(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-19
(45)【発行日】2023-12-27
(54)【発明の名称】情報処理装置、払出制御プログラム、及び払出制御方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/34 20120101AFI20231220BHJP
【FI】
G06Q50/34
(21)【出願番号】P 2019178110
(22)【出願日】2019-09-27
【審査請求日】2022-08-02
(73)【特許権者】
【識別番号】500033117
【氏名又は名称】株式会社MIXI
(74)【代理人】
【識別番号】100167483
【氏名又は名称】林 裕己
(72)【発明者】
【氏名】池田 武史
(72)【発明者】
【氏名】照内 大丈
【審査官】加内 慎也
(56)【参考文献】
【文献】特開2001-188847(JP,A)
【文献】特表2007-520828(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信ネットワークを介して、ユーザにより使用される端末装置と通信可能な情報処理装置であって、
競技に対する予想結果を提供する提供者により指定された第1投票券情報を、前記ユーザの端末装置に提供する提供部と、
前記第1投票券情報の全部または一部に基づいて前記ユーザが投票した第2投票券情報を取得する取得部と、
前記第2投票券情報の投票価値の一部を累積価値として累積する累積部と、
前記第1投票券情報に的中した予想結果が含まれている場合、前記第1投票券情報に基づいて
的中したユーザに対して、前記累積価値の一部を払出価値として払い出す払出処理部と、
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記累積部は、前記第1投票券情報に的中した予想結果が含まれていない場合、前記累積価値を、前記提供者に対応付けて累積する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記払出処理部は、前記第2投票券情報の投票価値に応じて、前記払出価値を決定する ことを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記払出処理部は、的中した前記第2投票券情報に応じて、前記払出価値を決定する
ことを特徴とする請求項1~3のうちいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記払出処理部は、第1競技における累積価値と的中した全ユーザへの払出価値の合計額との差額を、前記第1競技以降の第2競技における累積価値に上乗せする
ことを特徴とする請求項1~4のうちいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記払出処理部は、さらに、前記払出価値の一部を、前記提供者に対して、払い出す
ことを特徴とする請求項1~5のうちいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
通信ネットワークを介して、ユーザにより使用される端末装置と通信可能なコンピュータに、
競技に対する予想結果を提供する提供者により指定された第1投票券情報を、前記ユーザの端末装置に提供する提供処理と、
前記第1投票券情報の全部または一部に基づいて前記ユーザが投票した第2投票券情報を取得する取得処理と、
前記第2投票券情報の投票価値の一部を累積価値として累積する累積処理と、
前記第1投票券情報に的中した予想結果が含まれている場合、前記第1投票券情報に基づいて
的中したユーザに対して、前記累積価値の一部を払出価値として払い出す払出処理と、
を実行させる払出制御プログラム。
【請求項8】
通信ネットワークを介して、ユーザにより使用される端末装置と通信可能なコンピュータが、
競技に対する予想結果を提供する提供者により指定された第1投票券情報を、前記ユーザの端末装置に提供する提供処理と、
前記第1投票券情報の全部または一部に基づいて前記ユーザが投票した第2投票券情報を取得する取得処理と、
前記第2投票券情報の投票価値の一部を累積価値として累積する累積処理と、
前記第1投票券情報に的中した予想結果が含まれている場合、前記第1投票券情報に基づいて
的中したユーザに対して、前記累積価値の一部を払出価値として払い出す払出処理と、
を実行する払出制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、払出制御プログラム、及び払出制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、インターネットの飛躍的な普及及び通信環境の改善に伴い、通信ネットワークを介して様々なサービスが提供されている。そのようなサービスの1つとして、例えば、競馬、競艇、競輪等の公営競技において投票を可能にする投票券購入システムが開示されている。
【0003】
また、他のサービスの1つとして、例えば、動画配信サービスがある。動画配信サービスでは、動画コンテンツの提供を所望するユーザからのアップロードを受け付けるとともに、動画コンテンツの視聴を所望するユーザに動画コンテンツを配信するサービスが提供される。
【0004】
また、そのようなサービスの1つとして、アミューズメント系のサービスがある。アミューズメント系のサービスとして、例えば、複数のゲーム装置のうち所定の抽選開始条件を満たした一のゲーム装置を抽選対象としたジャックポット抽選を実行するジャックポット抽選装置を備えたゲームシステムがある(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
動画配信サービスの1つとして、例えば、公営競技の予想に関する動画コンテンツを配信するサービスがある。このような動画投稿者(または配信者)の評価は、ページビュー(PV)数に基づいて行われるのが一般的である。したがって、公営競技の予想に関する動画コンテンツでは、例えば、配信者が公営競技の着順を予想するが、その予想が当たると、一般的にPV数も増える傾向にあると考えられる。投票券を購入しようとするユーザは、予想が的中しなかった配信者の予想よりも、予想が的中した配信者の予想を参考にしたいと思うものである。
【0007】
しかしながら、ユーザが投票券を購入する場合、特定の配信者の予想ばかり参考にされると、特定の組番号の投票券について購入が集中してアミューズメント系のサービスとしては、面白味に欠ける。
【0008】
また、予想が的中しなかった配信者の動画コンテンツは、その配信者の次回以降の競技の予想が視聴者に参考にされにくくなり、PV数が低下していくことになる。したがって、このような動画コンテンツを制作しても、視聴されずに埋もれていくことになる。その結果、公営競技の予想に関する動画コンテンツ全体として、PV数が低下する恐れがあり、そのようなサービスを利用するユーザ自体の数が低減する恐れがある。
【0009】
本発明は、競技の予想情報を配信する配信者の予想が的中しなかった場合にそれ以降の競技においてその配信者の予想に乗らないような状況になるのを抑制する技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の一態様に係る、通信ネットワークを介して、ユーザにより使用される端末装置と通信可能な情報処理装置は、競技に対する予想結果を提供する提供者により指定された第1投票券情報を、前記ユーザの端末装置に提供する提供部と、前記第1投票券情報の全部または一部に基づいて前記ユーザが投票した第2投票券情報を取得する取得部と、前記第2投票券情報の投票価値の一部を累積価値として累積する累積部と、前記第1投票券情報に的中した予想結果が含まれている場合、前記第1投票券情報に基づいて前記第2投票券情報に投票したユーザに対して、前記累積価値の一部を払出価値として払い出す払出処理部と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明の一態様によれば、競技の予想情報を配信する配信者の予想が的中しなかった場合にそれ以降の競技においてその配信者の予想に乗らないような状況になるのを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】本実施形態における情報処理装置の一例を示す図である。
【
図2】本実施形態における投票券購入システムのネットワーク構成の一例を示す図である。
【
図3】本実施形態における投票券購入システムの機能ブロックの一例を示す図である。
【
図4】本実施形態におけるサーバにより管理されるデータベースのデータ構造例を示す図である。
【
図5】本実施形態における配信者選択画面例(非フィーバー時)を示す図である。
【
図6】、本実施形態における配信者選択画面例(フィーバー時)を示す図である。
【
図7】本実施形態における配信者予想画面例を示す図である。
【
図8】本実施形態における投票券購入画面例を示す図である。
【
図9】本実施形態におけるユーザ端末とサーバとの間での配信者投票券情報が表示されるまでのシーケンス図である。
【
図10】本実施形態におけるユーザ端末とサーバとの間での配信者投票券情報に基づいて投票券を購入するまでのシーケンス図(実施例1)である。
【
