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特許7405845ディスプレイパネルのグレースケール補償方法、グレースケール補償装置及びグレースケール補償システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-18
(45)【発行日】2023-12-26
(54)【発明の名称】ディスプレイパネルのグレースケール補償方法、グレースケール補償装置及びグレースケール補償システム
(51)【国際特許分類】
   G09G 5/02 20060101AFI20231219BHJP
   G09G 3/20 20060101ALI20231219BHJP
   G09G 5/00 20060101ALI20231219BHJP
   G09G 5/37 20060101ALI20231219BHJP
   H04N 5/202 20230101ALI20231219BHJP
【FI】
G09G5/02 B
G09G3/20 641Q
G09G3/20 642A
G09G5/00 X
G09G5/37 100
H04N5/202
【請求項の数】 14
(21)【出願番号】P 2021521830
(86)(22)【出願日】2021-04-16
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-06-06
(86)【国際出願番号】 CN2021087853
(87)【国際公開番号】W WO2022205521
(87)【国際公開日】2022-10-06
【審査請求日】2021-06-29
(31)【優先権主張番号】202110351674.6
(32)【優先日】2021-03-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】515203228
【氏名又は名称】ティーシーエル チャイナスター オプトエレクトロニクス テクノロジー カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】TCL China Star Optoelectronics Technology Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】No.9-2,Tangming Rd,Guangming New District,Shenzhen,Guangdong,China 518132
(74)【代理人】
【識別番号】100204386
【弁理士】
【氏名又は名称】松村 啓
(72)【発明者】
【氏名】▲張▼ 裕▲樺▼
(72)【発明者】
【氏名】王 文礼
【審査官】西島 篤宏
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第105575326(CN,A)
【文献】特開2000-298450(JP,A)
【文献】特開2002-162930(JP,A)
【文献】特開2007-114427(JP,A)
【文献】特開2013-044959(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09G 3/00 - 5/42
G06T 7/90
H04N 5/202
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ディスプレイパネルのグレースケール補償方法であって、
ディスプレイパネルのボンディング点グレースケールに対応する少なくとも1組の画像データを取得するステップであって、前記1組の画像データは対応するボンディング点グレースケールによって駆動されるディスプレイパネルの1つの画像が有する原画像データである、ステップ、
前記画像データ中の各画素の画素データにおける画素座標及び画素輝度に基づき、前記ディスプレイパネルを表示メイン領域と少なくとも1つの表示サブ領域とに分割し、同一表示サブ領域中の各画素のガンマ値を加算した後、該表示サブ領域中の画素数で割ることで、各前記表示サブ領域のガンマ平均値を得るステップ、及び
前記表示サブ領域のガンマ平均値に基づいて、前記表示サブ領域中のいずれか1つの画素のボンディング点グレースケールに対応するグレースケール補償値を決定するステップを含み、
前記ディスプレイパネルのボンディング点グレースケールに対応する少なくとも1組の画像データを取得する前記ステップは、
前記ディスプレイパネルの複数のボンディング点グレースケールを決定するステップ、
各前記ボンディング点グレースケールに基づいて、1組の前記画像データを取得するステップであって、前記画像データは各画素の画素データを含むステップ、及び
前記画素データの画素輝度及び画素座標を決定するステップを含み、
前記画像データ中の各画素の画素データにおける画素座標及び画素輝度に基づき、前記ディスプレイパネルを表示メイン領域と少なくとも1つの表示サブ領域とに分割し、同一表示サブ領域中の各画素のガンマ値を加算した後、該表示サブ領域中の画素数で割ることで、各前記表示サブ領域のガンマ平均値を得る前記ステップは、
