IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社ダリヤの特許一覧

<>
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-19
(45)【発行日】2023-12-27
(54)【発明の名称】カラーシャンプー組成物
(51)【国際特許分類】
   A61K 8/40 20060101AFI20231220BHJP
   A61K 8/60 20060101ALI20231220BHJP
   A61K 8/49 20060101ALI20231220BHJP
   A61K 8/46 20060101ALI20231220BHJP
   A61K 8/39 20060101ALI20231220BHJP
   A61K 8/86 20060101ALI20231220BHJP
   A61Q 5/02 20060101ALI20231220BHJP
   A61Q 5/10 20060101ALI20231220BHJP
【FI】
A61K8/40
A61K8/60
A61K8/49
A61K8/46
A61K8/39
A61K8/86
A61Q5/02
A61Q5/10
【請求項の数】 1
(21)【出願番号】P 2019221203
(22)【出願日】2019-12-06
(65)【公開番号】P2021091611
(43)【公開日】2021-06-17
【審査請求日】2022-09-09
(73)【特許権者】
【識別番号】502439647
【氏名又は名称】株式会社ダリヤ
(72)【発明者】
【氏名】福村 藍
【審査官】駒木 亮一
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-095627(JP,A)
【文献】特表2010-535254(JP,A)
【文献】特開平08-259426(JP,A)
【文献】特開2017-019739(JP,A)
【文献】国際公開第2017/007003(WO,A1)
【文献】特開2011-006376(JP,A)
【文献】特開2019-085400(JP,A)
【文献】特開2006-022085(JP,A)
【文献】特開2016-003203(JP,A)
【文献】特開2004-307463(JP,A)
【文献】国際公開第2016/067853(WO,A1)
【文献】特開2012-180384(JP,A)
【文献】特開2006-225650(JP,A)
【文献】特開2003-277791(JP,A)
【文献】特開2002-069485(JP,A)
【文献】特開2003-238366(JP,A)
【文献】特開2019-218295(JP,A)
【文献】米国特許第05635461(US,A)
【文献】欧州特許出願公開第01504749(EP,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61K 8/00- 8/99
A61Q 1/00-90/00
JSTPlus/JMEDPlus/JST7580(JDreamIII)
Japio-GPG/FX
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
(A)塩基性染料
(B)エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム、エチレンジアミン四酢酸二カリウムまたはエチレンジアミンジコハク酸3Naから選ばれる1種以上
(C)ラウリン酸アミドプロピルベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン、N-ラウロイル-N′-カルボキシメチル-N′-ヒドロキシエチルエチレンジアミンナトリウムまたは2-アルキル-N-カルボキシメチル-N-ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタインから選ばれる1種以上
(D)ポリオキシエチレンアルキル(12,13)エーテル硫酸ナトリウム(3E.O.)、ラウロイルメチル-β-アラニンナトリウム、N-ヤシ油脂肪酸-N-メチルタウリンナトリウムまたはテトラデセンスルホン酸ナトリウムから選ばれる1種以上
(E)ジステアリン酸PEG-150、ラウリン酸PEG-2、ジオレイン酸PEG-120メチルグルコースまたはトリイソステアリン酸PEG-120メチルグルコースから選ばれる1種以上
を含有し、粘度減少率(P%)が50%未満であり、50℃、90日後の粘度(P90)が2,000mPa・s~15,000mPa・sの範囲であり、(B)成分の含有量は0.6~3質量%であり、(C)成分の含有量は6~15質量%であり、(D)成分の含有量は1~5質量%であり、(E)成分の含有量は0.5~3質量%であるカラーシャンプー組成物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カラーシャンプー組成物に関するものである。
【背景技術】
【0002】
染毛用組成物は、酸化染料を用いる永久染毛剤、直接染料を用いる半永久染毛料、顔料等を用い一時的に着色する一時着色料に大別される。例えば、永久染毛剤には、酸化染毛剤や非酸化染毛剤など、半永久染毛料には、ヘアマニキュア、カラートリートメントおよびカラーシャンプーなど、一時着色料にはカラーワックスやカラースプレーなどが主に挙げられる。
【0003】
