(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-18
(45)【発行日】2023-12-26
(54)【発明の名称】紙幣収納装置
(51)【国際特許分類】
G07D 11/13 20190101AFI20231219BHJP
G07D 11/00 20190101ALI20231219BHJP
G07D 11/16 20190101ALI20231219BHJP
B65H 31/00 20060101ALI20231219BHJP
【FI】
G07D11/13
G07D11/00
G07D11/16
B65H31/00 Z
(21)【出願番号】P 2019218789
(22)【出願日】2019-12-03
【審査請求日】2022-09-21
(73)【特許権者】
【識別番号】000005049
【氏名又は名称】シャープ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100168583
【氏名又は名称】前井 宏之
(72)【発明者】
【氏名】久門 優介
【審査官】山本 裕太
(56)【参考文献】
【文献】特開2010-272140(JP,A)
【文献】特開2013-025581(JP,A)
【文献】特開2012-046301(JP,A)
【文献】特開2006-209580(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G07D 11/13
G07D 11/00
G07D 11/16
B65H 31/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
紙幣が投入される紙幣投入口、及び、紙幣が排出される紙幣排出口を有する本体部と、
前記本体部の内部に設けられる第1紙幣収納庫と、
前記第1紙幣収納庫に設置される弾性部材と
を備え、
前記本体部の内部には、前記紙幣投入口、前記紙幣排出口、及び前記第1紙幣収納庫に連通する紙幣搬送路が設けられ、
前記第1紙幣収納庫は、前記紙幣搬送路からの紙幣が供給される供給口を含み、
前記弾性部材は、前記供給口に対して近接離間する方向に弾性変形し、
前記弾性部材は、
前記供給口から前記第1紙幣収納庫へ供給された紙幣の端部からの圧力により前記紙幣の紙面に沿った方向に収縮し、
前記収縮している状態から復元力により伸長することで、前記紙幣の前記端部に対して前記供給口側へ向けた圧力を付与し、前記紙幣を所定位置に移動させ
、
前記第1紙幣収納庫は、紙幣が載置される載置面を有し、
前記載置面は、前記供給口側へ向かいつつ、水平面に対して下方側に鋭角に傾斜する傾斜面を有する、紙幣収納装置。
【請求項2】
前記弾性部材は、前記供給口に対して、前記第1紙幣収納庫へ紙幣が供給されるときの紙幣の移動方向側に離間した場所に配置される、請求項1に記載の紙幣収納装置。
【請求項3】
回転可能に支持され、前記弾性部材よりも前記供給口寄りに配置される紙幣押圧部をさらに備える、請求項1
又は請求項
2に記載の紙幣収納装置。
【請求項4】
前記紙幣押圧部は、
第1方向に回転することで、前記紙幣搬送路から前記第1紙幣収納庫へ紙幣を送り出し、
前記第1方向とは反対の第2方向に回転することで、前記第1紙幣収納庫から前記紙幣搬送路へ紙幣を送り出す、請求項
3に記載の紙幣収納装置。
【請求項5】
本体部の内部に設けられる第2紙幣収納庫と、
前記紙幣搬送路を搬送されている紙幣である搬送紙幣が正常な紙幣であるか否かを判定する判定部と、
前記判定部の判定結果に基づいて、前記搬送紙幣を、前記第1紙幣収納庫及び前記第2紙幣収納庫のうちのいずれの紙幣収納庫へ供給するかを決定する決定部と
をさらに備える、請求項1から請求項
4のいずれか1項に記載の紙幣収納装置。
【請求項6】
前記決定部は、
前記判定部により前記搬送紙幣が正常な紙幣であると判定されると、前記搬送紙幣を前記第2紙幣収納庫に供給することを決定し、
前記判定部により前記搬送紙幣が正常な紙幣でないと判定されると、前記搬送紙幣を前記第1紙幣収納庫に供給することを決定する、請求項
5に記載の紙幣収納装置。
【請求項7】
前記第1紙幣収納庫に供給された紙幣を、前記紙幣搬送路を通じて前記紙幣排出口へ送り出す送出機構をさらに備える、請求項1から請求項
6のいずれか1項に記載の紙幣収納装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、紙幣収納装置に関する。
【背景技術】
【0002】
自動販売機、セルフ式ガソリンスタンド、又はスーパーマーケットに設置された紙幣収納装置(精算機)により料金の精算が行われることがある。
【0003】
