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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-18
(45)【発行日】2023-12-26
(54)【発明の名称】イメージセンサ
(51)【国際特許分類】
   H04N 25/671 20230101AFI20231219BHJP
   H04N 25/78 20230101ALI20231219BHJP
【FI】
H04N25/671
H04N25/78
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2020041484
(22)【出願日】2020-03-11
(65)【公開番号】P2021145200
(43)【公開日】2021-09-24
【審査請求日】2023-03-03
(73)【特許権者】
【識別番号】303018827
【氏名又は名称】Tianma Japan株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001678
【氏名又は名称】藤央弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】関根 裕之
【審査官】鈴木 明
(56)【参考文献】
【文献】特開2009-182383(JP,A)
【文献】特開2008-022520(JP,A)
【文献】特開2010-245878(JP,A)
【文献】特開2001-169190(JP,A)
【文献】特開2009-141401(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 25/00-25/79
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
画素と、
前記画素の光信号を伝送する信号線と、
前記画素を制御し、前記信号線により伝送された前記光信号を検出する、制御回路と、
を含み、
前記画素は、
フォトディテクタと、
前記フォトディテクタからの信号を増幅する増幅回路と、
前記画素から前記信号線への前記光信号の出力を制御する第1スイッチと、
を含み、
前記制御回路は、
前記信号線に接続された第1容量と、
前記光信号の検出のため、前記第1容量を介して前記信号線と接続された積分器と、
を含み、
前記制御回路は、
前記第1スイッチが非導通の状態において、前記信号線に異なる第1電位及び第2電位を順次与え、
前記第1電位及び前記第2電位における前記積分器の出力に基づいて、前記第1容量及び前記積分器の増幅率を測定する、
イメージセンサ。
【請求項2】
請求項1に記載のイメージセンサであって、
前記画素、前記信号線、及び前記第1容量は絶縁基板上に形成され、
前記積分器は、シリコン基板上に形成されている、
イメージセンサ。
【請求項3】
請求項1に記載のイメージセンサであって、
前記画素を含む複数の画素と、
前記信号線を含み、前記複数の画素のそれぞれの光信号を伝送する複数の信号線と、
前記第1容量を含み、前記複数の信号線それぞれに接続された複数の第1容量と、
前記積分器を含み、前記複数の第1容量を介して前記複数の信号線それぞれと接続された複数の積分器と、
を含み、
前記複数の画素の各画素は、
フォトディテクタと、
前記フォトディテクタからの信号を増幅する増幅回路と、
前記画素から前記信号線への前記光信号の出力を制御する第1スイッチと、
を含み、
前記制御回路は、
前記複数の画素それぞれの第1スイッチが非導通の状態において、前記複数の信号線それぞれに前記第1電位及び前記第2電位を順次与え、
前記第1電位及び前記第2電位における前記複数の積分器の各積分器の出力に基づいて、前記複数の第1容量の各第1容量及び前記複数の積分器の各積分器の増幅率を測定する、
イメージセンサ。
【請求項4】
請求項1に記載のイメージセンサであって、
前記制御回路は、
前記第1電位及び前記第2電位を与える電源回路と、
前記電源回路と前記信号線との間の導通を制御するスイッチ回路と、
を含み、
前記光信号の検出の間、前記スイッチ回路を非導通状態に維持し、
前記第1電位及び前記第2電位を前記信号線に与える間、前記スイッチ回路を導通状態に維持する、
イメージセンサ。
【請求項5】
請求項4に記載のイメージセンサであって、
前記電源回路は、前記第1電位及び前記第2電位を生成するパルス電源を含み、
前記スイッチ回路は、前記パルス電源と前記信号線と間の導通を制御するスイッチを含む、
イメージセンサ。
【請求項6】
請求項4に記載のイメージセンサであって、
前記第1電位に維持される第1電源線と、
前記第2電位に維持される第2電源線と、
を含み、
前記スイッチ回路は、
前記第1電源線と前記信号線との接続を制御する第3スイッチと、
前記第2電源線と前記信号線との接続を制御する第4スイッチと、
を含む、
イメージセンサ。
【請求項7】
請求項4に記載のイメージセンサであって、
前記増幅回路は、前記フォトディテクタからの信号を増幅する増幅トランジスタを含み、
