(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-15
(45)【発行日】2023-12-25
(54)【発明の名称】データベース障害からの回復を含む最適化されたユーザ機器能力シグナリング
(51)【国際特許分類】
H04W 8/30 20090101AFI20231218BHJP
H04W 8/24 20090101ALI20231218BHJP
H04W 24/04 20090101ALI20231218BHJP
【FI】
H04W8/30
H04W8/24
H04W24/04
(21)【出願番号】P 2021564727
(86)(22)【出願日】2019-05-01
(86)【国際出願番号】 US2019030262
(87)【国際公開番号】W WO2020222842
(87)【国際公開日】2020-11-05
【審査請求日】2021-12-27
(73)【特許権者】
【識別番号】515076873
【氏名又は名称】ノキア テクノロジーズ オサケユイチア
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100086771
【氏名又は名称】西島 孝喜
(74)【代理人】
【識別番号】100109335
【氏名又は名称】上杉 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【氏名又は名称】近藤 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100139712
【氏名又は名称】那須 威夫
(72)【発明者】
【氏名】カザーティ アレッシオ
【審査官】青木 健
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2019/031540(WO,A1)
【文献】特開2014-099878(JP,A)
【文献】国際公開第2011/095256(WO,A1)
【文献】特表2008-546347(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W 4/00 - 99/00
H04B 7/24 - 7/26
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つのプロセッサと、
コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリと、
を備えた装置であって、
前記少なくとも1つのメモリおよび前記コンピュータプログラムコードが、前記少なくとも1つのプロセッサとともに、
ユーザ機器能力管理機能から、前記ユーザ機器能力管理機能のリスタートを示す第1のリスタートカウンタ値を含むメッセージを受信することと、
前記第1のリスタートカウンタ値の受信に応答して、前記ユーザ機器能力管理機能のリスタート前状態に関連する第2のリスタートカウンタ値と関連付けられた1つまたは複数の旧ユーザ機器能力識別子を禁止することと、
前記ユーザ機器能力管理機能の前記リスタートを示す前記第1のリスタートカウンタ値を送信することと、
を少なくとも前記装置に行わせるように構成された、装置。
【請求項2】
前記第1のリスタートカウンタ値を格納することを少なくとも行うようにさらに構成された、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記装置が、前記第2のリスタートカウンタ値と関連付けられたユーザ機器能力識別子を含む登録リクエストを受信した場合および/または登録ユーザ機器に対して格納された1つまたは複数のユーザ機器能力識別子を検査する場合に、前記第2のリスタートカウンタ値を前記第1のリスタートカウンタ値と比較することによって、前記第2のリスタートカウンタ値が前記第1のリスタートカウンタ値に一致するかを判定することを少なくとも行うようにさらに構成された、請求項1または2に記載の装置。
【請求項4】
ユーザ機器のユーザ機器能力情報の読み出しをトリガするメッセージを無線アクセスネットワークに送信することを少なくとも行うようにさらに構成された、請求項1~3のいずれか1項に記載の装置。
【請求項5】
前記装置がそのキャッシュに、前記第2のリスタートカウンタ値に関連するユーザ機器能力識別子を含まない場合、前記メッセージが送信される、請求項4に記載の装置。
【請求項6】
少なくとも1つの無線能力を含む前記ユーザ機器能力情報に関連する新ユーザ機器能力識別子をユーザ機器に割り当てることであり、前記新ユーザ機器能力識別子が、前記第1のリスタートカウンタ値に関連する、割り当てることを少なくとも行うようにさらに構成された、請求項4に記載の装置。
【請求項7】
前記割り当てられた新ユーザ機器能力識別子が、登録承認メッセージ、設定アップデートメッセージ、グローバルユニーク一時識別子再配分コマンドメッセージ、および/または非アクセス階層シグナリングメッセージにおいて前記ユーザ機器に送信される、請求項6に記載の装置。
【請求項8】
新ユーザ機器能力識別子および/または前記第1のリスタートカウンタ値を無線アクセスネットワークに送信することにより、前記第2のリスタートカウンタ値に関連する前記1つまたは複数の旧ユーザ機器能力識別子の使用を前記無線アクセスネットワークが禁止できるようにすること、ならびに/または、前記第1のリスタートカウンタ値および/または前記第1のリスタートカウンタと関連付けられた前記ユーザ機器能力識別子を格納することを少なくとも行うようにさらに構成された、請求項3または5に記載の装置。
【請求項9】
N2インターフェースまたはS1インターフェースメッセージによって、前記新ユーザ機器能力識別子および/または前記第1のリスタートカウンタ値を無線アクセスネットワークに送信することを少なくとも行うようにさらに構成された、請求項8に記載の装置。
【請求項10】
前記第2のリスタートカウンタ値に関連する前記旧ユーザ機器能力識別子を含むコンテキスト情報を1つまたは複数のユーザ機器に向かって送信することを少なくとも行うようにさらに構成された、請求項1~9のいずれか1項に記載の装置。
【請求項11】
前記ユーザ機器能力管理機能の前記リスタートを示す前記第1のリスタートカウンタ値が、前記無線アクセスネットワークに向かって送信される、請求項4、8、及び9のいずれか1項に記載の装置。
【請求項12】
コアネットワークノード、アクセス・モビリティ管理機能、および/またはモビリティ管理エンティティに含まれるか、あるいは、コアネットワークノード、アクセス・モビリティ管理機能、および/またはモビリティ管理エンティティを備えた、請求項1~11のいずれか1項に記載の装置。
【請求項13】
少なくとも1つのプロセッサと、
コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリと、
を備えた装置であって、
前記少なくとも1つのメモリおよび前記コンピュータプログラムコードが、前記少なくとも1つのプロセッサとともに、
ユーザ機器能力管理機能のリスタートを示す第1のリスタートカウンタ値と関連付けられた第1のユーザ機器能力識別子を受信することと、
前記第1のユーザ機器能力識別子を少なくとも1つのユーザ機器能力と関連付けることと、
前記第1のリスタートカウンタ値および/または前記少なくとも1つのユーザ機器能力に関連する前記第1のユーザ機器能力識別子を格納することと、
を少なくとも前記装置に行わせるように構成された、装置。
【請求項14】
前記第1のリスタートカウンタ値に関連する前記第1のユーザ機器能力識別子を含む登録リクエストを無線アクセスネットワーク経由でコアネットワークに送信することを少なくとも行うようにさらに構成された、請求項13に記載の装置。
【請求項15】
前記第1のリスタートカウンタ値が、前記装置の第2のユーザ機器能力識別子に関連する第2のリスタートカウンタ値と比較した場合に、前記ユーザ機器能力管理機能のより最近のリスタートを示す、請求項13~14のいずれか1項に記載の装置。
【請求項16】
前記受信した第1のユーザ機器能力識別子に応答して、前記第2のユーザ機器能力識別子の使用を禁止することを少なくとも行うようにさらに構成された、請求項15に記載の装置。
【請求項17】
前記第2のユーザ機器能力識別子を禁止することが、前記第2のユーザ機器能力識別子を消去することを含む、請求項16に記載の装置。
【請求項18】
前記第1のリスタートカウンタ値に関連する前記第1のユーザ機器能力識別子の受信後、前記第2のリスタートカウンタ値に関連する1つまたは複数のユーザ機器能力識別子をキャッシングすることであり、キャッシュが、対応するユーザ機器能力情報を含む、キャッシングすることを少なくとも行うようにさらに構成された、請求項15に記載の装置。
【請求項19】
前記第1のリスタートカウンタ値に関連する前記第1のユーザ機器能力識別子が、登録承認メッセージ、設定アップデートメッセージ、グローバルユニーク一時識別子再配分コマンドメッセージ、および/または非アクセス階層シグナリングメッセージによって受信される、請求項13~18のいずれか1項に記載の装置。
【請求項20】
前記第1のユーザ機器能力識別子が、無線アクセスネットワークに送信される、請求項13~19のいずれか1項に記載の装置。
【請求項21】
ユーザ機器に含まれるか、あるいは、ユーザ機器を備えた、請求項13~20のいずれか1項に記載の装置。
【請求項22】
ユーザ機器能力管理機能から、前記ユーザ機器能力管理機能のリスタートを示す第1のリスタートカウンタ値を含むメッセージを受信することと、
前記第1のリスタートカウンタ値の受信に応答して、前記ユーザ機器能力管理機能のリスタート前状態に関連する第2のリスタートカウンタ値と関連付けられた1つまたは複数の旧ユーザ機器能力識別子を禁止することと、
前記ユーザ機器能力管理機能の前記リスタートを示す前記第1のリスタートカウンタ値を送信することと、
を含む方法。
【請求項23】
