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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-18
(45)【発行日】2023-12-26
(54)【発明の名称】二次電池圧延装置
(51)【国際特許分類】
   H01M 50/105 20210101AFI20231219BHJP
【FI】
H01M50/105
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2022535962
(86)(22)【出願日】2021-02-15
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-02-27
(86)【国際出願番号】 KR2021001902
(87)【国際公開番号】W WO2021167302
(87)【国際公開日】2021-08-26
【審査請求日】2022-06-16
(31)【優先権主張番号】10-2020-0021208
(32)【優先日】2020-02-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】521065355
【氏名又は名称】エルジー エナジー ソリューション リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】キム、ゲオン ハ
(72)【発明者】
【氏名】パク、テ スーン
【審査官】鈴木 雅雄
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-186003(JP,A)
【文献】特開2003-157903(JP,A)
【文献】特開2013-026173(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第109911326(CN,A)
【文献】韓国公開特許第10-2015-0089555(KR,A)
【文献】国際公開第2019/189332(WO,A1)
【文献】特開2001-283915(JP,A)
【文献】韓国公開特許第10-2018-0107859(KR,A)
【文献】韓国公開特許第10-2015-0107115(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01M 50/105
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
二次電池の外形を補正する二次電池圧延装置であって、
底板と、前記底板の上面に配置され、前記二次電池が挿入される一つ以上の補正型枠が備えられる治具部材と、
前記治具部材の上部に備えられ、前記補正型枠に挿入される前記二次電池を加圧し、前記補正型枠の外形に合わせて前記二次電池の外形を補正する加圧部材と、を含み、
前記加圧部材は、
前記補正型枠に挿入される前記二次電池の上部面全体を均一に支持し、伝達される力により前記補正型枠に挿入される前記二次電池の上部面全体を均一な力で加圧して前記二次電池の外形を補正する支持片と、
前記支持片が前記補正型枠に挿入される前記二次電池の上部面全体を均一な力で加圧するように力を伝達する加圧片と、を含み、
前記加圧片は、加圧ローラーとして備えられ、
前記加圧ローラーは、前記支持片の上面の一方から他方まで移動しながら前記支持片に力を伝達し、
前記加圧部材は、前記加圧片を前記支持片の上面の一方から他方まで移動するようにガイドするガイド手段をさらに含む、二次電池圧延装置。
【請求項2】
前記ガイド手段は、前記支持片の上面の一方から他方まで形成されるガイドホールが形成されたガイド片と、前記加圧片の両端部に備えられ、前記ガイド片のガイドホールに結合されながら、前記ガイドホールに沿って前記支持片の上面の一方から他方まで移動するガイド突起と、を含む、請求項に記載の二次電池圧延装置。
【請求項3】
二次電池の外形を補正する二次電池圧延装置であって、
底板と、前記底板の上面に配置され、前記二次電池が挿入される一つ以上の補正型枠が備えられる治具部材と、
前記治具部材の上部に備えられ、前記補正型枠に挿入される前記二次電池を加圧し、前記補正型枠の外形に合わせて前記二次電池の外形を補正する加圧部材と、を含み、
前記加圧部材は、
前記補正型枠に挿入される前記二次電池の上部面全体を均一に支持し、伝達される力により前記補正型枠に挿入される前記二次電池の上部面全体を均一な力で加圧して前記二次電池の外形を補正する支持片と、
