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特許7405011ディップ処理装置およびこれを用いた電子部品の製造方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-18
(45)【発行日】2023-12-26
(54)【発明の名称】ディップ処理装置およびこれを用いた電子部品の製造方法
(51)【国際特許分類】
   H01G 13/00 20130101AFI20231219BHJP
   H01G 4/30 20060101ALI20231219BHJP
   H01F 27/29 20060101ALI20231219BHJP
   H01F 41/10 20060101ALI20231219BHJP
【FI】
H01G13/00 351B
H01G4/30 311E
H01F27/29 123
H01F41/10 C
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2020104576
(22)【出願日】2020-06-17
(65)【公開番号】P2021197508
(43)【公開日】2021-12-27
【審査請求日】2022-01-11
(73)【特許権者】
【識別番号】000006231
【氏名又は名称】株式会社村田製作所
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】弁理士法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】青山 寛之
(72)【発明者】
【氏名】竹野 幹雄
(72)【発明者】
【氏名】田中 淳也
【審査官】田中 晃洋
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2016/027659(WO,A1)
【文献】特開平08-316107(JP,A)
【文献】特開平06-260377(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01G 13/00
H01G 4/30
H01F 27/29
H01F 41/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
部品の外部電極を形成するための導電性ペーストであるペーストを貯留する容器と、
前記部品を保持することができる保持器と、
前記保持器によって保持された前記部品が前記ペーストの液面に対して相対的に前進および後退することができるように、前記保持器を変位させることができる駆動部とを備え、
前記保持器は、前記液面に対して前記部品の下端面が傾斜した状態で前記部品を保持することが可能であり、
前記駆動部による前記保持器の前記液面に対する相対的な前進および後退は、前記部品の下端面が一定角度で傾斜した状態を維持しつつ行なわれ
前記保持器は、前記部品を上下方向に貫通させて保持する貫通孔を有する第1治具と、前記第1治具に保持された状態の前記部品の上端に当接させることによって前記部品を傾斜させる第2治具とを含む、ディップ処理装置。
【請求項2】
前記保持器は、鉛直方向に対して傾斜するように設けられた貫通孔を有する、請求項1に記載のディップ処理装置。
【請求項3】
前記保持器は、傾斜した受け面を有する粘着部材を含む、請求項1に記載のディップ処理装置。
【請求項4】
前記保持器は、前記部品を上下方向に貫通させて保持する貫通孔を有する第1治具と、前記部品の前記貫通孔からはみ出している部分を側方に押すための第2治具とを含む、請求項1に記載のディップ処理装置。
【請求項5】
前記保持器は、前記部品を上下方向に貫通させて保持する貫通孔を有する第1治具と、前記部品の近傍において前記第1治具を局所的に鉛直方向に押圧して変形させることによって、前記第1治具により保持された前記部品を傾斜させる第2治具とを含む、請求項1に記載のディップ処理装置。
【請求項6】
前記第2治具は、傾斜した当接面を有する、請求項に記載のディップ処理装置。
【請求項7】
前記保持器によって前記部品の前記下端面が水平面に対して傾斜する角度は、0.5°以上15°以下である、請求項1からのいずれか1項に記載のディップ処理装置。
【請求項8】
前記保持器によって前記部品の前記下端面が水平面に対して傾斜する角度は、1°以上10°以下である、請求項に記載のディップ処理装置。
【請求項9】
前記保持器によって前記部品の前記下端面が水平面に対して傾斜する角度は、1°以上5°以下である、請求項に記載のディップ処理装置。
【請求項10】
請求項1からのいずれか1項に記載のディップ処理装置を用意する工程と、
前記ディップ処理装置を用いて前記部品に前記ペーストを付着させる工程とを含む、電子部品の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ディップ処理装置およびこれを用いた電子部品の製造方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
たとえば外部電極を備えるチップ状の電子部品を製造する際に、外部電極となる導電性材料をペーストとして用意しておき、外部電極がまだ形成されていない部品をペーストにディップすることによって部品の表面の一部にペーストを付着させるという方法が、採用される場合がある。ペーストをディップによって付着させた後で部品を焼成することによってペーストを硬化させ、外部電極が形成される。
【0003】