前記第1のリスタートカウンタ値を格納することをさらに含む、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記第2のリスタートカウンタ値と関連付けられたユーザ機器能力識別子を含む登録リクエストが受信された場合および/または登録ユーザ機器に対して格納された1つまたは複数のユーザ機器能力識別子を検査する場合に、前記第2のリスタートカウンタ値を前記第1のリスタートカウンタ値と比較することによって、前記第2のリスタートカウンタ値が前記第1のリスタートカウンタ値に一致するかを判定することをさらに含む、請求項22または23に記載の方法。
【請求項25】
ユーザ機器のユーザ機器能力情報の読み出しをトリガするメッセージを無線アクセスネットワークに送信することをさらに含む、請求項22~24のいずれか1項に記載の方法。
【請求項26】
キャッシュに、前記第2のリスタートカウンタ値に関連するユーザ機器能力識別子を含まない場合、前記メッセージが送信される、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
少なくとも1つの無線能力を含む前記ユーザ機器能力情報に関連する新ユーザ機器能力識別子をユーザ機器に割り当てることであり、前記新ユーザ機器能力識別子が、前記第1のリスタートカウンタ値に関連する、割り当てることをさらに含む、請求項
25に記載の方法。
【請求項28】
前記割り当てられた新ユーザ機器能力識別子が、登録承認メッセージ、設定アップデートメッセージ、グローバルユニーク一時識別子再配分コマンドメッセージ、および/または非アクセス階層シグナリングメッセージにおいて前記ユーザ機器に送信される、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
新ユーザ機器能力識別子および/または前記第1のリスタートカウンタ値を無線アクセスネットワークに送信することにより、前記第2のリスタートカウンタ値に関連する前記1つまたは複数の旧ユーザ機器能力識別子の使用を前記無線アクセスネットワークが禁止できるようにすること、ならびに/または、前記第1のリスタートカウンタ値および/または前記第1のリスタートカウンタと関連付けられた前記ユーザ機器能力識別子を少なくとも格納することをさらに含む、請求項
24または26に記載の方法。
【請求項30】
N2インターフェースまたはS1インターフェースメッセージによって、前記新ユーザ機器能力識別子および/または前記第1のリスタートカウンタ値を無線アクセスネットワークに送信することをさらに含む、請求項29に記載の方法。
【請求項31】
前記第2のリスタートカウンタ値に関連する前記旧ユーザ機
器能力識別子を含むコンテキスト情報を1つまたは複数のユーザ機器に向かって送信することをさらに含む、請求項22~30のいずれか1項に記載の方法。
【請求項32】
前記ユーザ機器能力管理機能の前記リスタートを示す前記第1のリスタートカウンタ値が、前記無線アクセスネットワークに向かって送信される、請求項
25,29,および30のいずれか1項に記載の方法。
【請求項33】
ユーザ機器能力管理機能のリスタートを示す第1のリスタートカウンタ値と関連付けられた第1のユーザ機器能力識別子を受信することと、
前記第1のユーザ機器能力識別子を少なくとも1つのユーザ機器能力と関連付けることと、
前記第1のリスタートカウンタ値および/または前記少なくとも1つのユーザ機器能力に関連する前記第1のユーザ機器能力識別子を格納することと、
を含む方法。
【請求項34】
前記第1のリスタートカウンタ値に関連する前記第1のユーザ機器能力識別子を含む登録リクエストを無線アクセスネットワーク経由でコアネットワークに送信することをさらに含む、請求項33に記載の方法。
【請求項35】
前記第1のリスタートカウンタ値が、第2のユーザ機器能力識別子に関連する第2のリスタートカウンタ値と比較した場合に、前記ユーザ機器能力管理機能のより最近のリスタートを示す、請求項33または34に記載の方法。
【請求項36】
前記受信した第1のユーザ機器能力識別子に応答して、前記第2のユーザ機器能力識別子の使用を禁止することをさらに含む、請求項35に記載の方法。
【請求項37】
前記第2のユーザ機器能力識別子を禁止することが、前記第2のユーザ機器能力識別子を消去することを含む、請求項36に記載の方法。
【請求項38】
前記第1のリスタートカウンタ値に関連する前記第1のユーザ機器能力識別子の受信後、前記第2のリスタートカウンタ値に関連する1つまたは複数のユーザ機器能力識別子をキャッシングすることであり、キャッシュが、対応するユーザ機器能力情報を含む、キャッシングすることをさらに含む、請求項
35に記載の方法。
【請求項39】
前記第1のリスタートカウンタ値に関連する前記第1のユーザ機器能力識別子が、登録承認メッセージ、設定アップデートメッセージ、グローバルユニーク一時識別子再配分コマンドメッセージ、および/または非アクセス階層シグナリングメッセージによって受信される、請求項33~38のいずれか1項に記載の方法。
【請求項40】
前記第1のユーザ機器能力識別子が、無線アクセスネットワークに送信される、請求項33~39のいずれか1項に記載の方法。
【請求項41】
ユーザ機器能力管理機能から、前記ユーザ機器能力管理機能のリスタートを示す第1のリスタートカウンタ値を含むメッセージを受信する手段と、
前記第1のリスタートカウンタ値の受信に応答して、前記ユーザ機器能力管理機能のリスタート前状態に関連する第2のリスタートカウンタ値と関連付けられた1つまたは複数の旧ユーザ機器能力識別子を禁止する手段と、
前記ユーザ機器能力管理機能の前記リスタートを示す前記第1のリスタートカウンタ値を送信する手段と、
を備えた装置。
【請求項42】
請求項23~32のいずれか1項を実行する手段を備えた、請求項41に記載の装置。
【請求項43】
ユーザ機器能力管理機能のリスタートを示す第1のリスタートカウンタ値と関連付けられた第1のユーザ機器能力識別子を受信する手段と、
前記第1のユーザ機器能力識別子を少なくとも1つのユーザ機器能力と関連付ける手段と、
前記第1のリスタートカウンタ値および/または前記少なくとも1つのユーザ機器能力に関連する前記第1のユーザ機器能力識別子を格納する手段と、
を備えた装置。
【請求項44】
請求項34~40のいずれか1項を実行する手段を備えた、請求項43に記載の装置。
【請求項45】
実行された場合に、
ユーザ機器能力管理機能から、前記ユーザ機器能力管理機能のリスタートを示す第1のリスタートカウンタ値を含むメッセージを受信することと、
前記第1のリスタートカウンタ値の受信に応答して、前記ユーザ機器能力管理機能のリスタート前状態に関連する第2のリスタートカウンタ値と関連付けられた1つまたは複数の旧ユーザ機器能力識別子を禁止することと、
前記ユーザ機器能力管理機能の前記リスタートを示す前記第1のリスタートカウンタ値を送信することと、
を含む動作を生じるプログラムコードを含む非一過性コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項46】
実行された場合に、
ユーザ機器能力管理機能のリスタートを示す第1のリスタートカウンタ値と関連付けられた第1のユーザ機器能力識別子を受信することと、
前記第1のユーザ機器能力識別子を少なくとも1つのユーザ機器能力と関連付けることと、
前記第1のリスタートカウンタ値および/または前記少なくとも1つのユーザ機器能力に関連する前記第1のユーザ機器能力識別子を格納することと、
を含む動作を生じるプログラムコードを含む非一過性コンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書に記載の主題は、無線に関する。
【背景技術】
【0002】
セルラーシステムにおいて、ユーザ機器(UE)は、無線アクセスネットワーク(RAN)に関する能力を含むUEの能力等の能力情報をネットワークに提供可能である。UEの能力情報のサイズは、時間とともに重要となる可能性がある。ただし、3GPPにおいては、Rel-16におけるUEの無線能力シグナリングの最適化に関する作業項目を推し進めている(たとえば、800025, FS_RACS, “Study on optimizations on UE radio capability signaling”および800097, FS_RACS_RAN, “Study on optimizations on UE radio capability signaling - NR/E-UTRA Aspects”参照)。
【発明の概要】
【0003】
ユーザ機器能力シグナリングのための方法および装置(コンピュータプログラム製品を含む)が提供される。
【0004】
いくつかの例示的な実施形態においては、少なくとも1つのプロセッサと、コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリと、を備えた装置であって、少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードが、少なくとも1つのプロセッサとともに、ユーザ機器能力管理機能(user equipment capability management function)から、当該ユーザ機器能力管理機能のリスタートを示す第1のリスタートカウンタ値を含むメッセージを受信することと、第1のリスタートカウンタ値の受信に応答して、ユーザ機器能力管理機能のリスタート前状態に関連する第2のリスタートカウンタ値と関連付けられた1つまたは複数の旧ユーザ機器能力識別子(user equipment capability identifier)を禁止することと、ユーザ機器能力管理機能のリスタートを示す第1のリスタートカウンタ値を送信することと、を少なくとも当該装置に行わせるように構成された、装置が提供され得る。
【0005】
