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▶ コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェの特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-15
(45)【発行日】2023-12-25
(54)【発明の名称】NR-U広帯域強化
(51)【国際特許分類】
   H04W 16/14 20090101AFI20231218BHJP
   H04W 72/0453 20230101ALI20231218BHJP
   H04W 72/54 20230101ALI20231218BHJP
   H04W 72/23 20230101ALI20231218BHJP
   H04W 72/21 20230101ALI20231218BHJP
【FI】
H04W16/14
H04W72/0453
H04W72/54 110
H04W72/23
H04W72/21
【請求項の数】 16
(21)【出願番号】P 2021559302
(86)(22)【出願日】2020-04-03
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-06-02
(86)【国際出願番号】 EP2020059523
(87)【国際公開番号】W WO2020201490
(87)【国際公開日】2020-10-08
【審査請求日】2021-12-02
(31)【優先権主張番号】19167704.6
(32)【優先日】2019-04-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(31)【優先権主張番号】19170688.6
(32)【優先日】2019-04-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】590000248
【氏名又は名称】コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェ
【氏名又は名称原語表記】Koninklijke Philips N.V.
【住所又は居所原語表記】High Tech Campus 52, 5656 AG Eindhoven,Netherlands
(74)【代理人】
【識別番号】100122769
【弁理士】
【氏名又は名称】笛田 秀仙
(72)【発明者】
【氏名】フェーレンバッハ,トーマス
(72)【発明者】
【氏名】ギョクテぺ,バリス
(72)【発明者】
【氏名】ヘルグ,コーネリウス
(72)【発明者】
【氏名】ヴィルト,トーマス
(72)【発明者】
【氏名】シエル,トーマス
(72)【発明者】
【氏名】ハッサン フセイン,ハーレド シャウキ
(72)【発明者】
【氏名】レイ,マルティン
(72)【発明者】
【氏名】ハイン,トーマス
(72)【発明者】
【氏名】ニーマン,ベルンハルト
(72)【発明者】
【氏名】ポップ,ユリアン
【審査官】三枝 保裕
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2018/085150(WO,A1)
【文献】Intel Corporation,Wideband operation for NR-unlicensed[online],3GPP TSG RAN WG1 #96b R1-1904289,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_96b/Docs/R1-1904289.zip>,2019年03月30日
【文献】ETRI,Wideband operation for NR-U[online],3GPP TSG RAN WG1 #96b R1-1904604,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_96b/Docs/R1-1904604.zip>,2019年03月29日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信システムにおける広帯域通信のための装置(UE、gNB)であって、
所定の広帯域の1つ以上のサブバンドを使用する前記無線通信システムの1つ以上のトランシーバ(UE、gNB)を用いる広帯域通信では、前記装置は、
・前記所定の広帯域から、特定の送信時間(COT)の間に前記広帯域通信が許可される1つ以上の非占有サブバンドを決定するように、前記所定の広帯域の各サブバンドについて、初期リッスンビフォアトークLBTを実行し、
・前記特定の送信時間(COT)の間、前記非占有サブバンドを使用して前記トランシーバとの間で送信および/または受信する
ように構成されており、
前記特定の送信時間(COT)の間、および前記サブバンドのうちの1つ以上が占有されていることを前記初期LBTが示した場合、前記装置は、
・もはや占有されていない最初に占有されていたサブバンドのうちの1つ以上を決定するように、前記1つ以上の占有サブバンドについてさらなるLBTを実行し、
・前記最初は占有されていないサブバンドに加えて、前記1つ以上の占有されなくなったサブバンドを使用して、前記トランシーバとの間で送信および/または受信する
ように構成され、
前記装置は、前記占有されなくなったサブバンドが利用可能であることを前記1つ以上のトランシーバにシグナリングするように構成され、
前記装置は、前記1つ以上のトランシーバに制御メッセージを提供するように構成され、前記制御メッセージは、前記占有されなくなったサブバンドを示し、
前記さらなるLBTを実行するために、前記装置は、前記1つ以上の非占有サブバンド上で送信/受信をしながら、前記1つ以上の占有サブバンド上でLBTを実行し続けるように構成される、装置(UE、gNB)。
【請求項2】
前記装置は、
・前記特定の送信時間(COT)に等しい、または
・前記特定の送信時間(COT)よりも長い、または
・前記特定の送信時間(COT)よりも短い
送信時間中に、前記1つ以上の占有されなくなったサブバンドを使用して前記トランシーバとの間で送信および/または受信するように構成されている、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記1つ以上の占有されなくなったサブバンドの前記送信時間は、
・前記特定の送信時間(COT)の終了と実質的に整列されているか、または
・前記特定の送信時間(COT)の終了と整列していない
請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記装置は、前記最初は占有されていないサブバンドのうちの1つ以上および/または前記占有されなくなったサブバンドのうちの1つ以上を使用して、前記占有されなくなったサブバンドを前記1つ以上のトランシーバにシグナリングするように構成され、前記制御メッセージは前記占有されなくなったサブバンドを示す、請求項3に記載の装置。
【請求項5】
前記制御メッセージは、RRCシグナリング、L1シグナリング、またはオーバーザトップOTTシグナリングを使用して、前記装置によって、提供される、請求項3または4に記載の装置。
【請求項6】
前記制御メッセージは、前記所定の広帯域の前記サブバンドのうちのどれが利用可能かを示すサブバンドフィールドを含む、請求項5に記載の装置。
【請求項7】
前記サブバンドに関連付けられた前記サブバンドフィールドのそれぞれのビットが、非占有状態を示す第1の値または占有状態を示す第2の値に設定される、請求項6に記載の装置。
【請求項8】
前記装置は、前記無線通信システムの基地局(gNB)であり、前記無線通信システムの1つ以上のユーザデバイス(UE)にPDCCH内の前記占有されなくなったサブバンドをシグナリングするように構成され、前記PDCCHはDCIを含むか、または
前記装置は、前記無線通信システムのユーザデバイス(UE)であり、前記無線通信システムの1つ以上の基地局(gNB)にPUCCH内の前記占有されなくなったサブバンドをシグナリングするように構成され、前記PUCCHはUCIを含むか、または
前記装置は、前記無線通信システムのユーザデバイス(UE)であり、前記無線通信システムの1つ以上のユーザデバイス(UE)にPSCCH内の前記占有されなくなったサブバンドをシグナリングするように構成され、前記PSCCHはSCIを含む
請求項1から7のいずれか一項に記載の装置。
【請求項9】
前記シグナリングは、占有されなくなったサブバンドの周波数および/または帯域幅を示す、請求項1から8のいずれか一項に記載の装置。
【請求項10】
前記装置は、前記占有されなくなったサブバンドを使用して送信する前に一定時間待機するように構成されている、請求項1から9のいずれか一項に記載の装置。
【請求項11】
事前構成タイマまたは構成タイマであるタイマ(T)を備え、その後、前記装置は占有されなくなったサブバンド上で送信する、請求項10に記載の装置。
【請求項12】
前記装置は、前記サブバンドを確保するように、前記占有されなくなったサブバンドに関連付けられた送信時間の開始時に予約シグナリングを送信するように構成されている、請求項1から11のいずれか一項に記載の装置。
【請求項13】
前記装置はユーザデバイスUEを備え、前記UEは、アイテム/デバイスが無線通信ネットワーク、たとえばセンサまたはアクチュエータを使用して通信することを可能にするネットワーク接続が設けられた、モバイル端末、または固定端末、またはセルラーIoT-UE、または車両UE、または車両グループリーダ(GL)UE、IoTまたは狭帯域IoT(NB-IoT)デバイス、または地上ベースの車両、または航空機、またはドローン、または移動基地局、または路側ユニット、または建物、または任意の他のアイテムまたはデバイスのうちの1つ以上を備え、あるいは
前記装置は基地局を備え、前記基地局は、アイテムまたはデバイスが無線通信ネットワークを使用して通信することを可能にする、マクロセル基地局、またはスモールセル基地局、または基地局の中央ユニット、または基地局の分散ユニット、または路側ユニット、またはUE、またはグループリーダ(GL)、またはリレー、またはリモート無線ヘッド、またはAMF、またはSMF、またはコアネットワークエンティティ、またはモバイルエッジコンピューティングエンティティ、またはNRまたは5Gコアコンテキストにあるようなネットワークスライス、または任意の送受信ポイントTRPのうちの1つ以上を備え、前記アイテムまたはデバイスには、無線通信ネットワークを使用して通信するためのネットワーク接続が設けられている
請求項1から12のいずれか一項に記載の装置。
【請求項14】
請求項1から13のいずれか一項に記載の複数の装置を備える、無線通信システム。
【請求項15】
無線通信システムにおける広帯域通信のための方法であって、前記方法は、
所定の広帯域の1つ以上のサブバンドを使用する前記無線通信システムの1つ以上のトランシーバ(UE、gNB)を用いる広帯域通信で、
・前記所定の広帯域から、特定の送信時間(COT)の間に前記広帯域通信が許可される1つ以上の非占有サブバンドを決定するように、前記所定の広帯域の各サブバンドについて、初期リッスンビフォアトークLBTを実行するステップと、
・前記特定の送信時間(COT)の間、前記非占有サブバンドを使用して前記トランシーバとの間で送信および/または受信するステップと、
前記特定の送信時間(COT)の間、および前記サブバンドのうちの1つ以上が占有されていることを前記初期LBTが示した場合、
・もはや占有されていない最初に占有されていたサブバンドのうちの1つ以上を決定するように、前記1つ以上の占有サブバンドについてさらなるLBTを実行するステップと、
・前記最初は占有されていないサブバンドに加えて、前記1つ以上の占有されなくなったサブバンドを使用して、前記トランシーバとの間で送信および/または受信するステップと、
前記占有されなくなったサブバンドが利用可能であることを前記1つ以上のトランシーバにシグナリングするステップと、
を有し、
前記シグナリングするステップが、前記1つ以上のトランシーバに制御メッセージを提供することを含み、前記制御メッセージは、前記占有されなくなったサブバンドを示し、
前記さらなるLBTを実行するために、前記1つ以上の非占有サブバンド上で送信/受信をしながら、前記1つ以上の占有サブバンド上でLBTを実行し続ける、方法。
【請求項16】
コンピュータ上で実行されると、当該コンピュータに請求項15に記載の方法を実行させるコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、無線通信システムまたはネットワークに関し、より具体的には、広帯域動作を使用する無線通信システムのエンティティ間の無線通信のためのアプローチに関する。実施形態は、NR-U広帯域強化に関する。
【0002】
図1は、図1(a)に示されるように、コアネットワーク102および1つ以上の無線アクセスネットワークRAN、RAN、...RANを含む地上無線ネットワーク100の一例の概略図である。図1(b)は、各々がそれぞれのセル106から106によって概略的に表される基地局を取り囲む特定のエリアにサービス提供する、1つ以上の基地局gNBからgNBを含み得る無線アクセスネットワークRANの一例の概略図である。基地局は、セル内のユーザにサービス提供するために提供される。基地局、BSという用語は、5GネットワークのgNB、UMTS/LTE/LTE-A/LTE-A ProのeNB、または他の移動通信規格の単なるBSを指す。ユーザは、固定デバイスまたはモバイルデバイスであり得る。無線通信システムはまた、基地局またはユーザに接続するモバイルまたは固定IoTデバイスによってアクセスされてもよい。モバイルデバイスまたはIoTデバイスは、電子機器、ソフトウェア、センサ、アクチュエータなど、および既存のネットワークインフラストラクチャを通じてこれらのデバイスがデータを収集および交換できるようにするネットワーク接続が埋め込まれた、物理デバイス、ロボットまたは自動車などの地上ベースの車両、有人または無人航空機(UAV)などの航空機であって、後者はドローンとも呼ばれ、航空機、建物、およびその他のアイテムまたはデバイスを含むことができる。図1(b)は、5つのセルの例示的な図を示すが、RANは、より多いかまたは少ないこのようなセルを含んでもよく、RANはまた、1つのみの基地局を含んでもよい。図1(b)は、セル106内にあり、基地局gNBによってサービス提供される、ユーザ機器UEとも呼ばれる、2つのユーザUEおよびUEを示す。別のユーザUEは、基地局gNBによってサービス提供されるセル106内に示されている。矢印108、108、および108は、ユーザUE、UE、およびUEから基地局gNB、gNBにデータを送信するため、または基地局gNB、gNBからユーザUE、UE、UEにデータを送信するための、アップリンク/ダウンリンク接続を概略的に表す。さらに、図1(b)は、セル106内の2つのIoTデバイス110および110を示し、これらは固定またはモバイルデバイスであり得る。IoTデバイス110は、矢印112によって概略的に示されるように、データを送受信するために、基地局gNBを介して無線通信システムにアクセスする。IoTデバイス110は、矢印112によって概略的に示されるように、ユーザUEを介して無線通信システムにアクセスする。それぞれの基地局gNBからgNBは、たとえばS1インターフェースを介して、それぞれのバックホールリンク114から114を介してコアネットワーク102に接続されてもよく、これらは「コア」を指し示す矢印によって図1(b)に概略的に表されている。コアネットワーク102は、1つ以上の外部ネットワークに接続され得る。さらに、それぞれの基地局gNBからgNBの一部または全ては、たとえばNRにおけるS1またはX2インターフェースもしくはXNインターフェースを介して、それぞれのバックホールリンク116から116を介して互いに接続されてもよく、これらは「gNB」を指し示す矢印によって図1(b)に概略的に表されている。
【背景技術】
【0003】
