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特許7406007ポート管理のための方法およびネットワークノード
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-18
(45)【発行日】2023-12-26
(54)【発明の名称】ポート管理のための方法およびネットワークノード
(51)【国際特許分類】
   H04W 76/11 20180101AFI20231219BHJP
   H04W 88/14 20090101ALI20231219BHJP
   H04W 92/24 20090101ALI20231219BHJP
【FI】
H04W76/11
H04W88/14
H04W92/24
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2022568647
(86)(22)【出願日】2021-05-17
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-06-30
(86)【国際出願番号】 CN2021094070
(87)【国際公開番号】W WO2021238697
(87)【国際公開日】2021-12-02
【審査請求日】2023-01-10
(31)【優先権主張番号】PCT/CN2020/092090
(32)【優先日】2020-05-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】598036300
【氏名又は名称】テレフオンアクチーボラゲット エルエム エリクソン(パブル)
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】弁理士法人大塚国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】シュウ, ウェンリャン
(72)【発明者】
【氏名】チャン, ボー
【審査官】長谷川 未貴
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2019/0261453(US,A1)
【文献】特表2019-510440(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
IPC H04B 7/24 - 7/26
H04W 4/00 - 99/00
DB名 3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークエクスポージャ機能(NEF)における方法(100)であって、
アプリケーション機能(AF)から、信頼できるデータサービス(RDS)ポートリソースを動的に予約するための要求を、非インターネットプロトコル(非IP)データ配信(NIDD)構成に関して受信することと(110)、ここで前記要求は前記RDSポートリソースを前記予約することが端末機器との確認を必要とするか否かを示す表示を含み、
前記AFに前記要求に対する応答を送信することと(120)、とを有する方法(100)。
【請求項2】
前記要求は前記RDSポートリソースの統一リソース識別子(URI)を有し、前記URIは前記NEFでの第1のポートと、端末機器での第2のポートとを示す、請求項1に記載の方法(100)。
【請求項3】
請求項2に記載の方法(100)であって、前記RDSポートリソースを前記予約することが前記端末機器との確認を必要としないことを前記表示が示す場合、
前記第1のポートおよび/または前記第2のポートがいずれのNIDD構成にも存在しなければ、前記RDSポートリソースを前記NEFで予約することをさらに有し、
前記応答は、前記RDSポートリソースが前記NEFで予約されたことを示す、方法(100)。
【請求項4】
請求項3に記載の方法(100)であって、前記予約することの後に、
前記RDSポートリソースが前記NEFで予約されたことを前記端末機器に通知することをさらに有する、方法(100)。
【請求項5】
請求項2に記載の方法(100)であって、前記RDSポートリソースを前記予約することが前記端末機器との確認を必要とすることを前記表示が示す場合に、
前記第1のポートおよび/または前記第2のポートがいずれのNIDD構成にも存在しなければ、前記端末機器で前記RDSポートリソースを予約するために前記端末機器とのやりとりを開始すること、をさらに有する、方法(100)。
【請求項6】
請求項に記載の方法(100)であって、前記応答を前記送信することの後に、
前記RDSポートリソースを前記予約することを確認するRDS応答を前記端末機器から受信することと、
前記NEFで前記RDSポートリソースを予約することと、
前記NEFで現在予約されている1つ以上のRDSポートを前記AFに通知することと、をさらに有する、方法(100)。
【請求項7】
請求項3またはに記載の方法(100)であって、前記予約することの後に、
前記NEFで、前記RDSポートリソースが前記AFによって予約されていることの記録を保持することをさらに有する、方法(100)。
【請求項8】
請求項5に記載の方法(100)であって、前記開始することの後に、
前記端末機器から、前記確認の失敗を示すRDS応答を受信することと、
前記NEFで現在予約されている1つ以上のRDSポートを前記AFに通知することと、をさらに有する、方法(100)。
【請求項9】
前記RDSポートリソースを前記予約することが前記端末機器との確認を必要とすることを前記表示が示す場合、および前記端末機器とのパケットデータネットワーク(PDN)コネクションが確立されていないことを原因として前記NEFが前記端末機器とのやりとりに失敗した場合、前記応答が、前記端末機器とのPDNコネクションが確立されていないことを示し、および/または前記第1のポートおよび/または前記第2のポートがいずれかのNIDD構成にすでに存在する場合、前記応答は、前記NEFでの前記RDSポートリソースを予約することの失敗を示す、請求項に記載の方法(100)。
【請求項10】
プロセッサ(1310)およびメモリ(1320)を有するネットワークノード(1300)であって、前記メモリ(1320)は、前記ネットワークノード(1300)がネットワークエクスポージャ機能(NEF)を実施することを可能にする命令を有し、前記ネットワークノードは前記NEFを実施するとき、請求項1からのいずれか1項に記載の方法を実行するように構成される、ネットワークノード(1300)。
【請求項11】
アプリケーション機能(AF)における方法(400)であって、
ネットワークエクスポージャ機能(NEF)に、非インターネットプロトコル(非IP)データ配信(NIDD)構成に関連する信頼できるデータサービス(RDS)ポートリソースを、動的に予約または解放するための要求(410)を送信することと、ここで前記要求は前記RDSポートリソースを前記予約または解放することが端末機器との確認を必要とするか否かを示す表示を含み、
前記NEFから、前記要求に対する応答を受信することと(420)、を有する、方法(400)。
【請求項12】
前記RDSポートリソースを前記予約または解放することが前記端末機器との確認を必要としないことを前記表示が示す場合、前記応答は、前記RDSポートリソースが前記NEFで予約または解放されたことを示すか、または前記NEFで前記RDSポートリソースを予約または解放することに失敗したことを示す、請求項11に記載の方法(400)。
【請求項13】
前記RDSポートリソースを前記予約または解放することが前記端末機器との確認を必要とすることを前記表示が示す場合、前記応答は、前記要求に関連付けられたタイマが満了する前に、前記確認が依然として進行中であることを示し、または前記RDSポートリソースを前記予約または解放することが前記端末機器との確認を必要とすることを前記表示が示す場合、前記応答は、前記NEFで前記RDSポートリソースを予約することに失敗したことを示すか、または前記端末機器とパケットデータネットワーク(PDN)コネクションが確立されていないことを示す、請求項11に記載の方法(400)。
【請求項14】
請求項13に記載の方法(400)であって、前記応答を前記受信することの後に、
前記NEFから、前記NEFで現在予約されている1つ以上のRDSポートの通知を受信すること、をさらに有する、方法(400)。
【請求項15】
プロセッサ(1510)およびメモリ(1520)を有するネットワークノード(1500)であって、前記メモリ(1520)は、前記ネットワークノード(1500)がアプリケーション機能(AF)を実施することを可能にする命令を有し、前記ネットワークノードは前記AFを実施するときに、請求項11から14のいずれか1項に記載の方法を実行するように構成される、ネットワークノード。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は通信技術に関し、特に、ポート管理のための方法およびネットワークノードに関する。
【背景技術】
【0002】
本節は、本開示で説明する技術の様々な実施形態の背景を提供することを意図している。本節における説明は、追求されうるコンセプトを含みうるが、それが必ずしも既に想定されたり追求されたりしたことがあるものとは限らない。したがって、特段の記載がない限り、本節で説明される内容は、本開示の記述および/または特許請求の範囲に対する先行技術ではなく、本節に記載されていることのみをもって先行技術であることを認めるものではない。
【0003】
非インターネットプロトコル(IP)データは、構造化されていないものと見なされ、したがって第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)仕様書では非構造化データとも呼ばれる。非IPデータ配信(NIDD)は3GPP技術仕様書(TS)23.682, V16.6.0またはTS 23.501, V16.4.0に規定されており、参照によってこれらの全体を本明細書に組み入れる。NIDD機能は、端末機器(またはユーザ装置(UE))との移動体発信型(Mobile Originated: MO)通信および移動体着信型(Mobile Terminated: MT)通信を取り扱うために用いられうる。
【0004】
端末機器とAFとの間の非IPデータの転送を可能にするため、アプリケーション機能(AF)(またはサービス能力サーバ/アプリケーションサーバ(SCS/AS))と、ネットワークエクスポージャ機能(NEF)(またはサービス能力エクスポージャ機能(SCEF))へのパケットデータネットワーク(PDN)コネクションとの関連付けが確立される必要がある。信頼できるデータサービス(RDS)がイネーブルにされると、NEFはこの関連付けを、SCS/AS IDおよび端末機器IDをデータネットワーク名(DNN)または単一ネットワークスライス選択支援情報(S-NSSAI)(またはアクセスポイント名(APN))にマッピングするために使用されうるポート番号およびプロビジョニングされたポリシーに基づいて決定する。
【0005】
RDSは、PDNタイプ「非IP(Non-IP)」のPDNコネクションを使用するとき、端末機器とNEFとの間で使用されうる。RDSは、データが端末機器に正常に配信されたかどうかをNEFが確認するための仕組みと、データがNEFに正常に配信されたかどうかを端末機器が確認するための仕組みとを提供する。要求した確認応答が受信されない場合、RDSはデータを再送信する。サービスは、サービスレベルアグリーメント(SLA)ごとのAPN設定に基づいて有効または無効にされる。RDSが有効な場合、非IP PDNコネクションのエンドポイント間でプロトコルが使用される。プロトコルは、パケットが確認応答を必要としないか、確認応答を必要とするか、または確認応答であるかを特定するために、あるいは受信エンドポイントでの重複プロトコルデータユニット(PDU)の検出および除去を可能とするために、パケットヘッダを用いる。RDSは、端末機器内の単一のアプリケーションと複数のアプリケーションの両方をサポートする。ヘッダ内のポート番号は発信側のアプリケーションを特定するとともに、受信側のアプリケーションを特定するために使用される。
【0006】
参照によりその全体が本明細書に組み込まれる3GPP TS 24.250, V16.2.0を参照すると、RDSポートは端末機器および/またはNEFによって動的に管理されうる。端末機器および/またはNEFは、送信元および宛先ポート番号の予約と、予約したポート番号の解放とをサポートすることができる。
