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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-15
(45)【発行日】2023-12-25
(54)【発明の名称】支持ユニット及び基板処理装置
(51)【国際特許分類】
   H01L 21/304 20060101AFI20231218BHJP
   H01L 21/677 20060101ALN20231218BHJP
   H01L 21/306 20060101ALN20231218BHJP
【FI】
H01L21/304 646
H01L21/304 643A
H01L21/304 651B
H01L21/68 A
H01L21/306 A
【請求項の数】 18
(21)【出願番号】P 2022046596
(22)【出願日】2022-03-23
(65)【公開番号】P2023140649
(43)【公開日】2023-10-05
【審査請求日】2022-03-23
(73)【特許権者】
【識別番号】518162784
【氏名又は名称】セメス カンパニー,リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100114775
【弁理士】
【氏名又は名称】高岡 亮一
(74)【代理人】
【識別番号】100121511
【弁理士】
【氏名又は名称】小田 直
(74)【代理人】
【識別番号】100202751
【弁理士】
【氏名又は名称】岩堀 明代
(74)【代理人】
【識別番号】100208580
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 玲奈
(74)【代理人】
【識別番号】100191086
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 香元
(72)【発明者】
【氏名】ファン,ホー ジョン
(72)【発明者】
【氏名】キム,ド ヨン
(72)【発明者】
【氏名】ユン,ヒョン
【審査官】安田 雅彦
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-207265(JP,A)
【文献】特開2018-170436(JP,A)
【文献】特開平10-199964(JP,A)
【文献】特開2008-159789(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2004/0231711(US,A1)
【文献】韓国公開特許第10-2022-0054016(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 21/304-21/308
H01L 21/67 -21/687
H01L 21/02 -21/033
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板を処理する装置において、
内部に処理空間を有するコップと、
前記処理空間内で基板を支持し、回転可能な支持板を含む支持ユニットと、
前記支持ユニットに支持された基板に薬液を吐出する液吐出ユニットを含み、
前記支持ユニットは、
前記支持板に提供されて前記支持板に置かれた前記基板を支持する複数個のピン部材と、
前記ピン部材に結合されて前記支持板の回転によって空気中に電荷を放出する放電部材を含み、
前記放電部材は、
前記ピン部材と結合されるホルダ部と、
前記ホルダから所定の長さを有するように延長される放出部を含み、
導電性部材で提供されることを特徴とする基板処理装置。
【請求項2】
前記放出部は板形状で提供されることを特徴とする請求項1に記載の基板処理装置。
【請求項3】
前記放出部の端部はラウンドになった(rounded)ことを特徴とする請求項1に記載の基板処理装置。
【請求項4】
前記放出部は、
前記長さが下に行くほど短く提供されることを特徴とする請求項1に記載の基板処理装置。
【請求項5】
前記放出部は、
お互いに離隔されるように提供されて長さが相異に提供される複数個の羽部材を含むことを特徴とする請求項1に記載の基板処理装置。
【請求項6】
前記羽部材は、
前記ホルダ部から延長されるボディー部と、
前記ボディー部末端に提供されるチップ部を含み、
前記チップ部は前記ボディー部より単位長さ当たり断面積が大きく提供されることを特徴とする請求項5に記載の基板処理装置。
【請求項7】
前記複数個の羽部材の前記ボディー部は、上側の羽部材のボディー部と比較して下側の羽部材のボディー部ほどその長さが短くなるように提供されることを特徴とする請求項6に記載の基板処理装置。
【請求項8】
上部から眺めた時前記チップ部は円形状で提供されることを特徴とする請求項6に記載の基板処理装置。
【請求項9】
上部から眺めた時前記チップ部はテーパーになった(tapered)形状で提供されることを特徴とする請求項6に記載の基板処理装置。
【請求項10】
前記ピン部材は接地されることを特徴とする請求項1乃至請求項9のうちで何れか一つに記載の基板処理装置。
【請求項11】
前記ピン部材は、
前記支持板に提供されて前記支持板に置かれた前記基板の底面を支持する複数個の支持ピンと、
前記支持板に提供されて前記支持板に置かれた前記基板の側面を支持する複数個のチャッキングピンを含み、
前記放電部材は前記支持ピンまたは前記チャッキングピンのうちで少なくとも何れか一つに結合されることを特徴とする請求項10に記載の基板処理装置。
【請求項12】
