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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-18
(45)【発行日】2023-12-26
(54)【発明の名称】通信方法および通信装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 28/12 20090101AFI20231219BHJP
   H04W 56/00 20090101ALI20231219BHJP
   H04W 76/10 20180101ALI20231219BHJP
   H04W 88/14 20090101ALI20231219BHJP
【FI】
H04W28/12
H04W56/00 110
H04W76/10
H04W88/14
【請求項の数】 27
(21)【出願番号】P 2022567733
(86)(22)【出願日】2021-04-21
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-06-13
(86)【国際出願番号】 CN2021088685
(87)【国際公開番号】W WO2021227798
(87)【国際公開日】2021-11-18
【審査請求日】2022-12-12
(31)【優先権主張番号】202010406404.6
(32)【優先日】2020-05-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】504161984
【氏名又は名称】ホアウェイ・テクノロジーズ・カンパニー・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】チアン、リ
(72)【発明者】
【氏名】ユ、ファン
(72)【発明者】
【氏名】ジャン、シャンドン
【審査官】松野 吉宏
(56)【参考文献】
【文献】Samsung,Solution for UE-to-UE TSC,3GPP TSG SA WG2#136 S2-1912396,フランス,3GPP,2019年11月22日
【文献】Ericsson,TSCAI arrival time analysis,3GPP TSG SA WG2#133 S2-1904935,フランス,3GPP,2019年05月07日
【文献】ZTE? Huawei, Hisilicon,Resoving the EN on traffic patern to the TT,3GPP TSG SA WG2#133 S2-1905524,フランス,3GPP,2019年05月07日
【文献】Ericsson,Applying IEEE 802.1Q Per-Stream Filtering and Policing information for RAN scheduling optimization,3GPP TSG SA WG2#135 S2-1909405,フランス,3GPP,2019年10月04日
【文献】Huawei, HiSilicon,QoS Negotiation between 3GPP and TSN networks KI#3.1,3GPP TSG SA WG2#129 S2-1810475,フランス,3GPP,2018年10月09日
【文献】Intel Corporation,TSC assistance information,3GPP TSG RAN WG2#108 R2-1915741,フランス,3GPP,2019年11月08日
【文献】Nokia, Nokia Shanghai Bell,Analysis of TSCAI derivation Solution options,3GPP TSG SA WG2#136AH S2-2000665,フランス,3GPP,2020年01月07日
【文献】NTT DOCOMO, Nokia, Nokia Shanghai Bell,UPF reporting the time comparison,3GPP TSG SA WG2#135 S2-1908786,フランス,3GPP,2019年10月07日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24 - 7/26
H04W 4/00 - 99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信方法であって、
ユーザプレーン機能(UPF)が第1のユーザ機器から第1データストリームの第1パケットを受信する段階であって、前記第1データストリームのパケットの送信側が前記第1のユーザ機器であり、前記第1データストリームの前記パケットの受信側が第2のユーザ機器である、受信する段階と、
前記UPFが前記第2のユーザ機器に前記第1パケットを第1時点で送信する段階と
を備え、
前記第1時点が第3時点、第1持続時間、および第2持続時間に関連しており、前記第3時点が、前記第1パケットが前記第1のユーザ機器の入口ポートに到着する時点であり、前記第1持続時間が前記第1のユーザ機器およびデバイス側のタイムセンシティブネットワーク(TSN)変換器における前記第1パケットの滞留時間であり、前記第2持続時間が前記第1パケットのアップリンクプロトコルデータユニット(PDU)セッションに対応するパケット遅延バジェットである、または
前記第1時点が第4時点および前記第2持続時間に関連しており、前記第4時点が、前記第1パケットが前記第1のユーザ機器の出口ポートに到着する時点である、方法。
【請求項2】
前記第1時点は、前記第3時点と前記第1持続時間と前記第2持続時間との総和である、または、
前記第1時点は、前記第2持続時間と前記第4時点との総和である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記UPFが前記第2のユーザ機器に前記第1パケットを第1時点で送信する前記段階が、
前記UPFが、前記第1パケットを受信した後に、第4持続時間を経てから前記第1パケットを前記第2のユーザ機器に送信する段階を有し、
前記第4持続時間が前記第1持続時間、前記第2持続時間、前記第3時点、および第2時点に関連しており、前記第2時点が、前記UPFが前記第1パケットを受信する時点である、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第4持続時間は、前記第1持続時間と前記第2持続時間との総和から、前記第3時点と前記第2時点との間の持続時間を差し引くことで決定される、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記UPFが前記第2のユーザ機器に前記第1パケットを第1時点で送信する前記段階において、前記UPFは前もって到着した前記第1パケットを、前記第1時点まで前記第2のユーザ機器に送信しない、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記第1パケットが第1情報を含み、
前記第1情報が前記第3時点を示す、または
前記第1情報が前記第3時点および前記第1持続時間を示す、または
前記第1情報が第5時点を示し、前記第5時点が前記第3時点および前記第1持続時間に関連している、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記方法がさらに、
前記UPFがセッション管理機能(SMF)からストリーム単位のフィルタリングおよびポリシング(PSFP)パラメータを受信する段階と、
前記UPFが前記PSFPパラメータに基づいて前記第3時点を決定する段階と
を備える、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記方法がさらに、
前記UPFがSMFから第2情報を受信する段階であって、前記第2情報が前記第1持続時間を示す、受信する段階を備える、請求項1からのいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記第1パケットが第3情報を含み、前記第3情報が前記第1持続時間を示す、請求項1から5および7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
前記方法がさらに、
前記UPFがSMFから第4情報を受信する段階であって、前記第4情報が前記第2持続時間を示す、受信する段階を備える、請求項1からのいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
前記方法がさらに、
前記UPFがSMFから第5情報を受信する段階であって、前記第5情報が第3持続時間を示す、受信する段階と、
前記UPFが前記第3時点および前記第3持続時間に基づいて前記第1時点を決定する段階と
を備える、請求項1からのいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
前記第3持続時間が前記第1持続時間と前記第2持続時間との総和である、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記方法がさらに、
前記UPFがSMFから第6情報を受信する段階であって、前記第6情報が前記第4時点を示す、受信する段階を備える、請求項1記載の方法。
【請求項14】
前記方法がさらに、
前記UPFがSMFから第7情報を受信する段階であって、前記第7情報が第1期間を示し、前記第1期間が、前記第1パケットが前記第1のユーザ機器から送信される期間であるか、または前記第1期間が2つのパケットの開始時点同士の間の期間である、受信する段階を備える、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記方法がさらに、
前記UPFがSMFからタイムセンシティブ通信の補助情報および第4情報を受信する段階であって、前記第4情報が前記第2持続時間を示す、受信する段階を備える、請求項1に記載の方法。
【請求項16】
前記方法がさらに、
前記UPFがSMFから第8情報を受信する段階であって、前記第8情報が第5時点を示し、前記第5時点が前記第3時点および前記第1持続時間に関連している、受信する段階を備える、請求項1、、およびのいずれか一項に記載の方法。
【請求項17】
前記方法がさらに、
前記UPFがSMFから第9情報を受信する段階であって、前記第9情報が前記第1時点を示す、受信する段階を備える、請求項1に記載の方法。
【請求項18】
通信方法であって、
第1のユーザ機器がユーザプレーン機能(UPF)に第1パケットを送信する段階であって、前記第1パケットが第1情報または第3情報を含む、送信する段階を備え、
前記第1情報が第3時点を示し、前記第3時点が、前記第1パケットが前記第1のユーザ機器の入口ポートに到着する時点である、または
前記第1情報が第3時点および第1持続時間を示し、前記第1持続時間が前記第1のユーザ機器およびデバイス側のタイムセンシティブネットワーク(TSN)変換器における前記第1パケットの滞留時間である、または
前記第1情報が第5時点を示し、前記第5時点が第3時点および第1持続時間に関連しており、および
前記第3情報が前記第1持続時間を示す、方法。
【請求項19】
前記第1情報または前記第3情報は、前記UPFが前記第1パケットを第2のユーザ機器に送信する第1時点を決定するために前記UPFに用いられる、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記方法がさらに、
前記第1のユーザ機器がセッション管理機能(SMF)に第10情報を送信する段階であって、前記第10情報が前記第1持続時間および/または前記第3時点を示す、送信する段階を備える、請求項18または19に記載の方法。
【請求項21】
前記方法がさらに、
前記第1のユーザ機器がSMFから第11情報を受信する段階であって、前記第11情報が前記第1パケットのアップリンクプロトコルデータユニット(PDU)セッションに関する情報を含む、受信する段階を備える、請求項18から20のいずれか一項に記載の方法。
【請求項22】
前記PDUセッションに関する前記情報が、
PDUセッション識別子、または
サービス品質フロー識別子(QFI)、または
媒体アクセス制御(MAC)アドレス、または
仮想ローカルエリアネットワーク識別子(VLAN ID)
のうちの少なくとも1つを情報として含む、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
プロセッサを備える通信装置であって、前記プロセッサがメモリに結合されており、前記メモリがプログラムまたは命令を格納するように構成されており、前記プログラムまたは前記命令が前記プロセッサにより実行されると、前記通信装置が請求項1から17のいずれか一項に記載の方法を行うことが可能になる、通信装置。
【請求項24】
プロセッサを備える通信装置であって、前記プロセッサがメモリに結合されており、前記メモリがプログラムまたは命令を格納するように構成されており、前記プログラムまたは前記命令が前記プロセッサにより実行されると、前記通信装置が請求項18から22のいずれか一項に記載の方法を行うことが可能になる、通信装置。
【請求項25】
請求項23に記載の通信装置と、請求項24に記載の通信装置とを備える通信システム。
【請求項26】
コンピュータ可読媒体であって、前記コンピュータ可読媒体がプログラムまたは命令を格納し、前記プログラムまたは前記命令が実行されると、コンピュータが請求項1から22のいずれか一項に記載の方法を行うことが可能になる、コンピュータ可読媒体。
【請求項27】
コンピュータプログラムであって、前記コンピュータプログラムがコンピューティングデバイスにより実行されると、前記コンピューティングデバイスが請求項1から22のいずれか一項に記載の方法を行うことが可能になる、コンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は通信技術の分野に関し、特に、通信方法および通信装置に関する。
【背景技術】
【0002】
