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特許7405920地図情報の処理方法、装置、機器および記憶媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-18
(45)【発行日】2023-12-26
(54)【発明の名称】地図情報の処理方法、装置、機器および記憶媒体
(51)【国際特許分類】
   G06T 7/70 20170101AFI20231219BHJP
   G09B 29/10 20060101ALI20231219BHJP
【FI】
G06T7/70 A
G09B29/10 A
【請求項の数】 17
(21)【出願番号】P 2022139079
(22)【出願日】2022-09-01
(65)【公開番号】P2023066370
(43)【公開日】2023-05-15
【審査請求日】2022-09-01
(31)【優先権主張番号】202111266450.1
(32)【優先日】2021-10-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】514322098
【氏名又は名称】ベイジン バイドゥ ネットコム サイエンス テクノロジー カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Beijing Baidu Netcom Science Technology Co., Ltd.
【住所又は居所原語表記】2/F Baidu Campus, No.10, Shangdi 10th Street, Haidian District, Beijing 100085, China
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】趙 嘉
(72)【発明者】
【氏名】徐 濛
(72)【発明者】
【氏名】張 坤
【審査官】▲広▼島 明芳
(56)【参考文献】
【文献】特開2020-094815(JP,A)
【文献】特表2013-501976(JP,A)
【文献】欧州特許出願公開第02450667(EP,A1)
【文献】米国特許出願公開第2008/0268876(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06T 7/00 - 7/90
G09B 29/10
G06V 10/00 - 20/90
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子機器によって実行される地図情報の処理方法であって、
照会される画像における主物体を決定して前記主物体の前記照会される画像における場面環境情報を決定することと、
前記主物体の場面環境情報に応じて前記照会される画像の地図照会意図を決定して物体認識結果とすることと、
前記物体認識結果に応じて電子地図の候補関心点から照会される画像とマッチングした目標関心点を選ぶことと、を含み、
前記場面環境情報は、前記主物体の照会される画像における場面環境を記述するために利用され、前記場面環境が前記主物体以外の他の物体に基づいて決定され、前記地図照会意図は、ユーザの関心点照会要求を表現するために利用される
地図情報の処理方法。
【請求項2】
前記主物体の前記照会される画像における場面環境情報を決定することは、
前記照会される画像における主物体と他の物体との間の空間関係を決定することと、
前記照会される画像の背景情報を決定することと、
前記空間関係および/又は前記背景情報に応じて主物体の前記照会される画像における場面環境情報を決定することと、を含む、
請求項に記載の地図情報の処理方法。
【請求項3】
前記物体認識結果に応じて電子地図の候補関心点から照会される画像とマッチングした目標関心点を選ぶことは、
物体と地図サービスとの間の予め設定された関連関係に応じて物体認識結果と関連する候補地図サービスを決定することと、
前記候補地図サービスから目標地図サービスを選ぶことと、
前記目標地図サービスがオフラインサービスに属する場合、前記目標地図サービスに応じて電子地図の候補関心点から照会される画像とマッチングした目標関心点を選ぶことと、を含む、
請求項1に記載の地図情報の処理方法。
【請求項4】
前記候補地図サービスから目標地図サービスを選ぶことは、
ユーザの属性情報に応じて前記候補地図サービスを篩別し、残りの候補地図サービスを得ることと、
ユーザに残りの候補地図サービスを提示することと、
残りの候補地図サービスに対する選択操作に応じて前記候補地図サービスから目標地図サービスを選ぶことと、を含む、
請求項に記載の地図情報の処理方法。
【請求項5】
前記電子地図の候補関心点から照会される画像とマッチングした目標関心点を選ぶことは、
物体と関心点タイプとの間の予め設定された関連関係に応じて前記物体認識結果が属する候補関心点タイプを目標関心点タイプとすることと、
電子地図の候補関心点から前記目標関心点タイプに属しかつ関心点タグが前記物体認識結果を含む候補関心点を、照会される画像とマッチングした目標関心点として選ぶことと、を含む、
請求項1に記載の地図情報の処理方法。
【請求項6】
前記電子地図の候補関心点から照会される画像とマッチングした目標関心点を選んだ後には、
関心点と地図サービスとの間の予め設定された関連関係に応じて、目標関心点と関連する候補地図サービスを決定することと、
ユーザの属性情報に応じて前記候補地図サービスを篩別し、目標地図サービスを得ることと、をさらに含む、
請求項に記載の地図情報の処理方法。
【請求項7】
前記ユーザの属性情報は、ユーザの照会時間、ユーザの位置情報、ユーザの移動手段又はユーザの好みのうち、少なくとも1つを含む、
請求項またはに記載の地図情報の処理方法。
【請求項8】