回転可能になるように提供されて基板が置かれる支持板と、
前記支持板に提供されて前記支持板に置かれた前記基板を支持する複数個のピン部材と、
前記ピン部材に結合されて前記支持板の回転によって空気中に電荷を放出する放電部材を含み、
前記放電部材は、
前記ピン部材と結合されるホルダ部と、
前記ホルダ部から所定の長さを有するように延長される放出部を含み、
導電性部材で提供されることを特徴とする支持ユニット。
【請求項13】
前記放出部は下に行くほど前記長さが短く提供されることを特徴とする請求項12に記載の支持ユニット。
【請求項14】
前記放出部の端部はラウンドになった(rounded)ことを特徴とする請求項12に記載の支持ユニット
【請求項15】
前記放出部は、
お互いに離隔されるように提供されて長さが相異に提供される複数個の羽部材を含み、
前記羽部材は、
前記ホルダ部から延長されるボディー部と、
前記ボディー部末端に提供されるチップ部を含み、
前記チップ部は前記ボディー部より単位長さ当たり断面積が大きく提供されることを特徴とする請求項12に記載の支持ユニット。
【請求項16】
前記複数個の羽部材の前記ボディー部は、上側の羽部材のボディー部と比較して下側の羽部材のボディー部ほどその長さが短くなるように提供されることを特徴とする請求項15に記載の支持ユニット。
【請求項17】
前記ピン部材は接地されることを特徴とする請求項12乃至請求項16のうちで何れか一つに記載の支持ユニット。
【請求項18】
前記ピン部材は、
前記支持板に提供されて前記支持板に置かれた前記基板の底面を支持する複数個の支持ピンと、
前記支持板に提供されて前記支持板に置かれた前記基板の側面を支持する複数個のチャッキングピンを含み、
前記放電部材は前記支持ピンまたは前記チャッキングピンのうちで少なくとも何れか一つに結合されることを特徴とする請求項17に記載の支持ユニット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ウェハーのような基板を支持する支持ユニット、そして、これを含む基板処理装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、半導体デバイスは基板上にさまざまな物質を薄膜形態で蒸着し、これをパターニングして製造される。これのために蒸着工程、写真工程、蝕刻工程及び洗浄工程など多くの段階のお互いに異なる工程らが要求される。
【0003】
これら工程のうちで蝕刻工程は、基板上に形成された膜質を除去する工程であり、洗浄工程は半導体製造のための各単位工程の進行後、基板表面に残留する汚染物質を除去する工程である。蝕刻工程及び洗浄工程は工程進行方式に従って、湿式方式と乾式方式で分類され、湿式方式はバッチタイプの方式とスピンタイプの方式で分類される。
【0004】
スピンタイプの方式は、一枚の基板を処理することができる支持ユニットに基板を固定した後、基板を回転させながら液供給ノズルを通じて基板に薬液(例えば、蝕刻液、洗浄液またはリンス液)を供給し、遠心力によって薬液を基板の全面に広がるようにすることで、基板を洗浄処理して基板の洗浄処理後には多様な方法で基板を乾燥する。
【0005】
スピンタイプ処理装置で基板洗浄は、基板を回転しながら処理するようになるが、回転中に基板に供給される薬液及びその他の原因によって静電気が発生される。このような静電気は、装備駆動と基板に悪影響(例えば、arcing damageまたはパーティクル再付着など)を及ぼす。このような問題を解決するために、チャッキングピンと回転軸を導電ラインに連結して基板に帯電される電荷をチャッキングピンと回転軸を通じて外部に放出させることで、アキングダメージによる基板損傷及び静電気によるパーティクル再付着などの現象を防止して来た。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】韓国特許公開第10-2020-0072957号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、基板の回転中に基板に供給される薬液及びその他の原因によって発生する静電気を放出する支持ユニット及び基板処理装置を提供することを一目的とする。
【0008】
本発明の目的は、これに制限されないし、言及されなかったまた他の目的らは下の記載から当業者に明確に理解されることができるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、基板処理装置を提供する。一例で、基板処理装置は、内部に処理空間を有するコップと、処理空間内で基板を支持し、回転可能な支持板を含む支持ユニットと、支持ユニットに支持された基板に薬液を吐出する液吐出ユニットを含み、支持ユニットは支持板に提供されて支持板に置かれた基板を支持する複数個のピン部材と、ピン部材に結合されて支持板の回転によって空気中に電荷を放出する放電部材を含み、放電部材は導電性部材で提供されることができる。
【0010】
一例で、放電部材はピン部材と結合されるホルダ部と、ホルダから所定の長さを有するように延長される放出部を含むことができる。
【0011】
一例で、放出部は板形状で提供されることができる。
【0012】
一例で、放出部の端部はラウンドになる(rounded)ことがある。
【0013】
一例で、放出部は、長さが下に行くほど短く提供されることができる。
【0014】
一例で、放出部は、お互いに離隔されるように提供されて長さが相異なように提供される複数個の羽部材を含むことができる。
【0015】
