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特許7404682制御装置、制御プログラム、および制御方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-18
(45)【発行日】2023-12-26
(54)【発明の名称】制御装置、制御プログラム、および制御方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/22 20180101AFI20231219BHJP
【FI】
G06Q50/22
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2019130339
(22)【出願日】2019-07-12
(65)【公開番号】P2021015499
(43)【公開日】2021-02-12
【審査請求日】2021-12-24
(73)【特許権者】
【識別番号】000001270
【氏名又は名称】コニカミノルタ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000671
【氏名又は名称】IBC一番町弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】古川 寛
【審査官】梅岡 信幸
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-097612(JP,A)
【文献】特開2018-147167(JP,A)
【文献】特開2020-010272(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
G16H 10/00-80/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ケア対象者またはケア実行者の行動を検知する行動検知手段から、前記行動の開始時刻および終了時刻を含む、対象者に関する情報を取得する取得部と、
前記ケア対象者の状態または前記ケア実行者によるケアを評価するための指標となる指標データを、取得された前記情報に含まれる前記行動の開始時刻と、終了時刻との時間差に基づいて特定する特定部と、
特定された前記指標データと所定の閾値とを比較することにより、前記指標データが所定の条件を満たすかどうかを判定する判定部と、
前記判定部による判定結果に基づいて、前記ケア対象者の状態またはケア実行者によるケアを評価する評価部と、
前記ケア対象者の状態またはケア実行者によるケアと前記指標データとの対応関係が予め規定されたテーブルを記憶する記憶部と、を有し、
前記特定部は、前記テーブルに規定された前記指標データのいずれかを特定し、
前記評価部は、前記テーブルで、特定された前記指標データと対応関係を有する、前記ケア対象者の状態またはケア実行者によるケアを評価する制御装置。
【請求項2】
前記指標データは、測定可能なデータである、請求項1に記載の制御装置。
【請求項3】
前記指標データは、前記ケア対象者にケアを行うケア実行者の行為により変動するデータである、請求項1または2に記載の制御装置。
【請求項4】
前記対象者に関する情報は、前記ケア対象者に対して行われるケアに関する情報である、請求項1~3のいずれか一項に記載の制御装置。
【請求項5】
前記評価部による評価結果を出力する出力部をさらに有する、請求項1~4のいずれか一項に記載の制御装置。
【請求項6】
各携帯端末へ同時に送信されるケアコールのケアコール部による検知時刻、および前記ケアコールに対する対応受諾時刻を、前記ケアコール部および前記携帯端末からそれぞれ取得する取得部と、
ケア実行者のサービスの質を評価するための指標となる指標データを、取得された前記検知時刻と、前記対応受諾時刻との時間差に基づいて、前記携帯端末をそれぞれ携帯する前記ケア実行者ごとに特定する特定部と、
特定された前記指標データと所定の閾値とを比較することにより、前記指標データが所定の条件を満たすかどうかを判定する判定部と、
前記判定部による判定結果に基づいて、前記サービスの質を前記ケア実行者ごとに評価する評価部と、
を有する制御装置。
【請求項7】
ケア対象者またはケア実行者の行動を検知する行動検知手段から、前記行動の開始時刻および終了時刻を含む、対象者に関する情報を取得する手順(a)と、
前記ケア対象者の状態または前記ケア実行者によるケアを評価するための指標となる指標データを、取得された前記情報に含まれる前記行動の開始時刻と、終了時刻との時間差に基づいて特定する手順(b)と、
特定された前記指標データと所定の閾値とを比較することにより、前記指標データが所定の条件を満たすかどうかを判定する手順(c)と、
前記手順(c)における判定結果に基づいて、前記ケア対象者の状態またはケア実行者によるケアを評価する手順(d)と、
前記ケア対象者の状態またはケア実行者によるケアと前記指標データとの対応関係が予め規定されたテーブルを記憶する手順(e)と、を有し、
前記手順(b)においては、前記テーブルに規定された前記指標データのいずれかを特定し、
前記手順(d)においては、前記テーブルで、特定された前記指標データと対応関係を有する、前記ケア対象者の状態またはケア実行者によるケアを評価する、処理をコンピューターに実行させるための制御プログラム。