特許文献1に記載の紙幣収納装置は、ピックアップローラーと、ビルプレスと、ビルストッパとを備える。受け入れ不可の紙幣は、リジェクト紙幣としてビルプレスとビルストッパとの間に集積される。すなわち、ビルプレスとビルストッパとの間の空間が、リジェクト紙幣を収納する紙幣収納庫として機能する。ビルプレスはリジェクト紙幣をピックアップローラーに押し付ける。ピックアップローラーは、回転することで、リジェクト紙幣を1枚ずつ分離して紙幣収納庫から送り出す。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、ピックアップローラー及びビルプレスの位置は、リジェクト紙幣の外形が通常の紙幣の外形と同じであることを前提として設定されている。従って、例えば、リジェクト紙幣が折り曲がっている場合のように、リジェクト紙幣の外形が通常の紙幣の外形と異なっている場合は、紙幣収納庫内のリジェクト紙幣をビルプレスによりピックアップローラーに供給することが困難となり、紙幣収納庫(第1紙幣収納庫)からリジェクト紙幣(紙幣)を送り出す処理が失敗する可能性があった。
【0006】
本発明は、第1紙幣収納庫から紙幣を送り出す処理が失敗することを抑制できる紙幣収納装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本願の第1局面によれば、紙幣収納装置は、本体部と、第1紙幣収納庫と、弾性部材とを備える。前記本体部は、紙幣が投入される紙幣投入口、及び、紙幣が排出される紙幣排出口を有する。前記第1紙幣収納庫は、前記本体部の内部に設けられる。前記弾性部材は、前記第1紙幣収納庫に設置される。前記本体部の内部には、前記紙幣投入口、前記紙幣排出口、及び前記第1紙幣収納庫に連通する紙幣搬送路が設けられる。前記第1紙幣収納庫は、前記紙幣搬送路からの紙幣が供給される供給口を含む。前記弾性部材は、前記供給口に対して近接離間する方向に弾性変形する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、第1紙幣収納庫から紙幣を送り出す処理が失敗することを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本発明の実施形態に係る精算機の断面図である。
【
図8A】弾性部材及びスライド部材の取付構造を示す平面図である。
【
図8B】
図8Aに示す弾性部材及びスライド部材のVIIIB-VIIIB断面図である。
【
図8C】弾性部材及びスライド部材の取付構造を示す底面図である。
【
図9】紙幣収納装置による入金動作を示す図である。
【
図10】紙幣収納装置による入金動作を示す図である。
【
図11A】紙幣収納装置による入金動作を示す図である。
【
図11B】紙幣収納装置による入金動作を示す図である。
【
図12A】紙幣収納装置による入金動作を示す図である。
【
図12B】紙幣収納装置による入金動作を示す図である。
【
図13】紙幣収納装置による入金動作を示す図である。
【
図14】紙幣収納装置による返却動作を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、図中、同一又は相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。
【0011】
図1を参照して、本発明の実施形態に係る紙幣収納装置1000について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る紙幣収納装置1000の断面図である。紙幣収納装置1000は、料金を徴収して精算する機器である。
【0012】
図1に示すように、紙幣収納装置1000は、徴収した紙幣を処理する紙幣処理装置20と、徴収した貨幣を処理する硬貨処理装置(不図示)とを備える。
【0013】
紙幣処理装置20は、本体部99と、紙幣収納庫62と、紙幣入出口61とを備える。
【0014】
本体部99は、紙幣処理装置20の筐体である。本体部99は、第1正面101と、第1正面101の反対側に位置する第2正面102と、紙幣入出口61と、紙幣搬送路60とを含む。紙幣入出口61は、第1正面101及び第2正面102の各々に設けられる。
【0015】
2つの紙幣入出口61の一方は、本体部99の第1正面101に設けられた第1紙幣入出口611であり、他方は、本体部99の第2正面102に設けられた第2紙幣入出口612である。
【0016】
紙幣搬送路60は、本体部99の内部に設けられる。紙幣搬送路60は、第1紙幣入出口611、及び第2紙幣入出口612の各々に連通する。
【0017】
