(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-18
(45)【発行日】2023-12-26
(54)【発明の名称】画像処理装置
(51)【国際特許分類】
G06F 3/0482 20130101AFI20231219BHJP
G06F 3/04817 20220101ALI20231219BHJP
H04N 1/00 20060101ALI20231219BHJP
【FI】
G06F3/0482
G06F3/04817
H04N1/00 350
(21)【出願番号】P 2022164216
(22)【出願日】2022-10-12
(62)【分割の表示】P 2021096817の分割
【原出願日】2017-09-29
【審査請求日】2022-11-08
(73)【特許権者】
【識別番号】000005267
【氏名又は名称】ブラザー工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000578
【氏名又は名称】名古屋国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】三角 典子
【審査官】岩橋 龍太郎
(56)【参考文献】
【文献】特開2012-068815(JP,A)
【文献】特開2015-176523(JP,A)
【文献】特開2013-065294(JP,A)
【文献】特開2008-011220(JP,A)
【文献】特開2007-323234(JP,A)
【文献】特開2017-045421(JP,A)
【文献】特開2016-066258(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/048-3/04895
G06F 3/12
H04N 1/00
H04M 1/00
H04M 1/24-1/82
H04M 99/00
B41J 29/00-29/70
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示部と、
入力部と、
制御部と、
印刷部と、
読取部と、
を備えた
画像処理装置であって、
前記制御部は、
前記表示部に待機画面を表示させる待機画面表示処理を実行することが可能に構成されており、
前記待機画面は、複数のアイコン画面のうち択一的に選択状態にされた1つのアイコン画面を含み、
前記複数のアイコン画面の各々は、m行n列に配置された複数のアイコンを含み、
前記m及び前記nはそれぞれ自然数であり、
前記複数のアイコンの各々は、アイコン画像及びアイコン名を含んだ態様で表示され、
前記制御部は、さらに、
ショートカットアイコンの追加を指示する追加指示を前記入力部を介して受け付けたことに応じて、前記ショートカットアイコンを、前記複数のアイコン画面のいずれかに、前記複数のアイコンのうちの1つとして、規定機能アイコン及び非機能アイコンと共に配置する、ショートカットアイコン追加処理、を実行することが可能に構成されており、
前記規定機能アイコン及び前記非機能アイコンは、前記ショートカットアイコンとは異なり、且つ前記ショートカットアイコン追加処理を必要とせずに前記複数のアイコン画面のいずれかに配置されるアイコンであり、
前記規定機能アイコンは、前記入力部を介して当該規定機能アイコンが操作された場合に、前記印刷部および前記読取部の少なくとも一方を用いた所定の機能が実行されるアイコンであり、
前記非機能アイコンは、前記入力部を介して当該非機能アイコンが操作された場合に、前記印刷部および前記読取部のいずれも用いない所定の処理が実行されるアイコンであり、
前記ショートカットアイコンは、前記入力部を介して当該ショートカットアイコンが操作された場合に、前記印刷部および前記読取部の少なくとも一方を用いた機能が予め登録された実行条件に従って実行されるアイコンであって、前記実行条件は前記入力部を介して登録可能であり、
前記制御部は、さらに、
特定の認証条件の成立有無を判断する認証処理と、
前記認証処理により前記認証条件が成立したことに応じて、前記複数のアイコン画面のうちの1つである対象画面が対応付けられた画面であって少なくとも前記対象画面における前記複数のアイコンの配置の編集を受け付け可能な画面である、編集画面を、前記表示部に表示し、前記編集画面が表示された状態で前記入力部を介して編集操作が行われると、当該編集操作に基づいて、前記複数のアイコン画面のうちの前記対象画面を含む1つ以上の前記アイコン画面における前記複数のアイコンの配置を編集する、編集処理と、
を実行することが可能に構成されており、
前記編集処理は、
前記対象画面と、前記対象画面以外の他の前記アイコン画面とに、前記複数のアイコンのうちの1つとして共通のアイコンをそれぞれ配置する第1の配置処理と、
前記対象画面に、前記対象画面以外の他の前記アイコン画面における前記アイコンと共通しない前記アイコンを配置する第2の配置処理と、
を含む、画像処理装置。
【請求項2】
表示部と、
入力部と、
制御部と、
印刷部と、
読取部と、
を備えた画像処理装置であって、
前記制御部は、
前記表示部に待機画面を表示させる待機画面表示処理を実行することが可能に構成されており、
前記待機画面は、複数のアイコン画面のうち択一的に選択状態にされた1つのアイコン画面を含み、
前記複数のアイコン画面の各々は、m行n列に配置された複数のアイコンを含み、
前記m及び前記nはそれぞれ自然数であり、
前記複数のアイコンの各々は、アイコン画像及びアイコン名を含んだ態様で表示され、
前記制御部は、さらに、
ショートカットアイコンの追加を指示する追加指示を前記入力部を介して受け付けたことに応じて、前記ショートカットアイコンを、前記複数のアイコン画面のいずれかに、前記複数のアイコンのうちの1つとして、規定機能アイコン及び非機能アイコンと共に配置する、ショートカットアイコン追加処理、を実行することが可能に構成されており、
前記規定機能アイコン及び前記非機能アイコンは、前記ショートカットアイコンとは異なり、且つ前記ショートカットアイコン追加処理を必要とせずに前記複数のアイコン画面のいずれかに配置されるアイコンであり、
前記規定機能アイコンは、前記入力部を介して当該規定機能アイコンが操作された場合に、前記印刷部および前記読取部の少なくとも一方を用いた所定の機能が実行されるアイコンであり、
前記非機能アイコンは、前記入力部を介して当該非機能アイコンが操作された場合に、前記印刷部および前記読取部のいずれも用いない所定の処理が実行されるアイコンであり、
前記ショートカットアイコンは、前記入力部を介して当該ショートカットアイコンが操作された場合に、前記印刷部および前記読取部の少なくとも一方を用いた機能が予め登録された実行条件に従って実行されるアイコンであって、前記実行条件は前記入力部を介して登録可能であり、
前記制御部は、さらに、
前記複数のアイコン画面のうちの1つである対象画面が対応付けられた画面であって少なくとも前記対象画面における前記複数のアイコンの配置の編集を受け付け可能な画面である、編集画面を、前記表示部に表示し、前記編集画面が表示された状態で前記入力部を介して編集操作が行われると、当該編集操作に基づいて、前記複数のアイコン画面のうちの前記対象画面を含む1つ以上の前記アイコン画面における前記複数のアイコンの配置を編集する、編集処理、
を実行することが可能に構成されており、
前記編集画面は、前記対象画面に含まれる前記複数のアイコンを含み、当該複数のアイコンが前記m行n列に配置され、且つ当該複数のアイコンの各々が前記アイコン画像及び前記アイコン名を含み、
前記編集処理は、
前記対象画面と、前記対象画面以外の他の前記アイコン画面とに、前記複数のアイコンのうちの1つとして共通のアイコンをそれぞれ配置する第1の配置処理と、
前記対象画面に、前記対象画面以外の他の前記アイコン画面における前記アイコンと共通しない前記アイコンを配置する第2の配置処理と、