前記画像データ中の各画素間の第1輝度差閾値を決定するステップ、
中心領域の画素輝度は一般に比較的高い場合、前記第1輝度差閾値及び前記画素座標に基づいて、前記ディスプレイパネルを表示メイン領域と少なくとも1つの表示サブ領域とに分割するステップ、
同一画素の複数組に対応するボンディング点グレースケールと画素輝度とに基づいて、輝度-グレースケール関係曲線をフィッティングするステップ、
フィッティングされた後の前記輝度-グレースケール関係曲線に基づき、各画素のガンマ値を決定するステップ、及び
前記各画素のガンマ値及び画素座標に基づいて、前記表示サブ領域のガンマ平均値を計算するステップを含む、ディスプレイパネルのグレースケール補償方法。
【請求項2】
前記表示サブ領域のガンマ平均値に基づいて、前記表示サブ領域中のいずれか1つの画素のボンディング点グレースケールに対応するグレースケール補償値を決定する前記ステップは、
前記表示サブ領域中の各画素のガンマ値に基づき、前記表示サブ領域のガンマ平均値を得るステップ、
前記輝度-グレースケール関係曲線及び前記ガンマ平均値に基づいて、前記表示サブ領域中のいずれか1つの画素の画素輝度に対応する第1実際グレースケールを決定するステップ、
前記輝度-グレースケール関係曲線に基づいて、目標グレースケールを決定するステップであって、前記目標グレースケール前記表示メイン領域中の1つの画素の前記ボンディング点グレースケールに対応する第2実際グレースケールとする、ステップ、及び
前記第2実際グレースケールと前記第1実際グレースケールの差分結果、前記グレースケール補償値とするステップを含む請求項に記載のグレースケール補償方法。
【請求項3】
前記輝度-グレースケール関係曲線及び前記ガンマ平均値に基づいて、前記表示サブ領域中のいずれか1つの画素の画素輝度に対応する第1実際グレースケールを決定する前記ステップは、
前記画素の画素座標に基づき、前記画素が位置する表示サブ領域を決定するステップ、
前記表示サブ領域のガンマ平均値を前記画素のガンマ平均値として決定するステップ、及び
取得した各表示サブ領域中の画素座標に基づいて、画素座標によって対応する表示サブ領域に属する画素を判断し、前記輝度-グレースケール関係曲線及び前記画素のガンマ平均値に基づいて、画素の第1実際グレースケールを得るステップを含む請求項に記載のグレースケール補償方法。
【請求項4】
前記表示サブ領域のガンマ平均値に基づいて、前記表示サブ領域中のいずれか1つの画素のボンディング点グレースケールに対応するグレースケール補償値を決定する前記ステップの後、さらに、
前記少なくとも1つの表示サブ領域中のいずれか1つの画素のボンディング点グレースケールに対応するグレースケール補償値に基づいて、前記ボンディング点グレースケールに対応するグレースケール補償テーブルを得るステップ、及び
前記グレースケール補償テーブルを前記ディスプレイパネルに記憶するステップを含む請求項1に記載のグレースケール補償方法。
【請求項5】
前記グレースケール補償テーブルを前記ディスプレイパネルに記憶する前記ステップの後、さらに、
前記グレースケール補償テーブルに対応する画像データを取得するステップ、
前記ディスプレイパネルのグレースケール補償効果を評価するステップ、及び
前記グレースケール補償効果が予期する補償効果に合致する場合、前記グレースケール補償方法を終了し、前記グレースケール補償効果が予期する補償効果に合致しない場合、請求項1に記載のグレースケール補償方法を繰り返すステップであって、前記予期する補償効果は、前記表示サブ領域中のいずれか1つの画素の画素輝度と前記表示メイン領域中の1つの画素の画素輝度との差が第2輝度差閾値以下であることである、ステップを含む請求項に記載のグレースケール補償方法。
【請求項6】
グレースケール補償装置であって、取得モジュール、処理モジュール、及び決定モジュールを含み、
前記取得モジュールは、ディスプレイパネルのボンディング点グレースケールに対応する少なくとも1組の画像データを取得し、前記1組の画像データは対応するボンディング点グレースケールによって駆動されるディスプレイパネルの1つの画像が有する原画像データであることに用いられ、具体的には、前記ディスプレイパネルの複数のボンディング点グレースケールを決定し、各前記ボンディング点グレースケールに基づいて、1組の前記画像データを取得し、ここで前記画像データは各画素の画素データを含み、前記画素データは画素輝度及び画素座標を含み、前記画素データの画素輝度及び画素座標を決定することに用いられ
