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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-15
(45)【発行日】2023-12-25
(54)【発明の名称】二重容器
(51)【国際特許分類】
   B65D 77/04 20060101AFI20231218BHJP
   A45D 34/00 20060101ALI20231218BHJP
   B65D 83/00 20060101ALI20231218BHJP
【FI】
B65D77/04 A
A45D34/00 510Z
B65D83/00 K
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2022554957
(86)(22)【出願日】2020-11-23
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-04-26
(86)【国際出願番号】 KR2020016588
(87)【国際公開番号】W WO2021187718
(87)【国際公開日】2021-09-23
【審査請求日】2022-09-12
(31)【優先権主張番号】10-2020-0031873
(32)【優先日】2020-03-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】518079909
【氏名又は名称】ヨンウ カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100130111
【弁理士】
【氏名又は名称】新保 斉
(72)【発明者】
【氏名】イ、ジェ オク
(72)【発明者】
【氏名】キム、ミン ジェ
【審査官】家城 雅美
(56)【参考文献】
【文献】特開2008-162632(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2019/0060929(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2008/0209857(US,A1)
【文献】特開2004-307048(JP,A)
【文献】特開2018-203373(JP,A)
【文献】特開2008-007159(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 77/04
A45D 34/00
B65D 83/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
二重容器であって、
内容物が貯蔵され、上部にネック部が形成される内容器と、
前記内容器の少なくとも一部を内側に収容する外容器と、
前記内容器のネック部と結合され、少なくとも一部が前記内容器の内側に収容されるネックキャップと、
前記外容器の上部と結合されるが、前記ネックキャップの外面に脱着可能に結合され、少なくとも一部が前記ネックキャップに収容されて、前記内容器の内側に挿入され、前記内容物を吐出するポンプ組立体と、
使用者の加圧によって、前記ポンプ組立体から伝達される内容物を吐出口から吐出するノズル部と、を含み、
前記外容器、前記ネックキャップ、前記ポンプ組立体、及び前記ノズル部が結合された第1セットの状態において、前記外容器の開放した下端から前記内容器が挿入されることにより、前記ネックキャップが前記内容器のネック部に嵌合され、
前記ポンプ組立体が第1方向へ回転することにより、前記ポンプ組立体と前記ネックキャップとの結合が解除されて、前記外容器、前記ポンプ組立体、及び前記ノズル部が結合された第2セットから、前記内容器及び前記ネックキャップが結合された第3セットが分離される
ことを特徴とする二重容器。
【請求項2】
前記ポンプ組立体は、
前記ネックキャップの外面に脱着可能に結合されるスクリュキャップと、
前記スクリュキャップの内側に結合され、前記ネックキャップの内側に少なくとも一部が収容されて、前記内容物を吐出するポンプ部と、
前記スクリュキャップの外側に結合され、前記外容器の上部に配置されるハウジングと、を含む
請求項1に記載の二重容器。
【請求項3】
前記ネックキャップは、
前記ポンプ組立体の少なくとも一部が収容されるポンプ収容部と、
前記ポンプ収容部の外面から少なくとも一部が離隔して形成され、前記内容器のネック部が内側に挿入されて嵌合される第1結合部と、
前記ネックキャップの外面に形成され、前記ポンプ組立体が螺合される第2結合部と、を含む
請求項1に記載の二重容器。
【請求項4】
前記第1結合部の内側及び前記内容器のネック部の外面の少なくとも一つには、前記ポンプ組立体の回転時、前記ネックキャップの回転を防止するための少なくとも一つの回転防止突起が形成される
