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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-18
(45)【発行日】2023-12-26
(54)【発明の名称】衣類処理装置
(51)【国際特許分類】
   D06F 33/37 20200101AFI20231219BHJP
   D06F 33/57 20200101ALI20231219BHJP
   D06F 39/02 20060101ALI20231219BHJP
【FI】
D06F33/37
D06F33/57
D06F39/02 Z
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2019192701
(22)【出願日】2019-10-23
(65)【公開番号】P2021065409
(43)【公開日】2021-04-30
【審査請求日】2022-05-12
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】503376518
【氏名又は名称】東芝ライフスタイル株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000567
【氏名又は名称】弁理士法人サトー
(72)【発明者】
【氏名】小倉 範史
【審査官】遠藤 邦喜
(56)【参考文献】
【文献】特表2012-510882(JP,A)
【文献】特開2000-157782(JP,A)
【文献】特開平02-174898(JP,A)
【文献】特開2008-154470(JP,A)
【文献】特開昭63-051897(JP,A)
【文献】米国特許第06434977(US,B1)
【文献】特開平04-338488(JP,A)
【文献】特開2019-092690(JP,A)
【文献】特開2014-230674(JP,A)
【文献】特開2019-107309(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/0306551(US,A1)
【文献】中国特許出願公開第109312519(CN,A)
【文献】特開昭63-318997(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
D06F 33/37
D06F 33/57
D06F 39/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
衣類を収容する衣類処理槽と、
衣類を処理する衣類処理剤を貯留する複数のタンクと、
前記タンク内の衣類処理剤を前記衣類処理槽内に投入する投入部と、
複数の運転コースを実行可能である制御部と、
情報を表示可能であって、且つ、使用者の操作を入力可能な表示操作部と、
を備え、
複数の前記運転コースには、それぞれ、前記衣類処理剤を前記衣類処理槽内に投入する複数の投入タイミングが設けられており、
前記制御部は、実行する前記運転コースに設けられている複数の前記投入タイミングにおいて、前記投入部により前記衣類処理剤を前記衣類処理槽内に投入する前記タンクを使用タンクとして選択するものであって、且つ、前記使用タンクを選択するために使用者が前記表示操作部に入力する操作に応じて、複数の前記運転コースに対応させる前記使用タンクを選択するものであって、且つ、複数の前記運転コースに対応させた前記使用タンクを記憶可能である衣類処理装置。
【請求項2】
複数の前記タンクには、それぞれ異なるパターンで構成される識別用形状が設けられており、
前記制御部には、複数の識別部が設けられており、
前記制御部は、前記識別部に対する前記識別用形状の対応状況に応じて前記タンクを識別する請求項1に記載の衣類処理装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記タンク内に貯留されている衣類処理剤の種類を判別可能であり、それぞれの前記投入タイミングにおいて前記衣類処理槽内に投入することが適している衣類処理剤を貯留している前記タンクを前記使用タンクとして選択する請求項1または2に記載の衣類処理装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記タンク内に貯留されている衣類処理剤の残量を検出可能であり、運転開始時に検出する残量が、前回の運転開始時に検出した残量よりも多い場合には、前記使用タンクを選択する選択処理を実行する請求項1から3の何れか1項に記載の衣類処理装置。
【請求項5】