データ送信では、物理リソースグリッドが使用され得る。物理リソースグリッドは、様々な物理チャネルおよび物理信号がマッピングされるリソース要素のセットを備え得る。たとえば、物理チャネルは、ダウンリンク、アップリンク、およびサイドリンクペイロードデータとも呼ばれるユーザ固有データを搬送する物理ダウンリンク、アップリンク、およびサイドリンク共有チャネル(PDSCH、PUSCH、PSSCH)、たとえばマスタ情報ブロック(MIB)およびシステム情報ブロック(SIB)を搬送する物理ブロードキャストチャネル(PBCH)、たとえばダウンリンク制御情報(DCI)、アップリンク制御情報(UCI)、およびサイドリンク制御情報(SCI)を搬送する物理ダウンリンク、アップリンク、およびサイドリンク制御チャネル(PDCCH、PUCCH、PSSCH)を含み得る。アップリンクでは、物理チャネルは、UEがMIBおよびSIBと同期してこれらを取得すると、ネットワークにアクセスするためにUEによって使用される、物理ランダムアクセスチャネル(PRACHまたはRACH)をさらに含み得る。物理信号は、基準信号またはシンボル(RS)、同期信号などを備え得る。リソースグリッドは、時間領域において特定の持続時間を有し、周波数領域において所与の帯域幅を有するフレームまたは無線フレームを備え得る。フレームは、所定の長さ、たとえば1msの、特定数のサブフレームを有し得る。各サブフレームは、サイクリックプリフィックス(CP)長に応じて、12から14OFDMシンボルの1つ以上のスロットを含み得る。フレームはまた、たとえば短縮送信時間間隔(sTTI)または少数のOFDMシンボルのみを備えるミニスロット/非スロットベースのフレーム構造を利用するとき、より少ない数のOFDMシンボルで構成されてもよい。
【0004】
無線通信システムは、直交周波数分割多重(OFDM)システム、直交周波数分割多重アクセス(OFDMA)システム、またはCPありまたはなしの任意の他のIFFTベース信号、たとえばDFT-s-OFDMなどの周波数分割多重を使用する、任意のシングルトーンまたはマルチキャリアシステムであり得る。たとえばフィルタバンクマルチキャリア(FBMC)、一般化周波数分割多重(GFDM)、またはユニバーサルフィルタマルチキャリア(UFMC)など、多重アクセスのための非直交波形のようなその他の波形が使用されてもよい。無線通信システムは、たとえば、LTE-Advanced pro規格、もしくは5GまたはNR、新無線規格にしたがって動作し得る。
【0005】
図1に示される無線ネットワークまたは通信システムは、異なるオーバーレイネットワーク、たとえば各マクロセルが基地局gNBからgNBのようなマクロ基地局を含むマクロセルのネットワーク、およびフェムトまたはピコ基地局のようなスモールセル基地局のネットワーク(図1には示さず)を有するヘテロジニアスネットワークであってもよい。
【0006】
上記の地上無線ネットワークに加えて、衛星などの宇宙用トランシーバ、および/または無人航空機システムなどの航空用トランシーバを含む非地上無線通信ネットワークも存在する。非地上無線通信ネットワークまたはシステムは、たとえばLTE-Advanced Pro規格もしくは5GまたはNR、新無線規格にしたがって、図1を参照して上述された地上システムと同様に動作し得る。
【0007】
移動通信システムまたはネットワークでは、たとえばLTEまたは5G/NRにおいて、図1を参照して上述されたものと同様に、それぞれのエンティティは、広帯域動作を使用して通信し得る。広帯域動作では、たとえば、基地局gNBおよび/またはユーザデバイスUEは、複数のサブバンド上で送信し得る。サブバンドは、20MHzなど、異なる帯域幅、または同じ帯域幅を有してもよい。gNBおよびUEは、広帯域動作では、サブバンドごとに別々にリッスンビフォアトークLBTを実行し、これにより、サブバンドのサブセットとも呼ばれる、広帯域動作で使用されるサブバンドのうちの1つ以上が、1つ以上の他の公衆陸上移動網PLMNによる、または同じ周波数帯域上に共存する1つ以上の他の通信システム、たとえばIEEE802.11仕様にしたがって動作するシステムによる送信または干渉によって、ビジーまたは占有される状況をもたらす可能性がある。
【0008】
なお、上記のセクションの情報は、本発明の背景の理解を深めるためのものにすぎず、したがって、当業者にとって既知の従来技術を形成しない情報を含み得ることに留意されたい。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
上述のような従来技術から、広帯域動作を使用する無線通信システムのエンティティ間の無線通信の改善の必要があるだろう。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の実施形態は、添付図面を参照して、ここでさらに詳細に説明される。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】無線通信システムの一例の概略図である。
図2】IEEE802.11仕様にしたがって使用される、自律分散制御を示す図である。
図3】CCAモードに基づくLBTベースのスペクトル共有メカニズムを示す図である。
図4図4(a)は、たとえばgNBによる、ダウンリンク広帯域送信を示す、NR-Uのための広帯域動作を概略的に示す図であリ、図4(b)は、たとえばUEによる、アップリンクで送信するための一実施形態を示す、NR-Uのための広帯域動作を概略的に示す図である。
図5】基地局のような送信機、およびユーザデバイスUEのような1つ以上の受信機を含む、無線通信システムの概略図である。
図6】gNBのような送信機が、スケジューリングされたリソースのセットに対して広帯域動作を実行する、本発明の第1の態様の一実施形態を示す図である。
図7】再獲得されたサブバンドが、最初に使用されたサブバンドの初期COTから独立した独自の新しいCOTを有する実施形態を示す図である。
図8】新たに獲得されたサブバンドが初期COTと整列しているが、新しい、占有されなくなったサブバンドは、異なる初期サブバンド上で異なる時間に発生する、図6と同様の状況を示す図である。
図9】新たに獲得されたサブバンドの始めの予約シグナリングを示す本発明の第1の態様の一実施形態を示す図である。
図10】アップリンクシグナリングでLBT結果を報告するための本発明の第2の態様の一実施形態を示す図である。
図11】本発明の第3の態様の一実施形態、より具体的には、RRCにおける広帯域構成、および対応するDCIシグナリングまたは指示を示す図である。
図12】UEが、3つの異なるPUSCHサイズを準備し、LBT結果に基づくものを選択する実施形態を示す図である。
図13】1つ以上の最初に獲得されたサブバンドに送信のパンクチャ部分を付加するための実施形態を示す図である。
図14】送信の受信に応答して、異なる通信システム間で共有され得る単一のサブバンドに関する情報を迅速に送信するための動作による第7の態様の実施形態を示す図である。
図15】本発明のアプローチにしたがって説明されるユニットまたはモジュール、ならびに方法のステップが実行され得る、コンピュータシステムの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
ここで、同じまたは類似の要素に同じ参照符号が割り当てられている添付図面を参照して、本発明の実施形態がより詳細に説明される。
【0013】
上述のように、無線通信システムまたはネットワークでは、図1を参照して説明されたものと同様に、それぞれのエンティティは、たとえばgNBならびにUEが複数のサブバンド上で、たとえば20MHzなど、異なる帯域幅または同じ帯域幅を有する複数のサブバンド上で送信し得る広帯域動作を使用して通信し得る。リッスンビフォアトークLBTは、サブバンドごとに別々に実行されるべきであり、サブバンドのうちの1つ以上が、たとえば、IEEE802.11仕様にしたがって動作している他の公衆陸上移動網PLMNまたはシステムのような、同じ帯域上に共存する他の通信システムからの干渉によってビジーまたは占有される状況をもたらす可能性がある。このような状況では、送信機、すなわち送信gNBまたは送信UEのいずれかは、LBTアルゴリズムによって決定されるように、フリーまたは非占有であるサブバンドとも呼ばれる、ビジーではないとして検出されたサブバンド上で送信することのみが許可される。このような場合、受信機、たとえばUEは、獲得サブバンドとも呼ばれ得る全てのフリーまたは非占有サブバンドのみならず、以下では非獲得サブバンドとも呼ばれ得るビジーまたは占有サブバンドに対してもブラインド復号することによって、エネルギーを浪費する可能性がある。
【0014】
また、gNBのような送信機のLBTの間のチャネル占有は短期間でしかない場合があるため、スペクトル効率が低下する可能性がある。たとえば、フレームの大部分が使用されず、これによりスペクトル効率を低下させるように、フレームの一部のみのように、この送信のために割り当てられた送信時間の一部のみを占有するLBTをgNBが実行するとき、短いWiFi送信が存在し得る。
【0015】
一例として、ここで、IEEE802.11仕様にしたがって動作しているシステムによる干渉によってサブバンドのサブセットがビジーまたは占有されている状況を考える。図2は、IEEE802.11仕様にしたがって使用されるような自律分散制御、より具体的には、以下でより詳細に説明される、IEEE802.11システムのCSMA/CLアルゴリズムによって使用されるフレーム間隔、バックオフウィンドウ、およびコンテンションウィンドウを示す。
[1]https://www.cisco.com/c/en/us/td/docs/solutions/Enterprise/Mobility/emob41dg/emob41dg-wrapper/ch5_QoS.html#wp1021972
[2]https://www.tu-ilmenau.de/fileadmin/public/iks/files/lehre/mobicom/AN-10-IEEE_802_11.pdf
【0016】
図2に示されるように、IEEE802.11仕様によるデータフレームは、以下の2つの主要な構成要素で構成されたDCFを使用して送信される。
図2に示されるフレーム間隔、SIFS、PIFS、およびDIFS、ならびに
・RF媒体へのアクセスを管理するためのランダムバックオフ(コンテンションウィンドウ)DCF。
【0017】
3つのフレーム間隔は、典型的に10μsの持続時間を有する短フレーム間隔SIFS、典型的に30μsとなるSCIFSプラス1xスロット時間で構成されるポイント調整機能PCFフレーム間隔PIFS、および典型的に50μsとなるようにSCIFSプラス10μsのスロット時間x2で構成されるDCFフレーム間隔DIFSを備える。フレーム間隔SCIFS、PIFS、およびDIFSは、チャネルがフリーであるとキャリア検知が言明した後にどのトラフィックがチャネルに最初にアクセスするかを制御するために提供され、管理フレーム、およびフレームのシーケンスの一部であるフレームのような競合を予想しないフレームはSIFSを使用し、データフレームはDIFSを使用する。図2では、最初に、適切なフレーム間隔を有するtが適用されるまでアクセスが延期されるようにチャネルがビジーまたは占有されていることがわかる状況が示されている。たとえば、DCFを使用するデータフレームが送信される準備が整うと、ゼロと最小コンテンションウィンドウとの間のランダムバックオフ数が生成され、DIFS間隔の間にチャネルがフリーになると、ランダムバックオフ数は、チャネルがフリーのままである、20μsなどのスロット時間ごとに漸減し始める。その時間の間にチャネルがビジーになる場合、たとえば別の局のランダムバックオフ数が現在の局のうちの1つよりも前にゼロになるので、漸減は停止し、ステップが繰り返される。一方、ランダムバックオフ数の漸減の間、数がゼロに達するまでチャネルがフリーのままである場合、図2の右側に示されるように、フレームが送信される。
【0018】
参考文献[3](https://www.etsi.org/deliver/etsi_en/301800_301899/301893/01.07.01_60/en_301893v010701p.pdf)は、無線ローカルエリアネットワークで使用される無線ローカルエリアネットワーク機器を含む高性能無線アクセスシステムを記載している。このようなネットワークは、無線インフラストラクチャに接続されたデバイス間に高速データ通信を提供し、デバイスが互いに直接通信することを可能にするためのアドホックネットワークが記載されている。このようなシステムでは、負荷ベースの機器は、IEEE802.11に記載されるようなエネルギー検出を使用するクリアチャネル評価CCAモードに基づいて、LBTベースのスペクトル共有メカニズムを実装し得る。図3は、CCAモードに基づくLBTベースのスペクトル共有メカニズムを示す。チャネル上の送信または送信のバーストの前に、機器はエネルギー検出を使用してCCAチェックを実行し、機器は、20μs以上であり得るCCA観測時間にわたってチャネルを観測する。これは、図3の左側部分に示されており、時間tにおいてCCA観測時間が開始する。CCA観測時間の終了はtである。図示される例では、チャネル内で検出されたエネルギーレベルが閾値を超え、したがって機器は送信しないので、チャネルは占有またはビジーであると見なされる。機器は占有されたチャネルを見つけたので、すなわちこの時点では送信がないので、機器は、その間にランダム係数NにCCA観測時間を乗じた持続時間にわたってチャネルが観測される拡張CCAを実行する。Nは、送信を開始する前に観測される必要がある総アイドル期間をもたらすクリアアイドルスロットの数を定義する。値Nは、CCAスロットがフリーまたは非占有と見なされるたびに漸減されるカウンタ内に記憶され、カウンタがゼロに達すると、図3のtに示されるように、機器は送信することができる。
【0019】
たとえば、5G新無線(NR)技術は、免許不要スペクトル(NR-U)へのNRベースのアクセスと呼ばれる技術を通じて、免許不要帯域における動作をサポートする。免許不要スペクトルは、たとえば5GHzおよび6GHz帯域など、潜在的なIEEE802.11共存を伴う帯域を含み得る。NR-Uは、たとえば規制要件のため、20MHzの整数倍である帯域幅をサポートし得る。20MHz帯域幅チャネの各々はサブバンドとして設計され、サブバンドへの分割は、20MHzチャネルのような同じ公称帯域幅チャネルを有する同じ帯域のうちの1つ以上で動作し得る、IEEE802.11システムのような共存システムとの干渉を最小限に抑えるように実行される。共存システムの別の例は、上記のIEEE802.11システムとは異なるサブバンドサイズおよび公称周波数を有する周波数帯域を使用することができる。たとえば、免許不要周波数帯域、たとえば24GHz帯域または60GHz帯域が使用され得る。このような免許不要周波数帯域の例は、通信以外の産業、科学、および医療目的のための無線周波数エネルギーの使用のために国際的に確保された産業、科学、および医療ISM無線帯域を含む。
【0020】
一般に、広帯域動作中、たとえば5GHzで動作する免許不要帯域において20MHzを超える範囲での送信中、gNBまたはUEのような送信機は、各サブバンド上で別々にLBTを実行し、各サブバンドでLBT結果が利用可能になると、デバイス、たとえばダウンリンクDLのgNBまたはアップリンクULのUEは、フリーまたは非占有であると判定されたこれらのサブバンド上でのみ送信すること、すなわち獲得サブバンド上で送信することが可能になる。たとえば、5GHz免許不要帯域では、全体的な帯域幅が80MHzとなるように、広帯域動作で使用される20MHzサブバンドの数は4つであるが、実際に使用されるサブバンドの数は異なってもよい。
【0021】
図4は、上述のようなNR-Uのための広帯域動作を概略的に示す。このような広帯域動作では、広帯域動作の全体的な帯域幅、サブバンドの数、サブバンドのそれぞれの帯域幅、チャネル占有時間COTとも呼ばれる経時的な広帯域動作のシンボルの数のような持続時間を指定する、特定の広帯域構成が採用され得る。システムには、1つ以上のこのような広帯域構成が存在し得る。複数の広帯域構成がある場合、送信機は、複数の利用可能な広帯域構成から使用される広帯域構成を選択することができる。
【0022】
図4(a)は、たとえばgNBによるダウンリンク広帯域送信を示す。使用される広帯域構成に応じて、帯域幅部分BWP200がスケジューリングされてもよく、すなわち、利用可能なリソース内で、BWP200は、広帯域動作に使用されるサブキャリアの数を定義する。たとえば、BWP200は、80MHzの全体的な帯域幅を有してもよく、LBTサブバンド200から200とも呼ばれるそれぞれのサブバンドは、各々20MHzの帯域幅を有する。gNBは、ダウンリンクで送信を実行する前に、それぞれのサブバンドがビジー/占有されているかまたはフリー/非占有であるかを判定するように、各サブバンド200から200についてLBTを実行する。図4(a)に示される例では、gNBによって実行されるLBTは、サブバンド200、200、および200がフリーであることをもたらすが、サブバンド200はビジーである。したがって、BWP200内の広帯域動作では、gNBは、送信のためにサブバンド200、200、および200を獲得するが、サブバンド200は獲得されない。サブバンド200は、上記のIEEE802.11システムのような共存システムからの送信のため、利用可能ではない場合がある。これは、LBT障害を示す×によって図4に示されている。実行されたLBTアルゴリズムに応答して、gNBは、PDSCH#1およびPDSCH#2によって示されるように、ダウンリンクでデータを送信するためのサブバンド200、200、および200を選択する。