いくつかの変形例においては、以下の特徴を含む本明細書に開示の特徴のうちの1つまたは複数が任意選択として、任意の実現可能な組み合わせに含まれ得る。第1のリスタートカウンタ値は、格納されるようになっていてもよい。この装置は、第2のリスタートカウンタ値と関連付けられたユーザ機器能力識別子を含む登録リクエストを受信した場合および/または登録ユーザ機器に対して格納された1つまたは複数のユーザ機器能力識別子を検査する場合に、第2のリスタートカウンタ値を第1のリスタートカウンタ値と比較することによって、第2のリスタートカウンタ値が第1のリスタートカウンタ値に一致するかを判定するようにしてもよい。ユーザ機器のユーザ機器能力情報の読み出しをトリガするメッセージが無線アクセスネットワークに送信されるようになっていてもよい。メッセージは、この装置がそのキャッシュに、第2のリスタートカウンタ値に関連するユーザ機器能力識別子を含まない場合に送信されるようになっていてもよい。少なくとも1つの無線能力を含むユーザ機器能力情報に関連する新ユーザ機器能力識別子がユーザ機器に割り当てられるようになっていてもよく、新ユーザ機器能力識別子は、第1のリスタートカウンタ値に関連していてもよい。割り当てられた新ユーザ機器能力識別子は、登録承認メッセージ(registration accept message)、設定アップデートメッセージ(configuration update message)、グローバルユニーク一時識別子再配分コマンドメッセージ(globally unique temporary identifier reallocation command message)、および/または非アクセス階層シグナリングメッセージにおいてユーザ機器に送信されるようになっていてもよい。新ユーザ機器能力識別子および/または第1のリスタートカウンタ値が無線アクセスネットワークに送信されることにより、第2のリスタートカウンタ値に関連する1つまたは複数の旧ユーザ機器能力識別子の使用を無線アクセスネットワークが禁止できるようになっていてもよい。第1のリスタートカウンタ値および/または第1のリスタートカウンタと関連付けられたユーザ機器能力識別子が格納されるようになっていてもよい。N2インターフェースまたはS1インターフェースメッセージによって、新ユーザ機器能力識別子および/または第1のリスタートカウンタ値が無線アクセスネットワークに送信されるようになっていてもよい。第2のリスタートカウンタ値に関連する旧ユーザ機器能力識別子を含むコンテキスト情報が1つまたは複数のユーザ機器に向かって送信されるようになっていてもよい。ユーザ機器能力管理機能のリスタートを示す第1のリスタートカウンタ値が無線アクセスネットワークに向かって送信されるようになっていてもよい。この装置は、コアネットワークノード、アクセス・モビリティ管理機能、および/またはモビリティ管理エンティティに含まれていてもよいし、コアネットワークノード、アクセス・モビリティ管理機能、および/またはモビリティ管理エンティティを備えていてもよい。
【0006】
いくつかの例示的な実施形態においては、少なくとも1つのプロセッサと、コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリと、を備えた装置であって、少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードが、少なくとも1つのプロセッサとともに、ユーザ機器能力管理機能のリスタートを示す第1のリスタートカウンタ値と関連付けられた第1のユーザ機器能力識別子を受信することと、第1のユーザ機器能力識別子を少なくとも1つのユーザ機器能力と関連付けることと、第1のリスタートカウンタ値および/または少なくとも1つのユーザ機器能力に関連する第1のユーザ機器能力識別子を格納することと、を少なくとも当該装置に行わせるように構成された、装置が提供され得る。
【0007】
いくつかの変形例においては、以下の特徴を含む本明細書に開示の特徴のうちの1つまたは複数が任意選択として、任意の実現可能な組み合わせに含まれ得る。第1のリスタートカウンタ値に関連する第1のユーザ機器能力識別子を含む登録リクエストが無線アクセスネットワーク経由でコアネットワークに送信されるようになっていてもよい。第1のリスタートカウンタ値は、この装置の第2のユーザ機器能力識別子に関連する第2のリスタートカウンタ値と比較した場合に、ユーザ機器能力管理機能のより最近のリスタートを示していてもよい。受信した第1のユーザ機器能力識別子に応答して、第2のユーザ機器能力識別子の使用が禁止されるようになっていてもよい。第2のユーザ機器能力識別子を禁止することは、第2のユーザ機器能力識別子を消去することを含んでいてもよい。第1のリスタートカウンタ値に関連する第1のユーザ機器能力識別子の受信後、第2のリスタートカウンタ値に関連する1つまたは複数のユーザ機器能力識別子がキャッシングされるようになっていてもよく、キャッシュは、対応するユーザ機器能力情報を含んでいてもよい。第1のリスタートカウンタ値に関連する第1のユーザ機器能力識別子は、登録承認メッセージ、設定アップデートメッセージ、グローバルユニーク一時識別子再配分コマンドメッセージ、および/または非アクセス階層シグナリングメッセージによって受信されるようになっていてもよい。第1のユーザ機器能力識別子が無線アクセスネットワークに送信されるようになっていてもよい。この装置は、ユーザ機器に含まれていてもよいし、ユーザ機器を備えていてもよい。
【0008】
上述の態様および特徴は、所望の構成に応じて、システム、装置、方法、および/または物品において実現されるようになっていてもよい。本明細書に記載の主題の1つまたは複数の変形例の詳細については、添付の図面および以下の説明に示す。本明細書に記載の主題の特徴および利点については、以下の説明、図面、および特許請求の範囲から明らかとなるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1A】いくつかの例示的な実施形態に係る、5Gシステムの一部の一例を示した図である。
【
図1B】いくつかの例示的な実施形態に係る、エボルブドパケットシステムの一部の一例を示した図である。
【
図2】いくつかの例示的な実施形態に係る、UCMF障害および回復を取り扱うプロセスフローの一例を示した図である。
【
図3】いくつかの例示的な実施形態に係る、ネットワークノードの観点からのリスタートカウンタ値を取り扱うプロセスフローの一例を示した図である。
【
図4】いくつかの例示的な実施形態に係る、ユーザ機器の観点からのリスタートカウンタ値を取り扱うプロセスフローの別の例を示した図である。
【
図5】いくつかの例示的な実施形態に係る、ネットワークノードの一例を示した図である。
【
図6】いくつかの例示的な実施形態に係る、装置の一例を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図面においては、同一または同様の項目を表すのに同じ記号を使用する。
【0011】
上述の通り、ユーザ機器(UE)は、UE能力情報をネットワークに提供し得るが、これは、UE能力情報のサイズが大きくなるにつれて、ストレージリソースの浪費、スペクトルの浪費等を含む非効率を生じる可能性がある。3GPPは、UE無線能力ID(UE能力IDとも称する)を配分するUE能力管理機能(UCMF)等の集中型ノードを提供する解決手段を提案している。UE無線能力IDは、RANに関するUEの無線能力を含むUEの能力を表す。このUE無線能力IDは、UEのUE無線能力IDを格納するネットワークおよび/またはUCMFによりUEに対して提供されるようになっていてもよい。また、ネットワークにおけるコアネットワークノード、無線アクセスノード、および/またはこれらに類するもの等において、UE無線能力IDの関連するUE能力情報へのマッピングがキャッシングされていてもよい。UE無線能力IDは後ほど、UEにより1つまたは複数のメッセージにおいて、ネットワークに送信されるようになっていてもよい。その後、たとえば5Gシステムにおいては、UEにより1つまたは複数の登録メッセージにおいて、UE無線能力IDがネットワークに送信されるようになっていてもよい。一方、EPS(エボルブドパケットシステム)においては、UEにより1つまたは複数のアタッチメッセージ(および/または、トラッキングエリアアップデートメッセージ)において、UE無線能力IDがネットワークに送信されるようになっていてもよい。いずれの場合も、ネットワークは、UE能力情報問い合わせプロセスをトリガしてUEの無線能力一式を取得することなく、UEの無線能力(たとえば、サポートされる無線アクセス技術、無線周波数パラメータ、サポートされる帯域等)を含むUEの能力情報を(UE無線能力IDに基づいて)認識する(これにより、無線上のシグナリングを節約する)。
【0012】
ただし、UCMF等の集中型ノードの使用によって、ハードウェア障害、ソフトウェア障害、データの損失もしくは破損に関する問題、ならびに/またはリスタートもしくは他の種類の回復を要する問題が生じる可能性もある。たとえば、UCMFに障害が発生し、UE無線能力IDそれぞれから(UEの無線能力を含む)対応するUE能力情報へのマッピング等、UE能力情報の全部ではないが一部の対応するデータ損失があった場合は、この障害によって、公有地モバイルネットワーク(PLMN)に問題が生じる可能性もある。これは、UEが古いUE無線能力IDを有し得る一方、RANおよびコアネットワークが古いUE無線能力IDのほか、マッピングされたUE能力情報をキャッシングしている場合もあることから、PLMNが障害から回復できないことを理由とする。
【0013】
UCMFの障害からの回復に際しては、上記問題の解決手段として、5Gシステムのアクセス・モビリティ管理機能(AMF)またはEPSのモビリティ管理エンティティ(MME)にUCMFの回復を示す(たとえば、シグナリング、送信、通知等を行う)。また、この解決手段では、UEに格納されたUE無線能力ID(IDが古いため、障害後はネットワークでの使用に適さなくなっていると考えられる)の使用の禁止(たとえば、削除、消去、処分、無視、一掃、使用しない旨のフラグまたは指標、IDが古いことを示すフラグまたは指標等)をUEに示すようにしてもよい。古いUE無線能力IDを使用すると、UCMFの障害前またはUCMFの回復後に、UEに格納されたUE無線能力IDが割り当て済みであるかをPLMNが把握不可能な点に関して、問題が生じる可能性もある。要するに、UCMF障害およびリスタートの後、PLMNは、UEにより提供されたUE無線能力IDが障害前である(したがって、古いIDおよび/またはアクティブでも有効でもなくなったID)か、回復後である(したがって、古いIDおよび/またはアクティブもしくは有効なID)かを把握できない。以上から、この手法では、その「古い」UE無線能力IDの使用の禁止を(障害前にUE無線能力IDを受信した)UEに通知することが必要となり、また、UEが「古い」UE無線能力IDを使用しているか否かをネットワークが判定できない、という欠点がある。このため、UE能力IDが割り当てられたタイミング(たとえば、UCMFの回復前またはUCMFの回復後)を決定することが求められている。
