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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-18
(45)【発行日】2023-12-26
(54)【発明の名称】画像記録装置
(51)【国際特許分類】
   H04N 1/00 20060101AFI20231219BHJP
   B41J 29/38 20060101ALI20231219BHJP
   G03G 21/00 20060101ALI20231219BHJP
   B41J 2/175 20060101ALI20231219BHJP
   B41J 2/01 20060101ALI20231219BHJP
   B41J 2/17 20060101ALI20231219BHJP
【FI】
H04N1/00 002C
H04N1/00 127A
B41J29/38
G03G21/00 396
G03G21/00 384
G03G21/00 386
B41J2/175 175
B41J2/01 401
B41J2/17 203
B41J2/175 303
B41J2/175 167
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2019120836
(22)【出願日】2019-06-28
(65)【公開番号】P2021007201
(43)【公開日】2021-01-21
【審査請求日】2022-06-21
(73)【特許権者】
【識別番号】000005267
【氏名又は名称】ブラザー工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100117101
【弁理士】
【氏名又は名称】西木 信夫
(74)【代理人】
【識別番号】100120318
【弁理士】
【氏名又は名称】松田 朋浩
(72)【発明者】
【氏名】江▲崎▼ 信也
(72)【発明者】
【氏名】出浦 祐視
(72)【発明者】
【氏名】疇地 悠
(72)【発明者】
【氏名】奥野 哲也
(72)【発明者】
【氏名】南川 俊輔
【審査官】松永 隆志
(56)【参考文献】
【文献】特開2008-227914(JP,A)
【文献】特開2011-152794(JP,A)
【文献】特開2004-151703(JP,A)
【文献】特開2015-208990(JP,A)
【文献】特開2018-114626(JP,A)
【文献】特開2004-046615(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 1/00
B41J 29/38
G03G 21/00
B41J 2/175
B41J 2/01
B41J 2/17
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
カートリッジが装着される装着部と、シートに記録を行うヘッドと、カートリッジインタフェースと、情報インタフェースと、メモリと、コントローラと、を備えており、
前記メモリは、複数種別のステータス情報と、出力判断情報と、要求種別情報と、を対応付ける対応情報を記憶しており、
前記ステータス情報は、前記装着部に装着された前記カートリッジに関する情報と、前記ヘッドの動作に応じた情報との少なくとも一方に関する情報であって、前記コントローラが前記メモリに記憶させる情報であり、
前記出力判断情報は、前記装着部に装着された前記カートリッジが有するカートリッジメモリから前記カートリッジインタフェースを通じて取得した使用種別情報であって、当該カートリッジが契約使用態様で使用されるカートリッジであるか通常使用態様で使用されるカートリッジであるかを示す使用種別情報に応じた情報であり、
前記要求種別情報は、前記ステータス情報を要求する者の種別を判断する情報であり、
前記コントローラは、
前記ステータス情報の出力を要求する出力要求を受け付け、
受け付けた出力要求に基づいて前記要求種別情報の種別を決定し、
前記メモリに記憶された複数種別の前記ステータス情報のなかから、決定した前記要求種別情報と、取得した前記使用種別情報に応じた前記出力判断情報と、に対応付けられた種別の前記ステータス情報を前記対応情報に基づいて特定し、
特定した前記ステータス情報を出力する画像記録装置。
【請求項2】
表示パネルをさらに備えており、
前記情報インタフェースは、ユーザインタフェースと、通信インタフェースと、を含んでおり、
前記コントローラは、
前記ユーザインタフェースを通じて前記出力要求を受け付けたことに応じて、前記要求種別情報を第1種要求であると決定し、
前記通信インタフェースが接続されたローカルネットワークに接続された管理装置から前記出力要求を受け付けたことに応じて、前記要求種別情報を第2種要求であると決定し、
前記通信インタフェース及びインターネットを通じて情報処理装置から前記出力要求を受け付けたことに応じて、前記要求種別情報を第3種要求であると決定し、
前記第1種要求であると決定したことに応じて、特定した前記ステータス情報を前記表示パネルに出力して当該表示パネルに表示させ、或いは前記ヘッドに出力して当該ヘッドに印刷させ、
前記第2種要求であると決定したことに応じて、特定した前記ステータス情報を前記ヘッド或いは前記管理装置に出力し、
前記第3種要求であると決定したことに応じて、特定した前記ステータス情報を前記通信インタフェースを通じて前記情報処理装置に出力する請求項1に記載の画像記録装置。
【請求項3】
前記コントローラは、
特定した前記ステータス情報のうち、出力するか否かの選択を受け付け、出力するとの選択を受け付けた前記ステータス情報のみを出力する請求項2に記載の画像記録装置。
【請求項4】
前記ステータス情報は、前記装着部に装着された前記カートリッジの寿命を示す情報であって、前記コントローラが前記メモリに記憶させたカートリッジ寿命情報を含んでおり、
前記カートリッジ寿命情報は、前記要求種別情報及び前記出力判断情報の種別に応じて出力するか否かが変化する請求項1から3のいずれかに記載の画像記録装置。
【請求項5】
前記装着部に装着された前記カートリッジが貯留するインクを吐出する前記ヘッドからインクを排出するポンプ、及び当該ヘッドから排出されたインクを保持するパッドを具備するメンテナンス装置と、をさらに備えており、
前記ステータス情報は、前記パッドが保持するインクの量に応じた情報であって、前記コントローラが前記メモリに記憶させたパッド寿命情報を含んでおり、
前記パッド寿命情報は、前記要求種別情報及び前記出力判断情報の種別に応じて出力するか否かが変化する請求項1から4のいずれかに記載の画像記録装置。
【請求項6】
前記ステータス情報は、前記装着部に装着された前記カートリッジが貯留する消費材の占有率を示す情報であって、前記コントローラが前記メモリに記憶させたカバレッジ情報を含んでおり、
前記カバレッジ情報は、前記要求種別情報及び前記出力判断情報の種別に応じて出力するか否かが変化する請求項1から5のいずれかに記載の画像記録装置。
【請求項7】
前記ステータス情報は、前記ヘッドが記録を行ったシートの枚数に応じた情報であって、前記コントローラが前記メモリに記憶させたページカウント情報を含んでおり、
前記ページカウント情報は、前記要求種別情報及び前記出力判断情報の種別に応じて出力するか否かが変化する請求項1から6のいずれかに記載の画像記録装置。
【請求項8】
前記ステータス情報は、前記装着部に装着された前記カートリッジを識別する情報であって、前記コントローラが前記カートリッジインタフェースを通じて前記カートリッジメモリから取得したカートリッジ識別情報を含んでおり、
前記カートリッジ識別情報は、前記要求種別情報及び前記出力判断情報の種別に応じて出力するか否かが変化する請求項1から7のいずれかに記載の画像記録装置。