現在のところ、3GPP(登録商標)のタイムセンシティブネットワーク(time sensitive network、TSN)のテーマでは、5Gシステム(5G system、5GS)全体が仮想TSNブリッジ(virtual TSN bridge)とみなされている。機能モジュール、すなわち、デバイス側のTSN変換器(device side TSN translator、DS-TT)がユーザ機器(user equipment、UE)に積み重ねられており、また機能モジュール、すなわち、ネットワーク側のTSN変換器(network side TSN translator、NW-TT)がユーザプレーン機能(user plane function、UPF)に積み重ねられているため、5GSは外部のTSNシステムに適合する。
【0003】
5GSと外部のTSNシステムとの間でデータが伝送される場合、DS-TTまたはNW-TTは、ホールドアンドフォワードバッファ(hold & forward buffering)方式に従って、UEまたはUPFに前もって到着したタイムセンシティブ通信(time sensitive communication、TSC)パケット(packet)が、5GSから送出される前に、予め定められた時間まで待機することを可能にし、TSCパケットまたはバースト(burst)の確定的転送を保証できる。
【0004】
しかしながら、5GSにおいてTSNパケットが伝送される場合、TSNが、あるUEによりUPFに送信され、次いでUPFにより5GS内の別のUEに転送される。このプロセスでは、TSNパケットはNW-TTを通じて転送されることはなく、UPFは、TSNパケットを受信した後に、TSNパケットを直ちに転送する。結果として、TSCパケットの確定的転送を保証することはできない。
【発明の概要】
【0005】
本願は、5GSにおけるTSCパケットの確定的転送を保証するために、通信方法および通信装置を提供する。
【0006】
第1態様によれば、本願の一実施形態が通信方法を提供する。本方法はUPFにより行われてもよく、UPFのコンポーネント(例えば、プロセッサ、チップ、またはチップシステム)により行われてもよい。
【0007】
以下では、本方法がUPFにより行われる一例を用いて説明を行う。本方法によれば、UPFは第1のユーザ機器から第1データストリームの第1パケットを受信してよい。第1データストリームのパケットの送信側が第1のユーザ機器であり、第1データストリームのパケットの受信側が第2のユーザ機器である。さらに、UPFは第2のユーザ機器に第1パケットを第1時点で送信してよい。
【0008】
実現可能な一設計例において、第1時点は、第3時点、第1持続時間、および第2持続時間に関連している。第3時点とは、第1パケットが第1のユーザ機器の入口ポートに到着する時点である。第1持続時間とは、第1のユーザ機器およびDS-TTにおける第1パケットの滞留時間である。第2持続時間とは、第1パケットのアップリンクプロトコルデータユニットPDU(protocol data unit)セッションに対応するパケット遅延バジェットの遅延(または、第1のユーザ機器に対応するパケット遅延バジェットと呼ばれる)である。第1パケットのアップリンクPDUセッションは、UPFに第1パケットを伝送するのに用いられる。入口ポートとは、第1のユーザ機器が第1パケットを受信するのに用いられるポートである。
【0009】
別の実現可能な設計例において、第1時点は第4時点および第2持続時間に関連している。第4時点とは、第1パケットが第1のユーザ機器の出口ポートに到着する時点である。出口ポートとは、第1のユーザ機器が第1パケットをアップリンクで送信するのに用いられるポートである。
【0010】
前述した方法によれば、UPFは、第1パケットを第1のユーザ機器から受信した後に、第2のユーザ機器に第1パケットを第1時点で転送し得ることにより、第1時点の前にUPFに到着した第1パケットは、第1時点まで第2のユーザ機器に転送されることはなく、産業用制御および遠隔医療などの用途に確定的遅延保証を提供するために、確定的送信がサポートされ、決められた時点でのTSCパケットの送信が保証される。
【0011】
例えば、UPFは、第1パケットを受信した後に、第4持続時間(または、キャッシュ持続時間、バッファ(buffer)持続時間、または滞留(residence)時間と呼ばれる)を経てから第2のUEに第1パケットを送信してよい。第4持続時間は、第2時点、第3時点、第1持続時間、および第2持続時間に関連している。言い換えれば、第4持続時間は、第2時点、第3時点、第1持続時間、および第2持続時間に基づいて決定される。第2時点とは、UPFが第1パケットを受信する時点である。
【0012】
第4持続時間とは、第1パケットがUPFにおいて待機する必要がある持続時間であることを理解されたい。あるいは、UPFは第2のUEに第1パケットをローカル時間の第1時点で送信してよい。
【0013】
実現可能な一設計例において、第1パケットは第1情報を含んでよい。第1情報は、第3時点を示すか、または第3時点および第1持続時間を示すか、または第5時点を示す。第5時点は、第3時点および第1持続時間に関連している。第5時点とは、第1パケットが第1のユーザ機器の出口ポートに到着する時点であってよいことを理解されたい。
【0014】
実現可能な一設計例において、UPFはさらに、セッション管理機能(session management function、SMF)から、ストリーム単位のフィルタリングおよびポリシング(per-stream filtering and policing、PSFP)パラメータを受信してよい。UPFはさらに、PSFPパラメータに基づいて第3時点を決定してよい。
【0015】
実現可能な一設計例において、UPFはSMFから第2情報を受信してよい。第2情報は、第1持続時間および/または第3時点を示す。
【0016】
実現可能な一設計例において、第1パケットは第3情報を含んでよい。第3情報は第1持続時間を示してよい。
【0017】
実現可能な一設計例において、UPFはSMFから第4情報を受信してよい。第4情報は第2持続時間を示してよい。
【0018】
実現可能な一設計例において、UPFはSMFから第5情報を受信してよい。第5情報は第3持続時間を示してよい。UPFは、第3時点および第3持続時間に基づいて第1時点を決定してよい。第3持続時間は、第1持続時間と第2持続時間との総和である。
【0019】
第5情報は具体的には、第3時点および第3持続時間に基づいて第1時点を決定するようUPFに指示してよい。あるいは、第5情報は具体的には、第3持続時間が第1持続時間と第2持続時間との総和であることを示してよく、例えば、第3持続時間が第1持続時間と第2持続時間との総和であることを示すためのインジケーション情報を搬送しても、特定のフィールドを用いて第3持続時間を搬送してもよい。このフィールドは、第1持続時間と第2持続時間との総和を示す。実現可能な一設計例において、UPFはSMFから第6情報を受信してよい。第6情報は第4時点を示してよい。
【0020】
実現可能な一設計例において、UPFはSMFから第7情報を受信する。第7情報は第1期間を示す。第1期間とは、第1パケットが第1のユーザ機器から送信される期間である。あるいは、第1期間は、2つのパケットの開始時点同士の間の期間である(または、2つのパケットの開始時点同士の間の時間間隔と呼ばれる)。開始時点は、パケットが第1のユーザ機器の出口ポートに到着する時点であってよい。具体的には、第1期間は、連続して送信された2つのパケットが第1のユーザ機器の出口ポートに別々に到着する時点同士の間の期間を示してよい。
【0021】
実現可能な一設計例において、UPFはSMFからタイムセンシティブ通信の補助情報および第4情報を受信してよい。第4情報は第2持続時間を示す。タイムセンシティブ通信の補助情報は、第4時点および第1期間を示してよい。
【0022】
実現可能な一設計例において、UPFはSMFから第8情報を受信してよい。第8情報は第5時点を示す。第5時点は、第3時点および第1持続時間に関連している。第5時点は、第1パケットが第1のユーザ機器の出口ポートに到着する時点であってよいことを理解されたい。
【0023】
実現可能な一設計例において、UPFはSMFから第9情報を受信してよい。第9情報は第1時点を示す。第1時点は、第3時点、第1持続時間、および第2持続時間に基づいてSMFにより決定されてもよく、第3時点および第3持続時間に基づいてSMFにより決定されてもよく、第4時点および第2持続時間に基づいてSMFにより決定されてもよい。
【0024】
第2態様によれば、本願の一実施形態が通信方法を提供する。本方法は、第1のユーザ機器(または、第1のUEと呼ばれる)により行われてもよく、第1のUEのコンポーネント(例えば、プロセッサ、チップ、またはチップシステム)により行われてもよい。
【0025】
以下では、本方法が第1のユーザ機器により行われる一例を用いて説明を行う。本方法によれば、第1のユーザ機器はUPFに第1パケットを送信してよい。第1パケットは、第1情報または第3情報を含む。
【0026】
第1情報は第3時点を示す。第3時点とは、第1パケットが第1のユーザ機器の入口ポートに到着する時点である。第1情報は、第3時点および第1持続時間を示す。第1持続時間とは、第1のユーザ機器およびDS-TTにおける第1パケットの滞留時間である。
【0027】
あるいは、第1情報は第5時点を示す。第5時点は、第3時点および第1持続時間に関連している。第5時点は、第1パケットが第1のユーザ機器の出口ポートに到着する時点であってよいことを理解されたい。
【0028】
第3情報は第1持続時間を示す。
【0029】
実現可能な一設計例において、第1情報が第3時点を示す場合、第1のユーザ機器はSMFに第10情報を送信してよい。第10情報は、第1持続時間および/または第3時点を示す。
【0030】
実現可能な一設計例において、第1のユーザ機器はSMFから第11情報を受信してよい。第11情報は、第1パケットのPDUセッションに関する情報を含む。
【0031】
実現可能な一設計例において、PDUセッションに関する情報は、PDUセッション識別子、サービス品質(quality of service、QoS)フロー識別子(QoS flow identifier、QFI)、媒体アクセス制御(media access control、MAC)アドレス(例えば、発信元MACアドレスおよび/または宛先MACアドレス)、または仮想ローカルエリアネットワーク識別子(virtual local area network identifier、VLAN ID)のうちの少なくとも1つを含む。
【0032】
第3態様によれば、本願の一実施形態が通信方法を提供する。本方法は、第1のユーザ機器により行われてもよく、第1のユーザ機器のコンポーネント(例えば、プロセッサ、チップ、またはチップシステム)により行われてもよい。
【0033】
以下では、本方法が第1のユーザ機器により行われる一例を用いて説明を行う。本方法によれば、第1のユーザ機器はSMFに第10情報を送信してよい。第10情報は、第1持続時間および/または第3時点を示す。第1持続時間とは、第1のユーザ機器およびDS-TTにおける第1パケットの滞留時間である。第3時点とは、第1パケットが第1のユーザ機器の入口ポートに到着する時点である。第1のユーザ機器はさらに、UPFに第1パケットを送信してよい。
【0034】
第4態様によれば、本願の一実施形態が通信方法を提供する。本方法はSMFにより行われてもよく、SMFのコンポーネント(例えば、プロセッサ、チップ、またはチップシステム)により行われてもよい。
【0035】
以下では、本方法がSMFにより行われる一例を用いて説明を行う。本方法によれば、SMFはUPFにPSFPパラメータ、第2情報、第4情報、第5情報、第6情報、第7情報、タイムセンシティブ通信の補助情報、第8情報、または第9情報のうちの少なくとも1つを送信してよい。
【0036】
PSFPパラメータは、第3時点を決定するのに用いられる。第3時点とは、第1パケットが第1のユーザ機器の入口ポートに到着する時点である。
【0037】
第2情報は第1持続時間を示す。第1持続時間とは、第1のユーザ機器およびDS-TTにおける第1パケットの滞留時間である。
【0038】
第4情報は第2持続時間を示す。第2持続時間は、第1パケットのアップリンクPDUセッションに対応するパケット遅延バジェットである。
【0039】
第5情報は第3持続時間を示す。第3持続時間は、第1持続時間と第2持続時間との総和である。
【0040】
第6情報は第4時点を示す。第4時点とは、第1パケットが第1のユーザ機器の出口ポートに到着する時点である。出口ポートとは、第1のユーザ機器が第1パケットをアップリンクで送信するのに用いられるポートである。
【0041】
第7情報は第1期間を示す。第1期間とは、第1パケットが第1のユーザ機器から送信される期間である。言い換えれば、第1期間とは、2つのパケットの開始時点同士の間の期間である。
【0042】
第8情報は第5時点を示す。第5時点は、第3時点および第1持続時間に関連している。第5時点は、第1パケットが第1のユーザ機器の出口ポートに到着する時点であってよいことを理解されたい。
【0043】
第9情報は第1時点を示す。
【0044】
第11情報が第1時点を示す。第1時点は、第4時点および第2持続時間に関連している。
【0045】
実現可能な一設計例において、UPFに第2情報、第5情報、および第9情報のうちの少なくとも1つを送信する前に、SMFは第1のユーザ機器から第10情報を受信してよい。第10情報は、第1持続時間および/または第3時点を示す。
【0046】
実現可能な一設計例において、SMFは、第1パケットが第1のユーザ機器により第2のユーザ機器に送信されると判断し、第1のユーザ機器に第11情報を送信してよい。第11情報は、第1パケットのPDUセッションに関する情報を含む。
【0047】
実現可能な一設計例において、PDUセッションに関する情報は、PDUセッション識別子、QFI、MACアドレス、またはVLAN IDのうちの少なくとも1つを含む。
【0048】