を含む、画像処理装置。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の画像処理装置であって、
前記nは前記mよりも大きい、画像処理装置。
【請求項4】
請求項1~請求項3のいずれか1項に記載の画像処理装置であって、
前記m及び前記nはそれぞれ2以上の自然数である、画像処理装置。
【請求項5】
請求項1~請求項4のいずれか1項に記載の画像処理装置であって、
前記編集画面は、前記複数のアイコン画面のうちの1つである対象画面が対応付けられていて当該対象画面に含まれる前記複数のアイコンを含み、前記編集画面において、当該複数のアイコンが前記m行n列に配置され、且つ当該複数のアイコンの各々が前記アイコン画像及び前記アイコン名を含み、
前記編集画面における、前記複数のアイコンの(i)前記m行n列に配置され且つ(ii)各々が前記アイコン画像及び前記アイコン名を含む、という表示態様は、当該複数のアイコンを含む前記アイコン画面が前記待機画面に表示される際における当該複数のアイコンの表示態様と共通し、
前記編集画面における当該複数のアイコンとは異なる部分の表示態様は、当該複数のアイコンを含む前記アイコン画面が表示される前記待機画面における当該複数のアイコンとは異なる部分の表示態様とは異なる、
画像処理装置。
【請求項6】
請求項1~請求項5のいずれか1項に記載の画像処理装置であって、
前記制御部は、さらに、
前記対象画面を特定する特定操作を前記入力部を介して受け付ける特定操作受付処理と、
前記特定操作受付処理により受け付けられた前記特定操作により特定された前記アイコン画面を前記対象画面に決定する決定処理と、
を実行することが可能に構成されている、画像処理装置。
【請求項7】
請求項1~請求項6のいずれか1項に記載の画像処理装置であって、
前記制御部は、さらに、
前記第1の配置処理を実行させるための第1のオブジェクトを前記表示部に表示させる表示処理、
を実行可能であり、
前記制御部は、前記第1のオブジェクトが前記入力部を介して操作された後にさらに前記入力部を介してなされる操作に応じて、前記第1の配置処理を実行することが可能に構成されている、
画像処理装置。
【請求項8】
請求項1~請求項7のいずれか1項に記載の画像処理装置であって、
前記編集処理は、前記表示部に表示されている前記編集画面に対する、当該編集画面に対応付けられた前記対象画面内の前記共通のアイコンを移動させるための前記編集操作を、前記入力部を介して受け付けることに応じて、前記対象画面を含む前記複数のアイコン画面のそれぞれにおける当該共通のアイコンを同様に移動させる、移動処理、
を含む、画像処理装置。
【請求項9】
請求項1~請求項8のいずれか1項に記載の画像処理装置であって、
前記制御部は、さらに、
前記表示部に表示されている前記編集画面に対する、当該編集画面に対応付けられた前記対象画面に新たな前記共通のアイコンを登録するための操作を、前記入力部を介して受け付けることに応じて、前記対象画面を含む前記複数のアイコン画面のそれぞれに当該新たな前記共通のアイコンを配置する、登録処理、
を実行することが可能に構成されている、画像処理装置。
【請求項10】
請求項1~請求項9のいずれか1項に記載の画像処理装置であって、
前記制御部は、さらに、
前記表示部に表示されている前記編集画面に対する、当該編集画面に対応付けられた前記対象画面内の前記共通のアイコンに登録されている前記所定の機能、前記所定の処理または前記実行条件を変更するための操作を、前記入力部を介して受け付けることに応じて、前記対象画面を含む前記複数のアイコン画面に配置されている当該共通のアイコンに登録されている前記所定の機能、前記所定の処理または前記実行条件をそれぞれ同様に変更する、登録内容変更処理、
を実行することが可能に構成されている、画像処理装置。
【請求項11】
請求項1~請求項10のいずれか1項に記載の画像処理装置であって、
前記編集処理は、前記表示部に表示されている前記編集画面に対する、当該編集画面に対応付けられた前記対象画面内の前記共通のアイコンを削除するための前記編集操作を、前記入力部を介して受け付けることに応じて、前記対象画面を含む前記複数のアイコン画面のそれぞれから当該共通のアイコンを削除する、削除処理、
を含む、画像処理装置。
【請求項12】
請求項1~請求項11のいずれか1項に記載の画像処理装置であって、
前記編集処理は、前記表示部に表示されている前記編集画面に対する、当該編集画面に対応付けられた前記対象画面内の2つの前記共通のアイコンの位置を互いに入れ替えるための前記編集操作を、前記入力部を介して受け付けることに応じて、前記対象画面を含む前記複数のアイコン画面のそれぞれにおける、対応する前記2つの前記共通のアイコンの位置を互いに同様に入れ替える、入替処理、
を含む、画像処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、表示部に表示される画面の内容を制御する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、タッチパネルにタブ形式の待機画面を表示させ、タブを切り替えることによって処理実行用メニューの表示内容を切り替え可能な処理実行装置が記載されている。
【0003】
特許文献1に記載の処理実行装置では、タブ毎に、特定の処理が登録されたボタンが複数配列され、ユーザによりいずれかのボタンが選択された場合、そのボタンに登録された処理が実行される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
画面に配置される、特定の処理が登録された複数のアイコンの配置状態を、ユーザが効率的にカスタマイズできると便利である。
実施形態に開示される画像処理装置は、上記課題に鑑みなされた、複数の画面にそれぞれ配置される複数のアイコンの配置状態を効率的にカスタマイズできるようにする構成を備えている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
発明を実施するための形態による、第1の例示である表示制御装置は、表示部と、入力部と、制御部とを備える。制御部は、タブ画面表示処理と、共通領域設定処理と、他タブ選択処理と、まとめ配置処理とを実行する。
タブ画面表示処理は、タブ形式の複数のタブ画面のうち選択状態にある1つのタブ画面を表示部に表示させる処理である。前記複数のタブ画面はそれぞれ、複数のアイコンが配置されるアイコン配置領域を有する。
【0007】
共通領域設定処理は、タブ画面毎に、入力部を介して入力される、アイコン配置領域内における共通領域の設定を有効又は無効にする設定操作に応じて、共通領域の設定を有効又は無効にする処理である。ここで、共通領域の設定が有効にされているタブ画面を共通タブ画面と称する。共通領域は、各共通タブ画面における各共通領域内に対してはそれぞれ同じアイコンが配置されるように構成されている。
【0008】
他タブ選択処理は、表示部に表示されている共通タブ画面を第1共通タブ画面として、第1共通タブ画面の共通領域の設定を無効に変更する設定操作がなされた場合に、第1共通タブ画面とは別の共通タブ画面である第2共通タブ画面を入力部を介して選択させる処理である。
【0009】
まとめ配置処理は、共通タブ画面のアイコン配置領域における共通領域とは異なる領域を個別領域として、第1共通タブ画面の個別領域内のアイコンと第2共通タブ画面の個別領域内のアイコンとを、同じ1つのタブ画面であるまとめ先タブ画面のアイコン配置領域に配置させる処理である。
【0010】
このような構成の表示制御装置によれば、2つの共通タブ画面のそれぞれにおける個別領域内のアイコンを、簡単な操作で、同じ1つのタブ画面にまとめて配置させることができる。そのため、複数のタブ画面にそれぞれ配置されている複数のアイコンの配置状態を効率的にカスタマイズすることができる。