【0023】
図4(b)は、たとえばUEによって、アップリンクで送信するための一実施形態を示す。使用される広帯域構成にしたがって、BWP200は、UEのブロードバンド動作、たとえば再び4つのLBTサブバンド200から200を使用する80MHz広帯域動作のためにスケジューリングされる。UEは、最初に、LBTサブバンドのうち、サブバンド200がビジーであるかまたはフリーではなく、したがってUEによって使用され得ないことをもたらすLBTを実行する。加えて、図4(b)の例のUEが、PUSCH#1によって示されるように、LBTアルゴリズムにしたがって、アップリンクで送信するためにフリーであるサブバンド200および200を選択するように、UEは、連続/隣接するサブバンドでのみアップリンクで送信することを好むと想定される。サブバンド200では送信は行われないが、非連続送信も可能または望ましい場合には、やはり利用可能なサブバンド200で追加のデータが送信されてもよい。
【0024】
たとえば、RP-150271,’’Status Report to TSG:Study on Licensed-Assisted Access to Unlicensed Spectrum,’’3GPP RAN#67,2015年3月)に記載されるように、3GPP RANにおけるLBTスキームは、4つの異なるカテゴリに分類され得る。
・カテゴリ1,CAT-1:
LBTなし
・カテゴリ2,CAT-2:
ランダムバックオフなしのLBT(図2参照)
・カテゴリ3,CAT-3:
固定サイズのコンテンションウィンドウを有するランダムバックオフありのLBT(図2参照)
・カテゴリ4,CAT-4:
可変サイズのコンテンションウィンドウを有するランダムバックオフありのLBT(図2参照)
【0025】
図4では、サポートまたは構成されたBWP200内で広帯域動作を実行するとき、チャネル占有時間COTは、たとえばCAT-4LBTを実行することによって開始される。gNB開始COT(図4(a)参照)内で、UEは、PUCCHまたはPUSCHを送信するためにCAT-2LBT手順を使用し得る。同様に、CAT-4LBT(図4(b)参照)を使用するUE開始COTでは、gNBは、UE開始COT内でPDCCHまたはPDSCHを送信するためにCAT-2LBTを使用し得る。いずれの場合も、gNBまたはUEは、受信機がCOTgNBまたはCOTUE内で送信し得る最大時間を示すことができる。
【0026】
エネルギーを節約するために、UEのような受信デバイスは、gNBのような送信機がUEのような受信機とCOTを実際に送信および共有するサブバンドのみをリッスンすることができる。COT共有(FeLAA=さらに強化されたライセンススペクトルアクセスLAAのために導入)は、たとえば、送信量が所与の優先度クラスの最大COT制限を超えなければ、1つのデバイスが、たとえばCAT-4-LBTを使用してCOTを取得し、別のデバイスが、ギャップを有する25μsLBTを使用してこのCOTを共有する、たとえばETSI-BRAN(参考文献[3]参照)によって可能になるメカニズムである。このメカニズムは、アップリンク上で送信する前にgNBがUEにグラントを送信でき、グラントと対応するUL送信との間の遅延が少なくとも4msである、アップリンクにおけるLLAのための譲歩を可能にする。4msの中断は、COT持続時間では考慮されない。これはまた、gNBがCOTを取得し、全COTを使い果たすことなくDLで送信する場合、UEが構成されたCOT期間内に25μsLBTのみを用いてUL送信を送信し得るようにさらなる送信時間が残されることを、PDCCHを介して全てのUEに示し得るように、自律アップリンクAULのために使用されてもよい。同様に、UEとgNBとのCOT共有が可能であり、UEは、そのCOTをgNBと共有することができ、gNBはその後、25μsギャップおよびギャップ内で実行される25μsLBTで送信することができる。gNB送信は、2つのOFDMシンボルに限定されてもよく、COTで取得されてAULを送信したUEへのAUL送信のためのフィードバックを含み得る。
【0027】
エネルギーを節約するために、UEのような受信機は、送信機によって実際に使用されるこれらのサブバンド上でのみPDCCHブラインド復号が実行されるように、非獲得サブバンド、すなわちgNBによって決定された占有されているまたはビジーのサブバンドのPDCCH監視を無効化することができる。たとえば、免許不要帯域動作におけるダウンリンクでは、UEのような受信機は、サブバンドの1つ以上におけるgNBまたは送信機COTの指示の有無を検出するように、以下の動作のうちの1つ以上を実行することができる。
1.DMRS検出:
UEは、サブバンドの各々で特定のDMRSシーケンスを検索することができ、特定のDMRSシーケンスは、UEへの送信のためにgNBによって取得された特定のgNB-COTを示す。
2.ブラインド復号:
UEは、サブバンド内でPDCCHが検出されない場合、ダウンリンク制御メッセージ内のgNB-COTの指示を検出するようにPDCCHブラインド復号を実行することができ、UEは、このサブバンドでは、gNBによってCOTが取得されなかったと想定する。
3.明示的シグナリング:
gNBは、たとえばグループ共通GC PDCCHにおいて、PDCCH監視の機会のために、後にこれらのアクティブなサブバンド、すなわちシグナリングされたサブバンドのみを監視するUEに、使用された実際のサブバンドをシグナリングする。
【0028】
本発明は、広帯域動作、たとえばNR-U広帯域強化を使用する無線通信システムのエンティティ間の無線通信の改善および強化を提供し、このような広帯域動作を強化するためのいくつかの態様が提供される。
【0029】
本発明の実施形態は、モバイル端末またはIoTデバイスのような基地局およびユーザを含む、図1に示されるような無線通信システムにおいて実施され得る。図5は、基地局のような送信機300、およびユーザデバイスUEのような1つ以上の受信機302から302を含む、無線通信システムの概略図である。送信機300および受信機302は、無線リンクのような1つ以上の無線通信リンクまたはチャネル304a、304b、304cを介して通信し得る。送信機300は、互いに結合された、複数のアンテナ素子を有する1つ以上のアンテナANTまたはアンテナアレイ、信号プロセッサ300a、およびトランシーバ300bを含み得る。受信機302は、互いに結合された、1つ以上のアンテナANTまたは複数のアンテナを有するアンテナアレイ、信号プロセッサ302a、302a、およびトランシーバ302b、302bを含み得る。基地局300およびUE302は、Uuインターフェースを使用する無線リンクのような、それぞれの第1の無線通信リンク304aおよび304bを介して通信することができ、UE302は、PC5インターフェースを使用する無線リンクのような、第2の無線通信リンク304cを介して互いに通信することができる。UEが基地局によってサービス提供されていないとき、基地局に接続されていないとき、たとえば、これらはRRC接続状態にないか、またはより一般的には、SLリソース割り当て構成または支援が基地局によって提供されないとき、UEはサイドリンクで互いに通信することができる。システム、1つ以上のUE302、および基地局300は、本明細書に記載される本発明の教示にしたがって動作し得る。
【0030】
基地局またはユーザデバイスのようなネットワークデバイス
第1の態様-再獲得されたサブバンドのシグナリング
本発明は(たとえば請求項1参照)、無線通信システムにおける広帯域通信のための装置(UE、gNB)であって、
所定の広帯域の1つ以上のサブバンドを使用する無線通信システムの1つ以上のトランシーバ(UE、gNB)を用いる広帯域通信では、装置は、
・所定の広帯域から、特定の送信時間(COT)の間に広帯域通信が許可される1つ以上の非占有サブバンドを決定するように、所定の広帯域の各サブバンドについて、初期リッスンビフォアトークLBTを実行し、
・特定の送信時間(COT)の間、非占有サブバンドを使用してトランシーバとの間で送信および/または受信する
ように構成されており、
特定の送信時間(COT)の間、およびサブバンドのうちの1つ以上が占有されていることを初期LBTが示した場合、装置は、
・もはや占有されていない最初に占有されていたサブバンドのうちの1つ以上を決定するように、1つ以上の占有サブバンドについてさらなるLBTを実行し、
・最初は占有されていないサブバンドに加えて、1つ以上の占有されなくなったサブバンドを使用して、トランシーバとの間で送信および/または受信する
ように構成されている、装置(UE、gNB)を提供する。
【0031】
実施形態(たとえば請求項2参照)によれば、装置は、
・特定の送信時間(COT)に等しい、または
・特定の送信時間(COT)よりも長い、または
・特定の送信時間(COT)よりも短い
送信時間中に、1つ以上の占有されなくなったサブバンドを使用してトランシーバとの間で送信および/または受信するように構成されている。
【0032】
実施形態(たとえば請求項3参照)によれば、1つ以上の占有されなくなったサブバンドの送信時間は、
・特定の送信時間(COT)の終了と実質的に整列されているか、または
・特定の送信時間(COT)の終了と整列していない。
【0033】
実施形態(たとえば請求項4参照)によれば、装置は、占有されなくなったサブバンドが利用可能であることを1つ以上のトランシーバにシグナリングするように構成されている。
【0034】
実施形態(たとえば請求項5参照)によれば、装置は、最初は占有されていないサブバンドのうちの1つ以上および/または占有されなくなったサブバンドのうちの1つ以上を使用して、占有されなくなったサブバンドを1つ以上のトランシーバにシグナリングするように構成され、制御メッセージは占有されなくなったサブバンドを示す。
【0035】
実施形態(たとえば請求項6参照)によれば、制御メッセージ(DCI、UCI、RRC、OTT)が1つ以上のトランシーバに提供され、制御メッセージは占有されなくなったサブバンドを示し、制御メッセージは、たとえばRRCシグナリングまたはL1シグナリング、またはオーバーザトップOTTシグナリングを使用する装置によって、たとえばコアネットワークによって、提供され得る。
【0036】
実施形態(たとえば請求項7参照)によれば、制御メッセージは、たとえば、サブバンドに関連付けられたサブバンドフィールドのそれぞれのビットを、非占有状態を示す第1の値または占有状態を示す第2の値に設定することによって、所定の広帯域のサブバンドのうちのどれが利用可能かを示すサブバンドフィールドを含む。
【0037】
実施形態(たとえば請求項8参照)によれば、装置は、無線通信システムの基地局(gNB)であり、無線通信システムの1つ以上のユーザデバイス(UE)にPDCCH内の占有されなくなったサブバンドをシグナリングするように構成され、PDCCHはDCIを含むか、または装置は、無線通信システムのユーザデバイス(UE)であり、無線通信システムの1つ以上の基地局(gNB)にPUCCH内の占有されなくなったサブバンドをシグナリングするように構成され、PUCCHはUCIを含むか、または装置は、無線通信システムのユーザデバイス(UE)であり、無線通信システムの1つ以上のユーザデバイス(UE)にPSCCH内の占有されなくなったサブバンドをシグナリングするように構成され、PSCCHはSCIを含む。
【0038】
実施形態(たとえば請求項9参照)によれば、シグナリングは、占有されなくなったサブバンドの周波数および/または帯域幅を示す。
【0039】
実施形態(たとえば請求項10参照)によれば、装置は、たとえば、レートマッチング手順を実行するなど、占有されなくなったサブバンド上の送信を準備するために、占有されなくなったサブバンドを使用して送信する前に一定時間待機するように構成されている。
【0040】
実施形態(たとえば請求項11参照)によれば、装置はタイマ(T)を備え、これは事前構成タイマまたは構成タイマであってもよく、その後、装置は占有されなくなったサブバンド上で送信し、タイマは、占有されなくなったサブバンドの存在を示す指示またはシグナリングの直後に開始することができる。
【0041】
実施形態(たとえば請求項12参照)によれば、装置は、サブバンドを確保するように、占有されなくなったサブバンドに関連付けられた送信時間の開始時に予約シグナリングを送信するように構成されている。
【0042】
第2の態様-LBT結果報告
本発明は無線通信システムにおける広帯域通信のための装置(UE、gNB)であって、
所定の広帯域の1つ以上のサブバンドを使用する無線通信システムの1つ以上のトランシーバ(UE、gNB)を用いる広帯域通信では、装置は、
・所定の広帯域から、特定の送信時間(COT)の間に広帯域通信が許可される非占有サブバンド、および特定の送信時間(COT)の間に広帯域通信が許可されない占有サブバンドを決定するように、所定の広帯域の各サブバンドについて、リッスンビフォアトークLBTを実行し、
・特定の送信時間(COT)の間、非占有サブバンドを使用してトランシーバとの間で送信および/または受信する
ように構成されており、
装置は、複数の所定のメッセージを備え、各メッセージは、1つ以上の特定のLBTパターンに関連付けられ、LBTパターンは、所定の広帯域の非占有および占有サブバンドを示し、
LBTが特定のLBTパターンを示すのに応答して、装置は、複数の所定のメッセージから、特定のLBTパターンに関連付けられたメッセージを選択し、選択されたメッセージを1つ以上のトランシーバにシグナリングするように構成されている、装置(UE、gNB)を提供する。
【0043】
実施形態よれば、LBTパターンは、
・所定の広帯域の非占有および占有サブバンドのみ、または
・所定の広帯域の非占有および占有サブバンドに加えて、たとえばUL内の連続したサブバンドの使用を保証するために、非占有サブバンドを使用して、トランシーバとの間で送信および/または受信するために使用されるこれらの非占有サブバンドも、または
・たとえばUL内の連続したサブバンドの使用を保証するために、トランシーバとの間で送信および/または受信する実際に使用される非占有のみ
を示す。
【0044】
実施形態よれば、装置は、非占有サブバンドのうちの1つ以上において特定の送信時間の開始時に選択されたメッセージを送信するように構成されている。
【0045】
実施形態よれば、所定のメッセージは、シーケンスベースの符号化を用いる短いPDCCHまたはPUCCHまたはPSCCHフォーマット、たとえばPUCCHフォーマット0を備える。
【0046】
実施形態よれば、所定のメッセージは、複数の可能なLBTパターンを示し、同じ状態に置かれたLBTパターンは、たとえば電力検知、ブラインド復号、またはDMRS検出を利用して、互いに容易に区別可能となるように選択され得る。
【0047】
実施形態よれば、所定の広帯域は、4つのサブバンドを備え、LBTパターンは、複数のビット、たとえば制御メッセージのサブバンドフィールドのビットを使用してシグナリングされ、第1の値を有するビットは非占有状態を示し、第2の値を有するビットは占有状態を示し、
2つのビットを使用するとき、LBTパターンは以下のようにシグナリングされてもよく、


または


または


または、3つのビットを使用するとき、LBTパターンは以下のようにシグナリングされてもよい。

【0048】
第3の態様-広帯域動作のための事前構成グラント/割り当て
本発明は無線通信システムにおける広帯域通信のための装置(UE、gNB)であって、
所定の広帯域の1つ以上のサブバンドを使用する無線通信システムの1つ以上のトランシーバ(gNB、UE)を用いる広帯域通信では、装置は、広帯域構成のセットを備え、
各広帯域構成は、特定のリッスンビフォアトークLBTパターンに関連付けられ、LBTパターンは、所定の広帯域について、特定の送信時間(COT)の間に広帯域通信が許可される非占有サブバンド、および特定の送信時間(COT)の間に広帯域通信が許可されない占有サブバンドを示し、LBTパターンは、所定の広帯域の各サブバンドについてLBTを実行することによって、トランシーバ(gNB、UE)によって取得され、
装置は、