【請求項9】
前記ステータス情報は、
前記ヘッドを含む記録部の状態を示す情報であって、前記コントローラが前記メモリに記憶させた状態情報と、
前記メモリに予め記憶された本体識別情報と、
前記カートリッジの交換回数を示す情報であって、前記コントローラが前記メモリに記憶させた交換回数情報と、のうち、少なくとも1つの情報を含む請求項4から8のいずれかに記載の画像記録装置。
【請求項10】
前記要求種別情報は、前記ステータス情報を要求する者の種別がユーザ、管理者、及びサービス提供者のいずれであるかを示す情報である、請求項1に記載の画像記録装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像記録装置がステータス情報を出力する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
インクやトナーなどの消費材を貯留するカートリッジが装着されて使用される画像記録装置がある。この種の画像記録装置には、装着されたカートリッジが貯留するインクやトナーなどの消費材の残量などのステータス情報を、パーソナルコンピュータなどの端末装置からの要求に応じて送信するものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
また、画像記録装置が使用される態様として、画像記録装置のユーザがサービス提供者と契約を締結して画像記録装置を使用する契約使用態様と、ユーザがサービス提供者と契約を締結せずに画像記録装置を使用する通常使用態様とがある。サービス提供者は、ユーザとの契約に基づいて、画像記録装置に使用されるカートリッジなどの消耗品をユーザに提供する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2002-211087号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
例えば、画像記録装置が契約使用態様で使用される場合にサービス提供者が画像記録装置から取得したいステータス情報の種類と、画像記録装置が通常使用態様で使用される場合にユーザが画像記録装置から取得したいステータス情報の種類とが異なる場合がある。或いは、画像記録装置が通常使用態様で使用される場合であっても、画像記録装置の管理者が取得したいステータス情報の種類と、ユーザが画像記録装置から取得したいステータス情報の種類とが異なる場合がある。
【0006】
本発明は、画像記録装置が、使用される態様に応じた、また、ステータス情報を要求する者の種別に応じた種別のステータス情報を出力する技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本明細書では様々な開示を行う。開示例の画像記録装置は、カートリッジが装着される装着部と、シートに記録を行うヘッドと、カートリッジインタフェースと、情報インタフェースと、メモリと、コントローラと、を備える。前記メモリは、複数種別のステータス情報と、出力判断情報と、要求種別情報と、を対応付ける対応情報を記憶する。前記ステータス情報は、前記装着部に装着された前記カートリッジに関する情報と、前記ヘッドの動作に応じた情報との少なくとも一方に関する情報であって、前記コントローラが前記メモリに記憶させる情報である。前記出力判断情報は、前記装着部に装着された前記カートリッジが有するカートリッジメモリから前記カートリッジインタフェースを通じて取得した使用種別情報に応じた情報である。前記要求種別情報は、前記ステータス情報を要求する者の種別を判断する情報である。前記コントローラは、前記ステータス情報の出力を要求する出力要求を受け付け、受け付けた出力要求に基づいて要求種別情報の種別を決定し、前記メモリに記憶された複数種別の前記ステータス情報のなかから、決定した前記要求種別情報と、取得した前記使用種別情報に応じた前記出力判断情報と、に対応付けられた種別の前記ステータス情報を前記対応情報に基づいて特定し、特定した前記ステータス情報を出力する。
【0008】
コントローラは、複数種別のステータス情報のうち、決定した要求種別情報が示す種別と、使用種別情報に応じた出力判断情報と、に対応付けられたステータス情報を、対応情報に基づいて特定する。コントローラは、特定したステータス情報を出力する。したがって、開示例の画像記録装置は、使用種別情報が示す使用態様、及びステータス情報を要求する者の種別に応じた種別のステータス情報を出力することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1は、プリンタ10の機能ブロック図である。
図2図2(A)は、カバー22が開かれた状態のプリンタ10の斜視図であり、図2(B)は、メンテナンス装置60の模式的な正面図である。
図3図3は、プリンタ10の模式的な断面図である。
図4図4は、対応テーブルを示す図である。
図5図5は、チェック表を示す図である。
図6図6は、サービス提供者及び管理者から、出力するステータス情報の種別を指定する指示をプリンタ10が受け付ける処理を示す図である。
図7図7は、ステータス情報出力処理のフローチャートである。
図8図8は、出力ステータス情報特定処理のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明される実施形態は本発明の一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で、本発明の実施形態を適宜変更できることは言うまでもない。例えば、後述する各処理の実行順序は、本発明の要旨を変更しない範囲で適宜変更することができる。或いは、後述の処理の一部の処理は、本発明の要旨を変更しない範囲で適宜省略することができる。
【0011】
本実施形態では、図1に示されるように、LAN(Local Area Networkの略)やWANなどのローカルネットワーク13に接続されて使用されるプリンタ10を説明する。プリンタ10は、例えば、ローカルネットワーク13に接続された端末装置19や管理装置11から記録指示を受け付けて、記録指示に含まれる画像データをシートに記録する。端末装置19や管理装置11は、パーソナルコンピュータや、タブレットや、携帯端末などである。端末装置19や管理装置11がタブレットや携帯端末である場合、端末装置19や管理装置11は、ローカルネットワーク13に設けられたアクセスポイントを通じて、プリンタ10に記録指示を送信する。なお、端末装置19は、プリンタ10のユーザが使用する装置であり、管理装置11は、プリンタ10の管理者が使用する装置である。
【0012】
プリンタ10のユーザは、サービス提供者と契約を締結してプリンタ10を使用し、或いは、サービス提供者と契約を締結せずに、プリンタ10を使用する。サービス提供者とは、プリンタ10で使用されるカートリッジ15をユーザに提供するサービスなどをユーザに提供する者である。サービス提供者は、インターネット14に接続されたサーバ12を用いてプリンタ10のユーザにサービスを提供する。例えば、サーバ12は、プリンタ10が送信したステータス情報であって、カートリッジ15が貯留するインクの残量(以下、インク残量とも記載する)を示すステータス情報をインターネット14を通じて受信する。サービス提供者は、サーバ12が受信したステータス情報により、インク残量を監視する。サービス提供者は、例えば、インク残量が少なくなったと判断すると、新しいカートリッジ15の発送を手配する。サーバ12は、情報処理装置の一例である。
【0013】
