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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-18
(45)【発行日】2023-12-26
(54)【発明の名称】チューブ容器
(51)【国際特許分類】
   B65D 35/10 20060101AFI20231219BHJP
   B65D 35/02 20060101ALI20231219BHJP
【FI】
B65D35/10 B
B65D35/02 P
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2019014179
(22)【出願日】2019-01-30
(65)【公開番号】P2020121749
(43)【公開日】2020-08-13
【審査請求日】2021-12-22
(73)【特許権者】
【識別番号】000003193
【氏名又は名称】TOPPANホールディングス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001276
【氏名又は名称】弁理士法人小笠原特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】齋藤 剛史
【審査官】佐藤 正宗
(56)【参考文献】
【文献】実開昭59-196438(JP,U)
【文献】実開昭59-115749(JP,U)
【文献】特開平03-169608(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 35/10
B65D 35/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
柔軟性のある胴部を有し、胴部を押圧して内容物を注出可能とするチューブ容器において、
筒状の注出口と、注出口下端の周縁から外側に広がるフランジとを有する口栓と、前記フランジ周縁に融着する柔軟性のある胴部と、からなり、
前記口栓の内面側の全体がフラットな平面からなるフランジで形成されており、
胴部が、錐台側面形状とされており、
錐台側面形状である前記胴部の周縁長さが短い端部の内面が、前記フランジ周縁の外面に融着されており、
前記胴部が前記フランジの外周縁に沿って折り曲げられており、前記フランジの外周縁が前記胴部の内周面に接しており、
前記口栓近傍の胴部の表裏の内面同士を密着させ、当該表裏の内面同士を密着させた前記胴部の前記口栓近傍の部分を、前記フランジのフラットな前記内面に密着させた状態となるまで前記胴部を変形させて前記内容物を抽出可能であることを特徴とするチューブ容器。
【請求項2】
胴部の錐台側面傾斜延長面上に、注出口等が交差しない口栓であることを特徴とする請求項1に記載のチューブ容器。
【請求項3】
注出口下端に、容易に開封可能な閉鎖板を有する事を特徴とする請求項1又は2に記載のチューブ容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、練り歯磨きなどの液体や、粉体、粒体、を内容物として収納し、柔軟性のある容器胴部を有し、押圧して内容物を注出する事も、固体や粒体を振り出す事もできるチューブ容器に関する。
【背景技術】
【0002】
練り歯磨き、バター、マヨネーズ、ケチャップ、接着剤などの高粘度の液体を内容物として収納するチューブ容器は、柔軟性のある容器胴部を有し、押圧して内容物を適量、こまめに注出しやすい容器である。
このチューブ容器は、主に断面が固定した半径の円筒形状の胴部と、射出成形や圧縮成形などによって成形したネックを融着して製造され、多くの食品、非食品分野で使用されている。
異形押し出しチューブを切断してネックを融着したり、積層シートを丸めて両端を背シールして筒状の胴部を形成しそれにネックを溶着したりしたチューブ容器や、薄肉の軟質ブロー成形によるチューブ容器などからなり、多くの食品、非食品分野で使用されている。
【0003】
ところで、このチューブ容器の胴部を成形する方法としては、主に断面が固定した半径の円筒形状の異形押し出しチューブを切断したり、積層シートを丸めて両端を背シールして筒状の胴部を形成したりして、製造されてきた。
