(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-15
(45)【発行日】2023-12-25
(54)【発明の名称】コネクタアセンブリ
(51)【国際特許分類】
H01R 12/75 20110101AFI20231218BHJP
H01R 13/6471 20110101ALI20231218BHJP
H01R 13/6585 20110101ALI20231218BHJP
【FI】
H01R12/75
H01R13/6471
H01R13/6585
(21)【出願番号】P 2022168317
(22)【出願日】2022-10-20
(62)【分割の表示】P 2021069497の分割
【原出願日】2018-03-15
【審査請求日】2022-10-20
(32)【優先日】2017-03-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】591043064
【氏名又は名称】モレックス エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100116207
【氏名又は名称】青木 俊明
(74)【代理人】
【識別番号】100096426
【氏名又は名称】川合 誠
(72)【発明者】
【氏名】カーク ビー ペロザ
(72)【発明者】
【氏名】アウグスト パネラ
(72)【発明者】
【氏名】ディーノ エル マクラフリン ジュニア
(72)【発明者】
【氏名】プ シエ
(72)【発明者】
【氏名】デビット エル ブランカー
【審査官】井上 信
(56)【参考文献】
【文献】特表2012-508958(JP,A)
【文献】米国特許第9166320(US,B1)
【文献】特表2005-507141(JP,A)
【文献】特表2015-513207(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01R 12/70 - 12/91
H01R 13/646 - 13/6477
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
自由端コネクタを備えるコネクタアセンブリであって、前記自由端コネクタが、
ケーブルを支持するコネクタハウジングと、
第1のサイド及び該第1のサイドとは反対側の第2のサイドを有し、前記第1のサイドから前記第2のサイドに延在する複数のフレーム開口部を含むフレームと、
該フレームの前記第2のサイド上に支持され、第1の信号端子、第2の信号端子、及び接地板を含む端子セットと、を含み、
前記接地板は、蹄鉄形状を有し、前記第1の信号端子及び第2の信号端子の両側に接地端子を提供し、
前記ケーブルの第1の導体が、前記複数のフレーム開口部のうちの第1のフレーム開口部の中に延在して、前記第1の信号端子に電気的に接続され、
前記ケーブルの第2の導体が、前記複数のフレーム開口部のうちの第2のフレーム開口部の中に延在して、前記第2の信号端子に電気的に接続され、
前記ケーブルのドレインワイヤが、前記複数のフレーム開口部のうちの第3のフレーム開口部の中に延在し、前記接地板に電気的に接続される、コネクタアセンブリ。
【請求項2】
前記複数のフレーム開口部は、前記フレームの第1のサイドの面取りされた縁部によって前記フレームの第1のサイドから第2のサイドに向けたテーパ状となっている、請求項1に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項3】
前記複数のフレーム開口部は、更に、挿入縁部によって前記フレームの第1のサイドから第2のサイドに向けたテーパ状となっている、請求項2に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項4】
前記第1の信号端子が、前記第1のフレーム開口部と位置合わせされた第1の導体開口部を含み、
前記第1の導体が、前記第1の導体開口部で、前記第1の信号端子に電気的に接続され、
前記第2の信号端子が、前記第2のフレーム開口部と位置合わせされた第2の導体開口部を含み、
前記第2の導体が、前記第2の導体開口部で、前記第2の信号端子に電気的に接続され、
前記接地板が、前記第3のフレーム開口部と位置合わせされた接地導体開口部を含み、
前記ドレインワイヤが、前記接地導体開口部で、前記接地板に電気的に接続される、請求項1に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項5】
前記自由端コネクタが、前記第1の信号端子及び第2の信号端子の上に配置され、前記接地板に接続されたシールドカバーを更に含む、請求項1に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項6】
前記シールドカバーが、前記第1の信号端子内の第1の導体開口部と位置合わせされた第1の調整開口部と、前記第2の信号端子内の第2の導体開口部と位置合わせされた第2の調整開口部と、を含む、請求項5に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項7】
前記自由端コネクタが、
前記フレームの第2のサイドに支持された第2の端子セットと、
