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7405592化粧料混合用主容器、化粧料混合用補助容器およびこれらを含む化粧品
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-18
(45)【発行日】2023-12-26
(54)【発明の名称】化粧料混合用主容器、化粧料混合用補助容器およびこれらを含む化粧品
(51)【国際特許分類】
   A45D 34/00 20060101AFI20231219BHJP
【FI】
A45D34/00 510Z
A45D34/00 510B
【請求項の数】 16
(21)【出願番号】P 2019225860
(22)【出願日】2019-12-13
(65)【公開番号】P2020093105
(43)【公開日】2020-06-18
【審査請求日】2022-09-14
(31)【優先権主張番号】10-2018-0161959
(32)【優先日】2018-12-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】506213681
【氏名又は名称】アモーレパシフィック コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】AMOREPACIFIC CORPORATION
【住所又は居所原語表記】100, Hangang-daero, Yongsan-gu, Seoul, Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100121728
【弁理士】
【氏名又は名称】井関 勝守
(74)【代理人】
【識別番号】100165803
【弁理士】
【氏名又は名称】金子 修平
(72)【発明者】
【氏名】ジョン ヘウォン
(72)【発明者】
【氏名】チョエ ギョンホ
(72)【発明者】
【氏名】ジョン ソフィ
【審査官】東 勝之
(56)【参考文献】
【文献】特表2014-500203(JP,A)
【文献】特開2010-274993(JP,A)
【文献】米国特許第06041969(US,A)
【文献】特開2018-122885(JP,A)
【文献】特開2004-000625(JP,A)
【文献】韓国公開特許第10-2016-0098712(KR,A)
【文献】韓国公開実用新案第20-2017-0003449(KR,U)
【文献】米国特許出願公開第2010/0084430(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A45D 34/00 - 34/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1流体が貯蔵され、流体が混合され得る第1貯蔵空間を備える第1容器と、
前記第1容器に貯蔵されている流体を外部に吐出する吐出部と、
前記第1容器に結合可能で、貯蔵されている第2流体を前記第1貯蔵空間に排出し得る第2容器と、
前記第1容器に対して相対回転可能に備えられる回転部と、
前記第1容器の内側に配置され、前記回転部の回転により前記流体が混合され得る空間内で回転軸線を中心に回転し、前記空間の一方から他方まで前記回転軸線の周りに沿って螺旋状に延長される1つ以上の翼を含む翼部とを含み、
前記第2容器は、前記第2流体を貯蔵している貯蔵状態と、前記第2流体を排出し得る開放状態とを有し得、
前記吐出部が前記第1容器に結合されることによって、前記第2容器は前記貯蔵状態から前記開放状態に切り替えられ、
前記第2容器が前記開放状態に切り替えられることにより、前記第2流体は前記第1貯蔵空間に排出され前記第1流体と混合され
前記翼部の回転により前記第1流体と前記第2流体との混合が促される、化粧品。
【請求項2】
前記第2容器は、
前記第2流体を貯蔵し得る第2貯蔵空間を備えるための外部ハウジングと、
前記外部ハウジングと離隔して配置される内部ハウジングと、
前記内部ハウジングの下側に備えられ、前記外部ハウジングの下側を密閉する第1栓とを含み、
前記内部ハウジングが前記吐出部によって加圧されることにより、前記第1栓は前記外部ハウジングの下側を開放する、請求項1に記載の化粧品。
【請求項3】
前記第2容器は、
前記第2流体を貯蔵し得る第2貯蔵空間を備えるための外部ハウジングと、
前記外部ハウジングの内側に備えられ、前記外部ハウジングに対して相対移動可能な内部ハウジングとを含み、
前記外部ハウジングの上側外側には凸部が備えられ、
前記第1容器の上側には、前記凸部がかかる第1係止顎が備えられ、
前記内部ハウジングは、前記凸部が前記第1係止顎にかかった状態で、前記吐出部によって加圧され前記外部ハウジングに対して下方に相対移動される、請求項1に記載の化粧品。
【請求項4】
前記内部ハウジングは、
前記吐出部と連結される連結部と、
前記吐出部がかかる第2係止顎とを含み、
前記連結部と前記第2係止顎とが前記吐出部によって加圧されることにより、前記第1栓は前記外部ハウジングの下側を開放する、請求項2に記載の化粧品。
【請求項5】
前記第1貯蔵空間に混合されている前記第1流体と前記第2流体とは、前記第2容器の一部を通過して外部に排出される、請求項1に記載の化粧品。
【請求項6】
前記内部ハウジングは、
前記吐出部と連結されて浸漬管(dip tube)の役割をするように内部が中空の形で備えられる、請求項2に記載の化粧品。
【請求項7】
前記第2容器は、
前記内部ハウジングの上側に備えられ、前記外部ハウジングの上側を密閉する第2栓をさらに含む、請求項2に記載の化粧品。
【請求項8】
前記第2栓は、前記第2容器の内部ハウジングと固定されるように備えられ、
前記第2容器の前記貯蔵状態から前記開放状態に切り替えられる間、前記内部ハウジングに固定された前記第2栓は前記外部ハウジングに対してスライド移動される、請求項7に記載の化粧品。
【請求項9】
前記第1栓は、前記第2容器の内部ハウジングと固定されるように備えられ、
前記吐出部が前記第1容器に結合されることによって、前記第1栓は、前記第1貯蔵空間の下側に位置される、請求項2に記載の化粧品。
【請求項10】
前記第2栓は、前記外部ハウジングによってガイドされる外表面を含み、
前記外表面が前記外部ハウジングによってガイドされることにより、前記内部ハウジングは前記外部ハウジングと平行して相対移動される、請求項7に記載の化粧品。
【請求項11】
前記第1容器と前記第2容器とは透明な素材で形成される、請求項1に記載の化粧品。
【請求項12】
前記吐出部は、
前記第1流体と前記第2流体とが混合された流体をポンピングする圧力を生成するポンプ部と、
前記第2容器と結合される連結表面とを含み、
ユーザのプッシュ動作によるポンプ部の前記圧力によって、前記第1貯蔵空間に混合されている前記第1流体と前記第2流体とは前記吐出部の外部に吐出される、請求項1に記載の化粧品。
【請求項13】
前記翼部は、
前記回転部の回転力の伝達を受け回転中心として機能する中心部と、
前記第2容器の周りを包み込む形状に形成される第2容器挿入部とを含み、
前記翼は、前記第2容器挿入部の周りに配置され、
前記第2容器が前記第1容器に結合する際、前記第2容器は前記第2容器挿入部によってガイドされ移動される、請求項に記載の化粧品。