しかしながら、このような筒状の胴部からなるチューブ容器は、スタッキング性がなく、容器の保管、搬送においても、一つ一つに仕切った箱に入れて送らなければならなかったりしたので、経費が多大に掛かる問題があった。
【0004】
例えば、特許文献1では、
内容物を注出する注出ユニットと、前記注出ユニットに溶着され、前記内容物を収容するための胴部とから構成され、
前記注出ユニットは、前記内容物が注出される注出口部と、該注出口部から径方向の外側に張り出す肩部とを備え、
前記胴部は、フィルムの一方の側端縁の一面側が他方の側端縁の他面側に重ね合わされ、且つ重ね合わされた前記一方の側端縁と前記他方の側端縁とが溶着され、
前記胴部の軸方向の一端は、前記肩部の外周面に溶着され、
前記胴部の軸方向の他端は、内面同士が合わされて溶着されることによって閉られ、
前記注出ユニットは、少なくとも内容物と接する面が非吸着性樹脂を含む樹脂で成形され、
前記胴部を構成するフィルムが、非吸着性樹脂を含む樹脂からなる内層と、ガスバリア性物質を含むガスバリア層である中間層と、非吸着性樹脂を含む樹脂からなる外層の少なくとも3層からなることを特徴とするチューブ容器を提案している。
【0005】
このような胴部に使用するフィルムは、長方形に裁断し、その一方の側端縁の一面側が他方の側端縁の他面側に重ね合わされるようにして製造されるので、円筒状となり、以後、それがつぶれて、注出ユニットを溶着できなくならないようにしなければならない。
さらに、内容物を充填する時にも、同様に、注出ユニットと反対側の底シール部も押し潰されないようにする必要があり、製造時だけでなく、保管でも多大に容積を取る必要があるなど、取り扱いに多大な手間や経費が掛かるなどの問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】特開2016-199280号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
そこで、スタッキング性を付与することによって、保管や搬送などにおける梱包の嵩を抑えたチューブ容器を得ることが、本発明の課題である。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明のチューブ容器は、
柔軟性のある胴部を有し、胴部を押圧して内容物を注出可能とするチューブ容器において、
筒状の注出口と、注出口下端の周縁から外側に広がるフランジとを有する口栓と、フランジ周縁に融着する柔軟性のある胴部と、からなり、
栓の内面側の全体がフラットな平面からなるフランジで形成されており、
胴部が、錐台側面形状とされており、
錐台側面形状である胴部の周縁長さが短い端部の内面が、フランジ周縁の外面に融着されており、
胴部がフランジの外周縁に沿って折り曲げられており、フランジの外周縁が胴部の内周面に接しており、
口栓近傍の胴部の表裏の内面同士を密着させ、当該表裏の内面同士を密着させた胴部の口栓近傍の部分を、フランジのフラットな内面に密着させた状態となるまで胴部を変形させて内容物を抽出可能であることを特徴とするチューブ容器である。
【発明の効果】
【0009】
本発明のチューブ容器は、胴部が、錐台側面形状とすることによって、スタッキング性が得られるので、重ねて容器を収納することができる。
また、スタッキングすることによって、口栓反対側の胴部端部が確実に開口し、内容物を充填しやすい。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の底シールをしたチューブ容器で、打栓キャップを外した状態の一部破断正面図と、その側面側から見た縦断面図と、螺合キャップを使用した場合の一部断面図である。
図2】本発明のチューブ容器に使用する胴部の第一実施形態例で、そのブランクと、胴部斜視図と、胴部の側シール部の実施形態例を示す部分拡大断面図である。
図3】本発明のチューブ容器に使用する胴部の第二実施形態例、第三実施形態例を示す斜視図である。
図4】本発明のチューブ容器で、キャップを嵌合しない状態で積み重ねた状態を示す縦断面図である。