図11】本実施形態におけるユーザ端末とサーバとの間での配信者投票券情報に基づいて投票券を購入するまでのシーケンス図(実施例2)である。
【
図12】本実施形態におけるボーナス決定処理(実施例1)について説明する図である。
【
図13】本実施形態におけるボーナス決定処理(実施例2)について説明する図である。
【
図14】本実施形態におけるボーナス決定処理のフローチャートである。
【
図15】本実施形態におけるプログラムを実行するコンピュータのハードウェア環境の構成ブロック図の一例である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
図1は、本実施形態における情報処理装置の一例を示す図である。情報処理装置1は、通信ネットワークを介して、ユーザにより使用される端末装置6と通信可能である。情報処理装置1の一例として、後述するサーバ16が挙げられる。端末装置6の一例として、後述するユーザ端末12が挙げられる。情報処理装置1は、提供部2、取得部3、累積部4、払出処理部5を含む。
【0014】
提供部2は、競技に対する予想結果を提供する提供者(例えば、後述する配信者)により指定された第1投票券情報を、ユーザの端末装置6に提供する。提供部2の一例として、後述する配信者投票券情報提供部45が挙げられる。
【0015】
取得部3は、第1投票券情報の全部または一部に基づいてユーザが投票した第2投票券情報を取得する。取得部3の一例として、後述するユーザ投票券情報取得部46が挙げられる。
【0016】
累積部4は、第2投票券情報の投票価値の一部を累積価値として累積する。累積価値の一例として、後述する繰越額が挙げられる。累積部4の一例として、後述するボーナス管理部48が挙げられる。
【0017】
払出処理部5は、第1投票券情報に的中した予想結果が含まれている場合、第1投票券情報に基づいて第2投票券情報に投票したユーザに対して、累積価値の一部を払出価値として払い出す。払出価値の一例として、後述する通常ビーナスまたは特別ボーナスが荒れられる。払出処理部5の一例として、後述するボーナス管理部48が挙げられる。
【0018】
このように構成することにより、配信者の予想を参考に購入された投票券の売り上げの総額の一部をプールしておき、配信者が的中した場合に配信者の予想を参考に投票券を購入したユーザに対して、プールした一部を払い出すことができる。したがって、競技の予想情報を配信する配信者の予想が的中しなかった場合にそれ以降の競技においてその配信者の予想に乗らないような状況になることを抑制することができる。
【0019】
累積部4は、第1投票券情報に的中した予想結果が含まれていない場合、累積価値を、提供者に対応付けて累積してもよい。このように構成することにより、予想が的中しなかった配信者においては、次回のレースでより多くの累積価値を第1投票券情報に基づいて第2投票券情報に投票したユーザに対して払い出せるように、その配信者に対応付けて累積価値を累積させることができる。
【0020】
払出処理部5は、第2投票券情報の投票価値に応じて、払出価値を決定する。このように構成することにより、例えば、前回のレースで配信者の予想が的中したか否かに応じて、今回のレースにおける配信者の予想を参考にして投票券を購入したユーザに支払われるボーナスを決定することができる。
【0021】
払出処理部5は、的中した第2投票券情報に応じて、前記払出価値を決定する。このように構成することにより、例えば、第2投票券情報が前回のレースで予想が的中しなかった配信者のレースの着順予想を参考に購入された投票券である場合においてその予想が的中した場合には、その配信者を応援する意味を込めて、その投票券を購入したユーザに支払われるボーナスを増加させることができる。
【0022】
払出処理部5は、第1競技における累積価値と的中した全ユーザへの払出価値の合計額との差額を、第1競技以降の第2競技における累積価値に上乗せする。このように構成することにより、第1競技における累積価値のうち、ユーザに払い出されなかった金額をプールしておき、次回のレースに繰り越すことができる。
【0023】
払出処理部5は、さらに、払出価値の一部を、提供者に対して、払い出してもよい。このように構成することにより、配信者の予想意欲を高めることができる。
【0024】
図2は、本実施形態における投票券購入システムのネットワーク構成の一例を示す図である。投票券購入システム11は、1以上のユーザ端末12、1以上の配信者端末15、サーバ16、及び通信ネットワーク17を含む。1以上のユーザ端末12、1以上の配信者端末15、及びサーバ16は、通信ネットワーク17を介して、相互に通信可能に接続されている。
【0025】
ユーザ端末12は、例えばユーザが携帯するスマートフォン、タブレット端末、携帯電話等の通信ネットワーク17に接続可能な通信機能を有する携帯電子端末装置である。ユーザ端末12は、操作表示部13、音が入力されるマイクロフォン、音を出力するスピーカ等を有する。操作表示部13は、画面14への入力操作が可能であるとともに、画面14に画像を表示するデバイスであり、例えばタッチパネルディスプレイである。なお、ユーザ端末12は、いわゆるパーソナルコンピュータであってもよい。
【0026】
ユーザ端末12は、インターネット上のアプリケーションプログラムのダウンロードサイトから所定のアプリケーションプログラムをダウンロードしてインストールすることができる。これにより、ユーザは、ユーザ端末12の操作表示部13に入力操作を行うことにより、そのアプリケーションプログラムを操作することができる。本実施形態では、一例として、競馬、競艇、競輪等の公営競技における投票券を購入等可能で、かつ、配信者による着順予想を閲覧可能な専用のアプリケーションソフトウエア(以下「専用アプリケーションソフトウエア」という。)がユーザ端末12にインストールされるものとする。
【0027】
ユーザは、この専用アプリケーションソフトウエアをユーザ端末12で起動させることによって、ユーザ端末12をサーバ16へアクセスさせることができる。ユーザ端末12がサーバ16にアクセスする場合には、例えば、予め登録されているユーザIDの入力が求められてもよい。
【0028】
ユーザ端末12にインストールされた専用アプリケーションソフトウエアが起動すると、ユーザ端末12の画面14には、後述するグラフィカルユーザインターフェース(GUI)画面が表示される。GUI画像には、配信者による競技の着順予想に関する動画コンテンツ及び投票券情報等が表示される。ユーザは、GUI画像に表示される動画コンテンツ等を参考にして、競技の着順予想を行い、所定の入力を行うことによって、ユーザ端末12を介して投票券の購入を行う。
【0029】
そして、ユーザは、購入した投票券がレース結果に対して的中した場合に、配当倍率(「オッズ」ともいう。)に基づいた配当を受け取る。なお、投票券の購入は有償でも無償でも購入することができる。投票券の購入が有償の場合には、配当は一例として金銭で行われる。このため、ユーザIDには、決済を行うための、例えばユーザのクレジットカードの番号や銀行口座の番号等が関連付けられる。また、投票券の購入が無償の場合には、当該投票券購入システム11内で利用できるポイントを用いて購入することができる。
【0030】
配信者端末15は、例えば配信者が使用するコンピュータ、スマートフォン、タブレット端末、携帯電話等の通信ネットワーク17に接続可能な通信機能を有する電信端末装置である。本実施形態では、一例として、パーソナルコンピュータであってもよい。また、配信者端末15は、配信者が動画を撮影して配信するための撮像装置を有する。撮像装置は、配信者端末15に内蔵されていてもよいし、外付けタイプのものであってもよい。
【0031】
配信者は、配信者端末15を用いてサーバ16にアクセスする。そして、配信者は、サーバ16を介して、ユーザ端末12に対して、撮像装置を用いて撮影した動画コンテンツ(競技の着順予想に関する動画コンテンツ)を配信する。
【0032】
サーバ16は、ユーザ端末12にインストールされた専用アプリケーションプログラムに関する管理を行う情報処理装置である。例えば、サーバ16は、配信者端末15より投稿された動画コンテンツをユーザ端末12に対してストリーミング配信することができる。
【0033】
また、サーバ16は、ユーザ端末12及び配信者端末15からの投票券の購入指示に基づいて、投票券購入のための決済処理等を行うことができる。サーバ16は、1台以上の物理的な情報処理装置により構成されるサーバシステムであってもよいし、1台以上の仮想サーバ装置により構成される仮想サーバシステムであってもよい。
【0034】
図3は、本実施形態における投票券購入システム11の機能ブロックの一例を示す図である。以下では、ユーザ端末12、配信者端末15、サーバ16のそれぞれが有する機能について説明する。
【0035】
ユーザ端末12は、操作表示部13、通信部21、制御部22、記憶部26を含む。通信部21は、通信ネットワーク17に接続された機器との通信を可能にするインターフェースである。ここでは、通信部21は、通信ネットワーク17を介して、サーバ16と通信を行う。
【0036】
操作表示部13は、ユーザの入力操作により入力が可能であると共に、表示も可能なタッチパネルディスプレイである。なお、本実施形態では、一例として、タッチパネルディスプレイを用いるが、これに限定されず、入力部と表示部とがそれぞれ独立していてもよい。