【請求項8】
制御装置に実施させる方法であって、
ケア対象者またはケア実行者の行動を検知する行動検知手段から、前記行動の開始時刻および終了時刻を含む、対象者に関する情報を取得する段階(a)と、
前記ケア対象者の状態または前記ケア実行者によるケアを評価するための指標となる指標データを、取得された前記情報に含まれる前記行動の開始時刻と、終了時刻との時間差に基づいて特定する段階(b)と、
特定された前記指標データと所定の閾値とを比較することにより、前記指標データが所定の条件を満たすかどうかを判定する段階(c)と、
前記段階(c)における判定結果に基づいて、前記ケア対象者の状態またはケア実行者によるケアを評価する段階(d)と、
前記ケア対象者の状態またはケア実行者によるケアと前記指標データとの対応関係が予め規定されたテーブルを記憶する段階(e)と、を有し、
前記段階(b)においては、前記テーブルに規定された前記指標データのいずれかを特定し、
前記段階(d)においては、前記テーブルで、特定された前記指標データと対応関係を有する、前記ケア対象者の状態またはケア実行者によるケアを評価する、
制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、制御装置、制御プログラム、および制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
我が国は、戦後の高度経済成長に伴う生活水準の向上、衛生環境の改善、および医療水準の向上等により、長寿命化が顕著となっている。このため、出生率の低下と相まって、高齢化率が高い高齢化社会になっている。このような高齢化社会では、病気、怪我、および加齢などにより、介護や看護等のケアを必要とする要介護者および要看護者等のケア対象者の増加が想定される。
【0003】
このような状況においては、ケアの業務が適切に実施されることが重要であり、そのために、ケアを行うスタッフの管理が適切に行われる必要がある。特許文献1には、次の技術が開示されている。被介護者に介護の必要性があることを示すアラート情報を複数の介護者の携帯端末に送信する。そして、アラート情報に対応した携帯端末から対応通知を受信し、履歴として記録するとともに、当該履歴に基づいて所定時間内の対応回数を介護者ごとに確認することにより、介護者の労務管理を実施する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2017-204247号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、ケアが実施される際、ケア対象者に関する各種データが取得されるが、これらのデータは、ケア対象者の状態や、ケア実行者によるケアの様子を必ずしも直接的に明示するものではないため、ケア対象者の状態の評価や、ケア実行者の評価を簡単かつ迅速に実施できないという問題がある。特許文献1に開示された先行技術では、このような問題に対応できない。
【0006】
本発明は、このような問題を解決するためになされたものである。すなわち、ケア対象者の状態の評価や、ケア実行者の評価を簡単かつ迅速に実施できる、制御装置、制御プログラム、および制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の上記課題は、以下の手段によって解決される。
【0008】
(1)ケア対象者またはケア実行者の行動を検知する行動検知手段から、前記行動の開始時刻および終了時刻を含む、対象者に関する情報を取得する取得部と、前記ケア対象者の状態または前記ケア実行者によるケアを評価するための指標となる指標データを、取得された前記情報に含まれる前記行動の開始時刻と、終了時刻との時間差に基づいて特定する特定部と、特定された前記指標データと所定の閾値とを比較することにより、前記指標データが所定の条件を満たすかどうかを判定する判定部と、前記判定部による判定結果に基づいて、前記ケア対象者の状態またはケア実行者によるケアを評価する評価部と、前記ケア対象者の状態またはケア実行者によるケアと前記指標データとの対応関係が予め規定されたテーブルを記憶する記憶部と、を有し、前記特定部は、前記テーブルに規定された前記指標データのいずれかを特定し、前記評価部は、前記テーブルで、特定された前記指標データと対応関係を有する、前記ケア対象者の状態またはケア実行者によるケアを評価する制御装置。
【0009】
(2)前記指標データは、測定可能なデータである、上記(1)に記載の制御装置。
【0010】
(3)前記指標データは、前記ケア対象者にケアを行うケア実行者の行為により変動するデータである、上記(1)または(2)に記載の制御装置。
【0011】
(4)前記対象者に関する情報は、前記ケア対象者に対して行われるケアに関する情報である、上記(1)~(3)のいずれかに記載の制御装置。
【0012】
(5)前記評価部による評価結果を出力する出力部をさらに有する、上記(1)~(4)のいずれかに記載の制御装置。
【0013】