一例で、羽部材は、ホルダから延長されるボディー部と、ボディー部末端に提供されるチップ部を含み、チップ部はボディー部より単位長さ当たり断面積が大きく提供されることができる。
【0016】
一例で、ボディー部は下に行くほどその長さが短く提供されることができる。
【0017】
一例で、上部から眺めた時チップ部は円形状で提供されることができる。
【0018】
一例で、上部から眺めた時チップ部はテーパーになった(tapered)形状で提供されることができる。
【0019】
一例で、ピン部材は接地されることができる。
【0020】
一例で、ピン部材は支持板に提供されて支持板に置かれた基板の底面を支持する複数個の支持ピンと、支持板に提供されて支持板に置かれた基板の側面を支持する複数個のチャッキングピンを含み、放電部材は支持ピンまたはチャッキングピンのうちで少なくとも何れか一つに結合されることができる。
【0021】
また、本発明は、支持ユニットを提供する。一例で、支持ユニットは回転可能になるように提供されて基板が置かれる支持板と、支持板に提供されて支持板に置かれた基板を支持する複数個のピン部材と、ピン部材に結合されて支持板の回転によって空気中に電荷を放出する放電部材を含み、放電部材は導電性部材で提供されることができる。
【0022】
一例で、放電部材は、ピン部材と結合されるホルダ部と、ホルダ部から所定の長さを有するように延長される放出部を含むことができる。
【0023】
一例で、放出部は下に行くほど長さが短く提供されることができる。
【0024】
一例で、放出部の端部はラウンドになる(rounded)ことがある。
【0025】
一例で、放出部はお互いに離隔されるように提供されて長さが相異なように提供される複数個の羽部材を含み、羽部材はホルダ部から延長されるボディー部と、ボディー部末端に提供されるチップ部を含み、チップ部はボディー部より単位長さ当たり断面積が大きく提供されることができる。
【0026】
一例で、ボディー部は下に行くほどその長さが短く提供されることができる。
【0027】
一例で、ピン部材は接地されることができる。
【0028】
一例で、ピン部材は、支持板に提供されて支持板に置かれた基板の底面を支持する複数個の支持ピンと、支持板に提供されて支持板に置かれた基板の側面を支持する複数個のチャッキングピンを含み、放電部材は支持ピンまたはチャッキングピンのうちで少なくとも何れか一つに結合されることができる。
【発明の効果】
【0029】
本発明の多様な実施例によれば、基板の回転中に基板に供給される薬液及びその他の原因によって発生する静電気を放出することができる。
【0030】
本発明の効果が上述した効果らに限定されるものではなくて、言及されない効果らは本明細書及び添付された図面から本発明が属する技術分野で通常の知識を有した者に明確に理解されることができるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0031】
図1】本発明の一実施例による基板処理設備を概略的に示した平面図である。
図2】一実施例による基板処理装置を概略的に示した断面図である。
図3図2の基板処理装置に提供される基板支持ユニットを概略的に見せてくれる平面図である。
図4図2の基板処理装置に提供される基板支持ユニットの内部を概略的に見せてくれる断面図である。
図5】本発明の一実施例による放出部材の姿を示す斜視図である。
図6図2の一実施例による基板処理装置に提供されて支持ユニットに支持された基板に薬液が供給される状態を示した図面である。
図7】本発明の他の実施例による放出部材の姿を示す斜視図である。
図8】同じく、本発明の他の実施例による放出部材の姿を示す斜視図である。
図9】同じく、本発明の他の実施例による放出部材の姿を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
本発明の他の利点及び特徴、そして、それらを達成する方法は添付される図面と共に詳細に後述する実施例を参照すれば明確になるであろう。しかし、本発明は以下で開示される実施例に限定されないし、本発明は請求項の範疇によって定義されるだけである。もし定義されなくても、ここで使用されるすべての用語ら(技術、あるいは、科学用語を含む)は、この発明が属した従来技術で普遍的技術によって一般に収容されるものと等しい意味を有する。公知された構成に対する一般な説明は、本発明の要旨を濁ごさないために省略されることができる。本発明の図面で同一であるか、または相応する構成に対してはなるべく等しい図面符号が使用される。
【0033】
本出願で使用した用語は、単に特定の実施例を説明するために使用されたものであり、本発明を限定しようとする意図ではない。単数の表現は文脈上明白に異なるように志さない限り、複数の表現を含む。本出願で“含む”、“有する”または“具備する”などの用語は明細書上に記載された特徴、数字、段階、動作、構成要素、部分品またはこれらを組み合わせたものが存在することを指定しようとするものであって、一つまたはその以上の他の特徴らや数字、段階、動作、構成要素、部分品またはこれらを組み合わせたものなどの存在または付加可能性をあらかじめ排除しないことで理解されなければならない。
【0034】
以下では、本発明の実施例を添付された図面らを参照してより詳細に説明する。本発明の実施例はさまざまな形態で変形することができるし、本発明の範囲が以下の実施例らに限定されることで解釈されてはいけない。本実施例は当業界で平均的な知識を有した者に本発明をより完全に説明するために提供されるものである。したがって、図面での要素の形状はより明確な説明を強調するために課長及び縮まったのである。