前記制御部は、前記タンク内に貯留されている衣類処理剤の残量を検出可能であり、運転開始時に検出する残量が、前回の運転開始時に検出した残量よりも多い場合には、衣類処理剤の種類を判別する判別処理を実行する請求項1から3の何れか1項に記載の衣類処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、衣類処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、衣類に所定の処理を施す衣類処理装置の一例である洗濯機においては、使用者の利便性向上の要望に応えるため、洗剤や柔軟剤などの衣類処理剤を自動投入用のタンク内に予め複数回分貯留しておき、洗濯運転中に必要量をタンクから自動的に水槽内へ投入する自動投入部を備えた構成が開発されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2018-11618号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、この種の自動投入機能を備える洗濯機は、洗剤を貯留する洗剤タンクおよび柔軟剤を貯留する柔軟剤タンクという2つのタンクを備える構成となっている。しかしながら、例えば、傷みやすいデリケートな衣類を洗うための専用の運転コースにおいては、一般的な汎用性のある通常の洗剤ではなく、中性洗剤を使用することを想定している。そのため、専用の運転コースでは、洗剤タンクに貯留されている通常の洗剤を使用することが好ましくなく、つまり、洗濯機が備える自動投入機能を活用することができない。
【0005】
このような事情に鑑み、本発明者は、従来の洗剤タンクおよび柔軟剤タンクだけでなく、さらに、デリケートな衣類を洗うのに適した専用の洗剤を貯留するタンクも洗濯機に備えることを検討している。つまり、洗濯機に搭載可能なタンクの数を増やすことを検討している。しかしながら、洗濯機に搭載するタンクの数を増やすと、複数の運転コースにおいて、どの投入タイミングでどのタンクから衣類処理剤を投入するのかの設定が複雑化してしまい、使い勝手が悪化してしまうことが懸念される。
【0006】
そこで、複数のタンクを搭載可能に構成した衣類処理装置に関し、複数の運転コースにおいて、どの投入タイミングでどのタンクから衣類処理剤を投入するのかの設定を容易に行うことができるようにした衣類処理装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本実施形態の衣類処理装置は、衣類を収容する衣類処理槽と、衣類を処理する衣類処理剤を貯留する複数のタンクと、前記タンク内の衣類処理剤を前記衣類処理槽内に投入する投入部と、複数の運転コースを実行可能である制御部と、情報を表示可能であって、且つ、使用者の操作を入力可能な表示操作部と、を備え、複数の前記運転コースには、それぞれ、前記衣類処理剤を前記衣類処理槽内に投入する複数の投入タイミングが設けられており、前記制御部は、実行する前記運転コースに設けられている複数の前記投入タイミングにおいて、前記投入部により前記衣類処理剤を前記衣類処理槽内に投入する前記タンクを使用タンクとして選択するものであって、且つ、前記使用タンクを選択するために使用者が前記表示操作部に入力する操作に応じて、複数の前記運転コースに対応させる前記使用タンクを選択するものであって、且つ、複数の前記運転コースに対応させた前記使用タンクを記憶可能である
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】第1実施形態に係る洗濯機の構成例を概略的に示す縦断側面図
図2】第1実施形態に係る給水部の構成例を概略的に示す図
図3】第1実施形態に係る洗濯機の制御系の構成例を概略的に示すブロック図
図4】第1実施形態に係る第1設定画面の一例を概略的に示す図
図5】第1実施形態に係る第2設定画面の一例を概略的に示す図
図6】第1実施形態に係る第3設定画面の一例を概略的に示す図
図7】第1実施形態に係る第4設定画面の一例を概略的に示す図
図8】第2実施形態に係るタンク側の識別用形状およびタンク収容部側の識別部の構成例を概略的に示す図
図9】第3実施形態に係るタンク収容部およびその周辺部分の構成例を概略的に示す図
図10】第3実施形態に係る液性判定の制御フローの一例を概略的に示すフローチャート
図11】第4実施形態に係るタンク収容部およびその周辺部分の構成例を概略的に示す図
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、衣類処理装置に係る複数の実施形態について図面を参照ながら説明する。なお、複数の実施形態において実質的に同一の構成については、同一の符号を付してその説明を省略する。
【0010】
(第1実施形態)
図1に例示する洗濯機1は、衣類に所定の処理、この場合、少なくとも、洗い処理、すすぎ処理、脱水処理を施すことが可能な衣類処理装置の一例である。また、洗濯機1は、回転槽の回転中心軸が水平方向あるいは水平方向に対して傾斜する方向に延びる、いわゆるドラム式の洗濯機である。
【0011】