(6)各携帯端末へ同時に送信されるケアコールのケアコール部による検知時刻、および前記ケアコールに対する対応受諾時刻を、前記ケアコール部および前記携帯端末からそれぞれ取得する取得部と、ケア実行者のサービスの質を評価するための指標となる指標データを、取得された前記検知時刻と、前記対応受諾時刻との時間差に基づいて、前記携帯端末をそれぞれ携帯する前記ケア実行者ごとに特定する特定部と、特定された前記指標データと所定の閾値とを比較することにより、前記指標データが所定の条件を満たすかどうかを判定する判定部と、前記判定部による判定結果に基づいて、前記サービスの質を前記ケア実行者ごとに評価する評価部と、を有する制御装置。
【0014】
)ケア対象者またはケア実行者の行動を検知する行動検知手段から、前記行動の開始時刻および終了時刻を含む、対象者に関する情報を取得する手順(a)と、前記ケア対象者の状態または前記ケア実行者によるケアを評価するための指標となる指標データを、取得された前記情報に含まれる前記行動の開始時刻と、終了時刻との時間差に基づいて特定する手順(b)と、特定された前記指標データと所定の閾値とを比較することにより、前記指標データが所定の条件を満たすかどうかを判定する手順(c)と、前記手順(c)における判定結果に基づいて、前記ケア対象者の状態またはケア実行者によるケアを評価する手順(d)と、前記ケア対象者の状態またはケア実行者によるケアと前記指標データとの対応関係が予め規定されたテーブルを記憶する手順(e)と、を有し、前記手順(b)においては、前記テーブルに規定された前記指標データのいずれかを特定し、前記手順(d)においては、前記テーブルで、特定された前記指標データと対応関係を有する、前記ケア対象者の状態またはケア実行者によるケアを評価する、処理をコンピューターに実行させるための制御プログラム。
【0015】
)制御装置に実施させる方法であって、ケア対象者またはケア実行者の行動を検知する行動検知手段から、前記行動の開始時刻および終了時刻を含む、対象者に関する情報を取得する段階(a)と、前記ケア対象者の状態または前記ケア実行者によるケアを評価するための指標となる指標データを、取得された前記情報に含まれる前記行動の開始時刻と、終了時刻との時間差に基づいて特定する段階(b)と、特定された前記指標データと所定の閾値とを比較することにより、前記指標データが所定の条件を満たすかどうかを判定する段階(c)と、前記段階(c)における判定結果に基づいて、前記ケア対象者の状態またはケア実行者によるケアを評価する段階(d)と、前記ケア対象者の状態またはケア実行者によるケアと前記指標データとの対応関係が予め規定されたテーブルを記憶する段階(e)と、を有し、前記段階(b)においては、前記テーブルに規定された前記指標データのいずれかを特定し、前記段階(d)においては、前記テーブルで、特定された前記指標データと対応関係を有する、前記ケア対象者の状態またはケア実行者によるケアを評価する、を有する制御方法。
【発明の効果】
【0016】
所定の状態を評価するための指標となる指標データを、対象者に関する情報に基づいて特定し、指標データが所定の条件を満たすかどうかを判定することで、所定の状態を評価する。これにより、ケア対象者の状態の評価や、ケア実行者の評価を簡単かつ迅速に実施できる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】ケアサポートシステムの全体構成を示す図である。
図2】ケア対象者の部屋のベッド周辺に設置された検知部の例を示す図である。
図3】検知部の概略構成を示すブロック図である。
図4】管理サーバーの概略構成を示すブロック図である。
図5】指標データと、所定の状態である評価項目との対応関係が登録されたテーブルを示す図である。
図6】携帯端末の概略構成を示すブロック図である。
図7】ケアサポートシステムの動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態に係る、制御装置、制御プログラム、および制御方法について説明する。なお、図面において、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、図面の寸法比率は、説明の都合上誇張されており、実際の比率とは異なる場合がある。
【0019】
なお、本明細書において、ケアを受ける対象者であるケア対象者には、異常状態等の所定の不都合な事象がその者に生じた場合に、その発見を必要としている者が広く含まれ、例えば、要介護者、患者、および要支援者を含む。ケアの種類には、ケア対象者に対してケア実行者(スタッフ)が行うケアを広く含み、例えば排泄ケア、入浴ケア、食事ケア、移動ケア、見守りケア、見回りケア、寝返りケア、および介護記録の作成のほか、食事の準備や掃除などの生活介助を含む。
【0020】
図1はケアサポートシステム1の全体構成を示す図である。図2はケア対象者80の部屋のベッド90周辺に設置された検知部10の例を示す図である。
【0021】
図1に示すように、ケアサポートシステム1は、複数の検知部10、管理サーバー20、固定端末30、および1つ以上の携帯端末40を有する。これらは、有線や無線によって、LAN(Local Area Network)、電話網またはデータ通信網等のネットワーク50を介して、相互に通信可能に接続される。ネットワーク50は、通信信号を中継する中継機を備えてもよい。図1に示す例では、携帯端末40は、検知部10、管理サーバー20、および固定端末30が、アクセスポイント51を含む無線LAN等(例えばIEEE802.11規格によるLAN)のネットワーク50によって、相互に通信可能に接続されている。