プリンタ10は、管理装置11からの要求に応じて、また、サーバ12からの要求に応じて、ステータス情報を送信する機能を有する。また、プリンタ10は、ステータス情報を要求する者の種別に応じて、送信するステータス情報の種別を変える機能を有する。ステータス情報を要求する者の種別は、プリンタの10の管理を行う管理者や、プリンタ10を使用するユーザや、上述のサービス提供者などである。ステータス情報の種別については後述する。以下、プリンタ10が、ステータス情報を要求する者の種別に応じて、送信するステータス情報の種別を変える機能について、詳しく説明する。
【0014】
なお、プリンタ10が接続されたローカルネットワーク13は、ルータなどの不図示のゲートウェイ装置を介してインターネット14と接続されている。プリンタ10は、HTTPやHTTPsなどの通信プロトコルを用いて、ローカルネットワーク13及びインターネット14を通じてサーバ12と通信を行う。具体的には、プリンタ10は、HTTPリクエストを、サーバ12が公開するURL(Uniform Resource Locatorの略)宛てに送信する。サーバ12は、プリンタ10が送信したHTTPリクエストを受信し、受信したHTTPリクエストに対するレスポンスを、インターネット14を通じてプリンタ10に送信する。
【0015】
プリンタ10は、図2(A)に示されるように、筐体20と、筐体20に保持されるパネルユニット21、カバー22、給紙トレイ23、及び排紙トレイ24と、を備える。
【0016】
パネルユニット21は、パネル本体41と、パネル本体41に保持されたタッチパネル42及び複数の操作スイッチ45とを備える。パネル本体41は、矩形板状であり、筐体20の一面に取り付けられている。タッチパネル42は、図1に示されるように、画像を表示する表示パネル43と、表示パネル43に重畳された透明な膜状のタッチセンサ44と、を有する。タッチセンサ44は、ユーザがタッチした表示パネル43における位置を示す位置情報を出力する。
【0017】
タッチパネル42の表示パネル43、タッチセンサ44、及び操作スイッチ45は、ケーブルなどによって、後述のコントローラ51と接続されている。コントローラ51は、表示パネル43に画像データを出力して表示パネル43に画像を表示させる。また、コントローラ51は、タッチセンサ44が出力した位置情報を受け付ける。コントローラ51は、タッチセンサ44から入力された位置情報が示す位置に表示させているアイコンなどのオブジェクトを、ユーザが選択したオブジェクトと判断する。また、コントローラ51は、操作スイッチ45が出力した操作信号を受け付ける。タッチセンサ44及び操作スイッチ45は、ユーザインタフェース及び情報インタフェースの一例である。
【0018】
給紙トレイ23は、図2(A)に示されるように筐体20の下部に位置しており、着脱可能に筐体20に保持されている。排紙トレイ24は、筐体20の下部であって、給紙トレイ23の上に位置しており、給紙トレイ23或いは筐体20に保持されている。カバー22は、筐体20の前面に位置しており、回動可能に筐体20に保持されている。カバー22は、筐体20の前面に設けられた開口30を閉塞する閉塞位置(不図示)と、開口30を開放する開放位置(図2(A))との間で回動する。装着ケース32が、開口30の奥に配置されており、筐体20に保持されている。装着ケース32は、カートリッジ15を着脱可能に保持する構成を有する。当該構成は周知であるので、詳しい説明は省略する。装着ケース32は、装着部の一例である。
【0019】
装着ケース32は、複数のカートリッジ15を着脱可能に保持する。図示例では、装着ケース32は、4つのカートリッジ15を着脱可能に保持している。4つのカートリッジ15は、例えば、マゼンタ、シアン、イエロー、ブラックの色のインクのうちの1つの色のインクをそれぞれ貯留する。すなわち、プリンタ10は、いわゆるインクジェットプリンタ、かつ、カラープリンタである。ただし、装着ケース32は、ブラックの色のインクを貯留する1つのカートリッジ15のみを着脱可能に保持してもよい。すなわち、プリンタ10は、いわゆるモノクロプリンタであってもよい。また、装着ケース32は、インクではなく、トナーを収容する一乃至複数のカートリッジ15を着脱可能に保持してもよい。すなわち、プリンタ10は、いわゆるレーザプリンタであってもよい。
【0020】
装着ケース32は、図3に示されるカートリッジI/F49を有する。I/Fは、インタフェースの略である。カートリッジI/F49は、例えば端子である。カートリッジI/F49は、装着ケース32に装着されたカートリッジ15が有するICチップ16の不図示の電極と当接する位置に位置する。カートリッジI/F49は、不図示のケーブルによって、後述のコントローラ51と接続されている。なお、カートリッジI/F49は、アンテナであってもよいし、発光ダイオード及びフォトダイオードであってもよい。すなわち、カートリッジI/F49と、ICチップ16とは、電波や光によって情報やデータを送受信してもよい。
【0021】
カートリッジ15は、インクを貯留する内部空間を有する箱状である。カートリッジ15の基本的な構成は周知であるので、詳しい説明は省略する。インクは、消費材の一例である。また、カートリッジ15は、ICチップ16を備える。ICチップ16は、端子であるカートリッジI/F49と当接する不図示の電極と、当該電極と電気的に接続されたICメモリ17(図1)と、を有する。或いは、ICチップ16は、電極に代えて、アンテナ、或いは、発光ダイオード及びフォトダイオードを有する。ICメモリ17は、種々の情報を記憶する。具体的には、ICメモリ17は、図1に示されるように、型番、種別情報、初期貯留量値、及びCTGシリアル番号を少なくとも記憶する。なお、「CTG」は、Cartridge(カートリッジ)の略である。ICメモリ17は、カートリッジメモリの一例である。CTGシリアル番号は、カートリッジ識別情報の一例である。
【0022】
型番は、カートリッジ15が貯留するインクの色や、染料や顔料などのインクの種別に応じてカートリッジ15に付与される識別情報である。種別情報は、カートリッジ15が契約使用態様で使用されるカートリッジであるか、通常使用態様で使用されるカートリッジであるかを示す情報である。例えば、種別情報は、ICメモリ17の所定のアドレスに記憶された「0」又は「1」を示す1ビットのデータである。例えば、「1」は、契約使用態様で使用されるカートリッジであることを示し、「0」は、通常使用態様で使用されるカートリッジであることを示す。ただし、種別情報は、型番に含まれていてもよい。すなわち、一の型番は、一のインクの色及び種別と、通常使用態様で使用されるか契約使用態様で使用されるかを示していてもよい。
【0023】
初期貯留量値は、カートリッジ15が貯留する初期のインクの量を示す。初期貯留量値は、コントローラ51におけるカートリッジ15内のインクの残量の算出等に使用される。CTGシリアル番号は、カートリッジ15を個々に識別する番号である。
【0024】
図3に示されるように、筐体20は、記録エンジン40を内部に保持する。記録エンジン40は、給紙ローラ25、搬送ローラ26、排紙ローラ27、プラテン28、記録ユニット29、及びメンテナンス装置60(図2(B))を主に備える。記録ユニット29は、記録部の一例である。給紙ローラ25は、給紙トレイ23に載置されたシートに当接可能に、筐体20内に設けられた不図示のフレームに保持されている。給紙ローラ25は、不図示のモータによって回転される。回転する給紙ローラ25は、シートを搬送路37に送り出す。搬送路37は、不図示のガイド部材によって区画された空間である。図示例では、搬送路37は、給紙トレイ23の後端から給紙トレイ23の上方となる位置まで湾曲して延びており、次いで、前方に向かって延びている。
【0025】