【0014】
いくつかの例示的な実施形態において、UE無線能力IDは、UCMFがリスタートされたことを示すインジケータと関連付けられていてもよい。このインジケータは、PLMNにおけるUCMFのカウンタ(以下、「リスタートカウンタ値」)の形態であってもよい。たとえば、UE無線能力IDのあるフィールドにリスタートカウンタ値を含んでいてもよい。このリスタートカウンタ値は、現在のUE無線能力IDが古い(たとえば、UCMFの障害前状態と関連付けられており、リスタートカウンタの最新値とは関連付けられていない)か、または、新UE無線能力IDである(たとえば、UCMFの回復後状態および/またはリスタートカウンタの最新値と関連付けられている)かを表し得る。リスタートカウンタ値は、UE無線能力IDのフィールドとして含まれるのではなく、UE無線能力IDと別個に送信されるようになっていてもよい。いくつかの例示的な実施形態において、リスタートカウンタ値は、UE無線能力IDと併せて送信および格納されるようになっていてもよい。
【0015】
いくつかの例示的な実施形態によれば、UCMFは、障害後に回復した場合、リスタートカウンタの値をコアネットワークノードに示すようにしてもよい。この値は、障害からの回復後等にUCMFのリスタートカウンタ値が変化したことを示す別のリスタートカウンタ値(たとえば、「新リスタートカウンタ値」)であってもよい。いくつかの例示的な実施形態において、UCMFは、積極的(たとえば、1つまたは複数のコアネットワークノードからの明示的なリクエストなく)または1つもしくは複数のコアネットワークノードにより要求またはコンタクトされた場合に、この新リスタートカウンタ値を1つまたは複数のコアネットワークノードに示すようにしてもよい。たとえば、UCMFは、リクエストメッセージおよび/またはこれに類するもの等、コアネットワークノードメッセージに応答して、リスタートカウンタ値を含むようにしてもよい。いくつかの例示的な実施形態において、1つまたは複数のコアネットワークノードは、当該コアネットワークノードがコンタクトした1つまたは複数のRANノードに新リスタートカウンタ値を示すようにしてもよい。(新リスタートカウンタを受信した)コアネットワークノードは、(メッセージによって)積極的に、またはRANノードからのリクエストに対する応答メッセージにおいて、新リスタートカウンタをRANに提供するようにしてもよい。
【0016】
いくつかの例示的な実施形態において、格納されたUE無線能力IDおよび(UCMFの障害前および/または回復後の旧IDと関連付けられた)対応する旧マッピングの全部ではないが一部の使用は、UE、無線アクセスネットワーク、コアネットワークノード、および他のノードにおいて禁止されるようになっていてもよい。ネットワークにおいて、RANおよびコアネットワークは、(UE無線能力IDがキャッシングポリシーに従ってキャッシュの期限から外れるまで、古いUE無線能力IDを使用している可能性がある)任意の既存登録UEの取り扱いのためキャッシングされた「古い」UE無線能力IDを保持するようにしてもよい。
【0017】
コアネットワークノードおよび/またはこれに類するもの等のネットワークは、UEからUE無線能力IDを受信した場合、ネットワークは、(UE無線能力IDに含まれるか、または、UE無線能力IDと併せて提供される)UE提供のリスタートカウンタ値を最新のUCMF提供リスタートカウンタ値と比較するようにしてもよい。リスタートカウンタ値を含むUE無線能力IDは、5Gシステム登録メッセージまたは4G/LTE/EPSのアタッチ(もしくは、トラッキングエリアアップデート)メッセージにおいて受信されるようになっていてもよい。UE提供のリスタートカウンタ値と最新のUCMF提供リスタートカウンタ値とが一致しない場合、UEから受信されたUE無線能力IDがネットワークにより(たとえば、禁止等によって)使用されず、可能性としては、この(UEから受信された)UE無線能力IDのUE能力情報への任意の利用可能なマッピングがキャッシュから読み出されるようになっていてもよい。この不一致によって、UEが古いUE無線能力IDを使用していることがネットワークノードにシグナリングされる。
【0018】
リスタートカウンタ値の不一致が検出された場合および/またはUE無線能力IDのUE能力情報へのマッピングのキャッシュにおいて、コアネットワークがUEにより提供されたUE無線能力IDの古い旧リスタートカウンタ値を格納していない場合、ネットワークは、当該UEのUE能力情報を取得するようにしてもよい。このため、ネットワークはその後、(たとえば、UE能力情報問い合わせによって)UEからのUE能力情報の要求、受信、および/または読み出しを行うようにしてもよい。ただし、コアネットワークは、UEにより提供された古い旧UE無線能力IDをキャッシングしている場合、(UEから受信された古い旧UE無線能力IDに対応する)これらUE能力情報のキャッシング値にマッピングされた新無線能力IDを使用するようにしてもよい。問い合わせまたはキャッシングのいずれの場合も、コアネットワークは、UEの現在の一組のUE能力情報を有する場合、当該一組のUE能力情報に対する新UE無線能力IDの割り当てをUCMFに要求するようにしてもよい。ここで、「新」は、UE無線能力IDがUCMFのリスタート後ならびに/または障害および/もしくは回復前にUCMFによって割り当てられた古い旧UE能力よりも時間的に最近であることを示す。
【0019】
ネットワークは、新リスタートカウンタ値と関連付けられた(たとえば、包含、マッピング等)UCMFの新UE無線能力IDをUEのUE能力情報に対してマッピングおよびキャッシングするようにしてもよい。その後、ネットワークは、5Gシステムにおける登録承認メッセージ、または必要により、EPSにおけるアタッチ承認もしくはトラッキングエリアアップデート承認メッセージにおいて、(新リスタートカウンタ値と関連付けられた)新UE無線能力IDをUEに示すようにしてもよい。あるいは、(新リスタートカウンタ値と関連付けられた)新UE無線能力IDは、5GシステムにおけるUE設定アップデートメッセージ、EPSにおけるグローバルユニーク一時識別子(GUTI)再配分コマンドメッセージ、ならびに/または5Gシステムおよび/もしくはEPSにおけるコアネットワークを始点としてUEにより受信される他の種類の非アクセス階層シグナリングメッセージにおいて、UEに伝達されるようになっていてもよい。UEは、(リスタートカウンタ値がUE無線能力IDそれ自体の一部ではない場合に)UE無線能力IDと併せて、UCMF割り当てリスタートカウンタ値をPLMNの一組のUE無線能力IDとして格納するようにしてもよい。UEが過去にシグナリングした別の一組のUE能力に対して他のUE無線能力IDを有し、これら他のUE無線能力IDが旧UCMFリスタートカウンタ値に関連する場合、UEは、これらの古い値を考慮したローカルキャッシングポリシーに基づいて、UEが将来シグナリングし得る他の潜在的なUE無線設定に関連する旧UCMFリスタートカウンタ値と関連付けられたUE無線能力IDを格納し続けるようにしてもよい。事業者の目標には、エアインターフェースを介してUE能力情報がUEから読み出される回数を最小限に抑えることを含み得るため、他の無線設定に関連する上記UE無線能力IDは、UEに保持されている場合、ネットワークもこれらのIDを格納して解釈可能となり得ることを期待して、将来的にシグナリングされるようになっていてもよい。ただし、UEおよびネットワークにおいては、現在のUCMFリスタートカウンタに関連するものに対して優先的に、古いUE無線能力ID(たとえば、旧UCMFリスタートカウンタに関連するもの)がキャッシュ/ストレージから除去されるようになっていてもよい。最新ではないUCMFリスタートカウンタを伴うUE無線能力IDをUEが示すたびに発生するこのプロセスの繰り返し、あるいは、登録/モビリティ管理等の非アクセス階層シグナリングメッセージによってUEがAMFおよびMMEにコンタクトする前にも古かったUE無線能力IDをAMF/MMEのUEコンテキストに有するUEのAMF/MMEによる更新によって、(それぞれが関連するUE能力情報に関連する)UE無線能力IDのUCMFデータベースがUEに対して経時的に再入力されるようになっていてもよい。また、これによって、UCMFの障害および回復後の修復が可能となり得る。
【0020】
いくつかの例示的な実施形態に係る、UCMFのリスタートカウンタ値に関する追加説明に先立ち、
図1Aに関して、5G無線ネットワーク100の一部の一例を説明する。
図1Aは、いくつかの例示的な実施形態に係る、ネットワーク100の一例を示している。ネットワーク100は、5G技術のほか、他の種類の無線技術も含み得る。
【0021】
ネットワーク100は、5G基地局、LTE基地局(eNB)、無線ローカルエリアネットワークアクセスポイント、ホーム基地局、および/または他の種類の無線アクセスポイント等の無線アクセスポイントがサーブする5G無線アクセスネットワーク(RAN)152等の少なくとも1つの無線アクセスネットワークに無線結合されるように構成されたUE150A等の1つまたは複数のユーザ機器(UE)を具備し得る。UEは、あるネットワークへの移動に際して、当該ネットワークの無線アクセスネットワークにアクセスするようにしてもよい。
【0022】
ネットワーク100は、コアネットワークを具備していてもよく、これは、アクセス・モビリティ管理機能(AMF)154、セッション管理機能(SMF)156、ユーザプレーン機能(UPF)158、ネットワークエクスポージャ機能(NEF)166、アプリケーション機能(AF)182等を含み得る。
図1Aの例において、デバイス152~164は、移動先公有地モバイルネットワーク(VPLMN)166と関連付けられていてもよい。UPFは、データネットワーク(DN)196と連動する。AMF178は、ホーム公有地モバイルネットワーク(HPLMN)170におけるユーザデータ管理機能(UDM)と連動するようになっていてもよい。
