(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-18
(45)【発行日】2023-12-26
(54)【発明の名称】追跡カメラ技術を有するロボット手術デバイスならびに関連するシステムおよび方法
(51)【国際特許分類】
A61B 34/35 20160101AFI20231219BHJP
A61B 1/00 20060101ALI20231219BHJP
B25J 3/00 20060101ALI20231219BHJP
B25J 19/04 20060101ALN20231219BHJP
【FI】
A61B34/35
A61B1/00 655
B25J3/00 Z
B25J19/04
(21)【出願番号】P 2020517471
(86)(22)【出願日】2018-09-27
(86)【国際出願番号】 US2018053188
(87)【国際公開番号】W WO2019067763
(87)【国際公開日】2019-04-04
【審査請求日】2021-09-24
(32)【優先日】2017-09-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】518408589
【氏名又は名称】バーチャル インシジョン コーポレイション
【氏名又は名称原語表記】VIRTUAL INCISION CORPORATION
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【氏名又は名称】恩田 博宣
(74)【代理人】
【識別番号】100142907
【氏名又は名称】本田 淳
(72)【発明者】
【氏名】ファリター、シェーン
(72)【発明者】
【氏名】オレイニコフ、ドミトリー
(72)【発明者】
【氏名】ウッド、ネイサン
(72)【発明者】
【氏名】ダンパート、ジェイソン
(72)【発明者】
【氏名】ライヘンバッハ、マーク
(72)【発明者】
【氏名】カブリッチ、ルー
【審査官】石川 薫
(56)【参考文献】
【文献】特表2016-513556(JP,A)
【文献】特表2012-504017(JP,A)
【文献】国際公開第2015/031777(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 34/20-34/37
B25J 1/00-21/02
A61B 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ロボット手術システムであって、
a.切開部を通じて少なくとも部分的には患者の体腔内に位置決めされるように構築および構成されたデバイス本体であって、
i.前記デバイス本体に対し動作可能に結合され、第1エンドエフェクタを備える、第1ロボット手術アームと、
ii.前記デバイス本体に対し動作可能に結合され、第2エンドエフェクタを備える、第2ロボット手術アームと、
iii.前記デバイス本体に形成されたカメラルーメンと、を備える、デバイス本体と、
b.有関節チップを有し、前記体腔内における前記第1エンドエフェクタおよび前記第2エンドエフェクタの視界を提供するべく前記カメラルーメンから延びるように構築および構成された位置決め可能カメラと、
c.前記位置決め可能カメラを位置決めするためのアルゴリズムを実行するように構築および構成されたプロセッサを備える手術コンソールと、を備え、
前記プロセッサは、ロボット参照フレームとカメラ参照フレームとを確立するように構築および構成されており、
前記ロボット参照フレームは、前記デバイス本体に対し確立され、直交単位ベクトルx
R
、y
R
およびz
R
により定義され、
前記カメラ参照フレームは、前記有関節チップに対し確立され、直交単位ベクトルx
C
、y
C
およびz
C
により定義され、
前記カメラ参照フレームは、前記カメラ参照フレームの直交単位ベクトルx
C
により定義される原点を有し、
前記プロセッサは、前記第1エンドエフェクタの位置P
Lおよび前記第2エンドエフェクタの位置P
Rを定義するように構成されており、
前記プロセッサは、前記位置P
Lと前記位置P
Rとの間の中点に中点P
LP
Rを確立するようにさらに構成されており、
前記アルゴリズムは、実行時、
前記カメラ参照フレームの前記原点を前記中点P
LP
Rに位置整合させるように前記位置決め可能カメラを位置決めする、ロボット手術システム。
【請求項2】
前記位置決め可能カメラの前記有関節チップは、ピッチとヨーとの両方が可能であるように構築および構成されている、請求項1に記載のロボット手術システム。
【請求項3】
前記プロセッサは、前記第1ロボット手術アームおよび前記第2ロボット手術アームの位置決めのための制御アルゴリズムを実行するように構築および構成されている、請求項1に記載のロボット手術システム。
【請求項4】
前記プロセッサは、前記カメラ参照フレームを前記ロボット参照フレームに位置整合させ前記位置決め可能カメラを再配置するように構成されている、請求項
1に記載のロボット手術システム。
【請求項5】
ロボット手術システムであって、
a.ロボット手術デバイスであって、
i.デバイス本体に対し動作可能に結合され、第1エンドエフェクタを備える、第1ロボット手術アームと、
ii.前記デバイス本体に対し動作可能に結合され、第2エンドエフェクタを備える、第2ロボット手術アームと、
iii.前記デバイス本体に形成されたカメラルーメンと、を備える、ロボット手術デバイスと、
b.有関節チップを備えており、前記第1エンドエフェクタおよび前記第2エンドエフェクタを観察するべく前記チップが配向するように、前記ロボット手術デバイスの前記カメラルーメンへと挿入されるよう構築および構成された、位置決め可能カメラと、
c.前記位置決め可能カメラを位置決めするための制御アルゴリズムを実行するように構築および構成されたプロセッサと、を備え、
前記制御アルゴリズムは、
a.直交単位ベクトルx
C、y
Cおよびz
Cにより定義される、カメラ参照フレームを確立することと、
b.前記デバイス本体に対し確立されるとともに直交単位ベクトルx
R、y
Rおよびz
Rにより定義されるロボット参照フレームを確立することと、
c.前記ロボット参照フレームに対し前記カメラの前記有関節チップを位置決めすることと、を行うように構築および構成されており、
前記プロセッサは、前記第1エンドエフェクタについての位置P
Lおよび前記第2エンドエフェクタについての位置P
Rを定義するように構成されており、
前記プロセッサは、前記位置P
Lと前記位置P
Rとの間の中点に中点P
LP
Rを確立するよう
に構成されており、
前記カメラ参照フレームは原点を有し、
前記プロセッサは
、前記カメラ参照フレームの前記原点を前記中点P
LP
Rに位置整合させるべく前記位置決め可能カメラを再配置するように構成されている、ロボット手術システム。
【請求項6】
前記ロボット手術デバイスを回転可能に支持アームに対し結合するように構築および構成されたロボットクランプをさらに備える、請求項
5に記載のロボット手術システム。
【請求項7】
前記ロボットクランプは、解放ボタンと洗濯ばさみ部材とをさらに備える、請求項
6に記載のロボット手術システム。
【請求項8】
インタフェースポッドをさらに備える、請求項
5に記載のロボット手術システム。
【請求項9】
インジケータ灯をさらに備える、請求項
5に記載のロボット手術システム。
【請求項10】
前記位置決め可能カメラの運動を減衰させるように構成されている、請求項
1に記載のロボット手術システム。
【請求項11】
前記プロセッサは、前記カメラ参照フレームの前記原点を前記中点P
LP
Rに位置整合させるとき、前記位置決め可能カメラの前記運動を減衰させるように構成されている、請求項
10に記載のロボット手術システム。
【請求項12】
前記プロセッサは、前記有関節チップの前記運動を前記有関節チップの速度に比例して減少させることによって前記位置決め可能カメラの前記運動を減衰させるように構成されている、請求項
11に記載のロボット手術システム。
【請求項13】
前記プロセッサは、前記第1ロボット手術アームおよび前記第2ロボット手術アームの位置決めのための制御アルゴリズムを実行するように構築および構成されており、
前記プロセッサは、前記第1エンドエフェクタの移動平均位置および前記第2エンドエフェクタの移動平均位置を決定し、
前記位置決め可能カメラを位置決めするための前記アルゴリズムは、前記第1エンドエフェクタの前記移動平均位置および前記第2エンドエフェクタの前記移動平均位置を用いて前記有関節チップを位置整合させる、請求項
1に記載のロボット手術システム。
【請求項14】
前記プロセッサは、前記第1エンドエフェクタの前記移動平均位置が閾値量を超えて変化することに基づいて、前記第1エンドエフェクタが移動しているか否かを判定し、
前記プロセッサは、前記第2エンドエフェクタの前記移動平均位置が前記閾値量を超えて変化することに基づいて、前記第2エンドエフェクタが移動しているか否かを判定し、
前記位置決め可能カメラを位置決めするための前記アルゴリズムは、前記第1エンドエフェクタと前記第2エンドエフェクタとの一方または両方が移動しているとの判定時にのみ実行される、請求項
13に記載のロボット手術システム。
【請求項15】
前記プロセッサは、前記第1エンドエフェクタの前記移動平均位置が閾値量を超えて変化することに基づいて、前記第1エンドエフェクタが移動しているか否かを判定し、
前記プロセッサは、前記第2エンドエフェクタの前記移動平均位置が前記閾値量を超えて変化することに基づいて、前記第2エンドエフェクタが移動しているか否かを判定し、
前記位置決め可能カメラを位置決めするための前記アルゴリズムは、前記第1エンドエフェクタも前記第2エンドエフェクタも移動していないとの判定時にのみ実行される、請求項
13に記載のロボット手術システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書に開示される実装は、ロボットおよび/または生体内医療デバイスと関連部品とを含む、様々な医療デバイスおよび関連部品に関する。特定の実装は、体腔内に配置され孔または開口部を通じて体腔に配置された支持部品を用いて位置決めされるロボットデバイスを備え、支持部品により位置決めされロボットデバイスのアームまたはエンドエフェクタを追跡するように手動で操作されるかまたは自動で追跡することが可能なカメラをさらに備える、様々なロボット医療デバイスを備える。さらなる実装は、上記のデバイスを操作するための方法およびデバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