【0022】
ケアサポートシステム1は、例えば、病院および老人福祉施設等の建物に好適に配設される。図1に示す例では、ケアサポートシステム1は、複数のケア対象者80がそれぞれ入居する複数の居室やケアステーションを含む複数の部屋を備える施設の建物内に配置されている。
【0023】
検知部10は、ケア対象者80の観察領域である、各フロア(フロアA~C)の居室にそれぞれ配置される。図1に示す例では、フロアAにおいて、4つの検知部10がケア対象者80であるaさん、bさん、cさん、およびdさんの居室にそれぞれ配置されている。なお、図示は省略するが、その他のフロアにおいても、複数の検知部10が、ケア対象者80の居室にそれぞれ配置されている。ケア実行者であるユーザーu001、u002はそれぞれ携帯端末40を携帯している。管理サーバー20はネットワーク50に接続されている外部のサーバーであってもよい。また、固定端末30を省略し、管理サーバー20または携帯端末40がその機能を有してもよい。
【0024】
(検知部10)
図3は検知部10の概略構成を示すブロック図である。検知部10は、制御部11、通信部12、カメラ13、およびケアコール部14を備え、これらの構成要素はバスによって、相互に接続されている。
【0025】
制御部11は、CPU(Central Processing Unit)、およびRAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)などのメモリにより構成され、プログラムにしたがって検知部10の各部の制御および演算処理を行う。
【0026】
通信部12は、ネットワーク50を介して、例えば、管理サーバー20、固定端末30、および携帯端末40を含む他の装置と通信するためのインターフェースであり、例えばLANカードであり得る。
【0027】
カメラ13は、例えば居室の天井、または壁の上部に配置され、観察領域としてケア対象者80のベッド90を含む領域を撮影し、撮影画像(画像データ)を出力する。この撮影画像には、静止画および動画が含まれる。カメラ13は、例えば可視光カメラまたは近赤外線カメラであり得る。以下、カメラ13により撮影された撮影画像を、単に「撮影画像」とも称する。
【0028】
制御部11は、撮影画像から、ケア対象者80の所定の行動を認識する。所定の行動には、例えば、起床、離床、転倒、転落、および歩行が含まれる。
【0029】
制御部11は、複数の撮影画像(例えば動画像)から人の画像のシルエット(以下、「人シルエット」と称する)を検知する。人シルエットは、例えば、撮影時刻が前後する画像を差分する時間差分法により差分が相対的に大きい画素の範囲を抽出することで検知され得る。人シルエットは、撮影画像から背景画像を差分する背景差分法により検知されてもよい。ケア対象者80の所定の行動は、人シルエットに基づいて認識されるケア対象者80の姿勢(例えば、立位、座位、および臥位)の時間的変化、およびベッド90などの居室内の設置物との相対的な位置関係から検知され得る。制御部11は、上述した所定の行動を検知した場合、検知された所定の行動、検知部10を特定するユニークなID(例えばMACアドレス)、および検知時刻を含む情報(以下、「センサー送信情報」と称する)を、通信部12を介して管理サーバー20へ送信する。センサー送信情報は、所定の行動が検知されている間、一定の時間間隔で繰り返し送信され得る。
【0030】
制御部11は、撮影画像から、ケア実行者によるケアの実行を検知し得る。制御部11は、例えば次のようにケア実行者によるケアの実行を検出し得る。撮影画像に基づく、ニューラルネットワークを用いた公知の機械学習による画像認識技術により、移乗用ロボットを認識する。そして、移乗用ロボットの移動を検知することで、ケア対象者80を車椅子に移乗させる移乗ケアの開始を認識する。移乗用ロボットの移動の検知後、移乗用ロボットが移動開始前の位置に戻されて停止したことを検知することで、移乗ケアの終了を認識する。なお、ケア実行者による移乗ケアの実行は、移乗用ロボットの電源がオンされた後、オフされることにより検知されてもよい。この場合、移乗用ロボットの電源がオンされている間、移乗用ロボットから移乗用ロボットを特定するユニークなIDを含む信号を発信させるようにして、通信部12により当該信号を受信することで、制御部11により移乗ケアの開始および終了が認識されてもよい。制御部11は、検知したケア実行者によるケアの実行を、ケア実行情報として通信部12を介して管理サーバー20へ送信する。ケア実行情報には、検知部10を特定するユニークなID(例えばMACアドレス)、ケア実行者(またはケア実行者を特定するユニークなID)、ケアの種類、ケアを開始した時刻およびケアを終了した時刻が含まれ得る。検知部10を特定するユニークなID、およびケア対象者80は、予め制御部11に記憶され得る。ケア実行者は、上述した、撮影画像を用いた公知の画像認識技術により検知され得る。ケア実行者は、携帯端末40に備えられた、ビーコン(beacon)またはGPSの機能を利用して検知されてもよい。