前記制御回路は、前記画素の光信号を検出した後、前記電源回路から、前記スイッチ回路及び前記信号線を介して前記増幅トランジスタに、前記増幅トランジスタの制御端子と前記信号線との間の電圧の極性を前記光信号の増幅時の極性から反転する第3電位を与える、
イメージセンサ。
【請求項8】
請求項7に記載のイメージセンサであって、
前記第1スイッチは、前記増幅トランジスタと前記信号線との間に配置され、
前記制御回路は、前記第1スイッチを導通状態に維持して、前記電源回路から、前記スイッチ回路及び前記信号線を介して前記増幅トランジスタに前記第3電位を与えた後、前記第1スイッチを非導通状態に変化させる、
イメージセンサ。
【請求項9】
イメージセンサの制御方法であって、
前記イメージセンサは、
画素と、
前記画素の光信号を伝送する信号線と、
前記信号線に接続された第1容量と、
前記光信号の検出のため、前記第1容量を介して前記信号線と接続された積分器と、
を含み、
前記画素は、
フォトディテクタと、
前記フォトディテクタからの信号を増幅する増幅回路と、
前記画素から前記信号線への前記光信号の出力を制御する第1スイッチと、
を含み、
前記制御方法は、
前記第1スイッチが非導通の状態において、前記信号線に異なる第1電位及び第2電位を順次与え、
前記第1電位及び前記第2電位における前記積分器の出力に基づいて、前記第1容量及び前記積分器の増幅率を測定する、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、イメージセンサに関し、特にイメージセンサのノイズ特性を改善する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
X線透視に用いられるFlat Panel Detector(FPD)の高精細化が進展している。この高精細化により従来のPassive Pixel Sensor(PPS)方式では、画素面積の縮小による信号量の低下によりSignal Noise Ratio(SNR)が低下するという問題が生じる。この問題を解決する方法の一つとして、結晶シリコン基板上に形成されるComplementary Metal Oxide Semiconductor(CMOS)センサで用いられている、各画素に増幅回路を配置したActive Pixel Sensor(APS)方式がある。
【0003】
しかしながら大面積のガラス基板上にThin Film Transistor (TFT)を配置して製造されるFPDにおいては、増幅回路もTFTにより構成することになり、以下の問題が生ずる。それは、増幅回路を構成するTFTの閾値電圧がガラス基板の位置によりばらつき、結果として増幅回路のオフセット誤差を生じさせるという問題である。このオフセット誤差は固定パターンノイズ(FPN:Fixed Pattern Noise)を生じさせ、それを信号検出回路または画像処理で補正しようとすると、オフセット誤差の大きさに応じて、信号のダイナミックレンジが減少する。
【0004】
上述の、TFTまたは他のトランジスタの閾値ばらつきに起因するオフセット誤差を抑制する方法として、特開平5-207220号公報で開示された方法がある。特許文献1の図1にFPN抑圧回路および画素が含まれる回路図が開示されており、同文献の図2に動作を示したタイミングチャートが開示されている。
【0005】
ここで開示されたFPN抑圧回路は、高いゲインを有する反転アンプとフィードバック容量C2とを有しており、画素の電圧が出力される垂直信号線VLとFPN抑圧回路とが容量C1を介して接続された構成となっている。特開平5-207220号公報は、光照射後の画素電圧とリセットした後の画素電圧との差分電圧が(-C1/C2)倍増幅されるため、差分を取るという動作によりオフセット誤差が信号から取り除かれると記述している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】特開平5-207220号公報
【文献】特開2016-25572号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特開平5-207220号公報で開示された方法は結晶シリコン基板上に形成されたイメージセンサに適用されるものであり、この技術をガラス基板上にTFTを配置して製造するFPDに適用した場合、以下の新たな問題が生ずる。一つの問題は、オフセット誤差を補正する機能を有した信号検出回路をガラス基板上に作り込むことができないという問題である。その理由は、ガラス基板上に形成可能なTFTの特性は、結晶シリコン基板上に形成されるトランジスタの特性に比べ、電界効果移動度等が劣るためである。
【0008】
したがって、オフセット誤差を補正する機能の大部分を、ガラス基板以外の、例えば結晶シリコン基板上に形成する必要がある。オフセット誤差を補正する機能をすべて専用の信号処理ICに含める場合、その信号処理ICを新規に設計、製造する必要が生じ、多くの開発リソースが必要となる。結果として、FPDを製造するために多くのリソースが必要となる。
【0009】
