(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-18
(45)【発行日】2023-12-26
(54)【発明の名称】仲介業務支援システムおよび紹介シート
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/06 20230101AFI20231219BHJP
H04L 51/00 20220101ALI20231219BHJP
【FI】
G06Q30/06
H04L51/00
(21)【出願番号】P 2018158134
(22)【出願日】2018-08-27
【審査請求日】2021-08-05
【審判番号】
【審判請求日】2023-04-07
(73)【特許権者】
【識別番号】518305543
【氏名又は名称】株式会社IDD
(74)【代理人】
【識別番号】110001427
【氏名又は名称】弁理士法人前田特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】岩倉 寛武
【合議体】
【審判長】佐藤 智康
【審判官】安井 雅史
【審判官】梶尾 誠哉
(56)【参考文献】
【文献】特開2000-148844(JP,A)
【文献】特開平9-153096(JP,A)
【文献】特開2006-40016(JP,A)
【文献】特開2002-251503(JP,A)
【文献】特開2005-135364(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q30/06
H04L51/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
販売業者の商品またはサービスを顧客に紹介し、該販売業者との商取引を行うことが可能な店舗に該顧客を誘導することで、該販売業者と該顧客との商取引を仲介する仲介業者の業務を支援する仲介業務支援システムであって、
前記商取引を識別するための識別情報が記入される識別情報記入欄と、該商取引の内容に関する商取引情報が記入される商取引情報記入欄と、前記店舗に前記顧客を誘導するための誘導情報が記入される誘導情報記入欄とが設けられた紹介シートと、
前記販売業者の商品またはサービスを前記顧客に紹介する前記仲介業者の営業担当者により利用される携帯情報端末と、
前記店舗の従業員に利用される情報処理装置
とを備え、
前記誘導情報は、前記顧客の来店予約を受けた前記店舗の名称を含み、
前記紹介シートは、前記識別情報と前記商取引情報と前記誘導情報とが記入された後に前記顧客に譲渡され、前記店舗において該顧客から該店舗の従業員に提出されるものであり、
前記携帯情報端末は、前記仲介業者の営業担当者による操作に応答して、前記商取引情報と前記識別情報と前記誘導情報とが記入された前記紹介シートを撮影して該紹介シートの画像データを取得し、該紹介シートの画像データを、前記販売業者により利用される情報処理システムである販売業者側システムに送信するように構成され、
前記情報処理装置は、前記店舗の従業員による操作に応答して、商取引結果情報を前記販売業者側システムに送信し、
前記商取引結果情報は、前記紹介シートの前記識別情報記入欄に記入された前記識別情報と、前記販売業者と前記顧客との商取引の結果に関する情報とを含む
ことを特徴とする仲介業務支援システム。
【請求項2】
請求項1において、
前記携帯情報端末から送信された紹介シートの画像データを受信し、該紹介シートの画像データが添付された電子メールを前
記販売業者側システムに送信する中継装置を備えている
ことを特徴とする仲介業務支援システム。
【請求項3】
請求項
2において、
前記携帯情報端末は、前記紹介シートの画像データを該携帯情報端末に残すことなく該紹介シートの画像データを前記中継装置に送信するように構成され、
前記中継装置は、前記販売業者側システムにおいて前記紹介シートの画像データが添付された電子メールの受信が完了すると、該中継装置に残されている該電子メールおよび該紹介シートの画像データを消去するように構成されている
ことを特徴とする仲介業務支援システム。
【請求項4】
請求項1において、
前記携帯情報端末は、前記仲介業者の営業担当者による操作に応答して、前記紹介シートの画像データが添付された電子メールを前
記販売業者側システムに送信するように構成されている
ことを特徴とする仲介業務支援システム。
【請求項5】
請求項
4において、
前記携帯情報端末は、前記販売業者側システムにおいて前記紹介シートの画像データが添付された電子メールの受信が完了すると、該携帯情報端末に残されている該電子メールおよび該紹介シートの画像データを消去するように構成されている
ことを特徴とする仲介業務支援システム。
【請求項6】
請求項
2~
5のいずれか1項において、
前記仲介業者により利用される情報処理装置である仲介業者側装置を備え、
前記販売業者側システムには、前記電子メールに添付された紹介シートの画像データが記憶されており、
前記仲介業者側装置は、前記販売業者側システムにアクセスし、該販売業者側システムに記憶されている前記紹介シートの画像データに基づいて該紹介シートの画像を表示するように構成されている
ことを特徴とする仲介業務支援システム。
【請求項7】
請求項
6において、
前記仲介業者側装置は、前記仲介業者による前記商品または前記サービスの紹介の実績に関する仲介実績情報が入力されると、該仲介実績情報を前記販売業者側システムに送信するように構成されている
ことを特徴とする仲介業務支援システム。
【請求項8】
請求項1~
7のいずれか1項において、
前記商取引は、携帯電話に関する商取引である
ことを特徴とする仲介業務支援システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、仲介業務支援システムおよび紹介シートに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、販売業者の商品またはサービスを取り扱う店舗に顧客が出向いて販売業者と顧客との商取引が行われている。例えば、特許文献1には、コンビニエンスストアなどの店舗において携帯電話の販売(回線加入)や機種変更や予約販売などが行われる携帯電話の販売システムが開示されている。この販売システムでは、携帯電話の購入希望者(新規購入希望者や機種変更希望者)は、コンビニエンスストアなどの店舗に出向き、申請書の作成を行う。また、購入希望者は、通信事業者の選択や機種の選択などを行い、免許証などの身分確認書類を提出する。そして、これらの情報を使用してコンビニエンスストアなどの店舗において携帯電話の販売や機種変更が行われる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、販売業者の商品またはサービス(以下「商品等」と記載)の販売促進などを目的として、顧客に対する営業活動を専門の仲介業者に委託することが考えられる。販売業者から営業活動を委託された仲介業者は、販売業者の商品等を顧客に紹介し、販売業者の商品等を購入しようとする顧客を、販売業者の商品等を取り扱う店舗に誘導する。そして、顧客は、仲介業者により誘導された店舗に出向き、その店舗において販売業者との商取引を行う。このように、仲介業者は、販売業者の商品等を顧客に紹介することで販売業者と顧客との商取引を仲介する。
【0005】