・特定の送信時間(COT)の間に使用される広帯域構成の指示をトランシーバ(gNB、UE)から受信し、
・特定の送信時間(COT)の間、トランシーバによって示される広帯域構成を使用してトランシーバ(gNB、UE)に送信する
ように構成されている、装置(UE、gNB)を提供する。
【0049】
実施形態よれば、広帯域構成の指示は、DL割り当てまたはULグラントまたはサイドリンクSLグラントと共にトランシーバから受信される。
【0050】
実施形態よれば、装置は、たとえばRRCまたはL1シグナリングを使用して、広帯域構成のセットをトランシーバ(gNB、UE)から受信するように構成されている。
【0051】
実施形態よれば、装置は、DCIまたはUCIのような制御メッセージをトランシーバ(gNB、UE)から受信するように構成され、制御メッセージは、使用される広帯域構成を含む。
【0052】
本発明、無線通信システムにおける広帯域通信のための装置(gNB、UE)であって、
所定の広帯域の1つ以上のサブバンドを使用する無線通信システムの1つ以上のトランシーバ(UE、gNB)を用いる広帯域通信では、装置は、広帯域構成のセットでトランシーバを構成するように適合され、
各広帯域構成は、特定のリッスンビフォアトークLBTパターンに関連付けられ、LBTパターンは、所定の広帯域について、特定の送信時間(COT)の間に広帯域通信が許可される非占有サブバンド、および特定の送信時間(COT)の間に広帯域通信が許可されない占有サブバンドを示し、LBTパターンは、所定の広帯域の各サブバンドについてLBTを実行することによって、装置(gNB、UE)によって取得され、
装置は、特定の送信時間(COT)の間に使用される広帯域構成の指示をトランシーバ(gNB、UE)に送信するように構成されている、装置(gNB、UE)を提供する。
【0053】
実施形態よれば、広帯域構成の指示は、DL割り当てまたはULグラントまたはサイドリンクSLグラントと共に送信される。
【0054】
実施形態よれば、装置は、たとえばRRCまたはL1シグナリングを使用して、広帯域構成のセットをトランシーバ(UE、gNB)に提供するように構成されている。
【0055】
実施形態よれば、装置は、DCIまたはUCIのような制御メッセージをトランシーバ(UE、gNB)に送信するように構成され、制御メッセージは、使用される広帯域構成を含む。
【0056】
第4の態様-PUSCHまたはPDSCHのような送信準備
本発明は無線通信システムにおける広帯域通信のための装置(UE、gNB)であって、
装置は、所定の広帯域の1つ以上のサブバンドを使用する無線通信システムの1つ以上のトランシーバ(gNB、UE)を用いる広帯域通信のための広帯域構成のセットを備え、各広帯域構成は、広帯域通信に使用される所定の広帯域からのサブバンドの数を示し、
使用される広帯域構成の暗黙的または明示的な指示およびトランシーバへの送信のグラントをトランシーバ(gNB、UE)から受信した後、装置は複数の送信を準備するように構成され、各送信は、示された広帯域構成からの異なる数のサブバンドおよび/またはサブバンドの異なるパターン(たとえば、周波数も区別する異なるサブバンドパターン)を含み、
装置は、
・LBTパターンを取得するために、リッスンビフォアトークLBTを実行し、LBTパターンは、所定の広帯域について、特定の送信時間(COT)の間に広帯域通信が許可される非占有サブバンド、および特定の送信時間(COT)の間に広帯域通信が許可されない占有サブバンドを示し、広帯域構成は、全広帯域、またはトランシーバによってシグナリングされたサブバンドのサブセットを備える構成であってもよく、
・1つ以上の特定の基準を満たすかまたはLBTパターンに最もよく適合する準備された送信を選択し、
・特定の送信時間(COT)の間、選択された送信をトランシーバ(gNB、UE)に送信する
ように構成されている、装置(UE、gNB)を提供する。
【0057】
実施形態よれば、装置は、たとえばRRCまたはL1シグナリングを使用して、準備すべき送信のセットをトランシーバ(gNB、UE)から受信するように構成されている。
【0058】
実施形態よれば、1つ以上の特定の基準は、
・所定の閾値を超えるデータレート、
・LBTパターンに適合する最大トランスポートブロックサイズ(TBS)、
・LBTパターンに適合するサブバンドの最大数、
・所定の閾値を超えるチャネル品質、
・関連するサブバンド構成の優先度
のうちの1つ以上を備える。
【0059】
実施形態よれば、装置は、
・短い送信長、たとえば1サブバンドを有する送信を準備し、利用可能であれば、他のサブバンドをビジーに保つように、他のサブバンド上で送信を送り、装置は使用サブバンドの数を示すことができるか、または
・異なる送信長、たとえば異なる数のサブバンドを有する複数の送信を生成し、非占有サブバンドの数に最も近い、サブバンドのサイズ、数を有するように、送信をパンクチャし、装置は使用サブバンドの数を示すことができるか、または
・異なる送信長、たとえば異なる数のサブバンドを有する複数の送信を生成し、非占有サブバンドの数以下の最大長を有する送信を選択し、装置は使用サブバンドの数を示すことができる
ように構成されている。
【0060】
第5の態様-非獲得サブバンドを有効化する制御チャネル監視
本発明は無線通信システムにおける広帯域通信のための装置(UE、gNB)であって、
所定の広帯域の1つ以上のサブバンドを使用する無線通信システムの1つ以上のトランシーバ(UE、gNB)を用いる広帯域通信では、装置は、
・所定の広帯域から、特定の送信時間(COT)の間に広帯域通信が許可される1つ以上の非占有サブバンドを決定するように、所定の広帯域の各サブバンドについて、初期リッスンビフォアトークLBTを実行し、
・特定の送信時間(COT)の間、非占有サブバンドを使用してトランシーバとの間で送信および/または受信する
ように構成されており、
特定の送信時間(COT)の間、およびサブバンドのうちの1つ以上が占有されていることを初期LBTが示した場合、装置は、占有サブバンドを監視するようにトランシーバを構成するように適合されている、装置(UE、gNB)を提供する。
【0061】
実施形態よれば、構成は、たとえばコアネットワークによって、たとえばRRCシグナリングまたはL1シグナリング、またはオーバーザトップOTTシグナリングを使用する。
【0062】
本発明は無線通信システムにおける広帯域通信のための装置(UE、gNB)であって、
所定の広帯域の1つ以上のサブバンドを使用する無線通信システムの1つ以上のトランシーバ(UE、gNB)を用いる広帯域通信では、装置は、
・特定の送信時間(COT)の間に広帯域通信が許可される、所定の広帯域の非占有サブバンドの指示を受信し、非占有サブバンドは、所定の広帯域の各サブバンドについてLBTを実行することによって、トランシーバ(gNB、UE)によって取得され、
・特定の送信時間(COT)の間、所定の広帯域の非占有サブバンドを使用してトランシーバに送信する
ように構成され、
装置は、
・所定の広帯域の占有サブバンドの指示をトランシーバからさらに受信し、
・占有サブバンドを監視する
ように構成されている、装置(UE、gNB)を提供する。
【0063】
実施形態よれば、装置は、たとえばコアネットワークによって、たとえばRRCシグナリングまたはL1シグナリング、またはオーバーザトップOTTシグナリングを使用してサブバンドを監視するように構成されている。
【0064】
第6の態様-パンクチャ部分の付加
本発明は無線通信システムにおける広帯域通信のための装置(UE、gNB)であって、
所定の広帯域の1つ以上のサブバンドを使用する無線通信システムの1つ以上のトランシーバ(UE、gNB)を用いる広帯域通信では、装置は、
・所定の広帯域から、特定の送信時間(COT)の間に広帯域通信が許可される1つ以上の非占有サブバンドおよび特定の送信時間(COT)の間に広帯域通信が許可されない占有サブバンドを決定するように、所定の広帯域の各サブバンドについて、初期リッスンビフォアトークLBTを実行する
ように構成されており、
送信は、1つ以上の非占有サブバンドに関連付けられた1つ以上の第1の部分、および1つ以上の占有サブバンドに関連付けられた1つ以上の第2の部分を含み、
装置は、
・1つ以上の非占有サブバンドを使用して送信の1つ以上の第1の部分を送信し、
・送信の1つ以上の第2の部分を1つ以上の非占有サブバンドに付加する
ように構成されている、装置(UE、gNB)を提供する。
【0065】
実施形態よれば、装置は、特定の送信時間(COT)の間に、
・1つ以上の第2の部分が送信されること、および
・1つ以上の第2の部分を送信するために使用される1つ以上の非占有サブバンドについて
をトランシーバに通知するように構成されている。
【0066】
実施形態よれば、装置は、
・パンクチャが行われたこと、および1つ以上のパンクチャ部分の再送信が実行されることを示し、
・1つ以上のパンクチャ部分の再送信が実行されることを示し、これにより、パンクチャが行われたことをトランシーバに通知する
ように構成されている。
【0067】
実施形態よれば、装置は、元の送信の開始時または終了時にパンクチャ/再送信をシグナリングするように構成されている。
【0068】
実施形態よれば、送信の1つ以上の第2の部分を1つ以上の非占有サブバンドに付加することは、
・新しい送信時間(COT)を開始すること、または
・現在の送信時間(COT)を延長すること
を備える。
【0069】
実施形態よれば、新しい送信時間(COT)を開始するために、装置は、
・たとえばCAT-4またはCAT-2LBTを実行することによって、最初は占有されていないサブバンドのうちの1つ以上で、現在の送信時間(COT)の終了時にさらなるLBTを実行し、
・最初は占有されていないサブバンドが占有されていないことを示すさらなるLBTに応答して、1つ以上の第2の部分を付加する
ように構成されている。
【0070】
実施形態よれば、現在の送信時間(COT)を延長するために、装置は、
・LBTが最大許容COT持続時間を取得するために、たとえばコンテンションウィンドウサイズCWSを選択することによって、1つ以上の第2の部分のうちの少なくともいくつかを付加するのに十分な送信時間(COT)が取得されるように、初期LBTを実行する
ように構成されている。
【0071】
実施形態よれば、可能な送信時間(COT)は、たとえばDCIまたはUCIを使用して、元の送信内でシグナリングされる。
【0072】
第7の態様-LBTなしの別個のサブキャリア間隔(SCS)高速制御
本発明は無線通信システムにおける通信のための装置(UE、gNB)であって、
1つ以上のサブバンドを使用する無線通信システムの1つ以上のトランシーバ(UE、gNB)を用いる広帯域通信では、装置は、
・所定の広帯域から、特定の送信時間(COT)の間に広帯域通信が許可される1つ以上の非占有サブバンドを決定するように、所定の広帯域の各サブバンドについて、初期リッスンビフォアトークLBTを実行する
ように構成され、
特定の送信時間(COT)の間、サブバンドのうちの1つ以上は、第1の部分および第2の部分を含み、装置は、特定のサブキャリア間隔を有する第1の部分でトランシーバとの間で送信および/または受信し、特定のサブキャリア間隔とは異なるさらなるサブキャリア間隔を有する第2の部分でトランシーバとの間で受信および/または送信するように構成されている、装置(UE、gNB)を提供する。
【0073】
実施形態よれば、第1の部分の特定のサブキャリア間隔は、送信のための第1のサブキャリア間隔と、受信のための第2のサブキャリア間隔とを備え、第1のサブキャリア間隔および第2のサブキャリア間隔は異なる。
【0074】
実施形態よれば、
・さらなるサブキャリア間隔は特定のサブキャリア間隔よりも大きく、
・サブバンドの第1の部分は、トランシーバとの間のデータ送受信に使用され、
・サブバンドの第2の部分は、LBTを実行することのない、トランシーバへの、たとえばHARQフィードバックを含む、PDCCHまたはPUCCHまたはPSCCHのような実質的に即時の制御送信のために使用される。
【0075】
実施形態よれば、サブバンドの第2の部分は、直ちにまたはギャップを伴って第1の部分に続き、ギャップは第2の部分の持続時間よりも短く、ギャップ時間は、最大ギャップ時間で16usであってもよく、さらなるサブキャリア間隔SCSは、短い制御のためのSCSで60kHzであってもよく、第2の部分は、最短LBTリスニングウィンドウ持続時間よりも短くてもよい。
【0076】
実施形態よれば、さらなるサブキャリア間隔は、たとえばRRCを使用して構成されるか、または事前定義されている。
【0077】
一般
実施形態(たとえば請求項13参照)によれば、装置はユーザデバイスUEを備え、UEは、アイテム/デバイスが無線通信ネットワーク、たとえばセンサまたはアクチュエータを使用して通信することを可能にするネットワーク接続が設けられた、モバイル端末、または固定端末、またはセルラーIoT-UE、または車両UE、または車両グループリーダ(GL)UE、IoTまたは狭帯域IoT(NB-IoT)デバイス、または地上ベースの車両、または航空機、またはドローン、または移動基地局、または路側ユニット、または建物、または任意の他のアイテムまたはデバイスのうちの1つ以上を備え、あるいは装置は基地局を備え、基地局は、アイテムまたはデバイスが無線通信ネットワークを使用して通信することを可能にする、マクロセル基地局、またはスモールセル基地局、または基地局の中央ユニット、または基地局の分散ユニット、または路側ユニット、またはUE、またはグループリーダ(GL)、またはリレー、またはリモート無線ヘッド、またはAMF、またはSMF、またはコアネットワークエンティティ、またはモバイルエッジコンピューティングエンティティ、またはNRまたは5Gコアコンテキストにあるようなネットワークスライス、または任意の送受信ポイントTRPのうちの1つ以上を備え、アイテムまたはデバイスには、無線通信ネットワークを使用して通信するためのネットワーク接続が設けられている。
【0078】
システム
本発明は(たとえば請求項14参照)、複数の本発明の装置を備える無線通信システムを提供する。
【0079】
方法
第1の態様-再獲得されたサブバンドのシグナリング
本発明は(たとえば請求項15参照)、無線通信システムにおける広帯域通信のための方法であって、方法は、
所定の広帯域の1つ以上のサブバンドを使用する無線通信システムの1つ以上のトランシーバ(UE、gNB)を用いる広帯域通信で、
・所定の広帯域から、特定の送信時間(COT)の間に広帯域通信が許可される1つ以上の非占有サブバンドを決定するように、所定の広帯域の各サブバンドについて、初期リッスンビフォアトークLBTを実行するステップと、
・特定の送信時間(COT)の間、非占有サブバンドを使用してトランシーバとの間で送信および/または受信するステップと、
特定の送信時間(COT)の間、およびサブバンドのうちの1つ以上が占有されていることを初期LBTが示した場合、
・もはや占有されていない最初に占有されていたサブバンドのうちの1つ以上を決定するように、1つ以上の占有サブバンドについてさらなるLBTを実行するステップと、
・最初は占有されていないサブバンドに加えて、1つ以上の占有されなくなったサブバンドを使用して、トランシーバとの間で送信および/または受信するステップと
を備える、方法を提供する。
【0080】
第2の態様-LBT結果報告
本発明は無線通信システムにおける広帯域通信のための方法であって、方法は、
所定の広帯域の1つ以上のサブバンドを使用する無線通信システムの1つ以上のトランシーバ(UE、gNB)を用いる広帯域通信で、
・所定の広帯域から、特定の送信時間(COT)の間に広帯域通信が許可される非占有サブバンド、および特定の送信時間(COT)の間に広帯域通信が許可されない占有サブバンドを決定するように、所定の広帯域の各サブバンドについて、リッスンビフォアトークLBTを実行するステップと、
・特定の送信時間(COT)の間、非占有サブバンドを使用してトランシーバとの間で送信および/または受信するステップと
を備え、
複数の所定のメッセージが提供され、各メッセージは、1つ以上の特定のLBTパターンに関連付けられ、LBTパターンは、所定の広帯域の非占有および占有サブバンドを示し、
LBTが特定のLBTパターンを示すのに応答して、複数の所定のメッセージから、特定のLBTパターンに関連付けられたメッセージを選択し、選択されたメッセージを1つ以上のトランシーバにシグナリングするステップを備える
方法を提供する。
【0081】
第3の態様-広帯域動作のための事前構成グラント/割り当て
本発明は無線通信システムにおける広帯域通信のための方法であって、