これらのうち、永久染毛剤の一種である酸化染毛剤は、酸化染料とともに一般にアンモニア等のアルカリ剤と過酸化水素などの酸化剤が用いられるため、半永久染毛料と比べ、染毛性は高くなる一方で、酸化剤が毛髪に損傷を与えることがある。また、一時着色料は一般に、顔料を毛髪に付着させる目的で樹脂を用いるため、毛髪にごわつきを与えるものが多い。このため、毛髪に損傷を与えることなく毛髪の色調を変化させることのできる、半永久染毛料が注目を集めており、ヘアマニキュアやカラートリートメントといった製剤が広く提案されている。
【0004】
しかしながら、ヘアマニキュアやカラートリートメントは、一度の使用で毛髪の色調を大きく変化させる特性から、手肌への染着が目立つ場合や、染毛時間が長く必要となる場合がある。
【0005】
そこで、煩雑な染毛操作を必要とせず、日常の洗髪操作で手軽に毛髪の色調を変化させることが可能であり、手肌への染着が少ないカラーシャンプーの需要が市場で高くなっている。
【0006】
カラーシャンプーとは、洗浄剤として単に毛髪や頭皮の汚れを除去するという機能だけではなく、反復使用することで、直接染料と呼ばれる塩基性染料やHC染料を毛髪に徐々に吸着させ、毛髪を染毛し、段階的に毛髪の色調を変化させる半永久染毛料の一種である。
【0007】
カラーシャンプーは、煩雑な操作を必要とせず、毛髪の染毛と毛髪の洗浄を一度に行うことができ、日常の洗髪操作の中で、徐々に毛髪の色調を変化させることが可能である。特に、白髪やブリーチ処理を行った明るい毛髪に対してほのかに色調を変化させることが可能であり、そのため、市場で求められる染毛色も青、赤、黄などの原色に近い色や、彩度と明度が小さい茶色や黒など多岐に渡る。
【0008】
カラーシャンプーは、ヘアマニキュアやカラートリートメントのように毛髪の色調を一度で大きく変化させる効果は小さいものの、徐々に毛髪の色調を変化させ、白髪と黒髪を自然になじませる効果などを得ることができる。さらに、酸化染毛剤やカラートリートメントなどによって染毛した毛髪が日々の洗髪操作等で褪色することに対して、褪色した髪色の色調を補い、酸化染毛剤やカラートリートメントなどによる染毛直後の美しい髪色を維持する効果がある。
【0009】
カラーシャンプーは、煩雑な操作を必要としないものの、染毛効果を与えるため、塩基性染料やHC染料が主に用いられる。このため、手や容器からカラーシャンプーが垂れ落ちることで周辺の汚染することがないように、粘度の調整が必要である。
【0010】
従来より、シャンプー組成物の増粘法としては、高分子系増粘剤を添加する方法、アニオン性界面活性剤と両性界面活性剤の分子間にかかる電気的な相互作用を利用して増粘作用を発現させる方法などが知られている(特許文献1、2)。
【0011】
また、カラーシャンプーとしては、手や皮膚に染まらず、毛髪に対して優れた染毛効果と、良好な泡立ち、洗浄性、さらに良好な低温安定性を特徴とした、塩基性染料、両性界面活性剤、特定のアミド化合物および平均炭素数が8~22の分岐鎖アシル基を有する分岐鎖脂肪酸アルカノールアミドからなる群より選ばれる1種又は2種以上を含有するカラーシャンプーが開示されている(特許文献3)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0012】
【文献】特開2003-277791号公報
【文献】特開2002-69485号公報
【文献】特開2003-238366号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
従来知られているシャンプーの増粘方法をカラーシャンプーに用いた場合、塩基性染料が陽イオン性を示すために、アニオン性界面活性剤と両性界面活性剤の電気的な相互作用による増粘を阻害してしまい、一時的に充分な粘度まで増粘することは可能であるものの、粘度を経時的に安定させることが困難となり、カラーシャンプーが減粘してしまう場合があった。
【0014】
このことから、手や容器からの垂れ落ちおよび周辺への飛び散りによる汚染が抑制される粘度を有し、経時的粘度安定性が良好となるカラーシャンプー組成物のさらなる開発が求められていた。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明者は、前記課題を解決するために鋭意検討した結果、(A)塩基性染料およびHC染料から選ばれる1種以上、(B)キレート剤、(C)両性界面活性剤、(D)アニオン性界面活性剤、(E)ポリエチレングリコール脂肪酸エステルおよびショ糖脂肪酸エステルから選ばれる1種以上を含有し、粘度減少率(P%)が50%未満であり、50℃、90日後の粘度(P90)が2,000mPa・s~15,000mPa・sの範囲であることを特徴とするカラーシャンプー組成物を提供することにより、手や容器からの垂れ落ちおよび周辺への飛び散りによる汚染が抑制される粘度を有し、経時的粘度安定性が良好となるカラーシャンプー組成物を提供できることによって本発明を完成することに至った。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、手や容器からの垂れ落ちおよび周辺への飛び散りによる汚染が抑制される粘度を有し、経時的粘度安定性が良好となるカラーシャンプー組成物を提供することによって、手や容器からの垂れ落ちおよび周辺の汚染を気にすることなく、毛髪の色調を徐々に変化させたり、白髪を徐々に目立たなくすることができる。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明を詳細に説明する。
【0018】
本発明によるカラーシャンプー組成物は、(A)塩基性染料およびHC染料から選ばれる1種類以上を含有する。これにより、明るい毛髪または白髪の色調を徐々に変化させることができる。