発明を実施するための形態による、第2の例示である画像処理装置は、表示部と、入力部と、制御部と、印刷部と、読取部とを備える。制御部は、表示部に待機画面を表示させる待機画面表示処理を実行することが可能に構成されている。待機画面は、複数のアイコン画面のうち択一的に選択状態にされた1つのアイコン画面を含む。前記複数のアイコン画面の各々は、m行n列に配置された複数のアイコンを含む。m及びnはそれぞれ自然数である。前記複数のアイコンの各々は、アイコン画像及びアイコン名を含んだ態様で表示される。
制御部は、さらに、ショートカットアイコン追加処理を実行可能である。ショートカットアイコン追加処理は、ショートカットアイコンの追加を指示する追加指示を入力部を介して受け付けたことに応じて、ショートカットアイコンを、前記複数のアイコン画面のいずれかに、前記複数のアイコンのうちの1つとして、規定機能アイコン及び非機能アイコンと共に配置する。規定機能アイコン及び非機能アイコンは、ショートカットアイコンとは異なり、且つショートカットアイコン追加処理を必要とせずに前記複数のアイコン画面のいずれかに配置されるアイコンである。
規定機能アイコンは、入力部を介して当該規定機能アイコンが操作された場合に、印刷部および読取部の少なくとも一方を用いた所定の機能が実行されるアイコンである。非機能アイコンは、入力部を介して当該非機能アイコンが操作された場合に、印刷部および読取部のいずれも用いない所定の処理が実行されるアイコンである。ショートカットアイコンは、入力部を介して当該ショートカットアイコンが操作された場合に、印刷部および読取部の少なくとも一方を用いた機能が予め登録された実行条件に従って実行されるアイコンである。実行条件は入力部を介して登録可能である。
前記制御部は、さらに、認証処理と、編集処理とを実行可能である。認証処理は、特定の認証条件の成立有無を判断する。編集処理は、認証処理により認証条件が成立したことに応じて実行される。編集処理は、編集画面を表示部に表示する。編集画面は、前記複数のアイコン画面のうちの1つである対象画面が対応付けられた画面であって、少なくともその対象画面における前記複数のアイコンの配置の編集を受け付け可能な画面である。編集処理は、編集画面が表示された状態で入力部を介して編集操作が行われると、当該編集操作に基づいて、前記複数のアイコン画面のうちの対象画面を含む1つ以上のアイコン画面における前記複数のアイコンの配置を編集する。
編集処理は、より具体的には、第1の配置処理と第2の配置処理とを含む。第1の配置処理は、対象画面と、対象画面以外の他のアイコン画面とに、前記複数のアイコンのうちの1つとして共通のアイコンをそれぞれ配置する。第2の配置処理は、対象画面に、対象画面以外の他のアイコン画面におけるアイコンと共通しないアイコンを配置する。
発明を実施するための形態による、第3の例示である画像処理装置は、基本的には、上記第2の例示の画像処理装置と同じように構成されている。ただし、本第3の例示では、制御部は、認証処理を実行しなくてもよい。また、本第3の例示では、編集画面は、対象画面に含まれる前記複数のアイコンを含み、当該複数のアイコンがm行n列に配置され、且つ当該複数のアイコンの各々がアイコン画像及びアイコン名を含む。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】実施形態の画像処理装置の構成を示すブロック図である。
【
図2】実施形態の画像処理装置の操作パネルを示す説明図である。
【
図4】実施形態の待機編集画面におけるアイコンの登録例を示す説明図である。
【
図5】実施形態の画面編集処理の一部のフローチャートである。
【
図6】実施形態の画面編集処理の他の一部(
図5の続き)のフローチャートである。
【
図7】共通領域の設定を解除する場合の画面遷移例を示す説明図である。
【
図8】共通領域の設定を解除する場合の画面遷移例(
図7の続き)を示す説明図である。
【
図9】共通領域の設定を解除する場合の画面遷移例(
図8の続き)を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本
開示の
例示的な実施形態について、図面を参照しながら説明する。
[実施形態]
(1)画像処理装置の構成
図1に示す本実施形態の画像処理装置10は、原稿の画像を読み取ってその読み取った画像の画像データを生成するスキャン機能、記録用紙への画像の印刷を行う印刷機能、スキャン機能により読み取った画像を印刷機能により記録用紙に印刷するコピー機能、ファクシミリデータの送受信を行うファクス機能など、規定の複数の機能を備えている。
【0013】
画像処理装置10は、
図1に示すように、制御部11と、記憶部12と、表示部13と、入力部14と、読取部15と、印刷部16と、メディアインタフェース部17と、第1通信部18と、第2通信部19とを備え、これらがバス20を介して相互に接続されている。なお、メディアインタフェース部のことを、以下「メディアI/F」と略称する。
【0014】
制御部11はCPUを有する。記憶部12は、例えばROM、RAM、NVRAM、フラッシュメモリなどの半導体メモリを有する。即ち、画像処理装置10は、CPU及び半導体メモリを含むマイクロコンピュータを備えている。
【0015】
制御部11は、非遷移的実体的記録媒体に格納されたプログラムを実行することにより各種機能を実現する。本実施形態では、記憶部12が、プログラムを格納した非遷移的実体的記録媒体に該当する。なお、制御部11により実現される各種機能は、プログラムの実行によって実現することに限るものではなく、その一部又は全部について、一つあるいは複数のハードウェアを用いて実現してもよい。
【0016】
記憶部12には、後述する待機画面25(
図2参照)を含む各種画面のデータが記憶されている。また、記憶部12には、後述する
図5~
図6の画面編集処理のプログラムも記憶されている。上記各機能を実行するためのプログラムは、画面編集処理のプログラムの一部として含まれていてもよいし、画面編集処理のプログラムとは別のプログラムであってもよい。
【0017】
表示部13は、例えば液晶ディスプレイや有機ELディスプレイなどの、画像を表示可
能な表示デバイスを有する。
入力部14は、各種入力操作を受け付けるための入力用デバイスを有する。入力部14が有する入力用デバイスには、
図2に示す電源ボタン5、テンキー6、戻りボタン7、ホームボタン8、停止ボタン9、及びタッチパネル14aが含まれる。タッチパネル14aは、表示部13の表示デバイスにおける画像が表示される画像表示領域に配置される。
【0018】
タッチパネル14aは、表示部13の画像表示領域に対する、指示体による接触又は近接による指示操作を検出可能である。即ち、タッチパネル14aは、表示部13の画像表示領域に対して指示体による指示操作が行われている場合に、その指示操作が行われている位置である指示位置を示す位置情報を出力可能に構成されている。本実施形態のタッチパネル14aは、指示体により指示操作が行われている間、位置情報を連続的又は周期的に出力するよう構成されている。
【0019】
なお、タッチパネル14aは、指示操作として接触のみ検出可能な構成であってもよいし、近接のみ検出可能な構成であってもよいし、接触及び近接の両方を検出可能な構成であってもよい。
【0020】
制御部11は、タッチパネル14aから出力される位置情報を取得し、その取得した位置情報に基づいて、指示体の指示操作の有無、指示操作が行われている場合における指示位置、指示操作が行われている場合における指示体による少なくとも一種類の特定の操作を検出することができる。
【0021】
制御部11が検出可能な特定の操作としては、少なくとも、タップ操作がある。タップ操作は、指示体により指示操作が行われた後、同じ位置で指示体が離れる操作である。指示操作を行うことが可能な指示体の具体的態様は種々考えられ、例えば指先であってもよいし、スタイラスペンなどの特定の指示用デバイスであってもよい。
【0022】