【発明の概要】
【0007】
RDSポートの動的管理では、例えば、AFはNEFでのRDSポートおよび端末機器でのRDSポートを含む1組のRDSポートをNEFで予約または解放することを望む場合があるが、その予約または解放は、例えば端末機器がスリープ状態であるなどの原因で応答することができないといった理由で失敗しうる。また、RDSプロトコルメッセージの処理時間は、一般的なHTTPクライアントタイマよりもはるかに長いため、このような予約または解放は、ハイパーテキスト転送プロトコル(HTTP)のタイムアウトによって失敗しうる。別の例では、そのような予約または解放が失敗する場合、または端末機器が、NEFでのRDSポートの予約および解放を要求するか、端末機器で予約されたRDSポートをNEFに通知する場合、対応するAFが適切に通知されうることが望まれる場合がある。さらに別の例では、AFまたはUEが自身で作成していないRDSポートの解放を要求することができ、これは問題となりうる。
【0008】
本開示の目的は、上記の問題の少なくとも1つを解決することができる方法およびネットワークノードを提供することである。
【0009】
本開示の第1の態様によれば、NEFでの方法が提供される。方法は、AFから、NIDD構成に関連するRDSポートリソースを動的に予約するための要求を受信することを含む。要求は、RDSポートリソースを予約することが、端末機器との確認を必要とするか否かを示す表示を含む。方法は、AFに、要求に対する応答を送信することをさらに含む。
【0010】
一実施形態では、要求は、RDSポートリソースの統一リソース識別子(URI)を含みうる。URIは、NEFでの第1のポートと、端末機器での第2のポートとを示す。
【0011】
一実施形態において方法は、表示が、RDSポートリソースを予約することが端末機器との確認を必要としないことを示す場合、第1のポートおよび/または第2のポートがいずれのNIDD構成にも存在しなければ、NEFでRDSポートリソースを予約することをさらに含みうる。応答は、RDSポートリソースがNEFで予約されていることを示しうる。
【0012】
一実施形態では、方法が予約の動作の後に、RDSポートリソースがNEFにおいて予約されたことを端末機器に通知することをさらに含みうる。
【0013】
一実施形態において、方法は、RDSポートリソースの予約が端末機器との確認を必要とすることを表示が示す場合、第1のポートおよび/または第2のポートがNIDD構成に存在しないければ、端末機器でRDSポートリソースを予約するために端末機器とのやりとりを開始することをさらに含みうる。
【0014】
一実施形態において、応答は、要求に関連付けられたタイマが満了する前に、確認が依然として進行中であることを示しうる。
【0015】
一実施形態において方法は、応答を送信した後に、RDSポートリソースの予約を確認するRDS応答を端末機器から受信することと、NEFでRDSポートリソースを予約することと、NEFで現在予約されている1つ以上のRDSポートをAFに通知することとをさらに含みうる。
【0016】
一実施形態において、方法は、予約する動作の後に、NEFで、RDSポートリソースがAFによって予約されているという記録を保持することをさらに含みうる。
【0017】
一実施形態において、方法は、開始する動作の後に、確認の失敗を示すRDS応答を端末機器から受信することと、NEFで現在予約されている1つ以上のRDSポートをAFに通知することとをさらに含みうる。
【0018】
一実施形態において、RDSポートリソースを予約することが端末機器との確認を必要とすることを表示が示す場合、および端末機器とのパケットデータネットワーク(PDN)コネクションが確立されていないためにNEFが端末機器とのやりとりに失敗した場合、応答は端末機器とのPDNコネクションが確立されていないことを示しうる。
【0019】
一実施形態において、応答は、第1のポートおよび/または第2のポートがいずれかのNIDD構成に既に存在する場合、NEFでのRDSポートリソースの予約の失敗を示しうる。
【0020】
本開示の第2の態様によれば、NEFでの方法が提供される。方法は、NIDD構成に関連するRDSポートリソースを動的に解放するための要求をAFから受信することを含む。
要求は、RDSポートリソースを解放することが端末機器との確認を必要とするか否かを示す表示を含む。方法は、要求に対する応答をAFに送信することをさらに含む。
【0021】
一実施形態では、方法は、RDSポートリソースを解放することが端末機器との確認を必要としないことを表示が示す場合、NIDD構成にRDSポートリソースが存在し、RDSポートリソースがAFによって予約されていれば、NEFでRDSポートリソースを解放することをさらに含みうる。応答は、RDSポートリソースがNEFで解放されたことを示しうる。
【0022】
一実施形態において、方法は、NEFでRDSポートリソースが解放されたことを端末機器に通知することをさらに含みうる。
【0023】
一実施形態において、方法は、RDSポートリソースを解放することが端末機器との確認を必要とすることを表示が示す場合、RDSポートリソースがNIDD構成に存在し、RDSポートリソースがAFによって予約されていれば、端末機器でRDSポートリソースを解放するために端末機器とのやりとりを開始することをさらに含みうる。
【0024】
一実施形態において、応答は、要求に関連付けられたタイマが満了する前に、確認が依然として進行中であることを示しうる。
【0025】
一実施形態において、方法は、応答を送信した後に、端末機器から、RDSポートリソースの解放を確認するか、RDSポートリソースの解放の失敗を示すRDS応答を受信することと、NEFでRDSポートリソースを解放することと、NEFで現在予約されている1つ以上のRDSポートをAFに通知することとをさらに含みうる。
【0026】
一実施形態において、応答は、RDSポートリソースがNIDD構成に存在しない場合、またはRDSポートリソースがAFによって予約されていない場合に、NEFでRDSポートリソースの解放に失敗したことを示しうる。
【0027】
一実施形態において、RDSポートリソースを解放することが端末機器との確認を必要とすることを表示が示す場合、および端末機器とのPDNコネクションが確立されていないためにNEFが端末機器とのやりとりに失敗した場合、応答は端末機器とのPDNコネクションが確立されていないことを示しうる。
【0028】
本開示の第3の態様によれば、NEFでの方法が提供される。方法は、NIDD構成に関連するMO NIDD手順において、RDSポートリソースに関連するRDS要求を端末機器から受信することと、NEFで現在予約されている1つ以上のRDSポートを、そのNIDD構成に関連するAFに通知することとを含む。
【0029】
一実施形態において、RDS要求はRDSポートリソースを予約するためのものであってよく、RDSポートリソースのURIを含みうる。URIは、NEFでの第1のポートと、端末機器での第2のポートとを示す。方法は、第1のポートおよび/または第2のポートがいかなるNIDD構成にも存在しない場合にRDSポートリソースをNEFで予約することと、RDSポートリソースがNEFで予約されたことを示すRDS応答をMT NIDD手順において端末機器に送信することとをさらに含みうる。
【0030】
一実施形態において、方法は、RDSポートリソースが端末機器によって予約されているという表示をNEFで保持することをさらに含みうる。
【0031】
一実施形態において、RDS要求はRDSポートリソースを解放するためのものであってよく、方法は、RDSポートリソースがNIDD構成に存在し、RDSポートリソースが端末機器によって予約されている場合に、NEFでRDSポートリソースを解放することと、MT NIDD手順において、RDSポートリソースがNEFで解放されたことを示すRDS応答を端末機器に送信することとをさらに含みうる。
【0032】
一実施形態において、RDS要求は、端末機器で予約されたRDSポートリソースをNEFに通知するためのものであってよい。RDSポートリソースは、NEFでの第1のポートと、端末機器での第2のポートとを示すURIを有する。方法は、第1のポートおよび/または第2のポートがいずれのNIDD構成にも存在しないとき、NEFでRDSポートリソースを予約することをさらに含みうる。
【0033】
一実施形態において、方法は、RDSポートリソースが端末機器によって予約されている記録をNEFで保持することをさらに含みうる。
【0034】
本開示の第4の態様によれば、ネットワークノードが提供される。ネットワークノードは、プロセッサおよびメモリを含む。メモリは、ネットワークノードがNEFを実施することを可能にする命令を含む。ネットワークノードは、NEFを実施する際、上述の第1、第2、および/または第3の態様による方法を実行するように構成される。
【0035】
本開示の第5の態様によれば、コンピュータ可読記憶媒体が提供される。コンピュータ可読記憶媒体は、具現化されたコンピュータ可読命令を有する。コンピュータ可読命令がネットワークノードのプロセッサによって実行されるとき、コンピュータ可読命令は、上述の第1、第2、および/または第3の態様による方法を実行するようにネットワークノードを構成する。
【0036】
本開示の第6の態様によれば、AFでの方法が提供される。方法は、NIDD構成に関連するRDSポートリソースを動的に予約または解放するための要求をNEFに送信することを含む。要求は、RDSポートリソースを予約または解放することが端末機器との確認を必要とするか否かを示す表示を含む。方法は、NEFから、要求に対する応答を受信することをさらに含む。
【0037】
一実施形態では、RDSポートリソースを予約または解放することが端末機器との確認を必要としないことを表示が示す場合、応答はRDSポートリソースがNEFで予約または解放されたことを示すことができ、またはNEFでのRDSポートリソース予約または解放の失敗を示すことができる。
【0038】
一実施形態では、RDSポートリソースを予約または解放することが端末機器との確認を必要とすることを表示が示す場合、応答は、要求に関連付けられたタイマが満了する前に、確認が依然として進行中であることを示すことができる。
【0039】
一実施形態において方法は、応答の受信後に、NEFで現在予約されている1つ以上のRDSポートの通知をNEFから受信することをさらに含みうる。
【0040】
一実施形態では、RDSポートリソースを予約または解放することが端末機器との確認を必要とすることを表示が示す場合、応答は、NEFでのRDSポートリソースの予約の失敗を示すか、または端末機器とのPDN接続が確立されていないことを示すことができる。
【0041】
本開示の第7の態様によれば、ネットワークノードが提供される。ネットワークノードは、プロセッサおよびメモリを含む。メモリは、ネットワークノードがAFを実施することを可能にする命令を含む。ネットワークノードはAFを実施するとき、上述の第6の態様による方法を実行するように構成される。
【0042】
本開示の第8の態様によれば、コンピュータ可読記憶媒体が提供される。コンピュータ可読記憶媒体は、具現化されたコンピュータ可読命令を有する。コンピュータ可読命令がネットワークノードのプロセッサによって実行されるとき、コンピュータ可読命令は、上述の第6の態様による方法を実行するようにネットワークノードを構成する。
【0043】
本開示の実施形態によれば、NEFが表示に従ってRDSポートリソースを動的に予約または解放できるように、端末機器との確認が必要か否かを示す表示をRDSポートリソースを動的に予約または解放するためのAFからの要求に含めることができる。加えて、端末機器から、RDSポートリソースを動的に予約または解放するための、または端末機器で予約されているRDSポートリソースを通知するためのRDS要求を受信すると、NEFは、NEFで現在予約されているRDSポートを関連するAFに通知することができる。本開示の実施形態は、動的RDS管理(例えば、RDSポートの予約、解放、および通知)がより効率的に、柔軟に、または適切に実行されることを可能にする。
【図面の簡単な説明】
【0044】
上述および他の目的、特徴および利点は、図面を参照した以下の実施形態の説明からより明らかになるであろう。
図1】本開示の一実施形態に係る、NEFでの方法を示すフローチャートである。
図2】本開示の別の実施形態係る、NEFでの方法を示すフローチャートである。