しかしながら、単に仲介業者が販売業者の商品等を顧客に紹介するだけでは、店舗に出向いた顧客がどのような商取引を希望しているのか(例えば顧客がどの商品等を購入したいのか)を改めて説明しなければならないので、販売業者と顧客との商取引を円滑にすることが困難である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明は、販売業者の商品またはサービスを顧客に紹介することで該販売業者と該顧客との商取引を仲介する仲介業者の業務を支援する仲介業務支援システムに関し、この仲介業務支援システムは、前記商取引を識別するための識別情報が記入される識別情報記入欄と、該商取引の内容に関する商取引情報が記入される商取引情報記入欄とが設けられた紹介シートと、前記販売業者の商品またはサービスを前記顧客に紹介する前記仲介業者の営業担当者により利用される携帯情報端末とを備えている。前記紹介シートは、前記識別情報と前記商取引情報とが記入された後に前記顧客に譲渡されるものである。前記携帯情報端末は、前記仲介業者の営業担当者による操作に応答して、前記商取引情報と前記識別情報とが記入された前記紹介シートを撮影して該紹介シートの画像データを取得し、該紹介シートの画像データを送信するように構成されている。
【0007】
前記構成では、顧客に譲渡された紹介シート(識別情報と商取引情報とが記入された紹介シート)を参照することにより、顧客がどのような商取引を希望しているのか(例えばどの商品またはサービスを購入したいのか)を確認することができる。これにより、販売業者と顧客との商取引を円滑にすることができる。
【0008】
さらに、前記構成では、携帯情報端末から送信された紹介シートの画像データを参照することにより、どの顧客に対して仲介業者が商品またはサービスを紹介したのかを確認することができる。これにより、仲介業者の実績を管理することができる。
【0009】
なお、前記仲介業務支援システムは、前記携帯情報端末から送信された紹介シートの画像データを受信し、該紹介シートの画像データが添付された電子メールを前記販売業者により利用される情報処理システムである販売業者側システムに送信する中継装置を備えていてもよい。
【0010】
前記構成では、中継装置から送信された電子メールに添付された紹介シートの画像データを参照することにより、どの顧客に対して仲介業者が商品またはサービスを紹介したのかを確認することができる。これにより、仲介業者の実績を管理することができる。
【0011】
また、前記携帯情報端末は、前記紹介シートの画像データを該携帯情報端末に残すことなく該紹介シートの画像データを前記中継装置に送信するように構成されていてもよい。そして、前記中継装置は、前記販売業者側システムにおいて前記紹介シートの画像データが添付された電子メールの受信が完了すると、該中継装置に残されている該電子メールおよび該紹介シートの画像データを消去するように構成されていてもよい。
【0012】
前記構成では、携帯情報端末および中継装置に紹介シートの画像データが残されたままになることを防止することができる。これにより、紹介シートの画像データが漏洩することを防止することができる。
【0013】
または、前記携帯情報端末は、前記仲介業者の営業担当者による操作に応答して、前記紹介シートの画像データが添付された電子メールを前記販売業者により利用される情報処理システムである販売業者側システムに送信するように構成されていてもよい。
【0014】
前記構成では、携帯情報端末から送信された電子メールに添付された紹介シートの画像データを参照することにより、どの顧客に対して仲介業者が商品またはサービスを紹介したのかを確認することができる。これにより、仲介業者の実績を管理することができる。
【0015】
また、前記携帯情報端末は、前記販売業者側システムにおいて前記紹介シートの画像データが添付された電子メールの受信が完了すると、該携帯情報端末に残されている該電子メールおよび該紹介シートの画像データを消去するように構成されていてもよい。
【0016】
前記構成では、携帯情報端末に紹介シートの画像データが残されたままになることを防止することができる。これにより、紹介シートの画像データが漏洩することを防止することができる。
【0017】
また、前記仲介業務支援システムは、前記仲介業者により利用される情報処理装置である仲介業者側装置を備えていてもよい。前記販売業者側システムには、前記電子メールに添付された紹介シートの画像データが記憶されていてもよい。前記仲介業者側装置は、前記販売業者側システムにアクセスし、該販売業者側システムに記憶されている前記紹介シートの画像データに基づいて該紹介シートの画像を表示するように構成されてもよい。
【0018】
前記構成では、仲介業者は、仲介業者側装置に表示された紹介シートの画像を参照して自身の実績を確認することができる。これにより、仲介業者が自身の実績を管理することができる。
【0019】
また、前記仲介業者側装置は、前記仲介業者による前記商品または前記サービスの紹介の実績に関する仲介実績情報が入力されると、該仲介実績情報を前記販売業者側システムに送信するように構成されていてもよい。
【0020】
前記構成では、販売業者は、仲介業者側装置から販売業者側システムに送信された仲介実績情報を参照して仲介業者の実績を確認することができる。これにより、販売業者が仲介業者の実績を管理することができる。
【0021】
また、前記商取引は、携帯電話に関する商取引であってもよい。
【0022】
また、この発明は、販売業者の商品またはサービスを顧客に紹介することで該販売業者と該顧客との商取引を仲介する仲介業者の業務において利用される紹介シートに関し、この紹介シートは、前記商取引を識別するための識別情報が記入される識別情報記入欄と、前記商取引の内容に関する商取引情報が記入される商取引情報記入欄とを備えている。
【0023】
前記構成では、識別情報と商取引情報が記入された紹介シートを参照することにより、顧客がどのような商取引を希望しているのか(例えばどの商品またはサービスを購入したいのか)を確認することができる。これにより、販売業者と顧客との商取引を円滑にすることができる。
【発明の効果】
【0024】
この発明によれば、販売業者と顧客との商取引を円滑にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【
図1】実施形態1による仲介業務支援システムの構成を例示する概略図である。
【
図4】携帯情報端末の構成を例示するブロック図である。
【
図5】携帯情報端末に表示されるログイン画面を例示する図である。
【
図6】携帯情報端末に表示されるメニュー画面を例示する図である。
【
図7】携帯情報端末に表示される撮影準備画面を例示する図である。
【
図8】携帯情報端末に表示される撮影結果画面を例示する図である。
【
図9】メール管理装置に記憶される電子メールを例示する図である。
【
図10】情報管理装置に記憶される画像データファイルを例示する図である。
【
図11】仲介業者側装置に表示される紹介シートの画像データ(アイコン)の集合を例示する図である。
【
図13】実施形態2による仲介業務支援システムの構成を例示する概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、実施の形態を図面を参照して詳しく説明する。なお、図中同一または相当部分には同一の符号を付しその説明は繰り返さない。
【0027】
(商取引の説明)
まず始めに、
図1を参照して、仲介業者により仲介される販売業者と顧客との商取引について説明する。販売業者は、商品またはサービス(以下「商品等」と記載)を提供する業者であり、顧客に対する営業活動を仲介業者に委託している。販売業者から営業活動を委託された仲介業者は、販売業者の商品等を顧客に紹介し、販売業者の商品等を購入しようとする顧客を、販売業者の商品等を取り扱う店舗に誘導する。例えば、仲介業者は、販売業者の商品等を取り扱う店舗に電話して顧客の来店予約を行う。そして、顧客は、仲介業者により誘導された店舗に出向き、その店舗において販売業者との商取引を行う。このように、仲介業者は、販売業者の商品等を顧客に紹介することで販売業者と顧客との商取引を仲介する。