搬送ローラ26は、シートの搬送向きにおける給紙トレイ23の下流に位置している。搬送ローラ26は、従動ローラ35とともに、ローラ対を構成している。搬送ローラ26は、不図示のモータによって回転される。回転する搬送ローラ26及び従動ローラ35は、給紙ローラ25によって搬送路37に送り出されたシートを挟持しつつ搬送する。排紙ローラ27は、シートの搬送向きにおける搬送ローラ26の下流に位置している。排紙ローラ27は、従動ローラ36とともに、ローラ対を構成している。排紙ローラ27は、不図示のモータによって回転される。回転する排紙ローラ27及び従動ローラ36は、シートを挟持しつつ搬送し、排紙トレイ24に排出する。プラテン28は、シートの搬送向きにおける搬送ローラ26の下流、かつ排紙ローラ27の上流に位置している。
【0026】
記録ユニット29は、プラテン28の上方に位置している。記録ユニット29は、フレームの一部であるガイドレールによって移動可能に保持されていてもよいし、フレームに固定されていてもよい。すなわち、プリンタは、いわゆるシリアルプリンタであってもよいし、いわゆるラインプリンタであってもよい。また、記録ユニット29は、ヘッド34を有する。ヘッド34は、インクが流通する流路を内部に有する。当該流路は、チューブ31によって、装着ケース32に装着されたカートリッジ15の内部空間と連通されている。すなわち、チューブ31を通じて、カートリッジ15が貯留するインクがヘッド34に供給される。
【0027】
ヘッド34は、図1に示される駆動素子50を有している。駆動素子50の一部は、ヘッド34内の流路を構成する。駆動素子50は、不図示のケーブルなどによってコントローラ51と電気的に接続されている。駆動素子50は、圧電素子やヒータである。圧電素子である駆動素子50は、直流電圧を供給されることによって変形し、流路内のインクに圧力を加え、流路の開口であるノズルからインク滴を吐出させる。ヒータである駆動素子50は、直流電圧を供給されることによって発熱し、流路内のインクを突沸させて、ノズルからインク滴を吐出させる。
【0028】
図2(B)に示されるメンテナンス装置60は、ヘッド34のノズルからインクを吸引する機能を有する。メンテナンス装置60は、例えば、粘度が高くなったインクや、エアが混入したインク、及びヘッド34に付着したゴミを吸引することにより、ヘッド34をクリーニングする。
【0029】
メンテナンス装置60は、キャップ61と、リフトアップ機構62と、チューブ63と、ポンプ64と、排液タンク65と、パッド66と、を備える。キャップ61は、ヘッド34の下面に当接してノズルを覆うキャップ位置と、ヘッド34の下面から下方に離間する待機位置と、の間で移動可能にリフトアップ機構62に保持されている。キャップ61は、不図示のモータによって、キャップ位置と待機位置との間で移動される。キャップ61がキャップ位置にある場合にポンプ64が駆動されると、駆動されたポンプ64によって、ヘッド34のノズルからインクが吸引される。ポンプ64によって吸引されたインクは、チューブ63を通じて排液タンク65に排出される。インクを吸収するパッド66が、排液タンク65内に収容されている。なお、図示例では、メンテナンス装置60が、ブラック、シアン、マゼンタ、及びイエローのインクのインクをまとめて吸引する例が示されている。しかしながら、メンテナンス装置60は、ブラックのインクと、シアン、マゼンタ、及びイエローのカラーのインクとを別個に吸引する構成であってもよい。
【0030】
図1に示されるように、プリンタ10は、コントローラ51を備える。コントローラ51は、中央演算処理装置であるCPU52と、メモリ53と、通信バス54と、を有する。CPU52、メモリ53、タッチパネル42、操作スイッチ45、通信I/F47、駆動素子50、及びカートリッジI/F49は、通信バス54と接続されている。すなわち、CPU52は、通信バス54を通じて、メモリ53、タッチパネル42、操作スイッチ45、通信I/F47、駆動素子50、及びカートリッジI/F49と情報やデータを受け渡し可能に接続されている。通信I/F47は、情報インタフェースの一例である。
【0031】
メモリ53は、ROM55と、RAM56と、EEPROM57と、を有する。ROM55は、オペレーティングシステムであるOS58と、制御プログラム59と、を予め記憶する。OS58及び制御プログラム59に記述された命令は、CPU52によって実行される。すなわち、OS58及び制御プログラム59は、CPU52によって実行される。CPU52によって実行されるOS58及び制御プログラム59は、表示パネル43に画像を表示させ、タッチセンサ44や操作スイッチ45を通じてユーザの入力を受け付ける。また、CPU52によって実行されるOS58及び制御プログラム59は、通信I/F47やカートリッジI/F49を通じて情報やデータを送受信し、受信した情報やデータをメモリ53に記憶させる。また、CPU52によって実行されるOS58及び制御プログラム59は、駆動素子50に駆動信号を出力し、シートに画像を記録させる。
【0032】
制御プログラム59は、単一のプログラムであってもよいし、複数のモジュールからなるプログラムであってもよい。制御プログラム59は、例えば、UI(User Interfaceの略)モジュール、通信モジュール、及び記録制御モジュールを有する。各モジュールは、いわゆるマルチタスク処理により、疑似的に並行して実行される。
【0033】
UIモジュールは、画像データを表示パネル43に入力して、アイコンなどのオブジェクトを含む画像を表示パネル43に表示させ、タッチセンサ44や操作スイッチ45が出力する信号を受け付けるプログラムである。通信モジュールは、通信I/F47が接続される通信回線の通信プロトコルにしたがって情報やデータを送受信するプログラムである。記録制御モジュールは、印刷データに基づいて、上述のモータの駆動回路や駆動素子50の駆動回路に入力する駆動信号を生成して出力するプログラムである。
【0034】
RAM56は、OS58及び制御プログラム59の実行に用いられ、また、OS58及び制御プログラム59の実行において、情報やデータを一時的に記憶する。EEPROM57は、本体シリアル番号やモデル名を含むプリンタ情報、対応テーブル、複数種別のステータス情報、及びチェック表フォーマットデータを記憶する。また、EEPROM57は、プリンタ10が契約使用態様で使用される場合、サーバ12が公開するURLを記憶する。対応テーブルは、対応情報の一例である。本体シリアル番号は、本体識別情報の一例である。
【0035】
対応テーブルは、図4に示されるように、項目「番号」、「ステータス情報種別」、「第1種要求(ユーザ)」、「第2種要求(管理者)」、「第3種要求(サービス提供者)」を有する。また、項目「第1種要求(ユーザ)」、「第2種要求(管理者)」、「第3種要求(サービス提供者)」は、サブ項目「第1モード」、「第2モード」をそれぞれ有する。「第1モード」は、プリンタ10が契約使用態様で使用されることを示す。「第2モード」は、プリンタ10が通常使用態様で使用されることを示す。「第1種要求(ユーザ)」、「第2種要求(管理者)」、及び「第3種要求(サービス提供者)」は、要求種別情報の一例である。「第1モード」及び「第2モード」は、出力判断情報の一例である。すなわち、対応テーブルでは、複数種別のステータス情報と、要求種別情情報と、出力判断情報とが対応付けられている。
【0036】
項目「ステータス情報種別」に対応するフィールドと対応させて、ステータス情報の種別がメモリ53に記憶されている。以下では、対応テーブルのフィールドに対応付けて情報をメモリ53に記憶することを「フィールドに登録」或いは「対応テーブルに登録」と記載して説明する。図示例では、「プリンタ情報」、「CTG寿命情報」、「パッド寿命情報」、「CTGカバレッジ情報」、「ページカウント情報」、「CTGシリアル番号」、「本体シリアル番号」、及び「CTG交換回数」の複数種別のステータス情報が項目「ステータス情報種別」と対応するフィールドに登録されている。