【0023】
図1Aの例において、ネットワークは、いくつかの例示的な実施形態に係る、リスタートカウンタ値を提供するように構成されたカウンタ198を含むUCMF199を含む。UCMFは、コアネットワークノードであってもよく、また、AMF154、NEF166、AF172、および/または他のノードとも連動するようになっていてもよい。
【0024】
また、
図1Aは、N1、N2、N6等のサービスインターフェースを示している。アーキテクチャ、ノード(AMF、SMFのほか、
図1Aにおいて示す他のデバイスを含む)、およびサービスインターフェースは、3GPP TS 23.501等の標準に従って規定されていてもよいが、他の標準および専用インターフェースが用いられるようになっていてもよい。
【0025】
ネットワーク100のノードのうちの一部が専用の物理デバイスとして実装される一方、他の要素は仮想化されていてもよい。たとえば、AMF、SMF等のコアネットワークノードは、専用マシン上でホスティングされていてもよいし、(たとえば、コンピュータまたは他の種類の物理データプロセッサ上に実行された)仮想マシン上でホスティングされ、他の仮想化コアネットワークノード機能とともに動的にインスタンス化されていてもよい。さらに、
図1Aは一定数のノード(たとえば、単一のRAN、AMF等)を示しているが、ノードはそれぞれ、異なる数だけ同様に実装されていてもよい。また、
図1Aは単一の移動先ネットワークおよび単一のホームネットワークを示しているが、移動先および/またはホームネットワークは、異なる数だけ同様に含まれていてもよい。
【0026】
図1Bは、いくつかの例示的な実施形態に係る、EPSネットワーク199の実装の一例を示している。
図1Bは、サービス能力エクスポージャ機能(SCEF)188、アプリケーション機能(AS)172、およびモビリティ管理エンティティ(MME)176と連動するUCMF199を示している。また、ネットワーク199は、UE150A、エボルブドUMTS地上無線アクセスネットワーク(E-UTRAN)174、サービングゲートウェイ(S-GW)180、パケットゲートウェイ(PGW)178、およびホーム加入者サーバ(HSS)182を具備する。
【0027】
図2は、いくつかの例示的な実施形態に係る、UCMFのリスタートカウンタ値とともに使用するプロセス200の一例を示している。
【0028】
いくつかの例示的な実施形態によれば、210において、UCMF199は、UCMFのリスタートカウンタ198のリセットにより、UCMFが障害後に回復したことを示す新リスタートカウンタ値を生成するようにしてもよい。障害および回復は、ハードウェア、ソフトウェア、データ損失、またはUCMFのリスタートを要するその他何らかの理由(たとえば、UCMFの動作の中断またはUE無線能力IDもしくはマッピング情報の破損)に関連する全体的または部分的な障害であってもよい。
図2の例において、先行する古い旧カウンタ値「x」は、1だけインクリメント(「+1」)されることにより、新リスタートカウンタ値を示す。このため、ネットワークノードまたはUEは、先行するリスタートカウンタ値「x」を含むUE無線能力IDが使用すべきでない「古い」UE無線能力IDを表すかを判定可能となり得る。いくつかの例示的な実施形態において、リスタートカウンタ値は、UCMF持続性ストレージに持続的に格納されることにより、障害後の回復に際して、リスタートカウンタ値の値をインクリメントし得る。
【0029】
いくつかの例示的な実施形態によれば、220において、UCMF199は、AMF154等の別のノードに新リスタートカウンタ値を通知するようにしてもよい。210におけるカウンタのリセットに応答して、UCMFは、メッセージの送信によって、AMFに新リスタートカウンタ値を通知するようにしてもよい。本開示に基づいて当然のことながら、(
図2に示すように、UCMFからリスタートカウンタを積極的に受信し得る)任意のAMFがUCMFと少なくとも一度コンタクトして、その際にUCMFのUCMFリスタートカウンタの第1の値を取得するとともに、UCMFからの上記通知を確認済みとなっていてもよい(または、UCMFにおいて、AMFがUCMFに最初にコンタクトした際にはいつでも、自動的な確認となるように設定可能である)。この代替または追加として、リスタートカウンタの新値は、UCMFからのリクエスト(たとえば、UEの新UE無線能力IDを割り当てるリクエストまたはAMFへの登録リクエストメッセージにおいてUEが提供済みのUE無線能力IDを決定するリクエスト)に対する応答メッセージにおいて提供されるようになっていてもよい。
【0030】
いくつかの例示的な実施形態によれば、230において、AMF154等のネットワークノードは、1つまたは複数の古い旧UE無線能力IDの使用を禁止するとともに、220で受信した新リスタートカウンタ値を格納するようにしてもよい。AMFは、新リスタートカウンタ値を受信し、(たとえば、UCMFの障害および回復前に格納されていたものとの比較に基づいて)UCMFが(たとえば、障害および回復によって)カウンタ198をリセットしたものと判定するようにしてもよい。このため、AMFは、UCMFの古い旧リスタートカウンタ値と関連付けられた旧UE無線能力ID(および/または、任意の関連するマッピングUE能力情報)の全部ではないが一部の使用を禁止(たとえば、削除、消去、処分、無視、一掃、使用しない旨のフラグまたは指標、IDが古いことを示すフラグまたは指標等)するようにしてもよい。たとえば、AMFは、これらの旧UE無線能力IDが古いことを示すマッピングUE能力情報と併せて、これら旧UE無線能力IDを消去するようにしてもよいし、あるいはキャッシングするようにしてもよい。キャッシングによって、UE能力情報を新UE無線能力IDに再割り当て可能となり得るため、UE能力問い合わせメッセージによってUEの能力情報一式をUEに要求する必要性が抑えられる。
図2の例においては、新リスタートカウンタ値がx+1である一方、格納されたリスタートカウンタがxであることから両者が一致しないため、AMFは、格納された旧リスタートカウンタがxであることを含むか、これと関連付けられた任意のUE無線能力IDを古いものとして消去するようにしてもよいし、キャッシングするようにしてもよい。上述の通り、AMFは、220で受信した新リスタートカウンタ値を格納するようにしてもよい。
【0031】
いくつかの例示的な実施形態によれば、240において、AMF154等のネットワークノードは、新リスタートカウンタ値をRAN152に送信するようにしてもよい。たとえば、AMFは、AMF設定アップデートメッセージの一部として、UCMFの新リスタートカウンタ値(本例においては、「x+1」)をRANに送信することにより、UCMFの新リスタートカウンタ値でRANを更新するようにしてもよい。
【0032】
いくつかの例示的な実施形態によれば、250において、RAN152は、1つまたは複数の古い旧UE無線能力IDの使用を禁止するとともに、240で受信した新リスタートカウンタ値を格納するようにしてもよい。RAN152は、230におけるAMFの場合のように、これらの旧UE無線能力IDが古いことを示すマッピングUE能力情報と併せて、これら旧UE無線能力IDをキャッシングするようにしてもよい。このように、RANにおいては必要により、登録、接続されるとともにRANコンテキストにおいて旧値を使用し続けるUEについて、旧UE無線能力IDがキャッシュから読み出されるようになっていてもよい。新リスタートカウンタ値がx+1、格納されたリスタートカウンタがxである先の例に戻って、RANは、x+1以下のリスタートカウンタ値を含むか、これと関連付けられた1つまたは複数のUE無線能力IDを消去するようにしてもよいし、これらのIDがRANにおいてなお、依然として登録、接続されるとともにRANコンテキストにおいて旧値を使用し続けるUEに対して必要な場合は、古い値としてキャッシングし続けるようにしてもよい。上述の通り、RANは、220で受信した新リスタートカウンタ値x+1を格納するようにしてもよい。
【0033】
いくつかの例示的な実施形態によれば、260において、UE150Aは、リスタートカウンタ値をさらに含むUE無線能力IDを含むメッセージをネットワークに送信するようにしてもよい。たとえば、UE150Aは、登録リクエストをAMF154に送信するようにしてもよい。登録リクエストには、
図2の例においてxであるリスタートカウンタ値を含むUE無線能力IDを含んでいてもよい。これに応答して、AMFは、(たとえば、UCMFの障害および回復前に格納されていたものとの比較に基づいて)UEが新リスタートカウンタ(本例においては、x+1)として古いUE無線能力IDを有するものと判定するようにしてもよい。これが該当する場合および/またはAMFに古いUE無線能力IDがもはやキャッシングされていない場合、AMFは、UEの能力情報を読み出すメッセージをRANに送信するようにしてもよい。
【0034】
いくつかの例示的な実施形態によれば、270において、AMF154は、初期コンテキストセットアップリクエストメッセージ等のメッセージをRAN152に送信することによって、UEの能力情報を問い合わせるようにRANをトリガ可能である。たとえば、初期コンテキストセットアップリクエストには、UE無線能力IDなし、および/または、能力なし等の指標を含んでいてもよい。この指標は、RANで受信されると、UE能力について取得された情報に対するUE能力問い合わせプロセスをトリガするようにRANをトリガ可能である。
【0035】
いくつかの例示的な実施形態によれば、280において、UE能力問い合わせが行われる。たとえば、RAN152は、UE能力問い合わせメッセージをUE150Aに送信するようにしてもよい。このメッセージは、UEの能力情報、特に、RAN能力情報を含むUEのネットワークを与えるUEへのネットワークリクエストを表す。UE能力問い合わせメッセージに応答して、UEは、UE能力情報でRANに応答するようにしてもよい。
【0036】
いくつかの例示的な実施形態によれば、290において、RAN152は、N2インターフェースを介して、UEの無線能力を含むUE能力情報をAMF154に提供するようにしてもよい。