該第2の端子セットの信号端子の上に配置され、前記第2の端子セットの接地板に接続された第2のシールドカバーとを更に含む、請求項5に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項8】
前記シールドカバーと第2のシールドカバーとが電気的に分離されている、請求項7に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項9】
前記シールドカバーと第2のシールドカバーとが電気的に接続され、接地共用部を提供する、請求項7に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項10】
前記シールドカバーと第2のシールドカバーとが受動回路ネットワークによって電気的に接続され、接地共用部を提供する、請求項7に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項11】
プラグハウジングを含む固定端コネクタを更に備え、前記コネクタハウジングとプラグハウジングとが、前記コネクタハウジング上の板ばね及び前記プラグハウジング上のロッキング棚部の相互作用によって結合する、請求項1に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項12】
前記プラグハウジングが一対のブロックガイドを含み、
前記板ばねは、該板ばねが前記ブロックガイドによって案内されて、前記プラグハウジングへの前記コネクタハウジングの接続中に端子セットがプラグハウジングと接触することを防止するように、前記コネクタハウジングから端子セットよりも長手方向でより遠くに延在する、請求項11に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項13】
固定端コネクタを更に備え、該固定端コネクタが、
プラグハウジング内に配置されたプラグウエハと、
該プラグウエハ上に担持された、馬蹄形状を有するとともに接地リードを有する接地リードフレームと、
該接地リードフレーム内に配置され、その両側に前記接地リードが存在する一対の信号リードと、を含む、請求項1に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項14】
前記自由端コネクタの第1信号端子が単一の屈曲部を含み、
前記固定端コネクタの一対の信号リードのうちの単一の信号リードが単一の屈曲部を含む、請求項13に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項15】
ケーブルを支持するコネクタハウジングと、
第1のサイド及び該第1のサイドとは反対側の第2のサイドを有し、前記第1のサイドから前記第2のサイドに延在する複数のフレーム開口部を含むフレームと、
該フレームの前記第2のサイド上に支持され、第1の信号端子、第2の信号端子、及び接地板を含む端子セットと、を備え、
前記接地板は、蹄鉄形状を有し、前記第1の信号端子及び第2の信号端子の両側に接地端子を提供し、
前記ケーブルの第1の導体が、前記複数のフレーム開口部のうちの第1のフレーム開口部の中に延在して、前記第1の信号端子に電気的に接続され、
前記ケーブルの第2の導体が、前記複数のフレーム開口部のうちの第2のフレーム開口部の中に延在して、前記第2の信号端子に電気的に接続される、自由端コネクタ。
【請求項16】
前記ケーブルのドレインワイヤが、前記複数のフレーム開口部のうちの第3のフレーム開口部の中に延在し、前記接地板に電気的に接続される、請求項
15に記載の自由端コネクタ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願
本出願は、2017年3月17日に出願された米国仮出願第62/472,945号の利益を主張し、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示は、入出力(IO)コネクタの分野に関し、より具体的には、高いデータレート用途での使用に好適なIOコネクタに関する。
【背景技術】
【0003】
入出力(IO)コネクタは、基板対基板システム、ワイヤ対ワイヤシステム、及びワイヤ対基板システムを含む様々なシステム用に設計することができる。ワイヤ対基板システムは、ワイヤに取り付けられた自由端コネクタと、基板に取り付けられた固定端コネクタとを含む。その要件及びコネクタが使用されると意図されている環境に応じて、各々のタイプのシステムに対して、広い範囲の好適な設計が存在する。
【0004】
データレートが高く、スペースが制限されているという用途では、多数の競合する要件が、コネクタ設計をより困難なものにする。高データレート(25Gbps以上のデータレート)は、典型的には、差動的に結合された信号対を使用して、偽信号に対するより大きな抵抗を提供するのに役立ち、かつ、好ましくは、隣接する異なった結合の信号対を伴う意図せざる信号モードを生成するのを回避するのに、十分な空間を有する。コネクタインターフェイスでは、接地端子を追加して戻り経路を形成し、差動対同士の間に、遮蔽を提供することができる。しかしながら、空間が問題である場合、コネクタのピッチを縮小させ、全ての端子を互いに近づけること(それは、クロストークを増加させる傾向がある)が望ましい。多くの個人は、限られたスペースしか取らないにもかかわらず高い性能を可能にする、ワイヤ対基板コネクタ設計の価値を認めるであろう。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