図5】本発明のチューブ容器で、キャップを嵌合した状態で積み重ねた状態を示す縦断面図である。
図6】本発明のチューブ容器で、閉鎖板を開封する工程を示す縦断面図である。
図7】本発明のチューブ容器を開封し、内容物を最後まで注出した状態を示す縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明のチューブ容器の実施形態例について、図を用いて詳細に説明する。
図1は、本発明の一例を示す底シールをしたチューブ容器1で、図1-1に打栓キャップを外した状態の一部破断正面図、図1-2に側面側から見た縦断面図、図1-3に螺合キャップを使用した場合の一部断面図を示した。
本発明のチューブ容器1は、薄肉で可撓性が高く柔軟性を有する胴部2と、胴部2の一端に融着し剛性を有する口栓3と、口栓3に螺合あるいは打栓によって嵌合するキャップと、からできている。
【0012】
胴部2は、上端に口栓3を融着し、下端では、胴部2が押し潰されて、内面の胴部シーラント層同士が融着した底シール部22を形成している。
この口栓3と融着する上端の周縁の長さに比べ、底シール部22される下端の周縁長さは長く、大きな径になっている。
【0013】
口栓3は、筒状の注出口32と、注出口下端の周縁から外側にフラットに広がるフランジ31とを有している。
そして、口栓3のフランジ31上面周縁には胴部2上端が水平に折れ曲がった状態で融着している。
また、注出口32内側には、周縁が脆弱線331からなる閉鎖板33を有している。
閉鎖板33の周縁一端に、支柱を介してプルリング332が繋止されている。
この脆弱線はキャビティ側から形成されているが、コア側から形成しても良い。
【0014】
図1-3は、口栓3の注出口32外側にネジ部321を有した実施形態例で、そのチューブ容器上端近傍の縦断面図である。
この図のように、注出口32には、雌ネジを有するキャップ41を螺合させても良い。
【0015】
図2は、本発明のチューブ容器に使用する胴部2の第一実施形態例で、図2-1は胴部2のブランク、図2-2は胴部斜視図で、図2-3、図2-4、図2-5は胴部2の側シール部231の実施形態例を示す部分拡大断面図である。
【0016】
胴部2のブランク23は、円の2本の半径とその間にある円弧によって囲まれた扇形状の積層シート230からできている。図2-1の実施形態例では、扇形状の一端の半径には、他端の半径に重ね合わせる側シール部231を設けている。
図2-2は、上記扇形状のブランク23を円錐台マンドレルに巻き付けて、側シール部231を、他端の半径に重ね合わせ、円錐台側面形状にした状態を示している。このように、扇形状のブランク23を丸めた胴部2は、上端の周縁長さに比べ、下端の周縁長さが長いので、下側が外側に広がった形状となる。
【0017】
図2-3に示す部分拡大断面図は、側シール部231を並継ぎによって形成した実施形態例で、ブランクの積層シート230端面が容器内部に露出してしまうのを防ぐ為に、エッジプロテクトテープ24で端面を覆った例である。
【0018】
図2-4に示す部分拡大断面図は、側シール部231を突き当てによって形成した実施形態例である。あまり厚くならないメリットがあるが、ブランクの積層シート230端面同士は充分な強度で融着しないので、その突き当て部近傍の内側に、エッジプロテクトテープ24を融着して固定する。
【0019】
図2-5に示す部分拡大断面図は、側シール部231を折り返し継ぎによって形成した実施形態例である。側シール部231の内側に来る積層シート230反面近傍で、折り返して、端面をエッジプロテクトした状態で、他端と融着している。
エッジプロテクトテープ232を使用しないが、側シール部231の重なりが多くて、厚くなりやすいが、シール時に充分に加熱し、かつ、充分な加圧によって、肉厚をあまり厚くならないように融着する。
【0020】
図3は、本発明のチューブ容器1に使用する胴部2の実施形態例で、図3-1に第二実施形態例、図3-2に第三実施形態例の斜視図を示した。
図3-1は、扇形状で、その二つの半径部分に、隣接した側シール部231を設けた2枚のブランク23を使用している。同じ2枚のブランク23をシーラント面側で重ね合わし、その左右両方の側シール部231において、シーラント面同士を融着した実施形態例である。