【0037】
対応テーブルのフィールドに登録された「プリンタ情報」や「CTG寿命情報」等は、メモリ53のEEPROM57に記憶された「プリンタ情報」や「CTG寿命情報」等のステータス情報を示している。以下、詳しく説明する。
【0038】
「プリンタ情報」は、例えば、メモリ53に記憶されたMIB(Management Information Baseの略)であって、モデル名や本体シリアル番号などを含む情報を示している。すなわち、「プリンタ情報」は、メモリ53に予め記憶された情報である。なお、「プリンタ情報」は、ローカルネットワーク13において上述のゲートウェイ装置がプリンタ10に付与したプライベートIPアドレスなど、プリンタ10が設置された後でメモリ53のEEPROM57に記憶された情報を含んでいてもよい。
【0039】
「CTG寿命情報」は、カートリッジ15の寿命を示す情報であって、コントローラ51によって決定されてメモリ53のEEPROM57に記憶される情報を示している。コントローラ51は、例えば、駆動素子50を駆動させた回数をドットカウント値としてカウントする。コントローラ51は、カートリッジI/F49を通じてICメモリ17から読み出した初期貯留値からドットカウント値を減算することにより、装着ケース32に装着されたカートリッジ15が貯留するインクの残量を算出する。メモリ53は、例えば、インクの残量値と寿命とが対応付けられたテーブルを予め記憶する。コントローラ51は、算出したインクの残量値と対応する寿命を当該テーブルにおいて特定し、特定した寿命をCTG寿命としてメモリ53に記憶させる。なお、カートリッジ15が貯留するインクの残量の算出や、CTG寿命の決定は一例であり、他の方法によってインクの残量やCTG寿命が決定されてもよい。CTG寿命情報は、カートリッジ寿命情報の一例である。
【0040】
「パッド寿命情報」は、パッド66(図2(B))の寿命を示す情報であって、コントローラ51によって決定されてメモリ53のEEPROM57に記憶される情報を示している。コントローラ51は、例えば、メンテナンス装置60のポンプ64を駆動させた回数や駆動させた時間に基づいて、ポンプ64がヘッド34のノズルから吸引したインクの量(以下、排液量とも記載する)を算出する。メモリ53は、例えば、排液量と寿命とが対応付けられたテーブルを予め記憶する。コントローラ51は、算出した排液量と対応する寿命を特定し、特定した寿命をパッド寿命情報としてメモリ53のEEPROM57に記憶させる。なお、パッド寿命の決定は一例であり、他の方法によってパッド寿命が決定されてもよい。
【0041】
「CTGカバレッジ情報」は、装着ケース32に装着された各カートリッジ15が貯留するインクの占有率を示す情報であって、コントローラ51によって算出されてメモリ53のEEPROM57に記憶される情報を示している。例えば、「CTGカバレッジ情報」は、ある特定の用紙(A4又はLetter)1枚の全面に黒インクが吐出された状態を100%とした割合を示す情報である。したがって、上記特定の用紙の、1枚の半分の領域に黒インクが吐出された場合には、黒インクのカバレッジ情報は50%である。コントローラ51は、記録エンジン40が記録を行ったシート毎にカバレッジ情報を算出し、これら算出したカバレッジ情報から、記録エンジン40が記録を行った、複数のシートに対する平均のCTGカバレッジ情報を算出する。例えば、特定の用紙の1枚目の半分の領域に黒インクが吐出された場合には、黒インクのカバレッジ情報は50%であり、特定の用紙の2枚目の4分の1の領域に黒インクが吐出された場合には、黒インクのカバレッジ情報は25%である。したがって、特定の用紙の2枚に対して、印刷した際の黒インクのCTGカバレッジ情報は、(50+25)/2=37.5%である。
【0042】
「ページカウント情報」は、記録エンジン40が記録を行ったシートの枚数を示す情報であって、コントローラ51によってカウントされてメモリ53のEEPROM57に記憶される情報を示している。コントローラ51は、上述と同様にして、記録エンジン40に画像を記録させたシートの枚数をカウントし、カウントしたシートの枚数をページカウント情報としてメモリ53のEEPROM57に記憶させる。
【0043】
「CTGシリアル情報」は、装着ケース32に装着されたカートリッジ15のCTGシリアル番号を示している。コントローラ51は、カートリッジI/F49を通じてICメモリ17からCTGシリアル番号を読み出し、読み出したCTGシリアル番号をメモリ53に記憶させる。「本体シリアル番号」は、メモリ53に予め記憶されたプリンタ10の本体シリアル番号を示している。
【0044】
「CTG交換回数」は、プリンタ10においてカートリッジ15が交換された回数を示す情報であって、コントローラ51によってカウントされ、メモリ53のEEPROM57に記憶される情報を示している。CTG交換回数は、交換回数情報の一例である。コントローラ51は、例えば、カートリッジI/F49を通じてICメモリ17からCTGシリアル番号を読み出し、読み出したCTGシリアル番号が、メモリ53のEEPROM57に記憶されたCTGシリアル番号と一致するか否かを判断する。コントローラ51は、読み出したCTGシリアル番号が、メモリ53に記憶されたCTGシリアル番号と一致しない場合に、カートリッジ15が交換されたと判断して、メモリ53のEEPROM57に記憶されたCTG交換回数をインクリメントする。なお、対応テーブルには、上述した種別のステータス情報以外の種別のステータス情報が登録されていてもよい。例えば、記録エンジン40においてシートの詰まりが発生したことを示す「シート詰まり」や、カートリッジ15が貯留するインクの量が少なくなったことを示す「ニアエンプティ」や、シートへの画像の記録を行うことができるだけのインクがカートリッジ15に貯留されていないことを示す「インクエンプティ」などのステータス情報種別が対応テーブルに登録されていてもよい。また、対応テーブルには、上述した種別のステータス情報種別の全てが登録されていなくてもよい。
【0045】
ステータス情報種別「CTG寿命情報」、「CTGカバレッジ情報」、「CTGシリアル番号」、及び「CTG交換回数」は、「カートリッジに関する情報」の一例である。ステータス情報種別「ページカウント情報」は、「ヘッドの動作に応じた情報」の一例である。ステータス情報種別「パッド寿命情報」は、状態情報の一例である。
【0046】
対応テーブルは、上述したステータス情報種別のうちの一の種別のステータス情報種別をそれぞれ含む複数のレコードを有する。各レコードは、項目「番号」と対応するフィールドに登録された「1」や「2」などの番号によって識別される。各レコードにおいて、項目「第1種要求(ユーザ)」の2つのサブ項目と対応するフィールド、項目「第2種要求(管理者)」の2つのサブ項目と対応するフィールド、項目「第3種要求(サービス提供者)」の2つのサブ項目と対応するフィールドには、「1」または「0」がそれぞれ登録されている。「1」は、対応するステータス情報種別が示すステータス情報を出力することを示す。「0」は、対応するステータス情報種別が示すステータス情報を出力しないことを示す。
【0047】