侵襲性手術処置は、様々な病態に対処するために必須である。可能なときには、腹腔鏡検査法などの低侵襲処置が好ましい。
しかしながら、腹腔鏡検査法などの既知の低侵襲技術は、1)アクセスポートを通して挿入される剛性のツールを用いることにより生じる可動性制約と、2)限られた視覚フィードバックとに部分的に起因して、範囲が限られており、複雑である。ダヴィンチ(登録商標)手術システム(カリフォルニア州サニーベールに所在のインテュイティブサージカル社から入手可能)などの既知のロボットシステムも、アクセスポートによって制限され、また、非常に大型で非常に高価であり、大半の病院において利用できず、感覚性能および可動性能が限定されるといった、さらなる欠点を有する。
【0003】
この分野では、改良された手術方法、システムおよびデバイスの必要性が存在する。
【発明の概要】
【0004】
本明細書において説明されるものは、追跡カメラシステムを含む様々なカメラシステムを収容するように構築および構成されたカメラルーメンを有する特定のシステムを含む、様々なロボット手術システムである。さらなる実装は、患者の腔へと腔の送気を維持しながら様々な手術デバイスを挿入するように用いられるよう構築および構成された手術挿入デバイスに関する。
【0005】
様々な例では、1つまたは複数のコンピュータのシステムは、動作時にそのシステムに作用を実行させる、システムに取付けられたソフトウェア、ファームウェア、ハードウェア、またはそれらの組合せを通じて、特定の動作または作用を行うように構成されることが可能である。1つまたは複数のコンピュータプログラムは、データ処理装置により実行された時に、その装置に作用を行わせる命令を含むことによって、特定の動作または作用を行うように構成されることが可能である。
【0006】
例1では、ロボット手術システムは、切開部を通じて少なくとも部分的には患者の体腔内に位置決めされるように構築および構成されたデバイス本体であって、前記デバイス本体に対し動作可能に結合され、第1エンドエフェクタを備える、第1ロボット手術アームと、前記デバイス本体に対し動作可能に結合され、第1エンドエフェクタを備える、第2ロボット手術アームと、前記デバイス本体に形成されたカメラルーメンと、を備える、デバイス本体と、前記第1エンドエフェクタおよび前記第2エンドエフェクタの視界を提供するように構築および構成された位置決め可能カメラと、前記位置決め可能カメラを位置決めするためのアルゴリズムを実行するように構築および構成されたプロセッサを備える手術コンソールと、を備える。
【0007】
請求項1の例について、例2では、前記位置決め可能カメラは、ピッチとヨーとの両方が可能であるように構築および構成されたチップを備える。
請求項1の例について、例3では、前記プロセッサは、前記第1ロボット手術アームおよび前記第2ロボット手術アームの位置決めのための制御アルゴリズムを実行するように構築および構成されている。
【0008】
請求項3の例について、例4では、前記制御アルゴリズムは、カメラ参照フレームとロボット参照フレームとを確立するように構築および構成されている。
請求項4の例について、例5では、前記プロセッサは、前記カメラ参照フレームを前記ロボット参照フレームに位置整合し前記位置決め可能カメラを再配置するように構成されている。
【0009】
請求項4の例について、例6では、前記ロボット座標フレームは、前記デバイス本体に対し確立され、直交単位ベクトルxR、yRおよびzRにより定義される。
請求項4の例について、例7では、前記カメラ座標フレームは、直交単位ベクトルxC、yCおよびzCにより定義される。
【0010】
請求項4の例について、例8では、前記プロセッサは、前記第1エンドエフェクタおよび前記第2エンドエフェクタについての位置であるPLおよびPRをそれぞれ定義するように構成されている。
【0011】
請求項8の例について、例9では、前記プロセッサは、PLおよびPRにより、前記エンドエフェクタ同士の間の中点PLPRを確立するように構成されている。
請求項9の例について、例10では、前記カメラ参照フレームは原点を有し、前記プロセッサは、前記中点PLPRを位置整合し前記位置決め可能カメラを再配置するように構成されている。
【0012】
例11では、ロボット手術システムは、ロボット手術デバイスであって、前記デバイス本体に対し動作可能に結合され、第1エンドエフェクタを備える、第1ロボット手術アームと、前記デバイス本体に対し動作可能に結合され、第1エンドエフェクタを備える、第2ロボット手術アームと、前記デバイス本体に形成されたカメラルーメンと、を備える、ロボット手術デバイスと、有関節チップを備えており、前記第1エンドエフェクタおよび前記第2エンドエフェクタを観察するべく前記チップが配向するように、前記ロボット手術デバイスへと挿入されるよう構築および構成された、位置決め可能カメラと、前記位置決め可能カメラを位置決めするための制御アルゴリズムを実行するように構築および構成されたプロセッサを備える手術コンソールと、を備え、前記制御アルゴリズムは、カメラ参照フレームを確立することと、ロボット参照フレームを確立することと、前記カメラ参照フレームまたは前記ロボット参照フレームに対し前記カメラチップを位置決めすることと、を行うように構築および構成されている。
【0013】
請求項11の例について、例12では、前記ロボット座標フレームは、前記デバイス本体に対し確立され、直交単位ベクトルxR、yRおよびzRにより定義される。
請求項11の例について、例13では、前記カメラ座標フレームは、直交単位ベクトルxC、yCおよびzCにより定義される。
【0014】
請求項11の例について、例14では、前記プロセッサは、前記第1エンドエフェクタおよび前記第2エンドエフェクタについての位置であるPLおよびPRをそれぞれ定義するように構成されている。
【0015】
請求項14の例について、例15では、前記プロセッサは、PLおよびPRにより、前記エンドエフェクタ同士の間の中点PLPRを確立するように構成されており、前記カメラ参照フレームは原点を有し、前記プロセッサは、前記中点PLPRを位置整合し前記位置決め可能カメラを再配置するように構成されている。
【0016】
例16では、ロボット手術システムは、ロボット手術デバイスであって、前記デバイス本体に対し動作可能に結合され、第1エンドエフェクタを備える、第1ロボット手術アームと、前記デバイス本体に対し動作可能に結合され、第1エンドエフェクタを備える、第2ロボット手術アームと、を備える、ロボット手術デバイスと、有関節チップを備えており、前記第1エンドエフェクタおよび前記第2エンドエフェクタを観察するべく前記チップが配向するように、前記ロボット手術デバイスへと挿入されるよう構築および構成された、位置決め可能カメラと、前記位置決め可能カメラを位置決めするための制御アルゴリズムを実行するように構築および構成されたプロセッサと、を備え、前記制御アルゴリズムは、直交単位ベクトルxC、yCおよびzCにより定義される、カメラ参照フレームを確立することと、前記デバイス本体に対し確立されるロボット参照フレームを確立し、直交単位ベクトルxR、yRおよびzRにより定義されることと、前記カメラ参照フレームまたは前記ロボット参照フレームに対し前記カメラチップを位置決めすることと、を行うように構築および構成されている。
【0017】
請求項16の例について、例17では、前記ロボット手術デバイスを回転可能に支持アームに対し結合するように構築および構成されたロボットクランプをさらに備える。
請求項16の例について、例18では、前記ロボットクランプは、解放ボタンと洗濯ばさみ部材とをさらに備える。
【0018】
請求項16の例について、例19では、インタフェースポッドをさらに備える。
請求項16の例について、例20では、インジケータ灯をさらに備える。
これらの例の他の実装は、対応するコンピュータシステム、装置、および1つまたは複数のコンピュータ記憶デバイスに記録されたコンピュータプログラムを備え、各々は方法の作用を行うように構成されている。
【0019】
複数の実装が開示されるが、本発明のさらなる他の実装が、本発明の例示的な実装を示し記載する以下の詳細な説明から、当業者に明らかとなる。理解されるように、本発明は、様々な自明な態様における修正を可能とする。実現されるように、本発明は、すべて本発明の趣旨および範囲から逸脱することなく様々な自明な態様の修正が可能である。したがって、図面および詳細な説明は、本質的に例示であり、限定ではないとみなされる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1A】1つの実施形態に係る、ロボット手術システムの概略図の側面図。
【
図1B】1つの実施形態に係る、連動可能な位置決め可能カメラを有するロボットデバイスを示す、ロボット手術システムの前面図。
【
図2A】1つの実施形態に係る、連動可能な位置決め可能カメラを有するロボットデバイスのスリークォーター正面図。
【
図2B】カメラなしの
図2の実装のロボットのスリークォーター斜視図。
【
図2C】ロボットなしの
図2の実装のカメラのスリークォーター斜視図。
【
図3A】1つの実施形態に係る、連動可能な位置決め可能カメラを有するロボットデバイスの接写スリークォーター前面図。
【
図3B】1つの実施形態に係る、アームの自由度を示す、連動可能な位置決め可能カメラを有するロボットデバイスの接写スリークォーター前面図。
【
図4A】1つの実施形態に係る、一方のアームについての様々な作業空間を示す、手術デバイスの斜視図。
【
図4B】他方のアームの作業空間を示す、
図6Aの手術デバイスのさらなる斜視図。
【
図5】1つの実施形態に係る、アームについての様々な作業空間を示す、手術デバイスの斜視図。
【
図6】一方のアームの作業空間を示す、
図6Aの手術デバイスのさらなる斜視図。
【
図7】1つの実施形態に係る、カメラハンドル上の部品を示す、カメラ動作システムの図において拡大された図。
【
図8A】1つの実装に係る、カメラ視野を示す、手術ロボットデバイスおよび位置決め可能カメラのスリークォーター斜視図。
【
図8B】1つの実施形態に係る、位置決め可能カメラを備えるロボット手術デバイスの切欠側面図であり、第1の自由度を示す図。
【