【0031】
なお、後述するように、ケア実行者は、ケアを行う際に、携帯する携帯端末40に、ケア対象者80、ならびにケアを開始する旨およびケアを終了する旨を入力し得る。これにより、携帯端末40から管理サーバー20へ、携帯端末40を特定するユニークなID(例えば携帯端末40の番号)、ケア対象者80、ケアの種類、ならびにケアを開始した時刻およびケアを終了した時刻、を含むケア実行情報が送信されることで、ケア実行者によりケア対象者80へのケアの実行がされたことが通知される。携帯端末40から管理サーバー20へ送信されるケア実行情報は、ケア記録(介護記録)であってもよい。
【0032】
なお、ケア対象者80の所定の行動の検知、およびケア対象者80のケアの実行の検知は、管理サーバー20により行われてもよい。この場合、制御部11は、管理サーバー20へ撮影画像の送信を行う。
【0033】
ケアコール部14は、押しボタン式のスイッチを含み、スイッチがケア対象者80によって押されることでケアコールを検知する。押しボタン式のスイッチに換えて、音声マイクによりケアコールを検知してもよい。ケアコール部14は、ケアコール部14のスイッチが押されることでケアコールを検知したとき、ケアコール部14を特定するユニークなID(例えばMACアドレス)、および検知時刻を含む情報(以下、「ケアコール情報」と称する)を、ケアコールとして、通信部12を介して管理サーバー20へ送信する。なお、ケアコール部14は、携帯端末40との音声通話用のマイクおよびスピーカーを備えてもよい。
【0034】
センサー送信情報に含まれる所定の行動のうち、スタッフ等に報知する必要がある所定の特定行動、およびケアコール情報によるケアコールは、ケア対象者80のイベントを構成する。所定の特定行動には、例えば、起床、離床、転倒、および転落が含まれる。以下、イベントに関する情報を、「イベント情報」と称する。
【0035】
(管理サーバー20)
図4は、管理サーバー20の概略構成を示すブロック図である。管理サーバーは制御装置を構成する。管理サーバー20は、制御部21、通信部22、および記憶部23を有する。制御部21は、取得部、特定部、判定部、および評価部を構成する。さらに、制御部21は、通信部22とともに出力部を構成する。制御部21および通信部22の基本構成は、検知部10の対応する構成要素である、制御部11および通信部12と同様である。各構成要素は、バスによって、相互に接続されている。
【0036】
制御部21は、センサー送信情報に基づいて、所定の行動、ケア対象者80、ならびに所定の行動の開始時間、および終了時間を特定し、対象者に関する情報として、記憶部23に記憶させる。制御部21は、センサー送信情報に含まれる所定の行動が特定行動であると判断した場合は、携帯端末40等へイベント通知を送信することで、イベントが発生したことを通知する。イベント通知には、イベント名、ケア対象者80、およびイベントを特定するイベントIDが含まれ得る。制御部21は、センサー送信情報、および後述する、携帯端末40等から受信したイベント通知に対する対応受諾信号に基づいて、イベント情報として、イベント名、ケア対象者、ならびにイベントの開始時間、対応受諾時間、および終了時間を特定し、記憶部23に記憶させる。イベント情報は対象者に関する情報に含まれる。対応受諾時間は、イベント通知を携帯端末40等へ送信してから携帯端末40等から対応受諾信号を受信するまでの時間として算出され得る。対応受諾時間は、イベント通知に対し最も早く対応受諾信号を送信することで、実際に当該イベントに対応したケア実行者の対応受諾時間だけでなく、イベント通知が送信されたすべてのケア実行者ごとの対応受諾時間が含まれる。所定の行動が特定行動であるかどうかは、予め記憶部23に記憶された特定行動の一覧表を参照することで特定される。イベント名は、所定の行動から特定される。ケア対象者80は、検知部10を特定するユニークなIDから、当該IDとケア対象者80との対応関係が登録されたテーブルが参照されることで特定される。当該テーブルはあらかじめ記憶部23に記憶される。イベントの開始時刻および終了時刻は、当該イベントに関するセンサー送信情報の受信開始時刻、および当該センサー送信情報が受信されなくなった時刻としてそれぞれ特定され得る。
【0037】
制御部21は、ケアコールを受信したときは、携帯端末40等へイベント通知を送信することで、ケアコールのイベントが発生したことを通知する。イベント通知には、イベント名であるケアコール、ケア対象者80、およびイベントを特定するイベントIDが含まれ得る。制御部21はケアコールとして受信したケアコール情報、および携帯端末40等から受信した、ケアコールのイベント通知に対する対応受諾信号に基づいて、イベント情報として、イベント名であるケアコール、ケア対象者、ならびにケアコールの開始時刻(発生時刻)、対応受諾時間、およびケアコールの終了時刻を特定し、記憶部23に記憶させる。イベント名はケアコール情報の受信によりケアコールと特定される。ケア対象者80は、ケアコール部14を特定するユニークなIDから、当該IDとケア対象者80との対応関係が登録されたテーブルが参照されることで特定される。当該テーブルはあらかじめ記憶部23に記憶される。ケアコールの開始時刻および終了時刻は、ケアコール情報の受信開始時刻および受信終了時刻(ケアコール解除時刻)としてそれぞれ特定される。