前記支持片が前記補正型枠に挿入される前記二次電池の上部面全体を均一な力で加圧するように力を伝達する加圧片と、を含み、
前記加圧片は、加圧ローラーとして備えられ、
前記加圧ローラーは、前記支持片の上面の一方から他方まで移動しながら前記支持片に力を伝達し、
前記支持片は、昇降手段により前記底板の上部又は下部に移動する、次電池圧延装置。
【請求項4】
前記昇降手段は、前記底板の上面に備えられ、前記支持片が上下方向に移動可能に結合される昇降棒として設けられる、請求項に記載の二次電池圧延装置。
【請求項5】
前記昇降手段は、前記昇降棒に備えられ、前記支持片が支持されながら前記支持片の下降高さを調節する引っ掛り片を含む、請求項に記載の二次電池圧延装置。
【請求項6】
前記引っ掛り片は、前記昇降棒の周面に形成されたねじ山にねじ結合されながら、前記昇降棒に沿って上昇又は下降して前記支持片の下降高さを調節する、請求項に記載の二次電池圧延装置。
【請求項7】
二次電池の外形を補正する二次電池圧延装置であって、
底板と、前記底板の上面に配置され、前記二次電池が挿入される一つ以上の補正型枠が備えられる治具部材と、
前記治具部材の上部に備えられ、前記補正型枠に挿入される前記二次電池を加圧し、前記補正型枠の外形に合わせて前記二次電池の外形を補正する加圧部材と、を含み、
前記加圧部材は、
前記補正型枠に挿入される前記二次電池の上部面全体を均一に支持し、伝達される力により前記補正型枠に挿入される前記二次電池の上部面全体を均一な力で加圧して前記二次電池の外形を補正する支持片と、
前記支持片が前記補正型枠に挿入される前記二次電池の上部面全体を均一な力で加圧するように力を伝達する加圧片と、を含み、
前記加圧片は、加圧ローラーとして備えられ、
前記加圧ローラーは、前記支持片の上面の一方から他方まで移動しながら前記支持片に力を伝達し、
前記補正型枠は、組立型枠を含み、
前記組立型枠は、前記二次電池が挿入される前記補正型枠の挿入空間に結合されながら、前記補正型枠の挿入空間のサイズを前記組立型枠の厚さだけ減らす、次電池圧延装置。
【請求項8】
前記組立型枠は、互いに異なるサイズを有する複数個として備えられ、
互いに異なるサイズを有する複数の前記組立型枠は、前記補正型枠の挿入空間に配置され、内側にサイズが小さくなるように重なる、請求項に記載の二次電池圧延装置。
【請求項9】
複数の前記組立型枠は、同一の厚さを有する、請求項に記載の二次電池圧延装置。
【請求項10】
前記補正型枠は、前記底板に着脱自在に結合される、請求項1から9のいずれか一項に記載の二次電池圧延装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
本出願は、2020年2月20日に出願された韓国特許出願第10-2020-0021208号に基づく優先権の利益を主張し、当該韓国特許出願の文献に開示された全ての内容は、本明細書の一部として含まれる。
【0002】
本発明は、二次電池圧延装置に関し、特に、二次電池の厚さを最小化することができる二次電池圧延装置に関する。
【背景技術】
【0003】
一般的には、二次電池(secondary battery)は、充電が不可能な一次電池とは異なり、充電及び放電が可能な電池をいい、このような二次電池は、携帯電話、ノートパソコン、及びコムコーダーなどの先端電子機器の分野で広く使用されている。
【0004】
前記二次電池は、電極組立体が金属缶に内蔵される缶型二次電池と、電極組立体がパウチに内蔵されるパウチ型二次電池に分類される。
【0005】
一方、パウチ型二次電池は、電極組立体、前記電極組立体に結合される電極リード、前記電極リードの先端が外部に引き出された状態で前記電極組立体を収容するパウチを含む。そして、前記電極組立体は、電極と分離膜が交互に積層される構造を有し、前記パウチは、電極組立体を収容する収容部と前記収容部を密閉してシーリングするシーリング部を含む。
【0006】