図8C】1つの実施形態に係る、位置決め可能カメラを備えるロボット手術デバイスの切欠側面図であり、第2の自由度を示す図。
【
図8D】1つの実施形態に係る、位置決め可能カメラを備えるロボット手術デバイスのスリークォーター斜視側面図であり、座標参照フレームを示す図。
【
図8E】1つの実施形態に係る、ロボット手術デバイスへと挿入されている位置決め可能カメラの視点からの視界であり、その視野内のエンドエフェクタを示す図。
【
図8F】1つの実施形態に係る、ロボット手術デバイスへと挿入されている位置決め可能カメラの視点からの視界であり、その視野内のエンドエフェクタの位置の特定と原点の生成とを示す図。
【
図8G】1つの実施形態に係る、位置決め可能カメラを備えるロボット手術デバイスのスリークォーター斜視側面図であり、座標参照フレームと中点計算結果の生成とを示す図。
【
図8H】1つの実施形態に係る、ロボット手術デバイスへと挿入されている位置決め可能カメラの視点からの視界であり、視野内のエンドエフェクタと中点とを示す図。
【
図8I】1つの実施形態に係る、ロボット手術デバイスへと挿入されている位置決め可能カメラの視点からの視界であり、カメラの再配置を示す図。
【
図9】1つの実施形態に係る、連動可能な位置決め可能カメラを有するロボットデバイスを示す、ロボット手術デバイスの前面図。
【
図10A】1つの実装に係る、手術コンソールの斜視図。
【
図10B】別の実装に係る、手術コンソールの斜視図。
【
図11A】1つの実装に係る、部品間の概略的な接続マップを示す、ロボット、ポッドおよびコンソールの概略図。
【
図11B】1つの実装に係る、支持カート上のインタフェースポッドの斜視ポップアウト図。
【
図12】特定の実施形態に係る、いくつかの手術ツールの上面図。
【
図13】1つの実装に係る、手術ツールのアームへの装着を示す斜視上面図。
【
図14】1つの実装に係る、スリーブを示すロボットデバイスを示す斜視上面図。
【
図15】1つの実装に係る、クランプによって支持アームに対し固定されたロボット手術デバイスの前面図。
【
図16】1つの実装に係る、ロボットクランプの接写斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0021】
本明細書に開示される様々なシステムおよびデバイスは、医療処置に用いるためのデバイスおよびシステムに関する。より詳細には、様々な実装は、追跡カメラシステムを有するロボットデバイス、ならびに、いくつかの実装では、完全なシステムを提供するための制御コンソールおよび他のデバイスを含む関連する方法およびシステムを含む、様々な医療デバイスに関する。
【0022】
本明細書に開示されるロボットデバイスならびに関連する方法およびシステムの様々な実装は、任意の他の既知の医療デバイス、システムおよび方法に組み込まれるか、任意の他の既知の医療デバイス、システムおよび方法とともに用いられることが可能であることが理解される。例えば、本明細書に開示される様々な実装は、米国特許第7,492,116号明細書(2007年10月31日に出願され、“Robot for Surgical Applications”と題される)、米国特許第7,772,796号明細書(2007年4月3日に出願され、“Robot for Surgical Applications”と題される)、米国特許第8,179,073号明細書(2011年5月15日に発行され、“Robotic Devices with Agent Delivery Components and Related Methods”と題される)、米国特許第8,343,171号明細書(2013年1月1日に発行され、“Methods and Systems of Actuation in Robotic Devices”と題される)、米国特許第8,679,096号明細書(2014年3月25日に発行され、“Multifunctional Operational Component for Robotic Devices”と題される)、米国特許第8,834,488号明細書(2014年9月16日に発行され、“Magnetically Coupleable Surgical Robotic Devices and Related Methods”と題される)、米国特許第8,894,633号明細書(2014年11月25日に発行され、“Modular and Cooperative Medical Devices and Related Systems and Methods”と題される)、米国特許第8,968,267号明細書(2015年3月3日に発行され、“Methods and Systems for Handling or Delivering Materials for Natural Orifice Surgery”と題される)、米国特許第8,968,332号明細書(2015年3月3日に発行され、“Magnetically Coupleable Robotic Devices and Related Methods”と題される)米国特許第8,974,440号明細書(2015年3月10日に発行され、“Modular and Cooperative Medical Devices and Related Systems and Methods”と題される)、米国特許第9,010,214号明細書(2015年4月21日、“Local Control Robotic Surgical Devices and Related Methods”と題される)、米国特許第9,060,781号明細書(2015年6月23日に発行され、“Methods, Systems, and Devices Relating to Surgical End Effectors”と題される)、米国特許第9,089,353号明細書(2015年7月28日に発行され、“Robotic Surgical Devices, Systems, and Related Methods”と題される)、米国特許第9,498,292号明細書(2016年11月22日に発行され、“Single Site Robotic Devices and Related Systems and Methods”と題される)、米国特許第9,579,088号明細書(2017年2月28日に発行され、“Methods, Systems, and Devices for Surgical Visualization and Device Manipulation”と題される)、米国特許第9,743,987号明細書(2017年8月29日、“Methods, Systems, and Devices Relating to Robotic Surgical Devices, End Effectors, and Controllers”と題される)、米国特許第9,770,305号明細書(2017年9月26日に発行され、“Robotic Surgical Devices, Systems, and Related Methods”と題される)、および米国特許第9,888,966号明細書(2018年2月13日に発行され、“Methods, Systems, and Devices Relating to Force Control Surgical Systems”と題される)において開示される医療デバイスおよびシステムのいずれにも組み込まれてよく、または、それらの医療デバイスおよびシステムのいずれとともに用いられてよく、これらは、すべて参照によりその全体が本明細書中に組み込まれる。
【0023】
さらに、本明細書に開示される様々な実装は、同時係属の米国特許出願公開第2014/0046340号明細書(2013年3月15日に出願され、“Robotic Surgical Devices, Systems, and Related Methods”と題される)、米国特許出願公開第2014/0058205号明細書(2013年1月10日に出願され、“Methods, Systems, and Devices for Surgical Access and Insertion”と題される)、米国特許出願公開第2014/0303434号明細書(2014年3月14日に出願され、“Robotic Surgical Devices, Systems, and Related Methods”と題される)、米国特許出願公開第2015/0051446号明細書(2014年7月17日に出願され、“Robotic Surgical Devices, Systems, and Related Methods”と題される)、米国特許出願公開第2016/0074120号明細書(2015年9月14日に出願され、“Quick-Release End Effectors and Related Systems and Methods”と題される)、米国特許出願公開第2016/0135898号明細書(2015年11月11日に出願され、“Robotic Device with Compact Joint Design and Related Systems and Methods”と題される)、米国特許出願公開第2016/0157709号明細書(2016年2月8日に出願され、“Medical Inflation, Attachment, and Delivery Devices and Related Methods”と題される)、米国特許出願公開第2017/0035526号明細書(2016年8月3日に出願され、“Robotic Surgical Devices, Systems, and Related Methods”と題される)、米国特許出願公開第2017/0354470号明細書(2017年5月18日に出願され、“Robotic Surgical Devices, Systems, and Related Methods”と題される)、米国特許出願公開第2018/0055584号明細書(2017年8月30日に出願され、“Robotic Device with Compact Joint Design and an Additional Degree of Freedom and Related Systems and Methods”と題される)、米国特許出願公開第2018/0056527号明細書(2017年8月25日に出願され、“Quick-Release End Effector Tool Interface”と題される)、米国特許出願公開第2018/0140377号明細書(2017年11月22日に出願され、“Gross Positioning Device and Related Systems and Methods”と題される)、米国特許出願公開第2018/0147019号明細書(2017年9月29日に出願され、“User Controller with User Presence Detection and Related Systems and Methods”と題される)、および米国特許出願公開第2018/0161122号明細書(2017年12月14日に出願され、“Releasable Attachment Device for Coupling to Medical Devices and Related Systems and Methods”と題される)において開示される医療デバイスおよびシステムのいずれにも組み込まれてよく、または、それらの医療デバイスおよびシステムのいずれとともに用いられてよく、これらは、すべて参照によりその全体が本明細書中に組み込まれる。これに加えて、本明細書に開示される様々な実装は、すべて参照によりその全体が本明細書中に組み込まれる同時係属の米国出願第62/614,127号明細書(2018年1月5日に出願された)において開示される医療デバイスおよびシステムのいずれにも組み込まれてよく、または、それらの医療デバイスおよびシステムのいずれとともに用いられてよい。