【0035】
図1は、本発明の一実施例による基板処理設備1を概略的に示した平面図である。
【0036】
図1を参照すれば、基板処理設備1はインデックスモジュール10と工程処理モジュール20を有して、インデックスモジュール10はロードポート120及び移送フレーム140を有する。ロードポート120、移送フレーム140、そして、工程処理モジュール20は順次に一列に配列される。以下、ロードポート120、移送フレーム140、そして、工程処理モジュール20が配列された方向を第1方向12といって、上部から眺める時、第1方向12と垂直な方向を第2方向14といって、第1方向12と第2方向14を含んだ平面に垂直して上昇する方向を第3方向16と称する。
【0037】
ロードポート140には基板(W)が収納されたキャリア130が安着される。ロードポート120は複数個が提供され、これらは第2方向14に沿って一列に配置される。ロードポート120の個数は工程処理モジュール20の工程効率及びフットプリント条件などによって増加するか、または減少することもある。キャリア130には基板(W)らを地面に対して水平に配置した状態で収納するための複数のスロット(図示せず)が形成される。キャリア130としては前面開放一体型ポッド(Front Opening Unifed Pod:FOUP)が使用されることがある。
【0038】
工程処理モジュール20はバッファーユニット220、移送チャンバ240、そして、工程チャンバ260を有する。移送チャンバ240はその長さ方向が第1方向12と平行に配置される。移送チャンバ240の両側にはそれぞれ工程チャンバ260らが配置される。移送チャンバ240の一側及び他側で工程チャンバ260らは移送チャンバ240を基準に対称されるように提供される。移送チャンバ240の一側には複数個の工程チャンバ260らが提供される。工程チャンバ260らのうちで一部は移送チャンバ240の長さ方向に沿って配置される。また、工程チャンバ260らのうちで一部はお互いに積層されるように配置される。すなわち、移送チャンバ240の一側には工程チャンバ260らがAXBの配列で配置されることができる。ここで、Aは第1方向12に沿って一列に提供された工程チャンバ260の数であり、Bは第3方向16に沿って一列に提供された工程チャンバ260の数である。移送チャンバ240の一側に工程チャンバ260が4個または6個提供される場合、工程チャンバ260らは2X2または、3X2の配列に配置されることができる。工程チャンバ260の個数は増加するか、または減少することもある。前述したところと異なり、工程チャンバ260は移送チャンバ240の一側だけに提供されることができる。また、前述したところと異なり、工程チャンバ260は移送チャンバ240の一側及び両側に断層で提供されることができる。
【0039】
バッファーユニット220は移送フレーム140と移送チャンバ240との間に配置される。バッファーユニット220は移送チャンバ240と移送フレーム140との間に基板(W)が返送される前に基板(W)がとどまる空間を提供する。バッファーユニット220はその内部に基板(W)が置かれるスロット(図示せず)が提供され、スロット(図示せず)らはお互いの間に第3方向16に沿って離隔されるように複数個提供される。バッファーユニット220は移送フレーム140と見合わせる面及び移送チャンバ240と見合わせる面が開放される。
【0040】
移送フレーム140はロードポート120に安着されたキャリア130とバッファーユニット220との間に基板(W)を返送する。移送フレーム140にはインデックスレール142とインデックスロボット144が提供される。インデックスレール142はその長さ方向が第2方向14と並んでいるように提供される。インデックスロボット144はインデックスレール142上に設置されてインデックスレール142に沿って第2方向14に直線移動される。インデックスロボット144はベース144a、胴体144b、そして、インデックスアーム144cを有する。ベース144aはインデックスレール142に沿って移動可能になるように設置される。胴体144bはベース144aに結合される。胴体144bはベース144a上で第3方向16に沿って移動可能になるように提供される。また、胴体144bはベース144a上で回転可能になるように提供される。インデックスアーム144cは胴体144bに結合されて胴体144bに対して前進及び後進移動可能になるように提供される。インデックスアーム144cは複数個提供されてそれぞれ個別駆動されるように提供される。インデックスアーム144cらは第3方向16に沿ってお互いに離隔された状態で積層されるように配置される。インデックスアーム144cらのうちで一部は工程処理モジュール20からキャリア130に基板(W)を返送する時使用され、これの他の一部はキャリア130で工程処理モジュール20に基板(W)を返送する時使用されることができる。これは、インデックスロボット144が基板(W)を搬入及び搬出する過程で工程処理前の基板(W)から発生されたパーティクルが工程処理後の基板(W)に付着されることを防止することができる。
【0041】