上記課題を鑑み、本開示の目的は、高精細かつ高SNRを有するイメージセンサを効率的に実現することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本開示の一態様のイメージセンサは、画素と、前記画素の光信号を伝送する信号線と、前記画素を制御し、前記信号線により伝送された前記光信号を検出する、制御回路と、を含む。前記画素は、フォトディテクタと、前記フォトディテクタからの信号を増幅する増幅回路と、前記画素から前記信号線への前記光信号の出力を制御する第1スイッチと、
を含む。前記制御回路は、前記信号線に接続された第1容量と、前記光信号の検出のため、前記第1容量を介して前記信号線と接続された積分器と、を含む。前記制御回路は、前記第1スイッチが非導通の状態において、前記信号線に異なる第1電位及び第2電位を順次与え、前記第1電位及び前記第2電位における前記積分器の出力に基づいて、前記第1容量及び前記積分器の増幅率を測定する。
【発明の効果】
【0011】
本開示の一態様によれば、高精細かつ高SNRを有するイメージセンサを効率的に実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】実施形態のイメージセンサの構成を示したブロック図である。
図2】実施形態のイメージセンサの画素の回路構成を示した回路図である。
図3】実施形態のイメージセンサの出力回路の回路構成を示した回路図である。
図4】実施形態のイメージセンサに適用可能な信号検出回路の構成要素を示した回路図である。
図5】実施形態のイメージセンサを構成する各要素の接続関係の一部を示した回路図である。
図6】実施形態のイメージセンサで光信号を読み取る際の動作を示したタイミングチャートである。
図7】実施形態のイメージセンサの出力信号の増幅率を測定する動作を示したタイミングチャートである。
図8】実施形態のイメージセンサに適用可能な出力回路の回路構成を示した回路図である。
図9】実施形態のイメージセンサを構成する各要素の接続関係の一部を示した回路図である。
図10】実施形態のイメージセンサで光信号を読み取る際の動作を示したタイミングチャートである。
図11】実施形態のイメージセンサの出力信号の増幅率を測定する動作を示したタイミングチャートである。
図12】実施形態のイメージセンサで光信号を読み取る際の動作を示したタイミングチャートである。
図13】実施形態のイメージセンサの画素に適用可能な回路構成を示した回路図である。
図14】実施形態のイメージセンサの画素に適用可能な回路構成を示した回路図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下において、本開示のイメージセンサについて図面を参照して詳細に説明する。各図面における各構成要素の大きさや縮尺は、図の視認性を確保するために適宜変更して記載している。また、各図面におけるハッチングは、各構成要素を区別するためのものであり、必ずしも切断面を意味するものではない。また、スイッチング素子あるいは増幅素子として用いられる非線形素子についてトランジスタという呼称を用いるが、トランジスタはThin Film Transistor(TFT)を含む。
【0014】
本開示のイメージセンサは、例えば、医療、産業用非破壊検査分野における放射線撮影装置に利用可能である。以下に開示するイメージセンサは、増幅回路が実装された画素と、画素の光信号を検出するため、信号線に容量Cdet(第1容量)を介して接続された積分器を含む。ここで、検出される光は任意の周波数を有する電磁波であり、赤外線や可視光のほか、X線を含む。容量Cdetは、信号線の電位変動を電荷に変換するための容量である。積分器は、電荷検出型の信号検出回路の構成要素であり、フィードバック容量Cfを含む。
【0015】
この構成により、信号線の電位変動の絶対値をCdet/Cfのゲインで増幅して検出でき、画素の増幅回路におけるトランジスタ(たとえばTFT)の閾値ばらつきに起因するオフセット誤差を抑制できる。
【0016】
例えば、信号線の電位変動を電荷に変換するための容量Cdetは、画素及び信号線と共に、イメージセンサの絶縁基板(ガラス基板)上に形成することができる。これにより、従来のPassive Pixel Sensor(PPS)方式のFlat Panel Detector(FPD)用に開発された電荷検出型の信号検出回路(集積回路)を用いることができる。
【0017】
上記構成において、ガラス基板上に形成された容量Cdetと信号検出回路内のフィードバック容量Cfとの比率がゲインを決める。以下に開示するイメージセンサは、異なる定電位を信号線に与え、それら電位に対する積分器の出力に基づき上記容量比率に基づくゲインを測定する。これにより、信号線毎(画素列毎)の光信号検出ゲインをより正確に知ることができる。測定したゲインに応じて積分器の出力を補正することで、信号検出回路による検出信号のゲインを信号線間で均一にすることができる。
【0018】