【0037】
制御部22は、ユーザ端末12全体の動作を制御する。制御部22は、本実施形態に係るアプリケーションプログラムを実行することにより、表示制御部23、予想採用部24、購入要求部25として機能する。
【0038】
表示制御部23は、記憶部26に格納されている専用アプリケーションプログラムのユーザインターフェース(UI)データ27に基づいて、画面14の表示状態を制御する。併せて、表示制御部23は、サーバ16と通信して、配信者により配信された動画コンテンツ及び配信者より指定された投票券情報を画面14に表示させる。ここで、配信者より指定された投票券情報は、配信者が着順の予想のみした投票券情報(未購入の投票券)及び購入済の投票券を含む。
【0039】
また、表示制御部23は、サーバ16より受信した配信者情報が後述するフィーバーフラグ=1を含む場合、そのフィーバーフラグ=1の配信者情報に対して、後述するフィーバー表示を行う。
【0040】
予想採用部24は、操作表示部13からの操作により、配信者により指定された投票券情報を採用する旨の指示を受け付けた場合、その指定された投票券情報を所定の一時保留領域28に保持する。このとき、予想採用部24は、操作表示部13からの操作により、配信者により指定された投票券情報の一部または全部を所定の一時保留領域28に保持することができる。さらに、予想採用部24は、操作表示部13からの操作により、一時保留領域28に保持された投票券に関する情報に、ユーザ自身の予想に基づく新たな投票券情報を追加してもよい。
【0041】
購入要求部25は、操作表示部13からの指示に応じて、一時保留領域28に保持された投票券情報を購入するための購入要求を、サーバ16へ送信する。購入要求部25は、その購入要求に対して決済処理を行ったサーバ16から、購入完了通知を受信する。
【0042】
記憶部26は、インストールされたプログラム(本実施形態に係る専用アプリケーションプログラムを含む。)や各種データ等を格納する。記憶部26は、本実施形態では、一例として、UIデータ27等を格納する。ここで、データにはステータス情報や文字データだけでなく、グラフィカルデータも含む。
【0043】
また、記憶部26は、ユーザが指定した投票券情報を一時的に保留しておく一時保留領域28を有する。また、一時保留領域28には、配信者が指定した投票券情報を採用する場合にその採用する投票券情報の一部または全部を一時的に保有することもできる。一時保留領域28には、例えば、競技を特定する情報(レース名またはレースID等)、着順情報、掛金、及び予想採用部24により投票券情報が保持された場合にはその投票券情報の基になった配信者を特定する情報(配信者名または配信者ID等)等が保持される。
【0044】
配信者端末15は、通信部31、制御部32、入力部33、撮像部34を含む。通信部31は、通信ネットワーク17に接続された機器との通信を可能にするインターフェースである。通信部31は、通信ネットワーク17を介して、サーバ16と通信を行う。
【0045】
制御部32は、配信者端末15全体の動作を制御する。制御部32は、入力部33からの指示に基づいて、サーバ16を介して、ユーザ端末12に、撮像部34で撮像した動画コンテンツを配信する。
【0046】
入力部33は、制御部32に対して指示を入力したり、指示及びデータを入力する入力インターフェースである。配信者は、入力部33を用いて、対象の競技の着順予想内容を入力したり、投票券を購入したり、動画コンテンツの配信に関する指示を入力する。撮像部34は、CCD(Charge Coupled Device)等の撮像装置である。
【0047】
サーバ16は、通信部41、制御部42、記憶部50を含む。通信部41は、通信ネットワーク17に接続された機器との通信を可能にするインターフェースである。通信部41は、通信ネットワーク17を介して、ユーザ端末12、配信者端末15と通信を行う。
【0048】
制御部42は、サーバ16全体の動作を制御する。それと共に、制御部42は、ユーザ端末12または配信者端末15からの要求に応じて処理を実行し、実行結果をユーザ端末12または配信者端末15に返す等の制御を行う。制御部42は、本実施形態に係るアプリケーションプログラムを実行することにより、配信制御部43、配信者投票券情報取得部44、配信者投票券情報提供部45、ユーザ投票券情報取得部46、決済処理部47、ボーナス管理部48として機能する。
【0049】
配信制御部43は、配信者からの配信要求に応じて、配信者に関する配信者情報、及び配信者より撮影された動画コンテンツを受け付ける。配信制御部43は、配信者情報を記憶部に登録する。配信制御部43は、登録された配信者情報を、専用アプリケーションプログラムが起動しているユーザ端末12に対して、配信する。それと共に、配信制御部43は、専用アプリケーションプログラムが起動しているユーザ端末12に対して、受け付けた動画コンテンツを配信する。
【0050】
配信者投票券情報取得部44は、配信者が指定した投票券情報(配信者投票券情報)を取得する。ここで、配信者投票券情報には、配信者に入力された競技の着順の予想情報及び配信者が購入した投票券情報を含む。
【0051】
配信者投票券情報提供部45は、配信者投票券情報取得部44により取得された配信者投票券情報を、対応する配信者の動画コンテンツと関係付けて、ユーザ端末12に対して提供する。
【0052】
ユーザ投票券情報取得部46は、ユーザ端末12からの投票券購入要求に応じて、ユーザ端末12の一時保留領域28に保持されたユーザの投票券情報を取得する。
【0053】
決済処理部47は、ユーザ投票券情報取得部46により取得されたユーザの投票券情報に基づいて、投票券を購入するための決済処理を行う。決済処理は、予め登録しているクレジットカード、口座番号等に基づいて、行われる。
【0054】
ボーナス管理部48は、配信者により今回の競技に関する動画コンテンツの配信が開始される場合、その配信者が前回の競技において予想が的中しているかどうかを判定する。その配信者が前回の競技において予想が的中していない場合、ボーナス管理部48は、その配信者の配信者情報に、フィーバーフラグを付与する。フィーバーフラグは、今回の競技において、その配信者の予想が的中した場合、その配信者の予想を参考に投票券を購入したユーザには特別ボーナスが支払われることを示す。
【0055】
競技が終了し、着順が確定した後、ボーナス管理部48は、フィーバーフラグが付与された配信者の予想が的中している場合、その配信者の予想を参考に投票券を購入したユーザに特別ボーナスを支払う処理を行う。
【0056】
ここで、ボーナスの原資は、例えば、レース全体での投票券の売り上げの総額の一部であってもよい。また、ボーナスの原資は、例えば、配信者の予想を参考に購入された投票券の売り上げの総額の一部であってもよい。ボーナス管理部48は、その投票券の売り上げの総額の一部を積み立てる。ボーナス管理部48は、配信者の予想を参考に購入された投票券の売り上げ額に応じて、ボーナス額を決定してもよい。このとき、ボーナス管理部48は、今回の競技における投票券の売り上げの総額の一部と、的中した全ユーザへの支払ったボーナスの合計額との差額を、次回の競技における投票券の売り上げの総額の一部に上乗せする。なお、ボーナス管理部48は、さらに、ボーナスの一部を、配信者に対して、払い出してもよい。
【0057】
記憶部50は、配信者管理データベース51、配信者投票券情報データベース52、ユーザ保有情報データベース53、ユーザ投票券情報データベース54、オッズ情報データベース55、繰越金管理データベース56を格納する。なお、以下では、データベースを「DB」と称する。
【0058】
配信者管理DB51は、配信者を管理するデータベースである。配信者投票券情報DB52は、配信者が指定した投票券情報を管理するデータベースである。ユーザ保有情報DB53は、ユーザが保有する金額及びユーザが保有するポイントを管理するデータベースである。ユーザ投票券情報DB54は、ユーザが購入した投票券情報を管理するデータベースである。オッズ情報DB55は、競技における投票券毎のオッズに関する情報を管理するデータベースである。繰越金管理DB56は、今回の競技における、予め設定された上限金額とユーザに払い出したボーナスの合計金額との差額を繰越金として、次回以降の競技における上限金額に上乗せするために用いられるデータベースである。
【0059】
図4は、本実施形態におけるサーバ16により管理されるデータベースのデータ構造例を示す図である。
【0060】
配信者管理DB51は、「配信者ID」、「レースID」、「動画コンテンツID」、「的中フラグ」、「フィーバーフラグ」のデータ項目を含む。以下では、配信者管理DB51の各レコードを配信者情報と称する場合がある。項目「配信者ID」には、配信者を特定する情報(配信者ID)が格納される。項目「レースID」には、競技を特定する情報(レースID)が格納される。項目「動画コンテンツID」には、対応する配信者の動画コンテンツを特定する情報(動画コンテンツID)が格納される。項目「的中フラグ」には、その配信者がそのレースにおいてレースの着順の予想を的中させたか否かを判定するフラグが格納される。その配信者がそのレースにおいてレースの着順の予想を的中させた場合には的中フラグ=1が格納される。その配信者がそのレースにおいてレースの着順の予想を的中させなかった場合には的中フラグ=0が格納される。項目「フィーバーフラグ」には、今回のレースにおいて、その配信者の予想が的中した場合、その配信者の予想を参考に投票券を購入したユーザには特別ボーナスが支払われることを示すフィーバーフラグが格納される。具体的には、前回のレコード(配信者情報)の的中フラグが0の場合、今回のレコード(配信者情報)の項目「フィーバーフラグ」には、フィーバーフラグ=1が格納される。前回のレコード(配信者情報)の的中フラグが1の場合、今回のレコード(配信者情報)の項目「フィーバーフラグ」には、フィーバーフラグ=0が格納される。