紙幣処理装置20は、複数の搬送ローラー64と、動力源640とをさらに備える。複数の搬送ローラー64は、紙幣搬送路60に設けられる。動力源640は、例えば、モーターを含む。動力源640は、複数の搬送ローラー64を回転させる。複数の搬送ローラー64が回転することで、紙幣が紙幣搬送路60を通じて搬送される。
【0018】
例えば、複数の搬送ローラー64の一部は、対向する従動ローラーとの間に前記紙幣を挟んで回転することによって紙幣を搬送する。また、複数の搬送ローラー64の他の一部は、対向する摺動板に紙幣を摺動させつつ回転することによって紙幣を搬送する。
【0019】
紙幣処理装置20は、2つの紙幣入出口61に対応する2つの紙幣検出センサー630をさらに備える。紙幣検出センサー630は、対応する紙幣入出口61に挿入された紙幣を検出する。即ち、2つの紙幣検出センサー630は、2つの紙幣入出口61のいずれに前記紙幣が挿入されたかを検出可能である。紙幣検出センサー630は、例えば、光センサーを含む。
【0020】
紙幣処理装置20は、撮像部63をさらに備える。撮像部63は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサー、又はCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサーを含む。撮像部63は、紙幣搬送路60を搬送中の紙幣を撮像する。
【0021】
複数の搬送ローラー64は、紙幣収納庫62内の紙幣の一部を第1紙幣入出口611又は第2紙幣入出口612へ釣銭として搬送する。
【0022】
紙幣搬送路60は、予め定められた中間位置P0において、第1紙幣入出口611側の搬送路と第2紙幣入出口612側の搬送路と紙幣収納庫62側の搬送路とに区分される。
【0023】
紙幣搬送路60は、第1紙幣搬送路60aと、第2紙幣搬送路60bと、第3紙幣搬送路60cとを含む。第1紙幣搬送路60aは、第1紙幣入出口611から中間位置P0に至る搬送路である。第2紙幣搬送路60bは、第2紙幣入出口612から中間位置P0に至る搬送路である。第3紙幣搬送路60cは、中間位置P0から紙幣収納庫62各々に至る搬送路である。
【0024】
紙幣処理装置20は、紙幣搬送路60の中間位置P0において紙幣を案内するガイド機構7を備える。ガイド機構7は、駆動装置70と、紙幣案内部材71とを備える。駆動装置70は、例えば、ソレノイド、又はモーターを含む。駆動装置70は、紙幣案内部材71の姿勢を、第1姿勢及び第2姿勢のうちのいずれかの姿勢に切り替える。紙幣案内部材71は、第1姿勢で支持された状態で、紙幣を第1紙幣搬送路60aから第3紙幣搬送路60cへ、又は、第3紙幣搬送路60cから第1紙幣搬送路60aへ案内する。紙幣案内部材71は、第2姿勢で支持された状態で、紙幣を第2紙幣搬送路60bから第3紙幣搬送路60cへ、又は、第3紙幣搬送路60cから第2紙幣搬送路60bへ案内する。
【0025】
第3紙幣搬送路60cは、紙幣収納庫62の数よりも1つ少ない分岐部P1と、分岐部P1から紙幣収納庫62に至る枝搬送路60dとを含む。
【0026】
紙幣処理装置20は、分岐部P1ごとに第1経路切替機構65を備える。第1経路切替機構65は、第1経路切替部材65a及び第1アクチュエーター65bを含む。
【0027】
第1経路切替部材65aは、分岐部P1において揺動可能に支持されている。第1アクチュエーター(例えば、ソレノイド)65bは、第1経路切替部材65aの姿勢を第1搬送姿勢及び第1供給姿勢のうちのいずれかの姿勢に切り替える。第1経路切替部材65aの姿勢が第1搬送姿勢になると、第3紙幣搬送路60cにおける分岐部P1の上流側と下流側とが連通される。その結果、紙幣が、枝搬送路60dへ案内されることなく、第3紙幣搬送路60cを搬送され続ける。これに対し、第1経路切替部材65aの姿勢が第1供給姿勢になると、第3紙幣搬送路60cにおける分岐部P1と、枝搬送路60dとが連通される。その結果、第3紙幣搬送路60cを搬送される紙幣が、第1経路切替部材65aにより、枝搬送路60dへ案内された後、紙幣収納庫62へ供給される。
【0028】
紙幣収納庫62へ供給された紙幣は、料金の精算に用いられる。紙幣収納庫62は、本発明の第2紙幣収納庫の一例である。
【0029】
紙幣処理装置20は、紙幣収納庫62ごとに、ピックアップローラー66を備える。ピックアップローラー66は、1枚の紙幣を紙幣収納庫62から対応する枝搬送路60dへ送り出す。
【0030】
紙幣収納装置1000は、リジェクト紙幣処理装置80をさらに備える。リジェクト紙幣処理装置80には、紙幣搬送路60を搬送される紙幣のうち、正常な紙幣でないと判定された紙幣が供給される。リジェクト紙幣処理装置80の詳細な説明は後述する。
【0031】