図3】本開示のさらに別の実施形態に係る、NEFでの方法を示すフローチャートである。
図4】本開示の一実施形態に係る、AFでの方法を示すフローチャートである。
図5】本開示の一実施形態に係る、RDSポートリソースを予約するための手順を示すシーケンス図である。
図6】本開示の実施形態に係る、RDSポートリソースを解放するための手順を示すシーケンス図である。
図7】本開示の実施形態に係る、RDSポートリソースを予約、解放、または通知するためのUE主導型手順を示すシーケンス図である。
図8】本開示の別の実施形態に係る、RDSポートリソースを予約するための手順を示すシーケンス図である。
図9】本開示の別の実施形態に係る、RDSポートリソースを解放するための手順を示すシーケンス図である。
図10】本開示の別の実施形態に係る、RDSポートリソースを予約、解放、または通知するためのUE主導型手順を示すシーケンス図である。
図11】本開示の実施形態に係る、NEFを実施するためのネットワークノードのブロック図である。
図12】本開示の別の実施形態に係る、NEFを実施するためのネットワークノードのブロック図である。
図13】本開示のさらに別の実施形態に係る、NEFを実施するためのネットワークノードのブロック図である。
図14】本開示の実施形態に係る、AFを実施するためのネットワークノードのブロック図である。
図15】本開示の別の実施形態に係る、AFを実施するためのネットワークノードのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0045】
本明細書における「一実施形態」、「ある実施形態」、「例示的な実施形態」などの言及は、記載された実施形態が特定の特徴、構造、または特性を含みうることを示すが、必ずしもすべての実施形態が特定の特徴、構造、または特性を含む必要はない。さらに、これらの語句は、必ずしも同じ実施形態を言及しているわけではない。さらに、特定の特徴、構造、または特性が実施形態に関連して説明される場合、明示的に記述されているかどうかにかかわらず、他の実施形態に関連してそのような特徴、構造、または特性を適用することは当業者の知識の範囲内であることが理解されよう。
【0046】
本明細書では様々な要素を説明するために「第1の」および「第2の」などの用語が使用されうるが、これらの要素はこれらの用語によって限定されるべきではないことを理解されたい。これらの用語は、1つの要素を別の要素から区別するためにのみ使用される。例えば、例示的な実施形態の範囲から逸脱することなく、第1の要素を第2の要素と呼ぶことができ、同様に、第2の要素を第1の要素と呼ぶことができる。本明細書において、用語「および/または」は、関連する列挙された用語のうちの1つ以上の任意のおよび全ての組合せを含む。本明細書で使用される用語は特定の実施形態を説明することのみを目的としており、例示的な実施形態を限定することを意図するものではない。本明細書で使用される場合、単数形「a」、「an」および「the」は文脈が明らかにそわないことを示さない限り、複数形も含むことが意図される。本明細書において、用語「含む(comprises)」、「備える(comprising)」、「有する(has)」、「有する(having)」、「含む(includes)」、および/または「含む(including)」は、述べられた特徴、要素、および/または構成要素などの存在を特定するが、1つ以上の他の特徴、要素、構成要素、および/またはそれらの組み合わせの存在を除外しない。
【0047】
本開示の文脈内で、用語「端末機器」または「UE」は、無線通信ネットワークにアクセスしてサービスを受けることが可能な任意のエンドデバイスを意味する。限定ではなく例として、端末機器またはUEは、移動体端末または任意の他の適切なデバイスを意味しうる。例えば、端末機器または端末は、3GPPのGSM(移動通信のためのグローバルシステム)、UMTS(ユニバーサル移動通信システム)、第4世代(4G)またはLTE(Long Term Evolution)、および/または第5世代(5G)規格のような、3GPPによって公布される1つ以上の通信規格に従って通信するように構成されうる。本明細書で使用される場合、端末機器またはUEは、関連デバイスを所有し、および/または操作する人間のユーザという意味において、必ずしも「ユーザ」を有していなくてもよい。いくつかの実施形態において、端末機器またはUEは、直接的な人間の操作なしに情報を送信および/または受信するように構成されうる。例えば、端末機器またはUEは、内部または外部イベントによってトリガされたとき、または無線通信ネットワークからの要求に応答して、所定のスケジュールでネットワークに情報を送信するように設計されうる。端末機器またはUEは、人間のユーザに販売または動作することが意図されているが、最初は特定の人間のユーザに関連付けられていないデバイスを表しうる。端末機器またはUEは、例えば、サイドリンク通信のための3GPP規格を実施することによって、デバイスツーデバイス(D2D)通信をサポートすることができ、この場合、D2D通信装置と呼ばれうる。さらに別の例として、モノのインターネット(IoT)シナリオにおいて端末機器またはUEは、監視および/または測定を実行し、そのような監視および/または測定の結果を別のUEおよび/またはネットワーク機器に送信する機械または他のデバイスを表しうる。この場合、端末機器またはUEはマシンツーマシン(M2M)デバイスであってよく、3GPPの分野ではマシンタイプ通信(MTC)デバイスと呼ばれうる。1つの特定の例として、端末機器またはUEは、3GPP狭帯域モノのインターネット(NB-IoT)規格を実施しうる。そのような機械またはデバイスの特定の例は、センサ、電力計のような計量装置、産業機械、または、例えば冷蔵庫、テレビのような家庭用もしくは個人用機器、時計のような個人用ウェアラブル機器である。他のシナリオにおいて端末機器またはUEは、その動作ステータスまたはその動作に関連する他の機能を監視および/または報告することができる車両または他のデバイスを表しうる。
【0048】
本明細書で使用される場合、「ネットワークノード」は3GPPによって規定されたネットワーク機能を含むがこれに限定されないネットワーク機能を実施するように構成された任意の物理ノードまたは仮想ノードを意味する。ネットワークノードは、物理デバイスまたは、仮想化環境(例えばクラウド環境)で実施することができる。
【0049】
以下の説明および特許請求の範囲では別段の定義がない限り、本明細書で使用されるすべての技術用語および科学用語は本開示が属する技術分野の当業者によって一般に理解されるものと同じ意味を有する。
【0050】
図1は、本開示の一実施形態に係る方法100を示すフローチャートである。方法100は、NEFで実行することができる。以下、方法100を主に5Gシステムに関して説明するが、方法100は4Gシステムにも適用可能であり、その場合はSCEFで実行することができることに留意されたい。
【0051】
ブロック110で、NIDD構成に関連するRDSポートリソースを動的に予約するための要求を、AF(または4Gシステム内のSCS/AS)から受信する。NIDD構成は例えば、参照によりその全体を本明細書に組み込むTS 23.502, V16.4.0のセクション4.25.3に従ってAFが生成したもの(あるいはTS 23.682のセクション5.13.2に従ってSCS/ASが生成したもの)であってよい。要求は、RDSポートリソースを予約することが端末機器との確認を必要とするか否かを示す表示を含む。
【0052】
ここで、要求はRDSポートリソースのURI、例えば、後述する表4に定義されたリソースURIを含みうる。URIは、NEFでの第1のポートと、端末機器での第2のポートとを示す。つまり、RDSポートリソースは一対のポート、すなわち、NEFでの第1のポートと、端末機器での第2のポートとを含みうる。
【0053】
ブロック120で、要求に対する応答をAFに送信する。
【0054】
一例では、RDSポートリソースを予約することが端末機器との確認を必要としないことを表示が示す場合、RDSポートリソースは確認のための端末機器とのやりとりなしにNEFで予約可能であり、そのとき、第1のポートおよび/または第2のポートは、いかなるNIDD構成にも、例えば、NIDD構成と同じDNNまたはS-NSSAI(または4Gシステム内の同じAPN)内のいかなるNIDD構成にも存在しない。この場合、ブロック120でAFに送信した応答は、RDSポートリソースがNEFで予約されたことを示しうる。
【0055】
一例では、NEFは、RDSポートリソースがNEFで予約されたことを端末機器にも通知してもよい。一例では、NEFは、RDSポートリソースがAFによって予約されているという記録(record)を保持することができる。
【0056】
一方、RDSポートリソースを予約することが端末機器との確認を必要とすることを表示が示す場合、NEFは、端末機器でRDSポートリソースを予約するために端末機器とのやりとりを開始することができ、そのとき、第1のポートおよび/または第2のポートはいかなるNIDD構成にも、例えば、同じDNNまたはS-NSSAI内のいかなるNIDD構成にも存在しない。
【0057】
一例では、PDNコネクション(例えば、非構造化PDNコネクション)が端末機器と確立されていないことに起因してNEFが端末機器とのやりとりに失敗した場合、ブロック120でAFに送信する応答はPDNコネクションが端末機器と確立されていないことを示しうる。
【0058】
別の例では、例えば、端末機器とのやりとりの開始に成功した後にブロック120でAFに送信する応答は、AFがタイマのタイムアウトにより要求が失敗したと見なさないように、要求に関連付けられたタイマーが満了する前に、確認がまだ進行していることを示すことができる。そして、NEFは、端末機器からRDSポートリソースの予約を確認するRDS応答を受信し、NEFでRDSポートリソースを予約し、NEFで現在予約されている1つ以上のRDSポートをAFに通知することができる。この場合、NEFは、RDSポートリソースがAFによって予約されているという記録を保持することができる。あるいは、NEFは、確認の失敗を示すRDS応答を端末機器から受信し、NEFにおいて現在予約されている1つ以上のRDSポートをAFに通知しうる。
【0059】
RDSポートリソースを予約することが端末機器との確認を必要とすることを表示が示すかどうかにかかわらず、第1のポートおよび/または第2のポートが任意のNIDD構成、例えば同じDNNまたはS-NSSAI内のいずれかのNIDD構成にすでに存在するとき、ブロック120でAFに送信する応答は、NEFでのRDSポートリソース予約の失敗を示しうる。
【0060】
図2は、本開示の一実施形態に係る方法200を示すフローチャートである。方法200は、NEFで実行することができる。以下、方法200を主に5Gシステムに関して説明するが、方法200は4Gシステムにも適用可能であり、その場合はSCEFで実行することができることに留意されたい。
【0061】
ブロック210で、NIDD構成に関連するRDSポートリソースを動的に解放するための要求をAF(または4Gシステム内のSCS/AS)から受信する。NIDD構成は例えば、TS 23.502のセクション4.25.3に従ってAFが生成したもの(またはTS 23.682のセクション5.13.2に従ってSCS/ASが生成したもの)であってよい。要求は、RDSポートリソースを解放することが端末機器との確認を必要とするか否かを示す表示を含む。
【0062】
ブロック220で、要求に対する応答をAFに送信する。
【0063】
RDSポートリソースを解放することが端末機器との確認を必要としないことを表示が示す場合、NIDD構成にRDSポートリソースが存在し、AFによってRDSポートリソースが予約されていれば、確認のための端末機器とのやりとりなしに、NEFのRDSポートリソースを解放することが可能である。この場合、ブロック220でAFに送信する応答は、RDSポートリソースがNEFで解放されたことを示しうる。
【0064】
一例では、NEFは、RDSポートリソースがNEFで解放されたことを端末機器にも通知することができる。
【0065】
一方、RDSポートリソースを解放することが端末機器との確認を必要とすることを表示が示す場合、NEFはRDSポートリソースがNIDD構成に存在し、RDSポートリソースがAFによって予約されていれば(例えば、NEFが保持する記録が、RDSポートリソースがAFによって予約されていることを示すとき)、端末機器でRDSポートリソースを解放するために端末機器とのやりとりを開始することができる。