【0028】
なお、以下では、販売業者から商品等の販売の代理権を付与された販売代理業者が販売業者の代わりに販売業者と顧客との商取引を行う場合を例に挙げて説明する。すなわち、仲介業者は、販売業者の商品等を購入しようとする顧客を、販売代理業者が運営する店舗(販売代理店)に誘導する。顧客は、仲介業者により誘導された販売代理店に出向き、その販売代理店において販売業者の代理人である販売代理業者と商取引を行う。
【0029】
また、以下では、携帯電話に関する商取引を例に挙げて説明する。この携帯電話に関する商取引では、携帯電話回線の新規契約や、携帯電話回線の乗り換えや、携帯電話の機種変更などが行われる。なお、携帯電話回線の新規契約とは、新たに付与された携帯電話番号に基づいて携帯電話会社と携帯電話回線の契約を行う手続のことである。携帯電話回線の乗り換えとは、既に付与されている携帯電話番号を変更せずに携帯電話回線の契約先を変更する手続のことである。携帯電話の機種変更とは、携帯電話の機種を変更する手続のことである。
【0030】
また、この明細書における携帯電話には、ボタン式の携帯電話の他に、タッチパネル式の携帯電話(いわゆるスマートフォン)が含まれている。
【0031】
(実施形態1)
図1は、実施形態1による仲介業務支援システム10の構成を例示している。仲介業務支援システム10は、仲介業者の業務を支援するシステムであり、紹介シート20と、携帯情報端末30と、中継装置40と、仲介業者側装置50とを備えている。この例では、中継装置40と販売業者により利用される販売業者側システム70との間において電子メールの送受信が行われ、仲介業者側装置50と販売業者側システム70との間において情報の伝送が行われる。また、販売業者側システム70と販売代理業者により利用される販売代理業者側装置90との間において情報の伝送が行われる。
【0032】
〔紹介シート〕
紹介シート20は、販売業者と顧客との商取引を識別するための情報(識別情報)や商取引の内容に関する情報(商取引情報)などの各種情報が記入される書類であり、仲介業者の業務において利用される。紹介シート20には、識別情報が記入される識別情報記入欄21や商取引情報が記入される商取引情報記入欄22などが設けられている。そして、紹介シート20は、仲介業者の営業担当者および顧客により各種情報が記入され、識別情報や商取引情報などの各種情報が記入された後に顧客に譲渡される。
【0033】
図2に示すように、紹介シート20には、管理番号記入欄201と、訪問日時記入欄202と、顧客情報記入欄203と、識別番号記入欄204と、携帯電話取引情報記入欄205と、通信回線取引情報記入欄206と、補助情報記入欄207と、確認事項記入欄208と、誘導情報記入欄209とが設けられている。
図2の例において、識別番号記入欄204は、識別情報記入欄21の一例であり、携帯電話取引情報記入欄205は、商取引情報記入欄22の一例である。また、
図2の例では、紹介シート20に3つの識別番号記入欄204と3つの携帯電話取引情報記入欄205が設けられている。すなわち、
図2に示した紹介シート20には、3つの商取引に関する情報(識別情報と商取引情報)を記入することが可能となっている。
【0034】
〈管理番号記入欄〉
管理番号記入欄201には、紹介シート20を管理するための番号(管理番号)が記入等される。例えば、管理番号は、仲介業者において予め定められた番号である。
【0035】
〈訪問日時記入欄〉
訪問日時記入欄202には、仲介業者の営業担当者が顧客を訪問した日時(訪問日時)が記入される。
【0036】
〈顧客情報記入欄〉
顧客情報記入欄203には、販売業者の商品等を購入しようとする顧客に関する情報(顧客情報)が記入される。
図2の例では、顧客情報記入欄203には、顧客情報として顧客の氏名と連絡先と住所が記入される。
【0037】
〈識別番号記入欄〉
識別情報記入欄21には、販売業者と顧客との商取引を識別するための番号(識別番号)が記入される。識別番号は、販売業者と顧客との商取引を識別する識別情報の一例である。例えば、
図2の例では、識別情報記入欄21には、顧客が所有する携帯電話に割り当てられた携帯電話番号の一部(具体的には下6桁の番号)が識別番号として記入される。
【0038】
〈携帯電話取引情報記入欄〉
携帯電話取引情報記入欄205には、携帯電話の取引の内容に関する情報(携帯電話取引情報)が記入される。携帯電話取引情報は、販売業者と顧客との商取引の内容に関する商取引情報の一例である。
図2の例では、携帯電話取引情報記入欄205には、携帯電話取引情報として、携帯電話の取引の種別(新規,乗り換え,機種変更)と、顧客が購入を希望する携帯電話の機種と、顧客が所有する携帯電話に割り当てられている携帯電話番号を変更せずに携帯電話回線の契約先を変更する手続(いわゆる携帯電話回線の乗り換え)のために利用されるMNP予約番号と、携帯電話の補償に関する情報と、顧客が現在契約している携帯電話会社(現キャリア)に関する情報と、顧客が購入を希望する携帯電話の通話料金プラン(音声プラン)に関する情報と、顧客が購入を希望する携帯電話の通信料金プラン(パケットプラン)に関する情報とが記入される。
【0039】
〈通信回線取引情報記入欄〉
通信回線取引情報記入欄206には、通信回線の取引の内容に関する情報(通信回線取引情報)が記入される。通信回線取引情報は、販売業者と顧客との商取引の内容に関する商取引情報の一例である。
図2の例では、通信回線取引情報記入欄206には、通信回線取引情報として、光回線に関する情報と、顧客が現在契約している通信会社(キャリア)に関する情報とが記入される。
【0040】
〈補助情報記入欄〉
補助情報記入欄207には、販売業者と顧客との商取引に関する補助的な情報(補助情報)が記入される。
図2の例では、補助情報記入欄207には、補助情報として、オプションに関する情報と、割引施策に関する情報と、現在の概算料金と、契約後の概算料金とが記入される。
【0041】
〈確認事項記入欄〉
確認事項記入欄208には、仲介業者の営業担当者が顧客に確認すべき事項が記入されている。
図2の例では、「頭金のご説明」と「他社ポートアウト手数料」と「事務手数料のご説明」と「「ご本人様確認書類」「お支払い手続きに必要なもの」のご説明」という4つの確認事項が記入されている。また、確認事項記入欄208では、これらの4つの確認事項の横に4つのチェックボックスがそれぞれ設けられている。
【0042】
〈誘導情報記入欄〉
誘導情報記入欄209には、販売業者の商品等を取り扱う店舗に顧客を誘導するための情報(誘導情報)が記入される。
図2の例では、誘導情報記入欄209には、顧客を訪問した仲介業者の営業担当者の氏名(すなわち営業担当者を特定するための情報)が記載される訪問担当者名記入欄210が含まれている。そして、
図2の例では、誘導情報記入欄209には、誘導情報として、顧客の来店予約をした店舗(顧客が来店すべき店舗)の名称である来店予約店舗と、顧客の来店予約をした日時(顧客が来店すべき日時)である来店日時と、顧客を訪問した仲介業者の営業担当者の氏名である訪問担当者名と、顧客の来店予約をした店舗の予約受付担当者の名前であるショップ予約受付担当者名とが記入される。
【0043】
〔紹介シートの記入例〕
図3は、識別情報や商取引情報などの各種情報が記入された紹介シート20を例示している。