前記処理モジュールは、前記画像データ中の各画素の画素データにおける画素座標及び画素輝度に基づき、前記ディスプレイパネルを表示メイン領域と少なくとも1つの表示サブ領域とに分割し、同一表示サブ領域中の各画素のガンマ値を加算した後、該表示サブ領域中の画素数で割ることで、各前記表示サブ領域のガンマ平均値を得ることに用いられ、具体的には、前記画像データ中の各画素間の第1輝度差閾値を決定し、中心領域の画素輝度は一般に比較的高い場合、前記第1輝度差閾値及び前記画素座標に基づいて、前記ディスプレイパネルを表示メイン領域と少なくとも1つの表示サブ領域とに分割することに用いられ、前記処理モジュールはさらに、同一画素の複数組に対応するボンディング点グレースケールと画素輝度に基づいて、輝度-グレースケール関係曲線をフィッティングし、前記輝度-グレースケール関係曲線に基づき、各画素のガンマ値を決定し、フィッティングされた後の前記各画素のガンマ値及び画素座標に基づいて、前記表示サブ領域のガンマ平均値を計算することに用いられ、
前記決定モジュールは、前記表示サブ領域のガンマ平均値に基づいて、前記表示サブ領域中のいずれか1つの画素のボンディング点グレースケールに対応するグレースケール補償値を決定することに用いられるグレースケール補償装置。
【請求項7】
前記処理モジュールはさらに、前記表示サブ領域中の各画素のガンマ値に基づき、前記表示サブ領域のガンマ平均値を得て、前記輝度-グレースケール関係曲線及び前記ガンマ平均値に基づいて、前記表示サブ領域中のいずれか1つの画素の画素輝度に対応する第1実際グレースケールを決定し、前記輝度-グレースケール関係曲線に基づいて、目標グレースケールを決定し、ここで前記目標グレースケール前記表示メイン領域中の1つの画素の前記ボンディング点グレースケールに対応する第2実際グレースケールとし、前記第2実際グレースケールと前記第1実際グレースケールの差分、前記グレースケール補償値とすることに用いられる請求項に記載のグレースケール補償装置。
【請求項8】
前記処理モジュールはさらに、前記画素の画素座標に基づき、前記画素が位置する表示サブ領域を決定し、前記表示サブ領域のガンマ平均値を前記画素のガンマ平均値として決定し、取得した各表示サブ領域中の画素座標に基づいて、画素座標によって対応する表示サブ領域に属する画素を判断し、前記輝度-グレースケール関係曲線及び前記画素のガンマ平均値に基づいて、画素の第1実際グレースケールを得ることに用いられる請求項に記載のグレースケール補償装置。
【請求項9】
前記決定モジュールはさらに、前記少なくとも1つの表示サブ領域中のいずれか1つの画素のボンディング点グレースケールに対応するグレースケール補償値に基づいて、前記ボンディング点グレースケールに対応するグレースケール補償テーブルを得て、前記グレースケール補償テーブルを前記ディスプレイパネルに記憶することに用いられる請求項に記載のグレースケール補償装置。
【請求項10】
グレースケール補償システムであって、
ディスプレイパネル、
前記ディスプレイパネルのグレースケール補償値を決定することに用いられる請求項に記載のグレースケール補償装置、及び
前記ディスプレイパネル及び前記グレースケール補償装置に接続され、前記グレースケール補償値を前記ディスプレイパネルに記憶することに用いられる記憶装置を含むグレースケール補償システム。
【請求項11】
前記ディスプレイパネルは1つの表示メイン領域及び少なくとも1つの表示サブ領域を含む請求項10に記載のグレースケール補償システム。
【請求項12】
前記ディスプレイパネルのボンディング点グレースケールはグレースケールL0、グレースケールL25、グレースケールL48、グレースケールL64、グレースケールL128、グレースケールL225及びグレースケールL255のうちの少なくとも1つのグレースケールを含む請求項10に記載のグレースケール補償システム。
【請求項13】
前記取得モジュールはカメラを含む請求項10に記載のグレースケール補償システム。
【請求項14】
前記ディスプレイパネルは少なくとも14個の表示サブ領域を含む請求項11に記載のグレースケール補償システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は表示技術分野に関し、具体的にはディスプレイパネルのグレースケール補償方法、グレースケール補償装置及びグレースケール補償システムに関する。
【背景技術】
【0002】
ディスプレイパネル(Panel)の輝度均一化(Demura)修復を行う時、製品の中心の光学特性を確保するために、通常、Panelの中心輝度及びガンマ(gamma)を目標値として採用し、図1に示す中心点のように、それが採用するガンマ曲線はgamma23であり、特定のボンディング点グレースケールに対応するガンマ値は2.218であり、ディスプレイパネルのグレースケール補償計算を行い、他の位置のグレースケール補償は中心とのグレースケール差分に基づきフィッティングされるが、Panelの各点の実際のgammaに差が存在するため、図1に示すように、採用するガンマ曲線がそれぞれgamma11-gamma35であり、同一ボンディング点グレースケールで、異なるガンマ曲線は異なるガンマ値に対応し、従って、中心点の輝度、gammaを基準として採用してグレースケール差分補償を行うと、1回のグレースケール補償の精度は低すぎる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本願はディスプレイパネルのグレースケール補償方法、グレースケール補償装置及びグレースケール補償システムを提供し、ディスプレイパネルにグレースケール補償を1回行う場合に存在する、精度が低すぎるという技術的問題を軽減する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