【0066】
一例では、PDNコネクション(例えば、非構造化PDNコネクション)が端末機器と確立されていないことに起因してNEFが端末機器とのやりとりに失敗した場合、ブロック220でAFに送信する応答はPDNコネクションが端末機器と確立されていないことを示しうる。
【0067】
別の例では、例えば、端末機器とのやりとりの開始に成功した後にブロック220でAFに送信する応答は、AFがタイマのタイムアウトにより要求が失敗したと見なさないように、要求に関連付けられたタイマーが満了する前に、確認がまだ進行していることを示すことができる。そして、NEFはRDSポートリソースの解放を確認するか、またはRDSポートリソースの解放における失敗を示すRDS応答を端末機器から受信し、NEFにおいてRDSポートリソースを解放し、NEFにおいて現在予約されている1つ以上のRDSポートをAFに通知することができる。
【0068】
RDSポートリソースを解放することが端末機器との確認を必要とすることを表示が示すかどうかにかかわらず、RDSポートリソースがNIDD構成に存在しないか、またはRDSポートリソースがAFによって予約されていないとき(例えば、NEFにおいて保持されている記録がRDSポートリソースが端末機器によって予約されていることを示すとき)、ブロック220でAFに送信する応答は、NEFでRDSポートリソースの解放が失敗したことを示しうる。
【0069】
図3は、本開示の実施形態に係る方法300を示すフローチャートである。方法300は、NEFで実行することができる。以下、方法300を主に5Gシステムに関して説明するが、方法300は4Gシステムにも適用可能であり、その場合はSCEFで実行することができることに留意されたい。
【0070】
ブロック310で、NIDD構成に関連付けられたMO NIDD手順において、RDSポートリソースに関連付けられたRDS要求を端末機器から受信する。NIDD構成は例えば、TS 23.502のセクション4.25.3に従ってAFが生成したもの(またはTS 23.682のセクション5.13.2に従ってSCS/ASが生成したもの)であってよい。
【0071】
ブロック320で、NIDD構成に関連付けられたAF(または4Gシステム内のSCS/AS)に、NEFで現在予約されている1つ以上のRDSポートを通知する。
【0072】
一例では、RDS要求がRDSポートリソースを予約するためのものでありうる。ここで、要求はRDSポートリソースのURI、例えば、後述する表4に定義されたリソースURIを含みうる。URIは、NEFでの第1のポートと、端末機器での第2のポートとを示す。つまり、RDSポートリソースは一対のポート、すなわち、NEFでの第1のポートと、端末機器での第2のポートとを含みうる。この場合、NEFはMT NIDD手順において、第1のポートおよび/または第2のポートがNIDD構成に存在しないとき、例えば、NIDD構成と同じDNまたはS-NSSAI(または同じAPN)における任意のNIDD構成に存在しないとき、RDSポートリソースを予約し、RDSポートリソースがNEFにおいて予約されたことを示すRDS応答を端末機器に送信することができる。ここで、NEFは、RDSポートリソースが端末機器によって予約されているという表示を保持することができる。
【0073】
別の例では、RDS要求がRDSポートリソースを解放するためのものであってよい。この場合、NEFはRDSポートリソースがNIDD構成に存在し、RDSポートリソースが端末機器によって予約されていれば(例えば、NEFに保持されている記録が、RDSポートリソースが端末機器によって予約されていることを示していれば)、RDSポートリソースを解放することができる。そして、NEFは、NEFでRDSポートリソースが解放されたことを示すRDS応答を端末機器に送信することができる。
【0074】
さらに別の例では、RDS要求が端末機器で予約されたRDSポートリソースをNEFに通知するためのものであってよい。RDSポートリソースは、NEFでの第1のポートと、端末機器での第2のポートとを示すURIを有しうる。この場合、NEFは、第1のポートおよび/または第2のポートがいかなるNIDD構成にも、例えば、NIDD構成と同じDNNまたはS-NSSAI(または同じAPN)内のいかなるNIDD構成にも存在しないとき、NEFでRDSポートリソースを予約することができる。ここで、NEFは、RDSポートリソースが端末機器によって予約されているという表示を保持することができる。
【0075】
図4は、本開示の一実施形態に係る方法400を示すフローチャートである。方法400は、AFで実行することができる。以下、方法300を主に5Gシステムに関して説明するが、方法300は4Gシステムにも適用可能であり、その場合はSCS/ASで実行することができることに留意されたい。
【0076】
ブロック410において、NIDD構成に関連するRDSポートリソースを動的に予約または解放するための要求を、NEF(または4Gシステム内のモビリティマネジメントエンティティ)に送信する。要求は、RDSポートリソースを予約または解放することが端末機器との確認を必要とするか否かを示す表示を含む。
【0077】
ブロック420において、要求に対する応答をNEFから受信する。
【0078】
RDSポートリソースを予約または解放することが端末機器との確認を必要としないことを表示が示す場合、ブロック420でNEFから受信した応答は、RDSポートリソースがNEFで予約または解放されたことを示すことができ、またはNEFでRDSポートリソースの予約または解放に失敗したことを示すことができる。
【0079】
一方、RDSポートリソースを予約または解放することが端末機器との確認を必要とすることを表示が示す場合、ブロック420において、応答は、AFがタイマのタイムアウトを要求の失敗と見なさないように、要求に関連するタイマが満了する前にNEFから受信されうるとともに、確認がまだ進行中であることを示しうる。そして、AFは、NEFで現在予約されている1つ以上のRDSポートの通知をNEFから受信することができる。別の例では、ブロック420においてNEFから受信する応答が、NEFがRDSポートリソースの予約に失敗したことを示すことができ、またはPDNコネクション(例えば、非構造化PDNコネクション)が端末機器と確立されていないことを示すことができる。
【0080】
上述の方法100~400を、図5~10のシーケンス図を参照してさらに詳細に説明する。図5~7は5Gシステム用のシーケンス図であり、図8~10は4Gシステム用のシーケンス図である。説明では以下の表1~8を用いる。これらの表に関するいくつかの詳細については、参照によってその全体を本明細書に組み込むTS 29.122、V16.5.0を参照することができる。
【0081】
【表1】
【0082】
【表2】
【0083】
【表3】
【0084】
【表4】
【0085】
【表5】
【0086】
【表6】
【0087】
【表7】
【0088】
【表8】
【0089】
図5は、本開示の一実施形態に係る、RDSポートリソースを動的に予約するための手順を示すシーケンス図である。
【0090】
図示するように、5.1でAFは、HTTP PUT要求を用い、NEFでRDSポートリソース(NEFポートおよびUEポートを含む)を動的に予約するようにNEFに要求する。ここで、要求は、「skipUeInquiry」という表示を含む(表1参照)。5.2aでNEFは要求を処理する。「skipUeInquiry」表示が「偽」に設定されている場合、RDSポートリソースが端末の承認または同意によって予約されるべきであることを意味する。そして、5.2aで、RDSポートリソース(「Individual ManagePort Configuration」リソース)、すなわち、NEFポートおよび/またはUEポートが、同じDNN/S-NSSAI内のいずれかのNIDD構成内にすでに存在している場合、NEFは「ProblemDetails」構造の「cause」属性内の原因値「PORT_NOT_FREE」を有する403 Forbidden応答で応答し、それ以外の場合、NEFはTS 24.250に規定されたRDSプロトコルを使用することによってRDSポートリソースを予約するためにUEとやりとりし、手順は5.3に進む。(セッション管理機能(SMF)とNEFとの間の)PDNコネクションが確立されていないことが原因でNEFがUEとやりとりできない場合、5.2bにおいてNEFは、原因値「NO_PDN_connection」を有する500 Internal Server Error応答によってHTTP PUT要求を拒否する。
【0091】
「skipUeInquiry」表示が「真」に設定されている場合、RDSポートリソースが端末の承認または同意なしに予約されるべきであることを意味する。そして、要求されたNEFポートおよび/またはUEポートが同じDNN/S-NSSAI内のいずれかのNIDD構成内にすでに存在している場合、NEFは5.2bで「Problem Details」構造の「cause」属性に原因値「port_NOT_FREE」を有する403 Forbidden応答によって応答し、それ以外の場合、NEFは「Individual ManagePort Configuration」リソースを作成し、5.2bでAFにHTTP 201 Created応答を送信する。NEFはまた、リソースを、AF(表1のmanageEntity)によって作成されたものとしてマークし、TS 24.250で規定されるRDSプロトコルを使用することによってUEに通知し、手順は5.3に進む。
【0092】
「skipUeInquiry」表示が「偽」に設定されている場合、NEFはRDSメッセージ(すなわち、reserve RDS Port)を含むNIDDパケットを準備する。「skipUeInquiry」表示が「真」に設定されている場合、NEFはRDSメッセージ(すなわち、notify RDS Port)を含むNIDDパケットを準備する。5.3でNEFは、TS23.502の4.25.2節に規定されるNEFアンカード移動体着信型終端データ転送手順のステップ3~16に従って、準備した、RDSメッセージを有するNIDDパケットをUEに送信する。NEFがSMFから配信成功の応答を受信した場合、5.4でNEFは202 AcceptをAFに返して、処理がまだ進行中であることを示し、プロセスは5.5に進む。それ以外の場合、5.4でNEFは、500 Internal Server Errorと、配信失敗の理由を示す適切な原因値とをAFに応答する。
【0093】
5.5でUEは、TS23.502に規定されるように、NEFアンカードMOデータ搬送手順のステップ1~3に従って、ポート予約のためのRDS予約ポート応答メッセージを含むようにMO NIDD手順を開始する。「skipUeInquiry」表示が「偽」に設定され、NEFが成功したUE RDS予約ポート応答を受信した場合、5.6でNEFは「Individual ManagePort Configuration」リソースを作成し、(図7を参照して以下に説明するように)予約したポートをAFに通知し、リソースをAF(表1のmanageEntity)によって作成されたものとしてマークする。それ以外の場合、5.6でNEFは、(図7を参照して以下に説明するように)現在予約されているポートについてAFに通知する。5.7でAFは、NEFからのRDSポート通知に確認応答する。5.8でNEFは、SMFからのMO NIDD要求に確認応答する。
【0094】
図6は、本発明の一実施形態に係るRDSポートリソースを動的に解放する手順を示すシーケンス図である。
【0095】
図示するように、6.1でAFは、HTTP DELETE要求を用い、NEFでRDSポートリソース(NEFポートおよびUEポートを含む)を動的に解放するようにNEFに要求する。ここで、要求は、「skipUeInquiry」という表示を含む(表1参照)。6.2aでNEFは要求を処理する。RDSポートリソース(「individual ManagePort Configuration」リソース)が同じNIDD設定内に存在しない場合、6.2bでNEFは「ProblemDetails」構造体の「cause」属性に原因値「port_Not_ASSOC_with_APP」を有する404 Not Foundで応答する。それ以外の場合、UE(リソースのmanageEntityを参照)によって作成された「Individual NIDD downlink data delivery」リソースに対してHTTP DELETE要求を受信していれば、6.2bでNEFは「ProblemDetails」構造体の「cause」属性に原因値「OPERATION_PROHIBITED」を有する403 Forbiddenによってメッセージを拒否する。そして、「individual ManagePort Configuration」リソースがAFによって作成されている場合には、