洗濯機1は、その外郭を構成する矩形箱状の筐体2の内部に、衣類を洗浄するための洗浄槽3を備えている。洗浄槽3は、衣類処理槽の一例であり、有底円筒状の水槽の内部に、同じく有底円筒状のドラムを回転可能に備えた構成である。ドラムの周壁には多数の小孔が設けられており、また、ドラムの内周面には、衣類をかき上げるためのバッフルが設けられている。洗浄槽3の前面開口部は、筐体2の前面に設けられたドア5によって開閉可能となっている。使用者は、ドア5を開くことにより、洗浄槽3の前面開口部を通して当該洗浄槽3内に衣類を出し入れすることができる。
【0012】
また、洗濯機1は、洗浄槽3内に水を供給するための給水部4、および、洗浄槽3内の水を機外に排水するための図示しない排水部を備えている。給水部4は、例えば水道などの図示しない水源から洗浄槽3に延びる給水経路の途中に給水弁10などを備えた構成となっている。また、排水部は、洗浄槽3の底部から機外に延びる排水経路の途中に排水弁などを備えた構成となっている。
【0013】
図2に例示するように、給水部4は、図示しない水源から洗浄槽3に延びる給水経路の途中に、給水弁10、自動投入部11、注水ケース12などを備えた構成となっている。給水弁10の入口は、例えば水道などの図示しない水源に接続されている。また、給水弁10は、少なくとも2つの出口を有しており、第1出口は、自動投入用経路13aを介して洗浄槽3に接続され、第2出口は、手動投入用経路13bを介して注水ケース12に接続されている。注水ケース12の出口は、給水ホース14を介して洗浄槽3に接続されている。
【0014】
自動投入部11は、通常洗剤タンク15、専用洗剤タンク16、柔軟剤タンク17を備えている。通常洗剤タンク15、専用洗剤タンク16、柔軟剤タンク17は、それぞれ給水部4に対して着脱可能に備えられている。この場合、通常洗剤タンク15、専用洗剤タンク16、柔軟剤タンク17は、給水部4に設けられているタンク収容部4a内に着脱可能に取り付けられるようになっている。タンク収容部4aは、例えば、注水ケース12に一体的に設けられている。
【0015】
通常洗剤タンク15内には、運転複数回分の衣類処理剤、この場合、洗浄槽3内の衣類を洗浄するための洗剤を貯留可能となっている。なお、通常洗剤タンク15内に貯留される洗剤は、一般的な汎用性のある通常の洗剤である。専用洗剤タンク16内には、運転複数回分の衣類処理剤、この場合、洗浄槽3内の衣類を洗浄するための洗剤を貯留可能となっている。なお、専用洗剤タンク16内に貯留される洗剤は、例えば傷みやすいデリケートな衣類を洗うのに適した中性の専用の洗剤である。柔軟剤タンク17内には、運転複数回分の衣類処理剤、この場合、洗浄槽3内の衣類に柔軟処理を施すための柔軟剤を貯留可能となっている。
【0016】
通常洗剤タンク15は、通常洗剤用計量ポンプ18を介して自動投入用経路13aに接続されている。通常洗剤用計量ポンプ18は、例えば、モータやソレノイドなどのアクチュエータによってピストンを駆動することにより液体を吸引して送出する構成となっている。通常洗剤用計量ポンプ18は、通常洗剤タンク15内から所定量、この場合、1回の運転に使用する量の洗剤を吸引し、その吸引した洗剤を自動投入用経路13a内に送出する。そして、自動投入用経路13a内に送出された洗剤は、給水弁10から供給される水とともに洗浄槽3内に供給される。これにより、通常洗剤タンク15内から洗浄槽3内に洗剤が自動的に投入される。なお、通常洗剤用計量ポンプ18は、液体を吸引するものに限られず、例えば、液体を押し出すものであってもよい。
【0017】
専用洗剤タンク16は、専用洗剤用計量ポンプ19を介して自動投入用経路13aに接続されている。専用洗剤用計量ポンプ19は、例えば、モータやソレノイドなどのアクチュエータによってピストンを駆動することにより液体を吸引して送出する構成となっている。専用洗剤用計量ポンプ19は、専用洗剤タンク16内から所定量、この場合、1回の運転に使用する量の洗剤を吸引し、その吸引した洗剤を自動投入用経路13a内に送出する。そして、自動投入用経路13a内に送出された洗剤は、給水弁10から供給される水とともに洗浄槽3内に供給される。これにより、専用洗剤タンク16内から洗浄槽3内に洗剤が自動的に投入される。なお、専用洗剤用計量ポンプ19は、液体を吸引するものに限られず、例えば、液体を押し出すものであってもよい。
【0018】
柔軟剤タンク17は、柔軟剤用計量ポンプ20を介して自動投入用経路13aに接続されている。柔軟剤用計量ポンプ20は、例えば、モータやソレノイドなどのアクチュエータによってピストンを駆動することにより液体を吸引して送出する構成となっている。柔軟剤用計量ポンプ20は、柔軟剤タンク17内から所定量、この場合、1回の運転に使用する量の柔軟剤を吸引し、その吸引した柔軟剤を自動投入用経路13a内に送出する。そして、自動投入用経路13a内に送出された柔軟剤は、給水弁10から供給される水とともに洗浄槽3内に供給される。これにより、柔軟剤タンク17内から洗浄槽3内に柔軟剤が自動的に投入される。なお、柔軟剤用計量ポンプ20は、液体を吸引するものに限られず、例えば、液体を押し出すものであってもよい。
【0019】