請求項3に記載の二重容器。
【請求項5】
前記ポンプ組立体と前記外容器は、一体で同期回転する
請求項1に記載の二重容器。
【請求項6】
前記第3セットの分離後、前記外容器の開放した下端から、前記内容物が充填された詰め替え容器が挿入されて、前記第2セットに結合される
請求項1に記載の二重容器。
【請求項7】
前記詰め替え容器は、
前記内容物が貯蔵され、上部にネック部が形成される第2内容器と、前記第2内容器のネック部に結合され、少なくとも一部が前記第2内容器の内側に収容される第2ネックキャップと、を含み、
前記外容器の内側に前記第2内容器が挿入された状態で、前記ポンプ組立体が、前記第1方向と反対される第2方向へ回転することにより、前記第2ネックキャップの外面に前記ポンプ組立体が脱着可能に結合される
請求項6に記載の二重容器。
【請求項8】
前記詰め替え容器は、
前記第2ネックキャップの外面に脱着可能に結合され、前記第2内容器を密閉する密閉キャップをさらに含み、
前記第2セットとの結合前に、前記密閉キャップは、前記第1方向へ回転されることにより、前記詰め替え容器から取り外される
請求項7に記載の二重容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、二重容器に係り、具体的に、容器の組立て及び内容物の詰め替えを容易に行うことができる二重容器に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、化粧品のような内容物は、特定の収容空間を有する容器内に貯蔵され、開放した出口から適正量が排出されて、肌に直接伝達されるか、または化粧道具を介して間接的に伝達されるような方法で使われる。
【0003】
一例として、内容物は、収縮可能なチューブ容器に収められて販売され、使用者が、チューブ容器に結合された蓋を取り外し、容器の外面を圧縮する方向に押すと、チューブ容器の終端に設けられた出口から内容物の一部が吐出される。ところが、容器自体を押して内容物を吐出する場合は、吐出量が一定でなく、不便であるという問題があった。
【0004】
したがって、このような問題を改善するために、ポンプ容器が使われている。ポンプ容器は、ポンプ部材を内容物が貯蔵された容器の上端に結合し、ポンプ部材の内部圧力の調節を通じて、容器に貯蔵された内容物を吸い込んでから、外部に排出するように構成される。
【0005】
ところが、このようなポンプ容器は、ポンプ部材を結合して、負圧を用いて容器内部の内容物を吸い込み、正圧を用いてポンプ部材の内部の内容物を出口に吐出するために、多数の構成要素が結合された構造を有し、これにより、チューブ容器等に比べて組立て過程が複雑であり、製造単価が高くなるしかない。
【0006】
一方、ポンプ容器は、高い製造単価にもかかわらず、内容物を使い尽くした場合、ポンプ部材、ノズル等の他の構成を再使用せず、一体で廃棄することにより、資源が浪費される問題も発生する。よって、最近、ポンプ容器の内容物を詰め替えて使用するように、詰め替えタイプの製品が発売されているが、既存の詰め替えタイプ製品の場合、内容物の最初の充填及び詰め替えの過程が煩わしく、特に、内容物の詰め替えの際に、内容物が外部環境に露出して汚染し得るという短所があった。
【0007】
したがって、容器の組立てを単純化し、さらに容易かつ衛生的に内容物を詰め替えることができる、新たなポンプ容器が要求される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、上記した問題点を解決するためのものであって、ポンプ組立体及び内容器に選択的に脱着可能なネックキャップを通じて、容器の組立て及び内容物の詰め替えを容易に行うことができる二重容器を提供することを目的とする。
【0009】
本発明の技術的課題は、上述した技術的課題に制限されず、言及されていない、また他の技術的課題は、下記の記載から当業者に明確に理解される。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の一実施形態によって、二重容器が提供される。前記二重容器は、内容物が貯蔵され、上部にネック部が形成される内容器と、前記内容器の少なくとも一部を内側に収容する外容器と、前記内容器のネック部と結合され、少なくとも一部が前記内容器の内側に収容されるネックキャップと、前記外容器の上部と結合されるが、前記ネックキャップの外面に脱着可能に結合され、少なくとも一部が前記ネックキャップに収容されて、前記内容器の内側に挿入され、前記内容物を吐出するポンプ組立体と、使用者の加圧によって、前記ポンプ組立体から伝達される内容物を吐出口から吐出するノズル部と、を含んでもよい。
【0011】
好ましくは、前記外容器、前記ネックキャップ、前記ポンプ組立体、及び前記ノズル部が結合された第1セットの状態において、前記外容器の開放した下端から前記内容器が挿入されることにより、前記ネックキャップが前記内容器のネック部に嵌合されてもよい。