ここで、パウチ型二次電池は、電極組立体とパウチの収容部との間の間隔により空きスペースが形成され、前記電極組立体と前記収容部との間の空きスペースは、シーリング工程を経て二次電池の厚さを増大させるという問題があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、前記のような問題を解決するために発明されたものであって、本発明は、電極組立体とパウチの収容部との間の空きスペースを除去することにより、二次電池の厚さを最小化することができ、特に、二次電池の表面全体を均一に圧延して、二次電池の全厚さを均一に調節することができる二次電池圧延装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記のような目的を達成するための本発明は、二次電池の外形を補正する二次電池圧延装置であって、底板と、前記底板の上面に配置され、前記二次電池が挿入される一つ以上の補正型枠が備えられる治具部材;及び前記治具部材の上部に備えられ、前記補正型枠に挿入される二次電池を加圧し、前記補正型枠の外形に合わせて二次電池の外形を補正する加圧部材を含み、前記加圧部材は、前記補正型枠に挿入される二次電池の上部面全体を均一に支持し、伝達される力により前記補正型枠に挿入される二次電池の上部面全体を均一な力で加圧して前記二次電池の外形を補正する支持片;及び前記支持片が前記補正型枠に挿入される二次電池の上部面全体を均一な力で加圧するように力を伝達する加圧片を含んでよい。
【0009】
前記加圧片は、加圧ローラーとして備えられ、前記加圧ローラーは、前記支持片の上面の一方から他方まで移動しながら前記支持片に力を伝達することができる。
【0010】
前記加圧部材は、前記加圧片を前記支持片の上面の一方から他方まで移動するようにガイドするガイド手段をさらに含んでよい。
【0011】
前記ガイド手段は、前記支持片の上面の一方から他方まで形成されるガイドホールが形成されたガイド片と、前記加圧片の両端部に備えられ、前記ガイド片のガイドホールに結合されながら、前記ガイドホールに沿って前記支持片の上面の一方から他方まで移動するガイド突起を含んでよい。
【0012】
前記支持片は、昇降手段により前記底板の上部又は下部に移動することができる。
【0013】
前記昇降手段は、前記底板の上面に備えられ、前記支持片が上下方向に移動可能に結合される昇降棒として設けられてよい。
【0014】
前記昇降手段は、前記昇降棒に備えられ、前記支持片が支持されながら前記支持片の下降高さを調節する引っ掛り片を含んでよい。
【0015】
前記引っ掛り片は、前記昇降棒の周面に形成されたねじ山にねじ結合されながら、前記昇降棒に沿って上昇又は下降して前記支持片の下降高さを調節することができる。
【0016】
前記補正型枠は、前記底板に着脱自在に結合され得る。
【0017】
前記補正型枠は、組立型枠を含み、前記組立型枠は、前記二次電池が挿入される前記補正型枠の挿入空間に結合されながら、前記補正型枠の挿入空間のサイズを前記組立型枠の厚さだけ減らすことができる。
【0018】
前記組立型枠は、互いに異なるサイズを有する複数個として備えられ、互いに異なるサイズを有する複数の組立型枠は、前記補正型枠の挿入空間に配置され、内側にサイズが小さくなるように重ねてよい。
【0019】
複数の前記組立型枠は、同一の厚さを有してよい。
【発明の効果】
【0020】
本発明の二次電池圧延装置は、治具部材と加圧部材を含み、前記治具部材は底板と補正型枠を含み、前記加圧部材は支持片と加圧片を含むことに特徴を有する。このような特徴により、二次電池の電極組立体とパウチとの間の空きスペースを最小化することにより、二次電池の厚さ増大を最小化することができ、特に、二次電池の全表面を均一に加圧することにより、二次電池全体を同一の厚さに調節することができる。
【0021】
また、本発明の二次電池圧延装置において、加圧片は、加圧ローラーとして備えられることに特徴を有する。このような特徴により、前記加圧ローラーは、前記支持片の全表面に均一な力を伝達することができることから、支持片は、二次電池の全表面を均一に加圧することができる。
【0022】
また、本発明の二次電池圧延装置において、加圧部材は、ガイド手段をさらに含むことに特徴を有する。このような特徴により、前記加圧片を前記支持片の上面の一方から他方まで安定して移動させることができ、その結果、作業の利便性と効率性を高めることができる。
【0023】
また、本発明の二次電池圧延装置において、加圧部材は、昇降手段をさらに含むことに特徴を有する。このような特徴により、支持片を、底板に基づいて上下方向に移動させることができ、その結果、支持片を安定して加圧することができる。
【0024】
また、本発明の二次電池圧延装置において、昇降手段は、引っ掛り片をさらに含むことに特徴を有する。このような特徴により、支持片の下降高さを調節することができることから、支持片により二次電池が過度に圧延されることを防止し、二次電池の変形及び損傷を予め防止することができる。
【0025】