- 「skipUeInquiry」表示が「偽」に設定されている場合、RDSポートリソースがUEの確認または同意によって解放されるべきであることを意味し、NEFはTS 24.250に規定されるようにRDSプロトコルを用いてRDSポートリソースを解放するためにUEとやりとりし、手順は6.3に進む。(セッション管理機能(SMF)とNEFとの間の)PDNコネクションが確立されていないことが原因でNEFがUEとやりとりすることができない場合、6.2bにおいてNEFは、原因値「NO_PDN_connection」を有する500 Internal Server Error応答によってHTTP DELETE要求を拒否する。
- 「skipUeInquiry」表示が「真」に設定されている場合、RDSポートリソースが端末の承認または同意なしに解放されるべきであることを意味する。6.2bでNEFはindividual ManagePort Configurationリソースを削除し、HTTP 204 No Content応答でAFに応答する。そしてNEFはTS 24.250に規定されるようにRDSプロトコルを用いてUEに通知して、手順は6.3に進む。
【0096】
「skipUeInquiry」表示が「偽」に設定されている場合、NEFはRDSメッセージ(すなわち、release RDS port)を含むNIDDパケットを準備する。「skipUeInquiry」表示が「真」に設定されている場合、NEFはRDSメッセージ(すなわち、notify RDS port)を含むNIDDパケットを準備する。6.3でNEFは、TS23.502の4.25.2節に規定されるNEFアンカード移動体着信型データ転送手順のステップ3~16に従って、準備した、RDSメッセージを有するNIDDパケットをUEに送信する。NEFがSMFから配信成功の応答を受信した場合、5.4でNEFは202 AcceptをAFに返して、処理がまだ進行中であることを示し、プロセスは6.5に進む。それ以外の場合、6.4でNEFは、500 Internal Server Errorと、配信失敗の理由を示す適切な原因値とをAFに応答する。
【0097】
6.5でUEは、TS23.502に規定されるように、NEFアンカードMOデータ搬送手順のステップ1~3に従って、ポート予約のためのRDS解放ポート応答メッセージを含むようにMO NIDD手順を開始する。 「skipUeInquiry」表示が「偽」に設定され、NEFが、成功または失敗(例えば、RDSポートリソースがUEで解放されたために失敗)のいずれかのUE応答を受信した場合、6.6でNEFは、(図7を参照して以下で説明されるように)「individual ManagePort Configuration」リソースを削除し、予約されたポートをAFに通知する。6.7でAFは、NEFからのRDSポート通知に確認応答する。6.8でNEFは、SMFからのMO NIDD要求に確認応答する。
【0098】
図7は、本開示の実施形態に係る、RDSポートリソースを動的に予約、解放、または通知するための、UE主導型(UE-initiated)手順を示すシーケンス図である。
【0099】
図示するように、7.1でUEは、RDSポートリソースを予約、解放、または通知するための要求でありうるRDS要求を搬送するMO NIDDデータをNEFに送信する。
【0100】
RDS要求がRDSポートリソース(NEFポートおよびUEポートを含む)を予約する要求である場合、NEFはNEFポートおよび/またはUEポートが同じDNN/S-NSSAI内のいずれのNIDD構成にも存在しなければ、RDSポートリソース(「individual ManagePort Configuration」リソース)を予約し、RDSポートリソースをUE(表1のmanageEntity)によって作成されたものとしてマークする。
【0101】
RDS要求がRDSポートリソースを解放する要求である場合、NEFはRDSポートリソースが同じNIDD構成に存在し、RDSポートリソースがUE(リソースのmanageEntityを参照)によって予約されていれば、RDSポートリソース(「individual ManagePort Configuration」リソース)を解放する。
【0102】
RDS要求がUEで予約されたRDSポートリソース(NEFポートおよびUEポートを含む)を通知する要求である場合、NEFはNEFポートおよび/またはUEポートが同じDNN/S-NSSAI内のいずれのNIDD構成にも存在しなければ、RDSポートリソース(「individual ManagePort Configuration」リソース)を予約し、RDSポートリソースをUE(表1のmanageEntity)によって作成されたものとしてマークする。
【0103】
そして、7.2でNEFは、現在予約されているRDSポートを含むHTTP POST要求によってAFに通知し、7.3でAFはPOST要求に確認応答する。7.4でNEFは、SMFからのMO NIDDメッセージに確認応答する。7.5でNEFは、RDS要求がRDSポートリソースを予約/解放するための要求である場合、TS23.502の4.25.2節に規定されるNEFアンカード移動体着信型データ搬送手続きのステップ3~16に従って、UEに応答を送信する。
【0104】
図8は、本発明の他の実施形態に係る、RDSポートリソースを動的に予約するための手順を示すシーケンス図である。
【0105】
図示するように、8.1でSCS/ASは、HTTP PUT要求により、SCEFでRDSポートリソース(SCEFポートおよびUEポートを含む)を動的に予約するよう、SCEFに要求する。ここで、要求は、「skipUeInquiry」という表示を含む(表1参照)。8.2aでSCEFは要求を処理する。「skipUeInquiry」表示が「偽」に設定されている場合、RDSポートリソースが端末の承認または同意によって予約されるべきであることを意味する。そして、8.2bで、RDSポートリソース(「individual ManagePort Configuration」リソース)、すなわち、SCEFポートおよび/またはUEポートが同じAPN内のいずれかのNIDD構成にすでに存在する場合、SCEFは「ProblemDetails」構造の「cause」属性に原因値「port_NOT_FREE」を有する403 Forbidden応答で応答し、それ以外の場合、SCEFはTS 24.250に規定されるようにRDSプロトコルを使用してRDSポートリソースを予約するためにUEとやりとりし、手順は8.3に進む。PDNコネクションが確立されていないことが原因でSCEFがUEとやりとりすることができない場合、8.2bでSCEFは、原因値「NO_PDN_connection」を有する500 Internal Server Error応答によりHTTP PUT要求を拒否する。「skipUeInquiry」表示が「真」に設定されている場合、RDSポートリソースが端末の承認または同意なしに予約されるべきであることを意味する。そして、要求されたSCEFポートおよび/またはUEポートが同じAPN内のいずれかのNIDD構成内にすでに存在している場合、8.2bでSCEFは「Problem Details」構造の「cause」属性に原因値「port_NOT_FREE」を有する403 Forbidden応答によって応答し、それ以外の場合、8.2bでSCEFは「Individual ManagePort Configuration」リソースを作成し、AFにHTTP 201 Created応答を送信する。SCEFはまた、リソースをSCS/ASによって作成されたものとしてマークし、3GPP TS 24.250で規定されるようにRDSプロトコルを使用することによってUEに通知する(8.3、8.6、8.7を参照)。
【0106】
「skipUeInquiry」表示が「偽」に設定されている場合、8.3でSCEFは、RDSメッセージ(すなわち、notify RDS port)を含むNIDDパケットを準備し、モビリティ管理エンティティ(MME)/サービングGPRS(汎用パケット無線サービス)サポートノード(SGSN)に送信する。「skipUeInquiry」表示が「真」に設定されている場合、8.3でSCEFはRDSメッセージ(すなわち、notify RDS port)を含むNIDDパケットを準備し、MME/SGSNに送信する。
【0107】
MME/SGSNが非IPデータをUEに直ちに配信できる場合、例えば、UEがすでに進化型パケットシステム(EPS)接続管理(ECM)_CONNECTEDモードにある場合、または、UEがECM_IDLE状態でMME/SGSNがページング手順を開始可能な場合、手順は8.6に進む。
【0108】
UEが一時的に到達不能であることをMME/SGSNが知っている場合、またはUEがSCEF Wait Time内に到達可能なようにスケジュールされていないことをMME/SGSNが知っている場合、省電力機能、例えば、UE省電力モードまたは拡張アイドルモードDRXを使用している間、8.4でMME/SGSNは、SCEFに向けてNIDDサブミット応答(NIDD Submit Response)(Cause, Requested Re-Transmission Time)メッセージを送信してもよい。
【0109】
「skipUeInquiry」表示が「偽」に設定され、SCEFがMME/SGSNから否定応答を受信した場合、8.5でSCEFは適切な原因値を有する500 Internal Server Error応答でHTTP PUT要求を拒否する。例えば、MME/SGSNから「UE temporary unreachable」を受信した場合、原因値は「TEMPORARILY_NOT_REACHABLE」となる。応答は、SCS/ASがRDSポートリソースのための任意の再構成を準備することができるように、UEが到達可能になる予想時刻をSCS/ASに指示するためのRequested Re-Transmission Timeを含みうる。
【0110】
8.6で、必要に応じて、MME/SGSNはUEをページングし、MME/SGSN手順によるデータ転送を使用して非IPデータをUEに配信する。8.6でMME/SGSNがNIDD配信を開始可能な場合、8.7でMME/SGSNはSCEFに向けてNIDDサブミット応答(cause)メッセージを送信し、8.3でSCEFから受信したNIDDサブミット要求(NIDD Submit Request)に確認応答する。
【0111】
SCEFがMME/SGSNから配信成功の応答を受信した場合、8.8でSCEFは、202 AcceptをSCS/ASに返して、処理が依然として進行中であることを示し、手順は8.9に進む。それ以外の場合、8.8でSCEFは、SCS/AS 500 Internal Server Errorおよび配信失敗の理由を示す適切な原因値で応答する。8.9でUEは、ポート予約のためのRDS応答を含めるためにMO NIDD手順を開始する。
【0112】
「skipUeInquiry」表示が「偽」に設定され、SCEFが成功したUE応答を受信した場合、8.10でSCEFは(図10を参照して以下で説明するように)「individual ManagePort Configuration」リソースを作成し、予約されているポートをSCS/ASに通知する。そして、SCEFはリソースがSCS/AS(表1におけるmanageEntity)によって作成されたものとしてマークし、それ以外の場合、8.10でSCEFは(図10を参照して以下で説明するように)、現在予約されているポートをSCS/ASに通知する。8.11でSCS/ASは、SCEFから送信された通知に確認応答する。
【0113】
図9は、本発明の他の実施形態に係る、RDSポートリソースを動的に解放するたの手順を示すシーケンス図である。
【0114】