読取部15は、イメージセンサを備え、原稿の画像を読み取り、読み取った画像の画像データを生成する。印刷部16は、インクジェット技術や電子写真技術の印刷機構を有し、シート状の記録用紙に画像を印刷することが可能である。
【0023】
メディアI/F17は、例えばUSBフラッシュメモリなどの、各種の記憶メディアが装着されるインタフェース部であり、装着された記憶メディアに対するデータの書き込み及び読み出しを制御する。
【0024】
第1通信部18は、画像処理装置10をデータ通信用のネットワークに接続するための通信インタフェースである。第1通信部18は、例えば、有線LAN、無線LAN、インターネットなどの各種ネットワークの少なくとも1つに接続可能である。画像処理装置10は、第1通信部18を介して、パソコンやスマートフォン、タブレット端末などの各種情報処理装置と有線又は無線にてデータ通信可能であってもよい。また、画像処理装置10は、第1通信部18を介してインターネットに接続し、インターネットを介して他の各種サーバや各種情報処理装置などとデータ通信可能であってもよい。
【0025】
第2通信部19は、通信回線150を通じて外部機器と通信を行うためのインタフェース部である。第2通信部19に接続される通信回線150は、本実施形態では例えば公衆電話網である。ファクス機能におけるファクシミリデータの送受信は、基本的には、第2通信部19を介して行われる。
【0026】
(2)操作パネルの構成
画像処理装置10における、不図示の筐体の一側面には、
図2に示す操作パネル3が設
けられている。操作パネル3には、
図2に示すように、電源ボタン5と、テンキー6と、戻りボタン7と、ホームボタン8と、停止ボタン9と、表示部13と、タッチパネル14aとが設けられている。なお、
図2に示されている表示部13は、詳しくは、表示部13が有する表示デバイスにおける画像表示領域を示している。この画像表示領域のほぼ全範囲にタッチパネル14aが重畳配置されている。
【0027】
電源ボタン5は、画像処理装置10の電源をオン、オフさせるためにユーザにより操作されるハードキーである。電源ボタン5の押下により画像処理装置10に電源が投入されて画像処理装置10の動作が開始されると、制御部11は、特定の初期化処理を行った後、表示部13に待機画面25を表示させる。ユーザは、その待機画面25を起点として各種入力操作を行うことで、表示部13に表示させる画面を切り替えたり、各種設定を行ったり、各種機能を実行させたりすることができる。
【0028】
テンキー6は、例えばファクシミリデータの送信先番号を入力するときやコピー機能におけるコピー部数を入力するときなど、主に数字を入力する際にユーザにより操作される、0~9までの各数字のハードキーを含む複数のハードキーの総称である。
【0029】
戻りボタン7は、表示部13の画面を現在表示されている画面の直前に表示されていた画面に戻すためにユーザに操作されるハードキーである。ホームボタン8は、表示部13に待機画面25を表示させるためにユーザに操作されるハードキーである。停止ボタン9は、処理中の動作を停止させるためにユーザにより操作されるハードキーである。
【0030】
(3)待機画面の説明
待機画面25は、複数のタブを有するタブ形式の画面である。複数のタブにはそれぞれ個別にタブ画面が対応付けられている。待機画面25には、複数のタブのうち選択状態にされている1つのタブに対応したタブ画面が表示される。待機画面25を表示させるために必要な各種情報や、待機画面25に対して入力部14を介して各種入力操作が行われた場合に実行すべき処理の内容に関する情報などは、記憶部12に記憶されている。
【0031】
図2に示すように、待機画面25には、最大4つのタブが表示される。なお、本実施形態では、タブの総数Ntは、待機画面25に同時に表示可能なタブの最大数である4よりも多い。
図2は、待機画面25に、第1タブ~第NtタブのNt個のタブのうち、第1タブ31、第2タブ32、第3タブ33及び第4タブ34が表示されている例を示している。
【0032】
各タブには、それぞれ、当該タブの名称が表示される。選択状態にされているタブは、他のタブとは異なる態様で表示される。
図2は、タブ名が「ユーザ1」の第1タブ31が選択状態にされていて、第1タブ31が他のタブとは異なる態様で表示されている例を示している。
【0033】
待機画面25には、第1タブ~第Ntタブの全Nt個のタブそれぞれに対応した第1タブ画面~第Ntタブ画面のうち、選択状態にされている1つのタブに対応したタブ画面が表示される。
図2は、選択状態にされている第1タブ31に対応付けられている第1タブ画面50が表示されている例を示している。
【0034】
各タブに対応付けられている各タブ画面は、複数のアイコンが配置された画面である。本実施形態では、1つのタブ画面に8個のアイコンが配置される。即ち、
図2に示すように、第1タブ画面50には、第1アイコン51~第8アイコン58が配置される。各アイコンの具体的種類は、後述するように変更することができる。
【0035】
各タブ画面に配置される各アイコンには、それぞれ、特定の処理が対応付けられている。ユーザによりいずれかのアイコンがタップされると、そのアイコンに対応付けられている特定の処理が実行される。
【0036】
待機画面25のタブ画面に配置可能なアイコンには、大きく分類すると、三種類のアイコンがある。具体的に、機能アイコンと、設定用アイコンと、未登録アイコンがある。機能アイコンは、画像処理装置10が有する上記規定の複数の機能のうち何れかの機能を実行させるための、その実行対象の機能が登録されたアイコンである。つまり、機能アイコンには、登録されている機能を実現させるための特定の処理が対応付けられている。そして、機能アイコンがタップされると、対応付けられている特定の処理が実行されることによって、登録されている機能が実現される。
【0037】
設定用アイコンは、各種設定項目を設定するための、その設定対象の特定の項目あるいは複数の項目のリスト等が登録されたアイコンである。つまり、設定用アイコンには、各種設定項目を設定させるための特定の処理が対応付けられている。そして、設定用アイコンがタップされると、対応付けられている特定の処理が実行されることによって、各種設定項目の設定が実現される。
【0038】
未登録アイコンは、機能及び設定項目等が何ら登録されていないアイコンであり、ユーザによって任意の機能アイコン或いは設定用アイコンを新規に登録することが可能なアイコンである。つまり、未登録アイコンには、任意の機能の機能アイコン或いは任意の設定項目の設定用アイコンを新規に登録させるための、ユーザの入力操作を伴う特定の処理が対応付けられている。そして、未登録アイコンがタップされると、当該未登録アイコンに対応付けられている特定の処理が実行されることによって、機能アイコン或いは設定用アイコンとしての新規登録が実現される。
【0039】
機能アイコンは、さらに、規定機能アイコンと、ショートカットアイコンとの二種類に分類される。規定機能アイコンは、画像処理装置10が有するスキャン機能、印刷機能、コピー機能、ファクス機能、ウェブサービス機能、便利ツール機能などの規定の複数の機能のうち何れかを実行させるための、その実行対象の規定の機能が登録されたアイコンである。規定機能アイコンに登録されている各種設定値は、予め決められたデフォルト値である。ただし、そのデフォルト値は、規定機能アイコンをタップして対応機能を実行させる際にユーザが確認、変更することができる。
【0040】
ショートカットアイコンには、上記規定の複数の機能のうちいずれかをユーザが予め設定した特定の実行条件で実行させるショートカット機能が登録される。
規定機能アイコン及び設定用アイコンの少なくとも一方は、画像処理装置10の出荷時において、少なくとも1つのタブ画面において少なくとも1つ、予め配置されていてもよい。
【0041】