【0038】
制御部21は、検知部10から受信したケア実行情報に基づいて、ケア対象者80、ケア実行者、ケアの種類、ならびにケアを開始した時刻およびケアを終了した時刻を特定し、対象者に関する情報として、記憶部23に記憶させる。ケア対象者80は、検知部10を特定するユニークなIDから、当該IDとケア対象者80との対応関係が登録されたテーブルが参照されることで特定される。
【0039】
制御部21は、携帯端末40から受信したケア実行情報に基づいて、ケア対象者80、ケア実行者、ケアの種類、ならびにケアを開始した時刻およびケアを終了した時刻を特定し、対象者に関する情報として、記憶部23に記憶させる。ケア実行者は、携帯端末40を特定するユニークなIDから、当該IDとケア実行者との対応関係が登録されたテーブルが参照されることで特定される。なお、携帯端末40から受信されるケア実行情報には、ケア対象者80に代えて、携帯端末40により検知されたケア実行者の現在位置が含まれ得る。この場合、制御部21は、ケア実行者の現在位置に対応する施設内の領域を特定し、特定した領域を居室とするケア対象者80を特定する。例えば、施設内の領域とケア対象者80の居室とを対応づけたテーブルをあらかじめ記憶部23に記憶させることにより、制御部21は当該テーブルを利用してケア実行者の現在位置に基づいてケア対象者80を特定し得る。
【0040】
なお、制御部21は、対象者に関する情報に含まれるケア実行者に代替して、ケア実行者を識別するための情報(例えば、ケア実行者の社員番号、またはケア実行者の携帯端末40の番号)を記憶部23に記憶させてもよい。ケア実行者を識別するための情報は、ケア実行者を特定するために用いられる。例えば、ケア実行者を識別するための情報とケア実行者とを対応づけたテーブルをあらかじめ記憶部23に記憶させることにより、当該テーブルを利用して、ケア実行者を識別するための情報に基づいてケア対象者80が特定され得る。
【0041】
制御部21は、所定の状態を評価するための指標となる指標データを、記憶部23に記憶された、対象者に関する情報に基づいて特定する。所定の状態は、評価の対象となる状態であり、ケア対象者80の状態、および、ケア実行者によるケアの様子(ケアの質や態度等)が含まれる。指標データは、評価の直接的な根拠となるデータである。
【0042】
図5は、指標データと、所定の状態である評価項目との対応関係が登録されたテーブルを示す図である。
【0043】
図5の例においては、指標データとして、運動量(または運動の有無)、ケアコールに対する各ケア実行者の反応時間、および移乗用ロボットの操作所要時間(移乗ケア所要時間)がテーブルに登録されている。また、所定の状態である評価項目として、各指標データに対応して、ケア対象者80の睡眠状態、ケア実行者のサービスの質、およびケア実行者のロボット操作習熟度が登録されている。
【0044】
制御部21は、センサー送信情報に基づいて特定された、対象者に関する情報として、記憶部23に記憶されている、所定の行動、ケア対象者80、ならびに所定の行動の開始時間および終了時間の中から、所定の行動が歩行であるものを抽出する。そして、抽出された、対象者に関する情報に基づいて、歩行時間を、指標データである運動量として特定し得る。運動量は、所定の行動の開始時間と終了時間から歩行時間を算出することで特定され得る。なお、運動量は、ケア対象者80の体重等を考慮した、歩行時間に基づく消費カロリーを算出することで特定されてもよい。なお、指標データは運動の有無であってもよい。
【0045】
制御部21は、ケアコール情報に基づいて特定された、対象者に関する情報として、記憶部23に記憶されている、ケアコール、ケア対象者、ならびにケアコールの開始時刻、対応受諾時間、およびケアコールの終了時刻を抽出する。そして、抽出された、対象者に関する情報に基づいてケアコールに対する反応時間を、指標データとしてケア実行者ごとに特定し得る。ケアコールに対する反応時間は、ケアコールの開始時刻と対応受諾時間から算出することで特定され得る。
【0046】
制御部21は、ケア実行情報に基づいて特定された、対象者に関する情報として、記憶部23に記憶されている、ケア対象者80、ケア実行者、ケアの種類、ならびにケアを開始した時刻およびケアを終了した時刻の中から、ケアの種類が移乗用ロボットによる移乗であるものを抽出する。そして、抽出された、対象者に関する情報に基づいて、移乗用ロボットの操作所要時間を、指標データである、移乗用ロボットの操作所要時間として特定し得る。移乗用ロボットの操作所要時間は、ケアを開始した時刻と終了した時刻とから算出することで特定され得る。
【0047】
制御部21は、指標データが所定の条件を満たすかどうかを判定し、判定結果に基づいて各評価項目について評価する。
【0048】
具体的には、例えば、制御部21は、運動量が指標データとして特定された場合、運動量が所定の閾値以上であれば、所定の条件を満たすと判定し、ケア対象者の睡眠状態が良好であると評価する。一方、制御部21は、運動量が所定の閾値未満であれば、所定の条件を満たさないと判定し、睡眠状態が不良であると評価する。