図示するように、9.1でSCS/ASは、HTTP DELETE要求により、SCEFでRDSポートリソース(SCEFおよびUEポートを含む)を動的に解放するようにSCEFに要求する。ここで、要求は、「skipUeInquiry」という表示を含む(表1参照)。9.2aでSCEFは要求を処理する。RDSポートリソース(「individual ManagePort Configuration」リソース)が同じNIDD構成内に存在しない場合、9.2bでSCEFは「ProblemDetails」構造の「cause」属性に原因値「port_Not_ASSOC_with_APP」を有する404 not Foundを返す。それ以外の場合、UE(リソースのmanageEntityを参照)によって作成された「Individual NIDD downlink data delivery」リソースに対するHTTP DELETE要求が受信されれば、9.2でSCEFは「ProblemDetails」構造の「cause」属性に原因値「OPERATION_PROHIBITED」を有する403 Forbiddenによってメッセージを拒否する。そして、「individual ManagePort Configuration」リソースがSCS/ASによって作成されていれば、
- 「skipUeInquiry」表示が「偽」に設定されている場合、RDSポートリソースがUEの確認または同意によって解放されるべきであることを意味し、SCEFはTS 24.250に規定されるようにRDSプロトコルを使用することによってRDSポートリソースを解放するためにUEとやりとりし、手順は9.3に進む。PDNコネクションが確立されていないことが原因でSCEFがUEとやりとりできない場合、9.2bでSCEFは、原因値「NO_PDN_connection」を有する500 Internal Server Error応答によってHTTP DELETE要求を拒否する。
- 「skipUeInquiry」表示が「真」に設定されている場合、RDSポートリソースは、端末の承認または同意なしに解放されるべきであることを意味する。9.2bでSCEFはindividual ManagePort Configurationリソースを削除し、SCS/ASにHTTP 204 No Content応答で応答し、TS 24.250に規定されたRDSプロトコルを使用してUEに通知する(9.3, 9.6, 9.7参照)。
【0115】
「skipUeInquiry」表示が「偽」に設定されている場合、9.3でSCEFはRDSメッセージ(すなわち、release RDS port)を含むNIDDパケットを準備し、MME/SGSNに送信する。「skipUeInquiry」表示が「真」に設定されている場合、SCEFはRDSメッセージ(すなわち、notify RDS port)を含むNIDDパケットを準備し、MME/SGSNに送信する。
【0116】
MME/SGSNが非IPデータをUEに直ちに配信できる場合、例えば、UEがすでにECM_CONNECTEDモードにある場合、またはUEがECM_IDLE状態でMME/SGSNがページング手順を開始可能な場合、手順は9.6に進む。
【0117】
UEが一時的に到達不能であることをMME/SGSNが知っている場合、またはUEがSCEF Wait Time内に到達可能なようにスケジュールされていないことをMME/SGSNが知っている場合、省電力機能、例えば、UE省電力モードまたは拡張アイドルモードDRXを使用している間、9.4でMME/SGSNは、SCEFに向けてNIDDサブミット応答(NIDD Submit Response)(Cause, Requested Re-Transmission Time)メッセージを送信してもよい。
【0118】
「skipUeInquiry」表示が「偽」に設定され、SCEFがMME/SGSNから否定応答を受信した場合、9.5でSCEFは適切な原因値を有する500 Internal Server Error応答でHTTP DELETE要求を拒否する。例えば、MME/SGSNから「UE temporary unreachable」を受信した場合、原因値は「TEMPORARILY_NOT_REACHABLE」となる。応答は、SCS/ASがRDSポートリソースのための任意の再構成を準備することができるように、UEが到達可能になる予想時刻をSCS/ASに指示するためのRequested Re-Transmission Timeを含みうる。
【0119】
9.6で、必要に応じて、MME/SGSNはUEをページングし、MME/SGSN手順によるデータ転送を使用して非IPデータをUEに配信する。9.6でMME/SGSNがNIDD配信を開始可能な場合、9.7でMME/SGSNはSCEFに向けてNIDDサブミット応答(cause)メッセージを送信し、9.3でSCEFから受信したNIDDサブミット要求(NIDD Submit Request)に確認応答する。
【0120】
SCEFがMME/SGSNから配信成功の応答を受信した場合、9.8でSCEFは、処理が依然として進行中であることを示すために202 AcceptをSCS/ASに返すであろう。そして、手順は9.9に進む。それ以外の場合、9.8でSCEFは、SCS/AS 500 Internal Server Errorおよび配信失敗の理由を示す適切な原因値で応答する。9.9でUEは、ポート解放のためのRDS応答を含めるためにMO NIDD手順を開始する。
【0121】
「skipUeInquiry」表示が「偽」に設定され、SCEFが成功または失敗(例えば、RDSポートリソースがUEで解放されたために失敗)のいずれかのUE応答を受信した場合、9.10でSCEFは(図10を参照して以下で説明するように)「individual ManagePort Configuration」リソースを解放し、現在予約されているポートをSCS/ASに通知する。9.11でSCS/ASは、SCEFから送信された通知に確認応答する。
【0122】
図10は、本開示の別の実施形態に係る、RDSポートリソースを動的に予約、解放、または通知するためのUE主導型手順を示すシーケンス図である。
【0123】
図示するように、10.1でUEは、RDSポートリソースを予約、解放、または通知するための要求でありうるRDS要求を搬送する、MO非IPデータをMME/SGSNに送信する。10.2でMME/SGSNは、RDS要求を搬送するNIDDサブミット要求メッセージをSCEFに送信する。10.3でSCEFは、NIDDサブミット応答メッセージでMME/SGSN(表1のmanageEntity)に応答する。
【0124】
RDS要求がRDSポートリソース(NEFポートおよびUEポートを含む)を予約する要求である場合、SCEFはSCEFポートおよび/またはUEポートが同じAPN内のいずれのNIDD構成にも存在しなければ、RDSポートリソース(「individual ManagePort Configuration」リソース)を予約し、RDSポートリソースをUEによって作成されたものとしてマークする。
【0125】
RDS要求がRDSポートリソースを解放する要求である場合、SCEFはRDSポートリソースが同じNIDD構成に存在し、RDSポートリソースがUE(リソースのmanageEntityを参照)によって予約されていれば、RDSポートリソース(「individual ManagePort Configuration」リソース)を解放する。
【0126】
RDS要求がUEで予約されたRDSポートリソース(NEFポートおよびUEポートを含む)を通知する要求である場合、SCEFおよび/またはUEポートが同じAPN内のいずれのNIDD構成にも存在しなければ、SCEFはRDSポートリソース(「individual ManagePort Configuration」リソース)を予約し、RDSポートリソースをUE(表1のmanageEntity)によって作成されたものとしてマークする。
【0127】
そして、10.4でSCEFは、現在予約されているRDSポートを含むHTTP POST要求によってSCS/ASに通知し、10.5でSCS/ASは、POST要求に確認応答する。10.6で、RDS要求がRDSポートリソースを予約/解放するための要求である場合、SCEFは、MT NIDD手順に従って応答をUEに送信する。
【0128】
上述の方法100または200に対応して、ネットワークノードが提供される。図11は、本開示の一実施形態に係るNEFを実施するためのネットワークノード1100のブロック図である。
【0129】
ネットワークノード1100はNEFを実施するときに、図1に示したような方法100を実行するように動作することができる。図11に示すように、ネットワークノード1100は、NIDD構成に関連するRDSポートリソースを動的に予約する要求をAFから受信するように構成された受信ユニット1110を含む。要求は、RDSポートリソースを予約することが端末機器との確認を必要とするか否かを示す表示を含む。ネットワークノード1100は、要求に対する応答をAFに送信するように構成された送信部1120をさらに含む。
【0130】
一実施形態では、要求がRDSポートリソースの統一リソース識別子(URI)を含みうる。 URIは、NEFでの第1のポートと、端末機器での第2のポートとを示す。
【0131】
一実施形態では、ネットワークノード1100がRDSポート管理ユニット1130をさらに含みうる。RDSポートリソースを予約することが端末機器との確認を必要としないことを表示が示す場合、RDSポート管理ユニット1130は第1のポートおよび/または第2のポートがいずれのNIDD構成にも存在しなければ、NEFでRDSポートリソースを予約するように構成されうる。この場合、応答は、RDSポートリソースがNEFで予約されていることを示しうる。
【0132】
一実施形態では、送信部1120が、RDSポートリソースがNEFで予約されたことを端末機器に通知するようにさらに構成されうる。
【0133】
一実施形態では、RDSポートリソースの予約が端末機器との確認を必要とすることを表示が示す場合、RDSポート管理ユニット1130は第1のポートおよび/または第2のポートがいずれのNIDD構成にも存在しないとき、端末機器においてRDSポートリソースを予約するために端末機器とのやりとりを開始するようにさらに構成されうる。
【0134】
一実施形態において、応答は、要求に関連付けられたタイマが満了する前に、確認が依然として進行中であることを示しうる。
【0135】
一実施形態では、受信ユニット1110がRDSポートリソースの予約を確認するRDS応答を端末機器から受信するようにさらに構成されうる。RDSポート管理ユニット1130は、NEFでRDSポートリソースを予約するようにさらに構成されうる。送信部1120は、NEFで現在予約されている1つ以上のRDSポートをAFに通知するようにさらに構成されうる。
【0136】
一実施形態においてRDSポート管理ユニット1130は、RDSポートリソースがAFによって予約されているという記録をNEFで保持するようにさらに構成されうる。
【0137】
一実施形態において受信ユニット1110は、確認の失敗を示すRDS応答を端末機器から受信するように構成されてよく、送信部1120はNEFで現在予約されている1つ以上のRDSポートをAFに通知するようにさらに構成されてよい。
【0138】
一実施形態では、RDSポートリソースを予約することが端末機器との確認を必要とすることを表示が示す場合、およびNEFが端末機器とのパケットデータネットワーク(PDN)コネクションが確立されていないことが原因で端末機器とのやりとりに失敗した場合、応答は端末機器とのPDNコネクションが確立されていないことを示しうる。
【0139】
一実施形態において、応答は、第1のポートおよび/または第2のポートがいずれかのNIDD構成に既に存在する場合、NEFでのRDSポートリソースの予約の失敗を示しうる。
【0140】
あるいは、ネットワークノード1100がNEFを実施するときに、図2に示されるような方法200を実行するように動作することができる。図11に示すように、ネットワークノード1100は、NIDD構成に関連するRDSポートリソースを動的に解放する要求をAFから受信するように構成された受信ユニット1110を含む。要求は、RDSポートリソースを解放することが端末機器との確認を必要とするか否かを示す表示を含む。ネットワークノード1100は、要求に対する応答をAFに送信するように構成された送信部1120をさらに含む。
