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  • 特許-浴室洗浄装置 図1
  • 特許-浴室洗浄装置 図2
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-18
(45)【発行日】2023-12-26
(54)【発明の名称】浴室洗浄装置
(51)【国際特許分類】
   A47K 4/00 20060101AFI20231219BHJP
   B08B 3/02 20060101ALI20231219BHJP
   B08B 3/10 20060101ALI20231219BHJP
   C02F 1/461 20230101ALI20231219BHJP
   A61L 9/01 20060101ALI20231219BHJP
   A61L 9/14 20060101ALI20231219BHJP
   A61L 2/18 20060101ALI20231219BHJP
   A61L 101/06 20060101ALN20231219BHJP
【FI】
A47K4/00
B08B3/02 F
B08B3/10 Z
C02F1/461 Z
A61L9/01 F
A61L9/14
A61L2/18
A61L101:06
【請求項の数】 2
(21)【出願番号】P 2020064342
(22)【出願日】2020-03-31
(65)【公開番号】P2021159327
(43)【公開日】2021-10-11
【審査請求日】2022-12-12
(73)【特許権者】
【識別番号】000000284
【氏名又は名称】大阪瓦斯株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002527
【氏名又は名称】弁理士法人北斗特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】大西 由紀子
(72)【発明者】
【氏名】山口 秀樹
【審査官】川村 大輔
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-166278(JP,A)
【文献】特開2001-129496(JP,A)
【文献】特開2003-070889(JP,A)
【文献】韓国登録特許第10-0953223(KR,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47K 3/02-4/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
浴室内にミストを噴霧するミストノズルと、
前記ミストノズルにつながる給水路と、
前記給水路の途中に設けられた電解器と、
前記給水路の途中に設けられた流量調節弁と、
噴出口より前記浴室内に空気を噴出させる空気噴出部と、
前記空気噴出部により噴出される空気を加熱する加熱部と、
前記電解器、前記流量調節弁、前記空気噴出部及び前記加熱部を制御するように構成された制御部と、を備え、
前記制御部は、
前記加熱部及び前記空気噴出部を駆動させると共に前記電解器を停止させて、前記加熱部により加熱された空気を前記空気噴出部により噴出させる浴室内面加熱運転を行った後、
前記電解器及び前記空気噴出部を駆動させると共に前記加熱部を停止させて、前記空気噴出部により噴出させる空気に、前記電解器で生成した電解水を噴霧する電解水噴霧運転を行うミスト洗浄モードを実行可能である
ことを特徴とする浴室洗浄装置。
【請求項2】
前記噴出口より噴出される空気の向きを変える風向調節部を更に備え、
前記噴出口は、前記浴室の天井に位置しており、
前記制御部は前記風向調節部を制御するものであり、
前記制御部は、前記ミスト洗浄モードにおいて、前記噴出口より噴出される空気の向きを、とり得る向きのうち鉛直下向きとのなす角が最も大きい向きとするように前記風向調節部を制御する
ことを特徴とする請求項1に記載の浴室洗浄装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、浴室内に電解水を噴霧することのできる浴室洗浄装置に関する。
【背景技術】
【0002】
電解水を用いて浴室内を洗浄するように構成された浴室洗浄装置が、従来提案されている(特許文献1等参照)。
【0003】
この浴室洗浄装置では、水道水を電気分解して電解水を生成し、ノズルを通じて浴室内に噴霧する。噴霧された電解水は、微細な液滴として浴室内に付着し、殺菌効果を発揮する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2004-290397号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、電解水に含まれる次亜塩素酸は、温度が高いと酸化反応が促進されるため、除菌効果が高いものの、酸化反応が進んだ後は、除菌効果が低下してしまう。
【0006】
上述した従来の浴室洗浄装置においては、電解水に含まれる次亜塩素酸の酸化反応は温度に起因して進む点について考慮されておらず、除菌効果の向上の余地が残るものであった。