また、注水ケース12内には、図示しない手動投入用ケースが出し入れ可能に収容されている。手動投入用ケース内には、使用者の手動によって洗剤が投入される手動洗剤投入部、および、使用者の手動によって柔軟剤が投入される手動柔軟剤投入部が設けられている。手動洗剤投入部に投入されている洗剤、あるいは、手動柔軟剤投入部に投入されている柔軟剤は、給水弁10から手動投入用経路13bを介して注水ケース12内に注水される水とともに給水ホース14を介して洗浄槽3内に供給される。
【0020】
以上のように構成される洗濯機1は、図1に例示するように、さらに表示操作パネル40を備えている。表示操作パネル40は、表示操作部の一例であり、この場合、洗濯機1の筐体2の前面の上部、より詳細には、ドア5の上部に設けられている。表示操作パネル40は、例えば液晶ディスプレイを備えており、洗濯機1の運転に関する各種の情報が含まれた各種の画面を表示する。また、表示操作パネル40は、洗濯機1の運転に関する各種の操作を受け付けるための操作キー、いわゆるタッチキーが含まれた各種の画面を表示する。使用者は、表示操作パネル40が表示する画面に含まれる各種の操作キーをタッチ操作することにより、洗濯機1の運転に関する各種の操作を行うことができる。
【0021】
なお、表示操作パネル40を構成するタッチパネルとしては、例えば、使用者の手指が触れた際に発生する静電容量の変化をセンサで感知する静電容量方式のタッチパネルを適用することができる。また、表示操作パネル40を構成するタッチパネルとしては、静電容量方式のタッチパネルに限らず、例えば、抵抗膜方式のタッチパネルなどの各種の方式のタッチパネルを適用することができる。また、表示操作パネル40は、液晶ディスプレイにより構成されるものに限らず、例えば、有機ELディスプレイなどの各種の表示装置を適用することができる。
【0022】
図3に例示するように、表示操作パネル40への各種の画面の表示は、制御装置50によって制御される。制御装置50は、制御部の一例である。制御装置50は、例えば、マイクロコンピュータを主体として構成されており、制御プログラムや各種の設定情報に基づいて洗濯機1の動作全般を制御する。なお、制御装置50には、表示操作パネル40だけでなく、例えば、上述した給水弁10、通常洗剤用計量ポンプ18、専用洗剤用計量ポンプ19、柔軟剤用計量ポンプ20、図示しない排水弁、図示しないドラム回転モータなどの各種の駆動系の構成要素が接続されている。制御装置50は、運転に関連する各種の運転関連情報を表示操作パネル40に表示するようになっている。
【0023】
本実施形態に係る洗濯機1は、上述した通り、複数、この場合、通常洗剤タンク15、専用洗剤タンク16、柔軟剤タンク17という3つのタンクを着脱可能に搭載できるように構成されている。また、本実施形態に係る洗濯機1において、制御装置50は、複数種類の運転コースを実行可能に構成されている。また、複数の運転コースには、それぞれ、衣類処理剤を洗浄槽3内に投入するタイミングである複数の投入タイミングが設けられている。このように構成される洗濯機1では、複数の運転コースにおいて、どの投入タイミングでどのタンクから衣類処理剤を投入するのかの設定が複雑化することが懸念される。そこで、本実施形態に係る洗濯機1においては、複数の運転コースにおいて、どの投入タイミングでどのタンクから衣類処理剤を投入するのかの設定を容易に行うための創意工夫が施されている。以下、この点について、詳細に説明する。
【0024】
図4は、制御装置50が表示操作パネル40に表示する第1設定画面G1の一例を示している。第1設定画面G1は、複数のタンク15,16,17から洗浄槽3内への衣類処理剤の自動投入の要否を設定するための画面である。この第1設定画面G1においては、複数のタンク15,16,17について、それぞれ、自動投入を行うか否かを設定できるようになっている。即ち、「あり」ボタンが操作された場合、対応するタンク15,16,17から洗浄槽3内への衣類処理剤の自動投入が行われるように設定される。また、「なし」ボタンが操作された場合、対応するタンク15,16,17から洗浄槽3内への衣類処理剤の自動投入が行われないように設定される。図4に例示する状態では、複数のタンク15,16,17について、何れも「あり」が選択されている。従って、タンク15,16,17から洗浄槽3内への衣類処理剤の自動投入が行われるように設定されている。
【0025】
第1設定画面G1には、さらに詳細設定ボタンB1が設けられている。この詳細設定ボタンB1が操作されると、制御装置50は、図5に例示する第2設定画面G2を表示操作パネル40に表示する。制御装置50は、複数、この場合、標準コース、つけおきコース、メモリーコース、おしゃれ着コース、毛布コース、槽洗浄コースという6種類の運転コースを実行可能に構成されており、第2設定画面G2上において、これらの運転コースをタッチ操作により選択可能に表示している。また、制御装置50は、これら複数種類の運転コースに対応付けて複数、この場合、3つのタンク15,16,17を第2設定画面G2上に表示している。