第1態様によれば、本願はディスプレイパネルのグレースケール補償方法を提供し、それは、ディスプレイパネルのボンディング点グレースケールに対応する少なくとも1組の画像データを取得するステップ、画像データに基づき、ディスプレイパネルを表示メイン領域と少なくとも1つの表示サブ領域とに分割し、各表示サブ領域のガンマ平均値を得るステップ、及び、表示サブ領域のガンマ平均値に基づいて、表示サブ領域中のいずれか1つの画素のボンディング点グレースケールに対応するグレースケール補償値を決定するステップを含む。
【0005】
そのうちのいくつかの実施形態では、ディスプレイパネルのボンディング点グレースケールに対応する少なくとも1組の画像データを取得するステップは、ディスプレイパネルの複数のボンディング点グレースケールを決定するステップ、各ボンディング点グレースケールに基づいて、1組の画像データを取得するステップであって、画像データは各画素の画素データを含む、ステップ、及び、画素データの画素輝度及び画素座標を決定するステップを含む。
【0006】
そのうちのいくつかの実施形態では、画像データに基づき、ディスプレイパネルを表示メイン領域と少なくとも1つの表示サブ領域とに分割し、各表示サブ領域のガンマ平均値を得るステップは、画像データ中の各画素間の第1輝度差閾値を決定するステップ、及び、第1輝度差閾値及び画素座標に基づいて、ディスプレイパネルを表示メイン領域と少なくとも1つの表示サブ領域とに分割するステップを含む。
【0007】
そのうちのいくつかの実施形態では、画像データに基づき、ディスプレイパネルを表示メイン領域と少なくとも1つの表示サブ領域とに分割し、各表示サブ領域のガンマ平均値を得るステップは、さらに、同一画素の複数組対応するボンディング点グレースケールと画素輝度に基づいて、輝度-グレースケール関係曲線をフィッティングするステップ、輝度-グレースケール関係曲線に基づき、各画素のガンマ値を決定するステップ、及び、各画素のガンマ値及び画素座標に基づいて、表示サブ領域のガンマ平均値を計算するステップを含む。
【0008】
そのうちのいくつかの実施形態では、表示サブ領域のガンマ平均値に基づいて、表示サブ領域中のいずれか1つの画素のボンディング点グレースケールに対応するグレースケール補償値を決定するステップは、表示サブ領域中の各画素のガンマ値に基づき、表示サブ領域のガンマ平均値を得るステップ、輝度-グレースケール関係曲線及びガンマ平均値に基づいて、いずれか1つの画素の画素輝度に対応する第1実際グレースケールを決定するステップ、輝度-グレースケール関係曲線に基づいて、目標グレースケールを決定するステップであって、目標グレースケール表示メイン領域中の1つの画素のボンディング点グレースケールに対応する第2実際グレースケールとする、ステップ、及び、第2実際グレースケールと第1実際グレースケールの差分結果に基づき、グレースケール補償値を決定するステップを含む。
【0009】
そのうちのいくつかの実施形態では、輝度-グレースケール関係曲線及びガンマ平均値に基づいて、いずれか1つの画素の画素輝度に対応する第1実際グレースケールを決定するステップは、画素の画素座標に基づき、画素が位置する表示サブ領域を決定するステップ、表示サブ領域のガンマ平均値を画素のガンマ平均値として決定するステップ、及び、輝度-グレースケール関係曲線及び画素のガンマ平均値に基づいて、いずれか1つの画素の第1実際グレースケールを得るステップを含む。
【0010】
そのうちのいくつかの実施形態では、表示サブ領域のガンマ平均値に基づいて、表示サブ領域中のいずれか1つの画素のボンディング点グレースケールに対応するグレースケール補償値を決定するステップの後、さらに、少なくとも1つの表示サブ領域中のいずれか1つの画素のボンディング点グレースケールに対応するグレースケール補償値に基づいて、ボンディング点グレースケールに対応するグレースケール補償テーブルを得るステップ、及び、グレースケール補償テーブルをディスプレイパネルに記憶するステップを含む。
【0011】
そのうちのいくつかの実施形態では、グレースケール補償テーブルをディスプレイパネルに記憶するステップの後、さらに、グレースケール補償テーブルに対応する画像データを取得するステップ、ディスプレイパネルのグレースケール補償効果を評価するステップ、及びグレースケール補償効果が予期する補償効果に合致する場合、グレースケール補償方法を終了し、グレースケール補償効果が予期する補償効果に合致しない場合、上記実施形態の少なくとも一項のグレースケール補償方法を繰り返すステップであって、予期する補償効果は、表示サブ領域中のいずれか1つの画素の画素輝度と表示メイン領域中の1つの画素の画素輝度との差が第2輝度差閾値以下であることである、ステップを含む。
【0012】