図3の例では、仲介業者の営業担当者が顧客を訪問した日時である「5月31日 10:00」が訪問日時記入欄202に記入され、顧客である「田中花子」の氏名と連絡先(携帯電話番号)と住所が顧客情報記入欄203に記入されている。また、「田中花子」の携帯電話番号の下6桁の番号が番号情報として識別番号記入欄204に記入され、「田中花子」が希望する携帯電話の取引の内容(この例では携帯電話回線の乗り換え)が第1段目の携帯電話取引情報記入欄205に記入され、「田中花子」が希望する商取引に関する補助的な内容が補助情報記入欄207に記入されている。
【0044】
また、
図3の例では、確認事項記入欄208に記入された4つの確認事項が仲介業者の営業担当者により顧客に確認され、この4つの確認事項の横に設けられた4つのチェックボックスにチェックが入れられている。
【0045】
また、
図3の例では、顧客の来店予約をした店舗の名称および来店予約日時と、顧客の元に訪れた仲介業者の営業担当者名である「佐藤一郎」と、顧客の来店予約をした店舗の予約受付担当者の名前である「高橋」とが誘導情報記入欄209に記入されている。
【0046】
〔携帯情報端末〕
携帯情報端末30は、販売業者の商品等を顧客に紹介する仲介業者の営業担当者により利用される。また、携帯情報端末30は、被写体を撮影する機能(撮影機能)や、中継装置40などの外部機器と通信する機能(通信機能)などを有している。例えば、携帯情報端末30は、タブレット端末によって構成されている。具体的には、
図4に示すように、携帯情報端末30は、操作部31と、表示部32と、撮影部33と、通信部34と、記憶部35と、制御部36とを有している。
【0047】
操作部31は、携帯情報端末30の操作者(仲介業者の営業担当者)による操作が与えられ、その操作者による操作に応じて情報を入力する。例えば、操作部31は、タッチパネルの操作部(タッチセンサ)によって構成されている。表示部32は、画像や情報を表示する。例えば、表示部32は、タッチパネルの表示部(液晶パネル)によって構成されている。
【0048】
撮影部33は、被写体を撮影して被写体の画像データを取得する。例えば、撮影部33は、CCDやCMOSなどのイメージセンサによって構成されている。通信部34は、外部機器(例えば中継装置40など)と通信部34との間において通信(無線通信)を行うために設けられている。記憶部35は、情報を記憶する。記憶部35には、表示部32に表示される操作画面の画像データや、携帯情報端末30の動作を制御するための情報(各種設定値)などが記憶されている。
【0049】
制御部36は、携帯情報端末30の各部(具体的には操作部31と表示部32と撮影部33と通信部34と記憶部35)と電気的に接続されて携帯情報端末30の各部と情報や信号を伝送可能となっている。また、制御部36は、通信部34を経由して外部機器(例えば中継装置40など)と通信可能となっている。そして、制御部36は、操作部31に与えられた操作や携帯情報端末30の各部や外部機器から送られてきた情報や信号などに基づいて、携帯情報端末30の各部を制御して携帯情報端末30の動作を制御する。例えば、制御部36は、プロセッサと、プロセッサを動作させるためのプログラムや情報などを記憶するメモリとにより構成されている。
【0050】
この例では、携帯情報端末30は、携帯情報端末30の操作者(仲介業者の営業担当者)による操作に応答して、商取引情報と識別情報とが記入された紹介シート20を撮影して紹介シート20の画像データを取得し、紹介シート20の画像データを送信するように構成されている。なお、この例では、携帯情報端末30は、紹介シート20の画像データを携帯情報端末30に残すことなく、紹介シート20の画像データを中継装置40に送信するように構成されている。携帯情報端末30の処理については、後で詳しく説明する。
【0051】
〔中継装置〕
中継装置40は、仲介業者により利用される情報処理装置であり、携帯情報端末30などの外部機器と通信する機能(通信機能)や、電子メールを送受信する機能(メール送受信機能)などを有している。例えば、中継装置40は、予め定められた処理を行うサーバによって構成されている。
【0052】
この例では、中継装置40は、携帯情報端末30から送信された紹介シート20の画像データを受信し、紹介シート20の画像データが添付された電子メールを販売業者側システム70に送信するように構成されている。また、中継装置40は、販売業者側システム70において電子メール(紹介シート20の画像データが添付された電子メール)の受信が完了すると、中継装置40に残されている電子メールおよび紹介シート20の画像データを消去するように構成されている。中継装置40の処理については、後で詳しく説明する。
【0053】
〔仲介業者側装置〕
仲介業者側装置50は、仲介業者により利用される情報処理装置であり、販売業者側システム70などの外部機器と通信する機能(通信機能)や、情報や画像を表示する機能(表示機能)などを有している。例えば、仲介業者側装置50は、パーソナルコンピュータによって構成されている。具体的には、仲介業者側装置50は、操作部51と、表示部52と、通信部53と、記憶部54と、制御部55とを有している。
【0054】
操作部51は、仲介業者側装置50の操作者(例えば仲介業者の従業員)による操作が与えられ、その操作者による操作に応じて情報を入力する。例えば、操作部51は、キーボードやマウスやタッチパネルの操作部(タッチセンサ)などによって構成されている。表示部52は、画像や情報を表示する。例えば、表示部52は、液晶ディスプレイなどの表示装置によって構成されている。
【0055】
通信部53は、外部機器(例えば販売業者側システム70など)と制御部55との間において通信(無線通信や有線通信など)を行うために設けられている。記憶部54は、情報を記憶する。記憶部54には、表示部52に表示される操作画面の画像データや、仲介業者側装置50の動作を制御するための制御情報(各種設定値)などが記憶されている。
【0056】
制御部55は、仲介業者側装置50の各部(具体的には操作部51と表示部52と通信部53と記憶部54)と電気的に接続されて仲介業者側装置50の各部と情報や信号を伝送可能となっている。また、制御部55は、通信部53を経由して外部機器(例えば販売業者側システム70など)と通信可能となっている。そして、制御部55は、操作部51に与えられた操作や仲介業者側装置50の各部や外部機器から送られてきた情報や信号などに基づいて、仲介業者側装置50の各部を制御して仲介業者側装置50の動作を制御する。例えば、制御部55は、プロセッサと、プロセッサを動作させるためのプログラムや情報などを記憶するメモリとにより構成されている。
【0057】
この例では、仲介業者側装置50は、販売業者側システム70にアクセスし、販売業者側システム70に記憶されている紹介シート20の画像データ(仲介業者に関連する紹介シート20の画像データ)に基づいて紹介シート20の画像を表示するように構成されている。また、仲介業者側装置50は、仲介業者による商品等の紹介の実績に関する情報(仲介実績情報D2)が入力されると、仲介実績情報D2を販売業者側システム70に送信するように構成されている。仲介業者側装置50の処理および仲介実績情報D2については、後で詳しく説明する。
【0058】
〔販売業者側システム〕
販売業者側システム70は、販売業者により利用される情報処理システムである。この例では、販売業者側システム70は、メール管理装置71と、情報管理装置72と、管理端末80とを備えている。なお、販売業者側システム70の処理については、後で詳しく説明する。
【0059】
〈メール管理装置〉
メール管理装置71は、電子メールを送受信する機能(メール送受信機能)や、電子メールを記憶する機能(記憶機能)などを有している。例えば、メール管理装置71は、電子メールに関する処理を行うサーバ(メールサーバ)によって構成されている。
【0060】
〈情報管理装置〉