さらに、一例において、以下に開示のイメージセンサは、画素の光信号を検出した後、信号線に増幅回路のトランジスタの制御端子(たとえばゲート端子)と信号線(たとえばトランジスタのソース)との間の電圧極性が切り替わるように、電位を信号線に与える。これにより、増幅回路のトランジスタの特性変動を低減できる。つまり、増幅回路のトランジスタの制御端子と信号線との間には、フォトディテクタからの信号の増幅のために同一極性の電圧が長時間印加される。そのため、増幅を行うトランジスタは、スイッチング素子として用いる場合よりも特性変動が生じ易い。上記構成により、トランジスタの特性変動を抑制できる。
【0019】
<実施形態1>
図1は実施形態1に関わるイメージセンサの構成例を示したブロック図である。本開示のイメージセンサ10は、センサ基板11と制御回路を含む。制御回路は、出力回路15、駆動回路14、信号検出回路16、主制御回路18を含む。
【0020】
センサ基板11は、絶縁性基板(たとえばガラス基板)と、絶縁性基板上に画素13が縦横のマトリクス状に配置された画素領域12を含む。出力回路15は、センサ基板11の絶縁性基板上に直接に形成されており、図1における縦方向に配列した画素列の各々に一つの出力回路15が配置されている。画素領域12には、検出光である放射線を受けて蛍光を発するシンチレータが配置されている場合がある。
【0021】
駆動回路14は、画素13による光検出ため、画素13を駆動する。出力回路15は、信号線が伝送する画素からの光信号を受けて、信号検出回路16に対して出力する。信号検出回路16は、信号線それぞれからの信号を検出する。主制御回路18は、駆動回路14及び信号検出回路16を制御する。
【0022】
本実施形態において、駆動回路14、信号検出回路16及び主制御回路18は、センサ基板11とは別の部品として形成されており、例えば、シリコン基板上に実装されている。これら回路は、それぞれ異なるICチップに実装されていてもよく、これら回路の一部又はすべてが同一のICチップに実装されていてもよく、一つの回路が複数のICチップに実装されてもよい。
【0023】
図2は一つの画素13の回路構成を示した回路図である。本開示のイメージセンサの一つの画素13は、3つのトランジスタTR1、TR2、TR3とフォトダイオードPDとを含んでいる。フォトダイオードPDは、フォトディテクタの例である。ここで示した例では、フォトダイオードPDのアノード端子がトランジスタTR1のゲート端子とトランジスタTR3のドレイン端子とに接続され、カソード端子が電源線PAに接続されている。トランジスタTR1のドレイン端子は電源線PPに接続され、ソース端子はトランジスタTR2のドレイン端子に接続されている。
【0024】
トランジスタTR2のゲート端子は制御線Gnに接続され、ソース端子は信号線Dmに接続されている。トランジスタTR3のゲート端子は制御線Rnに接続され、ソース端子は電源線PBに接続されている。フォトダイオードPDは光を電荷に変換する機能を実現する。トランジスタTR1(増幅トランジスタ)は、フォトダイオードPDの一端の電位を増幅する機能を実現する。トランジスタTR2は、画素13の第1スイッチであって、出力を制御する機能を実現する。トランジスタTR3はフォトダイオードPDの電位をリセットする機能を実現する。
【0025】
図3は画素列に一つずつ設けられる出力回路15の回路構成を示した回路図である。出力回路15は、3つのトランジスタTR5、TR6、TR7と、電圧-電荷変換用容量Cdetと、を含む。トランジスタTR5のゲート端子は制御電位配線RVに接続され、ドレイン端子はトランジスタTR6のソース端子に接続され、ソース端子は電源線PGに接続されている。
【0026】
トランジスタTR6のゲート端子は制御線Sepに接続され、ドレイン端子は信号線Dmに接続されている。トランジスタTR7のゲート端子は制御線Tstに接続され、ドレイン端子は信号線Dmに接続され、ソース端子は電源線Calに接続されている。トランジスタTR7は、信号線Dmと電源回路との間の導通を制御するスイッチ回路である。
【0027】
容量Cdetの一つの端子は信号線Dmに接続され、もう一方の端子は、信号検出回路16へ接続される。ここでトランジスタTR5は、制御電位配線RVの電位によりソース―ドレイン間に流れる電流が一定になるように動作する定電流源の機能を実現している。図3において、出力回路15は、出力端子DOmを有している。
【0028】
図4は本開示のイメージセンサに適用可能な信号検出回路16の構成要素であって、一部の要素のみを示した回路図である。この回路は、演算増幅回路OPA、フィードバック容量Cf、リセットトランジスタTRstとで構成され、積分器としての機能を実現している。リセットトランジスタTRstは制御線Rstに接続されている。
【0029】
リセットトランジスタTRstが導通状態となることで、フィードバック容量Cfの電荷がリセットされる。図4において、信号検出回路16(積分器)は入力端子INと、出力端子OUTとを有している。信号検出回路16は、信号線Dmそれぞれに接続される積分器を含む。
【0030】