体認識モジュールと、
体認識結果に応じて電子地図の候補関心点から照会される画像とマッチングした目標関心点を選ぶための関心点選択モジュールと、を含む、
地図情報の処理装置であって、
前記物体認識モジュールは、
照会される画像における主物体を決定するための主物体ユニットと、
前記主物体の前記照会される画像における場面環境情報を決定するための場面環境ユニットと、
前記主物体の場面環境情報に応じて前記照会される画像の地図照会意図を決定して前記物体認識結果とするための照会意図ユニットと、を含み、
前記場面環境情報は、前記主物体の照会される画像における場面環境を記述するために利用され、前記場面環境が前記主物体以外の他の物体に基づいて決定され、前記地図照会意図は、ユーザの関心点照会要求を表現するために利用される
地図情報の処理装置。
【請求項9】
前記場面環境ユニットは、
前記照会される画像における主物体と他の物体との間の空間関係を決定するための空間関係サブユニットと、
前記照会される画像の背景情報を決定するための背景サブユニットと、
前記空間関係および/又は前記背景情報に応じて主物体の前記照会される画像における場面環境情報を決定するための場面環境サブユニットと、を含む、
請求項に記載の地図情報の処理装置。
【請求項10】
前記関心点選択モジュールは、
物体と地図サービスとの間の予め設定された関連関係に応じて物体認識結果と関連する候補地図サービスを決定するための候補サービスユニットと、
前記候補地図サービスから目標地図サービスを選ぶための目標サービスユニットと、
前記目標地図サービスがオフラインサービスに属する場合、前記目標地図サービスに応じて電子地図の候補関心点から照会される画像とマッチングした目標関心点を選ぶための関心点選択ユニットと、を含む、
請求項に記載の地図情報の処理装置。
【請求項11】
前記目標サービスユニットは、
ユーザの属性情報に応じて前記候補地図サービスを篩別し、残りの候補地図サービスを得るための候補サービス篩別サブユニットと、
ユーザに残りの候補地図サービスを提示するための候補サービス提示サブユニットと、
残りの候補地図サービスに対する選択操作に応じて前記候補地図サービスから目標地図サービスを選ぶための目標サービスサブユニットと、を含む、
請求項10に記載の地図情報の処理装置。
【請求項12】
前記関心点選択モジュールは、
物体と関心点タイプとの間の予め設定された関連関係に応じて前記物体認識結果が属する候補関心点タイプを目標関心点タイプとするための目標関心点タイプユニットと、
電子地図から前記目標関心点タイプに属しかつ関心点タグが前記物体認識結果を含む候補関心点を、照会される画像とマッチングした目標関心点として選ぶための目標関心点ユニットと、を含む、
請求項に記載の地図情報の処理装置。
【請求項13】
関心点と地図サービスとの間の予め設定された関連関係に応じて、目標関心点と関連する候補地図サービスを決定するための候補地図サービスユニットと、
ユーザの属性情報に応じて前記候補地図サービスを篩別し、目標地図サービスを得るための目標地図サービスユニットと、を含む地図サービスモジュールをさらに含む、
請求項12に記載の地図情報の処理装置。
【請求項14】
前記ユーザの属性情報は、ユーザの照会時間、ユーザの位置情報、ユーザの移動手段又はユーザの好みのうち、少なくとも1つを含む、
請求項11または13に記載の地図情報の処理装置。
【請求項15】
少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサと通信接続するメモリと、を含み、
前記メモリには、前記少なくとも1つのプロセッサが実行可能な指令が記憶され、前記指令が前記少なくとも1つのプロセッサに実行されることにより、前記少なくとも1つのプロセッサが請求項に記載の地図情報の処理方法を実行できる、
電子機器。
【請求項16】
コンピュータ指令が記憶された非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、
前記コンピュータ指令は、コンピュータに請求項に記載の地図情報の処理方法を実行させるために利用される、
コンピュータ指令が記憶された非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項17】
プロセッサに実行されると、請求項に記載の地図情報の処理方法を実現する、
コンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、コンピュータ技術分野に関し、特にインテリジェント交通およびコンピュータビジョン技術分野に関し、具体的には、地図情報の処理方法、装置、電子機器およびコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
都市の急速な発展に伴い、電子地図は、ユーザとPOI(Point of Interest、関心点)とを結ぶ重要な架け橋になってきた。ユーザは、電子地図によってPOIを照会し、例えば、POIに到達するためのルート計画、リアルタイムナビゲーションなどを得ることができる。
【発明の概要】
【0003】
本開示は、地図情報の処理のための方法、装置、機器および記憶媒体を提供する。
【0004】
本開示の一態様によれば、
照会される画像における物体を認識して物体認識結果を得ることと、
物体認識結果に応じて電子地図の候補関心点から照会される画像とマッチングした目標関心点を選ぶことと、を含む、地図情報の処理方法を提供する。
【0005】
本開示の別の態様によれば、
照会される画像における物体を認識して物体認識結果を得るための物体認識モジュールと、
物体認識結果に応じて電子地図の候補関心点から照会される画像とマッチングした目標関心点を選ぶための関心点選択モジュールと、を含む、地図情報の処理装置を提供する。