情報管理装置72は、電子メールに添付された紹介シート20の画像データを抽出する機能(情報抽出機能)や、アクセスの可否を判定する機能(認証機能)や、仲介業者側装置50や販売代理業者側装置90などの外部機器と通信する機能(通信機能)や、情報を記憶する機能(記憶機能)などを有している。例えば、情報管理装置72は、予め定められた処理を行うサーバによって構成されている。
【0061】
〈管理端末〉
管理端末80は、販売業者側システム70の各部(この例ではメール管理装置71と情報管理装置72)を管理するために設けられている。また、管理端末80は、メール管理装置71や情報管理装置72などの外部機器と通信する機能(通信機能)や、電子メールを送受信する機能(メール送受信機能)や、情報を記憶する機能(記憶機能)などを有している。例えば、管理端末80は、パーソナルコンピュータによって構成されている。具体的には、管理端末80は、操作部81と表示部82と通信部83と記憶部84と制御部85とを有している。なお、管理端末80の構成は、仲介業者側装置50の構成と同様となっている。
【0062】
〔販売代理業者側装置〕
販売代理業者側装置90は、販売代理業者により利用される情報処理装置であり、販売業者側システム70などの外部機器と通信する機能(通信機能)などを有している。例えば、管理端末80は、パーソナルコンピュータによって構成されている。具体的には、販売代理業者側装置90は、操作部91と表示部92と通信部93と記憶部94と制御部95とを有している。なお、販売代理業者側装置90の構成は、仲介業者側装置50の構成と同様となっている。
【0063】
〔商取引の流れ〕
次に、
図1を参照して、仲介業者により仲介される販売業者と顧客との商取引の流れについて説明する。
【0064】
〈1.紹介シートの記入〉
まず、仲介業者の営業担当者は、顧客を訪問し、販売業者の商品等を顧客に紹介する。顧客が販売業者の商品等の購入を希望すると、仲介業者の営業担当者は、訪問日時や携帯電話取引情報(携帯電話の取引の内容に関する情報)や通信回線取引情報(通信回線の取引の内容に関する情報)や補助情報(商取引に関する補助的な情報)などを紹介シート20に記入する。また、仲介業者の営業担当者は、確認事項記入欄208に記載された確認事項を顧客に確認し、確認事項の確認が完了すると確認事項の横に設けられたチェックボックスにチェックを入れる。顧客は、顧客情報(顧客の氏名や連絡先や住所)を紹介シート20に記入する。また、仲介業者の営業担当者は、販売業者の商品等を取り扱う販売代理業者が運営する店舗に電話して顧客の来店予約を行う。そして、仲介業者の担当者は、紹介シート20の誘導情報記入欄209に誘導情報(店舗に顧客を誘導するための情報)を記入する。
【0065】
〈2.紹介シートの撮影および電子メールの送信〉
次に、仲介業者の営業担当者は、携帯情報端末30を操作して紹介シート20(記入済みの紹介シート20)の撮影を行う。これにより、紹介シート20の画像データが取得される。携帯情報端末30は、撮影により取得された紹介シート20の画像データを中継装置40に送信する。中継装置40は、携帯情報端末30に与えられた操作(電子メールを送信するための操作)に応答して、紹介シート20の画像データが添付された電子メールを販売業者側システム70のメール管理装置71に送信する。
【0066】
〈3.電子メールおよび画像データの消去〉
次に、販売業者側システム70のメール管理装置71において電子メールの受信が完了すると、中継装置40は、中継装置40に残されている電子メールおよび紹介シート20の画像データを消去する。
【0067】
〈4.紹介シートの譲渡〉
また、仲介業者の担当者は、紹介シート20の画像データが添付された電子メールの送信が完了すると、紹介シート20(記入済みの紹介シート20)を顧客に譲渡する。
【0068】
〈5.顧客の来店および商取引の実施〉
次に、顧客は、仲介業者の担当者より譲渡された記入済みの紹介シート20を持参して販売業者の商品等を取り扱う販売代理業者が運営する店舗(来店予約をしている店舗)に出向き、紹介シート20を販売代理業者の従業員に提出する。また、顧客は、商取引のために必要とされる書類や証明書などを販売代理業者の従業員に提出する。販売代理業者の従業員は、顧客により提出された紹介シート20や書類や証明書などを確認し、顧客との商取引を行う。
【0069】
〈6.商取引結果情報の伝送〉
次に、販売代理業者の従業員は、顧客との商取引を完了すると、顧客との商取引の結果に関する情報(商取引結果情報D3)を販売代理業者側装置90に入力する。販売代理業者側装置90は、その入力された商取引結果情報D3を販売業者側システム70の情報管理装置72に送信する。商取引結果情報D3については、後で詳しく説明する。
【0070】
〔紹介シートの撮影および電子メールの送信に関する処理〕
次に、携帯情報端末30と中継装置40と販売業者側システム70のメール管理装置71との間において行われる処理(紹介シート20の撮影および電子メールの送信に関する処理)について説明する。
【0071】
携帯情報端末30において、紹介シート20の撮影および電子メールの送信を開始するための操作(例えば専用のアプリケーションを起動させるための操作)が操作部31に与えられると、制御部36は、
図5に示すログイン画面の画像を表示部32に表示させる。このログイン画面には、仲介業者の営業担当者に割り当てられたIDを入力するためのID入力欄301と、パスワードを入力するためのパスワード入力欄302と、ログイン操作を行うためのログインアイコン303とが設けられている。
【0072】
携帯情報端末30の表示部32に表示されたログイン画面のID入力欄301およびパスワード入力欄302にIDおよびパスワードがそれぞれが入力されてログインアイコン303がタッチされると、携帯情報端末30の制御部36は、その入力されたIDおよびパスワードを中継装置40に送信する。中継装置40は、携帯情報端末30から送信されたIDおよびパスワードに基づいて認証処理を行う。この認証処理が完了する(すなわちログインが許可される)と、携帯情報端末30と中継装置40との間においてリモート接続が確立される。
【0073】
次に、携帯情報端末30の制御部36は、
図6に示すメニュー画面の画像を携帯情報端末30の表示部32に表示させる。このメニュー画面には、紹介シート20の撮影を準備するための書類撮影アイコン304が設けられている。
【0074】
次に、携帯情報端末30において、表示部32に表示されたメニュー画面において書類撮影アイコン304が選択されると、制御部36は、
図7に示す撮影準備画面の画像を表示部32に表示させる。この撮影準備画面には、撮影部33の撮影範囲内に存在する被写体が表示される撮影ウィンドウ305と、撮影部33による被写体の撮影を実行するための撮影アイコン306とが設けられている。表示部32に表示されたメニュー画面において撮影アイコン306がタッチされると、制御部36は、撮影部33に被写体の撮影を実行させる。これにより、被写体(すなわち記入済みの紹介シート20)の画像データが取得される。そして、制御部36は、被写体の画像データを携帯情報端末30(具体的には記憶部35)に残すことなく、被写体の画像データを中継装置40に送信する。中継装置40は、携帯情報端末30から送信された被写体の画像データを受信して記憶する。
【0075】
次に、携帯情報端末30において、制御部36は、被写体の撮影が完了すると、
図8に示す撮影結果画面の画像を表示部32に表示させる。この撮影結果画面には、撮影された被写体(すなわち記入済みの紹介シート20)の画像を表示する表示領域307と、画像データの送信を承認する承認アイコン308と、画像データの送信を否認する否認アイコン309とが設けられている。