【0012】
また、好ましくは、前記ポンプ組立体は、前記ネックキャップの外面に脱着可能に結合されるスクリュキャップと、前記スクリュキャップの内側に結合され、前記ネックキャップの内側に少なくとも一部が収容されて、前記内容物を吐出するポンプ部と、前記スクリュキャップの外側に結合され、前記外容器の上部に配置されるハウジングと、を含んでもよい。
【0013】
また、好ましくは、前記ネックキャップは、前記ポンプ組立体の少なくとも一部が収容されるポンプ収容部と、前記ポンプ収容部の外面から少なくとも一部が離隔して形成され、前記内容器のネック部が内側に挿入されて嵌合される第1結合部と、前記ネックキャップの外面に形成され、前記ポンプ組立体が螺合される第2結合部と、を含んでもよい。
【0014】
また、好ましくは、前記第1結合部の内側及び前記内容器のネック部の外面の少なくとも一つには、前記ポンプ組立体の回転時、前記ネックキャップの回転を防止するための少なくとも一つの回転防止突起が形成されてもよい。
【0015】
また、好ましくは、前記ポンプ組立体が第1方向へ回転することにより、前記ポンプ組立体と前記ネックキャップとの結合が解除されて、前記外容器、前記ポンプ組立体、及び前記ノズル部が結合された第2セットから、前記内容器及び前記ネックキャップが結合された第3セットが分離されてもよい。
【0016】
また、好ましくは、前記ポンプ組立体と前記外容器は、一体で同期回転してもよい。
【0017】
また、好ましくは、前記第3セットの分離後、前記外容器の開放した下端から、前記内容物が充填された詰め替え容器が挿入されて、前記第2セットに結合されてもよい。
【0018】
また、好ましくは、前記詰め替え容器は、前記内容物が貯蔵され、上部にネック部が形成される第2内容器と、前記第2内容器のネック部に結合され、少なくとも一部が前記第2内容器の内側に収容される第2ネックキャップと、を含み、前記外容器の内側に前記第2内容器が挿入された状態で、前記ポンプ組立体が、前記第1方向と反対される第2方向へ回転することにより、前記第2ネックキャップの外面に前記ポンプ組立体が脱着可能に結合されてもよい。
【0019】
また、好ましくは、前記詰め替え容器は、前記第2ネックキャップの外面に脱着可能に結合され、前記第2内容器を密閉する密閉キャップをさらに含み、前記第2セットとの結合前に、前記密閉キャップは、前記第1方向へ回転されることにより、前記詰め替え容器から取り外されてもよい。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、ネックキャップを用いて、内容物が充填された内容器を、外容器と結合された残りの構成の結合体の内側に挿入する簡易な方式により、二重容器の組立てを完了するようになることにより、内容物の最初の充填後、製品の組立て過程をさらに単純化することができる。
【0021】
また、本発明によれば、ポンプ組立体を回転して、内容器とネックキャップを一体で二重容器から分離し、これを、詰め替え容器に入れ替わる簡易な方式により、内容物の詰め替えを行うことができ、使用者の便宜性を増大するとともに、内容物の汚染を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
本発明の詳細な説明において引用される図面をさらに十分に理解するために、各図面の簡単な説明が提供される。
図1】本発明の一実施形態による二重容器を示す図である。
図2図1の一部を拡大して示す図である。
図3】本発明の一実施形態による二重容器の内容器、ネックキャップ、及びスクリュキャップを示す図である。
図4】本発明の一実施形態による二重容器の内容器、ネックキャップ、及びスクリュキャップを示す図である。
図5】本発明の一実施形態による二重容器の使用例示を示す図である。
図6】本発明の一実施形態による二重容器の使用例示を示す図である。
図7】本発明の一実施形態による詰め替え容器を示す図である。
図8】本発明の一実施形態による二重容器の使用例示を示す図である。
図9】本発明の一実施形態による二重容器及び詰め替え容器を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、添付された図面を参照して、本発明による実施形態について詳述する。各図面の構成要素に参照符号を付加するに当たって、同一の構成要素に対しては、たとえ他の図面上に表示されても、できる限り同一の符号をつけている。また、本発明の実施形態を説明するに当たって、関連した公知構成または機能についての具体的な説明が、本発明の実施形態についての理解を妨げると判断される場合は、その詳細な説明は省略する。また、以下、本発明の実施形態について説明するが、本発明の技術的思想は、これらに限定または制限されず、当業者により変形され、様々に実施され得る。一方、以下の記載における上下左右の方向は、便宜のため、図面を基準としており、本発明の権利範囲が、当該方向に限定されるものではない。