詳しく説明すると、番号「2」で識別されるレコードであって、ステータス情報種別「CTG寿命情報」を含むレコードにおいて、項目「第1種要求(ユーザ)」のサブ項目「第1モード」と対応するフィールドには、「0」が登録されている。また、項目「第1種要求(ユーザ)」のサブ項目「通常使用態様CTG」と対応するフィールドには、「1」が登録されている。すなわち、ステータス情報種別「CTG寿命情報」は、「第1モード」であるか、「第2モード」であるかによって、出力されるか否かが変化する。また、番号「2」で識別されるレコードであって、ステータス情報種別「CTG寿命情報」を含むレコードにおいて、項目「第2種要求(管理者)」のサブ項目「第1モード」と対応するフィールドには、「1」が登録されている。また、項目「第1種要求(ユーザ)」のサブ項目「通常使用態様CTG」と対応するフィールドにも、「1」が登録されている。すなわち、ステータス情報種別「CTG寿命情報」が示すステータス情報は、「第1種要求(ユーザ)」であるか、「第2種要求(管理者)」であるかによって、出力されるか否かが変化する。ステータス情報種別「パッド寿命情報」、「CTGカバレッジ情報」、「ページカウント情報」、「CTGシリアル番号」についても同様に、「第1モード」であるか「第2モード」であるか、また、「第1種要求(ユーザ)」であるか「第2種要求(管理者)」であるかによって、出力されるか否かが変化する。
【0048】
チェック表フォーマットデータは、図5に示されるチェック表を示すチェック表画像データを生成するためのデータである。チェック表画像データは、ローカルネットワーク13やインターネット14を通じて管理装置11やサーバ12に送信されるデータであり、HTML(Hyper Text Markup Language)データなどである。
【0049】
チェック表フォーマットデータは、「エクスポート」の文字と、「エクスポート」の文字の下に表示される項目「プリンタ情報」、「プリンタ状態」、「CTG寿命情報」等の複数の項目を有する。また、チェック表フォーマットデータは、項目「プリンタ情報」の下に表示される「モデル名」や「本体シリアル番号」等のサブ項目を有する。また、チェック表フォーマットデータは、「エクスポート」の文字の右側に表示される「通知選択1」及び「通知選択2」の文字を有する。「通知選択1」の文字は、プリンタ10の管理者を示している。「通知選択2」の文字は、サービス提供者を示している。チェック表フォーマットデータは、「通知選択1」の下であって、項目「プリンタ情報」等と、サブ項目「モデル名」等の右側となる各位置に表示される複数のチェックボックスを有している。また、チェック表フォーマットデータは、「通知選択2」の下であって、項目「プリンタ情報」等と、サブ項目「モデル名」等の右側となる各位置に表示される複数のチェックボックスを有している。チェックボックスは、左側に表示される項目やサブ項目を出力するか否かの管理者或いはサービス提供者の指示を受け付けるためのチェックボックスである。図示例では、サブ項目「モデル名」の右側であって、「通知選択1」の下側に表示されるチェックボックスがチェックされている。チェックされたチェックボックスは、管理装置11に対して、ステータス情報である「モデル名」を送信することを示している。すなわち、チェック表フォーマットデータは、管理装置11やサーバ12に送信するステータス情報の種別の選択を受け付けるためのデータである。
【0050】
また、チェック表フォーマットデータは、上述の項目とチェックボックスとの間、及び上述のサブ項目とチェックボックスとの間に表示される情報が入力されるフィールドを有する。当該フィールドは、左側に表示される項目或いはサブ項目の名称と同一のフィールド名を付与されている。コントローラ51は、フィールド名と同一の名称を付与されてメモリ53のEEPROM57に記憶されたステータス情報をメモリ53から読み出して、当該フィールドに入力して、チェック表フォーマットデータから上述のチェック表画像データを生成する。なお、チェック表画像データは、チェックボックスのチェックを受け付けるためのスクリプトも有している。
【0051】
以下、制御プログラム59が実行する処理について説明する。なお、以下では、制御プログラム59が実行する処理は、コントローラ51(特にCPU52)が実行する処理として説明する。
【0052】
まず、コントローラ51が、モードを決定する処理について説明する。コントローラ51は、契約使用態様でプリンタ10が使用される場合に第1モードに決定し、通常使用態様で使用される場合に第2モードに決定する。具体的には、コントローラ51は、カートリッジ15が装着ケース32に装着されたことに基づいて、或いは、プリンタ10に電源が投入されたことに基づいて、カートリッジI/F49を通じてICメモリ17から種別情報を読み出す。コントローラ51は、読み出した種別情報が「1」であると判断すると、第1モードに決定し、読み出した種別情報が「0」であると判断すると、第2モードに決定する。コントローラ51は、モードを示すモード情報が記憶される領域としてメモリ53のEEPROM57の予め決められた領域に、決定したモードを示すモード情報を記憶させて、モードを決定する。カートリッジ15のICメモリ17から読み出される種別情報は、使用種別情報の一例である。モード情報は、出力判断情報の一例である。なお、コントローラ51がモードを決定する上述の処理は、モードを決定する一例であって、コントローラ51は、他の方法によってモードを決定してもよい。
【0053】
次に、コントローラ51が、上述のチェック表画像データを生成し、生成したチェック表画像データにより、管理者やサービス提供者の指示を受け付ける処理について、図6を参照して説明する。コントローラ51は、決定したモードが第1モードであることに基づいて、HTTPの通信プロトコルにしたがったHTTPリクエスト(以下、単にリクエストと記載する)を、メモリ53のEEPROM57に記憶されたURL宛てに、通信I/F47、ローカルネットワーク13、及びインターネット14を通じて(以下、単に「通信I/F47を通じて」と記載する)定期的に送信する(S11)。すなわち、コントローラ51は、サーバ12からの指示を受け付けるために、いわゆるポーリングを実行する。
【0054】
サーバ12に実装されたプログラムは、サービス提供者からの指示を受け付けて、チェック表を要求するコマンドを含むHTTPレスポンス(以下、単にレスポンスと記載する)を、インターネット14及びローカルネットワーク13を通じてプリンタ10に送信する(S12)。コントローラ51は、サーバ12が送信したレスポンスを、通信I/F47を通じて受信する(S12)。コントローラ51は、受信したレスポンスに含まれるコマンドにしたがって、上述のチェック表画像データを生成する(S13)。コントローラ51は、生成したチェック表画像データを含むリクエストを、通信I/F47を通じてサーバ12に送信する(S14)。サーバ12に実装されたプログラムは、プリンタ10が送信したリクエストを受信し(S14)、受信したリクエストに含まれるチェック表画像データが示すチェック表(図5)を、サーバ12のディスプレイに表示させ、サービス提供者の指示の入力を受け付ける(S15)。サーバ12のプログラムは、受け付けたサービス提供者の指示にしたがって、チェック表のチェックの有無を変更し、プリンタ10が送信したリクエストを受信するまで待機する。そして、サーバ12のプログラムは、プリンタ10が送信したリクエストを受信したことに基づいて(S16)、チェックの有無を変更したチェック表(以下、変更チェック表と記載する)を含むレスポンスを生成する。サーバ12のプログラムは、生成したレスポンスを、インターネット14及びローカルネットワーク13を通じてプリンタ10に送信する(S17)。コントローラ51は、サーバ12に送信したレスポンスを受信すると(S17)、受信したレスポンスに含まれる変更チェック表を取得する。コントローラ51は、取得した変更チェック表の各チェックボックスのチェックの有無を示すチェック情報をメモリ53のEEPROM57に記憶させる(S18)。なお、決定されたモードが第2モードである場合、コントローラ51は、ステップS11からS18までの処理を実行しない。
【0055】