【請求項14】
前記翼部は、
前記中心部に連結され、板状を有し、前記第1貯蔵空間の一方に配置される第1プレートと、
前記第2容器挿入部に連結され、板状を有し、前記第1貯蔵空間の他方に配置される第2プレートとを含み、
前記翼の一方は前記第1プレートに連結され、他方は前記第2プレートに連結され、
前記翼は、前記第1プレートと前記第2プレートとの間で連続する形状を有する、請求項1に記載の化粧品。
【請求項15】
前記第1容器の一方には、前記回転部の回転を前記翼部に伝達する動力伝達部が備えられる、請求項に記載の化粧品。
【請求項16】
化粧料混合用補助容器が結合され得、化粧料の混合空間を備える第1容器と、
前記混合空間に貯蔵されている流体を外部に吐出する吐出部と
前記第1容器に対して相対回転可能に備えられる回転部と、
前記第1容器の内側に配置され、前記回転部の回転により前記流体が混合され得る空間内で回転軸線を中心に回転し、前記空間の一方から他方まで前記回転軸線の周りに沿って螺旋状に延長される1つ以上の翼を含む翼部とを含む、化粧料混合用主容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、化粧料混合用主容器、化粧料混合用補助容器およびこれらを含む化粧品に関するものである。
【背景技術】
【0002】
最近美肌効果を高めるために、異なる特性を有する化粧品原料を混合して使用する化粧品が発売されている。その例として、異なる特性を有する化粧品原料が一つの容器に予め混合されていたり、または異なる特性を有する化粧品原料がそれぞれの容器に貯蔵された後、使用時にユーザによって直接混合される化粧品がある。
【0003】
異なる特性を有する化粧品原料が予め混合され流通される場合、化粧料の成分間の化学反応により美容効果が減少したり、化粧品が変質したりする問題がある。
【0004】
また、異なる特性を有する化粧品原料が予め混合される場合、比重を異にする原料が均一に混合されない問題がある。このような問題点を解決するために、互いに異なる特性を有する化粧料、または互いに異なる剤型を有する化粧料を互いに混合して使用することができる、様々な化粧品が提案されている。一例として、特許文献1では、上下方向に離隔して配置された複数の撹拌翼が回転軸を中心に回転して化粧料を混合できる容器が提案されている。
【0005】
ところで、このような容器は、一つの容器の中に貯蔵されている混合化粧料を撹拌することに焦点を当てているのみ、二つの容器に別々に化粧料を貯蔵した後、別途貯蔵されている化粧料を混合する機能は提供していない。
【0006】
また、このような容器は、撹拌翼が上下方向に離隔されているため、撹拌翼との衝突作用がなく周辺流動による影響で間接的に撹拌される領域が存在する。また、回転軸の上端部と下端部には撹拌翼が形成され難いので、この部分にも周辺流動による影響で間接的に撹拌される領域が形成されざるを得ない。これにより、容器の全体的な部分において内容物が十分な撹拌が行われ難いか、または十分な撹拌のためには多くの回転が必要であるという問題がある。
【0007】
また、前記のような撹拌翼の配置構造とともに、撹拌翼の半径方向端部が容器の内側壁面と離隔して配置されることにより、容器の内側壁面に付着している化粧料が撹拌されずに残留するという問題がある。このような流体混合機能を有する容器は、混合機能を消費者にアピールするために透明な素材で形成されるのが一般的だが、透明な容器の内壁に化粧料が混合されずに付着しているのは、デザイン上のマイナス要因である。特に、粘性の高い化粧料が使用されると、このような欠点はさらに浮き彫りとなる。
【0008】
また、従来のこのような構造は、中央の回転軸に撹拌翼が固定されているので、ポンプを使用する容器、特に浸漬管(容器の底付近まで延びているチューブ)とポンプがともに使用される容器には、撹拌翼が適用不可能であるという問題がある。
【0009】
また、互いに異なる特性を有する化粧品原料をそれぞれの容器に貯蔵した後、これらを使用する際にユーザが直接手作業で混合すると、使用上の不便をもたらすという問題がある。ユーザが直接手作業で混合するので、互いに異なる特性を有する原料が均一に混合されないという問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【文献】韓国登録実用新案第20-0464645号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明の実施例は、前記のような問題を解決するために提案されたものであり、異種流体を別々の容器に貯蔵した後の使用時に簡単な操作で混合することができる化粧料混合用主容器、化粧料混合用補助容器およびこれらを含む化粧品を提供することとする。
【0012】
また、ユーザの好みに応じた多数の化粧品原料を選択した後、これらを混合することができる化粧料混合用主容器、化粧料混合用補助容器、およびこれらを含む化粧品を提供することとする。
【0013】
また、新鮮な化粧品を使用する消費者の欲求を満たせる化粧料混合用主容器、化粧料混合用補助容器、およびこれらを含む化粧品を提供することとする。
【0014】
また、簡単な操作で、化粧品の原料が補充可能な化粧料混合用主容器、化粧料混合用補助容器、およびこれらを含む化粧品を提供することとする。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明の一実施例によると、第1流体が貯蔵され、流体が混合され得る第1貯蔵空間を備える第1容器と、前記第1容器に貯蔵されている流体を外部に吐出する吐出部と、前記第1容器に結合可能で、貯蔵されていた第2流体を前記第1貯蔵空間に排出し得る第2容器とを含み、前記第2容器は前記第2流体を貯蔵している貯蔵状態と、前記第2流体を排出し得る開放状態とを有することができ、前記吐出部が前記第1容器に結合されることにより、前記第2容器の前記貯蔵状態から前記開放状態に切り替えられ、前記第2容器が前記開放状態に切り替えられることにより、前記第2流体は前記第1貯蔵空間に排出され、前記第1流体と混合される化粧品が提供され得る。
【0016】
本発明の一実施例によると、前記第2容器は、前記第2流体を貯蔵し得る第2貯蔵空間を備えるための外部ハウジングと、前記外部ハウジングと離隔して配置された内部ハウジングと、前記内部ハウジングの下側に提供され、前記外部ハウジングの下側を密閉する第1栓とを含み、前記内部ハウジングが前記吐出部によって加圧されることにより、前記第1栓は前記外部ハウジングの下側を開放する化粧品が提供され得る。
【0017】
本発明の一実施例によると、前記第2容器は、第2流体を貯蔵し得る第2貯蔵空間を備えるための外部ハウジングと、前記外部ハウジングの内側に備えられ、前記外部ハウジングに対して相対移動可能な内部ハウジングとを含み、前記外部ハウジング上側の外側には凸部が備えられ、前記第1容器の上側には前記凸部がかかる第1係止顎が備えられ、前記内部ハウジングは、前記凸部が前記第1係止顎にかかった状態で、前記吐出部によって加圧され前記外部ハウジングに対して下方に相対移動される化粧品が提供され得る。
【0018】