【0076】
携帯情報端末30の表示部32に表示された撮影結果画面において承認アイコン308がタッチされると、中継装置40は、携帯情報端末30から送信された被写体(すなわち記入済みの紹介シート20)の画像データが添付された電子メールを生成する。この電子メールには、被写体の画像データの他に、携帯情報端末30に割り当てられたメールアドレス(送信元メールアドレス)や、電子メールの本文であるテキストデータなどが含まれている。例えば、中継装置40は、仲介業者の営業担当者に割り当てられたIDとその営業担当者により利用される携帯情報端末30に割り当てられたメールアドレスとが対応付けられたメールアドレス対応テーブルを有しており、そのメールアドレス対応テーブルの中からログインが許可されたIDに対応するメールアドレスを検出し、そのメールアドレスが送信元アドレスとして設定された電子メールを生成する。なお、中継装置40は、被写体(すなわち記入済みの紹介シート20)の画像データを暗号化し、その暗号化された被写体の画像データが添付された電子メールを生成するように構成されていてもよい。そして、中継装置40は、電子メールを販売業者側システム70のメール管理装置71に送信する。
【0077】
一方、携帯情報端末30の表示部32に表示された撮影結果画面において否認アイコン309がタッチされると、携帯情報端末30の制御部36は、
図7に示す撮影準備画面の画像を表示部32に表示させる。また、中継装置40は、携帯情報端末30から送信された被写体の画像データを破棄(消去)する。
【0078】
〔電子メールおよび画像データの消去に関する処理〕
次に、中継装置40と販売業者側システム70のメール管理装置71との間において行われる処理(電子メールおよび紹介シート20の画像データの消去に関する処理)について説明する。
【0079】
メール管理装置71は、中継装置40から送信された電子メールを正常に受信する(すなわち電子メールの受信が完了する)と、中継装置40から送信された電子メールを正常に受信したことを中継装置40に通知する。例えば、メール管理装置71は、中継装置40から送信された電子メールを正常に受信したことを示す電子メール(受領確認メール)を中継装置40に送信する。なお、この通知(受領確認メールの送信)は、中継装置40からの1つの電子メールを正常に受信する毎に行われるものであってもよいし、複数の通知が纏めて予め定められた周期(例えば1日1回)で行われるものであってもよい。
【0080】
次に、中継装置40は、メール管理装置71から受領確認通知(中継装置40から送信された電子メールを正常に受信したことの通知、例えば受領確認メール)を受信すると、中継装置40に残されている電子メール(メール管理装置71において正常に受信された電子メール)および被写体の画像データ(メール管理装置71において正常に受信された電子メールに添付された被写体の画像データ)を消去する。
【0081】
〔商取引結果情報の伝送に関する処理〕
次に、販売業者側システム70の情報管理装置72と販売代理業者側装置90との間において行われる処理(商取引結果情報D3の伝送に関する処理)について説明する。
【0082】
販売代理業者側装置90の操作者(販売代理業者の従業員)は、販売代理業者が運営する店舗(販売代理店)において顧客との商取引を完了すると、顧客により提出された紹介シート20(記入済みの紹介シート20)を参照して、商取引の結果に関する情報(商取引結果情報D3)を販売代理業者側装置90に入力する。
【0083】
商取引結果情報D3には、紹介シート20の識別情報記入欄21に記入された識別情報(この例では識別番号記入欄204に記入された識別番号)と、顧客との商取引の結果に関する情報(例えば顧客との間で行われた携帯電話の取引の種別や顧客が購入した携帯電話の機種など)とが登録されている。
【0084】
そして、商取引結果情報D3を入力するための操作が販売代理業者側装置90の操作部91に与えられると、販売代理業者側装置90の制御部95は、その入力された商取引結果情報D3を情報管理装置72に送信する。情報管理装置72は、販売代理業者側装置90から送信された商取引結果情報D3を受信して記憶する。
【0085】
なお、販売業者側システム70では、管理端末80の操作者(販売業者の従業員)は、管理端末80を操作することにより、情報管理装置72に記憶された商取引結果情報D3を閲覧することが可能である。具体的には、管理端末80において、情報管理装置72に記憶された商取引結果情報D3を閲覧するための操作が操作部81に与えられると、制御部85は、情報管理装置72にアクセスして情報管理装置72に記憶された商取引結果情報D3を表示部82に表示させる。
【0086】
〔仲介業者の実績管理の流れ〕
次に、
図1を参照して、仲介業者の実績管理の流れについて説明する。
【0087】
〈1.画像データの抽出〉
まず、販売業者側システム70の情報管理装置72は、メール管理装置71に記憶(蓄積)されている電子メールから紹介シート20の画像データを抽出し、その抽出された紹介シート20の画像データを画像データファイルD1に保存(記憶)する。
【0088】
〈2.紹介シートの画像の表示〉
仲介業者の従業員は、仲介業者側装置50を操作して販売業者側システム70の情報管理装置72の画像データファイルD1にアクセスする。仲介業者側装置50は、画像データファイルD1に保存(記憶)されている紹介シート20の画像データに基づいて紹介シート20の画像を表示する。
【0089】
〈3.仲介実績情報の伝送〉
次に、仲介業者の従業員は、仲介業者側装置50に表示された紹介シート20の画像を参照して、仲介業者による商品等の紹介の実績に関する情報(仲介実績情報D2)を仲介業者側装置50に入力する。仲介業者側装置50は、その入力された仲介実績情報D2を販売業者側システム70の情報管理装置72に送信する。なお、仲介業者側装置50から情報管理装置72への仲介実績情報D2の伝送は、予め定められた周期(例えば1日1回)で行われるように定められていてもよい。
【0090】
〔画像データの抽出に関する処理〕
次に、販売業者側システム70のメール管理装置71と情報管理装置72との間において行われる処理(紹介シート20の画像データの抽出に関する処理)について説明する。
【0091】
メール管理装置71は、中継装置40から送信された電子メールを正常に受信する(すなわち電子メールの受信が完了する)と、その電子メールに受信時刻を対応付けて記憶する。
図9に示すように、メール管理装置71には、電子メールが受信時刻に対応付けられて記憶されている。
図9の例では、第1段目の電子メールには、第1番目の紹介シート20(例えば
図3に示した紹介シート20)の画像データP1が添付され、第2~第5段目の電子メールには、第2~第5番目の紹介シート20の画像データP2~P5がそれぞれ添付されている。なお、
図9の例では、電子メールのテキストデータを「***」と簡略化して示している。
【0092】
次に、情報管理装置72は、メール管理装置71に記憶されている電子メールのうち仲介業者に関連する電子メールを検出し、その検出された電子メールに添付された紹介シート20の画像データとその電子メールに対応付けられた受信時刻とを抽出する。例えば、情報管理装置72は、仲介業者に属する営業担当者により利用される携帯情報端末30に割り当てられたメールアドレスが登録されたメールアドレスリストを有しており、メール管理装置71に記憶されている電子メールの中からメールアドレスリストに登録されているメールアドレスを有する電子メールを仲介業者に関連する電子メールとして検出する。そして、情報管理装置72は、その抽出された紹介シート20の画像データと受信時刻とを対応付けて画像データファイルD1に保存(記憶)する。画像データファイルD1は、仲介業者に関連する紹介シート20の画像データを保存するためのファイルであり、情報管理装置72に予め記憶されている。