高いデータレートをサポートするコンパクトな構成で提供されることができる、ワイヤ対基板システムが開示される。固定端コネクタは、開口部を含み、開口部内には複数の端子が配置されている。端子は、回路基板に接続されるように構成された尾部であって、ある1つの構成においては回路基板にはんだ付けすることができる尾部を含む。自由端コネクタは、ツイナックスケーブルを支持するハウジングを含み、かつ一方のサイドに端子を支持するフレームを含む。ツイナックスケーブルからの導体は、フレームを通過することができ、端子内の導体開口部に終端されることができる。シールドカバーを使用して、差動結合された信号対のための遮蔽部を提供することができる。
【0006】
上述のワイヤ対基板システムの一態様では、自由端コネクタを備えるコネクタアセンブリが存在する。自由端コネクタは、ツイナックスケーブル、コネクタハウジング、フレーム、及び端子セットを有する。
【0007】
ツイナックスケーブルは、絶縁材料によって互いに離間されかつ囲まれた第1の導体及び第2の導体を含み、かつドレインワイヤ及び外側カバーを含む。第1の導体、第2の導体、及びドレインワイヤはそれぞれ、絶縁材料及び外側カバーから延在する露出した遠位端を有する。コネクタハウジングは、ツイナックスケーブルを支持する。
【0008】
フレームは、コネクタハウジング内に位置付けられ、第1のサイドと、第1のサイドとは反対側の第2のサイドとを有する。フレームは、第1のサイドから第2のサイドまで延在する複数のフレーム開口部を含む。
【0009】
端子セットは、フレームの第2のサイドに支持される。端子セットは、第1の信号端子と、第2の信号端子と、接地板とを含む。接地板は、馬蹄形状を有し、第1の信号端子及び第2の信号端子の両側に接地端子を提供する。第1の導体は、複数のフレーム開口部のうちの第1の開口部を通って延在し、第1の信号端子に接続される。第2の導体は、複数のフレーム開口部のうちの第2の開口部を通って延在し、第2の信号端子に接続される。ドレインワイヤは、複数のフレーム開口部のうちの第3の開口部を通って延在し、接地板に接続される。
【0010】
上記実施形態では、複数のフレーム開口部はテーパ状であることができ、導体及びドレインワイヤの遠位端が挿入中に、フレームの第1のサイドから第2のサイドへ移動するのを容易にする。
【0011】
また、接地板、第1の信号端子、及び第2の信号端子は、テーパ状の開口部と位置合わせされた導体開口部を有することができる。第1の導体は、導体開口部で第1の信号端子に接続することができ、第2の導体は、導体開口部で第2の信号端子に接続することができ、ドレインワイヤは、導体開口部で接地板に接続することができる。接続は、導体開口部において第1の導体を第1の信号端子に、かつ導体開口部において第2の導体を第2の信号端子に、はんだ付けを含む溶接によって接続することができる。
【0012】
加えて、自由端コネクタは、第1の信号端子及び第2の信号端子の上に配置されたシールドカバーであって、接地板に接続されたシールドカバーを備えることができる。シールドカバーは、第1の信号端子内の導体開口部と位置合わせされた第1の調整開口部と、第2の信号端子内の導体開口部と位置合わせされた第2の調整開口部とを含むことができる。
【0013】
いくつかの実施形態では、自由端コネクタと固定端コネクタとを備えるコネクタシステムが存在する。自由端コネクタは、コネクタハウジングを有し、固定端コネクタはプラグハウジングを有する。コネクタハウジング及び固定端コネクタは、一体に接続されるように構成されている。コネクタハウジング及びプラグハウジングは、板ばねとロッキング棚部との相互作用によって結合することができる。これらの実施形態では、コネクタハウジングは、プラグハウジング上のロッキング棚部と結合する板ばねを含むことができる。加えて、プラグハウジングは、少なくとも1つのブロックガイドをロッキング棚部の両側に提供するように、ブロックガイドを更に備えることができる。更に、板ばねは、板ばねがブロックガイドによって案内されて、固定端コネクタへの自由端コネクタの接続中に端子セットがプラグハウジングと接触することを防止するように、コネクタハウジングから板ばねが、端子セットよりも長手方向でより遠くに延在することができる。
【0014】
上記の実施形態のいくつかにおいて、固定端コネクタは、プラグウエハ、接地リードフレーム、及び一対の信号リードを更に備える。プラグウエハは、プラグハウジング内に配置され、接地リードフレームは、プラグウエハ上に担持される。接地リードフレームは馬蹄形状を有する。一対の信号リード線は、一対の信号リード線の両側に接地リードが存在するように、接地リードフレーム内に配置される。接地リードフレームは、接地端子と電気的に接触している。また、信号リードのうちの一方が第1の信号端子と接触し、他方の信号リードが第2の信号端子と接触している。
【0015】