【0024】
明細書の全体において、ある部分が他の部分と「連結」されているというのは、「直接的に連結」されている場合だけでなく、その中間に他の素子を挟んで「間接的に連結」されている場合を含む。また、ある部分がある構成要素を「含む」というのは、特に断りのない限り、他の構成要素を除外するのではなく、他の構成要素をさらに含んでもよいことを意味する。また、本発明の実施形態の構成要素を説明するに当たって、第1、第2、A、B、(a)、(b)等の用語を使用してもよい。これらの用語は、その構成要素を他の構成要素と区別するためのものであり、その用語により当該構成要素の本質、順番、または順序等が限定されるものではない。
【0025】
図1は、本発明の一実施形態による二重容器を示し、図2は、図1の一部を拡大して示し、図3及び4は、本発明の一実施形態による二重容器の内容器、ネックキャップ、及びスクリュキャップを示す図である。
【0026】
図1乃至図4を参照すると、本発明の一実施形態による二重容器100は、容器部110、120、ネックキャップ130、ポンプ組立体140、150、160、ノズル部170、及びオーバーキャップ180を含んでもよい。
【0027】
容器部110、120は、内容器110及び外容器120の二重容器100の構造をなしてもよい。内容器110は、内容物が貯蔵され、ポンプ組立体140、150、160と連動して内容物を外部に伝達し、外容器120は、内容器110を内側に収容してもよい。
【0028】
内容器110は、第1収容部111、支え部112、及びネック部113を含んでもよい。
【0029】
第1収容部111は、内容物が貯蔵される収容空間を形成するものであって、図示のように、長い円筒状を有してもよいが、これに限定されるものではない。ここで、内容物は、液体またはゲル状流体であって、化粧品、医薬品、または歯磨き粉のような医薬部外品等であってもよいが、これは、例示的なものであって、ポンピングによって排出可能な全ての種類の物質を包括してもよい。
【0030】
支え部112は、第1収容部111の下端を取り囲んで結合され、第1収容部111の開放した下端を少なくとも部分的に密閉してもよい。例えば、二重容器100がディップチューブポンプ(dip tube pump)タイプである場合、支え部112が第1収容部111の下端を完全に密閉するように構成され、エアレスポンプ(airless pump)タイプである場合、支え部112に所定の空気流入孔が形成されて、第1収容部111が外部と空気連通するように構成されてもよい。第1収容部111の外面及び/または支え部112の内面には、支え部112との嵌合のための、結合突起、結合溝、及び/または段付き部等が形成されてもよいが、これは、例示的なものであって、以外にも結合のための様々な構造が適用されてもよい。また、一実施形態において、支え部112は、内容器110を外容器120に挿入するか、または外容器110から引き出すために、少なくとも一部が外部に露出して構成されてもよい。
【0031】
ネック部113は、第1収容部111の上端から上側に延長形成され、第1収容部111に比べて狭い内径を有してもよい。ネック部113の上端は、ポンプ組立体140、150、160との内容物の連通のために開放され、ネックキャップ130とポンプ組立体140、150、160が結合して密閉されてもよい。ネック部113を通じて、ネックキャップ130及びポンプ組立体140、150、160の少なくとも一部が内容器110の内側に収容されてもよい。
【0032】
外容器120は、第2収容部121及び上部枠部122を含んでもよい。第2収容部121は、内容器110が収容される収容空間を形成するものであって、第1収容部111に対応する円筒状からなってもよい。
【0033】
外容器120は、内容器110の収容のために、第2収容部121の下端が開放されるように構成されてもよい。第2収容部121の開放した下端から内容器110が挿入されることにより、内容器110は、外容器120の内側に収容される。また、一実施形態において、第2収容部121の外径は、支え部112の外径と等しいか、支え部112の外径よりも小さく構成されてもよい。これにより、内容器110の収容の際に、第2収容部121の下端の周縁が支え部112の上端に定着され、支え部112の外面が外部に露出する。
【0034】
上部枠部122は、第2収容部121の上端から上側に延長形成され、第2収容部121に比べて狭い内径を有してもよい。上部枠部122の上端は開放され、上部枠部122の内側にポンプ組立体(特に、スクリュキャップ140)が結合されてもよい。このような結合により、外容器120は、ポンプ組立体140、150、160の回転時、ポンプ組立体140、150、160と一緒に同期回転することができる。