特公平7-79067号公報(特許文献1)には、チップ部品を保持してペースト槽に向けて下降させ、ペーストに浸漬する様子が、記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特公平7-79067号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
部品を降下させることによってペーストに対して進入させる際、および、部品を上昇させることによってペーストから引き上げる際に、液体状のペーストに気泡が入る場合がある。部品の外部電極として付着させたペーストの中に気泡があると、この部品を焼成させた際に、気泡に起因して外部電極の中に微小な空隙すなわちポアが生じてしまう場合がある。外部電極の中にこのようなポアがある状態は避けるべきである。
【0006】
そこで、本発明は、ペーストの焼成体の中にポアが生じにくいディップ処理装置およびこれを用いた電子部品の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本発明に基づくディップ処理装置は、ペーストを貯留する容器と、部品を保持することができる保持器と、上記保持器によって保持された上記部品が上記ペーストの液面に対して相対的に前進および後退することができるように、上記保持器を変位させることができる駆動部とを備える。上記保持器は、上記液面に対して上記部品の下端面が傾斜した状態で上記部品を保持することが可能である。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、部品の液面に対する進入および離脱は傾斜面を以て徐々になされる形となり、ペースト中に気泡が生じにくくなる。したがって、ペーストの焼成体の中にポアが生じにくいディップ処理装置とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明に基づく実施の形態1におけるディップ処理装置の概念図である。
図2】本発明に基づく実施の形態2におけるディップ処理装置に備わる保持器の断面図である。
図3】本発明に基づく実施の形態2におけるディップ処理装置の概念図である。
図4】本発明に基づく実施の形態3におけるディップ処理装置の概念図である。
図5】本発明に基づく実施の形態3におけるディップ処理装置の使用状態の平面図である。
図6】本発明に基づく実施の形態3におけるディップ処理装置で、保持する部品を傾斜させた状態の説明図である。
図7】本発明に基づく実施の形態3におけるディップ処理装置で、保持する部品を傾斜させた状態の平面図である。
図8】本発明に基づく実施の形態4におけるディップ処理装置の概念図である。
図9】本発明に基づく実施の形態4におけるディップ処理装置で、保持する部品を傾斜させた状態の説明図である。
図10】本発明に基づく実施の形態5におけるディップ処理装置の概念図である。
図11】本発明に基づく実施の形態5におけるディップ処理装置で、保持する部品を傾斜させた状態の説明図である。
図12】本発明に基づく実施の形態6における電子部品の製造方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図面において示す寸法比は、必ずしも忠実に現実のとおりを表しているとは限らず、説明の便宜のために寸法比を誇張して示している場合がある。以下の説明において、上または下の概念に言及する際には、絶対的な上または下を意味するとは限らず、図示された姿勢の中での相対的な上または下を意味する場合がある。
【0011】
(実施の形態1)
(構成)
図1を参照して、本発明に基づく実施の形態1におけるディップ処理装置について説明する。
【0012】
本実施の形態におけるディップ処理装置101は、ペースト1を貯留する容器2と、部品10を保持することができる保持器51と、保持器51によって保持された部品10がペースト1の液面1uに対して相対的に前進および後退することができるように、保持器51を変位させることができる駆動部4とを備える。保持器51は、液面1uに対して部品10の下端面が傾斜した状態で部品10を保持することが可能である。ここで示す例では、部品10の下端面は、液面1uに対して角度θだけ傾斜している。部品10をペーストにディップさせる際には、駆動部4の働きによって保持器51が矢印91に示すように相対的に移動する。これは、「相対的に」行なわれる移動であるので、保持器51を移動させてもよく、容器2を移動させてもよい。保持器51が容器2にある程度以上接近すると、部品10は液面1uに接触し、ペースト1中に進入する。このあとで駆動部4が保持器51を後退させれば、部品10は液面1uから離脱する。この時点では、部品10には一定量のペーストが付着した状態となる。ここでは説明の便宜のために、保持器51が部品10を保持した状態が図示されているが、部品10は保持器51の一部ではない。
【0013】
保持器51は、鉛直方向に対して傾斜するように設けられた貫通孔5を有する。保持器51は、水平に配置された金属板6を備える。貫通孔5の内壁7は鉛直方向に対して一定角度θだけ傾斜している。貫通孔5は、金属板6に直接形成された孔であってもよく、金属板6に筒状の別部材を取り付けることによって形成されたものであってもよい。ここで示す例では、金属板6を包み込むようにゴムなどの弾性体で板材が形成されている。この金属板6には開口部が設けられており、この開口部を通るように内壁7が配置され、貫通孔5が実現されている。部品10は貫通孔5に挿入されることによって傾斜した状態で保持される。このように保持された部品10の下面は、液面1uに対して、角度θをなしている。