ショートカットアイコンは、基本的には、画像処理装置10の出荷時から予め配置されているアイコンではなく、未登録アイコンに対してユーザが任意に登録操作を行うことによって、その未登録アイコンに代わって配置されるアイコンである。ただし、ショートカットアイコンも、画像処理装置10の出荷時において、少なくとも1つのタブ画面において少なくとも1つ、予め配置されていてもよい。
【0042】
規定機能アイコンが、各設定値の初期値が予め決められているのに対し、ショートカットアイコンについては、ユーザ自ら、実行対象の機能、及びその機能をどのような設定値で実行させるか、などについて任意に設定、登録することができる。
【0043】
なお、未登録アイコンに対しては、任意のショートカット機能を登録してショートカットアイコンとして登録できるほか、任意の機能を登録することにより規定機能アイコンとして登録したり、任意の設定項目を登録することにより設定用アイコンとして登録したりすることもできる。
【0044】
未登録アイコンが機能アイコン又は設定用アイコンとして登録された場合、当該未登録アイコンが配置されている位置には、当該未登録アイコンに代わって、登録された機能アイコン又は設定用アイコンが配置される。
【0045】
図2に例示する第1タブ画面50においては、第1アイコン51はファクス機能の規定機能アイコンであり、第2アイコン52はコピー機能の規定機能アイコンであり、第5アイコン55は設定用アイコンであり、第8アイコン58はスキャン機能のショートカットアイコンである。第3アイコン53、第4アイコン54、第6アイコン56、第7アイコン57は未登録アイコンである。
【0046】
待機画面25における、タブが表示される領域の両端近傍には、左ボタン26及び右ボタン27が表示される。Nt個のタブの左右方向の配列順は予め決められている。現在表示されている4つのタブよりも左側に他のタブが配列されている場合は、左ボタン26をタップすることによって、表示対象のタブを右側にスクロールさせることで、現在表示されている4つのタブよりも左側に配列されているタブを表示させることができる。逆に、現在表示されている4つのタブよりも右側に他のタブが配列されている場合は、右ボタン27をタップすることによって、表示対象のタブを左側にスクロールさせることで、現在表示されている4つのタブよりも右側に配列されているタブを表示させることができる。
【0047】
現在選択状態にされているタブのタブ画面から、他のタブのタブ画面に切り替えたい場合は、例えば、切り替え先のタブをタップすればよい。現在選択状態のタブ以外のタブをタップすると、そのタップしたタブが選択状態にされて、待機画面25には、その新たに選択状態にされたタブに対応したタブ画面が表示される。
【0048】
例えば、
図3左上に示されているように、待機画面25に、第1タブ31に対応した第1タブ画面50が表示されているとする。この状態から、例えば、タブ名が「ユーザ2」の第2タブ32をタップすると、
図3右上に示すように、選択状態のタブが第1タブ31から第2タブ32に切り替わり、その切り替わり後の第2タブ32に対応した第2タブ画面60が表示される。
【0049】
第2タブ画面60にも、第1アイコン61~第8アイコン68の8個のアイコンが表示される。第2タブ画面60において、第1アイコン61はコピー機能のショートカットアイコンであり、第2アイコン62はファクス機能のショートカットアイコンである。第3アイコン63~第8アイコン68は未登録アイコンである。
【0050】
第2タブ32に対応した第2タブ画面60が表示されている状態から、例えば、タブ名が「ユーザ1_1」の第4タブ34をタップすると、
図3下に示すように、選択状態のタブが第2タブ32から第4タブ34に切り替わり、その切り替わり後の第4タブ34に対応した第4タブ画面70が表示される。
【0051】
第4タブ画面70にも、第1アイコン71~第8アイコン78の8個のアイコンが表示される。第4タブ画面70において、第1アイコン71はファクス機能の規定機能アイコンであり、第2アイコン72はコピー機能の規定機能アイコンであり、第5アイコン75はファクス機能のショートカットアイコンであり、第6アイコン76及び第8アイコン78はコピー機能のショートカットアイコンである。第3アイコン73、第4アイコン74
及び第7アイコン77は未登録アイコンである。
【0052】
(4)タブ画面内に設定される領域の説明
図2及び
図3に示すように、各タブ画面には、少なくとも個別領域42が設定されている。さらに、各タブ画面に対し、個別領域42とは別の共通領域41を設定可能である。
【0053】
ユーザは、タブ画面毎に、共通領域41の設定を有効又は無効にすることができる。共通領域41が有効に設定されているタブ画面は、共通領域41が設定され、共通領域41と個別領域42が併存する画面となる。共通領域41が無効に設定されているタブ画面は、共通領域41が設定されず、タブ画面全体、即ちアイコンが配置されるアイコン配置領域全体が個別領域42となる。
【0054】
図3は、第1タブ画面50及び第4タブ画面70は共通領域41が有効に設定され、第2タブ画面60は共通領域41が無効に設定されている例を示している。
本実施形態では、共通領域41が設定されたタブ画面において、例えば、
図3に示すように、8個のアイコンのうち第1アイコン~第4アイコンが配置される上半分の領域が共通領域41に設定され、第5アイコン~第8アイコンが配置される下半分の領域が個別領域42に設定される。
【0055】
なお、以下の説明では、共通領域41が設定されているタブ画面のことを「共通タブ画面」と称し、共通領域が設定されているタブ画面のタブのことを「共通タブ」と称することがある。
【0056】
共通領域41に配置されるアイコンは、各共通タブ画面全て同じにされる。つまり、
図3の第1タブ画面50及び第4タブ画面70に示されているように、タブを切り替えていずれの共通タブ画面を表示させても、共通領域41に配置されているアイコンは同じである。
【0057】
本実施形態では、いずれかの共通タブ画面が表示されている状態で、そのタブ画面内の共通領域41において機能アイコン又は設定用アイコンを新規登録すると、そのアイコンは、現在表示されているタブ画面に配置されるのに加えて、他の各共通タブ画面の共通領域41における同じ位置に対してもそれぞれ配置される。
【0058】
また、いずれかの共通タブ画面が表示されている状態で、そのタブ画面内の共通領域41に配置されているいずれかのアイコンを削除すると、そのアイコンが現在表示されているタブ画面から削除されるのに加えて、他の各共通タブ画面の共通領域41における同じ位置に配置されている同じ各アイコンもそれぞれ削除される。
【0059】
また、いずれかの共通タブ画面が表示されている状態で、そのタブ画面内の共通領域41に配置されているいずれかのアイコンに対する編集操作を行うと、そのアイコンに対する登録内容が編集操作に応じて変更されるのに加えて、他の各共通タブ画面の共通領域41における同じ位置に配置されている同じ各アイコンに対する登録内容も全く同じように変更される。
【0060】
つまり、共通タブ画面中の共通領域41内のアイコンに対する登録、編集、移動、削除等の各操作内容は、現在表示されている共通タブ画面だけでなく他の全ての共通タブ画面における同じ位置のアイコンに対しても同様に反映される。その結果、各共通タブ画面における、共通領域41内に配列されているアイコンは、全て同じ内容となる。
【0061】
例えば、
図4(a)の左側に示す待機編集画面80が表示された状態、即ち第1タブ画
面50が表示されている状態で、共通領域41内の未登録アイコンである第3アイコンに、スキャン機能の規定機能アイコンを登録したとする。この場合、
図4(b)に示すように、現在表示されている第1タブ画面50内の第3アイコンにスキャン機能の規定機能アイコンが登録されるのに加え、第4タブ画面70を含む他の各共通タブ画面における共通領域41内の同じ位置の第3アイコンにも、同じスキャン機能の規定機能アイコンが登録される。