所定の広帯域の1つ以上のサブバンドを使用する無線通信システムの1つ以上のトランシーバ(gNB、UE)を用いる広帯域通信で、広帯域構成のセットが提供され、
各広帯域構成は、特定のリッスンビフォアトークLBTパターンに関連付けられ、LBTパターンは、所定の広帯域について、特定の送信時間(COT)の間に広帯域通信が許可される非占有サブバンド、および特定の送信時間(COT)の間に広帯域通信が許可されない占有サブバンドを示し、LBTパターンは、所定の広帯域の各サブバンドについてLBTを実行することによって、トランシーバ(gNB、UE)によって取得され、
方法は、
・特定の送信時間(COT)の間に使用される広帯域構成の指示をトランシーバ(gNB、UE)から受信するステップと、
・特定の送信時間(COT)の間、トランシーバによって示される広帯域構成を使用してトランシーバ(gNB、UE)に送信するステップと
を備える、方法を提供する。
【0082】
第4の態様-PUSCHまたはPDSCHのような送信準備
本発明は無線通信システムにおける広帯域通信のための方法であって、方法は、
所定の広帯域の1つ以上のサブバンドを使用する無線通信システムの1つ以上のトランシーバ(gNB、UE)を用いる広帯域通信のための広帯域構成のセットを提供するステップであって、各広帯域構成は、広帯域通信に使用される所定の広帯域からのサブバンドの数を示す、ステップと、
使用される広帯域構成の暗黙的または明示的な指示およびトランシーバへの送信のグラントをトランシーバ(gNB、UE)から受信した後、複数の送信を準備するステップであって、各送信は、示された広帯域構成からの異なる数のサブバンドおよび/またはサブバンドの異なるパターン(たとえば、周波数も区別する異なるサブバンドパターン)を含む、ステップと、
LBTパターンを取得するために、リッスンビフォアトークLBTを実行するステップであって、LBTパターンは、所定の広帯域について、特定の送信時間(COT)の間に広帯域通信が許可される非占有サブバンド、および特定の送信時間(COT)の間に広帯域通信が許可されない占有サブバンドを示し、広帯域構成は、全広帯域、またはトランシーバによってシグナリングされたサブバンドのサブセットを備える構成であってもよい、ステップと、
1つ以上の特定の基準を満たすかまたはLBTパターンに最もよく適合する準備された送信を選択するステップと、
特定の送信時間(COT)の間、選択された送信をトランシーバ(gNB、UE)に送信するステップと
を備える、方法を提供する。
【0083】
第5の態様-非獲得サブバンドを有効化する制御チャネル監視
本発明は無線通信システムにおける広帯域通信のための方法であって、方法は、
所定の広帯域の1つ以上のサブバンドを使用する無線通信システムの1つ以上のトランシーバ(UE、gNB)を用いる広帯域通信で、
・所定の広帯域から、特定の送信時間(COT)の間に広帯域通信が許可される1つ以上の非占有サブバンドを決定するように、所定の広帯域の各サブバンドについて、初期リッスンビフォアトークLBTを実行するステップと、
・特定の送信時間(COT)の間、非占有サブバンドを使用してトランシーバとの間で送信および/または受信するステップと、
特定の送信時間(COT)の間、およびサブバンドのうちの1つ以上が占有されていることを初期LBTが示した場合、占有サブバンドを監視するようにトランシーバを構成するステップと
を備える、方法を提供する。
【0084】
本発明は無線通信システムにおける広帯域通信のための方法であって、方法は、
所定の広帯域の1つ以上のサブバンドを使用する無線通信システムの1つ以上のトランシーバ(UE、gNB)を用いる広帯域通信で、
・特定の送信時間(COT)の間に広帯域通信が許可される、所定の広帯域の非占有サブバンドの指示を受信するステップであって、非占有サブバンドは、所定の広帯域の各サブバンドについてLBTを実行することによって、トランシーバ(gNB、UE)によって取得される、ステップと、
・特定の送信時間(COT)の間、所定の広帯域の非占有サブバンドを使用してトランシーバに送信するステップと、
・所定の広帯域の占有サブバンドの指示をトランシーバからさらに受信するステップと、
・占有サブバンドを監視するステップと
を備える、方法を提供する。
【0085】
第6の態様-パンクチャ部分の付加
本発明は無線通信システムにおける広帯域通信のための方法であって、方法は、
所定の広帯域の1つ以上のサブバンドを使用する無線通信システムの1つ以上のトランシーバ(UE、gNB)を用いる広帯域通信で、
・所定の広帯域から、特定の送信時間(COT)の間に広帯域通信が許可される1つ以上の非占有サブバンドおよび特定の送信時間(COT)の間に広帯域通信が許可されない占有サブバンドを決定するように、所定の広帯域の各サブバンドについて、初期リッスンビフォアトークLBTを実行するステップ
を備え、
送信は、1つ以上の非占有サブバンドに関連付けられた1つ以上の第1の部分、および1つ以上の占有サブバンドに関連付けられた1つ以上の第2の部分を含み、
1つ以上の非占有サブバンドを使用して送信の1つ以上の第1の部分を送信するステップと、
送信の1つ以上の第2の部分を1つ以上の非占有サブバンドに付加するステップと
を備える、方法を提供する。
【0086】
第7の態様-LBTなしの別個のサブキャリア間隔(SCS)高速制御
本発明は無線通信システムにおける広帯域通信のための方法であって、方法は、
1つ以上のサブバンドを使用する無線通信システムの1つ以上のトランシーバ(UE、gNB)を用いる広帯域通信で、
・所定の広帯域から、特定の送信時間(COT)の間に広帯域通信が許可される1つ以上の非占有サブバンドを決定するように、所定の広帯域の各サブバンドについて、初期リッスンビフォアトークLBTを実行するステップを備え、
特定の送信時間(COT)の間、サブバンドのうちの1つ以上は、第1の部分および第2の部分を含み、方法は、
・特定のサブキャリア間隔を有する第1の部分でトランシーバとの間で送信および/または受信するステップと、
・特定のサブキャリア間隔とは異なるさらなるサブキャリア間隔を有する第2の部分でトランシーバとの間で受信および/または送信するステップと
を備える、方法を提供する。
【0087】
コンピュータプログラム製品
本発明は、プログラムがコンピュータによって実行されると、本発明による1つ以上の方法をコンピュータに実行させる命令を備えるコンピュータプログラム製品を提供する。
【0088】
第1の態様-再獲得されたサブバンドのシグナリング
この態様によれば、本発明の実施形態は、COTのように、送信機によって獲得された送信時間中に利用可能になる場合に、広帯域通信のために最初にビジーまたは占有されたサブバンド、非獲得サブバンドを使用することを可能にする。たとえば、特定のサブバンド上の別の通信システムによる通信は、この帯域がもはや占有されなくなるようにCOT中に終了してもよく、広帯域通信のために再獲得されてもよい。これが行われた場合、広帯域通信を開始したエンティティ、たとえばgNBまたはUEは、UEまたはgNBまたは任意の他のトランシーバのようなそれぞれの通信相手に、1つ以上の最初に占有されていたサブバンドが再獲得されたこと、および今やこれらの再獲得されたサブバンド上でも送信が行われ得ることをシグナリングすることができる。
【0089】
図6は、gNBのような送信機が、スケジューリングされたリソースのセットに対して、たとえば特定のチャネル占有時間COTにわたってスケジューリングされたBWP200に対して広帯域動作を実行する、本発明の第1の態様の一実施形態を示す。図4と同様に、BWP200は、広帯域動作が80MHz帯域にわたるように、各々が特定の帯域幅、たとえば20MHzを有する4つのサブバンド200から200に及ぶことができる。最初に、gNBは、図6の右側に示されるように、サブバンド200から200の各々でそれぞれのLBTを実行する。それぞれのLBTは、最初に、すなわち時間tにおいて、サブバンドのうち、サブバンド200から200のみがフリーまたは非占有であること、すなわちgNBによって広帯域送信のために使用され得ることをもたらす。しかしながら、サブバンド200のために実行されたLBTは、時間tにおけるサブバンドがフリーではないかまたは占有されていること、すなわち送信に使用され得ないことをもたらす。本発明の第1の態様によれば、gNBは、たとえば、図示される実施形態において、時間tにサブバンド200がもはや占有されていないことをもたらす図3を参照して上記で論じられた方法で、帯域200の拡張CCAチェックを実行することによって、得られないサブバンド200上でLBTを実行し続け、したがって、gNBの広帯域動作に使用され得る。サブバンド200の可用性の検出に応答して、gNBは、たとえば、最初はフリーのサブバンドのうちの1つ以上を介して送信されるダウンリンク制御メッセージ内のそれぞれの情報を提供することによって、広帯域動作が望ましいUEなどの受信機に、これをシグナリングすることができる。図6の実施形態では、最初はフリーのサブバンド200から200の各々において、PDCCH202から202が送信されてもよく、占有されなくなったサブバンド200内のそれぞれのリソースを受信機に示し、そこで受信機のためのデータも送信される。このそれぞれのリソースを指し示すことは、それぞれのPDCCHから占有されなくなったサブバンド200を指すそれぞれの矢印204から204によって概略的に表されている。
【0090】
図6は、送信機が基地局またはgNBである実施形態を示しているが、送信機が、たとえばgNBに送信するUEのようなユーザデバイスであるときも同じアプローチが適用され得ることに留意されたい。この場合、UEは、最初に占有されていたサブバンドが今や利用可能であること、ならびにデータは、それぞれのサブバンド200から200図6に記載されたような方法で、それぞれの情報を提供することによって占有されなくなったサブバンド上でも送信されることを、gNBにシグナリングすることができる。
【0091】
図6は、最初は占有されていないサブバンドの各々でそれぞれの情報202から202を送信することを示しているが、この情報は、最初に利用可能なサブバンドのサブセットのみで送信されてもよい。また、最初は占有されていないサブバンドにおいて、やはり今では送信に使用される占有されなくなったサブバンド内のリソースを示す代わりに、別の実施形態によれば、制御メッセージ202から202は、占有されなくなったサブバンド200で送信されたPDCCH202によって示されるように、制御メッセージのための占有されなくなったサブバンド200も監視するように、受信機に示すだけでよい。
【0092】
したがって、本発明の第1の態様によれば、gNBのような送信機は、gNB COTの間、非獲得サブバンド上で、すなわち占有されているかまたはビジーであると初期LBTが示したこれらのサブバンド上で、LBTを実行し続ける。図6のサブバンド200のようなgNB-COT内で1つ以上の新しい/余分なサブバンドが取得/獲得された場合、gNBは、この/これらの新たに獲得されたサブバンド上でも送信し得る。サブバンド200のような新しいサブバンドの可用性が決定されると、gNBは、既に獲得されたサブバンド200から200に加えて、新しいサブバンド上での送信を開始する。
【0093】
実施形態によれば、gNBは、以下の2つの方法のうちの1つを使用して送信することができる。
・整列終端COT
gNB COTの終了まで、または
・非整列終端COT
このサブバンドを獲得するために実行されたLBTに基づいて、新しいCOTが、元のCOTよりも長く持続しても短く持続してもよい。
【0094】
図6は、新しいサブバンド200が、元のサブバンド200から200のgNB COTと整列して終了する実施形態を示す。
【0095】
図7は、新しいサブバンド200が、最初に使用されたサブバンド200から200の別のgNB COTから独立した独自の新しいgNB COTを有する実施形態を示す。図7の実施形態では、新たに獲得された、または占有されなくなったサブバンド200上のCOTは、初期サブバンド内のCOTよりも長い。より具体的には、図7に示されるように、初期または元のgNB COTはtからtまで伸びているが、再獲得された、または占有されなくなったサブバンド200は、tからtまで持続する。
【0096】
既に使用されたCOT、たとえばサブバンド200から200のCOT内の実施形態によれば、たとえば、新しいサブバンド200が今や広帯域動作に利用可能であることを、GC-PDCCHを使用して、広帯域でも動作するUEのような受信機に示され/シグナリングされる。このようなシグナリングは、たとえばサブバンドサイズが5GHzキャリア周波数帯域で使用されるような20MHzの上記の例に固定されない場合に、特定の割り当てまたはサブバンドサイズを示すことができる。
【0097】
図6および図7では、それぞれのPDCCH202から202が実質的に同時に最初に獲得されたサブバンド200から200で送信される実施形態が示されてきたが、本発明はこのような実施形態に限定されず、むしろそれぞれの最初に獲得されたサブバンドでは、PDCCHを送信するために、全てのサブバンドよりも少ないサブバンドが使用され得る。さらに、新たに獲得されたサブバンド200が初期gNB-COTと整列しているが、新しい、占有されなくなったサブバンド200は、異なる初期サブバンド200から200上で異なる時間に発生する、図6と同様の状況を示す図8に概略的に示されるように、PDCCHは異なる時点で送信されてもよい。より具体的には、図8に示されるように、時間tにおいてサブバンド200が今や利用可能であると判定されると、第1のPDCCH202は、第1の最初にフリーまたは非占有であるサブバンド200で、同じ時間tまたは後の時間に送信され得る。別の最初に使用されたサブバンド200から200では、それぞれのPDCCH202および202は、PDCCH202の初期送信に続く異なる時点で、たとえば時間tよりも遅い時間t’にはサブバンド200で、時間tおよびt’よりも遅い時間t’’にはサブバンド200で、送信され得る。
【0098】
図6図7、および図8の上記の実施形態に関して、広帯域動作がgNBまたはUEのような送信機とUEおよびgNBのような受信機との間で行われる環境についてこれらが説明されてきたことに留意されたい。しかしながら、本発明は、gNBまたは基地局とUEのようなユーザデバイスとの間の通信に限定されず、むしろ、上記の原理は、D2D、V2V、V2X通信のようなデバイスツーデバイス通信にも等しく適用され得る。このようなシナリオでは、通信は、それぞれのデバイス間のサイドリンクを介して行われる。送信機は第1のUEであり、受信機は第2のUEである。
【0099】
第1の態様の実施形態によれば、送信機からの広帯域通信の受信機は、送信機のCOT内で、受信機から送信機への送信を送信することができる。たとえば、gNBが送信機である状況を考えると、図6から図8に示されるgNB COT内で、UEのような受信機は、UEからgNBへのアップリンク送信のもう1つのサブバンド上で、たとえばダウンリンク送信などに関する何らかのフィードバック情報を送信することができる。第1の態様によれば、アップリンクのような送信機に戻るこのような送信では、広帯域動作でアップリンクのための再獲得されたサブバンド切り替えタイマが提供されてもよい。より具体的には、受信機は、再獲得された、または占有されなくなったサブバンド上で送信する前に、たとえばレートマッチング手順のように、占有されなくなったサブバンド上での送信を準備するために一定時間待機することができる。占有されなくなったサブバンド上で送信する機能は、(事前)構成によってアクティブ化または非アクティブ化されてもよく、またはたとえば接続設定中に、送信機に対して示される受信機のUE能力であってもよい。たとえば、図6から図8を参照して上記で説明されたように、UEが広帯域動作における受信機であると考えたとき、UEは、LBTがサブバンドの可用性を示した直後に新たに獲得されたサブバンド200で、PUSCHのようなアップリンク送信を送信しなくてもよい。UEはタイマTを待ってもよく、これは事前構成タイマまたはDCIメッセージなどによって構成されたタイマであってもよく、その後UEは、再獲得されたサブバンド200上で送信する。このような状況は、たとえば再獲得されたサブバンド200におけるPDCCH202の受信から前述のタイマによって示される時間Tの間、新しいサブバンド200が利用可能であるという指示を、UEまたは受信機が送信機から取得した後の期間Tに続く時間t’’’に送信されるPUSCH206を再獲得されたサブバンド200について示す、図6に概略的に表されている。したがって、タイマは、実施形態によれば、再獲得されたサブバンド200の存在の指示またはシグナリングの直後に開始する。時間Tは、レートマッチングを実行するため、またはより長い広帯域PUSCHを準備するために使用されてもよく、すなわち図6に示されるPUSCH206は、最初に利用可能なサブバンド200から200のうちの1つ以上にまたがることもできる。