【0026】
標準コースは、衣類を洗う洗い行程、衣類をすすぐすすぎ行程、衣類を脱水する脱水行程を含む一般的な周知の標準的な運転コースである。つけおきコースは、洗浄槽3内に溜めた水に衣類をつけておくつけおき行程を含む周知の運転コースである。メモリーコースは、過去に記憶した設定内容に基づき運転を実行する周知の運転コースである。おしゃれ着コースは、例えば傷みやすいデリケートな衣類を洗うための専用の運転コースである。毛布コースは、例えば毛布などといった重量のある洗濯物を洗うための専用の運転コースである。槽洗浄コースは、洗浄槽3内を洗浄するための洗浄専用の運転コースである。
【0027】
これら複数種類の運転コースのうち、標準コース、つけおきコース、メモリーコース、毛布コースにおいては、通常洗剤タンク15内の通常の洗剤を使用することが好ましい。一方、おしゃれ着コースにおいては、専用洗剤タンク16内の専用の洗剤を使用することが好ましい。そのため、図5に例示する状態では、標準コース、つけおきコース、メモリーコース、毛布コースに関しては通常洗剤タンク15が使用するタンクとして選択され、おしゃれ着コースに関しては専用洗剤タンク16が使用するタンクとして選択されている。なお、標準コース、つけおきコース、メモリーコース、おしゃれ着コース、毛布コースについては、さらに、柔軟剤タンク17も使用するタンクとして選択されている。また、槽洗浄コースに関しては、通常洗剤タンク15、専用洗剤タンク16、柔軟剤タンク17の何れのタンクも、使用するタンクとして選択されていない。
【0028】
使用者は、第2設定画面G2上において、それぞれの運転コースで使用するタンクの選択設定操作を完了すると、第2設定画面G2上に設けられている設定ボタンB2を操作する。これに応じて、制御装置50は、図6に例示する第3設定画面G3を表示操作パネル40に表示する。第3設定画面G3には、複数種類の運転コースにそれぞれ設定されている複数の投入タイミングがタッチ操作により選択可能に表示されている。投入タイミングは、実行中の運転コースにおいて洗浄槽3内に衣類処理剤を投入するタイミングを示すものであり、この場合、投入タイミングとして、「洗い給水」と「すすぎ給水」が設けられている。「洗い給水」は、洗い行程において洗浄槽3内に給水しているタイミングを衣類処理剤の投入タイミングとするものであり、「すすぎ給水」は、すすぎ行程において洗浄槽3内に給水しているタイミングを衣類処理剤の投入タイミングとするものである。また、制御装置50は、これら複数の投入タイミングに対応付けて複数、この場合、3つのタンク15,16,17を第3設定画面G3上に表示している。
【0029】
図6に例示する状態では、「洗い給水」の投入タイミングに関しては、通常洗剤タンク15および専用洗剤タンク16が使用するタンクとして選択されている。また、「すすぎ給水」の投入タイミングに関しては、柔軟剤タンク17が使用するタンクとして選択されている。
【0030】
使用者は、第3設定画面G3上において、それぞれの投入タイミングで使用するタンクの選択設定操作を完了すると、第3設定画面G3上に設けられている設定ボタンB3を操作する。これに応じて、制御装置50は、図7に例示する第4設定画面G4を表示操作パネル40に表示する。
【0031】
第4設定画面G4においては、通常洗剤タンク15、専用洗剤タンク16、柔軟剤タンク17について、それぞれのタンク15,16,17から洗浄槽3内への衣類処理剤の供給量を設定可能となっている。即ち、第4設定画面G4においては、複数のタンク15,16,17について、洗浄槽3内へ供給する衣類処理剤の基準量を設定可能となっている。さらに、第4設定画面G4においては、設定された基準量に対し、実際に洗浄槽3内へ供給する衣類処理剤の供給量を、複数段階、この場合、「少なめ」、「ふつう」、「多め」の3段階で微調整可能となっている。
【0032】
「少なめ」が選択された場合、設定された基準量に対し若干少ない量の衣類処理剤が洗浄槽3内に供給されるように調整される。また、「ふつう」が選択された場合、設定された基準量の衣類処理剤が洗浄槽3内に供給されるように調整される。即ち、洗浄槽3内への衣類処理剤の供給量の微調整は行われない。また、「多め」が選択された場合、設定された基準量に対し若干多い量の衣類処理剤が洗浄槽3内に供給されるように調整される。なお、図7に例示する状態では、通常洗剤タンク15、専用洗剤タンク16、柔軟剤タンク17について、何れも「ふつう」が選択されている。そのため、それぞれのタンク15,16,17から供給される衣類処理剤の供給量は、第4設定画面G4において設定されている基準量のままであり、その供給量の微調整は行われないようになっている。
【0033】
使用者は、第4設定画面G4上において、タンク15,16,17から洗浄槽3内への衣類処理剤の供給量の設定操作を完了すると、第4設定画面G4上に設けられている設定ボタンB4を操作する。これにより、複数の運転コースにおいて、どの投入タイミングでどのタンクから衣類処理剤を投入するのかの設定が完了し、また、衣類処理剤の投入量の設定が完了する。