積層シートの端面は外側に向いているので、エッジを内容物に接しなくさせることができる。また、胴部2を丸めないでシールできるので、高速で製造することができる。
さらに、胴部2を折り畳んだ状態で重ね合わすこともできるので、未充填時の容器搬送や
保管の体積を小さくすることができる。
【0021】
図3-2は、扇形状で、その二つの半径部分に、隣接した側シール部231を設けた1枚のブランク23を使用している。シーラント面を内側にしてブランク23を丸め、その左右両方の側シール部231のシーラント面同士を重ね合わし、その側シール部同士を融着した実施形態例である。
この実施形態例も、積層シートの端面は外側に向いているので、エッジを内容物に接しなくさせることができる。
図4は、本発明のチューブ容器1で、口栓3にキャップを嵌合しない状態で積み重ねた状態を示す縦断面図である。
胴部2の外形胴部の錐台側面傾斜延長面20上に、注出口等が交差しない口栓であって、その傾斜延長面20の内側に口栓3が内側に収まっていれば、口栓によってスタッキング性を阻害する要因にはならず、安定したスタッキングが可能である。
部分拡大図で、垂線61で切られる胴部2の上に重なる胴部内面位置に対し、その水平線62で切られる胴部2の上に重なる胴部内面位置が、胴部2の厚み以上外側にあれば、スタッキングが可能であることがわかる。
この為、胴部のテーパー角度はわずかであっても、スタッキング性を得ることができる。
【0022】
図5は、本発明のチューブ容器1で、口栓3にヒンジキャップ4を打栓し嵌合したチューブ容器1を、積み重ねた状態を示す縦断面図である。
胴部2の傾斜延長面20の内側にキャップ4が収まっていれば、キャップによってスタッキング性を阻害する要因にはならず、安定したスタッキングが可能である。
ヒンジが直線状に左右外側に伸びて張った形状をしており、一番飛び出しやすいので、確認が必要になる。
【0023】
図6は、本発明のチューブ容器1で、閉鎖板33を開封する工程を示す縦断面図である。
使用される口栓3は、注出口32の下端周縁の内側にあって、周縁を脆弱線331で囲まれた閉鎖板33で閉鎖されている。
閉鎖板33は、その脆弱線周縁内側に設けた支柱333を介してプルリング332を有したプルトップに形成されている。
閉鎖板33周縁の脆弱線331は、金型で形成され、その周縁よりも極端に薄肉にするなどによって形成される。この図ではコア側の駒によって脆弱線331を形成した例とした。
【0024】
図6-1は、プルリング332に指先を挿入して引っ掛け、支柱333根元の脆弱線331を引っ張る工程を示す図である。
支柱333が、閉鎖板33の端部に設けられているので、支柱333近傍の脆弱線331に引き裂く力を集中させることができる。
まず始めに、閉鎖板33周縁では、プルリング332に繋がる支柱333が引っ張られると、そこに繋がる支柱333近傍の脆弱線331に引き裂く力が掛かる。
【0025】
図6-2では、プルリング332の引き裂く力が、支柱333近傍の脆弱線331に、局部的に掛かって引き裂かれる。すると、その引き裂かれた脆弱線331が、閉鎖板33周縁に繋がっているので、そのまま、引き続き引き裂かれて行き、閉鎖板33周縁に広がり、閉鎖板33が外れ、開封することができる。
【0026】
図7は、本発明のチューブ容器1を開封し、内容物5を最後まで注出した状態を示す縦断面図である。
内容物を最後まで注出すると、薄肉で可撓性が高く柔軟性を有する胴部2では、表と裏の
内面同士が密着する。この時、口栓3近傍の胴部2は、フランジ31内面に近接する。
本発明の容器では、口栓3の内面がフラットな平面からなるフランジ31で形成されていることから、口栓3内面に胴部2内面が完全に密着させることができる。
この為、チューブ容器1内部に残る内容物5の残量は、注出口32内部のみとなるので、残量を非常に少なくすることができる。
胴部2は、より強く内容物を押し出す為に、フランジ31内面に垂直な状態であっても良いが、フランジ31内面に平行になるよう折り曲げた状態で押し付けて、確実に胴部2にある内容物を最後まで押し出すことが可能である。