【0062】
一方、タブ画面内の個別領域42においてアイコンの登録、削除、編集等の各操作を行った場合は、その操作内容は、現在表示されているタブ画面内の対象アイコンに対してのみ反映され、他のタブ画面には反映されない。
【0063】
(5)管理機能の説明
図2及び
図3に示すように、待機画面25には、管理者ボタン28が表示される。管理者ボタン28をタップすると、管理者認証用の認証画面が表示される。その認証画面に対し、パスワード入力などの認証用の所定の入力操作を行うと、認証処理が行われる。認証処理の結果、認証条件が成立した場合は、動作モードが管理者モードとなり、表示部13に、
図4(a)に示すような、待機編集画面80が表示される。
【0064】
待機編集画面80は、アイコンの新規登録、アイコンの削除、アイコンの登録内容の編集、アイコンの移動、他のアイコンとの位置の入れ替え、共通領域41の有効又は無効の設定、などを行うことが可能な画面である。なお、アイコンの削除とは、アイコンに登録されている特定の処理を解除して当該アイコンを未登録アイコンにすることを意味する。
【0065】
待機編集画面80には、
図4(a)に示すように、待機画面25と同様、複数のタブと、選択状態にされているタブに対応したタブ画面とが表示される。待機編集画面80に表示される複数のタブ及びタブ画面の内容は、待機画面25と基本的に同じである。また、タブの選択状態を切り替えることによってタブ画面の内容を切り替えることができることについても、待機画面25と同様である。
【0066】
また、待機編集画面80には、アイコンの移動、他のアイコンとの位置の入れ替え、アイコンの削除などを行うための各種の編集ボタンが配置される。これら編集ボタンを介して各種編集が行われた結果、共通領域41内のアイコンに変化が生じた場合は、その変化が他の各共通タブ画面の各共通領域41にも同様に反映される。
【0067】
さらに、待機編集画面80には、
図4(a)に示すように、共通領域41の設定を有効又は無効にするための、前述の共通領域設定オンボタン85及び共通領域設定オフボタン84が表示される。ユーザは、これら各ボタン84,85を操作することによって、共通領域41の設定を有効又は無効のいずれかに任意に切り替えることができる。即ち、共通領域設定オンボタン85がタップされると、共通領域41の設定が有効にされる。一方、共通領域設定オフボタン84がタップされると、共通領域41の設定が無効にされる。
【0068】
(6)共通領域設定の無効切り替え時の動作
あるタブ画面において、共通領域設定オフボタン84の操作によって共通領域41の設定が有効から無効に切り替えられた場合、当該タブ画面の共通領域41の設定が無効にされ、当該タブ画面は共通領域41が存在しない画面、即ちアイコン配置領域全体が個別領域42の画面になる。
【0069】
この場合、後述するように、もともと共通領域41に配置されていたアイコンをどうするか、ユーザが選択することができる。
さらに、当該タブ画面の個別領域42に配置されていたアイコンを、他の共通タブ画面
の個別領域42に配置されているアイコンとまとめて1つのタブ画面に配置させること(以下、「個別アイコンまとめ機能」とも称する)ができる。
【0070】
個別アイコンまとめ機能は、本実施形態では、制御部11が
図5、
図6の画面編集処理を実行することによって実現される。
図5、
図6の画面編集処理について、適宜、
図7~
図9を参照しながら説明する。なお、
図5、
図6に示す画面編集処理は、動作モードが管理者モードにされた場合に実行される不図示の管理制御処理の中から、特に共通領域41の設定が有効又は無効に切り替えられた場合に実行される処理を抜粋したものである。
【0071】
制御部11は、動作モードが管理者モードに切り替えられた場合、
図5、
図6の画面編集処理を開始する。制御部11は、画面編集処理を開始すると、S110で、待機編集画面80を表示部13に表示させる。
【0072】
ここで、表示部13に例えば
図7(a)に示す待機編集画面80が表示されたことを想定して、以下の説明を続ける。
図7(a)は、
図4(b)と同じ状態、即ちタブ名が「ユーザ1」の第1タブ画面50が表示されていて、共通領域41の設定が有効にされている例を示している。
【0073】
なお、
図7(a)において共通領域設定オフボタン84の近傍に表示されている、人間の右手を模した画像は、待機編集画面80に含まれる画像ではなく、待機編集画面80に対するユーザの操作位置を明示するために付加した補助的な画像である。
【0074】
S120で、共通領域設定オンボタン85又は共通領域設定オフボタン84によって共通領域41の設定が切り替えられたか否か判断する。共通領域41の設定が切り替えられていない場合はS110に戻る。共通領域41の設定が有効から無効または無効から有効に切り替えられた場合は、S130に移行する。
【0075】
S130では、共通領域41の設定が無効に切り替えられたか否か判断する。共通領域41の設定が無効に切り替えられていない場合、即ち無効から有効に切り替えられた場合は、S320に進む。
【0076】
S320では、共通領域設定処理を行う。具体的に、現在表示されているタブ画面に対し、共通領域41を設定する処理を行う。共通領域41が設定された場合、その共通領域41には、他の共通タブ画面の共通領域41内のアイコンと同じアイコンが配置される。S320の処理後はS110に戻る。
【0077】
S130で、共通領域41の設定が無効に切り替えられた場合は、S140で、表示部13に第1問合せ画面90(
図7(b)参照)を表示させる。例えば
図7(a)において、ユーザにより共通領域設定オフボタン84がタップされた場合、
図7(b)に示す第1問合せ画面90が表示される。
【0078】
第1問合せ画面90は、個別アイコンまとめ機能を利用するか否か、即ち、共通領域41の設定が無効にされるタブ画面の個別領域42内のアイコンを他のいずれかの共通タブ画面の個別領域42内のアイコンとまとめて同じ1つのタブ画面に配置させるか否か、をユーザに問う画面である。
【0079】
S150では、第1問合せ画面90に対するユーザ操作に応じて、個別アイコンまとめ機能を利用するか否かを判断する。第1問合せ画面90における「いいえ」ボタン92がタップされた場合は、個別アイコンまとめ機能を利用しないと判断して、S330に進む
。S330では、現在表示されている共通タブ画面の共通領域解除処理を行う。具体的に、現在表示されている共通タブ画面における共通領域41の設定を無効にする。
【0080】
S150で、第1問合せ画面90における「はい」ボタン91がタップされた場合は、個別アイコンまとめ機能を利用すると判断して、S160に進む。S160では、まとめ元設定画面95(
図7(c)参照)を表示させる。まとめ元設定画面95は、個別領域42内のアイコンを同じ1つのタブ画面にまとめたい2つの共通タブ画面をユーザに選択させるための画面である。
【0081】
図7(c)に示すように、まとめ元設定画面95には、待機編集画面80と同様、タブ画面が表示される。また、まとめ元設定画面95に表示されるタブは、共通領域41が設定されている共通タブ画面のタブに絞られる。
図7(c)は、共通領域41が設定されていない「ユーザ2」及び「ユーザ3」のタブがタブの配列から削除されて、共通領域41が設定された他のタブ画面のタブ35,36が配列された状態を示している。
【0082】
さらに、まとめ元設定画面95においては、タブ画面の上部に、第1設定欄96と、第2設定欄97と、配置入替ボタン98と、OKボタン99とが表示される。第1設定欄96には、まとめ元タブ画面1として設定される共通タブ画面のタブ名が表示され、第2設定欄97には、まとめ元タブ画面2として設定される共通タブ画面のタブ名が表示される。
【0083】
まとめ元タブ画面1に表示された共通タブ画面における個別領域42内のアイコンは、後に、まとめ先タブ画面における第1領域に配置される。まとめ元タブ画面2に設定された共通タブ画面における個別領域42内のアイコンは、後に、まとめ先タブ画面における第2領域に配置される。