【0100】
第1の態様のさらなる実施形態によれば、図6に示されるPDCCHのような制御メッセージは、たとえばDCIのサブバンドフィールド内に対応するビットを設定することによって、もはや占有されていないサブバンド200のような獲得されたサブバンドをシグナリングするDCIを含むことができる。DCIはまた、再獲得されたサブバンドをサブバンドフィールドでシグナリングするために使用されるビットの最大数を、それぞれのビットによってシグナリングすることもできる。続いて示される表は、広帯域動作のために複数または最大数のサブバンドから利用可能なサブバンドをDCIでシグナリングする例を示す。最初の3つの表は、DCIが、サブバンドをシグナリングするためのビットの最大数を2となるように示すように、2ビットサブバンドフィールドを使用する可能なシグナリングを示し、最初の3つの表に示されるようなビットの特定の組み合わせは、広帯域通信に利用可能なそれぞれのサブバンドを示す。第4の表は、3ビットを使用して利用可能なサブバンドをシグナリングするための例を示し、すなわちDCIは、シグナリングに使用されるビットの最大数を3となるようにシグナリングし、表に示されるような3ビットのそれぞれの組み合わせによって、利用可能/利用不可能なサブバンドがシグナリングされる。
(表1)たとえばDL制御情報(DCI)で報告される例示的なLBTパターン



(表2)たとえばDL制御情報(DCI)で報告される例示的なLBTパターン



(表3)たとえばDL制御情報(DCI)で報告される例示的なLBTパターン



(表4)たとえばDL制御情報(DCI)で報告される例示的なLBTパターン


【0101】
本発明の第1の態様のさらなる実施形態によれば、広帯域動作のために最初に占有されていたサブバンドを再獲得した送信機、たとえばgNBまたはUEは、サブバンドが広帯域動作のために確保されることを確実にするように、占有されなくなったサブバンドに関連付けられた送信時間の開始時に、予約信号を送信することができる。図9は、新たに獲得されたサブバンドの始めの予約シグナリングを示す本発明の第1の態様の一実施形態を示す。図9は、新たに獲得されたサブバンド200のCOTが最初に使用されたサブバンド200から200のCOTと整列している、図6のものと同様の実施形態を示す。図9は、208において、たとえば最初にスケジューリングされることが可能なUEがない場合に、サブバンドを確保するように新たに獲得されたサブバンド200のCOTの最初に送信される、gNBのような送信機によって送信される予約シグナリングを示す。たとえば、図9に示される状況では、PDCCH202から202によって、UEが再獲得されたサブバンド200内のリソースを使用するためのスケジューリングは、占有されなくなったサブバンド200の可用性が特定されている時間tの少し後である時間t’’’’の前には行われない。したがって、UEに向けたデータ送信は、時間t’’’’でのみ開始し、これを回避するために、やはりサブバンド200を使用する別の共存する通信システムは、このサブバンド上で送信を実行し、gNBは、このサブバンド上で送信せずに本発明のアプローチにしたがってgNBの広帯域動作のために使用され得るように、tから始まるサブバンド200が別の通信システムによってビジーまたは占有されていると認識されるように、予約シグナリングを送信する。
【0102】
図9に関して、予約信号は、上述の別の実施形態、すなわち図6図7、および図8の実施形態との組み合わせでも適用され得ることに留意されたい。
【0103】
第2の態様-LBT結果報告
この態様によれば、本発明の実施形態は、送信機、たとえば基地局gNBまたはユーザデバイスUEによって開始されるLBTの結果に関する改善された報告のためのアプローチを提供する。たとえば、特定のCOTを採用するUE開始広帯域動作の場合、LBTパターン手順は、LBTサブバンドのサブセット上、すなわち占有されるかまたはビジーであり得る1つ以上のサブバンド上の障害をもたらす可能性がある。第1の態様を参照して上述されたように、このような障害は、それぞれの制御メッセージで受信機にシグナリングされるべきである。UE開始広帯域動作を考慮すると、受信機は基地局である。このようなUE開始広帯域動作のために考慮すべき問題は、PUSCCHまたはPUSCHを準備することがいくらかの準備時間を必要とすることである。準備時間の間、UEによって新たに獲得され、共存する通信システムによっても使用され得るサブバンドが、このような共存システムにとってもフリーまたは非占有に見えるように、アップリンクでのUEからの送信は発生しないので、このようなシグナリングの準備に利用可能な時間は限られている。共存システムは、たとえばサブバンドのうちのどれが広帯域動作に使用されるかを示すために、gNBに向かうシグナリングを現在準備しているUEによって最初に獲得されたそのサブバンド上で通信を開始することができる。したがって、UEのような送信機は、必要なビット数が多すぎるために、より広い帯域幅に及ぶアクティブなBWP内に元の構成または事前構成された数のサブバンドの各サブバンドの可用性をシグナリングするための単一ビットを含む、PUCCHまたはPUSCH送信のようなメッセージングまたはシグナリングを準備するのに十分な時間がない場合がある。たとえば、4つのサブバンドが構成される場合、送信機は、各ビットがそれぞれのサブバンドのLBT結果を示す、4ビットを送信する。これは、より多くの準備時間を必要とする、フォーマットゼロ以外のPUCCHフォーマットを使用する必要がある。
【0104】
この問題を解決するために、本発明の第2の態様の実施形態によれば、LBT手順の完了後にシグナリングを生成するのではなく、UEのような送信機は、広帯域動作に使用されるべき広帯域内の占有および非占有サブバンドを示すそれぞれのLBTパターンに関連付けられた複数の所定のメッセージを保持する。したがって、LBT手順が完了し、通信に利用可能な広帯域全体からのサブバンドの数がわかると、UEのような送信機は、アップリンク通信のためにUEによって使用されるこれらのサブバンドをgNBに直ちにシグナリングするために、所定のメッセージのうちの適切なものを選択することができる。実施形態によれば、一般的な広帯域構成、すなわち広帯域動作のために広帯域を形成するサブバンドの数は、実施形態にしたがって、所定のメッセージが占有されている所定の広帯域のサブバンド、および占有されていないものを示すだけでよいように、システム内で構成または事前構成され得る。別の実施形態では、これらの非占有サブバンドのみが、gNBのようなトランシーバとの間で送信および/または受信するために実際に使用されるメッセージでシグナリングまたは指示される。実際に利用可能で使用されるサブバンドは、たとえば、送信に連続サブバンドを使用することを好むUEからgNBへのアップリンク送信の場合にシグナリングされ得る(図4(b)参照)。さらに別の実施形態によれば、それぞれのメッセージは、たとえば、やはりアップリンク送信がいくつかの連続サブバンドを使用する場合、非占有および占有サブバンド、ならびに送信のために実際に使用されるこれらの非占有サブバンドを示すことができる。
【0105】
図10は、PUSCCHのようなアップリンクシグナリングでLBT結果を報告するための本発明の第2の態様の一実施形態を示す。図10は、広帯域動作がUEによって開始されている状況を想定し、すなわち図示される実施形態は、UEからgNBに向かうアップリンク通信に関する。図6から図9と同様の方法で、たとえば20MHzのような同じ帯域幅の4つのサブバンド200から200を含むBWP200を使用する、事前構成された広帯域動作が想定される。
【0106】
図10(a)は、チャネル占有時間COTUEの間、LBTサブバンド200および200がビジーではない、すなわちフリーまたは非占有であり、gNBに向かうブロードバンド通信のために使用され得るLBTアルゴリズムを、サブバンド200から200の各々についてUEが実行する実施形態を示す。LBT手順に続いて、時間tにおいて、すなわちCOTUEの始めに、PUCCH210のような制御シグナリングがシグナリングされ、より具体的には、図10(a)に示される利用可能なサブバンドのパターンのために、適切なPUCCH210が複数の所定の制御メッセージから選択され、アップリンク送信PUSCHのために使用されるこれらのサブバンド、すなわちサブバンド200および200をgNBにシグナリングするように、LBTプロセスの直後に送信される。図10(a)の実施形態では、サブバンド200および200は、LBTプロセスによってビジーまたは占有されていると判定され、したがって、アップリンク通信には使用されない。上述のように、特定の実施形態によれば、アップリンク通信では、連続サブバンドを使用することが望ましいだろう。したがって、図10(a)はまた、たとえば、LBTサブバンド200が利用可能である、すなわち占有されていないことがわかった状況もカバーするが、連続サブバンドを使用するという要件のため、図10(a)に示される利用可能なサブバンドまたは非占有サブバンド200および200のみがgNBに向かうアップリンク通信のために実際に使用される。図10(a)の実施形態では、UEによってアップリンクに使用されるLBTパターンに関するシグナリングは、利用可能なサブバンド200および200にまたがる共通メッセージで送信される。
【0107】
図10(b)は、アップリンクのためにUEによって使用されるLBTパターンのシグナリングが使用または非占有サブバンドのうちの1つのPUCCH210によってのみシグナリングされ、図示される実施形態がサブバンド200のみであることを除いて、図10(a)のものと同様の実施形態を示す。別の実施形態では、サブバンド200でPUCCH210を送信するのではなく、サブバンド200で送信されてもよい。
【0108】
図10(c)は、やはり図10(a)および図10(b)の実施形態と同様の、別の実施形態を示す。図10(c)の実施形態によれば、PUCCH210および210によって示されるように、アップリンク通信のための獲得または使用サブバンドの各々において、すなわちサブバンド200および200の各々において、所定のメッセージから選択されたそれぞれのシグナリングが送信される。
【0109】
図10(d)は、サブバンド200のみがgNBに向かうUEによる広帯域通信に利用可能ではないと想定され、さらに、アップリンクで非連続サブバンドも使用され得ると想定される、さらに別の実施形態を示す。この実施形態によれば、アップリンク通信PUSCHは、非占有サブバンド200、200、および200の各々で実行され、その一方で、サブバンド200は、LBTアルゴリズムによって占有またはビジーであることが見出されている。図10(c)の実施形態と同様の方法で、PUCCH210から210によって示されるように、それぞれのPUCCHが各サブバンドのために選択され、各サブバンドで送信される。図10(d)の実施形態では、使用される実際のLBTサブバンドをシグナリングするためのそれぞれのシグナリングメッセージは、UEがPUCCHを準備する必要がなく、むしろ送信のために1つ以上の適切な所定のメッセージを選択するように、上述の所定の複数のメッセージから選択され得ることに留意されたい。さらなる実施形態によれば、サブバンドの各々でPUCCHを送信する代わりに、図10(a)および図10(b)を参照して説明されたようなアプローチもまた採用され得る。
【0110】
したがって、上記の実施形態によれば、取得されたサブバンド、すなわち非占有またはフリーのサブバンドの数、またはLBTパターンは、短いPUCCH長またはフォーマットを有するメッセージを含み得る所定のメッセージを使用して、たとえばPUCCHフォーマット0を使用するシーケンスベースの符号化を用いて、シグナリングされ得る。シーケンスベースの符号化とは、可能な各シグナリング状態が所定の信号シーケンスに関連付けられていることを意味し、エンコーダは単に、シグナリングされる状態に基づいて所定の信号シーケンスを選択する。一方、非シーケンスベースの符号化は、生成行列またはパリティ検査行列を提供することを必要とし、符号語、すなわち出力シーケンスは、可能な出力シーケンスがそれ自体わからず、特定の数学的表現によって計算されなければならないように、入力に基づいて計算される。このプロセスは、単純に所定のメッセージを選択するよりも多くの時間を必要とし、したがって、共存システムによってフリーと見なされ、送信のために共存システムによって使用され得るように、最初に獲得または取得されたサブバンドが時間tにおいて送信を受信しないという上記の状況をもたらす可能性がある。所定のメッセージを使用することで、このような状況を回避し、UEまたは送信機がLBT手順の直後に広帯域送信のために獲得または取得されたサブバンドを使用し始めることができることを確実にする。UEは、上記で説明されたように、一部または全ての可能な状態の信号を事前に準備し、LBTを実行した後にその適切なシーケンスを選択することができ、これにより、LBT結果が利用可能になった後の待ち時間を回避する。
【0111】
本発明の第2の態様のさらなる実施形態によれば、LBT報告、すなわち取得されたサブバンドのシグナリングまたはLBT手順から得られたLBTパターンのシグナリングは、複数の可能な送信パターンを示し得る状態を利用することができる。パターンは、たとえば電力検知またはDMRS検出を利用することによって、互いに容易に区別可能なように、共通の状態に関連付けられてもよい。さらに、常識に関連付けられたパターンはまた、低確率の結果と共に高確率の結果に関連付けられてもよい。このようにして、シグナリングされる実際の状態の数は低減され、これにより、より少ないメッセージ、たとえばより少ないビットシーケンスが記憶および準備されるので、UEまたは送信機にかかる報告負担を軽減または最小化する。実施形態によれば、それぞれのパターンは、複数のビットによって、たとえば特定の所定のLBTパターンを表す2ビットまたは3ビットによって示され得る。
【0112】
以下の表は、受信UCI/DCIがたとえば所定のビット長のサブバンドフィールドを含み、それぞれのビットが以下の表に示されるように設定される、アップリンク通信用のUCIまたはダウンリンク通信用のDCIなどの、制御メッセージ内のLBTパターンを報告するための実施形態を示す。最初の3つの表は、UCIが、サブバンドをシグナリングするためのビットの最大数を2となるように示すように、2ビットサブバンドフィールドを使用する可能なシグナリングを示し、最初の3つの表に示されるようなビットの特定の組み合わせは、広帯域通信に利用可能なそれぞれのサブバンドを示す。第4の表は、3ビットを使用して利用可能なサブバンドをシグナリングするための例を示し、すなわちUCIは、シグナリングに使用されるビットの最大数を3となるようにシグナリングし、表に示されるような3ビットのそれぞれの組み合わせによって、利用可能/利用不可能なサブバンドがシグナリングされる。
(表1)たとえばUL制御情報(UCI)で報告される例示的なLBTパターン



(表2)たとえばUL制御情報(UCI)で報告される例示的なLBTパターン



(表3)たとえばUL制御情報(UCI)で報告される例示的なLBTパターン


(表4)たとえばUL制御情報(UCI)で報告される例示的なLBTパターン


【0113】
本発明の第2の態様に関して、上記の実施形態は、主にUEのようなユーザデバイスからgNBのような基地局へのアップリンク通信を参照して説明されていることに留意されたい。しかしながら、本発明は、このようなアップリンク通信に限定されず、むしろ、本発明の第2の態様の基礎となる原理は、gNBのような基地局からUEのようなユーザデバイスへのダウンリンク通信にも等しく適用され得る。また、原理は、第1の態様のように、複数のサブバンドにまたがるサイドリンク広帯域通信を使用するD2D、V2V、V2X通信のようなユーザデバイス間の通信にも適用され得る。
【0114】
第3の態様-広帯域動作のための事前構成グラント/割り当て
この態様によれば、本発明の実施形態は、送信機と受信機との間の広帯域動作を提供し、受信機は、複数の所定の広帯域構成を含み、広帯域動作の間、広帯域動作のために使用されて受信機への送信のために示された広帯域構成を使用する、実際の広帯域構成の指示を送信機から受信する。
【0115】