第2態様によれば、本願はグレースケール補償装置を提供し、それは取得モジュール、処理モジュール及び決定モジュールを含み、前記取得モジュールは、ディスプレイパネルのボンディング点グレースケールに対応する少なくとも1組の画像データを取得することに用いられ、前記処理モジュールは、画像データに基づき、ディスプレイパネルを表示メイン領域と少なくとも1つの表示サブ領域とに分割し、各表示サブ領域のガンマ平均値を得ることに用いられ、前記決定モジュールは、表示サブ領域のガンマ平均値に基づいて、表示サブ領域中のいずれか1つの画素のボンディング点グレースケールに対応するグレースケール補償値を決定することに用いられる。
【0013】
第3態様によれば、本願はグレースケール補償システムを提供し、それはディスプレイパネル、上記いずれか1つの実施形態におけるグレースケール補償装置、及び書き込み装置を含み、グレースケール補償装置はディスプレイパネルのグレースケール補償値を決定することに用いられ、書き込み装置はディスプレイパネル及びグレースケール補償装置に接続され、グレースケール補償値をディスプレイパネルに記憶することに用いられる。
【発明の効果】
【0014】
本願が提供するディスプレイパネルのグレースケール補償方法、グレースケール補償装置及びグレースケール補償システムは、画像データによってディスプレイパネルを表示メイン領域と表示サブ領域とに分割し、各表示サブ領域自体のガンマ平均値に基づき、表示サブ領域中の対応する画素のグレースケール補償値を決定でき、ディスプレイパネルにおける画素の1回のグレースケール補償精度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】ディスプレイパネルのパーティション及びガンマ分布の構造模式図である。
図2】本願の実施例が提供するグレースケール補償方法のプロセス模式図である。
図3】本願の実施例が提供するグレースケール補償装置の構造模式図である。
図4】本願の実施例が提供するグレースケール補償システムの構造模式図である。
図5】本願の実施例が提供するグレースケール補償のプロセス模式図である。
図6】本願の実施例が提供する輝度-グレースケール関係曲線の構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本願の目的、技術的解決手段及び効果をさらに明瞭かつ明確にするために、以下、図面を参照し且つ実施例を挙げて本願を更に詳細に説明する。ここで説明される具体的な実施例は単に本願を解釈することに用いられ、本願を限定するためのものではないと理解すべきである。
【0017】
図1図6に参照されるように、図2に示すように、本実施例はディスプレイパネルのグレースケール補償方法を提供し、それは以下のステップを含む。
【0018】
ステップS10:ディスプレイパネルのボンディング点グレースケールに対応する少なくとも1組の画像データを取得する。
【0019】
ステップS20:画像データに基づき、ディスプレイパネルを表示メイン領域と少なくとも1つの表示サブ領域とに分割し、各表示サブ領域のガンマ平均値を得る。
【0020】
及びステップS30:表示サブ領域のガンマ平均値に基づいて、表示サブ領域中のいずれか1つの画素のボンディング点グレースケールに対応するグレースケール補償値を決定する。
【0021】
理解され得るように、本実施例が提供するディスプレイパネルのグレースケール補償方法は、画像データによってディスプレイパネルを表示メイン領域と表示サブ領域とに分割し、各表示サブ領域自体のガンマ平均値に基づいて表示サブ領域中の対応する画素のグレースケール補償値を決定でき、ディスプレイパネルにおける画素の1回のグレースケール補償精度を向上させることができる。
【0022】
なお、本実施例におけるディスプレイパネルは1つ又は複数のボンディング点グレースケールを有し、各ボンディング点グレースケールに対して1組の画像データを取得できる。該1組の画像データは対応するボンディング点グレースケールによって駆動されるディスプレイパネルの1つの画像が有する原画像データであり、画像取得モジュール、たとえば、カメラ等によって取得でき、原画像データは各画素の画素座標及び画素輝度を含んでもよい。
【0023】
そのうち、画素輝度と画素グレースケールは1対1で対応する関係を有し、従って、異なる画素輝度に基づいて対応する画素グレースケールを取得できる。
【0024】
そのうち、ボンディング点グレースケールはグレースケールL0、グレースケールL25、グレースケールL48、グレースケールL64、グレースケールL128、グレースケールL225及びグレースケールL255のうちの少なくとも1つであってもよいが、これらに限定されない。これに基づいて、同一画素の異なるボンディング点グレースケール及び対応する画素輝度に基づき、フィッティング計算によって輝度-グレースケール関係曲線を取得できる。
【0025】
これをもとに、対応する式に基づき、ボンディング点グレースケール及びいくつかのボンディング点グレースケールに対応する画素輝度によって、該画素の該ボンディング点グレースケールでの対応するガンマ値を得ることができる。