実現可能な一設計例において、SMFは、第9情報を送信する前に、第3時点、第1持続時間、および第2持続時間に基づいて、または第3時点および第3持続時間に基づいて、または第4時点および第2持続時間に基づいて第1時点を決定してよい。
【0049】
第4態様によれば、本願の一実施形態が通信方法を提供する。本方法は、UPF、第1のユーザ機器、およびSMFにより行われてよい。具体的には、UPFは、第1態様または第1態様の実現可能な設計例のうちのいずれか1つに示された方法を行うように構成されてよい。第1のユーザ機器は、第2態様または第2態様の実現可能な設計例のうちのいずれか1つに示された方法を行うように構成されてよい。SMFは、第3態様または第3態様の実現可能な設計例のうちのいずれか1つに示された方法を行うように構成されてよい。
【0050】
第5態様によれば、本願の一実施形態が通信装置を提供する。通信装置は、第1態様または第1態様の実現可能な各設計例におけるUPFの機能を実現するように構成されている。この機能は、ハードウェアで実現されてもよく、対応するソフトウェアを実行するハードウェアで実現されてもよい。このハードウェアまたはソフトウェアは、前述した機能に対応する1つまたは複数のモジュールを含む。
【0051】
実現可能な一設計例において、通信装置の構造体が、通信モジュールおよび処理モジュールを含んでよい。これらのモジュールは、第1態様または第1態様の実現可能な各設計例におけるUPFの対応する機能を行うことができる。詳細については、第1態様の詳細な説明を参照されたい。ここでは、詳細について改めて説明しない。
【0052】
実現可能な一設計例において、通信装置の構造体がプロセッサを含み、任意選択でさらに、通信インタフェースおよびメモリを含む。通信インタフェースは、情報またはデータの受信および送信を行うように構成されてよく、また通信装置がネットワークシステム内の別の通信装置と通信したりやり取りしたりするのに用いられてよい。プロセッサは、第1態様または第1態様の実現可能な各設計例におけるUPFの対応する機能を行う際に、通信装置をサポートするように構成されている。メモリは、プロセッサに結合されており、通信装置に必要なプログラム命令およびデータを格納するように構成されている。
【0053】
例えば、通信装置はUPFまたはUPFのコンポーネント(例えば、チップまたは送受信機)である。
【0054】
第6態様によれば、本願の一実施形態が通信装置を提供する。通信装置は、第2態様または第2態様の実現可能な各設計例における第1のユーザ機器の機能を実現するように構成されている。この機能は、ハードウェアで実現されてもよく、対応するソフトウェアを実行するハードウェアで実現されてもよい。このハードウェアまたはソフトウェアは、前述した機能に対応する1つまたは複数のモジュールを含む。
【0055】
実現可能な一設計例では、通信装置の構造体が、通信モジュールおよび処理モジュールを含んでよい。これらのモジュールは、第2態様または第2態様の実現可能な各設計例における第1のユーザ機器の対応する機能を行うことができる。詳細については、方法例の詳細な説明を参照されたい。ここでは、詳細について改めて説明しない。
【0056】
実現可能な一設計例において、通信装置の構造体がプロセッサを含み、任意選択でさらに、通信インタフェース(例えば、無線送受信機)およびメモリを含む。通信インタフェースは、情報またはデータの受信および送信を行うように構成されてよく、また通信装置がネットワークシステム内の別の通信装置と通信したりやり取りしたりするのに用いられてよい。プロセッサは、第2態様または第2態様の実現可能な各設計例における第1のユーザ機器の対応する機能を行う際に、通信装置をサポートするように構成されている。メモリは、プロセッサに結合されており、第1通信装置に必要なプログラム命令およびデータを格納するように構成されている。
【0057】
例えば、通信装置はUEまたはUEのコンポーネント(例えば、チップまたは送受信機)である。
【0058】
第7態様によれば、本願の一実施形態が通信装置を提供する。通信装置は、第3態様または第3態様の実現可能な各設計例におけるSMFの機能を実現するように構成されている。この機能は、ハードウェアで実現されてもよく、対応するソフトウェアを実行するハードウェアで実現されてもよい。このハードウェアまたはソフトウェアは、前述した機能に対応する1つまたは複数のモジュールを含む。
【0059】
実現可能な一設計例において、通信装置の構造体が、通信モジュールおよび処理モジュールを含んでよい。これらのモジュールは、第3態様または第3態様の実現可能な各設計例におけるSMFの対応する機能を行うことができる。詳細については、方法例の詳細な説明を参照されたい。ここでは、詳細について改めて説明しない。
【0060】
実現可能な一設計例において、通信装置の構造体がプロセッサを含み、任意選択でさらに、通信インタフェースおよびメモリを含む。通信インタフェースは、情報またはデータの受信および送信を行うように構成されてよく、また通信装置がネットワークシステム内の別の通信装置と通信したりやり取りしたりするのに用いられてよい。プロセッサは、第3態様または第3態様の実現可能な各設計例におけるSMFの対応する機能を行う際に、通信装置をサポートするように構成されている。メモリは、プロセッサに結合されており、第1通信装置に必要なプログラム命令およびデータを格納するように構成されている。
【0061】
例えば、通信装置は、基地局または基地局のコンポーネント(例えば、チップまたは送受信機)である。
【0062】
第8態様によれば、本願の一実施形態が通信システムを提供する。通信システムは、第5態様で提供された通信装置、第6態様で提供された通信装置、および第7態様で提供された通信装置を含んでよい。
【0063】
第9態様によれば、本願はコンピュータ記憶媒体を提供する。コンピュータ記憶媒体は命令を格納する。命令がコンピュータに呼び出されて、そこで実行されると、コンピュータは、第1態様もしくは第1態様の実現可能な設計例のうちのいずれか1つにおける方法、第2態様もしくは第2態様の実現可能な設計例のうちのいずれか1つにおける方法、または第3態様もしくは第3態様の実現可能な設計例のうちのいずれか1つにおける方法を行うことが可能になる。
【0064】
第10態様によれば、本願はコンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータプログラム製品は、プログラムまたは命令を含んでよい。コンピュータプログラム製品がコンピュータで動作すると、コンピュータは、第1態様もしくは第1態様の実現可能な設計例のうちのいずれか1つにおける方法、第2態様もしくは第2態様の実現可能な設計例のうちのいずれか1つにおける方法、または第3態様もしくは第3態様の実現可能な設計例のうちのいずれか1つにおける方法を行うことが可能になる。
【0065】
第11態様によれば、本願はチップまたはチップを含むチップシステムを提供する。チップはプロセッサを含んでよい。チップはさらに、メモリ(またはストレージモジュール)および/または送受信機(または通信モジュール)を含んでよい。チップは、第1態様もしくは第1態様の実現可能な設計例のうちのいずれか1つにおける方法、第2態様もしくは第2態様の実現可能な設計例のうちのいずれか1つにおける方法、または第3態様もしくは第3態様の実現可能な設計例のうちのいずれか1つにおける方法を行うように構成されてよい。チップシステムは、チップを含んでもよく、チップおよび別の個別コンポーネント、例えば、メモリ(またはストレージモジュール)および/または送受信機(または通信モジュール)を含んでもよい。
【0066】
第2態様~第11態様および第2態様~第11態様の実現可能な設計例の有益な効果については、第1態様または第1態様の実現可能な設計例のうちのいずれか1つにおける方法の有益な効果の説明を参照されたい。
【図面の簡単な説明】
【0067】
図1】本願の一実施形態による通信システムのアーキテクチャの概略図である。
【0068】
図2】本願の一実施形態によるパケット伝送の論理プロセスの概略図である。
【0069】
図3】本願の一実施形態によるパケット伝送の別の論理プロセスの概略図である。
【0070】
図4】本願の一実施形態によるパケット伝送の別の論理プロセスの概略図である。
【0071】
図5】本願の一実施形態による通信方法の概略フローチャートである。
【0072】
図6】本願の一実施形態によるパケット伝送の別の論理プロセスの概略図である。
【0073】
図7】本願の一実施形態による第3時点、第1持続時間、および第2持続時間のインジケーション方式の概略図である。
【0074】
図8】本願の一実施形態による別の通信方法の概略フローチャートである。
【0075】
図9】本願の一実施形態による別の通信方法の概略フローチャートである。
【0076】
図10】本願の一実施形態による別の通信方法の概略フローチャートである。
【0077】
図11】本願の一実施形態による別の通信方法の概略フローチャートである。
【0078】
図12】本願の一実施形態による別の通信方法の概略フローチャートである。
【0079】
図13】本願の一実施形態による通信装置の構造体の概略図である。
【0080】
図14】本願の一実施形態による別の通信装置の構造体の概略図である。
【0081】
図15】本願の一実施形態による別の通信装置の構造体の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0082】
マルチキャスト伝送のための周波数領域リソースを示す柔軟性を向上させるために、本願は通信方法を提供する。以下ではさらに、添付図面を参照しながら本願を詳細に説明する。以下で説明される方法の実施形態における特定の操作方法は、装置の実施形態またはシステムの実施形態にも適用され得ることを理解されたい。
【0083】
本願の実施形態で提供される通信方法は、図1に示す無線通信システム100に適用されてよい。
【0084】
図1に示すように、5GSがTSNブリッジとして機能し、別のTSNシステムと通信できる。DS-TTおよびNW-TTがそれぞれ、5GSと別のTSNシステムとの間の変換器として用いられ、5GSと別のTSNシステムとの間の接続を実現してよい。
【0085】
図1に示す5GSは、ポリシー制御機能(policy control function、PCF)、アプリケーション機能(application function、AF)、アクセス・モビリティ管理機能(access and mobility management function、AMF)、セッション管理機能(session management function、SMF)、および(無線)アクセスネットワーク((radio) access network、(R)AN)デバイス、およびUPFなどを含んでよい。
【0086】
説明しやすくするために、以下では、(R)ANデバイスがRANと呼ばれる一例を説明に用いる。RANは基地局であってもよく、具体的にはLTEシステムにおける進化型NodeB(evolutional NodeB、eNB、またはeNodeB)、スモールセル(micro/picoeNB)、または送信/受信ポイント(transmission/reception point、TRP)であってもよく、クラウド型無線アクセスネットワーク(cloud radio access network、CRAN)のシナリオにおける無線コントローラであってもよい。あるいは、RANは、中継局、アクセスポイント、ウェアラブルデバイス、将来の5Gネットワークにおける基地局または将来の進化したPLMNネットワークにおける基地局(例えば、新世代ノードB(new-generation node B、gNB))であってもよい。これについては、本願の本実施形態において限定しない。あるいは、第3通信装置が、通信モジュールを有するチップであってもよく、通信モジュール(例えば、基地局内のチップ)に接続されてもよい。
【0087】
上述したAMFは、事業者ネットワークにより提供される制御プレーンネットワークエレメントであり、端末が事業者ネットワークにアクセスするときに、アクセス制御およびモビリティ管理を担う。例えば、AMFは、モビリティ状態管理、一時的なユーザ識別情報の割り当て、およびユーザ認証・認可などの機能を有している。第6世代(the 6th generation、6G)などの将来の通信では、AMFはAMFのままであってもよく、別の名称であってもよいことを理解されたい。これについては、本願において限定しない。
【0088】
PCFは、事業者により提供される制御プレーン機能であり、プロトコルデータユニットPDU(protocol data unit)のセッション(session)ポリシーをSMFに提供するように構成されている。ここでのポリシーは、課金関連のポリシー、サービス品質(quality of service、QoS)関連のポリシー、データフロー識別・誘導(転送とも呼ばれる)ポリシー、および認可関連のポリシーなどを含んでよい。6Gなどの将来の通信では、PCFはPCFであってもよく、別の名称であってもよいことを理解されたい。これについては、本願において限定しない。
【0089】
上述したSMFは、事業者ネットワークにより提供される制御プレーンネットワークエレメントであり、端末のPDUセッションの管理を担う。言い換えれば、SMFは端末のPDUセッションにサービスを提供する。PDUセッションは、PDUを伝送するのに用いられるチャネルであり、端末およびDNはPDUセッションを通じて互いにPDUを伝送する必要がある。SMFは、PDUセッションの確立、維持、および削除などを担う。SMFは、セッションに関連した機能、例えば、セッション管理(例えば、UPFとRANとの間のトンネル維持を含む、セッションの確立、変更、および解放)、UPFの選択および制御、サービスおよびセッションの連続性(service and session continuity、SSC)モード選択、ならびにローミングを含む。SMFは、ユーザにサービスを提供するUPFを選択(例えば、基地局に近い方のUPFをユーザのために選択)して、ユーザのパケット送受信遅延を減らすように構成されてよい。さらに、SMFは、PDUセッション情報(例えば、サービスタイプ情報およびMACアドレス情報)に基づいて、5GSにおけるUE間のデータ伝送にPDUセッションが用いられているかどうかを識別できる。6Gなどの将来の通信では、SMFはSMFのままであってもよく、別の名称であってもよいことを理解されたい。これについては、本願において限定しない。