紙幣処理装置20は、ギヤ機構(不図示)をさらに備える。ギヤ機構は、動力源640の回転駆動力を、搬送ローラー64等の紙幣収納装置1000の各種構成要素へ伝達する。
【0032】
図1及び
図2を参照して、紙幣収納装置1000についてさらに説明する。
図2は、紙幣収納装置1000の構成を示すブロック図である。
【0033】
図1及び
図2に示すように、紙幣収納装置1000は、通信部51と、記憶部52と、制御装置53とをさらに備える。
【0034】
通信装置54は、予め定められた通信プロトコルに従って不図示のホスト装置との間で通信を実行する。通信装置54は、例えば、制御装置53による処理結果を示す情報をホスト装置へ送信する。
【0035】
記憶部52は、ROM(Read Only Memory)、及びRAM(Random Access Memory)のような主記憶装置(例えば、半導体メモリー)を含み、補助記憶装置(例えば、ハードディスクドライブ)をさらに含んでもよい。主記憶装置及び/又は補助記憶装置は、制御装置53によって実行される種々のコンピュータープログラムを記憶する。
【0036】
制御装置53は、CPU(Central Processing Unit)及びMPU(Micro Processing Unit)のようなプロセッサーを含む。制御装置53は、撮像部63、紙幣検出センサー630等の紙幣収納装置1000の各要素を制御する。
【0037】
制御装置53は、判定部53aと、決定部53bと、制御部53cとを有する。具体的には、制御装置53のプロセッサーが、記憶部52に記憶されたコンピュータープログラムを実行することにより、判定部53a、決定部53b、及び制御部53cとして機能する。
【0038】
次に、
図3、及び
図4を参照して、リジェクト紙幣処理装置80について説明する。
図3は、リジェクト紙幣処理装置80を示す断面図である。
図4は、リジェクト紙幣処理装置80を示す平面図である。なお、
図4において、後述する天井部81cの図示は省略している。
【0039】
図3及び
図4に示すように、リジェクト紙幣処理装置80は、紙幣収納庫(リジェクト庫)81と、供給口Xとをさらに備える。紙幣収納庫81は、判定部53a(
図2参照)により正常でないと判定された紙幣を収納する。紙幣収納庫81は、分岐部P2(
図1参照)において、紙幣搬送路60(第3紙幣搬送路60c)から分岐するようにして設けられる。本実施形態では、分岐部P2は、各分岐部P1よりも上流に位置する。供給口Xは、分岐部P2と連通しており、紙幣搬送路60からの紙幣が供給される。
【0040】
本実施形態では、紙幣収納庫81は、供給口Xの後方に位置する。紙幣は、供給口Xから後方へ送り出されることで、紙幣収納庫81へ供給される。紙幣収納庫81は、本発明の第1紙幣収納庫の一例である。
【0041】
紙幣収納庫81へ供給された紙幣は、料金の精算に用いられることなく、紙幣入出口61へ戻される。
【0042】
紙幣収納庫81は、紙幣を収容可能な容器状の部材である。紙幣収納庫81は、底部81aと、後壁部81bと、天井部81cとを含む。底部81aの上方には天井部81cが位置する。底部81aと天井部81cとは、上下方向に沿って互いに間隔を空けて配置される。
【0043】
以下では、底部81aと天井部81cとの間に形成される空間を、収容空間Sと記載することがある。収容空間Sは、供給口Xと連通し、供給口Xから送り出された紙幣を収容する。
【0044】
後壁部81bは、収容空間Sに対して後方から対向し、収容空間Sの後部を閉塞する。
【0045】
底部81aは、載置面811を含む。載置面811は、底部81aのうちの上側に形成される面であり、収容空間Sと対向する。載置面811には、収容空間Sに供給された紙幣が載置される。載置面811は、傾斜面812を含む。傾斜面812は、供給口X側(前方側)へ向かいつつ、水平面に対して下方側に鋭角に傾斜する。傾斜面812は、載置面811のうちの前後中央側に位置する。
【0046】
傾斜面812が設けられることで、載置面811に載置された紙幣を傾斜面812により供給口X側へ効果的にガイドすることができる。
【0047】
図2及び
図3に示すように、リジェクト紙幣処理装置80は、第2経路切替機構87をさらに備える。第2経路切替機構87は、第2経路切替部材87a及び第2アクチュエーター87bを含む。
【0048】
第2経路切替部材87aは、分岐部P2において揺動可能に支持されている。第2アクチュエーター(例えば、ソレノイド)87bは、第2経路切替部材87aの姿勢を第2搬送姿勢F1(
図9参照)及び第2供給姿勢F2(