【0024】
上に掲げた特許および/または出願において開示される特定のデバイスおよびシステムの実装は、本明細書において開示されるものと同等の支持部品と組み合わせて、患者の体腔内に位置決めされることが可能である。本明細書において用いられる「生体内デバイス」は、患者の体腔内に位置決めされている間、ユーザが少なくとも部分的に位置決めする、操作する、または制御することが可能な任意のデバイスを意味し、「生体内デバイス」は、体腔の開口部または孔を通じて配置されたロッドまたは他のそうした部品などの支持部品に対し結合された任意のデバイスを含み、実質的に患者の体腔の壁に対してまたは隣接して位置決めされる任意のデバイスも含み、内部作動式の(原動力の外部源を有しない)任意のそうしたデバイスをさらに含み、これに加えて、手術処置中に腹腔鏡的または内視鏡的に用いられ得る任意のデバイスを含む。本明細書において用いられる用語「ロボット」および「ロボットデバイス」は、自動でまたはコマンドに応答してタスクを実行することが可能な任意のデバイスを参照するものとする。
【0025】
特定の実装は、腔の十分な送気を維持しながら腔への本発明の挿入を提供する。さらなる実装は、挿入処理中に外科医または外科ユーザの本発明との物理的接触を最小化する。他の実装は、患者についての挿入処理および本発明の安全性を高める。例えば、いくつかの実装は、本発明が患者の腔へと挿入されているときに本発明の可視化を提供し、システム/デバイスと患者との間に有害な接触が生じないことを確実にする。これに加えて、特定の実装は、切開部の大きさ/長さの最小化を可能とする。さらなる実装は、処置に必要なアクセス/挿入手順および/または工程の複雑さを低減する。他の実装は、取り扱いおよび使用の容易性を高めるように、最小の輪郭を有するか、最小の大きさを有するか、または機能および外観において一般に最小であるデバイスに関する。
【0026】
手動の腹腔鏡処置におけるものとして、既知の送気システムが、滅菌二酸化炭素(または他の気体)を患者の腹腔へと注入するように用いられることが可能である。これによって、腹壁を臓器から持ち上げ、ロボットのための空間を作り出す。特定の実装では、システムは送気システムとの直接のインタフェースを有しない。これに代えて、システムは、送気システムに対する直接のインタフェースを有することが可能である。
【0027】
特定の実装では、挿入ポートは、既知の、開腹部を封止および保護するように経腹的に配置される商業的に入手可能な可撓性膜である。この既成部品は、用手補助下腹腔鏡下手術(HALS)について同一の手法により用いられる同一のデバイスである。違いは、外科医の手ではなくロボットの作動アームが挿入ポートを通じて腹腔へと挿入されることしかない。ロボット本体が、挿入ポートに対して封止することによって、送気圧を維持する。ポートは、単回使用であり使い捨てである。これに代えて、任意の既知のポートが用いられることが可能である。
【0028】
本明細書において開示される特定の実装は、多様な構成に組み立てることが可能な「組合せ」医療デバイスまたは「モジュール」医療デバイスに関する。本願の目的では、「組合せデバイス」と「モジュールデバイス」との両方は、多様な異なる構成および関連するシステムに配置されることが可能なモジュール部品または交換可能な部品を有する任意の医療デバイスを意味するものとする。本明細書において開示されるモジュール部品および組合せデバイスは、セグメント化された三角形状または四角形状の組合せデバイスも含む。接続されて三角形または四角形の構成を作り出すように接続されたモジュール部品(本明細書において「セグメント」とも呼ばれる)から作成されるこれらのデバイスは、使用時にレバレッジおよび/または安定性を提供することが可能であり、一方、より大きい部品またはより多くの動作部品に用いられることが可能なデバイス内において、実質的なペイロード空間も提供する。上に開示および説明した様々な組合せデバイスと同様に、1つの実装によれば、これらの三角形または四角形のデバイスは、上に説明および開示したそれらのデバイスと同一の手法により患者の体腔内に位置決めされることが可能である。
【0029】
本明細書において記載される様々なシステムの実装が、ロボット手術を行うように用いられる。さらに、本明細書において開示される様々な実装は、典型的には、既知の技術により「開口して」行われる多様な処置に対する低侵襲アプローチにより用いられることが可能であり、例えば結腸および他の既知の処置などの、例えば腹腔における一般的な手術用途を含む、臨床成果および医療費を改善する潜在性がある。さらに、本明細書において開示される様々な実装は、患者の外部から体内へと延びる既知のメインフレーム状の腹腔鏡手術ロボットに取って代わって用いられることが可能である。すなわち、本明細書において開示される実装に係る低侵襲性のロボットシステム、方法、およびデバイスは、患者の腹部における単一の切開部を通じてその全体が挿入される小型の自己内蔵型手術デバイスの特徴となる。外科医によく知られた既存のツールおよび技術を利用するように設計されるため、本明細書において開示されるデバイスは、専用手術室または特殊な構造基盤を必要とせず、そのデバイスの大きさがはるかに小さいことから、腹腔鏡手術用の既存のロボットの代替形態よりも大幅に高価でなくなることが予期される。これらの技術的利点により、本明細書における様々な実装は、今日切開手術において行われる処置に対する低侵襲アプローチを可能にすることができる。特定の実装では、本明細書において記載される様々なシステムは、腹腔の送気とツールを腹腔へと挿入するためのポートの使用とを含む、手動の腹腔鏡手術に用いられる技術に基づくおよび/またはその技術を利用する。
【0030】
以下にさらに詳細に記載されるように、本明細書において開示または想定される様々なシステムの実装の部品は、制御コンソールと追跡カメラシステムを有するロボットとを含む。ロボットの実装は、送気された腹腔へと挿入されるように構築および構成されている。追跡カメラシステムは、手術目標の視界を捕捉する一体のカメラシステムであることが可能であり、ロボットデバイスのアームおよび/またはエンドエフェクタの進行中の視界を追跡および捕捉するように、手動的または自動的に制御されることが可能である。外科医は、次いで、ディスプレイ上のその視界を用いてロボットの動きを制御するのに役立てることが可能である。特定の実装では、カメラは、取り外すことが可能であるように設計されているため、洗浄されることと他の用途に用いられることとが可能である。
【0031】
本明細書においてさらに詳細に説明される他の実装では、システムは、ロボットデバイスに位置するまたは取付けられている使い捨てまたは永久スリーブ、電気手術焼灼ジェネレータ、挿入ポート、支持アーム/構造、カメラ、リモート手術ディスプレイ、エンドエフェクタ(ツール)、インタフェースポッド、光源、および他のシステム部品を備えることが可能である。
【0032】
様々な実装が、いくつかの記述を含み得る添付の図面においてさらに詳細に開示される。
1つの実装によれば、ロボット補助手術デバイス(RASD)システム1は、いくつかの部品を有する。1つのそうした実装では、
図1Aおよび
図1Bに示されるように、手術ロボットデバイス10であって、手術ロボットデバイス10に配置されたロボット関節を有するカメラ12と外部外科医制御コンソール100とを有する手術ロボットデバイス10が提供される。
図1Aの実装では、1つの実装に従って、ロボットデバイス10およびカメラ12は、ロボット支持アーム4を用いて手術台2に取付けられて示されている。システム1は、特定の実装では、外科医および1名の外科助手によって操作されることが可能である。
【0033】
図1Bおよび
図2Aは、先端10Bおよび基端10Cを有する本体10A(または胴体)を有し、前述した通りカメラ12が本体10Aに配置されている、ロボットデバイス10の例示的な実装を示す。簡潔には、ロボットデバイス10は、ロボットデバイス10に対し動作可能に結合されている2つのロボットアーム14,16と、その2つのアーム14,16間に配置されており2つのアーム14,16間において位置決め可能なカメラ部品または「カメラ」12とを有する。すなわち、デバイス10は、第1(または「右」)アーム14と第2(または「左」)アーム16とを有し、その両方は、以下にさらに詳細に説明するように、デバイス10に対し動作可能に結合されている。デバイス10は、示されるように、ケーシング(「カバー」または「筐体」とも呼ばれる)11を有する。デバイス10は、「デバイス本体」10Aとも呼ばれ、2つの回転可能な円筒状部品(「肩部」または「タレット」とも呼ばれる)、すなわち第1(または「右」)肩部14Aと、第2(または「左」)肩部16Aとを有する。各アーム14、16はまた、上アーム(本明細書において「内アーム」、「内アームアセンブリ」、「内リンク」、「内リンクアセンブリ」、「上アームアセンブリ」、「第1リンク」、または「第1リンクアセンブリ」とも呼ばれる)14B、16Bと、前アーム(本明細書において「外アーム」、「外アームアセンブリ」、「外リンク」、「外リンクアセンブリ」、「前アームアセンブリ」、「第2リンク」、または「第2のリンクアセンブリ」とも呼ばれる)14C,16Cとを有する。右上アーム14Bは、右肩関節14Dにおいて本体10Aの右肩部14Aに対し動作可能に結合されており、左上アーム16Bは、左肩関節16Dにおいて本体10の左肩部16Aに対し動作可能に結合されている。さらに、各アーム14、16について、前アーム14C,16Cは、肘関節14E,16Eにおいて、回転可能に上アーム14B,16Bに対し結合されている。