いくつかの実施形態では、一対の信号リードのうちの第1の信号リードは、PCB接触端部と、PCB接触端部に対して垂直に延在する直線状の梁部とを有する。直線状の梁部は、屈曲部を形成する単一のカンチレバーを有し、第2の端部が直線状の梁部からある角度で延在するようになっている。第1の信号端子は、第1の端部と、第2の端部と、単一のカンチレバーとを有する直線状の梁部であり、第2の端部は直線状の梁部からある角度で延在し、かつ第1の端部は直線状の梁部と一直線をなす。このような実施形態では、プラグハウジング及びコネクタハウジングが接続されると、第1の信号リードが、接触点で第1の信号端子に接触して、主要スタブ長及び二次スタブ長がほぼ等しい長さとなる。
【0016】
別の態様では、コネクタアセンブリを製造する方法が提供され、その方法は、絶縁材料によって取り囲まれた、第1の導体及び第2の導体を含み、かつドレインワイヤを含む、ツイナックスケーブルを用意することと、第1の導体の遠位端、第2の導体の遠位端、及びドレインワイヤの遠位端が露出するように、ケーブルを被覆することと、第1の導体の遠位端を、コネクタハウジング内のフレーム内の第1の開口部を通して挿入し、第2の導体の遠位端をフレーム内の第2の開口部を通して挿入し、かつドレインワイヤの遠位端をフレーム内の第3の開口部を通して挿入することとを含み、第1の開口部、第2の開口部、及び第3の開口部は、各遠位端が挿入中に、フレームの第1のサイドから第2のサイドへ各遠位端が移動するのを容易にするようにテーパ状である。かつその方法は、その後で、第1の導体の遠位端を、フレームの第2のサイドに支持された端子セットの第1の信号端子内の第1の導体開口部を通して挿入し、第2の導体の遠位端を、端子セットの第2の信号端子内の第2の導体開口部を通して挿入し、かつドレインワイヤの遠位端を、端子セットの接地板内の第3の導体開口部を通して挿入することを含み、接地板が馬蹄形状を有し、かつ接地板が、第1の信号端子及び第2の信号端子の両側に接地端子を提供する。かつその方法は、第1の導体の遠位端を、第1の信号端子と接触させて配置し、第2の導体の遠位端を、第2の信号端子と接触させて配置し、かつドレインワイヤを接地板と接触させて配置することとを含む。
【0017】
本方法は、シールドカバーが接地板に接続されるように、シールドカバーを第1の信号端子及び第2の信号端子の上に配置することを更に含むことができる。
【0018】
また、本方法は、第1の導体開口部で第1の導体を第1の信号端子に溶接することと、第2の導体開口部で第2の導体を第2の信号端子に溶接することと、第3の導体開口部でドレインワイヤを接地板に溶接することとを更に含むことができる。
【0019】
いくつかの実施形態では、方法は、コネクタハウジング上の板ばねをプラグハウジング上のブロックガイドに導入することを含み、その板ばねは、板ばねがブロックガイドによって案内されるように、コネクタハウジングから板ばねが、端子セットよりも長手方向でより遠くに延在し、端子セットが、コネクタハウジングのプラグハウジングへの接続中にプラグハウジングと接触することを防止する助けとなる。その後、コネクタハウジングは、板ばねをプラグハウジング上のロッキング棚部と結合させることによって、プラグハウジングに接続される。
【図面の簡単な説明】
【0020】
本発明は、例として図示されるが、添付図面に限定されるものではない。また図中、同様の参照番号は同様の要素を示す。
【0021】
【
図1】コネクタシステムの一実施形態の斜視図である。
【
図2】
図1に示すコネクタアセンブリの構成要素の分解図である。
【
図3】部分的に切り欠いた、
図1のコネクタアセンブリの正面図である。
【
図4】コネクタシステムの別の実施形態の斜視図である。
【
図5】
図4に示すコネクタシステムの自由端コネクタ部分の斜視底面図である。
【
図6】固定端コネクタへの自由端コネクタの接続の斜視図であり、コネクタハウジング及びプラグハウジングのそれぞれ一部が取り外されて接続をより良好に示すようにした図である。
【
図7】固定端コネクタへ自由端コネクタを接続している間の接続システムの斜視図であり、コネクタハウジング及びプラグハウジングのそれぞれ一部が取り外されて接続をより良好に示すようにした図である。
【
図8】固定端コネクタへ自由端コネクタを接続している間の、端子セットの図である。
【
図9】固定端コネクタの一実施形態の分解図である。
【
図11】自由端コネクタの斜視図であり、ハウジングの一部が取り外されてツイナックスケーブル接続をより良好に示すようにした図である。
【
図15】ある特定の実施形態で使用することができる端子セットの代替的な実施形態である。
【
図16】フレーム及び端子セットへのツイナックスケーブル接続の図であり、ツイナックスケーブルのうちの1つを部分的に切り欠いた図である。
【
図17】
図16の線17-17に沿った、ツイナックスケーブル接続の図である。
【
図19】電気的に接続された接地板の一実施形態を概略的に示した図である。
【
図20】先行技術の端子接続部及びスタブ長の概略図である。
【
図21】端子接続部及びスタブ長の一実施形態の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下の詳細な説明は、例示的な実施形態を説明し、開示される特徴は、明示的に開示された組み合わせに限定されることを意図するものではない。したがって、特に断りがない限り、本明細書に開示される特徴同士を組み合わせて、本明細書にはその説明を簡潔にするために別途示されてはいない更なる組み合わせを形成してもよい。