【0035】
ネックキャップ130は、内容器110のネック部113に結合され、ネック部113を介して、少なくとも一部が内容器110の内側に収容されてもよい。また、ネックキャップ130の内側にポンプ組立体140、150、160の少なくとも一部が収容されるが、ネックキャップ130の外面にポンプ組立体140、150、160のスクリュキャップ140が脱着可能に結合されてもよい。
【0036】
ネックキャップ130は、ポンプ収容部131、第1結合部132、及び第2結合部134を含んでもよい。
【0037】
ポンプ収容部131は、上端が開放され、ポンプ組立体140、150、160の少なくとも一部を内側に収容してもよい。例えば、ポンプ収容部131は、ポンプ部150のシリンダ151に対応する形状を有してもよく、ポンプ収容部131の内側にシリンダ151の下部が挿入され、ポンプ収容部131の上端にシリンダ151の羽根部が定着されてもよい。このとき、ポンプ収容部131の下端は、内容器110の内容物がポンプ組立体140、150、160と連通するように、少なくとも一部が開放されてもよい。
【0038】
第1結合部132は、内容器110のネック部113と嵌合してもよい。例えば、第1結合部132は、ポンプ収容部131の外面と連結されるが、少なくとも一部がポンプ収容部131の外面から離隔して形成されることにより、第1結合部132の内側に下端が開放した挿入空間133を形成してもよい。このような挿入空間133に内容器110のネック部113が挿入して嵌合されることにより、ネックキャップ130は、内容器110のネック部113と結合される。このような結合のために、第1結合部132の内面及び/またはネック部113の外面には、結合突起、結合溝、及び/または段付き部等が形成されてもよいが、これは、例示的なものであって、以外にも結合のための様々な構造が用いられてもよい。
【0039】
一実施形態において、第1結合部132の内側及び/またはネック部113の外面には、少なくとも一つの回転防止突起114が形成されてもよい。回転防止突起114は、第1結合部132の内面とネック部113の外面に一定の摩擦力を与えることにより、ポンプ組立体140、150、160の結合または分離のための回転時、ネックキャップ130が回転することを防止することができる。
【0040】
第2結合部134は、ネックキャップ130の外面に形成され、ポンプ組立体140、150、160が脱着可能に結合されてもよい。例えば、第2結合部134は、ポンプ収容部131及び第1結合部132の少なくとも一つの外面にねじ山状に形成されてもよく、このような第2結合部134にポンプ組立体140、150、160のスクリュキャップ140が螺合するように構成されてもよい。
【0041】
一実施形態において、ネックキャップ130の外面には、少なくとも一つの係止突起135が形成されてもよい。ネックキャップ130とネック部113との結合時、係止突起135は、第1収容部111の上端に隣接して位置するようになり、スクリュキャップ140の内側の下端に形成された少なくとも一つの係止突起144と噛み合うことにより、使用者に、ポンプ組立体140、150、160とネックキャップ130の結合の可否を認知させることができる。
【0042】
ポンプ組立体140、150、160は、ネックキャップ130の外面(特に、第2結合部134)に脱着可能に結合され、少なくとも一部がネックキャップ130に収容されて、内容器110の内側に挿入されることにより、内容器110を密閉することができる。以降、ノズル部170の加圧により、内容器110に収容された内容物をノズル部170に伝達することができる。例えば、ポンプ組立体140、150、160は、スクリュキャップ140、ポンプ部150、及びハウジング160で構成されてもよい。
【0043】
スクリュキャップ140は、ポンプ部150の外側に結合されて、ポンプ部150を固定し、内容器110のネック部113に結合されたネックキャップ130の外面に脱着可能に結合されてもよい。例えば、スクリュキャップ140は、内面には、ネックキャップ130の第2結合部134に対応するねじ山状の第3結合部141が形成されてもよく、ポンプ組立体140、150、160の回転によって、第2結合部134に第3結合部141が噛み合いながら、ネックキャップ130と脱着可能に結合することができる。例えば、スクリュキャップ140は、第1方向への回転時、ネックキャップ130から分離され、第1方向と反対される第2方向への回転時、ネックキャップ130に螺合するように構成されてもよい。
【0044】
スクリュキャップ140は、内面から内側に突出する固定枠部142を含んでもよい。固定枠部142は、ポンプ部150を固定するとともに、スクリュキャップ140とネックキャップ130との結合時、シリンダ151の羽根部を下方へ加圧して、ポンプ組立体140、150、160がネックキャップ130にさらに安定的に結合するとともに、内容器110、ネックキャップ130、及びポンプ組立体140、150、160間の気密をさらに堅固にすることができる。