たとえば、gNB開始広帯域動作では、UEは、事前構成された広帯域動作に基づいて広帯域グラントまたは割り当てをgNBから受信することができ、UEは、広帯域動作が示されているが、これらのサブバンドが非占有サブバンド上でのみPUCCHまたはPUSCHのために使用されることを期待する。次にUEは、連続または非連続周波数割り当てのいずれかを使用して使用されるシグナリングされた広帯域構成に基づいて、gNBに向けて実行される送信をパンクチャまたはレートマッチングする。実施形態によれば、gNBは、それぞれのサブバンドパターンを含む広帯域構成のセットでUEを構成することができ、gNB COT内のアップリンクでは、gNBは、基本的に広帯域動作のために構成されているサブバンドの一部が利用不可能である、すなわちgNBによって占有されていると見なされているという事実に適応するために、使用されるPUSCH構成をアップリンクグラントで明示的に示すことができる。gNBによって示されるような構成は、異なる広帯域アップリンク構成の動的な割り当て、または言い換えると異なる広帯域サブバンドサイズの使用を可能にする、占有サブバンドを含まない。
【0116】
図11は、本発明の第3の態様の一実施形態、より具体的には、RRCにおける広帯域構成、および対応するDCIシグナリングまたは指示を示す。図11は、上記の実施形態に記載されたような方法で事前構成された広帯域を定義するBWP200を右側部分に示す。当然ながら、他の構成もまた可能である。図11に示される状況では、gNBは、広帯域動作のために、サブバンド200、200、および200が利用可能または非占有であり、サブバンド200が利用不可能、すなわちビジーであることをもたらすLBT手順を実行すると想定される。したがって、サブバンド200、200、および200はgNBによって獲得されたサブバンドとも呼ばれ、サブバンド200はgNBによって獲得されない。
【0117】
gNBは、RRCシグナリング、たとえば特定のUEまたはUEの特定のグループの専用シグナリング、またはgNB開始COTの間にUEからgNBに向けたアップリンク送信のために使用される可能な広帯域構成を含むブロードキャストされたRRCシグナリングを使用することができる。RRCシグナリングは、実施形態によれば、以下のようにそれぞれの構成を示すことができる。
Wideband-PDSCH-Config::=SEQUENCE{
Wideband-PDSCH-Config-ID INTEGER(1..max_configs),
Configured-Subbands SEQUENCE(SIZE(1..max_subbands))OF INTEGER(1..max_nr_bands)
【0118】
Wideband-PDSCH-Config-IDは、1から構成の最大数までの最大値である。IDは、RRCシグナリングによってシグナリングされた複数または一連の構成のうちの特定の広帯域構成を示す。各シーケンスでは、実際のIDに加えて、Wideband-PDSCH-Config-IDによって示されるように、構成されたサブバンドもまた、1からmax_subbandsまでの長さのシーケンスであるConfigured_Subbandsによって示され、ここでmax_subbandsは、使用されるサブバンドID(1..max_nr_bands)を示す、広帯域動作のために使用され得るサブバンドの最大数であり、max_nr_bandsは、サブバンドの総数である。
【0119】
実際の広帯域構成の間、gNBは、たとえばPDSCHでDCIを送信することによって、レイヤ1、L1シグナリングを使用して、アップリンクリソースの割り当てまたはグラントをUEにシグナリングすることができる。DCIは、PDSCHが発生する、すなわちgNBからUEへのダウンリンク送信が発生するスロットタイミングを示すことによって広帯域PDSCH割り当てをスケジューリングすることに加えて、UEからgNBに向かうアップリンクに使用される広帯域構成も示す。加えて、変調および符号化スキーム、ならびに新しいデータインジケータがシグナリングされてもよい。
【0120】
図11は、上述のように、gNBが広帯域通信のために利用可能なサブバンドのうちの3つを獲得した状況を概略的に示しており、特に、サブバンド200、200、および200がDCIによってスケジューリングされたようにgNBへのアップリンク送信に使用され得ることをUEに通知する広帯域構成1を示すDCIが、UEに向けてシグナリングされる。
【0121】
第3の態様の実施形態は、主にgNBが広帯域動作を開始する状況で説明されてきたが、原理はUE開始広帯域動作にも等しく適用され、そのような場合、gNBはUE開始COTの間のダウンリンク送信のためのいくつかの広帯域構成を含み、ダウンリンクに使用される実際の広帯域構成はUCIでシグナリングされることに、留意されたい。さらに、実施形態は、たとえば基地局とユーザデバイスとの間のUuインターフェースを使用する通信に限定されず、むしろ原理は、D2D、V2V、V2X通信のようなサイドリンク通信にも適用され得る。この場合、UEは、複数の利用可能な広帯域構成で最初に構成されてもよく、実際の広帯域動作の間、送信UEは、たとえばサイドリンク制御情報SCIを使用する利用可能またはフリーのサブバンドに応じて、使用される実際の広帯域構成を受信UEにシグナリングする。
【0122】
第4の態様-PUSCHまたはPDSCHのような送信準備
この態様によれば、本発明の実施形態は、広帯域動作中の受信機が、使用される複数の広帯域構成を記憶し、適用される実際の広帯域構成に関する情報、ならびに受信機から送信機への送信のグラントを送信機から受信するアプローチを提供する。受信機は複数の送信を準備し、各送信は、異なる数のサブバンド、または異なるパターンのサブバンドを含む。広帯域構成全体から利用可能/利用不可能または占有/非占有サブバンドをもたらすLBTに応答して、準備された送信から適切な送信、たとえば1つ以上の特定の基準を満たすかまたはLBTパターンに最もよく適合する送信が選択される。たとえば、PUSCHグラントでDCIを受信したUEを想定すると(たとえば図11参照)、UEは、広帯域構成または広帯域構成のセットにおけるサブバンドの固定数の所定のサブセットのためにいくつかのPUSCH送信を準備してもよい。UEによって実行されたLBT結果に基づいて、UEは、
・所定の閾値を超えるデータレートを提供する、および/または
・LBTパターンに適合する最大トランスポートブロックサイズを提供する、および/または
・LBTパターンに適合するサブバンドの最大数を提供する、および/または
・所定の閾値を超えるチャネル品質を提供する、および/または
・利用可のまたは関連するサブバンド構成に関して特定の優先度を有する
PUSCH送信を選択し得る。
【0123】
図12は、UEが、3つの異なるPUSCHサイズを準備し、LBT結果に基づくものを選択する実施形態を示す。図12(a)では、図示される例において3つのサブバンド200から200にまたがるBWP200にわたる広帯域構成である、一般に広帯域動作のための適用される広帯域構成が示されている。UEは、gNBおよびUEの間の広帯域動作に使用される広帯域構成が図12(a)に示されるような構成であるという指示をgNBから受信することができる。この情報に応答して、UEは、図12(b)に示されるようにいくつかのPUSCH送信、図示される例では3つのPUSCH送信206から206を作成し、そのうちの第1のPUSCH206は、サブバンド200から200の全てを使用し、第2のPUSCH206は、サブバンド200および200のみを使用するがサブバンド200は使用せず、PUSCH206はサブバンド200、200を使用するがサブバンド200は使用しない。図12(b)と図12(c)との間で示されるように、UEがLBTを実行するのに応答して、UEは、送信206から206のうち、たとえば、LBTアルゴリズムの結果に最もよく適合するものを選択する。UEのPHYレイヤは、たとえば選択されたトランスポートブロックサイズまたはPUSCH-IDを報告することによって、同じUEのMACレイヤに、どのPUSCHが選択されたかを報告することができる。図示される例では、LBTは、gNBへの実際のアップリンク送信のために、UEが図12(c)に示されるように準備された送信206を選択するように、元の広帯域構成200の利用可能なサブバンド200から200図12(a))のうちのサブバンド200および200のみが利用可能であることを示すことができる。
【0124】
別の実施形態によれば、図12(a)に示されるような広帯域構成では、UEは、たとえば、1つのサブバンドを使用して第1のPUSCHを、2つのサブバンドを使用して第2のPUSCHを、そして3つのサブバンド、すなわち最大数のサブバンドを使用して第3のPUSCHを準備することができ、UEはその後、LBT結果に応答して、LBT結果に最もよく適合する実際に送信のためのPUSCHを選択することができる。
【0125】
図12(a)に示されるような広帯域構成は、gNBによってUEにシグナリングされた広帯域構成であってもよく、またはUEは、異なるサイズの異なる数のサブバンドを有する複数の利用可能な広帯域構成で構成されてもよく、UEに予め記憶された広帯域構成のうちのどれが広帯域動作に使用されるかの指示をgNBから受信する。UEへの広帯域構成のシグナリングはRRCシグナリング、広帯域動作が適用されるUEのための専用シグナリングであってもよく、またはこれは、gNBによってそのカバレッジ内の全てのUEにブロードキャストされてもよい。RRCシグナリングは、以下の通りであり得る。
Wideband-PUSCH-Preparation-Config::=SEQUENCE{
Configured-Subbands SEQUENCE(SIZE(1..max_subbands))OF INTEGER(1..max_nr_bands)
【0126】
サブバンドの数、シーケンスは、長さ1のシーケンスであるConfigured_Subbandsによってmax_subbandsにシグナリングされてもよく、max_subbandsは、広帯域動作に使用されることが許可されたサブバンドの最大数であり、使用されるサブバンドID(1..max_nr_bands)を示し、max_nr_bandsはサブバンドの総数である。
【0127】
別のRRCシグナリングは、以下の通りであり得る。
Wideband-PUSCH-Preparation-Config::=SEQUENCE{
Configured-Subbands INTEGER(1..max_nr_bands)
【0128】
サブバンドの数、シーケンスは、1とmax_subbandsとの間の数であるConfigured_Subbandsによってシグナリングされてもよく、max_subbandsは、広帯域動作に使用されることが許可または(事前)構成されたサブバンドの最大数である。
【0129】
第4の態様の別の実施形態によれば、UEは、UEで利用可能な広帯域構成で示されるサブバンドのうちの1つ以上におけるLBT障害を処理するように、PUSCH送信を異なる方法で準備することができる。たとえば、実施形態によれば、UEは、最も短いPUSCH長のみ、たとえば1つのサブバンドのみを準備し、利用可能であれば、たとえば図10(c)および図10(d)に示されるような方法で、新しい必須のLBTを回避するために帯域をビジーに保つように、別のサブバンド上で繰り返される最小サイズのみを送信することができる。UEは、たとえばULシグナリングを使用して、アップリンク通信に使用される実際のサブバンドを示すようにUCI内のそれぞれのビットまたはビット組み合わせを提供することによって、たとえば上述のような方法で、使用サブバンドの数を示すことができる。たとえば、第3の態様を参照して上記で示された表に示されるビット組み合わせが使用され得る。UEはまた、PUSCHがPUCCH内で繰り返されることも示し得る。別の実施形態によれば、UEは、複数の可能なサブバンドサイズを生成し、利用可能なサブバンドの数に最も近いサイズをパンクチャすることができ、これにより、パンクチャによってサイズを縮小する。たとえば、広帯域構成が、2つのみが非占有であって準備された最も近い送信が3つのサブバンドを使用する、4つのサブバンドを有すると想定すると、送信は、送信から1つの占有サブバンドを除去するようにパンクチャされ得る。UEは、たとえば、第3の態様を参照して上記で示された表に示されるビット組み合わせ、ならびにPUCCHを使用するパンクチャを使用して、使用サブバンドの数を示すことができる。
【0130】
第4の態様の実施形態は、主に広帯域動作を開始するgNBについて説明されてきたが、原理はUE開始広帯域動作にも等しく適用されることに留意されたい。さらに、実施形態は、たとえば基地局とユーザデバイスとの間のUuインターフェースを使用する通信に限定されず、むしろ原理は、D2D、V2V、V2X通信のようなサイドリンク通信にも適用され得る。
【0131】
第5の態様-非獲得サブバンドを有効化する制御チャネル監視
この態様によれば、本発明の実施形態は、UEまたはgNBが、得られないサブバンド、すなわちLBT手順によってビジーまたは占有されていると示されたサブバンドを監視することも可能にする。実施形態によれば、たとえば、UEがPDCCH監視を、構成されたBWPのような、構成された広帯域構成内でgNB-COTが検出またはシグナリングされないサブバンドに切り替えている場合、UEは、ネットワークによって、このようなサブバンド、すなわち、いずれにせよLBTによってビジーであると判断されたサブバンドを監視するようにも構成され得る。この態様は、たとえば接続設定中にgNBに示されるUE能力であり得る。この態様の利点は、このように動作するUEが、新しいサブバンドを明示的に認識させられる必要なしに、たとえば上述の第1の態様にしたがって、サブバンドが再獲得された直後にgNBから送信を受信する状況にあることである。UEは、既に再獲得されたサブバンドでの送信を処理する準備ができており、そのようにするためのgNBからの指示を必要としない。したがって、第1の態様の実施形態以外では、サブバンドが再獲得したシグナリングは必要とされない。このアプローチは、再獲得されたサブバンドのCOTの開始も広帯域動作に使用され得るようにするので、有利である。
【0132】
第5の態様の実施形態は、主にgNBおよびUEの間の通信について説明されてきたが、本発明は、たとえば基地局とユーザデバイスとの間のUuインターフェースを使用する通信に限定されず、むしろ原理は、D2D、V2V、V2X通信のようなサイドリンク通信にも適用され得ることに、留意されたい。
【0133】
第6の態様-パンクチャ部分の付加
この態様によれば、本発明の実施形態は、サブバンドが他のシステムによって占有されていたため広帯域動作に使用されなかったサブバンドに最初に関連付けられていたデータの送信を可能にする。たとえば、広帯域構成によって定義されるように(たとえば図12(a)参照)、広帯域送信のサブバンドが獲得されない、すなわち広帯域動作のために利用可能ではない場合、UEまたはgNBであり得る送信機は、得られないサブバンドで送信される送信の部分をパンクチャすることを決定することができる。これは、受信機における送信の復号性能を低下させる可能性がある。このような低下を回避するために、第6の態様の実施形態によれば、UEまたはgNBのような送信機は、LBTプロセスに応答して、送信に利用可能であると判断された、すなわち非占有またはフリーである広帯域構成からのサブバンドのうちの1つ以上での送信の非送信部分を付加することができる。
【0134】
図13は、送信のパンクチャ部分を付加するための実施形態を示す図である。図13(a)は、LBTプロセスを使用して新しいCOTを開始することによって送信の最初に送信されなかった部分が付加される実施形態を示す。図13(a)は、サイドリンク通信を適用するときの、たとえばgNBまたは別のUEに向かうUE開始広帯域通信のために3つのサブバンド200から200を使用する広帯域構成を示す。UEで実行されるLBTプロセスは、サブバンドのうち、サブバンド200が別のシステムによって占有されている、すなわち送信に利用可能ではなく、一方でサブバンド200および200がフリーまたは非占有であることをもたらす。したがって、LBTプロセスに続いて、元の送信がパンクチャされ、すなわち占有サブバンド200に関連付けられた送信の部分が除去され、利用可能なサブバンド200および200に関連付けられた送信の部分、すなわちPUSCH206のみが初期送信COTUEで送信される。パンクチャを実行したUEは、PUSCH206の間、送信206が送信の一部のみである、すなわちパンクチャされていること、およびサブバンド200上での後続の送信において、元の送信の残りまたはパンクチャ部分206’が後続の送信時間COTUEの間に送信されることを、受信機、すなわち基地局または別のUEに通知するように、PUCCH210を送信する。図13(a)の例では、元の送信のパンクチャ部分206’を付加するために、最初に非占有であることがわかったサブバンドのうちの1つに対してさらなるLBTプロセスを実行することによって、新しいCOTが開始される。図13(a)の例では、たとえばCAT-4またはCAT-2LBTを使用して、サブバンド200内でさらなるLBTプロセスが実行され、サブバンド200が依然として利用可能、すなわちビジーまたは占有されていない場合、UEのような送信機は、失われた部分206’を受信機に送信する。サブバンド200が利用可能ではない、すなわち別のシステムによってビジーになった場合には、失われた部分はドロップされてもよい。