【0090】
UPFは、UEとアプリケーションサーバとの間のサービスデータ伝送をサポートするために、アプリケーションサーバにアクセスするプロトコルデータユニットアンカー(PDU session anchor)として機能してよい。TSCサービスの場合、UPFは、5GS内または5GSと別のTSNシステムとの間でTSCパケット伝送を行うように構成されてよい。TSCパケットは、TSCサービスパケットとも呼ばれることがあり、TSCサービスデータを搬送するのに用いられる。TSCサービスは、高い伝送遅延要件を有する、例えば、産業用制御および遠隔手術向けのサービスである。
【0091】
AFは、アプリケーションのASの選択、再選択、設置、移動を行い、コアネットワークとやり取りするのに用いられてよい。実際に適用する際には、AFは代替的にASから独立した装置であってもよく、AFはASと同一場所に設置されてもよい。これは、本発明において具体的に限定されるものではない。
【0092】
図1に示すように、5GSはDS-TTを用いて終端局(end station)とTSCパケット伝送を行ってよい。終端局は、産業用制御または遠隔手術などのシナリオにおけるデバイスであってもよく、TSNブリッジであってもよい。例えば、終端局は、メカニカルアームなどの工場用装置であってよい。
【0093】
任意選択で、DS-TTはUEと同一場所に設置されてよい。例えば、DS-TTはUE内のモジュール(例えば、論理モジュールおよび/またはハードウェアコンポーネントを含む)として用いられる。あるいは、DS-TTおよびUEは別個に配置されてもよい。UEが別のTSNシステムにTSCパケットを送信する必要がある場合、TSCパケットは、別のTSNシステムに送信される前に、DS-TTによって処理される必要がある。
【0094】
同様に、NW-TTおよびUPFは同一場所に設置されてよい。例えば、NW-TTはUPF内のモジュールとして用いられる。あるいは、NW-TTおよびUPFは別個に配置されてもよい。UPFが別のTSNシステムにTSCパケットを送信する必要がある場合、TSCパケットは、別のTSNシステムに送信される前に、NW-TTによって処理される必要がある。
【0095】
TSNシステムを通ってパケットが伝送される場合、DS-TTおよびNW-TTは、パケットのカプセル化フォーマットを変換するなどの操作を行って、TSNパケットに対する異なるTSNシステムのカプセル化フォーマット要件を満たす必要がある。さらに、DS-TTおよびNW-TTには、ホールドアンドフォワードバッファ方式がある。具体的には、前もって到着したTSCパケットは、予め定められた時間まで送信されない。本願では、TSNシステムを通ってパケットが伝送されることは、あるTSNシステムから5GSにパケットが送信されること、または5GSから別のTSNシステムにパケットが送信されることを意味する。
【0096】
例えば、図2に示すように、UPFからUEにTSCサービスパケットが送信され、そのパケットは10:00にNW-TTの入口ポートを通って5GSに入る。NW-TTの入口ポートは、NW-TTが5GS以外のTSNシステムからTSCパケットを受信するのに用いられるポートである。このTSCパケットは、計画に基づいて10:40ミリ秒(ms)にDS-TTのポートを通って5GSから送出されるはずである(または、そうなる予定である)。しかしながら、実際の伝送プロセスでは、このときにネットワーク状態が良好であるため、TSCパケットが10:35msにDS-TTに到着した場合、TSCパケットは、ホールドアンドフォワードバッファ方式に従ってDS-TTで5ms待機する必要があり、予定された10:40msまでパケットをDS-TTから送信できない。
【0097】
ホールドアンドフォワードバッファ方式の利点とは、これによりTSCパケットの確定的転送がサポートされることである。確定的転送とは、パケット送信ノード(例えば、本願ではUPF)が特定の時点で定期的に送信ウィンドウを開くことを意味し、これにより、大量のパケット(バーストと呼ばれることがある)がその時点で一挙に送信される。他の時間には、送信ウィンドウは閉じている。送信ウィンドウが閉じている時間には、送信する必要があるパケットがパケット送信ノードに到着しても、そのパケットは送信されることはなく、送信ウィンドウが開く時間まで待機する。TSCパケットのバースト送信方式では、ネットワーク側がタイムセンシティブ通信の補助情報(time sensitive communication assistance information、TSCAI)をアクセスネットワークデバイス(例えば、基地局)に送信してよい。TSCAIは、バースト到着時間(burst arrival time)パラメータを搬送する。アップリンク伝送の場合、このパラメータは、バーストがUEから送信される時点を示す。ダウンリンク伝送の場合、このパラメータは、アクセスネットワークデバイスにバーストが到着する時点を示す。これに加えて、TSCAIはさらに、バースト送信期間(すなわち、第1期間)を搬送してよい。以下では、ダウンリンク伝送プロセスおよびアップリンク伝送プロセスにおけるTSCAIの作用原理を別々に説明する。
【0098】
図3に示すようにダウンリンク伝送では、バースト到着時間とは、アクセスネットワークデバイスの入口ポートにバーストが到着する時点を指す。この時点は、NW-TTの入口ポートにバーストが到着した時点に、コアネットワークのパケット遅延バジェット(core network-packet delay budget、CN-PDB)を加えたものに等しい。CN-PDBは、UPFおよびNW-TTにおけるパケットの最大滞留(residence)時間に、パケットがUPFの出口からRANの入口ポートに伝送される際の最大伝送遅延を加えたものに等しい。UPFおよびNW-TTにおけるパケットの最大滞留時間には、パケットに対してUPFおよびNW-TTにより行われる操作処理および転送の遅延が含まれることを理解されたい。
【0099】
図4に示すように、(第1のUEからUPFへの)アップリンク伝送時には、バースト到着時間はバーストがUEの出口ポートに到着する時点であり、次いでバーストはアクセスネットワークデバイスに送信される。この時点は、バーストがDS-TTの入口ポートに到着する時点に、UEからDS-TTまでの滞留時間(UE-DS-TT residence time)を加えたものに等しい。出口ポートとは、第1のUEが第1パケットをアップリンクで送信するのに用いられるポートである。UEからDS-TTまでの滞留時間は、UEおよびDS-TTにおけるパケットの最大滞留時間に等しい。UEおよびDS-TTにおけるパケットの最大滞留時間には、パケットに対してUEおよびDS-TTにより行われる操作処理および転送の遅延が含まれることを理解されたい。
【0100】
前述した説明に基づき、アクセスネットワークデバイスはTSCAIに基づいて、アップリンクバーストおよびダウンリンクバーストがアクセスネットワークデバイスに到着する時間を取得し、バーストが到着したときに、アクセスネットワークデバイスがバーストを送信するのに十分なリソースを有することを保証できる。
【0101】
しかしながら、UE間のTSCパケット転送プロセスの場合、TSCパケットは一方のUEから5GSに入り、5GSの別のUEに送信される必要がある。TSCパケットがアップリンク伝送によってUPFに到着した後に、UPFはローカルスイッチ(local switch)操作を行い、次いでダウンリンク伝送に切り替えて、別のUEに到着するようにする。TSCパケットはNW-TTを通過しないため、NW-TTはTSCパケットに対してホールドアンドフォワードバッファ方式を行うことができない。UPFは、各TSCパケットを受信した後に、直ちにTSCパケットのダウンリンク転送を行う。例えば、TSCパケットはいつでもアクセスネットワークデバイスに到着してよい。したがって、アクセスネットワークデバイスは、TSCAIと同様の方式に従ってパケット到着時間およびパケット到着期間を取得できないため、アクセスネットワークデバイスはバーストを転送するのに十分なリソースを有していない可能性がある。
【0102】
前述した技術的問題を解決するために、本願の一実施形態が通信方法を提供する。本方法は、図1に示すUPFによって行われてよい。
【0103】
図5に示すように、本方法は以下の段階を含んでよい。
【0104】
S101:UPFは第1データストリームの第1パケットを第1のUEから受信する。
【0105】
第1データストリームのパケットの送信側が第1のUEであり、第1データストリームのパケットの受信側が第2のUEである。
【0106】
任意選択で、第1パケットはTSCパケットである。
【0107】
S102:UPFは第2のUEに第1パケットを第1時点で送信する。
【0108】
例えば第1時点は、第3時点、第1持続時間、および第2持続時間に関連している。第3時点とは、第1パケットが第1のUEの入口ポートに到着する時点である(または、第1パケットが第1のUEに到着する時点と呼ばれる)。第1持続時間は、第1のUEおよびDS-TTにおける第1パケットの滞留時間である(または、UEからDS-TTまでの滞留時間と呼ばれる)。第2持続時間は、第1パケットのアップリンクPDUセッションに対応するパケット遅延バジェットである(または、第1のユーザ機器に対応するパケット遅延バジェットPDBと呼ばれる)。第1のUEの入口ポートは、第1のUEが第1パケットを受信するのに用いられるポートである。
【0109】
あるいは、第1時点は、第4時点および第2持続時間に関連している。第4時点とは、第1パケットが第1のユーザ機器の出口ポートに到着する時点、すなわち、アップリンク伝送のバースト到着時間である。第4時点で、UEの出口ポートは第1パケットのアップリンク伝送を開始する。
【0110】
図5に示す方法に基づき、UPFは、第1パケットを第1のUEから受信した後に、第1時点に基づいて第1パケットを第2のUEに転送してよく、これにより、UPFに前もって到着した第1パケットは第1時点まで第2のUEに転送されることがなく、産業用制御および遠隔医療などの用途に確定的遅延保証を提供するために、確定的送信がサポートされて、決められた時点でのTSCパケットの送信が保証される。
【0111】
例えば、S102の一実装例では、UPFは、第1パケットを受信した後に、第4持続時間を経てから第2のUEに第1パケットを送信してよい。第4持続時間は、第2時点、第3時点、第1持続時間、および第2持続時間に関連している。第2時点とは、UPFが第1パケットを受信する時点である。具体的には、第4持続時間=第1持続時間+第2持続時間-(第2時点-第3時点)である。第4持続時間とは、確定的送信をサポートするために、第1パケットがUPFにおいて待機する必要がある持続時間であることを理解されたい。あるいは、UPFは、ローカル時間が第1時点である場合、第2のUEに第1パケットを送信してよい。
【0112】
S102の実現可能な一例において、第1時点は、第3時点、第1持続時間、および第2持続時間に関連している。
【0113】
以下では、添付図面を参照しながら、第2時点、第3時点、第1持続時間、および第2持続時間について説明する。
【0114】
図6に示すように、第1パケットがUPFを用いて第1のUEから第2のUEに転送されるプロセスにおいて、アップリンク伝送プロセスにおける第1パケットの理論上の遅延とは、第1パケットがDS-TTに入った時点(または、DS-TTが第1のUEのコンポーネントとして用いられるとき)から、第1パケットがUPFに到着してUPFにより転送される時点までの処理プロセスに必要とされる理論上の持続時間である。
【0115】
例えば本願では、理論上の持続時間は、第1パケットがDS-TTおよび第1のUEに存在する理論上の持続時間(すなわち、第1持続時間)(すなわち、図6に示すUEからDS-TTまでの滞留時間であり、本願では第1持続時間と呼ばれることがある)と、第1パケットが属するアップリンクPDUセッションに対応するパケット遅延バジェット(packet delay budget、PDB)(すなわち、図6に示すPDB1であり、本願では第2持続時間と呼ばれることがある)とに関連しているとみなされてよい。PDB1は、アップリンクパケットが5GS以外のTSNシステムに送信される場合、アップリンクパケットが第1のUEから送信された時点から、アップリンクパケットが5GSから送出される時点までの、RAN、UPF、およびNW-TTによるアップリンクパケットの処理および転送に要する持続時間の総和を示す。言い換えれば、PDB1は、アップリンクパケットが第1のUEから送信された後の、且つNW-TTがアップリンクパケットを5GSから送出する前の、5GSにおけるアップリンクパケットの滞留時間を示す。具体的には、理論上の持続時間は、図6に示す第1のUEからDS-TTまでの滞留時間とPDB1との総和に等しい(理論上の持続時間は、本願では第3持続時間と呼ばれることがある)。さらに、図6に示すPDB2は、第1パケットのダウンリンクQoSフローに対応するPDBを表す。第2のUEからDS-TTまでの滞留時間は、DS-TTおよび第2のUEにおける第1パケットの滞留時間を示す。
【0116】
理論上の持続時間の意味とは、UPFが理論上の持続時間に基づいて第1時点を決定することであり、こうして、第1パケットがDS-TT(または第1のUE)に入った後に、第1パケットのダウンリンク伝送が、理論上の持続時間を経てから第1時点で開始される。
【0117】
さらに、第1時点を決定するプロセスでは、理論上の持続時間に加えて、UPFはさらに、第1パケットが実際にDS-TT(または第1のUE)に入る時点(すなわち、第3時点)と、UPFが実際に第1パケットを受信する時点(すなわち、第2時点)とを認識する必要がある。UEは、第1パケットを受信したときに、ローカルタイムスタンプを読み取って第3時点を取得してよい。UPFは、第1パケットを受信したときに、ローカルタイムスタンプを読み取って第2時点を取得してよい。