図10に示すように、画像データファイルD1には、紹介シート20の画像データが受信時刻に対応付けられて記憶されている。
図10の例では、第1段目の紹介シート20(例えば
図3に示した紹介シート20)の画像データP1には、その画像データP1が添付された電子メールの受信時刻が対応付けられており、第2~第5段目の画像データP2~P5には、その画像データP2~P5が添付された電子メールの受信時刻がそれぞれ対応付けられている。
【0093】
なお、販売業者側システム70では、管理端末80の操作者(販売業者の従業員)は、管理端末80を操作することにより、情報管理装置72に記憶された画像データファイルD1を閲覧することが可能である。具体的には、管理端末80において、情報管理装置72に記憶された画像データファイルD1を閲覧するための操作が操作部81に与えられると、制御部85は、情報管理装置72にアクセスして情報管理装置72に記憶された画像データファイルD1(具体的には画像データファイルD1に保存された紹介シート20の画像データ)を表示部82に表示させる。
【0094】
〔紹介シートの画像の表示に関する処理〕
次に、仲介業者側装置50と販売業者側システム70の情報管理装置72との間において行われる処理(紹介シート20の画像の表示に関する処理)について説明する。
【0095】
情報管理装置72に記憶されている画像データファイルD1(仲介業者に関連する画像データファイルD1)にアクセスするための操作が仲介業者側装置50の操作部51に与えられると、仲介業者側装置50の制御部55は、情報管理装置72にアクセス要求を送信する。
【0096】
情報管理装置72は、仲介業者側装置50から送信されたアクセス要求を受信すると、IDおよびパスワードを入力するための認証画面(例えばログイン画面)の画像データを仲介業者側装置50に送信する。仲介業者側装置50の制御部55は、情報管理装置72から送信された認証画面の画像データに基づいて、IDおよびパスワードを入力するための認証画面の画像を仲介業者側装置50の表示部52に表示させる。
【0097】
仲介業者側装置50の表示部52に表示された認証画面にIDおよびパスワードが入力されると、仲介業者側装置50の制御部55は、その入力されたIDおよびパスワードを情報管理装置72に送信する。情報管理装置72は、仲介業者側装置50から送信されたIDおよびパスワードに基づいて認証処理を行う。この認証処理が完了する(すなわちアクセスが許可される)と、仲介業者側装置50による画像データファイルD1のアクセスが可能となる。
【0098】
次に、仲介業者側装置50の制御部55は、情報管理装置72に記憶されている画像データファイルD1(仲介業者に関連する画像データファイルD1)にアクセスする。そして、仲介業者側装置50の制御部55は、画像データファイルD1に保存されている紹介シート20の画像データに基づいて紹介シート20の画像を仲介業者側装置50の表示部52に表示させる。例えば、
図11に示すように、画像データファイルD1に保存されている複数の紹介シート20の画像データ(
図11の例では10個の紹介シート20の画像データP1~P10)のアイコンが表示部52に表示される。そして、制御部55は、表示部52に表示された紹介シート20の画像データ(アイコン)を選択するための操作に応答して、その選択された紹介シート20の画像データに基づいて紹介シート20の画像を表示部32に表示させる。例えば、表示部52に表示された第1番目の紹介シート20の画像データP1のアイコンを選択するための操作が操作部51に与えられると、制御部55は、第1番目の紹介シート20の画像データP1に基づいて第1番目の紹介シート20の画像(例えば
図3に示した紹介シート20の画像)を表示部52に表示させる。
【0099】
〔仲介実績情報の伝送に関する処理〕
次に、仲介業者側装置50と販売業者側システム70の情報管理装置72との間において行われる処理(仲介実績情報D2の伝送に関する処理)について説明する。
【0100】
仲介業者側装置50の操作者(仲介業者の従業員)は、仲介業者側装置50に表示された紹介シート20の画像を参照して、仲介業者側装置50の操作部51を操作して仲介実績情報D2を仲介業者側装置50入力する。
【0101】
図12に示すように、仲介実績情報D2には、紹介シート20に割り当てられた管理番号と紹介シート20に記入された各種情報とが対応付けられて登録されている。
図12の例では、仲介実績情報D2の第1列目には、第1番目の紹介シート20に関する情報(管理番号と各種情報)が登録され、仲介実績情報D2の第2~第5列目には、第2~第5番番目の紹介シート20に関する情報が登録されている。例えば、
図12に示した仲介実績情報D2の第1列目には、第1番目の紹介シート20に割り当てれられた管理番号である「ID0001」と、第1番目の紹介シート20(例えば
図3に示した紹介シート20)に記入された各種情報とが登録されている。なお、
図12の例では、第2列目以降の情報の一部を「***」と簡略化して示している。
【0102】
そして、仲介実績情報D2を入力するための操作が仲介業者側装置50の操作部51に与えられると、仲介業者側装置50の制御部55は、その入力された仲介実績情報D2を情報管理装置72に送信する。情報管理装置72は、仲介業者側装置50から送信された仲介実績情報D2を受信して記憶する。
【0103】
なお、販売業者側システム70では、管理端末80の操作者(販売業者の従業員)は、管理端末80を操作することにより、情報管理装置72に記憶された仲介実績情報D2を閲覧することが可能である。具体的には、管理端末80において、情報管理装置72に記憶された仲介実績情報D2を閲覧するための操作が操作部81に与えられると、制御部85は、情報管理装置72にアクセスして情報管理装置72に記憶された仲介実績情報D2を表示部82に表示させる。
【0104】
〔実施形態1による効果〕
以上のように、顧客に譲渡された紹介シート20(識別情報と商取引情報とが記入された紹介シート20)を参照することにより、顧客がどのような商取引を希望しているのか(例えばどの商品等を購入したいのか)を確認することができる。これにより、販売業者と顧客との商取引を円滑にすることができる。
【0105】
また、携帯情報端末30から送信された紹介シート20の画像データ(この例では中継装置40から送信された電子メールに添付された紹介シート20の画像データ)を参照することにより、どの顧客に対して仲介業者が商品等を紹介したのかを確認することができる。これにより、仲介業者の実績を管理することができる。
【0106】
また、この例では、携帯情報端末30は、紹介シート20の画像データを携帯情報端末30に残すことなく、紹介シート20の画像データを中継装置40に送信するように構成されている。そして、中継装置40は、販売業者側システム70において電子メール(紹介シート20の画像データが添付された電子メール)の受信が完了すると、中継装置40に残されている電子メールおよび紹介シート20の画像データ(販売業者側システム70において受信が完了した電子メールとその電子メールに関連する紹介シート20の画像データ)を消去するように構成されている。このような構成により、携帯情報端末30および中継装置40に紹介シート20の画像データが残されたままになることを防止することができる。これにより、紹介シート20の画像データが漏洩することを防止することができる。
【0107】