【0006】
本開示の別の態様によれば、
少なくとも1つのプロセッサと、
少なくとも1つのプロセッサと通信接続するメモリと、を含み、
メモリには、少なくとも1つのプロセッサが実行可能な指令が記憶され、指令が少なくとも1つのプロセッサに実行されることにより、少なくとも1つのプロセッサが本開示のいずれかの実施例が提供する地図情報の処理方法を実行できる、電子機器を提供する。
【0007】
本開示の別の態様によれば、コンピュータ指令が記憶された非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、コンピュータ指令は、コンピュータに本開示のいずれかの実施例が提供する地図情報の処理方法を実行させるために利用される、コンピュータ指令が記憶された非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供する。
【0008】
本開示の別の態様によれば、プロセッサに実行されると、本開示のいずれかの実施例が提供する地図情報の処理方法を実現する、コンピュータプログラムを提供する。
【0009】
本開示の技術によれば、地図情報処理の利便性と的確性を向上させることができる。
【0010】
(0001)(0002)(0003)(0004)(0005)(0006)(0007)(0008)(0009)
本部分が記述する内容は本開示の実施例の鍵となる特徴又は重要特徴を示すことを趣旨としたものではなく、本開示の範囲を制限するために使用するものでもないことを理解すべきである。以下の明細書により本開示の他の特徴が容易に理解できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図面は本態様をより良く理解するために使用されており、本開示を限定するものではない。
図1】本開示実施例に係る地図情報の処理方法の模式図である。
図2】本開示実施例に係る別の地図情報の処理方法の模式図である。
図3A】本開示実施例に係る更なる地図情報の処理方法の模式図である。
図3B】本開示実施例に係る薬品および関連する候補地図サービスの模式図である。
図3C】本開示実施例に係る宅配便ブランドおよび関連する候補地図サービスの模式図である。
図4】本開示実施例に係る更なる地図情報の処理方法の模式図である。
図5】本開示実施例に係る地図情報の処理装置の模式図である。
図6】本開示実施例に係る地図情報の処理方法を実現するための電子機器のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照し本開示の例示的な実施例について説明する。理解を容易にするために、本開示実施例の様々な詳細が含まれているが、それらは単に例示にすぎないと考えるべきである。したがって、当業者は、本開示の範囲および精神から逸脱せず、ここで記述した実施例に様々な変更および修正を行うことができることを認識すべきである。同様に、わかりやすく簡潔にするために、以下の記述では、よく知られている機能と構造の記述が省略されている。
【0013】
以下、図面を参照し、本開示実施例に係るその態様について詳しく説明する。
【0014】
図1は、本開示実施例に係る地図情報の処理方法の模式図であり、本開示実施例は、電子地図を用いてPOIを照会する場合に適用されることができる。この方法は、地図情報の処理装置によって実行されることができ、この装置は、ハードウェアおよび/又はソフトウェアの方式を採用して実現でき、電子機器に配置されることができる。図1を参照し、具体的に、この方法は、
照会される画像における物体を認識して物体認識結果を得るS110と、
前記物体認識結果に応じて電子地図の候補関心点から照会される画像とマッチングした目標関心点を選ぶS120と、を含む。
【0015】
そのうち、電子地図の照会ページには、画像照会ウィジェットが設置されることができ、画像照会ウィジェットは、複数の種類の画像取得方式をサポートでき、例えば、ローカルアルバムから画像を選ぶことをサポートでき、画像グラバによって物体の画像を採集すること、又は画像グラバのビューファインダによって物体が属する場面を走査することもサポートできる。本開示実施例では、照会される画像の取得方式に対して、具体的な限定を行わない。
【0016】
そのうち、照会される画像における物体は、例えば、観光スポット、学校、銀行、レストラン、ガソリンスタンド、病院、スーパー、景勝地などの地理類の物体であってもよく、例えば、グルメ、薬品、景勝地ポストカード、ブランドロゴ(LOGO)などの非地理類の物体であってもよい。物体認識結果は、物体を記述するために使用され、物体の名称、物体の場面情報、異なる物体の間の空間関係又は物体の背景情報などのうち、少なくとも1つを含むことができる。
【0017】
具体的には、照会される画像の色、シボ、形状、空間などの視覚特徴を抽出して、視覚特徴に基づいて物体認識結果を決定することができ、例えば、抽出された視覚特徴を物体ライブラリにおける候補物体の視覚特徴とマッチングして物体認識結果を得ることができ、視覚特徴に基づいて三次元物体モデルを構築して三次元物体モデルを物体ライブラリにおける候補物体モデルとマッチングして物体認識結果を得ることもできる。本開示実施例では、物体認識方式に対して、具体的な限定を行わない。
【0018】