図10参照)のうちのいずれかの姿勢に切り替える。第2経路切替部材87aの姿勢が第2搬送姿勢F1になると、第3紙幣搬送路60cにおける分岐部P2の上流側と下流側とが連通される。その結果、紙幣が、供給口Xへ案内されることなく、第3紙幣搬送路60cを搬送され続ける。これに対し、第2経路切替部材87aの姿勢が第2供給姿勢F2になると、第3紙幣搬送路60cにおける分岐部P2と、供給口Xとが連通される。その結果、第3紙幣搬送路60cを搬送される紙幣が、第2経路切替部材87aにより、供給口Xへ案内された後、紙幣収納庫81の収容空間Sへ供給される。
【0049】
図3及び
図4に示すように、リジェクト紙幣処理装置80は、一対の紙幣押圧部82と、軸部83とをさらに備える。
【0050】
図3~
図6Cを参照して、紙幣押圧部82について説明する。
図5は、紙幣押圧部82を示す斜視図である。
図6Aは、紙幣押圧部82を天井部81c越しに見た図である。
図6Bは、紙幣押圧部82を底部81a越しに見た図である。
図6Cは、紙幣押圧部82の側面図である。
【0051】
図5に示すように、紙幣押圧部82は、例えば、弾性ゴムにより形成され、弾性変形する。紙幣押圧部82は、環状部82aと、孔部82bと、複数の突起部82cとを含む。環状部82aは、環状に形成される。孔部82bは、環状部82aを貫通する。複数の突起部82cは、環状部82aの外周から放射状に突出する。
【0052】
図3~
図5に示すように、一対の紙幣押圧部82は、左右方向に間隔を空けて配置される。一対の紙幣押圧部82の各々の孔部82bには、軸部83が挿通される。一対の紙幣押圧部82は、軸部83に固定される。
【0053】
軸部83は、例えば、金属製の棒状の部材である。軸部83は、左右方向に沿って延びる。軸部83は、紙幣収納庫81に対して回転可能に支持される。軸部83は、動力源640(
図2参照)に電気的に接続され、動力源640の動力により回転する。その結果、一対の紙幣押圧部82が軸部83と共に回転する。
【0054】
図6Aに示すように、天井部81cには、一対の天井孔部81eが形成される。
図6Bに示すように、底部81aには、一対の底孔部81fが形成される。
図6A~
図6Cに示すように、一対の紙幣押圧部82は、それぞれ、一対の天井孔部81e、及び、一対の底孔部81fと対応している。紙幣押圧部82は、対応する天井孔部81eと底孔部81fとの間に配置される。紙幣押圧部82の突起部82cの先端は、対応する天井孔部81e及び底孔部81fを通るように回転する。
【0055】
紙幣押圧部82の回転時において、紙幣押圧部82は、天井部81cには接触するが、底部81aには非接触となるように、天井孔部81e及び底孔部81fの各々の寸法が設定される。
【0056】
図3及び
図4に示すように、リジェクト紙幣処理装置80は、弾性部材84と、スライド部材85とをさらに備える。
【0057】
弾性部材84は、例えば、コイルバネを含み、弾性変形する。スライド部材85は、例えば、樹脂により形成される。
【0058】
弾性部材84、及びスライド部材85は、供給口Xに対して、後方側へ離間した場所に配置される。言い換えれば、弾性部材84、及びスライド部材85は、供給口Xに対して、供給口Xから紙幣収納庫81へ紙幣が供給されるときの紙幣の移動方向側に離間した場所に配置される。
【0059】
弾性部材84は、供給口Xから紙幣収納庫81へ供給された紙幣に対して、供給口X側へ押し戻す押圧力を付与する(
図12A及び
図12B参照)。
【0060】
図7A~
図8Cを参照して、弾性部材84及びスライド部材85について詳細に説明する。
図7Aは、スライド部材85の斜視図である。
図7Bは、スライド部材85の平面図である。
図8Aは、弾性部材84及びスライド部材85の取付構造を示す平面図である。
図8Bは、
図8Aに示す弾性部材84及びスライド部材85のVIIIB-VIIIB断面図である。
図8Cは、弾性部材84及びスライド部材85の取付構造を示す底面図である。
【0061】
図7A及び
図7Bに示すように、スライド部材85は、本体部85aと、一対の突出部85bと、一対の爪部85cと、一対の係合部85dと、一対の摺動部85eとを含む。
【0062】
スライド部材85は、左右方向に沿って延びる略板状の部材である。突出部85bは、本体部85aから後方に突出する。爪部85cは、突出部85bの後端部から下方に突出する。係合部85dは、本体部85aから後方へ突出する突起である。摺動部85eは、本体部85aから下方へ突出する。一対の突出部85b、一対の爪部85c、一対の係合部85d、及び一対の摺動部85eは、それぞれ、左右方向に沿って互いに間隔を空けて配置される。
【0063】
図8A~