また、この例では、仲介業者側装置50は、販売業者側システム70にアクセスして販売業者側システム70から仲介業者に関連する紹介シート20の画像データを受け取り、紹介シート20の画像を表示するように構成されている。このような構成により、仲介業者は、仲介業者側装置50に表示された紹介シート20の画像を参照して自身の実績を確認することができる。これにより、仲介業者が自身の実績を管理することができる。
【0108】
また、この例では、仲介業者側装置50は、仲介業者による商品等の紹介の実績に関する仲介実績情報が入力されると、その仲介実績情報を販売業者側システム70に送信するように構成されている。このような構成により、販売業者は、仲介業者側装置50から販売業者側システム70に送信された仲介実績情報を参照して仲介業者の実績を確認することができる。これにより、販売業者が仲介業者の実績を管理することができる。
【0109】
(実施形態2)
図13は、実施形態2による仲介業務支援システム10の構成を例示している。実施形態2による仲介業務支援システム10では、
図1に示された中継装置40が省略されている。また、実施形態2による仲介業務支援システム10は、携帯情報端末30の処理が実施形態1による仲介業務支援システム10と異なっている。なお、実施形態2による仲介業務支援システム10のその他の構成は、実施形態1による仲介業務支援システム10の構成と同様となっている。
【0110】
〔携帯情報端末〕
実施形態2では、携帯情報端末30は、被写体を撮影する機能(撮影機能)や、中継装置40などの外部機器と通信する機能(通信機能)や、電子メールを送受信する機能(メール送受信機能)などを有している。
【0111】
そして、実施形態2では、携帯情報端末30は、仲介業者の営業担当者による操作に応答して、紹介シート20の画像データが添付された電子メールを販売業者側システム70に送信するように構成されている。
【0112】
具体的には、携帯情報端末30において、紹介シート20の撮影および電子メールの送信を開始するための操作が操作部31に与えられると、制御部36は、
図7に示す撮影準備画面の画像を表示部32に表示させる。表示部32に表示されたメニュー画面において撮影アイコン306がタッチされると、制御部36は、撮影部33に被写体の撮影を実行させる。これにより、被写体(すなわち記入済みの紹介シート20)の画像データが取得される。被写体の撮影が完了すると、制御部36は、
図8に示す撮影結果画面の画像を表示部32に表示させる。
【0113】
そして、携帯情報端末30の表示部32に表示された撮影結果画面において承認アイコン308がタッチされると、制御部36は、被写体(すなわち記入済みの紹介シート20)の画像データが添付された電子メールを生成する。この電子メールには、被写体の画像データの他に、携帯情報端末30に割り当てられたメールアドレス(送信元メールアドレス)や、電子メールの本文であるテキストデータなどが含まれている。なお、制御部36は、被写体(すなわち記入済みの紹介シート20)の画像データを暗号化し、その暗号化された被写体の画像データが添付された電子メールを生成するように構成されていてもよい。そして、制御部36は、電子メールを販売業者側システム70のメール管理装置71に送信する。
【0114】
また、実施形態2では、携帯情報端末30は、販売業者側システム70において紹介シート20の画像データが添付された電子メールの受信が完了すると、携帯情報端末30に残されている電子メールおよび紹介シート20の画像データを消去するように構成されている。
【0115】
具体的には、携帯情報端末30において、制御部36は、メール管理装置71から受領確認通知(制御部36から送信された電子メールを正常に受信したことの通知、例えば受領確認メール)を受信すると、携帯情報端末30(具体的には記憶部35)に残されている電子メール(メール管理装置71において正常に受信された電子メール)および被写体の画像データ(メール管理装置71において正常に受信された電子メールに添付された被写体の画像データ)を消去する。
【0116】
〔実施形態2による効果〕
実施形態2による仲介業務支援システム10では、実施形態1による仲介業務支援システム10による効果を同様の効果を得ることができる。
【0117】
例えば、顧客に譲渡された紹介シート20(識別情報と商取引情報とが記入された紹介シート20)を参照することにより、顧客がどのような商取引を希望しているのか(例えばどの商品等を購入したいのか)を確認することができる。これにより、販売業者と顧客との商取引を円滑にすることができる。
【0118】
また、携帯情報端末30から送信された紹介シート20の画像データ(この例では携帯情報端末30から送信された電子メールに添付された紹介シート20の画像データ)を参照することにより、どの顧客に対して仲介業者が商品等を紹介したのかを確認することができる。これにより、仲介業者の実績を管理することができる。
【0119】
(その他の実施形態)
なお、以上の説明では、識別情報の一例である識別番号が携帯電話番号の一部(具体的には下6桁の番号)である場合を例に挙げたが、これに限らず、識別番号は、携帯電話番号の全部であってもよいし、その他のデータ列(数字や文字や記号が羅列されたもの)であってもよい。
【0120】
また、以上の説明では、識別情報の一例として識別番号を挙げたが、これに限らず、例えば、識別情報は、管理番号記入欄201に記入される管理番号の一部または全部であってもよいし、顧客情報記入欄203に記入される顧客情報の一部または全部であってもよい。
【0121】
また、以上の説明では、仲介業者の営業担当者が販売代理店(販売代理業者が運営する店舗)に顧客を誘導する場合を例に挙げたが、仲介業者の営業担当者は、販売業者が運営する店舗(すなわち直営販売店)に顧客を誘導するようになっていてもよい。
【0122】
また、以上の説明では、販売業者側システム70がメール管理装置71と情報管理装置72と管理端末80とを備えている場合を例に挙げたが、これに限らず、例えば、販売業者側システム70においてメール管理装置71と情報管理装置72とが省略されていてもよい。この場合、中継装置40(または携帯情報端末30)から送信された電子メールや販売業者側システム70において取り扱われる各種情報(画像データファイルD1や仲介実績情報D2など)が管理端末80の記憶部84に記憶されることになる。
【0123】
また、以上の説明では、仲介業務支援システム10が1つの仲介業者により利用される場合を例に挙げたが、仲介業務支援システム10は、複数の仲介業者に利用されるものであってもよい。この場合、複数の仲介業者毎に画像データファイルD1と仲介実績情報D2とが生成されることになる。
【0124】
また、以上の説明では、仲介業務支援システム10が携帯電話に関する商取引に適用される場合を例に挙げたが、これに限らず、仲介業務支援システム10は、自動車や保険などの他の商品等に関する商取引に適用されるものであってもよい。
【0125】
また、以上の実施形態および変形例を適宜組み合わせて実施してもよい。以上の実施形態および変形例は、本質的に好ましい例示であって、この発明、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。
【産業上の利用可能性】
【0126】
以上説明したように、この発明は、販売業者の商品またはサービスを顧客に紹介することで販売業者と顧客との商取引を仲介する仲介業者の業務を支援する仲介業務支援システムに有用である。
【符号の説明】
【0127】
10 仲介業務支援システム
20 紹介シート
30 携帯情報端末
40 中継装置
50 仲介業者側装置
70 販売業者側システム
71 メール管理装置
72 情報管理装置
80 管理端末
90 販売代理業者側装置