駆動回路14の詳細構成は図示しないが、既に説明した各種制御信号、各種電源線に信号および電位を供給する機能を有している。駆動回路14及び信号検出回路16は、主制御回路18の制御下で動作する。
【0031】
図5は、本開示のイメージセンサ10に含まれる要素の接続関係の一部を示したものである。図5は、画素領域12における1つの画素13だけを記載し、駆動回路14については、出力回路15を制御するための部分のみを記載している。駆動回路14は、パルス電源を含む電源回路を含む。実施形態1として図示した本開示のイメージセンサ10では、縦方向に複数の画素13が配列した画素列1つに対して1本の信号線Dmが存在する。同一画素列の画素13は、すべて信号線Dmに接続されている。
【0032】
この信号線Dmは、センサ基板11端部において、一つの出力回路15に接続されている。また、図5におけるトランジスタTRBは、トランジスタTR5のゲート電位を定めるものであり、そのドレイン端子とゲート端子が、駆動回路14の電流源に接続され、ソース端子が電源線PGに接続されている。そのため、トランジスタTRBのゲート端子の電位は、トランジスタTRBのドレイン-ソース間の電流が電流源の電流Irefと同じになるように変化する。
【0033】
ここで、トランジスタTRBとトランジスタTR5の電気的特性が等しければ、トランジスタTRBとトランジスタTR5とはカレントミラー回路として動作する。トランジスタTR5のドレイン―ソース間に流れる電流を電流源の電流Irefと等しくするには、トランジスタTRBとトランジスタTR5の電気的特性を等しくすればよい。
【0034】
その為、一例において、トランジスタTRBはセンサ基板11上に、トランジスタTR5と同一の形成プロセスで、同一サイズで作製する。もちろん、トランジスタTR5とトランジスタTRBのトランジスタサイズ(チャネル長Lまたはチャネル幅W)を変えることで、電流の比率を変えることもできる。ここでは、トランジスタTR5とトランジスタTRBのトランジスタサイズが等しいとして説明する。
【0035】
図6は、本開示のイメージセンサ10で光信号を読み取る際の動作を示したタイミングチャートである。光信号を読み取る動作の間、駆動回路14は、制御線Sepにハイレベル、Tstにローレベル電位を印加する。これにより、トランジスタTR6が導通状態に、トランジスタTR7が非導通状態となる。
【0036】
横方向に配列した画素13からなる任意の画素行の信号を読み取るには、時刻T1に、駆動回路14は、制御線Gnにハイレベルの電位を印加する。すると、画素13のトランジスタTR2が導通状態となる。これにより、フォトダイオードPDのアノード端子の電位Vpdに応じた電流が、トランジスタTR1のソース-ドレイン間に流れる。ここで、トランジスタTR5はトランジスタTRBとカレントミラー回路を構成しているため、トランジスタTR5のドレイン-ソース間に流れる電流は、駆動回路14の電流源の電流Irefと等しく、一定である。
【0037】
従って、トランジスタTR1のドレイン-ソース間電流がIrefと同じになるように、信号線Dmの電位が変化する。つまり、トランジスタTR1は、電流源と見なせるTR5を負荷としたソースフォロワ回路として動作し、トランジスタTR1、TR5の飽和特性が良好(ドレイン―ソース間電流が、ドレイン―ソース間電圧に依存せず一定であると見なせる特性)である場合、ゲイン1の増幅回路として動作する。
【0038】
従って、図6中の信号線Dmの電位V1は、以下の式で表される。ここでαはオフセット電圧であり、トランジスタTR1の閾値電圧に依存する値を持つ。
V1=Vpd+α (式1)
【0039】
時刻T2で、駆動回路14は、制御線Rstをハイレベルにする。これによりトランジスタTRstが導通状態となり、信号検出回路16の積分器のフィードバック容量Cfの電荷が0にリセットされる。またこの時の積分器の出力Voutの電位V3は、演算増幅回路OPAのオフセット電圧となる。そのため、容量Cdetの二つの端子には、各々電位V1と電位V3が印加された状態となる。
【0040】
時刻T3で、駆動回路14は、制御線Rstをローレベルに戻す。これによりトランジスタTRstは非導通状態となる。このため、容量Cdetの端子で、信号検出回路16に接続されている側の端子に蓄えられた電荷と、フィードバック容量Cfの端子で、容量Cdetに接続されている側の端子に蓄えられた電荷の合計値は、保存されることになる。
【0041】
次に、時刻T4で、駆動回路14は、制御線Rnをハイレベルにする。これにより画素13のトランジスタTR3が導通状態となり、フォトダイオードPDのアノード電位が電源線PBの電位にリセットされる。電源線PBの電位をVBとすると、信号線Dmの電位V2は以下の式のようになる。
V2=VB+α (式2)
【0042】
信号線Dmの電位がV1からV2に変化するため、容量Cdetを介して、以下の式で表される電荷Qが、信号検出回路16に注入される。
Q=(V2-V1)×Cdet (式3)
【0043】
この注入された電荷はフィードバック容量Cfに蓄積されるため、積分器の出力V4は以下のようになる。
