、セルに対するリソース割り当てを含むダウンリンク制御情報に対する監視をさらに停止し得る。
【0408】
一実施例では、セルの休止BWPは、検索空間で構成されない。
【0409】
一実施例では、第一のダウンリンクBWPは、セルの第一のアクティブダウンリンクBWPである。
【0410】
一実施例では、第二のダウンリンクBWPは、第一のダウンリンクBWPと同一である。
【0411】
一実施例では、第二のダウンリンクBWPは第一のダウンリンクBWPとは異なる。
【0412】
一実施例では、無線デバイスは、第一のダウンリンク帯域幅部分の起動に応答して、第一のダウンリンク帯域幅部分に対する第一のダウンリンク制御情報をさらに監視し得る。
【0413】
一実施例では、無線デバイスは、第二のダウンリンク帯域幅部分を起動することに応答して、第二の帯域幅部分の第二のダウンリンク制御情報をさらに監視し得る。
【0414】
一実施例では、無線デバイスは、第二のダウンリンク制御情報の受信に応答して、第二の帯域幅部分上のダウンリンクトランスポートブロックをさらに受信し得る。
【0415】
一実施例では、無線デバイスは、非休止状態から休止状態への遷移を示す、第二のコマンドをさらに受信してもよく、第二のコマンドは、ダウンリンク制御情報媒体アクセス制御要素、RRCシグナリング、または不連続受信構成/タイマーを介して示される。
【0416】
一実施例では、無線デバイスは、セルを休止状態に遷移させることに応答して、セルのbwp-InactivityTimerをさらに停止し得る。
【0417】
一実施例では、無線デバイスはさらに、休止状態から非休止状態へのセルの遷移を示すフィールドを含む、ダウンリンク制御情報を受信し得る。
【0418】
一実施例では、無線デバイスは、セルを非休止状態に遷移させための非休止BWPを示す構成パラメーターを受信し得る。無線デバイスは、セルの起動に応答して、第一のBWPをアクティブBWPとして起動し得る。無線デバイスは、休止状態から非休止状態へのセルの遷移に応答して、非休止BWPをアクティブBWPとして起動し得る。
【0419】
一実施例では、無線デバイスは、セル無線ネットワーク一時識別子(C-RNTI)に関連付けられるダウンリンク制御情報(DCI)を受信してもよく、DCIは周波数領域リソース割り当てフィールドを含む。無線デバイスは、周波数領域リソース割り当てフィールドの値に基づいて、DCIが、セルを第一の省電力状態から、第二の省電力状態に遷移させるためであるか、またはデータをスケジューリングするためであるかを決定し得る。無線デバイスは、DCIが遷移用であると決定することに応答して、第一の省電力状態からセルの第二の省電力状態に遷移し得る。無線デバイスは、DCIがスケジューリングのためのものであると決定することに応答して、DCIに基づいてデータを受信し得る。
【0420】
一実施例では、第一の第一の省電力状態は休止状態である。
【0421】
一実施例では、第一の省電力状態は、不連続受信オフ状態である。
【0422】
一実施例では、第二の省電力状態は、非休止状態または通常状態である。
【0423】
一実施例では、第二の電力状態は、不連続受信アクティブ状態である。
【0424】
一実施例では、DCIは、C-RNTIによってスクランブルされる巡回冗長検査を伴うDCIフォーマット1_1に基づいて送信される。
【0425】
一実施例では、DCIのサイズは、周波数領域リソース割り当てフィールドの値に関係なく決定される。
【0426】
一実施例では、DCIは、セルを含む一つまたは複数のセルの第一の省電力状態と第二の省電力状態との間を遷移することを示すフィールドを含む。
【0427】
一実施例では、無線デバイスは、DCIが、周波数領域リソース割り当ての値が、事前定義された値に設定されることに基づいて、遷移のためのものであるとさらに判定することができる。
【0428】
一実施例では、無線デバイスは、事前定義された値とは異なる周波数領域リソース割り当てに基づいて、DCIがスケジューリング用であると決定することをさらに決定し得る。
【0429】
一実施例では、事前定義された値は、全て1のビットストリングであり、周波数領域リソース割り当てフィールドの各ビットは、リソース割り当てタイプ0がリソース割り当てタイプとして構成されることに応答して、1である。
【0430】
例では、リソース割り当てタイプ0は、リソースインジケーター値に基づく。
【0431】
一実施例では、事前定義された値は、全てのゼロのビット文字列であり、周波数領域リソース割り当てフィールドの各ビットは、リソース割り当てタイプ1がリソース割り当てタイプとして構成されることに応答して、0である。
【0432】
一実施例では、リソース割り当てタイプ1は、ビットマップ表示に基づいており、ビットマップのビットは、複数のリソースブロックのリソースブロックグループに対応する。
【0433】
一実施例では、無線デバイスは、DCIに対応するハイブリッド自動反復要求応答フィードバックをさらに送信し得る。
【0434】
一実施例では、無線デバイスは、ハイブリッド自動反復要求応答フィードバックのためのリソースを示すDCIをさらに受信し得る。
【0435】