照会される画像における物体が地理類の物体である場合には、地理類の物体と電子地図における関心点との間の関連関係から、照会される画像とマッチングした目標関心点を決定することができ、例えば照会される画像が、ある博物館の画像である場合には、この博物館を目標関心点とすることができる。照会される画像における物体が非地理類の物体である場合には、この非地理類の物体を有する地理類の物体を決定して、この地理類の物体と関連する関心点を目標関心点とすることができる。例えば、照会される画像が宮保鶏丁(鶏肉とナッツの炒め物)の画像である場合には、宮保鶏丁を販売するレストランを目標関心点とすることができ、照会される画像が上海蟹の画像である場合には、上海蟹を販売するレストラン又は生鮮スーパーを目標関心点とすることができ、照会される画像が目薬の画像である場合には、この目薬を販売する薬局を目標関心点とすることができ、照会される画像がある宅配便ブランドLOGOの画像である場合には、この宅配便ブランドの店舗を目標関心点とすることができ、照会される画像がレクリエーション施設の画像である場合には、このレクリエーション施設を含む場所を目標関心点とすることができる。
【0019】
照会される画像における物体を認識して物体認識結果に応じて電子地図から目標関心点を選ぶことにより、一方では、ユーザと電子地図とのインタラクション方式を充実させ、ユーザが文字、音声を介して電子地図とインタラクションできるだけでなく、画像を介して電子地図とインタラクションできるようにもし、特に知らない物体については、ユーザは文字又は音声で記述できないが、この物体の画像を採集して、画像によって照会することができ、地図情報処理の利便性と成功率を向上させ、他方では、照会される画像における物体を認識して物体認識結果を得ることにより、照会される画像は文字、音声と比べてより多い情報量を含み、例えば、同一物体の背景が異なると、関連する関心点も異なり、物体認識結果は、物体自体の情報を含むことができるだけでなく、物体の背景、場面、他の物体との間の関係なども含むことができるため、物体認識結果に応じて目標関心点を選ぶことにより、地図情報処理の的確性も向上させた。
【0020】
本開示実施例の技術態様は、ユーザと電子地図とのインタラクション方式を充実させて、地図情報処理の利便性、成功率および的確性を向上させた。
【0021】
図2は本開示実施例に係る別の地図情報の処理方法の模式図である。本実施例は前記実施例に基づいて提案した1つの好ましい態様である。図2を参照し、本実施例に係る地図情報の処理方法は、
照会される画像における主物体を決定して前記主物体の前記照会される画像における場面環境情報を決定するS210と、
前記主物体の場面環境情報に応じて前記照会される画像の地図照会意図を決定して物体認識結果とするS220と、
前記物体認識結果に応じて電子地図の候補関心点から照会される画像とマッチングした目標関心点を選ぶS230と、を含む。
【0022】
そのうち、主物体の場面環境情報は、主物体の照会される画像における場面環境を記述するために使用され、場面環境は、主物体以外の他の物体に応じて決定されることができ、地図照会意図はユーザの関心点照会需要を表すために使用され、主物体と関連するだけでなく、場面環境情報とも関連し、地図照会意図に含まれる情報量は、主物体の情報量より多い。同じ主物体の各照会される画像における場面環境情報は異なってもよく、そのため同じ主物体が各場面環境情報で表す地図照会意図は異なってもよい。
【0023】
照会される画像Aと照会される画像Bとの主物体がいずれもケーキであることを例として、照会される画像Aの場面環境情報は、エッグビーター、計量カップなどのベーキングツールであってもよく、照会される画像Bの場面環境情報は、赤ワイン、キャンドルなどであってもよい。それに応じて、照会される画像Aの地図照会意図は、ベーキングスタジオであってもよく、照会される画像Bの地図照会意図は、お祝いのレストランであってもよい。主物体の場面環境情報に応じて照会される画像の地図照会意図を決定することにより、各地図照会意図に応じて同じ主物体のために異なる目標関心点を選ぶことができ、目標関心点の確度と、目標関心点とユーザ照会需要との間のマッチング度とを向上させる。
【0024】
1つの好ましい実施形態では、前記主物体の前記照会される画像における場面環境情報を決定することは、前記照会される画像における主物体と他の物体との間の空間関係を決定することと、前記照会される画像の背景情報を決定することと、前記空間関係および/又は前記背景情報に応じて主物体の前記照会される画像における場面環境情報を決定することと、を含む。
【0025】
本開示実施例では、照会される画像における主物体を認識できるだけでなく、照会される画像における他の物体を認識し、主物体と他の物体との間の空間関係を決定することもでき、また、照会される画像の背景情報も認識できる。空間関係に応じて場面環境情報を決定でき、又は背景情報に応じて場面環境情報を決定でき、又は空間関係と背景情報を結びつけて場面環境情報を決定できる。
【0026】
照会される画像の主物体が流れ水であることを例として、背景情報が山であれば、場面環境情報は山間渓流であってもよく、背景情報がジェットコースターであれば、場面環境情報はウォーターパークであってもよい。空間関係および/又は背景情報に応じて主物体の場面環境情報を決定することにより、場面環境情報に含まれる情報量をさらに充実させることができ、地図情報処理の的確性を向上させる。
【0027】
本開示実施例の技術態様は、主物体の場面環境情報を決定して、主物体の場面環境情報に応じて物体認識結果を決定することにより、目標関心点の確度と、目標関心点とユーザ照会需要との間のマッチング度とをさらに向上させることができる。
【0028】
図3Aは本開示実施例に係る別の地図情報の処理方法の模式図である。本実施例は前記実施例に基づいて提案した1つの好ましい態様である。図3Aを参照し、本実施例に係る地図情報の処理方法は、
照会される画像における物体を認識して物体認識結果を得るS310と、
物体と地図サービスとの間の予め設定された関連関係に応じて物体認識結果と関連する候補地図サービスを決定するS320と、
前記候補地図サービスから目標地図サービスを選ぶS330と、
前記目標地図サービスがオフラインサービスに属する場合、前記目標地図サービスに応じて電子地図の候補関心点から照会される画像とマッチングした目標関心点を選ぶS340と、を含む。