図8Cに示すように、スライド部材85(本体部85a)は、後壁部81bの前方に配置される。スライド部材85の爪部85cは、後壁部81bに引っ掛けられることで、後壁部81bに係止される。
【0064】
底部81aの後部には、摺動孔81hが形成される。摺動孔81hは、前後方向に沿って延びる孔である。
【0065】
スライド部材85の摺動部85eは、摺動孔81hに挿入された状態で、摺動孔81hに沿って前後方向に摺動する。その結果、スライド部材85が前後方向にスライドする。
【0066】
摺動部85eと摺動孔81hとを設け、摺動部85eが摺動孔81hに沿って摺動するように構成することで、スライド部材85のスライド移動を摺動孔81hによりガイドできる。
【0067】
弾性部材84は、スライド部材85(本体部85a)と、後壁部81bとの間に配置される。弾性部材84は、スライド部材85の係合部85dに係合すると共に、後壁部81bの係合部81gに係合する。後壁部81bの係合部81gは、後壁部81bから前方へ突出する突起である。
【0068】
本実施形態では、コイルバネである弾性部材84の前端にスライド部材85の係合部85dが嵌入されると共に、弾性部材84の後端に後壁部81bの係合部81gが嵌入されることで、弾性部材84が係合部85d及び係合部81gの各々と係合する。その結果、弾性部材84が、スライド部材85と後壁部81bとの間に配置された状態が保持される。
【0069】
弾性部材84は、前後方向に沿って弾性変形する。言い換えれば、弾性部材84は、供給口Xに対して近接離間する方向に弾性変形する(
図3及び
図8B参照)
【0070】
図1、
図2及び
図9~
図13を参照して、紙幣収納装置1000による入金動作について説明する。
図9~
図13は、紙幣収納装置1000による入金動作を示す図である。紙幣収納装置1000による入金動作は、紙幣入出口61から紙幣収納装置1000内に紙幣が入金されたときの紙幣収納装置1000の動作である。
【0071】
図1及び
図2に示すように、紙幣は、紙幣入出口61に入金されると、紙幣検出センサー630により検出される。紙幣検出センサー630により紙幣が検出されると、制御部53cが動力源640を操作して搬送ローラー64を回転させる。その結果、紙幣が紙幣搬送路60を通じて搬送される。
【0072】
以下では、紙幣搬送路60を搬送されている紙幣を搬送紙幣と記載することがある。
【0073】
搬送紙幣は、第3紙幣搬送路60cを搬送される際、撮像部63により撮像される。撮像部63は、搬送紙幣を撮像すると、搬送紙幣の画像データを生成する。そして、撮像部63は、搬送紙幣の画像データを判定部53aへ送信する。
【0074】
判定部53aは、搬送紙幣の画像データを受信すると、搬送紙幣が正常な紙幣であるか否かを判定する判定処理を行う。判定部53aは、例えば、搬送紙幣の画像データと、予め記憶部52に記憶された正常な紙幣の画像データ(基準画像データ)とのパターンマッチングによって判定処理を行う。搬送紙幣の画像データと、基準画像データとが略一致する場合、判定部53aは、搬送紙幣が正常な紙幣であると判定する。搬送紙幣の画像データと、基準画像データとが略一致しない場合、判定部53aは、搬送紙幣が正常な紙幣でないと判定する。例えば、搬送紙幣が折り曲がっている状態で搬送されて、撮像部63により撮像された場合、判定部53aは、搬送紙幣が正常な紙幣でないと判定する。
【0075】
図1、
図2、及び
図9を参照して、判定部53aにより搬送紙幣が正常な紙幣であると判定された場合の、紙幣収納装置1000による入金動作について説明する。
【0076】
図1、
図2、及び
図9に示すように、判定部53aにより搬送紙幣が正常な紙幣であると判定されると、決定部53bは、搬送紙幣を紙幣収納庫62に供給することを決定する。そして、制御部53cは、第2アクチュエーター87bを制御して、第2経路切替部材87aの姿勢を第2供給姿勢F2に切り替える。その結果、搬送紙幣は、紙幣収納庫81に供給されることなく、第3紙幣搬送路60cを搬送され続ける(
図9の矢印B1参照)。
【0077】
なお、判定部53aは、搬送紙幣の画像データと、基準画像データとのパターンマッチングによって、搬送紙幣の種類(搬送紙幣が、1万円札、5千円札、及び千円札のいずれであるか)も判定する。そして、例えば、
図1において、1万円札が上段の紙幣収納庫62に収納され、5千円札が中段の紙幣収納庫62に収納され、千円札が下段の紙幣収納庫62に収納されるように設定されている場合、制御部53cは、各第1経路切替機構65の第1アクチュエーター65bを制御して、上段から下段の紙幣収納庫62のうち、搬送紙幣と同種類の紙幣を収納する紙幣収納庫62へ、搬送紙幣を供給する。
【0078】
図1、
図2、及び
図10~