一実施例では、無線デバイスは、セル無線ネットワーク一時識別子(C-RNTI)に関連付けられるダウンリンク制御情報(DCI)を受信してもよく、DCIは周波数領域リソース割り当てフィールドを含む。周波数領域リソース割り当てフィールドに基づいて、無線デバイスは、第一の省電力状態から第二の省電力状態に遷移してもよく、またはDCIに基づいてデータを受信し得る。
【0436】
実施形態は、必要に応じて動作するように構成され得る。開示されたメカニズムは、例えば、無線デバイス、基地局、無線環境、ネットワーク、上記の組み合わせなどで、特定の基準が満たされるときに実行され得る。例示的な基準は、例えば、無線デバイスまたはネットワークノード構成、トラフィック負荷、初期システム設定、パケットサイズ、トラフィック特性、上記の組み合わせなどに少なくとも部分的に基づいてもよい。一つまたは複数の基準が満たされると、さまざまな例示的実施形態が適用されることができる。従って、開示されたプロトコルを選択的に実装する例示的実施形態を実装することが可能であり得る。
【0437】
基地局は、無線デバイスの混合と通信することができる。無線デバイスおよび/または基地局は、複数の技術、および/または同じ技術の複数のリリースをサポートすることができる。無線デバイスは、無線デバイスのカテゴリーおよび/または能力に応じて、いくつかの特定の能力を有し得る。基地局は、複数のセクターを含んでもよい。本開示が複数の無線デバイスと通信する基地局に言及する場合、本開示は、カバレッジエリア内の全無線デバイスのサブセットに言及することができる。本開示は、例えば、所定の能力を含み、基地局の所定のセクターにある、所定のLTEまたは5Gリリースの複数の無線デバイスに言及することができる。本開示における複数の無線デバイスは、選択された複数の無線デバイス、および/または開示された方法などに従って実行するカバレッジエリア内の全無線デバイスのサブセットに言及することができる。例えば、それらの無線デバイスまたは基地局は、LTEまたは5G技術の古いリリースに基づいて実行されるため、開示された方法に準拠しない場合があるカバレッジエリアに複数の基地局または複数の無線デバイスが存在し得る。
【0438】
本明細書では、「a」と「an」および同様の語句は「少なくとも一つ」および「一つまたは複数」として解釈される。同様に、接尾辞“(s)”で終わる任意の用語は、“少なくとも一つ”および“一つまたは複数”として解釈されるべきである。本明細書では、用語「may」は「例えば、~であり得る」として解釈される。言い換えると、用語「may」は、用語「may」に続く語句が複数の適切な可能性の一つの例であり、種々の実施形態の一つまたは複数に対して用いられても用いられなくてもよいことを示す。
【0439】
AおよびBがセットであり、Aの全ての要素がBの要素でもある場合、AはBのサブセットと呼ばれる。本明細書では、非空セットおよびサブセットのみが考慮される。例えば、B= {セル1、セル2}の可能なサブセットは、{セル1}、{セル2}、および{セル1、セル2}である。「に基づいて」(または同等に「に少なくとも基づいて」)というフレーズは、用語「に基づいて」に続くフレーズがさまざまな実施形態の一つまたは複数に用いられる場合と用いられない場合とがある多数の好適な可能性の一つの例であることを示す。「に応答して」(または同等に「に少なくとも応答して」)というフレーズは、フレーズ「に応答して」に続くフレーズがさまざまな実施形態の一つまたは複数に用いられる場合と用いられない場合とがある多数の好適な可能性の一つの例であることを示す。「に応じて」(または同等に「に少なくとも応じて」)というフレーズは、フレーズ「に応じて」に続くフレーズがさまざまな実施形態の一つまたは複数に用いられる場合と用いられない場合とがある多数の好適な可能性の一つの例であることを示す。「採用/使用」(または同等に「少なくとも採用/使用」)というフレーズは、フレーズ「採用/使用」に続くフレーズがさまざまな実施形態の一つまたは複数に使用される場合とされない場合とがある多数の適切な可能性の一つの例であることを示す。
【0440】
用語「構成される」は、装置が動作状態にあるか非動作状態にあるかにかかわらず、装置の容量に関連し得る。「構成される」とは、デバイスが動作状態にあるか非動作状態にあるかにかかわらず、デバイスの動作特性に影響するデバイスの特定の設定に言及することもできる。換言すれば、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、レジスタ、メモリー値などは、デバイスが特定の特性を提供するために、デバイスが動作状態または非動作状態にあるかどうかにかかわらず、デバイス内で「構成され」得る。「装置において発生する制御メッセージ」などの用語は、装置が動作状態か非動作状態かにかかわらず、制御メッセージが装置における特定の特性を構成するために使用することができる、または装置における特定のアクションを実装するために使用することができるパラメーターを有することを意味し得る。
【0441】
本開示では、さまざまな実施形態が開示される。開示された例示的実施形態からの制限、特徴、および/または要素が組み合わせられ、本開示の範囲内でさらなる実施形態を作成することができる。
【0442】