V4=-Q/Cf+V3 (式4)
【0044】
さらに、式1から式3の関係から電位V4は以下のように書き直すことができる。
V4=-Cde/Cf×(VB-Vpd)+V3 (式5)
【0045】
つまり、信号量に応じた電位Vpdと既知の電位VBとの差分電圧が、容量Cdetと容量Cfの比率だけ増幅され、積分器から出力される。ここで注目すべきは、画素13のトランジスタTR1の閾値電圧に依存したオフセット電圧αが、電位V1とV2の差分をとることで、なくなっていることである。つまり、個々の画素13でオフセット電圧にばらつきがあっても、積分器の出力にはばらつきが生じない。
【0046】
その後、駆動回路14は、時刻T5で制御線Rnをローレベルにして、時刻T6で制御線Gnをローレベルに変えることで、1画素行の光信号の読み取り動作を完了する。
【0047】
上述のように、本開示のイメージセンサでは、画素13の信号電圧がCdet/Cfの割合で増幅される。画素列の間でCdetとCfの割合が等しくない場合、増幅率がばらつくことになる。その為、本開示のイメージセンサ10の主制御回路18は、個々の画素列の増幅率を測定する。
【0048】
図7は、個々の画素列の増幅率を測定する動作を示したタイミングチャートである。駆動回路14は、主制御回路18からの指示に応じて、以下に説明するように信号を変化させる。
【0049】
時刻T1で、駆動回路14は、制御線Sepをローレベルに、制御線Tstをハイレベルにする。すると、トランジスタTR7が導通状態となり、トランジスタTR6が非導通状態となる。この時、駆動回路14は、電源線Calのパルス電源からの電位VcalをVc1(第1電位)としておく。すると、信号線Dmの電位もVc1となる。
【0050】
時刻T2に、駆動回路14は、制御線Rstをハイレベルにする。すると、トランジスタTRstが導通状態となり、フィードバック容量Cfの電荷が0にリセットされる。時刻T3で、駆動回路14は、制御線Rstをローレベルにする。すると、トランジスタTRstが非導通状態となる。この状態での積分器の出力V5は、演算増幅回路OPAのオフセット電圧である。
【0051】
時刻T4に、駆動回路14は、電源線Calの電位VcalをVc2(第2電位)に変える。すると、信号線Dmの電位がVc1からVc2へ変化する為、以下の式で表される電荷Qが、容量Cdetを介して、信号検出回路16に注入される。
Q=(Vc2-Vc1)×Cdet (式6)
【0052】
この注入された電荷はフィードバック容量Cfに蓄積されるため、積分器の出力V6は以下のようになる。
V6=-Q/Cf+V5 (式7)
【0053】
式6から、式7は以下のように書き直すことができる。
V6-V5=-Cdet/Cf×(Vc2-Vc1) (式8)
【0054】
ここで、電位Vc1、Vc2は既知であるので、主制御回路18は、全ての画素行でV6、V5を測定することで、個々の画素列の増幅率を求めることができる。主制御回路18は、求めた増幅率を用いて、全ての画素列で増幅率が一定となる補正係数を算出して、保存する。イメージセンサ10の光信号読み取り動作時には、主制御回路18は、読み取られた信号をこの補正係数を用いて補正する。この動作により、画素列毎に、CdetとCfの比率が異なっていても、光信号からその影響を排除することが可能となる。
【0055】
その後、時刻T5に、駆動回路14は、制御線Sepをハイレベルにして、制御線Tstをローレベルにして、増幅率の測定動作を完了する。
【0056】
主制御回路18は、増幅率の測定(キャリブレーション)を、イメージセンサ10の動作開始時に行ってもよく、または、動作中に一定の間隔で行ってもよい。また、信号検出回路16の特性変動が極めて小さい場合は、イメージセンサ10の出荷時に実施するだけでもよい。
【0057】
<実施形態2>
図8は本開示の実施形態2に関わるイメージセンサの出力回路の回路構成例を示した回路図である。出力回路15は、4つのトランジスタTR5、TR6、TR7、TR8と電圧-電荷変換用容量Cdetとを含む。トランジスタTR5のゲート端子は制御電位配線RVに接続され、ドレイン端子はトランジスタTR6のソース端子に接続され、ソース端子は電源線PGに接続されている。
【0058】
トランジスタTR6のゲート端子は制御線Sepに接続され、ドレイン端子は信号線Dmに接続されている。トランジスタTR7のゲート端子は制御線Tst1に接続され、ドレイン端子は信号線Dmに接続され、ソース端子は電源線Cal1(第1電源線)に接続されている。トランジスタTR8のゲート端子は制御線Tst2に接続され、ドレイン端子は信号線Dmに接続され、ソース端子は電源線Cal2(第2電源線)に接続されている。トランジスタTR7及びTR8は、信号線Dmと電源線Cal1、Cal2との間の接続(導通)を制御するスイッチ回路である。
【0059】
容量Cdetの一つの端子は信号線Dmに接続され、もう一方の端子は、信号検出回路16へ接続される。ここでトランジスタTR5は、制御電位配線RVの電位によりソース-ドレイン間に流れる電流が一定になるように動作する定電流減の機能を実現している。出力回路15は、出力端子DOmを有する。