本発明の一実施例によると、前記内部ハウジングは、前記吐出部と連結される連結部と、前記吐出部にかかる第2係止顎とを含み、前記連結部と前記第2係止顎とが前記吐出部によって加圧されることにより、前記第1栓は前記外部ハウジングの下側を開放する化粧品が提供され得る。
【0019】
本発明の一実施例によると、前記第1貯蔵空間に混合されている前記第1流体と前記第2流体とは、前記第2容器の一部を通過して外部に排出される化粧品が提供され得る。
【0020】
本発明の一実施例によると、前記内部ハウジングは、前記吐出部と連結され浸漬管(dip tube)の役割を果たせるように内部が中空の形で備えられる化粧品が提供され得る。
【0021】
本発明の一実施例によると、前記第2容器は、前記内部ハウジングの上側に備えられ前記外部ハウジングの上側を密閉する第2栓をさらに含む化粧品が提供され得る。
【0022】
本発明の一実施例によると、前記第2栓は前記第2容器の内部ハウジングと固定されるように備えられ、前記第2容器の前記貯蔵状態から前記開放状態に切り替えられる間、前記内部ハウジングに固定されている前記第2栓は、前記外部ハウジングに対してスライド移動される化粧品が提供され得る。
【0023】
本発明の一実施例によると、前記第1栓は前記第2容器の内部ハウジングと固定されるように備えられ、前記吐出部が前記第1容器に結合されることにより、前記第1栓は前記第1貯蔵空間の下側に位置される化粧品が提供され得る。
【0024】
本発明の一実施例によると、前記第2栓は前記外部ハウジングによってガイドされる外表面を含み、前記外表面が前記外部ハウジングによってガイドされることにより、前記内部ハウジングは前記外部ハウジングと平行に相対移動される化粧品が提供され得る。
【0025】
本発明の一実施例によると、前記第1容器と前記第2容器とは透明な素材で形成される化粧品が提供され得る。
【0026】
本発明の一実施例によると、前記吐出部は、前記第1流体と前記第2流体とが混合された流体をポンピングする圧力を生成するポンプ部と、前記第2容器と結合される連結表面とを含み、ユーザのプッシュ動作によるポンプ部の前記圧力によって前記第1貯蔵空間に混合されている前記第1流体と前記第2流体とは、前記吐出部の外部に吐出される化粧品が提供され得る。
【0027】
本発明の一実施例によると、前記第1容器に対して相対回転可能に備えられる回転部と、前記第1容器の内側に配置され、前記回転部の回転により流体が混合され得る空間内で回転軸線を中心に回転し、前記空間の一方から他方まで前記回転軸線の周りに沿って螺旋状に延長される一つ以上の翼を含む翼部とを含み、前記翼部の回転により前記第1流体と前記第2流体との混合が促される化粧品が提供され得る。
【0028】
本発明の一実施例によると、前記翼部は、前記回転部の回転力の伝達を受けて回転中心として機能する中心部と、前記第2容器の周りを包み込む形状に形成される第2容器挿入部とを含み、前記翼は前記第2容器を挿入部の周りに配置され、前記第2容器が前記第1容器に結合する際、前記第2容器は前記第2容器挿入部によってガイドされ移動される化粧品が提供され得る。
【0029】
本発明の一実施例によると、前記翼部は、前記中心部に連結され、板状を有し前記第1貯蔵空間の一方に配置される第1プレートと、前記第2容器挿入部に連結され、板状を有し前記第1貯蔵空間の他方に配置される第2プレートとを含み、前記翼の一方は、前記第1プレートに連結され、他方は前記第2プレートに連結され、前記翼は前記第1プレートと前記第2プレートとの間で連続する形状を有する化粧品が提供され得る。
【0030】
本発明の一実施例によると、前記第1容器の一方には、前記回転部の回転を前記翼部に伝達する動力伝達部が備えられる化粧品が提供され得る。
【0031】
本発明の一実施例によると、化粧料混合用補助容器が結合され得、化粧料の混合空間が備えられる第1容器と、前記混合空間に貯蔵されている流体を外部に吐出する吐出部とを含む化粧料混合用主容器が提供され得る。
【0032】
本発明の一実施例によると、前記第1容器に対して相対回転可能に備えられる回転部と、前記第1容器の内側に配置され、前記回転部の回転により流前記体が混合され得る空間内で回転軸線を中心に回転し、前記空間の一方から他方まで前記回転軸線の周りに沿って螺旋状に延長される一つ以上の翼を含む翼部とを含む化粧料混合用主容器が提供され得る。
【0033】
本発明の一実施例によると、化粧料の混合空間を備える混合用主容器に結合され、化粧料を貯蔵している外部ハウジングと、外力によって前記外部ハウジングに対して相対移動可能であり、前記混合空間に貯蔵されている流体を移動させる通路の役割を果たせる内部ハウジングと、前記内部ハウジングの下側に備えられ前記外部ハウジングの下側を密閉する第1栓と、前記内部ハウジングの上側に備えられ前記外部ハウジングの上側を密閉する第2栓とを含み、前記外力によって前記内部ハウジングが下方に移動することにより、前記第1栓は前記外部ハウジングを開放する化粧料混合用補助容器が提供され得る。
【0034】
本発明の一実施例によると、前記内部ハウジングは、前記混合用主容器に結合され、前記混合空間に貯蔵されている流体を移動させるように、内部が中空の形で備えられる化粧料混合用補助容器が提供され得る。
【発明の効果】
【0035】
本発明の実施例による化粧料混合用主容器、化粧料混合用補助容器、およびこれらを含む化粧品によると、異種の流体を別々の容器に貯蔵した後、使用時に簡単な操作で混合できるメリットがある。
【0036】
また、ユーザの好みに応じた多数の化粧品原料を選択した後、これらを混合し得るメリットがある。
【0037】
また、新鮮な化粧品を使用しようとする消費者の欲求を満たせるメリットがある。
【0038】
また、簡単な操作で、化粧品原料の補充が可能であるというメリットがある。
【図面の簡単な説明】
【0039】
図1図1は、本発明の一実施例による化粧品を示す正面図である。
図2図2は、図1における化粧品が結合する前の分解断面図である。
図3図3は、図1における第2容器が開放状態の時を示す断面図である。
図4図4は、図1における翼部を示す斜視図である。
図5図5は、図1における回転部の内側を示す斜視図である。
図6図6は、本発明の一実施例による化粧品が結合する過程を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0040】
以下では、本発明の具体的な実施例について、図面を参照して詳細に説明する。なお、この発明を説明するに当たって、関連する公知の構成または機能に対する具体的な説明が本発明の要旨を曖昧にすることができていると判断される場合は、その詳細な説明を省略する。
【0041】
図1は、本発明の一実施例による化粧品を示す正面図であり、図2は、図1の化粧品が結合される前の分解断面図であり、図3は、図1の第2容器が開放状態のときを示す断面図であり、図4は、図1の翼部を示した斜視図であり、図5は、図1の回転部内側を示す断面図であり、図6は、本発明の一実施例による化粧品が結合される過程を示す図である。
【0042】