【0029】
本開示実施例では、電子地図には物体と地図サービスとの間の関連関係が予め提供されることができ、一種類の物体が、1つの地図サービスと関連されてもよく、複数の地図サービスと関連されてもよい。図3Bは本開示実施例に係る薬品および関連する候補地図サービスの模式図であり、図3Bを参照し、薬品は、診断説明サービス、販売中の薬局サービス、薬品宅配サービスと関連されることができ、図3Cは本開示実施例に係る宅配便ブランドおよび関連する候補地図サービスの模式図であり、図3Cを参照し、宅配便ブランドは、宅配便を送るサービス、宅配便サイト検索サービスと関連されることができる。
【0030】
本開示実施例では、物体と地図サービスとの間の関連関係に応じて、物体認識結果と関連する候補地図サービスを決定することができる。さらに、物体認識結果と関連する候補地図サービスを決定した後に、候補地図サービスを篩別して目標地図サービスを得て、ユーザに目標地図サービスを提供することもできる。さらに、目標地図サービスがオフラインサービスである場合、例えば目標地図サービスが販売中の薬局サービス、宅配便サイト検索サービスである場合、目標地図サービスを採用して目標関心点を選ぶことができ、例えば地図サービスと関心点との間の関連関係に応じて、電子地図における目標地図サービスと関連する候補関心点を目標関心点とすることができる。目標地図サービスが販売中の薬局サービスであることを例として、この薬品を販売する薬局を目標関心点とすることができ、目標地図サービスが宅配便サイト検索サービスであることを例として、宅配便ブランドの宅配便サイトを目標関心点とすることができる。物体認識結果と関連する候補地図サービスから目標地図サービスを選んで、かつ目標地図サービスがオフラインサービスに属する場合、目標地図サービスに応じて目標関心点を選び、新たな関心点の照会方式を提供し、その上で目標関心点を選ぶ前に地図サービスを篩別することにより、目標関心点とユーザ照会需要との間のマッチング度をさらに向上させることができる。
【0031】
なお、前記目標地図サービスがオンラインサービスに属する場合には、オンラインサービスページを提示すればよく、例えば薬品診断説明の照会ページ、薬品宅配ページ、オンライン宅配便を送るページなどを提示する。オンラインサービスを電子地図と統合することにより、電子地図の機能も充実させた。
【0032】
1つの好ましい実施形態では、前記候補地図サービスから目標地図サービスを選ぶことは、ユーザの属性情報に応じて前記候補地図サービスを篩別し、残りの候補地図サービスを得ることと、ユーザに残りの候補地図サービスを提示することと、残りの候補地図サービスに対する選択操作に応じて前記候補地図サービスから目標地図サービスを選ぶことと、を含む。
【0033】
1つの好ましい実施形態では、前記ユーザの属性情報は、ユーザの照会時間、ユーザの位置情報、ユーザの移動手段又はユーザの好みのうち、少なくとも1つを含む。
【0034】
具体的には、ユーザの照会時間、ユーザの位置情報、ユーザの移動手段、ユーザの好み、ユーザの過去の行動特徴などに応じて、物体認識結果と関連する候補地図サービスを篩別し、物体認識結果とマッチングしなかった候補地図サービスを排除し、さらにユーザの選択操作に応じて残りの地図サービスから目標地図サービスを選ぶことができる。候補地図サービスが宅配便を送るサービスと、宅配便サイト検索サービスとを含むことを例として、ユーザの照会時間が宅配便サイトの休み時間である場合、宅配便サイト検索サービスを排除することができる。候補地図サービスがデリバリーサービスと、レストラン店舗サービスとを含むことを例として、ユーザの照会時間が平日のランチの時間帯である場合、デリバリーサービスを目標地図サービスとすることができる。パーソナライズされたユーザの属性情報に応じて候補地図サービスを篩別し、さらに候補地図サービスを手動篩別することもサポートすることにより、目標地図サービスとユーザ照会需要との間のマッチング度をさらに向上させることができる。
【0035】
本開示実施例の技術態様は、候補地図サービスを篩別することにより、目標地図サービスとユーザ照会需要との間のマッチング度をさらに向上させることができる。
【0036】
図4は、本開示実施例に係る更なる地図情報の処理方法の模式図である。本実施例は前記実施例に基づいて提案した1つの好ましい態様である。図4を参照し、本実施例に係る地図情報の処理方法は、
照会される画像における物体を認識して物体認識結果を得るS410と、
物体と関心点タイプとの間の予め設定された関連関係に応じて前記物体認識結果が属する候補関心点タイプを目標関心点タイプとするS420と、
電子地図の候補関心点から前記目標関心点タイプに属しかつ関心点タグが前記物体認識結果を含む候補関心点を、照会される画像とマッチングした目標関心点として選ぶS430と、を含む。
【0037】
本開示実施例では、電子地図には物体と関心点タイプとの間の関連関係が予め提供されることができ、いずれかの物体が関心点タイプと関連されることができる。例えば、山間渓流が関連する関心点タイプは観光スポットであり、景勝地ポストカードが関連する関心点タイプは観光スポットであり、ピザが関連する関心点タイプはグルメである。物体と関心点タイプとの間の関連関係に応じて物体認識結果と関連する目標関心点タイプを決定することができる。
【0038】