【0045】
スクリュキャップ140の下端が外容器120の上部枠部122の内側に挿入されることにより、ポンプ組立体140、150、160は、外容器120と同期回転可能に結合される。このため、スクリュキャップ140の下端の外面には、所定の形状を有する少なくとも一つの結合突起143が形成されてもよく、外容器120の上部枠部122の内面には、このような結合突起143に対応する結合溝(図示せず)が窪んで形成されてもよい。スクリュキャップ140の結合突起143が上部枠部122の結合溝に挿入されることにより、ポンプ組立体140、150、160は、外容器120と同期回転可能に結合されてもよい。
【0046】
スクリュキャップ140の下端の内面には、少なくとも一つの係止突起144が内側方向に突出して形成されてもよい。このような係止突起144は、ネックキャップ130の外面に形成された係止突起135と噛み合うことにより、使用者に、ポンプ組立体140、150、160とネックキャップ130の結合の可否を認知させ、当該結合が任意で解除されることを防止することができる。一実施形態において、係止突起144は、異なる高さを有する第1突起144-1と第2突起144-2を含む1対で構成されてもよい。例えば、第1突起144-1は、第2突起144-2よりも低い突出高さで形成され、スクリュキャップ140の第2方向への回転時、第1突起144-1がスクリュキャップ140の回転に対して一定の抵抗を与え、引き続き、ネックキャップ130の係止突起135が第1突起144-1を乗り越えて第2突起144-2に係止されることにより、スクリュキャップ140の第2方向への回転を制限するように構成されてもよい。このとき、ネックキャップ130の係止突起135は、第1突起144-1と第2突起144-2との間に収容されるので、二重容器100の携帯または保管時、スクリュキャップ140が第1方向へ回転して、ネックキャップ130から任意で分離されることを防止することができる。
【0047】
スクリュキャップ140の上部の外面には、複数の結合突起145が垂直方向に形成されてもよい。複数の結合突起145は、ハウジング160をスクリュキャップ140の外側に固定させることができる。これにより、使用者がハウジング160を把持して回転させると、ポンプ組立体140、150、160が一体で回転するようになる。
【0048】
ポンプ部150は、内容器110と連通して、ノズル部170の加圧により、内容器110に収容された内容物をノズル部170に伝達することができる。例えば、ポンプ部150は、内容器110の内部と連通する入口を備えるシリンダ151、シリンダ151の内壁に備えられるシールキャップ152、シリンダ151の上端の周縁に結合され、シールキャップ152の上昇を抑制するシーリング部153、一端にシールキャップ152によって開閉される流入口が形成され、ノズル部170の吐出口171と連結されるピストンロッド154、ピストンロッド154と一体で昇降するように結合され、ノズル部170の内側に挿入されるステム155、シーリング部153からノズル部170の方向に弾性力を与える弾性部156を含んでもよい。ただし、このようなポンプ部150の構成は、例示的なものであって、これに限定されるものではなく、以外にも様々な構成が用いられてもよい。
【0049】
ポンプ部150は、スクリュキャップ140によって固定され、少なくとも一部がネックキャップ130に収容されてもよい。すなわち、シリンダ151の上端及び/またはシーリング部153が、スクリュキャップ140の固定枠部142に結合され、シリンダ151の少なくとも一部が、ネックキャップ130のポンプ収容部131に収容されてもよい。このとき、シリンダ151の入口がポンプ収容部131の開放した下端と連通することにより、ポンプ部150は、ノズル部170に対する加圧によって、内容器110の内容物を吸い込んで、ノズル部170に伝達することができる。
【0050】
ハウジング160は、スクリュキャップ140を取り囲んでスクリュキャップ140の外側に結合され、ポンプ組立体140、150、160の前記構成を内部に収容し、外部から保護することができる。
【0051】
ノズル部170は、使用者の外力を印加されて、ポンプ部150に伝達し、ポンプ部150から吐出される内容物を外部に排出するためのものであって、具体的に、使用者の外力を印加されるノズルチップ、ノズルチップの内部に形成され、ポンプ部150と内容物が連通する流路、及び流路から内容物が外部に吐出される吐出口171を含んでもよい。
【0052】