【0034】
様々な実装では、デバイス10およびアーム14,16のリンクの各々は、多様なアクチュエータまたはモータを備える。1つの実施形態では、本明細書において説明され示されるモータのいずれかは、ブラシモータまたはブラシレスモータであることが可能である。さらに、モータは、例えば、6mm,8mm,10mmの直径のモータであることが可能である。これに代えて、医療デバイスへと組み込まれることが可能な任意の既知の大きさが用いられることが可能である。さらなる代替では、アクチュエータは、部品の動きまたは作用を作動させるように医療用デバイスに用いられる、任意の既知のアクチュエータであることが可能である。本明細書に記載されるモータに用いられることが可能なモータの例は、EC10BLDC+GP10Aプラネタリギアヘッド、EC8BLDC+GP8Aプラネタリギアヘッド、またはEC6BLDC+GP6Aプラネタリギアヘッドを含み、これらは、すべてマサチューセッツ州のフォールリバーに所在のマクソンモータから商業的に入手可能である。これらの運動を作動させるための、DCモータ、ACモータ、永久磁石DCモータ、ブラシレスモータ、空気圧、リモートモータのケーブル、油圧等を用いるなどの多くの手法がある。
【0035】
これらの実装では、ロボットデバイス10およびカメラ12は、両方ともケーブル、すなわちロボットケーブル8Aおよびカメラケーブル8Bを用いて外科医コンソールに対し接続されている。これに代えて、任意の接続構成が用いられることが可能である。特定の実装では、システムは、電気手術ジェネレータ、挿入ポートおよび補助モニタなど、使用中に他のデバイスと対話することも可能である。
【0036】
図1Bに示されるように、カメラ12は、カメララッチ32と、挿入34および収縮36の制御部またはボタンとを備える。ロボットデバイス10は、手術台(
図1Aの2に示される)に対しクランプされた支持アーム4によって支持される。これらの実装では、ロボットクランプ150は、支持アーム4をロボットハンドルまたは本体10A上の受容リング11に対し接続するように用いられる。
【0037】
図1Bおよび
図2Aの実装によれば、アーム14,16は各々、能動自由度と、エンドエフェクタすなわちツール18,20を作動させるための追加の能動関節14F,16Fとを有する。より大きいまたは小さい自由度が含まれることが可能であることが理解される。この実装におけるデバイスは、電力信号、電気焼灼信号、および情報/通信信号を含む接続線8(「ピグテールケーブル」とも呼ばれる)(部分的に示される)を有する。特定の実装では、デバイスは、デバイス10を制御するのに役立つ分散された制御電子機器およびソフトウェアを有する。いくつかのボタンが、腹腔へのおよび腹腔からのデバイスの挿入および抜去を補助するように備えられることが可能である。この実装では、一体のカメラ12も、デバイス本体10Aに挿入されて示されている。本体10Aへと挿入されるとき、カメラ12は、本体基端10Cから基端に延びるハンドルまたは本体12Aと、本体先端10Bから延びる可撓性カメラ撮像器12Bとを有する。
【0038】
図2Bおよび
図2Cは、1つの実装に係る、カメラアセンブリ12を取り外したロボットデバイス10を示す。これらの実装では、
図2および
図3~
図4に示されるように、カメラ撮像器12Bは、2つのアーム14,16間に位置決めされ、2つのアーム14,16間の視界を捕捉するように設計されている。これらの実装では、カメラ12は、カメラ撮像器12Bが本体とロボットアーム(「肩部」関節14A,16A)との間の関節付近から出るように、ロボット本体10Aを通じて延びる。カメラ12は、ユーザが視界方向を調節することを可能にするように、可撓性の操作可能なチップ12Cを有する。アーム14,16の先端にあるエンドエフェクタ18,20は、様々なツール18,20(はさみ、グラスパ、持針器など)を備えることが可能である。特定の実装では、ツール18,20は、エンドエフェクタをアーム14,16に対し結合するツールのつまみをわずかに回すことにより取り外し可能であるように設計される。
【0039】
図2Bおよび
図2Cに示されるように、カメラアセンブリ12は、ハンドル12Aと、先端チップ12Cにカメラ撮像器12Bを有する長いシャフト12Dとを有する。様々な実装では、可撓性チップ12C、したがってカメラ撮像器12Bは、視界の方向を変化させるように、可撓性セクション12E(シャフト上の黒のセクション)においてシャフト12Dに対して操作可能であり、または、そうでなければ2つの独立した方向に運動することが可能である。特定の実装では、カメラ12は、示されるように、いくつかの制御ボタン12Fを有する。いくつかの実装では、カメラアセンブリ12は、
図2Cに示されるように、ロボットデバイス10から独立して用いられることが可能である。
【0040】
これに代えて、アセンブリは、示されるように、ロボットデバイス10の本体10Aを通じて形成されているルーメン10Dを通じてロボットデバイス10へと挿入されることが可能である。特定の実装では、ルーメン10Dは、患者の腔が送気されたままとなる(
図1Bに関連して示されるように)ことを確実にするシール/ポート10Eを含む。1つの実装によれば、ロボットデバイス10は、カメラがデバイス10のカメラ用ルーメン10D内に位置決めされているかを決定するためのセンサを有することが可能である。
【0041】
使用時、ロボットデバイス10の先端部は、患者の体内に挿入される。その後、ロボットおよびカメラは両方、外科医により滅菌野外にある外科医コンソールを介して制御されることが可能である。外科医コンソールは、以下に詳細に記載されるように、外科医がロボットの運動を制御することを可能とするユーザ入力デバイス(すなわち、ジョイスティック)を有する。これらは、
図11A~
図11Bに示されるように、制御デバイス10が特定の実装において機能する、ペダル入力およびタッチスクリーンでもある。コンソールは、ロボットカメラを介して手術環境の画像を提供するメインディスプレイを有することが可能である。
【0042】
記載される実装では、
図1B,
図2A,
図2Bと,
図3Aおよび
図3Bとに示されるように、ロボットデバイス10は、中心の本体またはハンドル10Aに取付けられた1対の縮小化された人間に似たアーム14,16を有することが理解される。これに代えて、任意の生体内ロボットは、本明細書において開示または想定されるシステムの実装とともに利用されることが理解される。
【0043】
図1B~
図3Bの実装におけるロボットハンドル10Aは、ルーメン10D(
図2Bに示される)と、腹部の送気を維持しながらカメラ12が挿入されることと本体10Aから取り除かれることとを可能とするドッキングフィーチャとを有する。挿入時(
図1Bおよび
図2Aに示される)、カメラ12Aは、光源を備えることが可能な有関節チップ12Bを有し、外科医が手術ツール14,16,18,20および手術環境を観察することを可能とする。
【0044】
これらの実装では、カメラ12は、カメラハンドル12A上または他の場所のラッチボタン32を用いて定位置にロックされることが可能であり、また取り除かれることが可能である。これらの実装では、手術ロボットデバイスは、手術台2に対しクランプされた支持アーム4によって支持されている。
図15および
図16に関して記載されるように、ロボットクランプは、支持アームをロボットハンドル上の受容リングに対し接続するように用いられる。これに代えて、ロボットデバイス10が、任意の既知の支持部品により支持されることが可能である。
【0045】
図3Aおよび
図3Bに示されるように、使用時、カメラ12はロボット本体10Aへと挿入され、カメラ12の先端は、ロボットにおけるルーメンを通過し、手術環境へと延びる。次いで、カメラ12の先端12Bは、手術ツールおよび手術目標の視界(ビュー)を提供するように作動することが可能である。カメラ12は、任意の類似のロボットデバイスであってそれを通じて形成されるカメラルーメンを有するロボットデバイスとともに用いられることが可能であることが理解される。
【0046】
この実装における各ロボットアーム14,16は、
図3Bに示されるように、ツールの開閉機能を含む6自由度を有する。ロボット肩部は、ほぼ人間の肩部に類似した球状関節である。肩部は、ヨー(J1)、ピッチ(J2)、および上アームセグメントの周りのロール(J3)を行うことが可能である。これらの第1の3つの回転軸は、ほぼ肩部関節において交差している。ロボットの肘(J4)は、上アームに対する前アームの回転を可能とする。最後に、ツールは、ツールの長軸の周りのロール(J5)を行うことが可能であり、いくつかのツールは、開閉作動機能を有する。対照的に、フック焼灼ツールは開閉しないことが理解される。
【0047】
この実装における手術ロボットは、大きな巧妙性を有する。
図4Aおよび
図4Bに示されるように、上記の6自由度は、ロボットのアーム14,16が腹腔の閉じ込められた空間へと到達することを可能とする。
【0048】
図4A、
図4Bおよび
図5は、特定の実装に係る、作業空間30全体と、ロボットデバイス10のアーム14,16の各々の個々の到達可能な作業空間30A,30Bとを概略的に示す。これらの実装では、「作業空間」30は、アームおよび/またはエンドエフェクタ18,20が移動し、アクセスし、またその空間内においてその機能を行うことが可能なロボットデバイス10の周りの空間30を意味する。
【0049】
図5は、左アームと右アームとが到達することが可能な領域を示す。より詳細には、