【0007】
本発明が解決しようとする課題は、除菌対象である浴室内面に到達するまでは次亜塩素酸の酸化反応が進みにくく、浴室内面に到達してからは次亜塩素酸の酸化反応が進みやすい浴室洗浄装置を提案することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、請求項1に係る浴室洗浄装置は、浴室内にミストを噴霧するミストノズルと、前記ミストノズルにつながる給水路と、前記給水路の途中に設けられた電解器と、前記給水路の途中に設けられた流量調節弁と、空気噴出部と、加熱部と、制御部と、を備える。前記空気噴出部は、噴出口より前記浴室内に空気を噴出させる。前記加熱部は、前記空気噴出部により噴出される空気を加熱する。前記制御部は、前記電解器、前記流量調節弁、前記空気噴出部及び前記加熱部を制御するように構成される。
【0009】
前記制御部は、浴室内面加熱運転を行った後、電解水噴霧運転を行うミスト洗浄モードを実行可能である。前記浴室内面加熱運転は、前記加熱部及び前記空気噴出部を駆動させると共に前記電解器を停止させて、前記加熱部により加熱された空気を前記空気噴出部により噴出させる運転である。前記電解水噴霧運転は、前記電解器及び前記空気噴出部を駆動させると共に前記加熱部を停止させて、前記空気噴出部により噴出させる空気に、前記電解器で生成した電解水を噴霧する運転である。
【0010】
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明において、前記浴室洗浄装置は、前記噴出口より噴出される空気の向きを変える風向調節部を更に備える。前記噴出口は、前記浴室の天井に位置している。前記制御部は前記風向調節部を制御する。前記制御部は、前記ミスト洗浄モードにおいて、前記噴出口より噴出される空気の向きを、とり得る向きのうち鉛直下向きとのなす角が最も大きい向きとするように前記風向調節部を制御する。
【発明の効果】
【0011】
請求項1に係る発明にあっては、電解水噴霧運転を行う前に、浴室内面加熱運転を行うため、電解水噴霧運転時には噴出させる空気を加熱しなくてもすみ、電解水に含まれる次亜塩素酸の酸化反応が進まず、除菌効果が低下しにくい。
【0012】
電解水噴霧運転により生成された電解水のミストが浴室内面に到達して付着すると、加熱された浴室内面により電解水のミストも加熱されて、電解水に含まれる次亜塩素酸の酸化反応が進みやすくなり、除菌効果が高まる。
【0013】
請求項2に係る発明にあっては、浴室の天井に形成された噴出口から噴出される空気を上向きに方向転換させやすく、電解水のミストを天井に到達させやすい。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1図1は、本発明の一実施形態に係る浴室洗浄装置が設置された浴室の断面図である。
図2図2は、同上の浴室洗浄装置のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
一実施形態の浴室洗浄装置について、添付図面に基づいて説明する。
【0016】
本実施形態の浴室洗浄装置1は、浴室8内に加熱された空気(温風)を供給する浴室暖房乾燥機能と、浴室8の換気を行う浴室換気機能と、浴室8内に水をミストとして噴霧するミスト噴霧機能と、浴室8内に加熱された水(温水)をミストとして噴霧するミストサウナ機能と、浴室8内に電解水をミストとして噴霧する浴室洗浄機能を有している。
【0017】
図1に示すように、本実施形態の浴室洗浄装置1は、浴室8の天井83に設置された装置本体10と、浴室8の外に設置された操作器7(図2参照)を備える。操作器7は、たとえば脱衣所に設置される。装置本体10は、浴室8の天井83の中でも浴槽82の上方の位置に設置されている。
【0018】
装置本体10のケーシング11内には、ルーバー51、ルーバー用モータ52、送風用のファン53、熱交換器54、温水管路55及び排気ファン57が設けられている。熱交換器54には、温水管路55が接続されている。温水管路55は、熱源機6(図2参照)からの温水が循環するように構成されている。温水管路55を通じて熱交換器54に温水が供給されることで、熱交換器54は、ケーシング11内の風路5中で暖房用の熱交換を行う。
【0019】
ケーシング11は、風路5に連通する吸込口12と噴出口13を、浴室8内に露出するようにその下面に有する。すなわち、噴出口13は、浴室の天井83に位置している。ファン53と熱交換器54は、風路5中に位置する。ルーバー51は、噴出口13に設置される可動式のルーバーである。
【0020】
装置本体10が備える各機器は、図2に示す制御部4によって制御される。制御部4は、マイクロコンピュータを備えたプログラム制御方式のコントローラであり、装置本体10に組み込まれている。制御部4は、操作器7との間で通信可能である。
【0021】