【0084】
S170では、第1設定欄96に、
図7(c)に示すように、まとめ元タブ画面1のタブ名のデフォルト値を表示させる。ここでいうデフォルト値とは、第1問合せ画面90が表示される直前に表示されていた共通タブ画面、即ち共通領域設定オフボタン84がタップされたときに表示されていた共通タブ画面のタブ名であり、
図7(a)の例では「ユーザ1」である。
【0085】
S180では、第1入設定96及び第2設定欄97に対する、まとめ元タブ画面1及びまとめ元タブ画面2の各々の設定入力を受け付ける。
具体的に、まとめ元設定画面95が表示されたとき、第2設定欄97には、
図7(c)に示すように、まとめ元タブ画面2のタブ名は空欄となっている。これに対し、ユーザは、まとめ元タブ画面2として設定する共通タブ画面を選択できる。具体的に、例えば、まとめ元タブ画面2として設定したい共通タブ画面のタブを押下し、そのままそのタブを第2設定欄97へドラッグすることで、そのドラッグしたタブの共通タブ画面をまとめ元タブ画面2に設定できる。
【0086】
また、まとめ元タブ画面1についても、例えば上記のまとめ元タブ画面2の選択方法と同様のドラッグ操作あるいはその他の方法によって、デフォルトの共通タブ画面から別の共通タブ画面に変更することができる。
【0087】
例えば、
図7(c)に例示するように、タブ名が「ユーザ1_1」の第4タブ34を、ユーザが、第2設定欄97へドラッグした場合、
図8(a)に例示するように、第2設定欄97に、第4タブ34のタブ名が表示される。これにより、まとめ元タブ画面2として、第4タブ画面70が設定される。
【0088】
まとめ元タブ画面1とまとめ元タブ画面2との設定内容は、配置入替ボタン98をタップすることによって入れ替えることができる。例えば、
図8(a)に示す状態において、配置入替ボタン98がタップされた場合、まとめ元タブ画面1が、タブ名が「ユーザ1_1」の第4タブ画面70に替わり、逆に、まとめ元タブ画面2が、タブ名が「ユーザ1」の第1タブ画面50に替わる。あるいは、第1設定欄96及び第2設定欄97のうち何れか一方を他方へドラッグすることによって設定内容を入れ替えることができてもよい。
【0089】
S190では、まとめ元タブ画面の設定が完了したか否か判断する。具体的には、OKボタン99がタップされたか否か判断し、OKボタン99がタップされた場合に完了したと判断する。まとめ元タブ画面の設定が完了していない場合は、S180に戻る。まとめ元タブ画面の設定が完了した場合は、S200に進む。
【0090】
S200では、まとめ先設定画面100を表示させる。
図8(b)に、まとめ先設定画面100の一例を示す。
図8(a)のまとめ元設定画面においてOKボタン99がタップされると、
図8(b)のまとめ先設定画面100に遷移する。まとめ先設定画面100は、2つのまとめ元タブ画面の個別領域内アイコンを1つのまとめ先タブ画面にまとめる際におけるその1つのまとめ先タブ画面を設定するための画面である。
【0091】
図8(b)に示すように、まとめ先設定画面100には、待機編集画面80と同様、タブ画面が表示される。なお、タブの選択状態は、直前のまとめ元設定画面95での選択状態が維持される。
【0092】
また、まとめ先設定画面100に表示されるタブは、2つのまとめ元タブ画面の各タブと、アイコンの登録数が一定数以下(例えば登録数が0)のタブ画面のタブである。
図8(b)に示されている、「新規1」のタブ37及び「新規2」のタブ38は、いずれも、アイコンの登録数が例えば0のタブ画面のタブである。
【0093】
さらに、まとめ先設定画面100においては、タブ画面の上部に、第1設定欄101と、第2設定欄102と、まとめ先設定欄103と、まとめ実行ボタン105とが表示される。各設定欄101,102の表示内容及び機能は、基本的に、まとめ元設定画面95における各設定欄96,97と同じである。
【0094】
まとめ先設定欄103には、まとめ先タブ画面のタブ名が表示される。S200では、まとめ先設定欄103に対する、まとめ先タブ画面の設定入力を受け付ける。具体的に、例えばまとめ元タブ画面の設定方法と同様に、設定したいタブをまとめ先設定欄103へドラッグすることによって設定できてもよい。或いは、第1設定欄101又は第2設定欄102をまとめ先設定欄103へドラッグすることによって、ドラッグ元の設定欄に設定されているまとめ元タブ画面をまとめ先タブ画面として設定できてもよい。
図8(b)は、一例として、タブ名が「新規1」のタブ画面がまとめ先タブ画面に設定されている例を示している。
【0095】
S210では、まとめ先設定画面100においてまとめ実行ボタン105がタップされたか否か判断する。まとめ実行ボタン105がタップされるまでは、S210の判断を繰り返し、その間、まとめ先タブ画面の設定入力を受け付ける。まとめ実行ボタン105がタップされた場合は、S220に進む。
【0096】
S220では、設定されたまとめ先タブ画面の第1領域に、まとめ元タブ画面1の個別領域42内のアイコンを配置する。
S230では、設定されたまとめ先タブ画面の第2領域に、まとめ元タブ画面2の個別領域42内のアイコンを配置する。
【0097】
まとめ先タブ画面において、第1領域及び第2領域は適宜決めて良い。本実施形態では、第1領域は、タブ画面における、共通領域41が設定される領域に相当する上半分の領域であり、第2領域は、タブ画面における、個別領域42が設定される領域に相当する下半分の領域である。
【0098】
また、本実施形態では、まとめ先タブ画面の第1領域には、まとめ元タブ画面1の個別領域42における4つのアイコンが、配列状態を維持したまま配置される。まとめ先タブ画面の第2領域についても、まとめ元タブ画面2の個別領域42における4つのアイコンが、配列状態を維持したまま配置される。
【0099】
S240では、2つのまとめ元タブ画面1,2のそれぞれに対し、共通領域41の設定を無効にする。
S250では、第2問合せ画面110を表示させる。
図8(c)に、第2問合せ画面110の一例を示す。第2問合せ画面110は、2つのまとめ元タブ画面1,2のうち、まとめ先タブ画面に設定されていないまとめ元タブ画面について、登録されているアイコンをどのようにするかをユーザに問う画面である。
【0100】
図8(c)に示す第2問合せ画面110には、全削除ボタン111と、全存続ボタン112と、一部存続ボタン113と、共通全削除ボタン114と、個別全削除ボタン115とが表示される。
【0101】
S260では、第2問合せ画面110に表示されている各ボタン111~115のうちいずれかがタップされたか否か判断し、いずれかのボタンがタップされた場合はS270に進む。
【0102】
S270では、タップされたボタンに基づき、2つのまとめ元タブ画面1,2のうちまとめ先タブ画面に設定されていないまとめ元タブ画面における登録アイコンの処理方法を取得する。
【0103】
S280では、まとめ先タブ画面がまとめ元タブ画面1であるか否か判断する。まとめ先タブがまとめ元タブ画面1である場合は、S290に進む。S290では、まとめ元タブ画面2内の各登録アイコンを、S270で取得した処理方法、即ちタップされたボタンに対応した処理方法に従って処理する。
【0104】
例えば、全削除ボタン111がタップされた場合は、まとめ元タブ画面2内の全てのアイコンを削除し、全てのアイコンを未登録アイコンにする。また、全存続ボタン112がタップされた場合は、まとめ元タブ画面2内の全てのアイコンをそのまま存続させる。また、一部存続ボタン113がタップされた場合は、ユーザに対して存続させたいアイコンを選択させ、その選択されたアイコンを存続させて他のアイコンは削除する。また、共通全削除ボタン114がタップされた場合は、共通領域41に配置されていたアイコンを削除して、個別領域42に配置されていたアイコンは存続させる。また、個別全削除ボタン115がタップされた場合は、個別領域42に配置されていたアイコンを削除して、共通領域41に配置されていたアイコンは存続させる。S290の処理後は、S110に移行する。