【0019】
本発明で用いられる前記塩基性染料としては、特に限定されないが、赤色213号、赤色214号、塩基性青7、塩基性青9、塩基性青26、塩基性青75、塩基性青99、塩基性赤2、塩基性赤22、塩基性赤51、塩基性赤76、塩基性黄57、塩基性黄87、塩基性橙31、塩基性茶16、塩基性茶17、塩基性紫2、塩基性紫3、塩基性紫4、塩基性紫14等が挙げられる。これらは1種以上を選択して含有されてもよい。
【0020】
本発明で用いられる前記HC染料としては、特に限定されないが、HC赤1、HC赤3、HC赤7、HC赤11、HC赤13、HC青2、HC青8、HC青15、HC青18、HC黄2、HC黄4、HC黄5、HC黄9、HC黄11、HC黄13、HC橙1、HC橙2、HC紫1、HC紫2、4-ヒドロキシプロピルアミノ-3-ニトロフェノ-ル等が挙げられる。これらは1種以上を選択して含有されてもよい。
【0021】
本発明に用いる(A)塩基性染料およびHC染料から選ばれる1種類以上の含有量は、好ましくは0.0001~5質量%である。(A)塩基性染料およびHC染料から選ばれる1種類以上が0.0001質量%未満の場合、染毛性が低下する恐れがある。一方、(A)塩基性染料およびHC染料から選ばれる1種類以上の含有量が5質量%を超える場合、手肌や周囲への染着が生じる恐れがある。
【0022】
本発明によるカラーシャンプー組成物は、(B)キレート剤を含有する。これにより、経時的粘度安定性を向上させる効果がある。
【0023】
本発明で用いられる(B)キレート剤としては、特に限定されないが、エチレンジアミン四酢酸、エチレンジアミンヒドロキシエチル三酢酸、ジヒドロキシエチルエチレンジアミン二酢酸、1,3-プロパンジアミン四酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸、トリエチレンテトラミン六酢酸、ニトリロ三酢酸、ヒドロキシエチルイミノ二酢酸、ヒドロキシエタンジホスホン酸、それらの塩等が挙げられる。(B)キレート剤のうち、経時的粘度安定性向上の観点から、エチレンジアミン四酢酸、ヒドロキシエタンジホスホン酸、またはそれらの塩が好ましく、さらに、エチレンジアミン四酢酸二ナトリウムがより好ましい。これらは1種以上を選択して含有されてもよい。
【0024】
本発明に用いる(B)キレート剤の含有量は、好ましくは0.4~3質量%、より好ましくは0.6~1.5質量%がよい。(B)キレート剤の含有量が0.4質量%未満の場合、経時的粘度安定性が低下する恐れがある。(B)キレート剤の含有量が3質量%を超える場合、それ以上の効果を望むことが難しい。
【0025】
本発明によるカラーシャンプー組成物は、(D)アニオン性界面活性剤との電気的な相互作用によるカラーシャンプー組成物の増粘効果を向上する観点から、(C)両性界面活性剤を1種類以上含有する。
【0026】
本発明で用いられる(C)両性界面活性剤としては、特に限定されないが、アミドプロピルベタイン型両性界面活性剤、イミダゾリニウムベタイン型両性界面活性剤、カルボキシベタイン型両性界面活性剤、スルホベタイン型両性界面活性剤、ヒドロキシスルホベタイン型両性界面活性剤、アミドスルホベタイン型両性界面活性剤、ホスホベタイン型両性界面活性剤、アミノカルボン酸塩型両性界面活性剤、アミドアミン型両性界面活性剤等が挙げられる。(C)両性界面活性剤のうち、泡質や洗い流し時の指通りの観点から、アミドプロピルベタイン型両性界面活性剤およびイミダゾリニウムベタイン型両性界面活性剤が好ましい。これらは1種以上を選択して含有されてもよい。
【0027】
前記アミドプロピルベタイン型両性界面活性剤としては、例えば、ラウリン酸アミドプロピルベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン、イソステアリン酸アミドプロピルベタイン、パーム核脂肪酸アミドプロピルベタイン、リシノレイン酸アミドプロピルベタイン等が挙げられる。これらの中でも、泡立ち及び泡質を良好にし得る観点から、ラウリン酸アミドプロピルベタインおよびヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタインが好ましい。
【0028】
前記イミダゾリニウムベタイン型両性界面活性剤としては、例えば、ヤシ油アルキル-N-ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ヤシ油アルキル-N-カルボキシエチル-N-ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、N-ラウロイル-N’-カルボキシメチル-N’-ヒドロキシエチルエチレンジアミンナトリウム、2-アルキル-N-カルボキシメチル-N-ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン等が挙げられる。これらの中でも、泡立ちおよび泡質を良好にする観点から、N-ラウロイル-N’-カルボキシメチル-N’-ヒドロキシエチルエチレンジアミンナトリウムおよび2-アルキル-N-カルボキシメチル-N-ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタインが好ましい。
【0029】
本発明に用いる(C)両性界面活性剤の含有量は、好ましくは3~20質量%、より好ましくは6~15質量%である。(C)両性界面活性剤が3質量%未満の場合、カラーシャンプー組成物中のアニオン性界面活性剤の陰イオン性が高くなるため、染毛性が低下する恐れがある。一方、(C)両性界面活性剤の含有量が20質量%を超える場合、洗浄力が高くなり、過剰な脱脂が起こることで、洗い流し時にきしみが生じる恐れがある。