移送チャンバ240はバッファーユニット220と工程チャンバ260との間にそして、工程チャンバ260らの間に基板(W)を返送する。移送チャンバ240にはガイドレール242とメインロボット244が提供される。ガイドレール242はその長さ方向が第1方向12と並んでいるようになるように配置される。メインロボット244はガイドレール242上に設置され、ガイドレール242上で第1方向12に沿って直線移動される。メインロボット244はベース244a、胴体244b、そして、メインアーム244cを有する。ベース244aはガイドレール242に沿って移動可能になるように設置される。胴体244bはベース244aに結合される。胴体244bはベース244a上で第3方向16に沿って移動可能になるように提供される。また、胴体244bはベース244a上で回転可能になるように提供される。メインアーム244cは胴体244bに結合され、これは胴体244bに対して前進及び後進移動可能になるように提供される。メインアーム244cは複数個提供され、それぞれ個別駆動されるように提供される。メインアーム244cらは第3方向16に沿ってお互いに離隔された状態で積層されるように配置される。
【0042】
工程チャンバ260内には基板(W)に対して洗浄工程を遂行する基板処理装置3000が提供される。基板処理装置3000は遂行する洗浄工程の種類によって相異な構造を有することができる。これと異なり、それぞれの工程チャンバ260内の基板処理装置3000は同一な構造を有することができる。選択的に工程チャンバ260らは複数個のグループに区分されて等しいグループに属する工程チャンバ260内に基板処理装置3000らはお互いに同一で、お互いに相異なグループに属する工程チャンバ260内に基板処理装置3000の構造はお互いに相異に提供されることができる。例えば、工程チャンバ260が2個のグループで分けられる場合、移送チャンバ240の一側には第1グループの工程チャンバ260らが提供され、移送チャンバ240の他側には第2グループの工程チャンバ260らが提供されることができる。選択的に移送チャンバ240の両側で下層には第1グループの工程チャンバ260らが提供され、上層には第2グループの工程チャンバ260らが提供されることができる。第1グループの工程チャンバ260と第2グループの工程チャンバ260はそれぞれ使用されるケミカルの種類や、‘方式の種類によって区分されることができる。これと異なり、第1グループの工程チャンバ260と第2グループの工程チャンバ260は、一つの基板(W)に対して順次に工程を遂行できるように提供されることができる。例えば、基板(W)は第1グループの工程チャンバ260でケミカル処理工程、またはリンス工程が遂行され、第2グループの工程チャンバ260でリンス工程または乾燥工程が遂行されることができる。
【0043】
以下では、薬液を利用して基板(W)を洗浄する基板処理装置3000の一実施例を説明する。基板処理装置3000は基板を液処理する。供給される薬液はリン酸水溶液、硫酸水溶液、フッ酸、純粋(DIW)、CO2を含む水またはIPAなどで提供されることができる。
【0044】
図2は、基板処理装置3000を概略的に示した断面図である。
【0045】
基板処理装置3000は工程チャンバ260に提供される。
【0046】
基板処理装置3000はコップ320、支持ユニット340、昇降ユニット360、そして、液吐出ユニット380を含む。
【0047】
コップ320は基板処理工程が遂行される処理空間を有して、その上部は開放される。コップ320は内部回収桶322、中間回収桶324、そして、外部回収桶326を有する。それぞれの回収桶322、324、326は工程に使用された薬液のうちでお互いに相異な薬液を回収する。内部回収桶322は支持ユニット340を囲む環形のリング形状で提供され、中間回収桶324は内部回水筒322を囲む環形のリング形状で提供され、外部回収桶326は中間回収桶324を囲む環形のリング形状で提供される。
【0048】
内部回収桶322の内側空間322a、内部回収桶322と中間回水筒324との間空間324a、そして、中間回収桶324と外部回収桶326との間空間326aは、それぞれ内部回収桶322、中間回収桶324、そして、外部回収桶326に薬液が流入される流入口として機能する。それぞれの回収桶322、324、326にはその底面の下方向に垂直するように延長される回収ライン322b、324b、326bが連結される。それぞれの回収ライン322b、324b、326bはそれぞれの回収桶322、324、326を通じて流入された薬液を排出する。排出された薬液は外部の薬液再生システム(図示せず)を通じて再使用されることができる。
【0049】
昇降ユニット360はコップ320を上下方向に直線移動させる。コップ320が上下に移動されることによって、支持ユニット340に対するコップ320の相対高さが変更される。昇降ユニット360はブラケット362、移動軸364、そして、駆動機366を有する。ブラケット362はコップ320の外壁に固定設置され、ブラケット362には駆動機366によって上下方向に移動される移動軸364が固定結合される。基板(W)が支持ユニット340に置かれるか、または支持ユニット340から持ち上げられる時、支持ユニット340がコップ320の上部に突き出されるようにコップ320は下降される。また、工程進行される時には基板(W)に供給された薬液の種類によって薬液が既設定された回収桶360に流入されることができるようにコップ320の高さを調節する。選択的に、昇降ユニット360は支持ユニット340を上下方向に移動させることができる。
【0050】