図5は、デバイス本体10Aの斜視図を示し、作業空間30全体と第1アーム14および第2アーム16のそれぞれ個々の作業空間30A,30Bとをさらに示す。各アーム14,16は、運動の範囲と、デバイスの前部22からデバイス10の後部24に延びている対応する作業空間30A,30Bとを有することに留意されたい。したがって、第1アーム14は、各アーム14,16についてデバイス本体10Aの軸に対する空間の約180°を通じて、前部22および後部24に対して均等である。この作業空間30は、本体10Aを再配置する必要なく、ロボットデバイスが前部22および後部24に対して等しく十分に作業することを可能とする。これらの体積の重複部分は、左右のアーム両方が到達可能な範囲を表し、両手ロボットの作業空間として定義される。外科医は、この両手の範囲において作業するとき、完全なロボットの巧妙性を有する。
【0050】
図6に最もよく示されるように、これらの実装における個々のアームについての運動の範囲の重複は、交差すなわち両手の作業空間30C(
図6Aにも示される)も可能とする。これらの実装における交差する作業空間30Cは、任意の個々のデバイス10位置における両方のアーム14,16とエンドエフェクタ18,20とが到達可能な作業空間30Cを包含することが理解される。また、これらの実装では、交差する作業空間30Cは、デバイス本体10Aの軸に対する空間の約180°の範囲を含む。
【0051】
両手の作業空間30Cは、肩部のピッチ関節(
図3BにおけるJ2)の周りに180度回転され
図6に示される、楕円により近似される。1つの設計では、楕円は、おおよそ長軸において4.5インチ(11.5cm)および短軸において3.25インチ(8.25cm)である。両手の作業空間30は、ロボットデバイス10の前方からロボットの下方まで広がり、ロボットの後部の後方にもある。ロボットアーム14,16のこの巧妙性は、外科医がこの両手の作業空間30Cの内側の何処でも等しく十分に作業するようにアーム14,16を操作することを可能とする。
【0052】
これに加えて、この実装によれば、手術ロボットデバイス10は、処置中に「全体的位置決め」により容易に再配置されることが可能であるため、腹腔の任意のエリアに到達することが可能である。すなわち、デバイス10は、外部の支持アーム4およびロボットクランプ150を調節することによって素早く、数秒にて移動することが可能である。ロボットデバイス10の全体的位置決めとロボットアーム14,16の巧妙性との組合せは、以下に説明するように、外科医がデバイス10を配置することを可能とし、それによってデバイスが、与えられた処置について十分に三角測量されたアーム14、16を用いて腹腔における何処においても作業することが可能である。
【0053】
より詳細にデバイス10およびカメラ12の挿入を参照すると、
図7は、特定の実装に係るハンドル12Aの詳細な図を示す。
図7では、カメラ12は、カメララッチ32と挿入34および収縮36の制御部またはボタンとを有する。ロボットデバイス10は、手術台(
図1の2に示される)にクランプされた支持アーム4によって支持される。これらの実装では、ロボットクランプ150は、支持アーム4をロボットハンドルまたは本体10A上の受容リング154に対し接続するように用いられる。
【0054】
システム1の様々な実装では、デバイス10は、一連の構成および/またはアームの位置決めを実行することによって、患者の腹部へと挿入される。特定の実装では、挿入34および収縮36の制御部またはボタンは、理解されるように、内科医またはユーザが挿入および/または収縮によりそれぞれの挿入および収縮工程/位置決めを実行することを可能とする。さらに、特定の実装では、カメララッチ32は、デバイス10の内部部品および/またはカメラ12を「ロック」または「アンロック」位置へとトグルスイッチにより切り替え、それによって、理解されるように、カメラ12をデバイス10内に固定するか、カメラ12がカメラルーメンから自由に取り除かれることを可能とする。
【0055】
これらの実装に係る手術ロボットデバイス10の様々な実装は、デバイス10の基端10Cに配置されデバイスの任意の状態を示すように構築および構成された1つまたは複数のインジケータ灯38を有し、任意の色か任意の強度、または変化する強度となることが可能である。特定の実装では、当業者により認識されるように、LEDライトまたは同様の照射部品が用いられることが可能である。
【0056】
様々な実装では、ロボット関節を有するカメラ12は、カメラ12の視点から視覚的なフィードバックを外科医に提供するためのシステム1の一部である。1つの特定の実装では、カメラは1080p,60Hzのデジタルビデオを提供する。これに代えて、カメラは、任意の既知のビデオ品質を提供することが可能である。
【0057】
図8Aの実装に示されるように、カメラ12は、
図1に示されるように、ロボット基部リンクにおけるルーメンへと挿入されるように構築および構成され、それによって、カメラのチップ12Bは常に2つのロボットアーム14,16間に位置し、カメラ12は視野(
図8Aにおいて参照文字Cにより示される)を有する。
【0058】
ロボットデバイス10が手術中に再配置されるとき、カメラ12およびロボットデバイス10は、この構成においてともにまたは協調して移動することが理解される。これは、任意の構成、位置決め、およびデバイス10の使用について、ロボットとツール18,20との間の協調した三角測量となる。
【0059】
特定の実装によれば、カメラ12は、ロボットのツール18,20のすべての可能な位置を可視化するように設計される。したがって、カメラチップ12Bは、視野(C)の再配置に関して、ロボット関節を有することが可能である。特定の実装では、外科医は、外科医コンソール100(
図11Aおよび
図11Bに関して詳細に記載される)を介してこの動きを制御することが理解される。
【0060】
図8Bおよび
図8Cの実装において示されるように、カメラ12は、ピッチ(スクリーン上下)および/またはヨー(スクリーン左右)においてそれぞれ移動することが可能であり、これらは、それぞれチルトおよびパンとも呼ばれ得る。特定の実装では、システムは、前述した通り、有関節カメラ12を用いる。簡潔には、これらの実装では、カメラ12は、外科医がロボットアーム14,16のすべての可能な位置と手術室の所望のエリアとを観察することが可能であることを確実にするように関節が動く。
【0061】
上述したように、カメラの与えられた位置についてのおおよそのカメラ視野(C)は、
図8Aの実装において示される。カメラ視野(C)は、矩形の断面の対角に沿って作り出される角度θ
1によって範囲を定められるように、この実装において約100度である。任意の他の既知の視野角度が用いられることが可能である。多くの他の角度が可能であることが認識される。これらの実装では、外科医/ユーザが、広範囲の作業する距離にわたってロボットのエンドエフェクタ18,20の両方を観察することができることが理解される。
【0062】
さらに、ロボットデバイス10は、ロボットデバイスのアーム14,16(
図5および
図6に記載されるような)により大きい運動を行うとき、ロボットカメラチップ12Bは、ロボットの作業空間全体を観察するように、大きいアームの動きと協調して能動関節を用いて移動することが可能である。特定の実装では、カメラの関節は、モータおよびセンサとプロセッサに実装された制御アルゴリズムとを用いて、能動的に制御される。
【0063】
特定の実装に係るシステム1は、そうした制御アルゴリズムを実行するように構築および構成されたプロセッサを有する。制御アルゴリズムは、当業者により認識されるように、随意では、オペレーティングシステム、メモリ、入出力インタフェースなどを有するプロセッサ上のコンピュータ可読媒体に対し提供されることが可能である。様々な実装におけるプロセッサは、当業者により認識されるように、カメラハンドル12A、デバイス本体10Aに、手術コンソール100に、または他の場所に配置されることが可能である。実装の説明を目的として、容易に認識されるように、プロセッサは手術コンソール100の内側に位置する。
【0064】
これらの実装では、制御アルゴリズムは、ロボットデバイス10に対する、
図8Bおよび
図8Cに示されるピッチ(α)および/またはヨー(β)回転についてカメラ12の自動化および/または半自動化した位置決めおよび再配置を可能とする。この2自由度(DOF)システムは、ロボットデバイス10が関節を動かすにつれてカメラチップ12Bを平行移動させるように構築および構成されることも可能である。代替の設計が可能であることが理解される。
【0065】
図8Bおよび
図8Cの実装では、システム1は、上述したようなアルゴリズムなどの制御アルゴリズムを実行する。これらの実装によれば、カメラ12は、視野を変えるべくカメラ12を様々な方向に方向付けるか「向ける」ように、ロボット本体10Aに対し回転可能である。この実装では、ロボット座標フレーム{R}は、ロボット本体10Aに対し固定され、直交単位ベクトルx
R,y
Rおよびz
Rにより定義される。カメラ座標フレーム{C}は、カメラの撮像チップ12Bの位置に対して定義される。この実装では、{C}フレームは、
図8B~
図8Dに示されるように、直交単位ベクトルx
C,y
Cおよびz
Cにより定義される。
【0066】
この実装では、x
C軸は、カメラ12の長手方向の軸の延長として撮像チップ12Bから外方に延びるように、したがってカメラ12の視野を真っ直ぐ向くように位置する(
図8AのCに示されるように)。カメラ撮像器によって見られるとき、y
C軸はカメラ画像の真っ直ぐ左を向き、z
C軸は鉛直である。{C}フレームは、
図8Eにおいてカメラの視点から示される。
【0067】
この実装では、ロボットフレーム{R}に対するカメラフレーム{C}の2DOFの回転を記述するように、2つの角度、すなわち第1の角度αおよび第2の角度βが形成される。多くの角度が用いられることが可能であるが、この代表的な実装では、固定された角度が用いられ、xRおよびyRフレームの周りの回転によって記載される。
【0068】
第1の角度αは、
図8Bに示されるように、y
R軸の周りのx
R軸に対するカメラチップ12Bの回転(x
C軸)として定義される。第2の角度βは、
図8Cに示されるように、x
R軸の周りのy
Rに対するカメラチップ12Bの回転(x
C軸)として定義される。
【0069】
これらの実装では、システムは、カメラフレーム{C}および/またはロボットフレーム{R}のうちの一方から他方への(または任意の他の座標フレームへの)座標変換を得ることが可能である。
【0070】
図8D~