【0030】
本発明によるカラーシャンプー組成物には、(C)両性界面活性剤の電気的な相互作用によるカラーシャンプー組成物の増粘効果を得る観点と、頭皮や毛髪の汚れを除去する観点から、(D)アニオン性界面活性剤を含有する。
【0031】
本発明で用いられる(D)アニオン性界面活性剤としては、特に限定されないが、脂肪酸塩、N-アシルアミノ酸塩、N-アシルメチルタウリン塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルカンスルホン酸塩、アルケニルスルホン酸塩、アルキルスルホン酸塩、α-オレフィンスルホン酸塩、アシルイセチオン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルスルホコハク酸塩、アルキルスルホコハク酸塩、アルキル硫酸エステル塩、アルキルエーテル硫酸エステル塩、スルホ脂肪酸メチルエステル塩、脂肪酸アルカノールアミド硫酸エステル塩、モノアシルグリセリン硫酸エステル塩、アルキルリン酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸塩、アルキルアリールエーテルリン酸塩、脂肪酸アミドエーテルリン酸、エーテルカルボン酸又はその塩等が挙げられる。(D)アニオン性界面活性剤のうち、泡量、泡質を良好にする観点から、N-アシルアミノ酸塩、N-アシルメチルタウリン塩、アルキルエーテル硫酸エステル塩、α-オレフィンスルホン酸塩が好ましい。これらは1種以上を選択して含有されてもよい。
【0032】
前記N-アシルアミノ酸塩におけるアミノ酸残基としては、例えば、グルタミン酸、アスパラギン酸などの酸性アミノ酸、グリシン、アラニン、スレオニン、メチルアラニン、サルコシン(メチルグリシン)などの中性アミノ酸、リジン、アルギニンなどの塩基性アミノ酸等が挙げられる。これらのうち、速泡性、泡のキメの観点から、アミノ酸残基としては、酸性アミノ酸またはは中性アミノ酸が好ましく、N-アシルアミノ酸塩としては、N-アシルアラニン塩であることが好ましい。これらの塩としては、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属塩、モノエタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩、トリエタノールアミン塩等のアルカノールアミン塩、アルキルアミン塩、アンモニウム塩等が挙げられる。これらの中でも、アルカリ金属塩が好ましい。
【0033】
前記N-アシルメチルタウリン塩としては、例えば、N-ココイルタウリンナトリウム、N-ココイル-N-メチルタウリンナトリウム、N-ラウロイル-N-メチルタウリンナトリウム、N-ヤシ油脂肪酸-N-メチルタウリンナトリウム、N-ヤシ油脂肪酸-N-メチルタウリントリエタノールアミン、N-パーム油脂肪酸-N-エチルタウリントリエタノールアミン、N-ココイルタウリンマグネシウム、N-ココイル-N-メチルタウリンマグネシウム、N-ラウロイル-N-タウリンマグネシウム、N-ラウロイル-N-メチルタウリンマグネシウム、N-ヤシ油脂肪酸-N-メチルタウリンマグネシウム等が挙げられ、速泡性、泡のキメの観点から、N-ヤシ油脂肪酸-N-メチルタウリンナトリウムが好ましい。これらの塩としては、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属塩、モノエタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩、トリエタノールアミン塩等のアルカノールアミン塩、アルキルアミン塩、アンモニウム塩等が挙げられる。これらの中でも、アルカリ金属塩が好ましい。
【0034】
前記アルキルエーテル硫酸エステル塩としては、速泡性、泡のキメの観点から、炭素数10~18のアルキルエーテル硫酸エステル塩が好ましく、特に1分子あたりエチレンオキサイドが1~4個付加している炭素数12~14のアルキルエーテル硫酸エステル塩が好ましい。これらの塩としては、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属塩、モノエタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩、トリエタノールアミン塩等のアルカノールアミン塩、アルキルアミン塩、アンモニウム塩等が挙げられる。これらの中でも、アルカリ金属塩が好ましい。
【0035】
前記α-オレフィンスルホン酸塩としては、速泡性、泡のキメの観点から、炭素数10~20のα-オレフィンスルホン酸塩が好ましい。これらの塩としては、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属塩、モノエタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩、トリエタノールアミン塩等のアルカノールアミン塩、アルキルアミン塩、アンモニウム塩等が挙げられる。これらの中でも、アルカリ金属塩が好ましい。
【0036】
本発明に用いる(D)アニオン性界面活性剤の含有量は、好ましくは0.5~5質量%、より好ましくは1~5質量%である。(D)アニオン性界面活性剤の含有量が0.5質量%未満の場合、両性界面活性剤とアニオン性界面活性剤の電気的な相互作用による増粘が起こらず、調製時に手や容器からの垂れ落ちおよび周辺への飛び散りによる汚染が抑制される粘度を得ることができない恐れがある。一方、(D)アニオン性界面活性剤の配合量が5質量%を超える場合、過剰な脱脂が起こることで、洗い流し時にきしみが生じる恐れがある。さらに、陰イオン性が高まることにより染毛性の低下が生じる恐れがある。