図1図6を参照すると、本発明の一実施例による化粧品1は、第1流体が貯蔵され、第1流体と他の流体が混合され得る空間を備える第1容器100と、第1容器100に貯蔵されている流体を外部に吐出する吐出部200と、第1容器100の内部に結合可能であり、第2流体を貯蔵し得る第2容器300とを含み得る。また、第2容器300は第1容器100の内部の上側に結合され、吐出部200は第1容器100と第2容器300とに同時に結合され得る。この際、第2容器300の一部が吐出部200によって加圧されることにより、第2容器300の密閉状態が解除され、第2容器300に貯蔵されている第2流体と第1容器100に貯蔵されている第1流体が混合され得る。なお、吐出部200にて加わる圧力は、ユーザが吐出部200を第1容器100に結合する過程で下側方向に加わる圧力と理解され得る。
【0043】
また、第2容器300の密閉状態が解除された場合は開放状態、第2容器300の密閉状態が維持される場合は貯蔵状態として理解され得る。
【0044】
また、本発明の一実施例による化粧品1は、第2容器300の密閉状態が解除され、第2容器300に貯蔵されている第2流体と第1容器100に貯蔵されている第1流体との混合を促すための手段をさらに含み得る。具体的に、第1容器100に対して相対回転可能に備えられる回転部400と、第1容器100の内側に配置され、回転部400の回転により第1貯蔵空間102内で回転軸線Cを中心に回転し、第1貯蔵空間102の一方から他方まで回転軸線Cの周りに沿って螺旋状に延びる一つ以上の翼530を含む翼部500とを含み得る。
【0045】
また、本実施例において、第1流体と第2流体とは、互いに異なる物質の化粧料であることを例に挙げて説明する。例えば、第1流体はW/OまたはO/Wエマルションであり、第2流体はコンシーラーであり得る。このようにエマルションとコンシーラーとが混合した化粧料は、その混合率に応じて異なる効能を奏し得るので、ユーザは自分が望む割合でエマルションとコンシーラーを混合して、自分に合ったカスタム化粧品を使用し得る。しかし、本発明の思想はこれに限定されず、第1流体は溶媒として作用し得る任意の流体であり得、これに混合される第2流体は、その流体に混合または溶解され得る流体またはパウダーなどの任意の物質であり得る。また、本発明の実施例において、第2容器300を除いた、第1容器100と、回転部400と、翼部500と、後述する動力伝達部600、および吐出部200は、化粧料混合用主容器10を構成するものとして説明され得、第2容器300を化粧料混合用補助容器として説明し得る。すなわち、第1容器100と第2容器300とは、互いに結合可能であり、各容器に入っている内容物を交換および充填するために、独立して販売可能な構成として理解され得る。
【0046】
また、化粧料混合用主容器10は、蓋20と結合され一つの化粧品として生産、販売され得る。以下では、説明の便宜のために蓋20が備えられる方向を上側、回転部400が備えられる方向を下側として説明する。
【0047】
蓋20は、化粧品1を使用しないとき吐出部200が外部に露出されることを遮蔽することができ、第1容器100の吐出部200側の端部に着脱可能に嵌合され得る。
【0048】
また、化粧料混合用主容器10に貯蔵されている第1流体と、第2容器300に貯蔵されている第2流体とは個別に販売され得、ユーザの好みに応じて、第2容器300に入っている第2流体を化粧料混合用主容器10に貯蔵されている第1流体と混合して使用し得る。
【0049】
第1容器100は、外部から第1容器100にて流体が混合されることが確認できるように透明な素材で形成され得る。そうすると、ユーザは異なる流体(化粧料)が混合され新たな形の流体(化粧料)が形成されることを肉眼で確認できるので、製品に対する信頼性が向上され得、審美的な効果も与えられる。
【0050】
第1容器100は、両側が開放された形状で提供され得、実質的に流体および混合流体の貯蔵空間を備える筒部110と、筒部110の一方に提供され吐出部200と第2容器300が結合される首部120と、筒部110の他方に備えられ回転部400と結合する結合部130とを含み得る。
【0051】
ただし、本発明の一実施例によると、回転部400および翼部500を除いて、第1容器100と第2容器300と吐出部200とのみ備えられ、この場合、第1容器100の下側が塞がれた形状を有し得る。
【0052】
筒部110によって形成される第1貯蔵空間102は円筒形であり得、筒部110の内側壁面に付く化粧料は、翼部500の回転により離されることができる。しかし、本発明の思想はこれに限定されず、一例として、翼部500が筒部110の内側壁面に接触しない実施例の場合、第1貯蔵空間102は円筒形でないこともあり得る。また、筒部110の外側形状は、本発明の思想を制限しない。本実施例では、筒部110が全体的に円筒形であることを例に挙げて示している。
【0053】
筒部110は、翼部500の回転軸線Cが延びる方向に応じて、異なる断面積を有する筒状でも備えられる。この場合、筒部110の内径の変化に応じられるように翼530の形状が変化され得る。例えば、筒部110の内径の変化に応じるように翼530の幅が変化され得る。また、筒部110の延長方向に沿って全体的に翼530が筒部110の内側壁面に接触された状態が維持され得る。
【0054】
また、筒部110の上端部には、蓋20が結合するための結合部が備えられる。
【0055】
首部120は、筒部110より相対的に小さい直径を有するように形成され、吐出部200と第2容器300とが結合されるための形状を有し得る。具体的に、首部120の外側周にはねじ山122が形成され、吐出部200と第1容器100の首部120とが結合され得る。この際、吐出部200の内側周にも首部120のねじ山122と対応するねじ山222が形成され得る。
【0056】
また、首部120の内側には、第2容器300が支持され得る第1係止顎124が形成され得る。つまり、後述する第2容器300の上側に形成された凸部324は、首部120の第1係止顎124にかかる。
【0057】
第1容器100の第1係止顎124と第2容器300の凸部324とがかかった後(第2容器300は、第1容器100によって支持される)、第2容器300の上側(第2係止顎314)は、吐出部200から下側に力を受けて、第2容器300に貯蔵されている第2流体の密閉状態が解除され得る。これにより、第2容器300に貯蔵されている第2流体は、第1容器100の内部に流入することができるが、これに関する詳細な説明は後述する。
【0058】
また、首部120は、凸部324の外径に対応する係止顎上側表面125を含み、係止顎上側表面125と第2容器300の凸部324とが嵌合され得る。
【0059】
結合部130は、回転部400を支持するものであり、回転部400の内側空間に挿入される円柱状であり得る。また、結合部130は、後述する動力伝達部600が内側に挿入され得る開口された形状を有し得る。結合部130の周りには、回転部400を固定するとともに回転部400を回転可能に支持するための内側係止部132が形成され得る。
【0060】
吐出部200は、第1容器100に貯蔵されている流体または混合流体を外部に排出するための手段として、様々な形態の吐出手段が適用され得る。吐出部200は、流体をポンピングする圧力を生成するポンプ部210と、ユーザのプッシュ動作による圧力をポンプ部210に印加するプッシュ部230と、流体を外部に吐出するノズル部240とを含み得る。なお、ポンプ部210とプッシュ部230およびノズル部240の構成および作用の詳細な説明は省略する。