図8Iの実装に示されるように、特定の実装に係るシステム1は、定義されたカメラフレーム{C}および/またはロボットフレーム{R}に応じて、制御アルゴリズムを実行しカメラ12およびアーム14,16を移動させるように構築および構成されることが可能である。すなわち、特定の実装では、本明細書に記載されるように、外科医またはユーザが、カメラ12により返された画像に基づいてロボットデバイス10の運動を命令することと、システム1が様々な参照フレームおよび部品の位置を調節するように構築および構成されることとが理解される。
【0071】
これらの実装のうちのいくつかによれば、カメラフレーム{C}は、カメラチップ12Bに対し固定され、それによって、カメラチップ12Bは、外科医により提供される視界に対して移動しない。
【0072】
図8Eに示されるように、これらの実装に係るシステム1は、カメラフレーム{C}の原点(Xにて示される)をx
C,y
Cおよびz
C軸の交差部分に確立する。同様に、ロボットフレーム{R}は、理解されるように、参照点または原点を、フレーム{C},{R}間の座標化された平行移動についてのデバイス部品の位置に対して確立する。
【0073】
図8Eの実装について続けると、次いで、エンドエフェクタ18,20の位置P
LおよびP
Rは、カメラフレーム{C}内において特定されることが可能である。ロボットフレーム{R}におけるエンドエフェクタ18,20の位置は、そのように制御してロボットを操作するのであるから、既知である。次いで、カメラフレームにおけるエンドエフェクタ18,20の位置を定めるように、{R}フレームと{C}フレームとの間の座標変換が行われる。
【0074】
これらの実装に係るカメラ12の位置決めは、いくつかのアプローチを用いて制御および/または計画されることが理解される。1つのアプローチは、ユーザが、コンソール100に対し動作可能に結合されている入力デバイスを介して、また
図11Aおよび11Bに関して詳細に記載されるように、カメラ12の位置を制御することを可能とすることである。入力デバイスのいくつかの限定されない例は、例えば、手または足により制御されるジョイスティックを含む。さらなる実装は、カメラの様々な運動(例えば、ピッチαおよびヨーβ)を制御する独立したジョイスティック状のデバイスを有する。さらなるアプローチは、ロボット手制御および/またはペダルのうちの一方の機能をトグルスイッチにより切り替えて、カメラ12運動を命令するための手制御を一時的に用いることを含む。
【0075】
さらなる代替の実装では、カメラ12とアーム14,16などの他の部品との位置に関する追加のデータは、カメラ12の方向を選択するように、参照フレーム{R},{C}を確立するように用いられることが可能である。これらの実装は、当業者により認識されるように、エンドエフェクタ18,20の位置および速度と、ツールの運動に関連付けられた多くの因子とを含む。
【0076】
特定の実装に係るさらなるアプローチは、エンドエフェクタ18,20に対し固定されるようにカメラ12の動きを制御することである。これらの実装に係るカメラ視点Cから見られるとき、エンドエフェクタ18,20の位置は、P
LおよびP
Rとして定義され、P
LおよびP
Rは、それぞれの点の位置のx,yおよびz座標を含むベクトルである。これらはカメラ12により検出され、その位置は、
図8D,
図8Eおよび
図8Fに示されるように、カメラフレームにおいて確立されることが可能である。
【0077】
様々なこれらの実装では、したがって、カメラフレーム
図8Eにおけるエンドエフェクタ同士の間の中点であるMidpointP
LP
Rを計算することが可能である。これらの実装では、線は、
図8Gに示されるように、左16と右18とのエンドエフェクタの位置P
LとP
Rとの間に作り出される。次いで、カメラ座標フレームにおける(または、既知の座標変換行列を用いて任意の他のフレームにおける)線
CPの中点位置を特定することが可能である。
【0078】
【0079】
これらの参照フレームを用いて、カメラ12がツール18,20の中心に置かれたままとなるのを確実にするように、座標変換により初期カメラ視界C
1を第2のカメラ視界C
2に再配置することが可能である。例えば、
図8Hに示されるように、初期カメラ視界C
1から見られるとき、{R}中点P
RP
Lは、カメラ座標フレーム{C}に対して観察されることが可能である。{C}参照フレームの原点X
Cは、{R}参照フレームによって確立される中点P
RP
Lに位置整合されない。
【0080】
次いで、カメラ12は、
図8IのX
C1→X
C2に示されるように、カメラの原点X
Cを2つのツール18,20の中点P
RP
Lに対しゼロに合わせるように再配置されることが可能である。この運動は、減衰されることも可能である。これらの実装では、システム1は、理解されるように、カメラチップ12Bの運動を、チップの速度に比例する項を有するそのチップの運動を減少させることによって、遅らせる。
【0081】
カメラ12の制御を伴うさらなる実装は、右18および左20のエンドエフェクタの各々の計算された移動平均位置を利用する。これらの実装では、平均位置と実際の位置との間の差は、各アーム14,16について計算される。その差が閾値よりも大きいと、アームは移動していると考えられる。これらの実装では、カメラ作動出力は、目標位置と比較したカメラの運動学により計算される。一方のアームしか移動していないときは、目標位置は、移動しているアームのみの位置である。両方のアームが移動していると、2つのエンドエフェクタ位置間の中点は、理解されるように、目標位置として用いられる。
【0082】
これらの移動平均などの実装では、運動学制御は、以下のものなどの疑似コードを実行する。
アルゴリズム運動学は
入力:カメラが目指す地点,pos
出力:posにてカメラを向けるカメラ角度,シータ1,シータ2,...
カメラ運動学およびposに基づいてシータ1,シータ2,...を設定
シータ1,シータ2,...を返す
アルゴリズムカメラ追跡は
入力:左右のエンドエフェクタの位置,posLおよびposR
出力:カメラ作動角度,シータ1,シータ2,...
固定サイズのFIFO配列,配列LへとposLを加える
avgLを配列Lの平均に設定
diffLをavgLとposLとの差に設定
固定サイズのFIFO配列,配列RへとposRを加える
avgRを配列Rの平均に設定
diffRをavgRとposRとの差に設定
diffLが動きの閾値よりも大きい場合
移動Lを真に設定
そうでない場合
移動Lを偽に設定
diffRが動きの閾値よりも大きい場合
移動Rを真に設定
そうでない場合
移動Rを偽に設定
移動Rが真かつ移動Lが偽の場合
運動学(posR)を返す
そうでなく 移動Lが真かつ移動Rが偽の場合
運動学(posL)を返す
そうでなく 移動Lが真かつ移動Rが真の場合
posRおよびposLの平均にmidPosを設定
運動学(midPos)を返す
これに代えて、他の臨床およびロボット因子がカメラの位置を決定するように用いられることが可能である。例えば、速度/位置および/または速度/位置の履歴が、命令されたカメラ位置において考えられることが可能である。システムの構築および構成において、素早く、度々もしくは絶えず移動するツールまたは他の因子が、カメラをそのツールに向かって「引く」ことが可能であることと、より静止したチップがカメラを近傍に保持しなくてよいこととが理解される。
【0083】
さらに、技術または他のアルゴリズムを学習する様々な機械が、カメラ12の配向を決定するように用いられることが可能であることが十分に認識される。これは、ニューラルネットワーク、遺伝的アルゴリズム、またはこの分野において既知であり認識されたアルゴリズムを学習する多くの他の機械を含むことが可能である。
【0084】
これに代えて、外科医はカメラ12をロボットデバイス10から取り除き、カメラ12を別のものに用いるように、
図9に示されるように標準的な手動の腹腔鏡のような既知の腹腔鏡ポート8を選択することが可能である。この視点は、メインポート6を介した安全な挿入および抜去を確実にするように、ロボットデバイス10を可視化するのに役立ち得る。これらの実装に係るカメラ12は、ロボットデバイス10から取り除かれることが可能であり、それによって光学機器が洗浄されることが可能である。
【0085】
特定の実装では、ロボットデバイスは、
図10Aに示されるように、外科医コンソールから操縦される。外科医コンソールのこの例示的な実装は、ロボット制御機能とシステム監視を行うメインコンピュータ102を備える。これらの実装では、外科医は、高解像度リアルタイムディスプレイ上に示されるロボット関節を有するカメラの出力を用いて手術環境を観察する。コンソールおよびロボットのいくつかの機能は、タッチスクリーンインタフェース106を通じて制御される。タッチスクリーン106は、ロボットの状態に関するいくつかの情報を表示するようにも用いられる。これに代えて、任意の既知のコンソールが、本明細書において記載または想定されるシステムの様々な実装とともに用いられることが可能である。
【0086】
デバイス10およびカメラ12の運動は、この実装において、左右の手入力デバイス108を有する外科医コンソール100を介して制御される。入力デバイス108は、外科医の手とインタフェースし、外科医の動きを監視する。前述した通り、入力デバイス108は、外科医の手が適切に連動していることを示すように、外科医存在センサを有する。デバイスは、組み込まれた参照においても記載されたように、作業空間の境界などのものを示すように、またロボットアーム同士の衝突を防止するように、外科医の手に対し押すことによって触覚的なフィードバックを提供する。これらの入力デバイス108はまた、ロボットの手術ツールの開閉機能を制御する。
【0087】
これらの実装に係る外科医コンソール100は、把持、カメラの動き、および様々な電子焼灼機能を含む様々なロボット機能を制御するように用いられる足ペダル110を有することも可能である。これに代えて、コンソール上の他の入力デバイスがそれらの様々な機能を制御するように用いられることが可能である。
【0088】
これらの実装に係る外科医コンソール100は、座位姿勢(インテュイティブのダヴィンチに類似)または立位姿勢(手動の腹腔鏡に類似)において用いられるように構築および構成される。コンソール100は、キャスタおよび輸送ハンドル112を用いて手術室間を容易に輸送されるように設計される。