また、コントローラ51は、チェック表を要求するコマンドを含む要求を、ローカルネットワーク13及び通信I/F47を通じて管理装置11から受信する(S21)。コントローラ51は、当該コマンドを受信したことに基づいて、チェック表画像データを生成し(S22)、生成したチェック表画像データを、通信I/F47及びローカルネットワーク13を通じて管理装置11に送信する(S23)。管理装置11に実装されたプログラムは、チェック表画像データを受信すると、チェック表画像データが示すチェック表を、管理装置11のディスプレイに表示させ、管理者の入力を受け付ける(S24)。管理装置11に実装されたプログラムは、受け付けた管理者の指示にしたがってチェック表のチェックの有無を変更して、変更チェック表を生成する。管理装置11に実装されたプログラムは、生成した変更チェック表を、ローカルネットワーク13を通じてプリンタ10に送信する(S25)。コントローラ51は、管理装置11が送信した変更チェック表を、通信I/F47を通じて受信し(S25)、受信した変更チェック表の各チェックボックスのチェックの有無を示すチェック情報をメモリ53のEEPROM57に記憶させる(S26)。なお、サービス提供者や管理者の指示であって、プリンタ10が送信するステータス情報の種別を示す指示を受け付ける上述のコントローラ51の処理は一例であって、コントローラ51は、他の方法により、サービス提供者や管理者の指示を受け付けてもよい。
【0056】
次に、コントローラ51が、メモリ53のEEPROM57に記憶されたステータス情報を、サーバ12や管理装置11やタッチパネル42の表示パネル43に送信するステータス情報出力処理について、図6及び図7を参照して説明する。コントローラ51、ステータス情報を出力することを示す出力要求を取得したか否かを判断する。出力要求は、サーバ12や、管理装置11や、タッチパネル42のタッチセンサ44から入力される。詳しく説明すると、サーバ12に実装されたプログラムは、ステップS12と同様にして、出力要求を含むレスポンスをインターネット14及びローカルネットワーク13を通じて送信する。コントローラ51は、出力要求を含むレスポンスを、通信I/F47を通じて受信する(S31:Yes)。また、管理装置11に実装されたプログラムは、出力要求を、ローカルネットワーク13を通じてプリンタ10に送信する。コントローラ51は、プリンタ10が送信した出力要求を、ローカルネットワーク13及び通信I/F47を通じて受信する(S31:Yes)。また、ユーザは、タッチパネル42のタッチセンサ44にタッチして、出力要求をプリンタ10に入力する。コントローラ51は、タッチセンサ44から入力した出力要求を受け付ける(S31:Yes)。コントローラ51は、出力要求を取得しない場合(S31:No)、ステータス情報出力処理を終了する。なお、コントローラ51は、ステータス情報出力処理を定期的に実行する。
【0057】
コントローラ51は、出力要求をサーバ12から取得したか、管理装置11から取得したか、タッチセンサ44から取得したかを判断する(S32)。例えば、コントローラ51は、出力要求が含まれるHTTPレスポンスにサーバ12のIPアドレスが含まれていることに基づいて、出力要求をサーバ12から取得したと判断する(S32:サーバ)。また、コントローラ51は、受信した出力要求に、管理装置11のIPアドレスが含まれていることに基づいて、出力要求を管理装置11から取得したと判断する(S32:管理装置)。
【0058】
コントローラ51は、出力要求をタッチセンサ44から取得したと判断すると(S32:タッチセンサ)、出力要求の種別を、第1種要求に決定する(S33)。コントローラ51は、出力要求を管理装置11から取得したと判断すると(S32:管理装置)、出力要求の種別を、第2種要求に決定する(S34)。コントローラ51は、出力要求をサーバ12から取得したと判断すると(S32:サーバ)、出力要求の種別を、第3種要求に決定する(S35)。コントローラ51は、出力要求の種別を決定すると(S33~S35)、メモリ53のEEPROM57に記憶されたモード情報を読み出す(S36)。コントローラ51は、決定した出力要求の種別と、読み出したモード情報とに基づいて、出力するステータス情報の種別を特定する出力ステータス情報特定処理を実行する(S37)。出力要求がタッチセンサから入力したか、管理装置11から入力したか、サーバ12から入力したかを示す情報は、要求種別情報の一例である。
【0059】
図8を参照して、出力ステータス情報特定処理について説明する。まず、コントローラ51は、ステップS18或いはステップS26でメモリ53に記憶させたチェック情報をメモリ53から読み出す(S51)。コントローラ51は、読み出したチェック情報と、ステップS33からS35において決定した出力要求の種別と、に基づいて、出力するステータス情報の種別を特定する(S52)。例えば、コントローラ51は、決定した出力要求の種別が第1種要求(通知選択1)である場合であって、チェック表(図5)に示されるように、項目「用紙種類別印刷枚数」のサブ項目「合計」と対応するチェックボックスにチェックがされている場合、「用紙種類別印刷枚数の合計」を、出力するステータス情報種別として特定する。コントローラ51は、特定したステータス情報種別が示すステータス情報をメモリ53のEEPROM57から読み出し、読み出したステータス情報を、出力するステータス情報としてRAM56に記憶させる(S53)。
【0060】
次に、コントローラ51は、メモリ53のEEPROM57の所定の記憶領域に記憶された「i」の値を初期値の「1」にする(S54)。コントローラ51は、対応テーブルにおいて、項目「番号」がiの値である「1」のレコードを特定する。コントローラ51は、特定したレコードにおいて、ステップS33からS35において決定した出力要求の種別と、ステップS36でメモリ53のEEPROM57から読み出したモード情報とに対応する対応値(「0」又は「1」)を取得する(S55)。例えば、決定した出力要求の種別が第1種要求であり、メモリ53のEEPROM57から読み出したモード情報が第1モードを示す場合、コントローラ51は、対応値「1」を取得する。また、コントローラ51は、特定したレコードに登録されたステータス情報種別「プリンタ情報」を取得する。コントローラ51は、取得した対応値が「1」であるか「0」であるかを判断する(S56)。コントローラ51は、取得した対応値が「1」であると判断すると(S56:「1」)、ステータス情報種別「プリンタ情報」と対応するチェックボックスにチェックがされていることを示す情報がチェック情報に含まれているか否かを判断する(S57)。コントローラ51は、ステータス情報種別「プリンタ情報」と対応するチェックボックスにチェックがされていると判断すると(S57:あり)、ステップS58の処理を実行する。具体的には、コントローラ51は、ステータス情報種別「プリンタ情報」としてメモリ53に記憶されたプリンタ情報を、出力するステータス情報としてメモリ53から読み出し、読み出したステータス情報をRAM56に記憶させる(S58)。コントローラ51は、ステップS56において、取得した対応値が「0」であると判断すると(S56:「0」)、ステップS57、S58の処理をスキップする。また、コントローラ51は、ステータス情報種別「プリンタ情報」と対応するチェックボックスにチェックがされていないと判断すると(S57:なし)、ステップS58の処理をスキップする。
【0061】