【0037】
いくつかの例示的な実施形態によれば、299において、UEに新UE無線能力IDが割り当てられるようになっていてもよい。割り当てられた新UE無線能力IDは、290においてシグナリングされたUEの能力情報またはキャッシュから取得されたUE能力(たとえば、依然として有効ではあるものの、古い旧UE無線能力IDにマッピングされたUE能力情報)にマッピングされるようになっていてもよい。ここでAMFは、現在のUE能力情報を有していることから、UEの無線能力等、UEの能力情報のUE無線能力IDの提供をUCMFに要求するようにしてもよい。UCMFがこの値をAMFに返した場合、AMFは、登録承認メッセージにおいて、この新UE無線能力ID値を(新UCMFリスタートカウンタ(本例においては、「x+1」)と関連付けられた)UEに提供する。あるいは、(新UCMFリスタートカウンタ値を含むか、これを伴う)UE無線能力IDは、5GシステムにおけるUE設定アップデートメッセージまたは5GSにおけるコアネットワークを始点としてUEにより受信される他の種類の非アクセス階層シグナリングメッセージにおいて、UEに伝達されるようになっていてもよい。また、AMFは、3GPP TS 23.501および3GPP TS 38.413に規定の通り、UEコンテキストアップデータまたは初期コンテキストセットアップリクエストメッセージにおいて、(新UCMFリスタートカウンタ値(本例においては、「x+1」)を含むか、これを伴う)UE無線能力IDの上記新値をRANに提供するようにしてもよい。UEは、(新UCMFリスタートカウンタと関連付けられ得る)UE無線能力IDを受信した場合、旧リスタートカウンタ値を伴う他の無線設定の場合にPLMNに対して格納する他のUE無線能力IDを保持する(これらの古いIDを考慮し得るキャッシングポリシーの影響を受ける可能性がある)ことにより、ネットワークも古い値をキャッシングしてしまっている場合の無線設定の変更に際して、これらのIDを引き続きネットワークに示し得るようにしてもよい(ここでの目標は、UE無線能力問い合わせ280のトリガの必要性を最小限に抑えることと考えられる)。
【0038】
図3は、いくつかの例示的な実施形態に係る、UCMFのリスタートカウンタ値を取り扱うプロセス300の一例を示している。
【0039】
いくつかの例示的な実施形態によれば、302において、AMF154等のネットワークノードは、UCMF199から、リスタートカウンタ値を含むメッセージを受信するようにしてもよい。AMF等のネットワークノードは、リスタートカウンタ値を含むUCMFメッセージを受信した場合に、旧UE無線能力IDの消去またはキャッシュにおける古いIDとしてのマーキングを必要とする障害またはその他何らかの種類のイベントからUCMFが回復済みであるものと判定するようにしてもよい。
【0040】
いくつかの例示的な実施形態によれば、リスタートカウンタ値の受信に応答して、AMF154等のネットワークノードは、304において、1つまたは複数の旧UE無線能力IDの使用を禁止(たとえば、消去、古いIDとしてのマーキング、および/またはキャッシュ保持)するようにしてもよい。さらに、いくつかの例示的な実施形態によれば、306において、ネットワークノードは、230において上述の通り受信された新リスタートカウンタ値を格納するようにしてもよい。
【0041】
いくつかの例示的な実施形態によれば、308において、AMF154等のネットワークノードは、UCMFの新リスタートカウンタ値をRAN152等の他のノードに送信するようにしてもよい。たとえば、AMFは、AMF設定アップデートの一部として、UCMFの新リスタートカウンタ値をRAN(または、UEを含む他のノード)に送信するようにしてもよい。
【0042】
いくつかの例示的な実施形態によれば、310において、AMF154等のネットワークノードは、リスタートカウンタ値を含む登録リクエストを受信するようにしてもよい。たとえば、AMFは、値がxのリスタートカウンタ値を含むUE無線能力IDを受信するようにしてもよい。このため、AMFは、(たとえば、UCMFの障害および回復前に格納されていたものとの不一致または比較に基づいて)UEが新リスタートカウンタ(本例においては、x+1)として古いUE無線能力IDを有するものと判定するようにしてもよい。上述の通り、リスタートカウンタ値に基づいてUE能力が古いものと判定された場合は、312において、UEの能力情報を読み出すメッセージをRAN152に送信するように、AMFがトリガされるようになっていてもよい。ただし、AMFは、古いUE無線能力IDにマッピングされたUE無線能力情報と併せて、(受信した古いリスタートカウンタ値と関連付けられた)当該ID値をキャッシュに格納している場合、UEからの無線能力の読み出しをトリガする必要はなく、代わりに、キャッシングされたUE能力情報(たとえば、無線能力)を使用するようにしてもよい。
【0043】
314において、AMF154等のネットワークノードは、312においてUE能力の読み出しをトリガ済みの場合、N2インターフェースを介して、UEの無線能力を含むUE能力情報を受信するようにしてもよい。316において、AMF154等のネットワークノードは、299において上述の通り、新UE無線能力IDをUEに割り当てるようにしてもよい。この割り当てには、現在の一組のUE能力(たとえば、UEの無線能力)に対応するUE無線能力IDの提供と、たとえば登録承認メッセージにおけるUEへの送信とをUCMFに要求することを含んでいてもよい。あるいは、新UCMFリスタートカウンタ値を含むか、これと関連付けられたUE無線能力IDは、5GシステムにおけるUE設定アップデートメッセージまたは5Gシステムにおけるコアネットワークを始点としてUEにより受信される他の種類の非アクセス階層シグナリングメッセージにおいて伝達されるようになっていてもよい。UEは、新リスタートカウンタを伴うUE無線能力IDを受信した場合、旧UCMFリスタートカウンタを伴う対応するUE無線能力IDの使用を禁止するようにしてもよい。ただし、UEは、当該UEが無線設定を変更するとともにネットワークが旧リスタートカウンタ値をキャッシングする(これにより、AMFからのUE能力読み出しのトリガの必要性を回避する)際にシグナリングを要する場合、UEキャッシングポリシーがこれらの古いIDを考慮し得るとの理解により、これらの旧リスタートカウンタを伴う他のUE無線設定に対して、その他任意のUE無線能力IDを依然として保持するようにしてもよい。
【0044】
図4は、いくつかの例示的な実施形態に係る、UCMFのリスタートカウンタ値を取り扱うプロセス400の別の例を示している。
【0045】
いくつかの例示的な実施形態によれば、405において、UE150Aは、リスタートカウンタ値を含む登録リクエストをAMF154に向かって送信するようにしてもよい。
【0046】
いくつかの例示的な実施形態によれば、UEが送信したリスタートカウンタ値が古く、UEが送信するとともにこの古いUCMFリスタートカウンタを含むか、これと関連付けられたUE無線能力ID値をAMFがキャッシングしていない場合、UEは、410において、ネットワークから、UE能力情報を提供するリクエストを受信するようにしてもよい。たとえば、UE150Aは、RAN152からUE能力問い合わせメッセージを受信するようにしてもよく、これは、412において、無線能力を含むUEの現在のUE能力情報をネットワーク(たとえば、RAN、AMF等)に提供することにより応答するようにUEをトリガする。
【0047】
そして、リスタートカウンタ値が古い場合、415において、UEは、AMFからの登録承認メッセージ(または、5GシステムにおけるUE設定アップデートメッセージまたは5Gシステムにおけるコアネットワークを始点としてUEにより受信される他の非アクセス階層シグナリングメッセージ)において、412において提供されたUE能力情報にマッピングされた別のUE無線能力IDを受信するようにしてもよい。たとえば、この別のUE無線能力IDは、210において上述の通り、回復後に生成された新リスタートカウンタを含むか、これと関連付けられた新UE無線能力IDを含んでいてもよい。420において、UEは、UE能力情報にマッピングされた(新リスタートカウンタを含む)新UE無線能力IDを格納するとともに、対応する旧UE無線能力ID値を削除するようにしてもよい。上述の通り、UEは、旧リスタートカウンタ値を伴う他のUE無線設定に対して、他のUE無線能力IDを保持するようにしてもよい。
【0048】
いくつかの例示的な実施形態において、AMFは、(登録済みのUEに対してAMFが格納する)UEコンテキストにおいて、古いUE無線能力ID値を検出した場合、5Gシステム(5GS)におけるUE設定アップデートメッセージもしくはEPSにおけるGUTI再配分コマンドメッセージ、ならびに/または5GSおよび/もしくはEPSにおけるコアネットワークを始点としてUEにより受信されるその他何らかの種類の非アクセス階層シグナリングメッセージを用いることにより、次のUE登録を待つことなく、新UE無線能力IDでUEを積極的に更新するようにしてもよい。
【0049】
図5は、いくつかの例示的な実施形態に係る、ネットワークノード500のブロック図である。ネットワークノード500は、基地局(たとえば、RAN152)、AMF154、UCMF199、および/または他のネットワークノード等、1つまたは複数のネットワーク側機能を提供するように構成されていてもよい。
【0050】