【0027】
本発明の容器に使用する胴部は、500μm以下、好ましくは400μmから200μmの薄肉で軟らかな胴部とし、最内層にシーラント層を用いる。
実施形態例として、胴部は、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、などの単体の押出しチューブであってもかまわないが、内側から低密度ポリエチレン(厚み30μm)/接着剤/二軸延伸ポリエチレンテレフタレート(厚み25μm)/接着剤/低密度ポリエチレン(厚み60μm)の総厚115μmのように、非常に薄い構成であっても良い。
また、内側から低密度ポリエチレン/接着剤/エチレン・酢酸ビニル共重合体鹸化物/接着剤/低密度ポリエチレンの構成や、
低密度ポリエチレン/接着剤/二軸延伸ポリアミドフィルム/接着剤/低密度ポリエチレン、
低密度ポリエチレン/接着剤/二軸延伸ポリアミドフィルム/接着剤/低密度ポリエチレン/アルミニウム箔/低密度ポリエチレン、
また、低密度ポリエチレン/アルミニウム箔/低密度ポリエチレン/二軸延伸ポリアミドフィルム/接着剤/2軸延伸ポリエチレンテレフタレートのように、最外層に非融着性の樹脂フィルムを用いても良い。この場合、2軸延伸ポリエチレンテレフタレートや二軸延伸ポリアミドフィルムなどの厚みはできるだけ薄くすると、押出しやすいチューブ容器とすることができる。
さらに、アルミニウム箔単体の表裏に低密度ポリエチレンを貼り合わせた積層フィルムであれば、折り曲げ性が高く、加工しやすい胴部とすることができる。
胴部は以上の構成とし、これらをドライラミネーション機やエクストルーダーラミネーション機でフィルムを貼り合せて胴部用の積層フィルムとする。
このような積層フィルムは、薄くてもバリア性が高い胴部が得られ、長方形のシート形状にして、筒状に丸め、左右両端を表裏で重ね合わせて融着したラミネートチューブの胴部とする。
【0028】
口栓は、胴部に使用するシーラント層と融着しやすい素材で、かつ、ヒンジキャップのキャップ本体に嵌合する剛性や柔軟性も有する樹脂を使用し、射出成形金型と射出成形機を使用して成形する。
スパウトの射出成形に使用する樹脂としては、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、エチレン・酢酸ビニル共重合体などが使用できる。
【0029】
側面シール部の胴部素材の層間剥離等を防止するエッジプロテクトテープは、融着面に融着性の高い樹脂からなるフィルムで、かつ、断面が露出しても劣化しないシートを使用する。直鎖状低密度ポリエチレン単体フィルムのような単層であってもかまわない。
【0030】
本発明の容器は、以上のようなもので、柔軟性の高いフィルムで構成される胴部の場合、口栓内面がフラットであることから、内部に内容物の残留を可能とする空間を有さず、内容物を残留させずに、注出口から絞り出すことができる。
特に、錘台側面形状の胴部とすることによって、充填作業ロスが減少すると同時に、充填前の容器をスタッキングすることが可能となった。このことによって、容器搬送時に、容
器の嵩を少なくして、効率的に、しかも容器を変形し難くい状態に維持することができ、効率的で、トータルコストを低減できるなど、本発明のメリットは大きい。
【符号の説明】
【0031】
1・・・・・・・・チューブ容器
2・・・・・・・・胴部
20・・・・・・・傾斜延長面
21・・・・・・・口栓融着部
22・・・・・・・底シール部
23・・・・・・・ブランク
230・・・・・・積層シート
231・・・・・・側シール部
24・・・・・・・エッジプロテクトテープ
3・・・・・・・・口栓
31・・・・・・・フランジ
32・・・・・・・注出口
321・・・・・・ネジ部
33・・・・・・・閉鎖板
331・・・・・・脆弱線
332・・・・・・プルリング
333・・・・・・支柱
4・・・・・・・・キャップ
41・・・・・・・雌ネジを有するキャップ
5・・・・・・・・内容物
61・・・・・・・垂線
62・・・・・・・水平線
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7