【0061】
配信者投票券情報DB52は、「配信者ID」、「レースID」、「投票券」、「購入金額」、「動画コンテンツID」のデータ項目を含む。項目「配信者ID」には、配信者を特定する情報(配信者ID)が格納される。項目「レースID」には、競技を特定する情報(レースID)が格納される。項目「投票券」には、レースIDで特定される競技(レース)における1着から所定の順位までの着順の組番号が格納される。なお、本実施形態では、連勝単式、連勝複式等については、説明の便宜上、言及しないが、これらを除外するものではない。項目「購入金額」には、投票券情報に対応する掛金が格納される。項目「動画コンテンツID」には、対応する配信者の動画コンテンツを特定する情報(動画コンテンツID)が格納される。
【0062】
ユーザ保有情報DB53は、「ユーザID」、「保有金額」、「保有Pt」のデータ項目を含む。項目「ユーザID」には、ユーザを特定する情報(ユーザID)が格納される。項目「保有金額」には、投票券購入システム11において、現在ユーザが使用可能な金額が格納される。項目「保有Pt」には、投票券購入システム11において、現在ユーザが使用可能なポイントが格納される。
【0063】
ユーザ投票券情報DB54は、「ユーザID」、「レースID」、「投票券」、「購入金額」、「購入Pt」、「配信者ID」のデータ項目を含む。項目「ユーザID」には、ユーザを特定する情報(ユーザID)が格納される。項目「レースID」には、競技を特定する情報(レースID)が格納される。項目「投票券」には、レースIDで特定される競技(レース)における1着から所定の順位までの着順の組番号が格納される。項目「購入金額」には、投票券情報に対応する掛金(有償の場合に用いられる項目であり、通貨が掛金となる)が格納される。項目「購入Pt」には、投票券情報に対応する掛金(無償の場合に用いられる項目であり、ポイントが掛金となる)が格納される。項目「配信者ID」には、配信者の指定した投票券を採用してユーザが投票券を購入した場合、その配信者の配信者IDが格納される。
【0064】
オッズ情報DB55は、「レースID」、「投票券」、「オッズ」のデータ項目を含む。項目「レースID」には、競技を特定する情報(レースID)が格納される。項目「投票券」には、レースIDで特定される競技(レース)における1着から所定の順位までの着順の組番号が格納される。項目「オッズ」には、各投票券に対応するオッズ情報が格納される。
【0065】
繰越金管理DB56は、「レースID」、「総販売数」、「交換Pt上限額」、「交換Pt払戻合計」、「繰越額」のデータ項目を含む。項目「レースID」には、競技を特定する情報(レースID)が格納される。項目「総販売数」には、その競技において販売された投票券の総枚数またはその競技において配信者の予想を参考にして購入された投票券の総枚数が格納される。なお、本実施形態において投票券は、1枚100円で購入可能とする。項目「交換Pt上限額」には、その競技において、ユーザに払い出し可能な可能な金額(またはポイント)の総額の上限金額が格納される。項目「交換Pt払戻合計」には、その競技において、的中した投票券を指定した配信者の予想を参考に投票券を購入したユーザへ支払われるボーナスの総額が格納される。項目「繰越額」には、その競技における、「交換Pt上限額」と「交換Pt払戻合計」との差額(繰越金)が格納される。
【0066】
次に、ユーザ端末12においてインストールされた専用アプリケーションプログラムのユーザインターフェースについて、
図5、
図6、
図7及び
図8を用いて説明する。ユーザ端末12において、専用アプリケーションプログラムを起動させると、画面14にはその時点において投票券を購入可能なレースを選択する画面が表示される。ユーザは、操作表示部13を操作して対象となるレースを選択すると、
図5の画面が表示される。
【0067】
図5は、本実施形態における配信者選択画面例(非フィーバー時)を示す図である。配信者選択画面61は、ログインユーザ表示欄62、保有金額表示欄63、保有ポイント表示欄64、購入対象レース名表示欄65、配信者一覧66を含む。
【0068】
ログインユーザ表示欄62には、現在、ユーザ端末12を用いて投票券購入システム11にログインしているユーザのアイコン及びユーザ名が表示される。保有金額表示欄63には、現在、投票券購入システム11においてそのユーザが保有している金額が表示される。保有ポイント表示欄64には、現在、投票券購入システム11においてそのユーザが保有しているポイントが表示される。購入対象レース名表示欄65には、投票券の購入対象のレース名が表示される。なお、購入対象レース名表示欄65には、そのレースの投票券の購入締切までの時間を知らせるメッセージが表示される。
【0069】
配信者一覧66には、購入対象レース名表示欄65において表示されているレースについて、レース予想に関する配信者情報に対応するサムネイル画像66a,66b,66c,・・・が表示される。配信者一覧66は、操作表示部13によるスクロール操作により、現在表示されていない配信者情報を表示させることができる。
【0070】
図6は、本実施形態における配信者選択画面例(フィーバー時)を示す図である。
図6の配信者選択画面61では、配信者一覧66のうち特定の配信者またはいずれかの配信者がフィーバー状態になっている。フィーバー状態とは、特定の配信者またはいずれかの配信者が前回のレースにおいて予想が的中しなかった場合、今回のレースにおいて、その配信者の予想を参考に投票券を購入すれば特別ボーナスが付与されることを示す状態である。フィーバー状態の配信者のサムネイル画像66には、フィーバー表示67がなされる。例えば、フィーバー表示67がされているサムネイル画像66をタップすると、
図7の画面が表示される。
【0071】
図7は、本実施形態における配信者予想画面例を示す図である。配信者予想画面71は、レース名表示欄72、選択配信者表示欄73、配信者動画コンテンツ表示欄74、フィーバー表示75、フィーバー内容欄76、配信者投票券情報表示欄77、詳細表示ボタン78を含む。
【0072】
レース名表示欄72には、今回のレース名が表示される。なお、レース名表示欄72には、そのレースの投票券の購入締切までの時間を知らせるメッセージも表示される。選択配信者表示欄73には、配信者選択画面61の配信者一覧66において選択した配信者名等が表示される。配信者動画コンテンツ表示欄74には、その選択した配信者の動画コンテンツ(例えば、ストリーミング形式によるライブ配信動画)が表示される。フィーバー表示75として、その配信者がフィーバー状態にあることを示す表示がされる。フィーバー内容欄76には、現在フィーバー状態中である旨、繰越金の額、及び今回その配信者の予想を参考にユーザが投票券を購入した場合にはその繰越金をその購入したユーザ同士で山分けする旨が表示されている。配信者投票券情報表示欄77には、その配信者の指定した投票券の組番号及びそのオッズが表示される。詳細表示ボタン78をタップすると、
図8の画面が表示され、その配信者の指定した投票券の詳細な内容を確認することができる。
【0073】
図8は、本実施形態における投票券購入画面例を示す図である。投票券購入画面81は、配信者動画コンテンツ表示欄82、保有ポイント表示欄83、保有ポイント追加指定欄84、保有金額表示欄85、保有金追加指定欄86、配信者予想投票券表示欄87、フィーバー表示欄89、購入実行ボタン96を含む。
【0074】
配信者動画コンテンツ表示欄82には、その選択した配信者の動画コンテンツ(例えば、ストリーミング形式によるライブ配信動画)が表示される。保有ポイント表示欄83には、現在、投票券購入システム11においてそのユーザが保有しているポイントが表示される。保有ポイント追加指定欄84をタップすると、投票券を無償で購入するために投票券購入システム11内だけで使用するポイント(チャージ)を追加することができる。保有金額表示欄85には、現在、投票券購入システム11においてそのユーザが保有している金額が表示される。保有金追加指定欄86をタップすると、投票券を有償で購入するための金額を投票券購入システム11に追加(チャージ)することができる。なお、投票券購入システム11では、このチャージした金額内またはポイント内にて投票券を購入することができる。
【0075】
配信者予想投票券表示欄87は、予想投票券一覧87a、掛金/掛ポイント合計表示欄91、セット単位購入ボタン92、編集ボタン93、削除ボタン94を含む。配信者予想投票券表示欄87には、配信者Aが指定した投票券の組番号及び掛金または掛けポイントがデフォルト表示される。
【0076】
予想投票券一覧87aは、組番号表示欄88、オッズ表示欄89、掛金/かけポイント表示欄90を含む。投票組番号表示欄88は、投票する組番号を表示する欄であり、配信者が指定した組番号を表示する。