【0135】
図13(b)は、新しいCOTが作成される必要がない、すなわち実行すべきさらなるLBTがなく、初期COTが延長される、この態様のさらなる実施形態を示す。たとえば、UEまたはgNBは、送信自体のためのチャネルアクセスの間に既にCOTを延長している場合を考慮することができ、最大許容COT持続時間が元の送信の一部を付加するのに十分であるように、LBTのためのCWTを選択することができる。送信機が最初に広帯域送信のサブバンドを取得する場合、すなわち使用される広帯域構成に占有サブバンドがない場合、最大COT時間は使用されず、送信206を実際に送信するための時間のみが使用される。しかしながら、サブバンドのうちの1つ以上が失われた場合、UE/gNBは、パンクチャ部分206’の送信向けにフリーであるとLBTプロセスによって判定されたサブバンドのうちの1つ以上で追加のCOT持続時間を使用することができる。図13(b)では、UEは、初期LBTプロセスにおいて、最大COTを適用するが、元の送信206では、サブバンド200が利用可能ではない、図13(a)に関連して説明されたような状況において、このサブバンドに関連付けられた送信がCOTの第2の部分の利用可能なサブバンド200または200に適用され得るように、最大COTの第1の部分のみが必要とされる。
【0136】
第6の態様の実施形態は、主に広帯域動作を開始するUEについて説明されてきたが、原理はgNB開始広帯域動作にも等しく適用されることに留意されたい。さらに、実施形態は、たとえば基地局とユーザデバイスとの間のUuインターフェースを使用する通信に限定されず、むしろ原理は、D2D、V2V、V2X通信のようなサイドリンク通信にも適用され得る。
【0137】
第7の態様-LBTなしの別個のサブキャリア間隔(SCS)高速制御
この態様によれば、本発明の実施形態は、たとえばフィードバック情報など、余分なLBTを適用することなく、実際の送信の直後に特定の情報を送信することを可能にする。第7の態様の実施形態は、広帯域動作および非広帯域動作の両方に、すなわち別の共存システムによる占有のために1つ以上のサブバンドが送信に利用可能か利用不可能かを確認するようにLBTを実行する送信に、使用され得る。
【0138】
図14は、異なる通信システム間で共有され得る単一のサブバンド200に関する情報を送信するための動作による第7の態様の実施形態を示す。
【0139】
図14(a)は、UEからgNBへのアップリンク送信のための実施形態を示す。最初に、サブバンド200がフリーまたは非占有であるか否かを判定するように、UEによってLBTが実行される。サブバンド200がフリーである場合、UEは、たとえば15KHzのサブキャリア間隔を使用して、時間tから時間tまでのLBTプロセスに続いてアップリンク送信PUSCH206を実行する。アップリンク通信の後、および時間tから時間tまでの特定のギャップの後、時間tから始まって、UEは、さらなる部分において、60KHzのサブキャリア間隔でgNBから制御メッセージPDCCH202を受信する。
【0140】
図14(b)は、14(a)を参照して説明されたのと同様のシナリオを示すが、時間tからtまでの間のgNBからUEへのダウンリンク送信、および時間tに始まるUEからgNBへのアップリンク送信についてである。
【0141】
送信UEが、最初に第1のサブキャリア間隔で送信し、より大きい第2のサブキャリア間隔を使用して受信UEから構成などを受信するように、ユーザデバイス間のサイドリンク通信のために同じ構成が使用され得る。
【0142】
図14を参照して上記で説明された実施形態は、たとえば、IEEE802.11、ならびに実際の送信が可能になった後にフィードバックの直接送信として余分なLBTを必要とせずに単一のサブバンド通信または広帯域通信を使用するNR-U環境のものと同様のHARQフィードバックプロセスを実施すること可能にする。IEEE802.11では、HARQ送信自体が初期送信の直後に行われ、非常に短いので、これが機能する。NR-Uにしたがってこのようなアプローチを実施するために、サブバンド200のCOTの間の送信持続時間は、1つは送信用、別の1つ、より高い1つは即時の制御送信用の、別個のサブキャリア間隔があるように事前構成されており、任意選択的に、UEが異なるサブキャリア間隔を有する信号の受信に適合できるようにするための小さい切り替えギャップが設けられている。これにより、たとえば、まだCOT内にある実際の送信の終了時に、UEからgNBに、またはgNBからUEに、またはUE間でHARQフィードバックを送信することが可能になり、これにより、新しいLBTを実行する必要性を回避する。SCSが高いOFDMシンボルの方が時間が短くなるため、制御データの送信もまた速くなる。
【0143】
第7の態様の実施形態は、主にgNBおよびUEの間の通信について説明されてきたが、本発明は、たとえば基地局とユーザデバイスとの間のUuインターフェースを使用する通信に限定されず、むしろ原理は、D2D、V2V、V2X通信のようなサイドリンク通信にも適用され得ることに、留意されたい。
【0144】
一般
本発明の様々な態様の上記の実施形態に関して、通信がgNBまたはUEのような送信機とUEおよびgNBのような受信機との間で行われる環境についてこれらが説明されてきたことに留意されたい。しかしながら、本発明は、このような通信に限定されず、むしろ、上記の原理は、D2D、V2V、V2X通信のようなデバイスツーデバイス通信にも等しく適用され得る。このようなシナリオでは、通信は、それぞれのデバイス間のサイドリンクを介して行われる。送信機は第1のUEであり、受信機は、サイドリンクリソースを使用して通信する第2のUEである。
【0145】
本発明の様々な態様の上記の実施形態に関して、同じ帯域幅の4つのサブバンドを有する特定のBWPが使用される環境についてこれらが説明されてきたことに留意されたい。当然ながら、本発明は、このようなBWPに限定されず、同じ帯域幅または異なる帯域幅のより多いかまたは少ないサブバンドを含む、より狭いかまたは広いBWPが採用されてもよい。
【0146】
本発明の実施形態は、上記で詳細に説明されてきたが、それぞれの実施形態および態様は、個別に実施されてもよく、もしくは実施形態または態様のうちの2つ以上が組み合わせて実施されてもよい。
【0147】
本発明の実施形態は、PC5インターフェースを使用するサイドリンク通信を参照して上記で詳細に説明されてきた。しかしながら、本発明は、PC5インターフェースの使用に限定されない。1つ以上のUE間の直接通信を可能にする任意の他のインターフェース、たとえばIEEE802.11p規格、IEEE802.15.4規格(Zigbee)などによるインターフェースが採用されてもよい。
【0148】
実施形態によれば、無線通信システムは、地上ネットワーク、または非地上ネットワーク、または受信機として航空車両または宇宙車両を使用するネットワークもしくはネットワークのセグメント、またはこれらの組み合わせを含むことができる。
【0149】
実施形態によれば、受信機は、アイテム/デバイスがセンサまたはアクチュエータのような無線通信システムを使用して通信することを可能にするネットワーク接続が設けられた、モバイルまたは固定端末、IoTデバイス、地上ベースの車両、航空機、ドローン、建物、または任意の他のアイテムまたはデバイスのうちの1つ以上を備えることができる。実施形態によれば、送信機は、ネットワーク接続が設けられたアイテムまたはデバイスが無線通信システムを使用して通信することを可能にする、マクロセル基地局、またはスモールセル基地局、または衛星もしくは宇宙のような宇宙車両、または無人航空機システム(UAS:unmanned aircraft system)、またはたとえばテザーUAS、軽UAS(LTA:lighter than air UAS)、重UAS(HTA:heavier than air UAS)、および高高度UASプラットフォーム(HAP:high altitude UAS platform)のような航空車両、または任意の送受信ポイント(TRP)のうちの1つ以上を備えることができる。
【0150】
記載された概念のいくつかの態様は、装置の文脈で説明されてきたが、これらの態様は対応する方法の説明も表すことが明らかであり、ブロックまたはデバイスは、方法ステップまたは方法ステップの特徴に対応する。同様に、方法ステップの文脈で説明される大要もまた、対応する装置の対応するブロックまたはアイテムまたは特徴の説明を表す。
【0151】
本発明の様々な要素および特徴は、アナログおよび/またはデジタル回路を使用するハードウェアで、ソフトウェアで、1つ以上の汎用または専用プロセッサによる命令の実行を通じて、またはハードウェアとソフトウェアとの組み合わせとして、実装され得る。たとえば、本発明の実施形態は、コンピュータシステムまたは別の処理システムの環境で実施され得る。図15は、コンピュータシステム500の一例を示す。ユニットおよびモジュール、ならびにこれらのユニットによって実行される方法のステップは、1つ以上のコンピュータシステム500上で実行することができる。コンピュータシステム500は、専用または汎用デジタル信号プロセッサのような1つ以上のプロセッサ502を含む。プロセッサ502は、バスまたはネットワークのような通信インフラストラクチャ504に接続されている。コンピュータシステム500は、メインメモリ506、たとえばランダムアクセスメモリ(RAM)、および二次メモリ508、たとえばハードディスクドライブおよび/またはリムーバブルストレージドライブのような二次メモリ508を含む。二次メモリ508は、コンピュータプログラムまたは他の命令がコンピュータシステム500内にロードされることを可能にすることができる。コンピュータシステム500は、ソフトウェアおよびデータがコンピュータシステム500と外部デバイスとの間で転送されることを可能にするための通信インターフェース510をさらに含むことができる。通信は、通信インターフェースによって処理されることが可能な、電子信号、電磁信号、光信号、または他の信号の形態であってもよい。通信は、電線またはケーブル、光ファイバー、電話回線、形態電話リンク、RFリンク、および他の通信チャネル512を使用することができる。
【0152】
「コンピュータプログラム媒体」および「コンピュータ可読媒体」という用語は、リムーバブルストレージユニット、またはハードディスクドライブにインストールされたハードディスクなどの有形の記憶媒体を一般的に指すために使用される。これらのコンピュータプログラム製品は、コンピュータシステム500にソフトウェアを提供するための手段である。コンピュータ制御ロジックとも呼ばれるコンピュータプログラムは、メインメモリ506および/または二次メモリ508に記憶される。コンピュータプログラムはまた、通信インターフェース510を介して受信されてもよい。コンピュータプログラムは、実行されると、コンピュータシステム500が本発明を実施することを可能にする。具体的には、コンピュータプログラムは、実行されると、プロセッサ502が、本明細書に記載される方法のいずれかなど、本発明のプロセスを実施することを可能にする。したがって、このようなコンピュータプログラムは、コンピュータシステム500のコントローラを表すことができる。本開示がソフトウェアを使用して実施される場合、ソフトウェアはコンピュータプログラム製品に記憶され、リムーバブルストレージドライブ、通信インターフェース510のようなインターフェースを使用してコンピュータシステム500にロードされ得る。
【0153】
ハードウェアまたはソフトウェアでの実装は、それぞれの方法が実行されるようにプログラマブルコンピュータシステムと協働する(または協働することが可能な)、電子的に読み取り可能な制御信号が記憶されたデジタル記憶媒体、たとえばクラウドストレージ、フロッピーディスク、DVD、Blu-ray(登録商標)、CD、ROM、PROM、EPROM、EEPROM、またはFLASH(登録商標)メモリを使用して実行され得る。したがって、デジタル記憶媒体はコンピュータ可読であり得る。
【0154】
本発明によるいくつかの実施形態は、本明細書に記載される方法のうちの1つが実行されるように、プログラマブルコンピュータシステムと協働することが可能な、電子的に読み取り可能な制御信号を有するデータキャリアを備える。
【0155】
一般に、本発明の実施形態は、プログラムコードを有するコンピュータプログラム製品として実装されてもよく、プログラムコードは、コンピュータプログラム製品がコンピュータ上で実行されると、方法のうちの1つを実行するように動作可能である。プログラムコードは、たとえば、機械可読キャリアに記憶されてもよい。
【0156】
別の実施形態は、機械可読キャリアに記憶された、本明細書に記載される方法のうちの1つを実行するためのコンピュータプログラムを備える。したがって、言い換えると、本発明の方法の一実施形態は、コンピュータプログラムがコンピュータ上で実行されると、本明細書に記載される方法のうちの1つを実行するためのプログラムコードを有するコンピュータプログラムである。
【0157】
したがって、本発明の方法のさらなる実施形態は、本発明の方法のうちの1つを実行するためのコンピュータプログラムが記録されたデータキャリア(またはデジタル記憶媒体、またはコンピュータ可読媒体)である。したがって、本発明の方法のさらなる実施形態は、本発明の方法のうちの1つを実行するためのコンピュータプログラムを表すデータストリームまたは信号のシーケンスである。データストリームまたは信号のシーケンスは、たとえば、データ通信接続を介して、たとえばインターネットを介して転送されるように構成され得る。さらなる実施形態は、本発明の方法のうちの1つを実行するように構成または適合された処理手段、たとえばコンピュータ、またはプログラマブルロジックデバイスを備える。さらなる実施形態は、本発明の方法のうちの1つを実行するためのコンピュータプログラムがインストールされたコンピュータを備える。
【0158】
いくつかの実施形態では、本発明の方法の機能の一部または全てを実行するために、プログラマブルロジックデバイス(たとえばフィールドプログラマブルゲートアレイ)が使用され得る。いくつかの実施形態では、フィールドプログラマブルゲートアレイは、本発明の方法のうちの1つを実行するために、マイクロプロセッサと協働することができる。一般に、方法は、好ましくは任意のハードウェア装置によって実行される。
【0159】
上記の実施形態は、本発明の原理を単に例示するものである。本明細書に記載される構成および詳細の修正および変形は、当業者には明らかであることが理解される。したがって、本明細書に記載される実施形態の記述および説明によって表される特定の詳細によってではなく、差し迫った特許請求項の範囲によってのみ限定されることが意図される。
【符号の説明】
【0160】
BS 基地局
CBR チャネルビジー率
D2D デバイスツーデバイス
EN 緊急通知
eNB 進化型ノードB(基地局)
FDM 周波数分割多重
LTE ロングタームエボリューション
PC5 D2D通信のためにサイドリンクチャネルを使用するインターフェース
PPPP ProSeパケット毎優先度
PRB 物理リソースブロック
ProSe 近接サービス
RA リソース割り当て
SCI サイドリンク制御情報
SL サイドリンク
sTTI 短い送信時間間隔
TDM 時分割多重
TDMA 時分割多重アクセス
TPC 送信電力制御/送信電力コマンド
UE ユーザエンティティ(ユーザ端末)
URLLC 超高信頼低遅延通信
V2V 車車間
V2I 車インフラストラクチャ間
V2P 車歩行者間
V2N 車ネットワーク間
V2X 車車間・路車間、すなわちV2V、V2I、V2P、V2N
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10-1】
図10-2】
図11
図12
図13
図14(a)】
図14(b)】
図15