【0049】
制御部21は、ケアコールに対する反応時間が指標データとして特定された場合、ケアコールに対する反応時間が所定の閾値以下であれば、所定の条件を満たすと判定し、ケア実行者のサービスの質が良好であると評価する。一方、制御部21は、ケアコールに対する反応時間が所定の閾値を超えていれば、所定の条件を満たさないと判定し、ケア実行者のサービスの質が不良であると評価する。ケア実行者のサービスの質は、ケア実行者ごとに評価され得る。
【0050】
制御部21は、移乗用ロボットの操作所要時間が指標データとして特定された場合、移乗用ロボットの操作所要時間が所定の閾値以下であれば、所定の条件を満たすと判定し、ケア実行者のロボット操作習熟度が高いと評価する。一方、制御部21は、移乗用ロボットの操作所要時間が所定の閾値を超えていれば、所定の条件を満たさないと判定し、ケア実行者のロボット操作習熟度が低いと評価する。ケア実行者のロボット操作習熟度は、ケア実行者ごとに評価され得る。
【0051】
指標データである、運動量、ケアコールに対する反応時間、および移乗用ロボットの操作所要時間は、測定されたデータである。このような測定されたデータを指標データとして使用することで、所定の状態を客観的に評価できる。また、ケアコールに対する反応時間、および移乗用ロボットの操作所要時間は、ケア実行者の行為により変動するデータである。このようなデータを指標データとして使用することで、ケア実行者の態度等を所定の状態の評価に反映できる。
【0052】
制御部21は、指標データに基づいて所定の状態を評価した評価結果を、通信部22を介して固定端末30等に送信することで出力し得る。制御部21は、指標データに基づく所定の状態の評価結果を、ディスプレイ(図示せず)に表示させることで出力してもよい。
【0053】
(固定端末30)
固定端末30は、PC(Personal Computer)であり、CPU、RAM、ROM、HDD、表示部、通信部、および入力部等を備える。表示部は、出力部を構成する。入力部は、管理者による各種情報の操作入力を受け付ける。表示部は、管理サーバー20から受信された、指標データに基づく所定の状態の評価結果を表示し得る。
【0054】
(携帯端末40)
図6は、携帯端末40の概略構成を示すブロック図である。携帯端末40は、制御部41、無線通信部42、表示部43、入力部44,音声入出力部45、および位置検知部46を備え、これらはバスにより相互に接続される。携帯端末40は、例えば、タブレット型コンピューター、スマートフォンまたは携帯電話等の、ケア実行者により携帯可能な通信端末機器によって構成できる。
【0055】
制御部41は、検知部10の制御部11の構成と同様に、CPU、RAM、ROMなどの基本構成を備える。
【0056】
無線通信部42は、Wi-Fi、Bluetooth(登録商標)などの規格による無線通信を行う機能を有し、アクセスポイント51を経由して、または直接に各装置と無線通信する。
【0057】
表示部43、および入力部44は、タッチパネルであり、液晶などで構成される表示部43の表示面に、入力部44としてのタッチセンサーが設けられる。表示部43、入力部44によって、ケア実行者に対して、ケアをこれから実行しようとするケア対象者80、ケアの内容、ならびにケアを開始する旨およびケアを終了する旨等を入力するための画面を含む各種操作画面を表示し、当該操作画面を通じて各種の操作を受け付ける。
【0058】
制御部41は、ケア実行情報の入力を受け付ける操作画面においてケア実行情報が入力されると、携帯端末40を特定するユニークなID(例えば携帯端末40の番号)、ケア対象者80、ケアの種類、ならびにケアを開始した時間およびケアを終了した時間、を含むケア実行情報を、無線通信部42により管理サーバーへ送信する。これにより、ケア実行者によりケア対象者80へのケアの実行がされたことが通知される。なお、ケア対象者80に代えて、位置検知部46により検知されたケア実行者の現在位置が管理サーバー20へ送信されてもよい。ケア実行者の現在位置が管理サーバー20へ送信されることにより、管理サーバー20によりケア実行者の現在位置に対応する施設内の領域が特定され、特定された領域を居室とするケア対象者80が特定される。
【0059】
制御部41は、操作画面に、管理サーバー20から無線通信部42により受信されたイベント通知の内容を表示するとともに、イベント通知に関するイベントへの対応を受諾する操作を受け付ける。制御部41は、イベント通知に関するイベントへの対応を受諾する操作を受け付けたときは、当該イベント通知に対する受諾を通知する対応受諾信号を管理サーバー20へ送信する。対応受諾信号には、携帯端末40を特定するユニークなID、およびイベントIDが含まれ得る。
【0060】
音声入出力部45は、例えばスピーカーとマイクであり、無線通信部42を介して他の携帯端末40との間でケア実行者相互間の音声通話を可能にする。また、音声入出力部45は、無線通信部42を介して検知部10との間で音声通話を可能にする機能を有し得る。
【0061】
位置検知部46は、例えば、ビーコンの機能またはGPS機能を有し、携帯端末40を携帯するケア実行者の現在位置を検知する。位置検知部46は、ICタグ機能を有し、各部屋に設けたRFIDリーダーで読み取ることにより、ケア実行者の現在位置を検知してもよい。