液吐出ユニット380は基板処理工程時基板(W)に薬液を供給する。液吐出ユニット380は支持軸386、駆動機388、ノズル支持台382、そして、ノズル384を有する。支持軸386はその長さ方向が第3方向16に沿って提供され、支持軸386の下端には駆動機388が結合される。駆動機388は支持軸386を回転及び昇降運動する。ノズル支持台382は駆動機388と結合された支持軸386の末端反対側と垂直に結合される。ノズル384はノズル支持台382の末端底面に設置される。ノズル384は駆動機388によって工程位置と待機位置に移動される。工程位置はノズル384がコップ320の垂直上部に配置された位置であり、待機位置はノズル384がコップ320の垂直上部から脱した位置である。
【0051】
基板処理装置3000の液吐出ユニット380は、液保存タンク400から液の供給を受けることができる。液保存タンク400は基板処理装置3000の液吐出ユニット380に連結される第1供給ライン410に連結される。第1供給ライン410には開閉バルブが提供されることができる。
【0052】
図3は、図2の基板処理装置3000の支持ユニット340を概略的に見せてくれる平面図であり、図4図2の基板処理装置3000の支持ユニット340の内部を概略的に見せてくれる断面図である。図3及び図4を参照して基板処理装置3000の支持ユニット340を説明する。
【0053】
図3図4を参照すれば、支持ユニット340は工程進行中に基板(W)を支持して基板(W)を回転させる。支持ユニット340は支持板342、ピン部材343、チャッキングピン移動ユニット347、回転軸348、下部ノズル354、そして、放電部材3100を有する。
【0054】
支持板342は上部から眺める時に概して円形で提供される上部面を有する。ピン部材343は支持ピン344とチャッキングピン346を含む。支持ピン344は支持板342の縁領域で支持板342の上部面から上に突き出される。支持ピン344は支持板342の円周に沿って一定距離離隔されて基板(W)の底面を支持する。一例で、支持ピン344は基板(W)の底面の縁を支持する。一例で、支持ピン344らはすべて同一な形状及び大きさを有する。支持ピン344は下に行くほど漸進的に直径が増加する上部344aとこれから下に延長されて等しい直径を有する下部344bを有する。支持ピン344の下部344b底面には支持ピン344の長さ方向に延長される円筒形状の突出部344cが提供される。突出部344cの直径は支持ピン344の下部344b直径より小さく提供される。支持ピン344の外部面は伝導性材質でコーティングされる。例えば、伝導性材質は導電性をを有するセラミックス類であることがある。
【0055】
チャッキングピン346は支持板342の縁領域で支持板342の上部面から上に突き出される。チャッキングピン346は支持板342の円周に沿って一定距離離隔されるように位置する。一例で、チャッキングピン346は支持板342の中心から支持ピン344より遠く離れるように配置される。チャッキングピン346は基板(W)が回転される時基板(W)が正位置から側方向に離脱されないように基板(W)の側部を支持する。一例で、チャッキングピン346らはすべて同一な形状及び大きさを有することができる。一例で、チャッキングピン346はSICセラミックス、カーボンPFA(CARBON PFA)カーボンピーク(CARBON PEEK)など耐食性、耐火性、耐熱性を具備した素材であることができる。チャッキングピン346は支持部346a、中央部346c、締結部346e、そして、係止部346dを有する。支持部346aは平たい上面から下に行くほど直径が漸進的に減少された後、再び下に行くほど直径が漸進的に増加する形状を有する。したがって、支持部346aは正面から眺める時内側に凹な凹部346bを有する。凹部346bには支持ピン344に置かれた基板(W)の側部が接触される。中央部346cは支持部346aの下端からこれと等しい直径で下の方向に延長される。締結部346eは中央部346cから下の方向に延長される。締結部346eには後述するチャッキングピン移動ユニット347との締結のためのねじホールが形成される。係止部346dは中央部346cから外側に延長され、リング形状で提供される。一例で、係止部346dは支持板342の上部面と密着され、チォックピン346らがすべて等しい高さで突き出されるようにする。
【0056】
一例で、支持ピン344とチャッキングピン346は接地されることができる。
【0057】
第1接地線345はチャッキングピン346に連結される。チャッキングピン346は第1接地線345を通じて基板(W)、または薬液(L)に帯電された電荷を外部に放出させる。第1接地線345は導電性材質で提供される。第1接地線345は移動ロード347aの内部に提供されることができる。接地線349aは接地ピン349aに連結されることができる。一例で、接地ピン349aはモータ349と電気的に連結される。接地ピン349aはモータ349と連結されて基板(W)に発生された電荷を外部に放出する。これにより基板(W)に帯電された電荷はチャッキングピン346、第1接地線345、接地ピン349aを、そして、接地ライン600を通じて外部に放出される。
【0058】
また、支持ピン接地部材350は支持ピン344に連結される。支持ピン接地部材350は、第2接地線351、スプリング350a及びロード350bを含む。支持ピン344は第2接地線351を通じて基板(W)に帯電された電荷を外部に放出させる。スプリング350a及びロード350bは金属材質でなされる。一例で、ロード350bは支持板342の半径方向に提供される。スプリング350aの一端は支持ピン344と連結され、これの他端はロード350bと連結される。ロード350bは接地線351を通じて接地ピン349aに連結されることができる。これにより基板(W)に帯電された電荷は支持ピン344、スプリング350a、ロード350b、接地ピン349a、そして、接地ライン600を通じて外部に放出される。前述したところと異なり、スプリング350aは支持ピン344を囲む中空の円筒形状であることがある。これによりスプリング350aは支持ピン344と接触される面を最大化させて基板(W)に帯電された電荷をもう少し効率的に放出することができる。また、ロード350bはスプリング350aなしに支持ピン344と直接連結されて基板(W)に帯電された電荷を外部に放出することができる。