【0141】
一実施形態では、ネットワークノード1100がRDSポート管理ユニット1130をさらに含みうる。RDSポートリソースを解放することが端末機器との確認を必要としないことを表示が示す場合、RDSポート管理ユニット1130は、RDSポートリソースがNIDD構成に存在し、RDSポートリソースがAFによって予約されていれば、NEFでRDSポートリソースを解放するように構成されうる。そして、応答は、RDSポートリソースがNEFで解放されたことを示しうる。
【0142】
一実施形態において、送信部1120は、NEFでRDSポートリソースが解放されたことを端末機器に通知するようにさらに構成されうる。
【0143】
一実施形態において、RDSポートリソースを解放することが端末機器との確認を必要とすることを表示が示す場合、RDSポート管理ユニット1130は、RDSポートリソースがNIDD構成に存在し、RDSポートリソースがAFによって予約されていれば、端末機器でRDSポートリソースを解放するために端末機器とのやりとりを開始するようにさらに構成されうる。
【0144】
一実施形態において、応答は、要求に関連付けられたタイマが満了する前に、確認が依然として進行中であることを示しうる。
【0145】
一実施形態において、受信ユニット1110は、RDSポートリソースの解放を確認するか、またはRDSポートリソースの解放失敗を示すRDS応答を端末機器から受信するようにさらに構成されうる。RDSポート管理ユニット1130は、NEFでRDSポートリソースを解放するようにさらに構成されうる。送信部1120は、NEFで現在予約されている1つ以上のRDSポートをAFに通知するようにさらに構成されうる。
【0146】
一実施形態において、応答は、RDSポートリソースがNIDD構成に存在しない場合、またはRDSポートリソースがAFによって予約されていない場合に、NEFでRDSポートリソースの解放に失敗したことを示しうる。
【0147】
一実施形態において、RDSポートリソースを解放することが端末機器との確認を必要とすることを表示が示す場合、および端末機器とのPDNコネクションが確立されていないことが原因でNEFが端末機器とのやりとりに失敗した場合、応答は端末機器とのPDNコネクションが確立されていないことを示しうる。
【0148】
ユニット1110および1120、ならびに必要に応じてユニット1130は、純粋なハードウェアソリューションとして、またはソフトウェアとハードウェアとの組合せとして、例えば、プロセッサまたはマイクロプロセッサと、適切なソフトウェアと、ソフトウェアを記憶するためのメモリとの組み合わせ、例えば図1または図2に示される動作を実行するように構成されたプログラマブルロジックデバイス(PLD)または他の1つ以上の電子部品または処理回路、のうちの1つまたは複数によって実施されうる。
【0149】
上述した方法300に対応して、ネットワークノードが提供される。図12は、本開示の一実施形態に係るNEFを実施するためのネットワークノード1200のブロック図である。
【0150】
ネットワークノード1200はNEFを実施するときに、図3に示されるような方法300を実行するように動作することができる。図12に示すように、ネットワークノード1200は、NIDD構成に関連付けられたMO NIDD手順において、端末機器からRDSポートリソースに関連付けられたRDS要求を受信するように構成された受信ユニット1210を含む。ネットワークノード1200は、NEFで現在予約されている1つ以上のRDSポートを、NIDD構成に関連付けられたAFに通知するように構成された送信部1220をさらに含む。
【0151】
一実施形態において、RDS要求はRDSポートリソースを予約するためのものであってよく、RDSポートリソースのURIを含みうる。URIは、NEFでの第1のポートと、端末機器での第2のポートとを示す。ネットワークノード1200は第1のポートおよび/または第2のポートがNIDD構成に存在しないとき、RDSポートリソースをNEFに予約するように構成されたRDSポート管理ユニット1230をさらに含みうる。送信部1220は、MT NIDD手順において、RDSポートリソースがNEFにおいて予約されたことを示すRDS応答を端末機器に送信するようにさらに構成されうる。
【0152】
一実施形態では、RDSポート管理ユニットがRDSポートリソースが端末機器によって予約されているという表示をNEFにおいて保持するようにさらに構成されうる。
【0153】
一実施形態では、RDS要求がRDSポートリソースを解放するためのものであってよい。ネットワークノード1200は、RDSポートリソースがNIDD構成に存在し、RDSポートリソースが端末機器によって予約されている場合に、NEFでRDSポートリソースを解放するように構成されたRDSポート管理ユニット1230をさらに含みうる。送信部1220は、MT NIDD手順において、RDSポートリソースがNEFで解放されたことを示すRDS応答を端末機器に送信するようにさらに構成されうる。
【0154】
一実施形態において、RDS要求は、端末機器で予約されたRDSポートリソースをNEFに通知するためのものであってよい。RDSポートリソースは、NEFでの第1のポートと、端末機器での第2のポートとを示すURIを有する。ネットワークノード1200は第1のポートおよび/または第2のポートがNIDD構成に存在しない場合にNEFでRDSポートリソースを予約するように構成されたRDSポート管理ユニット1230をさらに含みうる。
【0155】
一実施形態においてRDSポート管理ユニット1230は、RDSポートリソースが端末機器によって予約されているという記録をNEFにおいて保持するようにさらに構成されうる。
【0156】
ユニット1210および1220、ならびに必要に応じてユニット1230は、純粋なハードウェアソリューションとして、またはソフトウェアとハードウェアとの組合せとして、例えば、プロセッサまたはマイクロプロセッサと、適切なソフトウェアと、ソフトウェアを記憶するためのメモリとの組み合わせ、例えば図3に示される動作を実行するように構成されたプログラマブルロジックデバイス(PLD)または他の1つ以上の電子部品または処理回路、のうちの1つまたは複数によって実施されうる。
【0157】
図13は、本開示の別の実施形態に係るNEFを実施するためのネットワークノード1300のブロック図である。
【0158】
ネットワークノード1300は、プロセッサ1310およびメモリ1320を含む。メモリ1320はプロセッサ1310によって実行可能な命令を含むことができ、それによって、ネットワークノード1300はNEFを実施するとき、例えば、図1に関連して先に説明した手順の動作を実行するように動作可能である。具体的には、メモリ1320はプロセッサ1310によって実行可能な命令を含み、それによって、ネットワークノード1300はNEFを実施するときに、AFから、NIDD構成に関連するRDSポートリソースを動的に予約するための要求を受信するように動作可能である。要求は、RDSポートリソースを予約すること端末機器との確認を必要とするか否かを示す表示を含む。メモリ1320はプロセッサ1310によって実行可能な命令をさらに含み、それによって、ネットワークノード1300はNEFを実施するとき、要求に対する応答をAFに送信するように動作可能である。
【0159】
一実施形態では、要求がRDSポートリソースのURIを含みうる。URIは、NEFでの第1のポートと、端末機器での第2のポートとを示す。
【0160】
一実施形態では、メモリ1320がプロセッサ1310によって実行可能な命令をさらに含むことができ、それによって、ネットワークノード1300はNEFを実施するとき、RDSポートリソースの予約が端末機器との確認を必要としないことを表示が示す場合、第1のポートおよび/または第2のポートがNIDD構成に存在しないとき、NEFにおいてRDSポートリソースを予約するように動作可能である。応答は、RDSポートリソースがNEFにおいて予約されていることを示しうる。
【0161】
一実施形態では、メモリ1320がプロセッサ1310によって実行可能な命令をさらに含むことができ、それによって、ネットワークノード1300はNEFを実施するとき、予約の動作の後、RDSポートリソースがNEFにおいて予約されたことを端末機器に通知するように動作可能である。
【0162】
一実施形態では、メモリ1320がプロセッサ1310によって実行可能な命令をさらに含むことができ、それによって、ネットワークノード1300はNEFを実施するとき、RDSポートリソースの予約が端末機器との確認を必要とすることを表示が示す場合、端末機器においてRDSポートリソースを予約するために端末機器とのやりとりを開始すること、第1のポートおよび/または第2のポートがNIDD構成に存在しないとき、を行うように動作する。
【0163】
一実施形態において、応答は、要求に関連付けられたタイマが満了する前に、確認が依然として進行中であることを示しうる。
【0164】
一実施形態では、メモリ1320がプロセッサ1310によって実行可能な命令をさらに含むことができ、それによって、ネットワークノード1300はNEFを実施するとき、応答を送信した後に、端末機器から、RDSポートリソースの予約を確認するRDS応答を受信し、NEFにおいてRDSポートリソースを予約し、NEFにおいて現在予約されている1つ以上のRDSポートをAFに通知するように動作可能である。
【0165】
一実施形態では、メモリ1320がプロセッサ1310によって実行可能な命令をさらに含むことができ、それによって、ネットワークノード1300はNEFを実施するとき、予約の動作の後、RDSポートリソースがAFによって予約されているという記録をNEFに保持するように動作可能である。
【0166】
一実施形態では、メモリ1320がプロセッサ1310によって実行可能な命令をさらに含むことができ、それによって、ネットワークノード1300はNEFを実施するとき、開始する動作の後に、端末機器から、確認の失敗を示すRDS応答を受信し、NEFにおいて現在予約されている1つ以上のRDSポートをAFに通知するように動作可能である。
【0167】
一実施形態ではRDSポートリソースの予約が端末機器との確認を必要とすることを表示が示す場合、および端末機器とのPDNコネクションが確立されていないためにNEFが端末機器とやりとりすることに失敗したとき、応答は端末機器とのPDNコネクションが確立されていないことを示しうる。
【0168】
一実施形態において、応答は、第1のポートおよび/または第2のポートがいずれかのNIDD構成に既に存在する場合、NEFでのRDSポートリソースの予約の失敗を示しうる。
【0169】
あるいは、ネットワークノード1300がプロセッサ1310およびメモリ1320を含む。メモリ1320はプロセッサ1310によって実行可能な命令を含むことができ、それによって、ネットワークノード1300はNEFを実施するときに、例えば、図2に関連して先に説明した手順の動作を実行するように動作可能である。特に、メモリ1320はプロセッサ1310によって実行可能な命令を含み、それによって、ネットワークノード1300はNEFを実施するときに、AFから、NIDD構成に関連するRDSポートリソースを動的に解放するための要求を受信するように動作可能である。要求は、RDSポートリソースを解放することが端末機器との確認を必要とするか否かを示す表示を含む。メモリ1320はプロセッサ1310によって実行可能な命令を含み、それによって、ネットワークノード1300はNEFを実施するとき、要求に対する応答をAFに送信するように動作可能である。
【0170】
一実施形態では、メモリ1320がプロセッサ1310によって実行可能な命令をさらに含むことができ、それによって、ネットワークノード1300はNEFを実施するとき、RDSポートリソースを解放することが端末機器との確認を必要としないことを表示が示す場合、RDSポートリソースがNIDD構成に存在し、RDSポートリソースがAFによって予約されていれば、NEFでRDSポートリソースを解放するように動作する。 応答は、RDSポートリソースがNEFで解放されたことを示しうる。
【0171】
一実施形態では、メモリ1320がプロセッサ1310によって実行可能な命令をさらに含むことができ、それによって、ネットワークノード1300はNEFを実施するときに、RDSポートリソースがNEFで解放されたことを端末機器に通知するように動作可能である。
【0172】