【0062】
図7は、ケアサポートシステム1の動作を示すフローチャートである。本フローチャートは、管理サーバー20の制御部21によりプログラムに従って実行され得る。
【0063】
制御部21は、記憶部23に記憶された、対象者に関する情報を読み出すことで取得する(S101)。
【0064】
制御部21は、記憶部23に記憶された、指標データと所定の状態との対応関係が登録されたテーブルを読み出し、当該テーブルに登録された指標データに関連する、対象者に関する情報を抽出し、抽出した対象者に関する情報に基づいて指標データを特定する(S102)。
【0065】
制御部21は、特定された指標データが所定の条件を満たすかどうか判定する(S103)。
【0066】
制御部21は、特定された指標データが所定の条件を満たすと判定した場合は(S103:YES)、所定の状態(例えば、睡眠状態またはロボット操作習熟度)が、良好または高いと評価する(S104)。制御部21は、特定された指標データが所定の条件を満たさないと判定した場合は(S103:NO)、所定の状態(例えば、睡眠状態またはロボット操作習熟度)が、不良または低いと評価する(S105)。
【0067】
制御部21は、評価結果を出力する(S106)。
【0068】
なお、本フローチャートは、所定の期間(例えば1月)ごとに定期的に実行され得る。本フローチャートは、固定端末30等に入力された、所定の状態の評価の指示を、管理サーバー20が受信することで実行されてもよい。
【0069】
実施形態は、以下の効果を奏する。
【0070】
所定の状態を評価するための指標となる指標データを、対象者に関する情報に基づいて特定し、指標データが所定の条件を満たすかどうかを判定することで、所定の状態を評価する。これにより、ケア対象者の状態の評価や、ケア実行者の評価を簡単かつ迅速に実施できる。
【0071】
さらに、指標データを測定可能なデータとする。これにより、所定の状態の客観的な評価ができる。
【0072】
さらに、指標データを、ケア対象者にケアを行うケア実行者の行為により変動するデータとする。これにより、ケア実行者の態度等を所定の状態の評価に反映できる。
【0073】
さらに、対象者に関する情報を、ケア対象者に対して行われるケアに関する情報とする。これにより、より的確に、ケア対象者の状態の評価や、ケア実行者の評価ができる。
【0074】
さらに、所定の状態の評価結果を出力する。これにより、ケア対象者の状態の評価や、ケア実行者の評価の結果を共有または可視化できる。
【0075】
さらに、所定の状態と指標データとの対応関係が予め規定されたテーブルを記録させ、当該テーブルに規定された指標データのいずれかを特定し、当該テーブルにおいて、特定した指標データと対応関係を有する所定の状態を評価する。これにより、ケア対象者の状態の評価や、ケア実行者の評価をより迅速に実施できる。
【0076】
以上に説明したケアサポートシステム1の構成は、上述の実施形態の特徴を説明するにあたって主要構成を説明したのであって、上述の構成に限られず、特許請求の範囲内において、種々改変することができる。また、一般的なケアサポートシステムが備える構成を排除するものではない。
【0077】
例えば、管理サーバー20が有する機能を、検知部10が備えるようにしてもよい。
【0078】
また、検知部10、管理サーバー20、および携帯端末40は、それぞれ複数の装置により構成されてもよく、いずれか複数の装置が単一の装置として構成されてもよい。
【0079】
また、上述したフローチャートは、一部のステップを省略してもよく、他のステップが追加されてもよい。また各ステップの一部は同時に実行されてもよく、一つのステップが複数のステップに分割されて実行されてもよい。
【0080】
また、上述したケアサポートシステム1における各種処理を行う手段および方法は、専用のハードウェア回路、またはプログラムされたコンピューターのいずれによっても実現することが可能である。上記プログラムは、例えば、USBメモリやDVD(Digital Versatile Disc)-ROM等のコンピューター読み取り可能な記録媒体によって提供されてもよいし、インターネット等のネットワークを介してオンラインで提供されてもよい。この場合、コンピューター読み取り可能な記録媒体に記録されたプログラムは、通常、ハードディスク等の記憶部に転送され記憶される。また、上記プログラムは、単独のアプリケーションソフトとして提供されてもよいし、一機能としてその検知部等の装置のソフトウエアに組み込まれてもよい。
【符号の説明】
【0081】
1 ケアサポートシステム、
10 検知部、
11 制御部、
12 通信部、
13 カメラ、
14 ケアコール部、
20 管理サーバー、
21 制御部、
22 通信部、
23 記憶部、
30 固定端末、
40 携帯端末、
41 制御部、
42 無線通信部、
43 表示部、
44 入力部、
45 音声入出力部、
46 位置検知部、
50 ネットワーク、
51 アクセスポイント。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7