図8の例では、予想投票券一覧87aには、「1着1番、2着4番」の組番号、「1着3番、2着8番」の組番号、「1着5番、2着2番」の組番号、「1着8番、2着5番、3着2番」の組番号の4つの組番号が表示されている。
【0077】
オッズ表示欄89には、投票組番号表示欄88に表示されている組番号に対応するオッズが表示される。掛金/掛ポイント表示欄90には、各組番号に対しての掛金または掛けポイントが表示される。掛金/掛ポイント合計表示欄91には、予想投票券一覧87a中の掛金/掛ポイント表示欄90の合計が表示される。
【0078】
セット単位購入ボタン92は、予想投票券一覧87aの投票券の組み合わせを1セットとすると、そのセット単位で投票券を購入するためのボタンである。セット単位購入ボタン92の「+」ボタンを押下する毎に、購入するセットの加算をすることができる。セット単位購入ボタン92の「-」ボタンを押下する毎に、購入するセットの減算をすることができる。
【0079】
編集ボタン93を押下すると、予想投票券一覧87aの内容を編集することができる。編集としては、例えば、購入する単位をポイント(無償)から円(有償)に変更したり、円(有償)からポイント(無償)に変更したり、予想投票券一覧87aに新たにユーザ自身の予想を追加したり、予想投票券一覧87aから所定の組番号を削除したり等することができる。削除ボタン94を押下すると、配信者予想投票券表示欄87を削除することができる。
【0080】
フィーバー表示欄89には、現在フィーバー状態中である旨、繰越金の額が表示される。購入実行ボタン96をタップすると、投票券購入画面81にて指定された投票券情報の購入処理が実行される。
【0081】
図9は、本実施形態におけるユーザ端末とサーバ16との間での配信者投票券情報が表示されるまでのシーケンス図である。ユーザは、ユーザ端末12を操作して、インストールされている専用アプリケーションプログラムを起動させる(S1)。すると、専用アプリケーションプログラムが起動したユーザ端末12は、サーバ16にデータ取得要求を行う(S2)。
【0082】
サーバ16(ボーナス管理部48)は、配信者管理DB51から、これから開始されるレースについて予想を行う配信者を特定し、その特定した配信者情報の直前のレースに関する配信者情報の的中フラグを参照する。的中フラグが0(非的中)である場合、サーバ16(ボーナス管理部48)は、特定した配信者の今回の配信者情報のフィーバーフラグを1に更新する(S3)。
【0083】
サーバ16は、配信者管理DB51から、特定した配信者(これから開始されるレースについて予想を行う配信者)の配信者情報(配信者ID、レースID、動画コンテンツID、フィーバーフラグを含む)を取得する(S4)。サーバ16は、その取得した配信者情報をユーザ端末12へ送信する(S5)。
【0084】
ユーザ端末12は、サーバ16から配信者情報を受信すると、
図6の配信者一覧66に配信者情報を表示させる(S6)。このとき、ユーザ端末12は、フィーバーフラグ=1を含む配信者情報のサムネイル画像には、フィーバー表示67を付与する。
【0085】
ユーザは、配信者一覧66から、例えば配信者Aの配信者情報のサムネイル画像66aを選択する(S7)。すると、ユーザ端末12は、動画コンテンツIDに基づいて配信者Aの動画コンテンツを要求する(S8)。ユーザ端末12は、その要求に応じてサーバ16から動画コンテンツを受信する(S9)。ユーザ端末12は、受信した動画コンテンツを
図7の配信者予想画面71にて再生する。
【0086】
サーバ16(配信者投票券情報取得部44)は、配信者Aが投票券を指定した場合、その内容(配信者投票券情報)を取得する(S10)。配信者投票券情報は、配信者ID、レースID、投票券の組番号、購入金額、動画コンテンツIDを含む。サーバ16(配信者投票券情報取得部44)は、取得した配信者投票券情報を配信者投票券情報DB52に登録する。すると、サーバ16(配信者投票券情報提供部45)は、配信者投票券情報を、配信者Aの動画コンテンツを視聴しているユーザ端末12に対して、配信する(S11)。
【0087】
ユーザ端末12は、
図7の配信者予想画面71の配信者投票券情報表示欄77に、サーバ16から送信された配信者Aの配信者投票情報に含まれる投票券の組番号を表示する(S12)。
【0088】
図10は、本実施形態におけるユーザ端末12とサーバ16との間での配信者投票券情報に基づいて投票券を購入するまでのシーケンス図(実施例1)である。
【0089】
ユーザは、
図7の配信者予想画面71において詳細表示ボタン78をタップする。するとユーザ端末12(予測採用部24)は、配信者投票券情報を一時保留領域28に保持する(S21)。このとき、
図8の投票券購入画面81が表示される。
【0090】
投票券購入画面81において、ユーザは、配信者投票券情報の一部を消去したり、配信者投票券情報にユーザ自身で予想した投票券情報を追加してもよい。また、ユーザは、各投票券情報に対して掛金を指定する(S22)。これらの操作に応じて、ユーザ端末12(予測採用部24)は、一時保留領域28に保持されている情報を更新する。すなわち、ユーザ端末12(予測採用部24)は、投票券購入画面81における入力操作に応じて一時保留領域28の内容を更新する(配信者投票券情報の全部又は一部を一時保留領域28に保持する)。
【0091】
投票券購入画面81において、ユーザは、購入する投票券が確定すると、購入実行ボタン96をタップする(S23)。すると、ユーザ端末12(購入要求部25)は、一時保留領域28の内容に基づいて、ユーザ投票券情報(ユーザID、レースID、投票券の組番号、購入金額(または購入Pt)、配信者IDを含む)を含む購入要求をサーバ16へ送信する(S24)。
【0092】
サーバ16(ユーザ投票券情報取得部46)は、その購入要求を取得する。サーバ16(ユーザ投票券情報取得部46)は、取得した購入要求に含まれるユーザ投票券情報の内容をユーザ投票券情報DB54に登録する。サーバ16(決済処理部47)は、その購入要求に基づいて、投票券の購入に関する決済処理を行う(S25)。決済処理が完了した場合、サーバ16は、決済内容に基づいてユーザ保有情報DB53の内容を更新すると共に、決済処理の完了をユーザ端末12に通知する(S26)。
【0093】
サーバ16は、そのレースの投票時間が締め切られた後、オッズ情報DB55に確定したオッズ情報を登録する。また、サーバ16(ボーナス管理部48)は、レース後、着順が確定すると、ボーナス決定処理を行う(S27)。
【0094】
図11は、本実施形態におけるユーザ端末12とサーバ16との間での配信者投票券情報に基づいて投票券を購入するまでのシーケンス図(実施例2)である。
図11は、配信者Aの配信者投票券情報を一時保留領域28に格納後購入前に、他の配信者の配信者投票券情報を表示させた場合のシーケンス図である。
【0095】
図9のS12の後、ユーザは、
図7の配信者予想画面71において詳細表示ボタン78をタップする。すると、ユーザ端末12(予測採用部24)は、配信者Aの配信者投票券情報を一時保留領域28に保持する(S31)。このとき、
図8の投票券購入画面81が表示される。その後、ユーザは、操作表示部13を操作して、
図6の配信者選択画面61に戻る。なお、一時保留領域28に保持されている配信者Aの配信者投票券情報は、レースが終了するまで保持されているので、再度、配信者Aについての
図8の投票券購入画面81に戻ればその配信者Aの配信者投票券情報が表示される。
【0096】
配信者選択画面61の配信者一覧66から、ユーザは、配信者Bの配信者情報のサムネイル画像66bを選択する(S32)。すると、ユーザ端末12は、配信者Bの動画コンテンツを要求する(S33)。ユーザ端末12は、その要求に応じてサーバ16から動画コンテンツを受信する(S34)。ユーザ端末12は、受信した動画コンテンツを
図7の配信者予想画面71にて再生する。
【0097】
サーバ16(配信者投票券情報取得部44)は、配信者Bが投票券を指定した場合、その内容(配信者投票券情報)を取得する。配信者投票券情報は、配信者ID、レースID、投票券の組番号、購入金額、動画コンテンツIDを含む。サーバ16(配信者投票券情報取得部44)は、取得した配信者投票券情報を配信者投票券情報DB52に登録する。すると、サーバ16(配信者投票券情報提供部45)は、配信者Bの配信者投票券情報を、配信者Bの動画コンテンツを視聴しているユーザ端末12に配信する(S35)。
【0098】
ユーザ端末12は、
図6の配信者予想画面71の配信者投票券情報表示欄75に、サーバ16から送信された配信者Bの配信者投票情報に含まれる投票券の組番号を表示する(S36)。それから、ユーザは、
図7の配信者予想画面71において詳細表示ボタン78をタップする。すると、ユーザ端末12(予測採用部24)は、配信者Bの配信者投票券情報を一時保留領域28に保持する(S27)。このとき、
図8の投票券購入画面81が表示される。
【0099】
投票券購入画面81において、ユーザは、配信者Bの配信者投票券情報の一部を消去したり、配信者投票券情報にユーザ自身で予想した投票券情報を追加してもよい。また、ユーザは、各投票券情報に対して掛金を指定する(S38)。これらの操作に応じて、ユーザ端末12(予測採用部24)は、一時保留領域28に保持されている情報を更新する。すなわち、ユーザ端末12(予測採用部24)は、投票券購入画面81における入力操作に応じて一時保留領域28の内容を更新する(配信者投票券情報の全部又は一部を一時保留領域28に保持する)。