【0023】
図1及び
図2から理解され得るように、本開示は、ワイヤ対基板コネクタシステム10に関するものであり、このシステムは、固定端コネクタ100に嵌合する自由端コネクタ200を備えて構成され得る。自由端コネクタ200は、回路基板12などの水平基板と比較して垂直に延在するツイナックスケーブル202を有することができる。理解され得るように、自由端コネクタ200はまた、水平方向に延在するケーブル202を有することもできる。言うまでもなく、ケーブル202は、所望に応じて、垂直と水平との間のなんらかの角度で延出することができる。
【0024】
システム10は、板ばね204が保持肩部104に対してロックされて保持されることを確実にするための、
図3に示すようなロックシステムを含むことができる。一実施形態では、ロックシステムは、自由端コネクタ200のコネクタハウジング210に取り付けられた板ばね204を含む。それは、固定端コネクタ100のプラグハウジング102上に設けられた保持肩部又はロッキング棚部104を更に含む。板ばね204は、コネクタハウジング210がプラグハウジング102の上に配置されたときにロッキング棚部104の上を摺動するように、コネクタハウジング210上に位置付けられる。
【0025】
図示のロックシステムは、並進可能なプラットフォーム208に取り付けられた保持指部206を更に含む。並進可能なプラットフォーム208は、上下に摺動可能であるように構成され、保持指部206を上下に動かすようになっている。したがって、自由端コネクタ200のコネクタハウジング210が固定端コネクタ100のプラグハウジング102の上の所定の位置に置かれると、板ばね204は、ロッキング棚部104上を下に摺動する。次に、並進可能なプラットフォーム208を下向きに摺動させると、保持指部206が下方に摺動され、その結果、板ばね204がプラグハウジング102上のロッキング棚部104上にロックされる。
【0026】
保持指部206が所定の位置まで下向きに摺動すると、保持指部206は板ばね204がロッキング棚部104から外れるのを防ぐ。他の既知のラッチシステムを使用することができるが、図示されたシステムの利点は、必要となる追加のスペースが限られていること、保持指部206を並進可能なプラットフォーム208の一部とすることができ、この並進可能なプラットフォーム208は、それが定位置にあると容易に判定することができるものであるということである。あるいは、コネクタシステムは、板ばね204のみに依存するものであることができ、ロック機構を省略することができる。
【0027】
ここで
図4~
図8を参照すると、自由端コネクタを固定端コネクタへ接続している間に、端子が損傷するのを防止するガイドシステムが示されている。図示されるガイドシステムは、上述のロックシステムと共に使用されてもよく、又はロックシステムとは別個であってもよい。
図4及び
図5から分かるように、ガイドシステムは、プラグハウジング102の一部として形成されたブロックガイド106を利用する。ブロックガイド106は、ロッキング棚部104の互いに対向する側面上に位置付けられる。コネクタハウジング210は、板ばね104の両側にある空間212内にブロックガイド106を受容するように構成されている。
図6から最も良く分かるように、コネクタハウジング210とプラグハウジング102とが接続されているとき、ブロックガイド106は、各板ばね204の両側にある。図示のように、2つのロッキング棚部がハウジング102の両側に設けられ、その結果ブロックガイド106は、コネクタハウジングの両側に2つのチャネルを画定することになる。
【0028】
ここで
図7を参照すると、ガイドシステムは、コネクタハウジング210とプラグハウジング102とを接続している最中に見ることができる。
図5及び
図7から理解されるように、端子214はコネクタハウジング210内で長手方向に延在し、板ばね204もまた、コネクタハウジング210内で長手方向に延在し、板ばね204は端子214の列の端部に配置されている。一般に、一対の板ばねが、端子214の列の両側にそれぞれ1つずつ設けられ、その結果、自由端コネクタの互いに対向する端部に設けられている。板ばね204は、端子214がプラグハウジング102に接触することができる前に、ブロックガイド106と摺動関係になるように、端子214よりも長手方向で更に遠方まで延在している。すなわち、板ばね204及びブロックガイド106は連携して、コネクタハウジング210をプラグハウジング102へ接続している間に端子214がプラグハウジング102と接触するのを防止する。
図8からより良く理解されるように、端子214、板ばね204、及びブロックガイド106の相対的な位置合わせ及び長さは、固定端コネクタを自由端コネクタと接続する間、特に位置合わせがある角度で始まる接続作業の間に、端子214がプラグハウジング102に衝撃を与える又は接触することのないようになっている。
図8に示すように、コネクタハウジング210がプラスマイナス70度もの角度で導入されても、端子は、板ばね204及びブロックガイド106の相対的長さ関係及び相対的位置関係によって、プラグハウジング102と接触しないようになっている。