【0060】
図9は、本本開示のイメージセンサ10に含まれる要素の接続関係の一部を示したものである。図9は、画素領域12における1つの画素13だけを記載し、駆動回路14については、出力回路15を制御するための部分のみを記載している。駆動回路14は、二つの直流電源を含む電源回路を含む。本開示の実施形態1と同様に、トランジスタTRBとトランジスタTR5とはカレントミラー回路として動作する。また以降の説明では、カレントミラーの電流比を1として行う。
【0061】
図10は、本開示の実施形態2に関わるイメージセンサの光信号読み取り動作のタイミングチャートである。制御線Tst1、Tst2がローレベルであることにより、トランジスタTR7、TR8が共に非導通状態であること以外は、本開示のイメージセンサの実施形態1の動作と同じである。
【0062】
図11は、個々の画素列の増幅率を測定する動作を示したタイミングチャートである。本開示の実施形態2の駆動回路14は、電源線Cal1の電位Vc1(第1電位)と電源線Cal2の電位Vc2(第2電位)を一定に保つ。電位Vc1とVc2とは異なる電位であり、それぞれ、異なる直流電源から与えられる。
【0063】
時刻T1で、駆動回路14は、制御線Sepをローレベルに、制御線Tst1をハイレベルにする。すると、トランジスタTR7が導通状態となり、トランジスタTR6が非導通状態となる。ここで制御線Tst2はローレベルであるため、トランジスタTR8は非導通状態である。すると、信号線Dmの電位はVc1となる。
【0064】
時刻T2に、駆動回路14は、制御線Rstをハイレベルにする。
【0065】
すると、トランジスタTRstが導通状態となり、フィードバック容量Cfの電荷が0にリセットされる。時刻T3で、駆動回路14は、制御線Rstをローレベルにする。すると、トランジスタTRstが非導通状態となる。この状態での積分器の出力V5は、演算増幅回路OPAのオフセット電圧である。
【0066】
時刻T4に、駆動回路14は、制御線Tst1をローレベルにする。すると、トランジスタTR7が非導通状態に変わる。時刻T5に制御線Tst2をハイレベルに変える。すると、トランジスタTR8が導通状態となり、信号線Dmの電位はVc2に変わる。信号線Dmの電位がVc1からVc2へ変化する為、容量Cdetを介して、以下の式で表される電荷Qが、信号検出回路16に注入される。
Q=(Vc2-Vc1)×Cdet (式9)
【0067】
この注入された電荷はフィードバック容量Cfに蓄積されるため、積分器の出力V6は以下のようになる。
V6=-Q/Cf+V5 (式10)
【0068】
式9から、式10は以下のように書き直すことができる。
V6-V5=-Cdet/Cf×(Vc2-Vc1) (式11)
【0069】
ここで、電位Vc1、Vc2は既知なので、主制御回路18は、全ての画素行でV6、V5を測定することで、個々の画素列の増幅率を求めることができる。つまり、本開示の実施形態2に係るイメージセンサでは、駆動回路14に電圧が変化する電源あるいは回路を設けなくとも、増幅率の補正を行う際に必要となる、全ての画素列の増幅率の測定を実行することができる。
【0070】
本開示の実施形態1に関わるイメージセンサでは増幅率測定時に、電源線Calには数多くの信号線が接続されるため、その容量が大きくなる。容量の大きな電源線の電位を短時間に変化させるには、極めて小さな出力抵抗を持つ電源または回路が必要となる。その為、駆動回路14が大規模になるもしくは高価格になる、または、増幅率測定時に長い時間が必要となり得る。
【0071】
本開示の実施形態2に係るイメージセンサでは、電源線Cal1、Cal2の電位を変化させる必要がないため、それらの容量が大きくとも簡単な電源回路を適用可能である。また、増幅率測定の時間を短時間化したい場合は、電源回路に並列に、電源線Cal1、Cal2の容量よりも十分に大きな容量を接続することで実現できる。
【0072】
<実施形態3>
増幅回路にトランジスタ、特にTFTを用いた場合、その特性が変動する可能性がある。例えば、増幅回路の構成をソースフォロワ回路として、トランジスタの導電型をn型とした場合、トランジスタのゲートにはソースよりも高い電圧が印加され続ける。トランジスタとしてTFTを用いた場合、ゲートにTFTのチャネルに電荷が誘起する電圧が印加され続けると、TFTの閾値電圧が変動する。本開示の実施形態3に係るイメージセンサは、このTFTの閾値電圧変動を抑制する駆動方法に関するものである。
【0073】
実施形態1または実施形態2に係るイメージセンサのいずれも、本開示の実施形態3に係るイメージセンサに適用可能である。以降、実施形態1の構成で、トランジスタの導電型はn型として説明する。
【0074】
図12は光信号読み取り時のタイミングチャートである。本動作時には、駆動回路14は、電源線Calの電位Vcalを常にVc3に保っておく。
【0075】
時刻T1に、駆動回路14は、制御線Gnをハイレベルにして、トランジスタTR2を導通状態にする。本開示の実施形態1に関わるイメージセンサの光信号読み出し動作の説明と同様に、フォトダイオードPDのアノード端子の電位Vpdに応じた電位が信号線Dmに出力される。