【0059】
前述した実施例と異なり、チャッキングピン346は接地され、支持ピン344は接地が提供されないこともある。これと異なる実施例において支持ピン344は接地され、チャッキングピン346は接地が提供されないこともある。
【0060】
チャッキングピン移動ユニット347はチャッキングピン346を支持位置と待機位置に移動させる。支持位置は工程進行時チャッキングピン346らが基板(W)の側部と接触される位置であり、待機位置は基板(W)が支持ユニット340に置かれるように基板(W)より広い空間を提供する位置である。したがって、支持位置は待機位置に比べて支持板342の中央にさらに近い位置である。チャッキングピン移動ユニット347は一つのチャッキングピン346と結合される移動ロード347aを含んで、移動ロード347aは支持板342の半径方向と同一な方向に支持板342内に配置される。チャッキングピン346と移動ロード347aは螺合されることができる。
【0061】
回転軸348は支持板342の底面と固定結合されて支持板342を支持して支持板342を回転させる。回転軸348は中空の円筒形状で提供される。回転軸348はコップ320の底面に形成された開口を通じてコップ320の外部まで突き出される。外部に突き出された回転軸348の下端はモータ349と固定結合される。モータ349は回転軸348に回転力を提供し、これによって回転軸348は回転可能である。
【0062】
下部ノズル354は支持ユニット340に置かれた基板(W)の下面に薬液や処理ガスを供給する。基板(W)は支持ユニット340の上部面から一定距離離隔されるように支持ユニット340上に置かれて、下部ノズル354は支持ユニット340と基板(W)との間の空間に薬液や処理ガスを供給する。下部ノズル354は噴射ヘッド354aを有する。噴射ヘッド354aは上部にふくらんでいる形状を有して支持ユニット340から上部に突き出される。噴射ヘッド354aには複数の吐出口354b、354cらが形成される。吐出口らは複数の薬液らのうちで何れか一つ、リンス液、イソプロフィルアルコール蒸気や窒素ガスのような乾燥ガスを噴射する。噴射ヘッド354aの下端は支持ユニット340の中央に形成されている通孔に挿入される。ノズル384と下部ノズル354から供給された薬液及び/または乾燥ガスは支持ユニット340の回転によって基板(W)の上面、または、下面中央領域から縁領域から広がって、基板(W)を洗浄する。一方、本実施例は基板(W)の両面洗浄装置だけに限定されるものではなくて、基板(W)の一面だけ洗浄可能な洗浄装置の基板回転装置にも等しく適用することが可能である。この場合、断面洗浄装置では両面洗浄装置とは異なり、下部ノズル354は具備されないが、前記回転軸348内部を貫いて前記基板(W)背面にファジーガスを提供するファジー部(図示せず)が具備されることができる。
【0063】
放電部材3100は、ピン部材343に結合されて支持板342の回転によって空気中に電荷を放出させる。一例で、放電部材3100は導電性部材で提供される。一例で、放電部材3100はチャッキングピン346と等しい素材で提供されることができる。一例で、SICセラミックス、カーボンPFA(CARBON PFA)、カーボンピーク(CARBON PEEK)などで提供されることができる。
【0064】
一例で、放電部材3100は支持ピンまたはチャッキングピンのうちで少なくとも何れか一つに結合されることができる。以下、放電部材3100はチャッキングピン346に結合されることで説明する。これと異なり、放電部材3100は支持ピン344に結合されることができる。または、放電部材3100はチャッキングピン346と支持ピン344すべてに提供されることができる。
【0065】
以下、図5を参照して本発明の放電部材3100に対して詳しく説明する。
【0066】
図5を参照すれば、放電部材3100はホルダ部3140と放出部3150を含む。ホルダ部3140はピン部材343と結合される。放出部3150はホルダ部3140から所定の長さを有するように延長される。一例で、放出部3150は板形状で提供されることができる。一例で、放出部3150の端部はラウンドになる(rounded)ことがある。これに、支持板342の回転によって空気中に放出される電荷が端部を中心に円形に放射されることができる。これによって空気中に放出される電荷の軌跡が大きくなって、単位時間当たり放出部3150から放出される電荷量をふやすことができる利点がある。
【0067】