【0026】
従って、各画素点の画素輝度間の差の範囲に基づき、前記画像データ中の各画素点に対してパーティションを行うことができ、そのうち、通常、中心領域の画素輝度は一般に比較的高く、この場合、中心領域内の各画素を表示メイン領域として分割してもよく、他の領域を少なくとも1つの表示サブ領域として分割してもよい。理解され得るように、画像データ中の各画素の画素座標とディスプレイパネルにおける各画素の画素座標は対応する座標変換によって1対1で対応する関係を実現できる。
【0027】
各画素のガンマ値と表示サブ領域の分布状況に基づいて、対応する表示サブ領域に含まれる画素及びこれらの画素のガンマ値を決定でき、同一表示サブ領域中の各画素のガンマ値を加算した後、該表示サブ領域中の画素数で割ると、該表示サブ領域のガンマ平均値を得ることができる。
【0028】
次に、各表示サブ領域中の各画素がそれぞれのボンディング点グレースケールに対応するグレースケール補償値を計算する場合、表示メイン領域中の1つの画素点のガンマ値ではなく、各画素が位置する表示サブ領域のガンマ平均値を採用することで、表示メイン領域中の1つの画素点のガンマ値に基づいて対応するグレースケール補償値を取得する時に存在する、精度が低いという技術的問題を解消又は軽減できる。
【0029】
そのうちの1つの実施例では、ディスプレイパネルのボンディング点グレースケールに対応する少なくとも1組の画像データを取得するステップは、以下のステップを含む。ディスプレイパネルの複数のボンディング点グレースケールを決定する。各ボンディング点グレースケールに基づいて、1組の画像データを取得し、画像データは各画素の画素データを含む。画素データの画素輝度及び画素座標を決定する。
【0030】
なお、本実施例における画像データはディスプレイパネルの画面を撮影する過程で、生成される原画像データであってもよく、次に、画像取得モジュール、たとえば、カメラ等はさらに該原画像データに基づき、対応する画面を生成する。原画像データについて、それは各画素の画素輝度及び画素座標を含んでもよい。
【0031】
そのうちの1つの実施例では、画像データに基づき、ディスプレイパネルを表示メイン領域と少なくとも1つの表示サブ領域とに分割し、各表示サブ領域のガンマ平均値を得るステップは以下のステップを含む。画像データ中の各画素間の第1輝度差閾値を決定する。第1輝度差閾値及び画素座標に基づいて、ディスプレイパネルを表示メイン領域と少なくとも1つの表示サブ領域とに分割する。
【0032】
理解され得るように、画像データに基づき各画素の画素輝度を得ることができ、各画素の画素輝度に基づいて特定の輝度範囲内の各画素、及び対応する各画素の画素座標を得ることができ、次に、同一輝度範囲内にある各画素が位置する領域を1つの表示サブ領域とし、同様に、他の表示サブ領域が位置する領域を得ることができる。
【0033】
そのうちの1つの実施例では、画像データに基づき、ディスプレイパネルを表示メイン領域と少なくとも1つの表示サブ領域にと分割し、各表示サブ領域のガンマ平均値を得るステップは、さらに以下のステップ含む。同一画素の複数組対応するボンディング点グレースケールと画素輝度に基づいて、輝度-グレースケール関係曲線をフィッティングする。輝度-グレースケール関係曲線に基づき、各画素のガンマ値を決定する。各画素のガンマ値及び画素座標に基づいて、表示サブ領域のガンマ平均値を計算する。
【0034】
そのうちの1つの実施例では、表示サブ領域のガンマ平均値に基づいて、表示サブ領域中のいずれか1つの画素のボンディング点グレースケールに対応するグレースケール補償値を決定するステップは以下のステップを含む。表示サブ領域中の各画素のガンマ値に基づき、表示サブ領域のガンマ平均値を得る。輝度-グレースケール関係曲線及びガンマ平均値に基づいて、いずれか1つの画素の画素輝度に対応する第1実際グレースケールを決定する。輝度-グレースケール関係曲線に基づいて、目標グレースケールを決定し、目標グレースケール表示メイン領域中の1つの画素のボンディング点グレースケールに対応する第2実際グレースケールとする。第2実際グレースケールと第1実際グレースケールの差分結果に基づき、グレースケール補償値を決定する。
【0035】
なお、画像データについて、画素座標に基づき表示メイン領域中の1つの画素のグレースケールを目標グレースケールとして選択してもよい。
【0036】
そのうちの1つの実施例では、輝度-グレースケール関係曲線及びガンマ平均値に基づいて、いずれか1つの画素の画素輝度に対応する第1実際グレースケールを決定するステップは以下のステップを含む。画素の画素座標に基づき、画素が位置する表示サブ領域を決定する。表示サブ領域のガンマ平均値を画素のガンマ平均値として決定する。輝度-グレースケール関係曲線及び画素のガンマ平均値に基づいて、いずれか1つの画素の第1実際グレースケールを得る。
【0037】
なお、取得した各表示サブ領域中の画素座標に基づいて、画素座標によって対応するこれらの表示サブ領域に属する画素を判断できる。