【0034】
以上に示した設定例によれば、標準コース、つけおきコース、メモリーコース、毛布コースについては、使用するタンクつまり使用タンクとして通常洗剤タンク15が選択されており、それぞれの運転コースの「洗い給水」において、この通常洗剤タンク15から通常の洗剤が洗浄槽3内に自動的に供給されるようになる。また、その供給量は、設定された基準量である。また、おしゃれ着コースについては、使用するタンクつまり使用タンクとして専用洗剤タンク16が選択されており、おしゃれ着コースの「洗い給水」において、この専用洗剤タンク16から専用の洗剤が洗浄槽3内に自動的に供給されるようになる。また、その供給量は、設定された基準量である。また、標準コース、つけおきコース、メモリーコース、おしゃれ着コース、毛布コースについては、使用するタンクつまり使用タンクとして柔軟剤タンク17が選択されており、それぞれの運転コースの「すすぎ給水」において、この柔軟剤タンク17から柔軟剤が洗浄槽3内に自動的に供給されるようになる。また、その供給量は、設定された基準量である。
【0035】
以上に例示した洗濯機1によれば、制御装置50は、複数種類の運転コースを実行可能であり、実行する運転コースに設けられている複数の投入タイミングにおいて、自動投入部11により衣類処理剤を洗浄槽3内に投入するタンクを使用タンクとして選択可能に構成されている。この構成によれば、複数のタンク15,16,17を搭載可能に構成した洗濯機1に関し、複数の運転コースにおいて、どの投入タイミングでどのタンク15,16,17から衣類処理剤を投入するのかの設定を容易に行うことができる。
【0036】
また、洗濯機1によれば、制御装置50は、表示操作パネル40を介して入力される使用者の操作に応じて使用タンクを選択することが可能である。この構成によれば、使用者は、表示操作パネル40を介して使用タンクの選択設定を一層容易に行うことができる。
【0037】
(第2実施形態)
複数のタンク15,16,17を搭載可能に構成した洗濯機1においては、実際に取り付けられているタンクを識別する機能を備えることで、選択可能なタンクの候補を正確に把握することができ、ひいては、使用タンクの選択設定を一層適切に行うことができる。この実施形態では、このようなタンクの識別機能の具体例について詳細に説明する。
【0038】
即ち、図8に例示するように、通常洗剤タンク15の底面には識別用形状215が設けられている。識別用形状215は、通常洗剤タンク15の底面から下方に突出する複数の突起215aからなる。また、専用洗剤タンク16の底面には識別用形状216が設けられている。識別用形状216は、専用洗剤タンク16の底面から下方に突出する複数の突起216aからなる。また、柔軟剤タンク17の底面には識別用形状217が設けられている。識別用形状217は、柔軟剤タンク17の底面から下方に突出する複数の突起217aからなる。
【0039】
複数のタンク15,16,17に設けられる識別用形状215,216,217は、それぞれ、複数の突起215a,216a,217aの配置パターンが異なっている。一方、洗濯機1側に設けられているタンク収容部4aの底面には、複数の識別部210が設けられている。識別部210は、複数のスイッチ210aを備えている。複数のスイッチ210aの配置パターンは、どの識別部210においても同じパターンとなっている。そして、これら識別部210は、制御装置50に接続されている。
【0040】
上述の構成例によれば、識別部210に通常洗剤タンク15が取り付けられた場合、専用洗剤タンク16が取り付けられた場合、柔軟剤タンク17が取り付けられた場合において、複数の突起215a,216a,217aによってオンされるスイッチ210aのパターンが異なるようになる。制御装置50は、識別部210においてオンされているスイッチ210aのパターンに応じて、実際に取り付けられているタンク15,16,17の種類を識別することが可能となっている。
【0041】
第2実施形態によれば、制御装置50は、識別部210に対する識別用形状215,216,217の対応状況に応じて、取り付けられているタンク15,16,17を識別することができる。この構成によれば、洗濯機1に実際に取り付けられているタンク15,16,17、換言すれば、使用タンクとして選択可能なタンクの候補を正確に把握することができ、ひいては、使用タンクの選択設定を一層適切に行うことができる。
【0042】
なお、制御装置50は、例えば、タンクに設けられたRFIDタグを読み取ったり、タンクに設けられたコードを読み取ったりすることによって、実際に取り付けられているタンクを識別するように構成してもよい。
【0043】
(第3実施形態)