【0029】
ここで
図9、
図10A、及び
図10Bを参照すると、固定端コネクタ100の更なる詳細を見ることができる。図示された固定端コネクタ100は、取り付けステム108で回路基板に取り付けることができるプラグハウジング102を含む。プラグハウジング102の内部領域内には、複数のプラグウエハ110が設けられている。複数のプラグウエハ110は、一体に接合することができ、かつまた図示されるように、穴と柱を用いる機構を通じて接合され得る。しかしながら、ウエハを一体に接合するためには、他の既知の機構もまた使用され得る。プラグウエハ110には、信号リード112及び接地リードフレーム114からなる端子が、装着又は挿入される。端子は、回路基板に接続されるように構成される尾部116(PCB(プラグ回路基板)接触端部)を含むことができ、ある1つの構成例では、尾部116は回路基板にはんだ付けされ得る。
図10Bから最も良く分かるように、接地リードフレーム114は、馬蹄形状を有し、一対の信号リード112を、接地リードフレーム114内に配置させて、信号リードの両側に接地リードが存在するようにし得る。以下の説明から知覚されるように、接地リードフレーム114は、自由端コネクタ200内の接地端子と電気的に接触することができる。また、信号リード112は、自由端コネクタ200内の信号端子と接触することができる。
【0030】
図10Bから理解されるように、かつ
図21からより良く分かるように、自由端コネクタの接地リード及び信号リードは、尾部116及び第2の端部又は先端部122を除いて、基本的に平坦な構成を有することができる。基本的にリードは、一方の端部には、ほぼ直角な尾部116で終端する直線状の梁部118を有し、他方の端部には、角度付きの先端部122を有する。直線状の梁部118は、屈曲部120を形成する単一のカンチレバーを有し、第2の端部122が、直線状の梁部118からある角度で延在するようになっている。接地リードフレーム114の場合、
図10Bに示すように、第2の端部122は、各馬蹄形状のリードセクションを接続する接地リードフレームにわたって延在することができる。
【0031】
加えて、固定端コネクタは、接地共用部を含むことができる。例えば、大はさみ形状のストラップ124は、接地共用部を提供するために各馬蹄形状のリードセクションにまたがって延在することができ、ある特定の実施形態では、遮蔽を提供することができる。接地リードフレームがウエハにインサート成形される実施形態では、大はさみ形状のストラップ124の縁部を露出させることができ、これにより、大はさみ形状のストラップ124と信号端子との間により大きな距離を取ることが可能になり、したがって、大はさみ形状ストラップ124と信号端子との間の間隔が増加したことにより、インピーダンスの影響を潜在的に低減することが可能になる。また、固定端コネクタは、優れた電気的性能を提供するのに役立つ追加の遮蔽を含むことができる。
【0032】
ここで
図11~
図18を参照して、自由端コネクタについて更に説明する。理解され得るように、自由端コネクタは、ツイナックスケーブル202(第1の媒体)内の導電性ワイヤを自由端コネクタ(第2の媒体)内の端子セット216に接続する。導電性ワイヤを接続する際の1つの問題は、導体と端子との間の遷移部を管理することである。先行技術では、導電性ワイヤ、自由端コネクタ、及び固定端コネクタは、良好に機能しているが、典型的には、遷移部において顕著なインピーダンス変化がある。図示された実施形態は、いかなるスパイクやディップをも著しく低減することができ、その結果、性能を改善するのに役立つ。具体的には、
図12に示すように、端子セット216は、ツイナックスケーブル202の導体を、端子セット216で終端させるように構成されている。また、端子セット216は、ケーブルの導体から、適切に構成された固定端コネクタ100によって提供される、対応するリード112、114(
図9を参照)への高性能チャネルを提供するように構成され、これらのリード112、114は、第2の端子セットと呼ぶことができる。一実施形態では、図示された端子セットは、絶縁材料で形成されたフレーム218によって支持される、接地-信号-信号-接地の構成を提供する。
【0033】
図12から分かるように、フレーム218は、コネクタハウジング210内に位置付けられる。
図13、
図16、
図17、及び
図18から最もよく分かるように、フレーム218は、ツイナックスケーブル202に対向する第1のサイド220と、第1のサイド220の反対側の第2のサイド222とを有する。フレーム218は、第1のサイド220から第2のサイド222まで延在する複数のフレーム開口部224を含む。
【0034】
図13を参照すると、端子セット216は、フレーム218の第2のサイド222上に支持されている。端子セット216は、第1の信号端子246と、第2の信号端子247と、接地板248とを含む。
図14から理解され得るように、接地板248は馬蹄形状を有し、第1の信号端子246及び第2の信号端子247の両側に接地端子を提供する。更に、接地板248は導体開口部258を有し、第1の信号端子246及び第2の信号端子247は、それぞれ導体開口部256及び導体開口部257を有することができる。導体開口部256、257、及び258は、端子セット216がフレーム218上で支持されるとき、フレーム開口部224と位置合わせされる。導体開口部は、好ましくは、摩擦/締まり嵌めを有することなく導体開口部内に導体を挿入することができるような大きさである。