【0038】
そのうちの1つの実施例では、表示サブ領域のガンマ平均値に基づいて、表示サブ領域中のいずれか1つの画素のボンディング点グレースケールに対応するグレースケール補償値を決定するステップの後、さらに以下のステップを含む。少なくとも1つの表示サブ領域中のいずれか1つの画素のボンディング点グレースケールに対応するグレースケール補償値に基づいて、ボンディング点グレースケールに対応するグレースケール補償テーブルを得る。グレースケール補償テーブルをディスプレイパネルに記憶する
【0039】
そのうちの1つの実施例では、グレースケール補償テーブルをディスプレイパネルに記憶するステップの後、さらに以下のステップを含む。グレースケール補償テーブルに対応する画像データを取得する。ディスプレイパネルのグレースケール補償効果を評価する。グレースケール補償効果が予期する補償効果に合致する場合、グレースケール補償方法を終了し、予期する補償効果は表示サブ領域中のいずれか1つの画素の画素輝度と表示メイン領域中の1つの画素の画素輝度との差が第2輝度差閾値以下であることである。グレースケール補償効果が予期する補償効果に合致しない場合、上記実施例の少なくとも一項のグレースケール補償方法を繰り返す。
【0040】
図3に示すように、そのうちの1つの実施例では、本実施例はグレースケール補償装置を提供し、それは取得モジュール10、処理モジュール20及び決定モジュール30を含み、上記取得モジュール10は、ディスプレイパネルのボンディング点グレースケールに対応する少なくとも1組の画像データを取得することに用いられ、上記処理モジュール20は、画像データに基づき、ディスプレイパネルを表示メイン領域と少なくとも1つの表示サブ領域とに分割し、各表示サブ領域のガンマ平均値を得ることに用いられ、上記決定モジュール30は、表示サブ領域のガンマ平均値に基づいて、表示サブ領域中のいずれか1つの画素のボンディング点グレースケールに対応するグレースケール補償値を決定することに用いられる。
【0041】
理解され得るように、本実施例が提供するグレースケール補償装置は、画像データによってディスプレイパネルを表示メイン領域と表示サブ領域とに分割し、各表示サブ領域自体のガンマ平均値に基づいて表示サブ領域中の対応する画素のグレースケール補償値を決定でき、ディスプレイパネルにおける画素の1回のグレースケール補償精度を向上させることができる。
【0042】
図4に示すように、そのうちの1つの実施例では、本実施例はグレースケール補償システムを提供し、それはディスプレイパネル300、上記いずれか1つの実施例におけるグレースケール補償装置100及び書き込み装置200を含み、上記グレースケール補償装置100はディスプレイパネルのグレースケール補償値を決定することに用いられ、上記書き込み装置200はディスプレイパネル300及びグレースケール補償装置100に接続され、グレースケール補償値をディスプレイパネル300に記憶することに用いられる。
【0043】
理解され得るように、本実施例が提供するグレースケール補償システムは、画像データによってディスプレイパネルを表示メイン領域と表示サブ領域とに分割し、各表示サブ領域自体のガンマ平均値に基づいて表示サブ領域中の対応する画素のグレースケール補償値を決定でき、ディスプレイパネルにおける画素の1回のグレースケール補償精度を向上させることができる。
【0044】
以上のように、図5に示すように、上記実施例におけるグレースケール補償過程は具体的には以下の通りである。
【0045】
Demuraを開始すると同時に、グレースケール補償書込み回数cycleをゼロに設定する。次に、ディスプレイパネルのXプリント回路基板におけるフラッシュ(Flash)内の原グレースケール補償データを消去し、且つディスプレイパネルのタイミングコントローラをリセットし、次に、グレースケール補償書込み回数cycleを1に設定する。
【0046】
カメラを使用して撮影して画像取得を行うこと。カメラによってディスプレイパネル中の異なる予め設定したボンディング点グレースケールに対応する初期muraを有する輝度ピクチャを撮影する過程で、対応する画像データを得ることができる。該画像データは各画素点の座標値及び各画素点の輝度値を含む。
【0047】
前処理及びパーティションgamma計算のデータ処理。各画素間の輝度値差に基づき画像パーティションを決定し、たとえば、輝度差の値が所定の範囲内にあるものを1つのパーティションとし、各画素点のボンディング点グレースケール及び対応する輝度値が既知であり、従って、下記[式1]及び[式2]により、各画素点の異なるボンディング点グレースケールでのgammaを取得でき、次に上記各画素点のgammaに基づき各パーティションの平均gammaを計算して得る。具体的には、ディスプレイパネルの各領域gammaの実際の差の状況に基づき、補償対象のボンディング点グレースケール(L25、L48、L64、L128、L225等)に対して画像パーティションを行い、たとえば、図1に示すように、Panelを3×5個の領域に分割してもよく、次に、収集した各ボンディング点グレースケール及びそれに対応する輝度値に基づき、輝度-グレースケール関係曲線をフィッティングし、且つ各領域に対して、[式2]により各パーティションの平均ガンマ値を計算する。