制御部4は、操作器7からの信号に基づいてファン53を駆動させ、かつ熱源機6からの温水を熱交換器54に供給することで、ルーバー51を通じて浴室8内に温風を供給することができる。ルーバー51の向きは、ルーバー用モータ52を駆動することで、所定範囲内で変更自在である。ルーバー用モータ52は、制御部4により制御される。
【0022】
排気ファン57は、装置本体10の風路5と連通する排気路56中に、設置されている。制御部4は、操作器7からの信号に基づいて排気ファン57を駆動させ、排気路56を通じて、浴室8内の空気を外部に排出させることができる。
【0023】
装置本体10には、ミストノズル2、給水路20、電解器3、流量調節弁23、空気噴出部、加熱部、風向調節部及びミスト噴霧部が設けられている。
【0024】
ミストノズル2は、浴室8内に露出するように、ケーシング11の下面に角度変更自在に設置されている。ミストノズル2は、ケーシング11の下面において吸込口12と噴出口13の間に位置する。ルーバー51とミストノズル2は、隣接して位置する。
【0025】
ミストノズル2は、所定圧以上で水が供給されたときに、該水を微細な粒径で浴室8内に噴霧するように構成されている。ここでの所定圧は、ミストノズル2の種類に拠るが、たとえば0.15MPaである。
【0026】
給水路20は、ミストノズル2と、水道水を供給する図示略の給水源とをつなぐ水路である。ケーシング11内において、給水路20の下流端にミストノズル2が連通接続されている。
【0027】
電解器3は、ケーシング11の内部空間のうち風路5とは異なる個所(風路5と隣接する個所)に、設置されている。電解器3は、給水路20の途中に介在している。電解器3には、給水路20のうち電解器3よりも上流側の部分(以下「上流側給水路21」という。)を通じて水が供給される。電解器3を通過した水は、給水路20のうち電解器3よりも下流側の部分(以下「下流側給水路22」という。)を通じて、ミストノズル2に供給される。
【0028】
電解器3は、その内部に図示略の電解槽を有し、該電解槽の電極間に電流を通すことで、該電解槽内の水を電気分解して、殺菌作用を有する次亜塩素酸を含んだ電解水(言い換えれば除菌水)を生成し、該電解水を下流側給水路22に供給する。電解器3への電力供給は、制御部4によって制御される。
【0029】
流量調節弁23は、上流側給水路21の途中に設置されている。上流側給水路21を通じて電解器3に供給される水量は、流量調節弁23によって調節可能である。流量調節弁23は、制御部4によって制御される。
【0030】
空気噴出部は、ファン53により構成され、噴出口13より浴室内に空気を噴出させる。
【0031】
加熱部は、熱交換器54、温水管路55及び熱源機6により構成され、空気噴出部により噴出される空気を加熱する。
【0032】
風向調節部は、ルーバー51及びルーバー用モータ52により構成され、噴出口13より噴出される空気の向きを変える。本実施形態では、噴出口13より噴出される空気の向きは、鉛直下向きを中心として、洗い場81と浴槽82の並ぶ方向に所定角度θ(例えば30°)の範囲内で回転可能である。噴出口13より、鉛直下向きを中心として洗い場81側に所定角度θをなす向きは、噴出口13から洗い場81の浴槽82と反対側の端部を向く向きである。
【0033】
ミスト噴霧部は、ミストノズル2、給水路20、電解器3及び流量調節弁23により構成され、ミストノズル2よりミストとして水を浴室8内に噴霧する。
【0034】
本実施形態の浴室洗浄装置1において実行されるミスト噴霧機能について説明する。
【0035】
操作器7(図2参照)には、ミスト噴霧の開始を指示する図示略のスイッチ(押しボタンスイッチ)が設けられており、このスイッチを使用者が操作すると、操作器7から制御部4にミスト噴霧開始のための信号が送られる。信号を受けた制御部4は、ミスト噴霧部を駆動させるべく、空気噴出部としてのファン53を作動させると共に流量調節弁23を開き、ミストノズル2を通じて、浴室8内にミストを噴霧する。このとき、電解器3の駆動及び加熱部の駆動(熱交換器54への温水の供給)は特に行わない。
【0036】
次に、本実施形態の浴室洗浄装置1において実行されるミストサウナの機能について説明する。
【0037】
操作器7には、ミストサウナの開始を指示する図示略のスイッチ(押しボタンスイッチ)が設けられており、このスイッチを使用者が操作すると、操作器7から制御部4にミストサウナ開始のための信号が送られる。信号を受けた制御部4は、空気噴出部としてのファン53を作動させると共に流量調節弁23を開き、熱交換器54へ温水を供給し、ミストノズル2を通じて、浴室8内にミストを噴霧する。このとき、電解器3の駆動は特に行わない。
【0038】
次に、本実施形態の浴室洗浄装置1において実行されるミスト洗浄モードの運転について説明する。
【0039】
図2に示すように、操作器7には、浴室洗浄の開始を指示する図示略のスイッチ(押しボタンスイッチ)が設けられており、このスイッチを使用者が操作すると、操作器7から制御部4に浴室洗浄開始のための信号が送られる。信号を受けた制御部4は、浴室内面加熱運転を行った後、電解水噴霧運転を行う。
【0040】