【0014】
(作用・効果)
本実施の形態では、ペースト1の液面1uに対して部品10の下端面が角度θだけ傾斜した状態で部品10を保持し、その状態で、駆動部4の働きによって相対的に前進および後退をすることができるので、部品10の液面1uに対する進入および離脱は傾斜面を以て徐々になされる形となり、ペースト1中に気泡が生じにくくなる。したがって、本実施の形態によれば、ペーストの焼成体の中にポアが生じにくいディップ処理装置とすることができる。
【0015】
なお、図1では、1つの貫通孔5およびその近傍について詳細に表示したが、実際には、1つの保持器51が複数の貫通孔5を有していてもよい。複数の貫通孔5を用いて複数の部品10を同時に保持し、これらを一括してペースト1に対するディップ工程を行なうこととすれば、効率良く処理を進めることができる。あるいは、保持器51が1個の部品10のみを保持するものであってもよい。
【0016】
保持器が、1個の部品10のみを保持するものであってもよく、複数の部品10を当時に保持できるものであってもよいという点は、以下の各実施の形態で示す保持器についても同様である。
【0017】
なお、保持器によって部品10の下端面が水平面に対して傾斜する角度θは、0.5°以上15°以下であることが好ましい。この範囲内の角度で部品10が傾斜する場合、ディップ工程を安定して行ないつつ、ペースト1中の気泡の発生を高い確率で抑制することができる。このことは、以下の各実施の形態においてもあてはまる。なお、部品10の下端面が水平面に対して傾斜する角度は、その都度調整可能であることが好ましい。
【0018】
なお、保持器によって部品10の下端面が水平面に対して傾斜する角度θは、1°以上10°以下であることが、さらに好ましい。保持器によって部品10の下端面が水平面に対して傾斜する角度θは、1°以上5°以下であることが、さらに好ましい。この範囲内の角度で部品10が傾斜する場合、ディップ工程をより安定して行ないつつ、ペースト1中の気泡の発生をより高い確率で抑制することができる。
【0019】
(実施の形態2)
(構成)
図2図3を参照して、本発明に基づく実施の形態2におけるディップ処理装置について説明する。
【0020】
本実施の形態におけるディップ処理装置は、実施の形態1で説明した保持器51に代えて図2に示すような保持器52を備える。保持器52は、傾斜した受け面8を有する粘着部材9を含む。粘着部材9は金属板6の下面に配置されたものである。
【0021】
本実施の形態におけるディップ処理装置の全体としては、図3に示すような構成となる。ディップ処理装置102の保持器52以外の部分の構成は、実施の形態1で説明したディップ処理装置101と共通する。駆動部4の働きにより、保持器52はペースト1の液面1uに対して相対的に前進および後退することができる。前進する際には、矢印91に示すように相対的に移動する。
【0022】
(作用・効果)
本実施の形態では、傾斜した受け面8を有する粘着部材9が設けられているので、部品10を受け面8に押し当てることによって、部品10を所望の角度だけ傾斜した姿勢で保持することができる。これにより、本実施の形態においても、実施の形態1で説明したような効果を得ることができる。
【0023】
(実施の形態3)
(構成)
図4図7を参照して、本発明に基づく実施の形態3におけるディップ処理装置について説明する。ディップ処理装置103は、図4に示すような保持器53を備える。これを平面図で見たときには、図5に示すようになる。保持器53は、部品10を上下方向に貫通させて保持する貫通孔5を有する第1治具31と、部品10の貫通孔5からはみ出している部分を側方に押すための第2治具32とを含む。第1治具31は板状である。第2治具32も板状である。第2治具32は、第1治具31の上側に重ねて配置されている。第2治具32は開口部32aを有する。第2治具32は、第1治具31に対して相対的に側方に平行移動させることが可能となっている。
【0024】
第2治具32が部品10を側方に押した状態を図6に示す。第2治具32が矢印92に示すように移動することによって、開口部32aの縁が部品10に当接し、部品10は押されている。このように押されたことによって部品10は傾斜した姿勢となっている。第1治具31は、たとえば弾性を有する材料で形成されている。第1治具31は、このように傾斜した姿勢の部品10を落下させることなく保持し続けることができる。
【0025】
第2治具32によって部品10が傾けられた状態を平面図で見ると、図7に示すようになる。図5図7とを見比べれば明らかなように、貫通孔5と開口部32aとの相対的な位置関係は変化している。ここでは、貫通孔5が円形であり、開口部32aが正方形であるように図示しているが、これらの形成はあくまで例として示したものであり、平面的に見たときの形状は、この通りとは限らない。
【0026】
図6に示すように、駆動部4の働きによって保持器53が矢印91に示すように相対的に移動する。駆動部4は、第2治具32を矢印92の向きに移動させることと、保持器53全体を矢印91の向きに移動させることの両方を行なう。駆動部4は、第2治具32を矢印92の逆向きに移動させることと、保持器53全体を矢印91の逆向きに移動させることも行なう。第2治具32の第1治具31に対する相対的な動きは、駆動部4とは別の手段によって行なってもよい。
【0027】
(作用・効果)