いくつかの例示的な実施形態によれば、ネットワークノード500は、ネットワークインターフェース502、プロセッサ520、およびメモリ504を具備していてもよい。ネットワークインターフェース502は、基地局、デバイス152~180、インターネット、および/または他のノード等、他のノードへのアクセスを可能にする有線および/または無線送受信機を具備していてもよい。メモリ504は、少なくとも1つのプロセッサ520により実行された場合に、とりわけネットワークノードに関して本明細書に開示のプロセス(たとえば、プロセス200、300、および/またはこれらに類するもの参照)を提供するプログラムコードを含む揮発性および/または不揮発性メモリを備えていてもよい。たとえば、ネットワークノードは、ユーザ機器能力管理機能から、当該ユーザ機器能力管理機能のリスタートを示す第1のリスタートカウンタ値を含むメッセージを受信することを少なくとも行うように構成されていてもよい。また、ネットワークノードは、第1のリスタートカウンタ値の受信に応答して、ユーザ機器能力管理機能のリスタート前状態に関連する第2のリスタートカウンタ値と関連付けられた1つまたは複数の旧ユーザ機器能力識別子を禁止するようにしてもよい。また、ネットワークノードは、ユーザ機器能力管理機能のリスタートを示す第1のリスタートカウンタ値を送信するようにしてもよい。また、ネットワークノードは、以下のうちの1つまたは複数を提供するように構成されていてもよい。ネットワークノードは、第2のリスタートカウンタ値と関連付けられたユーザ機器能力識別子を含む登録リクエストを受信した場合および/または登録ユーザ機器に対して格納された1つまたは複数のユーザ機器能力識別子を検査する場合に、第2のリスタートカウンタ値を第1のリスタートカウンタ値と比較することによって、第2のリスタートカウンタ値が第1のリスタートカウンタ値に一致するかを判定するようにしてもよい。ユーザ機器のユーザ機器能力情報の読み出しをトリガするメッセージが無線アクセスネットワークに送信されるようになっていてもよい。メッセージは、ネットワークノードがそのキャッシュに、第2のリスタートカウンタ値に関連するユーザ機器能力識別子を含まない場合に送信されるようになっていてもよい。少なくとも1つの無線能力を含むユーザ機器能力情報に関連する新ユーザ機器能力識別子がユーザ機器に割り当てられるようになっていてもよく、新ユーザ機器能力識別子は、第1のリスタートカウンタ値に関連していてもよい。割り当てられた新ユーザ機器能力識別子は、登録承認メッセージ、設定アップデートメッセージ、グローバルユニーク一時識別子再配分コマンドメッセージ、および/または非アクセス階層シグナリングメッセージにおいてユーザ機器に送信されるようになっていてもよい。新ユーザ機器能力識別子および/または第1のリスタートカウンタ値が無線アクセスネットワークに送信されることにより、第2のリスタートカウンタ値に関連する1つまたは複数の旧ユーザ機器能力識別子の使用を無線アクセスネットワークが禁止できるようになっていてもよい。第1のリスタートカウンタ値および/または第1のリスタートカウンタと関連付けられたユーザ機器能力識別子が格納されるようになっていてもよい。N2インターフェースまたはS1インターフェースメッセージによって、新ユーザ機器能力識別子および/または第1のリスタートカウンタ値が無線アクセスネットワークに送信されるようになっていてもよい。第2のリスタートカウンタ値に関連する旧ユーザ機器能力識別子を含むコンテキスト情報が1つまたは複数のユーザ機器に向かって送信されるようになっていてもよい。ユーザ機器能力管理機能のリスタートを示す第1のリスタートカウンタ値が無線アクセスネットワークに向かって送信されるようになっていてもよい。
【0051】
図6は、いくつかの例示的な実施形態に係る、装置10のブロック図である。
【0052】
装置10は、ユーザ機器150A~150C等のユーザ機器を表していてもよい。装置10またはその一部は、基地局/WLANアクセスポイントのほか、他のネットワークノード(たとえば、デバイス152~184)等、他のネットワークノードにおいて実装されていてもよい。
【0053】
装置10は、送信機14および受信機16と連通した少なくとも1つのアンテナ12を具備していてもよい。あるいは、送受信アンテナが別個のものであってもよい。また、装置10は、送信機および受信機それぞれに対する信号の提供および信号の受信を行うとともに、当該装置の機能を制御するように構成されたプロセッサ20を具備していてもよい。プロセッサ20は、送信機および受信機への導線を介した制御シグナリングの実現により、送信機および受信機の機能を制御するように構成されていてもよい。同様に、プロセッサ20は、ディスプレイまたはメモリ等の他の要素にプロセッサ20を接続する導線を介した制御シグナリングの実現により、装置10の他の要素を制御するように構成されていてもよい。プロセッサ20は、たとえば回路、少なくとも1つの処理コア、デジタル信号プロセッサが付随する1つまたは複数のマイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサが付随しない1つまたは複数のプロセッサ、1つまたは複数のコプロセッサ、1つまたは複数のマルチコアプロセッサ、1つまたは複数のコントローラ、処理回路、1つまたは複数のコンピュータ、集積回路(たとえば、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、および/もしくはこれらに類するもの)を含む他のさまざまな処理要素、またはこれらの何らかの組み合わせ等、多様な方法で具現化されていてもよい。したがって、プロセッサ20は、
図6においては単一のプロセッサとして示しているが、いくつかの例示的な実施形態においては、複数のプロセッサまたは処理コアを備えていてもよい。
【0054】
装置10は、1つまたは複数のエアインターフェース標準、通信プロトコル、変調タイプ、アクセスタイプ、および/またはこれらに類するものにより動作可能であってもよい。プロセッサ20により送受信される信号には、適用可能なセルラーシステムのエアインターフェース標準ならびに/または任意数の異なる有線もしくは無線ネットワーキング技術に従うシグナリング情報を含んでいてもよく、電気電子技術者協会(IEEE)802.11等のWi-Fi無線ローカルアクセスネットワーク(WLAN)技術、802.16、802.3、ADSL、DOCSIS、および/またはこれらに類するもの等が挙げられるが、これらに限定されない。また、これらの信号には、音声データ、ユーザ生成データ、ユーザ要求データ、および/またはこれらに類するものを含んでいてもよい。
【0055】
たとえば、装置10および/またはそのセルラーモデムは、さまざまな第1世代(1G)通信プロトコル、第2世代(2Gまたは2.5G)通信プロトコル、第3世代(3G)通信プロトコル、第4世代(4G)通信プロトコル、第5世代(5G)通信プロトコル、インターネットプロトコルマルチメディアサブシステム(IMS)通信プロトコル(たとえば、セッション確立プロトコル(SIP))、および/またはこれらに類するものに従って動作可能であってもよい。たとえば、装置10は、IS-136、時分割多重アクセス(TDMA)、汎欧州デジタル移動電話方式(GSM)、IS-95、符号分割多重アクセス(CDMA)、および/またはこれらに類するもの等、2G無線通信プロトコルに従って動作可能であってもよい。また、たとえば、装置10は、汎用パケット無線サービス(GPRS)、高度データGSM環境(EDGE)、および/またはこれらに類するもの等、2.5G無線通信プロトコルに従って動作可能であってもよい。さらに、たとえば、装置10は、ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションシステム(UMTS)、符号分割多重アクセス2000(CDMA2000)、広帯域符号分割多重アクセス(WCDMA(登録商標))、時分割同期符号分割多重アクセス(TD-SCDMA)、および/またはこれらに類するもの等、3G無線通信プロトコルに従って動作可能であってもよい。装置10はさらに、ロングタームエボリューション(LTE)、エボルブドユニバーサル地上無線アクセスネットワーク(E-UTRAN)、および/またはこれらに類するもの等、3.9G無線通信プロトコルに従って動作可能であってもよい。また、たとえば、装置10は、LTEアドバンスト、5G、および/またはこれらに類するもののほか、今後開発され得る同様の無線通信プロトコル等、4G無線通信プロトコルに従って動作可能であってもよい。
【0056】
プロセッサ20は、装置10のオーディオ/ビデオおよび論理機能を実装する回路を具備していてもよいことが了解される。たとえば、プロセッサ20は、デジタル信号プロセッサデバイス、マイクロプロセッサデバイス、アナログ-デジタル変換器、デジタル-アナログ変換器、および/またはこれらに類するものを備えていてもよい。装置10の制御および信号処理機能は、これらのデバイス間でそれぞれの能力に従って配分されていてもよい。プロセッサ20は、内部音声符号器(VC)20a、内部データモデム(DM)20b、および/またはこれらに類するものをさらに備えていてもよい。さらに、プロセッサ20は、メモリに格納可能な1つまたは複数のソフトウェアプログラムを動作させる機能を含んでいてもよい。一般的に、プロセッサ20および格納されたソフトウェア命令は、装置10に動作を実行させるように構成されていてもよい。たとえば、プロセッサ20は、ウェブブラウザ等の接続プログラムを動作可能であってもよい。接続プログラムによれば、装置10は、無線アプリケーションプロトコル(WAP)、ハイパーテキスト転送プロトコル(HTTP)、および/またはこれらに類するもの等のプロトコルに従って、ロケーションベースのコンテンツ等のウェブコンテンツを送受信可能となり得る。
【0057】
また、装置10は、たとえばイヤホンもしくはスピーカ24、リンガー22、マイク26、ディスプレイ28、ユーザ入力インターフェース、および/またはこれらに類するもの等、プロセッサ20に動作可能に結合し得るユーザインターフェースを備えていてもよい。上述の通り、ディスプレイ28としてはタッチ式ディスプレイが挙げられ、ユーザは、タッチおよび/またはジェスチャによって、選択、値入力、および/またはこれらに類することを行うようにしてもよい。また、プロセッサ20は、スピーカ24、リンガー22、マイク26、ディスプレイ28、および/またはこれらに類するもの等、ユーザインターフェースの1つまたは複数の要素の少なくとも一部の機能を制御するように構成されたユーザインターフェース回路を具備していてもよい。プロセッサ20および/またはプロセッサ20を構成するユーザインターフェース回路は、プロセッサ20がアクセス可能なメモリ(たとえば、揮発性メモリ40、不揮発性メモリ42、および/またはこれらに類するもの)に格納されたコンピュータプログラム命令(たとえば、ソフトウェアおよび/またはファームウェア)によって、ユーザインターフェースの1つまたは複数の要素の1つまたは複数の機能を制御するように構成されていてもよい。装置10は、モバイル端末に関連するさまざまな回路(たとえば、検出可能な出力として機械的振動を与える回路)に給電するバッテリを具備していてもよい。ユーザ入力インターフェースは、キーパッド30(ディスプレイ28に表示される仮想キーボードも可能であるし、外部結合キーボードも可能である)および/または他の入力デバイス等、装置20によるデータ受信を可能にするデバイスを備えていてもよい。