また、本発明の二次電池圧延装置において、引っ掛り片は、昇降手段の昇降棒にねじ結合されることに特徴を有する。このような特徴により、引っ掛り片は、回転時に昇降棒に沿って上昇又は下降して前記支持片の下降高さを微細に調節することができる。
【0026】
また、本発明の二次電池圧延装置において、補正型枠は、互いに異なるサイズを有する複数の組立型枠をさらに含むことに特徴を有し、このような特徴により、様々なサイズの二次電池を圧延することができることから、使用の効率性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
図1】本発明の二次電池を示した斜視図。
図2】本発明の第1実施形態による二次電池圧延装置を示した分離斜視図。
図3】本発明の第1実施形態による二次電池圧延装置を示した正面図。
図4図3の断面図。
図5】本発明の第1実施形態による二次電池圧延装置の使用状態を示した断面図。
図6】本発明の第2実施形態による二次電池圧延装置を示した斜視図。
図7図6の断面図。
図8】本発明の第3実施形態による二次電池圧延装置を示した断面図。
図9図8の部分拡大図。
図10】本発明の第4実施形態による二次電池圧延装置を示した斜視図。
図11図10の断面図。
図12】本発明の第5実施形態による二次電池圧延装置を示した断面図。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下、添付した図面を参照して、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者が容易に実施することができるように、本発明の実施形態を詳しく説明する。しかし、本発明は、様々な異なる形態に具現されてよく、ここで説明する実施形態に限定されない。そして、図面で本発明を明確に説明するために、説明と関係ない部分は省略し、明細書全体を通じて同様の部分に対しては同様の参照符号を付ける。
【0029】
[本発明の二次電池]
本発明の二次電池10は、図1を参照すれば、電極組立体11と前記電極組立体を収容するパウチ12を含み、前記パウチ12は、電極組立体11を収容する収容部12aと前記収容部12aをシーリングするシーリング部12bを含む。
【0030】
一方、本発明の二次電池10は、電極組立体11とパウチ12の収容部12aとの間に空きスペースが形成されながら、厚さが増大され得る。
【0031】
前記のような問題を解決するために、本発明の二次電池10は、圧延工程を通じて電極組立体11とパウチ12の収容部12aとの間に空きスペースを除去するか又は最小化し、この際、本出願の二次電池圧延装置を使用する。
【0032】
すなわち、本出願の二次電池圧延装置は、二次電池の全表面を均一に加圧することから、二次電池の全厚さを均一に調節し、その結果、電極組立体11とパウチ12の収容部12aとの間に空きスペースを除去するか又は最小化することができる。
【0033】
以下、本出願の二次電池圧延装置の実施形態を添付の図面を参照して詳しく説明する。
【0034】
[本発明の第1実施形態による二次電池圧延装置]
本発明の第1実施形態による二次電池圧延装置100は、図2~5に示されたように、二次電池を圧延して外形を補正するものであって、二次電池10が配置される治具部材110と前記治具部材110に配置された二次電池10の上部面全体を均一に加圧する加圧部材120を含む。
【0035】
治具部材
治具部材110は、底板111と、前記底板111の上面に配置され、二次電池10の外形を補正する一つ以上の補正型枠112を含む。
【0036】
前記底板111は、長い四角板状を有し、上面に補正型枠112が配置される。
【0037】
前記補正型枠112は、四角枠状を有し、前記底板111の上面に複数個が一定の間隔で配置される。すなわち、補正型枠112は、中央に形成された挿入空間にパウチ12の収容部12aが挿入され、上部外周面にパウチ12のシーリング部12bが支持される。
【0038】
このような構造を有する治具部材110は、複数の二次電池10を効果的に配置することができる。
【0039】
加圧部材
加圧部材120は、治具部材に挿入される二次電池を加圧するためのものであって、前記補正型枠112に挿入される二次電池10の上部面全体を均一に支持し、伝達される力により前記補正型枠112に挿入される二次電池10の上部面全体を均一な力で加圧して前記二次電池10の外形を補正する支持片121、及び前記支持片121が前記補正型枠112に挿入される二次電池10の上部面全体を均一な力で加圧するように力を伝達する加圧片122を含む。
【0040】