【0037】
本発明によるカラーシャンプー組成物は、(E)ポリエチレングリコール脂肪酸エステルおよびショ糖脂肪酸エステルから選ばれる少なくとも1種を含有する。(C)両性界面活性剤と(D)アニオン性界面活性剤との相互作用で形成した界面活性剤の構造状態に対して、(E)ポリエチレングリコール脂肪酸エステルおよびショ糖脂肪酸エステルを含有することで、カラーシャンプー組成物をより増粘することができ、さらに、経時的粘度安定性を向上することができる。
【0038】
本発明の前記ポリエチレングリコール脂肪酸エステルおよび前記ショ糖脂肪酸エステルは、特に限定されないが、ポリエチレングリコール脂肪酸エステルとしては、例えば、ジステアリン酸PEG-150等が挙げられ、ショ糖脂肪酸エステルとしては、ジオレイン酸PEG-120メチルグルコース、トリイソステアリン酸PEG-120メチルグルコース等が挙げられる。これらは1種以上を選択して含有されてもよい。
【0039】
本発明で用いられる前記ポリエチレングリコール脂肪酸エステルおよび前記ショ糖脂肪酸エステルを構成するエチレンオキシドの平均付加モル数は30~200が好ましく、より好ましくは80~160である。平均付加モル数が30未満では、充分な増粘作用が得られない恐れがある。また、平均付加モル数が200を超える場合、配合が困難になる恐れがある。
【0040】
本発明で用いられる前記ポリエチレングリコール脂肪酸エステルおよび前記ショ糖脂肪酸エステルを構成する不飽和脂肪酸とポリオキシエチレン鎖とのエステルの数は1~3であることが好ましい。不飽和脂肪酸とポリオキシエチレン鎖とのエステルが2つ以上の場合は、不飽和脂肪酸は互いに同一でも異なっていても良いが、互いに同一であることが好ましい。
【0041】
本発明で用いられる(E)ポリエチレングリコール脂肪酸エステルおよびショ糖脂肪酸エステルから選ばれる少なくとも1種の中でも、調製時の増粘作用が特に優れる点で、ジステアリン酸PEG-150およびジオレイン酸PEG-120メチルグルコースがより好ましい。
【0042】
本発明に用いる(E)ポリエチレングリコール脂肪酸エステルおよびショ糖脂肪酸エステルから選ばれる少なくとも1種の含有量は、好ましくは0.3~3質量%、より好ましくは0.5~3質量%がよい。(E)ポリエチレングリコール脂肪酸エステルおよびショ糖脂肪酸エステルより選ばれる少なくとも1種が0.3質量%未満の場合、調製時におけるカラーシャンプー組成物の増粘が十分ではなく、さらに、経時的粘度安定性を保つことができない恐れがある。(E)ポリエチレングリコール脂肪酸エステルおよびショ糖脂肪酸エステルから選ばれる少なくとも1種が3質量%を超える場合、カラーシャンプー組成物の粘度が高くなり、毛髪へのなじみが悪くなることで速泡性が劣る恐れがある。
【0043】
本発明によるカラーシャンプー組成物の粘度は、使用性の観点から、20℃条件下で2,000mPa・s~30,000mPa・Sの範囲が好ましい。カラーシャンプー組成物の粘度が2,000mPa・s未満の場合、容器から吐出した際に垂れ落ちが生じ、身体や周囲を汚染する恐れがある。一方、粘度が30,000mPa・sを超える場合、毛髪へのなじみが悪くなり、速泡性を損なう恐れがある。
【0044】
本発明によるカラーシャンプー組成物は、(B)キレート剤、(C)両性界面活性剤、(D)アニオン性界面活性剤および(E)ポリオキシエチレン脂肪酸エステルおよびショ糖脂肪酸エステルから選ばれる1種以上を含有することにより、経時的粘度安定性を向上することができる。この際、経時的な粘度の安定性を評価する基準としては、粘度減少率を用いる。
【0045】
本発明によるカラーシャンプー組成物の粘度減少率とは、{100-(P90/P1×100)}で求めたものであり、この数値をP%とした。粘度減少率(P%)の測定方法は以下に記載する。
【0046】
本発明によるカラーシャンプー組成物の粘度は、サンプル瓶(食品140:第一硝子株式会社製)に120g充填し、20℃で24時間静置した後に、ヘリカルスタンド付B型粘度計(モデル:デジタル粘度計TVB-10M、東機産業株式会社製)を使用し、粘度が2,000mPa・s~10,000mPa・s未満の場合、M3号ローターを用いて20℃、12rpmで1分間回転させた後に測定する。粘度が10,000mPa・s以上の場合はM4号ローターを用いて20℃、12rpmで1分間回転させた後に測定し、この数値をP1とした。
【0047】
本発明によるカラーシャンプー組成物を、サンプル瓶(食品140:第一硝子株式会社製)に120g充填し、50℃条件下で90日間静置し、その後20℃で24時間静置したうえで、ヘリカルスタンド付B型粘度計(モデル:デジタル粘度計TVB-10M、東機産業株式会社製)を使用し、粘度が2,000mPa・s~10,000mPa・s未満の場合、M3号ローターを用いて20℃、12rpmで1分間回転させた後に測定する。粘度が10,000mPa・s以上の場合はM4号ローターを用いて20℃、12rpmで1分間回転させた後に測定し、この数値をP90とした。
【0048】
本発明によるカラーシャンプー組成物のpHは、20℃条件下で5.5~7.5である。好ましくは6.0~7.0である。これにより、毛髪に対する良好な染毛性と手や皮膚に対する染着性を低減させることができる。カラーシャンプー組成物のpHが5.5未満の場合、毛髪に対する染毛性が低下する恐れがある。一方、pHが7.5を超える場合、手や皮膚に対する染着性が高くなりすぎ、手や皮膚が濃く染着する恐れがある。