【0089】
外科医コンソール100のさらなる実装は、
図10Bに示される。これらの実装では、追加の、代替の支持機器が提供され、ここでは、リモートディスプレイ120および付添カートである。手術中の患者の周りの空間は貴重であることと、特定の有線のまたは接続された部品が制限された範囲を有することとが理解される。
【0090】
これらの実装に係るリモートディスプレイ120は、他の部品に対し動作可能に結合され、また、有線または無線であることが可能である。このディスプレイ120は、ロボットカメラからの視界または任意の他のビデオを示すように用いられる。
【0091】
図10Bの実装では、付添カート122も提供される。カート122は、ロボットインタフェースポッド124もしくは電気手術ジェネレータまたは他の機器を保持するように用いられることが可能である。
【0092】
特定の実装では、足ペダル110のうちの1つ110Aまたは別の入力デバイスは、手入力デバイスの座標化された運動をロボットの運動から分離する把持部として用いられることが可能である。特定の実装では、足ペダル110は、ユーザが手入力デバイス108をユーザ自身の作業空間におけるより所望される位置に移動させることを可能とするように構成されることが可能である。次いで、座標化された運動は、再連動することが可能である。これに代えて、他の実装では、把持機能は手入力デバイスの座標化された運動をロボットの運動から分離してよく、次いで、手入力デバイスは自動的に所望される位置に移動してよい。次いで、座標化された運動は、再連動することが可能である。
【0093】
特定のシステム実装では、様々なケーブル126が、
図11Aに示されるように、ロボット、カメラ、電気手術ジェネレータ、および手術コンソールを接続するように用いられる。
【0094】
1つの実装によれば、ケーブル126のシステム1部品へのおよびシステム1部品からのすべての接続は、
図10B,
図11Aおよび
図11Bに示されるように、接続ポッド124を通じて行われる。ケーブルおよびコネクタは、
図11Aに概略的に示される。
【0095】
これらの実装では、ポッド124は、手術室内の外科医コンソールの配置において融通性を与える約20フィート(6メートル)のケーブルを介して、外科医コンソール100に対し永久的に接続される。他の長さが、当然ながら可能である。使用時、ポッド124およびケーブル126は、輸送のためコンソール100の後部から吊るされることが可能である。使用時には、ポッド124は電気手術ジェネレータ付近および/または手術台付近に配置されることが可能である。
【0096】
様々な実装では、ロボットデバイス10およびカメラ12の両方は、ロボットおよびカメラに対し永久的に取付けられたピグテール126A,126Bを有し、次いで、ポッドにコネクタを有する。ロボットピグテール126Aは、電力および制御信号と信号焼灼エネルギーを搬送する。カメラピグテール126Bは、電力および制御信号とビデオ信号用のファイバ光学ケーブルとを搬送する。
【0097】
これらの実装に係るポッド124は、電気手術ジェネレータ(ESG)128とインタフェースするように構築および構成される。外科医コンソール100におけるユーザからのオン/オフ制御信号は、ESG128制御入力に対し直接接続されている。モノポーラリターンパッド130は、まずポッド124に対し接続され、次いで焼灼エネルギーはESG128から適切な手術ツールにポッド124を介して伝送される。様々な実装では、各接続は、接続が正しくなされているかを外科医コンソールが決定することを可能とするセンサを備える。このシステム1は安全性およびセットアップの単純性を確実にするように設計されている。
【0098】
1つのインタフェースポッド124設計は、
図11Bに示される。この実装では、付添カート122は、インタフェースポッド124およびESG128を収容するように用いられる。インタフェースポッドは、外科医コンソールおよび電気手術ユニットに対し接続する。次いで、インタフェースポッド124は、ロボットデバイス10用およびカメラ12用の接続を有する。
【0099】
様々な実装では、既知の、商業的に入手可能なESG128は、1つの実装に従って、システムとインタフェースすることが可能である。例えば、1つの特定の実装では、外科医コンソールは、ESG128を作動および非作動にさせる電気回路を開閉する2つの(IPX7)足ペダル110を有することが可能である。ペダル110は、ESG128に対し直接接続されている。安全な測定のため、外科医コンソール100はESG128からペダルを非接続にすることが可能であるが、ESG128を作動させることは不可能である。ESG128の作動は、外科医がペダル110を押し下げることも必要とする。モノポーラ焼灼エネルギーは、ロボットの右アームに届けられ、バイポーラエネルギーは左アームに届けられる。電気焼灼エネルギーは、特別に設計された手術ツール(グラスパおよびはさみ、ならびにモノポーラエネルギー用のフードなど)を通じて、手術目標に届けられる。検証テスト(クリーページ、間隔、インピーダンスなど)が、電気手術ジェネレータとシステムとの間の適切な相互運用性機能を確実にするように行われている。
【0100】
これに代えて、ESG128が、足ペダル以外の他の入力デバイスを通じてシステム1とインタフェースすることが可能である。これに代えて、システムは、ポッド124を有しない。これらの特定されたサブシステムに加えて、システムの特定の実装は、以下に記載するように、多くの標準的な一般手術システムおよび腹腔鏡システムの1つまたは複数と、一般に利用可能でありユーザにより提供される技術とを利用することが可能である。
【0101】
システム1のさらなる態様が、本明細書において記載される。
図12は、様々な手術ツール(上にてエンドエフェクタ18,20とも呼ばれる)の図を示し、これらはシステムの「手」であり、一般に130にて示される。4つのツールが
図12に示され、バイポーラ焼灼が可能な有窓グラスパ132、モノポーラ焼灼を果たすはさみ134、モノポーラ焼灼を果たすフック136、および左右の持針器セット138を含む。これに代えて、他のエンドエフェクタが本明細書において開示または想定される実装とともに用いられることが可能である。
【0102】
特定の実装では、これらの手術器具130は、ロボットシステム1に対して単回使用の使い捨ての関連用品であるように設計される。その手術器具130は、指定の手術タスクについての臨床的な必要性に基づいて選択されることが可能である。
【0103】
ツール130は、ロボット前アーム14,16の先端へと挿入され、次いで、
図13に示されるように、1/4回転の銃剣式接続を用いて定位置にロックされる。ツール130は、処理を反転させることにより取り除かれる。ツール130が挿入されたとき、ツール130は、焼灼エネルギーをツールチップに届けるように、前アームの内側の接続と相互作用する。これに代えて、任意の結合機構が、エンドエフェクタのいずれをもロボットデバイスと結合するように用いられることが可能である。
【0104】
特定の実装によれば、手術ロボットデバイス10は、再使用のために洗浄され滅菌される。ロボットデバイス10は、ロボット基部リンクと前アームとの間のエリアを覆う、成形されたシリコン保護スリーブ(図示せず)を有する。これは、ロボットが洗浄され、滅菌処理中に完全に晒されることを可能とする。
【0105】
特定の実装では、保護スリーブおよび適合したスリーブが提供され、それらはロボットアーム14,16を覆うように仕立てられる。ロボットアーム14,16への装着前の1つのそうしたスリーブ140が、
図14に示される。スリーブ140は可撓性を有するため、スリーブ140は、ロボットアーム14,16の運動を制限せず、通常のロボット動作中の引き裂くことと刺すこととに対する耐久性を有する。スリーブ140は、ロボットへの流体の進入に対する障壁として機能する。スリーブ140は、生体適合性のある材料から作られ、システムにおけるすべての他の組織接触材料のように、ISO10993に従う。ロボットスリーブ140は、ファクトリーインストールドであることが可能であり、デバイス10の有用な寿命にわたってロボット上にある。
【0106】
ロボットスリーブ140は、デバイスを手術後に容易に洗浄されるようにし、すべての患者接触面が滅菌処理中に適切に晒されることを確実にする。これに代えて、任意の既知のスリーブまたは保護部品が用いられることが可能である。
【0107】
特定の実装では、ロボットクランプ150は、処置中にデバイス10を支持するように提供される。これらの実装では、既知の、商業的に入手可能な支持アーム4が、
図15に示されるように、デバイス10を手術台2に対し固定支持するように用いられることが可能である。支持アーム4はいくつかの調節フィーチャを有し、それによって、支持アーム4が、ロボットの大きな再配置を可能としながら、安定性を提供することが可能である。特定の例では、支持アーム調節フィーチャは、1つの調節つまみ142を用いて制御される。
1つのクランプ150の実装が、
図16に示される。これらの実装に係るデバイス10は、
図16に示されるように、ロボットクランプ150を通じて支持アーム4とインタフェースする。クランプ150は、デバイスをクランプするかクランプを外す前に押下される必要がある、安全解放ボタン152を有する。ロボット本体10Aには、クランプ150とデバイス10との間のインタフェースを提供するように、ハウジング11に形成されたロボットクランプインタフェースリング154を有する。解放ボタン152が押下された後、ロボットデバイス10は、挿入されるか、解放レバー156を用いてクランプ150から取り除かれることが可能である。
【0108】
これらなどの実装では、クランプ150は、随意ではV字溝である洗濯ばさみ部材158を有する。洗濯ばさみ部材158は、デバイス10の円滑な制御された回転を可能とする。これらの実装では、洗濯ばさみ部材160が洗濯ばさみ部材158の反対側に配置され、認識されるように、洗濯ばさみ部材158は、デバイスをインタフェースリング154に固定するように内側に付勢される。
【0109】
様々な好ましい実装が記載されているが、当業者は、その趣旨および範囲から逸脱することなく、形態および詳細に変更がなされ得ることを認識する。
本発明は好ましい実装を参照して記載されている、当業者は、本発明の趣旨および範囲から逸脱することなく、形態および詳細に変更がなされ得ることを認識する。