さらに、電子地図には、複数の関心点タグが予め設定されることもできる。つまり、電子地図には、複数の関心点タイプが予め設定されることができる以外、いずれかの関心点タイプには、少なくとも1つの関心点タグが予め設定されることもでき、各関心点タグはこの関心点タイプに含まれる異なる関心点サブクラスを表すために使用される。関心点タイプが観光スポットであることを例として、関心点タグは、山間渓流、テーマパーク、お寺、博物館、海浜などであってもよい。目標関心点タイプに属する各候補関心点を取得して物体認識結果を各候補関心点の関心点タグとマッチングし、いずれかの候補関心点の関心点タグが物体認識結果を含むと、この候補関心点を目標関心点とし、そうでなければこの候補関心点を排除する。引き続き物体認識結果が山間渓流であることを例として、観光スポットタイプに属しかつ山間渓流タグを有する候補関心点を目標関心点とすることができる。各関心点タイプと、関心点タイプに含まれる各関心点タグとを導入し、物体認識結果のために目標関心点を選ぶことによって、関心点の照会方式を充実させ、さらに1つの関心点タイプを異なる関心点タグにさらに細分化することにより、関心点のマッチング精度を向上させ、目標関心点とユーザ照会需要との間のマッチング度をさらに向上させることができる。
【0039】
1つの好ましい実施形態では、電子地図の候補関心点から照会される画像とマッチングした目標関心点を選んだ後には、関心点と地図サービスとの間の予め設定された関連関係に応じて目標関心点と関連する候補地図サービスを決定することと、ユーザの属性情報に応じて前記候補地図サービスを篩別し、目標地図サービスを得ることと、をさらに含む。
【0040】
1つの好ましい実施形態では、前記ユーザの属性情報は、ユーザの照会時間、ユーザの位置情報、ユーザの移動手段又はユーザの好みのうち、少なくとも1つを含む。
【0041】
本開示実施例では、電子地図には関心点と地図サービスとの間の関連関係が予め提供されることができ、いずれかの関心点は少なくとも1つの地図サービスと関連されることができる。例えば、あるケータリング類関心点が関連する地図サービスには、デリバリーサービス、レストランサービスがあってもよく、ある観光スポット類関心点が関連する地図サービスには、ルート計画サービス、遊び攻略サービスなどがあってもよい。
【0042】
具体的には、目標関心点と関連する候補地図サービスを決定し、ユーザの属性情報に応じて候補地図サービスをパーソナライズ篩別し、目標地図サービスを得ることができる。引き続き目標関心点が観光スポットであることを例として、ユーザの位置情報と目標関心点の位置情報に応じて、目標関心点がローカル観光スポットに属するか、リモート観光スポットに属するかを決定し、目標関心点がローカル観光スポットである場合、ルート計画サービスを目標地図サービスとし、目標関心点がリモート観光スポットである場合、遊び攻略サービスを目標地図サービスとすることができる。パーソナライズされたユーザ情報と組み合わせて候補地図サービスを篩別することにより、目標地図サービスとユーザ照会需要との間のマッチング度を向上させることができる。
【0043】
本開示実施例の技術態様は、関心点タイプのために異なる関心点タグを導入することにより、関心点の分類精度を向上させ、目標関心点とユーザ照会需要との間のマッチング度をさらに向上させることができる。さらに、目標関心点のために目標地図サービスを提供することもでき、電子地図の機能を広げた。
【0044】
図5は、本開示実施例に係る地図情報の処理装置の模式図であり、本実施例は、電子地図を用いてPOIを照会する場合に適用されることができ、この装置は電子機器に配置され、本開示のいずれかの実施例に記載の地図情報の処理方法を実現できる。図5を参照し、具体的に、この地図情報の処理装置500は、
照会される画像における物体を認識して物体認識結果を得るための物体認識モジュール510と、
前記物体認識結果に応じて電子地図の候補関心点から照会される画像とマッチングした目標関心点を選ぶための関心点選択モジュール520と、を含む。
【0045】
1つの好ましい実施形態では、前記物体認識モジュール510は、
前記照会される画像における主物体を決定するための主物体ユニットと、
前記主物体の前記照会される画像における場面環境情報を決定するための場面環境ユニットと、
前記主物体の場面環境情報に応じて前記照会される画像の地図照会意図を決定して前記物体認識結果とするための照会意図ユニットと、を含む。
【0046】
1つの好ましい実施形態では、前記場面環境ユニットは、
前記照会される画像における主物体と他の物体との間の空間関係を決定するための空間関係サブユニットと、
前記照会される画像の背景情報を決定するための背景サブユニットと、
前記空間関係および/又は前記背景情報に応じて主物体の前記照会される画像における場面環境情報を決定するための場面環境サブユニットと、を含む。
【0047】
1つの好ましい実施形態では、前記関心点選択モジュール520は、
物体と地図サービスとの間の予め設定された関連関係に応じて物体認識結果と関連する候補地図サービスを決定するための候補サービスユニットと、
前記候補地図サービスから目標地図サービスを選ぶための目標サービスユニットと、
前記目標地図サービスがオフラインサービスに属する場合、前記目標地図サービスに応じて電子地図の候補関心点から照会される画像とマッチングした目標関心点を選ぶための関心点選択ユニットと、を含む。
【0048】
1つの好ましい実施形態では、前記目標サービスユニットは、
ユーザの属性情報に応じて前記候補地図サービスを篩別し、残りの候補地図サービスを得るための候補サービス篩別サブユニットと、
ユーザに残りの候補地図サービスを提示するための候補サービス提示サブユニットと、
残りの候補地図サービスに対する選択操作に応じて前記候補地図サービスから目標地図サービスを選ぶための目標サービスサブユニットと、を含む。
【0049】
1つの好ましい実施形態では、前記関心点選択モジュール520は、
物体と関心点タイプとの間の予め設定された関連関係に応じて前記物体認識結果が属する候補関心点タイプを目標関心点タイプとするための目標関心点タイプユニットと、