【0061】
また、吐出部200は、外力により第2容器300を加圧して、第2容器300の密閉状態を解除するための構造を有し得る。具体的に、吐出部200は、吐出部200の下側に形成された連結表面215を含み得る。連結表面215は、後述する内部ハウジング310の第2係止顎314にかかる第1表面215aと、内部ハウジング310の端部318にかかる第2表面215bとを含み得る(図2および図3を参照)。
【0062】
ただし、これに限定されるものではなく、連結表面215の第1表面215aは、第2栓330の上側に支持されるように配置されても良い。なお、第1表面215aが第2栓330の上側を加圧し、第2表面215bが第2係止顎314にかかって第2係止顎314を加圧できるように構成することもできる(図2および図3を参照)。
【0063】
第2容器300は、第2流体を貯蔵し得る第2貯蔵空間302を備えられる。第2容器300は、外部ハウジング320と、外部ハウジング320と所定距離離隔される内部ハウジング310と、外部ハウジング320と内部ハウジング310との下側を密閉する第1栓340とを備えられ得る。
【0064】
また、第2容器300は、外部ハウジング320と内部ハウジング310との上側を密閉する第2栓330をさらに含み得る。
【0065】
また、第2容器300は、ユーザが外部から流体が混合されることを確認できるように透明な素材で形成され得る。
【0066】
第2容器300の上下方向長さH1は、第1容器100内部の上下方向長さH2の1/2で備えられ得る。この場合、第2栓330が第1貯蔵空間102下方に移動された場合、第2栓330は外部ハウジング320と一部が重複され得、第2栓330と外部ハウジング320が重複した長さの分、第1貯蔵空間102の下部と第1栓340が離隔され得る。
【0067】
また、第1プレート520の底529と内部ハウジング310が接する領域に溝(図示せず)をさらに形成し得る。この溝を介して、第1容器100の第1貯蔵空間102から内部ハウジング310に流体の移動を容易にし得る。なお、第2容器300の上下方向長さH1は、後述する第2栓330の上側表面から第1栓340の下側表面までの長さとして理解され得、第1容器100の上下方向長さH2は、第1プレート520の底529から第1容器100の上側までの長さとして理解され得る。
【0068】
一方、内部ハウジング310は、第1容器100にある混合された流体(第1流体と第2流体の混合)が移動して外部に吐出される通路の機能をし得る。
【0069】
また、第2容器300の上下方向長さH1は、第1容器100内部の上下方向長さH2の1/2より0.5mm~1mm短く形成され得る。この場合にも、吐出部200が第1容器100に結合する際、第2容器300の内部ハウジング310は第1プレート520の底529と離隔され得る。また、第2容器300の底部と内部ハウジング310の離隔された隙間を介して第1貯蔵空間102から内部ハウジング310に流体が移動され得る。外部ハウジング320の上側外側には凸部324が形成され、第2容器300と第1容器100との結合の際、凸部324が第1容器100の第1係止顎124に結合される。この際、第2容器300の凸部324と第1容器100の首部120とは嵌合され得る。また、外部ハウジング320は、後述する翼部500の第2容器挿入部510に対応する形状を有し得る。例えば、第2容器挿入部510が円筒状である場合、外部ハウジング320も円筒状を有し得る。ただし、その形状はこれに限定されない。
【0070】
内部ハウジング310は、内部が空いており、内部ハウジング310は浸漬管(dip tube)の機能をし得る。また、内部ハウジング310の上部と吐出部200とが結合され得る。また、吐出部200のポンピングにより、第1容器100に入っている混合された流体が、内部ハウジング310を介して外部に排出され得る。このように、内部ハウジング310が浸漬管の機能を果たすので、第1容器100内部の空間活用度を高め得る。なお、内部ハウジング310の形状は円筒状を有し得るが、その形状はこれに限定されない。
【0071】
内部ハウジング310の上側には、吐出部200と結合されるための手段が備えられる。例えば、内部ハウジング310の上側には、内部ハウジング310の周外径よりも小さい周外径を有する連結部315が備えられ得る。また、内部ハウジング310は、連結部315と内部ハウジング310間の直径の差による第2係止顎314を含み得る。このような形状の内部ハウジング310の上側と吐出部200の下側とは嵌合され得る。しかし、内部ハウジング310と吐出部200とを連結する手段は嵌合に限定されず、内部ハウジング310の上側にねじ山を形成して吐出部200の下側と結合する手段を形成し得る。また、連結部315は端部318を含み、吐出部200の第2表面215bにかかるようにし得る。
【0072】
第1栓340は内部ハウジング310の下側に固定され、外部ハウジング320の下側を密閉し得る。
【0073】
また、吐出部200により内部ハウジング310が加圧され、第1栓340は外部ハウジング320と結合状態が解除され、第1貯蔵空間102の下方に移動され得る。
【0074】
第1栓340は、内部ハウジング310が貫通し得るホール(図示せず)が備えられ、内部が空いている内部ハウジング310は、このホールを貫通して第1貯蔵空間102に貯蔵されている混合流体を吐出部200の外部に吐出し得る。
【0075】
第2栓330は、外部ハウジング320の上側と内部ハウジング310とを連結する。第2栓330は、内部ハウジング310周りの一方を取り囲む形状をしている。
【0076】
第2栓330は、内部ハウジング310には固定されているが、外部ハウジング320には固定されていない。つまり、吐出部200の下側から加わる圧力により、内部ハウジング310が下側に移動すると、第2栓330も内部ハウジング310と同時に移動する。この際、第2栓330は、外部ハウジング320に対してスライド移動可能に構成され得る。
【0077】
また、第2栓330の外表面332は外部ハウジング320によってガイドされ、内部ハウジング310と外部ハウジング320とは、互いに水平に移動し得る。
【0078】
また、第2栓330も、内部ハウジング310が貫通するホール(図示せず)を備えられる。
【0079】
なお、外表面332の上下方向の長さが長くなるほど、内部ハウジング310と外部ハウジング320とを互いに平行に動くようにし得る。
【0080】
翼部500は、第1容器100の内側で回転し、第1貯蔵空間102内にある第1流体を第2流体と混合する機能をし得る。また、翼部500は、第1流体と第2流体とを流動させるか、これらと直接衝突して混合させる混合力を提供する1つ以上の翼530を備えられる。
【0081】
翼530は、第1貯蔵空間102内で回転軸線Cを中心に回転するように配置され得る。なお、回転軸線Cは、翼部500を回転させる回転軸640の中心線が延長された仮想の線であり得、第1容器100の上下方向に延びる形で備えられる。また、翼530は、第2容器300を取り囲むように形成されることにより、二つの構成は互いに干渉しないように配置される。
【0082】