一実施形態では、メモリ1320がプロセッサ1310によって実行可能な命令をさらに含むことができ、それによって、ネットワークノード1300はNEFを実施するとき、RDSポートリソースを解放することが端末機器との確認を必要とすることを表示が示す場合、RDSポートリソースがNIDD構成に存在し、RDSポートリソースがAFによって予約されていれば、端末機器でRDSポートリソースを解放するために端末機器とのやりとりを開始するように動作可能である。
【0173】
一実施形態において、応答は、要求に関連付けられたタイマが満了する前に、確認が依然として進行中であることを示しうる。
【0174】
一実施形態では、メモリ1320がプロセッサ1310によって実行可能な命令をさらに含むことができ、それによって、ネットワークノード1300はNEFを実施するときに、応答を送信した後に、端末機器から、RDSポートリソースの解放を確認するか、またはRDSポートリソースを解放することにおける失敗を示すRDS応答を受信すれば、NEFでRDSポートリソースを解放し、NEFで現在予約されている1つ以上のRDSポートをAFに通知するように動作可能である。
【0175】
一実施形態において、応答は、RDSポートリソースがNIDD構成に存在しない場合、またはRDSポートリソースがAFによって予約されていない場合に、NEFでRDSポートリソースの解放に失敗したことを示しうる。
【0176】
一実施形態において、RDSポートリソースを解放することが端末機器との確認を必要とすることを表示が示す場合、および端末機器とのPDNコネクションが確立されていないことが原因でNEFが端末機器とのやりとりに失敗した場合、応答は端末機器とのPDNコネクションが確立されていないことを示しうる。
【0177】
あるいは、ネットワークノード1300がプロセッサ1310およびメモリ1320を含む。メモリ1320はプロセッサ1310によって実行可能な命令を含むことができ、それによって、ネットワークノード1300はNEFを実施するとき、例えば、図3に関連して先に説明した手順の動作を実行するように動作可能である。特に、メモリ1320はプロセッサ1310によって実行可能な命令を含み、それによって、ネットワークノード1300はNEFを実施するとき、NIDD構成に関連付けられたMO NIDD手順において、端末機器からRDSポートリソースに関連付けられたRDS要求を受信し、NEFで現在予約されている1つ以上のRDSポートを、NIDD構成に関連付けられたAFに通知するように動作する。
【0178】
一実施形態において、RDS要求はRDSポートリソースを予約するためのものであってよく、RDSポートリソースのURIを含みうる。 URIは、NEFでの第1のポートと、端末機器での第2のポートとを示す。メモリ1320はプロセッサ1310によって実行可能な命令をさらに含むことができ、それによって、ネットワークノード1300はNEFを実施するとき、第1のポートおよび/または第2のポートがNIDD構成に存在しなければNEFでRDSポートリソースを予約し、RDSポートリソースがNEFで予約されたことを示すRDS応答をMT NIDD手順で端末機器に送信するように動作可能である。
【0179】
一実施形態では、メモリ1320がプロセッサ1310によって実行可能な命令をさらに含むことができ、それによって、ネットワークノード1300はNEFを実施するとき、RDSポートリソースが端末機器によって予約されているという表示をNEFで保持するように動作可能である。
【0180】
一実施形態では、RDS要求がRDSポートリソースを解放するためのものであってよく、メモリ1320はプロセッサ1310によって実行可能な命令をさらに含むことができ、それによって、ネットワークノード1300はNEFを実施するとき、RDSポートリソースがNIDD構成に存在し、RDSポートリソースが端末機器によって予約されていれば、NEFでRDSポートリソースを解放し、MT NIDD手順で、RDSポートリソースがNEFで解放されたことを示すRDS応答を端末機器に送信するように動作可能である。
【0181】
一実施形態において、RDS要求は、端末機器で予約されたRDSポートリソースをNEFに通知するためのものであってよい。RDSポートリソースは、NEFでの第1のポートと、端末機器での第2のポートとを示すURIを有する。メモリ1320はプロセッサ1310によって実行可能な命令をさらに含むことができ、それによって、ネットワークノード1300はNEFを実施するとき、第1のポートおよび/または第2のポートがいかなるNIDD構成にも存在しなければ、NEFでRDSポートリソースを予約するように動作可能である。
【0182】
一実施形態では、メモリ1320がプロセッサ1310によって実行可能な命令をさらに含むことができ、それによって、ネットワークノード1300はNEFを実施するときに、RDSポートリソースが端末機器によって予約されているという記録をNEFで保持するように動作可能である。
【0183】
上述した方法400に対応して、ネットワークノードが提供される。図14は、本開示の実施形態に係る、AFを実施するためのネットワークノード1400のブロック図である。
【0184】
ネットワークノード1400はAFを実施するとき、図4に示されるような方法400を実行するように動作することができる。図14に示すように、ネットワークノード1400は、NIDD構成に関連するRDSポートリソースを動的に予約または解放するための要求をNEFに送信するように構成された送信部1410を含む。要求は、RDSポートリソースを予約または解放することが端末機器との確認を必要とするか否かを示す表示を含む。ネットワークノード1400は、NEFから要求に対する応答を受信するように構成された受信ユニット1420をさらに含む。
【0185】
一実施形態では、RDSポートリソースを予約または解放することが端末機器との確認を必要としないことを表示が示す場合、応答はRDSポートリソースがNEFで予約または解放されたことを示すことができ、またはNEFでのRDSポートリソース予約または解放の失敗を示すことができる。
【0186】
一実施形態では、RDSポートリソースを予約または解放することが端末機器との確認を必要とすることを表示が示す場合、応答は、要求に関連付けられたタイマが満了する前に、確認が依然として進行中であることを示すことができる。
【0187】
一実施形態において受信ユニット1420は、応答を受信した後、NEFで現在予約されている1つ以上のRDSポートの通知をNEFから受信するようにさらに構成されうる。
【0188】
一実施形態では、RDSポートリソースを予約または解放することが端末機器との確認を必要とすることを表示が示す場合、応答は、NEFでのRDSポートリソースの予約の失敗を示すか、または端末機器とのPDNコネクションが確立されていないことを示すことができる。
【0189】
ユニット1410および1420は、純粋なハードウェアソリューションとして、またはソフトウェアとハードウェアとの組合せとして、例えば、プロセッサまたはマイクロプロセッサと、適切なソフトウェアと、ソフトウェアを記憶するためのメモリとの組み合わせ、例えば図4に示される動作を実行するように構成されたプログラマブルロジックデバイス(PLD)または他の1つ以上の電子部品または処理回路、のうちの1つまたは複数によって実施されうる。
【0190】
図15は、本開示の別の実施形態に係るAFを実施するためのネットワークノード1500のブロック図である。
【0191】
ネットワークノード1500は、プロセッサ1510およびメモリ1520を含む。メモリ1520はプロセッサ1510によって実行可能な命令を含むことができ、それによって、ネットワークノード1500はAFを実施するときに、例えば、図4に関連して先に説明した手順の動作を実行するように動作可能である。特に、メモリ1520はプロセッサ1510によって実行可能な命令を含み、それによって、ネットワークノード1500はAFを実施するときに、NIDD構成に関連するRDSポートリソースを動的に予約または解放するための要求をNEFに送信するように動作可能である。要求は、RDSポートリソースを予約または解放することが端末機器との確認を必要とするか否かを示す表示を含む。メモリ1520はプロセッサ1510によって実行可能な命令をさらに含み、それによって、ネットワークノード1500はAFを実施するとき、要求に対する応答をNEFから受信するように動作可能である。
【0192】
一実施形態では、RDSポートリソースを予約または解放することが端末機器との確認を必要としないことを表示が示す場合、応答はRDSポートリソースがNEFで予約または解放されたことを示すことができ、またはNEFでのRDSポートリソース予約または解放の失敗を示すことができる。
【0193】
一実施形態では、RDSポートリソースを予約または解放することが端末機器との確認を必要とすることを表示が示す場合、応答は、要求に関連付けられたタイマが満了する前に、確認が依然として進行中であることを示すことができる。
【0194】
一実施形態では、メモリ1520がプロセッサ1510によって実行可能な命令をさらに含むことができ、それによって、ネットワークノード1500はAFを実施するとき、応答を受信した後、NEFにおいて現在予約されている1つ以上のRDSポートの通知をNEFから受信するように動作可能である。
【0195】
一実施形態では、RDSポートリソースを予約または解放することが端末機器との確認を必要とすることを表示が示す場合、応答は、NEFでのRDSポートリソースの予約の失敗を示すか、または端末機器とのPDN接続が確立されていないことを示すことができる。
【0196】
本開示はまた、不揮発性または揮発性のメモリ、例えば、非一時的コンピュータ可読記憶媒体、電気的消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EEPROM)、フラッシュメモリ、およびハードドライブの形態の少なくとも1つのコンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータプログラム製品は、コンピュータプログラムを有する。コンピュータプログラムはプロセッサ1310によって実行されると、ネットワークノード1300に、例えば、図1図2、または図3に関連して先に説明した手順のアクションを実行させるコード/コンピュータ可読命令と、プロセッサ1510によって実行されると、ネットワークノード1500に、例えば、図4に関連して先に説明した手順のアクションを実行させるコード/コンピュータ可読命令とを含む。
【0197】
コンピュータプログラム製品は、コンピュータプログラムモジュール内に構造化されたコンピュータプログラムコードとして構成されてもよい。コンピュータプログラムモジュールは基本的に、図1図2図3、または図4に示すフローの動作を実行することができる。
【0198】
プロセッサは単一のCPU(中央演算処理装置)であってもよいが、2つ以上のぴ処理ユニットを有してもよい。例えば、プロセッサは、汎用マイクロプロセッサ、命令セットプロセッサ、および/または関連するチップセット、および/または特定用途向け集積回路(ASIC)などの専用マイクロプロセッサを含んでもよい。プロセッサはまた、キャッシュ目的のためのボードメモリを有してもよい。コンピュータプログラムは、プロセッサに接続されたコンピュータプログラム製品に保持されてもよい。コンピュータプログラム製品は、コンピュータプログラムが記憶されている非一時的コンピュータ可読記憶媒体を有してもよい。例えば、コンピュータプログラム製品はフラッシュメモリ、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、またはEEPROMであってもよく、上述のコンピュータプログラムモジュールは別の実施形態ではメモリの形態をした別のコンピュータプログラム製品で配布されてもよい。
【0199】
本開示をその実施形態に関して説明してきた。本開示の精神および範囲から逸脱することなく、当業者が種々の変形物、代替物、および追加を実現しうることを理解されたい。したがって、本開示の範囲は、上述した特定の実施形態に限定されず、添付の特許請求の範囲によってのみ規定される。
図1
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図4
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図15