本開示では、パラメーター(または同等にフィールド、または情報要素:IEと呼ばれる)は、一つまたは複数の情報オブジェクトを含むことができ、情報オブジェクトは、一つまたは複数の他のオブジェクトを含むことができる。例えば、パラメーター(IE)Nがパラメーター(IE)Mを含み、パラメーター(IE)Mがパラメーター(IE)Kを含み、パラメーター(IE)Kがパラメーター(情報要素)Jを含む場合、例えば、NはKを含み、NはJを含む。例示的実施形態においては、一つまたは複数のメッセージが複数のパラメーターを含むとき、それは、複数のパラメーターのうちのパラメーターが一つまたは複数のメッセージのうちの少なくとも一つに含まれるが、一つまたは複数のメッセージの各々に含まれる必要はないことを意味する。
【0443】
さらにまた、上記で提示された多くの特徴は、「may」の使用または括弧の使用により任意選択であるものとして説明される。簡潔さおよび読みやすさのために、本開示は、任意選択の特徴のセットから選択することによって得られ得るありとあらゆる変更を明示的に記載していない。しかしながら、本開示は、そのような全ての変更を明示的に開示すと解釈されるべきである。例えば、三つの任意選択の特徴を有するものとして説明されたシステムは、七つの異なる方式、すなわち、三つの可能な特徴の一つのみ、三つの特徴のいずれか二つ、または三つの特徴の三つ全てによって具現化されることができる。
【0444】
開示された実施形態で説明される要素の多くは、モジュールとして実装され得る。ここで、モジュールは、定義された機能を実行し、他の要素への定義されたインターフェイスを有する要素として定義される。本開示で説明されるモジュールは、ハードウェア、ハードウェアと組み合わせたソフトウェア、ファームウェア、ウェットウェア(すなわち、生物学的要素を有するハードウェア)、またはそれらの組み合わせで実装されてもよく、それらの全ては、挙動的に等価とすることができる。例えば、モジュールは、ハードウェアマシン(C、C++、Fortran、Java(登録商標)、Basic、Matlabなど)もしくはSimulink、Stateflow、GNU Octave、またはLabVIEWMathScriptで実行されるように構成されるコンピューター言語で記述されたソフトウェアルーチンで実装され得る。さらに、ディスクリートまたはプログラマブルアナログ、デジタル、および/または量子ハードウェアを組み込む物理ハードウェアを使用してモジュールを実装することも可能であり得る。プログラム可能なハードウェアの例には、コンピューター、マイクロコントローラー、マイクロプロセッサー、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、コンプレックスプログラマブル論理デバイス(CPLD)が含まれる。コンピューター、マイクロコントローラー、およびマイクロプロセッサーは、アセンブリー、C、C++などの言語を使用してプログラムされる。FPGA、ASIC、CPLDは、多くの場合、プログラマブルデバイスの機能が少ない内部ハードウェアモジュール間の接続を構成するVHSICハードウェア記述言語(VHDL)またはVerilogなどのハードウェア記述言語(HDL)を使用してプログラムされる。機能モジュールの結果を達成するために、上記の技術がしばしば組み合わせて使用される。
【0445】
この特許文書の開示には、著作権保護の対象となる資料が組み込まれている。著作権所有者は、特許商標局の特許ファイルまたは記録にあるように、法律で要求される限られた目的のために、特許文書または特許開示の誰しもによるファクシミリ複製に異議を唱えないが、それ以外はあらゆる全ての著作権を留保する。
【0446】
さまざまな実施形態が上記で説明されてきたが、それらは例として提示されており、限定ではないことを理解されたい。関連技術分野の当業者には、範囲から逸脱することなく、形態および詳細のさまざまな変更を行うことができることは明らかであろう。実際、上記の明細書を読んだ後、代替的な実施形態を実装する方法が関連技術分野の当業者に明らかになるであろう。従って、本実施形態は、上述の例示的な実施形態のいずれによっても限定されるべきではない。
【0447】
さらに、機能と利点を強調するいかなる図も、例示のみを目的として提示されることを理解する必要がある。開示されたアーキテクチャーは、示される以外の方式で利用することができるように、十分に柔軟で構成可能である。例えば、いかなるフローチャートにリストされたアクションも、いくつかの実施形態で並べ替えられ、または任意選択としてのみ使用され得る。
【0448】
さらに、開示の要約の目的は、米国特許商標局および一般の人々、特に特許または法的用語または語法に精通していない科学者、エンジニアおよび実務家が、アプリケーションの技術的開示の性質と本質を迅速に決定することである。本開示の要約は、多少なりとも範囲を限定することを意図するものではない。
【0449】
最後に、「のための手段」または「のためのステップ」という表現を含む特許請求の範囲のみが35 U.S.C.112の下で、解釈されることが出願人の意図である。「する手段」または「するステップ」という語句を明示的に含まない請求項は、35 U.S.C.112の下で解釈されるべきでない。
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