図13を参照して、判定部53aにより搬送紙幣が正常な紙幣でないと判定された場合の、紙幣収納装置1000による入金動作について説明する。
【0079】
図1、
図2、及び
図10に示すように、判定部53aにより搬送紙幣が正常な紙幣でないと判定されると、決定部53bは、搬送紙幣を紙幣収納庫81に供給することを決定する。そして、制御部53cは、第2アクチュエーター87bを制御して、第2経路切替部材87aの姿勢を第2供給姿勢F2に切り替える。その結果、搬送紙幣が、第2経路切替部材87aによりガイドされて、供給口Xへ送られる。
【0080】
このとき、紙幣押圧部82は、動力源640の動力により第1方向A1(反時計回り方向)に回転している。その結果、供給口Xへ送られた搬送紙幣は、紙幣押圧部82の回転に巻き込まれるようにして、紙幣収納庫81へ供給される。
【0081】
以下では、紙幣収納庫81へ供給された搬送紙幣を、リジェクト紙幣Zと記載することがある。
【0082】
図10~
図11Bに示すように、リジェクト紙幣Zは、紙幣収納庫81へ供給される際、紙幣押圧部82の回転に巻き込まれることで、後方へ向けた付勢力を付与される。その結果、リジェクト紙幣Zは、紙幣収納庫81へ供給されると、後方へ移動する。そして、リジェクト紙幣Zは、紙幣収納庫81の後部に位置するスライド部材85と衝突する。
【0083】
スライド部材85にリジェクト紙幣Zが衝突すると、スライド部材85がリジェクト紙幣Zからの圧力により後方で移動する。その結果、弾性部材84が後方へ収縮する。
【0084】
図12A及び
図12Bに示すように、弾性部材84は、後方へ収縮した後、復元力により前方へ伸長する。そして、スライド部材85が、弾性部材84の伸長動作に伴って前方へ移動する。その結果、リジェクト紙幣Zに対して、前方向に圧力(
図10に示す供給口X側へ向けた圧力)が付与される。すなわち、リジェクト紙幣Zに対して、弾性部材84の復元力に起因した圧力が付与される。
【0085】
図13に示すように、弾性部材84からの圧力を付与されたリジェクト紙幣Zは、前方へ移動した後、所定位置に到達して、所定位置で留まる。所定位置は、リジェクト紙幣Zが紙幣押圧部82の回転軌跡と交わる位置である。
【0086】
リジェクト紙幣Zが
図13に示す所定位置に位置する状態で、紙幣押圧部82が第1方向(
図10参照)A1に回転し続ける。所定位置に位置するリジェクト紙幣Zの前端部は、第1方向A1に回転する紙幣押圧部82により上方から、はたかれ続ける。その結果、リジェクト紙幣Zが所定位置で留まっている状態が保持される。
【0087】
なお、紙幣押圧部82は、第1方向A1に回転する際、天井部81c(
図6C参照)の天井孔部81eから突き出た状態から、天井部81cに接触して撓った後、元の形状に復元しながらリジェクト紙幣Zの前端部をはたく。その結果、紙幣押圧部82の回転動作のみならず、紙幣押圧部82の復元力も用いて、リジェクト紙幣Zを効果的にはたくことができる。
【0088】
図13を参照して、紙幣収納庫81内における、 スライド部材85の位置について説明する。
【0089】
図13に示すように、弾性部材84に対して外力が作用しておらず、弾性部材84が弾性変形していない状態のとき、スライド部材85は所定の待機位置に配置されてもよい。所定の待機位置は、紙幣収納装置1000で扱う紙幣の横の寸法Lに合わせて設定される。例えば、紙幣収納装置1000で扱う紙幣が、1万円札、5千円札、及び千円札の三種類である場合、所定の待機位置は、三種類の紙幣のうち、横の寸法が最も大きい1万円札の寸法に合わせて設定される。この場合、1万円札が
図13に示す所定位置に位置するときに、スライド部材85が1万円札と略接触する場所に位置するように、スライド部材85の所定の待機位置が設定される。これにより、紙幣収納庫81にリジェクト紙幣Zが供給されると、リジェクト紙幣Zの姿勢をスライド部材85の外面に沿わせて整えることができるので、紙幣収納庫81内でリジェクト紙幣Zが傾いた姿勢(前後方向に対して斜めに傾いた姿勢)となることを抑制できる。その結果、紙幣収納庫81内のリジェクト紙幣Zを紙幣入出口61へ戻すとき、リジェクト紙幣Zが傾いた姿勢で戻されることを抑制できる。
【0090】
なお、本実施形態では、紙幣搬送路60には、磁気センサー(不図示)が設置されている。そして、レシートのような磁気センサーにより検知されないシートが紙幣入出口61から紙幣搬送路60内へ搬送されてきた場合は、制御部53cは、動力源640による搬送ローラー64の回転を停止させて、紙幣収納装置1000による入金動作を中断する。
【0091】
次に、
図1、
図2及び
図14を参照して、紙幣収納装置1000による返却動作について説明する。