本実施例では、二つの翼530が上下方向に螺旋状に形成されることを例に示している。なお、1つの翼530は、下端部から上端部まで延長され、回転軸線Cを中心に1回転するように形成され得る。つまり、平面方向から見たとき、一つの翼530の始点と終点は同一に配置され得る。
【0083】
また、複数の翼530は、回転軸線Cを中心に対称を成して延長され得る。このような構成により、第1貯蔵空間102の内部における流体混合が均一に行われる。
【0084】
翼530は、回転部400によって回転される第1プレート520と第2プレート540とによって支持され得る。
【0085】
なお、第2プレート540は、第1プレート520から所定の距離を離隔して、第1プレート520と対向するように配置され得る。また、第2プレート540は選択的に備えられ得るが、翼530の強固な支持のために備えられることが好ましい。第1プレート520と第2プレート540に関する具体的な内容は後述する。
【0086】
翼部500は、回転部400の回転力の伝達を受け回転中心として機能する中心部512と、第2容器300を取り囲む第2容器挿入部510とを含み得る。
【0087】
第2容器挿入部510の内周面は、第2容器300が第1容器100に挿入する際にガイドの役割をし得る。具体的に、第2容器300の外部ハウジング320は、第2容器挿入部510によってガイドされ得る。また、内部ハウジング310が第1容器100の下側に下がってくる際、第1栓340の外側周の一部(下側周表面342)が第2容器挿入部510の内周面にガイドされ得る。なお、第1栓340は、外部ハウジング320の内側周と嵌合される上側周表面341と、上側周表面341よりも大きい外径を有する下側周表面342とを含み得る。また、下側周表面342の外径は、外部ハウジング320の外径と同一であり得る。
【0088】
また、翼530は、第2容器挿入部510の周りに配置される。
【0089】
中心部512は、翼部500の回転中心として、回転部400から回転力の伝達を受ける回転軸640に固定され回転される。中心部512は、吐出部200と対向する側、すなわち、第1容器100の回転部400側に設けられる。第2容器挿入部510は、中心部512側から吐出部200側に向かって延びる形状を有し得る。
【0090】
第2容器挿入部510は、第2容器300が挿入される空間を備えると同時に、中心部512とともに回転するように備えられ得る。なお、第2容器挿入部510の内周面と第2容器300とは、互いに接触しないように備えられ得る。このような形状により、翼部500の回転により浸漬管の役割をする内部ハウジング310が影響を受けなくなり得る。
【0091】
一方、第2容器挿入部510の外側一部は、開放された開口を有し得る。例えば、第2容器挿入部510は切開部514を含み得る。切開部514は、長方形の形状で複数形成され得る。また、切開部514は、第2容器挿入部510の周方向に一定の間隔をもって形成され得る。
【0092】
このように、第2容器挿入部510は、切開部514を有することにより、第2容器300の密閉状態が解除された後、第2容器300から第2流体が切開部514を介して第1容器100の内側に抜け出られる。
【0093】
また、第2容器挿入部510の少なくとも一部分513は、第2容器300を安定して支持できるよう、第2容器を完全に包み込むようにも形成され得る。
【0094】
第2容器300の一部分513の下側端部は、第2容器300が第1容器にかかった時の外部ハウジング320の下側端部に対応するように位置し得る。そうすると、第2流体が第2容器300から初めて出てくる区間に切開部514が形成される区間の始まりとなり得る。
【0095】
また、翼部500は、中心部512に連結され、板状を有し、第1貯蔵空間102の一方に配置される第1プレート520と、第2容器挿入部510に連結され、板状を有し、第1貯蔵空間102の他方に配置される第2プレート540とを含み得る。そして、翼530の一方は第1プレート520に連結され、他方は第2プレート540に連結され得る。
【0096】
具体的に、第1プレート520は、回転部400に隣接して配置され第1貯蔵空間102を横切る板状に形成され得、一対の翼530は第1プレート520の一方と他方に、互いに対称を成して配置され得る。第1プレート520から複数の翼530は回転軸線Cを中心に対称を成して螺旋状に延長され、第2プレート540まで延長され得る。
【0097】
この際、翼530は、第1プレート520と第2プレート540との間で連続して形成され得る。このような翼530は、流体の連続した螺旋状の流動を作り出せるとともに、翼530が形成されている第1貯蔵空間102の上下方向の区間内では流体を全体的に撹拌されるようにする。
【0098】
第1プレート520は、第1貯蔵空間102の一側面を形成する後述するベース610に安着され回転し得る。第2プレート540は首部120、すなわち、第1貯蔵空間102の入口に隣接するように備えられ得る。一例として、第2プレート540が、首部120と筒部110との連結点から離隔された長さは、第1貯蔵空間102の全体長さの10%以内であり得る。そうすると、第1貯蔵空間102の90%に対応する区間に翼部500が形成されるので、翼部500が第1貯蔵空間102の全体において流体を撹拌させられる。したがって、流体の迅速な撹拌が可能となり得る。
【0099】
本実施例において、翼部500の翼530は、流体の全体的な撹拌のために第1貯蔵空間102の全体長さの50%以上に亘って形成され得る。また、第1プレート520の位置は、ベース610に安着されることに限定されず、第1貯蔵空間102内の任意の位置に配置され翼530を支持し得る。
【0100】
翼530は、所定の幅を有するブレード状で備えられるものであり、第1プレート520と第2プレート540との間で流体を押し出したり液体と衝突したりして流動を起こし得る。この際、翼530の内側エッジ532は、第2容器挿入部510と離隔され得る。また、翼530の外側エッジ534の少なくとも一部は、第1容器100の内側壁面に接触してスライド移動され得る。
【0101】
また、翼530の内側エッジ532は、第2容器挿入部510と接触され、外側エッジ534は、筒部110の内側壁面に接触され得る。そうすると、翼530を構造的にさらに丈夫に備えられ、上下方向に移動する流体の流動に不規則性を与えられる。しかし、本発明の思想はこれに限定されない。例えば、翼530の内側エッジ532は第2容器挿入部510と離隔され得、翼530の外側エッジ534は筒部110の内側壁面と離隔され得る。
【0102】
本発明の一実施例によると、翼530の内側エッジ532は第2容器挿入部510と離隔され得る。そうすると、翼530による流体の流動は、内側エッジ532と第2容器挿入部510との間の空間において上下方向に起こり得る。
【0103】
また、翼530の外側エッジ534は、第1容器100の内側壁面に付着している流体(または他の物質)を掃き出せるので、第1容器100の内側壁面はきれいな状態で維持され得る。これにより、ユーザに審美感をも提供し得る。翼530は、第1容器100にスクラッチを出さないために、第1容器100よりも強度の低い素材で形成され得る。一例として、第1容器100は透明PETGで形成され、翼530はポリプロピレンで形成され得る。