次に、コントローラ51は、「i」の値をインクリメントし(S59)、インクリメントした「i」の値が、メモリ53に記憶された最大値以上か否かを判断する(S60)。最大値は、対応テーブルに登録されたレコードの数として、メモリ53に記憶されている。すなわち、ステップS60では、対応テーブルに登録された全てのレコードについて、出力すべきステータス情報か否かの判断を行ったか否かが判断される。コントローラ51は、「i」の値が最大値未満であると判断すると(S60:No)、ステップS54以降の処理を再度実行する。コントローラ51は、「i」の値が最大値以上であると判断すると(S60:Yes)、出力ステータス情報特定処理を終了し、図7に示されるステータス情報出力処理のステップS38の処理を実行する。
【0062】
コントローラ51は、ステップS58においてRAM56に記憶させたステータス情報を含む出力データを生成する(S38)。そして、コントローラ51は、出力要求の種別に基づいて、生成した出力データの出力先を決定し(S39)、決定した出力先に、生成した出力データを送信する。具体的には、コントローラ51は、出力要求の種別が第1種要求であると判断すると(S39:「第1種要求」)、生成した出力データをタッチパネル42の表示パネル43に出力する(S40)。すなわち、コントローラ51は、出力するステータス情報としてステップS53でRAM56に記憶させたステータス情報を、表示パネル43に表示させる。コントローラ51は、出力要求の種別が第2種要求であると判断すると(S39:「第2種要求」)、生成した出力データを、ローカルネットワーク13を通じて管理装置11に送信する(S41)。管理装置11に実装されたプログラムは、出力データを受信し、受信した出力データに含まれるステータス情報を、管理装置11のディスプレイに表示させる。コントローラ51は、出力要求の種別が第3種要求であると判断すると(S39:「第3種要求」)、生成した出力データを含むリクエストを生成する。コントローラ51は、生成したリクエストを、通信I/F47を通じてサーバ12に送信する(S42)。サーバ12に実装されたプログラムは、出力データを含むリクエストを受信し、受信した出力データに含まれるステータス情報を、サーバ12のディスプレイに表示させる。コントローラ51は、出力データをタッチパネル42や、管理装置11や、サーバ12に送信したことに応じて、ステータス情報出力処理を終了する。
【0063】
[実施形態の作用効果]
コントローラ51は、EEPROM57に記憶された複数のステータス情報のうち、決定した出力要求の種別と、モード情報が示すモードと、メモリ53に記憶された対応テーブルと、に基づいて、ステータス情報種別を特定する。そして、コントローラ51は、特定したステータス情報種別が示すステータス情報をメモリ53から読み出し、読み出したステータス情報を出力する。したがって、プリンタ10は、装着ケース32に装着されたカートリッジ15の種別が契約使用態様或いは通常使用態様であることに応じて、かつ、ステータス情報を要求する者がユーザ或いは管理者或いはサービス提供者であることに応じて、出力するステータス情報の種別を変更することができる。例えば、装着ケース32に装着されたカートリッジ15の種別が契約使用態様であって、出力要求の種別が第1種要求(ユーザ)である場合、CTG寿命情報や、パッド寿命情報や、CTGカバレッジ情報などのステータス情報は、ユーザにとって必要な情報ではなく、当該情報を、ユーザにとって必要な情報とともにタッチパネル42に表示すると、ユーザが必要な情報を認識し難くなる。プリンタ10は、出力要求を行った者が必要とするステータス情報を対応テーブルにおいて特定し、特定したステータス情報を出力する。したがって、プリンタ10は、出力要求を行った者に必要なステータス情報を、出力要求を行った者に認識させることができる。
【0064】
また、コントローラ51は、チェック表画像データを管理装置11或いはサーバ12に送信し、管理者或いはサービス提供者の指示が反映されたチェック情報を受信し、受信したチェック情報に基づいて、出力するステータス情報の種別を取得する(S55)。したがって、プリンタ10は、出力するステータス情報の種別を、管理者或いはサービス提供者に選択させることもできる。
【0065】
[変形例]
上述の実施形態では、コントローラ51が、管理装置11が送信した出力要求を受信したことに基づいて、出力要求種別を第2種要求であると判断する例を説明した。しかしながら、コントローラ51は、通信I/F47を通じて受信した出力要求に、管理者を示すアカウントなどの管理者情報が含まれていることに基づいて、出力要求種別を第2種要求であると判断してもよい。その場合、コントローラ51は、通信I/F47を通じて受信した出力要求に、管理者情報が含まれていないことに基づいて、出力要求種別を第1種要求であると判断する。コントローラ51は、例えば、管理者が使用する管理装置11以外の管理装置11が送信した出力要求を受信した場合、受信した出力要求に管理者情報が含まれているか否かを判断する。管理者情報は、要求種別情報の一例である。
【0066】
また、上述の実施形態では、コントローラ51が、出力要求をタッチセンサ44において受け付けたことに基づいて、出力要求種別を第1種要求であると判断する例を説明した。しかしながら、コントローラ51は、タッチセンサ44から受け付けた出力要求に上述の管理者情報が含まれていることに基づいて、出力要求種別を第2種要求であると判断してもよい。その場合、コントローラ51は、タッチセンサ44から受け付けた出力要求に上述の管理者情報が含まれていないことに基づいて、出力要求種別を第1種要求であると判断する。管理者情報は、要求種別情報の一例である。
【0067】
また、上述の実施形態では、コントローラ51が、出力要求を含むレスポンスを受信したことに基づいて、出力要求種別を第3種要求であると判断する例を説明した。しかしながら、コントローラ51は、受信した出力要求に、サービス提供者を示すアカウントなどのサービス提供者情報が含まれていることに基づいて、出力要求種別を第3種要求であると判断してもよい。
【0068】
また、上述の実施形態では、対応テーブルにおいて「1」を登録されたレコードが示すステータス情報であっても、チェック表においてチェックボックスにチェックがされていないステータス情報は、管理装置11やサーバ12に送信されない例を説明した。しかしながら、対応テーブルにおいて「1」を登録されたレコードが示すステータス情報は、チェック表におけるチェックボックスのチェックの有無に拘わらず、管理装置11やサーバ12に送信されてもよい。
【0069】
また、上述の実施形態では、コントローラ51は、出力要求種別が第1種要求であると判断すると、出力データをタッチパネル42の表示パネル43に出力する例を説明した。しかしながら、コントローラ51は、出力要求種別が第1種要求であると判断すると、記録エンジン40を駆動させて、出力データに含まれるステータス情報をシートに記録させてもよい。或いは、コントローラ51は、取得した出力要求に、ステータス情報をシートに記録させる指示が含まれていることに応じて、記録エンジン40を駆動して、ステータス情報をシートに記録させてもよい。
【0070】
また、上述の実施形態では、コントローラ51が、ステップS42において、出力データを含むリクエストをサーバ12に送信する例を説明した。しかしながら、コントローラ51は、ステップS42の処理に代えて、或いはステップS42の処理とともに、出力データを含むメールを、サービス提供者が有するメールアドレス宛に送信してもよい。
【符号の説明】
【0071】
10・・・プリンタ
11・・・管理装置
12・・・サーバ(情報処理装置)
15・・・カートリッジ
17・・・ICメモリ(カートリッジメモリ)
32・・・装着ケース(装着部)
34・・・ヘッド
44・・・タッチセンサ(ユーザインタフェース)
47・・・通信インタフェース
51・・・コントローラ
53・・・メモリ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8