【0049】
本発明による20℃条件下におけるpHは、常法にて調製して得られたカラーシャンプー組成物をサンプル瓶(食品140:第一硝子株式会社製)に120g充填し、20℃で24時間静置し、ガラス電極式水素イオン濃度指示計(F-71、堀場製作所製)にて原液のpHを測定し得られるものである。
【0050】
本発明のカラーシャンプー組成物には、前記必須成分の他に、通常の化粧料、医薬部外品、医薬品等に用いられる各種成分、例えば、(A)成分以外の染料、(B)成分以外のキレート剤、前記(C)、(D)および(E)成分以外の界面活性剤、油性成分、保湿剤、増粘剤、薬効成分、タンパク誘導体、加水分解タンパク、アミノ酸類、安定化剤、酸化防止剤、植物性抽出物、生薬抽出物、ビタミン類、防腐剤、色素、顔料、粉体、pH調整剤、紫外線吸収剤、香料等を用いることができ、これらは1種または2種以上含有してもよい。ただし、これら例示に限定されるものでない。
【0051】
本発明によるカラーシャンプー組成物は、明るい色調の毛髪や白髪への使用が有用である。
【0052】
本発明によるカラーシャンプー組成物は、液状、乳液状、ゲル状、ペースト状等の形態で用いられる。
【0053】
本発明によるカラーシャンプー組成物は、特に限定されず、ボトル容器、ポンプ容器、ジャー容器、チューブ容器、パウチ容器等各種容器に充填され、使用時まで保存される。
【0054】
本発明によるカラーシャンプー組成物は、容器から取り出しやすく、周囲を汚染する可能性が少ないボトル容器またはポンプ容器を使用することが好ましい。
【実施例
【0055】
以下に実施例を挙げて本発明をより詳細に説明する。なお、これらは本発明を何ら限定するものではない。
【0056】
本明細書に示す評価試験において、カラーシャンプー組成物に含まれる成分およびその含有量を種々変更しながら実施した。各成分の含有量を示す単位はすべて質量%であり、これを常法にて調製した。
【0057】
本明細書に示す評価試験において、試験に用いたカラーシャンプー組成物の粘度は、サンプル瓶(食品140:第一硝子株式会社製)に120g充填し、20℃条件下で24時間静置した後に、ヘリカルスタンド付B型粘度計(モデル:デジタル粘度計TVB-10M、東機産業株式会社製)を用いて測定した。このとき、この数値をP1とした。測定値の条件としては、粘度が2,000mPa・s~10,000mPa・s未満の場合、M3号ローターを用いて20℃、12rpmで1分間回転させた後に測定した値である。粘度が10,000mPa・s以上の場合はM4号ローターを用いて20℃、12rpmで1分間回転させた後に測定した値である。
【0058】
さらに、このカラーシャンプー組成物をサンプル瓶(食品140:第一硝子株式会社製)に120g充填し、50℃条件下で90日間放置し、その後20℃条件下で24時間静置したうえでヘリカルスタンド付B型粘度計(モデル:デジタル粘度計TVB-10M、東機産業株式会社製)を用いて測定した。このとき、この数値をP90とした。測定値の条件としては、粘度が2,000mPa・s~10,000mPa・s未満の場合、M3号ローターを用いて20℃、12rpmで1分間回転させた後に測定した値である。粘度が10,000mPa・s以上の場合はM4号ローターを用いて20℃、12rpmで1分間回転させた後に測定した値である。
【0059】
これらの数値を元に、粘度減少率(P%)を算出し、「経時的粘度安定性」は、下記の評価基準のように評価した。
【0060】
「経時的粘度安定性評価基準」
粘度減少率(P%)=100-(P90/P1×100)
〇:減少率が0%以上40%未満
△:減少率が40%以上50%未満
×:減少率が50%以上
【0061】
【表1】
【0062】
(実施例1~9)
実施例1~9では(A)塩基性染料およびHC染料の種類および含有量を様々に代えたカラーシャンプー組成物に関して評価した。
【0063】
実施例1~9の結果から、(A)塩基性染料およびHC染料の種類および含有量を様々に代えたとしても良好な結果が得られた。
【0064】
(実施例10~12)
実施例10~12ではpHを様々に代えたカラーシャンプー組成物に関して評価した。
【0065】
実施例10~12の結果からpHを様々に代えたとしても良好な結果が得られた。
【0066】
【表2】
【0067】
(実施例13~21)
実施例13~21では(B)キレート剤の種類および含有量を様々に代えたカラーシャンプー組成物に関して評価した。
【0068】
実施例13~21の結果から、(B)キレート剤の種類および含有量を様々に代えたとしても良好な結果が得られた。
【0069】
【表3】
【0070】
(実施例22~29)
実施例22~29では(C)両性界面活性剤の種類および含有量を様々に代えたカラーシャンプー組成物に関して評価した。
【0071】
実施例22~29の結果から、(C)両性界面活性剤の種類および含有量を様々に代えたとしても良好な結果が得られた。
【0072】
【表4】
【0073】
(実施例30~37)
実施例30~37では(D)アニオン性界面活性剤の種類および含有量を様々に代えたカラーシャンプー組成物に関して評価した。
【0074】
実施例30~37の結果から、(D)アニオン性界面活性剤の種類および含有量を様々に代えたとしても良好な結果が得られた。
【0075】
【表5】
【0076】
(実施例38~44)