オーバーキャップ180は、ノズル部170に対する思いがけない外力を防止し、ノズル部170を汚染から保護するために、ノズル部170を覆うことができる。オーバーキャップ180は、外容器120及び/またはポンプ組立体140、150、160のハウジング160と脱着可能に結合することができ、使用者によって、これから分離することができる。ポンプ組立体140、150、160が内容器110に結合されたネックキャップ130から分離される場合、オーバーキャップ180は、外容器120、ポンプ組立体140、150、160、及びノズル部170と一体で内容器110から分離されてもよい。オーバーキャップ180の結合力を向上させるために、オーバーキャップ180の内面と外容器120及び/またはハウジング160の外面には、段付き部(図示せず)と係止段(図示せず)等が備えられてもよいが、これは、例示的なものであって、以外にもオーバーキャップ180の脱着のために用いられる構造が様々に適用されてもよいことは言うまでもない。
【0053】
一実施形態において、二重容器100は、ポンプ部150と連通して内容物を吸い込むチューブ190をさらに含んでもよい。チューブ190の結合のために、ネックキャップ130には、チューブ結合部136がさらに形成されてもよい。チューブ結合部136は、ポンプ収容部131の下側から延長して形成され、ポンプ収容部131の内部と連通されてもよく、チューブ190が嵌合されると、ポンプ収容部131の内側に収容されるシリンダ151の入口とチューブ190が互いに連通されることにより、ノズル部170の加圧によって、内容器110の内容物を吸い込んで、ノズル部170に伝達することができる。
【0054】
図5及び図6は、本発明の一実施形態による二重容器の使用例示を示す図である。
【0055】
さらに具体的に、図5は、内容器110に最初の内容物を充填した後、二重容器100を組み立てる過程を示し、図6は、内容物を使い尽くした後、内容器110を分離する過程を示す図である。
【0056】
図5を参照すると、最初の内容物が充填された内容器110を、外容器120の開放した下端に挿入することにより、二重容器100を組み立てることができる。
【0057】
このとき、外容器120、ネックキャップ130、ポンプ組立体140、150、160、及びノズル部170は、互いに結合して第1セットを形成することができる。実施形態によって、第1セットには、オーバーキャップ180及び/またはチューブ190がさらに結合されてもよい。
【0058】
開放した外容器120の下端から、内容物が充填された内容器110を挿入すると、ネックキャップ130及びこれに収容されたポンプ組立体140、150、160の少なくとも一部が、内容器110内側に挿入され、内容器110のネック部113がネックキャップ130の第1結合部132の内側に嵌合されることにより、二重容器100が組み立てられる。
【0059】
図6を参照すると、内容器110の内容物を使い尽くした場合、ポンプ組立体140、150、160及び/または外容器120を第1方向へ回転して、内容器110及びネックキャップ130を分離することができる。
【0060】
例えば、ポンプ組立体140、150、160のハウジング160及び/または外容器120を、内容器110に対して第1方向に相手回転させると、ポンプ組立体(特に、スクリュキャップ140)とネックキャップ130との間の結合が解除される。引き続き、外容器120の開放した下端から、内容器110が引き出されることにより、外容器120、ポンプ組立体140、150、160、及びノズル部170が結合された第2セットから内容器110及びネックキャップ130が結合された第3セットが分離される。
【0061】
以下、図8を参照して詳述するように、第2セットには、内容物が貯蔵された詰め替え容器が再結合されることにより、二重容器100に対する内容物の詰め替えが行われる。
【0062】
図7は、本発明の一実施形態による詰め替え容器を示す図である。
【0063】
図7を参照すると、詰め替え容器200は、第2内容器210、第2ネックキャップ230、及び密閉キャップ240を含むか、実施形態によって、チューブ290をさらに含んでもよい。
【0064】
このとき、第2内容器210、第2ネックキャップ230、及びチューブ290は、図1乃至図6を参照して詳述した、内容器110、ネックキャップ130、及びチューブ190と同様に構成されてもよい。
【0065】
密閉キャップ240は、第2ネックキャップ230の外面に脱着可能に結合され、第2内容器210を密閉する機能を行うことができる。密閉キャップ240の内面には、第2ネックキャップ230の外面に形成される第2結合部234との螺合のための第4結合部241が形成されてもよい。例えば、第4結合部241は、第2ネックキャップ230の第2結合部234に対応するねじ山状に形成されてもよい。また、密閉キャップ240の内側の上部には、下部に向かって延長部242が突出して形成されてもよい。延長部242は、第2ネックキャップ230のポンプ収容部231の上端に挿入されて、ポンプ収容部231の内面の少なくとも一領域に密着してもよい。