一例で、放出部3150は、お互いに離隔されるように提供されて長さが相異に提供される複数個の羽部材3110、3120、3130を含むことができる。一例で羽部材3110、3120、3130は3個提供されることができる。選択的に羽部材3110、3120、3130はこれより多いか、または少なく提供されることができる。一例で、羽部材は3110、3120、3130、第1部材3110、第2部材3120、そして、第3部材3130に提供されることができる。第1部材3110、第2部材3120、そして、第3部材3130は鉛直方向に順次に置かれる。それぞれの羽部材3110、3120、3130は、ホルダ部3140から延長されるボディー部3114、3124、3134とボディー部3114、3124、3134末端に提供されるチップ部3112、3122、3132を含むことができる。一例で、チップ部3112、3122、3132はボディー部3114、3124、3134より単位長さ当たり断面積が大きく提供されることができる。これによって、端部を通じて放出される電荷の軌跡を大きくして端部を通じて放出される単位時間当たり電荷量をふやすことができる利点がある。例えば、上部から眺めた時チップ部3112、3122、3132は円形状で提供されることができる。
【0068】
一例で、第1部材3110、第2部材3120、そして、第3部材3130の長さは相異に提供される。これに、それぞれの羽部材3110、3120、3130から放出される電荷間の干渉を防止して羽部材3110、3120、3130から放出される時間当り電荷量を高めることができる利点がある。一例で、ボディー部3114、3124、3134は下に行くほどその長さが短く提供されることができる。例えば、第1部材3110のボディー部3114の長さが一番長く提供され、第3部材3130のボディー部3134の長さが一番短く提供されることができる。第3部材3130の下部には支持板342が提供される。これに、放電部材3100は下に行くほど空気との接触面積が相対的に小さく提供される。これに、第1部材3110の長さを一番長く提供し、空気中に放出される電荷量が多くなるようにする。
【0069】
図6は、図2の一実施例による基板処理装置に提供され、支持ユニット340に支持された基板(W)に薬液が供給される状態を示した図面である。図6に示されたように薬液(C1)が供給される時薬液(C1)と基板(W)上に静電気が発生される。支持板342の回転速度が遅い時には、第1接地線345と第2接地線351を通じて電荷が円滑に放出される。しかし、支持板342の回転速度が相対的に早い時には第1接地線345と第2接地線351を通じて抜け出る電荷量に限界が発生する。また、第1接地線345と第2接地線351を通じて抜け出る電荷の速度が早くなくて、むしろ電荷が逆に第1接地線345と第2接地線351に乗って上がる場合が発生することがある。
【0070】
これに、本願発明は第1接地線345と第2接地線351だけでなく、放電部材3100を通じて基板(W)と薬液に発生された電荷を空気中に放出させる。薬液と基板(W)に発生された電荷はチャッキングピン346と支持ピン344に移動される。以後、電荷は第1接地線345と第2接地線351を通じて一部が接地ライン600に抜け出て、一部は放電部材3100を通じて空気中に放出される。放電部材3100を通じて空気中に放出される電荷は支持板342の回転力によって放出されるが、支持板342の回転速度が早くても空気中に放出が可能である。また、放電部材3100を通じて抜け出る電荷量は第1接地線345と第2接地線351を通じて抜け出る電荷量より多い。これに、第1接地線345と第2接地線351が連結されたモータが電荷の影響を受けることを最小化することができるし、これによってモータとモータ周辺部品の寿命を増加させることができる利点がある。
【0071】
前述した例では、放電部材3100の放出部3150は羽部材を有することで説明した。しかし、これと異なり放電部材3100aは図7に示されたように板形状で提供されることができる。一例で、放電部材3100bは板形状で提供されるが、図8に示されたように放出部3150が下に行くほどホルダ部3140からの長さが短くなるように提供されることができる。
【0072】
前述した例では、チップ部3112、3122、3132は上部から眺めた時円形で提供されることで説明した。しかし、これと異なり、チップ部3112、3122、3132は上部から眺めた時テーパーになった(tapered)形状で提供されることができる。例えば、チップ部3112a、3122a、3132a)は図9に示されたように円錐形状で提供されることができる。これに、円錐の横面を通じて電荷が放出されることができる。選択的に、図9のような円錐形状のチップ部3112a、3122a、3132aを有するが、ボディー部3114、3124、3134は下に行くほどその長さが短く提供されることができる。
【0073】
前述した例では、ピン部材343が接地されることで説明した。しかし、これと異なり、ピン部材343は接地されないで、ピン部材343に放電部材3100だけが提供されることができる。
【0074】
以上の詳細な説明は本発明を例示するものである。また、前述した内容は本発明の望ましい実施形態を示して説明することであり、本発明は多様な他の組合、変更及び環境で使用することができる。すなわち、本明細書に開示された発明の概念の範囲、著わした開示内容と均等な範囲及び/または当業界の技術または知識の範囲内で変更または修正が可能である。著わした実施例は、本発明の技術的思想を具現するための最善の状態を説明することであり、本発明の具体的な適用分野及び用途で要求される多様な変更も可能である。したがって、以上の発明の詳細な説明は、開示された実施状態で本発明を制限しようとする意図ではない。また、添付された請求範囲は他の実施状態も含むことで解釈されなければならない。
【符号の説明】
【0075】
342 支持板
343 ピン部材
3100 放電部材
3140 ホルダ部
3150 放出部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9