【0104】
一方、他の実施例として、翼530の外側エッジ534は、第1容器100の内側壁面に接触され、軟性の素材で形成され得る。なお、翼530は、第1容器100の内側壁面を掃き出すワイパー状であり得る。ワイパー状の翼530は、第1容器100の内側壁面から滑り運動ができ、内側壁面の損傷を最小化できるようにテフロン(登録商標)のような低摩擦素材で形成され得る。
【0105】
本実施例では、外側エッジ534が第1容器100の内側壁面に接触されることを例に挙げて説明するが、本発明の思想はこれに限定されない。例えば、外側エッジ534は、第1容器100の内側壁面と所定距離離隔されるように配置され得る。つまり、翼530の幅は、翼530が第1容器100の内側壁面から離隔された状態で回転できるように設定され得る。この際、翼530の外側エッジ534と第1容器100の内側壁面とが離隔された距離は、流体の流動により形成される圧力によって、第1容器100の内側壁面に付着している流体または他の物質が落ちるように設定され得る。例えば、翼530の外側エッジ534と第1容器100の内側壁面との離隔距離は、1mm以下に設定され得る。
【0106】
また、混合される流体の特性に応じて、第1流体、第2流体およびこれらの混合物が第1容器100の内側壁面に付着しないこともあり得る。このような流体の特性を有する場合、翼530の外側エッジ534は、第1容器100の内側壁面から十分に離隔されるように設計され得る。そうすると、外側エッジ534と第1容器100の内側壁面との間にも上下方向の流体流動が発生され、流体がよりスムーズに混合され得る。
【0107】
一方、第2容器挿入部510は、第1プレート520と第2プレート540とを連結する機能をするものであり、翼部500の回転軸として機能することもできる。したがって、第2容器挿入部510を回転軸部とも命名し得る。
【0108】
一方、第1容器100の一方には、回転部400の回転を翼部500に伝達する動力伝達部600が備えられ得る。本実施例では、動力伝達部600として、所定のギヤアセンブリが備えられることを例に挙げて説明するが、本発明の思想はこれに限定されず、ベルト、チェーン、ローラなど公知の様々な回転力伝達手段が使用され得る。
【0109】
具体的に、動力伝達部600は、第1容器100の一方の開口部を遮蔽するように、第1容器100の一方に結合されるベース610を含み得、翼部500はベース610に回転可能に結合され得る。ベース610は、結合部130の内側に挿入され開放空間を遮蔽できる形状および面積を有し得る。すなわち、第1容器100の一方はベース610によって遮蔽され得、これにより第1貯蔵空間102が形成され得る。
【0110】
ベース610の上面には、第1プレート520の底面一部を滑り回転可能に支持する回転支持部612が形成される。一例として、回転支持部612は、第1プレート520の底面に形成された突出領域が挿入できるように形成された溝であり得る。
【0111】
ベース610の中央、具体的に、回転支持部612の中央には、翼部500の中心部512が挿入されるための貫通ホール614が形成され得る。中心部512は、貫通ホール614を介して回転軸640と連結され得る。つまり、翼部500は、ベース610と回転可能に結合され得る。回転軸640は、中心部512から下方に延長され、回転部400とベース610との間の内側空間に位置され得る。
【0112】
また、ベース610の周りには、結合部130が安着され支持される安着部616が備えられ得る。安着部616は、結合部130の端部を加圧して支持し得る。また、回転部400は結合部130に結合され、ベース610に形成された連結ギヤ回転軸620を加圧し得る。
【0113】
回転部400は、ベース610と結合部130を包み込み結合部130に対して相対回転可能に結合され得る。ユーザは、回転部400を第1容器100に対して相対回転させることにより翼部500を回転させることができ、このような動作により第1流体と第2流体が混合され得る。
【0114】
具体的に、回転部400は、結合部130の周りを包み込むハウジング部410と、本体10の底面を形成する底部420とを含み得る。この際、結合部130の外周面には内側係止部132が形成され、ハウジング部410の内周面には外側係止部412が形成され、外側係止部412が内側係止部132にかかることにより、回転部400が第1容器100に固定され得る。
【0115】
回転部400は、外側係止部412が内側係止部132に沿ってスライド移動し得る。また、回転部400は、第1容器100に対して相対回転可能である。内側係止部132と外側係止部412とは、それぞれリング状で突出形成される突起であり得る。回転部400を第1容器100側に加圧することにより、結合部130とハウジング部410が一定レベル弾性変形され、外側係止部412が内側係止部132を乗り超えて内側係止部132にかかることにより、回転部400が第1容器100に固定され得る。なお、外側係止部412は、内側係止部132に接触してスライドされ得る。また、回転部400は、予め設定された位置で第1容器100に対して相対回転され得る。
【0116】
一方、底部420は、ベース610に形成された連結ギヤ回転軸620を加圧し得る。これにより、ベース610は上方に加圧され得、これは結合部130の端部を加圧する。これにより、ベース610は結合部130に嵌められた位置を強固に維持し得る。本実施例では、ベース610が結合部130と回転部400とによって加圧されることにより固定されることを例に挙げて説明するが、ベース610は、結合部130に接着固定または無理やり嵌合固定されることもあり得る。
【0117】
ベース610には、翼部500の回転中心となる回転軸640と回転軸640に結合された中心ギヤ650が備えられ得る。回転部400の内側には、回転部400の内周面の周に沿って形成される主ギヤ430が形成される。また、ベース610には、主ギヤ430の回転力を中心ギヤ650に伝達する少なくとも一つの連結ギヤ630が備えられ得る。
【0118】
前述のように、回転軸640は、ベース610を貫通して延びる中心部512に固定され得、中心ギヤ650は主ギヤ430の回転により回転軸640を回転させる。
【0119】
連結ギヤ630は、ベース610から下方に延長形成される連結ギヤ回転軸620に固定され、中心ギヤ650を中心に複数備えられ得る。このような連結ギヤ630は、主ギヤ430の回転力を中心ギヤ650に伝達する役割を果たせる。この際、主ギヤ430と連結ギヤ630と中心ギヤ650とは、回転軸640が回転部400よりも大きい回転数を有するギヤ比で形成され得る。つまり、回転部400の1回転により中心ギヤ650はさらに多くの回転ができ、これにより翼部500は回転部400よりさらに多く回転することになる。これにより、ユーザは小さい力を回転部400に加えても、容易に流体を混合することができる。本実施例では、連結ギヤ630が中心ギヤ650の両側に一対で備えられることを例に挙げて図示したが、本発明の思想はこれに限定されない。
【0120】
以下では、前記のような構成を有する本発明の一実施例による化粧品1の作用および効果について説明する(図6を参照)。
【0121】