【0100】
投票券購入画面81において、ユーザは、購入する投票券が確定すると、購入実行ボタン96をタップする(S39)。すると、ユーザ端末12(購入要求部25)は、一時保留領域28の内容に基づいて、ユーザ投票券情報(ユーザID、レースID、投票券の組番号、購入金額(または購入Pt)、配信者IDを含む)を含む購入要求をサーバ16へ送信する(S40)。
【0101】
ここで、購入要求は、S37及びS38で指定した一時保留領域28の内容に基づく購入要求である。これにより、直近に購入実行ボタン96をタップした画面にて購入した投票券のみを購入するようにしてもよい。また、ユーザ端末12(購入要求部25)は、さらに、S21で指定した一時保留領域28の内容に基づく購入要求を併せて送信するようにしてもよい。すなわち、複数の配信者のそれぞれが指定した投票券に基づいてユーザが購入意思を示した投票券情報を、その都度一時保留領域28に保持しておき、購入実行ボタン96がタップされた場合に、ユーザ装置12は、それまで一時保留領域28に保留されていた投票券情報をまとめてサーバ16へ送信するようにしてもよい。これにより、決済処理をまとめて行うことができる。
【0102】
サーバ16(ユーザ投票券情報取得部46)は、その購入要求を取得する。サーバ16(ユーザ投票券情報取得部46)は、取得した購入要求に含まれるユーザ投票券情報の内容をユーザ投票券情報DB54に登録する。サーバ16(決済処理部47)は、その購入要求に基づいて、投票券の購入に関する決済処理を行う(S41)。決済処理が完了した場合、サーバ16は、決済内容に基づいてユーザ保有情報DB53の内容を更新すると共に、決済処理の完了をユーザ端末12に通知する(S42)。
【0103】
サーバ16は、そのレースの投票時間が締め切られた後、オッズ情報DB55に確定したオッズ情報を登録する。また、サーバ16(ボーナス管理部48)は、レース後、着順が確定すると、ボーナス決定処理を行う(S43)。
【0104】
図12は、本実施形態におけるボーナス決定処理(実施例1)について説明する図である。
図12で説明するボーナスの決定処理は、いずれの配信者もフィーバー状態にない場合には、そのレースでその配信者の予想を参考にして投票券を購入して的中した各ユーザに通常ボーナスを払い出す。そして、特定の配信者がフィーバー状態において予想が的中した場合には、その特定の配信者の予想を参考にして投票券を購入して的中した各ユーザに特別ボーナスを払い出す。
【0105】
図12(A)は、第1レースにおけるボーナス決定処理を説明する表である。
図12(B)は、第2レースにおけるボーナス決定処理を説明する表である。
図12(C)は、第3レースにおけるボーナス決定処理を説明する表である。
図12(A)~
図12(C)はそれぞれ、ユーザ投票券情報DB54を、レースID及び配信者ID、及び投票券の組番号でクループ化して、購入金額を集計したものである。
【0106】
例えば、特定の配信者が任意のレースにおいて予想した結果に的中がない場合、配信者を応援する意味を込めてフィーバー状態を発生させる。すなわち、フィーバー状態の際に、次回のレースでその配信者の予想を参考にしてユーザが投票券を購入してそれが的中した場合に、そのユーザに対してボーナスを増額する。フィーバーが発生した場合の特別ボーナスの増加量は、的中がなかったレースの配信者の予想を参考に購入された投票券の販売枚数(ユーザーの購入金額の総額)によって決定される。なお、特別ボーナスの増加量は、的中がなかったレースの配信者の人気によって決定してもよい。
【0107】
図12の例では、配信者の予想を参考に購入された投票券の売り上げの総額のX(X:任意の整数)%を交換ポイントとしてユーザに還元してよいものとし、払い出されない分を全てプールしておく。的中が全くないレースの次のレースで特定の配信者がフィーバー状態となり、今までのプール分をそのレースで該当の配信者の予想を参考に投票券を購入し的中したユーザで山分けする。
図12の例では、特定の配信者は、配信者A及び配信者Bとする。
【0108】
図12(A)において、第1レースにおいて各配信者による投票券の総販売枚数(=配信者の予想を参考にしてユーザが購入した投票券の総販売額/100円)は、5100枚であるとする。また、本実施形態において、実施されたレースで販売した投票券の総販売額にかかる交換ポイント(Pt)還元率は、例えば1%であるとする。この場合、交換Pt上限額は、5100枚×100円×0.01=5100円となる。第1レースにおいて、配信者(予想が参考にされてユーザに投票券が購入された配信者)は、配信者A、配信者B、配信者C、配信者Dである。配信者それぞれの配信者投票券情報に基づいて購入された各投票券の販売枚数は、表中の通りである。
【0109】
第1レースにおいて、B券が的中したとする。この場合、B券の的中を予想していた各配信者による交換Pt払出額の合計は、(50枚+50枚+200枚+50枚)×オッズ4.5(倍率)×100円×ユーザ最大還元率0.02=3150円(交換Pt払戻合計額)となる。
【0110】
ここで、交換Pt払戻合計額:3150円は、交換Pt上限額:5100円を超えていないから、的中した予想を行った配信者の予想を参考に投票券を購入したユーザに払い戻される交換Pt(通常ボーナス)は、以下のようになる。例えばユーザ1人につき投票券1枚とすると、交換Pt(通常ボーナス)は、3150円/(50人+50人+200人+50人)=9円/人と決定される。交換Pt上限額:5100円から交換Pt払戻合計額:3150円を差し引いた金額1950円は、繰越金として、次回のレースの交換Pt上限額に繰り越される。
【0111】
図12(B)において、第2レースにおいて各配信者による投票券の総販売枚数(=配信者の予想を参考にしてユーザが購入した投票券の総販売額/100円)は、3680枚であるとする。また、交換Pt還元率は1%であるから、交換Pt上限額は、3680枚×100円×0.01=3680円となる。このとき、前レースからの繰越金1950円が加算され、交換Pt上限額は、5630円となる。
【0112】
第2レースにおいて、E券が的中したとする。この場合、B券の的中を予想していた各配信者による交換Pt払出額の合計は、(0枚+0枚+10枚+10枚)×オッズ15(倍率)×100円×ユーザ最大還元率0.02=600円(交換Pt払戻合計額)となる。
【0113】
ここで、交換Pt払戻合計額:600円は、交換Pt上限額:5630円を超えていないから、的中した予想を行った特定の配信者の予想を参考に投票券を購入したユーザに払い戻される交換Pt(通常ボーナス)は、以下のようになる。例えばユーザ1人につき投票券1枚とすると、交換Pt(通常ボーナス)は、600円/(0人+0人+10人+10人)=30円/人と決定される。交換Pt上限額:5630円から交換Pt払戻合計額:600円を差し引いた金額5030円は、繰越金として、次回のレースの交換Pt上限額に繰り越される。
【0114】
ここで、特定の配信者A及び配信者Bは、第2レースでは、配信者A及び配信者Bの予想を参考にユーザが投票券を購入したにもかかわらず、予想が的中しなかったので、次のレース(
図12(C))では、フィーバー状態となる。
【0115】
図12(C)において、第3レースにおいて各配信者による投票券の総販売枚数(=配信者の予想を参考にしてユーザが購入した投票券の総販売額/100円)は、2590枚であるとする。また、交換Pt還元率は1%であるから、交換Pt上限額は、2590枚×100円×0.01=2590円となる。このとき、前レースからの繰越金5030円が加算され、交換Pt上限額は、7620円となる。
【0116】
第3レースにおいて、A券が的中したとする。この場合、A券の的中を予想していた各配信者による交換Pt払出額の合計は、(配信者Cの予想を参考に投票券が購入された購入枚数150枚+配信者Dの予想を参考に投票券が購入された購入枚数50枚)×オッズ3.5(倍率)×100円×ユーザ最大還元率0.02+前回レースからの繰越金5030=6430円(交換Pt払戻合計額)となる。
【0117】
ここで、交換Pt払戻合計額:6430円は、交換Pt上限額:7620円を超えていない。この場合、配信者Cの予想を参考に投票券を購入したユーザに払い戻される交換Pt(通常ボーナス)は、(配信者Cの予想を参考に投票券が購入された購入枚数150枚)×オッズ3.5(倍率)×100円×ユーザ最大還元率0.02=1050円となる。例えばユーザ1人につき投票券1枚とすると、交換Pt(通常ボーナス)は、1050円/150人=7円/人となる。
【0118】
配信者Dの予想を参考に投票券を購入したユーザに払い戻される交換Pt(通常ボーナス)は、(配信者Dの予想を参考に投票券が購入された購入枚数50枚)×オッズ3.5(倍率)×100円×ユーザ最大還元率0.02=350円となる。例えばユーザ1人につき投票券1枚とすると、交換Pt(通常ボーナス)は、350円/50人=7円/人となる。
【0119】