前記支持片121は、前記底板111と同一のサイズを有し、透明又は半透明の素材で設けられ、前記補正型枠112の上面に配置され、前記補正型枠112に挿入される二次電池10の上面を支持する。この際、支持片121は、平坦な水平面で形成されているので、二次電池10の上面全体を均一に支持し、この際、外部から力が支持片121に伝達されると、支持片121全体が補正型枠112方向に押され、二次電池10の上面全体を均一な力で加圧するようになる。これにより、パウチ12の収容部12aは、支持片121と底板111との間で圧延され、パウチ12の収容部12aが電極組立体11に密着され、収容部12aと電極組立体11との間の空きスペースを除去することができ、これと同時に、パウチ12の収容部12aが補正型枠112の挿入空間状に変形され、二次電池の外形を均一に補正することができる。特に、パウチ12の収容部12aが均一に押され、二次電池10の全厚さを均一に調節することができる。
【0041】
前記加圧片122は、加圧ローラーとして備えられ、前記加圧ローラーは、前記支持片121の上面の一方から他方まで回転すると同時に移動し、前記支持片121が押されるように力を伝達する。ここで、加圧片122は、支持片121の幅方向長さと対応するように備えられることから、加圧片122に密着される支持片121の幅方向密着部分を同時に加圧することができ、このような状態で加圧片122が移動しながら、支持片121の長さ方向全体に同一の力を伝達することができる。
【0042】
このように、前記加圧片122は、支持片の表面に転がり接触されることから、支持片の全表面に均一な力を伝達することができる。
【0043】
このような構成を有する加圧部材120は、補正型枠112に挿入される二次電池の全表面を均一な力で加圧することができ、その結果、二次電池10の全厚さを均一に調節することができる(図5参照)。
【0044】
したがって、本発明の二次電池圧延装置100は、パウチと電極組立体との間の空きスペースを除去することができ、二次電池の厚さ増大を最小化することができ、特に、二次電池の全表面を均一に圧延することにより、二次電池の厚さを均一化することができる。
【0045】
以下、本発明の第1実施形態による二次電池の加圧方法を説明する。
【0046】
先ず、支持部材(治具部材)110に二次電池10を配置する。すなわち、支持部材110の底板111に備えられる補正型枠112の挿入空間に二次電池10を挿入する。すると、補正型枠112の挿入空間に二次電池10に含まれたパウチ12の収容部12aが挿入され、補正型枠112の上面にパウチ12のシーリング部12bが配置される。
【0047】
このような状態で、加圧部材120を介して支持部材110に配置された二次電池10を加圧する。すなわち、加圧部材120の支持片121を補正型枠112の上面に配置すると、支持片121の底面に二次電池10の上面全体が支持される。次に、加圧部材120の加圧片122を支持片121の上面の一方に位置させた後、加圧片122を支持片121方向に押すと同時に、支持片121の他方方向に移動させる。すると、加圧片122が移動しながら支持片121の全表面に均一な力を伝達し、支持片121は、伝達された力を介して二次電池10の全表面を均一な力で加圧して二次電池10を圧延するようになる。この際、圧延された二次電池10は、補正型枠112の挿入空間に合わせて変形されると同時に、厚さが減少するようになり、特に、パウチの収容部と電極組立体が密着されながら、空きスペースを除去することができる。
【0048】
以下、本発明の他の実施形態を説明するに当たって、前述した実施形態と同一の機能を有する構成符号に対しては同一の構成符号を使用し、重複する説明は省略する。
【0049】
[本発明の第2実施形態による二次電池圧延装置]
本発明の第2実施形態による二次電池圧延装置100は、図6及び図7に示されたように、加圧部材120を含み、前記加圧部材120は、支持片121と加圧片122を含む。
【0050】
一方、前記加圧部材120は、前記加圧片122を前記支持片121の上面の一方から他方まで一定に移動するようにガイドするガイド手段をさらに含み、前記ガイド手段は、加圧片122をより安定的に支持片121の上面に移動させることができる。
【0051】
一例として、前記ガイド手段は、前記支持片121の上面の一方から他方まで形成されるガイドホール123aが形成されたガイド片123と、前記加圧片122の両端部に備えられ、前記ガイド片123のガイドホール123aに結合されながら、前記ガイドホール123aに沿って前記支持片121の上面の一方から他方まで移動するガイド突起122aを含む。