【0035】
図14及び
図21から更に理解され得るように、各端子246、247、及び248は、それぞれの先端266、267、及び268を除いて、平坦な構成を有することができる。基本的に、各端子246、247、及び248(
図21では、一般的に、端子280と標識される)は、第1の端部253と、第2の端部254と、単一のカンチレバーとを有する直線状の梁部252を有し、第2の端部254は直線状の梁部252から角度をなして延在する。更に、第1の端部253は直線状の梁部252と一直線上に並んでいる。このような実施形態では、プラグハウジングとコネクタハウジングとが接続されると、固定端コネクタのリード130は、接触点282において自由端コネクタの関連する端子280に接触し、その結果、主要スタブ長284と二次スタブ長286とがほぼ等しい長さとなる。これは、
図20と
図21とを比較すると、より明確に見ることができる。
図20は、端子270が、単一の屈曲部128(PCB接触端部におけるいかなる屈曲部をも含まない)のみを有するリード126と、点275で接触するために、2つのカンチレバー又は屈曲部272及び274を必要とする先行技術の接続を示している。上述したように、先行技術は、二次スタブ長278よりもかなり長い主要スタブ長276を有する。
【0036】
それに比べ、
図21は、端子280とリード130との間の接触を示し、端子280及びリード130はそれぞれ、上記の平坦な構成を有しているが、それらの間の接触を生じさせることに関わる屈曲部又はカンチレバーは、それぞれ1つだけである。(理解されるように、端子280は接地端子又は信号端子とすることができ、リード130は接地リード又は信号リードとすることができる。)この構成により、主要スタブ長284と二次スタブ長286とをほぼ等しい長さとする接触点282が実現される。
図20との比較はまた、
図21の実施形態では、合計スタブ長(主要スタブ長+二次スタブ長)が先行技術でのそれよりも小さいことも明らかにしている。スタブは、E&M送信の反射を生成し、その反射は、端子/リードシステム内に干渉を生じる。このような干渉を最小化するには、
図21に示すようにスタブ長を最小化すればよい。したがって、スタブ長の合計は最小化することができ、任意の個々のスタブは、所望のワイプを依然として提供しながら、先行技術の接触システムの最長のスタブ長よりも実質的に短い所定の長さ未満に保たれ得る。
【0037】
ここで
図14に戻ると、信号端子の更なる特徴を見ることができる。図示された信号端子246、247のそれぞれは、フレーム218に部分的に埋め込まれた1つ以上の角度付きの楔260を含むことができる。このことは、2つの信号端子間の望ましい結合を提供しながら、その信号端子246、247を所定の位置に固定するのに役立つ。これは、ツイナックスケーブルの2つの信号導体同士の間に提供される差動結合と同様の差動結合を提供するために使用することができる。
【0038】
図13から理解され得るように、馬蹄形状を有する接地板248は、フレーム218によって支持され、ドレインワイヤ228の遠位端238に接続されるように構成されている。図示された実施形態は、一体に接続された複数の接地板を使用して、接地共用部を提供する。しかしながら、いくつかの実施形態では、複数の接地板は、互いに電気的に分離されていることができる。更なる実施形態では、複数の接地板248を設けることができ、各接地板は馬蹄形端子を有することができ、複数の接地板は、ネットワークによって一体に接続することができる(
図19に概略的に示されるように)。ネットワークは、所望に応じて構成することができ、所望の構成において、単純な短絡から受動回路249(コンデンサ、抵抗器などの1つ以上の構成要素であり得る)までの範囲であり得る。活性回路も提供され得るが、一般的には、コスト問題によって、上記と同様に望ましいというわけではない。
【0039】
加えて、
図14に示す端子セットは、接地-信号-信号-接地の構成を示しているが、いくつかの実施形態では、追加の端子を、互いに隣接する接地板248間に配置することができる。例えば、
図15に示すように、追加の接地端子250を、接地板248同士の間に配置することができる。この実施形態は、一対の信号端子246、247の、隣接する信号端子対それぞれに対する電気的絶縁性を増加させる。
【0040】
ここで
図13、
図16、
図16A、
図17、及び
図18を再び参照すると、それぞれのツイナックスケーブル202は、一般的に、第1の信号導体226、第2の信号導体227、及びドレインワイヤ228を含む。更に、絶縁材料230は信号導体226、227を包囲し、ツイナックスケーブル202は外側カバー232を有する。第1の信号導体226、第2の信号導体227、及びドレインワイヤ228はそれぞれ、それぞれの露出した遠位端236、237、及び238を有し、これらは、絶縁材料及び外側カバーから延在し、フレーム開口部224を通って突出する。
【0041】