【0118】
したがって、UPFは第1持続時間および第2持続時間を取得し、第1持続時間と第2持続時間との総和を決定できる。言い換えれば、UPFは第3持続時間を取得できる。さらに、UPFは、第3時点と第2時点との間の持続時間(すなわち、第2時点から第3時点を差し引くことで取得される持続時間)を取得できる。
【0119】
次いでUPFは、第1持続時間、第2持続時間、および第3時点に基づいて第1時点を決定できる。さらにUPFは、ローカルタイムスタンプが第1時点である場合、第2のUEに第1パケットを送信してよい。
【0120】
あるいは、UPFは、第1持続時間と第2持続時間との総和、および第3時点と第2時点との間の持続時間に基づいて、第1パケットがUPFに存在する必要がある持続時間(すなわち、第4持続時間)を決定できる。さらにUPFは、第1パケットを受信した後に、第4持続時間を経てから第2のUEに第1パケットを送信してよい。
【0121】
あるいはUPFは、第1持続時間、第2持続時間、および第3時点に基づいて第1時点を決定した後に、第1時点および第2時点に基づいて第4持続時間を決定してよい。さらにUPFは、第1パケットを受信した後に、第4持続時間を経てから第2のUEに第1パケットを送信してよい。
【0122】
具体的には、図7に示すように、第1のUEはSMFに第10情報を送信してよい。第10情報は、第1持続時間を示すために、第1持続時間に関する情報を含んでよい。SMFはUPFに第2情報を送信してよい。第2情報は第1持続時間を示し得る。第1のUEは、SMFの要求に基づいて、またはデフォルト設定に基づいて、第1持続時間に関する情報をSMFに送信してよい。あるいは、第1持続時間に関する情報は、第1のUEによりUPFに送信されてよい。具体的には、第1のUEは第1持続時間に関する情報を第1パケットで搬送してよく、UPFは、第1パケットを受信した後に、第1持続時間に関する情報を第1パケットから取得する。さらに、UEによりSMFに送信された第10情報がさらに、第3時点を示す情報を含み得る場合、SMFはUPFに第2情報を送信してよい。第2情報は、第1持続時間および/または第3時点を示し得る。
【0123】
さらに、SMFはUPFに第4情報を送信してよい。第4情報は第2持続時間を示す。SMFがUPFに第1持続時間および第2持続時間を示す場合、SMFは、同じメッセージを用いて第1持続時間および第2持続時間を示してよい。例えば、第2情報および第4情報はそれぞれ、同じメッセージの異なるフィールドで搬送されてよい。あるいは、第2情報および第4情報はそれぞれ、異なるメッセージで搬送されてもよい。
【0124】
さらに、SMFはUPFに第1持続時間および第2持続時間の計算結果を通知してよい。例えば、SMFはUPFに第3持続時間を示す。第3持続時間は、第1持続時間および第2持続時間に関連している。
【0125】
例えば、SMFはUPFに第5情報を送信してよい。第5情報は第3持続時間を示す。さらに第5情報は、第3時点および第3持続時間に基づいて第1時点を決定するようUPFに指示してよい。あるいは、第5情報は具体的には、第3持続時間が第1持続時間と第2持続時間との総和であることを示してよく、これにより、UPFは第3持続時間に基づいて第1時点を決定してよい。例えば、第5情報は第3持続時間が第1持続時間と第2持続時間との総和であることを示すインジケーション情報を含んでもよく、第5情報は特定のフィールドを用いて第3持続時間を搬送してもよい。このフィールドは、第1持続時間と第2持続時間との総和を示す。
【0126】
第3時点に関する情報は、第1のUEによりUPFに送信されてよい。第1のUEはUPFに、SMFの構成に基づいて第3時点に関する情報を送信してよい。具体的には、図7に示すように、第1のUEは第3時点に関する情報を第1パケットで搬送してよい。例えば、第3時点に関する情報は、第1パケットの第1情報で搬送されてよい。UPFは、第1パケットを受信した後に、第3時点に関する情報を第1パケットから取得する。第3時点に関する情報は、第1のUEが第1パケットを受信したときのタイムスタンプ(Tsi)であってよい。
【0127】
あるいは、第3時点に関する情報は、UEによりSMFに送信されてもよい。例えば、第1のUEはSMFに第10情報を送信する。第10情報は、第3時点に関する情報を含み、第3時点を示す。次いで、SMFはUPFに第3情報を送信する。第3情報は第3時点を示す。さらに、SMFはUPFに第1持続時間および第3時点の計算結果を通知してよい。例えば、第1のUEはUPFに第8情報を送信する。第8情報は第5時点を示し得る。第5時点は、第1持続時間および第3時点に関連している。具体的には、第5時点とは、第3時点からの時間間隔が第1持続時間である且つ第3時点の後にある時点である。例えば、第5時点は、第1パケットが第1のUEの出口ポートに到着する時点である。
【0128】
さらに、SMFはUPFに第1時点の計算結果を通知してよい。例えば、SMFはUPFに第9情報を送信する。第9情報は第1時点を示し得る。第1時点は、第3時点および第3持続時間に基づいて決定されてよい。言い換えれば、第1時点は第3時点および第3持続時間に関連している。具体的には、第1時点とは、第3時点からの時間間隔が第3持続時間である且つ第3時点の後にある時点である。
【0129】
あるいは、第1時点は、第3時点、第1持続時間、および第2持続時間に基づいて決定されてよい。言い換えれば、第1時点は、第3時点、第1持続時間、および第2持続時間に関連している。具体的には、第1時点とは、第3時点からの時間間隔が第1持続時間と第2持続時間との総和である且つ第3時点の後にある時点である。
【0130】
第1のUEがUPFに第3時点および第1持続時間を示す場合、UEは、同じメッセージを用いて、または第1パケットの異なるフィールドを用いて、第3時点および第1持続時間を示してよい。あるいは、第1持続時間に関する情報および第3時点に関する情報はそれぞれ、異なるメッセージで搬送されてよい。さらに、第1のUEはUPFに第3時点および第1持続時間の計算結果を通知してよい。例えば、第1のUEはUPFに第5時点を示す。第5時点は、第3時点および第1持続時間に関連している。具体的には、第5時点とは、第3時点からの時間間隔が第1持続時間である且つ第3時点の後にある時点である。第5時点は、第1パケットが第1のUEの出口ポートに到着する時点であってよいことを理解されたい。
【0131】
例えば、第5時点に関する情報が、第1パケットで搬送されてよい。例えば、第5時点は第1情報を用いて示されている。さらに、SMFは第3時点および第1持続時間に基づいて第5時点を決定し、第8情報を用いてUPFに第5時点を示してよい。
【0132】
第2時点に関する情報は、UPFにより取得されてよいことを理解されたい。第2時点に関する情報は第2時点を示し得る。具体的には、UPFは、第1パケットを受信するとタイムスタンプ(Tsm)を取得してよい。このタイムスタンプは第2時点に関する情報であり、タイムスタンプにより示される時点が第2時点である。
【0133】
さらに図7から、定期的に送信される第1パケットの場合、SMFはさらに、UPFに第1パケットのストリーム単位のフィルタリングおよびポリシング(per-stream filtering and policing、PSFP)パラメータを送信してよく、UPFはPSFPパラメータに基づいて第3時点を決定することが分かる。PSFPパラメータはUE間TSCの1つのQoSフローに対応し、異なるUE間のTSCサービスのQoSフロー、または同じ2つのUE間の異なるQoSフローのPSFPパラメータは異なってよいことを理解されたい。
【0134】
具体的には、SMFはUPFにPSFP管理基準時間(PSFPAdminBaseTime)パラメータ、PSFP管理サイクルタイム(PSFPAdminCycleTime)パラメータ、および/または時間間隔値(time Interval Values)などのパラメータを送信してよい。PFは、UE間TSCのアップリンク伝送に対応するQoSフローごとにカウンタ(counter)を管理してよく、対応するQoSフローのカウンタがPSFPAdminBaseTimeで示される時点(この時点は、定期的に送信される最初のパケットが第1のUEの入口ポートに到着する時点であり、この時点はPSFPAdminCycleTimeで以下のように示されてよく、例えば、10:30である)に基づいて0に設定され、PSFPAdminCycleTimeで指定された持続時間(この持続時間はパケット送信期間であり、PSFPAdminCycleTimeで示されてよく、例えば1分である)が終了するたびにカウンタの値が1ずつ増加する。この場合、アップリンク伝送におけるパケットの実際の持続時間は、Tsm-(PSFPAdminBaseTime+PSFPAdminCycleTime×カウンタ)である。Tsmは第2時点を示し、(PSFPAdminBaseTime+PSFPAdminCycleTime×カウンタ)は第3時点とみなされてよい。
【0135】
次いでUPFは、第1持続時間、第2持続時間、および(PSFPAdminBaseTime+PSFPAdminCycleTime×カウンタ)に基づいて第1時点を決定し、ローカル時間が第1時点である場合に第1パケットを送信してよい。
【0136】
あるいは、UPFは、実際の持続時間と第1持続時間および第2持続時間の総和との差異に基づいて(または第3持続時間に基づいて)第4持続時間を決定してよい。
【0137】
あるいは、UPFは、第1時点および第2時点に基づいて第4持続時間を決定してよい。
【0138】
S102の別の実現可能な実装例において、第1時点は、第4時点および第2持続時間に関連している。第4時点とは、第1パケットが第1のUEの出口ポートに到着する時点である。第2持続時間は、図6に示すPDB1である。したがって、第4時点から第2持続時間を経た後の時点が、第1パケットのアップリンク伝送が終了してダウンリンク伝送が開始される理論上の時点、すなわち、第1時点である。したがって、UPFは第2のUEに第1パケットを第1時点で送信してよい。
【0139】
SMFはUPFに第6情報および第4情報を送信してよい。第6情報は第4時点を示し得る。第4情報は第2持続時間を示し得る。これに加えてSMFはさらに、UPFに第7情報を送信してよい。第7情報は、バースト送信期間、すなわち第1期間を示してよい。第1期間は、例えば、第1パケットが第1のUEから送信される期間、または2つのパケットの開始時点同士の間の期間である。開始時点とは、パケットが第1のUEの出口ポートに到着する時点であってよい。具体的には、第1期間は、連続して送信された2つのパケットが第1のUEの出口ポートに別々に到着する時点同士の間の期間を示してよい。
【0140】
例えば、SMFはUPFにTSCAIを送信してよい。TSCAIは、第4時点および第1期間を示す。
【0141】
さらに、SMFは第4時点および第2持続時間に基づいて第1時点を決定してよく、SMFはUPFに第9情報を送信する。第9情報は第1時点を示す。
【0142】
以下では、添付図面を参照しながら、本願の実施形態で提供される通信方法の実装手順について説明する。
【0143】
例えば、図8に示すように、本願の本実施形態で提供される通信方法が以下の段階を含んでよい。
【0144】
S201:PDUセッションを確立するプロセスにおいて、第1のUEがSMFに第10情報を送信する。
【0145】
第10情報は第1持続時間を示す。
【0146】
S202:SMFは、第1のUEと別のUE(例えば、第2のUE)との間でTSC通信が行われていると判断する、例えば、第1のUEと別のUEとの間のデータ伝送にPDUセッションが用いられていると判断する、または第1のUEの1つのDS-TTにおける異なるポート間のデータ伝送にPDUセッションが用いられていると判断する、または第1のUEの異なるDS-TTにおける異なるポート間のデータ伝送にPDUセッションが用いられていると判断する。
【0147】
SMFは、第1のUEがPDUセッションを用いて第2のUEにTSCパケットを送信すると判断してよい。
【0148】
S203:SMFはUPFに第2情報および第4情報を送信する。
【0149】
第2情報は第1持続時間を示す。第4情報は第2持続時間を示す。
【0150】
S204:SMFは第1のUEに第11情報を送信する。
【0151】
第11情報は、PDUセッションを示すために、PDUセッションに関する情報を含んでよい。例えば、第11情報は、PDUセッション識別子、QoSフロー識別子(QoS flow identifier、QFI)、媒体アクセス制御(media access control、MAC)アドレス、または仮想ローカルエリアネットワーク識別子(virtual local area network identifier、VLAN ID)などの情報を搬送し得る。MACアドレスは、発信元MACアドレスおよび/または宛先MACアドレスを含んでよい。
【0152】
第11情報は、SMFにより第1のUEに送信されるPDUセッション変更メッセージ(PDU session modification message)で搬送されてよい。
【0153】
S205:第1のUEは第11情報に基づいて、第1のUEの入口ポートに第1パケットが到着する時点(すなわち、第3時点)を決定する。
【0154】
第1パケットは、第11情報により示されるPDUセッションに関する情報に対応する。例えば、第1パケットに対応するPDUセッション識別子が、第11情報により示されるPDUセッション識別子と一致する、または第1パケットに対応するQFIが第11情報により示されるQFIであり、第1パケットの発信元MACアドレスが第11情報により示される発信元MACアドレスである、または第1パケットの宛先MACアドレスが第11情報により示される宛先MACアドレスである、または第1パケットの仮想ローカルエリアネットワーク識別子VLAN IDが第11情報により示される仮想ローカルエリアネットワーク識別子と一致する。
【0155】