一方、フィーバー状態にある配信者A,Bの予想を参考に投票券を購入したユーザに払い戻される交換Pt(特別ボーナス)は、前回までの繰越金5030円をそのユーザ数で山分けした金額となる。例えばユーザ1人につき投票券1枚とすると、交換Pt(特別ボーナス)は、5030円/(200人+100人)=16円/人となる。
【0120】
図13は、本実施形態におけるボーナス決定処理(実施例2)について説明する図である。
図13(A)及び
図13(B)は、
図12(A)及び
図12(B)と同じ表である。
図13(C)は、
図12(C)と比べ、交換Pt払戻額が異なっている。
【0121】
図12(C)では、特定の配信者がフィーバー状態において予想が的中した場合、特定の配信者の予想を参考に投票券を購入したユーザに払い戻される交換Pt(特別ボーナス)は、前回までの繰越金をそのユーザ同士で山分けした。
【0122】
それに対して、
図13(C)では、特定の配信者の予想を参考に投票券を購入したユーザに払い戻される交換Pt(特別ボーナス)は、今回レースの交換Pt上限額(前回までの繰越金を繰り入れたもの)から、フィーバー状態にない配信者の予想を参考に投票券を購入したユーザに払い戻される交換Pt(通常ボーナス)を差し引いた残りを、ユーザ同士で山分けする。
【0123】
図13(C)において、配信者C,Dの予想を参考に投票券を購入したユーザに払い戻される交換Pt(通常ボーナス)は、7円/人である。
【0124】
一方、フィーバー状態にある配信者A,Bの予想を参考に投票券を購入したユーザに払い戻される交換Pt(特別ボーナス)は、交換Pt7620円から、配信者C,Dの予想を参考に投票券を購入したユーザに払い戻される交換Pt(通常ボーナス)1400円を差し引いた額6220である。例えばユーザ1人につき投票券1枚とすると、交換Pt(特別ボーナス)は、6220円/(200人+100人)=20円/人となる。
【0125】
これにより、配信者が的中しない場合、運営サイドが該当の配信者を応援する意味で、配信者の的中時に、その配信者の予想を参考に投票券を購入したユーザにいつもより多く金銭またはポイントを配当することができる。
【0126】
なお、
図12及び
図13において、通常ボーナス及び特別ボーナスは、配信者に払い出されてもよい。すなわち、通常ボーナスの場合、配信者には交換Ptの合計/(各配信者の予想を参考に投票券を購入したユーザ数+配信者数)が払い出されてもよい。特別ボーナスの場合、配信者には、交換Pt(特別ボーナス)=前回の繰越金/(フィーバーフラグが立っている各配信者の予想を参考に投票券を購入し的中したユーザ数+フィーバーフラグが立っている配信者(今回的中した配信者)の数)が払い出されてもよい。また、配信者への交換Pt(特別ボーナス)は、今回レースの交換Pt上限額(前回までの繰越金を繰り入れたもの)から、フィーバーフラグが立っていない配信者の予想を参考に投票券を購入し的中したユーザに払い戻される交換Pt(通常ボーナス)を差し引いた残りを、(フィーバーフラグが立っている各配信者の予想を参考に投票券を購入し的中したユーザ数+フィーバーフラグが立っている配信者(今回的中した配信者)の数))で割って算出してもよい。
【0127】
図14は、本実施形態におけるボーナス決定処理のフローチャートである。ボーナス管理部48は、レースの着順が確定した旨の通知を取得すると(S51)、ユーザ投票券情報DB54を、レースID及び配信者ID、及び投票券の組番号でグループ化して、購入金額を集計する。さらに、ボーナス管理部48は、その集計された購入金額から、そのレースにおいて販売された投票券の販売金額の総計を算出する(S52)。
【0128】
ボーナス管理部48は、繰越金管理DB56から、前レースからの繰越金を取得する(S53)。ボーナス管理部48は、そのレースにおいて配信者の予想を参考にしてユーザが購入した投票券の総販売額に対する交換Pt還元率(例えば、1%)から、交換Pt上限額を算出する。このとき、S53において繰越金があれば、ボーナス管理部48は、その算出した上限額に加算した額を、交換Pt上限額として設定する(S54)。
【0129】
ボーナス管理部48は、配信者管理DB51から今回のレースを予想している配信者のフィーバーフラグを取得する(S55)。ボーナス管理部48は、フィーバーフラグが立っていない配信者の予想を参考にして投票券を購入したユーザへの交換Pt(通常ボーナス)を、以下の式を用いて算出する(S56)。
各配信者の予想を参考に投票券を購入したユーザ全体に払い戻される交換Pt(通常ボーナス)=(各配信者の予想を参考に投票券が購入された購入枚数)×オッズ×100円×ユーザ最大還元率
【0130】
ボーナス管理部48は、フィーバーフラグが立っている配信者の予想を参考にして投票券を購入したユーザへの交換Pt(特別ボーナス)を、以下の式を用いて算出する(S57)。
フィーバーフラグが立っている各配信者の予想を参考に投票券を購入し的中した各ユーザに払い戻される交換Pt(特別ボーナス)=前回の繰越金/(フィーバーフラグが立っている各配信者の予想を参考に投票券を購入し的中したユーザ数)
【0131】
なお、交換Pt(特別ボーナス)は、
図13(C)で説明したように、今回レースの交換Pt上限額(前回までの繰越金を繰り入れたもの)から、フィーバーフラグが立っていない配信者の予想を参考に投票券を購入し的中したユーザに払い戻される交換Pt(通常ボーナス)を差し引いた残りを、フィーバーフラグが立っている各配信者の予想を参考に投票券を購入し的中したユーザ数で割って算出してもよい。
【0132】
ボーナス管理部48は、交換Pt合計が交換Pt上限以下であるか否かを判定する(S58)。交換Pt合計が交換Pt上限を超えている場合(S58でNO)、ボーナス管理部48は、ユーザに払い戻されるボーナスが交換Pt上限内になるように調整する。例えば、ボーナス管理部48は、通常ボーナスのユーザ最大還元率を調整することにより、交換Pt合計が交換Pt上限以下になるように調整する。例えば、ユーザ最大還元率は、0.01%以上2%以下の範囲で調整可能であるとする。
【0133】
交換Pt合計が交換Pt上限以下である場合(S58でYES)、ボーナス管理部48は、S56及びS57で算出したボーナス額で決定し、払い出す(S60)。このとき、ボーナス管理部48は、ユーザ保有情報DB53において、ボーナスを払い出した対象となるユーザの保有金額(または保有Pt)を更新する。
【0134】
ボーナス管理部48は、交換Pt上限額から交換Pt払戻額の合計を差し引いた金額を繰越金として、繰越金管理DB56に登録する(S61)。このとき、ボーナス管理部48は、繰越金管理情報として、レースID、そのレースでの投票券の総販売数、S54で算出した交換Pt上限額、交換Pt払戻額の合計、及び繰越金額を繰越金管理DB56に登録する。
【0135】
ボーナス管理部48は、今回のレースの的中結果に基づいて、配信者管理DB62の配信者の的中フラグ及びフィーバーフラグを更新する(S62)。例えば、ボーナス管理部48は、今回のレースにおいて予想が的中した配信者の的中フラグに1を設定する。ボーナス管理部48は、今回のレースにおいて予想が的中しなかった配信者の的中フラグに0を設定する。また、今回のレースにおいて、フィーバー状態にあった配信者の予想が的中した場合には、ボーナス管理部48は、その配信者のフィーバーフラグに0を設定する。
【0136】
このように、配信者の予想を参考に購入された投票券の売り上げの総額の数%を交換ポイントとしてユーザに還元してよいものとし、払い出されない分を全てプールしておことができる。これを原資として、前回のレースで予想が的中しなかった配信者の今回のレースの予想を参考に投票券を購入し的中したユーザに対して特別ボーナスを払い出すことができる。
【0137】
図15は、本実施形態におけるプログラムを実行するコンピュータのハードウェア環境の構成ブロック図の一例である。コンピュータ101は、ユーザ端末12、配信者端末15またはサーバ16として機能する。コンピュータ101は、CPU102、ROM103、RAM104、記憶装置105、入力I/F106、出力I/F107、通信I/F108、読取装置109、バス110によって構成されている。
【0138】
ここで、CPUは、中央演算装置を示す。ROMは、リードオンリメモリを示す。RAMは、ランダムアクセスメモリを示す。I/Fは、インターフェースを示す。バス110には、CPU102、ROM103、RAM104、記憶装置105、入力I/F106、出力I/F107、通信I/F108、及び必要に応じて読取装置109が接続されている。
【0139】
コンピュータ101がサーバ16の場合、CPU102は、記憶装置105から本実施形態に係るプログラムを読み出し、配信制御部43、配信者投票券情報取得部44、配信者投票券情報提供部45、ユーザ投票券情報取得部46、決済処理部47、ボーナス管理部48として機能する。ROM103は、読み出し専用のメモリを示す。RAM104は、一時的に記憶するメモリである。
【0140】
記憶装置105は、大容量の情報を記憶する装置である。記憶装置105としては、ハードディスク、ソリッドステートドライブ(SSD)、フラッシュメモリカードなど様々な形式の記憶装置を使用することができる。記憶装置105には、本発明の実施形態に係るプログラムや、記憶部40に格納されている各種データが記憶されている。
【0141】