まず、第1容器100と第2容器300と吐出部200とが結合される過程を見ると、以下の通りである。
【0122】
図6を参照すると、(a)は、第2容器300を除いて、吐出部200および第1容器100を示し、(b)は、第2容器300が第1容器100の上側に結合された様子を示し、(c)は、吐出部200の下側が第2容器300に結合された後、内部ハウジング310を押し出す直前の様子を示し、(d)は、吐出部200の下側が第2容器300を加圧して、内部ハウジング310が第1容器100下側に移動される過程を示し、(e)は、吐出部200が第1容器100に結合され、第2容器300の内部ハウジング310が第1容器100の下側に移動された様子を示す。(e)において、外部容器300の内部ハウジング310が移動されると、内部ハウジング310は第1プレート520と離隔して配置され得る。
【0123】
このような過程を経て、第2容器300に貯蔵されている第2流体が第1容器100に貯蔵されている第1流体と混合され得る。
【0124】
また、第1容器100と吐出部200と第2容器300が完全に結合した後、翼部500の回転により、第1流体と第2流体との混合が促進され得る。
【0125】
また、化粧料混合用主容器10の組立過程を見ると、以下の通りである。まず、翼部500を動力伝達部600に結合する。この際、翼部500の中心部512はベース610の一方から貫通ホール614に挿入され得、回転軸640は中心部512に結合されて固定され得る。回転軸640には中心ギヤ650が結合され得る。翼部500は、回転軸640に中心ギヤ650が結合されることにより、ベース610に回転可能に固定され得る。
【0126】
その後、ベース610の連結ギヤ回転軸620に連結ギヤ630を、中心ギヤ650と連動可能に挿入する。
【0127】
作業者は、翼部500と動力伝達部600の組立体を、結合部130を介して第1容器100の第1貯蔵空間102側に入れる。この際、組立体の挿入深さは、ベース610に形成された安着部616が結合部130の端部にかかることにより制限され得る。ベース610は、結合部130の内側に挿入されて第1貯蔵空間102の一方を遮蔽し得る。
【0128】
その後、作業者は、結合部130を回転部400の内側に嵌合させる。この際、外側係止部412が内側係止部132にフック結合され得、これにより回転部400が第1容器100に対して相対回転可能に固定され得る。さらに、回転部400の内周面に形成された主ギヤ430が連結ギヤ630および中心ギヤ650と連動可能に配置され得る。
【0129】
このような状態で、首部120を介して第1容器100の内側に第1流体が注入され得、その後、前述の吐出部200を第1容器100および第2容器300に結合させられる。
【0130】
ユーザは、このような化粧料混合用主容器10と第2容器300とを別途購入した後、第2容器300を化粧料混合用主容器10と結合して使用し得る。
【0131】
ユーザは、第1容器100と第2容器300と吐出部200とを結合して、第1容器100を密閉し得る。そして、第1容器100と回転部400を相対回転させる。例えば、ユーザは、第1容器100を片手にもって固定させた後、回転部400を他方の手で回転させられる。
【0132】
この際、主ギヤ430と連結ギヤ630と中心ギヤ650との連動により、ユーザは、回転部400を回転させる回転数よりさらに多い回転数で翼部500を回転させられる。
【0133】
第2容器300の内部ハウジング310は、第2容器挿入部510の内側に位置するので、翼部500の回転に関係なくその位置を安定して維持し得る。
【0134】
翼部500に形成された翼530は、第1容器100が延長される方向に第1容器100の一方から他方まで螺旋状に連続して延長される形状を有する。それにより翼530は、第1容器100に収容された流体全体を撹拌し得る。
【0135】
翼530の一方の端部を形成する第1プレート520がベース610によって支持され、第2プレート540が首部120に隣接して配置され、第1貯蔵空間102全体に亘って翼530が形成されると、撹拌効果は極めて大きくなり得る。
【0136】
また、翼530の外側エッジ534が、第1容器100の内側壁面に接触して回転されることにより、第1容器100の内側壁面に流体が付着することを防止し得る。
【0137】
また、翼530の内側エッジ532が第2容器挿入部510と離隔されると、翼530によって形成される流体の流動が上下方向に生じるので、撹拌性能を向上させられる。特に、外側エッジ534が第1容器100の内側壁面に接触していると、内側エッジ532と第2容器挿入部510との間の空間は、流体が上下方向に混合できる通路として機能し得る。翼530によって螺旋方向に形成される流体の流動と、内側エッジ532と第2容器挿入部510との間の空間によって上下方向に形成される流体の流動とが混合されると、流体の撹拌が効果的に起こられる。前記のような本発明の一実施例による化粧品1によると、翼部500が回転軸線の延長方向に沿って連続的に、全体的に形成されることによって、翼部500の少ない回転数でも流体を十分に混合し得る。
【0138】
また、翼部500が、第1容器100の内側壁面に流体や他の物質が残留することを防止することができるので、第1容器100は常にきれいに保たれる。
【0139】
また、回転軸として機能する第2容器挿入部510の内側に、第2容器300の内部ハウジング310が浸漬管の役割をするように配置され得る。そうすると、内部ハウジング310の中空空間から吐出部200を介して流体が外部に吐出され得る。
【0140】
また、本発明の他の実施例によると、二つの翼が上下方向に螺旋状に形成され、一つの翼が下端部から上端部まで延び、回転軸線Cを中心に0.5回転するように形成された翼部500を含み得る。つまり、平面方向から見たとき、一つの翼の始点と終点は中心軸を基準に対称に配置され得る。
【0141】
また、本発明の他の実施例による化粧品1は、四つの翼が上下方向に螺旋状に形成され、一つの翼が下端部から上端部まで延び、回転軸線Cを中心に0.5回転するように形成された翼部500を含み得る。なお、翼部500の翼幅は、前述の実施例よりも狭く形成され、外側エッジが第1容器100の内側壁面から離隔するようにも形成され得る。
【0142】
また、翼530が回転軸線Cを取り囲む回転数と翼530の数の積は1以上で設けられる。これにより、流体を撹拌する力が一定レベル以上に提供され得る。
【0143】
以上、本発明の実施例による化粧品を具体的な実施例として説明したが、これは例示に過ぎないものであり、本発明はこれに限定されるものではなく、本明細書に開示された基礎思想に従う最も広い範囲を有するものと解釈されるべきである。当業者は、開示された実施例を組合、置換して摘示されていない形状のパターンを実施し得るが、これもまた本発明の範囲を逸脱しないものである。さらに、当業者は、本明細書に基づいて開示された実施例を容易に変更または変形することができ、このような変更または変形も、本発明の権利範囲に属することは明らかである。
【符号の説明】
【0144】
1:化粧品
10:化粧料混合用主容器
100:第1容器
200:吐出部
300:第2容器
400:回転部
500:翼部

図1
図2
図3
図4
図5
図6