浴室内面加熱運転は、加熱部及び空気噴出部を駆動させると共に、電解器3を停止させて、加熱部により加熱された空気を空気噴出部により噴出させる運転である。具体的には、浴室内面加熱運転では、加熱部を駆動させるべく、熱源機6を駆動させて熱交換器54に温水を供給する。同時に、空気噴出部を駆動させるべく、ファン53を駆動させて、噴出口13より浴室内に空気を噴出させる。また、流量調節弁23は閉じられると共に、電解器3は駆動しない。
【0041】
また、本実施形態では、浴室内面加熱運転において、制御部4は、噴出口13より噴出される温風の向きを、とり得る向きのうち鉛直下向きとのなす角が最も大きい向きとするように、風向調節部を制御する。具体的には、浴室内面加熱運転において、制御部4はルーバー用モータ52を制御して、洗い場81側に所定角度θをなす向きに温風を噴出させる。このように、噴出口13より、とり得る向きのうち鉛直下向きとのなす角が最も大きい向きに温風を噴出させることにより、噴出口13から噴出した空気が、上向きに方向転換しやすく、天井83に到達しやすい。これにより、浴室内面加熱運転において、噴出口13から噴出した温風が、浴室8の内面、すなわち洗い場81、側壁84及び天井83に到達して、洗い場81、側壁84及び天井83が加熱されやすい。浴室内面加熱運転の後、電解水噴霧運転が行われる。
【0042】
電解水噴霧運転は、電解器及び空気噴出部を駆動させると共に加熱部を停止させて、空気噴出部により噴出させる空気に、電解器で生成した電解水を噴霧する運転である。具体的には、電解水噴霧運転では、制御部4は、流量調節弁23を所定の開度に保持し、電解器3に対して常温の水を供給し、かつ電解器3に電力を供給することで電解水を生成し、この電解水を所定圧以上でミストノズル2に供給することで、ミストノズル2を通じて微細な粒径のミストM(図1参照)として噴霧させる。ここで噴霧されるミストMの粒径は、ミストノズル2の種類に拠るが、たとえば大部分が50~100μmの範囲内の粒径となることが好ましい。
【0043】
浴室洗浄開始の信号を受けた制御部4は、ファン53を駆動させ、温水を熱交換器54に供給することで、ルーバー51を通じて浴室8内に温風を供給する。電解水噴霧運転においても、浴室内面加熱運転と同様に、制御部4はルーバー用モータ52を制御して、洗い場81側に所定角度θをなす向きに温風を噴出させる。
【0044】
ここで、電解器3に温水ではなく常温の水を供給するのが好ましい。電解器3に供給する水の温度が高いと、電解水に含まれる次亜塩素酸の酸化反応が進みやすくなり、電解水がミストとして噴霧された後に除菌を行うまでの間に、除菌効果が低下しやすくなるからである。
【0045】
また、電解水のミストを温風ではなく常温の空気に乗せるのは、温風に電解水のミストを乗せると、浴室8の内面(洗い場81、側壁84及び天井83等)に電解水のミストが到達する前に、電解水に含まれる次亜塩素酸の酸化反応が進んでしまい、浴室8の内面に電解水のミストが到達したときに、浴室8の内面に対する除菌効果が低下しやすくなるからである。
【0046】
制御部4は、上述したミスト洗浄モードで、浴室内面加熱運転を所定時間行った後、電解水噴霧運転に切り換えるのが好ましい。浴室内面加熱運転を行う所定時間は、5分、10分等、適宜決められるが、所定時間は限定されない。所定時間は、浴室内面加熱運転により浴室内面が35℃となるような時間に決められることが好ましい。また、浴室内面の温度を検知する温度検知部を有し、浴室内面の温度が35℃等の所定温度となるまで浴室内面加熱運転を行ってもよい。
【0047】
浴室内面加熱運転により、浴室内面が加熱された後、電解水噴霧運転により、浴室8の内面に電解水のミストが付着する。電解水噴霧運転においては、電解水のミストが浴室8の内面に付着するまでは、電解水のミストは常温の空気に乗せられるため、電解水に含まれる次亜塩素酸の酸化反応が進まず、除菌効果が低下しにくい。そして、電解水のミストが浴室8の内面に付着すると、加熱された浴室内面により電解水のミストも加熱されて、電解水に含まれる次亜塩素酸の酸化反応が進みやすくなり、除菌効果が高まる。
【0048】
また、上記した実施形態の浴室洗浄装置1では、流量調節弁23が上流側給水路21の途中に設けられているが、ミストノズル2に供給する水量を調節できるのであれば、給水路20のいずれの個所に設けてもよく、下流側給水路22の途中に設けることも可能である。
【0049】
また、上記した実施形態の浴室洗浄装置1は、浴室洗浄機能に加えて浴室暖房乾燥機能、浴室換気機能及びミストサウナ機能を有しているが、浴室暖房乾燥機能、浴室換気機能及びミストサウナ機能の全て又は一部を有さないことも有り得る。
【0050】
浴室洗浄装置1の他の構成においても、残存する電解水の影響で腐食が進行することを抑えることのできる範囲内であれば、適宜に設計変更を行うことが可能である。
【符号の説明】
【0051】
1 浴室洗浄装置
2 ミストノズル
20 給水路
23 流量調節弁
3 電解器
4 制御部
51 ルーバー(風向調節部)
53 ファン(空気噴出部)
54 熱交換器(加熱部)
8 浴室
83 天井
図1
図2