入力I/F106は、キーボード、マウス、電子カメラ、ウェブカメラ、マイク、スキャナ、センサ、タブレット、タッチパネルディスプレイ、情報読取装置等の入力装置と接続することが可能である。また、出力I/F107は、ディスプレイ、タッチパネル、プロジェクタ、プリンタ、スピーカ等の出力装置と接続することが可能である。
【0142】
通信I/F108は、通信ネットワークと接続して他の装置と通信するためのポート等のインターフェースである。通信ネットワークは、インターネット、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、専用線、有線、無線等の通信網であってよい。読取装置109は、可搬型記録媒体を読み出す装置である。
【0143】
上記実施形態で説明した処理を実現するプログラムは、プログラム提供者側から通信ネットワークおよび通信I/F108を介して、例えば記憶装置105に格納されてもよい。また、上記実施形態で説明した処理を実現するプログラムは、市販され、流通している可搬型記憶媒体に格納されていてもよい。この場合、この可搬型記憶媒体は読取装置105にセットされて、CPU102によってそのプログラムが読み出されて、実行されてもよい。可搬型記憶媒体としてはCD-ROM、フレキシブルディスク、光ディスク、光磁気ディスク、ICカード、USBメモリ装置、半導体メモリカードなど様々な形式の記憶媒体を使用することができる。このような記憶媒体に格納されたプログラムが読取装置109によって読み取られる。
【0144】
また、当該プログラムは、スタンドアローン型のコンピュータにインストールされてもよいし、クラウドコンピュータによりインストールされて機能のみをユーザに提供してもよい。また、本実施形態では、ユーザ端末12にサーバ16と通信可能なアプリケーションプログラムをインストールして、本実施形態における投票券購入システムの制御を行ったが、これに限定されない。例えば、ユーザ端末12にインストールされたWebブラウザを用いて、サーバ16にアクセスし、サーバ16側で運用されている本実施形態に係るシステムを使用してもよい。
【0145】
本実施形態によれば、前回のレースで予想が的中しなかった配信者については、応援の意味を込めて、次回のレースではフィーバー状態として、そのような配信者の予想を参考に投票券を購入して、その予想が的中した場合にはユーザにはボーナス額を増加するようにする。これにより、競技の予想情報を配信する配信者の予想が的中しなかった場合にそれ以降の競技においてその配信者の予想に乗らないような状況になるのを抑制することができる。
【0146】
なお、本実施形態では、特定の配信者が所定のレースで予想が的中しなかった場合に、その次のレースでフィーバー状態にしたが、これに限定されず、全ての配信者に適用してもよい。すなわち、配信者はたれでも所定のレースで予想が的中しなかった場合に、その次のレースでフィーバー状態になるようにしてもよい。
【0147】
また、フィーバー状態の配信者の予想を参考に購入して的中したユーザだけでなく、その配信者に対しても、ボーナス額を増加して支払うようにしてもよい。また、ボーナスの払い出しは、有償の場合(例えば、円)であっても、無償(例えば、ポイント)の場合であっても、処理の内容は同様である。
【0148】
以上、実施形態、変形例に基づき本態様について説明してきたが、上記した態様の実施の形態は、本態様の理解を容易にするためのものであり、本態様を限定するものではない。本態様は、その趣旨並びに特許請求の範囲を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本態様にはその等価物が含まれる。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することができる。
【0149】
上記実施形態に加え、さらに、以下を付記する。
(付記1)
通信ネットワークを介して、ユーザにより使用される端末装置と通信可能な情報処理装置であって、
競技に対する予想結果を提供する提供者により指定された第1投票券情報を、前記ユーザの端末装置に提供する提供部と、
前記第1投票券情報の全部または一部に基づいて前記ユーザが投票した第2投票券情報を取得する取得部と、
前記第2投票券情報の投票価値の一部を累積価値として累積する累積部と、
前記第1投票券情報に的中した予想結果が含まれている場合、前記第1投票券情報に基づいて前記第2投票券情報に投票したユーザに対して、前記累積価値の一部を払出価値として払い出す払出処理部と、
を備えることを特徴とする情報処理装置。
このように構成することにより、配信者の予想を参考に購入された投票券の売り上げの総額の一部をプールしておき、配信者が的中した場合に配信者の予想を参考に投票券を購入したユーザにプールした一部を払い出すことができる。したがって、競技の予想情報を配信する配信者の予想が的中しなかった場合にそれ以降の競技においてその配信者の予想に乗らないような状況になるのを抑制することができる。
(付記2)
前記累積部は、前記第1投票券情報に的中した予想結果が含まれていない場合、前記累積価値を、前記提供者に対応付けて累積する
ことを特徴とする付記1に記載の情報処理装置。
このように構成することにより、予想が的中しなかった配信者においては、次回のレースでより多くの累積価値を第1投票券情報に基づいて第2投票券情報に投票したユーザに対して払い出せるように、その配信者に対応付けて累積価値を累積させることができる。
(付記3)
前記払出処理部は、前記第2投票券情報の投票価値に応じて、前記払出価値を決定する
ことを特徴とする付記1又は2に記載の情報処理装置。
このように構成することにより、例えば、前回のレースで配信者の予想が的中したか否かに応じて、今回のレースにおける配信者の予想を参考にして投票券を購入したユーザに支払われるボーナスを決定することができる。
(付記4)
前記払出処理部は、的中した前記第2投票券情報に応じて、前記払出価値を決定する
ことを特徴とする付記1~3のうちいずれか1項に記載の情報処理装置。
このように構成することにより、例えば、前回のレースで配信者の予想が的中したか否かに応じて、今回のレースにおける配信者の予想を参考にして投票券を購入したユーザに支払われるボーナスを決定することができる。
(付記5)
前記払出処理部は、第1競技における累積価値と的中した全ユーザへの払出価値の合計額との差額を、前記第1競技以降の第2競技における累積価値に上乗せする
ことを特徴とする付記1~4のうちいずれか1項に記載の情報処理装置。
このように構成することにより、例えば、第2投票券情報が前回のレースで予想が的中しなかった配信者のレースの着順予想を参考に購入された投票券である場合においてその予想が的中した場合には、その配信者を応援する意味を込めて、その投票券を購入したユーザに支払われるボーナスを増加させることができる。
(付記6)
前記払出処理部は、さらに、前記払出価値の一部を、前記提供者に対して、払い出す
ことを特徴とする付記1~5のうちいずれか1項に記載の情報処理装置。
このように構成することにより、配信者の予想意欲を高めることができる。
(付記7)
通信ネットワークを介して、ユーザにより使用される端末装置と通信可能なコンピュータに、
競技に対する予想結果を提供する提供者により指定された第1投票券情報を、前記ユーザの端末装置に提供する提供処理と、
前記第1投票券情報の全部または一部に基づいて前記ユーザが投票した第2投票券情報を取得する取得処理と、
前記第2投票券情報の投票価値の一部を累積価値として累積する累積処理と、
前記第1投票券情報に的中した予想結果が含まれている場合、前記第1投票券情報に基づいて前記第2投票券情報に投票したユーザに対して、前記累積価値の一部を払出価値として払い出す払出処理と、
を実行させる払出制御プログラム。
このように構成することにより、競技の予想情報を配信する配信者の予想が的中しなかった場合にそれ以降の競技においてその配信者の予想に乗らないような状況になるのを抑制することができる。
(付記8)
通信ネットワークを介して、ユーザにより使用される端末装置と通信可能なコンピュータが、
競技に対する予想結果を提供する提供者により指定された第1投票券情報を、前記ユーザの端末装置に提供する提供処理と、
前記第1投票券情報の全部または一部に基づいて前記ユーザが投票した第2投票券情報を取得する取得処理と、
前記第2投票券情報の投票価値の一部を累積価値として累積する累積処理と、
前記第1投票券情報に的中した予想結果が含まれている場合、前記第1投票券情報に基づいて前記第2投票券情報に投票したユーザに対して、前記累積価値の一部を払出価値として払い出す払出処理と、
を実行する払出制御方法。
このように構成することにより、競技の予想情報を配信する配信者の予想が的中しなかった場合にそれ以降の競技においてその配信者の予想に乗らないような状況になるのを抑制することができる。
【符号の説明】
【0150】
1 情報処理装置
2 提供部
3 取得部
4 決定部
5 端末装置
11 投票券購入システム
12 ユーザ端末
15 配信者端末
16 サーバ
17 通信ネットワーク
41 通信部
42 制御部
43 配信制御部
44 配信者投票券情報取得部
45 配信者投票券情報提供部
46 ユーザ投票券情報取得部
47 決済処理部
48 ボーナス管理部
50 記憶部
51 配信者管理DB
52 配信者投票券情報DB
53 ユーザ保有情報DB
54 ユーザ投票券情報DB
55 オッズ情報DB
56 繰越金管理DB