電子地図から前記目標関心点タイプに属しかつ関心点タグが前記物体認識結果を含む候補関心点を、照会される画像とマッチングした目標関心点として選ぶための目標関心点ユニットと、を含む。
【0050】
1つの好ましい実施形態では、この地図情報の処理装置500は、
関心点と地図サービスとの間の予め設定された関連関係に応じて、目標関心点と関連する候補地図サービスを決定するための候補地図サービスユニットと、
ユーザの属性情報に応じて前記候補地図サービスを篩別し、目標地図サービスを得るための目標地図サービスユニットと、を含む地図サービスモジュールをさらに含む。
【0051】
1つの好ましい実施形態では、前記ユーザの属性情報は、ユーザの照会時間、ユーザの位置情報、ユーザの移動手段又はユーザの好みのうち、少なくとも1つを含む。
【0052】
本実施例の技術態様では、電子地図は照会される画像における物体に応じてユーザに目標関心点を提供し、電子地図のインタラクション方式を充実させることができ、さらに、ユーザに地図サービスを提供し、電子地図の機能を広げることもできる。
【0053】
本開示の技術態様では、関連するユーザ個人情報の取得、記憶および応用など、何れも関連する法律法規の規定に則し、かつ公序良俗に違反しない。
【0054】
本開示の実施例によれば、本開示は、電子機器、読み取り可能な記憶媒体およびコンピュータプログラムをさらに提供する。
【0055】
図6は本開示の実施例を実施するために使用されることができる例示的な電子機器600の模式的なブロック図を示している。電子機器は、例えば、ラップトップ、デスクトップ、ワークステーション、パーソナルデジタルアシスタント、サーバ、ブレードサーバ、大型コンピュータ、およびその他の適切なコンピュータなど、さまざまな形式のデジタルコンピュータを表すことを目的とする。電子機器は、例えば、パーソナルデジタル処理、セルラ電話機、スマートフォン、ウェアラブルデバイス、および他の類似のコンピューティングデバイスなど、さまざまな形式のモバイル機器を表すこともできる。本明細書に示された構成要素、それらの接続と関係、およびそれらの機能は、単なる例であり、本明細書において記載されるおよび/又は請求される本開示の実現を制限することを意図するものではない。
【0056】
図6に示すように、機器600は、計算ユニット601を含み、読み取り専用メモリ(ROM)602に記憶されたコンピュータプログラム又は記憶ユニット608からランダムアクセスメモリ(RAM)603にロードされたコンピュータプログラムに応じて、様々な適切な動作と処理を実行することができる。RAM603では、機器600の操作に必要な様々なプログラムとデータを記憶することもできる。計算ユニット601、ROM602およびRAM603は、バス604によって互いに接続されている。入出力(I/O)インタフェース605もバス604に接続されている。
【0057】
機器600における複数の構成要素は、I/Oインタフェース605に接続され、例えばキーボード、マウスなどの入力ユニット606と、例えば様々なタイプのディスプレー、スピーカーなどの出力ユニット607と、例えば磁気ディスク、光ディスクなどの記憶ユニット608と、例えばネットワークカード、モデム、無線通信トランシーバーなどの通信ユニット609と、を含む。通信ユニット609は、機器600が例えばインターネットなどのコンピュータネットワークおよび/又は様々な電気通信ネットワークによって、他の機器と情報/データを交換することを可能にする。
【0058】
計算ユニット601は、処理と計算能力を有する様々な汎用および/又は専用処理コンポーネントであってもよい。計算ユニット601のいくつかの例は、中央処理ユニット(CPU)と、グラフィックス処理ユニット(GPU)と、様々な専用の人工知能(AI)計算チップ、マシン学習モデルアルゴリズムを実行する様々な計算ユニットと、デジタル情報プロセッサ(DSP)と、任意の適切なプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラなど、を含むが、これらに限定されない。計算ユニット601は、上記に記載の各方法と処理を実行し、例えば地図情報の処理方法を実行する。例えば、いくつかの実施例では、地図情報の処理方法は、コンピュータソフトウェアプログラムとして実現されることができ、有形的にマシン読み取り可能な媒体例えば記憶ユニット608に含まれる。いくつかの実施例では、コンピュータプログラムの一部又は全部がROM602および/又は通信ユニット609を介して機器600にロードおよび/又はインストールされることができる。コンピュータプログラムがRAM603にロードされて計算ユニット601によって実行されると、上記に記載の地図情報の処理方法の1つ又は複数のステップを実行することができる。あるいは、他の実施例では、計算ユニット601は、他のいずれかの適切な手段(例えば、ファームウェアによって)により、地図情報の処理方法を実行するように構成される。
【0059】
本明細書における上記に記載のシステムと技術の様々な実施形態は、デジタル電子回路システム、集積回路システム、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、専用集積回路(ASIC)、専用標準製品(ASSP)、システムオンチップのシステム(SOC)、複雑なプログラマブルロジックデバイス(CPLD)、コンピュータハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、および/又はこれらの組み合わせで実現されることができる。これらの様々な実施形態は、以下を含んでもよく、1つ又は複数のコンピュータプログラムで実施され、この1つ又は複数のコンピュータプログラムは、少なくとも1つのプログラマブルプロセッサを含むプログラマブルシステムで実行および/又は解釈され、このプログラマブルプロセッサは、専用又は汎用なプログラマブルプロセッサであってもよく、記憶システム、少なくとも1つの入力装置、および少なくとも1つの出力装置からデータと指令とを受信し、さらにデータと指令とをこの記憶システム、その少なくとも1つの入力装置、およびその少なくとも1つの出力装置に送信することができる。