本実施の形態では、保持器53は、第1治具31の他に、部品10の貫通孔5からはみ出している部分を側方に押すための第2治具32を含んでいるので、第1治具31によって保持されている部品10の姿勢を第2治具32によって傾けることができる。これにより、本実施の形態においても、実施の形態1で説明したような効果を得ることができる。
【0028】
(実施の形態4)
(構成)
図8図9を参照して、本発明に基づく実施の形態4におけるディップ処理装置について説明する。ディップ処理装置104は、図8に示すような保持器54を備える。保持器54は、部品10を上下方向に貫通させて保持する貫通孔5を有する第1治具31と、部品10の近傍において第1治具31を局所的に鉛直方向に押圧して変形させることによって、第1治具31により保持された部品10を傾斜させる第2治具33とを含む。第1治具31は板状である。第2治具33は、第1治具31の上側に載せられている。第2治具33はピンの集合体を含んでいてもよく、板材の集合体を含んでいてもよい。第2治具33は、第1治具31に対して相対的に鉛直方向に平行移動させることが可能となっている。
【0029】
第2治具33が第1治具31を局所的に鉛直方向に押圧した状態を図9に示す。第2治具33は、矢印93の向きに第1治具31を押圧している。第1治具31は第2治具33によって局所的に押圧されたことにより弾性変形している。この結果、部品10は傾斜した姿勢となっている。第1治具31は、たとえば弾性を有する材料で形成されている。第1治具31は、このように傾斜した姿勢の部品10を落下させることなく保持し続けることができる。
【0030】
(作用・効果)
本実施の形態においても、実施の形態1で説明したような効果を得ることができる。本実施の形態における第2治具33の第1治具31に対する相対的な動きは、駆動部4によって行なってもよく、駆動部4とは別の手段によって行なってもよい。
【0031】
(実施の形態5)
(構成)
図10図11を参照して、本発明に基づく実施の形態5におけるディップ処理装置について説明する。ディップ処理装置105は、図10に示すような保持器55を備える。保持器55は、部品10を上下方向に貫通させて保持する貫通孔5を有する第1治具31と、第1治具31に保持された状態の部品10の上端に当接させることによって部品10を傾斜させる第2治具34とを含む。第2治具34は、傾斜した当接面11を有する。当接面11は、紙面奥手前方向に延びる溝の底面であってもよく、部品10の各々に対応して設けられた凹部の底面であってもよい。図11に示すように、第2治具34で矢印94の向きに部品10を押圧することによって、部品10が傾く。第2治具34は、傾斜した当接面11の代わりに、他の形状によって部品10の上端に当接することによっても、部品10を傾斜させることが可能である。ただし、本実施の形態で示したように、第2治具34は、傾斜した当接面11を有することが好ましい。この構成を採用することにより、第2治具34は、部品10に対して安定して当接することができ、部品10の傾斜角度を容易に所望のとおりとすることができるからである。
【0032】
(作用・効果)
本実施の形態においても、実施の形態1で説明したような効果を得ることができる。本実施の形態における第2治具34の第1治具31に対する相対的な動きは、駆動部4によって行なってもよく、駆動部4とは別の手段によって行なってもよい。
【0033】
(実施の形態6)
(製造方法)
図12を参照して、本発明に基づく実施の形態6における電子部品の製造方法について説明する。この製造方法のフローチャートを図12に示す。この製造方法は、これまでの実施の形態のいずれかで説明したディップ処理装置を用意する工程S1と、このディップ処理装置を用いて部品10にペースト1を付着させる工程S2とを含む。
【0034】
(作用・効果)
本実施の形態では、これまでに説明したディップ処理装置を用いてペースト1を部品10に付着させるので、ペースト1中に気泡が生じにくい。したがって、この製造方法においてディップ処理によってペーストが付着した部品は、このあと焼成してもポアが生じにくい。
【0035】
なお、本実施の形態では、工程S1,S2のみについて言及したが、製造方法としては、工程S2の後にさらに、ペーストが付着した部品を焼成する工程を含んでいてもよい。焼成することによってペーストが硬化する。
【0036】
なお、上記各実施の形態では、部品10が直方体に近い形状を有する例を示して説明してきたが、部品10はこれに限らない。部品10は他の形状を有するものであってもよい。
【0037】
なお、ペースト1は、たとえば導電性ペーストであってよい。ペースト1のディップを行なうことによって、部品10の外部電極を形成するものであってよい。部品10に導電性ペーストを付着させて焼成することによって外部電極を形成することができる。あるいは、ペースト1は、導電性ペースト以外のペーストであってもよい。
【0038】
なお、上記実施の形態のうち複数を適宜組み合わせて採用してもよい。
なお、今回開示した上記実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含むものである。
【符号の説明】
【0039】
1 ペースト、1u 液面、2 容器、4 駆動部、5 貫通孔、6 金属板、7 内壁、8 受け面、9 粘着部材、10 部品、11 当接面、31 第1治具、32,33,34 第2治具、32a 開口部、51,52,53,54,55 保持器、91,92,93,94 矢印、101,102,103,104,105 ディップ処理装置。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12