第3実施形態では、制御装置50は、タンク15,16,17内に貯留されている衣類処理剤の種類を判別可能に構成されている。即ち、図9に例示するように、洗濯機1は、タンク収容部4aの外側に判定部300を備えている。判定部300は、制御装置50に接続されており、判定部300による判定結果が制御装置50に提供されるようになっている。判定部300は、タンク収容部4a内に取り付けられているタンク15,16,17内から衣類処理剤をポンプによって吸い出し、その吸い出した衣類処理剤を給水弁10から供給される水と混ぜ、その混合液の液性を判定するように構成されている。本実施形態では、判定部300は、マイクロコンピュータを主体としてpHセンサおよびイオンセンサなどを有しており、衣類処理剤と水の混合液の液性として、液体のpHと、陽イオンを含むか否かの判定を行うことが可能となっている。
【0044】
次に、制御装置50による液性判定の制御フローの一例について説明する。図10に例示するように、制御装置50は、判定部300により、判定対象である混合液のpHが所定範囲であるか否かを判定する(S1)。この所定範囲は、適宜変更して設定することができるが、この場合、所定範囲として、pH6~pH8の範囲が設定されている。制御装置50は、pHが所定範囲である場合には(S1:YES)、判定対象である混合液に含まれる衣類処理剤が中性洗剤であると判定する(S2)。また、制御装置50は、pHが所定範囲から外れている場合には(S1:NO)、判定対象である混合液に含まれる衣類処理剤が中性洗剤以外の衣類処理剤であると判定する(S3)。
【0045】
また、制御装置50は、判定部300により、判定対象である混合液が陽イオンを含むか否かを判定する(S4)。制御装置50は、混合液に陽イオンが含まれる場合には(S4:YES)、判定対象である混合液に含まれる衣類処理剤が柔軟剤であると判定する(S5)。また、制御装置50は、混合液に陽イオンが含まれない場合には(S4:NO)、判定対象である混合液に含まれる衣類処理剤が液体洗剤であると判定する(S6)。
【0046】
第3実施形態によれば、洗濯機1に取り付けられているタンク15,16,17内に貯留されている衣類処理剤の種類を判別することができる。この構成によれば、制御装置50は、実行する運転コースに適した衣類処理剤を貯留しているタンク15,16,17を自動的に判定することができる。よって、使用者の設定操作に依らずとも、実行する運転コースに適した衣類処理剤を貯留するタンクを使用タンクとして自動的に設定することができ、使用者による設定操作の手間を省くことができる。また、それぞれの投入タイミングにおいて洗浄槽3内に投入することが好ましい衣類処理剤を貯留しているタンクを使用タンクとして自動的に選択設定することができ、利便性を一層向上することができる。
【0047】
なお、判定部300は、液性として界面活性を判定するようにしてもよい。また、判定部300に搭載するセンサは、例えば、半導体センサ、イオン電極センサなど、液体の性質を判定可能なものであれば種々のセンサ類を適用することができる。
【0048】
(第4実施形態)
第4実施形態では、制御装置50は、タンク15,16,17内に貯留されている衣類処理剤の残量を検出可能に構成されている。即ち、図11に例示するように、タンク15,16,17の内部には、フロート400が設けられている。フロート400は、回動軸400aを中心として上下に回動可能に設けられており、その先端部400b内にマグネットを備えている。フロート400の先端部400bは、タンク15,16,17内に貯留されている衣類処理剤に浮くような状態となる。そのため、フロート400の先端部400bは、タンク15,16,17内に貯留されている衣類処理剤の残量に応じて、その高さ位置が変動するようになっている。
【0049】
また、洗濯機1は、タンク収容部4aの外側に検知センサ401を備えている。検知センサ401は、例えばリードスイッチやホールICなどで構成されており、フロート400の先端部400b、つまり、マグネットが所定範囲内に近接するとオンし、離間するとオフするようになっている。即ち、検知センサ401は、タンク15,16,17内に貯留されている衣類処理剤の残量に応じてオン/オフが切り換えられるようになっている。この検知センサ401は、制御装置50に接続されている。よって、制御装置50は、検知センサ401のオン/オフの切り換え状態に基づき、タンク15,16,17内の衣類処理剤の残量を検出可能に構成されている。
【0050】
制御装置50は、運転コースの運転開始時において、タンク15,16,17内に貯留されている衣類処理剤の残量を検出する検出処理を実行する。そして、その検知された残量を、図示しないメモリなどの記憶媒体に記憶する。即ち、制御装置50は、運転コースの運転を開始するごとに、タンク15,16,17内に貯留されている衣類処理剤の残量を検出して記憶するように構成されている。そして、制御装置50は、今回の運転開始時に検出する残量が、前回の運転開始時に検出した残量よりも多い場合には、使用タンクを選択する選択処理を実行するように構成されている。
【0051】