実施例38~44では(E)ポリエチレングリコール脂肪酸エステルまたはショ糖脂肪酸エステルから選ばれる少なくとも1種の種類および含有量を様々に代えたカラーシャンプー組成物に関して評価した。
【0077】
実施例38~44の結果から、(E)ポリエチレングリコール脂肪酸エステルまたはショ糖脂肪酸エステルから選ばれる少なくとも1種の種類および含有量を様々に代えたとしても良好な結果が得られた。
【0078】
以下に当該組成物の処方例を挙げる。以下の処方例により得られたカラーシャンプー組成物は、「粘度(P1)」、「経時的粘度安定性」に関して良好な結果が得られた。以下の処方例により得られたカラーシャンプー組成物のpHはすべて20℃条件下で6.5である。
【0079】
(実施例45)
成 分 含有量(質量%)
(A)塩基性青99 0.14
(A)塩基性赤51 0.06
(B)エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム 0.60
(C)ラウリン酸アミドプロピルベタイン 6.00
(C)N-ラウロイル-N’-カルボキシメチル-N’-ヒドロキシエチル
エチレンジアミンナトリウム 1.74
(D)ポリオキシエチレンアルキル(12,13)エーテル硫酸ナトリウム
(3E.O.) 2.80
(D)N-ラウロイル-N-メチル-β-アラニンナトリウム 1.50
(E)ジステアリン酸PEG-150 0.90
ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド 0.90
1,3-ブチレングリコール 1.20
安息香酸ナトリウム 0.30
フェノキシエタノール 0.20
塩化O-[2-ヒドロキシ-3-(トリメチルアンモニオ)プロピル]
ヒドロキシエチルセルロース 0.50
加水分解シルク ※1 0.01
メマツヨイグサ種子エキス ※2 0.01
サクシニルアテロコラーゲン ※3 0.01
塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体液 ※4 0.50
シクロヘキサン-1,4-ジカルボン酸ビスエトキシジグリコール 0.12
アルガニアスピノサ核油 0.01
リン酸二水素ナトリウム 0.65
リン酸一水素ナトリウム 0.05
香料 0.40
精製水 81.40
合計 100.00
※1 Promois SILK-1000 (株式会社成和化成製)
※2 ルナホワイト B (一丸ファルコス株式会社製)
※3 シージェムコラーゲンAS (片倉チッカリン株式会社製)
※4 Merquat 550PR Polymer (日本ルーブリゾール株式会社製)
【0080】
(実施例46)
成 分 含有量(質量%)
(A)塩基性青99 0.05
(A)塩基性黄75 0.15
(A)塩基性茶16 0.01
(B)エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム 0.60
(C)ラウリン酸アミドプロピルベタイン 6.00
(C)N-ラウロイル-N’-カルボキシメチル-N’-ヒドロキシエチル
エチレンジアミンナトリウム 1.74
(D)ポリオキシエチレンアルキル(12,13)エーテル硫酸ナトリウム
(3E.O.) 2.80
(D)N-ラウロイル-N-メチル-β-アラニンナトリウム 1.50
(E)ジステアリン酸PEG-150 0.90
ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド 0.90
1,3-ブチレングリコール 1.20
安息香酸ナトリウム 0.30
フェノキシエタノール 0.20
塩化O-[2-ヒドロキシ-3-(トリメチルアンモニオ)プロピル]
ヒドロキシエチルセルロース 0.05
加水分解シルク ※1 0.01
メマツヨイグサ種子エキス ※2 0.01
サクシニルアテロコラーゲン ※3 0.01
塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体液 ※4 0.50
シクロヘキサン-1,4-ジカルボン酸ビスエトキシジグリコール 0.12
アルガニアスピノサ核油 0.01
リン酸二水素ナトリウム 0.65
リン酸一水素ナトリウム 0.05
香料 0.40
精製水 81.84
合計 100.00
【0081】
(実施例47)
成 分 含有量(質量%)
(A)塩基性青75 0.020
(A)塩基性茶16 0.200
(A)HC青2 0.005
(B)エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム 0.600
(C)ラウリン酸アミドプロピルベタイン 6.000
(C)N-ラウロイル-N’-カルボキシメチル-N’-ヒドロキシエチル
エチレンジアミンナトリウム 1.740
(D)ポリオキシエチレンアルキル(12,13)エーテル硫酸ナトリウム
(3E.O.) 2.800
(E)ジステアリン酸PEG-150 0.800
ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド 0.700
1,3-ブチレングリコール 1.200
メチルパラベン 0.300
フェノキシエタノール 0.200
塩化O-[2-ヒドロキシ-3-(トリメチルアンモニオ)プロピル]
ヒドロキシエチルセルロース 0.500
塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体液 ※5 0.500
海藻エキス(1) ※6 0.010
ローヤルゼリーエキス ※7 0.010
ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体 ※8 0.050
リン酸二水素ナトリウム 0.500
リン酸一水素ナトリウム 0.100
香料 0.300
精製水 83.465
合計 100.000
※5 Merquat 550 Polymer (日本ルーブリゾール株式会社製)
※6 1.3BG ベゲトール シーウィード (株式会社永廣堂本店製)
※7 ローヤルゼリーエキスBG-50 (香栄興業株式会社製)
※8 KF-6017(信越化学工業株式会社製)
【0082】
(実施例48)
成 分 含有量(質量%)
(A)塩基性青75 0.003
(A)塩基性茶16 0.200
(A)塩基性赤51 0.010
(B)エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム 0.600
(C)ラウリン酸アミドプロピルベタイン 6.000
(C)N-ラウロイル-N’-カルボキシメチル-N’-ヒドロキシエチル
エチレンジアミンナトリウム 1.740
(D)ポリオキシエチレンアルキル(12,13)エーテル硫酸ナトリウム
(3E.O.) 2.800
(E)ジステアリン酸PEG-150 0.800
ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド 0.700
1,3-ブチレングリコール 1.200
メチルパラベン 0.300
フェノキシエタノール 0.200
塩化O-[2-ヒドロキシ-3-(トリメチルアンモニオ)プロピル]
ヒドロキシエチルセルロース 0.500
塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体液 ※5 0.500
海藻エキス(1) ※6 0.010
ローヤルゼリーエキス ※7 0.010
ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体 ※8 0.050
リン酸二水素ナトリウム 0.500
リン酸一水素ナトリウム 0.100
香料 0.300
精製水 83.477
合計 100.000
【0083】
(実施例49)
成 分 含有量(質量%)
(A)塩基性青75 0.003
(A)塩基性茶16 0.200
(A)塩基性赤51 0.006
(B)エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム 0.800
(C)ラウリン酸アミドプロピルベタイン 6.000
(C)N-ラウロイル-N’-カルボキシメチル-N’-ヒドロキシエチル
エチレンジアミンナトリウム 1.740
(D)ポリオキシエチレンアルキル(12,13)エーテル硫酸ナトリウム
(3E.O.) 2.800
(E)ジステアリン酸PEG-150 0.800
ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド 0.700
1,3-ブチレングリコール 1.200
メチルパラベン 0.300
フェノキシエタノール 0.200
塩化O-[2-ヒドロキシ-3-(トリメチルアンモニオ)プロピル]
ヒドロキシエチルセルロース 0.500
塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体液 ※5 0.500
海藻エキス(1) ※6 0.010
ローヤルゼリーエキス ※7 0.010
ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体 ※8 0.050
リン酸二水素ナトリウム 0.500
リン酸一水素ナトリウム 0.100
香料 0.300
精製水 83.281
合計 100.000
【0084】
(実施例50)
成 分 含有量(質量%)
(A)塩基性青99 0.24
(A)塩基性茶16 0.24
(B)エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム 1.00
(C)ラウリン酸アミドプロピルベタイン 6.00
(C)N-ラウロイル-N’-カルボキシメチル-N’-ヒドロキシエチル
エチレンジアミンナトリウム 1.74
(D)ポリオキシエチレンアルキル(12,13)エーテル硫酸ナトリウム
(3E.O.) 2.80
(E)ジステアリン酸PEG-150 0.80
ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド 0.70
1,3-ブチレングリコール 1.20
メチルパラベン 0.30
フェノキシエタノール 0.20
塩化O-[2-ヒドロキシ-3-(トリメチルアンモニオ)プロピル]
ヒドロキシエチルセルロース 0.50
塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体液 ※5 0.50
海藻エキス(1) ※6 0.01
ローヤルゼリーエキス ※7 0.01
ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体 ※8 0.05
リン酸二水素ナトリウム 0.50
リン酸一水素ナトリウム 0.10
香料 0.30
精製水 82.81
合計 100.00
【産業上の利用可能性】
【0085】
本発明により、手や容器からの垂れ落ちおよび周辺への飛び散りによる汚染が抑制される粘度を有し、経時的粘度安定性が良好であり、手や容器からの垂れ落ちおよび周辺の汚染を気にすることなく、毛髪の色調を徐々に変化させたり、白髪を徐々に目立たなくすることができるカラーシャンプー組成物を提供することができる。