【0052】
すなわち、加圧片122は、ガイド片123に沿って前記支持片121の上面の一方から他方まで一定に移動することから、加圧片122は、支持片121を常に均一な力と均一な部分を加圧することができ、その結果、二次電池圧延装置により圧延される二次電池の外形を同様に補正することができる。
【0053】
[本発明の第3実施形態による二次電池圧延装置]
本発明の第3実施形態による二次電池圧延装置100は、図8及び図9に示されたように、加圧部材120を含み、前記加圧部材120は、支持片121と加圧片122を含む。
【0054】
一方、前記支持片121は、昇降手段により前記底板111に基づいて上下方向に垂直に移動する。
【0055】
すなわち、前記昇降手段は、底板111の上面に上部方向に延長形成され、前記支持片121が、図8に示されたように、上下方向に移動可能に結合される昇降棒113として設けられる。これにより、昇降手段は、支持片121と底板111の結合性を高めることができ、支持片121を前後左右に流動されることを防止することができる。特に、支持片121を上下方向に沿って垂直に移動させることができる。
【0056】
一方、前記昇降手段は、前記昇降棒113に備えられ、前記支持片121が支持されながら、前記支持片121の下降高さを調節する引っ掛り片114を含む。
【0057】
すなわち、前記引っ掛り片114は、前記昇降棒113に結合されると、前記支持片121が前記昇降棒113に沿って下降しながら前記引っ掛り片114に支持され、これにより、支持片121は、それ以下降し得ず停止するようになり、その結果、前記支持片121の下降高さを制限することができる。
【0058】
特に、前記引っ掛り片114は、前記昇降棒の周面に形成されたねじ山にねじ結合されながら、前記昇降棒に沿って上昇又は下降することから、引っ掛り片114の位置を簡単に調節することができ、特に、前記支持片の下降高さをより細密に調節することができる。
【0059】
[本発明の第4実施形態による二次電池圧延装置]
本発明の第4実施形態による二次電池圧延装置100Cは、図10及び図11に示されたように、支持部材110を含み、前記支持部材110は、底板111と補正型枠112を含む。
【0060】
ここで、前記補正型枠112は、組立型枠を含み、前記組立型枠は、前記二次電池10が挿入される前記補正型枠112の挿入空間に結合されながら、前記補正型枠112の挿入空間のサイズを前記組立型枠の厚さだけ減らすことができる。これにより、多様なサイズの二次電池10を補正型枠112に挿入することができる。
【0061】
特に、前記組立型枠は、互いに異なるサイズを有する複数個として備えられてよい。一例として、互いに異なるサイズを有する3個の組立型枠112a、112b、112cは、前記補正型枠112の挿入空間に配置され、内側にサイズが小さくなるように重なることから、前記補正型枠112の挿入空間をより細密に調節することができる。
【0062】
一方、互いに異なるサイズを有する組立型枠は、同一の厚さを有することから、パウチの収容部の面積により補正型枠の内部空間の面積を効果的に計算して調節することができる。
【0063】
[本発明の第5実施形態による二次電池圧延装置]
本発明の第5実施形態による二次電池圧延装置100は、図12に示されたように、支持部材110を含み、前記支持部材110は、底板111と補正型枠112を含む。
【0064】
ここで、前記補正型枠112は、前記底板111に着脱自在に結合される。すなわち、底板111に結合突起111aが形成され、前記補正型枠112に前記結合突起111aに結合される結合溝112dが形成される。
【0065】
これにより、前記結合突起111aと結合溝112dを介して補正型枠を底板に着脱することができる。
【0066】
本発明の範囲は、前記詳細な説明よりは、後述する特許請求の範囲により示され、特許請求の範囲の意味及び範囲、そしてその均等概念から導出される多様な実施形態が可能である。
【符号の説明】
【0067】
100 二次電池圧延装置
110 治具部材(支持部材)
111 底板
112 補正型枠
113 昇降棒
114 引っ掛り片
120 加圧部材
121 支持片
122 加圧片
122a ガイド突起
123 ガイド片
123a ガイドホール
図1
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図10
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図12