図9~
図13は、紙幣収納装置1000による返却動作を示す図である。紙幣収納装置1000による返却動作は、紙幣収納庫81内の紙幣を紙幣入出口61に戻すときの紙幣収納装置1000の動作である。
【0092】
図1、
図2及び
図14に示すように、紙幣収納装置1000による入金動作時に(
図9~
図13参照)、紙幣収納庫81に収納されたリジェクト紙幣Zの枚数が所定数(例えば、3枚)に到達したことを制御部53cが確認すると、紙幣収納装置1000による入金動作が中断され、紙幣収納装置1000による返却動作が開始される。
【0093】
例えば、搬送紙幣が正常な紙幣ではないとする旨の判定が、判定部53aによる異常判定(搬送紙幣が正常な紙幣ではないとする旨の判定)が所定回数行われると、制御部53cは、紙幣収納庫81に収容されたリジェクト紙幣Zの枚数が所定数に到達したことを確認する。
【0094】
紙幣収納装置1000による返却動作において、制御部53cは、第2アクチュエーター87bを制御して、第2経路切替部材87aの姿勢を第2供給姿勢F2に切り替える。
【0095】
また、紙幣収納装置1000による返却動作において、制御部53cは、動力源640を制御して、搬送ローラー64及び紙幣押圧部82の各々を、紙幣収納装置1000による入金動作のときの回転方向とは反対方法に回転させる。その結果、紙幣押圧部82が第2方向A2(時計回り)に回転する。
【0096】
紙幣押圧部82が第2方向A2に回転すると、紙幣収納庫81内のリジェクト紙幣Zの前端部が、紙幣押圧部82の回転に巻き込まれて上昇する。そして、リジェクト紙幣Zの前端部が、紙幣押圧部82と天井部81cとで挟まれる。そして、リジェクト紙幣Zが、紙幣押圧部82の回転に伴って、天井部81cに沿いつつ前方へ摺動する。そして、リジェクト紙幣Zは、供給口Xから第3紙幣搬送路60cへ供給される。そして、リジェクト紙幣Zは、搬送ローラー64により、第3紙幣搬送路60c、第1紙幣搬送路60a、及び第1紙幣入出口611の順番、又は、第3紙幣搬送路60c、第2紙幣搬送路60b、及び第2紙幣入出口612の順番に搬送される(
図1参照)。
【0097】
搬送ローラー64、動力源640、及び紙幣押圧部82は、本発明の送出機構の一例である。
【0098】
以上、
図1~
図14を参照して説明したように、弾性部材84は、供給口Xに対して近接離間する方向(前後方向)に弾性変形する(
図3、及び
図11A~
図12B参照)。従って、例えば、リジェクト紙幣Zが折り曲がっており、リジェクト紙幣Zの外形が通常の紙幣の外形と異なっている場合(具体的には、リジェクト紙幣Zの横の寸法Lが、通常の紙幣の横の寸法よりも小さくなる場合)でも、弾性部材84により、リジェクト紙幣Zに対して、供給口Xに近接する方向に圧力を付与することができる。これにより、
図13に示す所定位置(リジェクト紙幣Zが紙幣押圧部82の回転軌跡と交わる位置)まで、リジェクト紙幣Zを効果的に移動させることができる。これにより、リジェクト紙幣Zが、紙幣収納庫81内の後側において、紙幣押圧部82から離間した状態で滞留することを抑制できる。これにより、
図14に示す紙幣収納装置1000による返却動作が行われる際、リジェクト紙幣Zを、紙幣押圧部82の回転に、より確実に巻き込ませて、供給口Xへ送ることができる。その結果、紙幣収納庫81からリジェクト紙幣Zを送り出す処理が失敗することを抑制できる。
【0099】
以上、図面(
図1~
図14)を参照しながら本発明の実施形態について説明した。但し、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である。また、上記の実施形態に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることによって、種々の発明の形成が可能である。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。図面は、理解しやすくするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示しており、図示された各構成要素の個数等は、図面作成の都合から実際とは異なる場合もある。また、上記の実施形態で示す各構成要素は一例であって、特に限定されるものではなく、本発明の効果から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【産業上の利用可能性】
【0100】
本発明は、紙幣収納装置の分野に利用可能である。
【符号の説明】
【0101】
99 本体部
81 紙幣収納庫
84 弾性部材
61 紙幣入出口
60 紙幣搬送路
X 供給口