即ち、今回の運転開始時における衣類処理剤の残量が前回の運転開始時における衣類処理剤の残量よりも多い場合には、前回の運転開始から今回の運転開始までにタンク15,16,17内に衣類処理剤が補充されたこと、あるいは、タンク15,16,17内に異なる種類の衣類処理剤が供給されたことが考えられる。第4実施形態によれば、このような場合に、使用タンクの選択処理をやり直すことができる。これにより、今回の運転開始時において実際にタンク15,16,17内に貯留されている衣類処理剤の種類に基づき使用タンクを選択することができ、実行する運転コースに適合しない誤った衣類処理剤が洗浄槽3内に投入されてしまうことを回避することができる。
【0052】
なお、制御装置50は、今回の運転開始時に検出する残量が、前回の運転開始時に検出した残量よりも多い場合には、衣類処理剤の種類を判別する判別処理を実行するように構成してもよい。この構成によっても、今回の運転開始時において実際にタンク15,16,17内に貯留されている衣類処理剤の種類に基づき使用タンクを選択することができ、実行する運転コースに適合しない誤った衣類処理剤が洗浄槽3内に投入されてしまうことを回避することができる。
【0053】
また、制御装置50は、今回の運転開始時に検出する残量が、前回の運転開始時に検出した残量よりも多い場合には、衣類処理剤の種類を判別する判別処理を実行するとともに、使用タンクを選択する選択処理を実行するように構成してもよい。この構成によれば、実行する運転コースに適合しない誤った衣類処理剤が洗浄槽3内に投入されてしまうことを一層確実に回避することができる。なお、衣類処理剤の残量を検知する手段は、フロート400とリードスイッチやホールICなどで構成される検知センサ401とからなる構成に限られず、例えば、静電容量の変化やタンクの重量の変化に基づき残量を検知する手段であってもよい。
【0054】
(その他の実施形態)
なお、本実施形態は、上述した複数の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の変更や拡張を行うことができる。例えば、上述した複数の実施形態を適宜組み合わせて実施することができる。また、制御装置50は、表示操作パネル40に第1設定画面G1,第2設定画面G2,第3設定画面G3,第4設定画面G4を表示する際には、予め規定されたデフォルトの設定内容を表示するようにしてもよい。
【0055】
また、制御装置50は、衣類処理剤の自動投入を行うように設定されているタンク15,16,17と、実行する運転コースにおいて使用することが好ましい衣類処理剤とが整合しない場合には、表示操作パネル40においてエラー表示を行うように構成してもよい。また、制御装置50は、衣類処理剤の自動投入を行うように設定されているタンク15,16,17が実際には取り付けられていない場合には、表示操作パネル40においてエラー表示を行うように構成してもよい。また、制御装置50は、例えば、洗い行程時において柔軟剤タンク17から柔軟剤を自動投入する設定がされた場合には、表示操作パネル40においてエラー表示を行うように構成してもよい。以上の通り、制御装置50は、不適切な設定がされた場合には、適宜、エラー表示などのアラーム処理を実行するように構成するとよい。
【0056】
また、タンクは、洗剤を貯留する洗剤タンク15,16や柔軟剤タンク17に限られるものではなく、例えば、消臭剤を貯留する消臭剤タンク、除菌剤を貯留する除菌剤タンク、漂白剤を貯留する漂白剤タンクなど、衣類に何らかの処理を施す種々の処理剤を貯留するタンクであれば種々の種類のタンクを適宜採用することができる。また、給水部4に備えられる複数のタンクは、同じ種類の処理剤を貯留するタンクであってもよいし、異なる種類の処理剤を貯留するタンクであってもよい。また、ポンプは、液体を吸引するものに限られず、例えば、液体を押し出すものであってもよい。
【0057】
また、本実施形態は、回転槽の回転中心軸が鉛直方向に延びる、いわゆる縦軸型の洗濯機にも適用することができる。また、本実施形態は、乾燥機能を有する洗濯機にも適用することができる。また、本実施形態は、乾燥機能を有しない洗濯機にも適用することができる。また、本実施形態は、例えば、衣類の消臭、脱臭、除菌など、衣類に対して何らかの処理を施す装置であれば、種々の衣類処理装置に適用することができる。
【0058】
以上、本発明の複数の実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0059】
図面中、1は洗濯機(衣類処理装置)、3は洗浄槽(衣類処理槽)、11は自動投入部(投入部)、15は通常洗剤タンク(タンク)、16は専用洗剤タンク(タンク)、17は柔軟剤タンク(タンク)、40は表示操作パネル(表示操作部)、50は制御装置(制御部)、210は識別部、215,216,217は識別用形状を示す。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11