【0076】
時刻T2に、駆動回路14は、制御線Rstをハイレベルにして、トランジスタTRstを導通状態にすることで、フィードバック容量Cfの電荷をリセットする。時刻T3に、駆動回路14は、制御線Rstをローレベルに戻し、トランジスタTRstを非導通状態にする。
【0077】
時刻T4に、駆動回路14は、制御線Rnをハイレベルにして、トランジスタTR3を導通状態にして、フォトダイオードPDをリセットする。すると、信号線Dmの電位がV1から、電源線PBの電位に応じた電位V2に変化する。この電位変動に応じた電荷が容量Cdetを介して注入され、積分器の出力も変化する。既に説明した通り、その積分器の出力変化は、光信号に応じた電位変化が容量比Cdet/Cfに比例した増幅率で検出される。
【0078】
その後、時刻T5に、駆動回路14は、制御線Rnをローレベルに戻し、トランジスタTR3を非導通状態とする。時刻T6に、駆動回路14は、制御線Sepをローレベルに、制御線Tstをハイレベルにして、トランジスタTR6を非導通状態に、トランジスタTR7を導通状態にする。
【0079】
この時、電源線Calの電位がVc3であり、制御線GnがハイレベルのままでありトランジスタTR2は導通状態であるため、トランジスタTR1のソースの電位はVc3(第3電位)となる。ここで、例えば、電位Vc3を、本イメージセンサに飽和露光量の光が照射された際のフォトダイオードPDのアノード電極の電位よりも高い電位に設定する。トランジスタTR1のゲート電位はソース電位より低くなる。これにより、ゲート-ソース間電圧の極性は、フォトダイオードPDの出力の増幅時の極性から反転する。
【0080】
時刻T7に、駆動回路14は、制御線Gnをローレベルにすることで、トランジスタTR2を非導通状態とする。トランジスタTR1のソース電位は、電位Vc3に保持される。従って、トランジスタTR1のゲートには、次に光信号を読み取る動作を行うまで、ソースに対して低い、つまり負の電位が印加され続けることになる。このように、増幅動作におけるゲート―ソース間電圧と逆極性の電圧をゲート―ソース間に与えることで、トランジスタTR1の閾値変動を抑制することが可能となる。
【0081】
ここまでの説明ではトランジスタの導電型がn型であるとして行ってきたが、トランジスタの導電型がp型であっても同様の効果が得られる。ただし、トランジスタに印加する電圧の極性を変える必要がある。また、本開示のイメージセンサの画素13に対して、図13図14の回路構成も適用可能である。
【0082】
図13の回路構成において、フォトダイオードPDの向きが、図2に例示する回路構成のフォトダイオードの向き逆になっており、フォトダイオードPDのカソード端子の電位が検出される。図14の回路構成において、トランジスタTR2は、電源線PPとトランジスタTR1との間に配置されている。具体的には、トランジスタTR2のソースはトランジスタTR1のドレインと接続され、ドレインは電源線PPに接続されている。ただし、図14の構成の回路を用いた場合には、画素13の増幅回路を構成するトランジスタTR1の特性変動を抑制することは困難である。
【0083】
上述のように、本開示のイメージセンサでは、高精細化、つまり画素サイズが小さくなっても、高いSNRを維持することが可能である。さらに、画素に配置した増幅回路を構成するトランジスタの閾値電圧のばらつきに起因する光信号のオフセットばらつきを抑制できる。また、各画素行に配置された信号検出回路の増幅率が一定に揃えるために、増幅率を検出することが可能である。本開示のイメージセンサでは、画素の増幅回路を構成するトランジスタの特性変動を抑制する動作を行うことも可能である。
【0084】
以上、本開示の実施形態を説明したが、本開示が上記の実施形態に限定されるものではない。当業者であれば、上記の実施形態の各要素を、本開示の範囲において容易に変更、追加、変換することが可能である。ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。
【符号の説明】
【0085】
10 イメージセンサ、11 センサ基板、12 画素領域、13 画素、14 駆動回路、15 出力回路、16 信号検出回路、18 主制御回路、Cal、Cal1、Cal2、PA、PB、PG、PP 電源線、Cdet 電圧-電荷変換用容量、Cf フィードバック容量、DOm 出力端子、Dm 信号線、IN 入力端子、OPA 演算増幅回路、OUT 出力端子、PD フォトダイオード、RV 制御電位配線、TR1-TR8、TRB トランジスタ、TRst リセットトランジスタ、Gn、Rn、Rst、Sep、Tst、Tst1、Tst2 制御線
図1
図2
図3
図4
図5
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図8
図9
図10
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