【0066】
第2内容器210は、密閉キャップ240と第2ネックキャップ230が一体でネック部213に結合されることにより密閉される。例えば、第2ネックキャップ230の外面に密閉キャップ240が結合された状態で、チューブ290及び第2ネックキャップ230が、ネック部213から第2内容器210の内側に挿入され、ネック部213が第2ネックキャップ230の第1結合部232に嵌合されることにより、第2内容器210が密閉される。
【0067】
図8は、本発明の一実施形態による二重容器の使用例示を示す図である。
【0068】
さらに具体的に、図8は、図7の詰め替え容器200を二重容器100の第2セットと結合して、内容物を詰め替える過程を示す図である。ここで、第2セットは、上述したように、外容器120、ポンプ組立体140、150、160、及びノズル部170が相互結合された構成を指してもよい。
【0069】
まず、図8の(a)を参照すると、詰め替え容器200の結合に先立って、密閉キャップ240を第1方向へ回転して詰め替え容器200から取り外すことができる。
【0070】
引き続き、図8の(b)を参照すると、外容器120の開放した下端から、第2ネックキャップ230が結合された第2内容器210を外容器120の内側に挿入することができる。これにより、第2内容器210は、外容器120の内部に収容され、ポンプ部150は、第2ネックキャップ230のポンプ収容部231に収容されることにより、第2内容器210の内側に挿入される。
【0071】
引き続き、図8の(c)を参照すると、ポンプ組立体140、150、160及び/または外容器120を、第2内容器210に対して第2方向に相手回転して、第2ネックキャップ230の第2結合部234をスクリュキャップ140の第3結合部141に螺合させることができる。
【0072】
このような過程を通じて、使い尽くされた内容物に対する詰め替えを簡便かつ衛生的に行うことができるようになる。
【0073】
図9は、本発明の一実施形態による二重容器及び詰め替え容器を示す図である。
【0074】
図9の二重容器300及び詰め替え容器400は、図示のように、図1乃至図8を参照して詳述した、二重容器100及び詰め替え容器200と類似した構成を有し、ここでは、両実施形態間の相違点を中心として説明する。
【0075】
図9の(a)を参照すると、二重容器300は、ネックキャップ330の開放した下端から、ポンプ部340が、シリンダが露出して、内容器310の内部と直接連通するように構成されてもよい。
【0076】
また、二重容器300の内容器310の内部には、ディスク315が備えられてもよい。ディスク315は、内容器310に貯蔵された内容物が使い尽くされることにより、内容物を上側に押し上げるものであって、具体的に、内容器310の内壁に密着した状態を維持し、内容物が排出されることにより、内容器310内の内容物の体積が減ると、これに対応して上昇することができる。
【0077】
ディスク315の円滑な上昇を実現するために、内容器310の下端(特に、支え部の下端)には、所定の空気流入孔(図示せず)が形成されてもよい。内容物が排出されるほど、ディスク315が上がると、空気が空気流入孔から内容器310の内部に流入する。このように、内容器310において、内容物は、ディスク315によって外部空気と遮断される状態で貯蔵されるので、二重容器300のポンプ部350は、エアレススポンプタイプと言える。
【0078】
図9の(b)を参照すると、詰め替え容器400は、ネックキャップ330と同じ構成の第2ネックキャップ430を含み、第2ネックキャップ430の外面に密閉キャップ440が螺合されてもよい。内容物が貯蔵された第2内容器410は、内容器310と同じ構成を有するものであって、密閉キャップ440と結合された第2ネックキャップ430が、一体で第2内容器410のネック部に嵌合されることにより密閉されてもよい。一方、第2内容器410の内側には、内容器310と同様に内側にディスク415が備えられ、下端に空気流入孔(図示せず)が形成されてもよい。
【0079】
以上のように、図面と明細書において最適の実施形態が開示された。ここで、特定の用語が用いられたが、これは、単に本発明を説明するための目的で用いられたものであって、意味の限定や特許請求の範囲に記載された本発明の範囲を制限するために用いられたものではない。このため、この技術分野における通常の知識を有する者であれば、これから様々な変形及び均等な他の実施形態が可能である。したがって、本発明の真正な技術的な保護範囲は、添付された特許請求の範囲の技術的思想によって定められなければならない。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9