第1パケットが第1のUEに到着した後に、第1のUEは現在のシステム時間を読み取って、第1パケットが第1のUEの入口ポートに到着した時点を取得し、その時点を第3時点として用いてよい。
【0156】
S206:第1のUEはUPFに第1パケットを送信する。第1パケットは第1情報を搬送する。
【0157】
第1情報は第3時点を示す。
【0158】
これに対応して、UPFは第1パケットを受信する。
【0159】
S207:UPFは第2のUEに第1パケットを第1時点で送信する。
【0160】
第1時点は、第3時点、第1持続時間、および第2持続時間に基づいて決定される。第3時点は、UPFにより第1情報に基づいて取得される。第1持続時間は、UPFにより第2情報に基づいて取得される。第2持続時間は、UPFにより第4情報に基づいて取得される。
【0161】
具体的には、第1時点は以下の数式に従って決定されてよい。
【0162】
第1時点=第1持続時間+第2持続時間+第3時点である。
【0163】
UPFは、ローカル時間が第1時点である場合、第1パケットを送信してよい。あるいは、UPFは、第1パケットを第2時点で受信した後に、(第1持続時間+第2持続時間-(第2時点-第3時点))を経てから第2のUEに第1パケットを送信してよい。UPFは、第1パケットを受信する第2時点を決定する。
【0164】
例えば、図9に示すように、本願の本実施形態で提供される通信方法が以下の段階を含んでよい。
【0165】
S301:SMFは、第1のUEと別のUE(例えば、第2のUE)との間でTSC通信が行われていると判断する。
【0166】
SMFは、第1のUEがPDUセッションを用いて第2のUEにTSCパケットを送信すると判断してよい。
【0167】
S302:SMFはUPFに第4情報を送信する。
【0168】
第4情報は第2持続時間を示す。
【0169】
S303:SMFは第1のUEに第11情報を送信する。
【0170】
第11情報は、PDUセッションに関する情報、例えば、PDUセッション識別子、PDUセッションのQFI、MACアドレス、またはVLAN IDを含む。
【0171】
第11情報は、SMFにより第1のUEに送信されるPDUセッション変更メッセージで搬送されてよい。
【0172】
S304:第1のUEは、第11情報に基づいて、第1のUEの入口ポートに第1パケットが到着する時点(すなわち、第3時点)を決定する。
【0173】
第1パケットが第1のUEに到着した後に、第1のUEは、第1のUEの入口ポートに第1パケットが到着する時点を取得して、この時点を第3時点として用いてよい。
【0174】
S305:第1のUEはUPFに第1パケットを送信する。第1パケットは第1情報を搬送する。
【0175】
第1情報は、第3時点および第1持続時間を示す。第1情報は、第11情報に基づいて、第1のUEにより第1パケットで搬送される。
【0176】
これに対応して、UPFは第1パケットを受信する。
【0177】
S306:UPFは第2のUEに第1パケットを第1時点で送信する。
【0178】
第1時点は、第3時点、第1持続時間、および第2持続時間に基づいて決定される。第3時点は、UPFにより第1情報に基づいて取得される。第1持続時間は、UPFにより第1情報に基づいて取得される。第2持続時間は、UPFにより第4情報に基づいて取得される。
【0179】
具体的には、第1時点は以下の数式に従って決定されてよい。
【0180】
第1時点=第1持続時間+第2持続時間+第3時点である。
【0181】
UPFは、ローカル時間が第1時点である場合、第1パケットを送信してよい。あるいは、UPFは、第1パケットを第2時点で受信した後に、(第1持続時間+第2持続時間-(第2時点-第3時点))を経てから第2のUEに第1パケットを送信してよい。UPFは、第1パケットを受信する第2時点を決定する。
【0182】
例えば、図10に示すように、本願の本実施形態で提供される通信方法が以下の段階を含んでよい。
【0183】
S401:PDUセッションを確立するプロセスにおいて、第1のUEがSMFに第10情報を送信する。
【0184】
第10情報は第1持続時間を示す。
【0185】
S402:SMFは、第1のUEと別のUE(例えば、第2のUE)との間でTSC通信が行われていると判断する。
【0186】
SMFは、第1のUEがPDUセッションを用いて第2のUEにTSCパケットを送信すると判断してよい。
【0187】
S403:SMFは、UPFに第2情報、第4情報、およびPSFPパラメータを送信する。
【0188】
第2情報は第1持続時間を示す。第4情報は第2持続時間を示す。PSFPパラメータは、第3時点を決定するのに用いられる。
【0189】
S404:第1のUEはUPFに第1パケットを送信する。
【0190】
これに対応して、UPFは第1パケットを受信する。
【0191】
S405:UPFは第2のUEに第1パケットを第1時点で送信する。
【0192】
第1時点は、第3時点、第1持続時間、および第2持続時間に基づいて決定される。第3時点は、UPFによりPSFPパラメータに基づいて決定される。第1持続時間は、UPFにより第2情報に基づいて取得される。第2持続時間は、UPFにより第4情報に基づいて取得される。
【0193】
具体的には、第1時点は以下の数式に従って決定されてよい。
【0194】
第1時点=第1持続時間+第2持続時間+第3時点である。
【0195】
UPFは、ローカル時間が第1時点である場合、第1パケットを送信してよい。あるいは、UPFは、第1パケットを第2時点で受信した後に、(第1持続時間+第2持続時間-(第2時点-第3時点))を経てから第2のUEに第1パケットを送信してよい。UPFは、第1パケットを受信する第2時点を決定する。
【0196】
例えば、図11に示すように、本願の本実施形態で提供される通信方法が以下の段階を含んでよい。
【0197】
S501:SMFは、第1のUEと別のUE(例えば、第2のUE)との間でTSC通信が行われていると判断する。
【0198】
SMFは、第1のUEがPDUセッションを用いて第2のUEにTSCパケットを送信すると判断してよい。
【0199】
S502:SMFは、UPFに第4情報およびPSFPパラメータを送信する。
【0200】
第4情報は第2持続時間を示す。PSFPパラメータは、第3時点を決定するのに用いられる。
【0201】
S503:SMFは第1のUEに第11情報を送信する。
【0202】
第11情報は、PDUセッションに関する情報、例えば、PDUセッション識別子、QFI、MACアドレス、またはVLAN IDを含む。
【0203】
第11情報は、SMFにより第1のUEに送信されるPDUセッション変更メッセージで搬送されてよい。
【0204】
S504:第1のUEはUPFに第1パケットを送信する。第1パケットは第3情報を搬送する。
【0205】
第3情報は、第3時点および第1持続時間を示す。第1のUEは、第11情報に基づいて第3情報を第1パケットで搬送してよい。
【0206】
これに対応して、UPFは第1パケットを受信する。
【0207】
S505:UPFは第2のUEに第1パケットを第1時点で送信する。
【0208】
第1時点は、第3時点、第1持続時間、および第2持続時間に基づいて決定される。第3時点は、UPFによりPSFPパラメータに基づいて決定される。第1持続時間は、UPFにより第3情報に基づいて取得される。第2持続時間は、UPFにより第4情報に基づいて取得される。
【0209】
具体的には、第1時点は以下の数式に従って決定されてよい。
【0210】
第1時点=第1持続時間+第2持続時間+第3時点である。
【0211】
UPFは、ローカル時間が第1時点である場合、第1パケットを送信してよい。あるいは、UPFは、第1パケットを第2時点で受信した後に、(第1持続時間+第2持続時間-(第2時点-第3時点))を経てから第2のUEに第1パケットを送信してよい。UPFは、第1パケットを受信する第2時点を決定する。
【0212】
例えば、図12に示すように、本願の本実施形態で提供される通信方法が以下の段階を含んでよい。
【0213】
S601:SMFは、第1のUEと別のUE(例えば、第2のUE)との間でTSC通信が行われていると判断する。
【0214】
SMFは、第1のUEがPDUセッションを用いて第2のUEにTSCパケットを送信すると判断してよい。
【0215】
S602:SMFはUPFにタイムセンシティブ通信の補助情報TSCAIおよび第4情報を送信する。
【0216】
TSCAIは、第4時点および第1期間を示す。第4情報は第2持続時間を示す。
【0217】
S603:第1のUEはUPFに第1パケットを送信する。
【0218】
これに対応して、UPFは第1パケットを受信する。
【0219】
S604:UPFは第2のUEに第1パケットを第1時点で送信する。
【0220】
第1時点は、第4時点および第2持続時間に基づいて決定される。第4時点は、TSCAIに基づいて取得される。
【0221】
具体的には、第1時点は以下の数式に従って決定されてよい。
【0222】
第1時点=第2持続時間+第4時点である。
【0223】
本願で提供された前述の実施形態において、本願の実施形態で提供された方法および方法の手順は、UPF、第1のUE、およびSMFにより実現される機能の観点から説明されている。本願の実施形態で提供された方法における機能を実現するために、UPF、第1のUE(または第1のユーザ機器と呼ばれる)、およびSMFはそれぞれ、ハードウェア構造体および/またはソフトウェアモジュールを含んでよく、ハードウェア構造体、ソフトウェアモジュール、またはハードウェア構造体とソフトウェアモジュールとの組み合わせの形態でこれらの機能を実現する。前述した機能のうちのある機能が、ハードウェア構造体、ソフトウェアモジュール、またはハードウェア構造体とソフトウェアモジュールとの組み合わせのいずれを用いて行われるのかは、技術的解決手段の具体的な用途および設計上の制約条件で決まる。
【0224】
図13に示すように、本願の一実施形態で提供される通信装置が、通信モジュール1301および処理モジュール1302を含んでよい。通信モジュール1301および処理モジュール1302は、互いに結合されている。通信装置1300は、図5および図8図12に示すUPF、第1のUE、またはSMFにより行われる各段階を行うように構成されてよい。通信モジュール1301は、通信において通信装置1300をサポートするように構成されてよい。通信モジュール1301は、通信ユニット、通信インタフェース、送受信機モジュール、または送受信機ユニットとも呼ばれることがある。通信モジュール1301は無線通信機能を有してよく、例えば、別の通信装置と無線通信方式で通信できる。処理モジュール1302は処理ユニットとも呼ばれることがあり、前述した方法の実施形態におけるセッション管理ネットワークエレメントの処理アクション(限定しないが、通信モジュール1301により送信される情報およびメッセージを生成すること、および/または通信モジュール1301により受信された信号を復調してデコードすることを含む)を行う際に、通信装置1300をサポートするように構成されてよい。
【0225】
具体的には、前述した方法の実施形態においてUPFにより行われる段階を行う場合、通信モジュール1301は、第1のUEから第1データストリームの第1パケットを受信するように構成されてよい。第1データストリームのパケットの送信側が第1のUEであり、第1データストリームのパケットの受信側が第2のユーザ機器である。通信モジュール1301は、第2のユーザ機器に第1パケットを第1時点で送信するように構成されている。第1時点は、第3時点、第1持続時間、および第2持続時間に関連している、または第1時点は、第4時点および第2持続時間に関連している。
【0226】
具体的には、処理モジュール1302は、第1時点および第2時点に基づいて第4持続時間を決定してよい。通信モジュール1301は、第2時点の後に、第4持続時間が終了してから、第2のUEに第1パケットを送信してよい。第4持続時間は、第1持続時間、第2持続時間、第2時点、および第3時点に関連している。
【0227】
第2時点、第3時点、第1持続時間、第2持続時間、および第4時点をそれぞれ設定する方式については、前述の説明を参照されたい。ここでは、詳細について改めて説明しない。
【0228】
実現可能な一設計例において、第1パケットは第1情報を含んでよい。第1情報は、第3時点を示すか、または第3時点および第1持続時間を示すか、または第5時点を示す。第5時点は、第3時点および第1持続時間に関連している。第5時点は、第1パケットが第1のUEの出口ポートに到着する時点であってよいことを理解されたい。
【0229】
実現可能な一設計例において、通信モジュール1301はさらに、SMFからPSFPパラメータを受信してよい。UPFはさらに、PSFPパラメータに基づいて第3時点を決定してよい。
【0230】
実現可能な一設計例において、通信モジュール1301はSMFから第2情報を受信してよい。第2情報は、第1持続時間および/または第3時点を示す。
【0231】
実現可能な一設計例において、第1パケットは第3情報を含んでよい。第3情報は第1持続時間を示してよい。
【0232】
実現可能な一設計例において、通信モジュール1301はSMFから第4情報を受信してよい。第4情報は第2持続時間を示してよい。
【0233】
実現可能な一設計例において、通信モジュール1301はSMFから第5情報を受信してよい。第5情報は第3持続時間を示してよい。処理モジュール1302は、第3時点および第3持続時間に基づいて第1時点を決定してよい。
【0234】
実現可能な一設計例において、第3持続時間は、第1持続時間と第2持続時間との総和である。
【0235】
実現可能な一設計例において、通信モジュール1301はSMFから第6情報を受信してよい。第6情報は第4時点を示してよい。
【0236】
実現可能な一設計例において、通信モジュール1301はSMFから第7情報を受信してよい。第7情報は第1期間を示す。第1期間とは、第1パケットが第1のUEから送信される期間である。あるいは、第1期間とは、2つのパケットの開始時点同士の間の期間である。
【0237】