【0105】
S280で、まとめ先タブがまとめ元タブ画面1ではない場合は、S300に進む。S300では、まとめ元タブ画面1内の各登録アイコンを、S270で取得した処理方法に従って処理する。具体的には、S290と同じ要領で処理する。
【0106】
S310では、まとめ先タブ画面がまとめ元タブ画面2であるか否か判断する。まとめ先タブがまとめ元タブ画面2ではない場合は、S290に進む。まとめ先タブがまとめ元タブ画面2である場合は、S110に移行する。
【0107】
図8(b)までの画面遷移の後に、第2問合せ画面100において例えば全削除ボタン111がタップされた場合、例えば「ユーザ1」のタブの第1タブ画面50は、
図9(a)の上側に例示するように、全てのアイコンが未登録アイコンとなる。この状態で、例えば「新規1」のタブに切り替えると、対応するタブ画面120に切り替わる。
【0108】
ここで、「新規1」のタブ画面120はまとめ先タブ画面に設定されたため、このタブ画面120には、2つのまとめ元タブ画面1,2における各個別領域42に配置されていたアイコンがまとめて配置される。具体的に、まとめ元タブ画面1の個別領域42に配置されていたアイコンは、「新規1」のタブ画面120における上半分の第1領域に配置され、まとめ元タブ画面2の個別領域42に配置されていたアイコンは、「新規1」のタブ画面120における下半分の第2領域に配置される。
【0109】
また、
図8(b)までの画面遷移の後に、第2問合せ画面100において例えば個別全削除ボタン115がタップされた場合、例えば「ユーザ1」のタブの第1タブ画面50は、
図9(b)に例示するように、元の個別領域42に配置されていた4つのアイコンが未登録アイコンとなり、元の共通領域41に配置されていた4つのアイコンはそのまま維持される。
【0110】
(7)実施形態の効果
以上説明した実施形態によれば、以下の(a)~(e)の効果を奏する。
(a)本実施形態の画像処理装置10は、個別アイコンまとめ機能を備えているため、2つの共通タブ画面のそれぞれにおける個別領域42内のアイコンを、簡単な操作で、同じ1つのタブ画面にまとめて配置させることができる。そのため、複数のタブ画面にそれぞれ配置されている複数のアイコンの配置状態を効率的にカスタマイズすることができる。
【0111】
(b)ユーザは、共通領域41が設定されているタブ画面の中から2つのまとめ元タブ画面を任意に選ぶことができる。ユーザによるカスタマイズの自由度が高まる。
なお、まとめ先タブ画面として選択できるタブ画面の自由度をより広げてもよい。例えば、未登録アイコンの数にかかわらず、全てのタブ画面を、まとめ先タブ画面の選択対象にしてもよい。そのようにすることで、カスタマイズの自由度をより高めることができる。
【0112】
(c)ユーザは、まとめ元設定画面95を介して、2つのまとめ元タブ画面における各個別領域42のアイコンがまとめ先においてどの位置に配置されるかを容易に認識できる。また、配置入替ボタン98によって、まとめ先における配置位置を入れ替えることもできる。また、既に選択されたタブ画面を別のタブ画面に変更することもできる。つまり、まとめ元設定画面95によって、2つのまとめ元タブ画面1,2をユーザが容易且つ効率的に設定可能なユーザインタフェースが提供される。
【0113】
まとめ先タブ画面についても、ユーザは、まとめ先設定画面100を介して容易且つ効率的に設定することができる。
(d)まとめ先タブ画面においては、まとめ元タブ画面1,2におけるアイコンの配置状態がそのまま維持されて配置される。そのため、ユーザは、2つのタブ画面のアイコンをまとめた後も、まとめ先タブ画面においてアイコンを効率的に選択することができる。
【0114】
(e)ユーザは、2つのまとめ元タブ画面1,2のうち、まとめ先タブ画面に選択されなかったまとめ元タブ画面について、アイコンをどのように処理するかを選択できる。そのため、まとめ元タブ画面についても、ユーザの使用状況に応じた適切な状態に維持させることができる。
【0115】
なお、本実施形態において、S110の処理は本開示のタブ画面表示処理の一例に相当する。S120,S130,S240,S320,S330の処理は本開示の共通領域設定処理の一例に相当する。S220,S230の処理は本開示のまとめ配置処理の一例に相当する。
【0116】
[他の実施形態]
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は上述の実施形態に限定されることなく、種々変形して実施することができる。
【0117】
(1)上記実施形態では、2つのまとめ元タブ画面1、2の双方が、S240の処理によって共通領域設定が無効にされるように構成されていたが、まとめ先タブ画面に設定されていなければ、必ずしも共通領域設定を無効にしなくてもよい。
【0118】
例えば、まとめ元タブ画面2については、共通領域設定を有効のまま維持させてもよい。あるいは、共通領域設定を維持させるかどうかをユーザに問い合わせ、ユーザの意思に応じて処理してもよい。
【0119】
(2)まとめ元タブ画面の選択方法は、
図7(b)に示したまとめ元設定画面95に基づく選択方法に限定されない。まとめ先タブ画面の選択方法についても、
図8(b)に示したまとめ先設定画面100に基づく選択方法に限定されない。例えば、設定欄をタップするとタブ画面の選択肢が表示され、その中から選択できるようにしてもよい。
【0120】
(3)共通タブ画面において、共通領域及び個別領域はそれぞれどのように設定されていてもよい。例えば、上下分割ではなく左右分割にし、左右それぞれの半分の領域のうち一方を共通領域に設定し、他方を個別領域に設定してもよい。共通領域及び個別領域それぞれのアイコンの数も適宜決めてよい。
【0121】
(4)まとめ先タブ画面における、第1領域及び第2領域についても、上記実施形態のような上下分割に限定されず、適宜決めて良い。
(5)上記実施形態では、共通領域の有効、無効の設定を管理者モードで行うように構成されていたが、管理者モード以外のモードであっても共通領域の有効、無効を設定できるようにしてもよい。
【0122】
(6)上記実施形態における1つの構成要素が有する複数の機能を、複数の構成要素によって実現したり、1つの構成要素が有する1つの機能を、複数の構成要素によって実現したりしてもよい。また、複数の構成要素が有する複数の機能を、1つの構成要素によって実現したり、複数の構成要素によって実現される1つの機能を、1つの構成要素によって実現したりしてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加又は置換してもよい。なお、特許請求の範囲に記載した文言から特定される技術思想に含まれるあらゆる態様が本開示の実施形態である。
【符号の説明】
【0123】
10…画像処理装置、11…制御部、12…記憶部、13…表示部、14…入力部、14a…タッチパネル、25…待機画面、26…左ボタン、27…右ボタン、28…管理者ボタン、31~38…タブ、41…共通領域、42…個別領域、50…第1タブ画面、51~58,61~68,71~78…アイコン、60…第2タブ画面、70…第4タブ画面、80…待機編集画面、84…共通領域設定オフボタン、85…共通領域設定オンボタン、90…第1問合せ画面、95…まとめ元設定画面、96,101…第1設定欄、97,102…第2設定欄、98…配置入替ボタン、99…OKボタン、100…まとめ先設定画面、103…まとめ先設定欄、105…まとめ実行ボタン、110…第2問合せ画面、111…全削除ボタン、112…全存続ボタン、113…一部存続ボタン、114…共通全削除ボタン、115…個別全削除ボタン、120…タブ画面。