ツイナックスケーブルからの導体(信号導体226、227、及びドレインワイヤ228)は、開口部224を通って突出する。
図18で最も良く分かるように、開口部224はテーパ状であってもよく、かつ面取りされた縁部224aを有してもよく、そうすることで導体及びドレインワイヤの遠位端が開口部224に挿入中、フレームの第1のサイドから第2のサイドへ移動するのを容易にする。同様に、接地端子及び信号端子の開口部238、256、257は、
図18に図示される挿入縁部256aなどの挿入縁部を含むことによって部分的にテーパ状にすることができる。
【0042】
上記のように、接地板248及び第1の信号端子246及び第2の信号端子247は、端子セットがフレーム上にあるときに、テーパ状の開口部と位置合わせされる導体開口部を有することができる。したがって、
図13に見られるように、ドレインワイヤ228の遠位端238は、フレーム開口部224を通って、次いで導体開口部258を通って延在する。同様に、第1の導体226及び第2の導体227の遠位端236、237は、フレーム開口部224を通って、次いで導体開口部256、257を通って延在する。遠位端は、溶接又は他の既知の取り付け技術(はんだ付け及び導電性接着剤を含む)を介して、それぞれの対応する端子に接続することができる。
【0043】
図16Aから理解され得るように、フレーム218内の開口部は、信号開口部の両方が、意図された嵌合面から等距離に並んで配置された三角形パターンで配置することができる一方で、接地開口部は、信号開口部同士の間かつその上方に配置される。このトリプレット構成は、信号導体とドレインワイヤとの間のケーブル内に存在する結合が、端子246、247、248への終端を介して確実に維持されるようにする。その結果、ケーブル内の導体と端子との間に90度の方向変化が存在し得るとしても、信号性能の観点から、終端が良好に機能することになる。
【0044】
図13から理解され得るように、システムの電気性能を改善するためにシールドカバー240を設けることができる。一実施形態では、シールドカバー240は、接地端子板248内の保持開口部244と係合する保持タブ242を含むことができ、したがって、摩擦/締まり嵌めで所定の位置に取り付けることができる。あるいは、シールドカバー240は、はんだ又は溶接作業によって、又は導電性接着剤を使用することによって取り付けることができる。図示されたシールドカバーは、システムの電気性能を改善するのを助けるために、信号導体226、227の遠位端236、237とそれぞれ位置合わせされた調整開口部245を有する。
【0045】
上記コネクタアセンブリは、第1の導体の遠位端、第2の導体の遠位端、及びドレインワイヤの遠位端を露出させるようにツイナックスケーブルが被覆される方法によって、製造することができる。次いで、それぞれの遠位端は、使い捨てであるフレーム内に画定された、それぞれ異なるフレーム開口部を通して、コネクタハウジング内に挿入される。図示のように、フレーム開口部は、各遠位端が挿入されている間、各遠位端がフレームの第1のサイドから第2のサイドへ移動するのを容易にするようにテーパ状になっている。その後、各遠位端は、フレームの、ツイナックスケーブルとは反対側に支持された端子セットのそれぞれ異なる導体開口部に挿入される。各導体開口部は、フレーム開口部のうちの1つと、1対1対応で位置合わせされる。したがって、第1の導体は、端子セットの第1の信号端子内の第1の導体開口部を通って延在し、第2の導体の遠位端は、端子セットの第2の信号端子内の第2の導体開口部を通って延在し、ドレインワイヤの遠位端は、端子セットの接地板内の第3の導体開口部を通って延在する。接地板は、上述したような馬蹄形状を有する。遠位端は、上述のように、それらの関連する端子と電気的に接触するように配置される。したがって、第1の導体は、第1の信号端子と接触し、第2の導体は第2の信号端子と接触し、ドレインワイヤは接地板と接触する。本方法は、シールドカバーが接地板に接続されるように、シールドカバーを第1の信号端子及び第2の信号端子の上に配置することを更に含むことができる。
【0046】
また、本方法は、第1の導体開口部で第1の導体を第1の信号端子に溶接することと、第2の導体開口部で第2の導体を第2の信号端子に溶接することと、第3の導体開口部でドレインワイヤを接地板に溶接することとを更に含むことができる。
【0047】
いくつかの実施形態では、本方法は、自由端コネクタを固定端コネクタに接続する間に、プラグハウジング上のブロックガイドに板ばねを導入することを含む。板ばねは、板ばねがブロックガイドによって案内されて、端子セットがプラグハウジングに接触するのを防ぐように、コネクタハウジングの端子セットから長手方向に更に遠くに延在する。その後、コネクタハウジングは、板ばねをプラグハウジング上のロッキング棚部と結合させることによって、プラグハウジングに接続される。
【0048】
当業者には理解されるように、上記の開示は、コンパクトな構成で提供され、高いデータレートをサポートすることができる、ワイヤ対基板システムを提供する。
【0049】
本明細書で提供される開示は、その好ましいかつ例示的な実施形態の観点から特徴を記載している。当業者には、添付の特許請求の範囲及び趣旨の範囲内での修正及び変形が、本開示を検討することにより想起されるであろう。