【0060】
本開示の方法を実施するためのプログラムコードは、1つ又は複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで書くことができる。これらのプログラムコードは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理装置のプロセッサ又はコントローラに提供されることができ、プログラムコードがプロセッサ又はコントローラによって実行されると、フローチャートおよび/又はブロック図における所定の機能/操作が実施される。プログラムコードは、完全にマシンで実行されてもよく、部分的にマシンで実行されてもよく、独立ソフトウェアパッケージとして部分的にマシンで実行されて部分的にリモートマシンで実行され、あるいは完全にリモートマシン又はサーバで実行されてもよい。
【0061】
本開示のコンテキストでは、マシン読み取り可能な媒体は、有形的な媒体であってもよく、指令実行システム、装置又は機器に使用され、又は指令実行システム、装置又は機器と組み合わせて使用されるプログラムを含む又は記憶することができる。マシン読み取り可能な媒体は、マシン読み取り可能な信号媒体又はマシン読み取り可能な格納媒体であってもよい。マシン読み取り可能な媒体は、電子の、磁性の、光学の、電磁気の、赤外線の、又は半導体システム、装置又は機器、あるいは上記内容の任意の適切な組み合わせを含むことができるが、これらに限定されない。マシン読み取り可能な記憶媒体のより具体的な例は、1つ又は複数の線に基づく電気的な接続、ポータブルコンピュータディスク、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、消去可能なプログラム可能な読み取り専用メモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、光ファイバー、ポータブルコンパクトディスク読み取り専用メモリ(CD-ROM)、光学格納機器、磁気格納機器、又は上記内容の任意の適切な組み合わせを含む。
【0062】
ユーザとのインタラクションを提供するために、コンピュータでここに記載のシステムと技術を実施することができ、このコンピュータは、ユーザへ情報を表示するための表示装置(例えば、CRT(ブラウン管)又はLCD(液晶ディスプレー)モニター)と、キーボードとポインティング装置(例えば、マウス又はトラックボール)とを有し、ユーザは、このキーボードとこのポインティング装置により、入力をコンピュータに提供する。他の種類の装置は、ユーザとのインタラクションを提供するために使用されることもでき、例えば、ユーザに提供するフィードバックは、任意の形式の感覚フィードバック(例えば、視覚フィードバック、聴覚フィードバック、又は触覚フィードバック)であってもよく、任意の形式(声入力、音声入力、又は触覚入力)によってユーザからの入力を受信することができる。
【0063】
ここに記載のシステムと技術は、バックエンド構成要素を含む計算システム(例えば、データサーバとして)、又はミドルウェア構成要素を含む計算システム(例えば、アプリケーションサーバ)、又はフロントエンド構成要素を含む計算システム(例えば、グラフィカルユーザインタフェース又はネットワークブラウザを有するユーザコンピュータであり、ユーザは、このグラフィカルユーザインタフェース又はこのネットワークブラウザにより、ここに記載のシステムと技術の実施形態とインタラクションする)、あるいはこのバックエンド構成要素、ミドルウェア構成要素、又はフロントエンド構成要素の任意の組み合わせを含む計算システムに実施される。任意の形式又は媒体のデジタルデータ通信(例えば、通信ネットワーク)により、システムの構成要素を互いに接続することができる。通信ネットワークの例は、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、ブロックチェーンネットワーク、およびインターネットを含む。
【0064】
コンピュータシステムは、クライアントとサーバとを含むことができる。クライアントとサーバは、通常互いから離れて通常通信ネットワークによってインタラクションする。対応するコンピュータで互いにクライアント-サーバ関係を有するコンピュータプログラムが実行されることにより、クライアントとサーバとの関係が生じる。サーバはクラウドサーバであってもよく、クラウドサーバはクラウド計算サーバ又はクラウドホストとも呼ばれ、クラウド計算サービスシステムにおけるホスト製品であり、従来の物理ホストとVPSサービスで存在した管理が難しくビジネス拡張性が弱いという欠点を解決する。
【0065】
理解すべきなのは、上記で示した様々な形式のフローを使用して、ステップを改めて並べ替え、追加又は削除することができる。例えば、本開示に記載の各ステップは、並行して実行されてもよく順次実行されてもよく異なる順序で実行されてもよく、本開示が開示した技術態様の所望の結果を実現できる限り、本明細書はここでは制限しない。
【0066】
上記具体的な実施形態は、本開示保護範囲に対する制限を構成するものではない。当業者が理解すべきなのは、デザイン要求および他の要因に応じて、様々な修正、組み合わせ、サブ組み合わせおよび置換を行うことができる。本開示の精神と原則内で行われる任意の修正、同等の代替および改良などは、すべて本開示の保護範囲内に含まれるべきである。
図1
図2
図3A
図3B
図3C
図4
図5
図6