【0048】
【数1】
【0049】
[式1]により変換した後、下記[式2]を得ることができる。
【0050】
【数2】
【0051】
[式2]により変換した後、下記[式3]を得ることができる。
【0052】
【数3】
【0053】
そのうち、Xは対応するグレースケールであり、ボンディング点グレースケールであってもよく、計算する必要があるグレースケールであってもよく、Lum(X)はカメラによって収集されたグレースケールXに対応する輝度値であり、Lum(255)及びLum(0)はカメラによって収集されたグレースケールL255、グレースケールL0を正規化した後の対応する輝度値であり、gammaはガンマ値であってもよく、平均ガンマ値であってもよい。
【0054】
グレースケール補償テーブル(Table)の生成。ディスプレイパネルの中心領域を目標グレースケールの値の範囲とし、各画素の画素輝度と目標輝度の差分を計算し、いずれか1つの画素の画素座標(i,j)に対して、それが位置するパーティション(m,n)を判断し、そのうち、これらのパーティションはアレイ状に分布するものであってもよく、mは第1方向に沿って分布する行数であってもよく、nは第2方向に沿って分布する列数であってもよく、対応する画素のガンマ値を対応する領域の平均gamma(m,n)値として選択し、次に、[式3]により輝度-グレースケール変換を行い、対応するガンマ平均値に対応するグレースケール値を求め、たとえば、図6に示すように、パーティション内の1つの画素について、図6に示すフィッティングして生成された輝度-グレースケール関係曲線に応じて、特定のグレースケールL1に対応する輝度G1に対して、中心点の目標輝度はG2であり、輝度-グレースケール関係曲線及び該パーティションのガンマ平均値に基づき、[式3]を利用して輝度G2に対応するグレースケールL2を求めることができ、この場合、該画素のボンディング点グレースケールに必要なグレースケール補償値はΔL=(L2-L1)である。これに基づいて、異なる画素の該ボンディング点グレースケールに対応するグレースケール補償値を得ることができ、次に、同一ボンディング点グレースケールでの異なる画素のグレースケール補償値に基づき、対応するグレースケール補償テーブルを生成することができる。同様に、他のボンディング点グレースケールに対応するグレースケール補償テーブルを得ることができる。
【0055】
これらのグレースケール補償テーブルをディスプレイパネルのタイミングコントローラに書き込み、且つタイミングコントローラをリセットする(Reset TCON)。
【0056】
次に、ディスプレイパネルのグレースケール補償効果に対して効果評価を行うこと:グレースケール補償効果が予期する補償効果に合致する場合、上記グレースケール補償過程を終了してもよく、グレースケール補償効果が予期する補償効果に合致しない場合、グレースケール補償書込み回数cycleが2未満であるか否かを判断し、グレースケール補償書込み回数cycleが2未満である場合、上記補償過程を順に繰り返し、グレースケール補償書込み回数cycleが2以上である場合、上記グレースケール補償過程を終了してもよい。
【0057】
理解され得るように、上記グレースケール補償過程は、異なるパーティションのgammaに基づいて輝度-グレースケール変換を行い、補償を行うことを実現でき、Panelの各領域の差が比較的大きい場合の1回の修復補償効果を向上させ、複数回の反復修復による付加的な生産コストを低減させる。
【0058】
Demuraプロセスでは、撮影したピクチャを前処理した後、画像をm*n個のパーティションに分割して処理し(m、nの値はPanelの実際の差の状況に基づき増減できる)、且つ各パーティションのgamma平均値をフィッティング計算し、Panelの各画素点の補償データを計算する時、それぞれに対応する領域のgammaを使用して輝度-グレースケール変換を行い、補償値を計算する。Panel全面の各領域のgammaと中心点の差が比較的大きい場合、1回のDemura修復だけで最適に補償できないという問題を解決できる。
【0059】
上記グレースケール補償過程に基づいて、同様に、グレースケール補償の回数を低減させ、グレースケール補償の所要の時間コストを減少させ、更にディスプレイパネルの生産コストを低減させることができる。
【0060】
理解され得るように、当業者にとっては、本願の技術的解決手段及びその発明の思想に基づいて均等物への置換又は変更を行うことができ、すべてのこれらの変更又は置換は本願の添付の特許請求の範囲の保護範囲に属すべきである。
【符号の説明】
【0061】
10 取得モジュール
20 処理モジュール
30 決定モジュール
100 グレースケール補償装置
200 書き込み装置
300 ディスプレイパネル
図1
図2
図3
図4
図5
図6