【0058】
また、
図6に示すように、装置10は、データの共有および/または取得のための1つまたは複数のメカニズムを具備していてもよい。たとえば、装置10は、短距離無線周波数(RF)送受信機および/または呼掛機64を具備していてもよく、RF技術によって、電子デバイスとのデータの共有および/または電子デバイスからのデータの取得が可能となる。装置10は、赤外線(IR)送受信機66、Bluetooth(商標)無線技術を用いて動作するBluetooth(商標)(BT)送受信機68、無線ユニバーサルシリアルバス(USB)送受信機70、Bluetooth(商標)低エネルギー送受信機、ZigBee送受信機、ANT送受信機、セルラーデバイス間(D2D)送受信機、無線ローカルエリアリンク送受信機、および/またはその他任意の短距離無線技術等、他の短距離送受信機を具備していてもよい。装置10、特に短距離送受信機は、たとえば10メートル以内等、装置の近傍範囲内の電子デバイスに対するデータ送信および/またはデータ受信が可能であってもよい。また、Wi-Fiまたは無線ローカルエリアネットワーキングモデムを含む装置10は、6LoWpan、Wi-Fi、低電力Wi-Fi、IEEE802.11技術、IEEE802.15技術、IEEE802.16技術等のWLAN技術、および/またはこれらに類するもの等、さまざまな無線ネットワーキング技術に従って、電子デバイスに対するデータ送信および/またはデータ受信が可能であってもよい。
【0059】
装置10は、加入者識別モジュール(SIM)38、リムーバブルユーザ識別モジュール(R-UIM)、eUICC、UICC、および/またはこれらに類するもの等、モバイル加入者に関連する情報要素を格納可能なメモリを備えていてもよい。SIMのほか、装置10は、他の取り外し可能なメモリおよび/または固定メモリを具備していてもよい。装置10は、揮発性メモリ40および/または不揮発性メモリ42を具備していてもよい。たとえば、揮発性メモリ40としては、ダイナミックおよび/もしくはスタティックRAMを含むランダムアクセスメモリ(RAM)、オンチップもしくはオフチップキャッシュメモリ、ならびに/またはこれらに類するものが挙げられる。組み込みおよび/または取り外し可能な不揮発性メモリ42としては、たとえばリードオンリーメモリ、フラッシュメモリ、磁気記憶装置(たとえば、ハードディスク、フロッピーディスクドライブ、磁気テープ)、光ディスクドライブおよび/もしくは媒体、不揮発性ランダムアクセスメモリ(NVRAM)、ならびに/またはこれらに類するものが挙げられる。揮発性メモリ40と同様に、不揮発性メモリ42は、データを一時的に格納するキャッシュ領域を具備していてもよい。揮発性メモリおよび/または不揮発性メモリの少なくとも一部がプロセッサ20に組み込まれていてもよい。メモリは、ユーザ機器能力管理機能のリスタートを示す第1のリスタートカウンタ値と関連付けられた第1のユーザ機器能力識別子を受信することと、第1のユーザ機器能力識別子を少なくとも1つのユーザ機器能力と関連付けることと、第1のリスタートカウンタ値および/または少なくとも1つのユーザ機器能力に関連する第1のユーザ機器能力識別子を格納することと等、本明細書に開示の動作を実行する装置が使用可能な1つまたは複数のソフトウェアプログラム、命令、情報、データ、および/またはこれらに類するものを格納していてもよい。この代替または追加として、装置は、基地局/WLANアクセスポイントおよびUEを含むネットワークノードに関して、本明細書に開示の動作を生じさせるように構成されていてもよい。
【0060】
メモリは、国際携帯機器識別(IMEI)コード等、装置10をユニークに識別可能な識別子を含んでいてもよい。メモリは、国際携帯機器識別(IMEI)コード等、装置10をユニークに識別可能な識別子を含んでいてもよい。例示的な実施形態において、プロセッサ20は、メモリ40および/または42に格納されたコンピュータコードを用いることにより、ユーザ機器能力管理機能のリスタートを示す第1のリスタートカウンタ値と関連付けられた第1のユーザ機器能力識別子を受信することと、第1のユーザ機器能力識別子を少なくとも1つのユーザ機器能力と関連付けることと、第1のリスタートカウンタ値および/または少なくとも1つのユーザ機器能力に関連する第1のユーザ機器能力識別子を格納することと等、UEに関して本明細書に開示の動作を提供するように構成されていてもよい。
【0061】
本明細書に開示の実施形態のうちの一部は、ソフトウェア、ハードウェア、アプリケーションロジック、またはソフトウェア、ハードウェア、およびアプリケーションロジックの組み合わせにおいて実装されていてもよい。ソフトウェア、アプリケーションロジック、および/またはハードウェアは、たとえばメモリ40に存在していてもよいし、制御装置20に存在していてもよいし、電子コンポーネントに存在していてもよい。いくつかの例示的な実施形態において、アプリケーションロジック、ソフトウェア、または命令セットは、従来のさまざまなコンピュータ可読媒体のいずれか1つに保持されている。本明細書の文脈において、「コンピュータ可読媒体」は、コンピュータまたはデータ処理回路等の命令実行システム、装置、またはデバイスによる使用、あるいはこれらとの関連での使用がなされる命令を包含、格納、通信、伝搬、または伝送可能な任意の非一過性媒体であってもよい。
図6に示す例により、コンピュータ可読媒体としては、非一過性コンピュータ可読記憶媒体が挙げられ、コンピュータ等の命令実行システム、装置、またはデバイスによる使用、あるいはこれらとの関連での使用がなされる命令を包含または格納可能な如何なる媒体であってもよい。
【0062】
以下に示す特許請求の範囲、解釈、または適用を何ら制限することなく、本明細書に開示の例示的な実施形態のうちの1つまたは複数の技術的効果として、シグナリングの改善が考えられる。
【0063】
本明細書に記載の主題は、所望の構成に応じて、システム、装置、方法、および/または物品において具現化されるようになっていてもよい。たとえば、本明細書に記載の基地局およびユーザ機器(または、その1つもしくは複数の構成要素)ならびに/またはプロセスは、プロセッサ実行プログラムコード、特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、組み込みプロセッサ、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、および/またはこれらの組み合わせのうちの1つまたは複数を用いて実装可能である。これらの種々実施態様には、ストレージシステム、少なくとも1つの入力装置、および少なくとも1つの出力装置に対するデータおよび命令の受信および送信を行うように結合され得る少なくとも1つの専用または汎用のプログラム可能なプロセッサを含むプログラム可能なシステム上で実行および/または解釈可能な1つまたは複数のコンピュータプログラムにおける実装を含んでいてもよい。これらのコンピュータプログラム(プログラム、ソフトウェア、ソフトウェアアプリケーション、アプリケーション、コンポーネント、プログラムコード、またはコードとしても知られる)は、プログラム可能なプロセッサ用の機械命令を含み、高水準手続き型プログラミング言語、オブジェクト指向プログラミング言語、および/またはアセンブリ/機械語にて実装されていてもよい。本明細書において、用語「コンピュータ可読媒体(computer-readable medium)」は、機械命令を受信する機械可読媒体を含めて、機械命令および/またはデータのプログラム可能なプロセッサへの提供に用いられる任意のコンピュータプログラム製品、機械可読媒体、コンピュータ可読記憶媒体、装置、および/またはデバイス(たとえば、磁気ディスク、光ディスク、メモリ、プログラマブルロジックデバイス(PLD))を表す。同様に、本明細書においては、プロセッサおよび当該プロセッサに結合されたメモリを具備し得るシステムも記載する。メモリは、本明細書に記載の動作のうちの1つまたは複数をプロセッサに実行させる1つまたは複数のプログラムを含んでいてもよい。
【0064】
以上、いくつかの変形例を詳細に説明したが、他の改良または追加も可能である。特に、本明細書に示すものに加えて、他の特徴および/または変形例を提供可能である。さらに、上述の実施態様は、開示の特徴のさまざまな組み合わせおよび副組み合わせならびに/または上記開示の複数の別の特徴の組み合わせおよび副組み合わせを対象とし得る。他の実施形態についても、以下の特許請求の範囲内に含まれ得る。
【0065】
必要に応じて、本明細書に記載のさまざまな機能が異なる順序および/または互いに同時に実行されるようになっていてもよい。さらに、必要に応じて、上述の機能のうちの1つまたは複数が任意選択であってもよいし、組み合わされていてもよい。実施形態のうちの一部の種々態様を独立請求項に示すが、これら実施形態のうちの一部の他の態様には、特許請求の範囲において明示的に示す組み合わせのみならず、上記実施形態および/または従属請求項の特徴と独立請求項の特徴との他の組み合わせを含む。また、本明細書においては、例示的な実施形態を説明したが、これらの説明を限定的な意味で捉えるべきではないことに留意されたい。むしろ、添付の特許請求の範囲に規定するような実施形態のうちの一部の範囲から逸脱することなく、複数の変形および改良を行うことができる。他の実施形態についても、以下の特許請求の範囲内に含まれ得る。用語「~に基づく(based on)」は、「少なくとも~に基づく(based on at least)」を含む。表現「~等(such as)」の使用は、別段の指定のない限り、「たとえば~等(such as for example)」を意味する。