実現可能な一設計例において、通信モジュール1301は、SMFからタイムセンシティブ通信の補助情報および第4情報を受信してよい。タイムセンシティブ通信の補助情報は、第4時点および第1期間を示してよい。第4情報は第2持続時間を示す。
【0238】
実現可能な一設計例において、通信モジュール1301はSMFから第8情報を受信してよい。第8情報は第5時点を示し、第5時点は第3時点および第1持続時間に関連している。第5時点とは、第1パケットが第1のUEの出口ポートに到着する時点であってよいことを理解されたい。
【0239】
実現可能な一設計例において、通信モジュール1301はSMFから第9情報を受信してよい。第9情報は第1時点を示す。
【0240】
前述した方法の実施形態において第1のUEにより行われる段階を行う場合、実現可能な一実装例において、通信モジュール1301はUPFに第1パケットを送信するように構成されてよい。第1パケットは、第1情報または第3情報を含む。
【0241】
第1情報は第3時点を示す。第3時点とは、第1パケットが第1のUEの入口ポートに到着する時点である。第1情報は、第3時点および第1持続時間を示す。第1持続時間とは、第1のUEおよびDS-TTにおける第1パケットの滞留時間である。
【0242】
あるいは、第1情報は第5時点を示す。第5時点は、第3時点および第1持続時間に関連している。第5時点は、第1パケットが第1のUEの出口ポートに到着する時点であってよいことを理解されたい。
【0243】
第3情報は第1持続時間を示す。
【0244】
実現可能な一設計例において、第1情報が第3時点を示す場合、通信モジュール1301はSMFに第10情報を送信してよい。第10情報は、第1持続時間および/または第3時点を示す。
【0245】
実現可能な一設計例において、通信モジュール1301はSMFから第11情報を受信してよい。第11情報は、第1パケットに対応するプロトコルデータユニットPDUセッションに関する情報を含む。
【0246】
実現可能な一設計例において、PDUセッションに関する情報は、PDUセッション識別子、QoSフロー識別子、MACアドレス、またはVLAN IDのうちの少なくとも1つを含む。
【0247】
図10に示す方法の実施形態における第1のUEにより行われる段階を行う場合、通信モジュール1301はSMFに第10情報を送信するように構成されてよい。第10情報は、第1持続時間および/または第3時点を示す。
【0248】
前述した方法の実施形態における第1のUEにより行われる段階を行う場合、通信モジュール1301はUPFにPSFPパラメータ、第2情報、第4情報、第5情報、第6情報、第7情報、タイムセンシティブ通信の補助情報、第8情報、または第9情報のうちの少なくとも1つを送信するように構成されてよい。
【0249】
PSFPパラメータは、第3時点を決定するのに用いられる。第3時点とは、第1パケットが第1のUEの入口ポートに到着する時点である。
【0250】
第2情報は第1持続時間を示す。第1持続時間は、第1のUEおよびデバイス側のTSN変換器における第1パケットの滞留時間である。
【0251】
第4情報は第2持続時間を示す。第2持続時間は、このアップリンクPDUセッションに対応するパケット遅延バジェットである。
【0252】
第5情報は第3持続時間を示す。第3持続時間は、第1持続時間と第2持続時間との総和である。
【0253】
第6情報は第4時点を示す。第4時点とは、第1パケットが第1のUEの出口ポートに到着する時点である。
【0254】
第7情報は第1期間を示す。第1期間とは、第1パケットが第1のUEから送信される期間である。あるいは、第1期間とは、2つのパケットの開始時点同士の間の期間である。
【0255】
第8情報は第5時点を示す。第5時点は、第3時点および第1持続時間に関連している。第5時点は、第1パケットが第1のUEの出口ポートに到着する時点であってよいことを理解されたい。
【0256】
第9情報は第1時点を示す。第1時点は、第3時点、第1持続時間、および第2持続時間に関連している、または第1時点は、第3時点および第3持続時間に関連している、または第1時点は、第4時点および第2持続時間に関連している。
【0257】
実現可能な一設計例において、UPFに第2情報、第5情報、および第9情報のうちの少なくとも1つを送信する前に、通信モジュール1301は第1のUEから第10情報を受信してよい。第10情報は、第1持続時間および/または第3時点を示す。
【0258】
実現可能な一設計例において、処理モジュール1302は、第1パケットが第1のUEにより第2のユーザ機器に送信されると判断してよい。通信モジュール1301は第1のUEに第11情報を送信してよい。第11情報は、第1パケットに対応するPDUセッションに関する情報を含む。
【0259】
実現可能な一設計例において、PDUセッションに関する情報は、PDUセッション識別子、QFI、MACアドレス、またはPDUセッションのVLAN IDのうちの少なくとも1つを含む。
【0260】
実現可能な一設計例において、通信モジュール1301が第9情報を送信する前に、処理モジュール1302は、第3時点、第1持続時間、および第2持続時間に基づいて、または第3時点および第3持続時間に基づいて、または第4時点および第2持続時間に基づいて第1時点を決定してよい。
【0261】
別の実現可能な実装例において、本願の本実施形態で提供される通信装置は代替的に、ハードウェアコンポーネント、例えば、プロセッサ、メモリ、または送受信機を含み、本願におけるUPF、第1のUE、またはSMFの機能を実現してよい。
【0262】
理解しやすくするために、図14は、本願に示す方法を通信装置1400が行うのに必要な構造体だけを示しているが、本願において通信装置がより多くのコンポーネントを有し得ることに限定を課すものではない。通信装置1400は、前述した方法の実施形態においてUPFまたはSMFにより行われる段階を行うように構成されてよい。通信装置1400は、通信インタフェース1401、メモリ1402、およびプロセッサ1403を含んでよい。通信インタフェース1401は、通信装置が通信を行うために、例えば、信号を送信または受信するために用いられてよい。メモリ1402はプロセッサ1403に結合されており、通信装置1400の機能を実現するのに必要なプログラムおよびデータを格納するように構成されてよい。プロセッサ1403は、前述した方法においてUPFまたはSMFにより行われる処理機能(例えば、通信インタフェース1401により送信される情報およびメッセージの生成を決定すること、および/または通信インタフェース1401により受信された信号を復調してデコードすること)を行う際に、通信装置1400をサポートするように構成されている。メモリ1402およびプロセッサ1403は、統合されてもよく、互いに独立していてもよい。
【0263】
例えば、通信インタフェース1401は通信ポート、例えば、ネットワークエレメント間の通信に用いられる通信ポート(またはインタフェースと呼ばれる)であってよい。通信インタフェース1401は、送受信機ユニットまたは通信ユニットとも呼ばれることがある。プロセッサ1403は、処理チップまたは処理回路を用いて実現されてよい。
【0264】
具体的には、前述した方法の実施形態の図5および図8図12においてUPFまたはSMFにより行われる段階が行われる場合、通信インタフェース1401は、通信モジュール1301により行われる段階を行うように構成されてよい。プロセッサ1403は、処理モジュール1302により行われる前述の段階を行うように構成されてよい。ここでは、詳細について改めて説明しない。
【0265】
図15では、第1通信装置1500の実現可能な一構造体を説明するために、携帯電話が一例として用いられている。図15に示すように、通信装置1500は、プロセッサ1501、メモリ1502、および送受信機1503を含んでよい。
【0266】
プロセッサ1501は、通信プロトコルおよび通信データの処理、第1通信装置の制御、ソフトウェアプログラムの実行、ならびにソフトウェアプログラムのデータの処理などを行うように構成されてよい。メモリ1502はプログラムおよびデータを格納するように構成されてよく、プロセッサ1501は、プログラムに基づいて、本願の実施形態において第1通信装置により行われる方法を行ってよい。
【0267】
送受信機1503は、無線周波数ユニットおよびアンテナを含んでよい。無線周波数ユニットは、ベースバンド信号と無線周波数信号との間での変換を行い、無線周波数信号を処理するように構成されてよい。アンテナは、無線周波数信号を電磁波の形態で受信したり送信したりするように構成されてよい。さらに、無線周波数ユニットだけが、送受信機1503とみなされてよい。この場合、通信装置1500は、プロセッサ1501、メモリ1502、送受信機1503、およびアンテナを含んでよい。
【0268】
これに加えて、通信装置1500はさらに、入力/出力装置、例えば、タッチスクリーン、表示スクリーン、キーボード、またはユーザにより入力されたデータを受け取り、ユーザにデータを出力するように構成されてよい別のコンポーネントを含むことがある。いくつかのタイプの通信装置には、入力/出力装置がなくてもよいことに留意されたい。
【0269】
図15に示す構造体に基づいて、通信装置1500がデータを送信する必要がある場合、プロセッサ1501は、送信対象データにベースバンド処理を行い、無線周波数ユニットにベースバンド信号を出力してよい。無線周波数ユニットはベースバンド信号に無線周波数処理を行い、次いで、アンテナを通じて無線周波数信号を電磁波の形態で送信する。データが通信装置1500に送信されると、無線周波数ユニットは、アンテナを通じて無線周波数信号を受信し、無線周波数信号をベースバンド信号に変換し、ベースバンド信号をプロセッサ1501に出力する。プロセッサ1501は、ベースバンド信号をデータに変換し、このデータを処理する。
【0270】
例えば、プロセッサ1501は、図13に示す処理モジュール1302により行われる段階を行うように構成されてよい。送受信機1503は、図13に示す通信モジュール1301により行われる段階を行うように構成されてよい。
【0271】
さらに、実際の使用要件に基づいて、本願の実施形態で提供された通信装置はプロセッサを含んでよく、プロセッサは、外部の送受信機および/またはメモリを呼び出して、前述の機能、段階、または操作を実現する。通信装置はさらにメモリを含んでよく、プロセッサは、メモリに格納されたプログラムを呼び出して実行することで、前述の機能、段階、または操作を実現する。あるいは、通信装置はプロセッサおよび送受信機(または通信インタフェース)を含んでよく、プロセッサは外部メモリに格納されたプログラムを呼び出して実行することで、前述の機能、段階、または操作を実現する。あるいは、通信装置は、プロセッサ、メモリ、および送受信機を含んでよい。
【0272】
前述した方法の実施形態と同じ考え方に基づいて、本願の一実施形態がさらに、コンピュータ可読記憶媒体を提供する。コンピュータ可読記憶媒体は、プログラム命令(またはコンピュータプログラムもしくは命令と呼ばれる)を格納する。プログラム命令がプロセッサにより実行されると、前述した方法の実施形態および前述した方法の実施形態の実現可能な実装例のうちのいずれか1つにおいてUPF、第1のUE、またはSMFにより行われる操作をコンピュータが行うことが可能になる。
【0273】
前述した方法の実施形態と同じ考え方に基づいて、本願の一実施形態がさらに、通信方法を提供する。本通信方法は、UPF、第1のUE、およびSMFにより行われてよい。具体的には、本方法は、図5および図8図12のうちのいずれか1つに示す方法を含んでよい。
【0274】
前述した方法の実施形態と同じ考え方に基づいて、本願はさらに、プログラム命令を含むコンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータプログラム製品がコンピュータにより呼び出されて実行されると、コンピュータは、前述した方法の実施形態および前述した方法の実施形態の実現可能な実装例のうちのいずれか1つにおいてUPF、第1のUE、またはSMFにより行われる操作を実現することが可能になり得る。
【0275】
前述した方法の実施形態と同じ考え方に基づいて、本願はさらに、チップまたはチップシステムを提供する。チップは送受信機に結合されており、前述した方法の実施形態および前述した方法の実施形態の実現可能な実装例のうちのいずれか1つにおいてUPF、第1のUE、またはSMFにより行われる操作を実現するように構成されている。チップシステムは、チップと、メモリおよび通信インタフェースなどのコンポーネントとを含んでよい。
【0276】
前述した方法の実施形態と同じ考え方に基づいて、本願はさらに、通信システムを提供する。通信システムは、前述した方法の実施形態および前述した方法の実施形態の実現可能な実装例のうちのいずれか1つにおいてUPF、第1のUE、またはSMFにより行われる操作を実現するように構成されてよい。例えば、通信システムは図1に示すアーキテクチャを有している。
【0277】
当業者であれば、本願の実施形態が、方法、システム、またはコンピュータプログラム製品として提供され得ることを理解するはずである。したがって、本願は、ハードウェアだけの実施形態、ソフトウェアだけの実施形態、またはソフトウェアとハードウェアとを組み合わせた実施形態の形式を用いてよい。さらに本願は、コンピュータで使用可能なプログラムコードを含むコンピュータで使用可能な1つまたは複数の記憶媒体(限定しないが、ディスクメモリ、CD-ROM、および光メモリなどを含む)に実装されたコンピュータプログラム製品の形態を用いてよい。
【0278】
本願は、本願による方法、デバイス(システム)、およびコンピュータプログラム製品の、フローチャートおよび/またはブロック図を参照して説明されている。コンピュータプログラム命令は、フローチャートおよび/またはブロック図の各手順および/または各ブロック、ならびにフローチャートおよび/またはブロック図の手順および/またはブロックの組み合わせを実現するのに用いられてよいことを理解されたい。これらのコンピュータプログラム命令は、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、組み込みプロセッサ、または別のプログラム可能型データ処理デバイスのプロセッサに提供されてマシンを生成してよく、これにより、別のプログラム可能型データ処理デバイスのコンピュータまたはプロセッサにより実行される命令は、フローチャートの1つもしくは複数の手順および/またはブロック図の1つもしくは複数のブロックにおいて特定の機能を実現するための装置を生成する。
【0279】
コンピュータまたは別のプログラム可能型データ処理デバイスに特定の方式で動作するよう指示できるこれらのコンピュータプログラム命令は代替的に、コンピュータ可読メモリに格納されてよく、これにより、コンピュータ可読メモリに格納された命令は、命令装置を含むアーティファクトを生成する。命令装置は、フローチャートの1つもしくは複数の手順および/またはブロック図の1つもしくは複数のブロックにおいて特定の機能を実現する。
【0280】
これらのコンピュータプログラム命令は代替的に、コンピュータまたは別のプログラム可能型データ処理デバイスにロードされてよく、これにより、一連の操作および段階がコンピュータまたは別のプログラム可能型デバイスで行われるため、コンピュータ実装処理が生成される。したがって、コンピュータまたは別のプログラム可能型デバイスで実行される命令は、フローチャートの1つもしくは複数の手順および/またはブロック図の1つもしくは複数のブロックにおいて特定の機能を実現するための段階を提供する。
【0281】
当業者であれば、本願の範囲から逸脱することなく、本願に様々な変更および変形を加え得ることが明らかである。本願のこうした変更および変形が以下の特許請求の範囲およびその均等な技術により定められる保護の範囲に含まれることを前提に、本願はこれらの変更および変形を包含することが意図されている。
[他の可能な項目]
(項目1)
通信方法であって、
ユーザプレーン機能UPFが第1のユーザ機器から第1データストリームの第1パケットを受信する段階であって、前記第1データストリームのパケットの送信側が前記第1のユーザ機器であり、前記第1データストリームの前記パケットの受信側が第2のユーザ機器である、受信する段階と、
前記UPFが前記第2のユーザ機器に前記第1パケットを第1時点で送信する段階と
を備え、
前記第1時点が第3時点、第1持続時間、および第2持続時間に関連しており、前記第3時点が、前記第1パケットが前記第1のユーザ機器の入口ポートに到着する時点であり、前記第1持続時間が前記第1のユーザ機器およびデバイス側のタイムセンシティブネットワークTSN変換器における前記第1パケットの滞留時間であり、前記第2持続時間が前記第1パケットのアップリンクプロトコルデータユニットPDUセッションに対応するパケット遅延バジェットである、または
前記第1時点が第4時点および第2持続時間に関連しており、前記第4時点が、前記第1パケットが前記第1のユーザ機器の出口ポートに到着する時点である、方法。
(項目2)
前記UPFが前記第2のユーザ機器に前記第1パケットを第1時点で送信する前記段階が、
前記UPFが、前記第1パケットを受信した後に、第4持続時間を経てから前記第1パケットを前記第2のユーザ機器に送信する段階を有し、
前記第4持続時間が前記第1持続時間、前記第2持続時間、前記第3時点、および第2時点に関連しており、前記第2時点が、前記UPFが前記第1パケットを受信する時点である、項目1に記載の方法。
(項目3)
前記第1パケットが第1情報を含み、
前記第1情報が前記第3時点を示す、または
前記第1情報が前記第3時点および前記第1持続時間を示す、または
前記第1情報が第5時点を示し、前記第5時点が前記第3時点および前記第1持続時間に関連している、項目1または2に記載の方法。
(項目4)
前記方法がさらに、
前記UPFがセッション管理機能SMFからストリーム単位のフィルタリングおよびポリシングPSFPパラメータを受信する段階と、
前記UPFが前記PSFPパラメータに基づいて前記第3時点を決定する段階と
を備える、項目1または2に記載の方法。
(項目5)
前記方法がさらに、
前記UPFが前記SMFから第2情報を受信する段階であって、前記第2情報が前記第1持続時間を示す、受信する段階を備える、項目1から4のいずれか一項に記載の方法。
(項目6)
前記第1パケットが第3情報を含み、前記第3情報が前記第1持続時間を示す、項目1から4のいずれか一項に記載の方法。
(項目7)
前記方法がさらに、
前記UPFが前記SMFから第4情報を受信する段階であって、前記第4情報が前記第2持続時間を示す、受信する段階を備える、項目1から6のいずれか一項に記載の方法。
(項目8)
前記方法がさらに、
前記UPFが前記SMFから第5情報を受信する段階であって、前記第5情報が第3持続時間を示す、受信する段階と、
前記UPFが前記第3時点および前記第3持続時間に基づいて前記第1時点を決定する段階と
を備える、項目1から4のいずれか一項に記載の方法。
(項目9)
前記第3持続時間が前記第1持続時間と前記第2持続時間との総和である、項目8に記載の方法。
(項目10)
前記方法がさらに、
前記UPFがSMFから第6情報を受信する段階であって、前記第6情報が前記第4時点を示す、受信する段階を備える、項目1または7に記載の方法。
(項目11)
前記方法がさらに、
前記UPFが前記SMFから第7情報を受信する段階であって、前記第7情報が第1期間を示し、前記第1期間が、前記第1パケットが前記第1のユーザ機器から送信される期間であるか、または前記第1期間が2つのパケットの開始時点同士の間の期間である、受信する段階を備える、項目10に記載の方法。
(項目12)
前記方法がさらに、
前記UPFがSMFからタイムセンシティブ通信の補助情報および第4情報を受信する段階であって、前記第4情報が前記第2持続時間を示す、受信する段階を備える、項目1に記載の方法。
(項目13)
前記方法がさらに、
前記UPFが前記SMFから第8情報を受信する段階であって、前記第8情報が第5時点を示し、前記第5時点が前記第3時点および前記第1持続時間に関連している、受信する段階を備える、項目1、5、および6のいずれか一項に記載の方法。
(項目14)
前記方法がさらに、
前記UPFがSMFから第9情報を受信する段階であって、前記第9情報が前記第1時点を示す、受信する段階を備える、項目1に記載の方法。
(項目15)
通信方法であって、
第1のユーザ機器がUPFに第1パケットを送信する段階であって、前記第1パケットが第1情報または第3情報を含む、送信する段階を備え、
前記第1情報が第3時点を示し、前記第3時点が、前記第1パケットが前記第1のユーザ機器の入口ポートに到着する時点である、または
前記第1情報が第3時点および第1持続時間を示し、前記第1持続時間が前記第1のユーザ機器およびデバイス側のTSN変換器における前記第1パケットの滞留時間である、または
前記第1情報が第5時点を示し、前記第5時点が第3時点および第1持続時間に関連しており、
前記第3情報が前記第1持続時間を示す、方法。
(項目16)
前記方法がさらに、
前記第1のユーザ機器がSMFに第10情報を送信する段階であって、前記第10情報が前記第1持続時間および/または前記第3時点を示す、送信する段階を備える、項目15に記載の方法。
(項目17)
前記方法がさらに、
前記第1のユーザ機器が前記SMFから第11情報を受信する段階であって、前記第11情報が前記第1パケットのアップリンクPDUセッションに関する情報を含む、受信する段階を備える、項目15または16に記載の方法。
(項目18)
前記PDUセッションに関する前記情報が、
PDUセッション識別子、または
サービス品質フロー識別子QFI、または
媒体アクセス制御MACアドレス、または
仮想ローカルエリアネットワーク識別子VLAN ID
のうちの少なくとも1つを情報として含む、項目17に記載の方法。
(項目19)
通信方法であって、
第1のユーザ機器がSMFに第10情報を送信する段階であって、前記第10情報が第1持続時間および/または第3時点を示し、前記第1持続時間が前記第1のユーザ機器およびデバイス側のTSN変換器における第1パケットの滞留時間であり、前記第3時点が、前記第1パケットが前記第1のユーザ機器の入口ポートに到着する時点である、送信する段階と、
前記第1のユーザ機器がUPFに前記第1パケットを送信する段階と
を備える方法。
(項目20)
通信方法であって、
SMFがUPFにPSFPパラメータ、第2情報、第4情報、第5情報、第6情報、第7情報、タイムセンシティブ通信の補助情報、第8情報、または第9情報のうちの少なくとも1つを送信する段階を備え、
前記PSFPパラメータが第3時点を決定するのに用いられ、前記第3時点が、第1パケットが第1のユーザ機器の入口ポートに到着する時点であり、
前記第2情報が第1持続時間を示し、前記第1持続時間が前記第1のユーザ機器およびデバイス側のTSN変換器における前記第1パケットの滞留時間であり、
前記第4情報が第2持続時間を示し、前記第2持続時間が前記第1パケットのアップリンクPDUセッションに対応するパケット遅延バジェットであり、
前記第5情報が第3持続時間を示し、前記第3持続時間が前記第1持続時間と前記第2持続時間との総和であり、
前記第6情報が第4時点を示し、前記第4時点が、前記第1パケットが前記第1のユーザ機器の出口ポートに到着する時点であり、
前記第7情報が第1期間を示し、前記第1期間が、前記第1パケットが前記第1のユーザ機器から送信される期間であるか、または前記第1期間が2つのパケットの開始時点同士の間の期間であり、
前記第8情報が第5時点を示し、前記第5時点が前記第3時点および前記第1持続時間に関連しており、
前記第9情報が第1時点を示し、前記第1時点が前記第3時点、前記第1持続時間、および前記第2持続時間に関連しているか、または前記第1時点が前記第3時点および前記第3持続時間に関連しているか、または前記第1時点が前記第4時点および前記第2持続時間に関連している、方法。
(項目21)
SMFがUPFに第2情報、第5情報、および第9情報のうちの少なくとも1つを送信する前記段階の前に、前記方法がさらに、
前記SMFが前記第1のユーザ機器から第10情報を受信する段階であって、前記第10情報が前記第1持続時間および/または前記第3時点を示す、受信する段階を備える、項目20に記載の方法。
(項目22)
前記方法がさらに、
前記SMFが、前記第1パケットが前記第1のユーザ機器により第2のユーザ機器に送信されると判断する段階と、
前記SMFが前記第1のユーザ機器に第11情報を送信する段階であって、前記第11情報が前記第1パケットの前記アップリンクPDUセッションに関する情報を含む、送信する段階と
を備える、項目20または21に記載の方法。
(項目23)
前記PDUセッションに関する前記情報が、
PDUセッション識別子、または
QFI、または
MACアドレス、または
VLAN ID
のうちの少なくとも1つを情報として含む、項目22に記載の方法。
(項目24)
SMFがUPFに第9情報を送信する前記段階の前に、前記方法がさらに、
前記SMFが前記第3時点および前記第3持続時間に基づいて前記第1時点を決定する段階、または
前記SMFが前記第3時点、前記第1持続時間、および前記第2持続時間に基づいて前記第1時点を決定する段階、または
前記SMFが前記第4時点および前記第2持続時間に基づいて前記第1時点を決定する段階
を備える、項目20から23のいずれか一項に記載の方法。
(項目25)
プロセッサを備える通信装置であって、前記プロセッサがメモリに結合されており、前記メモリがプログラムまたは命令を格納するように構成されており、前記プログラムまたは前記命令が前記プロセッサにより実行されると、前記装置が項目1から14のいずれか一項に記載の方法を行うことが可能になる、通信装置。
(項目26)
プロセッサを備える通信装置であって、前記プロセッサがメモリに結合されており、前記メモリがプログラムまたは命令を格納するように構成されており、前記プログラムまたは前記命令が前記プロセッサにより実行されると、前記装置が項目15から19のいずれか一項に記載の方法を行うことが可能になる、通信装置。
(項目27)
プロセッサを備える通信装置であって、前記プロセッサがメモリに結合されており、前記メモリがプログラムまたは命令を格納するように構成されており、前記プログラムまたは前記命令が前記プロセッサにより実行されると、前記装置が項目20から24のいずれか一項に記載の方法を行うことが可能になる、通信装置。
(項目28)
項目1から14のいずれか一項に記載の方法を行うように構成されたユニットまたはモジュールを備える通信装置。
(項目29)
項目15から19のいずれか一項に記載の方法を行うように構成されたユニットまたはモジュールを備える通信装置。
(項目30)
項目20から24のいずれか一項に記載の方法を行うように構成されたユニットまたはモジュールを備える通信装置。
(項目31)
項目25または28に記載の通信装置と、項目26または29に記載の通信装置と、項目27または30に記載の通信装置とを備える通信システム。
(項目32)
コンピュータ可読媒体であって、前記コンピュータ可読媒体がプログラムまたは命令を格納し、前記プログラムまたは前記命令が実行されると、コンピュータが項目1から24のいずれか一項に記載の方法を行うことが可能になる、コンピュータ可読媒体。
(項目33)
コンピュータプログラム製品であって、前記コンピュータプログラム製品がコンピューティングデバイスにより実行されると、前記コンピューティングデバイスが項目1から24のいずれか一項に記載の方法を行うことが可能になる、コンピュータプログラム製品。
(項目34)
少なくとも1つのプロセッサとインタフェースとを備えるチップであって、
前記インタフェースが前記少なくとも1つのプロセッサにコンピュータプログラム、命令、またはデータを提供するように構成されており、
前記少なくとも1つのプロセッサが前記コンピュータプログラムまたは前記命令を実行するように構成されていることにより、項目1から24のいずれか一項に記載の方法が行われる、チップ。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15